平成17年09月21日中野区議会文教委員会(第3回定例会)
平成17年9月21日文教委員会
中野区議会文教委員会〔平成17年9月21日〕
文教委員会会議記録
○開会日 平成17年9月21日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時12分
○閉会 午後1時37分
○出席委員(9名)
飯島 きんいち委員長
酒井 たくや副委員長
北原 奉昭委員
久保 りか委員
はっとり 幸子委員
小串 まさのり委員
篠 国昭委員
昆 まさ子委員
江田 とおる委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 沼口 昌弘
教育委員会事務局次長 金野 晃
教育経営担当参事 村木 誠
教育改革担当課長 小谷松 弘市
学校教育担当課長 相澤 明郎
指導室長 小林 福太郎
生涯学習担当参事 大沼 弘
生涯学習推進担当参事 生涯学習担当参事兼務
中央図書館長 細木 博雄
○事務局職員
書記 岩浅 英樹
書記 鳥居 誠
○委員長署名
審査日程
○議題
第53号議案 平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
それでは、定足数に達しましたので、本日の文教委員会を開会いたします。
(午後1時12分)
本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿い審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
第53号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
質疑に入る前に理事者からの補足説明を求めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、理事者の補足説明を求めます。
村木教育経営担当参事
それでは、第3回中野区議会定例会議案(補正予算)の42ページ、43ページをお開きいただきたいと思います。関係分といたしまして、7款教育費、3項教育経営費、6目学校施設費中、若宮小学校の校庭の芝生化にかかわります補正予算の御審議をいただくものでございます。
まず1点目といたしまして、対象面積、当初で2,000平米を予定しておりましたが、当該校の教育上の利用形態から、これを2,145平米へと面積を増加したいということでございます。
お手元に資料で図面を御用意させていただいております。(資料2)これをごらんいただきたいと思います。若宮小学校の校庭の面積は、全体で6,290平米ございますが、そのうち斜線の部分が、今回の補正部分を含みまして、縦32.5メートル、横66.0メートルの芝生化の範囲でございます。なお、当初の予算の際には、左側のサッカーのゴールがあるんですが、右側のところで、2,000平米というとここで切れてしまっておりまして、全体を小さくしなければならないといったこともございました。学校関係者やPTA、ここを利用している団体等から、ぜひ何とか66メートルという長さを確保してほしいという御要望が1点強くございました。あわせまして、図面上では北側に5.8メートルの幅をとってありますが、これは短距離100メートルの5コース分がとれる空間をここに確保したいということ、それから東側、体育館の横でございますが、ここでは少年野球の内野の守備練習が可能な広さを確保したいということから、今回このような内容にさせていただいております。
なお、このことによりまして、図面の左下側に四角く囲ったところに一部斜線がかかっておりますけれども、ここは砂場でございまして、砂場につきましては、西側へ移動させるということで、この斜線から外すという計画でございます。
それから当該工事につきましては、当初、土壌を土と砂の混合ということで予定しておりましたけれども、これを砂のみに変更いたしまして、芝の管理、保護の環境を向上させるということにさせていただいております。
そして補正にかかわります財源はすべて都支出金をもって充てるわけでございますけれども、当該事業につきましては、東京都環境局によりますヒートアイランド対策として、こうした事業を実施しないかといったことがございました。その中で、今回、補助申請する前に、東京都の方から補助額の範囲内で事業内容をより充実させてはどうかといったアドバイスをちょうだいいたしましたので、すべて都補助金で賄えるということから、今回このような補正を図ることとしたものでございます。
なお、10分の10の補助を受けますためには、芝生化後の維持管理を住民と共同で行うということになっておりますので、そのような取り組みを進めるため、現在いわゆる検討組織を立ち上げるべく準備を進めているところでございます。
工期につきましては、来年1月から3月、そして6月までは養生の期間でございますので、養生後、供用を開始いたします。芝生につきましては、1月から3月ごろに夏芝の苗を植えまして、養生後、供用開始をして、秋になりましたら冬芝の種をまいて、夏芝そのものを保護する、したがって基本的には1年中使用が可能になる、そのような芝を考えております。その関係で、備品購入費につきましては、芝刈機、電動でございますが、2台中1台を手押しのものから乗用型に変更するとともに、児童が使う手動の芝刈機を6台から30台にふやしまして、あわせて増額の申請を行い、東京都の方から了解がいただけるというものでございます。
委員長
審査に入る前に念のために申し上げますが、本議案は補正予算でありまして総務委員会に付託されております。文教委員会の関係分につきましては、当委員会で審査をして、意見があれば総務委員会に申し送ることになっておりますので、よろしくお願いをいたします。
それでは、これより質疑を行います。質疑はありませんか。
昆委員
1点は、これまでの校庭改良工事の変更という点なんですけれども、土と砂の混合から砂のみにするということなんですが、芝生の生育とか、管理だとか、そういうことに関連しての砂のみにするということなんでしょうか。その辺がわからないものですから、お答えください。
村木教育経営担当参事
土と砂の混合土よりも砂のみを土壌として使用する方が、まず水はけがよくなるということから、生育ですとか、あるいはその後の芝生そのものの管理上、この方が管理がしやすいということで、実際に今回は20センチで土壌を砂で固めるんですけれども、本来、もっと有効にするためには30センチぐらいにした方がいいですと助言は受けておりますが、そこまでは東京都の方の補助申請が難しかったということで、今回このような補助で申請させていただいたというものでございます。
昆委員
そうしますと、今回の工事は、20センチの砂というか、そういうところに芝生を移植するといいますか、そういう工事だということなんですけれども、管理方法なんですが、住民と三者で管理をするということになっております。学校、区、住民と、管理方法なんですけれども、日常的にどのような形で行われるのか、このことにもお答えください。
村木教育経営担当参事
維持管理組織の構成員として現在検討しておりますし、それで準備を進めておりますのは、まず学校関係者、教職員、PTA、校庭の利用団体、町会にも御協力をいただけるかと思っています。そして児童、個人の会員の方でも、もしお入りいただけるのであれば入っていただいて、日常的には、芝刈りとか、先ほど少し申しましたけれども、秋になりますと冬芝の種をまきまして夏芝そのものを保護する効能があるということで、それでなおかつ1年を通じて緑が維持できるといったこともありますので、例えば芝の種まきなどにつきましては、若宮小学校の児童等を中心にやっていただければ、学校教育上の配慮などもここで生まれてくるのかと思いますし、後は水まきというのも日常的に必要になります。これもある意味では、一定程度、専門的な方の指導、助言等をいただきながら水まきなどもする必要があると聞いておりますので、そのあたりもあわせてやっていくということになります。
昆委員
そうしますと、今回、都の支出金ということで全額出ておりますけれども、今後、芝生の管理とそれにかかるコスト、そういうものはどういう見通しを立てていらっしゃるのか、その点についてお答えください。
村木教育経営担当参事
芝の維持管理費につきましては、すべて一般財源で対応することになります。平年度化されますと1校当たり大体200万円弱であろうと踏んでいるところでございます。
江田委員
いずれも結構なことだと思いますが、一応確認しておきたいと思います。66メートルを確保してほしいという学校関係者からの強い要望があって、4.5メートル広げるということですが、そこら辺は予算化の段階で当然、学校関係者の意見等を聞いていると思うんですが、最初から反映がどうしてできなかったのか、そこら辺のいきさつ、それが一つ。
それからもう1点は、同じようなことですが、砂と土の混合よりも砂だけでやった方が水はけがよろしいということであれば、当初から専門家はそう言っていたのに砂と土の混合ということになったのか、あるいは途中から予算化した後に砂だけの方がよろしいという助言があって、そういうふうに変更になったのか、いずれも補正する前から、もう少しそこら辺を調べていれば、当初予算で反映できたことではないかという疑問がわいてくるんですが、そこら辺の経過を説明してください。
村木教育経営担当参事
若宮小学校に2,000平米程度でということを、この小学校に特定をして計画を進めるということになったのは、予算編成過程後のことでございます。したがって、当初は7校ほど手挙げがありまして、いずれにするかについて内部で検討等を進めた結果として若宮に決定したという経過がございます。
それからもう1点、砂と土の混合土よりも砂の方がというのは、私どもは検討会を立ち上げまして、若宮小学校で検討する過程で学習会を開いておりまして、その際に専門家から御助言をいただいて、そういったことも踏まえて東京都と相談をさせていただいたという経過がございます。
はっとり委員
先ほど管理をする組織の立ち上げの準備をされているというお話がありましたけれども、専門家のことについて、先ほど触れられていました。例えば杉並の和泉小学校なんかでも、専門家の方がボランティアで管理についてかかわっていらっしゃるということを校長先生から以前にお伺いしたことがあるんですけれども、中野の場合は、今現在のところ、かかわっていただけるような方というのは、もう想定されているんでしょうか。
村木教育経営担当参事
維持管理組織の中に、個人会員で地域住民の方にぜひ入っていただきたい、これは我々の希望であり期待なんですけれども、そうした中に、もし御専門の方がいらっしゃればお願いをしたいと思っていますけれども、現時点で我々がそれを把握しているわけではございません。
はっとり委員
ぜひその点、きちんとした管理ができるような専門家の方を、いろいろとネットワークを広げてお願いするような努力をしていただきたいと思います。
それから校庭の芝生化といいますと、芝生化をされているところの状況なんかを見ても、見た目は本当にすばらしいですし、いいこともたくさんあるとは思います。ところが、環境問題の専門家などに言わせると、やはり管理の面で安全性の問題、例えば農薬を使用せざるを得ない状況も出てくるということで、子どもへの安全性ということも懸念される部分も多々あるように聞いております。そうした点については、管理の中でどのように安全性ということを考えておられるのか、お尋ねをしたいと思います。
村木教育経営担当参事
芝生の維持管理というのは大変難しいと言われておりまして、今御指摘のあったことも含めてですけれども、私どもといたしましては、若宮小学校でまず校庭の芝生化を実施し、その後の維持管理組織の中での維持管理の仕方、本当に維持管理が可能かといったことも含めて、一、二年かけて検証したいと思っております。その結果を踏まえて次のステップに入っていきたいというのが基本的なスタンスでございますが、できれば、もう1校ぐらい何とかやりたいとは思っていますけれども、それも17年度と同様の補助制度が18年度もあれば、あと1校ぐらいはやってみたい、試行的に、そういうふうに考えております。
小串委員
大変結構なことだとは思うんですけれども、何となく芝生化されたところ、サッカーができるようにということなのかという気はするんですけれども、サッカーコートとの関係でいうとどういうことになるんですか。
村木教育経営担当参事
少年サッカー用コート、全国の標準タイプというんですか、決まりはないようなんですが、横の長さが66メートルから大体85メートル程度、縦が実は45から55メートルぐらいが標準タイプと言われておりますので、このサッカーコートは、そういう意味では縦が短いままです。ただ、45から55メートルというのはとれませんし、これに約6メートル足しても、まだ40メートルに行かないわけですけれども、学校側は100メートルの徒競走5コースをここで完全に確保したいという強い要望がございましたので、こういう形態にすることで、検討会で全体の御了解をいただいたというものでございます。
小串委員
住んでいるところと遠いもので馴染みのある学校ではないんですが、普段、例えば体育の授業で使っている状況、あるいは地域のいろいろな野球団体、サッカーだとか、いろいろなスポーツ団体があります、そういうところが利用されているのかどうかも知りませんけれども、そういうところの皆さんから見て、芝生化になって、きれいになって、ああ、よかった、しかし使ってはだめということになっては、またこれは本末転倒のことなので、その辺の事情はどういうことでしょうか。状況を教えてください。
村木教育経営担当参事
もちろん、校庭は日常的には学校で使用しているわけですけれども、ここはそのほか少年野球の団体、サッカーの団体等も使用しておりまして、その皆さんにも検討会の検討に参加をしていただきまして、その中で話し合った結果として、こういう姿にしたというものでございます。したがいまして、今後も維持管理組織としては、ここでの利用のルールや何かもあわせて御検討いただきながら、よりよい使い方、ただ芝生の校庭があるだけでしたら、それこそヒートアイランド以外に役に立たないということになってしまいますので、そのあたりはきちんと利用のルール等も学校を中心に考えていただきながら、よりよい利用をしていただきたいと考えております。
小串委員
最後に、サッカー団体からすると、少し規模は小さいかもしれないけれども、理想的な感じはするんだけれども、一方、野球から見ると、さっきの説明で隅に追いやられてしまうのかという懸念もあるんですけれども、野球のチームもその中に入っているということなので、こちらも含めて利用は従来どおりできるという認識でいいんですね。
村木教育経営担当参事
基本的には、東側に、先ほども御説明いたしましたけれども、内野の守備練習等ができるスペースは確保しておりますので、これらもうまく追加ながら、それぞれの使い勝手がよいようなことで、話し合いの中でそういったものを定めながら、ここの使い方を定めて利用していただくということにしていきいたと思います。
篠委員
トラックはどうするのか。芝生のところを走ったり、普通のところを走ったりする形になるわけですか。
村木教育経営担当参事
トラック的に使うといたしますと、四角の芝生の外側を御利用いただくことになるだろうと思います。特に北側、5コースとれているんですが、南側につきましては、一部芝生の中に入ってしまうかもしれませんけれども、こういうふうに芝をしておきませんと、別の面から申し上げますけれども、芝刈機の回転ができないということがありますので、それぞれ法を四方にとってありますので、ここを基本的に御利用いただくということになります。
はっとり委員
管理の面での専門家のお考えを伺ったんですが、管理の面での専門家というところでも、芝生を青々とさせておくという芝生の側に立った管理と子どもの日常的な安全性ですとか、そういうことに立った管理の専門家というのは、別の観点からアドバイスをいただくということが大事ではないかと思うんですけれども、そのあたりの専門家のアドバイスについて、もう一度確認をしておきたいと思います。
村木教育経営担当参事
後段の方につきましては、特に環境教育の中でということになると思いますので、そういう意味では、これは指導室長の方からお答えがいただけるかどうかもありますけれども、そういった中でしっかりと子どもたちにそういった教育をする、それができるようなことも学校自体で教育的に考えていただくということは必要だと私どもは考えております。
小林指導室長
区内でも、こうした芝生は初めてのことでございますので、今、委員御指摘のようなことも踏まえて、教育活動の中に取り入れていくべきものは取り入れていき、教育的な効果も大いに発揮できるように努力してまいりたいと思います。
はっとり委員
ぜひ今後、試行的な段階ということで1校始められるわけですけれども、これから先、管理していく中で、どのような管理をしているのかということをぜひ公開していただきたいと思っております。今回、管理の団体が、本当にいろいろな方が入られて管理をされるということですので、その点は大丈夫だとは思うんですけれども、ぜひどういう管理をしているのか、どういう薬品を使わなければならないのかということも含めて、公開をしていただきたいと思います。いかがでしょうか。
村木教育経営担当参事
環境教育上も大変大事なことでございますし、そのことをきちんと地域にもそれ以外の方々にも説明ができるということは大事ですので、そのあたりは留意をしていきたいと考えております。
先ほど篠委員の御質問にお答えした中で、1点答弁訂正をしていただきたいと思います。トラックでございますが、学校の意向では、例えば運動会のときのトラックは、芝の中に引くという考えを持っているということでございます。
委員長
よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結いたします。
次に、総務委員会に申し送る意見を受けたいと思います。
意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
意見はございませんので、当委員会としては、第53号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)について、意見なしとして総務委員会に申し送ることといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、意見なしとして申し送ることといたします。
以上で第53号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。
以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員の皆さんから特に発言はございますか。理事者もありませんね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の文教委員会を散会いたします。御苦労さまでした。
(午後1時37分)