平成30年11月08日中野区議会建設委員会

中野区議会建設委員会〔平成3011日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 平成3011

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午前9時00分

 

○閉会  午後0時55分

 

○出席委員(8名)

 佐野 れいじ委員長

 小林 秀明副委員長

 杉山 司委員

 内川 和久委員

 小林 ぜんいち委員

 石坂 わたる委員

 酒井 たくや委員

 来住 和行委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市政策推進室長 奈良 浩二

 都市政策推進室副参事(産業振興担当) 浅川 靖

 都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当、都市観光・地域活性化担当) 藤永 益次

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺計画担当) 石井 大輔

 都市政策推進室副参事(中野駅周辺地区整備担当) 石橋 一彦

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設調整担当) 小幡 一隆

 都市政策推進室副参事(中野駅地区都市施設整備担当) 江頭 勝

 地域まちづくり推進部長 角 秀行

 地域まちづくり推進部副参事(まちづくり企画担当、西武新宿線沿線まちづくり企画担当) 荒井 大介

 地域まちづくり推進部副参事(北東部まちづくり担当) 高村 和哉

 地域まちづくり推進部副参事(北西部まちづくり担当) 藤原 慶

 地域まちづくり推進部副参事(西部まちづくり担当) 菊地 利幸

 地域まちづくり推進部副参事(東部・南部まちづくり担当) 森 眞一郎

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部副参事(都市計画担当) 安田 道孝

 都市基盤部副参事(道路担当) 井上 雄城

 都市基盤部副参事(公園担当) 細野 修一

 都市基盤部副参事(建築担当) 小山内 秀樹

 都市基盤部副参事(住宅政策担当) 塚本 剛史

 都市基盤部副参事(防災担当) 中川 秀夫

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 野村 理志

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 産業振興及び都市振興について

 道路・公園等の整備について

 防災及び都市安全について

○所管事項の報告

 1 組織改正(案)について(都市政策推進室、地域まちづくり推進部、都市基盤部)

 2 中野区シティプロモーションにかかる各取組の進捗について(グローバル戦略推進担当)

 3 平和の森公園再整備(第二工区)の考え方について(公園担当)

 4 (仮称)弥生町六丁目公園の名称募集について(公園担当)

 8 区民住宅の管理終了について(住宅政策担当)

 

委員長

 定足数に達しましたので、これより建設委員会を開会いたします。

 

(午前9時00分)

 

委員長

 本日傍聴の希望が15人を超えております。これを許可することに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ございませんので、そのように決定させていただきます。

 傍聴者の方へのお願いでございますが、本日多数の方が傍聴にお見えになっておりますので、席を譲り合って傍聴していただくようお願い申し上げます。

 なお、発言につきましては、傍聴者はございませんので、よろしくお願いしたいと思います。

 それでは、審査日程に入ります。

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思います。これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。

 なお、本日の審査に当たっては、正午を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議題の宣告に移らせていただきます。

 それでは、議事に入ります。

 安全で快適に住めるまちづくりについて、産業振興及び都市振興について、道路・公園等の整備について、防災及び都市安全についてを一括して議題に供したいと思います。

 初めに、所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番目、組織改正(案)について、報告を求めたいと思います。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 それでは、組織改正(案)について御報告させていただきます(資料2)。なお、本件につきましては、閉会中の全ての常任委員会においてそれぞれの所管分を御報告させていただいており、私からは建設委員会所管分につきまして、まとめて御報告させていただきます。

 お手元の資料の1枚目をごらんいただけますでしょうか。

 区は、区民にとってわかりやすく、区政を効果的かつ効率的に運営できる組織を構築し、新たな区政課題への対応や取り組みの改善を図るため、組織改正(案)として整理をいたしたものでございます。

 まず、1の組織見直しの考え方でございますが、経営本部体制を廃止し、構成している4室を部として再編いたします。部の事務を分掌させるため、部に課を設置し、課長を置くとともに、課の事務を分掌させるため、課に係を置きます。また、組織の適正規模の観点や、関連性の強い事業や事務の統合等により、効率的・効果的な執行体制を確保してまいります。

 次に、2、主な改正内容(案)のうち、当委員会所管分につきまして御報告をさせていただきます。まず防災関連といたしまして、(6)でございます。防災、危機管理、生活安全に係る組織を総務部に整理し、担当部長を置いて一体的に取り組むことといたします。(7)のところでございますけれども、産業振興、都市観光と文化施策や国際交流の一層の充実を図るため、文化産業観光担当部長を配置するとともに、区民部に位置付け、一体的に取り組みます。

 裏面をごらんいただきたいと思います。(11)になります。(11)では、環境部の緑化推進事務を都市基盤部に移管し、公園整備などと一体的に取り組むことといたします。最後に、(12)でございますけれども、区内のまちづくりを一体的かつ効率的・効果的に進めるため、まちづくり推進部を新設いたします。また、中野駅周辺まちづくりは、計画、調整、整備を一貫して行うため、中野駅周辺まちづくり担当部長を配置し、着実な推進を図ります。

 以上が当委員会所管分に係る主な改正内容(案)でございます。

 次に、具体的な組織改正(案)でございますけれども、別紙のとおりとなってございます。表の左側が30年度となってございます。平成30年度の組織である4室6部を、表の右側に記載してございます9部に改正いたしまして、それぞれ部が所管する主な事務分掌につきまして、記載のとおり予定してございます。なお、黄色の網かけ部分が部間での変更箇所となります。

 最後に、本文に戻っていただきまして、4の今後のスケジュールでございますけれども、本年第4回定例会へ組織条例改正に係る議案につきまして提案させていただきたいと考えております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ありがとうございました。ただいまの報告に対して何か質疑ございますでしょうか。

酒井委員

 おはようございます。よろしくお願いします。

 組織改正(案)についてで、4室6部を9部に再編するということですよね。当区だと経営本部を置いておりまして、室があって、部があって、その下に分野というふうな中で、呼び名も課長さんというふうな、23区の中ではそういう呼び名じゃなく、当区は副参事というふうな形で呼称があったと思うんですけれども、恐らくそういうのを改めて、わかりやすい組織にするというところなのかなとは思っておるんですけれども、そのことに関しては議会からも声がありました。我が会派からもわかりやすい組織をというふうなことも質疑等々、提案もさせていただいてきたところです。

 まずなんですけれども、これ、所管外になっちゃうかもわからないんですが、もともとの考え方がちょっと見えづらいんですよね。要するに部に課を置いて、課に係を置くという平成15年ごろでしょうかね、事業部制を導入される前に戻るということ、それはわかるんですけれども、経営本部体制を廃止するというところの全体的な理由というか、理念のところが見えづらいんです。形はわかりますよ。けど、方向性とか理念がちょっと見えづらいなと思うんですが、これは所管外ですか。お答えできますか。

豊川都市基盤部長

 これは、本来は総務委員会所管かもしれませんが、関連しますのでお答えをさせていただきます。

 経営本部体制をつくったときは、トップマネジメントの強化と、そういったことを狙ってつくっておりました。ただ、だんだん仕事をしていくうちに、経営本部と事業部の役割や区別、これが分かちがたくなってきたと。実態がですね。つまり、室と部の違いがなかなか説明しづらく、仕事をしているうちになってきたと。そういった状況もございました。それは議会でも御指摘いただきましたように、それが非常に区民の方々にとってわかりにくい仕組みになっていると。そういったこともあって、そういった御指摘を踏まえながら今回、今、委員も御指摘のように区民にとってよりわかりやすい組織を目指して、こういった提案をさせていただくというものでございます。

酒井委員

 今お答えで、室と部の仕事のあり方が何ですか、わかりづらくなってきていたとおっしゃっていたんですか。

豊川都市基盤部長

 実態の仕事の内容としては、室と部の区別が当初よりは何といいますか、違いがそれほどなくなってきているということでございます。

酒井委員

 それで、4室6部を9部に再編するわけでしょう。じゃ、それによって、区民にとってより有益である、有意義である区民サービス向上につながる組織改正でなきゃならないわけなんですけども、そのあたりはどういうふうに変わってきますか。ちょっと所管外ですか。

委員長

 所管外だけど、お答えいただけますか。

豊川都市基盤部長

 あくまでもこれは庁内で議論しておりましたので、確かに所管は総務でございますが、参考としてお聞きいただきたいわけですが、やはり先ほど申しました、なぜ同様の仕事をしているのに片方は室、片方は部なのかと。あるいは実質は以前あった課であるのに、分野という言い方をしているですとか、それからあとは、この後御質問があるかもしれませんが、例えば統括管理者、執行責任者という独特の言い方をしております。これはやっぱり区民の方にとって、そもそもこれは何ですかという質問がまず最初にあって、それから話が始まると。そういったことではなくて、他区でもあるように比較的シンプルな、区長がいて、副区長がいて、部があって、課があって、係があり、担当者がいると。そういった割とわかりやすい構造にすれば責任の所在も明確化になりますし、それからあとは、各担当間の連携をより別な方法で深めると。そういったことで、これまで以上に仕事の効率化が図れると。そういった観点からこのような検討をしているということでございます。

酒井委員

 部があって、課があって、係がある。役所の定番といいますか、普通の形なのかなと思うので、それはわかるんです。わかりやすくしましょうよと。ただ、経営室、経営本部体制を廃止して、組織を改正するという理念、考え方があまり見えないでしょう、ここに。そう思いません。部だ、課だ、係、これがわかりやすいのはいいことなんです。わかるんです。けど、今までの経営本部というものがどういうものだったからこういうふうに改めて、新しい組織でやっていくというのがもう少し見えたほうがいいのかなというのをちょっと感じたので、お聞きしました。

 それで、先ほどちょっと気になったのは、課がより連携をとれるっておっしゃられたでしょう。ただ、事業部制というものはもともと部に予算をつけて、その部の中で縦割行政をまたいだ中で仕事ができるという、その部の中でさまざまな事業に対して効率的に仕事をしていくというふうな考えの中で、今回というのは課に課長を置いて、係を置いて、それぞれ事務を分掌させるとまで書いているのに、より連携がとれるというのはどういうところになるんですか。

豊川都市基盤部長

 これはさまざま捉え方があると思うんですが、さっきちょっと申しましたように目標管理体系と、それに即した分野とか、そういったものをつくった中で、やはりどうしても目標体系に沿って仕事をしていきますと、ある意味それが形の上での縦割ではなくて、業務遂行上での縦割になってしまうんじゃないかと。そういったちょっと反省もございました。そういった観点から、確かに組織としては明確に分けますが、これは区役所どの仕事もそうですが、単独の部や課で完結する仕事はなかなかないと考えています。ですから、その辺はある程度組織としてきちんと分けるところは分けて、しかしながら、日常から庁内の例えば情報共有ですとか、さまざまな会議体ですね、そういったものをより活用して、組織は組織、連携は連携でより明確にして仕事を進める。そんなことができるんじゃないかと。そんな議論があったところでございます。

酒井委員

 もう所管の外なのであまりお尋ねしませんが、今日の行政課題というのは恐らくその部だけだとか、課だけだとかで済むものじゃなくて、横断的にやっぱり一緒になって連携して、むしろ縦割というよりも横軸を刺して行政課題の解消に取り組んでいかなければならないということはそのとおりだと思うんですけれども、そういうことを解消するために、本来ならば事業部制だとか経営本部体制がつくられたんですけれども、なかなか現状難しいと。組織を変えてもそういう課題って今後も出てくると思うんですよ。そういう中で区民の生活の向上のための、福祉の向上のためのよりよい組織になるように、経営本部体制がどういうところにいいところもあった、もちろん。そして、問題もあったかもわからない。そういったことを総括して新しい組織をつくっていただきたいと思います。

 それで、すみません。スケジュールのところなんですけれども、例年ってこういう形で第4回定例会に組織改正というのは議案提出されていましたか。確認です。

浅川都市政策推進室副参事(産業振興担当)

 例年で言いますと、例外はございますが、この第4回定例会で提出したことが多うございます。ただ、第1回定例会といったときもございます。

酒井委員

 それで、具体的に所管の関係するところにお尋ねしたいと思います。防災分野がこちらの都市基盤部のほうから総務部のほうに行かれるわけですよね。これは今まで都市基盤部に置いていたが、やはり総務のところでこの防災対策というものは危機管理と連携しながら、それから生活安全と連携しながら、こういうふうにやっていかなきゃならないというような形だと思うんですが、もともと防災というのはこういった総務分野のところにありましたよね。じゃ、過去にさかのぼると、いつごろこの防災分野というものが都市基盤部のほうの所管に、建設の所管になって、そのときの理由はどうでしたか。

豊川都市基盤部長

 たしか平成23年度の組織改正の際に、当時経営室にあった防災分野が――そのとき都市基盤部も都市整備部から都市基盤部という名前に改めておりますが、都市基盤部に平成23年度から移ったということでございます。その理由といたしましては、中野区のまちの特性が、ほぼほぼ区内全域木造住宅密集地区であると。したがいまして、防災はもちろん地元の方々の防災活動もありますが、いわゆるインフラ整備ですね。狭い道の整備であるとか、あるいは建築物の耐震化、そういったことと一体的に取り組むことが必要であろうと。それこそ中野区の防災の本質であろうと。そういった当時考えがありまして、平成23年度から都市基盤部の中に防災分野を入れまして、そういった日常、比較的長期的な視点からのハード整備と、それからいわゆる緊急防災対応ですね。これを一体的にしたいと。そういった思いがあったということで当時、防災分野を都市基盤部に移管した。そういった経緯がございました。

酒井委員

 当時、総務のほうから、経営室のほうから都市基盤部のほうに防災機能を移すというときに、恐らく議会の中でも議論があったと思うんですよね。やっぱり経営室のところに防災分野というのは置いておくべきじゃないかってあったと思います。今回戻すということなんですけれども、これまでの理由は、まちづくりとあわせて防災機能を高めなければならないということだと思うんですが、防災というのはまちづくりのところだけじゃないと思うんですね。先ほど部長がおっしゃられたとおり。それからまた、今だと首都直下型地震もいつ起こるかわかりませんし、都市型水害だとか風水害ですね。そういったところもある中で、この防災のところがやっぱり総務の中に位置付けられることによって変わること、庁内への効果、区民への影響等々はどう考えていますか。

豊川都市基盤部長

 まず今回、防災担当を危機管理部門と同様のところに置くと。そういった予定をしてございます。その理由としましては、平常時のそういった対応、それから緊急時の一体とした体制、そういったことを整備しまして、一体的に取り組みたいと。そういったところでございまして、それからメリットとしてはやはりいわゆる経営室、総務系は庁内のさまざまな情報等が集まってまいります。そういった意味ではこれまで以上により、特に災害時ですね。さまざまな指揮命令系統の整理がしやすいと。そういったことから今回そういった組織体制を考えたということでございます。

酒井委員

 それで、お答えできるのかどうかわかりません。現状は、警察関係、消防関係から職員を派遣していただいているということで――人事交流になるのかどちらかわかりませんが、そうしていますね。じゃ、ここの組織、危機管理、防災、生活安全が課としてあって、防災危機管理担当部長というようなところはどのように考えていますか。

豊川都市基盤部長

 その辺はまさに今検討中でございますが、そういった外部からの人材登用も含めて、より適切に対応できる体制を構築したいと考えております。

酒井委員

 いや、それは聞けばそう答えると思うんですよ。それをより具体的にお聞きしたいから聞いているんですけれども、そういうのはまだ……。

委員長

 所管外になるから難しいかもしれませんけどもね。ちょっと休憩させていただきます。

 

(午前9時20分)

 

委員長

 じゃ、再開させていただきます。

 

(午前9時21分)

 

酒井委員

 (6)の防災、危機管理、生活安全の組織についてお尋ねしておりました。一部所管であったり、所管でなかったりするのかなと思いますが、それで今だと、先ほども申し上げましたが、警察関係、それからまた消防関係からも職員を派遣していただいている、もしくは人事交流をしているような状況だと思うんですが、今後どうするんですかって、まだなかなか決め切れていないところはあると思うんですよ。もちろんプロであります消防の方、警察の方に来ていただくのも非常に大切です。そういった知見でアドバイスをいただく。そして当区の安全・安心をより推進していただく。それは大切です。他方、この防災のときにやっぱり中野区の組織として、区職員でそういった危機管理のところに強い方を育てていくということも非常に大切だと思うんです。その中で、課長になって、部長になって、何かあったときにしっかりと中野のことがわかっておって指揮をとれる。そういう体制も必要だと思いますので、こちらの人事の配置に関しましてはしっかりと御検討していただきたいと思います。

 次に、(7)にいきます。文化産業観光担当部長を配置するということなんですけれども、区民部内に位置付けるんですね。この文化産業観光担当部長というのはちょっと見えづらいところもあるんですが、どういう位置付けになりますか。

奈良都市政策推進室長

 都市政策推進室そのものが二つに分かれて、その中の産業と都市観光、これが文化と一体になって新しい組織に移っていくというような考え方でございます。区民部の中に入っていくわけでございますけども、これまで産業と都市観光につきましても文化的な側面というのがございました。そういったもので文化と一体的に推進していくというのがこの考え方でございます。その中で、一般的に文化産業観光担当部長、これは組織というよりは人事配置の問題になってまいりますが、こういったものを配置する場合に、職務の重要性ですとか困難性、あるいは職務の性質、そうしたものに基づいて配置をしていくというふうに考えますので、そういった考え方で今回は位置付けているというものでございます。

酒井委員

 部を設置するんじゃないですよと。職務の重要性、困難性ね。職責が重要、高いといいますか、そういう中で文化産業観光担当部長を置くわけじゃないですか。それはわかるんです。けど、中野の文化でこうしたい、産業でこうしたい、都市観光でこうしたいというのがあるから、区民部の中に職責の重さから文化産業観光担当部長を置くということじゃないですか。それが見えないんですね。そのあたりはどうなっているんですか。

奈良都市政策推進室長

 産業と都市観光の業務につきましても、現在もアニメコンテンツを活用した地域ブランディング事業ですとか、こういったものも文化だと思ってございます。また、伝統工芸ですとか、それに関連して通じた交流というものも里・まち連携交流というふうな形で始まってきているということもございます。また、こういったものも文化的な側面がございますので、こういったものをさらに伸ばしていくということで、この担当部長を配置していきたいという考え方でございまして、具体的なことにつきましては今後、基本構想ですとか基本計画、そういった中で形になっていくというふうに思ってございます。

酒井委員

 部がある部長さんと、部を設置しない、その職責の重さから設置している部長さんがいるでしょう。その違いは何ですか。変わらないんですか。職責の重さ等々、内容、中身だとか。

奈良都市政策推進室長

 今回のここのケースにつきましては、その職務の重要性というところでこういった判断がなされているというふうに思ってございます。

委員長

 休憩中にさせていただきます。

 

(午前9時25分)

 

委員長

 再開します。

 

(午前9時26分)

 

酒井委員

 さかのぼると、先ほど休憩中にちょっと確認をしましたが、昔は都市政策推進室の中に西武新宿線のまちづくりの担当部長も置かれていたわけですよね。西武線の連続立体交差化ね、700億、800億円かけてやる。その後のまちづくりのこともある。大変に重い職責なので、もちろん都市政策推進室の中に置く。これはわかるんです。けど、今だと都市政策推進室で室長お一人で、この産業振興と都市観光もぶら下がっておるわけですよね。それをあえて文化産業観光担当部長を置くというところがちょっとね、もう少しこの文化、産業、都市観光の必要性が見えた上で、だから担当部長を置くんだというところがこれじゃちょっと少ない、薄いところがあるんじゃないのかなというのも感じたので、確認させていただいているんですね。いかがですか。

奈良都市政策推進室長

 繰り返しになってしまいますが、これから検討していくという場面もございます。ここで、この産業ですとか都市観光、また文化との一体性といったことをこれから区の中で重点的な事業として進めていきたいという思いがございますので、こういった担当部長を置きまして進めていくという考え方でございます。

酒井委員

 それで、この文化産業観光担当部長は区民部になるんですよね。組織の適正規模の観点から組織を見直すと言っているんですけれども、これは部などを配置するのは数で見るのか、仕事で見るのか、どういうふうに考えていらっしゃるんですか。

委員長

 答えられますか。所管外であれば所管外だと言っていただいて結構ですからね。わかりませんから。奈良都市政策推進室長

 基本的には組織の見直しの考え方にございますように適正規模の観点、それから関連性の強い事業、事務の統合、移管、こういったことが基本的な視点になってございます。こういったことが区民からのわかりやすさといったことにもつながってまいりますので、そういった観点で部を九つに再編したというものでございます。

酒井委員

 やはり今後って、行政ニーズが非常に高まっていく中、職員がどのように働いていくのかというのは非常に大切であると思っているんですけれども、他方、組織をどんどん大きくしていくことがいいのかというのもあると思うんですね。そういう観点で考えると、この文化産業観光担当部長を設置する区民部の中に環境部が入っていいのかななんて感じたりもしたもので、ちょっと確認をさせていただきました。

 それで次は……。一度、じゃ、ここで結構です。私、これで結構です。

石坂委員

 何点か伺いますけども、まず最初に確認ですけども、今回、室がなくなって部になる、部だけになるという話ではありますけども、部に関しても事業部制を今までとっていたのがあるわけですけども、事業部制をとっていた現状と、この組織改正の行われた後の部に関して、都市基盤部として何か権限ですとか、そうしたものの動きですとか、変わるところがあるんでしょうか。

豊川都市基盤部長

 事業部制に関しましては、今後とも各事業部の権限といいますか、これは移譲を受けまして、部の持つ資源、そういったものを最大限に活用しながら仕事をしていく。これは変わりがないところでございます。

石坂委員

 それから、今まで都市政策推進室に関しましては経営本部体制をとられていた関係で、経営本部の本部長は区長であり、その下の室という扱いでした。今回そこの部分がなくなるわけですけども、その辺、都市政策を進めていく上で何か変更とか、区長と所管の間の動きで特に何か変更はあるんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 区長との関係ということになりますと、特に今までと変わらないと思ってございます。基本的には区長の方針のもとで全て動いてまいりますので、そういった流れの中では基本的に変わることはないと思ってございます。

石坂委員

 今まで経営本部体制をとられているというところで、経営本部会議の中には部長は入らないで、室長が入る形で行われていたかと思いますが、その辺によって何か変化が出てくるんじゃないかと思うんですが、それはないんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 経営本部体制をとりまして、これは会議体でございますけども、こういった中で経営本部会議というのを行いながら、政策の調整をしながら進めてきたというのがございます。そういった中に私ども都市政策推進室、私、室長が常に入っていたかということになりますと、そういったことではございませんで、案件によりまして入っているということでございますので、これも変わらないというふうに思ってございます。

石坂委員

 ただ、この新しい体制になると、適宜参加をされていた経営本部会議というのはなくなるということになるわけですよね。そのあたりはどうなんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 その会議体がどうなるかというのは今後のことでございますけども、基本的にはなくなっていくというふうに思ってございます。別な形になっていくというふうに思ってございます。私どもが都市政策推進室長として参加していたのは、自分のところの案件に関するもの、あるいは関連するものという場合に参加をしていたということでございますので、全てのものにかかわっていたというものではございませんので、今後もそういった会議体の中、これからできる新たな会議体の中で同じような形で取り組んでいくんだというふうに思ってございます。

石坂委員

 今、新たな会議体という話が出ましたけども、今まで経営本部会議があり、そこの中には、経営本部会議には都市政策推進室長は入るけども、都市基盤部長は入っていなかったわけですよね。そうしたときに、都市政策推進室長が経営本部会議に入っていることによって、都市政策推進室においては、室長は部長的な役割を担うわけですけれども、経営本部というところで見たときには、都市基盤部の部分、都市政策推進の部分、両方都市政策推進室長が見ていたかと思うんですけども、そうしたところがなくなるというのはそれなりに大きな変化だと思うんですけども、そうじゃないんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 経営本部会議に私自身が常設のメンバーとして入っていたというものではございませんので、そういった意味では自分の所管に関する案件について、その経営本部会議で議論するときに参加をしていたということ、また、都市政策推進室にかかわる他の部の案件について関連があるということで参加したということでございますので、これからそういった場面においてもその関係性は変わらないというふうに思ってございます。

石坂委員

 それから、ほかの点で伺います。これまで、そのときそのときで組織は変わりながら来ていましたけども、特に副参事、これに関しては目標と成果という形の考え方をとられていた中で、例えばかつての中野駅周辺まちづくりであると、松前副参事が筆頭的な形の副参事になっていて、その下に複数の副参事がさらに分掌する形で置かれていたかと思いますが、今後そうした設置のされ方は、恐らく課長という形になるとなされなくなるんじゃないかと思うんですけども、そのあたりってどういうふうに変わっていくんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 この組織改正の図のほうをごらんいただきたいと思いますが、2ページの下のほうになってまいります。中野駅周辺まちづくり担当部長というところがございます。ここにつきましては、中野駅周辺まちづくりにつきましてはプロジェクト型の組織ということで、これまでも事業が展開してきてございます。そういった中では、そのまま中野駅周辺まちづくり、ここでは課ということになろうかと思いますが、そういった一つの課の中でスタッフ的な担当課長を配置して取り組んでいくということで、ここでは名称が変わってございますけども、中野駅北部担当とか南部担当という形になっておりますが、ここは北部担当課長、南部担当課長というような形でスタッフ的な課長が配置されるということを今想定してございます。ですので、現状と変わらないというような形で進めていきたいと思ってございます。

石坂委員

 それから、また確認ですけど、部と室という形になっていて、都市政策推進室は室長、都市基盤部は部長となっていましたけども、この部であることと室であることの違いというのは、これまでどのように扱われていたんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 先ほど来出てございますけども、経営本部体制というのをしいてございました。そういった中でそこの経営本部の中にあるもの、4室でございますけども、これを室というような言い方をしていたというものでございます。政策室と経営室、こういうのは政策の総合調整を行っていく部分、それから都市政策推進室というのは大規模なプロジェクトを推進していくということ、また地域支えあい推進室というのも横ぐしの施策を展開していくといったことで、トップマネジメントのもとにおいて、より強力に進めていくというもとで行ってきたというものでございます。それぞれ室長と、それぞれ事業部の部長、権限の違いがあるかということになりますと、そういった違いはないというものでございます。あくまでもマネジメントの方式が違っていたということでございます。

石坂委員

 今、室の場合ですと変わらない部分もあるという話ではありましたけども、横ぐしの部分ですとか、大規模なプロジェクトをやっていく上では、部をどちらかというと引っ張っていくぐらいの形で扱われていく形で室が置かれたのではないかと私は認識をしていたんですけども、そもそも都市政策推進室を室として、それまでの各事業部の中から切り出して設置をしたことの意味というんですかね、なぜ設置をしなければならなかったのか教えてください。

奈良都市政策推進室長

 現在ございます10か年計画、こういったものの推進をしていくというためでございます。10か年計画の中のまち活性化戦略、これを進めていくということで、ハードとソフトのまちづくりを一体的に進めていく、こういった目標を掲げていたわけでございます。それを推進するために、産業振興分野ですとか都市観光地域活性化分野、こういったソフト部門を交えながら中野駅周辺のまちづくりを推進していく。こういった考え方に基づいて行っていたものでございます。

石坂委員

 10か年計画に基づいて都市活性化戦略を進めていくためにつくられたというところであったかと思いますけども、そもそも10か年計画、区長は変わりましたけど、これはまだ有効なものですよね。

奈良都市政策推進室長

 そのとおりでございます。

石坂委員

 であれば、現状の10か計画が有効であり、なおかつまだ次の長期戦略が出されていない段階で都市政策推進室がなくなることによって、都市活性化戦略を実現するために都市政策推進室をつくったというところとそごが出てくるんじゃないかと思われます。こうした状況に関して、都市政策推進室を10か年戦略に基づいて設置をしたことがそもそもおかしかったということなのか、何かしら考え方に変更があったんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 そもそも都市政策推進室を設置したことがおかしかったということではございません。あくまでも組織ということでございますので、その施策を実現していくためにどういった体制がいいのかといったことだと思ってございます。まちづくりを進めていく上では、ハードだけのまちづくりということでは進んでいかないわけでございまして、ソフトは必要でございます。ただ、組織のくくりとしてハード、ソフトを一体にしておくのがいいのか、あるいはそれを分けても別な形で、会議体ですとか何らかの形で連携を図っていく。こういったこともできるわけでございます。そういった選択を今後していくということでございます。特にソフト部門につきましては、先ほど来申し上げておりますように文化との関係性、こういったものを重視していきたいという考え方でございますので、そちらと一体的に組織の中に位置付けて進めていくというふうな新たに考え方を持っているというものでございます。ただ、それによってソフト部門がまちづくりから全く関係なくなってしまうかといったことにつきましては、そういったことではないと。一体的に今後も組織という枠組みではなくて進めていくものというふうに考えてございます。

石坂委員

 ただ、そうした形で進めていく際に、やはり現状の10か年計画が現状の組織、室があって部があってという形に基づいてつくられていると思います。そうしたところが10か年計画、さまざまな今後も計画が立てられていますし、目標も立てられています。10か年計画に基づいて、それぞれの分野の目標ですとか事業の目標なども立てられていますけども、そうしたところが今回組織が変わることでかなり評価がしづらくなったり、進行が難しくなることが出てくるんじゃないかと思いますが、その辺は大丈夫なんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 今後、現在の10か年計画につきましても、また基本構想とあわせて見直しをかけていくという考え方をお示ししているところでございます。そういった中では評価といったことにつきましては、これまでの10か年計画に基づきます行政評価ですとか、そういったことにつきましては工夫をする必要があると思ってございます。今までの組織を見直すことによりまして、単純な比較というのはなかなかできないと思いますけども、それは工夫が必要だと思ってございますので、担当のほうでそういった工夫、何らかの工夫をして、評価ができるような形を行っていくんだろうというふうに思ってございます。

石坂委員

 工夫をしていくというところでありますけども、これまでも小規模な組織の変更であっても、かなり議会のほうで決算審査等をする際に比較がしづらかったり、わかりにくいということはかなり生じていました。ましてや、これだけ大きな変更をするとなると、今まで以上、少なくとも今までどおりの形での評価のされ方を議会に報告されても、議員も、またその議員の背景にいる区民も理解ができないものになり得ると思いますけども、その辺はかなり詳細丁寧な形での工夫が必要だと思いますが、しっかりしていただけるという理解でよろしいでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 評価の仕組みそのものにつきましては全庁的な仕組みになってまいりまして、現在担当もございます。そういったところに今、委員の御意見につきまして伝えていきたいというふうに思ってございます。

石坂委員

 あとそれから、やはり経営本部がかなりそこの中心になってまとめているというところで、縦割の弊害がなくなることがそもそも期待されて、経営本部ができ上がっている部分があったかと思います。現状でも確かに室と部の間の役割分担がどこまでなのかというところの中で、私自身さまざま職員の方から話を聞いていく中で、あるいは議会質問に関して調べていく中で、こういう言い方がいいかわからないですけども、たらい回し的な形の扱いを受けたなと思うところもあったりですとか、責任の押しつけ合い的な部分が生じているところがあるんじゃないかと心配になるところがありました。そうしたところの縦割の弊害が起こる理由として、そもそも室をつくるときにそれがなくなることが期待されていたわけですけども、結局、室ができてもそれは解消しなかったというところは、組織の形がどうあるかというところ以上に職員の意識が縦割意識から脱していないところがあったんじゃないかと思うところでもあります。今回、経営本部体制がうまくいっていないからという形で、部に全てしますということではありますけども、ただ、これは組織を変えるだけでどうこうではなくて、ここで変更が特に生じるような部署、あるいは連携をしていた部署がほかの部署に行ってしまうような部署に関しては、やはり職員の意識を根本的に変えない限りは、組織をどういじくっても縦割の状態が生じてしまう。あるいは責任の押しつけ合いが生じてしまい、そこから漏れてしまう部分が出てしまうのではないかと思われますけども、その辺というのはこれを機に何か変わっていくものなんでしょうか。

委員長

 どなたがお答えできます。今の問題につきましては、所管外ということでよろしいですか。その部、室におけるものであればお答えいただきたいと思います。

豊川都市基盤部長

 これは全体的には総務委員会で議論すると思いますが、私の理解している範囲で言いますと、今、委員おっしゃったとおりで、あくまでも組織は入れ物であって、やはり仕事は中身です。したがって、どのような組織になろうとも、やはり職員の意識が変わらない限り、これは全く意味がないものであります。ただ反面、職員の意識を変えるための一助となると。そういった効果もあろうかと思います。そういったことを考えますと、やはり仕事の内容も、それから社会の状況も日々刻々変化しています。ですから、一旦つくったものが、それでずっといいというわけでは決してありませんで、仕事の状況ですとか中身ですとか社会の状況を見ながら適宜変えていくと。それがそのときのそういった職員の意識向上に資すると。そういったもので今回も組織改正をした。そういった理解でおるところでございます。

石坂委員

 今質問していた中でも出てきたわけですけども、今回の報告を受けるに当たって、組織改正(案)についてという形で考え方や内容が示されていますけども、やはり今回のこうした組織を見直す際に、どうした経緯があって、どうして理由として必要なのか、またこれについてどのように変わっていくのか、どのような留意点が必要なのかというところが今回の報告を見ても、そこはやはり見えてこないところではあります。そこに関しては、もちろん委員会の場でこうやって委員が質問できるわけですけども、そのあたりの行政案でどのような検討をして、どうして必要なのかというところの見え方がすごく不十分であると思います。これってやはりこれに限らず、今後さまざまな施策を進めていく上では留意していただかないとまずいんじゃないかと思いますので、その辺というのはどちらの室長、部長に聞けばいいのかはありますけども、恐らく新しい組織になっても何かしらまた不都合が生じれば、組織をいじることはあるかと思いますけども、そうした際にその辺というのはしっかりと留意して報告いただきたいと思うんですが、その辺いかがお考えでしょうか。

豊川都市基盤部長

 今回の組織改正に関しましては、前回の当委員会で考え方をたしかお示しをしています。そのときに一定程度現状の課題等を御説明した後、今回の組織改正(案)をお示ししたという認識です。したがいまして、その辺の御説明が必ずしも十分じゃなかったという御指摘では、これは甘んじて受けとめる必要があると思いますが、今後ともこういったことに関しましては、区政の根幹にかかわることですので、十分留意したいと考えております。

石坂委員

 前回の委員会でも提示はさせていただいておりますけども、やはりかなり大きなものです。それが前回あって、今回あって、はい、変えますというところでもありますので、その辺というのはしっかり、特に区長が変わるところでもあり、また今回のやりとりの中でも出てきましたけど、10か年計画にかかわるところでもあり、また今後の組織のあり方にもかかわるところですので、今後も丁寧に進めていただくようお願いいたします。これは要望で結構です。

内川委員

 毎年のように組織見直しをされていて、本当に理事者の方々には御苦労なことだなと思います。なるべく所管の部分の質問をしたいと思いますけれども、1番の組織見直しの考え方のところで、組織の適正規模の観点から組織を見直すとありますけれども、これによって管理職さんの数がふえるのか減るのか、そこら辺をちょっと教えてもらいたいんですけど。

委員長

 各部の管理職はふえていますか、減っていますかということですが、まちづくりのほうはいかがでございますか。この組織改編によって。都市基盤部のほうはどうですか。自分の所管だけで結構でございます。

角地域まちづくり推進部長

 ちょっと総論的なことで単純な数の比較なんですけども、ことしの分野数は52分野です。で、副参事のポストは兼務が9ありまして、それを含めて89になっています。今回お示ししている課とした場合には、52分野のものが59の課になるという想定でございます。全体のポスト数は今後検討する余地がございますが、さまざま先ほど言いました、現在でも兼務の9という副参事、課長級のポストもありますので、課の数がふえるということと、あと今後どういうふうに管理職を配置していくかというのは、先ほどの考えにもありました組織の適正な規模ということで、今後見直ししていくという課題かと思います。ですから、管理職の数は、急には合格者とかがふえるとかというのはありませんので、例えばこういった想定している課の数で足りなければ、今、東京都とか他区からの派遣とか応援もありますので、そういったことで対応していくというふうな想定でございます。

内川委員

 その1番の(4)のところに効率的・効果的な執行体制を確保するとあります。そのポストがふえて、外部から人を引っ張ってくる。今答弁がありましたけれども、それと効率的・効果的な執行体制という考え方、それはどうなんでしょうかね。リンクしていくんでしょうか。

委員長

 いかがですか。自分の所管のところで結構です。

豊川都市基盤部長

 例えば当委員会の関連する事項で申しますと、このきょうの説明のペーパーの裏面の(12)でございますけども、まちづくりに関して例えばですが、そこにありますとおり現在はまちづくり所管が主に三つに分かれております。これを一体的に進めるために今回は統合すると。そういったことで効果的・効率的に進めるとともに、あるいはあとは人的な資源の集約ですとか、あるいは今後の人材育成、そういった面からも非常に資するものではないかというふうに考えているところでございます。

内川委員

 それでは、2番の主な改正内容(案)のところで、まずは(6)番ですよね。防災、危機管理、生活安全に係る組織を総務部に整理し、担当部長を置いて一体的に取り組むと。建設から防災の方が離れてしまうと、私個人的にすごく寂しい思いをしておりまして、今回の第3回定例会でも非常に質問が集中をしましたよね。これというのは防災、危機管理、生活安全にかかわるところをより充実させていこうという考えから、こういったことが行われると考えてよろしいですか。

豊川都市基盤部長

 寂しいというのは私も同じでございますが、それは別としまして、やはりおっしゃるとおりでして、先ほど酒井委員からの御質問にありましたとおり、防災は災害時にはさまざまな情報が集中してくるところであります。そういった観点からも、もちろん今の都市基盤部でも十分に機能しているとは考えておりますが、より区のさまざまな情報が集まりやすいところ、そういったところの近くに防災分野、防災課を置くことによって、一層緊急時の防災、災害対応が可能になるというふうに考えているところでございます。

内川委員

 それで、11番のところには緑化推進の事務が環境部から公園整備の中で一体的に取り組むと来ています。でも、例えば公園整備なんかですと、当然この緑が関係してくるんですけれども、大規模な防災公園の報告等になったときに、防災の部分に関しての質疑というのは、これは総務のほうでやってもらうということになるんですか、今後は。

豊川都市基盤部長

 例えば今後、防災公園を整備するとした場合、当然この整備自身は、部の名前はわかりませんが、現都市基盤部、あるいは関連する部署等が担うと。ただ当然、整備をする際には防災担当等とも、部は違うかもしれませんが、十分打ち合わせをした上で機能的そごがないように。ですから、例えば建設委員会の中でそういった防災機能はどうなんだというお話は当然お答えできるというふうに考えております。

内川委員

 それから、(7)番のところでは産業振興の部分がこの委員会から離れていくということ。それで、先ほどの(11)のところなんですが、みどりの基本計画などの緑化推進、これって公園整備だけではないと思うんですね、緑化推進に関しては。公園以外の緑化推進の部分に関しましては、これはどうなるんですか。

豊川都市基盤部長

 そこにありますとおり、現在、緑化推進が環境部にあるといいますが、これは地球温暖化対策の一環として緑が有効である。そういった判断から移ったものでございますが、反面やはり緑化、緑の確保は区の整備であれ、民間であれ、一体的に取り組む必要があると。そういったことから今回、公園整備の中で一体的に取り組むことによって、より区内のそういった緑化環境を向上したい。そういった観点からでございます。

内川委員

 最後にしますけれども、(12)番、区内のまちづくりのところが一括して今度建設に来ると。今、特別委員会もあわせて行われているんですが、来期は今の特別委員会が残るかどうかわからないですけれども、もし引き続きそこも残すよとなった場合に、ほぼこれは報告事項が重複する可能性が出てきます。そこら辺の常任委員会と特別委員会のすみ分けというのは今後どうするおつもりでしょうか。(「ちょっと休憩していただいて」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午前9時55分)

 

委員長

 それでは、再開します。

 

(午前9時56分)

 

来住委員

 1点だけ伺っておきます。組織改正そのものは必要に応じて大事なことだというふうに思っています。二つあって、区民の方ら見て、よりサービスが行き届いて充実していくのかどうか。また、わかりやすい組織に、今回は課長という形で係を置いて、わかりやすいという形に変えるということですので、その点では大事な一つの改正の中身だというふうに思います。効率的で効果的な執行体制、それを確保するということではあるんですが、それも否定はしませんけども、やはり区民の目から見て、この改正がより充実をしてくるのかということの視点でぜひ変えていただきたいというふうに思っています。

 もう一つは、やはり職員の方々ですね。ここにいらっしゃる説明員の皆さんは幹部の職員の方ですけども、その下で働く現場、直接区民と接する方々がやはり組織の改正によって十分な能力であるとか、力量が、やる気が発揮されるような、そういう形での改正にあるべきだろうというふうに思うんですね。所管ではないですけど、ほかの分野ではなかなか昼休みがとりにくいという職員の声も聞きます。そういうこともあわせて、皆さんがそれぞれの今回の改正に伴って、職員の実態がきちんと幹部の皆さんのところで把握ができて、より職員が力を発揮できるようなそういう改正、そういう組織のあり方にぜひ今回の改正を生かしていただきたいなというふうに思っています。その点で、どこと聞きませんけども、全体にかかわる問題でありますけども、今回の改正がそういう改正になり得るだろうというふうに思いますけども、改正の方向のよき方向という点でお聞かせいただければと思います。豊川部長でいいですか。

豊川都市基盤部長

 今回改正をするのは、もちろん改善をするためにやるわけでして、決して後退するためとは思っておりません。ただ、今のところはまだまだ組織の大枠だけですので、これから部が決まれば課が決まり、課が決まれば係が決まり、担当が決まりと。そういった中で、じゃ、具体的な職員の配置をどうしていくかと。定数をどうしていくか。そういった課題があります。それについては一つひとつ解決していきながら、より現状よりも職員にとっても仕事がしやすい、区民の方にとってもサービスが受けやすい、わかりやすい。当然そういったことを目指して今後とも具体的に検討していきたいと考えております。

小林(ぜ)委員

 御報告ありがとうございました。組織改正ということで、今回のこの案を見させていただきますと、平成31年度に向けて区政課題への対応や取り組み改善を図るために組織の見直しを考えて、これをまとめて、きょう御報告ということでありました。1点目に組織の見直しの考え方ということで、4点が記されています。先ほど幾つかの御答弁の中で、これが当初これまでの経営本部体制で30年度まで行われてきていた組織体制が非常にわかりづらくなっているとか、当初から比べると大分仕事の内容も変わってきている。そういったようなことから今回改めるということでありました。この見直しの考え方の4点について、まずこれ、大きく言って4室を部として再編ということで、例えば都市政策推進室も、都市基盤部は大きくは変わりませんけど、あとまちづくり推進部、これが大きく変化していくと思われるんですけども、このことについて担当部長さんはどのようにお考えでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 都市政策推進室につきましては、今、委員から御質問がありましたように大きく変化してまいります。これはソフト部門とハード部門が分かれていくということでございまして、ハード部門につきましてはまちづくり推進部という中で、まちづくりとして関連するものとして一体的に部として構成していくということでございます。また、産業振興分野と都市観光、地域活性化分野につきましては区民部というところに位置付けまして、文化との関連性ということで一体的に進めていくというものでございます。先ほどもお答えさせていただきましたが、まちづくりを進める上では、こういったソフト部門というのも重要だと考えてございますので、一つの組織という形ではなくなりますが、まちづくりを進めていく上ではこのソフト部門との連携ということが重要だと思ってございますので、区民部のところと、組織という形ではないというふうになりますが、連携を図りながら進めていくことで、まちづくりを着実に進めていけるというふうに思ってございます。

角地域まちづくり推進部長

 私のほうでは、今、都市政策推進室のほうの所管している中野駅周辺のまちづくりが、地域まちづくりのほうで進めています西武新宿線沿線のまちづくりや防災まちづくりなどをさらに一緒にして、区内のまちづくりを一体的に進めるということで一つの部に統合するというものでございます。そういった意味では、具体の例えば道路の整備だとか公園の整備というのは都市基盤部の役割になっておりますが、それ以外のまちづくり全般については、地域まちづくりのほうが一つの部に統合するということで一体的に進めていく体制ができるということと、あと先ほど来、人材育成の面ということもございましたが、一つの部に統合するということについて、まずはまちづくりの事業にかかわる職員の専門的な知識とか、あとはノウハウの継承にもより、同じ部になりますので、継承に資するという考えもございますので、そういったところを強みとして生かしていきたいというふうに考えてございます。

豊川都市基盤部長

 都市基盤部、見たところあまり変わっておりませんが、実は主な業務分掌を見ますと、名前といいますか、変わっております。これはやはり現状の区政課題に即したものに内容は変えていきたいと。例えば交通の関係であるとか、そういうところに関しても、現在では担当者はおりますが、必ずしも十分じゃないという状況があります。ですから、よりそういったところも強化しながら、それから、まちづくりという名前はついておりませんが、実質ハード整備等は都市基盤部になりますので、こういったまちづくり推進部の事業を下支えすると。そういった観点から都市基盤部、まちづくり推進部が連携しながら、よりよいまちづくりを目指したいと考えております。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございます。組織の見直しをするのに当たって、それぞれの部長さん、室長さんの今、御見解をお伺いしたところですけれども、そうしますと例えば地域まちづくり推進部というのは、今年度30年度に新たに組織改正によってつくられた部でありました。そして、これまで都市政策推進室の中にあった、来年度で言うところの担当部長という形だったかもしれませんけれども、この組織改正があったときに、なぜこのような1年たったところで大きく変えなければならないような組織体制を中野区では築かれたんでしょうか。

角地域まちづくり推進部長

 はい。先ほど来ほかの部長のほうからもお話しさせていただいていますけども、一つは、まちづくりの事業の進捗ということが大きな要素となってございます。例えば西武新宿線の沿線まちづくりで駅周辺のいろいろなにぎわいだとか基盤整備を進めていくというような課題の担当も行いましたし、それに伴いまして防災まちづくりというところを検討してきたという経緯がございます。一方、地域まちづくりのほうでも大和町とか、あと弥生町のほうで不燃化特区という制度を活用しながら、一気に防災まちづくりを進めてきたという経緯もございまして、そういったそれぞれの事業が進んでいく中で、エリアも隣接しているということもあって、川を挟んで西武新宿線沿線まちづくりと、それから大和町の防災まちづくりというような所管、部が違っていたこともありますので、そういったところを一体的に一つのセクションで担うことによって、さらに切れ目なく業務を進めていくという連携も考えますし、あとは職員のやりとりですよね。今まで担当してきた職員が次の新たな現場に行くときの計画段階から携わるということであれば、その職員のこれまでの知識、経験というのは即使えるということもございますので、そういった意味で一体的にやっていくということがございました。今回はさらに地域まちづくりのほうで中野駅周辺以外のまちづくりの担当というものをことしから組織改正をさせていただきまして担ったんですけども、今回はさらに一体的に効果的かつ効率的に進めていくということで、中野駅周辺も含めた一つのまちづくり部として統廃合をして、その職員のノウハウをさらに使うということと、あと区全体的なまちづくりを推進していくという取り組みをする必要があるということで、今回の組織改正の提案をさせていただいたという経緯でございます。

小林(ぜ)委員

 そうしますと、今現在で言うと副参事、それから係長の皆さん方からのボトムアップの御意見で、こういうふうなまちづくりにかかわる分野についての組織改正がなされたということでしょうか。

角地域まちづくり推進部長

 今回のまちづくりというか組織の改正の理由については、先ほど考え方の中でも御説明させていただいていますけども、見直しの考え方ということで、まず1点大きなところは経営本部体制の廃止ということがございまして、そういったことを受けて、さらにその事務の分掌をさせるために組織のあり方、部とか課を設置するというような大きな変更を捉えて、それとともにこれまでいろいろと仕事を進めてきたというところで関連性の強い事業や事務の統合、移管によって効率的・効果的な執行体制確保というような、こういった考え方において、まちづくりの体制をどうするべきかというふうに庁内で議論した結果、今、御報告させていただいているような一体的なまちづくりを進めていくという部にするということで検討に至ったということでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。これまで1年から2年置きぐらいには、それぞれの組織の見直しが行われてきたかと思います。今いろいろお聞きした地域まちづくり推進部については、新たに今年度設置された例もありました。そして、担当部長から推進部という一つの部体制になりました。そういった中で、この一、二年でこれまで過去において何年もの間にわたって組織改正が行われてきていたわけですけれども、そういった意味で言うと、今回またこういった大きく経営本部体制を廃止して、部課を置いていくということについて、この建設委員会にかかわっている3室部につきましては、それぞれこれまでの提案の中で変えてくることはできなかったものを、また仕事がわかりづらくなってきていたものを一挙に今回行うという理解でよろしいんでしょうか。

角地域まちづくり推進部長

 まちづくりにつきましては、少なくとも二つの部もしくは都市基盤部も一部担っておりましたけども、そういったところをまちづくりは一つの部に統合するということですので、そういった全区的なまちづくりについて、整合性を持って効率的・効果的に進めていくという組織を目指しているというのが今回の内容というふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、今現在、きょうこれからほかに報告事項もありますけれども、効率的な効果的な体制の中で今の事業が行われていない。ほかの分野についてもそうですけれども、そういう理解でよろしいんでしょうか。先ほど、当初より仕事がわかりづらくなってきているですとか、仕事の内容が、それは刻々、仕事の内容というのは変化していく。または時代的な背景もありますし、社会的な背景もありますし、それから、仕事そのものの内容も大きく都・国、そして区民からのさまざまな御意見、御要望もある中で変わっていく。そうした中で、そういう体制になっていることで今仕事が行われているということでしょうか。これはどなたに聞けばいいのか。

豊川都市基盤部長

 ちょっと話として総論的なことになるかもしれませんが、決して、今の組織で仕事をずっとさせていただいておりますが、うまくいっていないということではないと思います。もちろん細かく見れば、さまざま問題はあるかもしれませんが、トータルとしてはこれまでも必要な仕事はしてきたと思っております。ただ、先ほども御質問でありましたとおり、やはり時代も変わっております。それから、仕事の内容も変わっております。ですから、私たちとしては、より今以上にいい仕事がしたい、区民の皆さん方に喜んでもらいたいと。そういったことには何をしたらいいかと。そういった庁内議論の中で今回一定のこういった結論が出たというふうに御理解いただきたいと思います。

小林(ぜ)委員

 そうであれば、本来この1番の組織見直しの考え方の(4)の中で、関連性の強い事業や事務の統合、移管により、より効果的な、より効率的なという、「より」という一言が入ってしかるべきであったんじゃないのかなと。よりよいものにするんであれば、そもそも今の体制、常々考えているけれども、今回大きく変化をしていく、変えていく。そういったことになってくるんではないのかなと。よりよいものにしようというその見直しの考え方がここには見えてこないんですけども、それをもとにして、もう1点別な角度からお伺いをしますけれども、先ほどもありました10か年計画の中で今回の組織見直し、改正を考えているということでありました。新区長になりまして、10か年計画の見直し、そして基本構想、基本計画の策定をこれから行っていくという段階であります。2年後をめどに作成をするということでありましたけれども、そうすると、この今回、31年度に行われる組織改正は、既にその基本構想や基本計画を含んで、今後の組織改正はその時点でもないというような方向で考えているんでしょうか。

豊川都市基盤部長

 ちょっとこれも総論的意見でございますが、やはりこれまでも何回か組織変更をしまして、当然つくったときはしばらくこれでいきたいという考えでつくったんだろうと思います。まさか来年また変えますよということでつくったつもりはないわけでして、そういった意味では、それでやってみて、さまざまな課題ですとか、いやいや、もっとこういうふうにしたほうがいいということが、やってきて初めて見えたこともあろうかと思います。そういったことで組織改正をこれまで取り組んでまいりました。ですから、そういった意味からも、少なくとも来年度はこれでやってみて、もし仮に何かまた、もっともっとこうしたほうがいいということがあれば、適宜それは変えていくことになるんだろうと。したがいまして、じゃ、新しい長期計画ができるまでにこの組織が絶対変わらないかと。なかなかその辺を確定的に言うことは今の段階では難しいということだろうと思います。

小林(ぜ)委員

 わかりました。もう1点、今度新たに区民部の中に文化産業観光担当部長が置かれるということであります。これまで都市政策推進室にありました産業振興分野、都市観光・地域活性化分野がここで移動するのかなというふうに思うんですけども、これはどのような観点からここに移動をしていくんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 この産業振興ですとか都市観光、これまでも都市政策推進室の中でまちづくりと一体的にという形で取り組んでまいりました。そういった中でも文化的な側面というのも事業展開の中でございますので、そういったところを捉えまして、そういった側面から文化。ほかの今、健康福祉部門に文化・スポーツ分野というのがございまして、そちらのほうでも文化的な活動を行ってございますので、そういったものを今後一体的に行っていくということの考え方というものでございます。

小林(ぜ)委員

 この夏から、7月からですかね、組織変更が一部ありまして、担当が二つが一つになりましたよね。都市観光とグローバルが兼務しているんでしたっけね。ということは兼務できるのかなというふうに考えると、この担当部長のもとで二つだけの課、分野の仕事が行われるということは、どのような考え方からなるんでしょうか。先ほどの考え方を伺いますと、それぞれの部長のもとで負担が大きくなったものについては、予算執行等々のライン的な執行については部長が行いますけれども、もう一方での職責は一緒でありながら、重要案件については担当部長が行っていくということであると、この産業、都市観光、そして文化・国際交流に今後はほかの部のそれぞれの部のような大きな、ここに権限、力を与えていく、事業を多くしていくという内容なんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 この産業、都市観光、それから文化といった面を捉えまして、今は区民部という中に組織上は置いてございますけども、これを今後より充実させていくという観点から担当部長を置いていきたいというものでございます。担当部長、先ほども申し上げましたが、職務の重要性ですとか困難度、そういったもの、また性質などを捉えまして配置をしていくものというふうに考えてございますので、そういったことを充実させていくということの職務の重要度というのを加味して、担当部長を配置していきたいというふうに人事担当のほうで今考えているものというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 二つの担当分野を一つの分野にまとめて担当副参事が兼務をされている。そういったものがよりこれからそれ以上に幅広く事業が行われていくという解釈をさせていただくと、グローバル戦略というのはほとんどもうこれからは行っていかないというふうな方向、そして国際交流というよりも、もっともっとまちの中のことを充実させていこうという観点から見ると、観光はほとんど中野にはないというお話もこれまで出ていたというふうに思いますけれども、中野の都市観光や国際交流・文化については、それほど大きくこれまで行ってきたものを少し縮小する形で、この間さまざま区長答弁もあったかと思いますけれども、国際交流については例えば企画担当でたしか一部行っていた部分もあると思いますし、国際交流協会もありますし、それから、都市観光については観光協会が民間レベルであるんですけども、そういった区の業務体制の外にあるものまでこの中に取り入れて、組織改正を行っていくという考え方なんでしょうか。それとも新たにこれ以上の国際交流、中野区の観光というところに力を入れていくという意味なんでしょうか。

奈良都市政策推進室長

 基本的に今行っているものにつきましては、この新しい組織の中に移管をしていくという考え方でございます。ですから、外のといいますか、国際交流協会とか、そういったものとの関係性についてもこの中に改めて位置付けていくということでございます。産業、都市観光、それから文化とか国際交流、こういったことを一つのくくりで組織にまとめまして、担当部長ということを置きながら、より推進をしていきたいという考え方でございますので、その推進をどのようにしていくのかということにつきましては今後、基本計画、基本構想を策定する中で十分議論していくものというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 さまざまにお伺いをして、組織見直しの考え方、そして主な組織の改正の内容というところについて幾つかお伺いをしたんですけれども、わかりやすい、わかりやすいと言う割には先が見えないということで、しかも、ボトムアップの体制ではなくて、それぞれの担当の方々、担当の係長の方々、副参事の方々の意見というよりは、何かちょっと見えない点があるんですけれども、それは区長が変わったからそういうふうになっているのか、区長のトップダウンなのか。その組織改正そのものはどのような観点から今回行っていくということになったんでしょうか。

委員長

 なかなか難しい問題だと思いますが。

小林(ぜ)委員

 いや、この分野だけで結構です。

委員長

 この分野だけで。じゃ、どうぞこの分野だけでお願いします。

豊川都市基盤部長

 当委員会に関連したところで言いますと、基本的な方針としてやはりもっとさらに効果的・効率的な仕事の仕方というふうな区の方針があったと。それに基づいて各所管のほうで、所管同士で調整、打ち合わせをしながら、こういった形にした。ですから、決してこれが全てトップダウンということじゃなくて、もちろん方針は方針であったかもしれませんが、具体のこういった部等の配置につきましては、これは各所管のほうで調整をしながらやった。そういった経緯はございました。

小林(ぜ)委員

 これまでこの夏から今回報告をいただくまでの間に、それぞれの組織改正にかかわって議論をされてきたかと思います。中には、今回の示された中には大きく部、大きく分野、今後出てくるのは課でしょうかね、大きく変化をしているところがある。先ほども言いましたけれども、地域まちづくり推進部はそういった意味ではなくなって、まちづくり推進部として都市政策推進室の一部と一緒になっていく。また、都市政策推進室もなくなって、ほかに幾つか分かれていくと。これまで行ってきた中野のまちづくりという視点で言いますと、都市計画審議会もまだ諮問されていない、そして、これからされていかなければならないという状況にある中で、それから、まちづくりについては大きく変化をしていくという段階で、これだけ大きな組織改正をしていかなければならない理由が見受けられないんですけれども、その点はこの3室部については今後そういった連携間のこと、先ほど部が移っても、課が移っても連携をきちっととりあえずやっていくというお話でありましたけれども、本当にそれができていくんでしょうか。部長のもとで大きく変わっていく中で、これだけ大きな変化が起こってきたときに、それは業務ですから幾らでも当たり前にやるでしょう、またできるでしょう。しかし、この建設委員会で行われる三つの部室でそれが本当にいいのかどうか。本当は全副参事に伺いたいところですけども、どなたか指名して聞いていいですかね。

委員長

 じゃ、どなたかお答えいただけますでしょうか。難しい問題かと思いますけど、それぞれの分野におきまして。

小林(ぜ)委員

 それぞれのお立場がそれぞれ今あるので、そういった中でまちづくりを具体的に行っている、都市計画審議会も実際行われている。そうした中で今途中の中で、これだけ大きな変化が起こってしまう。これ、小さくないと思うんですよね。相当大きな話で、場合によっては、すみません。先ほどの中野駅周辺まちづくり担当部長のもとに置かれる分野については担当課長ぐらいのようなニュアンスも受けて取れました。そのぐらいの感じかなというふうに思うんですけども、それが果たして、出向で見えていらっしゃる方々もいらっしゃいますけれども、どのようにお考えなのか。本当にこれで中野区のまちづくりをしっかりやっていけるのか。これからの中野のまちは、その箱物をつくるという意味合いじゃないですよ、私の言っているのは。中野の将来にわたって子や孫が住み続けられる、つまり、私たちがこれからも生活していくことができるまち。ただ単に道路が広くなって、きれいになった、道が何かできた、建物が新しくなったということではなくて、生活している私たちが、介護保険のこともあるでしょう、子育てにかかわることもあるでしょう。そういったこともひっくるめたことがまちづくりですから、ただ単に木密地域が解消されたとか、道路が広くなって安全が確保されたとか、建物が耐震化されたとかということではなくて、そういったことまで含めてこの組織体制が本当にいいのかどうか、それぞれの筆頭の副参事の方々にお伺いしたいと思います。

委員長

 それでは、それぞれの所管にお伺いさせていただきます。まず私のほうから御指名させていただきます。豊川部長のほうはどうでしょうか。

豊川都市基盤部長

 何と申しましょうか、仕事については、これまでも何度も組織改正というものを経験しております。ですから、我々も当然それに対応した仕事の仕方をしております。例えばかつては警察大学校跡地の整備であるとか、ここにしましても整備途上で何回も組織改正がございました。それについても私どもは適宜対応して、完成に至ったという経緯がございます。それから、その他の地区もそうでございました。先ほども言いましたように、やはり現状の仕事をもっともっとやりやすくしたいと。そういった思いからこういったものを考えているわけでございまして、それぞれいろいろ思いはあるところとは思いますが、総体としては各構成する担当がより納得できるような組織改正であるべきだと思っています。そういった面から、まだまだこれは粗っぽい形でお示しをしておりますが、今後さらに詳細を詰めて、より実務といいますか、仕事がしやすい、それからあとは区民の方にとっても区の仕事が理解しやすい、それから、区の仕事が区民の方々に行き渡りやすい、そういった形になるように今後とも努めてまいりたいと考えております。

委員長

 地域まちづくり部長、いかがでございますか。何かあればお願いします。

角地域まちづくり推進部長

 今、委員のほうからもお話がありましたとおり、防災まちづくりだけになってしまうと、将来そこに生活し続けられるかというお話がありまして、まさに西武新宿線沿線の例えば現認可区間のところであれば、安全・安心なまちづくりに加えて、にぎわいのまちづくりという大きな2本柱でこれからのまちづくりを進めていくということを地域の方々とも御検討いただきましたし、それを目指しているという状況がございます。今後、日本全体もそうなんですけども、高齢化社会というところをまちづくりにどう生かしていくかというところと、あと区長が標榜しております子育て先進区、こういったものをまちづくりの観点からどう実現していくかというところが今後のまちづくりの大きな使命になってくるということを認識してございますので、今後そういった体制をよりよく進めていけるということで、次回以降どういった組織にするかというところはまた丁寧に御説明させていただければというふうに考えてございます。

委員長

 じゃ、続きまして、都市政策推進部長。

奈良都市政策推進室長

 中野駅周辺のまちづくりに関しましては、中野駅周辺まちづくりのグランドデザイン、これを持っておりまして、こういったものを目標に、そこに掲げましたまちを実現していくという目標のもとで組織を挙げて進めているというものでございます。そうした考え方につきましては現時点において変わるということは考えてございませんでして、今も組織的には効率的ではないとか、そういったこともないわけでございまして、今と変わらない形でこのプロジェクトを進めていくということで、ここの中にも表記をしてございます。現在5人の副参事がおりまして進めていて、情報の共有ですとか、いろんな形で一体化を図って進めておりますので、その体制をこのまま維持していくということになってございます。ここでは、私ども、そういった今のプロジェクトの進め方が変わるわけではないので、より具体的な表記になってございますが、そのように進めていきたいと思ってございます。

 ソフト面につきましては委員からもございましたように、ハードだけのまちづくりということは考えられないわけでありまして、そこでの人の生活ですとか活動、こういったものをまちづくりの中に連携させて、しっかりと位置付けていくということがまちづくりを進める上では重要だと思ってございますので、そういったものは今、まちづくり調整会議というのも我々は持っておりまして、この我々の5人の副参事と関連するところと一緒になりながら、まちづくりの議論をしながら進めているという体制を持ってございます。こういったところにハードとソフトの部分を加えまして議論をしていくということで、これからもまちづくりのグランドデザインの進めるまちづくりを実現するために着実に進めていけるというふうに思ってございますので、今後もそのように努めていきたいというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 最後にしますけれども、この組織改正ということは、区民の皆様にとっては担当のくくりがどうなるということよりも、むしろ実際の窓口での応対になるのかなというふうに思います。そして、その応対がどういった体制の中できちっと連携し合って、先ほどもありましたけど、たらい回しではなくて、横ぐし、縦ぐしがきちっと刺さった形で連携が密になって、ワンストップで事が行っていただけるのかなというところが一番区民からすればお願いしたい点だというふうに思います。そうした中で、この組織改正の案を見ますと、御報告いただいた案を見ますと、まだそこまで見えない。先ほどもちょっとお話をしましたけれども、これから基本構想、基本計画をつくっていく中で、いや、あのときはこうでした。だから、あの体制にしました。また今回こういうふうに変えましたので、計画をつくりましたので、こういうふうにまた変えていきます。それのほうが区民にとってよりわかりにくくなっていく。中野はしょっちゅう体制が変わっていく、人が変わっていく、担当が変わっていく、窓口が変わっていく、話が通じなくなってくる。そういったところまで皆さんはおっしゃっているわけであります。しっかりとした体制のもとで、しっかりとした、より具体的な仕事が進捗状況とともに進んでいく。その進捗ということでさまざまな角度があるでしょうから、そういった視点をきちっと取り入れながら、区民目線での職員の皆さんの対応も必要になってくるかと思います。そうした中でしっかりとボトムアップをしていただく。区長はそうおっしゃっているわけですから、区長のトップダウンではなくて、担当の方も係長の方も課長の方も部長の方々も、これであることによってこの組織体制はより盤石になるだろう。区民の方からもこんな意見を聞いた。議員からもこんな意見が出た。そして、専門家からもこういう方向性が示されたという中で、きちっと議論をしながら新たな組織改正を行っていただきたいというふうに思います。そういった中でしか結局、形だけつければいい、組織だけ変更したい。今まで薄かった分野をより厚く濃くしよう。今まで濃かった分野を、これはもう要らないから縮小しようというだけのことにしか見えない部分もこの改正案の中にはあります。しっかりとその辺の議論を担当、特に部長、室長の皆さんにはお願いをしたいな。また、副参事、担当の皆さんもそこはきちっとそれぞれの方々のお立場での仕事の進捗から議論をしていただきたいというふうに思いますので、ただ単に、今回は組織の見直しの考え方をまとめた。まとめたということは、これで決まりということだと思いますので、整理して報告すると。これがほぼ決定事項であるかとは思いますけれども、しかしながら、まだまだ今後のスケジュールの中で第4回定例会の議案として提出されるまでにはもっともっと議論が必要ではないのかな。これまで行ってきたそれぞれの担当の方々の仕事が無にならないような、もう自分の部署はなくなる。それによってそこに今までかかわってきてくださった区民の皆さん、地域の皆さん、そこでさまざまな悩みや生活をかけてきた皆さんの意見がきちっと反映される組織改正に向けた議案が今後出てくるのかどうか。そこを期待して終わります。

委員長

 他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。それでは、質疑がないようであれば、以上で本報告については終了いたします。

 次に移らせていただきます。2番目、中野区シティプロモーションにかかる各取組の進捗について、御担当のほうから報告いただきたいと思います。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 中野区シティプロモーションにかかる各取組の進捗について御報告申し上げます(資料3)。

 シティプロモーション事業につきましては、8月の建設委員会におきまして事業推進の方針を定めまして具体化し、報告させていただいたところでございます。第3回の定例会の質疑におきまして回答させていただきましたが、8月に提示した推進方針のもと、実施主体を当初予定していましたシティマネジメント法人から区が行うものとして組み立て直しまして、区民の区に対する愛着の醸成や定住・昼間人口の増加を主目的としまして事業を行うところとしてございます。当該事業の取り組み内容が進捗してきたことに伴いまして、その具体的な状況を報告するものでございます。

 1番、取組内容の(1)ホームページでございます。区の進めるシティプロモーションの取り組みを発信するホームページを10月1日に開設してございます。今後進める取り組みにつきましては、当該ホームページを通じて発信する予定でございます。

 (2)のワークショップでございます。ア、目的でございます。中野区に関係する企業や大学等が連携しまして、新たな事業を生み出し発展させるとともに、当該活動を通じまして区への参加意識を醸成しまして、新たな参画者を育成し、活力あるまちづくりにつなげることを目的としてございます。イ、テーマですが、中野区でチャレンジしたいことということでございます。ウ、参加者でございますが、約40名、区内に本社・事業所を持つ企業や経済団体、大学等が参画してございます。回数ですが、全4回の7日間を予定してございます。その他でございますが、第1回のワークショップ実施状況でございますけども、10月23、24日に第1回のワークショップを実施してございます。内容は記述のとおりでございます。これから第2回、第3回と進めていく予定でございます。また、先ほど1番で御報告しましたホームページには、おおよそ来週程度に具体的な内容を掲示して発信する予定でございます。

 (3)の情報発信事業でございます。ア、SNS(インスタグラム)を活用した施策でございます。区のまち並みなどの写真に新たに設定するキャラクター等を通じたメッセージをつけまして、インスタグラムに発信する予定でございます。この取り組みにより、まちの空気感等さまざまな切り口で区の魅力を発信し、区内外の多くの人の認知と関心の獲得を目指します。イでございますが、区民、区内企業、商店街、飲食店等と連携した発信施策でございます。区は区内企業と連携しまして、区が進める上記アのSNS施策、アのSNS施策は区がただ発信するだけでは意味がないと思ってございますので、これを参加の輪を広げまして地域ぐるみの取り組みへと拡大する予定でございます。区民や区内企業等々のさまざまな主体が区の発信者として活動することを通じて、幅広い人たちの参加意識を醸成し、参画者の拡大を目指すものでございます。

 2が今後のスケジュールでございます。年度末までの予定はこのとおりでございます。ワークショップ2回、3回としてございまして、発信施策については2月を予定してございます。3月にワークショップの発表会をして、今年度の事業とする予定でございます。

 シティプロモーションの取り組み施策につきましては、報告は以上です。よろしくお願いします。

委員長

 ただいまの報告に対して何か質疑ございますでしょうか。挙手をもってお願いします。

石坂委員

 まず最初に伺いますけども、取り組み内容のホームページのところで伺います。今回のシティプロモーションは、定住人口をふやすことと昼間人口をふやすということなので、住んでくださる方、働いてくださる方、あるいは通学されてくる方をふやすというところなので、若干違うところはあるのかもしれませんけども、グローバル戦略推進担当が都市観光も兼務している状態の中で、現状ホームページとしては、まるっと中野もあるかと思います。もちろん当然区の公式なページもあるわけですけども、区の公式のホームページ、まるっと中野、あと今回の新たに立ち上げるホームページのところの役割分担というか、もちろん重複して乗っかるものなどもあるんでしょうけども、そのあたりってどのような考え方なんでしょうか教えてください。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 都市観光の部分でのまるっとは、主に昼間人口の増加を目的としています。観光のさまざまな資源等を発信して、昼間人口を増加させるということでございます。また、シティプロモーションにつきましては、このホームページにつきましては、シティプロモーションの目的でございます区民の区の愛着の醸成や昼間・定住人口の増加もございまして、そのホームページも区のホームページを使用するという案もありますけれども、より発信力を高めて区内外に発信し、中野区に着目してもらい、また活動を活性化させて、それを発信するということを取り出して、特別のホームページをつけて発信するというところでございます。

石坂委員

 今の答弁の中で、まるっと中野は昼間人口を来街者としてふやしていく。また、今回のホームページのほうは昼間・定住人口をふやしていくということでありますけども、ただ、この中野区シティプロモーションに係る各取り組みの進捗については、この中で定住人口、昼間人口の増加を目指しとありますけれども、ホームページに関しては昼間人口というよりは昼間・定住人口をふやすという理解でいいのか一応確認させてください。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 このホームページの目的はここにあるシティプロモーションの目的そのものでして、今回の11月8日の報告のここにあるとおり、区民の区の愛着と区外の推奨意識の醸成、あとは定住・昼間人口、この二つを目的としているものでございます。

石坂委員

 書き方として定住という言葉が入っていないんですけども、そこは記載の仕方とかどうなのかと思ったんですけど、その辺いかがでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 2行目に定住人口って入っております。定住人口、昼間人口。

石坂委員

 説明の仕方が悪かったので、すみません。観光のほうは、昼間に来てくださる来街者をふやすという目的があるわけですけども、このホームページは昼間人口というのは来街者は含まない。要は通勤通学をしてくださる方をふやすという意味なのか、あるいはシティプロモーションのこのホームページも来街者もふやすという意味合いもあるのかどうか教えてください。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 来街者等々の言い方はありますが、イメージ的には昼間人口というところで表現していると認識しています。

石坂委員

 この場合の昼間人口、ここで書いている昼間人口は、これはすみません。意味としては通勤通学者という意味なんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 通勤通学者、その個別のことを言っているというところもありますけど、お昼に中野区に来ている方、それは通学通勤も含むでしょうし、観光に来ている方も含むでしょうし、それも含んでいると思います。

石坂委員

 わかりました。そうすると、観光に来てくださる方に関しては、まるっと中野でも発信をするし、この新ホームページでも発信するという理解でいいんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 ホームページの組み立てなんですけど、基本的には区のホームページが土台としてあります。その中で、特にその中で今インターネット、そしてスマホが使われている世界です。例えば観光で言えばパンフレット等も今それなりに意味を持っていますが、紙の媒体よりもインターネットが基本になってございます。基本的に施策を発信していく場合、それを取り出す場合は、区のホームページで十分という選択もありますが、それを取り出して発信するものがあります。そして昼間人口とか観光とか、そういうところに特化したものがまるっとで、シティプロモーションという定住人口、昼間人口、あとシビックプライドの醸成というところを取り出したホームページはこのシティプロモーションのホームページだというふうに認識。1階の区のホームページにもシティプロモーションなり、観光の情報は入れますけれども、それを特出ししたホームページを二つつくっているという認識です。

石坂委員

 要は特出しに関して、観光に関する情報の特出し、来街者に来てもらう観光のための情報というのは、まるっと中野にも乗っかるし、新ホームページにも乗るのか。あるいはそこは何か分担があるんでしょうか。まるっと中野と新ホームページに関して。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 昼間人口というものでは、重なるところはあります。

石坂委員

 そうすると、現在ですと来街者向けでは、NakanoFreeWi-Fiのところのトップから入れるようになるわけですけども、これに関しては、これまでのまるっと中野に加えて、この新しいシティプロモーションの取り組みに関してもFreeWi-Fiにつないだときには、来街者向けにリンクで飛べるようになるようなイメージなんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 シティプロモーションのホームページについては、Wi-Fiからの接続は考えてございません。

石坂委員

 ただ、今回のこの目的を考えると、やはり多くの人に見てもらうという点ではFreeWi-Fiのトップのほうから入っていって、中野ってこんなまちなんだって知ってもらうということはPRしていく上では重要と思うんですが、その辺はどうでしょう。またあるいは、その方法を使わなくて、もっと十分なPRの仕方があるから、それで足りるんですよという意味なんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 委員、昼間人口のほうにちょっと目的みたいなものがあるのかもしれないんですけど、このシティプロモーションは区内の区民の方にも愛着を持って、そしてワークショップの目的も、SNSの発信も区に対する参画者の醸成というところがメインでございます。区内の人に区の活動に参加してもらって、新たな参画者を増加する。そういうところがメインでございまして、順序をつけるのは難しいですけれども、区民の区に対する愛着のほうがその目的もすごく大きいと思いますので、そちらを重視した形、そちらと昼間人口、定住人口両方ありますので、FreeWi-Fiからの直接接続は、施策として選択としては直接接続しないという認識でございます。

石坂委員

 住んでいる人の愛着ということと、あと、ここには書いてありますが、定住人口、昼間人口をふやすと書いてあるので、これは外から来てくれなければふえないわけではありますけども、FreeWi-Fiにつながないとした場合、区民に対して、あるいは外から来てもらいたい人に対して、このホームページのPRの仕方はどのようにするんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 基本的には区のホームページ、先ほど言った区のホームページが基本ですので、そこのホームページにして、リンクを張るということでございます。また、この活動につきましては1階のロビーだったり、あと、まちの中にも発信する予定でございます。また、協力企業の中には、このワークショップに参加しているという発信もして、一緒にするという事業もございますので、そちらを一緒にして発信します。また、SNSを発信した、今構想段階ですけれども、区としての発信だけではなく、商店街とか学生さんとかいろんな方が発信する中で、そこから区のホームページにリンクを張ってくれると。さまざまな人が発信者として協力してもらうことを想定して、そのホームページのリンクを誘導していただきたいと思ってございます。

石坂委員

 そこでうまく伸びてくれればいいなと思うところではありますけども、そこをちょっと工夫しながら多くの人に見てもらえるような形にしていただければと思います。まるっと中野とは分担で違う意味があるということでありますけども、来街者に関しては重複する部分もあると思うので、相互リンク等々もできると思いますので、工夫をしていただければと思うところではあります。

 それからあと、情報発信事業のところでSNS(インスタグラム)を活用した発信施策とありますけども、特にこの中で区のまち並み、商店街、人物、食べ物、自然などの写真に新たに云々とありますけども、インスタグラムの場合、特にそこに載せている情報に関して、ツイッター等々、あるいはフェイスブックの場合ですと、その写真を切り取って別に張りつけたりがしやすいわけですけども、インスタグラムの特徴として写真のコピペができないというか、写真の保存がほかのSNSと比べてしづらい等々がありまして、拡散をしていく際にそのあたりとかネックになるんじゃないかと思うんので、その辺というのは特に大丈夫という認識でしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 SNSには複数のメディアがございます。フェイスブックもありますし、今おっしゃられたツイッター等々もあります。SNS(インスタグラム)をまず選んだ理由ですけれども、現在一番利用者数の増加が著しいというところがございます。また、ユーザーとしましては20代、30代の方が特に多く、この方々が特に発信力の強い方、そして連携を強めたときに、その発信が広がっていく波及効果をメインに着眼してやってございます。コピーできるかどうか。そういうところはちょっとすみません。このメディアの選択の中には、それよりも発信性とかユーザーとか、そして今40代、50代も次々伸びている。そういうところを着眼して、このメディアを選んでいるところでございます。

石坂委員

 それと、当初立ち上げる際には、告知をする際に、新たにつながってくださいというだけでなく、既存のところからつながってくる方もいると思うので、立ち上げ当初なり一定の間隔かはわかりませんけども、区のフェイスブック、区のツイッター等々からも誘導するような機会も設けたほうがいいと思うので、その辺いかがお考えでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 区のホームページや区のツイッターからは、基本的な部分ですので、そこからの誘導は前提として考えています。

石坂委員

 あとそれから、新たに設定するキャラクターとありますけども、これまで中野区ですと、ちょっと違うと言えば違いますが、食育関係の「うさごはん」があり、観光での「クルトン中野」がいてというところではありますけども、ただ、こうしたキャラクターについても、もちろん一定範囲の浸透はしているとは思いますけども、十分全ての区民が知っているわけではないというところがあるかと思います。そうした中で新たに設定するキャラクターとありますけども、キャラクターをどんどんふやしていくというよりは、既存のキャラクターについて区民の方にしっかり知ってもらって、そのキャラクターを活用していくというほうが、よくゆるキャラグランプリなんかもありますけども、そこが分散してしまうよりは一つのキャラクターのイメージをしっかりとつくっていくほうがいいのではないかと思うので、その辺いかがお考えなんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 この事業の目的で、繰り返しなりますけど、活動を広げて区の参画者をふやすということで、SNSを通じて参画者をふやすということ。一つの選択として今の都市観光も所管しています「クルトン」君とか「うさごはん」さんもいますけれども、そういうものを選択するという方法もありますし、ただ、インスタグラムという性質上とか、ユーザーの方々が持っている行動思考なり、文化なりみたいなものを考えた上では、新たなキャラクターを設定してやったほうがいいのではないかというふうに検討しているところです。

石坂委員

 新たなキャラクターをまたPRしていくとなると、デザインをどこかにしてもらうですとか、着ぐるみをつくるですとか、そうしたことなどをやっていく形になると思うんですけど、そうしたこともまたゼロから公募でやるのか、どなたかにお願いするのかわかりませんけども、その辺、ゼロからそのキャラクターをPRしていくこともネット上、あるいは写真映え、インスタ映えするような形ですね、この場合ですと。というのを、着ぐるみをつくってPRとかということも新たにするということなんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 キャラクターを着ぐるみをつくってとか、そこまではちょっと検討していないんですけれども、あくまで何というんですかね、キャラクターはインスタを広める上での一つのきっかけづくりでございまして、ここがメインではございません。ただ、そことインスタ上はメッセージ等々、そのメッセージと写真の見え方なりで関心を引くことでございます。それに対して関心をどれだけ引けるのかをメインとして検討しているところで、実際のところこの資料の(3)のイの、それをどれだけ広げていくのかというところに注力していきたいと思ってございます。

石坂委員

 例えばほかの自治体なんかですと、杉並区であれば、どこへ行っても「なみすけ」なんだなということがありますが、中野はこっちに行くとこのキャラクター、あっちに行くとこのキャラクターってなりがちなので、その辺が新たにつくるんであれば、ちゃんとそこを区民の方が愛着を持って、これであればすぐ中野区のシティプロモーションのキャラクターなんだってわかるところまでかなり力を入れていくことが必要だと思いますし、特にインスタグラムってオンライン上の仮想の場だけのキャラクターということではなくて、やはりインスタ映えするというところが意識されるところだと思いますので、その辺キャラクターを何か考えていただければと思いますし、これはまだこれからだと思いますので、要望になると思いますけども、既存のキャラクターですと「うさごはん」ですとか「クルトン」ですと、着ぐるみを着たままタクシーに乗れないとか、軽トラックがないと運べないなんていう話なんかも聞いたりするので、その辺のちゃんと機動しやすさ、動きやすさなども考えて、もしつくるのであれば考えていただければなと思うところでもあります。

 あとは区民、区内企業、商店街、飲食店と連携した発信施策というところがあります。区の愛着を持ってもらうというときに、こうした民間のものを発信していくということも当然なんですけども、やはり区民の方と話をしたときに、どうしてその自治体に住むのというときに、その自治体の特徴、その特徴に関しては区の地理的なこと、歴史的なこと、あるいはどんな商店があるということ以上に、この区であればこうしたサービスが充実しているからということなんかもよく聞くところでありますし、逆に中野区はこの施策が充実していないから、ほかに移っちゃったなんて話なんかを聞くところではあります。そうした中で発信していく施策の中身として、やはり定住人口をふやしていく、現状住んでいる方に愛着を持ってもらうということであれば、中野区の施策が他の自治体と比べてどうすぐれているのかということに関してもやはりきちんと、それは全部の中でどの程度のウエートを占めるかということはありますけども、一定程度発信することも有効ではないかと思うので、その辺いかがお考えでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 具体的な、今ちょっと提示しているのは例として挙げているものでして、このインスタにどう上げるのかとか、どう発信していくのかは今後の検討事項だと思っています。また、区民の方がどう思っているのかという話ですけれども、実際にはワークショップ、この事業は二つ、ワークショップと情報発信がありまして、ワークショップの中では実際にこれから事業を皆さんで連携しながらつくっていく中で、区民インタビューなども入れて区民の方々の視点、この参加者だけじゃない視点も入れるような工夫もしています。この全体事業として区民の方がどう思われているのか。それも重視しながら検討していきたいと思ってございます。

石坂委員

 そうした形で区民の方の発信ですとか、区民の方がどう思っているのか拾い上げていくというところでありますので、その際どのように拾い上げていくのか、どのように引き出していくのかというときに、中野区の魅力に関して民間のものもそうですし、公共サービスのことなども視野に入れながらやっていただければと思います。これは要望で結構です。

酒井委員

 端的に聞きます。端的に答えてください。

 まず、現状シティプロモーション、都市政策推進室グローバル戦略推進担当ですね。先ほど組織の改正(案)がありました。今後はどういうふうになっていきますか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 今、組織のほうで検討しているのは、次年度は広報という話を聞いてございます。

酒井委員

 広報と広聴が一緒になって、こういったシティプロモーションをやっていくのかな。そういう考えもあると思うんですが、先ほど申し上げましたが、組織改正の中で文化産業観光担当部長が置いているわけでしょう。わざわざ部として。けど、シティプロモーションのところで、今は都市観光と都市施策推進室のグローバル戦略でやっているところで、それが広聴広報に行くわけでしょう。そう考えると、また戻ってね、この文化産業観光担当部長という位置付けがどうなんだというのをちょっと感じてしまうので、お尋ねしました。

 大切なことは、やはりワークショップでさまざま中野の魅力を発信したり、議論する際になんですけれども、区内に本社・事業所を持つ企業、区の事業に関係する企業、経済団体、大学等とあるんですけれども、具体的に確認はできますか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 企業名としましては、例えば株式会社丸井グループさんとか、関東バスさんとか、西武信金さん、キリンさん、また矢野経済研究所さん、コンサルティングや、IT企業としての体験シェアリング、ベンチャー企業などが入ってございます。

酒井委員

 大学はどういうふうになっていますか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 大学は早稲田大学さんです。

酒井委員

 のみ。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 はい。

酒井委員

 経済団体というのはどうなっていますか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 東京商工会議所でございます。

酒井委員

 最後にします。今年度中に中野ブランドだとか中野のコンセプトを開発します、明文化しますというのは前回の報告であったと思います。今回の今後のスケジュールでも、ブランドロゴ、キャッチコピー作成ってあるんですけれども、現状、中野ブランドだとか中野コンセプトというのは今どういうふうに捉えているんですか。今後つくっていくのはどういうふうになっていくのか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 現在、中野区のブランドがどういうふうに捉えられていて、区民の方がどう考えているのかというのは、まだ区としましてはそれを確定している状況ではございません。今後、ワークショップ、ワークショップの中でも中野区のよさみたいなものは議論してございますし、区民の方々との話し合いの中で、また、この事業の進捗の中でそういうのは明らかにしていくという予定でございます。

酒井委員

 いや、今まで中野のブランドだとか中野のそういうものというのはなかったんですか。アイデンティティーだとか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 中野のブランドはこうとか、そういうことを明確に定めたというところは、そういうのはそれほどなかったのかな。ただ、中野区の住みやすさとか、都心に近くて住みやすさとか、そういうものはよさとしては出てきているところでございます。

内川委員

 定住人口、昼間人口の増加を目指しともあるんですけれども、中野区の魅力って何なのかなというふうに考えたときに、若い人たちが多いですよね。F1層、M1層と言われている20代の男性、女性がすごく多いと。そういった方々が短期間中野区に住んで、またどんどん入れかわりで移っていく。それも一つの中野区の魅力になっているのかなと思うんです。4年で3分の1ぐらいの人口が変わるとも中野区は言われていますよね。それは一つの中野の魅力というか、活性化にもつながっているんじゃないのかなと思うんですけれども、この定住人口の増加というのはそれと相反することなのかな。例えば若いファミリー世帯は子育てをもっとしやすいほうがいいだろうし、家賃の補助があったほうがいいだろうし、そういったところと中野の魅力、そこら辺がどうもちょっといま一つ、先ほど御担当も今現時点で中野の魅力についてはまだちょっと押さえ切っていないんだとおっしゃっていましたけれども、若い人たちが入れかわりが激しいということも一つの中野の魅力につながっているんじゃないのかと思いますけど、そこら辺いかがですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 中野区の人口構成として、やはり20代、30代がとても多いということは、日本全体を見てもすごく珍しいところだと思います。よくシティプロモーションをやっている地方の自治体は人口減少が激しくて、難しいというものがありますけども、中野区は幸いなことに、住みやすいだとか、飲食店も集積しているとか、文化も一定あるというところが一つの魅力となって、その求心力が働いています。とにかく、先ほどインスタグラムを選んだのも、やはり20代、30代という活動的な層みたいな、あと40代もすごく多いので、そういう層に当てるということも一つの目的でもございますし、そういう若い方が人気があって、そういうことが定住というか、住むことができるというところが一つの魅力だと思っています。

内川委員

 それと、ワークショップのところで、先ほど酒井委員のほうから40名の参加者の中の構成をお聞きしましたけれども、10月23、24日に第1回のワークショップを実施いたしました。その内容としては事業目的の共有、それから発想法の指導ってあるんですけども、具体にどういったことですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 アイデア発想の一つでございまして、企業の研修でよく行われるKJ法というものがありまして、一つひとつのアイデアをポストイット等に書き込みまして、それをグループ化したりして、その要素を分解する。そして再構成すると。そういうような発想法の練習をして、今後につなげるというところの練習をしてございます。

内川委員

 それと、区民インタビュー等というのは具体にどういったことですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 今回ワークショップの最初につきまして、テーマ的には中野らしさを整理しようということで、中野らしさみたいなものを、先ほどまさに委員が御質問された中野のよさみたいなことを抽出して、発想法の中でKJ法を出しながら、そのよさを参加者の中でアイデア出しをしていました。ただ、その参加者だけでのアイデア出しでは足りない。外というか中なんですけど、区民の方々はどう思っているのかを聞きに行こうということで、そこで区民のインタビューをして、中野区のよさというのはどういうことなんでしょうかということを聞きながら、中の参加者の人たちと実際に区民の方がどう思っているのかの差を認識しながら、それを整理するという作業をしていました。

小林(ぜ)委員

 ありがとうございます。中野区シティプロモーションに係る各取り組みの進捗状況についてということで、すみません。この中野区の中野区シティプロモーション、そもそもこの内容はどんな内容、どんなことが目的で、このシティプロモーションを設け、そしてどんなことによって中野のシティプロモーションをしようとしているのか。そこからお伺いしたいと思います。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 前回の御報告のときにも申し上げたかと思いますが、シティプロモーションについては、基本的にはグローバル推進戦略の中でも少し触れてございますけど、我が国が向かう人口減少に対する取り組みでございます。たとえ地域内の人口が減っていくとしても、域内の人々の活動が活発になっていれば、参画者がふえていれば、まちの活力は維持できるという活性化を一つ目的として、また、マスの問題として昼間人口、定住人口を増加させて、活力あるまちを実現するというところでございます、目的は。

小林(ぜ)委員

 そうした目的のもとで今回、今年度からより一層区民の皆さん方に愛着を持っていただいたり、それから中野区外の方々にも、区内だけではなくて区外の方々にも中野区の推奨の機運をより深めていっていただく、また醸し出していっていただく。そういったことを新しい中野に期待感を持って向上させていく。そして、それが定住人口、昼間人口の増加を目指していくということですけれども、定住人口、昼間人口の増加を目指すというのはどういうことが目的で、そういうことが目的になっているんですか。目指すということは。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 人口の減少が進めば、その中の経済とか活動量とか、そういうことが落ちてしまうので、それを維持する、増加するということが目的でございます。

小林(ぜ)委員

 これから高齢化社会と言われ、少子化社会と言われる、つまり、子どもたちは少なくなっていくであろう。そして今いる世代が、それぞれの世代がこれから誰もが迎える高齢化をしていくと。私たちも当然その一人だと思います。そうした中で、定住人口をふやすということ。昼間人口というのは、企業ですとか学校ですとか商店ですとか、そういったところに昼間来ていただく方々がふえていくということであるかと思います。それに対して定住人口というのは、私たちが住み続けていく。また、さっきも言いましたけども、子や孫の世代も住み続けていきながら、かつ中野区へ転入されてくる方々がふえていくということが定住人口の増加ということだと思うんですけども、それがこのシティプロモーションでどのようにつながっていく。具体的にですね。今、一歩目として、企業や大学の方々と連携をして事業を生み出していくということもありますし、それから、区民の参加意識を醸成して、新たな参画者を育成していくというふうにありますけれども、それが果たして今後の中野区の定住人口や昼間人口の増加になっていくと、どこまでお考えなんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 昼間・定住人口の増加というものの中で、定住人口の増加というのは一番難しいのかなと思っています。それは前回、内川委員の御質疑にもありましたとおりハード的な事業も必要なんではないかというところもございます。もちろんハード的な事業であったり、子育て施策等も重要でございます。その中でソフト事業の一つとして、このシティプロモーションと捉えております。これで全部定住人口が入ってくる。そこまでは考えてございません。ただ、その一助となるように考えてございまして、その中でまちに住んでいる人たちが活性化して、そして活動して、その企業とか経済団体とか大学の方々が新たな事業を生み出して、活性化している姿をプロモーションしていくとか発信することで、そのまちの魅力を感じてくれたり、住みたいなと思うようなまちをつくっていくというところも目的でございます。また、インスタグラム等の浅く広くですけど、ワークショップみたいなこととか、そういうところを発信しながら、中野区の皆さんが協力して何かをしているという姿を発信していきたい。それが昼間人口の増加または最終的には定住人口の増加までつながればいいというふうに思ってございます。

小林(ぜ)委員

 今後人口が減っていくだろうと言われています。中野区32万から33万人台に人口がなりました。これも2020年、2050年、さまざまな機会を通じて人口推移が中野区でもされているかと思います。そういった中で定住人口を増加させていく。昼間人口を増加させていくというのは、先ほども言いましたけども、企業、大学等々が来ていただけたり、また、それらの新たな設置によってふえていくかと思いますけども、定住人口が増加していくというのは非常に難しいことかなというふうに思います。そういった中で、区民の参加意識を高めて新たな参画者を育成していく。今回、1本目のワークショップが開かれたということですけども、ここでのそれぞれの皆さん方の、四つの視点で行われたようですけれども、参加された方々の最終的な評価というか、感想というか、今後に向けての要望などはどのようなことがあったんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 ワークショップの参加者の方々は企業の方々ですので、なかなか中野区をメインとして、2日間のワークですけれども考える機会がなかったので、単純に知らなかった中野を知ることができたとか、中野区の魅力に気づくことができたということの感想が出てきてございます。ここがまず出発点だと思っていまして、その中で皆さん方が感じられたのは、中野区はどういう状況にあって、区民インタビューしていくごとに、まちづくりの質問や子育ての質問を区の事業でやっていますので、中野区として出ていくとそういう質問にたくさん出会ったことで、区の持っている課題とか、そういうことも自分事として考えることができたという感想がありました。そして満足度としましては、今回のワークは89%の方がすごく満足がいったと。満足がいかなかったという不満の声は一つもありませんでした。

 今後なんですけども、これから新たな事業を生み出すような連携を、そういうことをやっていくワークに移ってまいります。それこそが一番大事なことで、それをどういうふうにやっていくのか。それに対しての質問がありまして、どういうふうにこれから進むんですかと。それは委託事業者と連携をファシリテーションで入っていきながら、新しい事業を生み出すということを検討していきたい。それが来年度以降につながる、そういうものにしていきたいと思ってございます。

小林(ぜ)委員

 先ほど、今後というか来年度以降は組織改正によって広報担当に移っていくんではないかというお話がありました。一方では、これは企業や団体ということを考えますと、ある意味では産業振興という立場もあるのかなというふうにも感じます。そうした中で、広報で今後これをどのような視点で行っていくのか。要するに産業振興やグローバル戦略という立場とは全く異にする所管が中野区のことを知らしめていく。そういった広めていくというところで、今後これはどのような展開を目指すことになるんでしょうか。広報というところから今後の昼間人口や定住者人口、そして中野区の魅力、魅力という部分は広報ですから伝える能力はあるかと思うんですけれども、そういったときに、どのようにグローバル戦略ではない、産業振興でもないところから発信をしていくことになるんでしょうか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 来年度以降のことはちょっとわからないんですけれども、この目的そのものが区民の区に対する愛着とか、区民生活全体みたいなこともございますので、そういうところをほかの分野にも広げていくという展開があるのかというふうに思っています。今回はとにかく産業振興という部分の育成とかも考えて、企業とやりました。もう一つ、この企業、団体をメインにしたのは、より事業を来年度以降、自走化できるような事業をできるようなパワフルなステークホルダーの方に参加していただきたかったというところで、これもございます。この部分が次年度以降もうちょっと幅広になっていくのかなというふうに思ってございます。

小林(ぜ)委員

 今後は自走化という話がありましたけれども、委託事業の中で委託者の誘導の仕方にもよるかと思うんですけれども、自走をしていくというのは、産業振興で行ってきたさまざまな起業向けの幾つかの事業もありましたけれども、そういった中でなかなかやはり中野で根付いていないということが現状としてあるかと思います。そういったことを考えると、このシティプロモーション、非常にそういった意味では難しい。字面はすごくイメージはいいんですよ。中野区のことをもっと売り出していきましょうというような、ふわっとした感じで中野区の魅力をふっと引くという。しかしながら、情報発信事業としてはインスタグラムや区民、区内事業者、それから商店街、飲食店等々と連携をして発信していくというだけで、非常に何というんですかね、今のありようのものをそのままただ使っていくと。もっともっと変化のあるものが、アイデアがなかなかここには盛り込まれていないのかなというふうに思います。

 そういった中の一つで、以前もちょっと質問したことがありますけども、フィルムコミッションなんかによって中野区の魅力を多くの方々に、区内区外の方々に知っていただく、知らしめることができる。例えば、さまざまな企業や団体のコマーシャルなんかをテレビなどでマスコミへ発信されることによって、中野の地域性や場合によっては、この近くの理美容学校をモデルにした「はさみ」という映画もありましたけれども、そうした中野区内を映画の拠点にしていただく。そして、中野区内のさまざまなまちの姿、それは庶民の私たちの生活も撮っていただき、さまざまな地域の様子を知っていただく。ある意味ではJ:COMで行っているようなことも重ね合わせるような部分もあるのかなというふうに思うんですけども、そうした映像、フィルムコミッションなどとの事業についてはどのようにお考えですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 フィルムコミッションにつきましては、現行でも現体制の中でも継続して行っておりまして、実際には現在はアニメ作品が中野の舞台になっていまして、そこでの協力もしているところで、それにはエンドロールに中野区もありまして、その作品の中では中野区を舞台にした回も行われたりとか、あとグルメ番組の舞台になったりとかもしています。中野区の知名度アップとか、関心の認知拡大につきましては、映像を活用したものも今後も継続していくものでございます。また、担当としましてはこのワークショップで活動を発信する。また、インスタグラムでさまざまな活動を発信する。こういう活動を発信することが、実際にはそのアニメの作品だったり、映像の作品だったりというところが、作品の企業が中野区に関心を持ってくれる機会にもなります。こういうことを、活動を発信し続けて、ある意味中野区の敷居をある程度下げて、いろんな企業の方に注目してもらって、協力パートナーをつくる。そういうこともフィルムコミッション事業もそうですし、このプロモーション事業でも、区外の方に中野区の推奨機運の醸成ということも同じような意味合いですので、そういうことを続けていきたいと思ってございます。

小林(ぜ)委員

 今回のテーマは、中野区でチャレンジしたいことということで、そこがテーマで行った。そして、それにかかわって約40名の方々が参加をしてくださったということで、満足度は非常に高かったと。そして、次回以降についてつなげられるようなものであったと。ワークショップが自走していけるようなものになっていけたらということで、期待感は非常に大きいのかなというふうには思います。これを100%否定するものでもなくて、やるんであればさまざまな角度からさまざまなテーマを持って、ある意味一部というか40名というかではなくて、多くの方々に参加をしていただく、参加の機会を得ていただく。それは地域性もあるでしょう。それから、お立場もあるでしょう。それから、年代もあるでしょう。そういったことによって、この中野にかかわるシティプロモーションのありようというものはもっと広がっていくんではないのかなというふうに考えますけれども、今後そういった点はどのようにお考えですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 今年度始まった事業でございます。それで、来年度につきましてはちょっと先ほども検討中ということでございましたけども、これからどういうところにワークショップ、さまざまな参加者が考えられると思いますので、そういう方々を集めてワークショップをどういう感じでやって、そしてそこからどういう事業を生み出していくのか、活動を生み出していくのかというのは検討でございます。また、深く少なくのワークショップと情報発信の広く薄くを組み合わせながら、より中野に関心を拡大させるとか、参画者を増大させるということを次年度以降もしたいと考えてございます。

小林(ぜ)委員

 きょうの御報告は、現在の取り組みの状況、進捗の様子を報告していただいたということでありますけれども、御報告をいただいたので、どのような取り組みをして、どのようなところを狙っているのか。また、中野区のプロモーション、中野区としてどういったところを目指していくのか。うたわれている文句だけではない、その掲げている文言の下に含まれるそうした期待感と、それからそれを展開していく区民の皆さんによりかかわっていただく。そして、それが区全体としてのシティプロモーションになっていくということを1回のワークショップで情報発信を、こういったことを認識していただいて、認知をして広めていっていただく。それから参加者拡大を目指すというだけで終わってしまうというところは、もう少し丁寧な手法が必要ではないのかな。そして、そこに思いがどれだけ込められていくかによって、このインスタグラムの活用、それは今ネット社会ですから、手の内の中でそれがすぐ拡散していくものもあるでしょう。また、そこにいろんな御意見、御要望が出てくるものもあるでしょう。そして、区内の多くの方々から、区内に在住、在勤、在学されている多くの方々からその発信の施策について、また多くのものも寄せられるでしょう。しかし、区がそれをどのように捉えて、どのようにこれから発信をしていく、展開をしていく、広めていく。そこがきちっと、ただ事業をやりますというだけではなくて、もう一歩踏み込んだもの、つまり第2回がもう12月に開かれますと。今年度3月までに毎月のように第4回まで開かれますというときに、ただ実績としてやりました。中野区のシティプロモーションについてこんなふうにまとめました。これが今年度の事業ですというだけで終わるんではなくて、自走していくんであれば、そこまでの展開をきちっと見据えた事業展開が、今回は現在ですけども、1回だけですけども、今後3回の中での見据えた方針がきちっと表記が本来必要なんではないのかなというふうに感じました。その辺いかがですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 8月の委員会でちょっと御報告させていただいたんですけども、シティプロモーション自体は3年間で今予定を考えています。その中の今回の事業はその1年目というところでございます。確かに、すみません。2回目、3回目についてちょっと記述が少なかったんですけれども、それを一つとして、来年、再来年と続けて、この中に参加していただいた方が連携して、区の目論見としては新たな活動なり事業を自走化してほしい。その仕組みも現在、来年度検討しているところでございます。また、その方々が例えばここのシティプロモーション、インスタグラムの事業であったり、また観光の事業であったり、一回の関連性、連携関係がまたほかの事業に波及していって、さまざまな事業に参加していただくということを目論んでございます。その中の仕組みみたいなものを今後、来年度検討して、これを委員おっしゃるとおり事業をやりました、ワークショップをやりました、終わりましたというように終わらないように、地域ぐるみの施策みたいなものに進めていくということが目的ですので、それを検討し、また委員の方々とこういう議会を通して相談しながらやっていきたいと思ってございます。

小林(ぜ)委員

 ちなみに、今回の委託事業者の委託費ってどのくらいですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 契約で2,160万円です。

小林(ぜ)委員

 4回のワークショップ、そして1回当たり、この間は2日間、第1回目はね。12月以降、これも2日間やるんですかね、1日なんですかね。第2回、第3回、第4回というふうにありますけども、これは同じように2日間かけて行うものですか、それとも1日なり、何時間かのものなんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 第2回も2日間、第3回2日間で、最終日が発表で1日です。

小林(ぜ)委員

 やっぱり委託費から考えると、非常に一回一回の本来重みがあるのではないのかなというふうに思います。委託して、それでもう区は手から離れた。あとはやってくださいと。今後は来年度以降どのような委託を考えるかわかりませんけれども、これをベースに乗っけて、あとは自分たちでやってくださいというようなものでは、決して先ほど一番最初に聞きましたシティプロモーションの目的、ありよう、本来の目的とするというところ、そこがきちっと委託者の中に伝わっていかないと、先ほどの御答弁にもありましたけれども、やりました。結果が1年度出ました。2年度このようにやりましょう、3年度というだけで終わっていってしまうというところがすごく危惧をします。よって、もう少しこのプロモーションの中身について精査をしながら進めていかないと、それは区はお金を使って委託しました、事業者はお金をもらってやりましたというところだけに終わってしまいかねないという。シティプロモーション、シティプロモーションという言葉だけで、そこが一人歩きしていってしまうような事業にならないように、今後の取り組みとしてきちっと押さえていっていただきたい。観光や区を売り出すとか、区はこんな戦略を持っているとかというそのイメージだけが進んでいく。きちっとした足元の私たちの生活のところまでこれが入り込んでくるような事業展開というのがこれからは必要だというふうに考えます。そういったところで最後いかがですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 繰り返しになるんですけども、シティプロモーション事業というのはある何かを発信するとか、そういう単純なものではなくて、先ほど申しましたとおり目的は区民の方々と区内企業とかの連携関係を構築して、その活動量を増加させるというものでございます。この事業そのものは委託事業者に丸投げして、そしてできるというものではそもそもないもので、目的そのものは地域ぐるみの活動を活性化させるとか、広げるというところを標榜してございますので、今回のワークショップの企業への声かけは委託事業者に完全に任せたものではなくて、区の職員、私もですけど、全部足を運んで営業して、参加してほしい。その中にはやっぱりワークショップ、本業もあるので、7日間難しいと断られた企業もたくさんございます。そのことに代表されるように区の職員が全部丸投げしてできるというような簡単なものではないと思ってございますので、地域との連携関係とか、企業との関係、これからの発展性を含めて、区も一緒になって事業を進めていきたいということになってございます。

小林(ぜ)委員

 終わろうと思ったんですけど、今、地域ぐるみというふうにおっしゃって、地域の方々は入っていないじゃないですか。一般区民の方々は入っていないじゃないですか。地域ぐるみでやって、そんな区が丸投げしてやっているんじゃないですよ。区が2,000万円かけているんですよ。2,000万円かけて4回ですよ。1回500万円ですよ、500万。地域ぐるみ、地域の方々、区民が入っていないワークショップを開いて、一部の人たちだけでやって広まるんですか。区内の地域全体にこういったシティプロモーションという区の思想が広まるんですか。

委員長

 言っている質問はわかりますよね。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 わかります、わかります。区民の方々にもお声かけをしています。実際には断られたということもあります。区民の方が参加しているかどうか。もちろん入り口で参加しているかどうかもあります。今回、このワークショップも今年度のワークショップで、次の年のワークショップもありますし、またワークショップだけでこの予算を構築されているものではなくて、情報発信のところで区民の方々、地域の方々、飲食店とかを地域ぐるみでやりたい。この事業全体の話をしてございまして、ワークショップ、今回のワークショップは声かけした関係上、そして応じてくれた関係上、企業ですけども、この事業全体として区民の方々、地域の方々に発信する目的でございます。

小林(ぜ)委員

 いや、だからね、目的はそうであっても参加していないでしょう、ワークショップには。それから、発信事業の中に区民、区内業者、商店街、飲食店、連携した発信施策というふうにあるけれども、この地域ぐるみの取り組みへ拡大を今後していくということでしょう。今していないんでしょう。そのために区はどんな施策を持って地域の中に町会か、商店街か、区民の皆さんなのか、何かわからないけれども、そこにどうやって入り込んでいくのって。そこまでこの委託事業者がやっているの、区がやっているのかということですよ。

要するに区が丸投げしてやっているわけではない。地域ぐるみでやっていく。ことしは入り口だから、第1回目だから、まだそこまでいっていないって。それって、そんな2,000万円もかけなくたって、区の直営でやってみたらどうなのという話じゃないですか。アイデアをもらうんだったら、そのアイデアだけ払えばいいじゃないですか。そんな大きなお金をかけて、この事業を4回も情報発信をやる必要性がどこにあるんですかって。そうしないと中野のシティプロモーションはできないんですかということですよ。そこはどうお考えですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 ワークショップの入り口で参加者が区民の方々とか地域の方々が入って、今はございません。ただ、ここから連携して事業を発信する際、その事業は区民の方々の生活の向上だったり、区民の方々が生活の向上とか価値の向上につながることを主眼としています。その意味で、入り口と出口の話をして、委員がおっしゃるのは入り口で入っていないじゃないか。だったら意味がないじゃないかというところにつながるのかもしれないですけど、入り口では入れられないんですけど、事業の発展させる先で区民の方々がある。ここで中野区でチャレンジしたいことを企業の方々と連携してアイデアを出されると、こちらでコントロールしなければ、民間の方々の利益主導みたいなところへ行ってしまうのを区としてはコントロールして、区民生活の向上とかに資するような連携事業をやっていきたいというところでございます。また、まさに情報発信事業の参加者の育成とか、それこそ参加につきましては、商店街とか地域の方々とかに働きかけて、地域ぐるみでやっていくものでございます。これはまだ今からのスタートですので、その方向を検討してございますし、それは区の中だけでは考えられないものですので、委託事業者の専門的な知見をかりながらやっているところでございます。

小林(ぜ)委員

 今回のワークショップ第1回目、これは募集された約40人の方々が4回目までいくんだと思うんですけども、ここに一般区民の皆さんが入っていなかったのは、どういう御案内をしたからこういう方々になったんですか。つまり、先ほど区民から断られたというお話がありましたけども、どういうことによって断られたんですか。どういう手法を持ったから断られたんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 区民の方々の中には、区の観光施策に協力してくれる方々もいます。その方々にお声かけしたところ、7日間のワークショップは仕事等もございますのでということでお断りされたと思います。

小林(ぜ)委員

 ということは、広く一般区民の皆さん、どうぞ参加してください、参加する人は応募してくださいということではなくて、特定の人にお声がけをして、特定の区民の方々にお話をしたけども、出ていただけなかったということなんですね。それって地域ぐるみじゃないですよね、そもそも。参加者のこれからね、参画者の拡大を目指していくって、入り口と出口の話もいいんだけども、そもそもワークショップでやる中野のシティプロモーション、中野の魅力を発信していくというときに、何で区民を入れないの。一部の観光に協力してくれる人がいるから、何でそこだけしか声をかけないのって。大きな予算を使ってやっていく。そのときにどうして今後のことだけ考えて、参画者を目指していくからいいんだということなんですか。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 ただ、この40名の参加者の中には区在住の方々もいらっしゃいます。区民の方を完全に排除しているものではなくて、区内の企業の方々、区在住の方、特に早稲田大学の方々は全部早稲田の寮に入っていますので、住民の方々でもあります。ただ、そこは入り口で、入り口と出口の話をされると問題なんですけれども、そこはすみません。この事業を進めていく中で、パワフルに事業をやっていただく方、そして来年度事業に進める方でそういう選択をしたというところでございます。

小林(ぜ)委員

 区民というのは、参加している人たち、きっと多くが区民だと思いますよ。区内に住んでいらっしゃる方、住民票がある方かもしれない。企業に勤めている方でも中野区外の方もいるでしょう。ちょっと私ははっきりわかりませんけど、早稲田のキャンパスは基本的に寮なので、寮にいる方々は全員中野区に住んではいらっしゃるけれども、住民票のある区民かはちょっと私もわかりませんけれども、私の知っている範囲ではそうじゃない方々もたしかいらっしゃったと思います。そして、経済団体の方々にも何割が中野区内在住の方かちょっとわかりませんけれども、そういうことを言っているんではなくて、広く一般区民に、33万区民には何で入っていただかないんですか。一部の人のお話が、一部の人の意見が、一部の人の考えが中野区の考えですということに結びつきませんかということを言っているんです。その担当のお考えがこの中にどう反映されていくんですかということです。

委員長

 質問の意味はわかりましたか。一応そういうようなことで、入り口からどうこうではないということみたいです。

 ちょっと休憩します。

 

(午前11時35分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後11時36分)

 

小林(ぜ)委員

 地域ぐるみという点についてはさまざまな考え方もあり、そして今後の展開というところにも、先ほど情報発信のほうで参画者の拡大を目指していくという内容のところもあります。よって、地域ぐるみというのを今後区としてどのように考えていくのか。そして、このシティプロモーションを区として今後どのように多くの区民の方々に発信をしていくのか再度お伺いをします。

委員長

 わかりやすく説明してください。お願いします。

藤永都市政策推進室副参事(グローバル戦略推進担当)

 地域ぐるみにつきましては、メインには情報発信事業のほうを考えてございます。また、今後の区民の方々をどうこの取り組みに参加していただくのかというのは次年度以降検討したいと思っています。

委員長

 よろしいですか。他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がないようであれば、以上で本報告については終了させていただきたいと思います。

 続きまして3番目、平和の森公園再整備(第二工区)の考え方について、報告をお願いしたいと思います。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 所管事項の報告3番、平和の森公園再整備(第二工区)の考え方について御報告申し上げます(資料4)。

 平和の森公園再整備(第二工区)について、改めてより多くの区民の方の意見を幅広く聞かせていただき、「誰もが憩い楽しむことのできる、中野の中心にふさわしい公園づくり」として区の考え方を整理いたしました。

 資料をごらんいただいて、まず1番、意見募集の実施結果でございます。恐れ入りますが、別紙1のほうをごらんください。こちらは、平和の森公園再整備を語る会の実施結果でございます。10月8日及び10日に開催し、延べ89名の方に御参加をいただきました。主な意見を紹介させていただきます。(1)の計画全般、そして計画の進め方については、何もしないでほしい、現状のままがいいとの御意見をいただきました。(2)番、300メートルトラック及び100メートルコースについては、衝突事故のおそれや費用対効果を疑問視する意見をいただきました。(3)バーベキューサイトについては、狭さや酒のトラブルといったマナーへの懸念の意見がある一方、バーベキューをやりたいという御意見もいただいたところでございます。(4)園路のゴムチップ舗装ついては、ゴムチップ化するべきとの意見がある一方、さらに工夫が必要または不要との御意見をいただきました。(5)番、草地広場の滑り台については、コンクリート製ではなく、土の滑り台がいいという御意見、また既存の築山のままがいいとの御意見をいただきました。(6)その他の公園機能については、敷地造成を行うことへの反対の御意見、パーゴラ存置への御意見、草地広場への照明灯は不要であるとの御意見、また緑を減らさないでほしい等の御意見をいただいたところでございます。また、(7)その他では、工事中の車両の通行を懸念する御意見、違約金を支払ってでも工事をやめるべきではないかとの御意見をいただきました。

 引き続き、別紙2のほうをごらんいただきたいと存じます。こちらは、8月31日から10月10日までに電子メール、ファクシミリ、また窓口にていただいた御意見でございます。延べ337名の方からいただきました。提出された意見の概要を紹介させていただきます。

 (1)計画全般・計画の進め方については、現状の公園のままがいい、現行の計画は変更してほしいとの御意見がありました。そして、E案に賛成との御意見もございました、E案とは、ちょっと補足させていただくと、前回、8月30日の当委員会において御説明させていただいた、現行の計画から300メートルトラック及び100メートル走路、バーベキューサイト、草地広場の滑り台を廃止するといった案のことでございます。(2)300メートルトラック及び100メートルコースについては、必要はない。公式記録をとれないとの御意見がありました。(3)バーベキューサイトについては、必要ない、ごみ、酒、におい、煙問題があるとの御意見をいただきました。(4)園路のゴムチップ舗装については、必要ない、または必要との両面の御意見をいただいております。(5)草地広場の滑り台については、必要ない、そのままの築山を残してほしいとの御意見をいただきました。(6)その他の公園機能については、第二工区の工事を中止してほしいとの御意見、また樹木を伐採しないでほしいとの御意見をいただきました。ここまで意見募集の実施結果についての御説明でございます。

 恐れ入りますが、1枚目の資料にお戻りいただけますでしょうか。これらを踏まえた2、再整備の考え方及び変更(案)について御説明させていただきます。(1)草地広場内に計画している300メートルトラック及び100メートルのコースの設置については、さらに検討が必要であるというふうに考えており、現時点ではスポーツによる健康づくりを行える公園のコンセプトを生かした、園路の内側のゴムチップ舗装を代替設備として整備を行わせていただきたいと考えてございます。また、草地広場の利活用については、地域の健康づくりやスポーツ活動などの利用も視野に、さらに検討を進めてまいります。(2)でございますが、草地広場等の敷地の造成につきましては、今後の長期にわたる公園設備の安全性を担保するため、電気、給水、排水設備等、埋設管の新設及び更新、また草地広場の拡張に伴う園路の変更、スポーツ活動の利用も踏まえた敷地の平坦化のために、整備を開始させていただきたいと考えております。(3)バーベキューサイトについては、実証実験を行わせていただきましたが、臭気や騒音については問題がないというふうに考えてございますが、園路内への煙の流入が課題として残りました。設置については、課題解決のための対策がさらに必要であって、検討を継続させていただきます。(4)草地広場の築山を生かした滑り台につきましては、草地広場内の利活用を今後検討を進めることから、現時点では既存の築山を存置することとさせていただきたいと考えております。(5)植生の環境につきましては、緑の総量が減少しないような必要な補植を行ってまいります。(6)草地広場の既存のパーゴラについては、休憩施設として存置していきたいというふうに考えてございます。

 これらの考え方に基づいて変更案をおつけしてございます。こちらが、恐れ入りますが、A3サイズのものでございますが、別紙3をごらんいただければと思います。こちらは3ページの構成になっておりまして、別紙3の1ページ目は変更の概要を示したものでございます。赤字で表記をした部分が変更点でございます。1点目は、スローガンを、従来の「スポーツと緑で健康・交流を育む、中野の中心にふさわしい公園づくり」を、「誰もが憩い楽しむことができる、中野の中心にふさわしい公園づくり」というふうにさせていただいております。2点目は、左下に④というところの説明文があるんですが、既存の広場を継承し、新たな活動を創出する草地広場の記述の部分から、300メートルトラックに関する記述を削除してございます。

 それから、別紙3の2ページ目でございますが、2ページ目は字が小さくて恐縮ですが、基本設計の概要を示したものでございますが、同じく変更点は赤字で示しております。バーベキューサイトの設置を延期するという点、園路に全天候型舗装、ゴムチップ舗装のことですが、の走路を整備するという内容が変更になったところでございます。

 3ページ目は、これまで申し上げたことを公園平面図として示させていただいたものということでございます。

 恐れ入りますが、再度1枚目の資料にお戻りいただきまして、資料1枚目の2ページ目をごらんいただけますでしょうか。今後の予定について御説明をさせていただきます。今後の予定でございますが、11月10日、12日に再整備の考え方及び変更(案)に関する説明会を開催させていただきたいと考えております。10日は土曜日で午前10時から、12日は月曜日で夜7時から、ともに区役所で開催をさせていただきたいと考えております。また、11月15日、来週になりますが、第二工区を閉鎖させていただきまして、準備工に入らせていただきたいというふうに考えてございます。また、第4回定例会におきまして、本日御説明申し上げました再整備の考え方及び変更(案)に基づいて、現在契約をしている案件でございますが、平和の森公園再整備工事請負契約の変更の議案を提出させていただきたいというふうに考えてございます。議決いただけた場合、それ以降、議決の変更をさせていただいた内容に伴う整備工事を行いたいというふうに考えてございます。現時点では、平成31年7月の竣工を目指していく考えでございます。

 御報告は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ありがとうございました。今の報告に対して質疑ございますでしょうか。

来住委員

 時間がないので簡潔に伺います。簡潔にお答えください。

 整備の第二工区について考えが示されました。これまで報告がありましたように、区長が参加された語る会や、メールを含めた区民の意見をもとに、別紙3というところで伺いたいと思いますが、まず焦点となってきたのが300メートル、そして100メートルのトラックですね。それから、バーベキューサイト、さらにはコンクリートの滑り台ですか、築山をどうするかという問題だったと思います。それから、園内灯という五つあったのかなと。それは先ほど紹介いただいた声の中にも示されておりますけども、別紙3に示されているこのイメージの絵ですね。この部分が来年7月に竣工する形で、この広場がこういう形になるということで、そういう意味では先ほど五つの焦点を言いましたけども、それについては設置がない広場ということでよろしいかということでお答えいただけますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回御説明させていただいた変更の案は、委員がおっしゃるように300メートルトラックと100メートル走路、それから滑り台、園内灯がない形、そしてバーベキューサイトも現時点ではすぐには設置をしないという案でございます。

来住委員

 加えて、平面図の中で草地広場が1万5,000平米ということになっています。今回のアスファルトゴムチップの舗装の新たな整備が行われるということになりますが、そうしますと、今現在1万1,600平米草地があると思いますけども、これは1万5,000から引きますと拡大されると。草地の大きさが変わるということで、その広がる数字をお答えいただけますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 現在は1万1,600平米で、それを1万5,000平米に広げるというものなので、差し引き3,400平米の草地広場が広がるということでございます。

来住委員

 今回の御報告の中で、第二工区の工事の中心部分である草地広場の造成工事が、そういう意味では突然といいますかね、示されました。これは今後、土の搬出入や車両の動線など、近隣の方々を含めた別途の説明が当然この工事に関しては発生するということになります。その点では、区が行う造成工事ということになりますけども、このよしあしは別として、やりますという方向が示されていますので、それについてはちゃんと施工者と区が責任を持って説明をしていくということでよろしいですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 これまでこの部分の工事の内容につきましては、ちょうど去年の今ごろだったんですが、住民説明会をやらせていただいたところでございます。そのときに、工程、車両の動線や粉じん対策や日程等を御説明させていただいたところでございます。今後、近隣の方々への御説明につきましては、必要なお知らせは行っていきたいというふうに考えてございますが、時期や方法につきましては請負業者とも協議の上、今後決めてまいります。

来住委員

 ぜひ具体的に期間が決まるということになるでしょうから、工事についてはきちんと説明会という形で開いていただきたいということをお願いしておきます。

 もう1点は、10日、12日の変更案に関する住民説明会を行われるということですが、そこで出される意見などについては、今後区としては十分考慮していくという考えで説明会を開くということでよろしいでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回、きょう案を出させていただいて、本日の御意見も、また説明会でいただいた御意見も反映できるものは反映させていただいて、その上で議案として提案をさせていただきたいと考えてございます。

石坂委員

 何点か伺います。今回書かれている資料の中で、別紙3の1ページ目のところで「既存の広場を継承し」というのが赤字で④のところに入っています。また、別紙2のところで出された意見に関して、E案に賛成というものが出ていますが、このE案に関して別紙のほうの裏面を見ると、ゴムチップ舗装の件が出ているところでもあります。8月30日の委員会の会議録、これを見ますと、いろんな議員が質問されていますけども、来住委員の質問のところで、E案、すなわち現状の草地広場を含めていじらないといいますかね、現行のままですと滑り台もつけないで、現状のままであれば、約9,000万円が減額になるだろうというふうに想定しているということで、もう一回よろしいですかと聞いて、担当者から委員がおっしゃるとおりでございますと答えています。私もそれを横で聞いていたので、おっしゃるとおりとおっしゃっているので、現状の草地広場を含めていじらないという意味なのかなとE案は理解しておりましたが、一方で、平和の森公園の再整備を語る会、こちらに参加された方から、E案が現行どおりでないことは語る会の冒頭の区の説明でありましたということです。そうすると、委員会のほうで多くの委員、あるいは説明会に出ないで、意見募集に応じて提出された方というのは、E案は現行のままだと受けとめていた可能性がある中で、一方で、語る会のほうではそういうふうに説明をされたというところで、もちろん出された資料は一緒だと思うんですけども、受けとめ方が大分異なるものだと思います。その辺というのは問題があったのではないかと思いますが、いかがお考えでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 そういったE案の御説明について、私からの答弁がちょっと意図と違うものになってしまったとすれば、おわびさせていただきます。8月30日の建設委員会においては、変更複数案を御説明させていただいたところでございますが、こちらの意図としては、いろんな要素を考えると、このようなパターンがあるというふうにお示しをさせていただいたものでございます。確かにE案について、ちょっと現状のままというふうに受け取られがちな印象を与えてしまったとすれば大変申しわけないんですが、そのE案については現行の計画から何も設備を、上物をつくらないような案でございますという趣旨で、そしてそれらを要素に今後、グループディスカッション等をさせていただきたいという趣旨で申し上げたものでございます。なので、すみません。その時点では間違った印象を与えてしまったかもしれないんですが、その後、御意見等につきましてはまた御説明し直させていただいて、また、グループディスカッションもやらせていただいて、それらを踏まえて今回変更案を提示させていただいたというものでございます。

石坂委員

 今の話は、それによってまたこの委員会でのやりとりも違っていた可能性もあるんじゃないのかなと思うところでもあります。加えてですけども、草地広場に関しまして、語る会のほうでは参加された方から聞いている状態ではありますけども、全面的に掘り返す話がやはり冒頭で区から説明がありました。語る会の1回目では下水道局の水漏れ、2回目は地下の電気の配線や土の排水性が悪くなっているなど、いろいろと話が変わっていましたよという話があるんですけども、これに関しては議会のほうにどんな説明をされていましたか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 敷地の造成については、こちらから資料を持って御説明をしたことはないです。これまで工事の詳細にかかわることであり、当委員会では御報告をしていなかったところでございます。話題になったのは、10月の定例会のどこかで別の案件で陳情のやりとり等があって、その中で触れたことがあったというふうに記憶してございます。

石坂委員

 ただ、語る会では冒頭で説明されているわけですよね。であれば、議会のほうで報告される際も、そこはやはり冒頭でというか、説明の際にしていないというのは整合性の問題としてまずいんじゃないかと思いますが、その辺いかがでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 すみません。建設委員会で御報告してこなかったのは、先ほど申し上げたような詳細についてお話をしてこなかったというところでございますが、語る会につきましては御意見等もその場でいただいたこともあり、御説明が必要かと思って説明をさせていただいたところでございます。また、その順序につきましては大変恐縮だったんですが、今回その造成の理由については、本日の資料の2の(2)のところで申し上げたというところでございます。

石坂委員

 そこは議会のほうに早めにきちんと丁寧に説明いただければなと思ったところでもあります。また、これに関して、きょうのこの委員会に関しまして、区民の団体が発行している、緑とひろばの平和の森公園を守る会ニュースのNo.49のほうで、「傍聴しよう区議会建設委員会」という見出しで、区から区民の意見を聞いた後の案が出され、委員による質疑が行われる予定ですと書かれています。本日の委員会が行われることは、語る会の最後に区の職員が言っていたという話を参加された方から聞いているところではありますけども、議員のほうも正式にいつどのような報告があるのかわかるのは、席上配付の資料またはPrimeDriveで1時間前という形になります。また、うがった見方をしてしまえば、8月30日の建設委員会、たくさんの方が傍聴にいらっしゃいました。その方々は結局、その日に平和の森公園について語られることを知って参加された模様ですけども、私のほうではもちろん直前まで知らないという状況ですので、その辺というのが情報の出され方として、議員のほうに逆に情報が来ていないということがあり得るのじゃないかと思うんですが、その辺てどうなんでしょう。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 情報について議会のほうに出していなくて、一方でだけということはないものというふうに考えています。そして、きょうの報告の件につきましては、確かに語る会の最後に報告させていただく予定がありますということは申し上げました。また一方で、これは大変口頭で恐縮だったんですが、10月の常任委員会で語る会のその時点での実施状況を御報告させていただいた際に、閉会中開かせていただければというようなことも申し上げたつもりでございますので、引き続き情報の差のないように努めてまいりたいというふうに考えてございます。

石坂委員

 この件に限らず、やはりほかの議員のほうから、区長が変わってからさまざまな情報が事前に入ってくるようになったという話を耳にするところでもありますが、無所属の議員はなかなかそれを知る状況になかったり、あるいは区長自身が、区民が参加をしている場面で、議会のほうに出す前に反対されたからということをおっしゃっていますが、そうしたことも無所属の議員は事前に入ってこない状況になっています。そうした情報が非対称、特に特定の議員ですとか特定の区民の方が知っていて、無所属の議員が知らない状態でということになりますと、それこそ8月30日にたくさんの方が傍聴に来られていて、傍聴者もほかの議員も知っているけど、無所属の議員だけ知らなかったのかななんて、うがった見方もしてしまうところではあります。そうした状況の中できちんと審議をするということが保たれないような気がしますので、その辺はきちんと気をつけながら進めていただかないと困ると思っておりますので、要望としておきます。

内川委員

 時間がないからって、ちょっと報告をはしょり過ぎですよ、正直言って。別紙1、別紙2と、区民の方々からの意見が出ていますけれども、意外と相反する意見がやっぱりありますよね。例えば語る会の実施状況の中では、(3)番のバーベキューサイトについては、バーベキューがしたい、危ない、そういった意見もありますし、(4)の園路ゴムチップに関しては、ゴムチップ舗装をすることにより伐採が生じるのであれば不要、その中には、園路全面ゴムチップ化すべきがありますし、(5)番の草地広場については、既存のままがいい、安全面で難しい。

 それから、メール等のほうでも、例えば(2)の300メートルトラックに関しましては、使用する人が少ない、その反面、走れる公園がないのであったほうがいい。それから、(4)園路ゴムチップに関しましても、必要ない、必要という意見もある。こういった相反する意見が結構あるんですけども、これをまとめたものがきょうの報告になったとはとても考えられないんですが、どういうまとめ方をしたんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 今回のまとめ方につきましては、今、内川委員から御指摘のあった、例えば別紙2の提出された意見の概要、確かにすみません。全部を申し上げなかったんですが、こちらは上から並び順は、差がいつも均等ではないんですが、多い順には並べさせていただいたところでございます。例えば337人からいただいたんですが、計画全般については「現状のままでいい」は、そのうちの114件なんです。そして、「現行計画は変更してほしい」という御意見は60件程度あるんです。この五つ並べてあると相反するものも確かにあるんですが、この中での多い少ないだけではないんですが、事実としてより多くの御意見をいただいた部分があるので、それらを鑑みて、区として判断をさせて、まとめさせていただいたということでございます。

内川委員

 だったら、そこまで丁寧に報告したほうがいいですよ。これはすごく大事なことですよ、言っておくけど。本当に。これというのは私たち、きょう初めて見たり聞いたりする報告です。一度これ、議決したものと全く違うものが出てきたんですが、これは議決したものを変えるんだ。そういったお考えですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 本日出させていただいているのは、議決はしていただいているんですが、これらの考えのもとに変更させていただく議案を提案させていただけないかという報告でございます。

内川委員

 議決って、すごく私たち議員は重く感じています。既存の計画を決めるまでにどのぐらいの時間をかけて、何回委員会を開いて、最終本会議で採決したのか。御担当が違う担当から今回来られましたけども、部長はずっとこの議論につき合っていたわけですよね。これ、何年間かけて今の既存の議決まで持ってきましたか。

豊川都市基盤部長

 少なくとも1年以上は議論をしてやったものと認識をしております。

内川委員

 区長が交代されてまだ数カ月しかたっていないんですが、さらに多くの区民の方の意見を聞くとおっしゃっていますけれども、語る会では89名、それと、メールやファクシミリ等では337、これはちょっと多くの区民の意見というのは、私はいかがなものかなと考えています。

 それで、先ほど来住委員のほうから、きょう示された図面があたかも決まったような、次の定例会に議案として出されるようなことをおっしゃっていましたけども、その前の段階として、これをもし変えるのであれば変更議案、その提出が必要ですよね。そこまでの段取りをちょっと説明してもらえますか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 きょうこんな御説明をさせていただいて、きょうの御意見と、あと説明会を行わせていただく予定なんですが、そこでも御意見はいただくと思っています。現時点で所管としてはこのままの形で議案を出させていただきたいというふうに考えてございますが、修正できるところはさせていただいた上で、その変更案をベースに変更の議案として提案をさせていただきたいというふうに考えております。

内川委員

 議会の意見を聞くのはきょうと、あといつですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 議案の提案まではきょうというふうに考えております。

内川委員

 あまりにも検討、検討、検討が多過ぎて、きょうこの一発の建設委員会だけでこれをまとめちゃうんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 確かに今後検討というところになっているところもございますが、今後検討すべきところは、2の再整備の考え方及び変更(案)の中で今後さらに検討が必要というところはさらに検討させていただくんですが、現時点の案として別紙3のようなものを出させていただいたところでございます。先々検討が必要なところは検討させていただくんですが、今の時点としてこの別紙3のようなものをベースに現時点の工事の変更をお願いしたく、御報告をさせていただいたところでございます。

内川委員

 先々変更するところに関しましてはということを今おっしゃっていましたけれども、それは変更議案を出すまでに決まっていないといけないんじゃないですか。その先の検討事項がまだ決まっていない時点で変更議案を僕らは審議できないですよ。そこはいかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 きょう御説明しているのは、例えば300メートルトラック、100メートルコースの設置についてはさらに検討が必要というふうに私たちから申し上げております。ただ、現時点においては、その300メートルトラック、100メートルコースは設置せずに、その代替施設としての園路内側のゴムチップ舗装をさせていただきたい。これが変更案の内容でございますので、現時点ではこの変更案に基づく変更の議案を出させていただいて、その上で300メートルトラック、100メートルコースについては検討を継続していきたい。そんな考えでございます。

内川委員

 変更議案のときに、300メートルトラックをやるかやらないか。そんなことも決まっていないでいいんですか、それ。その議案とは別の議案として出てくるんですか。300メートルトラックをもしやるとしたら。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 第二工区の変更の議案の中には、この300メートルトラック、100メートルコースの設置は取り下げた形で提案をしたいというふうに考えております。その上で、現実的には第二工区が終了した後さらに検討を進めていきたい。そんなふうに考えてございますので、現時点での変更議案におきましては、300メートルトラックと100メートルコースについては一旦設置を取りやめさせていただきたい。そんな形で提案したいと考えております。

内川委員

 これね、再整備の考え方及び変更(案)となっていますけれども、こんなに検討、検討で出てきた案ってないですよ。これは素案にもならないよ、言っておきますけど。きょうこれをもんで、次の委員会で初めて案が出て、そういったのが普通じゃないんですか、委員会のやりとりとして。それは部長、どうなんですか。

豊川都市基盤部長

 今回は、タイトルにありますとおり再整備の考え方について御説明をさせていただいているというふうに理解をしております。しかしながら、今年度、来年度で平和の森公園は整備をすると。現に工事も進行しているという中では、今回検討するというふうな事項に関しましては、その整備を一旦しますと後戻りはできないと。そういったことから今回こういった御提案をさせていただいているという次第でございます。

内川委員

 どうも言っていることがよくわからないんですけれども、これは変更議案を出されるときにこの検討となっている部分が全部決まっていなくていいんですか。スポーツ活動の利用も視野にさらに検討を進める。バーベキューサイト、さらに検討を継続する。これ全部決まらないまま変更議案を出されるんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 本日御提案しているのは、300メートルトラック、100メートルコースの設置を現時点で取りやめ、バーベキューサイトについても今の時点では工事をせずに、そして滑り台についても現状の築山とするといった内容で変更議案を出させていただいた上で、その議案提案後も引き続き、一旦第二工区の工事はそのような形でさせていただいた上で、さらに残る課題についてはその後検討させていただきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 例えば、じゃ、ちょっと内容に入りますけれども、300メートルトラックと100メートルコースについてはさらに検討が必要であると。ただし、その代替施設としてゴムチップ舗装、内側の園路、それは整備をしたいと。これ、検討するんだけれども、でも、代替としてゴムチップ舗装はするんだよと。ゴムチップ舗装を先にして、その後に、やっぱり300メートルトラックもつくるんだよとなったときに、これは併用するんですか。ゴムチップ舗装もやるし、トラックもつくる。そういったことですか、これ。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 その時点で併用も一つの案ですし、場合によってはその時点でゴムチップ舗装を少し幅を狭めたりとか、一定の変更をする可能性もございます。

委員長

 内川委員、ちょっと質問の途中でございますけども、暫時休憩させていただきます。

 

(午後0時12分)

 

委員長

 再開させていただきます。

 

(午後0時28分)

 

 ただいま御協議いただきましたとおり、所管事項の報告の8番と4番ですか、きょうの残りの部分、8番と4番につきましては報告のみを受けさせていただきます。そして、第4回定例会の議案の糧にさせていただきたいと、そのように思っております。(「ちょっと休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり)

 休憩します。

 

(午後0時29分)

 

委員長

 じゃ、再開します。

 

(午後0時33分)

 

 休憩中にご協議いただいたとおり、所管事項の報告8番、4番につきましては、質疑は1時まででございますけども、このまま継続して報告を受けさせていただきます。そして、今の質疑を終了していない報告の3番、それからあと、そのほかの報告につきましては、もう一回委員会を開いて、それでやると。次回の委員会につきましては、11月12日の9時から11時までということで決めさせていただきたいと思います。

 では、4番と8番の所管事項の報告を受けたいと思いますけど、よろしいでしょうか。(「3番を保留にするとか、締めなくて大丈夫なんですか」と呼ぶ者あり)報告の3番につきましては、今、質疑が途中でございますけども、一旦保留として、次回の委員会で行うということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのようにします。

 それでは、所管事項の報告8番と4番について、4番の報告を先にお願いします。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 では、所管事項報告の4番、(仮称)弥生町六丁目公園の名称募集について御報告させていただきます(資料5)。

 平成31年の秋の開園に向けて整備を進めている弥生町六丁目公園の名称についてでございますが、広く区民から愛される公園となるように愛称の公募をさせていただきますので、御報告いたします。募集期間は平成30年11月20日から12月20日、区報やホームページ、ポスター掲示等によって募集を周知いたします。選考の方法でございますが、近隣の町会の関係者様の御協力をいただきまして、選考委員会を設けさせていただきます。その上で、そこで選考させていただいた上で、区で決定をさせていただくものでございます。今後の予定で、来年の1月に選定会議を行う予定でございまして、3月に名称の決定について議会報告させていただこうと考えております。そして、来年の秋の開園に向けて準備を進めてまいりたいと考えてございます。

 御報告は以上です。

委員長

 よろしいでしょうか。ただいまの報告について、質疑はありませんか。

小林(ぜ)委員

 公園の名称募集ということですけども、区はこれまで一般公募もしてきた公園があったかと思うんですけども、それはどこだったでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 こちらも一般公募、広く区民の方から集めさせていただいて、それで選定委員会方式で決めていくということなので、皆さんからいただくという意味では、皆様からいただくというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 そうすると、町会関係者の方々と区の職員で選考に当たるということですけども、その名称というのは一般公募、一般の方々から区民、区内在住または在勤在学者の方からいただいたその名称をつけるということになるんでしょうか。それとも違う形で名称をつけることになるんでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 さまざま多数いただいたものを議論の俎上にのせまして、そこから考えていくということなので、そのまま使わせていただくこともありますし、組み合わせで使わせていただくこともございます。

小林(ぜ)委員

 その出てきた名称そのものを使う場合と、そうではないという組み合わせという今、話がありましたけど、そういったのは何をもって基準にして、そういう名称のつけ方をされるんですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 その公園をあらわすのに一番ふさわしい名前というのを選考委員会で考えさせていただきたいということでございます。

小林(ぜ)委員

 過去には公園の名称を一般の方々からいただいて、その名称をそのままつけて、開園時にはその方々に来ていただいて、テープカットをしていただいたということもあったと思います。それから、このごろでは幾つか出た名称の中から組み合わせによって新たな名称をつけたということがあったかと思います。そうすると、応募した方々は、自分が、自分たちが応募した名称ではない名称になってしまった、もしくは誘導されてその名称になってしまったということに対して、であれば応募するのもどうなの、募集するのもどうなのという声もありますけど、その辺はいかがですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 確かに委員おっしゃるように応募をいただいて、その方々に開園のときに御案内をしたといったこともございますし、あと名称の選定委員の方々とともに開園式等でテープカットをさせていただいたなんていうこともございます。応募させていただいた思いは酌み取りながら、選考委員会ではふさわしい名前について検討していきたいというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 そもそも区民の皆さんからいただいた案を、その中から一つの言葉で選びましたと。テープカットをされたのを見て、次、自分たちの応募した案がそういった形で採用されるんだったらという思いで応募をした。ところが、そうではなく、全く違う名称になってしまったということで、応募してもあまり意味がないというふうに感じられている方もいらっしゃる。それを、何で自分たちが応募した、地域の公園のことで自分たちが応募したのに、なぜそういうふうになってしまうのというお声を聞くことがあります。その辺、せっかく開園式にあの方たちは呼んでいただいて、テープカットまで一緒になってされた。それはお子さんの場合もいらっしゃいましたし、同じ名称で何人か複数いらっしゃったときには、その方々が参加をされたということがありました。しかし、そうではなく組み合わせになってしまったりすると、何か名称の募集をそもそもする意味というのはどこにあるのか。また、それをどうして組み合わせにせざるを得ないのか。その辺はどのようにお考えですか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 多数決で決めるわけではないですが、基本はいただいたものから選んでいこうという趣旨ではあります。ただ、そこに名称としてふさわしくないような、またはほかで使われているような名前が入っていたり、選ぶものとしてこれで確定できるというものがない場合等については、ちょっと変えさせていただくということもあります。ただ、基本的には公募をさせていただいているので、その趣旨を踏まえて選考させていただきたいとは考えてございます。

小林(ぜ)委員

 一つの名称が何というかな、その地域の誘導性によって、もしくは団体の誘導性によって多くをおされて、多数決というのかな、多かったからそれに決めましたということもいかがかというふうに思うんですけども、少なかったからといって、じゃ、それをどのようにしていくかというものの決め方、公園の名称については不信感も持たれないような決め方をしっかりと行っていただきたいということ、そして地域の方々がせっかくつくられた名称というのは、これから10年、20年で変えることもなく、ほぼ長きにわたってその名称が地域の中で公園の名称として皆さんに親しんでいただけることになっていきますし、また、その名称が多くの方々の公園利用にかかわる思いの場所にもなっていく。そういったことを考えると、名称のつけ方ということについては、応募されてくる内容にもよりますけれども、しっかりとした基準を持って、この場合には応募された中から決めました。この場合には組み合わせで決めました。この場合には関係者の意見を改めて聞き直して決めましたということではない、きちっとした基準を持って名称をつけていくと。そうしたものをまたオープンにしながらつけていっていただきたいと思います。そこはいかがでしょうか。

細野都市基盤部副参事(公園担当)

 多くの場合においては、多数いただいたものからというのがございます。最近報告させていただいたおかのうえ公園については、そういった実際応募が多数あったものがそのまま入っているということもございます。それは多数決で決めたという意味ではないんですが、そういった声もあり、かつ、それを選定する中で一番区民から愛されて、その名前を聞くと、あの公園かというようなことがわかるようなものになっている。そんなことを考えながら選考委員会で決めさせていただくというものでございますので、委員おっしゃるように一定のところの恣意的なところでどうとかということは毛頭考えてございませんので、この結果についても透明性というか、こういう経過を持って決まったんだとちゃんと説明できるような選考過程を踏んでいきたいというふうに考えてございます。

委員長

 よろしいですか。他に質疑ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 それでは、8番の報告を受けたいと思います。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 では、報告8番、区民住宅の管理終了について御報告いたします(資料6)。

 区民住宅につきましては、これまで20年間の借り上げ期間が満了したものから順次、所有者の方へ返還をしてまいりました。今年度末には最後の1棟となってございましたディアホームズ鷺宮の返還を行う予定となってございます。なお、区の管理終了後も居住を継続する希望者の方につきましては、住宅所有者の方と賃貸借契約を新たに締結するものでございます。

 資料の3番でございますが、区民住宅制度の廃止でございます。区民住宅につきましては、子育て期の中堅所得者層世帯向けに区が民間賃貸住宅の借り上げにより管理運営を行ってまいりました。しかしながら、制度開始時からの社会情勢の変化等によりまして、近年では複数の空き部屋が生じる状況となってございますので、区といたしましては区民住宅については今後新たな展開を行わないこととしてございます。つきましては、今年度をもちまして全ての区民住宅の返還が完了いたしますことから、中野区におけます区民住宅制度の廃止に向けまして手続を進めたいと考えてございます。

 最後、4番は今後のスケジュールでございますが、第4回定例会におきまして中野区民住宅条例廃止の議案を提出させていただきたく考えてございます。その際、決議をいただきました場合におきましては、来年の3月に条例の廃止というような予定を考えているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑ございますでしょうか。挙手をもってお願いします。

石坂委員

 区民住宅は、今回のディアホームズ鷺宮を最後にしてなくなる形になるわけですけども、区民住宅、中堅所得向けという形ではありますけども、実際に家賃が中堅所得向けの設定になっている以外に、申し込み資格として日本国内に居住していること、1人以上の同居親族がいること、現にみずから居住するための住宅を必要としていること、所得が基準以内であること、特別区民税を滞納していないこと、暴力団員じゃないこと等が申し込み資格に入っております。そうした中で、中堅所得というところの所得の制限はありつつも、実際に住宅確保要配慮者、障害者、LGBT、外国人、高齢のみ世帯等々ありますけども、こうした方にとって民間で断られがちな方を受け入れる可能性のある住宅でもあったと思います。こうした方々に関して中野区、この区民住宅以外にもさまざまな施策がありますので、住みかえ支援事業等々でフォローできると思いますけども、そうした方に関して区民住宅がなくなるということで、今まで以上に住宅確保要配慮者に対してほかの施策でフォローしていくことが必要であるとともに、そうしたことの情報の周知も必要だと思いますが、その辺いかがお考えでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 まさしく住宅確保要配慮者向けの施策を今後も充実させていく必要があると考えてございますので、現在の住宅政策審議会の中でもそういった議論を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員。

 ありがとうございます。2点伺いたいと思います。

 まず1点目は、先ほどグローバル戦略担当のほうから定住者人口をふやしていくという話がありました。一方では、今回、区民住宅については廃止をしていく。それは中堅所得者層、低でもなく高でもない中間の方々、そして世帯ということですから、基本的にはこれまでの施策としては御夫婦だけではなく、お子さんがいらっしゃるところが中心ということで、良質な住宅を提供されてきたということでありました。今後これを一切運営管理を行っていかないということになりますと、中野区の住宅政策として住宅マスタープランも含めてどのような展開をお考えのもとに、こういう廃止になっていくんでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 中野区内にはやはり住宅ストック、空き部屋となっている賃貸住宅が数多くあることがわかっておりますので、そういった民間賃貸住宅をいかに入居希望者の方に情報提供していくか。そういったところに力点を置いて、施策を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 この区民住宅、最大時には何戸、何世帯、何人ぐらいの方々が住まわれていたんでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 区民住宅、これまでに全9棟整備されまして、162戸のお部屋がございました。全て埋まっていたというところでございまして、162世帯でございます。

小林(ぜ)委員

 20年間という長きにわたって、この方々が住み続けてこられた。そして、今回引き続き住むこともできるし、転居もされるということでありますけれども、そういった方々への、これまで家賃補助があった区民住宅から離れなければならない。離れなければならないというのは、その家賃では住み続けていくことができないのでという方々に対しての区の施策として補助、助成などはあるんですか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 区民住宅、20年間たちますと、ほぼ家賃助成というようなことはございません。ですので、そのままお住まい続ける方につきましても、オーナーさんにもお願いしているところでございますが、同じ使用料、同じ家賃でそのまま継続していただけるようにお願いをしているところでございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。最後にします。こうした162世帯の方々、平均3人にしても480人近くの方々がいらっしゃった。そして、これが民間になっていくことによって、このまま引き続いて住まわれるのかわかりませんけれども、中野区の住宅政策として、今後こういった中堅所得の方々に対する補助がなくなるということで、先ほどのグローバル戦略の中での定住者人口をふやしていくという意味合いでは、一つの政策がなくなっていくということについて、今後こうした高所得者ではない、また、都営住宅、区営住宅ではないところへの定住者人口を増加させていくということで、マスタープランなどで新たに何かの展開策を既にもう考えているんでしょうか、それともこれから新たに展開していく、考えていくというところなんでしょうか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 これまでもファミリー世帯向けの賃貸住宅の充実が必要であるといったところは、現行の住宅マスタープランにも打ち出されているところでございます。今後はその考え方を引き続き持ち合わせるのと同時に、より一層重点化できるような、そういった施策について考えてまいりたいというふうに考えているところでございます。

小林(ぜ)委員

 先ほど、中野区内には住宅のストックがあるということがありました。ある一方では、空き家ということもあるでしょう。また、ある一方では、賃貸が転居になったことによってあくという、空き家という意味合いではなくて、空室というか、家があいたということもあるでしょう。そういったところに対する今後、この区民住宅というシステムが終了した後に、新たにそういったところへの手だて、方策、施策というのは考えていくというお考えはありますか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 空き部屋となっている住宅ストックに対しまして、どのような形で区が支援をできるかというところは今まさしく考えているところでございまして、住宅確保要配慮者のうち、特に御相談の多い高齢者向けに対しましては新たな事業を始めたいといったところでございますので、改めて御報告をさせていただきたいというふうに考えてございます。

小林(ぜ)委員

 わかりました。衣食住の一つであるところの住むところということで、中野区にこれまで長く住んできた。そして、これからも住み続けたいと思ったところが、地域的な環境もあるでしょうし、利便性ということもあって転居せざるを得なくなってくる。そこには子育てという一つの課題があって、そういった中でいわゆる家賃補助制度が中野区にあったので、住み続けることができた。せっかく住み続けてきたよい中野のまちを離れ、家賃と経年変化の中では、ほぼ20年間たった方々はその一定の近傍の家賃と同等額に近づいてはいるのかもしれません。ほぼ一緒なのかな。ということもあるかもわかりませんけども、しっかりと中野区に住んで今後もいただける生活環境、住居環境というのを整えていく政策もあわせて今後、さまざまなこれまで議論も、それから提案も議会の中でもされてきています。また、してきました。そうしたものをしっかりと今後の区民住宅に変わる中野区の住まいのあり方、シティプロモーションで言うところの定住人口をふやしていくというところへの重ね合わせというのをしっかりと行っていかなければ、ただ単にお題目のようになってしまうので、その点はしっかりと組み合わせた戦略というのか、施策をきちっとつくっていただきたいと思います。いかがですか。

塚本都市基盤部副参事(住宅政策担当)

 まさしく住宅ということでハードだけではないというふうに考えてございます。ソフトの部分の施策もあわせ持って、しっかりと住みやすいまちを実現していくために考えてまいりたいというふうに考えてございます。

委員長

 他に質疑ございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。それでは、質疑がないようでしたら、本報告については終了いたします。

 休憩中に御協議いただいたとおり、本日の審査はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。(「ちょっと休憩していただけますか」と呼ぶ者あり)

 休憩いたします。

 

(午後0時55分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後0時55分)

 

 次回の委員会は、11月12日月曜日午前9時から第1委員会室で開会することを口頭をもって通告いたします。

 各委員、理事者から何か発言ございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の日程を全て終了いたします。

 以上で、本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午後0時55分)