平成18年10月13日中野区議会文教委員会(第3回定例会)
平成18年10月13日文教委員会
中野区議会文教委員会〔平成18年10月13日〕
文教委員会会議記録
○開会日 平成18年10月13日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時01分
○閉会 午後3時31分
○出席委員(9名)
飯島 きんいち委員長
酒井 たくや副委員長
北原 奉昭委員
久保 りか委員
はっとり 幸子委員
小串 まさのり委員
篠 国昭委員
昆 まさ子委員
江田 とおる委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 沼口 昌弘
教育委員会事務局次長 金野 晃
教育経営担当課長 小谷松 弘市
教育改革担当課長 相澤 明郎
学校教育担当参事 大沼 弘
指導室長 入野 貴美子
生涯学習担当参事 村木 誠
生涯学習推進担当参事 生涯学習担当参事兼務
中央図書館長 倉光 美穂子
○事務局職員
書記 西田 健
書記 廣地 毅
○委員長署名
審査日程
○陳情
〔継続審査分〕
(16)第61号陳情 地域図書館7館を存続することについて
○所管事項の報告
1 中野区立小中学校校舎のあり方検討会の設置について(教育経営担当)
2 区を被告とする訴訟の提起について(教育経営担当)
3 学校統合委員会の検討状況について(教育改革担当)
4 平成18(2006)年度 夏季学園実施状況について(学校教育担当)
5 防災行政無線チャイムの吹鳴時刻及び音曲の変更について(学校教育担当)
6 その他
(1)中野神明小学校児童における食中毒と思われる症状について
委員長
定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。
(午後1時01分)
本定例会における委員会の審査の割り振りについて御協議をしたいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時02分)
本定例会における委員会の審査日程(資料1)についてお諮りをいたします。
1日目は陳情1件の審査と所管事項の報告5番まで、2日目は所管事項の報告の残りを順に行いまして、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りをしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
また、3時近くになりましたら、休憩をとりたいと思っております。
それでは、陳情の審査を行います。
平成16年第61号陳情、地域図書館7館を存続することについてを議題に供します。
これより本陳情に対する質疑を行います。
質疑はございませんか。いかがでしょうか。
特に質疑がなければ取り扱いの協議をしたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
じゃあ、暫時休憩をいたします。
(午後1時03分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時04分)
それでは、休憩中、御協議いただきましたけれども、議題に供している平成16年第61号陳情、地域図書館7館を存続することについてを本日のところ継続審査とするに賛成の方、挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手多数。よって、本陳情については継続審査に付すことになりました。
以上で、平成16年第61号陳情、地域図書館7館を存続することについての審査を終了いたします。
それでは次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
初めに、1番、中野区立小中学校校舎のあり方検討会の設置についての報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
それでは、中野区立小中学校校舎のあり方検討会の設置(資料2)につきまして、御報告をさせていただきたいと思います。
この校舎のあり方検討会の設置につきましては、既にその設置の方法ということで、一度御報告をさせていただきました。その後、この設置に向けて、委員の選任等を行ってまいりましたが、今回、この検討会の委員の方も固まりましたので、その設置、これから検討を進めてまいりますが、それにつきまして改めて御報告をさせていただきたいと思います。
本検討会の設置目的でございますが、これは区立小・中学校校舎の将来像について調査・検討を行いまして、再編計画に基づきます校舎の改築等を円滑に進めるために検討会を設置するものでございます。
予定しております検討内容でございますが、今後の学校教育に対応した校舎、教室等のあり方、それからまた多様な教育に対応するためのスペース、特別支援教育への対応、省エネルギーへの配慮、それからだれもが利用しやすい施設のあり方、地域のコミュニティに対応した施設のあり方、快適な学校生活を送れる施設及び整備について、安全対策、校庭及び校舎周辺環境について、またそのほか、学校施設に係ることにつきまして、この検討会の中で検討を進めてまいりたいと思ってございます。
この検討会の委員構成でございますが、こちらの資料にございますとおり、学識経験者、小・中のPTAの関係者、青少年育成の関係者、防災の関係者、公募による区民、小・中学校の校長、それから中野区職員ということで、教育委員会の関係の次長、課長、それからまた区長部局の方で関係いたします営繕、防災、それから地域活動、子ども育成の各部課長によりまして構成を予定してございます。
それから、この検討会の今後の日程でございますが、今月17日に第1回目の検討会を開催いたしまして、大体向こう半年程度で検討を進めまして、その後、取りまとめの作業等を行った上で、来年の5月ぐらいには一定の結論を出していきたいと思ってございます。
裏面をごらんいただきたいと思います。
今回、検討会を立ち上げましての委員の内訳でございます。
学識経験者としてお二人の方を予定してございます。一方は東洋大学で建築学を専攻しております先生でございます。それからまた、民間の教育環境研究所の研究員の方、小学校、中学校の各PTA連合会から御推薦をいただいた方、地区委員会、地域防災住民組織の代表の方、それから今回公募による区民といたしまして3名の方に委員の就任をお願いしてございます。それから、小学校長会、中学校長会から推薦をいただいた野方小学校及び二中の校長先生、それから教育委員会並びに区長部局の関係の次長及び課長でございます。以上のメンバーによりましてこの検討会を立ち上げ、これからこの校舎のあり方につきまして検討を進めてまいりたいと、そのように思ってございます。
委員長
ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。
久保委員
検討内容のことなんですが、先日の特別委員会の分科会の方で資料をいただきました区立小・中学校の移動円滑化対応状況一覧ですとか、区立小・中学校の洋式トイレの割合といったものを見せていただいたんですが、こうした移動円滑化ができる学校内の施設改修ですとか、またいわゆるバリアフリー化に向けての計画といったようなものというのは、今どのようになっているんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
バリアフリーの対応につきましては、現在これは教育ビジョンの実行プランの中で計画的に進めているところでございます。既に今年度におきましても5校ほどこのバリアフリー化の対応をいたしてございますが、来年以降もそういったことで順次このバリアフリーについて拡大を図っていきたいと考えてございますが、また、この検討会の中におきましても、今後の将来を見通した学校のあり方、施設のあり方ということで、当然そのバリアフリーについても議論の対象といたしまして、多くの区民の方にとって使いやすい、子どもたちにとっても使いやすい、そういった施設のあり方、そういったものを検討してまいりたいと思ってございます。
久保委員
もう一つ、洋式トイレの割合なんですが、各階に1か所ずつは洋式トイレをというようなことになっていたかと思うんですけれども、まだ上高田小学校の方で割合、これが、すみません、ちょっと見方がわからなかったんですけれども、各階になっているのかどうかということが1点と、最終的にはこの洋式トイレに対する割合もどの程度までの目標を持っていらっしゃるかということ、もしお決まりであれば教えていただきたいんですが。
小谷松教育経営担当課長
現在、すべての区立小・中学校につきましては、1フロア1か所洋式トイレという形で設置をしてございます。今回、先の決特の中で資料として提出をさせていただきましたけれども、全体としまして、男子・女子トイレ、ちょっとやはり構造が違いますので、設置率は異なってございますが、27%ほどの洋式化という形で現在設置されてございます。将来的には、今後、学校の改修、トイレ改修等があるときには、できるだけ洋式化を取り入れて進めていきたいというふうに思ってございます。これは、学校だけでなくて、ほかの公共施設、この区役所もそうですけれども、一般的にやはりこれからは洋式化というものが主流になっていくだろうということで、学校におきましてもできるだけそういった改修の機会をとらえて洋式化という方向でいければと思ってございます。
久保委員
すみません、上高田は現状どうなっていらっしゃいますか。
小谷松教育経営担当課長
上高田でございますが、現在、女子のトイレが30、そのうち洋式については2か所でございます。それから、男子が12か所、そのうち3か所が洋式ということになってございます。
久保委員
先ほど1フロアに1か所というようなお話でしたけれども、それはまだ満たしていないということでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
上高田の場合、基本的には各フロア1か所ということでございますが、ちょっと女子トイレにつきましては30か所中2か所ということで、設置率6.7%でございまして……。すみません、ちょっと確認をさせていただければと思います。
委員長
じゃあ、答弁保留ですね。
久保委員
この校舎のあり方検討会の中で、今後、校舎内に学童クラブなどが設置をされるというようなことも検討されるんだと思いますが、その辺のこともあわせてここでは検討されることになっているんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
基本的には、これからの学校のあり方の中で、やはり子どもたちの遊び場としての機能、また学童クラブといったことにつきましても検討を進めていきたいというふうに思ってございます。ただ、これは個別の学校についての検討ということではなくて、これから中野区としてどういう学校が望ましいか、そういった一般的な形での検討ということになります。そういった中で、この子どもたちの遊び場としての機能、また学童クラブの導入等につきましても全体として検討を進めていきたいというふうに思っております。
委員長
よろしいですか。答弁保留の件で、すぐ出ますか。
じゃあ、暫時休憩します。
(午後1時14分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時14分)
小谷松教育経営担当課長
先ほど私、すべての区立小・中学校で1フロア1か所と申しましたが、大変申しわけございませんでした。この上高田につきましては、3階建てでございますが、女子トイレについては2か所ということで、まだ欠落している部分がございました。申しわけございませんでした。
昆委員
その検討委員会の設置ということなんですが、例えばその検討内容、10項目ありますが、(3)の特別支援教育への対応についてということもこの検討会の中で議論されるということなんですけれども、検討委員会の名簿を拝見しますと、特別支援教育についての専門的なお立場の方は入っているのかなというふうに見ているんですけれども、その点についてはこのメンバーをお決めになるときにはどんな議論になったんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
特別支援教育の今後のあり方につきましては、教育委員会としてもきちんと議論を積み重ねてきているところでございます。そういったものを踏まえまして、職員としてそれを担当いたします学校教育担当の方でこのメンバーとして1名、委員という形で参加してございます。また、学校現場からも小学校、中学校の各校長先生、またPTAからも御参加いただいてございます。そういった視点からまた御発言をして、協議してまいりたいと思ってございます。
それからまた、学識経験者の方でございますけれども、こちらの方も非常に学校建築に造詣の深い方でいらっしゃいまして、これまで多くの自治体等におきまして、また政府の関係機関などにおきましても学校建築に携わった方でございまして、そういった動向について十分熟知していらっしゃるということで承知してございますので、そういった中で議論を進めてまいれればというふうに思ってございます。
昆委員
確かにその学校関係者のところで、特別支援教育についての職員としての専門的なといいますか、積み重ねてきたものをこの検討会の中でいろんな議論をされるということも十分わかりますけれども、例えば今の建築の立場からの専門の方というふうなお話がありましたが、ただ、やはりその特別支援教育というのは教育内容にかかわる問題が非常に大きいものというふうに考えられます。それで、例えば建築の立場から校舎のあり方だとか、いろんな設備のあり方だとか、そういうものももちろん重要なことだというふうに思いますが、その特別支援教育の今後のあり方ということでいえば、やはりこれまで培ってきたそういう御専門の方というのも、例えば障害学級を担当されてきている専門の方とか、中野では都立の養護学校等もありますし、いろんな面でのそういう人材というのはあるのではないかというふうに思われるんですね。そういうことからいったら、もう少し幅広い方たちの人材を入れたようなものとしての委員の選考といいますか、そういうものはできなかったのかというふうに今ちょっとこのメンバーを見て思ったところなんですね。
それからもう1点は、やはり今後の中野の小・中学校の校舎の将来像というふうに書かれているんですけれども、まさに校舎の将来像というものも一つでしょうけど、中野の教育のあり方というものも相当この校舎をどうつくるかということの中で非常に重要なことではないかなというふうに思うんです。それで、例えばまだ小学校等に上がっていないといいますか、入学されていない、これから中野の小・中学校に子どもさんを通わせるという、そういう若い層といいますか、今まさに乳幼児の子どもさんを抱えて子育て真っ最中の方たちの、中野の教育、中野の学校の校舎等について私たちはこんなふうに思うんだけどというふうな、そういう声を吸い上げられるような、そういう場というのは今後どういうふうにして吸い上げていくんでしょうか。この検討委員会にはそういうメンバーがだれも入っていないというふうに思うんですけれども、その点についてはどのようにお考えなんでしょうか。
金野教育委員会事務局次長
学校の校舎に関しては、御指摘のように、特別支援教育の観点、またいわば幼児期から小・中・高への連携教育の観点、さまざまな観点を踏まえて校舎のあり方を考える必要があるというように思っております。
今、特別支援教育につきましては、別途、特別支援教育の検討会を設置しまして、そこには中野養護学校、光明養護学校等の養護学校の教員のほか、子ども家庭部、また保健福祉部の障害担当等の人にも加わっていただきまして、特別支援教育のあり方を検討しておりますので、そうした検討事項を校舎にかかわる部分、ここにも反映をして、御議論いただくようにしたいと思っております。
また、幼児期から小学校への義務教育の接続ですとか、それから小・中・高の連携については、またそれも別途、学識経験者を踏まえました連携教育の研究会をつくっておりますので、そういった議論をこの校舎のあり方検討会にも紹介をしたり反映をしたりしながら考え方をつくっていきたいというふうに思っております。
昆委員
そうしますと、このあり方検討会は17日に第1回を開催されるということなんですけれども、ちょっと先ほどの説明を聞き漏らしてしまったんですが、これは19年の5月ごろまでということですから、何回開かれて、この検討会で一応大体のところいろんな意見が出されて、煮詰まったものとしての考え方を区民の皆さん方にお示しするというのは、計画としてはおありなんですか。
小谷松教育経営担当課長
この検討会、今月から立ち上げて、これから議論を進めてまいりたいと思いますけれども、それぞれお忙しい方たちも多いので、できるだけきちんとした形で定期的にやっていきたいと思いますが、大体月に1回ぐらいのペースになろうかなというふうに思っております。
先ほど申しましたとおり、個々の学校についての議論ではなくて、あくまでも学校全体としてこれからの将来に向けた中野区としての学校校舎のあり方ということでございます。そういった意味で、大体向こう半年程度で議論はしっかりとやっていきたいと思います。その意味では、大体年度内ぐらいにいろんな議論を尽くしたいというふうに思ってございます。その後、取りまとめの作業等々ございますので、一部その辺のところは来年度の年度当初に入っていくのかというふうな見通しは持ってございます。したがって、来年5月ぐらいを一つのめどといたしまして、一定の方向、この検討会としての報告を取りまとめて教育委員会に提出をすると、そういうふうな段取りを見込んでございます。
昆委員
教育委員会の方にお示しするということですけれども、区民の皆さん方にはどういう形で中野のこれからの学校の姿といいますか、こういうふうに考えますよというある一定のものを、5月ぐらいまでということですけれども、どの時期に区民の皆さん方にお示しされるんですか。
小谷松教育経営担当課長
これからいろいろ議論を進めてまいりますが、非常に半年程度の期間ということもありますので、一定の方向が見えた段階で教育委員会に報告すると同時に、区民の方々にもそういった内容についてお知らせをしてまいりたいというふうに思ってございます。
江田委員
まず最初に、学識経験者の方、お二人いらっしゃるんですが、この方々の具体的にどんなところを手がけておられるのか、それぞれ特徴があろうかと思いますので、少しそこら辺を御説明いただきたいんです。
小谷松教育経営担当課長
まず、最初の大学の先生の方ですが、こちらは御専門は建築学科の教授ということでございますが、もちろん建築学の先生ではございますが、特に学校建築について非常に造詣が深くて、先ほどもちょっと申しましたが、中野区以外でも幾つかの自治体でこういった検討会だとか、あるいは学校のあり方などをやるときにはかなり御経験をお持ちの方ということでございます。
それから、もう一方でございますけれども、こちらは民間の研究所ということで、これも特に学校とかそういった公共建築などにかかわります教育の環境研究所ということで、やはり教育と建築の連携したそういった方向についての研究所ということで、実際にもいろいろ個別の施設建設等など対応して請け負っているというようなことも聞いてございますけれども、実務的にもそういった面で明るい方ということで聞いてございます。
そういったことで、民間の研究所、それから大学の先生ということで、いずれも学校教育及び建築にそれぞれ精通した方ということで、今回お願いを申し上げたというようなところでございます。
江田委員
お聞きしたかったのは、具体的にどういうところを手がけて実際にそういうものを残しておられるかという、そういう具体的なことをお聞きしたい。
小谷松教育経営担当課長
ちょっと先生の業績といいますか、その辺を少しお知らせ申し上げたいと思いますが、幾つか具体的な学校建築などにも携わっていらっしゃいます。港区などでは、最近ですが、六本木中学がオープンいたしましたけど、そちらの方の計画、設計などをなさっていらっしゃいます。それからまた、千葉とか、日立とか、そのほか、かなり関東地方を中心といたしまして、いろんな自治体のそういった学校の計画、それからまた具体的な設計といったようなものをやっていらっしゃるようでございます。
幾つかあるんですが、そういったところで先生の……
委員長
具体的に言っていただいて結構ですよ。
小谷松教育経営担当課長
よろしゅうございますか。
委員長
はい。
小谷松教育経営担当課長
大洗町の中学校の計画にも参加していらっしゃいます。それから、千葉市の小学校のやはり計画への参加、それから福島県の西会津町の中学校の計画、それからまた日立市の中学校の建設計画にも携わっていらっしゃるというような業績がございます。
〔「もう一つの」「研究所の人は」と呼ぶ者あり〕
小谷松教育経営担当課長
もう一方の廣瀬先生につきましては、ちょっと今手元には具体的な業績の方はないんですけれども、先ほど申しましたとおり、民間の研究所の中で具体的な学校建築、それから学校の環境整備、そういったことについての調査研究をやっていらっしゃるということでございます。
江田委員
2番目の廣瀬先生の方ですが、例えば何かの論文を出しておられるとか、そういったものが何かあれば教えていただきたいんです。
小谷松教育経営担当課長
個別の論文というのは承知していないんですけれども、今そこまで用意していなかったので、大変申しわけございませんけれども、この廣瀬先生は比較的どちらかというと若い先生でいらっしゃいまして、長澤先生の方は非常に長老の先生でいらっしゃるんですが、どちらかというと非常にフィールドワークといいますか、今いろんな形で幅広く研究に取り組んでいるということで、そういったフットワークみたいな形で今回お願いしたというようなところもございます。
委員長
それじゃあ、ちょっといいですか、休憩して。
(午後1時29分)
委員長
それじゃあ、再開します。
(午後1時29分)
江田委員
どういう仕事に携わってこられて、実際に具体的にこういう中学校を手がけてこられたとか、そういうものを知ることによってその先生のイメージをつかみたかったんですが、長澤の先生の方はわかりました。廣瀬さんの方についても、また機会がありましたら教えていただきたいというふうに思います。今日のところは結構です。
それで、目的のところにも書いてありますように、「再編計画に基づく校舎の改築等を円滑に進める」ということになっているんですが、新校舎ということになれば、全面的建てかえですから、新しいいろんな発想で計画をつくっていくというのはもう当然のことだということですが、改修をする学校の場合、それから私はたまたま江古田小学校と七中の近くにいるんですが、これはどちらも再編の対象に今のところまだなっていませんよね。ですから、こういう再編計画の対象になっていないような学校に対して今回の検討結果がどういう影響をもたらしてくるのか。いいものは既存の学校にも反映させて、レベルを上げていただきたいというのは当然の願いなんですが、そういう点についてはどういうふうに考えておられるんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
今回この検討会で御検討いただく内容につきましては、当然、再編対象校、いろいろ改築していくときにはこれをベースに生かしていきたいと思いますが、それ以外の再編対象校以外の学校につきましても、今後いろんな意味で改築等々が必要になってくるわけでございます。そういった中で、この中で生かせる部分、例えばエコロジーに配慮した、あるいはバリアフリー等に配慮した、いろんなそういったものについては、個々に生かせる部分については、できるだけ生かすような方向でやっていければというふうに思っております。そういう意味では、本当に将来に向けた中野区としての学校、施設の最も基本となる考え方を整理していきたいということでございますので、いろんな機会にそういった反映できるものについては暫時取り入れていければというふうに思ってございます。
江田委員
私が申し上げているのは、再編、あるいは将来の校舎の建てかえとか、そういうのを待つのではなくて、現在ある校舎で、再編計画の中に入っていてもまだ先になる場合の校舎ってありますよね。ですから、そういう検討する中で、せめてここら辺はやっぱり改善していかなきゃならないと。例えば、快適な学校生活を送れる施設及び設備についてとか、安全対策についてとありますよね。そういう中で、これはすべての学校で考えなければならないテーマというのは当然出てこようと思うんですが、そういうものについても、新しくできる学校だけが対象になるのではなくて、現在の校舎に対しても積極的に取り入れていかなければならないものというのはこの中にも出てこようと思うんですが、そういうものについては可能な限りどの学校にもレベルアップを図ってもらいたいという、そういう趣旨で質問しているんですが、そういう意味で、再編計画の対象校だけではなくて、既存の現在の学校に対しても可能なものについてはレベルアップを図っていくという、そういう立場で考えていただきたいと思うけども、どうかという趣旨なんです。
小谷松教育経営担当課長
全面的に改築をするというだけではなくて、この中で方向として示している部分につきましては、いろんな学校で今後改築だとか改修とか、あるいはそのほか日常的な中で改善できるような部分、生かしていける部分については、例えば省エネルギーに配慮した対応、それからまた環境に配慮した対応といったような部分について、対応できる部分については、これを基本に、一つの方向として取り組んでいければというふうに思ってございます。
江田委員
最後にしますが、これは繰り返し言われているように、特定の学校を対象にするものではないということで、それはそうであろうというふうに思います。私、何度か質問させていただいているんですが、例えば学校再編で、運動場がこのままの状態だと統合することによって1人当たりの校地面積が非常に狭くなると。こういうものについてどういうふうに考えるのかという、そんな質問を繰り返しさせていただいているんですが、こういう問題というのはどこでどういうふうな議論をしていかれるんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
中野区の一般的な学校の置かれている状況というものについては、非常に確かに今、委員おっしゃったとおり、なかなか必ずしも広いとは言えませんけれども、その中でできるだけ有効に校地を活用していくということも重要な課題であろうというふうに思います。そういった意味で、どういった形でこれからの校舎、有効活用できるようなあり方がいいのか、そういった検討もしていただき、また、個々の具体的な学校での適用ということになりますと、例えばこれから再編に絡んで野方、あるいは中央中などの建てかえも出てきますが、既存の学校についてはやはりそういった地理的な条件といいますか、制約条件がございますけれども、ここで取りまとめます方向性、それをベースにしながら、しかし、その限られた条件の中で具体的に生かせるような形でやっていくということになろうかと思います。いずれにいたしましても、中野区の各学校につきましては、非常に限られた用地の条件ということ、それをいかに生かしていくか、それも大きなこの検討の内容だというふうに思っております。
江田委員
私がお聞きしているのは、例えば野方小の場合、いろんな今でも校地面積が子ども1人当たりで割り返すと非常に狭いと。そこに統合すればさらに条件が悪くなるという、そういう問題がもう計算上見えるわけですよね。ですから、そういう問題をどのように検討し、野方小はこういう学校にしていきますよという、そういうものは、ここで検討するわけじゃないわけですよね。ですから、それは、例えば学校統合委員会とかいろんなものがあるけども、そこで検討するわけでもないでしょう、恐らくね。そういうその非常に技術的、物理的な問題等については、当然、教育委員会として考え方を出していくことになるんだろうと思うんですが、それは具体的にはどこでやるのかという極めて具体的な質問をしているんですが。
金野教育委員会事務局次長
個別の学校の校舎がどういう形が望ましいかということにつきましては、基本計画、基本設計をする作業の中で基本的には検討することになりますので、庁内の技術担当人と教育委員会、それから場合によってはその周辺の土地の利用方法なども含めて議論をすることになります。私どもといたしましては一応の考え方を庁内でつくっていきますが、基本設計等につきましては、学校統合委員会を早目に立ち上げて、特に新しく建設するような学校につきましては基本設計の段階から意見交換をして、どういう学校像が望ましいかということを意見を聞きながらやるということで、その中でも検討できるというように考えております。
江田委員
そうしますと、もう一度今のところを確認しておきたいんですが、基本的な設計はしかるべきところでやるんでしょうけれども、基本設計ができたところで学校統合委員会の議論の対象にしていくと、そういう筋道で考えているということで、その点はもう一度確認しておきます。
金野教育委員会事務局次長
基本設計のできた段階、あるいは場合によっては基本設計の行う過程、プロセスの中で設計が固まる以前に学校統合委員会を設置して、関係者の、また地域の意見を聞いて進めるということで考えております。
はっとり委員
いろいろ議論があったんですけれども、今回、学識経験者としてお二方入られていますけれども、今回の検討会が小・中学校の校舎のあり方ということで、ハード面が主な検討の対象ということになるんだろうとは思うんですけれども、その校舎のあり方というものはやはり教育のあり方と非常に密接にかかわってくるものであるわけですよね。先ほどの議論にもありましたけれども、やはり教育の中身と校舎のあり方ということをこれから校舎のあり方を検討していく中で、学識経験者、御専門の方がお二方入っていらっしゃいますけれども、例えばさまざまな長澤先生がいろいろこれまで取り組まれてきている実績ももちろん参考にされるわけだと思うんですけれども、区として、教育委員会として、これからの校舎のあり方の検討会の中での議論を進めていくに当たっての基本的な考え方というものをお聞きしておきたいと思います。
小谷松教育経営担当課長
教育委員会としての最も学校教育といいますか、学校のあり方にかかわります考え方というのは、これは教育ビジョンの中で示されている考え方でございますけれども、あわせて、より具体的な形で庁内にも同様に連絡会というのを設けまして、教育委員会だけではなくて、区長部局からも一緒に検討する場を設けながら、これからの学校の姿、そういったものについての検討もあわせて進めているところでございます。この検討会の中で、これからの学校の姿と、それから具体的な校舎のあり方、そういったものについての検討をリンクさせながら議論を進めていきたいというふうに思ってございます。
はっとり委員
私たちも自分たちのときもそうでしたし、今もそうですけれども、学校の中で、例えばトイレの数なんかでも、幾つか、同時に何人も入れるような形になっていますよね、今、日本の学校の場合。それが例えば以前に視察をしたフィンランドの小学校で、公立の小学校なんですけれども、本当に普通の家庭用のトイレ、そんなに小規模な学校ではないんですが、家庭用のトイレがあるだけなんです。すごく私もそれに驚いて、これで不都合はないのかと聞いたら、なぜたくさんある必要があるんだと逆に校長先生から言われて、すごく驚いたことがあるんですが、例えばこれから検討されて校舎を建てますよね。それはこれから少なくとも30年は使うわけですよね。そうすると、その中での教育のあり方だとかというものは多分時代とともに変わっていくだろうと思うんですが、そのあたりについてはどういうお考えのもとでこれからその検討会の中で議論をされていくおつもりなのか、お尋ねできたらと思います。
沼口教育長
きょうも教育委員会が午前中ありまして、こういうことについて、今、委員がおっしゃったような、学校教育の内容とか、これからの進むべきものを把握しながら校舎のあり方を考えていくということについてどういうふうに考えたらいいかという議論もしたんですけれど、基本的には、もう確かに50年、60年使う施設なので、先を見通さなきゃいけないんですけれど、現実の問題として、じゃあ、30年後の教育がどうなっているかとか、どういう展開をするのかというのは、なかなかこれはもう予測不可能ですね。そういう意味で、とりあえず今の時点で考えられることをここでは議論してもらうわけですけれども、ただ、そのベースには、教育のやり方が変わったときにも例えば改築がすぐできるよとか、使いやすくすぐ転換できるような、やっぱり柔軟性があるような施設づくりをしていかないと、ある程度固まったようなつくり方をすると、長期間学校としては役に立たなくなっちゃうんじゃないかと、そういうことをちょっと議論もしたわけです。ですから、できる限り先を見通すような努力もしますけれども、例えば今学校によっては少人数指導もやらなきゃいけませんし、特別支援教育の問題もあります。それから、トイレの問題も現状でいろんな問題が出ていますので、そういったことは当然踏まえながらやりますけれども、ただ、それですべてがうまくいくかというと、何年か後にはまた違う考え方が出てきたときに対応できなくなるようなつくり方はしたくないと。そういうことを基本にやっていきたいと、そのように考えてございます。
はっとり委員
公募による区民ということで3名の方がここにありますけれども、これは何人、どのぐらいの応募があって、その中からどのような選び方をされたのか、お伺いします。
小谷松教育経営担当課長
今回3名の公募による区民の方に委員に御就任いただくことになってございますが、まず公募の過程をちょっと申し上げますと、9月の初めに、教育だより、それからホームページ等を使いまして区民の方にこの検討会の設置についてお知らせし、公募を行うということで、PRをいたしました。その結果、応募された区民の方は3名いらっしゃいました。それぞれ応募に当たりましては、これからの学校施設、それに対するいろんな抱負であるとか、また熱意であるとか、そういったものを作文にしていただきまして、御提出をいただきました。それで、教育委員会の中にこの公募の委員を選定するための委員会を設けまして、そういった審査を行って、どなたに御依頼しようかというような形で検討いたしまして、結果といたしまして3名の方いずれにも御就任をいただくということで決定をして、御依頼申し上げたところであります。
はっとり委員
統合委員会の公募の場合もやはり応募された方が少なくてということをお聞きしておりましたけれども、応募されるように何らかの働きかけというのは教育委員会の方からはどのようにされたんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
今回、呼びかけにつきましては、教育だよりとかホームページを使い、それを主にいたしました。あと、PTAとかの会合のときにも、PTAを代表とする方の委員の御就任をお願いしたんですけれども、あわせて公募といったような形の手段もとっているんだというようなことも御案内させていただきました。主として広報媒体、それによって今回呼びかけをいたしたところでございます。
はっとり委員
ホームページ、あるいは教育だよりということだけですと、募集をしているということもなかなか区民に伝わっていかないということがあると思いますので、もう少し積極的な口コミで大勢出していただけるような取り組みもこれからしていただけたらというふうに思います。今後についての要望とてお願いをいたします。
それから、月1回のペースで来年5月ごろまで検討会が行われるということですけれども、これは当然公開ということで行われるのかなというふうに思っておりますが、第1回の検討会で多分そういうことも議論された上で公開にするかしないかということだと思うんですけれども、そのあたりについての区のお考えはいかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
まだ第1回目の集まりを持ってございませんので、具体的に各委員で、一定の考え方は教育委員会としてお示ししますけれども、各委員で御協議いただくという部分もあろうかというふうに思いますので、今後、その委員会の運営等につきまして、その中できちんと整理をしていきたいというふうに思ってございます。
小串委員
私立の学校と比べて、公立学校のすぐれている点、劣っている点はどういうことなんでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
それは、委員のお尋ねは、施設的な面という、あるいは教育全体ということでございましょうか。
小串委員
全体。
小谷松教育経営担当課長
教育全体ということで、私立、公立の比較ということでございますけれども、私立につきましては確かに入学したい者がその選択をするということがございますが、一方、公立におきましては、ある程度そういった入学についての全体の縛りといいますか、通学域等、そういった要件はございます。そういった中で、いろんな階層にとらわれず、また地域の中に暮らしている者が一緒になって学校に通う。そして、地域の中に学校があるということだろうというふうに思ってございます。そういう意味では、地域の中にあって地域とともに歩むというのが公立学校としての一つの特色であろうかというふうに思っております。
小串委員
今したような質問に対する分析をされて、一つの検討というか、そういうことを具体的に検討されたことはございますか。
相澤教育改革担当課長
特に今言われたことについて、焦点を当てて検討したということはございません。
小串委員
広告を見て、「中央公論」で、公立学校の復活があるかなんというようなことが出ていたので、ちょっと買って読まなきゃなと思って、今日買ってきたばかりでまだ読んでいないので、そのことがどうのこうのということじゃないんですけれども、ただ、きちっと読んだ上でまた改めてというふうに思っておりまするが、先ほどはっとり委員の質問に対して教育長がおっしゃられたこと、まず、30年先、50年先のどういう教育になっているかわからんから、校舎についても弾力的に考えて、柔軟にできるようにしておこう。柔軟にしようということは悪いことではないかもしれないけど、どうなっているかわからんというところに非常にそんなのでいいのかなという思いがしているんですが、まず、はっとり委員がハードとソフトという言い方をされましたけども、だから、まず教育をどうしようか、30年後の教育は中野区にとってはこうあるべきだ、理想の姿というものがまずあって、それを求めるがゆえに新しくせっかく全面的な改築をする学校はこうあるべきだというのが本来の姿だと思うんだけれども、30年先はどうなるかわからないものを校舎だけ検討したって全く意味のないことだというふうに思うんですけれども、いかがでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
将来を見通して、それに合わせてしっかりとした教育の目標を定めて対応していくということは、これは非常に重要なことでございます。しかしながら、今、委員おっしゃったとおり、30年、50年という非常に大きなスパン、これも確かに教育は国家百年の計といいますか、そういった大きな部分があろうかというふうには思いますけれども、例えば校舎の施設、具体的な形で思い描くということにつきましては、なかなかやはり今の時点で見通せるという部分については限界があろうかというふうに思います。その中で、やはり柔軟にどういうふうに対応していくか。将来の見通しを持ちながらも、一方においてまた柔軟な姿勢を持つということ。そういうことで教育長の方から発言があったと思いますけれども、そういったしっかりとしたベースを持ちながらも、いろんな事態を見通していくと。そういうやはり両構えというものが大切なんじゃないかなというふうには思ってございます。
小串委員
そうすると、例えば中学校の教育で、小学校もそうですけど、教師の指導力不足ということが今いろんな場面で問われています。この指導力不足の教師に対して、指導力をつけてもらうことも必要であります。そういう観点から校舎というものがどうあるべきかという検討というのは非常に重要だと思うんですが、そういうような検討がこの場でなされ得るのでありましょうか。例えば、指導力不足はもう東京都の研修センターへ送って、そこでやってもらうんだということだけでいいのかどうかね。例えば具体的に言えば、その校舎の中で、例えば中学の教育ならば、今は先生が回ってくるわけだよね。それが先生が部屋を持って、準備室を持って、そこで十分な研究をしてもらって、生徒の方が来る。すなわち大学的な校舎のシステムのあり方が中学校にとって求められるのか、その方がいいのか。あるいは、もうやっぱり中学といえどももうちょっときちっと小学校的な形でやった方がいいということであるならば、今のような形で、もっと担任との結びつきを深めていく云々というようなことがあるんだろうけど、そういう両面を例えば考えた場合に、どっち側の方向を向いていくのかということだって恐らく今まで真剣に議論されていないと思うんだけども、そういうようなことから始めないといけないんじゃないかというふうに思うんですよね。どうでしょうかね。
小谷松教育経営担当課長
今、委員のおっしゃったようなこと、まだ数としては本当に数少ないんですけれども、試みとして出てきているということもございます。これからの本当にどういう形で教育内容の向上とそれから施設面が合致していくのか。従来のように固定した教室で生徒がそこでずっと1日いて教師が入れかわり立ちかわり来るというのを待つ。あるいはまた、教師の方が自分のエリアを持って、そこで研究等に専念しながら子どもたちを指導していくと。そういったようないろんな取り合わせといいますか、考え方も出てきてございます。そういった意味で、この校舎、先ほど委員の方からも本当に50年、60年先を見通したという話がございましたけれども、できる限り将来を見通した中で、どういうこれからの教育と、そして施設が合致していくのか、そういったものもきちんとこの中で議論できればというふうに思っております。
委員長
指導室長、補足ありますか。--よろしいですか。
入野指導室長
はい。
小串委員
いや、この中でと言ったって、これは校舎のあり方を検討するんでしょう。教育内容のあり方じゃないじゃないですか。できるわけないじゃないですか。だから、もっとそういう方のあり方の検討というものを急ぐべきではないかということなんですよ。
それで、やっぱりいろんなところでそういう模索というのが始まっていますよね。それはまさに公立学校がどう生き残るかというぎりぎりの選択をここから始めなきゃいけないと。だから、危機意識というものをきちっと持った上で、先ほどおっしゃられましたけど、やっぱり地域性ということでしょう、最大のメリットはね。地域性というものを一つ公立学校の最大のメリットとしてとらえながら、そのよさというものをどうそのすべての観点からよりいいものをつくっていくか。だから、校舎だけ幾らよくたって、教育内容がそれに伴っていなければ何の意味もないわけですから、まずそちらの方をきちっと検討してほしいと。
先ほど言ったようなことだって、私は中学の、もう大人に一歩入った生徒にとって、自らが自らの足を運んで学んでいくというスタイル、今までのように先生が来て勝手に授業して帰っていくというようなスタイルよりも、みずからが学ぶ一歩を足で運んでいくというところから始まる方がむしろいいだろうという個人的な考えを持っているんですが、そういうようなことも含めて、さまざまなソフト面でのまず検討をしていただいて、それからでも遅くないというふうに思うんですけれども、どうでしょうかね。
沼口教育長
もう委員のおっしゃるとおり、それは順番として教育内容のあるべき姿ですね。それをきちんと踏まえてこれを検討していくということは大切だと思います。ただ、すべてのこれからの教育のあり方を決定できないと施設のあり方を検討しないというのは、実際は、これはなかなか難しいです。そういう意味で、例えば今、委員の発言の中にもありましたような生徒が各教室を回るということもこれから検討しなきゃいけないんですけれども、いずれにしましても、そういうことをやり出したときには既存の学校でも当然やらなきゃいけないということになりますので、施設は確かにやりやすい施設とやりにくい施設という、そういう差は出ますけれども、絶対できないということでもないわけですね。そういう意味では、これからの施設はやはりそうなったときに一番使いやすい方向を踏まえながら考えていくということが大事かなという、先ほど申し上げたのもそういうことです。ですから、30年後ぐらいの確かに先を見た考え方も打ち出していかなきゃいけないんですけれども、現実はどうなっているか確かにわかりません。そのときに、いや、当初これは考えていたのはこういうことなんだから、こういう校舎以外は動かせないですよということじゃまた困りますので、そういう意味での柔軟性をやっぱり持たすような仕組みが検討できればいいかなという意味で申し上げました。
今、2学期制とか、特別支援教育とか、一貫教育とか、いろんな検討をしていますけれども、今言ったようなテーマも必ず我々の方でも議論していきたいと思っております。
小串委員
ぜひそういう形でお願いしたいと思いますけども、先ほどの観点ばかりでなくして、例えばきょうも新聞に出ていたと思うんですが、やっぱり体力不足が顕著であるというようなことが、ネットでしか見ていませんから、新聞を見たわけじゃないですが、そういうような記事も出ていました。だから、そういう観点から校舎がどうあるべきかということも必要だろうし、さらには、学級崩壊が今は何とか型が云々というのは、産経新聞ですか、出ていたというようなことで、従来言われているような学校崩壊というよりも、外から見ていると崩壊しているようには見えないんだけど、実は全くばらばらで云々というような内向的な学級崩壊というような傾向が顕著になってきたとかなんかというようなこと、室長さんも読まれたと思いますが、出ておりましたけども、そういう観点から校舎あるいは教室が、最近視察なんかに行くとオープン型になっていますけど、恐らくそういうふうになっていくのかもしれませんが、そういうようなさまざまなやっぱり角度からの検討というものをしないと、校舎がこうあるべきだということだけで検討すると大きな間違いを犯すことになるので、百年の計ということを念頭に置きながらこのこともきちっと議論をしていっていただきたいというふうに思いますけども、最後に、どうでしょうか。
小谷松教育経営担当課長
本当にまさに今、委員がおっしゃったとおり、教育は国家百年の大計でございます。それは自治体においても同じだというふうに思っております。そういう意味で、いろんな視点、観点から、今教育の中で課題となっておりますようなものをしっかりと踏まえた中で、それを具体的な校舎という一つの入れ物の中に反映をさせていく、そういった議論をきちんと踏まえて重ねていきたいと思っております。
委員長
小串委員の指摘は大変大事な指摘で、これはどうして、校舎の将来像って何なのかなと。普通将来像というと、本来あり得るべきとか、望ましいとか。これは、ただ単純に流れていく、さっきの業者のあれじゃありませんけども、時がたったらそういう格好になっているかな、みたいなことなのか。どうして子どもたちが学んだり生活する空間の将来像を望ましい、かくあるべし、つまりゾレンとしてものをとらえない、そういう言葉が何でないのかなというのがこれが疑問が一つ。
それから、教室等とか、設備とかとあるんですけども、これは机とか、いわゆる学習、教育にかかわるそういうものについても含んでいるというふうに理解してよろしいんでしょうか。つまり、中野区の机ってB版机でしょう。教科書でもA4になっちゃって云々と視察のときに言われて、改めて気がついたら、うちのはみんな机が小さかったというのがあったりなんかしていますから、そういうことも含んでいるのかどうか。
それからもう一つ、この検討会の設置の根拠は何ですか。
この三つ、お答えいただければと思います。
小谷松教育経営担当課長
まず最初に、根拠でございます。
これにつきましては、校舎のあり方検討会の設置についての要綱を教育委員会として定めまして、それを根拠として立ち上げるというものでございます。
それから、設備の部分についてでございます。
これにつきましても、今、委員の方からA版、B版というようなことで具体的な話をいただきましたけれども、検討の中でそういった部分もいろいろ話題として当然出てくると思いますけれども、ただ、全体として大きな流れがございます。その意味で、それを一つ、机とか、なかなかちょっとあれなんですけれども、全体の中で検討するということも機会として当然あろうというふうに思っております。
それから、将来に向けた望ましい姿を想定した中で未来を見据えるということについてでございますけど、確かにこの設置目的の中に将来像について調査・検討するというような形になっておりますけれども、これも先ほど教育長の方からの話もございましたとおり、しっかりとしたそういった将来のあり方、学校施設の未来を見据えた学校ということでの検討でございますので、その将来のゴールといいますか、そういったものを想定した中でやはり議論を進めていくということはきちんと踏まえていきたいと思っております。
委員長
ほかになければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、2番、区を被告とする訴訟の提起についての報告を求めますが、若干、委員会を休憩いたします。
(午後2時06分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時07分)
それでは、報告を求めます。
小谷松教育経営担当課長
それでは、区を被告とする訴訟の提起につきまして(資料3)御報告をさせていただきたいと思います。
ただいま委員長の方からの御発言がございましたとおり、訴訟に係る事案につきましては、本来、総務委員会の所管ではございますが、ただ、本件につきましては区立学校で起こったことによるものでございまして、関連して当委員会におきましても御報告をさせていただきたいと存じます。
まず、今回の訴訟の事件名でございます。
損害賠償請求事件でございまして、東京地方裁判所において今後審理が予定されているところでございます。
当事者でございますが、まず、原告は中野区民、これは区立小学校の児童ということでございます。被告は中野区民、原告の同級生の両親及び中野区ということでなってございます。
訴訟の経過でございますが、本年8月15日に東京簡易裁判所に対しまして訴えの提起がございましたが、その後、8月17日に簡易裁判所の方から東京地裁の方に本件移送されてございます。そして、10月19日に第1回目の口頭弁論が予定されているところでございます。
請求の趣旨でございますが、一つは、被告らは、原告に対して連帯して99万5,530円、これは総額100万5,530円でありますが、中野区からの見舞金が当時出てございまして、その分を差し引いた額ということでございますが、及びこれに対する平成17年9月15日から支払い済みまでの年5分の割合による金員を支払えというものでございます。
それからまた、訴訟費用については被告らの負担とする。
それからまた、(1)のことについては仮執行宣言を求めるという内容になってございます。
それから、今回の訴訟の原告が主張する請求原因の要旨でございます。
原告は、平成17年9月15日に原告が通う区立小学校の昼休み時間中に、被告中野区民の子、原告の同級生でございますが、に背中を押されて、同校の中庭の池に転倒した。その結果、原告の上前歯2本、永久歯でございますが、これが破折いたしまして、左上前歯に亀裂が入ったというものでございます。
そのため原告は、一生、前歯の治療跡と亀裂の跡を気にしながら、食事の際に不自由な思いをし、前歯の治療を続けなければならない。このことによる原告及び家族に生じた精神的損害の慰謝料は、100万円を下らない。
よって、原告は、被告中野区民に対し民法第714条に基づく損害賠償請求権として、それからまた中野区に対しましては国家賠償法第1条に基づく損害賠償請求権として、連帯をして、99万5,530円の支払いを求めるという内容になってございます。
なお、区といたしましては、本件に対しましては控訴をするということとしてございます。
委員長
ただいまの報告に対して何か御質疑ございませんか。
〔「休憩」と呼ぶ者あり〕
委員長
休憩いたします。
(午後2時10分)
委員長
それでは、再開をいたします。
(午後2時16分)
以上で本報告については終了いたします。
次に、3番、学校統合委員会の検討状況についての報告を求めます。
相澤教育改革担当課長
それでは、学校統合委員会の検討状況について御報告させていただきます。
学校再編につきましては、現在、平成20年4月に統合を計画しております学校の組み合わせごとに学校統合委員会を設置いたしまして、統合新校の名称、施設に関する意見の取りまとめ、学校指定品等について検討してございます。
資料(資料4)をごらんいただきたいと思います。
まず、第六中・第十一中学校の統合委員会でございます。
5月23日に設置しまして、現在まで4回ほど開催してございます。
統合新校の名称につきましては、7月に開催されました委員会で、児童・生徒を含め、広く公募して、それをもとに検討していくということになりまして、募集後には応募数の多かった上位20位程度までとそれ以外に分けますけれども、応募数を明らかにしないで応募された校名をすべて検討の資料にするという方法で行うということを決めまして、募集を行いました。また、9月の統合委員会では、募集後のこれからの絞り込みの方法を検討しまして、第1段階として、各委員が応募があった新校名の中から10校以内で選択して、その結果をもとに名称を絞り込むというようなことで、これから順次絞り込みを図っていきたいというふうに考えてございます。最終的に年度内に意見を取りまとめるということで予定をしております。
また、統合新校の校舎の改修工事についての意見の取りまとめにつきましては、6月に実際に十一中の改修工事の説明を現場で営繕担当の職員から受けた後、検討を行ってきましたけれども、7月に開催された委員会で意見を取りまとめました。7月4日のところの区分のところに委員会としての取りまとめということでございますが、エレベーターの設置であるとか、特別教室への冷房設置、PTA室への冷暖房の設置、体育館地下の環境改善、多機能な学習環境、これは校内LANの構築等、の整備という意味でございます。それと、緑化をする場合は、そういった緑化の維持費、こういったものもきちっと考えてもらいたいと、そういったような意見を取りまとめてございます。
学校指定品、これは主に今のところ標準服でございますが、夏季休業中にPTA役員や教職員に向けてどのような標準服が望ましいのか意見を聞いてございます。そのアンケートの結果をもとに今後具体的な検討方法などを協議し、引き続き検討しておりますが、生徒の意見を聞く方法や時期についても、そういったものも必要だということで、引き続きそういったことも含めて検討を継続してございます。
裏面をごらんいただきたいと思います。
次に、桃園第三小学校・仲町小学校・桃丘小学校の学校統合委員会でございますが、6月16日に設置しまして、現在まで3回ほど開催してございます。
主に統合新校の校名の検討方法、また統合新校の改修、施設整備についての意見の取りまとめについて検討を行いまして、9月に開催された第3回目の会議で、検討に当たっては、六中・十一中の統合委員会と同様に、公募をしようということになってございます。
施設整備についての意見の取りまとめは、9月の委員会で、今までやはり統合委員会の中で出されていた意見を取りまとめまして、体育館の建てかえ、屋上の整備、これは屋上で児童が遊べるようにフェンスなどの改修、あと一部校舎の床が傾斜・段差があるような箇所を改修してほしい、あとは緑化というんでしょうか、桃園第三小学校は現在でも校舎の前に樹木がありますけれど、そういうものはきちっと保全してもらいたい。次に、これは教育委員会ということではないんですけれども、避難所機能ということも大事なので、統合に当たっては避難所機能の充実という面も考えてほしいというような意見を取りまとめてございます。教育委員会といたしましては、それぞれの統合委員会から出されましたこういった意見を検討しまして、学校教育の充実に向けた施設の整備に向けて取り組んでいきたいと思っております。
恐れ入ります、次のページをごらんいただきたいと思います。
統合新校の校名の募集について、少し詳しくここに抜き書きした資料でございます。
まず、六中・十一中の統合委員会ですが、先ほど申し上げたとおり、統合新校の通学区域となる小・中学校の児童・生徒、保護者、地域の方を中心に募集を行いました。7月14日から9月8日まで、応募方法は応募用紙に記入の上、応募箱を地域センター、それと六中、十一中に、あと関連の小学校に設置しまして、投函をしていただく方法で行いました。総数は212件、同じ校名も出されておりますので、内合わせしますと校名は115件の応募があったということでございます。
次に、桃園第三小学校・仲町小学校・桃丘小学校の統合委員会でございますが、これにつきましても統合新校の通学区域となる小学校の児童、保護者、地域の方、また小学校ですので、これから小学校に上がるというような保育園、幼稚園の保護者、こちらにもPRをしてございます。募集期間は10月5日から11月10日まで、応募方法は六中・十一中と同様な方法で行ってございます。PR方法としては、統合委員会ニュース、ホームページ、ポスター掲示等で周知してございます。
委員長
ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。
昆委員
2番目の桃園第三小学校、仲町小学校、それから桃丘小学校の統合委員会の方の報告なんですけれども、ここの3校は桃三小学校に統合ということで今準備が始まっておりますね。それで、例えば第3回の統合委員会のところで出されている校舎等の改修工事についてなんですが、ここのところで、例えば校舎の傾斜だとか段差の解消についてということで意見が上がっていますけれども、これについては今現在行っております改修工事で改善の方向で行われているんでしょうか。
相澤教育改革担当課長
実はここの部分というのは、障害学級の棟と既存の校舎との接続の部分でありまして、学校側から再三この要望があって、営繕の方でもそれは十分認識しておりまして、何とか多少でも解消したいというふうには考えてございます。今年度の工事については、ここの部分はまだですけれども、どういうことができるのか今検討しておりまして、来年度も改修工事を引き続き行いますので、できるだけこういった段差解消に向けて工事でできるところはやっていきたいというふうなことで検討してございます。
昆委員
そこの箇所も含めまして、廊下の部分が非常に暗いというふうなことが現場の方からも出されておりましたけれども、そういう点だとか、それから今ちょっと資料を持ってきていないんですが、この間の決算の文教の資料の中で、余裕教室といいますか、あいている教室の数が出ているものが出されておりました。たしか桃三小学校は障害学級を含めて10幾つの教室が数が上がっていましたけれども、普通教室のところは3教室といいますか、3か所ぐらいしかなかったんじゃないかなというふうに思っているんですよね。2か所か3か所だったというふうに思うんですが、ここも現場の学校関係者のところでは統合になったときに教室が足りるのかというふうな声も出されていたかのように思っているんですけれども、そういう点についてはどういうふうに改善されようとしているのか、その点についてお聞きします。
相澤教育改革担当課長
まず、最初の照明が暗いという件でございますけれども、今年度というか、来年度、この照明設備等の改修は行う予定になってございます。
また、次の御質問の具体的な教室数が確保できるのかということについては、普通教室については、当初、統合するときには15学級を想定しております。その後、経年で見て一番多い年が18学級ということを想定していまして、その教室数は現在の余裕教室で使っている部屋を普通教室にすることで確保しているということでございます。その上で、なおかつ学校教育に支障がないように、特別教室の機能も確保しているということで、そういう心配はないというふうに考えてございます。
昆委員
心配はないというふうに御答弁が出ているんですけれども、例えば避難場所の機能とかそういうことも求められているとしたら、現場の教室のところでも現在使っているところさえも統合によってふえる学級に利用しなきゃならないという、そういう現状が一つありますよね。そういうことからいえば、今までの既存の校舎の中で、例えばランチルームだとか、いろんな学校施設整備ということで、教育の条件の向上ということで、いろんなものとして使われてきたものが、それがなくなってしまうと。それで、普通教室に充てなきゃならないというふうな現状だと思うんですね。だから、そういうことを考えますと、なかなか既存の校舎のところで今までと同じような形の学校の余裕教室の利用状況が可能なのかどうかというふうに大変心配されるところなんですけれども、そういうことももちろん統合検討委員会といいますか、ここのところでいろんな意見が出されているかと思うんですけれども、その点についてはどうでしょうか。
相澤教育改革担当課長
この普通教室化については、実際に図面を出して統合委員会にも報告してございますけれども、主にこれは学校サイドと事務局サイドの方で学校の意見を十分聞きながら調整しているところでございます。この普通教室化を行う部屋については、今使っている部屋があれば、何がしらかの目的で今はとにかく全部使っているわけなので、それを普通教室にして支障のない部分を普通教室化していくということで、そういうことで、十分学校と詰めてやってございます。
昆委員
先ほどの報告にありました校舎のあり方検討会というものが発足していろんなことが検討されるということなんですけれども、統合に一番最初に取り組まなきゃならないという学校のところがなかなか、検討結果を待って、充実したものにというふうに本当はしてほしいと思っているんですけれども、そういう結論を待たずして、ここのところはとにかく統合に向けた学校の施設の整備、改修をしなきゃならないというところですから、非常に十分な学校関係者の声がそこに反映されて統合というふうになったときに、これまでの学校施設としての機能を十分持ったものとして、児童の教育にきちっと支障のないような形で充実したものとしての発足が強く求められているところだというふうに思うんですね。ですから、そういう点では、非常に学校関係者、保護者、またこの検討委員会等の意見を本当に尊重しながら、その辺、きちっと対応をしていただきたいというふうに思います。これは要望して上げておきます。
江田委員
第2回目で改修工事の概要説明というのが行われています。これはどの程度の概要なんでしょうか。例えば、ここはこういうふうにしたいということで、図面に落とした概要説明になっているのか。ちょっと具体的にお聞きします。
相澤教育改革担当課長
改修工事につきましては今年度と来年度主に行うわけですけれども、実際に工事を担当しております担当の部署の方から、工事の簡単なスケジュールとどういうようなものを行うか、そういったものを統合委員会でお示ししながら、現場を回って、そこで見ながら意見を出していただいたということです。そういう中で、先ほど言われたような段差の解消の話でありますとか、あと体育館についても、そういう話が出されたということでございます。
江田委員
2年にわたって改修工事していきますよね。それで、私がお聞きしたいのは、例えばこういうふうな改修工事を全体として行いますよ、今の校舎がこういうふうに変わりますという、それを図面に落としたものを当委員会に報告していただきたいというふうに思っているんですが、例えばそういう状態ではまだないということなのか。
それからもう1点、こういうふうな改修工事を行って、統合後はこういうふうになりますというものを図面として当委員会に示せるとしたら、それはいつぐらいになるのか、その2点、お聞きしたいんですが。
相澤教育改革担当課長
統合委員会にお示ししたものとしては、実施年度と、例えばやるような中身と、どこの部分をやるかとか、工事の内容。例えば、桃三小の例で言いますと、今年度については、校舎の屋上防水フェンス改修、外壁アルミ改修とか、木床50%、あとバリアフリー対策、防犯対策ということを示して、来年度は、木床改修50%、内部塗装等、その実施年度と、どういう内容をやるか、どこの部分をやるかという一覧表をお示ししたということでございます。そのような資料でしたら今……
委員長
そういう資料じゃないんだよ、図面だよね。
ちょっと休憩します。
(午後2時24分)
委員長
じゃあ、委員会を再開します。
(午後2時39分)
江田委員
改修工事の概要説明が既にされているようですが、これにかかわるどういうところが改修工事の対象になっているのか、それを知りたいので、後ほど資料としてお出しいただきたいということをお願いしておきます。
委員長
じゃあ、委員会をちょっと休憩します。
(午後2時39分)
委員長
じゃあ、再開します。
(午後2時44分)
今、江田委員から資料要求があったことについては、委員会として資料の要求をするということにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ありませんので、そのようにお願いします。
出せますね、それはね、次回。
江田委員
もう1点、先ほど昆委員は要望としてとどめたんですが、私自身はこのあり方検討会が設置されていろんなことを検討していきますよね。これは、当然、現在、改修工事が進んでいる桃三の場合にも適用されなければならない。六中・十一中の統合についても当然適用されなければならないというふうに考えております。そういう意味で、これはどういうふうに反映されていくのか、そこら辺はどういうふうに考えておられるのか、一応考えを聞いておきたいんですが。
相澤教育改革担当課長
検討の過程でさまざまな意見が出てくると思いますけれども、そういったもので改修工事に反映できるものがあれば反映していきたいというふうにも考えてございます。また、この学校再編計画の中に、将来を見据えた学校という中で、バリアフリーとか、省エネルギーとか、トイレの洋式化、教室の冷房化、こういったものにしていく。改修に際してもできる限りこういった視点でというようなことがございますので、そのような視点も踏まえて改修工事を行っていくということでございます。
江田委員
これのあり方検討会の最終報告が出るのが来年の5月ですよね。一方、既に改修工事はことし、来年と行われていくわけで、そういう意味ではタイムラグが生じます。それをいかにいろんな改善点をいち早くその今行われている工事の中に生かしていくかというのが教育委員会として十分考えていただきたいというふうに思うんですが、恐らく先ほどもちょっとトイレの改修の問題等が出ていましたけども、やっぱり統合される学校においては少なくとも子どもたちが行くのを二の足を踏むようなトイレのレベルであってはいけないわけで、そういったことが十分今の時点から反映されていかなければならない事項だと思うんですよね。そういった点についてどういうふうに今の改修の中で考えておられるのか、最後にもう一回その点についてお聞きしておきたい。
相澤教育改革担当課長
先ほど答弁したとおり、既に学校再編計画の中にも施設整備についての基本的な考え方も記されております。ただいまトイレの改修の件についてお尋ねがありましたけれども、トイレの洋式化についても来年度工事をする予定で進めております。第十一中については、女子については洋式の数をふやす。男子についても、少し障害学級の関係もあるので、スペースを広くしてゆったりしたものにしていくというような計画もありますので、そういった方針で進めていきたいというふうに考えてございます。
久保委員
今までの御説明を聞いていて、六中と十一中と、また小学校側と中学校側のこの意見取りまとめというのがちょっと角度が違うのかなというふうに思ったんです。私は、中学の方は、非常に十一中の方は具体的に意見取りまとめ、例えばもう今後の改修に関して、これは絶対条件として要望しているようなものなのかなと。緑化に伴う維持費の担保などということも出ておりますし、具体的なもののこれは改善とか設置とか整備ということが出ております。桃三の側は、今伺いますと、体育館の建てかえというのも一つの案であって、具体的にそこを詰まっているというような感じではありませんし、非常にこれは具体性に欠けるようなことを書かれているのかなと。ということは、両方の統合委員会の進捗状況が違っているのかな、もしくは協議の内容が違っているのかなというような印象を受けたんですが、その辺はいかがなんでしょうか。
相澤教育改革担当課長
統合委員会ごとに検討するということではございますけれども、施設の改修等については、やはり同じように営繕の担当の方から説明をして、現場を見ながら意見を吸い上げて、こういうように意見を検討した結果取りまとめたものでございます。確かに御指摘のように、体育館の建てかえという非常に大きな話から、既存樹木の保全についてということでありますとか、段差の解消とか、少し大きなものともう少しより具体的なものというように分かれておると思いますけれども、統合委員会の中で十分に検討して、現段階でこういった意見を取りまとめたということでございます。統合委員会によってそこで検討の方法とか内容が違うんじゃないかということではございません。
久保委員
そもそもこの既存の学校の施設そのものが問題点は違うのかなということではないかと思うんですね。
それで、先ほどもお話が出ていましたけど、校舎の傾斜というのがありますが、これは何なんでしょうか。
相澤教育改革担当課長
これは、障害学級の棟の部分を後でつくって、簡単に言うと前の校舎とつなげたということから起きてくるようなことだというふうに聞いております。そういった根本的な校舎を接続するときの、多分いろいろな理由があってそのようにならざるを得なかったのかなと思いますけれども、理由としてはそういうようなことというふうに考えてございます。
久保委員
段差と傾斜は全く違うと思うんですけれど、校舎の傾斜というのは校舎そのものの建物が傾いているという印象を受けるんですね。ということは、非常に建物の構造上問題があるかのように受けとめられると思うんですが、そうではないんですか。
相澤教育改革担当課長
ちょっと表現上が確かに御指摘のようにそういう誤解も受けるかなというふうなこともありますけど、床というようなことです。(「床が傾いているの」と呼ぶ者あり)すみません、ちょっと言葉が。廊下がスロープになっているというような、そういうようなイメージで、それをちょっと表現上適切かどうかわからなかったんですけど、こういう表現にさせていただいたということでございます。
久保委員
不適切だと思うので、改められたらいかがかと思いますが、ここのところは。
相澤教育改革担当課長
一度こういうことで取りまとめましたけれども、ちょっと言葉の訂正等が必要ということであるのかなということもありまして、統合委員会の方にまた諮った上で、必要があれば直していきたいというふうに考えてございます。
篠委員
桃三はいつ開設になるのか。それから、この開設、例えば警察病院だったら平成20年4月でしょう。この統廃合するところの開設の時期を明確にもう一回教えてください。
相澤教育改革担当課長
平成20年の4月でございます。
篠委員
両方ともか。
相澤教育改革担当課長
そうでございます。
篠委員
ということは、予算化は最後の3月ですよね。この19年度に工事をやり切っちゃわないことにはしようがないということになると、この何か月間でまだ形が見えませんはないわけですよ。体育館についても、そんな結論を出していませんでは、私は済まされないと思うんです。お金をどうやってかき集めてくるかというところまで明確にしなきゃいけないという意味で総括で取り上げさせていただいたわけだから、それが今の長い議論の中で何も見えていないのはどういうことなんでしょうか。
沼口教育長
桃三の統合委員会から意見として出ています体育館の改修工事、これは今区の内部でも検討しております。いずれにいたしましても、工事自体はもうとにかく来年度以降じゃなければできないということで、新たに19年度の予算を立ててやるということで、この予算を組む中で最終的な意思決定をしていきたいということです。
これは、経費の問題もありますけれども、敷地上の問題も、やっぱり法律上の問題もいろいろあります。どういう形でクリアしていけるのか、総合的に考えていきたいと思います。
篠委員
体育館が一番大きいんだろうと思いますが、平成20年の4月開校という形で、要するにもうここから先は教育委員会に任さなきゃいけないという部分は、この統合委員会というんですか、の中でも必ず出てくると思うんです。予算絡みでは特にそうであると思うわけで、体育館以外のことについては教育委員会では方針がすべて整った状態なんですか、今、お金の手当から含めて。
相澤教育改革担当課長
これについては、来年度予算にかかわることなので、うちの方で検討した上で、予算折衝に向けて内部で調整をしていくということでございます。
はっとり委員
ちょっと1点確認をさせていただきたいんですけれども、今、統合委員会、十一中・六中の統合委員会は桃三小学校のこちらの統合委員会よりも1か月早くスタートしていますね。その協議の概要の違いというものが、例えば私は十一中・六中、自分の地域ですので、PTAの方の御意見ですとか、いろいろ学校とも話をする機会があって、そちらの方の状況はよくわかるんですが、小学校の方はPTAですとか地域の実情というのは全くわからないんですが、例えば統合に対する反対運動なんかもあって、そういうことがその統合委員会に影響しているというようなことがあるのかないのか。そのあたりについては、その協議の概要との関係で、ちょっとその辺をお尋ねしておきたいと思います。
相澤教育改革担当課長
統合委員会を立ち上げましてから、統合委員会ニュースや簡単な概要をホームページにアップしまして、広く区民にお知らせしているところです。また、地元の町会、PTA、あるいは学校を通じて児童・生徒を通じて保護者にもこの検討経過等をお示ししているところです。担当にはさまざまな意見が寄せられてきていますけれども、大きく学校再編に向かって統合委員会で検討していくその内容によって、内容についての妨げになるとか、再編に反対で統合がうまくいかないとか、そういった点は御心配は不要かなというふうに思っております。そういったさまざまな経過があって再編計画がつくられましたが、こういった統合委員会での論議なども踏まえて地域での合意が形成されていっているのかなというふうに考えてございます。
北原委員
この設備とか施設の改修と、それから統合委員会の検討状況についてはほぼわかっていますし、それから地域の方にもニュースが毎月1回ずつ町会を回覧しておりますので、進捗状況も理解できるんですが、ただ1点、先ほど平成20年の4月開校ということでありますけれど、その学校間レベルの、例えば十一中だとすれば、六中、十一中との生徒同士による交流教育とか、先生同士の話し合いとか、そういうものがどの程度開催されたり行われているのかどうかということについて、最後、お尋ねしたいと思います。
相澤教育改革担当課長
お尋ねの件につきましては、この学校統合委員会とは別に、教育委員会事務局と両校の校長、副校長、それと教務主任を中心とした教育課程のすり合わせでありますとか、交流事業をどういうふうにしていくかということを検討してございます。今、検討を数回行っておりますけれども、来年度に向けて、またこれからできるところは円滑な再編ということで取り組んでいくよう学校にも指示しているところでもありますし、教育委員会事務局としてもスムーズにいくようにサポートしていきたいと考えてございます。
北原委員
来年の教育日程というんですかね、その中にぜひ子どもたちの交流が何回か行われるような編成をしていただけるように要望しておきたいと思います。
委員長
ちょっとお諮りをしたいと思います。
もしこれでなければ次に、時間でいえば休憩なんですが、あと二つの報告が残っているだけでございます。よろしければ、このままこの2件の報告を終えてしまうと、きょう予定した報告というか、日程が終わりますので、できればそうさせていただいた方がいいのかなと思っておりますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
ただいまの報告は以上で終了いたします。
4番、平成18(2006)年度 夏季学園実施状況についての報告でございます。
大沼学校教育担当参事
平成18(2006)年度 夏季学園実施状況について(資料5)御報告いたします。
小学校岩井臨海学園は7月21日から8月7日において行われました。また、単独校については22校で、平均参加率89.9%でございます。これについては昨年度並みでございます。
それから、同じく連合の方です。これについては7校でございます。今回、教育委員会のホームページ等においてPRした結果、45.6ポイント、昨年より約10ポイント参加率が高まっているところです。
それから、中学校軽井沢林間学園については7月21日から8月24日の間において行いました。参加率については昨年度並みでございます。
委員長
ただいまの報告に対して御質疑ございませんか。
小串委員
確認なんですけど、単独校の平均値、参加率ですね、これには連合の参加率は含まれていない、単独校のこちらは参加率ということでいいのかしら。
大沼学校教育担当参事
分けてございます。単独と連合の参加率でございます。
小串委員
行政評価のときの数値というのは、これはどういう数値でしたっけ。これを一緒にした数値として出しているんでしたっけ、どうでしたっけ。
大沼学校教育担当参事
この参加率を足した数字で出しております。
小串委員
そうすると、去年と比べてことしはどういうことになりますか。
大沼学校教育担当参事
単独の方はほぼ昨年と同じなんですけども、連合の方において、中野本郷と沼袋についてはかなりのアップ率でございます。連合については、先ほど申したように、12ポイントほど参加率が高まっているところです。加重平均なので、そう率は変わらないと思います。
小串委員
それはまずそのときに数値としては出てくるんでしょうけど、いずれにしても、前からお話をさせていただいている連合の臨海学校ができるだけ単独でやってほしいということで、ちょっと確認なんですけども、連合の臨海学校を実施している学校のうち、単独校として今後も存続する学校はどこでしたっけ。
大沼学校教育担当参事
連合7校ありますので、それぞれ学校長に行きまして、意見を今交換しているところです。連合から単独に移る際には、やはり職員の配置、それから泳ぎに関するサポート体制などが大事です。
なお、沼袋と桃丘については統廃合の予定となっていますので、総数5校ですけども、我々はできるだけ単独を目指していきたいと考えているところです。
小串委員
単独という言い方が悪かったんだけど、要するに統廃合の関係で単独というか、統廃合に影響のない学校、桃二がそうですよね。そのまま存続、そういう意味。
大沼学校教育担当参事
桃二、塔山、中野本郷、大和、以上です。
小串委員
そうすると、その4校で、私は地元ということで、桃二の方からは、連合の臨海学校を実施して、その参加もしていない児童も含めて、保護者にアンケートを出されて、アンケートをとった結果がこういうデータでしたということで、校長先生の方からそのデータもいただいているんですけれども、それを見せていただくと、やっぱりなぜ参加しなかったという理由の中で一番多かったのは、連合だからという答えが非常に多かったというふうに聞いております。やはりそうは言っても、単独ですぐにできない。じゃあ、すぐに単独でやりましょうと言っても、なかなか体制の問題だとかいろいろやっぱり教育委員会の方にも相談をしたいし、また協力をしてもらわないとできないと。すなわち連合、単独でやるにしても、当初は体制がなかなか組めないだろうから、水泳指導員をつけてもらうとか、いろんな意味で支援をしてもらわないとできない。そういうようなことで、桃二に関してはアンケートをまずとられて、そちらを拝見させていただいておりますけども、特にほかの塔山、中野本郷、大和、今後も統廃合の影響を受けない学校については、そういうアンケートを実施されて、また方向性としてやっぱり臨海に関して単独でやっていこうという志をお持ちなのかどうか。
さらには、それ以外の野方、桃丘、沼袋、これは学校統廃合というものが一つの契機になって恐らく単独で実施をされるという方向であるというふうに事前から説明を受けておりますけれども、そのような方向で間違いがないのか、その2点をちょっとお聞かせいただきたいと思います。
大沼学校教育担当参事
桃二小学校のアンケートについては私もいただいていて、読んでいるところです。それで、やはり体制は二、三年前から必要だという御意見でした。ほかの単独についても、私の方が学校長と意見交換して、いろいろ問題点、どういったサポートがあればできるかというようなことをやっていきたいと思います。また、もしアンケートができるならお願いしたいというように考えているところです。
それから、先ほど単独と連合を足した数字は幾らかというお話でございました。17年度は79.8%、18年度は80.9%で、そんな数字でございます。
小串委員
後段にお答えいただいていないんですけど。
大沼学校教育担当参事
沼袋と野方、それについても、統合のときにおいては、ちょっと学校長に話しかけてみないとわからないんですけれども、できるだけ単独校を私は目指していきたいので、そういった方向でお話はしてみたいと思います。
小串委員
前のときの答弁で、野方、桃丘、沼袋のような学校統廃合を伴う学校については、要するに統廃合というのが実現した地点で、相手側、学校がこの臨海学校を単独で実施しているわけですよね。例えば、桃丘なんかの場合には参加率20%だけれども、同じように人数も少ないけど、仲町なんかは100%ですよね。これは単独だから頑張っておられますよね。桃三がそうですね、先ほどの統合委員会じゃないけど、この三つが一緒になるわけですよね。その地点では桃丘に並んで今後は連合の方に移行しますというようなことでは困るので、だから、その辺はその時期には単独で実施をするという方向の確認はされているんでしょう。
大沼学校教育担当参事
桃丘については、仲町、桃園第三小学校と一緒になりますので、方向としてはそちらの方にいくかと思います。ただ、野方と沼袋については、それぞれ統合進行に向けてお話しする際に、そこら辺までのお話はしてございませんけれども、連合についてはいずれにしても7校について校長先生と意見を交換していきたいと思っています。
小串委員
だから、今までの説明がそうだったから僕はあえて聞いているのよ。要するに、そういう学校統廃合というのがあるところについては、その地点で単独で実施をするように目指しますと。しかし、単独のところに関しては、やっぱり今後も単独の学校として存続するんだから、そこについては教育委員会がきちっと指導して、何年後には単独で臨海学校が開催できるように積極的に支援していきますという答弁をかつていただいているから、それの確認をしているだけのことなんですけども、どうも何か聞いているとだんだん消極的なような印象を受けてしまうので、そうじゃない答弁をしていただきたいんですよ。
大沼学校教育担当参事
失礼しました。単独校についてやはり目指していきたいと思いますので、今までの考えをそのまま実践していきたいと思います。
小串委員
そうすると、いわゆる先ほど聞いて、単独で残る学校についても、とりあえずアンケートをとっているような学校は、僕は全校とっているのかなと思っていたんだけど、桃二以外はそういうアンケートすらもとっていないという状況で、具体的に例えば何年後を目指しますというような踏み込んだ御答弁もいただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうかね。
大沼学校教育担当参事
桃園第二小学校の校長先生との御意見の中では、やはり職員体制、単独を経験したしっかりした職員がいて、それを経験している人を二、三人というような体制がないと、泳ぐという点についてはリスクが高いということで御意見がございました。そのときに、どのくらい準備期間が必要となりますかとお話ししたときに、やはり二、三年はかかるだろう。さらに、教育委員会のサポート体制も必要ですよというような意見を交換していますので、やはりそういったものが我々の判断という感じでいるところです。
小串委員
最後にしますけど、桃二以外のところも含めて二、三年後を目途にそういう期限を切って開催ができるようにしていただけませんかということなんですよ。桃二以外もそうですからね。
大沼学校教育担当参事
これはちょっと気をつけたいのは、学校としてはいろいろな条件をそろえるに当たって二、三年はかかりますということで、今年度から二、三年という意味合いじゃないです。それが1点です。
それから、ほかの6校については、校長先生とまだ意見交換していませんので、まずアンケートをとっていただいて、それから学校の事情、そういったものを聞いて、教育委員会の考え方に対してサポート体制をどうするかといったものを出さないと、学校としてもやはりなかなか踏み切れないんだろうと思っていますので、そういった手順とかは必要だと私は認識していますので、そういった行動はとっていきたいと思っています。ですから、何年度にというのはちょっと難しいと思います。
小串委員
難しいのはわかるんだけど、なるたけやっぱり早く単独でできるように。あとは、個別に、例えば桃二なら桃二と個別に詰めていくという、この学校についてはこういう特性があるからここはこういう意味での教育委員会がサポートをすれば単独でもできるとか、やっぱり各校それぞれ事情があることなんでしょうから、その事情を配慮しながらも、そういう努力をしていただきたいということですので、同じことの繰り返しになりますので、もうやめますけれども、先ほど2、3年ということでお話が出ましたから、少なくとも3年後には全校が単独で臨海学校が開催できるように、ひとつ努力をしていただきたいということを要望としてお話をさせていただきます。
久保委員
水泳指導員の人数なんですけれども、仲町小学校、参加児童数30名で、引率者9名の水泳指導員8名ですよね。上鷺宮は、参加児童数73名、仲町の倍以上ですね。引率者が8名、同じく水泳指導員は8名なんです。8名の学校はほかにもありますけれども、これはどういった基準で水泳指導員の人数というのが決まっているんでしょうか。
大沼学校教育担当参事
7月6日の夏季学園の実施についてという報告の中に、引率教員の人員の配置の考え方を出しているところです。単独実施校については、1学級5名、2学級6名、3学級7名、4学級10名という形で出しているところで、そのほかにやはり学校で1人とする方も含めてやっているところです。連合につきましては、1学級4名、2学級5名、3学級6名、4学級9名。それと、例えば2学級とか、いろんな要件を組み合わせましてこの引率の数を出して手配しているところです。
久保委員
すみません、私が伺いたかったのは、どうして児童数が30人という少人数なのに水泳指導員の方が8名ついていて、73名の上鷺宮の同じく水泳指導員が8名なんですかということです。引率者の方はわかりますし、9名と8名ということで、児童数と学級数というのはまた考え方が違うと思うので、この引率者に関しては仕方がないと思うんですが、水泳指導員の人数について伺っております。
大沼学校教育担当参事
ちょっと調べさせてください。
委員長
答弁保留ですね。
大沼学校教育担当参事
はい。
委員長
よろしいですか。ほかに。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
じゃあ、答弁保留の分だけ答弁保留ということで、なければ、5番、防災行政無線チャイムの吹鳴時刻及び音曲の変更についての報告を受けたいと思います。
大沼学校教育担当参事
防災行政無線チャイムの吹鳴時刻及び音曲の変更について(資料6)でございます。
子どもの防犯対策の一環として、冬の時期(11月~2月)の間は日没時間などを考慮し、4時に、そのほかについては5時に帰宅を促すメロディーを流すことにいたしました。これについて、犯罪を抑止する効果が期待できると考えているところです。今までは通年5時だったものが冬季とそのほかの季節は4時と5時にメロディーを流すことを考えています。
メロディーは、ドボルザークの「新世界」、歌詞は野上彰さんの作詩が「家路」、「遠き山に日は落ちて」は堀内敬三の作詩で、同じメロディーでございます。
PRについては、区報、教育だよりなど、あるいは校長会、PTAなどにお話ししてPRしていきたいと思います。
委員長
ただいまの報告について御質疑ありませんか。
昆委員
その曲の選考というのはどういうふうにして決まるのかちょっとわからないんですけれども、まずそれはどうやって決めるんですか。季節に合わせて決めるんですか。
大沼学校教育担当参事
周辺区の曲と重複しないように、例えば杉並は「夕焼け小焼け」、練馬も同じです。豊島は「ふるさと」、渋谷は「ウエストミンスターの鐘」ということで、それと重複しないで、また帰宅を促すにふさわしいメロディーとしてこれを選んだところでございます。
昆委員
その帰宅を促すようなというふうにおっしゃっていますけれども、どこかの委員会のところでも話が出たんでしょうか。「家路」という曲名をどう選曲したのかわからないんですが、帰宅を促すというと帰りたくなると思う曲なのかわからないんですが、これから暗くなりますよね。秋、雨が降ったり、薄暗くなったりなんかしますと、とてもこの曲というのはちょっと寂し過ぎるんじゃないのかなと、そんな思いをしないでもないんですけれども、周辺区と一緒にならないような選曲だというふうにおっしゃっていますけれども、やはり子どもたちが、さあ、うちへ帰りましょうというふうに思うならば、もうちょっと何か別の選曲をされてもよかったのかな、なんて私は思っているんですが、その辺はいろんな議論があってこの曲になったんでしょうか。
大沼学校教育担当参事
基本的には、23区のメロディーの曲もあるんですけれども、やはり周辺区の曲と重複しないということでこの曲を選んだところでございます。
久保委員
これは呼びかけみたいな言葉としては入っているんでしょうか。メロディーだけですか。
大沼学校教育担当参事
メロディーだけです。
久保委員
呼びかけをしている区もあると思うんですけれど、その辺はお考えになっていらっしゃらないですか。
大沼学校教育担当参事
音声だとはね返るというようなところで、メロディーに統一して流すという考えで今回変更するものでございます。
久保委員
ちょっと吹鳴時刻のとはまた違うんですが、今、小学校の低学年の保護者の方たちが帰り道、腕章などをして通学路に立って、一緒に帰るというようなことで、非常に協力的にやっていただいているようですけれど、それは全校小学校やっているものなんでしょうか。
大沼学校教育担当参事
各PTAがほぼ全校やっていると認識しています。
久保委員
ほぼ全校ということはやっていないところ、その辺は数字としてはきちっと押さえていらっしゃるわけではなくてですか。
大沼学校教育担当参事
各学校の数字は今のところ押さえてはいません。
久保委員
確認しますが、ですので、全校がそういった形で、今、帰宅時間に保護者が迎えに出るようなふうになっているかどうかというのは、教育委員会としてはきちっと押さえていないということですか。
大沼学校教育担当参事
今のところデータとして把握してございません。
久保委員
きちっとデータとして把握するべきではないかと思います。PTAが自発的にやっていることなので、特に学校から依頼をされてやっているのではない学校も幾つもあるとは思いますけれども、ただ、やはりこういったチャイムを流して帰宅時間を促すということだけではなくて、連動した形で子どもたちの放課後の安全を守るということではきちっとその辺も把握されるべきだと思いますので、お願いします。
大沼学校教育担当参事
データとしては必要と考えていますので、調査したいと思います。
委員長
以上で本日予定した報告、一部答弁保留がありますので、次回、答弁保留をしていただく、それから資料の提出をしていただくということで、終わりたいと思います。
委員各位からその他、何か御発言ございますか。
久保委員
決算の分科会で、校割り予算についてということでお尋ねしておりました。常任委員会で資料をお願いして、提出していただけるというようなことですので、あらめたてお願いしたいのですが。
委員長
委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時24分)
委員長
じゃあ、再開して、確認をいたします。
(午後3時24分)
ただいま久保委員の方から校割予算に関して資料要求がございました。その要求された資料については次回の文教委員会に御提出をお願いしたいと思います。あわせて、その際、順番はともかくとして、もし質疑がございましたらそこでやっていただくということにしたいと思います。
その他、報告はありますか。
大沼学校教育担当参事
食中毒について口頭で報告いたします。
10月4日から6日にかけ、中野区立中野神明小学校の5、6年生、軽井沢少年の家で移動教室を行いました。10日から12日にかけ、児童が学校を欠席、または登校した児童からも下痢、発熱、腹痛、嘔吐などの症状が出ました。結果的に、児童・生徒121名、教師130名が参加しました。そのうち症状が出たのは、生徒67名、先生1名がそういった症状が出たところです。症状については今終息に向かっていますが、本日、15名ほど欠席しているところです。
それから、10月12日、厚生病院から連絡がありまして、移動教室に参加した生徒3名が入院し、その中から患者の便からサルモネラ菌を検出したとのことでございます。
学校教育としては、対応としては、10日の学校からの報告を受け、直ちに中野保健所に連絡し、食中毒及び感染症の疑いから対応を開始しました。学校に職員、保健所、それから我々の分野からも職員を派遣し、校内での2次感染を防ぐため、休み時間、給食等の手洗い及び消毒の徹底を図りました。また、5、6年生の児童については、保健所と連絡し、食事の聞き取り調査、軽井沢での食べ物の聞き取り調査、それから便の採取を決定するとともに、保護者への文書を手渡し、医療機関への診察と検便への協力をお願いしました。さらに、東京都教育委員会に事情を報告するとともに、中野保健所を通じて、東京都福祉保健局から長野県佐久保健所に調査を依頼したところです。
現在、原因物質については調査中であります。
以上、口頭にて報告させていただきます。
委員長
ただいまの報告について質疑ございませんか。
昆委員
その原因についてはただいま調査中ということなんですが、まだそれは明らかにはなっていないというふうなことなんでしょうか。その食事をしたといいますか、場所が軽井沢、移動教室の食事というふうな、そういう限定はされていないんですか。
大沼学校教育担当参事
保健所と東京都と協議しまして、長野保健所に連絡しました。それで、軽井沢での4日から6日の保存食及び従業員の検便、それの調査、それから生卵の回収をしたということでございます。検査においては三、四日かかるということであります。
委員長
よろしいですか。まだ検査の結果が出ていないというようなことのようです。
ほかに。よろしいでしょうか。
〔「休憩にして」と呼ぶ者あり〕
委員長
休憩いたします。
(午後3時29分)
委員長
では、委員会を再開いたします。
(午後3時30分)
ただいまの報告に御質疑はそのほかございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告は終了いたします。
その他、発言ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、次回の委員会は10月16日(月曜日)午後1時から当委員会で行うことを、口頭をもって通告いたします。
以上で本日の文教委員会を散会いたします。
(午後3時31分)