1.平成13年(2001年)2月16日、中野区議会議事堂において開会された。
1.出席議員(44名)
1番 吉 原 宏 2番 伊 藤 正 信
3番 きたごう 秀 文 4番 高 倉 良 生
5番 やながわ 妙 子 6番 鈴 木 光 子
7番 佐 伯 利 昭 8番 平 島 好 人
9番 むとう 有 子 10番 長 沢 和 彦
11番 牛 崎 のり子 12番 山 崎 芳 夫
13番 高 橋 ちあき 14番 市 川 みのる
15番 岡 本 いさお 16番 こしみず 敏 明
17番 飯 島 きんいち 18番 小 串 まさのり
19番 はっとり 幸 子 20番 佐 藤 ひろこ
21番 来 住 和 行 22番 樋 口 きこう
23番 斉 藤 金 造 24番 若 林 ふくぞう
25番 古 木 謙市郎 26番 小 池 ひろし
27番 斉 藤 高 輝 28番 大 泉 正 勝
29番 柿 沼 秀 光 30番 木 村 勝 昭
31番 細 野 たいじ 32番 岩 永 しほ子
33番 昆 まさ子 34番 し の 国 昭
35番 岩 田 みつる 36番 伊 藤 岩 男
37番 西 村 孝 雄 38番 江 口 済三郎
39番 藤 本 やすたみ 40番 川 上 進
41番 近 藤 正 二 42番 江 田 徹
43番 池 田 一 雄 44番 小 沢 哲 雄
1.欠席議員
な し
1.出席説明員
中 野 区 長 神 山 好 市 助 役 池 田 學
収 入 役 藤 原 恵 一 教 育 長 子 安 圭 三
行財政改革室長 助役事務取扱 行財政改革担当部長 石 神 正 義
企 画 部 長 山 岸 隆 一 企 画 課 長 金 野 晃
総 務 部 長 渡 辺 征 夫 総 務 課 長 西 條 十喜和
区 民 部 長 内 田 司 郎 地域センター部長 柳 澤 一 平
環 境 部 長 正 木 洋 介 保健衛生部長 浦 野 純 子
福 祉 部 長 沼 口 昌 弘 介護保険担当部長 本 橋 一 夫
都市計画部長 宮 村 光 雄 建 設 部 長 長 尾 孝 恒
教育委員会事務局次長 須 崎 英 夫
本会の書記は下記のとおりである。
事 務 局 長 伊 藤 太 祐 事務局次長 小谷松 弘 市
議事調査担当係長 栗 原 望 議事調査担当係長 古 屋 淑 行
区議会事務局主査 藤 塚 喜 正 区議会事務局主査 堤 玲 子
区議会事務局主査 辻 本 将 紀 区議会事務局主査 巣 山 和 孝
書 記 渡 辺 伸 郎 書 記 鳥 井 文 哉
書 記 松 原 弘 宜 書 記 三 浦 正 貴
書 記 西 田 健 書 記 佐 藤 雅 俊
書 記 飯 田 浩 一
議事日程(平成13年(2001年)2月16日午後1時開議)
日程第1
第1号議案 平成12年度中野区一般会計補正予算
第2号議案 平成12年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算
第3号議案 平成12年度中野区老人保健医療特別会計補正予算
第4号議案 平成12年度中野区介護保険特別会計補正予算
第25号議案 特別区人事及び厚生事務組合規約の変更について
日程第2
第38号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例
日程第3
第5号議案 平成13年度中野区一般会計予算
午後1時31分開会
○議長(小池ひろし) ただいまから、平成13年第1回中野区議会定例会を開会いたします。
本日の会議を開きます。
会議録署名員は、会議規則第121条の規定に基づき、議長から御指名申し上げます。
9番、むとう有子議員、36番、伊藤岩男議員にお願いいたします。
次に、会期についてお諮りいたします。本定例会の会期は、本日から3月23日までの36日間といたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小池ひろし) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。
この際、区長から第1回定例会に当たり、所信を表明したい旨の申し出がありますので、これを許します。
〔区長神山好市登壇〕
○区長(神山好市) 平成13年第1回中野区議会定例会の開会に当たり、区政運営についての私の所信の一端を申し述べ、区議会並びに区民の皆様の御理解と御協力を得たいと思います。
我が国の経済は、やや上向きと言われた景気が、昨年末からのアメリカ経済の減速、株価下落、円安など、急速に不透明感を増しています。総務省の家計調査では、サラリーマン世帯の消費支出が3年続いてマイナスとなり、政府が景気判断を下方修正するとも報じられています。区民の生活と区政に厳しい影を落としている不況は、いまだに出口が見えません。区財政にとっても、気を緩めることのできない状況がまだまだ続くものと考えています。
昨年から今年にかけて、政治、経済、社会のあらゆる面で、社会的信頼が失われるような出来事が続きました。政治家や公務員の不祥事が続き、企業のトップが会社を私物化していたり、食品や自動車のメーカーが安全確保を怠ったことから起こった事件もありました。これらの事件は、組織の中の人たちが国民や消費者から遊離し、閉鎖された形で仕事をしていたことに原因があると思います。私は、区民の負託を受けて区政を担う者として、区民の感覚を重視し、区民の立場に立って、区政を開かれた透明なものにしていくことの大切さを改めて感じています。
10代の少年たちが、社会を震撼させる事件を引き起こしていることも憂慮にたえません。彼らに根本的に欠けているものがあるとすれば、それは教育の問題であるでしょうし、今の社会のあり方自体が持つ問題でもあります。人の命を尊重し、人に迷惑をかけない、社会に責任を果たすという、人として生きていく上で最も大切で基本的なものが、日本の社会から失われつつあるという危惧すら感じます。明日を担う青少年が、心豊かに育っていくように地域全体で取り組んでいかなければならないと思っています。
私は今、中野区行財政5か年計画を策定し、13年度予算案の編成を終えたところです。ここに今後の区政運営の計画を明らかにし、その初年度の予算案とともに示すことができますのは、多くの皆様が現下の区政の状況を理解し、行財政改革に協力してくださったからにほかなりません。このことに、深く感謝申し上げます。
顧みますと、区の財政規模が縮小し始めたのは平成5年度からでした。当時は、日本経済の一時的な調整局面であるというのが大方の見方でございまして、バブル崩壊に端を発した、戦後最悪ともいわれる長い不況の始まりであるとは予測できなかったところです。私もまた、区財政が数年のうちには回復し、日本経済の成長とともに伸びていくものと考えておりました。私は、区財政の悪化を受け、平成6年から行財政総点検委員会報告、4度にわたる事務改善委員会報告を求めて、歳出の削減に努めてまいりました。続いて策定した財政健全化推進プランでは、平成10年度からの3年間に職員数を200人削減する目標を立て、これを達成してまいりました。財政健全化に当たっては、可能な限り区民サービスを低下させないという考え方を基本に置き、主に内部努力での対応を図りました。また、景気の回復に期待して、基金の活用など臨時的な財源対策を行いながら、そのときに対応すべきことにはきちんと取り組もうとしてまいりました。
凍結せざるを得なかった施設建設については、区民の皆様におわびしなければならないと思っておりますが、財政健全化を進めながら平成6年度以降に開設した施設には、「しらさぎ特別養護老人ホーム」や「かみさぎこぶし園」、「社会福祉会館」などの福祉施設、「なかの芸能小劇場」や「地域生涯学習館」などの教育施設、子どものための「北原児童館」、「城山ふれあいの家」などがございます。中野坂上の市街地再開発事業の完了を見たことや、地域まちづくりへの取り組み、都市型ケーブルテレビの展開や、瓶・缶分別回収の区内全域への拡大なども、歳入が減少する中で工夫して取り組んだ事業でございます。しかしながら、この間に区の財政運営は一段と困難になりました。私は、財政健全化の取り組みが、財政の悪化をとめられなかったことを率直に認めたいと思いますし、財政見通しが不適切だった、取り組みが弱かったとの御指摘については、区政運営の責任者として重く受けとめています。
そこで、今回の行財政改革の取り組みについて申し上げます。私は、これまでの財政運営のやり方が限界に来たことを踏まえて、財政構造自体を変えなければならないと考え、行財政改革室を新たに設置して、これまでにない、思い切って踏み込んだ改革を断行しました。その大本となる考え方は、区の役割を明確にして、すべての事業を見直し、区民や民間の力を最大限に活かしてもらうこと、基本的な行政サービスについては、全体として区の財政力に見合ったものにすることです。すなわち、低経済成長のもとでは、これまでのように行政サービスを全体として拡充していくことはできないこと、サービスによっては区民や民間が行うことがより望ましい場合があることなど、区の役割も時代に応じて変わらなければならないと考えるものでございます。行財政5か年計画では、行財政の改革と区政の課題への取り組みを一体のものとしてまとめました。厳しい財政状況を踏まえ、改革が全体として区民にわかるような計画としたものです。計画の策定過程では、昨年9月に素案を発表し、議会での論議と区民からの提案や意見をいただきました。
また、計画全体にわたって、四つの点を基本的な考え方としました。それは、「中野の自治を発展させる」、「自主・参加・連帯に支えられた地域をつくる」、「平和な暮らしと人権を守る」、「安定した行財政基盤をつくり効率的な区政を進める」でございます。私は、この行財政の5か年計画で、健全な財政の姿に至る道筋の大要は示すことができたと考えます。決して平坦な道ではありませんが、区民の求める課題に積極的に取り組む条件を整えていくための道は、この道をおいてほかにないと確信し、区民の理解と協力を求めていきたいと思います。
続いて、行財政5か年計画の各項目について申し上げます。
行財政5か年計画の根幹をなすものは、財政構造の改革でございます。ここでは、具体的に数字を挙げて説明したいと思います。もし中野区が改革を行わないとすると、5か年の財政収支見通しでは、財源不足は13年度に約54億円になると見込まれておりましたが、財政構造の改革と臨時的対応によって、13年度の収支均衡を図ることができました。平成16年度は繰越金を出せるようになって、5か年で一定の弾力性を持った財政構造にできると考えております。
構造的改革の第一の柱は、内部努力による人件費の削減です。職員数を5年間で約500人削減することとし、平成13、14年度は原則として職員の採用は行いません。非常勤職員、再雇用職員の見直しも含め、13年度の財政効果として、約15億3,000万円の節減を見込んでいます。
構造的改革の第二の柱は、施策の大幅な見直しです。区の仕事のうち、民間活力が活用できるものについては、極力民営化や民間委託に切りかえることとし、また、区民の自主的な活動にゆだねるべきものなどについて事業の縮小や廃止を行い、謝礼や補助金、助成金についても見直しました。また、緊急性等の視点から一部の事業については休止するほか、事業執行方法の工夫も幅広く行いました。これら見直した事業の数は153事業となり、13年度の財政効果として6億8,000万円余を見込みました。
また、特別区民税、国民健康保険料などの未収金対策を強化し、収納率の向上と歳入の確保を図ることといたしました。他の部署から職員を増配置し、そのための組織も整備いたします。これによる歳入増の見込みは、8億4,000万円余りです。このほか、区施設の配置・運営の見直し、外郭団体の見直しを行ってまいります。また、土地開発公社所有のままになっている用地について、国の土地開発公社健全化対策などを活用して、計画的に買い取り、中野区土地開発公社の健全化を図ってまいります。
以上、財政構造改革への取り組みを申し上げましたが、ここ一、二年を乗り切るにはなお財源が不足し、臨時的な財源対策を余儀なくされております。
そこで、職員給与の減額を臨時・特例的な措置として行うことを決断いたしました。御案内のとおり、特別区職員の給与は、特別区人事委員会の勧告をもとに、23区共通の給与水準となっています。私はこのことを尊重していますが、緊急措置として給与を減額することを理解いただきたいと思っています。このことによって、13年度に約5億円の歳出減を見込んでいます。また、臨時的財源確保として、用地の売却を進める必要があります。これまでに売却に向けて話し合いを行ってきた用地を含めて、確実に売却できるよう取り組んでまいります。
次に行政システムの改革です。行財政5か年計画では、行政の体質改善と効率化や職員の意識改革の方策についても計画化いたしました。私が常に念頭に置いておりますのは、区政は区民のものであり、区は区民の立場に立って区政を運営しなければならないということです。これからの行政サービスは、受け手の区民の立場に立って、区民の満足度を高めることを第一にしてまいります。その一つの方策として、住民票の交付など、窓口業務の一部についてサービスの提供時間を拡大することとし、夜間や休日の窓口の開設を試行したいと思います。また、インターネットで住民票や戸籍等の交付申請書を配布するサービスも近く始めることにしました。今後、インターネットからの申請手続などについても検討し、IT(情報通信技術)を活用した電子自治体化への取り組みを進めます。
区は、これまで区民参加と情報の公開に努めてきました。区民に開かれた区政のためには、情報の共有が最も大切ですので、これまで提供してきた情報のほかに、12年度に試行している行政評価制度を13年度から順次拡大し、評価結果についてバランスシートとあわせて公表することにより、区民に対する説明責任を果たして行きたいと思います。
今回の改革は、職員にとっても環境の大きな変化をもたらすことになりますので、職員の意識改革が重要な課題です。職員には、こうした困難な時期こそ一層力を出してほしいと思っています。常に区民の視点に立って仕事をする職員、豊かな発想のもとで幅広い人々と協力する職員を、能力開発や研修を通じて育てたいと思います。区の組織については、区民にわかりやすく、総合的な対応ができるように極力簡素なものにしてまいります。その第一歩として、平成13年度には、現行の11部を8部にまとめる大幅な組織改正を行います。
行財政の改革を進める一方で、今後区政が取り組んでいく政策課題については、少子高齢化の一層の進展や地球環境問題、IT(情報通信技術)の進展など時代の変化に対応して、五つの重点的な課題分野を設定しました。第一の課題、ともに生きる福祉のまちでは、高齢社会に対応し、高齢者や障害者など、援助を必要とする人々を、保健・医療・福祉の連携を図りながら、地域全体で支えあう仕組みをつくっていきたいと思っています。第二に、循環と共生の環境のまちでは、循環型社会を目指して、自然の循環を重視し、環境への負荷を減らすことに取り組みます。第三の課題は、子どもたちを育むまちとし、子どもたちが、学校、家庭や地域の力で育まれ、教育環境が整い、生き生きと成長できる中野のまちを目指してまいります。第四は、災害に強い安全なまちとしました。大地震などの災害に強いまちづくりを進めながら、快適に住み続けられる安全な中野のまちを目指したいと思います。五番日の課題は、にぎわいと活力のあるまちです。区民のスポーツ・学習活動や地域活動、区民参加が多様に広がり、活気のある商工業がある中野のまちにしていきたいと考えています。これらの分野を中心に、新たに取り組んだり、計画的に進めなければならない事業として、34の事業を推進事業といたしました。
ここで、凍結した施設建設の今後の方向について申し上げます。上鷺宮保育園、高齢者在宅サービスセンターなどは、民間活力を活用するなどして事業化いたしました。産業情報センター、上野原スポーツ・学習施設、南部区民ホールについては、手法を定めた上で事業を改めて評価したいと考えますので、まず評価のためのデータ分析から着手いたします。また、区全体として地域センター、児童館等の配置や運営のあり方を検討することにいたしましたので、東中野複合施設などについては、その結果を踏まえて進めたいと思います。
次に、今定例会で御審議いただく平成13年度の予算案について申し上げます。
平成13年度予算は、行財政5か年計画の初年度に当たり、行財政構造改革に着手する予算として編成しました。歳出を抑制しながら、基本的な区民サービスを維持するために最大限の工夫を行い、中長期的な展望の下で新たに着手しておかなければならない課題への対応を図りました。この結果、一般会計予算案は935億7,000万円で、前年度の当初予算に比べ1.1%の減となりました。予算案全体では、国民健康保険事業特別会計や老人保健医療特別会計が増加したために、前年度比27億1,900万円増の1,558億1,200万円となっています。この予算に反映した財政構造改革の財政効果については既に述べたところですが、行財政改革に関連して、区立保育園の民営化、区立特別養護老人ホームの民営化を行うための予算についても計上しております。ここでは、それ以外の主な事業について、行財政5か年計画で重点的に取り組むこととした課題分野に沿って申し上げます。
まず、高齢社会に対応した、ともに生きる福祉のまちの課題では、介護予防事業の拠点となる施設を整備するため、上高田高齢者会館を改修するほか、中野区保健所に高齢者等相談室を設置いたします。また、区内の全鉄道駅とその周辺でバリアフリー実態調査を実施します。知的障害者へのガイドヘルプサービス、精神障害者へのホームヘルプサービスを新たに始め、障害者の自立と社会参加を促進してまいります。
次に、循環と共生の環境のまちでは、電波障害対策地域での都市型CATVケーブルを更新し、あわせて地域情報化の推進を図ります。また、平和の森公園第2期工事分の開園に向けて工事を続けます。昨年度から区の仕事になった清掃事業については、ごみ収集とリサイクルに総合的に取り組んでまいります。
少子化社会に対応した、子どもたちを育むまちの課題では、多様な保育サービス提供の一環として、東京都の認証保育所制度を活用して、駅前保育所の開設を支援します。もみじやま保育園で産休明け保育を開始し、中野保育園でも産休明け対応のための改修工事を行います。国の制度改正に伴い、児童手当の所得制限を緩和し、約1,400人を新たに支給対象に加えます。また、教育委員会独自のホームページを開設するほか、小学校29校のコンピューター教室にLANを構築してネットワークを活用できるようにするなど、情報化に対応した教育環境を整備してまいります。都区制度改革によって区教育委員会の役割となった教科書採択も行います。
災害に強い安全なまちでは、環状七号線中野地区での不燃化促進、平和の森公園周辺地区、南台一・二丁目、弥生町と南台四丁目で進めてきた道路整備や木造住宅建てかえ促進などを引き続き行います。中野本郷小学校の耐震補強工事を行い、放置自転車対策では、中野富士見町駅近くに新たに自転車駐車場を開設します。
にぎわいと活力のあるまちづくりでは、二つの商店街にふれあい商店街助成を、都の元気を出せ商店街事業によるイベント助成を25カ所程度の商店街に行うほか、商店街の情報ネットワークづくりを支援して、商店街の活性化を推進いたします。国のIT(情報通信技術)講習特例交付金を活用して、文化センター、商工会館などを会場に9,200人を対象に460講座を開設します。
以上が、13年度予算案についての概要でございます。
次に、都市環境に関する二つの計画について申し上げます。ともに10年の計画期間を持つ計画です。都市環境などの分野では、中長期的な展望が必要ですので、行財政の改革とともに、これらの計画に基づいて、息の長い取り組みを進めたいと思っています。
まず、みどりの基本計画を策定いたしました。この計画では、みどりの将来像を「みどりを守り、みどりに守られ、自然の息吹を感じ、環境と共生するまち」としました。中野のまちでは貴重なものとなっているみどりを保全・創出し、10年間で緑地を10ヘクタールふやすことなどを目標としました。
いま一つは、環境基本計画です。昨年2月に中野区環境審議会からいただいた答申を踏まえて策定するものです。「豊かなみどりと水辺の創造」、「省エネルギー・省資源」、「身近な環境汚染の防止、地球環境保全」の三つの目標に向けて、環境共生型のまちづくりを目指します。計画の重点を、区が区民や事業者などとともに活動を展開するために、環境を考え、行動する人づくりに置きました。
最後に、第2回教育委員候補者区民推薦について申し上げます。昨年の推薦期間中に区民から寄せられた推薦書は3,290枚でした。また、推薦に先立って実施した教育フォーラムには、延べ1,058人の人が参加しました。この区民参加の仕組みについては現在の形になるまでに長い経過がありましたが、今回もさまざまな形で中野の教育について語り合い、多くの区民の参加を得たことは、教育を区民の身近なものにすることになったと思います。これから推薦結果の報告を受けることになりますので、区民の皆様からいただいた推薦理由などを十分読ませていただき、ふさわしい人を私自身が選んで、教育委員候補者として議会に提案したいと考えています。
区政の当面する緊急課題は、引き続き行財政改革です。改革が緒についたとはいえ、まだまだ厳しい道のりが続きます。あすへの展望を持って対話を重ね、区民の理解を求めながら進めてまいります。21世紀は、平和の世紀、人権の世紀、また、環境の世紀と言われています。私は、ぜひそうあってほしい、核兵器や戦争のない、平和で地球環境と調和した世紀となってほしいと思います。中野のまちを、人が生まれ健やかに育ち、人と人とが結びついて、人々が心豊かに生き生きと暮らす、そうした人間性あふれるまちにする。そのためのこれからの100年間の営みが、名実ともに中野の世紀をつくっていくことを願い、住民に最も身近な基礎的地方公共団体として、自治の歩みを続けたいと思います。
区議会並びに区民の皆様の御理解、御支援をお願い申し上げ、私の発言を終わります。
○議長(小池ひろし) 以上で、区長の所信表明を終わります。
次に、一般質問の時期の変更についてお諮りいたします。一般質問は議事に先立って行うことになっておりますが、別な時期に変更し、質問を許可いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小池ひろし) 御異議ありませんので、さよう進行いたします。
これより日程に入ります。
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第1号議案 平成12年度中野区一般会計補正予算
第2号議案 平成12年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算
第3号議案 平成12年度中野区老人保健医療特別会計補正予算
第4号議案 平成12年度中野区介護保険特別会計補正予算
第25号議案 特別区人事及び厚生事務組合規約の変更について
○議長(小池ひろし) 日程第1、第1号議案から第4号議案まで及び第25号議案の計5件を一括上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔助役池田學登壇〕
○助役(池田學) ただいま上程されました第1号議案から第4号議案まで及び第25号議案の5議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
第1号議案、平成12年度中野区一般会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ3億8,294万7,000円を追加計上するものでございます。これによりまして、既定予算との合計額は、951億8,482万2,000円となるものでございます。
初めに、この補正の歳出予算のうち増額補正する主な内容を説明いたします。
まず、職員給与費5億5,065万5,000円でございますが、これは、主に退職手当の追加計上に伴うものでございます。次に、生活保護費4億8,742万5,000円、成人健診2,152万1,000円、定期予防接種1,006万円、乳がん検診967万1,000円は、当初見込みよりも事業実績が伸びたことによるものでございます。次に、国と都の補助金を活用した補正でございますが、国の補助金の活用により、IT講習のためのパソコンを整備する情報通信設備整備1,228万円を都の補助金の活用により、障害者の就労支援及び情報化支援への補助事業698万1,000円をそれぞれ計上するものでございます。
このほか、老人保健医療特別会計繰出金2億7,994万5,000円、国民健康保険事業特別会計繰出金2億7,240万5,000円については、いずれも特別会計における保険給付費の伸びに対応するものでございます。また、社会福祉施設整備基金ほか九つの基金への積立金1億679万5,000円、(仮称)上野原スポーツ・学習施設建設用地への上水道の供給に伴う負担金2,858万2,000円などを計上するものでございます。
一方、減額補正する主なものとしては、まず清掃事業費5億7,274万3,000円がございます。これは、清掃車の雇い上げ費、不燃ごみの中継作業委託費など、収集作業に伴う経費が減となったことによるものでございます。次に、小中学校の施設整備費1億4,266万1,000円、維持補修費7,033万4,000円、保育園営繕費2,861万6,000円については、実績に合わせて減額するものでございます。次に、介護保険特別会計繰出金2億6,972万4,000円、高齢者福祉手当6,996万7,000円、一時借入金の利子6,823万3,000円は、当初見込みよりも事業実績が下回ったことにより減額するものでございます。
また、売却を予定していた土地の一部について、今年度内の売却が極めて困難となったことに伴い、測量等の用地売払経費1,081万5,000円、土地開発公社への貸付金8,353万1,000円、都心共同住宅供給事業の補助事業費4,560万円などを減額するものでございます。さらに、江古田の森保健福祉施設のうち老人保健施設については、整備手法等の検討を行うとともに、関係機関との折衝を続けておりますが、今年度内には合意に至る見込みが難しいことから、基本設計等に係る経費1,537万5,000円を減額するものでございます。
この補正の歳入予算といたしましては、国庫支出金3億7,765万8,000円、都支出金3億8,702万8,000円、諸収入3,794万5,000円、特別区債2億7,700万円、運用金7億円などを追加計上する一方、特別区交付金4億7,484万6,000円、利子割交付金1億8,800万円、使用料及び手数料3,800万円、財産収入5億746万5,000円、繰入金2億8,561万6,000円を減額するものでございます。
次に、繰越明許費について説明いたします。これは、今年度内にその支出が終わらない見込みである情報通信設備整備に係る経費866万1,000円について、翌年度に繰り越すものでございます。
次に債務負担行為の補正について説明をいたします。これは、平和の森公園整備の工事費714万6,000円を減額補正するものでございます。また、特別区債の補正につきましては、庁舎熱源改修1億1,900万円、中野体育館改修5,200万円、東部地域センター改修5,100万円、平和の森公園整備4,100万円、仙石原中野荘改修1,400万円を追加計上するものでございます。
第2号議案、平成12年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ1億4,900万3,000円を追加計上するものでございます。これにより既定予算との合計額は224億3,600万3,000円となるものでございます。
この補正の歳出予算の内容は、当初見込みよりも給付実績が伸びたことにより、保険給付費の一般被保険者療養給付費1億1,373万4,000円を追加計上するとともに、当初見込みより負担額がふえたことにより、老人保健医療費拠出金1,540万4,000円、職員給与費1,986万5,000円を追加計上するものでございます。
また、補正の歳入予算といたしましては、一般会計からの繰入金2億7,240万5,000円、平成11年度からの繰越金1億4,627万8,000円、年度途中で新たに設けられた国民健康保険団体連合会からの支出金1,879万1,000円を追加計上する一方、国庫支出金2億1,343万7,000円、療養給付費交付金7,503万4,000円を減額するものでございます。
第3号議案、平成12年度中野区老人保健医療特別会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ23億2,474万4,000円を追加計上するものでございます。これにより既定予算との合計額は266億4,374万4,000円となるものでございます。
この補正の歳出予算の内容は、医療諸費23億7,082万1,000円を追加計上する一方、平成11年度支払基金交付金と都支出金の精算還付金の確定に伴う諸支出金4,607万7,000円を減額するものでございます。
この補正の歳入予算といたしましては、支払基金交付金16億5,580万5,000円、国庫支出金3億526万2,000円、都支出金1億1,713万9,000円、一般会計からの繰入金2億7,994万5,000円、諸収入1,267万円を追加計上する一方、平成11年度からの繰越金4,607万7,000円を減額するものでございます。
第4号議案、平成12年度中野区介護保険特別会計補正予算は、歳入歳出をそれぞれ18億5,715万2,000円減額するものでございます。これにより既定予算との合計額は82億3,084万8,000円となるものでございます。
この補正の歳出予算の内容は、当初見込みよりも給付実績が下回ったことにより、保険給付諸費22億7,231万円を減額する一方、第1号被保険者の保険料等のうち、保険給付費などを賄った残余の保険料収入等を次年度以降の財源として基金に積み立てるために、介護給付費準備基金積立金3億9,515万8,000円を追加計上するものでございます。あわせて、平成14年1月に施行される訪問通所サービスと短期入所サービスの支給限度額の一本化に伴う既存の介護保険受給者管理システムの改修について、国庫補助金の関係から今年度中に着手することとし、所要経費4,011万円のうち既定予算では不足が見込まれる2,000万円を追加計上するものでございます。
この補正の歳入予算といたしましては、国庫支出金5億5,393万1,000円、支払基金交付金7億4,986万2,000円、都支出金2億8,403万8,000円、一般会計からの繰入金2億6,972万4,000円を減額する一方、諸収入40万円等を新たに計上するものでございます。
次に、繰越明許費について説明いたします。これは、今年度に支出が終わらない見込みである介護保険受給者管理システムの改修に係る経費4,011万円について、翌年度に繰り越すものでございます。
第25号議案、特別区人事及び厚生事務組合規約の変更については、特別区人事・厚生事務組合の共同処理する事務及び規約の変更の協議に当たり、地方自治法第290条の規定に基づき議会の議決をお願いするものでございます。
主な変更点は、次の2点でございます。
第1点目は、路上生活者の自立支援事業のうち、宿泊援護に関する事務と生活相談に関する事務の二つの事務を組合が共同処理する事務に追加するものでございます。
第2点目は、職員の結核休養診査に関する事務について、組合の共同処理を廃止するものでございます。
この規約の変更の時期は、平成13年4月1日を予定いたしております。
以上5議案につきまして、よろしく御審議の上御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(小池ひろし) この際申し上げます。
第25号議案、特別区人事及び厚生事務組合規約の変更については、地方教育行政の組織及び運営に関する法律施行令第12条の規定に基づき、お手元に配付の文書のとおり、中野区教育委員会の意見を聴取いたしましたのでさよう御了承願います。
12中教庶第392号
平成13(2001)年2月15日
中野区議会議長
小 池 ひ ろ し 殿
中野区教育委員会
委員長 上 島 昌 之
「特別区人事及び厚生事務組合規約の変更」に対する中野区教育委員会
の意見聴取について(回答)
平成13(2001)年2月13日付12中議第330号で照会のあった下記の規約改正の議案については、異議ありません。
記
第25号議案 特別区人事及び厚生事務組合規約の変更について
○議長(小池ひろし) 本件について、御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小池ひろし) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い総務委員会に付託いたします。
------------------------------
第38号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例
○議長(小池ひろし) 日程第2、第38号議案、中野区介護保険条例の一部を改正する条例を上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔助役池田學登壇〕
○助役(池田學) ただいま上程されました第38号議案、中野区介護保険条例の一部を改正する条例につきまして、提案理由の説明をいたします。
これは、この条例で規定いたしております高額介護サービス費等資金貸付基金の運用収益について、一般会計に編入するように取り扱いを改めるものでございます。
この条例の施行時期は、公布の日でございます。
本議案につきまして、よろしく御審議の上御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(小池ひろし) 本件について、御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小池ひろし) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い厚生委員会に付託いたします。
この際、申し上げます。
議事の都合上、会議時間を延長いたします。
議事の都合により暫時休憩いたします。
午後2時17分休憩
午後11時09分再開
○議長(小池ひろし) 会議を再開いたします。
お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第4、第25号議案及び第38号議案の計2件を一括先議するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小池ひろし) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
------------------------------
第25号議案 特別区人事及び厚生事務組合規約の変更について
第38号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例
(委員会報告)
○議長(小池ひろし) 日程第4、第25号議案及び第38号議案の計2件を一括議題に供します。
お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小池ひろし) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。
平成13年(2001年)2月16日
中野区議会議長 殿
総務委員長 市川 みのる
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
第25号 |
特別区人事及び厚生事務組合規約の変更について |
2月16日 |
平成13年(2001年)2月16日
中野区議会議長 殿
厚生委員長 やながわ 妙子
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
第38号 |
中野区介護保険条例の一部を改正する条例 |
2月16日 |
○議長(小池ひろし) 本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小池ひろし) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
上程中の議案は、委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小池ひろし) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
お諮りいたします。議事の都合により、本日の会議はこれをもって延会したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(小池ひろし) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
次の会議は、2月20日、午後1時より本会議場において開会することを口頭をもって通告いたします。
本日は、これをもって延会いたします。
午後11時10分延会