平成22年03月18日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会(第1回定例会)
平成22年3月18日中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会
中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会〔平成22年3月18日〕
中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会会議記録
○開会日 平成22年3月18日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前11時30分
○出席委員(14名)
大内 しんご委員長
奥田 けんじ副委員長
内川 和久委員
林 まさみ委員
佐野 れいじ委員
北原 ともあき委員
南 かつひこ委員
近藤 さえ子委員
牛崎 のり子委員
久保 りか委員
かせ 次郎委員
斉藤 金造委員
岡本 いさお委員
佐藤 ひろ子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
副区長(経営室) 石神 正義
副区長(政策室) 西岡 誠治
政策室副参事(企画調整担当) 田中 政之
経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当) 田中 謙一
都市整備部長 石井 正行
都市整備部副参事(都市計画担当) 登 弘毅
都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
まちづくり推進室長 川崎 亨
まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 上村 晃一
まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志
○事務局職員
書記 鈴木 均
書記 河村 孝雄
○委員長署名
審査日程
○議題
中野駅周辺のまちづくりについて
西武新宿線沿線のまちづくりについて
○所管事項の報告
1 株式会社まちづくり中野21における再整備等の考え方について(サンプラザ地区再整備担当)
2 中野駅新北口駅前広場用地の譲与について(拠点まちづくり担当)
3 中野駅地区整備基本計画(案)について(拠点まちづくり担当)
4 警察大学校等跡地地区内の道路用地及び公園用地における地下埋設物について(公園・道路整備担当)
5 その他
(1)野方駅の新駅舎と自由通路について(都市計画担当)
(2)新井薬師前駅、沼袋駅及び都立家政駅の改札口の利用時間について(都市計画担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を開会いたします。
(午前10時00分)
本日の審査日程についてお諮りをいたします。
本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ありませんので、さよう進めます。
審査に当たっては12時を目途に進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
では、議事に入ります。
中野駅周辺のまちづくりについて、西部新宿線沿線のまちづくりについてを議題に供します。
それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。1番、株式会社まちづくり中野21における再整備等の考え方についての報告を求めます。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
それでは、株式会社まちづくり中野21におけます再整備等の考え方につきまして、御報告を申し上げます。
中野サンプラザの所有会社であります株式会社まちづくり中野21は、区と協議をして平成24年5月末までに再整備等の計画、基本構想案を作成することとしてございます。この件につきましては、昨年10月20日、当委員会におきまして基本的な方向性の検討状況を御報告申し上げておりました。このたび所有会社から区へ再整備等の考え方についての報告がございましたので、その内容につきまして御報告をいたします。(資料2)
別添資料、1ページのほうをごらんいただきたいと思います。中野駅周辺地区の基本理念と都市デザインでございます。右の図をごらんいただきたいと思いますが、ここでは区役所・サンプラザ地区を、「街と駅」「街と街」「街と人」「人と人」「中野と人」をつなぐ「街の要」というふうに位置付けてございます。区役所・サンプラザ地区をまちのかなめといたしまして、「交流」「楽しむ」「安らぐ」をキーワードに広域から人を集め、中野駅周辺に人を回遊させる機能の中心として考えたものでございます。まちを活性化するためには、歩行者の回遊性をいかにし、歩行者動線をどのようにするかが非常に重要となります。このために区役所・サンプラザ地区をまちのかなめの中心といたしまして、区の内外から集まった人の歩行者動線につきまして、四つの歩行者軸を考えたものでございます。
続きまして、資料の2ページをごらんいただきたいと思います。こちらは、中野駅周辺地区の都市機能の構成でございます。現在のサンプラザ機能を基本に、さらに集客力を強化するために、機能の拡充を図りながら広域からの集客力を高め、地域の活性化を図る地区とするというものでございます。
右の図をごらんいただきたいと思いますが、現在のサンプラザの機能につきましては、真ん中のオレンジ色の部分、こちらに文化・商業・娯楽・業務、四つに分類をして記載をしてございます。その周りに記載しているような新たな機能につきまして、サンプラザ地区を中心とした中野駅周辺地区に導入を考えていくというものでございます。
続きまして、資料の3ページをごらんいただきたいと思います。こちらは、都市機能の分散配置と機能の連携についてでございます。この図では、中野駅周辺地区における機能の配置、歩行者軸と機能連携の関連につきましての記載をしてございます。区役所・サンプラザ地区は、既存商店街であるサンモール、ブロードウェイと、新たな開発を進めてございます警察大学校等跡地の中間に位置をしてございます。中野駅周辺地区に機能を有効的に配置・連携させ、歩行者の回遊性を増していくことが中野駅周辺のまちの活性化につながるものと考えてございます。
次の、資料の4ページでございます。こちらは、区役所・サンプラザ地区の再整備の基本理念として整理をしてございます。区役所・サンプラザ地区は、中野駅周辺地区のまちのかなめとして、ホールを中心に広域的な交流拠点を促進する広場機能、展示機能、コンベンション機能などを整備いたしまして、中野のシンボルとなる施設といたします。また、区役所敷地とサンプラザ敷地を一体化し、新北口駅前広場を含め、街区全体でまちのかなめとなるプラザを形成いたしまして、既存商店街や警察大学校等跡地地区からの人の動線を受け、回遊性の高い空間を実現するなどの基本的な理念を整理してございます。この理念に基づいて整備を進めていくというものでございます。
次、資料の5ページをごらんいただきたいと思います。こちらは、再整備の前提条件となってございます。こちらの(1)では、都市計画等の現況といたしまして、現在のサンプラザの敷地面積、容積率等を整理してございます。後ほどお読み取りをいただきたいというふうに思います。
次に、資料の6ページ、(2)でございます。こちらでは、再整備計画案のバリエーションといたしまして四つの案を検討してございます。ケース1といたしましては、サンプラザの建物を残した上でスーパーリフォームを行い、機能の更新を図るというものでございます。ケース2といたしましては、サンプラザ敷地内において建てかえを行い、抜本的な機能更新を図るというものでございます。ケース3としましては、区役所・サンプラザ両敷地を一体的に、高層タワーを含む再開発とするものでございます。また、ケース4としましては、ケース3と同様、両敷地を一体的にしまして、中層の建築ボリュームにて再開発をするというものでございます。それぞれの内容につきましては、後ほど御説明をさせていただきます。
次に、右側の(3)でございます。こちらは、既存建築物活用の前提条件を整理してございます。後ほどお読み取りをいただければというふうに考えてございます。
次に、資料の7ページをごらんいただきたいと思います。こちらは再整備計画案の検討となります。(1)は中野駅周辺における機能分担の考え方でございます。表の左側に導入する機能、検討する機能がございまして、その次の欄には現在のサンプラザの機能というもので丸印をしてございます。この機能をもとにいたしまして、ケース1からケース4、それぞれにこのような機能を持ったらどうかというような案を記載してございます。なお、ケース3、ケース4につきましては、機能は同様となってございます。また、その右側には、中野駅周辺地区における機能を記載してございまして、それぞれ適切な機能分担を行いながら、中野駅周辺の持続的な活性化を図っていくというものでございます。
次に、資料の8ページをごらんいただきたいと思います。こちらからはケース1でございまして、既存建築物活用案でございます。8ページの左側でございますが、こちらは現在のサンプラザの機能の中から必要性の弱い機能を見直し、新たな機能を導入するというものでございます。現在のサンプラザ機能の中で必要性が弱い機能といたしましては、パーティールーム、それから、インターネットカフェ、教養・文化教室というふうになりました。右側に活用方針がございますが、既存機能との相乗効果が期待される機能を導入し、施設利用者の満足度のアップ、施設滞在時間の延長、新たな利用者の増加、施設売り上げの増加等を促進するという方針でございます。その下でございますが、提案1では音楽のサンプラザをより強く打ち出す方法といたしまして、音楽スタジオとの相乗効果を図る。そのためにパーティールーム、この区画――これは下の図の②でございますが――に音楽教室を誘致してはどうかという案でございます。
次の提案2でございますが、研修・学習拠点の中野サンプラザをより強く打ち出す方法といたしまして、現在の7階――これは下の図の③でございますが――で行われてございます教養・文化教室の運営方法を、講師への時間貸しではなく、常設の専門教室テナントとして誘致をするという案でございます。
それから、提案3でございますが、こちらはスポーツ拠点の中野サンプラザをより強く打ち出す方法といたしまして、フィットネスとの相乗効果を図る。そのためにパーティールームの区画、先ほどと同様の下の図の②でございますが、こちらのほうにボディケア系テナントを誘致するというものでございます。
次に、資料の9ページをごらんいただきたいと思います。サンプラザを地域の交流拠点として、文化の発信基地としての役割を果たし、中野区民の大切な場となることを目指す地域交流拠点として確立するというものでございます。この目標を具体化する第1弾といたしまして、今までサンプラザを利用したことがない生活者や、単一目的でしか利用したことがない生活者をターゲットといたします。毎日サンプラザに来たくなる集客装置をインターネットカフェの区画、これは8ページの①でございますが、こちらを用いて「地産地消」「地元志向」「安心安全」のトレンドをキーワードに構築をするというものでございます。
次の資料10ページでございます。以上の考え方をもとにいたしました既存建築物改修案の断面図でございます。10ページの左側、これが現況の断面図、右側は改修案の断面図となってございます。先ほど御説明したとおり、既存機能との相乗効果が期待される機能を導入し、新たな利用者の増加を図ることをさらに強化いたします。また、中野通り沿いのMBFへのアプローチとなっている階段、通路部分につきましては、エスカレーターを新設することでわかりやすく利便性の高いアクセスルートを確保するとともに、周辺のにぎわいと魅力を向上させることを考えてございます。
次に、資料の11ページでございます。こちらは参考といたしまして、ケース1をさらに発展させたものとしまして、敷地北側に歩行者系広場の整備を行う案でございます。現在駐車場として活用されているサンプラザ北側道路に面した部分は、周辺商店街と警察大学校等跡地を結ぶ回遊動線といたしまして非常に重要でございます。より開いた空間として整備されることが望まれるということで、地下に機械式駐車場を整備し、地上部分を歩行者系の空間として、まちかど広場の再整備を図るというものでございます。まちかど広場に面しましては、商業・飲食施設を配置し、広場のにぎわいを創出するものでございます。
次に、資料の12ページをごらんいただきたいと思います。こちらはケース2、サンプラザ敷地内での建てかえ(再開発)案でございます。サンプラザ敷地内において2,000席規模のホールと10スクリーンのシネマコンプレックスを集客の核にとらえ、全面的に建てかえを図るものでございます。ホールは可能な限り北側に寄せ、駅側にはできるだけ大きなイベント広場空間を確保いたします。中野名店街、交流ショップ等の商業・飲食施設を地下1階に導入し、駅からのスムーズなアクセスルートを設け、中野通り沿道には道路に顔を向けた低層の商業・飲食施設を導入し、利用者の利便性の向上を図るとともに、周辺商店街とのにぎわいの連続性を確保いたします。高層棟には眺めのよい飲食空間としてレストランを導入いたしまして、ホテルは現況の2倍強である200室を確保いたします。敷地北側の中野通り沿道にはまちかど広場を設け、周辺のまちとのつながりの強化を図ります。
資料の13ページでございますが、こちらが建物の配置図及び用途別の面積表でございます。
また、14ページにつきましては、この計画における日影図でございます。後ほどお読み取りをいただきたいと思います。
次に、資料の15ページをごらんいただきたいと思います。こちらはケース3といたしまして、区役所・サンプラザ敷地一体開発(高層)案でございます。サンプラザと区役所の敷地を一体的に活用し、2,000席規模のホールと10スクリーンのシネマコンプレックスを集客の核にとらえ、全面的な建てかえを図るものでございます。区役所・サンプラザを一体とした敷地の南側に大きなイベント広場を確保するとともに、サンプラザ北側道路に対しても、にぎわい空間が顔を向けることができるようホールを東西方向に配置いたします。各建物の1階部分には、中野名店街、交流ショップをはじめとするにぎわい施設を導入し、アトリウムや建物内通路等、豊かな歩行空間、滞留空間を確保いたします。
次、資料の16ページをごらんいただきたいと思います。こちらが建物の断面図でございます。15ページのA-A'から見た場合、それから、B-B'から見た場合の断面図となってございます。A棟、こちらにオフィス、ホテル、シネマコンプレックス等、それから、B棟、こちらへはホールへの導入空間、教養・文化施設等、それから、C棟、こちらはホール、コンベンション、中野名店街等の3棟に分け、アトリウム上空を介して機能間を空中歩廊で接続をいたします。中野通り、サンプラザ北側道路、敷地内を東西に貫通するアトリウム沿道には低層の商業施設を導入し、ヒューマンスケールなにぎわい空間を創出いたします。B棟の3から7階には教養・文化教室、音楽スタジオ、ギャラリー等の文化的空間をまとめて設け、「習い」「練習し」「発表する」、利用者の向上心に火をつける機能を強化いたします。また、ホール上部には大規模なオフィス空間に対応したコンベンション施設を確保いたします。高層棟の最上階、こちらには眺めのよい飲食空間といたしましてレストランを導入し、ホテルは現況の2倍強である200室を確保いたします。
資料17ページでございますが、こちらは15ページの図の1-1'及び2-2'から見た建物の断面図及び用途別の面積表でございます。後ほどお読み取りをいただきたいというふうに思います。
次に、資料の18ページをごらんいただきたいと思います。こちらはケース4、区役所・サンプラザ敷地一体開発の中層案でございます。サンプラザ敷地及び区役所敷地を一体的に活用し、2,000席規模のホールと9スクリーンのシネマコンプレックスを集客の核にとらえるとともに、周辺の町並みとの一体化に特に配慮し、中層の建築ボリュームにて全面的な建てかえを図るというものでございます。区役所・サンプラザを一体とした敷地の南側には大きなイベント広場を確保するとともに、サンプラザの北側道路に対してもにぎわい空間が顔を向けることができるよう、ホールを東西方向に配置いたします。各建物の1階部分には、中野名店街、交流ショップをはじめとするにぎわい施設を導入いたしまして、アトリウムや建物内通路等、豊かな歩行空間、滞留空間を確保いたします。また、空中庭園等によって建物を縦横に分節化することで過大なボリューム感を避け、周辺の街なみと調和した建物形状とし、これらのオープンスペースが立体的に連続し、空間的な広がりや、違う階にいる利用者相互の活動を感じることができる魅力的な空間を創出するというものでございます。
資料の19ページをごらんいただきたいと思います。こちらは建物の断面図でございまして、18ページのA-A'から見た場合とB-B'から見た場合の断面図でございます。ホール、コンベンション機能とオフィスや、シネマコンプレックスとオフィスなど、利用者の層が異なる用途の境界には空中庭園を導入し、中野通り、サンプラザ北側道路、敷地内を東西に貫通するアトリウム沿道には低層の商業施設を導入し、ヒューマンスケールなにぎわい空間を創出いたします。駅側のにぎわいを創出するため、シネマコンプレックスは最も駅に近い棟に導入し、ホテルが導入される棟の2階、3階には教養・文化教室、音楽スタジオ、ギャラリー等の文化的空間をまとめて設け、利用者の向上心に火をつける機能を強化いたします。また、ホール上部には大規模なオフィス空間に対応したコンベンション施設を確保し、ホテル上部の最上階、こちらには眺めのよい飲食空間を提供するというものでございます。
資料の20ページでございます。こちらは18ページの1-1'及び2-2'から見た建物断面図及び用途別面積表でございます。後ほどお読み取りをいただきたいと思います。
最後に、資料の21ページをごらんいただきたいと思います。今後の取り組みをまとめてございます。ケース1からケース4の四つの案に対しまして、事業収支状況等から実現可能性を含め、さらに検討を進めていくということでございます。また、区の方針でございます中野駅周辺まちづくりグランドデザインバージョン2等との整合性を図るとともに、警察大学校等跡地地区、中野駅地区の整備動向を踏まえ、関係機関やその他関係者との調整を行ってまいります。さらに、整備に向けた資金調達の方策などについても検討いたします。株式会社まちづくり中野21は、平成24年5月末までに区と協議をして再整備等の計画、基本構想案を策定するということになってございますが、早期策定に努めていくこととしてございます。
以上、簡単ではございますが、区役所・サンプラザ地区の再整備等の考え方についての御報告とさせていただきます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
林委員
最後のところで、財務状況などからというような説明がありましたけれども、平成26年で1度サンプラザの10年間の運営が終わると思います。平成26年時点での債務はどのくらいになるとお考えでしょうか。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
サンプラザの債務といいますか、現在も融資と出資を受けてございます。それで、まずBS上での融資残高となりますが、こちらは平成26年11月末現在で22億円程度を見込んでございます。それから、出資でございますが、こちらは区の出資と、それから、都市再生ファンドからの出資を受けておりますが、こちらが合わせまして31億。含めますと、おおむね53億程度でございます。さらに、御案内のとおりA種優先株につきましては9%の配当をするということになってございまして、そちらの未払い配当金がございます。こちらはまちづくり中野21の売り上げによりまして当然影響するわけでございますが、仮に今後のまちづくり中野21の純利益を5,000万円程度というふうにして見込みますと、平成26年11月末現在では、7億円程度がA種の累積未払い配当金ということで残るということで想定してございます。
林委員
では、合計で大体60億円程度は残るということですね。では、このケース1、2、3、4、立てられましたけれども、これ、大体どのくらいの費用がかかるというふうに考えていらっしゃいますか。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
概算での試算はしてございますが、ちょっとまだ細かい数字については精査中でございまして、ちょっとこの段階ではお話しできる状況ではございません。
林委員
では、細かな数字ではなく、大体何倍ぐらい。ケース1を1とした場合、2、3、4というのはどのぐらいかかるかというのもお答えできませんでしょうか。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
ケース1につきましては、大ざっぱに言えば10億円単位程度の経費だろうと。ケース2につきましては数百億、ケース3、4につきましてはケース2のおおむね倍程度はかかるであろうという想定はしてございます。
林委員
では、ケース1、2、3、4の、それだけ費用が全然違いますけど、それを1にした場合、2にした場合、3にした場合、4にした場合、費用対効果的なものというのがどう変わるのかというようなことはお調べになっていますか。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
概算では試算してございますが、あくまでも詳細についてはまだ検討が進んでおりませんので、ちょっと今この場ではお答えできる状況ではございません。
内川委員
今までのこの委員会の流れを見ても、なかの区報に載せられた駅周辺のこれからの姿ですか、それを見ても、あくまでもサンプラザと区役所の敷地一体での整備というものが、考えている方向だろうなと私は理解していたんですね。ところが、急にサンプラザの敷地のみの整備のこういった案、ケース1、ケース2ですよね、そういったものが急に出てきたような感じがするんです。そういったことをちょっと聞かせてもらえますか。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
平成20年のときの議決では、一体的な計画というようなことで議決をいただいてございまして、それを一つの建物にするかどうかというところは検討の中で案がございますので、一応今回は四つの案を検討させていただいたという状況でございます。
内川委員
それでは、ケース1、ケース2、サンプラザの敷地内での整備が進んだ場合、この区役所はどうなってしまうんですか。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
こちらの資料の7ページのほうに、それぞれ機能としては検討してございます。ケース1、ケース2の場合でございますが、この案では一体的な開発ということで、中野駅全体をどういうまちにして、どういうふうに活性化するために、どういう機能を持たせたらよいかということで、区役所の敷地についてはこういう機能を持たせたらどうかというような検討でございます。
内川委員
すると、中野体育館の跡地に区役所が移転すると言っていたんですけれども、そこら辺も計画は多少ずれが出てくるということですか。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
10か年計画上では、ステップ4に中野体育館が移転をして、それ以降に区役所を移転するというような計画になってございますので、このサンプラザ地区の再整備をどうするかによって、さらに詰めていきたいというふうに考えてございます。
委員長
他にございませんか。
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、2番、中野駅新北口駅前広場用地の譲与について報告を受けたいと思います。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
それでは、中野駅新北口駅前広場用地の譲与につきまして、お手元のA-4判のペーパー(資料3)に基づいて報告をさせていただきます。
本件につきましては、今年度の初め、4月1日付でございますが、供用開始をいたしました中野区特別区道(22-90)の道路用地、これは下の絵の黒塗りの部分でございますが、この部分につきまして中野駅地区新北口駅前広場の整備に当たりまして、国から無償で譲与を受けるため、当該用地について2月15日付で財務大臣あて、譲与申請を行ってきたところでございます。このほど財務省関東財務局より、今年度中には譲与契約の締結が完了できるとの回答がございましたので、御報告を申し上げる次第でございます。
譲与物件でございますが、所在地は、そこに記載のとおり中野区中野四丁目、地番地目につきましては記載のとおりでございます。地積につきましては1万4,281.47平方メートルでございます。
これによりまして、来年度より中野駅地区の第1期整備が推進できるものというふうに思ってございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
斉藤委員
何か条件はついているの。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
この譲与につきまして、条件というものは特段ついてございません。
斉藤委員
ただ譲与を受けて、何にも、ただしますよというだけでいいの。そうじゃなくて、やっぱりこういうふうにしますとか何とかって何もないの、そういうのは。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
この譲与に当たりましては、長い経過があるわけでございますけれども、ここに来て、おかげさまをもちまして中野駅地区におきます整備構想、あるいは、2月には基本計画案、こういったものが中野区として整ってまいった。その内容が道路法等に基づく内容に適合するものという判断ができるという状況になった。そういったことをもって譲与ということになったということでございます。これは当然法律に遵守するということは当然でございますので、今までその内容が定かではなかったということがございまして、国のほうも逡巡していたわけでございますが、ここに来てそれがもう明らかになってきたということでこの譲与になったということでございます。
斉藤委員
そこまでわかって、それで、いつまでにしますよとかというのはないの。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
そのスケジュール等についても、特段縛りといったものはございません。
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
3番、中野駅地区整備基本計画(案)についての報告を受けたいと思います。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
中野駅地区整備基本計画(案)につきまして、お手元の資料(資料4)に基づきまして報告をさせていただきます。
まず、A-4判の表紙でございますが、中野駅地区整備基本計画(案)につきましては、2月4日に当委員会で御報告させていただきまして、いろいろ御意見をいただいたわけでございますが、それ以降区民説明会等を実施いたしまして、多くの意見を伺ってまいりました。これらの意見を反映させていただき、報告させていただいた基本計画案、これを修正いたしましたので、その内容について報告をするというものでございます。
まず、1番、説明会等の実施状況でございます。こちらのほうは2月22日を皮切りにいたしまして3月9日まで、区民の方や関連するまちづくり団体、商店街等に対しまして、都合6回、127名の方の参加を得て説明をしてまいりました。
その結果でございます。2番に基本計画に対する意見の概要といたしまして、別添資料1にまとめてございますので、そちらをごらんいただきたいと思います。同じくA-4のものでございますが、整備基本計画(案)に対する意見等の概要ということになってございます。同様意見をまとめますと、おおむねこのペーパーにございますように、35件ほどの意見となってございます。今後の手続とか、あるいは、駅地区全体の計画にかかわること、こういったいろいろな意見が出てございます。
幾つか御紹介申し上げますと、こちらのほうの4番でございますが、第1期整備の図に示されたバスの回転広場、これに対して、これは整備する必要があるのかというような御質問があったわけでございます。これに対しましては、回転広場につきましては現北口駅前広場でのUターン機能を確保するために設けるものということでございまして、この位置についての安全性、これについては確認をしているわけでございますが、その御指摘を受けまして、より安全な整備内容となるように関係機関とも協議、工夫していきたいというふうに御返事をさせていただいたところでございます。
さらには、5番でございますが、これは中野通りの交通負荷の話でございます。サンプラザ前の交差点、これが中野通り南方面から来る車が左折する場合、横断歩道の方で曲がり切れない、そういったような状況がある。今後さらにそういったことが著しくなってくるのではないかという御指摘でございました。これにつきましても、交通計画等の検討をさらに加えまして、関係機関とも協議を進めまして、より円滑な交通が確保できるよう整備内容を工夫していきたいというふうにお答えを申し上げているところでございます。そのほか、バリアフリー、ユニバーサル等のお話もございました。
2ページをごらんいただきたいと思いますが、2ページのほうでは発生交通量、あるいは自動車駐車場、こういったことに関する御意見が出てございます。それから、21番以降でございますが、駅舎に対しては、やはり区民の方の期待するお声、あるいは、27番でございますが、逆にこちらのほうでは、駅中開発によって地元の商業が痛手をこうむるのではないか、そういったような御意見もいただいているところでございます。今後これにつきましては、JR等と慎重に協議を進めていく必要があるなということを痛感したわけでございます。そのほかには、まちづくり関連では三丁目のまちづくり、桃園通りですとか三丁目側の広場、その他の事項では、34番でございますが、現北口広場への交番の設置などについて御意見を賜ったところでございます。
こういった御意見を踏まえまして、先日御報告させていただいた案の一部を修正させていただいてございます。表紙にお戻りいただきまして、4番でございます。修正事項といたしまして大きく8項目ほど記載させていただいてございます。その内容につきましては、別添資料2、A-3判の大きな資料でございます。こちらの整備基本計画(案)をごらんいただきながら御説明をさせていただきたいというふうに思います。
それでは、別添資料2、まず、4ページをお開きいただきたいと思います。4ページのほうでございますが、整備の基本方針ということで、下の四角の整備の基本方針、以前は5点ということで記載をさせていただいたわけでございますが、4番を新たに追加してございます。これは、やはり皆様方の要請といったものがございまして、地球環境と景観形成に配慮した計画整備、こういったものを基本方針として掲げるべきということでございます。ここでは、低炭素化社会の実現に資する地球環境に優しい交通体系の拠点としての整備を計画、周辺地区とのみどりの連続性に配慮した計画、東京の新たな顔の形成に向けた一貫性のある景観計画、こういった内容を付加させていただいてございます。
続いて、8ページをお開きいただきたいと思います。8ページのほうでは、整備内容ということでございまして、左側に大きな平面図を記載させていただいてございます。ここの中で、現北口駅前広場から中野通りへ出る自動車動線の変更ということでございます。こちらのほうは、中野通りの負荷等を考慮いたしまして、自動車動線を左折のみということで記載をさせていただいてございます。
この内容につきましては9ページも同様でございます。現北口駅前広場から中野通りへの車の動線の変更ということでございまして、右上の②番、現北口駅前広場の、この中の書き込みでございます。その理由が載ってございます。この現北口駅前広場内の通過車両を抑制することで、快適な歩行者空間を形成するということでございます。この現北口駅前広場については、歩行者主体の広場として整備をするというふうに以前から申し上げてきたわけでございますが、その具体的な方策として通過車両、こういったものをできるだけ抑制して、歩行者の安全性を確保するということが必要であるということから、これは警視庁のほうからも強く、左側の車線によって交通量を具体的に抑えることができるというような示唆もございまして、こういった交通動線の変更をさせていただいてございます。
それから、もう一つ、8ページでございますが、階層別平面図の真ん中の、新北口レベル(2階)という部分の絵柄でございますが、ちょうどこの新北口駅前広場の赤い色の部分、これは一般車等の空間になってございますが、2月にお示しした案ではこの位置が違ってございました。これは左側の大きな絵と図柄を整合させていただいたものでございます。
それから、10ページをお開きいただきたいと思います。第1期整備でございます。これは、まず1番目に、以前この黄色い新北口駅前広場部分に、①として「バス回転広場」という記載をしてございましたが、まずこれを取りやめさせていただきました。それから、二つ目には、そういったバス回転広場機能を、じゃあ、どういう形でということは検討しているわけでございますが、その関係もございまして、すぐその上の仮設バス停、この位置、形状、これを、以前はもう少し右側の小さい部分で処理をしていたわけでございますが、そういったバスの降車等のスペースを考慮すると、もう少し範囲が大きくなるということから、少し形状を大きくさせていただいてございます。それから、三つ目は、すぐ中野通りのところでございますが、ここに記載をしてございませんでしたが、右折車線等の、これは整備の内容をここに記載させていただいてございます。それから、四つ目でございますが、これは「現北口駅前広場整備済」というふうに書いてございますが、ここに、以前では「一般車等暫定整備」という文言を書き入れてございました。これにつきましては、殊さらそういった内容を記載する必要もないと。機能としては同様の機能を持ったものがあるわけでございますが、これは最低限の車の乗降施設ということから、そういった文言については整理をさせていただいたというものでございます。この4点につきまして、この第1期整備の内容から修正をさせていただいてございます。
これにつきましては、11ページの第2期整備についても同様の内容で修正をさせていただいてございます。
それから、11ページの第3期整備でございます。こちらでは、以前の御報告の段階では、右側の図の五丁目駅直近開発整備計画策定と、こういった部分が抜けてございました。それから、そこからの南北動線の図、これも抜けてございましたので、今回改めてつけ加えさせていただいたということでございます。
それから、12ページをお開きいただきたいと思います。12ページでは、第1期整備事業計画ということでございまして、今申し上げました内容について修正をさせていただいてございます。具体的に申し上げますと、③番、仮設バス停の位置、形状を修正したこと、それから、前回の段階で重視されていたバス回転広場、これを取りやめさせていただきました。それから、新北口駅前広場の整備部分でございますが、この内容を、ここに記載してございますように、仮設・作業空間整備とさせていただいてございます。これは、第1期整備を行う段階で、仮設自転車駐車場、あるいは、安全な歩行者動線、それから、工事のための作業空間、こういったものにつきましては、その進捗状況に応じまして位置や形状が変化するということでございますので、このような形に修正をさせていただいたということでございます。
13ページは、②番、スケジュールでございますが、②番の記載内容、中野通り右折車線等整備、これは以前の報告では「道路線型変更」というような書き込みをさせていただいたわけですが、これは他の部分との文言の整合性を図るといったことから、修正をさせていただくものでございます。
以上が修正事項の報告になるわけでございますが、ここで2点ばかりお願いがあるわけでございます。
まず1点目でございますが、これは前回御報告させていただいた段階で、岡本委員のほうから、もう少し長期的スケジュール、こういったものを出せないかという御意見がございました。これにつきましてはもう少しお時間をいただきまして、一定のスケジュールが固まってくるような段階で、できるだけ早くお示しをさせていただけたらということで、本日は御提出を勘弁させていただきたいというふうに思ってございます。
それから、もう1点でございますが、ここで案を2回ほどお示ししているわけでございます。本日、委員の皆様から御意見をいただきまして、さらに検討を加えさせていただいて、「案」を取って「基本計画」という形で決定させていただければというふうに思ってございます。そういったことが可能であれば、「案」を取ったものについて委員の皆様には送付をさせていただくというような形でお願いできないかということでございます。
以上、私のほうから報告でございました。
委員長
ただいまの報告に対して質疑ございませんか。
北原委員
1点お伺いいたします。この第1期の整備内容のところの、現北口駅前広場からのバス停の移設というのはよくわかりました。ところで、北口広場のところには、御存じのとおりタクシー乗り場があります。このタクシー乗り場についてはどのように検討されているでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
現在も、北口のタクシー乗り場と言っていいんでしょうか、いろいろ障害物、要するに赤いコーンとか、ああいったものが設置されてございます。というのは、あそこは正式なタクシー乗降場ではないということでございます。これは警察のほうも違反ということで、今後厳しく取り締まっていくということから、ああいったコーン等で障害物を置いているという状況でございます。したがいまして、そういった行為につきましては私どもも容認するわけにはいきませんので、タクシーについては当然南口、あるいは、その他のところで乗降していただくということで考えてございます。
斉藤委員
それに対して、北口の東西道路を上からかけるんでしょう。そのときに今の北口の広場を歩行者の広場にするというんだけど、そのときにもうちょっとわかりやすく、ここからここまでは通れないようになりますよとか、工事の関係で、やっぱり工事の車両はこうなりますよとかというのは、ちょっとこれだけだと全然わからないんだよね。ちょっとそこを教えてくれますか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
この東西連絡路、それから、現北口駅前広場の再整備のスケジュールでございますが、これは22年度設計になります。23年度から実際の工事になるわけでございます。この設計を進める段階で具体的な工事スケジュール等が定まってくるということになりますので、また別の機会というか、まだこれは基本計画レベルでございますので、これから、具体的に申し上げますと基本設計、実施設計、それから工事という3段階がございますので、その段階で皆様方の御迷惑にならないようなスケジュール、あるいは作業のあり方、こういったものをお示しできるだろうというふうに思ってございます。
斉藤委員
それはもちろんなんだけど、ここでやるより、要するに利用している人が一番関心があるのかなと思うんだよね。だから、ある程度固まって、これこれこういう予定でいきますよというときには、本当によく周知してもらわないと、やっぱり日常使っているところだから、それは十分配慮してくださいね。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
委員御指摘の点、十分踏まえまして、しっかりと対応させていただくというふうに思っております。
林委員
今の斉藤委員の話に関連すると思うんですが、結局2番で道路を拡幅して、歩行者道路が狭くなったり、あと、5番の改札口が向きを変えて工事をするということによって、やはり朝の混雑しているときにどういうような人の流れが想定されるかということを、ちゃんと調整しながら計画をなさる。それはそちらの部署でなさるということでよろしいんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
実際に整備をする段階では別のセクションということも考えられますが、私ども計画部門と実施部門、連携をしながら、皆様方に御迷惑にならないように整備を進めていきたいというふうに思っております。
林委員
もう一つはちょっと違うものなんですけれども、意見等の2ページで、駅舎のところで駅中のことが書かれていまして、駅中開発がされると地元の商店街は痛手をこうむるということで、お答えが、地元の要望はJRに伝えるとだけ書かれているんですが、ちょっと先ほどのサンプラザともかかわるんですけども、たしかサンプラザ、マルシェをつくられるとかいうふうに書かれていたりとかするときに、こういう駅中の計画と駅前開発とサンプラザとか、そういう調整はどこでなさるんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
私どもといたしましては、中野駅周辺まちづくり全体ということで組織的に対応させていただくということになるわけでございます。その中にサンプラザ・区役所地区ということがございまして、そことは十分連携を図りながら、中野駅周辺の発展、ひいては中野区の発展につながるように、双方連携をしながら整備を進めていきたいというふうに思ってございます。
林委員
要望になるんですが、やはり駅中というのはすごい脅威だと思うんですね。中野の商店街の人たちや、それにサンプラザ、100億円からお金を使って何かするというときに、つくった後に駅中のほうに全部とられるようなことのないように、ぜひともさまざまな調整をお願いいたします。
牛崎委員
4ページの整備の基本方針の中に、4番の地球環境と景観形成に配慮した計画整備というものが加えられたことはよかったなというふうに思いますが、これはあくまでも方針ではあるんですが、東京の新たな顔の形成に向けた一貫性のある景観計画というんですが、東京の新たな顔というのはどういうふうにお考えになっていて、それに向けた一貫性というのは、地球環境に配慮したことと、どっちかというとうまく合わないんじゃないかとちょっと想像されるんですが、どうでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
東京の新たな顔という表現は、昨年の秋にグランドデザインバージョン2というものを策定させていただきました。その中でこの中野駅周辺のまちづくりが目指す姿ということで、このような目標を掲げているところでございます。具体的に東京の新たな活動拠点とは何かというような御質問かと思いますけれども、これはまさに、この駅周辺は非常に大規模な商店街もあり、また、警察大学校跡地では大規模なオフィスや大学、そして公園等々が整備される。また、南口は南口で、小劇場の集積とかスポーツ・文化拠点があるといった、それぞれの個性があり、さまざまな経済活動や人々の活動が展開される。緑もある潤いのある空間の中でそういった活動が活発に展開されることで、新しい東京の中のポジションが形成されていくんだろうという認識を表記したものでございます。ここで言うところの、東京の新たな顔の形成に向けた一貫性のある景観計画といいますのは、いわゆる駅地区と言われるところだけではなくて、先行して開発が進んでいる警察大学校跡地等々も含めて、駅周辺一帯がきちんと潤いのある空間も確保されて、歩行者空間等もきちんと整備をされる。そういったものが全部調和がとれて計画できるようにといったところを表記したものでございます。
久保委員
先ほど北原委員も言っていらっしゃいましたけれども、現北口駅前広場の暫定整備なんですが、暫定整備としてのものがなくなって、当初この暫定整備をなぜ行うかというと、新北口駅前広場ができるまでの間、要は全くタクシーですとか一般車両をとめられるスペースがなくなってしまうので、暫定にというようなことだったのではないかと思うんです。先ほど御説明の中で、当然そこはタクシー乗り場としては認知をされていないわけですから、それはタクシーが勝手にとまっていることなので、協力は区としてもできないということではあると思いますけれども、実際のところは機能としてはあるというようなことを先ほど御説明の中でおっしゃっていたかと思うのですが、その機能としてというのはどういうことを指していらっしゃるのかということ。
それと、実際は、非常にここら辺、ずっと工事が立て込んでまいりますので、多分車はこの辺も使わざるを得ないのだろうなと思います。また、ここから出てきた車が右折ができなくて左折だけになってくるということでも、駅周辺の車両のあり方というのは非常に、徹底されるまでの間は厳しい状況があるかなと思うんですが、その辺はいかがお考えですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
まず最初の御質問でございます。ここは歩行者系主体の広場として整備をするというのが、現北口駅前広場の整備の基本方針なんですが、ただ、ここにつきましては現在の通過交通、東側からの道路から中野通りに抜けるという、そういった通過交通がまだ現存しているということでございます。そういったことから、最低限のそういった通過交通の機能、こういったものは用意をしておかなければいけないだろうということでございます。それと、あわせてタクシーも実際には東から入ってくるだろうということから、現北口のところでお客様をおろす、そういった空間については整備をしていこうというふうに考えてございますが、殊さら暫定整備というふうに記入してありますと、そのためにそういった機能が整備されているというような誤解を生じるということから、そういう文言は整理をさせていただいて、機能は最低限そういったものを残していく。歩行者系広場としてのコンセプトはそのまま残していく。そういったことを考えたわけでございます。
それから、もう1点は、タクシーでございますが、タクシーにつきましては、先ほど御答弁申し上げましたように、なかなかこの中で乗降機能を確保してきちっと対応するということは難しいということがございます。そういったことから、十分タクシー等については抑制するように企業のほうにお願いをするとともに、この通行に関する計画、これにつきましても事前に区民の皆様方への周知、あるいは、事業者の方もお使いになっておりますので、そういった方々への周知、こういったものを十分図り、安全な歩行者空間を形成していきたいというふうに思っております。
久保委員
一方の方向からだけになるわけですね。中野通りから今まで荷おろしの車というのが大分入ってきたかなと。荷さばきの件は前にも御質疑あったかと思いますけれども、駅前の、そこの空間で非常にトラック等が荷おろしをしていたと思います。それが一方向からしか入れない。これもこの計画ができたときからそういう案ではありました。幅員がどれぐらいになるのかなというのが気になるところなんですけれども、12ページの4のところで、多分ここは横断歩道の線なのかなと思いますけれども、大体道路幅はどれぐらいで考えていらっしゃるんでしょうか。それから、歩行者用の信号ですとか、そういったものというのは設置をされるんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
12ページの④番、現北口駅前広場の整備に伴う道路幅員、これにつきましてはまだ確定をしてございません。現在検討中でございます。さらに、信号につきましても、やはりどうすれば歩行者の方が一番安全を確保できるのか、そういったことを求め、警視庁とお話し合いをするというふうに聞いてございます。こういった内容については逐次、わかりましたら委員会のほうにも御報告してまいります。
久保委員
道路幅員ですとか信号設置については、ぜひ早目に検討して示していただきたいと思います。現状でも今2カ所ですよね。あそこの広場というのは、歩行者が道路を通行するような場合、非常に危ないので、これがまた、東西連絡通路がどういうような役割を示すかわかりませんけれども、それができるまでの間というのは、非常にここは危険になってくると思いますので、対応のほうをぜひお考えいただきたいと思います。
それから、以前にもここで申し上げたと思いますけれども、東西連絡通路ができるまでの間に、今までどおり歩行者の方たちというのは信号を使って中野通りを渡られるということになると思うんですね。この1番-7番のところの計画で整備を行っている間に、歩行者がどのようにここを通行できるのかということも、きちっと示していただきたいということが他の委員からもあったかと思いますので、これは随時第1期整備事業の中で、歩行者動線というのも一つずつ示していただきたいと思いますので、その辺もあわせてお願いいたします。今のは要望でございます。
暫定的な整備がなくなったことによって、今度、22年度というのは実施設計に入ってくるのだと思いますけれども、今後の、この第1期整備の事業において事業費というのは影響があるものでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
第1期整備に係ります費用については、おおむねの費用として押さえてございまして、これに変更はないというふうに思っております。
佐野委員
今の件ですけども、かなりいろんな計画が出てきて具体的になってきたなという感がするんですけども、これ、全体的にまちづくりは一体化していかなきゃいけないと思うんですけども、特に私が思っているのは、まちづくりの中で大きな要素の一つとして商業、中野のまちの活性化の中には商業が大きく、大切だと思うんですけども、今も駅中とかいろいろありました。ブロードウェイ、現在ありますし。そういったことについてのコメントがあまりないように思うんですけども、この文書の中に。具体的に区商連、それからまた、区の産業振興、こういったものがあるわけですから、その辺との連携とか、具体的にどういうふうにやられているのか。記載があまりないような気がするんですけど、どうなんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
本日の資料の中でもお示しをしてございますが、説明会等の実施状況の中でも、3月1日に中野区商店街連合会、こういったところに説明をさせていただいている。これは実は産業振興のほうに仲立ちをしていただいて、商店街の方々にお集まりをいただいたというようなこともございまして、商業者に一番影響のある事業といったことから、そういった産業振興等との連携、こういったものには細心の注意を払って、今後とも説明等、御意見等いただくような場を設けていきたいというふうに思ってございます。
佐野委員
連携を図っていくというのは当たり前のことだし、やっていかなきゃいけないことなんですけども、具体的に、例えばブロードウェイ商店街があります。それから、南にもあります。北にもあります。そういったところとの考え方と実際的に一致をしている、あるいは、どうしていきたいということが具体的に出ているんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
商店街、幾つかの、特に五丁目地区の商店会というのは大分細かく分かれてございます。その中では、皆さんの御意見が一致しているということはございません。そういったものを十分調整しながら、我々整備を進めていかなければいけないだろうというふうに思ってございます。先ほど意見等の中でも御紹介申し上げましたように、駅ビル、JRの上空の利用、こういったものについて強い要請があるというその反面、なかなか駅中というのは周辺商店街の痛手になるという強い危機感を持っておられる方もいらっしゃる。非常に微妙な問題だろうというふうに思ってございます。そういったことから、そういった商店街との連携というんでしょうか、お話し合い、こういったものを十分重ねて、JR等の事業者等にはお伝えをして、十分事前に調整を図っていきたいというふうに思ってございます。
佐野委員
私が聞いている範囲内では、いろいろな商店街、ばらばらに今分かれています。いろいろな意見が出されています。一つにまとまること自体が難しいんですけども、危惧もその中にあるというふうに聞いております。例えば駅中ができたときに、自分たちの商店街の活性化が衰退していくんじゃないかというような声。それから、そのために区は動線とかいろいろなことを考えながら、商業のほうにも配慮しているんですよという意見もあります。しかし、具体的に、じゃあ、どういうものができて、どういうふうになっていくのか。あるいは、売り上げはどれだけ落ちていくのか。あるいは、どれだけ伸びていくのか。人口がこれだけあるから、これだけのものが活性化になっていくんだというようなものがまだ見えていないと思うんですよ。したがって、私はこのまちづくりの中で重要なものは駅舎と地域の発展、商業の発展につながっていくのではないかと思っておりますので、具体的なものをこういった中に入れ込んでいっていただきたい。意見を聞いた上で、区としてどうしていきたいのかというのは、やっぱり区の独自性というか、区の主体性が私はそこに出てきていないような気がするんです。そういう意味で、十分地域の商店街と連携をとりながら、具体的に区の独自性を出していただきたいというふうに思うんですけれども、それについてはどうなんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
確かに委員の御指摘はもっともでございます。先ほど来御紹介申し上げておりますが、中野駅の活用の仕方、こういったもの一つとってもいろいろな御意見があるということでございます。ただ、私ども、声を大にして申し上げたいことは、現在も、特に中野五丁目地区のサンモール、ブロードウェイ商店街、その周辺の商店街といったものは、力としてはかなり大きなものを持っておられるというふうに思ってございます。今回、第1期整備によって警察大学校等跡地の開発が進むということでございまして、さらにそこに大きな顧客が来られるという認識に立っていただきたいと思うわけでございます。お客がそちらにとられるというような意識ではなく、今までのパイは同じでございます。さらにそこに、警大跡地の開発によってそれに倍する顧客が来られるということでございますので、そういった方々を商店力として取り込んでいくような、そういった取り組みをぜひお願いしていきたいというふうに思っておりますし、そういったことができるように、我々もまちのしつらえといったものを考えていく。そういった民と官が一体となった取り組み、こういったものが求められてくるだろう。そのために我々は、まちづくりという形で取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。
岡本委員
北口のタクシーのことで、先ほど計画では東のほうからタクシーが来て、北口で下車をする方がいるので下車のコーナーはあると。しかし、乗車のコーナーはないとなると、いろんな駅に行っても下車だけあって乗車がないという、そういう南口とか北口、そういうのはあまり見かけないので、ちょっと違和感があるので、それは今後うまく調整していただきたいなと思います。例えば、下車をする人がいて、ほかの方が見て、ああ、じゃあ、ちょうどいいと乗ろうと思ったら、ここでは乗れませんよと言うんですかね。それが1点。これからどういうふうに調整していくのか。そういうものでも違和感がなければいいんですけど。
もう1点。今、タクシーをここで乗ることは違反という認識でいるんですけど、何か黙認しているようなことであれば――よく主要な駅へ行きますと、例えば北口のほうにはタクシー乗り場はありません、南口はありますとかという表示で、駅へおりた客がわかるようになっているのが多いですので、これは中野区が申し入れするのがいいのかどうかわかりませんが、駅におりた方が、例えば、言葉はちょっと厳しいんですけど、北口にはタクシー乗り場はありませんとか、南口にしかありませんとかという表示をして意識を高めていかないと、多分タクシーが並ぶのはお客がいるから並ぶので、そういう意識が客のほうになくなってくれば違反も少なくなってくるんじゃないかと思うので、そういう働きかけはできないんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
今までのところタクシー事業者と、北口駅前広場の利用についてということのお話し合いはしてきてございません。この北口の整備に当たって、改めてタクシー事業者、それから今、委員のお話のございましたJRの協力、そういったものについてもやはり一緒に、今回の整備にあわせてPRの方法等検討してまいりたいというふうに思っております。
佐藤委員
4番のところですけれども、荷さばきの車が結構とまっていますよね。安全な歩行者空間を確保するということですけれども、この荷さばきの車というのはもうここではやらない。道路がここで整備されたとしても、ここは使わないということでやられるのか。2番のところも4番のところも、荷さばきの車が結構とまっています。それはどう考えていらっしゃるのか、お伺いします。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
確かに小型貨物が駐車しているようなケースがございます。ただ、ここについては五丁目地区内に駐車場がございまして、そこを御利用なさっている方もいらっしゃるということでございます。あくまでも、やはり違反そのものを容認していくというわけにはまいりませんので、私どもといたしましては、そういった駐車場利用、あいているところの駐車場を利用していただくような誘導、こういったものをしていく必要があるだろうというふうに思ってございます。
もう1点は、前々回でしょうか、五丁目地区でございますけれども、商店街の荷さばきの車に対する実証実験でございますが、これは東京都が主体となってやったわけでございますが、そういったところの検討結果ももうじき出るというようなことも聞いてございます。荷さばき駐車に対する対策、こういったものもやはり考えていかなければいけないだろうというふうに思っております。
佐藤委員
ぜひ荷さばきの車に対する対策というか、商店街活性化のためにもそういうのは必要であるし、しかし、安全対策のためにはそれはどうにかしなくちゃいけないしということで、ぜひ検討をしていただくようにお願いします。
それとあと、3番のところ、けやき通り。けやき通りは、何か私たち違うイメージでとらえていたんですけれども、ここもけやき通りとおっしゃっているわけですよね。ここに仮設バス停が来るということですけれども、さっき、いわゆる警大跡地の開発も含めてたくさんのお客さんがいらっしゃるということです。今でもかなりブロードウェイを目指して観光客というのが観光バスでいらっしゃる。あるいは、サンプラザのホールをお使いになるということで、団体バスでいらっしゃる。そういう観光バスがやはり目立ってきていると思います、この周辺に駐車されるということで。ここでずっと駐車しているスペースがないものですから、どこか遠くに行かれて、またお迎えをされるということですけれども、やっぱり外のお客さんを、サンプラザの整備も――これは将来的な話になりますけれども――含めてもっともっと呼ぶとか、あるいは、今現在既に観光地として中野も非常にスポットが当たっているということで、観光バスがいらっしゃることも多くなってきたというふうにお聞きしております。そういう意味で、観光バスが遠くから回ってこなくてもいいような場所ですよね。それを観光バス用というんじゃなくて、どこかと相互利用できる、いわゆるバススポットと相互利用できるような形での整備も、来街客をたくさん呼ぶということでは考えていかれることが今後必要かと思いますけれども、その辺はどういうふうにお考えなのか、お伺いします。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
観光バスのお話などにつきましても、周辺商店街の方からお話は伺ってございます。私どもといたしましても、観光中野ということも視野に置いて、やはり整備を進めることが重要であろうというふうに考えてございます。平成22年度には中野駅周辺の駐車場のあり方、整備計画、こういったものの検討も考えてございまして、その中でそういった観光に適した駐車場の整備、こういったものについても念頭に置いて計画づくりを進めていきたいなというふうに思っております。
佐藤委員
ぜひ、観光のスポットとなっていくことも一つの、中野のまちの発展の大きな要素になると思いますし、現在そういうスポット化しているということで、地元の商店の方からの要望も、いわゆる優先順位としては非常に高いと思いますので、ぜひそういうことを検討していただければと思います。よろしくお願いいたします。
近藤委員
整備基本計画(案)に対する意見等の概要のところの3番で、駅地区全体で、バスやタクシー乗り場は地下化して、地下部に広場や公園の確保をしてほしいというところで、御提案のような検討も行ったが、交通処理計画やという、この交通処理計画というのはどのようなものなんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
例えばこのお話は、今の新北口駅前広場の地下部分にこういったバス、タクシーを設置したらどうかという御提案であろうというふうに認識したわけでございます。そうすることによりまして、実は現在のけやき通り、あそこから恐らく出入りをしなければいけないだろうというふうに考えてございますと、あそこをずっとJRに向かって地下におりていく道路にしなければいけないということになってまいります。そうしますと、今のNTTビルのいろいろなインフラ、こういったものが支障を来すというようなことも我々把握してございまして、そういったインフラ等の再整備、それから、交通計画といった観点から、やはりそれについては、検討はしたけれど非常に難しいということで御返事をさせていただいたというものでございます。
近藤委員
これをずっと見させていただいても、やはり駅前のところの交通の、これからの込みぐあいですとか、いろいろなことがとても懸念されて、大丈夫なのかなという。バスのターミナルはなくなったんですけれど、やはりあそこのサンプラザの前、ここの前というのが、交通がとてもごたごたというか、込み合いそうな形になりそうで、とても不安が区民には残ります。それで、本当にこういう交通の処理計画というものをこれから進めるに当たって、こういうふうに進める、このぐらいの車があるのを処理していくにはこういう計画でしかないんだという、皆さんに示されるものがあるとやはり納得する。やはり北口にタクシーの乗り場がないということも、さっき岡本委員がおっしゃいましたけど、違和感があります。そういったときに、こういう処理計画できちっと進めていくには今の方向でしかないんだというものが示されると、本当に区民も納得すると思うんですけれど、いかがですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
今回の整備基本計画、ちょっと8ページをごらんいただきたいわけでございますが、整備内容といたしまして、8ページの左下のほうに、現在基本的に考えている計画の断面というものを記載してございます。ここではやはり新北口駅前広場を三層で使っていかないと、なかなか交通処理ができないということでこういう提案をしているというものでございます。ここでは、前回でも御説明申し上げましたが、1階部分、これは中野通りレベルになるわけでございますが、ここに自転車、それから自動車、こういったものの駐車スペースを確保していく。現在の新北口駅前レベル、これが2階というふうに言ってございますが、ここにバス、タクシー等の交通処理空間を設ける。それから、3階部分、これはデッキレベルというふうに申し上げるわけですが、これは南北通路から出たようなレベルになってくるわけでございますが、こちらのほうに歩行者空間。こういったような人と交通、あるいは駐車・駐輪、こういったものを使い分けすることによって、この新北口駅前広場を活用し、安全な広場としていくような形で基本計画をつくっているということでございます。この詳細については、また今後皆様方とお話し合いをしながら計画づくりを進めていくということで考えているものでございます。
近藤委員
そこのところをわかりやすく、やはり皆さんが納得できるような形でしっかりとやっていただきたいと思います。
委員長
よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、以上で本報告は終了いたします。
4、警察大学校等跡地地区内の道路用地及び公園用地における地下埋設物についての報告を求めます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
お手元に配付させていただきました資料(資料5)に沿いまして御説明をさせていただきます。警察大学校等跡地地区の道路用地及び公園用地における地下埋設物についてでございます。この警察大学校等跡地地区におきまして、都市計画道路及び都市計画公園を整備するに当たりまして地下埋設物が確認されたので、報告させていただくという趣旨でございます。
大きな1番でございますが、地下埋設物の状況でございます。都市計画道路の整備工事におきまして、国から土地購入している部分及び無償貸し付けしている部分から、建物基礎等の地下埋設物、コンクリートでありますとかれんが等でございますが、確認されたということでございます。都市計画公園区域においても調査したわけでございますが、その結果、おおむねの数量を確認したということでございます。
表でございますが、縦方向に道路区域、公園区域、横方向に購入部分の数量、無償貸し付け部分の数量というふうに見ていただければと思います。道路区域におきまして、購入部分で746立米、無償貸し付け部分で695立米でございます。備考欄でございますが、平成21年度、今年度工事で既に下水道工事の中で撤去済みでありまして、この数量は確定数量でございます。公園区域につきまして、購入部分で230立米、無償貸し付け部分の数量が620立米でございます。これは調査による概算数量でございます。
裏面をごらんください。位置図でございますが、斜めハッチをしてあるところが、公園、道路とも国から土地を購入した区域でございます。点々といいましょうか、ドットで表現してございますのが公園、道路とも国から無償貸し付けを受けている部分でございます。
表面をもう一度ごらんくださいませ。1番目の最後の米印でございます。公園区域につきましては10メートルメッシュ(縦横10メートル間隔)で試験掘りを行いまして、その結果、概算数量として出しておるものでございます。
2番目の今後の対応でございますが、国有財産売買契約書の瑕疵担保に基づきまして、道路区域の購入部分での撤去費用は速やかに国へ請求すると。公園区域の購入部分については、次期、平成22年度から公園工事が着工されますので、公園工事の中で数量が確定した段階、現段階でおおむね22年度末というふうに想定しておるところでございますが、その時点で国へ請求するものと考えております。
なお、道路・公園区域の無償貸し付け部分につきましては、ここに書いてございますように国有財産無償貸付契約書(瑕疵担保)に基づき、損害賠償の請求をすることができないということになっておるわけでございます。
参考のところで、ここに書いてございますように、国有財産売買契約書、これ、平成20年3月31日付で契約書を取り交わしておるわけでございます。その中で第7条部分、それと、同じく公園部分でも同じように第7条の契約書、1180号が道路、1181号が公園でございますが、甲――甲というのは国のほうでございます――は本契約締結後、売買契約に隠れた瑕疵が発見された場合には、引き渡しの日から2年間に限り、民法570条に規定する担保の責任を負うということでございます。その下でございますが、これも同じく平成20年3月31日付の無償貸付契約書でございます。6005号というのが道路部分でございまして、その下段の6006号というのが公園部分の無償貸し付けでございます。この中の条文、乙――これは中野区でございますが――は本契約締結後、無償貸付物件に数量の不足または隠れた瑕疵のあることを発見しても、損害賠償の請求をすることができないということになっておるわけでございます。
したがいまして、これに基づきまして、今後このように対応をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
委員長
本報告に対する御質疑。
斉藤委員
費用はどのぐらいかかるんですか、全部で。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
まず、道路区域につきまして、このように数量は把握しておりますが、下水道工事全体の中でこの撤去費用も一切合財見込んで積算契約しておるわけでございます。したがいまして、その中で相手方、要するに購入部分の瑕疵担保請求という部分では、今その仕分けをしておるわけでございますが、おおむね2,500万円から3,000万円かなということでございます。今申しましたように、下水道工事と合体して一本工事で発注をしておりますので、細かいことでございますが、いわゆる諸経費の問題とか、あと、共通仮設の部分が一本工事の中でどういうふうに仕分けをしていくかという、今積算をやっているところでございます。
斉藤委員
だから、2,500万円から3,000万円、全部でかかりますと。そうでしょう。国からはどのぐらい瑕疵担保のあれで来るんですかということを聞きたいんですが。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
国のほうとは、まだ具体的に瑕疵担保に基づく金額の交渉は開始しておりません。この数量については国のほうの、これは関東財務局でございますが、何回か立ち会っていただきまして、甲乙、道路部分でございますが、確認はしておりますが、現時点でどれぐらいの損害賠償額になるかというすり合わせは、まだやってはおりません。
斉藤委員
そんな細かく聞いているわけじゃなくて、じゃあ、こう言ったらいいの。976立米、それから、1,315立米、その割合ぐらいでおおむね処理ができますよという理解でいいの。そうじゃないんですよというの。だから、そういう割合ぐらいで国のほうにはやっぱり請求しなくちゃならないし、国から出てくるんですよと。なぜそんなことを言うかというと、無償貸し付けのほうは国が面倒を見てくれないわけだ。でも、やらなくちゃならないわけだ。それは区のほうでやるんですよと。そういうことを聞きたいんだよ。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
購入部分については国のほうで出してもらい、無償貸し付け部分については中野区が処分するという考え方でございます。
久保委員
損害賠償、引き渡しの日から2年間に限りということですけれど、期限はいつになりますか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
先ほど申しました契約日は3月31日だったわけですが、引き渡し日は平成20年の4月17日だと聞いておりますので、それまでに請求をするということになります。
久保委員
ということは、道路についても公園についても22年の4月17日までに請求を、要は数量を確定して請求するということですか。道路と公園というのは別々に請求を行うということですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
その段取りについて、今事前に調整はしておりますが、公園についてはまだ数量が確定しておりませんので、その取り扱いについて相手方、関東財務局のほうと調整をしていくということになります。
委員長
よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、質疑なければ、以上で本報告については終了いたします。
他に報告はございませんか。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
西武線関連の報告でございます。昨年1月に着工いたしました野方駅の新駅舎と自由通路の整備工事でございますけども、この3月末に新駅舎部分と、それから自由通路の北口、それから橋上部、2階の部分でございますけども、その部分がほぼ完成という見込みとなりました。このため3月28日(日曜日)の始発電車から、新駅舎並びに自由通路の橋上部、北口につきましては利用開始ということとなりました。なお、前日の27日には西武鉄道と中野区合同で開設式とか見学会を開催する予定としております。
それから、もう1点、関連で、西武鉄道からの情報提供でございますけども、これまで新井薬師前駅、沼袋駅、都立家政駅の各駅では、早朝と、それから夜遅くなりますと、駅員がいないほうの片方の改札口が利用できないという状況でございましたけども、この4月上旬から、始発から終電まで利用できるようになりますということでございます。例えば、沼袋駅でございますと、南口は現在朝7時にあいて、夜10時に閉鎖ということでございましたけども、この4月の上旬からは始発から終電まで使えるようになるということでございます。新井薬師、都立家政についても同様ということでございます。
委員長
御質疑ありませんか。――よろしいですか。
それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
審査日程、その他に入ります。
各委員、理事者から何か発言ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、次回の委員会日程を御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時27分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時29分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は4月15日の木曜日、午後12時半から当委員会室において開会することとしたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定します。
以上で本日予定した日程は終了いたしました。
よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、本日の中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を散会いたします。
(午前11時30分)