平成26年03月17日中野区議会子ども文教委員会(第1回定例会)

中野区議会子ども文教委員会〔平成26年3月17日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 平成26年3月17日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後10

 

○閉会  午後21

 

○出席委員(9名)

 高橋 ちあき委員長

 石川 直行副委員長

 高橋 かずちか委員

 甲田 ゆり子委員

 南 かつひこ委員

 森 たかゆき委員

 小宮山 たかし委員

 伊藤 正信委員

 かせ 次郎委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 田辺 裕子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 髙橋 信一

 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、

 教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当、知的資産担当) 辻本 将紀

 子ども教育部副参事(学校・地域連携担当)、

 教育委員会事務局副参事(学校・地域連携担当) 濵口 求

 子ども教育部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長、

 教育委員会事務局副参事(特別支援教育等連携担当) 黒田 玲子

 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長、

 教育委員会事務局副参事(就学前教育連携担当) 古川 康司

 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、

 教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 伊藤 正秀

 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 石濱 良行

 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 伊東 和秀

 教育委員会事務局指導室長 川島 隆宏

 

○事務局職員

 書記 土屋 佳代子

 書記 遠藤 良太

 

委員長署名


審査日程

○所管事項の報告

1 中野区立中学校における学校用務業務等委託事業者選定結果について(学校教育担当)

2 平成25年度いじめの対応状況について(指導室長)

3 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(指導室長)

4 その他

 (1)中野中学校新校舎用地の一部売却について(子ども教育施設担当)

○所管事務継続調査について

○その他

 

委員長

 では、定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時10分)

 

 本日の審査日程を確認するために、委員会を暫時休憩させていただきます。

 

(午後1時10分)

 

委員長

 では、再開いたします。

 

(午後1時11分)

 

 ただいま休憩中に御協議いただきましたとおり、本日の審査日程はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ありませんので、そのように決定いたします。

 なお、審査に当たっては午後5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入ります。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後1時11分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時44分)

 

 前回に続き所管事項の報告を受けたいと思います。

 まず初めに、中野区立中学校における学校用務業務等委託事業者選定結果についての報告をお願いいたします。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 それでは、中野区立中学校における学校用務業務等委託事業者選定結果につきまして御報告いたします(資料2)。

 この学校用務業務の民間事業者の委託につきましては、今年度、平成25年度から中学校6校について先行導入してございますが、来年度導入する中学校5校につきまして、このたび企画提案公募型事業者選定の手続に従いまして事業者選定を行い、下記のとおり委託予定事業者が決定しましたので、報告をするものです。

 まず、1番目、委託対象校でございますけれども、第二中学校ほか、ごらんの5校でございます。

 2番、企画提案への応募事業者数でございますが、今回4事業者の応募がございました。

 3番目、委託予定事業者でございますが、ヤオキン商事株式会社、こちら足立区の事業者です。

 今後の予定でございますが、3月中に事業者による各校での業務の引き継ぎを行いまして、4月1日から業務を開始するということになってございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告について、御質疑ありましたらお願いいたします。

かせ委員

 これは、委託されますと、業者に対してどういう事業をするのか教えてください。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 まず用務業務の内容でございますけれども、日常業務としまして環境整備の業務、いわゆる校舎内ですとか校庭などの清掃、それと施設の維持管理、修繕業務、それとあと校内設備ですとか校庭の遊具などの点検、そのほかの安全対策として校門の清浄等を行います。また、あわせまして、用務業務以外に現在別途契約しております専門的業務、いわゆる各種施設・設備の定期点検ですとか、こういったものをあわせて用務業務等ということで事業者に委託をするというものでございます。

かせ委員

 日常的な管理業務ということですけれども、今までですと、用務といいますと、例えば小修繕であるとか、そういったことも含まれていましたよね。それはどうなるんでしょうか。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 今回、用務業務等委託の内容ですが、いわゆる学校での校務主事の仕事のうち、一部について用務業務を委託するということでございまして、用務業務についてはこれまでどおり校務主事が担う部分もございます。

かせ委員

 その時々について判断を求められるというようなことがありますけれども、そういった判断を求められるときはどういうことになりますか。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 基本的にこちらの用務業務委託につきましては、仕様書に基づいて事業者が業務を行うということでございますので、従事者の判断というものは基本的にはございません。

かせ委員

 それでいろいろ問題がなければいいんですけれども、いざというときにどういうことが想定されるかわかりませんが、例えば災害に見舞われたようなときにどうするのかとか、そういう緊急事態についてはどういうふうに対処するんですか。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 業務従事者とは別に業務の責任者がございますので、業務責任者を通じて学校からの指示ですとか、そういったことがありますので、直接従事者への指示等はございませんが、緊急時等については業務責任者が対応するという体制になってございます。

かせ委員

 そうしますと、業務責任者が判断をして、こうしなさいというときに、それは用務の方に対して指示するというようなことはどうなんですか、できるんですか。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 業務の責任者は、いわゆる委託事業者の社員でございますので、業務責任者から従事者への指示はございます。

かせ委員

 そうしますと、その業務責任者というのは常駐されているんでしょうか。どういう仕組みになっているんでしょうか。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 現在、平成25年度の体制につきましては、業務責任者は毎日従事してございます。

伊藤委員

 これで区立中学校の用務業務委託というのは全部なんでしょうか。確認します。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 委員のおっしゃったとおりございまして、来年度5校委託することによりまして、中学校につきましては11校全部、全て委託ということになります。

伊藤委員

 これは5校あって1社ということなんですが、1社に絞ったというのは、利便性というか何かあるんでしょうか。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 この用務業務委託につきましては、専門性のある事業者への委託ということがありますが、複数の学校を一括して契約することによりましてスケールメリットを生かした効果的、効率的な、費用的な部分についても効果的な委託をするということでございまして、今年度の6校も1社でございます。来年度の5校も1社という形で、そういう形で契約してございます。

伊藤委員

 今年度の6校もこの事業者なんですか。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 今年度の事業者は、今回御報告の事業者とは違います。

小宮山委員

 学校用務業務というのは、そんなにユニークさを求められない仕事だと思うんですが、企画提案公募型で選定した、その理由は何かあるんでしょうか。

伊東教育委員会事務局副参事(学校教育担当)

 価格だけで決める入札にしますと、事業者としての社会性ですとか、そういったものも把握できませんので、今回につきましては、事業者について、実際に業務を行う上での、例えば人員体制ですとか、本社での支援体制そういったもの、あと事業者としての参入の意欲、そういったものを把握するために、今回、企画提案ということで、入札とは違う手続をとってございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、ないようでしたら、ただいまの報告については終了いたします。

 次に、平成25年度いじめの対応状況についての報告をお願いいたします。

川島教育委員会事務局指導室長

 それでは、お手元の資料に基づきまして、平成25年度いじめ対応状況について(資料3)御報告をさせていただきます。

 この報告につきましては、11月の子ども文教委員会でも9月の調査分については報告をさせていただいているところですが、そのときにも申し上げましたが、その調査1回きりではなくて、その後どういうふうな変化を及ぼしているかということを中野区では合計3回にわたって調査をするということで、きょうはその中間の、12月末時点での状況について御報告をさせていただきます。

 2番の調査方法のところをごらんください。

 ①12月の調査ということで、9月に実施をしましたアンケート調査、その後、指導の結果どういうふうな変化が起きているかということが1点。

 それから、②、その9月の調査のとき以降、新たに発生しているということもいじめの場合は考えられますので、それについての状況をきょう報告をさせていただきます。

 3番の調査結果をごらんください。

 まず(1)12月の追調査ということで、9月の段階で小学校91件、そして中学校は45件の認知件数がありました。これが、12月の最後の⑤をごらんください。最終的には、12月の追調査で小学校は10件、そして中学校は6件ということで、その下に解消率を書かせていただいております。

 もう一つは(2)です。9月のアンケート調査以降に新たに認知されたいじめということで、これが小学校13件、中学校12件ありました。これが12月末の段階では小学校6件、中学校が10件、まだ継続指導中という形になります。そうしますと、先ほどの(1)の小学校10件と(2)の小学校6件を足して小学校16件、そして中学校も、6足す10で同じく16件が現在継続指導という形になっております。

 4番目の結果の分析というところなんですが、これは毎年大体同じような傾向がありまして、三つ目の項目、悪口ですとか、それから暴力、あとは無視をするとか仲間外れといったものが相変わらず多い状況で、態様という形になっています。新たに認知されたいじめについても、大体同様の傾向を示しております。

 裏面をごらんください。

 これに対する学校、それから教育委員会も含めた対応ということなんですが、とにかくこのアンケート調査の目的にもありますが、早期発見、早期対応。子どもたちからの訴え、それから教師の見取り、保護者からの連絡その他の形で発覚するものが多いんですが、それについてはとにかく早期に、組織的に対応する。担任1人に任せるのではなくて、学校として、組織として対応するということが重要であります。(1)(2)(3)(4)ということで、早期発見、それから早期対応、そして未然防止というところで、例えば早期発見であれば、そこにもありますが年に3回ふれあい月間というものを各学校は実施をしていて、例えば挨拶運動をするだとか、いじめ防止のためのポスターづくりや標語をつくるだとか、さまざまな取り組みがあります。また、個人面談を実施している学校も多数ございます。そういうような働きかけを年間を通じて学校として行うことで、早期発見に努めていく。

 それから、早期対応のところなんですが、先ほども組織的な対応ということを申し上げましたが、今年度から小学校全校にもスクールカウンセラーが配置されておりますので、スクールカウンセラーですとか中野区独自の心の教室相談員さんを活用する。例えば、そういうような会議を設定するときには、スクールカウンセラーの出勤日に合わせてそういう会議をするだとか、そういうような工夫が各学校ではとられているところです。

 それから、未然防止のところですが、これは道徳教育の充実というところもあるんですが、そのベースには人権尊重の精神を子どもたちにしっかりと浸透させていくということが必要になってまいります。そのためには、指導する側の教員の研修なども充実させていくことが必要かというふうに考えています。また、「いじめ防止カード」、それから「子ども110番」のポスター等も配布をして、何かあったら相談できるということを周知することも必要かと思っています。

 (4)としては継続的な対応。これは本当に、今回、年間で3回アンケート、見取り、追調査を行っているというのは、1回解決したからといってそれで本当に解決していない場合も、場合によってはありますので、継続的な取り組みが必要ということで書かせていただいています。

 (5)の「いじめ防止対策推進法」との関連につきましては、また別途、委員会で詳しく御報告をさせていただきます。

 私の報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対しまして、御質疑ありましたらお願いいたします。

甲田委員

 9月に実施したときにちょっとお聞きしたとき、ここに全ての児童・生徒、保護者となっていますけれども、不登校や病気とかで来ていない児童と保護者については無理してとっていないということでしたけれども、その後とられたんでしょうか。

川島教育委員会事務局指導室長

 例えば長期的に学校を休んでいるお子さんについては、保護者との何らかの形でのやりとりを学校はしていますので、特にこの調査をあえて実施をしているということはしていなくて、その保護者とのやりとりの中で、課題があるのであれば掌握をしているという形になります。

甲田委員

 ということは、全てということではないということになるのかなというふうに思ってしまうんですけれども。

 あと、追跡調査ということですけれども、この追跡調査の仕方というのはやっぱりアンケート調査なんでしょうか。それとも、どういった形でされたのか、具体的に教えてください。

川島教育委員会事務局指導室長

 まず、追調査というのは何らかのいじめがあるという訴えがあるということで、当然対応するわけです。関係者についても指導をする、それから、本人についても、その後本当になくなっているのかどうかということを確かめるということが一つあります。それから保護者にも、本当にお子さんの帰ってからのお話だとか状況を見て、そういうトラブル等で悩んでいないかどうかということも、保護者にも確認をします。それから、教員が授業をしたりとか、また行動観察をする中で、何らかの障害があるというような状況がないという、三つの確認、本人と、それから保護者と、それから教員との意見が一致した段階について、多分現在ではそれがなくなっているだろうというふうに判断をしております。

甲田委員

 ということは、9月の時点で何らかのいじめがあったというふうに記載をしていた児童と保護者については、担任の先生なり教員が面談をして、きちんと全ての、何らかの状況があったという子に対しては全て面談をしているということでよろしいんでしょうか。

川島教育委員会事務局指導室長

 まず最初の段階で上がってきたものに関しては、1件1件聞き取りを担任のほうがしています。そして、その後指導を当然入れていくわけなんですけど、その後については、必ずしもフェースツーフェースで面談をしているとも限らないんですけれども、例えば電話で確認をするというようなこともありますが、一応確認をして、これがある程度終結をしているのか、そうではないのかということを判断しています。

甲田委員

 必ずしもどういうふうにしているかというのは学校によって違うのかもしれませんけれども、でも、学校によっては、このアンケート調査に限らず面談をして、常にそういったものがないかということで継続して面談をしているところがあるというふうにもお聞きもしていますし、そういうふうにやっていくべきなんだろうなというふうに思っております。やっぱりこういう、せっかくアンケートをとっていらっしゃるので、何らかのそういったいじめがあるという生徒・児童に関してきちんと面談を、フェースツーフェースでしたのかどうかというところまで確認をしていただけるとよりよいのではないかと思いますけれども、いかがお考えでしょうか。

川島教育委員会事務局指導室長

 恐らくほとんどの学校がそういう形で、保護者または三者で面談をしたりとかというような報告も受けておりますので。ただ、それが100%本当にそうなのかというところは、今この場では自信を持って答えられないところもありますので、そういうことが必要だということは、定例校長会等のお話の中にも入れさせていただきたいなというふうに考えております。

森委員

 御報告ありがとうございました。お答えいただければということでお伺いをするんですが、これは現状ということで御報告いただいていますが、例えば10年前と比べて今の状況はよくなっている、悪くなっている、あまり変わらない、その辺何かお考えがあればちょっと教えてください。

川島教育委員会事務局指導室長

 すみません、手元に10年前のデータがないんですが、ただ、私も学校現場にいた経験上から申し上げるところなんですけど、やはり現在のほうが認知件数というのは増えているかというふうに思います。いじめの定義も前と変わってきていますので、今は極端な話をすると、いじめられた側がいじめだというふうに思えば全ていじめということで定義づけられています。過去はもう少し違ったような定義があったので、その辺も起因しているかと思いますが、件数については増加傾向にあるというふうに考えております。

森委員

 認知が増えていること自体は、児童虐待なんかもそうかもしれませんけど、見る目がしっかりしてきて発見できるようになってきているというような面もあるのかなというふうに思います。ちょっとまたその辺は勉強させていただきたいと思います。

 それで、もう一点お伺いをしたいんですが、いじめは、このいじめ防止対策推進法の中にもたしか定義ができたかと思います。ある行為がいじめに該当する、そういう行為があるというのは確かなんだと思うんですが、その中で、例えば暴力ですとか、悪口も一部そうかもしれませんが、いわゆる犯罪の構成要件を満たすものというのがあると思うんです。そういうものというのは、通常の社会だと法の手続に則って、法に従って解決が図られるものなんだろうと思うんですけど、このいじめに対して、ここ数年で、そういう何ていうんですかね、いわゆる警察が介入したという言い方でいいんですかね、そういう事例というのはあるんでしょうか。

川島教育委員会事務局指導室長

 今、委員がおっしゃっているのは、例えばかなり高額の金銭を持ってきなさいとか、ゆすり、たかりに当たるような部分ですとか、それから暴力についても、小学校ではちょっと背中をたたいて走って逃げるとかというところから始まりますが、もう少し学年が上に行くと、もう少し大きなけがを負わせるようなことも報道されているかと思います。まず、それにつきましては毅然とした態度で対応します。必要があれば、警察等にも相談をするということはあり得ます。詳細については、ちょっとこの場ではお答えできない部分は御容赦いただきたいんですが、基本的には、教育的作用で解決できるものについては学校が努力をします。それから、専門家からのアドバイスもいただいて、解決に当たっていきます。ただ、それが学校だけの力では解決できないような場合には、必要に応じて関係機関等の力もお借りしながら、最終的にはそういう状態をなくすことが一番大切なことですので、そういう形で対応してまいります。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、ただいまの報告は終了いたします。

 次に、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告をお願いいたします。

川島教育委員会事務局指導室長

 お手元に、A4横になっている、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(資料4)御報告をさせていただきます。

 1番目の請願事項で、平成24年第2号区立学校における「常時国旗掲揚」を求める請願についてということで御報告をさせていただきます。

 これにつきましては、平成24年第3回定例会において採択をされたものです。これを受けまして、処理状況のところをごらんください、各学校の国旗、校旗を掲揚する掲揚塔があるんですが、そこに国旗及び校旗が掲揚できるよう、順次整備を行ってまいりました。まだ、整備の途中ではあります。そして、中学校のほうは掲揚塔の整備が全部完了しました。中野中学校につきましては、新校では3本完全に立っているんですが、現在使っている中野中学校は1本なんです。ですので、そこが2本じゃない状況があるんですが、もうすぐこの3月に移転をしますので、中学校については全部完了。小学校についてはまだ一部残っている学校がありますが、これを受けまして、平成25年12月の定例校長会におきまして、掲揚塔の整備が完了している、つまり中野区の場合は校旗を必ず各学校に上げましょうということで統一をしておりますので、校旗と国旗が両方上げられるような環境が整っている学校については、統一的に国旗を掲揚するように要請しているところでございます。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に御質疑ありましたらお願いします。

高橋(か)委員

 今、御説明の中で、小学校25校のうちどのぐらい掲揚塔の整備が終わっているんでしょうか。

川島教育委員会事務局指導室長

 まず、小学校で2本以上、要するに国旗と校旗が同時に掲揚できる学校は25校中16校ございます。約6割です。中学校は先ほど申し上げたように、新中野中をカウントすれば11校中11校ということで、全ての学校ができる状況になっております。

高橋(か)委員

 その残りは順次というんですけれども、どういうタイミングで、どういう整備をしていく計画というか、どういうタイミングでやるというのはあるんでしょうか。

伊藤子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 要は、割と大規模な改修工事が入る際にそれと抱き合わせでやっていくとか、あとは年度末に、予算的に余裕がある段階で整備をしていこうというところでございます。

高橋(か)委員

 そうすると、割と大規模な改修がなくて予算的なゆとりがないと整備が進まないということなんでしょうか。

伊藤子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 要は、1カ年で整備していくというのではなくて、数カ年をかけながら残りの学校を整備していくというところでございます。

高橋(か)委員

 その数カ年というのがよくわからないですけれども。24年の2号ということで請願があって、採択をしたわけです。それに向けて、中学は終わったということですけども、25校の国旗掲揚塔の整備計画というものが、総合スケジュールはないんでしょうか。

伊藤子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 まだ十数校残っておる段階なので、10校ちょっとぐらい残っていますので……

委員長

 9校ですよ。

伊藤子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 ごめんなさい、9校残っていますので、1年に3、4校程度でやっていくというところで、要は計画的にやっていくところでこちらは考えておりますけれども。

高橋(か)委員

 1年で3、4校程度というお話がありましたし、改修に抱き合わせでやるという言い方がちょっと納得できないですけども。きちんとした工程を組んで、いつまでに全部、あと残り9校の国旗掲揚塔の整備が終わると、それで国旗が掲揚できるというものをぜひお示しいただきたいんですけども、その辺はいかがでしょうか。

伊藤子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 子ども教育施設担当のほうでは、一応3カ年で残りの学校を全て整備していくという方向で考えております。

髙橋教育委員会事務局次長

 基本的には、整備しなければならないということはあるかと思うんですけども、これは国旗掲揚のためというよりも学校の施設整備の一環として行うものでございまして、今現在でも国旗が掲揚できるような状況というか、学校の校旗とか何かは出ています。それを3本きれいにそろえられるか、2本きれいにそろえる形でやっていきますので、あくまでも計画というよりもほかの計画との抱き合わせ、もちろん経費的な面もございますので、大規模でやるときに一緒にやったほうがいいだろうと、そういったこともございます。学校の式典とか、そういったことには間に合わせることができますが、常時ということでございますので、それについてはやはり整備の状況に応じて、長々とやるものではなくて、やっぱりここ2、3年を目途に進めていきたいというふうに考えてございます。

高橋(か)委員

 わかりました。国旗の常時掲揚というのが非常に大事だと思っていまして、1年、2年で卒業してしまえばそれに接するタイミングを逸するわけですし、やっぱり教育、地域、日本の伝統文化というものをつなげていくということを、非常に、教育の、あるいは子どもの素養をつくっていくのに非常に大事だと思いますので、ぜひその辺をよろしくお願いいたします。これは、強く要望をしておきます。

委員長

 要望ですね。

かせ委員

 国旗の掲揚については、やはり国民の中で大きく意見を左右するところがあるということで、これは通りましたけれども、私どもは反対をしております。

 その中で、ここに書かれております「授業日に国旗を掲揚するよう、区立学校各校としての統一的な取組を要請した」ということですが、教育委員会ではこれについてどういう態度、教育委員会の議論ではどうなっていましたか。

川島教育委員会事務局指導室長

 まず、教育委員会としては、各学校にはそういうような常時掲揚を要請しています。その要請があって、それは校長としてその要請を最終的には判断するわけです。そのときに個人的な物の考え方ではなくて、学校長の場合は教育基本法、学校教育法、学習指導要領に則って、その上で必要性が認められたときにそれを実施をするという形になっております。

かせ委員

 この国旗国歌法が通るときに、内心の自由を侵してはならないとか、それから強制するものではないとかというようなただし書きがあったと思うんですけれども、それはまず言っておきます。それで、聞くところによると、教育委員会の中では全員一致ということではなくて、反対するような意見もあったというふうに聞いていますけれども、どうなんですか。

川島教育委員会事務局指導室長

 教育委員会としては、それを要請することに特に問題はないというふうな話がされたというふうに私は理解しております。

かせ委員

 傍聴された方とか議事録とかそういったところから、ある方は、これは……(「同意しているんだろう、だって」と呼ぶ者あり)賛成できないというふうに言われていると思います。

 それと、そういう中、教育委員会というのは合議制のものだと、全会一致でないと判断できないと。ましてや教育長というのは、教育委員会の議論を経た中で、同意を得られたものを実施するということですけれども、聞くところによりますと、この要請が出されたときにはそういう状況ではなかったと伺っていますが、どうですか。

川島教育委員会事務局指導室長

 私もその教育委員会では同席をしておりましたけど、個人的な見解はそれぞれ委員さんとしては述べられていますが、反対というふうには、私はその場では理解をしておりません。教育長につきましても、反対があった中で勝手に要請をしたというふうな形でもないというふうに理解をしております。

委員長

 休憩します。

 

(午後3時16分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時18分)

 

 では、よろしいですか。ほかに質疑ありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がないので、以上で本報告については終了いたします。

 その他に入ります。その他で報告ございますか。

伊藤子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当)

 私のほうから、中野中学校新校舎用地の一部売却について口頭報告させていただきます。

 なお、本件の所管は総務委員会でございますが、学校用地に関するもので、関連所管として当委員会にも報告するものでございます。東京都市計画道路事業補助線街路第74号でございます、早稲田通りの拡幅整備工事に伴いまして、東京都に対し本年3月11日付で用地468.13平米を処分いたしました。処分価格は4億4,284万3,154円でございます。

 報告は以上のとおりでございます。

委員長

 ただいまの報告に対しまして質疑ありますか。所管は総務委員会であります。よろしいですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 その他、ほかにありますか。大丈夫ですか。

 

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、所管事務継続調査についてお諮りします。

 お手元の資料(資料5)のとおり、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、そのように決定いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 次回の日程について皆さんと御協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後3時20分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時21分)

 

 次回の委員会は、4月28日(月曜日)午後1時から行うということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本日予定しました日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。よろしいですか

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後3時21分)