平成20年03月04日中野区議会予算特別委員会建設分科会
平成20年03月04日予算特別委員会建設分科会
中野区議会建設分科会〔平成20年3月4日〕
建設分科会会議記録
○開催日 平成20年3月4日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後3時59分
○出席委員(8名)
北原 ともあき主査
のづ 恵子副主査
ひぐち 和正委員
南 かつひこ委員
伊藤 正信委員
久保 りか委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
土木・交通担当課長 遠山 幸雄
公園・道路担当課長 安部 秀康
建築担当参事 佐藤 幸一
拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子
○事務局職員
書記 松本 明彦
書記 杉本 兼太郎
○主査署名
審査日程
○議題
第5号議案 平成20年度中野区一般会計予算(分担分)
主査
定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会します。
(午後1時00分)
第5号議案、平成20年度中野区一般会計予算(分担分)を議題に供します。(資料1)
前回に引き続き質疑を続行します。
なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いします。
それでは、予算説明書補助資料の307ページから310ページ、6款都市整備費、1目公園緑地費について、質疑はありませんか。
かせ委員
309ページなんですが、公園管理費1,885万円、対前年度で減額していますけれども、この理由はどういうことでしょうか。
安部公園・道路担当課長
いろいろな委託経費とか改修経費、そういうものがすべてこの公園管理費の中に入っているわけですけれども、そういう中で、委託経費なんかを見直したというようなものが出ております。あと樹木管理のところもあるんですが、その辺のところでも、樹木の剪定の回数とかそういうものを見直しながら、できるだけ効率化を図ったということでございます。
かせ委員
契約のことと、それからそういうふうに今おっしゃいましたけれども、本会議でも質問しました。ちょっと管理が十分ではないのではないかというところが見受けられるわけで、それについては前向きな決意をいただきましたけれども、やはり公園のことについては必要な財産ですし、特に環境の問題であるとか、そういったことと関連していますので、ぜひこういうことではなくて、むしろふやすような努力も必要ではないかと思うんですけれども、どうでしょうか。
安部公園・道路担当課長
確かに、公園、老朽化したものが多いという状況もありまして、この間、総括質疑のときにも御指摘がありましたけれども、傷んでいるようなものもあるということは確かにございます。そういう中で、我々、今、最低2週間に1回は回るように、多いときには1週間に1回ぐらいは点検をしながらそういう傷んだところについて補修をしているわけですけれども、この予算の中でうまく使いながら、十分なメンテナンスといいますか、管理をしていきたいと考えております。
かせ委員
それから、次のところで、緑化推進でも120万円前回よりも減額しているんですけれども、これについてはどうですか。
安部公園・道路担当課長
緑化推進につきましても、特にここの部分で大きく下げたというか、下がる要素があったということではありませんけれども、助成の費用なんかが意外と伸びない部分を抑えたり、緑化推進の啓発活動のところをなるべく効率的にというようなことを考えまして、こういうふうに効率的な執行をしようということで考えたものでございます。
かせ委員
これも総括の中で出てきましたけれども、例えば、これは保護樹木ですけれども、1本について年間6,000円ということでした。それで、6,000円では何ができるのかということで、ちょっと大きな木を剪定すれば何万円もかかるということですよね。やっぱりこれは姿勢として、6,000円というのを見直す必要があるのではないかというふうに思うんですけれども。そうすることによって、保護樹木をもっともっと大事にしようと、それから保護樹木を申し込みをしようというような、そういうことに結びつくのではないかというふうに思うんですが、そういうお考えはいかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
御指摘のとおり、保護樹木については1本6,000円の助成と。毎年でございますので、一般的にこの間総括のときにも申し上げましたけれども、高木の場合、毎年剪定というものはなくて、3年に1回ぐらいの剪定が普通かなと思うんですが、それで3万円から5万円ぐらいが、我々公園の木を剪定しているときの相場なんですが、それに比べると6,000円で3年でやっても1万8,000円ということで、足りるというふうには我々も考えてはおりません。
ただ、保護樹木・樹林もそうなんですが、それはあくまでも所有者の方に管理していただいて、それで中野区として助成をするという考え方でおりますので、そういう6,000円ということで進めていくつもりなんですけれども。総括のときにもちょっと申し上げたかと思いますけれども、今年度、体育館のところのケヤキの木の葉を無料で引き取るという業者さんがございまして、そこと今連携をとりながら、体育館のところの葉がたまたま90リットル入りで2,000袋ほど落ち葉が出たんです。その落ち葉がどのぐらい出るかということをまず知るために、そういうことを19年度はやってみたわけなんです。それで、20年度については、また、それ以外の今のお話の保護樹林、保護樹木を管理しておられる方も、それだけの量になりますと、産業廃棄物になってごみとして有料になりますので、そういうものを区が仲介をして無料で収集をして、それを堆肥化するということをやれば、環境にも優しくなるし、焼くということよりもはるかにいいわけですので、そんなことを考えながら、保護樹木・樹林の所有者の方の負担も軽減していきたいというふうに考えております。
かせ委員
それも一つの手だというふうに思いますけれども、本当に、私も緑好きなものですから、やっぱり1本1本の木がなくなっていくというのは非常に寂しいということと、それだけやっぱり環境も、やっぱり環境のバロメーターだというふうに思いますので、努力はされているということはよくわかりましたけれども、この際ですから、今年度の予算には間に合いませんけれども、そろそろ6,000円というのも検討する時期に来ているのではないかというふうに思いますので、ぜひ今後検討していただきたいと思います。
それと、気になることですが、樹木の剪定については、私非常に前々から気になっていたんです。それで、特に公園もそうなんですけれども、街路樹については一定程度仕方がないのかなと思うんですね。茂り過ぎてしまって、非常にいろいろな問題が出てくるということで、それはやむを得ないのかなと思うんだけれども、特に平和の森公園など大きな公園でありますとかそういったものについては、剪定についても丸坊主にしてしまうというようなことはどうかなというふうに思うんですが、どのようにお考えでしょうか。
安部公園・道路担当課長
平和の森公園は比較的、まだそんなに丸坊主にしていない(「ほかの公園なんかは」と呼ぶ者あり)ほかの公園で特に狭いといいますか、住宅地内の公園につきましては非常に近隣の方からの落ち葉が飛んでくるというのが、そういう苦情が非常に多うございまして、そういう中で、うまく広い公園の真ん中にあるようなものはなるべく剪定を薄くやるようにはしてはいるんですけれども、どうしても公園の周辺といいますか、近所の住宅のところにかぶるようなところにあるものについては、高木は3年に1回という基準で我々やっているわけですけれども、とてもそういうのでは了解できないとか、そういうような御意見もありまして、目に見える形で剪定をしないと、なかなか近隣の方の了解をもらえないというのが現状でございます。
そういう中で、確かにちょっと切り過ぎかなというようなものもあるんですが、そういう近隣の方の感情的な了解をいただく、区もそれなりに努力をしていて、その中で落ち葉が飛んでくるのは仕方がないかというような形で、感情的に了解をしていただくというようなこともありまして、技術的な意味での必要な剪定以上に、確かにそういう部分では剪定しているところはあります。我々としては、なるべく近隣の方の御了解を得たいというふうに考えながら御説明はしているんですが、御理解を得られないという場合もございます。
かせ委員
やっぱり近隣の方の協力ということでやむを得ない場合もあると思うんです。でも、そうではなくて、一律的にかなり大胆に刈り込んでしまっているという気がするんです。だから、やはり貴重な緑というのは、緑被率も緑視率も大事にするということで、それはやっぱり基本においてやっていただきたいと思うんです。これは要望しておきます。
それと、よく見かけるので、剪定間違っているんじゃないかというふうに思うんですけれども、針葉樹林について、樹幹といいますよね、トップのところ、ヒマラヤスギであるとかああいうものも切ってしまっている場合がありますよね、ヒノキとか。これについてはどうなんですか。どういう考え方をしているんですか。
安部公園・道路担当課長
それもやはり管理上の都合でございますけれども、あまり大きくなると管理が非常に難しくなるわけです。そういうこともありまして、剪定なり枝おろしなり、そういう管理をするときに、非常に高いところはそれなりの機械を使って人間が高いところまで行って、そういうところで管理をしているわけですけれども、あまり大きくなりますとなかなか管理しきれないというようなこともありまして、やはりあまり大きくならないように、本来ですと自由に伸ばせるというのが、木としてはいいのかもしれませんけれども、管理上の都合でそんなようなこともやっているということでございます。
かせ委員
御承知だと思いますけれども、特に真っすぐ立っている針葉樹林というのは、木を切ってしまうとそこから腐り始まりますよね。致命的になってしまう場合も多いんです。だから、木の性質があるということで、もちろん、そういう木を植えるときに、公園を考えた場合にどこに植えるのか。住宅街の近くにそういう大きな木を植えるのはとんでもないことなんだけれども、もともとどこに植えるかということから始まって、木の性質というものを大事にしないと大変なことになっていくのではないかと思うんです。ここを見てみても、かなりの部分、低いところで真ん中から切ってしまっています。そうすると、立ち枯れしている木がいっぱいあるじゃないですか。これについてはよくよく考えていただきたいと思います。いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
立ち枯れしているといいますか、当然、そういう切った部分については、その切り口についてそれなりの処理をして、我々としても立ち枯れしないように考えながらやっているわけですけれども、中には思いどおりいかないという。なかなか植物も植物なりの性質もあり、それを考えながらやっているわけですが思いどおりいかないというようなこともありますけれども、委員がおっしゃるとおり、確かに木を傷めるといいますか、予定以上に傷めてしまうというのは、それはよくないことなので、それは十分気をつけながら、ただ管理上の必要性というものとうまくバランスをとりながら進めていきたいと思います。
伊藤委員
308ページの公園改良の(仮称)新中野駅周辺自転車駐車場整備に伴う杉山公園再整備工事設計、これは新規ですよね。この当初予算案の概要の29ページを見ますと、主な事業で、これは分けられているんですよね、土木・交通分野と公園・道路分野で。要するに、杉山公園と、新中野駅周辺の放置自転車対策を推進するために駅周辺に2カ所自転車駐車場をつくること、これは区有地ですよね、これの調査経費だと思うんですけれども、これは予算的にはここで一緒になっているわけですか。
安部公園・道路担当課長
一緒ではございませんで、この杉山公園再整備工事設計というのは、その杉山公園に自転車駐車場をつくることによって、杉山公園の全体のレイアウトを検討しなければいけないということで、レイアウトを検討というか、ほとんど再整備をしなければいけないような状況になりますので、そこを再整備するという予算として実際は552万5,100円を杉山公園の再整備としての設計委託料を見込んでおります。
伊藤委員
そうしますと、この概要の29ページを見ますと、都市整備費の主な事業で5の3、ここは土木・交通分野で、新規で399万円入っていますでしょう。これは補助資料で、どこで見ればいいのかな。
遠山土木・交通担当課長
今、委員が御質問の杉山公園の地下に将来自転車駐車場を設けるということで設計委託料、約400万円、399万円でございますが、これは305ページの自転車駐車場運営の中に入ってございます。
伊藤委員
自転車駐車場運営のどの箇所になるわけですか。詳しく。
遠山土木・交通担当課長
(1)の有料制自転車駐車場の中です。
伊藤委員
そうであれば、18箇所って、これはまだできていないんでしょう。新中野駅の駅周辺の1カ所は杉山公園ですけれども、もう1カ所は本町4-44で区有地ですよね。ここに自転車駐車場をつくる予定として、地元調整をして、設計していくわけでしょう。だから、この運営というのは、まさに自転車駐車場ができての運営だから、意味わかりますよね。その予算というのはどこで見ればいいのかなと、補助資料で。
主査
ちょっと休憩します。
(午後1時18分)
主査
再開します。
(午後1時19分)
きのうのところに戻りますけれども、非常に関連しておりますので、質疑を続けたいと思いますので、よろしくお願いします。
遠山土木・交通担当課長
すみません。実は、自転車駐車場の新設といいますか、そういった項目が特にございませんでしたので、従前もそうなのですが、区営自転車駐車場の運営というところの中にこの約400万円の設計委託料を含ませていただいてございます。書き方としては、なかなかわかりにくいということで、その辺は申しわけございません。
それから、予算の中身でございますが、これは今委員からのお話もございました、杉山公園地下の分の設計委託料でございます。いわゆる消防署跡地の調査費といいますか、そういうことは入ってございません。これは、今の予定では、平置きということでございます。
それから、今年度につきましては、この杉山公園地下の自転車駐輪場設置に向けての設計委託料のみということでございます。
伊藤委員
そうすると、この概要の29ページのこの3の新中野駅周辺自転車整備事業399万円と5の4の552万円というのはなんですか。これは一体なんですか。
石井都市整備部長
今御指摘の5の3でございますが、これは駐車場そのものを地下につくるわけですが、地下式の円筒式で杉山公園の一部を使ってその中に埋め込むといいますか、そういう形態の駐輪場を考えておりまして、それの設計費ということでございます。
それから、その5の4については、その駐車場を現杉山公園におさめるわけですが、いろいろとそれに伴って公園の改良、これを一体的に行いたいと。したがいまして、駐車場施設の設計と、それからその公園全体のリニューアルを考えた場合の設計ということで、たまたま上の5の3の駐車場については土木・交通分野、それから下の5の4については公園・道路分野ということで、そういう関係で、設計委託料をそれぞれ掲載をさせていただいたということでございます。
伊藤委員
わかりました。私はてっきり5の3は本町四丁目の44番の区有地に係る予算だと思ったんです。それで、5の4というのは杉山公園に係る一体のものだと思ったんです。でも、今部長のお話を聞きますと、そうすると、本町4-44の区有地としての、たしか今民間に貸し出ししている駐車場のことですよね。そこの一部を自転車駐車場にするということなんですけれども、そこだけの調査費というのは、入っていないわけですか。
石井都市整備部長
現在考えておりますのは、平面的に自転車を置くという形を考えておりまして、今回、実際に工事の前の段階で設計の委託料ということで予算を計上させていただいております。実際に平置きの場合でも、線引きとか、あるいは下の舗装の関係ですとか、その辺の工事費は実際に必要になる可能性も出てきます。それは21年度の予算の中で、その辺の対応はできるかなと思っておりまして、20年度の予算については、設計をそれぞれ杉山公園のその施設の設計をしたい。5の4についての公園のリニューアルということで、御指摘の消防署跡地については、そういう意味では、20年度予算としては予算計上はしていないということでございます。
伊藤委員
いずれにしろ、この杉山公園側と、いわゆる私どもがよく言う、新中野でいう東側と言っているんですけれども、東側の区有地に同時に開設する予定なんですか。
遠山土木・交通担当課長
そのとおりでございます。
伊藤委員
この4-44番のいわゆる東側の区有地、こちらなんか地元の調整をしたりすると、すぐにできてしまうんじゃないですか、どうなんですか。
遠山土木・交通担当課長
賃貸契約その他ございますので、そういう面では、先にオープンという可能性は強いわけでございますけれども、私どもとしましては、東側につきましてはこれまでも民地の購入といいますか、そういうことも視野に入れながら場所を探していたという経緯もございます。そういったこともございますので、西側、杉山公園地下のみではやはり地元の方々の利用の便はなかなかよくならないかなと思ってございますので、東側にも確保して同時にオープンというのが、まず前提と考えてございます。
それから、東側につきましては、今、委員からのお話にございましたが、ここにつきましてはほかに今までもいろいろと当たってきてございますが、なかなか難しいということで、現在ここに落ち着いてございます。なお、土地については希望を捨てないといいますか、そういう思いも持っているところでございますので、そういうところでは、私どももより東側にふさわしい土地がもしも入手できればというところも一部希望としては残しているというのが実態でございます。
伊藤委員
参考までに。この新中野駅周辺というのは、放置自転車台数何台でしたか。
遠山土木・交通担当課長
昨年度の都調査では約700台規模と。
伊藤委員
確かにここは新中野の駅にちょっと離れているんですよね。だから、利用度がちょっと心配されるんですよ。私も本会議の質問なんかでもさせていただいたんですけれども、より近いところに民間地を探して、区として求めたらどうでしょうかという質問をさせていただきました。でも、なかなか立地条件のいいところがないということで理解はしています。暫定的にでも、私は区有地に100台でもいいですよ、とりあえず暫定的に設けて、そうすれば、この新中野駅周辺の放置自転車の規制区域ですか、対策区域というんですか、撤去区域に指定されるわけですから、恐らく700台あるといっても、ほとんど近隣の人ばかりなんですよ。もう歩いても来られるような人ばかりなんですよ。朝忙しいから、1分でも5分でも早くしたいという気持ちはわかりますけれども、本当に近隣から来ている人ばかりなんですよね。ですから、そういう意味では、放置規制区域にしてもらって、1日も早くね、そうすれば絶対に減ると思いますよ。そういうふうなことは考えたことがないんですか。
遠山土木・交通担当課長
今規制区域の指定という委員からのお話がございました。私ども実務的には、放置台数の約7掛けぐらいのキャパを持った駐車場を設置した上で規制区域にしているというのがこれまでの従前のやり方でございますので、この東側部分だけでは、規制をかけるというのはなかなか難しいかなというのは、私どもは感じているところでございます。
伊藤委員
そういう気持ちがあるということを肝に銘じていただきたいと思います。
それで、この公園の整備についてお伺いしたいんですけれども、具体的に、これはたしか杉山公園には防火水槽がありますよね。その辺の絡みとはどういうふうに関係してくるんですかね。例えば、入り口はどの辺になるのか、その辺まで区としては大分検討していると思うんですけれども、いかがですか。
安部公園・道路担当課長
その公園の具体的な設計内容ということなんですが、確かに、委員おっしゃるとおり、ちょうど真ん中あたりに消防用の防火水槽があり、南側には消防タンクもあるというような状況でございます。それで、自転車駐車場が入るかとかそういう検討はしておりまして、その防火水槽を避けて入るだろうと。我々が技術的な検討の中で、トイレはどの辺なら置けるなとか、あとあそこに石碑もありますので、そういうものも動かさなければいけないんですけれども、そういうものを動かすことはできるなという程度の検討はしておりますけれども、これから具体的には設計の中で絵をかきまして、また地元の方とも協議をしながら進めていくように考えております。
伊藤委員
たしか、杉山公園、いわゆる青梅街道中野通りの交差点というのは、交差点改良区に指定されていますよね。いずれは、そっちの工事とも絡んでくると思うんですけれども、その辺はどう考えていますか。
安部公園・道路担当課長
交差点改良で中野通り側のところが五、六十センチだったか、もうちょっと入ったか、ちょっと今数字は記憶しておりませんけれども、公園を削らなければいけないということになっておりまして、その辺も考慮しながら公園の設計は進めなければいけないかなというふうに思っています。
南委員
308ページのところの公園改良のところで、みずのとう公園内野方配水塔現況調査、これは新規事業でありますけれども、これの具体的な内容をちょっと教えていただけますか。
安部公園・道路担当課長
いわゆるみずのとう公園にある、通称地元ではみずのとうと呼ばれているものでございますけれども、これが以前は水道局の給水装置になっておって、その後非常用の給水タンクとして使っていたわけですけれども、その非常用の給水タンクにつきましても、みずのとう公園の中の地下にタンクをつくる、あと江古田の森公園にも地下タンクをつくるというようなことで、非常用の給水タンクとしての使命も終わって、現在はみずのとう自体は水は空になっております。それで、そのみずのとうについて、地元の方からも、あれは非常に地元としてもシンボル的なもので残してほしいというようなお話もあり、またあれは板橋に同じようなものがあったわけですけれども、そういうものも壊してしまってああいうものがないということで、あれを残してほしいというようなことがある中で、我々としても残す方向で検討を進めております。
それで、以前水道局で使っていた時代に、水を満タンにした状態で文化財的な考え方といいますか、そういうものは持たないで、耐震補強をしなければいけないという結果は出ています。その耐震補強については、外壁側に鉄板を張るとかそういうようなものでございまして、シンボルとして残すというのにはちょっと適さないのかなと、その耐震補強のやり方がです。そんなことで考えていまして、改めて区有施設全体の耐震補強というようなこともありますので、このみずのとう公園内にある配水塔についても、耐震補強をどういうふうにしたらいいか検討したいというふうに考えております。
では、その場合に、今中に入るというのが、一般の方が入るような構造にはなっておりませんで、管理員がヘルメットをかぶって上らなければいけないような階段しか中にはありません。そういうものが中に入って皆さん方にごらんになっていただけるようなやり方ができるかとか、耐震補強にしても、文化財的な価値もあると考えておりますので、そういう外から外観上大きく変えないような形でできるかとか、そういうまず基本的な検討を20年度でやろうというふうに考えております。それから、その検討結果を踏まえながら、21年度なりに実際の設計をしていって、また、地元の方とも調整するということになるかと思うんですが、とりあえずは、どんなふうなことができるか、それを20年度に調査するということで考えております。
むとう委員
308ページのところの成果指標のところの3番なんですけれども、整備計画への住民参加数(関心度)ということで、2006年度が29人で、その後がなし、目標もなしということなんですけれども。つまり、新しい整備計画はないのか、あるのに住民参加は望まないのか、どういうことなのか御説明ください。
安部公園・道路担当課長
これは平成18年度に整備計画への住民参加者数というのは、江古田の森公園の、そのときに整備計画に参加していただいた人数をここに、29人というふうに入っております。それ以降、今そういう新設公園の整備計画というものがないものですから、それで平成19年度、平成20年度はこういう形で空欄になっているということでございます。また、改めてそういう公園、そういうものの整備計画が出ましたときには、地元の方とか学識経験者の方とかいろいろな方にお声がけをして、またこういう住民参加を得た形で整備検討会というようなものを進めていくというふうに考えております。
むとう委員
そうだとするならば、何でそれが成果指標に出てくるんでしょうか。つまり、新しい公園整備計画がないわけですから、住民参加がないという御説明ですよね。そうだとするなら、それを成果の指標の目標値に入れていくって、何かもう1個ぐらいほかのことは考えなかったんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
公園というものに対して皆さん方の関心を持っていただければ、改めて新しい公園整備というものがあったときに、皆さん方から多くの整備検討会というようなものに参加していただけるだろうということを考えて、こういうものを設定しております。ですから、これが、例えば21年度なり22年度に何かその公園の整備計画という、例えば南部防災公園とか、今度あるわけですけれども、そういうときには多くの参加者の方が、その方全員が検討会のメンバーになれるかというと、その辺はまた適切な人数というものがあるかと思いますけれども、そういうものに多くの方が応募していただけるというようなことで、継続的に公園というものに関心を持っていただくということを続けると。ここに数値がないと確かに出てこないわけですけれども、継続的な関心を持っていただくというような意味で、こういうつくり方をしております。
むとう委員
あまり納得できないんですけれども。あえて計画がないんだったらば書く必要がないのではないですか。前のページなんかを見ても、全部が必ずしも三つ成果指標としてあげていなくて空欄になっているところもあるわけですから、何か苦し紛れにあげているのかなというふうに見えてしまいます。要するに、常に公園について関心を持ってもらいたいということであるならば、何も整備計画への参加という言い方ではなくて、違う表現方法や関心度をはかる方法もあると思いますので、この項目は不適切ではないかということは指摘させていただきたいと思います。
それで、改めてお尋ねしたいんですけれども、中野区全体を総合的に見て、どこにどういう広さの公園があるということで、このエリアは少ないから、もし土地が出たらこのエリアにも公園が必要なのねとか、そういう総合的な計画みたいなものというのはあるんでしょうか。公園をつくるというのは、まとまった土地が出なければ買えないことですから、なかなかここに欲しいと言ったって、そうはうまくいくものでもないですけれども、大雑把ながら、例えば北西部にはこれだけの面積しかないから北西部に空き地が出たら買いたいねとか、そういうようなトータルな基本計画みたいなものはあるんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
中野区の公園の現状というものは、今度改定するわけですけれども、以前の中野区のみどりの基本計画の中で現状を示しております。そこの中で、おおむね250メートルぐらいの範囲の中に公園を整備したいなという思いはあります。これは都市公園法上で街区公園というものをそのぐらいで整備しなさいというようなことがあって、その辺を準用しているわけですけれども、なかなか委員がおっしゃるとおり、そこにうまく土地は出ないので、この辺は少ないなとか、この辺は比較的充足されているなというデータは持っておりますけれども。今街区公園と言いましたけれども、今住宅地でも都市計画上公園とする予定だというようなものはあるわけですけれども、そうではなくて、もうちょっと近い将来に実現できるような、ではここに公園何カ所、ここに何カ所というような計画は持っておりません。南部防災公園とかそういうものは別なわけですけれども、そういう土地が、適切な土地といいますか、そういうものが買えた場合にそこで整備していく、我々としてもこの辺には公園が必要ではないかなというところへ、そこで価格とかいろいろなことがあるわけですけれども、そういうものがここにあった場合には整備していくというふうに考えております。
むとう委員
そうすると、これからみどりの基本計画改定の中で、改めて中野区全体で、このエリアにこのぐらいの公園が欲しいみたいなものは書き込まれてくる予定なんですか。
安部公園・道路担当課長
みどりの基本計画はこれからつくるわけですけれども、現在、現況調査をしてございます。そういう中で、現況、緑が少ない部分とかそういうものはあらわれてくると思いますけれども。そこで、ではここに公園をつくるというものがどこまで書き込めるか、なかなか土地がないとできませんので、どこまで書き込めるかわかりませんけれども、中野区として公園が少ないというのは、これは事実でございますので、公園をふやしていくというような書き込みはできるのではないかと思います。
むとう委員
今のみどりの基本計画の中にも大体面積も出ていて、このエリアが少ないとかというデータはお持ちということですよね。その中で、改めてお尋ねしたいんですけれども、本町五丁目の公園用地ですよね、NTTの。何か私にとっては、突然土地が出たから突然なんですけれども、あれはやはり、あのエリアにはああいった規模の公園が少ないということのデータがあって、あの辺が出たから買おうということになったんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
我々のデータでも、先ほど申し上げました250メートルの範囲で、あの北側に小さな公園があるんですけれども、あの範囲では公園が、ちょっとほかの見方をしますと、防災上も余り有効なところではないというようなことがあります。そういう中で、あの部分に公園を整備するということは必要なことではないかというふうに考えております。
角南部地域まちづくり担当課長
今、NTT用地についてお尋ねがあったんですけれども、確かに周りの状況を見まして、緑とかオープンスペースが少ないという状況もありますが、それ以外にも、防災まちづくりという観点から見ましても、南部地域、特に隣接しております、例えば本町四丁目のあたりもかなり狭い道路があって、木造住宅が密集しているというような状況がございます。そういったことも考えながら、あの用地を区として取得するのがいいんじゃないかということで、選考しているという状態でございます。
主査
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。
ちょっと休憩します。
(午後1時43分)
主査
それでは、再開します。
(午後1時43分)
次に、予算説明書補助資料311ページから314ページ、2目道路保守整備費について、質疑はありませんか。
むとう委員
311ページの1の(3)のところでまちづくり技術専門員というのは、ごめんなさい、私ちょっとよくわかっていないので、教えていただけますか。
安部公園・道路担当課長
これは、いわゆる非常勤職員でございまして、都市整備部の要綱で定めておりますが、退職して再任用期間を終わった職員が、我々、職員数も少なくなっていく中で、技術の継承ということが必要でございます。そういう中で、技術力のある技術職員を都市整備部の中でまた2年間、非常勤として働いてもらうというために採用しているものでございます。これは、今回はこの道路管理の中で1名を20年度、採用していくというふうに考えております。
かせ委員
312ページの道路橋梁改良の(4)交通バリアフリー整備2,700万円ですけれども、どういうことを考えていますか。
安部公園・道路担当課長
これは例の交通バリアフリー整備構想に基づくものでございまして、20年度につきましては、新中野駅周辺でもみじ山通り、鍋横の交差点から三味線橋にかけて、あそこの間の歩道部分をバリアフリー整備、いわゆる段差解消とか縦断勾配といいますか、一般的には車道側に、特に駐車場の出入り口のところなんかは車道側に傾斜していますけれども、そうすると、車いすの方が歩道を通るときに、車いすが車道側に流されてしまうというようなことがあるので、そこの部分をもっと平坦にするというような工事が割合多いんですけれども、そういうバリアフリー工事をするという予定でおります。
かせ委員
非常にありがたいことなんですが、私もすぐ近くに住んでいまして。ところで、ここの三味線橋通りというのは道幅がそんなに広くないということと、それから、歩道に段差があって、それまたちょっと狭いと。それから、なおかつ商店街ということで、よく車がそこに乗り入れるということで、いろいろあるところなんですけれども、どういう構造を考えていらっしゃるんでしょうか。それで、今一般的に言われるのは、セミフラット式の歩道であるとかということが今主流になっていますよね。どういうことを考えていますか。
安部公園・道路担当課長
具体的な設計はこれからなわけでございますけれども、歩道の幅を今より広げるというのはなかなか難しい、あそこはそんなに車道にも余裕がございませんので、それはそこまでは考えておりませんけれども、先ほどのいわゆる縦断勾配というんですけれども、側面の斜めになっているのをこういうふうにすると。そうすると、立ち上がり部分がちょっと急になるんですけれども、それで平らにする。そうすることによって比較的平面的な、2%勾配なんですけれども、平面的な通路が確保できるだろうというふうに考えております。
それと、今のそういう車の出入り口部分ではないところで、また段差が出ないように、全体的にレベルを合わせていくというようなことを考えておりますので、ほとんど、相当多くの箇所を改修するようにはなるだろうと思います。
かせ委員
商店街の人たちと、どういう構図にするかということはこれから検討していくことでしょうけれども、十分に住民の意思を反映していただきたいということと、それから、私、よく見ているんですけれども、あそこの三味線橋通りは上のほうからかなり坂道になっていて、両わきが高いということで、ちょっと雨が降ると道路が川のようになるんです。ですから、舗装の仕方についても、この際ですからよく検討するということと、それから水の処理の問題、雨水の処理のことについても相当考えないと、のみ込めないんじゃないかというふうに思っていますけれども、その辺のことについてのお考えはどうですか。
安部公園・道路担当課長
確かにおっしゃるとおり、バリアフリー整備をやるときに、車いすが通りやすいように勾配を小さくすると、逆に雨が流れにくいということがありまして、なかなか我々も設計が難しいわけでございます。それと、一般的には普通の歩道ですと、商店なりから道路側に向かって勾配がとれていますので、商店側に水が入ることもないわけですけれども、それの勾配を少なくすると商店側に水が流れてしまうというようなことがあって、なかなか我々が設計するときも、お家の入り口のところと歩道とのところの段差をどういうふうにうまく処理するかとか、そういうのが非常に設計上難しいわけでございますけれども、それぞれまた地元の方と協定をしながら進めていかなければいけないかと思っております。
かせ委員
昔、いろいろ実効性がどうかということで議論があった、いわゆる透水性舗装ですけれども、これなんかも一つの手かなというふうに思ったりするんですけれども。だから、あの雨水をどうするかというのは非常に大きな検討課題だと思うので、排水の問題も含めて、それから舗装の問題も含めて効果的な施工ということを心がけていただきたいと思っているんです。それについていかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
施工の中で、非常に効果的ということが確かに必要かと思います。今、委員がおっしゃられましたように、透水性舗装とか、最近いろいろな舗装材も出ておりますので、そういうものを検討しながらバリアフリーとして有効でありながら、水の処理をできるだけできると。それが100%うまくいくというわけにはなかなかいかないのかもしれませんけれども、両方のバランスをとりながら設計していきたいと思っております。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。
予算説明書補助資料315ページから316ページ、1目建築行政費について、質疑はありませんか。
かせ委員
建築指導ですけれども、これを見ますと、前年度と比べて1,300万円減額になっていますよね。この理由はどういうことでしょうか。
佐藤建築担当参事
何ページ……
主査
次のページに行っちゃってる。
かせ委員
ごめんなさい、では後で。
主査
1目建築行政費のところで、質疑はありませんか。
むとう委員
316ページのところで、要するに違反建築ですよね、これは。パーセントで指標が書かれているんですけれども、これは実際年間どれぐらい違反是正というのはあるんでしょうか。数がわかれば参考までに教えてください。
佐藤建築担当参事
この指標で書かれている件数は、ここにありますように早期発見によるということで、できるだけ着工段階で違反の現場を調査しまして、指導したほうが効果的ということです。要するに、ある程度たち上がってしまいますと、なかなか是正がされないということで、こういった早期発見による違反是正件数という指標を設けました。したがいまして、全体の申請というよりは、ここはあくまで早期発見の是正件数ということですので、早期発見したものは年間で47件ぐらい、要するにパトロールを含めてあります。その中で、今、85%ぐらいが指導できる見込みというふうな数字でございます。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。
予算説明書補助資料317ページ、2目建築指導費について、質疑はありませんか。
かせ委員
すみません、同じ質問になりますけれども、建築指導のところで、対前年度の増減で1,340万円減額になっているんですね。この主な理由はどういうことでしょうか、伺います。
佐藤建築担当参事
これは耐震化の促進事業でございます。耐震診断助成、これが前年度7,500万円ぐらいありましたが、今回6,036万円ということで、まず大きく1,300万円ぐらいここだけで減額になっています。建てかえとか改修助成、これが若干ふえておりますので、差し引きでマイナス1,300万円というようなことでございまして、どうしてもこれはもう既に耐震促進事業を4年間やってまいりまして、診断等も相当件数は伸びたんですけれども、最近の傾向というのは、やはり診断件数が減ってまいります。そういうことで、ちょっと来年は診断についてはそれを見込めないということで、減らしております。ただ、今年度は非木造共同住宅の診断を始めましたけれども、こちらは予想よりも非常に伸びておりまして、この分は多少助成としてはふえております。ですから、木造の耐震診断は減ってはおりますけれども、非木造の共同住宅についてはふえているということで、その辺の部分は増額しておりますが、いずれにしても、トータルでいくとやはり診断件数は減っているということで、来年度も見込めないというか、もう5年目に入りますので、その分が減少されるということで、このような数字を見込んでおります。
かせ委員
7,500万円が6,000万円ですから、かなりの急激な変化といいますか――それで理由をお聞きしましたら、4年間たって件数が少なくなってきたということなんですが、それでは聞き方を変えますけれども、この状況だと、耐震診断はほぼ行き渡ったというようなことになるんでしょうか。達成度といいますか、その辺はどうなんでしょう。
佐藤建築担当参事
年2回から3回、実施状況について、建設委員会で御報告はしておりましたので、今回、後日になりますが、建設委員会でまた御報告したいと思っております。今の傾向ということで申し上げますと、今年度の木造の簡易診断が175棟と249戸ということで、非常に減少しております。そのうち一般耐震診断をやったものが90棟ということでございます。しかしながら、非木造の共同住宅の耐震診断は11棟ということで、これは737戸分ありまして、予想以上にふえております。そのうち、診断した後の補強工事、これは65棟ということで、昨年よりは伸びております。そういう意味で、診断の件数は減っておりますけれども、補強工事のほうにふえている。それから、建てかえ助成等もしておりまして、これも今年度は12棟ありました。
それから、除却工事等があります。というのは、56年以前の木造の建物ですので、もう30年近くたつ建物が多いわけですので、こういった建物は、診断するまでもなく、もうそろそろ建てかえようではないかという方がふえているということで、そういった件数も大分ふえておりますので、築年数、要するに30年近くたつということ。それから、こういった事業も5年目に向かっているというような状況、こういうことからいうと、どうしても耐震診断件数としてはちょっと減ってくるのではないかと。ただ、診断された方はこの4年間に大分ありますので、その方がいよいよ建てかえるのか、補強されるのかといった、そういった判断を今後資料をもとにされてくるのではないかというふうに思っております。
かせ委員
わかりました。それで、ここで耐震診断が進んでいるということがよくわかったわけですけれども、依然として、診断するんだけれどもかなり古い家が残っている状況ですけれども、これについても、やっぱり方針といいますか、方策をもって老朽化した家の対策というものを今後やっていかないと、まずいんじゃないかといつも思っているんですけれども、その辺のお考えはいかがですか。
佐藤建築担当参事
前から改修についての検討をということで、資産活用型の条例につきましては見直しをしますというお話をしておりました。これも今度の建設委員会で御報告するつもりでおりましたけれども、改修の資金を融資する方向を今検討しておりまして、今度の建設委員会で御報告するつもりでおりました。あらかたお話ししますと、あくまで資産活用ですと、土地を担保にするということで、要するに単位が、前々からお話ししていますように違うんですね。中野区内の土地でしたら、少なくとも何千万単位になります。それに対して改修費というのは100万円、200万円ですので、余りにもけたが違い過ぎるということで、なかなか活用されないということで、見直しをすべきではないかということで検討してまいりました。
今回、資金の融資あっせんという形にするつもりでおります。概要でございますが、まず、200万円以下の融資利率を年1%にしようと。それを2年以上5年以下の中で返していただこうというようなことを考えております。それから、年齢制限につきましても、今まで資産活用でしたので、年齢60歳以上という制限を設けましたけれども、この年齢制限もとっていこうということで、要するに、古い建物、もう30年近く住んでおられる持ち主であれば、こういった融資を受けられるようにしようということで、あらあらですけれども、そんなようなことを今考えておりまして、今後の建設委員会で詳しいお話はしたいと思っております。
かせ委員
後で報告されるということで、そちらのほうでまたお聞きするということにしておきたいと思います。ただ、200万円以下ということだったんですが、200万円では何もできないんじゃないかというふうに思いますし、それについてもまた後でやらせていただきますから、どうもありがとうございました。
ひぐち委員
今のページで、(4)建築基準法上の道路判定のところで、指定道路図の作成ということなんですが、総括で質疑に出たと思うんですけれども、これは2項道路の図面の作成のことなんでしょうか。
佐藤建築担当参事
昨年、19年6月19日に建築基準法の施行規則が改正されまして、公布されております。それによりますと、各特定行政庁がこういった指定道路図を作成しなさいというような規則になりました。主に指定道路といいますのは、今お話しありましたように、法42条2項道路が中心になります。こういった御自分の自宅の前の道路が、そういった42条2項道路であるかどうかということを、今では役所に来ていただいて地図を見ないとわからないような、住宅地図に色分けしておりますけれども、状況になっています。これはあくまで著作権といいますか、そういったこともありまして、窓口で来ていただいて見るだけというふうな形で今とっております。これを今度、一般に公表できるような地図につくり変えるということで、今後それがコピーも可能。それから、場合によってはさらに電子メール化して公表できるような形にしたいということで、今回、510万円の予算をいただいて、そういったものを20年度中に作成して、閲覧といいますか、公表していこうということでございます。確かにメインは42条2項道路でございますが、42条の公道関係1項道路もありますし、位置指定道路、こういったものも全部記入するようなものを考えております。これが作成されますと、一般の方が来て、自分のお宅のコピーもとれますし、さらに業者の方もそれが、コピーをとっていくことによって住民の方に説明もしやすいということになります。
そういったものをつくろうと思っておりまして、ちょっと見づらいかもしれないんですけれども、国のほうでは一つのモデルといいますか、ここにあるような色分けで、濃い緑の公道があります。
それから、赤とか色が塗ってありますけれども、これが42条2項道路だとかいうものが、国から一つのモデルとして出されておりますので、こんなに小さくないんですけれども、これをもっと大きな図面化したものをつくりまして、これもさらに電子化を図っていきたいというふうなことで、510万円の予算をいただいております。
ひぐち委員
20年度中で完成できるんですか。あと、510万円というこの金額でできるものなんでしょうか。
佐藤建築担当参事
今、御説明の中でお話ししましたように、民間さんがつくりました住宅地図のところに既に色分けしたものは窓口に置いて公表しております。ですから、窓口に来られれば、それはごらんいただけるような状況にはなっております。ただ、それをそのまま、住宅地図ですのでコピーもできない状況になっておりますので、新たに公表できるような地図の中に、もう色分けといいますか、その部分の公道だとか42条2項道路だというのはほとんど把握しておりますので、それを写しかえるとか、当然また現地に行って再度その辺を確認するとかということの作業です。それから、電子化する経費等でございますので、作業としてはそれほど大変ではないと思います。もう既に、御心配のように、42条2項かをこれから調べるということになれば、これは1年ではできませんけれども、既にある程度できておりますので、1年でこれはやれると思います。
ひぐち委員
そうなりますと、2項道路だと、ほかの区とか市役所を見ますと、かなりメーター数とかが細かく表示されているんですよね。そういうふうには持っていこうということはないんですか。
佐藤建築担当参事
20年度行いますのは指定道路図でございますが、国としましては、そういった指定道路の台帳もということが言われております。今お話しのものは、多分幅員とか長さが路線ごとに記入されていると思います。これにつきましては、今、地籍図――土木・交通担当が江原町でやっておりますので、そういった地籍調査をした図面ができ上がってまいりしたら、それを活用して、その部分の調査が終わった段階のものは、同じように長さとか幅員の現況がわかりますので、そういったものはでき上がったものからいただいて、それから公表していきたいと思います。ただ、地籍調査も1年、2年で逆にできませんので、順次できたものから公表はしていきたいと思っております。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。
予算説明書補助資料318ページから320ページ、1目住宅施策費について、質疑はありませんか。
のづ委員
319ページのところの本町4丁目の高齢者向けというところですけれども、どこまで進捗したか教えていただけますか。
登都市計画担当課長
これにつきましては、事業者の募集を行ったところ、2社応募がございました。1月から2月にかけまして業者選定をいたしまして、第1順位の候補者を定めたというところでございます。今後、その事業者のほうと細かく詰めをやりまして、今年度内には協定を結びたいというふうに思っております。現時点では、そういう状況でございます。
のづ委員
地域への説明会みたいなことは、いつ行われるんですか。
登都市計画担当課長
事業者がきちっと決まりまして、地質調査ですとか設計に入るわけでございますけれども、一定程度の絵ができましたら御説明をしたいというふうに思っております。
のづ委員
それは今年度中ということですか。20年度新しく。
登都市計画担当課長
20年度を考えております。
久保委員
新井住宅の建てかえについて伺います。これは前回建設委員会で御報告があったものでしょうか。事業者選定というふうに20年度の目標がなっておりまして、住宅の整備誘導として、ここには事務費が8万円というふうになっていますよね。これは区が建てられるというか、民間というふうには書いていないので、これは公営住宅ということなんでしょうか。その公営住宅として建てられるものの事業者の選定をされるということなんですか。どういうことですか。
登都市計画担当課長
これは東京都から移管になった住宅ということでございます。移管の条件としましては、引き続き、都営から区営になりまして、区営住宅として維持するというのが移管の条件になっていますので、いずれにしましても、区営の住宅は当然建設するということでございます。ただ、戸数ですとかその辺につきましては、一定程度は区営、それ以外は民間の住宅というふうに考えております。全体を民間活力を活用しまして整理しようという考えでございますので、そういった中で区営の住宅もつくっていくと、そういう考えでございます。
久保委員
ここは敷地が分かれているのかなと思うんですけれども、同じ住宅棟というか、その建物の中で一部が区営で、あと一部が民間というような形なんでしょうか。それとも、別々の敷地にそれぞれ建てられるというようなことなんでしょうか。
登都市計画担当課長
それにつきましては、20年度いろいろ検討したいというふうに思っております。また、当然これは都から移管のものですので、東京都のほうとも調整を図りながら進めていきたいというふうに思っております。
久保委員
東京都のほうとの調整ということで、これは移管されていて、区のほうにどういった住宅を建てるですとか、その計画をするに当たっての事業者の選定ですとか、そうしたものというのは、区の意見が一番重要視されるということでいいんでしょうか。
登都市計画担当課長
我々はそのように考えております。
むとう委員
320ページの成果指標のところの3番のところで、事業開始と書いてあります優良な中古マンションの登録支援というのはどういう内容なんでしょうか、教えてください。
登都市計画担当課長
これはマンションで一定程度の水準のもの、そしてまた管理がきちっとしているものについては、登録制度というのがございます。東京都がやっているわけですけれども、なかなか進捗しないというのがございます。ただ、中古マンションの場合は、やはり管理がきちっとしているとか、そういうことがはっきりすれば買いやすくなるとか、そういう側面はございます。中古マンションの流通、それから安心して買えるという、そういう側面がございますので、それにつきまして何らかの支援策というのを考えていこうことで、載せているわけでございます。
むとう委員
具体的にどういう支援、業者が登録したいということで区に登録をして、区は、なるほど優良だと言って、何か優良マークを張るとか、不動産屋さんに言うとかどういう――具体的な支援を教えていただけたら。その支援のためのお金が下のところには出てきていないので、幾らぐらいの予算でどういう支援をするのか教えてください。
登都市計画担当課長
特段の予算というのは計上していませんけれども、通常の事務費の中で対応したいというふうに思っております。登録自体は、これは東京都のほうでございますので、それに対して何らかの、例えば区でも積極的にPRするですとか、そういった形をとっていきたいというふうに考えております。
むとう委員
すみません、くどいようで。区がPRというのは、どういう形でできるんですか。区報に載せるとかどういう――何をもってPRになるのかわからないんですが、教えてください。
登都市計画担当課長
相談に見えられた方に紹介をするですとか、あるいは不動産業者のほうに積極的にそういった登録をするようにという指導をしたりとか、その辺のところを考えているわけでございます。
むとう委員
相談に来るとおっしゃいましたけれども、区が不動産業的なことをしているというのは区民は知らないから、区役所にいい中古マンションを紹介してくださいなんていうお客さんが、来るわけないですよね。どういうことでしょうか。
登都市計画担当課長
区では、もちろん特定のところを紹介するということはやっていませんけれども、こういうことで登録制度があって、ここを見れば登録されている住宅が載っていますとか、そういうことでございます。現在も、例えば高齢者の入居を拒まない住宅ですとか、それらにつきましては紹介していますのので、そういったものと同様の対応ということでございます。
むとう委員
そういたしますと、そちらのところにいけば、そういう冊子みたいなものとかが自由にお取りください的に置かれているということになるんですか。
登都市計画担当課長
冊子として置くかどうかはともかくとして、何らかの形でお知らせをするということでございます。
かせ委員
320ページの分譲マンション支援のことなんですが、指標のところの1番に書いてありますけれども、分譲マンション管理セミナー、実績で77人ということですけれども、これを見てみますと、目標になってだんだんふえて――19年の見込みが72人で、20年が80人ということですけれども、実は行った方から話を聞きまして、非常に感激していまして、いい勉強になったということで。こういうことはもっともっと積極的にやられたらというふうに思っているんですが、この77人というのは、どういう方たちに呼びかけてこういう人数になったのかということをお聞きしたいんですが。
登都市計画担当課長
主に分譲マンションの管理組合のほうにダイレクトメールを送りまして、御案内をしているということでございます。セミナー自体は、年2回開いております。ですから、2回でこの人数ということですから、1回30人から40人程度の方が参加されるということでございます。参加される方のほとんどがマンション管理組合の役員さんということでございます。
かせ委員
中野区にもマンションが随分建ってきましたよね。それで、そのマンションの中でもまだ管理組合もないとか、そういったところもまだまだあるんじゃないかと思うんですよね。そういうところにはなかなかこういう、今のお話ですと、ダイレクトメールも届かないということですけれども、本当は、そういったところで管理組合をつくってきっちりとした、法的な助成も受けられるわけですから、そういうようなものをやはり知らせるということが非常に大事になるのかなというふうに思うんです。特に今はマンションですと、30年、40年ということで、建てかえの時期があったりとか、それから大改修の時期であったりとか、いろいろな問題が出てきているわけですから、こういういい制度はちょっと気を入れて、これで目標が80人ですものね――もっと管理組合がないところにでも、どういうふうに広げるかという工夫をしていただいて、もっと積極的にやっていただきたいという思いがあるんですが、いかがでしょうか。
登都市計画担当課長
毎回これは勤労福祉会館で開催しておりますけれども、人数的には、お手伝いに来てくださるNPOの方もいらっしゃいまして、結構部屋がいっぱいという状況でございます。また、区が主催するだけではなくて、区内にマンションNPOの団体がございまして、そちらのほうでもフォーラムというのを毎年開催しております。我々はそちらのほうも支援しておりまして、そちらも同じようにマンションの管理組合のいろいろな悩みというか、管理費の問題ですとか大規模修繕、それから今後の建てかえですとか、皆さん共通の悩みがございますので、その辺の議論をやっていただくということで、やっております。我々としましては、区としては年に2回やっていますけれども、むしろ自主的にさまざまなそういう勉強会ですとか、集まりというのも支援して広く参加いただければというふうに思います。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。
予算説明書補助資料321ページから324ページ、2目住宅運営費について、質疑はありませんか。
むとう委員
321ページなんですけれども、住替え住宅あっ旋協力店数なんですけれども、一応ふえていっているようなのでいいかなというふうに思うんですけれども、これは実態がどうなっているかというのは、区のほうで把握していますでしょうか。と申しますのは、高齢者の方で区のほうに相談に行ったら、こういう協力店があるからということで不動産屋さんを紹介していただいて、そこで自分のところから近いエリアの不動産屋さんに行ってみたけれども、結局は、高齢者のひとりは無理なんですよねということで、全然親切に探してもらえなかったというクレームが私のところにはあるんですけれども、区のほうにはそういうクレームはないですか。それで、実態がどうなっているかということを区は把握されているのでしょうか。2点お答えください。
登都市計画担当課長
区のほうでは、折に触れて不動産業界の方からいろいろな話は伺っております。ただ、個々の不動産店でどういう対応をされているかということにつきましては、詳しくは把握はしておりません。ただ、御協力していただけるということでございますので、お願いをしているということでございます。ただ、最近の傾向としましては、やはり高齢者を受け入れるという賃貸住宅も徐々にふえてきているということでございます。この傾向をさらに伸ばしていきたいというふうに思っております。
実態からしますと、不動産屋によりましてかなり差があるのかなというふうに思います。かなり積極的にやっていただいているところと、必ずしもそうでないというところも確かにあろうかと思います。これから不動産業界等にいろいろ働きかけて、なるべくお年寄りが住宅を探せるように手伝ってくれということは申し上げていきたいというふうに思います。
むとう委員
ぜひお願いしたいんですよ。区から紹介してもらった、それを頼りに行ってみたけれども、若くないですから、高齢者ですから、不動産屋さんも次から次にはしごなんかできる力はないんですよ。だから、一番近いところの1軒目に行って、感じが悪くてそこでめげちゃって帰ってきちゃうというのが実態ですので、ぜひそこのところは、せっかく協力店ですと言っている以上は、しっかり懇切丁寧に協力していただけるように、くれぐれもお伝えください。よろしくお願いします。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。
次に、予算説明書補助資料325ページから327ページ、1目中野駅周辺整備費について、質疑はありませんか。
むとう委員
326ページなんですけれども、成果指標のところの3番で、参加人数が今年度、2007年度見込みとしては随分減っているわけですけれども、要するに、説明会の開会回数が少なかったということなんでしょうか。それで、2008年度はもっとふやす目標になっていますけれども、今後、この駅周辺についての2008年度の説明会などは何度ぐらい開催予定なんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
この参加人数でございますが、平成18年度の実績の人数がかなり伸びております。これは実は、警察大学校等跡地の都市計画に基づく、法律に基づく説明会、これが頻繁にございまして、そういった関係から18年度の実績数は伸びているという状況でございます。それは、実は都市計画の法律に基づく説明の勉強会、説明会、これは、やはり状況等によって違いまして、各地区2月に1回ですとか、あるいは、大事なときには集中して2月に何回とかやっております。したがいまして、年間を通して平均何回程度といったことはなかなか申し上げにくいという性格のものでございます。
むとう委員
2008年度、2007年度よりも倍近くふえる目標になっているわけですよね。ですから、また具体的に駅周辺の整備が進んでいくんだろうというふうに思いますので、区のほうで、手続上とかいろんなことを含めて、説明会の回数などは何かふえるとか、何回ぐらい2008年度はするつもりなのかとか、予定があればおよそを教えてください。
秋元拠点まちづくり担当参事
まだ20年度の事業そのものの計画は詳しくはやってございません。ただ、この20年度、また増加するといいますのは、やはり、警大等跡地の中で改めて都市計画の見直しを行う。したがいまして、また都市計画法に基づく説明会があるということから、人員の増を見込んでいるということでございます。地域での勉強会、先ほど申し上げましたように、大体コンスタントに2月に1回程度というふうにやっております。それから、今回、駅地区では集中的に商店街、町会等にお知らせをして、次の新たな御意見を聞かなければいけないというふうな状況のときには、それはまた20年度早々にはそういったものを持たなければいけないというふうに、大ざっぱにはそんなことを考えております。
かせ委員
この予算の中で、中野駅周辺まちづくり推進のための協議・調整及び調査・検討ということで2億3,000万円計上されていますけれども、その中で、一般財源が1億4,900万円、特定財源が8,100万円ということですが、この特定財源の内訳というのと、それから、どういう事業にこの特定財源を充てられるかというのをもうちょっと詳しく教えてください。
秋元拠点まちづくり担当参事
特定財源、これは、国の交付金としてまちづくり交付金、それから、東京都からは都市計画交付金、これを想定してございます。それと、まちづくり基金繰入金、こういったものを合わせて8,181万円余ということになってございます。それで、これは、歳入予算説明書のほうになってしまうわけでございますが、歳入予算説明書補助資料というのがございますね。こちらのほうで多分また御説明するようなことになるのかもしれませんが、ここの6ページ、10節警察大学校等跡地周辺整備、これがまちづくり交付金の内訳でございまして、国庫補助といたしましては1,500万円、それから、東京都の都市計画交付金につきましては10ページ、一番上の8節警察大学校等跡地周辺整備、これがやはり都市計画道路と公園整備、これに対して補助がつくということでございまして、20年度については400万円というふうに計算されてございます。その残りが6,180万6,000円ほどあるわけでございますが、これがまちづくり基金繰入金ということで考えております。
かせ委員
ちょっと全体は見られなかったんですけれども、この計画の中で、そう言いますと、6項目ありますが、それぞれの事業についてこういうまちづくり交付金とか都市計画交付金、こういったものが充てられるという、そういうことになっていますか。全部に振り分けられると。
秋元拠点まちづくり担当参事
先ほどの歳入予算説明書補助資料の6ページをお開きいただきたいのでございますが、ここの10節、警察大学校等跡地周辺整備というところでは、まちづくり交付金、道路、それから、公園、これは、この整備事業、それぞれの工事費に、来年度は設計ですが、設計に対して交付金がつく。それから、もう一つは、まちづくり活動推進事業といいまして、これは、例えば、まちづくり連絡会とか、あるいは、その下の囲町エリアのまちづくり勉強会、こういった活動に対して補助金が出てくるということになります。全部の事業にこの国庫補助金が支出されるということではございません。
かせ委員
後でゆっくりと見たいと思います。
それで、一般財源ですけれども、この一般財源はどういうことになりますでしょうか。これは後で引き当てというようなことはあるんでしたか。
秋元拠点まちづくり担当参事
この一般財源については、特段そういったものはございません。
かせ委員
いずれにいたしましても、一般財源として来年度だけで約1億5,000万円ということですよね。それと、あと、交付金についても、結局は税金であるということに変わりはないと私は言っていましたけれども、そういうことでこれだけのお金がかかるということですが、今後、協議、調整、検討ということになりますけれども、この六つについてやられるわけですが、この辺のスケジュールも全然違うわけですけれども、その辺のことについて、例えば、来年度の場合には、都市計画道路については設計・管理ということですよね。あと、そのほかのことについては、6番のように周辺のまちづくりの方針についての協議ということで、レベルが大分違うということになっています。この辺の調整についてというのは、前にも説明はされましたけれども、都市再生機構にゆだねられるというようなことだったんですが、よろしいですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今の御質問は来年度の執行体制の話かと思いますが、ただ、現在のところ、まだ予算が議決されておりません。こういった段階でお話しするというのはなかなか難しいのかなと。予算の議決を経た後に検討するとしか言いようがございません。ただ、区の置かれている現状、組織や体制の徹底したスリム化、あるいは駅周辺まちづくりの業務の増大、まちづくり型職員の育成、スキルアップ、そういった観点からは、今委員のおっしゃったURの委託というのは重要な選択肢の一つではないかというふうに思ってはおります。
かせ委員
まだ予算が確定していないので、その段階にはないというふうにお答えしたと思います。
それと、もう既に、本来から言えば、ここにある警大等跡地の開発者協議会の問題でありますとか、それから、駅周辺の連絡会でありますとか、本来から言えば委員会に報告されているスケジュールだったんですけれども、現状ではそうなっていないわけですが、その理由はどういうことなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
警察大学校等跡地まちづくり連絡会、これも開始が若干おくれております。これは、やはり、調整の度合い、こういったものがなかなか足並みがそろわないということから、なかなか皆さんにお話しできるところまで到達をしないという状況がございます。そういったことから若干おくれておりますが、年度内には連絡会を開催したいというふうに思っております。
かせ委員
たしか2月7日でしたか、開催されたというようなことを漏れ聞いたんですけれども、まだそれは開かれていないということですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
まちづくり連絡会そのものは全体会としては開いていないという状況でございます。
かせ委員
その理由が全体の調整がとれないということですけれども、もうちょっと具体的にお聞きしたいと思いますが、そういう状況になっているというのは、開発者の中で幾つかありますけれども、例えば、杉並区が入ったでしょう。入りませんでしたか。それから、東京警察病院、それから大学ですけれども、漏れ聞くところでは、三つ目の大学が決まったような、あるいは申し込みをしたというような話も聞いているんですが、それについてどうなのかということ。それで、そのほか、民間ですか、こういったところがあるんですけれども、何かどうしてそういう意思決定にならないのかという、その辺については何が原因なんでしょうか。幾つかありますよね。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、委員がおっしゃったように、残りの一つの大学、これは業界新聞等にはもう既に名前が載っておるようでございますので、申し上げてよろしいのかと思います。早稲田大学、こちらのほうが一応買う方向で財務省と協議を進めているというような報道が出されておりました。それのためにおくれているということではございませんで、やはり、もう既に決まっている大学2校があるわけでございますが、こちらのほうは我々が考えている計画づくりのケースとどうしても違っているということがございます。例えば、民間のほうでは社内で協議をすればぱっぱっと決まっていくものが、大学ですと教授会ですとか理事会ですとかいろいろハードルがあって、それらをパスしないとなかなか計画として固まらないというような状況を我々も初めて把握したわけでございますが、そういったような状況があっておくれている。詳しくは、これも建設委員会の中で改めて御報告をさせていただこうというふうに思っております。
かせ委員
詳しいことについてはそのときに譲るといたしまして、聞きたいことはいっぱいあるんですけれども、そこで、私も本会議でお聞きしましたが、いわゆる開発協力金ということですけれども、これは重大な協議事項だと思うんですね。これについての見通しというのはいまだにはっきりしないわけでけれども、再度確認しますが、例えば、杉並はどうなんですか。警察病院はどうなんですか。それから、大学はどうなんですか。民間はどうなんですか。この辺についていかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
一般質問等の中でも御答弁させていただいておりますが、これは、警察大学校等跡地内で開発を行う者がすべて対象になるということから、今委員がおっしゃったように、杉並区も対象になりますし、中野区も対象になりますし、それから、東京警察病院、こちらのほうも対象になるということでございます。こちらのほうについては、今後、金額等も含めて、寄付金という性格のものですから、協議をさせていただいて、まちづくり基金の中に入れ込んでいただくと。そういったことで今後協議をしていきたいというふうに思っているところでございます。
かせ委員
それについてもいまだに協議会が開かれていないような状況があるということと、それから、意思決定の問題で、先ほど大学とおっしゃいましたか、大学のほうの理事会の決定であるとか、すぐに右から左というわけにはいかないというような事情だと思うんですけれども、そういうことの結果の中でそういう協議がされると。今のところでは開発協力金というものは出してもらうんだということだろうと思うんですけれども、それでよろしいですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
開発協力金につきましては、要綱に基づいて平等に御負担をしていただくという考えに変わりはございません。
かせ委員
それで、もしもそれに応じられないと。例えば、大学が理事会で教育環境を整備するということについては結構だけれども、寄付金というようなことについてはどうなのかというふうなことになりかねない、そういうこともあり得るのかなと思うんですが、そういった場合についてはどういうことになるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
これは、大学、民間を含めて、昨年の夏にそれぞれ財務省と契約をしたわけでございますが、財務省が土地を処分するときの条件として、中野区にそういった開発協力金、まちづくり基金に寄付をしていただく、そういう制度があるということを周知していただいております。その時点で、当然、そこの土地を取得したいという方については、どういう制度なのかという問い合わせは来ておりまして、そういった制度が中野区にあるということは十分承知をして購入をしているというふうに私どもは思っております。今まで行ってきたその協議の中で、まちづくり開発協力金、これについて全く反対するということは一切ございませんで、私どもはすべて御協力はいただけるものというふうに思っているところでございます。
かせ委員
それで、あくまでも協力金ということですから、協力金というのは寄付金ですよね。一般的に寄付金というのは強制されるものではありませんし、これこれをくれというようなことになったら寄付の強要ですから、またまた問題になってくるわけですよね。
それで、財政運営の考え方の改定版ですか、40億円というような金額まで想定しているわけですけれども、そうしますと、その40億円の根拠というのは何なのかというのがいまだにわからないんですが、これはどういうことなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
これもたしか来住議員の御質問にあったかと思いますが、私どもは、あそこの警察大学校等跡地での開発協力金、寄付金の額につきましては、一般的な開発行為、都市計画法に基づく開発行為が行われますと、一定の公園面積、それから道路、これの負担が求められるわけでございまして、こういったものを金額に換算した範囲で協議を進めていきたいというふうに思っているところでございます。
かせ委員
それは総括の中で私も聞きましたし、そういう考え方だという区の考え方はお聞きしましたが、しかし、それは区の考え方であって、これからの協議ですよね。ましてや、寄付金ということになると、これは強制できないわけでしょう。納得した上で、では、これだけ寄付させていただきますという関係ですよね。だから、そうなってしまうと、その根拠といいますか、それをどういうふうに負担してもらうかというのは大変なことだと思うんですが。だから、逆に、そうならないことだってあり得るわけですよね。そうした場合にはどういうことなんですか。区も開発者だから区が負担するということにはならないんでしょうかね。
秋元拠点まちづくり担当参事
この警察大学校等跡地につきましては、開発者の負担の原則というようなことの中で、いろいろ模索をしながら考え方を進めてきたということでございます。これは答弁の繰り返しになるわけでございますが、それぞれ土地を購入された方は既に中野区がそういう制度を設けているということを十分承知をして土地を取得しておられると。そういったことから、私どもは協力いただけないということは一切想定をしていないということでございます。
かせ委員
もう繰り返しになりますからやめますけれども、私は非常に甘いというふうに直感的に思っていますし、それで、今までの議論の中でも、もともと土地区画整理事業を念頭に置いて、それで、開発者負担というようなことを言ってきて、結局は、私たちは、都市計画道路であったり都市計画公園であったり、こういったものをやる場合には自治体が負担するというのが基本じゃないかというふうに思っていましたし、それで、実際にはそういうことになってしまったわけですよね。当時からそのようなことを言って、区画整理事業を念頭に置いたから開発者負担ということで、開発者負担で可能な公園の面積ということで、0.5ヘクタール加えて1.5ヘクタールということになってしまったわけですから、これはやっぱり言いわけに言いわけを繕ってやっているとしか言いようがない、そのように見えてしまいます。このような甘いやり方で本当にいいのかと、本当に1歩引いて考えるときではないのかなというふうに指摘をさせていただきまして、終わりたいと思います。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行いたします。
次に、今度は一般会計の歳入の質疑に入りたいと思います。3時まであと10分ですけれど、どうしましょうか。
じゃあ、質疑の途中ですけれども、休憩をとります。
(午後2時48分)
主査
建設分科会を再開します。
(午後3時22分)
続いて、一般会計歳入について一括して質疑を行います。質疑に当たっては、歳入予算説明書補助資料のページにより行いますので、よろしくお願いいたします。一般会計歳入について質疑はありませんか。
久保委員
6ページの警察大学校等跡地周辺整備についてお伺いいたします。
このまちづくり交付金ですけれども、3,750万円の10分の4というのがまちづくり交付金なのかと思っているんですが、この3,750万円というのは道路整備、公園整備、まちづくり活動推進事業ということで、これはトータルが3,750万円ということなんでしょうか。その辺のことを。
秋元拠点まちづくり担当参事
ここのまちづくり交付金の内訳を申し上げますと、まず、道路整備事業、これの積算額というか、予算として見積もった額が2,589万円、これの4割。それから、公園整備事業、これが346万6,000円、これの4割。それから、まちづくり活動推進事業、まちづくり協議支援、これが500万円の4割。それから、囲町地区のほうが500万円の4割ということで、それぞれ、道路整備事業については1,000万円、公園整備事業は100万円、まちづくり活動推進事業が200万円、同じく、まちづくり活動、囲町が200万円、合わせて1,500万円と、そういうようなことになるわけでございます。
久保委員
それから、10ページ、同じく警察大学校等跡地周辺整備、こちらのほうは都市計画交付金ですけれども、これも2,000万円の5分の1というふうになっております。ここは都市計画道路・公園整備事業というふうになっておりますけれども、これは先ほどのまちづくり交付金の該当する分とどのように違うんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
この都市計画交付金のほうは、先ほど申し上げた積算額からまちづくり交付金として交付される金額、これを引きます。これの20%ということで計算してございます。そうしますと、都市計画道路・公園整備事業、これにつきましては、100万円単位で計算しますので、2,500万円プラス800万円、これが道路整備と公園整備事業です。これを足しまして3,300万円、それを引くことのまちづくり交付金1,300万円、これの20%ということで算出をしたものでございます。
久保委員
すみません、ちょっと戻ってしまうんですけれども、繰入金がないですよね、歳入の予算説明書には。それで、まちづくり基金のほうからなのか道路のほうの基金なのか、わからないんですけれども、ここに対しても多分繰り入れというのがあるのではないかと思うんですが、わかればお答えいただきたいのですが。
秋元拠点まちづくり担当参事
これは、歳入ということではなくて、あくまでもまちづくり基金からの繰り入れということでございますので、歳入のほうには補助資料には掲載はされていないということでございます。この厚いほうの「予算説明書補助資料」、こちらのほうの55ページ、この一番下です。まちづくり基金繰入金、ここの中にこの金額が含まれているということになるわけでございます。
久保委員
ということは、この内訳というのはわからないということでしょうか。要は、道路整備事業、公園整備事業というもののトータルというのは先ほどお聞かせいただきましたけれども、これに対して繰入金も関与している、要は、一般財源がどれだけあるかということを教えていただきたいというところなんですが。
秋元拠点まちづくり担当参事
これにつきましては、さきに御配付をさせていただいております「財政運営の考え方」、こちらのほうの9ページをお開きいただきますと、今申し上げた基金類、起債、こういった活用をする事業一覧というのがございまして、この中で、この基金、それから、警察大学校等跡地整備、それぞれ、公園の基金繰入が20年度、1,600万円、それから、警大跡地の道路のほうが4,700万円、こういったような割り振りで考えられているということでございます。
久保委員
では、今の繰入金とまちづくり交付金、それから、都市計画交付金、そういうのが道路・公園整備事業のトータルで一緒になるということですか。一般財源には当然入っているということですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
これが、326ページ、私どもで行う事業、2億3,098万1,000円、これが全体の事業でございますが、それのうちの一般財源が1億4,916万5,000円。今申し上げた特定財源、これが、まちづくり交付金、都市計画交付金、それから、まちづくり基金繰入金、これらを合わせて8,181万6,000円ということで、その両方を合わせて私どもの年間の事業費、そういったものが出てくるということになるわけです。
久保委員
要は、この326ページの1番から6番の中には、一般財源だけで行っているものと、また、特定財源を利用して行っているという、その事業が幾つか分かれているのかと思うんですね。非常にここではわかりにくくて、個別の部分がないわけですので、2億2,969万4,000円ということで、すべてトータルで1番に出ておりまして、そのうちのマル1、マル2、マル3、マル4、マル5、マル6、この内訳がございません。そうなってくると、どこの部分が一般財源の部分で、また、国からや都からの繰入金がどのような内訳をされているのかということがわからないので、今、お伺いをいたしました。今のお話でございますと、ここでいうところの4番にすべてこれは財源として入っているということなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
そうです。マル4の管理、土壌汚染概要調査、これを除く道路・公園の設計、ここにすべて含まれているということになります。
久保委員
今年度、土地取得が済みまして、そして、今度は設計というようなことになってくる。また、道路の整備というようなこと、公園の整備というようなことが次年度以降ここに入ってくるのかと思うんですけれども、先ほどもさまざまご質疑がございましたが、区として、今後、警大跡地に関して、持ち出すといいますか、そういった部分というのは公園と道路だけなんでしょうか。また、その道路にかかわるさまざまなインフラ整備の部分もあるかと思いますけれども、その辺はどのようなことになっていますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
警察大学校等跡地につきましては、今、委員からお話のございました道路・公園の整備、それから、開発協議会、これの運営、こういったものが含まれるということになってまいります。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
それでは、以上で当分科会分担分についての質疑はすべて終了したこととなりますが、全体を通して質疑漏れはありませんか。
久保委員
質疑漏れと申しますか、全体を通してちょっとお伺いしたいんですけれども、これはお答えいただけるかどうかわからないんですが、今回の一般質問でございますとか総括の中でも、職員2,000人体制に向けての方策についての各議員からの質問というのがございました。私もこの見方が間違っているかもしれないんですが、19年度と20年度で比較をいたしまして、都市整備部の職員体制なんですけれど、これは、ここに載っている「職員」と書かれているところの人数でございますが、トータルで1名の減というふうに20年度の予算では19年度と比較するとなっているかと思いますが、そういう見方でよろしいでしょうか。
登都市計画担当課長
資料はどちらの資料ですか。
久保委員
資料といいますか、ここの事業メニューでいうと給料のところですね。ここに「職員数」とございますよね。これをずっと都市整備部の分トータルをしていったときに、昨年度と比較をして、要はふえているのか減っているのか。トータル人数がどのように変化をしているのかということを教えていただければと思うんですけれど。
登都市計画担当課長
これは予算上の人数ということで、正確な人数と実際の実人数とはちょっと異なるということでございます。トータルで見れば、再任用等もございますので、大きい変化はないというふうに思っております。また、来年度の配置人数等についてはまだ確定はしておりません。
久保委員
予算上であっても、確定はしていないのかもしれませんけれども、予算にあるということは、一応このぐらいの人数を見込んでいるということですよね。今回出されている職員2,000人体制に向けての方策というのは、再任用の方とか再雇用のこととかも含めて2,000人体制と言われているようなことであると思うので、今の課長のお答えでございますと、昨年度と比較をして、そこには再任用とか再雇用の方が含まれている場合の比較がわかりづらいということなのかもしれないんですが、私はちょっとざっとただ電卓をはじいただけなんですけれども、1名しか19年度と20年度は変わらないかなと思ったんですね。この職員2,000人体制に対してということで、都市整備部としても、それぞれの部の状況ですとか、また、部の今後の施策を実行していく上での人材の確保ですとか、そういったこともおありになるのかなと思いまして、ちょっと伺ってみたいなと思いました。
お答えがもし無理であれば結構なんですけれども、この職員2,000人体制に向けての方策の15ページのところに、建築、電気、機械、土木造園の職については、今後さらに専門知識を生かした技術管理や施工監理に力点をおく職務内容に移行します。また、建築、電気、機械の職については、総合的な技術力をもってあたる職を目指しますというようなことも書かれておりまして、都市整備部については、こういったことに力点を置かれる上では、職務内容の移行というんでしょうか、そうしたことも今後検討されるべきことなのかなと思っておりまして、その辺は部としてはどのように今検討をされているんでしょうか。
登都市計画担当課長
もともと、土木ですとか建築ですとか、いわゆる技術系職員につきましては、それほど人数は多くなかったという状況がございます。ですから、こういう専門的技術系職員については、今後のまちづくりですとか業務量等を考えますと、一定程度は確保されたというふうに思っております。基本的には、現状程度の数は、技術系職員につきましては維持する方向で考えていきたいというふうに思います。ただ、今後、業務量は、まちづくり等が進展すればかなりふえていくだろうということは予想はされております。したがいまして、どんどんふやすということは当然考えておりませんで、民間委託等を活用しながら業務を遂行していこうというふうに考えております。
久保委員
何度か委員会の場でも質問等でさせていただいておりますけれども、さまざま業務の部分で本当にふえていく部分というのがあると思います。また、専門的な知識も必要になってくる部分もあると思います。民間に当然委託をしていく部分もあると思いますけれども、本当に民間が適正な仕事をしているかどうか、それを見きわめるだけの力量というのが今後職員には非常に求められてくるのではないかと思うんですね。そういう部分では、今も本当に最小限の人員で業務をこなしていらっしゃるのではないかなというふうに思っておりまして、今後の都市計画の分野について、中野区としては、これからさまざまな施策を遂行していく中で、本当に職員に対しても力を入れていただかなくてはいけないのではないかと思っております。ですので、私としては、とにかくしっかりとした職員確保と、また、技術職等も含めて、部としてもどのような方向でいくのかということをきちっと示していかなくてはいけないのではないかなと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
石井都市整備部長
今、御指摘がありましたように、これから、今後10年ぐらいの中で、過去に経験したことがないようなぐらいの事業量が、多分連立なんかも含めまして想定がされます。これに対応して、技術職員、事務職も含めた形で、都市整備部関連の事業部がその事業にどう対応していくかということになります。いろいろと工夫もしながらやっていくということは当然でございますが、現在、東京都への将来を見越した形での研修の派遣ですとか、それからまた、任期つきの職員、それから、経験者採用といったようなこと、こういうこともいろんな事業にあわせて活用を図りながら、職員を一定の中で抑えつつ、年度年度の中で一定期間の限られた期間での山を崩していくという形で、先ほど言いましたような経験者採用ですとかというようなことを活用しながら、今後想定される事業等に当たっていきたいと。目指すは2,000人体制、ここはしっかりと押さえつつ、そのような対応を図っていきたいなと、こう考えております。
久保委員
今、年度年度の中でと、予算のことがありますので、そういったことになるなと思いますけれども、事業の山ということがございました。中野駅周辺とか西武新宿線の鉄道立体交差化事業、今後どれだけの期間を有するものかということを考えますと、非常に年度年度で見直しをしていくというのは難しい部分であるなと思うんですね。今、事業に当たっての一つの山ということで、この5年間であるとか10年間であるとかという、そういうスパンを一定踏まえた上で、そういった部分で人員に対してもそうですね。例えば再雇用であったり再任用であったりいろんな形があるのでしょうけれども、その辺のところも計画的にきちっと行っていかなければ、本当に年度の中で、1年、2年で今の仕事をしっかりとやらなければいけないような山が来たときに、そういったスタッフがそろっていないというようなことのないように、計画的にきちっと今からその辺を進めていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
石井都市整備部長
先ほど言いましたようなことで、現在、その準備を進めている状況にあります。御指摘のように、我々も相当、今後の事業量と現在の人員の数、それから、質、両方にわたって備えておく必要があるだろうということを強く感じておりますし、この辺は、対応に誤らないような形で、今から準備をきちっとしておきたいと、こういうふうに考えております。
伊藤委員
どこで聞けばよかったのかちょっとわからなくて、多分ここなんだろうと思う。303ページですか。先ほども、建築指導のところで、指定道路の図面のことで、道路台帳、これは我が会派の佐野議員が総括でもさせていただいたんですけども、改めてまた分科会でちょっとお伺いしたいんですが、道路台帳は、地籍調査と関連するんですよね。現在、道路台帳というのは中野区はないということでよろしいんですか。
遠山土木・交通担当課長
道路台帳がないということではなくて、整備がまだ不十分な部分があるという理解でございます。
伊藤委員
道路法で必ず台帳を設けるということになっていますよね。やりとりを聞いていて、4割か5割しかまだ整備していないということなんですけども、そのとおりですか。
遠山土木・交通担当課長
道路法で、道路台帳というものについての全体の構成の部分が、28条だったと思いますが、定められております。そういう意味では、完璧になっているかどうかというその比較の上では4割程度ということですが、日常私どもが窓口で対応している中では、不十分な部分も御説明をしながら対応しているということでございますので、道路台帳というものがゼロで全然対応できていないと、そういうことではございません。
伊藤委員
そうしますと、例えば、地域を限定されて、ここを閲覧したいんだというときに、ない場合もあるんですか。
遠山土木・交通担当課長
主に、窓口では、道路の区域図といいますか、例えば、区道ですと、どこからどこまでという部分と、それから、所有権の境ということで、いわゆる区有地と民地の境がございますが、主にお尋ねの場合は、道路と民地との境、区域といいますか、そういうところが需要としては多いです。基本的には現況ということで管理をしてございますので、そういう面では、例えば、そこにアパート等を建てたいとかそういった、あるいは売買等を考えた場合、そういうところが明確でないために、取り引き等でAさんならAさんの土地を明確にしなくちゃいけないというときには、当然、御自身の責任で測量するわけですけども、そのときに道路と民地との境が一部不明確な部分があると。そういった場合には、現状では十分ではない場合には、権利者の方と測量していただいて、私どもも現在有する図面等の資料等を提供しながら、そういったところで固めていくと。場面に応じては、権利者で測量していただいて、そのデータ等も、私どもが調整といいますか、合意をしながら固めていくという部分は確かにございます。
伊藤委員
この地籍調査委託というのは、総括でもやりとりを聞いてきて、江原のほうをやっているための調査なんですよね。違いますか。
遠山土木・交通担当課長
今、地籍調査の御質問ですが、これは建設委員会でもスタートのときに御報告をいたしました。現在、江原三丁目を出発点といたしまして、地籍調査、私どもが大体想定しているのは、前期、後期2カ年で1街区が終了するのかなと思ってございます。総括の答弁の中でも答えさせていただきました。今回、中野区としては全く初めての事業ということで、それに伴う具体的な職員の体制とか実際のノウハウ等、江原三丁目を出発点としていろんなものを検証して、それで、全体の地籍調査の進め方、例えば、期間とか執行体制、あるいは、執行のやり方、そういったものを検証して、そして、全体の地籍調査の進め方の方針を固めて、それで進めていきたいと。それで、先ほど来委員からの御質問にございました道路台帳の必要なデータというのはほとんどカバーするものでございますので、そういったもので整備を進めていきたいと、このように考えてございます。
伊藤委員
それと、費用とか日数ですね。道路台帳を完璧にするまでにどのぐらい日数と費用がかかるのか、その辺は調べているんですか。
遠山土木・交通担当課長
現段階で何年、何十年というのはちょっと明確にはお答えできませんが、私も、答弁の中で、道路台帳を完璧にというところは、恐らくどの自治体も完璧なところはないかなと思ってございます。ただ、必要にして十分といいますか、そういったものについては、中野区はそういった意味ではおくれている部分があるというふうには認識しております。それで、地籍調査につきましては、江原三丁目でスタートいたしましたので、それで、いろんなノウハウとか執行体制、執行方法を検証いたしまして、それでやって進めたいと。今の段階で何十年とかというところはちょっとお答えはできかねるかなと思いますが、第2工程が終われば先が見えてくると。財源の面では、地籍調査に関しましては、2分の1が国から、4分の1が都から補助金が出てございますので、財源的にはそれを活用しながら地籍調査を進めてまいりたいと考えてございます。
伊藤委員
ぜひ完璧に仕上がる――完璧とはいえないでしょうけど、完璧に近い道路台帳を早急につくっていただきたいと思います。
それから、もう1点、すみません。311ページの街路灯維持管理、伺いますけども、この街路灯というのは、これは間隔が決められていますよね。何メートル間隔ですかね。
安部公園・道路担当課長
基本的には30メートルでございます。場所によってそれを縮めたりしているところもありますけども、一応、基本は30メートルということで進めてございます。
伊藤委員
今現在中野区内に何本ぐらいあるか、御存じですか。
安部公園・道路担当課長
ちょっと今、手元の資料で足し算したものですから、多少ずれがあるかもしれませんが、1万5,860本ぐらいです。
伊藤委員
これも本会議なんかで質問させていただきました。商店街がだんだんなくなってきて、そのたびに商店街の街路灯を区で管理してくれないかという要望が結構あると思うんですけども、どのように区では対処していますかね。
安部公園・道路担当課長
商店街の街路灯がなかなか商店街で維持できないので、区で管理してもらえないかという話があります。うちでも商店街路灯については産業振興分野で担当しておりますので、産業振興分野からそのデータをもらいまして、現在どんな街路灯を使っているか調べております。その結果では、区道の街路灯ですと、例えば、水銀灯ですと100ワット、80ワットというようなものを使っているんですが、商店街の場合には、やっぱり明るさが必要だということがあって、300ワットとか非常に大きいものを使っている。また、区道街路灯では、東京都の基準で定まった、皆さんよくごらんになっていると思うんですけども、卵形のようなものを使っていますが、商店街路灯ですと、それぞれ商店街で特徴を持ったものを使っておられるというようなことで、電気料金が非常にかかるとか、それから、管理についても、それぞれ特殊な形をしておりますので、それを区で管理した場合にどうやったら管理できるかとか、そういうことを今検証しているところでございます。そういう中で、どういうふうな形で商店街で管理できなくなったものについて区でお受けすることができるか、また、あまり古くなっていますと、またこれも難しい問題があるかと思うんですが、そういうようなことを今検証しているところでございます。
伊藤委員
あんまり商店街のことをやると産業振興ともかかわりがあるのであれですけども、先ほど言った1万5,860本、やっぱり年々ふえているんでしょうね。どうなんですかね。
安部公園・道路担当課長
減るケースというのは非常に少ないです。やっぱりよほどのことがないと減るということはないんですけども、先ほどの30メートルの基準はありますが、例えば、木が生い茂ってきて陰になってきているからもう1本追加してくれというような要望がありまして、年間10本、場合によっては20本ぐらいになるかもしれませんけれども、ふやすということがありますので、年々街路灯の総数としてはふえております。
伊藤委員
安全面というか安心面で必要だなとは思っているんですけども、例えば、ちょっと確認で伺いたいんですが、こういう例があるんですよ。私道を挟んで4メートル未満の狭隘道路です。私道を挟んで向こうについていて、今言った30メートル間隔で、それを真ん中にして反対側の歩道側、歩道側というか、私道ですから4メートル未満ですから近いことは近いんですけども、それを境に2本。既存の街路灯が1本ありますよね。ところが、やっぱり、暗いんですって。それで、反対側に30メートル間隔で2本つけてほしいというような、そういう相談があった場合は、その1本は、例えば、地域の状況によって、地域の皆さんがそこも残してほしいと言った場合にはどういう対処をしてくれるんですか。
安部公園・道路担当課長
それこそケース・バイ・ケースだと思いますけども、こちら側に1本あって、30メートル間隔でこちらに2本というようなときに、あまり間隔が狭くなるような場合には真ん中の1本は撤去させてくださいというふうにこちらからお願いすることもありますし、そのふやす理由が影になるからとかそういうことで、撤去すると今度はその間が暗くなるということであれば、そうすると、結果的に15メートル間隔に3本あることになるかと思うんですが、そういう場合でも、明らかに暗くなるということであれば残すことも考えられます。
伊藤委員
そうしますと、やっぱり、地域の方々の声を聞いて柔軟に対応していただけるということで理解してよろしいですか。
安部公園・道路担当課長
30メートル間隔が絶対ではございませんので、特に、中野区の道路はいろんな形で出っ張っていたり、樹木が生い茂っていたり、先ほどと同じようなことを申し上げますけど、曲がっているとかいろいろありまして、交差点が見えにくいというときには交差点のところに、あまり間隔がなくてもつけるというようなこともやっておりますので、地域の方の御要望を受けながら、うちである程度の判断はさせていただきますが、進めていくということでございます。
主査
他に質疑漏れはありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、以上で第5号議案、平成20年度中野区一般会計予算(分担分)の質疑をすべて終結したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
主査
御異議ありませんので、第5号議案の当分科会分担分についてはすべての質疑を終結します。
次に、意見についてですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、あす3月5日正午までに文書で事務局へ提出するようお願いいたします。
次回の建設分科会はあす3月5日午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。
以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、以上で本日の建設分科会を散会します。
(午後3時59分)