平成26年01月31日中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会

中野区議会中野駅周辺地区等整備特別委員会〔平成26年1月31日〕

 

中野駅周辺地区等整備特別委員会会議記録

 

○開会日 平成26年1月31日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午前時00分

 

○閉会  午後0時0

 

○出席委員(14名)

 市川 みのる委員長

 木村 広一副委員長

 高橋 かずちか委員

 小林 ぜんいち委員

 後藤 英之委員

 内川 和久委員

 浦野 さとみ委員

 佐野 れいじ委員

 久保 りか委員

 奥田 けんじ委員

 篠 国昭委員

 佐伯 利昭委員

 むとう 有子委員

 かせ 次郎委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 経営室長 川崎 亨

 都市政策推進室長 長田 久雄

 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 宇佐美 吉久

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)、

 都市基盤部副参事(都市基盤整備推進担当) 立原 英里雄

 都市基盤部長 尾﨑 孝

 都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉

 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 志賀 聡

 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 大木島 実

 都市基盤部副参事(交通対策担当) 中井 豊

 

○事務局職員

 書記 竹内 賢三

 書記 江口 誠人

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 区役所・サンプラザ地区一体的整備について

 中野駅周辺地区整備について

○所管事項の報告

 1 区役所・サンプラザ地区再整備基本構想(素案)について(中野駅周辺計画担当)

 2 中野駅地区第2期整備等の検討状況について(中野駅周辺地区整備担当)

○その他

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺地区等整備特別委員会を開会します。

 

(午前10時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたしますので、委員会を暫時休憩にいたします。

 

(午前10時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前10時01分)

 

委員長

 本日は、休憩中に確認をいただいたとおり、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 区役所・サンプラザ地区一体的整備について及び中野駅周辺地区整備についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、区役所・サンプラザ地区再整備基本構想(素案)についての報告を求めます。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 それでは、区役所・サンプラザ地区再整備基本構想(素案)について御報告申し上げます。

 お手元の資料をごらんください。(資料2)

 このたび区役所・サンプラザ地区再整備基本構想の策定に向けまして、素案を取りまとめております。ここに掲げました1番、2番、これらにつきましては、この後、別紙によって御説明をしたいと考えております。また、3番、今後のスケジュールでございますけれども、この再整備の基本構想の素案を、これをさらに精査いたしまして、案ということで固めてまいりたいと考えております。

 それでは、早速、別紙をごらんください。

 お開きいただきまして、まず、目次をごらんください。全体の構成をざっと御説明いたします。

 初めに、序章といたしまして、グローバル化の推進、これは、再整備の背景となる社会情勢、これを記載したものでございます。それ以降、第1章では基本構想の概要、第2章では再整備の目標、第3章では再整備の方針、第4章につきましては再整備の事業化に向けてということでの考え方を記載したものでございます。

 それでは、1ページでございます。序章、グローバル化の推進でございます。

 国際化、国際競争力の一層の強化ということでございまして、現在、日本の相対的な競争力が低迷する中、国や東京都によって国際競争力を強化していくための取り組みが進められているところでございます。国際競争力の強化に向けましては、ビジネス環境の整備とともに、安全で快適な魅力ある生活環境の向上といったものも求められているところでございまして、東京を訪れる誰もが安心して過ごせるホスピタリティー豊かなまちづくり、これが求められているというふうに認識をしております。

 こういった背景を受けまして、2ページでございます。国際ビジネス拠点、文化・学術創出拠点を目指してということでございまして、中野の現在の強み、また、これからの可能性、そうしたものを踏まえまして、都市機能の高度化、また、都市の居住環境の向上といった都市再生を図っていく、こういったことが求められているというふうに考えております。こうした背景の中で、国際ビジネス拠点、文化・学術創出拠点、これらを目指していきたいと考えております。

 次に、3ページ、第1章でございます。区役所・サンプラザ地区再整備の基本構想について、1で区役所・サンプラザ地区再整備の趣旨、2では再整備基本構想の性格、3は他の計画との関係、4では対象範囲ということで整理しております。これらについては、素案のたたき台のときから示していたものとほぼ同様の内容となってございます。対象範囲につきましても、これまでお示ししてきた区役所・サンプラザ地区を中心とする周辺も含めた4.85ヘクタール、これを再整備の検討範囲としたいと考えております。

 続きまして、5ページ、第2章でございます。再整備の目標ということで、大きく2点掲げてございます。

 1点目は、求心力のあるシンボル空間形成といたしまして、東京の新たなランドマークとしていくこと、また、民間活力による都市再生を図っていくということ、それから、良好な景観や都市空間の形成を図っていく、こうしたことによって、求心力のあるシンボル空間の形成を図っていきたいと考えております。

 次に、2番、次世代都市の骨格形成でございます。こちらにつきましても、最大限の土地活用、重層的な空間活用、公共基盤の最適配置、こうした取り組みによって、次世代都市の骨格形成をしていきたいというふうに考えております。

 次に、7ページからでございます。第3章、再整備方針でございます。この再整備方針では、大きく三つ掲げてございます。その方針の中では、整備・誘導を図る施設や機能、これを例示しております。この例示につきましては、そこにとどまることなく、より機能的、発展的な内容となることをこの再整備の中で求めていきたいというふうに考えております。

 8ページからの記載でございます。1、人・文化・情報・産業の源泉となる活動拠点といたしまして、ここでは、都市機能、どんな都市機能を集積させていくかといったものが大きく3点で掲げてございます。一つ目が、活力が増大する業務集積ということで、最先端のオフィスビルの整備といったことを目指していきたい、2につきましては、発信力のあるホール・コンベンションということで、コンサートですとか、あるいは大規模な会議に適したホールですとかコンベンション、そうしたものを整備していきたい、3につきましては、充実した商業・交流・滞在空間ということで、定住、来街、まちへの回遊を促進するというような機能をここに集積させていきたいというふうに考えております。

 次に、9ページの2でございます。駅とまちが一体となって発展していく開発の推進でございます。中野駅地区につきましては、今後、西側南北通路、橋上駅舎の整備、また、新北口駅前広場の整備といったものが予定されておりまして、区役所・サンプラザ地区はそこに隣接しているということで、一体的な整備を進めていまいりたいと考えております。その中では、機能的な連携を図っていくということ、さらには、周辺地区への回遊動線の整備を図っていくということ、また、事業構築の段階から、まちの発展を考慮したタウンマネジメント、そうした視点を盛り込みながら、事業構築を図っていきたいというふうに考えております。

 次に、10ページでございます。3で、安全性と快適性を高める都市構造への転換ということで、エネルギー利用の効率化、緑のネットワークの構築、地域防災力の強化、こうした取り組みによって安全と快適性を高めていく、この再整備の中でそうしたものを実現させていきたいというふうに考えております。

 次に、11ページ、第4章でございます。再整備の事業化に向けてということで、1で再整備事業の考え方、これを3点掲げてございます。1点目は、公共基盤と複合施設の一体的整備といたしまして、道路とか新北口駅前広場などの公共基盤、それから、街区内の多機能複合施設、これを一体的に整備していきたい、2点目は、区有地等を活用するということで、区の区有地、また、株式会社まちづくり中野21の所有地、これらを最大限有効に活用してまいりたいと考えております。3番目には、PPP、公共と民間のパートナーシップに基づきまして、事業化を進めていきたいと考えております。また、事業の全体調整や公共基盤の整備など区と連携して事業を行う公的機関の参画について、これも併せて検討していきたいというふうに思っております。

 次に、12ページでございます。再整備事業の展開でございます。中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3におきましては、この再整備につきまして、目標時期を平成33から35年ということで示しておりました。この再整備事業の完了をこの目標年次ということで設定いたしまして、今後、整備を進めてまいりたいと考えております。

 この整備に当たっては、区役所の新庁舎の整備ですとか中野駅地区の整備、これらとの整合を図っていく必要があろうかというふうに思います。また、この事業構築の段階から、適切な民間事業者の参画を得ていくこと、それから、都市再生に関する諸制度の活用を検討していくこと、こうしたものを踏まえまして、事業構築、事業実施ということで移ってまいりたいと考えています。

 おおむね平成26年から27年度につきましては、事業構築といたしまして、事業構築のあり方の整理ですとか、事業構築に係る民間パートナーを選定していくということ、そして、再整備の実施方針を策定していく、これを考えております。また、事業実施段階となるおおむね平成28年から35年度、こちらにつきましては、実施事業者を選定していくこと、その事業者によって事業計画を策定していくこと、都市計画の手続を進めるといった手順を踏みまして、再整備の事業の着手といたしたい、で、13ページになりますけれども、事業の運営段階、これを平成36年度以降ということで想定しているものでございます。

 報告としては以上でございます。

委員長

 本報告について質疑がありましたら受け付けます。質疑はありますか。

高橋委員

 えらく速い説明で、ちょっとついていけないところがあったんですけど、たたき台からの展開というところだと思うんですけど、ちょっと申しわけないんですけど、たたき台と今回の素案との大きな違いというのはどういうところなのか、あるいはどこについて具体的に新たなところを展開したのかというのがあればお示しいただきたいんですけど。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 たたき台のときは、再整備の目標というところで、求心力のあるシンボル空間形成ということではなく、都市間競争力を高めていくというようなことで示していたところです。もう一つの目標につきましては、次世代都市の骨格形成ということにつきましては、同様の記載をしていたものでございます。

 再整備の方針につきましては、ほぼ内容としては大きく変わっているところはないんですけれども、構成を少し変えまして、特にこれから整備の中で目指していきたい活動拠点のイメージですとか、また、駅とまちを一体的に発展していくという開発の考え方、そうしたものを強調した記載となっております。

 また、4章の部分では、具体的に再整備の進め方を記載しておりますけれども、事業構築の段階から民間パートナーを選定していくということですとか、具体的に再整備の実施方針を策定していく、これについては、再整備の実施方針を策定することはたたき台でも記載しておりましたけれども、そこに至るまでのプロセス、それらについて少し詳しくなったかなというふうに考えております。

高橋委員

 すると、3章にある再整備方針なんですけれども、そこの1番の活動拠点ですか、この活力が増大する業務集積とか、(2)、(3)、これを拝見すると、大きな面開発によって業務空間がふえて、業務集積ということはわかるんですけど、ほかの大体言葉は今サンプラザにある機能と変わらないんじゃないかなというふうな実感をしていまして、いわゆる駅に直結する中野の、世界に発信するとおっしゃる東京の顔としてここをどう位置付けるかというのを考えたときに、中野が東京に発信するここの売りというものが何なのか、例えば具体的にわかりやすい、施設イメージなのか、あるいは建物というか、整備に対する考え方なのか、一つの大きな特色づけなのか、差別化なのか、あるいは全般的に全て八十、九十点で、これが今これからのあるべき都市空間なのかとか、何かそういうわかりやすい発信の考え方というものが示されないと、わかりづらいというか、言葉遊びに終わっちゃうような気がしてならないんですけども、せっかくこれだけの交通の便の良い、JRに直結するといってもいいと思うんですけど、そこをうまく利用して、極端な、映画館、コンプレックスのある駅前再開発なのかとか、あるいは、それがいいと言っているわけじゃないですよ、なのかとか、あるいはホールなのか、あるいは海外の誰かを呼んでもできるようなA級のコンサートなのか、サントリーホールに負けないホールを併設したものなのかとか、何かそういうわかりやすさが欲しいなと思ったんですけど、その辺はどうでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 8ページで活動拠点ということでお示しをしたところです。業務集積につきましては、これは、中野ではこれまでも業務の集積自体が少なかったということで、サンプラザの中でも業務ということがほとんど入っていないと。そうした中では、これから中野駅周辺に業務を集積するということの中で中野の競争力を高めていくということがまず一つは大きな点だろうというふうに思っております。

 また、2番目のホール・コンベンションにつきましては、これまでのサンプラザホールの継承ということはまず一つ守っていかなくてはいけないことだと思っております。そうした中では、今例が挙がりましたホールとはまた差別化を図っていくことにはなると思います。現在のサンプラザのホールの使われ方からしても、ポップス系のコンサートが多く行われているとかということがございますので、実際は、その中で展開する事業と。どんなコンサートが行われるか、そういったことによって差別化を図っていくということになろうかと思います。併せまして、コンベンションということの機能を記しております。これにつきましては、これまでのサンプラザでは、そうした機能は、宴会場もありましたので、できなくはなかったと思いますけれども、さらにもっとさまざまな展開ができるところでは、展示会という表現もしておりますし、また、商談会のようなものもあろうかと思います。また、ファッションショーとか、さまざまなショーだとか、そうした展開もできるようなコンベンション施設、そうしたものの展開ができるようなコンベンション施設を設けたいというふうに考えております。

 3につきましては、商業・交流・滞在空間、これも確かにこれまでのサンプラザにあった機能かとは思いますけれども、これからの需要に応じまして、市場に応じまして、これらの機能につきましても、さらに向上させていく必要があるかというふうに考えております。

高橋委員

 あともう一つだけ。6ページの2の「(1)最大限の土地活用」とあるんですけれども、これはこの面開発をやっていく中で、ちょっと確認したいんですけど、容積を飛ばしたりとか、あるいはほかとの容積のやりとりのような形で、さらに床をふやすというか、高さをつくるのか、床をふやすのかわからないですけど、そういう容積を扱う考え方というのはあるんでしょうか、あるいは今後その辺は進めていくおつもりはあるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 こちらの最大限の土地活用といたしましては、一体でできるだけ大きな敷地の中で取り組むということで、自由度の高い開発を目指していきたいということでございます。街区の中での施設の配当によりましては、容積の適正な配分をしていくということは可能かと思っております。さまざまな制度を使うことによって、そうした配分によって、できるだけここでのポテンシャル、もともとある容積率ですとか、さらには、さまざまな開発諸制度を活用したところでの容積率の割り増し、そうしたものも含めながら、ここでの最大の土地活用を図りたいというふうに考えております。

高橋委員

 そうすると、区域内での容積の再配分であったり、開発手法による容積割り増しは考えるけれども、容積の売買であったり、容積を飛ばしたりということは考えていないということでよろしいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在、制度として可能な部分とそうでない部分があろうかと思います。まず、街区の中での容積率の配分というのは可能だと思っておりますけれども、それ以外の部分との配分、それにつきましては、さまざまな考え方があるかと思いますので、そうしたものについても今後検討の課題としていきたいと考えております。

内川委員

 12ページのところでございます。事業構築段階というところですけれども、(1)の「事業成立の要件設定の整理」とありますけれども、この「要件」とは何でしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 こちらにつきましては、その下に、(2)のところで、事業内容や手法、公的役割の分担、リスク分担といったようなことを記載しております。これから先、27年度に向けまして再整備の実施方針をつくっていきたいと思っておりますけれども、その実施方針に盛り込む内容そのものが事業成立の要件というふうに考えております。それに加えまして、事業の採算性ですとか費用負担、用地の活用方法、そうしたものにつきましても併せて、どうすれば事業として成り立つのかということを整理してまいりたいというふうに考えております。

内川委員

 その要件の中には、この新しい区役所新庁舎の位置も含まれているんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 その中では、再整備実施方針の中では、新庁舎の位置というものは含まれてはおりません。

佐野委員

 今のにちょっと関連してですけれども、今のページの12ページのところですけれども、事業構築段階といろいろ事業実施段階とに分かれて目標年度が書いてございます。やはり我々の中で、まちと駅との一体化の開発を行う場合に、一番問題なのは、新役所はどうなっていくか、サンプラザはどうなっていくか、この開発が非常にどういうふうになっていくんだろうかということを非常に関心があるわけですけれども、今、その点、内川委員のほうから質問があったと思うんですけれども、この26年・27年度にはある程度サンプラザと役所、新役所のことも、場所は、これは設定できないということですけども、いつごろの、具体的にどういう段階でその辺のことを今お考えなんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 まず、新庁舎の配置についてなんですけれども、こちらは、現在、中野四季の都市(まち)の区域3の区有地で引き続き検討をしているところです。その正式な配置の決定については、なるべく早期に決定をしてまいりたいというふうに考えておりまして、庁舎の場所がきちんと定まって、庁舎の移転の後に、この区役所・サンプラザ地区の再整備の実際の事業化ということになるかと思います。

佐野委員

 今なるべく早期にというお話でしたけれども、これは具体的に事業構築段階、事業実施段階と書いてあるわけですよね。こういう中には含まれていない、なるべく早期にということであれば、当然、今26年度ですから、35年度まであと10年ぐらいあるわけですけれども、その中に何で含まれていないんでしょうか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 この冊子は、区役所・サンプラザの再整備構想ということで取りまとめてございます。この記載の中にも、新庁舎の移転の整備や、それと、中野駅地区整備、これとの整合をきちんと図ってまいるということを記載させていただいております。具体的な庁舎の移転、新庁舎計画については、また別途、もちろん都市計画検討の課題と、あと、各所管でそれぞれ必要な検討を深めているということで、そちらについての記載をこのサンプラザの再整備構想のほうにまだ記載はされていないという状況です。

佐野委員

 この委員会というのは、そういうことも含めて論議をする場ではないんでしょうか。

川崎経営室長

 ただいま都市政策推進室のほうからお答えをしていますのは、サンプラザの再整備に関することということで、そのエリアというのは、この4ページに書いてありますここがこの整備計画の検討エリアということですので、ですから、この中では今区役所は考えておりませんので、区役所についてはここに記述がないという答えをさせていただいているところですが、では、じゃあ区役所の位置が決まらないと、区役所の移転の時期も決まらないわけですから、ここのエリア内の検討も当然できないだろう、そういう趣旨の御質問だと思います。それで、区役所につきましては、これから御審議をいただきます予算の中で整備の基本構想、基本計画をつくるというふうなことを計上させていただく予定ですので、そういった意味では、当然のことながら、26年度の早い時期には区役所の位置について決めていかないと、その先が進まないということになろうかと思いますが、この計画そのものは、先ほど申し上げたように、整備エリアの中のことということで区役所のことまでについては言及をしていないということで御理解いただきたいと思います。

佐野委員

 なるべく早い時期にというお答えがあった、そして、今、室長のほうからこの段階では、今の段階では、予算等々も踏まえて、予算の段階で新しく出てくるんだというお話だったと思うんですけど、そうすると、今度の26年度の新予算が組まれたときに当然その話も出てくる、この委員会の中で出てくるというふうに考えてよろしいんでしょうか。どういうふうに考えたらよろしいんでしょうか、その辺は。

川崎経営室長

 予算の審議は予算の審議ということになろうかと思いますけれども、当特別委員会の所管事項にかかわる内容につきましては、また当委員会で適切に御報告をさせていただきたいというふうに考えております。

佐野委員

 もちろんこれは切り離してできない問題だということは相互に認識していると思うんですよね、新庁舎、サンプラザ、駅前開発の中の一つですから。ですから、その話がこの中にうたわれていないということも事実ですし、今のお話ですと、早期にそういう問題は別途にまた考えていきたいんだというお話ですけれども、切り離しては当然、事業構築段階、それから、事業実施段階という中に入っていなければ、私は、当然この視野の中に入っていかないと開発ができないと思うんですよ。そういう意味でお尋ねをしているんであって、その答えがどうも今私自身もはっきりいつということが言えないということなので、わかりづらいと思うんですけれども、やっぱりそういう目標の中に一つの大きな場所があるわけですから、今現在あるわけですから、この役所とサンプラザと。それで、そういったものをどうしていくかということはやっぱり当然視野の中に入っていると思うんですよね。ですから、今構想がまとまっていないなら、まとまっていないから、こういう時期にこういうふうにしたいんだという考え方が当然この中に入ってくるべきだということでの質問をしたんですけども、今、わかりました。お話を聞いていると、どうも何かまだ今御検討の中にいろいろ入ってはいるんだけれども、なかなか出てこれないというような状況かなというふうに思うので、何かもやもやもやっとした感じが残ってしまうので、できればやっぱり明確にいつごろ、どういう形でお出しして、みんなで論議していきたいんだということを早急に、今なるべく早い時期にという表現をされたので、なるべく早い時期というのはいつなのかと言っても詮方ないことですから、できるだけやっぱり出してもらいたいというのが我々の強い要望でございますので、お願いしたいと思います。

委員長

 今開会中ですけれども、あえて開会中に申し上げておきますけれども、これは、きょうの所管事項の報告は、区役所・サンプラザ地区再整備基本構想の素案ですから、区役所とサンプラザ地区再整備ということになりますと、区役所とサンプラザは表裏一体ですね。ですから、サンプラザのいわゆる施設の今後のあり方、いわゆるランドマークとしての今後のあり方だけの議論ではなくて、当然その裏側には、区役所の位置だのというものも当然含まれて、それがまた移転の時期だのというものもスケジュールの中に含まれて、基本構想としてはあるべき姿があるのがふさわしいのではないかと。そういう指摘だと思います。十分考慮して計画担当のほうも今後資料づくりに、また、検討材料として加味していただければ幸いです。

久保委員

 今のことに関連してというようなことですけれども、やはり今委員長がおっしゃるように、区役所新庁舎の位置の問題、また、あり方、これらが今議論されている区役所・サンプラザ地区の再整備基本構想の中でも当然一緒に考えていかなければいけない問題であると思います。今、区役所の位置のことが、なるべく早い時期に、なるべく早い時期にということで、ずっと御報告の中で決まらない、この最大のネックといいますか、先ほど位置としては区域3区有地で検討を図っているんだということでしたけれども、図っているんだけれども、そこでまだ決定をできないという、それはどういった理由ですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 区域3区有地は、今、まさにその区有地の部分については、再開発等促進区を定める地区計画、これがかかっております。我々としては、あそこの場所に庁舎、体育館を建設するということはもちろんのこと、その周辺のまだ具体的な地区整備計画のかかっていない地区がございます。そこも含めて一番望ましいまちづくり、これを検討していきたいというふうに考えているところです。したがいまして、中野区だけではなくて、周辺の地権者さんの将来に対する意向であるとか、あとは、実際にあの場所でどういうふうに庁舎や体育館というものを機能をおさめていけるのかということ、それと、あと、関係機関との協議、こういった複数のいろんな要素が絡み合っているということで、なかなか、もちろんなるべく早くお示しができるように努力をしているところなんですが、まだちょっと時間を要しているという状況です。

久保委員

 そういった周辺の、区だけでは解決できない大きな問題があると。片や今までの、私たちもさまざまな団体の要望を受けている中で、そこの敷地だけではなかなか解決できないような要望もあるのではないかなというふうに考えておりまして、例えばここの区役所・サンプラザ地区再整備というか、この区役所・サンプラザ地区の中に、区役所の機能もしくは体育館が、体育館というのはかなり大規模なものでなかなか難しいかもしれませんけれども、そういった双方に検討しなければいけない課題というのを一体的にこの中に取り込んでいくというか、そういった考えというのはないんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 現在これでお示しした内容の中では、そうした区役所の機能を入れるということには考えてございません。

久保委員

 今考えていないということは、これは基本構想でございますので、基本構想にのっとってこれから来年度はさらに進んでいくわけですから、ということは、今考えていないということは、その考えはないというふうに考えていいんでしょうか。それとも、今後、やはり区役所の位置の問題、また、周辺整備のあり方の中で、そうした機能もこちらのほうにも兼ね備えていくようなことも検討しなければいけないということもあるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、再整備方針の中で、「人・文化・情報・産業の源泉となる活動拠点」という示し方をしております。ここで掲げたものは例示であるということでお示しもしてございます。そうした将来像というか、方針に従って、その中で、そのものに資する機能ということであれば検討に値するというふうには思っているところでございます。

久保委員

 検討に値するということで、なぜこんなふうにやるかというと、なかなかあそこの敷地だけで解決できない問題をこちらも一緒に考えていくということもあるのではないかなとか、すぐ裏に、道路1本というか、斜めですから、例えばデッキで渡していくですとか、そういうことも、一体的に検討することも必要なのではないかなというふうに思っております。先ほども各委員の皆様からも、区役所の庁舎の位置が決定をしないと、こちらの話も表裏一体なんだからなかなか難しいんじゃないのというところで考えますと、それはやはり機能の面においても一緒ではないかなというふうに私は思っておりますので、今後、そうした視点も踏まえた上でさらに検討を深めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 再整備においての機能ですとか、または、動線ですとか、それこそまちづくりそのものをどう考えていくかということになろうかと思いますけれども、それにつきましては、再整備と併せまして、庁舎の移転につきましても、併せて検討していきたいというふうに考えております。

むとう委員

 これまでも言わせていただていたかと思うんですけれども、今回、さらに具体的に示されて、考え方、活動拠点としての具体的な中身が少し書かれているんですけれども、こういう中身は、本当に私は目新しさを感じなくて、もう既にこういったものは都内に、あちらこちらにあるように私は思っているんですけれども、区としては、またさらにこういったものをここにつくるということですが、現状の需要状況とか、都内でこういった施設は事足りているのではないかという私は漠然とした印象を持っているんですけれども、その辺のデータというのはきちんとこれを検討していく中でデータを集められて、加味されているんでしょうか。

 それと、併せて、でき上がるのが10年後みたいな感じですけれども、10年先にまたこういった需要というのはあるというふうに、10年後を展望するというのはなかなか難しいことではあるんですけれども、現状がどうなっているのか、そして、10年後、またこういった施設が都内で、中野だけではなくて、このような考え方を持って計画している他自治体があるのかどうなのかとか、10年後の需要はどうなのかとか、そういったこともしっかり検討されているのかどうかというところが大変気がかりなんですね。やはりせっかくの駅前の一等地ですから、区民に喜ばれる開発をしていただきたいという思いがありますので、つくったけれども、最初はきれいで、物珍しくて、集まっても、結局はあまり利用価値がなかったなんていうような結果を招いてほしくないと思うので、その辺は、こういったものをつくっていく中で、どの程度実態に即して、データをもとに考えられているのかというあたりを御説明していただきたいと思います。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 例えば業務集積ということですと、中野は、やはり業務の集積にしても非常に少ないということは、これは、データからも言えることでございます。また、ホール・コンベンションにつきましては、今、サンプラザのホールが、2,000人規模のホールですけれども、それらのホールが今非常に少ないということで、現在、サンプラザの稼働についてもかなり稼働しているということでございます。そうしたホールの需要ということも非常にこれからありますし、また、コンベンション施設につきましても、国際的にも非常に求められているという機能でございます。それらにつきましても、さまざまなデータですとかヒアリングを通しまして、そうしたものを押さえているところでございます。それらのデータを踏まえまして、これからの駅前での開発、それをこのような形で構想としてまとめたところでございます。ただ、今後、10年後の見通しとか、それらにつきましても、非常に考慮するべきことだろうというふうに思っております。これにつきましては、まさにこのプロセスの中で、民間事業者とのパートナーシップということを入れておりますけれども、民間事業者のノウハウですとか知見ですとか、そうしたものを取り込み、また、マーケティング調査をするということの中で、よりよい機能を集積するということでの開発としていきたいというふうに考えております。

むとう委員

 本当にその辺が、10年後の展望って、世の中どう流れていくのかわからないので、描きにくいというのは、難しい見通しだろうなというのは想像できるんですけれども、でも、やっぱりできた後がどうなのかというあたりもしっかり踏まえていただかないといけないというふうに強く思っておりますので、その辺は、今の現状なりとか今後のこともきちんと調査してこれを出してきているということですので、何かの機会に、こういうデータがあるので、これは十分いける計画なんだというところも、その時々できちんとしたデータも示した資料を提示していただきたいということをお願いしたいと思いますが、お願いいたします。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今後とも、この再整備、今回は構想ということでお示ししましたけれども、事業構築、事業実施、それぞれの段階で、また議会のほうにもさまざまお示しをしていく必要はあろうかというふうに思っております。その際には、できるだけ客観的なものも踏まえながら御説明ができればというふうに考えております。

奥田委員

 8ページです。先ほどの説明の中で、(2)ですね。ホール・コンベンションのところの中で、展示会などもできるようなというようなお話で御説明いただいたわけですけれども、展示会というものの位置付けとして、国内的な展示会というような想定なのか、あるいはこの資料の中でグローバルというような表現を多用されているわけですが、グローバルな展開として展示会を位置付けていらっしゃるのか、どちらなのか、教えていただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 このビジネスイベントにつきましては、国内での需要もあろうかと思いますし、また、国際的な、海外からも含めたものもあろうかと思います。ただ、規模として、今非常に大規模なものが求められているということで、湾岸部で非常に大規模な施設もできております。ただ、一方で、中規模といいますか、ここの区役所・サンプラザ地区の中で実現できそうな規模、それらの需要もあろうかというふうに思っております。その中で、特に立地条件を生かしまして、利便性の高い施設として展開できればよいかというふうに考えております。

奥田委員

 まさに今おっしゃったとおり、国際的な位置付けをした場合には、国内の展示会スペースというのは、ビッグサイトでもかなり手狭だというようなお話があるぐらいでして、この区役所・サンプラザ地域でどの程度の確保ができるかというのは課題だなというふうには感じておりますので、そのあたりの位置付けを改めてしっかりしていただきたいというのが要望として1点あります。

 また、前回の資料のときにもお伺いしたんですけれども、宿泊といった機能については、前回記述がなかったものがここでもう一回復活したというようなことかなというふうに思っておりますけれども、ここでの位置付けというのは、こういったコンサートやコンベンションといったものに対して、受け皿となるような宿泊機能として位置付けたということでよろしいでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 宿泊の機能として、さまざま使われるかと思います。こういったホールですとかコンベンション施設があれば、やはり宿泊の需要ということがあろうかと思いますので、それに対応した供給ということも必要かというふうに考えております。

奥田委員

 複合施設という形で、幾つかの機能というふうに書かれているんですけれども、オフィスの形態もあるし、劇場であるとかコンベンションというような大型の機能も位置付けていると。一方で、(3)のところでは、長期滞在であるとか宿泊、あるいは職住近接という意味でいえば、マンション等々、住む場所としての位置付けもひょっとしたらここは想定として書かれているのかなと思うんですけれども、箱の大きさに対して、機能がかなり多様だなというふうな印象は受けるんですけれども、それぞれが十分な規模で位置付けようと思うと、相当な容積が必要になろうかと思うんですけれども、これはどういった考え方なんですかね。小ぢんまりとしたそれぞれのものを1個1個入れてしまうと、むしろ位置付けとしてはグローバルなものというようなものにはならず、サンプラザの焼き直しのようなものになりかねないというような心配をしているんですが、いかがでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 実際、こちらでの開発の容積ですね、規模というものはおのずと決まってくると思いますけれども、その中でどういった機能の配分をしていくか、これについては、まさにこれからの民間からの提案ですとか、また、調査に従ってそうした配分というのが決まってくるかというふうに思っております。また、これからの市場の動向によっても非常に変わってくる部分だと思いますので、それらをきちんと丁寧に積み重ねて、それらの機能の配分を図っていきたいというふうに考えています。

奥田委員

 最後です。11ページの「(3)PPPに基づく事業化」の中で、事業イメージとして、区から出ている矢印として幾つかある中で、「公共基盤の整備」、「公益性の確保」のところが区からの再整備事業に求めるものとして柱になってくると思うんですが、「公共基盤の整備」というところについては、この資料の説明の中では、交通の部分での説明が主になっているかなと思います。それで合っているかというのをまず教えていただきたいのと、「公益性の確保」といった部分がこの資料の中ではどこに位置付けられているのかというのを教えていただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 公共基盤につきましては、御指摘のあったとおり、道路とか駅前広場ですとか、そうしたものを想定しているものでございます。公益性の確保ということは、ここの民間事業者とのパートナーシップで整備を進めていくという中では、できるだけまちづくりの観点で公益性を確保する必要があろうかと思っています。要は、民間の単なる開発ということではなくて、区の中で非常に重要な位置付けを持つということの中で、例えば防災の機能ですとか、環境への配慮ですとか、そうしたものにつきましても、きちんと公益性を確保する中での開発を進めていくという中で、区が関与していくということが必要かと考えております。

奥田委員

 今の御説明ですと、公益性の確保の部分では、防災機能と環境面への配慮といったところを中心に、一定の関与をしていくというような御説明になったわけですけれども、公共サービスとしての位置付けというものはここで、区役所の機能はというような御質問が先ほどもありましたけれども、公共サービスとしての位置付けとしてこの公益性というのは位置付けているのかいないのか、教えていただけますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 ここでいう公益性は、どちらかというと、区の中でのまちづくりの位置付けの中で、きちんと公共的な貢献を果たしてもらうというようなイメージでございますので、具体的にどんなサービスを入れるかということまではこの中では考えておりません。

後藤委員

 全体的にやっぱりイメージがしづらいんですが、例えばこれをする目的、必然性とか、そういうコンセプトみたいなものというのはこれで終わりなんですか。それとも、ここから事業構築のあり方の中で整理されていくんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この構想そのものがある意味ではコンセプトというふうには捉えております。ただ、具体的にどんな開発、コンセプトで進めていくかというのは、まさにこれからの事業構築に当たる部分だというふうに考えております。

後藤委員

 それで、この一つひとつ、例えば国際化、先ほど来出ています国際競争力の強化とか、非常にどうやって強化していくのかなというのがすごくイメージしづらいんですが、こういったところのやり方というか、戦略なり仕組みづくりというのもそういう中でしていくというふうに考えられるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これから国際競争力の強化、これは、東京と全体で進められているところでもあります。区役所・サンプラザ地区の再整備はこれからまだ大分先にはなりますけれども、中野駅周辺の各地区で行われている整備も、ある意味国際競争力の強化に資するものというふうに考えております。そうした中で、さらに区役所・サンプラザ地区の再整備をもって、ここが国際ビジネスの拠点ということで位置付けが明確になるというような方向性を示しております。

後藤委員

 そこでおっしゃっている国際競争力というのはどういう意味で使われているのか、それがちょっとわからないんですけど。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 1ページに少し記載してございますけれども、都市といたしましては、人材とか産業の技術、また、ビジネスにつなげる企業が集積するということがありますけれども、実際、他の世界の都市と比較しまして、これにつきましては、少し低迷しているというような評価がされております。具体的に申しますと、業務の集積は他の都市と比べても非常に多くあるというふうには言われていますけれども、例えば文化とか交流、そうしたものの評価が低かったりするということがございます。この区役所・サンプラザ地区再整備を通しまして、特にそういった文化とか交流の機能ですね。そうしたものを高めていくということも一つであろうかというふうに思っております。

後藤委員

 そういう意味では、ソフト面での文化あるいは交流をこれから新たにつくり上げていくということもそこの中には含まれている、これからの計画には含まれているということでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 再整備の方針でもホール・コンベンションということを位置付けておりますけれども、特にそれこそハードを整備するだけではなくて、ソフトでどう展開していくか、そうした中で、国際競争力の強化に貢献していくということは考えていく必要があろうかというふうに思います。

後藤委員

 わかりました。そうした中で、要望としては、ほかの委員もおっしゃられていましたが、中野らしさというか、ほかの都市との差別化というのは絶対に必要かと思います。その際に、例えばベンチマーク、お手本にしているようなほかの都市、国際競争力、ここに書かれているような、達成しているような都市というのはどこかあるんですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 これがさまざま、例えば我々視察で業務として視察しているところもあります。また、この特別委員会でも視察で回らせていただいているものもあります。さまざま参考にしているところではあるんですが、やはりどこかを手本というか、見本にする、目標にするというよりは、中野がやはり差別化を図って、ここが一つの特徴的な開発になるということが必要であろうかと思いますので、さまざまな他の事例を参考にしながら、中野らしさを生かしていきたいというふうに思っております。

後藤委員

 そうですね、そこの中野らしさというのが本当に気になるところなんですが、中野らしさは、これから明確に形にしていくのか、それとも、今既にそういうものを持っておられますか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 先ほども申しましたけれども、これから中野駅周辺の開発がまたさらに進んでまいります。それによって、中野らしさというものがまた出てくるのではないか、変わってくるというか、これからまた新たに進展していくのではないかなというふうに考えております。また、これからの社会情勢からしましても、東京オリンピックがあるとか、そうしたことに向けて、国際化が進むというようなことも踏まえまして、その中で、中野らしさというものを発揮できればよいのではないかというふうに考えております。

後藤委員

 これからつくっていくという理解でよろしいんですよね。

 グランドデザインの下に属する構想というか、基本構想だと思うんですが、グランドデザインの中では、中野二丁目も新たな業務、商業の集積の場所となって、これはなぜ申し上げるかといいますと、この中に全部の要素が入っているというか、そういうイメージを受けるんですけれども、このすみ分けというか、四つのエリア、グランドデザインで設けている四つのエリアのすみ分けというのはまだ生きているというふうに考えてよろしいんですよね。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 もちろん中野駅周辺まちづくりグランドデザインですので、それに従って個別の計画を策定しているところでございます。

佐伯委員

 ちょっと個別の問題で申しわけないんですけど、こうやってこの区域を見てみますと、NTTドコモはそんなに古くないですけど、中野税務署に関しては、恐らく10年後、あのままということはないと思うんですよ。その中で、税務署も、いろんな考え方の中で、当然移転してもらうことになってくるのではないかなと思いますけど、国とのそういった協議というのはもう始まっているんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 中野税務署につきましては、国家公務員宿舎の凍結ということの影響を受けまして、この中野税務署の移転計画そのものが、まだ凍結という状態だと思いますが、凍結になったというふうに聞いております。ですので、ここの税務署の移転そのものがどうなっているかということは、今のところ動きがないという状況でございます。

委員長

 委員会を暫時休憩にします。

 

(午前10時54分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前10時55分)

 

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 中野税務署につきましては、民主党政権における事業仕分けにおきまして、国家公務員宿舎の凍結が行われました。その影響を受けまして、この中野税務署の移転につきましても、凍結をされているという状況でございます。

佐伯委員

 そうしましたら、凍結ということですけれども、例えば千代田の区役所なんかは、国の合同庁舎の中に入っていますよね。そういうことを考えていくと、区役所の中に税務署を入れるとか、そういうような提案というのをこちらからもしていっていいんじゃないでしょうか。それでやっぱり国にある一定の負担を求めるとか、そういう形で区役所自体の建設費等についても軽減を図るとか、いろんな考えがあると思うんですけど、そういったあたりというのは検討の対象にはなりませんか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、再整備検討範囲ということの中ではありますけれども、実際、中野税務署の移転の考え方が示されておりませんので、現在のところはそうしたものまでの検討はしておりません。

佐伯委員

 ただ、再開発の検討範囲に入っているわけですから、そういったこともこちらから積極的に働きかけていくということも必要なんじゃないかなと思いますけど。というのは、やはりあのまま整備が行われて、税務署だけ残ってしまったということでは、かなり不自然な形になると思うんですよね。だから、こちらから積極的な働きかけというのが必要だと思うんですけど、そのあたりはいかがでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、こういう形で再整備の基本構想を策定していくということで、もちろんこの構想につきましては、この地区の中での地権者にも投げかけていくものでございます。こうした考え方を理解していただく中で、今後、中野税務署としての方針を示していただければというふうに考えております。

浦野委員

 1点だけ。今後のスケジュールのところで確認をしたいんですけれども、ここに、きょう配られた資料の中では、今度の3月に再整備の基本構想の案作成とあります。以前、6月に配られたときには、10月で素案の作成、12月で案の作成、これから見ると、後ろにおくれていることになると思うんですけれども、このときは、ここに1月に区役所・サンプラザの基本整備構想の策定という案の先のところまで示されていたと思うんですけれども、その点について御説明をお願いします。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 この間、検討を進めて、示したものにつきましてはちょっとおくれておりますけれども、今回、素案をお示しすることができたということでございます。3月には案としてお示しできるかと思っておりますけれども、策定をするということにつきましては、またその後の状況を見て決定をするという手続に入りたいと考えております。

浦野委員

 そうすると、先ほど他の委員とのやりとりの中で、新庁舎の場所が決まっていかないと、この構想自体もというのがありましたけれども、そうすると、今の御答弁も踏まえると、策定というふうになるのは、新庁舎の場所が決定後ということの理解でよろしいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 さまざまな状況を踏まえてということですので、その中で、策定の時期ということを図っていきたいというふうに考えております。

浦野委員

 そうすると、新庁舎の決定にかかわらず、その前に策定という段階もあるということでよろしいですか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 他の計画との関係につきましても、併せて検討してまいりたいというふうに考えております。

小林委員

 今回の計画なんですけれども、整備事業ということで、区と民間事業者が一体となって整備を行っていくということでありますけれども、区有地等の活用ということに対して、民間業者は、それに対してハードの面ですとか資金の面を提供していくと。最終的に財産区分といったものはどのような形態を考えているんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 財産区分ということの御質問ですけれども、ここで活用する区有地と所有地につきましては、実際、売却をするということになるのか、貸し付けをするということになるのか、それについてはまだ今後の検討ということになっております。また、併せまして、サンプラザの用地につきましては、平成20年第3回の定例会において、所有地を購入させてまちづくりを牽引するということで議決いただいているものもございますので、そうしたものを踏まえながら、今後の検討を進めてまいりたいというふうに考えております。

小林委員

 もう一つ伺いたいのは、例えば豊島区役所、ちょっと形が違うんですけれども、豊島区役所の場合は、区庁舎と民間の住宅が一体の建物になっている、そういったケースもありますけれども、今回は、ここでいうと、公共性の高い施設も考えながら民間業者が事を進めていくとなったときに、その割合というんでしょうかね、主導がどちらになっていくのか、連携をするというふうに書いてありますけれども、公共的機関としての連携を図っていく中で区がどこまでかかわっていくのか、また、今後、10年、20年、できてからのかかわり合い方というのはどう考えているんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 区庁舎の用地は区有地でございますので、そこを保有しているのか、それこそ売却をするのかということによって、その後の対応が変わってくるかというふうに思っています。それぞれ一長一短というか、さまざまな特徴がございますので、それらを踏まえて、最適な財産の活用といったものをこれから検討していきたいというふうに考えております。

高橋委員

 先ほどの質疑の中で、中野らしさというものをこの整備を展開していく中でつくり上げていくというように私は聞いたんですけれども、そういうことなんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 中野らしさは、この再整備だけで成り立つものではないというふうに思っています。ただ、中野四季の都市(まち)の開発が一旦一段落しまして、かなりまちの様子も変わりましたし、人の動きなんかも変わってきたと。これから各地区での再整備というか、再開発が行われる中では、またそうした状況も変わってくるというふうに考えております。そうした中で、これからの中野をどうしていくのか、どんなような中野らしさを出していくのか、これらにつきましては、まさに皆さんと御議論しながら進めていく内容ではないかというふうに考えております。

高橋委員

 先ほど部局のほうでもいろんな施設を視察されたりしているという話がありましたね。8ページの最初に私が質問した(1)、(2)、(3)のいろんな項目、各委員からも質問がありましたけれども、文字にすると多分こういうまとめ方になると思うんですけど、区としては、そうはいっても、実際は、具体的な絵というか、イメージというものは、ここについて持っていらっしゃるんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 具体的に描いているものはないんですけれども、どの程度の規模だったらいいのだろうかというようなことを想定しながら、視察なんかもしてきているということでございます。また、例えばホールのつくりにしましても、客席だけがあるようなホールがいいのか、あるいは平土間の形を設けたようなホールがいいのか、そうしたようなこれからの使い方にもよることだと思っておりますので、さまざまな可能性を今の段階では捉えておいて、今後のここでの展開に応じた施設ということをこれから詰めていきたいというふうに考えております。

高橋委員

 私が考えるのは、順序が違うんじゃないかなと思っていまして、新庁舎もそうですけど、ここもとにかく区が、駅直結というか、直近の中での一番大事なところで、中野のこれからの開発なりまちづくりなり、あるいは今までの1期だとか2期の完結していく中で、中野がどういう行政体なのかというのをまさに東京に発信する大事なところであって、そこに例えば具体的な区の理念であったり、物語とかストーリーのないまちづくりというのは、今まで全部失敗しているんですよね、単なる箱物に終わっちゃって。そうすると、一番大事なのは、区がここをどうしたいのか、どう発信するのかというのがあって、区民や一般の人やメディアとかが中野をどう評するという中で、中野らしさとか、そういうのは外でわいわい議論はするにしても、区がここを、将来東京の中野をどうしていくというしっかりとした明確なビジョンがないと、結局僕が一番心配しているのは、27年、8年にという事業構築段階とありますけれども、これで間に合うのかというのが非常に心配でして、結局区の明確な理念なり施設イメージなり考え方が、あるいはストーリーがはっきりしていないと、いわゆる民間事業者は専門家ですから、例えば不動産会社だったり、デベロッパーだったり、ゼネコンだったり、そういうところといろんなところをやっていくと、結局及第点の普通のまちづくりというか、どこにでもあるまちづくりをこの区域内にすぽんとはめ込んで、事業収支を合わせた単なる箱物になっちゃうと思うんですよね。ですから、その辺を、きちっと区の考え方を、ここで私どもにお示ししてくれとは言わないですけども、きちっとその辺を押さえておかないとまずいと思うんですけども、どうでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 今回、区役所・サンプラザの構想をつくる上で、基本的には、中野駅周辺まちづくりグランドデザインに基づきまして策定をしているところでございます。ですので、その中で描いている東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点というようなことをこれからの将来像として掲げ、その中で、最先端の業務集積、業務拠点、それから、個性豊かな発信拠点、それから、最高レベルの生活空間というようなものを目指してまちづくりを進めていきたいというふうに考えております。

高橋委員

 ぜひわかりやすい、シンプルでいいので、区民にもわかりやすいような形で、区の物語をぜひつくっていただいて、時代とか経済情勢が変わっても、そのストーリーでどうにでもフレキシブルに対応できるようにぜひお願いします。

 もう一つ、10ページのエネルギーの面的利用とありますけど、これは、私も一般質問でもさせていただきましたけれども、南も含めてのいろんな可能性を展開する形で考えていかれるということでよろしいんでしょうか。

石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)

 エネルギーの面的利用につきましては、どの範囲で面的な利用が可能なのか、そういったものの検討をこれから進めていきたいというふうに考えているところでございます。

委員長

 他に質疑がありましたらどうぞ。質疑はよろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で本報告については終了をします。

 後ほどまたその他の項で懇談のあったときにこの資料なりをお使いになるならば、この資料の内容から引用してお使いになる分には差し支えございませんので、よろしくお願いいたします。

 次に、2番、中野駅地区第2期整備等の検討状況についての報告を求めます。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 それでは、中野駅地区第2期整備等の検討状況ということで御報告いたします。(資料3)

 本報告には、大きく分けて三つの検討状況報告あるいは計画案ということをまとめての報告ということになってございます。

 まず、1番目でございます。中野駅地区整備基本計画改定案についてでございます。

 これにつきましては、12月の本委員会におきまして、その要点についての報告を行ったものでございます。今回は、改定案ということで、冊子の形で別添資料2としておつけしてございます。(2)の改定案の変更概要でございますが、これは、別添資料1ということで、新旧の対照表のような形でおつけしてございます。説明につきましては、別添資料2をごらんいただければと思います。

 表紙をあけていただきまして、まず、1ページ、2ページのところでは、「はじめに」ということで、改定の考え方を入れてございます。これにつきましては、今までの現計画につきましては、グランドデザインVer.2、これをもとにしておつくりしておりました。これに対して、今回の改定につきましては、Ver.3にグランドデザインが改定されたということで、そこで新しく加わった内容を加味することと、それから、スケジュール等を合わせていくといったようなことを入れてございます。それと、第1期整備の完了を踏まえまして、今後の第2期整備について、それぞれの地区の整備計画を深度化させておりますので、おおむねの形状が詰まってきたものについては、それを盛り込ませていただいているというところでございます。

 2ページは、グランドデザインVer.3を前提としてやるということで、それを入れてございます。

 3ページでございます。3ページは、今御説明したようなことで、整備の基本方針としては、グランドデザインVer.3を基本的な考え方として踏まえた上で、整備の前提としましては、各駅前広場の合計利用者数が将来48万人にふえるであろうと想定した上で、本計画を検討する、立てるということでございます。それを踏まえて、駅地区整備のあり方として、まず、全体の動線の考え方、それから、2番では、個々の整備すべき各施設の計画の考え方、さらに、3番として、整備の進め方というものをこの冊子でまとめておるものでございます。

 4・5・6ページでございますが、それぞれ4ページが自動車、5ページが歩行者、6ページが自転車、これは、前回は、右側の図面にありますように、駅直近地区だけの動線の考え方を入れてございましたけれども、今回は、グランドデザインVer.3を踏まえて、駅周辺地区と我々が想定している全域の、少し広い範囲でのネットワークを押さえた上で駅直近を考えていこうということで、それぞれのネットワークの将来イメージということで入れてございます。

 4ページの自動車ネットワークにつきましては、将来の自動車の交通等を考えた上で、これらの自動車ネットワークで将来開発を入れていっても幹線道路あるいはネットワークとしての道路がもつということをチェックした上で、防災性の向上等を考えているものでございます。それで、ピンク色で入っております中心のエリアにつきましては、歩行者優先エリアとしまして、自動車の駐車場につきましては、なるべくそこの外周から入れるような形で配置していきたいということが、グランドデザインの駐車場配置の考え方も加味しまして、まとめてございます。

 それから、5ページは歩行者でございますが、これにつきましても、駅を中心に、四つの分割されている地区につきまして、立体的な動線を整備していきまして、それぞれの回遊性を高め、駅直近地区につきましては、にぎわいの回遊動線ということで位置付けたと。動線につきましては、なるべくにぎわいをかもせるような歩行者の動線のつくり方をしていくということを入れてございます。自転車につきましては、6ページでございますが、やはり今駅前に集中している駐輪場につきましては、自動車ネットワークを踏まえながら、なるべくピンク色の地区の外から入れるように、外周に分散して配置していきたいと。それによって、駅の直近に自転車が集中することをなるべく抑制していきたいといったような考え方を入れてございます。

 それから、7ページでございます。こういった広域的なネットの考え方を踏まえて、駅直近の整備の考え方ということで、7ページは駅前広場の整備の考え方ということで、それぞれの広場の役割でありますとか、それをつなぐ歩行者動線等を入れてございます。ここで前回から変わってきましたのは、例えば南口の駅前広場につきましては、二丁目の再開発と連携しつつ、交通機能を高める拡張整備をしていく、それから、三丁目につきましては、南北通路のほうのおり口として、歩行者系の広場を整備していくといったようなことを入れてございます。

 8ページは、前回の当委員会でも報告した絵柄でございますが、これにつきましても、現計画と変わりましたのは、それぞれの各2期整備にかかわる箇所、例えば北側のデッキの形状、南北通路のおおむねの位置、それから、おりますところの三丁目の駅前広場の具体的な位置、南口広場の拡張のおおむねの形状、それから、線路上空活用というのは、グランドデザインVer.3で入っておりますので、それを加味しているといったようなところを改定しているというところでございます。

 9ページでは、各駅前広場に想定しております諸元といいますか、交通機能の具体的な台数でありますとか数値を入れているものでございます。

 それから、10ページは、これは、1期整備の概要をまとめさせていただいたものでございます。

 11ページも前回の当委員会でお示ししたものでございますが、第2期整備に対応した都市計画ということで、黒線につきましては、既に都決済みの第1期整備にかかわる都市計画の内容でございます。これに加えて、第2期整備に対応した都市計画ということで、平成26年度に都市計画手続を計画しておりますものについては赤いラインで入れさせていただいております。これについては、西側の南北通路、それから、三丁目の駅前広場、それから、三丁目におりますところのかさ上げ部、新北口駅前広場の、これも南北通路からおりるためのかさ上げ部、それから、南口の駅前広場という5点について、平成26年度に都市計画手続を進めたいと考えてございます。

 12ページでは、さらにそれが完了した後、第3期整備につきましては、いよいよ残りの駅前広場と区役所・サンプラザ地区の一体開発でありますとか、その他のまちづくりが完了していくのを待って、それぞれのまちづくりの波及効果を高める方策等を検討していきたいといったようなところでございます。

 改定案の内容については以上でございます。

 次に、(4)でございますが、これにつきましては、別添資料3-1、その裏面に3-2ということで入れてございますが、10月3日に行いました交通量調査の結果ということで、これは改定案の検討の基礎資料ということでも使ってございますが、その結果が出てきておりますので、御報告でございます。

 表面の3-1につきましては、自動車の駅直近地区をピックアップしての御報告でございます。各交差点の自動車交通につきましては、従前の――従前というのはまち開きの前ということでございますが――従前の交通量に比べて、総じて自動車交通は減っているという傾向がございます。ただし、マル2番のけやき通りにつきましては、やはり四季の都市(まち)の開発の影響を受けて増加しているといったような結果が出てございます。

 裏面でございます。これは、歩行者でございます。歩行者は、昨年の4月からの歩行者の区役所前の増加は皆さん御存じのことでございますが、ここにつきましては、やはりかなりの顕著な増加が見られます。そして、東西通路の整備の効果といいますか、ガード下の横断歩道につきましては、かなりの歩行者の減少――マル6番ですね――が見られてございます。それに加えて、恐らく四季の都市(まち)の開発の影響等だと推測されますが、南側ですね。マル7のマルイの前等におきましても、12時間の交通量、ピーク時の交通量ともに歩行者はかなりふえているといったような結果でございます。

 以上が1番としての、交通量調査の結果も踏まえて、基本計画の改定案の御報告でございます。

 2番でございます。これにつきましては、西側南北通路・橋上駅舎整備に係る協定の締結ということでございます。西側南北通路と橋上駅舎の整備及びJRが行う駅ビル整備、これについて、着実に進めていくために、中野区とJR東日本旅客鉄道株式会社、そして、東京メトロ株式会社、この3者が協力して円滑な事業進捗を図るための基本的な事項について整備基本協定としてこれから取りまとめ、今年度末をめどに締結していくという予定でございます。また、この基本協定の締結の後、西側南北通路・橋上駅舎整備及び駅ビル整備に係る基本設計協定というのを速やかに締結しまして、基本設計に取りかかると。それを踏まえまして、平成26年度から設計作業に着手するという予定でございます。

 次に、3番でございます。中野駅駐車場施策に係る検討の場の設置でございます。これは、先ほどの改定案の中で、駐車場配置の方針というところまでは盛り込ませていただいておりますが、では、具体的にどれだけのものをどのようにどこに配置していくのかといったような具体的な検討を行う必要がございます。この検討を行うために、交通結節点整備あり方検討会というのを、これは過去から、これも周辺の都市基盤を考える組織体として設置してございますが、その中で、下部組織として、駐車場施策分科会といったようなものを設置させていただいて検討するという予定にしてございます。設置の目的は、今申しましたように、グランドデザインVer.3で位置付けた駐車場配置の方針について、そのあり方を技術的、専門的な見地から学識経験者や行政、それから、鉄道事業者の関係機関等で検討し、中野駅周辺における円滑な交通環境の確保を図ることを目的としてございます。

 その構成でございます。構成は、別添資料4ということで、名簿を入れてございます。東京都からは交通企画課長、物流調査担当課長、建築企画課長に参加いただいて、中野区としましては、駅周辺まちづくりの副参事と建築担当、そして、生活安全担当の副参事を委員として構成してございます。また、コーディネーターをお願いしておりますURについても、委員として参加していただく予定でございます。それから、オブザーバーにつきましては、国交省の企画専門官、それと、一緒に駅地区を考えているということで、JRさんにもオブザーバーとして入っていただく予定でございます。ちなみに座長の「日本大学客員教授」と書いておりますのは、中野区の都市計画審議会長もお願いしております矢島先生でございます。

 スケジュール的には、今年度2月上旬を1回として開催させていただいて、来年度も継続して検討を行い、この中で検討した結果を受けて、区として改定案を、今ある駐車場計画の改定案を取りまとめるといったようなことを来年度で考えてございます。

 本報告については以上でございます。よろしくお願いいたします。

副委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

高橋委員

 2ページの右の図を拝見しますと、駅を中心とした赤の破線の丸がありますよね。北は駅とつながっているように描いてあるんですけど、南側が離れて描いてあって、これがすごく気になっていまして、左側は南北の通路のおり口というところで、広場だと思うんですけど、右側がいわゆる再開発のところが円がつながっていないんですよね。8ページを見ると、歩行者動線のところに、南口の駅前広場がブルーで塗られているんですけれども、やっぱり駅とどうもつながっていないように見えて仕方がないんですけども、何度か質問させていただいたんですけど、再開発ビルとの駅との、雨に濡れずに直結できるとか、あるいは南側の西と東を駅の壁面というんですかね、でつなぐ回遊性というか、そこができないと、駅を中心とした東西南北の人のかいわい性、回遊性が完結できないと思うんですけども、その辺はどう、将来整備と書いてあるんですけど、具体的に区はここをどう取り組まれるのかを教えていただきたいんですけど。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 二丁目再開発と南口につきましては、8ページをごらんいただければと思いますが、オレンジのラインと実線の赤ラインが入れてございます。これにつきましては、二丁目再開発の2階レベルにエスカレーターなりエレベーターなりのスムーズに昇降できるものを一体的につくっていきたいと考えておりまして、ここについては、具体的にはまだ屋根をかける、かけないという話はこれからの検討になりますけれども、そういったような具体的な計画ができるのではないかと考えております。それに対して、三丁目と二丁目をつないでおります、今破線になってございますが、これは、構想として何とかそういう立体的な動線をつくりたいということで入れてございますが、今の段階では具体的にどう入れられるのかということについてはまだ検討中ということで、具体的な絵にはなってございません。

高橋委員

 南北通路、橋上駅舎でJR東日本との協定というか、具体的にやりとりが出てくるわけなので、そういったところの協議を利用して、ぜひ、JRの協力がなきゃできないと思うので、三丁目、二丁目との駅の施設を利用してのユニバーサルデザインでのつなぎとか、そういうところをぜひ検討していただきたいと思うんですけど、どうでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 鉄道の北も南もなんですが、具体的に線路があって、道路があって、具体的に使える土地というのがないものですから、今、協議の中では、JRの鉄道敷の上を将来使わせていただけるかどうかといったようなことは、協議の内容としては協議しております。ただ、実際にそれがどうなるのかということは、まだ協議段階でございますので、結論は出ていないというところでございます。

高橋委員

 負担の問題とか、微妙なところもあるでしょうし、管理責任とか、とにかくJRというところですので、普通の協議、区の思いを積極的にしっかりと伝えて協議を進めていただきたい、これは要望です。お願いします。

内川委員

 改定案の変更概要、別添資料1の一番表面のところですけれども、4の整備内容のところの一番右側ですよね。変更概要で、「西側線路上空活用について追加した」とあります。実際、いろいろこの図を拝見させていただきますと、特に7ページのところで、新設駅施設、これは、当初、西口改札には、当然駅舎はできるとは考えておりましたけれども、この計画変更の内容を見ますと、かなり大規模になってきているんですけれども、どんなものを今考えていますか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 駅舎に併せてJR東日本のほうがある程度の駅ビルを一体的につくりたいということで協議しておるところです。ただ、具体的にどれほどの規模というのは、JRのほうで事業採算といいますか、投資に対してどれだけの回収ができるのか、いろいろなケースで今検討しているというところでございまして、具体的にはどのくらいのものができるのかということは、まだ数字としてはお示しできない状態になってございます。

内川委員

 今ある駅舎ございますよね。あそこに関しては、これから先、JRとして、中を改装していくとか、中を商業施設に変えていくとか、大規模な改築をしていくとか、そういった計画はありますか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今のコンコース、施設に関しては、特に大きな変更は考えていないというふうに聞いております。

小林委員

 ちょっと全体的な流れの話なんですけれども、要するに時間軸での工程といいますか、26年から36年ぐらいまでの話がここに描かれているんですけれども、もしくは36年以降というのもありますけれども、提案というか要望というかなんですけれども、全体の流れについての工程というのは出していただけないんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今、我々31年度中に西側の改札を開設したいというスケジュールを予定してございまして、そこまでの工程というのはある程度予定はしてございます。それで、それができた後、新北口広場と区役所・サンプラザ地区の一体開発を進めたりして、それらの今予定している構想が実現化していくのが平成36年度ぐらいまでということで書いてございますが、31年度から36年度については、スケジュール的にも、まだふわっとしたものとして考えているというところでございます。

小林委員

 全体的にかかわる話なんですけど、要するにイメージができていない、私ができていないのか、皆さんはわかっているのかわからないんですけれども、要するに中野駅全体の整備で、スケジュール的に、例えば区役所・サンプラザ計画がどのスパンでできていくのか、それから、西口の南北通路がどんな軸でできていくのか、そして、それにかかわってどうなっていくかというのが、一つ、中野中学がこの4月からオープンをしてまいります。そうすると、人の流れというのが、南口から中学に通っていた生徒のどっと多くの方々が、この資料の2ページのほうで示していただいた数値よりも変わっていくとも思いますし、それから、その整備計画と、子どもたちのことも思うときに、どんな時間軸で整備が行われていくのか、それによって、人の流れがどういうふうにここに反映されていくのかということを、どれだけ今の計画の中に加味しているのかということについて、これはちょっと要望になりますが、そういったことを踏まえると、時間軸での工程が欲しいという要望なのですが。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 48万人になるということにつきましては、今予定しております、構想段階でもあります駅周辺地区での開発が進んだということを想定しての人数ということで考えてございます。当然交通施設計画、20年後ぐらいをにらんでという前提ではございますけれども、いつの段階でどれだけというのは、区役所・サンプラザ地区の整備でありますとか、二丁目再開発の整備でありますとか、囲町でありますとか、それぞれの大きな開発ができたときにどのくらいという数字はおおむねつかんでやっているというところでございます。

小林委員

 じゃあ工程というんですかね、委員長判断になるのかわかりませんけれども、作成をしていただくことは可能ですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 委員のおっしゃっている駅周辺の全体のプロジェクトの大きな工程感、スケジュール感についてなんですけれども、それについては、グランドデザインVer.3の一番最終ページで、本当に大まかではあるんですけれども、大きなプロジェクトごとに想定をしております。これに基づいて、第2期整備は、ここでいうところの西側の橋上駅舎、南北通路、デッキということで、これにのっとった段取り、展開を想定してございます。また、区役所・サンプラザがおおむねいつごろにできるのかといったことも、本日御報告をさせていただいた構想のスケジュール感とは整合のとれたものになっておりまして、おっしゃっているものとしては、まず、こちらがあるということを踏まえて、それぞれのプロジェクトでさらに具体的な工程、スケジュール管理をしてまいりと考えております。

小林委員

 もう少し詳しくという思いがあったんですけれども、ですけれどもじゃない、あります。ので、通路ですとか、そういったものについても、もう少し詳しく欲しいという意味合いなんですね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 31年までのプロセスにつきましては、検討していきたいと考えてございます。

篠委員

 これの検討状況についての1ページ目の2番で、「「整備基本協定」として取りまとめ、今年度末を目途に締結していく」と言い切っているその後なんですが、「橋上駅舎整備及び駅ビル整備に係る「基本設計協定」を速やかに締結し、平成26年度からは設計作業に着手する予定である」、こっちのほうは「予定である」と書いてあるんですが、これは、中野区の見解なんですか。それとも、3者が心を一つにしている、言い切った状態ではないんだということなんですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 基本協定を今年度をめどに締結していくというのは、それは、中野区、JR、メトロ、3者で今それに向けて協議をまさに詰めているところでございます。その後の設計協定につきましては、基本協定が締結されたということを前提に速やかに設計に取りかかるということで、取りかかるための基本設計協定ということで、26年度から着手するということで、基本協定が締結されて初めて基本設計協定が結べるというところで、予定としては26年度速やかにというふうに考えてございます。

篠委員

 駅ビルについて、やっぱり今までのものを改修するとか、そういう次元じゃないわけですよね。まちの全体像が変わるような、いわゆるまるっきり変わっちゃう可能性を秘めているところを予定でやるという、必ず、それは中野区としては、予定と中野区だけが思っているのか、そうじゃなくて、締結したら3者がしっかりとその方向に向かっていくのかというところを曖昧にしたままの発表というのはあまり説得力がないので、その辺は明確に答える必要に迫られると思うんですけども。

長田都市政策推進室長

 御報告の資料の1ページ目の項目の2番目のところについての御質問でございます。ここでも明らかにしておりますとおり、中野区と、それから、JR東日本、それから、東京メトロと、基本的に西側の南北通路と橋上駅舎、それから、それに伴う、これはJR東日本が計画することでございますが、駅ビルということについて、これを今後構築していくということについての基本認識については、3者一致しているところでございます。それを具体的に協定という形にあらわすという作業を今させていただいておりまして、そのめどを今年度末というところにまず置いているということでございます。先ほど御質問がございました設計作業ということについては、具体の作業のことでございますので、これは、作業の手順ということで、予定と。今後実施をしていくつもりでおります。

奥田委員

 この計画の中で、車と自転車と人について、交通の部分で整備をいただいているわけですが、基本的な情報としておわかりであれば教えていただきたいんですけれども、資料の一番最後、別添資料3-1では、車の移動について、広域的には全体が減っていると。区役所の西側だけが交通についてはふえているんですよという状況なんですが、これは、全国的な状況として、車の交通自体が減っているということをこのほかの部分であらわしているのか、あるいは中野区の中で特徴的な現象として、中野区全体は、全国は変化がないけれども、中野区だけは減っていて、中心部だけがふえているというような、これは読み方としてはどういう読み方になるんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 自動車交通の減少につきましては、地方都市についてはよくわかりませんが、少なくとも東京都市圏については同様の傾向にあるというように聞いてございます。

奥田委員

 同様というのは、全体的に減少傾向があるのが都市部での傾向で、この区役所の西側だけはそれに反して増加傾向だということでよろしいんですかね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員おっしゃるとおり、東京都市圏全体で自動車交通は減少しているというように聞いています。

奥田委員

 まず、整理として教えていただいたわけですけれども、車と自転車と人について、それぞれ教えていただきたいんですが、車については、交通量は、数もある程度把握して、減っているというのが示されたわけですけれども、それに対して、駐車場の需要がこの地域でふえてきているのか、減ってきているのかというのはどういう把握をされているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 鉄道の北側につきましては、若干駐車需要自体は減少しているというように把握してございます。

奥田委員

 あれですよね。都市の傾向として全体的に車の移動自体が減っているということは、駐車需要も相対としては減っているんだろうという分析になるんだと思うんですね。それで、計画としては、区としても駐車場を一定程度用意していくというのは、現状で需要が減っているのに対して駐車場の供給をふやすというのは、今非常に足りない状況なのでふやしていくということなんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 駐車場に関しては、顕著にふやすということは考えてございませんが、それも含めて、相対でどのくらい整備したらいいのかというのをこれから検討していきたいと考えております。配置につきましては、利便性ということを考えれば、駅前に多少の駐車場は必要と考えますが、過度に集中するのを避けるために、分散して周辺に配置していきたいといったような方針で考えてございます。

奥田委員

 続きまして、自転車についてもお伺いしたいんですけれども、この資料の中では、自転車についての交通量の状況については私が見た中ではないかと思うんですけれども、併せて聞いちゃいますが、交通量について今後どのような把握をされているのか、また、駐車場については、分散的にかなりの量を――自転車の駐車場ですね――用意していくというような書かれ方をしているんですが、私の記憶では、自転車の整備というのは、自転車の駐車の需要に対して7割程度を整備していくというような方針でやられていたと記憶しているんですけれども、今後の需要についてどのように把握、理解されているのか教えてください。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野駅周辺地区全体で考えますと、今ありますのとほぼ同じ程度、7,500台程度の駐輪場を今後とも確保していく必要があるというふうに考えてございますが、配置につきましては、先ほども方針で述べさせていただいたように、駅前直近に全部を整備するというのではなく、ある程度離れたところに分散して配置していきたいというように考えてございます。

奥田委員

 これは多分自動車の考え方と同じで、往来ですね、交通がふえているか、減っているかというものプラス、それを置いておきたいかどうかということで、往来が減っていれば、置きたい需要というのも減っていくということになろうかと思うんです。そんな中で、自転車の駐車場自体はふやさなくていいというものの根拠になっているのは、往来自体がふえていかないということなんでしょうか。まちの形成からすると、大学が来たりですとか、今後、住居のスペースもふえていくということからすると、自転車自体の往来はふえるんじゃないかというふうに思うんですが、そのあたり、交通量と駐車スペースの関係について、改めて教えてください。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 今回、データをお示ししてございませんけれども、自転車につきましては、結果としては、駅周辺地区全体でわずかにふえているという結果が出ております。将来の話につきましては、開発によってふえるということも考えられますけれども、例えば四季の都市(まち)で駅に来る人については、近いに人については、なるべく駅のところで自転車、駐輪場を設けるというのは、むしろ抑制していきたい方向で考えてございます。

奥田委員

 ごめんなさい。ちょっと意味が。もう一回、何を抑制するとおっしゃったのか、もう一回ちょっとわかりやすく教えてください。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 もともと基本方針としまして、駅のすぐ近くまで自転車で来る、集中、これについては抑制していきたいというふうに考えてございまして、先ほど申しましたように、駐輪場の配置自体は分散して設けていきたいということで考えているところでございます。

奥田委員

 つまり、電車を利用するために自転車で来るのを抑制したいということでおっしゃっているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 鉄道利用の方が駅へ自転車で来る、それを抑制するという、それ自体を抑制するという意味ではなくて、駅直近まで自転車で乗りつけてくる、そういう今の状態は解消していって、駐輪場については、ある程度駅直近地区の外周に分散して配置していきたいというところでございます。

奥田委員

 四季の都市(まち)も含めて、まちでの活動のために駐輪場を用意するという考え方は分散型でよくわかるわけですけれども、その話と、駅を利用する、JRとか、電車を使うために自転車で来る方についても、駅の直近ではなくて、少し離れたところで自転車を置いていただいて、歩いて駅まで行っていただこうというようなことを考えているということですかね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 委員おっしゃるとおり、鉄道利用の方もあまり駅近くに駐輪場を設けるのではなく、ある程度離れたところに置いていただいて、歩いて駅のほうに向かっていただくようにしたいというところでございます。

奥田委員

 その駐輪場の需要というのが今の予想ではふえていかないということなんですね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 鉄道利用者については、これ以上の増加はあまり考えていないということでございます。

後藤委員

 今の自動車・歩行者動線なんですが、これは、安全対策とかいろんな面を考えられてこういう調査をされていると思うんですけれども、ほかにはどういった理由でこの調査を生かすことってございますでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 自動車ネットワークのことでございますか。交通量調査のこと。これは、今後の都市計画手続に当たっての基礎データになると同時に、計画自体もこれから検討していく上での全ての基礎データとして生かしていきたいというふうに考えてございます。

後藤委員

 先ほどハードとソフトということなんですが、当然大規模開発がこうやって行われると、人の流れが変わってくると。そうすると、需要と供給の関係といいますか、いわゆる商売の構造とか商圏の変化というのが起こってくると思うんですが、そういったことというのは何か今のところ、どうかしよう、そういった意味での計画というのはございますでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 商業施設がふえてくることによって、商圏が広がるということはあるとは思いますが、検討としては、商圏のことというのはあまりここでは、駅地区では考えてはございません。

後藤委員

 この都市計画は都市計画として、ただ、何のための都市をつくるのかということの中に、一つ経済の発展とか、そういうこともあると思います。実際に、歩行量がかなりふえた場所というのはたくさんあるわけなんですが、こういったところをそういう、ちょっと使いづらい場所かもしれないんですけれども、うまく商業動線につなげていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野四季の都市(まち)もそうですが、今後の開発に伴って、人が集中する場所というのはできてくると思いますので、それを地区全体あるいは中野区全体に波及できるような動線の計画というものは考えていきたいと考えてございます。

後藤委員

 グランドデザインの中にも、多角回遊型都市、さっきの四つのエリアが相互に連携し合って相乗的に発展していけるようにというふうに書いてあります。先ほどほかの委員からもありましたが、例えば中野二丁目は商業の場所であると思いますが、これは、計画調整都市計画手続というのが平成26年まで第1期となっているんですけれども、ここの進捗ぐあいっていかがなんでしょうか。

宇佐美都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野二丁目の再開発ですけども、平成26年度ですね、都市計画決定に向けて、今、準備組合のほうで関係機関等と協議中でございます。具体的に商業施設となりますと、今、駐輪場の話をしましたけど、いわゆる附置義務というものがあって、大きな施設ができると、いわゆる公共の駐輪場のほかに、各施設の中に駐輪場をつくるのが義務化されています。

後藤委員

 じゃあ、ちょっと話があれですけど、先ほどお示しいただいたあれですよね、このスケジュールはこのまま進んでいるということでよろしいですか。

松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)

 Ver.3でお示しした大きなスケジュール感にのっとってそれぞれのプロジェクトは検討を進めております。

久保委員

 時間もなくて、いろいろ伺いたいことがあるので、手短にしていきたいと思いますが、一つは、確認でございます。

 先ほど小林委員のほうからも年次の話がありました。それで、一番最初のかがみのところに、別添資料1、一番右下、こちらのほうで、改定案では第2期整備の具体的なスケジュールを記載していないということが出ていますけれども、「第2期整備の工事内容の深度化に伴い、事業計画としてとりまとめていく」というのはちょっとおかしいんじゃないかなと思うんですよね。第2期整備の工事内容を示した事業計画を取りまとめるのであって、「深度化に伴い」というと、もう進んでから計画を立てるのかなというふうに思ってしまうんですけれども、そうではないわけですよね。32年までのいわゆる第2期整備というのは、当然年次を入れて具体的な計画を現時点でお示しいただけるのではないかと思うんですけれども、それはいかがなんでしょう。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この整備計画の変更につきましては、現計画につきましては、例えば三丁目の広場でありますと楕円で表現していたりしていたものを、ある程度形状が煮詰まってきたということで、それをお示ししたということでございます。詳細な設計につきましては、この基本計画を踏まえて、これに基づいて具体的な設計ということに入っていくという予定でございます。スケジュールにつきましては、またそのスケジュールが確定した時点で御報告していきたいというように考えてございます。

久保委員

 確定というのは、これは、先日の総括等でも申し上げましたけれども、32年という東京オリンピックを考えると、これはもうリミットだと思うんですよね。それを逆算すると、やらねばならないことというのはおのずと見えてくると思うんです。先日も、都市計画決定の時期についてもお伺いをいたしましたけれども、本日の11ページのほうでは、「都市計画決定」とは出ておりますけれども、都市計画決定の時期については示されていなかったり、南口駅前広場も、「都市計画変更」とはなっておりますけれども、その時期について示されておりません。これは、やはり示していただかないと、本当に32年に完成をしているのかどうかというところが定かではないように思ってしまいます。それと、先ほど篠委員がお聞きになられておりましたけれども、整備基本協定を本年度末、そして、基本設計の協定ということで、これは駅ビル整備にかかわるものも入っているということでございまして、こちらの11ページの図のほうの右手のほうですけれども、第2期整備段階イメージというのがありまして、ここに「南北通路(整備済)」というふうになっていて、「橋上駅舎(整備済)」というふうに、これは32年ごろにはなっておりますけれども、これは、駅ビルについてはここには記述がございませんけれども、これは、今、32年の時点でどのようになっているというふうに想定されているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この図には入ってございませんが、これは、中野区で整備するものという意味合いで入れているのでございまして、当然一体型ということで今前提として考えてございますので、これにかぶさる形で駅ビルというものが32年で建ち上がっているというように考えてございます。

久保委員

 これは区のほうなのでということでございますけれども、ここの中にも、中野駅地区の整備内容に「中野駅上空活用(駅ビル)整備」というような言葉もありますので、だとするならば、やはりこういった図にもお示しをいただくほうがわかりやすくていいのではないかなというふうに思っておりますので、そこのところは、また今後きちっと、両方やはりこれは一体に整備を進めていくことだと思いますので、わかりやすく表現をしていただきたいと思っております。

 10カ年との関係についてお伺いをしたいんですけれども、10カ年は、次年度に見直しをしていく方向、改定をしていく方向だと思います。そうしますと、26年度か27年度かがスタート時点となって、そこからの10年間ということになりますけれども、そこの中では、こういった駅地区整備のあり方というのもこの10年間というスパンの中で落とし込まれていくんでしょうか。

長田都市政策推進室長

 10カ年計画、中野区の基本になる計画でございます。これまでのまちづくりの進捗状況を踏まえながら10年後の姿を見通していくということになりますので、この今御報告をしておりますこういう内容も含めて、その中に重要なプロジェクトの位置付けを得て表現されていくものというふうに考えております。

久保委員

 そうしますと、次年度には大体の10年間の駅地区整備、駅周辺整備の流れというのがそこでは示されていくのかなというふうに思われるわけなんですね。なので、そういったスケジュール感というのがやはり一番重要なのではないかなと思いますし、いつまでも完成しないものをずっとずっと何度も何度も焼き直しをしていても仕方がないわけですから、やはりある程度の、ここまでにはこれを決めるんだということできちっとやっていただきたいと思います。私としては、個人的には、第2期整備がまずは重要であると思いますし、これをここまでに遂げるということが一つの大きな課題であると思いますので、まずはそこに皆さん邁進していただきたいなというふうに思っております。

 その中で、駐輪場なんですけれども、第2期整備、平成32年ごろの完了予定のこの時期には、駅前の駐輪場は、状況的にはどうなっているんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 全て完成したときには、今の駐輪場というのは、ある一定の台数は地下に入りますけれども、あとは、先ほど申しましたように、周辺に分散してでき上がっているという状態になっているかと思います。

久保委員

 32年の段階では地下ではないかと思うので。32年の段階で、今、デッキといいますか、要するに南北通路のおり口ができた、その状況では駐輪場はどのようになっている予定ですか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 失礼いたしました。32年の段階では、まだ駅前広場自体がこれからということになりますので、駐輪場につきましては、一定台数は分散して配置するものは先につくれるものについてはつくってしまいたいと考えておりますが、あとは仮設の状態で、可能なところに仮設で設けていくといったようなことになろうかと思います。

 それと、1点、答弁修正させていただきたいんですけれども、先ほど32年の段階で駅ビルが建ち上がっているというふうに申しましたが、まだ竣工には至っていないのではないかというふうに考えてございます。西口開設が31年度中を目標にしてございまして、それは、32年にも使えるようにはなっているということを目標にしてございますが、ビル全体の工事につきましては、その後も数年かかるのではないかというように考えてございます。

副委員長

 ちょっとよろしいですか。休憩します。

 

(午後0時01分)

 

副委員長

 では、再開します。

 

(午後0時01分)

 

久保委員

 そう思いますよね。32年までにはでき上がっていないだろうなと思います。そのことはわかりました。

 こちらのほうの中野駅周辺の駐車場施策についてのことで伺いますけれども、スケジュールのところに、「中野区駐車場整備計画の改定の考え方」というふうにありますけれど、これは、今回の検討されることというのが中野区駐車場整備計画というのは区内全域の計画なのではないかなというふうに思っているんですが、そこに反映をされるんですか。それはどうなんでしょうか。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 中野駅全体の駐車場の計画の中で、特に重点的に駐車場を整備する駐車場整備地区というのがございます。それは、交通が集中する中野駅周辺地区だけでエリアを設けさせていただいていますので、今回の駐車場整備計画検討については、そのエリアの中での話ということで検討したいというふうに考えてございます。

久保委員

 中野区駐車場整備計画の改定の考え方、これは、中野……。今のお話ですと、いわゆる周辺のということですよね。

立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)

 この資料につきましては「中野区」と入っていますけれども、今回、我々がやる予定でありますのは、駅周辺地区ということに限定した検討というふうに考えてございます。

長田都市政策推進室長

 今お尋ねの点は、駐車場整備計画についてのお尋ねだというふうに思います。駐車場整備計画は、駐車場法第4条の規定に基づきまして、駐車場整備地区における駐車場の需要及び供給の見通し等を勘案して定めるということでございます。中野区内でこの駐車場整備地区の都市計画決定がされている地区は、この今俎上に上げさせていただいております中野駅周辺の商業地域ということでございますので、中野区における駐車場計画の該当地区がこの中野駅周辺だということになります。

久保委員

 ということは、これは、中野区といっても、そもそもこの駐車場整備計画を持っているのがこのエリア内だけであるということなんですね。わかりました。

副委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

副委員長

 なければ、以上で所管事項の報告については終了します。

 3番、その他で報告はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

副委員長

 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後0時04分)

 

副委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後0時05分)

 

副委員長

 次回は、第1回定例会中のうち何か緊急の案件が生じた場合は、正副委員長が相談の上、招集するということで御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

副委員長

 御異議ございませんので、そのように決定します。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。

内川委員

 四季の森の公園拡張用地の整備に関して一切報告が最近ないんですけど、あれはどうなっているんですか。

志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 拡張用地の件につきましては、現在、中野体育館、それから、中野区役所の移転予定地ということの方向性が定まらないと、あそこの部分についての活用も含めて検討するという考え方のもとで、公園整備として今中断しているという状況でございます。

内川委員

 御存じのとおり、4月には中野中学校が開校するんですね。公園拡張用地のところには、南側から通学する生徒たちの通学路もたしかつくる予定なんですよ。それはどうなっていますか。

志賀都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)

 この3月までに暫定通路を設けまして、用意する準備を進めておるところです。

副委員長

 ほかにございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

副委員長

 なければ、以上で本日の中野駅周辺地区等整備特別委員会を散会いたします。

 

(午後0時07分)