平成16年06月08日中野区議会建設委員会(第2回定例会)
平成16年6月8日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成16年6月8日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成16年6月8日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時03分
○閉会 午後2時59分
○出席委員(8名)
伊東 しんじ委員長
来住 和行副委員長
はっとり 幸子委員
山崎 芳夫委員
市川 みのる委員
こしみず 敏明委員
佐伯 利昭委員
伊藤 岩男委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市整備部経営担当参事 服部 敏信
土木担当課長 尾﨑 孝
交通安全対策担当課長 上村 晃一
公園緑地担当課長 斎木 正雄
建築・住宅担当参事 佐藤 幸一
地区整備担当課長 岩井 克英
中野駅周辺整備担当課長 豊川 士朗
○事務局職員
書記 廣地 毅
書記 松本 桂治
○委員長署名
審査日程
○陳情
(新規付託分)
第26号陳情 野方駅北口の開設及び駅舎のバリアフリー化について
(継続審査分)
(15)第38号陳情 川中湯跡地に計画されている高層分譲マンションの建設について
(15)第49号陳情 西武新宿線野方駅のバリアフリー化を実現することについて
○要求資料の提出
1 上鷺宮地域の地区計画策定に向けたスケジュール(都市計画担当)
○所管事項の報告
1 「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.2)について(都市整備部)
2 用途地域・地区の見直しについて(都市計画担当)
3 中野区事務手数料条例の改正について(都市計画担当、建築・住宅担当)
委員長
定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。
(午後1時03分)
初めに、本定例会における委員会の審査日程について御協議いただくため委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時03分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時05分)
休憩中に確認いたしましたとおり、お手許の配布資料の審査日程(案)(資料1)のとおり、本日第1日目は陳情3件の審査と提出のあった要求資料について補足説明、そして所管事項の報告を受けられるだけ受け、第2日目は残った所管事項の報告と所管事務継続調査について、第3日目は審査の進み具合により改めてお諮りいたしたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
また、本日の陳情審査に当たっては、新たに付託されました第26号陳情には平成15年第49号陳情と関連する部分がありますので、第26号陳情の次に平成15年第49号陳情を審査し、3番目に平成15年第38号陳情の審査に入りたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、さよう進めます。
なお、本日の委員会は5時を目途に進め、途中3時ごろに15分程度の休憩を入れたいと思いますので、よろしく御協力をお願い申し上げます。
それでは、議事に入ります。
第26号陳情、野方駅北口の開設及び駅舎のバリアフリー化についてを議題に供します。
本件は、新規付託ですので、書記に朗読させます。
書記
〔陳情文書表朗読〕
委員長
本日のところ、陳情者がお見えですので、委員会を休憩して陳情者から補足説明を受けたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時09分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時29分)
本件に対して質疑はございますでしょうか。
伊藤委員
これについては、三者会議とかいろいろあるわけですけれども、西武とこの件について交渉の経過があるかどうか、その辺のところ。
服部都市整備部経営担当参事
昨年来、西武とは駅舎の北口の関係の開設についての検討をしてきた経過がございます。私も先般、本社の方に出向きまして、先ほども陳情の方、≪氏名削除≫さんの方から出ましたけれども、渋滞解消促進期成同盟の関係の要請もありますけれども、行政としてはそういう北口の開設、それからまたこれもこの陳情でも後段の方に出てございますけれども、バリアフリーの関係、それをあわせまして要請してきた経過がございます。
こしみず委員
一つ教えてください。陳情者の方からもお話が出ましたけれども、本年度は調査費がつきました。現在区としてはこの調査費をどのように使っていきながら、現状はどこまで行っているのか教えてください。
服部都市整備部経営担当参事
この件も先般の本会議で石井部長の方からお答えした内容かと思ってございますけれども、今年度100万円の金額をいただきまして、北口の開設に向けた調査を行うということで、その現状の方向といたしましては、区及び西武鉄道との役割分担を明確にしながら、北口の開設に必要な具体的な整備の範囲、どこまでをするのか、あるいは具体的な整備手法の検討を行う予定で考えてございます。今回の委託調査によりまして、北口の開設に一定の見通しを持つとともに、駅構内の全体の構造とか利用者の動線を鑑みまして、全体的な構造を踏まえていく、それをまとめていきたいと考えてございます。そういった関係で、きょうの陳情の後段の方に出てございますようなバリアフリーにつきましても、具体的な方針の確定ができる状況まで持っていきたいと思ってございます。現状は西武と協議しながら、しかるべき適正な手段で委託するような手はずで今月中に委託をするような準備を今している最中でございます。
こしみず委員
そういった今課長の方からお話がありました整備手法の問題なんですが、現実に今地元の町会・自治会の皆さんが、さきも陳情者の方からお話がありましたけれども、駅の構造、あるいは橋上駅にするのか、あるいは別に改札口をつくるのか、いろいろな考え方があると思うんですが、区の方としては、そういったお話を聞いた上で、方向性としてはどういう整備手法が一番地元の皆さんに喜ばれて、より具体的に改札ができるのかということはお考えになっていますか。
服部都市整備部経営担当参事
一番よろしいのは、野方のまち並みを勘案して、できるだけ今の駅舎に近い、お客様として利用される動線を考えた場合には、近いところでの開設ができればと思ってございます。そこの中で、先ほども≪氏名削除≫さんの方からお話も出ましたけれども、幾つかの検討の中には橋上といいますか現行の跨線橋の可能性も今回の中で検討する予定でございますけれども、そういった跨線橋への取り付けの可能性とか、あるいは新たにいわば橋上駅、そういったことも含めて検討の範囲と考えてございます。
山崎委員
補足の説明を一緒に聞いていて、陳情の方々の思いが伝わったと思うんですが、同じような陳情が上がっていますけれども、今回初めてこの26号に関しては、地元の陳情の皆さんは北口をまず整備をしていただきたいと。この北口の全体的な構図だとか手法だとかいうものも踏まえて、その中でできるだけバリアフリー化というようなことをしっかり考えていらっしゃってというのはお話にもありましたけれども、先にバリアフリー化というようなことを──相手があることですから、交渉してしまって──これは補助金の話も前回出ましたよね、3分の1というよう具体的なところまで詰めてしまって、結果的に北口の改札というのは遅れてしまってはとても残念だというような思いでいらっしゃるというふうに私は受け取ったんです。皆さんは、今回100万円予算がついて、今もこしみずさんの質疑で明らかになったんだと思いますけれども、その辺を十分わかって今回取り組んでいらっしゃるんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
まさに委員が御質問されたような内容と認識を持ってございます。翻りますと、この野方駅を御利用の方々は今1日約2万3,000人ちょっと超えるぐらいと思ってございます。その5割を超える方が北側から、つまりきょうの新しい陳情の方々のお住まいの町会の方々が相当程度御利用する、そういう実態もございます。これは、従前総括質疑でも私はお答えしていますけれども、そういった事情を踏まえて、やはり北口の開設のめどを早くつけるべき、そういう認識で考えてきてございました。
山崎委員
区長も地域説明会だとか本会議答弁、私はきょう議事録を持っているわけじゃありませんけれども、北口の開設というものとバリアフリーというもの、実際には同じことなんだけれども、優先順位を考えれば、別途考えたいというような御答弁があったかに思いますので、改めて確認のために聞かさせていただきました。
それから、その整備手法のことも今服部さんの方から出ましたけれども、財源なんかについても少し話を進めているんでしょうか。というのは、三位一体の改革で国庫の補助金だとか、あるいは地方交付税との関係で今非常に難しい段階に来ているんです。そういう面も含めて、財源についてかなり突っ込んで検討していかないと、三位一体のところで結局財源がなくて残念な形になった。特に東京23区は、地方交付税というような形で起債については後で地方交付税で面倒見るよというような従来型の手法ですと結局財源が足らなくなる、こういうこともありますので、少し先の話になりますけれども、そうしたことも踏まえて御検討なさっていれば、わかる範囲内でお答えをいただきたい。
服部都市整備部経営担当参事
現段階わかる範囲でお答えさせていただきますと、さまざまな整備手法、今、委員から御指摘いただきました新しい三位一体にかかわります補助制度の変更、都市再生にかかわります補助制度といいますか、そういったものも十分今検討してきてございます。それで一番肝要なのは、区も中野区議会も町会もそうですけれども、先ほども陳情にありましたけれども、西武新宿線の渋滞解消をいかに図るか、つまり区といたしましては、あるいは議会といたしましても、区民の期成同盟の方々もそうですけれども、全線地下化という大きな目的がございます。ただ、これは相当な時間はかかります。そういう先々のことを考えますと、余りそういった将来のいわば区、あるいは議会、区民が目指します全線地下化の関係の補助金が、あるいはそういった制度でブレーキがかかるような仕組みを避けながら、その中で何ができるか、あるいは何が有力なのか、そういったものを今考えてきてございます。そういう中で、しかるべき補助制度、それは西武、あるいはその関係の調査の委託の結果を同時並行で見ながら、区としても鋭意検討していきたいと考えてございます。
委員長
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようでしたらば、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩したいと思います。
(午後1時39分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時44分)
他に質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、質疑を終結いたします。
続きまして、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結します。
次に、討論を行います。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結します。
お諮りします。第26号陳情を採択すべきものと決することに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、さよう決します。
以上で第26号陳情、野方駅北口の開設及び駅舎のバリアフリー化についての審査を終了します。
続いて、平成15年第49号陳情、西武新宿線野方駅のバリアフリー化を実現することについてを議題に供します。
先ほど第26号陳情に関連しました休憩中にお諮りしましたとおり、26号陳情が採択されましたことにより、第49号陳情につきましてはみなし採択ということで取り扱いたいと思いますけれども、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、さよう決します。以上で平成15年第49号陳情、西武新宿線野方駅のバリアフリー化を実現することについての審査を終了いたします。
続いて、平成15年第38号陳情、川中湯跡地に計画されている高層分譲マンションの建設についてを議題に供します。
本日のところ、陳情者はお見えになっておりませんので、このまま質疑をお受けしたいと思います。質疑ございますでしょうか。
休憩に入ります。
(午後1時47分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時51分)
質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
休憩中にお諮りしましたが、本陳情につきましては、委員長の方で陳情者に対して再度陳情趣旨の確認を一任されたということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
委員会を休憩いたします。
(午後1時52分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時52分)
他に質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ質疑を終結いたします。
ただいま休憩中にお諮りしましたところ、本陳情につきましては審査を継続ということでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、御異議ありませんので、さよう決します。
以上をもちまして平成15年第38号陳情、川中湯跡地に計画されている高層分譲マンションの建設についての審査を終了いたします。
続きまして、前回の委員会で佐伯委員から提出要求があった資料、上鷺宮地域の地区計画に向けたスケジュール(資料2)が提出されましたので、理事者から説明を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
それでは、前回この委員会で資料要求がございましたので、簡単に御説明申し上げます。
きょう机上に配付してございます上鷺宮地域の地区計画策定に向けたスケジュール、副題として、東京都の「周辺区部における土地区画整理事業を施行すべき区域──これはこの上鷺宮地域に該当してございました、──の市街地整備のためのガイドライン」──というものが14年の2月、13年度でございますが、──に基づく市街地整備計画の策定でございます。こういう方向で土地区画整理事業を施行すべき区域を地区計画により変えていきたい、そういった地域整備を図っていきたいということで、これまでも議会答弁でもお答えしてきてございましたけれども、6月8日現時点でのスケジュール、これもおおむね3年を目途にというお話をしてきた経過がございますけれども、そういう方向で縦軸に地域住民の方、利害関係の方、それから中野区、そして関連する東京都、横軸には時間の関係でございます。一番上段の方にまいりますと、昨年の15年ですけれども、地域住民の方、あるいは利害関係の方々に対します説明として、私も2回ばかり住区協議会等々に、町会・自治会の会長協議会にもお話しさせてもらってございますけれども、そういった協議をやらせてもらいました。
本年に入って、先般、6月1日でございますが、町会・自治会の中にセンターを通しましてこういう協議会をつくったいただく、あるいは(仮称)まちづくり協議会をぜひつくっていただきたい、そういうお話をさせていただいた経過がございます。そこの四角にありますように、(仮称)まちづくり協議会、これは地区計画を進める上で一番要となります住民の方々の合意を形成する機関、あるいは話し合いの場でございます。そこの中で地域課題の整理とか、あるべき地域の姿を共有化してもらうこと、そういった御論議をしていただきたい。その到達点が2005年、17年度の半ばぐらいにありますけれども、まちづくり協議会のまとめをそこでしていただく。そういう方向でございます。
一方、中野区といたしまして、そういった地区計画、あるいは地域のまちづくりをいかに支援するかというところで矢印が下から上がってきてございます。協議会設立に向けた支援、これは第2四半期までには少なくとも立ち上げしていただくような仕掛けをしていきたいと考えてございます。そして、幾つかのきっかけがありますけれども、アンケートの調査となってございます。これは、今のところ地域センターの協力を得ながら、約5,000軒を考えてございます。5,000軒の方々への住民の意向の把握を調査いたしたいと考えてございます。土地建物の利用の状況とか、住まい方のルールのあり方、それから道路、公園のあり方等について、意向、あるいは実態等を確認しながら把握していきたいと思ってございます。
そして、その下段にありますように、土地利用の概要調査、これは職員といいますか、これは相当詳細な調査も行いますし、一般的にこれは委託調査が基本でございますけれども、私ども職員の方が、この辺できる範囲をやっていくというところでございます。
破線の下の方ですけれども、関連する都との協議としては、先ほども触れましたけれども、14年2月に東京都の方が土地区画整理事業の今後といいますか、それをいわば地区計画等で変えていくといいますか、その場合の一定のガイドラインがございます。そのガイドラインを満たすための課題の整理、解決の手法、具体的に道路率、道路の充足している状態の評価、また公園率、公園の充足している状態の評価、またその当該エリアの防災性といいますかエリア防災評価といいますか、そういったおおむね三つの観点でこの上鷺宮地域、延べで80ヘクタールございますけれども、その地域が土地区画整理事業から地区計画によるこういう市街地整備計画への移行が可能かどうか。おおむね私たち実務担当では可能と考えてございますが、さらに鋭意詳細なデータをこの間にやっていくといいますか、そういう内容でございます。
それから、2005年度に続きまして、上段の方の地域住民の方とか利害関係の方々は続行して合意形成に向けて話し合っていただく。それに向けて区としては、さまざまな支援をさせてもらう。そういう方向で考えてございます。2005年の後半から地区計画の素案策定、また利害関係の方の項にありますけれども、素案・原案策定と合意形成、これがここに書いてございませんけれども、同時に用途地域の見直しの協議をここで行っていただく。そういう方向で流れでございます。いわば2005年、平成17年の後半、第3四半期以降から地区計画素案策定、また上段の方の先ほども御紹介申し上げました素案・原案策定と合意形成、この一連の流れを地区計画策定並びに用途地域の見直しの協議、あるいはそこに向けた動き、実務的なところでございます。
そして、その年次の中野区の方の取り組みといたしましては、さまざまな関係図書の作成、これはまた相当詳細なデータとか資料を、あるいは測量等も行いますので、委託を行いながら都市計画図書づくりを行っていき、この計画でございますと2008年度には地区計画の策定、同時にまた用途地域の地域の住民の意向、あるいは合意が肝要でございますけれども、用途地域の見直しができてくる。そういったところで考えてございます。こういった方向で今後とも進めていきたいと考えてございます。
先ほども冒頭に申し上げましたように、今後、この今お示しした日程でございますけれども、今後基本計画の中にも例としてこの項目を上げてございます。したがって、基本計画の検討のまとめの中で財政とか、あるいは全体の中で一部変更する場面もあるということを御理解いただきたいと思ってございます。
以上、現段階で中野区といたしましてとり得るべき最善、あるいは最短の日程ということで御理解いただきたいと思ってございます。
委員長
本件に対して質疑ありますでしょうか。
佐伯委員
何を言いたいかわかりますよね。3年って、いつから3年たったんですか。
服部都市整備部経営担当参事
平成15年度からおおむね3年を目途にということでお答えしてきた計画でございます。
佐伯委員
これじゃ4年でしょう。結局何にもやってきていないんですよ。だから、地域が怒るんです。私が怒られるんです。6月1日、地域センターに任せて何かやったって、何をやって、どういう報告が来ているんですか。
服部都市整備部経営担当参事
具体的に細かいところまで私は承知してございませんけれども、地域センターの方から町会・自治会の会長さんの集まりの中で今後区といたしましては、昨年来の懸案でありますけれども、(仮称)まちづくり協議会をぜひつくっていただきたい。そのための準備を御理解願いたい。そういう旨のお話をさせてもらいました。
一方、役員の方の方からは、この段階でまた勉強会でいいのか、ほかにもっと具体的に区の方から案を出していただきたい、そんな御意見もあったと聞いてございます。
佐伯委員
当たり前でしょう。平成2年にもう今の生涯学習課長の大沼さんが所長をやっていたころから学習会をやって、ここは隅切りをしなければいけないとか、この電柱は邪魔だからどけようとか、ずっと報告書までつくってやってきて、歴代の所長が1人いらっしゃいますけれども、やってきたんです。歴代の所長の話なんか全然聞いていないでしょう、そうすると。今になって、本当に町会の役員さんに集まっていただいて、さあ学習会をやりましょうって、ばかにしているんじゃないのと言っていますよ、皆さん。そんなことで進むんですか。そもそも3年と言ったのも起点は2003年の4月でしょう。これは4年ですよ、どう見ても。どうやって見たって、3年に見えないですよね。だから、詳細は聞いていない。協議会の設立準備を説明したって、地域センターに任せて、気の弱い係長がぼそぼそと言っただけで終わってしまったという話ですよ。これで本当にできるんですか。本当に3年目途と言ったわけですから、やはりそのぐらいの意気込みでやってくれないと、これは3年目途をつくり直してください。3年と言ったんだから。
服部都市整備部経営担当参事
今、委員の方から言っていました3年を目途ということで私たちは申し上げてきてございました。また、今、委員の方の冒頭の御質問の誤解といいますか、委員の方の誤解もありますけれども、私たちは町会・自治会の会長さん方の会そのものを協議会にしていただきたいとは考えてございません。そういったさまざまな当然地権者の方も入っていただきながら、関係の地域の方々に入っていただく新しい横断的な形のまちづくりの協議、その協議の大半は町会・自治会の役員の方とか、あるいは地権の方とか、あるいはお住まいの方々に入っていただくことを想定されますけれども、決してその町会・自治会の会長さん方に入っていただいて、その会そのものが協議会という部分でのお願いではなかったと思っております。したがって、今後ずっと今の連年と、これは昭和の私が中野に入る以前から道路計画という地域の議論があったと記憶してございますけれども、そういう経過の中で改めてこの土地区画整理事業を今後これを外しながら新しい地区計画という手法でこの地域の整備を図っていく、そういう方向で、改めて過去の課題もありますし、また新しい住民の方もいらっしゃいますので、そういったところでこういった仮称ですけれども、まちづくりの協議会の受け皿をつくっていただく、そういう方向で昨年来、あるいは今回地域センターの方からというところでお願いしてございますけれども、その準備に当たっているところでございます。
佐伯委員
正直言って、一生できませんね、そんなこと言っていたら。本当にそうですよ。だから、出席された町会の役員さんが区がもっと指導してくれなければだめだという意見を伝えているわけでしょう。区がリーダーシップをとって、新しい住民もなんて言うけれども、新しい人が入ってくると、ほかの過去の経緯を知らないからいろいろなことが出てきてしまうんです。例えば地域でいえば、交通対策の方に絡むことですけれども、朝7時から9時半とか午後の2時間とか、そんな厳しい通行規制がいまだに解除できないんです。解除しましょうということで集まれば、ごく少数の人が大きい声を上げて、その解除ができないで皆さん困っていらっしゃるんです、車がそんな朝2時間半も地域に入ってこられないということで。そういう状況なんです。そういう状況の中で、さあ皆さん、集まってください。協議会をつくりますからいらっしゃい。2年かかったって、3年かかったって、こんなのまとまらないですよ。だから、地域の人が区でちゃんと。区としては、緩和の方向で努力をしたいということをこの委員会でも言っているし、都市計画審議会でも言っているわけでしょう。そうすると、やはり住民の皆さんは、そういう言葉を頼りにするわけです。そういう中で、また集まって、集まったところで地域センターの係長が勉強会をつくってくださいと言ったって、えっ、どうしちゃったのということになりはしませんか。そのあたりで、こういう進め方で本当にいいと思っているんですか。そこだけちょっと確認、言ってください。
服部都市整備部経営担当参事
今、委員の御発言について、私もその場にいませんから、何とも言えませんけれども、勉強会云々というのじゃなくて、ここに図柄がありますように、協議会をつくっていただきたい、そのために当然御案内だと思いますけれども、地域の課題を改めて整理させてもらう場面をやらせていただきたいというお話をしたと思ってございます。したがって、勉強会だけ連年とだらだらとやっているということは毛頭ございません。こういう日程の中で地域の合意形成をお願いする。
それでまた、委員の後段の方の質問で、区の方のリーダーシップといいますか、当然私たち中野区としては下から突き上げる矢印がございますように、さまざまな支援をさせてもらいます。ただ、区の方がすべて準備して、こういう絵柄でどうですかということではないんです。やはりこれは地区計画ですから、当然さまざまな、100人寄れば90何人が賛成、あるいは何人かが反対といいますか、その辺も十分地域の中で、私たちも当然入りますけれども、論議させていただいて、一定の落としどころといいますか、それの合意形成と思ってございます。初めから区の考えはこうだから、これに乗りなさいということでは時代状況──それは違ってございます。したがって、今の申し上げた区としてもリーダーシップといいますか、一定の先見性を持ちながら、こういう16年度以降も下から突き上げる矢印がありますように、さまざまな機会で活動の支援をしていきたい。当面は、なんとか早く(仮称)まちづくり協議会をつくっていただきたい、そのために全力を挙げていきたいと思っております。
佐伯委員
全力を挙げていきたいって、何をやるんですか。
服部都市整備部経営担当参事
何度も繰り返して御説明いたしてございますけれども、課題を整理しながら地域の道路率、あるいは公園の状況、あるいは防災性の状況、そういったものをデータ的なことも含めて御案内しながらまとめていく。また同時に、16年度の項にありますように、アンケート調査をやらせていただきながら、そういう中でそのまちづくり協議会の委員のほかの多くの方の御意見も踏まえながら、この地域をどうしましょうかというところと、あるいはこういう御提案をさせてもらいたいということでやっていくと、そう考えてございます。
佐伯委員
今のは、それは協議会ができてからの話でしょう。協議会をつくるために最大限の努力って、何をやるんですか。できないですよ、これはなかなか。そこを言っているんです。
服部都市整備部経営担当参事
私たちはこういうスキームを今日御提案させてもらって、これも冒頭に申し上げましたけれども、基本計画の中で検討するまとめの中で変更する場面もありますけれども、少なくとも現段階ではこの協議会の設立の準備を全力を挙げて取り組んでいくというところでございます。ですから、そういったチャンネルを広げていきながら、住民の方、あるいは利害関係の方々に御参加願う、それをやっていきたいと思ってございます。そのさまざまな方法といたしましては、そういったきっかけづくり、当面は昨年来何回も説明会に入ってございますけれども、そういった設立の準備に向けた努力をしていきたい。その辺の課題整理の勉強会とか、あるいは設立準備に向けた会を立ち上げていただくような形で進めていきたいと思っております。
佐伯委員
どういう努力をするんですかと。最大限の努力って、具体的に何をやるんですかと聞いているんです。
服部都市整備部経営担当参事
具体的には、その協議会を立ち上げることが目的ですから、協議会立ち上げの要となるような方々の選出をお願いする。そういうところで考えてございます。それは、町会・自治会もあれば、あるいは住区協議会の環境委員会とか、あるいはそのほかの地権者の方々の御参加とか、そういった働きかけをしていきたいと思ってございます。
委員長
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に質疑ないようですので、要求資料の件についてはこれで終了いたします。
続いて、所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.2)(資料3)について、理事者の報告を求めます。
石井都市整備部長
基本構想・新しい中野をつくる10か年計画に関します現在の検討内容でございます。
現在ナンバー2ということで、これは7月の中旬にはナンバー3という形で進化をしていくというものでございます。本件につきましては、基本構想調査・江古田の森整備特別委員会の調査事項となってございまして、本来はそちらが中心でございますけれども、各常任委員会でのこの関連事項、各部の関連事項について概要を報告させていただくというものでございます。その他関連しまして、御意見もおありかと思いますが、その辺につきましては持ち帰りという形をとらせていただきたいと思ってございます。
初めに、まずナンバー2、検討素材の基本構想の構成案でございます。なお、これにつきましては、中野のまちの将来像ということ、それから想定される取り組み例という形で示してございます。資料の1の柱といたしましては、そこにございますように囲いの中、中野のまちの基本理念、それから中野のまちの将来像、それから10年後に実現するまちの姿、基本構想の実現のためにということでございます。
表の構成でございますが、「領域」、それから「中野のまちの将来像」、それから「10年後に実現するまちの姿、」それから一番右が「想定される取り組み例」ということで、右1項目がこの10カ年に対応するという形で今後検討をさらに進めていくというところでございまして、左の方が基本構想の構成案という形でございます。なお、この右側の想定される取り組み例でございますが、今後財政上の見通しなども勘案しながら詰めていくというものでございまして、現在のところでは例という形で掲げさせていただいておりますが、今後加除修正を加えていくというものでございます。
それでは、長い表をごらんいただきたいと思います。領域といたしましては、持続可能な活力あるまちづくりという領域でございまして、まず初めに中野のまちの将来像、これは産・学・遊・住の機能が職住近接の中で調和され、人々の活力のもとで生き生きと暮らせるというところでございます。これに対応します10年後の姿でございますが、例えば一つはここの中野駅の周辺整備を引き金として、産業の活力がみなぎるまちということで考えてございます。想定される取り組み例といたしましては、中野駅周辺地区のまちづくりの推進、それからその下にございますように、東中野の駅広整備、それから野方の北口開設、それから西武新宿線沿線まちづくりの推進といったようなところがございます。また、そこの囲いの一番下の区営住宅の整備、あるいは本町四丁目の福祉住宅の整備、それから建てかえ支援による良質な住宅ストックの誘導といったようなところも我が都市整備部門の内容でございます。それから、Ⅰ-2の一人ひとりが環境に配慮し、快適な暮らしの文化をともに育てるまちというところでございますが、ここでは屋上や壁面の緑化といったようなところ、これは区民生活部と協働しながら推進をしていくというところでございます。
裏のページへまいりまして、Ⅰ-3で安全で快適な都市基盤が整備されたまちということで、道路ですとかオープンスペースといったようなところでございます。10年後の姿でございますが、これはⅠ-3、安全で快適な都市基盤を着実に築くまちということでございますが、具体的な取り組み例、一番右の方をごらんいただきたいと思います。先ほど議論いただきました上鷺宮地区や沼袋三丁目、野方地区での地区計画の推進というところでございます。それから、南台一・二丁目、それから南台四丁目、平和の森公園周辺地区でのまちづくりの推進。それから、地域提案型のまちづくり。それから、北部防災公園など、公園の整備といったようなところでございます。以下、耐震補強等の支援の推進。それから、狭隘道路の拡幅整備の推進。交通バリアフリーの整備。それから、北部防災公園、それから中野駅周辺整備におけるエコシティの形成。自転車駐車場の整備、それから新たな交通システムによるその地域交通の整備、それから中野駅北口広場の整備、南口の改修といったようなところ、それから東中野の駅広。西武新宿線の立体交差化の推進、同じく西武線の沿線まちづくり基本計画の推進といったようなところでございます。
6ページに飛びますけれども、ここでは領域がIIIです、支えあい安心して暮らせるまちというところでございますが、ここで中野のまちの将来像III-2、地域で支えあい安心して暮らせるまちの中で右の方の想定される取り組み例のところをごらんいただきたいと思いますが、中段から下のあたりになりますが、地域によるコモンスペース(広場等)の管理運営といったようなことが掲げられてございます。これは、地元の方々の公園的な広場の管理運営をお願いしながら進めていこうということでございます。
それから、次の7ページ、裏のページになりますが、ここではだれもがいきいきと安心して過ごせるまちということで、中段の10年後に実現するまちの姿の中で、バリアがなくケア体制も整った高齢者や障害者に優しい住宅が提供されているといったようなことで、取り組み例といたしましては、高齢者デイサービスセンター・福祉住宅の整備、区営住宅の整備といったようなところを掲げてございます。
それから、8ページになりますが、ここでは取り組み例の一番下のところに当たりますが、公園の再配置といったようなことも進めていこうということでございます。
次に、資料2に移りたいと思いますが、これは施設配置の基本方針案ということで、ゼロベースからの見直しということで、現在いろいろと取り組んでございます。大きいところでは、2枚進んでいただきますと、新たな施設展開ということで、学校を中心にというところでございます。ここでは、少子高齢化の進展ということで学校の少人数化、空き教室の出現、それから一方で高齢者施設の不足、それから少子化に伴うさまざまなニーズの出現といったような現状から、区立の小・中学校の再編をしていこうということで、再編による望ましい教育環境の実現、それから学校を新たな地域資産にというところで活用を図っていこうと、こういうことでございます。その中の一つに、例えば総合公共サービスセンターですとか、地域スポーツ・健康づくり施設、それからふれあいと潤いの公園、それから新たな保健福祉施設といったようなことが掲げられてございます。
それから、その裏のページ、2ページになりますが、地域における区民活動支援とサービス提供の新たな展開ということで、地域センターにつきましては、(仮称)区民活動センターに転換をしていこうということでございます。それから、窓口サービスでございますが、これは(仮称)総合公共サービスセンターに移行をしていこうということでございます。
次の3ページに移りますが、新たな小・中学校ということで、現在の少人数化による集団活力の低下、それからクラス数の減少による専科教諭の確保が難しいというような現状。それから、小規模化による教育指導の問題というようなことでございます。いろいろと学校運営の面からマイナス面が見られるということで、それぞれ望ましい小・中の規模からそれが維持できるようなことで再編を行っていこうということでございます。最終的に、現在のところ、6にございますように、再編後の小学校が21校程度、中学校7校程度を想定していくということでございます。
総合公共サービスセンターにつきましては、先ほど御説明を申し上げた内容でございます。
それから、裏の4ページになりますが、地域スポーツ・健康づくり施設(3~4カ所)ということで、幼児から高齢者まで自分のライフスタイルに応じさまざまなスポーツに参加することができるといったようなことで、地域スポーツクラブを設置したいということでございます。それから、区内の保健・医療機関と連携し、筋力向上トレーニングの実施など健康づくりを支援するというようなことでございます。
それから、新しい子ども施設でございますが、これは児童館でございます。放課後児童の保護、それから遊ぶための機能、それから子育て相談などの機能につきましては、小学校に取り込んでいこうと。それから、現在の児童館は特色のある新たな子どの施設や中高生対応の施設へと変えていこうということでございます。
区民活動センターにつきましては、先ほど御説明をいたしました。
それから、図書館でございますが、これにつきましては現在はこの図書館が特色のある蔵書の収集や保管を行って、個性ある図書館に再編をしていこうということと、それからその図書館と学校図書館との連携、これをより図っていこうということでございます。
その他、保育園・幼稚園、それから高齢者いきいき会館といったようなことでございます。
概要は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。
来住委員
報告いただいた8ページの最後に、公園の再配置ということで、今後の取り組みの例ということで報告いただいたんですが、これは例えばどういうことを想定されていますか。もう少し具体的に。
斎木公園緑地担当課長
公園の再配置につきましては、今、施設のいろいろな見直しをしている中で、当初公園の配置計画につきましては、身近な公園ということで250メートル半径の中に1カ所というふうなことで計画を進めてきたわけですけれども、なかなか住宅化が進む状況の中で何年たってもそういう状況が解消できない。そういったことから、学校の統廃合も含めてそうした施設の配置計画の見直しの中で、公園の配置もあわせて考えていこうと、こういうことで見直しを進めている状況でございます。具体的には、まだどこの場所ということではないんですけれども、そうした全体の施設配置の統廃合の中で公園の配置を見直していこうと、こういう考え方でございます。
来住委員
そもそも公園の面積が23区の中でも極めて最下位の方ということになっているわけですけれども、そういう意味では施設そのものの見直しの中で公園そのものをふやしていくんだということでの配置ということで考えていらっしゃるということでよろしいんですか。
斎木公園緑地担当課長
ええ、法的に公園を単純に減らすという方向にはなりません。幾つか条件がありまして、当然それに代わる都市計画があったり、それから社会的なそれに代えられる状況が出てこないと、簡単に公園を廃止することにはなりません。そういった意味から、そういった代替のものが確保できることにより再配置、こういう考え方でございまして、今、来住委員がおっしゃったとおりで、減らすということじゃなくて、そういう形の再配置を考えていると、こういうふうに考えていただいて結構です。
来住委員
ふやす方向で数値目標などもぜひ出して、地域の中の大事な広場、公園ですので、増やす必要があるだろうということで要望しておきます。
あわせて6ページの広場に関係する部分ですけれども、先ほど管理運営のことを報告がありました。地域によるコモンスペース、広場等の管理運営ということで、今現在鍵を開け閉めするような運動公園等については、地域の中でやっている分もありますけれども、これをさらに管理運営ということになりますと、どこまでを方向としてお考えになっているのか。もう少しあれば聞かせてください。
斎木公園緑地担当課長
今ある区立公園をすぐに住民の手で管理をしようと、こういう考え方じゃなくて、例えば護岸工事で出てきた用地、それから橋のかけかえに伴う橋詰めが出てくる、そうした小さいスペースが出てきたときに、それを地域の企業なり区民がそういったグルーピングの中でそれを花壇にしたりだとか、いろいろな植栽をして緑をふやそう、こういう計画でございます。そういった用地が幾つか今でもあるわけですけれども、それをこれから区の方がコーディネーター役となってそうした形に進めさせようと、こういうふうに考えています。
それから、行く行くはそうしたことがうまくいけば、小さな公園、100平米ぐらいの公園も中野区内には幾つかございますので、それらについての管理も場合によってはその地域の自主的な管理に委ねると、こういう形で公園の管理について行政と、それから区、それから地域の企業が一体となった運営をしていけばよろしいのかなと、こんなふうに考えているわけでございます。
来住委員
後ろの方から言って済みません、3ページに戻りますが、東中野の駅前広場の整備ということでここで具体的に出されています。それで、その整備については今現在駅広については形が整いつつあるということで、環六の整備とあわせて。そういう意味では、10年後というよりも3年、4年のところでかなり形に──広場そのもののところは平成20年ということで、10年後、むしろもう少し先のことをお考えになって、さらに今議論をされているその駅広場以上の何か構想というか、10年後はその広場については全体的にもう少し大がかりな構想をお考えになっているということなのでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
ここに想定されております取り組み例といたしましては、今、委員の方が前者でお話しになりました都市計画決定されてございます環状6号線の桜川橋の架け替えに伴います構台を活用した広場といいますか、その整備をこの計画期間内に進めていこうといいますか、そういった方向でこの内容としては想定してございます。さらにというところでは、まだ今後いわばさらにという言葉としては、ちょうど駅舎と広場予定地との間に空間があいてございます。上空があいてございます。それはまたきょう書いてございます中身とはまた別途別な次元でJR東日本と協議していく形になろうかと思ってございますが、現段階ではそういう内容までは入ってございません。
来住委員
広場の内容、細かいことは特別委員会ということになりますので、結構です。
それから、最後にしますけれども、中野駅周辺の整備との関係ですけれども、この中身はいろいろ特別委員会で質疑させていただいていますので、この基本構想の段階で中野駅周辺整備についての到達点といいますか、いわゆる8月が中野区の計画をまとめるというようなことだったと思うんですけれども、どの辺までをこの基本構想の中では示していくということで準備を今現在進めていらっしゃるのか。ちょっとそこがスケジュール的にありましたら、お聞かせいただきたいと思います。
豊川中野駅周辺整備担当課長
中野駅周辺整備の基本構想の中での表現でございますが、一応今のところ想定しておりますスケジュールですと、9月の中旬ぐらいに中野駅周辺まちづくり計画というものを策定したというふうに考えております。これと基本構想の関係でございますが、基本構想の中では当然この中野駅周辺整備に関する基本的な考え、それから中野区全体における中野駅周辺の位置づけ、そういったものを中心に基本構想の中で述べると、そういったことを受けて中野駅周辺まちづくり計画においては、もう少し具体的に記述をするというふうなことで考えております。
来住委員
済みません、もう1点、まちづくりの関係で、2ページのところで野方駅周辺、東中野周辺、中野坂上、鍋横周辺ということで特定されているんですけれども、ここのその地区ごとの環境に合ったまちづくりが検討され、進められているということなんですが、ここで中野坂上という3カ所についてはかなりもう事業としては終わっているわけですけれども、まだ残されている部分ということをここでは指摘されているということで理解してよろしいんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
おおむねそのとおりでございます。ちょうど既に坂上は整備されてございますが、その周辺の一帯の地域のまちづくりをどうしようか、そういったところでの提案型の制度を受けとめていきながらまちづくりを進めていく、そういうことを支援していきたいと考えてございます。
伊東委員
見させていただいてお尋ねします。今回の検討素材の中で河川に関することがすっぽりと抜け落ちているんですけれども、河川管理につきましては東京都ということで、その領分の違いからかもしれませんけれども、中野区は河川に対する考えは持っていないのか。防災面、あるいは環境面での河川に対する考えはどのようにお持ちでしょうか。
尾﨑土木担当課長
当然河川管理という面で私どもかかわっておりますし、また防災面では護岸改修等を東京都が行うことになっておりますけれども、それに対しての住民段階から協力するような形で河川の安全度を高めていく対策に協力をしているところです。また、現在河川に沿った形で管理用通路等が設けられておりますけれども、そういった維持管理につきましても私どもが実際に行っていると。そういう状況がございます。
伊東委員
今、お答えいただきましたように、河川改修、護岸改修に伴いまして、沿った通路の修景を行っていくとのことですけれども、先日も神田川の中野新橋、それから寿橋間、今後の改修は東京都の方からそろそろということで報告があったところですけれども、それに具体的に則した形で今回の基本構想での盛り込みはないんでしょうか。
尾﨑土木担当課長
今回、報告事項の中にその件につきましては私の方から報告させていただくことになっております。当然この河川改修、それから防災上の取り組み、そういったものは東京都と一体となってやっていきますので、その辺は抜かりなくやっているんですが、それを直ちに区の基本構想なり、それからこれからの10カ年の計画の中で位置づけられるかというような面につきましては、少なくとも10カ年の計画でどちらが主体になるかというと、この事業につきましてはまず東京都が主体となって行っていただき、そこに我々は一体となって協力していくというような立場でございますので、そういう位置づけの中で事業を進展させておりますので、今おっしゃったような形の10カ年計画に盛り込むといったような内容には多少ならないのかなというふうには思っております。
伊東委員
そんなことでよろしいんでしょうか。今後10年、10カ年計画、三位一体の改革が取りざたされて、今後自治権拡充、要するにベース、一番住民に近い立場の自治体から意見を述べていく、主張をしていく。そういう時代に変わっていく時代、プロセスはこれから進められていくんじゃないかと、その過渡期であります。ですから、今までのように何も物申さずに黙って上からの流れを待つという時代で、この10年というのは大分そういう流れというのは今までとは変わってくるんじゃないかなと。ですから、そういう意味での発案というのは、基本構想の中にあってもいいのではないかと私は感じておりますけれども、いかがでしょうか。
石井都市整備部長
御提案の趣旨は私ももっともだというふうに感じております。既に下流側については、緑道的に整備を進めてきておりますし、区といたしましてはその連続性から当然同じような形で整備をしたいというふうには考えてございます。ただ、都の協議に当たりますので、その辺はこれからそのスケジュール的な面とあわせながら、あるいは財源の面、この辺も検討しながら10カ年にできるだけ盛り込めるような形で検討してまいりたいというふうに考えます。
委員長
質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、ただいまの報告は以上で終了いたします。
続きまして、2番、用途地域・地区の見直し(資料4)について報告を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
それでは、お手持ちの資料に基づきまして御説明申し上げます。きょう席上に昨年の8月の区報特集号をお届けしてございます。これもちょっと参考にさせていただいて報告申し上げます。
用途地域・地区の見直しにつきましては、ちょうど一昨年の7月に都からの依頼を受けまして都市計画審議会を中心に審議を経て、このたび東京都の答申を経て、6月に東京都が告示、施行する予定でございます。その辺の関係につきましてあらあら御説明申し上げます。この件につきましては、これまでの当委員会で中野区の都市計画審議会の審議経過としてその都度お話しさせていただいてきた経過がございます。ダブる部分がございますけれども、全体を通して御説明申し上げます。
平成14年7月の東京都の作成依頼から始まりました今回の見直しにつきまして、このたび東京都の都市計画審議会の審議を経まして、告示、施行することとなりました。
1は、これまでの経過でございます。一昨年7月の都の依頼を受けまして、同年8月に中野区の都市計画審議会に諮問をさせていただきました。そして、年が変わって15年2月、その間約半年間にわたる審議会の審議を経まして、15年2月に用途地域・地区の「見直し素案」をまとめました。それに基づきまして2月の段階で区報特集号を発行させていただきまして、同年2月、3月にかけまして、15の地域センターと区役所におきまして説明会を開いてございます。そういった経過を踏まえて、同年5月に中野区都市計画審議会で見直し原案答申を受けてございます。翌月6月でございますが、それを踏まえて中野区の原案決定をさせていただきました。同年7月にそれを受けて都に中野区原案を送ってございます。きょうお配りしてございますやつが8月の項にありますように、区報特集号の発行でございます。次の行がこの間東京都では区及び関係機関との調整を経まして素案策定を行って、素案の告示・縦覧、公聴会を経て東京都の素案を策定してございます。本年3月、16年3月でございますが、東京都より中野区への意見照会がございました。これもこの委員会でも報告いたしてございますけれども、3月、4月の中野区の都市計画審議会に審問をさせていただきまして、同年4月に中野区都市計画審議会で答申をいただいて、都の素案で了ということでいただきました。それを都に回答いたしてございます。それを受けて東京都としては、東京都の都市計画審議会に諮問・答申を経まして、今般の6月24日を予定していると聞いてございます、告示・施行でございます。
2番が区におきます用途地域・地区見直しの内容でございます。きょうお配りしてございます資料、これをまた改めてということはありませんけれども、こんな形の用途地域・地区の見直し4地区、それから建築物の敷地面積の最低限度の導入、それを含めて東京都の都市計画決定、また中野区の見直しの内容になってございます。
大きい3番の方が用途地域・地区の適用の開始の時期でございますが、東京都の告示・施行、6月24日をほぼ確定してございます。と同時に行います区の告示をもって施行いたしたいと考えてございます。
その他の項でございますが、こういった情報提供は今月の下旬を予定してございます。6月の最終週でございますけれども、区報の特集号をまた今編集いたしている最中でございます。きょうお届けできませんけれども、そういった把握をさせていただいて、広く周知を図りたいと思ってございます。
もう1点目、現行の宅地の細分化防止に関します指導要綱につきましては、この区の施行をもちまして廃止させていただきたい、そう考えてございます。
委員長
ただいまの報告について質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、ただいまの報告は以上で終了します。
続いて、3番、中野区事務手数料条例の改正について(資料5)、理事者の報告を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
それでは、私の方が前半、また後半の方では建築・住宅の参事の方から御説明申し上げます。中野区事務手数料条例の改正につきまして、この件につきましては総務委員会にかかってございまして、関連がございますので、当委員会でも報告をさせていただきたいと思ってございます。
私の方は、このペーパーの新旧対照表をきょうお届けいたしてございます。その辺の前半の部分でございます。主に開発許可の関係でございます。この開発行為の関係につきましては、500平米を超えます主として建築物の建築、または特定工作物、これはいわゆるコンクリートのプラントとか危険物の貯蔵槽とか、そういったたぐいのものでございます、特定工作物につきましては。その建設の目的で行う土地の区画の変更、あるいは形状の変更に伴います開発行為でございます。その許可制としてございますので、都におきましては都の特例条例の委任によりまして、区でその事務を行ってございます。今般使用料、手数料の関係で改定させていただきますけれども、原則的に受益者負担の原則──受益者負担の適正化の観点から料額の改定を行わせてもらうものでございます。2年以上改定を行っていないものを中心に、現行から1.5倍を超えない範囲での改定でございます。なお、この件につきましては東京都は本年4月から改正させてもらってございます。また、他区の関係では、私の承知している範囲としては14区がこの2回定例会での改定ということで聞いてございます。
参考までに、資料としては新旧ですけれども、左の方が改正案でございますが、今申し上げた開発行為に許可の申請の手数料の関係、それから次のページが住宅以外の関係のイという項目。ページをめくっていただきまして、もう1枚めくっていいただきますと、開発行為の変更許可の申請手数料、それぞれ左右金額を改定させていただいてございます。上限として現行の1.5倍を超えない範囲での金額の確定でございます。次のページが開発許可を受けた地位の承認の申請手数料等でございます。私の方で最後で、そのページの下段にございますけれども、開発登録簿の写しの交付手数料等でございます。
以下、建築・住宅の参事の方から御説明をさせていただきたいと思ってございます。私の方からは以上でございます。
佐藤建築・住宅担当参事
引き続きまして、建築基準法関係の手数料ということで、この左側の86とございますところなんですが、やはり建築基準法関係では建物と設備の確認申請の手数料、それから中間と完了検査の手数料、それから建築の許可、認定、そういった申請料の値上げでございます。先ほど服部参事からお話しがありましたように、やはり東京都が既に4月1日から施行されております。その段階では、3区ほど同時に区としては施行したところはありますが、ほぼこの2定で改定するという区がほとんどでございます。
86からずっとありますけれども、若干補足説明させていただきますと、86にありますのが確認の申請部分、それから2ページ繰りまして、87、完了検査、それから先ほど言いました中間検査と続きます。それから、そこを過ぎますと、左方91というところが仮使用関係の承認、それから92のところは基準法上43条の1項でただし書きを使っています。そういったものの許可の申請関係がございます。あとはほとんど許可申請関係の手数料がずっと続いております。ほとんどこの辺は特例許可関係の申請手数料の値上げでございます。
非常に雑駁ではございますが、以上が手数料の値上げということの説明にさせていただきます。
服部都市整備部経営担当参事
最後でございます。適用等、またPR等でございます。今定例会中にこの条例改正を議決いただいた後、窓口での周知、説明を行いながら、本年7月1日からの施行といたしたいと考えてございます。よろしくお願い申し上げます。
委員長
ありがとうございました。ただいまの報告に対しまして質疑はございますでしょうか。
佐伯委員
建築確認の方で、民間の建築確認なんかの場合、契約ですよね。そういったところの経費の違いというのはどのくらい、区の建築確認とあるんでしょうか。
佐藤建築・住宅担当参事
詳しい金額はございますが、ほぼ2倍ぐらいが民間の確認関係の手数料というふうに聞いていまして、今回は民間の方は値上げはしないというふうに聞いております。
佐伯委員
もう一つちょっと関連なんですけれども、今回中間検査と完了検査も値上がりということなんですけれども、やはり我々安全面から見て、この中間検査、完了検査というのは必ず必要なことだと思うんですけれども、なかなか完了検査の実施率というのが上がってこないように思うんですけれども、そういったことに関しては今後どのような努力をしていくつもりでしょうか。
佐藤建築・住宅担当参事
中間検査の方は、結構率的は上がっておりまして、現在72%ほどの検査率になっております。これがそのまま完了検査の方につながればいいんですが、多少間取りを変更したい、オーナーさんの意向なんでしょうけれども、図面どおりいかない部分がどうしても出まして、それが完了検査といいますと図面どおり、紙どおりでなければ検印がおりませんので、どうしてもその辺のオーナーさんの後での間取り変更的なところが出てしまいまして、どうもそこの部分が完了検査の方のアップの方に上がってこないということで、残念ながらその完了検査の方はなかなか即中間検査の72までは上がってこないという状況がございまして、事情はそういうことで、ほぼ構造的にはもう中間検査でほとんど大丈夫といいますか、安全が確認されますので、あとは本当の軽微な部分のどうしても確認申請との変更がございまして、建設費がもらえないということでどうしても検印が出てこない。最近金融機関が融資をするに当たってそういった中間検査、それから完了検査を要求しますので、そういったことが後押しになりまして、だんだんふえている傾向にはございます。
佐伯委員
金融公庫なんかだったら、絶対必要でしょうし。となると、極端なことを言うと、完了検査をやってもやらなくても同じだということになると、わざわざお金を払ってまで完了検査をやる人も少なくなってきてしまうんじゃないかと思うんですけれども、そのあたりの啓発いうのはどういうふうにこれからしていうこと考えているんでしょうか。
佐藤建築・住宅担当参事
先ほどお話ししましたように、もう72%を超える中間の検査は受検されておりますので、そのときに当然管理する設計事務所、それからオーナーさん、建主さんの方にはそれを通じて完了検査までを受けるようにといったPR等はその都度進めていくということで、その辺を強く指導するということで対応していきたいと思っています。
来住委員
今回のこの改正の対象となる物件といいますか、平均で結構なんですけれども、通年でどのくらい対象件数になるのか。例年、この一、二年のところで件数をまず教えてください。
服部都市整備部経営担当参事
開発許可の関係では、これは例年10件から14~5件と思ってございますが、ことしは若干ふえるのかなという感じを持ってございます。昨年度、15年度は11件という数字でございますが、こういう少し景気が上向いているということもありますので、500平米以上の開発が若干ふえるのかなという認識を持ってございます。
来住委員
申請をされてから平均でどのくらい、500平米以上ということになりますと、日数的にはかかっているんでしょうか、許可が出るまで。
服部都市整備部経営担当参事
後ほど詳細の日程を伝えさせていただきます。
佐藤建築・住宅担当参事
建築関係の申請でございますが、14年度実績でございますが、966件が確認申請の件数でございます。
服部都市整備部経営担当参事
先ほどは大変失礼しました。開発行為の申請から許可までのおおむねの標準日数が21日となってございます。その間に確認をさせてもらう、そういう内容でございます。
委員長
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。
休憩します。
(午後2時57分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時58分)
ただいま休憩中にお諮りいたしましたが、本日のところはこれをもちまして所管事項の報告を終了させていただきまして、残りをあす継続したいと思います。異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、次回の委員会はあす6月9日(水曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通知します。
以上で本日予定した日程はすべて終了しますが、委員から何か御発言はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。
(午後2時59分)