中野区議会子ども文教委員会〔平成27年10月8日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 平成27年10月8日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後1時59分
○出席委員(8名)
森 たかゆき委員長
広川 まさのり副委員長
日野 たかし委員
北原 ともあき委員
小宮山 たかし委員
いさ 哲郎委員
高橋 ちあき委員
久保 りか委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 田辺 裕子
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 奈良 浩二
子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当) 辻本 将紀
子ども教育部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長、教育委員会事務局副参事(特別支援教育等連携担当) 永田 純一
子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、教育委員会事務局副参事(就学前教育連携担当) 古川 康司
子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)、教育委員会事務局副参事(幼児施策調整担当) 濵口 求
子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 浅野 昭
教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 板垣 淑子
教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 石濱 良行
教育委員会事務局指導室長 杉山 勇
○事務局職員
書記 大野 貴子
書記 福島 ルミ
○委員長署名
審査日程
○所管事項の報告
1 中野区軽井沢少年自然の家の休館について(学校教育担当)
2 平成27年度中野区学力にかかわる調査の結果について(指導室長)
3 児童・生徒の携帯電話、スマートフォン、通信機能付き携帯ゲームの利用状況等に関する調査結果(指導室長)
4 その他
(1)認証保育所の認可保育所への移行予定(平成28年4月)について(幼児施策整備担当)
(2)「平成27年度 中学生科学コンテスト」について(指導室長)
○所管事務継続調査について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審議を進めたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
昨日御報告いたしました中野区基本構想検討素案及び新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(素案)につきまして、報告資料に係る字句の一部誤り等につきまして御報告をさせていただきます。
同基本構想検討素案及び新しい中野をつくる10か年計画(第3次)(素案)の報告に係る資料のうち、別冊2でございますが、ここの40ページ、41ページでございます。展開1の「安定した社会保障制度の運営で暮らしを支えるまち」といった記載がございました。これが誤りでございまして、「安定した社会保険制度の運営」ということで、「保障」ではなくて「保険」が正しいということでございました。まことに申しわけございませんでした。お手元の資料につきまして訂正をお願いしたいと存じます。また、以後、公表資料等につきましては訂正後のものを使用するものとさせていただきます。
もう1点でございますが、特別委員会の重複報告につきまして、同報告事項につきましては、少子高齢化対策特別委員会でも報告を予定している旨、あわせて追加記載ということで訂正をさせていただきたいと思います。申しわけございませんでした。
委員長
ただいまの説明について何か質疑等ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですかね。ということで、訂正と特別委員会での報告があるということでございます。御承知おきください。
それでは、所管事項の報告に入りたいと思います。
1番、中野区軽井沢少年自然の家の休館についての報告を求めます。
石濱教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
それでは、中野区軽井沢少年自然の家の休館について報告をいたします。
お手元の資料(資料2)をごらんください。中野区軽井沢少年自然の家につきましては、改修工事のため施設を休館いたします。休館の期間は、平成27年の11月2日から平成28年の2月8日までです。
工事の内容ですけれども、トイレの改修工事、レクリエーションホール照明改修工事、変電設備改修工事などでございます。
周知の方法としましては、中野区報、それから教育委員会のホームページ、また軽井沢少年自然の家のホームページ等で掲載をしてまいります。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですかね。それでは、なければ、以上で本報告については終了いたします。
続いて、2番、平成27年度中野区学力にかかわる調査の結果についての報告を求めます。
杉山教育委員会事務局指導室長
それでは、平成27年度に実施しました中野区学力にかかわる調査結果について御報告いたします(資料3)。
まず趣旨ですが、各校における指導の改善と個に応じた指導の充実を図るものです。
実施対象は、小学校2年生から中学校3年生までとなります。
実施日は、平成27年4月です。
調査結果の概要としましては、小学校の正答率は、おおむね目標値を達成しておりました。中学校の正答率は、理科を除いてはおおむね目標値を達成しておりました。
中野区では、通過率を特に重視しており、70%の児童・生徒が通過した項目については、平成26年度と比較すると、全体の項目数は4.6ポイント上がってございます。
各教科の結果の分析は2ページ以降に示させていただきました。簡単に御説明いたします。国語ですが、どの観点も目標値に到達した児童・生徒が70%に達している学年が多く見られました。しかしながら、話す・聞く力については、聞き取った内容を活用する問題の正答率が低く、今後、相手意識や目的意識、状況意識を持った体験的、対話的な活動を系統立てて組み入れることが大切である、今後の課題であるというふうに認識してございます。
続いて、社会ですが、小学校6年生、中学校2年生については、全ての観点で目標値に達した児童・生徒の割合が昨年度を上回っておりました。中学校3年生においては昨年度を上回った観点はありませんが、同等もしくは0.1から0.2ポイントの減少であり、ほぼ昨年度と同様であるというふうに分析してございます。
問題別に見ますと、複数の資料をもとに判断したり、関連付けたりする多くの問題で正答率が50%に達していないような状況が見られます。問題解決的な学習をより多く取り入れていくことが課題というふうに認識してございます。
続いて、算数・数学でございます。小学校では、全ての観点で目標値に到達した児童・生徒が70%に達しております。中学生になると数値が下がる傾向はございますが、中学校2年生、3年生では、どの観点でも昨年度よりも上昇している傾向が見られました。具体的な場面で時間を捉える等、日常生活に結び付けながら問題を解決したり、具体物の操作を通したりすることで、量や図形について実感的に理解させる感覚を身につけさせるような指導等が今後求められるというふうに認識してございます。
続いて、理科でございます。目標値に達成した児童・生徒の割合は、全ての学年で70%には達していませんでした。しかしながら、小学校6年生、それから中学校2年生、3年生では全ての観点で昨年度と比べて上昇の傾向がございました。科学用語を答える、用語を用いて説明をするなどの設問で無回答等が見られました。問題解決の過程に従って授業を行う中で、体験活動や言語活動の充実を図っていくということを課題として捉えてございます。
英語でございます。観点別の目標値に達成した生徒の割合は、第3学年の外国語表現の能力、外国語理解の能力が70%を上回ったものの、領域では各学年で基礎的、基本的な言語の知識の領域で70%を下回っている傾向がございます。授業においてさまざまな場面を設定しながら、みずから考え、表現していく言語活動の充実を図っていくような取り組み等を進めてまいりたいと考えてございます。
これらの結果を踏まえまして、各校では、個への指導とともに授業改善プランを作成し、指導の改善に取り組んでございます。取り組みの例を7ページ以降に示させていただきました。これは、授業改善プランの内容を抽出させて簡単にまとめさせていただいたものです。この学力調査の結果だけでなく、日常の指導においても教員が感じている課題も含めまして課題と捉え、その対応策について各校としては具体策をもって取り組んでいく、また授業改善の視点にしていくというものでございます。
小学校を4校、中学校を2校載せさせていただきました。このような形で学校といたしましては授業改善に取り組むとともに、長期休業中の補習教室を実施するなど、学力向上に向けて取り組んでいるところでございます。
教育委員会といたしましても、本年度夏季休業中の研修に主要教科の授業改善研修を実施いたしまして授業力向上に努め、子どもたちの学力向上に今後も取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございますか。
日野委員
この調査方法で通過率、通過点というのはどのように決まっているんでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
それぞれの問題に目標値というのがございます。これは、この調査テストを委託している業者が広く全国的にプレテストを行って、その問題の期待する正答率を示したものでございます。そこを通過した人数、達成した人数ということで、通過率とさせていただいております。
日野委員
この問題自体は、業者のほうで全国でも使われているというものを使っているということでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
そのとおりでございます。
日野委員
そうすると、今回は中野区の小・中学校の結果というふうに出ているんですけれども、例えば23区であったりとか、全国で平均して比較するということも可能なんでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
特にそのようなデータでの提供は受けておりませんので、それを目標値として反映させていただいているというふうに理解しております。
高橋委員
今、日野委員も23区とか東京都とおっしゃいましたけれども、これは中野区独自の学力調査という理解でまずいいのかな。
杉山教育委員会事務局指導室長
これは、まず中野区独自の学力調査と捉えていただいて結構でございます。
高橋委員
そうすると、全国の学力調査の結果とかも新聞等々で出ていますけれども、これは中野区独自のやり方で70%を目標としているということで、こうやって報告があるわけですけれども、そうすると、毎回毎回この報告を聞いていると、70%にいつたどり着くんだよというような感じになっちゃうわけですよ。中野区の子って頑張っても全然、どうしちゃったのと思われるような、何かそういう雰囲気がずっときているような気がするんですよ。
だけど、これは中野のものなんですけれども、比較対照しちゃいけないと思うんですけれども、23区の学力はこれぐらいですとか、東京都の平均はこれぐらいです。そして、中野はそこの中のこれぐらいであって、なおかつ、この中野の独自の調査はこういうふうになっているんですよという報告を私はされたほうがいいんじゃないかなと思うんです。毎年、私、この子文教で、じゃ、いつ我が区の子どもたちは70%に全てがたどり着くんですかねというふうに思っちゃうんですけれども、どうですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
70%の通過率ということで示させていただいているのには、正答率をお示ししますと平均になりますので、学力調査の結果が、例えば上位層が多くて、十分に達していない子どもたちが多い場合でも、平均すると正答率として上位に来ることがあるということで、個への支援ということ、授業改善を主な趣旨としておりますので、今お示ししているようなデータで示させていただいているところでございます。
今委員から御質問にありました中野区の子どもたちの状況を本年度の全国学力調査の状況、これは正答率にはなりますが、それでお示しをさせていただきますと、小学校においては全国よりも3ポイントから6ポイント、中野区の子どもたちは上のポイントでございまして、東京都も全国では上位にあるんですけれども、その東京都のポイントよりも上回っているという状況でございます。
続いて、中学校ですが、中学校におきましても、中野区の中学3年生の正答率については全国のポイントを上回っている状況であり、都の正答率と比較いたしまして、国語はほぼ同じですが、算数、理科でわずかですけれども上回っているという状況がございます。
高橋委員
それが正しいかどうかということは別として、その判断──判断といっても変ですけど、基本的な私たちの中野区の子どもたちを見る材料の一つとしてそういうものもあると、でも、中野はこれだけ頑張って、より一層努力しているんだという捉え方ができると思うんですよ。だから、今回はこういう報告をいただいて、一生懸命中野区は頑張っているんだぞという感じなんだけれども、そういうベースになるものも必要じゃないかなと思うので、検討していただいて、報告の仕方を考えてもらえればなと思います。これは要望です。
小宮山委員
学校ごとの出来不出来の差とか、点数というのはなかなか公表できるものではないんでしょうけれども、学校ごとの出来不出来の差というのは大きくあるのか、小さくあるのか。その感触だけでも教えていただけるものでしたら教えてください。
杉山教育委員会事務局指導室長
学校の学力についてはさまざまな要因があるということを前提にいたしまして、中野区の子どもたちとして非常に差が大きく開いているという認識ではございません。
小宮山委員
我々に対しては公表しなくてもいいんですけれども、学校の現場に対しては、こっちの小学校はこのぐらいだったけど、おたくはこのぐらいですよとか、学校の現場に対しては、そういった学校ごとの差のデータは挙げているんですかね。
杉山教育委員会事務局指導室長
各校には提示をしておりますので、正直、各校が寄り集まれば、その状況については把握できる、そういう形にさせていただいております。
小宮山委員
やっぱり相対評価できるように、そういったデータも現場ぐらいには渡してもいいのかなと思いますので、要望というか、検討をお願いします。以上、要望です。
久保委員
さっき高橋委員のほうからもお話があったんですけれども、全国的な学力調査というので、文科省のほうのホームページに8月25日付で出ていたんですけれども、多分これは中野区の小学校5年生と、さっき中学校3年生とおっしゃっていたけれども、中学2年生だったのかなと思っているんですが、違いますか。中学3年生ですか。(「小6と中3です」と呼ぶ者あり)すみません。そういった結果は、これは全ての学校で行われているのかと思うんですが、そのことについては、委員会等で具体的な報告というのはなさらないんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
区といたしましては、区の学力調査をまず実施している。このことをもって中野区の学力向上に資する資料とさせていただく中心とまず考えさせていただいております。全国調査等につきましては、全国調査が調査研究的な意味合いを持つ資料であるということで、具体的なことを申しますと、例えば全国学力調査ですと、その日に欠席した児童は受けられないというのが前提にございまして、調査研究の意味合いが強いということを考えております。また、正答率という形での公表となっていることなども踏まえまして、また序列をつけるものではないということで、文部科学省も都道府県別の公表にとどまっているという状況を踏まえますと、今後、中野区の子どもたちの全体的な学習状況といいますか、ほかと比較しての学習状況は何らかの形で報告の検討をしてまいりたいと考えてございますが、直接的に全国の結果を大きく公表するというところまでは今のところ、今後検討していく内容といいますか、現時点での公表は考えていないといいますか、そういう方向で考えてございます。
久保委員
現時点での公表は考えていないということで、これは中野区だけで突出して何か公表してしまうということでもないのかもしれないので、そうなのかなと思うんですけれども、やはりここを改善しなければいけないとか、授業においてこれがやっぱりちゃんとできなきゃいけないというような、改善プランということで区としては今後きちっと生かされていっているわけなので、そういった意味で区独自でやっている調査というのは非常に意味があるとは思うんですけれども、やはり誰もが他と比較をしたがるところもあるし、他と比較して中野はどうなのかというのは知りたいところでもありますし、よかったらよかったというふうに言っていただいたほうが、児童・生徒も、教員も皆励みになるんじゃないかなと思うんですね。
その上で、一定の中野区としての学力調査のあり方をもって、今後の授業改善プランに生かしていくんだといったようなところで、一応区だけの中で見てどうなのかということと、他と比較して実際はこうなんだけれども、さらにいい授業というんですか、いい教育を行うために区はここまで取り組んでいるんだというところを見せるためにも、何かの形で公表していただいたらいいんじゃないかなと思うんです。授業改善プランというのは、各学校ごとで行われていくものですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
各学校ごとで作成するものでございます。
久保委員
各学校ごとということになってくると、各教員ごとであったりとか、もしくは各クラスであったり、各生徒であったりというところのきめ細かな指導も視野に入れているのかなと思うんですが、その点はどういった形で具体的な指導に生かされますか。
杉山教育委員会事務局指導室長
まず、授業改善プランを作成するに当たっては、個別の教員ではなくて、集団で調査分析の内容を確認する。そこからまずスタートいたします。その上で各教科に分かれたり、もしくはまた異教科で話し合いをしたりするなどして、授業改善プランを作成しているというような学校の状況がございます。それを踏まえながら、各教科担任が子どもたちの個への指導へ落とし込むということですので、最終的には、お示ししているように授業改善プランということで授業改善につながる、そういう取り組みを進めてまいりたいというふうに考えてございます。
久保委員
授業改善プランがどういった形で改善されて、子どもたちの学力向上に生かされたのか。そういうのはどこで判断されるんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
各校では、授業改善プランの改善点だったり、重点項目というのを定めてございますので、例えばその学年では日記等を取り組むなどの取り組みをしたときに、次年度、もしくは短期的な小テスト等、中学校で言うと中間や期末も入ると思いますけれども、そこでの点数がどうか、成果がどうか、そういうような確認の仕方というようなことが一つあるかと考えてございます。
久保委員
各学校において効果的であったと思われる取り組みを、中野区全体としてこれは非常に効果的であったというようなところを検証して、他校にも情報交換等をするといった場面はありますか。
杉山教育委員会事務局指導室長
一つは、教務主任会等で授業改善プランの作成、またはその成果、課題についての交流を行っているというのが一つございます。それから今回、学力向上に関する取り組みで載せさせていただいた各校の取り組みについては、成果を比較的上げている学校の例をこのような形で示させていただいておりますので、こういうものも各校に情報提供しながら、よりよいものをつくってまいりたいというふうに考えてございます。
久保委員
ぜひそういった調査結果をもって、どういう取り組みをして、さらにどういう効果を生んできたのかというところまで追っていくことが重要かなと思うんですけれども、今後の対応の(3)に「教員研修、特に、若手教員育成研修の充実に努め、教員の授業力の向上を図る」とありますね。これは今回の調査結果をもとにというところにとどまらず、常にやられているところかなと思うんですが、調査の結果で今後の対応としてここに書かれているというようなことは、どんな形でこの研修には反映されるということですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
本区にはマイスターというのがおりまして、教育マイスターなんですけれども、各教科の専門家ということで研修を深めているところでございます。この教育マイスターの教員を若手教員研修の講師に充てることで、調査結果も踏まえた授業改善について、若手教員の場合は授業の基本をまず学ぶことがスタートになるかと思いますけれども、例えば陥りやすい授業の課題などについても指導することで生かしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了をいたします。
続いて、3番、児童・生徒の携帯電話、スマートフォン、通信機能付き携帯ゲームの利用状況等に関する調査結果の報告を求めます。
杉山教育委員会事務局指導室長
平成27年度に実施しました児童・生徒の携帯電話、スマートフォン、通信機能付き携帯ゲームの利用状況等に関する調査結果について御報告いたします(資料4)。
表紙をおめくりください。1ページ目でございます。まず趣旨でございますが、生活指導上の問題の未然防止や早期発見、早期対応の資料とするもので、実施対象は小学校4年生から中学校3年生までとなります。実施日は、平成27年6月でございます。
まず、調査結果の概要といたしまして、2ページをごらんください。携帯等の所有率は昨年度と比較して上がっておりまして、約8割の児童・生徒が所有しているところでございます。
3ページをごらんください。その中で、フィルタリングやパレンタルロックの確認率は40%から50%の状況でございます。
また、5ページをごらんください。その中で、家族のルールの徹底率につきましては、小学校が70%、中学校が約60%と低い傾向がございます。特に中学校が低い形になっております。
7ページ以降につきましては、携帯電話の危険性に関する質問で、特に中学校で2%から20%の生徒がそれについて該当するという回答をしてございます。これは昨年度と比べましても改善が十分に図られていないものでございまして、引き続き指導の重要性を感じているところでございます。
この調査結果につきましては、既に各校に周知してございます。各校では、小学校では主に高学年で、中学校では授業を通して指導を進めているところでございますが、この調査結果を踏まえまして、対象学年の指導内容の改善、家庭での連携をさらに工夫できるように、教育委員会といたしましても、警察などの関係機関との連携や、生活指導主任会等でも対策について検討していきたいというふうに考えているところでございます。報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございますか。
いさ委員
フィルタリングのことについてお聞きしたいんですけれども、アンケートをとった小・中学生というのは、フィルタリングとかパレンタルロックという言葉を学校とかで知らされる場面というのはあるんでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
学校の指導の中で進めますが、先ほどお話ししたように、いわゆる調査のときには説明をいたしますけれども、指導としては、小学生は高学年、中学校は当然授業の技術の情報モラルの中できちんと押さえるようなことになっております。
いさ委員
正直言うと、アンケート結果はどうなのかなと思っていて、というのは、今は携帯が売られるときは、18歳とか20歳以下の場合はフィルタリングをされた状態で販売されますよね。特別に手続をとって書類を用意してということをして初めて解除されると。今、これを見ていると、「いいえ」という回答が結構思ったより多いなと思って、そういう手続をわざわざしている家庭がそんなにたくさんあるかなというのはやや疑問です。結局何が言いたいかというと、この設問は、聞かれた小学生、中学生が、フィルタリングとかパレンタルロックという言葉をわからずに答えている可能性がないかなと思って、それでお聞きしているんです。
だから、このアンケート結果でどうなのかなという疑問があるのが一つと、結局、家庭でのルールのところが7割ぐらいだと。それに対してルールがあると、大体守っているというのも多いと思うんですよ。ちゃんと家庭でそれを教えるということのほうが大事で、子どももそうだけど、親御さんのところでもきちんとロックの話を把握して、子どもと認識を一にする必要があると思うので、そういう話をしていく必要があると思うんですけれども、今現状は、親御さんも含めてそういう話がされる場所というのはあるんでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
この資料につきましては、例えば保護者会等の資料にさせていただいたり、また、出前授業のような形で情報モラルについて行うときには、保護者に来ていただいたり、先日はある中学校で道徳授業地域公開講座の中でこの情報モラルについて取り扱ったというような事例もございますので、教育委員会もそうですが、学校といたしましても、家庭で所持しているもの、家庭で使うものが前提になっておりますので、家庭への啓発をどのように進めたらいいか、そのことを課題にしながら、現在取り組んでいるところでございます。
いさ委員
まさしくそこのところこそ本当に大事な話だと思うんです。「知らない人と会話やメッセージのやり取りをしたことがありますか」というのは、小学生で22%もいるわけなんです。今、ゲーム機であっても、ゲームの中でチャットができるようなものが普通にあるわけですから、ぜひ、まずは親御さんのところにこういうものが必要だということや、ルールが必要だという啓発の部分も進めていただくことを改めて強化していただきたいと、要望とさせていただきます。
久保委員
これは昨年からスタートした調査なんでしょうか。ちょっと伺ったところによると、区としてオリジナルでつくられているアンケートの調査ということでございますけれども、なかなかこれに類するようなものが国とか東京都でやっているものがないのかなと私も見ていたら思ったので、去年からこれをスタートするというような、ここに目的と書いてございますけれども、何かきっかけとなるようなことというのはあったんでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
ものすごく大きな出来事があったので、これを調査し出したということではございませんが、昨今、情報モラルについてはさまざまなトラブル、それからいじめとも関連をした状況も出てきてございますので、区として調査を実施して、指導の資料の一助とするというようなことでスタートしたものでございます。
久保委員
昨年の教育委員会の議事録を読みましたところ、4年生からの調査対象ではなくて、1年生からするべきではないかというようなお声もあったかと思うんですが、今年度は4年生からということになっておりまして、だんだんやはりこういった情報モラルについて低学年から教育をしていかねばなりませんし、また、御家庭の状況もさまざまとは思いますけれども、実態調査をしていくことも重要かと思うんですが、その辺については今後どのような取り組みを考えていますか。
杉山教育委員会事務局指導室長
現在、このような形で調査をさせていただいておりますが、低学年での調査としたときに、具体的にどのような方法で、どのような設問でするか、検討事項があるかと思います。現在の課題を踏まえながら、調査対象、調査内容については今後検討してまいりたいというふうに考えてございます。
久保委員
先ほど御報告の中で、昨年度の調査結果と比較をして、あまり指導の徹底がされていなかったようなお話がございましたけれども、具体的にはどのような指導を各学校でされたのかということと、先ほど、保護者向けにということで道徳講座というようなお話がありましたけれども、私の過去のいろいろ子どもたちと一緒に学校の活動をしていた経験上、道徳講座にいらっしゃるような保護者の方というのは非常にやはり関心が高くて、そういったことにも、すごく学校に対しても協力的である方が多いなと思っておりまして、そうではない、ふだん学校に来られないとか、なかなか学校の先生とお話ができないような方たちに対してアプローチしていかなければいけない部分があるかと思うんですが、そういった点はどのように取り組まれたのか教えてください。
杉山教育委員会事務局指導室長
まず各校の取り組みでございますが、いわゆる東京都や文部科学省が行っているような情報モラルに関する出前授業については、36校中20校が取り組んでいるというような現状がございました。それ以外にも、先ほど申しましたように各取り組みをしているところですが、教育委員会といたしましても、本年度より教育課程に情報モラル教育について位置付けをして、各学校で充実するようにということで指導の徹底を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。
保護者への啓発周知につきましては、さまざまな方法が考えられるかと思いますが、先ほどの学力の取り組みと同様に、より効果の上がる方法については、学校間、教育委員会としても把握しながら、広報といいますか、啓発活動に生かせるように工夫してまいりたいというふうに考えているところでございます。
久保委員
啓発活動に取り組んでいただきたいなとは思うんですけれども、やはり現代において携帯を持たすなとか、スマホを持たすなとか、ゲームをやるなというようなことを、学校側からそういった方向では言えないであろうと思うので、あとは御家庭のルールにやはりなってくるのではないかなと思うんですね。
文科省のほうで「子供のための情報モラル育成プロジェクト」ということで、「考えよう 家族みんなで スマホのルール」というようなことを推進していますよね。実践事例集とかいろいろ出ておりますけれども、このマーク等ができて、これらを活用してアプローチといいますか、いろいろ啓発活動をしている区も出てきたりしておりますし、また、情報モラル育成プロジェクトというのを家族で考えるんだということを大きく銘打って取り組みをしている自治体も出てきているかと思うんですが、その辺についてはいかがお考えですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
本年度、先ほど申しました道徳授業公開講座で情報モラルについて公開を行った中学校の例は、家庭ルールを定めようという取り組みでございます。情報モラルの中に、先ほど申しましたいわゆる情報危機、SNSを利用したいじめ的な内容もございますので、今回、いじめ防止研修を1月に実施する予定でございます。その研修会には保護者の方にも御参加いただくように広く行いたいと考えてございますが、一つの事例として、その内容について報告か発表等を今検討してございまして、そのような形でさまざまな取り組みについて家庭へも啓発を図っていきたいと考えているところでございます。
久保委員
今言われた1月のいじめ防止研修というのは、教員だけではなくて保護者もですか。各学校ということではなくて、教育委員会が主体となって区全体として行うといったものですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
教育委員会が主体となって行うもので、保護者にもお声かけをさせていただく研修会でございます。
久保委員
なかなかそこに全ての学校の保護者が参加するというわけにもいかないかと思いますし、道徳講座もテーマがたくさん各学校においてやらなければいけないことといいますか、取り組まなければいけない課題もあるので、確実に情報モラルということにそれが全てなるかどうかというところもあるかと思うんです。
私は、使うなとか、ゲームは何時間にしろとかと学校は言えるものではないというふうに先ほど申しましたけれども、ただ、なぜそれでも今教育現場でこれを課題にしなければいけないのかというと、先ほど言われていたようないじめの防止でありますとか、さまざまなトラブルに巻き込まれないように、要は情報通信機器というのをきちっと目的に応じた活用の仕方ができる、またトラブルを回避することができるということを幼いときから教えなければいけない。それはある意味学校現場での今一つの課題ではないかと思っておりますので、ここにつきましてはぜひ平等に全ての子どもたちにそういった場面をきちっと設けていただきたいと思うんですが、その辺はいかがですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
今、この調査をもとにそれぞれの学年についての指導のあり方について検討していくというような段階に入っているかと思います。委員おっしゃられたように、まずは家庭のルールづくりについての啓発を進めるとともに、学校での指導のあり方については検討してまいりたいと考えてございます。
高橋委員
くだらない確認なんですけれども、4年生から調査すると70%以上がみんな持っているということで、原則学校になんか持ってきちゃいけないでしょうけど、持ってきちゃっていたということはあるんですかね。
杉山教育委員会事務局指導室長
小学生の場合、うっかりというのも、本来ランドセルなので、ないかとは思うんですが、持ってきたというような指導事例に当たったということは、私の記憶ではあまりございません。仮にあったとしましたら、そういうものは大体間違って持ってきて、出さない場合にはそのまま出さないんですが、見せたくて持ってきている場合には見せますので、そうすると情報が担任に入ってまいりまして、そこでの預かり指導、保護者への返却という形になるかと思います。中学校の場合の携帯電話については、持ち込みを禁止しているということで指導しているところでございますので、何か特段の事情がなく所持していた場合には、それは生活指導としてきちんと指導してまいりたいと考えているところでございます。
高橋委員
基本的に学校に持ってくるのはよろしくないということはそうなんですけれども、今や高校生ぐらいになると、マナーモードにしておくとか、電源を切っておけというような感じになっている時代になってきているわけじゃないですか。そして、授業中はもちろんだめですけれども、万が一郊外授業ね、いわゆる中学生になると修学旅行とかがあるじゃないですか。そういうときに班というか、今はグループで、自分たちでいろんなところを調べ学習で行動しているという話を聞くときに、やはりそういうものが必要になる場合もあるんじゃないかなと思うんですけれども、そういうときもだめという理解でいいんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
そういうような状況については、各学校の判断ということになるかと思います。ただ、携帯電話自体がやはり今高額なものであること。それから、今ここに課題に出ているように、目的に合った使い方ということについて指導が十分徹底できるかというような課題がありますので、慎重に対応していかなければならないというふうに考えているところでございます。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了をいたします。
次に、4番、その他で理事者から何か御報告ございますか。
濵口子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)
認証保育所2施設が、平成28年4月に認可保育所へ移行する見込みとなりましたので、口頭にて御報告申し上げます。
移行を予定しております施設でございますが、一つ目がひまわり保育園、中野区中央四丁目にございます。設置運営事業者は株式会社Hugです。
もう一施設は、中野区中野四丁目にございますコンビプラザ中野保育園。こちらの事業者はコンビウィズ株式会社でございます。報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございますでしょうか。
広川委員
認証から認可に変わるということで、保育士の配置基準というのが変わるのかなと思うんですけれども、保育士の数は今の数から来年度の数はどのように変わるのか、わかれば教えてください。
濵口子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)
認証から認可化ということになりますと、全ての保育士の方が保育資格ということで配置を予定してございます。人数につきましては、定員ですとか、認可の基準によって、施設によって配置をしていきますので、今の段階では具体的な数字はまだ掌握しておりません。
広川委員
看護師は配置するんですか。
濵口子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)
ゼロ歳児のクラスがございますので、配置する予定になってございます。
久保委員
認証から認可にという動きが出てきているのかなと思うんですけれども、具体的には例えば認証から認可になることにおいての事業者自体のメリットといいますか、そういったことというのは何かありますか。
濵口子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)
事業者の方にとってのメリットといいますと、新制度の認可施設という位置付けになりますので、そちらのほうで給付の施設の対象となりますので、経営的な運営をしていく意味での安定というものが一つございます。あとは、今までの認証ですと直接契約という形の利用になりますけれども、認可施設となりますので、区のほうで利用調査をさせていただくということで、そういったところでの区としての事業者の方へのフォローも少しできるのかなというふうに考えてございます。
久保委員
認証は東京都独自の施設でございまして、やはり新法が入ってきたことで大きく変わってきていて、小規模の認可などもできてきているというところで、認証の位置付けがこのまま東京都として続くのかというようなところの声も上がってきているところですが、その点については都のほうで何か見解は出ているんでしょうか。
濵口子ども教育部副参事(幼児施策整備担当)
現段階におきましては、東京都のほうは認証保育所も継続していくというふうに言っておりますので、当面、認証の事業者の方も続けていただけると思ってございます。今後につきましては、区といたしましては、認証から認可化を検討される事業者の方もいらっしゃいますので、引き続きそういった情報提供などもさせていただきながら、必要な支援をしていきたいと考えてございます。
久保委員
やはり東京都の認証というのは非常にいい制度だと私は思っていて、ただ、先ほど事業者のメリットというふうに伺って、新制度の中でさっき経営安定とかというお声がありましたけれども、そこが今まではどうだったのかというところを感じたわけですけれども、今年度になりまして新制度になって、認証保育園に対しての何か影響というのはあったんでしょうか。
古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
新制度に伴って、法的なところでいきますと、認証保育所は法に基づいておりませんので、そういったことで直接影響はございません。ただ、認証保育所の運営に関していいますれば、新制度上では保育士等の処遇改善というお話が制度的に強化されているところはございまして、そういった意味でいうと、認証保育所の運営費に関しても単価のアップといったところで、保育士の処遇改善が図られるといったような流れは出ているところでございます。
久保委員
そういった事業者サイドの適用があったということと、また、待機児対策ということで、今年度も待機児は172名でしたか出ていて、そこの中でも認証保育園の利用者というところも、これは172の中に認証の利用者が入るかどうかというところはちょっと忘れてしまいましたけれども、そういった中で、認可で小規模があると、小規模のほうを優先的に選ぶというような動きが出てきているのか。認証のほうが、逆に言うと、今までの認可保育園からすぐ認証保育園ということではなくて、さまざまこういった事業者自体のバリエーションがふえてきたことによって選択肢もふえてはきていると思うんですが、そういった中で、認証を選ぶ優先度というのが下がってしまったというようなことはあるのかどうか、その辺はいかがでしょうか。
古川子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)
今の委員の御質問は大変難しいところもあるんですけれども、窓口での感触でいきますと、小規模保育は今年度からの事業でございまして、まだそれほど区民の方への認知度が十分図れていないところもあるのかなと。あと、認証保育所のほうは直接契約というある意味強みもございます。保護者の方が直接施設に行って契約ができるといった利点もございますので、そういった意味で言うと、その御家庭御家庭の要望に応じた選ばれ方を今しているというところでございますので、例えば小規模のほうが認証よりも人気が高いとか、そういった状況はまだ傾向としてはっきり出てきてはいないんじゃないかなというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告について終了いたします。
その他、ほかにございますでしょうか。
杉山教育委員会事務局指導室長
中学生科学コンテストが実施され、中野区立中学校のチームが優秀な成績をおさめましたので、口頭で報告をさせていただきます。
中学生科学コンテストは、東京都が理科教育の充実を図るため実施しており、本年度は8月30日に実施されました。コンテストの内容は、3人1チームにより、筆記競技及び実技競技を実施するものです。また、本コンテストは、科学甲子園ジュニア全国大会の予選会も兼ねております。
当日は70校、196チームが参加いたしました。中野区の状況ですが、当日、11校、29チームが参加いたしました。
結果は、総合2位、知事賞に第四中学校、総合4位、銀賞に北中野中学校、実技部門6位、優秀賞に第八中学校が入賞しました。総合2位の第四中学校のチームは、1位の私立中学校と合同チームとなり、12月に開催される科学甲子園ジュニア大会に東京都代表と参加いたします。報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございますでしょうか。
高橋委員
これはすごいことなんですけれども、体育系もすごい子たちがいっぱいいるんですけど、こういう人たちもすごいなと思って、場所はどこでやるんですか。
杉山教育委員会事務局指導室長
場所は、全国大会は江東区で開催されます。
高橋委員
東京都内だからそんなに交通費もかからないでしょうけれども、これが全国大会とかに出るようになったりとかして、交通費が多分にかかったり、宿泊費がかかったりする場合は、こういう人たちにも同じように援助をするという理解でいいのかな。
石濱教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
現在のところ、体育の大会につきましては、関東大会以上のものについて交通費等大会参加費を援助しております。こういう科学部門については、現在のところ、前例がなかったので特別ないんですけれども、同じようなことと考えていると思いますので、今後援助する方向で進めていきたいと思います。
高橋委員
前例がなかったというのは本当に前例がなかったんだけど、それだけすばらしくなってきたわけですよ、我が子どもたちが。だから、やっぱり同じように、体育だけではなくてこういう文系のほうも同等に、今回は東京都内だから大丈夫でしょうけれども、それでもやっぱり交通費とかいろいろ経費がかかるでしょうから、そういう支援を全ての行事に対してしてあげるという姿勢が大事だと思いますので、怠らないように、前例がないとか言わないで、できたものは必ずやるということでお願いしておきます。これは要望です。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
以上で、所管事項の報告を終了いたします。
次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。
お手元の資料(資料5)のとおり、閉会中も継続審査することについて御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ございませんので、そのように決定をいたします。
審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時52分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後1時55分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は10月26日(月曜日)午前10時に行うということで御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
本日の日程は終了しますが、委員、理事者から発言ございますでしょうか。
高橋委員
一つだけお伺いをしたいことがあります。そんなに何問も聞きませんので。総括質疑のときにうちの篠議員が質問したかったんですけれども、資料ができ上がらないということでちょっとできなかったことなんですけれども、資料ができないというぐらいに教育委員会の教科書の委員会が延びたということは、まず日数がかかったということはどういうことなんですか。
辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
複数の教科におきまして、これまで以上に審査に時間を要したということでございます。それに伴います事務作業の関係ということでございます。
高橋委員
日数がかかったから、事務作業もおくれてしまったということは十分わかるんですけれども、でき得る限り質問者がいる場合はそれに間に合うように、詳しくなくてもまとめていただきたいというのが一つ要望でございます。
それから、教育委員会のホームページにも議事録が上がりました。それを見させていただいた限り、本当にいろいろ委員の皆さんはお考えになった結果なんだろうなと思っていますので、結果のことをとやかく言うわけではございません。
ただ、この間の10月3日の産経新聞に載っておりましたけれども、東京都の教育委員会は、やっぱり教科書を採択する場合の手順が、皆さんにわかりやすくするために今回は無記名の投票を行ったということが記載されておりました。なので、うちの場合も、それだけ委員の皆さんが一生懸命考えて、悩みに悩んだ結果がそうなったというような内容だったので、何で無記名の投票行為をとらなかったのかなというのがちょっと疑問に感じているところですけれど、それはどうしてなんでしょうか。
辻本子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
都教育委員会におきましても、中野区教育委員会におきましても、議決の方法につきましては規則によりまして、ただいま委員に御指摘いただきました無記名の投票ということも選択できることとなってございます。しかしながら、これまで教科書採択につきましては、教育にとって大変重要な案件であるということで、最終決定する教育委員により十分に議論を尽くした上で採択することが望ましいといった考えから、丁寧に協議し意見の一致を見てきているところでございます。今回につきましても、意見が一致しなければ採決することになったということではございますけれども、今回も最終的に意見がまとまったということでございます。
高橋委員
おっしゃっていることは十分にわかっております。それに異議を唱えるわけではないんですけれども、やはり、今おっしゃったように大切な教科書である以上、合議制をもとにという教育委員会でありますが、どうしても私が読む限りでは、うん?というような印象があったので、そういうやり方もあったんじゃないかなというふうに感じ取ったわけでありますので、今後こういうことを感じている人もいるんだということを頭に入れながら、次回の採択に向けて検討していってもらえればなというふうに思います。これは一応要望だけにしておきます。
委員長
他に御発言ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。
(午後1時59分)