1.平成29年(2017年)10月2日、中野区議会議事堂において開会された。
1.出席議員(41名)
1番 加 藤 たくま 2番 若 林 しげお
3番 日 野 たかし 4番 木 村 広 一
5番 ひやま 隆 6番 山 本 たかし
7番 渡 辺 たけし 8番 細 野 かよこ
9番 羽 鳥 だいすけ 10番 いでい 良 輔
11番 高 橋 かずちか 12番 内 川 和 久
13番 甲 田 ゆり子 14番 小 林 ぜんいち
15番 白 井 ひでふみ 16番 中 村 延 子
17番 内 野 大三郎 18番 小宮山 たかし
19番 広 川 まさのり 20番 欠 員
21番 佐 野 れいじ 22番 北 原 ともあき
23番 伊 東 しんじ 24番 平 山 英 明
25番 南 かつひこ 26番 小 林 秀 明
27番 森 たかゆき 28番 いながき じゅん子
29番 石 坂 わたる 30番 小 杉 一 男
31番 い さ 哲 郎 32番 大 内 しんご
33番 高 橋 ちあき 34番 伊 藤 正 信
35番 市 川 みのる 36番 篠 国 昭
37番 久 保 り か 38番 酒 井 たくや
39番 近 藤 さえ子 40番 むとう 有 子
41番 長 沢 和 彦 42番 来 住 和 行
1.欠席議員
な し
1.出席説明員
中 野 区 長 田 中 大 輔 副 区 長 川 崎 亨
副 区 長 本 田 武 志 教 育 長 田 辺 裕 子
政 策 室 長 髙 橋 信 一 経 営 室 長 篠 原 文 彦
新区役所整備担当部長 相 澤 明 郎 都市政策推進室長 奈 良 浩 二
西武新宿線沿線まちづくり担当部長 角 秀 行 地域支えあい推進室長 野 村 建 樹
区民サービス管理部長 戸 辺 眞 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 横 山 俊
健康福祉部長 小 田 史 子 保 健 所 長 木 村 博 子
環 境 部 長 白 土 純 都市基盤部長 豊 川 士 朗
政策室参事(企画担当) 青 山 敬一郎 経営室参事(経営担当) 朝 井 めぐみ
1.本会の書記は下記のとおりである。
事 務 局 長 吉 村 恒 治 事務局次長 古 本 正 士
議事調査担当係長 鳥 居 誠 書 記 関 村 英 希
書 記 立 川 衛 書 記 若 見 元 彦
書 記 井 田 裕 之 書 記 冨士縄 篤
書 記 野 村 理 志 書 記 鎌 形 聡 美
書 記 遠 藤 良 太 書 記 松 丸 晃 大
書 記 香 月 俊 介 書 記 古 谷 友里香
議事日程(平成29年(2017年)10月2日午後1時開議)
日程第1 認定第1号 平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について
認定第2号 平成28年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第3号 平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第4号 平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第5号 平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について
日程第2 第48号議案 中野区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
第49号議案 仮称中野四季の森公園自転車駐車場整備工事請負契約
第55号議案 和解及び損害賠償額の決定について
第56号議案 平和の森公園再整備工事請負契約
日程第3 第50号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例
第51号議案 中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例
第54号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例
日程第4 第52号議案 中野区区民活動センター条例の一部を改正する条例
日程第5 第53号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災
害補償に関する条例の一部を改正する条例
日程第6 議会の委任に基づく専決処分について
追加議事日程
日程第7 第57号議案 平成29年度中野区一般会計補正予算
日程第8 議会の委任に基づく専決処分について
日程第9 第57号議案 平成29年度中野区一般会計補正予算
午後1時00分開議
○議長(いでい良輔) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。
これより日程に入ります。
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認定第1号 平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について
認定第2号 平成28年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第3号 平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第4号 平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について
認定第5号 平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について
(委員長報告)
○議長(いでい良輔) 日程第1、認定第1号から認定第5号までの計5件を一括議題に供します。
平成29年(2017年)9月29日
中野区議会議長 殿
決算特別委員長 高橋 かずちか
(公印省略)
決算の審査結果について
本委員会に付託された下記決算は、審査の結果、原案を認定すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
認 定 第 1 号 |
平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について |
9月29日 |
認 定 第 2 号 |
平成28年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について |
9月29日 |
認 定 第 3 号 |
平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について |
9月29日 |
認 定 第 4 号 |
平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について |
9月29日 |
認 定 第 5 号 |
平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について |
9月29日 |
○議長(いでい良輔) 決算特別委員会の審査の報告を求めます。高橋かずちか決算特別委員長。
〔高橋かずちか議員登壇〕
○11番(高橋かずちか) ただいま議題に供されました認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について、認定第2号、平成28年度中野区用地特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第4号、平成28年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について、認定第5号、平成28年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について、以上5件の決算特別委員会における審査の経過概要とその結果、並びに主な質疑、要望及び問題点の指摘等について御報告申し上げます。
なお、決算の内容につきましては、本会議における提案説明や当委員会における詳細な総括説明がありましたので、省略させていただきます。
それでは、初めに、審査の経過の概要とその結果について御報告申し上げます。
当委員会は、9月13日の本会議において設置され、同日直ちに委員会を開きました。
初めに、正副委員長の互選を行い、その後、五つの分科会の設置、分科会の分担区分の決定及び分科会委員の選任を行いました。続いて、各分科会の正副主査を選任し、理事会の設置と理事の互選を行いました。そして、直ちに理事会を開会し、審査方法や日程など決算特別委員会の運営について協議を行い、その内容を委員会に報告し、決定いたしました。
9月14日には経営室長から総括説明を受け、9月15日は各委員会が決算議案を検討するための決算検討日といたしました。そして、9月19日、20日、21日及び22日の4日間にわたり、19名の委員が総括的な質疑を行いました。なお、総括質疑に資するため、290件の資料要求を行い、資料の提出を受けました。
9月25日、26日及び27日の3日間は分科会ごとに審査を行い、9月29日の当委員会において各分科会主査の報告を受けた後、討論を省略して直ちに採決いたしました。採決は認定ごとに行いました。
初めに、認定第1号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。
次に、認定第2号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。
次に、認定第3号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。
次に、認定第4号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。
次に、認定第5号について、起立により採決した結果、起立多数で認定すべきものと決しました。
次に、委員会での審査過程における主な質疑、要望及び問題点の指摘等について御報告いたします。
初めに、平成28年度決算について、財務指標は健全な数値であるが、歳入が右肩上がりであった状況から一変して減となった要因や扶助費がふえ続ける状況のもと、経常収支比率の健全さの維持について、また状況に合わせて見直しを行う基準となる一般財源規模や公債費比率の目標値見直しについて区の見解が問われました。
次に、平成28年度決算の新地方公会計について、基本方針で示した新財政白書の作成についてただした上で、有形固定資産や行政財産、普通財産の区民1人当たりのデータを年度間や他区との比較で示すなど、より区民にわかりやすい形で示すように求められました。
次に、保育施策について、現時点での待機児童数や認可保育所と小規模保育事業所の整備実績についてただし、予算に対する達成率の低さを指摘しました。また、区有施設や公有地の活用を視野に公設公営による区立保育園の整備が求められました。
次に、子どもの自殺を防ぐ取り組みについて、夏休み明けに子どもや若者の自殺が多くなることに対しての区の取り組みを問うとともに、こども110番の過去5年間の相談実績が少ないことを指摘した上で、チャット形式アプリを活用した自殺を防ぐ取り組みを提案されました。
次に、行政が取り組むスポーツ振興策について、オリンピック・パラリンピック教育の推進は、2020年以降も継続するのか、どのような力を育てていくのかがただされました。また、トップアスリートの実技指導や合同部活動の際の中学生の反応や大学連携による部活動の外部指導員に学生を派遣する仕組みについてただされました。
次に、中野区における危機管理について、他区と比較した区の危機管理に対する職員配置をただし、大地震、豪雨などの自然災害や弾道ミサイル攻撃、テロなどの武力攻撃、緊急対処事態などの重大な危機が発生した際の区の対応についてただされました。
次に、障害者施策について、重度、軽度それぞれの精神障害者と身体障害者、知的障害者の医療支援、手当支給の違いについてただすとともに、精神障害者への障害者福祉手当支給の検討状況が問われました。また、区施設のトイレについて、視覚障害者にとって、男女の区別が認識できる音声案内などの工夫が求められました。
次に、住環境について、区が住宅確保要配慮者支援事業として実施している住み替え住宅の情報提供と住居安定支援の内容を問われ、その利用実績について指摘した上で、住宅確保要配慮者の支援を強化するため、住居支援協議会の設置が要望されました。
次に、民間企業との包括連携協定について、区は、コンビニエンスストアとの包括連携協定を締結し、連携事業等を展開していくこととなったが、区民にとってのメリット・デメリットや共催事業の内容や費用負担についてただされ、さらに区と民間が双方に強みを生かすことができる協定のあり方について区の考えがただされました。
次に、職員体制と区政運営について、ここ3年間、新規採用職員が増加する一方で、平成12年度以降の退職不補充の結果、年齢別職員構成のバランスが崩れていることをただすとともに、部を超えた行政課題に迅速に対応し、持続可能な区政運営を実現するためには、多くの若手職員を育てる必要があると指摘されました。
次に、防災対策について、防災行政無線のデジタル化の取り組みと全国瞬時警報システム、Jアラートの導入効果についてただし、地域BWA導入の検討状況や平時の活用、コスト抑制についてただされました。
また、災害対策用備蓄物資等のローリングストックや物資の安全確認などについて区の対応が問われました。
次に、空家対策とその利活用について、区長の附属機関である中野区空家等対策審議会や空家等対策基本計画についてただした上で、区内の空き家所有者に管理を促していくためにも、一刻も早く空き家対策条例を策定する必要があると指摘されました。
次に、IoTの活用推進について、区全体を把握するには、防犯カメラの空白地をなくすことが重要であると指摘し、町会、商店街の防犯カメラは古くなってきており、維持管理費への助成の必要性が問われました。また、更新時期にウェブカメラに切りかえ、区が管理することでさまざまな行政課題にも対応できるのではないかとただされました。
次に、少子化対策について、昨年出生数が統計開始以来初の100万人割れとなったことに対し、フランスなどの少子化対策の事例を紹介し、家庭での育児が仕事ではないという認識のもとでの現在の少子化対策についての問題が指摘されました。
次に、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)について、さまざまな事情や状況を踏まえ、区民の納得が得られれば変更もあり得ると考えるが、意見交換会やパブリック・コメントの区民意見は反映されることがない。計画を変更する、しないの明確な判断基準を区は持っているのかについてただされました。
次に、人材活用について、保健師の職員数や配属先を問うとともに、すこやか福祉センターにおいて保健師が窓口業務を行うことで専門業務に専従できないことを指摘し、部をまたがった保健師全体の人材育成計画を作成するよう要望されました。
次に、ユニバーサルデザインについて、ユニバーサルデザインを推進する上で長期的には2,000人の職員が、ハード、ソフト、ハートのいずれの面においても、高齢者、障害者、外国人、LGBT、妊婦、乳幼児連れを含む女性に対して、適切な配慮や対応が行えるという理解でよいかがただされました。
次に、水施設について、中野四季の森公園の水景施設の設計変更や(仮称)弥生町六丁目公園や平和の森公園の水施設の性質についてただした上で、安全に配慮した水場が要望されました。また、他区が夏に行っている子どもたちが神田川に入って遊ぶイベントを中野区も行ってはどうかと求められました。
次に、男女共同参画事業について、DVなどの被害に遭った区民への支援の拡充に関する区の取り組みや相談件数がふえている原因が問われ、DV防止連絡会をDV対策の提案に向けた機関として強化すべきことが求められました。また、男性のDV被害の相談窓口や男女共同参画に関する啓発事業についてただされました。
以上が主な質疑、要望及び問題点の指摘等であります。
その他、中野駅南口周辺まちづくりについて、風水害対策と防災情報伝達について、国民健康保険について、西武新宿線連続立体交差化に伴う上部空間の活用について、中野区土地開発公社について、保育事業及び幼児教育について、新公会計制度について、防災について、格差・貧困対策について、区民活動センターと運営委員会について、防犯カメラの設置について、中野区の分煙推進について、外国人の生活保護について、労働環境モニタリングについて、不用額について、特別支援教育について、子どもと家庭支援について、待機児童対策・保育園整備について、ごみゼロ推進分野の移転についてなどについて質疑及び要望等がありました。
なお、決算特別委員会は、議員全員をもって構成されていることから、質疑等の紹介は以上のとおり概要といたします。詳細につきましては、決算特別委員会の会議録により御承知いただきたいと存じます。
また、各分科会における質疑応答につきましては、当委員会において各分科会主査から詳細な報告があり、委員会会議録に記載されておりますので、その内容は割愛させていただきます。
以上、決算特別委員会における審査の経過の概要とその結果、並びに主な質疑、要望及び問題点の指摘等についての報告を終わります。
○議長(いでい良輔) ただいまの報告について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。来住和行議員、若林しげお議員、日野たかし議員から討論の通告書が提出されていますので、順次、通告議員の討論を許します。
最初に、来住和行議員。
〔来住和行議員登壇〕
○42番(来住和行) 日本共産党議員団を代表して、上程中の認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について、認定第3号、平成28年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてに反対の立場から一括して討論を行います。
国税庁が9月28日発表した2016年分の民間給与実態統計調査によると、働いても年収が200万円以下のワーキングプア、働く貧困層は1,132万3,000人と前年から1万5,000人増加しました。ワーキングプアが1,100万人を超えるのは4年連続です。中野区の決算年度の2016年度7月の年収200万円未満は、前年度より858人の増で2万2,884人となっています。家計消費は実質15カ月連続で前年度比マイナスとなりました。消費税の8%への増税の影響が長引きアベノミクスの失敗と相まって区民生活を苦しめるものとなっています。
反対理由の第1は、区民の切実な願いに応えるものとならなかったということです。中には、福祉タクシー券とガソリン券の選択制、重症心身障害児(者)在宅レスパイト事業の開始など、区民要求に寄り添ったものもありました。しかし、ふえ続ける保育園待機児童対策では、1,065人の定員増を予算化しながら実現したのは331人、目標の31%にとどまる結果となりました。区の公表でも待機児童は257人、認可保育園を希望しながら入れなかった児童も含めれば644人です。党議員団が事業者任せでは解決できないと指摘してきたとおり、残念な結果となりました。また、区は、区立園の定員を36人削減することまで行いました。
区政運営の指針とすべき区民の生活実態や区内事業者の生業の調査では、7人に1人の子どもが貧困状態にあると言われる中で、子どもの実態把握のための調査は実施しませんでした。また、区内商店、中小企業の意識調査について256万円を予算化しながら未執行としました。
学校教育施設の維持補修、施設整備では、小・中学校のトイレ洋式化事業が8校において実行されました。しかし、改修を求めるPTA連合会関係者の要望は毎年繰り返し出されているものです。区の計画によれば、残った11校の改修完了は2019年度となります。計画前倒しの整備が求められています。学校施設の整備については、特段の努力を求めておきます。高齢者施策でも、特別養護老人ホームの増設の要望に応えるものとはなりませんでした。中野区が2016年度に実施した中野区区民意識・実態調査において、行政サービス満足度は、子育て支援、高齢者福祉の両方で「やや不満である」、「非常に不満である」それぞれ30%となっています。
反対の第2の理由は、区民合意も区民参加も得ない大型開発や公園再整備を進めているということです。中野駅周辺まちづくり費に決算年度も26億円が執行されましたが、このうち10億円は一般財源からの拠出です。今後さらに、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)によると、駅周辺全体の4地区で事業費合計623億円とし、136億円の基金を投じる計画です。党議員団は、この計画は立ちどまることを求めてきました。大規模開発については、加速する少子・高齢化と生産人口の減少予測を見定めることが重要です。財政負担のあり方と環境負荷、さらには区民の暮らしの視点から検証が必要です。中野区にふさわしい個性ある将来のまちのあり方を区民参加で見直すことが問われています。
決算年度は、中野三丁目地区の開発の種地としてURに売却した桃丘小学校跡施設の賃借権をめぐる裁判訴訟などで2,700万円が執行されました。党区議団は、桃丘小学校跡地の活用は、売却でなく区が保有し、認可保育園としての活用や、地元住民の利用に寄与することを求めてきました。区は跡地を解体するまでの期間、学校法人と賃貸借契約を締結しました。ところが、賃貸借契約の不履行に対しても区は適切な対応を怠るなど、区民財産の管理の甘さを突かれ、結果、2年度にわたり合計8,100万円の損害を区民に与えることになりました。
区民合意のない中で平和の森公園再整備は、基本設計、実施設計などで5,000万円余が執行されました。この実施計画をもとにして少年スポーツ広場の拡張工事が先行してやられようとしています。拡張によって防災公園としての機能が失われるにとどまらず、環境が一変し、区民の英知で建設整備された憩いと防災、区民の交流の場である平和の森公園が樹木の伐採とともに失われることになります。
第3の反対の理由は、積立基金の問題です。2015年度の100億円に引き続き、決算年度の基金積み立て合計は50億円を積み増しし、676億円となりました。財政調整基金も32億円増の289億円、いずれも区政史上最高額となりました。2012年度の財政非常事態宣言から4年間で基金全体を237億円もの積み増ししながら、非常事態宣言の解除にも応じず、区民のささやかな要求にも背を向けています。区議会が採択した精神障害者福祉手当もいまだに実施していません。
第4の反対理由は、国民健康保険料の値上げです。国民健康保険事業特別会計では、国民健康保険料がこの決算年度で14年連続の引き上げとなりました。基礎分と後期高齢者支援分で平均4,644円の値上げです。収納率は現年分で85.6%と前年度比よりマイナスとなりました。払いたくても払えない方々がふえています。短期被保険者証や資格証明書の交付世帯は依然として高い水準でとどまっています。結果として、通院を控えるケースもふえています。必要な方が必要な医療を受診できることが国民皆保険制度の目的です。中野区が自治体の本来の使命である住民の福祉の向上のために、その役割を発揮することを求め、2議案への反対討論といたします。
○議長(いでい良輔) 次に、若林しげお議員。
〔若林しげお議員登壇〕
○2番(若林しげお) ただいま上程されました認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定につきまして、自由民主党議員団を代表しまして賛成の討論を行います。
平成28年度一般会計決算は、平成27年度決算と比較してみますと、歳入総額で5.1%減、歳出総額で5.5%減となり、平成23年度以降、前年度決算額を上回る状況が続いたものの、歳入歳出総額ともに減少となりました。また、歳入のうち一般財源が前年度を下回ったのは平成22年度以来となります。その内容を見てみますと、地方公共団体の財政の健全化に関する法律に基づく四つの指標と言われる実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来費負担比率、これはいずれも政令で定められた早期健全化基準を下回っていること、また、対平成27年度決算比でも、財政収支の状況は、形式収支11.1%増、実質収支4.5%増、また財政指標である実質収支比率0.1ポイント増、公債費負担比率4.3ポイント減、財政力指数0.01ポイント増となっており、こうした財政収支の状況や財政指標などから健全な状態であると言えます。
そこで、区政における中期基本計画である新しい中野をつくる10か年計画(第3次)の着実な推進のために、計画的な財政運営を行っていく必要があることから、引き続き以下の点に留意されることを求めます。
法人住民税の一部国税化の早期見直しやふるさと納税制度による特別区民税の減収等を踏まえた制度の見直しを国に求めていくなど、地方税財源の充実強化に努めること。未執行額及び不用額を検証し、原因追求と施策の課題を見出し、予算策定時における精度の向上に努めること。事業の見直しについては、区民サービスへの実効性や事業の効果を総点検し、PDCAが機能するよう努めること。国や都の補助金を精査し、最大限活用すること。一層の財政規律の遵守に努めるとともに、徴税に努め、公平な税収を確保すること。具体的施策については、首都直下型地震やゲリラ豪雨などの災害対策、防犯カメラのさらなる拡充と維持費の補助施策など安全・安心の取り組み。自転車の事故を抑制しつつ利便性向上に向けた交通対策や中野駅周辺地区、西武新宿線沿線、弥生町・大和町をはじめとした不燃化など、面的まちづくりの推進。待機児童対策として、機能的な保育所誘致策とあわせ、私立幼稚園との緊密な連携による幼児教育の充実といった施策についてさらなる強化を強く要望します。
我々自由民主党は、若年層や勤労・子育て世帯、そして高齢者の方々が安心して住み続けられる魅力あふれる地域づくりを希求するとともに、先行き不透明な世界経済や国際情勢、さらに超少子・高齢化社会により自治体が直面していく行政需要の増加に対応しつつ、都市間競争に勝ち抜き、持続可能な行政運営をなし遂げるためには、未来戦略が不可欠と考え、日々積極的に取り組み、区政改革に臨んでいるところであります。
以上を申し上げ、賛成討論といたします。
○議長(いでい良輔) 次に、日野たかし議員。
〔日野たかし議員登壇〕
○3番(日野たかし) 上程中の認定第1号、平成28年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について、公明党議員団の立場から賛成討論を行います。
平成28年度の一般会計は、歳入総額1,283億8,899万5,000円で、前年度比61億199万9,000円の減、歳出総額は1,248億6,950万円で前年度比64億5,411万6,000円の減となりました。実質収支は29億4,627万4,000円の黒字となり、前年度比は1億2,790万7,000円の増で、単年度収支においても1億2,790万7,000円の黒字となりました。
歳入においては、法人税の一部国税化による特別区交付金の減があったものの、基幹収入である特別区民税は納税者数が3.2%増、納税義務者一人当たりの所得額も0.9%増となり、前年度と比較すると8億円増となりました。歳出においては、義務的経費のうち扶助費は保育に係る給付費の増などにより5.6%増となったものの、公債費は元金償還金の大幅減により49.7%減となりました。財政指標から見ると、財政運営状況を判断する指標の一つである実質収支比率は、前年度比0.1ポイント増の3.8%となり、特別区平均を上回り、指標として望ましいとされる3から5%の範囲内となっています。
財政構造の弾力性の度合いを判断する指標である経常収支比率は、前年度比0.4ポイント上回ったものの、指標となる70から80%の値を引き続き維持し、特別区平均を下回る76.9%となり、財政構造の弾力化が保たれている状態です。
公債費負担比率においては、公債費充当一般財源等が48億93万2,000円減になったことから、前年度比4.3ポイント下回る5.4%となり、大幅に改善されました。
これらの財政指標からも平成28年度決算は、財政の健全性が保たれていると言えます。
また、平成28年度は10か年計画(第3次)の開始の年となり、安定的な財政運営を行うための財政基盤構築が進められるかどうかが問われます。その観点から、特別区債と基金を見ると、区債残高は258億円で、2年連続して減少し、基金は一般会計への繰り入れに55億円、新たな積み立てが139億円、基金残高は676億円と過去最高の基金残高となっており、堅調な出だしであると評価いたします。
事業執行の面では、誰もが暮らしやすい中野の実現のため、中野区ユニバーサルデザイン推進審議会が設置されました。また、区民活動センター及び高齢者会館の施設改修及びトイレの洋式化工事が進み、もみじ山文化センターの大規模改修とともに我が会派が長年求めてきた西館エレベーターのバリアフリー化が行われました。
子育て支援では、保育士給与加算や家賃補助などの保育士確保事業、子ども総合相談窓口の開設が行われました。また、全小学校の通学路への防犯カメラ設置が完了し、児童の安心・安全を守る施策が大きく前進しました。
南部地域には、待望の南部すこやか福祉センター及び南部スポーツ・コミュニティプラザが開設し、さらに南部障害児通所支援施設ゆめなりあと南中野区民活動センターが開設するなど、南部地域の区民サービスが拡充しました。これまで北部にしかなかった療育センターが南部にも設置され、また南部すこやか障害者相談支援事業所の開設や重症心身障害児・障害者在宅レスパイト事業がスタートするなど、障害児・障害者への支援が拡充されました。
西武新宿線沿線まちづくりにおいては、野方以西の連続立体交差化に向けて鷺ノ宮駅周辺地区まちづくり検討会に続き、野方駅と都立家政駅の周辺まちづくり検討会が設立されました。また、防災まちづくりを進める弥生町三丁目周辺まちづくりにおいては避難道路の一部供用が開始され、大和町まちづくりにおいては、不燃化特区の拡大や支援策の拡充が行われるなど、我が会派が求めてきた事業の推進を評価するものです。そして、平成28年4月に発生した熊本地震に対し、支援物資・義援金の提供、職員の派遣等、迅速な対応を行ったことも高く評価いたします。
一方、待機児童解消に向けた取り組みについては課題が残りました。民間保育施設新規開設支援として、第2回定例会で7億520万円の補正予算を計上しながら、計画どおり進まず、一部翌年への繰り越しはあるものの7億7,500万円余を最終補正で減額することになったことは大変遺憾です。今年度は区長を中心に緊急対策本部を立ち上げ取り組みを行っていますが、目下の課題の解決とともに、今後も安定した保育サービスの提供を行える取り組みとなることを求めます。
また、平成28年度は、区政運営において二つの大きな事案が発生しました。一つは、訴訟にまで発展した旧桃丘小学校をめぐる区有施設の貸し出しについての課題です。これは、契約のあり方と契約内容が履行されているか否かの区のチェック体制のあり方を問われることとなりました。二つ目は、臨時職員による個人情報流出の課題です。この深刻な情報セキュリティ事案の発覚は、ISMS認証取得をおくらせ、区の情報セキュリティ体制の一層の強化が求められました。これらについて、区は即座に再発防止策を講じているところですが、区民の信頼を損なうことがない区政運営を行うべきであることを指摘しておきます。
始まった10か年計画(第3次)では、中野駅周辺や西武新宿線沿線等のまちづくりがいよいよ本格化し、地域包括ケアの充実や区有施設の改修・改築・再配置等、まちやサービスの形が大きく変化をしていきます。今後、これらを着実に推進し、かつ新たな行政課題へも迅速に対応が可能となる組織体制と財政運営が求められます。
いまだ示されない新たな人事戦略について早期の策定を望むとともに、今年度から正式に導入された新公会計制度の活用について、公会計により得られる分析が予算編成及び今後の財政運営の見通しに積極的に活用されることを期待し、賛成討論といたします。
○議長(いでい良輔) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。
これより認定ごとに分けて採決いたします。
初めに、認定第1号について起立により採決いたします。
上程中の認定第1号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(いでい良輔) 起立多数。よって、認定第1号は認定するに決しました。
次に、認定第2号について起立により採決いたします。
上程中の認定第2号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(いでい良輔) 起立多数。よって、認定第2号は認定するに決しました。
次に、認定第3号について起立により採決いたします。
上程中の認定第3号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(いでい良輔) 起立多数。よって、認定第3号は認定するに決しました。
次に、認定第4号について起立により採決いたします。
上程中の認定第4号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(いでい良輔) 起立多数。よって、認定第4号は認定するに決しました。
次に、認定第5号について起立により採決いたします。
上程中の認定第5号を委員長報告どおり認定するに賛成の方は御起立願います。
〔賛成者起立〕
○議長(いでい良輔) 起立多数。よって、認定第5号は認定するに決しました。
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第48号議案 中野区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
第49号議案 仮称中野四季の森公園自転車駐車場整備工事請負契約
第55号議案 和解及び損害賠償額の決定について
第56号議案 平和の森公園再整備工事請負契約
○議長(いでい良輔) 日程第2、第48号議案、第49号議案、第55号議案及び第56号議案の計4件を一括上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔副区長川崎亨登壇〕
○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第48号議案、第49号議案、第55号議案及び第56号議案の4議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
第48号議案、中野区個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例は、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の改正に伴い、引用条項を整備するものです。
この条例の施行時期は公布の日です。
第49号議案、仮称中野四季の森公園自転車駐車場整備工事請負契約は、仮称中野四季の森公園自転車駐車場の整備工事に係る請負契約を締結するに当たり、議会の議決をお願いするものです。契約の方法は、一般競争入札、契約の金額は8億9,100万円、契約の相手方は協永・明成建設共同企業体です。
なお、この工事の完了予定は、平成31年1月です。
第55号議案、和解及び損害賠償額の決定については、平成28年8月27日に発生した区の清掃車と相手方の普通自動二輪車との交通事故に伴う損害賠償について和解を成立させ、損害賠償額を決定するに当たり、議会の議決をお願いするものです。和解条件の要旨は、治療費等の相手方の損害額138万5,363円について、区に賠償義務があることを認め、内払い分を除いた額を本件和解成立後に相手方に支払うというものです。
第56号議案、平和の森公園再整備工事請負契約は、平和の森公園の再整備工事に係る請負契約を締結するに当たり、議会の議決をお願いするものです。契約の方法は、一般競争入札、契約の金額は15億8,403万6,000円、契約の相手方は住友・飛鳥・大澤建設共同企業体です。
なお、この工事の完了予定は、平成31年7月です。
以上4議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(いでい良輔) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。
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第50号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例
第51号議案 中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例
第54号議案 中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例
○議長(いでい良輔) 日程第3、第50号議案、第51号議案及び第54号議案の計3件を一括上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔副区長川崎亨登壇〕
○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第50号議案、第51号議案及び第54号議案の3議案につきまして、一括して提案理由の説明をいたします。
第50号議案、中野区介護保険条例の一部を改正する条例は、介護保険法の改正により被保険者資格等に関し、区市町村の調査対象者が拡大されたことに伴い、罰則に係る規定を改めるものです。
この条例の施行時期は、公布の日です。
第51号議案、中野区地球温暖化防止条例の一部を改正する条例は、中野区温暖化対策推進オフィスの貸し付け期間の満了に伴い、当該貸し付けに係る規定を削除するものです。
この条例の施行時期は、平成30年4月1日です。
第54号議案、中野区廃棄物の処理及び再利用に関する条例の一部を改正する条例は、主に次の2点について規定を整備するものです。第1点目は、集団回収を行う団体及び集団回収対象廃棄物の収集運搬を行う事業者の登録等について規定するものです。第2点目は、集団回収を行う団体から収集運搬を委託された事業者以外の者が集団回収対象廃棄物を収集運搬した場合の措置、罰則等について規定するものです。
この条例の施行時期は、平成30年1月1日です。
以上3議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(いでい良輔) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、区民委員会に付託いたします。
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第52号議案 中野区区民活動センター条例の一部を改正する条例
○議長(いでい良輔) 日程第4、第52号議案、中野区区民活動センター条例の一部を改正する条例を上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔副区長川崎亨登壇〕
○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第52号議案につきまして、提案理由の説明をいたします。
第52号議案、中野区区民活動センター条例の一部を改正する条例は、上鷺宮区民活動センターの和室の一部を洋室に変更することに伴い規定を整備するものです。
この条例の施行時期は、平成30年1月6日です。
以上、本議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(いでい良輔) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、厚生委員会に付託いたします。
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第53号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例
○議長(いでい良輔) 日程第5、第53号議案、中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例を上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔副区長川崎亨登壇〕
○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第53号議案につきまして、提案理由の説明をいたします。
第53号議案、中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例は、補償基礎額の扶養加算額及び介護補償の限度額を改めるものです。
この条例の施行時期は、公布の日です。
以上、本議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(いでい良輔) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、子ども文教委員会に付託いたします。
お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第7、第57号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算を先議するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(北原ともあき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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第57号議案 平成29年度中野区一般会計補正予算
○議長(いでい良輔) 日程第7、第57号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算を上程いたします。
理事者の説明を求めます。
〔副区長川崎亨登壇〕
○副区長(川崎亨) ただいま上程されました第57号議案につきまして、提案理由の説明をいたします。
第57号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算は、歳入歳出にそれぞれ1億3,988万3,000円を追加計上するものです。これにより既定予算との合計額は、1,326億3,177万4,000円となります。この補正は、衆議院の解散に伴う衆議院議員選挙及び最高裁判所裁判官国民審査の経費を補正するもので、歳出予算の内容は、選挙執行費1億3,988万3,000円を追加計上するものです。歳入予算といたしましては、都支出金1億3,988万3,000円を追加計上するものです。
以上、本議案につきまして、よろしく御審議の上、御賛同くださいますようお願い申し上げます。
○議長(いでい良輔) 本件について御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。
上程中の議案は、会議規則に従い、総務委員会に付託いたします。
この際、申し上げます。議事の都合上、会議時間を延長いたします。
議事の都合により、暫時休憩いたします。
午後1時48分休憩
午後2時25分開議
○議長(いでい良輔) 会議を再開いたします。
お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第9、第57号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算を先議するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
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第57号議案 平成29年度中野区一般会計補正予算
(委員会報告)
○議長(いでい良輔) 日程第9、第57号議案、平成29年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。
中野区議会議長 殿
総務委員長 高橋 かずちか
(公印省略)
議案の審査結果について
本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。
記
議案番号 |
件 名 |
決定月日 |
第57号 |
平成29年度中野区一般会計補正予算 |
10月2日 |
○議長(いでい良輔) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。
本件については、討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御異議ありませんので、これより採決いたします。
上程中の議案は委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
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議会の委任に基づく専決処分について
○議長(いでい良輔) 日程第6、議会の委任に基づく専決処分について報告いたします。
本件については、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、9月11日付をもって区長からお手元に配付の文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。
29中経経第1720号
平成29年(2017年)9月11日
中野区議会議長 いでい 良 輔 殿
中野区長 田 中 大 輔
議会の委任に基づく専決処分について(報告)
議会の委任に基づき下記のとおり専決処分したので、地方自治法第180条第2項により報告します。
記
第1 訴えの提起について
【報告案件1】
1 当事者
原告 中野区
被告 小金井市民
2 事案の概要
本件は、女性福祉資金(修学資金)1,280,000円の借受人である被告及びその連帯借受人に係る償還金未納額674,667円について、区が平成29年7月19日付けで武蔵野簡易裁判所書記官に対し支払督促の申立てをし、同書記官が支払督促を発したところ、被告から同年9月1日付けで同裁判所に対し督促異議の申立てがされたことに伴い通常訴訟に移行することとなったことから、本件について、訴えを提起するものである。
3 請求の内容
女性福祉資金の償還金未納額の合計674,667円の支払
【報告案件2】
1 当事者
原告 中野区
被告 小金井市民
2 事案の概要
本件は、女性福祉資金(修学資金)1,280,000円の借受人及びその連帯借受人である被告に係る償還金未納額674,667円について、区が平成29年7月19日付けで武蔵野簡易裁判所書記官に対し支払督促の申立てをし、同書記官が支払督促を発したところ、被告から同年9月1日付けで同裁判所に対し督促異議の申立てがされたことに伴い通常訴訟に移行することとなったことから、本件について、訴えを提起するものである。
3 請求の内容
女性福祉資金の償還金未納額の合計674,667円の支払
第2 和解及び損害賠償額の決定について
【報告案件3】
1 和解(示談)当事者
甲 府中市民
乙 中野区
2 事故の表示
(1) 事故発生日時
平成29年(2017年)2月27日午前11時30分頃
(2) 事故発生場所
東京都中野区中央五丁目4番先中野通り路上
(3) 事故発生状況
乙の職員が、スポーツ・コミュニティプラザの参加料収納業務のため、乙車で中野通りを走行し、前方を走行していた甲車が赤信号により停止したため、甲車の後ろに停止しようとしたところ、当該職員がブレーキとアクセルを踏み誤り、甲車に追突した。この事故により、甲は、頸椎捻挫を負った。
3 和解(示談)条件
(1) 甲は、本件事故により、治療費及び傷害慰謝料の合計59,971円の損害を被った。
(2) 乙は、上記損害額の全額について、甲に対して賠償する義務があることを認め、上記損害額のうち自動車損害賠償責任保険により保険会社から医療機関等へ直接支払われた治療費43,171円を除く傷害慰謝料16,800円について、本件示談成立後、甲の指定する方法で支払う。
(3) 以上のほか、本件事故に関し、甲と乙との間には、何らの債権債務がないことを確認する。ただし、後日、甲に本件事故に起因する後遺障害が発生した場合には、甲乙間で別途協議するものとする。
4 和解(示談)成立の日 平成29年(2017年)7月5日
【報告案件4】
1 和解(示談)当事者
甲 日本運行システム株式会社(東京都中央区銀座一丁目27番12号NUSビル)
乙 中野区
2 事故の表示
(1) 事故発生日時
平成29年(2017年)2月27日午前11時30分頃
(2) 事故発生場所
東京都中野区中央五丁目4番先中野通り路上
(3) 事故発生状況
乙の職員が、スポーツ・コミュニティプラザの参加料収納業務のため、乙車で中野通りを走行し、前方を走行していた甲車が赤信号により停止したため、甲車の後ろに停止しようとしたところ、当該職員がブレーキとアクセルを踏み誤り、甲車に追突した。この事故により、甲車のバンパー等が破損した。
3 和解(示談)条件
(1) 甲は、本件事故により、甲車の修理代金及び代車に係る経費の合計610,643円の損害を被った。
(2) 乙は、上記損害額の全額について、甲に対して賠償する義務があることを認め、本件示談成立後、甲の指定する方法で支払う。
(3) 以上のほか、本件事故に関し、甲と乙との間には、何らの債権債務がないことを確認する。
4 和解(示談)成立の日
平成29年(2017年)7月5日
【報告案件5】
1 和解(示談)当事者
甲 中野区民
乙 中野区
2 事故の表示
(1) 事故発生日時
平成28年(2016年)9月9日午後3時頃
(2) 事故発生場所
中野区丸山保育園(東京都中野区丸山二丁目27番16号)
(3) 事故発生状況
乙の職員である保育士3名が、1歳児保育室にて甲を含む11名の園児を保育していたところ、甲が転倒し、当該1歳児保育室に設置していたカラーボックスの角に顔面を打ちつけた。この事故により、甲は、鼻挫創を負った。
3 和解(示談)条件
(1) 甲は、本件事故により、治療費、傷害慰謝料等の合計109,874円の損害を被った。
(2) 乙は、上記損害額の全額について、甲に対して賠償する義務があることを認め、上記損害額のうち、災害共済給付により独立行政法人日本スポーツ振興センターから甲へ治療費等の内払として支払った11,084円を除く傷害慰謝料等98,790円について、本件示談成立後、甲の指定する方法で支払う。
(3) 以上のほか、本件事故に関し、甲と乙との間には、何らの債権債務がないことを確認する。ただし、後日、甲に本件事故に起因する後遺障害が発生した場合には、甲乙間で別途協議するものとする。
4 和解(示談)成立の日
平成29年(2017年)8月10日
【報告案件6】
1 和解(示談)当事者
甲 中野区民
乙 中野区
2 事故の表示
(1) 事故発生日時
平成29年(2017年)5月15日午後4時頃
(2) 事故発生場所
東京都中野区内
(3) 事故発生状況
中野区立第八中学校の野球部の打撃練習中に、打球が同校敷地に設置されている防球フェンスを越えてしまい、当該打球が甲自宅の雨樋に当たった。この事故により、甲自宅の雨樋が破損した。
3 和解(示談)条件
(1) 甲は、本件事故により、甲自宅の雨樋の修理費用40,000円の損害を被った。
(2) 乙は、上記損害額の全額について、甲に対して賠償する義務があることを認め、本件示談成立後、甲の指定する方法で支払う。
(3) 以上のほか、本件事故に関し、甲と乙との間には、何らの債権債務がないことを確認する。
4 和解(示談)成立の日
平成29年(2017年)9月1日
※ この文書は、個人情報への配慮から個人が特定できるおそれのある表記について修正を加えてあります。
○議長(いでい良輔) お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第8、議会の委任に基づく専決処分について報告するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。
──────────────────────────────
議会の委任に基づく専決処分について
○議長(いでい良輔) 日程第8、議会の委任に基づく専決処分について報告いたします。
本件については、地方自治法第180条第2項の規定に基づき、10月2日付をもって区長からお手元に配付の文書のとおり報告がありましたので、さよう御了承願います。
29中経経第1948号
平成29年(2017年)10月2日
中野区議会議長 いでい 良 輔 殿
中野区長 田 中 大 輔
議会の委任に基づく専決処分について(報告)
和解及び損害賠償額の決定について、議会の委任に基づき下記のとおり専決処分をしたので、地方自治法第180条第2項により報告します。
記
1 和解(示談)当事者
甲 中野区民
乙 中野区
2 事故の表示
(1) 事故発生日時
平成29年(2017年)6月28日午後0時40分頃
(2) 事故発生場所
東京都中野区中野四丁目8番1号 中野区役所1階特別集会室(期日前投票所)前廊下
(3) 事故発生状況
甲が東京都議会議員選挙の期日前投票を行うため中野区役所を訪れ、上記(2)の廊下に設置されていた机で期日前投票宣誓書(兼投票用紙等請求書)に記入をした際、当該机の側面に刺さっていた画鋲(円板部分が外れて針のみになっていたもの)が甲の着用していた上着の腹部付近に引っ掛かったことにより当該上着の糸が解れ、当該上着が破損した。
3 和解(示談)条件
(1) 甲は、本件事故により、破損した上着の購入代金相当額5,389円の損害を被った。
(2) 乙は、上記損害額の全額について、甲に対して賠償する義務があることを認め、本件示談成立後、甲の指定する方法で支払う。
(3) 以上のほか、本件事故に関し、甲と乙との間には、何らの債権債務がないことを確認する。
4 和解(示談)成立の日
平成29年(2017年)9月20日
※ この文書は、個人情報への配慮から個人が特定できるおそれのある表記について修正を加えてあります。
○議長(いでい良輔) 次に、陳情の特別委員会への付託についてお諮りいたします。
お手元に配付の陳情付託件名表(Ⅰ)に記載の陳情につきましては、記載のとおり中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会に審査を付託いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(いでい良輔) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。
平成29年第3回定例会
平成29年10月2日付託
陳情付託件名表(I)
《中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会付託》
第14号陳情 区役所・サンプラザ地区の再整備にあたり専門家集団との協議会を創設することについて
○議長(いでい良輔) 本日はこれをもって散会いたします。
午後2時27分散会
会議録署名員 議 長 いでい 良輔
議 員 小林 ぜんいち
議 員 小杉 一男