平成18年03月22日中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会(第1回定例会)
平成18年3月22日中野駅周辺整備交通対策特別委員会
中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会〔平成18年3月22日〕
中野駅周辺整備・交通対策特別委員会会議記録
○開会日 平成18年3月22日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午前10時02分
○閉会 午後0時03分
○出席委員(14名)
藤本 やすたみ委員長
長沢 和彦副委員長
いでい 良輔委員
北原 奉昭委員
久保 りか委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
若林 ふくぞう委員
市川 みのる委員
飯島 きんいち委員
佐藤 ひろこ委員
篠 国昭委員
柿沼 秀光委員
池田 一雄委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
政策計画担当課長 川崎 亨
土木担当課長 尾﨑 孝
拠点まちづくり推進室長 石橋 隆
公園・道路担当課長 野村 建樹
江古田地域センター所長 安部 秀康
中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一
都市整備部経営担当参事 服部 敏信
○事務局職員
書記 廣地 毅
書記 黒田 佳代子
○委員長署名
審査日程
○陳情
(継続調査分)
(17)第119号陳情 中央環状線新宿線沿線の地域環境保全に努めることについて
(17)第133号陳情 中心市街地活性化法の適用について
○所管事項の報告
1 中央環状新宿線の開通時期について(都市計画担当)
2 山手通り整備計画の説明会及び相談会(オープンハウス)の開催について(都市計画担当)
3 中野区コミュニティバスの利用状況について(土木担当)
4 西武新宿線・駅利用者アンケートについて(西武新宿線沿線まちづくり担当)
5 その他
(1)平成17年度中野駅周辺のまちづくり計画に関する委託調査について
(中野駅南口整備担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺整備・交通対策特別委員会を開会いたします。
(午前10時02分)
委員長
本委員会には、お手元に配布の審査日程(案)(資料1)のとおり審査すべき案件がございます。
正副委員長としましては、陳情審査、所管事項の報告という順で進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように進行させていただきます。
委員長
陳情は、継続審査の陳情が2件あります。
まず、平成17年第119号陳情中央環状線新宿線沿線の地域環境保全に努めることについてを議題に供します。
本件に対して、質疑はありませんか。
委員長
なければ、陳情の取り扱いを協議いたしますので、委員会を休憩いたします。
(午前10時04分)
委員長
では、再開をさせていただきます。
(午前10時14分)
委員長
ただいまの陳情につきまして、継続ということでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、継続とさせていただきます。
次に、平成17年第133号陳情、中心市街地活性化法の適用についてを議題に供したいと思います。
陳情者は、本日お見えではありません。
本件に対して御質疑ありますでしょうか。
飯島委員
既にまちづくり3法の改正ということで俎上に上がっています。それで、特に1点だけちょっとお伺いしておきたいんですが、公拡法の改正が含まれているんですね。御承知かな。
石橋拠点まちづくり推進室長
私どもが今把握しておりますのは、まちづくり3法のうちの中心市街地活性化法と、それから都市計画の改正案について、既に閣議決定をされまして、現在の国会の中で審議が始まったという状況については把握しております。公拡法との関係については、その中の議論の一環として、その改正案についても議論がなされているというところについては把握しておりますけども、その内容の詳細については十分把握しておりません。
飯島委員
じゃ、それはそれで。
それから、都市計画法の改正ももちろん含んでいるわけですが、都市計画について意見を申し出られる、そういう制度がありますね。その申し出られる制度にかかわって対象を拡大する、つまり事業者からもOKよと、従来は地権者の3分の2とか、いろいろあったわけですけど、そういうのも含まれているんですが、その辺はどのように御承知をされていますか。
石橋拠点まちづくり推進室長
今回の、先ほど申し上げましたように中心市街地活性化法と都市計画法の改正案が現在国会で審議が始まったところでございます。都市計画法の改正の中には、今回新たに都市計画の提案制度というものも盛り込まれるというふうに聞いております。いわゆる都市計画の決定とか変更に関することについて、いわゆる非営利団体等に対して提案権を与えるというようなことで、まちづくりの幅を広げたいということでの検討がなされているというふうに聞いております。
飯島委員
本件陳情は、いわゆる現法といいますか、現在の法律に基づいたもろもろ、ただ、限界その他認識されて改正に至ると、そういうふうになっているわけですね。
それほど大きな枠組みの変更というのは、いわゆる大規模店舗というか、ローサイドのそういうショッピングセンターの立地にかかわることというのは非常に注目をされて、また話題も集めているんですが、実はそうじゃないところでかなり大きな改正があって、いわゆる大都市部の中心市街地というか、中野駅周辺にもかかわってもろもろの波及する可能性もないわけではないと。ただ、我々は国が、国会で議論しているということで、つまびらかにその辺がわかるわけではないので、担当の理事者の方でも情報の収集その他には努められていると思うんですが、かかわり方その他について、今後検討、研究を進めなければならないだろうとは思っているんですが、現実に駅周辺と、それから今度の改正との関係は、やっぱりそれ相応に踏まえないといかんなと、こういう認識はお持ちなんですか。
石橋拠点まちづくり推進室長
今回の改正案と、中野駅周辺の活性化あるいは市街地活性化法の適用等について、どういうかかわりがあるかというのは現時点では把握しておりますけれども、もう少し審議の推移を見ながら、その辺のかかわり合い方について逐次状況、あるいは法律が改正されたときにどういう形でこの地区に適用できるのかということについてもあわせて検討していく必要があるというふうに考えております。そういったことで国会の審議の状況については逐次把握をしていく必要があるというふうに考えております。
中野区といたしましては、先般、1月でございますけれども、中野駅の周辺のまちづくりとか、それから中野駅周辺の活性化について検討を行うために、いわゆる庁内に中野駅周辺まちづくり推進会議及び、その下に幹事会というものを設けました。この幹事会の中では、中心市街地活性化に向けた法律の仕組みであるとか、見直しの動きであるとか、それから都内各地での適用事例等について検討を行ってきたという状況でございます。今後につきましては、こういった法改正の動向を踏まえながら、今申し上げました推進会議及び幹事会を基本といたしまして、こういった3法の調査研究であるとか、それから中野駅周辺について適用することの可能性について検討していきたいというふうに考えております。
こういった庁内の検討とあわせまして、私どもとしてはできれば現実に適用した地区につきまして、現地に行って見学会をするとか、ヒアリングをするとか、そういうことも検討の方法としては大変有効ではないかというふうに考えております。
委員長
ほかにございますか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、休憩して取り扱いを協議いたしたいと思います。
休憩をいたします。
(午前10時20分)
委員長
それでは、再開をさせていただきます。
(午前10時27分)
お諮りをしたいと思います。
第133号陳情、中心市街地活性化法の適用についてを継続審査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で133号陳情、中心市街地活性化法の適用についての審査を終了いたします。
それでは、続きまして所管事項の報告に移ります。理事者から報告を受けたいと思います。
まず、最初に中央環状新宿線の開通時期について(資料2)。
服部都市整備部経営担当参事
それでは、お手元に資料を御配付してございます中央環状新宿線の開通時期につきまして報告を申し上げます。
今般、首都高速道路株式会社、民営化してございますが、その方から正式に開通時期のめどという報告をいただきました。
そこにありますように、変更前、これまでは中央環状新宿線、延長約11キロメートルでございます。2枚目の方に全体の路線のところが載ってございます。高速5号池袋線から高速3号渋谷線の区間でございます。これまでは、平成18年度の末までに御利用ができることを目標に工事を進めてきたということで、再三この場でも報告させてもらってきてございます。
変更内容でございますが、まず1番として、平成19年12月までに高速5号池袋線熊野町ジャンクションから中央道につながります高速4号新宿線西新宿ジャンクションの区間、7.6キロメートルを先行供用させてもらう内容でございます。2枚目の方に描いてございますが、赤い線で区間を示してございます。今、申し上げた熊野町ジャンクションから西新宿ジャンクション、甲州街道、それから申し上げた中央高速につながる高速4号新宿線までの間を、いわば先行整備するということでございます。
なお、もとに戻っていただきまして、マル2番、平成21年度までに残りの東名高速につながります高速3号渋谷線大橋ジャンクションの区間を、2段階で供用を開始するという内容でございます。
そこに、今般の報告を、私ども受けました延伸の原因でございますが、用地買収のおくれ、これは主に私どもの方で聞いている範囲としては、目黒区、渋谷区の付近の用地買収の遅れがあると聞いております。また、大規模な支障物件の移設、これは道路地下にさまざまな企業者の埋設物がございます。電気、ガス、それからNTT等ございます。そういった移設等に時間を要したためということで、延伸の原因として挙げてございます。
以上の状況に基づきまして、今後、国、東京都、また民営化いたしました首都高速道路株式会社の関係機関が事業の延伸に向けて手続を進めていると聞いてございます。
なお、文面には書いてございませんが、これまでも中央環状新宿線と一体として、上部でございます環状6号線整備を進めていると挙げてございますけども、きょうのペーパーにはございませんが、詳細、山手通りの環状6号線の整備のめどにつきましてはまだ聞いてございませんが、やや中央環状新宿線よりも供用させていただく、あるいは開通の時期がおくれるということを聞いてございます。目下東京都と、それから首都高速道路株式会社と施行の協議を今しているところでございますので、明確な時期、まだ申し上げられませんけども、少なくとも現段階で私どもが承知しておりますのは、19年12月をやや越えて、上部に当たります山手通り環状6号線の開通といいますか、なると考えております。そういう報告を受けてございます。
委員長
以上の報告について御質疑ありませんか。
かせ委員
御報告受けましたけれども、まず、豊島区の側の方はもう既に供用されているんですか。豊島区側、つまり、今度供用開始、19年12月ですけれども、豊島区の方からずうっと来て、結局新宿側に出ると、山手通りに出るということでいいんですか。
服部都市整備部経営担当参事
資料の2枚目の方の概要図がございます。そこに、先ほども区画をお示ししてございます。今、委員の方の御説明いただきました豊島区の高松入口付近から、それから西新宿ジャンクション、新宿の甲州街道、中央道に至るところにつきましては、そこに書いてございますように19年12月までに開通する予定でございます。これで、この部分は先行して開通する、供用するという内容でございます。
かせ委員
つまり、この部分だけであって、豊島区側と、それからこの先ですと渋谷区側については、まだ工事中であって供用はされないということですか。
服部都市整備部経営担当参事
御説明が、ちょっと私の方が足らなかったと大変恐縮でございます。
2枚目の概要図の方の欄がございますけども、先ほど来申し上げた内容につきましては、時期の延伸があるといいますか、したがって、その中でも早期整備ということを東京都、あるいは首都高も考えてございますので、2段階で整備といいますか、供用開始する、開通させていただくというとこでございますので、新宿の西新宿ジャンクションから大橋ジャンクションまでの間はその後になるということで、そこに書いてございますように平成21年度までの間に開通する予定ということで、その後さらに工事を急ぎまして進めていくということで、いわば2段階でございますし、また、今の委員の方のお答えで見れば、西新宿から大橋の方につきましてはそういう内容でございます。
それからまた、豊島区の、そこに高松入口までの区間、これは既に254が通っておりますので、これは現開通でございます。したがって、言葉足らずで大変恐縮でございますが、19年12月までの時期に至りますと中央道、それから甲州街道、4号線に至るところまでが部分開通するという内容でございます。
かせ委員
そうしますと、甲州街道のところが開かれたジャンクションということになりますよね。そうしますと、豊島区の方から来て、おりるのは甲州街道で、青梅方向に向かって開く、それから、また向こうから来た車が豊島区の方に向かっていくと、その関係ですよね。そうしますと、心配なのはこの辺の渋滞がどうなのか、交通にかかわる影響というのはどうなのかということなんですけれども、どうでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
中野区の方も、そこまで細かいデータとか、あるいは対応策、承知してございませんけども、当然地元の区でございますと、今、委員のおっしゃっていますように、今回部分開通いたした場合に想定する、いわば車の出入りの数、想定する台数が全線開通の段階では何万台、あるいはこういった部分開通では、西新宿ジャンクションからの流れになりますので、その間、当然ながら従前想定しておりました全線開通の時期とまた違っていますので、そういったところで周辺沿道の影響といいますか、とりわけ中野区内の沿道の関係の影響、私どもとしては、絵柄を見ていただきますと、19年12月までに西新宿ジャンクションまで開通、御利用いただけますけれども、そういった甲州街道、それから中央道、そのほかに青梅街道等々もございます。幹線道路がたくさん東西通ってございますので、そういった影響も含めて注目してみたいと考えてございますし、また必要ならば、地元の区といたしましても事業者に対する要請といいますか、そういったものを進めていきたいと考えてございます。
委員長
ほかに御質疑。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですか。質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。
2番目に、山手通り整備計画の説明会及び相談会(オープンハウス)の開催について(資料3)、理事者の報告を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
それでは、お配りしてございます山手通り整備計画の説明会及び相談会、これはオープンハウスと私たちネーミングさせていただいてございます、この開催でございます。
お手元に、めくって、山手だよりの12号がございます。この沿道の町会、また沿道にお住まいの方々にお配りしている内容でございます。これが一番新しい内容でございます。そこの中にも、オープンハウスを開きますと御説明してございます。
それでは、もとに戻りましてペーパーの方を御説明申し上げます。
1の概要でございますが、山手通りの整備に当たりましては、これまで沿道の町会や商店会、また住民の方々、また東京都、首都高速道路株式会社、また中野区で構成いたします意見交換会、これは今回の 委員会の中でも、冒頭に、これまでの取り組みとして2回ばかり意見交換会をさせていただき、さまざまな歩道に関する、あるいは樹木に関する御要望を賜ってまいりました。そういった意見交換会を通じましてまとめられました歩道の構成とか、利用上の問題にかかわる意見等を踏まえた上で、関係機関との調整を経て、全線の整備計画がまとまりましたので、下記のとおり、開催させてもらうといいますか、今申し上げた沿道の住民の方々とか、あるいは町会、商店会等々の方々にも御案内してございます。そういった説明並びに相談を承る場面を設定する内容でございます。
主催は、東京都、それから首都高速道路株式会社でございます。
なお、3の会場でございますが、それぞれ1区1カ所、これは全線にわたる模型を会場内に掲示いたしまして、そこで全線にわたる道路の形、全景、あるいは植栽の様子、それをごらんいただくために、それで1区1カ所でさせていただきたいと考えてございます。当中野区におきましては、年度末でございますけども、3月30日の木曜日、東部地域センターにおきまして午後1時から8時まで、時間を少し余裕にとってございますが、その時間いつでもごらんいただける内容でございます。
なお、この山手だよりの方を見ていただきましょうか。オープンハウスを開きますという内容の御案内でございます。開けていただきますと、オープンハウスの目的、それから山手通りに面している方々へのお願い、またそれぞれ会場の御案内も載ってございます。そういう内容でございます。
4番の方の実施内容でございますが、説明内容及び情報提供ということで、現在進めてございます山手通りの整備計画の概要、また今後の工事の進め方、その際に模型や歩道部の舗装材料の展示をさせていただき、また図面の閲覧をしていただくことも可能でございます。また、きょうお配りしてございますこういった山手だよりとか、そのほかの関連するパンフレットの御配布もそこで出していただきたいと考えてございます。
なお、もう1点、さまざまな相談、御質問につきましては、首都高速道路株式会社の職員、社員が対応させてもらうということでございます。
その他でございますが、当然私ども事務局の一員でもございますので、オブザーバーとしてその時間帯にかかわらせていただきたいと考えてございます。
以上が山手通り整備計画にかかわります説明会と相談会、いわゆるオープンハウスの開催でございます。よろしくお願い申し上げます。
委員長
以上の報告について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですか。質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了させていただきます。
3番目に、中野区コミュニティバスの利用状況について(資料4)報告を求めます。
尾﨑土木担当課長
それでは、中野区コミュニティバスの利用状況について御報告をいたします。
御承知のとおり、昨年の11月30日に運行を開始いたしました中野区コミュニティバスでございますが、ちょうど3カ月を過ぎております。そこで、昨年12月からこの2月の運行状況について御報告したいと思います。
乗車人数の状況につきましては、表の中ほどをちょっとごらんいただきたいと思います。利用者合計でございます。12月が1万3,308人、1日平均が429人でございます。1月が1万5,358人、1日平均が495人、2月は、日数の関係で利用者合計は1万4,606人でございますけれども、1日平均は522人となっております。毎月利用者が増加しているということでございます。1便平均においても、12月が8.4人、1月が9.7人、2月が10.2人となっております。
3カ月間の状況から見ますと、シルバーパスを利用した高齢者の乗客が固定的にいることと、それから現金利用やカード利用の乗客が増加している傾向が見受けられております。また、12月と1月は年末年始を除きまして土日の利用が多い状況でございました。2月は、曜日に限らず利用されている状況が出てきております。
運行開始から3カ月間の1日の最多乗車人数でございます。1月8日、676人でございました。最少が元旦、1月1日の265人です。3カ月間の1日平均利用は482人ということになります。かつてバス運行経費調査で、現行と若干ルートは異なりますけども、その際試算した利用人数、これを上回る状況になっております。
委員長
以上の報告について御質疑ありませんか。
久保委員
試算した以上の利用者ということで、非常に喜ばしいかなと思っているんですけれども、このシルバーパスの利用なんですけれども、固定的ということですが、これは他のバス路線と比較してこのシルバーパスの利用者の状況というのはどうなんでしょうか、構成なんかは。
尾﨑土木担当課長
他のバス路線との比較ということで言えば、ちょっとそれはできてないんですけども、当初予定していた乗車人数に比べますとやはり多いんではないかということで、バス会社から聞いているところでございます。
それともう一つは、新青梅街道を通るバス路線があの区間にはなかったものですから、シルバーパスを御利用されている方は別な路線をお使いになっていたということになろうかと思います。それが、このコミュニティバスの方に乗りかえられてきたと。
今後の動きを想定しますと、例えばバス路線がなかったところで、そういう意味ではバス利用ができないという方が、やはりコミュニティバスが通ったことによって、シルバーパスも利用できますので、そういったことでふえてくるんではないかなということは私ども想定しているところでございます。
久保委員
他の路線とは比較できないということですけれども、シルバーパスを使われている方も徐々にふえていくのではないかということと、あと、現金利用の方、カード利用の方も非常に多いかと思うんですね。これ、1日の平均ですとか、1便平均というのは出ているんですけれども、最終の中野から出ている終バス6時10分というのがあると思います。そちらのバスの利用者の状況、おわかりになられますか。
尾﨑土木担当課長
これは、日の単位で報告を受けていまして、それぞれの便で何人乗っていたかということは、そこまで報告を受けていません。ですので、最終便につきましてどうなっているかということは、バス会社に聞けば当然わかることなんですけども、今の状況ですと、この表に落としたとおり1日単位、1便当たりというような計算の仕方で報告を受けております。
久保委員
私が利用している限りでは、非常に最終バスというのは利用者が多いかと思っています。シルバーパスの方以外の、いわゆる通勤通学に使われている方たち、その方たちは余り今回のバス路線を検討する段階では視野には入っていなかったのかもしれないんですが、通勤通学で、往路の場合はほとんどないと思うんですね。帰りといいますか、中野から帰りに使いたい、帰宅するときに使いたいという声は非常に状況として地元でも聞かれていることでございまして、できれば一度、この終バスの状況とか、5時台のバスの利用状況を調査していただきたいと思うんですが、いかがでしょう。
尾﨑土木担当課長
確かに、最終のバスの時間をもう少し遅くまでというような要望はいただいています。これは私どもの方に入ってきている要望でございます。バスダイヤについてのお問い合わせも当然多いところです。そこで、最終の状況については十分に確認をしながら、今後のバス会社との話し合いの中でちょっと話題にしていきたいなというふうに思っています。
むとう委員
今の質問との関連なんですけれども、私のところに届いてくる声といたしましては、通学で使いたいけれどもちょっと朝が遅いということで、1便早目、もう1便ふやせないかという声がかなり何件か届いているんですけれども、今の久保委員の検討とあわせて、最終便と、それから始発がもうちょっとというところも一緒に検討していただけたらと思うのですが。
尾﨑土木担当課長
運行して3カ月ですので、まだどういう状況になるかというか、流動的な部分もあるかと思いますけども、そういったバスダイヤの件につきましては今後バス会社と十分に話し合っていきたいというふうに思っております。
飯島委員
ぜひ、採算点を上回っている営業状況だということですから、バス、両端伸ばした方がよりいいことになるだろうし、それはぜひ御努力をお願いしたいと思います。
それで、一つ確認なんですけども、あの走っているバスのボディ、あれは最新型なのかどうなのか。つまり、利用すると結構込んでいるんですよね。それで、立っているところが少なくて、じゃあ座席が多いかというと、座席もそんなにたくさんはないという。場所によっては、同じフラットボディを使いながら、もう少し座席の数が確保されているようなバスもあるんですね。ですから、新しい形でああいうふうなことなのかどうかわかりませんけれども、じゃあ、いきなりボディ変えろったって、そうはいかないとは思うんだよね。3カ月しかまだたってないわけですから。今後のことを考えて、そういう、1台当たり、いわゆる運べる数も少しあった方がいいぐらい、場合によっては混んでいるんですね。ですから、非常に利用されているということだとすると、改善方法はいろいろあるだろう。これが一つ。
それからもう一つは、バス停のあり方は、やっぱりそれなりにお考えも、いろいろ御意見が出ているようですから、バスロケを含めて、その辺も、好評であるならバス会社さんもそれなりに考える余地もあるかもしれませんし、今後、これもまた法律改正が想定されている、いわゆる改正交通バリアフリー法なんて出てきて、もろもろが出てくる可能性があります。今度は全然違う、面的な対応型になってきますから、そういうことも含めて、ボディのことなんかも、あるいはバス停のあり方なんかもぜひバス会社とこの際御協議をされるようなことをぜひお願いをしたいと思うんですが、いかがですか。
尾﨑土木担当課長
バスの車体でございますけども、当然導入するに当たって、ノンステップで、ああいうコミュニティバスの形、それで最新型ということでいろいろ協議した結果でございます。これから、各自治体ともいろいろなコミュニティバスを走らせていますので、自動車会社の方でもいろいろと検討はされるでしょうけれども、あの時点での導入のバスとしては一番ふさわしいのではないかというふうに思って採用しているところでございます。
それから、バス停のあり方ですけれども、これについても私どもいろいろと検討した結果、できるだけ間隔を短くして、最寄りのバス停を近くということで、こういうコンセプトでやってまいりましたけども、ある一定の期間を見て、やっぱりいろいろと検証していくべきだろうというふうに思います。今の御意見についても当然検証して、改善するべきものがあれば、それは反映させていきたいなというふうに思っております。
飯島委員
ぜひその際、区側として努力できる範囲、つまりバス停があるところへのアクセスをやっぱり十分考える必要がある、バス停の側にだけ住んでいる人がいるとは限らないわけでありまして、利用する際、こっちのバス停とあっちのバス停、こういうのがあるわけですよね。行くときこっちから乗ったって、帰りはこっちなんだから、こっち側に住んでいる人はこっちへ渡らなきゃいけないとか、そういうこともよく、そういう周辺環境もぜひこの際、今までは余りそういうこととの絡みで行政のかかわる余地は少なかったのかもしれませんけども、意識として持てるチャンスですから、ぜひ、あの路線だけじゃなくて、ほかにも課題はたくさんありますけれども、ぜひそれもあわせてお願いしておきます。お答えは結構です。
尾﨑土木担当課長
さまざまな視点から、我々も今後ともいろいろと検討を続けてまいりたいというふうに思います。
池田委員
五日市街道から世田谷の八幡山の方へ抜ける鎌倉街道ってありますね。あそこをすぎ丸くんが通っているんですよね。あそこをすぎ丸くんが運行しているような状況というのは、調査をされたことはありますか。
尾﨑土木担当課長
コミュニティバスを導入するに当たって、当然杉並の状況も参考にさせていただいているところでございます。私自身は、すぎ丸が走っているところを実際見ております。
池田委員
鎌倉街道は、比較的交通量が、南北道路として、ああいう狭い道路では多い方なんですけれども、実際に走っているところを見られた、あるいは乗ったことありますか。
尾﨑土木担当課長
実際には乗ったことはございません。走っているのを見ただけでございますけども、乗客数もかなり、私が見たときは多いなという印象を受けています。
池田委員
ちょっと用事がありまして、あの鎌倉街道を十数回、私は走ったことがあるんですけれども、大変狭い道路です。よくこんな狭い道路を、場所によっては5メートルぐらいしかないところもあるんですよね。平均して6メートルですかね。朝夕はかなりな交通量ですね。タクシーや乗用車、まれには少し中型のトラックとか、ああいう道だから今まで走ってなかったんでしょうね、路線バスが。そういうところを走らせたというのは大変な英断だなというふうに、杉並区の、実際何度も何度も行き交う機会があってそう思いましたけれども、ぜひもっと実際的にすぎ丸くんの運行について、今後のなかのんの市街地の中、青梅街道、新青梅街道のような広いところだけじゃなくて中も走ってほしいという声も出ているわけですから、ぜひ実際に乗っていただくなり、あるいはあそこを走っていただくなりして検討していただければなと思うんですが、どうでしょう。
尾﨑土木担当課長
杉並、あるいは渋谷、そういったことでコミュニティバスを運行しておりますので、十分に他区の例も参考にしながら、中野区のコミュニティバスについても考えていきたいというふうに思います。
柿沼委員
南の方の状況をちょっと言いますと、南台高齢者会館からずうっと、川島バス通り、中野新橋、そして鍋横を通って、もみじ山文化会館の下を通って中野駅と、この循環バスなんですが、1時間に1本ですが、利用者が物すごくふえている、その辺の実態もぜひ把握をしていただいて、これは役所のおかげで京王バスも非常に懇切丁寧に、もう乗客の安全をまずもって図ってやってくれていますね。そういうすばらしい路線を、私はさらに発展をさせるべく努力を役所としてもお願いできたらなと、これは京王バスから何か特段とそういう報告なんか聞いていますか。
それから、要望としては、1時間に1本じゃなくて、文化都市南台ですから、ひとつもうちょっと便宜を図っていただいて、そうですね、2時間に3本ぐらいはあってもいいんじゃないかなというふうに私は思うんですよ。もう中野以上に、あそこはそういう優遇は受けてないんですけども、ぜひ民間バス、我々も協力して乗っていますし、ひとつよろしくお取り計らいをお願いできたらというふうに思いますんで、要望とお願いと、それから何かあれば一言聞かせていただければありがたいと思います。しつこく質問しませんからね。
尾﨑土木担当課長
南部のバス路線も、京王バスさんの方から順調に行っていますというお話は聞いております。コミュニティバスではございませんので、報告という形にはなりません。どの程度の運営状況かということは私ども把握しておりませんけれども、バス会社との話し合いの場というのはできるだけつくりたいと思っておりますので、そういったところで情報交換をこれからもしていきたいと思っております。
むとう委員
ずっと私も区民の方から言われていることですが、沼袋から中野のことなんですね。沼袋から中野駅には来れるんですけれども、今度帰りが非常に不便だということで、沼袋駅周辺にお住まいの方は北野神社あたりでおりて歩くか、障害者会館のところでおりて歩くかということで、非常に不便だということで長年来要望があるので、バス会社とのお話し合いがあるときにその辺もぜひ区民の声として検討の中に入れていっていただきたいということをお願いしたいと思いますが、いかがでしょう。
尾﨑土木担当課長
そういうお声があるということは、バス会社の窓口がその担当であるかどうかわかりませんけれども、お伝えすることはできると思います。
ただ、御要望を、区としてどうのこうのという話ではなくて、やっぱり地元のお話し合いとか、そういったことが基本になっていかれるんだろうなというふうに思いますので、議員からそういうお話があったということだけはお伝えできると思います。
委員長
よろしいですか。ほかに御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑なければ、ただいまの報告は以上で終了させていただきます。
それでは、4番目に西武新宿線・駅利用者アンケートについて(資料5)。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
それでは、お手元の資料に基づきまして、西武新宿線・駅利用者アンケートにつきまして報告させていただきます。
平成17年度実施しております西武新宿線沿線まちづくり調査のうち、本日は交通関係の調査から野方、都立家政、鷺ノ宮の3駅について、駅利用者アンケートの結果について報告させていただきます。
目的は、沼袋、新井薬師につきましては昨年度、当委員会で駅利用者のアンケートについて報告させていただいております。今回、目的としましては、鷺ノ宮駅、都立家政駅、野方駅利用者の実態や意向を把握するというものでございます。
調査日は、平日は11月1日火曜日、朝の7時から午後7時まで、12時間で行いました。休日は10月30日、同じく7時から午後7時まででございます。
配布数と回答数と回答率につきましては、それぞれの駅で平日、休日ともに500部ずつ、駅前で調査員が手渡しをして、後日郵送していただくという方法で行いました。全体では3,000部配布いたしまして、回答数が918部、回答率が30.6%となっておりまして、昨年度の2駅で行ったときも30.89%でございますので、ほぼ同じぐらいの回答率ではないかと。ちょっとここに書いてございませんけれども、男女の比でいいますと、男性が41%、女性が47%、未回答が12%というふうになってございます。
主な質問項目と傾向でございますが、平日を掲げさせていただきました。休日と余り差がなく見られましたので、平日を出させていただきました。
1点目は駅の利用目的でございますけども、これはやはり通勤が一番多く、鷺ノ宮で67、都立家政で57、野方で71というような目的で、通勤が多いという傾向が出ております。そのほかは、娯楽・訪問とか買い物等があります。
2点目の主な交通手段ですけども、駅へどういうような交通手段で来られるかといいますと、各駅とも徒歩が8割以上ですね。それから、自転車がその次に占めておりまして、そのほか若干、バス、自家用車というのが見られます。
3点目に、駅及び駅周辺での交通結節に関して問題と感じることでございますけども、これもやはり3駅共通で、自家用車の駐車スペースがないとか、あとバス停が駅から遠いなどの意見が出されております。また、駐輪場が駅から遠いというのも、ここにはちょっと出ておりませんけれども、回答の中ではありました。
次のページでございます。2ページ目でございますけども、4番目に駅及び駅周辺での歩行者環境に関して問題と感じることの問いにつきましては、鷺ノ宮では、歩行者にとって自動車やバスが危険というのが一番多く、次に放置自転車、都立家政では放置自転車と歩行者にとって自動車やバスが危険というのはほぼ同じような割合でございました。野方では、これは特徴的ですけども、やはり駅の出入り口が南口のみということで北口改札を望む声が高いのかなと、65%となっております。そのほか、荷さばき車がじゃまであるとかというような御意見があります。
5番目に、駅及び駅周辺での居住に関して問題と感じることは、これは共通として、まちににぎわいや活気、公園緑地の不足、シンボル施設等の不足などが掲げられております。
6番目に、駅周辺の商店街で買い物する際に交通上の問題箇所と思われることにつきましては、これは踏切が障害となるというのが都立家政、野方では多く、鷺ノ宮では道が歩きづらいというのがございました。
7番目に、駅周辺商店街通りに対する希望でございますけれども、道路幅員が狭いから広げるとか、歩車道分離など、また放置自転車撤去などが希望としてございました。
8番目に、駅周辺踏切への問題意識ですけれども、これは当然でございますけれども、ボトルネック踏切でございまして踏切が開かないという声が圧倒的に多く、また歩行者と自動車の錯綜が見られるというような意見がありました。
9番目に、歩行時の走行中の自転車に対して危険を感じた場所というのは、直進道路の中とか、踏切の中、そういうような御意見がございました。
続いて、3ページ目でございますけれども、3ページ目につきましては自由回答でございまして、かなり多くの方が自由回答欄に書いていただきました。その中での3駅抜粋を掲載させていただきましたけれども、お読み取りをいただければというふうに思います。
全体としての傾向は、駅利用者の駅周辺におけるニーズにつきまして、駅前広場とか道路などのインフラやオープンスペースを望んでいるというようなことが言えるのではないかと思います。今後は、今回得られました駅利用者の意向等を地元まちづくり勉強会などの意見とあわせまして、3駅のまちづくり構想等の策定に反映させていただきたいと考えているところでございます。
また、委託調査全体の報告につきましては、後日、また特別委員会で報告させていただく予定でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの御報告に御質疑ありますか。ありませんか。
久保委員
以前にも沼袋ですとか、このアンケートの結果というのはこの委員会でも報告があったと思うんですけれども、このアンケートの目的なんですけれども、ここにも実態や意向を把握するということで、今、課長の方からも3駅のまちづくりの今後に生かしていくというふうなお話だったので、直接これは踏切ですとか、西武線の立体交差そのものに対するアンケートというよりも、駅周辺含める駅周辺のまちづくりのためのアンケートというふうな意図なんでしょうか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
まず、このまちづくり調査全体は、やはり連続立体交差事業を目指すという大きな目的がございます。ですので、このアンケートの中でも一部踏切問題等についても言及してございますので、踏切等の連立事業を見通した上での全体のまちづくりを進めるというような観点から行ったものでございます。
久保委員
踏切問題もというか、要は立体交差の中で、西武線、例えば地下化というような方向になっていったときに、その後にどのようなまちづくりをしたいのかということと、あとはこの踏切問題を別としても実際には駅周辺には大きな課題があるということが、これを見ると道路の状況ですとか、また駅広も全くこの3駅にはある状況ではありません。また、本当に放置自転車なども多くて、危険な箇所もたくさんございます。この辺の問題というのは、この踏切問題とは別としても検討されていかなければいけないと思いますが、その辺はいかがお考えですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
今回、こういう機会に駅周辺とかまちづくりにつきまして多くの御意見をいただいたということ、非常に大事だというふうに思っておりますので、今後のまちづくり全体に中長期的に生かすことと、短期的に取り組むべきこと等もこの中から検証しながら進めていきたい、対応していきたいというふうに考えてございます。
久保委員
例えば短期的に取り組むこと、駐輪の問題などもそうなのかもしれないんですけれども、駅広なんていうのはちょっと短期では取り組めないかなと思うんですね。その辺は、今おっしゃいましたけれども、それは西武新宿線沿線まちづくり担当の方でやってらっしゃると思うんですけれども、そういったところまでもそこの担当する部署なんでしょうか。今言われているのは、西武線の、今までこれは踏切問題、また立体交差のことにおいての、そもそもはこういった調査であったと思うんですけれども、それに付随してさまざまな問題がこうやって露呈してきたと。そこにも対応しなければいけない、そうなってくると、そこの担当部署だけで検討することではないかと思うんですが、その辺はいかがですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
この結果につきましては、庁内的に情報を共有すること、また都市整備部各担当とも情報提供しながら、短期的に取り組むべきものにつきましては取り組んでいきたいというふうに思っております。
久保委員
これだけを見てということは無理なのかもしれませんけれども、今回のこのアンケートを行って、一番の問題点だなと課長が感じられたところはどのようなとこでしょうか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
先ほどもちょっと申し上げましたけれども、やはり大きく言えばまちの活気、にぎわい、また商店街通りに対する要望なども多く意見が出されております。また、駅空間、いわゆる交通結節点機能、ここにつきましても強い、駅前広場とか道路インフラの整備などが求められているというようなことを大きく感じるところでございます。
久保委員
以前に、平成20年には都の連続立体交差事業調査が行われるというような報告があったかと思うんですけれど、委員会の中で。この辺のことは今どうなってらっしゃいますか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
今、委員から平成20年にというお話でございましたけれども、前の委員会で大きなまちづくりの流れと、それから連続立体交差事業の流れという資料をお配りさせていただきましたけれども、そこには特に年次落としはしてございません。おおむね、どういうスパンで動いていくのかというような流れで、主に10年スパンでのイメージで話させていただきました。特に今、都の調査がいつなのかということは決まっているわけではございませんで、踏切対策基本方針で示されました20区間でございますけども、この検討区間の抽出については都としては該当の区に対して沿線のまちづくり、道路整備が計画的に取り組まれることを促しているわけでありまして、都は今、該当区の沿線まちづくりや道路整備等の計画策定や、その進捗状況を見ながら鉄道立体化に係る調査実施の優先順位を決めていくというふうに聞いてございます。
久保委員
さまざま、踏切事故などのこともありまして、このところ東京都の方でも調査ですとか話し合い等が行われているかと思いますし、西武線の方でも実際に死亡事故が最近ございましたので、その辺のこともしっかり、立体交差の方も進めて踏切問題も進めていただきたいと思っております。
なおかつ、下北沢の問題などでも、立体交差に関しては地元の方の合意は得られているけれども、それに付随するまちづくりの部分でさまざまな反対運動が起きているというようなこともあると思うんです。この問題も、やはり立体交差に付随していろんな問題が出てくることなんですけれども、まちづくりとして厳然とやって進めなければいけない課題というのがございますので、その辺はしっかりと区としても対応していただきたいと思っておりますが、いかがでしょうか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
今、委員から、下北沢小田急線の連続立体交差事業の例が出されておりましたけども、私どもも認識し、情報収集し、現地視察なども行ってございますけども、さまざま連立事業と、それからまちづくりの関係、特に実際にまちづくり、道路拡幅とか、さまざまな問題が計画化されていても、現実になるとそういう状況というのはあるというふうに認識してございますので、私どもとしましては計画の段階から地元の人と本当にいろいろと情報交換、意見交換をしながら、そういう計画づくりをしてまいりたいというふうに思っております。
篠委員
まちづくりは沼袋から始まって、どういう状況なんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
今、実際まちづくりをするための勉強会といいますか、意見交換を地元住民の勉強会メンバーとやっているという状況でございまして、沼袋、新井薬師につきましてはもう約2年ほど勉強会をやってございまして、順番的といいますか、私ども区としては沼袋、新井薬師の駅周辺のまちづくりの構想策定を早期に進めていきたいというふうに考えまして、野方と鷺ノ宮、都立家政につきましては、勉強会につきましてはいわゆる平成17年度の5月から始まったところでございまして、やや勉強のスピードは少し、まだ追いついていないという状況ですけれども、やはりこの3駅周辺につきましてもあわせて18年度中に構想策定をしていきたいというふうに思っております。
篠委員
そうしましたら、新井薬師と沼袋については、課長のところで構想策定を、都に出す絵をつくり上げるという認識でいいんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
最終的には、中野区が責任を持って構想案を決めていくわけですけども、今はまだ勉強会、またいろんな、先ほども申し上げましたニーズ等の把握を、いわゆる落とし込んだたたき台みたいなイメージ図で、まだ勉強会の中でのレベルでなっておりまして、これから、ちょっと年は明けるかもしれませんけども、また庁内的にも議論をし、また議会にも御報告をさせていただきたいというふうに思ってございます。
篠委員
それ、報告した時点で、東京都に承認されなきゃ動きが出ないんでしょう。であったら、どのぐらいの時期までに、少なくとも沼袋と新井薬師については議会に報告できる図面をお見せしますと、こういうことでよろしいんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
今、ちょっと時期はまだお約束できないんですけども、新年度、一定の時期に議会に御報告させていただきますけれども、もう一つ、今、委員からお話がありましたけれども、都が承認するとかというものとはちょっとまた違うのかなと。また、いろいろ事業の種類によっては事前に都と連携をとって確認しなきゃいけないものもございますので、それは情報交換をするということをしながら、区としての構想を決めていきたいというふうに思っております。
篠委員
何のためにやっているんだという認識が、やっぱり一生懸命やっている人にすとんと落ちるような状況にしなければ、これで中野区として、これをベースにして立体交差事業を誠実に、着実に進めていくんだという姿が見えないままに、ほぼ、かなりのところまで行った沼袋について、あるいは新井薬師駅前というんですか、あそこについてもう少し明快なことを言わなければ、野方、都立家政、鷺ノ宮についてもそんな協力は得られませんよ。そして、例えば鷺ノ宮については、133号線を阿佐ヶ谷のところから駅まで来るところに、地下化という形で対応しますという図面を出したのはどこですか、あれは。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
今、委員からお話がありました鷺ノ宮の勉強会では、これも新井薬師も沼袋もそうでございましたけども、地下化、高架化というような、連続立体交差事業を認識していく上でさまざまな多面的な確度から検討していこうということで、ワークショップを運営している早稲田大学の方でいろんな図面を出す場合がございます。その中の一つとしまして、地下化、高架化、そして野方からといいますか、いろんな案を図面として出したことはございますけども、それは勉強会のメンバーがいろんな情報を共有するというような角度で出したものでございまして、特に決めているとか、そういうものではございません。
篠委員
まあ、課長がおっしゃったような方向で言っても、西武線、ここは高架で、ここが地下だというような対応が果たして可能なのかという心配を払拭してあげなきゃいけない。少なくとも鷺ノ宮でこの活動を一生懸命やっている人は、野方からこっちは電車は潜るんだという想定でやっているんじゃないですか。それで、私が先ほど申し上げたのは、鷺ノ宮駅周辺のまちづくりに関して、いわゆる中杉通りを潜らせる形で対応するという図面を出した方々はどなたですかとお聞きしたんですよ。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
どなたかといいますと、ワークショップを運営して、さまざまな資料を提供している早稲田大学でございます。
篠委員
いや、それが、今いわゆる駅を中心としたまちづくりのグループが出したのか、それとも地教懇の中のまちづくり部署で出したのか、いわゆる地域に図面として回ってきている。私としては、最後は地域センターを含めて、まちづくりというのは区も任せっきりじゃなくて、積極的に、図書館の位置だとか、そういうものも落とし込むような形での対応を、最後に決断するところは区役所じゃないのかと言っているんですよ。そういうところの関連の認識がなくて、やれ、どこどこの駅は早稲田大学と協力して何々しろと言っているような流れ、これをどういうふうに最終的に吸い上げるんだというところを区民に明確に出しなさいと申し上げているんです。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
今はまだ、まちづくりの勉強会で、いわゆる地下化、高架化、区は期成同盟を立ち上げて全線地下化のスタンスでございますけども、事業主体を想定している東京都では構造については特に触れてございませんし、それは調査した上で判断をするというふうなことを聞いておりますので、いわゆる構造については、区として今、地下化をする絵とか高架化する絵と、区としては今出せない状況でございますので、さまざまな可能性、地下化になったら駅前広場がきちんと駅舎跡にとれるねとか、また、いや、高架化の場合は、じゃ、その下というのはどういうふうに利用できるのかとか、いろんなシミュレーションをかけているというようなところで、もちろん早稲田が出す資料でございますけれども、区も必ず同席をしながらまちの方の御意向、またこういう資料が欲しいとかというまちの人の意見に求めに応じて対応させているというようなことでございますので、今の時点ではさまざまなシミュレーションをかけているというレベルで御理解をいただければというふうに考えております。
石橋拠点まちづくり推進室長
鉄道の構造形式がどうなるかということについては、最終的には都なり国が判断する話かなというふうに思っております。ただ、今までの流れの中で、期成同盟等も含めた流れの中で区としては地下化を希望しているということで、希望はしておりますけれども、現実に地下になるかどうかというところについては、やはり東京都なり国がその事業費であるとか、周辺への環境であるとか、そういうものを総合的に考えていく中で、技術的な問題もございますけれども、そういうものを考えていく中で最終的に決めていくというふうな形になるかなと思っております。
当初、私ども中野区は、どちらかというと地下が本当に基本という形で来たわけですけれども、今後の検討のあり方としては、やはり地下があくまでも基本であることは基本でありますけれども、いろんな可能性、例えば高架の場合についてはどうなるかというところも含めて幅広く検討していきたい、その中で最終的に区の希望は、区の思いは思いであって、最終的にどういう形になるかというのは、これは最終的には都なり国が判断する話かなというふうに思っております。
それから、この鉄道の立体化の話と当然まちづくりというのは、国・都サイドから見ると一体のもの、これは採択要件ではないんですが、実質的には採択要件に近いような状況になっておりまして、私どもとしてはこの連続立体交差事業を進めるために、先ほど課長の方から、今後立体化検討区間20区間あるんですが、そのうち西武新宿線が2区間あるわけですけども、その中で私どもとしては最優先でやっていただきたい、そのためにはやはりまちづくりをどうしても進めていく必要があるだろうというふうに思っております。
先ほどの御説明いたしましたように、沼袋、新井薬師についてはやや先行してまちづくりを検討してきていると、それからそのほかの3駅については多少おくれている状況がございます。先ほど課長の話もございましたように、少なくとも新井薬師、沼袋については今年度末から来年度早々ぐらいにかけて、区としてのまちづくり案を出したいというふうに思っております。今までの中で、いろいろ早稲田にはそれなりに住民の方を巻き込んでいただくとか、そういう意味での一定の役割をしてきたわけですけれども、やはりまちづくりを具体的にお出しできるのは、これは区の責任でやるしかございませんので、最終的には区のまちづくり案を地元にお出しし、地元の方の意見を聞きながらまちづくりを具体的に詰めていきたいというふうに考えております。
篠委員
それで、それが答えだとは、かなり明確になったんですけど、ただ、服部さんの範囲なのかもしれないですが、具体的には都の範囲でしょうけど、中杉通りにかかわるものについて、やるんだか、やらないんだか、前回置いてきぼりだったわけですね。今回は乗せられた。それで、何年から何年の間に、完成とまでは言わないけど、着手という言葉を引き出すためにも、いわゆる現在進めているまちづくりの絵が、最終決定でない絵が地域に出回りますと、あれ、133号線、中杉通りというのは、あそこ大変だから潜っちゃうのかな、そうするとあの立派な木も助かるよとか、いろんなことが地元では考えとして想定できちゃう。そういったもの、やっぱり地域に文書を回すということ自体は、相当の責任を感じて出してもらわないと、勝手なことやられちゃうと大切なものがスピードがとまる、とめる原因にもなりかねないと思うんですけど、いかがですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
中杉通りが地下に潜るというような絵につきましては、鷺ノ宮のまちづくり勉強会の資料では、資料はないというふうに認識してございます。
服部都市整備部経営担当参事
中杉通りの関係につきましては、これまでも議会、一般質問や総括等々でもお答えしていますように、東京都も中野区もそうですけども、優先すべき路線といいますか、大変大事な、防災上もそうでありますけども、今の現状でも大変渋滞が激しい、そして貴重な南北の路線でございますので、今、委員の方のお話のお答えでありますけども、当然3次計画の優先すべき路線でございますので、平成27年までには着工もしくは完了、大変幅が広いんですけども、着手するといいますか、必ずやるということで東京都も判断してございます。区といたしましても、これまでも事あるごとく早期整備を求めてきてございます。
なお、この道路整備につきましては、全体計画が都市整備局、また道路の施行母体が建設局、局間で調整しながら進めてきてございます。現段階でまだ大きな動き、聞いてございません。そういった動きのある段階におきましては、当然この委員会でも報告させてもらいたいと思ってございます。繰り返しますけれども、区といたしましても早期整備をこれまでも繰り返し求めてきてまいりました。
篠委員
どなたからもそういったものは区は関係してないと、133号線は企画課でやる、各駅を中心としたまちづくりの地域の勉強会についても配った経緯はないということなんですが、私は見ましたよ。それで50年後の鷺ノ宮駅はこういったものであると、もう完全に133号線は潜っている。そして、そういうものを、やっぱり地域センター中心に配ったんじゃないんですか。情報を全然つかんでないのか、そういう絵はあり得ませんというんだったら、そういう絵はあり得ませんというチラシをもう一回配り直す必要あるんですけれど、どうですか。
服部都市整備部経営担当参事
私の承知している範囲では、今、上村課長の方のお答えでございますけども、沿線まちづくりの関係での御論議ではそういった絵柄、お配りしてございませんが、今、委員の方でお話しされた50年後の地域の姿といいますか、たしかそれは私の聞いている範囲では、住区協議会でのまちづくり委員会ですか、そこで去年の暮れ、私も最後のときに、発表会のときにおじゃましたことで今記憶してございますけども、50年後の姿、なかなかこれ先が見えないとこがありますけれども、一つの可能性としてそういった鷺ノ宮駅周辺がこう変わるんだといいますか、そんなところで大変大部な資料を私もいただいた記憶がございますけども、そこの中で今お示しの、委員が御紹介いただいているような絵柄があったのかなと思ってございます。私も今すぐに、瞬時にそのときの絵柄、資料の中身まで、この場でそれがありました、あるいはなかったということをお答えは差し控えますけれども、そういった資料を地域の方々がつくられた、それは承知してございます。
篠委員
住区協議会は任意団体ですよ。それが、この西武線を何とかして立体交差化、地下化を含めて考えたいという流れ、ある中に、そして133号については27年までに初手を最低限度打つという流れの中に、わけのわからないものを出してこられても、我々は、中野体育館であれば10か年の中にはとても落とし切れないけど、10か年過ぎたら即こういう対応をしたいという現実的な問題があるわけですよ。そういった中で空想のようなものを地域に出す、そんなことを地域センターを中心としてやっていいんですか。
服部都市整備部経営担当参事
私も今の繰り返しのお答えでございますが、ちょっと今、手元にその冊子もございませんし、いわばそういった地域の方々での50年後の駅周辺の姿を描こうといいますか、そういう中でさまざまな可能性、当然、今、上村課長初め私どもが取り組んでおります計画あるいは周辺まちづくりの検討の動き、当然地域の方々もわかっていた上で、さまざまな、あらゆる可能性の検討をしたと思っております。そこの中で、幾つかの図柄としては、50年後、鷺ノ宮周辺の駅がこう変わりますよというところでの御提案でございますので、そういうところでは、それが本当に一つの考え方、あるいは議論の仮定として描かれたものだと思ってございますので、そういったところの、いわば取り組みとしては、区としてその時点ごとに、これはいかん、これがいいということはなかなか差し控えたい内容だと思ってございます。
ただ、全体として計画でございますので、計画の整合という部分では十分これからも肝要なところで取り扱っていきたいと考えてございます。
篠委員
そして、各駅を中心とした勉強会、そして区の姿勢を出すというところ、流れもよく理解できるんですけど、例えば鷺ノ宮の地域センター、久保委員も何回もそれに鋭く質問されていますけど、やっぱり公共施設との関連という部分で、この10年の間に、この駅を中心としたまちづくりの中に区として踏み込んでいこうというものは一切ないという認識でよろしいんですか。もうまちづくりの中に、まちづくりというものと公共施設というものとの関連は物すごい大切であるという認識がないままに、地域の勉強会が進んでいってよろしいんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
今、委員から公共施設としてのとるべきものということでございますけども、10か年計画、今はちょっと詳細を把握してございませんけども、10か年計画に落とし込まれているもの、見直し等々、またまちづくり勉強会でも、まちの現状把握をする上でまち歩きもいたしましたし、公共施設の現況把握、駐輪施設も含めたそういうようなものの配置のあり方とか、そういうこともいろいろ御意見をいただいているところでございますので、そういう大きな意味での公共施設というのを視野に入れたまちづくりは非常に大事だというふうに認識してございます。
飯島委員
篠先生からいろいろ御質問ありましたけど、ちょっと確認をさせてもらいますけど、連続立体交差事業は国の連続立体交差事業ですよね。要するに東京都がやる。そのためには、中野区のそういう事情を勘案して、中野区さんどうですかと、こういう構造になっているんです。中野区から物を上げて、上げるか上げないかわかりませんけどね。要するに意見具申をするのか、あるいは希望を申し上げるのか。それで、事業採択がされて施行されると。そのための今取り組みをされているということで、これは間違いない。それで、それは別にいつと、おしりが決まっている話じゃありませんよと、いつになるかわからないんだけど、とりあえずやっておかないとうまくないなと。優先20カ所の箇所付けの数字がカウントされているので、それなりの取り組みをしていないと中野に番が回ってこないよと、こういう状況の中でいろいろおやりになっていると、こういうことでいいんですか。まず、その現状だけ。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
おおよそ委員のお話しになったとおりの認識で間違いございません。連立事業は、施行は東京都で、国の補助金を使いまして実際は事業を行っていくわけですけども、あと委員がお話しいただいたまちづくりとの関係につきましては、認識はそのとおりでございます。
飯島委員
でも、連続立体交差事業とは別に、まちの課題はまちの課題であるわけですよね。別にまちづくりは、連続立体交差事業が採択されて事業実施されるということも大きいんだけど、それだけに、そこに何かがあるわけじゃなくて、もう既に解決しなきゃならない、連続立体交差事業が採択されようがされまいが、やらなきゃならない事業は事業として、あるいは課題は課題としてやっぱりあるわけですよね。そういうことについても、だけど、同時並行的にやらないと解決はできない。だから、連続立体交差事業はぜひやってほしいんだと、こういう理屈になっているはずなんでね。
そうすると、そんなに、どっちの問題もきちっとクリアしてやらなきゃならないとすれば、これは区としてのスタンスを明快に、都市計画的な部分と、それからまちづくり的な部分と、あるいはコミュニティにかかわる部分とか、さまざま、要するに都市計画というのは交通の問題ですよ、一つはね。あるいは先ほど出てきた、いわゆる中心市街地という、要するに駅前のもろもろの、商業活性その他含めた、あるいは住宅もあるかもしれない。こういうことについて、きちっと、それはそれとして持っていて、連立でこれは解決されなきゃならない課題はここにありますよと、現にというふうに、ちゃんとなってないとうまくないんじゃないのというのは御指摘のとおりだと思うんですよ。そういうスタンスは、どちらかというと余り強く、区のそういう姿勢がこれまで明快になってこなかったような気もするし、おっしゃるように10か年の中で物事が何か解決する、野方の北口はまた別にして。さまざま、具体的に浮上しているかというと、そういうまちの課題が具体的に浮上しているとはなかなか言いがたい部分もある。それは枠組みだから、10か年はね、基本計画として。そうすると、個別の計画の中にそういう方向性やスタンスやあり方を踏まえて、それぞれの地域でのまちづくりの計画、これをつくるということは、別に10か年に載っているとか載っていない、むしろ以前の、本来的に取り組まなきゃならない課題だから、それは10年間なんてスパンの中で、まちづくりに関して何かのことが明確にならないとか、オフィシャルな計画が出てこないなんてことはあり得ないはずだと思うんですよね。だから、そういう取り組みは取り組みとして現にお考えにはなっているんでしょう。どうなんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
連立事業におけるまちづくりといいますと、大体、他区や他市の事業でありますと駅空間、またアクセス道路、都市計画道路というか、どちらかというと交通関係の緩衝というような視点からまちづくりが進んでいる、また駅前の駅空間の創出に伴い、再開発事業などをあわせて行っているというのが、今、連立事業を行っている京王線、小田急線、また中央線も含めまして、そのようなまちづくりが進んでございます。そこが非常に大事なポイントだというふうに認識しておりますけども、そのほか、まちづくり勉強会、今、実際には沿線まちづくりといいますと、やはり都市計画の問題からコミュニティ、またバス通り、商店街の活性化、また木造密集地域をどうするのかというようなことがさまざま課題として浮き上がっているところでございまして、これらの課題につきましては課題整理をするとともに、短期的に取り組むべきようなところについてもそのような取り組みが望まれているところでございます。
いずれにしましても、そういう全体の観点からのまちづくり構想、計画といいますか、そういうような視点もきちんととらえてまいりたいというふうに思ってございます。
飯島委員
ですから、もうちょっと区の姿を鮮明にした方がいい。ある段階までは皆さんの自発的な創意がなければ準備できないですから、それはそれであるんだけど、でも、現にやっぱりきちっと区はかかわっていますよというその姿と、それからここはどうしたって行政がかかわらなきゃどうにもならないところがあるんだというところについては、区なりのきちっとした考え方をある段階で示してあげないと、そこがぶれたんではどうにもならないわけですから。それで、しかも連立採択要件だって、実は幹線が2本切ってなきゃいけないところがあって、非常に大きな部分があるわけでしょう。下手すると、ここはちょっと危ないかな、要するに1本通さないとだめよということがあって、下北なんてああいう問題が起きているわけですよね。だから、それは中野区だって無縁の問題ではないわけなんで、そんなことも含めて、都市計画の絡みは非常に大きなものがあって、ぜひそういう点を、区の姿をもうちょっと、もうそろそろはっきりさせていく、焦点を、フォーカスを合わせていく、そういう時期に来ているんだと思う。
それでもう一つ、上村さんがやっているところは沿線まちづくりですよね。要するに、西武線にかかわっていろいろやっていらっしゃる。勉強会もやっている。ほかにかかわっているグループもあって、いろんなことをやっているというのがある。現にそうですよね。服部さんのところにかかわっている、地域センターにかかわっているんじゃなくて、それは現実に都市計画のある部分でお手伝いをしているわけじゃないですか。そういうのは、どっちがどうなのよと、全然関係ないわけじゃないわけだよ。西武線にかかわって鷺ノ宮駅周辺のことについたって、それは絵柄見て記憶がありませんと、私も記憶ありませんよ。だけど、そういう本当に真剣にいろいろかかわっているグループもあれば、もちろん、こちらにも同じような情熱を持ってやっているグループもある。それはどっかで整合をとっていくような動きとか、整理をしておかないと混乱は続くんだろうな、そうだとすると、それは何も特定の駅だけじゃなくて、ほかもずうっとやっていけば、意見集約に入っていくということになると、それはなかなか、そういうこともぽんと出てくることだってあるわけですから、その辺の整理方はどっかでしておいた方がいいんじゃないんですか。それはどうなんですか。どなたに伺えば、室長の方がいいのかどうかわかりませんけど、室長も全然違う部分だからね。どうなんですかね、わかりませんけれども、部長がいないから、室長お答えいただくしかないのかもしれませんけれども。
石橋拠点まちづくり推進室長
西武新宿線につきましては、当面どうするかという話と、それからもう少し長いスパンの中で鉄道そのものをどうするかという話と、二つあるかなというふうに思っています。そこのところが、当然私どもの都市整備部、それから拠点まちづくり推進室の中で、やはりちゃんと連携がとれてなければいけないのかなというふうに思っています。
もちろん、当面の話というのも、当然将来の話を見据えながら検討していかなきゃいけないわけですから、そこが十分連携がとれていないと、将来の話そのものがいろいろ問題が出てくるという可能性があるかなというふうに思っております。
今、委員からいろいろ御指摘いただいた中で、特に先ほど篠委員からもいろいろ御指摘いただきましたので、もう私どもとして十分今まで連携をとってきているつもりでおるんですが、必ずしも十分、100%とれてない部分があるというふうにきょうのお話で認識をいたしましたので、今後十分都市整備部と拠点まちづくり推進室の方で連絡をとりながら、西武新宿線の立体化が一日も早く実現できるように、私どもとしても頑張っていきたいというふうに思っております。
池田委員
連続立体交差事業が都内で今20区間あると、そのうち中野区としては2区間が検討されているというのは、具体的にいうとどんなふうに東京都の方としては、事業自体は国土交通省の事業ですけれども、東京都が深くかんでいるわけですよね。都としては、今、20区間と中野区の2区間との関連というのは、具体的にどういうふうな取り上げ方をしているんですか。
石橋拠点まちづくり推進室長
今、ちょっと資料がございませんので、はっきりは申し上げられないんですが、今、東京都が連続立体交差事業をやっている区間が、たしか7路線7カ所か、7路線8カ所か、そこはちょっと記憶があいまいなんですが、それは後で調べればすぐわかる話でございます。現在事業中のところがそういう状況でございまして、その次に予定しておりますのが西武池袋線の石神井公園のところを予定しております。そこ1路線か、もう1路線あったか、ちょっとそこがまた記憶としてあいまいなんですが、少なくても構図としては、現在事業中が7から8カ所、それから予定しているところが1カ所あるいは2カ所というような状況でございます。
その次に、順番的に高くなっておりますのが、立体化を検討すべき20区間という中に、中野については西武池袋線の2区間が入っているという状況でございます。
私も客観的に見ていて、言うなれば20区間というのはかなり横並びの状況かなというふうに考えておりまして、我々もちらちら話を聞く中では、中野についてはかなり優先順位が高いのかなというような認識は持っております。ただ、これはまだ東京都の頭の中にある話ですので、まだ確定的なことは言えませんけれども、今置かれている状況はそんな状況かなと。その中で、特に中野の西武新宿線の立体化というのを早めるためには、やはりまちづくりというのを進めていく必要があるかなというふうに思っております。そういったことで、沿線5駅に勉強会もつくりまして、今まちづくりを一生懸命進めていると、こういうものが非常に進むことによって、20区間の中での優先順位も一段と高まってくるんではないかというふうに理解しております。
池田委員
その20区間の計画というのは、どの程度の計画なんでしょうか。基本構想的な計画なのか、あるいはある程度の事業化を前提とした具体性を持った計画なのか、どういう計画なんでしょうか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
ある程度具体性を持った計画を求めているというふうに認識してございます。
池田委員
名称でいうと、それはどういうふうな形になるんですか、その呼び方は。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
まちづくりを進めていく段階では、これは構想、それから基本計画、それから整備計画というような、そして事業ごとのまた計画というふうに流れるスケジュールというふうに認識してございますけども、これは東京都がどの段階でそれを判断するかというのは、ちょっとはかることはできませんけれども、いずれにしても言葉で私どもは意見交換する中では、具体的な整備するものを提示いただきたいというようなことを求めているところでございます。
池田委員
例えば、緑の基本計画という構想がありますけれども、これは2000年に計画されて、その後若干更新されているんですけれども、これはまさに構想的な計画なんですよね。でも、一応ここの公園については防災拠点公園としたいとかって地名も出ているわけですよ。
その20区間というのは、先ほど室長、横並びに出ているとおっしゃいましたけども、それは構想としての計画として出されているということですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
20区間は、踏切対策基本方針という中で、鉄道立体化の検討対象区間としまして西武新宿線2区間を含めた20区間、路線幾つかございますけども、示されておりまして、これについては構想とか計画とかという位置付けという、今、委員からの御質問でございますけれども、踏切対策基本方針としてそういうふうに都から出されているものでございまして、先ほど私がまちづくりの中で使った構想、計画とはちょっとまた別の次元のものというふうに認識してございます。
池田委員
何かよくわかりませんけれども、一応方針という形で出されている計画というふうに理解をしておきます。
それで、先ほど室長が、今後の立体交差化事業としては地下化が基本ではあるけれども、高架化についても区側として検討していきたいというような意味合いの発言をされましたけれども、かつて鷺ノ宮駅の南口開設運動の際に、西武鉄道の運輸計画部長といろいろ話し合ったことがありますが、その際、西武鉄道は、西武池袋線の椎名町近辺ですね、あの辺の高架化反対運動に直面しまして、実際に高架化になるまでに20年ぐらいかかっているんですね。鉄道事業者としては、高架化は非常に自己負担が少ないし、あれは鉄道会社は3%ぐらい負担すればできるわけですから地下化とは大違いなわけで、私どもとしては高架化を望むけれども、高架化の実際についてはもうとても大変なんですよと、中野区さんがそういうことを引っ張っていただければ、私たちはもうすぐにでもやりますみたいな、そういう雑談ではありましたけれども、そういう話を当時の運輸計画部長が話しているんですよね。だから、鉄道事業者としては高架化が好ましい、しかし、高架化は、日影問題、騒音問題、電波障害問題、さまざまな問題を当時発生させていたわけで、そういう環境の悪化を引き起こす高架化の問題というのはかなり自治体としては慎重に検討は進めるべきだと。とりわけ沿線住民の意見をしっかりと聞く必要があるというふうに思うんで、その辺はいかがでしょうか。
石橋拠点まちづくり推進室長
地下がいいか高架がいいかというのは、いろいろ比較考量しないと結論が出ない話でございますけれども、一つ違いますのは、地下と高架では事業費がかなり違ってくるというところがございます。その事業費とも関連する話なんですが、高架については鉄道側と、いわゆる我々、国なり東京都なり中野区が持つ負担割合というのが、一応86対14というルールが決まっております。ところが、地下化の場合には、事業費が高いにもかかわらず費用負担のルールがないということで、往々にして地下化の場合については、その負担ルールをめぐって鉄道側と都市側がなかなか話がつかないというような状況がございます。
ちなみに、今、調布のところで地下化の工事をやっておりますけれども、これは京王線が調布のところを地下化しておりますけれども、これについては基本的に京王電鉄側の事情がございまして、ふえた分は基本的に全部京王が持つという中で今動いているということで、あそこについてはそういった費用負担の問題が余り出ない形で進んでいるというふうな状況がございます。
そういったこともございますので、基本的には区としては地下が基本でございますけれども、高架化ということもある程度視野に入れながら、今後私どもとしては検討を進めていきたいというふうに考えております。
それから、先ほどの御質問で、現在事業中の路線でございますけれども、7路線9カ所ということで現在事業をやっております。それから、準備中のところについては1路線1カ所ということで御理解いただきたいというふうに思います。
むとう委員
アンケートに戻りますけれども、多分アンケートに協力された方は、少しでも改善されるようにというふうに期待されているかと思うんです。それで、すぐにはできないことでも、西武線側に伝えて多少なりとも努力をしていただければ、すぐにもできそうなことがこの抜粋の中にもあるかと思うんですよ。そういうものについて、西武鉄道側に区はきちんと要望とか話し合いとか、なさるおつもりはあるんでしょうか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
これまでも西武鉄道とは、公式には東京都と中野区と勉強会というようなレベルですけども、公式な三者検討会がございます。そういう場でも、調査報告とかアンケートなんかについても昨年度も報告し、資料提供しているところでございますので、適時そういうような機会を見ながら伝えてまいりたいというふうに思っております。
委員長
ほかに御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。
そのほかで何か報告がありませんか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
その他の項で、口頭で御報告させていただきます。
平成17年度における拠点まちづくり推進室の中野駅周辺まちづくりに係る調査について報告申し上げます。
中野駅周辺まちづくりに係る今年度調査は、二つ行っておりまして、一つは中野駅周辺のまちづくり推進委託でございまして、中野駅周辺がにぎわいと環境の調和した中野区の顔となるよう、そのビジョンを明らかにすることと、またあわせて警察大学校等跡地を含む中野4丁目地区の地区計画決定に向け、必要な資料の作成等を行うなど、都市計画と産業経済面からの総合的な調査検討を行っているものでございます。
二つ目は、中野駅南口地区の周辺のまちづくりの推進を図るための調査検討を行っておりまして、この二つの調査報告結果につきましては、できるだけ早く特別委員会で報告させていただく予定でございますので、口頭でございますけれども報告させていただきます。
委員長
よろしいですか。何か質疑。
池田委員
毎回申し上げているんですが、その成果物については概要報告みたいのではなくて、報告書そのものを議会に配付をしていただきたいと思いますが、いかがですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
その方向で考えてまいりたいと思っております。
委員長
何かほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。
そのほか、何かございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、所管事項の報告は終了させていただきます。
次に、その他ですけれども、次回の委員会運営についてお諮りしますので、委員会を暫時休憩をいたします。
(午前11時58分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後0時02分)
休憩中に御協議いただきましたように、学習会につきましては5月8日から11日まで、第2委員会室で、日程を講師の方とも御協議させていただいて学習会を行いたいと思いますけれども、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
また、学習会の開催につきましては、委員会外議員にも通知を出して参加を呼びかけるということでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように決定をいたします。
以上で本日予定した日程は全部終了しますけれども、委員各位、理事者から発言はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の中野駅周辺整備・交通対策特別委員会を散会いたします。どうもありがとうございます。
(午後0時03分)