1.平成15年(2003年)2月19日、中野区議会議事堂において開会された。
1.出席議員(41名)
1番 吉 原 宏 2番 伊 藤 正 信
3番 きたごう 秀 文 4番 高 倉 良 生
5番 やながわ 妙 子 6番 鈴 木 光 子
7番 佐 伯 利 昭 8番 平 島 好 人
9番 むとう 有 子 10番 長 沢 和 彦
11番 牛 崎 のり子 12番 山 崎 芳 夫
13番 高 橋 ちあき 15番 岡 本 いさお
16番 こしみず 敏 明 17番 飯 島 きんいち
18番 小 串 まさのり 19番 はっとり 幸 子
20番 佐 藤 ひろこ 21番 来 住 和 行
22番 樋 口 きこう 23番 若 林 ふくぞう
24番 古 木 謙市郎 25番 欠 員
26番 斉 藤 金 造 27番 斉 藤 高 輝
28番 大 泉 正 勝 29番 柿 沼 秀 光
30番 木 村 勝 昭 31番 細 野 たいじ
32番 岩 永 しほ子 33番 昆 まさ子
34番 小 池 ひろし 36番 伊 藤 岩 男
37番 西 村 孝 雄 38番 江 口 済三郎
39番 藤 本 やすたみ 40番 川 上 進
41番 近 藤 正 二 42番 江 田 徹
43番 池 田 一 雄 44番 小 沢 哲 雄
1.欠席議員(2名)
14番 市 川 みのる 35番 岩 田 みつる
1.出席説明員
中 野 区 長 田 中 大 輔 助役 内 田 司 郎
収入役 藤 原 惠 一 教育長 沼 口 昌 弘
政策経営部長 渡 辺 征 夫 企 画 課 長 金 野 晃
総 務 部 長 山 岸 隆 一 総 務 課 長 田 辺 裕 子
区 民 部 長 鈴 木 勝 明 地域センター部長 柳 澤 一 平
環 境 部 長 西 條 十喜和 保健福祉部長 石 神 正 義
保健担当部長 青 山 キヨミ 都市整備部長 石 井 正 行
土木担当部長 那須井 幸 一 教育委員会事務局次長 山 下 清 超
1.本会の書記は下記のとおりである。
事 務 局 長 正 木 洋 介 事務局次長 佐 藤 栄 時
議事調査担当係長 大 谷 良 二 書 記 大 石 紀 久
書 記 巣 山 和 孝 書 記 永 田 純 一
書 記 長 崎 武 史 書 記 松 原 弘 宜
書 記 西 田 健 書 記 岩 浅 英 樹
書 記 飯 田 浩 一 書 記 佐 藤 雅 俊
書 記 松 本 桂 治 書 記 吉 田 哲 郎
議事日程(平成15年(2003年)2月19日午後1時開議)
日程第1 第1号議案 平成14年度中野区一般会計補正予算
第2号議案 平成14年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算
第3号議案 平成14年度中野区老人保健医療特別会計補正予算
第4号議案 平成14年度中野区介護保険特別会計補正予算
日程第2 第5号議案 平成15年度中野区一般会計予算
午後1時04分開会
○議長(斉藤金造) ただいまから平成15年第1回中野区議会定例会を開会いたします。
本日の会議を開きます。
会議録署名員は会議規則第121条の規定に基づき、議長から御指名申し上げます。
20番佐藤ひろこ議員、24番古木謙市郎議員にお願いいたします。
次に、会期についてお諮りいたします。本定例会の会期は、本日から3月14日までの24日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(斉藤金造) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。
この際、区長から第1回定例会に当たり所信を表明したい旨の申し出がありますので、これを許します。
〔区長田中大輔登壇〕
○区長(田中大輔) 平成15年中野区議会第1回定例会に当たり、私の政治姿勢と区政運営に関する基本的な考え方を申し上げます。
世界は今、イラクで戦争が起こるかどうかを不安な気持ちで見守っています。平和は人類共通の願いです。私たちは、過去の多くの悲惨な歴史や経験からそのことを心に刻んできました。しかし、今日なおテロや戦争の惨禍が繰り返され、今また一触即発という危機にあることは本当に憂慮にたえません。我が国は憲法によって国際紛争の解決手段として武力を用いることをみずからに禁じ、戦争を放棄しています。中野区はその理念に基づいて憲法擁護・非核都市の宣言を行って、広く世界に平和と連帯を呼びかけています。国際間の問題は何であれ、平和的に外交努力によって解決されなければなりません。戦争やテロはまさに最悪の選択であり、人類の生命と自由を脅かすものです。地球環境やエネルギー、貧困など、世界には現在でも国家間、民族間、そして異なる文化の間の矛盾とあつれきが数多く存在しています。一つの力や一つの価値観だけが問題を解決するという考えからは人類の未来は見出すことはできないと考えます。互いの差異や多様性を認め合うことを基礎に、事実に基づいた対話と相互理解を深めていけば、必ず問題は解決できると思います。平和への願いを今一度強く訴えるとともに、各国の外交努力と人類の英知に望みを託したいと思います。
国内に目を向ければ経済情勢は一向に好転の兆しが見えず、日本の経済と社会の将来に対する不安がますます広がっているように感じます。深刻な景気の悪化の中で、区民の皆さんが持たれている危機感の強さをさまざまな機会に実感をしているところです。
私は、現在の日本の経済・社会の現状は人口減少や少子高齢化、産業の成熟化に伴う行き詰まり、行財政の赤字累積に伴う硬直化など構造的な要因によるものであり、過去の常識にこたえる形での回復はあり得ないと考えています。今や日本の社会は行財政や産業、社会保障など幅広い分野での改革が避けられないものとなっていると言えるでしょう。しかし、その改革の方途はいまだ明確になっているとは言えません。日本の社会は、これまでの古い枠組みの中で生かされることのなかった潜在的な力を呼び覚まし、手を付けずにいた課題に立ち向かわなければなりません。その意味で社会全体の未来を見通した国民的な議論を必要としていると考えます。私は日本の国民経済の再生と持続可能な成長の実現のためには、世代や性別を超えた幅広い市民が伸び伸びと力を発揮でき、協働し、支え合う仕組みの構築や、私たちの地球環境や資源を守り持続させるための本格的な取り組みが欠かせないと考えています。今後、日本の社会は大きく変化していくことになると思います。先行きが不透明な時代であっても、地方自治体の使命は住民の暮らしとともにあり、その未来をしっかり見据えた対応をしていくことにあります。中央集権から地方分権へ、官による管理と規制から民の自由で豊かな活動へ。これからのあるべき社会の改革の方向は自治体の側から発信していくべきであると考えます。区民とともにある区政が私たちの生き方、社会の価値といった基本的な枠組みから新たな姿を描き出していくことが求められていると考えます。
私は区長に就任して以来、情報の徹底した公開と区民との対話を進めることに努め、積極的な改革を行ってきました。あわせて21世紀において中野区の目指す姿をつくるため、基本構想の改定と新たな10か年計画の策定作業に着手しました。新しい区政の姿は、新たな地域社会の展望の上に実現可能な明確な目標をもって示されるべきです。そして、その実現に向けた着実な計画行政が必要となります。そうした未来を描く作業を議会の御協力を得ながら、区民の皆さんとともに強力に進めていきたいと考えています。
就任以来8カ月の中で、取り組める改革は直ちに実現を図りましたし、区政の課題についても先送りすることなく解決に取り組んできました。開かれた区政の実現のためには、月2回の区長対話集会、庁議や政策会議の内容の公開、行政評価への外部評価の導入、職員提案制度の創設などを行いました。予算編成においては部に編成を大幅にゆだね、担当職員が直接、区長に説明する機会を設けるなど、従来の方法にとらわれない新しい手法を取り入れることとしました。
また、区民の個人情報の安全を確保するために、住民基本台帳ネットワークを切断するという措置を講じました。この件については事前に議会への説明努力が不十分であったため、さまざまな御指摘をいただくこととなりました。このことを率直を受けとめ、今後の反省として生かしていきたいと思っています。
なお今後、安全性が確認できるようになった場合、住基ネットへ再接続することができるようシステム改修などの関連経費を予算計上しています。
区政の大きな懸案であった江古田の森整備では、PFI手法による保健福祉施設の整備に向けて準備を進め、また施設用地に隣接する(仮称)北部防災公園用地についても、約4ヘクタール全体を取得して公園として整備できる見通しが立ちました。みどりに囲まれた保健福祉ゾーンとしての江古田の森が近年中に具体的に実現される運びとなりました。これらは議会と関係者の理解と協力のおかげであり、改めて感謝を申し上げます。
このたび私は、15・16年度の2年間に行うべきことを示した中野区経営改革指針を定め、区民の立場に立った区の内部改革、組織と職員のあり方や区政運営の執行方法についての改革を新たな基本構想と計画の策定に先行して大胆に進めることといたしました。区政がなぜあるのかという原点から行政の役割を考え、区の仕事を新しい経営の視点で見直していくことをすべての職員に求めたいと考えます。指針では顧客、すなわち区民の満足度優先の視点、区民と行政とのパートナーシップの視点に立って説明責任の徹底や成果の重視と評価、市場・競争原理の活用など、新しい経営の考え方を明確に示しました。また、経営改革指針では、この期間に区政の重点課題として優先的に取り組むべき事柄と、凍結した施設建設の今後についても示しました。中野区の行財政改革は、行財政5か年計画によるほか、この経営改革指針で一層強力に行っていきます。指針は改革の視点を明確にし、組織と職員をより活性化し、柔軟で活気のある区政をつくるものであるとともに、中野区から新しい改革の息吹を発信していくものと考えています。
ここで基本構想の改定と、中野区のまちづくりに大きくかかわる課題について申し上げます。
私は財政の裏付けや実現性、計画性を重視した形に改定し、10年後の中野の姿を明らかにして、しっかりとした行政の指針となるような新たな基本構想をつくらなければならないと考えています。基本構想の検討は、庁内においては昨年から職員のプロジェクトチームをつくって準備を進めてきました。このほど学識経験者と区民による基本構想審議会が発足することとなりました。今月中にも初会合を予定しています。そして基本構想審議会においては、ワークショップ形式などでさらに多くの区民の声を集める仕組みをつくっていただきたいと考えています。
21世紀においても、私たちが安心して暮らし続けることのできる持続可能な地域社会と行政の姿を描き出すため、活力あるまちのあり方、地域での生活を支える保健福祉のあり方、施設のあり方など、幅広い区民参加による論議が広がることを期待しています。検討の過程では施設の現状と課題など、区として可能な限り情報を提供し、区民の意見の反映に努めます。
さて、ここで中野の将来のまちづくりに大きな影響を与える事項について述べたいと思います。
一つは、現在、財団法人雇用・能力開発機構から譲渡の申し入れを受けている中野サンプラザの問題です。国の行政改革の一環として譲渡・廃止される雇用・能力開発機構の施設の中でも、中野サンプラザは全国的に注目をされています。サンプラザは中野のまちのにぎわいの中心とも言えるシンボル的な施設です。また、中野駅前にあってまちの玄関口に当たる大規模な用地は、将来のまちづくりを考えたとき極めて重要です。このように取得することの意義が大きい一方で、取得によって過大な財政負担をすることは現在の区の財政状況では許されることではありません。そのため区では、機構と譲渡条件などを協議しながら、区または区が関与する形で取得する方法を検討してきました。
現在、譲渡の条件として、10年間以上の公共的な形での運営継続、職員の雇用確保などが提示されています。今回の譲渡は国の行政改革の取り組みであり、譲渡を受けたとしても区の財政から経常的な運営補助を行うことは、結局、国民・区民の負担に帰するものであり、行政改革の趣旨に反することとなります。したがって、購入検討に当たってはサンプラザの民営化と経営改善による独立採算化の成否の検討が欠かせません。現在のところは、こうした検討について結論を出すに至らず、さらに協議を詰めているところです。
サンプラザ売却の問題は、警察大学校等跡地利用や中野駅北口広場整備などとあわせた幅広い視点で考えなければならない、まちづくりの課題を浮き彫りにすることにもなりました。現在、将来の展望や総合的な計画を描くことのできていない中野駅周辺のまちづくりについて、この際改めて調査・研究を行うことにしました。
もう一つは、西武新宿線踏切の立体交差問題です。
西武線踏切の渋滞は、地域が長い間苦しめられてきた問題であり、打開の見通しが立たない問題でした。このほど、中野通りの踏切渋滞解消に関する東京都と西武鉄道による検討によって、地下化を含む4案が提示されました。区としてはこの検討について地域で区民に説明しながら声を集める一方、中野区が呼びかけ、西武鉄道と都と区とによる検討会を設置し、区内の西武新宿線踏切問題について幅広く検討を開始することとしました。沿線のまちづくりについてもあわせて検討しながら、地下化を中心に抜本的な対策をとるよう働きかけたいと思います。
ここで、本定例会において審議をお願いする平成15年度予算について述べます。
平成15年度予算案は、景気の低迷で一般財源がさらに減少するなど一段と厳しい状況の中で、職員数の削減や事務事業の見直しによる歳出抑制を徹底し、歳入確保に努める中で、重点的な課題には新たに取り組むこととして編成しました。その結果、一般会計総額は888億5,100万円と11年ぶりに実質1.4%の増になりました。用地特別会計と老人保健医療特別会計は減少しましたが、国民健康保険事業特別会計や介護保険特別会計がそれを上回る増となったことにより、予算案全体で2.7%増になっています。
では、15年度に重点的に取り組むこととした事業について説明します。
まず、中野区の都市基盤づくりへの取り組みです。既に述べたように、中野サンプラザの売却など新たな動きに対応し、中野駅周辺の総合的なまちづくりについて調査を行い、西武新宿線踏切の渋滞解消策を検討します。(仮称)北部防災公園の基本設計を行うほか、平和の森周辺地区、南台、弥生町地区などで地域まちづくりを引き続き進めます。
まちづくりと地域の活力は一体のものと考え、30万都市中野にふさわしい産業活性化を進めます。住宅に加え、働き、学び、楽しむなど、自治の基盤となる都市機能を備えた魅力ある都市づくりを目指して、産業まちづくり調査会を発足させるなど、区内産業の発展とこれに関連するまちづくりの方向について調査・研究を行います。
また、新たな時代に適合した創業や転業を応援するため、創業支援セミナーや相談の充実、空き店舗活用のための補助や融資を行います。ITを活用した地域活性化などの事業の提案を募集し、採用された事業に経費の補助を行います。
ごみゼロ・循環型都市の実現を目指して、容器包装プラスチックの分別回収をモデル実施します。清掃車の買いかえに合わせて、環境に優しい天然ガス自動車を導入するほか、区民とともに環境を考えるためのフォーラムを開催します。
今、子育ての不安が広がり、その中で児童虐待が社会的な問題として顕在化してきています。乳幼児を育てる家庭が安心して子育てをすることができるよう、さまざまな支援を行います。新たに、病後児保育を実施するほか、2時間延長保育の実施、駅前保育所の開設補助など、多様な保育サービスを充実します。子育てサポートルームを開設し、区民の力による地域の子育て支援の事業を開始します。また、3カ月児健診時の子育てこころの相談を充実して、子育て不安を持つ家庭の早期発見と早期対応を図るほか、乳児院における育児指導を実施して、子育てに不安を持つ家庭を支援します。また、子どもに関する理解や親しみを深める機会をつくるため、中・高校生500人を対象に乳幼児とのふれあい体験をしてもらいます。
区立小学校・中学校の教育環境を充実させます。全部の普通教室に冷暖房機を設置するほか、耐震補強が必要な校舎の工事を平成15年度で完了します。なお、教室への冷房の導入に当たっては、あわせて地球環境問題についての教育をすべての小・中学校で強化します。障害のある子どもたちのために、知的障害学級や学校生活や学習に困難があるADHD、LDなどの障害にも対応する情緒障害学級を16年度開設に向けて整備します。
保健福祉の分野では、高齢者の介護保険に続いて、障害者福祉に新たに支援費制度が導入されます。多様な主体によって自立生活を支えるサービスが提供されるよう、施設の整備や利用者の権利擁護の仕組みづくり進めます。江古田の森保健福祉施設の整備のほか、在宅介護支援センター2カ所の増設、障害者地域生活自立センターを移設して相談体制を強化し、福祉サービスへの第三者評価の導入を行います。
昨年来、保健と福祉の分野を一本化した保健福祉総合推進計画の策定作業を進めてまいりましたが、このほど成案がまとまり、近く計画を決定します。自立した生活に必要な保健福祉サービスが、多様な主体によって提供される「健康福祉都市なかの」を目指す総合的な取り組みを強めていきます。 区民に開かれた区政を実現し、新しい改革への手がかりを形づくるための事項も予算化いたしました。基本構想の改定のほか、NPOフォーラムの実施、広報の外部評価などを行っていきます。また、民間と区民の力を生かして区立保育園の民営化、高齢者福祉センターの民間委託と高齢者在宅サービスセンターの民営化、福祉サービス事業団へ委託していた特別養護老人ホームの自主運営への転換などを行います。
電子区役所を推進し、区民が利用できるパソコンを配置したり、電子申請の導入準備を行ったりするほか、図書館の蔵書をインターネットで検索できるサービスも開始します。
このほか、15年度予算では、これまで緊急措置的に減額してきた道路、公園、橋梁などの維持・改修費の確保に努めました。道路などの社会資本や施設は、今きちんと維持・補修しておかなければ、将来より大きな負担をもたらすことになります。予算編成に当たっては歳出を抑制しながらも、あしたの区政への視点、長期的な視点を持つことに特に意を用いたものです。
区の財政状況はいまだに危機的な状況にあり、日本の社会・経済も深刻な危機の中にあります。こうした中で、始まったばかりの区政の改革ですが、将来の中野を本当によいまちとしていくためには、今その歩みをしっかりと根付かせることがどうしても必要です。私は、一方で区政の改革を加速するとともに、一方で基本構想改定をめぐる区民論議などを通じて区の将来像を明らかにすることによって、改革の意味と成果がはっきりと見えるようにしたいと考えています。改革は区民の視点、区民の価値観で進めていきます。改革の利益はやがては区民すべてが、中野のまち全体が享受することになります。私はそのことを確信して、勇気を持って現状にチャレンジし、力を尽くしたいと思っています。議員各位、区民の皆さんにおかれましては、中野のまちをすべての人にとって一層住みやすく、一層の活気と魅力あふれるまちにしていくために理解と協力をお願いします。
間もなく統一地方選挙が行われます。全国の地方自治体で、自治のあり方、政策のあり方をめぐって広く論議がなされる重要な選挙だと思っています。議員各位の健闘をお祈りして、私の施政方針の結びといたします。
○議長(斉藤金造) 以上で、区長の所信表明を終わります。
次に、一般質問の時期の変更についてお諮りいたします。
一般質問は議事に先立って行うことになっておりますが、別な時期に変更し、質問を許可いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(斉藤金造) 御異議ありませんので、さよう進行いたします。
これより日程に入ります。
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第1号議案 平成14年度中野区一般会計補正予算
第2号議案 平成14年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算
第3号議案 平成14年度中野区老人保健医療特別会計補正予算
第4号議案 平成14年度中野区介護保険特別会計補正予算
○議長(斉藤金造) 日程第1、第1号議案から第4号議案までの計4件を一括上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔助役内田司郎登壇〕
○助役(内田司郎) ただいま上程されました第1号議案から第4号議案までの4議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
第1号議案、平成14年度中野区一般会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ65億4,452万5,000円を追加計上するものです。これにより既定予算との合計額は962億2,302万3,000円となります。
初めに、歳出予算の主な内容を説明いたします。
まず、(仮称)北部防災公園用地取得費50億円は、旧国立療養所中野病院跡地を自然に親しめる防災公園として整備するため、用地を取得するものです。
また、電子区役所推進等1億2,016万5,000円は、区立施設間の高速通信回線の整備や庁内情報ネットワーク機器の整備を行うものです。
次に、職員給与費2億2,553万4,000円の減額ですが、今年度の人事委員会勧告を反映した給与費の減に伴うものです。
次に、生活習慣病等予防1億1,137万5,000円は、区民健診の事業実績が当初の見込みよりも伸びたことによるものです。
このほか、国民健康保険事業特別会計繰出金3億4,751万7,000円、介護保険特別会計繰出金2億6,764万4,000円については、両会計における保険給付費の伸びに対応するものです。
老人保健医療特別会計繰出金1億7,360万8,000円は、医療費の公費負担割合の増によるものです。また、財政調整基金など八つの基金への積立金7億693万9,000円、生活保護費国庫負担金返還金4,281万1,000円を追加計上しております。
歳入予算といたしましては、国庫支出金15億5,000万3,000円、都支出金5億3,506万9,000円、寄付金559万9,000円、繰入金346万1,000円、繰越金18億9,317万4,000円、特別区債26億9,500万円を追加計上する一方、財産収入1億3,778万1,000円を減額するものです。
次に、繰越明許費について説明いたします。
これは、今年度内にその支出が終わらない見込である電子区役所の推進に係る経費1億2,016万5,000円について、翌年度に繰り越しを行うものです。
次に、債務負担行為の補正について説明いたします。
これは小・中学校の普通教室冷房化に伴う冷暖房設備の借上げ費8億9,790万1,000円を追加計上するものです。また、特別区債の補正につきましては、(仮称)北部防災公園用地取得費26億6,500万円、平和の森公園整備3,000万円、合計26億9,500万円を追加計上するものです。
第2号議案、平成14年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ10億3,506万4,000円を追加計上するものです。これにより既定予算との合計額は、245億3,806万4,000円となります。
歳出予算の内容は当初見込みよりも給付実績が伸びたことにより、保険給付費1億5,133万2,000円を、また、当初見込みより区の負担額がふえたことにより、老人保健医療費拠出金9億6,613万1,000円を追加計上する一方、職員給与費1,353万7,000円並びに介護納付金6,886万2,000円を減額するものです。
歳入予算といたしましては、国庫支出金1億3,897万9,000円、療養給付費交付金1億8,895万8,000円、一般会計からの繰入金3億4,751万7,000円、平成13年度からの繰越金4億88万4,000円を追加計上する一方、都支出金4,127万4,000円を減額するものです。
第3号議案、平成14年度中野区老人保健医療特別会計補正予算は、歳入歳出からそれぞれ15億8,581万2,000円を減額するものです。これにより既定予算との合計額は263億8,618万8,000円となります。
歳出予算の内容は、医療諸費15億7,667万8,000円、平成13年度支払基金交付金及び都支出金の精算還付金の確定に伴う諸支出金913万4,000円を減額するものです。
歳入予算といたしましては、支払基金交付金9億9,576万8,000円、国庫支出金6億7,186万3,000円、都支出金9,965万1,000円、平成13年度からの繰越金913万4,000円を減額する一方、一般会計からの繰入金1億7,360万8,000円、諸収入1,699万6,000円を追加計上するものです。
第4号議案、平成14年度中野区介護保険特別会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ5億3,745万8,000円を追加計上するものです。これにより既定予算との合計額は119億8,370万3,000円となります。
歳出予算の内容は、当初見込みよりも給付実績が伸びたことにより、保険給付諸費5億8,822万8,000円を追加計上するとともに、平成13年度の支払基金交付金繰延精算分を一般会計に返還するため、一般会計繰出金3,346万1,000円を追加計上する一方、介護給付費準備基金積立金8,423万1,000円を減額するものです。
歳入予算といたしましては、国庫支出金1億1,764万5,000円、支払基金交付金3,346万1,000円、都支出金7,352万8,000円、財産収入17万9,000円、繰入金3億1,052万1,000円、平成13年度からの繰越金212万4,000円を追加計上するものです。
以上、4議案につきましてよろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(斉藤金造) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(斉藤金造) 御質疑がなければ質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。
この際申し上げます。議事の都合上、会議時間を延長いたします。
議事の都合により暫時休憩いたします。
午後1時38分休憩
午後2時42分開議
○議長(斉藤金造) 会議を再開いたします。
お諮りいたします。この際本日の日程を追加し、日程第3、第1号議案から第4号議案までの計4件を一括先議するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(斉藤金造) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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第1号議案 平成14年度中野区一般会計補正予算
第2号議案 平成14年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算
第3号議案 平成14年度中野区老人保健医療特別会計補正予算
第4号議案 平成14年度中野区介護保険特別会計補正予算
○議長(斉藤金造) 日程第3、第1号議案から第4号議案までの計4件を一括議題に供します。
平成15年(2003年)2月19日
中野区議会議長 殿
総務委員長 江口 済三郎
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
議案番号 | 件 名 | 決定月日 |
第1号 | 平成14年度中野区一般会計補正予算 | 2月19日 |
第2号 | 平成14年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算 | 2月19日 |
第3号 | 平成14年度中野区老人保健医療特別会計補正予算 | 2月19日 |
第4号 | 平成14年度中野区介護保険特別会計補正予算 | 2月19日 |
○議長(斉藤金造) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(斉藤金造) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。
本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(斉藤金造) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
上程中の議案は、委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(斉藤金造) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
お諮りいたします。議事の都合により、本日の会議はこれをもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(斉藤金造) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
次の会議は、あす午後1時より本会議場において開会することを口頭をもって通告いたします。
本日はこれをもって延会いたします。
午後2時49分延会