平成20年03月12日中野区議会建設委員会(第1回定例会) 平成20年03月12日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成20年3月12日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成20年3月12日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時56分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき委員長
 のづ 恵子副委員長
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 安部 秀康
 建築担当参事 佐藤 幸一
 拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
 拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
 中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子

○事務局職員
 書記 松本 明彦
 書記 杉本 兼太郎

○委員長署名

審査日程
○議案
 第40号議案 中野区営住宅条例の一部を改正する条例
 第41号議案 特別区道路線の認定について
 第42号議案 特別区道路線の認定について
○陳情
〔新規付託分〕
 第2号陳情 東中野駅前整備について
〔継続審査分〕
 (19)第22号陳情 中野4丁目地区地区計画の区立新中学校校庭と警察庁宿舎予定地について
○所管事項の報告
  1 平成20年度の組織編成について(都市整備部・拠点まちづくり推進室)
  2 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(都市整備部・拠点まちづくり推進室)
  3 地震に関する地域危険度測定調査結果について(都市計画担当)
  4 中野区緑の実態調査(第4次)の結果について(都市計画担当)
  5 平成19年度(2007年度)第四回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)
 14 警察大学校等跡地地区開発協議会における取組み状況等について(拠点まちづくり担当)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会します。

(午後1時00分)

 初めに、今定例会における委員会の審査日程について御協議をいただくため、委員会を休憩します。

(午後1時00分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時01分)

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。
 本定例会では、常任委員会の日程が3日間設けられており、本委員会には、お手元に配付の審査日程案(資料1)のとおり審査すべき案件があります。
 そこで、休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は議案及び陳情の審査を行った後、所管事項の報告を5番まで行い、2日目以降は所管事項の報告の残り以下終了までとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
 それでは議事に入ります。
 議案の審査を行います。
 第40号議案 中野区営住宅条例の一部を改正する条例を議題に供します。
 本件について、理事者から補足説明を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは第40号議案 中野区営住宅条例の一部を改正する条例につきまして、補足の説明をいたします。
 条例案そのものにつきましては、お手元の資料のとおり、中野区営新井住宅のここを削るということのみでございます。別添の資料(資料2)がございます。条例の新旧対照表でございます。このとおり区営新井住宅につきまして削除するというものでございます。本件につきましては、ことしの1月23日の建設委員会に御報告をいたしました。区営新井住宅現在1棟2戸ございます。長屋建てでございます。昭和29年に建てられたもので、平成12年2月に都営住宅から区営住宅ということで、都から移管になっております。木造で老朽化しているということから、今回廃止をするというものでございます。今後につきましては、新たな建てかえを今後計画をしていくということでございます。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
むとう委員
 1点確認なんですが、たしか報告のときになかなか難航しているというようなお話があったかと思うんですけれども、もうすっきりそれはオーケーになってというこのたびの廃止条例ということで受けとめてよろしいんですね。
登都市計画担当課長
 入居されている方は御高齢ということもあって、なかなか移転については難色を示していたわけですけれども、やはり地震等ありますとかなり危険だということから、今回移転をしていただいたということでございます。
 なお、建てかえた後につきましては、優先的にここに戻って来られるという前提ということでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

(午後1時04分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時04分)

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ討論を終結いたします。
 これより本件について採決を行います。
 お諮りいたします。第40号議案 中野区営住宅条例の一部を改正する条例を原案通り可決すべきものと決することに御異議はありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第40号議案 中野区営住宅条例の一部を改正する条例の審査を終了します。
 次に、第41号議案及び第42号議案の審査を行います。
 先ほど休憩中に御協議いただきましたとおり、第41号議案と第42号議案は、関連しますので、一括して議題に供したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、第41号議案 特別区道路線の認定について、及び第42号議案 特別区道路線の認定についてを一括して議題に供します。
 それでは本件について理事者から補足説明を求めます。
遠山土木・交通担当課長
 それでは第41号議案、第42号議案、まとめて補足説明(資料3)をさせていただきます。
 特別区道路線の認定でございます。道路法に基づきまして、次のとおり特別区道路線の認定を行うものでございます。認定の理由でございます。本路線は、特別区道路線と特別区道路線を結ぶ道路でございまして、区の特別区道認定基準に適合しているということから、特別区道路線として認定するものでございます。
 裏面に略図を載せてございます。
 まず、対象路線第41号議案でございますが、路線番号は45-930でございます。位置でございますが、中野区上鷺宮五丁目635番を起点といたしまして、同上鷺宮五丁目634番を終点とするものでございます。延長距離は150.85メートルでございます。幅員は4.50メートルでございます。
 42号議案でございますが、路線番号は45-940でございます。位置は、同じく上鷺宮五丁目635番を起点といたしまして、同じく上鷺宮五丁目639番を終点とするものでございます。延長は32.07メートル、幅員は5.00メートルでございます。
 路線認定後の管理につきましては、道路法に基づき区が管理を行うというものでございます。
 よろしくお願い申し上げます。
委員長
 それでは、これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
久保委員
 今の現状を御説明いただければと思うんですけれども、大変地域の方たちのさまざまな御努力あって、こういった道路認定というふうになってきていると思うんですね。きれいに整備をされてはおりますけれども、例えば最初のほうの道路45-930ですか、そちらのほうの今までの民家というか、住宅に入っていくための接道部分というのが若干段差があったりとかということもあると思うんですが、その辺をきちっと整備をされるものなのか。もしくはまだこのままの形で、道路認定を行った後もこの状態のままなのか。その辺をお聞かせいただけますでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員から御質問がございました。御案内のとおりこちらのほうは今、畑状というふうに言ったほうがよろしいでしょうか。既に今回対象となっているところは、私道として幅員等は既に整備をされていた場所でございました。それを寄付を受けまして、現在認定基準に合致するということで認定をするものでございます。今後は、今、段差のお話もございましたが、具体的にはエリア、管理区域を定めまして、区域を決定いたしまして、それから供用開始に至るまでにはそういった段差の問題とか、それから公共用の下水とかの整備が必要な場所かなというふうには思ってございます。具体的にはこれから下水道局等の調整等も必要な場所というふうには考えてございます。
久保委員
 先ほどのお話ですと、今後区が管理をされるような形になると、公共用の下水の問題ですとか、道路の整備の問題ですとか、その辺は区がやっていただくというふうなことでよろしいんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 今回の資料でも、一番下の3番に書いてございますが、道路法に基づきまして、認定をいたしますと区が責任を持って管理をするということになります。
久保委員
 それから、45-940のほうですけれども、ここに今、点線の部分がありますね。ここをしっかりと道路として認定できるような形にまでもっていく必要がないのかなと思っておりますけれども、その辺に関しては区はどのようにお考えですか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員の御指摘の西側といいますか、実はこちらのほうも今回寄付をいただいているところでございますが、幅員その他、区道認定基準には満たしてございません。今回こちらの、今、御審査いただいております区道認定の部分が済みますと、こちらの部分につきましては、現在は中野区が所有する私道という扱いになってございますが、区有通路の条例に基づきまして、区有通路として管理をしていきたい、このように考えてございます。
久保委員
 寄付をいただいている土地の部分というのは、現在は駐車場のような形で利用されているのではないかなと思うんですけれども、そこに関しまして、現状として区有通路のような形になるということでありますと、通り抜けを一般の方もするようなことでよろしいんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 区有通路は通り抜けはもちろん、区の管理する道路上といいますか、区道認定の基準には至りませんけれども、区有通路として通り抜けはできます。
久保委員
 今のままだとちょっと駐車場のような形で、実際には近隣の方たちがここを通り抜けするのは非常に難しいのかなと思っているんですね。寄付をしていただいた御厚意もありますし、あと一部分の土地が残っていて、道路という形で区として扱うのは難しいかと思うんですが、幾つもこういった土地というのは今後上鷺の中で出てくる状況にあるのではないかと思うんですが、その辺で区が、例えばせっかく寄付をしていただいた。さらにきちっとした整備を行っていけば、道路認定ができるような方向にある場合もあるのではないかなと思うんですね。そういったところで、これは一つのケースになるのではないかなと思うんですが、地権者の方とお話し合いをするとか、何か区として働きかけをしてきちっと道路整備をしていこうというような、そういったお考えは今のところないんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 委員のお話は、今、点線でなってございます、近い将来区有通路として管理する部分以外の、他の民間の方が所有する土地の部分のお話かなとは思いますが、私有財産にかかわる部分でございますので、なかなか、一部が寄付を受けまして区有通路として管理するわけですけれども、幅員が足りなくて区道認定の幅員には至らないというところでの、働きかけの御質問かなと思っているんですけれども、その辺はなかなか難しい、デリケートなところがございますので、この地域の例えばまちづくりの動きとか、そういったものの中でお話し申し上げる機会はあるのかもしれませんけれども、直接対象の方の土地と隣接の部分が寄付で区有通路になったので、あなたもどうですかというのはなかなか、非常にデリケートなところがございますので、区としては積極的に動くという考えは、今は持ってございません。
委員長
 よろしいですか。
 他に質疑はありませんか。
 他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

(午後1時14分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後1時15分)

 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結いたします。
 それでは、これより第41号議案と第42号議案 特別区道路線の認定についての採決を行います。
 まず、第41号議案 特別区道路線の認定についてを原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 次に、第42号議案 特別区道路線の認定についてを原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で、第41号議案 特別区道路線の認定について及び第42号議案 特別区道路線の認定についての審査を終了します。
 次に、陳情の審査を行います。
 第2号陳情 東中野駅前整備についてを議題に供します。
 本陳情につきましては、本日までに2,113名の方々から署名が寄せられていることを御報告いたします。
 本日は、陳情者から補足資料の配付と補足説明を行いたいとの申し出がありますが、いかがいたしましょうか。

〔「いいですよ」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、説明をお聞きするために委員会を暫時休憩します。

(午後1時17分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時35分)

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
かせ委員
 今、陳情者の方からるる説明をお聞きしました。非常に示唆に富んだといいますか、今後のまちづくりで生かすべき重要な提起があったかなと私は思っております。
 その中で、東中野駅の駅前の開発にかかわって、実はこれまでも前期、特別委員会等でもこういう資料が出されているんですけれども、まず質問に先立ってこれをぜひ議論のためにはないと、なかなか参加できないのかなと思いますので、資料請求します。
委員長
 わかりました。
 では休憩します。

(午後1時36分)

委員長
 再開いたします。

(午後1時38分)

 それでは、あらかじめ理事者の方で説明用の資料を用意しているそうですので、今、かせ委員のほうから要求がありました、交通対策特別委員会に提出されました2006年の資料については、当委員会としては資料要求しないということでよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ではそのようにさせていただきます。

(資料配付)

委員長
 それでは資料が配付されました。
かせ委員
 手回しよくありがとうございます。これで皆さん、絵を見ながら議論できると思いますが、今の資料をいただきましたけれども、まず陳情者の方が、こういう絵はインターネットを通じて見たということで、こういうような計画が立てられる場合には、地域の皆さんとの合意形成というのは当然やられたんだろうと思うんですが、陳情者の方が言われているように、実際には知らない方が多いということになっていますけれども、これはどういう状況なんでしょうか。
登都市計画担当課長
 地元の方とは平成15年から16年にかけまして、駅前広場の検討会を設置しまして、大体20名ぐらいの方が参加されていたものでございますけれども、そこで検討して、駅前広場につきましてはこういう形ということで、大筋の方向性はその際確認をされたというふうに理解をされています。細かい部分は別としまして。そのときに話に出たのが、駅舎と広場をつなぐ部分、これについて今後何らかの対応が必要ではないかという御意見が出ていたというふうに聞いております。また、区議会のほうからも特別委員会等の議論でも、同様のことが言われてきたのかなというふうに思います。
 現時点ではそれを前提に、JRとかあるいは東京都、首都高と今、協議をしているということでございます。なかなか、我々としましては、一定の協議ができた段階でお示ししようかというふうに思っておりました。しかしながらなかなか決着がついていないという状況で、ここ2、3年は駅広に関して地元に広くPRというんですか、それはちょっと行ってなかったというところでございます。
かせ委員
 15年から16年に検討会が開かれていて、そこにはJR等も参加してやってきたんだけれども、成果としてこういうものが出たということですよね。しかし住民には十分知らせていないということなんですけれども、まず検討会20名ということですけれども、この内訳はどうなっているんでしょうか。
登都市計画担当課長
 参加されていた方は、町会の役員の方、それから住区協議会の役員の方、また商店会の役員の方、それから近隣の方ということでございました。
かせ委員
 そういうことで20名ということですけれども、ではその中での検討ということになりますと、これは住民の皆さんにはどういう関係、お知らせするとか、それから傍聴自由であるとか、どういうことをやられていましたか。
登都市計画担当課長
 地元の町会ですとか商店会の方もいらっしゃいましたので、町会ないしは商店会を通じて、一定程度地元のほうには浸透していたのかなというふうに思います。
 我々としましては、そこで一定の方向性というのが出ましたので、それを前提に東京都ですとかJRのほうと協議を開始したというものでございます。
かせ委員
 公開はされたのかというふうにお聞きしたんですけれども、傍聴の呼びかけとか公開とかというのをやられたのかどうかとお聞きしたんですけれども。
登都市計画担当課長
 広く呼びかけということではなかったというふうに思います。要するに、開催について毎回広く広報して、参加を呼びかけるというものではなくて、一定の方々と話し合いをするという場であったというふうに思います。
かせ委員
 どちらかというと、言っては悪いんだけれども、非公開といいますか、密かにやられているような印象を受けてしまうわけですけれども。
 それで、このメンバーの中には一般区民の方、いわゆる公募の方というのはいらっしゃったんですか。
登都市計画担当課長
 呼びかけをして参加していただきました。またちょっと先ほどのお答えがうまくなかったんでございますけれども、検討会のほうでは広く地域の方の御意見を聞くために、そういった質問の時間を設けたりとか、ワークショップを行うなどをして、運営のほうには留意をされていたということでございます。
かせ委員
 それではちょっと角度を変えますけれども、陳情者の方が、かつての東中野は南北に公園があったということですけれども、その前には今の銀行の前も広場だったんですよね。だからかなりあの一帯が、路面の高さの公園が線路の南北にあって、さらに北側の道路に一段低いところが広場状の状態であって、そこはよくイベントなどやられていましたよね。だから、そういうことで昔のイメージといいますと、かなり自由にまちの人たちが集まって、そこでいろいろ集ったり、低いところは子どもたちに安心ですし、そういう状況だったと思うんです。だから、そういう広場を復活してほしいというのは、本当によくわかります。
 それで、この絵が書かれていますけれども、この駅前の広場でそのような自由に使える、いわゆるオープンスペースとしていろいろな使われ方ができる、そこで街路市みたいなものもできるというスペースというのは考えられるのかどうなのか。そういうものも取れることが可能なのかどうなのかということをお聞かせください。
登都市計画担当課長
 この広場には一定の機能、駅前広場としての機能というのはあると思います。1点目は交通結節点機能ということでございます。それからもう一つは、いわゆる集う場所といいますか憩う場所という二つの側面があるというふうに思います。ただ、ここのスペース、それほど大きいものではございませんので、イベントをやるという場合は、当然使える場所もあるというふうに思いますけれども、常設でそういう場所を設置するというのはなかなか難しいのかなというふうに思います。
かせ委員
 もともとここにあった公園というのは、南側のほうも御承知のようにそう広くはなかったですよね。どのぐらいなんでしょうか。大きくないです。北のほうもそうですし、もともと広いスペースではない。だけれども、ここの場所にあって、そのスペースというのは非常にいい場所にあったんですよ。だから、ほっとできる。大通りがあるんだけれども、通りに面して、昔のあれですと木があったり、それから植栽があったりして、そこに入っていくとほっとできる空間があったんですよ。だから陳情者の皆さんが言っているのは、何も広いスペースということではなくて、その中に言われるようにオープンスペースがあり、さまざまな使い勝手ができる、こういうようなものを提案しているんだと思うんですね。ですから、十分にこのような陳情というのは、このスペースの中でも生かせるのではないかと思うんですけれども、いかがなものでしょうか。
登都市計画担当課長
 どの程度の規模にもよるかと思いますけれども、先ほど申し上げましたように、やはり交通結節点といいますか、人がここを通過する場という側面、この機能というのは落とせないと思います。なおかつ余裕があれば可能ということになろうかと思いますけれども、ただ広いスペースを常設でそういう場所にということはなかなか難しいのかなというふうに思います。
かせ委員
 陳情者の方も言っていたのは、常設ということではないんですよ、スペースがあればいいんですよ。何か建物を建ててしまうと、その使い方しかできないわけですよね。それから屋根を張ってしまうと、屋根の中のできるものしか使えないわけですよ。いわゆる青空が見えるようなオープンスペースということであるならば、さまざまなことにも使えるということなんです。ですから、常設ということではなくて、課長がちょっと勘違いしているのではないかと思うんですけれども、そういうものではなくて、そういう広場があっていろいろな使われ方ができる、そういうものだったらどこにだってできるんじゃないですか。だから、そういう考え方に立てるかどうかということだと思うんですよ。いかがでしょうか。
石井都市整備部長
 まず、先ほど来、話が出ておりました公園、かつて南北、小さな広場的なものがあったと。この南及び北の広場なんですが、実はそのエリアも含めまして、この駅前広場の都市計画決定区域内の施設であったわけですね。そこを暫定的な形で借り受けて、広場としての使用をしていたという経過がございます。
 今、お尋ねの陳情にあるような趣旨の催し物等がどうなんだという御質問でございますが、まずは先ほど課長のほうから答弁さしていただきましたように、交通の結節点としての機能、まずこれは十分に果たし得なければ、駅前広場としての機能が果たせないということになりますので、それは十分に確保した上で、なおかつそういう確保した上で、その他の部分でそういうことが可能であれば、先ほど常設という言葉も出ましたが、常設ということは、ここは道路区域になりますので、道路上で特定のもので催し物をやるということはかなわないわけでございまして、臨時的な使用、これは状況に応じて可能であろうというふうには考えております。
むとう委員
 かせ議員の質問にちょっと戻ってしまって大変申しわけないんですけれども、伺っていてやはり気になったのが、検討会ですよね。ここだけではなくて、常々私、毎回気になる点なんですけれども、こういった検討会をつくるときに、区は必ず町会とかかつての住区、それから商店街とかというところの役員の皆様に参加していただいているので、例えば町会の役員の方が参加されていれば、その町会の町会員の皆様のところにも、当然そのことが伝達されているというふうに、区は必ず思い込まれているんですよ。ところが私が住んでいる町会でもそうなんですけれども、役員の方がこういう区の大事な検討会などに参加してくださっているんだけれども、その情報が必ずしも各町会員のところまで知らされてくるかといったらば、ほとんど知らされてこないんですよ。今回も、ですから今から5年前にここまでの検討がなされたということなんですけれども、先ほどの陳情者の方も、それを町会の方からとか、商店の方からとか見せていただくチャンスはなく、結局御自身でインターネットで調べてこれに行き当たったというふうにおっしゃっているわけですから、ごくごく限られた20人の方のみでここまで検討を進められてきたというところが、すごく私は気になるんですよ、その点が。だから、それを、参加されている町会の役員や住区の役員、商店街の役員の方々に、地域の皆様にお知らせすることを担わせるというのはとても不可能なので、この検討会の情報を区としてはどういう方法で東中野のエリアにお住まいの方々にお知らせをこれまでしてきたのかということを、改めてもう一度教えてください。
登都市計画担当課長
 本件については、議会のほうには特別委員会を通じて何度も御報告をしております。この図についてもでございます。
 それから検討会、わずか20名足らずということでございますけれども、検討会自体、広く地元の意見を聞くためにさまざまな工夫をされたというふうに聞いております。傍聴されるように積極的に呼びかけたりですとか、あるいは質問の時間を設けたりとか、そういう工夫はされていたということでございます。
 区としましても、そこで決めたということではございません。そういったある程度地元の代表的な意見というんですか、それをいただいたというふうに思っております。それを踏まえて、我々は国の補助金獲得のためにどういう事業がいいかですとか、あるいは東京都、首都高、それからJRとも、そういったものを前提に協議をして、これならベストだという案を現在検討しているという段階でございます。
 ですから、一定のものができた段階で、やはり地元の方にお示しをして、再度御意見をいただこうかなと、そういう段階だというふうに思っております。
むとう委員
 すみません。もう少し詳しく、「こういう検討会があるから傍聴に来てください」みたいなお知らせというのはどういうふうになされたんですか。それはそれぞれの参加されている町会の役員であれば、自分のところの町会に回覧板を回したとか、まちの中にある町会の掲示板に張ったとか、そういうことなんでしょうか。要するに、検討会そのものは区がおぜん立てをした検討会ですよね。だから、検討会を主催されている区としてどういう広報をしてきたのか。そこに加わっていらっしゃる方が個人個人の思いで広く知らせてくれたりとか、近くの方から御意見を聞いてきて、自分もその意見を参考に発言してくれたのかもしれません、それぞれの皆さんは。そうではなくて、この検討会を主催している区としてはどういう形で広報をして、皆さんの御意見を吸収してきてここまで来ているのかというあたりが、区として、主催者である区がどういうことを果たしてこられたのかということをお尋ねしたいんですが。
登都市計画担当課長
 すみません。平成15、6年ということで、ちょっと私、細かいことを承知しておりませんので、調べて後ほどお答えしたいと思います。
むとう委員
 では後で教えていただきたいと思いますが、今、改めてこういった陳情が出てきている中で、区は示されているのはここまでなわけですよね。今後の予定、これからどういうふうにこの後、予算がついていたかと思いますが、基本設計になっていく段階なんですか。これは基本計画はできているわけですよね。ですから、どういうところに今、来ていて、これからどういう手法でこれを具体的に実施設計までもっていく予定になっているのか。今後のことを御説明ください。
登都市計画担当課長
 今後のことでございますけれども、国、東京都とは道路交通環境改善促進事業という事業で推進しようということで、ほぼ了解をいただいているということでございます。つまり、国の補助金を入れてこの広場をつくっていこうということです。
 上部活用の部分につきましても同様でございます。その事業手法が一番ここには適しているということでやろうということでございます。
 予定では、今年度中にJRとの協議を整えて、20年度から早速駅広につきましては実施設計、軌道上空につきましては基本設計、実施設計をやるという考えでございます。それで、平成23年度に完成させるという予定でございます。
 ただ、JRとの協議でございますけれども、この上部活用につきましてはまだ協議が整っておりません。これは区単独の事業というよりは、JRの線路ですか、土地をお借りするということでございますので、区とJRとの共同事業ということでございます。ですから、JRは全く関係なく区のものだというわけにはいきません。やはり区とJR双方で一定の合意を得て、JRはこのくらい、そこを使う、中野区のほうはこのくらい使うという、そういうことで合意に達するというふうに思います。現時点では、JRのほうは当然これに参加をすると。要するに上部活用につきましては、当然のことという了解をしているところでございますけれども、ただ上物を建てるということは、JRのほうでは常々主張しているということでございます。ただ、上物につきまして、低層のものにするか、やや高いものにするか、それについて今、社内で検討しているので、もう少し時間をいただきたいということで、現在に至っているということでございます。
 我々としましては、再三年度内には決着をつけてくださいという申し入れはしているところでございますけれども、なかなか難しいと。現時点に至ってもなかなか結論が出ないということは、今年度内はなかなか難しいのかなというふうに思っております。そういう状況でございます。
むとう委員
 つまり4月からの2008年度中に実施設計までという予定ということなんですが、その実施設計をしていく過程の中で、そこに至るまでの中で、東中野の周辺の方からこういう陳情が出ているわけですけれども、駅を利用する地域の方々の意見をどういう形で今後聴取していく、この実施設計の中に皆さんの思いを組み込むためには、直接つくり上げていく手続の過程で、住民の方々の意見をどういう手法で取り入れていくのか、その辺の、これから新たにもう検討会は解散してしまっていて、多分ないんでしょうし、新たな何か住民の方の意見を聞く、組み入れる、もしくは実施設計する際に住民にも参加していただいて、みんなでよりいい駅前広場をつくっていくとか、そういう住民参加の手法はどういうふうにとられるおつもりなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 我々としましては、JRと一定の合意、とにかくふたかけをするという合意ができれば、広く地元に呼びかけるとともに、やはり駅を、ここはコミュニティ施設ということではございませんので、やはり駅利用者も含めて、広く、どういうものが適当なのかということにつきましては、御意見をちょうだいしたいと思いますし、広く呼びかけて何らかの場を設定したいというふうに思います。
むとう委員
 場がちゃんと設定されるんですね。確認です。
登都市計画担当課長
 当然そういう場は設定いたします。
むとう委員
 それは実施設計をがちがちにつくってしまう前にきちんと場を設けて、実施設計に駅を利用している方、近隣の方の御意向がなるべく多く組み入れられるような努力をしてくれる、そういう場をきちんと区がつくると。それはもう広範な駅利用者、近隣の方々が特定の会の代表者ではなくて、このことに関心を寄せている、これで言えば2,000人もの方が署名されているわけですから、そういう方々が来られるような、2,000人全員とは言いませんけれども、そういう方々も来られて意見が言えるような場をきちんとつくっていくというふうに思っていてよろしいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 特定の方だけでなくて、広く区民、利用者の方々の御意見、それを我々としては踏まえてやりたいと思っておりますので、当然広範な方が意見の言える場、あるいは意見を提案できる場ということを考えております。
むとう委員
 もう1点だけ。これだけだとなかなかわかりづらくて、要するにタクシー乗り場とバスの発着所ができるということはわかるんですけれども、それ以外のこういったところ。ここの部分はどういうことがイメージされているのか。もしくは全くここについては特段まだなく、これから十分やりようがあるという段階なのか、区のほうのお考えはどこまでいっているのか、教えてください。要するに、上部活用予定地の部分はJRとの協議というところで、まだ進まないということはよく理解しているんですけれども、ここの部分ですよね。これではわからないんですけれども。
石井都市整備部長
 今、お話のように、上部活用。改札からこの上部活用の予定区域、これとつながって駅前広場に至るということになりまして、したがいましてその辺の構造、流れ、この辺がいわゆるJRとの協議の中の条件といいますか、その辺のところにもなってきますので、JRとの協議、これを受けた形で、例えば大江戸線への乗りかえ、これをどうしたら最もいいのかとか、それから広場の関係で、いわば乗降客の動きが一番理想的な形はどうかといったようなところでの、上部の施設の配置等が決まってくるのかなというふうに思っておりまして、現段階でこうだという姿はまだ決めていないというところでございます。
むとう委員
 まずこれ、白黒なのでなお一層わかりにくいんですけれども、要するにこういう形でこの色になっていると、こちら側の色の部分だけが空が見えるエリアなのかなと見えてしまうんですが、これは何か考えがあってこういう色分けされていることなんでしょうか。
石井都市整備部長
 基本的に薄い部分、ここが環6の車道と高さにすればほぼ一定のレベルでつながってくる。一段高くなって、少し黒くなった部分が、いわゆる車道と歩道ということでいけば歩道の部分といったような形ですね。
久保委員
 傍聴の方たちがお話を聞いていて、ちょっと誤解をしてしまうといけないのではないかと思うので、改めて聞かさせていただきます。
 先ほど上部活用予定区域のことも含めて課長はお答えになっていたものですから、広場そのものが全く案が白紙に戻ってしまったような、ちょっと誤解を招くといけないかと思います。
 先ほど、検討会のこともでございますし、また議会に対しても、私は平成15年に議員になったときから交通対策におりましたので、私の手元には平成15年からこの東中野の付近広場整備計画についてという御報告をちょうだいしておりますので、これは何も秘密に進めていたわけでも何でもなくて、きちっと公開をされている資料が幾つもあるということを、誤解のないように言わさせていただきたいと思います。
 それで、平成9年に駅前広場整備に当たり、中野区を事業主体とすること、広場用地については無償使用とすること、広場整備に当たり相互に協定することなどを内容とした中央線東中野駅前広場整備に関する基本協定及び中央線東中野駅前広場整備に関する覚書を東京都、中野区及び東日本旅客鉄道株式会社で締結をしたということで、これは一切変わってないでしょうか。
登都市計画担当課長
 それは変わっておりません。そのとおりでございます。
久保委員
 ということは、最初に2,240平米、広場面積ということで、そのエリアに関しましては、ここは区が事業主体として広場整備を行うというふうに考えていてよろしいんですね。
登都市計画担当課長
 この駅前広場自体は、昭和32年に都市計画決定をいたしました。それ以来全く変わっておりません。ただその際は、東京都が事業主体ということでございました。それが平成9年の都・区・JRの間の協議で、事業主体を中野区にしたということでございます。それ以来この考えは全く変更はございません。
久保委員
 今、部長がお答えになったのは、上部活用予定区域、ここが基盤整備をして、JRがもしかしたら上物を何か構築するかもしれない。それに関しましては、駅舎とその間に何か建物などがあった場合、そこからの接続部分を考えると、要は駅舎から出てきた方が大江戸線に乗るとか、タクシーに乗るとかバスに乗るとかということの移動を考えると、より円滑な形で、効果的なあり方を区としては検討しなければいけないということでよろしいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。ただ区としましては、ここはあくまで通路だという理解でございます。ですから、通路ないしはオープンスペース分につきましては、当然区の持ち分というふうに考えております。それ以外につきましては、JRのほうも一定程度店舗等につきましては設置したいという意向がございますので、それは双方協議して決めていきましょうということでございます。
久保委員
 なので、上部活用のところはそういった形。あくまでも今、陳情者の方がおっしゃっているのは、私が思っているには、この東中野の駅前広場整備ということで、区が事業主体となって広場整備を行うエリアのことだというふうに私は認識をしているんですね。なので、上部活用の部分云々というところが問題なのではないのではないかと思うんです。考えなければいけないのは、この上部活用に何ができるかによって、人の流れが変わってしまう。そのときにどういった歩道を設けなければいけないかとか、そういったことを考えなければいけないので、今、区としてはまだこの広場がどういうあり方になるかをきちっと御説明できない、そういうことでよろしいでしょうか。
登都市計画担当課長
 そういう面が大きいというふうに思います。
久保委員
 ただ、区としても当然ここはオープンスペースということで、今までもずっとそのようにおっしゃっていたわけですから、その考え自体は変わらないという、その辺のところも確認させていただいていいですか。
石井都市整備部長
 先ほど私が申し上げた部分でございますが、これといいますのは、基本的には駅前広場の形としてはこのような形を基本にしていきたいということは変わりございません。ただ、先ほど言いました歩行者の動線、それから駅の乗降客の動線、この辺の関係で、流れ的に先ほど説明いたしました、車道部と歩道部とに分けるとすれば歩道部という、薄く塗った部分になりますが、この辺の扱いが少し、前は想定していなかったものですから、この上部活用との接合で、その辺のところが少し何らかの変化があるのかなということでございます。
久保委員
 23年完成ということで進められるわけですしね。20年に実施設計が行われるということでございますので、この辺に関しても、当然JRがどういったものをつくるかによって変わってしまうというそこはありますけれども、しっかりこのオープンスペースの活用ということは図られなければいけないということだと思いますので、その辺のところは区には考えがあるということを確認をさせていただきました。
 ここのところで、先ほどから区民の皆様の声をどう受けとめるかというお話が出ております。これは非常に難しい問題だなということを常々私も思っているわけですけれども、やはり15年のときからこういった形で話し合いを設けていて、それが全区民の方に知れ渡るかというと、それはなかなか難しいことでございますし、また2,000人の署名を書いてくださった方たち、そのお一人おひとりにこういった形で今、説明会を行いますからどうぞというようなことで送付をするとかということも、これもなかなか難しいと思うんですね。ですので、きちっと議会での報告の場をまずは設けていただくこと、それから何かの形で、例えばよくこれは実施設計などが決まってからでないとそういったことは発表なさらないかもしれないんですけれども、広報の案内みたいなところに「今、こういった検討がなされております」ですとか、そういったことをきちっと提示していただいて、どなたでもすぐにその情報が目にとまるような形にしていただくということが一つ重要ではないかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
登都市計画担当課長
 今、言ったような御意見を踏まえまして、我々としても対応していきたいというふうに思います。
伊藤委員
 今のやり取りで私は、駅前広場の整備の把握、大体わかってきたんですけれども、ちょっと確認で伺いたいんですけれども、この図面は、先ほど来から言われているように、検討会を経て中野区がつくった図面でよろしいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 この駅前広場の形自体はそのようなものでございます。区が作成したものでございます。
伊藤委員
 それで、この土地というと変ですけれども、線路の上ですよね。いわゆるふたかけ。土地の所有者というのはどうなっているんですかね、線路部分とかほかの上下の分は。
登都市計画担当課長
 この駅前広場2,240平方メートルの分につきましては、東京都が持っている部分とJRが持っている部分と二つに分かれます。いずれにしましても、この広場として使用する場合は無償使用ということになっております。
伊藤委員
 そうすると、先ほど久保委員の質疑でわかったんですけれども、平成9年に都から区の事業主体に変わったということで理解してよろしいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。
伊藤委員
 そうしますと、いろいろと区が主体的に都とJRと、それから首都高も入るんですよね、もちろん。というと、環状6号線の整備と同時にというんでしょうか、合わせてやるんでしょうけれども、この山手通り、環状6号線の整備というのはいつごろこの辺整備されるんでしょうかね。その辺どうなんですか。
登都市計画担当課長
 環6の整備につきましては、場所によって多少ずれるんでございますけれども、全体としては23年度の完成ということでございます。ですから、広場につきましても、おおよそその時期に合わせたいということでございます。なお、道路交通環境改善整備促進事業ということ、先ほど申し上げましたけれども、これにつきましては、道路空間と一体となって機能する交通広場とか通路といったものが対象になるということでございまして、あくまで山手通りと一体的につながった使い方の広場ということが大前提ということになります。
伊藤委員
 そうしますと、中野区が事業主体で基本設計から実施設計で23年度に向けて整備をするということで、その方策として、先ほど来から言っている国の補助金をどのようにして取得していくかということなんですけれども、区の持ち出しというのは幾らかあるんでしょう。どうなんですか、その辺は。
登都市計画担当課長
 区としましても当然負担はあるわけでございますけれども、都区財調ですとかそういったものを活用して、できるだけ負担の少ないものにしていきたいというふうに思っております。
のづ委員
 もう一度確認なんですが、先ほど言ったこの部分、自分で黄色く書きましたけれども、オープンスペースというところのあれは土の公園ではないですけれども、広場的な意味も持つということも、久保委員が今、確認をされていましたけれども、そういうイメージを持っていいとすれば、もしここが無償提供されるにしても、使える管理許可みたいのは中野区にあるというところまでは、まだそこまでは決まっていないということですか。
登都市計画担当課長
 駅前広場として活用する場合は、何ら制約はないというふうに思っております。
 駅前広場ですから、ここは上物はつくらないというのは当然のことでございます。ただ、先ほど久保委員がおっしゃいましたように、例えばバス待ちのところに屋根をつけるですとか、そういったこと程度は当然考えられますけれども、何らかの建物を建てるというのは、この2,240平方メートル、このところにつきましては一切考えておりません。
のづ委員
 そうすると、私も前の土の公園のときにバザーをやったりというときに見たことがあるんですけれども、それよりもかなり大きい広場の自由空間ということがあるように思うんですけれども、その辺というのは、ここの陳情にあるような無関係なテナント云々と書いてありますけれども、地域の方たちが使える可能性というのは広く残されているというふうな理解でよろしいでしょうか。
登都市計画担当課長
 この広場は以前と違いまして、やはりバス乗り場ですとかタクシー乗り場をつくります。また、改札口を出た乗客の方が広くここを通過するというふうに思っておりますので、それほど大きいスペースはできないだろうというふうに思います。ただ、全くできないかどうかということにつきましては、もう少し検討を要するのかなというふうに思います。上部活用のつくり方にもよりますし、人の流れにもよると思います。ただ、以前と同じようにかなり広いスペースで使えるというふうにはならないと思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「すみません、ちょっと」と呼ぶ者あり〕

委員長
 傍聴されている方は、先ほどの……。
 休憩しましょう。

(午後2時22分)

委員長
 再開します。

(午後2時29分)

 他に質疑はありませんか。
 それでは、本件の取り扱いを協議するために、委員会を休憩します。

(午後2時29分)

委員長
 それでは委員会を再開します。

(午後2時33分)

 お諮りいたします。
 第2号陳情 東中野駅前整備についてを継続審査とすることに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で、第2号陳情 東中野駅前整備についての審査を終了します。
 次に、平成19年第22号陳情 中野四丁目地区地区計画の区立新中学校校庭と警察庁宿舎予定地についてを議題に供します。
 先ほど休憩中に御協議いただきましたとおり、本件に関連した所管事項の報告を受けたいと思いますので、本陳情を一たん保留したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、平成19年第22号陳情を一たん保留とします。
 それでは所管事項の報告を受けたいと思います。
 14番 警察大学校等跡地地区開発協議会における取組み状況等についての報告を求めます。
秋元拠点まちづくり担当参事
 本件につきましては、今、委員長のほうから御発言ございました第22号陳情と深く関係がいたしてございますので、先に御報告をさせていただきます。
 お手元の資料(資料4)でございます。
 まず1番概要、これは報告の概要でございまして、警察大学校等跡地地区におきましては、一体的開発を進めるための検討調整の場といたしまして、開発協議会を設置しているところでございます。これにつきましては昨年10月に本委員会のほうで報告させていただいてございます。その後、これまで協議会を1回、それからその作業部会といたしまして、ワーキングを3回実施してございますので、その取り組み状況等を報告させていただくというものでございます。
 2番、取り組み状況でございます。
 (1)地区一体の建築マスタープランの調整ということでございまして、これはもう既に決定をしてございます中野四丁目地区地区計画及び中野駅周辺まちづくりガイドライン2007に沿って、複合日陰への配慮あるいは地区一体での有効空地面積、それから避難有効面積等を確保する建築マスタープラン、これは基本計画のことでございますが、建築マスタープランの作成に向けまして、各事業者が建築計画のケーススタディを持ち寄りまして、現在検討しているという段階でございます。まだ具体的に御報告できる段階には至ってないということでございます。
 (2)ですが、こちらがこの陳情と深くかかわってございまして、国家公務員宿舎の建設計画でございます。統合新中学校予定地南側の国の宿舎予定地に関しまして、財務省のほうから国家公務員宿舎建設のための作業を進めたい旨の報告がございました。今後は、この宿舎建設にかかります施設計画を財務省から求めまして、現在調整を進めている建築マスタープランの調整に加えて、検討していくということになるわけでございます。
 三つ目は、区画道路、これは2号施設、都市計画道路のF字道路ではなくて、囲町地区との境、あるいは杉並区との境に配置をしてございます幅員12メートルの道路、これが区画道路でございます。これの線形等の検討を進めているという状況でございます。これにつきましては、各事業者の建築敷地の形状あるいは建築面積、これを確定させる必要がございまして、そのためには事業者が整備することとしてございます、今、申し上げた地区計画に定められた区画道路1号・2号の線形につきまして、協議会で調整を進めてございまして、その調整をもとに、区として関係機関と事前協議を始めたところということでございます。これは、整備後に区道として無償でちょうだいをするということがございますので、将来区道となることから、区が事前協議を始めたというものでございます。
 今後の予定でございます。建築マスタープラン、これは全体のマスタープランを当初は今年度中にまとめてというふうに考えていたわけでございますが、やはり今、申し上げましたような宿舎計画等の算入等がございまして、作業がおくれてございます。したがいまして、今後これを早急に取りまとめまして、次の段階の景観・緑・環境等の地区一体での取り組みについての指針、これを平成20年度中には、下位事業者の計画誘導を図るために作成をしていきたいというように考えてございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
むとう委員
 今の国家公務員宿舎のことなんですけれども、財務省のほうから宿舎建設のための作業を進める旨の報告があったということなんですが、これはいつあったんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 最初に打診がございましたのが第3回のワーキング、これはたしか1月24日だったと思うんですが、そのときに第3回ワーキングをやってございまして、そのときに最初の打診があった。その後2月に入ってから正式に算入をさせていただくというようなことの要請がございました。
むとう委員
 そのワーキングの中で、中野区としては今、こういった区民からの陳情も出ているというような情報提供はなさってくれたのでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 当然、こういう状況にあるということは御説明を申し上げました。これは当然私どもといたしましても、あそこに空間ができるということは望ましいわけでございますので、できるだけそういった形で、中野区のほうで活用できるようなことができないかというようなことも打診をしていたわけでございますが、最終的にそういったような回答になってきたということでございます。
むとう委員
 区は打診をしてくれたということなんですけれども、もともとは区のほうがあそこにどうですかという提案をなさった建前上、なかなか打診をするというのもすごくしにくい部分もあるのかなというふうには想像するんですけれども、想像した上でもやはりさらにこういう陳情も出ていて、これができれば、区にとってもよりよい方向だというふうに思っていらっしゃるというお考えが今、伺えたわけですけれども、そうなるとちょっと単なる打診だけではなくて「粘ってみた」みたいなことはあるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、申し上げましたように、私どもといたしましても、区といたしましても、当然ここのところが空間として残ることが望ましいわけでございますので、そういった要請をかなり強くしたという状況がございます。ただ、財務省といたしましては、過去の経緯、こういったものを中野区さんは十分踏まえてそういう発言をされているのかというような、やはり強い主張もございまして、なかなか区が言っているようなことにはならないということでございます。当初の計画どおり、財務省としては作業を進めていきたいということでございます。
むとう委員
 そうすると、例えば区のほうから代替地の提案などというのは考えられないことなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 実は財務省さんのほうからもそんなようなことがございまして、近くにそれ相当の土地がおありであればというようなことも言われました。ただ、現実的には現在区が保有している、しかも空いている土地というのはないわけでございまして、残念ながら現在のところはないということで御回答申し上げざるを得なかったということでございます。
かせ委員
 今、重要な答弁があったんですけれども、これまで中野区が中学校の南側について、あそこに移転をさせたのはだれなのかということで、私たちは中野区ではないかと思っていたんですけれども、それについては正式には答弁されてないですよね。前回もそういう記録はないということですけれども、今、初めて、中野区が申し入れをしていたと。それで警察庁のほうからも、これまでの経過があるんだからというようなことで、むしろ発言を封じられたというようなお話だったんですけれども、これはどうして今まで報告できなかったんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これは何というんでしょうか、いわゆる正式にということではなくて、私ども担当レベルでの調整というところでのお話でございます。そういった中では、現実的にはそういうやり取りを行っているということでございまして、ただ過去の経緯等は歴然としてあるわけでございますので、財務省のほうは当然、過去の経緯を踏まえつつ、既に決まっている計画に基づいて作業を進めていきたいという、そういう要請でございました。
かせ委員
 これまでも、前回の委員会でもお聞きしたわけですけれども、中野区が提案したということはないというふうに言っていたわけですよ。じゃ、そういうお話をしたのはいつのことですか。中野区がここに来てくださいという提案をしたのはいつですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これはたしか前回の陳情審査の中でも御答弁させていただきましたが、平成17年の第11号陳情、この採択がされたわけでございます。要は、囲町地区の北側にございます警察庁宿舎、これの移転を求める陳情ということで、それが採択をされた。これは全会派一致で採択をされた。これを受けて、その当時四者協議を進めていたわけですが、その中で移転するべき土地を現在の中央中学校の南側に移すということで、四者協議の中で決まってきたということでございまして、国のほうはそれを強く主張してきているということでございます。
かせ委員
 言っていることが違うじゃない。これ、議事録を持ってきたんだけれども、そういうことを言っていますよ。今までそう言っていたわけ。だけれども、きょうの答弁は違うんですよ。きょうの答弁は、これまでの経過があったと。中野区が持ち出したものだから言いにくいとおっしゃったじゃないですか。今までのそういうのはうそだったの。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今までうそだったというのは、具体的にもう一度おっしゃっていただきたいわけでございますが、今回のそういう要請があったわけでございまして、その中では当然現在こういう陳情が出されておりますという御報告をしながら、できたら中野区のほうにというようなことは、これは事務レベルで行っただけの話でございまして、それを今、申し上げたということでございます。
かせ委員
 いわゆる中野区が陳情が出たから、それであそこの道路を確保するために、あそこにある警察庁の宿舎を移転してほしいと。じゃどこに移転するかということでは、これまでは敷地の中で移転するという話になっているということで、あそこしかないという答弁をしていたんですよ。だれが言い出したかということは言ってないんですよ。ところが今回、きょう初めて中野区が提案をして、それであそこにもっていったということを言うわけでしょう。そう言ったじゃないですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、申し上げましたように、当時四者協議会を定めて土地の転換計画、これを検討していたわけでございまして、その中で現在のところに警察庁宿舎を移転するというような土地の利用方針が定まったということでございまして、中野区がそこだと定めたということではないわけです。
かせ委員
 ではもう一度お聞きしますけれども、区民の意向がいろいろあると。陳情も出されていますよね。むとう委員のやり取りの中で、警視庁は、これまでの経過があるんだからということで言われたとおっしゃいましたよね。じゃ、これまでの経過というのは何なんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 それが現在申し上げた囲町北側の警察庁宿舎、これが現在のところに四者協議会の中で決まってきた。そういった過去の経緯を御存じか、そういう話でございます。
委員長
 休憩します。

(午後2時49分)

委員長
 それでは再開します。

(午後2時49分)

かせ委員
 わかりました。それについては後でお聞きすることといたしまして、この中で、ワーキングを3回実施したということですけれども、このワーキングというのはどういうことをやられたんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 まさしく協議会の指示を受けて作業を行うということでございます。したがいまして、今、申し上げた各建築計画のケーススタディを持ち寄って、複合日陰ですとか有効空地の面積ですとか、それから有効避難面積の確保、こういった調整をしているというのが、具体の作業部隊ということで、ワーキングを3回実施したということでございます。
かせ委員
 これは三つの部に分かれてということではなくて、それぞれ3回やったうち、メンバーは同じだけれども、その中でこれについては全体的な建物の問題とか空地の問題とか、そういうことで課題ごとに3回やったということですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 課題ごとではございません。現在申し上げた内容ほぼおしなべてケーススタディを交えながらやっているということでございます。
かせ委員
 それで3回のワーキングということで、おおよその作業が終わったということなんですか。ではこれからどうなるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 (1)でも申し上げましたように、まだケーススタディの段階であるということでございます。要するにまだ具体的な計画そのものが固まるということではなくて、こうなった場合どうなんだと。要するにケースごとにスタディを行っているという段階でございます。
かせ委員
 そうしますと、これから決めなければならない、都市計画法上の定めとかいろいろありますね。そうすると相当の作業になるわけですけれども、今後のいわゆるスケジュールなんですけれども、どういうように考えていますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 3番のほうの今後の予定でございます。できるだけ早く、今、申し上げた建築マスタープラン、これは各開発計画を一体としたマスタープランを早急に取りまとめたいということでございまして、今、申し上げた2の(2)の国家公務員宿舎の建設計画が算入をしたいということがございまして、若干作業がおくれているということは、今、申し上げたところでございます。至急それを取りまとめまして、その後に次の段階、景観ですとか緑・環境、こういったものの指針を検討いたしまして、開発事業者の計画そのものを具体的に誘導していくという作業を行っていくわけでございます。
かせ委員
 そうしますと、これまでの変わったことといいますと、警察庁宿舎の関係が入ってきて、それが新たに算入して、今後どういう建物を建てるかとか、そんなことがここに入ったということですよね。それと、さらに今後は、分科会をやったときに、早稲田大学の参入というのがありましたよね。おっしゃったんだけれども、こういう方たちもこれからは参加するということになるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これはちょっと微妙なんですが、作業に間に合えばということで考えております。というのは、早稲田大学のあのC区画のところでございますけれども、あそこの建築計画についてはそれほどマスタープランに影響してこないということがございまして、若干Cブロックの建築計画についてはおくれても周辺に対する影響は、一体的開発の中では影響してこないというふうに思ってございます。そういったものもありまして、今のところまだ正式に決まったわけでもございませんので、どうするか、これからの話というふうに思っております。
かせ委員
 地権者ですから、そちらの意向が優先されるんだろうと思うので、今、そこまで重要ではないとか、大きな影響を与えないとかという決めつけはどうかなと思うんですけれども、当然向こうのほうが参加したいということになれば参加するということになりますね。どうですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 全体計画の中で足並みがそろえばというふうに思っております。
かせ委員
 それと、新たに警察庁のほうの宿舎の問題があるわけですけれども、いずれにしても敷地についての区民の皆さんの要望というのは非常に強いわけですよね。
 では、少し変えますけれども、今後、こういう建物の問題について、住民の皆さんの意向の反映のされ方、いよいよ具体的な話になるわけですけれども、これは大事になってくるのかなというふうに思うんですけれども、今後こういったワーキングなり協議会なりに区民の意見を反映させるという仕組みがいよいよ大事になってくるわけですけれども、どうするかということは考えていますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これも地区計画を定めた区域内での連絡会、こういったものを開催しながら、一定のマスタープランの方向が出た段階では、当然御理解いただくための説明等をしていかなければいけないというふうに思ってございます。今、委員のほうからもお話がございましたが、これから改めて都市計画等の見直し作業も進めなければいけないということもございます。そういった中では当然一定の手続に基づいた住民合意形成、そういったものをしていくための場を設定しなければいけないだろうというふうに思っております。
かせ委員
 今、おっしゃったように、これからの連絡会というのがありますね。これは絶対にやらなければいけないこととしてやられるだろうと思うんですけれども、あと区民の意見、要望、これは中野の中心での出来事ですから、今後の中野のまちづくりの大きな影響を与えるものですから、今、おっしゃったように、地区計画の案がまとまった段階ということではもう遅いんだろうと思うんですよ。ですから、そういう段階前にさまざまな、どういう仕組みになるかというのをお考えいただければいいわけですけれども、意見を聞く場というのはどうしても必要だろうと私たちも思っているんですけれども、そういうお考えは現在どうですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、申し上げましたように、建築マスタープラン基本的な計画、こういったものが一定の方向が出た段階では、当然議会等にも御報告させていただいた上で、何らかの形で周辺の方々への周知、そういったものを図っていかなければいけないだろうと。それから、都市計画に基づく手続に基づいて、そういった周知、合意形成の場、こういったものを持つ必要があるというふうに答弁したばかりでございます。
久保委員
 先ほどの国家公務員宿舎の建設計画、これを伺っていて、作業を進めるという報告があったということなんですけれども、これはもう区として宿舎建設は全く意見が言える状況にはない、意見を区として言える状況にはないということなんでしょうか。このまま財務省からの提案どおりに作業を進めるということでいくということで。
秋元拠点まちづくり担当参事
 調整作業は進めていかなければいけないだろうというふうに思っております。ただ、今、申し上げましたように、そのことによって複合日陰が抵触するとか、あるいは公共空地の面積が少なくなるあるいは避難有効面積が達成できないというようなことがあれば、当然そういった計画に対しては、そういったものを達成するような誘導、そういったものをしていく、調整をしていくというのが、まさしく開発協議会の場でございますので、そういった調整をしていくということになるわけでございます。
久保委員
 先ほど、ちょうどいい場所に区が保有している土地がなかったからというような、交換できる土地がなかったからということですけれども、これはそういう方向でもうちょっと調整をするということできないんでしょうか。要は、ここの警察大学校の当然敷地に近いといいますか、隣接していたりとかしないと、そういうことは可能でないということを、あちらとしてはおっしゃっているのかもしれませんけれども、もう少しよくお考えになれば、最適な土地というか、そういうのを見つけることも、可能性はなくはないのではないかと思うんですけれども。
秋元拠点まちづくり担当参事
 財務省さんのほうの計画、スケジュール、これがやはり21年、22年で施設建設を進めたいというようなことの話がございました。そういったことから、それに見合う用地が今、すぐ見つかるということはないわけでございまして、先ほど申し上げたようなお話になってくるということになります。
久保委員
 これは先ほど、警察庁の宿舎というようなお話がありましたけれども、警察庁の宿舎がここに来るんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 当初は警察庁ということでございましたが、現在は国家公務員宿舎ということでございます。
久保委員
 国家公務員の宿舎というのは、今、中野区内でも国家公務員宿舎の跡地の計画みたいなようなことが発表になっておりますけれども、だんだん今、都内というか区内を撤退しているような状況ですよね。それをまた新しくここに建てるということなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 私どもがそのようなやり取り、財務省さんとやり取りしている中では、結局都心の宿舎を廃止した分が不足してくる。そういったものをこの中野でというふうなお話もございました。
久保委員
 都心ではないということなんですかね、中野は。だから要は都心の宿舎が中野に来る。ということは、今、中野区内にも幾つか宿舎がありますね。そこを残してというお考えはなかったんでしょうか。全く違うものが来るので、これは新たに建設しなければだめだと、そういうことなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 財務省さんの計画の中では、現在の警察大学校等跡地の中の国家公務員宿舎用地、こちらを活用して、不足分をそこで充足させたいということでございました。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 3時になりましたので、休憩いたします。

(午後3時03分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後3時21分)

 先ほど一たん保留としました、平成19年第22号陳情 中野四丁目地区地区計画の区立新中学校校庭と警察庁宿舎予定地についてを改めて議題に供します。
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
かせ委員
 先ほどの続きになりますけれども、参事が重要な答弁をしたわけですけれども、中野区が住民の出された陳情を採択するに当たって、警察庁の宿舎を移転させると。そのことについては中学校の南側というようなことを中野区が要請したという経過があるということをおっしゃったわけですよ。これについては、これまでの議会の中での答弁と違うと私は指摘しました。これは、これまではどうかというと、だれが要請したかということについては、今まで一貫して答えてなかったんですよね、ぼかしてきた。しかしそれについて、きょう初めて中野区からの要請だということを言ってきたわけですよ。どうしてかというふうに私は質問してきた中で、これは後にしようということになりましたので、改めてそのところから答弁お願いします。
秋元拠点まちづくり担当参事
 多少私の発言の中に誤解されやすい部分があったかもしれませんが、私はこういう趣旨で申し上げました。いわゆる平成17年度の陳情採択を受けて、囲町北側にございました警察庁宿舎、こちらのほうの移転について、中野区がお願いをしたということなんです。これはまさしく中野区から要請をしたということでございます。ただ、その後の警察大学校等跡地のどこに移転するのかということについては、先ほども答弁申し上げている四者協議会の中で、現在の位置に定まってきたということでございます。だから、要請したのは現在囲町地区の北側にある警察庁宿舎、これを移転してくださいと要請をしたということでございます。
かせ委員
 本当にごまかしなんですよね。じゃその四者協議会の中でだれが言ったんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 だれがということは、議事録等もございません。最終的にあそこに四者協議会の中で決まったということでございます。
かせ委員
 本当に大事なときはまたごまかしてしまうわけですけれども、実は私どもも何回も引用しているんですが、根拠なく言っているわけではなくて、財務省などにもしばしば言っているわけですけれども、財務省のほうからも、もともと中野区のほうからそういう意向があったんだぞということは再三聞いているわけですよ。だから、初めて認めたと、正式な会議の中で認めたというふうに私は受け取ったわけですけれども。それについても、中野区がやったということを明らかにはできないわけですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 繰り返しの答弁になってまことに恐縮でございますが、現在の囲町の北側にある警察庁宿舎、これの移転については中野区が要請をいたしました。これは陳情採択を受けてやったものでございます。ただ、現在の土地利用方針に基づいて、宿舎用地とされた部分の指定、これについては中野区が独自でやったということではなくて、四者協議の中で協議をして進めてきたということでございますので、くれぐれも誤解のないようにお願いをしたいと思います。
かせ委員
 それと、先ほどの議論の中でちょっと出てきたんですけれども、いわゆるC地区ですけれども、これについてはもう既に早稲田大学が手を挙げたということで、もう遅かりしということなんですけれども、長いこと、何年間にわたって不調が続いて、これが売れてなかったわけですよね。そういうようなときには、例えばここがありますよと。これまで教育関係者であるとかいろいろな方たちから、教育環境上よくないという声があったわけですから、こういった声を真摯に受けとめるということであるならば、例えばC地区についてこれをどうなのかというような提案だってできたわけですけれども、そういうような動きをしたという報告は全くないわけですけれども、この間ずっと区民の声がある中で、何をしてきたんですか、中野区は。
秋元拠点まちづくり担当参事
 このC区画につきましては、四者協議の中で定めた土地利用計画、これの中でも、学校法人、大学施設というように決められております。それからそれを受けて定めました地区計画、これにつきましても、C区画については学校教育機関ということでございまして、通常の住宅をつくるということになりますと、土地利用の計画、それの見直し、さらには地区計画の見直し、そういった一定の手続を踏まないと、住宅等でこれを処分するというわけにはいかないということでございます。現在の地区計画、それから土地利用計画、これに基づいて学校法人に、公募の結果早稲田大学が応募してきたという状況でございます。
かせ委員
 地区計画の見直し、これは当然そういうときになればなるんでしょう。これは当たり前の話なんですが、いわゆる現実的にいろいろな問題、計画をつくったけれどもいろいろ問題が出てきたというような場合には、その問題を解決するために変更するということは、どんな計画だってあり得るわけですよ。特に中学校の南側にこういう建物が建つということについては、本当に真剣に考えれば、教育環境としていいか悪いかというのは出てくるわけでしょう。そうした場合に、当然それを変えるためにということで、当初の計画というか、新たな問題が出たわけですから、見直しがあってしかるべき。見直しをすることによって新たな利用計画をつくって、やればいいだけの話ではないですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これは昨年4月に定めた地区計画でございます。これは現在生きているわけでございます。これから逸脱した土地利用というのは、現在のところ考えてはいけないわけでございます。あくまでも地区計画に基づいて国のほうも土地処分を考えてくるというわけでございまして、現在こういった地区計画、都市計画で定められている内容で、現在まで作業を進めてきたということでございまして、今、委員のおっしゃっていることは、なかなかそう簡単には事は運ばないということでございます。
かせ委員
 すぐにはいくというふうには、もちろん思ってませんよね、一定の手続、一定の検討期間というのがあるわけですから。私どもが確認したときに、最終的にこういった土地の売買が成立しない、契約が成立しないということについては御破算になるというようなこともおっしゃっていましたよね。また最初から計画を練らなければいかんということをおっしゃっていたわけですよ。だけれども、そこに行く前に売買契約が成立したということなんですけれども、その契約がされる前には、時間はかかっても変更するということは、理論上可能なわけでしょう。だから、ちょっと待ってくれと、今、こういう重要な問題があるので、これについては国のほうと突き合わせをしたいということは、そういう手続を踏めばできるわけでしょう。
谷村拠点まちづくり推進室長
 これにつきましては、参事のほうからも話しているように、都市計画変更にはやはり時間がかかると。その中で財務省のほうとしては、宿舎の建設は21年度までかかりたい、この方針については変えられないというような中で、どうしても時間的な整合がとれないというふうな話から、なかなか難しかったということであります。
 それと、区としてはほかに取り組みはしてこなかったのかという話ですけれども、中央中のところとこれの統合等によって生じたところの土地との交換もどうなのかという話もしてきました。ですけれども、これも統合中学校の時間的な、やはり遅れるものですから、21年度からの建設ということでは合わないというようなことで、いろいろと区としても財務省のほうに提案して折衝してきたわけですけれども、なかなか年度からして難しいというような最終的な結論になったという状況でございます。
かせ委員
 それと、これも先ほどの議論の中で久保委員も指摘しておりましたけれども、国家公務員宿舎についての有識者会議の検討というのがありましたよね。これが最後までどうなるかということを、私たちも関心を持っていたわけですけれども、実はこれについても去年の夏ごろ財務省のほうに行って聞いてきたんですよ。久保委員指摘したとおりのことを言っていました。総合しましたら、国家公務員の宿舎を全体的に廃止をするという状況の中で、新たに新しい公務員宿舎を建設するということは、国民の建前上どうなんだろうかなという疑問はあるということを言っていました。ですから、この問題についてはそういう国民の感情もあるという、国自身もそういう意識を持っていたんですよ。ですから、こういうことでひょっとしたら今からでも遅くはないと思うんですけれども、国民感情からしてちょっと待ってもらいたいとか、あるいは教育環境を重視するということからすれば、ほかのところにもっていってほしいとかという、まだまだ話し合いの余地はあるのではないかと私は思っているんですけれども、これまでそういう話をしてきたのか、あるいは今後話をしていく意思があるのかということを、どうでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほども御答弁させていただきましたが、私どもも別の用途というか空地でというお話はずっとしてきているわけでございまして、その中で国のほうでは昨年6月に、有識者会議の答申が出た内容で作業を進めたいということを強く言ってきているという状況でございます。
 これは土地の利用計画の中でも、ここが宿舎用地ということに定まっているわけでございますから、それに基づいて私どもといたしましても、警察大学校等跡地の開発協議会といたしましては、そういった計画に基づいて作業を進めるといったことを拒むわけにはいかないというふうに思っております。したがいまして、調整を図るということは必要でありますが、なお、今、委員の皆様方から出ているような内容については、区といたしましても財務省に対しては御要請を申し上げていきたいというふうに思っております。
かせ委員
 まだまだいろいろ行政なり国に対して申し入れをするというようなことはあるんだということですけれども、例えばこの土地ですけれども、中学校の南側について、南側から公園に抜ける空地の確保であるとか、それから日照の確保ですとか、こういうことについての協議というのはやられるということですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これも先ほどの資料の説明の中で申し上げましたが、開発協議会の中で複合日陰、こういったものの調整、それから有効空地、これの面積の確保、あるいは広域避難場所に指定されている関係から、避難有効面積、これの確保、こういったものを、当然宿舎建設計画についても、全体の調整の立場から指導していくということを考えているものでございます。
かせ委員
 この計画の中で、今までも指摘してきましたけれども、中学校と中央部の公園に至るまでの避難経路の確保というのが非常に重要だというふうに、いろいろな方も言われているわけですけれども、これについての確保策というのはあるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この統合新校となる中学校敷地、ここから1.5ヘクタールの防災公園に抜けるような通路の確保、こういったものはやはり考えなくてはいけないだろうというふうに思っております。そういったものについても十分意を用いて誘導していきたいというふうに思っております。
むとう委員
 先ほど質問した続きなんですけれども、財務省のほうからは、どこか適当な代替用地があればそこに移してもいいようなお考えがある提案があったというふうに伺いました。それって実はすごくいいあちら側からの提案だったわけですから、最大限区が代替用地を探せば、計画を変更することは可能だという提案なわけですよね。それで先ほど久保委員のほうからも、国家公務員宿舎のことで、そこで空いたところをどうなのかというようなお話もありましたけれども、今、改めて見ていると、例えばこれはどうなったんでしょうか、江古田三丁目の江古田合同宿舎は19年度で廃止をされて、ここは都市再生機構などを活用して、防火機能と質の高い住宅の供給なんてことが書いてあるわけですけれども、そういうことに利用したいと。だから、もともとの国家公務員宿舎のところの中で代替用地というのはできないものかとかというようなことは、十分検討されたんでしょうか。タイミングがなかなか合わないということでしたけれども。例えば上高田一丁目、上高田二丁目も19年度で廃止なんですよね。だから、そういったところを活用するであるとか、タイミング的なことは無理なんでしょうかね。せっかく代替地があればというようなことを向こうが言い出してくれたということは、すごく中野区にとってありがたいことであり、先ほどの御答弁でも、中学校のためには、そこに建物がないほうがいいという認識は区のほうでもお持ちだということがわかりましたのでね。だったら最大限の努力、されたのかしら。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほどの答弁の中で、少し舌足らずだったかもしれません。直近でという条件つきでございます。この近くで代替地がないかということは話としてございました。ところがないという状況でございます。
むとう委員
 その「直近で」というのは、時間的、それから位置的ですか。位置的であるならば、例えば今回野方小学校の建てかえが変更になりましたよね。野方小学校の跡地の利用というのは、まだ教育委員会から示されていませんよね。でも、そういった土地も含めて、区は担当の部を越えて、広範なところで検討というのはなされてないんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 当然あそこの新井の土地、これについても処分がされるというようなことは我々も伺っておりまして、ただこれはスケジュールが合わないということでございます。
むとう委員
 具体的には確かに今すぐではないですよね、法務省のほうがまだ移ってないわけですから。だけれども、多少の時期的なずれがあるかもしれないんだけれども、財務省のほうには、時間的ずれがあればこういう土地もあるとか、そういったことの提案、それから公務員宿舎の中でちょっとは離れるけれども、同じ中野駅の北部の江古田三丁目はどうなのかとか、そういう具体的な土地を提案しつつ、具体的に財務省と話してみたという経過はあるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 位置的には、今、申し上げた新井がせいぜいかなというふうに思っております。そういった意味では、直接新井はどうかという話はまだしておりませんけれども、いずれはしてみたいというふうには思っております。もう少し話が具体的になった段階で、話はしても損するわけではございませんので、やはりやる必要はあるのかなというふうに思っております。
むとう委員
 それはよかったと思います。時間的なこととか位置的なこととかとあると思いますけれども、それを中野区側だけで、どうせ言ってもだめだろうというふうに引っ込めてしまうのではなくて、言うのは何も損することではありませんので、自由な提案はできるはずですので、新井のところもそうだけれども、新井以上、もっと北になるけれども、要するに公務員宿舎がなくなるわけですから、江古田三丁目あたりでもどうなのかとか、新たな土地を取得となると大変でしょうけれども、同じ公務員宿舎同士なわけですから、そのところはどうなのかとか、提案する前に離れ過ぎていてだめなんじゃないかと区が勝手に判断するのではなくて、あらゆる代替地を具体的な場所を挙げてぜひ提案をすることをお願いしたいと思います。新井三丁目だけではなくて。そのことによって、これからつくられる中学校の子どもたち、1回つくってしまいますともう何10年とそのままになるわけですから、本当に中野の子どもたちのことを考えれば、向こうが代替地があればと言ってくれたわけですから、そこのところに本当に期待をして、区役所の中の部を越えて、いろいろな土地を全庁的に考えて、どうせだめだろうと思わずに、だめもとでむしろ財務省のほうに提案をしていただきたいというのを再度お願いしたいと思います。いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今も申し上げましたように、要請することは全然お金のかかる話でもないですし、話としてはしていくことはやぶさかではないというように思っております。
むとう委員
 何というか、いつも冷静沈着な御答弁なので、情熱を逆に感じないんですけれども、本当に言うのは何の損もないんですけれども、やはり情熱を持って中野の子どもたちのためにもっと本当に力強くぜひ提案をすることをお願いしたいと思います。たしか御定年になってしまうのかもしれませんけれども、次の方にもぜひそのことを、情熱ある折衝をお願いしたいと思います。
秋元拠点まちづくり担当参事
 個人的に申し上げれば、闘士が内にこもるタイプでございます。(笑)なかなか表面に出にくいということでございます。十分、私の心の内をあとの者に託していきたいというように思っております。
久保委員
 情熱を内に秘めていらっしゃることはよく存じているつもりでございますけれども、参考までにお聞かせいただきたいんですけれども、中央中学校の現在の敷地、それから私の手元にございますのが、中野駅周辺まちづくりのガイドラインなんですね。この29ページに出ております警視庁施設、国施設、区役所というふうに書かれております、これの、予定で結構でございますが、別々にわかれば別々の敷地面積をお願いいたします。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中学校用地、これが約0.8ヘクタールほどです。それから、国の持っている宿舎用地、こちらが0.6ヘクタール程度、そんなような状態でございます。
久保委員
 わかれば、ここにあります区役所と警視庁施設も。ガイドラインの29ページです。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この警視庁施設、これが0.3ヘクタール、それから区役所用地、こちらのほうが0.85ヘクタール、大体そんなところでございます。失礼しました、中学校は現在1.1ヘクタールあります。訂正しておきます。
 これは先ほど申し上げた現在の宿舎用地、これが0.6ヘクタール。
久保委員
 バランスで見ると大分違う……。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これはあくまでも模式図でございますので、その辺は参考にならないですね。
久保委員
 今、言われているのは、国施設というところに国家公務員住宅がくるということで、この警視庁施設のほうはどういうふうになるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 野方警察の南側の警視庁施設、これは敷地としては約0.3ヘクタールございます。こちらのほうも警視庁に売るようなことで話が進んでいるようには聞いております。
久保委員
 警視庁に売るようなことで話は進んでいるということで、私はこの警視庁施設があって、その隣に警視庁の関係の宿舎がくるのかなと思っていたり、いろいろしていたんですけれども、あちらもいろいろお考えが変わっていくようですし、もしかしたら警視庁の施設というのも本決まりではないのではないかというようなことも考えられるのではないかと思うんですが、その辺はいかがなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 警視庁施設ですか。これは先日というか、話の中では、警視庁が買うことで話が進んでいるというようなことを財務省からお伺いしたことがございます。
 それから国の施設、これは当初こちらのほうの囲町の北側の警察庁宿舎、こちらが移転するといった当時は、ここへ警察庁宿舎ということがなっていたわけですが、その後警察庁からすぐ、国の宿舎と、警察庁ではないというようなことになっております。
伊藤委員
 何だかんだ議論してあれなんですけれども、ちょっと整理して伺いたいんですけれども、結局区としては拠点まちづくり推進室、また学校関係ですから、教育委員会、区としてこの用地はやはり拡張、この陳情書にあるように、獲得したほうがいいんですか、将来的に。
秋元拠点まちづくり担当参事
 一つの側面として、広域避難場所というような性格がございます。そういったことからすれば、できるだけ空地が多く設置できるということは望ましいことかなというふうには思っておりますが、ただ今までの経緯等から考えて、それはどちらかというと、今後の一側面からすればいい話なんだけれども、ただ今までの経緯からすれば、こういった土地利用でいくということで、これはもう決まっていることだという認識でございます。
伊藤委員
 ですから、17年の陳情、囲町の北側の宿舎の移転の陳情、全会一致ということで、これは私どもも採択した以上、財務省にそのようなことを、先ほど御答弁になったようなことを言われても、これは仕方ないのかなと。でも、社会状況が変わったり、いろいろな変化のもとでの判断だっただろうと思いますけれども、実際に教育の環境としては日陰になるわけですよね、南側に建つということで。そういう意味ではやはり、大変子どもたちの環境状況も悪くなるということはわかるんですけれども、先ほど来から質疑を聞いていますと、財務省のほうは、区の都合のように言われているということの認識なんですけれども、それで間違いないのかな、伺います。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほども御答弁申し上げましたが、この土地については国の宿舎用地ということでもう既に定まっている。その計画に基づいて、財務省として作業を進めたいということでございます。これを拒否するわけにはいかない。そういったことから、開発協議会といたしましては、その計画を求めて全体のマスタープランの中に反映をしていくという作業を進めていかざるを得ないというふうに考えてございます。
 ただ一方で、こういった陳情がございます。そういったことを踏まえての、これは別の視点からいろいろな方法、代替用地とかそういったものも含めて提案はしていきますけれども、先ほども申し上げましたように、今回のこの土地利用方針、そういった計画で進むということは、これはもういたし方ないというか、計画どおりの話であるという認識でございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

(午後3時54分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後3時56分)

 お諮りします。
 平成19年第22号陳情 中野四丁目地区地区計画の区立新中学校校庭と警察庁宿舎予定地についての陳情を継続審査とすることに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で、平成19年第22号陳情 中野四丁目地区地区計画の区立新中学校校庭と警察庁宿舎予定地についての審査を終了します。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、平成20年度の組織編成についての報告を求めます。
石井都市整備部長
 それでは、お手元の資料(資料5)の6ページをお開きをいただきたいと思います。
 平成20年度の組織編成でございますが、6ページの下段のところになります。都市整備部。薄く色がついてある部分をごらんいただきたいと思いますが、特に都市計画担当の中で、執行責任者都市計画調整担当、特命新設ということで、中心的には都市計画マスタープラン、この担当ということでございます。執行責任者でございますが、課長職でいきたいというふうに考えております。
 それから次が、北部まちづくり担当のところでございます。これが西武新宿線沿線まちづくり担当ということで、執行責任者、これが19年度につきましては拠点まちづくり推進室の組織ということになっておりましたが、ちょっとねじれたような格好になっておりまして、これを都市整備部に移すというところでございます。この執行責任者も課長職ということで、この北部まちづくりと兼務という形で執行していきたいというふうに考えております。
 したがいまして、次の7ページのほうにございます拠点まちづくり推進室、このところの従来ございました西武新宿線沿線まちづくり担当というところが都市整備部に移っておりますので、ここがなくなっているという状況でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 2番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、請願・陳情及び主な検討事項の処理状況(資料6)ということでございます。私のほうは都市整備部所管の1ページ目でございます。野方駅の関連につきまして、簡単に御報告をいたします。
 平成15年の第49号陳情、それから平成16年第26号陳情がございます。これにつきましては、15年の49号陳情につきましては、野方駅のバリアフリー化、エレベーター、エスカレーターまたトイレの設置につきましての陳情でございました。それから平成16年につきましては、北口開設も含めたものということでございます。
 現在の処理状況でございます。
 こうした陳情採択等を踏まえまして、野方駅につきましてバリアフリーと北口設置につきまして、西武鉄道のほうと協議を行ってまいりました。その結果、平成19年10月、昨年でございますけれども、西武鉄道のほうと駅・まち一体改善事業により事業を実施するということで合意に達しまして、南北自由通路及び北口開設、それからバリアフリー化を一体として整備するということで合意に至りました。
 それからもう一つの課題としまして、その際北口でございますけれども、事業用地が必要でございます。これにつきましては、昨年度になりますけれども、19年2月に一部を取得しております。残りにつきましては、先月でございますが、平成20年2月にすべて取得をいたしました。これによって北口開設にかかわる障害がすべて取り除かれたということでございます。現在は、平成19年12月に南北自由通路等の調査設計にかかる協定を西武鉄道と締結いたしまして、現在西武鉄道のほうで地質調査並びに測量を行っているという状況でございます。
 今後でございますけれども、平成20年度につきましては実施設計等に入りまして、開設は平成22年度に完成ということでございます。
秋元拠点まちづくり担当参事
 私のほうからは、2ページ・3ページになります。
 まず、平成16年第23号陳情 警察大学校等跡地の広域避難場所及び環境について、2項・3項・4項がございます。2項では、防災及び環境整備計画を立てること、3項では、区が主導して防災のための十分な広さの大規模公共空地を確保すること、4項が、環境問題協議会を設置し、杉並区民もメンバーにというようなことでございます。これの処理状況でございますが、2項・3項につきましては、中野駅周辺まちづくり計画あるいは土地利用転換計画の見直しの中で位置付けてございます。4項につきましては、開発協議会等をつくっているわけですが、それを総合的な調整を行う場としての選択肢として今後検討していきたいというふうに思っております。
 それからその次が、17年第29号陳情でございます。中野駅周辺まちづくりの推進について。請願・陳情の趣旨といたしましては、1項がJR中野駅周辺約50ヘクタールの整備を早急に推進していただきたい。それからさらには駅南東部も含む約80ヘクタールを対象範囲として検討すること。2項が、JR中野駅周辺の公有地・民有地、これを一体的な構想として都市計画の中で整備について位置付けていただきたい。それから3項のほうは、早稲田通り、大久保通りの道路拡幅、それから南北をつなぐ中野通りの地下バイパスというような要望、それから4項が、北口と南口の分断されている広場を一体化させていただきたい。6項が、中野サンモール、中野ブロードウェイの再整備ということでございます。こういったことにつきましては、現在鋭意作業を進めているところでございまして、こういった御要望の趣旨を参考にしながら、今後のまちづくりの具体化を図っていくということで考えております。
 それからその次が、17年第11号陳情 中野駅周辺まちづくり計画についてということでございます。1項の趣旨でございます。囲町町会地域と警察大学校等跡地の境に東西の道路を新設する。囲町地区の土地区画整備を行い、住環境の向上と災害に強い住宅優先地区とすること。2項が、都市計画道路補助221号線の計画実施について、囲町町会地域に隣接する場所に移転住民を確保していただきたい。3項が、警察大学校等の跡地の開発に当たって、緑化、厚生及び災害時の避難を目的とした公園を確保することということでございます。
 これに対して処理状況でございますが、1項・2項は中野区周辺まちづくり計画を具体化していく過程で、具体的な手法を協議していきたいというふうに思っております。3項につきましては、もう既に中野駅周辺まちづくり計画の中で位置付けるとともに、1.5ヘクタールの公園を都市計画決定してございます。
 3ページでございます。
 これは17年第35号陳情でございます。こちらのほうの趣旨は、1項、警察大学校等跡地にドッグランをつくってくださいということでございます。こちらのほうの処理といたしましては、警察大学校等跡地の今後の検討の中で検討していくというふうに考えてございます。
 それから、17年第116号陳情 中野駅周辺まちづくり計画における警察大学校等移転跡地エリアのまちづくり実現のために決定される地区計画についてということでございます。2項が、居住者の合意をもって再開発促進区の区域を決定していただきたい。3項は、地区計画居住者に合意されることを目標に、地区計画区域内の居住者への周知の時間、合意形成の十分な時間を、地区計画決定のスケジュールに盛り込んでいただきたい。4項が、計画素案、警大跡地エリアのまちづくり手法に記載された街並みデザインの協議会の設置を実現し、地区計画区域内の居住者が参加できるようにすることということでございます。
 これの処理状況でございますが、2項・3項でございます。これは、今後の警大等跡地の土地利用転換を進める際に、十分説明を行っていきたい。あわせて地区計画の決定に当たりましては、適正な手続の中で都市計画を進めていくということでございます。4項につきましては、開発計画を具体化していく時点で検討させていただくというふうに思っております。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 では、一たん休憩します。

(午後4時08分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後4時08分)

 3番、地震に関する地域危険度測定調査結果についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、地震に関する地域危険度測定調査結果について(資料7)御報告いたします。
 この調査でございますけれども、東京都が昭和50年からおおむね5年ごとに実施をいたしまして、発表しているというものでございます。今回は、先月2月19日に公表されたもので、第6回目というものでございます。
 前回と異なる点につきましては、大きい点では遠距離避難の危険度が今回は調査から外されたということでございます。
 1番目、調査の目的でございます。この調査の目的は、地震に強い都市づくりを指標とするという点。それから、震災対策事業を実施する地域選択をする際に活用するという点。それから、地震災害に対する都民の認識を深め、防災意識の高揚に役立てるという面。3点がございます。
 それから2番目、調査内容でございます。
 調査の種類としましては、建物倒壊危険度、それから火災危険度、両方合わせた総合危険度、この三つでございます。
 (2)対象区域でございます。区部及び多摩地域の都市計画区域のうち、市街化区域5,099町丁目でございます。中野は全部で85町丁目がございます。ですから都内全体というものでございます。
 調査結果の表示でございます。地域危険度のランクを5段階の相対評価ということでございます。したがいまして、これは絶対的な意味での危険度をあらわしたものではなくて、順位をあらわしたものということでございます。1ページの下に表がございますけれども、ランクで1がいいほうなんですね。それで5が悪いほうということになっています。したがいまして、5というのは84町丁目が該当するということでございます。4が283町丁目が該当するということで、相対評価ということでございます。
 次のページを開いていただきたいと思います。
 3、調査結果の概要でございます。東京都全体でございます。
 (1)建物倒壊危険度につきましては、東京都内全体で見ますと荒川、隅田川沿いのいわゆる下町地域にかなり危険度が高い地域が集中しているということでございます。もう1枚めくっていただきたいと思います。地図がございます。カラー刷りの地図でございますけれども、建物倒壊危険度ランク図というのがございます。ここでごらんいただくとわかると思うんですけれども、下町地区が危険度ランクが高いということでございます。荒川区、足立区、台東区、墨田区、一部江東区、こういった区でございます。
 それでは2ページに戻りまして、火災危険度でございます。地域は、木造住宅が密集している地域が多いという状況でございます。環状7号線の内側を中心にドーナツ状に分布しているということでございます。中央線沿線につきましても分布をしているというものでございます。先ほどの2枚目の地図でございます。火災危険度ランクということでございます。これは先ほどと違いまして、ぐるりとドーナツ状に分布しているというものでございます。区名でいきますと、江東区、墨田区、足立区、荒川区それから中野区、それから南のほうですと品川区、こういったところがランクが悪いということでございます。
 それから、総合危険度でございます。総合危険度になりますと、荒川、隅田川沿い、いわゆる下町地域が危険度ランクが高いという状況でございます。地図でいきますと、次の地図になりますけれども、これで見ますと荒川区、足立区、台東区、墨田区、こういったところが危険度ランクが高いというところでございます。
 2ページに戻っていただきまして、4、中野区の調査結果でございます。中野区内です。
 建物倒壊危険度につきましては、ランク5の町丁目はございません。ただ、ランク4が3町丁目あったということでございます。ランク4は、中野一丁目、野方二丁目、沼袋一丁目という3町丁目でございます。
 それから3ページ、(2)火災危険度でございます。これは先ほど御説明しましたように、中野区はかなり危険度が相対的に高いというところでございます。ランク5が11町丁目ございます。それからランク4が20町丁目ということで、この下に書いてあるとおりでございます。大和町ですとか野方あたりがかなり集中しているというところでございます。火災危険度につきましては、前回調査からランクが下がった町丁目が8町丁目ございます。それに対しまして危険度ランクが上がったという町丁目も結構ございます。25町丁目がございました。ランク4から5につきましては、9町丁目がございました。これは調査内容が一部変更したこともございまして、その影響もあるということでございます。そういう意味で、絶対的に悪くなったということではなくて、相対評価ですので、ランクとして悪くなったということでございます。
 それから4ページ、総合危険度でございます。建物倒壊危険度と火災危険度、両方合わせた順位ということでございます。ランク5の町丁目は中野区内についてはないということでございます。ただ、ランク4につきましては、野方二丁目ですとか中野一丁目、この辺につきましては悪いほうのランクであるということでございます。
 簡単ですけれども、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
久保委員
 確認です。3ページなんですけれども、エのところに5から4に低下とありますね。5が危険度が高いと先ほどおっしゃったと思うんですけれども、5から4に低下とはどういうことですか。
登都市計画担当課長
 5から4は改善をされたということでございます。危険度の順位が下がったということでございます。ランクでいきますと5が悪いわけで1がいいということです。ですから、5という一番下のランクから4になったということですから、その分危険度のランクといいますか、順位がよくなったということになります。
久保委員
 それで、2ページのほうの4のイには、前回調査からランクが上がったという表現があるんですね。これを先に上がったとあって、低下というと、5から4、要するに4から5になるのが、要するに低いのと高いのとがどっちがどっちなのというのが非常にわかりづらくて、どちらかに統一されたほうがいいのではないかと思うんですけれども。
登都市計画担当課長
 これは東京都の調査結果をまとめたわけでございまして、確かにわかりにくいところについては少し改善の要があるかなというふうに思います。(「中身については……」と呼ぶ者あり)

委員長
 そうですね。中身については聞かないでください。
 では、その辺はよろしく。よろしいですね。
 それでは、他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 次に、委員会をちょっと休憩します。

(午後4時19分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後4時19分)

 4番、中野区緑の実態調査(第4次)の結果について(資料8)の報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、緑の実態調査(第4次)の結果について御報告をいたします。
 この調査の目的は、緑の現況を把握しまして、今後の施策展開に活用するというものでございます。第3次は平成4年にやっております。ですから、15年ぶりの調査ということでございます。
 調査区域は中野区内全域ということでございます。
 調査方法につきましては、昨年の8月にデジタル航空写真を撮影しまして、画像からデータを作成して分析をいたしました。また、必要に応じて現地の実地調査も行いました。実地調査につきましては、区内の3.6メーター幅以上の道路につきましては、すべて実地調査をやっております。
 調査結果の概要でございます。緑被率につきましては16.37%でございました。16年比較で0.37ポイント緑がふえたということでございますが、16年は調査をやりましたけれども、これにつきましては緑被率のみの調査ということで、全般的な緑全体についての調査ではございません。ただ、原因なんですけれども、樹木の成長によるものだということで、緑被地の数自体はふえておりません。減少をしているという状況でございます。
 マル2樹林でございます。総数は290カ所、面積は47.9ヘクタールでございます。樹林につきましては、面積300平方メートル以上で平均樹高が7メーター以上のもの、これを抽出したというところでございます。
 それからマル3、屋上緑化。総数807カ所、面積は1.8ヘクタールということでございます。これは面積は1平方メートル以上のものということでございます。平成16年にも調査を航空写真でやっておりまして、その比較でございますけれども、約1.2倍程度は増加をしたということでございます。
 それからマル4の樹木でございます。総数は6,151本でございます。これは幹周り1メートル以上のもので、樹高9メートル以上のものということでございます。これにつきましては、平成4年のときと比べますと、本数はかなり減っております。平成4年は8,962本ございました。それが15年間で減って、今は6,151本ということでございます。
 内容を見ますと、幹周りが大きいもの、2メーター以上のものにつきましては、15年前と比べますと増加しております。かなりふえています。ただ、幹周りの小さいものといいますか、1メーター以上150センチ未満のものにつきましては、かなり減少しております。恐らくこれは一般の住宅地に生えていた樹木が減ったというふうに解釈をしております。それに対しまして公園ですとか大規模敷地にあるような木につきましては、かなりその後成長してふえてきたという。ですから、幹周りの太いものについてはそういったことでふえたということでございます。
 それからマル5、接道部の緑化、延長は約59.3キロメートルでございます。調査対象としましては、幅員3.6メーター以上の道路に接する生け垣または植樹帯というものでございます。対象道路の比率でいきますと約10%でございます。
 それからマル6、壁面緑化は123カ所ございました。面積で言いますと0.3ヘクタール。それぞれこれは4平方メートル以上のものを抽出したということでございます。それから街路樹、総数が4,698本でございました。
 マル8、緑地率5.29%。ここで言う緑地というのは、公園などの都市施設緑地、それから河川区域等の制度緑地、社寺境内等の緑地というものでございます。その合計ということでございます。
 それからマル9、みどり率17.47%ということでございます。みどり率というのは、東京都が使用している指標でございまして、緑被地プラス水面プラス公園で緑に覆われていない部分ということでございます。例えば公園ですと、グラウンドのようなものにつきましては、緑被地ではございませんけれども、みどり率には参入をするということでございます。
 それからマル10、緑視率、平均緑視率は17.88%ということでございますが、これは調査地点51地点区内ピックアップしまして、そこで計測をしたというものでございます。そこの地点でのものということでございます。
 それからマル11、CO2二酸化炭素吸収量の試算ということでございます。これはなかなか試算が難しいわけでございますけれども、区内の樹木が1年間吸収し固定する二酸化炭素量は約2,500トンということでございます。自動車の排出量に換算しますと、約1,000台ということでございます。家庭で言いますと約1,600世帯分の電力量になるというものでございます。
 次に、リーフレットがございます。概要版でございます。
 1ページ目が緑被率16.37%ということでございます。町別の緑被率で見ますと、やはり中野は北のほうが緑被率は高いということでございます。上鷺宮、白鷺、江古田、松が丘、このあたりが多いということでございます。
 それから2ページ目が、空から見た分布図ということでございます。
 それから3ページ目が、緑被率の増減というのが真ん中にございます。北のほうは緑がこの3年間でふえているということでございますけれども、先ほど申し上げましたように、樹木の成長によるものということでございます。
 それから最後、4ページになります。樹木、それから壁面緑化、屋上緑化等がございます。こういったことでございます。ただ、1点ちょっとお詫びを申し上げたいと思います。4ページの樹木でございます。円グラフでございます。実はミスがございました。「ユリノキ125本」と書いてありますけれども、本数は合っているんですけれども、比率の図のほうがミスがございまして、これにつきましては後日差し替えをいたしたいと思います。ですから、ちょっと間に合いませんで、来週には間に合うんですけれども、今週は間に合わなかったということで、申しわけございませんでした。
 今後でございますけれども、来月区報に掲載するとともに、ホームページにも詳しい実態調査の全文につきまして掲載をする予定でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

〔「休憩」と呼ぶ者あり〕

委員長
 休憩します。

(午後4時28分)

委員長
 再開します。

(午後4時36分)

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 5番、平成19年度(2007年度)第4回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、19年度第4回中野区都市計画審議会について(資料9)御報告をいたします。これは2月7日に開催されたものでございます。
 資料の表紙の目次をごらんいただきたいと思います。
 諮問事項が1件、報告事項が1件ございました。諮問事項の内容、報告事項の内容は関連しておりましたので、都市計画審議会では冒頭に全体をまとめて御説明をいたしましたので、ここのところはまず全体について御説明いたしたいと思います。
 お手元の資料の16ページをごらんいただきたいと思います。
 都市計画法では、都道府県で策定する必要のある都市計画の方針というものがございます。これはこの16ページの中ほどにあります、大きな黒枠の部分でございます。したがいましてこれは中野区が定めるというものではなくて、東京都が決定するという部分でございます。この大きい黒枠の中の左側の点線で囲ったところがございます。東京都市計画、都市計画区域の整備開発及び保全の方針でございます。これは平成16年に東京都が策定しました方針で、東京都という広域的な視点から、都市計画に関する基本的な方針を定めたというものでございます。23区全域を対象としているものでございます。
 ここでは、長期的な視点に立って、東京都という都市の将来像や、その実現に向けた道筋を明らかにしたものというものでございます。しばしば都市計画区域マスタープランと呼んでおりまして、略して区域マスという言い方もされております。その右側にある三つの方針がございます。これが今回諮問あるいは報告を行ったものでございます。いずれも東京全体という広域的な視点から定める方針でございまして、東京都が策定をしております。現在のものにつきましては、平成16年4月にこの三つの方針を同時に策定をされております。こうした東京都が定める都市計画、大きい方針がございます。このもとに個別の都市計画を定めるという関係にございます。個別の都市計画と申しますのは、土地利用、例えば用途地域ですとか都市計画道路、公園あるいは地区計画、こういったものがございます。また、この図の右側にございます、小さく「区マスタープラン」と枠で囲った部分がございます。これが中野区をはじめ各区・市が策定している都市計画マスタープラン、いわゆる都市マスでございます。これも、個々の都市計画の上位に位置する方針でございます。個別の都市計画は、これらの区の方針ですとか都の方針に基づいて策定されるという、そういう関係にございます。
 今回の諮問や報告につきましては、このうち都が定める三つの方針の部分ということでございます。下にスケジュールがございます。このうち都市再開発方針と住宅市街地の開発整備の方針につきましては、東京都から各区への方針案の紹介がことしの秋、10月ごろというふうに予定をされております。今回は中間報告ということで、言わば事前説明ということでございます。こういう内容で今、都・区間で詰めておりますというものでございます。
 なお、防災街区整備方針というのがございます。これにつきましては二つの方針とはスケジュールが異なっておりまして、この1月に東京都のほうから各区に紹介が参っております。したがいまして2月7日、今回の都計審に諮問させていただきました。そういうことでございます。
 それでは、諮問事項の、防災街区整備方針でございます。
 1ページ目を開いていただきたいと思います。
 これは、今回の防災街区整備方針の変更の概要でございます。この方針は、東京都23区全体の区域を対象とした整備方針でございます。23区内全体では、防災再開発促進地区約880ヘクタール、今回追加をいたしました。防災公共施設145カ所につきましても、新たに指定をしたということでございます。ただ、中野区内につきましては、今回は新たな指定はございません。変更も、事業面の名称変更に伴う形式的な変更にとどまったということでございます。
 2番目に、変更の理由でございます。これは東京都の防災都市づくり推進計画との整合性、あるいは地元の意向等を踏まえまして、防災再開発重点整備地区の指定、あるいは防災公共施設の新規指定を行うというものでございます。
 今回の都の防災街区整備方針の内容でございますけれども、本文につきましては2ページから7ページでございます。地域につきましては中野区分だけでございます。中野区分の新旧対照表でございますけれども、13ページから14ページに新旧対照表がございます。これは中野区分だけでございます。それから15ページに地図がございます。中野区内では、防災再開発促進地区というのがございまして、2地域ございます。斜線で塗ったところでございます。マル1の南台地区とマル2平和の森公園周辺地区でございます。この防災再開発促進地区は、現在防災街区の整備事業が具体的に進められている地区ですとか、あるいは方針がつくられている地域が指定されるということでございます。今回の変更につきましては、中野区内につきましては変更がないということでございます。
 それから新旧対照表、13ページから14ページでございますけれども、例えば今回下水処理場の名称、13ページにございますけれども、「水再生センター」に名称変更となったですとか、あるいは事業名称が変更、あるいは事業の進捗に合わせた文言修正ということにとどまっております。
 今回の東京都の防災街区の整備方針案につきましては、2月7日の都計審で了承が得られたところでございます。
 今後の予定でございますけれども、東京都のほうは5月22日の東京都都市計画審議会に諮問いたしまして、6月20日に都市計画決定の告示を行うという予定でございます。
 続きまして、16ページ以降の都市再開発方針等につきまして御報告をいたします。
 16ページにつきましては先ほど御説明いたしました。
 17ページでございます。
 ここは都市再開発の方針でございます。この方針は、都市における再開発の各種施策を長期的かつ総合的に体系づけたものでございまして、東京都が決定するという方針でございます。東京都のは、具体的には新しい都市づくりビジョンですとか、あるいは整備、開発、保全に関する方針を実効性あるものとするために、再開発の適正な誘導と計画的な推進を図るということを目的としておるわけでございます。
 (2)の内容でございます。この方針は、個別の都市計画の上位に位置付けられるものであります。また、中野区に関するものとしましては、区域や地区の定めがございます。今回その変更が、予定をされているというものでございます。
 地区でございますけれども、ここに書かれておりますように、1号市街地、1号地区というのがございます。これは計画的な再開発が必要な市街地ということで、23区全域が指定されております。したがいまして、中野区は全域1号市街地ということでございます。
 次に、再開発促進地区というのがございます。いわゆる2号地区でございます。これは、特に再開発を促進すべき地区ということでございまして、まちづくりの実際の取り組みですとかまちの機運、そういった度合いを勘案しながら指定されるというものでございます。中野区内では現在8地区が指定をされております。
 次に、再開発誘導地区というのがございます。これは通称1.5号地区という言い方もされております。ここでは2号地区、つまり促進地区には至らないけれども、計画的な再開発を行うことが望ましい地区ということで、現在中野区では4地区が指定をされております。
 (3)の見直し予定の内容でございますけれども、中野区内では今回誘導地区から促進地区への変更が2カ所ございます。また、新たな誘導地区への変更個所が2カ所ということを予定をしております。ではその変更個所でございます。18ページと19ページに地図がございます。18ページは現行のもの、19ページが変更予定個所ということでございます。対比してごらんいただきたいと思います。
 再開発促進地区の変更予定が2カ所ということでございます。19ページに四角で中野9と書いてあるところがございます。警察大学校等跡地周辺でございます。現在は左のページで誘導地区になっております。それを新規促進地区に追加するというものでございます。これは警大跡地周辺の事業の進捗の度合いを踏まえた地区の追加というものでございます。またもう1カ所が、中野8と書いてある部分がございます。これは中野二丁目の促進地区の区域変更ということでございます。この変更区域は極めて小さいので、拡大図が右側にございます。現在の促進地区は中野郵便局の東側の道路まででございますけれども、今回その沿道の方々の意向も踏まえまして、拡大をするというものでございます。
 次に再開発誘導地区の変更がございます。19ページですけれども、中野アと、中野駅周辺地区の区域拡大ということでございます。これは、中野駅の南側で、中野通りの西側、丸井の裏側といいますか、西側の部分でございます。現在は一般的な1号地区になっておりますけれども、中野駅周辺のまちづくりの動きに合わせた区域拡大ということでございます。またこの中野アの一番東側の角の部分がございます。九中の周辺でございます。ここは中野体育館の移転先を想定しておりまして、その動きを踏まえた周辺整備を予定しているということから、誘導地区にしたというものでございます。中野についてはこの2カ所がございます。それからもう1カ所、誘導地区の新規追加の予定地区として、中野オと書かれたところがございます。本町二・三丁目地区でございます。これは、山手通りと本郷通り、中野新橋通り、青梅街道に囲まれた地域ということでございますけれども、ここにつきましても、まちづくりの機が徐々に出てきておるということから、誘導地区にするのが妥当ではないかということで、そういう方向にしようということでございます。
 以上が、都市再開発方針変更に関するものでございます。
 続きまして、住宅市街地の開発整備の方針がございます。20ページになります。この方針は、良好な住宅市街地の開発整備を進めるための長期的かつ総合的な方針でありまして、東京都が決定する方針ということでございます。
(2)内容でございます。中野区に関するものとしては、重点地区の指定というのがございます。この重点地区と申しますのは、一体的・総合的に整備開発すべき地区ということでございまして、今回一部に変更が予定されております。
 (3)見直し予定の内容でございます。中野区内には15カ所、現在重点地区というのがございます。右側の21ページをごらんいただきたいと思います。現在のところ15カ所なんですけれども、今回1カ所が削除、2カ所が新規追加、1カ所が区域変更という予定でございます。その変更個所でございますけれども、マル15の上鷺宮四丁目地区がございます。今回削除でございます。これは、住宅供給公社の住宅の建てかえ事業が完了したということに伴う削除でございます。それから新規追加の分です。マル16、南台五丁目地区がございます。かなり小さい地区でございますけれども、これは住宅供給公社の住宅の新規の建てかえということでございます。それからマル17、江原一丁目地区がございます。これは、住宅供給公社の江古田住宅の建てかえが予定をされています。区内の団地の規模としては大きいほうでございます。現在13棟、344戸ございます団地でございます。それからマル7の中野二丁目地区がございます。これは区域変更でございますけれども、先ほどの再開発整備方針の区域変更に合わせて変更するというものでございます。
 なお、都市再開発方針とこの住宅市街地の開発整備の方針、ともに都の素案が7月ごろできるというふうに聞いております。それを踏まえて区への紹介が10月ごろの予定ということでございます。ただ、今後多少7月までの間微調整が続きますので、きょうのところは現時点の途中経過ということで御理解いただきたいと思います。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
久保委員
 確認なんですけれども、これは今、言われたスケジュールでいくと、こういったことを踏まえて区のマスタープランも、当然区の都市マスにも影響をしてくるということなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは東京都の上位計画と申しますか、大きい方針でございますので、当然これを踏まえた策定ということになります。
久保委員
 今の三つの御紹介された計画が、すべてが当然中野区の都市マスにもかかわってくるというふうに思ってよろしいんですよね。
 すみません、細かいことですが、21ページですけれども、9番の上鷺宮の三丁目というのがここにあるんですけれども、これは公社住宅のことでしょうか。
登都市計画担当課長
 そうです、住宅供給公社住宅の建てかえでございます。
久保委員
 これ、建てかえが終了しておりますので、7月の時点ではこれも削除という予定になるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 今、東京都のほうは、中野区をはじめ23区といろいろ調整をやっております。それから住宅供給公社ともいろいろ調整をやっておりまして、その中で今、微調整をやっている段階ですので、現時点で完了したものにつきましては削除するなり変更するなりというのは、当然7月までの間やるというふうに思います。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 これからの審査の進め方について御協議をいただくため、委員会を休憩します。

(午後4時55分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後4時55分)

 本日の審査はここまでとし、残りはあす13日に審査を行うことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の審査を終了いたします。
 次回の委員会は、3月13日木曜日午後1時から当委員会室において開会することを、口頭をもって通告します。
 以上で本日の日程は終了しますが、委員から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

(午後4時56分)