中野区議会建設委員会〔平成19年6月27日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成19年6月27日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時58分
○出席委員(8名)
北原 ともあき委員長
のづ 恵子副委員長
ひぐち 和正委員
南 かつひこ委員
伊藤 正信委員
久保 りか委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
土木・交通担当課長 遠山 幸雄
公園・道路担当課長 安部 秀康
建築担当参事 佐藤 幸一
拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子
○事務局職員
書記 松本 明彦
書記 杉本 兼太郎
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の紹介
○請願
〔新規付託分〕
第3号請願 西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願
○陳情
〔新規付託分〕
第11号陳情 警察大学校等跡地や旧囲町公園の既存樹木を活かすことについて
○事業概要の説明
○所管事項の報告
1 中野区事務手数料条例の一部改正について(都市計画担当)
2 中野区建築審査会委員等の委嘱について(都市計画担当)
3 都営鷺の宮アパート建替計画及び都市計画変更の内容について(都市計画担当・住宅担当)
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
初めに、今定例会における委員会の審査日程について御協議をいただくため、委員会を休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時01分)
本定例会における委員会の審査日程についてお諮りいたします。
本定例会では常任委員会の日程が3日間設けられており、本委員会にはお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査すべき案件があります。そこで、休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は委員会参与の紹介を受け、請願と陳情の審査を行い、事業概要の説明を受けた後、所管事項の報告を10番まで行い、2日目以降は所管事項の報告の残り、以下終了までとしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
なお、審査に当たっては3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
また、本日はシティテレビ中野から議会広報番組再編集のためビデオ撮影の許可の申し出がありますが、これを許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
本日は正副委員長互選後初めての委員会でございますので、当委員会参与の自己紹介をお願いいたします。
石井都市整備部長
それでは、委員会参与の御紹介を申し上げたいと思います。(資料2)
まず初めに、私都市整備部長の石井でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
それでは、私から紹介を申し上げたいと思います。
都市計画担当課長、住宅担当課長を兼務しております登 弘毅でございます。
登都市計画担当課長
登でございます。
石井都市整備部長
次に、南部地域まちづくり担当課長、角 秀行でございます。
角南部地域まちづくり担当課長
角でございます。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
それから次に、中部地域まちづくり担当課長、上村晃一でございます。
上村中部地域まちづくり担当課長
上村です。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
次に、北部地域まちづくり担当課長、西武新宿線沿線まちづくり担当課長を兼務しております市川 求でございます。
市川北部地域まちづくり担当課長
市川です。よろしくお願いします。
石井都市整備部長
次に、土木・交通担当課長、遠山幸雄でございます。
遠山土木・交通担当課長
遠山でございます。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
続きまして、公園・道路担当課長、安部秀康でございます。
安部公園・道路担当課長
安部でございます。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
次に、建築担当参事、佐藤幸一でございます。
佐藤建築担当参事
佐藤でございます。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
以上、都市整備部でございます。よろしくお願いいたします。
谷村拠点まちづくり推進室長
6月1日付で拠点まちづくり推進室長になりました谷村でございます。よろしくお願いいたします。
それでは、拠点まちづくり推進室の参与を紹介いたします。
拠点まちづくり担当参事、秋元順一でございます。
秋元拠点まちづくり担当参事
秋元でございます。よろしくお願いいたします。
谷村拠点まちづくり推進室長
続きまして、中野駅周辺整備担当課長、松前友香子でございます。
松前中野駅周辺整備担当課長
松前と申します。よろしくお願いいたします。
谷村拠点まちづくり推進室長
よろしくお願いいたします。
委員長
以上で委員会参与の紹介を終了します。
それでは、議事に入ります。
請願の審査を行います。
第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願を議題に供します。
本請願につきましては、本日までに110名の方々から署名が寄せられておりますので、御報告をいたします。本日は請願者から補足資料の配付と補足説明を行いたいとの申し出がありますが、いかがいたしましょうか。
〔「お願いします」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時05分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時19分)
これより本件に対する質疑を行います。
かせ委員
請願者からの説明がありまして、現状、大体頭にはイメージとしてはわいてきたんですけれども、そこで現状認識も含めてお伺いしたいと思うんですけれども、今言われたように鷺ノ宮駅というのは北側は高くて南側は低く、それでエレベーターについても北側にはあるけれども南側にはない。それで、中杉通りの踏切についてはあかずの踏切ということで、往来もなかなか厳しいという状況だというふうに思いました。それで、このことについては既に西武鉄道の方ともいろいろ交渉されていると思うんですけれども、いわゆる交通バリアフリー法が施行されて、当然鷺ノ宮駅にもエレベーターが設置されるということで、それで北側にはついたのかなと思うんですけれども、南側についてということでは何か西武と協議しておりますか。
登都市計画担当課長
西武にはこうした請願が出された。以前も出されていますし、今回も出されているという点につきましては御連絡はしております。ただ、具体的にここの場所をどうするかという協議はまだやっておりません。
かせ委員
今、請願者の方からお聞きしましたけれども、南側の民地、現在のところは空き地なわけですね。それで、お話を聞いていますと、これ以外に南側でエレベーターを設置する場所が見当たらないというふうに私も思うんですけれども、そうしますとこの用地についてどうするのか。それで、西武とここの場所でエレベーターを設置するということで突っ込んだ議論をしていかないと、これは民間に売却されちゃうともう不可能になってしまう物件だと思うんですね。その辺の心づもりといいますか、位置付けですね。どういうふうに考えておられるんでしょうか。
登都市計画担当課長
鷺ノ宮駅につきましては、いわゆるバリアフリー法に基づきます措置はされているということでございます。ただ、南口につきましてはエレベーターがないと、そういう状況でございます。ただ、西武線全体で見ますとまだバリアフリー化が全くなされていないという駅もございます。今そうした駅、例えば野方駅ですとか、そういったところに力を入れて取り組んでいるということでございます。この鷺ノ宮駅の南口につきましても、エレベーター設置となると、これはやはり用地を購入しなければならないということになろうかと思います。そうしたことの財政負担ということございます。また、西武の方は自分の方では購入する意思はあまりどうもないというところがございます。そういったことから直ちに多額の財源を投じてここの土地を購入してつくるかどうかということにつきましては、もう少し検討が必要なのかなというふうに思っております。
かせ委員
今の御答弁で、最初の方はこれ以外にないというような認識かなと思ったんですね、多少ね。そうするうちにだんだんトーンダウンしまして、これから検討するということでよくわからないんですけれども、要はこの用地を利用できないと本当に場所は見当たらないわけですよ。ですから、今の答弁の中でほかにもバリアフリーが進んでいないところがあるから、そちらの方を優先したいとかというようなお話もあったんですけれども、今後の可能性を含めても手を打たなければならないということについては、これはもう重視していかないと実現できない。それと、確か鉄道事業法ですか、そういったことで、これを施設改善するときには負担割合とかというのはいろいろ駆け引きがあるようですけれども、それはそれとしてやってもらわなきゃいけないわけですけれども、とにかくここ以外はないんだということで、それを前提とした西武との交渉をしていかないと実現できないんだろうと思うんですよ。再度お願いします。
登都市計画担当課長
先ほど申し上げましたように、あらゆる場所でバリアフリーというんですかね、そういったことは必要だということはわかりますけども、ただ直ちにこの場所を、今土地を購入してやるということにつきましては、先ほど申し上げましたように優先度というものもございます。そういったものを勘案しながらやっぱり考えていく必要があるのかなというふうに思います。
かせ委員
まだまだ機会があると思うので、1人でやっているわけにはいかないので、次の問題ですけれども、踏切問題、2カ所の問題です。一つは2号踏切、これについてですけれども、一度見ておく必要があると思うんですよね。ただ、今のお話を聞いておりましても、安全という面では非常に問題があるのかなと。線路が高いから勢いをつけて、バイクなんかで行った場合には見通しがないままにその向こう側に越えてしまうというようなことであるとか、それからこの北側についてもカーブして見通しが悪い上に、その踏切の方からは急な斜面を行かなければいけないということ。自転車やバイクもそうでしょうけれども、そういう傾斜がありますと、歩行者でも大変危険な目に遭っているのかなというふうに思うんです。当然ながらこういう危険な踏切については安全策が講じられなければならないという、そういった義務が鉄道事業者もあるだろうし、また道路管理者としての責任というのも当然出てくると思うんですね。そういった意味から、この中野区はどういう責任を持っているんですか。
遠山土木・交通担当課長
道路管理者という点の御質問だと思いますが。2号踏切は現状幅員が1.9メートルぐらいで、区道ではないと、区有通路かなと思ってございます。区道認定はしていないというところだと思います。それはそれとして、公共の用に現実には供されているので、そういった意味での管理は当然義務としてあろうかなと思います。区道そのものの管理とはおのずと差が出てくるかなと感じております。
かせ委員
今お聞きしましたように、区道じゃなくて区有通路。確かにそうですね。道路としては幅員が狭いですもんね。4メートル以下の道路でも特例の道路になっていますから、道路じゃなくて通路だというのはわかりました。それで、管理は区にあるということですが、そうしますと当然ながらこの安全策というのは考えなきゃいけないわけですね。これまでもこういった問題は議論もされているわけですから、区としてこの2号踏切についてどういうふうな安全策をとるのかと当然考えていなければならないと思うんですが、いかがですか。
遠山土木・交通担当課長
この請願が出されておりまして、私も現場を見てございますが、請願者のお話にもございましたが、ここはこういった幅員という関係もございまして、歩行者あるいは自転車の方はおりて渡ってくださいというような看板が立っていたかと思います。確かに請願者のお話にもございましたが、踏切の中自体にもカーブの関係でしょうか、高低差もあって、なかなか複雑といいますか、踏切間の中にも高低差があると。そこを出たところにも南側ですが、特にかなり高低差があると。東西に民地がございまして、一つはマンションでございますが、もう1軒ございます。そこのおうちの方の玄関はもう既に坂の下側に位置しているというところで、現状仮にその高低差を解消し、なだらかにするということになりますと、特に既に入り口がかなり坂の下になっていることから、なかなか現状としては地形的に難しいところかなと思ってございます。そういったこともございまして、特に区としてはここの部分をどうこうするという考えは現在は持ち合わせていないというふうに思います。
かせ委員
私もよく現場を知らないで聞いているところもあるので、もっともっと議論しなきゃいけないと思っています。ただ今おっしゃったように線路の中にも高低差があったり、線路の下が急傾斜であったり、それからすぐ際までうちが建っているという状況があったりというのは、地図を見ても大体わかりますけれども、だからできないんだでは済まないんだろうと思うんですね。どういう手だてがあるのか。やっぱり基本的にはどうなんですかね、地下にトンネルを掘るとか、いろんなことがあるのかもしれないんだけれども、そういうのも含めてどういうふうにすればこれが安全が確保できるのかというのは、考えがございませんじゃなくて、やっぱり検討していただかないと困ると思うんですね。これについては要望しておきますけれども。それと3号踏切ですよね。この3号踏切で請願者の方が踏切の歩道が非常に狭いと、特に東側が狭いということです。それで、実はこういった問題は西武線のいろんなところで起こっていたというふうに私は記憶しているんですね。例えば鷺ノ宮駅の西側の中杉通りについても、これは今から七、八年前にたしか議会でも議論になったと思うんですけれども、運動もあって、中杉通りよりも広い踏切幅になっていると思うんです。それで、請願者の方からちょっと前にお聞きしたことがあるんですけれども、西武の方としては道路幅よりも広げて、そして自分の敷地内に広げることは可能なんだと。そのためにここの部分については広げたんだというようなことも言っておりました。その辺についてどうなったのか確認したいんですが、いかがですか。
遠山土木・交通担当課長
私どもの手持ちにございます資料によりますと、昭和43年だったでしょうか、確かに道路拡幅、それから踏切間の拡幅があったという記録がございます。
かせ委員
ですから、もう既に実例があると。すぐ近所でそういうことで道路幅より広げているんですよね。違いますか。
遠山土木・交通担当課長
すみません、言葉が足りませんでした。この当該第3号踏切がそういう記録があった……
かせ委員
いや、中杉のこと。
遠山土木・交通担当課長
失礼いたしました。中杉はちょっと確認してございません。申しわけございません。
かせ委員
後で確認してもらえばわかることですけれども、そういう事例があると思うんです。それで、まさにこの第3のところは、地図で見てもひょっとして目の錯覚かは知らないんですけれども、道路幅よりも狭いような気がするんですが、これは確認していますか。
遠山土木・交通担当課長
現場でちょっと、正確とまでは言えませんが測ってみました。北側が5.45メートルございました。それで、南側が太いところでは5.3メートルぐらいあったと思います。実際踏切の中は5.01メートルぐらいで、実際南北よりも踏切の中の通路部分が狭いんじゃないかなという印象は持ってございます。
かせ委員
私の目の錯覚かと思ったんですが、実際にそうだと。正確な地図だということはわかりました。そうしますと、これは踏切幅を規定する法規とか設置基準とかがいろいろあると思うんですけれども、その点から見てもちょっと問題があるんじゃないでしょうか。その辺はどうですか。
遠山土木・交通担当課長
請願者の御紹介にもございましたように、西武さんだけではないかとは思いますが、鉄道事業者が大体同様のことをおっしゃるというふうに認識しておりますが、道路部分に踏切の幅を合わせているということをおっしゃいますので、そういう意味では今お話ししましたように、もう少し広がってもいいかなというふうな印象は持っております。
かせ委員
それで、今もおっしゃったように、今の段階でも現状のその何という法律なんでしょうかね、鉄道事業法とか何とかと言うんでしょうか。後で教えてください。そういう法律から見てもちょっと不十分だというのが確認されたわけです。だから、それだけでも改善しなきゃいけない。ましてや5メートル程でもこれは相互通行ですよね、たしかこの道はね。それで、交通量が多い道だというふうに僕は思っているんですが。そういう中であかずの踏切で人がいっぱいここにたまっているという状況と重なると、危険性というのは相当あるのかなと。中杉通りから離れていますから、この通りも交通が結構あるところですよね。それで、中杉通りの例では道路幅より広がっているということですから、これは区が西武と交渉して広げるという余地といいますか、可能性というのは十分にあると思うんです。その辺についての考え、見通しといいますか、そんなものについてお聞きします。
遠山土木・交通担当課長
道路幅に合わせて踏切幅もという法的根拠についてはちょっと確認をしたいと思いますので、お時間をいただきたいと思います。
現状のその幅員につきましては、先ほどお話ししたように北の方がやや広い、それから南の方がそれに比べれば狭いということでございますが、その南側、いわゆる狭い方のことをポイントでお話しいたしますと、手前の方には民地がございます。それから、踏切沿いに西武の土地が三角形といいますかね、そういった土地もあるということを踏まえますと、私どもは現状の道路幅員に合わせた踏切幅にしていただきたいという思いがまず1点と、それからその手前の方に線路沿いにございます西武の土地をもし生かしていただければ、今問題になっているその東側の歩道部分の拡幅ということに関しましては、何らかの対応ができるのかなというふうには思ってございます。
伊藤(正)委員
この請願は第1回定例会でも出されて、請願者が言うとおりに改選ということで廃案になったんですけれども、その当時は私どもの会派も紹介議員になったんです。今回も同様の主旨だとは思いますが、私もこの委員会が初めてなものですから、確認の意味で伺いますが、先ほど請願者に尋ねました鷺ノ宮駅の状況について、区がとらえている状況、先ほどのお話ではエレベーターは北側を含めての3基なのかなというふうに私は受けとめたんですけども、その辺も含めてちょっと御説明していただけますか。
登都市計画担当課長
状況としましては、たしか北側の出入り口の方に1基、それからホーム側に2基ございます。上り下りそれぞれありますので、合わせて全体で3基あるということでございます。したがいまして、南口側には現在ないという状況でございます。
伊藤(正)委員
このエレベーター3基はいつごろ設置されたんですかね。その辺の状況はわかりますか。
登都市計画担当課長
ちょっと正確なところは覚えていませんけども、たしか七、八年程度前と。すみません、ちょっと確認させてください。後ほど答弁させていただきます。
委員長
じゃあ、答弁保留ということでよろしいですか。
伊藤(正)委員
それも含めてなんですけども、そのときのエレベーターを設置したときの費用負担なんですけども、これは西武さんとやはり区が交渉した経緯があったのかどうか、その辺も含めて伺いたいんですけど、どうでしょうか。
登都市計画担当課長
すみません、平成11年に設置しております。そのとき区の方も一定の費用負担をやっております。
伊藤(正)委員
そうすると、西武さんも費用は幾らか出しているということになるんですか。
登都市計画担当課長
そのとおりでございます。
伊藤(正)委員
それで、今回も南側に設置してくれという請願の内容なんですけども、区の方でどのぐらい掌握しているかわかりませんけども、この南側、北側の利用者数というのは把握されておりますか。どうでしょうか。
登都市計画担当課長
北口、南口につきましては、ちょっと現在のところ手元に資料がございませんので、後ほどお答えさせていただきます。
伊藤(正)委員
資料はあるのか。データはあるか。とれるのか。
登都市計画担当課長
データがあるかどうかも含めまして、ちょっと後ほど答弁させていただきます。
委員長
じゃあ、一応答弁保留で。
伊藤(正)委員
それで、そういうデータも含めて私らもちょっと調査したいなとは思っています。それと請願者110名の署名を持っていたということで、報告が委員長からありましたけども、この南側の本当に必要性というのもどのぐらいの程度区は把握しているかというのも伺いたいですし。また先ほど地権者の名前が出ましたよね、その地権者と区は話し合いはされているのか、それともまだ話し合いをしていなくて、地権者の方の状況を把握しているのか。その辺はどうなんでしょうか。
登都市計画担当課長
まだ地権者とは接触しておりませんし、まだ話す段階には至っていないというふうに思っております。
佐藤建築担当参事
先ほどお話ありましたその地権者の方は建築の相談に、窓口には見えていまして、どのようなものが建つとかという相談には今来ています。ただ、ここが道路ではございませんので、前にあったような同じようなアパートとか、そういうものはちょっと建てにくいというようなお答えをしていまして、普通の住宅であれば特例許可という形がありますので、そういうただし書きを使って建築は可能ですというふうにお答えはしています。
伊藤(正)委員
そうしますと、今建築担当の方に問い合わせがあったということで、実際の登さんの所管している都市計画の方には折衝はないということで御理解していいんですか。
登都市計画担当課長
私の方では接触しておりません。
伊藤(正)委員
ということは、地権者は建物を建てたいという希望もあるんでしょうかね。どのようにその辺を受けとめたらいいんですか。
佐藤建築担当参事
そうですね、建築の方の窓口に来たということは建てかえといいますか、近々建てる意向はあるんではないかというふうに思います。
伊藤(正)委員
西武さんが、請願者の言うことであれば区の方で全面費用負担するならばという、私はそういうふうに理解したんですけども。もちろん地権者との折衝も必要ですし、地権者が提供してくれないとこれは本当に不可能だと思います。また先ほどの請願者のお話では、この場所じゃないとエレベーターは設置できないというお話でした。正直に申しまして、区としてはこのエレベーター設置というのは可能なのかどうなのか、ざっくばらんにお伺いします。どうでしょうか。
登都市計画担当課長
技術的には当然土地さえあれば可能でございます。ただ、先ほど申し上げましたように財政負担等の問題がございますので、さらに詰めていく必要があるのかなというふうに思っております。
伊藤(正)委員
西武さんが言うには、区が財源を持ってやっていただきたいということなんですけども、区はどのようにその辺は考えていますか。
登都市計画担当課長
ですから、現時点で直ちにここに一定の財源を投ずるということは言えないというふうに思っております。
むとう委員
まず今の空き地のことで、私もきょう午前中にちょっと見に行ってみました。本当にラッキーというか、今何も建っていなくて空き地になっていて、請願者がおっしゃったようにまだその建築も相談の段階ということですから、建築するときのお知らせの看板もまだ何も出ていないという状況なんですね。先ほど来のお話ですと優先順位があると。まだバリアフリー化が全然進んでいないところもあるから、ここを優先するわけにはというような区の考え方をお聞きしましたけれども、やっぱり土地というのはその時々で、その時々に取得しなければ、今度いつその土地が手に入るかというのはもう全く予測がつかないことになってしまうわけですよね。そういう意味では本当に駅、あそこへ行ってみますとラッキー、今あいているじゃないとだれもが思うわけですよ。今これで空き地で、先ほどのお話ですと地権者が建物を建てたいということで区に相談に見えているということですから、この段階ならば区がその気になれば地権者と、まだ実際には建築確認をしていないわけですから、譲っていただける可能性というのがかなりあるのではないかというふうに思うわけですね。地権者の方もこれ以上、例えば全部設計図面もできて、建築確認もとれたということになれば、また振り出しに戻って区に売却ということはなかなか話としては難しくなっていってしまうわけですから、今本当にぎりぎりラッキーというところなんだなというのを聞いて実感しました。これは手おくれにならないうちにやっぱり早急に手を打たないと、ここで新しい建物が、またアパートですか、マンションですか、建ってしまったらば、1回建物が建ってしまえばなかなか手放すということにはなり得ないわけですから、今お話を伺っていて、のんきに構えていたらば延々ここにはエレベーターがつかなくなっちゃうんだなというふうに思いましたので、やっぱりこれはきちんと区もしっかりと西武と話し合わなければいけないんじゃないですか。なお、地権者がわかったわけですから、地権者に対しても、区はそういうことの検討をこれから西武としたいのでちょっと待ってくださいというようなことであるとか、もしも譲っていただけるんだとするならば一体幾らぐらいなのかとか、その打診程度な下話というか、早急にしないとどんどん地権者は建築に向かって進んでいっちゃうという、今私はすごい危機感を持って話のやりとりを聞いていたわけですけれども。すごく不思議だと思ったのは、この請願そのものは1定のときにも出ていたわけですよね。建設委員会でも議論が進んでいたわけです。それなのに区は西武鉄道側にこういった請願が出ていますというだけで話がとまっていたんですか。区議会は改選がありまして議会は開かれていません。だけど、区民の方から前回は請願で400筆程の署名をついた請願が出ていたわけですから、それを本当に議会の都合で、区民の責任ではなくて、改選だったがために審議未了ということに多分なったんだと思いますけれども、行政側は継続して仕事をしているわけですから、この間何もされなかったんですか。何というか、区の方針だってこういう区民から請願が出ているんだから、もう少し真摯に受けとめてきちんと内部で検討し、なおかつ西武鉄道に対してもある程度お話をするというような、どうしてその行政の仕事がとまっていたんですか。そこをもうちょっと説明していただかないととても納得できません。答弁を求めます。
登都市計画担当課長
先ほど申し上げましたように、全然バリアフリー化もされていない駅もあるという中で、一定の優先順位を定めて取り組むということが区の方針でございますので、その点を御理解いただきたいと思います。
むとう委員
ごめんなさい、お言葉ですが全然理解できません。というか、さっきから言っているように不動産というのはその時々で動くんです。こちらが何々駅を先にしたい、何々駅を先にしたいと言ったって土地が手に入らなければ、野方だって厳しい状況にあるわけじゃないですか。運よくここが土地があいたんだったらば、やっぱりあいたところから確保していかなければ進みませんよ。いつまでそんな頭のかたい行政を続けるつもりなんですか。そのような答弁では全然理解できませんよ。この間、じゃあ結局区は区民の思いで請願が出ていたのに何も検討を進めないで、議会がちょうど開かれないことをいいことに、行政も仕事をこの間このことについて何も進めていなかったということなんですか。
石井都市整備部長
お言葉でございますが、私どもとしましてはまさにこの請願が出されていたわけでございまして、その中で審議中という状況にあったわけですね。そういう中で採択されるかどうかということも不明の中で、その土地所有者に対してお譲りいただけますかというような打診は、区としてじゃあこの土地についてエレベーターを設置していこうという意思決定もされていないわけですね。そういう中での我々のいろんな意味での調査というのはやはり一定の限界があるわけでございまして、なかなか委員がおっしゃるように全くその一民間人という立場での動きといいますか、その辺と我々との一定の差があるだろうというふうには思っています。
むとう委員
一定の限界があるということは一定理解いたしますけれども、しかし考えてみて、その議会の陳情、請願だけじゃなくて、議会の議決を経なくても、区が行政サイドとしてどこどこの土地を取得しますなんていう方針を議会よりも先行してこれまで出してきていた事例が、私はあるんじゃないかと思うんですよ。ここのことについてだけ議会の議決がまだない中で進められないというのも、おかしな話ではないかなというふうに、今の答弁を聞いていてちょっと思いました。
本当に不動産というのはその時々で生き物ですよ。だから、今本当に地主さんが建てようとしているんだったら、いち早くまず区の内部として、確かにお金が要ることですけれども、鷺ノ宮の駅前のこの土地が1坪一体幾らするのかということも、私はその道のプロではありませんので全くわかりません。一体幾らぐらいの予算でこのあたりの土地というものは買えるんですか。もしわかれば教えていただきたいんですけれども。そういったことですとか、具体的に買うというゴーサインを示さないまでも、区が検討をしておくということはこれまでだって十分できたはずですよ。もしわかれば、ちなみにここらのこの土地というのは、区の職員の皆さんも不動産屋さんじゃないですから、確かなことは言えないとは思いますけれども、大体幾らぐらいで確保できるようなものなんですか。もしわかれば参考までに、不動産も時々で時価が変わりますから、ここで幾らと言ったからどうのと、後で違うじゃないなんていうふうなことは責めませんので、およそどれぐらいを考えればいいものかという、およそのあたりでもし想像がつくような数字があれば、ちょっと教えていただきたいと思います。
登都市計画担当課長
この場所の地価がどのくらいかというのはなかなか難しいことだと思います。ただ、中杉通り沿いですと、駅の付近ですと、基準地価ですと、北側になりますけど1平方メートル72万円という数字になっております。ただ、この駅のまさに接した部分の土地がどのくらいになるかについては、少し難しいところだろうと思います。また、先ほど話にも出ましたように、ここは道路に接しておりません。ですから、普通の建物は建たないところでございます。そういったことも勘案する必要があるのかなというふうに思っております。
それから、先ほど答弁保留した鷺ノ宮駅の北側と南側の利用者でございますけども、北側が1日1万5,669人、これは平成15年調査でございます。北側が1万5,669人、南側が1万5,422人。ですから、ほぼ同程度ということでございます。
佐藤建築担当参事
今のにちょっと補足させていただきたいんですが、一般の建物が建たないというんじゃなくて、前のような共同住宅、そういうものは難しいかなと。ただし書きでありますので、ですから住宅は建ちます。基準法の中に43条のただし書きがありまして、それによりまして住宅は建築可能です。これは建築審査会の同意がなければいけませんので、すぐ申請を出して建つというものではありませんけれども、建築審査会の同意、それから区の許可といいますか、それを経て建つという流れになりますので、普通の申請を出して確認するというよりはちょっと手続が必要になります。
むとう委員
ごめんなさい、この要するに川のところは、これは道路という位置付けではないということなんですか。道に接していないということなので、この川沿いの道ですよね、接している道は。この川沿いの道は何なんですか。
佐藤建築担当参事
建築基準法の先ほど区道とかとお話がありましたけれども、42条の2項道路とかがありましたけど、そういった建築基準法上の道路ではないということで、河川の管理用通路といいますか、この河川沿いにありますね。ただ、この中でもすべてが、管理用通路が道路にならないかというとそうではなくて、場所によってはそれが区道になる場合もあります。ただ、ここは現在のところそういうことで、河川の管理用の通路ということの扱いになっております。ですから、基準法の道路ではないと。
むとう委員
その場合、じゃあ駅舎をつくるということは十分可能なんですか。
佐藤建築担当参事
そういう意味では駅舎も無理といいますか、あくまでこれは建築という意味では駅舎は一種の特殊建築物というような位置付けになりますので条件が厳しくなります、駅舎という意味では。この鷺ノ宮の場合は既に北側でそういった接道義務を果たしていますので、南側というよりは北側の方の道路に接しているという形でこの駅舎ができているということになりますので、南側は道路に接していませんけども、北側の方から接道してこの駅舎があるという形になっています。
むとう委員
そうすると、今既に階段があって駅舎とつながっていますから、そこを拡幅するということで、特段駅舎にする場合には大きな問題なくできるということだというふうに受けとめましたが、よろしいですね。
佐藤建築担当参事
そうですね、基本的には北側の道路に接した駅舎ということになりまして、南側は一種の改札への通路という形になりますので、接道義務はそちら側の北側で満たしているという形になります。
むとう委員
先ほどの御答弁で、北も南も駅利用者の数は変わらないというぐらい多いということがわかったわけですから、これはやはり早急に、この土地を逃してしまったらばもう本当に意味がないというか、今本当に南口の駅舎とくっついたところの土地ですから、何としてもこれは私はいち早く確保できるように手だてを講じるべきではないかというふうにきょう強く思いました。
それで、区民の方が西武鉄道に行ったところ、区が土地を買えばやってもいいよみたいなお話だったわけですけれども、それは区民の方が行ってそこまでの答弁を引き出しているわけで、逆に区がその気になって区の方針として西武鉄道の方にきちんとお話を持っていけば、例えばその土地を買うお金だって、もしかしたら何割かは負担してくれる可能性もあるかもしれないわけですから、やっぱりこれはいち早く区としても検討を進め、対応をしていただきたいというのを一つ要望しておきたいというふうに思います。
続けてよろしいでしょうか。今度は踏切のことでもお尋ねしたいんですけれども、踏切のまずこの2号のところなんですけれども、行ってみました。確かに本当に急勾配であるというのは請願者の方がおっしゃるとおりなんですね。それで、先ほど請願者の方が危険を避けるような改善をしてほしいということで、道路のところに滑らないような歩道をつけていただくとか、見通しがいいようにミラーをつけるというような、そういう本当にちょっとした改善ということであるならば、これは直ちにできることではないかというふうにちょっと思うんですけれども、この2号踏切に接続している道路というのは一体何なんですか。区道なんですか、私道なんですか。どういう位置付けの道路なのか。区がその舗装を変えるとか、区道であればできるんだろうなと思うんですけれども、どういう道路として位置付けられているのか教えてください。
遠山土木・交通担当課長
先ほどかせ委員にもお答えしましたが、確認は後でとらせていただきたいと思います。幅員からすると区有通路かなとは思ってございますが……(「どこを言っているの」と呼ぶ者あり)すみません、ちょっとお待ちください。区道であると認識してございます。
むとう委員
じゃあ、これは北側も南側も区道なんですね。そうだとするならば請願者の方がおっしゃったこと、それですべての問題が解決できるというふうには全然思いませんけれども、すぐできることとして、滑らない舗装に変えるというようなことは区道であるならばすごく可能な話ではないかというふうに思いますので、これは直ちに着手していただけたらというふうにお願いしたいと思います。
あわせて、すごくこれはこの地図で見てもそうなんですけれども、この個人のお宅と南側ですか、マンションのところの踏切ですけれども、踏切自体は本当に狭いんですよ。それで、これで見ると区道の幅が広いわけですよね。南から北に渡っていって、3方向に道が広がっていくわけですけれども、この前の道も区道ということであるならば、この狭過ぎるここの踏切自体も少し広げることによって、見通しは随分改善されるのではないかなというふうに思ったりもするんですけれども、もう少しこれは区道であるならば区道を広げて、西武も道が広がれば線路を広げますよと言っているんだったらば。ここは本当に人が2人すれ違うのがやっとです、きょうも私が行ったときに、たまたま私も自転車、もう1人私の後から自転車で来た方は、2人並んで自転車が通れませんのですぐ踏切が閉まってしまって、私は踏切を越えましたけれども、私の後ろから来た自転車の方が通る途中で遮断機がおりちゃったんですよ。私もびっくりして、私のせいだと困るので、慌てて私もおりてその方を線路の外に出す、自転車を含めて出すことをちょっと手伝ったんですけれども、やっぱりそういう意味でも駅に近いからすぐ閉まっちゃうんですよ、踏切が。だから、ここの踏切自体も、踏切の入り口も出口も両方とも区道であるというのであれば、この踏切そのものも広げれば多少なりとも。急勾配を直すというのはかなり厳しいかもしれないけども、見通しの点であるとか、人とか自転車がすれ違って通行するというところが少しスピーディーにできるのではないかとも思ったりしたんですけれども、そのことはどうでしょうか。できないことではないと思いますが、いかがですか。
遠山土木・交通担当課長
基本的にこの2号踏切のでき上がった経過というのは、ちょっと申しわけございませんが、詳しい事情はわかりませんが、推測でございますが、現在歩行者、それから自転車利用者の状況ということから推測すると、もともとそういった趣旨で設けられた踏切なのかなということは考えてございます。基本的には西武鉄道がこの踏切に対してどういう考えをお持ちなのかということかなと思います。先ほど来お話、今、委員からもお話がございましたが、歩道に合わせて踏切云々という話は、法的根拠は今調べているところでございますけども、恐らくは一つの基準ではあって、すべてこの当該2号踏切にも当てはまるかどうかというのは、ちょっとわかりかねるかなと思います。
むとう委員
検討していただきたいと思いました。踏切の入り口のところの真ん中に標識が立っているから車なんかは絶対通れませんし、人とそれから自転車、バイクぐらいという、先ほど説明があったとおりの踏切なんですけれども、その自転車同士でさえすれ違いが危険ですし、私がきょう経験したようなことになっちゃうんですよ。だから、やっぱり歩く人が中心であってもこれはかなり危険だなというのは、急勾配のこともそうだし、踏切そのものも危険だということを私がきょう体感しましたので、これもぜひ検討を早急にしていただきたいというふうに思いました。
それから、その次に3号踏切ですけれども、同じように伺いたいんですが、この3号踏切のこの道路ですね、それぞれ接しているこの踏切に続く道路は、これは何の道路なんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
区道と考えております。
むとう委員
これは全部区道なわけですね、全部の方向が。これは多分白鷺通りとかと言うんでしたっけ、この通りは。白鷺通りから北に向かってくる車が踏切を越えて、これはすぐ線路沿いを右折できるんですよね。できますよね。これもきょう私が経験したんですけど、私は逆に北側の西武鉄道株式会社鷺宮変電所の方から南に踏切を渡ったんです。そうしたところ逆から、要するに南から北に渡ってきた車がすぐ線路沿いを右折するために少し、車を自分が運転できないからわからないんだけれども、かくっとは車が曲がれないから、膨らんでいくんですよ。それで、歩いている歩行者、私は怖かったんですよ、怖い目に遭いました。だから、本当にこの踏切も何とか広げないと歩く人も実に危険というのを、私はきょうたまたま行ってみたんですけれども、二つの踏切でそういうことを、私自身がそういう目に遭いましたので、これも本当に区民の皆様が請願される気持ちを私はすごい実感としてよくわかりました。それで、ここも区道であるならば、線路に入っちゃいけないように、線路沿いに塀というか、簡単なくいというんですか、打ってあるんですけれども、それをもう少し広げることも可能じゃないかというふうに思いました。ここのまず南側から来たところの、固有名詞を言っちゃっていいんでしょうかね、アパートがありますよね、右側に。このアパートのところも区道と線路の間のところが道を拡幅できる、このアパートの土地の地権者が三角形にこの土地を持っているのかしら。ここも少しお話をすれば、多少もし譲っていただければ、ここの鋭角な角度を少し改善することによって随分違うんですよ。渡ってから線路沿いの個人のお宅のところを鷺ノ宮の駅の方に右折するときも、すごく角がとがっているんですよ。ここはまさに西武鉄道の線路の土地と中野区の区道と言うならば、この角度を少し緩和するなんていうことはすぐできることじゃないかと思うんですけれども、これは現地に行って、そちらは皆さん建築のプロの方でありますから、私のような素人が素人目で見ても、これはすぐ改善できることもあるんじゃないかというふうに実は感じましたので、ぜひ検討を急いで進めてほしいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
今、委員からるるお話がございましたが、ほとんどの部分が西武鉄道の敷地内に係る話かなと思ってございますので、なかなか一概にどうこうというのはちょっとお答えが難しいかなと思ってございます。先ほど来、お答えさせていただいていますが、基本的には当該場所におきまして、ここだけということでもございませんが、区道がその拡幅というところがいろいろなところで望まれてはいますが、なかなか難しいという現況の中です。当該地におきましても、例えば民地を購入して拡幅をするとか、そういったところは現在区としては計画を持ち合わせてございませんので、その道路部分の拡幅という点に関しましてはなかなか難しいかなというふうに思ってございます。若干南の方で、請願者のお話の中で、線路内の東側の歩道部分の幅が広がらないかというお話がございましたので、そういった意味では現状数センチからの実態の差ではございますけども、そういった点では可能性がなきにしもあらずかなとは思いますけども、基本的には区道と幅員はほぼそろっている場所というふうには認識してございます。
むとう委員
確かにここは、多分これは私もよくわかりませんけれども、西武鉄道の敷地と区道のところに塀みたいなくいがあるんですけど、それを区道と西武鉄道の部分だけでもちょっと位置をずらすことによって、本当に30センチぐらいとか広がる可能性は十分あるなという印象でした。もしかしたら50センチぐらい可能かなというふうにも思ったんですけれども、両方とも西武鉄道の敷地と、本当に幸い区道に接しているんであれば、西武鉄道と区の検討によってはここのところも十分広げられる。見通しがよくなる。すごく斜めになっていて、かくっと曲がるということが非常に厳しくて危ないので、そこがもう少し広がることによって随分改善されるのではないかなと素人ながら思いましたので、民有地を買うまでするのはなかなか難しいということはよくわかりますので、少なくともすぐできることとして西武鉄道の敷地の範囲、そして中野区の区道の範囲の中で、ここも改善できることは幾らでもあるというふうに思いました。
いろいろさまざま優先順位はあろうというふうに思いますけれども、やっぱり区民からこうやって要望が上がってきて、日々ここを使っている人がとても危険なんだ、不便なんだというふうに声が上がってきているわけですから、やっぱりそういうところからでも、勝手に区が優先順位を引くのではなくて、できるところからどんどん改善をするというような柔軟な姿勢が必要じゃないかなというふうに思いますので。これは後でもいいですけど、委員長にも提案したいんですけれども、多分前期のときにも委員会で現地視察に行きましょうみたいなお話があったように伺っています。時間がなくて実現されなかったというふうに伺っていますけれども、私なんかは建築の知識はありませんからよくわからないんですけれども、こちらは皆さんそういうプロの方がおそろいなわけですから、プロの目と、皆さんと一緒に議員と行って、この土地がだれの所有なのかというようなことも現地立ち会いの中で話し合いながら、できる改善点を早急に見つけていきたいというふうに思いますので、理事者と議員と委員会としての視察に行くというのをぜひ御提案させていただきたいと思います。
委員長
今、視察の話が出ましたけれども、まだ質疑が続いておりますので、後でさせていただきます。
久保委員
この請願なんですが、私もほぼ同様の趣旨と思われるような質問をたびたび議会でさせていただいております。南口のエレベーターの設置についても、これも定例会でも質問させていただいたりしておりまして、先ほど皆様のやりとりを聞いておりますと、私はここは土地取得というよりも、民間の事業者が何かを建設したときに、駅舎と接続してエレベーターなどをというようなことも言っていたわけですが、先ほどのお話だと住宅というようなことで、限定された特例許可というふうに伺ったんですね。これは西武鉄道が駅舎を増設してエレベーターを設置するということでなければ、エレベーターの設置というのは不可能なんでしょうか。例えば民間の方で何か建築物をつくって、それを駅舎と接続していくということは不可能なことですか。
佐藤建築担当参事
先ほどお話ししましたように、この鷺ノ宮駅舎につきましては、北側の接道ということで建築が可能な敷地でございます。したがいまして、これを切り離して南側の管理用通路だけを使って建築するということになれば、今のところ我々は住宅に限定して許可をしようかなと思っております。この許可に当たりましても建築審査会の同意が必要ですので、さらにそういう意味では厳しい条件がありますので、我々が今考えていますのは住宅に限定して許可していこうかなという方向でおります。したがいまして、今御質問のような事務所ビルとか、そういうものをここに許可しようというふうには今は考えておりません。
久保委員
許可しようと考えていないということは、エレベーターを設置をする場合は、あくまでもこの西武鉄道の駅舎を増設するということでなければ不可能ということでしょうか。
佐藤建築担当参事
あくまで仮定の話になりますけども、建築すると、そういった形にするとなれば、駅舎の増築という形になろうかと思います。
久保委員
中野区のバリアフリーの整備基本構想ですか、その中で鷺宮というのは、これもたびたび伺っておりますけれども、重点整備地区というふうになっているかと思うんですね。この重点整備ということを言われているということは、北側の一方向だけがバリアフリー化をすればそれでいいということなんでしょうか。私はこのエリアすべてがバリアフリー化をするということが、このバリアフリー進行の意義であるというふうに思っていたんですが、その場合は南側の方はエレベーターですとかエスカレーターが必ずしも設置をされなくても、一方向だけが完結されれば、それで中野区の目的は果たしたということになりますでしょうか。
登都市計画担当課長
鷺ノ宮駅の南につきましてはどうかということにつきましては、ちょっと答弁保留させていただきます。
委員長
答弁保留。
久保委員
答弁保留の間に2号踏切について伺います。2号踏切、このことについても、これも質問をさせていただいております。今、中野区は連続の立体交差事業ということも含めてこの西武線については検討しているところでありますけれども、まずは踏切のこの改善ということが必要ではないかということを言わせていただいています。先ほどのお話によりますと、踏切内も非常に段差があるということですが、1号踏切についてはもうバリアフリー化がされているということが、第1回定例会の中での請願の御質問の方で答弁がありました。これは踏切の中自体をバリアフリー化するということはできることなんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
ちょっと答弁保留を。
石井都市整備部長
線路のカーブのいわゆる内側と外側といいますか、一定の速度でそのカーブを通過していくわけですが、遠心力に対抗するために外側が一定高くなっているという状況にあるだろうと思っております。そこが果たしてバリアフリーに今現在なっているかどうかというところまで私確認をしておりませんが、少なくともそれは上がっている部分についてはそれなりの勾配で、平面上にその周囲の盤がすりついているのかなというふうには思っています。ただ、その前後が地形的に、既に御案内だろうと思いますけれども、そういう状況の中でございまして、仮にその線路内、踏切内がバリアフリーの状態になっていたとしましても、前後の地形上の問題から、今の勾配では必ずしもバリアフリーにかなっている勾配ではないのかなというふうに思っています。
久保委員
今、部長が言われたのはその踏切内ではなくて前後の道路づけというか、勾配の部分が解消されない限りは、中だけが幾らバリアフリーでも、要するに平たんになったとしても危険であるというふうなことでしょうか。
石井都市整備部長
はい。
久保委員
ということは勾配が非常にあるので、危険であるということは区の方も十分認識をされているということだと思います。先ほどむとう委員もおっしゃっていましたけれども、自転車を大体あそこはおりて踏切を渡るということになっておりますけれども、乗って当然行かれる方もおいでになります。踏切をおりて引いていったとしても、この遮断機がおりたときにその中に挟まるということは、実はこれは日常茶飯事ございまして、私も、自分自身も経験をしていることですし、何回もそういった場面には遭遇しておりまして、非常に危険であると思います。先ほど踏切の拡幅というような、道路づけによってはそれができるのではないかというようなお話がありましたけれども、これは可能なことなんでしょうか。
石井都市整備部長
この地図をごらんいただきたいと思いますが、北側、東西方向、北側から斜めにおりてくる坂道、それから西側からおりてくる坂道、なおかつまだもう少し右側、踏切の位置からさらに坂道になっているという状況があります。この坂道に対応して現在の狭い踏切を広げていくこともかなり厳しいかなと現状からは思っております。なおかつその南側についてはかなりの坂になっているという状況の中で、広げたとしてもなかなかその逆に下がっている勾配にそれがうまくつくかということが技術的にかなり難しい地理的状況にあるのかなというふうには思っています。またもう1点は、この踏切は多分一定幅は区の所有の土地にあろうかと思っています。仮に広げるとすれば、西武から購入という形になるだろうなというふうには思っております。
久保委員
西武から今購入とおっしゃったのは、踏切ではなくて道路のことですか。
石井都市整備部長
踏切を広げる場合。
久保委員
踏切を広げる場合には、西武の土地を中野区が取得をするということでしょうか。
石井都市整備部長
はい。
久保委員
ということは、今勾配がこのままでは、要は現状のまま踏切だけを広げるということは非常に厳しいということですけれども、例えばこれはどれぐらいの費用がかかるかということは別でございますけれども、勾配を緩やかにしていくために盛り土していって段差をなくしていくですとか、また今おっしゃったような形で道路幅などを広げていくというようなことは、それは財政的な部分を除いて物理的には可能なことだということですか。
石井都市整備部長
先ほど言いました地理的状況からしますと、そこの沿道のお宅の方々の敷地も同様な形で現在あるだろうと推測はされるところでございまして、この方々の土台から上げていくという、仮に道路を上げていくということになれば。また、上げたことによりまして、その先の方への影響も当然出てくると。これは調査をしてみなくてはわかりませんけれども、結構な範囲になるのかなというふうにも思っております。
久保委員
私も昨日もこの現地を見に行っておりまして、ここの一部分だけを上げるというようなことは不可能であると思いますので、そういったことになろうかなとは思っております。
第3号踏切ですが、ここについても私も定例会でも質問させていただきました。ここは通学路にもなっておりまして、朝通学の時間内に40分ぐらい踏切が閉まったということが過去にもあって、北中野中学校の生徒ですとか、また西中野のしらさぎ学級のお子さんたちがここで学校に行くときに大変不便だったというようなお話がありまして、このことも質問させていただきました。先ほどのお話によりますと、ここは区道よりも踏切内の幅が狭いのではないかということで、これに対しては拡幅することが可能というようなふうに私は先ほど思ったんですけれども、それは間違いないでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
私現場にいて、そこで測ったところで数センチレベルの差があったということを申し上げました。現実的にその法的根拠は別といたしまして、西武さんの考えが区道の幅員に沿った形で踏切幅もということで、そういった面では大きな差はない箇所かなというふうには思ってございます。先ほど部長の方からも御説明がありましたけども、鉄道敷き内といえどもそこは言ってみれば区道でございますので、そこを拡幅するということは、いわゆる民地の購入ということにならざるを得ないということでございます。
石井都市整備部長
若干補足をさせていただきますが、踏切によりましては一部、いわば歩道上、つまり平面上の線路の高さと同じレベルで盤を敷いているという状況は、必ずしも道路と同じ幅ということではないということでございまして、場所によっては多少、従前から西武も改良に力を入れていまして、そういう箇所も何カ所かはあるというのが現実でございます。
久保委員
これは区は西武の土地を購入しなくても、西武の協力を得て広げるというようなことも可能なことなんでしょうか。もしくはまた鉄道事業者自体が踏切幅を拡幅するというようなことを検討しなければいけないというような義務はあるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
可能かどうかというのはなかなか答えにくいわけですけれども、当該土地をお持ちの鉄道事業者がその土地を、踏切内のエリアに算入するに当たって、その土地について当然区の方に購入を求めるか、あるいはみずからのお考えでそういった踏切内の土地ということで提供していただくかというのは、これは私どもがまた軽々にお話できる話ではないかと思いますが、基本的には別件ではございますが、こういった話のときには当然購入というような話をされた経緯は過去にございました。
久保委員
区の方に購入をする話というのは過去にもあったということで、先ほどのちょっと1号踏切の、ここはバリアフリーの対応をしたんですけれど、鷺ノ宮駅のところの踏切ですけれども、ここを広げたときというのはどうだったんでしょうか。ここは中杉通りなので、都道なのでまた扱いが違ってくるのかもしれませんけれども、この経緯がわかれば教えてください。
遠山土木・交通担当課長
今、中杉通りについてお尋ねでございますが、御案内のとおり中杉通りは都道でございますので、ちょっと私どもその辺の経緯は手持ちに資料がございませんので、確認をしたいと思います。
かせ委員
ある情報なんですが、この踏切問題がかなりいろんなところで問題になっていて、東京都の方だったんですかね、その踏切対策の重点事業とか何とかというようなものに取り組んでいるとか、それを検討しているとかという話を聞いたことがあるんですが、いかがですか。
市川北部地域まちづくり担当課長
東京都の中の連続立体化の関係ですね。今、委員言われました踏切対策の重点ですか、そういう形では東京都の方でも検討しています。
かせ委員
その内容についてもうちょっとお聞きしたいんですが、私が聞いている話では危険な踏切箇所が都内で相当数あって、その中でも西武が多いと。そういった中で、西武のそういう道路より狭いところであるとか見通しの悪いところであるとか、そういったものに対しては早急に改善しなきゃいけないと。その対策をとっているんだというふうにお聞きしたんです。その辺をもう少し詳しくお聞かせいただけますか、わかれば。
市川北部地域まちづくり担当課長
中野区内の踏切につきましては、重点ではそういう危険な箇所はないということでございます。
かせ委員
実は私も西武に行ってまいりましてそういう話をしていたんですよね。中野区についてはそういうところがあるんだと。だから、そういう方向で検討しなきゃいけないというようなことをお聞きした――私の記憶ですけれども、だから中野区にはないという認識はちょっとおかしいんじゃないでしょうか。もうちょっと調べていただけますか。
市川北部地域まちづくり担当課長
今の件はちょっと答弁保留させていただきます。
委員長
答弁保留で。よろしいですか、それで。かせ委員、いいですね。
かせ委員
答弁を待っています。
市川北部地域まちづくり担当課長
すみません、時間がかかります。
委員長
ちょっとこの間休憩します。
(午後2時35分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時37分)
久保委員
今、かせ委員の方から質問がありましたけれど、私もすみません、この該当する踏切ではないんですが、第4号だったか第5号でしたか、危険踏切といいますか、警報機の見直しを近々入れたいというふうなことが以前に警察庁の調査などでわかってきて、そういったことがあって、それを質問でさせていただいたことがございましたんですけれども、その辺はどのように改善がされましたでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
西武鉄道の方からはその警報機の改善はされていると、そういうふうに聞いています。
久保委員
そういった危険箇所ですとか調査の結果改めなければいけないような箇所の報告というのは、随時区と、また西武鉄道とは行われているんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
西武鉄道の方とは随時その連携をとりながら進めております。
久保委員
例えば2号踏切の死亡事故のお話もございましたし、また野方でも非常に滑りやすい踏切がございまして、そこで転倒事故なども起こっていると思いますけれども、そうした事故の報告ですとか、それを西武鉄道が認識しているかどうかも、私もすみません、その辺は定かではないのですが、そうしたものがあったときというのは、区の方にも連絡が入るようになっていますでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
2号踏切の死亡事故の件につきましては、区の交通対策の方を通じて連絡は、野方警察からの情報ということで入っております。
久保委員
こうした事故などの扱いというのは、野方警察を通じて通常は区の方に来るということになっているんでしょうか。特に鉄道事業者と区とのそうした連携の場ですとか報告の義務ですとか、そういったことはないんですか。
石井都市整備部長
踏切内というのは道路扱いと同様でございまして、そこにおける事故ということでございまして、所轄としましては警察が担当しているというところでございます。西武鉄道、鉄道事業者と区の関係でございますが、必要に応じてやっているわけでございまして、またバリアフリー化ですとか自転車の問題ですとか、いろいろな課題ごとにその鉄道事業者との情報交換もやっております。また、うちからも打診をして回答をもらうということもございまして、また向こうからも向こうの事情でこちらにどうだというような打診をしてくる場合もございます。確かにそういった事故等についての細やかなというか、そういうところまでの情報交換というところまでは必ずしもなっていないという状況でございます。
委員長
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ほかに質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため委員会を休憩いたします。
(午後2時42分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後2時54分)
お諮りいたします。
第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願については、本日のところ保留とすべきことで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように決定いたします。
以上で第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願の本日の審査を終了いたします。
それでは、ちょうど3時になろうとしております。切りがいいところまで参りましたので、ここで委員会を休憩し、3時15分より委員会を再開いたします。
(午後2時55分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後3時15分)
次に、陳情の審査を行います。
第11号陳情、警察大学校等跡地や旧囲町公園の既存樹木を活かすことについてを議題に供します。
本日は陳情者から補足資料の配付と補足説明を行いたいとの申し出がありますが、いかがいたしましょうか。
〔「認めましょう」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時15分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後3時25分)
これより本件に対する質疑を行います。
かせ委員
警大等跡地の既存樹木を残してほしい、あるいはこの警大跡地一帯を緑を守る拠点としてほしいというような意見、要望というのが相当強くて、それにこたえてこれまで中野区は東京都や杉並区との協議をしたり、それから緑を保全するためのいろいろな発言をしてきたわけですけれども、今その考え方はどうなっているのか、ちょっとお聞きします。
秋元拠点まちづくり担当参事
警大跡地の緑に対しては、これまでいろいろと御要請、御要望を受けてまいりました。これに対しまして、私どもは一貫して開発・施設計画の支障にならない範囲でできるだけその緑を残しますというふうに回答してまいりました。これについては今も変わっていないということでございます。
かせ委員
そういう答弁を一貫して私も聞いておりました。そういうことでしっかりやってもらいたいというふうに思うんですけれども、例えばこれは平成16年、2004年1月26日、中野駅周辺・警察大学校等跡地整備の特別委員会資料なんかでは膨大な資料を出していただきまして、警大跡地には約2,000本のかなり大きな木が残っていて、それに対する区民の期待も強かったわけですよね。それで、その後どうなってしまったのかということなんですが、実は一番最初に建設を始めた東京警察病院ですけれども、このときにもたしか委員会の質問で、警察病院については既存樹木を保存するよう申し入れを行っているんだということだったんだけれども、実際に現在どうなっているかというと、あそこにあった見事な樹木ですね、ほとんど伐採されてしまっていますよね。それがまずどうしてかということと、さらに後で報告があるんだろうと思いますけれども、特に囲町公園であるとか警大跡地の民間開発部分についての売却手続がとられて、6月27日でしたっけ、これが手続に入っていますよね。そういった中で、じゃあ今までのこの緑の問題についてどのように担保できるのか。これについてお聞かせください。
秋元拠点まちづくり担当参事
警察病院はただいま建設中であるわけでございます。こちらの方につきましては建築の計画段階で、平成17年でございますけれども、警察病院あてに要望書を出してございます。できるだけ建設計画の支障にならないものについては既存樹木を残していただきたい、こういう要請を出してございます。現在建設が進んでいるわけでございます。その中では一応私どもが要請した事項、これについては守られているという認識を持ってございます。例えば現在既に建物の外観ができ上がってきつつあるわけで、いよいよ外構の段階に入ってきてございます。その中では既存の樹木、これについては整備の支障にならない範囲で私どもの要望する樹木、これについては塀の位置を曲げたり、そういったような工夫をしながら警察病院側も残していただくような、そういった工夫をしていただいているという認識を持っているところでございます。
それから、もう1点は囲町公園のことでございましょうか。囲町公園につきましては国の方に返還をしたわけでございますが、これにつきましては幹周り、樹木として勘定のできるといいましょうか、そういった樹木についてはすべて精査をし、これについてはできるだけ残すような形で区としても考えているということでございます。
かせ委員
努力をしているということなんですが、実際は私たちの目から見ればそのように映らないのが正直なところです。例えば、ここに写真がありますけれども、これまで区民の皆さんはいろいろ努力をされて、見学会なんかもやられていましたし、私たちも取り組んだこともありますけれども、そういった中で緑豊かであったいわゆるその警察病院周辺ですね。昔は大きな2メートルぐらいの、大人でも抱え切れないような大きなイチョウ並木があったりしましたけれども、見事になくなっていますし、そのほかシイの木であるとか、そういう木ですね。建物と建物の間にあったケヤキでありますとか、そういったものは根こそぎなくなっております。原っぱになっています。これで約束が守られているというふうな認識自身がどうかなというふうに思うんです。あの程度で約束が守られているということになれば、ほとんどの木が切られてしまってもそれは仕方がないということになりかねないんじゃないんでしょうか。もっと手だてをとるべきではなかったんではないでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
要請文のお話もさせていただきましたが、開発整備の支障にならない範囲でお残しいただきたいという要請に対して、私といたしましては精いっぱい頑張っていただいているのかなというふうに思っているわけでございます。ただ、委員から御指摘ございましたように、どうしても開発計画、あるいは施設計画を進める上で伐採等をしなければならない樹木もたくさん出てくるわけでございます。こういった樹木に対しては、当然新しい樹木として生まれ変わっていただくというようなことで、最終的には当初あった緑率、こういったものを上回る形で緑の保全、確保をしていただく。こういった考えに立っているわけでございます。
かせ委員
古い木を切ってしまって新しく植えればいいということではないだろうと思うんですよね。樹木には樹木の、あそこに植えられただけの理由がありますし、いろいろな物語があるんだろうと思うんです。特に私がそこに行ったときに、メタセコイアでありますとかユリノキでありますとか、非常に貴重な樹木があるわけですけれども、こういったものもなくなってしまっているんじゃないかなというふうに思うんですね。だから今、陳情者の方がおっしゃったように、どの木が貴重であってどれを残すべきなのか、あるいはそこで存在がどうしてもそれが建築設計上問題だということであるならば、それを残すためにどういう努力をするべきなのかということは、当然検討されなければこれは守ることができないというふうに思うんですよ。だから、そのような努力はされましたか。
秋元拠点まちづくり担当参事
現在計画が実現しているのは警察病院だけでありますが、先ほど私が申し上げましたように、建設計画の支障にならない範囲で残していただいているというふうに思っております。今、委員から御指摘ございましたように、何でもかんでも伐採をするということではなくて、計画の実施に当たって支障になるものについては伐採もやむなしというようなことを申し上げたわけでございまして、できるだけ樹木について残していただきたいという気持ちは全く委員と同じ気持ちであるわけでございます。
かせ委員
それで、かつての資料を持ってきたんですけども、こんなにあるんですよね。50何ページぐらいあった資料なんですけど、これをちょっとだけ刷ってきたんですけれども、このときの膨大な資料があったんですが、今どうなっているのかという、これもやっぱり気がかりなんですよ。そしてまた、どういう木をどれだけ残すのかという方針も持たないと、今の木はなくなってしまうだろうと。植えかえればいいということになれば、みんななくなってしまいますよ。
それで、一つお願いがあるんですが、現在ここで示された樹木なんですが、どれだけ残っているのか。これについての資料は出ますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
それについては現在まだ工事中のこともあって、作業所の中には入っていないという状況がございます。ただ、私どもの現在把握しておりますのは、これから処分されるところについての樹木調査、こういったものには既に着手をしてございまして、その樹種、大きさ、こういったものについては把握している。こういったものを持って、新しい開発者などにこれから調整を図っていくということになるわけでございます。そのためにも私どもとしてはそういった現況は把握をしているという状況にございます。
かせ委員
じゃあ、その資料について委員会に出すことはできますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
約800本ほどあるんですが、それをすべてということでございましょうか。
かせ委員
部分等々を問わず。
委員長
ちょっと休憩します。
(午後3時37分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時45分)
休憩中に確認しましたとおり、かせ委員から要求のありました資料は、委員会としては要求しないということで御了承をお願いいたします。
かせ委員
資料があれば一目瞭然で、どれだけ樹木がなくなったのかということがわかるので、いい資料かなと。今後の重要な資料になるのかなと思っておりまして、結果については残念です。
ところで、囲町公園ですけれども、これについても樹木を残すということが、いわゆる売却の条件の中にも入っているかと思っているんですが、これは相違はありませんか。
秋元拠点まちづくり担当参事
財務省が土地を処分する条件に樹木を残すということは入っておりません。
かせ委員
これも財務省が一般競争入札をしたときの入札案内書というのが、これが本物なんですけど、こんなに厚いんですけど、出されています。今の答弁でしたけれども、こういうふうに書いてあるんですね。「旧囲町公園の消防」、全部読んじゃいますね、わかりやすいので。「公園内の消防用防火水槽及び売却物件以外の樹木、中野区植栽分については存置の引き渡しとなります。防火水槽については設置者である東京都消防庁と取り扱いを協議してください。また、売却物件以外の樹木については、新たに整備される公園へ中野区が本年度中に移植することとしています」というようなことが書かれています。この意味するところというのは何ですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
これは旧囲町公園に植わっていた樹木、これについては中野区の責任において処分をするということでなっていくわけですね。だから、要するに移植するとかあるいは切るとか、そんなようなことが中野区の責任でやりなさいと、そういうような処分の方針になっているということです。
かせ委員
これについてもこれまでの区の考え方というのは、既存樹木をできるだけ、先ほどの答弁じゃないんだけれども、極力残すようにというようなことで交渉されてきたわけでしょう。それもさっき確認しましたら、考え方は変わらないというようにおっしゃっていたんだけれども、これについては条件としないと。中野区が移植をするんだということですけれども、じゃあ今までの答弁自身からもこの囲町公園についてはかなり後退していますよね。どうなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
囲町公園に植わっている樹木はもともと中野区のものとか国のものがあるわけですね。中野区のものについては中野区が後で処分しますよということを条件に民間に売り払いを行っている。国のものについては樹木ごと売りますよと、こういうことなんですね、売り払い条件が。そういうことで御理解いただければありがたい。ということは、要するに中野区の方で処理をするということは、民間に売り払ってしまうと要請だけになってしまうんですが、中野区の分をそのまま権利を保有することによって今後緑を守る方向で維持ができると、そういうことなわけであります。
かせ委員
そういう答え方もされているわけですけれども、本当に開発する人が樹木を残すべきだという考え方については、私としてはかなり後退しているというふうに思っています。
それで、さらに新たに整備される公園へ中野区が今年度中に移植するということですけれども、これはどういうスケジュールでやるつもりですか。特に樹木というものについては生きているものですから、やっぱり生命あるものとして移植の時期であるとか、移植に先立った前段階である養生を相当繊細にやらないと、樹木というのは枯れてしまうというのは御存じだと思うんですね。そのためには通常ですと、私の実家の親戚も植木屋さんをやっていまして、小さいときから見ているんですけれども、大きな木ほど何年も前から根回ししていくわけですよ。それで、残すべき根っこをどうするのかとか、それをもう何年にもわたって移植できるような状態をつくっていくんです。それで、1年や2年でできるものじゃないんですよ、もともと。どういうスケジュール、どういうふうな考えで今年中にということを、これは実現できるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
本来国が土地を処分する際には、当然中野区に対して現在植わっている中野区の所有の樹木については撤去していただきたいという要請があるわけですね。これに対しては今、委員から御指摘ございましたように、移植する時間がほとんどない。そういう状況の中で国の方に要請をして、樹木については中野区の方で責任を持って移植するから期間を延ばしていただきたいということから、そういう売り払い条件になっているわけで、全く緑を守る姿勢が一貫して貫かれているということを申し上げておきます。
かせ委員
だから、お聞きしたいのは、この樹木についてどういうスケジュールといいますか、期間を見ているんですか。いわゆるそのプロセスがあるわけですよ、移植をするためには。乱暴に根を切って移植したって100%死んじゃいますよ。それじゃあ移植じゃなくて伐採と変わらないんです。これではあまりということになるんじゃないですか。だから、どういうスケジュール、どういう段取りでやろうとしているんですかということですよ。
秋元拠点まちづくり担当参事
この売り払い処分の月がちょうど春ということがありまして、我々も移植するのに非常に不都合な時期であったわけです。そこで樹木の移植時期をずらすということで国に要請をしたということなんですね。それで、要は休眠に入る時期と言いますと秋から冬にかけて、これが移植に適した時期というふうに言われているわけでございまして、この寒い時期に今、委員がおっしゃられたように根回しをして、寒い時期に移植を考えている。そういうスケジュールなわけでございます。
かせ委員
多分枯れますよ、それでは。根回しというのは半年ぐらいじゃできないですよ。植木屋さんに聞いてごらんなさいな。だから、もともとそういう樹木を残してほしいという方がいっぱいいるんですよ。緑を大切にしてほしい、だから、こういう手をとるんだけれども、とったってやっぱり枯れてしまうような移植じゃだめじゃないですか。それで移植しました、頑張っていますよという話にはならないと思うんですが。もう一度答えてください。
秋元拠点まちづくり担当参事
今申し上げましたように、春から夏にかけては移植は適しておりません。そういったことから秋になって根回しをし、一定の期間をおいて移植すると。そういうスケジュールで考えているわけでございまして、樹木にとっても決して乱暴なスケジュールではないというふうに我々は思っているわけでございます。今のところ、半年程度を考えているということでございます。
久保委員
既存樹木を生かした設計の具体的誘導ということで陳情が出ております。この陳情者の方もガイドラインの43ページの既存の緑環境の活用というようなところを引かれておりますけれども、幾つか良好な樹木の集積等が見られるこれらのストックを、最大限活用した計画となるよう配慮するというふうにこのガイドラインの方にありますけれども、そういった方向で計画を進めているということでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今後、民間の開発者の方と打ち合わせをしていかなければいけない。その中では今、委員がおっしゃったような、どうしても残す必要のある樹木については峻別をある程度事前にしておく必要があるというふうに思っております。そういったこと、そういうガイドラインに書かれた内容に沿って対応していくべく調査をしていくということでございます。
久保委員
現在、残すべき樹木については調査を行われている最中であるというふうに見てよろしいですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
樹木の状態というんでしょうかね、そういったものを含めて調査を進めているということでございます。
久保委員
私は先ほど参事の御説明から、移植に対しても大変配慮をされながら、残すべき樹木を残そうという努力が大変見られるように思っておりましたし、それ以上の何年も寝かせてというようなことでありますと、移植という行為そのものが不可能なものにもなるのかなというふうにも思ってしまったんですけれども。ここの中で無償で払い下げる機会というようなことが出ておりますけれども、これは民間の事業者がこれから決まってくるわけなんですが、こういったことというのは可能なことなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、委員も御懸念をされていましたように、要は、これは民間の開発者の方の財産になるということでございまして、それに対して私どもがいろいろと物を申していくのは非常に難しい部分があるわけでございます。要請はいたしますが、実現性はかなり低いのかなというふうに思っております。
久保委員
もう一つ私も心配なのは、ここには無償で払い下げる機会というのは、これは樹木については無償でしょうが、移植に対しては無償でということは何も書かれてございませんので、例えば1本の保護樹木ぐらいの大きな木を移植する場合というのは、どれぐらいの費用がかかるものだかおわかりになられますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
移植は御心配のとおり非常にお金がかかります。例えば直径50センチ程度の木を移植するということになると、1本70万から80万円、そのくらいのお金がかかる。これはあくまでも運搬費を含まない、そこからそこに移植するという程度の見積もりなわけですが、遠いところまで運ぶということになると、それに運搬費がかかるということになるわけで、そうなると1本100万円ぐらいかかってしまうという状況でございますので、移植を民間の方にお願いするということになると、これも非常に難しい。だから、かなり移植ということになると難しいのかなという気はしておりますが、ただ、やはり我々は要請はしていく立場にございますので、そのための調査もするということでございます。
久保委員
これは区民、近隣住民の方たちにも無償払い下げだということで、要は移植をされるということかと思っておりますけれども、これを当然民間の事業者が移植費を負担する必要もないわけですし、区がそれを負担する必要もないと思いますので、どうしてもこの区民の方とか近隣住民の方がこの樹木が欲しいと、自分自身でこの移植の費用を出してでも欲しいというような、そういったお話があった場合はどのように考えることができますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
近隣にお住まいの方で移植費、運搬費、こういったもろもろの経費を含めて御負担するからいただきたいということであれば、これはまた交渉の余地はあるのかなという気はいたしますが、かなり難しい話ではなかろうかというふうに思っております。
久保委員
先ほどの具体的誘導についてもう一つ伺いたいんですけれども、このガイドラインの中では計画に配慮するようにというふうなことが書かれています。今、杉並区の方で育英高専の跡地に積水ハウスが住宅を建てまして、その中で保護樹木級の樹木100本を既存のまま残すというようなことを、杉並区長側から積水ハウスに対して覚書の中に盛り込まれたというお話がございますけれども、具体的にはこの計画を実行の段に移したときには、中野区としてはこの民間事業者に対してどういった形でこの緑のここの樹木の集積を残すための手だてというのをなさるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
中野駅周辺まちづくりガイドラインの中では、できるだけ配慮をしてということで、絶対に既存の樹木を残していただくということは書いてございません。そのかわり配慮してできるだけ残していただきたいということと、最終的な緑率、これをガイドラインに明記をさせていただいているということでございます。ガイドラインの中ではかなり頑張りまして30%の緑率というような数字を掲げてございます。これについてはガイドラインの内容でございますので、最終的にはお守りいただくということになるわけでございます。
むとう委員
警察病院の建築が進んでおりますけれども、私も今、具体的に1本1本どの木が伐採されたというような記憶はないんですけれど、やっぱり建設が始まる前に警大跡地の見学会にも参加させていただいて、そのときの印象とすると、もうかなり切られているという感じを率直な感想として持っています。それで、先ほどのお話だと、計画に支障のない限り残してほしいというふうに先方にお伝えしているということでしたけれども、警察病院の建築の説明会のときにも実はびっくりしたんですけれども、区の方からできる限り残してほしいということは言われていないというふうに説明者が言っていたことを記憶しているんですね。だから、どこまでその区の意向が先方に伝わるのかというところがすごく気がかりです。それで、その建設の支障のない限り残してくださいというのはすごく消極的に思えるんですね。むしろやはり、先ほど陳情者の御説明だと、事前に杉並区が行ったということですけれども、樹木の専門家に本当に残しておいた方がいいと思われる木というものを、プロの目で選定をしていただいた上で、極力民間に払い下げるときにも、この樹木はなるべく本当に保護できるよう、そのまま既存でとっておけるような建築設計を心がけてほしいというような。逆にそういうふうに言っていかないと、建築に支障がない限り残してくださいと言ったらば、もう設計図面先にありきで、その後やっぱりこの設計図面の中でこの樹木は邪魔ですから、支障がありますから切りますということになってしまいますよ。だから、逆にこの木はできる限り保護してほしい、残してほしいということを、設計がなされる前に中野区の方から要望をしておくというように発想を変えた方が、むしろ樹木の保存につながっていくのではないかなというふうに思いますので、そういう方向に考え方を改めていただきたいというふうに思うことが1点と、先ほど残すべき樹木については現在調査を進めているというような御答弁があったかと思うんですけれども、どういう形でだれがどういうふうに今現在調査を進めているのか、調査内容を具体的に教えてください。
秋元拠点まちづくり担当参事
冒頭から申し上げてございますように、要請といたしましては施設計画に支障のない範囲で樹木を残していただきたいというような要請でございます。その樹木に合わせて施設計画をさせていくというのは、これは物理的になかなか難しい話でございまして、そこまでの要請は難しいのかなというふうに思っております。ただ、これからいよいよ開発が始まるわけでございまして、やはり一定の要請を私どももしていかなければならないというふうに思っておりますので、ある程度の樹木の状態、そういったものを調査しているということでございます。病気ですとか勢いですとか、そういったものについてはある程度調査をしておいて、残せる樹木なのかどうか、そういったところの峻別はしていると、そういう状況でございます。
むとう委員
していると現在進行形のようなお話ですけれども、それは区の職員内部の方がなさっているんですか。どなたか植木の専門家という方か、樹木の専門家と診断士みたいな方が区におられるんですか。これはどこかに委託してとかどういうふうに調査をしているのかもう少し詳細にお答えください。
秋元拠点まちづくり担当参事
残念ながら区の職員にできるだけの手がございませんので、やはり委託になります。
むとう委員
いつまでにその調査は終わるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
8月にはまちづくり協議会を設置するような考えでおります。そういった協議の中でその話を進めていきたいというふうに思っておりますので、8月から9月までには何とかその辺の調査を終えて協議していきたいというふうに思っております。
むとう委員
今出ましたまちづくり協議会というのはどういうものなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
新しく決まる警察大学校等跡地の地権者の方で組織をする協議会ということでございます。
むとう委員
では、その地権者の方々に樹木の調査の結果を示した上で、確かにこの木を絶対残せというのはなかなか厳しいかとは思いますけれども、やっぱりお金をかけて調査した以上、地権者の方が先に設計図面を引いてしまわないうちに、こちらの中野区の調査結果としてはこういう結果だからこの樹木の保存に極力配慮する、残すような方向での設計を心がけてほしいという要請をするというふうなことで受けとめていてよろしいんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今申し上げましたように、できるだけ残していただきたいのは委員と同じ気持ちなわけでございますが、こういった難しい情勢の中で要請をしていくわけでございます。お約束はできないわけでございますが、極力私どもの望む樹木は残るような形での要請、協議を進めるということでございます。
むとう委員
それから、既存樹木の無償の払い下げの機会ということなんですけれども、本当に大きな樹木を移植するということであれば、先ほどの御説明ですと100万円ぐらいもかかってしまう場合もあるということですけれども、自分の住んでいる土地を考えればそんな大木をいただきたいというふうには私自身は思わなくて、むしろもう少し小ぶりの、うちのすき間の土地にでも植わる程度の。そういうものというのはそんな大ごとに考えないで、欲しいと思う区民は実はたくさんいるんじゃないかと思うんです。本当にいろんな季節、警大跡地の中に入らせていただく機会があって、行くたびに四季折々楽しい草花程度のものを含めて、本当にいろんな種類の草花から樹木までいっぱいあるわけですよね。そういうものは多分今の調査の中で残すべき樹木というふうに、その幹が何センチ以上とか、そういう大木じゃなくたって、ちょっと庭先に植えたいとか、そういう程度のものというのは多分、多くの区民が欲しいときっと思う人がいっぱいいるんじゃないかと思います。中野区でまだやっているんですか、緑の何とかというときに、区民に小さな小ぶりの何か植木をあげるとすぐになくなっちゃいますよね、今までね。だから、本当にそういうレベルのことも、小さな樹木のことも含めて、このままそういうものは絶対保護の対象にもならず全部伐採されて、伐採というか引っこ抜かれてしまうんだろうなと思いますから。ぜひその民間でも、売却先が決まったわけですけれども、いざ建築着工という前にぜひ開放していただいて、どの道引っこ抜いちゃうようなものも含めて、どうぞ区民の方、これはこの建設の際に保存しますというものには識別をつけておいていただいて、それ以外のものは自由にお持ち帰りくださいぐらいのことは先方にお願いしてもできることではないかと思うし、区民はそういうことでも本当に欲しいと思う方もたくさんいらっしゃるかと思うので、そのレベルのことも含めて、ぜひ無償の払い下げの機会というのは、民間の地権者が決まった段階で区から要請していただければ十分可能な話ではないかなと思うので、その辺はぜひ検討して、そうなるように先方に申し入れをしていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
先ほど来申し上げているんですが、要請はしていくわけでございます。ただ、そういうふうに実現が担保されるようなというところまで要求されると、はい、わかりましたとは言えませんので、今、先生のお言葉を受けて、皆様のお言葉を受けて、そういう要請はしていきたいということでございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するために委員会を休憩いたします。
(午後4時12分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後4時13分)
お諮りいたします。第11号陳情、警察大学校等跡地や旧囲町公園の既存樹木を活かすことについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で第11号陳情、警察大学校等跡地や旧囲町公園の既存樹木を活かすことについての本日の審査を終了いたします。
次に、本委員会所管事項の事業概要の説明を求めます。
石井都市整備部長
それでは、お手元の冊子をごらんいただきたいと思いますが、事業概要でございます。(資料3)この96ページから都市整備部の関係分野でございます。かいつまんで御説明を申し上げたいと思います。
まず96ページ、都市計画分野でございます。ここは部の経営に関すること、予算、決算等の策定事務、それから中段からのところでございますが、都市計画審議会に関すること、建築審査会、それから中高層建築物に係る紛争の予防と調整に関することといったような、主だったところではこういった事務を行っております。
それから、97ページに入りますと、まちづくりの基本に関することということで、都市計画マスタープラン、これにつきましては今年度、来年度の2カ年かけて改定を行う予定というところでございます。二つ目が中野区、東京都などが行いますまちづくり事業の総合調整といった内容、それからみどりの基本計画、これも19、20年度で改定を予定しております。都市計画法に関連するところの整備、開発、保全の方針に関すること、それから都市再開発方針ですね。これに関すること。地域地区、地区計画等の指導及び都市計画決定に関すること、建築協定に関すること、それから開発行為に関する指導、許可といったような内容でございます。あと、都市景観等に関すること等がございます。その下の方でございますが、都市計画の指導及び都市計画決定に関することというところでございます。そこにあとは記載の内容でございます。
それでは、98ページをおめくりいただきたいと思います。南部地域まちづくり分野で、今年度4月から南部、中部、北部と、この三つのエリアごとに分野を分けてございます。南の方は青梅街道から南側の地域、これを南部地域まちづくり分野と。青梅街道から早稲田通りまでの間、いわゆる中央線を挟むエリア、ここについては中部地域まちづくり分野。早稲田通りよりも北側、ここが北部地域まちづくり分野という区分けでございます。
南部でございますが、南部地域におけるまちづくりに関することというところでございます。南台四丁目の地区整備、同じく南台一、二丁目、それから弥生町地区の整備でございます。それから、国家公務員宿舎跡地の利・活用、これは区内全般にわたっておりまして、それぞれの3地域で行っていくというところでございます。それから、共同化支援に関すること。どうしても接道の条件ですとかその一敷地ではなかなか建てかえ等が難しいという土地等もございます。あるいはその共同化をすることでメリットが出るといったようなところ、これに関すること。それから、地区計画区域内の建築物の審査、地区計画のかかっているエリア内における建築物、これの審査というところでございます。
それから、99ページは中部地域のまちづくり分野ということで、東中野駅周辺のまちづくりでございます。これは今年度から展開をしていくという予定でございます。ここについては東中野の駅前広場を含む駅舎とその駅広との間の中間のスペース、これの整備も予定をしておるというところでございます。国家公務員宿舎の跡地につきましては同様でございます。それから共同化、地区計画区域内の建築物の審査、これも同様でございます。
100ページをお開きいただきたいと思います。これは北部地域というところでございます。この北部につきましては西武新宿線沿線のまちづくり、連続立体交差化事業、これを目線に置いたまちづくりですね。これも担当をするというところでございます。北部はこの平和の森周辺の地区整備、環状7号線の中野地区整備、それから上鷺宮地域におけるまちづくりといったようなところでございます。以下同様でございます。
101ページ、これは土木・交通分野でございます。ここでは土木事業の計画、技術調整といったような内容でございます。水防、雨の、あるいは台風等の備えといったようなところ、それから除雪でございます。こういったことの仕事をしてございます。道路、河川、公共溝渠の占用・使用、これは上空の電線類の関係、それから地下の埋設の関係ですね。そういう許可に関すること。それから、屋外広告物ですとか道路の幅によりまして車両の制限等がございます。そういったところ。それから、道路の掘削復旧、各企業、ガスですとか水道ですとかどうしても掘らざるを得ないという場合のこの許可等に関すること。以下6番目、7番目等については認定ですとか区道の廃止ですね。そういった事務でございます。
それでは、102ページをお開きいただきたいと思います。こちらは交通安全の関係でございます。交通安全対策事業の推進、春と秋の交通安全週間等もございますが、それの事務、自転車の適正利用の啓発、指導といった内容、クリーンキャンペーンですとかがございます。放置自転車対策の総合的な推進に関することという内容、中野区自転車等駐車対策協議会、この運営等でございます。それから、放置自転車の撤去作業といったような内容、規制区域の指定。まだ新中野駅の周辺については指定されてございません。これも鋭意行っていきたいと思っております。それから、自転車駐車場に関すること、地域交通整備といったような内容でございます。
103ページでございます。公園・道路分野でございます。ここは公園と道路と分かれておりまして、公園につきましては公園緑地事業の計画・調整に関すること、それから公園の最近新設はないんですが、新設・改良及び維持管理に関することということ、公園の管理運営に関すること、緑化推進、平和の森公園の管理といったようなことが主だったところでございます。
104ページをお開きいただきたいと思います。こちらは道路の保守整備、維持管理等をこちらで行っておりまして、まず道路、河川、橋梁、公共溝渠等の設計及び工事に関することといったような内容でございます。それから、私道の舗装、私道下水ですね。私道排水設備の助成に関すること、狭隘道路、生活道路の拡幅事業に係る相談、指導及び調査といった内容でございます。その下の拡幅整備事業の調整に関すること、同じく測量、設計、工事の監督といった内容でございます。8番では街路灯の設置工事、維持補修に関することといった内容もございます。
右側の105ページ、建築分野でございます。こちらは建築確認申請書等の受け付け、発行及び保存に関することというところでございます。主だったところで申し上げますと、住居表示に関すること、建築基準関係規定に基づく指導、確認、許可及び認定に関することといった内容でございます。
106ページでございます。違反建築物の是正指導及び取り締まりに関すること、11番が建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づく指導及び認定に関することといった内容でございます。
107ページをごらんいただきたいと思いますが、こちらでは福祉のまちづくりのための環境整備の指導ですとか共同住宅等の建築指導、それから雑居ビル等の安全対策に係る関係機関との連携に関することといった内容でございます。7番目をごらんいただきたいと思いますが、住宅の高床助成に関すること。これは水害等の予防策として考えております。建築物及び宅地の応急危険度判定に関すること。災害が起きて建物等が倒壊をし、どの程度の被害で使える建物かどうかといったようなことですね。それから、耐震相談窓口の常設に関すること。簡易診断、以下ずっとこれまで行っております耐震改修にかかわる内容が108ページの19番まで続いております。20番目が建築基準法上の道路に、要するに42条2項道路ですとか中心線の判定もここで行っております。
109ページ、住宅分野でございます。住宅の計画に関すること。住宅マスタープラン、これも改定を予定しておるところでございます。それから、住宅政策審議会、このところ休会をしておりますが、この関係もございまして、今年度から動かしていくということを考えています。それから、住宅の整備・誘導に関すること。区営住宅の建てかえ、高齢者向け住宅等の整備、都営住宅の移管受け入れといったような内容でございます。4番目が分譲マンション支援でございます。住宅融資、それから新築・増改築の相談といったような内容でございます。
110ページでございます。ここでは本会議でも御質問いただいた住みかえ支援、あっせんに関すること、それから都営住宅等の入居公募に関すること、区営住宅、あるいは福祉住宅、高齢者・身体障害者アパートに関することといったような内容でございます。
都市整備部関係につきましては以上でございます。
谷村拠点まちづくり推進室長
拠点まちづくり分野について御説明いたします。
拠点まちづくりにつきましては、大きく三つの地区に分けてございます。
まず、警察大学校等跡地整備に関すること。これは警察大学校等移転跡地、その周辺地区のまちづくりの推進、中野駅周辺まちづくり計画を基本に警察大学校等移転跡地の地区計画等都市計画手続、その他の周辺地域のまちづくりに係る検討・協議を行います。
それから、二つ目が中野駅南口周辺整備に関することでございます。中野駅南口周辺のまちづくり、市街地整備の推進でございまして、中野二丁目、三丁目地区の中野駅南口周辺のまちづくりに係る整備・推進でございます。その二つ目が市街地再開発事業でございます。中野二丁目の東京都住宅供給公社住宅の敷地を中心とした市街地再開発事業の推進に関することでございます。
それから、三つ目が中野駅地区整備に関することでございます。そのうちの一つが中野駅北口広場及び南北駅前広場の整備、JR中野駅の再整備に向けた関係機関との協議・調整、それと中野駅周辺地区整備構想の作成、以上でございます。
委員長
これより本件に関する質疑を行いますが、質疑はありませんか。
伊藤(正)委員
部長からいろいろ御説明をいただいたんですけれども、まちづくり分野で南部、中部、北部と分けられたということなんですけども、例えば今御説明があったように、青梅街道を挟んで南側は南部地域まちづくり分野、北側の方は中部となって今説明を受けたんですけど、例えば青梅街道を挟んだあの新中野駅周辺のまちづくりなんていうのはまさに分かれているわけですよね。駅が出入り口が4カ所もあったりして、これは一体的に考えなきゃいけないなとは思っているんですけども、その辺の対応は区としてはどうやって考えているんですか。
石井都市整備部長
御指摘のとおりでございまして、基本的にはそのエリア内を責任を持って、それぞれの地域分野が行っていくという原則を一つ考えました。当然今のようにその道路で必ずしも区分けができないということでございまして、それらについては2分野合同で取り組む、あるいはものによっては、例えばその駐輪場の位置がどこに当たるかといったようなところについてはもちろん関係する分野、直接の関係と、それからそれを取り巻くまちづくりのそれぞれの南部、中部、北部といったような各分野が連携しながら取り組んでいくということでございます。
伊藤(正)委員
まさにそのとおりだと思います。区民はここまで細かくわかりませんからね。私ども議会も今説明があって初めてそういうふうにわかったんですから、連携をとって一体的に考えていただきたいと思います。
それから、よく道路で区民から意見をいただくというか相談があったときに詳細に相談をさせていただくと、こちらは土木・交通分野です、こちらは公園・道路分野ですとか、何か私道に関してもそうですし、いつも私なんかは戸惑うんですけれども、どういうふうにこれは分けられたんですかね。もし答えられるんでしたらお答えいただきたいと思いまして。
石井都市整備部長
お尋ねの件は、例えば公園・道路分野と土木・交通分野と、こういうわかりにくい表現になっておりまして、従前はこの公園・道路分野の道路分野につきましては工事課という名称でその内容を行っておりました。工事課という以前の所管では、いわゆるその通常区道の舗装、橋梁の関係ですとか、それから普通の道路の区道等の維持管理、こういった仕事をやっておりました。また、私道の助成なんかもここで行っておりました。基本的にはその仕事をこの公園・道路分野の道路で、実際に工事を伴うものといったようなことがこの道路分野で行っております。
一方、土木・交通の土木分野でございます。こちらについては、基本的には道路の使用等に関する、つまり管理をする上から、例えば先ほど申し上げました企業、ガス、水道、電気といったようなこと、これがどうしても道路を使わざるを得ないという中で、その企業が活動として行っているそういったことを申請していただいたり許可をしたりといったような管理部門ですね。それからもう1点が官民境界、どこまでが道路でどこからが区民のおたくの敷地かといったようなところの仕事をこの土木分野で行っているという内容でございます。
伊藤(正)委員
そういったことも区民は細かくわからないんですよね。区役所に相談すれば道路というのはこの分野で答えてくれるというのはもう当たり前だと思っていますよ。ところが昔で言うたらい回しじゃないですけども、あっちに問い合わせしてくれ、こっちに問い合わせしてくれというようなことがないように、丁寧にそういう相談があったら説明して対応していただきたいと思っています。要望でいいです。
石井都市整備部長
なお、先ほどちょっと答弁が漏れましたが、建築の先ほどの42条2項に関する道路中心線、この仕事は建築分野が負っておりますが、これまで9階に位置をしていたわけですが、今年度から8階におりております。その道路を扱う担当ということで、それぞれその境界ですとかそういう関係性がお互いにあるということで、8階におりて仕事をしていくということで、従前よりはそういう意味で、道路に関することということでは先ほどの道路分野、土木分野、それからこの建築分野のうちの中心線を判定していく係といいますか、従前の係、これが8階にまとまったというところでございます。なお、PRに従前以上に心がけていきたいと思っております。
ひぐち委員
拠点まちづくり分野のことでちょっとお聞きしたいんですけれども、中野駅の南北の再開発というか、都市整備のことに関してはここに多少なり書かれているんですけれども、東西といったらいいんでしょうかね、あちらのZEROホールの方面と、あとあちらのもっと荻窪寄りの方の、そういう駅の再開発というのは全く眼中に入っていないんでしょうか。
谷村拠点まちづくり推進室長
そちらにつきましては2番の南口周辺整備、こちらの方が総括的に担当して当たっていくことになっております。
ひぐち委員
このまちづくり、これは南口周辺と書かれていますと、正直言いまして東西の再開発が含まれているかどうかということがわかりませんので、というのは中野駅の商店街の皆さんが、もしかして東西に駅ができるんじゃないかという、そういう何か口々にお話が出ているんです。その辺が、情報がもし拠点まちづくりの中でありましたらば、お教えいただきたいなと思うんです。
谷村拠点まちづくり推進室長
今の内容をもう一度ちょっと御説明していただけますか。申しわけありません。
ひぐち委員
すみません、わかりにくいですか。やはり先ほど言いましたようにZEROホールの方の近くと、それから丸井の裏の方の商店街、その辺に駅がもしかしたらできるんじゃないかという、その商店街の皆さんが期待と構想を持っているんですよ。その辺が何かそういう開発の手だてとか目先のことがあるのかどうか、ちょっとお教えいただきたいです。
谷村拠点まちづくり推進室長
駅の関係につきましては昨年度あらあらの概要の検討を行いまして、特にそれは駅広の位置付けというんでしょうか、広さがどのくらいとか、そういうのを行いまして、今年度の中では具体的に南口側の駅広が位置付けるところ、それをどうするか、そのあたりは今年度の中で具体的に検討していきたいと思っておりまして、丸井もいろいろと計画があるようですけれども、そのあたりもまだ各地権者、それから東側の再開発の方とかをあわせまして、どこに取りつけ位置を延ばしたらいいかどうか、そのあたりは今年度の中で具体的に検討していきたいと思っております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で事業概要の説明を終了いたします。
次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
初めに、中野区事務手数料条例の一部改正についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
それでは、中野区事務手数料条例の改正について御報告いたします。
これは議案として総務委員会で審査されるものでございますけども、内容が開発行為の許可申請手数料の改正ということですので、関連で本委員会で報告するというものでございます。資料としましては条例の新旧対照表がございます。(資料4)これはすべて手数料の金額の改正というものでございます。中身としては変更はございません。
開発行為と道路などの区画の変更ですとか、切り土、盛り土等の土地の形質の変更を伴うものでございますけども、500平方メートル以上の開発を行う場合には許可が要ります。その許可申請手数料の変更ということでございます。今回の手数料変更は建築基準法の改正によりまして、従来建築確認により審査されていました擁壁に係る審査手数料が開発行為の審査の中で行われるように変更されたということに伴って行うものであります。既に東京都が手数料の改定を行っておりまして、23区においても多くの区で今回の第2回定例会での改定を準備しているというところでございます。東京都及び23区ともすべて手数料金額につきましては同額ということで、中野区も同様の金額といたしております。なお、中野区においては開発行為の許可件数そのものは非常に少ない状況でございまして、昨年度、18年度は年間1件、17年度は2件という、こういう件数でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
かせ委員
詳細に見ていないんですけれども、すべての項目にわたって手数料が上がっているわけですけれども、これが一般の方たちに与える、例えば小規模の住宅を建設するための開発行為であるとか、そういったことに及ぶ影響というのはないんでしょうか。
登都市計画担当課長
これは500平方メートル以上の開発行為ということでございます。年間1件、2件という件数でございますので、特段の影響はないというふうに思っております。
むとう委員
これは値上げしちゃいけないと言っているわけでは全然ないんですけれども、値上げの根拠は何なんですか。
登都市計画担当課長
これは擁壁に係る審査の手間といいますか、それに伴っての改定ということでございます。また、東京都、それから23区のほとんどが同様の金額の改定を行っているという中で、中野区だけが開発行為に対して手数料を上げないというのもいかがなものかという観点で、今回の改定をしたというものでございます。
むとう委員
そういたしますと、東京都がこの金額を決めて、それに23区が合わせたという感じですか。
登都市計画担当課長
開発行為の件数そのものは少ないという状況がございます。したがいまして、1件1件どのくらいかかるのかといった場合、かなり難しいということがございます。ですから、かなりの件数を処理している東京都の金額といいますか、それを参考に各区とも定めているというふうに考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
所管事項の報告、2番目、中野区建築審査会委員等の委嘱についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
それでは、中野区建築審査会委員の委嘱について御報告申し上げます。(資料5)
平成19年4月、ことしの4月でございますけれども、区長の附属機関でございます中野区建築審査会委員及び専門調査員の任期満了に伴いまして、以下の者に委嘱をいたしましたということでございます。
建築審査会の構成でございます。委員及び専門調査員で構成してございます。委員は5人でございます。建築に関する学識経験者、それから弁護士、都市計画の専門家といった方々でございます。また、専門調査員におきましては法律に関する学識経験者で弁護士の資格を持っている方でございます。任期は本年の4月1日から2年ということになっておりますので、平成21年3月いっぱいということでございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
むとう委員
よくわからないので教えていただきたいんですけれども、例えばこの法律に関する学識経験者で弁護士と書いてあるとふむふむとすごくよくわかるんですけれども、建築に関する学識経験者というのは一体どういう職責の方なのかとか、都市計画に関する学識経験者というのもどういうものなのか。同じ法律に関する学識経験者でも、弁護士と書いてある人と書いていない人がいて、学識経験者というくくりの中でどういうふうに違うのか。すみません、建築のことがよくわからないので教えてください。
登都市計画担当課長
建築に関する学識経験者ということでございますけども、例えば会長に当たられる小林委員でございますけども、長年東京都において建築行政に携わっていただいた方ということでございます。また、ほかの区においても建築審査会等も担当していらっしゃる方でございます。それから、法律に関する学識経験者ということでございますけども、例えば会長職務代理の野口委員につきましては弁護士の仕事をしているという方でございます。また、その下の田村委員も法律に関する学識経験者でございますけども、法律、行政法に関する手続規定に関する大学の教授ということでございます。それから、例えば女性で伊村委員でございますけども、建築に関する学識経験者ということでございますけども、主に住居学とかそういった関係のサイドからのもので、大学の先生ということでございます。そういった方々でございます。
委員長
よろしいでしょうか。
むとう委員
はい。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
3、都営鷺の宮アパート建替計画及び都市計画変更の内容についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
それでは、都営鷺の宮アパート建替計画及び都市計画変更の内容についてを御報告いたします。(資料6)
まず、建てかえ計画の内容でございます。別紙-1と書いてありますけども、これは2ページ、裏のページでございます。こちらで概要をごらんいただきたいと思います。
都営鷺の宮アパートは昭和34年度から39年度、このころに建てられた4階から6階建ての都営住宅でございます。19棟418戸でございます。中野区内の都営住宅としては一番大きい団地ということになっております。このたび老朽化に伴って建てかえを行うというものでございます。新しい住宅につきましては8階から12階建てで、5棟610戸が予定されております。建設工事は第1期工事が19年度から22年度、それから第2期工事が22から25年度というふうに分かれております。
第1期工事の一部の棟につきましては、もう既に移転をされております。なお、第2期工事でございますけども、ちょっと一番最後のページをあけていただきたいんですけども、概要図というのがございます。下の方が新しいところでございますけども、妙正寺川の水害対策といたしまして東京都の方が調節池の整備を予定しております。この図面で見ますと真ん中ですね。1、2、3、4、5というのは新しい建物でございます。真ん中に大きく調節池というのがございます。規模としましては約1ヘクタール、3万5,000立法メートルの水を貯留するという計画となっております。詳細な中身につきましては東京都が今後検討するということになっております。それから、もとの2ページに戻っていきまして、建てかえ説明会についてはこれまで6回ほど実施をされております。
次に、3ページ目でございます。都市計画変更の内容でございます。1番目、2番目、3番目、名称、位置、面積等については変更はございません。所在地は一番最後のページに現況図、位置図というのがございます。鷺ノ宮駅の南側で妙正寺川沿いという場所でございます。この一番最後の図を見ていただきたいと思うんですけども、中央のところが鷺の宮アパートと言いまして、今回建てかえをするところでございますけども、西側に白鷺一丁目アパートというのがございます。それから、北東側に若宮、これは川の向こう側、反対側になりますけども、若宮二丁目アパートというものがございます。この三つの団地を合わせて鷺の宮一団地の住宅施設という名称になっております。白鷺一丁目と若宮二丁目については既にもう建てかえが行われて、新しい建物になっておりまして、今回はこの真ん中の一番大きい部分での建てかえということでございます。
建ぺい率につきましては現状は10分の3、30%というものでございます。それからまた、容積率につきましては10分10、100%が10分の15、150%に上がるということを想定しております。ただ、容積率につきましてはこの地域の指定容積は200%になっておりますので、それよりは低い数字ということになっております。三つの団地は合計で540戸ということでございます。今回の都営鷺の宮アパート分では現在では19棟で418戸となっておりますが、これを5棟610戸に変更するというものになっております。全体の面積は約4.2ヘクタールということになっております。今回の建てかえ分につきましては3ヘクタールということになっています。また、団地の南側と西側でございますけども、6メーター道路を新設する予定でございます。外周道路というふうに言っておりますけども、新たに6メーター道路を入れるというものでございます。
今後の予定でございますけども、7月19日に都市計画審議会が予定されていますので、そこに事前の説明を行うということでございます。また、8月には地元で都市計画変更の内容についての説明会を開催するという考えでございます。その後10月に都市計画変更案の説明会を行うとともに、その案の公告・縦覧を行いまして、11月ごろに都市計画審議会に諮問し、答申をいただきたいというように思っております。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
久保委員
スケジュールのことで確認をさせていただきたいと思います。先ほどありましたが、第1期工事というのはこちらの方の住宅であって、第2期工事というのは調節池だけでしょうか。
それから、都市計画変更の内容の説明会があって、都市計画変更を行われてからこの外周道路については工事が始まるということなんでしょうか。あと解体工事が7月からというふうに聞いておりますけれども、その辺のスケジュールは決定したかどうかお答えください。
登都市計画担当課長
第1期工事につきましては、一番最後のページを見ていただきたいと思うんですけども、下の方に番号を振っております。この2と4と5、これが第1期工事でできるというものでございます。第2期工事がその1と3、それから調節池という、そういうことになっております。なお、もう既に一部の棟につきましては入居者は全員異動しておりまして、解体工事が緊急に行われるということでございます。また、都市計画変更に際しましては外周道路ですね、外側の道路につきましては、そこでも位置付けるわけでございますけども、工事等につきましてはその後ということになろうかと思います。
久保委員
その後と言いますと、この都市計画変更が行われてから外周道路の工事が始まってくるということですか。
登都市計画担当課長
工事につきましてはそうなります。
久保委員
先ほど2、4、5が第1期工事というふうにおっしゃっておりましたけれども、型別供給というようなことで、ひとり住まいの方は1DK、またお二人の方は2Kというような形で東京都の方の基準でこれから設計、また建てかえが行われていくというふうに承っておりますけれども、その辺に関してはもう決定で、全く動きがないものでしょうか。
登都市計画担当課長
入居者と東京都の間でいろいろ議論されているという点については聞いておりますけども、どういう交渉の内容なのかということにつきましては、詳細なところは我々は把握しておりません。
久保委員
それから、鉄筋コンクリート、8階から12階建てということで、一番初めの計画では14階建てというような案が出ていたと思いますけれども、これも8階から12階建てというふうに、14階建てから変更になったということで決定でしょうか。
登都市計画担当課長
当初、東京都は14階建てというふうに提案したわけですけども、いろいろ近隣の方々との議論を踏まえて、一番高いところで12階ということで少し下げたという経過がございます。今のところは8階から12階というふうに聞いております。
久保委員
また、中野区の方からも東京都に対して住宅にさまざまな要望をしていらっしゃったと思うんですね。この12階建てに変更になったときにも部屋のバランスといいますか、ソーシャルミックスというようなことで、中野区としてはファミリー世帯向けのものをふやしてもらいたいといったようなことも要望していたかと思いますけれども、区としてこの東京都に対して要望したことというのは、全面的にほかの点でも受け入れられているんでしょうか。
登都市計画担当課長
区が要望した事項につきましては、委員が今おっしゃいましたような単身者向けではなくて、もうちょっとファミリー向けタイプをふやしてほしいですとか、それにつきましては一定程度東京都の方でファミリー向けをふやしたという経過がございます。また、区で要望しておりますことは、もう1点ございます、調節池でございますけども、これにつきましてはふたがけをして、上が平面で使えるようなものを現在要望しているところでございます。これにつきましてはまだ東京都の方で今後調査して、どういう調節池にするかということについては検討したいという、そういうことでございますので、今後の両者の協議の課題だというふうに思っております。
久保委員
広域避難所というようなことにもなるのかと思いますけれども、これは防災拠点としての整備というのはどういうふうになっていくんでしょうか。
登都市計画担当課長
引き続きここは広域避難場所ということになっていますので、その機能が十分果たせるものになっていただきたいということで都と協議しているところでございます。その一環ということもございまして、例えば道路につきましては6メートル道路を入れたりですとか、中につきましては調節池をつくりますけれども可能な限り空間をつくっていただいて、避難所として機能するものということで考えていただいたということでございます。
委員長
5時が近づいてまいりましたので、これからの審査の進め方についてご協議いただくため、委員会を休憩します。
(午後4時56分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後4時57分)
本日の審査はここまでとし、残りは明日、28日に審査を行うことに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の審査を終了いたします。
次の委員会は6月28日(木曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
以上で本日予定していた日程はすべて終了いたしますが、委員から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。
(午後4時58分)