中野区議会区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会〔平成28年12月6日〕
区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会会議記録
○開会日 平成28年12月6日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午後0時15分
○出席委員(13名)
篠 国昭委員長
羽鳥 だいすけ副委員長
ひやま 隆委員
内野 大三郎委員
内川 和久委員
甲田 ゆり子委員
いさ 哲郎委員
佐野 れいじ委員
南 かつひこ委員
小林 秀明委員
森 たかゆき委員
石坂 わたる委員
長沢 和彦委員
○欠席委員(1名)
市川 みのる委員
○出席説明員
都市政策推進室長 奈良 浩二
西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀行
都市政策推進室副参事(産業振興担当) 青山 敬一郎
都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔
都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 吉田 陽市
都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆
都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝
都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当、沼袋駅周辺まちづくり担当) 山本 健一
都市政策推進室副参事(新井薬師前駅周辺まちづくり担当) 近江 淳一
都市政策推進室副参事(野方以西調整担当、野方駅周辺まちづくり担当) 小林 裕幸
都市政策推進室副参事(都立家政駅周辺まちづくり担当、鷺ノ宮駅周辺まちづくり担当) 菊地 利幸
都市基盤部長 尾﨑 孝
都市基盤部参事(都市計画担当) 豊川 士朗
都市基盤部副参事(交通対策担当) 伊東 知秀
○事務局職員
書記 亀井 久徳
書記 冨士縄 篤
○委員長署名
審査日程
○議題
中野駅及び駅周辺地区整備について
区内駅周辺まちづくりについて
西武新宿線沿線まちづくりについて
連続立体交差事業の区間の延伸について
区内南北交通の利便性向上について
○所管事項の報告
1 中野四季の都市(まち)開発整備完了地区の用途地域変更について(中野駅周辺まちづくり担当)
2 中野四季の都市(まち)のまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり担当)
3 中野四丁目西地区のまちづくりについて(中野駅周辺まちづくり担当)
4 Nakano Free Wi-Fiの運用状況及び今後の整備の考え方について(中野駅周辺計画担当)
5 中野駅周辺における駐車場整備地区及び駐車場整備計画の変更について(中野駅地区都市施設調整担当)
6 中野駅周辺自転車駐車場整備計画(案)及び中野四季の森公園における自転車駐車場整備について(中野駅地区都市施設整備担当、交通対策担当)
7 その他
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を開会いたします。
(午前10時00分)
本日の審査日程について御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。
(午前10時00分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時01分)
審査日程についてお諮りいたします。本日の審査は、休憩中に御協議いただきましたとおり、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進め、議題宣告の後、休憩し、区役所・サンプラザ地区再整備事業の事業協力者をお招きし、「区役所・サンプラザ地区再整備にかかる事業協力者の提案概要について」の学習会を行い、終了後、再開して、所管事項の報告を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
また、事務局職員が学習会の記録用写真を撮影したいとのことですので、これを許可したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、これを許可します。
また、審査が12時を超える見込みとなった場合は審査を休憩し、午後1時から第4委員会室に会場を移して再開したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
中野駅及び駅周辺地区整備について、区内駅周辺まちづくりについて、西武新宿線沿線まちづくりについて、連続立体交差事業の区間の延伸について、区内南北交通の利便性向上についてを一括して議題に供します。
学習会を行いますので、委員会を休憩します。
(午前10時03分)
委員長
再開いたします。
(午前10時52分)
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、中野四季の都市(まち)開発整備完了地区の用途地域変更についての報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
中野四季の都市(まち)開発整備完了地区の用途地域変更について御報告をいたします(資料2)。
中野四季の都市(まち)、警察大学校等跡地でございますが、こちらは東京都決定となります再開発等促進区を定める地区計画、これを適用して開発を進めてまいりました。今般、開発整備が完了した地区におきまして東京都により用途地域を変更することになりましたのでその御報告でございます。
1番、再開発等促進区を定める地区計画についてということで、そもそもこの地区計画の特徴をまた触れておきたいと思います。中野四季の都市(まち)で適用しましたこの地区計画でございますが、こちらは警察大学校等跡地のような低未利用の遊休地、こういった場所において、開発者負担による基盤整備、また建築物整備を同時に行うことで土地の高度利用を図り、土地利用転換を進める制度でございます。事業者によりまして新たな道路や公園等といった整備を前提とし、用途地域や容積率の変更に加えまして、街区の建築計画におきましても容積率や斜線制限を緩和することで日常一般公衆の利用に供する空地を敷地内に整備するなどの公共貢献を誘導していくものでございます。こうした道路や公園など主要な公共施設や地区施設の整備を事業者が行うことを前提に用途地域の変更を先取りしました見直し相当用途、また見直し相当容積率、これを設定してございます。その上で街区単位で建築提案を受け、その公共貢献の程度に応じて容積率の割り増しをさらに上乗せするという、そういった仕組みのものでございます。
2番、開発整備完了後の用途地域変更についてでございます。こうした特徴を生かして地区計画を適用して、開発整備が完了いたしました東京23区内の地区におきまして、あらかじめ見込んでいました見直し相当用途・見直し相当容積率に従って東京都が用途地域を変更することになりました。その中で、この中野四丁目地区におきましても、主要な公共施設や地区施設の整備が完了し、また建築物の整備も含めた土地利用転換が完了しました区域1、区域4、そして区域5におきまして、用途地域、容積率、建蔽率、また建築物の敷地面積の最低限度、これを変更するというものでございます。
裏面に行きまして、まず、この裏面に、対象地区の現状について地図と表を記してございます。今回対象としておりますものが、区域1の明治大学、また帝京平成大学のところ、区域4のセントラルパークイーストのところ、区域5のセントラルパークサウスとレジデンスのところでございます。この区域の現況でございますが、下の表にまとめております。
まず、用途地域ですが、現在の指定用途地域はいずれの地区も第一種中高層住居専用地域でございます。これに対しまして、見直し相当用途地域で定めているものが、区域1につきましては従前と同じ第1種中高層住居専用地域相当、区域4につきましては商業地域相当、区域5につきましては近隣商業地域相当でございます。
次の段が容積率になってございます。現在の指定容積率はいずれも200%ということでございますが、見直し相当容積率で定めておりますものが、区域1がおおむね300%、区域4がおおむね500%、区域5がおおむね400%という内容でございます。それに対し、さらに地区計画、また建築条例で定めている容積率、これは街区ごとの建築内容に従って最終的に決定されているものでございますが、区域1につきましては、区域1-1の明治大学、1-2の帝京平成大学、いずれも350%、区域4と区域5につきましては560%というものが定められております。
次の段の建ぺい率でございますが、こちらはいずれも指定されているものは60%でございます。
最後、建築物の敷地面積の最低限度でございますが、現在の用途地域に従って定められている最低限度はいずれも60平米でございます。これに対し、地区計画並びに建築条例で定めているものにつきましては、区域1-1、1-2、いずれにつきましても1ヘクタール、区域4については0.4ヘクタール、区域5につきましては1.5ヘクタールということで、法令に対してより厳しい最低限度が定められているところでございます。
こうした現況に対しまして、別紙が今回変更しようとしている都市計画の案になってございます。これらに対しまして、先ほど申し上げた用途地域、また容積率に対しましては見直し相当で設定をされていきます数値、また用途地域に変更するものでございます。また、建ぺい率におきましては、現在、第1種中高層住居専用地域そのままの区域1については変わりませんけれども、商業系に見直す区域4と区域5につきましては建ぺい率を80%に変更するものでございます。また、建築物の敷地面積の最低限度でございますが、こちらはいずれも地区計画並びに建築条例で法令で定めるよりも厳しい内容で既に定まっていることから、現在定められている60平米を廃止するという変更をするものでございます。
以上が変更の内容ということになります。
続きまして、この裏面4番にございます今後の予定でございます。こちら、本年12月1日から15日につきまして、東京都によりまして都市計画案を縦覧する予定でございます。また、12月下旬に、東京都からの意見照会に区が回答するために中野区の都市計画審議会が予定されておりますが、この中野区都計審におきまして意見照会に対する諮問、これをお願いする予定でございます。年が明けまして、平成29年2月上旬に東京都における都市計画審議会においてこの都市計画の諮問がなされまして、そのまま諮問が了解されましたらば、3月上旬に都市計画決定の告示がなされるという予定になってございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
長沢委員
ありがとうございます。今御説明いただいて、もともとのここの場所、警大等跡地の場所としては第一種の中高層の住居専用地域だったと、それが今度用途地域の変更ということでこれをやらなくてはならないということなのかな。そういう第一種の中高層の住居専用地域であったんだけども、様々な規制緩和、今回はこの再開発等促進区という定めによって、今のような現況のような形をつくってきた。それで、現況の形をつくって、さらにその後、用途地域を今度それに合わせたような形で今度用途地域の変更、これを行っていくというお話なのかなと思うんですね。例えば、今後、今回の対象地区であれば、何かもうすぐできる、動く話ではないわけだよね。動くというのは、何年か先になってこれが、言ってみれば、このところは容積率はこうですよと、こういうふうに建ててくださいよというお話なんだけど、それは何十年も先の話なんだけども、このことをやることによって、一体何がメリットというか、何がどうなるのという話。
今この辺の地域ってやっぱり地価が上がっているのかなと。それで用途地域を変えることによって、これまではこうだったけど、この地価評価額が変わると、そういったことは当然生まれると思うんだけどこの目的としては一体どういうことがあるのかというのがもう一つわからない。教えてください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
基本的にこちら、用途地域の変更は東京都決定ということで、この促進区を活用して、ここにありますように開発整備がもう完了したと見なされるところにおいては見直し相当に従って変更をするものだという取り決めになっている中での今回の動きでございます。
それで、御質問にあるように、このように変えることによってどういったメリットというか、関係があるのかということにつきましては、例えば、セントラルパークはオフィスとして開発され、また低層部には商業が入ってございます。これがずっと用途地域が第1種中高層住居専用地域のままですと、今回用途地域に関してはその都度、こういったオフィスには何平米、商業には何平米といったことで、その用途に使う規模を東京都建築審査会の同意であるとか特定行政庁の許可といった手続が必要になる中で、今回開発をしてきたわけでございます。それを実態に合わせまして商業地域あるいは近隣商業地域に見直すことで、仮に今後テナントの入れ替え等があった場合にオフィスや商業として割り当てていた面積に変更が生じるような場合、そういった場合であっても用途がきちんと商業系であればそのまま一定のとおり入れ替えができるということになります。これが用途が現行のように第1種中高層住居専用地域のままですと、そういった変更がもしも生じた場合はまたそういった手続というものがかなり負担として残ってしまうというような、そのような違いがあろうかと思います。
長沢委員
わかりました。ありがとうございます。なるほどね、そこは建物自身が変わらなくても、当然ながらテナントはいろんな経済状況とか様々なことで変わっていくこともあるので、そういうお話ですね。
それで、私、もう一つ聞きたいのは、地価自身が、仮にですよ、用途地域、今現在もそれは関係なく上がっているのかもしれないし、またこういう形で用途を変更することによって変わっていくと。そうすると片方で、例えばこれ、高円寺側って杉並区も入っているんだけど、近隣、あるいは中野のこちらの早稲田通り側とか、要するに周辺のところにもその影響を及ぼすのではないかとも思っているんですよ。その影響というのは、いや、上がっていただいて、その影響で上がりましたと、売ったりするときはいいけど、買うときは困るよねというのもあるわけですよね。そういう影響については、どういうふうな形で考えられているのかというのをお聞きします。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
このように実際開発整備が行われて土地の価値も上がってくれば、当然そういったものは路線価等々に影響はしてくるものかなというふうに思っております。実際にこういった土地の所有の関係で固定資産税、そういったものがどのように変化するかということについては、ちょっと所管外ですので承知はしかねるところでございますが、実態に合わせてそういった土地の価値、そういったものには影響を及ぼしてくるであろうとは思っております。
委員長
他にありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、2番、中野四季の都市(まち)のまちづくりについて報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
中野四季の都市(まち)のまちづくりについて御報告をさせていただきます(資料3)。
中野四季の都市(まち)のうち、今後整備を進めてまいります区域3区有地及び隣接する地区計画の区域、以下合わせて「当該区域」と呼ばせていただきます、こちらのまちづくりについて御報告をさせいただきます。
まず、下の図を御覧いただいて、対象となるところの御確認をさせてください。
この図の中で、赤い枠線がかかっているところは既に中野四丁目地区地区計画がかかっております。さらにこの中で、ブルーの実線で少しでこぼこになっておりますが、こちらがその中でも再開発等促進区を定める地区計画、これがかかっているところということでお読みおきください。さらに、黒の点線でこの外側を囲っておりますが、これがこの中野四丁目地区地区計画の中で区域3というふうに位置付けられている街区であるということです。この区域3の中でブルーの色をかけております新区庁舎整備予定地並びに都市計画公園、中野四季の森公園の拡張用地でございますが、こちらを区域3の中の区有地というふうに呼んでございます。それと隣接する形でピンク色をかけているところ、こちらを「隣接区域」と呼んでおりまして、そのブルーとピンクを足して「当該区域」というふうに呼ばせていただきます。
その上で、1番のまちづくりの必要性でございます。既にこの中野四丁目地区地区計画にかかっておりまして、この地区計画の土地利用の方針といたしましては、避難場所としての安全性の確保、商業・業務、居住、公共公益等の機能を備えた複合市街地の形成が示されております。このうち区域3区有地につきましては、既に促進区や地区整備計画が決定されております。実際の建築に際してはさらに具体的な地区整備計画を追加して定める、こういったことが必要となってまいります。
一方、この区域3区有地に隣接する、このピンク色の隣接区域、こちらにおきましては促進区や地区整備計画がまだ定められておりませんが、地区計画の目標や土地利用方針に沿ったまちづくりを進めて、当該区域全体で都市基盤施設の整備並びに土地の合理的かつ健全な高度利用を図り、中野四季の都市(まち)にふさわしい安全で快適な都市空間の形成を実現していく、そういった必要はあるということでございます。
裏面を御覧ください。
そういったまちづくりの必要性を踏まえた上で、2番のこの当該区域のまちづくりの目標と方針でございます。
目標として、当該区域全体で、賑わい形成を図りつつ区民の様々な交流の場を形成するとともに、災害時には区の応急活動の拠点となる安全で魅力的な都市空間を創出するということを掲げております。
この目標を実現するための方針として四つ挙げております。1番目が中野四季の森公園の拡張部に加えまして、当該区域全体で豊かなオープンスペースの整備を進め、日常的に公衆の利用に供することで、都の指定する広域避難場所機能の拡充を図る。
また、2点目といたしまして、区の災害応急活動に寄与するまとまったオープンスペース、また通路を整備し、日常時には様々な催し等に供するなど、区民交流の核となる空間づくりを目指してまいりたいと考えております。
3点目といたしまして、当該区域内におきまして業務・商業、都市居住など、新たなにぎわい創出に資する複合用途による建築物の更新を誘導し、築年数を経た建物を適切な建て替えを進めることで、区の災害応急活動拠点にふさわしい安全性を確保していきたいと考えております。
4点目としまして、駅直近ではなくて、駅のその外縁部に公共自転車駐車場を配置し、中野駅周辺の安全で快適な交通環境整備を図る一環として、中野四季の森公園拡張部の地下を活用して公共自転車駐車場を整備してまいりたいというふうに考えてございます。
こういった事柄を別紙で、少し概念的にはなりますが、図示をさせていただいてございます。
別紙を御覧ください。
まず、図の下側中央に公園拡張用地でございますが、こちらは近隣公園機能の拡充ということで今年度整備を始めるところでございます。その東側の地下におきまして公共自転車駐車場を整備してまいります。
また、区役所予定地とそれに隣接するマンションの敷地でございますが、そちらの両敷地をまたぐ形でまとまった規模のオープンスペース、これを整備していきたいと考えておりまして、ちょうどこのピンク色でぼやっと囲っている、それがオープンスペースのイメージでございます。
また、グレーの矢印で縦横3本入っているものがございます。こちらは、この街区内外を歩行者が自由に行き来できる貫通通路のようなイメージを想定してございまして、一つは、中野中学校からマンションとの間を通って中野四季の森公園の拡張用地並びに地下の駐輪場に行けるようなアクセス通路ということで、歩行者通路、また自転車の通路、こういったものを整備していきたいと考えております。そのほか、新庁舎予定地の横に東西に走るものと、ちょうど民間施設の間を抜けてオープンスペースに通じるような南北に通じる歩行者通路、そういったものを整備していって、この街区全体のネットワークの向上、またオープンスペースの確保等を図っていきたいと考えております。
また、この街区全体に外側でオレンジ色の矢印がございますが、こちらにつきましても壁面後退のルールでありますとか、あるいは歩道上空地といった一般公衆の利用に供するような空地の確保、そういったものも想定しているものでございます。
続きまして、この頭紙、裏面の3番に戻っていただきたいと思います。
3番、まちづくりの進め方でございます。四つございますが、まず1番といたしましては、先ほど申し上げました、このまちづくりの目標や方針、また当該区域の目指すべき将来像をより具体的に示すものとして、当該区域に係るまちづくり方針を区が策定をしてまいります。
次に、この当該区域につきましては、既に個別の地権者が建物等を活用して土地利用が行われている地区でございます。したがいまして、それぞれの地権者の建て替え更新のタイミングに合わせて、段階的にこのまちづくり方針に則した整備を誘導してまいりたいと考えております。
3点目として、具体的に申し上げますと、この中野四丁目地区地区計画で活用している再開発等促進区、この範囲を隣接区域、このピンク色で示した区域にまで拡大をして、地権者の負担により建築敷地内の公共的空間を進めていきながら土地の高度利用を図ることとしていきたいということでございます。加えまして、段階的な個別建物更新とともに、こういった公共的空間を一体的に確保していくという事柄のために、先ほど申し上げた空地や通路といったことを地区整備計画に定めて、おのおのの土地開発整備を誘導していきたいというふうに考えてございます。
最後、4番目でございますが、こういった事柄を区が東京都に対しまして地区整備計画やまた促進区を当該区域全体に定めるための提案をこういった地権者の同意を得て行います。また、併せて新しい区役所の建築計画に則して、この新庁舎の容積率や高さの最高限度など、こういったものを地区整備計画に定めるための提案を行ってまいるところでございます。
最後、4番、今後の予定でございます。先ほど、①で示したまちづくり方針、こちらを今年度末を目途に策定してまいりたいと考えております。それに基づいて、平成29年度に企画提案書を東京都に提出して都市計画の変更の手続を行ってまいりたいというふうに考えてございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
いさ委員
ぼんやりピンクで囲ったというこのオープンスペースの部分、ここ、ここだけじゃないかもしれないですけど、災害時には区の応急活動の拠点となるというふうに今おっしゃっていました。これ、具体的にはどういう形で利用されることを想定されていますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
こちらの資料にも書いてあるとおり、こういった公共空間オープンスペースが増えることによりまして、何か災害等があったときにそういった応急活動として活用できる空間が増えるということで、広域避難場所機能の拡充につながっていくものだというふうに考えております。
いさ委員
その応急活動で具体的にどんなことを考えているのかをちょっとお聞きしたかったのですが、今のところはないのでしょうかね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
ちょっと所管外になりますので明確なお答えにはならないかと思いますが、災害時の様々な応急活動、これに資する空間を整備していきたいと。
いさ委員
それはわかりました。そうしたら、結構大事なスペースになってくるので、当然これに書かれたグレーの線のようなこの通路の確保というのは大事なことになってくると思うんですが、現況、ここのグレーの通路と将来像にしている部分は今はどうなっていますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
まず、中野中学校とマンションの間を通るこの通路につきましては、現在、このマンションにおける位置指定道路というような活用がされてございます。また、さらに東側のオープンスペース想定のところと縦につながっているグレーのところにつきましても、こちらはマンションの敷地だということでございます。
いさ委員
それを取得していくというイメージということですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
こちらは、説明でもありますように、こういった各敷地内におきまして通路のような公共的空間を各地権者の負担によって整備をしていただくということを想定しております。
森委員
御報告ありがとうございます。区としての考え方は今御説明をいただいて何となくわかったんですけど、何でこれがこのタイミングで出てくるのかなというのがちょっとよくわからないんですけど、それはなぜなのでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この区域3のまちづくり、またこの隣接区域の方々につきましては、ずっともう、私がこの中野四季の都市(まち)を担当して以来10年近くずっと意見交換等はさせていただいておりました。今般、いよいよ新庁舎につきましても基本計画を定めるという段階まで進んでございます。それで、この区域3につきましては、単純に新庁舎を建てるということだけではなくて、こういった隣接区域を含めてふさわしいまちづくりを進めていきたいということで、このような御報告をさせていただきました。
森委員
それで、今、民間が持っているところで、事務所、専門学校の部分と共同住宅との部分と、別紙で見ると記載の具体性というんですかね、それが大分違うなとかって、マンションのほうはにぎわい交流機能の創出とか都市型住居機能の確保とか、より具体的な記載がこれにされているんですけど、これはもうそういうお話が始まっているというふうに理解していいんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
繰り返しになりますが、こういった隣接区域の地権者とはずっと意見交換、情報共有等をさせていただいてございます。それで、今回御報告するような、まさにまちづくりの方針であったり、そういったことももちろん共有しながら意見交換等をしているところでございます。そういった事柄を踏まえてこのような記載をさせていただいたと。
森委員
そうすると、この別紙の図というのはイメージ図として理解すればいいのか、それとももうこの形でやっていきますよということなのか、それはどうなんでしょう。ちょっと気になるのは、この歩行者の動線、グレーで書いてある部分の専門学校と共同住宅の間、ここは歩行者動線がない図になっていますよね。ここの部分、これはもうこれで行くというお考えなのですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
基本的には本日お示しした別紙の内容をベースに、より具体的に示してまいりたいというふうに考えてございます。
森委員
そこの道路がいるのかどうかも、ちょっとそれはそれでわからないんですけど。
それで、今後の予定で、まちづくり方針を今年度末ぐらいにつくるということなんですが、これはどのくらいのボリューム感というんですかね、どのくらいのものを想定されているのか。この2番のところに既にまちづくりの目標と方針というものがありますけれども、これがより具体的になってくるようなイメージでいていいのでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
今日御報告いたしました目標や方針、これを踏まえまして、今回の別紙ではあくまでも概念的な将来像でございますので、先ほどの繰り返しになりますが、これを地区整備計画としてきちんと定めていくのに必要な内容をまちづくり方針として定めていきたいというふうに考えております。
石坂委員
まず最初に、一番表面の地区計画の区域の図ですけども、整備は終わっているとはいえ、中野中学校のところも区有地だと思うので、そこがブルーでないのは何か理由があるのでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
中野中学校につきましては、既にこの促進区の制度の中で新校舎が建てられたということでございますので、今回は今後整備を進めていくところということで外してございます。
石坂委員
そうすると、今後予定のところで、今年度末にまちづくり方針を策定し、来年度東京都決定となるという流れで考えていらっしゃるということですけれども、これまでのこの地域の開発等に関して、この地域以外の地域になりますけれども、中野駅西口のほうが遅れる関係で他の地域の遅れが出たりですとか、それに伴ってサンプラザですとか区役所等のところもいろいろと影響が出るところではありますけれども、この地域に関しては、現状とか今後、こちらのほうで何かあっても遅れが出ない形で方針が立てられるのか、そのあたり何かお考えがあれば教えてください。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
当該区域のまちづくりにつきましては、周辺はいろいろな状況がございますが、粛々と進めてまいりたいと思っております。
長沢委員
1点だけ。裏面のまちづくりの目標と方針の、方針の①の中で、広域避難場所の機能の拡充を図るというふうになっています。それでここは、要するに中野四季の森公園のここのところは現在広域避難場所に指定されているわけだと思うんだけど──ああ、ここも含めてか、それで現在はここは広域避難場所として何人で、これが拡充が図られると何人増えるというふうになるんですか。
尾﨑都市基盤部長
広域避難場所の指定につきましては、この区役所一帯が広域避難場所なんですけども、まだ整備が整っていない、工事をしている、そういったところは外されております。それで、ここの整備が済みますと、現在でも一人当たり1平米なんですが、それを上回る形になります。細かいデータはちょっと持ち合わせておりませんけども、大体9万人ぐらいが避難できるような形で1平米以上の面積を確保できると、そういった状況になっております。
委員長
質疑はよろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、3番、中野四丁目西地区のまちづくりについての報告を求めます。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
中野四丁目西地区のまちづくりについて御報告をいたします(資料4)。
中野四丁目西地区でございますが、こちらはちょうど区役所の北側のブロックというところでございます。この中野四丁目西地区につきましては、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3におきまして、土地の有効利用を図るため、地区計画などにより周辺の土地利用と整合したまちづくりを誘導することとしてございます。
今般、区域内の地権者有志によりまして市街地再開発を目指す検討組織が設立されたので、その御報告となります。なお、区は今後、この検討組織の会合にオブザーバーとして参加し助言を行っていくなど、地権者の意向把握に努め、よりよいまちづくりを進めてまいりたいと考えてございます。
以下、概要でございます。
1番、検討組織の名称、中野四丁目西地区再開発協議会。
2番、設立年月日、平成28年10月22日。
3番、構成員数、会員数は45名、うち幹事は8名でございます。
4番、対象区域、下記のとおりでございます。こちらは住所表示でいきますと、中野四丁目6番、7番全てを含む街区というふうになってございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
いさ委員
この協議会のこの範囲、対象区域なんですけど、居住以外の事業所みたいなものもあるかと思うんですが、どういう事業所が入っていますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
こちらの地区の中には確か飲食店等もございました。また普通にオフィス等で使っていたり事業をやられていたり、いろいろな地権者さんがいらっしゃるところでございます。
いさ委員
開発関係の事業者というものはいますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
あまり具体的な内容になってしまいますと個人情報等にもつながってしまうところがございますが、確か不動産関係の事業をなされている地権者の方もおられようかと思います。
いさ委員
その事業者はどういう形で入っているのでしょうか。そこに事務所があるのか宿舎があるのか、どういう格好でここに入られているのでしょうか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
あくまでも地権者でして、ずっとこの地区で御商売をされている方でございます。
いさ委員
ちょっとどこまで聞いていいのか、あれなんですけど、どのぐらいの期間そこにいらっしゃるかとかはお答えいただけますか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
個人情報になってしまいますので、お答えは控えたいと思います。
長沢委員
構成員数が会員数45名、うち幹事が8名という意味ですかね。それで、ここの対象区域としては、地権者は何名になるんですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
71名というふうに聞いてございます。
長沢委員
もともと中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3において、中野区としてもここのまちづくりを誘導していきたいと、そういうものはあったわけですね。それでちょっと経過を、これは初めての御報告ですよね。それで、今回こういう形で検討組織が立ち上げられたよというお話なんだけども、そうはいったって、いきなりこう立ち上がってきたってわけじゃないと思うんだけど、そういう意味では、例えば、こういう地権者有志の皆さんが学習会を開いたりとか、そういうものを区を講師に、区のどなたとか、東京都とかいろんな形で、そういう御相談というものはあったのでしょうか。つまり、そういう機運を醸成していく中でできてくるものだと思うんだけど、その点についてはいかがですか。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この地区におきましては、まさに昨年度ぐらいから任意でまちづくりの勉強会を行っていたという経緯がございます。そういった勉強会に際しては民間のデベロッパーが事務局をやっていて、そういった任意の勉強会をされていたというような動きがございます。
長沢委員
よくわからないけど、先ほどの不動産関係でどこの業者というのはそれは個人情報のということだけど、そういう方々も地権者にいたからそういう方々を中心にやられてきたのかなと思います。
それでこれ、もう一つ、対象区域のところで都税事務所が入っているんだけど、これも含まれちゃうんですか。市街地再開発をと目指すところだから、この後準備組合なり、組合ということでやっていくのかなと思うんだけど、そういうことの認識でいいのか。都税事務所はこれ、どういう関係になるんですかね。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
都税事務所も対象区域の中には入ってございます。ただ、まだこちらはこの会員のほうにはなっていないというふうに聞いてございます。
長沢委員
要するに、組合施行みたいな、こういう形だと組合施行だと思うんだけど、今、私が言ったような、今後そういう形で進んでいく、想定としてはそういうこと、それ以外にも何かあるんですかね、市街地再開発の場合。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この協議会のほうから聞いてございますのは、再開発事業の可能性を検討するための組織だというふうに聞いております。
内野委員
区が今後、この検討組織の会合にオブザーバー参加とありますけれども、区以外のオブザーバー参加みたいなものはできるのでしょうか。具体的に言うと、賃借人とかが参加するというのは可能性としてはあるのでしょうか、それは将来なんですけども。
松前都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この協議会につきましては、この対象区域の地権者の方であれば参加が可能だというふうに認識しております。
内野委員
地権者だけということですね。わかりました。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了します。
次に、4番、Nakano Free Wi-Fiの運用状況及び今後の整備の考え方についての報告を求めます。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
それでは、Nakano Free Wi-Fiの運用状況及び今後の整備の考え方について、御報告申し上げます(資料5)。
Nakano Free Wi-Fiにつきましては、平成27年10月29日よりサービスの提供を開始してございます。
現在の運用状況でございます。まず、アクセス数でございますが、区内9カ所に設置をしておりますアクセスポイントの利用数ですが、平成28年9月時点で合計5万1,430アクセスとなりまして、サービス開始以降、毎月利用数が増加をしてございます。そのうち最も利用数の多いのは中野駅北口駅前広場のアクセスポイントで1万8,953アクセスとなっておりまして、全体の利用数の約37%を占めているものでございます。
次に、多言語認証の状況でございます。多言語認証のページを設けてございますが、平成28年4月が最多だったということで、そのうち英語が9割を占めているという状況でございます。
次に、裏面になりますが、利用の傾向でございます。日々の利用状況を分析いたしますと、中野サンプラザにおいてコンサート等のイベントが行われた際には、この中野駅北口駅前広場のアクセスポイント、これが直近になりますが、そこの利用数が増加をする傾向が見られております。また、リピートの利用といったものも多く、全体の利用数の7割を占めているものでございます。なお、利用者からの問い合わせにつきましては月二、三件、主に利用方法に関するものでございます。
次に、(2)Nakano Free Wi-Fi Plusの参加状況です。このNakano Free Wi-Fi Plusにつきましては、区内の商店街や民間店舗が自ら設置・提供するWi-Fiサービスでございますが、平成28年9月現在で92アクセスポイントとなっておりまして、地域別では、JR中央線沿線で65、東京メトロ丸の内線沿線エリアで10、西武新宿線沿線の東エリアが9、西エリアが8となっております。
次に、2番、Nakano Free Wi-Fiの今後の整備の考え方についてでございます。
Nakano Free Wi-Fiにつきましては、中野駅周辺の開発等による来街者の増加や、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機とした外国人観光客の増加を見据えた、区内駅周辺等の滞留空間において国籍等を問わず誰でも無料で利用できるWi-Fiサービスでございます。今後、まちづくりの進捗にあわせまして、区内駅周辺や公共施設等における広場空間、またイベントが行われる空間を重点的に整備していくということと、利用の多い箇所につきましては安定的に切れ目なくサービスが提供できるよう改善を図ってまいります。
Nakano Free Wi-Fi整備検討の箇所でございますが、区内駅周辺といったところでは、中野駅北口の周辺、また西武新宿線では新井薬師前駅周辺や沼袋駅周辺を検討箇所としてございます。また、公共施設等というところでは、中野区役所の新庁舎、また中野四季の森公園の拡張部や平和の森公園、哲学堂公園等々を想定してございます。
次に、(2)の利用拡大や利便性向上のためのサービス改善でございます。この利用拡大や利便性向上といった点では、Wi-Fiを介しました情報発信の強化ですとか、また他のフリーWi-Fiサービスの連携やアクセスポイントのグループ化を行ってまいります。
次に、(3)のNakano Free Wi-Fi Plusにつきましても、民間店舗等へ引き続きサービス参加を働きかけるとともに、商店街と連携した利用可能箇所を面的に整備してまいりたいと考えております。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
森委員
ありがとうございます。数字は御報告いただいたのですが、これは整備した当初の想定と比べると、アクセス数とか、あと多言語認証の利用の割合とか、そのあたりはどうなのでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
正直ここまで伸びるというところまでは想定をしておりませんで、かなりの数で増えているなというところではあります。
一方で、多言語認証につきましては、なかなかやはり外国人の利用は伸びていかない。これは、中野にどれだけ外国人が来ているのかといったところがまずはベースになろうかと思いますので、このあたりについてはさらに分析をしてまいりたいと考えております。
森委員
もう1点、Wi-Fiを介した情報発信の強化というものが最後のほうにあります。それで、今、接続すると、「まるっと中野」につながるんですよね。それがつながったものがどれだけ見られているとか、その辺の分析というものはされているんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
今御案内のとおり、Wi-Fiをつなぐとまるっと中野に行きます。それで、この今回お示ししたアクセス数というのは認証した数ですので、要はこの数がまるっと中野を見ているという状態です。
森委員
それはそうなんですけど、それは要するにトップページが表示されるという話じゃないですか。そこから中のコンテンツがどれだけ見られていますねとか、そういう分析まではできないんですか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
まるっと中野の中でのアクセス数というものはまたデータとしてはありますが、ただWi-Fiからアクセスしたものがどこまで行き着いているかといったところまではなかなか把握が難しいかと思っております。
石坂委員
多言語認証の状況のところで、英語が9割を占めているという形で裏のグラフを見てもわかるんですが、その他にもまとめられているものの多い月では、例えば4月なんかは226件、少ないときにも100件ちょっとを切るぐらいの件数を他の言語も使われているわけですけども、ハングル、中国語簡体字、中国語繁体字の内訳、全部でなくてもいいですけど、どこかの部分でもしわかれば、あるいはわからなければ順位ぐらいでもわかればと思うんですが、いかがでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
英語以外ではほぼ同じような数字で、韓国語にしても中国語の簡体字、繁体字にしても大体同じような数で推移をしております。
石坂委員
それからあと、こうした多言語対応していますよということに関して、所管があれですけれども、中野区で外国語の広報を流したりですとか、あるいはホームページでも外国語に切り替えたりとかできますけども、区の公的な媒体を使って、外国語対応のこうしたフリーWi-Fi対応をしているんですよという情報等の周知等はされていますでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
区の広報につきましては、外国語版も出してございまして、このWi-Fiを始めた段階でこのNakano Free Wi-Fiの案内をしたところでございます。また、このNakano Free Wi-Fiそのもののパンフレットがございますが、それは多言語ということでつくってございます。
石坂委員
今後もまたエリアが広がっていくとのことですので、そうしたときにも改めてまた周知はしていただければという形で要望したいと思います。
それから、今後面的に広げていくということではあるんですけども、既にNakano Free Wi-Fiが使えるようになったところでも、やっぱり利用者が多いせいか、なかなかスピードが遅くてという話も聞くんですけども、そのあたりの容量的な部分というものも今後何かしら改善をしていく計画等はありますでしょうか。
石井都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当)
確かに、そのアクセス数が多いところということも把握してございまして、例えば中野駅北口とかだとやはりかなりアクセスが多いと。それで、使い勝手という点でも、今検討してございますものがアクセスポイントのグループ化ということでございまして、一つひとつの容量を増やすということはなかなか難しいんですけれども、周辺で幾つかのアクセスポイントで連携をさせてシームレスに利用できるというような環境を検討しているところでございます。
委員長
他にございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしければ、以上で本報告を終了します。
次に、5番、中野駅周辺における駐車場整備地区及び駐車場整備計画の変更についての報告を求めます。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
それでは、中野駅周辺における駐車場整備地区及び駐車場整備計画の変更について、御報告をさせていただきます(資料6)。
中野駅周辺では、中野駅周辺駐車場整備地区、中野区駐車場整備計画が平成23年に定められておりますが、策定後、これまでに各地区で土地区画整理事業や市街地再開発事業等のまちづくりが進んでおり、各事業の進捗とあわせて適切に駐車場施策を進めるため、変更の検討の進めるものでございます。
1番、法令上の位置づけでございます。駐車場整備地区に関しましては、駐車場法第3条に基づき、都市計画で決定をされております。駐車場整備計画につきましては、駐車場法第4条に基づきまして、駐車場整備地区における駐車場の需要と供給を勘案した整備の計画として区が定めているものでございます。
2番、中野駅周辺駐車場整備地区の変更についてでございます。別紙1を御覧ください。
上の図が平成23年4月に告示をされている現在の駐車場整備地区でございます。下の図が今回の変更の考え方を示しておりまして、この間まちづくりが進んできた赤色の部分、中野四季の都市(まち)地区、中野三丁目地区、囲町地区の一部について、今後、土地利用の転換が見込まれるため追加指定をしていきたいというふうに考えております。
表紙にお戻りください。
続きまして、3番、中野区駐車場整備計画の変更の考え方でございます。
まず、計画の対象範囲についてですが、駐車場整備地区の変更を踏まえて拡大をしたいと考えております。続きまして、駐車施策に関する方針として、地区の現状を踏まえまして、路上駐車への対応ですとか荷さばき車両への対応、また大規模開発に伴う駐車場の有効利用といった事柄を明記していきたいと考えております。
続きまして、既に整備された駐車場の利用実態を踏まえまして、駐車施設の適切な確保と運用を図るための地域ルールの導入について明記するということを考えております。地域ルールでございますけれども、東京都駐車場条例に基づく地区の特性に応じた駐車施設の附置に関する基準のことでございます。東京都の条例では、建築の際に一定規模以上のものについて附置義務として駐車施設の確保を定めておりますが、この地域ルールを導入することで地区の特性に応じて知事が認める場合に駐車施設台数の軽減、駐車施設の集約設置等が可能となるものでございます。
裏面に参りまして、今後の予定でございます。
平成29年1月に、駐車場整備地区(原案)、駐車場整備計画(素案)を作成し、その後に区民説明会を考えております。3月にはそれぞれ案を作成し、その後に駐車場整備地区(案)の公告・縦覧、区民説明会を開催します。5月頃には駐車場整備地区(案)の都市計画審議会諮問、その後、都市計画決定、駐車場整備計画の策定を予定しております。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
いさ委員
これ、図を見ると、対象範囲が広がっているということでは、これから車の利用そのものが増えてくるということを想定されているんじゃないかと思うんですが、今現在どのぐらいの駐車場を確保されていて、この計画によってどのくらい増えるみたいなことはあるのでしょうか。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
今回は策定の考え方をお示ししておりまして、駐車場整備計画そのものの中身については現状の需要と将来の供給とを踏まえまして、今、検討をしておりまして、今後、この駐車場整備地区の変更案の中でお示ししてまいりたいと考えております。
いさ委員
ちょっとここだけ、増えるか減るかといったら、増える方向で考えているわけですよね。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
開発によって台数が増えるところもありますけれども、その開発事業の中で附置義務駐車場というものも適切に設けられていくということは考えられますので、その地区の中で路上の状況が駐車、車があふれてくるのか、きれいに駐車場に入ってくるのか、その辺は今後の計画の中でのことかと思います。
いさ委員
ちょっと今の段階でまだはっきりしたことは出せないということなので、聞くのもあれかもしれませんが、二輪車のことについてもそういう計画の中でやっていくということになると思うんですが、中野駅南側は今、大久保通り沿いに1個移されてきていると思うんですが、中野駅北側のバイク駐輪場についても、あの台数分というのはどこか計画の中で入ってくるということでいいのでしょうか。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
二輪車の駐車場整備計画についても、この本計画の中で対象としておりまして、今回のこの策定の中で考えてまいりたいと考えております。
内川委員
この地域ルールの導入が、本当に路上駐車への対応とか荷さばき車両への対応につながると御担当は思っていますか。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
地域ルールと申しますのは、この地区の特性に応じて基準を柔軟に運用できるというところがありますので、今後、開発が起きて、そこに附置義務駐車場を設けられていく際に、そこにその地区の必要な台数を設ける。また、そこの余剰となる台数について荷さばきの駐車場のような機能を持っていただくというようなところを仕組みとして考えられますので、地区全体としては改善していくというふうに考えております。
内川委員
例えば、中野駅の南口から中野五差路までの中野通り沿いにこれからビルなんかの計画が進められてきて、しかしながら、この少し離れたところに駐車場を集約するから、その通り沿いのビルには附置義務がなくなってきて、必要な駐車場台数もつくらなくていいよと、そういうふうになってくると、例えばその中野通り沿いのビルの1階が商店とかになった場合にはそれに対する荷さばきの車両は必ずやっぱりとまってくるわけですね。逆効果だと思うんです、私はこういうのは。いかがですか、この辺。
小幡都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当)
今、中野二丁目の商業施設ということでお話がございましたけれども、一律にその附置義務駐車場が軽減するとかそういうことではなくて、その計画される施設ごとにその地区、駅からの距離とかもありますし、その地区、そこの場所の状況に応じて台数を適正に考えるということでございます。地区全体としては、中野二丁目としましては中野二丁目の市街地再開発事業もございますので、こういった中に荷さばきの施設というのも機能を持っていただくというようなことは考えられると思いますので、地区全体では良い方向に向かっていくのではないかと考えております。
委員長
ほかによろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、6番、中野駅周辺自転車駐車場整備計画(案)及び中野四季の森公園における自転車駐車場整備についての報告を求めます。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
中野駅周辺自転車駐車場整備計画(案)及び中野四季の森公園における自転車駐車場整備について御報告いたします(資料7)。
こちらの計画の案については、今年の3月に、中野四季の森公園の拡張用地部分に地下駐輪場を整備していくということで、それに基づいて任意計画として案を策定したものでございます。
まず、中野駅地区整備基本計画及び中野区自転車利用総合計画に位置付けられた自転車駐車場整備の方針やおおむねの配置計画などを具体化し、中野駅周辺のまちづくりとあわせて自転車駐車場の整備を進めるため、中野駅周辺自転車駐車場整備計画を策定いたします。また、中野駅周辺自転車駐車場整備計画を作成した後に中野四季の森公園地下に設ける自転車駐車場について都市計画手続を進めてまいります。
1番、中野駅周辺自転車駐車場整備計画(案)の概要ですが、具体の案については別紙1のほうに出ているのですが、こちらの主な概要について述べたいと思います。
まず、(1)目的及び基本的な考え方ですが、中野駅を利用する自転車利用者の需要数を勘案した上で、今後の中野駅周辺のまちづくりと整合した自転車駐車場の規模及び配置を定め、自転車利用者の安全性や利便性に配慮するとともに、放置自転車の防止を図ることを目的として整備計画を策定いたします。また、整備計画に位置付けた自転車駐車場については中野駅周辺のまちづくりの進捗にあわせて整備を進めてまいります。
(2)中野駅周辺の放置自転車対策と自転車駐車場整備の状況です。昭和50年代に急増した放置自転車に対し、区は、昭和60年代に自転車駐車場条例及び自転車等放置防止条例の制定と、放置自転車の規制区域の設定を行い、放置自転車の撤去を開始いたしました。それ以降、暫定的な自転車駐車場を規制区域内に適宜整備してまいりました。
(3)中野駅周辺における将来の自転車駐車場整備の考え方及び整備台数です。中野駅は、区の内外の広範囲から通勤・通学のための自転車が集中しております。駅直近の歩道部における歩行者と自転車の交錯等が以前から課題となっておりました。このことから、中野駅周辺のまちづくりにおいては、駅周辺中心部を歩行者優先とした公共交通指向のまちとなるよう、自転車駐車場を駅から離れた位置に分散配置いたしまして、公共交通が利用しやすい駅前広場などを整備することとしております。本整備計画では、これらの考え方に基づき、中野駅を利用する自転車の適正な利用範囲を検討いたしまして、将来の中野駅周辺全体の整備台数を約6,000台と設定いたしました。
裏面のほうを御覧ください。
また、この整備台数で適切な運用を図るため、今後は近距離利用の抑制や区内の中野駅以外の他の鉄道駅の利用促進等の取り組みを行ってまいります。
(4)将来における自転車駐車場の配置及び収容台数です。上位計画における将来の自転車ネットワーク及び自転車駐車場配置の考えに基づきまして、自転車走行環境の整備状況、自転車駐車場出入り口の位置、歩行者と自転車の交錯の防止などに配慮するとともに、方向別の需要、中野駅周辺の都市開発事業及び公園地下などの公共用地の状況を鑑み、下記の図表のとおり分散して配置するというふうに設定させていただきました。こちらが配置図と台数になっております。
2番です。中野四季の森公園地下の自転車駐車場整備についてです。中野駅周辺自転車駐車場整備計画を作成した後に、中野四季の森公園の地下について都市計画を決定いたしまして整備を進めます。都市計画原案については、別紙2のとおりとなっておりまして、別紙2のほうを御覧になっていただけますでしょうか。
こちらの別紙2の右上の2ページ目、2/4というところを御覧ください。こちらに都市計画の主な概要を載せてございます。名称1、面積について、約2,000平米、0.2ヘクタール、構造階層としては地下1層式、備考として駐車台数は1,500台を予定しております。出入り口は避難口も含めて2か所と計画をしてございます。
駐輪場の計画の位置については、別紙の4ページ目、一番最後のA3の図面のほうに赤で記した位置に計画をしてまいります。
では、またレジュメのほうに戻っていただきまして、3番の今後のスケジュールの予定です。
今年の12月に中野駅周辺自転車駐車場整備計画を策定いたしまして、都市計画審議会、こちらでは都市計画原案の御報告を予定しております。来年1月に区民説明会の開催、都市計画案の作成、3月に都市計画案の公告・縦覧、4月に都市計画審議会で都市計画の案の諮問です。その後、都市計画の決定手続を進めまして、平成29年度に都市計画の事業認可を経まして、工事着手。工事としましては、平成30年度末の工事完成、供用開始の予定を考えております。
報告は以上になります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
いさ委員
今の一番最後の報告のところですかね、このレジュメの表面の(3)のところ、将来の中野駅周辺全体の整備台数と6,000台と定めたとあります。一方で、この整備計画案、これの10ページのところに現況がどうなっているかと書いてあるところ、7,500台となっていると思うんです。この台数が1,500台減っているというのがちょっとあまりすっと入ってこないんですが、これはどういうことなのか、ちょっと教えてください。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
こちらの具体の内容についてですが、別紙1の、今、委員が言われました、整備計画の15ページのほうを御覧になっていただけますでしょうか。こちらの中段の部分から下なんですけれども、こちらに近距離利用の抑制及び区内の他の鉄道駅の利用促進に関する取り組みという記述がございます。こちらの中で、中野駅周辺の自転車駐車場については、駅から200から300メートル程度の位置に分散配置し、今後整備していく。これに伴い、最寄り駅から500メートル、物理的に駐輪場が二、三百メートル離れるものですから、現行の条例で500メートル以内の居住者等は区営自転車駐車場の定期利用はできないという条件を、物理的に700メートル程度に拡大し、さらに徒歩による近距離移動を誘導する。続きまして、現状の中野駅から2キロから3キロ程度に居住している利用者については、西武新宿線ですとか丸ノ内線ですとか、他の鉄道利用も可能であるため、2キロ以上離れている利用者については中野駅以外の最寄り駅の自転車駐車場に誘導を図っていくという考えでございます。
さらに、中野駅以外の駅周辺の居住者が最寄り駅を利用しやすいように、中野駅以外の駅では駅の直近に自転車駐車場を配置・整備するとともに、最寄り駅から500メートル以内の居住者は区営自転車の定期利用はできないという条件を、およそ300メートル程度に縮小しまして自転車駐車場を利用しやすくすると、こういった考えに基づいて台数を設定しております。
いさ委員
そういう方針であるということはわかったんですが、これ、例えば、今の御説明いただいた15ページのところですね、丸が三つある、最初の一つの丸だけ見ても、例えば高齢の方とか、歩くのは大変だけど自転車なら出られるという、こういう方がどうなるかということは想定しなきゃいけないと思うんですが、こういうことについてはどうでしょうか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
こちらの一つの考え方ですが、定期利用ということで、一時利用についてはこういった制限がないので、そういった形で考えてございます。
委員長
ちょっと休憩します。
(午前11時59分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後0時00分)
いさ委員
ちょっと実情に照らしてそれはどうなのかと思うんですけど、じゃあ、丸の二つ目ですね、最寄り駅、他の駅も利用可能だというふうにおっしゃっていますが、これ、中野駅を使っている方は例えば通勤がそこのほうが便利だからとか、当然そういうことがあると思うんです。それを、いや、他を使ってくださいって、そういうわけにはいかないと思うんですけど、このあたりはどうでしょうか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
こちらは、あくまで駅から二、三キロの範囲に拡大した場合での目安ということでありまして、2キロか3キロから外側の方も今までどおり中野駅の駐輪場は利用できるという想定ですので、2キロか3キロから外を排除とかそういった考えではございません。かつ西武新宿線沿線のように駅と駅の距離が短い駅があるんですが、そういった場合、西武新宿線沿線の駅と駅の間に居住している方はその駅から5キロ、5キロで円を描くと両方重なってしまって、結局西武新宿線は利用できないというような実態がございます。そういった中からも中野駅のほうに利用されるということも考えられるのではないかという想定をしております。
いさ委員
ちょっとその想定が1,500台ということですか。その中で全て解消されるということなのでしょうか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
解消ということではなくて、あくまで範囲を定めると、台数を設定する上での距離感の設定ということでございます。
いさ委員
その台数の設定を今問題にしているわけであって、9ページの下のところに放置自転車の数が出ていますよね。この5年も200台から300台ぐらいで推移していると。今、現状7,500台の収容があるけれども、これだけ起きている。この全部がとめられなかったから外に置いているかというとそうじゃないかとは思うんですけれども、現状、自転車の利用は間違いなく多いわけですよね。
それで、3年前かなんかに出している自転車利用総合計画の中にも、自転車がどういうものかというと、高齢者から子どもからあらゆる世代が一番使いやすい交通手段だよね、健康の促進のためにもいいよね、これからも利用は多くなるよねって書いてあったと思うんです。現況の見方としてそれが正しいと思うので、実際にこういうふうに放置自転車があるわけですからこれはこれで問題だからやらなきゃいけないんですけど、その解消の仕方としてどうするかといったら駐輪場を増やすしかないと思うんです。区としては、これからにぎわいを創造していくというお話をなさっていると思うんです。そういう意味でも、利用は増えるか減るかといったら増えるんじゃないかと思うんですが、このあたりはどうでしょうか。
伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)
今、委員御指摘の、中野区の自転車利用総合計画、3年前に改訂版を作成したところでございますけれども、その中でもこの中野駅周辺の自転車の対策につきましては、当然乗り入れの増加に伴う新設あるいは増設を行うということでなくて、今後はあくまで近距離利用の抑制など、そういった適正利用ですとか、あとあわせまして効果的な放置防止対策、放置自転車のない、そういった中野駅周辺、そういったところをつくっていくという考えでございます。
いさ委員
あまりこれ以上やってもあれかもしれませんけど、これは、区が幾ら駐車場をつくらないんだからもう利用者はなくなるよねと言ったとしても、実際に今利用している方が多いわけで、本当にそうなるかもしれない、将来駐輪場がないから利用しなくなるかもしれない。でも、その間に何が起きるかといえば、明らかに駐輪場がないからとめられないといって周りにとめる人が増えるんじゃないですか、違法駐車が増えるんじゃないですか。今も現に駅の利用者の複数の方から、あの自転車を何とかしてくれという声は上がっていて、区にも言ったなんていう方もいらっしゃる状況です。最終的に、駐輪場を減らして、本当に利用が減るかもしれない。でも、その間に起きるこういう問題、想定もはっきりできると思うんですよ。それを起こさないための駐輪場じゃないかと思うんですが、いかがでしょうか。
伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)
繰り返しの答弁になるかもしれませんけども、あくまでも今回の計画につきましては、適正な台数を想定しまして、中野駅周辺については6,000台という形で設定させていただきました。先ほどの中には分散配置による近距離利用の抑制とかですね、現に中野駅周辺の再開発に伴いまして、今まで駅直近に何千台も駐輪場がありましたが、現在、若干駅から遠くなっているということがありまして、若干その利用率も下がっているという現状がございます。これは、本来歩いて駅まで来られるような方が駅の直近に駐輪場があるということで自転車を利用するという状況がございますが、先ほど担当のほうから説明がありましたように、駅から一定距離の分散配置ということで、一定の利用者ですね、近距離利用の抑制、そういったことが肝要なのかなという考えでございます。
それとあわせまして、そういった中で自転車利用のルール、マナー、そういったことを徹底させていただいて、放置防止指導ですね、そういったことも強化して放置自転車のないまちをつくっていきたいというふうに考えてございます。
委員長
答弁も質問も相手に声が聞こえているかなということを自分で確認するような声の出し方をしていただかないと、今は真剣になるとちょうど聞こえたぐらいのレベルですので、質問する人もよろしくお願いします。ごちょごちょと言うのはだめ。
石坂委員
今回、頭紙の、表面の(3)のところに、駅直近の歩道部における歩行者、自転車の交錯等が課題になっているということで、直接駐輪場のことではないですが、やはりここの交錯の課題というところで、特に中野通りですとか、あるいは区役所のサンプラザの通りなんかもそうですけども、本来車道を自転車が走ろうとしても車が車道のところで駐車・停車していて、それで結局自転車はやむなく歩道を通らなければならなかったりだとか、あるいはそれこそナビマークのあるところの上にも車がとまっているなんていうこともあります。また、ナビマークがないところもたくさんありますので、やはりナビマークを増やしていくですとか、車の駐車等も見ていかないと、この部分は単に歩行者、自転車の交錯の課題というところだけでは不十分かと思うので、そのあたりはいかがお考えでしょうか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
今の御指摘につきましては、まず、今年の9月12日なんですけども、バス停配置に伴いまして、区役所の南側のけやき通りの南交差点なんですけども、信号を設置しました。それとともに自転車走行レーン、これを整備しまして、さらに歩道と車道上における自転車等の分離というものも図ってまいります。そういった整備をしたんですけども、そういったようなハード的な整備も含めて、今後も自転車対策等協議を進めていきたいと考えております。
石坂委員
それから、一時利用はできるということの話でしたので、買い物で利用される方は一時利用でまだまだ駐輪場が使える形にはなるかなと思うんですけども、ただ、そもそも駐輪場に関してはやはり附置義務があるはずなんですが、ただ中野駅周辺でビルが建物は新しくなっても、あれ、附置義務的な駐輪場がないなと思うようなところも見受けられる感じがしておりますが、このあたりは各ビルを民間のところで建てる際にも附置義務のことの周知徹底がもっともっと必要ではないかと思うので、そのあたりいかがでしょうか。
伊東都市基盤部副参事(交通対策担当)
この附置義務につきましては、建築確認等のときに必ずそれが出されるかどうか、そういったところの確認がされてございますので、新しい対象の施設につきましてはきちんとその附置義務の駐車場ができる、そういったことを確認してから建物が建つというような想定でございます。
森委員
今、いさ委員のほうからもありましたけど、近距離利用の抑制、他の鉄道駅の利用促進と、本当にできるのかなというのは、時間もないので質疑はしませんけど、聞いていて心配になるところです。
それで、近距離利用の抑制といって、中野駅周辺の定期利用、500メートル以内の人はだめで使えませんよという条件だったものが700メートルにすると。これ、一部区民の方に御不便をおかけするわけですよね。それについて説明がない。委員の質疑があって、ようやくそういう話が出てくると。こういう姿勢だと、不便になっちゃう区民の人からしてみればなかなか納得しがたいようなことになるんじゃないかなというところを非常に心配します。もうちょっとこれは丁寧な説明をしていかないといけないのかなと思うんですが、いかがでしょうか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
今、御指摘のとおり、こちらの定期利用の距離というものもあくまで想定に基づいて計画しているところなんですが、今後、今御指摘もありましたが、そういった部分の影響等も鑑みまして、そういった周知方法等につきましても交通対策担当と協議して、どういう形でそういう周知をしていくかというのは今後の課題になるとは思うんですが、検討してまいりたいと思います。
森委員
ありがとうございます。ちなみにで聞くんですけど、対象はどのくらいいらっしゃるとかというのは把握されていますか。その500メートルから700メートル圏内にお住まいで定期利用をされている方、現状どのくらいいらっしゃるかというのは把握されていますか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
今のところ、実際の自転車、中野駅に向かう、そういった交通量の想定の台数なんですけども、その範囲の間ですと400台程度という数字が上がっております。
森委員
そうすると、やっぱり結構いらっしゃるようなので、繰り返しになりますけど、丁寧な説明というものをやっていっていただきたいなと、これは要望しておきます。
委員長
要望としていただきました。よろしゅうございますか。ちょっと心配なところもありそうですけど。
佐野委員
今、いろいろ意見が出ました、駐輪場のことで。やっぱり私も心配する1人なんですけども、今のお話の内容ではなかなか説得性がないと思うんですよ。例えば、私は自動車よりもこれから自転車を利用する人が多くなってくると思うんですよ。そういう意味で、駐輪場の確保というものはもう絶対的にやっぱり増大を図っていかなきゃいけないんじゃないかなと思う矢先に減少という方向で進んで、そういう意味では、別にこれ、超党派でこうやってやらなきゃいけない、民進党さんだの、共産党さんがおっしゃったことは非常に貴重な意見だと思いますので、ぜひ駐輪場に対してもう1回やっていただきたい、そのように思うんですけども、いかがでしょうか。もう1回やってもらいたいということは、この出された案以外のもの、例えば、歩行者優先という、歩行者を説得して歩行者を誘導するんだというお話ですけど、具体的に歩行者をどうやって誘導するんですかということを質問したときに、どうやって答えるんですか。
江頭都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当)
そういった誘導等のソフト対策につきましても、今言われたとおり、どういったら具体的に誘導しやすいか等も踏まえて、今後、交通対策担当と検証していきたいと考えております。
委員長
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
次に、7番、その他で何か報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後0時14分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後0時15分)
休憩中に確認いたしましたとおり、次回の委員会は1月20日(金)午後1時から当委員会室において開催することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で本日の区内駅周辺等まちづくり調査特別委員会を散会いたします。
(午後0時15分)