中野区議会建設委員会〔平成28年10月6日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成28年10月6日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時36分
○出席委員(9名)
甲田 ゆり子委員長
来住 和行副委員長
内川 和久委員
白井 ひでふみ委員
細野 かよこ委員
伊藤 正信委員
篠 国昭委員
酒井 たくや委員
近藤 さえ子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市政策推進室長 奈良 浩二
西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行
都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎
都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
都市政策推進室副参事(都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次
都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市
都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆
都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝
都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一
都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一
都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 小林 裕幸
都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸
都市基盤部長 尾﨑 孝
都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗
都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当) 塚本 剛史
都市基盤部副参事(道路用地担当) 松原 弘宜
都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝
都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一
都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 高橋 均
都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 千田 真史
都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹
都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 鈴木 崇
都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 伊東 知秀
○事務局職員
書記 冨士縄 篤
書記 亀井 久徳
○委員長署名
審査日程
○所管事項の報告
1 中野駅西口地区まちづくりについて(中野駅周辺地区整備担当)
2 中野駅周辺地区総合交通戦略策定の検討状況について(中野駅地区都市施設調整担当)
3 西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催結果について(西武新宿線沿線まちづくり担当)
4 平成28年度(2016年度)第3回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)
5 空家等対策の取り組みについて(空家・住宅政策担当)
6 議会の委任に基づく専決処分について(都市基盤整備担当)
7 (仮称)本町二丁目公園基本設計(案)について(都市基盤整備担当)
8 平和の森公園再整備基本設計(案)について(都市基盤整備担当)
9 「災害時における協力体制に関する協定」の締結について(防災・都市安全担当)
10 災害時避難行動要支援者対策のための職員態勢について(防災・都市安全担当)
11 その他
(1) 学校法人タイケン学園に対する対応について(都市観光・地域活性化担当)
(2) 哲学堂周辺観光ガイドの発行について(都市観光・地域活性化担当)
(3) 東中野駅西口の桜の樹木に関する説明会の実施結果について(生活安全担当)
○所管事務継続調査について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、3時頃に休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いします。
所管事項の報告を受けます。
初めに、1番、中野駅西口地区まちづくりについての報告を求めます。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
中野駅西口地区まちづくりについてでございます(資料2)。
1枚目のペーパーにございますように、一つは、中野駅西口地区まちづくり説明会の開催結果についてでございます。これは平成28年9月20日に開催した中野駅西口地区まちづくり説明会の結果を報告するものでございます。二つ目は、中野駅西口地区の都市計画変更(原案)についてでございます。中野駅西口地区地区計画及び関連都市計画の変更に向けて、都市計画変更の原案に盛り込むべき内容を取りまとめたので、報告するものでございます。
それでは、1枚めくって、別紙1を見ていただきたいと思います。
中野駅西口地区まちづくり説明会は、平成28年9月20日19時から20時40分にかけて行われました。中野区役所9階の第11、12、13会議室で、参加者は18名でございます。
説明内容としましては、中野区から、中野駅周辺のまちづくりについて、中野駅西口地区まちづくりについて、それから、中野三丁目土地区画整理事業施行者である独立行政法人都市再生機構、中野三丁目土地区画整理事業の概要について説明がありました。
主な意見・質問とそれに対する中野区・URの回答・見解は、表にまとめてあるとおりでございますが、まず、地区計画及び関連都市計画の変更関連としましては、①-1から①-3までまとめてございますが、容積率についての質問、JRの線路沿いの道路の幅員等についての御質問、それから、拠点施設の内容についての御質問です。
それから、②のところでまとめてございますが、西側南北通路・橋上駅舎・駅ビル関連についての御質問は②-1から②-5までにまとめてあるとおりで、西側南北通路の工期が10年6カ月かかるということで、その点についての御質問、西側南北通路と駅ビルが何年にできるか、事業費についての御質問、橋上の改札ができないといううわさがあるがどうなのかという御質問、それから、西側南北通路を早くつくってもらいたいというような御質問がございました。
それから、その他のものとして、中野駅西口広場関係の御質問でした。これは③-1から③-5までありますが、レンタルビデオ店が早々と閉鎖したことについての質問、それから、西口広場をその後どのように使うのかと、そういった御質問など、詳しくは表にまとめてございますので、御覧いただきたいと思います。
それから、本日のもう一つの大きなテーマの中野駅西口地区の都市計画変更(原案)についてでございますが、右肩に別紙2と打ってございますが、そこを見ていただきたいと思います。
1、中野駅西口地区の都市計画について、平成27年3月に中野三丁目土地区画整理事業を都市計画決定し、平成28年1月に中野駅西側の線路上空において立体道路制度を活用した西側南北通路、西側改札、駅ビルの一体的整備等に関する事項を定めた「中野駅西口地区地区計画」を都市計画決定してございます。
2番目の事業進捗についてなんですが、当地区では、中野三丁目土地区画整理事業が平成27年7月に事業認可され、独立行政法人都市再生機構が施行者として現在施行中でございます。同事業では、街区の再編や道路等の整備を行うこととなっており、特に中野駅西口広場については、西側南北通路と関連して整備を進める必要があることから、関係する権利者との移転交渉を進めている状況でございます。
3番目の都市計画の変更についてですが、今後、同事業の進捗に伴い、街区の再編や道路等の基盤整備が行われることから、これらの整備とあわせ、駅前立地を生かした土地の合理的かつ健全な有効利用と都市機能の更新を進めるとともに、関係する権利者が仮換地の指定を受けた土地での生活再建に向けた取り組みが必要となってきます。このことから、中野駅西口地区まちづくり基本計画等の上位計画に示す将来像や整備方針等の実現を図るため、中野駅西口地区地区計画及び関連都市計画の変更に向けて、都市計画変更の原案に盛り込むべき内容を取りまとめたので、報告するものでございます。
別紙2の後に、別紙2-1、別紙2-2、別紙2-3と続いておりますが、今回の原案について概略をまとめたものが別紙2-1でございます。それから、原案の中身、細かいところまで記載してございますのが別紙2-2でございます。それから、別紙2-3は既に昨年度地区計画を定めておりまして、それの変更でございますので、変更箇所、変更前を青で示して、変更後、赤、それから、追加箇所については赤で示してございます。
それでは、別紙2-1を使って御説明させていただきますので、別紙2-1を御覧になっていただきたいと思います。
別紙2-1の左側半分の内容については、既に前回の委員会で御説明した内容でございます。左側の上の図を見ていただくと、既に地区整備計画が定まってございますのが主に駅地区等の青の斜線で示されている部分でございます。今度の変更で新しく地区整備計画を定める区域は赤で着色してある区域でございます。
左側の中段の図は、地区整備計画の内容をイメージとして図化したものでございます。それから、街並み誘導型地区計画と誘導容積型地区計画を定める範囲や内容について、ややわかりづらいところがありましたので、改めてこの概略資料で説明させていただきたいと思います。
別紙2-1の右側に移って御説明しますが、土地利用方針の区域は、地区の立地特性を踏まえまして、A地区、B地区、C地区の三つの地区に区分しております。A地区は、駅上空を中心とした地区でございます。B地区は、左側の図の新たなにぎわいを創出する地区になりまして、C地区は、同様に左側の図の住宅地区になってございます。区域の面積は約2.3ヘクタールで、各地区の面積は記載のとおりでございます。この中で、B地区とC地区について今回新たに地区整備計画を定めていきます。
次に、地区整備計画の区域について御説明します。2番、地区整備計画の区域でございます。
今回、B地区とC地区が新たに追加されますが、B地区については、この後に御説明します街並み誘導型地区計画や誘導容積型地区計画、また、用途地域の変更に伴いまして、土地利用の誘導や地区の特性などを踏まえ、B-1、B-2、B-3、B-4地区に区分しております。各地区の面積は記載のとおりでございます。また、A地区についても、今回の用途地域の変更に伴い、一部地区整備計画のゾーニングに変更がございますが、それについては後ほど御説明いたします。
次に、3番の地区施設の配置についてですが、安全・快適な利便性の高い都市空間の形成と防災性の向上を図るため、地区施設として御覧の図に示しております区画道路の配置を定めます。区画道路は、主に土地区画整理事業で整備を予定している道路や既存の道路を拡幅して整備します道路を地区施設として定めるものでございます。
区画道路の幅員は、8メートルの幅員を中心に、JR線路沿いの道路は幅員9メートル、その他に幅員4メートル、6メートルの区画道路を整備いたします。
それでは、続いて、裏の面に移らせていただきますが、街並み誘導型地区計画について、都市計画法に基づく地区計画制度の一つになります。この街並み誘導地区計画では、適正かつ合理的な土地の有効利用を図るとともに、地区の特性に応じた良好な街並みの形成を誘導するため、資料にも記載しておりますが、建築物等に関する事項としまして、①から⑤の内容を定めることで道路斜線制限や前面道路の幅員による容積率の制限を緩和するものでございます。
街並み誘導型地区計画は、B地区の一部とC地区について定めます。B地区の一部については、中野駅西口広場にかかわるB-4地区を除くB-1、B-2、B-3地区について定めます。
街並み誘導型地区計画で定める建築物等に関する事項ですが、①の容積率の最高限度では、B-1、B-2、B-3地区が400%で、C地区が200%になります。②の敷地面積の最低限度では、拠点施設を有するB-1地区では1,000平方メートル、それ以外のB-2、B-3地区とC地区が60平米となります。③の高さの最高限度は、B-1、B-2、B-3地区では31メートル、C地区では20メートルになります。ただし、B-1、B-2、B-3地区については、歩道上空地や広場上の空地など公共空地を設ける総合設計を活用した場合は50メートルといたしております。
続いて、④の壁面の位置の制限は、図の赤の点線がございますが、この赤の点線でお示しした部分で区画道路から50センチメートルを定めてございます。それから、⑤の壁面後退区域における工作物の設置の制限ですが、これは④の壁面の位置の制限を定めた範囲に定めるものでございます。
それから、今のところの下の図、建物の横から見た断面のような図がございますが、これの左側の図で建物を建てる場合は、建築基準法による道路斜線や前面道路の幅員による容積率の制限を受けますが、街並み誘導型地区計画による①から⑤の事項を定め、さらにこの計画に基づく区の条例を定めることによって、右側の図のように、上のほうの階もフロアが有効に使えるまっすぐな形状の建物を建てることができます。
次に、5番の誘導容積型地区計画についてですが、こちらも同じく都市計画法に基づく地区計画制度の一つになります。この誘導容積型地区計画は、土地区画整理事業等による都市基盤整備の進捗に応じた合理的な土地利用を図るため、資料にも記載しておりますが、建物に関する事項としまして、容積率の最高限度を定めるものでございます。
誘導容積型地区計画で定める建築物に関する事項についてですが、道路が未整備な段階での容積率を暫定容積率として200%とし、地区の市街地像を実現する上で目標となる容積率を目標容積率として400%に定めるものでございます。
下の図にありますように、この誘導容積型地区計画では、主に土地区画整理事業で整備を予定している道路の整備状況に応じて使用できる容積率を定めるものでございます。今回、この地区計画の変更とあわせて、用途地域の変更を予定しておりますが、これに伴い、現在指定されている容積率を200%から400%に上げた場合であっても、この地区計画を定めることにより、道路が整備されるまでの間は現在指定されている容積率200%が適用されることとなります。
次に、6.その他の主な変更についてでございますが、B地区、C地区の関連になりますが、用途の制限としまして、B-1、B-2、B-3地区におきましては、健全な商業環境の形成とにぎわいの形成を図るため、風俗営業等や1階部分の住宅等の用に供する建築物について、用途の制限を定めるものでございます。また、良好な相隣関係を確保するため、C地区においては隣地境界線まで壁面の位置の制限として50センチメートルを定めます。その他としまして、建築物の形態、色彩、意匠の制限をB地区、C地区、垣、柵の制限をC地区に定めていきます。また、A地区関連としましては、図にございますように、今回の用途地域の変更に伴いまして、現在定めているA-2地区とA-3地区の用途地域が同じ内容になりますので、それをあわせて2地区とするものでございます。
最後に、7.関連都市計画の変更についてですが、一つ目が用途地域の変更がございます。これは東京都の都市計画決定事項となりますが、今回の地区計画の変更に伴い、土地利用上の観点から検討した結果、用途地域を変更するものでございます。変更としましては、図にも示してございますが、左の図で緑色となっています第一種中高層住居専用地域の部分を右の図のように商業地域に変更します。これに伴い、容積率を現在の200%から400%へ、建蔽率を60%から80%へそれぞれ変更いたします。
二つ目の高度地区についても、地区計画の変更に伴い、市街地環境と土地利用上の観点から検討した結果、商業地域については指定なしへ変更いたします。また、街並み誘導型地区計画の区域内においては、適用除外とします。また、三つ目の防火地域及び準防火地域についても同様に、地区計画の変更に伴い、都市防災上の観点から検討した結果、準防火地域から防火地域へ変更いたします。
以上が変更原案の概要となります。
この概要の具体的な内容は別紙2-2、それから、変更した箇所をわかりやすくしたものが別紙2-3でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
内川委員
幾つかお聞きしたいと思います。まず、説明会で取り交わされた質問とそれに対する回答というところで、②-5、「西側南北通路だけでも早くつくってほしい」というところの回答で、「駅ビルと西側南部通路は一体建物なので、西側南北通路だけを先に整備するとはいかないが、駅ビルより西側南北通路と橋上駅舎の方を先に開業させるよう検討している」、これはどういう形で南北通路と橋上駅舎が駅ビルに先行して開業するのか、イメージができないんですけども、ちょっと説明してもらえますか。
小幡都市政策室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
こちらの回答についてでございますが、駅ビルと西側南北通路は一体の建物なので、下から人工地盤をつくって一体的に施工していくということでございますけれども、柱や梁ができて?体ができ上がった段階で、その後、仕上げに入っていきますけれども、ここで言う、駅ビルよりも西側南北通路、橋上駅舎を先に開業させるというのは、南北通路と駅舎の部分の仕上げをして、そこを先に開業して、その上の駅ビルの階の内装はまだやっているとか、そういうような状況ということになります。
内川委員
そうすると、建物は全部できていて、ただし、駅ビルの部分の最後の仕上げとかはまだできていないよということですか。
小幡都市政策室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
具体的には今後の検討になりますけれども、柱と梁は一体でできていて、いかに早く駅舎と南北通路の部分を完成させて先に開業できるかというような検討をしていきたいということでございます。
内川委員
次に、③-5、「西口広場予定地をイベントなどのために開放していただけないか」に対するお答えとして、「地元町会等に使用させる事例も他にあるため、今後話し合いを通じて考えていきたい」ということです。西口広場は区の一般財源で取得することになっていましたか。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
これはURが答えている内容なんですけど、まず、ポイントとしては、既存の建物を解体した後、URの管理地になるというのが1点目と、あともう一つは、西口広場予定地を活用しながら工事展開を考えていきたいと。それから、区画整理事業であいた土地で、例えばしばらく使わないとか、そういうような土地があったときには、地元の町会等と話し合いを通じて考えていきたいと、そういう趣旨の回答をURのほうでしたものでございます。
内川委員
同じく工事ヤードとして予定されている新北口駅前広場の、今、更地になっているところですけど、あそこの場合は、都費ですとか国費ですとか特定財源が入っているので、やれるイベントに確か制限がかかっているんですよね。この西口広場の場合は、制限というのはかからないですか。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
これは補助金が入っている土地区画整理事業ですので、何にでも使えるということではなくて、当然、制限がかかってくるものでございます。
内川委員
制限がかかってくる、そこら辺のこともきちんと地元に説明しておかないと、何でもできると思ってしまいますから、そこら辺の説明はきちんとお願いしたいと思います。
それから、別紙のほうにいきます。
別紙2-1、右側の2、地区整備計画の区域、B-1地区、B-2地区、B-3地区ですか、赤い線で区切ってありますけれども、この区切り方というのは、その下にある区画道路の入るところで区切られているんですか。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
道路で区切ったのではなくて、例えば、B-4地区は西口広場にかかわるところ、それから、B-3地区は、裏面を見ていただきたいんですけど、もともと商業地域で容積率400%だったところなので、隣のB-1地区、B-2地区とは異なるということでございます。
それから、B-1地区とB-2地区のどこが違うかといいますと、4の街並み誘導型地区計画の建築物等に関する事項の②のところを見ていただきたいんですけど、敷地面積の最低限度がB-1地区では1,000平米、B-2地区では60平米というふうに、都市計画のもろもろの諸元が違ってきますので、B-1地区、B-2地区、B-3地区、B-4地区と分けているということでございます。
内川委員
C地区の横に赤い線が入ってありますが、これは下図で言うところの③の区画道路3号というふうに理解してよろしいんですか。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
C地区については、おっしゃるとおり、③の区画道路の中心線で仕切って、C地区はグリーンで塗られている住宅の地区ということで考えてございます。
内川委員
それと、B-1地区とB-2地区の縦の区切りは、多分、区画道路4号ということでよろしいんですか。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
おっしゃるとおり、④の区画道路の中心線で切られてございます。
内川委員
私も素人ですのでわからないんですが、それであれば、B-2地区とB-3地区の分け方も、その下で言うところの区画道路第5号で区切っていったほうがわかりやすいのかなという気がしたんですけど、もう一回説明してください。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
B-3地区は、もともと商業で400%のエリアでして、B-2地区は今回の変更で商業の200%から400%に上げようとするエリアですので、この線は7の関連都市計画の変更についてというところがございますが、従前の第1種中高層住居専用地域と赤で塗られている商業、このグリーンと赤で塗られているところの縦に線が入っていますが、これが分け目となってございますので、その辺、ちょっと御理解いただきたいと思います。
内川委員
それと、4番の街並み誘導型地区計画のところの容積、敷地の面積、いろいろ説明があります。その中の③の高さの最高限度でB-1地区、B-2地区、B-3地区は、公開空地をつくれば50メートルまでオーケーですと。ただし、C地区に関しては、公開空地をつくっても、高さの制限は20メートルまでですということですか。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
C地区については、20メートルということで定めてございます。
内川委員
それは住宅街に隣接しているという理由からですか。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
C地区については、今、委員がおっしゃったとおり、B地区については新たなにぎわいを創出する地区という位置付けに対して、C地区の後背地は住宅地でございますので、その間を住宅地区として定めているものでございます。
内川委員
公開空地をつくっても、20メートルまでですということですよね。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
B地区は新たなにぎわいを創出する地区で、しかも拠点施設を設けるという予定になってございます。にぎわいを創出する拠点施設を想定しているがゆえに、B-1地区では敷地面積の最低限度を1,000平方メートルに定めたり、それから、総合設計により高さ50メートルまで可能というふうに定めてございます。
内川委員
だから、C地区は幾ら公開空地をつくっても、20メートルまでですよね。それを確認しているんです。
吉田都市政策室副参事(中野駅周辺地区整備担当)
委員のおっしゃるとおりでございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、2番、中野駅周辺地区総合交通戦略策定の検討状況についての報告を求めます。
小幡都市政策室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
それでは、中野駅周辺地区総合交通戦略策定の検討状況について御報告をさせていただきます(資料3)。
総合交通戦略につきましては、策定の考え方につきまして、今年3月の委員会で目的、対象エリア、基本方針などを御報告させていただいております。総合交通戦略は、交通事業とまちづくりが連携し、総合的かつ戦略的な交通施策の実現を目的とし、検討を進めているもので、本日はその検討状況の御報告ということになります。
なお、参考としまして、1枚目の裏面に検討の対象エリアと検討会委員を記載しております。この検討会は、学識経験者、東京都、交通管理者、ほか地元団体、交通事業者、運送事業者などに委員として御参加いただきまして、検討を進めているところでございます。
表面にお戻り願います。
1.検討状況ですが、第1回の検討会を平成28年8月31日に開催しております。その際の検討の内容でございますが、別紙1を御覧ください。
別紙1の左側に「総合交通戦略とは」ということで、総合交通戦略に定める事項ですとか、検討事項というところを記載しております。右側につきましては、検討会の検討フローを示しておりまして、第1回目では、このうちの中野駅周辺の将来像の確認、現状と課題の整理、戦略目標の検討などを行いました。
続きまして、別紙2を御覧ください。
別紙2では、地区の将来像として、都市計画マスタープラン、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の記載を確認するとともに、中野駅周辺の現状から、左下の七つの課題を整理し、再開発等のまちづくりの新たな動きを踏まえ、交通戦略の目標を案としてお示ししております。
また、コンセプト(案)につきましては、「歩行者優先・公共交通志向のまちづくり」としまして、これはグランドデザインVer.3の道路交通ネットワークの整備方針と記載を整合させており、また、施策の方向性としましては、その下の青い囲みの三つの方向性を示しております。
A4の表面にお戻りをお願いします。
第1回の検討会で当日出されました主な意見としましては、中野通りでの荷さばきについて、対策の検討が必要ではないか、また、地区内で自転車の利用のルールについて必要性があるのではないか、課題の解決に向け、交通関係の施策に優先順位をつけるべきではないかといった意見が出されました。
2番、今後の予定でございます。平成28年10月に第2回策定検討会を開催いたしまして、中野駅周辺地区総合交通戦略の素案を作成します。平成29年1月から2月、第3回策定検討会を開催しまして、総合交通戦略の案を作成します。4月以降、中野駅周辺地区総合交通戦略の策定を予定しております。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
酒井委員
ちょっと確認だけ。これを策定しなければならない理由って何でしたかね。何かがあって、それで区として策定しなければならないんですね。違いましたか。
小幡都市政策室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
まず、総合交通戦略を策定する目的としましては、まちづくりの進捗、進んできたということもありまして、駅周辺の交通施策について、それが効率的に実現できるように施策をきちんとパッケージとして整理をしたいということと、また、関わっている主体の関係者に出席いただいて、役割分担を明確にして、確実に実現したいというところがございます。
あともう一点は、社会資本総合整備計画の安全で快適に住み続けられる活力あるまちづくりにおいて、交付金を西側橋上駅舎に活用するに当たっては、総合交通戦略を策定することが条件となっております。
酒井委員
そういうことですね。2番目のところの社会資本整備総合交付金において、それを活用するために、区としてもこれをつくらなければならないということだと思うんです。どうしてお尋ねしたかといいますと、中身をちょっと拝見させていただきますと、別紙1のところに国土交通省の考え方が触れられております。これは、例えば都市地域総合交通戦略とはというので、過度に自家用車利用に依存することなく、徒歩、自転車、公共交通等の各モードが連携し、適切な役割分担のもと、望ましい都市・地域像の実現を図る観点からこういった戦略をやらなければならない、これはわかるんですけれども、国土交通省は全国的にこういう見解を持っていて、それぞれの自治体でコンパクトシティというのを今、やっていますよね。そっちの考えのほうが強くて、それが全て中野区におさまるのかと、僕、そうじゃないところもあるんだろうと思ったもので、どうしてこの計画を策定するか、ちょっと確認させていただきました。もちろん、中野には中野の駅周辺の交通課題があると思いますので、今後いろいろ出るでしょうから、しっかりと取り組んでいただきたいと思います。ありがとうございます。
内川委員
第1回の検討会が8月31日に行われたと。そこで主な意見として三つ挙がっていますよね。中野通りでの荷さばきについて、対策の検討が必要であると。これは、私も今まで質問で取り上げさせてもらったことがあります。特に中野駅南口から中野の五差路のところまで、荷さばきの車が1台とまっていくことによって大渋滞なんですね。これから駅周辺の整備、開発が進んでいくと、本当にどうなってしまうのかなと心配であります。
今後、10月に第2回の策定検討会を開催して、そこで既に素案をつくっていくということなんですが、今月もう素案をつくるということは、主な意見で出た、特に荷さばきについて対策の検討が必要というのに関しては、ある程度、御担当としても考えがもうそろそろ固まっているのではないかなと思いますけれども、お聞かせください。
小幡都市政策室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
中野通りの荷さばきによる渋滞につきましては、交通上の課題というふうに思っております。短期的に荷さばき車両というのを解決していくというのは難しいというふうに思っておりますけれども、この総合交通戦略策定の中で、交通管理者ですとか運送事業者も委員として出席していただいておりますので、この課題を共通認識とした上で、例えば今後の周辺の開発等を活用して荷さばき空間を確保していくですとか、駅周辺の付置義務駐車場を適正に配置していくですとか、そういったところの共通認識をつくりまして、中野駅周辺の特性に応じた施策ということで検討してまいりたいというふうに考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、3番、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催結果についての報告を求めます。
山本都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
私からは、このほど開催いたしました西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟決起大会の開催結果について御報告させていただきます(資料4)。
西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟、以下、期成同盟でございますけれども、西武新宿線の踏切渋滞の解消を目指しまして、8月23日午前9時30分から野方区民ホールにて決起大会を開催させていただきました。決起大会には、区民、区議会、区など計20の団体から約250名の参加をいただいたほか、国会議員、東京都議会議員、東京都、西武鉄道株式会社、隣接自治体などが来賓として出席いただきました。来賓の方々の氏名や所属につきましては、次のページの別添1についてございますので、後ほどお読み取りいただければと思います。
説明を続けさせていただきます。
1番、期成同盟決起大会の主な内容でございますけれども、まず、1点目、主催者及び来賓の御紹介、挨拶でございます。2点目、大会の趣旨の説明、3点目、連続立体交差事業やまちづくりに関する報告、4点目、大会決議文を全会一致で採択というものでございます。
大会決議文でございますけれども、どのようなものか簡単に御紹介させていただきますので、2ページ目の別添2をごらんいただけますでしょうか。一番後ろのページになります。決議文をつけてございます。途中のところの御紹介は割愛させてもらいますけれども、決議しました三つの決議項目を御紹介してまいります。
一番下のところになります。一つ、西武新宿線(中井~野方駅間)の連続立体交差事業の着実な推進を図ること。一つ、西武新宿線(野方~井荻駅間)の連続立体交差事業の早期実現を図ること。一つ、連続立体交差事業及び沿線まちづくり事業に関し、将来に亘り、安定した財源を確保し、事業に必要な国費を確保すること。こういった形で8月23日に決議させていただきました。
資料、戻らせていただきます。
冒頭ページの2番でございます。関係機関への要請活動で今後の流れでございますけれども、今回の決起大会の決議事項につきまして、国土交通省、財務省、東京都、西武鉄道株式会社へ要請活動を今後実施してまいります。なお、日程につきましては、現在調整中ですので、また要請活動等が終わりましたら御報告させていただければと思います。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、4番、平成28年度(2016年度)第3回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。
豊川都市基盤部参事(都市計画担当)
それでは、報告事項の4番ですが、平成28年度(2016年度)第3回中野区都市計画審議会について報告をいたします。お手元の資料を御覧いただきたく思います(資料5)。
開催日時は、平成28年9月1日(木)午後1時からでございました。今回の会場は、中野区産業振興センター地下1階多目的ホールで開催いたしました。
内容でございますが、下にありますとおり、今回は諮問、答申案件はございませんで、報告事項が4件ございました。順に御説明を簡略にいたします。
まず、報告事項の(1)風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の改正に伴う地区計画の変更案についてでございます。資料にインデックスをつけておりまして、インデックスの1番をお開き願います。
本件は、前回7月27日開催の第2回都市計画審議会において内容説明をいたしておりまして、それを受けまして当建設委員会におきましても御報告をいたしておりますけれども、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律、これは通称風営法と言いますけども、風営法の改正に伴いまして、風営法の条項を引用しております地区計画の表記を一部変更いたしまして、改正後の風営法との整合性を図るというものでございます。今回は前回の変更原案の表記を一部修正いたしました地区計画の案につきまして、御説明をしたところでございます。
なお、この案を次回、第4回都市計画審議会に諮問する予定となってございます。
内容は、これまでも当委員会におきましても、御説明いたしておりますので、簡略に説明をさせていただきます。
まず、1番の地区計画の種類、名称でございますが、南台一・二丁目地区の防災街区整備地区計画の変更、それから、南台四丁目地区地区計画の変更でございます。
2番、変更理由ですが、これは前回と同じ内容ですので、説明は省略をさせていただきます。
その下の3番ですが、表を御覧いただきたいと思いますけども、アンダーラインの箇所が前回の原案から今回の案とするに当たり、表記を修正した箇所でございますが、表の真ん中の原案でアンダーラインのところですが、第2条第1項第2号、第3号から第5号までという表記を右側の今回の案におきましては、第1条第1項第2号から第5号までと表記を合理化したものでございます。内容の変更はございません。
それから、4番、これまでの主な経緯と今後の予定でございますが、これもこれまでとは変更はございませんで、次回の都市計画審議会にこの案を諮問いたしまして、了承いただけましたら、11月下旬には都市計画決定の告示をしたいと考えているところでございます。
それから、次のページからは都市計画法に定められております様式に沿って作成した資料でありまして、これまでも御覧いただいているものでございますけども、先ほど御説明いたしました修正を踏まえたものとなってございます。説明は恐縮ですが、省略をさせていただきます。
なお、本報告につきましては、当日は委員より意見、質問等はございませんでした。
次に、報告事項の(2)区画街路第4号線沿道のまちづくりについてでございますが、インデックスの2番をお開き願います。
本報告では、沼袋区画街路第4号線沿道まちづくり協議会を4回開催したこと、それから、昨年度末に取りまとめた勉強会のたたき案に基づいて、沿道の地区計画の素案たたき台を取りまとめたことなどについて報告をいたしましたが、基本的には去る8月30日の当建設委員会で所管より報告した内容と同様のものとなってございます。
本報告に対しまして、委員からの質問といたしましては、地区計画の区域の中における地区の区分の考え方についてですとか、区画街路第4号線の道路整備のあり方について等が質問としてはございました。
それから、報告事項の(3)中野駅西口地区のまちづくりについてでございますが、インデックスの3番をお開きいただきたく思います。
3番はA3横判の資料でございますが、まず、ページの左側の1番、中野駅西側南北通路橋上駅舎の整備についてでございますが、これは前回の都市計画審議会におきまして、委員より都市計画決定済みの中野駅西側南北通路の今後の事業予定等について質問がございましたので、概略を説明したものでございます。
なお、この内容につきましては、本年第2回定例会中の当委員会において御報告をいたしました中野駅西側南北通路橋上駅舎の整備についての報告内容を要約したものでありますので、内容についてはお読み取りいただきたく思います。
それから、右側の2番、中野駅西口地区まちづくりについてでございます。先ほど中野駅西口地区まちづくりについて所管から御報告を申し上げましたけれども、本報告は今日の報告の一つ前段階のものでございまして、中野三丁目地区土地区画整理事業の進捗状況ですとか、今後地区計画区域の中に地区整備計画を新たに定める予定であることなどの報告がありましたが、これらは去る8月30日の当建設委員会におきまして御報告した内容と同じものでございます。
本報告に対しまして、委員からの御質問といたしましては、今後のスケジュールに関すること、工事費に関すること、それから周辺の他の事業との関係や影響等についての質問がございました。
それから、報告の最後、(4)でございますが、中野四季の森公園における自転車駐車場整備についてでございますが、インデックスの4番をお開きいただきたく思います。
本報告は、中野四季の森公園の拡張用地の東側部分の地下に自転車駐車場を新たに整備することについて、今後、都市計画決定を予定していることから、概略について御報告をしたものでございます。
本件内容につきましては、本年3月の第1回定例会中の当建設委員会において御報告済みですので、内容につきましてはお読み取りいただきたく思います。
本報告につきましては、委員からの御質問といたしましては、中野駅周辺地区全体における自転車駐車場の整備の考え方について、あるいは通過交通の処理について、自転車駐車場の構造について等の質問がございました。
第3回都市計画審議会の報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、5番、空家等対策の取り組みについての報告を求めます。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
空家等対策の取り組みについて御報告いたします。資料を御覧ください(資料6)。
まず、1番、(仮称)中野区空家等対策基本計画の考え方でございます。特定空き家解消に向けた早期対応、そして住宅ストック全体の有効活用を促進するための基本的な指針としまして、基本計画を策定するものでございます。
この基本計画は、空家法第6条に規定される空家等対策計画としての位置付けを持ちつつも、空家法の規定する内容、これは主に特定空き家への対応といったものでございますが、これだけにとどまらない住宅ストック全体の総合的な利活用方針として取りまとめたいと考えております。
以下、基本計画の主な内容案として列挙しておりますが、こちらを少し詳しくまとめたものが別紙でございます。お手数ですが、カラー刷りの別紙を御覧ください。
基本計画におきましては、大きく三つの流れを考えております。
まず1番目、空家の実態と課題の把握でございます。区内全域の空家等実態調査の取りまとめとともに、空き家所有者への意向調査などにより、区内における空き家の傾向や利活用の可能性などについて分析を行います。ここで、なぜ空き家になってしまうのかといったメカニズムを考え、続く空き家対策の基本的方針の中で空き家に対する区としての基本姿勢を明らかにしていきます。
続いて、2番、空家対策の基本的方針、こちらでは三つの柱を想定しております。一つ目は、将来の空き家化抑制、現在はまだ空き家ではないものの、近い将来に空き家化する可能性を持った建物に対し、どのようにアプローチしていくのか、そういったものを示していきます。二つ目は、空家等(住宅ストック)の利活用促進に向けた環境の整備でございます。ここでは、利活用に主眼を置きまして、空き家情報の管理、運用や行政、民間、NPO、それぞれの役割分担を明らかにします。三つ目は、特定空き家の早急な解消でございます。空家法で求められているのがこの部分でございます。特定空き家への指導、勧告、代執行の進め方や特定空き家を取り込んだまちづくりの考え方といったものを示していくものでございます。
こうした基本的方針に基づきまして、3番目の施策実施方針を示してまいります。区民対応の充実、庁内関連施策との連携、そして民間事業者との連携について明らかにし、将来の具体的な実施の際における効果向上を図ってまいります。
基本計画の主な内容案は以上となります。
お手数ですが、再度資料にお戻りいただきまして、1枚目でございます。2番、基本計画策定までの流れについて御説明いたします。
(1)初めに、空家等実態調査を実施いたします。基本計画の策定や今後の空き家等対策推進における基礎的資料とするため、区内全域で空き家の実態調査を行います。調査の概要は記載のとおりとなります。お読み取りをお願いいたします。
続きまして、(2)庁内関連部署による横断的な検討でございます。特定空き家対応のほかにも、空き家化の抑制や住宅ストックの利活用など、空き家に関連する施策は多岐にわたることから、庁内の関連部署による横断的な検討を行ってまいります。同時に、民間団体などへのヒアリングもあわせて実施し、「基本計画たたき台案」を作成してまいります。
裏面にまいりまして、(3)(仮称)中野区空家等対策検討協議会による検討でございます。学識経験者、各関連団体、公募区民から構成されます検討協議会を設置しまして、基本計画たたき台案、こちらをもとにしまして、基本計画の検討を行ってまいります。
最後に、(4)基本計画の策定でございます。協議会での検討結果を反映しまして、区が基本計画素案を作成いたします。その後に意見交換会及びパブリック・コメントの手続を経まして、基本計画の策定、こういった流れを予定してございます。
続きまして、3番、(仮称)空家等対策検討協議会の設置についてでございます。
こちらの協議会は、基本計画の検討及び空き家等対策に関する助言を行うことを目的としております。協議会につきましては、今後の制定とはなりますが、(仮称)中野区空家等対策検討協議会条例、こちらによる条例設置を行いたいというふうに考えております。
協議会の委員構成は、学識経験者のほか、町会、商店会、不動産業、建設業、法律、金融、福祉等の各種団体からの推薦者及び公募区民によるものとしたいと考えております。
最後、4番、今後の予定でございます。この10月から空き家の実態調査を開始いたします。調査は来年の1月ごろまでをめどとしております。11月には第4回定例会におきまして、協議会条例の議案を提出させていただきたいと考えております。条例について可決をいただきましたなら、来年の1月には協議会条例を施行しまして、公募委員の選定を行いたいと考えております。2月に協議会の設立、基本計画の検討をスタートいたします。来年度以降も引き続き検討を行いまして、基本計画素案の作成の上で意見交換会、パブリック・コメント手続を経まして、基本計画を策定していくものでございます。
御報告は以上となります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
伊藤委員
ようやく空き家対策の取り組みを進めていくんだなということが今日の報告でもわかりましたけども、昨年からちょこちょこ進めてはいたと思うんですけども、実際に空き家の実態調査を10月からすると。今までいろんなところで情報を得たり、区が知り得ている情報なんかもあると思うんですが、空き家の実態の調査というわけじゃないでしょうけども、いろんな団体から、また町会連合会さんからとか、地域からと情報があったと思うんですけど、その辺の調査と実態調査をどのようにして整合性をとっていくんでしょうか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
昨年、町会連合会様のほうに空き家の調査を依頼させていただいた件がございました。こちらに関しましては、今年の3月までをめどとしておりましたが、既に100件以上の情報をお寄せいただいております。もちろんこちらの空き家の情報というものもしっかりデータとして取りまとめた上で、今回の実態調査の目的としましては、それ以外の部分、町会さんからの情報だけでは漏れている部分も当然あろうかと思いますし、あと、今回はいわゆる利活用というものをしっかり考えていきたいので、外観からはあまり空き家っぽくないものも実態調査の中で拾い上げていきたいというふうに考えております。最終的に町会さんからのデータあるいは今回の実態調査のデータを取りまとめた上で、しっかりとした空き家のデータベースをつくり、今後の対策に役立てていきたいというふうに考えております。
伊藤委員
いろんな情報と整合性をとってやっていくということなんですけども、実態調査は委託か、それとも区の職員の皆さんが直接出向いていくという、調査の方法はどのようにしてやられるんですか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
実態調査につきましては、今回、委託をさせていただいております。具体的には10月から委託の調査員の方々、複数名ではございますが、地域に実際に足を運んで調査をするというものでございます。
伊藤委員
確か今年度2,000何百万円だかついていますよね。その予算で実態調査をやられるということでしょうか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
今、委員おっしゃられたとおり、2,000万円で実態調査費用ということで予算化をさせていただいております。そちらを使って今回委託を出させていただいております。
伊藤委員
それから、空き家対策の基本的な方針の中で、将来の空き家化抑制ということで別紙に細かく書かれておりますけども、空き家化する可能性を持った物件の把握、必要性というのもあるんですけども、それも同時に調査されるということでよろしいんですか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
将来の空き家化抑制の部分で空き家化する可能性を持った物件、こういったものは、実際には今回の調査では調査できないものと考えております。といいますのは、将来空き家化するということは、今時点ではまだ空き家にはなっていないということですので、今回の基本的方針の中では、将来、近いうちに空き家化してしまうであろう物件をどのように区として把握していくか、また、そういった情報をどのように管理運営していくのかというところを基本的方針の中で示していきたいなというふうに考えております。
伊藤委員
基本的な方針、空き家化抑制、これは本当に大事なことだなと思っているんですね。ひとり暮らしの一戸建ての方が非常に多くなってきています。区がやっているいろんな施策、見守り名簿だとか、災害時要支援名簿だとか、今、庁内的にやっている施策などの情報も含めて、空き家化の抑制の方向に進むように検討いただければなとは思っております。
それで、最終的には条例化されるということで、11月の第4回定例会では協議会をつくるということの条例は出されるんですけども、空き家に関する大きなくくりの条例というのは考えておられるんでしょうか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
今回は今、委員おっしゃられましたように、まずは協議会の設置条例、将来的にはいわゆる空き家対策条例というものも当然視野に入れながら、今回の基本計画を取りまとめていきたいというふうに考えております。
近藤委員
今の伊藤委員とちょっと重なってしまうんですけれど、空き家の実態調査を委託で今回は行うということなんですけれど、町会の方ですとか地元に住んでいる方が本当に情報をたくさん持っているんですね。ちょっとの時間でも私のところに来たりしてくださって、「空き家はないか」なんて声をかけてくれて、そういったことが住民の中で広がっていくと、この100件というのが、皆さんが情報を持っているんだなと。空き家なんだけれど、ここの住人はどこに住んでいるとか、そういうことまで地域の方って結構知っていたりするんですよね。そうすると、これを委託にお任せして、もうちょっと突っ込んだ形で調査が進んでいくんだと思うんですけれど、今、空き家に対して調査をしているんだということを広く区民の方に開いていっていただくと、そこからまた情報も入ってくると思いますので、困っているのは地域の方なので、巻き込んでいっていただきたいと思うんですけれど、何かそういう考えはありますか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
基本計画の主な内容案の中で、別紙の3番の実施方針、区民対応の充実というところで相談窓口の設置、こういったものは将来的にちゃんとした形で整備できればなというふうには考えております。ここにもまさしく書いてありますように、今回調査をしておしまいではない。こういった相談窓口、地域の方とのやりとりの中で、単なるクレーム対応とかではなくて、今回の情報を更新していくこともしつらえとして考えていきたいなというふうに考えております。
今回100件以上の情報をいただきましたけれども、町会連合会のほうには空き家の情報提供もお願いし続けてまいりたいというふうにも考えておりますので、引き続きよろしくお願いしたいと思っております。
近藤委員
委託に任せて、今、委託で調査しているからいいんだということではなくて、引き続きお願いしたいとおっしゃっていますけど、委託会社の知らない人がぽんと来てやるのと、町会の方たちというのは、どういう皆さんが住んでいるかということはよく御存じなので、そこは丁寧にお願いして、これからも引き続き情報を上げていただくということをお願いしたいと思います。
細野委員
私も、今、御答弁にもありましたように、特定空き家の解消だけでなく、利活用というところには大きな期待をしているんですけれども、まず、調査そのものはどのように行われるのか、教えてください。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
調査を今回考えておりますのは、まずは調査員が区内全域に散らばりまして、外観から、まず表札ですとか電気メーターが動いているかいないか、あと、ポストにチラシがたまっていないかですとか、庭の様子を見たりですとか、そういったところでまず外観だけの判断をさせていただきます。そのデータを一度集めましたら、それを整理しまして、今度は2次調査というような形でより精査をすると。といいますのは、別の調査員が1次調査でピックアップされた空き家に出向きまして、また同じようなチェックをし、そのときには、例えば利活用が可能かどうかですとか、具体的に言うと、高齢者が使えるようなスロープがついているのかとか、お庭がどれぐらい広いのかとか見られる範囲で見ていきたいというふうに今、想定をしております。ただ、今後、2次調査のやり方は、1次調査の結果をもとに、効率のよい進め方をしていきたいというふうに考えております。
細野委員
その後、例えば登記簿などで所有者の特定なりということになっていくんでしょうか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
その上で登記簿を入手して、所有者さんの特定をしていきたいというふうに考えます。
細野委員
確か豊島区が平成23年に外観目視調査ということで空き家の実態調査をやったと豊島区の方からちょっとお聞きしたんですが、これは特定空き家の調査と利活用できるかというのを目的にこうした外観目視調査を行ったんだけれども、特定空き家の把握はすごくできたんだけれども、利活用の部分では発見に至らなかったというふうなお話をお聞きしたんですね。
というのは、こちらが空き家だと思っている方が、実は所有者の方は住んでいないけれども、空き家とは思っていないというところで、利活用できる空き家の発見に至らなかったというような事例をお聞きしましたので、中野区では、国の法律もできたことですし、空き家が全国的な問題だというところも認識される社会状況の変化なんかもあるとは思いますので、同じような結果になるとは考えにくいんですけれども、もしそうした場合には、利活用という部分での継続した働きかけというか、取り組みはぜひ続けていただきたいと思います。これは要望です。
それで、所有者へのアンケート調査というのが確か入っていましたが、これは具体的にどういったものなのでしょうか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
アンケート調査に関しましては、今回、どうして空き家になっているんでしょうかというところをまずヒアリングさせていただいた上で、いわゆる利活用の意思はございますかと、今後、区として空き家に対して、もしかしたら何らか事業を行っていくかもしれないので、そういった際に興味はありますかとか、どういった施策があったらよいでしょうかですとか、そういったことを聞ければいいかなというふうに考えております。
細野委員
利活用については、例えば地域貢献なんかしたいと思っているオーナーさんがいたとしても、具体的なイメージというのがなかなか持ちにくい場合もあろうかと思うんですね。ですので、区のほうでぜひともいろんな活用している事例というのがあると思いますので、そういったところの情報収集というのは例えばなさったりはしているんでしょうか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
事例というものは今たくさんあるようなので、順次情報収集を始めているというところでございます。
細野委員
ぜひそういうふうな気持ちがある方が具体的に利活用に結びつくような形でイメージできるように、区としても情報提供なり、相談を受けられるような体制を整えていただきたいと思います。
あと、今回の調査の対象が戸建ての住宅と大半が空き家となっている共同住宅ということなんですが、例えば空き店舗というのは、今回対象には入っていないですよね。その点についてはどうなんでしょうか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
空き店舗という形で、例えば1階の部分がテナントで空きスペースですよとか、そういったところは対象外ではあるんですが、いわゆる商店街にあるような、2階が住居で1階が商店としても使えるような、そういった建物というのはたくさんあると思いますので、そういったところは対象としてカウントしていきたいというふうに思います。
細野委員
ありがとうございます。
酒井委員
これ、前回も報告あったと思うんですけど、確認ですが、平成27年12月でしたっけ、前回の報告は。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
昨年の12月に御報告させていただいたときは、いわゆる特措法ができたということを受けて、今後の空き家の取り組みということを御報告させていただいております。今年度に入りまして、それを受けての進め方ということで簡単に御報告をさせていただいたという……。ちょっと今、手元に資料を持っておりませんので、よろしいでしょうか。
失礼しました。今年6月の第2回定例会のときの建設委員会で御報告させていただいております。
酒井委員
ちょっと休憩していただいていいですか。
委員長
休憩します。
(午後2時13分)
委員長
再開いたします。
(午後2時14分)
酒井委員
後ほど前回の報告は教えてください。
先ほど来質問がありました。重ならない部分でお聞かせください。
実態調査なんですけれども、今回2,000万円をかけて全域に行っているわけですね。第1段階で外観調査。こういう調査というのは、今後も毎年毎年行っていくような考えなんですか。そうじゃなく、一定程度今回やって、すると、今後というのはどういうふうになっていくんですか。すなわち、2,000万円の調査の費用の規模感が今後はどうなっていくと考えているのか、お聞きしたいんです。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
今回の2,000万円委託の内訳でございますが、まず、実際に調査をする費用、プラス計画を策定していく上でのコンサル業務といいますか、つくっていくための資料集め、そういったものも含めて委託を出しております。
今後ではございますが、まず、毎年調査をするということは考えておりません。今回、調査させていただいて、データベースをつくります。そのデータベースをもとに、毎年更新できる部分は更新していく。先ほど答弁申し上げましたように、例えば地域からの情報をしっかりと反映しながら、データベースを管理していく。その上で、5年、10年というスパンの中でまた改めて調査が必要になった場合には、そのときに調査を考える、そういった形なのかなというふうに想定しております。
酒井
ありがとうございます。
プロの方が細かな調査するというのも大切なんだろうと思うんですが、他方、地域の方が地域のことは一番詳しいというのもありますし、近藤委員から先ほどありました、中野区が空き家対策に関して真摯に取り組んでいるんだ、こういう姿勢をまず出していくことで、様々な情報がまた来ると思うので、そのあたりをお願いしたいと思っております。私も重ねて要望いたします。
それで、実態調査が1月までというふうなことだったと思うんですけど、今後の報告というのはどういうふうになっていくんですか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
実態調査の御報告自体は、平成29年1月の調査完了から、データの取りまとめもございますので、その先、1月、2月とお時間を頂戴するかと思うんですが、間々で、例えば協議会の運営の考え方ですとか、実際の開催報告ですとか、そういったところはお示ししていきたいなというふうに考えております。
酒井委員
お願いいたします。
あと、住宅ストックの利活用というところで細野委員からもあったと思うので、例えばどういうものがあるんですかね、住宅ストックの利活用。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
例えばというところで今、想定しておりますのが、大きなお屋敷に高齢者の方がお一人で住まわれているような状況で、近いうちにもしかしたら空き家になってしまうのかもしれない、そういったところの方に、例えば今の段階からアプローチして、子育て支援施設としての活用ですとか、あとは、地域の高齢者さんたちが集まるような施設。まさしく今、地域包括ケア推進プラン、そういったところとも今、情報交換しながら、意見交換しながら進めていこうと思っているんですけれども、地域の中で活用できるようなスペースとして考えていきたいなと考えております。
酒井委員
区の施策を進める上でそういったところが活用する際に大きなポイントになってきたりもすると思います。まさに横断的に区として取り組んでいかなければならないんだろうと思っております。今、地域包括のところとしっかりと連携をとっていらっしゃるということで、安心しました。
他方、空家等対策検討協議会の中にも、そういった方々、福祉等というふうに入っておりますが、そのところもどういうふうにやるべきかというのも今後、庁内でしっかり横断しますよと。空家対策検討協議会をするにおいても、こういうところにそういった方々が入っていただいて、様々な議論ができるのがいいんだろうと思いますので、庁内もそうですし、検討協議会のところ、「など」というふうに書いておりますので、もちろん含んでいらっしゃると思うんですけれども、そこもしっかり考えていただきたいと思います。
最後に1点だけです。検討協議会は以前から条例でという考えでしたでしょうか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
こちらの検討協議会のしつらえといいますか、設置の考え方でございますが、今回、いわゆる空家特措法の中でも協議会というものは実は位置付けられております。ただ、今、考えていますのは、いわゆる特定空き家の判定ですとか、そういったところをする組織ではないので、いわゆる空家法で想定しているような協議会とは別の考え方かなというところがまず1点ございました。その上で、例えば、要綱設置によって検討協議会つくるかというところも一つの考え方としてあるかと思うんですが、検討する議題といいますか、空き家というものは区政全体の中でも重要な部分ですので、ここは条例というような形でしっかりとした位置付けが必要であるというふうに考えた上で、最終的にこういった条例の設置をお願いできればなということで考えております。
酒井委員
それで、以前の報告をちょっとお尋ねしたかったんですね。以前では、恐らく条例でという考えはあったんでしょうかね。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
これまでの報告の中で、協議会を条例でということは申しておりません。今回が初めてのことです。
酒井委員
ありがとうございます。
区がそれだけしっかりと関わっていくんだと、検討協議会の設置というのは、空き家だけじゃなくて、区政全般に関わるところもあるので、重いものなんだということで、今回形が変わって出てきたんだと思うんですね。それも区としてしっかりと空き家対策に取り組んでいく姿勢だとも思っておりますし、そういったものもしっかり、先ほどの話の続きじゃありませんが、発信していただきたいと思います。ありがとうございます。
白井委員
前回、私もいつか忘れましたけども、御報告いただいて、大変期待していますと、こんな話をさせていただいたところです。
大体細かく出てきましたので、また改めて、初めに大いに期待していますというお話からなんですけど、ここまでお伺いすると、空家・住宅施策担当というよりも、ほぼ住宅施策全般にまつわるような、いずれ空き家の概念じゃないんだろうななんて思いながら聞いていました。
神戸のほうで市が取り組んでいる住宅施策で、笑顔の「スマイル」というのを「住まい」をかけて「すまいるネット」というのを民間団体と共通でやっています。広く住宅施策を広域で捉えているところなんですけども、同僚議員と行ってきて大変勉強になったところで、一つこれはモデルかなと思っていて、今回のお話のところ、まずは空き家から取り組むんですけども、徐々に近づきつつあるかなというふうに思っています。
質問に移ります。
まず、今回の実態調査についてなんですけども、調査対象が一軒家で住宅であること、大半が空き家となっている場合は共同住宅も入る、これが今回の実態調査の対象ですよということなんですけども、では、1カ月でも空いていれば調査対象になるのかどうか。瞬発的に空いているだけというのもあるでしょう。1年ぐらい空いていますよというのは調査対象になるのかどうか。共同住宅、大半ということは、何戸のお部屋があるかわからないんですけど、半分以上空いていれば調査対象ですよと、こういう意味に捉えることができるのか。いわゆるどういうふうなものを考えておられるのか、もう少し詳しく教えていただければと思います。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
大半が空き室となっている共同住宅を調査する目的なんですが、2点ございまして、例えば、もう古くて、老朽の2階建ての木造アパート、明らかに1部屋ぐらいしか入っていない、そういったところはいわゆる特定空き家としてまず拾い上げていきたいと。もう一つの目的としましては、利活用ができるであろうと、ただ、半分ぐらいしか埋まっていない様子だなと、そういったものは、正直言いまして、区内全域を正確に確実に収集できるとは難しいのかなと思うんですが、地域貢献できるような利活用の考え方として、そういったことに活用できる情報としてとっておきたいなという意図がございます。なので、委員おっしゃられたように、一瞬だけ空いているようだとか、そういった細かい部分での調査はする必要がないのかなというのと、あと、難しいのかなというふうに考えております。
白井委員
実態調査は毎年やるわけじゃないとおっしゃられていたので、来年の1月まで、この間に空いているところをまずは指してと、こういうことなんでしょうね。その間は状況が変わることもあるでしょうし、調べたときに大半じゃなかったんだけど、大半になることもあるでしょうし、調べたときに大半だったけど、今は違ってしまうなんていうこともあるんでしょう。とりあえずこの3カ月間で調べられる実態と、こんな意味だと思います。
特定空き家の取り組みについては、全国、法的に一律な捉え方なので、ここは置いておいたとして、すごいなと思うのはここなんですね。先ほど伊藤委員もおっしゃっていましたけど、空き家化の抑制に取り組むという。これが先ほど私が言った、もはやここまで来ると、空き家じゃなくて、住宅に様々困った問題があって、空き家とならないためにとなると、ほぼ、ほぼ、もう現在住んでいる住まいの相談状態になるんでしょうと。しかも、利活用となってくると、多分に資産運用上のお話もあって、もはや住宅施策だけじゃないんだろうなと、こんなふうにも思います。
さらに、将来の意向調査というところまで書いておられるんですね。これはなかなか際どい話で、シビアなお話をします。先ほども伊藤委員が例を出されて、高齢の方がお一人で住んでおられる一軒家がたくさんあるんですよと、実態はそうなんですよ。この方に将来おうちをどうなさいますかと、こんな話をしに行くって、これ、まず、大丈夫かなと思ってしまいます。場合によっては、御健康状態がよくないときもあるでしょう。なかなかそういうタイミングのお声がけに行くことが可能なのかどうかとか、または御家族の方にそんなことをお伺いするということが果たしてどこまでできるんだろうと。意向調査とは言っているんですけど、多分にプライベートな域まで入っていきます。
今後の取り組みとおっしゃっていたんですけども、確かに空き家化の抑制のためには、現在住んでおられて、空き家化になりそうなところ、住宅の問題を抱えているようなところを調査した上でお話、そして解決策をどんなことをやったらいいんだろうと、これから取り組みを考えていかれると思うんですけども、本当にどこまで踏み込まれるおつもりなのか、改めてもう一回お伺いしたいと思います。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
今、委員おっしゃられましたように、難しい部分は多々あろうかというふうに想定しております。今回、空き家対策の基本的方針の中でも書いてあるんですけれども、将来空き家化してしまうであろう物件の情報収集と情報管理の考え方、まずはここをしっかり示していきたいなという第1ステップ考え方でございます。なので、例えば先ほどもございましたように、見守りの方々からの情報の集め方がいいのか、他にどういった集め方があるのか、そういったところをまずまとめた上で、今後まとめた情報を果たしてどのように区として管理するのか。当然、かなりの個人情報でございますので、そのままオープンにするわけにはまいりませんので、そういったことの方向性を今回の基本計画の中でまず示していきたいなというふうに考えております。
白井委員
恐らくはそうなりますよね。その上で、次に別紙、まだ簡単な文字で検討段階なんですけども、気になるのが幾つかあるんですけど、一番最後のところ、施策実施方針というところで、民間参入の誘導、そしてインセンティブの考え方というふうな話があります。もう少しこの意味を教えていただければと思います。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
まず、民間事業者がどのように空き家対策に参入していただけるのか、そういったところはまず意見交換といいますか、今後の協議会の中ですとか団体さんと話をしながら考えていきたいところではあるんですが、これまでそういった団体さんと意見交換をしている中で、やはり民間としては、利益がないことにはなかなか入りにくいというところがございます。なので、民間事業者と行政が一緒になってやっていけるのか、果たしてインセンティブという言葉がいいのかどうかは今後の検討ではあるんですが、行政として民間と一緒にやっていくための、これまでにない施策の方向あるいは規制の考え方、そういったところをしっかり考えていきたいというところでございます。
白井委員
私もそんなニュアンスは感じます。冒頭申し上げたように、多分に個人情報といいますか、プライベートの空間にずかずか入っていくようなお話なんです。これは事業者さんではなかなか難しいだろうなと。一方、行政が生活相談的なところから住宅の御相談を受けたんですけども、果たしてそこから先、いわゆる資産運用上のお話をどうするかとか、例えばその物件自体をどうやって転貸をかけていくだとか、さらには、運用上どうしていくんだと考えたときに、果たして行政でアドバイスしていいのかという問題もあるので、個人情報プラス、その人にとっての運用の在り方としてどうするのが一番望ましいのか。これによって空き家化を抑えていくとなると、当然、事業者はただとは言わないでしょうし、一方、事業者に丸々その情報を渡してしまうというところは、よっぽど縛りをかけないといけないと思うんですが、両方の尺度を図りながらやっていかないと、成り立たないんだろうなと思います。
今後の取り組みについては、これから条例化も含めて、基本的なたたき台もこれからでき上がってくるということですので、大いに期待しながら、またお話をお伺いできればと思います。
酒井委員
1点だけよろしいですか。実態調査の情報を空き家等データベースの構築と、前回の報告ではデータの一元化ということもあったと思うんですけども、庁内で、例えば区では見守り支えあいの訪問活動なんかやっていますよね。そこはそこで情報を持っていますよね。様々な情報を持っていますね、各室、部で。例えばこれだと、見守り支えあいに行ったときに独居のお年寄りの方で今後空き家の可能性があるというと重なる部分があると思うんです。そういうデータの持ち方というのは、どういうふうに考えていらっしゃるんですか。これはこれ、そっちはそっちということなんですか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
そういったデータはそれぞれの分野、施策で持っていることになります。当然、個人情報ですので、個人情報保護の考え方、個人情報保護審議会にしっかりかけた上で情報を集めていくことになるんですが、例えば、空き家のほうに情報提供するとなると、目的外利用ということになってしまいますので、区としてそういった情報をどのように管理していくのかというところをまずしっかり考えた上で、情報の共有化が可能なのであれば共有していく。それだと難しいということであれば、しっかり判断をしていきたいというふうに考えております。
近藤委員
今、皆さんのお話や質問を聞いていて、利活用の話というのが前に出てしまっているようで、そもそも空き家対策というのは、一番はそこに今いる住民が、空き家が御近所にあって大変迷惑しているというところからまず入って、この空き家をどうにかしなくてはというところの気持ちから入っていかないと、不動産屋と中野区が何を始めたんだろうみたいな話になっては大変なことになってしまいますから、今の住民の環境をよくするために、私たちはこういう事業を始めた、そして、皆さんが気持ちよく住んでいるところで住もう、そして、もし空き家が有効的に区民の福祉のために使える、そういったことに活用できるような、将来的にそういうところにつなげていこうという考え方を持ってやっていただくということを広く区民に御協力いただきながら、そういった形で進めていかないと、間違ったやり方をしてしまうと、区は何をやり始めちゃったのかなということにならないようにお願いしたいと思いますけど、いかがですか。
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
今、委員おっしゃられましたように、特定空き家といいますか、地域の環境に重大な影響を及ぼしているような空き家の対策について、まずは早急に考えていきたい。その上で、利活用の部分を考えていくと。決して利活用だけではなくて、特定空き家の部分はしっかり考えていくというところでございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
塚本都市基盤部副参事(空家・住宅政策担当)
先ほど酒井委員からの御質問の中でありまして、前回の御報告でございます。ちょっと訂正させていただきます。
空き家に関しましては、当建設委員会では、昨年の12月に御報告させていただいた以来、御報告しておりません。失礼いたしました。
委員長
よろしいですか。
酒井委員
はい。
委員長
では、以上で本報告について終了いたします。
次に、6番、議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
それでは、議会の委任に基づく専決処分について御報告いたします(資料7)。
なお、本報告は、総務委員会との重複報告となります。
まず、1、事故の概要でございます。事故発生日は平成27年10月28日、事故発生場所は中野区本町三丁目30番先でございます。事故発生状況でございますが、区の職員が上記番地先の特別区道を車両で走行していたところ、進行方向右側のマンション敷地内から当該特別区道へ出てきた相手方と接触し、この事故により相手方は右橈骨を遠位端骨折及び右尺骨を若木骨折したというものでございます。
2、和解の要旨でございます。(1)相手方は、本件事故により、治療費、傷害慰謝料等の合計35万2,595円の損害を被りました。
(2)区は、上記損害額の全額について、相手方に対し賠償する義務があることを認め、上記損害額のうち、自動車損害賠償責任保険により保険会社から医療機関へ直接支払われる治療費10万5,680円を除く傷害慰謝料等24万6,915円について、相手方の指定する方法で支払うというものでございます。
(3)和解の成立日ですが、平成28年6月17日でございます。
4、区の賠償責任でございますが、本件事故は、庁有車を運転していた区の職員の前方不注意により発生した事故であり、相手方がこうむった損害の全額について区の賠償責任は免れないものと判断いたしました。
5、損害賠償でございますが、本件事故による相手方の損害額は、治療費、傷害慰謝料等の合計35万2,595円であり、区の損害賠償額は損害額と同等でございます。なお、損害賠償金は、保険会社から相手方及び医療機関へ直接支払われました。
最後に、6、事故後の対応についてでございます。まず、(1)所属長である私から関係職員に対する口頭注意を行いました。また、あわせて、分野内の職員全員に注意喚起を行い、安全運転を励行するよう徹底したところでございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、7番、(仮称)本町二丁目公園基本設計(案)についての報告を求めます。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
それでは、(仮称)本町二丁目公園基本設計(案)について御報告いたします(資料8)。
(仮称)本町二丁目公園につきましては、本年第1定例区議会で基本計画(案)を、第2定例区議会で基本計画策定を報告したところですが、今回基本設計(案)をまとめたので、報告するものでございます。
まず、1、計画地の概要でございます。所在地は本町二丁目12番、14番、面積は約0.7ヘクタールでございます。
2、主な導入施設でございますが、別紙平面図を御覧ください。
まず、(1)一般施設です。中央の草地広場(大)約2,500平米ですが、南側沿路沿いにあずまやを1基と沿路沿いに健康遊具3基を設置いたします。また、児童を対象としたコンビネーション遊具1基、幼児を対象とした遊具3基を設置した遊戯広場約500平米と、小さなお子さんの利用を意図した草地広場(小)約250平米を整備いたします。
園路は、西側区道沿い歩道上園路が幅員3メートル、主動線が幅員2.5メートル、その他が幅員1.8メートルでございます。
トイレ、水飲みですが、トイレは花と緑の小広場、草地広場(大)西側の2カ所、水飲みは、花と緑の小広場、草地広場(大)西側及び遊戯広場南側の3カ所に設置いたします。
園内灯、ベンチですが、こちらにつきましては、園路及びスロープ沿いに園内灯を9基、庭園灯を9基、また、アッパー照明12基、ベンチ25基を設置いたします。
次に、防災施設ですが、災害用トイレは草地広場(大)西側に下水道直結式トイレを8基、防災井戸は草地広場(大)西側の1基、防災倉庫は草地広場(大)西側に1棟、園内灯(非常電源)は出入り口付近にソーラー式園内灯6基を設置いたします。
ここで、前回の基本計画からの一部変更点について御報告いたします。
まず、変更点ですが、草地広場(大)につきましては、基本計画時につきましては、3,000平米を目指していたところですが、その東側ののり地の処理にある程度面積を要するというところで2,500平米という規模に変更となりました。また、草地広場(小)につきましては、園路の関係で一部拡充できることで250平米といたしました。
また、基本計画時はあずまやというものは設置していなかったんですが、昨今の公園の中で日陰を求める意見が多いところから、大きな樹木を1本廃止して、かわりにあずまやを設置するということにいたしました。
次に、草地広場(大)の西側ですが、図面の西側の桜並木のあたりに傾斜地を緩和吸収するための玉石の要壁を新たに構築するというところでございます。前回までは急なすりつけで対応しようかということで基本計画時は考えていたところですが、現地が今、玉石の石積みという形で景観形成されていることも含んで、今回それを活用して、園内に平坦性を確保するための施設として活用するというところでございます。
また、水飲みにつきまして、子どもの遊ぶエリアのほうに水飲みがないという当委員会での御指摘もございましたので、こちらのほうに1基新たに追加して設置するということで考えているところです。
大きな変更点については、以上です。
最後に、今後の予定でございます。まず、今後、この案をもとに意見交換会をさせていただきたいと考えております。予定といたしましては、平成28年10月20日の区報、ホームページで意見交換会の開催について周知いたします。そして、同年11月11日、17日に意見交換会を実施し、12月に基本設計についてまた御報告させていただきたいと考えております。そして、29年3月に実施設計を完了し、平成29年度、平成30年度の2カ年で整備工事を行って、平成30年度内の公園開設を目指すというところで進んでまいります。
報告は、以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
内川委員
この公園なんですけれども、実は地元の消防団がここで訓練をやっておりまして、引き続きこの公園内で消防団が訓練できるのかなと、そのあたりはいかがでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今の暫定広場を活用する中で、軽可搬ポンプの操法訓練等も行われているということで認識しております。今回整備後につきましては、草地広場(大)の平坦部がこれまでの暫定広場よりも広くなりますので、従前利用いただいていたものについては同様以上の利用ができるということで考えております。
内川委員
よろしくお願いいたします。
それと、青の三角、これは非常通用口とあるんですが、1カ所ございますよね。これは必要なものなんでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
東側の非常用通用口につきましては、災害時、(仮称)本町二丁目公園内へ進入しやすいようにということで、ここは民有地を通らないと入れない動線なんですが、民有地の所有者のほうから、災害時の協力ということについては御協力の意思を確認しておりますので、災害時についてはこちらからも入れるように運用してまいりたいということで考えております。
内川委員
災害時はということなんですが、すると、普段はドアかなんかあって施錠されているんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
現段階では、土地所有者の方からは、災害時についての御協力ということで御協力をいただいておりますので、それ以外の時期は設置された門が鍵で施錠されているという状態になります。
内川委員
土地の所有者しか災害時に鍵を持っていないと。それで本当にいざというときに事足りるのかなと思うんですが、そこはいかがでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
こちらについては、まだまだ今後の話になりますが、災害時の鍵については、例えば地域の防災会とか、そういったところに御協力いただいて持つなり、また、区のほうの防災担当部署で持つなり、そういった形で、当然、当人以外のところで管理して運用するということでは考えております。
伊藤委員
図面でいうと、上のほうの北側に花と緑の小広場700平米とあるんですけど、これは確か今でも利用されている東郷公園かな、名称であると思うんですけども、ここも一帯が本町二丁目公園としてなるだろうと思うんですけども、そうすると、ここも整備されるということでよろしいんでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今回、本町二丁目公園につきましては、拡張部として整備するほか、既存の東郷公園の本体についてもリニューアルということで整備する予定にしております。
伊藤委員
そうすると、これはトイレ小とあるんですけど、これも新しくされるということでよろしいんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今回、トイレにつきましては、地盤面の高い花と緑の小広場側と草地広場の大側、こちらの2カ所に設置する計画としております。その中で一番利用が多いと思う側の下側のトイレのほうが基数が多く、上のほうについては、誰でもトイレを一つつけるという形で新たなトイレ機能としての更新を図る予定でございます。
伊藤委員
では、既存のトイレはなくすということでよろしいんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
新たなトイレ施設に変更するということで考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、本報告について以上で終了いたします。
次に、8番、平和の森公園再整備基本設計(案)についての報告を求めます。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
それでは、平和の森公園再整備基本計画(案)について御報告いたします(資料9)。
平和の森公園再整備基本計画(案)につきましては、厚生委員会、建設委員会及び区役所及び体育館整備調査特別委員会で同様の重複報告となります。
本再整備計画につきましては、整備基本計画を6月に策定いたしまして、これに沿って基本設計を進め、8月に中間のまとめを報告したところでございます。今回これをさらに進め、基本設計(案)といたしまして、区民説明会を開催したいと考えております。
まず、1、基本設計(案)ですが、後ほど別紙により御説明いたします。
先に、2、基本設計(案)の中間まとめからの主な変更点でございます。こちらにつきましては、まず、駐輪場の増設でございます。こちらにつきましては、自転車利用に配慮いたしまして、設置されていなかった公園エントランス部分と沼袋駅直近の入り口について、屋外駐輪場を追加いたしまして、駐輪台数382台から420台へ増設するものです。
次に、バーベキューサイトの整備でございます。再整備の基本コンセプトである区民の憩いの広場を拡充するために、バーベキューが楽しめる区画を5区画整備することといたしました。
次に、トリム遊具の更新でございます。健康づくりの視点から、既存の健康遊具をリニューアルして、ウオーキング・ジョギングコース沿いに8基の遊具を設置することといたしました。
次に、3番、整備方法、概算整備工事費につきましては、中間のまとめで報告したものと同様でございます。新体育館は、整備費が約86億円、本体整備費のみでございます。また、実施設計・施工一括発注方式で進める予定としております。
次に、その他の公園整備費ですが、こちらは22億円ということを計画しております。こちらにつきましては、実施設計を行った後、1期工事、2期工事に分けて整備する予定でございます。合わせた概算工事費につきましては、前回の報告同様、108億円の予定となっております。
次に、4、区民説明会の開催でございます。こちらにつきましては、10月16日、18日、19日の3回実施する予定ですので、詳細のほうは御確認をお願いいたします。
次に、裏面を御覧ください。
今後の予定でございますが、10月に基本設計を策定し、公園整備の実施設計事業者、体育館については、設計・施工事業者の選定作業に入ってまいりたいと考えております。また、あわせて、工事区分図を記載しておりますので、そちらの施工年度等も御参考に御参照ください。
次に、こちらの資料のほうの御案内をいたします。
基本設計(案)の図のほうですが、中間まとめから変わった点を中心に御説明いたします。
まず、1枚目でございますが、概要として、囲みの中に再整備の基本コンセプトを四つの囲みでまとめております。また、その下に全体イメージ図に番号が記載されておりますが、番号前にそれぞれの整備内容を記載しておりますので、後に御参照いただければと思います。
内容については、基本的にはこれまで御説明したものと相違はございません。
次に、裏面のほうですが、公園全体図を掲載しております。この中でオレンジ色の屋外駐輪場部分について、公園エントランス部分と沼袋駅直近の入り口2カ所を追加しております。また、バーベキューサイトについては、図面の中央部分に赤字で四角く囲った部分、5カ所の区画を整備したいと考えております。また、トリム広場につきましては、点線のウオーキング・ジョギングロード沿いに8カ所配置するというものでございます。
それから、次のページの新体育館についてでございますが、右上に建物概要を記載いたしました。また、建築面積は約5,900平米、延べ床面積は1万1,800平米、建物の高さは約25.5メートルとなっております。所要諸室一覧につきましては、大きく変更したところはございません。また、裏面以降は体育館の平面図、立面図となっております。また後ほど御確認いただければと存じます。
報告は、以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
近藤委員
新たに追加された一つにバーベキューサイトがあるんですけれど、具体的にどういうものか教えてください。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、バーベキューサイトにつきましては、火気を使っていい場所を一定視覚的にも構造的にも確認できるようなエリアを設置するというところが一つと、あと、バーベキュー等の実施に伴って必要な水施設を近くに配置するというようなところでございます。
近藤委員
バーベキューの用具といいますか、そういうものはどうなっているんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
こちらにつきましては、今後、基本設計をもとに、いろいろ管理運営の方法を検討していくことになるんですが、そういった中での管理形態によって、また違うというところがございますので、現段階ではこれというのはなかなか特定できない状況です。
近藤委員
どういうふうに運営していかれるのかなということもお聞きしたかったんですけど、まだこれは決まっていないということなんですよね。
これは御要望があって取り入れられたんだと思うんですけれども、ここの場所というのは、四季を通じ自然豊かな森と水辺のところなんですよね、範囲としては。そこにバーベキューサイトというのを入れてしまって、私、日曜日に平和の森公園、カモがいないかちょっと見に行ったんですけれど、女の子たちがお話ししていたり、ご老人が座って何かおしゃべりしていたりして、本当に静かな空間だったんです。ここでバーベキューサイトというような、割と若い人が来て盛り上がるようなものを入れてしまうことによって、四季を通じ静かな自然豊かな森と水辺が保たれるんでしょうかね。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今回のバーベキュー施設の設置につきましては、昨今、公園をステージとしたバーベキューのコミュニティとして、人が集ってにぎわうというものもございます。ですから、委員おっしゃるような、今までとは違うような、静かな環境を望んでいた方は、そこに対して多く人が集うような環境になるという日もあるというのは、どうしても推察はされるところです。一方で、今回の整備につきましては、ステップ広場というところも整備してまいります。こちらも四つの小広場がそれぞれ緩やかな傾斜で連続する緑楽しめる空間ということで整備いたしますので、静かに楽しめる空間のほうも整備いたしますので、ぜひ新たな平和の森空間をそれぞれの方の必要や好みに応じて活用していただければということで期待はするところです。
近藤委員
バーベキューの施設を否定するわけではないんですけれども、バーベキューといえば、河川敷やなんかで大きな音が出たり、近所迷惑になったり、ごみが大量に出たり、想像もしていないような、嫌な、公害的なことも出る可能性というのは考えておかなくてはならないと思うんですね。楽しくみんなでにぎやかな場所というのは、私も大賛成ですし、それを求めて遠くのほうまでバーベキューしに行くこともたくさんあるし、それを希望している方もたくさんいると思いますけれど、平和の森公園に体育館をつくるのはスポーツのところで私はいいと思うんですよ、スポーツができて。だけれども、静かに過ごしたいという方もいるし、それこそカモがいるような静かなところで鳥たちがいなくなってしまったり、環境的にこのバーベキューのことによってかなりマイナスになってしまわないか。マイナスにならないなら、私は、楽しく皆さんがやってくださるなら全然いいんですけど、マイナスになる部分がとっても心配なんですけど、その辺はどのように考えていらっしゃいますか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
委員おっしゃるように、マナー違反とかルール違反のバーベキュー問題というので、各種公園とか河川敷でそれが問題視されているという事実があるのは、私としても存じております。一方で、こちらの施設がもたらすコミュニティの場としてのにぎわいの形成とか、そういった効果もあるのも事実であると考えております。そういったところから一番大切なのは、バーベキュー施設のもたらす効果、いい部分についてはより伸ばして、マイナス面、マナー違反だとかルール違反、そういったものが起こらないようなルールもつくって、管理体制もつくって、委員の懸念に応えるような体制づくりのほうで対応するということが望ましいのではないかなということで考えております。
近藤委員
どういう管理体制になるかわかりませんけれど、バーベキューの場所をつくって、きちっと管理していくというと、かなりお金も発生すると思うんですよ。食べてそのまま行っちゃったり、本当に汚くしていく可能性だってあるわけですよ。どんなにやめさせようとしても、それぞれがしてしまうかもしれないので、まだ委託も何も決まらないですし、しっかりそこをやっていかないと、平和の森の静かないい環境で、すばらしい環境のところが壊されてしまっては本当に残念だと私は思うんですけれど、そこに対して、きちっと警備していくみたいなことというのは、筋道を立ててお考えなんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、一番重要なところは、今後の管理体制でどのような体制を構築できるかというところになると思いますが、それ以外につきましても、例えば埼玉県の公園なんかで実施しているのが、マナー違反者とかキャンセル者に対しては次回は予約できないとか、利用に対してのペナルティを導入しているというような利用もございます。
したがいまして、今後、我々もこの設備がいかに適切に利用されて、公園環境に悪影響を与えないか、むしろ公園の魅力を高める施設とすることができるか、他の公園事例を研究しながら、今後、管理体制についても構築してまいりたいというふうに考えております。
近藤委員
公園の魅力をとおっしゃいますけれど、体育館のそばに体育館前のイベント広場と書いてありますけれど、ここもまたイベントをやるところなのかなという思いもあります。イベントを盛況にやるのはいいですよ。ただ、静かにみんなが親しめる公園というのも中野区に一つぐらい、大きな公園で樹木があって、本当に心が休まるような公園というのも皆さん希望していると思いますけれど、にぎやか、にぎやかというのばっかりがいいとは思わないんですけど、その辺はいかがですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
平和の森公園につきましては、憩い、安らげるというのも公園整備のテーマにしております。今回は中野区で一番大きな公園という規模を生かして、静かに楽しめるような空間というのも幾つか我々としても提供しているつもりですので、静かな環境、緑を楽しめる環境、水辺に触れ合える環境を楽しみたい方たちには、ぜひ積極的にそちらのほうを使っていただいて、楽しんでいただければというふうに思いますので、そういったことも心がけながら、引き続き、次は実施設計のほうにも入りたいということで考えます。
近藤委員
そうなんですけれど、四季を通じ自然豊かな森と水辺のところにバーベキューサイトができてしまうからお尋ねしているので、静かなところがなくなってきているから大変危惧しているので、私はどちらがどうだとは言いませんけれど、本当に区民の声を聞いて判断されて、これからの平和の森公園は自然豊かな静かに休める部分も残していただきたいと思いますけれど、いかがですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
繰り返しとなりますが、こちらにつきましては、新しく今回区民の皆さんに基本設計を案内するための概要版をつけたところにも書かせていただいております。区民の憩い、休息、交流の場となる多様な広場にあふれた公園ということを目指して我々も整備を進めておりますので、そういった中では、委員のおっしゃるような環境についても一定整備されるものと私としては思っております。
委員長
では、休憩いたします。
(午後3時02分)
委員長
それでは、再開いたします。
(午後3時20分)
休憩前に引き続き、他に質疑はありますか。
酒井委員
さっき近藤委員からも質問があったんですが、バーベキューサイトについてちょっとお尋ねしたいんですけれども、区内にはこういったバーベキューができるところはなかなかないんでしょうかね。そういう中で、新しい中野の象徴的な公園の中に区民が様々楽しめる施設が入るという一つの選択肢は、僕はいいことなんだろうと思うんですね。僕もこういったバーベキューなんか好きですし、いいんだろうと思います。
ただ、これまで区が考え方を示してきました。今定例会では、実施設計・施工の補正予算も前半にあったでしょう。そういうときに平和の森公園整備基本設計、中間のまとめまで出してきているんですよ。そこには入っていなかったんです。そうすると、手順、手続としては、区として様々、この公園に区民からどういったことが望まれるのかということを考えた中で、僕はあってしかるべきだったのかなと思ったんですけれども、それでお尋ねするんですが、悪いと言っているわけじゃないですよ。管理というのは、近藤委員からも質疑があったと思うんですけど、今、どういうふうに考えていらっしゃるんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、一部繰り返しとなりますが、管理については、今後具体化していくというところはございますので、今、こういう方向という特定的なところはお答えできないんですが、ただ、運用として、今、幾つか我々でも検討しているところが、まず一つは、有料で申込制というところでの利用は限定されるだろうということとかを議論しております。例えば、ある程度自由利用となってくると、仮に利用が五カ所満杯だったときに、他のエリアでやるなり、違反利用を誘発してしまう可能性もあるというようなこととか、そうなると、登録制の中でしっかりと有料で行って、なおかつ、それを管理する体制、それは今後、体育館を含め、どのような管理形態で実際に行っていくかというところにも関わってくるんですけど、今まさに検討を進めているところで、なかなか具体の方向性をお答えできなくて申しわけないんですが、それについては、また管理の方向性ということで改めて機会を持って御報告したいということで考えます。
酒井委員
逆に言うと、具体的な方向性、管理方法、答えられないんですと、じゃ、何で入ったんですかとなっちゃいますよ。そうでしょう。そういったものを考えて、トラブルがないようにするため、中間のまとめまで新しく出てきているわけでしょう。それで今、具体的な管理の方法、考えていない、もしくは話せないというふうなことだと、私はちょっとどうなんだろうというふうに思います。中間のまとめがあって、今回、基本設計のところでこういうような形で出されたのだったら、そういったところまで詰めておかなければ、これは議会だけじゃなく、区民の方も、喜ぶ方もいらっしゃるでしょう。けど、驚く方もいらっしゃると思いますよ。
バーベキューになると、僕なんかは好きなので、お酒も飲みながらいろいろやりたいなと思うんですけど、そういうことは可とするんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、今の個別的なお話のところで、例えばお酒とかそういったものについては、現行の公園利用の中で認められているものは基本的には継続されていくということで考えております。
また、全体の管理ということでございますけど、これについても、幾つかルールづくりの必要性とかは特定しているところでございますけど、それを実際に例えば区が直営で行うのかとか、民間がやるのかと。民間がやるにしても、ある程度運営的な部分も含めて民間のほうに委託するのかという中で、数パターンですが、メニューはございます。そのメニューの中で具体的にここのところの運営が特定されていくというところです。
例えば事例で一部申し上げれば、民間の管理運営の中でも幾つかのパターンでいけば、貸し出しとかも一気に担う中での、かなりルールとしても確保されやすいような環境の委託というのもできるかもしれないですし、あとは実際の運営委託というところにとどまるかもしれないですし、そこら辺は今後、管理運営形態で複数あるところでございますので、具体的にはこれでというのは言えない状況でございます。ただ、そんな中でも適正に管理できるような方策は特定してまいりたいということで考えます。
酒井委員
僕らが好きなので、こういうところにできるというのはうれしいですよ。区民の方も様々利用されると思いますが、今までの区が進めてきた平和の森公園の整備の考え方と少し違うところもあるのかなと。それはお酒のことはさっきどう答えられましたか。お酒のないバーベキューなんて、なかなか楽しくないなんて僕自身は思っていますけれども、今、お酒は飲めるんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
現行、平和の森公園につきましては、度を超えたものでない限りは特に禁止ではないということで認識しています。
酒井委員
すなわち、平和の森公園の今までの考え方で、お酒を飲むことを想定して誰も議論していないわけなんですよ。そこでバーベキューというふうになると、度を超えた、度を超えないはあっても、恐らく一定程度皆さん、飲まれると思うんですね。僕はお酒が好きだから、それはうれしいことなんですけれども、逆に今までと全く違う考えが入ってきているんじゃないかと僕は思うんですよ。すると、お酒とあわせて、たばこ、これは今、どうなっていますか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
喫煙につきましては、指定の箇所で、灰皿のある箇所での喫煙というルールになっておりまして、現行、平和の森公園につきましては、特に禁煙というような規制はしていないというところでございます。
酒井委員
すると、現行だと幾つか平和の森公園の中でたばこが吸える場所があるということですよね。どれくらいあるんですか。
高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
基本的には分煙の推進ということでございまして、園内は全面的に禁煙しているとか、そういうことはございません。喫煙できる場所での喫煙をできる限りお勧めするというところでございます。
酒井委員
喫煙できる場所でのたばこを勧めて、園内はたばこを吸っていいという理解でいいんですか。今の答弁だと、そういうふうに聞こえちゃいますけれども。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
すみません、私の先ほどの答弁のほうは訂正させていただきたく存じます。
灰皿のほうは現在ない中で、特に携帯用灰皿とか持つ中での利用については制限していないというところで、現在、灰皿として区が設置しているものは、このエリア内にはないというところです。
酒井委員
今、厚生委員会にも分煙に関しての陳情がかかって、審査されているんでしょうかね。区としては、区立公園に関して、分煙に対しての考え方はどう思っているんですか。
高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
基本的には分煙の推進ということで、できる限り吸わない方が近くにいらっしゃる状況も十分想定されますので、たばこを吸われる場合にはマナーに十分留意をして吸っていただくようにということで、分煙の推進、マナーの啓発というところで、そうした掲示もしているところでございます。
酒井委員
公共の施設に関しては、分煙なんかはどうなっていましたかね。全面だめとかなんですか。それとも、先ほどの御答弁のように、吸っていいんだということでしたっけ。どうなっているんですか。
高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
現在、公園のほうを全面的に禁煙するような場所というふうには位置付けておりません。今、委員お尋ねの部分でいえば、設置者としては分煙の推進、健康増進の確保という観点で、基本的には分煙を図る、それから、他人に迷惑をかけないような喫煙マナー、それを守っていただくということになります。
酒井委員
平和の森公園、新しく整備していきますよね。今、区の考えとしては、分煙しなければならないというふうな考えですよね。今後できる新しい公園に喫煙所というのは、どうあるのかはなかなか難しいところかなとは思うんですけど、今、どういうふうに考えていらっしゃるんですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今回の整備におきましては、新たに灰皿を設置するというような予定はしておりません。したがいまして、現行のような禁止ではない中で、しっかりと分煙のマナーを守っていただくということが現在の方針でございます。
酒井委員
すると、園内には喫煙所は設置する考えはないということでしょう。そうでしょう。それでこういったお酒、恐らくお酒があれば、たばこもつきものでしょう。そういうバーベキューサイトを設置する。先ほど来、管理の考え方に関しても、区が直営でするのかということもおっしゃられていましたけど、そんなことはないと思いますが、かなり定まっていないのかなと思います。いろいろ指摘させていただきましたので、そのあたりのこともちゃんと考えていただかないといけないのかなというふうに思いますが、最後に一度お尋ねします。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
委員御指摘のとおり、整備された公園はいかに管理するかというところにかかっているということは認識しております。そんな中で、今、基本設計(案)の段階で具体的な幾つかの方策が示せないというところにつきましては、また、今後、基本設計(案)がとれて基本設計となってまいりますので、その段階で必要なものは早々に具体化するように努めてまいりたいというふうに考えます。
酒井委員
私の友人なんかは、このバーベキューサイト、喜んでいる人もやっぱりいます。ただ、そうなったときに、利用する人、利用しない人、これはたばこも同じで、吸う人、吸わない人、どちらも気持ちいい空間にしなきゃならないと思いますので、それでいて、今まで中間のまとめでは示していなかった中で、今回出てきたことを考えると、より詳細を詰めていただかないとと思いますので、よろしくお願いします。
最後にもう一点だけ、先ほどいろいろ照らし合わせていたんですが、基本設計(案)、中間のまとめのときに、基本的な考え方、これはコンセプトだと思うんですけど、あるんですね。今回四つになったんですか。歴史文化機能が見当たらなくなっているんですね。これまでは基本的な考え方で、歴史文化機能、平和の森公園の前身である旧中野刑務所が戦時中に政治犯や思想犯を多く収容した歴史的な経緯も踏まえて、区民が身近にこれらの歴史について触れ、平和の大切さについて考えることができる施設というふうな、基本的な考え方の中でしっかりと位置付けられていたんですけれども、今回の基本設計のコンセプトのところでは見当たらないんですね。そのあたりはどうなっていますか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、今回の基本設計(案)の1枚目に付したこちらにつきましては、今回御報告させていただいた後に説明会というものを予定しているんですが、その中で区民の方に新しくできる交換がどのようなものかというのをある程度イメージしやすいように、幾つかの機能とかそういったものを抽出してつくったというようなところの性格でございます。
今までのコンセプトについては、当然、基本計画の段階からは変わっておりませんので、歴史文化機能についても、同様に、体育館の中で具体的に継承されるというところでございます。
酒井委員
そうなのかもしれないんですけれども、基本的な考えの中でこれまで触れられてきて、こういった施設というのは、歴史、経緯、そういったものも、奥行きの部分というのは大切にしていなければならないと思うんですね。それが急に四つにまとめられたからなのか、ちょっと見えない。他方、中間のまとめのときまではしっかりと触れられていたことがなくなって、中間のまとめのときまではそういう考えがなかったものが急に出てきちゃって、それでちょっと驚いているところでもあります。区のシンボリックな公園を今後整備していくに当たって、これまでの積み重ねてきた議論というところだとか、背景というのは大切にしていただきたいと思いますが、いかがですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今、委員御指摘のとおり、今回、我々この1枚目を作成したのは、中間まとめのほうではなかなかわかりづらい部分もあるというところで、公園をイメージできるダイジェスト版を用意したという性格でございました。そんな中で、委員おっしゃるとおり、そちらのほうが抜けていてはダイジェスト版じゃなくて、こちらへの移行という形になってしまいますので、今後、説明会の実施に向けましては、今までの中間まとめ(案)の資料のほうも出して、誤解のないように進めてまいりたいということで考えます。
酒井委員
御丁寧にありがとうございます。もちろんそれが担当、それから職員、この膨大な資料という中で大変だったら、そこは別に柔軟に考えていただきたいと思いますが、要は区としてこの考え方というのはしっかりと、中間のまとめから基本設計(案)になった中でなくなっていないんですよというような考え方も大切ですし、今後これが(案)から設計になったときに、このわかりやすいものの中に、もしくは入り込ませることもできるでしょうから、そのあたりも御検討いただきたいと思います。
内川委員
バーベキューサイトが非常に話題になっております。私は杉並区の和田堀公園のバーベキューサイトをイメージしたんですけれども、御担当としては、そういったところを御覧になりましたか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
和田堀公園ということでは、私は写真でしか拝見したことはございません。
内川委員
私も何回か和田堀公園のバーベキューサイトは行ったことがあります。一部がコンクリート敷きになっていて、そこの上でバーベキューができるんですけれども、それ以外の草地のところでも勝手にやっちゃっているような人もいて、そこはルールとかマナーって大事ですよね。あと、ごみの問題、それから、たばこも出ましたけど、管理の問題、そこら辺をきちんとこれから短い間にまとめていかないと、なかなかもろ手を挙げて賛成できないのかなという意見が多数なのかなと思います。きちんと取り組んでいただきたいなと思います。
それと、前回から変更された点で滑り台って、従前ありましたか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
築山を活用した滑り台というのは、当初からあった話なんですが、絵としての表記の仕方が変わっているというところはあるかもしれないです。絵としての表記は変わりました。
内川委員
滑り台という表記、今まで出ていましたか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
少なくとも中間まとめの際には御報告させていただいている次第です。ただ、その際、絵としては少し違っております。
内川委員
私も現地に何回か行ったことがありますので、小山になっているんですよね。それを滑り台にしたほうがいいと判断したのはなぜですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
草地広場につきましては、平和の森公園の中で一番シンボリックなゾーンであり、また、一番利用の高いゾーンということで認識しております。この中にも、子どもたちが年間を通じて遊べるような、楽しめるような特徴的な子どもを対象にした施設があったほうが公園としても望ましいだろうということによる判断でございます。
内川委員
今日も突然、バーベキューサイトの話も盛り込まれたようなところがありまして、混乱しますので、本当に細かく報告をしていただければいいなと思います。ぜひ担当も、杉並の和田堀公園でもいいですけども、ちょっと見に行っていただいて、管理とか運営形態なんかもぜひ参考にしていただければと思います。
細野委員
恐れ入ります。もう何人もの委員の方から出ているんですけれども、バーベキューサイトに関しましては、私も区民の方から中野区にこういう場所がないということで、あったらいいねというお声もいただいていたりして、必ずしもこれを否定するものではないんですけれども、一つだけ教えてください。中間のまとめにも、これまでの基本計画にも出ていなくて、今回の基本設計(案)の段階で突如出てきたというところで、その経緯についてお尋ねします。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、今、こちらの基本設計(案)として、また、今後区民の方に御意見を頂戴するに当たって、この公園がより魅力的で利用されるようなしつらえやアイテムなり、そういったものはどういったものかというのを我々としても日々模索しているところです。そういった中で、昨今の他の公園とか、そういったところの状況とかを考えますと、公園のにぎわいなり、区民の集いなり、そういったところに対して、バーベキューという施設は大きく貢献するだろうというところと、また、木々の下で森とうまく融合しながら提供できる設備でもあるということの中から、今回、新たな公園のアイテムとして、これを我々として追加提案したというところでございます。
細野委員
次に、公園の案の平面図のところにある凡例についてちょっとお尋ねしたいんですが、カラー刷りにはしていただいているんですが、すみません、色の濃淡が判別が難しくてわからないところもあるんですが、まず、上から三つ目にある移植樹、41本なんですが、これは現在公園の中にあるものを公園の中に移植するという意味でよろしいんでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
樹木の移植につきましては、全体の公園区域の中での移植ということでの本数でございます。
細野委員
新植樹に関しては、別のところから持ってきて植えるということですよね。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
委員おっしゃるとおりでございます。
細野委員
恐れ入ります。先日の決算の建設分科会で平和の森公園の管理のための樹木の本数について、確か2,000何本でしたかね、お答えがあったかと思うんですけど、ちょっと数を失念していましてあれなんですが、既存樹木のところの数量が横棒になっているというか、記入がないのは何でなんでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、現在、基本設計に伴って各種調査を進めているところでございますが、その中で実施期間といたしましては、10月いっぱいというところがございますもので、特に我々として大きな樹木等も整理しているところはございますけど、まだ確認が必要なところもございますので、樹木についての詳細本数がまだ示せないというところも一部ございます。
細野委員
住民の方への説明会の段階では、ここは記載されるということでよろしいですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、詳細の小さな木々、株物とかそういったものについては、なかなか詳細の把握の確認というのも難しいところはございますが、今回の調査で明らかになる高木等については明確にお示ししていきたいということで考えております。
細野委員
恐れ入ります。移植樹と伐採される樹木があるかと思うんですけれども、移植する樹木と伐採する樹木、それぞれどういう基準でなるのか教えてください。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、移植、伐採の基準というところですけど、特段基準というものではなく、活用できるものは活用するという方針の中で、活用先があることと、それから、活用樹木の樹種、そういったものの中で移植樹木については選定しているというところでございます。あとは、それぞれの樹木の健全度というのもございますので、移植に耐えられないような木については、残念ながら移植はできないというようなところです。
細野委員
ちょっとよくわからないところはあるんですが、整備費についてなんですけれども、体育館と公園の整備費、それぞれ1枚目の資料で体育館が86億円、公園整備費が22億円ということでお示しいただいていますけれども、例えば体育館、公園整備、それぞれについて、こういう場合だったら、例えば国庫補助金がこれぐらい出るとかといった検討が多分これまでなされてきたかと思うんですね。その検討状況について、その結果、今、こうなっているということは、費用的な意味ではこれが最適だったのかどうかというところをゆっくりお答えいただけますか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
一部御質問とちょっとずれる部分もございますが、まず、国費活用としての進め方になりますが、これは行政として何をつくりたいかというところがある程度特定された段階で、制度を照らし合わせて行政が見込むという形になります。その後、承認を得て交付申請をして、そのとおりにできれば決定を受けるという段階でございます。
その中で、今、我々としてはそういった制度を踏まえながら計画をつくっている段階というところでございますので、現在、交付金の活用としてある程度特定しているのは、社会資本整備総合交付金という制度の活用と、その対象としては未開園区域部分、あと、新設される国家公務員宿舎の部分、こちらのほうが一般的な制度対象となるだろうと考えているところです。
また、体育館という公園施設につきましても、例えばスポーツ施設については対象になるとか、地域会議室であれば対象にならないとか、そういった対象上のものを照らし合わせながら基本設計を進めている段階というところでございます。
細野委員
そうしますと、公務員宿舎のほうはわかるんですけれども、未開園部分に体育館をつくることで社会資本整備総合交付金が活用できるという理解でよろしいでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今回、こちらの屋内施設、体育館部分につきましては、公園施設として新たに整備するものです。したがいまして、社会資本整備総合交付金の対象となるというところです。
これまでも御報告させていただいているところですけど、例えば他の地で体育館として建設する場合ですと、当然、対象にならないというところですし、既存公園の中で体育館を建てるというときについても、こちらは一般の社会資本整備の中の対象にはならないというところでございます。
細野委員
例えばなんですが、検討状況の中でボツになったといいますか、これは使えないというようになったものとかはありますか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今まで我々としても、公園施設として平和の森公園の中でつくるということで、様々なケース検証はしてまいりました。その中で採択されなかった案というのもたくさんあるわけなんですけど、それは直ちに国費を理由に採択されなかったというところではないということで認識しております。
細野委員
今、体育館についてお尋ねしたんですが、公園整備費についてはどうなんでしょうか。国費とかは何かあるんでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、社会資本整備の国費の基本的なものとしましては、都市公園を新たにつくるというところに対して出るというところがございます。したがいまして、今回体育館を建てる部分については、都市計画決定はしているんですけど、長きにわたって未開園というところですので、まだでき上がっていない部分を国費を活用して新たにやる部分ということで国費活用の対象になると考えているところですし、あとは小広場のほうは新規ということで対象になるということで考えているところです。
白井委員
私も幾つか気になったんですけど、その中で滑り台の記述とバーベキューサイト、これが気になります。先ほど内川委員のほうからありましたけども、前回、中間の取りまとめで行われたときの図面では何と書いてあったか覚えていらっしゃいますか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
こちらのほうにつきましては、既存築山を活用した滑り台ということで……。
白井委員
見ている資料が違うんじゃないかな。前回だと8月30日の委員会で一番最近、図面つきで報告されていませんか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
こちらのほうでは、既存築山を活用した滑り台ということで表記させていただいていると思います。
白井委員
アスレチック遊具の設置、トリム遊具の更新も書いてあるんですが、ここには子ども用クライミングウオールと書いてあるんです。クラミングウオールって、登るという意味でしょう。壁を登るやつかなと、今度、滑り台という逆の表記になっているのかなと思ったんですけど、違いますか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
こちらのところはアスレチック遊具の配置と、子ども用のクライミングウオール、こちらのほうも同様に設置するという予定でございます。
白井委員
幾つかある中で、ここは滑り台で別のところにという意味ですか。既存築山を活用した滑り台とは確かに書いてあるんです。その後、トリム遊具は走りながら、歩きながら利用できるように10基程度点在配置、もう一つ、子ども用クライミングウオール、伐採材を活用したアスレチック遊具等を新たに点在配置と書いてあるから、築山の部分は上だけのこれですか。アスレチックだけど、ここは滑り台なんだということでいいんですかね。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
委員おっしゃるようなところで、今回、表記の形といたしまして、前回のときにはこんなものをつけるというような施設案内的なところもあったんですけど、今回は基本設計(案)ということなので、これについては滑り台とかトリム遊具とかアスレチック遊具ということで、アスレチック遊具って何という話であれば、前回御案内した子ども用のクライミングを楽しめるものを考えているというところでございます。
白井委員
理解できてきました。アスレチック遊具でひとまとめに書いてあるから、多分それが頭に残っているんです。突然滑り台になったと、こんなイメージだったと思うんです。これは1カ月ぐらい前ですよね。まだわかります。何となく表現も出ていたし、表記の仕方は変わったけども、今の説明を聞いていると、なるほどなとなるんです。
バーベキューサイトのお話、酒井委員からもありましたが、他の委員からも出ていないんですよね。手続はすごく大事だと僕も思います、賛否両論の前に。平和の森公園の再整備についての利用についても、もともと様々意見はあるわけですよ。やっぱり突然にでなくて、しっかり手続を踏むというのは大事かなと思います。
酒井委員からは私はバーベキューが大好きですというお話がありました。内川委員も和田堀公園で何回かやったことがあるというんですけど、バーベキューフリークの僕からしますと、和田堀公園は今年も行きました。去年も行きました。今年は雨の中20人で、去年はいい天気だったので40人ぐらいでやりました。近くでいうと、練馬区のほうに光が丘公園があるんですが、こちらも最初から整備されていて非常にいいです。両方とも夏休みの間の土日で予約をとろうとすると、無料なんですが、朝から何回も電話してもなかなか予約がとれない状況で、場所を押さえるのがすごく大変です。僕の友人、知人なんかでも、同じように言われます。中野にはなかなかないじゃなくて、ないんですよ。どこかぜひやってくれなんていう話もありましたし、だからこそ、我が会派としても、ここという意味じゃないですよ。公園利用のあり方として、子どもたちが思いっきり遊べるような場所、例えばバーベキューなんかも含めて、どうやって特色のある公園を整備していくのか、こんな話もしてきたところです。真っ向反対するわけじゃないんですけど、正直言って、バーベキューを楽しむ側からすると、周りの人たちから忌み嫌われているようなところでやるので楽しくないんですよ。だから、ちゃんとやっていて問題ないというところじゃないと、問題を抱えながらやるんですよというと、利用する側からすると、気が引けてしまいます、正直言って。そうならないように、管理の面はすごく大事だと思います。
もう一回、改めて聞きたいと思うんですけど、先ほどまだこれからだということなんですけど、この辺、大変重要なんだと。バーベキューフリークの側としても、利用する側としても、近隣の方としても問題がないように努めていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今後、具体的に検討していく中で、まず、バーベキュー施設そのものを利用される方がより楽しめるような方策と、あと、バーベキュー利用者による、よく問われる公園に対するマイナスのもの、そちらを防げるような方策、そういったものを両輪で今後検討を深めてまいりたいということで考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。
白井委員
何だったら、細かい点、一々アドバイスしたいぐらいなんですけど、本当は炭が芝生だとかに燃え移ると大変なことなので、バーベキューを構えるところだけはコンクリートが打ってあるんです。ここで必ず炭をくべてくれとなっています。水道利用に関しても、勝手にじゃあじゃあ使われると大変なので、予約して、ちゃんと本人たちが来ると、蛇口をあけるやつだけ渡すと、ここで管理されているんです。利用の説明だとか細かくあります。やっぱり問題になってくるのは、一番は使い終わった後の炭です。火があるので、ここにずっと置いておかないといけないんです。ごみを持って帰ってくれと言われないので、炭も同じように持って帰ってくるわけにいかないんですよ。どうしてもため場が必要になってくるし、幾ら水をかけても、しばらくしてもまた戻るので、これをどうやって回収するのか、こんなのも大事です。
ごみも、大体、ハトやカラスが来て、大変なことになってしまいます。鍵をかけて、何時までに回収しないとだめですよというルールづくりもあるし、夕方何時までの限界で、もうここまでで一切撤収させるなんていう取り組みをやったりするんです。こんな細かい点は幾らでも質疑じゃなくてもできますので、どうやったらいいかなぐらいの話もできるかなと思っています。
いずれにしろ、利用に関しては、賛否両論あるでしょう。と思います。今までのやり方とは全く違うので、よくよくお話を聞いていただく必要があるので、まず突然の手続の出し方に関してはよくない。一方、全くやめろと言っているわけじゃないので、どうやった両方の意見をとれるのかというところを大事にしていただきたいということを長い長い意見で恐縮でしたけども、述べさせていただいて、質問ではなくて、要望としておきたいと思います。
来住委員
関連してということになりますが、これまで区が説明会を開いてこられた、私もできるだけ参加してきましたけれども、説明会の中で、バーベキューサイトをつくってほしいという声が出ていたのか、
議会での求めがあったのは議員ですから記憶していますけども、近隣や区民の方から平和の森公園の整備に関連してこのサイトをつくってほしいという要望が出ていたんでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
まず、説明会等の中でバーベキューサイトをつくってほしいというような意見はなかったということで私は記憶しているところですが、これについての詳細はまたもう一度確認いたします。
来住委員
私も参加している中ではなかったというふうに思います。さらに、その上で今回改めてこの場所をつくりたいということなんですが、説明された5メートル掛ける7メートルと、1区画が15人程度ということになりますと、5区画で25メートルの35メートル四方というようなことになるんでしょうか。全員が5区画を一斉に使うと70人超えるような規模の大バーベキュー大会が開かれるというようなことが想定できるんですかね。そういう規模になるということですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
基本的には委員のおっしゃるとおりの状況でございます。
来住委員
これまでも樹木についてできるだけ残したいと、それから、新たな植樹もしたいと言ってこられましたね。それでなくても新たなトラックができることもありますので、非常に限られてくると。野球の広場も広がるわけですから、そうしますと、25メートル掛ける35メートルのコンクリートになるのかわかりませんが、こういう新たなサイトを設置していくということになると、この広さの周りも含めて新たな植栽というのは不可能だと思いますけども、そういう認識でよろしいですか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
今回、こちらにつきましては、委員おっしゃるとおり、まとめれば確かにそのような規模になりますが、一つ一つにつきましては、5メートル掛ける7メートル規模を木々の下で楽しめるようにということで配置しておりますので、特にバーベキュー施設の設置をもって木を移植するというようなことは考えてはおりません。
来住委員
まとめてつくるか、分散して行うかは別としても、それだけの大きさが、特に今、議論になっていましたけども、子ども、幼児が特に遊ぶであろう滑り台の草地広場に近い部分、それから、ウオーキングやジョギングをコースとして新たにつくっていくということですけども、横でお酒を飲んだりバーベキューを楽しんで、しかも、木々の間からにおいや煙が立ち込めるような公園に変えようということですよね。トラックにしても、特に土曜日、日曜日は草地も含めて、家族や子どもや中高生が主に集中してくるのではないかなと予測します。そういうところにバーベキューやお酒をどうぞというようなスペースが一方で右手のほうに構えて行われるというような発想がとても私には理解できない。私も好きですよ、お酒も好きですし、しかし、平和の森公園整備のもともとのお考えのこういうものがなかったところに突然としてこういうものを持ち込んでこられたわけですけども、もう最後にしますけども、今回、説明会を3日間開かれるということですけども、そこで区民の説明会の中で出される意見というのは、あくまでも基本設計(案)ですから、要望によって変更はあり得るということでよろしいんでしょうか。
千田都市基盤部副参事(都市基盤整備担当)
基本設計(案)につきましては、区民の方々の意見を伺うためのもとになるものでございますので、意見を聞いた結果、反映すべきものは反映させる資料であるということで考えております。
来住委員
ぜひ、今までの説明会を聞いていても、なかなか参加者の声が通っていないと聞いていますので、今回、3日間行われますので、しっかりと受けとめて反映できるような案にしていただきたいということを申し上げておきます。これは要望で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、9番、災害時における協力体制に関する協定の締結についての報告を求めます。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
それでは、災害時における協力体制に関する協定の締結について報告いたします(資料10)。
1の概要でございます。中野坂上駅近くにユースタイルラボラトリー株式会社という通所介護、いわゆるデイサービスと訪問看護と介護、介護者の研修、福祉用具の貸与と販売を手がける会社がございます。先般、この会社から災害時の協力について打診がありましたので、協議した結果、協定を締結したものでございます。
2の協定内容等について説明いたします。
(1)協力内容でございますが、3項目ございます。①、二次避難所としての施設の提供及び運営、②、二次避難所等への介護職員等の派遣、③、二次避難所等で使用する介護用品等の供給でございます。
(2)の協定締結相手方は省略させていただきまして、(3)の協定書につきまして、後ほど説明いたします。
協定締結日は、平成28年8月1日でございます。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、別紙を御覧ください。
こちらが協定書の写しでございます。第1条の目的、第2条の要請につきましては省略させていただきまして、第3条の協力の内容でございます。協力内容は、以下の4項目を措定してございます。(1)中野区地域防災計画に基づく災害時における高齢者等を対象とした二次避難所としての施設の提供及び運営、(2)避難所等への介護職員の派遣、(3)避難所等で使用する介護用品等の供給、(4)その他の協力要請事項でございまして、具体的に申し上げれば、(1)につきましては、この施設が持っているデイサービスを二次避難所とするものでございます。(2)につきましては、この施設以外にも、一次避難所もしくは二次避難所のほうで介護職員が必要であれば、介護の資格を持つ職員を現地に派遣するという中身でございます。(3)につきましては、同じく一次避難所もしくは二次避難所で介護用品が不足するという場合は、この会社の販売用の在庫のほうから緊急供給すると、そういった内容でございます。
第4条の費用負担でございます。費用につきましては、二次避難所の運営に要した費用、介護職員の派遣に要した費用、介護用品の供給に寄与した費用、いずれにつきましても、区のほうが負担する形でございます。
第5条から裏面の第9条につきましては、災害時の応援協定に関する一般的な規定事項でございまして、説明は省略いたします。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
近藤委員
この会社と協定を結ぶに当たって、どうしてこの会社が協定を結ぶ関係になったんでしょうか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
会社側の説明によりますと、介護の仕事を通じて地域に貢献したいという気持ちがすごい高いということで、自分たちにできる地域貢献ということで相談があったものでございます。
近藤委員
そうしまして、災害時において大変ありがたい、こういうサービスを提供してくださるということなんですけれど、災害時以外は何か区が協力していることとかはあるんですか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
今回はあくまでも区の防災業務への協力ということでございますので、平時に関しまして、特段の協定に基づく取り組みは予定してございませんが、強いて挙げれば、先ほど説明させていただきましたが、協定書の中で防災訓練の実施協力というのがございますので、今後、防災訓練を行う場合にこの会社と連携した防災訓練について企画立案等は検討していきたいとは思っております。
近藤委員
ちょっと勉強不足で知らないんですけど、ここはデイサービスもやっていらっしゃるんですか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
この会社につきましては、区内の数カ所でデイサービスを提供しております。その他にも訪問看護と介護、それと、介護者の資格の育成の研修、そして福祉用品の販売、貸与を行っている会社でございます。
近藤委員
そこに受け入れてくださるというと、どのぐらいの人員が受け入れてくださるんですか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
今のところ、デイサービス2カ所を予定しておりまして、合わせて30名の方を収容予定でございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、10番、災害時避難行動要支援者対策のための職員態勢についての報告を求めます。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
それでは、災害時避難行動要支援者対策のための職員態勢について報告いたします(資料11)。
なお、本報告につきましては、少子高齢化対策調査特別委員会との重複報告となることをこの場で報告申し上げます。
1の趣旨でございます。災害時避難行動要支援者対策として、区は平成26年に災害時避難行動要支援者名簿の配備を行い、避難所運営本部に避難支援部を設置することにつきまして、理解を得るため、説明を昨年度から繰り返し行ってまいりました。一方、区職員態勢についても検討いたしまして、避難支援部と協働して、避難支援を行う区職員で編成する避難支援班の設置について調整を行ってきたところでございます。この度、区の災害対策本部の中の災対地域部の中に避難支援班を設置することについて調整がついたため、報告するものでございます。
2番の避難支援班の業務でございます。こちらについては、現在2項目を設定してございます。(1)安否確認情報の集約及び災害時避難行動要支援者名簿の照合・管理に関すること、(2)要支援者の安否確認、避難支援、救助に関することでございます。
3の活動時期でございますが、こちらにつきましては、災害発生直後から人命救助の可能性が高い3日間を原則といたしますが、災害状況によって日程については前後するものでございます。
4の動員基準でございますが、こちらにつきましては、中野区内で震度5強以上の地震が発生した場合に避難支援班を編成し対応することとしております。
5の応援要員動員組織及び応援要員数でございますが、こちらにつきましては表のとおりでございまして、区の災対組織のうち、災対総務部のうち、清掃班から75名、災対保健福祉部におきましては、保健予防班から73名、生活衛生班からは12名、災対教育部の児童救護班からはゼロ名から230名となっております。こちらのゼロ名から230名ということの理由でございますが、児童救護班は区立保育園の職員などで編成されてございます。平日の日中など子どもを預かっている時間帯に地震が発生した場合、まずこういった施設では子どもの保護者引き渡し業務を最優先にいたします。したがって、そちらのほうが一段落するまでは避難支援班のほうに移動できないものでございますから、そのため、ゼロ名から230名と変動するという形の記載をさせていただいております。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、裏面を御覧ください。
ただいま申し上げた表の内容でございますが、まとめますと、災害発生時、避難支援班の数は最小で160名、そして、先ほど申しました子ども施設の保護者引き渡しが完了すれば最大390名まで拡大し、それぞれ各避難所へ派遣するものでございます。
今後の予定でございます。各委員会報告後、編成に取り組みまして、10月以降、職員震災マニュアルの「避難支援班」に係る部分の修正、それに基づきますマニュアルの作成、従事職員に対する研修の実施などを行ってまいります。
では、ただいまから避難支援班の概要について御説明いたします。恐れ入ります。2枚目の資料1を御覧ください。
こちらの資料1、要支援者の安否確認・避難支援の動き、こちらが避難支援全体の動きでございます。大規模地震発生後、まず、区としては二つの動きがございます。先ほど申しました避難支援班につきましては、避難行動要支援者名簿を携行し、それぞれ指定の避難所へ向かうものでございます。それとはまた別に、従来からございますが、救援救護班のほうで災害時要支援者のうち、在宅で医療機材を使っている方あるいは重度の障害者については、安否確認を行うことになってございます。それと、今、地域支えあい推進室のほうで行っておりますが、災害時避難行動要支援者名簿に基づく個別調査で作成いたしました個別支援計画に基づく指定された支援者の方が避難行動要支援者のお宅に安否確認のため訪問するものでございます。安否確認をした結果、現在、四つのパターンが想定されております。一つは、Aパターンでございまして、要支援者の方が在宅されている、建物も問題がない、したがって避難が必要ないというものでございます。Bパターンといたしましては、要支援者の方が在宅されている、ただ、建物に問題があって避難が必要であるというパターンでございます。こちらにつきましては、個別支援計画に基づきまして、支援室の方が安否確認と避難支援を行いますので、避難支援部、避難支援班が対応する必要はございません。そのことは後ほど報告する計画となってございます。
Cパターンといたしまして、支援者の方が計画どおり訪問したが、不在もしくは連絡がとれないという状態でございます。そして、Dパターンにつきましては、区の担当のほうが現在行っておりますが、そもそも支援者がいらっしゃらない、なので、全く情報がないというパターンがございます。こちらにつきまして、資料1の下のほうでございますが、避難所におきまして、区の避難支援班と避難支援部が協働いたしまして、要支援者名簿と支援者から得られました安否確認情報などを照合し、Cパターン、Dパターンに該当する方を割り出します。
申しわけありません。こちら、資料に1点誤りがございました。避難所の二つ目の白丸のところでございますが、安否不明者リスト「D・E」になっていますが、こちらは「C・D」の間違いでございます。大変申しわけございません。訂正させていただきます。
こちらにつきまして、区の避難支援班と避難支援部のほうで連携して再度安否確認に向かいます。安否確認を行いまして、避難支援班の訪問によって、要支援者の方が在宅されていて避難が必要だという場合につきましては、避難支援などを行います。中には建物倒壊などで区職員とか区民の方では救出できない場合もございます。そういった場合につきましては、関係機関に通報し、警察、消防などの専門隊による救助をお願いするものでございます。
2枚目の裏面を御覧ください。
こちらが避難所の中での避難支援班と避難支援部の動きについてイメージを出したものでございます。まず、左のほうの囲みでございますが、避難支援部と避難支援班で組織を幾つか編成いたします。まずは、左側にございます区民による避難支援部の部長さんと副部長さん、そして区職員の避難支援班のほうで連絡などを行う場所をつくります。そして、残ったところで二つの隊に分けます。一つは安否確認隊と申しまして、先ほど申し上げました安否確認が必要な方を集中的に安否確認する隊でございます。そして、安否確認隊の方が、右のほうに書いていますが、安否確認が必要なお宅をA、B、C、D、Eと順次めぐって、再度安否確認を行います。安否確認をした結果、重ねての説明となりますが、要支援者の方がいらっしゃったと、避難が必要だという場合につきましては、救援隊というものがお宅に訪問し、救援隊が要支援者の方を原則避難所でございますが、おけがとかされている場合は状況によっては病院などに搬送する形で避難支援を行うというものでございます。
重ね重ねでございますが、もし建物倒壊もしくはとても困難な状況で、区民もしくは区職員の力では無理だという場合につきましては、避難支援部の部長、副部長、区の避難支援班のほうから防災無線等を使いまして、区役所もしくは警察、消防のほうに連絡し、専門機関による救助を要請するという形になってございます。
報告事項は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
酒井委員
今回、それぞれの避難所では避難支援部というのが、地域の方々、防災会がつくっているわけですよね。それをフォローするために、区の職員さんを避難支援班として位置付けるということでしょう。その応援要員数を見ると、災対総務部からは清掃班で75名、保健予防班は災対保健福祉部から73名、生活衛生班は12名、児童救護班はゼロから230名。右を見ると、恐らく災対総務部の所属職員数だと思うんですね。そうでしょう。すると、本来、災対総務部160名いたうちに、地域に出て行くのが75名なんですね。保健予防班は83名が73名、地域に避難支援班として行かれる。すると、例えば保健予防班に絞ってお尋ねしたいんですけれども、もともと避難支援班になった73名の方はどういった災害時の業務があったんでしょうか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
災対保健福祉部の業務といたしましては、現在、10項目設定してございます。こちらにつきましては、先ほど申しました震災時の医療機材などを使っている要支援者の方の安否確認、そして医療救護所の開設、管理運営、あと、区内関係医療機関との連携などでございます。そして、区内の防疫保健衛生と遺体の収容、引き渡し、埋葬などに関することが主な業務でございます。
酒井委員
ちなみに、それは地域防災計画の別冊の何ページ。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
こちらにつきましては、地域防災計画別冊の292ページ、中野区災害対策本部条例施行規則にある災対各部の業務、ただいま読み上げたものでございます。
酒井委員
恐らく重なっている部分があるので、医療的ケアの方へのアプローチをしなきゃならないということも触れられたと思うので、重なっている部分があるから、保健予防班は83名から73名出せると思うんですけれども、そのままの業務でお聞きしていると、逆にこんなに出せるのかなとちょっと心配になっちゃうんですよね。もともと区が考えていた災害態勢があったわけですね。にもかかわらず、最少160人、最大390人というのは、何をお聞きしたいかといいますと、本番のところの人が地域に避難支援班として、努力して、言い方を変えると、無理繰り出しちゃうことによって、災対総務部、災対保健福祉部、災対教育部の今まであった業務が手薄にならないのかなというのが心配になっちゃうんです。そのあたり、大丈夫なんですか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
こちらの避難支援の編成に当たりましては、災対各部の担当と調整したところでございます。基本的には、各部の業務のうち、災害が発生してから3日間程度は高い事情がない業務に当たる予定だった職員については、避難支援班のほうに当たっていただくという形を設定しますので、災対の他の各部の業務が無理のないような形で人員調整した結果がこの表の形でございます。
酒井委員
すると、出ていない部もあるでしょう、災対建設部だとか。そういったところからは、防災担当さんなのか、地域支えあいなのかわからないですけども、何とか避難支援班を出してくれというんじゃなく、業務をしっかりと見直してもらって、無理のない形で人を出していただいている、そういう理解でいいんですね。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
委員の御指摘どおり、災害発生直後から各部の必要な業務についてシミュレーションし、出せる範囲で出した数でございます。
酒井委員
あと、災対教育部の児童救護班、これは保育園、児童館、幼稚園隊を指すということで、土曜、日曜、祝日でなければ、子どもがいるときはそちらの業務をしなければならないわけでしょう。すると、ここのところが実は非常に幅が出てくると思うんですね。そのあたりの対応もお考えなんですか。
この職員態勢。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
災対教育部の児童救護班でございますが、重ねての説明になりますが、発生時間帯によっては、区の子ども施設で預かっている子どもの保護者引き渡しが最優先ということで、当然、児童救護班につきましては、当初出せる人数と引き渡しが済むにつれて出せる人数が変動してまいります。それについては、災害対策本部のほうでしっかり管理して、不足する避難所へ派遣するなど、そういった形で適切に対応していく予定でございます。
酒井委員
あと、最少160名、最大390名なんですけれども、防災担当さんとしては、区の災対本部から避難支援班というのをつくっていただきたいという議論の中でこういうふうになったと思うんですけども、どれぐらいの人数を必要というふうに考えて議論してきたんですか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
避難支援班の役割といたしましては、まずは避難支援班でなければできない業務として、避難行動要支援者名簿を避難所へ持参しまして、そこで安否確認が必要な方の割り出しという作業が必要でございます。したがって、これは人数が必要になりますので、最低でも名簿整理で数名は必要であろうと。プラスアルファとして、区民と一緒に安否確認に向かい、場合によっては避難支援も行うということで、プラスアルファの人数も必要ということでございまして、今回、160名から390名と、区の2,000名の組織の中で1割から2割近い人員を災害発生直後から各避難所へ派遣する形になりますので、できる範囲の人的派遣はできているものと認識しております。
酒井委員
そのとおりで、以前は3,000人だったわけですが、2,000人態勢の中で災害が起こったときの災害対策態勢をつくっていたわけです。今回新たにできて、2,000人態勢の中からマックスで400人、5分の1がそちらのほうに割かれるということを考えると、災害時の対応の仕方というのは十分詰めていただきたいと思いますので、これは区として支援が必要な方に届けるんだという姿勢は私は大切だと思います。それと、態勢づくりというのは必要だと思いますので、今後しっかり検討していただきたいと思います。ありがとうございます。
伊藤委員
職員態勢の範囲というんでしょうか、それこそ、災害時避難行動支援ということで、要支援の方の聞き取り調査、まだやっていますよね。最中ですよね。ところが、一番裏面の資料2を見ますと、一番下に、「この資料は、平成28年2月に桃園第二小学校で実施された昭二、文園町会による安否確認・救出救護訓練を基に作成しています」ということで、実際に要支援者名簿を活用してやられたということなんですか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
各避難所に避難支援部をつくっていただきたいという働きかけは昨年度から行っておりました。桃園第二小学校のほうの指定されている防災会では、私どもの要望を前向きに受けていただきまして、桃園第二小学校のほうで避難支援部は既に設置されてございます。今年の2月に実際に設置したので訓練したいということでございまして、私どものほうから模擬の避難行動要支援者名簿を作成し、それを持参して、該当者の割り出し行って、安否確認と避難支援を行うという訓練を実施しております。
伊藤委員
今、御答弁あった桃二の避難支援者名簿ということで、実際にその地域に支援を必要とされる方の名簿ではないということですか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
訓練に使用した名簿につきましては、実際の要支援者名簿ではなく、形式は同じでございますが、中身は実際のものとは一致していないものを使用しております。
伊藤委員
要支援者名簿は、災害が起きて、避難所が開設されてから避難支援部に渡されるというふうに私は聞いておりますけども、そうなると、本当に現場が混乱してしまうという、地域からもいろんな声を聞いていますけども、きちっと名簿が整理された上で、一度こういう救護訓練を各避難所でやられたらどうかなと思うんですけど、その辺どのようにお考えでしょうか。
鈴木都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
各避難所に避難支援部つくっていただくという働きかけにつきましては、繰り返し働きかけを行って、だんだん区民の理解も深まってきて、避難支援部の設置について前向きに考えていただく地域も幾つも出ております。こういった機運を今後高めていきまして、避難支援部を設置した後は、私どもが協力いたしまして、避難支援訓練を通じた実際のシミュレーション的なものも取り組んでいきたいと思っております。
伊藤委員
確か避難所は40カ所、50カ所ぐらいでしたっけ、かなり幅広くあると思うんですけども、私も避難支援部のメンバーになってはいますけども、年に1回やっているかやっていないか、まだはっきりしませんけども、働きかけて、どんどん区が主導していって取り組んでいただきたいと思っております。これは要望にさせていただきます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、11番、その他で何か報告はありますか。
藤永都市政策室副参事(都市観光・地域活性化担当)
報告事項を1件追加したいんですけれども、休憩を。
委員長
委員会を休憩いたします。
(午後4時28分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時29分)
理事者より資料の配付の申し出がありましたので、お配りしてもよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、書記に配付させます。
〔資料配付〕
委員長
それでは、報告をどうぞ。
藤永都市政策室副参事(都市観光・地域活性化担当)
学校法人タイケン学園に対する対応について御報告させていただきます(資料12)。
1番、これまでの経緯についてでございます。平成22年、区は、桃丘小学校跡施設を「若い世代の表現活動者や団体が育つ場とする」という施設活用内容を示しまして、事業者公募を行ったところでございます。この公募の結果、学校法人タイケン学園を事業者として選定し、当該施設を貸し出すこととしたところでございます。
平成23年、区とタイケン学園は、当該施設における実施事業を定めた「桃丘小学校跡施設活用に関する事業に係る基本協定書」(基本協定)及び賃貸借契約を締結してございます。その後、タイケン学園は基本協定に則って事業を実施していたと区は認識しております。
区は、プロポーザル、基本協定、賃貸借契約のいずれにおいても、まちづくり事業を行うため、期間を5年間とすることを明示しており、タイケン学園もこの基本協定の趣旨を十分理解し、5年で退去する旨、了承していました。しかし、突然、本年3月に区に対し、施設を9月以降も継続する旨の主張をしてきたところでございます。
2番、基本協定及び賃貸借契約の解除でございます。
今般、タイケン学園による基本協定及び賃貸借契約に係る複数の重大な違反行為が判明しております。このことにより、区は当該基本協定と賃貸借契約について、8月19日をもって解除するとともに、施設の明け渡しと損害賠償金を支払うよう通知したところでございます。
今後の対応でございます。
現在もタイケン学園は本施設を占有し、施設の明け渡しに応じない状況でございます。区は、施設の明け渡し及び損害賠償を求める訴えを裁判所に提起することを準備している状況でございます。
御報告は、以上です。
委員長
本報告については、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はありませんか。
藤永都市政策室副参事(都市観光・地域活性化担当)
口頭報告によって、哲学堂周辺観光ガイドの発行について御報告申し上げます。
区は、区の魅力を発信し、区内外から多くの方々に中野区へ訪れてもらうため、哲学堂公園をはじめとした中野区北部の歴史的、文化的な遺産やその周辺のスポットを当てた多言語による観光パンフレットを作成してございます。これは平成27年度発行した「東京人」の紙面を活用した中野区の北部の観光ガイドになります。
内容としましては、哲学堂公園の成り立ち、公園の案内、創立者の井上円了のことなどを説明してございます。また、周辺のマップやサブカルチャーなどをガイドするものでございます。区内の施設や東京都観光情報センター、民間の観光案内所などで配布する予定です。
物については、こちらでございます。委員の方々にはお配りしますので、内容を見ていただければと思います。また、配布場所がもしここでも配れるよなどの御案内があれば、お知らせいただければと思います。
報告は、以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はありますか。
高橋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
東中野駅西口桜の樹木に関する説明会の実施結果につきまして、口頭にて御報告申し上げます。
本説明会につきましては、先月、9月29日、午後7時より東中野区民活動センターにおきまして、45名の方の御参加を得て実施いたしました。
説明内容としては、区及びJRより樹木診断調査を実施すること、その調査結果を踏まえ、改めて伐採等に関する説明会を開催すること及び伐採後の景観形成について、区とJRが協議の上、別途方針を策定する旨を申し上げました。
以上の内容につきまして、今回の説明会において御理解をいただけたものと受けとめております。
今後でございますが、ただいま申し上げましたとおり、まずは樹木診断調査を実施したいと存じます。
御報告は、以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はありませんか。
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
次に、所管事務継続調査についてお諮りいたします。お手元に配付の文書に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後4時34分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時35分)
次回の委員会は、11月15日(火)午後1時に行うということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で予定した日程は全て終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で建設委員会を散会いたします。
(午後4時36分)