平成22年02月17日中野区議会区民委員会(第1回定例会) 平成22年02月17日区民委員会 中野区議会区民委員会〔平成22年2月17日〕

区民委員会会議記録

○開会日 平成22年2月17日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午後2時04分

○閉会  午後2時51分

○出席委員(8名)
 久保 りか委員長
 酒井 たくや副委員長
 白井 秀史委員
 北原 ともあき委員
 近藤 さえ子委員
 牛崎 のり子委員
 伊藤 正信委員
 きたごう 秀文委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 区民生活部長 鈴木 由美子
 区民生活部参事(区民生活部経営担当・地域活動担当) 遠藤 由紀夫
 区民生活部副参事(南地域担当) 松原 弘宜
 区民生活部副参事(中部地域担当) 小山 真実
 区民生活部副参事(東地域担当) 辻本 将紀
 区民生活部副参事(北地域担当) 伊藤 政子
 区民生活部副参事(西地域担当) 中井 豊
 区民生活部副参事(戸籍住民担当) 今 恵里
 区民生活部副参事(産業振興担当) 高橋 昭彦
 区民生活部副参事(環境と暮らし担当) 横山 俊
 区民生活部参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当) 橋本 美文
 清掃事務所長 齋木 正雄

○事務局職員
 書記 土屋 佳代子
 書記 岡田 浩二

○委員長署名


審査日程
○議案
 第1号議案 平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)

委員長
 定足数に達しましたので、区民委員会を開会いたします。

(午後2時04分)

 本日の審査日程についてですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入ります。
 第1号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
 本議案は、総務委員会に付託されておりますが、区民委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送ることとなっております。なお、人件費については、区民委員会の関係分はありませんので、御承知おきください。
 理事者の補足説明を求めます。
遠藤区民生活部参事(区民生活部経営担当)
 それでは、70ページをお開きいただきたいと思います。
 3款区民生活費、3項産業振興費、4目の経営革新等推進費でございます。補正予算額2億1,400万円の減額でございます。内訳は、融資あっ旋利子補給金2億円の減額。これは、融資あっ旋利子補給金の見込み差による減額でございます。
 もう1点は、商工会館改修工事設計委託の中止に伴います1,400万円の減額でございます。22年度に予定しておりました外構工事等の全面改修工事を繰り延べ、保全のための工事のみとしたための減額でございます。
 続きまして、72ページをお開きいただきたいと思います。
 ごみ減量費の減額でございます。補正予算額2,860万9,000円減額のうち、860万9,000円の減額分でございます。これは、びん・缶の回収経費の640万9,000円の増が1点でございます。これは、びんの回収経費の増ということで、回収量が3,000トンの見込みのところ3,240トンで、240トンの増の見込みになっております。
 続きまして、プラスチック製容器包装の回収経費、これの2,032万5,000円の減額でございます。回収量が4,150トンの見込みのところ3,800トンということで、350トンの減になってございます。
 続きまして、ペットボトルの回収経費の530万7,000円の増でございます。回収量900トンの見込みのところ1,000トンということで、100トンの増となってございます。
 続きまして、諸収入の減額に伴います財源更正でございます。諸収入5,357万8,000円の減、一般財源につきましては、同額の増となってございます。内訳でございますけれども、びん・缶売却単価の下落によります諸収入6,491万7,000円の減、一般財源が同額の増ということでございます。
 ペットボトル再商品化拠出金、諸収入が120万3,000円の増となってございます。一般財源が、同額の減額となっております。
 それと、プラスチック製容器包装商品化合理化拠出金、この諸収入が1,013万6,000円の増、一般財源が同額の減となってございます。
 これが諸収入の減額に伴う財源更正の内容でございます。
 続きまして、清掃事業費でございます。補正予算額3,200万1,000円の減額でございます。これは、清掃車庫土地賃借料と作業人員の減によるものでございます。
 手数料の減額に伴う財源更正ということで、使用料及び手数料1,741万1,000円の減、一般財源が同額の増となってございます。これは、事業系ごみ処理券交付枚数の減によるものでございます。
 以上でございます。よろしく御審議をお願いいたします。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
北原委員
 1点お伺いします。今、かなり不況だ、不況だということで、緊急経済対策として、特に補正を組んで、これは事業資金の調達、支援、あるいは利子の補給というんですかね、これあったと思うんだけれども、普通で思いますと、多分、借りたい人はいっぱいいると思うんですが、しかし、借りられない状況があってこういう結果になっているのかなと思うわけですけれども、たしかこれはこの資金の融資を得るためには、一つのハードルがあったと思うんですけれども、その辺をもう一度お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 緊急経営応援資金に関しましては、8月から限度額を5,000万円という枠に拡大して実施をしてまいりました。その際に、補正ということで御審議いただいた経過がございます。そのときの見込みとして、枠が5,000万円に広がることに伴いまして、実行額の見込みとして平均で3,500万円程度ということで見込んでございました。実際、現状の平均を見ますと1,500万円という金額になってございます。件数的に申しますと、その補正時におおむね1,100件程度の見込みということで見込んでございました。実際、まだ3月まで達してございませんけれども、この調子でまいりますと900件程度ということで予想をしてございます。件数的には、特に大幅な見込み違いということはなかったかと認識しておるんですが、平均の融資額としては我々が想定していた額よりも低かったということ。さらに、借りかえを含んだ融資というものもございまして、借りかえの場合は、もともと借りている部分がありますので、純増にはならないというところもございます。そういったところの見込みの違いから、今回2億円の減額補正というところでございます。
北原委員
 よくわかりました。多分、借りたほうは、いずれにしても返さなければならないお金でありますから、将来的な見通しでその返済計画をしっかり立てられないとなかなか手を出せない、そういう状況にあると思うんですね。それで、その借り手側に対して何らかの、こうしたらもうちょっとよかったのにとか、制度的にですね。そういうような話がもし区のほうに、担当のほうにありましたら、それもお聞きしたいんですけど、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 実際には、もっと多く借りたいというケースも気持ちとしてはあるけれども、やはり委員おっしゃるように、その後の返済ということを考えると借りられない、と。ただ、5,000万円と額が広がったことで、2,000万円までだったときに比べて希望額に達して借りることができるということで、助かったという声も聞いてございます。
北原委員
 枠が広がったことと、それから、2年間据え置きですよね。無利子ということで多分あったと思うんですけれども、それは商売をやっていく上では、大変有効で、助かるということだと思います。今後、引き続きまして、区民の皆さん、特に商売をやっている方たちにとっては、区が頼りになるということは間違いありませんので、引き続き、あと少し件数残っているようですけれども、そういった問い合わせがありましたら、ぜひ対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 区内の事業者の方々が事業展開する上で必要となる資金調達、これが円滑に進みますよう、我々も尽力してまいりたいと思います。
白井委員
 それでは、今、北原委員からお話があったので、引き続きじゃないですけれども、関連してお伺いしたいと思います。
 融資あっ旋のお話になりますけども、12月の年末、そしていよいよ3月の年度末に向かってなんですけども、今お話しにありました見込み差のお話が出たところなんですけども、そもそも申し込み状況と実際にどのくらい融資が実行されているのかというその推移、変遷についてお伺いしたいと思います。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 推移に関しましては、8月から5,000万円という枠に広がってございます。そこで、件数的には大きく伸びるのかなということで考えてございましたが、実際にはそこで大きく件数が増えるということはございませんでした。ちなみに、7月にあっ旋した件数というのが173件ということでございましたが、8月には149件ということでございました。その後、件数的にはほぼ横ばいですが、若干落ち着いてきているということで、12月、1月の件数を参考に申し上げますと、12月が145件、1月は103件という状況になってございます。
白井委員
 そうすると、大きな金額、5,000万円まで上限をアップしたんですけども、事実上、ニーズとしてはむしろ5,000万円の枠を借りられるというのは相当少なくて、さらに、この変遷というんでしょうか、7月からの数値を見ると、ほぼ数字的には安定してきているというんですかね、申し込み的には。現状、事実上の今の基準ではなかなかそこまで、今まで借りられている人たちのほうのお話というのはほとんど行き渡ってきていると、こういうふうに見れるということでいいんでしょうか。お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 件数の推移を見ますと、落ち着いてきている傾向にあるのかなというふうに見てございます。ただ、引き続き件数が多いといいますか、ある程度の、一定の件数はあるわけですので、引き続き資金調達という形でのニーズはあるのかなというふうにとらえてございます。額的には5,000万円という枠で現在行っておりますけれども、最も多い金額帯というと、1,000万から2,000万円という額、そのような状況になってございます。その辺の資金需要が区の場合は多いのかなというふうな状況でございます。
白井委員
 今、融資実行率のお話があったんですけども、その前に申し込みがあります。当然、返済しなければならないお金なので、そもそも経営が成り立っていないところには当然融資ができないんですけども、明年度予算に向けて、この融資制度、また新たに組み直すお話が出ています。その詳細については今後のお話になるんですけども、今回の補正、もうほとんど事実上決算に近いぐらいなお話まで、実質は、数字的には掌握できるんだろうと思っています。来年度の予算に向けて、制度的にどこか変更するところとか、今回のこの融資の減額を含めて、どのように変更されるのか。また、何を参考にして新たに融資を想定されているのか、お伺いしたいと思います。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 来年度の具体的な融資の内容につきましては、現在、検討中でございますので、またそちらのほうが固まり次第、御報告させていただきたいと思います。やはり、中野区内の場合は、中小、特に5人以下の従業員の方という規模の会社が多くなってございます。そういったところの企業の資金需要、そういった企業につきましては、体力的にも大企業に比べると弱いという部分が、傾向が強いかと思います。そういったところがうまく資金調達できるようなところに重点を置くということが必要かなと考えてございますので、そういったことも踏まえて、今、制度の詳細について検討をしているところでございます。
白井委員
 もう1点だけ。融資が実行できる人たちの御相談は当然受けているんだと思うんですけども、一方で受けられない方の御相談もあると思います。数字的には安定してきているという話だったんですけども、感覚として、御相談に来るんだけども、今の融資制度ではどうも対応できないとか、問題として深刻になっている方々はやはり増えているんでしょうか。お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 あっ旋制度の場合は、我々のほうで受付をいたしまして、金融機関のほうに行きまして、その後、信用保証協会というところで実際に保証を受けられるかどうかという審査を受けることになります。そこで、昨今の状況としては、希望額よりも減額した形での融資ということで結果帰されることも多くなってきてございます。実際には借りたい額まで借りられないというケースもあるのかというふうには感じてございます。あと、どうしてもこのあっ旋の制度ですと、時間的にそういった銀行、信用保証協会といった手続が必要になりますので、時間的にある程度の期間を要してきます。声といたしましては、なるべく早く資金を調達したいんだというような声も聞こえてきてございますが、そこは今の制度から考えると、限界ということがございまして、そこの辺は課題としては把握してございますけれども、なかなかそれを解決するというところが難しさを感じているところもございます。
白井委員
 もう1点と言ったんですが、今の御答弁を聞いて、区としては一たん中小企業診断士さんが窓口としてお受けして、相談を受けます。それを信用保証協会のほうへ審査に回す形なんですけども、信用保証協会の審査にあたっては、区としてはこれは事実上、手が出ません。一方、区のほうでは、現在、拡充して、中小企業診断士のブースがあって、相談体制を組んでいるんですけども、ここを例えば短縮するなんていうことは今後できるでしょうか。お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 中小企業診断士の相談に関しましては、我々としては、経営の実情を確認するというところ、そして、場合によっては、その後の経営相談にもつながるところというところで重要な部分かと思っております。中身の審査を十分にしないまま、そのままあっ旋ということはなかなか考えづらいかなと思っております。重要な一工程かと思っておりますので、そこの部分を短縮するということについては、現在は想定してございません。
白井委員
 当然、審査は必要なので、予約状況、例えばいっぱいだったらもう一人増やしますとか、ブースを増やしますよと、こういう対応ができるかというお話なんですけども、あわせて、現在予約、融資を受けたいんですといった場合に、どのくらい待ちの状況にありますか。お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 現在は2週間くらい、という状況でございます。
白井委員
 大体、2週間。そして、その後に、信用保証協会もおおむね2週間ぐらいですかね。大体1カ月ぐらいで早ければ、というお話を聞くんですけども、そうすると、融資、もう資金繰りが切迫されている方の御相談も事実上あるんでしょう。1カ月なんて待ったら、もうほとんどうちの会社つぶれちゃいますという場合には、区としてできる努力というのは、一方、審査を甘くするという意味ではなくて、拡充の方向も考えられるかなと今のお話を聞いて思ったんですけども、あえてお伺いします。いかがでしょうか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 御相談される方につきましては、より早い融資実行ということを御希望されているというふうに認識してございます。それに向けて、我々の可能なところでは短縮を図ってまいりたいと思ってございます。相談に関しても、極力早い対応ができるように、対応をしてまいりたいというふうに心がけております。
白井委員
 明年度に向けて、明年度の融資制度、今現在組み立てておられるところだと思いますので、ぜひ改良できるところ、より使いやすいようにお願いしたいと思います。詳細につきましては、また御報告をいただいて、質疑をさせていただきたいと思います。
 もう1点、次の質問に移らせていただきます。
 先ほどのびん・缶回収の価格とおっしゃったと思うんですけども、買い取り価格が下落しているから、この費用が上がっているということでよろしいんでしょうか。
橋本区民生活部参事(ごみ減量担当)
 びん・缶回収のこの増額の部分でございますが、回収量が増えたということで、当初は約3,000トンを見込んでおりました。実績等把握しまして、21年度については約3,240トンになるだろうということで、約240トンの増ということで、今回補正をさせていただきました。
白井委員
 びん・缶は回収が増えているから、量が増えているということでいいんですかね。量が増えたので、費用がかかるようになったと。
橋本区民生活部参事(ごみ減量担当)
 ここの資源回収の増の部分で640万円というのは、基本的には回収量の増ということでございます。ただ、財源更正のところで、諸収入の部分で5,357万8,000円という数字がございます。これにつきましては、当初、特定財源、いわゆる売却益でもって想定した部分、これが減ってございます。びん・缶で申し上げますと、約6,400万円ほど減額になってございます。それを一般財源に振りかえたということで、財源更正をここでさせていただきました。
白井委員
 その財源更正の部分、恐らく売ってこのぐらいの利益が出るだろうというところは、価格が下落しているかと思うんですけれども、何となく漠然として意味合いはわかるんです。こういう資源のものは、景気がいいときにはごみと言わず資源になって、不景気になってくると資源と言わずごみとなる。要するに、価格が下落してくるからだと思うんですけれども、近年目まぐるしい状況だと思いますけれども、変遷、これも推移ですね。どのくらいびん・缶落ち込んできてるのかわかるようであれば、お伺いしたいと思います。
橋本区民生活部参事(ごみ減量担当)
 これは、今年度の平均で申し上げますと、例えばスチール缶につきましては、当初2円でもって想定をしておりました。ところが、平均で申し上げますと約0.2円、20銭に落ち込んでおります。また、アルミ缶につきましても、これも平均でございますが、当初の見込みではキロあたり約137円で見込んでおりましたが、これが22円まで下落をしている。このような実態がございます。
牛崎委員
 商工会館の改修の件なんですけれども、これは、たしか全館このついでに、傷んでいるところとか含めて、トイレの改修とかを含めてやるというふうに伺ったんですけれども、この金額はそれを含めているんでしょうか。それとも、どこも、そのほかの1階部分以外は改修されたような形跡がないので、どうでしょう。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 この今回減額補正ということで御審議いただいている商工会館設計委託の中止に伴う減額につきましては、あちらの施設がかなり老朽化しております、設備的に。それを21年度、22年度と2年度にわたりまして、21年度は設計、そして22年度は工事ということで予定していたものでございます。具体的には、エレベーターでありますとか受変電設備、空調設備等、大きな工事を予定してございました。そこの工事を予定していたところなんですが、10か年計画の検討の中で、仮称でございますけど、産業振興センターの整備ということで検討してまいりまして、その検討も含めて商工会館のあり方、今後の利用についても再度考えていくということで話が進みまして、その今後の使い方というものを見据えてこの工事をしていかないとむだが出るだろうということがございまして、今回予定していたものを細分化して、緊急度の高いものから手をつけていくということで考えているものでございます。具体的には、22年度につきましては、換気・空調設備、そして給水関係の部分、これを予定してございます。エレベーター等については、またその後に繰り延べまして改修をしていくということで考えてございます。
牛崎委員
 しかし、1,400万円ほどが結局減になるわけですけれど、大きな空調等については――ごめんなさい。空調についてはこれからでしたか。それで、トイレの改修にしろ、それから例えば3階の和室などの遮光具というか、それから畳がぼろぼろで、結構和室はお子さんなどを連れた方たちが使われる場合もあったりして、そういう部分に充てたりするようなことはできなかったんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 畳、あるいはふすま等については、既存の今の予算内で対応することが可能かと思うんですが、実際、この大きな工事として22年度、額としては1億6,000万円くらいかかるということで予定をしていまして、その大規模工事に対応するための設計ということで、今年度予算を計上していたものなんですが、その大規模な工事の部分について、今回はその考え方を改めまして、次年度以降、細分化した形で緊急度に応じて改修していくというところで、組み立て直した関係から、設計委託費の部分がなくなったということになります。
牛崎委員
 ちょっとよくわからない。細分化するということは、具体的に、どういうふうに今後するということですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 一まとめにやるということを分割して、年度を分けてやることに考え方を改めました。
牛崎委員
 1回に全部やるということを、年度を分けてやったということはわかったんですが、その年度を分けて、何をどう分けたんですかということをお聞きしたい。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 すみません、私の説明がうまくないんだと思うんですが、具体的には、22年度につきましては、当初は受変電設備、エレベーター、外構とすべて必要なものを一遍にやるということだったんですが、今の考え方では、22年度につきましては、換気用の空調設備と給水直結工事、給水関係の工事のみを予定しております。そのほかの工事、エレベーターでありますとかそれ以外の照明、受変電設備については、それ以降の、23年度以降に順次やっていくということで、今考えてございます。
牛崎委員
 それでは、次のびんの回収量の増加に伴うこの増額の部分ですが、価格の問題については、先ほど他の委員の質問に答えていらしたのでわかったんですが、これは、例えば集団回収のところに来るのが増えたのか、あるいは増えた分がコンビニとかスーパーとかの部分が減ったのか。全体としては減ったのか、増えたのかという、そういう調べはされているんですか。
橋本区民生活部参事(ごみ減量担当)
 びん・缶の回収は、これは行政回収でございます。集団回収ではございません。集団回収をやっていますのは古紙、あるいは古布、こういったものが集団回収でありまして、今回のこの増というのは、どうしてこれだけ増えたのかというようなお尋ねだと思うんですが、約240トン増えてございますが、一つには、陶器・ガラス・金属ごみというふうに、これまでの不燃の、不燃ごみをそういうふうに銘柄をはっきりさせた。この中にびんとか缶とか入っていないわけですね。金属という意味ではスチール缶などはあると思うんですが、陶器・ガラス・金属。それ以外の、例えばちゃんとした形になっているびんとか缶については、これは集積所に出すんだなというようなことが割合と徹底をされてきた、わかりやすくなってきた。そのことの結果として、この240トン増えたのかなというふうに、これはあくまで推測でございますけども、そのように考えております。
近藤委員
 1件、商工会館の先ほどの説明でちょっとわかりにくかったんですけれども、これは当初計画し、補正でわざわざ予算をとったのに、なぜここで細分化したということは、このお金を一遍にかけないというのは、予算的に使えないと判断したんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 補正ということではなく、当初予算でこの商工会館の設計委託については計上してございました。その後、その当初予算の中では、一括して22年度に工事をするということで考えていたわけなんでございますが、その後の使い方をしっかりと見定めてから工事をしないとむだが出てしまう可能性があるということで、分割して、優先順位をつけ、22年度以降に工事をしていくということに考え方を改めたということでございます。
近藤委員
 すみません、ちょっと間違えた言い方をしましたね。補正ではなくて、予算としてとっていたんですけれども、それを細分化するということなんですけど、これ、工事をいつまでも、結局計画というものがしっかり示されないのに、どこの部分はやるといった形をとっていくと、区民にとっては、いつでもまた工事をやっている状態で、とても不便な状態だと思うんですよね。やっぱりこれしっかりとどういったものをするということを、今の時点でも見定めて、これからよりよいものにすると言っていますけれど、初めの段階でよりよいものにするようにしていかなければ、使い勝手が、いつも工事をしている、それも、どこの部分を工事しているのかもわかりにくいし、どうなるのかもわかりにくいという今の状態で、そういった状態なんですけれど、その辺はいかがですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 区民の使いやすさということを我々は一番に考えなければいけないというふうには思います。その上では、いつも工事が行われているということの御指摘、それは避けねばならない点だと思います。その辺、計画を立てて、区民の利用に差しさわりのない、なるべく差しさわりのないやり方を検討してまいりたいと思います。
近藤委員
 その使いにくさということもありますし、やはり商工会館、古くなっているところに、今でも使いにくいのに、また計画がどういうふうに動くかわからないという状態というのは、とても区民にとってよくない状態だと思うんですけれど、その辺の計画というのを、予算を決める段階で決められなかったんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 現在の考え方としては、先ほども申し上げましたが、10か年計画の第2次の計画の中では、(仮称)産業振興センターということで、第2ステップのところに載せてございます。その動きにあわせて、商工会館の使い道、使い方、方向性に関してもしっかり区民にお示しし、そしてそれに時期を合わせ工事を計画立てて進めたいというふうに思ってございます。
近藤委員
 本当に計画立ててやっていただかないと、区民にとっては使い勝手の悪い建物になってしまうので、その辺はよろしくお願いします。
 それで、この保全のための工事のみとしたんですけれど、保全のための工事はもうこれで完了したんですか。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 保全のための工事というもの、先ほど申し上げたとおり、エレベーターであるとか受変電設備、更新しなければいけないものはございます。それは22年度以降、順次保全のための工事、設備更新をしていくことになります。
近藤委員
 では、まだ保全のための工事も幾つか残っていて、随時やっていくということですよね。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 保全のための工事というのが、もともと必要だと。そのための工事が大きく、大規模になるので、当初の予定ですと22年度にそれをやる。そのための設計を今年度やるということだったんですが、そこが変更になったということで、まだ保全のための工事というのは実施がされていない状態です。それを22年度以降、優先順位付けをして、工事していきたいということでございます。
近藤委員
 保全のための工事というのは、本当に保全で、本当に古いビルなど気をつけてやっていただかないと、計画性を持って、先ほどもおっしゃっていましたけれど、しっかりとお願いしないと、初めに計画していたものからかなりずれていくということは本当に区民にとって利用しにくいものになっていってしまうので、よろしくお願いします。
委員長
 よろしいでしょうか。
 ちょっと休憩をさせていただいて。

(午後2時39分)

委員長
 再開いたします。

(午後2時42分)

 他に質疑はございませんか。
酒井委員
 73ページの清掃事業のところなんですけれども、ごみの収集・運搬で3,200万円余減というところがあると思うんですけれども、こちらの内容が、人材派遣減による減額も含まれていると思うんですね。冒頭に委員長が、人件費については区民委員会の関係がありませんので、御承知おきくださいと発言されたことも承知しておるんですけれども、こちら人材派遣の方のちょっと細かい待遇面についてだけお尋ねしたいんです。清掃事務所長もいらっしゃいますので。こちら所管外になるんでしょうかね。大丈夫ですか。お答えできますか。
委員長
 その人件費は所管外のものとは違いますね。大丈夫ですね。
酒井委員
 人材派遣の方のところの待遇面のちょっと細かいところを確認したいんですけれども、所管外だったらどうしようかなと思っているんですけど、お聞きしてもよろしいですか。
委員長
 どうぞ。
酒井委員
 こちら人材派遣の方のところなんですけれども、通常の清掃の職員の方は、例えばごみを集めたときなんかに、注射針が紛れ込んでおったりだとか鋭利なものが紛れ込んでおったときのために、予防のそういったことをやっておりますよね。確認します。
齋木清掃事務所長
 そういった作業の、作業要領の実地研修みたいなことは行っております。
酒井委員
 研修じゃなしに、例えば実際に注射針が刺さってしまったりした場合は、感染するおそれもあって、危険なわけですよね。そういうことに関する予防接種というんですかね。そういったことは、正規の職員の方はやっていらっしゃらなかったんですかね。
齋木清掃事務所長
 そういった場合には、私ども産業医がいますので、そういうところで対応すると。即座に対応すると。それは、人材派遣の職員も同様にやっているところでございます。
酒井委員
 すると、事前にそういった予防という部分ではなくて、そのとき適切に産業医の方に対応していただくと。それに関しては、正規の職員の方に関して、人材派遣の方に関しても、同じだということでよろしいんですかね。
齋木清掃事務所長
 全く同じでございまして、針刺し事故については、指導・対応マニュアルというのをつくっておりまして、すべてにそういったことを周知して、事務所へ連絡して、事務所のほうから今言った医師に連絡をとって、対応していると。こういうことでございます。
酒井委員
 そういったところで、正規の方と人材派遣の方が違うところがあるのかなとちょっと気になったもので、確認させていただきました。ありがとうございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。
 休憩をさせていただきます。

(午後2時45分)

委員長
 再開いたします。

(午後2時46分)

久保委員
 先ほど、諸収入の減額に伴う財源更正についてのお話がございましたけれども、この詳細な説明をお伺いしたいと思いますので、お願いいたします。
橋本区民生活部参事(ごみ減量担当)
 ちょっと数字が細かくなりますが、お許しいただきたいと思います。73ページの上段の部分でのまず諸収入の減額に伴う財源更正、諸収入△の5,357万8,000円。この内容でございますが、先ほどびん・缶の売却益につきましてお尋ねがありました。6,491万7,000円、これが売却減ということでもってマイナスになってしまいました。本来これだけなんですけれども、そうしますと、この6,491万7,000円が一般財源に振りかえるというのが財源更正になるんですが、それ以外に、私ども当初予算では計上していない特定財源というか収入がございました。これはプラスチック製容器包装再商品化合理化拠出金というのがございます。もう一つは、ペットボトル再商品化合理化拠出金でございます。これは、ちょっと説明が長くなるんですが、ペットボトルにしても、プラスチック製容器包装につきましても、国が指定しています団体、日本容器包装リサイクル協会、ここが再資源化を行います。では、その再資源化の原資はどうするのかというと、これは指定事業者が拠出をすることになっています。この指定事業者と申しますのは、キリンビールであるとか、コカコーラだとか、サントリーだとか、こうした容器包装を利用して販売をする業者です。また、容器包装そのものをつくる業者です。こうしたさまざまな業者が再資源化のためのお金を拠出します。これによって再資源をしていく。自治体の役割と申しますのは、収集・運搬でございます。もう一つ、選別もございます。この先ほど申しました再商品化合理化拠出金というのは、あらかじめサントリーやコカコーラ、指定事業者が拠出した再資源化のお金は出します。それでもって実際に再資源化が行われた。そうすると、見込んだお金と使ったお金の間に差が出ます。見込んだお金が多かった場合は、実際のお金との差額、費用との差額、これの2分の1については、各自治体に拠出金という形でもって交付をしましょうという制度であります。ただ、これは一概に、一律に各自治体、2,000の自治体に配られるものではありません。つまり、プラスチック製容器包装の品質、ペットボトルの品質、こうした基準に応じて拠出金が支払われます。ちなみに、中野区の場合は、ペットボトルにつきましても、プラスチック製容器包装につきましても、決して悪い品質ではありません。その結果として、プラスチック製容器包装再資源化合理化拠出金は1,013万6,000円の拠出金をいただきました。一方、ペットボトルにつきましては、120万3,000円もらいました。先ほど申しましたびん・缶売却益の減分6,491万7,000円から、この拠出金を控除いたしますと、5,357万8,000円、こういう数字が出て、これの財源更正を行ったのが上段の部分であります。
 下段の部分、1,741万1,000円、これはごみ処理手数料の減であります。そっくり減であります。これは、当初見込んでいたごみ処理券がそれほど売れなかった。つまり、我々思っていますのは、やはり景気の低迷その他で、事業活動から排出されるごみが減ってきた、その結果として、ごみ処理券の売却益が減ってきたということで、ここでもって財源更正をさせていただいたものであります。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、質疑を終結いたします。
 意見について伺います。第1号議案について、意見はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、第1号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
 以上で第1号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。
 本日予定いたしました日程は終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で区民委員会を散会いたします。

(午後2時51分)