平成23年01月31日中野区議会建設委員会 平成23年01月31日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成23年1月31日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成23年1月31日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前11時14分

○出席委員(7名)
 佐野 れいじ委員長
 いながき じゅん子副委員長
 せきと 進委員
 小林 秀明委員
 吉原 宏委員
 むとう 有子委員
 市川 みのる委員

○欠席委員(1名)
 江口 済三郎委員

○出席説明員
 都市整備部長 服部 敏信
 都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 相澤 明郎
 都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
 都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
 都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
 都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
 まちづくり推進室長 遠藤 由紀夫
 まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当) 上村 晃一
 まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
 まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 秋元 順一
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥
 まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志

○事務局職員
 書記 東 利司雄
 書記 菅野 多身子

○委員長署名


審査日程
○議題
 安全で快適に住めるまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 目標体系等の見直し方針について(都市整備部・まちづくり推進室)
 2 平成22年度(2010年度)第5回中野区都市計画審議会について(都市整備部経営担当)
 3 (仮称)鷺の宮調節池上部多目的広場整備基本計画(案)について(交通・道路管理担当、公園・道路整備担当)
 4 区立かみさぎ北公園の開園について(公園・道路整備担当)
 5 区立やまぶき公園の休園について(公園・道路整備担当)
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。

(午前10時00分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査に当たっては、12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力のほどお願い申し上げます。
 それでは、早速議事に入ります。
 安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
 まず、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、目標体系等の見直し方針についての報告を求めます。
相澤都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
 それでは、目標体系等の見直し方針について御報告させていただきます。
 なお、この目標体系等の見直し方針案につきましては、11月開催の当委員会でも報告させていただいております。主に変更点などを中心に、当委員会所管分を御報告させていただきます。
 資料(資料2)をごらんいただきたいと思います。
 まず、1のはじめにでございます。中野区は、基本構想が描く「10年後のまちの姿」と「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」を最も効果的、効率的に実現するため、今後5年間程度の財政状況について中期的な視点を持ち、すべての事業について再検証を行い、区民にとって真に必要な重要課題、こういったものを最大限効率的に達成できる区政の体質をつくることとしてございます。そのために、経営本部と各事業部におきまして、予算編成方針、また、事業改善方針等を踏まえまして、区民に新しい価値を生み出す予算編成、また、重要課題を実現する目標体系のあり方、区の組織運営、内部管理の改善などの見直しを行ってきたところでございます。本方針は、持続可能な財政力の確保策の確立、区政の重要課題への対応、重要課題を実現するための目標体系のあり方のほか、人が育つ組織をつくるための方策として基本的な方針をまとめたものでございます。平成23年度におきましては、新しい組織体制のもとで改めて事業の検証、見直しなどを行っていくということで、本見直し方針の位置付けということがこちらに記載されているものでございます。
 次に、2の持続可能な財政力の確保策の確立でございます。表をごらんいただきたいと思います。平成23年度から5年間の一般財源ベースでの財政フレームを示しているものでございます。簡単に説明させていただきますと、上の部分の歳入につきましては、今後大幅な伸びは見込んでございません。なお、歳入のうち、2番目の、特別区税の下にある特別区交付金でございますが、財産費算定対象事業などの進捗状況を見て推計したものでございます。このため、若干年度間で増減が生じているというものでございます。歳出の推計に当たりましては、現時点で予想される増減要素を加味して試算し、基金積み立てには財政調整基金・減債基金・特定目的基金にそれぞれ所要額を見込んだものでございます。なお、基金ごとの積み立て・繰り入れ計画及び起債の活用計画、起債残高の推計等は、「財政運営の考え方」の中で今後お示しする予定でございます。
 裏面をごらんいただきたいと思います。裏面の上段のほうに記載しております、区政の重要課題への対応でございます。こちらにつきましては所管分を報告させていただきます。
 5ページをお開きいただきたいと思います。(10)東京の新たな活動拠点としての中野駅周辺まちづくりでございます。ここのめざす姿、こちらに記載されているものは、前回、11月に報告した内容と変更はございません。変更の部分は、主な取組み等、5ページの下でございます。こちらの下の一番最後の部分でちょっと見にくいんですけれども、5ページから6ページにかけまして、第2期整備事業の具体的な事業を書き加えました。5ページの一番下から6ページにかけての「第2期整備事業として」という記載の欄です。その中で、「中野駅西側南北自由通路・駅施設の整備を実施するとともに、新北口駅前広場等の第3期整備事業計画の具体化を図る」というように記載してございます。また、最後の部分の3行ですけれども、中野二丁目地区、こちらのほうも少し用語を加えまして、「市街地再開発エリアを中心に地区計画の導入を進め、中野三丁目地区についても、中野駅地区第2期整備事業と連携した駅直近エリアのまちづくり計画について具体化していく」と、そのように記載をしてございます。
 次に、(11)連続立体交差事業と沿線まちづくりでございます。これにつきましても、めざす姿については前回の報告と変更はございません。主な取組み等の3行目以降なんですけれども、ここのところを少し書き加えてございます。「この整備にあわせ、地元権利者等によるまちづくり協議会を設置し、各地域の将来像実現に向けた地区計画を定め、区画単位での共同化や街区再編の具体化に向けたまちづくり支援を行う」というような記載にしてございます。
 続きまして、7ページをごらんいただきたいと思います。7ページの一番上、新たな目標体系による部門の役割と目標(案)でございます。
 恐れ入ります、8ページをお開きいただきたいと思います。8ページの(3)都市政策推進室でございます。これは、中野駅周辺、西武新宿線沿線のまちづくり、新たな産業振興施策の展開を担う部門として、にぎわいと魅力ある東京の新たな活動拠点を実現するということでございます。分野としては3分野、産業・都市振興分野、中野駅周辺まちづくり分野、西武新宿線沿線まちづくり分野でございます。
 まず、産業・都市振興分野でございますが、室の経営と区内産業の活性化、新産業の育成、中野らしい文化発信を担い、産業と人々の活力がみなぎるまちを実現するという目標でございまして、施策としましては、室経営、都市型産業支援、経営支援、にぎわい・文化でございます。
 中野駅周辺まちづくり分野は、中野駅地区における整備事業の調整・実施を担い、活気とにぎわいあふれる東京の新たな顔づくりを実現するということでございます。分野内の施策としては記載のとおりでございます。
 次に、西武新宿線沿線まちづくり分野でございますが、西武新宿線連続立体交差事業の調整と、これにあわせた沿線まちづくりを担い、基盤施設の整備をはじめ、沿線地域の将来像を実現するということでございます。
 続きまして、13ページをお開きいただきたいと思います。13ページ、(9)都市基盤部でございます。区民の暮らしを支える都市の基盤づくりを担う部門として、安全・安心で快適なまちを実現するということでございます。分野は6分野でございます。
 まず、都市計画分野でございますが、分野の施策としましては、部経営、建築調整、都市計画、都市施設、住宅を担います。
 次に、地域まちづくり分野でございますが、分野内の施策として、まちづくり事業推進、まちづくり計画を担います。
 次に、道路・公園管理分野ですが、施策として、道路管理、公園維持・管理でございます。
 次に、都市基盤整備分野でございますが、この分野は、道路や大規模な公園等の基盤整備を担い、災害に強い安全で快適なまちを実現するということで、分野内の施策としては、道路維持・整備、公園整備でございます。
 建築分野でございます。建築行政、建築安全・安心を担うということでございます。
 最後に、防災・都市安全分野でございます。災害対策や地域の生活安全及び交通対策を担い、安全・安心なまちの実現ということでございます。施策としては、防災、生活安全、交通対策を担います。
 次ページをお開きいただきたいと思います。事業の検証、見直しでございます。4行目でございますが、「平成23年度においては、新しい部組織の体制の中でこれまで見直されていなかった事業のあり方や執行体制等について、改めて検証を行うこととし、利用者負担のあり方や所得制限の導入、施設の廃止等についても検討する」ということを記載したものでございます。事業見直し対象事業で、平成23年度当所管の分はございません。
 次に、6、人が育つ組織をつくるための方策でございます。(1)の基本的な考え方でございますが、これにつきましては、(1)の最後に記載のとおり、複線型人事制度、育成型ジョブローテーション等の導入、能力開発型研修への転換など、採用、配置、能力開発を総合的に捉えた人材育成の仕組みを確立するということでございます。主な取り組みとしては記載のとおりでございます。なお、丸の一番上の複線型人事制度については、別紙で資料がございますので、後ほどお読み取りいただきたいと思います。
 次に、15ページでございます。
 7、その他でございます。「内部統制のしくみの基本的な考え方、未収金対策については、別途策定する」ということとしてございます。
 8番目でございます。参考資料。参考資料としまして、「平成23年度以降に取り組む重要課題(案)」等に対する区民意見の募集結果等について添付してございます。
 恐れ入ります。一番最後の資料、「参考資料」と右上に書いた表をごらんいただきたいと思います。12月9日、昨年開催された、区民と区長の対話集会の場で出されたものでございます。当委員会所管の主なものとしましては、「重要課題(案)」(区報等掲載分)に関するもので、2ページをごらんいただきたいと思います。左側のナンバーのところで言うと、7番、9番、10番のところでございます。警察大学校跡地の避難所の機能の件や工事などに関するもので、これについての回答は、それぞれ右の欄のとおり回答してございます。
 また、12月15日までにメールなどで意見があったもので、所管分としましては、4ページをごらんいただきたいと思います。4ページの一番最後でございますが、生活道路の確保について意見がございました。これについては、右側に記載のとおり、生活道路の拡幅整備に関する条例に基づいて、区の事業として従前から取り組んでおり、平成23年度以降も引き続き推進していくというように回答してございます。
 目標体系等の見直しについての当所管分の報告は以上のとおりでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。
市川委員
 前の一般質問で、私、質問をしたんだけれども、ここに別紙で「複線型人事制度について」があるんですね。この複線型人事制度というのは、まさにまちづくりの中に生かされなければいけない制度だと思うんですよ。非常に時間のかかることですよね、まちづくりというのはそうですよね。5年とか10年とかというスパンで物を考えるわけです。その間に、その地域の住民の方たちとの間の信頼関係というものを築いて、それが行政と地域との間の信頼関係というものに生まれ変わっていく。そういう中からまちづくりのインセンティブというのが高まっていくというのが、俗に言う再開発だとか地域のまちづくりのあり方のストーリーですよね。
 それで、例えば、サンプラザと区役所地区を、計画を立てます、いろいろ絵をかきますとやりますよね。もう既にまちづくり21のほうで三つほど、案をたしか出していますよね。あの案がどのような形で最後まで終息していくかはわからないんだけれども、私の考えでは、サンプラザ・区役所地区は、やっぱりきちっと張りついた人が最後まで面倒を見るんだというマネジメントをしていかなきゃいけないんじゃないかと思うんです。それで、例えばこのサンプラザ・区役所地域にどういう施設がいいと思います、それについてはどういうディベロッパーなりの協力を求めることができます、完成した施設の集客についてはどういった形で広告代理店の協力を得ることもできます、それによって中野駅との連携をこのようにとっていくためのJRとの交渉事もしなきゃならないと思います、さまざまな形で話が展開していって、ここに施設ができるわけですよ。ここを、新しくできる中野駅の新北口駅前広場とストレートにつながる、いわゆる施設にするわけなんですよ。その完成まで例えば10年かかるならば、その10年間、このサンプラザ・区役所地区を担当する副参事なら副参事、課長が1人ばしっと張りついてやるぐらいの勢いがないと、これはいつまでも計画で終わっちゃう。出てきた三つの案を見ても、もう既に出ていますね、スーパーリニューアル案とかリニューアル案とか建てかえ案とかがありますよね。あの中を見たって、陳腐な計画ですよ、あんなものは。あんな絵は、今はやりのシネマコンプレックスが入っていますよ。だけど、10年たったら、果たしてそうなんでしょうか。そういうことを特化して考えていくような、組織体制の、いわゆるそれをきちっとマネジメントしている管理職というのが1人いて、その人が采配を振るって最後まで面倒を見るぞという勢いがなきゃできない。僕はそう思うんですよ。
 それから、中野三丁目のほうも、今、目標体系の見直しの中にもちろん書いてある。従前どおりなんだけれども、あの新しい西口の改札口が誕生することによって南北自由通路もできる。向こうのいわゆる受け皿が欲しいわけです、中野三丁目側の。三丁目側のそのまちづくりの計画を具体化しますと、この中に書いてある。具体化して、どれぐらい時間がかかると思います、大変な時間がかかるでしょう。その間つき合う人、だれなんですか。しょっちゅう中野区の課長がかわっていたのでは、三丁目の住民の意向をしっかり酌み取ることもできないし、地権者の皆さん方が中野区に対しての信頼というものを寄せることができなくなってしまうということが、えてしてありますよ。という観点から、僕は一般質問の中で、この複線型人事制度の必要性というものを訴えたつもりなんですよ。だから、まさしく、この建設委員会に所管されている都市基盤部だとか――それは今度新しくできる部であるし、それから都市政策推進室、こここそまさに、複線型人事制度の一番モデルにならなければいけない所管部だと僕は思うんです。もちろんそれ以外にもありますよ。法規だとか管財だとか予算だとか、肝心かなめなところがあるわけです。でも、それは総務委員会の所管だから、そっちに任せたとしても、この委員会の中でとても大事な話を今、相澤副参事はしたんだなと思うんですよ。だから、今ここにいる皆さんが、そういった観点から、複線型人事制度の必要性というものを一番感じ取っていらっしゃるんじゃないかと思うんです。私がるるお話ししましたけれども、これは私の今の率直な思いを語りました。それについての何か御感想なり思いなり、また今後の抱負なり、あったら、どなたか答えていただけますか。
遠藤まちづくり推進室長
 やはり委員おっしゃるとおり、まちづくりにつきましては、かなり長い年月をかけて取り組んで、そこでようやく成果が出てくるという性質の仕事というふうに認識してございます。その中では、かなり専門的な知識、または経験、こういったものを活用しなければならないという、そういった性質の仕事でもあるということで、やはりこれまで公務員についてはゼネラリスト、一般的な形で何でもこなせるというような形での人事制度ということで、長らく組織・人事が形成されてきたということでございます。そういった中で、専門的な職員という、この必要性というのがやはり近年高まってきている。また、職員においても、そういった専門知識を生かしながら、自分のキャリア形成を図っていきたいという形で、これまでの公務員の人事制度とは異なるような形でのそういった組織的な要求と、また、職員側との要求というものが今日やはりこの複線型人事制度の必要性ということで出てきたというふうに認識してございます。そういった中で、やはりこのまちづくりにつきましては、かなり専門的な知識というものも職員として習得し、それを現場で活用しながら地域の皆さんと一緒にまちづくりを推進していく必要があるという、そういった職場というふうに考えてございますので、この複線型人事制度が導入されるということを契機といたしまして、やはりまちづくりについては、そういった必要な人材の確保、また、その人材の登用というものを図りながら、今後とも中野区民にとってよりよいまちづくりというものを目指していきたいというふうに考えております。
市川委員
 わかりました。もう一つ、5年とか10年とか、あなたはこの部署で10年働くんですよ、だからゆっくりじっくり取り組みなさいよというものなのか、そのエキスパートをそこに配置して、相も変わらず、年々年々、組織の組みかえがあって、異動が激しいものなのか、そこも問題な大事なところだと思うんですよ。やっぱりきちっとその部署に、例えばあなたは5年なら5年――まあ、5年は普通だよな。だから、10年。これは10年かかる計画だよ、これが実現するまでというと、20年かかる。けれども、まず10年、あなたはここでしっかりしなさいよという意味合いがこの中に含まれているんですかね。
遠藤まちづくり推進室長
 これはやはり、エキスパートの職員を育成するという形で、委員おっしゃられたような形で、その部署に配属された人間が、10年の計画なら10年間そこに張りつくというような形のものではないというふうに理解はしております。ただし、委員おっしゃられたように、これまでの人事制度の異動ということでは、やはり3年なり5年なりで定期的に異動をしていくというのが区の基本的な人事制度の考え方というものがございましたけれども、やはり仕事の性質によっては、その部署で長いこと担当するというようなことが出てくることがあってもよいのかなというふうに思っております。ただし、その職員の適性の見きわめというものが、ひとつ難しいところもありますので、一たんそこに配属されたならば、委員おっしゃられるように、もう10年だよということでできないケースもあるかというふうに思いますので、それはやはり人事制度として、その職員の適性等を見きわめながら対応していく必要があるかなというふうに考えております。
市川委員
 適性の見きわめというのは、それは最初の時点である程度注意をすればできることだと思うんですよ。今、ちょうど1月というのは、我々、新年会の時期なんですよ。いろんなところの新年会に招かれるじゃないですか。そうすると、中野駅の周辺のまちづくりの話になるわけですよ。それから、東中野駅の駅前広場の話になったり、西武新宿線沿線のまちづくりになったりするじゃないですか。そうすると、出てくる話が、もう従前完成している法定再開発事業、例えば中野坂上地区の話なんかが出てくるんですよ。そうすると、そこの地権者のだれだれさんが代表でとっても頑張ったねという話と同時に出てくるのは、中野区のその当時の担当者の方のお名前が出てくるんですよ。それから、中野四丁目の東地区の再開発事業、これも、その地権者の皆さんが一生懸命やったねという話が出てくるのと同時に、そのときにこういう中野区の担当者がたしかいらっしゃいましたよね、あの人はお元気ですかねと、こういう話が出てくるわけです。そうならなきゃだめなんだよ。そうなって初めてそういうものができ上がっているんですよ。でき上がっているところは、みんなそういうことがきちっと足跡として残っているわけですよ。だから、そういうことを、今までの歴史というものももう一回さかのぼって、よく顧みて、それで今後、あるべきまちづくりの人事配置、いわゆる人事というものはこうあるべきだということを、逆に部のほうから、室のほうから区長に進言したって僕はいいと思う。都市基盤部はこうあるべきだ、都市政策推進室はこうならなきゃいけない、こうでなければ私たちの政策は遂行できませんよというぐらいの勢いを持ってやってください。これは要望ですから。よろしくお願いします。
委員長
 他に質疑ございますでしょうか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 それでは、2番に移らせていただきます。平成22年度(2010年度)第5回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。
相澤都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
 それでは、資料(資料3)に基づきまして、平成22年度第5回中野区都市計画審議会について御報告させていただきます。資料をごらんいただきたいと思います。
 まず、開催日時でございます。昨年の12月22日に開催してございます。議事につきましては、報告事項、その他ということでございまして、次第の報告事項をごらんいただきたいと思います。4点ほど報告させていただきました。1点目が、「(仮称)中野区地区まちづくり条例(案)」に盛り込む主な項目と考え方について。(2)「(仮称)中野区住生活の基本に関する条例(案)」に盛り込む主な項目と考え方について。(3)「(仮称)中野区集合住宅の建築及び管理に関する条例(案)」に盛り込む主な項目と考え方について。(4)西武新宿線沿線まちづくりにおける基盤施設計画の今後の進め方についてということでございます。その他については特にございませんでした。
 まず、1番目の「(仮称)中野区地区まちづくり条例(案)」についてでございますが、ちょっと資料はたくさん添付させていただいておりますが、これにつきましては12月7日に開催されました当建設委員会で報告した内容と同様の資料を都市計画審議会でも報告したものでございます。したがいまして、内容については省略させていただきます。
 審議会における主な質疑や意見につきまして、二、三、御紹介させていただきます。地区まちづくり構想の登録の要件として、「地域住民等のおおかたの賛同」と記載されてございますが、おおむね半数とかそういう基準があるのかという質疑がございました。これにつきましては、「おおかたの賛同」というのは、一部の例外を除いて大多数の方が賛同している意味でとらえている。他の自治体でも具体的な数字を定めているところと、おおかたというふうに定め、まちづくり構想の内容により意味合いを幅広くとるやり方もございます。中野区は、おおかたということで、規則で定めていくことを考えていると回答してございます。また、地区まちづくり構想の対象地区の要件として、「おおむね3,000平方メートル以上」となっているが、それはどのような理由かというような質疑もございました。これにつきましては、3,000平方メートルというのは、1街区をイメージしている。もう少し小さい単位ということも考えられますが、一定規模の広さも必要であり、最終的には地区計画という手法を活用することも考え、3,000平方メートル以上としているというふうに答弁してございます。また、意見としまして、地域のまちづくりを進める上で、このような条例を早くつくるべきであるというような委員の意見もございました。
 次に、(2)の「(仮称)中野区住生活の基本に関する条例(案)」に盛り込む主な項目と考え方について、(3)「(仮称)中野区集合住宅の建築及び管理に関する条例(案)」に盛り込む主な項目と考え方でございますが、これにつきましても12月8日の当委員会で報告した内容と同じ資料を都市計画審議会で報告したものでございます。内容は省略させていただきます。
 これに関する主な質疑や意見でございますが、まず、住生活の基本に関する条例の中では、地域コミュニティ形成促進の項目の中で、区民意見交換会の中で、この条例を根拠に町会・自治会加入の支援を進めることになるというふうに記載してございましたが、どのような意味でこのように回答したのかという質疑がございました。回答としては、この条例ができるからという意味合いではなくて、この条例もできることによって、さらに町会・自治会の加入の促進が図られるという意味で回答したというふうにしてございます。また、現行の中野区における住宅まちづくりの基本に関する条例では、住宅マスタープランの策定の条文の項に具体的に定める内容が記載されていたが、新しい条例では住宅マスタープラン策定に具体的に盛り込む内容を規定するのかというような質疑もございました。これにつきましても、新しい条例の中にも、従前どおり都市マスタープランに盛り込むべき内容を定めていきたいというふうに回答してございます。
 次に、集合住宅の建築及び管理に関する条例についての質疑でございます。条例を守らない場合の措置として、事業者名を公表するなどを考えているとあるが、どのようなことかという質疑がございました。建築確認申請の前に区に届け出をしてもらい審査をする。その過程でワンルームの戸数制限など、これに適合しない場合は区から勧告を行い、その勧告に従っていただけない場合は、対応を検討した上で、場合によっては事業者名の公表を行う、そのようなことを考えているというように回答してございます。
 続きまして、(4)西武新宿線沿線まちづくりにおける基盤施設計画の今後の進め方でございます。恐れ入ります。これにつきましては、一番最後の資料をごらんいただきたいと思います。裏面に地図が書いてある資料でございます。
 内容でございます。これまでの経過につきましては、平成21年11月、西武新宿線沿線まちづくり計画が策定されてから、22年10月までの立体交差化計画の都市計画案説明会、こういった経過で行ってきましたという説明をさせていただいてございます。
 2の今後の進め方でございますが、連続立体交差事業とともに、必要となる駅前広場、周辺道路などの整備を行うため、平成23年度の東京都の都市計画決定に時期を合わせて、下記のスケジュールで都市計画の手続を進めるということで、その内容を報告してございます。
 また、参考資料として、この後に表がつづってございます。参考資料、「新井薬師前駅及び沼袋駅周辺の基盤施設整備基本計画」についての意見交換会。これにつきましては、前回の都市計画審議会で資料要求の要望がございましたので、その資料を配付したというものでございます。
 都市計画審議会の概要については以上のとおりでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。
市川委員
 西武新宿線沿線まちづくりの報告なんだけど、この中で都市計画案が公表されてから用地買収にかかわるところの地権者のいろいろやりとりがあったでしょう。地域で集会を開いたり、用地買収の対象地域に当たるお宅の地権者の皆さん方に対して何かの形でアプローチをしたり、まちづくり協議会が、駅周辺の皆さんがいろいろ協力し合ってお話をしたり、いろんなことがあったと思うんですね。たしか新井薬師前駅と沼袋駅と、どちらもそのようなことがあったやに伺っているんだけど、その用地買収という形になるんですよという話、そういう話というか、そういうことの問題とか、いわゆる一般の区民の皆さんは、みんなもう地下化しちゃうから地上の部分については何ら侵されるものはないんだと。ただ駅前の広場と駅の駅舎がなくなって、あそこが広い空間になるんだと。あと、線路がなくなって、そこが扇状にきれいに整地されるんだといって、我々はあとはないんだよと思っていたところが、地下20メーターか30メーターを走るから、どうしても上部の用地は買収しないと、地下のトンネルは掘れませんということになったので、いやいや、それはちょっと話が違っていたんじゃないのかと、そういうふうになったような話を伺っているわけですよ。それについての都計審での何かやりとり、質疑、ありましたか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 ただいまの件は、特に新井薬師の北側、上高田五丁目の住民の方が、地下化に伴って移転を余儀なくされるという事実を受けまして、いろいろ区のほうに相談に来たりとかということはありました。都市計画審議会ということで、事務局のほうに要望書みたいなものも出されたという事実もありましたけれども、この12月22日の都市計画審議会の中で、それについて議論というものはありませんでした。
市川委員
 はい、わかりました。どうもありがとうございました。
せきと委員
 今後の進め方についての23年1月、基盤施設の整備計画の決定とありますが、きょうはもう月末なんですけれども、できたんでしょうか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 これにつきましては、最終段階ということで、ほぼ内部検討は済んでおります。
むとう委員
 都市計画審議会で出された資料がそのまま資料という形で委員会で報告されるんですけれども、むしろ、都市計画審議会でどのような意見が出たのかとか、そこの取りまとめたものを逆にプリントでいただいたほうがありがたいという思いがずっとしているんですけれども。口頭でこんな意見が出ましたとか、あらあら御説明はあるんですけれども、むしろ都市計画審議会には本当に専門家の学識の方もいらっしゃるわけですから、区のこういった計画について、それぞれどのような御意見があったのかという審議会での意見の様子というものをぜひプリントして報告していただけたほうがありがたいと思いますので、ちょっと今後そういうことを考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
相澤都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
 都市計画審議会、これにつきましては傍聴でやっておりまして、また、議事録等も広く公表しているところでございます。また、直近のこういった所管の委員会にも報告させていただいて、かなり量がありますので、私のほうで整理をして、口頭で報告をしているわけでございます。必ずその資料に基づいて報告するということはできないかと思いますが、その状況によって、そのほうが適切であるというような場合は、そういったことも、時期を見計らって考えていきたいと思っております。
委員長
 他に質疑ございますでしょうか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 続きまして、3番、(仮称)鷺の宮調節池上部多目的広場整備基本計画(案)についての御報告を受けます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 それでは、お手元に配付させていただいた資料(資料4)で御説明をさせていただきます。(仮称)鷺の宮調節池上部多目的広場整備基本計画(案)についてでございます。
 標記調節池上部多目的広場整備にかかりましては、平成22年10月14日に締結しました「妙正寺川鷺の宮調節池における人工地盤の整備に係る設計の実施及び費用負担等に関する協定」によりまして、現在、東京都の第三建設事務所のほうで覆蓋、いわゆるふたがけでございますが、その詳細設計を実施しているところでございます。それで、広場の施設配置によりまして、その覆蓋構造などに影響を及ぼすこともあるということから、今般、整備基本計画(案)をまとめましたので、御報告をさせていただくという趣旨でございます。
 大きな1番で、整備に至るまでの経緯というところで、3点にまとめさせていただいております。1点目でございますが、御存じのように、平成17年の集中豪雨によりまして、妙正寺川流域地域の甚大な被害の発生があったということでございます。東京都に対しまして、激甚対策による河川改修、流域沿いの都営住宅建てかえに合わせまして、敷地内に調節池設置の要望など、必要な要請活動を行ってきたところでございます。2点目で、その結果としまして、東京都の関係部局――都市整備局とか建設局さんでございますが――との連携のもとに、平成19年11月に一団地の住宅施設としての都市計画決定がなされ、防災空地として敷地内に調節池設置が位置付けられております。3点目でございますが、東京都が整備する調節池について、区がその上部を多目的広場として整備する方針、これを平成21年5月に決定しまして、平成22年3月31日付で「妙正寺川鷺の宮調節池の設置及び人工地盤と上部広場の整備に関する基本協定」を締結しているというところでございます。
 2番目の広場整備の基本計画の考え方でございますが、平成21年11月に策定しました「今後の大規模公園整備の基本的考え方」、これは中野区で今後6カ所の公園等の整備を行うというときの基本的な考え方をお示しさせていただいておるわけでございますが、それに基づきまして、広場施設配置等をまとめたものでございます。大きな観点として、2点を書かせてもらっています。1点目は、白鷺地域において広域なオープンスペースが創出されまして、憩いの場やスポーツ活動として利用される空間ということでございます。2点目は、当該場所が広域避難場所の一部でもありますので、可能な範囲でオープンスペースを確保するよう努めますということでございます。
 3番目の基本計画の内容でございますが、別添A3のカラーコピーをつけさせてもらっています。ホチキスどめでございますが、同時にちょっとごらんになっていただければと思います。基本計画の内容でございますが、所在地については白鷺一丁目の4番でございます。広場面積が約1ヘクタールございます。主な施設でございますが、多目的広場、この場所全体が多目的広場としても使うわけでございますので、草地でありますとか舗装部分が出てくるということでございます。防球ネット、特に多目的広場ゾーン、A3図面の向かって左側でございますが、最大でも高さ30メートル程度の防球ネットを計画しております。その他、園内灯・遊具・トイレ・園路広場、並びに植栽でございます。なお、人工地盤でありますので、いわゆる備蓄倉庫等の建築物でございますが、防災施設の整備は行わないというふうに考えております。
 裏面をごらんいただきたいと思います。(4)のゾーニング並びに利用形態でございますが、平常時、災害時にも対応できる空間として、三つのゾーニングを設定しております。
 一つ目が多目的広場ゾーン、約5,700平方メートルございますが、平常時にあっては、少年野球、軟式野球でございますが、両翼約60メートル程度のスペースがとれるということでございまして、その他、ゲートボールでありますとかフットサルほか、町内会等の団体が利用されるというふうに想定しております。実際の利用に際しましては、いわゆるタイムシェアといいましょうか、時間設定を今後検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。
 2番目の休憩広場ゾーン、図面のほぼ真ん中辺でございますが、約1,700平方メートル程度でございます。東京都さんが整備する妙正寺川の河川沿いに「親水広場」と書いてございますが、親水広場と視覚的一体感を感じる空間ということと、河川の管理用通路を含めて利用を想定しております。ジョギングでありますとか散歩でありますとか休息でありますとか、その他、町会等のミニイベント等にも対応できるスペースとして考えております。
 3番目の遊戯ゾーンでございますが、約1,100平方メートルございます。乳幼児、小学校の低学年を対象とした遊具でありますとか、高齢者を対象とした健康遊具を設置しまして、そのような利用を想定しているところでございます。
 (5)の歩行者の動線計画でございますが、図面のほぼ中央でございますが、妙正寺川にかかる弥生橋、これは4メートルの幅員を6メートルに拡幅する計画でございます。弥生橋から、いわゆる南北方向の通路・道路を活用しまして、それを主動線として設定し、区民が容易に利用できるということ、災害時にはこの広場に逃げ込めるというふうに考えて計画をしております。2点目の河川管理用通路からの動線は限定して出入り口を設けるということでございまして、このゾーニングの裏面をちょっとごらんいただければと思います。
 平面図のほうで、A-A´、B-B´、C-C´という断面を、イメージ断面でございますが、若干縦横のスケールが合っておりませんが、今申しましたように、A-A´面で言いますと、妙正寺川の河川並びに管理用通路がございまして、ここはいわゆる越流堤でございます。構造的には、管理用通路はデッキ構造になりますので、こういったところからは、この広場への動線はとれないということがございます。それで、B-B´面、これは先ほど申しました主動線として設定した場所でございます。弥生橋、断面で言いますと、左側が北側でございまして、右側が南側でございます。道路を通じて弥生橋を通行し、河川用通路に入ってくると、それで広場側に動線として入っていくと。こういった場所は動線としては確保は可能でございます。C-C´面、ちょっと平面図をもう一度ごらんになっていただきたいと思うんですが、C-C´断面、都営住宅の部分から「消防団施設」と書いておるこの断面を切っております。これについても、あるポイントで、G.L.=A.P.+39.1メートル、こういったところではすりつくわけでございますが、例えばそのC-C´面の右側でございますが、G.L.=A.P.+38.3メートルと、こういったところで人工地盤との関係で、すり合ってこないというところが出てくるというふうに想定しております。可能な限り動線は確保する予定ではございますが、ある程度、限定して出入り口を設けざるを得ないのかなということでございます。
 もう一度、ゾーニング図という平面図をごらんになっていただければと思います。その河川管理用通路からは、「親水広場」と書いておるあたりから、この広場側へ通路として1カ所、並びに先ほど申しました弥生橋のところから入ってこられる、いわゆる主動線でございます。河川の上流側、図面で言いますと上側をずっとごらんになっていただきたいと思うんですが、「防球フェンス」と書いてある、その上側でございます。歩行者動線のブルーの矢印を引っ張っておりますが、そういったところからは、河川管理用通路からは入れるというふうに計画しております。
 ちょっと言葉足らずでございますが、今後、基本計画(案)でございまして、関係機関とその動線処理についても十分調整をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
 もう一度、本紙の裏面ですね、4番目の今後の予定というところをごらんいただければと思います。本日、建設委員会に御報告をさせていただき、2月10日の防災まちづくり特別委員会にも同じ内容で報告をさせていただく予定でございます。また、本年2月下旬には、東京都第三建設事務所が調節池本体の工事説明会をやられるというふうに聞いておりまして、私どもも同席させていただきますが、正式なこの広場計画の案については、別途、住民説明会を予定させていただきたいと思っております。本年3月末までには、このふたがけ、覆蓋の詳細設計が完了するという予定でございます。なお、広場本体につきましては、24年度に基本設計及び実施設計をやらせていただき、工事につきましては、平成25・26年度で広場整備工事をやるということでございます。これは現在の第2次10か年計画のマスタースケジュールに基づきまして、このようなスケジュールを立てているところでございます。
 雑駁ではございますが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。
せきと委員
 このA3の図面で、親水広場というのは地上と同じ高さですよね。この上の部分のちょっと模様がかっているところは何になるんですか。模様というか、これは斜面……。ここはもう川床の高さになっているわけですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 東京都の三建事務所さんで設計しておりますが、この「親水広場」と書いてあるところは、管理用通路から1段下がったところでございます。さらに、文字で「親水広場」と書いてあった上側の矢筈張りになっている部分は、これはのり面でございまして、そこまではいわゆる妙正寺川の河川までおりられません。擁壁があるということでございます。
せきと委員
 わかりました。東京都が昨年の11月ぐらいに神田川河川整備計画というものを改定か何かしたんですけれども、それとの調整といいますか、こういうふうに調節池をつくるはいいんだけれども、その後さらなる河川の改修の際に、またこの管理通路等が使われちゃうとか、そういうことの調整は済んでいるわけですね、東京都とは。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 こちらの妙正寺川の護岸の改修につきましては、この鷺の宮調節池の整備工事がこのスケジュールのとおり、2月末の説明会以降、進んでいくわけでございます。それとあわせまして、この調節池から上流の護岸改修が進んでいくというふうに聞いてございますので、今、委員おっしゃったのは神田川の整備計画ということでございますが、こちらのほうは妙正寺川で、その護岸の改修につきましては、この調節池を機に上流のほうへ進んでいくというふうに聞いてございます。
せきと委員
 神田川の整備計画で、水系で言えば妙正寺川もこちらなので、これは、都の計画は今後20年という長期のあれで見ていますから、そこはしっかりやってください。それと、今回は基本計画の案であって、今後、住民説明会等をやっていくわけですね。いつも議会で話題になりますのが、こういう絵が示されますと、住民の方はこれで固まったというふうに受けとめられないかというふうなことを議会が心配する発言が多く聞かれておりますが、その点をしっかりと、今後住民の意見を聞いて、基本計画というものを本決めにしていく、その前段階の案である点を強調してほしいと思いますけれども、いかがですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 委員まさに御指摘の、今回、基本計画(案)でございますので、他の基本計画(案)、今、同時並行でやっているところもありまして、区民の皆様方からいろんな御意見をちょうだいし、反映できるものについては反映させていただくという所存でございます。
小林委員
 1点だけでございます。防球フェンスの30メートル程度の高さということで、ちょっと確認したいんですけれども、子どもたちの少年野球、30メートルという形は必要ないかなというふうに思っております。特に、30メートルというと、住宅でいえば10階建てぐらいの高さになりまして、都営住宅の方々に関しても、かなりの圧迫感を感じるということと、それからあと、フェンスのこの高さに関してはしっかりと調査をしていただいて、30メートルなんていう形じゃなくて、いろんなところの、野球場の少年野球が使っているところの高さをいろいろと調べていただいて、できる限り低い形にしておいていただきたいなというふうに思っております。あとは、野球のボールが外に飛んでしまうという危険もあるかもしれませんが、その辺、専門家のほうにも聞きまして、やり方をちょっと調整していただければというふうに思いますので、1点だけ要望です。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 防球ネットの高さの御指摘でございました。私ども中野区で少年野球として使われている野球場、例えば哲学堂公園の野球場がございまして、あそこは20メートルの防球ネットがございまして、実際問題として、軟式をやっているんですが、やはり飛び出るということもありまして、この高さについては私どももかなり検討しているところでございまして、可能な限り、将来できた暁に、区民の方々から御迷惑が出ないように対応させていただきたいと思っているところでございます。これについては、構造的な問題も当然ございますので、十分かつ慎重に検討してまいりたいと思っているところでございます。
小林委員
 上高田のお話がありましたけれども、上高田は……(「哲学堂」と呼ぶ者あり)哲学堂ですね。哲学堂は少年野球だけということで考えていいんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 哲学堂公園は、少年野球だけではなくて、普通の方々もやられます。両翼70メートルなんですが、実際問題として、高さが20メートルで、かなりの頻度で飛び出ると。今後、運営面の件もあるんですが、現実問題として、少年野球の対象年齢層をどうするかとか、結構外に飛び出るというのが、私たち維持管理をやっている立場からすると、かなり慎重に対応しないと、後々御迷惑をおかけするんじゃないかという懸念を持っている次第でございます。
小林委員
 特に地域の方々と一応連携をとりながら、また、意見を聞きながらやっていただきたいと思いますので、お願いいたします。
市川委員
 費用なんですけれども、中野区が持つ費用はどの部分になるんですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 こちらの資料でございますけれども、平成22年3月31日に締結をいたしました基本協定によりまして、調節池の部分は東京都、それから覆蓋及び上部広場に起因する費用については区ということで協定を結んでございますので、この調整池の広場基本計画の中身で言うと、覆蓋の部分、それから上部広場の部分については区の費用でございますけれども、実際のところ、この覆蓋については協定によりまして東京都に設計をしていただいているという状況でございます。
市川委員
 財調でカウントして、普通交付金の財産費で分割して東京都からもらうんじゃないの。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 こちらでございますけれども、いわゆる都市計画公園のような形の用地取得は今回ございませんので、国庫補助事業は活用してございますけれども、財産費というふうなカウントの仕方ではございません。
市川委員
 ふたをかけたところの面積がちょうど1ヘクタールになっているんだよね。何となくここにちょっと今、目が行ったんだけれども、1ヘクタール以上だから、都市計画交付金で4分の1だっけ、上限が――まで東京都のほうから、都市計画公園として整備をすれば、費用が捻出できるでしょう。だから、この上部の広場を都市計画公園として位置付ければ、そういうカウントの仕方もあるのかなと、素朴な疑問を抱いたんです。そういうようなことはどんなようなことになりますかね。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 いわゆる用地取得を伴う場合に都市計画交付金を活用といった側面からの都市計画公園化という観点も確かにあるわけなんですが、今回のこの調節池につきましては、区としての用地取得はございませんので、そういった意味合いでの、例えば都市計画公園で1ヘクタール以上といったものにこだわるといった部分の目線ではないというものはございますが、ただ、都市計画公園、こちらのほうは、今後こちらのほうが整備された後に、例えば維持管理といった形での中で都市計画公園化していれば、例えば大幅な改修の際の国庫補助事業の活用とか、そういった面のことも考えられますので、こちらにつきましては今後の検討の中で考えていきたいというふうに考えてございます。
市川委員
 都市計画公園化と今言ったでしょう。都市計画公園化していけばという話になったんだけど、それは将来の話でしょう。だけど、今、この資料を見ると、住宅施設になっているんだよね、位置付けが。そうでしょう。住宅施設というのは都市計画公園化して物を考えられるの。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 現在は、先ほど説明させていただいたように、一団地の住宅施設、その中の防災空地として都市計画決定されております。それで、資金面で、先ほど委員のあれで、この広場整備については、社会資本整備総合交付金という国費を東京都経由でちょうだいするということになっております。それについては、都市計画公園としての位置付けは別に必要ございません。したがって、これが25年・26年、工事をやるに際しても、社会資本整備総合交付金をもらえますので、それはそれで、ひとまずそれでオーケーと。ただ、この広場の位置付けが、第3回定例会で、桃園川緑道の位置付けがどうなっているんだという御指摘もちょうだいしておりますので、この広場については、都市公園としての網の目を将来かけたらどうかという話を、例えば東京都の河川部局さん等々と調整をしているところでございます。したがって、資金面では都市計画公園としての位置付けは必要ないという認識をしております。
市川委員
 わかりました。ということは、将来そのときには、この一団地の住宅施設として今都市計画決定されているじゃないですか。そうしたら、これは都市計画の変更をするわけでしょう。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 一団地の都市施設、要するに団地の開発でございますので、その中に公共施設として道路をつくりなさいと、公園をつくりなさいと。もっと大規模ですと、いわゆる商業施設をつくりなさいと、団地の中の店舗ですね。そういったものが住宅とワンパッケージになって一団地住宅施設として、都市計画として位置付けるということですから、それはもう平成19年の11月に済んでおります。したがって、今後、都市公園として位置付ける場合は、この都市計画の変更は特段必要ございません。
市川委員
 わかりました。
委員長
 他に質疑ございますか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、質疑がないようでしたら、以上で本報告については終了いたします。
 続きまして、4番、区立かみさぎ北公園の開園についての報告を求めます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 区立かみさぎ北公園の開園について御報告をさせていただきます。(資料5)
 本件につきましては、上鷺宮四丁目におきまして、都市計画法の開発行為によりまして設置されました「区立かみさぎ北公園」が開園する運びとなったので、御報告をさせていただくものでございます。これは、中野区立公園条例第2条第1項の規定に基づいて告示するものでございます。
 所在地並びに面積でございますが、裏面に案内図が載っておりますが、上鷺宮四丁目の6番でございます。面積が133.65平米でございます。旧伊藤園中野支店並びに東芝テクノネットワークの土地を、本編のほうの参考1番でございますが、開発行為の事業主さんであります東芝不動産株式会社、野村不動産株式会社による開発行為で生まれました公園だということでございます。
 2番目の施設内容でございますが、ダスト舗装約47平方メートル、サークルベンチ1基、ウォールベンチ1基、自然石スツール5基、園内灯、LEDの33ワットでございますが、2基、主な植栽として、コブシ、シマトネリコなどでございます。
 3番目の告示及び供用開始予定日でございますが、平成23年2月1日(火曜日)でございます。
 参考1番、これは開発行為の事業主さん、並びに開発区域の面積、4,454.34平方メートルございました。一戸建ての住宅開発でございまして、29区画ございました。
 参考の2番、公園の名称でございますが、これについては昨年、平成22年4月12日から6月4日の間に上鷺宮地域で公募をし、区民の皆様方から応募していただいた結果、「かみさぎ北公園」という名称になったものでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。
むとう委員
 すみません、そこの場所があんまりよくわかっていないのでわからなくてお尋ねしたいんですけれども、裏の案内図を見ると、この公園の中にはどうやって入っていけるんですか、普通の区民が。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 先ほど申しました、裏側の図面で、ジョナサンというレストランがありますが、その北側から、いわゆる宅地開発でございますので、中の道路がございます。その中の道路を通じて、このかみさぎ北公園まで通れるということになってございます。
委員長
 他に質疑ございますでしょうか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、ないようですので、以上で本報告については終わらせていただきます。
 続きまして、5番、区立やまぶき公園の休園についての報告を求めます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 区立やまぶき公園の休園についてでございます。(資料6)
 これは、やはり公園条例の第13条に基づきまして、以下のとおり休園をするものでございます。
 休園の理由でございますが、やまぶき公園内に東京都下水道局さんが特殊マンホール、内径が2.5メートル、深さ15メートルでございますが、その特殊マンホールの設置工事を行うためでございます。このマンホールは、大久保通りに敷設されております地下雨水貯留管、貯留量が5,000立米、5,000トンでございますが――へ接続するための排水管の中継点となるものでございます。
 2番目の所在地及び面積でございますが、中野一丁目31番、公園面積は102.44平方メートルでございます。
 裏面をごらんくださいませ。「やまぶき公園」と書いてございます。図面で言いますと、その下に大久保通りがありまして、ここに先ほど申しました地下雨水貯留管を下水道局さんが整備しておるということでございます。その下のやまぶき公園平面図の中で、図面の下側でございますが、内径2.5メートル、深さ15メートルのマンホールを設置するということで、この公園全体を工事エリアとして使用したいという旨がございまして、休園するということでございます。
 表面に戻っていただきまして、休園期間が本年2月1日から本年の10月31日まででございます。
 4番目のその他といたしまして、この公園の近隣住民の方、地元の町会さんへは、下水道局さんが説明をしていただきまして、御了解が得られているところでございます。
 参考ということで、主な占用条件でございますが、この特殊マンホールの工事に際しまして、車両の出入りの際には警備員を配置するなど、隣接の居住者の方、通行者の妨げのないように安全を確保してくださいよということを、占用許可条件として出しているものでございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で本報告については終了させていただきます。
 続いて、6番、その他について、何か報告ございますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ないようでございますので、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、審査日程のその他に入らせていただきます。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午前11時13分)

委員長
 委員会を再開します。

(午前11時13分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第1回定例会中とし、急な案件が生じた場合は、正副委員長で協議の上、御連絡したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定をさせていただきます。
 本日予定した日程はすべて終了しますが、委員、理事者から特に発言はございますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本日の建設委員会を散会いたします。

(午前11時14分)