中野区議会厚生委員会〔平成26年4月21日〕
厚生委員会会議記録
○開会日 平成26年4月21日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前11時10分
○出席委員(8名)
長沢 和彦委員長
小林 ぜんいち副委員長
中村 延子委員
浦野 さとみ委員
吉原 宏委員
篠 国昭委員
やながわ 妙子委員
むとう 有子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
地域支えあい推進室長 瀬田 敏幸
地域支えあい推進室副参事(地域活動推進担当) 朝井 めぐみ
地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、
中部すこやか福祉センター所長 横山 俊
中部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松原 弘宜
中部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 波多江 貴代美
北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 吉沢 健一
北部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 天野 秀幸
南部すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 宇田川 直子
鷺宮すこやか福祉センター所長 小田 史子
鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当) 松本 麻子
鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当) 石崎 公一
健康福祉部長 野村 建樹
保健所長 寺西 新
健康福祉部副参事(福祉推進担当) 藤井 康弘
健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当) 小堺 充
健康福祉部参事(保健予防担当) 坂野 晶司
健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当) 石濱 照子
健康福祉部副参事(障害福祉担当) 永田 純一
健康福祉部副参事(生活援護担当) 伊藤 政子
健康福祉部副参事(生活保護担当) 鈴木 宣弘
○事務局職員
書記 関村 英希
書記 香月 俊介
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について
保健衛生および社会福祉について
○所管事項の報告
1 臨時福祉給付金等の給付事業の実施について(臨時福祉給付金担当)
2 中野区新型インフルエンザ等対策行動計画(案)の作成について
(福祉推進担当、保健予防担当)
3 学校法人新渡戸文化学園との「中野区がん検診普及啓発及び受診率向上に関する協定」の締結
について(保健予防担当)
4 登録有形文化財(建造物)の登録について(健康・スポーツ担当)
5 その他
(1)中野区障害者福祉会館における作品展示スペースの整備について(障害福祉担当)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。
(午前10時00分)
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、さよう進行します。
初めに、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会から転出をされた理事者の方がお見えですので、休憩して御挨拶をいただきたいと思います。
委員会を休憩します。
(午前10時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時02分)
それでは、変更または異動のあった参与について御紹介と御挨拶をお願いします。
瀬田地域支えあい推進室長
それでは、地域支えあい推進室所管の参与の異動について御紹介申し上げます。
名簿の左側でございますが、地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、中部すこやか福祉センター所長兼務、横山俊でございます。
横山地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当)、中部すこやか福祉センター所長
横山でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
瀬田地域支えあい推進室長
北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)、吉沢健一でございます。
吉沢北部すこやか福祉センター副参事(地域ケア担当)
吉沢です。どうぞよろしくお願いいたします。
瀬田地域支えあい推進室長
鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当)、石崎公一でございます。
石崎鷺宮すこやか福祉センター副参事(地域支援担当)
石崎でございます。よろしくお願いいたします。
瀬田地域支えあい推進室長
以上でございます。よろしくお願いいたします。
野村健康福祉部長
それでは、私から健康福祉部の異動について御報告いたします。
まず、臨時福祉給付金担当、小堺充でございます。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
小堺でございます。よろしくお願いします。
野村健康福祉部長
続きまして、こちらも組織改正でございますが、健康・スポーツ担当、石濱照子でございます。
石濱健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当)
石濱でございます。よろしくお願いいたします。
野村健康福祉部長
以上、よろしくお願いいたします。
委員長
以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了します。
それでは、議事に入ります。
地域活動の推進及び地域ケア・地域支援について、保健衛生及び社会福祉についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けます。
1番、臨時福祉給付金等の給付事業の実施についての報告を求めます。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
それでは、臨時福祉給付金等の給付事業の実施について、お手元の資料(資料3)に基づいて報告させていただきます。
本件は、今般の消費税率の引き上げに際し、生活費への影響を勘案するため、臨時福祉給付金並びに子育て世帯臨時特例給付金を支給するものでございます。
まず、臨時福祉給付金について御説明いたします。
対象者は、平成26年1月1日現在、中野区に住民票があり、生活保護の被保護者等を除き、26年度住民税均等割が課税されておらず、かつ住民税均等割の課税者から扶養されていない区民です。支給額は、1人につき1万円です。
また、老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金、児童扶養手当等の受給者には5,000円の加算があります。
次に、子育て世帯臨時特例給付金についてです。
対象者は、臨時福祉給付金の対象者及び生活保護の被保護者等を除く平成25年の所得が児童手当の所得制限額に満たない、本年、平成26年1月分の児童手当の受給者の方です。支給額は、対象児童1人につき1万円です。
続きまして、申請開始及び期限についてです。
受け付け開始は、平成26年7月中旬、申請期限は平成27年1月中旬を予定しております。
次に、申請受け付け方法についてです。
原則として、郵送により申請を受け付けます。本庁舎においてコールセンター及び相談窓口を設置するほか、2週間程度の間、本庁舎1階において臨時相談窓口も設置して集中的に対応いたします。
主なスケジュールについてです。
5月中旬ごろにはコールセンターを設置し、相談対応を開始します。また、区報やホームページなどで各種広報を行います。7月には本庁舎に相談窓口を設置します。また、対象者に申請書を送付し、以降、申請を受理し、審査の後、順次給付を行っていきます。12月末にはコールセンター業務及び窓口相談業務を終了いたします。平成27年3月末をもちまして全ての処理を終結し、担当事務を終了いたします。
以上、簡単ではございますが、報告させていただきます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
やながわ委員
今、スケジュール等々聞いたんですが、まずこれ、全ては申請をするということですね。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
はい、そのとおりでございます。
やながわ委員
大体この中野区内で想定されている対象者の人は、どのくらいいらっしゃるんですか。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
臨時福祉給付金の非課税世帯の対象者がおおよそ6万5,000人、児童手当の受給者である子育て世帯特例給付金の対象者が2万人と見込んでおります。
やながわ委員
両方足すと8万5,000人ということになると、中野区内の世帯数から見ると、3分の1強ぐらいの対象者がいるということですよね。今、コールセンターだとか、郵送で全部送る、そしてコールセンターを設置する、そして郵送で申請をする、こういう仕組みなんでしょうけれども、えてしてこれだけテレビとか報道で言われているけれども、やっぱり見落とす。私なんかもそうなんですけれども、結構いろいろなダイレクトメールとか入っていると、見落としちゃう。ここは周知方法をきめ細やかにする必要があると思うんですが、果たしてこの区報だとかホームページできちんと対象者の人たちに通達できるのかなと思うと、漏れはあるだろうなと。そんなところはどういうフォローをするための手段をお考えになっていますか。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
そのための対策なんですが、私ども、まず申請書を発送した方々に対して、一定のスパンでまだ申請書が来ていないということを確認しまして、再度催告というんですかね、確認をとらせていただきます。その他、地域の方々、そういった方々にかかわりのある、特に高齢者の方など、民生委員さんなどにも説明会を開きまして、その旨を依頼します。あとは、ケアマネジャーの方にも同様にお話しさせていただきまして、案内させていただきまして、そういった方のフォローに努めていただくように御協力を依頼いたします。
やながわ委員
大事なことだなと思うわけですが、お年寄りの方、小さいお子さんをお持ちの方って、細かいことって本当に後回しになっちゃうので、町の中で歩いていて、結構区民のひろばだとか公営掲示板というんでしょうかね、ああいうものは必ずひゅっと見ていく、そういったところにもこの臨時給付金の案内、ポスターというのはどうなんですか。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
町会宛にもそういう掲示板で掲示していただくような依頼もいたします。
むとう委員
以前にもお尋ねしたかもしれないんですけれども、区のほうとしては、この対象者というのを確定することは不可能なんですか。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
平成26年1月1日現在の課税情報ですとか扶養者の関係の情報ですね、これでもってほぼ絞り込んではいるんですけれども、その後扶養から外れたりとか、逆に扶養になったりとか、そういう情報は後からわかる話でございまして、それもできるだけこちらのほうで追って確認をしていきたいと思っているんですが、かなりの確率で対象者を絞り込むことは可能ですが、必ず全員対象者を1月1日現在以降の状態まで絞り込むということは、なかなか難しいところがございます。
むとう委員
その辺は税の担当のところとか、今、データの一元化とか、それがいいとも思わないんですけれども、そういった部分で確定できるというのは、1月現在でなければなかなかできないということなんでしょうか。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
基準日は1月1日でございますが、特別区民税の状況のわかるのが6月ですよね。その時点でまたこちらのデータを収集しまして、追加で修正をかけていくということで、最新の情報は常に給付台帳という形で管理をしておりまして、それに反映していく形でございます。
むとう委員
やっぱりこういうものって、先ほどのやながわ委員からの質疑の中でも確認がなされましたけれども、申請主義なんですよね。本当だったらもらえる対象者が漏れてしまう。常に税金など取るほうは必ず逃さないようにそちらからどんどん来ますけれども、逆に区民の側からすると、いただけるものというのは全て申請主義で、ついついうっかりとか、ミスしてしまったりとか、高齢の方であったりすると、認知症の方もたくさんいらっしゃる中で、なかなか本来もらえるべき人がもらえなくなってしまったりということがあるのがすごく残念だし、そこは何としてもきっちりフォローしていただきたいというふうに思っているんですけれども、そういう中で今、民生委員さんの活用などもお話の中にありましたけれども、これはほぼ対象者がわかる中で、リストなどを民生委員にお渡ししちゃうと、そういうことまでやっちゃうことなんでしょうか。どの程度、民生委員の方に協力をお願いする内容はどういうところまでなんでしょうか。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
個人情報を記載したリストまでは、今のところ民生委員さんにお渡しする予定はございません。あくまでも今、区としてはこういう給付事業を実施していて、対象になる方はこういう方ですという制度の御案内をさせていただいた上で、特段高齢者の方には今委員がおっしゃったようなおそれがあるので、配慮をしていただきたいというような形のお願いになろうかと思います。
むとう委員
電話での「まだですか」ということのお知らせは何度かするということだったんですけれども、それでも最後の最後まで区のほうとして期限が迫った段階で、それでもなおかつ申請がなかった場合などは、最終的に明らかに区としてはデータ上対象ではないかと思われるような方からの申請が最後の最後までなかった場合については区の職員が訪問するとか、そこまでのフォローは考えられているんでしょうか。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
おっしゃるとおりでございます。そういった場合には職員が訪問したりとかすることも視野に入れて検討しております。
むとう委員
では、最後の最後まで丁寧な対応をお願いしたいと思います。実際にこのことにかかわる職員は何人体制で、これ、委託業務でしたか。何人体制でどう行うのでしょうか。
小堺健康福祉部副参事(臨時福祉給付金担当)
基本的に委託を中心に各業務を担ってまいります。したがいまして、定額給付金のときと比べて職員の数はちょっと少ないんですけれども、私以下4名の職員が計5名で今のところ配置されております。以降、業務量の需要に応じて兼務なりをかけていきたいと思っております。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に2番、中野区新型インフルエンザ等対策行動計画(案)の作成についての報告を求めます。
坂野健康福祉部副参事(保健予防担当)
それでは、私のほうから中野区新型インフルエンザ等対策行動計画(案)の作成について(資料4)御報告を申し上げます。
まず、行動計画(案)の作成でございます。東京都の新型インフルエンザ対策等行動計画に基づきまして、中野区新型インフルエンザ等対策行動計画(案)を3月末に作成いたしました。この辺に関しましては、3月の厚生委員会で既に報告、どういう流れでいくかという報告をさせていただいたところであります。
行動計画なんですが、50ページを超す冊子でございますので、きょうはA4横長の概要版で簡単に御説明させていただきたいと思います。
まず、今回の行動計画の概要でございますけれども、新型インフルエンザ等対策特別措置法の第8条第1項によりまして、東京都新型インフルエンザ等対策行動計画に基づきまして、中野区新型インフルエンザ等対策行動計画を作成したものでございます。
この計画は、対策の基本方針と具体的な実施内容を示し、病原性の高い新型インフルエンザ等への対応を想定しつつ、病原性が低い場合に弾力的な運用ができるよう、対策の選択肢を示すものでございます。
対策の目的でございますが、新型インフルエンザ等の感染拡大を可能な限り抑制し、区民の生命及び健康を保護すること。区民生活及び経済活動に及ぼす影響は最小となるようにすることでございます。
構成でございますけれども、概要版のほうにも書かれておりますが、発生時における体制・対策でございますけれども、横長の資料の下のほうを見ていただきたいんですけれども、実施体制というところの下ですね、網がかかっている部分なんですが、サーベイランス・情報収集、情報提供・相談、感染拡大防止、予防接種、医療、区民生活及び経済活動の安定の確保の六つの基本項目に整理されておるところでございます。それぞれの基本項目につきまして、発生段階に応じまして段階ごとに具体的に実施していく内容を行動計画上定めているものでございます。
東京都への報告及び内容確認というところでございます。法令や国及び都の行動計画とそごがないか、あるいは記載すべき事項に漏れはないかということの確認のため、区の行動計画(案)を3月末に東京都のほうに提出しております。東京都の確認作業には1カ月程度かかるというふうに伺っております。
4番、区行動計画策定のスケジュールでございますけれども、現在東京都の内容確認がなされているところでございます。5月下旬に決定いたしまして、6月の区議会に報告という予定になっております。
中野区新型インフルエンザ等対策行動計画(案)の作成については、以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がなければ以上で本報告について終了します。
次に3番、学校法人新渡戸文化学園との「中野区がん検診普及啓発及び受診率向上に関する協定」の締結についての報告を求めます。
坂野健康福祉部副参事(保健予防担当)
続きまして、学校法人新渡戸文化学園との「中野区がん検診普及啓発及び受診率向上に関する協定」の締結について御報告申し上げます。資料(資料5)をごらんください。
協定の締結先でございますが、学校法人新渡戸文化学園でございます。
2番の協定の締結決定の理由でございます。
区では、がん予防対策における企業等との連携を推進する立場から、協賛企業等の募集活動を行っておりますが、平成25年12月5日付の区報での募集に際しまして、上記の同学園の臨床検査学科から応募がございまして、以下の提案を受け、本協定を締結することがふさわしいと認められるため、協定の締結決定に至ったものでございます。
内容といたしましてはそこに例示してございますが、がんの早期発見の重要性を啓発する講演会の実施、パネルによるがんの検査方法の説明や顕微鏡等を使用したがん細胞の紹介、学生ボランティアによる区の各種健康づくり事業への協力等が提案されているところでございます。
協定の締結日でございます。4月15日でございます。
区民への周知でございますが、今後区報及び区のホームページに掲載して周知する予定でございます。
協定についてというところでございますが、協定の趣旨でございますが、御案内のとおり、がんは日本人の死亡原因の第1位でありまして、がん検診の受診率を向上させ、がんの早期発見、早期治療につなげることは極めて重要であるということでございます。そのため、区民と接する機会を多く持つ企業等と連携して、がん検診の普及啓発及び受診率の向上に向けた取り組みを推進するという趣旨でございます。
区と協定企業等の役割分担でございますけれども、区は情報提供、広報等により協定企業等の活動を支援いたします。協定企業等は区民へのがん検診普及啓発、受診勧奨活動に取り組んでいただきます。また、広告等に協定締結企業等である旨の表示をすることができるとなっております。
協定の有効期間でございますけれども、本協定の有効期間は、協定の締結の日から起算して1年間といたしますが、有効期間満了の30日前までに双方いずれかからも申し出がない場合は、さらに1年間自動更新するものとし、その後も同様とするということでございます。
既に協定を締結した企業等でございますけれども、西武信用金庫様とアフラック様、平成22年度に締結をしておるところでございます。
今後の協定企業等についてでございますけれども、本協定の趣旨に賛同する企業等については、今後も随時募集を図っていきたいと考えておるところでございます。
私のほうからは以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
中村委員
御報告ありがとうございます。すごく前向きでうれしいなというふうに率直に感じております。特に個人的なことを言いますと、新渡戸文化学園は私の母校ですので、本当にうれしく思っております。
具体的な内容なんですけれども、学生ボランティアによる区の各種健康づくり事業への協力というところは、どういうことを見込んでいらっしゃるんでしょうか。
坂野健康福祉部副参事(保健予防担当)
これから定期的に協賛企業等と会合を持ちまして、その中で具体的な提案を頂戴していくという段取りにはなっているんですが、今のところピンクリボンのときの啓発の資材の配布の御協力とか、その辺がちょっと考えられるかなと、今の段階ではそういうアイデアが出ているところでございます。
中村委員
あと、5番の協定についてのところの(4)で、既に協定を締結した企業等で西武信用金庫とアフラック、平成22年度からということなんですけれども、ちょっと確認なんですが、今、ここと一緒にやっている事業というのは、どういうものがあるんでしょうか。
坂野健康福祉部副参事(保健予防担当)
西武信金さん、あるいはアフラックさんですが、啓発ポスター、区役所の中にも張ってあるんですが――の作成、掲示ですね。あるいは、啓発事業のチラシの配布、あるいはパネル展への資料の御提供、街頭啓発活動への職員の皆様の御参加等をいただいているところでございます。
中村委員
一緒に協力してがん検診の受診率を上げていこうというのはすごくいい取り組みだと思うんですけれども、これで実際に受診率が上がったとか、担当としてその結果、どういうふうに分析をされているか教えていただけないでしょうか。
坂野健康福祉部副参事(保健予防担当)
今回の一連の取り組みが受診率の向上にどれほど寄与したかというのは、なかなかはかる方法論がないのかなと思うんですが、一つの見方としては、受診率自体横ばいぐらいなんです。ただ、ほかの自治体は結構下がっているところもあるんですね、がん検診の受診率でいいますと。だから、その点では多少効いているのかもしれませんけれども、精密に評価する方法はなかなか、技術的には難しいのかなと思います。
中村委員
せっかくやるんですから、ぜひ目標は高く持っていただきたいなというふうに思います。特に国では、日本のがん検診の受診率は本当に低いので、なかなか難しいところであるんですけれども、国は50%を目指すというふうに出している中で、低いものでは10%には満たないものもあるわけなので、そこら辺は、せっかくやるんですから、目標は高く持っていただきたいなと思っております。今後のことに関しては、また具体的に内容が詰まった時点で恐らく御報告等、区議会になかったとしても、ホームページ等々で報告はいただけるという理解でよろしいでしょうか。
坂野健康福祉部副参事(保健予防担当)
今、委員からございましたが、どういう取り組みになったか、区報あるいはホームページ等で時宜を見て適宜お知らせしていきたいと考えております。
やながわ委員
既に企業は西武信金、あるいはアフラック、今回新渡戸文化学園ということで、一つまた拡大したんだなというふうに思って評価しているところです。
ただ、がん予防、あるいはがんの推進基本法が5年の改定を見て、その中に盛り込まれた一つは、がん教育の推進ということで、そのがん教育の推進も、やはり命を育むというか、命を見つめるという、言ってみれば、がんイコール死という概念があるので、このことに一歩踏み込んだ内容で子どもたちに推進をというふうに盛り込まれたと思っております。企業や、いろいろな行政外のそういった団体との提携から、区民に広く啓発を、がんに対する啓発をしていくということは大変重要なことと同時に、今、中村委員が言った検診受診率がどうなんですかと。横ばいだという御答弁があったんですが、やはり子どものころから、がんというものは何なのかという学びの場をつくる必要があると私は思うんです。
今、大分自治体もがん教育の冊子をつくったり、あるいは武雄市なんかは何回もやっているそうですけれども、中学生にがん授業をやっていると聞いております。私も何回か中学生のがん授業の場に行かせていただいて、最初はざわついていますけれども、だんだんおじいちゃんががんだった、おばあちゃんががんだった、いや、もっと言えば両親どっちかが今がんで病んでいるとか、こういうケースがすごくふえている。そういった中で、外部との協定も大事だけれども、今いるお子さんたち、私は中学生がいいのかなとは思っているんですが、そういったところでの啓発事業は区としてどのように、このことに関しては、私、何年も前から本会議や総括質疑で提案をしてきました。いわゆるがんの総合対策の一つとして提案をしてきているんですが、その辺は学校とどう協議したことがあるのか、ないのか。所管としてはどう考えているのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。
坂野健康福祉部副参事(保健予防担当)
教育のお話となると、ちょっと私のところの範囲を、教育委員会のほうの範疇になる部分もあるのかなと思うので。いろいろと話をする機会の中で、できるだけ今後相談していきたいなと考えております。
やながわ委員
教育委員会にもそういう話をしてきたわけで、昨年、一昨年になるのかな、各学校の養護担当の先生と、あるいは保健体育の先生どちらか、各学校から必ず1人出てくださいということで先生方をお招きし、参加していただいて東大の准教授である中川恵一先生が教育センターに来てくれました。教育バージョン用にプロジェクターを使いながら、私も1時間ちょっとの講習、研修を一緒に参加させていただきました。
でも、教育委員会としてはそういうことをやっている。中川先生には医師会にも来ていただいている。あるいは、アフラックと西武信用金庫の最初の提携記念の講演会にも来ていただいて、がんの予防、あるいはがん教育という話をしていただいています。既に中野区には3回も来ていただいて、先生はがん授業を先駆的に、子どもから知らなければいけないと、向き合わなければいけないという一貫した姿勢だなと聞いておりますが、教育委員会でそういう授業を、あるいは研修をしている。この所管で、教育委員会とはちょっと分野が違うからと、既にもう今の副参事の答弁は縦割りなんですよね。そうじゃなくて、そのためにこういった新渡戸文化学園の提携があるわけで、そういうアンテナを張りめぐらせながら総合的にやっていかなければ、区民に対する周知なんかとてもできないなと。どこかがぽつん、ぽつんとやっているんじゃなくて、やはりここだろうと私は思うんですね。
ですので、私は一番多感である小学校高学年から中学生あたりにこのがんの授業、あるいはがん予防というものに対してきちんと打ち込むことが必要だと常々考えている1人なので、ぜひここだけの分野でとどまることなく、こうしたところ、また新渡戸文化学園というのは看護師だとか臨床検査技師だとか保育園の先生だとか、いろいろな専門学校的な特化している学校でもありますので、そういった学生さんたちのボランティアの力も借りながら、学校現場でのがん授業をぜひ計画するのはこちらのほうでリードしていくという姿勢でいていただきたいと思っているんですが、いかがでしょうか。
坂野健康福祉部副参事(保健予防担当)
今のお話をいただきまして、いろいろなやり方が考えられると思いますので、いろいろ勉強していきたいと考えております。
やながわ委員
これって本当に意識のある人、ない人がある。肉親ががんで亡くなったとか、最愛の人ががんで亡くなったというとがんに対する意識は変わるけれども、そうじゃない。しかし今、2人に1人はがんになるわけですよ。だから、ここにいたら、こっちが全員がんになるか、そっちが半分がんになる。いや、笑うけれども、本当でしょう、これ。というぐらい国民病なわけですよ。だから意識の中にきちんと、それでも予防しても数割はなっちゃうんだと。だったらしようがないなと思っちゃうかどうかというんですが、しっかりわかっていることが大事なので、ぜひそのときに、教育長にも言いました。聞きに来ていた養護の先生と体育の先生、7割以上が寝ていました。私、後ろからどついてやろうかというぐらい。私は聞いていて「本当に関心がないんだな」ということと、夕方ですから「お疲れなんだな」とこう思います、善意に受けとめて。
しかし、終わった後、中川准教授が「僕の話はつまらなかったのかな」と。私はそう言われて何とも申し上げにくくて「いや、そんなことありません、きっと疲れているんでしょう」と。もっと言えば、必ず学校から1人というところが10校ぐらい来ていなかった。私は教育委員会に怒りましたよ。中川先生って今、何千人と集まるところで講演しているのに、わずか数十人ですよ。その3分の1が、私はこういう所管も入れるべきだと。みんなが勉強してスタートしなければいけませんよと。せっかくの機会、台無しというか、無駄になってしまったんじゃないかという。教育委員会も、参加していただくためのきちんとした伝達、通達がなかったんじゃないかと。そうじゃなければ、こんな実態にならないというふうにちょっとお小言言いましたが、全体的に取り組めるところは取り組んでいくという。
ですから、発信地はここですので、こういった連携等々やってきているわけなので、実績を大きくしていくためにも、まずは所管の参事さんたちがしっかりと、中野区においても、私はがん総合条例までつくりたいと願っている1人ですので、どうぞよろしくお願いいたします。これは要望です。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に4番、登録有形文化財(建造物)の登録についての報告を求めます。
石濱健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当)
それでは、お手元の資料(資料6)に沿って御説明申し上げます。
中野区の建造物が国の有形文化財として登録が決定いたしましたので、御報告いたします。今回登録が決定しましたのは、細井家住宅、萬昌院功運寺、三岸家住宅アトリエでございます。旧野方配水塔、中村家住宅洋館に次ぐものでございます。
1番目、細井家住宅主屋でございます。所在地が中野区上高田三丁目。こちらは改修をしておりますが、安政4年の建物で、敷地には納屋、井戸なども残されておりまして、震災以前、江戸期の東京近郊の農家といたしまして大変貴重であるということでございます。裏面に写真が載ってございますので、返しながらごらんいただけたらと思います。
二つ目が萬昌院功運寺でございます。こちらは庫裏・鐘楼・山門の3点でございます。所在地が中野区上高田四丁目。庫裏は旧萬昌院の仮本堂兼庫裏として建てられたものでございまして、丁寧な造作の近代和風建築が高い評価を得ております。鐘楼は大正3年に移築されたものでございますが、もともと寛延2年の建築ということで、移築の際にも細かな装飾の部分まで原型をとどめております。山門は年代は大正時代でございますが、格式の高い高麗門ということで、山門には珍しいケヤキの良材を多用し、江戸城と同格の門の様式であることが高い評価を受けました。
その次に、三岸家住宅アトリエでございます。こちらは画家の三岸好太郎、節子夫妻のアトリエで、都内でも希少な戦前の木造モダニズム建築となってございます。所在地は中野区上鷺宮二丁目でございます。
次に、申請の経緯でございます。
申請の経緯といたしましては、所有者の要請によるものでございます。御承知のとおり、こういった申請というのが性格上、募集をするといったものではございません。所有者の申請のきっかけとなったものは、平成19年度から3年間にかけまして行いました中野区大正期・昭和前期建造物調査などがきっかけとなりまして、高い評価を受けたものによって所有者の方がこういうことであれば申請をというようなことで申請したというものもございます。
その他といたしまして、文化財としての案内、公開等につきましては、今後所有者と協議をいたしまして、御意向を十分配慮しながら進めていくといたします。
なお、区報、ホームページ及び生涯学習スポーツ情報紙「ないせす」のほうに紹介記事を掲載する予定でございます。
また、今般4月18日(金曜日)に教育委員会のほうで報告をしてございますが、その際には傍聴者の資料は回収をさせていただいております。
私の御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
むとう委員
今の御説明の中にあったように、かつて審議会ですかね、中野区内にある歴史的建造物を残していこうみたいなことで調査されて、立派な冊子、私もいただきまして、その当時あった建物でも、実はもう壊されて数少なくなってきているので、冊子の調査をされた方々の努力が実って、その後も自発的にそういう建物を残していこうという市民レベルでの活動の成果かなというふうに思うので、よかったなというふうに感じました。
それで、改めてお尋ねですけれども、こういった形で登録有形文化財ということになると、今後どのような制約とか、修繕に対して国からの補助だとか、何かいろいろなものがあるのかなと思うんですが、どういうことが付随してくるのでしょうか。
石濱健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当)
今般の国の登録文化財といいますのが、所有者の意思によるということで、メリットといたしまして税制の優遇措置ということで、相続財産評価額の10分の3控除、そして、家屋、固定資産税の2分の1の減税がございます。ただし、保存に必要な修理工事費等につきましては所有者負担となってございまして、修理等の設計管理費の2分の1を文化庁が補助するといったことになってございます。
また、外観のみにつきましては、現状変更が不可ということで、建物の内部については可能といったことになってございます。
むとう委員
そういう制約ということで、これまでも調査された区民の方とかが自発的にいろいろ残してほしくて働きかけて、登録しませんかというお話を持っていっても、なかなか維持していくのが大変ということと、今御説明があったように、外はそのままで中は動かしてもいいよということではあるんですけれども、外の外観をずっと保っていくということがなかなか大変なことで、こういった際に区のほうで多少なりとも維持管理していくのに必要な外見を保っていくために必要な修繕費の一部でも補助を出してくれたらいいのにということは前々から伺っているんですけれども、今後こういうことをきっかけに中野区としてそういった面での検討というのはなされてほしいなと思うんですが、いかがでしょうか。
石濱健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当)
文化財補助金の負担率といいますのが、やはり国の指定になりますと、区の指定が外れて国の指定になるということになりますので、区の指定だけであれば、そういった制度というのが活用できるんですが、現段階では国の指定になったものを区が補助制度をつくって補助するといったような、現在の段階では考え方にはなかなかなりづらいというのが実態でございます。
むとう委員
国の補助だとなかなか不十分なので、せっかく登録しても所有者の方が維持していくってすごく大変なことのようなんですよね。ですから、国の基準は国の基準があり、さらにそれに区がプラスアルファということは幾らでもできないことではないので、今後ぜひこういった建物を残してほしいなと常に思っていますので、今後の考え方としてそういったことも、せっかく登録文化財がふえたわけですから、ちょっと検討していっていただきたいなというふうに思いますので、要望しておきます。お願いいたします。
吉原委員
この3カ所、番地、何番何号まで書いていないんですけれども、現在の状況だと公開はできないといいますか、例えばこの情報を見て「見せてください」といった方々に関しては、そういうことはされていないんですかね。
石濱健康福祉部副参事(健康・スポーツ担当)
現在、例えば細井家の方は所有者の方がお住まいでいらっしゃいまして、外観を見ることは可能だと思いますが、まだ登録が内定した段階で、正式にはプレートと登録証というものがまだまだ半年間ぐらいかかるそうなので、それが届いた段階で正式ということになりますので、現段階では内定をしたということで、今後その辺を含めまして内覧ということになりますと、現在お住まいの場合には所有者の方の御意見を伺いながらということになると思うんですが、萬昌院功運寺さんの場合にはまこと幼稚園が併設されていますが、住職の許可を得て外観を見るということは可能だというふうに考えております。
あと、三岸家の住宅のアトリエにつきましても、そこのアトリエそのものには住んでいらっしゃらないんですが、裏の住宅のほうにお孫さんがお住まいだということですので、アトリエのほうは今、お孫さんが主催をしてアトリエの中で区民の方を集めていろいろ文化的なことをしていらっしゃるというふうに伺っております。そういったことで見学というか、見ることは可能だと思いますが、具体的なことにつきましては、今後そういった所有者の方との協議の上で公表していくという形になると思います。
委員長
他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がなければ以上で本報告について終了します。
次に5番、その他で何か報告ありますか。
永田健康福祉部副参事(障害福祉担当)
障害者福祉会館におけます作品展示スペースの整備につきまして、口頭によりまして御報告をさせていただきます。
このたび、障害者福祉会館1階ロビーの東側、正面玄関から入りまして左側の一角に障害のある方が制作した作品の展示などを行うためのスペースを整備いたしまして、5月20日から利用を開始する予定でございます。作品展示スペースの整備につきましては、昨年度行いました指定管理者の事業者選定の中で企画提案を受けたものでございまして、その後協議を行い、今年度から指定管理事業の一環として実施することとしたものでございます。
展示スペースは約40平方メートルで、展示のためのパネルやピクチャーレール、照明、プロジェクターなどを設置いたします。障害者の芸術活動についての支援や地域の方々との交流などを目的といたしまして、会館の事業や地域の行事などで活用しますほか、区内の障害者団体や事業所、地域の団体などを対象といたしまして、2週間程度の期間について無償で貸し出しを行い、さまざまな創作活動の紹介や自主生産品の展示や販売などにも活用を図っていきたいと考えてございます。
利用の詳細につきましては、今後指定管理者と協議しながら進めてまいります。また、今後の展示スケジュールなどにつきましても現在調整中でございますので、そうした予定なども併せまして厚生委員会の委員の皆様には改めて御案内をさせていただきたいと考えてございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
やながわ委員
障害者の芸術支援ということで、障害者福祉会館の1階、40平米、ちょっと狭いかなと。もうちょっと広くてもいいんじゃないかなと思いますが、あの現状ではこれが精いっぱいなのかなと思います。これは特に芸術振興、あるいは障害者の人たちの作品をきちんと展示していく。中野区においては、愛成会が中心となってアール・ブリュット、これが今、ヨーロッパ展を巡業して大変な評価をいただいているというふうにも聞いておりますし、そういったことを考えると、中野がそういったことを発信していかなければいけないだろうと、私どもはかねがねそう思い、提案もしてきたところです。
今、口頭での御報告ですが、指定管理者とこれから協議をしていくというふうにお話がありましたが、ここだけに任せるのではなく、行政として発信させていく、あるいはきちんとすみずみまで伝えていくということは、やはり行政が責任を持たなければいけないと思うんですが、この指定管理者と協議と言うけれども、相手との協議、あるいはその中に発信をさせていくという行政側の立ち位置をどういうふうに考えているのか、お聞かせいただきたいと思います。
永田健康福祉部副参事(障害福祉担当)
障害のある方々の芸術活動や創作活動につきましては、障害のある方々が生き生きと生活をしていく、そうした生活の質の向上、そして、そうした活動を通して社会参加を推進していくといった意義があると考えております。
また、そうした活動を広く地域の中で広げていくということによりまして、障害のある方々についての理解の促進、交流の促進等々の意義もあるというふうに考えてございますので、そうした障害のある方々の活動についての情報の発信や理解の促進等につきましても、行政としてしっかりと支援を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
やながわ委員
私は今、これ伺って、初めの一歩だなというふうに思っているんです。私もアール・ブリュットの作品展、ほとんど見てきたんです。そもそもたまたま厚生委員会で、もう何十年も前に視察に行った、その視察に行ったところ真ん前で、小さな民家を美術館みたいにして障害者の人たちの作品が飾ってあって、あしたからオープンというところに入っちゃったんですね、佐藤ひろこさんと一緒に。篠委員も一緒でしたね、長いおつき合いですから。
でもそれが、今やヨーロッパ展までいくという、そこにすごいエネルギーがあるという、これは芸術の基本を教わらない、生の芸術というぐらい、彼らの、彼女たちの心をそのまま表現して物をつくっていくという、圧倒されるわけですが、どうかこういう資源が中野が中心になっているということを担当者として忘れないでいただきたいということと、私も地元でかかわっている、お友達になっている自閉症の中学生の女の子、本当に小さいときから絵がお上手だなと思って「うまいね、うまいね」と言っていたその子が、ことし、去年か、キラキラっとアートコンクール、17歳、18歳未満の方の作品展、全国から何千点と応募された中で、50点の中に中野区の中学生が選ばれたので、見に行きました、横浜に。まあすばらしい、ほかの作品も含めて。本当に芸術だなと、心から感動する。こういう社会的な資源、あるいは財産を多くの人に見せてあげたいと私は心から思うんです。そういう人たちもいる。50人しか選ばれない中に1人入ったわけで、ことしの2月か3月、表彰式が終わったというふうに伺っています。
そういう機運を、そこに作品を展示する場所をつくったという、この意義付けをちゃんと区民に知らしめていく、あるいは、本当に芸術のすばらしさを伝播させていくという、さっき副参事言ったように生きがいを持つとか、夢を持つとか、夢の実現だとか、あるいはそれで食べていかれるかもしれないじゃないですか。そう考えると、先には大きく広がる分野なので、どうか40平米ですが、ここから大きく展開できるように、初めてやることですので、しっかり対応していただきたいと。決意を聞かせてください。
永田健康福祉部副参事(障害福祉担当)
国際的にも評価の高い芸術活動をしておられる事業者、社会福祉法人が中野区内にいらっしゃって、積極的に活動を展開しておられるという意味では、中野区という地域がある意味恵まれている環境にあると思いますので、そうした社会資源を連携して積極的に活用させていただく、連携して区としてもそうした活動を推進してしっかり進めていきたいというふうに考えてございます。
やながわ委員
もう1点、このことを区商連の方々が、町中をアートにしていきたいという、そういうふうに今計画も立てている。ですから、そういう情報を、ここだけでやっているというのではなくて、いろいろなネットワークを展開しながら、中野も大きく変わる、そして町の中もソフトの面として芸術の町、サブカルチャーもありますが、いろいろな意味で発信していかれるような点も留意していただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
委員長
他に質疑はございませんか。
むとう委員
芸術文化というところで格調高いお話の中で、ちょっと俗な話になってしまうんですけれども、やはりそういった才能を生かしていくという、いろいろな生かし方があると思うんですけれども、個人の意向があればということではあるんですけれども、頒布みたいなことは考えられるんでしょうか。
永田健康福祉部副参事(障害福祉担当)
障害のある方々の創作活動の一環としまして、区内事業所では自主生産品等の製作等も行ってございますので、その展示と併せて頒布等を行うということによりまして、障害のある方の経済的な自立にもつなげていくということができないか、取り組んでいきたいというふうに考えております。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
他に報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ以上で所管事項の報告を終了します。
審査日程のその他に入ります。各委員、理事者から何か発言ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員会を暫時休憩します。
(午前11時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時06分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回は第2回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から連絡をさせていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
本日予定した日程は全て終了しますが、委員、理事者から何か発言ありますか。(「休憩」と呼ぶ者あり)
委員会を休憩いたします。
(午前11時07分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時09分)
他に委員、理事者から御発言ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で厚生委員会を散会します。
(午前11時10分)