平成23年01月21日中野区議会環境対策特別委員会
平成23年01月21日環境対策特別委員会
中野区議会環境対策特別委員会〔平成23年1月21日〕
環境対策特別委員会会議記録
○開会日 平成23年1月21日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時12分
○出席委員(14名)
佐伯 利昭委員長
山口 かおり副委員長
白井 秀史委員
つぼい えみ委員
いでい 良輔委員
小林 秀明委員
伊藤 正信委員
酒井 たくや委員
むとう 有子委員
長沢 和彦委員
高橋 ちあき委員
山崎 芳夫委員
市川 みのる委員
飯島 謹一委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
管理会計室長 尾﨑 孝
経営室副参事(財産管理担当) 柿内 良之
管理会計室副参事(管理改善担当) 戸辺 眞
区民生活部長 鈴木 由美子
区民生活部副参事(環境と暮らし担当) 横山 俊
区民生活部副参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当) 鈴木 郁也
清掃事務所長 伊東 知秀
教育委員会事務局次長 合川 昭
教育委員会事務局副参事(教育経営担当) 白土 純
教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 古屋 勉
○事務局職員
書記 鈴木 均
書記 土屋 佳代子
○委員長署名
審査日程
○議題
地球温暖化の防止に関する方策について
環境負荷の低減に関する方策について
○所管事項の報告
1 (仮称)なかの地域エコポイント制度に係る検討状況について(環境と暮らし担当)
2 中野区環境リサイクルプラザの機能転換の方針について(環境と暮らし担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、環境対策特別委員会を開会します。
(午後1時00分)
本日の審査については、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いします。また、途中3時になりましたら、休憩を入れたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、議事に入ります。
地球温暖化の防止に関する方策について、環境負荷の低減に関する方策について、を一括して議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、(仮称)なかの地域エコポイント制度に係る検討状況についての報告を求めます。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
それでは、お手元の資料、仮称でございますが、なかの地域エコポイント制度に係る検討状況(資料2)につきまして、御報告をさせていただきたいと思います。
このエコポイント制度でございますけれども、昨年12月の第4回定例会のほうで(仮称)中野区地球温暖化防止条例の制定の考え方について御報告させていただきました際に、そこに定めます区民の方々の努力義務、この達成を支援するための方策の一つとして頭出しをさせていただいていたものでございます。その検討状況について、きょう御報告をさせていただきたいと思います。
なお、関連委員会といたしまして、区民委員会のほうにも閉会中の委員会に報告させていただくこととさせていただいてございます。
それでは、まず1番、制度の目的でございますが、これまでも御説明してきましたとおり、中野区から排出されます二酸化炭素、約5割を家庭部門が占めてございます。この家庭部門におけます二酸化炭素排出の削減を促進していくことが中野区にとっては重要な課題となってございます。この約5割の家庭部門からの排出というものは、御家庭での生活に起因するものというふうになってございます。ここへの対策を進めていくことをしてまいりたいということで、先般御報告させていただきました温暖化防止条例の考え方に努力義務を盛り込むこととしてございます。この達成支援策といたしまして、さまざまな二酸化炭素削減の取り組みを促進するインセンティブとなるように、(仮称)なかの地域エコポイント制度を創設していきたいということでございます。
概略申し上げますと、御家庭において、さまざまな方法で二酸化炭素の削減をしていただきまして、その結果としてあらわれてきます電気、ガスの削減量、これに相当します二酸化炭素の削減量に比例してポイントを差し上げるという制度を考えてございます。
2番、ポイントの付与対象でございますが、(1)エコチャレンジとしてございます。包括的にこのように呼ばせていただいてございますが、御家庭での省エネ行動、冷暖房の温度調節をしていただくなどの省エネ行動、あるいは住宅等の省エネ・再エネ化といった設備の導入といったようなチャレンジをしていただこうと思ってございます。事前に登録をしていただきまして、その月からの1年間のチャレンジをしていただく、その結果、電気、ガスで削減した分、これに相当する二酸化炭素の量を対象としてまいりたいと思ってございます。
また、(2)といたしまして、特定事業とさせていただいてございますが、例えば区主催の環境イベントなどに御参加いただいたといった場合にも、ポイントを付与していくというようなことを考えているところでございます。
3番に移ります。ポイントの付与方法でございますが、(1)のエコチャレンジにつきましては、来年の夏ぐらいにスタートさせていきたいと思ってございますけれども、随時、参加登録を受けてまいりたいと思っております。その月から1年間がチャレンジ期間というふうにしていきたいと思っております。
③でございますが、スタート時には電気とガス、それぞれの削減量、場合によってはふえてしまうことがあるかと思いますが、その合算で減った量に比例してポイントを付与するというふうにしてまいりたいと思っております。
(2)ですけれども、環境イベントなどの特定の事業におきましては、会場でポイント専用の台帳というものをお渡しして、シールなりを交付するという方法で進めていきたいと思ってございます。
(3)その他でございますけれども、いわゆるエコ商品、環境にやさしい商品等を購入いただく場合にもポイントが付与できないかということについても、検討を進めてまいりたいと思ってございます。
4番でございます。交換方法でございますが、ポイントの価値につきましては、1ポイントは1円というふうに、わかりやすいような経済価値に換算できるように設定してまいりたいと思ってございます。交換のメニュー先を括弧にしてございますが、区内共通商品券等を含みます金券等を交換メニューの一つと、また、御了承いただければ、(仮称)の環境基金への寄附も受けていきたいというようなことを考えてございます。
また、(3)といたしましては、その他のインセンティブの仕組みといたしまして、ある程度、ポイントがたくさんたまったといった場合には表彰というようなことを考えておりますし、裏面に行っていただきますと、一定の取り組み要件を定めましたところでボーナスポイントを差し上げるといったような仕組みも考えてまいりたいと思ってございます。また、お楽しみの要素も含めまして、抽せんによってエコグッズなどの商品等が当たるといったような仕掛けもつくっていく必要があるかなと考えているところでございます。
5番、運営方法でございますが、運営の実務的なところについて業者委託をして、経費削減を図ってまいりたいというふうに考えてございます。委託の中身といたしましては、この制度の受付からポイントの換算・付与、交換手続、あと、ウェブサイトも立ち上げてまいりたいと思ってございますので、その立ち上げ・運用等を含めて委託を考えてございます。
最後、6の今後のスケジュールでございますが、3月、第1回定例会のほうでこの制度の概略を固めまして御報告を差し上げたいと。来年度、ことしの7月、参加登録を開始してまいりたいと思っております。
ポイントの実際の交換が発生いたしますのは、1年間のチャレンジの後ということになりますので、24年7月から交換の手続等が開始されるというふうな見込みでございます。
以上、簡単でございますが、御報告でございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
小林委員
ちょっと一つひとつ聞きたいんですが、順番は変わりますけども、まず平成23年の7月から1年間、これは領収書をそろえるということでしょうか。それを基準にして、次の1年間のチャレンジ結果をいただけるという形になるんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
月々の領収書、検針書、あるいは御使用のお知らせといったように名称ございますけれども、それを月々保存願いまして、それを提出いただこうというふうに思ってございます。
また、先ほど業者委託の中のウェブサイトというようなことを考えているとお話しさしあげましたけれども、場合によっては電子申請といいますか、ウェブサイト上で自動的に電気の使用料相当を読み込んで、御自身の使用量が自動的にわかるような、そんな仕組みができないかということで考えているところでございます。
小林委員
今言ったウェブサイトのほうでやるということで、電気量の数値をとれる機械を設置するという形ですかね。それぞれの御家庭で設置の機械が必要になると思うんですけど、どうですかね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
東京電力さんが中野区の管轄になりますけれども、御利用されている利用者の方が申請いたしますと、電気使用量が自動的に御自身のパソコンでわかるようなサイトが立ち上がってございます。こことのリンクといいましょうか、データをやりとりするような形で、中野区のほうのエコポイントのサイトで読み込めるようなものについてつくれないかということで検討しているところでございます。
小林委員
細かくてすみません。そうすると、電気量の数字が出せるというのは、当然、東京電力さんということになりますよね。あとはガスのほうの業者になると思うんですけど、そこが委託先という形になるんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
それとは別の業者ということになろうかと考えてございます。
長沢委員
こういうことでやられるということですけども、登録していただく方というのは、どれぐらい見られているんですかね。というか、言ってみれば、所管としては、どれぐらいの方々に登録していただきたいというふうに期待されているのか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
まだなかなかその辺の見込みが立てにくいという状況でございまして、数百の規模で御参加いただけるような期待は持ってございますけれども、まだ具体的には申し上げられない状況でございます。
長沢委員
わかりました。それで、家庭部門の省エネ化を進めていくということから、こういったポイントの制度についての御報告だと思っています。この中にちょっと具体的に触れていないので伺いたいんですけど、例えばここでエコ商品の購入などについてもふえるように検討するということであります。今、そういう意味では、家電製品なんかも省エネということで、当然ながら、区民の皆さんも買いかえたりもされているというふうに思うんですね。そうは言っても、しかしながら、一定のお金がかかるものもありますから、そういう中では、現在の知恵の中で使用についていろいろ努力するというのも期待されていると思うんですね。そうであれば、中野区の家庭部門でこういう省エネ化を図るんだと、CO2の削減を大いに進めていくということでありますと、一定PR、啓蒙というんでしょうか、そういうのは必要じゃないかと思うんですね。
例えば、よく役所さんでもやられていますよね。冷暖房の目安を何度みたいな、そういうのはもう既に御承知の方もたくさんいらっしゃって、現実にこの冬で暖房の温度を設定とかやられている方もいらっしゃると思うけども、改めてPRは、こういうことをやられる上で制度設計の段階から当然考えておかなければならないものじゃないかなと思っているんですが、その点について、いかがですかね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
これまでも、区といたしましては、省エネ、温暖化防止にかかります普及啓発、宣伝、PRというようなこともしてまいりました。また、このような、なかの地域エコポイント制度、こういった具体的な仕組みをつくるにあわせまして、普及啓発と絡めて展開してまいりたいと考えております。
長沢委員
自分のことを言うのも何なんですけども、私も正直、どの程度あれしたらどうなのかなんていうのが余りわからないので、そういう意味では、個別というか、例示をわかりやすいものとして、そういうPRをしていただくというのが大事かなと思っていますけれども、この点については、要望にしておきたいと思います。よろしくお願いします。
むとう委員
確認なんですけれども、メインは電気とガスということだと思うんですけれども、やりますというスタートのときから、それぞれの家庭、それぞれの参加する個人が前年度の数量と比較してということなんですか。ポイントは、どこと比較して減ったとか減らないとかってスタートするんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
前年度と比較して削減の量をはかるということでスタートさせたいと思ってございます。
むとう委員
それは、東京電力と東京ガスに確認すれば、前年度の使用量ってわかるわけですか、自分で取っておいて。私なんか全然取っていないので。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
先ほどお話が出ました検針票あるいは領収書の中に、昨年同月の使用量というものが通常表示されてございます。それ1枚を保存していただければ比較ができると考えてございます。
むとう委員
同月だけでよろしいんですか。毎月々の比較なんですか。1年間毎月々を自分で比較して、トータルというのは自分で見るわけですね。ということですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
1年間の取り組みということでございますので、月々の検針票、領収書というものを保存いただいて、1年分、12月分まとめて区のほうに提出いただくということでございます。具体的な申請や報告書の仕方については、今後の詰め方ということになりますけれども、御自身でも足し上げていただければ、どのくらいの成果であったかがわかるということでございます。
むとう委員
交換メニューなんですが、金券等ということなんですけれども、それがどこで使える金券になっていくのか。今、商店街のほうで自発的にやっている中野区の商品券ってありますよね。でも、加入店舗数が全店ではないので、なかなか使い勝手が悪い部分もあるんですけれども、この金券というのは、それも含めて別のものも考えていらっしゃるような御説明だったかと思うんですけれども、どういう金券を考えていらっしゃるんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
先ほどの御説明でも触れました区内共通商品券、これも一つ交換先としては想定して検討しているところでございます。あわせまして、区内共通商品券のより活用が図られていくようなこととしても、こういったエコポイントなどとうまく絡めて展開できないかということも検討しているところでございます。その他の金券については、一般的に流通しているようなものというのが検討対象とはなるかと思ってございますが、まだこれからの検討課題ということでございます。
むとう委員
今現在ある区内の商店街が発行している区内商品券というのが基礎になるということですね。それ以外のことも考えていくということなんでしょうか。個人商店だと結構使えるんですけれども、チェーン店っぽいところのだと、なかなか加入していなくて使えなかったりとか、金券はアルバイトの方がいたりするとわからなかったりとかで、今の商品券も使い勝手が悪いという声が結構聞こえているんですけれども、もし今の商店街のほうで発行している商品券を利用するのであれば、その辺、もう少し使い勝手がいいものになるように工夫してほしいなというふうに思うんですけれども、いかがでしょう。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
御指摘のような区内共通商品券の活用についても、あわせて検討を進めていきたいということでやっているところでございます。
むとう委員
(仮称)環境基金への寄付というのは、どういう形で行うんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
ためていただきましたエコポイントをどういったまとまり、単位で交換していくかというようなことについて、現在検討を進めているところでございます。例えば区内共通商品券ですと、今、500点が最低の券かと思いますけれども、それ以外のものについて、どのようにしていくのか等々含めまして、寄付のあり方も、そちらとの関連を含めて検討をこれから詰めていくという段階でございます。
むとう委員
裏側に書いてある運営方法で、運営を業者委託するということなんですけれども、大体、業務内容は下に書いてあるわけですけれども、これだけのことをしていただくのに、およそ幾らぐらいの委託費というふうに想定しているんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
23年度当初予算のほうに計上してお諮りしてまいりたいと思ってございます。
むとう委員
ごめんなさい。きちんとした予算計上がないまでも、およそ幾らぐらいというふうに想定しているのか。これをやることによって、相当お金がかかるようであれば、トータルに考えていかがなものかということにもなるわけですから、およそどれぐらいかかると想定してこの事業を進めようとしているのかということぐらいは、この資料とあわせて提示していただいてもよろしいのではないですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
これから予算を御提案差し上げるところでございますので、金額のほうは差し控えさせていただきたいと思います。
むとう委員
くどいようですけれども、こういうことをするのにどれぐらいかかるものなのかって、私自身全然想像できないんですよ。だから、きちんとした数字を持ってでなくて結構ですけれども、区がこのプランを考える際に、これぐらいでできるのかなとか、ある程度きちんとした数字を求めているわけではなくて、アバウトにこの事業をするのに、これだけの内容を委託するなら、およそ100万ぐらいでできることと考えているのか、1,000万円ぐらいかかるものと想定しているのか、そういうことすら、私、全然想像できないので、アバウトで結構ですから、どれぐらいの事業というふうに想定しているかぐらい答えてもいいのではないですか。
委員長
ちょっと休憩します。
(午後1時20分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時22分)
委員長
ほかに質疑はございませんか。
白井委員
それでは、まず確認させてもらいたいんですけども、1ポイント1円ということは、例えば電気代1円、ガス代1円が削減できたとなると、それがそのままポイントという計算方法でいいんでしょうか、お伺いします。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
電気代とかガス代のお値段ということではなくて、電気の使用量、キロワットアワーで示されます。また、ガスのほうも立方メートルで示されますけれども、この地域であれば、東京ガスであれ、東京電力であれ、排出係数というのがございまして、それを掛け合わせますと、二酸化炭素の数量が計算されるということになってございます。その結果の二酸化炭素の量に比例したポイントと考えてございます。
白井委員
そうすると、1ポイントというのは、二酸化炭素排出量の減、どのくらいで計算される基準なんでしょうか、お伺いします。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
今回は、わかりやすくするために、1ポイントは1円の経済価値相当というふうに定めようということで検討状況を御報告させていただいておりますが、二酸化炭素、電気をどのくらい減らして、例えば1キロ相当の二酸化炭素が減ったといった場合に何ポイントにするか、これについては、まだ成案を見てございません。今、検討を詰めている段階でございます。
白井委員
それから、1年間の計測でと、前年の使用量を毎月毎月の領収書を集めると前年同月比がわかるので、1年間で見るとトータルがわかりますよという話なんですけども、1年後に交換だとちょっと間延びしないかなと思うんですが。もう少し励みになるように、注意喚起というんですか、取り組みに対しての楽しみになるぐらい、交換のタイミングはもう少し短くできるのではないかというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
確かに1年間頑張るということで、間延びしないかという御指摘がございました。その一つの対策としましても、例えば1年後ではなくても、3カ月なら3カ月の取り組みをレポートといいますか、御報告といったような形でいただいた場合に、例えばサービスポイントのような形の仕組みが工夫できないかといったことも含めて検討しているところでございます。
白井委員
一つの参考までにと思うんですが、例えばよく言われる電気代ですと、夏場、冬場は当然使用量が上がるわけですよね。この時期にぐっと使用量を減らすというのは、特に使用料から考えてもメリットがあるので、そういう部分じゃ、ボーナスのポイントの換算のやり方はあるかなと思うんですけど、1年後になると、去年の夏だとかそんな話になるので、もう少し短い交換時期があるほうが、普及啓発という意味でもいいんじゃないかなと思っております。
また、前年同月で計算していくと、例えばことしの7月からスタートして、来年の7月、頑張りましたと、去年は努力していないわけですから、ポイント還元あるでしょうと、次の翌年は努力した1年を基準にするんですか。それとも、やっぱりさかのぼっての、ことしから始める23年7月の基準になるんでしょうか、お伺いいたします。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
今、御指摘の点も検討課題としているところでございますが、現時点ではスタートさせるに当たっては、前年比較のほうが領収書等の確認もしやすいかなと、参加しやすいかなという観点もございます。ただ、そうしますと、大幅に削減した後、翌年度以降、続けるのはなかなか厳しいのではないかといった点もございますので、先ほど資料のほうでも触れさせていただきましたボーナスポイント的なもので取り組みを持続していただくインセンティブが与えられないかといったようなことも今、検討課題としているところでございます。
白井委員
逆説的な言い方をしますと、日常から非常に努力されている御家庭があったとします。そうすると、前年比較としても、一般家庭と比べると非常に努力している、だけども、それは評価にならない体制になるんですよね。そうすると、個別の評価だけではなくて、相対的な評価というのもあってもいいのかなという気がいたします。
さらに、使用量に関してなんですけども、先ほどCO2換算でのお話があったところですけども、だんだん努力していくと、微々たる額になっていきます。そうすると、このポイント制度だけではなかなか励みにならないので、ボーナスポイントという話があったんですけど、もう少し詳しく、どのくらいメリットがあるような話を考えておられるのか、お伺いいたします。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
まだその点も検討中なんですけれども、例えば大幅に削減していただいたと、翌年度についてはほぼ同量の使用量であったと、余り増減がなかったというようなことが1年継続していただいた場合には、当初の1年分の何割かのポイントを差し上げるとか、またさらに、それがもう1年続いた場合には、その割合を高めていくとかといったような形もあるのかなと。一つの検討事例でございますけれども、そのようなことも含めて検討しているところでございます。
高橋委員
今回の報告では、電気とガスが対象になっているみたいですけど、前回御報告いただいた家庭部門の削減は、項目が6個ぐらいあったような気がするんですけど、これ以外にもポイント制を考えていらっしゃるんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
これまで検討の中で挙がってございますのは、水道の使用量といったようなことでも、当然二酸化炭素の排出につながってございますので、いずれそういったものも対象にしていく必要があるのかなというふうに検討しているところでございます。
高橋委員
今、使用されているものの削減ということで検討されているみたいですけど、じゃなくて、前回いただいた中では、通常、自動車を使っているお宅がエコを考えて自転車にするんだとか、それから、電車を使うようにしたんだとか、目に見えない、報告しないとわからないようなことが記載されていたような気がするんですけど、そういうところにはまだ検討が十分なされていないんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
現在の検討の中におきましては、まず御家庭、あるいはそこに伴います家電等の設備からの把握をするのが一番しやすいかなと、また、皆さんも見えやすくて取り組みやすいのかなということでスタートしていきたいと思っております。
委員御指摘の、さきにお出しした資料等でも、自動車が3割ぐらいを占めているといったようなこともございます。これにつきましては、先般の中野区地球温暖化防止条例の中にも入れていきたいと思ってございますので、またその達成支援策は別途検討していく必要があるかなと思ってございます。
市川委員
チャレンジ結果が、「電気と都市ガスを削減した使用量の合算に相当するCO2の量」になっているでしょう。エコチャレンジとしては、家庭での省エネ行動と、住宅等の省エネ化とあるじゃない。例えば、太陽光発電のパネルを設置したとか、省エネ住宅を建てたとかあるじゃない。こういうチャレンジ結果というのは、この1年間は反映されないの。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
例えば、このポイント制度に参加いただいた後に、いただくときにでも結構でございますけれども、太陽光パネルを設置したと、あるいは取り組んでいる途中で設置したということになりますと、そこからその分の電気代、ガス代が落ちてくると思われます。それはトータルとして電気使用量に反映されてきますので、そういった高額の設備投資をしていただいても、あるいはしなくても、日常的な温度設定の具体的な行動に入る配慮行動であっても、あわせまして電気の使用量で全部補足していけるのかなと考えてございます。
小林委員
もう一回、基準のところのお話なんですけども、先ほど言ったように、東京電力さん、例えば私の家の昨年1年間の料金がわかるんですよね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
例えばことしの1月の検針票を見ますと、昨年同月の時期の使用量が記載されてございます。それで把握することができるかと思います。
小林委員
ということは、1年間数字をとって、翌年それに基づいたものをつくるとなると、今、皆さん言ったように、1年おくれていくわけですよ。例えばことしの7月から始めるのであれば、まだこういうお話が出ない前の7月の数字がもう出ているわけですから、すぐに行動に移せるということも考えられるんですけど、いかがですか。わかりますか。もう1年間の基準ができているんです、数字が出ていれば。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
例えば、きょうは1月21日でございますけれども、検針日というのは、御家庭とか地域によって皆さんずれてくるんですが、例えばきのうまでが1カ月分の検針日だったといたしますと、12月20日ぐらいから1月20日の1カ月分の電気使用量というものが検針票でポストか何かに入れられるということになります。したがいまして、その1カ月が終わった後のことしの使用量と昨年の同月の使用量が出ますので、同じ月から削減の努力ということではなくて、1月分の後の2月から、検針票を見てから努力していただくための資料としては使えるかと思ってございます。
小林委員
すみません。誤解をしていました。なぜかと言いますと、スタートするのがことし7月って、半年先ですよね。エコチャレンジの参加登録をして、受付をする、それから丸々1年間待って、初めてポイント交換の申請になるということですよね。今、準備だと思うんですけど、7月の参加登録をして、受付をしたときに、例えば昨年の7月よりも減る努力をするという形でいけば、もしポイント制ができ上がっていれば、その場でどんどんポイントをもらえる形になりますよね。
言っていることがわかりますかね。もう7月から決定しちゃっているということですね。8月には8月で、去年の8月の分で基準ができるわけですから、例えば太陽光発電が稼働してきたということで、7月に入れたら一挙に減るわけですよ。そのときにこのポイントというのは、ことしの8月にはいただけるという形でよろしいんですかね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
今、委員の御質問の場合であっても、翌1年後というふうにポイントを差し上げることを考えてございます。要は、見れば、確かに1月分として前年同月、去年に比べてどのくらい減ったかふえたかというのは、一目瞭然でわかるわけですけれども、その場ですぐではなくて、取り組みを1年間続けていただいたトータルの合計値で1年後に増減を図らせていただきたい、こういう設計を考えております。
小林委員
最後に、私自身の話ですけど、もう既に私は電気関係は全部LEDに変えちゃっている。次に、今言ったように、太陽光発電をやろうかということになって、ことしやるとするじゃないですか。そうしたら、もうなくなっちゃうというのもありますし、太陽光発電をやるんだけど、ことしやろうと思ったら、ことしじゃ損するので、来年になっちゃうということなんですけど、例えばそういう発想になって、1年間ずれちゃうんですけど、どうですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
きょうは委員会報告をさせていただいておりますが、実際にこの制度を決めまして、23年度に入りまして、PRさせていただくことになると思います。それから皆さん、心がけをいただいて、チャレンジに参加していただければなと思ってございます。
酒井委員
すみません、1点だけ。市川委員からありました省エネ住宅だとか、環境機器だとかに関してはどのように考えているのかというのは、環境機器なんかを導入した場合に、CO2の 削減ができるので、そこから挑戦すると、そういった削減額が24年7月に還元されることになるだろうというふうなお話があったと思うんですけれども、例えば電気やガスの節約をやりますよね。その一方で環境機器の導入というのは、もっと効果があることじゃないですか。すると、導入に際して、事前に何かポイントを与えることができるかだとかも、ちょっと考えることはできないんでしょうかね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
先般もちょっとその関係の御答弁をさせていただいたと思いますけれども、中野区の現在の検討状況におきましては、そういった設備機器の導入も含めた1年間トータルの電気、ガスの削減努力ということを全部あわせまして、ポイントでインセンティブを図ってまいりたいという考えでございます。
つぼい委員
今後のスケジュールというところで、長期的にこのエコポイント制度によって、CO2削減に向けてされるということは、多分考えはあるとは思うんですけれども、大体、それに対しても、登録だとか周知にも時間がかかると思うんですが、大体どれぐらいを目安にこれを続けていこうとまずは思っているんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
いわゆる何年でサンセットにするのかということについては、今は検討はしてございません。来年度発足しまして、その浸透普及を図っていくということでまず取り組んでいこうと思ってございますので、その状況を見てからでございませんと、なかなか評価していくことも難しいかなと思ってございます。
つぼい委員
そうすると、委託契約に関しても、その年度なのか、期間によっても変わってきますので、その辺も配慮して考えていくということでよろしいんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
業者委託につきましては、単年度契約になろうかなと思ってございます。ただ、制度の設計ですとか、やっていただく業務内容につきましては、基本的には同じような内容を継続していただく、途中で見直しをしない限りは、そのようなことになろうかと思ってございます。
つぼい委員
あと、例えば、途中で引っ越しされた方とかはどのような対応をする予定でしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
実は今、その辺をどのようにして比較して、削減量を把握していくのかということが検討課題として残っているところでございます。
飯島委員
運営方法だけお尋ねしますけど、これは東京電力と東京ガスに頼んだら。検針したりなんかしているんだから、何もしなくても、登録すれば自動的にデータが出てくるんじゃないですか。
だって、やりたいという人が契約している電力会社、ガス会社のポイントに参加したら、要するに、中野区と東京電力、東京ガスとの間でこういう取り決めをするというか、契約をするんだけども、そこでこの人のデータをずっと出しておいてくれれば、引っ越しても、また契約を変えれば同じ人だからといくんじゃないの。そのほうが全然簡単ですよ。本人が一々2カ月に一遍かなんかこんなのをもらって、どうなりましたみたいなことをやるよりは、だって、電力会社もガス会社も幾ら使ったか出るんだもの。そうでしょう。料金じゃだめですよ。通貨のあれによっては変わっちゃうから、料金じゃなくて、毎月毎月はかっているんだから、そこからいったほうが全然早いんじゃないの。そうすれば、自動的ですよ。申し込んだら、申し込んだ人は何もしなくていいんだもの、ある意味。1年間、通知が東京電力から来ると同時に、あなたのポイントはこのポイントになりましたと、今月はポイントありませんとか、そのほうが全然簡単じゃない、システムとして。何の苦労も要らないよ。それで、年に1回にするか、2回にするか、3回にするか知らないけど、ポイントをもらって、東京電力なり、東京ガスのお墨付きもらって、くださいと言えば、それで済んじゃうんじゃないのかね。わざわざ単年度契約で業者を決めてなんていうことをするよりも、ずっと楽だし。そういうことをお考えになったほうがいいような気がするなと、今お話を伺ってくると。やる人はものすごい手間ですよ、これ。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
まず一つは、現在も東京電力におきまして、あるいは東京ガスもそうですけれども、申請して登録いたしますと、御自身の使用量とかについては、マイページをパソコン上で見るというようなサービスがございます。そういったデータから中野区のエコポイント制度との関連を図っていくということになりますと、システム開発をしていただくことが発生してまいります。実は、東京電力さんのほうでいきますと、そのサイトの情報を得まして、こういった環境エコポイント的な、あるいは環境家計簿的な個人個人のサイトを立ち上げるといったようなサービスを既にやられているところがございます。それも東京電力さんから特別にそういうデータをもらって処理をしているといったような業者が民間のほうでございます。私どもが委託しようと思ってございますのは、実際に東電なりとデータのやりとりができる業者になろうかなということで検討しているところでございます。東京電力、東ガスに直接お願いするにいたしましても、委託経費、開発経費等が同じように発生してしまうことになろうかと思ってございまして、今まで内々でお話を聞いてきた限りでは、別の民間の業者のほうで対応するようなことになるのかなというのが現在の感触でございます。
飯島委員
そうすると、仮に申し込むじゃないですか。そうすると、電力並びにガスのデータを提供してもらって構いませんよと、あるいは個人のウェブをつくってもらうことになりますよと。見せるか見せないかというのは、多分見せないんだろうけど、オープンはしない。そうすると、そこがこの仕事、全体のシステムを管理しているとすれば、何も自分で一々使用量が決まりましたからといってやる必要はなくて、年間トータルで自分のがどうなったかは問い合わせをすればわかるし、逆に言うと、その問い合わせに基づいてポイントを付与してくださいねということを言えば、そのままなると。要するに、東京電力のデータを使ってみれば、同じことだから。とすると、わざわざシールじゃなくてもいいような気もだんだんしてきますね。シールなんか張らなくたっていいじゃないのという、むしろ電子的な処理をしておいたほうが全然使い勝手がいいかなという。それなのに何でシールを張るんだということになってくるじゃない。そうすると、これはこれで、きょう御報告いただいたんだけど、いずれ第1回定例会にこの制度に関する御報告を改めていただくことになるんでしょうから、そのときには多少、これにこだわらず、その辺が変わってもいいんじゃないですかねととりあえず申し上げておきます。そうじゃないと、わざわざそんなものをつくってというふうな、大変かもしれないと思いますね。ぜひその辺も、将来のこと、続けていくつもりならば、やることについて負荷のかからないような方法をぜひ御検討いただきたいと思います。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
先ほど御答弁申し上げたような形で東ガスなり東電なりのデータを持ってくる方式について、現在、現実的な可能性があるのは東京電力に限られてございます。東京ガスのほうについては、まだそういった対応が社のほうとしては難しいというようなお話もございまして、ちょっと動向がつかみ切れません。また、一方では、御自宅のパソコンを使わないで、こういったエコポイント制度に参加するという方もいらっしゃるかと思ってございまして、その場合には、先ほどの領収書、検針票という紙ベースで申請いただいて、データ処理のほうは業務委託して一括管理してもらおうかなというふうに考えてございます。
また、それから、その他のイベント等に参加した場合のポイントの付与の仕方につきましては、ちょっと電子的なものはすぐには難しくございますので、台帳等での形をとることがスタートラインとしては現実的かなというふうに検討しているところでございます。
委員長
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
続いて、2番、中野区環境リサイクルプラザの機能転換の方針についての報告を求めます。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
それでは、お手元の資料「中野区環境リサイクルプラザの機能転換の方針について」(資料3)御報告差し上げます。
本件につきましては、昨年12月の委員会におきまして、方針案という形でお示しさせていただいたところでございます。その後の検討を踏まえまして、今回、方針を策定いたしましたので、その御報告でございます。あわせまして、関連する所管ということで、区民委員会のほうにも閉会中の委員会に報告させていただくこととしてございます。
それでは、1番、機能転換の考え方でございます。前段の部分については、10か年計画(第2次)での位置付けということで変更はしてございません。中段につきまして、区内の8割を占めます区民、事業者の方々の取り組みを促進するためには、省エネにすぐれた機器、サービスといったものの活用が不可欠だといったようなことから、そういった先進的な活動を展開してもらうことで促進を図ってまいりたい、その促進効果を期待すべきだという考え方を記載させていただいてございます。
「また」以下でございますが、新たに追加させていただきました。このように環境リサイクルプラザを御使用いただくことによります収入を区の温暖化対策の原資のほうに充当して活用していくというようなことも重要だろうと考えてございます。
このようなことから、環境事業者の活動の場所としての機能転換を図りまして、区の温暖化対策を促進してまいりたいということでございます。
2番、転換後の施設目的でございますが、若干文言整理をさせていただいたところでございます。区民あるいは区内事業者の皆様のCO2削減の取り組みを普及促進するために、それを効果的に促進することができる環境事業者の活動場所を提供することによって、区内で展開していただこうと、もちまして、区の温暖化対策の促進に寄与していくことを目的としてまいりたいと考えております。
3番、使用条件でございます。(1)の用途につきましても、若干文言整理をさせていただいております。使用用途といたしましては、施設の目的の達成に資する次のような事業であるということとしたいと思っております。①といたしましては、環境負荷の少ないエネルギーを効率的に利用した機器やサービスの普及を推進するような事業、②といたしましては、ごみの減量、資源化、森林保全あるいは環境に配慮した消費行動などを促進する機器やサービスを普及する事業、こういったものを用途としていきたいというふうに思ってございます。
(2)の使用期間につきましても、若干見直しをしてございまして、5年間としてまいりたいと思ってございます。改修工事等の負担をしていただきますので、投資回収の年次を考えますと、さきにお示しした2年では少々短いのかなということから、見直しをさせていただいてございます。
(3)でございます。有効活用、全体を使っていただきたいということについては、前回と同じでございます。その他の条件についても、若干文言整理をさせていただきましたが、基本的には案のときと同じものとしてございます。
4番の事業者の募集、こちらにつきましても、プロポーザル方式で進めていきたいということとしてございます。
最後、5番、スケジュールでございますが、第1回定例会に条例案を提案させていただきまして、その後、6月ごろには事業者の募集、7月以降閉鎖、10月ぐらいには事業者を決定してまいりたいと思ってございます。その後は、事業者によります改修等準備をしていただいて、3月ぐらいを開設目途ということで進めていくことを考えてございます。
以上、環境リサイクルプラザの機能転換の方針、定めましたので、御報告をさせていただきます。
委員長
ただいまの報告について、質疑はありませんか。
小林委員
例えば、先ほどのチャレンジの指定する事業者、その方はこっちのほうに入るとか、そういうことはあるんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
先ほどのエコポイントの業務委託先の事業者ということでありましたら、ここに入るということは、特段前提としては考えてございません。
むとう委員
使用条件等なんですけれども、全部丸貸しということで、これまで環境リサイクルプラザで活動していたCO2削減ということにおいて、かなり貢献し、自発的な活動があったわけですけれども、そこはもう全くこの中では活動の場を一部分も残さず、丸貸し貸与という考え方に変わりはないんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
考え方に変わりはございません。
むとう委員
先日、環境リサイクルプラザの機能転換についてということで、この場で活動している市民団体に対して御説明会というのがあったかと思いますけれども、そこで区民の方々からはどのような御意見が出されているんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
主に出されてございましたのは、多くの専用の物品等があると、あるいは大量の物品がある、そういったものについて、ほかを手当するのは大変難しい、そういったことについて配慮してもらいたいといったようなお声が多かったと承知してございます。
むとう委員
御意見はそれだけだったんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
その他、皆様方の活動について十分評価してもらいたいですとか、あるいはこれまでの連携というような姿勢がないのではないかといったような御指摘等もございました。
むとう委員
区民の意見を区政に反映させるという意味においては、出された意見については、どのように受けとめていらっしゃるんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
今回の機能転換につきましては、先般の説明会で御説明を差し上げたと考えてございます。具体的な物品の置き場ですとか、そういったものにつきましても、今回、抜本的な機能転換を図りますので、それぞれの団体において自主的に対応を考えていただきたいというのが基本的な姿勢でございます。
それから、これまでの連携、あるいは協力関係といったことにつきましては、今回、環境に関する特定目的で優先的に御使用いただく施設自体、そういったお部屋貸しについては、なくなるわけでございますけれども、それ以外の公共的な施設においての活用の場については、御提供差し上げるということでございますので、自主的な活動については、続けていっていただけると区としては考えてございます。また、専用の環境リサイクルプラザを抜本的な機能転換をするということと、自主団体の方々との関係が直ちに変わるということとは、直接的にはつながらないと考えているところでございます。
むとう委員
私は思うんですけれども、CO2の削減というのは、事業者任せではなくて、区民一人ひとりがやっていかなければできないことですから、これまでここで地道な活動をしている市民団体を全く排除するということではなくて、使用条件の中に少しでも、これからプロポーザルで事業者を募集する段取りになっていくわけですけれども、何とかそういった市民との連携をするような企業にみたいなことも区としては考えていくべきではないかと思うんですけれども、その辺の御意見は持っていないんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
今回の方針の中でも示させていただきましたように、企画提案を受けまして、プロポーザルで業者を選んでいきたいと思ってございます。そういった応札をいただきます事業者の自主的な、あるいは専門的な事業活動の展開というところを尊重していきたいと区としては考えてございまして、温暖化施策に貢献していただくといった大きな条件以上に細かく制約条件をつけるという考え方は持ってございません。
むとう委員
今回、使用期間が前回の報告、10年だったのが5年となっているんですけれども、別にどっちがいいか悪いかということではないんですけれども、使用期間を変更した理由はどういうことだったんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
先ほども触れさせていただきましたが、経費負担につきましては、使用する事業者サイドということで、維持補修から改修経費を持っていただくことを想定してございます。そういった投資的な経費の回収期間を考えますと、2年ではなかなか難しいだろうというようなことがわかってまいりましたので、5年に延長させていただいたという考え方でございます。
むとう委員
今後、この転換については、もう説明はどこにもしないんでしょうか。今後のスケジュールの中に区民説明会などというものがないんですけれども、これは全くないんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
昨年12月に案としてお示しさせていただいたときに、そのようなスケジュールを入れさせていただきまして、現在進めてまいったところでございます。これ以降につきましては、第1回定例会に条例提案ということになると考えてございます。
むとう委員
今後の中で、区民に対する説明とかはないんですかと聞いているんですが。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
説明会につきましては、実施いたしましたので、今後は予定してございません。
長沢委員
機能転換をするということで、前回、そういう環境事業者に対して貸与という形でしたかね。行政財産のままそうするということですよね。ちょっと確認したいんだけど、そういうことでよかったんですね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
この転換方針に掲げました効果を十全に発揮するためには、どのような形で条例等を規定していくべきなのかといった点、あるいはまた、その場合に財産的な扱いはどのようにしていくべきなのかといったことにつきましては、法的な観点ですとか、財産管理的な観点から、これから検討を詰めていきたいと考えてございます。
長沢委員
これから検討するんだけど、プロポーザルで事業者を決めるということ。行政財産を普通財産にしてということもあると。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
財産的な扱いも含めまして、条例提案をさせていただくまでには固めておきたいと思ってございます。その後、プロポーザルのほうに手続を進めていくということでございます。
長沢委員
それで、機能転換をする理由というんでしょうか、背景的なことは前回伺っていたので、それについては、改めて伺うあれはないんですが、一つは、これまでの環境リサイクルプラザで行ってきた事業が一定の役割を終えているというような御認識ということですよね。確かにそういう側面はあるにせよ、今、他の委員さんもおっしゃられたように、そうは言っても、これまで行ってきた区民、個人の方もそうですし、団体、グループの方がやられてきた環境に対する問題を、区民に対していろんな形で普及というんでしょうか、ある意味では関心を持ってもらう、そういう情勢的なものも含めてつくられてきたというふうに思っているんだけども、所管としては、そういうことの御認識はある、伺いたいんですけど、どうですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
今回の環境リサイクルプラザの機能転換につきましても、基本的には区民の方々、区内の事業者の方々のCO2削減の促進を図っていきたい、それに結びつけていくために環境関連企業の先進的、専門的な活力を活用していきたいという考え方でございます。
また、この場所がこのように機能転換されても、今、委員御指摘があったような普及啓発的な事業、これについては、区のほうとして継続してまいるという考えでございます。
長沢委員
ちょっとその後、聞こうと思ったので、いや、そうではなくて、それはもちろんそのとおりでなければ困るというか、そういう目的は持たれているんだろうけど、要するに、新たにプロポーザルするというところの事業者ではなく、先ほどむとう委員言われたように、これまでやられてきた方々のそういったものは、役割はもう終えたという御認識なのか、そうじゃなくて、それはそれとしてきちんと評価されていて、これからも区内において、さまざま環境の負荷、削減のためにいろいろやってもらうんだと、そういう御認識はあるんですかということを伺っているんです。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
団体の方々の取り組みが役割を終えたというようなことについては、考えてございませんし、前回も含めまして御答弁してございません。あそこの環境リサイクルプラザとして、そういった活動の場の提供をする役割については、他で代替が効くと。それから、シンボルチックな役割についても、こういった情勢の中では、それほど大きな意味はもう既に失われてきているだろうと。また、環境事業、普及啓発事業については、あそこの場が転換された後も区としては継続していくというようなことでお話をさせていただいたということでございます。
長沢委員
では、今までの団体、あるいはこれからだっていろいろな形でNPOなどを含めて出てきて、区内の中で一緒に環境問題を考えていただくというのは大事なことだと思っています。では、そういう実際の場といったときに、ほかの施設でということでもあるんだけど、具体的には今、リサイクルプラザを全部貸しちゃうということになるんだけど、受けた事業者のところでやってもらうということだよね。ただ、そのやり方については、条件なんかをつけないという話もあったよね。
例えば中野区内の施設の状況を見ても、そういう条件をつけないということであれば、これで区民が使える施設というのは一つ減っちゃうのかなというふうにも、もしかしたら、事業者の方が区民向けに何かやるということはあるかもしれないけども、ただ、現段階においては一つ減っちゃいますという話ですよね。そうすると、例えば具体的に言えば、あそこの中で5階だったかな、ああいう中で学習をやったりとか、あるいは講師の方を呼んで講演をやったりとか、これまでもやってきたと思うんですね。我々もそういう形で環境問題とかで使わせてもらったことがあるけど、規模的に何人入るのか、70、80、90ぐらい入るのかな、そういうのって、中野区内の中でそんな多くないよね。例えばこれからもそういう場の提供をほかでやってもらいますよというのではなくて、いろいろな形でそういうものは保障しておかなければならないというふうにも思うんだけど、その点はどうですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
あそこの環境リサイクルプラザの部屋そのものと同じものについて、別段、今後手当をするということは考えてございません。既存の区立施設の中で、例えば150人規模であるとか、90人規模であるとか、そういった集会室を持っている施設は、あの近くでもございますし、そういったところでお使いいただけると考えてございます。
長沢委員
いや、施設はあるんですよ。施設はあるというか、では、これは部長に聞きます。商工会館であるとか、地域センターであるとか、そういう一定の広さを持ったところもある。しかしながら、必ずしも多くないよね。現在だって、パーテーションかなんかで洋室の1とか2とか、A、Bとか、そういう形でとるというのは、なかなかとりにくい状況だってあるわけですよ。この一つの問題にしたって、そういう状況があるわけだから、その辺については、区民が使っていた環境問題という目的利用のことだけ考えてもいいと思いますけども、そういう形でなくなるということで、環境問題ということで、今現在の条例でいえば、地域センターも四つの条件の一つに入って使えると思うんだけども、いずれにしても、入れるようなキャパがあるようなところはそうそうあるとは思っていないし、仮にあったとしても、ものすごい競合しているところだと思うんだけども、そういうことだってちゃんと考えておかなくちゃいけないんじゃないかと思うんですけど、その点どうですかね、部長に聞いておきます。
鈴木区民生活部長
現在、地域センターの稼働率でございますけれども、平均しますと、6割弱というふうなことです。私ども、今、委員が御指摘なさったように、桃園地域センターとか駅に近いところについては取りにくいというような状況がございますけれども、例えば環境リサイクルプラザの近くにあります上高田地域センターでありますとか、あるいは昭和地域センターというふうなところで、規模的には若干違いますけれども、そういう意味では、あの周辺には他に施設はありますし、そういったものの活動の申し込み等々についても受け入れられるのではないかなと思ってございます。
中野区としては、15の地域センターを持っておりますので、そういったところをより有効に活用していただきたいと今後も考えておりますので、上手に場所を見つけて自主的な活動をそれぞれに推進していっていただきたい、そのように考えてございます。
むとう委員
今のことに関連もするんですけれども、例えばということで、一番大きな課題かなと思っていることは、環境団体というのは、やっている事業内容が一般的な活動団体とちょっと違う部分もあって、例えば石けんづくりなんかについて言えば、長年の活動の中から、自分たちで小さなところから石けんづくりをしていって、廃油をそのまま下水に流してしまうと環境負荷があるということで、では、廃油をどうしたらいいのかということで、廃油から石けんづくりというのを古い商工会館の時代からやり出していて、今の環境リサイクルプラザ、消費者センターができるときに、石けん製造機というものを区は買ったわけですよね。今でも環境団体、消費者団体が近隣の保育園の廃油をきちんと処理するということで、自主的に使い古した廃油の石けんですから、しばらく置いておかないとろ過できないということで、石けん製造機で石けんをつくっても、またその石けんが安定するためには、1カ月間空気にさらして干しておかなければいけないとかというようなことで、廃油からの石けんづくりというのをやっていて、廃油から石けんになるまで2カ月ぐらいかかっているわけです。そういう活動も一つとしてあるわけですけれども、そういうものがこのまま区民活動センター、地域センターで活動しなさいといったときに、石けん製造機は多分区の財産だと思うんですけれども、それを持って例えば今後も続けられるとか、区は地域センターなりで分散して活動の場は十分あるから大丈夫というふうにおっしゃるけれども、具体的に一つの事例ですけれども、区の財産である石けん製造機を使って廃油から石けんをつくるんですけれども、そういった活動事業というものが具体的に地域センターでできていくのかというのは、すごく見えにくいんですけれども、今後そういう活動については、どういうふうに手だてを講じていくおつもりがあるんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
今回、環境リサイクルプラザの機能を抜本的に転換させていただくという方針を出しましたことにつきましても、こういった環境という特定目的の施設をそれなりの経費をかけて維持していくということではなく、より温暖化対策に効果的な財産として使っていこうということで転換を図るというものでございます。つきましては、現在、環境リサイクルプラザにあります備品等も含めて、今後の使い勝手がない、必要がないというものについては、処分ということになろうかと思いますけれども、その際にもし御要り用であるということであれば、そういった団体の方にお使いいただけるような方策についても、検討はできるかなと思ってございます。ただ、その先、実際に自主的な活動をどう展開、どの場所でということについては、自主的な団体という形で御判断なり、御努力をいただくというようなことになろうかと思ってございます。
むとう委員
例えば、活動の場も地域センターでどうぞということであるならば、石けん製造機だって、持ち運び不可能ですから、固定して置いておいてもらわなければならないし、活動するたびごとに持ってはいけないわけですよね。だから、やっぱりそういう意味では、環境活動というのは、そのときだけ、10時から12時まで場所を借りて、そこで活動できるというだけではなくて、継続的に廃油から石けんという一番わかりやすい事例で出しているわけですけれども、期間が要るんですよ。会議室を借りているだけではできない活動というのが環境活動の中にはありますよね。先ほどのCO2削減もそうですけれども、継続的にやっていかないとできない活動というのが、今の地域センター、区民活動センターになるわけですけども、そういった場でそういう活動、使い勝手ということも今後は検討されていくんでしょうか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
環境関係の自主的な活動に限らず、委員が御指摘いただいたようなことは、さまざま区民の方々、抱えていらっしゃるかと考えてございます。委員御指摘の、例えば石けん製造機を区が備品として購入したというようなことにつきましても、特別そのような備品購入をして始めたという時期がございますが、今後はそのような特定目的でのことについての御支援というものについては、広く他の公共施設等、自主的な活動の中で御検討いただきたいと考えているところでございます。
むとう委員
あと、区民が問題にしている裂き織り機もそうなんですけれども、移動不可能なんですよね。そういうものについて、区はこの場所をなくすに当たって、地域センターで活動しなさいということであるならば、移動不可能な備品について、どうしていくんですか。区は、区の財産だからって、それをもとに、区民が長いこと活動を展開してきていたわけですけれども、古布をなくしていくということで、これも大きなCO2削減の活動をしてきたわけですけれども、活動は継続してやっていってほしいと言いつつも、実際問題、では、裂き織り機はどうするんですか、石けん製造機はどうするんですかといったときに、何の手だても講じないんですか。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
今、委員御指摘のようなお話、特別な御支援をしてきたわけですけれども、それについては、今回、転換見直しを図るというものであります。先ほども御答弁差し上げましたけれども、そういった備品については、区の施設の関係では不要になれば処分ということになろうかと思っておりますが、もし必要であれば、団体の方々にもお使いいただけるような手だてというのも考えられるかなと思ってございます。そういったことを踏まえて、自主的な活動については継続等、検討していただきたいなと思っております。
むとう委員
では、確認です。今の答弁の中で、団体がそれを使って活動できるような手だても考えたいと今おっしゃったけれども、それでよろしいんですね。
横山区民生活部副参事(環境と暮らし担当)
今、御答弁申し上げましたのは、区のほうとしては、不要になった備品等については処分という形になるだろうと。そのものについて、もし御要り用ということであれば、お使いいただけるような手だて、そういったことは考えられるかなということでございます。特段の場所を特定目的の形で御用意するということについては、考えてはおりません。
委員長
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については、終了します。
次に、その他で所管事項の報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
次に、審査日程のその他に入ります。
各委員、理事者から何か発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、次回日程等について御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。
(午後2時11分)
委員長
委員会を再開します。
(午後2時12分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回は第1回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は、正副委員長協議の上、御連絡をさせていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の環境対策特別委員会を散会します。
(午後2時12分)