中野区議会総務委員会〔平成20年11月14日〕
総務委員会会議記録
○開会日 平成20年11月14日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後3時02分
○出席委員(8名)
吉原 宏委員長
せきと 進副委員長
白井 秀史委員
林 まさみ委員
長沢 和彦委員
山崎 芳夫委員
斉藤 金造委員
飯島 謹一委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
副区長(経営室) 石神 正義
副区長(管理会計室) 沼口 昌弘
副区長(政策室) 西岡 誠治
危機管理担当部長 清水 流作
計画財務担当課長 長田 久雄
区民の声担当課長(調査研究担当課長、平和・人権・国際化担当課長) 小田 史子
情報政策担当課長 平田 祐子
情報化推進担当課長 藤井 康弘
政策室特命担当課長(基本計画担当課長) 髙橋 信一
経営担当参事 川崎 亨
広報担当課長 戸辺 眞
人事担当課長 合川 昭
健康管理担当課長 村田 宏
財産管理担当課長 安部 秀康
用地・管財担当課長 冨永 清
危機管理担当課長(防災担当課長) 志賀 聡
経営室特命担当課長(契約担当課長) 篠原 文彦
評価改善担当課長 田中 政之
経営分析担当課長 相澤 明郎
税務担当課長 中井 豊
会計室長 榎本 良男
選挙管理委員会事務局長 奥山 功
監査事務局長 服部 敏信
○事務局職員
事務局長 山下 清超
事務局次長 奈良 浩二
書記 菅野 多身子
書記 永田 純一
○委員長署名
審査日程
○議 題
政策、計画及び財政について
○所管事項の報告
1 平成21年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(計画財務担当)
2 都区のあり方検討委員会における検討状況について(計画財務担当)
3 区を被上告人とする上告の提起等について(経営担当)
4 株式会社まちづくり中野21の運営状況等について(経営担当)
5 平成20年度総合評価方式上半期試行実施結果及び見直し基準について(契約担当)
6 小・中学校体育館耐震補強工事請負契約について(契約担当)
7 その他
(1)職員の懲戒処分について(人事担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、議事に入ります。
政策、計画及び財政についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、平成21年度予算で検討中の主な取り組み(案)についての報告を求めます。
長田計画財務担当課長
それでは、平成21年度予算で検討中の主な取り組み(案)について御報告を申し上げます。お手元の資料をごらんいただきたいと思います。(資料2)
この取り組みは、平成21年度の予算編成で検討中でございます、新規、拡充、廃止など、区民生活への影響が想定される主な取り組みにつきまして、現在の検討状況を区民にお知らせするものでございます。
その方法でございますが、12月5日発行の区報、それから区のホームページに掲載をするという方法をとります。この掲載後、区民との意見交換を予定してございまして、区民と区長との対話集会を12月8日の夜間に予定をしてございます。このほかに郵便、それからファクス、メール等で御意見をちょうだいするという仕組みで、区民からの意見をいただきたいというふうに考えているものでございます。
具体的な検討中の主な取り組み事項の内容でございますが、10か年計画の各戦略ごとの掲載をとらさせていただいてございます。まち活性化戦略についてお手元の資料のとおり7項目、地球温暖化防止戦略につきましてお手元の資料のとおり4項目。裏面お開きいただきたいと思います。元気いっぱい子育て戦略につきましてはお手元の資料のとおり8項目、健康・生きがい戦略につきましては6項目という内容になってございます。それから、この四つの戦略以外ということで、7項目の掲載をさせていただいてございます。
それから、1ページのほう、表へ戻っていただきまして、経営室、管理会計室関係の事項につきましては、2項目めの地球温暖化防止戦略のところに、区立施設の省エネ化推進ということで、区立施設の省エネルギー化を推進するという内容を掲載をさせていただいてございます。
それから、2枚目の項でございますが、四つの戦略以外の項目7項目のうち、ホームページの充実、区民の方への情報の提供をさらに進めるためにホームページをリニューアルするという内容を掲げさせていただいてございます。
それから、本庁舎及び小・中学校へ緊急地震速報の導入を図るためのシステムの導入という、緊急地震速報システムの導入という項目を掲げさせていただいてございます。
それから、住民税コンビニ収納の準備ということで、納税者の方に多様な納付の機会を提供して利便性を向上させるということで、こういった取り組みの検討、そのための開発の予定ということで検討中の内容を掲げさせていただいてございます。
大変雑駁でございますが、以上で平成21年度予算で検討中の主な取り組み(案)についての御報告とさせていただきます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
飯島委員
どこがどうという問題はあるんですが、案ですから物を申し上げておく必要があるだろうと思います。
その他の項目、7項目掲げられていますよね。この中には、東中野小学校跡の暫定活用施設整備というようなことがありますが、これは当然、前提になるのは学校の再編ですよね。そうすると、それに伴って課題になっていたのは何かというと、通学路の安全対策というのがあったわけだよね。しかもそれについては、どれが行われているのかどうか、現実に20年度中に完了しているわけではありませんよね。むしろ、一番大きなものについては、環六をどう渡っていくかということについては何の手もついていない。しかし、本会議等々での答弁は現にある。そういうことについてちゃんと記載がないと、跡地についての暫定的な云々かんぬんだけで物事は済まないんじゃないのというふうな御指摘を受けますよね、多分。その辺はどうお考えなんですか。
長田計画財務担当課長
まず、前提といたしまして、平成21年度で基本的には改めて取り組む新規、拡充などの事業の内容を中心に区民の方にお知らせするという、そういう方向で整理をさせていただいております。
今、委員からの御指摘の件につきましては、これまでも区議会にも御報告し、また、地域の区民の方にも御説明をして課題の解決について取り組んできている内容でございますので、その方向に沿って所管で引き続き努力をしていくというふうに考えてございます。
飯島委員
計画担当としてはそういうことではないんじゃないですか。つまり、そんなことはもう既にやっているからいいんですよと。それはもう処理済みの話として、あとの暫定活用の話なんだというふうにはならないと思いますよ。だって、現に手がついていない大きなものが残っているわけでしょう。それじゃあ、それはいつやるんですか。平成21年度予算で検討中の主な取り組みについての中には、これはもう主な取り組みじゃないんだと。そういう位置付けになりますか。ならないでしょう、だって。そんなものがセットで出てこないと、じゃあ暫定活用についてだってきちんと道筋がつけられたというふうにはならないし、その他のものについてもそうだと思いますけれどもね。
だから、ここは、やっぱりいろいろな経緯を考えると、そうしたことがセットで表現されていることが必要なんじゃないですか。まして大きな取り組みが残っているわけでしょう。環六の下はどうするんだという。いろいろな事情があるのかもしれませんけれど、区としては取り組むべき課題の、交通安全対策の中の大きな課題じゃない。それはぜひ、何らかのことがあってしかるべきだろうと、そういうふうに申し上げておきます。
と同時に、これはほかの委員会の所管とか何とかになりますから、そういうような目線でぜひ、これが新規に本当にそうなんだというだけではなくて、全体として事業があるものについてはそういう形で御提示いただかないと。じゃあやらないのかなとか、もう済んじゃったからいいのかなという、誤った印象を与えかねませんので、ぜひそこはよろしくお願いをしたいと。お答えがあればどうぞ。
長田計画財務担当課長
委員御指摘の点、区が進む方向について、どういうくくり方で区民の方に御説明をするかということについては、今後もそういった項目の取捨選択の場合、ないしはその表現の仕方、施策の展開の範囲をどういうふうにとらえながら、それを区民の方にわかりやすく御納得いくように御説明するかという点で研究努力してまいりたいと考えております。
長沢委員
21年度のということで、検討中の新規、拡充、廃止と出ています。10か年に対応するというか、10か年計画の中で今回出されたこの項目ですね。言ってみれば、その中では、盛り込まれていなかったが新たに入れたというものはあるんでしょうか。
長田計画財務担当課長
例えば、まち活性化戦略のところでの5番のところでございますが、本町地区の防災性の向上ということで、新たに本町二丁目及び本町五丁目の用地を取得して、これは防災性の向上のために道路や公園の整備というものをねらいとしておりますが、こういった事業などがございます。10か年計画のステップを進む中で、状況に合わせて新しい事業を組んでいくというようなことが中には入ってございます。
長沢委員
ここに出された、全部で幾つの項目になりますかね。二十幾つぐらいあるんですかね。この中では、今言われたところだけですか。
長田計画財務担当課長
裏面の、元気いっぱい子育て戦略の中での、例えばキッズプラザ事業の開始など、それからU18プラザ事業など、こういったところについては、やはり10か年計画後の区の施策の検討、展開の中で計画を立てさせていただいているところでございます。
長沢委員
前回からだったでしょうか、戦略ごとにこういう形で分けていって出されていますね。必ずしも10か年計画の書き方と合わせる必要もないかと思っているんですけれど、10か年計画で四つの戦略とあるから、それ以外にはその他という形にされたと思うんだけれども。ただ、10か年計画で戦略というところは、必ずしもたしか章立てになっていたところにはそういう書き方はしていないわけですよね。このいわゆる1策というんでしょうか、事業というんですか、ここで言っている項目というのはね。そうすると、戦略としてこういうふうに四つに分けていますよということなんだけれど、実際にこういったものが落とされているというのかな、年次としてもこう出されている。今出されていないものについては御説明いただいたけれども、そういったものは別の2章以降に出ているわけですよね。
これは区民との関係になりますけれども、区民の皆さんへの説明の中では、10か年計画との関係で説明するといったときは、非常にわかりにくいというふうにとられかねないと思うんですけれども、その辺はどういうふうに思われますか。
長田計画財務担当課長
10か年計画の計画としての組み立て、今委員から御指摘がございましたように、最初に戦略的な取り組みをしていくということで四つの戦略があり、それから各領域ごとの施策の展開についての体系的な整理があるというふうになっているのはそのとおりでございます。
区といたしましては、必要な経営資源、予算を投入しながら、区民の福祉の向上を増進していくということに当たりましては、やはり取り組み方としては、重点的にどこに予算を配分していくのか。そのことによって10か年計画が描いている中野の将来像を効率的に、効果的に実現していくという道筋を歩んでいきたいというふうに考えてございますので、こういった予算の中での取り組みにつきましても、やはり10か年計画の中での位置付け、取り組みをあらわして、効果的な施策の展開をしていくということを区民の皆様にも御理解いただきたいというふうに考えているところでございます。
長沢委員
このことについてはこれで最後にしますけれども、結局、領域ごとということのほうがわかりやすいという面があるのではないかと思って言ったんですね。戦略ということでは、ある意味ではそういったものを、領域をまたがるものみたいな形の説明も当初あったかなと思っていて、どちらがいいのかというのは僕もちょっと--地球温暖化とか、かなり大きなものとしてあって、ただ、じゃあ片方で、区民生活にかかわる環境とかごみとかにかかわるというところは、やはりその領域の部分かなと思って。そういう意味では、どちらがいいというのは僕自身もはっきりあれなんですけれども、今言ったように10か年と予算との関係といったときも、ある意味では領域のほうで出したほうがわかりやすいという面があるのではないかというふうな思いで言ったんですけれど、ちょっともう一度御答弁いただければと思います。
長田計画財務担当課長
区政全体を体系的にあらわす一つの方法としては、領域ごとというのも確かにあると思います。先ほど御答弁させていただいた内容と重なるかもしれませんが、これから中野区政の全体の方向性を、めりはりをつけて表現をさせていただいている。そのことを区民の皆様にも御理解いただくというためには、それぞれの戦略ごとのねらい、その中での区の経営資源としての予算の配分、実施の方向性について説明をさせていただくのが効果的かと考えてございます。
長沢委員
それで、具体的にこの所管に関係するところで伺いたいと思います。
その他の項目の、住民税のコンビニ収納の準備というところです。
去年だったでしょうか、国民健康保険の収納をめぐってのコンビニでの事件がありましたね。あの後、特段の報告はないんですけれども、当然ながらああいったことは、事件の性質上、個別具体的に見るというのはもちろんなんですけれども、しかしながらそういったことが起こってしまったというところでは、どのように検討してきたのかということはやはり示されるべきではないかなと思っていますけれど、その辺のところを踏まえての今回の収納の準備ということだと思っていますけれど、それについてはどのように検討されてきたかということをお聞きしたいんですが、いかがでしょうか。
中井税務担当課長
コンビニ収納の事件につきましては、私どももコンビニ等々をまとめます収納代行者とよく検討いたしまして、話し合いを持ちました。その中で、今後こういうことの起きないような対策を収納代行、それからコンビニの本部につきましても、対応をしてもらうというようなことで話を進めてきたところでございます。
林委員
2番の地球温暖化防止なんですが、区立施設の省エネルギー化と書かれているんですね。所管部が経営室になっているんですが、これはCO2の削減だけではなく、ごみなどすべてのものに対しての省エネルギー化と考えてよろしいんですか。
安部財産管理担当課長
ここで掲げているのは区立施設ということで、区立施設そのものの、どちらかというと技術的なものを主として考えてはおります。区立施設の省エネルギー化推進ということで来年度も、例えば学校の耐震化とか桃花小学校の体育館の改築とか、そういうものがあるわけですけれども、そこの中で、前回3定でも御質問がございましたけれども、いろいろな省エネルギー化された照明器具が出ていると。そういうもので、こういう施設に使えるもので、なるべく省エネ化されたものを使っていって省エネ化を進めると。
また、現在検討しておりますけれども、非常に技術革新が激しいといいますか、環境についてはいろいろな製品も出ておりますので、そういうものについて研究を進めるということでございます。
林委員
今おっしゃっていた中で、もしかしたら総務委員会で聞くものではないかもしれないんですけれど、各個別で物事を--ごみにしても省エネルギー化もしているように感じるんですが、総合的にそちらのほうでいろいろなことを、ちゃんと省エネになっているかということを統合していらっしゃるということでよろしいんですか。
安部財産管理担当課長
財産管理分野で所管している本庁舎について申し上げますと、ごみにつきましても、できるだけごみの排出を少なくするようにと。あとは、できるだけリサイクルに回すようにというようなことを庁内全体に、それから庁内は我々が直接管理していまして、あと庁外については管理している分野を通じてになりますけれども、そういうことを進めるように通知をしているといいますか、そういうことをやっておりますわけで、そういう意味では、ごみとかそういうほかのものについても結果的に省エネルギー化につながるようなことも進めるようにしております。
林委員
実は、搭山のキッズプラザに視察に行ったときに、キッズプラザから出たごみは子ども家庭部が出すというので、ちょっとのごみだけれども学校のほうには捨てられないと。学校のほうは学校で捨てていると。そのごみを取りに来るのに、CO2を出しながら別々のところがごみを取りに来ていたり。あと、ごみのことを質問するに当たって、区の施設がどのようにごみを管理しているのかと聞いたら、ここは資源化がされていないと。ほかのところはどうしているんですかと言うと、各区有の施設で管理していると聞いたんですが、そのようにばらばらにしていると、このように区立施設の省エネ化を推進するのに統合してきちんとしないと、ちゃんと庁内というだけではなく、区立施設の全体の省エネ化の推進がきちんとなされているかということがわからないのではないかと感じたんですが、その点に対してはきちんと対応はなされているんですか。
石神副区長
現在、この本庁舎についてはISOということで認定を取ってやっているわけですが、区外施設についてはまだISOという形ではなくて簡易型でやっていくということで、環境所管の分野でいろいろと指導しているわけですが、今回そういう形ではなくて、推進ということで、区立施設全体を経営室で所管しながらISOに添った形で全体をやっていこうということで、今言われたような課題についてはこれまでも出されておりました。庁内の中でも、そういうCO2換算をした数値であるとかを全部毎年毎年出しながら監査を受けてやっているわけですが、庁舎だけではなくて区の施設全体をそういう格好にしようということで、今回推進ということで改めてこういう形で出させてもらっています。昨年はISOという言い方でこの本庁舎だけのことを出しておりましたが、今回は区立施設ということで、来年度に向けてそういった体系にしていこうということでございます。
山崎委員
こうした主な取り組みを区報でお知らせすることに何年か前からなっているので、そのことについてということで反対の意見を述べにくいんですが、検討の新規、拡充、廃止などを区民の皆さんにできるだけ早くお知らせをするというのが目的だ、それをもって区の進むべき方向を同時に区民の皆さんにお知らせをするんだというようなことが目的でこうやられるんだと思いますが、区民の皆さんの最終的な集大成は区議会にあると私は思っています。したがって、区議会での議論や報告を待たずにこうしたものが区報で出るというのはいかがなものかなと、こう思っていますが、まさかそんなことにはなっていないんだろうなと。委員会、区議会への対応方、今までこれを12月5日に区報で出るというにはそれなりのスケジュールになっているんだろうと思いますが、それまでに今言ったような区議会への対応はどこまで進んだんでしょうか。
長田計画財務担当課長
この予算で検討中の主な取り組み(案)についての、こういうまとまった形で区議会に御報告、御説明をするのは、今回、総務委員会ではきょうが初めてということになりまして、他の常任委員会につきましても同じ内容で、それぞれ所管事項の報告ということで、同じ内容について、総務委員会を含めまして五つの常任委員会すべてで御報告をするということになってございます。
山崎委員
そういう手続きでやられて、そうした常任委員会でさまざま所管分について--これは総務委員会なのでなかなか突っ込んだお話はできませんが、お話があった場合、区報の掲載はもちろん変えられると。このような掲載ではなくて、そうした御意見が出た部分については、集約ができた部分については変えると、こういうふうな理解でよろしいんでしょうか。
長田計画財務担当課長
案という形で区議会に御報告をさせていただいております。委員会の中でさまざまに御意見をちょうだいすることもあろうかと考えてございます。区民の皆様に御説明することを前提としていただきました御意見、区民の皆様にお知らせするに当たりましては、そういった御指摘、御意見を踏まえて対応してまいりたいと考えてございます。
山崎委員
ちょっとわからないんだけど、じゃあ具体的にお話をすると、ごみの有料化についての検討は皆さんはしていたのかもしれないけれども、議会としての意見は、少なくとも私が42名の中の区議会議員で本会議で参加をしていた範囲内は、なかなか難しい現状の中で、そうそう簡単に有料化に進むべきでないよというのが私は大勢の意見だったんだと思いますよ。しかし皆さんはこういう方向で行くんだと、こういうことで区民にお知らせをする。
あるいは風力、あるいは太陽光のエネルギーについても、付帯意見がついて、調査をしてからなんですと。決して風力で進むんじゃないんですと。そういうものも踏まえて調査をして、その結果をお知らせをして、さらにそうしたものが有効であればそういう方向に向かうけれども、そうでない場合はきっぱり風力発電については切り捨てますというのが、僕は皆さんのスタンスだと思っていたんです。まだまだいっぱいありますよ、そういうことを言えば。区議会の中で議論さえされていなかったなと。シェモア仙石は廃止、いつどこで、どんな形でこんなものが進んでいたんだろうかな、ほかの区施設との関係はどうなったんだろうかなと。いきなりこうなっちゃうんですね。
区報を見た区民は、長田さんがおっしゃるような形では受け取らない。区の計画なんだからこのまま行くんだろう、ごみは有料化されるんだろう、されてほしくないからあの政党やあの区議会議員を支持したのに、議会で議論もしなかったのかしら、この人たちは。ものすごく議会に対する不信感も同時に招くんですよ。そういうことも想定をされていたんでしょうか。
長田計画財務担当課長
まさしく今お示しをしてございます項目は検討の過程にあるものということで、そのこと自体はやはり区民の皆様にもよくわかっていただくように御説明をしなければならないというふうに考えてございます。
山崎委員の御指摘の点、それぞれの施策が持っている課題の重さ、大きさといったものも当然ございます。それにつきましては、今後も引き続き区議会からも御意見をいただきながら、施策として成り立たせていくための努力は区としてはしていかなければならないと考えてございます。
山崎委員
本会議で何でも反対じゃなくて、かなり最近の--私は区議会議員になってここ10年ぐらいは提案型の議会になって、総括もこうした委員会も本会議場でも、だめだめだめではなくて、こうやったらどうなんだろうかというような、かなり僕は出てきていると思うんです。成長してきていると思うんです。自分で議会のことを言うのは恥ずかしいけれども。そうした提案の中で、なかなかの提案で、皆さんも前向きに検討しますよというようなことも随分いただいたんですよ。ほとんどがそうだったですよ。
後期高齢者の検診項目の拡大、そりゃそのとおりですと。検討していないんですか。検討しますと約束した、ほとんどここにいる委員の皆さんが質問したことについても検討しますよと。しかし、一つも書かれていないということは、検討なさってないんだというふうに私たち議員は受け取りますよ。どうなんですか。検討しますと言ったことをどこまで検討しているか、何で区議会にお知らせがないで、区民のほうばっかりに目が行って、自分たちが言いたいところの目線だけしかこういうふうに書かないんですか。議会から言われたことはなぜ書かないんですか。
長田計画財務担当課長
もちろん、施策を立案・実施していくプロセスの中では、議会に考えている方向を御説明をし、御意見を伺いながら、最終的に予算という単年度の事業計画に成熟させていくという、そういう営みを持ってございます。そういう中で、私どもは議会に対する説明の責任を果たしていく努力をしなければならないと考えてございます。
今回この主な取り組みの選択をする目線としては、区民の方への生活の影響が想定されるものということで、私ども、そういう区民の生活に影響されるものを、あらかじめ区民の方に意見をいただく前提としてお知らせをしていきたいということで選択をさせていただいているところでございます。
山崎委員
ちょっとくどくなりますけれども、本当に、私どもの斉藤金造議員がおっしゃったように、私たちが所管しているすべて、都議会や国会の議論じゃないんですよ。区議会の今一番直結している問題、全部なんじゃないでしょうか。区議会議員が提案をしたことは、それじゃあ言いかえれば区民に直結をしていない質問をして提案をしたんでしょうか。全部直結しているじゃないの。
さっきもたとえでちょっと言ったけれど、後期高齢者、人の健康ですよ。検診の中にどうしてこれが入らないんですかというような質問をしたわけです。インフルエンザもしました。我が会派のことばっかり言っちゃあ何なんですが、予防接種も言いましたよ。そうしたことは直結しないから検討しなかったんですか。区議会にまずそうした検討の報告があってしかるべきじゃないですか。
私ちょっと言い過ぎかもしれませんが、皆さんのこのやり方を見ていると、区の行政計画をばっと区報で先に流してしまって、区民の反応を見て、区議会の反応を見て、行けるかどうか試し打ちしているんじゃない、これで。ごみの有料化行けるかどうか、大問題になるかどうか見ている。大問題になったらやめちゃおう、ならなきゃ行くんだというような方法でこの新聞を使おうとしているんじゃないの。それが目的なんじゃないの。僕はとてもそういうふうに見えて仕方がないですよ。もう少し丁寧に、もう少し議会の意見も聞いて、政党や会派を越えて、みんなが知恵を絞って検討をしてきた結果を一言も書かれない。皆さんの目線の。法律というか何ていうか、ルールだけしか書かない。自分たちが10か年計画に書いたその進捗だけなんだと。そんなことでは、議会は何のためにやるの。
長田計画財務担当課長
現在、庁内においては、各事業部が取り組んでございます現在の施策の状況、それを踏まえて、まさしく21年度予算編成ということで、組織を挙げて取り組んでございます。その中に、それぞれ事業計画として、事業についての検討を俎上に上げてございます。ただ、そのすべてをここに表現するということができません。そういう中で、先ほど御説明したことを繰り返すことになるかもしれませんが、今回新たな取り組みというようなことを中心としながら、区民の皆様にお知らせするものを選択をさせていただいたという次第でございます。
山崎委員
もう最後にしますが、すべてについて、ある程度紙面が限られた中で、それは無理でしょう、長田さん。だから、それはそれとして理解はしないわけではありませんが、ごみの有料化についての検討、これはどうしたことですか。どこでどこまで進捗しましたか。議会がどこまで理解をして、どういう手続きでここまで載る経緯になったんですか。
長田計画財務担当課長
この項目を選択するに当たりましたそれぞれの所管とも議論をしながら選択をしてございます。そういう意味では、区民生活部の中でのこれからの施策の展開の方向性など、そういった議論を踏まえた上で、こういう項目としての選択をさせていただいております。
山崎委員
そうすると、21年度の予算に向けた主な取り組みでこうなっているわけ。そうすると、21年度の当初予算はこういうものに基づいて当然と予算編成されてくるわけですよね。そうでしょう。違いますか。
長田計画財務担当課長
あくまで予算編成の過程をこういう形でお知らせをするということで--ですから申し上げたかったのは、このことがすべて予算原案として作成されるということではありませんが、方向性としては私どもが今考えている方向性でございます。
斉藤委員
そんなんだったら、何でこうやって出してくるの。そんな言い方するなら、何でこんなの出してくるんだよ。
西岡副区長
先ほど課長が繰り返していますように、まだ決まったものではないと。検討過程でございますけれど、特に影響の大きいもの、施策として今後目玉になっていくようなもの、それはプラスのものだけではありません。マイナスのものというか、区民、受け手になってみてネガティブな反応が予想されるものも含めてでございますけれども。限りある紙面の中でピックアップして、紹介できるものを紹介したということでございます。
山崎委員も、それによって反応を見ているのかという御指摘がありましたけれども、確かにそういう、事前にお知らせをするということには、結果として区民の方々の御反応、それから議会からの御反応なども、こういう議論を通じてお諮りすることができるといった面もございます。そういったことを踏まえながら、予算編成過程を前に進めていくというためにこういう手続きをとっているものでございます。
斉藤委員
だってここに書いてあるんだよ。予算で検討中の主な取り組み。それでだめだったら引っ込めますよというのを出してきていると。そういうふうに言っているんじゃないか。そんなことあるの。じゃあ、議会に聞いて、これはどうもだめそうだから引っ込めちゃおうと、そういうことなの。そうふうにしか聞こえないよ。
西岡副区長
決して時間や紙面をもてあそんでいるという意味で申し上げているわけではないんです。あくまで、区民の意見を踏まえながら予算編成過程を前に進めるという、開かれた予算編成過程を進めるためにこういうプロセスをとっているということで御理解いただきたいと思います。
斉藤委員
だからそんなことじゃなくて、検討中、それでこれを見せる。どの委員会でも委員会に見せる。これはだめだというのを。だって、予算に検討しているんだろう、検討中というのは。それでだめなものは引っ込める。そういう予算の組み方なんです。そういうことなんだねと今確認しているんだよ。理解してくれって、理解しようがないよ。やめちゃうものを何で出すんだよ。わかっているから計画のほうをこうして出してくるんじゃないの。予算を編成していくんじゃないの。だめなら引っ込めちゃうんですよ。そんなあれなの。
反対のことを言えば、議会のほうがこうしなさい、こういうふうにしたほうがいいですよと提案もしていれば、いろいろなことをする。それはだめだから検討もしません、そういうふうにしか取れないよ。予算に検討中と、ここに入っていないものをどうやって検討するんだよ。入っているものでさえ削っちゃうというのに。おかしいんじゃないの。ましてや、区民にはもう話しましたから、議会はあと審議してくださいよと。そんなものなのかい。
長田計画財務担当課長
言葉が足らなくて大変申しわけなかったと思います。私が申し上げたかったのは、これはあくまで、まだ予算としての原案を作成する前の段階であるという、まだ案という段階で、原案にもまだなっていない案の段階であるということを御説明としてさせていただきたいというふうに思ったものでございます。ここにこういうふうに掲載しましたのは、やはり区として、施策として立案していく方向性としては持っていると。そういうものをこういう形で区民の皆様にお知らせをさせていただきたいと考えているということでございます。
山崎委員
本当にちょっと言いようがないんだけど、予算になる前の原案だというのはわからないでもないですよ。理屈としても。しかし、それじゃあ、今使っている予算、執行状況はどうなっているのか。もろもろたくさんあるでしょう。そういうものを見た上でこうしたものが出てくるんじゃないの。しかし、そのことは一つも示されないじゃないですか。今執行中のもの、どこまでどう進んだの。繰越明許になるなんて、もうなっちゃっているよ、いっぱい。そういうことを検証しないで、予算になる前の原案が先に出てきちゃう。長田さん、本当に手続きとしてはおかしくありませんか。執行状況の検討や調査をなさったことはありますか。なさっていたとしたら、どこでどういう報告を議会に示されましたか。
長田計画財務担当課長
予算の執行状況という、そういうくくり、整理の仕方としては、議会には御報告を差し上げておりません。ただし、それぞれの委員会の所管事項につきましては、施策、事業の進捗について、重要な課題についての進捗状況については、それぞれのところで御報告をさせていただいてございます。そういうことで、議会からの御意見も伺いながら区政を運営しているというふうに考えてございます。
飯島委員
何か話がいろいろなところに及んでおりますけれども、「予算で」というふうに書いてあるからいけないんじゃないの。21年度予算って、まだこれからですよ。編成をする過程で、とりあえずこういうことを来年度は考えられるかなと。しかも、ここに書いてあるものはすべてではないと。それはそうだよね、予算ってこれだけでできるわけじゃないんだから。そうでしょう。だから「主な」というふうに言っているんであって、行政の考える「主な」はこういうことなんだけれど、しかし皆さんが、区民の皆さんや議会が考える、それもあるけど、もっと大事なことがあるんじゃないのかと。あるいは、この考え方についてはオーソライズされていないんじゃないのということもあるわけで、そういう意味でプロセスにあるものなんだろうというふうな説明なのかなと思っていたら、そうじゃなくて、何かすごいことになっているわけですよ今。予算編成過程について、これはもう既に俎上に乗って議論が始まっちゃっているので、それはどうなっていくのかよくわかりませんけれども。
言いたくなかったんだけどさ、言うよ。区長は、来年度の予算について、これは何かを言いますよね、一番最初に。予算編成方針というのを明らかにしなきゃいけないし。それから、だれかが依名通達で、こういうことだよとここで言っている。総務委員会に、この2点について報告がありましたか。
長田計画財務担当課長
御報告してございません。
飯島委員
そんなものもしていないのに、言いたいことだけ言って予算過程の議論になったら、混乱するに決まっているじゃないですか。それでいきなり予算で検討中のとかって言うから、一体どうなっているんだと。予算編成プロセスはプロセスであるわけでしょう。本来から言えば、そもそもについての御報告もないのに、そんなものはいいんだということにはならないものじゃありませんか。そういうことを積み上げていかないと、そんな検討中と言われたって、どこからスタートしてんのよということになっていくし、もちろん、予算を編成し提案をする権限は区長にありますよ。しかし、我々はそれを審査し修正する権限も議会には与えられているわけだよ。それはぶつかったところの話なんだけど、それ以前にだってさまざまなことがあるわけでしょう。
だから、そういうことからすると、この位置付けは、こういう一連の予算事務手続き上とか役所の皆さんにとっては、その中のこういう位置付け、区民の皆さんにとってみても、それでもうすべてが決まったのかどうかということではないんだけれど、じゃあ決まっていないものを何で言うんだよと。それは、どうよりよい予算として区長がそういう意見を聞き、そしてみずから判断をして練り上げるかという、そういう過程の話なんでしょう。そこで生かされてきたりするんじゃないですか。私があなたに何か教えたってしようがないんだけど。そういうものとしてあるんなら、そういうものとしてあるんだと。だから、どうしてこういうのを突然出すんだということじゃなくて、まずそういう説明に、基本が欠落していたんじゃないのかなと、私はそう思うんですね。そういうのはなかったんじゃないのと。編成方針もなければ依名通達の説明もないよと。変じゃねえのかというふうには思っていたんだけど、ここまで話が及んだのであえて申し上げました。じゃあ一体これは何になるんだと。1、2、3、4、5とやるプロセスの2番目ぐらいか3番目ぐらいにつくのかもしれません。でも1番がないんだから。これはちょっと仕切り直しだなというふうになっちゃうよ、このまま行くと。まして、一定の条件がついてここにあるわけでしょう、項目が。そういうことについてもちゃんと最初にお断りいただかないと、難しいのかなという気がしますよね。あなたに申し上げていても、僕が一体どこで話を終えたらいいのかという問題になっちゃうので。どうなんですか、そういうのは。じゃあ、していなかったなということについては、どうされるおつもりなの。今から時間を時計の針戻したって、戻りませんよ。もうやっちゃったんだから。どなたかしかるべき方にお答えいただくかと思いますがね。
西岡副区長
昨年度来このような形で来ていましたので、本日は委員の皆様方から大変手厳しい御批判をいただきまして多少驚いておりますが、そういった御意見があるということは十分踏まえて今後の対応は考えてまいりたいたと思います。なにとぞ本日の原案についてはお認めいただきたいと思います。
飯島委員
認めるも認めないもないんだよ。これは別に報告ですからね。議決しようというわけではないので。
まあ、せいぜい、区が取り組んでいる現状報告、こういうことは検討中ですよという現状の御報告ということですか。だから、いかようにも変わっちゃう可能性あるよと。そんなものを出してどうなんだという御意見はもちろんあったけれど、そういう可塑性のある変化の過程の中の1段目で、やはり常に議会にはこういう情報の提供は必要だし、現状の報告も必要だなと。だけど、申し上げたように、そもそもじゃあ21年度予算については区長はどういう施政方針で臨むのか、編成方針で臨むのか、知りませんよ僕ら。それはどうしてくれるの。これは、ああ、そうと言うしかないの。やっちゃったんだからさ。しかも、始める前には--申し上げたくないけど、委員会を運営するにはそれなりの打ち合わせをしているわけだからさ。報告案件として乗ってきているわけですから、それはそれでいったんは受けますよ。だけどそれは、我々の認識は、その限定条件つきの認識しか投げ得ないよと。その前はどうするんだと。その前はどうするの。施政方針や依名通達や何かについてはいいの。我々が承知しないまま、突然途中から電車に乗ってくださいと言われたって困っちゃうんじゃない。どう。みんな黙っているけど、どうしたんですか、3人も副区長がいて。
石神副区長
予算編成に当たりまして、庁内だけで立てて予算審議をしてもらうという形ではなくて、編成過程から区民の方に見てもらい、また、議会からの意見ももらい、決算でもいろいろな形で意見をもらっておりますから、そういう開かれた形での予算編成をしていきたいということでこのような形に変わってきているわけですが、今委員が言われましたように、そういうことであれば、当然区長が政策を決定し、方向を示して、そういう方向のもとに予算編成をされていくわけですから、そういった部分について情報提供についておくれていたことについては申しわけないと思っております。至急に皆さんのお手元に御配付したいと思いますので、それを見ながら、まだこれだけで意見が終わるわけではなくて、編成の過程で予算編成が決まっちゃうということではなくて、意見を聞きながらということになりますので、聞くに当たってそういう情報提供が必要だというふうに認識しますので、至急に各会派それぞれに情報提供させていただきたいと思いますので、そういう中での意見をいただければと思います。よろしくお願いいたします。
飯島委員
委員長、これはこの平場で申し上げておきますけれども、この報告は第1番目で、まだこの先があって、皆さんもそれぞれありますから、そうすべてをここにかけていくわけにはいかないでしょう。じゃあ、きょうのこれについては、終わった後に、どういう扱いにしたらいいんだと。報告は報告でやったんでしょうけれども、ときどき、報告があったけれどそれは終わったわけではないよということもあったりするので、それは一度諮っていただいて、この報告はどうするんだと。
委員長
委員会終了後にですか。
飯島委員
やっていかないと、皆さんだって納得されていないわけだし、手続き的に言っても依名通達もない、区長の編成方針もない、そういう中でこれをどうしろと言ったって困っちゃうだろうということがありますので。その後配りますと言ったって、じゃあそんなもの配ればいいのかという話だけのことになるので。そんなこともあるので、後ほどこれについて、報告が終了したのかどうなのか、それは諮っていただけると大変ありがたいなと。議事進行の動議だというふうに御理解ください。
委員長
わかりました。それでは、そのように諮らせていただきます。
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、とりあえずこの報告に関しては終了いたします。
次に、2番、都区のあり方検討委員会における検討状況についての報告を求めます。
長田計画財務担当課長
それでは、都区のあり方検討委員会における検討状況についての御報告をいたします。
本報告につきましては、当委員会で5月に19年度中の検討状況について御報告をさせていただいてございます。今回は平成20年の4月から10月までの都区のあり方検討委員会、主に都区のあり方検討委員会の下部組織でございます幹事会の検討状況がその主な内容になってございますが、その検討状況について御報告をさせていただきます。(資料3)
項目といたしましては、まず1番、平成20年4月から10月までの検討状況ということで、検討の内容としては、項目としては三つございますが、主に、ここの表面に書いてございます都区の事務配分についての検討が中心になってございます。その内容についてまず御説明をさせていただきます。
都区の事務配分につきまして、都区のあり方検討委員会の幹事会で検討をしてございます。その検討の状況を表の形で御説明をさせていただきたいというふうに考えてございます。
まず、検討の俎上に上がってございます事務の全体でございますが、合計で444の事業を検討の俎上に上げるということで、都区双方の合意ができてございます。
その内訳でございますが、評釈のほうを見ていただきたいと思いますが、法令に基づく事務、これが336、それから任意共管事務が108になってございます。任意共管事務というのは、その表の下、※の2番目に書いてございますが、「都と特別区の間で、法律又はこれに基づく政令において、事務の処理主体が明確に定められていないもの」、これを任意共管事務というふうに定義をいたしまして整理をしてございます。合計で444となってございます。
今はまだ都区の事務配分についての検討が終了してございません。検討の項目として、検討が既にされたものが110ございます。その中を御説明をいたしますが、法令に基づく事務、評釈ごらんいただきたいと思いますが、累計としては「都に留保されている市の事務」について、4項目の検討が済んでいると。その結論としては、右のほうに行っていただきますと、「引続検討」と「保留」という状況になってございます。
「引続検討」と言いますのは、検討いたしまして一定のある程度整理ができたもの、これを「引続検討」というふうに整理をさせていただいております。「保留」という扱いでございますが、これも※の下から2番目をごらんいただきたいと思いますが、検討の俎上に上げましたが、合意に至らなかった。改めて全体をもう一度整理する必要があるということ、ないしは都のほうの考え方が、検討の俎上に、議題には供しましたが、示されないために検討が終わっていないというようなものが「保留」という扱い、そういう整理を区分としてさせていただいております。
こういうような区分の中で、それぞれ建築主事設置市、保健所設置市の事務としてこういうような内容、以下、法令上、区への移譲が可能とされている事務についての区分、7項目については区の方向でということで結論が出ているというような状況でございます。指定都市、中核市等への移譲事務については73の検討がされまして、30が区のほうへ、43の項目が引続検討というような、こういうような検討の内容になっているものでございます。
まだそういう意味で、ここにごらんいただきましたように、例えば府県事務についての検討、それから任意共管事務についての検討というところまでまだ着手してございません。引き続き、都区のあり方検討委員会の下部組織である幹事会で、毎月鋭意検討を進めていくというふうに考えているところでございます。
裏面をお開きいただきたいと思います。
項目として3項目あるというふうに申し上げました。その2番目、3番目でございますが、2番目が特別区の区域のあり方についてという項目になってございます。この項目につきましては、都区のあり方検討委員会の設置のときに、検討すべき項目の中に入れるという、検討の対象にするという都と区の合意を見てございますが、実質的にここについての検討はしてございません。ここに記載しましたように、都からは既に公表されている再編案、それから、シンクタンクなどが研究した提言、研究者の研究論文など、既存の公表されている資料を示して質疑を行うというような内容になっているものでございます。
それから、3番目の検討項目でございますが、税財政制度につきましては区から論点を提示して、今後の事務配分、先ほど御説明いたしました事務配分の検討の状況を見た上で議論を行うということで、これにつきましても実質的な議論・検討というのは現在のところ進んでおりません。
今後の予定でございますが、このあり方検討委員会の幹事会において、まず事務配分の残り、それから保留分についてまず検討をいたしまして、それから課題の二つ目、三つ目として掲げてございます、区域のあり方、税財政制度等について検討を進めていくというふうに考えているところでございます。
参考に、現在の状況とこれからということで、先ほど表で御説明しました内容、検討対象事務が444ございます。これを、基本的な方向ということで、区へ移管する方向で検討する事務、それから引き続き検討する事務、都に残す方向で検討する事務というふうに、まずこの区分けを行うということで、これを20年度中に行いたいというふうに考えてございます。21年の4月からは、この方向性が決まったものについての具体的な検討を行うという想定で、現在検討を進めているところでございます。
大変雑駁でございますが、以上で御報告とさせていただきます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
白井委員
444もあるので膨大な量になると思うんですが、中身というのは報告に上がってまいりますか。あくまでもこの1枚紙になりますか。
長田計画財務担当課長
報告といたしましては、全体の状況を委員の皆様に御理解いただきたいと思いまして、こういう報告の資料をつくらさせていただきました。具体的な事務事業の内容等につきましては別に私どもも資料を持ってございますし、また、検討会のホームページ等でも参照が可能でございます。
白井委員
これこそ主な取り組みが後ろに少しあるとありがたいかなというふうに思います。付け足しでお願いいたします。
長田計画財務担当課長
今後も検討状況については御報告をさせていただきたいと考えてございますので、次の機会に工夫をさせていただきたいと考えております。
長沢委員
19年度の検討状況については、冒頭おっしゃられたように報告があって、それから今回の報告になったということですね。今回の報告については20年4月から10月までの検討状況ということなんですけれども、これは議会に報告をされるというのは、どういうスパンというんですかね、期間のことで報告されるということになるんですかね。それとも、ここで20年の4月から10月までに既に都区のあり方検討委員会は2回開かれていますが、その検討会ごとに行われるということがいいのかというか、既にもう2回行われていることの報告になっていますけれども、これは報告の仕方としてはどのようなことできょうの報告になったということになりますか。また、今後はどうされるということになりますか。
長田計画財務担当課長
今回の報告は、年度が20年度に入りましてから約半年たちましたので、一定の期間の検討の実績が積み重なりましたので、中間報告という形の位置付けで報告をさせていただきました。あともう一つ報告の機会をいただく契機となるのは、やはり検討委員会で何らかの方向性の定めがされた場合、これもやはり区議会に御報告をしなければならない機会であるというふうに認識をしているところでございます。
長沢委員
これは裏面のほうになりますね。それで、都区の事務配分については、検討状況について、数字ですけれどもそうとらえているということなんですが、もう一つ、2と3についてはこの程度というか、一定新聞紙上というか、報道されているものはありますけれども、これについては報告の仕方としては、この程度というんでしょうかね--の報告しかないということなんですか。
長田計画財務担当課長
先ほど御説明をさせていただきましたが、基本的に20年度に入りましてからの議論が、東京都のほう側から既存の資料を提示をいたしまして、論文とかシンクタンクの研究報告とか、そういった東京都の意思を何らかの形であらわしたということではなくて、既存のさまざまな区域のあり方に関する研究の成果等の資料を提示して、質疑をするという内容に終始をしている状態でございますので、ここで改めてそこに提示をされた各種の論文を当委員会に御提示をするよりは、そういった状況をお知らせをしたほうがよろしいのではないかというふうに考えましたので、こういう取り扱いにさせていただきました。
長沢委員
そうすると、都側の既存の一定の成果・研究なりといったものを土台として出されたので、それの質疑はでもやられているわけですね。質疑をやられているというので、それがどの程度どういう扱いなのかというのが私わかりませんけれど、いずれにしても区側としては何らかの考え方なり、当然ながら見解なりそういうことを示していくものではないと。したがって、報告の仕方としては、一定の区側の、そういう意味では何らかのまとまった形というんでしょうかね、まとまらなくてもまとめていく検討過程なり、そういったものというのは今後報告されていくというふうに理解していいものなんでしょうかね。
長田計画財務担当課長
先ほども報告の時期、機会をどういうふうに考えるかということとも関連いたしますが、やはり具体的に一定の方向が示されるような、そういう内容については区議会にも御報告をしなければならないというふうに考えてございます。
委員が前段で御質問なさいました、議論の方向がどうなっているかということにつきましては、5月の時点で19年度の議論の状況という中では御報告を一定させていただいたというふうに考えてございます。区の区域の問題についての議論の基本的なスタンスでございますが、区域のあり方については各区が主体的に判断すべき問題であって、現在のところ23区が統一した一致した見解を持つのは困難であるという認識を都に対して示してございます。現在のところ、各区長の意見を集約してこの幹事会ないしは検討会に臨むのは極めて困難であるという意思を表明してございます。毎回--さっき御説明させていただきましたように、都からは既存の、要するに民間の研究者の研究発表などのそういった資料を出して質疑を行うという形をとってございますが、それに対して区は今のところ、さっき申し上げた基本的な、この区域のあり方の検討に関しての基本的な認識を繰り返し述べるというのにとどまっているという状況でございます。
斉藤委員
そこまではよくわかったんだけど、どこかで聞いたことあるんだけどさ、区のあり方って、だれが決めるの。
長田計画財務担当課長
区のあり方の検討のそもそもの出発点は、都と区の協議、とりわけ財政調整に関する協議が出発点になってございます。その中で、今、区が財調財源の55%……
斉藤委員
そんなこと聞いてんじゃないんですよ。だれが答えるの。そんなこと聞いてないよ。区は、だから、あり方の区域とか何とか、だれが決めるのと聞いているんだよ。
長田計画財務担当課長
区の合併などのそういったことについては、あくまで当該区の発案件によるということでございます。
斉藤委員
そこを確認したかったんだよ。それなのに、何で都になんか一々こんなことをやるの。議題に乗せること自体おかしいんだよ。各区でどこでも、中野区なら中野区で、どこかと合併しなくちゃいけないとか、区域をどこどことしたいとかというんならともかくとして、何で都になんかそんなこと言われなきゃならないの。不思議でしょうがないよ、議題にあること自体が。不思議だよ本当に。何でそういうことすんの。
じゃあもっと別な言い方すれば、区民も区議会も知らないで、区長同士が考えてどこかと合併しましょうよって今都と一緒にやってるんですというふうにしか取れないよ。何遍も言うけど。実際できないんだよ、そんなことは。
石神副区長
区域のあり方については、先ほど課長のほうから答えていますように、それぞれ区のほうで決める話でございますので、区長会の中でも、議論してこのあり方を決めるものではないということから、東京都からこういう案を示されますが、それは受け取ったという形で議論はしてございません。区のほうの姿勢については常に伝えているという状況にございます。東京都については、財政調整の中で政令指定都市並みのとか、そういうことを言いながら事務事業についてこういうふうにあり方は議論すべきだということを言ってきているわけですが、その話とは切り分けて、現在は取り扱っています。ただ、各区に、また議長会に知らせる場合に、都のほうからこういう資料をもらっていますということについて議題としてこういうふうに書いているだけでございますので、中の議論についてはされておりません。報告を受けたというだけの報告になっているということでございます。
斉藤委員
じゃあ要望しておきますけど、受けないでください。報告しないんだから。初めてだよ、こういうことをやるの。これも総務委員会なんかで報告しなきゃまずいんじゃないかと。どこまで行っているかわからない。勝手にやられちゃったら危なくてしょうがない。だから、そういうものは一切取らないでくださいよ。あなたたちからニュースは入らないんだよ。いつでも議長から入るだけなんだよ、議員には。こういう検討します、都がこういうことを言っています、区長会はこういうふうに言いました、協議会でこうなりました、あるって年に1回ぐらいだよ。そんなにあれだったら、こういうことをやめてください、本当に。意味ないんだもん、だって。都に言われて合併するようなところがどこかあるの。中野区はそういう立場なの。区の中で、議員も含めて区民も含めて、財政が立ち行かないとか、こういうふうにやっていかなかったら将来的にどうだとかいう論議がなされてからのことなんで、都からああだこうだ言われることじゃないんだよ。提示されることじゃないんだよ。それが、財調がどうのこうのだとか移管事務がどうだとかって、すぐそれと絡める。そういうのと絡めるのとは別でしょう、区域というのは。だから、それはちゃんと言っておいてください。
石神副区長
中野区の姿勢として、そういう区長会等については言っておきたいというふうに思います。また、議長会、そのほか区長会等にこういう情報が来るわけですが、日程調整がなかなかうまくいかないということがありまして、どっちかが先になってしまうと。あり方検討委員会がありまして、その中で直近で行われる部分について、そこで情報が提供されていくという形になりますので、なるだけ私どもでもらった分については直近の議会、議運協なり何なりに情報提供しながら各委員会にも出していきたいと思いますけれども、特に委員会で言うと総務委員会という扱いになりますので、注意しながらやっていきたいというふうに思っております。
委員長
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告を終了いたします。
次に、3番、区を被上告人とする上告の提起等についての報告を求めます。
川崎経営担当参事
それでは、区を被上告人とする上告の提起等について御報告を申し上げます。(資料4)
本件は、住民基本台帳ネットワーク差し止めに関する訴訟でございます。
本件につきましては、さきの当委員会で御報告をしたばかりでございますが、その訴訟の経過をごらんいただきますと、9月24日に東京高等裁判所で控訴棄却の判決、つまり1審原告敗訴ということになったわけですが、その後、10月6日に最高裁判所に上告の提起及び上告受理の申立てがあったというものでございます。この第2審判決において控訴が棄却されたために、そのような上告の提起及び上告受理の申立てをしたというものでございます。
本件につきましては以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告を終了いたします。
次に、4番、株式会社まちづくり中野21の運営状況等についての報告を求めます。
川崎経営担当参事
さきの第3回定例会で御承認をいただきました補正予算に基づきまして、株式会社中野サンプラザが所有する、株式会社まちづくり中野21所有会社の普通株式2,000株及びC種優先株を10月27日に中野区が取得をいたしました。(資料5)
この結果、所有会社の株式保有状況は、下の表にありますとおり、区が議決権株式を100%保有することとなりました。
表のうち、種別のところで網かけをしております普通株式中野区2,000株、その一番下の欄、C種優先株中野区、これが新たに取得をした株式でございます。
次に、今後の予定でございますが、11月19日、所有会社が臨時株主総会を開催いたしまして、事業の枠組み変更に向けた定款の変更、これはさきに御審議をいただきました内容に添ったものでございますが、この定款の変更を行います。その後、中野区が所有会社に増資を行いまして、12月下旬に新設されます中野サンプラザの新たな運営会社を所有会社の子会社とする予定でございます。
本件につきましては以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
長沢委員
今後の予定ということで書いてありますけれども、そもそも、まちづくり中野21の取締役構成というのは、これはかわることになるんですか。
川崎経営担当参事
所有会社についてはかわりません。
長沢委員
それと、所有会社への増資、12月ということになりますけれども、3定の中では新たな民間活力のということで、その辺のことももう既にお考えになっているのかもしれませんけれど、しかしながら、いずれにしても、まだ当面は区のほうが子会社の運営をしていくという話があったと思いますけれど、現時点においてもその辺は変わらないということでいいですか、御認識は。
川崎経営担当参事
現在の想定では、まちづくり中野21の取締役がそのまま新しい運営会社の取締役に就任する予定でございますが、この件に関しては区がかかわって運営というよりもやはり民間の力を生かすべきだということにつきましては御意見をいただいておりますので、その方向についても現在検討を進めているところでございます。
長沢委員
そうすると、一応決めるのはまちづくり中野21の取締役会ということなんですけれど、この臨時株主総会を開催しということなので、そこでのお話になるのか、要するに方向性としては区としては考えられているから、当然ながらそういう議論をしていくということなんですけれど、そうすると、いずれにしても区長の行政報告で、そういった方向も区長みずからがそう言われているということは、どの時点でというか、そういう新たな民間の活力というんでしょうかね、民間の会社に子会社の運営をということでは、募集をかけていくなり何なりという、そういう手続き的なことは今後どういうふうなことになりますか。
川崎経営担当参事
まだ新設子会社もできていない段階でございますので、そのようなことにつきましては今後お答えをしていきたいと思います。
委員長
他に質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告を終了いたします。
次に、5番、平成20年度総合評価方式上半期試行実施結果及び見直し基準についての報告を求めます。
篠原経営室特命担当課長
それでは、平成20年度総合評価方式上半期試行実施結果及び見直し基準につきまして御報告を申し上げます。
お手元の資料をごらんいただきたいと思います。(資料6)
この件につきましては、本年4月から各工事の業種ごとに総合評価方式の試行案件を指定いたしまして実施を行いました。本日は、その試行結果と事業者のアンケート調査結果、また、それを受けましての見直し方針について報告をさせていただきたいというふうに考えております。
まず初めに、(1)の総合評価方式上半期試行実施結果と、その評価・検証でございます。お手元の参考資料の1ページ目でございますが、1枚めくっていただきますと1ページ目に実施結果がございます。こちらも御参照いただきながら説明をさせていただきたいというふうに考えてございます。
まず、マル1の特別簡易型6件でございます。特別簡易型と申しますのは、2ページ目の下段にございますが、施工実績等を主に評価をして価格を総合的に評価するものでございます。こちらにつきましては、今回試行実施をした簡易型6件でございましたが、落札率につきましては6件平均86.55%ということで、いわば適正な水準であったというふうに考えてございます。
また、予定価格、中野区の場合は予定価格を事前に公表していないといったことから、約半数近くの事業者が最低制限価格を下回ったというような契約、これが6件中2件ございました。
また、すべての入札を区内、区外問わず一般競争入札で実施をした結果でございますが、入札結果は6件とも中野区内業者が落札をしてございます。
続きまして、簡易型2件でございます。今回実施した簡易型2件につきましては、落札率が2件の平均で79.05%でございまして、どちらかというと最低制限に近いような金額でございました。
また、顕著な例といたしまして、簡易な施行計画書の評価を行うわけでございますが、評価が0点であっても価格点が高い事業者が落札をすると、こういった傾向が見られたということもございます。
また、こちらの2件につきましても一般競争入札で行いましたが、すべての案件とも、中野区内業者が落札をしてございます。
それから、マル3の共通事項でございますが、双方の入札結果から、全入札に関しまして価格点の高い事業者の優位性が認められました。
また、全入札の落札者、先ほど申し上げましたが、中野区内業者でございましたが、区内業者の加点が2点であったということで、顕著な優位性は認められなかったというようなことでございます。
次に、参考資料の6ページをごらんいただきたいと思います。
こちら、6ページから9ページにかけまして、今回の合計8案件に総合評価入札に参加された61者中47者からアンケートの回答をいただいてございます。
比較的意見の要望が多く寄せられたものについてちょっと紹介をさせていただきます。
まず、6ページでは、例えば同種工事の施工実績につきまして、施工実績として認める過去3年間という年数の延長、これを求める意見が多くありました。
また、区の工事成績として評価する期間が3年以内とございましたが、それにつきましても、5年ないし10年といったような延長を求める要望もございます。
それから、環境に配慮した取り組みといったことで、特にエコアクション21、それからISO14000シリーズにつきましては、建築業者では取得というのは少ない。こういったことで評価点の見直しをしてほしいという意見もございます。
また、配置予定技術者の同社での勤務年数、経験が3年以上といったハードルが高過ぎるといったことで、そういった年数の規定を見直してほしいというような要望もございます。
次に、7ページでございますが、7ページでは、障害者雇用につきまして、建設業では厳しい、採用が難しいというような意見がございます。
また、その他の項目では、地元優先の項目をふやして評価点の加点を要望するといったような意見もございました。
それから、その下の価格点でございますが、価格点の配点につきましてはほとんどの事業者から、価格点の配点が高く、ダンピングが行われやすいといったような意見がある。また、価格点のパーセンテージを90から70%に下げるといったような意見を求める要望も寄せられてございます。
こういったことで、それぞれ各事業者からいろいろ御意見をいただきました。8ページ以降につきましては少数意見も掲載をさせていただきましたので、こちらにつきましては後ほどごらんをいただきたいと思います。
そして、また本文の1ページ目と2ページ目にお戻りをいただきたいと思います。
こうしました上半期の総合評価の実施結果の評価・検証、それから事業者のアンケート調査を踏まえた意見・要望、これを踏まえまして、副区長を委員長といたします業者選定委員会におきまして、基準配点の見直しを行いました。
2ページ目をごらんいただきたいと思います。
主な見直しの内容でございますが、まず、マル1特別簡易型でございます。
現行の評価配点を、20点だったものを24点に見直しをさせていただきました。内訳といたしましては、営業拠点の所在地の加点、これまでは区内は2点でございましたが、それを3点にしてございます。
それから、配置予定技術者の勤務経験でございますが、3年以上勤務されている場合についてはさらに1点の加点をしてございます。
また、配置予定技術者の工事成績につきましては2点加点をしました。
より区内の営業拠点、それから配置予定技術者のそういった経験を重視をした見直しをしたということでございます。
その上で、価格点でございますが、価格点の割合を現行の90から70といったことにいたしまして、必ずしも低価格で入札することによって落札ができるようなことを防止するための見直しをしたところでございます。
続きまして、マル2の簡易型の評価基準でございます。こちらは、評価配点を現行の28点から32点に見直しをしてございます。
内訳としましては、主な点では、先ほどの特別簡易型と同じでございます。ただ、ここも、施行計画の所見に関する審査基準の見直しといったことで、先ほど施行計画が0点でも価格で勝負ができたといったような御報告をさせていただきましたが、そういった傾向があるということから、記載不備に関してはマイナス点をつける、こういった設定もしてございます。
また、価格点につきましては、割合をどちらかというと実績、それから施工計画重視といった観点から、これまでの90%といったような配点割合を50%まで引き下げてございます。
これらの見直し後の評点一覧につきましては、参考資料の2ページから5ページまでに詳細に渡って記載されてございますので、後ほどごらんをいただきたいと思います。
それから、今後の予定でございます。今後、この基準をもちまして、下半期の各種工事におきまして総合評価方式を施行していきたいというふうに考えてございます。その結果、また再度事業者から御意見を伺い、すべての案件の結果が出次第、評価・検証・見直し作業を行うこととしたいというふうに考えてございます。早ければ、第1回定例会前の閉会中の委員会の中で見直し方針の案を当委員会にも御報告して御意見を伺い、来年度からの本格的な実施に向けた作業を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
なお、情報でございますが、国の総務省、それから国土交通省におきましては、区市町村の総合評価の導入状況が非常に芳しくないといったことから、来年度から国庫補助事業につきましては、これにかかわる工事契約については、総合評価方式によらない場合については補助金を交付しないといった方針を定めて、近々東京都を通じて区市町村に通知があるといったようなことがありますので、参考までに申し添えさせていただきます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
白井委員
最後、ショッキングなお話がありましたけれど、そうすると、中野区は準備ができているので、国庫補助の準備はまずできているかなというところですかね。
まず、総合評価方式なんですけれども、一般の競争入札と比べたときに、必ずしも実は落札価格というのが安くならないというんですかね、というお話だったですけれど、落札率を見ると、ふつうの一般競争入札と比べるとかなり低かったのではないかと思うんけれども、この点いかがでしょうか。
篠原経営室特命担当課長
一般的、これまでの中野区の落札率を見ますと、かなり低くなってございます。
白井委員
その低かった要因というのはどこにあると思われていますか。
篠原経営室特命担当課長
今回は一般競争入札ということで、区内業者のほかに区外業者も数多く参加するといったようなものでございます。したがって、評価が少なくても価格で勝負してくる業者が多いのではないかということで--これはあくまでも推測ですが、価格をかなり下げて応札した業者が多かったかなというふうに考えております。
白井委員
私も幾つかの業者さんから総合評価方式、地元優先だとかさまざまな観点から点数を加点していただけるということで、ところが実際はそれを上回る、価格を安くしてしまえば関係ないんだということから、もう区内業者の方からは、やっぱり大手にはもうかなわないというか、資本で勝負されてくると到底自分たちが追いつけないんだというところから、価格によらない配点を、もしくは価格自体の評価を低くしてほしいというようなお声を幾つかいただいておりました。
そういう分では、区内拠点にプラス配点があったりですとか、簡易と特別簡易の中で、簡易なんかでは特に50%までぐっと下がるので、この点、実際さらに下半期の部分で実験的にやってみなければいけないんですけれども、先ほど御指摘あった、価格だけで勝負してくるというところはかなり排除される方向になると思われているんでしょうか。この点お伺いします。
篠原経営室特命担当課長
この新基準につきましても事前に、募集する際については、こういう配点割合になります、こういう価格点の算定をいたしますということは公表いたします。したがって、50%ということであれば、相当の業者の実績がなければ勝負ができなくなります。したがって、価格のみでの勝負にはもうならないといったことで、ある程度そういった低価格の入札は防げるのかなというふうに考えてございます。
斉藤委員
ちょっとわからないから聞くんだけど、総合評価方式をやって、A社とB社って何点ぐらい差があるの。こういうふうにやると何点ぐらい差が出てくるの。
篠原経営室特命担当課長
契約の案件によってそれぞればらばらでございますが、特に、例えば4番の電気工事でございますと、1位の業者が30点取った場合、2位の業者が15点とか、そのぐらい価格で--この場合は71.6%で落ちていますが、そのぐらい価格で差が出てしまいます。
斉藤委員
そうすると、要するに価格のほうにウエート置くと、うんと差が出ちゃうと。そういう傾向が顕著にあらわれちゃうというふうに理解していいの。
篠原経営室特命担当課長
はい、そのような傾向がございました。
飯島委員
今度の見直しの規定を当てはめた場合、この8件の中で結果が変わってくるようなケースはありましたか。
篠原経営室特命担当課長
総合評価の簡易型では、すぐさま変わるといったものは--90が70になるだけでございますので--ないんですが、この下の簡易型、簡易な施行計画、この0点のところが82.3%という落札率で落とした部分につきましては逆転をいたします。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告を終了いたします。
次に、6番、小・中学校体育館耐震補強工事請負契約についての報告を求めます。
篠原経営室特命担当課長
それでは、11月4日及び12日に契約締結をいたしました区立小・中学校体育館耐震補強工事請負契約、合計7件になりますが、これにつきましてお手元に配付の総括表に基づきまして報告をさせていただきます。(資料7)
配付いたしました資料につきましては、一番上の総括表のほか、工事案件ごとに工事概要、入札経過調書、それから各学校の体育館の配置図、こういったものを添付させていただいておりますので、御参照いただきたいというふうに考えております。
まず初めに、11月4日に入札をいたしました、総括表の1番目と2番目の江原小学校と第七中と第八中学校、そして西中野小学校と第十中学校の耐震補強工事につきまして説明をさせていただきます。
工事件名は、工期につきましては、2件とも記載のとおりでございます。
契約締結日については、2件とも11月4日。
契約金額でございますが、1件目のものが消費税込みで1億1,970万円でございます。また、2件目でございますが、これが消費税込みで1億426万5,000円でございました。
契約者につきましては、協永建設株式会社、それから、その下が稲葉建設株式会社でございまして、いずれも区内業者でございます。
契約方法でございますが、希望制指名競争入札で行いました。
予定価格につきましては、そこに記載のとおりでございます。
それから、格付・参加業者数でございます。いずれの工事につきましても、予定価格6,000万円以上1億8,000万円未満の建築工事でございまして、格付けにつきましては、区内がABC格、それから区外がAB格、5者以上で区内・準区内の割合が3分の2以上で選定をいたしました。その結果、1件目につきましては区内4者、区外2者、合計6者、2件目につきましては区内6者、区外3者の合計9者を指名いたしまして競争入札を行ったものでございます。
なお、参考までに落札率を記載してございますが、いずれも100%でございました。特に2件目の入札につきましては、不調随意契約によるものでございます。
次に、11月12日に入札契約をいたしました、総括表の3番目、4番目、5番目の計3案件、これについて報告をさせていただきます。
3番目は搭山小学校と向台小学校、4件目は中野本郷小学校と江古田小学校、それから5件目が新山小学校と武蔵台小学校の体育館の補強工事でございます。
工事件名、工期はそれぞれ記載のとおりでございます。
契約の締結の日でございますが、3案件とも11月12日でございます。
契約金額につきましては、3番目でございますが、消費税込みで8,610万円、4件目が消費税込みで8,505万円でございます。5件目が消費税込みで9,618万円でございます。
契約者でございますが、それぞれ進藤建設株式会社、それから米持建設株式会社、それから株式会社小河原建設、こちらもいずれも区内業者でございました。
契約方法でございますが、希望制指名競争入札で行ったものでございます。
予定価格につきましては記載のとおりでございます。
それから、格付・参加業者数でございますが、いずれの工事も予定価格6,000万円以上1億8,000万円未満の建築工事でございまして、格付けは、区内がABC格、区外がAB格、5者以上で区内・準区内3分の2以上といった基準で選定をいたしました。3番目は区内5者、区外2者の合計7者、4件目につきましては区内5者、区外2者の合計7者、5件目につきましては区内4者、区外2者の合計6者を指名いたしまして、それぞれ競争入札を行ったものでございます。
なお、落札率でございますが、3件目が98.6%、4件目が99.8%、5件目が99.9%でございまして、特に4件目の入札につきましては不調随意契約によるものでございます。
次に、同じく11月12日に入札をいたしました、総括表の6番目、それから7番目の2案件でございます。新井小学校と若宮小学校、上鷺宮小学校と北中野中学校の体育館の耐震補強工事について説明をいたします。
工事件名、工期は記載のとおりでございます。
契約締結日は、2件とも11月12日でございます。
契約金額は、6番目が消費税込みで5,145万円、一番最後の一番下が消費税込みで3,780万円でございます。
契約者は、それぞれ新栄建設株式会社、大神田建設株式会社、こちらもいずれも区内業者でございました。
契約方法は、希望制指名競争入札で行ってございます。
予定価格につきましては記載のとおりでございます。
それから、格付・参加業者数でございますが、いずれの工事も予定価格3,000万円以上6,000万円未満の建築工事でございまして、格付けはBC格になります。区内・準区内5者以上で選定をした結果、6件目につきましては区内9者、7件目につきましては区内7者を指名いたしまして、それぞれ競争入札を行いました。
参考までに、落札率につきましては、6番目が98.8%、7番目が100%でございます。なお、6件目の入札につきましては不調随意契約で行ったものでございます。
以上でございますが、詳細は総括表の後に添付いたしました各案件ごとの工事概要、入札経過調書をごらんいただきたいと思います。
報告は以上です。
石神副区長
今、経過について報告させていただきましたのは、今回の入札についてですが、希望制の指名競争入札ということで競争入札をやっているわけでございますが、今回だけは辞退が非常に多く出てくるということと、不調随契ということが出てくる。全部で7件やりましたが、7件のうち入札で1回で落札しているのが2件、あとは辞退という形で出てくる、こういう形になっております。このたび、新しく契約の方式、そういったことについて見直しをして総合評価制度を入れているわけですが、それに合わせて入札監視委員会というのがありまして、これに全部かけることになります。ちょっと、辞退があまりにも多くて、1者だけしかなくて不調随契になってしまうと。1回やったら次に不調随契になってしまう。そういうことになりますとちょっとどうかなというふうに思いまして、やはりこれについては早急に、どういうことで、これは入札のときの予定価格が悪いのかどうかも含めて調査をした上で、ちょっと異例な形での入札結果になったということで、またその調査委員会からの内容については、いわゆる調査結果が出次第また報告させていただきたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
委員長
各工事請負契約に記載ミス、工期が記載ミスがあると思うんです。2008年から2008年になっているけれども、確認を。これ全部、2008年から2008年になっていますが、後半は2009年ということになります。ですよね。(「失礼しました」と呼ぶ者あり)皆さん、そういうことで。
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
飯島委員
今、副区長からも補足的にというか、追加して御報告ありました。かなり大変なことであったのかなと。いろいろな意味でね。そもそもが、積算の過程で、つまりもうこれではできませんよという中身な価格なのか。あるいは、案件の工期設定その他なのか、いろいろな理由があったんだろうと思います。契約としては、だけどこれは契約しなきゃならないことなのでおやりになったと思うんですけれど、非常にそういう意味では、これは入学式とか卒業式とかも議論になりましたよね。そういうこともあって、そもそもの組み立ての、つまり、審査機関の審査にかかわることとか時間の問題とか等々があって、結果としては100%というかね、これは入札だったのかどうなのかということになって、その辺は、契約当事者としては、そういうことで来ればどんなことをしたって同じようなことってまた起きることだってあるわけでしょう。そうすると、入札制度云々の問題より事業の組み立て自体をきちっと、契約のほうとしても、時期の問題、時間の問題、こういうことについては、やっぱりそれなりに今後庁内的に検討しておく必要があるのではないのかなということが感じられますし、いずれ詳細は改めて御報告があるということだからいいんだけれど、おやりになってどうでしたか、これ。どうお感じになりましたか。
篠原経営室特命担当課長
まず、お答えの前に、資料に一部間違いがありましたので、それをおわび申し上げます。
今、委員からの御指摘でございますが、私も、今回入札が終わって不調になった案件について、業者との不調随契の交渉の一応立ち会いをいたしました。その結果、どこに問題があったのか、いろいろお尋ねをしたんですが、やはり工期の設定が非常に短いということもございますけれど、一部、足場の組み方、足場の考え方ですか、要するに、体育館内に足場をずっとめぐらすわけですが、その足場の考え方が、区の仕様と業者間の仕様で多少食い違いがあったということで、そこの部分でかなり額が大きくなったといった傾向があったということは聞いてございました。
また、工期でございますが、契約担当としても本来はいろいろそういったことで各部を指導する立場にあるんですが、今回の契約につきましては、実施設計、それから評定機関の評定にかなり時間がかかってしまった、評定機関が込んでいて評定ができなかったということがございました。その結果、こういったスケジュールがきつくなったといったような傾向がありましたが、そういったことにつきましても計画的に前年度からやったものでございますので、計画的に進めてもらうように今後指導してまいりたいというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告を終了いたします。
それでは、7番、その他。何か発言はありますか。
合川人事担当課長
私のほうから、職員の懲戒処分について、口頭で御報告を申し上げたいと思います。
案件につきましては第3回定例会で和解に関して御議決をいただいた事案でございます。清掃車を運転をしておりまして、前方不注意と十分な車間距離を取っていなかったということによりまして、前方を走行していた軽自動車の左後部に追突する事故を引き起こしたという案件でございます。
処分を受けた職員の所属部、職層名、年齢でございますけれども、所属部は区民生活部清掃事務所の職員でございます。職層名は主事、年齢は34歳でございます。
処分の内容でございますが、減給、給料の60分の1、1カ月でございます。
処分の発令年月日でございますが、平成20年10月30日でございます。
以上でございます。
委員長
他に報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、1番の報告について御協議いただきたいと思いますので、委員会を休憩いたします。
(午後2時46分)
委員長
それでは、委員会を再開します。
(午後2時50分)
休憩中に御協議いたしましたとおり、1番の報告に関しては、第4回定例会において、要求資料も含めて改めて報告をもらうということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのようにいたします。
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
休憩します。
(午後2時50分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時02分)
審査日程のその他に入ります。
各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時02分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時02分)
休憩中に確認しましたとおり、次回は第4回定例会中の委員会とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡させていただくということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で総務委員会を散会します。
(午後3時02分)