平成19年10月04日中野区議会決算特別委員会建設分科会 平成19年10月04日決算特別委員会建設分科会 中野区議会建設分科会〔平成19年10月4日〕

建設分科会会議記録

○開催日 平成19年10月4日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後5時00分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき主査
 のづ 恵子副主査
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 安部 秀康
 建築担当参事 佐藤 幸一
 拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
 拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
 中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子

○事務局職員
 書記 松本 明彦
 書記 杉本 兼太郎

○主査署名

審査日程
○議題
 認定第1号 平成18年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会します。

(午後1時01分)

 認定第1号、平成18年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。
 初めに、当分科会における審査の進め方と審査方法について御協議いただくため、分科会を休憩します。

(午後1時01分)

主査
 分科会を再開します。

(午後1時03分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、審査の進め方はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)に従い、一般会計歳出、歳入の順に審査を行い、歳出につきましては、決算説明書に従い原則として目ごとに、歳入につきましては、歳入決算説明書補助資料により一括して質疑を行いたいと思います。
 次に、3日間の割り振りにつきましては、本日は歳出の6款都市整備費の1目都市計画費から審査を開始し、6款都市整備費の2目住宅費までを目途に審査を進め、2日目は歳出の残りの質疑の後、歳入の審査を一括して行い、最終日、3日目は意見の取りまとめを行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 これより歳出の質疑に入りますが、質疑に当たって資料を引用される場合には、資料名及びページを言っていただきますようお願いいたします。
 なお、職員人件費のうち報酬・特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給及び職員旅費以外につきましては総務分科会の分担となっておりますので、念のため申し上げます。
 また、審査は、原則として目ごとに進めていきますが、ページ数が多い部分につきましては、適宜、切りのよいところで区切っていきますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、質疑に入ります。
 最初に、決算説明書の350ページから353ページ、1目都市計画費について質疑はありませんか。
ひぐち委員
 353ページの上から6行目、野方駅北口整備に伴う土地購入代金971万6,000円となっているんですが、土地が何平米ぐらいあるのか。
主査
 ちょっと休憩します。

(午後1時05分)

主査
 再開します。

(午後1時06分)

かせ委員
 353ページの建築紛争予防調整ということなんですが、この資料を見ますと、245件の届け出があって、調整状況、あっせんが9件、解決が3件で、打ち切り4件、調停2件ということになっていますけれども、打ち切った場合どういうことになるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これはあっせんと申しまして、区の職員の立ち会いのもとに建主の方と近隣の方が話し合いを行うというものでございます。話し合いの中で、要するに、この場ではもうやらないということで双方あっせんについてはもう結構ですという形で、そのまま物別れになるケースと、それから区役所の場ではなくて、もう自分たち同士で話し合うからもう区の方は結構ですという形、そういったものがございます。一般的には、一時期と比べますと紛争になる件数というのはかなり減っております。どちらかというと、当事者同士で話し合おうというケースが最近は多いという状況でございます。
かせ委員
 そうしますと、あっせんが不調に終わってしまって、あとは御当人同士でということで、それ以降ということについては、追跡というか、どうなっているかというの確認はしていないんですか。
登都市計画担当課長
 特に報告を受ける場合もございますけれども、そのまま連絡がないままになっているというケースもございます。
かせ委員
 それで、これを見てみますと、あっせんが9件ですから、解決に導かれるのは3件だから3分の1。いわゆる打ち切ってしまうということが4件、調停にいくというのが2件でしょう。だから、どうなんですかね。あっせんで解決できるものがちょっと少ないように感じるんですが、これについては何か事情がおありなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 先ほど申し上げましたように、紛争となるケースというのが、最近は一時期と比べると減ってきているということでございます。あくまで、区のあっせんなり調停委員による調停にしても、これは法的な決着ではなくて、あくまでも当事者同士の話し合いが基本ということになっております。ですから、当事者同士で話し合うということであれば、特段区が間に入らなくても解決がなされているというケースも結構多いと、そういう状況でございます。
かせ委員
 解決するというのが一番望ましいんですけれども、できるだけ、例えばあっせんなんかの場合には2回とか3回とかと回数限られていますよね。それを過ぎてしまうと、次の段階、打ち切り、あるいは調停、あるいは裁判になったりするということになるんだろうと思うんですけれども、できるだけ丁寧にやられて、それで解決できるということが趣旨だろうと思うので、この数字から見ると、もうちょっと努力していただけるのではないのかなと思ったものですから、そういう質問をさせていただきました。できるだけ、解決できるということで、丁寧な取り扱いをしていただきたいというふうに要望しておきます。
久保委員
 都市計画なんですけれども、執行率51.7%というふうに非常に低い執行率になっておりますが、これはなぜこのように低い執行率なんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これにつきましては、不用額なんでございますけれども、一番大きいのは353ページの下の方に書いてございますけれども、上鷺宮地区現況測量調査委託費の残、これが多かったというためでございます。
久保委員
 この上鷺宮の測量の委託費の残が非常に多かったということですけれども、これはどういったことでこういうことになったのか。また、なぜ測量自体を行うことに至ったのか御説明いただきたいんですけれども。
市川北部地域まちづくり担当課長
 測量を行う経緯ということですけれども、このことにつきましては上鷺宮地区の地区計画を策定ということを考えまして、その中で上鷺宮地区全域を対象として現況測量を行い、地形とか公共用地の境界を検討するために行ったものでございます。
 その測量を行っていく中において、住民の方から測量をやめてくれとか、あるいは地域住民の民地等に入ったときに測量拒否されたということがありました。そういう中におきまして、測量業務を中止するということになりました。そのため、当初は契約額は1,950万9,000円だったものですけれども、契約解除ということで精算をしまして、その金額が351ページの中段のところに書いてありますけれども、上鷺宮地区現況測量委託、これが980万6,394円という形で――失礼しました。契約額は、最初の予算額ですか、予算額につきましては3,000万円を確保していましたけれども、その残額という形で2,007万606円、そういう形が不用額という形で出てきました。
久保委員
 なぜこの住民の方からの反対があって測量中止というようなことになられたのでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 道路の拡幅、地区計画の素案、たたき台というものを昨年の10月につくりまして、それを地域住民の皆様に説明会等行ってきたんですけれども、その中において、道路の予想線という形でその計画の中に示したんですけれども、その計画を進めていく中において測量も、地区計画を定めるためには当然必要なことですので、行ってきたんですけれども、住民の方から反対という意見が出てきまして、測量を続けることについてなかなかできないということで、中止するという形になったところでございます。
久保委員
 通常区は、どういったときに測量というものをされるんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 例えば、平和の森とか南台につきましては、密集対策という形で、新設道路とか、あるいは道路を拡幅する場合について、区の方に相談があったりするような場合について個別に測量というのはやっております。今回の場合につきましては、上鷺宮地域に地区計画を策定するということで区域全体について行ったものでございます。
石井都市整備部長
 測量といいますのは、まず現状の把握をしっかりするという意味合いがございます。それから、最終的には、民地と公の道路との境界等についてをきちっと把握をしていくということが目的ではあるんですが、現在、境界についてはまだ確定ということまで至っておりませんので、現状の状態をとにかく把握をしていく、今回の測量については、その現状をしっかり把握をした上で、予定をしたその計画線なりがどのような形で影響していくのかということを、その測量したものに計画線等を入れ込んで、その影響を見たいという目的もあったわけです。当然、最終的には、道路率ですとか、そういうカウントの際に、そういう測量をベースにしながら正確な値を出していくということが目的であったということでございます。
久保委員
 ということは、先ほど担当課長の方から道路を拡幅する場合に測量というのは通常入れるかのような御説明がありましたけれども、一足飛びに、道路拡幅だけが目的ではなくて、やはり現状の把握をしっかりと行うということが一番の今回の目的であったというふうに思ってよろしいですか。
 現状の把握がなされないままに地区計画が策定をされたということなんでしょうか。通常その辺の測量を行うことの位置付けといいますか、地区計画を行うに当たっては、ベースとして測量を最初に行って、現状把握をした上で地区計画というのを立てていくのか、そうではなくて、ある程度この地区計画というのが策定をされて方向が決まって、それから測量されていくのか。その辺の兼ね合いというのはどうなんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 まず、今、委員がおっしゃいましたように、まず現状ですか、現況把握をしっかりやっていく中においてまちづくりの計画をまずやっていくというのがスケジュール的には合うと思います。いずれにしても、きちっと現況を把握して、公共との境とかのところを確認して、その上で、例えばまちづくりで地区計画を立てるような場合については、その場合のためにやっていくというようなこともあると思いますけれども。基本的には、現況把握というのをきちっとやるということが前提だと思います。その上に次の段階というんですか、計画を立てる場合についてそれを生かしていくというような形になると思いますけれども。
久保委員
 私の聞き方が悪かったのかもしれません。要は、現状把握ができていなかったので現状把握をするために測量なさっているということになったんだと思うんですけれども、そういった把握がされない上で地区計画は策定されるのですかということが伺いたかったんです。
 その地区計画が策定をされる前段階での測量であったのか、地区計画をもう策定をある程度して、計画線を決めて、それから測量に入られたのかということ、どちらなのかということが伺いたかったんですが。
市川北部地域まちづくり担当課長
 まず、現況把握をした上で次の段階か、次の次の段階かわかりませんけれども、計画をつくっていくというステップになっておりますが、あくまでその地域の現況を把握するということが第一でございます。最初に地区計画があって、そのために現況把握するということではございません。
久保委員
 先日の委員会でも報告がありましたけれども、上鷺宮のこの地区計画については、区の方の一方的な発表などということではなくて、地域の方たちの合意がない限りは進めないというようなお手紙を出していただいたかと思うんですが、今後、この測量については、区としては必要性があったので予算を組んで測量なさったんだと思いますけれども、測量自体が中断をされたわけです。この測量については、今後どのようになさるんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 今回、こちらの区の方の説明の仕方というんですか、あるいは進め方について、十分に住民の皆さんに説明ができなかった部分もあると思います。しかしながら、測量というのは、先ほど申しましたように現況を把握するということが目的でございますので、だからといって、今後測量しないということではございません。やはり必要性があればやっていくということで、そのためには、前回の建設委員会とか総括質疑でも申し上げましたように、地域の皆様の合意というんですが、十分皆様に理解していただいた上で行っていく必要性がありますけれども、やっぱりその上で行っていく、そういう形で考えております。
久保委員
 それは測量のことですか、地区計画そのもののことですか。測量をするということについても、地域の合意が図られれば、区としては進めたいということなんでしょうか。現状把握として、あくまでもこれは必要なことなので、測量自体はやっていかねばならないという、そういったお考えがあるということですか。
石井都市整備部長
 今回、この18年度予算、決算で予定をした測量が途中で中止をしたということでございまして、その理由といいますのはこれまでお話を申し上げてきたことにあるわけですが。そういうことを考えますと、今後必要だから区はすぐにやるということではなくて、当然その測量の必要性を十分に理解をしていただいて、それでその上でやるとした場合については、当然そういうことを踏まえて、そのステップを踏んだ上で測量の委託に再度かかるということになろうかというふうに思っております。
むとう委員
 都市計画審議会のことでお尋ねしたいんですけれども、この年は3回ということで非常に回数が少なくて、不用額の残を見ても7回分ぐらい不用額になっておりますので、多分、これは年に10回ぐらいを予測して、予算を立てたんだろうというふうに数字から読み取れるんですけれども。大体、私も2年半ぐらい都市計画審議会にかかわらせていただいたことがあるのでわかるんですけれども、この年はどうしてこんなに少なかったんでしょうか。これは、多分10回ぐらいを予測しての予算だったかと思いますが、その辺の御事情を御説明ください。
登都市計画担当課長
 都市計画審議会は、年によって案件が多い少ないによりまして回数にかなりばらつきがございます。ここ七、八年の推移を見ましても、多い年ですと6回、7回、少ない年ですと年1回といったときもございます。昨年の3回というのは、極端に少ないというわけではございませんけれども、平年よりやや少ないかなという程度でございます。
むとう委員
 審議する案件が少なかったということなんですけれども、区政を見ていると、駅周辺の開発の問題、警大跡地の問題等もありましたから、都市計画審議会での審議が割とあったのかなというふうに素人ながら思うわけです。そういうことと連動して考えると、少なかったというのがちょっと腑に落ちないんですけれども、もう少し説明していただけますか。
登都市計画担当課長
 例えば、昨年ですと、3回やっておるわけですけれども、まず警察大学校跡地等の都市計画がございます。その関係が3回とも諮問をしたと、そういう状況でございます。諮問と報告案件としても、そのことがメインのテーマだったということでございます。
むとう委員
 昨年度がどうであったかちょっとわからないんですけれども、ちょっと資料も置いてきてしまったんですけれども、こういった審議会での学識経験者の出席率というのを今回資料で要求しまして、見たわけなんですけれども、ここのところ、傍聴されている区民の方の報告だと、この都市計画審議会で学識経験者の方の出席がちょっと少ないというか、学識経験者がそろって欠席されてしまったような状況もあるようで、傍聴している区民の方は気になると。要するに、専門的な知識をぜひ審議の場で役立ててほしいから一般の委員さんと比べて学識の方にはそれなりの報酬をお支払いして委嘱しているわけですよね。ですから、学識の方はいろいろなお役目引き受けていらっしゃる方が学識経験者も引き受けていらっしゃると思うので、お忙しいことだろうというふうに思うんですけれども、極力出ていただい、なおかつ、その持っていらっしゃる専門的な知識をその場で発言していただかないと生かされていかないと思うんですけれども。私が出させていただいていたときも感じたんですけれども、学識経験者の方々の発言がすごく少ない、すごくそれは気になっていたことなんです。せっかく学識経験者の方にそれなりの報酬をお支払いして委嘱しているわけですから、極力出席をしていただきたいということと、やはりそれなりの御発言を、専門的な知識を持っての御発言をぜひ積極的に今後促していただくようにお願いしたいと思うんです。割と奥ゆかしい方が多いようで、なかなか専門的な御発言が、私が在席していたときにもほとんど聞かれなかったのが、非常に残念に思うので。ほかの審議会の様子もちょっと聞いてみたところ、学識経験者の方が活発に御発言されている審議会も数多くあるようなんですが、都市計画審議会においては、私が在席したときに限ってですけれども、あまり発言されていなかったのが非常に気になるんです。ですから、なかなか学識経験者の方には言いづらいことかとは思いますけれども、その専門性を生かして、御発言をしていただけるようぜひ促していただきたい。そして、委員長、副委員長とかはたしか学識の方だから、その方は当然出席されるんでしょうけれども、そうではない学識の方がそろって欠席という事態はなるべく避けていただけるよう要望していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
登都市計画担当課長
 我々としましては、学識経験者はもちろんのこと、区民委員の方、それから区議会議員の委員の方もいらっしゃいますので、皆さん、全員出席をして活発な議論をしていただきたいというふうに思っています。もちろん、学識経験者の方はかなりお忙しい方が多いんですけれども、極力出席しやすいような形、日程等も組んでいきたいというふうに思っております。
 ちなみに、学識経験者の報酬でございますけれども、出席されるたびに1回2万円という報酬でございます。
むとう委員
 くどいようですが、一回に2万円をお支払いして、一度もその審議会で発言されないで帰られてしまうのはとても残念なので、やはり持っていらっしゃる学識をしっかりと審議の中に役立てていただけるようお願いをしていただけたらと思います。要望しておきます。
伊藤委員
 この主要施策の成果の206ページのみんなで進めるまちづくりということで、この成果指標、これは周辺道路の歩きやすさを感じる区民の割合というのが、18年度は指標が出ていないんですけれども、横棒になっていますよね。16年度は28.8%、17年度は26.4%、21年度の目標は30%なのに、18年度出ていないというのは、これはどういうことですか。
登都市計画担当課長
 指標によっては、例えば毎年アンケート調査等でとる資料と数年に1回とる指標といろいろございます。これにつきましては、18年度は調査をしなかったというものでございます。
伊藤委員
 だって、16年度、17年度連続でとっていますよね。毎年とっているように見えるんですけれども。そうすると、19年度はとって20年度はとらないで21年度を目標にするということね。そういうやり方なんですか。
登都市計画担当課長
 アンケート調査等につきましては、区政世論調査等でとっているものが結構多うございます。そういった関係で、毎年アンケートの数にもよるんですけれども、あまり回答項目が多い場合はいろいろ削ったりとかということもやっております。そういった関係から、年度によってはとったりとらなかったりというものがございます。
伊藤委員
 例えば周辺道路の歩きやすさを感じるということの項目をとった場合、万が一、18年度、またさらに低くなっているという場合もありますよね。そういう懸念される部分もあると思うんですよ。その辺はどう思いますか。
登都市計画担当課長
 申しわけございません。この指標につきましては、18年度から隔年でとるということを定めたものでございます。また、指標によりましては、必ずしも毎年毎年とる意味があるのかという項目もございます。やはり長期的な傾向を見るという場合では、やっぱり数年に1回でもいいという指標もあるというふうに思われます。そういった意味で、道路に関しては毎年毎年とるのではなくて、隔年でもいいのかなと、これは全区的な傾向を見る指標ですので、そういったことから隔年ということとしたものでございます。
伊藤委員
 そうすると、この項目はそんなに重要ではないということで理解していいんですか。
登都市計画担当課長
 重要な指標でございますけれども、長期的な傾向で見る必要もあるのかなということで、これは区内全域ということもございます。そういったことから、2年に1回ということでもいいのかなということで、そう判断したというものでございます。
伊藤委員
 私は、こうやってせっかく成果指標が項目にある以上、やっぱり毎年とっていただいて、それでやっぱり年次ごとに評価されるべきだと思うんですよ。まして、これが万が一下がった場合は、この周辺道路の歩きにくさを感じるということは、中野に住むというのが住みにくいということにもつながると思うんですよ。きのうも北原主査が中野に住みたい割合のデータを言っていましたけれども、やっぱり中野に住んでもらうためには、やっぱりこういうデータもきちんととって、そういうものを評価されるべきだと思うんですけれども、いかがですか。
登都市計画担当課長
 我々としては、同じ調査を毎年やるというのは非常に意味があるというふうに思っています。ただ、調査はかなり費用もかかります。それから、まとめていろいろな項目を調査しますので、回答する側が、あまり回答する項目が多いと回答率が低くなるという傾向もございます。そういったことから、ある程度の分量ということで、取捨選択をせざるを得ないという面もございます。ただ、委員がおっしゃるような点も私も感じておりますので、なるべくまちづくり等々に関する項目につきましては、毎年やれるように努力したいと思います。
伊藤委員
 これからの中野というのは、やっぱり都市計画、まちづくりは非常に重要な施策だと思いますので、やっぱり積極的にこういう項目も含めて、一人ひとりの中野区民の意識を把握できるようなデータとりをしていただきたいと思います。これは要望でお願いします。
久保委員
 主要施策の成果の、決算説明書は350ページとなっているので、ここで206ページについては伺ってよろしいんですよね。
 今、伊藤委員もおっしゃっていましたけれども、私も成果指標の見方がわからないものが幾つかあるので教えていただきたいんですけれども、区民からの提案型地区計画などの具体的提案、18年度、15%となっています。これは具体的にはどういった提案が上がってきたんでしょうか。
 それから、震災復興の方もそうなんですけれども、10%、10%、40%と18年度なっていて、21年度の目標が100%(2カ所)となっています。これはどういうパーセンテージなのか、御説明をお願いします。
登都市計画担当課長
 区民からの提案型地区計画等の具体的な提案につきましては、まちづくり条例等を将来制定をして具体的なまちづくり提案が地域から出てくると、それを100%としたものでございます。18年度につきましては、一定程度そうした検討を進めてきたということで、15%というふうにしたものでございます。また、震災復興市民組織育成に向けた取り組みでございますけれども、現在、鷺宮地区と上高田地区におきまして、住民のそういう勉強会を立ち上げたということでございます。将来は、それを設置、21年度につきましては、2カ所で復興協議会というものを立ち上げるというのを目標にしております。それに至る途中経過ということで、18年度につきましては40%としたものでございます。なかなか成果指標も難しいところがございまして、確かにわかりにくいという御指摘は、この辺は外部委員からも受けているところでございます。
久保委員
 今、15%の御説明で、具体的な提案が少し進んだかのようにおっしゃっていたんですけれども、これは区民からの提案型の具体的提案が15%というふうに読んでいたんですね。まちづくり条例について部内に条例検討職員PTを設置し、検討を重ね条例案に盛り込むべき条項の整理を行った。今、課長が御説明くださったのは、これのことなんではないんでしょうか。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。部内の関係職員で検討を行ったということで15%というふうにしたものでございます。
久保委員
 確認いたしますけれども、18年度は部内の職員PTで検討を重ねてきたことが15%進んだということであって、区民の方たちからのこの提案が15%あったということではないですね。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。
主査
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行します。
 次に、決算説明書の352ページから353ページ、2目都市施設費について質疑はありませんか。
ひぐち委員
 野方駅北口整備に伴う土地購入代金ということで971万6,000円と出ています。この土地というのは何平米ぐらいあるのでしょうか。
登都市計画担当課長
 これにつきましては20.9平方メートルというものでございます。野方駅の北側のすぐの場所ということでございます。
ひぐち委員
 この面積ですと、かなり土地は小さいんですけれども、それは何でこんなに小さいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 野方駅の南北自由通路の整備に現在取り組んでいるところでございますけれども、そのためには、北口の用地確保が不可欠でございます。そのための土地ということでございます。
 ただ、北口用地全体はまだ購入できておりませんで、したがいまして、この353ページの下の方にございますけれども、用地購入事業未執行残が9,000万円程でございますけれども、まだ全体は買えていないということでございます。18年度につきましてはその一部分20平米ほどが購入できたというところで、その部分の数字でございます。
かせ委員
 今の関連ですけれども、いわゆる20.9平米買い取って、それで971万円程の支出ですよね。それにかかわる不用額の方がはるかに大きいということになっていますけれども、どういう理由なんでしょうか。
登都市計画担当課長
 北口の用地、敷地全体が約150から160平米程度民有地がございます。そこの購入ということで、そのうち150数平方メートルのうちの20.9平方メートルが18年度に購入できたというものでございます。ですから、まだ130平方メートル程度の土地につきましては、今年度の購入ということでございます。昨年度は交渉が成立しませんで購入できなかったということでございます。
かせ委員
 いわゆる土地購入については、今年度については緒についたということですよね。それで、野方駅については、早期に南北の改札とか、地域要望が強いわけですけれども、今、年度内とおっしゃいましたっけ。この見通しなんですけれども、見通しについては大丈夫なんでしょうか。
登都市計画担当課長
 用地購入につきましては、現在担当が経営室の用地管財担当というところで直接当たっておるところでございます。今回もこの野方駅整備につきましての取り組み、補正予算等も議決されたということもございますけれども、十分見込みがあるというふうに思っております。
かせ委員
 要望になりますけれども、いろいろうわさは聞いているんですけれども、やはりできるだけ早期に土地を取得をしていただいて、早くここの駅のバリアフリーの問題とか、あと南北の改札の問題であるとか、要望が強いですから、できるだけ努力していただいて、要望しておきます。
ひぐち委員
 先ほどの私の質問の中で、野方駅整備に伴う土地の購入代金というのが971万6,000円なんですね。それで、不用額の中に、野方駅北口整備に伴う用地購入事業未執行による残というのが9000万円程ですね。これはどうしてそうなるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 未執行残9,000万円程につきましては、まだ購入できていない、昨年度購入できなかったという部分でございます。それの金額でございます。
ひぐち委員
 そうすると、野方駅のさっきの971万6,000円というものも購入できていないという部分がどこに乗っかるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 先ほど971万6,000円という部分については、これは執行額でございまして、購入できたという部分でございます。これが20.9平方メートルの場所でございます。
 それで、9,000万円程の未執行の部分につきましては、残りの130数平方メートルという部分でございます。
主査
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行いたします。
 次に、決算説明書354ページから355ページ、道路管理費、土木関係人件費等、それから道路管理についての質疑を行います。
久保委員
 土木管理事務で、不用額、橋梁拡幅整備負担金の残というのがございますけれども、これは整備が北原橋は行われたんですね。これは北原橋にすべてかける予算だったんでしょうか。どうしてこのように不用額が大きいんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 この橋梁拡幅整備負担金でございますが、当初予算は、今委員のお話の北原橋と、それから神田川の新橋、この新橋の部分が2,250万円余ほど予算措置してございました。こちらにつきましては、河川改修事業を行っております東京都のお話では、これに伴う用地買収が進まなかったために、この神田川新橋につきましては未執行ということでございます。それがほぼ2,250万円でございます。
 それから、その差額約450万円でしょうか、これは北原橋の工事変更等に伴っての差額といいますか、そういったことでございます。
久保委員
 この新橋なんですけれども、用地買収が進まなかったのでこういったことができなかった。橋梁拡幅整備、この事業を行うのは東京都が主体となってやるということなんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 そのとおりでございます。
久保委員
 用地買収が進まなかった新橋というのは、整備を今早急に行う必要性というのはあるのでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 今妙正寺川で激特事業が行われてございますが、以前は神田川でも激特事業がございました。その後を受けまして、さらに河川改修といいますか、そういったものは続いてございます。その改修事業にあわせまして、橋梁のかけかえ自体は区の負担で行うものでございます。そういった関係で、都の事業に合わせまして橋梁のかけかえを予算措置をしていたということでございます。
久保委員
 ある意味、今回この都の方で進まなかったということですけれども、かけかえに関しては区の事業であるということで、かけかえを早急にやらなければいけないような危険性というのは、この新橋にはないのでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 50ミリ対応ということでは、神田川の激特事業は既に終了してございますが、それだけではございませんので、それは都の方でも事業を進めているということでございます。北原橋につきましては、建設委員会でも工事がさまざま埋設物の関係とか、直接、間接的に関係する出来事がございまして、工事が少しずつ延びているということもあったやに聞いておりますが――失礼いたしました、これは北原橋の話でございました。新橋につきましては、用地買収が進まなかったということでございます。
久保委員
 危険性については。
遠山土木・交通担当課長
 危険性といいますか、一応の神田川の激特事業は終了してございますが、その後を受けまして、橋梁のかけかえをということで、危険性が全然ないというようなお話は言いかねますけれども、橋梁のかけかえということでございますので、危険ということとは少し話が違うと思ってございます。
むとう委員
 違反屋外広告物撤去回収処分作業委託という300万円程ですか、すみません、私、建設分科会が初めてでわからないんですけれども、これはその下にあるごみ状バイクとか家電リサイクルとか、そういうものはぽいと捨てられてしまっているから、所有者がわからなくて、区が撤去せざるを得ないのかなと思うのですが、広告というのは、だれが出している広告か所有者がわからない広告なんでしょうか。その辺の御説明をしてください。
遠山土木・交通担当課長
 委員のお話のように、広告そのものに関係者といいますか、それは書いてございますので、例えば、わかりやすい話で言いますと、電柱や街路樹に不動産関係の張り紙と私どもは称しておりますが、段ボールがずっと張ってあると、それを職員あるいは委託で撤去しているものでございます。当然、その関係者には指導をしているところではございますが、ある意味ではイタチごっこといいますか、我々は知事権限を区長が権限委任されてございますので、その権限に基づきまして撤去するということを行っているものでございます。
むとう委員
 そういうことで、だれがやったものか所有者がわかっていて撤去費用を所有者に請求するとかということはできないんですか。もしくは指導する中で、いついつまでに撤去しなさいと言って、先方に自腹でやらせるというようなことにはならないんですか。やってもらえないからしようがなくて税金を使ってとるんですか。そこがちょっと、金額を見て、300万円程もそんなことにかけているんだというのを初めて知ってちょっと驚きなんですけれども、それはやった人に自腹を切らせて撤去させるという方向にはならないんですか。
遠山土木・交通担当課長
 根拠法令としまして、屋外広告物法というものがございますが、それにつきましては、撤去して、通知をして、そしてとりに来たという場合に、その保管料をいただくという取り決めといいますか、そういう決まりにはなってございますが、その撤去にかかわった費用を補償させるといいますか、請求するという決めにはなってございません。
むとう委員
 それは、区がそういうふうに決めて相手に支払わさせるということはできないんですか。
遠山土木・交通担当課長
 その屋外広告物の案件にもよると思いますが、当然、物によりますけれども、撤去しなさいという指導が先にあるかなと思います。それでも、例えば連絡がつかないとか、見過ごすわけにはいかないというものについては撤去をすると。撤去をした瞬間に、法に基づきまして、すぐに処分できるもの、それから一たんは保管をしておかなければならないものというふうに分かれ、とりに来た場合は、その保管料を取るという、そういう仕組みになっております。
むとう委員
 そうすると、正直にとりにきた件数というのもあるんですか。どこかに、それが雑収入とかで入ってきているんですか。
遠山土木・交通担当課長
 先ほど張り紙という事例を出しました。張り紙につきましては、この屋外公告物法ではすぐに処分ができるということになってございます。これがほとんど、9割方だと思います。ですので、私どもが撤去したらすぐに処分するということにしてございます。上り旗、それから例えば張り札といいますか、ベニヤ板に紙を張っているようなものについては保管義務がございます。
 委員の御質問のとりに来たという事例は、今のところございません。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行いたします。
 決算説明書356ページから357ページ、1目道路管理費、道路境界、土木防災のところでございます。質疑はありませんか。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、次のところに進みます。
 決算説明書358ページから359ページ、2目交通安全対策費、交通施設について。
かせ委員
 きのうの総括でこの自転車駐車場のことについて言われておりましたけれども、その中で、課長が答弁された中で、自動二輪の駐車場に対する行政制度があるという答弁をちょっと聞いたんですけれども、詳しく説明していただけますか。
遠山土木・交通担当課長
 直接助成をする主体は、財団法人東京都道路整備保全公社というところでございますが、区を窓口として助成をするという仕組みになってございます。
 概略を申し上げますと、1台当たり20万円、30台を限度として、例えば、5年間は駐車場を運営するとか、半分以上は時間貸しにするとか、そういった条件はいろいろとございますが、1台につき20万円、30台を限度としての助成がございますので、私どもに御相談をいただければ、この申し込みの時期というのがございますので、区を窓口としてその助成の手続を行うというものでございます。
かせ委員
 中野の中で、やはり目につくのが自動二輪、どこに行ってもとまっていますし、それで交通上の障害にもなっていると言われるとおりなので、こういう制度があって、ちゃんと町の中に二輪専用の駐車場というかそういうものがあれば、やっぱり大きな前進になるかなというふうに思うんですけれども、そういうことについて、区としてはこの制度を使って普及していくんだというようなお考えといいますか、そういったことはあるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 きのう総括質疑でもございましたが、区の基本的スタンスといたしましては、自転車に対するに駐車場対策ということを役割として認識しているところでございます。昨年でしたでしょうか、駐車条項が改正されまして、いわゆるバイクというものが四輪車と同様の対象になるということで、今まではどっちつかずのところにありましたけれども。そういったことで、またそれがビジネスとして成り立てば、民間でいろいろとバイク対象の駐車場もふえるのかなというふうに思ってございます。そのときに、こちらの助成制度も大きなインパクトを与えるものということで、私どもも、この整備公社のホームページや業界紙等ではそういったお知らせをしていると伺ってございますが、区といたしましても、そういった面ではPR、その他で応援をしていきたい。このように考えております。
かせ委員
 ぜひ生かしていただきたいと思います。
 それと、やはり目立つのは、最近ワンルームマンションとかそういう若者が多く入るマンションというのがいっぱい建っておりまして、特にそういうところでのバイクというのが非常に目立っているんです。ですから、直接この有料駐車場と関係するかどうかはちょっとわからないんですけれども、そういうことに着目した、施策というのはとるべきだと思うんです。言ってしまえば、自転車の場合、自転車駐車場については一定規模以上の住宅には附置義務みたいなものがありますよね。そういうようなことが自動二輪なんかの場合でもあってもいいのかなというふうに思うんですけれども、できればお答えいただきたいと思います。
遠山土木・交通担当課長
 委員のお話にもございました自転車につきましては、私ども附置義務というものを共同住宅等でも課してございますが、先ほどもお話しいたしましたようにバイクは一般の乗用車と同様の扱いとなってございますので、私どもの所管の中でそういうことまで拘束付けられるようなところはどうなのかなと思ってございます。
 ただ、このバイクの駐車場問題につきましては東京都や警察もかなり力を入れていると聞いておりますので、東京都の条例でもバイクを対象とした駐車場の設置義務というのは課していないわけでございますけれども、そういったところも注目しながら今後の推移を見守っていきたいとは思ってございます。いろいろと関係分野等もございますので、そういったところともいろいろ検討を進める必要があろうかなと思ってございます。
かせ委員
 住宅についての附置義務ということとあわせて、やはり大型店であるとか、そういったことについても同様に附置義務があってもいいのかなというふうに思っていますので、それについてもよろしくお願いします。
伊藤委員
 きのうの総括質疑でうちの大内委員から、中野まつりのことで北口の広場、一時的に自転車駐車場を、たしかNTTの横ですかね、先日も報告がありましたよね。NTTの横に臨時的な駐車場を設けるということで、四十何万円かな。いくらでしたか。
遠山土木・交通担当課長
 41万円でございます。
伊藤委員
 もちろんそれは去年のことですよね。
遠山土木・交通担当課長
 今年度予算として見込んでいるところでございます。
伊藤委員
 今年度の予算。それでは、昨年は、中野まつりはどうやったのかな。
遠山土木・交通担当課長
 同様の措置をしてございます。
伊藤委員
 同様の措置ということは、一定の駐輪場を確保したわけではなくて……。北口広場のあそこはもう要綱として自転車駐車場になっているわけでしょう。あれは北口西になるのかな。どうなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 現在、北口広場の約3分の2が自転車駐車場、1日利用の対象で約600台規模で利用してございます。中野まつりの際は、この600台に移動してもらわなければいけないということで、委員のおっしゃいましたNTTの脇、あそこに元自警会の敷地がございまして、そちらを無償でお借りしてございますので、そこを臨時の自転車置き場にするということで、距離が遠くなりますので、そういったことでは無料として、中野まつりの期間中はあそこに臨時でとめていただくという形にしていると、これがここ数年の対応でございます。
伊藤委員
 そうすると、19年度から予算、41万円ですか、かかるということだと。
遠山土木・交通担当課長
 大体同様の金額は毎年かかっているということでございます。
伊藤委員
 それで、きのうのやりとりを聞いていて、その経費が、要するに中野まつりの経費ではなくて、自転車駐車場の運営費に含まれているという答弁がありましたよね。たしか、課長はそのように答弁されましたけれども、それはこの中のどこでわかるわけ。
主査
 わかりますか。(「ちょっと確認をとらせていただきます」と呼ぶ者あり)
遠山土木・交通担当課長
 内訳が、何といいますか、案内とか整理ということでは委託費の中に入ってございますし、看板等では消耗品の中に入っているということでございます。
伊藤委員
 委託費というのは、これで見るとどこですか。執行額の下にずっと項目がありますよね。どこでわかるんですか。
遠山土木・交通担当課長
 6番目に、有料制自転車駐車場管理業務及び収納事務委託というところがございます。これがいわゆる委託の部分です。駐車場内の整理とかです。委託の部分がここに入っていると。
 それから、看板等をつくる場合は、一般の消耗品の中に入っているということでございます。
伊藤委員
 これは、やっぱり都市整備費の中にずっとなるわけ。きのうもやりとり聞いていて、中野まつりの経費にならないのかなと、大内委員が言っていたものですから、どうなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 そういう考え方もあるのかなというふうには思ってございますが、従前から、私どものこの今言ったところの委託費とか消耗品費の中で対応していたということでございます。議会でもそういう御指摘もございましたので、関係分野と調整といいますか、検討をして、どこに置いた方がふさわしいかという、適切かということでは、今後対応してまいりたいと思います。
伊藤委員
 ぜひよろしくお願いします。大内委員からちょっと細かく聞いてくれよと言われましたものですから、今聞きしました。
 それで、私もきょうは自転車で来て、駅から坂を上がって、自転車駐車場の横を通ってきたんですけれども、とにかく坂の上まで今自転車置き場にしているんですかね。北口の広場をはじめ自転車が非常にふえているんですけれども、この資料を見ますと、北口中央は3,780台、北口西が1,100台、約5,000台近くの台数の枠があるんですけれども、実際には足りないんでしょう。どうなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員の御指摘のお話が、まさに中野まつりに向けた臨時的な関係で自転車が動いているという景色になるわけでございます。
伊藤委員
 最近、サンプラの前の中野通り側にもえらい数の自転車がありますよね。あれは何なんですか。
遠山土木・交通担当課長
 中野駅周辺地区は、御案内のとおり、規制区域に入ってございまして、中野駅周辺は特に毎日撤去を行っているわけでございますが、平日、中野まつりの期間を除いては、北口広場近辺は、かつてに比べればきれいになりました。少しずつ、今、委員のお話のサンプラザですね。あとはサンクォーレの方とか、少しづつ距離を動かしながら。ちょっとよく見ると放置自転車ということで、毎日、それに対しましては対応しているところですが、なかなか厳しいというのが実情でございます。
ひぐち委員
 自転車置き場の券売機及び電磁ロック賃借料とあるんですけれども、これは何で賃貸にしなければいけないんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 この券売機及び電磁ロック賃借料でございますが、これは具体的には野方第一の駐車場と、それから北口の券売機でございますが、購入という考えもございますが、現在リースで使用していると、そちらの方を選択しているということでございます。
 なお、野方の方につきましては、この電磁ロックというのは、この電磁ロックでラックをする、連動式の、券売機と電磁ロックのラックがリンクしている形で、これもあわせてリースでお借りしているということでございます。
ひぐち委員
 このリース期間というのは何年ぐらいでしょうか。それとあと、これは毎年668万円程で結構いい値段に見えるんですけれども、その辺はどんなふうにはかって計算しているんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 5年ごとのリース契約でございます。
ひぐち委員
 これは、例えば券売機が幾らで、電磁ロックが正規で買いますと値段的に幾らするものなんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 確認いたしたいと思いますので、お時間をいただきたいと思います。
主査
 答弁保留ということで。そんなにかからないですか。
遠山土木・交通担当課長
 購入すると幾らかというのをちょっと調べてみないとわからないところでございます。
主査
 これは一たん答弁保留ですけれども、あと何か質問ありますか。
ひぐち委員
 これは、何台ぐらいお借りしているんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 中野が2台で野方が1台でございます。
ひぐち委員
 幾らぐらいかかるかということで、値段的に購入できるものであれば中野の財産として残してもいいのかなというふうにちょっと私は思うんですけれども、その辺の検討はいかがでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 リースにするか、それから一度期に購入という形にするかというのは、財政的な効果といいますか、費用対効果とか、あるいはその機械のバージョンアップの頻度とか、いろいろ総合的に判断してということだとは思ってございますが、そういった面では、どちらがプラスになるかということをあわせて検討してまいりたいと思います。
かせ委員
 駅前の駐車場ですけれども、実は私も、二カ月ぐらい前に行きまして、そうしたら駐車場がいっぱいで通路まで綱が張られている状況であるとか、だから自転車をとりにいくのがなかなか大変だというような状況もありました。これ以上置けないということで、今のロータリーのある西側の方のあっちの方に行っていましたでしょう。やはりどう考えても、先ほどの議論もありましたけれども、もう満杯状態ということですよね。だから、このままにしておいていいのかなという気もしますし、また一方では、行政だけでこの責任を負っていっていいのかなという気もします。例えば、この周りを見てみれば、サンプラザであるとか、あるいは場合によっては中野区役所であるとか、そういったこととあわせて、近隣の商店街であるとか、そういったことを見回して対応できるものを考えていかなければいけないのではないかなと思います。
 それと、他の自治体では、自転車の乗り込みということではなくて、むしろレンタル化してしまおうということで、最近もテレビでやっていましたけれども、そういうことで、駅に自転車が来ることを極力抑えようというようなこともいろいろやられているわけでしょう。だから、そういう総合的な検討をするときではないかというふうに思っているんですけれども、その辺についての見解はいかがでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員のお話にございました駅周辺のいろいろな商業施設、公共施設での自転車の収容施設といいますか、直接的にその施設に自転車で行かれる方につきましては、その施設ごとの設置義務がございます。今、委員が一番初めに御指摘いただきましたように、だんだん駅周辺の円形広場の方にまで自転車が行っているということですが、あれ自体には、先ほど北口広場のお話でしました1日利用ということで、何カ月契約という方ではなくて、1日、その日、自転車に乗ってきて駅周辺あるいは電車に乗るという方の便宜性を考えまして、1日利用というのを設けているところでございますが、これもやはり一定の限度があるのかなというふうには思ってございます。定期利用、有料制につきましては、駅周辺から500メートル以内の方は御遠慮いただくということになってございますが、そういったこともあわせて考えていかなければいけないのかなというふうには思ってございます。
 それから、レンタサイクルにつきましては、私ども自転車協議会の中でも議論の俎上には上げたのでございますが、なかなか議論が深まりませんでした。答申の中では、今後とも検討するようにという答申をいただいてございまして、私どもの自転車利用総合計画の中でもレンタサイクルの可能性といいますか、そういったものについては今後とも、文京区その他で少し例がございますが、通勤・通学者向けのはなかなか厳しいかなとは思ってございますが、可能性について検討していきたいと思ってございます。
南委員
 この中で、樹木の剪定費残とありますけれども、これの執行額というのはどの項目の方に入るんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 失礼いたしました。この金額が大きいところの、いわゆる駐車場を設けているところ。例えば、北口もそうでございますが、樹木とかかわるところもございますので、そういった剪定ということでございます。(「だから、これの執行額に対して、この中のどこ」と呼ぶ者あり)
 失礼いたしました。4番目の自転車駐車場維持補修等でございます。
主査
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行いたします。
 次に、決算説明書360ページから363ページ、2目交通安全対策費、交通安全啓発について質疑はありませんか。
南委員
 この交通安全教育の中で、自転車点検済シール、安全教室用資料ということで、自転車の点検済シールが3,000枚配付というふうになっていますけれども、これは日ごろ小学校とかでやっております自転車の交通安全教室において終了後配付される合計の枚数ということでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 そのとおりでございます。
南委員
 それと、児童への自転車の交通安全教育とともに、この間、私が一般質問させていただいたとき、高齢者の方にも実地を含めて自転車の講習会をやっていらっしゃるというふうに答弁をいただいたと思いますけれども、その際、その高齢者の方にもやはりこういったシールをお配りしていらっしゃるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 高齢者の方対象には、このシールは配付はしてございません。
南委員
 それはどうしてなんでしょう。
遠山土木・交通担当課長
 これは、自転車点検ということでのシールでございまして、高齢者対象の講習会では、自転車の点検というところはメニューの中に入っていなかったということでございます。
南委員
 最近、非常に高齢者の方の事故もふえているという統計も出てきております。高齢者の方に自転車の修理とか、個人でしていただくというのはなかなか難しいかもわかりませんが、その点検の箇所とかそういったことを講習しながら、自転車に不良があれば自転車屋さんに持っていっていただいて直していただけるように、そういった意味で講習、または指導ができるのではないかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 貴重な御意見でございますので、主催者側あるいは警察等ともそういった御相談を申し上げていきたいと思ってございます。
南委員
 ぜひ、そのようにお願いしたいと思います。
ひぐち委員
 今の南委員の話と同様のことなんですが、点検シールを3,000枚配付と書いてあるんですけれども、これは1枚当たりで計算しますと約400円ぐらいするんですよね。この単価というのは、こういう400円ぐらいなものなんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 単価につきましては、確認をいただくお時間をいただきたいと思います。
ひぐち委員
 3,000枚配付で119万3,425円となっていますので、これを3,000で割りますと、1枚当たり397円ということになるんですが、これの単価というのは、それ相当の金額になるんでしょうか。
主査
 答弁はどちらですか。
遠山土木・交通担当課長
 すみません。ちょっと今の御質問を含めまして、確認をさせていただきたいと思います。
主査
 答弁保留でいいですか。
遠山土木・交通担当課長
 こちらの金額の119万3,425円でございますが、自転車点検用シールのほかにいろいろと安全教育用の資料も込みでなってございますので、シールのみではどのぐらいかとか、単価につきましてはちょっとお時間をいただきたいと思います。
久保委員
 自転車の放置対策なんですけれども、行政評価の外部評価の中で、駐車場が整備された地区は放置自転車の撤去料を大幅に値上げしたり、鉄道、スーパー、商店などの事業者に負担させるルールを条例化による義務化も含めて検討を進めるべきであるというようなことを言われておりますけれども、こういった考えはあるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員の御指摘のように、外部評価におきましては、そのかかったコスト云々というお話もございますが、これはある意味では公平といいますか、区内の一定の統一したところ、それから駅からの距離等で一応基準を設けてございますので、そういったところのその駐車場の置かれた位置、その他の条件に応じて、その基準に沿って使用料金等を設定しているところが現状でございますので、今後ともそういったことをベースに、使用料等につきましては考えていきたいと思っております。(「撤去料」と呼ぶ者あり)
石井都市整備部長
 地域ごとに撤去料を変えるという考えは現在のところ持っておりません。
久保委員
 5,000円の撤去料でも高いというような声がいろいろ聞かれているところなんですけれども、この放置自転車の撤去台数が2万7,131ということで、非常に撤去ですとか警告なども含めて実施していて成果があったというようなことが、今回、この放置自転車対策には言われております。ただ、放置自転車対策費としては年々伸びているというような状況にあると思うんです。処分なんですけれども、この自転車の処分台数というのが、撤去した台数と返還した台数だけでは、多分わからないのかと思うんですけれども、18年度の撤去した自転車の処分台数というのはおわかりになられますでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 平成18年度でございますが、撤去台数、2万7,124台の中で、返還を求められたのが約半分の1万2,514台でございまして、約53%前後のものを何らかの形で廃棄あるいは売却をしてございます。廃棄につきましては4,800台余、それから、売却につきましては9,400台余を売却処分をしているということでございます。
 撤去費用等の関係では、返還にいらっしゃる方からいただくのが撤去料ということでございますので、これについては、ほぼこの数年は46%前後ということで、率としては同じ率でございますが、撤去台数自体は減ってございますので、そういう面では撤去費用額は減っているということでございます。
石井都市整備部長
 建設の7にございますように、放置自転車対策費、これの内訳で、整理・指導・警告業務、それから撤去業務、それから保管場所運営ということで、トータルでいきますと、17年度が1億4,830万9,000円ですよね。それに比べまして、18年度、1億5,000万円余ということでふえているということでございます。これにつきましては、自転車駐車場をそれぞれなかった地域に整備をした上で放置禁止区域、これを設定をしております。その上で撤去作業に移行するということでございます。したがいまして、その箇所数ですとか、ということについてふえてきているわけです。そういうことも要因の一つだろうと思っております。
久保委員
 ということは、駐車場を設置すると、その分の放置自転車対策費もふえてしまうということになりますか。
石井都市整備部長
 その辺は、放置台数がどのくらいあるかということになるわけでございまして、その原因たる放置自転車の台数が減っていくことによって、我々がそこにかける費用も減っていくということになりまして、したがいまして、放置をしていただかないように区がPRに、啓発に努めていくと、これも環境的な意味からも必要なことであるというふうに思っています。
久保委員
 区だけの責任ではなくて、置いていく人が一番悪いとは思っているんですけれども。売却をしている分9,400台余で廃棄している分が4,800台余とおっしゃっておりましたけれども、この廃棄をしている分は撤去自転車の処分業務委託の157万円の中に含まれているんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 委託費の中に処分委託ということで入ってございます。
久保委員
 ということは、4,800台余の自転車というのが、この処分業務委託ですべて賄われるというふうに考えてよろしいんでしょうか。処分した先のことまで、この場で伺えるのならばどういった形で最終処分をされているのか教えていただきたいんですけれども。
遠山土木・交通担当課長
 本来ですと、ごみという考え方もございますが、ほとんどが鉄くずということで、実際はごみ処理ということではなくて、リサイクルということでの処分委託をしてございます。
久保委員
 ということは、この4,800台余は処分をして、区としては157万円程を投じてはいるけれども、結果的には、どこかでリサイクルされてまた活用はなされているということでしょうか。単なる廃棄処分として捨てられてしまうだけではないということですか。
遠山土木・交通担当課長
 鉄くずとしてリサイクルをするということです。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、次に進みます。
 決算説明書364ページから365ページ、1目公園緑地費、公園・道路関係人件費等、それから公園設備について質疑はありませんか。
久保委員
 (仮称)北部防災公園整備工事について伺いますけれども、この防災公園の整備工事ということで、これは防災公園なんでしょうか。それとも防災設備を備えた公園ということでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 防災公園という公園としての定義はございませんで、防災施設として整備してあるといいますか、持っている公園を防災公園というふうに呼んでおります。そういうことで、防災公園という公園というものではなくて、防災設備を整備した公園というものでございます。
久保委員
 防災設備を備えた公園ということですね。それは、中野区の現在ある公園の中では一番大きい防災設備を備えた公園というふうに考えてよろしいでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 あと、平和の森があるわけでございますけれども、その防災設備という面では、北部防災公園の方が新しくつくったということもございまして、給水設備やマンホールトイレでも水で流せる、いわゆる貯留式ではないマンホールトイレがあるとか、北部防災公園の方がいろいろな防災設備を備えております。
久保委員
 かなり広範囲の中での防災機能といいますか、ということを想定していらっしゃるのかと思いますけれども、これから囲町地区等がいろいろ整備をされてくるかと思いますが、今後、この江古田の森の中で整備された防災設備というのは、大型の公園においての基準といいますか、一定の防災設備の基準というようなことになっていくんでしょうか。それとも、これから囲町地区などに関しては、さらに防災設備をよりよく整備をしていくというか、そういった考えがあるのでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 平和の森公園から北部防災公園についても大分いろいろ進んだといいますか、そういうものが入ってございます。これから囲町地区、南部もあるわけでございますけれども、そういうものについて、また今までとはまた違う考えのものも出てくるかと思います。今の北部防災公園を一つの基準とはいたしますけれども、それと同じというふうにするかはまたその状況を見ながらということになるかと思います。
久保委員
 大規模な公園でないとこういったことはできないのかもしれませんけれども、区内の公園の中にこういった防災設備をさらに充実をさせていくという、そういった計画というのはありますでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 委員、おっしゃるとおり、こういう施設を設けるにはそれなりに大規模なものが必要でございますので、公園に水道局が置いている補給給水槽とかそういうものは地下埋設で入っておりますけれども、今の応急用の簡易トイレとか、そういうようなものをほかの公園に整備していこうという考えはございません。
久保委員
 それから、区民一人当たりの公園面積が0.14平米増加して1.31になったということで、この1.31というのは、10か年計画の中での公園面積一人当たりの21年度の目標値ではないかと思うんですけれども。ただ、公園面積というのは、中野区内の人口で割ったらそういうことかもしれませんけれども、実際、南方面などに関しては公園の面積というのは非常に少ないというようなことが言われていますが、この目標値なんですけれども、この辺に関しても今後各エリアごとですとか、またさらに、公園の面積を各区民一人当たりにおいての面積というんですかね、これを上げていくというか、目標そのものを見直しをしていくというようなそういう方向なんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 公園の配置につきましては、直径500メートルの円の中に公園があるというようなことで、ちょっと今手元に資料がなくて申しわけないんですけれども、そういうふうなところに公園を配置するというふうに考えております。それで、そういう円に入らない地域、東中野地域とか、上鷺宮の方でも東側の方がちょっとあるんですけれども、何カ所かそういうエリアの中に入らない、要するに徒歩5分から10分で公園に行けないという地域がございます。そういう地域について、できるだけ重点的に、土地が出ましたら整備をしていきたいというふうに考えております。
久保委員
 ということは、1.31という一定の目標には達したけれども、これで区の公園に対して区民一人当たりの公園面積という今の目標だけではなくて、本当にこの地域ごとに公園をしっかりと整備をしていくという、そういう考えがあるということでしょうか。その辺は、何か目標値としてどこかに出されているんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 今、お話ししましたように、500メートルの範囲にというようなことも、我々の内部的にこういう形でやろうということで進めておりまして、目標値として、例えば10か年計画等に出ているということはございません。
久保委員
 先日、総括の中でも、今後みどりの基本計画等の改定作業がございますけれども、その中でも、公園面積に関しても、21年度までの目標は今回これで達成したとはいえ、区民の方たちに本当に公園面積が十分というふうに思われているかということを私は疑問だと思っておりますので、その辺も、今後改定に合わせてきちっとそこに目標を定めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 緑被率が非常に低いというようなこともありますので、我々としましても、できる限り緑をふやしていくと、公園をふやしていくということは考えていきたいと思います。
久保委員
 計画の中には載せていただけるんでしょうか。そういう方向でと思っていてよろしいんですか。
安部公園・道路担当課長
 みどりの基本計画の中でも、どういう形でうたうか、なかなか土地がないとできないというような制約もございますので、どういう形で書き込むか、またこれから考えていかなければいけませんけれども、中野区として緑をふやしていきたいというような姿勢は表明していくつもりです。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、次に入ります。
 決算説明書364ページから371ページ、1目公園緑地費、公園管理、緑化推進について質疑はありませんか。
かせ委員
 367ページの放置バイク等処分委託ということに関してなんですが、公園の中に、バイクなんかが散見されると。特に中野三丁目の囲桃園公園、地域の人が私のところに来まして、水飲み場の隣にちょっとしたスペースがあるんだけれども、そこにバイクが30台置いてあった。子どもたちが水飲みをする場合に、そのバイクを避けながら行ったりとか、それから子どもたちがバイクの上に乗っかっているとか、そういう状況が非常に危ないという電話があったんです、実は。こういうバイクについてどういう対応をしているのか聞きたいんですけれども。
安部公園・道路担当課長
 確かに、放置バイクについては、また自転車と違いまして非常に頭の痛い問題でございまして、平和の森公園の入り口なんか、駅に近いところには、そういうふうにバイクを置かれてしまうということがあります。バイクの所有者を警察等と連絡をとりながら探しまして、それで注意を喚起するんですけれども、なかなか自主的に撤去していただけない。また、どちらかというと、車でいう駐車違反のように、電車に乗るときに置いていってしまったり、そういうことをするわけです。そういうふうにして置くのをやめていただけないということがございまして、放置自転車のように完全にごみ状になっていれば、また処分もできるわけですけれども、そういう状態でもないということがございまして、なかなか我々も対応に苦慮しているところではあります。そういう注意喚起とかそういうことで、あと、完全にごみ状になってしまえば、それはここに処分費で載せてございますけれども、処分いたしますけれども、いわゆる違法駐車のような形で置いておかれるものについては注意喚起程度しか今はできない状態です。
かせ委員
 ごみ状になったものについては処分というのは、これは当然、もちろんそれはあるんですよ。桃園川緑道ではそういうごみ状のものもありますし、それは何かいろいろ役所の人が紙を張って、一定期間過ぎると撤去すると、それはちゃんとやられている。やっぱり問題なのはそうじゃないんですよね。
 それで、先ほどの囲桃園公園ですけれども、地域の人のお話だと、毎回入れかわるんですよね。だから、毎日あそこに置いて駐車場がわり使っているとか、あるいは、あのあたりにミニシアターみたいなものがあるんですけれども、そういった方たちがバイクで来てそこに置いて、それでそこが終わったらまた帰っていくと、そういうふうな使われ方をしているのではないかというふうに言われているんです。それで、地域の方たちはいろいろ努力されているようなんだけれども、いい手がないということなんですが。今の状態ではやっぱりまずい。子どもたちの安全上の問題もありますし、何か手を打たないといけないと思うんですが、お考えないでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 確かに。しかしでは法的に公園管理者である我々が処分できるというわけでもないものですから、結局注意喚起をする「駐車、御遠慮ください」というものを張るとかそういう程度のことしかできないというのが現状でございまして、委員がおっしゃるとおり、あまりいい状態ではないわけなんですけれども、警察とも連絡とりながら、あまりひどいところについてはまた注意喚起を勧めるとか、ちょっとそんな対応をしていきたいと思います。
かせ委員
 その公園なんですが、実はホームレスの方が、かつてあそこに商品を山積みにして倉庫がわりに使っているというようなお話があったり、それについては区の方が一生懸命努力して、説得もありましたよね。それと、太いテープを張って、そこに入れないようにという、つきっきりみたいで指導されたんじゃないですか、そういうような努力があってそれは解決しているんですよ。ですから、場合によっては、そのような努力もないといけないのかなと。近所の方は、小さな張り紙をしたりとかするんですけれども、なくなっちゃうんですよね。だから、そうじゃなくて、しっかりとした、置いてはいけませんとかということと、それとそのような実際に回って、それで定着するまではやっぱり指導というか、監視をするとか、そんなことも必要じゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 そのホームレスにつきましては、今夜間も警備を委託して巡回しているわけですけれども、そういう効果があってか、ベンチに寝ているような者はまだいるんですけれども、住み着くということは、聞きますと、いろいろ注意されるとそうじゃないところへ動くというようなこともあって、ホームレスの方は減っているというような状況はあります。その警備の警備報告書というものが私に上がってくるんですけれども、そういうのを見ましても、朝回っているときにオートバイを置いていれば、ここは置いてはいけないという当然指導をしているわけなんですけれども、なかなかつきっきりというわけには当然いかないものですから、そのときは出ていってもまた置かれてしまうというような状況でイタチごっこのような状況になっているということではございますけれども、これからも何とか注意喚起をしていくというようなことを考えていきたいと思います。
かせ委員
 私、具体的な提案をしたつもりだったんですけれども、例えばテープを張るとか、あるいは警告書を張るとか、そういうことも必要かなと思うんですよ。昔の話だけれども、私もオートバイに乗っていたことがあって、それでちょっとマンションに置けなかったもので、ちょっと離れたところに置いておいたことがあるんです。3回張られたら嫌になりますよ。それでもうオートバイはやめてしまったんですけれどもね。そういうことで、何かそういうようなことも必要だろうという具体的な提案をしたんですけれども、そういうような指導なんかはどう考えますか。
石井都市整備部長
 お話を聞いていますと、子どもたちがバイクの上に乗っかったり、もし万が一倒れて危険がかなり大きいかなというようなこともありますので、そういうところについては、やはり集中した形で何らかの手だてを講じないと、やっぱりずるずるといってしまうかなと思いますので、早急に手を打ちたいなと思っています。
久保委員
 367ページの元ホームレス就業支援業務委託なんですけれども、これは主要施策の方には、「夜間の巡回警備を行った。生活援護分野が実施した紅葉山公園におけるホームレス生活移行事業などと連携を図るため、補正によりこれを通年化」とあるんですけれども、これのことなんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 これは都からの補助事業でございまして、生活援護分野と連携しながらこういう事業を行ったわけですが、東京都で補助をするという募集がありまして、第4ブロックからは中野区が応募して、この事業をやったものでございます。
 具体的な中身は、東京都が1カ月3,000円で入れるアパートを確保する。それに対して我々公園・道路分野と生活援護分野が連携して、そのホームレスの人たちにそこの3,000円のアパートに入ってもらうようにするということがまず一つございます。それで、その3,000円のところに入ってもらった方について、そのままでは、結局その3,000円のアパートで働かないでいたのではその解消にならないわけですから、その人たちに対して今度は仕事をあっせんするということをやりました。その仕事のあっせんについては、1日8,000円で、一人当たり月6回という基準で東京都から補助金が出ておりまして、中野区で、その東京都の指定の法人があるんですが、そこに例えば公園清掃とかそういう仕事を出しまして、その受けた指定の法人が、その状態ではアパートに住んでおりますので元ホームレスになるわけですが、その人たちを使って給与を払うというのが、3カ年間の限定で進めておりまして、これが平成18年から20年の3カ年限定で進めております。ですから、考え方としては、3年そういうふうにしたら、御本人たちが自立してくださいという考え方なわけですけれども、そういう事業でございます。
久保委員
 ということは、ここの就業支援業務委託というのは、公園清掃などのことを言っているんでしょうか。その元ホームレスの人が公園清掃などを行っていて、その公園清掃に対する対価というか、そういうことで業務委託というふうになっているということですか。
安部公園・道路担当課長
 はい。直接元ホームレスの方に区が支払うわけではなくて、東京都が指定した業者に仕事を出します。それが委託という形で出ます。その委託を受けた業者がその元ホームレスの人たちを使って、給料を払うというふうになりますので、中野区の予算としては、公園清掃の委託ということになっています。
久保委員
 私は、なぜこれがここに入っているんだろうなというのがすごく不思議でして、区内の公園の清掃を行っていただくということで、ここにこの予算が組まれているということなんですよね。生活援護の方を見ると、ホームレス地域生活移行支援事業というふうになっておりまして、同じ名称のものがなかったので、なぜこの公園のところに入っているのかなと思ってお伺いをしたんですけれども、そういった理解でよろしいでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 そのとおりでございまして、中身としては、そういう公園の清掃なんかやってもらっているということで、この項目の中に入っています。
主査
 休憩いたします。

(午後3時00分)

主査

 分科会を再開します。

(午後3時16分)

 先ほど答弁保留のありました交通安全対策費の中の交通施設、それからもう一つ、交通安全対策費の中の交通安全啓発のところの答弁をお願いします。
遠山土木・交通担当課長
 失礼いたしました。
 まず、359ページの券売機及び電磁ロック賃借料に絡む御質問でございました。こちらはまず、この668万円程のうち、野方第一のほうが198万4,500円でございます。同様のものを購入した場合は620万円相当かなというふうに考えてございます。
 それから、中野駅の北口中央、北口西の部分に2台設置されてございますが、これは管理システムもあわせてリースということで469万8,000円、約470万円のリース料でございます。こちらにつきましては、同様のシステムを購入するといたしますと2,040万円ほど、これに通常ですとメンテ料、それから補修費、保険料等がかかるのかなというふうに思ってございます。
 それからもう1件、361ページの自転車点検済シールの単価でございますが、こちらは単価が17円でございます。こちらに書いてございますように、点検シール、それから安全教室用資料ということで、点検用シールにつきましては単価17円掛ける3,000枚ということで、消費税込で5万3,550円と。残りにつきましては、例えばデザインファイルとか反射材等の安全教室用資料でございます。
主査
 それでは、先ほどの公園緑地費、公園管理、それから緑化推進のところでの質疑を続行いたします。
むとう委員
 367ページで、公園の中の遊具の改修工事というのがあるんですけれども、今いろいろな公園で子どもの遊具による事故等もあるので、きちんと改修工事はしていただかなければ困るんですけれども、点検して修理というのは、どういうふうになされているんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 公園について、いわゆる宮園詰所に公園の関係の業務職員が8人おります。それが2班を組んでおりまして、通常の点検とか、あと簡単な改修ですね、自分たちの手でできる改修はするというふうになっております。そういう中で、その2班が大体週に1回は見落としのないように回っております。
むとう委員
 週に1回も回ってくださっているって知らなかったので、びっくりしました。そういう意味で、中野の中で事故の報告というのがないのは、そういう方がやってくださっているからなんだということが今わかりましたので、よかったと思いました。
 それで、それはよかったんですけれども、他区から引っ越してきた若いお母さんたち、子どもを連れて公園で遊ばせている方の反応を聞くと、中野の公園って評判悪いんですよね。つまらないというか、やはり遊具が楽しくないし少ないということで、この決算を見ても新たな遊具の設置とか購入とかがずっとないように思うんですけれども、新たな遊具を設置するとか購入するとかということは、何か考えられてはいないのでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 確かに、新たな遊具を既存の公園にというのはあまり進んでおりません。それで、逆にそういうことなものですから、既存の遊具も幾ら点検していましても、30年を超えるようなものが結構ございますし、古くなってきておりますので、そういう意味でも遊具の取りかえというものをこれから考えていかなければいけないのかなというふうに考えております。
むとう委員
 やはり公園を最初につくるときに備え付けた遊具がもう耐久年数を超えて、逆に撤去していって少なくなっちゃっているというのが現状なんでしょうか。大きな公園というのも――私の家の近くにもちょっとした小さめの公園があるんですけれど、全部遊具撤去で何もなくて遊びようがないと。ノラネコちゃんがいるような状況になっているみたいな公園が結構近所にはあって、気になるんですよね。だから、この年は何もなかったわけですが、今後、次年度の予算に向けて、そういう新たな遊具を設置していくということをぜひ計画的に進めていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 撤去するのにも、狭いからとか、今お子さんが少なくなってきているということもあって利用頻度が下がってしまったとか、いろいろな理由で撤去――当然、老朽化して取りかえるにはちょっと費用がかかり過ぎるというようなことで撤去するものもございます。いろいろな理由で撤去しているのがありますけれども、先ほども申し上げましたように、やはり大分老朽化してきている、それからいろいろな利用の仕方も変わってきているというような、物理的な老朽化と機能としての老朽化と両方あるかと思うんですが、そういうものを見ながら、今我々もどの遊具がどのぐらい、どの公園のどの遊具が何年経っているというのは全部把握しておりますので、そういう中で今後取りかえというものを考えていきたいと思います。
むとう委員
 ぜひお願いしたいと思います。
 それから、今度は369ページの一番下のところの緑化推進の補助金なんですけれども、生け垣とか植樹帯の設置助成とかあるんですけれども、今区民の方からすごく言われているのは、こういう助成があって、生け垣を管理し育てていこうという気持ちはあるんだけれども、落ち葉だとか剪定した樹木とかいうものの処理費がかさんで、実は負担だという声がかなり聞かれるんですね。この助成の範囲の中で、助成制度の中で、維持していく上でのごみ処理券を、例えば年に何万円までは発行するとか、何かそういうものを助成の中には加えてはいただけないんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 確かに、例えば保護樹木はたしか今1本6,000円だったかと思うんですけれども、そういう助成を出しております。それで、ではその助成だけでその樹木が維持管理できるかというと、なかなかそれは難しいのだろうなというふうに我々も考えております。ただ、では助成の費用をもっと上げるかというとなかなかそれも難しい状態で、ごみ処理券を出すとしても同じようなことになるわけですけれども。
 落ち葉というものをどういうふうにするかというのが、これからの課題かなというふうに我々も考えております。落ち葉をそのままごみに出してしまえばそれを焼却するということになりますので、落ち葉そのものは、地方であれば当然リサイクルして肥料にするとかいう使い方ができるわけなんですね。そういう中で、都会でもそういう公園とか保護樹木から発生するものを、何とかそういうリサイクルに回らないかということで調査をしているんですけれども、なかなかそういう業者が――全然なくはないんですけれども、まだ大量にできるようなところは見つかっていないような現状です。そういう中で、落ち葉についても何とかリサイクルに回せるということもできないか、そんなことを考えながら進めたいというふうに思っておりまして、助成については何とかこのぐらいの金額の中でお願いしたいなというふうに思っています。
むとう委員
 そうしますと、今のは保護樹木の助成ですよね。生け垣とか植樹帯の助成の中にはそういう金額ってあるんですか。
安部公園・道路担当課長
 生け垣・植樹帯についても同じように助成、剪定といいますか整枝をしなければいけないわけですから、そういうための助成金はあります。それがこの158万円――これはすみません、設置助成ですから、生け垣を設置するときに1メートルだったら1万円助成しているやつでして……。すみません、今の生け垣についても、保護生け垣というものがございまして、それについて助成はしております。
むとう委員
 そういった意味で、保護樹木だと1本6,000円ってわかるわけですけれども、生け垣の場合は何メートルで幾らという助成制度ですか、維持していくための。結構区民の方から、長い生け垣などで区のほうでも保護をということで、持ち主も頑張っているんですけれども、何せ大変なんですね。生け垣を全部直すのに年間100万円ぐらいかかってしまって、維持していくのがもうあっぷあっぷという声も聞いています。やはり緑は少ないですし、生け垣を本当に残していかなければいけないし、育てていかなければいけないしという中で、何とかもうちょっと手だてを講じていかないと、気持ちがあっても気持ちだけでは維持できなくて、大変苦しいという声が届けられておりますので、ちょっと検討していってほしいかなというふうに思うんですけれど。
 先ほどおっしゃられた、ごみにするよりかはリサイクルすることのほうが当然いいことなんですよね。たしか私は何年か前に議会で質問したことがあったかと思うんですけれども、どこかの区で、業者に頼むのではなくて、今まさに中野区内の閑散とした、遊具もない公園あるじゃないですか。ああいうところで堆肥化というのは十分できるんですよね。それをやっていた区がたしかありました。ですから、どこか大きな業者にぽんと委託というのではなくて、子どもたちも遊びに来ないような、単なる空地化している公園の片隅で、近隣の方は落ち葉とか剪定枝なんかを小さく切って持ってきてここでというようなことも視野に入れて、ごみ処理券を出せないということであれば何らかの――本当はごみにするよりもリサイクルのほうがいいに決まっていますから、何か区がそういう事業を考えているけれども難しいとおっしゃっていたけれども、業者委託ではなくて、それこそ区内の公園を利用して考えてはどうかなということを提案したいと思いますが、二つ答えてください。
安部公園・道路担当課長
 保護生け垣については、生け垣の管理が行き届いているとかいう条件はあるんですけれども、1メートル当たり500円ぐらいの助成はしております。当然それで全部を管理することはできないと思いますけれども、幾らかの助成はしているということでございます。
 それから、落ち葉を区立公園の中でということなんですけれども、ではそれをつくって中野区でどういうふうに利用するかとか、そういうルートをいろいろ考えますと、今検討中なので、具体的にはよい悪いというような形では申し上げられませんけれども、いろいろと検討課題はあるというふうに思っております。ですから、これからの検討課題とさせていただきたいと思います。
かせ委員
 今の議論に関連してちょっとお聞きしたいんですが、生け垣助成、植樹帯助成、12件で158メートルということですけれども、これは数年間との比較でどうなっていますでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 平成18年度はここに載ってありますとおり158メートルでございます。それから、平成17年度が36.5メートルです。その前の平成16年度が94メートル、平成15年度が160.5メートルということで、毎年度非常に上下いたします。というのは、長さ2メートル以上の生け垣に対して助成しているわけなんですけれども、比較的そういうことに熱心な方は周り全部をやっていただくと。そうするともうすぐ100メートル近くにはなりますので、そういう方がおられるときには伸びますし、そうではないとあまり伸びないというようなことで、年度によって大分違います。
かせ委員
 年度によって違いがあるということで、そうだろうと思うんですけれど。この生け垣の問題については、安全上の問題、震災対策の面からも議論がありましたけれども、万年塀とか大谷石の壁とか、やはりまちの中に相当残っていますよね。それで、どこへ行ってもそういうものは倒れてしまうんですよね。新潟の場合もそうですし、以前、震災後の新潟に僕も行ったんですけれども、ほとんどの万年塀は倒れていますよね。そのまま倒れるんですよ。鉄柱が入っていようと入っていまいと、鉄柱のまんま、板のまま倒れるという状況を見てきました。ですから、そういう点からして、生け垣化であるとか、壁の修繕とかいうものを当然やっていかなければけいないというふうに思うんです。それでお聞きしたんですけれども、条件の中で2メートル以上とか、それから生け垣についてもいろいろ制約があって、生け垣でなければいけない。例えば、万年塀じゃなくてフェンスにして、そこにツル性の植物をはわせた場合にはどうなのかとかね、ちょっと考えるべきだと思うんです。ツル性のものは生け垣に入りますか。
安部公園・道路担当課長
 今委員おっしゃるような、フェンスにツル性のものを巻いたものは助成の対象にはなりません。
かせ委員
 そうしますと、例えばそういうものでもいいんですよということになれば、今の危険な万年塀を早く何とかするということでは、助成があるとないとでは大分違うと思うんですよね。その気になるということで。ということは、そういうふうに、例えばの話だけれども緩和をするということによって、これを進めることは可能ではないんでしょうか。いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 なかなかどこで線引きをするかというのが難しいわけですけれども、フェンスをやって、ではツルがどのぐらいはっていたら生け垣で、単なるフェンスとどこまでが違うのかとか、そういうのがなかなか難しいわけでして、我々としてはフェンスではなくて植物での生け垣と。何とかこういうことが浸透するといいますか、区民の皆さんにもお知らせするために、今ホームページでも非常によく管理されている生け垣を載せたりしながら、生け垣というものの効果をPRしているところでございます。では生け垣の条件をどういうふうに、ほかに緩和の方法があるかどうか、今ちょっとまだ考えつきませんけれども、何らかの形で伸ばしていきたいということは考えております。
かせ委員
 生け垣というのは根を張る幅がありますよね。ですから、少なくとも三、四十センチは地べたが必要ですよね。そうしますと、その地べたを通ってさらに建物をということになると、相当余裕がある家じゃないと実際的には生け垣はできない。それで進まないんだろうと思うんですよ。ですから、やはり安全上の問題、それから温暖化対策の問題、これは植物であればそれなりの効果が出てくるわけですから、そういうことで都市型の緑化というのを考える必要があるんだろうと思うんです。ですから、千葉のほうへ行きますと1メートルぐらい幅のある生け垣がいっぱいありますけれども、そんなのは東京じゃ無理な話なんですから、東京に合った緑化ということで、そういう今までの規定じゃなくて、それを変えていって緑と安全を確保するというのは、これは考えるべきだと。今考えるべきだというふうに僕は思うんです。もう一度お願いします。
安部公園・道路担当課長
 確かに生け垣をふやしていく、そういう万年塀とか――倒れやすいといいますか、そういう危険性のあるような塀を撤去して、生け垣なり危険度の少ないものにするということは大事なことだと思いますし、それは我々としてもそういう先ほどのようなPRをしたりしながら進めていきたいと思うんですが、その緩和について何らかの方法があるかどうか、我々もこういうふうにあまり伸びないというのは気になっておりますので、そういうことも含めて考えてみたいと思います。
かせ委員
 よろしくお願いします。
 それと、公園のことに関してですけれども、2点ばかり。
 一つは、公園のベンチが気になるんです。どこへ行きましてもベンチがささくれだって、あまりよくない。今回だって5カ所でしょう。執行額が54万円程ですからささいなことで、私の家の近くの公園を見てみましても、まともないすがないんです。これについて、こんなもんじゃいかんと思うんですけれども、今の公園のベンチの状況をどういうふうに認識していますか。
安部公園・道路担当課長
 ベンチのことでございますけれども、先ほど申しました8人の作業員がおりますので、簡単なベンチの、例えば座るところの板が1枚だめになったとか、そういうものについては我々は直営と申しておりますけれど、直営の手で板を買ってある程度ストックしてあるんですけれども、そういうもので修理しております。ほかのベンチについても、脚のところがさびてきたとかいうときは、部品をメーカーからとって直営で取りかえるとか、そういうものはここのところには出てきませんで、単なる消耗品という形で出てきておりまして、実際のベンチそのものの修理はもっといっぱいやっているということなんです。新しいベンチと買いかえるというのは、ベンチも結構な費用がかかるものですからなかなかできないではおりますけれども、あまりひどくなったものについては取りかえるということもやっております。
かせ委員
 実際歩いてみますと、ささくれだっているベンチというのは本当に目立っています。特に、子どもたちは、夏なんかの場合には薄着だったり半ズボンだったり、どちらかというと素足みたいな感じでしょう。それでささくれだったところに座れば何が起こるからわからないわけで、安全上の問題ですから、もっともっとしっかりやっていただきたいというふうに思います。要望しておきます。
 それと今、安全上の問題、本会議の中では愛犬の問題とか猫の問題とかいろいろありましたけれどね、やはり安全の問題で、今マスコミやテレビなんかでよく言われているのが砂場の問題であるとかということになりますけれども、これについてはどういう管理をされているんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 砂場というのは、いわゆる猫がトイレにしてしまうとかいうことだろうと思いますが、砂場にふたをするとかいうこともやってきてはおりますけれども、なかなか効果が上がらないということで、平成19年度については、砂場のところにフェンスを回しまして、猫が入れないような対策をしている状況――まだ全部終わっておりませんので、4カ所進めております。この結果を見ながら、これが効果があって、逆にフェンスがあるので多少使いにくい部分もありますけれども、そういうような結果を見ながら、またそれでよいようであればフェンスをするというような方向も考えながら対策を進めていきたいと思っています。
かせ委員
 まあ本当に、フェンスを置かなければいけないということ自身が、あまりいいことなのかどうなのかちょっとわかりませんけれども、安全策としてはやらなければいけないと。
 それから、びっくりするような事件も起きていましたね。僕も驚いちゃったんだけれど、砂場の中にかみそりが4枚も5枚も落ちていたと。落ちていたんだか捨てたんだかよくわからないんですけれども、そういうことがあったというのも報道されていました。これに対しては、やはり清掃を密にするとか、いろいろ手を打たないと、子どもですと、ちょっとすっただけでも指ぐらいすぐに大変なけがになっちゃうわけで、これについて何かお考えはありますか。
安部公園・道路担当課長
 すみません、ちょっと先ほどの答弁で、平成18年度もフェンスを5カ所やっておりました。平成18、19と、5カ所、4カ所で進めております。失礼しました。
 それで、今の砂場の件でございますけれども、我々は、砂場の砂が固くなってきたら、またふるってやわらかくするというようなことは進めております。ただ、なかなか結構費用もかかることなものですから、そう頻繁にはできないということでございます。回っている状態で見つかれば、当然とったりはするわけですけれども、効果的なといいますか、そんなに毎月清掃するというようなことはとてもできませんので、効果的な対策というのはちょっと今はまだありません。
かせ委員
 効果的な対策って、まあそうなんでしょうけれども、まめに掃除するとか、それから点検する。点検するといったって、少しほっくり返してみて、全部というのは難しいけれども、部分的にこうやってみてチェックするとか、いろいろ手はあると思うんですよね。特に重視をしなければいけないのは子どもたちがよく利用する公園。学校の近くの公園であるとかいったものについては、重点的にでもやる必要があるのかなと思うんですけれども。先ほど部長が、子どもの安全についてはという答弁がありましたけれども、これもそういうところから配慮して、やはりそういうところについてはまめな対策というものが必要ではないかと思うんですが、どうでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 おっしゃるように、砂場の砂を、いわゆる目視といいますか――さっき私が申し上げたのは全部ふるうということですから、そういうことではなくて、見て、当然ガラスのかけらなんかあれば当然拾っているわけですけれども、そういうところでできるだけ安全を確保するということで、委員おっしゃる、子どもたちが特に来るようなところは重点的に見回っているわけですね。そういうことはまた考えてみたいと思います。
久保委員
 公園の安全管理のことで一つ伺いたいんですけれども、今後実施規格等を遊具にも導入していくというような話があったと思います。一つは、そういった観点から、今後遊具の安全性というものを区としてはどのように考えていくのかということと、また、フードつきの洋服というのが、すべり台ですとかそういったところで引っかかって首が締まってしまっているというので、そういった注意が大分呼びかけられていると思うんですけれども、そういった事故などに対する、公園サイドから見た啓発というようなことは考えていらっしゃるんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 公園でいろいろな事故が起きると、国土交通省から東京都を通じて、こういう事故があったので気をつけるようにというようなのは結構回ってまいります。それで、我々もそういうものを見ながら、先ほどの遊具の点検なんかの中で気をつけているというような状況でございます。
 遊具について、今既存の遊具で取りかえているということもあまりないわけですけれども、遊具の利用方法の啓発というのがどういう形でできるのか――当然、危険ですからというようなものは置かないようにしていますので、そういうのは特別変な使い方といいますか、ちょっと目的と違うような使い方はしないでくださいというような、それは表示したりもしておりますけれども、啓発をするというやり方について、今考えているというようなものはないんですけれども。
久保委員
 これは、公園でそういったことを呼びかけるべきかどうかわからないんですけれども、フードなどによって首が締まってしまうようなことの注意の呼びかけなども、今後検討していただければと思います。
 それから、じゃぶじゃぶ池なんですけれども、今区内に10カ所ありますね。遊具と同様に、やはりかなり古いものもありまして、じゃぶじゃぶ池のスタイルというのもいろいろになっていると思うんですね。先日、課長のほうにも伺って、私も平和の森公園等を見させていただいたんですが、それと比較いたしますと上鷺東公園の玉石を置いたようなじゃぶじゃぶ池というのは、やはり古い形のものでございますし、安全性においても若干問題があるのかなというふうに思っているんです。その辺の遊具もですけれども、こういったじゃぶじゃぶ池とか施設そのものに対しての今後の改善、その辺の計画というのはどうなっていらっしゃいますでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 委員おっしゃるとおり、上鷺東公園は、どちらかというとじゃぶじゃぶ池なんかは古いほうに入ります。その都度、ここが危険だ、ここが危険だというものについては改修をしているわけですけれども、計画的に全部をやるというような予定は今のところございませんけれども、危険性の高そうなところはその都度また改修していきたいというふうに考えております。
久保委員
 ぜひそのように検討していただければと思っています。
 それから、23区の緑化推進事業補助一覧というものを資料として出していただきました。23区の中で助成制度がないのが2区、検討中が2区というふうになっておりまして、中野区は検討中となっています。この助成制度の中身なんですけれども、現在どのようなものを検討されているんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 中野区としましては、今、緑化を推進するということで、今年度から屋上緑化を義務付けまして、東京都の場合には1,000平米以上の敷地の建物ですけれども、中野区については200平米以上の敷地の建物について屋上緑化を義務付けまして、それで緑化が進むかということを見ているといいますか、緑化を進めたいというふうに考えているところでございます。
 そういう中で、確かにほかの区では結構助成金を出して、屋上に限らず緑化を進めているわけですけれども、助成金をどういうふうにして出したらどういうふうに効果があるのか、その辺を見定めないと、助成をしたから非常に伸びるということでもないのかなと。というのは、今、屋上緑化でよくできているといいますか、そういうものを中野区のホームページに8カ所載せております。それで、その8カ所のうち、非常によく手入れされているので我々もそちらのお宅にお伺いして写真を撮らせていただいて載せているんですけれども、義務でやっているところは1カ所だけでして、7カ所は自主的に緑化していただいているんですね。そういう中でやはりお金を、助成があるから緑化するんだというようなことでどのぐらい沿うのか、なかなか見きわめ切れていないというようなこともございますので、義務化をしたことによってどんなふうになるか、それを見ながらまた考えていきたいと思います。
久保委員
 200平米というと、かなり大規模な建物のように思うんですね。ふつうの御家庭よりも少し大きいように思います。マンションですとか、そういったものが含まれているのかと思いますけれども、検討するべきではないかと思うのは、屋上緑化とか壁面緑化とか、義務としてこちらがやるのではなくて、やりたいと思われている方たちで御相談が来た場合の助成制度をどうするかという点ではないかと思いますので、その辺はしっかりと検証しながら検討を深めていただきたいと思っておりますが、その辺いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 確かに、自主的にやりたいという方が、もっと助成があればもっとできるのになというのも、それはあるかと思いますので、先ほど申し上げました義務化によってどんなふうに変わっていくのか、また、ホームページをつくるために我々が気づいたところにお伺いして見せてもらったり御意見をお伺いしたりもしておりますので、そういう中で助成の方法でよい方法があれば、また検討していきたいと思います。
久保委員
 それから、みどりの保護と育成に関する条例、これの損害賠償責任保険料というのが今年度の中にはありまして、72万6,830円。これはどのようなものなんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 これは先ほどの保護樹林・保護樹木があるわけですけれども、それがどうしても大きい老木も多いものですから、台風等で倒れてしまって近隣のお家に迷惑をかけたというような場合に、相当大きな金額になるわけなんですね。それについて、中野区がまとめて保険に入っておりまして、その保険料でございます。
久保委員
 ということは、保護樹林・保護樹木とされているものは、全部まとめて中野区が保険に入っている。すべてがそういうふうになっているということでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 はい。そのとおりでございまして、保護樹林・保護樹木の指定を受けているものが何らかの自然災害で第三者に被害を与えた場合には、この保険が適用されます。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行いたします。
 次に、決算説明書370から375ページ、道路保守整備費、道路維持について、質疑はありませんか。
かせ委員
 371のガードパイプ、点字ブロック設置ということについてなんですけれども。まず、ガードパイプなんですけれども、これ最近見ていまして、ガードパイプ、ガードレールというのは連続しているということに意味がありますよね。連続しているから目につくんで、ところが、ポールが立っているというところがあちこちにある。中野五差路だとか。それで、これは車の場合でも、そこに行っちゃうと侵入しにくい。それから、歩行者にとってみても非常にさばきにくいということで、どうしてああいうことになってしまったのかよくわからないんですが、どうしてあのポールみたいなものが最近多くなったのでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 確かに、歩車道の区分という意味では、ガードパイプが連続してあったほうがいいわけですけれども、出入口があるから、車が出入りするからそこは通さないでくれとか、うちの前は要らないといいますか、そういうようなお話もございます。そういう中で我々も、じゃあ何もないと今度は車をとめてしまうとかいうこともあるものですから、そういう工夫としてガード用にポールを1本立てるとか、ガードパイプがどうしても短くなってしまうとか、そういうようなことはございます。
かせ委員
 例えば、五差路の郵便局の前、ガードレールの延長線から外れて、ポールが3本か4本かありますよね。わかりますか。あるんですよ。あれなんていうのは本当に最悪だと思うんですよね。どうしてああいう設計になるのかというのがよくわからない。歩行者の安全ということであるならば、ああいう方法ではなくて、例えばこういう段差なり、ちょっと違ったカラーにするとか、いろいろな手があるだろうと思うんですよね。そういうものが最近非常にあちこち目につくんです。
 それから、バリアフリーという観点からすれば、同じような流れ、秩序を乱すということは最悪のパニックに陥るわけですよ。そういうことから言っても、ガードレールの基本的な設計というのか何ていうのかな、それをもうちょっと整理されたほうがいいのかなというふうに思うんです。わかりますか。ちょっと見解をお聞きしたいんですが。
安部公園・道路担当課長
 先ほどお話しの郵便局のところは大久保通りのところかと思いますけれども、大久保通りにつきましては、第三建設事務所、東京都の所管でございますので、ちょっとわかりませんけれども、先ほどのお答えの繰り返しになりますけれども、とにかくああいう工作物を道路につくるときは、そこの前のお家の方ですね、とにかくその方の御意見といいますか御了解を得ないと。確かに委員おっしゃるとおり、歩行者と車との安全ということで考えれば完全に歩車道を分離できたほうがいいんですけれども、なかなかそういうふうに連続してあるということに御理解をいただけない――両方の御意見があるんですけれども、逆につないでくれという御意見もありますし、うちの前にはそんな無粋なものは要らないとか、いろいろな御意見ございまして、おっしゃるような形にはなかなかできない例がふえているということではあります。
かせ委員
 おっしゃることはわかるんだけれど、僕が例に出したところはそれに該当しませんか。どっちも道路なんですから。だから、三建との関係もあると思うんですけれども、まちというのは都道であろうと区道であろうと市道であろうと、通る人にとってみれば一緒なんでよすね。ですからその辺はちゃんと調整を図って、そういうガードレール、ガードパイプがこうあるべきだということに基づいてやるべきだというふうに。これ、ぜひ進めていただきたいと思います。
 それと、点字ブロックについてですが、私もしばしばいろいろなところで発言しているんですが、いまだに統一性がとれていないですよね。これについてもできるだけ早急に解決すべきだというふうに思います。特に、公共施設でデザイン性を重視して、本来だったら黄色が望ましいと言われていますでしょう。それが白いものにちょっと灰色がかったものにするとか、いろいろありますよね。それについても何回も何回も言っていますけれども、統一性のとれた点字ブロックということはもっと進めていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 道路について、特に中野区の区道について点字ブロックが黄色ではないというのは、ちょっと私認識して――施設内はちょっとわかりませんけれども、道路については基本的には黄色でやっているかと思います。あと、案内ブロックというものがあって、いわゆる点字ブロックとは違って、弱視の方や何かが、ここに通路がありますよというのでずっと連続して使うようなものについては、石のような色のものもあるかとは思いますけれども、例えば横断歩道のところの表示の点字ブロックとかいうもので黄色以外というのは認識しておりません。
かせ委員
 だから、区道だけの話をしているわけではないんです。私が質問したのは区道に限ったことではないので。例えばあそこのガード下だってそうでしょう。それから商店街のほうだってそうですし、それから公共施設の中、例えばZEROの大ホールも黄色じゃないでしょう。スマイルなかのの中も、障害者の方たちが利用するのに黄色じゃなかったのではないですか。見てみると、いっぱいあるように感じるんです。ですから、これは国交省の指針にもありますよね。それに基づいてちゃんと統一したデザインでやらないとまずいんだろうと思うんです。いつまでたっても進まないので。いかが考えてますか。
安部公園・道路担当課長
 国交省の指針、あとは東京都の福祉のまちづくり条例というものもございまして、それに則ってそういういろいろなバリアフリーをやっているわけでございますけれども、私から申し上げられるのは区道についてということになるんですが、そういう国交省の指針なり福祉のまちづくり条例なりあるわけですから、そういうものに則って進めるということが、それぞれのところで必要なのかなとは思います。
南委員
 ちょっと基本的なことをお聞きしたいんですけれども、371ページの道路管理事務の中で、パイプカメラ購入とありますけれども、59万8,500円ですか、これはどういった用途で、台数は何台かというのはあるんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 これは、いわゆる道路の空洞ですね、例えば下水管に穴が開いて道路の下に空洞ができてしまうとか、そういうところをのぞくための、胃カメラの大きいようなものでございまして、そういう調査をするために買ったものでございまして、これは1台の値段でございます。パイプカメラで、いわゆる空洞というか、下水管というようなものの中をのぞくようなものでございます。
久保委員
 私道整備について伺いたいんですけれども、これも不用額が2,743万円ということで、建設資料の11によりますと、相談件数が43件で申込件数が24件となっていて、申し込んだ分は全部実績件数に含まれているのかと思うんですが、私の認識では結構私道舗装をしていただきたいというようなお声は多いように感じていたんですが、これはどういうことで相談件数――相談には来たけれども該当しなかったので申込まで至らなかったのか、その辺の経緯を教えてください。
安部公園・道路担当課長
 この相談件数に対して申込件数に大分差があるわけですけれども、一番大きな理由は、私道舗装の場合には私道の所有者、一般的に共有の場合が多いかと思うんですが、その方々の了承を得られないと舗装ができませんといいますか、中野区として補助できません。というのは、それで舗装した場合に、そこに住んでおられないような所有者の方も結構おられますので、そういう方から、なぜうちの道路を自分の了解もなしに舗装したんだと。それに対して、どうして区は助成を出しているんだというようなことで、苦情が来ることもあるものですから、そこの対象の私道の権利者全員の承諾を得ていただいた場合に、初めて助成金を出すというふうになっております。ですから、その相談を受け付けて、じゃあこういうふうにしてください、こういうやり方がありますということは御説明するわけですけれども、それに対してなかなか承諾を得られなくて実際の工事に至らないということはあります。
 それでこれ、それぞれの年度の相談件数と申込件数というのがあるんですが、例えば平成16年度の相談件数が33で申込件数が16だから、じゃあここで17残ってそのままいったというわけではなくて、これが年度を越して次の15件の中にこの33件とマイナスの17の一部分が入っていくというような形で、年度がずれていっているというようなこともございまして、必ずしもすべてが残っているというわけではございません。
久保委員
 ということは、相談には来たけれども条件に見合わなかったので私道舗装ができなかったということですよね。ある程度、今申し込みに来ていて条件をきちんと備えていれば、区としてはこの私道助成は行っているということなんでしょうか。それを行った上で、平成18年度は不用額がこれだけ出てきているということでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 はい、そのとおりでございます。条件が整っているものについてはすべて助成をしているわけでして、これがやはりその年度によって非常にばらつきがございまして、ある程度予想で予算を要求するわけですけれども、条件を満たしたものが少ないと不用額が多くなってしまうということでございます。
久保委員
 先ほどのお話のようになかなか所有者の了承が得られないということですとか、遠方に住んでいて一緒に道路を所有している方たちにも、だれが持ち主なのか全くわからないというような御相談が時々来ているんですけれども、こういったことに関しては、相談に来られた方に区としてどこまで対応が可能なことなんでしょうか。例えば、遠方にいる所有者などが一般の方たちにはなかなかわかりづらいところがありますけれども、その辺の交渉に関しても何か相談に応じてくださるとか、そういうことはあるんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 個人情報ということがありまして、区として直接、区の権限で調査をするというのはできないわけですけれども、割合こういう工事をやっている業者さんなり、こういうことを比較的よくやっている業者さんなんかがおられますので、こういう方に御相談なさってみたらいかがですかとか、そういうことは申し上げることはあるんですが、なかなか直接的に所有者の方を探してあげるということはできないと。
むとう委員
 ちょっとお尋ねしたいんですけれども、サンプラザと北口広場の間のサンプラザ側の歩道のところ、アスファルトに色をつけてあって、夏になっても暑くならないと。実験的に何年か前に舗装をやってみましたというのは聞いていたんですが、その結果、確かに夏場の暑いときにも温度が上がらなくて効果があったようなことを聞いていた気がするんですが、そういう実験データを踏まえて、ああいった舗装道路をふやしていくということは区の中ではないんでしょうか。
石井都市整備部長
 ああいう形で試験的に、あそこを試行的にやっただけですが、ほかの部分からあそこのエリアに入った場合に周りよりは若干涼しさを感ずるというような声を聞いております。確かにそういう意味では効果があるのかなと思っています。ただ、車道には向きませんので、アスファルトで歩道部分を舗装していくというような場合には使えるのかなというふうには思っています。したがって、今後そういうような場所で、予算的にも十分だという場合には極力採用していきたいなと。また、ヒートアイランドという面からも採用していきたいなと思っています。
むとう委員
 ふつうの舗装とどれぐら割り増しになるんですか。お金がかかるものなんですか。
石井都市整備部長
 ちょっと調べさせていただいて……。
主査
 では、後でいいですか。
 では、他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上でここの質問は終わらせていただきます。
 ちょっと休憩します。

(午後4時12分)

主査
 それでは再開いたします。

(午後4時12分)

 決算説明書374から377ページ、道路保守整備費について質疑を受けたいと思います。生活道路整備、それから河川維持であります。
 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、次に進行いたします。
 続きまして、決算説明書378ページから379ページ、建築行政費についての質疑を受けます。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、次に進みます。
 決算説明書380から381ページ、建築指導費について質疑を受けます。
ひぐち委員
 耐震診断の件なんですけれども、木造住宅のほうの実績というのは300件、簡易と一般では600件になるんですけれど、何で分譲マンションの耐震診断が1件なんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 分譲マンションの耐震診断助成は補正予算をいただきまして、年度途中の10月から実施いたしました。これについては、実際の助成金を差し上げるには診断が終わって領収書がないと助成金をあげられないという状況の中で、年度内に申し込みはございました。5件ほどございましたが、その中で1件しか3月までに終わらなかったということで、1件という実績になっております。
ひぐち委員
 そうすると、この1件に対する単価というのは252万円ということで考えてよろしいんですか。
佐藤建築担当参事
 面積によってこの助成額が変わりまして、1万平米で約750万円という限度額を定めておりますけれども、この1件は、その中で面積がそこまでいかなかった。2,000平米程度の規模でございましたので、金額的にはこの診断費は、1件の費用としてはこの金額でおさまったということでございます。
ひぐち委員
 構造計算の問題なので僕も詳しくわからないですけれども、この252万円という金額は、マンションは中野の中にたくさんあるわけですよね。これがそういう助成をするということになると、たくさん請求が来る気がするんですけれど、その辺はどうでしょうか。
佐藤建築担当参事
 先ほどの実績が1件ということで、相談は5件あったということで、その5件分は平成19年度のほうで実施するということで助成を開始しておりまして、現在進めております。一応予算もいただいておりまして、現段階では何とかやりくりで、予算の中でおさまるかなと思っていますが、確かにおっしゃるように、実際の申請は今ふえております。
 このマンションについての助成金でございますが、昭和56年以前の、要するに新耐震基準以前の建物ということでございまして、診断すると相当、パーセントでいいますと半分ぐらいは悪い結果が出るという想定がございます。そうすると、そういった情報が入りますと管理組合さんのほうで躊躇されるといいますか、診断をすることによって結果が悪い、それが今度は売るときに売れなくなるといいますか、そういうような状況がございまして、なかなか管理組合の中で固まらずに、また診断を躊躇される方が多いということがございまして、そういったことも想定しまして予算を組んでおりますので。今委員が御指摘するような、それまでの大幅な増にはつながらないというふうに想定しております。
ひぐち委員
 あと、この1件の耐震診断をやった業者さんというのは中野区の業者ではないということを聞いているんですけれど、そうなんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 うちとしては、窓口としては建築士事務所協会さんを通じて、一応お願いをまずはしております。紹介としましては、たまたまその1件が区外の診断士になってしまったかもしれませんけれども、中野区の建築士事務所協会の窓口を通すような形をとりますので、極力中野区の診断士にやってほしいとは思っていますが、実際に診断できる会社というのは、中野区では事務所としては3事務所ぐらいしかないんですよね。そうしますとどうしても区外の診断士さんにやっていただかざるを得ないというような状況がございますので、これは規制できないといいますか、制限はできないと思っております。
ひぐち委員
 大きいマンションだということで予算が252万円、この金額がもうちょっと下がるといいなと。あと、来年度に向けて複数ふえてくるかと思いますので、できるだけ中野区の業者を使っていただけるような、お金が中野区で回れるようにしていただければありがたいなと、そういうことでよろしくお願いいたします。
佐藤建築担当参事
 繰り返しになりますが、中野区の建築士事務所協会を窓口で通しておりますので、積極的に中野区の業者を使うというのを原則にしていただくような形になろうかと思いますので、その辺は努力していきたいと思います。
久保委員
 今、ひぐち委員がおっしゃったところの分譲マンション耐震診断なんですけれども、これは先ほどおっしゃったように、平成19年度には申し込みのあった残りのところもすべて耐震診断を行うということでよろしいんですよね。これは平成21年3月31日までの事業期間というふうになっておりますけれども、この期間に区として目標件数といいますか、この分譲マンションに対してどれだけの耐震診断をしなければいけないというような、そういった目標というのは立てていらっしゃるんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 実は前回御報告していると思いますが、耐震改修促進計画の中に木造・非木造のマンションの田地割をしておりまして、たとえで言いますと、平成19年度は250戸、平成20年度も――ですから、平成19、20、21年度は毎年250戸の診断をするという想定をしております。
久保委員
 この区の助成制度を使わなくても、もしかしたら御自分たちの分譲マンションでやっている場合もあるのかと思いますけれども、その辺の件数というのはこの250の中に含まれていくんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 あくまでこれは促進計画でございますので、区が助成をするという想定の件数でございますので、それ以外に御自分の費用でやっておられる件数は含まれてはおりません。あくまで助成を促進するための件数ということで表にさせていただいております。
久保委員
 ということは、この区が立てている目標に対して、平成18年度は始めたばかりで1件ですけれども、平成19年度にはその5件の――5件というか4件ですかね、最初に18年度に申し込みに来られて、そのうちの4件。助成といいますか、診断自体が年度内に終わっていないと年度末に助成金が入らないという仕組みなんだと思いますけれども、今19年度では現状何件の耐震診断が終わっているんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 すみません、今、次回の建設委員会に向けて資料を作成中でございまして、確かな数字は今申し上げられませんが、250という19年度の数字を挙げましたが、先ほどの18年度の相談等もございまして、今診断中が今年度だけで701戸という大幅に伸びている状況がございまして、これはあくまで助成で、これは診断ですのでもう既に今年度中には診断が終わるだろうというふうに思います。それから、既に1棟は済んでおりまして、これが36戸でございますので、今年度だけで言いますと737戸ということで、今見込んでいる計画では大幅に戸数的には伸びております。
久保委員
 先ほど費用のことでちょっとひぐち委員からも御心配のようなお発言がありましたけれども、これの補助率、要は上限を750万円ということで定めているんだと思いますが、区がこの費用負担をする分というのはあるんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 分譲マンションにつきましては、国からも東京都からも助成をいただきますので、区としては負担割合は少なくなります。平成18年度は分譲マンションだけの助成でございましたので、それにつきましては、後ほど歳入の――あしたのことなんですが、資料としては歳入の補助資料がございまして、この中の8ページのところに平成18年度のところの分譲マンション耐震診断というのがございまして、まず国から3分の1いただいております。それから東京都からは、12ページ、分譲マンション耐震化促進事業の中に、6分の1いただいております。ところが、4月からは今度は賃貸マンションまで拡大しまして、国は賃貸マンションでも同じようにこの率をいただけるんですが、東京都は賃貸は含まれませんので、東京都からはいただけないということで、分譲マンションだけは今の割合でいただくようになると思います。
久保委員
 ですので、ある意味この平成21年3月31日までという期間の中で、より多くのところがこの耐震診断を行っていただければと思います。助成金の残が1,248万円というふうに残っているのだと思うんですけれども、これは先ほどおっしゃっていた、5件が申請をしたけれども終わらなかった分がここに残ってしまったという考えでよろしいんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 はい。先ほどお話ししましたように、相談は5件あったんですが、4件分が3月までに終わらなかったということで、平成19年度分になってしまったと。要は補助金の関係で支払いができなくなったということで、残にせざるを得なかったという事情でございます。
ひぐち委員
 すみません、ちょっと聞き忘れたところがありまして、もう1回質問させていただきたいんですけれども。
 耐震診断をやった後に改修工事をするという方が非常に少ないということなんですけれども、ちょっと歯がゆいなと思うのは、診断なされた中野区に住んでいる方は、幾らかかるのか、あるいはどこの業者にお願いしたらいいのかということが非常に不安だと思うんですね。だから、耐震診断を行ったときに、このぐらいはかかるよという想定金額をつけてあげるとさらにいいかなという気がするんですけれども、いかがなもんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 中野区では簡易診断だけではなく一般の耐震診断も無料でやっておりまして、さらにその一般耐震診断の中で耐震の補強計画まで無料でしておりますので、その計画を見ればある程度の想定金額というのは委員おっしゃるように出ると思います。診断士さんはそこまでで終わりなんですけれども、うちには同じように施工者、業者も登録しております。そういう意味で連携が図られればいいと思うんですね。設計士さんの大まかな御紹介もあるでしょうし、それを設計に結び付けるような形でいければいいと思うんですが。これは実は4月から設計費5万円ということで助成を始めました。そういう意味では、設計しますと当然見積もりが出てまいりますので、その中で実際に具体的な設計、その5万円の中である程度このぐらいかかるというようなことを施主さんにお知らせができるのではないかと思っております。
ひぐち委員
 そうするとまだ現段階では、診断の中には見積もりとかそういうのは書き込まれていないんですか。
佐藤建築担当参事
 そうですね。補強計画だけですとお金まで即出ませんので、やはり補強設計をしないと金額が積算できないと思いますので、今の5万円を助成させていただく中でそういった設計がちゃんとできますので、その設計図をもとに積算していただくと。施工者も区に登録しておりますので、御紹介して、見積もり等はしていただいています。1社ではなくて、必ず2社以上にするようにというような助言も今しているところでございます。
ひぐち委員
 金額で大体施主さんは躊躇してしまうということが多いと思うんですね。ですから、ほかのいろいろな業者さんいらっしゃる中でも、概略でもいいですから大体このぐらいかかるよということがどこかに明記できるといいなと思うんですけれど、そういうふうにしていただければありがたいと思いますけれども。
佐藤建築担当参事
 やはり総合評点を1.0以上にすると実際100万円、200万円レベルになってしまいます。「ほどほど耐震」等をしますと50万円程度で終わるかと思われます。それについても具体的に相談窓口がございますので、そういった中で御紹介していると。
 あわせて、窓口にも施工例、一応こういうふうな施工のときは幾らですよというのは、東京都さんなりからいただいた施工例も写真つきでございまして、金額も全部入っております。そういったものも相談に来られた方にお見せしながら、そこの中でお知らせしています。PRといいますか、どういう補強をすればこのぐらいかかりますよというようなことはお話ししています。しかし、具体的にどうしても、個々になりますとやはり設計をしないと積算できませんので、現段階の今の一般耐震診断のレベルまでお答えするというのはちょっと難しいというふうには思っております。
かせ委員
 今の議論を聞いておりまして全くそのとおりで、幾らかかるかわからないから不安で、それが結局なかなか進まないということで。ですから、「ほどほど耐震」にも助成をということで我々言っていますけれども、本会議でやりましたのでいいんですけれども。
 この381ページの関係で気になるのが、ビル落下物、ブロック塀等改善指導、615件と書かれておりますけれども、少し詳しく説明していただけますか。
佐藤建築担当参事
 実はこれは全国レベルの調査になりますが、平成18年度は建物によるビル落下事故が――具体的に言いますと、例えばマンションのベランダ部分が一部落ちたといいますか、危険な状態になったというような事故がありまして、そういった事故を受けまして、国交省のほうから東京都を通じまして調査しなさいというふうなことがございまして、調査した物件が入ってございます。
 それから、ブロック塀につきましては、同じように地震が起きたときには、やはりこれも国土交通省から東京都を通じまして、それなりの調査をしなさいという依頼がこちらに来ますので、それについての件数、ビル落下物、それからブロック塀等についての調査・指導をしたということでございます。
 また、ほかにも、これには書いてありませんけれども、エレベータ事故とかそういったさまざまな事故があったときには必ず国から調査依頼が来まして、それに基づいて必ず持ち主さんというか所有者なり建主さんに連絡しまして、調査をして、その調査を受けて改善指導という流れを今つくっております。本当に残念なことなんですけれども、止まらなくて、ことしもエレベータ関係はまだまだそういった調査ということがございまして、ことしも特にエレベータ関係は多いんですけれども、再三、毎月のように国から調査等来ています。これはオーナーさんというよりはメーカーさんですね、メーカーさんが具体的に調査をして、その調査に基づいて報告しなさいと。当然、区に報告が来ますし、それはオーナーさんに報告しなさいという流れになっておりますので、我々に報告が来ましたら、それをまた国のほうに報告しているというような形になっております。
かせ委員
 そうしますと、役所のほうに、こういう調査をして結果はこうですよというふうに届け出があったのが615件ですか。
佐藤建築担当参事
 はい。それぞれビル落下物が何件とかブロック塀等が何件とかエレベータ関係何件とかと書けばもっと詳しくお話しできたんですが、全体でそういった報告をした件数というような形でこの件数は載せております。
かせ委員
 ちょっと内訳が知りたかったんですよね。例えば、ビル落下物というけれども、これは公共施設は除くものですか。あるいは、どの程度のビルについて、規模でこのぐらいのものがあってこういう問題があったとか、もうちょっと説明していただかないと全く意味がわからないんですよね。
 それから、ブロック塀ということについても、最近あちこちで調査していますよね。危険なブロックは何個あるかとか。そのことについても、よく言われるのは小学校区単位の数であるとか、一定の基準があるわけでしょう。そういうものについてもう少し詳しく、内訳を説明いただけませんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 この中で、今お話しがありましたブロック塀のお話は、実はもう平成8年が最後でございまして、11年ほどやっておりません。これはことし、平成18年度はそういった国との関係でやっておりましたけれども、職員が今年度はやろうということで、現在は4月からブロック塀についてはやはり通学路を再度、平成8年の資料を使いまして再チェックをかけております。ただ、平成18年度はそういった意味での調査ではなくて、平成19年度に、通学路については平成8年にやった資料をもとに、もう11年経ちましたので、ブロック塀については再度調査を今しておりまして、今年度中にはそれをまとめようと思っています。それなりの報告はまたできればいいなと思っております。
 ただ、ビル落下物等につきましては、先ほどのような全国的規模の調査依頼によって調べて、それで報告しているという状況しか今お話しできませんので、さっきの共同住宅のベランダの落下とか、それからビル落下物という意味では天井が落下というのも、どこかの大きな施設で――仙台でしたかでありました。ああいうのがあると、必ず調べろと。ただし、それはあくまで、あれは公共的なものでしたけれど、うちに来ますのは民間のものを調査しなさいということで来ていまして、当然公共施設につきましては、区で言えば財産管理のほうが調査しておると思いますので、そちらのほうの報告はこの中にはたしか入っていなかったと思います。ただ、天井落下のときは、たしか区の、やはり公共的な施設でしたので、天井落下は公共施設も含めたと思います。たしかプールというか、そういった大型施設でしたので、入ってはおりますが、ふつうのビル落下とかブロック塀というのは、この中には公共施設は入っておりません。
かせ委員
 それで、落下物については、いずれにしろこれは重要な問題ですよね。まちを見ても、看板であるとかいろいろなものが目につきますし。これは大震災の、地震があると大体ああいうものはほとんど吹っ飛んじゃうんだよね。落ちてくるということがありますから、相当チェックしないと災害被害に通ずるものがあるので、これはしっかりやっていただきたいというふうに思います。これについては、やはり一定規模以上の高さの建物については方針を持ってしっかりとチェックをするということも必要ですし、やっていただきたいと思います。
 それと、ここに改善指導というふうにありますよね。改善指導は、代表的なところでこういう改善指導をしたとか、何件やったとかということはわかりますか。
佐藤建築担当参事
 これも、実は今までは建設委員会で、ブロック塀等の相談件数、それから改善したという件数を載せておりまして、それが7月までの、建設委員会資料の中に木造住宅等の耐震事業実施状況という中でたしかその一覧を設けたと思いますが、その中にブロック塀の相談、それから指導した件数というものを載せていたと思います。ちょっと今、資料が手元にないものですから……。すみません。
主査
 では後で。
むとう委員
 改善指導だから、改善するように指導したわけですよね、この件数が。指導した結果、改善されたという数字はないんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 そうですね、まだ今まで建設委員会で報告してきたものは改善指導した件数で、終わったという件数ではございません。あくまで指導したという件数だけを載せております。
むとう委員
 やはり当然指導することがスタートなんだけど、危険だって指導したんだから、改善されたかどうかまでチェックしてくれないと安全な中野のまちになっていきませんよね。今それは指導した後、そこが本当に着手して改善が済んだかどうかというチェックもあわせてしてくれているんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 そういったこともございますので、先ほど平成8年にやった通学路調査部分のブロック塀を調査したものがありますので、そのデータをもとに、今年度職員がずっと点検しておりますので、今の中でその結果がどうなったかというのは今年度中にできればまとめて――今まで平成8年から11年やっていませんでしたので、今年度そういった再チェックをしておりまして、平成8年のときも、実は職員では無理だということで、委託をかけてやっておりました。相当費用がかかりますので。ただ、今回は調査かけたものがどうなったかというチェックですので、今の結果を求めるような形で、職員でもできるだろうということで、職員が今調査しておりますので、今年度中にそれが報告できればいいなと思っていますが、その中で先ほどの改善指導というものもどうなったかということも一緒に報告できればいいなというふうに思っております。
むとう委員
 この、今の決算資料の中にある615件については、2006年度に改善指導した数ですよね。ブロック塀だけではなくてビル落下物も含めて、その615件について2006年度は改善指導しましたと。それについて、本当に改善されたかどうかというのは、この615件に対しては今後どういうふうにしていくおつもりなんでしょうか。
佐藤建築担当参事
 先ほどのビル落下物も含め、このブロック塀の改善指導も当然調査して、それがどうなるかという結果まで国のほうから求められておりますので、当然オーナーさんから現状はどうだという結果がきます。それを国のほうには報告しておりますので、それがどう今度は改善されたのかという報告も当然、経年で逐次報告は――毎年といいますか、ある一定のときに求められますので、それを今報告している状況です。
 ブロック塀につきましては、先ほどお話ししたように、今年度は職員が平成8年にやった通学路については再チェックをしていることと、それから指導したものについてどうなっているかというのもあわせて、その中で調査をしていきたいと思います。
 あくまでこれは改善指導で、「しなければならない」ところまではなかなか今は行けないところがございますので、あくまで改善指導をしましたという件数でございます。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、次に進みます。
 決算説明書382から385ページ、1目住宅施策費についてであります。
むとう委員
 385ページの上のところで、事業実績のところで住み替え住宅相談って、あっ旋数とかが書いてあるんですけれども、これはいずれも合計して相談が33件あって、成立ゼロ件なんですよね。これはどうして。1件も成立しなかった理由は何なのか教えてください。
登都市計画担当課長
 これは相談に見えられて、その場で不動産屋等を紹介するという形でございます。それで皆さんやられているということでございます。不動産屋のほうに行ってもなかなかうまくいかないというような場合は、こちらからきちんとした形で申請を受け付けたということで、不動産屋のほうにカードを送って、この方はどうですかという形でやるというものでございます。昨年度はそこまでは至らなかったということでございます。
むとう委員
 ということは、この方々は住みかえできていないんですか。
登都市計画担当課長
 恐らくできたというふうに思います。
むとう委員
 それは、区のほうでは、こういうふうに表を載せるということは、どうだったか追跡した結果が出ているのかと思うわけじゃないですか。わざわざ表になっているんだから。そうするとちょっと、何なんでしょうか。すみません、理解できないんですけれど。もう一度わかりやすく説明していただけますか。
登都市計画担当課長
 失礼しました。相談というのは、相談を受けたということだけでございます。その上でいろいろ紹介をしたということでございます。それでお帰りになって、不動産屋等に当たってみずから解決をしたということでございます。区のほうにきちんとした形で申請をして、区のほうでいろいろ手配をするということは昨年度はなかったということでございます。
むとう委員
 この事業は、区は一体何をする事業なんですか。つまり、相談を受けて、その際に結局は不動産屋さんを紹介するだけで終わっちゃう話なんですか。どういうことを区がかかわってやっているんでしょうか。
登都市計画担当課長
 例えば、相談というのはいろいろあろうかと思います。例えば高齢者の方ですと、なかなか不動産屋に行ってもいいところが見つからないと。しかも、拒否されるケースもあると。例えばそういう相談を受けた場合には、区内でも比較的そういったケースを取り扱っている不動産屋というのもございます。それから、円滑入居で登録をされている賃貸住宅というものもございます。ですから、そういうものを紹介してあげるということでございます。
久保委員
 高床助成について伺いますけれど、これ執行率100%になっていて、交付件数9件となっています。水害予防のためということで、こちらの主要施策の成果のほうにも載っていましたけれども。これは妙正寺川の水害のときに被害に遭ったお宅が9件ということなんでしょうか。どういう割合でこの補助金というのは助成されていらっしゃるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 この事業は、おととしの妙正寺川の水害を受けまして、平成17年12月から開始したという事業でございます。対象は、妙正寺川だけではなくて神田川のほうも対象にはなっておるわけですけれども、今回の9件につきましてはすべて妙正寺川流域の方ということになっております。
久保委員
 100%で交付件数9件ですよね。これは、9件だけが対象だったのでこういった予算の組み方にそもそもなっていたんでしょうか。例えば10件あった場合にはどういうふうになっていたんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは臨時的な措置でやったわけでございまして、9件の方が申し込まれたので、予算を流用してそれに対応したということでございます。
久保委員
 ということは、今回、この申し込まれたすべての方を対象としてきちんと補助ができたということでしょうか。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 では、進行いたします。
 決算説明書384ページから387ページ、2目住宅費について質疑はありませんか。
むとう委員
 387ページで、よくわからないので教えてほしいんですけれど、アパート連絡員、それからその下の区民住宅連絡員という、この連絡員という方々はどういう方々なのか、役割を教えてください。
登都市計画担当課長
 アパート連絡員と区民住宅連絡員というのは、基本的には高齢者アパートですと管理員というのはおりません。ですから、何かあったときとかも含めまして、区と絶えず連絡を取り合っている方ということになります。入居者の中から一人代表の方を選んでいただきまして、その方が連絡員になっているというものでございます。これは区民住宅につきましても同様でございます。
むとう委員
 これで謝礼を出しているわけですけれども、何人いらして、一人に幾ら出しているんでしょうか。
登都市計画担当課長
 各住宅につきまして一人ずつということでございます。高齢者アパートですと月1,000円ということでございます。それから、区民住宅の場合ですとちょっと規模が大きいのでございまして、例えば20戸以下のところですと月5,000円ということになっております。それから、21戸から50戸の住宅につきましては月6,000円という形になっております。
むとう委員
 その連絡員という方は、居住者の中で皆さんで話し合って、「ことしはだれだれさんね」という形で決められているものなんですか。
登都市計画担当課長
 大体、大方はそういう形でやっているところが多いかと思います。
久保委員
 385ページなんですが、区営住宅管理運営のエレベータ設置工事というのがあります。区営住宅で、このエレベータ設置工事が必要な件数というんですか、棟数というのでしょうか、どれぐらいありますでしょうか。
登都市計画担当課長
 区としましては、4階建て以上の区営住宅につきましては、基本的にはエレベータを設置するという考えでございます。それに基づきまして、平成18年度ですとエレベータ設置工事4,100万円になっていますけれども、これは南台三丁目アパートでございます。これは5階建てでございます。そこに設置をしたというものでございます。
久保委員
 実績ではなくて、今後もこのエレベータ設置工事、4階以上で、区営住宅で、エレベータが設置をされていなくて、今後エレベータを設置しなければいけないというふうに区のほうでは思われている、その建物の件数。
登都市計画担当課長
 現在、今後の予定のところは1棟でございます。具体的に言いますと、弥生五丁目アパート、これは4階建てでございます。
久保委員
 ということは、この弥生五丁目以外は、区営住宅としてエレベータの設置が必要なところはないということでしょうか。計画としては、次は弥生五丁目になっているということですか。
登都市計画担当課長
 現在のところはそのとおりでございます。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、間もなく5時ですけれども、先ほどの答弁保留の中で、サンプラザ前の特殊舗装の件について。
安部公園・道路担当課長
 先ほど失礼いたしました。サンプラザ前の遮熱性舗装というんですか、その金額の件でございますけれども、あの工事は一般のアスファルト舗装のところの上に遮熱性の塗布剤を塗ったものでございます。塗料のようなものというふうにお考えいただければいいかと思いますが。それの単価が1平方メートル当たり5,400円でございます。一般的に、舗装は大体1平方メートル当たり2万5,000円でございますから、それに対してああいう施工をした場合にはあと6,000円弱上がるということになります。
主査
 あともう1点。
佐藤建築担当参事
 すみません、381ページにお戻りいただきたいのですが、先ほどのビル落下物、ブロック塀等改善指導の項目でございます。ちょっと表現が足らなかったと今反省しております。これはあくまで、調査・改善指導件数が615件。要するに、もう調査件数といったほうがいいと思います。具体的に申し上げますと、この中のビル落下物ということで、先ほどのバルコニーの件数が528件、それからブロック塀が40件、そして、改善を要するブロック塀が28件、それからバルコニーについては19件です。ですから、ちょっとこれは改善指導という言葉がよくありませんでしたけれども、バルコニーの調査が内訳的には相当の件数を占めております。
 ですから、バルコニーだけで調査した結果、安全だったのが528で、ブロック塀も40安全だったと。改善指導しなければいけないのはブロック塀が28でバルコニーのほうは19件あったということです。ちょっと、この615が全部改善指導しているような表現に見えますので、調査件数と言ったほうが正確だったと思います。そういう意味では、実際の指導は先ほどのバルコニーで19件ですし、ブロック塀28件について指導するということでございます。
主査
 よろしいでしょうか。
かせ委員
 ありがとうございます。それで、今聞きましたら、ビル落下物というとバルコニーということになっちゃいますよね。でも、落下物というのはそのほかにもいろいろあるわけで、今後やっていただくのだったらもう少し広く、例えば看板類であるとか、それからそのほか、思いつくものはいろいろありますよね。そういうものについても調査しないといけないのではないかと思うんですが、いかがですか。
佐藤建築担当参事
 これも大分ビル落下物について、今のお話のように屋上に高架水槽もありますし、それから袖看板といったようなものもあります。そういったものは実は20年以上前に調査した――ちょっと何年とは今正確に思い出せないんですけれど、その前に調査した記録はあります。ですからその間20年以上調査していませんので、それについても検討させてもらいたいと思います。
主査
 それでは、以上で本日の審査は終了とし、残りは明日行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、本日の審査はここまでといたします。
 次回の建設分科会は明日10月5日午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で本日の建設分科会を散会します。

(午後5時00分)