中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成27年8月26日〕
区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 平成27年8月26日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前11時04分
○出席委員(12名)
篠 国昭委員長
羽鳥 だいすけ副委員長
ひやま 隆委員
内野 大三郎委員
内川 和久委員
甲田 ゆり子委員
いさ 哲郎委員
南 かつひこ委員
小林 秀明委員
森 たかゆき委員
石坂 わたる委員
長沢 和彦委員
○欠席委員(2名)
佐野 れいじ委員
市川 みのる委員
○出席説明員
経営室長 篠原 文彦
経営室副参事(経営担当) 朝井 めぐみ
都市政策推進室長 長田 久雄
西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行
都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎
都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市
都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 立原 英里雄
都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 小幡 一隆
都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一
都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一
都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当) 小林 裕幸
都市基盤部長 尾﨑 孝
都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗
都市基盤部副参事(交通対策担当) 伊東 知秀
○事務局職員
書記 亀井 久徳
書記 関村 英希
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
中野駅及び駅周辺地区整備について
区内駅周辺まちづくりについて
西武新宿線沿線まちづくりについて
連続立体交差事業の区間の延伸について
区内南北交通の利便性向上について
○所管事項の報告
1 中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う基本設計の実施に関する協定における設計の行程延伸について(中野駅周辺地区整備担当)
2 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)
3 囲町地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午前10時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
議事に入る前に、お手元に配付の資料のとおり(資料2)、7月10日付及び7月16日付で委員会参与の変更及び異動がありました。異動のあった参与について、御挨拶と御紹介をお願いいたします。
篠原経営室長
経営室長の篠原でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
長田都市政策推進室長
都市政策推進室におきましても、幹部の異動がございました。これに伴いまして、委員会参与の異動がございますので、御紹介をさせていただきます。
7月16日付で西武新宿線沿線まちづくり担当及び沼袋駅周辺まちづくり担当副参事に就任をいたしました山本健一でございます。
山本都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当)
山本です。よろしくお願いします。
委員長
以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了します。
それでは、議事に入ります。
中野駅及び駅周辺地区整備について、区内駅周辺まちづくりについて、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について、区内南北交通の利便性向上についてを一括して議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う基本設計の実施に関する協定における設計の行程延伸について、の報告を受けたいと思います。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
それでは、中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う基本設計の実施に関する協定における設計の行程延伸について御報告申し上げます。(資料3)
中野区と東日本旅客鉄道株式会社――以下、JRと申します――とで、平成26年9月30日付で締結いたしました「中野駅西側南北通路・橋上駅舎等事業に伴う基本設計の実施に関する協定書」における設計の行程について、これを延伸することになりましたので、御報告するものでございます。
まず1番として、設計の行程延伸でございます。当初、締結いたしましたときの設計の行程につきましては、平成26年9月30日から1年間ということで、平成27年9月末までということでした。今回、延伸後の設計行程につきましては、半年間延伸させていただきまして、平成28年3月末までということにいたしました。
延伸の理由でございますが、本件整備事業は、JRにとっても前例のない道路一体建物による自由通路整備でありまして、鉄道上空における道路一体建物、これが成り立ちます建築与条件の整理、これにつきまして想定以上の時間を要したため、設計の行程を延伸するというものでございます。
報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
長沢委員
1点だけ。行程を延伸するということなんですが、そういう意味では同じ年度内ということでありますけども、予算上、経費の問題についてはこれで変更というのはあるんでしょうか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
これにつきましては、昨年9月締結のときに、年度をまたぐということが明らかになっておりましたので、繰越明許の手続をさせていただいております。今回の延伸につきましては、年度内に終わらせるということでありますので、予算の手続はございません。
内川委員
半年間延伸ということで、全体におけるスケジュールの影響についてちょっと御説明いただけますか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
区としまして、東京オリンピック前に開設を目指すという姿勢については変わってございませんので、JRに対しては、予定どおり西側改札と南北通路については、東京オリンピック前の開設をするということは強く申し入れているということで、目指す開設日程は変化ございません。
内川委員
延伸の理由に、「前例のない」と書いてありますけれども、こんなものはもうとっくのとうにわかっていたことじゃないんですか、これ。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
制度を使うということについてはわかっていたことでございますが、過去にこういった立体道路制度を使って線路上空に自由通路をつくるという前例がありませんでしたので、いろいろ関係機関協議でありますとか、法令上の手続の進め方、これを一からつくらなくてはいけなかったということもありまして、関係機関との協議、こういった与条件の整理といったものに時間がかかってしまったということでございます。
森委員
半年おくれるということで、今も他の委員からありましたけど、前々からわかっていたような理由で半年もおくれるというのは、なかなか理解しがたいわけですけど。その上で、オリンピック前にあけるという方針は変わらないわけですよね。そうすると、どこかの工事期間が短くなる、作業期間が短くなるわけで、そのあたり、本当に大丈夫なのかなというのが非常に心配をするところなんですが、その点はいかがですか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
今後の設計作業、委嘱はもとより、基本設計から実施設計、実施設計から着工、切れ目のない事務手続等で、切れ目のない作業が行えるような努力をするとともに、一定の、例えば支所移転の工事ですとか、建築確認前にできるものについては前倒しで着工するとか、そういったような工夫をして、工期の、設計のおくれは取り戻していきたいというふうに考えてございます。
森委員
今回は、前例のないものだから時間がかかったというのが理由にあります。現時点で見えている、今後の作業の中でほかに、もしかしたらこれは工事の期間が長くなってしまう、作業の期間が長くなってしまう要因になり得るものというのは、ほかに何かありますか。
立原都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
現在、基本設計作業中ですので、作業計画とか、行程計画はその中で検討していくことになりますので、今時点で、これによっておくれるというような要因はつかめておりませんし、ないものと思っております。
委員長
他にございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了します。
次に、中野駅西口地区まちづくりについて報告を求めます。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
それでは、中野駅西口地区まちづくりについて御報告させていただきます。(資料4)
きょうの報告は4点ございます。中野三丁目土地区画整理事業の事業認可について、それから中野三丁目地区(中野駅西口地区)まちづくり説明会の開催結果について、それから中野駅西口地区地区計画(原案)について、それから今後の予定について報告させていただきます。
まず、1点目の中野三丁目土地区画整理事業の事業認可については、独立行政法人都市再生機構が国土交通省より事業認可を受けましたので、報告いたします。
施行者の名称は、独立行政法人都市再生機構、事業施行期間は、平成27年7月13日から平成36年3月31日まで。施行地区は、東京都中野区中野三丁目、それから中野四丁目の各一部。土地区画整理事業の名称としましては、東京都市計画土地区画整理事業、中野三丁目土地区画整理事業でございます。事務所の所在地は、東京都新宿区西新宿六丁目5番1号でございます。
施行規程及び事業計画の認可の年月日は、平成27年7月13日でございます。
2点目の中野三丁目地区(中野駅西口地区)まちづくり説明会の開催結果についてですが、平成27年7月31日に中野三丁目地区(中野駅西口地区)まちづくり説明会を開催いたしました。開催の結果については、お手元にございます別紙1のとおりでございます。
7月31日、金曜日の19時から20時30分まで、中野区役所7階第8、9、10会議室で、参加者が25名でございました。
主な意見・質問とそれに対する区の回答・見解は、別紙1の2の表のとおりでございます。ここには10件の意見・質問とそれに対する回答・見解が記載されておりますが、うち7件が道路に関するもの、それから都市計画の手続に関するもの2件、それから桃丘小学校跡地の拠点施設整備についてのものが1件でございました。
それでは、3点目の中野駅西口地区地区計画(原案)について報告させていただきます。
お手元のA3の資料がございますが、中野駅西区地区計画については、7月3日の前回の特別委員会で素案の形で報告させていただいております。今回は原案ということで、お手元の資料の裏側に当たりますが、地区整備計画が新たに加わっております。
この地区整備計画は、左上の図面にございますように、南北通路、それから駅ビルにかかわる部分について、地区整備計画を策定しているものでございます。
建築物に関する事項のところが、A1地区、A2地区、A3地区と三つに分かれて記載されておりますが、これは現在の都市計画の地域地区が三つに分かれているためでございます。
容積率、建蔽率については、既存の都市計画の内容がそのままという形になってございます。
それから、今回の地区整備計画の内容として特徴的なのが、立体道路制度に関する事項でございます。右の図面にございますように、立体道路にかかわる部分について、重複利用区域、それから断面図の中に建築物等の建築、または建設の限界を示してございます。
4点目の今後の予定ですが、27年9月から10月に中野駅西口地区地区計画原案の説明会、同公告・縦覧、それから27年10月から11月に中野駅西口地区地区計画の案の説明会、公告・縦覧、そして、27年12月から平成28年1月に都市計画審議会に諮問して、都市計画決定をする予定になってございます。
以上、報告でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
いさ委員
すみません。説明会の結果についてというところで、4番の回答、地元の町会とか商店会と定期的にコミュニケーションをとっているということなんですけれども、どんな頻度で、どういう場所で、どのぐらい行われたのか、ちょっと詳細に知りたいんですけれども。というのは、僕が知っている限りでも、聞いていないよという人がかなり多くて、どういうふうに告知されていたかも含めてちょっと教えてほしいんですけれども。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
地元町会や商店街と定期的にコミュニケーションをとっているという件については、桃園町会、レンガ坂商店街の方とおおよそ月1度ぐらいの頻度でコミュニケーションをとってございます。場所としては、桃園会館でやることが多いです。
長沢委員
今の4番目のところの、意見として、桃丘小跡地の拠点施設整備については、地域からもいろいろ意見が出ているが、反映されていないのではないか。それに対する答えが、今言ったコミュニケーションをとっていると。区としては、議会や区民の意見なども踏まえて、UR都市機構と協議していく。そういう話ね。これ、要するに意見の概要、要約だからなんだけども、例えばこういう地域からいろいろな意見が出ているというのは、区としては、例えばどういったことを承知しているんですか。認識されているんですか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
地元町会や商店街の方たちのいろいろなお話ですね。例えば前回お話を伺ったときは、レンガ坂商店街のあのレンガの決めた経緯とか、そういったお話を伺っております。
内川委員
今の質問に関連してなんですけれども、この桃丘小跡地の拠点施設整備について、地域からいろいろな意見の中に、避難所機能の件は入っているんですか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
地元の方からのお話としては、そういったお話も出ております。
内川委員
それに対して、中野区としては、「UR都市機構と協議をしていく」とありますけれども、実際、イニシアチブをとって話を進めていくのはURなのか、区なのか、どちらでしょうか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
書いてあるとおりなんですけど、区としては、「議会や区民の意見なども踏まえてUR都市機構と協議していく」ということで、御質問の趣旨からすると、内容によって、やはりイニシアチブをとるべきものと、URはURで事業性等あるでしょうから判断することになると思います。(「避難所機能はどうですか、避難所機能の点は。URとか」と呼ぶ者あり)
委員長
避難所機能についてはお答えできますか。
休憩します。
(午前10時21分)
委員長
再開いたします。
(午前10時24分)
内川委員
もう1点、地区計画のことに関してお聞きします。B地区なんですが、中野駅西口広場の桃園通りを挟んだ、ちょうど角地のところに今民間の建物が建築中であります。そこも、この地区計画の中に含まれていることは問題がないんでしょうか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
それは、問題がないように地区計画を定めてございます。今回の地区整備計画の中には、委員がおっしゃった場所は含まれていませんが、今後の地区整備計画を策定する中では、そういった不合理なことがないように定めていくということでございます。
内川委員
今回含まれていないと、今お答えしたんですか、これ、この場所は、地区計画か。(「はい」と呼ぶ者あり)だったら、この書き方はおかしいんじゃないですか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
B地区は、地区計画のエリアには含まれていますが、裏面に記載してあるとおり、地区整備計画という細かい規定、これについては、A地区の一部だけ今回策定しますので、B地区については今後ということになってきます。
石坂委員
すみません。説明会のほうの意見のほうの1番のほうで、「線路沿いの道路は歩道が狭く」云々という規定があること、あと3番目で、「西側の線路沿いの道路は、歩道がなく」というところがありますけれども、特にまず最初に、1番のほうの、歩車分離による整備を考えているということですけども、これは現在の歩道幅での歩車分離なのか、歩道幅を広げる形での歩車分離を考えているという意味なのか、わかれば教えてください。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
具体的な歩道幅については、今後の道路の設計の中で考えていきます。
石坂委員
この1番のエリアはもちろんですけど、3番は今後ということですけども、特に歩車分離、狭いまま分離してしまうと、かえって車いすですとか、ベビーカー等々で利用する際に歩道に上がれないとか、通行がうまく、対面のすれ違いができない等々出てきますので、そのあたりしっかりと考えて整備を検討いただければと思いますが、そのあたりは視野に入っていますでしょうか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
これから新設するそういった歩道ですから、当然そういったことは考えた上で設計いたします。
委員長
他にございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了します。
次に、囲町地区まちづくりについて報告を受けたいと思います。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
囲町地区まちづくりについて報告させていただきます。(資料5)
1点目が囲町地区まちづくり方針について、それから2点目が囲町地区地区計画及び関連都市計画について、3点目が都市計画決定にかかわるスケジュールでございます。
まず、1点目の囲町地区まちづくり方針について報告いたします。
お手元の別紙1にあるとおり、囲町地区まちづくり方針を策定しました。内容としましては、ことしの1月19日の中野駅周辺地区等整備特別委員会で、まちづくり方針案を報告してございます。その内容から、その後、都市計画決定した内容、それから再開発の予定の施行地区の区域の確定に伴う面積の変更をしてございます。
都市計画した内容としては、中野駅地区、それから中野駅南口地区、中野駅西口地区の関連の都市計画決定でございます。
例えば具体的に言いますと、1ページの中で3行目から6行目について、時点修正して文章を修正してございます。
それから、面積について修正した箇所は、26ページ、「囲町東地区市街地再開発事業」という項目がございますが、これの3番目に記載されております施行区域面積、案の段階では約2.1ヘクタールになっておりましたが、区域を確定した結果、約2.0ヘクタールということになってございます。
それから、2点目の囲町地区地区計画及び関連都市計画についてでございますが、お手元にございますA3の白黒の資料がございますが、別紙2、別紙3でございます。別紙2は、囲町地区地区計画の案の概要についてでございます。7月3日の特別委員会で、囲町地区地区計画原案の報告をさせていただきましたが、そのときと内容的な変更はございません。先ほど申し上げた再開発の区域が2.1から2.0ヘクタールに修正したため、地区整備計画が約2ヘクタールとなってございます。
それから、別紙3で、囲町地区関連都市計画案でございます。これについては、1月19日の特別委員会で素案として出したものから、大きな変更はございません。先ほど申し上げました再開発の区域が2.1から2.0に変更したということで、高度利用地区について合わせて2.0ヘクタールに変更しているということでございます。
それから、3点目の都市計画決定にかかわるスケジュールとしては、平成27年9月から10月に都市計画案の説明会、公告・縦覧、平成27年10月から11月に都市計画審議会に諮問して、平成27年12月に都市計画決定する予定でございます。
以上、報告でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
長沢委員
ここの地区は、中野区の都市計画マスタープランにおいては、ここにも出ているんだけど、商業業務地区に位置付けられているということだよね。それで、現在のこの都市計画マスタープランは平成21年でしたっけね。その前のマスタープランのところでは、どういう位置付けになっていたんですかね。
委員長
平成21年の前のマスタープラン……。
長沢委員
これ、そもそも現在の都市計画のマスタープランは平成21年で間違いないかな。たしかそうだったと思う。
豊川都市基盤部参事(都市計画担当)
現在の中野区の都市計画マスタープランですが、平成21年4月に策定でございます。(「その前のではどういうふうに、この地域は……」と呼ぶ者あり)実は、この前の都市計画マスタープランがありましたが、それからいわゆるその当時の警察大学校跡地の計画に絡みまして、都市計画マスタープランの修正をしております。その修正の際に、現在の四季の都市(まち)にあるような土地利用として修正をしたと。それを踏まえて、平成21年4月には、その全体を見直しをして、現在の都市計画マスタープランに至っている、そういった経緯がございました。
長沢委員
別紙3のところで、用途の地域の変更というのがある。東京都決定で、用途地域を変更するということなんだけど。決定をするということなんで、これからなんだよね。これからするということだね。協議をするというところなんだけども、結局、決定をするのはあくまでも東京都であると。今回、これが第一種の、要するに中高層の住居の専用地域から近隣商業にということになるわけだけども、そもそも近隣商業――ちょっと私、よくわからないんだけど、近隣商業の地域というのは、現在のじゃなくて、もう近隣――商業地域、業務とかそういうビルも建てるから、そういうもの自身にということなのか。現在自身が商業としての、いわゆる近隣商業の概念がよくわからないんだけども。要するに、近くに商業の地域があって、近隣に商業の地域があるという、そういうイメージなんだけど、そういうことじゃないんですか、これは。
豊川都市基盤部参事(都市計画担当)
ちょっとこれは用途地域指定の一般的な御説明になりますが、まず二つ考え方がございまして、一つは、現在の土地利用を維持したいと、そういった場合には、今、委員がおっしゃったような現状の土地利用を踏まえた用途地域の指定をするということがあります。それとは別に、今後、新しい土地利用に誘導したいと、そういった場合には、現在の土地利用ではなく、さまざまな上位計画にのっとった用途地域とすると、そういったことがあります。ですから、今御質問の再開発の場合には、将来の土地利用を見据えて用途地域の変更をすると、そういったことになろうかと思います。
石坂委員
ちょっと細かいことですみません。今回、Aゾーンが1.7ヘクタールと別紙の3の表面に書いていますけども、裏面のほうの5番のほうの指定なしの面積は1.8、あと防火地域のところは1.8となっていますが、この0.1の違いというのは何なんでしょうか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
補助221号線の南側の部分が、5番の高度地区の変更では出ているということですね。ただ、高度利用地区と高度地区は、直接はリンクしてきませんので、そこは誤解がないようにしていただきたいと思います。
石坂委員
私の理解力がないのかもしれませんけど、要は、この中でAゾーンに含まれていない、Bゾーンの側の0.1ヘクタールは防火地域であるという理解でよろしいんでしょうか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
先ほど御説明したように、221号線の南側がちょっとずれているということで、その面積の差が出てきてございます。道路の南側ですね。
石坂委員
一応、再度確認ですけど、道路の南側はBゾーンではあるけども、防火地域に入っているという理解でよろしいですね。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
6の防火地域及び準防火地域の変更の図を見れば、そのように記載されてございます。
森委員
別紙1の8ページの一番上の黒四角の中、小さい黒ポチの二つ目なんですが、「情報サービス業やデザイン業などのソフト産業の立地を誘致し」云々ということが書いてあるんですね。これ、マスタープランをつくったときは、多分、今の四季の都市(まち)エリアをICTコンテンツ産業の集積をしていくんだというような方針があって、多分ここのエリアもこういう書き方になっているのかなというふうに思うんですね。ただ、今は別にそうはなっていないわけですよ、結論から言えば。そうすると、ここの囲町の中だけこれを目指していくのもどうなのかなと思ったんですけど。
一方で、16ページを見てみると、これも一番上、四季の都市(まち)等の業務や生活と一体となった商業業務機能、保育、医療、介護などの生活サポート機能、学習や余暇活動機能等の集積を図りとなっています。何か、さっきのマスタープランの中の情報サービス業やデザイン業などと書いてあるのと、大分ニュアンスが変わっているんじゃないかなと思うんですが、そのあたりはいかがなんでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
委員御指摘のとおり、8ページに記載をしている文言については、まさに当時、平成21年のマスタープランを改定した時期においては、中野駅周辺全体では、情報産業の集積を図りたいという、そういった目標がこのような表現に反映をされております。ただ、実際、四季の都市(まち)についてはいろんな企業の集積が図られている中で、引き続き区の産業政策としては、生活サポートビジネス、そういったものの集積を図ろうというふうに、情報サービスというとらえ方がそのように変化をしていっているという、そんな状況かと思っております。
そのような状況の変化を踏まえた中で、今回、囲町のまちづくりについては、この21ページでしたか――に表記をしたような、ここで集積されるべき商業やサービス機能の性格としてはこのようなものが望ましいというふうに考えているところでございます。
森委員
マスタープランは上位計画ですよね。とはいえ、平成21年に決めたものに、ずっとそれに縛られるという話でもないと思うんです。今回のように、状況を見て、若干方向転換というか、ニュアンスが変わってくる、こういうことはあろうかと思うんですが、ただ、上位計画からちょっと変わりましたというのであれば、質問する前にちょっと御説明があってしかるべきなのかなと思うんですが、その点はいかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
区のまちづくりにつきましては、最上位にあるのがマスタープラン、中野駅周辺につきましては、それをさらにグランドデザインという形でブレークダウンをして進めているところでございます。
だた、ニュアンスが少し情報サービスというものが生活サポートといったようなところの意味合いになっているところはございますが、大きな思想、考え方としては、今マスタープランに掲げていることが大きく転換しているというものではございませんので、いろんなまちづくりを進める際の方針といたしましては、この上位からきちんと整理をさせていただいているというところでございます。
森委員
それは、じゃ、そう受けとめておきます。
もう1個、特定の産業の集積という話だと、これ、しょっちゅう申し上げていますけど、役所が方針を出してどうこうじゃなくて、基本的には市場で決まるものですよという話を延々させていただいていて、前回この委員会で、区役所・サンプラザ地区のグローバル云々のほうの話をしたときは、それはそうなんだけど、区として姿勢を示すという意味で必要かなと思っているというような御答弁をいただいて、そのぐらいならいいのかなと思ったんですけど、これも位置付けとしては同じようなものと理解していいんですかね。
長田都市政策推進室長
都市をどういうふうにつくっていくかということに関連した御質問かというふうに受けとめをさせていただきます。もちろん行政の役割ということであれば、道路、公園などの基盤整備をする、そういった一番基礎的な環境に基づいて区民の活動があり、企業の活動があるということでございます。その企業の活動も、どういうところで企業展開をするかというのは、まさしく企業の意思として選び取っていくということになると思います。私ども、まちづくりを進めていく立場としては、あるべき中野の将来像といったもの、これについては区議会、それから区民の皆さんと共有をさせていただいているというふうに思っておりますが、それの具体的な展開として行政のなすべきことをきちんとお示しをしてさせていただく。その中で、活発な企業の展開があるものというふうに考えてございます。
いさ委員
すみません。別紙1の16ページの、今お話あったにぎわい活動拠点というところなんですけれども、保育、医療、介護などの生活サポート機能というものの集積を図るということは、この地域で中心になってやるということでしょうかね。というのは、こういうものって、本来、万遍なくあって、近くにあるから通院とか通所ができるというイメージだと思っていたんですけど、それはどうしてここに集積するということになったのか、ちょっと経緯が知りたいんですけど。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
16ページのにぎわい活動拠点といった、この一連の表記でございますが、こちらは、囲町のこのまちづくりを進めるに当たっては、今まで――今の囲町は一般の市街地が並んでいる状況であると。これをこの方針に掲げるような土地利用の転換を図っていって、これまでなかったにぎわいの活動の、ここも新たな拠点にしていこうという、そういう思いをこの中でつづっているものでございます。したがいまして、こういった機能の集積を図ると書いてはございますが、ここだけでそれが集まって何かということではなくて、この表記にも書いてありますが、「周辺地区と連携した」といったようにあるように、駅周辺全体でまちづくりを進めている中で、囲町もさらにこういった位置付けになることで、中野駅周辺としてよりそういった生活サポート、生活の質の向上を図っていきたいと、そういう意味で認識をしております。
内野委員
先ほどの中野駅西口地区についての資料にも散見されたんですけれども、この囲町のまちづくりの中にも、防災性の向上というのがちょっと見られるので、まちづくりの会議なんかに行かれると防災担当がいらっしゃらないという話だったので、今後、防災担当も入れて、まちづくりや都市機能の向上という目的がある以上、やっぱり防災機能を高めるという視点からは、担当者も一緒にそういう説明ができるように同席されてはいかがかなと思うんですけれども、そういう方針や計画はあるんでしょうか。
長田都市政策推進室長
まちづくりの狙いというところには、例えば先ほど来、議論になっておりますように、新たな都市像、その中の中心になるにぎわいの創出といったこともありますし、それから一番基礎的な部分での防災性の向上といったものもあります。まちづくりの観点で申し上げますと、例えば今御質問がありましたまちづくり方針の16ページのところの(3)防災のところをごらんいただきましたとおり、まちづくり、ハードの整備の観点から、例えば不燃化の促進、それから延焼遮断帯の創出といったような、まちづくりの観点からの防災性の向上という進め方もございます。そういう意味では、現在、ここに委員会の参与として出席をさせております幹部職員の対応ができるかというふうに思っております。それを超えた、全体的な中野区の防災ということに関しては、役所の中の内部調整できちんと横の連携をとりながら施策の展開を進めているところでございます。
長沢委員
すみません。これ、A地区と書いてあるのは、囲町の――ごめんなさい、どこだっけ。第6章の26ページにある東地区――東地区というのがA地区ということでいいんですか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
今の御質問、A地区というのは、どこのAを指しておられるんでしょうか。
長沢委員
A地区というのは、何、幾つかあれがあるんですか。(「今回、資料が別紙……」と呼ぶ者あり)いやいや、そうだけど、A地区というのは、資料によってはA地区というのが幾つか触れられているんですかって。A地区というのはこれだけじゃないのか。Aゾーンか。
資料の別紙2の土地利用方針のところのA地区。だって、ほかにA地区って書いてあるか。Aゾーンというのはあるけど。(「恐れ入ります。私が勘違いしました。Aがほかにもあるかと」と呼ぶ者あり)じゃ、答弁お願いします。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
26ページの一点鎖線で囲われているところが、市街地再開発事業の予定されているところです。一方、土地利用の方針のA地区は、簡単に言いますと、再開発予定地から補助221号線の一部を外した形になっております、図上でいきますと。だから、必ずしも一致するものではございません。
長沢委員
ただ、そのA地区のところで、今おっしゃった市街地の再開発事業で行うわけですよね。これは現在のところは――それで、ごめんなさい、26ページのところで、これ、いわゆる再開発組合で施行していくということだけども、現在はこれ準備組合か何かになっているんですか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
囲町東地区については、再開発の準備組合が現在、もう既に設立されて活動しております。
長沢委員
じゃ、どういうかな、A地区というか、東地区と聞いたほうがいいのか、ここの現在の権利者という方は何名いらっしゃるんですか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
土地所有者、借地権者合わせて、それから共有の物件については、それを1と数えて、75件でございます。
長沢委員
今、準備組合でということなんだけども、皆さんがこれはこういう形で、市が再開発でこういう形で進めるというのは合意があるんですか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
準備組合のほうでは、8割以上の方が参加しております。
長沢委員
じゃ、そこから行こうか。市街地再開発のほうは、組合のほうで、要するに法律だか何かが変わってかなり緩和されたわけですね。それだと、何割の合意でいいのか。8割でいいのか。今おっしゃられたのは、8割の方々が参画されているということなんだけども、そこもちょっと教えてください。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
再開発の組合設立には、3分の2以上の同意が必要でございます。
長沢委員
それで、26ページの今後の予定ということで、組合設立の認可というところも、28年、29年だから、これからの手続で計画決定してということなのかな――になりますね。それで、結局、合意をということで参画されていないところはどうするのか。あるいは合意、3分の2ということなんだけども、結局基本的には皆さんがやっぱり了解をするということが必要なのかとは思っています。それで、今後の組合設立に至るところで、そのこと自身が問われますか。
要するに、そこで合意に至らない、仮に3分の2に満たないということになったら、設立にいかない、そういうことなんですか。それとも、設立した後に、そのこと自身が事業のこれから、要するに権利変換ですよね、言ってみれば。そういったところが、現実に一人ひとりのところではそのこと自身が大事になるわけだから、そのこと自身が問われてくるのか、そのちょっと手続的なところで教えていただきたい。どういうことになりますか。
吉田都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
再開発組合の――現在は準備組合ですけど、これが我々、本組合と言っていますけど、その組合設立する際に3分の2以上の同意が必要ということでございます。ですから、3分の2なければ設立できないということになってきます。
委員長
他にございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御質疑がないようですので、以上で本報告は終了します。
次に、4番目のその他で何か報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ以上で所管事項の報告は終了します。
審査日程のその他に入ります。
各委員、理事者から何か発言はございませんか。
小林都市政策推進室副参事(野方・井荻駅間沿線まちづくり担当)
西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会を先日の8月25日、午後2時から開催いたしました。区議会議員はじめ多くの皆様にお越しいただき、盛大な中、大会を終了することができました。ありがとうございました。
なお、決起大会の詳細につきましては、次回の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会で報告いたします。
私からは以上でございます。
委員長
委員会を暫時休憩します。
(午前11時02分)
委員長
委員会を再開します。
(午前11時03分)
次回の委員会は、第3回定例会中の開会とし、区役所・サンプラザ地区再構築事業構築パートナー2社をお招きし、区役所・サンプラザ地区再整備実施方針についての学習会を行うということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
また、学習会の開催につきましては、当委員会の開会日が重ならない委員外議員にも通知を出して参加を呼びかけるということでよろしゅうございますか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように決定します。
以上で本日予定した日程は終了いたしましたが、各委員、理事者から何か発言はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午前11時04分)