平成18年04月27日中野区議会建設委員会 平成18年04月27日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成18年4月27日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成18年4月27日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時02分

○閉会  午後2時53分

○出席委員(8名)
 きたごう 秀文委員長
 平島 好人副委員長
 いでい 良輔委員
 市川 みのる委員
 岡本 いさお委員
 伊藤 岩男委員
 江口 済三郎委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部経営担当参事 尾﨑 孝
 土木担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 野村 建樹
 建築担当参事 佐藤 幸一
 住宅担当参事 岩井 克英
 拠点まちづくり推進室長 石橋 隆
 拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
 中野駅北口周辺整備担当課長 安部 秀康
 中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 岡田 浩二

○委員長署名


審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
 安全で快適に住めるまちづくりについて
○要求資料の提出
 中野三丁目マンション建築計画に係る審査請求に対する中野区建築審査会の裁決について
○所管事項の報告
 1 平成17年度(2005年度)第四回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)
 2 東京都市計画高度地区の変更について(都市計画担当)
 3 上鷺宮地域のまちづくりに関するアンケートの調査結果について(都市計画担当)
 4 丸の内線中野坂上駅二方向避難経路整備について(都市計画担当)
 5 都市計画鷺宮一団地住宅施設及び洪水時貯留施設設置の検討状況について(都市計画担当)
 6 都市計画公園・緑地の整備方針の策定について(都市計画担当)
 7 都市計画公園・緑地内における建築制限の緩和について(建築担当)
 8 都営上高田四丁目団地(第3期-1)建替え計画に伴う区の意見・要望等について
   (住宅担当)
 9 区営野方6丁目アパートにおけるアスベスト対策について(住宅担当)
10 警察大学校等跡地の中野区に係る国の土地処分方針等について(警察大学校等跡地整備担当)
11 警察大学校等跡地の有効活用を促進するための四者協議会等の結果について
       (警察大学校等跡地整備担当)
12 その他
 (1)警察大学校等開発事業に係る事業企画勉強会の設置について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。

(午後1時02分)

 早速ですけれども、御協議いただきたいことがございますので、委員会を休憩いたします。

(午後1時02分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時04分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たりましては、午後5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 また、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与に変更及び異動がありました。本日は当委員会から転出された方がお見えですので、ごあいさつをいただきたいと思います。
服部前都市整備部経営担当参事
 服部でございます。この4月の異動で区民生活部に転出いたしました。この委員会につきましては3年間、都市整備部の経営担当参事並びに都市計画担当参事をやらせていただきました。3年間さまざまな議員の方のお力添えをいただきまして、すべての項目に片をつけるというか、結論が出ていない部分も多々ありますけれども、各議員にお力添え、あるいは御支援いただきながら進めていくことができました。本当にありがとうございました。
 この4月からまた違う環境で、区民生活のかかわりといいますか、ごみ減量・清掃事業担当ということで、一番身近な業務だと思っております。その辺の関係の、文字どおり特別区移管というところが、いよいよ4月に出てまいりました。一歩一歩を高めていただきながら、やはり区民の生活を向上しながら、助けながらというところで進めていきたいと考えてございます。今後とも、また違う立場でございますけれども、御支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。きょうは本当にありがとうございました。
委員長
 御苦労さまでございました。
豊川前警察大学校等跡地整備担当課長
 豊川でございます。当委員会では2年間お世話になりました。本当にありがとうございました。
 1年目は中野駅周辺整備担当課長、2年目は警察大学校等跡地整備担当課長ということで、特に2年目の警大跡地につきましては、熱心に御議論いただきまして大変ありがたく思っております。また、私のこれまでの中でも、大変思い出深い委員会になったというふうに考えています。今後も中野区の将来を考えると、中野駅周辺あるいは警大跡地というのは非常に大事になっていくわけであります。そういったことも踏まえながら、皆さん方には御熱心に御議論いただいたことに大変感謝を申し上げます。
 それから、私事でございますが、この2月、3月、少し体調を崩しまして、この委員会をお休みさせていただきました。大変申しわけないと思っております。大分体調も回復いたしましたので、現在営繕担当ということで、今後は区民に愛される公共施設の維持管理、そういったことを目指して仕事に邁進したいと思います。ありがとうございました。
委員長
 御苦労さまでございました。
 次に、委員会参与の紹介をお願いいたします。
石井都市整備部長
 それでは、都市整備部の参与の紹介をさせていただきます。
 18年度、改めてまして、私都市整備部長を務めさせていただきます。
 先ほど御紹介がありました服部参事の後任といたしまして、尾﨑都市整備部経営担当参事でございます。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 尾﨑です。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
 引き続きではございますが、佐藤建築担当参事。
佐藤建築担当参事
 佐藤です。よろしくお願いします。
石井都市整備部長
 岩井住宅担当参事でございます。
岩井住宅担当参事
 岩井です。よろしくお願いします。
石井都市整備部長
 尾﨑土木担当課長の後を受けまして遠山土木担当課長でございます。
遠山土木担当課長
 遠山でございます。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
 それから、野村公園・道路担当課長でございます。
野村公園・道路担当課長
 よろしくお願いします。
石井都市整備部長
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
 続きまして、石橋拠点まちづくり推進室長から紹介をいただきます。
石橋拠点まちづくり推進室長
 私の方から、拠点まちづくり推進室の関係について御紹介させていただきます。
 私、担当参事の兼務が外れたということで、資料に名前を載せさせていただいております。
 それから、先ほどの豊川課長の後任でございますけれども、拠点まちづくり担当参事の秋元でございます。
秋元拠点まちづくり担当参事
 秋元でございます。よろしくお願いを申し上げます。
石橋拠点まちづくり推進室長
 それから、これは新設ポストになりましたけれども、中野駅北口周辺整備担当課長の安部でございます。
安部中野駅北口周辺整備担当課長
 安部でございます。よろしくお願いいたします。
石橋拠点まちづくり推進室長
 上村課長は引き続きお世話になると思います。よろしくお願いいたします。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 よろしくお願いいたします。
委員長
 ありがとうございました。
 それでは、議事に入ります。
 安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
 最初に、要資料求(資料3)についての説明を求めます。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 委員会で資料要求がありました中野三丁目マンション建築計画に係る審査請求に対する中野区建築審査会の裁決について御説明申し上げます。
 資料は裁決書でございます。
 平成17年2月17日に審査請求が出されました。建築審査会といたしましては、協議の結果、平成17年7月13日に裁決しております。その内容でございます。
 審査請求の内容は、指定確認検査機関、処分庁が平成16年12月15日付で株式会社大京に対して行った確認処分、それと平成17年3月22日、同じように建築計画の一部変更についての確認処分、これを取り消すという内容でございます。
 当事者の主張ということで、1ページ目の一番下から2ページ目にかけてです。平成17年2月17日付で審査請求書が出されましたが、そのほか5回の反論書が請求人から出されております。処分庁につきましては、4回の弁明書が提出されております。それぞれ証拠書類の提出もされております。
 口頭審査は、平成17年6月1日に公開により行われております。
 当審査会の判断でございますけれども、まず、2ページ目の終わりの方でございますけれども、本件審査請求の審議の対象とすべき処分、これについては、変更処分によってその内容の一部が変更された現処分と解するのが相当であると。つまり、最初に出された確認処分と、それから変更された確認処分、両方あわせてということになります。
 本件において認められる事実等でございますけれども、まず、現状でございます。
 本件処分にかかる敷地につきましては、中野駅南口から南西方向直線距離約400メートル程度の場所に位置し、周囲は狭小な一戸建て住宅と比較的小規模な集合住宅が密集する市街地であると。そして、本件前面道路でございますけれども、桃園通りと申します。その通り沿いには、個人商店を中心とした商店街の形成が見られるという現状でございます。
 次に、道路の幅員でございます。後ろの方に図面がございますので、図面1をごらんいただきたいと思います。本件敷地に接して桃園通りが通っておりまして、その東側、A交差点というのがあります。旧中野通りでございます。それから、その中間点あたりにB交差点というのがございます。それから、本件敷地の南西部分でございますが、C交差点になります。それで、このAからCの道路幅員でございますけれども、請求人の提出した資料からは、幅員が最小約3.84メートル、最大約5.08メートルでございます。それから、処分庁が提出した書類からは、U字側溝の外側、あるいは境界鋲、杭にて測定したということでございます。幅員は最小で3.68メートル、最大は5.04メートルとなっております。
 ごらんのとおり、本件敷地が桃園通りに接する部分の東端からA地点までの距離でございますが、これが235メートルございます。A地点の道路幅員が6メートルということになります。それから、B地点までの距離が100メートル、B地点の南側は5メートルの道路というふうになっております。
 それから、図面2でございますけれども、図面2は車両制限令ということで載せてあります。
 AからCの地点につきましては、一般的な車両制限令以外には特別な交通規制がなされておりません。交通規制がかかっているのが、真ん中あたりに車幅制限2メートル、あるいは車幅制限1.9メートルと書いてあるところでございます。これについて申し上げますと、車道の幅は「当該道路の車道の幅員から0.5メートルを減じたものの2分の1をこえないものとしなければならない。」これが一般的な規定でございます。ただし、緊急車両及び災害救助、水防活動等の緊急の用務又はその他の公共の利害に重大な関係がある公の用務のための通行する国土交通省令で定める車両等で、道路の構造の保全のための必要な措置を講じて通行するものについては、上記の車幅制限は適用されないということになっております。
 次に、本件において認められる事実経過等でございます。これは、時系列的に申し上げます。
 株式会社大京でございますけれども、平成16年7月28日、開発行為の許可申請を区長に対して行っております。それを受けまして、区長は、平成16年10月13日、開発許可処分を行いました。それで、敷地の一部は切り土、桃園通りの接する部分のみ6メートルとしております。大京は、平成16年12月6日、確認申請を指定確認審査機関の処分庁に行っております。同じく12月15日、確認処分をしております。大京に確認済証を交付し、区長に報告をしております。
 次に、請求人でございますが、平成16年12月22日、処分がなされたことを知り、平成17年2月17日に審査請求をしたものでございます。大京は、平成17年3月10日に延べ面積等を変更する旨の確認申請をしております。平成17年3月22日に処分庁の変更処分がなされたと。
 なお、請求人は、平成16年12月24日、開発行為の取り消しを求め、都に審査請求をいたしております。東京都開発審査会では、平成17年4月21日に請求棄却を行っております。
 6ページ、請求人の主張する取消事由について申し上げます。
 2点ございまして、「本件処分にかかる計画建築物は、東京都建築安全条例4条2項の要件を満たしていない。また、上記開発計画において切り土を実施しながら、本件処分にかかる建築計画において盛り土をすることは許されない」ということでございます。
 建築審査会は、主張の当否について検討をいたしました。
 まず、本件建築物は延べ面積が3,000平米を超え、高さが15メートルを超えるとのことだが、本件敷地は幅員6メートル以上の道路に接しなければならないとなっております。この建築安全条例4条2項でございますけれども、それに基づくものでございますが、その趣旨は、「大規模・中高層建築物につき、火災の際の避難、消火及び救助活動を迅速かつ適切に行う必要があることから敷地の前面道路についての最低幅員を設けるところにある」としております。この点で、6ページ下の方でございますが、「桃園通りは本件敷地の北東方面、南西方面ともに実効幅員が6メートルに達する部分は全く見当たらず、むしろ大部分が4メートル弱ないし5メートル強といった状況にある」。
 7ページ目でございます。「そこで、そもそも安全条例4条2項の「幅員6メートル以上」について、敷地に接する部分において確保されていれば、その先の道路幅員が6メートルに不足していても、当該条件を充足しているものと扱ってよいか」ということが争点になりました。この点について審査会は、「同項の趣旨が火災の際の避難、消火及び救助活動の容易性あるいは迅速性を確保することを目的としているものと解される以上、当該敷地に緊急車両等が円滑に至ることができなければならず、そうであれば、当該敷地が接する道路がその全体にわたって6メートルの幅員が完全に確保されていなければならないとまで解すべきか否かはともかくとして、敷地が接する道路部分においてのみ6メートル以上が確保されていても、当該道路のその他の部分が6メートルに満たない幅員であることによって上記目的を達成しがたいような場合には、安全条例4条2項の要件を充足することは認め難いといわなければならない」としております。「よって、本件処分は安全条例4条2項の要件を満たさない違法なものといわざるを得ない」という結論に至ったものでございます。
 なお、建築の物件の目録については9ページに記載のとおりでございます。
委員長
 ただいまの説明に対し質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で終わります。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 まず最初に、平成17年度(2005年度)第四回中野区都市計画審議会について(資料4)の報告を求めます。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 平成17年度(2005年度)第四回中野区都市計画審議会について報告をいたします。
 昨年の集中豪雨により、妙正寺川、江古田川を中心に大規模な水害が発生しております。今後とも治水対策の取り組みとともに、水害に強い建物へと建築誘導を図っていくことが求められております。区では、昨年12月、家屋を高床にする際の工事助成制度を開始しております。このような背景を踏まえまして、市街地環境と土地利用上の観点から、面積約79.3キロメートルの区域について高度地区を変更することを第四回都市計画審議会で諮問をいたしております。
 諮問事項の1点、東京都市計画高度地区の変更については以上の内容でございます。
 この件について審議をいただいた結果、変更案のとおり了承する決定をいただいております。
 なお、審議に当たって、委員からの質疑、意見等につきましては、建ぺい率、容積率の変更はないのか、3回開催した高度地区見直しに係る素案説明会での意見はどのようなものがあったのか、日影規制との関係はどうなのか、あるいは妙正寺川沿線でも対象となっていない地域があるが、既にこれは二種高度地区になっているかといった質疑がございました。
 次に、報告事項は、まず、河川激甚災害対策特別緊急事業の指定でございます。
 これは、当委員会でも御報告しておりますが、新宿区落合公園から環七、妙正寺川取水施設までの約3.9キロメートル、これが平成17年度から5カ年の激特事業になっております。そこで、激特事業の内容と昨年9月4日の水害の概況につきまして御説明をしております。説明後の質疑においては、橋のかけかえについて、環七地下調節池の貯留状況について、河川掘削の方法についてといったことで質疑がございました。
 その他の事項として、警察大学校等跡地利用について御報告しております。これは国の土地処分方針等について報告をしたものでございます。この報告につきまして、委員からの質疑は、囲町との間の東西道路について、警察庁宿舎の移転について、開発者負担について、囲町公園の取り扱いについてなどがございました。
 以上が第四回中野区都市計画審議会の内容でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、東京都市計画高度地区の変更について(資料5)の報告を求めます。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 東京都市計画高度地区の変更について御報告いたします。
 ただいま報告いたしました都市計画審議会の報告内容と同様でございますが、今回の変更は、高床式建物の建築に際し支障とならないよう、高度地区の見直しを行うものでございます。第一種高度地区から第二種高度地区に変更するものでございます。現行の用途地域あるいは準防火地域及び日影規制の変更はございません。
 今回、平成18年3月31日で告示、施行をしております。
 変更区域は資料の地図及び裏面の変更箇所一覧をごらんいただきたいと思います。また、これに伴いまして、最新の用途地域図等をお配りしておりますので、あわせてごらんいただきたいと思います。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、上鷺宮地域のまちづくりに関するアンケートの調査結果について(資料6)の報告を求めます。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 それでは、上鷺宮地域のまちづくりに関するアンケートの調査結果について御報告いたします。
 本年2月、アンケートの実施をいたしました。これは、これまで上鷺宮でいろいろ協議してきた内容を上鷺宮にお住まいの方、あるいは権利をお持ちの方にアンケート調査することによって意向を確認するため行ったものです。このアンケート調査を生かしながら、今後まちづくり素案といったものをつくってまいりたいと考えております。
 調査の方法・回収状況でございます。
 上鷺宮に居住する世帯にアンケートをお配りいたしまして、地域センターのポスト、またはファクスで回収をいたしております。また、地区外にお住まいの権利者に対しては郵送をし、郵送で回収を行ったところでございます。有効回収数は1,002件、そして有効回収率は15.21%でございます。調査の結果、まちづくりの将来像の基本的な考え方やまちづくりのルールの誘導について、おおむね8割の方が必要ありという結果になっております。先ほども申し上げましたが、このアンケート結果をもとにしまして、今後さらに住民の皆さんと話し合いを進めていき、まちづくり計画、地区計画をつくり上げていきたいと考えているところでございます。
 それでは、アンケートの内容でございます。
 右の方をごらんいただきたいと思いますが、上鷺のまちづくりの目標でございます。「緑豊かで住み良いまちづくり~将来にわたって住み続けられるまち~」、これについてお伺いし、三つの視点、「安全に暮らせる住環境づくり」「上鷺宮の緑の保全・創出」「ゆとりある住環境の保全・創出」といったことをお聞きしております。一番賛成が多かったのは、「安全に暮らせる住環境づくり」を進める必要があると思うということで、ややそう思うも含めましておおむね9割の方がこれを肯定する内容となっております。
 次のページをごらんいただきたいと思います。
 ゾーニングでございます。上鷺宮地域を低層住宅地ゾーンA・B・C、それと中低層住宅地ゾーン、住商系沿道ゾーン、沿道中高層住宅地ゾーンの六つに分けております。まず、全体的に建物の整備方針につきましてでございますけれども、日照・通風などの確保に向けて、敷地境界と建物との間に一定距離を確保する。これはある程度必要であるも含めまして9割の方がこれに賛成しております。そのほかに、最低敷地規模制限を導入する、あるいは建ぺい率、容積率を見直す、さらには、緑の保全・育成に向けて、塀の生け垣化や接道部分に植栽スペースを設けるということになっておりますが、おおむね8割以上がそのような方向に賛成だというような御回答をいただいているところでございます。
 道路の整備方針につきましては、周辺道路とのネットワーク化を図るというのが一番多い回答でございまして、そのほかに、狭隘道路の拡幅整備や隅切り整備を促進する、あるいは、6メートル以上の道路を整備する、そういった内容で、おおむね8割以上の方がその方針で賛成だというような形になっているところでございます。
 具体的に、ゾーンに伴う必要なまちづくりということで、土地利用の方針につきまして伺っております。
 低層住宅地ゾーンAでございますけれども、これは上鷺宮の中央部分でございます。ここは、緑豊かで落ち着いた低層住宅地として保全・育成の必要ありとしております。9割の方が必要であるというふうな御回答をいただいています。
 それから、低層住宅地ゾーンB、これは杉並区との境の上鷺宮の西側部分でございます。ここについては、未接道宅地の解消や防災性の向上など、安全な低層住宅の形成の必要性があるということで、おおむね9割の方が必要性を感じております。
 低層住宅地ゾーンC、これは逆に上鷺宮の西側、あるいは一部北側の方でございますけれども、避難路を確保し、利便性と安全性のある住み良い住宅地の形成の必要性ありとするのが、おおむね9割の方が必要ありとしております。
 次、中低層住宅ゾーンでございます。これは上鷺宮の一番北側の部分です、富士見台の南側の部分でございます。8割以上の方が千川通りの北側住宅地は良好な中低層住宅へということ。それからもう一つは、南北に富士見銀座通りというのがございます、そこの商店街でございますが、身近な賑わいある商店街としてそれぞれ育成の必要がありとしているところでございます。
 それから、住商系沿道ゾーン、これは千川通りの両側でございますが、ここにつきましては、安心して快適に歩ける歩行者空間の整備が必要であるということで、ある程度も含めまして9割の方が必要であるとしております。
 それから、沿道中高層住宅地ゾーン、これは新青梅街道の北側でございます。8割以上の方が新青梅街道沿いは不燃化とあわせ景観の向上の必要性があるとしているところでございます。
 次に、まちづくりのルールでございますけれども、敷地の最低限度、低層住宅地ゾーンAでございますが、これが85平米になっております。これを最低限度の変更として100平米について必要性を伺っております。9割の方が必要である、ある程度必要であると答えていらっしゃいます。
 それから、壁面位置の制限。ゾーンAにつきましては隣地境界線から1メートル、それからゾーンB、Cにつきましては、隣地境界線から50センチとするということで、約8割が必要であろうという回答をいただいているところでございます。
 それから、立体壁面後退。これにつきましては、先ほども出ました商店街の通りでございますけれども、1階部分の店舗を道路と店舗の間に歩道状の空間を設けるというような内容でございます。これについても必要性が高いという回答が多くなっております。
 垣または柵の構造制限。これについては7割の方が必要性があるとしております。
 それから、建物の用途の制限でございます。近隣商業地域では、周辺の住環境にふさわしくない建物の立地を抑制すべきとの回答が9割を超えております。風俗店舗、そういったものは建てさせないということでございます。
 それから、建ぺい率・容積率の変更でございます。低層住宅地ゾーンA、Bの建ぺい率・容積率の変更につきまして、これを現在の建ぺい率40/80から50/100に変更するということでお聞きしております。ある程度必要であるも含めまして4分の3、75%の方が必要であろうという御回答をいただいているところであります。
 以上、回答者数1,002名のうち437名の方、43.6%の方が意見を述べております。
 その中で、地区計画のルール導入には賛成という同じ意見でも「厳しすぎるのは避けたい」という意見や「厳しいのが良い」とする二つに分かれている、そういった状況がこれ以外でも出されております。道路につきましては、防災性の向上と関連した意見が多く、行きどまり道路や狭隘道路の改善、整備を求める意見が多く出されているところでございます。
 アンケート結果は以上でございますが、このアンケートの内容をもとにして計画素案を提案していきたいと思います。そして、地域の中で再度話し合いを進めていき、今後、まちづくり計画の原案をつくってまいりたいと考えているところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、丸の内線中野坂上駅二方向避難経路整備について(資料7)の報告を求めます。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 丸の内線中野坂上駅二方向避難経路整備について御報告いたします。
 現在、私どもが東京メトロから受けている内容を情報提供させていただきます。火災対策基準、こういったものが平成16年12月に改正されておるわけでございますが、それに基づきまして、二方向避難経路整備のために平成18年4月、今月、東京地下鉄株式会社、東京メトロが、中野坂上駅の西側でございます、青梅街道の南側になります、フコク生命ビルの跡地を約600平米ございますが、取得したという情報を受けております。この火災対策基準では、平成21年3月31日までに二方向避難路を整備することとなっております。現時点では、整備のスケジュールははっきりしておりません。整備内容については、これから検討し、決まり次第、提示してもらえる予定になっております。とりあえず、西側にも、将来、出入り口が使えるような土地が取得できたというような内容でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
江口委員
 この委員会でこの話をしてどうなったかということで、買えてよかったと思っているんですが、ちょっとわからないのは、二方向避難経路ということでこの場合南側の用地を買った。丸の内線の場合、上下のホームがあるわけですけれども、この場所が買えたからということで、もう二方向通路が確保できたという形をとるのか、それとも南の方にもそういう部分をつくって初めて二方向通路になるのか、その辺の説明をお聞きしたいんですが。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 鉄道に関する技術上の基準を定める省令なんですが、この中で、プラットホームから地上まで異なる2以上の避難経路というのがございます。異なる避難経路とは、1の避難通路の歩行経路のすべてにおいて他の避難経路と重複しないものという規定になりますので、今回のフコク生命の跡地につきましては、今中野坂上は東口しかございませんので、これを整備することによって、二方向の避難経路ができるというようなことでございます。
 今、委員がおっしゃった南といいますか、宝仙寺側でございましょうか。それにつきましては、適当な土地がないかということでいろいろと調査をしたんですが、難しい状況であるということで、この南側のフコク生命のビル跡地を購入したというふうに聞いているところでございます。
江口委員
 今後の東京地下鉄と区とのかかわり合いといいますか。例えば、避難経路という形での土地が確保できたと。最近の要望で、西口が欲しいという住民要望が多いわけですけれども、そういう場合に、例えばバリアフリーのことを含めて整備する、通路だけれども、改札口も設置するというような形になろうかと思うんですけれども、その場合に、この宝仙寺側の方もそういう場合の構造上、例えばそちらからも避難経路という形で、改札口としては使いにくいわけですけれども、使えるとか、そういうことなんかの話し合いというのは、今後、区としてのかかわり、そういうものができるんですか。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 区としての要請等は東京メトロに対してしていきたいとは思っております。最終的には、東京メトロの施設でございますから、どういうふうな形で実現するかというのはございますけれども、バリアフリー、そういったことの構想を私どもつくっておりますので、そこに照らし合わせて、より充実した施設整備を図っていただきたいということは、今後ともお話ししていきたいと思っております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、都市計画鷺宮一団地住宅施設及び洪水時貯留施設設置の検討状況について(資料8)の報告を求めます。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 ただいまの都市計画鷺宮一団地住宅施設及び洪水時貯留施設設置の検討状況でございますが、御存じのように、鷺宮団地につきましては、一団地の住宅施設として白鷺一丁目団地、それから若宮二丁目団地、鷺宮団地の3団地で構成されております。資料2の地図を見ていただいて、今回該当する鷺宮団地については黒く色がついておりますが、妙正寺川の反対側、鷺宮製作所の隣が若宮二丁目団地、それから鷺宮団地の西側の部分が白鷺一丁目団地ということになります。
 それで、この白鷺一丁目、若宮二丁目団地については既に建てかえが終了しております。東京都は、この鷺宮団地、昭和34年から39年にかけて建築しておりますので、住宅改造を行ったけれども、老朽化が進んでいるということで建てかえを予定しておりました。そういった中で、昨年夏に、妙正寺川流域で大規模な水害が発生をしております。中野区長は、東京都に対して、治水対策を求める要望書として、その中の1項目、洪水時の貯留施設の設置に向けてということで、鷺宮団地という名称は書いておりませんが、そういったものを東京都につくっていただきたいという要請はしております。
 それを踏まえまして、東京都都市整備局、建設局、そして区で検討をしてまいりました。その結果、住宅建設の基本的な考え方がまとまっております。新たに設置する予定の、ここ約3ヘクタールあるんですが、その中の1ヘクタールを洪水時貯留施設用地を生み出す土地にするということで、そういった計画のもとで都営住宅の建てかえ計画を検討するということになりました。
 それから、日影等の法規制を遵守しつつ、必要な住宅戸数約800戸になるわけでございますが、それを確保する建築計画とするというようなことでございます。それから各棟の配置及び外構整備計画等にあっては、近隣の住環境に十分配慮するということで、住宅建設の基本的な考え方が示されております。
 それから、調節池整備の基本的な考え方でございますが、洪水の自然流下による排水を考慮するとともに、平常時には区民も利用可能とし、広域避難場所ともなるオープンスペースとして活用するというような考え方をしております。
 今後の予定でございますけれども、現在示されている東京都からの資料は裏面の資料と現況図のみでございます。今後、5月中旬に居住者の説明をいたします。それから、この住宅建てかえは、都市計画の変更になりますので、5月の下旬には近隣住民説明会、これは区が行います。そして、5月26日に予定されている区の都市計画審議会へ報告をする予定でございます。以後、一応今後の予定スケジュールとして、都市計画変更の諮問あるいは工事着手、そういった予定が書かれておりますが、こんな段取りで今後進めてまいりたいというふうに考えているところです。
 その他の項目で、調節池については、第1期の工事完成後に、早期に着工を目指すというふうになっております。今後、都と区が連携して、団地居住者初め地域に必要な情報提供を行っていくということにいたしました。
 次に、裏をちょっと見ていただきたいんですが、今回の建てかえ計画で建築計画の概要でございますけれども、現在のところ、中高層建築物、鉄筋コンクリート造約800戸ということでございます。具体的なものは、今後、東京都の方で資料をつくり示されるものと思っております。
 それから、現況図の方でございますが、鷺宮団地の北側の妙正寺川でございますが、団地の北側部分、ここの点線で囲まれたところが調節池の区域ということになる予定です。それ以外のところで団地の建てかえをしていく。そして一番外側には外周道路を整備していくというような内容になっております。
 本件については以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
池田委員
 今、5月下旬の近隣住民説明会は区が行うとおっしゃったんですか。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 これは、先ほど申し上げましたとおり、都市計画の変更になりますので、この手続上、区が決定する都市計画変更でございますので、ここの5月下旬の近隣住民説明会につきましては区が主催する形になります。
池田委員
 そうすると、建物の規模とか位置とかというのはまだわからないということでしたけれども、当然、近隣説明ではそういうことが中心になりますが、そうすると、5月下旬ぐらいまでには東京都から詳しい建物の規模などについての連絡が来るということですか。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 委員、おっしゃるとおり、そういうものがありませんと、具体的な説明ができませんので、私ども東京都に対して資料を整備するように、作成するようにということで、既に連絡はしております。
池田委員
 第1期が終わって、平成21年以降、約1万平方メートルの貯水槽の工事が始まるわけですが、この点線をある程度物差し当ててはかってみないとわかりませんが、この点線のところがおおよそ1ヘクタールあるというふうに見ていいんですか。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 これは概略の図面でございますので、正確ではないかもしれませんが、この点線で囲まれた部分が調整池の位置ということにほぼなります。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「進行」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、都市計画公園・緑地の整備方針の策定について(資料9)の報告を求めます。
尾﨑都市整備部経営担当参事
 都市計画公園・緑地の整備方針の策定について御報告いたします。
 策定方針の中間のまとめについては、既に当委員会で御報告しているところでございます。
 整備方針の策定の目的でございますが、みどりの拠点や軸の中核となる都市計画公園・緑地の計画的・効率的な整備促進を図るためのものでございます。
 策定の方針でございますが、都市計画公園・緑地の今後の役割とあり方を明らかにする。整備の重点化を図る事業化計画を具体的に示す。さらには、民間の活力を検討するというようなことでございます。
 主な内容でございますけれども、事業化計画として、重点化公園・緑地、これは都全体で172カ所を指定いたしております。それで、中野区は2カ所が指定になりました。これらにつきましては2015年までに整備に着手する優先整備区域となります。
 後ろの表をごらんいただきたいと思いますが、一番下の「重点公園・緑地」、「優先整備区域」の選定というところでございます。優先整備区域全体で453.84ヘクタールでございます。中野区につきましては、中野公園--これは都市計画上の公園名でございますが、平和の森公園でございます、ここが残り1万300平米の整備をいたします。それからもう一つ、北江古田公園でございますが、ここは北部防災公園の区域でございます、そこが4万3,300平米の整備。合わせて5.36ヘクタールということになります。
 もとに戻っていただきたいと思います。この優先整備区域以外の都市計画公園・緑地につきましては、建築制限の緩和ということを今回打ち出しております。都市計画法53条に基づくものでございますが、これについては次の報告の内容でございますので、詳細は譲りますが、建築制限を一部緩和して2階建てが3階建てまで建てられるというような内容でございます。本年の6月1日から施行する予定となっております。
 次に、みどりづくりの新たな展開でございますが、これは既に実施しております都市施設整備、道路とか河川などと連携しながら緑を豊かにしていく、あるいは公園の整備を図るというようなものでございます。それとともに、民間活力を活用した公園・緑地整備。これにつきましては、都計法で民間事業者が都市計画施設の整備に関する事業を施行することができる、これを特許事業と申しておりますけれども、これの活用を具体的に検討していく。あるいは、民設公園制度を創設ということで、建築に関する規制緩和をするとともに、都市計画公園の整備あるいは管理をお願いしていくということで、そういう制度を創設していきたいということでございます。
 それから、都市計画公園・緑地の見直し。これは方針とは別に新たに定める見直し基準に基づきまして、都市計画公園の新規あるいは追加、あるいは変更、緑地も同じでございますが、そういったことを行っていく。特に変更につきましては、都市計画区域は大体が道路とか河川、それから崖、場合によっては鉄道、そういったことで仕切られているんですが、現況がそれに合っていないというところもございますので、そういったところを変更していくということがうたわれております。
 さらに、「分かりやすい評価項目の設定と事業化計画の更新時(概ね10年ごと)における整備効果の検証を行う」ということで、たとえて挙げれば、健康増進のためにどのくらい寄与しているか、あるいは防災上どのくらい寄与したか、環境保全、景観の向上、緑のネットワークの形成の状況、そういったものを成果指標として検証してはどうかということで挙げております。
 内容は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
池田委員
 2015年までに全都で454ヘクタール、中野は5ヘクタールちょっとということで割合を計算したら1.2%しかないんですよね。何でこんなに中野は少ないのか。区としてこの計画に対して要望を出したのか、その2点についてお聞きします。
野村公園・道路担当課長
 この整備方針の検討につきましてですが、私ども特別区、それから各市町村、東京都と一緒に改定作業といいますか、整備作業を進めてまいりました。その中で、必要な意見については私ども申し上げておりますが、今の資料の裏面をごらんいただければと思いますが、そもそも都市計画決定を行ってまだ未供用である土地を含む計画地というのが中野区内5カ所ほどございます。この中野区のところ、都市計画決定面積が31.99ヘクタール、右端の未供用が8.43ヘクタールというふうになっておりまして、区内の未供用部分というのが、全都に対しましてかなり小さい数字でございます。この未供用部分について、今後、2015年までに整備する地区を2カ所、5.36ヘクタールとしたということでございます。
池田委員
 都区合同で一緒に計画を立てられて、そういう方針を決められたわけでしょう。今裏を見ましたけれども、特別区60カ所の90ヘクタールでこれでもわずか5.5%にしかならないですよね。だから、そういう計画を立てるときに、中野は緑が少ないということで有名なところなんですから、なぜ中野に有利なようなそういう提案をしなかったんですか。
野村公園・道路担当課長
 繰り返しになるかもしれませんが、再度御説明申し上げます。
 全都で都市計画決定を行っている公園用地というものの6割部分がまだ未供用だという実態に着目いたしまして、これをどう効率的に整備を図っていくのかというのが今回の都市計画公園の整備方針でございます。既に私どもの区で都市計画決定を行っている面積が、先ほど申し上げたような状態でございまして、そのうち未供用部分のある公園について、北江古田と平和の森の部分になりますけれども、中野公園について2015年度までに整備を図りたいということで意見を申し上げております。
池田委員
 だって、ここにこう書いてあるじゃないですか。「みどりの拠点や軸の中核になる都市計画公園・緑地の計画的・効率的な整備促進」をやるというのが大目的なわけですから、東京都が出してきた枠なんだと思いますよ、その未供用公園について早期に整備するのでどうなのかというのは、それは東京都のはめてきた枠なわけでしょう。だから、中野区は緑が少ないわけですから、こういう目的を掲げているんだったら具体的な提案をすべきだったんじゃないですか、未供用だけに限らないで。ということをお聞きしているんです。
野村公園・道路担当課長
 御指摘のように緑が少ないというのは事実でございますし、今回、この整備を図るとしている優先整備地域2カ所のほかに3カ所ほど、まだ中野区内計画決定を行っている用地がございます。これについても、順次、今回示されておりますような新たな政策の展開というんですか、まちづくり事業ですとか、都市施設整備、これに一緒に絡めて公園整備を図るという手法ですとか、民間活力を使って公園を整備していくという、こういった手法、これらを勘案いたしまして、今後、私どもの区としましては、みどりの基本計画の改定の中で、新たな整備について検討してまいりたいというふうに思っております。
江口委員
 この二つの公園で整備方針というと余りイメージがわかないんだよね。現状どこをいじるとかというのはこれから計画するんだろうけれども、実際にはほとんど計画して、緑をつくってて。例えば、平和の森でしたら、今平和の資料館があるけれども、規制緩和できるからあそこに少し立派なものができるとか、そういうイメージでとるのか。実際にはほとんど計画を進めて事業として動いているわけじゃないですか。その辺のイメージをもう一回、これに基づいてどんな感じになるのか説明してもらえますか。
野村公園・道路担当課長
 平和の森につきましては、まだ都の下水処理施設の整備を図っていて、公園として利用できていない面積が約1.4ヘクタールぐらいございます。それらを2015年までの間に公園として供用開始していけるようにするということ。
 それからもう1点は、今現在整備を図っていますが、北江古田の隣北部防災公園、こちらについて整備を図り、平成19年度には供用開始したいというふうに思っております。
江口委員
 よくわからないな。今、二つ出て、例えば北部防災公園の場合には、これに関係なく整備という形で動いたわけでしょう。今ここで東京都が始めて方針が決まったと出ているわけだけれども、その辺の違いがわからないんです。
野村公園・道路担当課長
 今回、こういった重点化公園あるいは優先整備区域というのを定めるに当たりまして、幾つかの評価項目に従いまして、一定の評価手法がございまして、公園・緑地の機能について、例えばレクリエーションですとか、防災ですとか、景観、環境保全、こういった項目について10項目ほどのチェックシートがございます。それらをチェックしていって、点数の高いところを重点化公園並びに優先整備地域として定めるという手法をとりましたので、結果としてこういったことで結論が出たということでございます。
江口委員
 だから、(仮称)北部防災公園で整備の予算がついたでしょう。この18、19年度でやるわけじゃないですか。もう進んじゃっているじゃないですか。その後にこれが出てきたというのは意味がわからないということを言っているんです。だから、それはそういうものが先行的に行ってしまって予算をとったのか、それとも逆に、都が追っかけ、23区、市町村全体の中で、中野はこことここが都市計画公園として認定していきますよという形で追加で出してくれたのか、その辺がわからないので聞いているんです。
野村公園・道路担当課長
 結果としまして、この整備方針が3月末に定まった時点では、北部防災公園については既に整備に着手しているということになりましたが、この整備方針の検討というのが平成16年度から始めておりまして、その中でのこういった評価の対象としては北部防災公園も含まれていたということでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、都市計画公園・緑地内における建築制限の緩和について(資料10)の報告を求めます。
佐藤建築担当参事
 ただいまの報告と関連いたしますが、都市計画公園・緑地内における建築制限の緩和の部分につきまして御報告いたします。
 制限緩和の経緯でございます。まず、長期未着手区域の課題として1点あります。都市計画公園で定められた施設の計画区域内におきましては、都市計画法によりまして建築制限がされていました。これで、長期間にわたりして事業が実施されない場合に幾つかの問題が発生しているわけでございます。
 1点目は、地権者等が将来にわたる生活設計を立てにくくなっている。2点目が、長期間土地を有効に活用できない状況が生じている。3点目が、延べ面積--要するに、容積率の制限があるわけですけれども、その制限いっぱい使いたくても3階建て建築が可能であっても建築制限によって3階建て戸建て住宅が建設できないというような状況が問題としてありました。
 それが、現在実施しております、2点目に書いてあります建築制限があるわけでございます。その制限がかかった区域内では、都市計画法54条で具体的な制限内容が書いてあるわけでございますけれども、階数が2以下、かつ地下を有しない木造、鉄骨及びコンクリートブロック造等の、容易に移転とか除却できる建物に限り建築が可能とされていたということで、これ以外の建築は許可されなかったわけでございます。
 今回、新たな建築制限緩和ということで考え方が示されております。この都市計画公園、それから緑地の整備方針が策定されましたので、この整備方針にありますところの優先整備区域、今後10年間で優先的に整備に着手する予定の区域なんですが、これを除いた区域では、主要構造部が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造であれば、地下を有しない3階までの建築が可能になるようにという考え方でございます。
 3点目に具体的な緩和基準を挙げております。次のような要件に該当して、かつ容易に移転又は除却することができるものということで、4点ほど挙げております。
 1点目は、当該区域の事業の実施が近い将来見込まれていないということで、具体的にいいますと、優先整備区域の中野公園--平和の森公園のことです、それと北江古田公園ではないということ、それ以外のところでございます。2点目が、市街地の開発事業。例えば、区画整理とか再開発等によって支障にならないということです。3点目が、階数が3以下、かつ地下を有しないということです。4点目が、主要構造部が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造、その他これらに類する構造であると、こういった要件でございます。
 今後ですけれども、区報の5月28日号に載せます。
 それから、施行日は6月1日を予定しております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
池田委員
 中野では、具体的にどういうふうな事例が考えられるんですか。今、別に事業者が計画しているとかしていないとかということではなくて、こういうことが出された場合に、今想定したら、例えばこういうところが、こんなのが考えられるというような、ちょっと具体例を示していただかないとよくわからないんです。
佐藤建築担当参事
 今まで都市計画道路につきましては制限緩和してまいりまして、都市計画道路の計画線が入っていても、今条件を載せましたような3階建ての建築、特に最近木造3階建て等がふえておりまして、そういうところでは建築可能でございました。こういう背景もありまして、同じような都市計画公園、これについてもやはり緩和すべきではないかというような動きがございまして、今回このような制限緩和が出たわけでございます。
 具体的な場所を今想定していますが、上高田の球場がございますが、あの周辺が都市計画公園等網がかかっておりますので、そういった場所で地下を有しない木造3階建ての建築の申請が出てまいりましたら、それはこの緩和規定が使えますので、そういった場所に緩和をしようということでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、都営上高田四丁目団地(第3期-1)建替え計画に伴う区の意見・要望等について(資料11)の報告を求めます。
岩井住宅担当参事
 それでは、御報告いたします。
 添付の資料、別紙1をごらんいただきたいと思います。この網かけがかかっているところが今回の建築予定地でございます。
 なお、右側にちびっこ広場と書いてございますが、その左側に南北の点線がございます、それより左側が今回の建築計画の敷地だというふうに御理解いただきたいと思います。
 それでは、本文に基づきまして説明をいたします。
 計画の概要でございます。所在地はここに書いてございますように、上高田四丁目24番1ほかでございます。用途地域、敷地面積、建築面積は記載のとおりでございます。また、構造は鉄筋コンクリート6階から10階建てということでございます。計画の戸数は1棟103戸、内訳は記載のとおりでございます。付帯施設はここに記載したとおりでございます。
 区から出しました主な意見、要望でございます。
 まず、関係法令に遵守する。また、中野区の都市計画マスタープラン、住宅マスタープラン、みどりの基本計画などの計画との調整を図ること。既存樹木の保全、敷地内の緑化を可能な限り行うこと。具体的には生け垣等、歩道部分の緑化、さらには屋上緑化についても検討するということ。また、道路でございますけれども、資料別紙1の裏面をごらんいただきたいと思います。マーカーで線を引きましたが、今回の工事部分、3-1期、それから次期工事というふうに予定していると聞いておりますけれども、3-2期でございますが、この右側に区道32-990号というのがございます。これは現状はございませんが、区道として認定されているということでございます。
 本文に戻りますが、今後、この道路の整備に当たっては十分事前に区と協議を行うことというふうに記載をしております。また、建替えに伴う公園の設置箇所、これは今回の敷地の北西部分に設置することになっているような計画でございますけれども、今後の第3-2期の整備予定地、これは南東角で都市計画公園と接しているような状況もあります。あわせて、先ほど御説明しましたちびっこ広場等もございますので、十分に配慮した上で検討してもらいたいというふうに要望しております。また、高齢者・障害者用向け住居の確保、また建物等のユニバーサルデザイン化等について配慮するというようなことでございます。
 裏面に移ります。その他、地元割り当てについての要望、さらには、工事の安全対策につきまして、ここに記載しました三つの点につきまして要望したところでございます。
 なお、1点訂正をさせていただきます。大変申しわけございません。
 別紙2、先ほど御説明しましたA3版の資料の裏面でございますけれども、マーカーで示しました次期工事の3-2期というところに「西棟」と書いてございますが、これは「東棟」の誤りでございます。この場で訂正をさせていただきます。よろしくお願いいたします。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
岡本委員
 やっと1号棟ができて2号棟の計画が示されたわけですが、1号棟のときはなぜこんな低層なのかということが随分話題になりましたが、今度は6階から10階ということですが、ここに入居される方は、従来ここに住んでおった都営住宅の方が優先になるのか、そういうのが決まっておればちょっと教えていただきたいと思います。
岩井住宅担当参事
 この建てかえにつきましては、入居者を前提というふうに考えていると聞いておりますけれども、当然、区内の他の都営住宅の建てかえも今後進んでいくわけでございます。そういう建てかえに当たっての、それまで住んでいた方の一時移転先というようなことも含めて計画をしているというふうに聞いております。
岡本委員
 今まで平屋の都営に住んでおった方、あるいは上高田アパート1号棟という5階建ての30数年前に建ったアパートの入居者が入られるということなんですが、比率は--要するにここに前に住んでおった都営住宅の世帯の方が何%、それから今の建てかえとか、ほかの方も含めて住める住宅の比率がおよそわかれば教えてください。
岩井住宅担当参事
 具体的な数字は都から確認をしておりませんけれども、これまでの木造の住宅、それから現在まだございます鉄筋5階建ての住宅、現在ある分も含めまして合計で127戸あるわけでございますけれども、今後計画の中で約240戸程度ということになるというふうに聞いております。
 そういう中で、個々の具体的な居住者のいろいろな要望など聞きながら、具体的なことを今後詰めていくというふうに聞いておりますので、最終的にこれまでの入居者の戻る割合とか、それから新たな転居者の割合というのは、まだはっきりしないというふうに聞いております。
岡本委員
 この平屋の都営住宅から、今現存している5階建ての鉄筋コンクリートのアパートに住んでいる方、大変御高齢になっていまして、その方が戻ってこられるとしても、いわゆる新たな建てかえをされた都営住宅に住む年齢層というか、世帯の年齢構成が大変高くなっているようなことを地元の町会の皆さんたちは心配もされていますので、そういう意味で、高齢者だけが悪いという意味ではないんですが、若い世帯がここに住んで、町会も含めたいろいろなまちの活動がもっと、ヤングパワーというか、そういう方ができるような都営住宅になってほしいという思いが出ているようなんですが、そんなことを要望できるのかどうかわかりませんが、委員会でそんな質問があったということを何かの機会に伝えてもらえればと思うんですが、何かお考えがあればお聞かせください。
岩井住宅担当参事
 今回の要望の中では、住宅マスタープランなどの整合性を図り調整をするようにというようなことで、区の住宅マスタープランとの調整を図りというようなことの文章にしておりますけれども、具体的に都との協議の中では、1人世帯、それから家族世帯さまざまな世帯が住める、そのような型別住宅を整備するようにというようなことを申し述べております。
 具体的に今回の計画戸数でございますけれども、1DK、2K、2DK、3DKといろいろな世帯が入居できるようなそういう住宅が組み込まれているわけでございます。そういうことからいたしますと、単身の高齢者だけではなくて、また高齢者世帯だけではなくて、お子さんがいらっしゃる世帯も入居というようなことを前提とした構成になっているというふうに理解をしております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、区営野方6丁目アパートにおけるアスベスト対策について(資料12)の報告を求めます。
岩井住宅担当参事
 それでは、御報告いたします。
 野方6丁目アパートでございますけれども、天井の吹き付け材からアスベストが検出されたということは、これまでも御報告しているところでございます。その後、空気中のアスベストの飛散状況の調査、また囲い込み工事であるとか健康相談などを行ってまいりました。これまでの対応等につきまして改めて報告をさせていただきます。
 まず、1のこれまでの対応でございますが、括弧の1から4まではこれまでの報告と重なっておりますけれども、再度報告をさせていただきます。
 まず、昨年の11月からことしの1月にかけまして、天井吹き付け材アスベスト含有調査を区営住宅について行いました。その結果、野方6丁目から検出されたわけでございます。1月の下旬にその空気中の飛散状況調査を行ったところ、全体の中で1、2階の26戸のうち16戸の住宅からアスベストが検出されたわけでございます。2月27日から3月13日にかけまして、囲い込み工事を実施をいたしました。また、健康相談等も行いましたけれども、健康被害が疑われるような方はいらっしゃらなかったということでございます。その後、囲い込み工事が終了いたしましたので、改めて3月中旬に気中分析、飛散状況の調査を行いました。その調査結果でございますけれども、裏面をごらんいただきたいと思います。
 前回、1月に行った調査と3月に行った調査の比較でございます。1回目で外気濃度を超える住戸が全体で16戸、またその際に、都合により実施できなかった1戸を含めまして17戸について、今回改めて空気中の分析調査--すなわち囲い込み工事をした後の調査でございますけれども--したところ、このような結果になっております。囲い込み工事の成果、効果が一定程度出たというふうに我々は受けとめております。
 この内容につきまして、居住者の説明会を行いました。1回目、2回目につきましては、これまで報告している内容でございますけれども、今回の囲い込み工事、その後の気中分析の結果につきまして、4月6日に説明会を行いました。内容につきましては、今御説明しました2回目の気中分析の結果、また今後の区の対策などについての説明でございます。
 まず、一つ目として、再調査と申しますのは、2回目の調査によりましてもなお外気中の濃度より若干高目に出ている。具体的には、0.5から1.0本までが2戸というふうに書いてありますけれども、実際の数値は0.5と0.7という数値でございます。この住戸につきまして再度調査をさせていただきたいということ。
 もう一つは、区の基本的な考え方でございます除去工事について説明をいたしました。野方6丁目の団地は39世帯ございまして、当日、29世帯の方が出席されました。特に囲い込み工事を行いました1、2階の部分につきましては、26世帯のうち24世帯の方、かなりの方が参加をされました。そういう方たちに説明をしたわけでございますけれども、出席者の主な意見でございます。高齢の方がかなり多いというようなこと、そのような御意見。さらに、除去工事を行いますと短期間に引っ越しを2回する必要が出てくるというようなことで、非常に大変であると。居住者の多くは、一定の効果が出ているのであればこのままでいいのではないかというような御意見などが大半を占めたわけでございます。そうであっても、引き続き空気中の分析調査、飛散状況の調査は定期的に行っていただきたいというようなことでございました。
 区といたしましては、基本的な区の考え方、また居住者の意向などもございます。こういうことも含めまして、今後詰めていきたいというふうに思っております。できれば、次回の建設委員会で、区の考え方を改めて報告させていただきたいと思っております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、警察大学校等跡地の中野区に係る国の土地処分方針等について(資料13)報告を求めます。
秋元拠点まちづくり担当参事
 本件につきましては、前回3月15日開催の当委員会におきまして、警察大学校等跡地の処分方針等について関東財務局が国有財産関東地方審議会に諮問をいたし、同日付で答申を得た、その内容について御報告を申し上げました。
 本日は、その後、15日に御報告申し上げた翌日になるわけでございますが、3月16日に関東財務局の方でこの答申どおりの内容で土地の処分方針を決定したという御報告でございます。
 したがいまして、2番の処分方針等の内容につきましては、全く前回の御報告と同じ内容になりますので、本日は省略させていただきたいというふうに思います。
 今後の予定でございますが、この処分方針等の決定を受けまして、区といたしましては地区計画の方針等を18年度中を目途に都市計画決定を行っていきたいというふうに考えてございます。財務省では、都市計画決定以降、順次土地の処分を行っていく、そういったことでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
池田委員
 財務省は、今後東京都が、今までの説明でいけば再開発促進区の制度を取り入れた地区計画を東京都の都市計画審議会の中で決めていくわけですけれども、その際、大学だとか警察庁宿舎だとか、そういうところの規模、位置などについて財務省との調整というのはどういうふうにおやりになるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今後、地区計画等、都市計画方針等を検討していくわけでございますが、その中で、やはり財務省、それから都、三者協議というようなものをもって調整をしながら計画づくりを進めていく、そんなことを考えているところでございます。
池田委員
 そうすると、まず最初に、この地区計画の素案を中野区が中心になってつくり、それが中野区の都市計画審議会に諮問をされますよね。そこで、素案という形で諮問を受けて、それが東京都の都市計画審議会に持っていかれるわけですよね。どの段階でその三者協議というのが開かれるわけですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 当然、中野区としての案--素案でございますが、それを定めていく段階でやはりそれぞれの方面からの御意見をいただきながら案を作成していく必要があるだろうということで考えているものでございます。
池田委員
 そうすると、かつて財務省も、昨年の段階で、関東財務局として調査機関に計画についての調査委託を行って、財務省の側としてこの警大等跡地の土地利用計画について考えているわけですよね。そういうものがかなり財務省側から強く押し出されてきているというふうに思うんですけれども、その辺は、具体的には、その三者協議の中でどういうふうな形で出されてくるというふうに予測をされていますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この三者協議の進め方でございますが、これは当然中野区が主体となって進めていく。その中で、国の方で調査委託をしたということであれば、そういった内容についての情報提供もいただけるだろうというふうに思っております。
池田委員
 この後の報告になるようですけれども、四者協議の中で、地区計画等に関する事項について(想定)とあるんですけれども、これが財務省側の要望だというふうに思うんです。そこでは土地利用の目標から地区計画の導入、概要、容積率の緩和というふうに、中野区が今まで計画してきたこととそんなに大差がある内容ではないんですけれども、財務省は財務省なりに、こういう地区計画の内容についての希望というんですか、そういうものを打ち出しているわけですけれども。ですから、これが出てくることは間違いないというふうに思うんですが、この三者協議というのは、財務省、中野区、都ということになるわけですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、委員の御発言のとおり、三者協議はその三機関ということになるわけでございます。
池田委員
 それで、今の御報告では、地区計画の方針を18年度中ということなんですが、これはもう既に財務省と18年度中でよろしいというふうに調整はついているんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 そのとおりでございます。18年度中に都市計画決定をするという方向で今協議が整っているという状況でございます。
池田委員
 そうすると、次の報告の資料の中には、今後のスケジュール(見込み)で跡地の処分の売却手続開始がことしの11月、または19年2月以降というふうになっておりますけれども、ということはこの間に、関東財務局、関東地方審議会の答申を得なければいけないわけで、この財務省側の見込みというのはその後調整されて、今参事が答弁されたように、地区計画の方針が18年度中に出されればいいというふうに財務省側も了承したというふうに理解してよろしいですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 方針につきましても、都市計画でございまして、そういった都市計画、地区計画の都市計画の決定を18年度中を目途に定めていくということでの調整がついているということでございます。
池田委員
 特に、公共用という随意契約、これは大学の関係だというふうに思うんですけれども、これはいいんですが、一般競争入札の売却については、財務省の処分方針としては、0.1ヘクタールを含む0.6ヘクタールになる現在の囲町公園、それから1.5ヘクタールの防災公園の南側に配置されているところの2.9ヘクタールの住宅用の用地、ここが一般競争入札の対象というふうになるわけですが、これはそうすると、19年度に入ってから行われるという理解でよろしいですね。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この民間ということで2.9ヘクタール、それからその右手の方に民間(商業・業務)0.6ヘクタール、この街区がそれぞれ都市計画の決定以降処分が行われていくということでございまして、想定されますのが、18年度中の都市計画決定を予定しておりますので19年度以降ということになるわけでございます。
池田委員
 それと、この囲町公園ですけれども、今この四者協議の記録を読んでも、中野区の側から1.5ヘクタールと都市計画道路については買うということを申し出たという形にこの議事録はなっていますけれども、何でそういう1.5ヘクタールを買うということを言って0.6ヘクタールを手離してしまうんですか。公園でずっと使っていれば、ここは未来永劫に公園で借りられている、そういう用地ですよね。そういうものを何で手離してしまうのかということで、強い区民の批判がありますけれども。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今御指摘の、現在の0.6ヘクタール分の公園、これにつきましては新たにつくる公園、この中に付けかえるということでの、区としては相手側にその旨を伝えていると、そういう状況でございます。
池田委員
 それは、あくまでも区の要望であって、少なくともこの発表されてきたところの処分案にしても、それから関東地方審議会の答申されたものにしても、そういうのは全く見えないわけですよね。これはあくまでも区がそう要望しているというだけで、取り入れられるかどうかということは全くわからないんじゃないですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 私どもといたしましては、今私が答弁をした内容で実現するように最善の努力をしてまいりますし、そうできるのではないかというふうに確信を持っているところでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、警察大学校等跡地の有効活用を促進するための四者協議会等の結果について(資料14)の報告を求めます。
秋元拠点まちづくり担当参事
 警察大学校等跡地の有効活用を促進するための四者協議会等の結果について御報告を申し上げます。
 この四者協議会等の結果でございますが、1月23日の当委員会で第2回の作業部会の結果報告までさせていただいておりますので、本日はそれ以降行われた第3回、第4回の作業部会、それから最終の四者協議会の結果報告をさせていただきたいと思っております。
 まず、別紙1、これが第3回作業部会の結果になるわけでございます。このときは、公共公益施設の整備手法の基本的考え方につきまして、杉並区、それから当区、東京都、それぞれの立場から意見を申し述べさせていただいているということでございます。このときに、中野区の立場といたしましては、都市計画道路、防災公園等の公共施設については、区画整理事業または開発許可制度を活用し、開発者の負担で整備するという考え方に変更はないということを発言しております。これは、協議の経過でございますので、後は省略させていただきたいと思います。
 引き続きまして、別紙2でございます。別紙2が第4回作業部会、本年2月10日に開催されてございます。この段階では、国有地売却の新ルール、それから跡地全体のゾーニング等についてそれぞれの立場からやはり要望を出しているということでございます。それから、跡地の整備に当たっては地区計画の都市計画決定を行う。地区計画は、先ほども申し上げましたが、中野区が主体となって提案をする方向で今後調整を進める。そういったような内容で作業部会を締めくくっているわけでございます。
 その次でございますが、別紙3では、今までの作業部会の結果を協議会で報告するということで、2月16日に四者協議会が開催されているものでございます。この段階では、作業部会から今までの検討結果、ゾーニング案、地区計画に関する事項を想定等に基づいてそれぞれ検討を行ったと。意見交換の中では、財務局、中野区、東京都、そういったところからそれぞれ意見を出し、中野区といたしましては、先ほど御説明の中で申し上げましたが、地区計画の具体的な内容については、関係者間で調整を図りながら検討を進めるとともに、都市計画道路、防災公園は開発者に応分の負担を求めていくわけでございますが、区が整備をするということでお話をさせていただいておりまして、最終的に当四者協議会の中では、作業部会からの報告内容を基本的に了承したということになっているわけでございます。
 そのときの資料にゾーニングの図柄、それから地区計画等に関する想定--これは全く想定でございまして、これを基本にということではなくて、やはり区が主体になってこれから定めていくものでございます。定めるとなると、こういったものかということで出されたというふうに思ってございます。それから今後のスケジュール、これもあくまでも見込みということでございまして、こういった資料が当日配付されているということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
池田委員
 別紙3の第2回の正式な四者協議会のところに、中野区が「開発者に応分の負担を求めることとする」とありますが、これは宣言をされたというふうに考えてよろしいですね。すぐ杉並区が反論をして、「杉並区としては開発者の立場で負担する考えはない」というふうに中野区の発言を否定しておりますし、中野区のこの要望が取り入れられて、財務省としてそれならば開発条件にそういう文言を入れましょうというような約束をしたということも書いてありませんから、これは中野区がそういう決意を述べたというふうに理解してよろしいですね。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野区の考え方としては、こうですということを申し述べているということでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 その他でございますか。
 跡地整備担当参事、何かありますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 急で申し訳ございませんが、ご報告が1件ございます、資料の配付をお願いしてもよろしいでしょうか。
委員長
 資料はまだですね。それでは、資料を配付してください。

〔資料配付〕

秋元拠点まちづくり担当参事
 急なお話で恐縮でございます。こういうふうに項目を定めてございまして、その他の中で御報告をさせていただくことにいたしました。
 お手元の方に警察大学校等開発事業に係る事業企画勉強会の設置についてという資料をお配りさせていただいたところでございます。これを先に立ち上げて検討に入りたいということでございます。この会の設置の目的でございます。そこに記載のとおり「警察大学校等跡地等の中野駅周辺まちづくりにあたっては、民間の創意工夫やノウハウ等を取り入れるとともに、当地区の立地評価、施設需要等を的確に把握していくことが重要である」というふうに思慮してございまして、そのために民間企業が参画した事業企画勉強会、こういったものを設置して意見交換を行っていきたいというふうに考えているものでございます。
 構成メンバーは、中野区が主体となりまして、複数の民間企業ということになるわけでございます。
 3番の勉強会の検討内容でございます。民間企業からのまちづくり提案や当地区の立地評価及び施設需要、市場動向について、それぞれ持っているノウハウ、こういったものを申し述べていただく場というふうに考えていただければよろしいかと思ってございます。
 民間事業者の選考でございます。選考する民間企業につきましては、3社程度を考えてございまして、これは単独、またはグループでも可というふうに考えてございます。選考方法につきましては、中野区のホームページ等によりまして公募いたします。民間企業から提出されます企画提案書あるいは実績報告書、こういったものに基づいて選考させていただくという方法を考えてございます。
 勉強会の運営でございますが、検討期間といたしましては、本年6月ごろから12月ごろまでおおむね3回程度の開催を考えてございます。5月中に募集をしていきたいということでございます。会の運営でございますが、これは勉強会並びに提出された資料、これは当然民間の持っているノウハウが提出されるといったことから、その持てる力を最大限に発揮していただくということからも、原則として非公開ということで考えているものでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑ありませんか。
池田委員
 この当地区というのは、表題の警察大学校等開発事業というふうに見てよろしいんですね。
秋元拠点まちづくり担当参事
 はい。表題のとおりでございます。
池田委員
 それで、これ予算はどういうふうになるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 こちらの方につきましては、手弁当でやっていただこうということで予算措置はしてございません。
池田委員
 手弁当というのはどういうことなんでしょうか。費用弁償が出ないということを意味されるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 そういうことでございます。
池田委員
 これの主体は一体どこなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 主体は中野区の方で勉強会を開催すると、そういったものでございます。
池田委員
 そうすると、やっぱり予算措置はされないまでにしても中野区の予算が執行されるという点では変わらないですよね。
秋元拠点まちづくり担当参事
 そうですね。失礼申し上げました。いわゆるこちらの方の出席していただくための費用、そういったものの予算措置はされておりません。議会開催のために要する幾ばくかの費用、こういったものは負担をするということになります。
池田委員
 この3社というのはホームページで公募して民間企業が提出するというんですけれども、当然のことながら、この時期というのは、地区計画の素案を立案をしていく過程なわけですから、東京都、中野区、財務省の三者協議が一方にあって、この勉強会というのもおもしろいつけ方ですけれども、要するに、民間との調整を図るための機関を平行してつくって、そこで出されたものを三者協議の中に反映をさせていこうという、そういう性格のものですね。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この勉強会のメンバーというのは、後々まで参加をするということではなくて、当然、これは国の方での土地の売り払いがあるわけでございますので、民間の持っているノウハウ、こういったものを私どもの、先ほど委員からもお話がありました地区計画、あるいはその他の事業計画、そういったものに反映させていくというような、私どもにとっては非常に都合のいい勉強会というふうに考えているものでございます。
池田委員
 3社程度というのは、これはかなり大手のデベロッパー本体そのもの、あるいはその関連、系列会社、そういうところだって私は思うんですけれども。だって、ここを開発しようという意思があって参加をしてこようとする企業でなければ余り意味がないわけですから、そういうところが予測をされるんですけれども、区もおおよそのところこういうところだろうというふうにもう既に踏んでおられると思いますが、いかがですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 私どもとしては、ホームページ等でこれから公募するということで考えてございますので、そういったことからどういったところが参入していただけるのか、全く予想はしてございません。あくまでも、提出をいただいた企業の中からまじめに取り組んでいただける、勉強会に参加していただける方を選出したいというふうに考えているものでございます。
池田委員
 それから、協議した内容は一切秘密だというんですけれども、主体が中野区であって、確かに費用弁償は払わないにしても、中野区の地区計画をつくるためにつくられるこういう組織の経過も結果も一切秘密だというのはちょっとおかしいんじゃないですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 資料にもございますように、原則非公開ということにさせていただいております。説明の中でも申し上げましたが、民間の持っておられるノウハウ、これはある分では知的財産に該当するものが多々あろうということから、原則非公開というふうに考えているものでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 そのほか、理事者から何か報告はございませんでしょうか。
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、議題のその他に入りますが、各委員、理事者から何か発言はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、御協議したいことがございますので、委員会を休憩いたします。

(午後2時50分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後2時53分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は5月31日(水曜日)午後1時ということで御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で、本日予定いたしました日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。
 御苦労さまでした。

(午後2時53分)