平成18年12月06日中野区議会防災対策特別委員会(第4回定例会)
平成18年12月06日防災対策特別委員会
中野区議会防災対策特別委員会〔平成18年12月6日〕
防災対策特別委員会会議記録
○開会日 平成18年12月6日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時02分
○閉会 午後1時42分
○出席委員(14名)
来住 和行委員長
佐藤 ひろこ副委員長
酒井 たくや委員
近藤 さえ子委員
きたごう 秀文委員
吉原 宏委員
やながわ 妙子委員
小串 まさのり委員
岡本 いさお委員
伊藤 岩男委員
斉藤 金造委員
斉藤 高輝委員
昆 まさ子委員
江田 とおる委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区長室長 寺部 守芳
都市整備部長 石井 正行
総務部長 石神 正義
保健福祉部長 菅野 泰一
総務担当参事 橋本 美文
保健所長 浦山 京子
防災担当課長 中井 豊
保健予防担当参事 深澤 啓二
危機管理担当課長 斎木 正雄
生活衛生担当課長 飯塚 太郎
区民生活部長 本橋 一夫
教育委員会事務局次長 金野 晃
子ども家庭部長 田辺 裕子
○事務局職員
書記 廣地 毅
書記 西田 健
○委員長署名
審査日程
○議 題
防災対策について
震災対策について
危機管理対策について
○所管事項の報告
1 平成18年度(2006年度)中野区災害医療救護訓練実施報告について(防災担当)
2 中野区国民保護計画(案)パブリック・コメント手続きの実施結果について(危機管理担当)
3 青色防犯パトロールカーの土曜日の運行について(危機管理担当)
4 その他
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから防災対策特別委員会を開会します。
(午後1時02分)
委員長
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をお願いします。
それでは、議事に入ります。
防災対策について、震災対策について及び危機管理対策についてを一括して議題に供します。
最初に、平成18年中野区災害医療救護訓練実施報告について(資料2)の報告を求めます。
中井防災担当課長
それでは、平成18年度中野区災害医療救護訓練実施の報告につきまして、資料に基づきまして御報告をさせていただきます。
まず、目的についてでございます。大規模地震や大地震の発生に備えて、救急、医療救護活動に係る防災訓練を行うことによりまして、地域住民の防災行動力の向上と地域防災住民組織をはじめこちらに記載させていただいております関係諸機関との相互協力体制の確立を図ることを目的として実施をいたしました。
また、災害時は多くの負傷者が見込まれるわけですが、そうしたときにこの4師会の方々や消防署の救護隊が応急に当たるわけですが、助ける方にしましても人数に限りがございます。そういったことで、ここではトリアージという手法を使い、重症者から優先的に診断し、治療するといった訓練を実施いたしました。
また、今年度も医師会からの強い要望もありまして、4師会の参集につきましては、携帯メールの一斉情報伝達システムを使用しまして、参加をいただいたところでございます。
参集状況といたしましては、医師会の皆様、登録者総数でございますが102名のうち、返信をいただいた人数が、医師会が93名中52名、歯科医師会が3名登録されておりまして2名、接骨師会が2名登録していただいておりまして2名の方、薬剤師会が4名登録中2名、合計58名の方が返信をいただいております。そのうちで、「参加できる」としていただいた返信メールにつきましては16名、「参加できない」が42名となってございました。
次に、実施日時でございますが、平成18年11月12日(日曜日)、午前9時から12時で行いました。
実施場所、実施地域につきましては、新井地域センター管内でございます。訓練会場につきましては、第1会場といたしまして、地域内の各避難場所、それから2番目としまして、主会場といたしましては新井小学校で行ってございます。
次の訓練項目につきましては、マル1、マル2につきまして、護身、避難を参加者各自、各家庭で行っていただいております。
マル3番の参集訓練は、これは4師会を対象にした、携帯メールを使用した内容でございます。
マル4番、マル5番の情報伝達、それから団体行動訓練は、地域防災組織、4師会、野方警察署が、地域内の各避難所で実施を行いました。
マル6番から11番までの訓練は、これはすべて主会場であります新井小学校で実施をさせていただきました。
次に、訓練の実施に当たりましては、この訓練は地域の各地域防災住民組織及び関係各機関で構成する実行委員会形式をとりまして、詳細な訓練内容を決めまして、実施した次第でございます。
訓練参加機関につきましては、中野区、それから中野区の災害医療訓練実行委員会でございます。機関といたしましては、医師会、歯科医師会、薬剤師会、接骨師会、野方警察署、野方消防署、野方消防団でございます。
あと、防災住民組織につきましては、新井東、新井西、新井南、新井北、新井中の防災会、5団体となってございます。
訓練参加の内容につきまして、人数でございますが、ここに書いてございます総勢330名が参加をしていただきました。この中で、防災住民組織につきましては235名、関係機関等々で59名、区職員等で36名でございました。
一応、この報告書の内容につきましては以上でございますが、今回、災害医療訓練を実施した事務局といたしまして、私どもとしまして所見、それから課題整理というところでちょっとお話をさせていただきたいと思います。4点ほどございました。
一つは、4師会の先生方の御協力により、訓練の流れ全般といたしましては、おおむね順調に実施できたかなというふうに思ってございます。
2番目に、4師会の先生方へのメールによる参集につきましては、返信率は57%でありました。これは事務局といたしましても、今後4師会の先生方と協議を持ちまして、返信率等々上がるように工夫を重ねてまいりたいというふうに考えてございます。
3番目に、行政防災無線、パンザマストを今回も使用してございます。これまで男性職員の声・音声で使用しておりましたけれども、今回は女性の職員の声で放送を試みてみました。反応はまちまちとは思いますけれども、音声伝達につきましては、今後も工夫を重ねてまいりたいというふうに思ってございます。
それから、4番目の職員の訓練への習熟でございますけれども、避難所班、それから学校班、地域班、応急班、指揮班など、役割に応じて事前訓練や連携を図るなどして一層効果的に行ってまいりたいというふうに考えてございます。
あと、その他といたしましては、当日はやや風が強く吹いてございましたけれども快晴に恵まれまして、また、事故やけが人もなく、前日ですか、報道等によります自殺を予告するお話があったりしまして、学校の関係者の方たちも大分気をつけていらっしゃったというところで、私どももその辺に配慮いたしまして、訓練をさせていただいたところでございます。
委員長
それでは、ただいまの報告についての質疑はありませんか。
酒井委員
訓練参加者数235名と、地域の防災住民組織の方が235名ということで、うちの方でも東野ランドの方で、東中野四丁目・五丁目の防災訓練をやったんですが、人数の方はそんなに多くはお見えでなかったのかなと思ったんですけれども、今回、こちらの方は人数的にはどうだったんでしょうかね。こういった人数は多いのか少ないのか、ちょっと教えていただきたいんですが。
中井防災担当課長
人数的には、これは毎回地域を変えて災害医療訓練を行っておりますものですから、人数的な比較はなかなか難しいかというふうに思いますけれども、各防災会の方でこれだけの人数をそろえていただいたというか組織して、参加していただいたというところでは、これぐらいの人数なのかなというふうに思ってございます。
酒井委員
これはだれでも参加できるわけですよね。いろいろ見ておりますと、仕方がないことだと思うんですけれども、やっぱり同じ顔の方がお見えになるというふうなところはよくあると思うんですね。そういった中で、やっぱり災害があったときに、初期初動、もしくは避難訓練をやっておるということ、「備えあれば憂いなし」という言葉もあるように、そういうところに意識のない方に参加していただくことは大事だと思うんです。そういったところは今後どのように展開していかなければいけないと考えているのか、教えてください。
中井防災担当課長
今回の実施につきましても、町会を通じましてチラシをまいていただいたり、それから町会の掲示板ですか、そちらを使いましてポスター掲示をしてございます。そういった部分では、まちの中への周知という部分ではやらせていただいた部分がございます。
それから、学校等にもお願いをして参加を促したというところもございます。
あと、防災会を通じまして、地域の皆様の方にも広報という形をとらせていただいていると認識してございます。
酒井委員
以前のアンケートなんかで見ますと、子育て等々よりもやっぱり防犯・防災が行政に対して、もしくは今の御時世で防犯・防災が一番気になる、もしくは力を入れていただきたいというふうなところを見たことがあるんですけれども、その一方で、「災害は私のところは起こらない」、もしくは「大地震が来たら……。まあ、いいわ」というふうな、うちは仕方がないというふうな、矛盾しておるといいますか、そういったところもあると思うので、やっぱりそういった意識の問題は難しいと思うんです。中野は特に人口の入れかわりが激しい中で、そういった方にもそういう意識を持ってもらうということも必要だと思いますので、非常に難しいことだと思いますが、工夫していただいて、今後も取り組んでください。よろしくお願いします。
委員長
他にございますか。
斉藤(金)委員
御苦労さまでした。今の酒井委員の続きみたいなんですけど、一番最初の「訓練がありますよ」というのは、音声や無線は使わないの。使ったの。
中井防災担当課長
当日、パンザマストと、それから個別受信機の方に放送を流してございます。
斉藤(金)委員
パンザマストの方は、何か言われないの。何か言われたの。聞きやすいとか、女性に変わって、それも女性がやってその後のことは。「やりました」というだけじゃうまくないんだと思うんだけど、そういうところで何か言われてないの。
中井防災担当課長
やはり、聞きづらいというようなお電話は一、二本いただいてございます。
斉藤(金)委員
当然として、変えるということになっているんだけど、どこでやってもやっぱり聞きづらいということは認識をさらに深めて、早急な措置をしなければならないなというふうに思っております。
それと、この携帯メールで4師会の方たちにやっていて、その返信が何%だとか、やっぱりそれはやってくださいというようなことなんだけど、どういう内容なの。要するに、この4師会の人たちに流すメールというのは。
中井防災担当課長
まず、「訓練」という名称から入りまして、「本日、9時に発災をしているので、至急参集願いたい」というような大体内容でございます。それで、その中に、参集できる方については参集をできるという、「A」という、「はい」という意味ですね、オーケーという意味の「A」を選ぶ。それから、だめな場合は「B」、ノーを選んでいただくというようなメールでございます。
斉藤(金)委員
何でそんなことを聞くかというと、結局、本番のときもそうなるんだと思うのね。それで、4師会の方々にこういうメールをやるんですよということを、例えば防災会の方たちはみんな知っていると。そうじゃないんだと。それはどっちなの。要するに、防災会の人たちも、こういうことがあったときには4師会の、要するに地域の4師会の人たちにはすぐ行くんですよと。こういう訓練じゃなくてね。まあ、訓練はもちろんだけど、そういうことは周知徹底しているの。
中井防災担当課長
実行委員会の中で、今回、横畠先生が医師会の方の防災担当の先生でございまして、その中で、先生から要望があったかと思ってございます。そのときに集まっていただいた実行委員の、その防災会の方たちは御認識なさっているんではないかというふうに思います。
斉藤(金)委員
せっかくだから、やっぱりそういうこともあって、例えば訓練ばっかりじゃなくても、実際から言うと、何かあったときは避難所へ行って、それに対応できる医師会なり、もちろん行政の方は消防署から何からみんなそうなんだけど、こういう体制なんですよというのはやっぱりわかってもらうというのも大事なことだと思うんだよね。だから、もう少し医師会の先生方もせっかくそう言ってくれているんだったら、こういう対応になりますよ、何かあったときにはこういう医師会や何かの連絡がこう密になっているんですよというようなことも、やっぱり防災の方が少し努力してみんなに知ってもらうという方がいいのかなというふうに思うんだけど、どうでしょうね。
中井防災担当課長
今後もそういった場面、気をつけまして、皆さんに周知をしていければと思います。ありがとうございました。
佐藤委員
関連して、参集訓練の携帯メールの活用のところです。今回、医師会の方の強い御要望によって携帯メールを使った参集訓練をやったということが新しい試みの一つだったと思うんですけれども、先ほどおっしゃったように、57%の返信率ということで、AかBか選択するということで、割と簡単な返信の仕方でもって流しているにもかかわらず、返信すらされなかった方たちが43%いたということは、これはどういったことが原因であったと分析されているんでしょう。
中井防災担当課長
この件につきましては、また医師会の横畠先生ともうちょっと詰めさせていただかないと、私どもの方も医師会の先生がどのような中での継送みたいなことでお話をされているのかが、すみません、ちょっとわかってございませんので。
佐藤委員
多分、患者さんを診ていらっしゃったり、平日ですから、お仕事中でとてもそういう提携メールへの対応ができない状態にもいらっしゃるお医者さんの方がほとんどだったのかなといったときに、じゃあ、本当の災害時のときにはどうなるのかということも含めて、ちょっと分析していただければと思います。
それで、先ほどおっしゃった、今度は登録数というところですけれども、医師会の方がメールに登録されている方が102名ですか。その中の数値です。歯科医師会が3名で、その他薬剤師会が4名ということですけれども、これは全体のお医者さんの数からするとすごく少ないと思いますが、この登録数というところでは、区としてはもっとたくさん登録していただくことを目標にされているのか。とすると、その割には少ないのはなぜかというところを教えていただけませんでしょうか。
中井防災担当課長
このメールにつきましては、当初500という登録枠がございまして、その中で医師会、それから私ども防災関係に携わる職員、それから消防団、消防署等々ありますけれども、その中で割り振りをしてございます。それで、今委員がおっしゃられるように、人数的には非常にまだいっぱいの先生がいらっしゃると思います。特に、歯科医師会とか接骨師会、薬剤師会につきましては、3名、2名、4名の登録しかございません。ここにつきましては、聞くところによりますと、この受け取った先生方の方から継送網がありまして、そちらから参集できる者はしろというような内容で聞いてございます。
佐藤委員
じゃあ、区としては、そういうもう継送網で今後ともやるのか、それともやっぱりお一人お一人、もっとたくさんの方が登録してくださって、一斉に同時送信ですか、そういうことを目指しているとするならば、どういったこれからの対応策を考えていらっしゃるのか、お伺いします。
中井防災担当課長
今またやはり技術革新が大分進んできてございますので、今使っておりますこういった携帯メールの500という枠ではなくて、もうちょっと違った、例えばメルマガを使った配信だとか、そうしますと料金も少し下げられるのかなとかいろいろ、やはり業者に聞けばいろんな対応策が出てこようかと、今も模索している最中でございます。そういったところで、行く行くはこういった500とかという数字にはとらわれないような形で、登録さえしていただければこういった情報がこちらから発信できる。また、情報を入手していただけるというような場面になっていこうかというふうに考えてございます。
佐藤委員
ぜひ、今後とも御検討いただければということと、あと、実際には携帯メールでの御返事数とは別に、当日参加された歯科医師会の方は5名とか、やっぱりメールの登録数じゃなくて、多い数になっていますよね。これは、やはり事前に「何人出してください」とかという形の中できちんとされていたということなんでしょうか。
中井防災担当課長
そのように認識してございます。
岡本委員
私もこの訓練に最後まで、新井小学校の方ですけど、参加させていただきました。参加というよりも、見学というのが正しいんでしょうけど。この医療救護訓練というのは私も初めてのことで、なかなかいろんな訓練があるなという思いで参加させていただきました。特に、負傷判定訓練というのは、実際いろんな災害地で使っているようなもの、実物を使ってやったんだろうと思うんですが、そこで、これは毎年地域センターごとに移動していきますから、またこの地域に戻ってくるのは、今の地域センター体制でいえば15年後になってしまうというので、実は、この訓練のためにそれぞれ防災会の人たちが役割を決めて「負傷者判定訓練はあなたですよ」というだけで終わってしまわないように、つまり、訓練のとき、その防災会にいろいろ周知して「あなたはこの当番ですよ」とやって、終わっちゃったらもう何かそういう仕組みがなくなるようなことにはなっていないでしょうねという質問です。
中井防災担当課長
やはり、これが終わりますと反省会がございますので、その反省会のときにそういったお話をさせていただければというふうに思います。
岡本委員
先ほど参加者の質問もありましたけど、私が見た限りでは、かなり若い主婦の方も参加されておって、あの小学校を使っての訓練ではちょうど適当な人数かなという感じはいたしました。あれ以上多いと訓練がまた非常に時間がかかってしまうとかというので、比較的それぞれの防災会の皆さんが働きをかけたり、あるいは区でいろんな周知をしたことが結構新しい人も参加したんではないかなという思いで、これは感想ですので特に答弁は要りませんので、よろしく。
委員長
ほかにございません。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですか。質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。
所管事項の2番、中野区国民保護計画(案)パブリック・コメント手続きの実施結果についての報告を求めます。
斎木危機管理担当課長
本件に関するパブリック・コメントは、11月30日が提出期限のため、所定の整理や決裁がまだ済んでおりませんので、現段階では件数につきまして口頭をもって御報告申し上げます。
実施計画といたしまして、3名の方から26項目の意見や感想、質問などが寄せられています。
本日のところは以上のとおりの御報告とさせていただきます。
委員長
以上の報告について、質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですね。
質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。
3番、青色防犯パトロールカーの土曜日の運行についての御報告を求めます。
斎木危機管理担当課長
本年4月から運行を開始いたしました青色防犯パトロールカーにつきまして、試行的に土曜日の運行を取り入れましたことを口頭により御報告させていただきます。
土曜日の運行は、児童館が土曜日も開館していることから、その安全・安心をねらいとしたものでありまして、児童館及びその周辺を重点的に巡回いたします。11月25日の土曜日から開始いたしました。
委員長
ただいまの、これは口頭報告ですけれども、何か御質疑ございますか。
斉藤(金)委員
土曜日は児童館がやっているからやり始めたということの報告なんだけど、学校だとか地域から、やっぱり青色防犯パトロールカーはいいよとか、ちっとも役に立たないよとか、いろんな声がやっぱり寄せられていて、役に立つと思うから土曜日やっているんだろうけど、何かそういうパトロールについて、ないの。
斎木危機管理担当課長
悪いという声は聞いてはいないです。私どもが教育委員会の指導室からだとか、それから子ども家庭部の方から不審者情報が入ったときに連絡をいただいて、中野署管内、野方署管内で1台ずつ分けて運行しているんですけれども、そこへ連絡して、そのあったところへなるべく早いタイミングで到達できるというようなことで、そういう意味では喜んでもらえているというか、効果があるのかなと思いますし、それから学校が行っていますセーフティー教室、そこへ参加させていただいて、そこで今実際にやっているのは、子どもたちのロールプレーで、こういう犯罪があったときにはこういう対応をしなさいと。そういう中で紹介していただきまして、何かあったらこういう車が通っているので声をかけてくださいよというようなことも言っていますし、そういったことで徐々にですけど、周知し始めて、何かあったらこちらの方へ連絡とれるという、そういう連携がとれてきたのかなと、こんなふうに思っています。
斉藤(金)委員
もちろんそうなんだよね。それで、あまりあっちゃいけないんだよ。あんまりあっちゃうということは、中野区はちっとも安全じゃなくて、忙しくてね、それで警察がちっともやっていないということになってしまうから、それはよくわかるんだけど、やっぱり犯罪の防止だとか、地域の認識の向上だとか、それから悪いことをする人には「中野区はやっているな」という注意になるのかなと、そういうところが大事なのかなと、私は素人だからそう思うんだよね。だから、こうやってもらうのは結構なんだけど、やっぱりある意味で警察や何かとも、こういうことをしているということは区も連携していますよ、地域も連携していますよ、もちろん警察、ある意味では消防や何かもみんな連携しているんですよというようなことをみんながわかるように区の方も努力することが必要だと思うんだけど、いかがですか。
斎木危機管理担当課長
まさにこの防犯パトロールカーの運行は、地域における犯罪抑止力、こういったことでその車を見せることによって、こういうふうに地域全体、区全体の防犯の取り決めをしているということによる抑止力が一番効果があるのかなと、こんなふうに考えております。そういった意味では、警察とも毎日その辺の連絡調整、情報交換、あるいは学校からの連絡、そういったことで、先ほどの繰り返しになるかもわかりませんが、そういった意味のネットワークができつつあるのかなと、こんなふうには考えてございます。
斉藤(高)委員
私もいつもこのパトロールカー、不思議に思うんですけど、私も地下で車がとまっているのを見受けますけど、大体1日、お昼になると戻ってきますよね。一度聞きたいのは、場所を別にコースを言う必要はありませんけれども、土曜日なんかは児童館を考えているようですけども、ふだんはコースというものは皆さん方が決めてやるのか、それとも運転する方が、メンバーが決めて、1日の行動予定をつくってやっているのか、そこを聞きたいと思いますけど。
斎木危機管理担当課長
2台で各二つの管内を回っています関係で、やはり重点的にパトロールした方が効果があるだろうと、こんなふうな考え方でございます。まず、その重点的な場所はどこなのかといったときに、各地域センターの青少年地区委員会がこれまでの積み重ねてきた、例えば不審者が公園で出たとか、犯罪が発生した、そういった場所の地図をつくってございまして、それを私どもが子ども家庭部を通じていただいています。そこを重点的に回っているというのが一つ。
それから、毎日警察との連絡をしてございまして、そこで例えばゆうべ痴漢が出たとか、不審者が出た、その情報に基づいて行く、そういう重点的な展開。そんな形で回ってございますので、定期的にいつもここへ回っているということよりも、定期的ですといつもその時間帯にそこへ行かなきゃいけないというふうなことがありますので、ばらばらやって、車が見える状態にするのがいいのかなと、こんなふうに考えて今巡回しています。
斉藤(高)委員
私は野方に住んでいるせいか、近くに保育園がありますけど、今保育園の中に遊びというのか、散歩をする時間がありますね。いわゆる子どもを連れて。そのときによく言われるんですけども、そのときにだれもついていないということですよね。あれだけの子どもを預かりながら、先生方がついていますけれども、できたら、別に子どもと一緒に車が走るわけではないですけれども、そういう保育園周辺の散歩の道も、別に子どもに合わせる必要はありませんけれども、そういうふうなコースも考えているんでしょうかということを聞かれたことがあるんですよ。いまだかつてその子どものコースの中でその車を見たことがないというものですから、その辺はお考えになっているんでしょうか。
斎木危機管理担当課長
コースの選定のときには、大きな通りでなかなか不審者が出るということは考えにくいし、そこで犯罪が発生するということは考えにくいということがありまして、今回っているコースというのは、子ども施設で、暗がりだとか、それから寂しい道路、そういったことを重点的に回ってございます。保育園が散歩にとる道というのは、ある程度の道幅があってというようなことなので、なかなかそこを重点的に巡回するということも難しいのかなと思いますが、今御提案いただいていますので、そんなことも今後考えてはいきたいなと思います。
斉藤(高)委員
それから、もう1点ですけども、今、9時ごろから夕方の5時までですよね。そうすると、これからは、特に12月、火の用心とかもありますけど、拍子木を使ったり、町会の皆さんはじめいろんな方がやっておりますけども、やはり夜というのは車を走らせること、いろんな人の時間帯というのはあるんでしょうけれども、夜というものは年に何回かそういうことは考えられないんでしょうか。
斎木危機管理担当課長
この辺の警察との線引きが難しいのかなと思います。夜だとかということまでこの防犯パトロールで区が進めることの警察との関係もあろうかと思いますので、今御要望というか、そういう御提案をいただきましたので、今後の検討材料にさせていただければなと、このように思います。
近藤委員
私もちょっと斉藤委員とほとんど同じようなことで繰り返して申しわけないんですけれども、私も車で来たときとか、地下で「お疲れさま」とか言って帰ってくるパトロールカーをよく見るんですね。「あれ、もう帰ってきちゃったんだ」という、何かとっても早い時間なので、そこがちょっと気になっていて、あと、やっぱり区民の方からまだ「そんなの回っていないわよ」という声が多いんですよ。見たことないといって、どこを回っているのかなと本当にちょっと疑問になって、やっぱり子どもたちの安全を守るという意味ですと、日中は学校の中にいるわけですよね。そうしますと、やっぱり出てくるのは夕方や夜、夜なんかは今本当に塾に行ったり、とっても危険なところ、かなり遅い時間まで子どもたちうろうろしているんですよね。うろうろと言うと言い方はあれですけど、しているんですよ。ですから、やっぱり本当に安全・安心を考えるというのでしたら、ローテーションを組んでいろんな時間的なことを、警察の面とかいろいろあると思いますけれど、やっぱりもう夜は回っていないんだなというのが見える形じゃない方がいいんじゃないかなと思うんですけれど、いかがですか。
斎木危機管理担当課長
時間的には、一応安全・安心連絡員、警察官のOBに非常勤として勤務していただいているわけですけれども、その勤務時間が9時半から6時15分ということになってございます。したがいまして、9時半に出てきまして、そこから野方警察へ行って情報交換をして、10時ちょっと前ぐらいに出ていくと。ですから、役所を出ていくのは9時半になるんです。8時半じゃなくて、9時半以降になります。それから、戻ってくるときも、早いときには、こちら今危機管理分野が私と係長と二人しかいないものですから、そこで会議等があると、こっちは留守番ができなくなっちゃう。それから、この間、11月1日から防災行政無線を4時に鳴らしたということがありまして、それの対応もしなきゃいけないということで、私どもがいないときに職員がいないと対応ができないものですから、そういう事態のときに早目に戻ってきてということは私の方の指示でやっていますので、そのときに地下で早目に帰ってきたのがあったのかなと、こんなふうに思っています。
それで、あとは、安全・安心の役員の方は5時まできちんと巡回していただいて、それで6時15分まで勤務ですから、何かあったときに対応できるように自席で待機していると、こういう状況で今やってございます。
それで、今お尋ねの夜の時間帯、これは先ほどの答弁と同じように、警察との関係もありますので、今後の検討課題にさせていただければなと、このように思います。
近藤委員
いろいろな御事情があるんでしょうけれど、それは行政側の事情で、やっぱり子どもたちの状況というのは、事情は夜行動しているというのが本当に多いんですよ。そこのところを配慮していただいて、安全・安心をせっかく守っていくことにお金を使っているんですから、きちんと守れる体制を、区民側はどうなんだということを考えていただきたいと思います。
委員長
よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。
所管事項報告のその他で、何かございますか。特にありませんね。
なければ、所管事項の報告を終了いたします。
それでは、その他ということで、次回の委員会運営についてお諮りしますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時41分)
委員長
再開します。
(午後1時41分)
次回は1定中に開会するということ、それからそれまでの間に緊急の案件があった場合は招集するということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのようにいたします。
それでは、以上で本日予定した日程はすべて終了しますけれども、各委員、理事者から何か御発言ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の防災対策特別委員会を散会いたします。
御苦労さまでした。
(午後1時42分)