中野区議会防災対策調査特別委員会〔平成29年12月8日〕
防災対策調査特別委員会会議記録
○開会日 平成29年12月8日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時32分
○出席委員(13名)
高橋 ちあき委員長
いさ 哲郎副委員長
若林 しげお委員
日野 たかし委員
ひやま 隆委員
小林 ぜんいち委員
内野 大三郎委員
小宮山 たかし委員
佐野 れいじ委員
南 かつひこ委員
伊藤 正信委員
むとう 有子委員
来住 和行委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
経営室長 篠原 文彦
危機管理担当部長 志村 和彦
経営室参事(経営担当) 朝井 めぐみ
経営室副参事(行政監理担当) 石濱 良行
地域支えあい推進室長 野村 建樹
地域支えあい推進室副参事(区民活動センター調整担当、地域包括ケア担当) 酒井 直人
都市基盤部長 豊川 士朗
都市基盤部副参事(都市計画担当) 辻本 将紀
都市基盤部副参事(地域まちづくり担当、弥生町まちづくり担当) 安田 道孝
都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当) 細野 修一
都市基盤部副参事(道路担当) 鈴木 宣広
都市基盤部副参事(公園担当) 千田 真史
都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹
都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史
都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫
○事務局職員
書記 若見 元彦
書記 井田 裕之
○委員長署名
審査日程
○議題
震災対策について
防災まちづくりについて
危機管理対策について
○所管事項の報告
1 中野区危機管理ガイドライン及び中野区政のBCP(中野区事業継続計画)の改定について(行政監理担当)
2 大和町防災まちづくりについて(大和町まちづくり担当)
3 中野区帰宅困難者対策訓練及び中野区総合防災訓練の実施結果について(防災担当)
4 その他
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、防災対策調査特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決定いたします。
それでは、議事に入ります。
震災対策について、防災まちづくりについて及び危機管理対策についてを一括して議題に供します。
それでは、所管事項の報告をお願いしたいと思います。
まず、1、中野区危機管理ガイドライン及び中野区政のBCP(中野区事業継続計画)の改定についての報告をお願いいたします。これは総務委員会にも報告をしてあるそうでございます。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
それでは、中野区危機管理ガイドライン及び中野区政のBCP(中野区事業継続計画)の改定について報告いたします。本件につきましては、総務委員会にも報告しているものでございます。
それでは、資料をごらんください。(資料2)
いずれも前回の改定から年数が経過しておりまして、組織や事務の変更を反映させて実効性を高める必要があるために改定を行うものでございます。
主な改定内容といたしましては、中野区危機管理ガイドラインにつきましては、新型インフルエンザ等対策本部等の反映、弾道ミサイル発射に係るJアラート発令事態などについての記載、前回改定時からの組織改正の反映などを予定しております。
次に、中野区政のBCP(中野区事業継続計画)につきましては、前回改定時からの組織や事務の変更を踏まえた非常時優先業務と執行体制の確保についての修正、事業継続のための執務環境の整備等の記載内容の更新、災害時の受援体制について、中野区地域防災計画(第41次修正)を現在行っているところでございますけれども、その内容を踏まえての記載などを予定してございます。
今後のスケジュールでございますが、現在庁内で検討を進めております。改定の案を取りまとめた後、3月には改定案につきまして議会に報告いたしまして、その後、改定をする予定でございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告について御質疑ありますか。
日野委員
まず、危機管理ガイドラインと区政のBCP、前回改定されたのはそれぞれいつでしょうか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
前回の改定でございますが、危機管理ガイドラインにつきましては平成24年10月、BCPにつきましては平成25年3月に改定しております。
日野委員
この改定のタイミングというのは、期間ですか、それとも内容が変わったタイミングでの改定ということになるんでしょうか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
改定のスパンにつきましては、特段の定めはございません。組織改正等、大きな改正があった場合、それから事務事業の内容等に大きな変更があった場合、そういったことによりまして、随時改定するということにいたしております。
小林委員
今のに関連するかもわからないんですけれども、両方とも職員用のガイドラインとBCPということでよかったですか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
さようでございます。
小林委員
一つは、そのことを前提として、(1)中野区危機管理ガイドラインの主な改定ということで3点挙がっているんですけれども、アは追加で、イ、弾道ミサイルについては新規に設けるということでよろしいですか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
弾道ミサイルの件に関しましては、国民保護事態、そういったものについては危機管理ガイドラインのほうに記載しております。Jアラートというものが鳴った場合の体制とかそういったことについて記載がなかったものですから、それについて追加するという形を考えております。
小林委員
ということは、要するに、新規で弾道ミサイルの件については記載をするということでいいわけですよね。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
弾道ミサイルを含めまして、Jアラートについて整備をされました。Jアラートが発令される場合、弾道ミサイル、それから震災等の場合、そういったことがございますので、そういったJアラートの発令についての記載を考えてございます。
小林委員
そうすると、BCPのほうは、震災編と鳥インフルエンザの件と書いてありますので、そちらは全く新しく編として設けるんですか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
中野区政のBCPなんですけれども、現在のBCP、想定される事態としまして、震災の場合、それから、新型インフルエンザ等のものについてということで、2部構成でつくっております。それぞれの内容について、現在のものにアップデートするというふうなことを考えているものでございます。
小林委員
ということは、防災編と震災編と新型インフルエンザ編の3編というふうになっているので、ここでもその中に書き加えるという意味ですか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
現在のBCPなんですけれども、全部で3編構成になっております。第1編が計画全体についての総則を書いております。第2編で、震災編ということで、震災が起きた場合のことについてのBCPについて書いてございます。第3編が新型インフルエンザ編ということで、新型インフルエンザ等に対応するものということでつくってございます。それぞれについて、前回の改定以降の変更事項、そういったことについて加除訂正を加えていこうというものでございます。
小林委員
要するに、その中に書き加えるのか、新たに編を設けるのかということを聞いているんですけれども、計画は計画でわかるんです、震災と新型インフルエンザについて書かれているので、Jアラートだとか、弾道ミサイルの件については新しい内容なので、別途に編を設けてつくるんですかと聞いているんですけれども、その辺はどうなんですか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
申しわけございません。説明が不足しておりました。Jアラートの発令につきましては、BCPに直接影響するというふうには考えておりませんので、Jアラートの件に関しましては危機管理ガイドラインのほうに書き込むことを想定しております。
小林委員
わかりました。
それからもう1点、組織改正の反映というふうにあるんですけれども、スケジュールを見ると、議会報告を30年3月に行うというふうになっているんですが、4月以降の組織改正も含めた上での案を示していただけるのか、それとも3月までのものを示すのか、どちらですか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
現在進めている改定作業は、来年度、4月1日に施行できるように考えておりますので、現在準備しております組織改正についても含んだ形で作成していきたいというふうに考えております。
小林委員
わかりました。そうすると、今現在の組織プラス新たな組織ができる、分野ができる、そういうことを含めてあらわしていただけるということで。そうすると、危機管理担当については大きな変更はなかったと思うんですけれども、それぞれの危機管理の担当というのは、今まで各分野、各部、各室、それぞれあったと思うんですけれども、それはどこが組織上、中心的に担っていたんですか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
危機管理に関しましては、それぞれの予定されている危機がございます。自然災害、大規模事故、こういったものでしたら防災分野が担います。それから、健康被害、これについては健康福祉部が担ってまいります。そういった形で、それぞれの危機に応じて対応する部が決まってございます。全体的な調整を経営室のほう、私どもの行政監理担当のほうで担うことになっております。
小林委員
そうすると、危機管理担当部長との関係はどういう関係でこれは構成されるというか、体制をつくっていくということになりますか。
石濱経営室副参事(行政監理担当)
危機管理担当部長なんですけれども、危機管理担当部長は経営室に置かれております。経営室の中に行政監理分野がございます。そこで全体的な調整をいたしております。現在の中野区の危機管理ガイドラインにおきましても、危機管理担当部長については、そういった中で危機管理について全体的な調整に対してアドバイスなり助言なりをしていくということで期待されております。そういった中で考えてございます。
委員長
ほかにありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、ほかにないようですので、以上で本報告については終了いたします。
次に、2、大和町防災まちづくりについての報告をお願いいたします。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
それでは、所管事項の報告2、大和町防災まちづくりについて御報告申し上げます。(資料3)こちらは建設委員会との重複報告でございます。
第2回定例会における本特別委員会におきまして、大和町地区のこれまでの取り組み状況について御報告申し上げたところでございます。大和町地区全体が不燃化特区に指定されておりまして、不燃化への取り組みを続けているところでございます。
そこで、不燃化特区の目標年度とされる平成32年度を目途とした防災まちづくりを推進しております。喫緊の課題である防災性の向上のための具体的な取り組みを実現するに当たり、改めてですが、区の考え方を取りまとめましたので、御報告申し上げます。
今後、関係機関協議を進めるとともに、地域と意見交換等を行い、大和町防災まちづくり計画を策定し、大和町まちづくり方針に掲げる「災害に強く安全で、だれもが住み続けられるまち」の実現に向けた具体的取り組みを加速させてまいります。
1番として、事業化に向けた取り組みでございます。
4点ございますが、1点目、地区計画の早期導入でございます。現在、中央通り沿道地区のみに策定している地区計画の範囲を地区全体とした「大和町地区地区計画」を策定し、ルールに沿った建てかえを誘導してまいります。
2点目は、まちの不燃化促進でございます。助成制度が入っております。それらを活用して、引き続き老朽住宅の除却や不燃化建てかえを促進してまいります。また、接道不良敷地解消のため、共同化の機運醸成を図り、事業化を働きかけるテーマになります。
3点目は、避難道路の効果的・集中的な事業化推進でございます。消防活動困難区域の解消、避難経路の確保を目的とし、路線ごとに手法を精査し、整備効果の高い路線から幅員6メートル以上の避難道路を整備してまいります。
4点目は、大和町中央通り沿道のまちづくりの具体化でございます。中央通りの拡幅整備は進んでおりますが、その整備を契機とした大和町の地域資源を生かしたまちづくりを推進してまいります。
2番目として、まちづくりルール策定の基本的な考え方でございます。これは、今後、策定予定の地区計画の原案となり得る内容ということでございます。
(1)として、地区施設整備の基本的な考え方として、4点ございます。1点目は、避難道路の整備でございます。2点目は、防災拠点の整備と第四中学校跡地の地域にふさわしい利活用を検討してまいりますという内容です。
2ページ目をごらんください。3点目として、大和区民活動センターを地区の中心・交流拠点としての整備、また、地域の中心核づくりの誘導でございます。4点目は、無電柱化の推進でございます。
(2)としては、建築制限の基本的な考え方でございます。地区全体の住環境の改善や防災性の向上のため、建築物の用途等の建築制限を行ってまいります。
(3)としては、土地利用の基本的な考え方でございます。これはその下の地図をごらんいただきたいんですが、真ん中のオレンジの線は大和町中央通りでございますが、ここをにぎわい交流の軸といたします。また、地区東側の環状七号線、地区南側の早稲田通り沿道は、幹線道路沿道の不燃化を目指してまいります。地区北側の妙正寺川沿いにつきましては、都市計画マスタープランにおけるみどりの環境軸形成を踏まえて、水とみどりの親水軸として景観整備等を図ってまいります。住居系の地区につきましては、建築物の不燃化と良好な住環境形成を図ってまいります。また、公園・オープンスペースの確保を目指してまいります。
3番目として、今後の予定でございます。まず、冒頭申し上げましたとおり、この考え方に基づきまして、関係機関協議を進めてまいります。また、地域との意見交換を行ってまいります。その上で、計画の案、そして、その案のとれた形の計画を策定してまいります。また、避難道路優先整備路線を定めまして、事業化に向けた取り組みに着手してまいります。31年度には大和町地区地区計画策定を目指してまいります。
御報告は以上なんですが、今後、大和町地区の防災まちづくりにつきましては、地域への十分な説明を行っていくとともに、特に影響を受ける権利者への対応を最優先で図ってまいりたいというふうに考えております。
御報告は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
では、ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いします。
小林委員
1点お伺いしたいんですけれども、2番のまちづくりルール策定の基本的な考え方ということで、②に、第四中学校跡地は地域にふさわしい利活用をするということなんですけれども、具体的に、今、区で考えていること、そして、地域とのやりとりというとどんなことなんでしょうか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
第四中学校につきましては、区として、まだまとめている段階ではございませんが、地区のまちづくりの会等では、そこに防災公園とか、あと、まちづくりの従前居住者用住宅としての活用等が意見として出ているという状況でございます。まだその段階ですので、具体的な検討には至っておりません。
小林委員
わかりました。これから具体的なやりとりを地域の中で決められるということで、四中の場所がどちらかというと全体の中心的な位置ではなくて、北の外れのほうと言っては変なんですけれども、全体でいうと端部になるわけで、そこが地域にふさわしい利活用を進めるというふうに捉えると、もう少し真ん中の地域であるといいなというふうに、その拠点施設というか、公園というか、というふうに思うんですけれども。一方で、弥生町なんかは種地があったので、そこを中心に全体に広がるような感じだったんですけれども、そういったようなことについては、大和町では計画検討などはされなかったんでしょうか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
委員おっしゃるとおり、今後、避難道路の整備等を進めるに当たり、ここには種地がないというのが大変大きな課題でございます。種地としての四中の活用というのも選択肢の一つではあるんですが、現在のところ、種地の見出す策というのは、具体的には進んでいないんですが、権利者の方へお話をして、適正な補償や何らかの移転先、または生活再建等を一緒に考えていく中で、何かうまく見出していきたいというレベルなので、今後、十分な策を検討してまいりたいというふうに考えています。
小林委員
それから、まちづくりという視点で聞きたいんですけれども、例えば弥生町のまちづくりとか、沼袋の補助220号線とか、新井薬師のまちづくり、上高田とあるんですけれども、それぞれそういう特色のある地域で特色のある計画が大分でき上がってきていると思うんですが、大和町については防災まちづくりということで、不燃化特区を活用したまちづくりを進めているんですけれども、全体のスケジュール感からいくと、少しほかが進んでいるほどには進んでいないのかなというふうに思うことと、そういった意味で、計画は今どのくらいまででき上がっているというか、進んでいるというか。ここには、まちづくり方針に掲げて計画を策定しているというふうにありますけれども、そういった意味では、今どんな状況なんでしょうか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
全体のまちづくりの方針を、2年前になりますが、平成27年に策定させていただいて、地域の方にお知らせしてという状況で、その後の具体化というのがまだ完全な形ではできていなくて現在に至ります。
今後の予定でございますが、本日御報告させていただいたこの内容で、改めてになりますが、地域にお話をさせていただいて、今後の予定のところに30年度のまちづくり計画策定というふうにあるんですが、こちらのところでは、具体的な事業としての計画をお示しできるように準備を進めるという計画でございます。
小林委員
不燃化特区の事業期間が平成32年度までというふうに報告にもありましたけれども、そうすると、31年度に地区計画が決定して、残り32年度、1年になるわけです。まず一つ、不燃化特区、5年間の中で行う最終年の年と、それから補助金等もあると思うんですけれども、その後、32年以降はどんなふうに不燃化特区というのは進んでいくことになりますか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
不燃化特区につきましては32年度末までということでございますが、この地区におきましては、建てかえの補助金はその時点で、現状は延伸等の予定はないというふうに聞いておりますので、そこはなくなってしまうんですが、この避難道路の整備等を行う際には、沿道の方々につきましては、適正な補償を行っていくことで、老朽建築物の建てかえや沿道の不燃化を図ってまいりたいというふうに考えております。
財源という面におきましては、現在、この地域に国費の補助をいただいてやっております。それが平成29年度から10年間の予定で入っておりますので、そちらを活用して進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
小林委員
そうすると、32年以降についても、東京都の特区では事業期限が終了することになるけれども、それ以降も平成39年までは国費等でこの事業を継続してやっていけるということでよろしいんですか。要するに、安心の度合いとして、もう特区が終わってしまうので、この後、私たちはどうなっちゃうのという心配は、そういった意味ではあるのか、ないのか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
当然、まちづくりは32年度で終わりではございませんので、まずは、32年度末までに不燃領域率を向上させるという目標に向かって精いっぱいやらせていただくということがございますが、補助金がなくなってしまった後につきましても国費等を活用して、引き続きこの地域において、この木密地域解消に向けた取り組みを進めてまいるという考えでございます。
小林委員
わかりました。
最後に1点、裏面の朱にあらわした大和町中央通り、ここが都の整備をされる道路になるということなんですけれども、ちょっと資料が見えないので確認なんですけれども、このグリーンの丸の点線というか、ぽちぽちぽちというのが縦横に走っていますけれども、これは何を表記しているんでしょうか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
見にくくて大変失礼いたしました。この線が、緑色とオレンジと、一方でグレーというのもあるんですけれども、こちらは、従来、大和町まちづくり方針では検討中の避難経路としてここにある線を全部引いたところでございました。現状の考え方として、中央通りは、今、拡幅整備が進んでいて、オレンジで特に示してありますが、それ以外の緑のところにつきましては、今まで検討してきた避難道路の中でも積極的に整備をすべき路線ということで、緑で表記させていただきました。その手法については、今後、検討してまいりますが、緑色の線で引いたところを避難道路として整備をし、その手法はこれから検討していくと、そんな意味で線を引かせていただいたというところでございます。
小林委員
表面の1の(3)の幅員6メートル以上の避難道路を整備していくということになるんでしょうか。そうすると、これは地域では比較的に本当に狭隘道路、車の入っていけない、つまり自転車、人の通行ぐらいしか賄えないような通路が多い中で、徐々にこのまちづくり全体、防災の視点からのまちづくりが進んでいく中で、そうした6メートルの道路も整備され、全体的な交通や人の避難にかかわる道路も整備され、生活面でも大分よい方向に変わっていくのかなというふうに思います。
そうした中で、ここでは弥生町で行う予定になっているような電線の地中化のことというのは同時に行っていく予定になっていますか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
避難道路を中心とした無電柱化を検討しております。具体的には、今度、30年度の予算が特別委員会等でまた御審議していただく内容になるかと思います。
小林委員
わかりました。無電柱化を推進するとあるので、もう少し具体的に聞けるかなというふうに思ったので、それは来年度に向けての新たな事業として、より期待したいところです。ありがとうございました。
むとう委員
大和町防災まちづくりは進めていただきたいというふうに私も願っているところなんですけれども、実際に、ことしの3月30日に、地区全体に特区のエリアを拡大したということで、具体的に何か少しは進んでいることというのはあるのでしょうか。32年度を目途にということで進められているわけですけれども、大体何割ぐらいとか、どういう形で今現在進んでいるのかというところを教えていただけますか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
不燃化特区を拡大しましたという御報告をさせていただきました。従来、中央通り沿道のみが、約13ヘクタールのみの地域を、全体が67なんですが、約5倍の地域に拡大したというところでございます。
それで、拡大後、今年度に入ってなんですが、現在、特区の申請を受けて建てかえが進んだ件数というのが、大和町地区においては36件ほどございますが、地区が5倍に広がっているので単純な比較はなかなか難しいのと、中央通りはもともと拡幅整備もあるので、それによって進度も少し違うところなんですが、28年度は10件だった不燃化特区の利用が、29年度は、これは全部、まだ交付に至っていないものも含めて、相談中のものも含めて、現時点で約36件はあるということなので、区域拡大によって不燃化の取り組みが地区全体に広がっているというふうに考えています。
むとう委員
そういたしますと、全体的に今36件ふえたというのは、面積もふえたからどう拡大したかの割合は難しいということだと思うんですけれども、大体何軒くらい不燃化しなければいけないと思われるような住宅があるんですか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
この地区には、4,000弱のお家がございます。そのうち7割程度が、いわゆる老朽住宅というふうに分類される住宅でございまして、そうすると、7割なので約3,000棟ぐらいという話になるんですけれども、その全てが建てかえなければいけないということではないんですが、70%ということですと、現時点で、年間40とか50とかではなくて、その数倍のペースでいかないと、現状、不燃領域率は空地とかいろいろな要素があるので、単純な比較は難しいんですけれども、もし住宅だけでということになりますと、現状の4、5倍のペースでいかないと達成はかなり難しいということになります。なので、その建物だけではなくて、空地の生み出しも必要ですし、先ほど申し上げた避難道路の整備等も含めて、地域の安全性を高めてまいりたいというふうに考えております。
むとう委員
数字を聞いたら、なかなか大変ですよね。それぞれのお家の御事情もあるから、区が思うに進まないというのはよくわかるところで、御苦労なことだと思うんですけれども、住民の理解なくては進まないことで、今回、計画案を30年度に策定するにつけて、今回、発表したことについても、これから住民の方に御説明されるというような説明が先ほどございましたけれども、具体的には、どういうふうに地域の方々にこの計画そのものを浸透させて理解を深めていくのか、住民との説明とかかかわりについては、今後どういう予定になっているのか、具体化しているところがあれば教えてください。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
この地区におきましても、まちづくりの会というものがございます。その会とともに、現在のまちづくり方針を定めてまいりました。今後の具体化につきましても、まずは、まちづくりの会等のお話、全体周知については、全戸配付しているニュース等がございますので、そちらも含めて考えています。また、事業の進度に合わせまして、適宜説明会や、または、その前段での意見交換会等も含めてやっていきたいというふうに考えています。意見交換会や説明会の日取りとか、順番についてはまだ決まっていないので、これは、具体化しましたら御報告をできるだけさせていただこうと思っております。
むとう委員
まちづくり委員会にかかわっていらっしゃる方というのは、全体からすると少人数ですよね。だから、全体に浸透するというのがなかなか難しくて、大和町に何人か知り合いの方がいて、何かやっているようだけど、よくわからないというのが、率直な感想なので、やはりすごく徹底してお知らせして、場合によっては、本当に高齢の方も多くて、説明会に出ていけないというような方もいらっしゃるので、本当にきちんと訪問するようなことまで含めて浸透を図る手段を、区が設定した説明会だけに来てくださいと言っても、なかなかそこに参加できない方も多いので、ちょっとその辺は工夫して進めていただきたいというふうに思っています。要望としておきますが、よろしくお願いいたします。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
ちょっと申し上げます。今、老朽住宅等につきましては、こちらから伺って建てかえの御案内などをさせていただいているところもございます。また、今後の説明会等につきましても、説明会単体でやるだけではなくて、その後のフォローも、例えばオープンハウスを行うとか、全体周知も十分図るとか、さまざまなことを考えていきたいと思います。
いさ委員
事業化に向けた取り組みの(2)まちの不燃化促進のところなんですけれども、一番最後の行に、「接道不良敷地解消のため、共同化の機運醸成を図り、事業化を働きかける」とあります。ここで言っている「共同化の機運醸成を図り」というのは、具体的にはどんなことをするつもりなんでしょうか。ちょっとお示しください。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
こちらは、接道不良というのは地図等で調べて、その地域というのはわかるので、そちらの権利者の方々に共同化の勉強会等を行いませんかというような、そういった呼びかけ、意向がないと始まらないので、まずはそういった関係者の方々と勉強会を始めさせていただいて、その意向が共同化に向かえるようであれば、それが機運醸成なんですけれども――向かえるようであれば、さまざまなこの不燃化特区の助成制度を利用した共同化の事業も可能なので、そういったものを進めていきたいということでございます。まずは勉強会からといった形のことを考えております。
佐野委員
先ほどのもう1回確認なんですけれども、現在の時点では種地はないということでございますよね。弥生町のまちづくりと大きく違う点は、種地があるかないかが大きく違うと思うんですけれども。先ほどはないということでございましたよね。どうでしょう。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
現在のところは、残念ながら、まとまったものはないということでございます。
佐野委員
そうすると、弥生町の種地はあるから交渉のときに結構有利に運べるのではないかと思うんですけれども、大和町の場合、ない場合にはどのようにするつもりですか。まずは種地が確約してから、交渉に臨むということでよろしいのでしょうか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
もちろん、種地が先にあったほうが交渉はいいんですけれども、権利者の方々に、確かに種地のないままの交渉というのは厳しいんですが、種地の確保と権利者の交渉については同時並行となるような形になると思います。一緒に進めながら、交渉の進みぐあいによっては、空いたところに移っていただくとか、そんなことも選択肢の一つだろうというふうに考えております。
佐野委員
そうしますと、種地がない中で交渉するということは非常に難しいと思うんですけれども、それをやらざるを得ないので、やっていくということでしょうが、相当の決意と覚悟がいると思うんです。まず、種地を探しながらやらなければいけないということ、どうしても中野区にいたいんだという人がいるかもしれませんし、だから、確保してくれという要望もあるかもしれません。今までのところ、それはないということですか。
細野都市基盤部副参事(大和町まちづくり担当)
まだ区の事業を始めていないので、そういった具体的な交渉には至っていないんですが、区の覚悟がというところにつきましては、沿道の方々には、適正な補償と種地をこちらでも紹介できるようにしていくということで、生活再建ができるように、十分な考えを持って権利者の方に対応してまいりたいというふうに考えております。
委員長
ほかにありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、以上で本報告について終了いたします。
次に、3、中野区帰宅困難者対策訓練及び中野区総合防災訓練の実施結果についての報告をお願いいたします。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
報告3番、中野区帰宅困難者対策訓練及び中野区総合防災訓練の実施結果について御報告させていただきます。(資料4)
1つ目は、中野区帰宅困難者対策訓練です。
こちら、(1)にありますとおり、日時は平成29年10月12日(木曜日)に行われました。午前10時から10時30分です。本委員会の委員の先生方にも御視察をいただきまして、ありがとうございます。
(2)訓練場所としまして、中野区役所をはじめ中野駅、東中野駅、中野サンプラザ、なかのZEROホール、West53rd日本閣でございます。
(3)訓練参加者数です。一般参加者、区民等々の方が125名、先ほど申しました御視察をいただいた先生方が6名、帰宅困難者対策協議会の委員の方々が62名、その内訳はこの下にありまして、後で御報告します。それから、区職員のところが32名、総勢225名で訓練をさせていただきました。
今申し上げました中野区帰宅困難者対策協議会の方々の参加内訳でございます。このように、警察、消防をはじめ、各関係機関の方々に参加していただいております。日本閣の方も参加していただいていますし、ビルの方、あとは中野サンプラザ、学校の方、鉄道の方等々でございます。
おめくりいただきまして、2ページをごらんください。(4)訓練内容でございます。
①情報提供ステーション開設・運営訓練ということを、中野駅の駅前と東中野駅の駅前で実施しました。内容は、アとしまして、情報提供ステーションの設置、イとしまして、防災行政無線(移動系)、トランシーバータイプなんですが、これにおきまして、こちらの区の災対本部、防災センターとの通信を入れました。ウとしまして、来街者への情報提供。被災状況、鉄道インフラ系の今の状況というものを提供いたしました。エといたしまして、一時滞在施設への避難誘導。今回、一時滞在施設は、実際はなかのZEROホールのみの開設ということで訓練をさせていただきました。
そして、②としまして、今申し上げました一時滞在施設開設・運営訓練ということで、なかのZEROホール、それからwest53rd日本閣の状況でございます。こちらも、アとしまして、防災行政無線による区災対本部との通信訓練を行いました。イとしまして、資機材の運搬及び設置です。ウとしまして、帰宅困難者の受け入れ、誰が来たかという名簿の作成。エとしまして、ホワイトボード等による情報提供、物資の配布を行いました。
その下が(5)訓練風景を写真で4枚だけ載せています。
①が中野駅北口の状況です。このように白いテント、それからホワイトボードで情報提供をしております。それから、まだ膨らんでいないんですが、右側にあります中野区というバルーンが膨らみまして、中野区であるということを表示しております。
②につきましては、東中野駅の西口の設営風景でございます。ちなみに、このテントはそれぞれJRの駅に保管、管理をしていただいております。中野区のほうでお渡ししてあるものでございます。
下の段に行きまして、③が、なかのZEROの中でございます。一時滞在施設の受け入れということで、先ほど申しました名簿作成、受け付けをやっております。
④が大ホールの中でございます。このように、こちらが御提示する椅子がありますので、この椅子に順次座っていただきました。
こちらに載っておりませんが、この後、中野区の防災事情も話させていただきましたし、中野消防署の御協力をいただきまして、AEDの取り扱いの見取り、このステージの上で展示をしていただきまして、見取り訓練というものをやっていただいて、皆さんに見ていただいたということです。区長からも講評をいただいた次第でございます。
以上が帰宅困難者訓練です。
もう1枚おめくりいただきまして、3ページのほうをごらんいただきますと、2つ目であります、中野区総合防災訓練についてです。
(1)実施日時が、平成29年11月12日(日曜日)午前9時から12時まで行われました。
(2)実施地域と主会場といたしまして、今回は鍋横地域でございます。各防災会の会場でまず訓練をやっていただきまして、主会場であります区立第二中学に向かっていただき、また訓練をやっていただいたという流れになっております。
(3)訓練参加者数ということで、延べ合計で600名に御参加いただきました。内訳としましては、裏面で、後でもう一度細かく御報告させていただきますが、各防災会等が343名です。関係機関等が257名になっております。
(4)訓練の内容でございます。
①初期対応訓練ということで、先ほど申しましたように各防災会のそれぞれの地域におきまして、このように初期消火訓練ということでスタンドパイプの取り扱いとか、消火器の取り扱いをやっていただいたり、傷病者の搬送訓練をやっていただいたり、そして、各防災会の地域の会場から、先ほど申しました主会場の第二中学に移動することをもって避難訓練としていただきました。
②参加者体験訓練、これは第二中学に行ってからの会場内で行ったものでございます。こちらは体験訓練ということで、それぞれ物を見るだけではなく、実際に触って、使って、その効果等を体験していただいたということです。消火器の的当てをはじめ、救出救助の体験、目隠しの誘導、車椅子体験、防災グッズの借り物競争、避難所資機材の操作体験、起震車の体験――起震車は、今回お世話になりまして、新しい起震車に更新しまして、区民の皆様のほうには、この日をもって一番最初のお披露目の場にもなりました。ありがとうございます。それから、煙体験の宝探し、防災もの作り体験、防災大声コンテスト、のこぎり体験、記念撮影などをいたしました。
1枚おめくりいただきまして、先ほどの訓練参加者の内訳の詳細でございます。
鍋横地域は6防災会がございますので、プラス一般住民の方で303名、福祉団体連合会が34名、赤十字奉仕団、鍋横分団が6名で343名。それから、関係機関が、それぞれ警察、消防をはじめまして、インフラ系の水道、下水道、電気、ガス、はたまた医師会等の4師会の方々、それから、今回は鍋横区民活動センターの運営委員会の方も参加していただいております。
そして、今回の総合防災訓練は、9月の総合防災訓練が医療連携ということでやらせていただき、11月は公助連携ということでやらせていただき、公助連携を特にやっていただいたのが、トラック協会とか、建設まちづくり協議会、社会福祉協議会、東京土建、一つ飛ばしまして東京コロニー東京都葛飾福祉工場、それから、何よりも造園緑化業協会に参加をいただきました。造園緑化業協会には、道路開設訓練ということで、道路に倒木があって、実際のシチュエーションをつくりまして、チェーンソーで切って、クレーンで引き上げて、トラックの荷台に乗せるという訓練を実際にやっていただきました。それらの方が、合計で600名でございます。
もう1枚おめくりいただきまして、5ページ、先ほどと同じように写真が6枚あります。上のほうから消火器の操作訓練、右がスタンドパイプによる放水訓練、2段目になりまして、新しく来ました起震車の体験訓練、のこぎりの体験、一番下の段が救出・救助ということで、ジャッキアップの取り扱いを――これは板に人間が挟まれているということで、人形を下に入れまして、ジャッキアップをして引きずり出すという訓練でございます。それから、消火器の的当ての体験をしていただきました。
二つの訓練は以上でございます。
委員長
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いします。
伊藤委員
御報告ありがとうございます。
まず最初の帰宅困難者対策訓練なんですけれども、今、御報告があったように、私ども防災対策特別委員会の高橋ちあき委員長をはじめ、何名か参加をさせていただき、また私も、サンプラに集まって、一般の人たちの姿も見させていただいたんですけれども、比較的若い方が多かったなということで、子連れのお母さん方が多かったなということも感じました。全体的には225名というかなり多くの方が参加されたということで、参加者の分析なんかはどのようにされていますか。参加してくれた一般の方をどのように感じていますか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
参加者は、まず募集の方法を御案内させていただきますと、こちらは、事業を民間業者に委託しておりまして、中野区内にあります構造計画研究所というところに委託しております。その結果、スマートフォンのインターネットのサイトというのでしょうか、「こくちーず」といういろいろな行事を告知するところにまず告知をしていただきました。かつ我々区役所のほうとしましても、ホームページとなかの区報に開催を通知、かつ各駅等々にポスターを掲示させていただきまして、その「こくちーず」で申し込みがつながるようにしていただいておりました。
それによって、委員がおっしゃいましたように、いろいろな年代がいらっしゃいましたが、特にお子さん連れで、比較的若い方が多かったかなと。そのメンバーというのが、事前に「こくちーず」で、どういう方がというのが把握できる、主催者から見るサイトがございまして、それによって年代を事前に把握しておりました。
また、それにおいて、なかのZEROのほうに行きました中でのAEDの訓練も企画しまして、それはもともとしていたんですが、実はAEDが大人の人形を相手にやる訓練だけではなくて、ベビーレサシアンという赤ちゃんタイプの人形も持ってきまして、心臓の動きが悪くなったときにどうするんだよということもやらせていただいたということでございます。
伊藤委員
ありがとうございます。本当に若い方々の参加は、非常に防災意識の向上ということで、私はよかったなと思っています。また、参加された方のこういった帰宅困難者訓練とか、防災訓練なんかも含めて、アンケート方式でとったのか、それとも感想とか御意見なんかは把握されていますでしょうか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
委託しました構造計画研究所がアンケートをとっておりまして、このような訓練の結果、まずは、当然、参加して有意義であったかということを聞いてみましたら、ほとんどの方が非常に有意義であるとなっております。そして、被害があったときに、実際にこのように動けるかというところなんですが、こちらは、やはり全員が動けるということではございませんでした。ただ、この経験が今後の役に立つかというところでありますと、役に立つというお答えが返ってきております。
伊藤委員
ありがとうございます。引き続き、帰宅困難者の訓練をお願いしたいと思います。
それから、総合防災訓練なんですけれども、今回、9月には鷺宮地域、そして、この11月には鍋横地域ということで、私は役柄、実行委員の委員長をさせていただいて、十分把握はしているつもりであります。また、この実施に当たっては3回打ち合わせがあって、終わった後にも反省会があって、さまざまな方に参加していただき、当日は天候もよくてよかったなと思って、無事に終わったので、安心しております。いろいろな体験訓練をさせていただきましたし、関係機関のブースなんかもさまざまあって、裏に書いてあるとおり、陸上自衛隊の装甲車なんかも乗せていただいて、あれで東京から九州まで行くんだという話もされて、非常にためになった話もありました。
また、反省会でいろいろな意見が出ました。御承知だと思いますけれども、総合防災訓練をもう少し充実しろとか、また、本部が非常に大きなテントでほとんど座っていなかった、私も一度も座っていません、区長ももちろん座っていません。椅子だけで100個ぐらいあったような感じもします。あれはぜひ改めていただき、検討していただきたいと思っています。また、反省会でいろいろな御意見が出ました。今ここで質問すると細かくなってしまうので言いませんけれども、それぞれの防災会に対しても、やっぱり地域防災会一つひとつを分析しながら対応していただきたいと思っております。その反省会を踏まえて、今後、総合防災訓練のあり方というのをどのように考えているのか、お伺いしたいと思います。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
今、委員おっしゃいましたとおり、3回の実行委員会、終わった後に反省会というのを、皆様にお時間をいただいて開いていただいて、いろいろな御意見をいただきました。そして、申しわけないですけれども、やっているそばからというか、当日から我々担当者が反省するところ、ここはよくないというところを見つつ、また、その当日の運営もしなければいけないということで、当日もそのように、もう既に来年に向けて始まっていたというところであります。
さらに、反省会の場において、いろいろな区民の方々、関係機関の方々から御指摘をいただき、また、よかったというお声もいただいて、それぞれそれを糧にしなければいけないと。例えばなんですが、今話に出ました本部テント、幕舎がありまして、大きいテントがあって机と椅子がたくさんあったと。開会式に座った方も若干いたんですが、ほとんどの方が座っていないというのが事実でございますし、あのテントを開会式に、幹部用に用意したとしましても、開会式が終わった後にすぐ、参加協力団体がいろいろありますので、その方々が使うブースのテントに来年はしようという、すぐそういう反省をいたしたといいますか、できるものはどんどんやろうということで。そのように、これは一つだけなんですが、またたくさん反省したところがあるんですけれども、今回いただいた話を来年に向けて頑張ると。
もう一つだけ言わせていただきますと、やはり参加の年齢分布がいつも決まっていて、ある程度ベテランの方しかいないと。ここは、どこの地域に行っても、全国的に、いろいろな報告書を見ますとそのようだということは書いてあるんですが、何とかそれを打破したいと考えております。また、委員の先生方にも御指導いただければと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
伊藤委員
ありがとうございます。まさに今、副参事がおっしゃったようにいろいろ反省するべき点が多々あるかと思います。そして、やっぱり地域の防災会というと、どうしても高齢の方が多くて、先ほどの帰宅困難者の場合は若い方が参加してくれたということで、若い方がどんどん防災訓練にも参加してくれればいいんですけれども、いろいろな反省を踏まえて、また、この地域でやるというのは、毎年2カ所ずつやっているんでしょうけれども、同じ地域でやるには7年に一遍ですか、5年から7年に一遍しか回ってこないということで、そういうお話もありました。7年前はどうだったのかなというと、もうほとんど忘れてしまう、記憶に薄いということもありまして、やっぱり日ごろの防災訓練というのは必要かなと思いますので、ぜひ地域防災会、防災担当として、107か108あるんでしょうか、1年を通して目配り、気配りをしていただきたいと思っています。これは要望です。よろしくお願いします。
小林委員
この防災訓練の仕方も、この3年ほどで大きく変わってきているかと思うんですけれども、当初は、今もそうですけれども、北と南がそれぞれ同じ訓練を毎年行ってきていたと思うんですけれども、去年からでしたか、総合防災訓練という形と医療訓練の二つに分けて、北と南を交互に行うという形になってきたと思うんです。今回、帰宅困難者も含めて、去年、おととしの参加人数を比較して、どんな推移があるか教えていただけますか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
まず、参加人数でございます。委員おっしゃいましたとおり、昨年から訓練の仕方が変わっております。昨年、28年は、北のほうが上鷺宮で、延べの参加人数が659名です。本年は鷺宮で、700人以上参加していただいています。それから、昨年の南のほうが桃園で、712人です。先ほど御報告しましたように、今回は600人と。ただ、参加人数のほうは、分母というのでしょうか、その地域の住民の方、区民の方の人数がもともと違いますので、一概にふえた、ふえないでは、私どもは一喜一憂しないようにしております。
内容につきましては、大きくは御存知のとおり医療連携と公助連携というのを分けて、交互に北と南で、隔年でやっていくということで、昨年とことしはやらせていただきました。内容は、昨年とことしはほぼ同じでございます。ただ、2年前になりますと大分形が変わりまして、変わったのが、何が変わりましたかといいますと、先ほど委員からお話が出ました体験訓練が昨年からふえたというか、それをやるようになったと。今までは見取りという、見て勉強していただく訓練内容だったんですが、昨年からは実際に物を触って、実際に動かして、どういう効果があるかという体験型訓練にしたというのが内容の変遷でございます。
小林委員
公助型というのは、いわゆる地区町連の町会数によっても違いますから、その辺の分母は大きな地区町連と少し人数の差はあるんだと思うんですけれども。多くの方々がこうした地域の中で、先ほどもありましたけれども、見るだけの訓練ではなくて、自分たちも参加をして、手を、体を動かして訓練をしていくと。新たな手法については、もう少し地域の中でも、各町会の防災会でも充実をしていくことかなというふうに思っています。
そうした中で、1点、先ほどもありましたけれども、起震車が新しくなってお披露目だったということなんですけれども、揺れもあるでしょうし、前のは大分古かったんですけれども、この新しい起震車はどんな特徴があるんでしょうか。ちょっとPRしていただけますか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
一番の違いは、前の起震車は、簡単に言いますと二次元の動きでございました。前後と縦だけだったんですが、それに横も加わりまして、三次元の動きになりました。それによって、同じ震度7をやりますよ、震度5をやりますよという数字は同じであっても、非常に揺れ幅が大きくて、最近の言葉で言えばリアルな動きになって、本当の地震と同じような動きに少し近づいたと。実は、まだまだ長周期地震は今の日本の技術ではできないということで、そういうゆっくりとした地震はできないんですが、早い訓練はできるようになりました。かつ、何々地震を再現しますよと、一番最短では昨年起きました熊本の地震を再現することができます。また、前からありました関東大震災と言われるところから、途中の、当然、東日本や新潟県中越地震等々も再現するという機能もついております。
また、いろいろとあるので長くなりますが、モニターが起震車の箱の中に、揺れる部屋の中につきまして、そのモニターがCGの画面で、東日本の地震を再現しますと、津波が来る姿が映るようになりました。そして、熊本地震ですと、町なかの姿で家が倒れたり、ビルが倒れたり、あとは電柱が倒れたりとか、少しずつ揺れながら、町の被害が大きくなっていく、倒れるのが大きくなってくるというのが、モニターにあります。それに伴いまして、音声でゴーというか、効果音が流れるようになっております。そのように、いろいろな最新の機能が加味されて、今回体験していただいた方々には、いい意味で非常に好評だったと。こういうことが体験できれば、いざ来たときに対処できるかなという感想といいますか、御意見をいただきました。
小林委員
ありがとうございます。たしか7種類でしたよね。(「7種類です」と呼ぶ者あり)7種類の新たな動きが体験できて、今まで横揺れだったのが上下も含まれるので、よく防災館にあるような振動体験のようなタイプで、多くの方々が今までと違ってびっくりされているというケースもあって、なかなか多くの方々に体験していただきたいと思う起震車でもあるわけです。今後、地域防災会や小・中学校の防災訓練などにも参加していく予定だとは思うんですけれども、新しい起震車の年間のスケジュールというのは、どのくらい出向いていくというか、区役所でやることもあるんでしょうけれども、どのくらいの稼働率の予定なんですか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
実は非常に稼働率が高いものでございます。今お話に出ました各防災会だけではなく、中野区内の小学校、また、保育園、要請があれば幼稚園等々、あとは普通の事業所と言われる会社にも行っております。そういった結果、今、私の感覚で数字がすぐに出ないんですけれども、週に5日間ぐらいは出ております。プラス土日もほぼ全て出ております。昨年は101回出ております。
小林委員
わかりました。総合防災訓練も、それから帰宅困難者の訓練も、3.11があって7年たつわけですけれども、私たちの記憶からだんだん薄れていくとともに、こういう訓練を地域の中で、身近なところで行うということが、忘却との戦いで、災害というのはあるのかなというふうに思っています。委託をして行っているようですけれども、しっかりと、その成果、先ほど伊藤委員からもありましたけれども、さまざまな検証の後に反省点もあるでしょうし、またよかった点もあるでしょうし、そういったものを生かして、来年度の防災訓練に向けていっていただくとともに、訓練ではなくて、実際の生の震災が起こったときの対処の仕方、先ほどの最初の御報告の中で、危機管理から始まり、区政のBCPというお話もありましたけれども、あわせて、こういった訓練が実際にきちっと生かされていく、そうした訓練になっていく、また、職員だけではなくて、議員側もそうなんでしょうけれども、区民一体となった対応ができるような、そういう訓練に近づけていく、そういった努力を今後もよろしくお願いしたいと思います。最後、要望です。
来住委員
2ページのところで、訓練をしていただいたんですが、私も東中野駅西口の、この立ち上げのステーションの設置の様子を見させていただきました。初めてということもありまして、10月にしてはとても暑い日ということで、職員の方が大変だなというふうに、見ながら様子をうかがいましたけれども、意外とテントの設置が時間がかかって手間取っていらっしゃるなということと、それから、中野駅でもこのバルーンがきちんと膨らまなかったというようなことも聞いたりもしたんですが、この訓練をされて、今後の課題といいますか、どういう点をどういうふうに今後に生かすかという点では、どういうふうにまとめていらっしゃるんでしょうか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
訓練は、当然ながら、やればやるほど課題が出てくるというのが正直なところでございます。まず、今年の訓練につきましては、帰宅困難者情報提供ステーションの立ち上げに手間取ったというのが事実だと思います。ただ、帰宅困難者の対応というのが、発災直後から行わなければいけないことでもあるんですが、それにも増して、区民の方々、区内での倒壊や火災や道路の閉鎖等々の対応もございますし、同時にいろいろなことをやらなければいけないので、今回は区の職員が加わってなんですが、実際のところは、預けておりますJRとか、その他の事業所の方で、また、JRも先にやらなければいけないことがあるでしょうし、やはり実際は、今、手間取っていた人数よりもっと手間取るのが現実かなというところでございます。ただ、そういったことも検証したといいますか、このように訓練をやらなければわからないことでございますので、もちろん反省はして、練習等をたまにやっていただくというのは必要ではございますが、こんな感じでやっていくという感じかなと思っております。
来住委員
東中野の場合も、駅長も立ち会っていただいたりして、だから、繰り返し訓練をされている、していかなければいけないということだと思うんです。今おっしゃったように、テントは東中野駅のあるところに保管をされているというような話でもありました。したがって、区の職員がすぐにいろいろな対応がある中で、帰宅困難者に対するステーションの設置をするまでの時間的な問題とか、人員の問題とか、当日の訓練でさえ、職員の方が4、5人いらっしゃったと思うんですけれども、大変だなという思いがしますので、もう少し実践的に、地域の、またJRの協力をきちんと得られるような、そういう連携といいますか、そういうものも含めて、今後やっていただきたいなというふうに思いました。
さらに、今後のことですけれども、東中野で私は様子を見ながら、駅利用者の方々が、きょうは何ですかというふうにいろいろ皆さんが聞かれるので、私が説明をさせていただいていたんですが、実際に、テント、ステーションを設置して、そこで何をするか。ここにありますように、帰宅困難者を受け入れて名簿を作成したり、ホワイトボード等での情報提供を行う、物資の配布を行うという、そういうことが伴ってくるんだと思うんですけれども、そういう実践的な、そのときにその効果がしっかりと出せるような訓練に結びつけていただきたいなと思うんですが、今後については、例えば、東中野の西口等については、どういうふうな訓練の方向性を持っていらっしゃるんでしょうか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
今回の東中野の訓練につきましては、先ほど報告の中でお話しさせていただきましたとおり、帰宅困難者の一時滞在施設が近くに開設して誘導するということはないという訓練でございました。このように情報提供ステーションのテントとホワイトボードだけを持ってきて、立ち上げるという訓練だけでございます。
中野駅で行いましたような訓練を今後は東中野だけではなく、実は昨年、中野駅を中心に大々的に、昨年は北口で、今回は南口のなかのZEROに行ったということで、当然中野区内には、たくさんの帰宅困難者が発生することが予想されております。あとは、丸ノ内線のところと、北側に行きまして、西武線の沿線のところを拡大して、中野駅ばかりでやっていても全区内に周知徹底といいますか、こういったことも問題が起きるということも周知できませんので、今申し上げました中野、東中野、丸ノ内線の中野坂上とか、それぞれ丸ノ内線の駅、それから西武新宿線の駅の4カ所をローテーションして訓練を回っていこうと考えております。
むとう委員
前回の帰宅困難者の訓練は、一般参加者は学生を中心に80人ぐらいだったというような御報告があったかと思うんですけれども、今回、一般参加者が125人ということでふえていて、先ほど伊藤委員もおっしゃったように、お子さんをお連れの方が割と目立っていらした。暑い日だったんですけれども、平日の午前中という中で、子育て中の方がお子さんを連れて、最後、私、ZEROホールまでいましたけれども、そういう方が多いということがちょっと不思議な感じで私は見ていたんですが、先ほどの御説明で、今回から民間の方にPRをお願いしたというような御報告があったんですが、具体的にはどんなことをしていただき、実際、民間の方にPRを委託していただいた委託料は幾らだったのか、教えてください。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
まず、実際にやった内容なんですが、先ほども申しましたように、まず、区のほうからいかせていただきますと、この訓練をやるのが10月12日ですから、9月に入りまして、区のホームページ等に載せました。それから、9月の区報に載せていただいたところであります。それから、約1カ月前の9月中旬になりまして、先ほどいろいろなイベントを告知する「こくちーず」というサイトに業者のほうで載せました。それは、私も、実際に自分のスマートフォンで確認して、申し込めるというところです。そこにはお名前だとか、年齢だとか、住所とかを入れるところでございます。必須ではなかったと思います。そういった不特定多数の方が申し込んでもいいよというレベルでやっていたと思います。そういったものは、業者がつくってくれました。あと、駅張りのポスター等、この帰宅困難者対策訓練をやるポスター等も業者の発注でございます。
それから、業者の発注の中で、一つの仕様といいますか、契約の条件の中に、約100名の帰宅困難者役の方を集めることとなっております。そして、そこにおきまして、今申し上げていたのは、一般的な告知、募集であったんですが、この業者が考えたところが一つあったというのを、私も終わってから聞いております。それは何かといいますと、この構造計画研究所という、中野通りを南に向かっていって、青梅街道の交差点にあるビルの会社なんですが、その会社独自が、まず会社の職員の方が、委員がおっしゃったように子育て世代の女性の方、男性の方がいて、自分のネットワークを使って募集をされた。こういうことを私の会社でやって、いいことなので来ませんかというお話を、まず第一弾でしたそうです。それによって、先ほど申していた告知や募集の手法で集まる方にプラスして集まったということです。 (発言取り消し)
そして、今回の帰宅困難者対策訓練の委託料でございますが、約300万円でございます。先ほど申しました、この計画からポスターの作成等々、もろもろ、合財含めまして、これぐらいの値段でございます。
むとう委員
(発言取り消しに伴い削除)
中川都市基盤部副参事(防災担当)
(発言取り消し)
委員長
答弁中ですけれども、ちょっと休憩していいですか。
(午後2時19分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後2時22分)
中川都市基盤部副参事(防災担当)
先ほどのむとう委員の御質問に対しまして、答弁訂正をお願い致します。
委員長
先に取り消しを。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
はい、取り消しをお願い致します。
委員長
お諮りします。ただいま、防災担当副参事からあった答弁について取り消すことを許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
改めまして、契約につきましては、約300万円でございます。その内容としましては、先ほどありましたように、大型の告知のポスターをつくっていただきましたり、そもそも論で、この訓練の全体のシナリオから始まりまして、計画、それからあとは、1回、図上ですが、予行演習等も行いました。そして、当日の進行管理、当日の安全管理、そして記録等々、そのような契約内容でやっております。
もう1つ加えさせていただきますと、区のノウハウだけではなく、民間のノウハウを加味することによって、訓練は充実したものと考えております。
むとう委員
これまでもこういう形で、民間の力をかりて訓練はなさってきたんですか。私は、区が自力でやっている訓練なのかなと思っていたんですけれども、これまでもこういう形だったんでしょうか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
昨年と今年度は同じような形でやっております。
むとう委員
今後も民間の力をかりてやっていくんでしょうか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
昨年とことしで訓練を行いまして、一定の反省点や、やらなければいけないという課題等が見つかりましたので、来年は区が独自でやろうと考えております。
むとう委員
よかったです。というか、あまり民間に頼らず、いざというときに備えて、自治体自身が訓練をするということがすごく大事かと思うので、そういう場面で、民間の方がシナリオをつくって、実際の場面で手伝ってくれるということではないわけですから、それは自力をつけていただきたいというふうに思いますので、また来年、このノウハウを生かして、しっかりとやっていただきたいと思います。ありがとうございました。
内野委員
御丁寧な説明をありがとうございました。中野区総合防災訓練のほうは、私もちょっと拝見したんですけれども、これ、避難所が開設される前にどこかの団体が避難所としてこの建物が使えるかどうか、そんなインスペクション検査というんでしたか、そういう建物の被害状況をまず把握した上で、避難所としてみんなを受け入れるというような作業をしていたと思うんですけれども、それはどの団体がどのような形でやっていらっしゃったのかというのは御存じですか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
すみません、把握しておりません。総合防災訓練のときに参加された各防災会の方々の中だとは思うんですが。
委員長
ちょっと休憩します。
(午後2時26分)
委員長
再開いたします。
(午後2時26分)
中川都市基盤部副参事(防災担当)
委員の御質問にお答えします。総合防災訓練にかかわらず、実際の災害時も含めまして、避難所である建物の中に入る、入らないは、応急危険度判定をまず行うか、それぞれ避難所の運営マニュアルにあります簡易判断という表がございまして、防災会の方々が建物を見て、チェック形式で、例えば、ガラスが割れていないだとか、屋根が落ちていないだとか、建物の壁等に亀裂が入っていないといったことを判断してから避難所を扱うようになっております。それに伴いまして、先日行いました総合防災訓練でも同じように応急危険度の判定をしてから、主会場であります第二中学校を避難所として開設して、訓練を開始したという流れになっております。
内野委員
ありがとうございます。
あと、今回の訓練の内容について、防災会に配る手引きの改定を今されていると思うんですけれども、そういうものにもある程度反映される、それが間に合うような状態なんでしょうか。
中川都市基盤部副参事(防災担当)
避難所の活動する手引きは、委員がおっしゃられましたように、今、見直し、改正をしておりますので、総合防災訓練だけではなく、日々やっていただいています各防災会の訓練での問題点とか、ここを決めておかなければいけないとか、ここを示しておけば活動が容易になるとかというものを抽出、今ためておりまして、それを今つくっておりますマニュアルに反映するようにしております。
委員長
ほかにありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、その他で何か報告はございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、ないようですので、以上で所管事項の報告を終了いたします。
審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時29分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後2時30分)
委員長
休憩中に確認いただきましたとおり、次回は1月22日(月曜日)午後0時から当委員会室において開会し、休憩後、東京消防庁立川防災館などの視察を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決定いたします。
以上で本日予定しました日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何かございますか。
小林委員
先ほど、タブレット操作中に区のホームページから子育ての音声が流れまして失礼いたしました。
委員長
はい、大丈夫でございます。今後、気をつけてください。よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員長からちょっとお願いなんですけれども、今度、視察も行くんですけれども、私たちがいる委員会は名のとおり、調査をしなくてはいけない委員会でございますから、報告に対して質問ばかりではなくて、みずからも調査、発案していただきたいと私は思っております。何かこれを調査しましょうとか、防災に対しての知識をもっと深めたいとか、またどこかに視察に行きたいとか、いろいろ皆さんから発信していただかないといけない委員会だと思っておりますので、理事者にばかりいろいろ聞いていないで、自分たちみずからも発見をしていく委員会であっていかないといけないと思いますので、どうか御協力のほどよろしくお願いいたします。
それでは、ほかになければ、以上で本日の防災対策調査特別委員会を散会いたします。お疲れさまでございました。
(午後2時32分)