平成21年03月04日中野区議会予算特別委員会建設分科会
平成21年03月04日予算特別委員会建設分科会
中野区議会建設分科会〔平成21年3月4日〕
建設分科会会議記録
○開催日 平成21年3月4日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時22分
○出席委員(8名)
北原 ともあき主査
のづ 恵子副主査
ひぐち 和正委員
南 かつひこ委員
伊藤 正信委員
久保 りか委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
都市計画調整担当課長 田中 正弥
南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 萩原 清志
土木・交通担当課長 遠山 幸雄
公園・道路担当課長 石田 勝大
建築担当課長 豊川 士朗
拠点まちづくり推進室長 佐藤 幸一
拠点まちづくり担当課長 松前 友香子
中野駅周辺整備担当課長 秋元 順一
○事務局職員
書記 河村 孝雄
書記 岡田 浩二
○主査署名
審査日程
○議題
第7号議案 平成21年度中野区一般会計予算(分担分)
主査
定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会します。
(午後1時00分)
第7号議案、平成21年度中野区一般会計予算(分担分)を議題に供します。
初めに、当分科会における審査の進め方と審査方法について御協議いただくため、分科会を休憩します。
(午後1時00分)
主査
分科会を再開します。
(午後1時01分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、審査の進め方はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)に従い、一般会計歳出・歳入の順に審査を行い、歳出については予算説明書補助資料に従い目ごとに、歳入については歳入予算説明書補助資料により一括して質疑を行いたいと思います。
次に、3日間の割り振りについては、本日は歳出の6款都市整備費1項都市計画費1目都市計画費から審査を始め、6項都市整備部経営費の2目建築調整費までを目途に審査を進め、2日目は歳出の残りの質疑の後、歳入の審査を一括して行い、最終日3日目は意見の取りまとめを行いたいと思いますが、それに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
主査
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
遠山土木・交通担当課長
大変申しわけございません。補助資料の訂正をお願いしたいと思います。
歳入予算説明書補助資料でございますが、2ページをごらんいただきたいと思います。この中で一部記述が間違ってございますので、訂正をお願いいたしたいと思います。2ページの項2の手数料の上でございます。10の自動車駐車場の右の説明の中で、自動車駐車場使用料の時間貸利用で時間が書かれてございますが、この中で8時から20時と、それから20時から8時と書いてございますが、これを8時から22時、それから22時から8時までというふうに訂正をお願いいたしたいと思います。どうも申しわけございません。よろしくお願いいたします。
主査
よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
主査
それでは、これより歳出の質疑に入りますが、質疑に当たって資料等を引用される場合には資料名及びページを言っていただくようお願いします。
なお、職員人件費のうち特殊勤務手当、時間外勤務手当及び職員旅費以外につきましては、総務分科会の分担となっておりますので、念のため申し上げます。
それでは、質疑に入ります。
予算説明書補助資料の289ページから290ページ、1目都市計画費について質疑はありませんか。予算説明書のほうでは――白いほうですよね――152から153ページです。1項の都市計画費1目都市計画費、事務事業名は1で都市計画関係人件費等、2が都市計画でございます。
かせ委員
290ページの都市計画(5)の震災都市復興啓発パンフレット印刷等ということですけれども、77万円。額的には非常に少ないわけですけれども、これはどういう内容になるんでしょうか。
登都市計画担当課長
震災都市復興につきましては行政評価の外部委員さんのほうからも、防災対策というのは割と区民の方御存じなんですけれども、その震災が終わった後の都市復興について余りまだ知られていないと。そういった区民への周知というのを少し今後力を入れたらどうかという御意見もございました。そういったことも踏まえまして、東京都のほうでは都民向けパンフレットというのもつくっています。そういったことを踏まえて、区としても、地震が起きておさまった後の都市復興についても少し啓発をこの際すべきだということで、今回、パンフレット印刷代というのを計上いたしました。およそ5,000部ほどをつくろうということで、大体予算的には50万円程度を考えております。
かせ委員
発災後の復興というのは緊急を要することで、すぐに活動できるように啓発するというのは非常に大事なことだと思うんですけれども、ぜひこういうものは力を入れてやっていただきたいと思っています。
それで、今お聞きしていたけれども、5,000部50万円。5,000部というと、どのように活用されているんですか。
登都市計画担当課長
区の施設に置いたりとか、主に防災会ですとか、そういったところにも配布をしたいというふうに思っております。どちらかといいますと、行政機関のほうはこれまでもいろいろ内部的にはやってきていると思いますので、どちらかというと一般区民向けということでございます。もちろん、パンフレット以外にもホームページ等でも周知を図っていきたいというふうに思っております。
かせ委員
やはり多く発せられることは大事ですから、防災会とか、それももちろん利用していただくのは大事なんですが、一般の区民の方が手にするということが大事ですので、これについてはどこでも手に入るような配慮。例えば地域センターであるとか、いろいろな人の集まるところに置いておくというようなことも考えなければならないのかなと思うんですが、どうでしょうね。
登都市計画担当課長
そのように行いたいと思います。
かせ委員
そうしますと、5,000部で足りるのかなというふうに思ってしまうんですが、どうなんでしょうか。
登都市計画担当課長
21年度につきましては作成に少し時間をかけてつくっていきたいと思っております。もちろん、21年度だけではございませんので、必要に応じて22年度に増刷りするとか、そういった対応をとっていきたいというふうに思っております。
かせ委員
それと、同じページですので聞いてしまいますけれども、都市計画の都市計画概要図、用途地区の印刷等ですけれども、373万円ということですけれども、これですと部数どのぐらいになるんでしょうかね。
登都市計画担当課長
これにつきましては印刷費だけではございません。毎年、都市計画概要図と用途地域図というのは一定数印刷をしまして、これは有料で販売をしております。そういう対応をとっております。来年度は――窓口に閲覧用の用途地域図のデータというのがございます。それのデータの作成と、こういったものの経費を予定しております。それらを含めまして、トータルで373万円ということでございます。
かせ委員
私たちもちょっといろいろ相談を受けると、やっぱり一番手元に置いておきたい資料がこの用途地区の図面ですけれども、これは有料になっているわけですけれども、もっと気楽、気軽に手に入るような仕組み、パソコンでもとれるということですけれども、私もちょっといろいろやってみますけれど、なかなかそこにたどり着かないといいますかね、使い勝手はまだまだ十分じゃないというふうに思いますし、その辺の工夫というのは必要かなというふうに思っているんですけれども、どうでしょうか。
登都市計画担当課長
パソコン上で現在――用途地域図というのはこういう色刷りのものでございますけれども、これはパソコン上でも見ることができます。確かに、よく頻繁に使う、例えば建築士の方とかそういった方はどちらかというと紙ベースで持っていたいということで、お買い求めいただいているという状況でございます。
これの工夫は今後やっていきたいと思いますけれども、基本的には細かいデータにつきましては御来庁いただいて、住宅地図ございまして、そこに詳しく落ちていますので、それを見ていただくということになります。また、パソコンで見られますので、電話等での問い合わせでも、お互い同じ画面を見ながらお答えできますので、昔と比べますとかなり改善はされていると思います。なお一層工夫はしていきたいというふうに思っております。
主査
他に質疑はありませんか。
久保委員
主査、申しわけありません。この285ページのところに触れてもよろしいですか。区政目標。
主査
いいでしょう。関連していますから。
久保委員
申しわけありません。都市計画費だけのことではないんですけれども、これ、他の事業部は目標のところが、例えば「事業となっている」とか「つくり出されている」というような表現でこの目標がなっているんですが、ほかのところは「目指す」とかそういう言葉になっているんですね。地域まちづくり費のところだけは「進める」というような形になっているんですけれども、この目標ということの表現が、他の事業部とまた部内でも統一性がなっていないのかなと思うんですが、これはどういう意味があるんでしょうか。
登都市計画担当課長
実は、こういう書き方というのは昔からじゃなくて、ここ数年ということでございます。我々も非常に書き方は苦慮しているところでございます。目標というのは状態をあらわすのか、それとも進めるとか目指すという方向性をあらわすのかによって書き方が違ってくるのかなというふうに思います。これにつきましては、まだ区として書き方の統一というのは、それほど整合性についてこれまでとってこなかったのかなというふうに思っておりますけれども、少し表現については工夫をしていきたいというふうに思います。
久保委員
今、状態をあらわすのか方向性をあらわすのかというようなことで記述の仕方が違うというようなことなんだと思います。そうなんだろうなと思いますけれども、状態をあらわす目標としてこういう「便利で安全に通行できる状態となっている」というのが目標なんですけれども、ここまで行くにはかなり年月を要するのかなと思うんですね。だから、これが年度の目標であるのか、もっと将来的な事業の目標であるのかというのが、一つ一つ見ていくとちょっと違っているように思うので、その辺はいかがなんでしょうか。
登都市計画担当課長
これにつきましては、どちらかというと単年度の目標というよりはもう少し先を見た目標ということでございます。ほかの部におきましても、今見ているところでは、保健福祉部ですと「目指す」という表現が確かに多いんですけれども、ほかでは同じように、要するに状態をあらわす表現というところも結構ございます。
久保委員
ですので、要は、その目標がどこに定めた目標なのかというところが。これは平成21年度当初予算の区政目標というふうに受けとめたので、将来的な事業のということと今年度の目標ということで少し分けていただけたらなと。そうするとよりわかりやすいのではないかなと思うんですが、そこら辺の工夫をぜひしていただきたいと思いますが、いかがですか。
登都市計画担当課長
目標につきましては、行政評価の外部委員の方からも設定の仕方がもう少し工夫できないかという御指摘もいただいているところでございます。委員おっしゃるのももちろんそういったことだというふうに思いますので、今後また工夫をしていきたいと思います。
主査
久保委員の質疑につきましては、都市整備部関係の区政目標にかかわることであったので、質疑を許しました。
それでは、確かに質疑はありませんか。
むとう委員
290ページのところの成果指標のところの1番で、都市計画窓口対応への苦情件数ということなんですが、これは要するに、窓口対応だから都市計画の苦情ではなくて、窓口での職員の皆さんの対応が悪かったとかという苦情件数のカウントということでよろしいんでしょうか。
登都市計画担当課長
都市計画というのは、従来あまり窓口事務という認識が薄かったという面がございます。しかしながら、実際、都市計画の窓口ですと、あそこにお見えになる方で年間約1万人います。それから、電話の問い合わせですと約1万5,000件ございます。それ以外に事業者からの書面での照会というのもございます。そういったものトータルの窓口。これにつきまして、来年度については、これまでと違ってこういった窓口対応に少し重点を置いて考えていこうということで、それを設定をしたというところでございます。
むとう委員
そうすると、今年度は見込みなんですけれども、前年度は0件だったんですか。すごいですよね。今びっくりしたんですけれども、窓口1万人で電話で1万5,000件ということで、相当の数がここに来られていて、今まで苦情がなかったということはすばらしい対応だったのかなと思って、ちょっとびっくりしたんですけれども。本当にいなかったんですね。なかったのだったらそれでよしなんで結構でございますが。
登都市計画担当課長
もちろん、問い合わせですからいろいろありますけれども、いわゆるトラブルに該当するような苦情というものはなかったということでございます。
むとう委員
そうすると、苦情件数というこのカウントの仕方。トラブルというのも、どういうことをもってトラブルということでカウントしていくのか。どういうカウントをこれから目標としていくんでしょうか。どういうものを1件の苦情というふうに考えるのか、それというのは部内で調整されているんですか。じゃないと、これ、目標でカウントできないじゃないですか。
登都市計画担当課長
なかなか、何をもって苦情とするかという、非常に難しい面がございます。これは特に、ほかの自治体との比較を行う場合などは、区によってかなりカウントの仕方が違うということで、比較は難しい面がございます。少なくとも、お客様のほうがこちらの意図したところと違って、例えば勘違いですとか書類が明らかにおかしくて、結果的に損害をこうむったというような場合を苦情というふうにとらえようということでございます。都市計画の場合は、実際、区民の方というよりはほとんど事業者の方が多いというようなことがございますので、結果的にそういった苦情が少なかったのかなというふうに思っております。
ただ、これは万が一、例えばこちら側が答えた内容が間違っていたということであれば、場合によっては建物とかそういったことがございますので、一定の損害も生じかねないということですから、細心の注意を払ってやっているということでございます。
主査
他に質疑はありませんか。
なければ進行します。
次に、予算説明書補助資料291ページ、予算説明書では152から153ページのところですが、1項2目都市施設費について質疑はありませんか。
伊藤委員
2番の都市計画道路整備の拡充というところでお伺いをしたいんですけれども、これは当初予算案の概要を見ますと、もみじ山通りの都市計画道路整備に向けての現況測量や予備設計などを行うと書いているんですけれども、このもみじ山通りって、区道でしたっけ。その確認からお願いします。
登都市計画担当課長
区道でございます。このうち、青梅街道から早稲田通りまでの区間につきましては、現道11メートルを15メートルへ拡幅ということで、東京都の優先整備路線という言い方をしていますけれども、もちろんこれは区道でございます。優先的に整備すべき路線という位置付けになっておりますので、今後この道路整備に取り組んでいきたいということで計上したものでございます。
伊藤委員
今、11メートルから15メートルに拡幅ということですけれども、当然住宅が側道にはあって、買収となるんでしょうけれども、そういうところまでの範囲なものなんでしょうかね。この測量の予備設計なんていうのは、そこまで行かないの。
登都市計画担当課長
すみません、ちょっと訂正させていただきます。11メートルから16メートルへ拡幅ということでございます。
来年度につきましては、現況測量とか予備設計ということでございまして、まだ具体的な個々のお宅の用地の測量とか、そこまでには至らないですし、まだ用地買収には着手しないという段階でございます。今後整備するに当たっての準備作業という段階でございます。
伊藤委員
前にこの報告があったのかなと思って今記憶しているんですけれども、その早稲田通りから先の上高田、あれは二丁目でしたっけ、一丁目と二丁目の間かな。あの計画は、その後の計画なんでしょうかね。
登都市計画担当課長
現在、優先整備路線と言っていますけれども、それに位置付けられているのは、早稲田通りまでということになっています。それから北のほうに延びています。その先は現道がないという状況になっています。西武線に近くなりますと現道がないという状況でございます。もちろん、計画線は入っております。それにつきましては、今後西武線の連続立体交差化事業の進展と並行して将来進めていく必要があるという場所でございます。
伊藤委員
ちょっとついでに聞きたいんですけれども、区道から都道への格上げ申請する場合には、要件か何かいろいろありますよね。最近、区道から都道へなったというのは、中野区内には道路ありますか。どうなんでしょうかね。
登都市計画担当課長
区道から都道というのは、最近はございません。
伊藤委員
何かいろいろ要件があるんでしょう。
登都市計画担当課長
基本的には、都道と区道の区分けでございますけれども、一定の広域的な交通処理に資するようなものは東京都の都道という位置付けでございます。ですから、区内で完結するような道路の場合は区道、それから幅員16メートル以上で広域的な交通処理を行うものは都道という区分け。おおよその考え方はそのようになっております。
伊藤委員
言っておられましたように、16メートルにするんですよね、この道路を。そうすると、そういう要件を満たしているということで都道の申請というのは区では考えていないわけ。
登都市計画担当課長
現在どちらかというと、都道から区道へという流れがございます。逆というのは余りないというふうに思います。
主査
他に質疑はありませんか。
かせ委員
同じく、このもみじ山通りですけれども、今ですと、今回は測量と事前の作業が入るということですけれども、この見通しというのはどうなりますか。今後のスケジュール。
登都市計画担当課長
今後のスケジュールですけれども、当面、もみじ山通りで、大久保通りから早稲田通りまでの区間、約800メートルございますけれども、そこを優先的に整備していこうという考えで進めていきたいというふうに思います。
現在計画をしているところでございますと、来年度は現況測量、22年度はさらに用地の測量をやって、23年度以降に事業認可をいただいて整備に取りかかりたいというふうに思っております。
かせ委員
23年度以降の工事ということになるようですけれども、前にもお聞きしたことがあると思うんですけれども、障害になって気になるところがJRとの関係ですね。あそこはどうなるんでしょうか。場合によってはさらに掘り下げとか、そういうことになるんでしょうか。
登都市計画担当課長
確かに、JRのガードと道路の高さがあそこは余りないということで、大型バスのようなものは通れないというところになっております。したがいまして、今後もみじ山通りを整備する場合は、そこを一つの重要な場所として、当然整備しなければならないというふうに考えております。つまり、大型車両が通れるような道路にする必要があるというふうに思います。
かせ委員
そうしますと、掘り下げるということになると、いわゆる傾斜の部分が長くなる。そうすると、あの辺のまち全体の構造が変わってきてしまいますよね。その辺の調整というのはさらに複雑になってくると思いますけれども、そういった見通しはどうなんでしょうか。
登都市計画担当課長
ですから、現在、その辺も含めて調査をしているという段階でございます。
かせ委員
それと、JRとの関係が出てくるということになります。それとの調整ですね。その辺はどうなんですか。
登都市計画担当課長
恐らくJRのほうは余り影響はないのかなというふうに思います。むしろ、下を走っているメトロとの関係のほうが大きいだろうというふうに思います。ただ、どのくらい地面を実際に掘り下げなければならないのかとか、その辺のことは現在調査をしているという状況でございます。
かせ委員
これはお願いになりますけれども、いろいろ調整したり調査したり、掘り下げというのは簡単にはいかないですよね。だから、そういうことについて情報公開をしっかりやっていただきたいし、それから近隣住民との調整といいますか、これは抜かりなくやっていただきたいというふうに思います。お考えがあれば。
登都市計画担当課長
確かに、拡幅されるところには民有地もございますので、沿道の方には十分情報提供しながら進めていきたいと思います。
かせ委員
それで、その下の段ですけれども、東中野広場整備ということで、これは総括でも我が党の来住委員がいろいろやりましたけれども、ここに書かれている負担金ですけれども、1億円と。これは区の負担すべきものであって、JR部分の持つあれですと6対4とおっしゃいましたっけ。4の部分の負担ということですか。
登都市計画担当課長
これから設計しますので、正確な負担ということではございませんけれども、大まかに現時点ですと、中野区が47%負担してJRは53%を負担するということになっております。支障物の移設につきましても、そのような負担割合というふうに考えておりますので、当然JRのほうも中野区以上の負担があるということでございます。
かせ委員
そうしますと、ここに出ている数字というのは、おおよそ。これからどういう設計になるのか、それによっても違ってきますし、一応おおよそだと。大体予算よりもはるかに高くなるというのがこういう仕事だろうと思うんですけれども、そんな感じでとらえていいですか。
登都市計画担当課長
高くなるということは一概には言えませんので、高くなる場合もあれば安くなる場合もあるだろうと。およそこの程度ではないかということで、現在見積もっているところでございます。
かせ委員
どこかに説明があったんですが、この特定財源ですけれども、もうちょっと詳しく説明していただけますか。
登都市計画担当課長
特定財源でございますけれども、基本的にこの事業は国費が2分の1ということでございます。残りの部分は基金の活用ということでございます。
かせ委員
基金の活用ということで、今年度については、そうしますと一般財源というのはこの額だということですね。約16万円。国からは1億のうちの半分の5,000万円で、基金の取り崩しは5,000万円ということですね。
登都市計画担当課長
そのとおりでございます。
かせ委員
わかりました。これからこういうところの基金が取り崩されていてという考え方だと思います。それで、これの割合のところなんですけれども、これについてもいろいろ問題になっていますけれども、本来から言えば、広場事業ということですから、47%の広場になるのかということになってしまうとあの絵で見ますと、ほんのわずかということなんですね。この項目のつけ方自身も比較的弱かなと思うんですよ。いわゆる広場事業というものの、あそこの駅の改良事業区というか、そういうところではないんですか。
登都市計画担当課長
昨年から、言葉として「広場」というのと、それから「上空活用」という言い方で分けてこれまでも説明をしてきたところでございますけれども、今回のこの経費につきましては、いわゆる上空開発の部分というものでございます。
ただ、事業全体としては駅広という言い方で呼んでいますけれども、そのほうがわかりやすいのかなということで、今回こういう表現にしたというところでございます。
かせ委員
もともと区民からは東中野駅、あのあたり、あそこにもともと広場があったわけですから、それがああいう形で小さくなってしまうことでね。そこに対する不満というのは非常に多いわけですよ。だから、広場をつくってほしいというのが今でも大きなものですよね。だから、これをやっぱり、広場整備事業と言いながら、実態的には広場じゃなくて駅の改修になってしまうということで、やっぱりボタンの掛け違えをしたんじゃないかなというところ。
それと、やはりこの負担割合も問題だろうと思うんですよ。多くはJRのために供用されるということですから、区の負担が大体半分ですよね。こんなことはちょっと考えられないですし、この負担割合についても見直す必要があるのではないかと。もっともっとJRに対して要求することも必要じゃないかと思うんですけれども、どうでしょうか。
登都市計画担当課長
ここは、広場につきましては先ほどちょっと説明しましたけれども、もともと都市計画で、東中野駅前のいわゆる交通広場という位置付けでございます。交通結節機能の強化という意味合いから都市計画決定されているところでございます。そういう意味での、全体としてはそういう駅前の交通広場という位置付けでございます。
JRとの負担でございますけれども、広場、いわゆる交通広場の検討の中で地元からも、駅舎といいますか、改札口と駅前広場が分離されているというのは構造として好ましくないと。かなり強い表現も受けております。これじゃ全く意味がないじゃないかということも、地元からも言われております。やはり、これからお年寄りも含めて、障害者やお年寄りの方も駅を利用されて、交通機関の乗りかえですね、電車からバスですとか、そういった乗りかえが円滑にできるようなまちづくりにしていくというのも大事なことだと思います。そういうところからも、上空活用で改札口と広場をつなぐ場所、これが必要だということでございます。
なお、JRとは長い交渉をしております。やはり人口地盤の面積割合に応じた負担が妥当だろうということで、双方協議が整ったということでございます。そうしませんと、例えば区だけで行った場合は、はるかに区が負担する分がふえます。これは逆もそのとおりで、JRのほうがすべてやるということであればJRの負担が多くなると。ただ、JRのほうはやはり採算性というのが非常に問題になるわけでございまして、恐らくそうなった場合はJRはやらない、やれないという事態になります。そういったことから、今回一定の考えに基づいて、双方で負担して行うということで合意がなったということでございます。
かせ委員
今の説明ですけれども、この負担割合というのはやっぱり問題ですよ。利用度に応じて負担すべきだし、そうするとほとんど――あの絵を見ても、JRの用途として使われることが圧倒的に多いわけでしょう。その利用のされ方についてもそうです。
それから、先ほどからお聞きしておりますけれども、今度の1億円についてだって、まだはっきりしないわけですよ。これからの設計によっても違うし。だから、ぼやっとしたものですよね。だったら、この負担割合というよりも、中野区が限度としてここまでと言うことだったらわかるんだけれども、そういうものじゃないでしょう。いわゆる、かかった費用に対して47%、約半分を区が負担するという約束ですよね。非常にわかりにくい。どれだけかかるかわからないと言っているようなものではないですか。区民に聞かれたときに、じゃあ区はどのぐらい負担するんですよと説明できませんよね。この辺もうちょっとはっきりしてください。
登都市計画担当課長
現時点では、ですから、負担割合何%ぐらいで負担し合うことになっているということで御理解願いたいと思います。
石井都市整備部長
負担割合について、これは地上部分の構造物の面積割合の按分で先ほど申し上げたような率になっている。区としましては、仮にあそこに区単独で連絡用の通路的な上空活用を図るといった場合について、当然土地を借りなければならない。JRの土地をですね。その辺は、JRは無償でいいよと。こういう条件の中で、しかも協定といいますのは相手のある、つまりJRと区がお互いに納得する中でこの事業というのは成り立っているわけですね。したがって、委員がおっしゃるように、そのことを持ち出していったときに、それじゃあJRは、じゃあおりますよと言ったときにはこの事業というのは成り立たないわけですね。それはお互いにフィフティー・フィフティーの関係の中で今まで協議を詰めてきて、今現在こういう形にあると。しかも、費用負担で区はどれだけの金額を見積もるかということにつきましても、これは最終的には清算という形をとるわけでございまして、現在のところ、見積額としてはこの金額と。こういうことでございますので、その辺を御理解いただければと思います。
かせ委員
簡単に理解できないんですけれども、これ以上やっても平行線ですから。いわゆる区民の中には、やっぱりこういうような計画の進め方に対する疑惑というか疑念というか、それから反対の声、納得できないところだってあるわけですから。やはり、もうちょっと区民の立場に立った検討というのも必要だし、できるだけ負担の少ない割合ということも考えなければいけないわけですから、もうちょっと再考してほしかったなと。すべきだということを指摘しておいて、終わります。
以上です。答弁は要りません。
久保委員
違うことを伺おうと思っていたんですが、今のところでもうちょっと詳しく伺います。
結局、線路上空の事業、支障物の移設工事、これって総額、今幾らの見積もりが出ているんですか。
登都市計画担当課長
総額といいますか、負担割合からするとこの金額になるというものでございます。
支障物移設、21年度、それから22年度にも支障物移設がかかります。総額としては、全体で5億円近くになるというふうな見積もりでございます。5億ちょっとはかかるということでございます。ですから、JRが半分よりも少し多い負担をするという関係でございます。支障物移設と申しますと、かなりかかる部分というのは、上空開発をする場合、柱を建てなきゃだめです。それは線路上になるわけです。線路と線路の間に柱を建てるわけです。具体的に言いますと、総武線の上下線の間に電気系統のボックスみたいなものが並んでいるわけですけれども、それを全部移設をする必要があるということでございます。それがかなりかかるというふうに聞いております。しかも、夜間、深夜のわずか数時間しか工事の施工ができないということから、経費的にもかなりかかるというふうに言われておりまして、ほかの事例からするとこのぐらいはかかるというふうに言われておりまして、その金額を計上したというものでございます。
久保委員
何か、21年度、22年度で5億円以上この事業費はかかると。そのうちの47%を区が持つ。なおかつその半分は国庫支出金ということですよね。これは、こういったものに対しては、工事負担金という名称がついていますけれども、常に2分の1の国庫補助というのはあるものなんでしょうか。
登都市計画担当課長
この事業につきましては、そのような内示を我々は受けております。
久保委員
21年度と22年度ということで、ならしての計算なのかなと思いますので、実質的には区のほうの基金の繰り入れ等で、21年度、22年度と考えると1億円ぐらいが区の持ち出しというようなことでよろしいんですか。
登都市計画担当課長
トータルで言いますと、2年間かかるとそういう金額になろうかと思います。
久保委員
これは、負担割のことでずっともめていても、いつまでたっても解決しなくて、地元の方は、もうあの状態で何年放っておくのかということのほうがまさに気がかりなことですので。しっかりと広場整備を、ここまでようやっときたものですから、きちんと形になるまで頑張っていただきたいなと思います。
先ほど、もみじ山のことを伊藤委員も聞いてらっしゃったんですけれども、これは今回の都市計画道路整備の拡充となっているのは、ここに入っているのはもみじ山だけでしょうか。
登都市計画担当課長
来年度予算に関してはもみじ山通りでございます。もみじ山通りといいましても、およその区間ですけれども、大久保通りから早稲田通りの間ということでございます。
久保委員
先ほども東中野とか、下でも野方というようなことが書いてあるので、事業の内容のところに、もみじ山だけならばそれもきちっと書いていただいたほうがいいのかなというふうに思いました。それで、今年度は予備設計委託などで全部一般財源ですね。先ほど、今後こういったことが進んで、測量ですとか設計が進んでいくと、用地買収なども入ってくるというようなことありましたけれども、これも全部一財でやるということなんでしょうか。それとも、これに対しては都ですとか国ですとか、そういったところの補助があるんでしょうか。
登都市計画担当課長
当然、事業を実施する場合は特定財源を入れてやるということでございます。東京都のほうの優先整備路線と位置付けもなっておりますので、そのようなことは十分可能というふうに考えております。
久保委員
整備の段階でそういったものというのは補助があるのであって、現段階の測量であるとか設計については、これはすべて区の一財でやらなければいけないということなんですね。
登都市計画担当課長
まだ実際に事業の着手までに至っていないという状況ですので、一般財源ということで対応させていただくということになっております。
久保委員
わかりました。その上の都市施設の計画なんですけれども、これが著しい減額になっておりまして、都市施設というだけでどこのことなのかがちょっとわからないのですが、これを少し説明をしていただけますでしょうか。
登都市計画担当課長
都市施設の計画と申しましても、これは実際は事務費だけでございます。31万円というのは、純粋な内部の事務費というだけでございます。約1億円近く減額になっていますけれども、これは実は白鷺二丁目の生活道路の整備、今年度やっておりますので、その金額がそっくり――用地費が減になっているということでございます。
久保委員
この用地費が入らない場合は、事務費だけということなんでしょうか。ということは、今のところ、21年度には道路のための用地取得の予定はないということでよろしいんですね。
登都市計画担当課長
この都市施設の計画というレベルでの用地購入はないということでございます。
主査
他に質疑はありませんか。
なければ進行します。
次に、予算説明書補助資料292から295ページ。予算説明書は154から155ページであります。2項交通道路管理費1目道路管理費について質疑はありませんか。道路境界、道路管理、水害等災害対策の事業などですが。
かせ委員
3番目の道路観察ですけれども、前年度対比で減っているわけですけれども、現状から見ますと、道路管理の状況がよくなったのかというのはちょっと確認できないんですけれども、どういうわけで減額されているんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
道路観察で取り扱っているこの中で言いますと、違反広告物とかごみ状バイク、いわゆる道路上での不法投棄というのは日々のパトロール業務も資するところあると思いますが、年々減ってございますので、そういった意味で処理量、処分量とか、そういったものが減少しているということでございます。
かせ委員
そうすると、この処分量ということで、他に見てみますと駅周辺はきれいにはなったなと思うんだけれども、一方、裏のほうに行くと依然として放置自転車、バイクとかあるものですから。だから、もうちょっと予算を組んでいただいて徹底的にやっていただければと思っちゃったりしているんですけれども。議会の質問の中でも、例えば、景観の問題であるとか出てきたと思いますけれども、こういうことに対してもっと手が入らないのかと思うんですけれども。予算を見てしまうと、これだけ削っているから心配させてしまうと思うんですよ。
遠山土木・交通担当課長
例えば、委員のほうから捨て看等について、当然区道上での捨て看ということでは、私どものパトロール、それから委託している業者によるパトロール、それから民間のボランティアの方にも御協力いただいてございますので。それで、捨て看等につきましては、いわゆる張り紙と申しますけれども、ボール紙にポスター等を張っているということで、そういうことでは資源ごみといいますか、そういったことで特段処理、処分費というところはかかってはございません。今御指摘の、裏道云々というお話ございました。区道上につきましてはそういったことでパトロールの中で、捨て看等については今後もパトロールといいますか、除却について、あるいは現有者の指導ということについては努めてまいりたいと思ってございます。
かせ委員
それで、今お話がありましたけれども、公道上では確かに、見えるところではきれいになっているというふうに思うんだけれども、あと見えないところね。指導上の問題であるとか、これはなかなか手がつきにくいのかもしれないんだけれども。あるいは、遊歩道みたいなところもそうですけれども、これに対して何か手がないんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
基本的には、繰り返しになりますが、公道上といいますか、例えば都道ですと東京都が道路管理者として、そういった違法な広告物や違法な占有物を除却するということになっているわけでございまして、指導といいますとそこの所有者との関係もございますし、先ほど出ました違法な屋外広告物に関しましては法律、それから都条例に基づいて除却する権限というのが与えられてございまして、それは道路管理者でなければできないということはございますが、基本的には委員のおっしゃるように、指導について区の職員が入っていって除却するというのはなかなか難しい面が確かにございます。
かせ委員
難しい問題があるんだろうと思うんですよね。確かにそうなんだけれども、それでも目に余るようなものがあるもんだから、これについてはやっぱりモラルの問題であるとかも含めてそうでしょうけれども、もうちょっと環境に対する啓発みたいなものも必要かなというふうに思うんですよね。だから、そういうことでの啓発事業であるとか、そういったことについても気を遣ってもらっていいのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
ここの(1)で広告物と、それからごみ状バイク、その他、いわゆる不法投棄のものが一緒になっているのでちょっと話がこんがらがりますが、広告物に関しては、当然これは人通りのよいところに出さないと広告物になりませんので、そういった裏道とかというのは余り問題ないのかなと思います。むしろ公道上で不法投棄といいますか、そういったものについては特にひどい部分は、もちろん清掃事務所と連携しながらやっている部分もございますが、注意する看板を立てたり、あるいはパトロールを強化する。あるいは、地域の方々と一緒にクリーンキャンペーンといいますか、そういったものも今後も――今もやってございますが、努めていきたいと思ってございます。
むとう委員
今の説明の中でちょっとだけ確認したいんですけれども、先ほどおっしゃった区道上の板に紙が張ってあるような広告だと、区のごみでただということだったような御説明だったんですけれど、区のごみって、区も事業者になっちゃっているから、別枠で有料ですよね。区道上のごみはただなんですか。
遠山土木・交通担当課長
ちょっと説明が不足してございました。補足させていただきます。
先ほど言いましたのは、前も何かのときに御説明したと思いますが、段ボール等に張った紙ということで、張り紙と私ども称しておりますので。また、ベニヤ等に張ったやつというのはまた別な扱いになるんですが、今御指摘のように、うちのほうで収集したものについては当然私どもが手をつけるものですから、事業者の出すごみということで処理をすると、こういうことです。
先ほど言いましたのは、ボランティアの方々が収集した部分については清掃事務所ともお話をしていただいて、その辺については無料扱いで。ただ、ごみというよりも、紙と紙ですので、リサイクルに回せるんじゃないかと。たしかリサイクルに当たっても、事業者が出す場合は委員のお話にもありましたように有料だったはずですので。その辺については清掃事務所と御理解をいただいているということでございます。
南委員
294ページの地籍調査なんですけれども、これはたしか江原三丁目から調査が始まったと思うんですが、現在の進捗状況といいますか、この21年度に関してはどのあたりを調査をされるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
地籍調査でございますが、委員のお話にございますように、昨年度、今年度、2カ年にわたりまして江原町三丁目で実施してございます。来年度以降は、まず来年度は江原町一丁目、二丁目に着手をして、2カ年で完了するわけですけれども、江原町一丁目、二丁目をまず固めていきたいと思ってございます。
その後につきましては、例えば今、まちづくりの気運の起こっている場所ですとか、あるいはその他いろいろとまちづくり、土地に関するデータベースにもあるものですので、そういったことも見据えながら対象場所は拡大していきたいと思ってございます。来年度につきましては江原町一丁目、二丁目をやりたいと思ってございます。
江原三丁目につきましては、地権者等の御理解もいただきまして、ほぼ今の段階で最終数字は出てございませんが、大体500筆以上の場所でございましたが、9割以上が御理解といいますか、了解を得て進めているところでございます。
南委員
まちづくりにとっては非常に大切な調査であると思いますので、これからもしっかりと進めていっていただきたいと思います。
それと、次のページの、295ページの河川情報システムなんですが、前年度に比べまして約900万円余減額というふうになっておりますけれども、これはどういった理由からですか。
遠山土木・交通担当課長
今年度、全体のシステムの見直しといいますか、老朽化している部分がございましたので、システムもあわせて見直すということで、リプレースを今年度約1,000万円をかけてやってございますので、それが今年度完了するということで、次年度21年度の予算につきましては通常の管理維持費といいますか、そういったものを予算計上させていただいております。
かせ委員
その上の水害等災害対策ですけれども、水害対策委託費というもので630万円計上されていますけれども、どういう委託になるんですか。
遠山土木・交通担当課長
これにつきましては、主なところでは、年1回、消防署と一緒に開催いたします水防演習にかかる経費、それから委員の皆様にも御参加いただいていますが、河川大会の負担割合とか、それから加配式の排水ポンプの演習といいますか、そういった訓練を行います。それから、水害のときに土のうを必要なところに配備といいますか、そうしていただくところの委託費、こういったものを含めて計上させていただいているものです。
主査
他に質疑はありませんか。
なければ進行します。
予算説明書補助資料の296から297ページ、予算説明書では154から155ページ。第2項交通道路管理費2目交通安全対策費。
伊藤委員
コミュニティバス「なかのん」についてお伺いしたいんですけれども、私なんかはそんなに利用しないんですけれども、1回か2回ぐらいは利用したんですけれどね。その辺は久保委員がよく御承知だと思うんですけれども、これ、去年までは補助金がついていたんですね。1,800万円。もうことしは終わりということは、これ、期間限定でしたか。
遠山土木・交通担当課長
「なかのん」は平成17年11月30日から運行されました。それで、バスの購入費、それからバス停の整備費というのは当初補助といいますか、出したものでございますが、運行助成の月125万円につきましては36カ月ということでスタートしてございます。それが昨年の10月をもって36カ月が経過したということで、運行助成が終了しているということでございます。
伊藤委員
そうすると、ことしの10万円というのは、これはどういう内容なんですか。
遠山土木・交通担当課長
「なかのん」は中野区のコミュニティバスという位置付けもございますし、スタートした経緯が地域の皆様、議会からの要望等もございまして、私どももPRといいますか、そういった面での支援をするということで、そういったもろもろの事務費も含めて計上させていただいています。
伊藤委員
利用率も大分上がっているんでしょうか。その辺お伺いします。
遠山土木・交通担当課長
昨年4月に朝夕の本数の拡大とか、それから10月には、それまで平日の土日も同じダイヤでございましたが、そういったところで平日と土日のめり張りをつけるということが功を奏したと思います。昨年同月で大体見ますと、1便あたり平均十二、三人というところなんですが、大体50便走ってございますが、1.数人ということは増をしているというふうに認識をしております。
伊藤委員
ありがとうございました。
それから、自転車駐車場運営のことで。新しく今度、新中野駅周辺に駐輪場ができるんですけれども、この鍋横自転車駐車場と杉山公園の地下駐車場の、全体で2億1,400万円ですけれども、これ、詳細を教えていただけますか。
遠山土木・交通担当課長
まず、消防署跡地でございますが、これはことしの7月に運営を開始したいと思ってございます。消防署跡地のラック等の設置その他で約800万円余を計上させていただいてございます。
それから、杉山公園地下に設けます駐車場でございますが、これにつきましては本年工事に入るということで、杉山公園のリニューアルと一体で工事を行いますが、この自転車駐車場のみに限定いたしますと2億円余という予算を計上させていただいてございます。
伊藤委員
それで、財源構成を見ますと、特定財源では5億――これは上の運営費も合わせてでしょうけれども、5億300万円ですよね。ところが、一般財源では2,900万円減額になっていますよね。次に聞こうと思っていたんですけれども、この自動車駐車場運営のほうも4,900万円減額なんですけれども、これは年度間調整の何かあったんですかね。一般財源の減額というのは、これはどういうことでの減額なんですかね。意味わかりますか。特定財源は5億入っていますよね。一般財源では3億となっていますでしょう。3億円の減額ですよね。これは20年度に何かつけたんでしたっけ。それを繰越明許費か何かにしたのかな。ちょっとその辺がわからないんですけれども。
遠山土木・交通担当課長
これは、今度条例を提案させていただきますが、都営駐車場、自動車駐車場を引き継いで中野区で運営するわけですが、それの歳入見込みを約七千数百万円見込んでございますので、単純な引き算で、いわゆる入りのほうが多くなるという計算になってございます。
伊藤委員
それで今、あそこの都営駐車場でしょう、今の話は。じゃなくて、駐輪場の。これも2,932万6,000円、三角ですよね。これも何か今の駐輪場の見込み。わからない。休憩でも。
遠山土木・交通担当課長
すみません、ちょっと確認しておきます。
主査
では、休憩します。
(午後2時08分)
主査
分科会を再開します。
(午後2時08分)
遠山土木・交通担当課長
失礼しました。
単純に言いますと、自転車駐車場での収入が差し引き上回っているということで、駐輪場によってはかなり回転がいいといいますか、そういうところで。中野駅の北口駐車場がその代表ではございますが、そういった面で自転車駐車場によっては収入が大幅に上回るということで、その差し引きの結果でございます。
伊藤委員
大丈夫なんですか、そうやって見込んで。地下駐輪場――私も自転車駐輪場をつくってくれと訴えていたんですけれども、中野坂上の駐輪場というんですか、自転車駐車場というのはまだでしょう。パーセンテージが半分にも満たないというデータ出ていますよね。確かに、なってくれればいいですけれども、ちょっと甘いんじゃないかなと思っているんですけれども、その辺いかがでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
委員の御指摘、理解するところでございます。自転車駐車場の運営の場合のコストということに関しましては、例えば土地代ということでいいますと、例えば今委員がお話しいただきました坂上は確かに利用率が3割ちょっとということで、利用率が低いんですが、いわゆるその分には土地代がかかっていないとか、その収支の考え方では、一部一般から土地を借りて運営しているところもございますが、区有地その他で、いわゆる通常の事業でいいますと土地代がかからないというところもございますので、そういったところでは収支のバランス上は入りと出費といいますか、そういうところで計算上こういう表記をさせていただいてございます。
久保委員
オンデマンド交通システムの検討なんですけれども、これは現在の状況どうなっているんでしょうか。それで、いつまでもずっと検討になっているんですけれど、これはスケジュール等どうなっていますか。
遠山土木・交通担当課長
オンデマンド交通の検討でございますが、今年度は中野区にオンデマンド交通に要する導入の可否ということにつきまして検討をしてございます。
検討結果につきましては、本定例会の中野交通の特別委員会で報告をしたいと思ってございますが、結論から申しますと、交通事情が制約される特に高齢者、それから例えば公共交通のバス停等から大体250メートル以上離れている地域、そういった条件を組み合わせて、欠かすことのできないような地域に特にポイントを置いて、オンデマンド交通を走らせた場合にどういった経費がかかるのかというようなことをシュミレーションして検討してございます。結論から申しますと、2,000万円以上の収支バランスということでは何らかの財政支援が必要になるかなというところが結論で出てございます。
それで、来年度に向けましては、さらに実証実験をという考えもございましたが、そういった、今のままでは事業者が、中野区はオンデマンド交通の事業者になる考えを持っているわけではありませんので、民間事業者が参入するために、もう少し財政支援も含めて検討を深堀りしなければいけないかなということで、来年度につきましては実証実験を見合わせて、さらに分野内の検討といいますか、そういった検討を深めていきたいと考えております。
久保委員
これ、民間事業者が参入するにはどういうふうな助成をするですとか、そういったことを検討されるということなんでしょうけれども、実際のところ、今この20年度の状況ではシミュレーションをいろいろされていて、この民間事業者を具体的に絞り込んで、こういったところにこういうようなものをということでのシミュレーションをされていたのかなと思うんですね。でも、なかなかそこのところがそのまま実証実験をやるとかというところまで進まなかったということは、先ほどおっしゃっていたように、やっぱり民間事業者が参入するにおいては、売り上げですとかそういったところがなかなか担保できないんじゃないかという、そういう一定の結論が出たということですか。
遠山土木・交通担当課長
端的に言いますと、おっしゃるとおりでございます。
久保委員
そういうことになりますと、結局、区が補助金等を出さない限りはこれは可能性としては非常に厳しいということになってしまうと思うんですけれども、そこら辺のことを含めて21年度には検討をなさる、そのように考えてよろしいですか。
遠山土木・交通担当課長
詳細につきましてはここで申し述べる時間等余裕はございませんが、簡単に申し上げますと、これから公共施設等もいろいろと再編その他で大きな動きがございます。地元の方が、例えばバス便等が不便であるといったような方々が公共施設に行くのにオンデマンド交通が気楽に使えないかという検討はさらに詰めていかなくてはならないと思います。
それから、例えば区南部の方が中野駅とか北部に行きたい、あるいはその逆のコース、そういった一定のかなりの距離を動く場合にオンデマンド交通が使えないかといったようなところも、シミュレーションでは一部やってございますが、そういったこともさらに深堀りをしなければいけないかなと思います。
それから、公共施設めぐりといいますか、公共施設に向けてのルートの検討は申し上げましたが、それから買い物客、それから通院とか、特定の目的のためのそういった交通、いわゆるバス便といいますか、そういったものについてもオンデマンド交通の範囲から少し外れるかもしれませんけれども、いわゆるシャトルバスのようなものも中野区としてどうなのかといったようなこともあわせて検討していきたいと思ってございます。
かせ委員
自転車問題ですけれども、建設4に資料がありますので、せっかくですから。これを見てみますと、確かにさっき伊藤委員のお話にあったように、ばらつきがひどいというのは一目瞭然ですよね。中野駅の周辺の場合ですと、放置自転車が158台ということで、一方、利用率については109.9%というふうに言われています。これを見てみますと、中野駅に限ってはまだまだ駐輪場が足らないのかなと思うんですけれども、これについて何か対策を考えていますか。
遠山土木・交通担当課長
今、委員の御指摘のように、中野駅北・南、特に北のほうはなかなか苦慮している部分がございます。駅の規模、それから今後の駅周辺のそういった将来を見据えますと、今大体5,000前後の収容キャパを持ってございますが、それでは不十分であると。今後、駅前広場の整備等も進めていかなければならないところでございますが、そういった面では、自転車駐車場整備に当たってはそういったキャパの増も含めて対策といいますか、検討を進めていかなければならないと考えてございます。
かせ委員
それと、新中野については今対策を図られていますから、これ、697台という放置問題が順次解決の方向に行くのだろうと思います。
それで、あと沼袋ですけれども、現在放置自転車が129台ですよね。それで、利用率を見てみますと72.5%とまだまだ余裕があるんですけれども、どうしてなんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
これにつきましては、建設委員会等でも御報告申し上げましたが、妙正寺川の激特工事に関連いたしまして、一つ都から借用してございました駐輪場を廃止したというところで、沼袋につきましては少し状況が変わっているところがございます。委員の御指摘のように、まだ利用ということでは余裕がございますので、PR等もより一層強めて御利用を促進してまいりたいと考えてございます。
かせ委員
確かに、建設委員会で報告がありまして、私も質問した記憶があるんですけれども、せっかくつくっても利用しにくいとか、それから位置が悪いとか、先ほどありましたけれども、坂上ですよね。これなんかについても31%というのは、せっかくつくっても利用しにくいという状況なんでしょうか。だから、そういうことでもうちょっと利用勝手のいいようなもの、それから場所というものは検討すべきではないのかなというふうに思います。坂上についてはあそこしかなかったということなんでしょうけれども、それにしても利用率が少ない。
それとあと、このところについては、放置自転車はないですよね。といいますと、この駐輪場は想定よりも利用が、立たなくても済んでしまう。だから、計画が大き過ぎたのかなというような気もしてしまうわけですけれども、この辺の見通しがどうだったんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
今、坂上の利用率31%ということで委員からお話がございました。確かに、当時、地下鉄、いわゆる地下式になってございますので、そういった面では、ここで収容台数が1,100台ということで、かなり分母の部分が大きくございますので、利用率が31%ということで、利用率自体では低迷をしているというのは事実でございますが。
まず、資料でございますが、これは東京都が10月に一斉の点検をしたという場合で、100台未満のものは横線になってございますので、そういった面では100台以下の放置状況だということです。
今、委員の御指摘にもございましたように、自転車駐車場の今後のあり方の検討に入ってございます。まず、当然、周辺で放置自転車の状況はどうなのか。それから、当該の駐輪場の利用率がどうなのかということで、そういった面では再編も視野に入れながら、必要な自転車駐車場のあり方というものを検討していろいろと。例えば中野駅につきましては、先ほど申し上げましたように、広場整備とかそういった動きもございますので、そういった動きに合わせた形で駐輪場のあり方というものを検討してまいりたいと思っております。
かせ委員
新中野がそういうふうにはならないだろうと期待していますけれども、当面は誘導員を置いて誘導するんだということですけれども、これはずっと続けるつもりですか。
遠山土木・交通担当課長
鍋横駐輪場につきましては、当委員会でも御報告をいたしましたが、最終的には規制区域を指定するには杉山公園地下の駐輪場が完成してからということですので、22年度になるかと思います。今年度、鍋横自転車駐車場がオープンいたしますので、そういった面では御理解を得ながら御利用できる方を誘導し、利用を促進していきたいと、このように考えてございます。
かせ委員
やはり、せっかくつくったものですから、有効に使っていただかなければ意味がないわけで、当面そういう体制をとるということですけれども、そこに利用しやすいようなさまざまな。初めて来てもそこに自転車置き場があって使えますよとかね、そういう案内であるとか丁寧な対応というのが必要になってくるんだろうと思うんですね。その辺の考えはどうでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
今、委員のお話にもございましたように、緊急雇用対策ということで鍋横自転車駐車場への誘導、利用促進ということを想定してございますので、そういったことを踏まえながらPR、利用促進に努めていきたいと思ってございます。
かせ委員
先ほど、「なかのん」についていろいろ議論があったわけですけれども、難しい面がある。オンデマンド交通については難しい面があるということです。それで、対応する策としていろいろ言われてきたんだけれども、私どもも提案しましたけれども、やはり「なかのん」みたいな、ああいう形の気楽に使えるようなバス交通というのは大事ということで、例えば本庁のほうの関係であるとか、いろいろあるんだけれども、一方ではそういうことの実現のために努力をすべきかなというふうに思います。もう一度その辺についてお願いします。
遠山土木・交通担当課長
バス事業者、バス交通というのは、全国的な点もあるとは思いますが、なかなか経営上厳しい状況にあると。それで、中野区内を走るバス事業者も、いろいろと持てる資源の有効活用といいますか、そういった面ではダイヤの改正、路線の変更等でいろいろと工夫をなさっているというお話は承ってございます。そういった中で鉄道、それからバス交通、それからタクシー事業、そういった中でいわゆる経営上も収支のとれるような経営をし、そしてかつ、いわゆるその枠からちょっと利用しにくいという方々のためにオンデマンド交通が存在して、それが有効に活用されていると、そういった状況になればいいなというところで検討を進めてまいりたいと思ってございます。
南委員
297ページの成果指標のところで自転車利用による交通事故件数ということで、2007年が実績として499件、また20年度は見込みとして450件となっておりますけれど、これは自転車対歩行者、または自転車対自動車というふうに分けられるかなと思うんですが、その大体割合というのはどんな――件数的とかわかれば、教えていただければと思います。
遠山土木・交通担当課長
すみません、ちょっとお時間を。
南委員
資料に出ていますね。すみません。恐れ入ります。
それと、その中で、例えば事故の中で、死亡事故に至ったようなそういう重大な事故というのはございますか。
遠山土木・交通担当課長
自転車に絡んでの死亡事故というのは聞いてございません。
南委員
ことしの2月6日でしたかね、私、第一中学校で行われました自転車のスケアードストレート法によるスタントマンを使った実証実験を拝見させていただきました。中学生の生徒さんたちが非常に関心を持って見られていたんですが、あれは今年度の予算の中で区として行ったということですかね。
遠山土木・交通担当課長
スケアードストレートの講習といいますか、それに関しましては警視庁のほうからお話がございまして、私どもも協力させていただくという形で始めてございます。特に来年度、それに向けての予算ということは、処置はしてございません。
南委員
予算としては設けていないということなんですが、中野区内でやはり次年度、21年度とかも、そういった警察への要望とかでああいった安全対策の施策をまた進められるという予定はございますか。
遠山土木・交通担当課長
警視庁のほうで今回行った講習についても、検証しているというふうには考えてございます。一定の年齢の方には大変効果的な、ある意味では恐怖体験でもありますので、そういった面では対象も一定程度絞られる講習会かなとは思いますが。一定の効果はあると認識してございますので、警察のほうともいろいろと意見交換をしながら、そういった講習会が開催されるような形での意見交換、協議等を進めていきたいと思ってございます。
伊藤委員
297ページもいいんですよね。すみません、関連して聞けばよかったんですけれども、放置自転車対策の費用が去年と比べて大分伸びていますよね。さっき言っていた雇用創出事業としては理解するんですけれども、そのほかにこの放置自転車整理指導警告業務だとか保管場所の運営整備、これは前年度もあったわけでしょう。違うんですか。どうなんですか。
遠山土木・交通担当課長
主なところでは、今委員のお話にございましたように緊急雇用ということもありますし、それから来年度は新中野の700の駐輪場もスタートするということもございます。そういったところが主なところかなというふうに思ってございます。
伊藤委員
1カ所ふえたからって、こんなに単位が違うわけ。だって前年度は311万4,000円でしょう。――ああ、これはふえたのか。緊急雇用を除けば減っているのか。わかりました。
それで、実際に1カ所にかかる運営費というのは平均してどのぐらいかかるの。
遠山土木・交通担当課長
何か所かございますが、一番大きいところでは、中野区の保管場所の運営でございますが、ここで約1,500万円ほどの運営費がかかってございます。それから、大きいところでは、宮園に自転車保管場所がございますが、ここの運営で4,300万円余。保管場所の運営ということで。これが委託費ということで。
それから、中野五丁目に自転車保管場所がございますが、ここで年間1,300万円余の保管場所の運営費ということで経費がかかっております。
伊藤委員
そう見ますと結構経費かかっているなと思うんですけれども、返還率、自転車をとりに来る方というのは、資料を見るとほとんど50%行っていませんよね。その日の費用対効果というのはどのように出てくるんですかね。
遠山土木・交通担当課長
基本的には、今5,000円の月手数料というものをいただいてございます。今、委員の御指摘の、主に撤去にかかる経費、それから保管にかかる経費等で原価計算決算といいますか、そういったところで1台当たり5,000円ということで、5,000円の負担をしていただいている。その中で、それはすべて返還に応じてくれればそれが十分ペイするわけでございますが、御指摘のように50%ということで、そういった面では不足しているといいますか、そういった状況でございます。
伊藤委員
でも、とりに来ない半分は、程度がよければ何か売買――シルバー人材でしたっけ、売買という手もあるようですけれども。やっぱり1台5,000円の撤去料をいただいても区の持ち出しはあるんだということの理解でよろしいんですね。
遠山土木・交通担当課長
これは、明日、歳入のほうになるかとは思いますが、自転車として委託しても1台300円から200円と。そういった面では、大幅に、収支ということでは損失が出ている状況でございます。
主査
他に質疑はありませんか。
なければ進行します。
次に、予算説明書補助資料の298から301ページ。予算説明書の156から157ページ。第3項公園道路整備費1目公園緑地費。
久保委員
わかればでいいんですが、公園地率の目標が出ていまして、ここには当然のことながら、警察大学校跡地に今進められている防災公園もスペースに入っておりませんし、また今回の総括の中でも、さまざまな南部の防災公園ですとか、それからNTTですとか、いろいろな用地のことが出ておりました。今、区が21年度に計画をしているそういったもろもろの敷地をすべて公園として見た場合は、公園地率ってどれぐらいになるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
ちょっとお時間ちょうだいできませんでしょうか。すみません。
主査
では、答弁保留ということでよろしいですか。
では、他に質疑はありませんか。
むとう委員
今の部分で、2008年度の見込みも2009年度の目標値も同じなんですよね。これはふやしていこうというふうに考えているのではないかと思うんですけれど、同じく2番の歩いていける公園の比率というのも、27年も28年も2009年も目標のパーセントが上がっていかないんですけれども、これはどうしてなんでしょうか。私も、公園をふやしていってほしいというふうに思っているんですか、中野区として公園をふやしていこうとするつもりはないという数字なんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
まず1点目の公園地率でございますが、現時点では、これごらんになっていただきますように、平成20年度末の見込みに0.57%、平成21年度に0.57%。すなわち公園地率現時点において、21年度末でもこの供用開始できる面積というのはふえておらないという意味でございます。したがって、今後警察大学校跡地地区の公園が供用開始すれば当然プラスにされますので、このパーセントはまた上がっていくというふうに御理解いただきたいと思います。
むとう委員
そうすると、2番も同じように、歩いていける公園というのも今のところ次年度までは全然という、そういうこと。
石田公園・道路担当課長
はい、さようでございます。
むとう委員
大きなところでは、散々今回の議会でも大議論になっている本町の2カ所がふえるということなんですが、区としてはどういう――土地ですから、出たときに買うしかないし、出る位置が、まとまった土地がいつどういう形で手に入るような形で出てくるかというのも、不動産ですから全然予測が立たないということも大いにわかるんですけれども、やはり今後中野区としてこういった公園の比率をふやしていこうとする姿勢がもしあるのだとすると、このあたりにこれぐらいの土地が出たら買っていきましょうとか、公園をつくっていきましょうみたいな計画というのを私はつくっていって、将来的に向けてほしいなと、目標ですよね。じゃないと、ちょっと今回の予算とは関係ないですけれども、建設委員会のほうにはふやしてくださいということでああいう陳情も出るというようなことですから。本当に、今後どうしていこうとしているのか、ふやしていこうという思いがあるのか。大きな公園もそうだけれども、歩いて行ける公園もですね。だから、どういうふうに区が公園についての考え方があるのかというところを示していっていただけないと、本当に一議員としては非常に困るというか。その辺、何か考え方とか計画とか、考えられている、検討されているようなこと、明らかにできるようなことというのはないんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
一般論で申しわけないんですが、今の都市計画マスタープラン並びにみどりの基本計画の改定作業をしておりまして、その中で公園といういわゆるパブリックパークですけれども、公共施設としての公園の例えば目標値、もしくは考え方等について今議論しているところでございます。
ただ、いかんせん、このような既成市街地の中での土地でございますので、まさに平米ウン百万ぐらいかかる土地でございますので、公共施設としてしかるべき公園を担保するというのはなかなか難しい話だというふうに理解しておりまして、何とか民有地の中の、例えば緑化でありますとか、そういった事柄も含めまして総合的に検討していかなければならないというふうには理解しておるところでございます。
石井都市整備部長
これ、以前もお答えをしているかと思いますけれども、なかなか位置まで特定をした形でお示しをするということはかなり難しいだろうと思っています。その前に、既に都市計画決定をされているエリアが既にあるわけでございまして、その辺の整備をまずは優先的に進めていくということもひとつあります。これは東京都が定めた経緯としましてあるわけでございまして、その辺のところを順次進めていくということと、当然に今回、南部の地域においては1ヘクタール程度の防災公園を整備していこうということでございまして、特定をした形で場所も決めるということはかなり難しいんですが、区としては順次、1人当たり公園面積といいますか、15.59平方キロメートルに占める公園の割合、これを広げていこうということで取り組んでいるということは間違いございません。
むとう委員
それから、きょうちょっと総括でも質問させていただいたんですけれども、保護樹木・生け垣の設置助成のことで設定と保護の基準の見直しをしてほしいということで、検討していただけるというような御答弁いただけたかと思うんですけれども、いつぐらいをめどに検討していただけるのかしら。これ、設置等の助成金の金額は去年前年度と比べて多少ふえているんですけれども、そのふえていくという部分で、多少条件の緩和も次年度から反映されるんでしょうか。いつまでに検討をして実施していただけるのでしょうか。
石田公園・道路担当課長
きのう総括で質問されまして答えさせていただいたとおりでございますが、結局、今の基準を、特に保存樹木並びに保存樹林の関係でございますけれども、特に樹木については幹周り120センチ以上、高さ1.5メートルのところですね。だから、直径でいいますと約50センチぐらいの直径でございますので、それを例えばもう少し幹周が小さいものですとか、並びに委員が御指摘いただいたつる性の植物、藤棚とか、現実的にまだ中野区域であるのかどうか、私たちもまだ目で確認しておりませんので、そういったことも踏まえまして、まずは現地調査をし、対応を考えさせていただきたいと思っております。
したがって、今この段階で、じゃあしからばいつからということはちょっと、現時点では答えは困難だと思っております。
むとう委員
樹木もそうですし、きのうもちょっと言いましたけれども、樹林ですよね。幾つからだったっけ、300平方メートルというのは100坪ぐらいに相当するので、それってかなり私の感覚からすると大きいので、もう少し小さめももうちょっと考えていっていただけたらというふうに思いますので、しっかり状況も把握しながら検討を進めてください。
それで、こちらの予算の中で、今年度初めて落ち葉については無料収集されたわけですけれども、剪定された枝木についても検討してくださるということだったので、それは即、そんなにお金のかかることではないので、出し方のルールさえ守れば運べますので、それはどうなんですか。次年度からも実施は無理ではないことではないかと思われるんですが。前回の、ことしやってくださった落ち葉も、たった7万5,000円で区民の方から相当喜ばれているわけですから、枝木も入れたとしても倍になるかならないかなと思うので、ちょっと今の予算の範囲の中で可能かなと思うんですけれども、それはいかがなものでしょうね。
石田公園・道路担当課長
今、委員がおっしゃっていただいたまさに具体的な対応を、早急に検討してまいりたいと思います。
かせ委員
今との関連もあるんですけれども、いわゆる防災的な面からもいろいろ議論されていますけれども、後で出てくるのかな、いわゆる調査されていますよね、万年塀であるとかブロック塀であるとか。そのことについては生け垣助成とかに誘導するというようなことを言われているわけですけれども、そういうことで生け垣助成の推移といいますか、どのような努力をされているのかということでお聞きをしたかったんですけれども、どうですか。
石田公園・道路担当課長
私のほうで答えさせていただくのは生け垣の助成の話でございますが、この件につきましては、先ほど来出ております保護樹木・樹林と同じようなレベルの扱いでございまして、生け垣の樹木の高さが1メートル以上、延長が10メートル以上ということですよね。そのときにいろいろな地権者の方々にお願いをし、もしくは地権者の方々から、こういうことでどうでしょうかということがあるということでございます。
それともう一つは、建築確認申請のときに緑化整備計画案を出していただくことになっておりまして、その中で事業者といいましょうか、設置される方々と緑化整備計画の中でどうでしょうかというお話をさせていただくということでございます。
ですから、すごく乱暴な言い方をしますと、現在ある万能塀といいましょうか、それが即この生け垣のほうにリンケージしてつながってくるというふうには、私のほうでは考えてはおりません。
かせ委員
この仕組み、ただ一定規模以上じゃないと対象にならないということですけれども、実際、震災等で倒壊する場合は10メートルというよりも、もっと狭いところ、5メートル、3メートルとか、そういうところで倒れてくるわけですよね。そういう例は皆さん御存じだと思うんですけれども、それは放置できない問題ですから。そういった問題については、特に通学路であるとか避難路であるとか、これは早急に整備をしないと取り返しのつかない事故につながるわけですから、その辺についてはこれまでの条例の規程を基準にして、対象外だということではなくて。それを推進するというのがどうしても必要だろうと思うんですね。だから、規制の緩和というのも場所によっては必要かもしれないし、そういう方策というのは考えるべきではないかと思うんですが。
豊川建築担当課長
ちょっと担当は外れますが、後ほど御説明いたします建築指導の関係で、来年度は緊急雇用創出事業の資金を使いまして、通学路のブロック塀の危険度調査というのを全区的に行います。そこで実態調査をした後、どのような方法がいいかというのを、例えば今お話出たような助成策ですとか、あるいは建築基準法の高さの緩和なども使います。そういったさまざまな制度等を御紹介しながら、何かいい方法を考えていきたいというふうに考えております。
かせ委員
本当に危険なのは万年塀とかブロック塀の倒壊ですよね。僕も見てきたんですけれども、鉄柱が入っているどうのこうのじゃないんですよね。基礎のところから倒れちゃうわけですから、だから、その辺については十分に対策を立てていないととんでもないことになります。今お話ありましたけれども、検討されているということですから、ぜひそういうところが一日も早くなくなるように考えていただきたいと思います。
石井都市整備部長
念のためちょっと申し上げておきたいなと思いますけれども、私有地における万年塀とブロック塀、責任ということからいきますと、当然所有者、第一義的にですね。それが倒れないように十分な補強なりを施していただくというのが、まず第一義的な責任のあり方だろうと思っています。今回調査をしますので、その辺については所有者本人がお気づきでないという場合もございますので、その辺は十分にこちらからそのデータをお示しするなり、その辺は申し上げていきながらお互いにできるところを、区でできることはできることということで対応をしていきたいなと、こう考えております。
主査
他に質疑はありませんか。
では、先ほどの……
〔「先ほどのではなくて、まだ違うことを」と呼ぶ者あり〕
主査
では、先ほどの答弁保留とは別に、久保委員。
久保委員
総括質疑で平山委員のほうからも公園管理についての質問が出ていましたんですが、子どもたちが遊ぶ児童遊園というような……。どうしましょう、先に出そうですか。
主査
出そうですか。――まだですね。
久保委員
ごめんなさい。ちょっとそういった視点も目標の中に、子どもたちが遊ぶというようなことも想定をした目標をということで。そのときに課長の御答弁で、区民、事業者、行政の協働によってというので、ここに子どもも入るというようなことをおっしゃったかと思うんですが、私ここは、子どもは入らないんじゃないかなと思うんですよね。公園や道路の緑が常に安全で快適に利用できる環境に整えられているということで、そういった環境を整えるための協働という意味で「子どもも入る」とおっしゃったんですか。
石田公園・道路担当課長
補助資料300ページの公園管理の目標というところでございます。子どもさんということが入っていないんじゃないかという平山委員のほうからの御指摘のことだったと思いますが、結局、公園や道路の緑が常に安全で快適と。安全で快適を共有するのは区民であり、区民というのは子どもさんからいわゆるお年寄りまですべて入っていますよと。そういう趣旨で、享受する主体者としての区民。その区民という立場は、子どもさんからお年寄りの方まですべてということで私は申し上げたつもりなんですが。
久保委員
それで、それはちょっと違うんじゃないかなと。要は、子どもたちのために安心して遊べる児童遊園というか、そういった視点での目標というのが欠けているんじゃないですかという意味で言っていると思うんですね。ここで言うと、協働によってということで、子どもにも安心に遊ぶ責任を負わせるというように、今のことですと思われるのではないかなと。そこら辺いかがですか。
主査
意味わかりますか。
石井公園・道路担当課長
ちょっと先生、すみません。
主査
ではもう一度、久保委員。
久保委員
ここの「区民」というのに子どもも入るということは、この表現の中ではあまり適切ではないのではないかなと私は思うんです。それで、子どもが安心して遊べる児童遊園とか、そういう目標をつくったらどうかということであのときには質問をされていたかと思うので、そういった視点もきちんと盛り込んでいただきたいなと思っています。
それで、質問の中にも提案がありましたけれども、上鷺東公園で昨年、公園道路担当の方が来てくださいまして、子育て中のお母さんとお子さんとで安全な遊具の遊び方ですとか公園の利用についてというお話をしていただいて、非常に好評でございまして、これをいろいろなエリアでもやっていけたらいいんじゃないかなと思っているんです。それで、例えば子ども家庭部と一緒にとか、あと、児童館の遊具というのはどこが管理をしているのかちょっと私もわからないんですけれども、子ども家庭支援センターは、今児童館が子ども家庭支援センターになっていたりするところもありますから、子ども家庭支援センターでのいろいろな安全教室ですとか、例えばそんな名称で開いて、公園の遊具についていろいろなレクチャーをする機会ですとか、そうしたことをしっかり進めていただきたいなと思うんですが、その辺はいかがですか。
石田公園・道路担当課長
きのうもそういう趣旨で、関係部門との連携を図り、今後どのようなことができるか検討してまいりたいとふうに申し上げたつもりでございまして、現実的に子ども家庭部のほうとも、おとといの夜だったですかね、ちょっと確認させてもらったんですが、その部門はまだそういうことを考えておらないということでしたので、したがって、ちょっと綿密に、意見調整を含めながら具体的にどういうことができるのか検討してまいりたいと思います。実際、屋内でやっても余り意味がありませんので、まさにそういう遊具が現実的にある場所で、そういった遊びのセミナーといいましょうか、そういうことをやるということが大変重要だというふうに考えておりますので、そういった方向で検討してまいりたいと思っております。
久保委員
安全点検シールのことも、何回か私も取り上げさせていただいて質問させていただいています。例えば、安全点検シールだけではなくて、今いろいろなキャラクターが、中野区でも「うさごはんちゃん」とかいろいろ出ていますね。ああいう区民になじみのあるキャラクターを使って、公園遊具をこんなふうに利用しましょうとか、そういったものも公園の中に何か、立て看板でもいいですし、何かあったらもう少しいいのかなと。PRすることができるのかなと思うんですが、そういった何かお考えはありますでしょうか。
石田公園・道路担当課長
今年度20年度に試行的にやらさせていただいたのはこのタイプでございまして、これは実寸80ミリ・70ミリのシールでございますけれど、これは社団法人公園施設協会が決めている統一的なシールでございまして、ですからキャラクターを表現するのもアイデアとしてはいいのかもしれませんが、来年度実施させていただく調査の中でその辺の議論をさせていただきたいと思います。現実的に中野区民はもちろん第一優先でしょうけれど、例えば新宿区と接している公園もございまして、新宿区民の方も場合によっては利用されることも当然想定されますので、そういった面でもやはり統一的な、ピクトグラムといっても何なんですけれども、そういったシールを来年度の検討の中で議論してまいりたいと思います。
久保委員
それと、屋上緑化見本園の見学者数というものなんですが、すみません、この屋上緑化見本園は私も見させていただいたことがあるんですが、これは期間を決めて開放しているんでしたっけ。屋上緑化見本園って、これは区役所にあるんですね。これ、期間を決めて開放しているんですか。
石田公園・道路担当課長
区役所の3階にある屋上緑化見本園でございますが、私ども、届けていただければ御案内させていただくことになっています。ですから、常時だれかが――休日はちょっと難しいんですが、平日は少なくとも、見たいよということがありましたら、ぜひとも声をかけていただければと思います。
久保委員
声をかけるのも、どこにどういうふうに声をかけたらいいかがわからないんじゃないかなと思うんですね。それで、例えばこれをもう少し、見本園というよりも、開放的な憩いの場じゃないんですけれども、もうちょっとそういう工夫をして、庁舎に立ち寄った方が気軽に入っていけるようなそういう工夫というのはできないものでしょうか。
石田公園・道路担当課長
PR不足というのは、ホームページには出ておるんですが、確かにホームページだけでは弱いのかもしれませんね。この庁舎を管理している別の分野とも気軽に入って私どもが――今の仕切りは私どもが御案内させていただくということになっておりますので、フリーに気軽に入れるかどうか、関係分野と調整させていただきたいと思います。
主査
答弁保留の分はまだ出ませんね。
他に質疑はありませんか。
かせ委員
今のことと関連あるかもしれませんけれども、いわゆる公園や道路の緑が常に安全で快適に利用できる環境、すばらしいことを言っているわけですけれども、これは当然、震災であったり、あるいは風害であったりとかいうことにも対応しなきゃいけないですよね。それで、いつも私、中野駅周辺で気になっているのは、サンプラザのところの近辺ですね。強風がよく吹くということで、大変な風が吹くことがあります。本来であれば、そういうような風対策というのも樹木が負わなければいけないんですけれども、現状ではちょっとふさわしくないんじゃないかなという気がしてしようがない。あるいは、中野坂上の樹木ですけれども、それについても適切かどうかというのを疑ってしまうわけですよね。現状ですと――何を言っているかわかりませんか。風に対しては、やはり葉が落ちてしまうと冬はないと同じですよね。ですから、樹木の剪定というのは場合によっては非常に大事になってくるということなんです。風に対して強いというのはカシとかシイとかそういったものですけれども、そういったものが、それとほかの木ともバランスよく配置をするということが、景観もいいし、それから風に対してもいいということになりますよね。そういうことを、いわゆる発想を変えていかなきゃいけないんじゃないかなと思うんです。その辺の考え方をお聞きしたかったんですが。
石田公園・道路担当課長
委員の御質問は多分、この警大跡地地区内部に今後展開されるであろう再開発的……(「いや、それだけじゃなくて」と呼ぶ者あり)
かせ委員
今までの街路樹というのは、例えば桜並木1本、あるいはケヤキ並木という、単純化したものだったでしょう。今、街路樹とかの考え方というのはそうじゃなくて、もっと混ぜて、それでつくるということなんですよ。だから、いつでも風に対応できるし、夏の日陰にも対応できるしと。そういうようなことが今後は重視されてくるだろうと。そうしますと、今の警大はもちろんそうですし、坂上もそうなんですけれども、あれを見ますと、ケヤキが多いですよね。坂上の裏のほうね。そういうことではなくて、違った発想をしていかないと風害には対応できないじゃないかなと私は思っているんです。その辺の考え方はどうですかと聞いたの。
石田公園・道路担当課長
街路樹の樹種の選定だということだろうと思いますけれども、街路樹には当然いろいろな機能があるということでございまして、まさに都市の中の防風機能でありますとか、さらに言えば環境美化ですよね。まさにシンボル的な空間をつくっていくとか、さらに言えば夏場の暑さとか、そういったさまざまな機能があるというふうにはもちろん理解をしておるわけでございます。その中で今委員が御指摘の、例えば混植ということでございますが、それは場所を十分吟味していかないと、となりのいわゆる宅地側の土地利用であるとか、そういった問題も含めまして総合的に検討していかなければならないというふうに考えております。したがって、落葉樹だけで街路樹が構成されるとは、そういうふうには別に考えてはおりません。場合によっては常緑樹も樹種の選定の一つとしてあるというふうに思っているところであります。
かせ委員
今、一般的な考え方だと思います。それで、特定的にも考えていかないと。例えば、風対策ということ、それがそういう被害が現に出ているときにはそういう対策をとらなければいけない。そのスペースということは十分とり得るわけですよ。例えばこの近辺ですと、まちながらにそういう風を防御するだけの小さな森をつくっちゃうということですよ。だから、そういうことによって風に対応できるわけですから、そういう樹木の配置というのは本当に大事になってくると。ぜひ、そういう検討をしてほしいんですよ。いかがですか。
石井公園・道路担当課長
限られた土地でどのような対応が可能か、その場のつくり方という具体論の中で検討してまいりたいと思います。
主査
それでは、質疑の途中ですけれども、委員会を休憩します。
(午後3時06分)
主査
じゃ、分科会を再開します。
(午後3時25分)
それでは、先ほどの久保委員の答弁保留の件につきまして、答弁をお願いいたします。
石田公園・道路担当課長
今後、大規模公園等を公園として整備するということでございます。中央防災公園ほか南部防災、本町五丁目、本町二丁目、面積的に4万1,600平米でございます。これを中野区域全体の面積で割りますと、0.28%公園地率がアップするということでございます。したがいまして、現在2.57%でございますので、プラス0.28%、2.85%になるということでございます。
久保委員
どうもありがとうございます。それで、10か年計画の平成26年までの目標というのがあると思うんですけれども、10か年計画の中の公園地率。公園地率としては出ていないのかもしれませんが、10か年に照らし合わせたときには、今言われた2.85%というのはどういったことになるでしょうか。
石田公園・道路担当課長
一人当たりの公園面積ということでございます。2008年の4月1日時点で一人当たりの公園面積が1.28平米でございます。先ほどの4万1,600平米でございますから、それを人口が31万人として、一人当たり0.14平米がふえるということでございます。したがって、1.42平米/人ということになります。ちなみに、10か年の現在の計画で、これは区民一人当たりの公園面積という指標が出ておりまして、26年度目標でございますが、一人当たり1.38平米ということでございますので、26年度時点でこの四つの中央防災公園以下、完了、供用開始するかどうかはちょっとわかりませんが、単純に供用開始するとするならば、片や10か年計画1.38平米/人でございますので、それは到達できるというふうな指標かなと思っております。
主査
よろしいですか。他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。次に、予算説明書補助資料の302から305ページ、予算説明書156から157ページ、3項公園・道路整備費、2目道路保守整備費について質疑はありませんか。
ひぐち委員
こちらの平成21年度中野区会計予算説明書のほうでちょっと見ていただきたいんですけど、ページ数が156ページ、2目の道路保守整備費なんですけれども、きのう総括でも我が会派の伊東委員のほうから質問があったんですけど、ちょっと私のほうも理解できなかったので、重複する点があるとは思いますけれども、御質疑をしたいと思います。
本年度のほうで25億2,281万円という数字が出ております。昨年度、20年度の資料を調べますと、16億9,220万3,000円ということで、約8億3,000万ほど増額になっているんですけれど、財政難という世の中で、これはどういうふうに理解したらいいんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
今、ひぐち委員がおっしゃった、昨年度16億9,220万3,000円でございますので、前年度から比べて8億3,000万強が増額になっているということでございます。その内数でございますが、この補助資料をごらんになっていただくとわかるんですが、増額になった主な要素は警察大学校の道路関係が5億4,280万。補助資料の303ページでございます。補助説明資料の303ページの5億4,280万。それと道路改良、これも経済緊急雇用対策で議論していただきましたけども、同じく303ページの道路・橋梁改良の(6)前倒し実施分2億円、それと街路灯のLED化1億6,000万、合計、この分が今申しました増額の要素となっております。
ひぐち委員
これはきのうの話ですと、財調との話し合いで東京都の支出金が今年度は2億3,647万7,000円というふうになっていますけど、これは話し合いということで確保されるものなんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
156ページのいわゆる特定財源の内訳ということでございます。156ページのですね。2億3,647万7,000円、都が支出する金でございます。これについては現時点では確保されるというふうに聞いております。
ひぐち委員
あと、一般財源のほうが12億8,592万2,000円というふうに、やっぱり前年度より少しふえているんですね。これは一般財源でも一応中野区の財政としては大丈夫なのかなってちょっと心配するんですけど、そういうことでいいんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
全体の枠組みの中で議論していただいて、一般財源として投資できるというふうに理解しております。
ひぐち委員
あと、きのうの話なんですけれども、道路の改修工事のサイクルが35年サイクルというお話を伺いました。また、前年度に関しては20年度サイクルというお話が出たんですけど、これはサイクルが変わった理由というのはどういう理由なんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
財調のほうで35年をベースにしまして20年ということでございますので、その分が算定上加算されているというふうに理解しております。
ひぐち委員
この35年サイクルの予算取りと、それから20年サイクルの予算取りというのは、今年度予算にはどんなふうに変わってきて、載せてきているんでしょうか。ちょっとその辺がわからないんですけれども。すみません。
(「ちょっといいですか。ちょっと休憩して」と呼ぶ者あり)
主査
休憩します。
(午後3時34分)
主査
分科会を再開します。
(午後3時37分)
ひぐち委員
先ほど35年サイクル、20年サイクルというふうに私のほうは質問させていただきましたけれども、これは道路の改修工事が35年に1度リサイクルというか、きれいにし直すとか、そういう意味とはまた違うんでしょうか、そういうことなんでしょうか。
石井都市整備部長
35年を20年という総括質疑等でお答えした内容については、都からお金が財調制度の中で算定をされてくるわけですね。その算定の根拠として35年サイクル、35年に1度は舗装するという計算方法、これを20年に1度ということに変えたという内容ですね。
かせ委員
道路新設拡充のところで、警大跡地都市計画道路新設ということですが、5億4,000万ですか。すべてこれは特定財源になっていますけれども、この構成はどうなっていますでしょうか。
石田公園・道路担当課長
5億4,280万の財源内訳でございますが、特定財源の中で国庫支出金、いわゆるまちづくり交付金でございますが、これが1億4,200万ということでございます。それと、都からの支出金が5,390万、それと繰入金ですね。繰入金が2億2,300万強ということでございます。その他として1億2,300万ということでございます。合わせて5億4,200万強でございます。
かせ委員
国と都で大体2億ぐらいで、繰り越しが2億ちょっとということですね。その他というのはどういうことなんですか。
石田公園・道路担当課長
その他は、この道路整備費の中にいわゆる下水道敷設工事がありまして、下水道というのは東京都と私ども中野区の間で協定がありまして、その中で負担をしていただくお金ということでございます。
かせ委員
そうしますと、その他というのは東京都の下水道工事の負担金ということですね。
石田公園・道路担当課長
そうです。
かせ委員
そうしますと、全額が国や都や、それから自治体負担ということですね。ここでも繰越金が2億3,000万使われていると。そういう内容です。それで、総括の中でも言っていたんですけれども、その前にこの詳細ですが、共同溝というのは、そうしますとどういうものが入るんですか。
石田公園・道路担当課長
電線共同溝と申しまして、その中には東京電力さん並びにNTT、それと情報関係のケーブルでございます。
かせ委員
そうしますと、東京電力やNTTということですが、いわゆるこれはそういった方たちが今後使うわけですよね。そうしますと、そういった方たちの負担というのは、あるいは利用料というか、そういったものはどうなっていますか。
石田公園・道路担当課長
電線共同溝と申しますのは道路附属物でございますので、私ども中野区の公共施設でございます。したがって、占用料を各企業者さんからちょうだいするという構造になります。
かせ委員
そうしますと、自治体でつくって、それで利用する場合には利用料を取るということですね、簡単に言ってしまうと。
石田公園・道路担当課長
利用料というか、占用料ですね。占用料です。
かせ委員
その考え方は下水道もそうですか。
石田公園・道路担当課長
下水道は公共施設でございますので、占用料はお支払いをしていただくことはございません。
かせ委員
そうしますと、下水道工事については、つくるのも自治体、それから管理するのも自治体ということですね。相手がだれであろうとそういうことですか。今後3事業者に加えて、それぞれの開発者がいろいろ事業をやっていきますよね。そうした場合には、そういった事業者には負担という行為はつかないんですかということを聞いたんです。
石田公園・道路担当課長
事業者さん、立地事業者さんという意味だと思うんですが、立地事業者は個別にさらに、例えば東京電力さんであるとするならば、相手方と電気供給規定に基づいて、例えばA社、立地企業さんと東京電力さんで調整をするということになるのが一般的です。したがって、その中で何らかの負担金が発生するというのは一般例としてはございます。
かせ委員
そうしますと、今、下水道のことを聞いたんですけれども、電線のほうも含めてということで答弁されたように思ったんですけれども、それは今後、いわゆる事業者さんと、それから開発事業者さんとの話し合いで確定するんであって、まだよくわかっていないということですか。
石田公園・道路担当課長
すみません。ちょっと言葉が足らなかったかもしれませんが、例えば立地事業者である何たら大学さんが電気が必要だよといった場合は、電線共同溝とは別の世界なんですね。これはいわゆる弱電ですから。電線共同溝というのは断面が小さいものでございまして、A大学さんがいわゆる特高受電ですね。何キロボルトアンペアみたいなでかい電力を仮に必要とするならば、それに伴って東京電力さんと何たら大学さんが協議をして、持ってくるということになります。そのときに負担金というか、そういったものが何たら大学さんと東京電力さんの間であるというのが、存在するというのが一般的です。今回の場合はどうなっているか、私はちょっとそこまで存じ上げませんが。
かせ委員
ちょっとわかりにくいんですけど、いわゆる共同溝はつくるんだと。それで、それは東電ないし、そういう事業者に提供するわけでしょう。それで、それについては利用料を払っていただくとおっしゃいましたよね。それから、開発事業者との関係では、じゃあ、例えばNTTであるとか東電とか、そういった方との契約で、それで契約関係に基づいて、利用料とか、そういったものはその事業者に行くということですね。ちょっと確認します。
石田公園・道路担当課長
今、委員がおっしゃったとおりでございます。全体の枠組みという面ではそういうことでございます。
かせ委員
そうしますと、何か虫のいい話かなという気もするんですけどね。自治体がやって、それを利用して、それがNTTさんや東京電力の収益の部分に回ってしまうんじゃないかという、ちょっとそういうような感じがするし、それから、もともとですね、そうしますと、今回は整備費ですよね。およそ5億4,000万ですけれども、これをつくってしまった後の管理というのが出てきますよね。この管理はどうなるんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
道路につきましては、これは区道でございますので、私ども中野区が管理するということになります。公園については、これも中野区の都市計画事業として整備する公園でございますので、中野区が管理するということになります。
かせ委員
そうしますと、今後こういったものを管理していくに当たって、およそどのぐらいの予算を必要とするかというのははじいていますか。
石田公園・道路担当課長
私ども中野区で公園の管理、道路の管理をしておりますので、その実績ベースから試算してはおりますけれども、まだちょっと今この場で出せる資料レベルではございません。例えば公園でいいますと、今までの実績ベースからいいますと、1年間、平米当たり千二、三百円程度というふうに考えておるところでございます。
かせ委員
私は単純に公園ではなくて、ここに書かれているような共同溝であるとか下水であるとか、こういったもろもろの設備ですね。この設備をするのに5億4,000万かかるわけでしょう。でも、つくっただけじゃならないわけで、今後これから管理をしていくと。管理をしていく場合にお幾らかということでお聞きしたら、公園の管理費で一般的に平米当たり1,200円とか、そういうものを言ったんだけれども、私の聞いているのは公園管理じゃなくて、こういう設備したものについての管理はどうなのかって聞いたんです。わからないですか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
すみません。私、余計なことを言うようなんですけれども、道路附帯物については、道路管理者である、中野区が道路管理者なら道路管理者が管理する。水道、下水道であれば水道管理者、下水道管理者が管理するということになります。ですから、ここにある、中に入っているインフラすべてを区が今後管理していくかというと、そういうことじゃなくて、道路と言われるものには道路と道路附帯物というのがございます。ガードレールもそうですし、道路の下の共同溝、その空間ですね。そういうものについては道路管理者が管理する。その中に入っている電線そのものとか、それだったら電線の持ち主である東京電力です。共同溝以外に、道路の中には下水道管なり水道管が入っている。ガス管だとかね。そういうものについては、それこそガス事業者、そういうものが管理するということになります。
かせ委員
そういうことはわかっているんですけれども、だったら、中野区が負担すべき金額というのはどうなんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
委員の御質問はよくわかっているつもりなんですが、今後のメンテナンス費用がどれぐらいかかるかというのは、まだ詳細設計も済んでおらない状況でございますので、十分検討してまいりたいと思います。ただ、だれが管理主体になるかというのはもうはっきりしておるわけですね。道路は私ども中野区、電線共同溝も道路附属物でございますので、私どもが管理すると。下水道は下水道局。先ほど言ったガスとか水道とかはそれぞれの事業者が管理すると。公園は中野区でございます。ですから、そういった枠組みの中で詳細設計を詰めていきながら、メンテナンス費用がどれぐらいかかるかというのは精査してまいりたいと思っております。
かせ委員
ガスの企業はガスのメンテナンスをするのはわからない。NTTがメンテナンスするのはわからない。ただ、共同溝というのは中野区がつくるわけですから、その共同溝の管理というのは中野区の管理なんでしょう。そうすると、そういうことなんですよ。私の聞きたいのは。だから、この工事の中でどうなのか。まだわからないと言っているんですけれども、非常に大事なことなので、わかり次第、やっぱり委員会で報告していただきたいと思います。
それと、ここで、やっぱりという感じなんですよ。当初はそういうものも含めて開発者負担というふうに言っていたわけで、結局はそうじゃなくなってしまっているわけですから。だから、そのことはもう本当に区民に対してはだましたというふうに感じてしまうわけですよ。結局は開発者で。御存じないですか。こういうような設備についても、道路やそういったものを建設していくためにも、開発者にお願いしていくんだというふうに言っていたでしょう。結局それは違っていたんですよ。だから、それについてはやっぱり大きな問題があるということを言っておきます。
久保委員
今の財源構成のところをもう一度詳しく伺いたいんですけれども、まちづくり交付金て10分の4ですよね。都市計画交付金は4分の1だと思うんですけれど、これが何に対して4分の1で、10分の4なのかというのが、今の下水道施設設置工事については、これは別途都の負担があるようなことだったので、申しわけありませんが、詳細についてお願いいたします。(「ちょっとお時間いただけますか」と呼ぶ者あり)
主査
わかりました。じゃ、それだけ答弁保留ということで。
じゃ、その部分だけ答弁保留で、他に質疑はありませんか。
むとう委員
302ページのほうで、私道助成による舗装改良面積の目標が減っていることに伴ってなんでしょうか、私道整備費が800万ぐらい減額になっていますが、もう舗装すべき私道が減ってきたということなんでしょうか。どういうことなのか、御説明ください。(「ちょっと答弁保留させてください」「まずまちづくり交付金のほうの話をさせてください」と呼ぶ者あり)
主査
じゃあ、ちょっと前後しますけど、まちづくり交付金のほうから御答弁をお願いいたします。
石田公園・道路担当課長
来年度の警大跡地の計画道路のことでございます。まちづくり交付金が1億4,200万、都市計画交付金が5,390万、下水道局の負担金が9,320万、それと基金からの繰入金が2億2,370万ということでございます。まちづくり交付金は40%、補助率ですよね。都市計画交付金は25%ということでございます。それでよろしかったですかね。
久保委員
それはわかっていまして、伺ったのは、1億4,200万ということになると、これって5億4,280万トータルに対してのまちづくり交付金じゃないんですよね。今おっしゃっているので言うと。それを先ほど下水道施設設置工事の部分は都負担分があるということは、この2億7,000万円というのが丸々該当しないのか、そうではなくて何か別の計算式があるんですか。要はこの5億4,280万のうちの幾らに対してまちづくり交付金と、また都市計画交付金というのが該当しているのかということが知りたいんです。
石田公園・道路担当課長
事業費ベースで、例えば下水道工事については全体事業費ベースで2億7,000万でございます。それに対してまち交が40%でございますので、4,600万ということです。都市計画交付金は25%ということですから、1,730万と。下水道局の負担金が、これは負担金ということで決まりますので、9,320万と。そのように各工種ごとに積み上げていった数字が先ほど申し上げた数字でございます。細かく……。
久保委員
だとすると、5億4,280万のすべてにということじゃないんですよね。だから、今の下水道に対しては40%と25%が該当しているのだということなんですが、じゃ、逆に言いますと、このうち何にはまちづくり交付金とか都市計画交付金は該当していないんですか。
石田公園・道路担当課長
まちづくり交付金の対象は下水道、共同溝、樹木移植にすべてにかかっております。分母としてですね。それで、土壌改良並びに地下埋設物除去工事、これはその対象の外でございます。
久保委員
じゃ、この3,000万を抜いてということですかね。すみません。合わない。
主査
じゃ、ちょっと時間をもらおうか。出ますか。そうじゃなければ、あした歳入のところ。(「ちょっとあした」と呼ぶ者あり)いいですか。じゃ、申しわけないですけど、あしたここは歳入のところでやらせていただくということでよろしくお願いします。
それでは、先ほどの……。
(「休憩」と呼ぶ者あり)
主査
じゃ、休憩しましょう。休憩します。
(午後4時02分)
主査
分科会を再開します。
(午後4時03分)
ただいまの資料要求につきましては、明日の分科会に出していただくということで、よろしくお願いいたします。
それでは、先ほどの私道整備については答弁保留がありましたけど、これもまた後でいいですか。準備はできていませんね。じゃ、それも後でということでよろしくお願いします。
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
質疑がなければ、次に進みます。予算説明書補助資料の306から307ページ、予算説明書は158から159ページ、4項の建築費、1目建築行政費、事務事業名1、建築関係人件費等、それから建築行政について質疑はありませんか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
主査
じゃ、質疑がなければ、進行します。次に、予算説明書補助資料の308ページ、予算説明書では158から159ページ、2目の建築指導費。質疑はありませんか。
かせ委員
先ほどもちょっと触れたんですけれども、ブロック塀等倒壊危険度実態調査委託ということで2,200万ついていますよね。どういった調査になりますか。
豊川建築担当課長
これまでブロック塀の調査ですが、これまでも決してやっていなかったわけじゃございません。主に職員を中心に適宜行ってまいりまして、危険箇所は随時指導してまいりました。ただ、なかなか財源の問題等もありまして、まとまった調査ができておりませんでした。このたび、こういった財源が出ましたので、これを活用させていただきまして、全区的な調査並びに既存のデータの整理、こういったものを一元的に行いまして、今後の安全確保に努めたいと考えております。
かせ委員
調査委託というふうになっていますけれども、どういうことでしょうか。
豊川建築担当課長
実際、通学路を目視、あるいは触視をして調べると。そういったことも考えております。
かせ委員
委託方針といいますか、その委託をつけるという部分ですが、そんなことについてはどうですか。
豊川建築担当課長
これは年度内事業ですので、予算を御承認いただいて、新年度になりましたら早速委託の方法ですとか検討しまして、なるたけ早く着手したいと考えております。
かせ委員
この際ですから、やっぱり隈なく調査していただいて、それと単に調査だけではなくて、その解決方向、どうすればそういう危険と思われるようなブロック塀を改善できるかという。役に立つものでないといけないと思うので、その辺の考え方ですが。
豊川建築担当課長
先ほど若干申し上げましたけども、まず現状把握が大事だと思っております。それを十分した上で優先順位等をつけて対応していきたいと考えています。例えば先ほどあった生け垣の関係もあります。それからあと、場合によっては建築基準法の規定を利用した措置をするですとか、場合、場合によってさまざまな方法を検討しながら進めたいと考えております。
かせ委員
やはりきちっとした調査と実効性の伴った解決方向ですね。これをしっかりと出していただきたい。その辺は期待しておりますので、よろしくお願いします。
久保委員
これも総括質疑の中でも出ておりましたけれども、緊急輸送道路の沿道の耐震についてなんですけれども、これは我が会派のほうからは、非常にしっかり進めていただきたいというような思いもあって、ここの部分をきちっと事業名として明記をしてもらいたいという声があったかと思うんですね。多分この建築指導の中に含まれているのかなと思うのですが、すみません。非常にここの中からどう読み取ったらいいかわからないんですけれども、御説明いただけますか。
豊川建築担当課長
例えば308ページで見ますと、下の事業の内容のところですね。これの(1)の耐震化促進、これの2番目の耐震診断助成等、この中に今、委員御指摘の緊急輸送道路沿道の耐震診断の費用が入っております。
久保委員
これは、今までやっていた耐震の診断助成とも一緒になっているのかなと思うんですけれども、このうちの緊急輸送道路沿道の耐震については幾らなんでしょうか。
豊川建築担当課長
予算としては2,500万円ほど考えております。
久保委員
これは将来的には耐震診断というだけではなくて、当然耐震改修というようなことにもなってくると思うんですが、その辺の、今年度はどこまでの耐震診断をおやりになるのか。そして、その後、その結果に基づいた耐震改修をどういうふうにスケジュール化していくのかということが、もしお決まりでしたら教えてください。
豊川建築担当課長
実はこの緊急輸送道路沿道の耐震診断の対象となるのは、ある程度規模の大きいものです。場合によっては区分所有などもしておりますと、耐震診断をするにしても、なかなかその意思決定が難しいというのもありますが、一応私どもとしては10棟ぐらい診断できるかなと。実は中野区内、マンションの1棟当たりの平均戸数がおおむね35戸程度あります。ですから、もし10棟耐震診断をすれば、350戸程度は耐震診断済みになると、こう思っています。それから、現在、都のほうで、都議会で、新年度、21年度の予算を審議していただいております。この中でもかなり沿道に関しては今以上のメニューを示されている。ですから、その辺の状況を見ながら、この緊急輸送道路沿道に関しては、単に耐震診断だけじゃなくて、総合的な支援方法を早急に検討していきたいと。その中で、今、委員御指摘の耐震診断の工事に関する助成等も含めて、何かいい方法がないか検討していきたいというふうに考えております。
久保委員
確認ですけれども、この2,500万で今回は10棟程度、マンションということですけれども、それを21年度はまずは耐震診断をおやりになるということですね。要は、最終的には耐震改修も含めてどれぐらい事業費がかかるのかというような質問もありましたけれども、5億7,000万程度ではないかということで言われておると。今、都議会の状況、東京都の予算との状況を見て、今後、区としてもどういった耐震助成をするのかということも検討するということでしょうか。ということは、今までは耐震助成ということに対しては、割と区は厳しい状況だったというふうに私は認識をしておりまして、耐震診断については今までも進めておりましたけれども、ここの部分に関しては別途耐震助成のほうまで、これは検討していくということでよろしいんですか。
豊川建築担当課長
昨年策定いたしました耐震改修促進計画、これにも述べておりますが、特に緊急輸送道路沿道建築物は非常に公共性が高いと。そういった観点から、通常の住宅とは別建てで検討したいと考えております。例えば、なかなか今申し上げましたように合意形成などが難しい事例もありますので、アドバイザー的なものを導入する。そういったことも一つ有効ではなかろうかと。そういうふうに単に診断とか改修に助成するだけではなく、そういった仕組みづくりから取り組んでいけたらどうかというふうにも考えているところでございます。
むとう委員
今の緊急輸送の道路の沿道のところは特化して進めていくということで、これは重要なことなんですけれども、やはり私もきのう質問いたしました民間特定建築物の27棟というのは、この沿道にどれぐらい――27棟どれだかわからない。調べていないということだったので、わからないのかもしれないんですけれども、27棟のうちどれだけがその沿道にあるというふうに考えていますか。
豊川建築担当課長
結論から申して、まだ全部把握はしておらないんですが、ただ、確かに件数は少ないですので、今、データを収集している最中ですので、民間特定建築物すべてデータが出そろった段階で、緊急輸送道路の対象ともすり合わせをしながら、緊急輸送道路で対処できるものは対処すると。それ以外のものは別途また検討すると。そういったことで考えております。
主査
よろしいですか。他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。次に、予算説明書補助資料の309から311ページ、予算説明書160から161ページ、5項住宅費、1目住宅施策費について質疑はありませんか。
かせ委員
311ページの分譲マンション支援ということですけれども、これは今回は前年度よりもわずか5万円程度なんですけれども、マンションセミナーね。さらに減っているというのはどういうことなんでしょうかね。私の聞くところによりますと、このマンション管理セミナーというのは非常に喜ばれているようで、管理人さんが、あるいは居住されている方が、まとまった、そういう勉強をさせてくれる、できるというところが少なくて、非常に期待が高いというふうに思っているんですね。これがどうしてこうなってしまうのか。むしろ、これからマンション問題ではいろいろ問題が出てくるんだろうと思うんですね。一斉に建てかえの時期に来るとか、それから大規模改修が来るとかという。そういう方がたくさんいるのにもかかわらず、こういうわずかのものを減額する。これはどういうわけですか。
登住宅担当課長
これにつきましては、減額は特段しておりません。311ページ、分譲マンション支援でございますけど、1,000円減ということでございますけども、特段の変更はございません。分譲マンション管理セミナーにつきましては年2回開催しております。先日も3月1日に開催しましたけども、42名の方が参加されました。主にマンション管理組合の理事の方がお見えになっているということでございます。かなり毎回、委員おっしゃるとおり好評をいただいております。特に大規模修繕ですとか、そういうテーマについてはかなり皆さん関心があるということでございます。
これ以外にも、NPOと共催でマンションフォーラムというのをやっていまして、これは6月でございますけれども、80人ぐらいの参加が毎回ございます。そういった状況でございます。
かせ委員
そういうふうに期待されているというのは承知しているわけですから、こういう予算はないのかなと思うんですよね。やっぱりそれなりの心意気、姿勢を示すわけですから。予算というのは。だから、この辺のところはわずかのところですから、もうちょっと意思を示す意味でつけてほしかったなと思うんですけれども、どうですか。
登住宅担当課長
これにつきましては、マンション管理に関するNPOさんの協力を得てやっていますので、経費的にはそれほどかからないというところで、この金額で年2回やるという考えでございます。よろしく御理解のほどお願いいたします。
むとう委員
すみません。逆に不思議で、マイナス1,000円というのは何が減額1,000円になったんですか。そんなに細かく積み上げで、同じ事業で好評でやっていくのに何が1,000円安くなったのかって逆に関心があるんですけど。
登住宅担当課長
これは講師の謝礼でございますけども、区の規定の講師の時間単価というのがございまして、これまで若干その規定よりも高かったということで、わずかでございますけども下げたということで、それの結果ということでございます。
主査
よろしいですか。他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。次に、予算説明書補助資料の312から315ページ、予算説明書160から161ページ、5項住宅費の2目住宅運営費について質疑はありませんか。
久保委員
住宅相談のところの事業内容なんですけれども、区内都営住宅の地元割のところがありますね。地元割り当てって。これは20年度はあったんでしょうか。21年度も当然この予算にあるということは、予定があるということなのかと思いますけれども、おわかりでしたら。
登住宅担当課長
都営住宅の地元割り当てという制度はございますけども、最近数年間全くないという状況でございます。来年度もその募集の予定はないということですので、今回は特段の計上をしなかったということでございます。
主査
そういうことだそうです。いいですか。じゃ、他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
質疑がなければ、進行いたします。予算説明書補助資料316から317ページ、予算説明書160から163ページ、6項都市整備部の経営費、1目都市整備部経営費について質疑はありませんか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
主査
それでは、進行いたします。次に、予算説明書補助資料の318ページ、予算説明書162から163ページ、2目の建築調整費。
むとう委員
318のところで、建築紛争予防調整ということで、今年度の状況としては紛争予防の調整ってどれぐらい申請があって、調停できているのかどうなのかって、現状どうなんでしょうか。本当にこれもわずかだけれども、1万3,000円減額なんですけれども、どういうことなんでしょうか。
登住宅担当課長
建築紛争予防調整と申しますのは、中高層建築物の届け出というのがございます。高さ10メーター以上の建物でございます。第一種低層、第二種低層住居専用地域では3階建て以上、ないしは7メーター以上。こういったものの届け出というのがございます。一部、主にマンションが中心になりますけども、近隣との調整、話し合いという場面があります。場合によっては、それは紛争になるということでございます。
現在、今年度、20年度でいいますと、一応業者との話し合いがあって、不調があって、区のほうにそういった申し出が何件かございます。そうしますと、こちらのほうで話し合いの場を設定いたしまして、両者それぞれ歩み寄っていただくという作業を行います。それでもなおかつ合意に至らないという場合は、紛争調停員がいます。調停員のほうで調停をするということでございますけども、今年度につきましては、そこまで至った件数というのは現在のところ1件もございません。すべて途中の段階で話し合いで双方合意したということでございます。
主査
よろしいですか。他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
質疑がなければ、以上で本日の分科会の審査は終了いたします。
きょう答弁保留があった分と、それから先ほど資料要求をした分につきましては、あすまた分科会で審査をいたします。
次回の建設分科会は、明日、3月6日午後1時から、当委員会室において開会することを、口頭をもって通告します。
以上で本日の建設分科会は終了いたします。理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
以上で本日の建設分科会を散会いたします。
(午後4時22分)