平成17年09月09日中野区議会厚生委員会
平成17年9月9日厚生委員会
中野区議会厚生委員会〔平成17年9月9日〕
厚生委員会会議記録
○開会日 平成17年9月9日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午後1時02分
○閉会 午後4時50分
○出席委員(8名)
岩永 しほ子委員長
吉原 宏副委員長
佐野 れいじ委員
近藤 さえ子委員
やながわ 妙子委員
かせ 次郎委員
山崎 芳夫委員
柿沼 秀光委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
子ども家庭部長 田辺 裕子
子ども家庭部経営担当課長(男女平等担当課長) 合川 昭
子育て支援担当課長 馬神 祥子
子ども健康担当課長 大久保 仁恵
保育サービス担当課長 竹内 沖司
子ども育成担当課長 小平 基晴
保健福祉部長 菅野 泰一
保健所長 清水 裕幸
保健福祉部経営担当課長(保健福祉担当課長) 寺嶋 誠一郎
保健予防担当参事(結核予防担当参事) 深澤 啓治
生活衛生担当課長 飯塚 太郎
健康づくり担当課長 今 恵里
中部保健福祉センター所長(北部保健福祉センター所長) 瀬田 敏幸
南部保健福祉センター所長 深山 紀子
鷺宮保健福祉センター所長 嶋﨑 江美
高齢福祉担当課長 冨永 清
障害福祉担当課長 田中 政之
生活援護担当課長 浅野 昭
保険医療担当参事 奥山 功
介護保険担当課長 藤井 康弘
○事務局職員
書記 永田 純一
書記 杉本 兼太郎
○委員長署名
審査日程
○議題
国民健康保険、老人保健医療及び介護保険について
○要求資料の提出
1 国民健康保険料の未収金内訳及び23区平均額(保険医療担当)
○所管事項の報告
1 育児支援ヘルパー派遣事業の実施について(子育て支援担当)
2 子ども医療費助成制度の実施について(子育て支援担当)
3 社会福祉会館の指定管理者の募集について(保健福祉担当)
4 東京警察病院建設工事に伴う説明会の開催について(保健福祉担当)
5 東京都難病医療費等助成対象疾病の追加について(鷺宮保健福祉センター)
6 江古田の森保健福祉施設の進捗状況について(高齢福祉担当)
7 難病患者福祉手当の改正について(障害福祉担当)
8 本町五丁目知的障害者通所援護施設整備の進捗状況について(障害福祉担当)
9 その他
(1)9月4日の大雨による被害状況について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから厚生委員会を開会いたします。
(午後1時02分)
初めに、きょうから柿沼委員が当委員会の委員として出席しておられますので、御案内いたします。
それでは、本日の審査日程についてお諮りいたしたいと思いますので、休憩いたします。
(午後1時02分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時04分)
本日は、委員会の休憩中に世田谷区立東大原小学校へ新BOP事業の視察を行い、視察終了後、委員会を再開し、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおりに進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
国民健康保険、老人保健医療及び介護保険についてを議題に供します。
それでは、委員会を休憩いたします。
(午後1時04分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時38分)
委員長
視察はお疲れさまでした。それでは、最初に、審査日程(案)にあります、前回の委員会で要求のありました資料について提出を受けたいと思います。国民健康保険料の未収金内訳及び23区平均額についてです。
奥山保険医療担当参事
それでは、お手元に資料(資料2)を御用意いたしましたので、概略につきまして御説明申し上げたいと思います。
まず、1点目の国民健康保険料の未収金の内訳ということで、これにつきまして、所得割、均等割のことにつきまして資料の要求がございました。
この所得割のある世帯、均等割のみの世帯ということで資料をつくってございます。ただ、未納金の全体額につきましては、過年度分については総額で管理してございますので、これにつきましては、16年度の現年分の付加分につきまして内訳を記載してございます。
まず、所得割のある世帯につきまして未収金額が12億3,846万3,000円、均等割のみの世帯が3億3,992万6,000円、それぞれ構成比率が78.46%対21.54%になってございます。
収納率でございますが、所得割のある世帯は86.75%、均等割のみの世帯は70.70%、合計で84.97%でございます。
滞納世帯数でございますが、所得割のある世帯は1万649世帯、均等割のみの世帯が1万4,197世帯、合わせて2万4,846世帯でございます。これにつきましては、保険料は月ごとになってございますので、一部未納のある世帯も含まれてございます。
次に、2番目が国民健康保険料の未収金の23区の平均額でございます。これにつきましては未収金の総額で掲載してございます。滞納繰越額ということで、23区平均が34億5,474万円でございます。ちなみに、中野区におきましては28億7,700万7,000円でございます。
参考といたしまして、平成16年度の収納率を掲げてございます。現年分、滞繰分を掲げてございます。それと、世帯数と加入者数につきまして、23区と申しましても世帯数、加入者数の規模が違いますので、平均の世帯数と加入者数を掲げてございます。なお、この2番目で書いてございます収納率は、国の指定します方式で出しておりますので、若干、1番で書いてございます収納率と違いが出てございますので、御了承願います。
それと、参考までに、裏面に23区の個別の状況ということで、これは、まだ16年度につきましては公表されてございませんので、東京都からの総額の平均ということで確認した額を表に記載してございますが、こちらは15年度、各区ごとの計算数値が公表されてございますので、参考までに掲げてございます。
以上でございます。
委員長
ただいまの補足説明に対して御質疑はございませんか。
佐野委員
時間もないので、質疑というよりは、我が会派からの要求に対しまして資料をお出しいただいて、ありがとうございました。23区を集めるなんということも大変なことだったと思います。御苦労さまでございました。まず、それを申し上げさせていただきたいと思います。
それにしましても、例えば、裏面の15年度の参考資料の中には、特に、滞納繰越分は26億6,900万円ある。そして、収納率は17.02%。23区平均の23.35%よりも低いという数値が出ているのがあらわれております。もちろん御努力されていることと思いますけども、やはり、一つの指針として、バロメーターとして、ほかの区を参考にしながら努力を重ねていく必要があるんだなということが、この表を見ましてもわかることだと思います。これはやっぱり一概に言えないで、高い所得の千代田区とか港区はそういった環境が整っているから収納率というのは非常に高まる、私はこれは当たり前だと思います。ただ、問題は、我が中野は17.02%。所得層が低いといわれている区よりも収納率が低いということのあらわれはやはりいかがなものかなと。この辺も見ながら、どうしていくかということを真剣にとらえなければいけないところに来ているんじゃないかなというふうに思います。どうするかは、これからまたいろいろお考えを、時間あるときにお話をお伺いさせていただきますけども。
それで、私が危惧しているのは、15年度が26億6,900万円あります。ここだけの問題でありますけど、中野区全体として、未収金の中で区民税が23億5,500万円ぐらい、要するに、地方税の未収があります、合わせると50億を超えているんですね。これを見ると、ここの部としては確かに26億というふうにとらえていますけども、中野区全体としてこういったことをとらえていかないと。区債がたしか50億以上、52億か55億だと思います。したがって、ここの未回収分を100%は無理にしても、この保険の未収と区民税の未収を解消すれば50億以上なんですよね。借りる必要はないんです。そういうような理論になってくるんじゃないかと思いますので。ここの部署としては26億6,900万円をどうするかということとあわせて考えなきゃいけないわけですけども、そういった観点から今後も御努力をお願いしたいというふうに思います。
また改めていろいろなことについてはお聞きさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
委員長
ということで、要望ということになりますね。
佐野委員
はい。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、以上で要求資料の提出は終了します。
それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
なお、日程(案)の中にあります報告の5番と7番は、関連しておりますので、続けて報告を受けて一括質疑にしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのようにさせていただきます。
では、1番目の育児支援ヘルパー派遣事業の実施についての報告を受けます。
馬神子育て支援担当課長
それでは、育児支援ヘルパー派遣事業の実施について、資料(資料3)に沿って御報告いたします。
まず、目的でございますが、ここに書いてございますとおり、産後の体調不良、また、多胎児を抱えているなどのために家事や育児が困難となっている御家庭に、育児支援ヘルパーを派遣して、産婦や乳児の身の回りのお世話、また、育児の援助を行うことにより、保護者の子育てを支援することを目的としてございます。
次に、事業の内容でございます。
利用対象者は、区内在住、そして、資料にございますマル1からマル3、この三つの要件に該当する方のうち、日中に家族等から援助を得られない等、日常生活に困難を生じている方としております。
サービス内容は、食事の支度、衣類の洗濯などの家事援助、沐浴補助、兄弟姉妹の世話などの育児援助としております。
派遣時間でございますが、月曜日から金曜日の午前9時から午後5時といたしまして、1回の派遣につき2時間以上、1ケース40時間を限度といたします。ただし、多胎出産の場合は、出産後1年以内で100時間を限度といたします。
実施に当たりましては、NPO法人など民間事業者に委託して実施いたします。
費用でございますが、ヘルパー派遣は1時間1,600円といたします。なお、生活保護世帯等につきましては減額免除をいたします。
次に、利用手続でございますが、まず、事前に区の窓口で利用登録をしていただきます。この時点で利用する事業者も決まります。実際に利用するときには、直接事業者に利用申し込みをしていただきますと、事業者からコーディネーターが訪問し、援助の内容をコーディネートいたします。その後、ヘルパーが派遣されるという流れになります。
開始時期ですが、平成17年10月3日から事前登録を受け付けます。
最後に、当該事業の広報でございますが、9月18日発行の区報に掲載するほか、ホームページ等で幅広くPRをしてまいります。また、窓口等でチラシを配布し、また、関係機関等にも周知に努めてまいります。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対する御質疑はございませんか。
近藤委員
このヘルパー派遣、1時間1,600円というのがちょっと高くて、2時間以上で3,200円以上を、例えば、食事の支度、衣類の洗濯などに払える方というのがどのぐらいいるのかなと、私なんかが子育てをするのを考えると、3,200円を払うということはちょっと大変だなと思うんですけれど、この1時間1,600円というのはどういう基準というか決め方をされたか、教えてください。
馬神子育て支援担当課長
確かに、ほかの家事援助ですとか、そういったヘルパー派遣の事業で、価格がもう少し低いものというのもあるということは承知しております。ただ、この事業につきましては、家事や育児の手伝いというだけではなくて、あらかじめコーディネーターが家庭を訪問して、育児、家事、そうしたものの助言も含めまして適切な援助をコーディネートするという形になっております。また、その時点で養育支援が必要な家庭につきましては、保健福祉センターですとか子ども家庭支援センターといったようなところの専門相談ですとか、また、各種サービスなどにつなげることによりまして、虐待の未然防止など子育て支援の充実を図るものと位置付けております。このような事業内容を踏まえまして、他区の類似事業の利用料なども勘案して、今回、金額を設定いたしました。
なお、生活保護受給世帯、また、住民税非課税世帯、所得税の非課税世帯につきましては、利用料の免除もしくは減額をするということになっております。
近藤委員
何かこういう制度を決めるときに必ず生活保護の方とかは免除となるんですけれど、やはり、普通の方が使いやすい制度にしていくことが必要だと思うんですけれど、いかがですか。
馬神子育て支援担当課長
普通の方というのは、今回、減額免除の対象にならない方ということですね。
近藤委員
はい。
馬神子育て支援担当課長
そうしたことでございますけれど、他区の状況などを見ますと、事業者の方に今回委託する上でこれだけのことをやっていただくということも踏まえますと、まず今回の金額でスタートしたいと思っております。ただ、今後、その利用料ですとか、また、この利用の方法ですとか、そういったものにつきましても、今回開始いたしまして、その後、利用者の声ですとか実施状況ですとか、そういったものを踏まえてまた検討していくということは考えております。
委員長
よろしいですか。
近藤委員
はい。
かせ委員
期限についてですけれども、出産後2カ月であるとか、多胎出産の場合でも1年以内ということで、規定がありますよね。しかも、2時間以上で1ケース40時間という規定がある中で、本当に十分に対応できるかどうか。特に、いろいろテレビなんかで言われているように、最近は五つ子ちゃんであるとか三つ子ちゃんであるとか、そういった方たちもふえていますよね。むしろ、1年というよりも、何年にもわたってさまざまな問題が出てくるわけですよね。だからこの辺についてはどういうことに。これで対応するのかどうか。
馬神子育て支援担当課長
今回の事業につきましては、確かに、普通の方は2カ月、多い方でも1年間という利用になっております。それで、これにつきましては、特に今回の事業は、産後、虐待ですとか育児不安ですとか、そういったものの可能性があるのではないか、そうしたものをできるだけ早く察知して専門機関等につなげるというところを目的にしてつくった事業ですので、こういった形にしております。ただ、中野区の子ども家庭支援センターでは、その後におきましても、例えば養育支援が必要な家庭については家庭訪問事業ですとか、そういったものもございますし、子育てサービスの方につなげていくということもこの事業の中に入っておりますので、決して1年間で終わりということではなくて、別なサービスに、もちろん必要な方にはつなげていくというふうに考えております。
また、五つ子とか三つ子とか、そういった方につきましては、確かにこういった原則でスタートいたしますけれども、どうしても--例えば、ヘルパーは基本的には恐らく1ケースお一人という派遣を考えているんですが、そういった形で特別な事情があるとか、そういったケースでは、ヘルパーの数だとか、そういったところも個々に対応していくということは今後検討していかなくてはいけないと思っております。
かせ委員
一つの考え方として、そういう多様なサービスの入り口にもなるということと、それから、場合によっては、この制度をさらに事情によっては延長するというようなこともあり得るんではないかと。ケース・バイ・ケースでいろいろありますけれども、場合によっては援助が必要な方というのが出てくると思うんですが、そういうような運営であるということで理解してよろしいんですか。
馬神子育て支援担当課長
今回の育児支援ヘルパー派遣事業につきましては、まずこの仕組みでスタートすると。ただ、ほかのサービスにつなげるという意味で、育児支援については継続して行うケースもありますということでとらえていただければと思います。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告は終了いたします。
続きまして、子ども医療費助成制度の実施についての報告を受けます。
馬神子育て支援担当課長
では、子ども医療費助成制度の実施について、資料(資料4)に沿って御報告いたします。
この制度につきましては、本年3月に条例を議決いただいたところですが、このたび10月1日から施行ということになりますので、御報告するものでございます。
まず、目的でございますが、ここに書いてございますとおり、小学生が入院した場合の入院医療費を助成することによりまして、保護者の方の経済的な負担を軽減し、不安を感じることなく必要な医療が受けられるようにするということでございます。
次に、制度の内容でございますが、区内在住で健康保険に加入している小学1年生から6年生までの児童の入院医療費のうち、入院時食事負担額を除いた部分について助成するというものでございます。
次に、対象者でございますが、区内在住で、今申し上げましたとおり、健康保険に加入している小学1年生から6年生を養育している保護者といたします。なお、これにつきまして所得制限は設けません。
開始ですが、平成17年10月1日の入院費から助成の対象といたします。
次に、手続でございますが、申請に基づく現金給付方式といたします。助成を受ける際には、申請書類を窓口へ御提出いただき、後日、助成金を保護者の口座へ振り込むという形になります。
最後に、その他といたしまして当該制度の周知でございますが、既に区立小学校全児童の保護者に対しましてチラシを配付いたしました。また、中野区医師会、中野区歯科医師会、中野区薬剤師会には事業のお知らせということでお知らせしております。また、都内の国立及び私立小学校には、中野区在住の生徒の保護者に周知していただくようチラシを送付いたしました。そのほか区立関係施設などにはもうチラシを配付済みです。今後は、9月18日発行の区報に掲載するほか、ホームページ等でも広くPRしてまいります。
以上です。
委員長
ただいまの報告に対して御質疑はございませんか。
かせ委員
我々の要求してきたことですから、発足したということで大いに評価したいと思います。ただ、願わくはといいますか、医療費の軽減ということであるならば、やはり入院だけではなくて、実は、小児の場合の入院のケースというのはそんなには多くはないんだろうと思うんですよ。それで、通院がしばしばあると。ちょっと熱が出たら、子どもですから、急激に熱が上がって病院へ行けば落ちついてしまうという、そういうようなことで入院に至らないという場合が多いんです。だから、入院に至らない、通院というところの負担というのが非常に多いということが言われているので、これは発足したばかりですけれども、そういう拡大をするということが望まれるということと、それから、食事代についても、入院はケースとして少ないわけですから、そこまで助成していくということが考えられるのではないかということですけれども、今後の方向ですけど、これについてどうお考えでしょうか。
馬神子育て支援担当課長
入院費のみを対象としたことにつきましては、前に答弁などもしたところでございますが、小学生の医療費におきましては、特に入院した場合の経済的負担が重い状況にあると認識してございます。そこで、入院医療費の自己負担分を助成するという趣旨で今回の制度を開始するものでございます。したがいまして、現時点では対象の拡大ということは考えてございません。
また、食事療養費でございますが、そちらにつきましては、入院の場合も在宅の場合も共通する経費でございますので、在宅との費用負担の公平化という観点からも助成について実施する考えは現時点でございません。
かせ委員
それが我々とはちょっと意見の違うところでありますから、今ここでやってもしようがないので、我々はそういうことで今後とも要求をしていきたいというふうに思っています。
それと、所得制限は設けないというのは本当にありがたいことだと思うんですが、一方で、健康保険に加入していない場合にはその対象にならない。これは全額自己負担ということになるわけですよね。実は、若い人たちで、小さなお子さんを持っている方でも、保険料が払えないという方たちは結構いるんじゃないかと思うんですよ。また、一方、収入があるということで生活保護の対象にもならないと。そういう方たちは乳幼児の医療ということで、病院にかかれないというような状況があると、これはまた大変なことだというふうに思うんですよ。だから、この加入されていないということについても今後拡大していくということが求められると思うんですが、これについての見解はいかがですか。
馬神子育て支援担当課長
今の問題でございますが、一応、この制度の前提として、国民皆保険でございますので、健康保険に加入する、もしくは、経済的事情によって保険料が払えない方については、そちらの仕組みの中で免除なり減額なりという形で対応していただくということで、今回スタートするに当たりましては、保険に入っていらっしゃるという方を対象にスタートします。また、今後の検討でございますけれども、やはりこの制度だけの問題ではないと思いますので、国民健康保険ですとか、そういった制度との関係もございますので、ちょっと、この制度の中で即対象にしていくというような方向には今のところ考えておりません。
かせ委員
これも我々としてはそういう方向で常に要求していきたいと思っています。
それと、この委員会にも陳情が出されておりましたけれども、こういう子育てに関する情報についてのその他のところでこういう配慮がされたということは非常にいいことだというふうに思います。ただ、私立小中学校にチラシを送付とか、区立関係施設にチラシを配付と、ホームページ等でということですけれども、それだけで十分かということについては、もっともっといい手があるのではないかと。できるだけのメディアを使って通知をする、あるいは、口コミでも何でも、そういうことでやるということで、そういうことがここの委員会にかかっている陳情の主旨でもありますし、その辺についてはよく研究していただいて、できるだけ広い方たちに公平に情報が行くように努力をしていただきたい。これは要望しておきます。
委員長
要望ですね。
かせ委員
はい。
委員長
他に御質疑はございませんか。--よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本報告は終了いたします。
では、続きまして、社会福祉会館の指定管理者の募集についての報告を受けます。
寺嶋保健福祉担当課長
それでは、社会福祉会館の指定管理者の募集について御報告いたします。
恐れ入りますが、お手元の資料(資料5)をごらんください。
趣旨ですが、社会福祉に関する区民の自主的活動の支援、障害者福祉の向上を目的に設置している社会福祉会館につきまして、より高品質で区民満足度の高いサービス提供、効率的・効果的な運営を図るために導入するものでございます。そのためにその候補者を募集いたします。企画競争方式といたします。
2番目の施設の概要でございますが、中野区社会福祉会館、愛称、スマイルなかのでございます。所在地、開館日、面積等はそこに記載のとおりでございます。
3番目に、指定期間でございますが、これは、5年間、平成18年4月1日から23年3月31日までとする予定でございます。
応募資格ですが、公の施設の管理運営の経験があり、また、施設の効率的かつ安定した管理運営を行うことができる中野区内に事務所を有する社会福祉法人とさせていただいています。
裏面をご覧ください。
指定管理者の行う業務範囲でございます。これは、今、管理委託をしているところと同じ範囲ということでございますが、会議室その他施設の運営業務ということでございます。ただし、条例--これは条例は中野区社会福祉会館条例でございますが--第2条1項1号から4号までの施設の使用承認及び事業運営を除く、つまり、今、社会福祉会館の中には社会福祉事業施設とか障害者社会復帰活動センターその他の施設が入ってございますが、それらの団体の各施設の使用承認につきましては、従来どおり区が使用承認をするということでございます。
2番目、そのほかに、施設の管理に関する業務については指定管理者が行うということです。
その他、日常業務の調整、報告書の作成その他がございます。
6番目は募集スケジュールでございますが、要項を9月14日に発表したいと思っています。その後、公募説明会を9月27日に行いまして、質問受付などを経て、応募の締め切りを10月27日と考えております。そして、11月上旬には候補者を選定させていただき、指定管理者ですので、もとより議会の議決を必要といたしますので、議案の提出につきましては第4回定例会を考えているところでございます。そこで議決をいただいた場合には、協定締結、そして、来年の4月1日に指定管理開始という手はずになっております。
以上、簡単ですが、御報告申し上げます。
委員長
ただいまの報告に対する御質疑はございませんか。--よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本報告は終了いたします。
続きまして、東京警察病院建設工事に伴う説明会の開催についての報告を受けます。
寺嶋保健福祉担当課長
それでは、東京警察病院建設工事に伴う説明会の開催について御報告いたします。
お手元の資料(資料6)をごらんください。
開催の趣旨は、東京都中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例と、そういったようなことに基づいて近隣に説明会を行うということでございます。
開催日時は9月16日の金曜日午後7時から9時ということです。
場所は中野区立教育センター2階の研修室です。
主催は財団法人自警会でございます。
周知につきましては、対象範囲、これは病院の敷地境界から100メートル以内の範囲でございますが、対象範囲の住民の方への個別通知及び近隣町会への依頼をして開催の通知をするということです。
説明の内容ですが、病院の施設あるいは診療機能の概要について、それから、いよいよ工事が始まりますので、工事の車両計画、どのくらいの車両がどこから入ってどこから出るとか、そういったようなこと。それから、緑地計画、緑地をどういうふうに植栽したり伐採したりとか、その辺の緑地をどういうふうに考えているかというような計画を説明するということでございます。
スケジュールといたしましては、この説明会が終わった後、恐らく9月の下旬ごろになろうかと思いますが、工事の着工。19年の11月には竣工し、20年の3月、予定どおりでございますが、20年の3月には開院ということでございます。
添付資料、これは裏面になりますが、その説明会にお越しくださいという案内のチラシを裏面につけております。内容につきましてはただいま申し上げたようなところでございます。
簡単ですが、以上でございます。
委員長
本報告に対する御質疑はございませんか。
かせ委員
この説明会ですけれども、中高層建築物の建築に係る紛争の予防と調整に関する条例に基づく説明会だということなんですが、この条例だと、近隣というのは非常に狭い範囲で結構だということになってしまうわけですよ。以前もそういうことで、建物の高さの2倍ですから、せいぜい100メートルぐらいの範囲でお知らせをして集まってもらったということで、物すごい不満が住民からあったし、それから、事、警察病院ということになると、単に建物がどういう建物か、どういう工事かということではなくて、どういうものが建って、どういう環境が守られて、あるいは、どういう診療が行われてということで、かなり広範囲の人たちが関心を持っているということなんですよ。それで、そういうことでかなりの方たちから批判があったというふうに思うんですが、今回の場合、この説明会がどういうふうにどの範囲の人たちにお知らせされるのか、この辺についてお聞きをしたいと思う。
寺嶋保健福祉担当課長
今回の説明会は、おっしゃったとおり東京都の条例に基づくものでございます。そこで要求されているのは、建物敷地から高さの2倍、すなわち100メートル以内ということで、今回も100メートル以内の方々を対象に個別にお知らせをするということでございます。ただ、それ以外の方が説明会に来た場合にお帰りいただくとか、そういうことではございません。
かせ委員
説明会にだれが行ってもいいわけですよ。ただ、ここに書かれているように、病院施設、診療機能の概要ということが含まれているわけですよ。まさに中野区の医療がどうなるかということにかかわる重大な内容も含まれているわけでしょう。そうなりますと、建築紛争の予防条例だからその範囲でというわけにはいかないだろうと思うんですよ。むしろ、私は、もっと幅広く区報なり何なり、もっともっと多くの人たちにお知らせをすると、そういうようなことが必要ではないかというふうに思うわけ。そういうことはできないんですか。
寺嶋保健福祉担当課長
今回の説明会につきましては、工事が始まります、それで、その工事のためにさまざまな御迷惑をかけるかもしれないということで、その関連の条例に基づいた説明会ということでございます。
それで、委員がおっしゃったもう少し広範囲でこういう警察病院の存在を区民に知らせるべきではないかということにつきましては、以前にもそういう御要望もありました。それで、検討しているところでございますが、近々、区報には何らかの形で掲載したいと、こういうものができるというようなことを考えております。
委員長
よろしいですか。
かせ委員
はい。
委員長
他にございませんか。--よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本報告は終了いたします。
では、続きまして、先ほどお諮りしましたように、5番と7番を続けて御報告を受けます。
最初に、東京都難病医療費等助成対象疾病の追加についての報告を受けます。
嶋﨑鷺宮保健福祉センター所長
東京都難病医療費等助成対象疾病の追加について御報告いたします。(資料7)
追加となる疾病は脊髄空洞症、実施時期は平成17年10月1日です。
この疾患は、脊髄の内部に形成された空洞に脳脊髄液が貯留し、内部から神経組織を圧迫することでさまざまな神経症状を呈する疾患でございます。種々の原因で発症いたしまして、治療法、予後についてはその原因によって異なっております。全国に3,300から4,700人の患者がいるものと推定されております。
以上です。
委員長
続きまして、難病患者福祉手当の改正についての報告を受けます。
田中障害福祉担当課長
それでは、難病患者福祉手当の改正について御報告させていただきます。
ただいま鷺宮保健福祉センター所長から御報告をいたしましたとおり、このたび、医療費等助成対象疾病に追加がございました。難病患者福祉手当の対象疾病につきましてもこれに準じておりますので、同時にこちらの方も対象疾病に追加をするというものでございます。
資料(資料8)をごらんいただきたいと思います。
理由は、先ほど申し上げましたとおり、医療費等助成の対象疾病が追加されたためでございます。追加する疾病は脊髄空洞症でございます。実施時期は同じく17年の10月1日でございます。それから、難病患者の対象疾病の一覧を裏に記載してございますので、ごらんいただきたいと思います。全部で75ございまして、今回、75番目に追加をされるというものでございます。
なお、この改正によりまして施行規則の改正が必要でございますけども、規則の別表にこの脊髄空洞症をつけ加えるという改正になりますが、既に8月30日に規則を改正し、公布をしてございます。
それから、広報でございますけども、9月4日号の区報、それから、ホームページ等で掲載をし、周知を図ってございます。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対する御質疑はございませんか。--よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本報告を終了いたします。
では、続きまして、江古田の森保健福祉施設の進捗状況についての報告を受けます。
冨永高齢福祉担当課長
それでは、お手元の資料(資料9)によりまして御報告させていただきます。江古田の森保健福祉施設計画でございます。
所在地は中野区江古田三丁目。
敷地概要ですけども、用地面積1万平米、内訳としましては、建設用地が9,550平米、それから道路用地450平米でございます。なお、この道路用地というのは、バスプール、バス転回場所を設けるために東南側に設置する予定でございます。
それから、建築概要ですけども、鉄筋コンクリートづくり、地上7階、地下1階の建物でございます。
工事期間につきましては、ことしの11月着工、平成19年1月末に16カ月を目途に工事期間を設けてございます。
事業開始につきましては、平成19年4月事業開始予定でございます。
施設概要につきまして御報告申し上げます。
おおむね高齢者施設と障害者施設、そしてケアハウスになってございます。
最初に、高齢者施設でございますけども、介護老人保健施設につきましては、100人の定員、内訳としては、個室に40床、個室的に4床のベッドを網羅したものが60床の予定です。
短期入所療養介護事業、これはショートステイでございますけども、空床利用といたしまして、100床のうち20床はショートステイに活用する予定でございます。
通所リハビリテーション事業も、40人の規模で事業を開始いたします。自立支援のためのパワーリハビリテーションを予定してございます。
次に、介護老人福祉施設ですけども、これがいわゆる特養ホームでございます。特別養護老人ホームは100人の定員、それから、ショートステイが20人の定員、これは専用ショートでございます。
通所介護事業、いわゆるデイサービス事業、これは40人の定員のところ、備考欄をごらんになっていただきたいんですが、標準型といいまして、一般の高齢者を対象にしたデイサービスが30人、認知症対応型が10人ということでございます。
その他、ヘルパーステーションの場所も確保してございます。
一番下の防災拠点型地域交流スペースでございますけども、これは1階に設ける予定ですが、喫茶コーナーだとかボランティアルーム等を設置する予定でございます。なお、この施設については、地域に開放する予定ですし、ボランティアの支援という機能を持っているところでございます。
それから、障害者施設につきましては、小規模身体障害者療護施設、これが10人の規模で設置してございます。なお、備考欄のところに、ALS対応、10ベッドのうち2ベッドにつきましてはALS対応の施設機能を兼ね備えてございます。
身体障害者短期入所事業、身体障害者のショートステイ、これは2人用意してございます。
身体障害者デイサービス事業につきましても、15人。入浴自立訓練、それから食事サービスを提供する事業でございます。
身体障害者居宅介護等事業、いわゆるホームヘルプですけども、これは、先ほどのヘルパーステーションを拠点にして訪問ヘルパーステーションを開始する予定です。
(2)としては、知的障害者入所更生施設ですけども、30人で整備してございます。それから、ショートステイが2人、それから、デイサービス事業については15人ということでございます。なお、知的障害者につきましてもホームヘルプの事業を開始する予定です。
それから、ケアハウスですけども、60人の定員でこれを整備する予定でございます。
その他、診療所につきましては、施設の利用者の皆さんのためだとか、入所者に対する健康管理も含めまして、常駐の医者を置くという考え方でございます。診療所を開設いたします。これはあくまでも施設内診療所という位置付けでございます。この施設内診療所の位置付けをしまして訪問リハビリテーション事業等も展開する予定です。それから、訪問看護事業も予定してございます。
その他、民間事業者からの提案施設としましては、売店あるいは事業所内保育所ということで予定してございます。
トータルで延床面積は1万8,261平米、その他、ピロティがプラス260平米ほど予定していまして、全体では1万8,500平米の規模になります。
裏面をごらんになっていただきたいんですが、今後の予定でございます。
今月、9月でございますけども、補助内示をする予定でございます。
それから、施設の概要、ただいま委員の皆さんに御報告をした内容等を含めまして、来週の月曜日から4カ所で午後7時から施設計画についての区民説明会を予定してございます。9月12日は江古田地域センター、14日は中野区役所、15日は東部地域センター、16日は野方地域センター。これまでも整備方針だとか基本計画ができた段階でこの4カ所で報告をし、さまざまな御意見をいただいているところでございまして、今回も事業が確定したということで区民説明会を持つ予定でございます。
施設計画についての関係機関への説明も9月中に終わりたいと思っています。地元の関係病院、地元の3病院だとか医師会等々予定してございます。
それから、運営協議会の開催を9月中に開催する予定でございます。この運営協議会と申しますのは、経営にかかわるものについて民間事業者と中野区が協議をする場でございまして、9月に第1回の運営協議会を開催する予定です。
10月になりましたら、施設計画についての区報掲載、10月の2日号でございますけども、1面を利用して、事業概要、あるいは、どういう人が対象になるのかというような内容につきまして区報に掲載する予定です。
地元工事説明会につきましては10月に予定してございます。内示後、入札の手続に入り、建設請負業者が決まるわけですけども、11月になりましたら工事着工。先ほど申しましたように、16カ月で19年1月には完成する予定です。
19年1月ですけども、工事が竣工しますと、運営懇談会の設置、立ち上げをしようと考えています。地域住民の方、施設利用者あるいは福祉や医療の関係者で構成する予定でございまして、本施設の利用に関する事項あるいは事業運営に関する事項等につきまして必要な協議、区民あるいは医療関係者の意見を反映する機関として予定してございます。
19年4月、開設予定で、19年4月からサービスを提供し、事業をここから始めていくということでございます。
以上、簡単でございますけども、法人審査会が通り、それから、補助金の内示という見通しが立ちましたので、進捗状況について御報告させていただきました。
委員長
ただいまの報告に対する御質疑はございませんか。
かせ委員
いろいろお聞きしたいんですけども、時間の関係がありますから、一つだけ。
ちょっと説明してほしいんですけれども、防災拠点型地域交流スペースというのはどういうイメージなんでしょうか。
冨永高齢福祉担当課長
これは、補助金を受けて防災拠点型のオープンスペースを確保しているわけでして、いざ災害があった場合にそこが防災拠点といいましょうか一時避難場所になると。それから、一定の備蓄を兼ね備えた施設でございます。ただ、いざというときにそういう備えをしている施設でして、ふだんは、地域のイベントだとか、あるいは地域の方の交流だとか入所者との交流だとか、それから、知的障害者、身体障害者の方々の就労の場、喫茶コーナーとしてパンを売るだとか、そういったことを考えている500平米程度の施設でございます。
かせ委員
そういう配慮というのは非常に大事だというふうに思いますし、震災というときには、多分こういったところはかなりの被災された方、特に高齢者の方たちが期待する施設だろうと思います。だから、そういう意味ではそういう配慮は大事なんですが、500平米ということで、全体の関係からいえばまあやむを得ないのかなと思うんですけれども、何人そこに避難できるかとか、ちょっとあれがあります。もちろん、その施設自身も、通常の方よりもそこに苦労していただいてお世話いただくということになるんだろうと思いますけれども、そういう気がします。
それと、ここは防災公園と一体とした地域ですから、もしかすると炊き出しとか、そういった復興のための拠点になる可能性があるということが想定されるんです。だから、そういった多くの人たちの食事をつくれるような厨房施設であるとか、あるいは給水設備であるとか、そういったものも考えられるわけですか。
冨永高齢福祉担当課長
基本的には入所施設あるいはデイサービス事業を展開する社会福祉施設でございますので、今、委員が言われたような事業展開といいましょうか、いざというときの活動ということについては余り期待をするわけにもいかないというふうに思っています。ただ、民間の事業者、7特養ございますけども、従来は区立の特養だけが第2次避難場所でありましたが、今回、民間特養、他の契約していないところにつきましても、特別養護老人ホームにつきましては2次の避難場所として契約の運びになってございまして、当然これが完成すればそういった契約をすると予定してございまして、高齢者あるいは児童の方々の2次避難場所ということを想定してございます。全体が広域施設でありますので、今言ったことも想定できると思います。緑の保全ということで周りに敷地が十分ありますし、防災の観点からすべてができ上がっておりますので、広域避難場所での社会福祉施設建設というふうなコンセプトでこれをつくり上げております。
かせ委員
要望ですけれども、そういった観点で、いざというときには、そういう地域でありますから、被災の復興、そういうことで十分に機能できるように十分な配慮をお願いしたいと思います。要望しておきます。
委員長
要望です。
他に御質疑はございませんか。--よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本報告を終了いたします。
続きまして、本町五丁目知的障害者通所援護施設整備の進捗状況についての報告を受けます。
田中障害福祉担当課長
それでは、本町五丁目に整備を予定してございます知的障害者通所援護施設の現在の状況につきまして御報告申し上げます。
資料(資料10)をごらんいただきたいと思います。
まず、1番、施設計画でございます。
(1)所在地でございますが、中野区本町五丁目40番でございます。
それから、敷地概要、建築概要、工事期間については記載のとおりでございます。
(5)の事業開始でございますけども、2006年4月以降のできるだけ早い時期ということでございます。この考え方は現在も変わってございませんけども、若干延びるかなというふうに考えております。
それから、(6)の施設の概要でございます。この通所援護施設は、通所更生施設と通所授産施設の二つの施設から構成されてございまして、定員がそれぞれ20名、合計40名でございます。
それから、2番の国庫補助の内示の状況でございます。
内示の時期でございますが、9月6日に東京都から法人に内示がございました。
その内示の内容でございます。更生施設につきましては、国庫補助が不採択という結果でございました。授産施設につきましては、国庫補助が採択をされてございます。その補助の割合でございますけども、2年度にわたる計画でございまして、本年度1、来年度9という形の補助になります。
それから、3番でございます。国庫補助不採択となった更生施設への対応でございます。授産施設につきましては、2年度にわたることになりましたけども国庫補助がついたということでよろしいんですが、更生施設についてはつきませんでしたので、その部分についての取り扱いでございます。東京都は、こういった国の国庫補助協議の非常に厳しい状況を踏まえまして、国が負担すべき8分の4につきまして区市町村が補助した場合、その2分の1を補助すると、こういう考え方を示してございます。それがこの図にかいてあるとおりでございます。この図の色がついている部分、区市町村8分の4というのが、本来は国が負担すべき部分でございます。これが更生施設につきましてはつきませんでしたので、この8分の4を区が出しまして、その半分を東京都が区に対して補助をすると、こういう考え方でございます。
(2)で、区の対処方針でございます。こうした東京都の考え方を受けまして、どうしても必要な施設だという認識でございますので、整備を進める方向で考えているところでございます。
なお、この取り扱いにつきまして、来年度、区の負担分が出まして、来年度補助という形になりますので、来年度につきましての当初予算に計上したいと考えてございますので、またそのときにはよろしくお願い申し上げます。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対する御質疑はございませんか。--よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本報告を終了いたします。
では、次に、9番目のその他で何か報告はございますか。
合川子ども家庭部経営担当課長
今回の台風14号に伴います大雨による子ども家庭部所管施設の被害状況について、口頭で御報告をさせていただきます。
私どもの所管をしている全施設に調査をかけまして、まず、保育園ですけれども、民営化をした、前、大和北保育園だった七海保育園が床上浸水が30センチということで、月曜日の保育をどうするのかということがございましたけれども、1階の部分を清掃・消毒いたしまして、その日の月曜日につきましては2階で対応してございます。火曜日につきましては、1階の部分を清掃・消毒をした後、通常の保育という形で、今、原状復旧をして通常の保育をしているという形になってございます。
それから、大和保育園でございますけれども、大和保育園本体ということではございませんが、ボイラー室に浸水をいたしましてボイラーが着火ができなくなったということで、ボイラーの交換等も含めまして対応を考えているところでございます。
それから、児童館、学童クラブでございますけれども、大和西児童館が床上浸水10センチということで、これも、施設を早急に清掃、それから消毒をいたしまして、できる限り児童館の運営に支障を来さないような形で対応してまいりました。ただ、園庭に防火水槽が埋まっているんですが、その上の地面が若干陥没をいたしまして、要するに、水の流れ道になっていたというようなところで、その埋め戻しもきのう終わりまして、ほぼ復旧をしたという形でございます。児童館につきましては、学童クラブの対応は通常どおり行ってございましたが、一般の来館者につきましては、この2日ぐらいの来館については行えなかったということで、きょうから、一般来館者につきましても、一部施設の制限はございますけれども復旧をしたという形で、以上、三つの施設について浸水等がございましたけれども、現在のところではほぼ復旧をいたしまして通常の運営に戻っておるということでございます。
以上でございます。
寺嶋保健福祉部経営担当課長
保健福祉部関係では、1件、若宮高齢者会館が床上浸水5センチということがございました。清掃・消毒をいたしまして、月曜のみ臨時休館、以後は開館してございます。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して御質疑はございませんか。
かせ委員
民営化された七海と大和ですけれども、そういうことで清掃して、それで復旧をさせたということですが、実被害といいますか、そのために何か修繕しなければならないというような事態にはなっていないんですか。
竹内保育サービス担当課長
民営化園で被害のあったのは七海保育園でございます。それで、七海保育園については床上30センチ程度の浸水がございまして、要は、上に置いてあるようなもの、例えば布団ですとか絵本ですとか、そういったものの被害でございまして、基本的に建物本体に対する被害は今のところ聞いてございません。これは、園からの報告は、また後日、トータルでどういった損害があったのかということについては、改めて、今、集計をしていただいているところでございますけども、私ももうこの間2回ほど行って園長とも話をしていますけども、そういった消耗品についての被害だけにとどまっているというふうに聞いております。
それから、大和保育園については、ただいま申し上げましたとおり、ボイラーを取りかえなければならないような状況で、これは区立園でございます。
かせ委員
ごめんなさい、大和の方は区立ということで、それで、やはり七海なんですが、布団あるいは本、いずれにしろそれは新しくしなければならないわけですよね。それに対して区のかかわりはどうされるんですか。
竹内保育サービス担当課長
私どもとしては、できる限り早急に原状復旧をし、通常どおりの保育ができるようにということで、この間、布団については買い取りのものでございますので、まずは当面、保育を実施するに当たりまして布団が必要でございますので、それについては私どもでリースをしたものを貸与してございます。ただ、それを今後ずっとリースするということではございませんで、毀損した布団について、今後、七海保育園がどういった対応をとるのかというところについては、それは七海保育園として考えていただかなければならないことでございます。そういったことについて、七海保育園といたしましても、保険にも入っていたりなんかしていまして、全体としてどういった損害があったのか、それに対して、七海保育園として、保険による補てん等々含めてどう対応するのかということについて、まだ園として取りまとめが済んでおりませんので、そういったことについて、七海保育園としてのお考えが、今後、私どもの方へ御報告がされることというふうに思っております。
かせ委員
ちょっと最後の方が聞き取れなかったんですが、いわゆるもともと区立だったわけですから、それで、そういう状況の中で被災されたということであるならば、本当に区としても十分に役割を果たしていただくということが大事だというふうに思うんですよ。だから、それについてはそういう方向で現場の方と対応していただきたいというふうに思うんですが、いかがですか。
竹内保育サービス担当課長
基本的には私立園でございますので、私立園としての予防策として保険等に入られていたということがございます。それと、私どもが緊急的な対応として行うべきことについてはきちんと行っていきたいというふうに思っております。それで、その上で、トータルで私どもとしてどういった支援が--園の方がどういう支援を求めていらっしゃるのか、また、私どもとしてとるべき支援としては、何かその中ですべきことがあるのかということについては、今後、まだ七海保育園とそういったことについてお話をしてございませんので、向こうのまとめができておりませんので、それは、今後、お話があれば、そういった中で対応を改めて考えさせていただくというふうに思っております。
委員長
他に質疑はありませんか。
やながわ委員
関連ですが、集中豪雨で短時間で本当に被害が大きかったんですが、保育園、何園か今報告があったんですが、この保育園の職員の人たちは、水が出た、その前後でも職員の招集はあったんですか。
竹内保育サービス担当課長
今回は、日曜日、しかも午後10時ごろということで、また、集中豪雨ということでございまして、保育園の職員についてのそれに応じた招集というのはございません。今回、七海保育園についても、七海保育園は民間でございますけども、児童館についても、出勤してきて気がついたといった状態でございました。
やながわ委員
今回、いろいろ、うちの地元も神田川周辺ですので、床下・床上、何件か被害が出たんですね。私も神善合流の近くですので、あの辺をしょっちゅう巡回していたんですが、あそこにむさしの保育園というのがあるんですよ、杉並の。あそこにも恐らく床上の浸水があったなと。もうすごかったんですから。私は、夜中の1時半、2時近くまで、回っていたんですが、むさしの保育園はこうこうと電気がついて、ぱっと見ただけで10数人の保育士さんでしょうね、みんな短パンをはいて水をかき出し、お掃除をしていました。時計を見たら夜中の1時半でしたね。私は、あしたは保育園があるし、保育に支障があってはならないし、そういうことも含めて大変だな、御苦労だなと思って、我が区はどうなっているんだろうなと。みなみ保育園は民営化になりましたが、高台でそういう心配はなかったんですが、何でそんな話を聞いたかというと、今回は日曜日の夜中ということだったんですが、やはりそういう姿勢が--休日だからとか何とかだからとかは通用しないということ。子どもを預かる場所で、出勤してきて気がついた、これは担当課長が言う言葉じゃないですよ。そんなのはもうはっきりわかるわけじゃないですか。園長にしたってだれにしたって、どうでしょうか。心配じゃないのかという、そういうその辺の危機管理だとか、そういう思いが、明くる日出てきて対応すればいいやと、これはちょっと心がなさ過ぎると。その辺のそういう初動体制、あるいは、いざとなったときの保育園でのさまざまなそういうものに関しての体制、どうなっているんですか。
竹内保育サービス担当課長
これについては、一つには、これまで経験したことのないことでございます。これまでも台風、大雨等もございましたけども、こういったことは過去にございませんでしたので、ある意味、私どもは、今、委員が言われたような安心感というのを持っていたかもしれません。そういったことで、今回につきましても、本当に、今まで、七海保育園にしても、あそこの地域で開園以来、起こったことのないようなことでございまして、そうした意味で安心感を持っていたというふうに思います。今後の対応につきましては、また、こういった被害の状況を踏まえて検討させていただきたいというふうに思ってございます。
やながわ委員
安心感だとか、私はそんなことを聞いているんじゃないのよ。思いがどこにあるのかという。杉並のむさしの保育園、あそこはしょっちゅう水が出るから、保育士さんたちもそういう体制は整っているのかもしれない。しかし、あれだけテレビやさまざまなことで報道されて、どうなっているのか。行かなくていいのか、招集をかけるのかかけないのかとかでなく、住民に対するサービスの姿勢が問われるんじゃないかと。そういう意味で、まして中野はそうやって水が出るということはあらあらわかっているわけであって、そこはそこまで出るのか、あの水だからいたし方ないなというのはだれしもが思っています。しかし、課長だって、そういう安心感があったんですよねとか、そうじゃなくて、やっぱり自分たちの保育園は自分たちで守るしちゃんとしていこうという、そういう姿勢を、まして公務員なんだから、そういう意味での姿勢をもっともっと前面に出していく。
それで、私は今回何でこう怒っているのかというと、確かに、悪い条件が全部重なったというのはわかっているんですが、やっぱりその辺の姿勢が、職員の人たちを見ていて、ちょっと甘いなという。避難勧告が出ていても地域センターの職員はまだ来ていないと。何回電話しても通じないと。着信記録がありますから、何時に着いたのかぐらいは全部記録に残っているわけですよ。そういうことと同じように、保育園だって、子どもの命を預かる、衛生問題、いろんな問題がある、そういう意味で、やっぱり駆けつけてくるぐらいの姿勢が私は欲しかったなと。朝になってみんなでそこで気がついたなんて冗談じゃないわと、ちょっと文句を言いたいんですが、何十年に1回ぐらいのことかもしれませんが、職員のそういう意識を高めるような、担当課長として常日ごろからそういう姿勢を、意識啓発をしていただきたいと、こう要望しておきます。
委員長
要望ですね。
やながわ委員
はい。
委員長
他にございませんか。--よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
理事者の方からはほかにございませんか。--ありませんか。
〔「ありません」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
その他についてですが、委員、理事者の皆さんの中から何か御発言はございませんか。
かせ委員
きょう、東大原小学校の視察をして勉強させていただきましたけれども、あわせて、新井小学校の学校内での学童保育、この辺についても見ておきたいなというふうに思うんですが、取り計らっていただけないでしょうか。
委員長
後で、今後の日程のところで協議したいと思いますが、ほかになければ、今のことも含めて御相談したいと思いますので、休憩してよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
休憩をいたします。
(午後4時46分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時49分)
次回の委員会については、第3回定例会中に当委員会室において開会するということにしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
先ほど要望のありました新井学童への視察ということについては、個々の対応とするということをこの委員会として確認するということになりますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますけれども、他に各委員の皆さんから何かございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の厚生委員会を散会いたします。
(午後4時50分)