中野区議会建設分科会〔令和元年9月27日〕
建設分科会会議記録
○開会日 令和元年9月27日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時58分
○出席委員(9名)
日野 たかし主査
間 ひとみ副主査
竹村 あきひろ委員
加藤 たくま委員
杉山 司委員
小宮山 たかし委員
久保 りか委員
来住 和行委員
○欠席委員(1名)
高橋 かずちか委員
○出席説明員
都市基盤部長 奈良 浩二
都市基盤部都市計画課長、交通政策課長 安田 道孝
都市基盤部道路課長 井上 雄城
都市基盤部公園緑地課長 細野 修一
都市基盤部建築課長 小山内 秀樹
都市基盤部住宅課長 三王 徹哉
まちづくり推進部長 角 秀行
中野駅周辺まちづくり担当部長 豊川 士朗
まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史
まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一
まちづくり推進部まちづくり事業課長、大和町まちづくり担当課長 菊地 利幸
まちづくり推進部弥生町・平和の森周辺防災まちづくり担当課長 森 眞一郎
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長 松前 友香子
まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 石井 大輔
まちづくり推進部中野駅地区担当課長 小幡 一隆
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 石橋 一彦
まちづくり推進部中野駅周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴
○事務局職員
書記 岩見 元彦
書記 有明 健人
○主査署名
審査日程
○議 題
認定第1号 平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
主査
定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会します。
(午後1時00分)
認定第1号 平成30年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。
本日は分科会の2日目ですが、1日目に御協議いただきましたとおり、質疑は本日で終わらせたいと思いますので、各委員、理事者におかれましては御協力をよろしくお願いいたします。
なお、審査は、お手元の審査日程(案)に沿って進め、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、昨日に引き続き質疑を続行します。
決算説明書の494ページから497ページ、10款都市基盤費、3項公園費、1目公園維持・管理費について、質疑はありませんか。
加藤委員
2の公園維持・管理、1 公園管理の495ページ、下から八つ目の公園樹木剪定委託ですけれども、この3,061本というのは、対象としたものが全ての木を意味しているのか、実施をした本数なのか、まずお伺いします。
細野都市基盤部公園緑地課長
3,061本でございますが、区内の公園の中高木の剪定をやらせていただくために3,061本を計上させていただいています。なお、全体の公園で二、三年で一巡できるような形で剪定をやらせていただきます。場所によっては毎年やるところもあるんですが、基本的には二、三年間で一回りするような形で計画をさせていただいています。
加藤委員
そうすると、この2倍から3倍ぐらいの本数が、区が公園維持管理の中で管理している木の総本数ということでよろしいですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
委員おっしゃるとおりでございます。
加藤委員
昨日も同じようなことを言わせてもらいましたけれども、ここでも、497ページ上から三つ目の台風24号風水害被害に伴う公園樹木倒木等緊急対応(予備費充当分)でございますけれども、こういった対応が迫られている。そして、気候変動によって、今後台風の予測というのは、個数は減るけれども1個の勢いが強くなるということは、IPCCなんかでも報告されているということで、この前の千葉県を襲ったような台風15号みたいな強い風、高い風速のものがこれから上陸するということも大いに考えられるということなので、この剪定作業とはまた別なのかもしれませんけれども、その辺の樹木の維持管理というところはしっかりとやっていただきたいんですけれども、この24号の風水害に伴って、東京都のほうから木の診断をしろというのは今年度からということでよろしいんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
昨年10月の台風により倒木の被害がございました。そのことも踏まえまして、今年度予算におきましては樹木の緊急診断ということを計上させていただいておりまして、既に必要な調査に着手しているところでございます。
加藤委員
そうすると、さっきの形だと1万本はいかないけど、8,000、9,000本ぐらい区が抱えているのかなと思うんですけれども、その木の診断というのは全部対象になるのか。高木、中木みたいなところで内訳があって、その中でこれをやるというのが決まっているのか、その辺のところを教えていただければ。決算とちょっとずれるかもしれませんけれども。
細野都市基盤部公園緑地課長
平成31年度予算におきましては、幹回り60センチ以上の街路樹で、その中で過去に枝折れ、倒木の被害があったものを優先的に選んで措置をする考えでございます。東京都の街路樹は幹回り60センチ以上を対象とした診断を行っているということに倣いまして、平成31年度の予算としてやらせていただくものでございます。
加藤委員
あと、似たようなものに公園の樹木以外に街路樹のほうも管理委託等というのがあるんですけれども、これはもちろん街路樹なんでしょうけれども、さっきの管理をしているので、二、三年で一巡するというものにこっちの街路樹というのも入っているんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
また街路樹は街路樹の管理委託によりやっておりまして、街路樹のほうも二、三年に1度回るように計画を組んでやらせていただいています。
加藤委員
街路樹のほうというのは何本ぐらいあるんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
正確な本数が街路樹はなかなかつかめないんですが、相当数あるとしか申し上げられなくて、例えば高木においては幾つかの契約に分かれているんですが、そのうちの一つでは800本を対象としたものもございますが、正確な数字はつかめておりません。
加藤委員
予算規模から見ると公園の半分ぐらいだから、移動とかを考えればそのぐらいの数なのかなと推測するところですけれども、全体が把握できていないというところにおきまして、やはり管理をしっかりするためにも台帳のほうの整備をしっかりとこれから進めていただきまして、台風等の風水害があらわれたときに、折れそうだとわかっているにもかかわらず何もやらなかったというような不作為のようなことにならないに。
また、桜の木をいきなり来月切りますよみたいな急な告知をするんじゃなくて、やるんだったら、あと5年ぐらいで切らないとまずいですよねみたいなところで、地元の合意を得ながらしっかりとそういった公園、街路樹、木の剪定なり、伐採、植えかえを計画的にやっていただきたいと思います。これは要望です。
杉山委員
まず495ページの公園管理の公園土地賃借料、2カ所(氷川公園、百観音公園)とあります。年間646万円余をお支払いということなんですが、これのまず内訳、氷川公園と百観音公園、幾らなのかちょっと教えていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
賃借料でございますが、氷川公園につきましては月額が27万6,139円の12カ月分、そして百観音公園は月額26万2,246円の12カ月分ということで、両者合わせて646万円という計算でございます。
杉山委員
これは多分前の委員会でも聞いたかもしれないんですが、確認のために、いつから借りられているのか。氷川公園と百観音、どちらも教えていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
両者ともお借りしているのは昭和25年ごろからです。ちょっと不明な点もあるんですが、昭和25年ごろから借りているというふうに推測をしています。そして、契約については、記録の限りでは昭和43年ごろから賃貸借契約を結んでいるというものでございます。
杉山委員
これに関して金額は多分ふえ続けているかもしれない。払い続けているのは間違いないと思うんですが、例えば氷川公園ですと、樹木の間にある子どもがちょっと遊べる公園と、たしかお祭りの蔵がたくさんある場所だと思うんですね。これを本当に必要ならば買うとか、本当に必要ないのであれば手放すとか、そこら辺。百観音のほうも遊具が、たしか石でてきた山みたいなものとか古い遊具があったと思うんですけれども、これを買う買わないの判断はどこかでつけたほうがいい気がするんですけれども、いかがでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
売買につきましては先方の意向もございますので、今後の課題とさせていただければと思います。
杉山委員
先方の意向も情報としても御提供いただきまして、検討いただければと思います。
続きまして、下の東中野駅構内樹木維持管理270万2,548円。これは不用額にも景観の整備工事未執行による残というのがありますが、まずはこの維持管理費の内訳、そして、何回、どのタイミングで何か作業をするもともとの実施予定日、内容がありましたらちょっと教えていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらは、もともとの予定では年度を通した維持管理ということでございましたが、平成30年度におきましては3月ごろに草刈り、それから枝打ち等をさせていただいたということで、維持管理業務を1回やらせていただいた。内容としてはそれだけでございます。
杉山委員
これは、3月末ぎりぎりで中野区のほうで御対応いただいて何とか形にはなったんですが、今、年間の維持管理というお話がありましたけれども、もともとは草を刈って、菜の花の種を植えて、年間で2回か3回いわゆる線路ののり面のところの整備をするという作業規模だったと思うんですよ。認識としては間違えないですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今年度予算はまた必要な維持管理を見込んで計上させていただいているところでございますが、具体的な内容につきましては、まだ今年度の内容についての協議が調っていないので、今のところは未定でございます。
杉山委員
ぜひ今年度、今鋭意頑張っていただいている最中だと思いますが、何とか早目に契約をして菜の花が咲くようにしていただきたいと思うのと、次のページの構内の景観整備の未執行が570万円ございます。内容としては、のり面部分の道路の拡幅とか、そういうのを含めた検討内容。内容がもしわかれば教えてくれますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
想定していたのは委員おっしゃったような内容でございますが、JR等、また具体的な内容に検討が至らなかったので、未執行とさせていただきました。
杉山委員
ちょっと決算とはそれるかもしれないんですが、この内容が今期は多分予算が入っていないんですよね。今期の予算がなくても、これはぜひとも、桜山が将来どうなるか、どうしていきたいのか、まちの方と考えながら進めていきたいと思うところでございます。これは要望で結構でございますので、ぜひとも何かしら復活予算などを期待しております。
それから、もう一点だけよろしいですか。495ページ、下から四つ目、公園等清掃除草委託等というのがありまして、2億2,000万円余使われていらっしゃいますけれども、内容的には人件費なのか、それとも除草剤なども使った除草なのか、この作業内容をちょっと教えていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
公園等清掃除草委託の内容でございますが、こちらは区内の公園、ポケットパークについて、清掃を場所によって週1回から3回、そして除草を年2回から4回行うものでございます。
杉山委員
除草作業ということは、人が草を機械とかを使って刈る。例えば除草剤を使ったりというのはされていらっしゃいますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
この委託においては、除草剤は使用しておりません。
杉山委員
これは要望でございますが、今、テレビとかメディアで話題となっていますグリホサートという発がん性物質がありまして、これを含む除草剤が世の中でたくさん売られているということも伺っております。今回、平成30年度に関しては除草剤は使っていないということでしたが、もし今期も使われるようでしたら、成分等もチェックしていただいて実施していただければと思います。これは要望で結構でございます。
来住委員
495ページから何点か伺いたいと思うんですが、まず2番目の指定管理業務経費ということで4,500万円余の執行があります。哲学堂公園と鷺宮運動広場ということで、この内訳をまず教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
指定管理業務経費の内訳でございますが、こちらは哲学堂公園維持管理委託が4,158万円ほど、そして鷺宮運動広場の維持管理委託のほうが394万円ほど、合わせてこの額ということでございます。
来住委員
鷺宮は運動広場のみの委託ということですね。それで、指定管理の業務経費といいますか、委託費なんですが、決算をちょっと当たってみますと、平成27年の段階で同じく委託費が4,200万円余ということで徐々に上がってきていまして、平成30年の決算では4,500万円ということで、約300万円その間に上がってきています。
もちろん労務単価も上がりますので、安ければいいというふうには私は思っていませんし、必要な支払いは当然あるべきだというふうに思っていますけれども、指定管理で広町みらい公園もオープンをしてきましたし、そういう方向も一定区としてはあると思うんですが、今お聞きした哲学堂公園、鷺宮運動広場については、例えば管理の場所が少し広がったとか、そういう変化なのか。それとも、やっぱり労務単価による指定管理料の引き上げになってきているのか。その辺何らかわかるようでしたら、あわせて、この年度についてはどういうことになっているでしょうか。管理料がわかれば教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
哲学堂公園の維持管理業務委託につきましては、この額を文化スポーツ分野へ施行委任をして、野球場、テニスコートと一体となった管理運営をいたしてまいりました。平成30年度は4,100万円ほどの決算でございましたが、平成31年度につきましては4,580万円ほど予算を計上させていただいております。増額があるということなんですが、新たに園内の池の管理等をする必要がさらに生じたところがございますので、そういったことで業務内容も若干見直しをさせていただいて、金額の増となっているところがございます。
来住委員
必要な管理の範囲が広がったり、内容も変わったりということはありますので、しかし、指定管理そのものがここだけではなくていろんな区の施設についてもあるわけですから、慎重にといいますか、必要な上がる分はやむを得ないとしても、しっかり見ていく必要があるかなというふうに思っています。
五つ目ですか、ユニバーサルデザインのまちづくり住民参加推進事業なんですが、これは183万円余なんですけれども、まずこの中身を。それから、あわせてお聞きします。ユニバーサルデザインのまちづくりの根拠といいますか、何に基づいてこの事業が行われているか、あわせてお聞きします。
安田都市基盤部交通政策課長
ユニバーサルデザインのまちづくり住民参加推進事業は、ユニバーサルデザインのまちづくり緊急整備事業という東京都の補助事業で、10分の10が出る補助事業でありまして、バリアフリー基本構想に伴う、この年は新中野周辺のまちづくりでまち歩きをして、関係団体と一緒にバリアフリーのチェックとか、そういう項目を実際にまちを歩いて整理して議論した、そういった補助事業でございます。これに基づいて個別の例えば公園のトイレの改修や道路の整備、そういったところに補助事業として入れている事業でございます。
来住委員
まち歩きも行ったと。しかし同時に、この事業に基づいて公園の整備も行われたということなんですが、決算書の中ではどこの部分がそれに値する事業として執行されたんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
先ほど申し上げたまちづくりの住民参加推進事業に基づきまして、495ページですと8段ぐらい下の追分公園整備改修工事実施設計委託及び追分公園整備改修工事がその具体的な工事に当たります。これを合計すると3,031万円ほどなんですが、こちらはユニバーサルデザインのまちづくり住民参加推進事業に基づきまして、追分公園のトイレ、園路、あと健康遊具の設置を行いました。
来住委員
ちょっと示されたこれではわからなかったので、この事業を活用して追分公園の整備、追分公園の改修工事が行われて、10分の10都からの都市計画交付金が活用できているんだということだと思うんですね。そうしますと、かなりの有効な制度で、活用するに値するなというふうに思うんですが、例えばこの年度も当然何らかの、予算書でちょっと見て取れないんですけれども、この事業を活用したものがこの年度も今予定されているということでよろしいですか。具体的に何かこの事業の活用が定まっていれば、あわせてお聞きしたいと思います。
細野都市基盤部公園緑地課長
平成31年度におきましては、新井薬師公園を同様の補助金を活用して整備をする予定でございます。
来住委員
せっかくのユニバーサルデザインのまちづくりに生かせる緊急的な整備事業ということになっているようですので、ぜひ活用いただければなというふうに思います。この事業は、さらに今後も東京都としては進めるということでつくられた制度でしょうか。
安田都市基盤部交通政策課長
本事業は実は期間限定でございまして、東京オリンピックを目指した平成32年度までが基本の事業です。ユニバーサルデザインを東京都が進めておりますので、今後どういうふうに進めていくか情報収集したいと思ってございます。
あと追加ですけれども、先ほどの公園事業に伴って、公園だけではなくて道路のバリアフリーもやっておりまして、バリアフリー道路改良事業の中に、485ページの下のほうですが、こちらにも使用して対応しているところでございます。
来住委員
わかりました。ありがとうございます。今後も、時限的な2年間ということなんですけれども、引き続き生かせるように東京都に働きかける必要があるかなというふうに思います。
そのページの下のほうに行きます。公園等のトイレ清掃委託なんですが、3,300万円余の執行なんですけれども、この清掃委託は区立公園の全てを委託されているのか。それから加えて、清掃の週単位、週に何回やるということになっているのか。まず契約上でどういうことが取り決めになっているのか答弁ください。
細野都市基盤部公園緑地課長
管理の形態はさまざまでございますが、ここの公園等トイレ清掃委託では、公衆トイレ、あと区内の18カ所のトイレについて1日1回の清掃、それから87カ所については、2日に1回等々の清掃の作業をしております。それに加えまして特別清掃ということで、金属部分の磨き出しとか、より詳細な作業をしているものがございます。それらを合わせまして3,300万円の予算を使わせていただきました。
来住委員
公園によってはもう少し清掃の頻度を上げてほしいという声も実際聞いていますので、この決算年度も不用額としてこれに値するのかなと思うんですが、243万円余の残があります。今後のことになりますけれどももう少し回数等をふやすとかを含めて、3,300万円の執行なんですが、微増で全体的には決して下がっているとは思いません。そういう意味では頑張っていただいていると思うんですけれども、取り組んでいる清掃委託の事業者はいろいろ契約上もあるのだと思うんですが、ぜひ回数なりをふやす方向で検討いただけないかなと思いますけれども、何か御答弁できればお願いします。
細野都市基盤部公園緑地課長
トイレのきれいさや使いやすさということにはさまざま御意見をいただいているところでございます。足りないところで改善できるところは改善していきたいというふうに考えてございます。
来住委員
よろしくお願いします。下から2番目の中野四季の森公園維持管理委託なんですが、これは建設9の資料もいただいています。私も何回か四季の森の公園維持管理経費については議会でも取り上げてきましたけれども、平成31年のこれは契約段階ですかね、8,700万円余ということで、毎年必要な水施設の管理委託だとかもあるでしょうし、いろいろ必要な中身はあると。もちろん私もよく行きますので、行き届いている面もあるなというふうに見ています。
必要な経費だと思うんですが、やはりどうしても、今回も議会でたしか指摘があったと思うんですが、植栽管理の委託部分がかなり上がってきているということの指摘なんですけれども、改めてここでお聞きしたいんですが、この公園の植栽の部分について今の状況で手を入れていく、管理をしていくということで、やっぱり区としてはその必要性が、この公園は特別でもあるということで変えられないという、今の状況ではそうだということなんでしょうか。もう少し検討をしていく必要があるというふうにお考えなんでしょうか。どちらでしょう。
細野都市基盤部公園緑地課長
現時点では、四季の森公園については今の状態を維持管理できるようにというふうに考えてございます。また、管理運営の形態についてはまださまざま検討の余地があるとは考えておりますので、今後さらに考えていきたいというふうに思っております。
来住委員
あわせて委員会でも、平和の森公園の多目的トイレが故障をして使えなくなっているということで、ちゃんとやってほしいということを申し上げて、既に改修といいますか、修理が終わっています。管理の経費の中には、この資料を見る限り、小破修理も含めて区が故障等全てやるという契約で、平和の森公園の管理経費という形で5項目あるわけですね、そういう小破修理も含めて全てそれは区がやるという取り決めということでよろしいんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
四季の森公園の維持管理委託においては、清掃等廃棄物の処理委託、植栽の管理、あとは水施設の管理委託と警備委託がその内容でございますので、小破修繕については、決算書では次のページにある修繕費のほうから支出をさせていただいております。
来住委員
そうしますと、一定期間トイレが壊れて使えない状態で入れないという状況があったわけですけれども、そういう故障や不具合については、区が巡回をするということもあるでしょうし、しなきゃいけないでしょうし、一方でやっぱり事業者から、管理を委託されているほうから故障していますというような関係で、区が乗り込んで改修・補修をすると、そういう関係ということですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
施設の故障等につきましては、清掃や管理の業者から情報をいただくこともございますし、また職員が回って発見することもございますので、さまざまな形で情報をいただいて速やかに対応しているところでございます。
来住委員
職員も限られていますので、なかなか多くの公園を見回るというのは行き届かないところもあると思いますが、ここに委託されている、しかも中心的な区の公園等の位置付けですので、ぜひ事業者との連携もよくとってもらって、トイレそのものが使えない状態というのは、車椅子対応ができない状態だったわけですから、緊急にやっていただきたいというふうに、これはお願いしておきます。
もう一つ、中野四季の森公園のことで、あわせて授乳室が設置されています。授乳室を利用している方から連絡いただいて、その中に入って赤ちゃんのおむつをかえる台があまりにもひど過ぎるのではないかということをいただいて、私は見に行きました。
本当に倉庫がわりに置くような金属製の物が置かれていて、そこでおむつをかえるように張り紙がしてあるんですけれども、たしか授乳室も6年ぐらいになるのかなと思うんです。私も初めて中に入ってちょっとびっくりしたんですけれども、やっぱりあれだけの公園で利用者も多いわけですし、それだけ維持管理もちゃんとしている中で、授乳室がああいう形ではあまりにもひどいのではないかなというふうにすごくびっくりしました。
ぜひ確認もしていただいて、複数の方だったので、フィルム状のガラスにもなっているんですけれども、道路の側から透けて外からも見えてしまうということもおっしゃっていて、全体的に備品も含めてぜひちゃんと点検をしていただいて、また利用者の声も聞いていただいて改善をしていく必要があるかなと。近く大きな祭りも開かれますので、できればそれに間に合うように、せめてそこだけは一定のグレードにして授乳室らしいものにしていただきたいなというふうに思うんですけれども、何か感想がありましたら。見てこられましたか。
細野都市基盤部公園緑地課長
内容は拝見しておりますが、必要な改善については適宜やらせていただきたいと考えております。
来住委員
よろしくお願いします。
議員団でも出されていることもありますので、もうちょっと二、三、時間を下さい。497ページのほうで4番目の公園巡回警備委託等の2,300万円余なんですけれども、どういう警備の巡回になっているんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
公園巡回警備委託でございますが、幾つかの形態に分かれて委託をさせていただいているんですが、一つ目は、南部多目的広場の運動場に併設された公園の巡回の管理委託をしています。それから、白鷺せせらぎ公園も巡回の管理委託をしています。そういうところと、区からその都度指示をして夜間の警備委託をしているところ等々がございます。運動広場があるところの巡回委託と、夜間の警備が必要なところをその都度お願いして警備をしている、そんな状況でございます。
来住委員
警備を委託して巡回していただくという点では、大事なことなのかなというふうには思います。巡回をする公園の特定は何か根拠を持ってこの公園というふうにされたということでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
その場その場の事情に合わせて、定期的に必要なところはやらせていただいておりますし、それ以外に単発という言い方はあれですけれども課題があったときに伺っている、そんなやり方でございます。
来住委員
最後にしておきますけれども、この警備は、警備だけの会社なりに警備委託だけをお願いしているということでの契約ということでよろしいんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
委託先につきましては、シルバーさんだったり、あと白鷺せせらぎにつきましては、鷺宮都営住宅自治会さんへ委託をしている部分もございます。
久保委員
先ほど、来住委員が指定管理業務のことで哲学堂のことを聞いていらっしゃったんですけれども、鷺宮の運動広場なんですけれども、ここもやっぱりスポーツ推進課のほうに執行委任ということでしょうか。確認です。
細野都市基盤部公園緑地課長
委員おっしゃるとおりでございます。
久保委員
ここは隣が西住宅ということで、昨年も砂塵がひどくて、住宅の方たちから御相談をいただいておりまして、その際にネットに砂が入らないようなメッシュのものをやるというようなお話があったりとかしていて、その辺のところの管理のことというのは当然公園のほうに話が来て、そこを今後改良していくなり、改修するなりということになるんですか。それはどちらなんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
運動広場の施設の管理については今ではスポーツ推進課が所管をします。
久保委員
では、例えば改修とか修繕とかということで地域から声があったものは、そちらのほうでお願いをしていくということですね。
その下なんですけれども、妙正寺川公園及び妙正寺川鷺宮調節池の維持管理の負担金なんですけれども、これは東京都に対するものでしょうか。これはどのようなものなんでしょう。
細野都市基盤部公園緑地課長
妙正寺川公園及び妙正寺川鷺宮調節池維持管理費負担金でございますが、妙正寺川の総経費については、管理委託費、施設修繕工事費、光熱水費の半分を新宿区と双方で負担をしています。それから、妙正寺川公園占用料の中野区で負担をしている部分についても、新宿区と双方負担を調整します。清掃費や点検設備、それから電気代等については割合を定めまして、東京都と負担をしています。
久保委員
わかりました。ありがとうございます。最初に加藤委員が公園樹木の剪定や街路樹の植樹帯関連のことを聞いていらっしゃって、公園樹木のほうの委託費と比較をすると、街路の植樹帯の管理委託の残が大きいように思うんですけれども、これは何でですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
公園の樹木の整枝剪定委託も、街路樹の管理委託も、両方とも競争入札によって契約落差がございます。支払い額についてはほぼ例年どおりというふうに考えてございますので、入札による契約落差の差というふうに考えております。
久保委員
契約落差というふうに示しているときと、委託費の残というふうに示しているときがあるということで昨日もお伺いをしたところですけれども、ここは単純に委託費等残となっておりますけれども、これは等のところに契約落差も入っているということですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
委員おっしゃるとおりでございます。
久保委員
その辺がやはり事業によって示し方がまちまちなんですよね。なので、もう少しどちらかに統一するなりというか、きちっとわかるようにしていただきたいなと思います。
遊具の法定定期点検委託のことなんですが、これは先日の委員会でも公園の今後のあり方ということでさまざま議論があったところです。平成29年に法改正があって、平成30年度からこういった形で法定定期点検ということに委託が変わっているのかと思いますけれども、今までの当然日常点検は日常点検で行われているんだと思うので、公園緑地管理のほうに日常点検というのは含まれているのか、また遊具の法定定期点検というのが平成30年度より始まったものなのか、その辺のところはどういうすみ分けをされているのか教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
法定点検は委員おっしゃるとおり、平成30年度からこのような形でやらせていただいています。それ以外の日常点検につきましては、公園維持管理費のほうで別途必要な修繕費等を使って管理をしております。
久保委員
法定定期点検を行って、先日のように大幅に改修をしなければいけないとか、修繕をしなければいけないというようなことがるる出てきているのだと思うんですね。それで、昨年12月6日に、基本的な考え方についてということで公園の維持管理についてのことが出ていまして、ここの一番最後に参考資料で、これは施設白書から抜いてあるところですけれども、現状の公園施設の維持をどうしていくかということで、40年間の更新経費の試算額というのが出ておりまして、191.2億円というふうになっています。今回新たに定期点検というのを行ってきたことによって、この辺の今まで考えていたのと大きく考え方が変わるようなところというのはあるんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
実際に点検をしてみて具体的な対応は変わるかと考えますが、維持管理費の将来にわたっての軽減といった考え方自体は変わりませんので、引き続き一つひとつの施設が長く使えるように必要な修繕を図っていきたいと考えております。
久保委員
まだこれから公園のことにつきましては計画等が出てくるので、そこの中でいろいろお伺いしなければなと思っていますけれども、法定定期点検が平成30年度から入って、それはそれで全く違うものなのか。今、日常点検は日常点検でずっと公園緑地管理の中に入っているということでおっしゃっていましたけれども、要は日常点検は今までどおり行って、プラスアルファで法定の定期点検も入って、なおかつ精密点検というのも入ってくるのかと思うんですけれども、その辺のところはやっぱり平成30年度で大きく変わったんでしょうか、実態は変わらなかったのか、どうなんでしょう。
細野都市基盤部公園緑地課長
点検をする、見るものは変わらないんですけれども、基準が違うというところがあって、それによって見方が違うというところもございます。平成30年度から法定点検をやらせていただいていますので、より踏み込んだ点検ができているというふうに考えております。
久保委員
平成30年度は、初めて定期点検を入れたことのある意味成果といいますか、そういったことだったと思うんですよ。これは毎年やることになるわけですよね。そうなってくると、1年目はさまざまこの支障を発見されるわけですけれども、それをずっと継続されていくということと、片や日常点検をやっていますよね。それはそれでやり続ける。その辺の考え方はどうなるんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
点検は年に1度という形でございますので、点検が年に1度でいいというわけでもございませんので、日々の管理は別途続けていきたいというふうに考えてございます。
久保委員
打越公園の設計委託未執行による残というものがございまして、これはなぜ未執行になったのか、現状はどうなっているのか教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらは、保育園の解体の工事が全体的に遅れまして、昨年度執行できなかったということでございます。
久保委員
ということは、これは平成31年度には進められているというふうなことでよろしいんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
現在進めております。
久保委員
それで、東中野駅構内樹木維持管理というので、先ほど杉山委員がいろいろ伺っていて、このことを私自身があまりよく理解できていないのでお伺いをしたいなと思っているんですけれども、公園と街路樹もですし、樹木がそもそも全部公園管理に入っているんですよね。東中野駅構内樹木維持管理費がここに入っていることが、私は何かそぐわないように思っているんですけれども、何でこれはここに入るものなんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
中野区では、公園の樹木と区道の街路樹についても、公園所管でずっと管理をしてきたところでございます。確かに街路樹等は道路の附属物ということになるかと思いますが、これまで造園職をたくさん抱える公園緑地課または公園分野とか、そういった組織のところでずっとやってきたところでございます。
久保委員
でも、道路と東中野の駅構内は違いますよね。それはどうしてですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
樹木管理の一環ということで、公園緑地課でやらせていただいております。
久保委員
ほかに造園の職員の方とかがいらっしゃらなかったりすると、そこに来るのかどうかよくわからないんですけれども、本当にここなのかなというのがちょっといまだに疑問です。ほかに見るところがないからということなのかもしれないんですけれども、今後も多分ずっとこういう形でされていくのかなとは思いますが、予算の段階でここはもう拡充をされて、当初予算では708万円を組んでいました。
ここの維持管理費ということで270万2,548円を執行して、そして東中野駅構内景観整備工事未執行による残ということで、570万円の残が出ています。この考え方なんですけれども、未執行は未執行でわかるのですが、逆に東中野駅構内樹木維持管理費の残というのはないんですけれども、これは残がなかったのか、ただここに不用額として載せていないのか、どちらでしょう。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらの東中野駅構内の樹木維持管理費につきましては、作業の仕方について具体的にJRさんと協議をした結果、当初の予算よりも費用がかかりまして、当初想定をしていた136万円ほどの費用を超えた形でこの額で支出をさせていただいたものでございます。
久保委員
要するに、136万円がJRさんとの協議によって270万2,548円になって、これに対しては、当初予算よりも両方足すと大きくなるんじゃないのかなと思っていたわけですけれども、この136万円というのが、JRの協議との結果によって維持管理費がふえているわけですが、これはなぜですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
当初予算が138万円だったところを270万円ほど支出をさせていただきました。内容といたしましては、清掃除草の作業はそのままなんですが、その作業の仕方において、作業効率上、樹木や草木の廃棄物の搬出方法が当初想定をしていたものと違う形で排出することなどにより費用の増加があり、このような金額で支出をさせていただいたものでございます。
久保委員
廃棄物って何ですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
草取りをした草とか、枝打ちをした木とかでございます。
久保委員
ということは、通常の管理よりも、枝が折れたのか何なのかよくわかりませんけれども、どういう事情でそうなったのか。そもそもこれは拡充をしたぐらいなわけだから、そういったこともJRとの協議の上で拡充していたのかなと思っていたんですけれども、そういうことではないんですね。それを当初拡充をしていて行わなければいけないと思っているものは全額未執行の中に入っていて、なおかつ管理上のさまざまな要因があって、それで中野区としての負担が大きくなったということですか。それが、今までずっと維持管理をやってきて、JRと協議していると思うんですけれども、それがなぜ平成30年度はそうなっているのか教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
平成30年度の作業に限りこの形でやらせていただいたということでございますが、平成31年度以降についての作業の仕方については現在協議中でございます。
久保委員
平成31年度以降については協議中で、要は平成平成30年度だけ事態が今までと変わったわけですよね。そこは何でなのか教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
その前からJRさんとはさまざまな協議をさせていただいてきたところでございますが、桜の木そのものの伐採等を平成平成30年度は行うものではなく、維持管理のみを行うということにいたしました。それは現在のその前にやらせていただいた樹木診断等から、平成30年度についてはまだ桜の木に大幅な手を入れることはないかなという判断でございます。その上で平成30年度は必要な維持管理のみをやらせていただくということで、そしてその作業の方法が当初の想定とは違う形になったので、この額で執行させていただいたということでございます。
久保委員
桜の木そのものの伐採を行うということにそもそもなっていて、それが伐採はせずに、なので、違う形での維持管理の費用がふえていったということかと思います。実際問題として風災害が大きくなってきている中で、私は樹木医でも何でもないので、この桜の木がどれだけ安全性を保てているものかということを認識していないのですけれど、JRとの協議の中では危険性というものがかなり心配されていたのではないかと思うんです。それは解消したんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今年6月にも若干の枝折れがあったりしたことはございますが、現時点では一定の安全は保たれているものというふうに考えております。ただ、今後の安全は早急に確実なものにしなければならないと考えておりますので、こちらについても樹木診断をまた改めて早期にやらせていただいて、必要な措置をとらせていただきたいということで、今準備をさせていただいております。
久保委員
樹木診断を行ってということは、今後も維持をしていく方向性なのか、そこら辺はどうなんですか。それで、どうすることが一番いいのかということがまだ判断が出ていないのか、そうではなくて一定の判断は出ているんだけれども、それをきちっと導き出すための回答をつくっていかなきゃいけないのか、その辺はどうなんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
判断をということですと、判断は出ていないという状況でございます。ただ、安全性は早期に確保したいので改めて樹木診断をさせていただいて、その上で必要な対策を早急にとっていきたいというふうに考えてございます。
久保委員
万が一今後台風などがあって、倒木があって、電車の遅延ですとか、事故ですとか、そういったことに反映をしていってしまった場合、たらればの話をここでしても仕方がないのかもしれませんけれども、そういったことを想定した場合に中野区の責任というのはどのように問われるのか。また、そのことについてもJRとさまざまな協議をしてきたのではないかなと思うんですけれども、それはどうなっているのか教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
現在は中野区がJRに管理業務を委託する形なので、区が所有しているという形になっています。それもさまざまな経緯があって今に至っているわけなのですが、今後の責任といったことになりますと、所有している者の責任というのが全くないということにはならないと考えますので、早急に安全対策をとれるように協議を進めてまいりたいと考えてございます。
久保委員
安全対策というのが第一だと思うんです。安全対策と地域の皆様のお声というのがきっとあって、景観ということで桜の名所というようなことがあって、これを一体的にやっていかないと、きっと解決ができないんだろうなと思うんですね。その辺については本当に両方。特にやっぱり緊急性があったりとか、安全性をきちっとというところはやっぱり自治体としての責任だと思うので、本当に両方がきちっと、なかなか納得いただけないかもしれませんけれどもそういった形で、未執行で終わってしまうとそのままになってしまって、このままどうなるのかなということになりかねない。やはり責任は責任で生じると思いますので、そのあたりのところは今後どのように調整をしていくつもりですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
まず土地がJRさんの持ち物というところがございますので、JRさんとの協議を進めていきたいと考えています。その上でまた区としても考えを持って、住民の方々や、また土地の所有者、JRさんとも協議を進めて、安全も確保しながら、なるべく早い段階で現状の管理の責任の所在がちょっと曖昧ともとれるような状態だったり、危険というふうに指摘をされても早急に対応がしづらいような状況等々は改善していきたいと考えております。
小宮山委員
497ページの上から6行目、公園開閉管理委託等。これはどんな公園で、全てではなくてもいいかもしれませんけれども、どのような公園でどのような開閉をしているのか。その中に先ほど名前が出ましたけれども、平和の森公園、南台いちょう公園、白鷺せせらぎ公園、本五ふれあい公園の多目的運動場の開閉が含まれているかどうかを教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらは、江古田の森公園やおかのうえ公園のエレベーターの保守点検業務委託も含めて、開閉管理委託をしております。
小宮山委員
区内の公園の中には先ほど名前を挙げた多目的運動場のほかに、例えば南台公園の自由運動広場とか、桜山公園のキャッチボールコーナーとか、上高田二丁目にもフェンスに囲まれた運動場がありまして、そういったところで鍵の開閉を行っているのかと思います。それはこの費用には含まれているのかいないのか教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
夜間閉鎖をしている場所がございますので、そういったところの開閉委託が入ってございます。
小宮山委員
その中で、先ほど名前を挙げたスポーツ推進課が所管をする多目的運動場が含まれているのかいないのか、どちらでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
スポーツ推進課の部分は入ってございません。
小宮山委員
わかりました。鍵の開閉の時間について区民からいろんな要望がありまして、スポーツ推進課に任せるなら任せるで、そういった鍵の開閉の権限もスポーツ推進課に任せたほうがいいのではないかと考えて、今のような質問をさせていただきました。
ほかにも、先ほど挙げたように南台公園とか、上高田二丁目公園と桜山公園にはフェンスに囲まれた運動施設がありまして、名前もそれぞれ統一されていませんし、自由運動広場、キャッチボールコーナーとか、名前も統一されていませんし、開閉の時間も統一されておりません。そして、区のホームページにも私が探した範囲では詳しい利用条件とか利用の要件が載っておりませんでして、さらに開放の時間は、南台公園は午前8時から、桜山公園は午前6時半から、上高田二丁目はちょっとわかりませんでしたけれども、時間がばらばらとなっております。
これらの公園について、特に夏は昼間はとても暑くて運動できないので、夏休み中だけでもいいから早目に午前6時半とか、6時半にはラジオ体操をする人たちもたくさんいますし、子どもたちも夏休みなら早朝から動けるので、あける時間を早くしてくれないかという要望が区民から寄せられておりますが、そういったことは検討していただけないでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
早朝の御要望はあるところでございますが、多目的広場の近隣の方々への対応も一方でございますので、現時点では今の時間で御利用いただきたいと考えております。
小宮山委員
桜山公園とかはそんなに近くに住宅があったかなかったか、ちょっとうろ覚えですけれども、桜山公園は早いので問題はないと思いますけれども、夏の昼は暑くて運動がなかなかできないので、ぜひ早めていただきたいと重ねて要望をしておきます。
竹村委員
497ページの公園施設小破修繕というところがあると思うんですけども、不用額のところから数えたほうが早いのかな。下から、不用額のところから上に向かって四つ目ですね。これの具体的内容と、あと件数などをお知らせしていただければと思います。
細野都市基盤部公園緑地課長
公園施設の小破修繕というところでございますが、こちらはさまざまございまして、全体では小波修繕は35件ございました。トイレ等の修繕が6件、時計の修繕が5件、遊具の補修も3件、あとその他では園内灯やシャワーの給水管の修繕等々を行いました。
竹村委員
ありがとうございます。この中で年度をまたいで、つまり、何年かは放置されていたというような案件がありましたらお教えください。
細野都市基盤部公園緑地課長
速やかな対応に心がけているところでございまして、そのようなことはないものと認識しております。
竹村委員
小さいこととお感じになられるかもしれないんですけれども、割れ窓理論なんていう理屈がありまして、小さなものを放置しておくと、ここの人たちはそんなものに興味はないんだということでどんどん被害が広がって、それに伴って犯罪も大きくなっていくという統計もありますので。ただ、中野区に関しては、犯罪の件数は過去の例を見ていくと減少していくので、それをとてもいい方向に行っていると思いますので、ぜひそういう部分をしっかり今後も見ていただければと思います。これは要望でございます。ありがとうございます。
加藤委員
また台風のことで恐縮なんですけれども、テレビで取り上げられている、ゴルフ場のフェンスが倒れちゃって、その家の補償がといって、この公園に関してはフェンスはそんな巨大なのはないですけれども、例えば木が倒れちゃったときに区の保険はどういうふうになっているのか。予算上には見えないんですけれども、そういったところって、区全体で何か保険に入っているのかわからないですけど、その辺の対応方法について教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
区で保険には入っておりまして、こういった区民の方などに損害を与えてしまった場合には庁内で賠償について検討をします。その中で保険の活用についても検討をするところなんですが、当該事例については天災ということもあり、保険の適用を受けられませんでした。
加藤委員
受けられなくて、どこかで出費が決算で計上されているんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらの件につきましては、497ページの上から三つ目になりますが、台風24号風水害被害に伴う公園樹木倒木等緊急対応(予備費充用分)ということで、この額の中に賠償に係るところがございます。なお、この件につきましては、当委員会におきまして専決処分ということで御報告をさせていただきました。
加藤委員
その内訳でそういった対応の金額と、あと保険が受けられなかった、ひょっとしたら受けられたらそうなったというわけですけれども、今後そんなのがあって、保険を頼りたいけど結局頼れなかったみたいなケースが起こってもあれなので、その辺の線引きというか、どうなれば保険が受けられたのかとか、その辺わかるなら教えていただきたいんですけど。
細野都市基盤部公園緑地課長
さまざまな要因があるところだとは考えるんですが、天災によるものについてはなかなか保険が適応されない部分があるというふうに伺っています。先ほど委員がおっしゃっていらしたゴルフ場の倒壊も、恐らく保険の適用が多分ないのかなというふうに、個人的な感想ですけれどもそういうことだろうというふうに考えます。こちらの台風についても、天災については難しいのかなというふうに考えてございます。
加藤委員
それは入る保険によって違うのかなとも思うんですけれども、区全体で入るものだということで、その辺は所管外になってしまうかもしれませんけれども、今後いろんなことが起こるケースもありますので、保険の見直しみたいなところも検討していただければなと。要望です。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。
次に、496ページから501ページ、2目公園整備費について、質疑はありませんか。
加藤委員
499ページ、平和の森公園再整備工事に関するところですけれども、工事を止めたというところで、さまざまその辺はお金のところでは動きがあったと思うんですけれども、止めたというところで出てきたのが、不用額の工事等残というところに反映されるということでよろしいんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
平和の森公園再整備におきましては、こちらの不用額は全体の整備工事ではなく、水道設備の工事のものだけでございます。水道設備の工事とは拡張部への給水管の工事というところでございますが、全体の工事としては出来高に合わせて支払いをさせていただきまして、また、その出来高に合わせて予算も補正をさせていただいたので、この決算上の残額はございません。
加藤委員
ちょっとその辺、勘違いしていました。結局、当初に計画して、平成30年度で契約された内容の金額は、業者さんとの間では差が生じていないということでよろしいんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
平成30年度の時点だと、出来高が当初よりも工事の遅れがあったので少なくなっておりますが、その分を補正させていただいてお支払いをしているというところでございます。
加藤委員
そうしたら、この大きな5億円余の内容について内訳を教えていただくことはできますか。補正がその中に入っているということですよね。
細野都市基盤部公園緑地課長
平成30年度当初は5億2,157万1,000円という予算でございました。これを出来高に合わせてマイナス563万円ほど補正をさせていただいて、この額にさせていただいて支出をさせていただきました。
加藤委員
マイナス563万円の減額補正をされたというところですけれども、その出来高が減ってしまっているところで、結局工事って何日間止めたんでしたっけ。
細野都市基盤部公園緑地課長
平成30年度の工事は、11月の中旬から2カ月ほど止めたところがございます。また、それ以外でも工程の見直し等で遅れたところもございますので、その分の出来高が減ったためにこのような補正をさせていただいて、決算額としては決算書にお示しした金額というところでございます。
加藤委員
出来高というところの計算方法がよくわからないんですけれども、原材料費とかがすごい高いとかそういったところで考えると、人件費に相当するところが多いのかなと思うんですけれども、ざっくりどういう計算方法で出来高というのは出てくるんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
施設のでき上がりに応じてここまでの施設ができ上がり、そこで材料をこれだけ使い、どれだけ工程を踏んだのでこの金額ですといった形での積算をし、それを出来高というふうに申し上げています。
加藤委員
それは、工事全体が見た目の完成度だけではなくて、人工だったり、材料とかが全部複合的に計算されるというところなんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
そうですね。複合的にということでございます。見た目も当初想定したものよりでき上がりが遅いというふうに見えると思います。
加藤委員
そうすると、5億円ぐらいのところが563万円ということで、全体の1パーセントちょっとだけ完成していないみたいな、そういう認識になってしまうんですけれども、それで正しいんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
ここでは、平成30年度は第1工区分、多目的運動広場側は順調に進んで、10月に開園をさせていただいております。草地広場のトラックがある側のほうが、さまざまあって遅れがあったものでございまして、全体としてはこのような出来高で工事をさせていただいたというところでございます。
加藤委員
2カ月間で残り1%ちょっとができるというのは、あまり勘定的に合わないのかなと。全体が5億じゃなくてもう少し小さい。例えば材料を買ってしまったところまで行ったんだけど全く工事をやってなくても、そういう場合は出来高が幾らになるんですか、材料費を引いたところの出来高になっていくんですか。計算方法をもう少し具体的に。
細野都市基盤部公園緑地課長
平成30年度の工事は全くやらなかった期間もございますし、一方で当初計画の議決の内容のまま進めていたところもございまして、完全に工事は停止していたというわけではございませんでした。なので、工事の出来高、必要な人工、必要な材料ということではこのような額で工事をさせていただいたということでございます。
加藤委員
今年の第2回定例会で出てきた補正のところだと、損害賠償違約金が4,500万円でよろしかったでしたっけ。その辺、補正の金額と中身をちょっと教えてくれませんか。
細野都市基盤部公園緑地課長
工事の延伸に伴う現場維持経費等が当初の予定より大きくなり、またそれに伴う工事監理も必要だったため、増額をさせていただきました。
加藤委員
延伸に伴って出てきたお金というのは、平成30年度における作業にかかってくるんですか。平成31年度に入っている仕事にかかわってくるお金なんですか。補正予算というのは両方にまたがるの。
細野都市基盤部公園緑地課長
全体的に工程を見直してしまったので明確には申し上げられないですが、進んでいく工期が後ろにずれていったのでどこで区切るかという話になるんですが、平成30年度で区切ると当初の予定より進みが遅くて出来高が低くなり、工期が後ろに延びているので、余分に費用が増してしまったところについては、平成31年度補正をさせていただいて対応させていただいたということでございます。
加藤委員
そうすると、60年度においては工事がしっかりできなかったので、563万円分の減額補正をして、ただ、できてはいないけど、そのときに延伸に伴う不都合があったから4,500万円の増額補正をして、平成30年度のその辺のものと平成31年度にかかわるところをそれで充当したという考え方でいいですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
平成30年度進みが遅くて、実際に請負業者さんの仕事量が少なくなってしまった分が減額をされ、さらに工期が延びて維持経費が増した部分などを平成31年度補正をさせていただいて増額したということでございます。
加藤委員
以前もこの関連で触れさせていただきましたけれども、工事をストップするという判断はどういったことで行われたのか。誰が決めたのかというのをもう一度言っていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
工事は、その都度事案決定の規定に基づき、中止の指示といったことをしてきました。区として判断したものというふうに考えています。
加藤委員
区としての判断というのは、区長が判断したということでよろしいですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
最終的にはそういうことになるというふうに考えます。
加藤委員
いろいろと議会においても、区においても大きな問題となりましたけれども、混乱をした上に、4,500万円という非常に巨額な、大きなお金が、ここの決算には一部のところになりますけれども、そういった補正予算がさきの定例会において提出されたということはゆゆしきことだと思いますので、今後、区はその辺の違約金が出てきたというところ──違約金とは言わないですね。延伸に伴うそういった補正のお金に対して、そういうのが発生してしまったということに対して、何かしらの対応というか、態度を示されていく予定はあるんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今回工期延伸ということで当初の予定より費用をかけてしまったところでございますが、補正予算をお願いしたところでございますが、区内で今の時点でそれ以上の対応については検討しておりません。
久保委員
ここは大規模公園が幾つもあって、先ほど加藤委員が補正のことをおっしゃっていたんですけれども、平成30年度は補正が第1次と第2次かな。第3次もですね。公園に関係するものが幾つもあって、なおかつ最後は否決をされているのでここの補正のところには載っておりませんけれども、平和の森公園、それから広町みらい公園となっていると弥生町六丁目公園となっているところと両方あるので、広町みらい公園も含めて弥生町六丁目公園、それと哲学堂公園、上高田五丁目公園、本二やすらぎ公園、これはそれぞれに当初予算、補正額、それから執行額、それと不用額を教えていただいていいですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
広町みらい公園は、公園整備工事でございますが、当初予算は2億3,009万1,000円でございました。こちらは当初はその額だったんですが、工事の進捗等により繰り越しをさせていただいておりまして、その額が9,367万4,000円でございました。これを差し引きすると、予算現額として1億4,541万7,000円でございます。これに対して支出額が決算書にある1億4,486万1,480円ということでございます。
それから、(仮称)弥生町六丁目公園は体験学習センターがございます。こちらは新築工事と電気設備工事と機械設備工事がございますが、この三つを合わせて当初予算は1億7,343万4,000円でございました。こちらについては補正をさせていただいておりまして、補正の金額が2,263万3,000円でございます。その結果、予算現額として1億5,080万1,000円でございました。これに対して支出の実績が決算書のとおりそれぞれあるというところでございます。
それから、用地の取得もございますが、平成30年度の弥生町六丁目公園用地取得は7億2,694万4,000円でございました。こちらは増額の補正をさせていただいていて、当初の予定よりも多く用地を取得しています。増額の補正額が6億9,015万円ちょうどでございます。この結果、予算現額としては14億1,709万4,000円でございます。これに対して、支出額が決算書のとおりの数字ということでございます。
弥生町六丁目公園のほかのところも申し上げたほうがよろしいんですかね。(「はい」と呼ぶ者あり)ほかのところでございますが、工事監理業務委託でございますが、こちらは当初予算から変更がなく、予算現額が909万3,000円で、執行の実績は625万4,280円でございます。
それから、体験学習センター新築工事に伴う工事監理業務委託ということでございまして、こちらは452万6,000円。補正等はございません。これに対して実績支出額が452万280円でございます。
それから、不動産鑑定評価委託でございまして、こちらは予算現額が650万円でございまして、支出額も同額でございます。これらを合わせて、広町みらい公園、(仮称)弥生町六丁目公園につきましては、当初予算は11億6,008万8,000円でございましたが、これに対して補正や繰り越しがあり、最終的な予算額としては17億3,393万1,000円、これに対して支出の実績が17億3,052万1,290円で、最終的な不用額が全部合わせて340万9,710円でございました。
続けて、平和の森公園でございます。平和の森公園は、当初予算は総額で5億4,035万9,000円でございました。その内訳でございますが、まず平和の森公園再整備工事の当初予算は5億2,157万1,000円でございました。これに対して563万8,000円ほどの補正をさせていただいて、最終的な予算額としては5億1,593万3,000円でございます。これに対して支出額が5億1,593万2,200円ということでございました。
それから、平和の森公園は水道設備工事を別途行っております。こちらは当初予算が125万円組ませていただいて、こちらは補正等はなく、そのままの予算額で、実績は124万7,184円でございます。また、再整備に伴う工事費の負担金がございまして、こちらは1,042万9,000円の予算額で、これも変更がなく、そのままの予算額として支出額は1,042万8,111円でございました。また水道工事の負担金がございまして、7万6,000円の当初予算で、その後も変更はなく、そのままの予算額で来たのでございますが、こちらは執行せずに実績はゼロでございました。
それから、平和の森公園の最後に、平和の森公園再整備工事の管理業務委託がございまして、703万3,000円の当初予算でございまして、こちらは変更がなく、執行の実績が703万2,440円でございます。
これらを全部合わせて冒頭申し上げたような額で、平和の森公園は最終的な総額の支出が5億3,463万9,935円で、最終的な不用額が8万1,065円でございました。
本二東郷やすらぎ公園について申し上げます。本二東郷やすらぎ公園は、当初予算が2億1,185万3,000円でございました。こちらは用地取得費の補正があり、途中で増額補正をしておりまして、367万9,000円の増額補正をしております。また一方で、工事の進みぐあいによる繰り越しをさせていただいておりますので、こちらがマイナス700万円でございまして、最終的な予算額としては2億644万8,400円でスタートをしました。
これに対して支払いの実績でございますが、まず本二東郷やすらぎ公園の第2期工事としての支払いは1億2,258万1,080円でございます。それから、開園式をやらせていただいて、そこの記念植樹工事として21万6,000円、それから用地取得のところでは、当初予算より367万円ほど増額補正をしておりますが、実績としては6,074万6,530円の支出をいたしました。それから、支出としてはあと三つございまして、工事監理業務委託が728万400円の支出をしております。それから、東側用地境界確定業務委託として46万7,640円の支出をしています。そして、開園式の設営委託ということで49万9,998円の支出をいたしておりまして、総額で1億9,179万1,648円の支出をさせていただきました。その結果、不用額が1,465万6,752円でございます。
それから、上高田五丁目公園でございますが、こちらは当初予算が1億5,003万2,000円組ませていただいておりましたが、こちらについては繰越明許もさせていただいておりますが、最終的に支出はなく、繰り越した分が解体設計と解体工事でございまして、これが合わせて1億4,976万円分でございますが、その結果、残りの予算額27万2,000円でございますが、こちらは全額未執行で全額不用額となっております。
最後に、哲学堂公園について申し上げます。哲学堂公園は、当初予算としては11億6,760万2,000円でございました。こちらでございますが、途中見直しもあり、学習展示施設の建築工事、学習展示室の展示空間の整備工事、あと公園の再整備、そして学習展示施設の建築工事の監理業務委託、これらを全額マイナスの補正をさせていただいていて、11億円の当初予算から9億7,742万7,000円の減額補正をさせていただきました。その結果、哲学堂公園の予算額は1億9,176万720円でございました。
これに対して支出をしたものでございますが、文化財の修繕ということで、絶対城と三学亭の修復工事に伴う工事監理業務委託として760万円、それから、同じく文化財でございますが、宇宙館と哲理門の修復工事に伴う工事監理等業務委託で799万2,000円の支出をしています。そして、学習展示施設については新築工事の基本・実施設計業務委託をさせていただいていて、3,288万5,200円支出をしています。また、同じく学習展示施設の展示空間の基本設計、実施設計の業務委託ということで、762万480円の支出をしております。それから、あと二つ支出があって、絶対城と三学亭の修復工事そのものが5,864万4,920円、そして宇宙館、哲理門の修復工事で7,536万7,800円でございました。これを合わせて支出の総額としては1億9,011万400円でございまして、不用額が165万320円でございました。
委員がおっしゃられた整備費の総額は以上でございます。
久保委員
丁寧にありがとうございます。すみません、決算説明書にも書いてあるところも全部説明していただいて。やはり予算の説明段階と決算において、私も、繰越ですとか補正額をここに見える範囲でずっと電卓を入れていって、ぴったりだったなと思うものと、やっぱりちょっとずつ違ってきているんだなと思うものが幾つかありました。
何点かお伺いをしたいのは、(仮称)上高田五丁目公園なんですけれども、これは全額繰り越しになっているんですが、5月20日の建通新聞を見たときに解体設計のことが出ておりました。なので、これはこの当時繰り越しをしたんだけれども、平成31年度には解体が進むのであろうと思っているんですけれども、(仮称)上高田五丁目公園は実際スケジュールどおりにといいますか、今後、公園整備という意味では、進捗状況というのは平成30年度は繰り越しという状況でしたけれども、どうなっているのか伺います。
細野都市基盤部公園緑地課長
(仮称)上高田五丁目公園宿舎解体工事でございますが、こちらは解体設計委託の不調等により繰り越しをさせていただきましたが、現在、解体の設計は済みまして、具体的な解体工事にこれから入ってまいります。今年度は宿舎を解体し、フェンスと防装シートを敷かせていただいてというところまでやらせていただく予定です。利活用については、引き続き検討を進めていきたいと考えております。
久保委員
平成30年度は遅れたような部分がありましたけれども、その後は上高田五丁目公園については進めていくというか、ちょっとなかなかまだ全体は難しいでしょうけれども、少しずつ進んでいくのかなというように思っています。
哲学堂公園なんですけれども、当初予算のときには哲学堂公園文化財と哲学堂学習展示室と二つに分けて予算が示されていたんですね。今の御説明を伺っておりますと、あとここに書かれているのを見ますと、公園文化財と学習展示施設というのはきっと別々の予算で来ていたのではないかなと思うんですけれども、先ほどそこに関してトータルでお示しいただいて、実際やっていく中で、当初の予算を二つに分けてスタートしていたものというのが、事業を行っていく上で変わってきたりしていることというのはあるんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
執行の方法や事業の委託の形が変わってくると出す財布の形も変わってくるので、見直すこともあるというふうに認識してございます。
久保委員
なので、決算の段階では、そこのところは予算に示されたのと決算説明書のあり方というのは違ってきているということでいいのかなと思いました。
それと、弥生町六丁目公園なんですけれども、これは先日オープニングがすばらしい快晴、強風のもと行われて、ただ、風があれだけある中でも皆さん本当に心地よく過ごされていたなということを考えると、大変いい公園ができたなということを思っています。ここは決算の数字の問題ではないんですけれども、当初、地域の皆様からは、あの地域はバスケットボールが非常に盛んだということで、バスケットができるところをあそこの中に整備していくというようなことがお約束されていたのかなと思うんですけれども、実際オープニングの日にはそういったものを見ることができなかったんですが、そこは現状どうなっているのか、また今後どのようにお考えなのか伺います。
細野都市基盤部公園緑地課長
ボール広場の部分の中で、バスケットボールに関する議論もかつてあったというふうに伺っています。開園の時点では、あの場所についてはボール広場として時間を区切って、この時間でボール遊びをすることができますといった形での運用をスタートしたところでございますが、今後の活用については、指定管理者が定期的に近隣の方々または利用者の方々の意見を伺う場もございますので、そういった意見も踏まえて検討していきたいと考えてございます。
久保委員
指定管理者が地域の皆さんの声を伺うということで、ただ、バスケットボールは結構後からつけるのは大変なのかと思うんですけれども、それは指定管理者の判断に委ねるということですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
全てを委ねるというわけではないんですが、今、利用者の声を伺うという面で申し上げました。その結果、施設の整備が必要になった場合については、区と管理者と協議をした上で進めていきたいというところでございます。
久保委員
わかりました。よろしくお願いいたします。私は、広町みらい公園を見て、その後四季の森公園を見て、平和の森公園を歩いて、ここまではちょっと車で来ちゃいましたけれども、そんな後ずっと見ながら、中野にこれだけ大きな公園が整備されたというのはすごいことだなと思い、平和の森公園はまだ工事中なので入れないところもたくさんありましたけれども、本当に大きく変わってきたなということを感じています。
(仮称)上高田五丁目公園が今後できることによって、また大きな公園というのができる可能性がまだあります。中野四季の森公園ができて、白鷺せせらぎ公園ができまして、南台いちょう公園ができて、それから本五ができて、本二ができて、広町みらい公園ができて、ざっと計算をしたら、6万2,000ぐらいの平米数の公園が確保できていて、これは前区長の大きな功績であったなということを改めて感じたわけです。
大きな公園を整備していくというのは土地がなければできないわけですから、幾ら計画的に公園をふやすといっても、それは難しい話です。だとすると、今後可能性としてあるのは上高田五丁目公園をしっかり整備をしていくことなのかなと思うんですけれども、今後、区として大規模公園整備をまだまだ進めていかなければいけないというような思いがおありであるのか、またそのためにはどういった──たまたまここはほかの公務員宿舎の廃止とか、今まで恵まれた環境があったわけですけれども、そういったものというのがまだ見えてきてない段階では難しいのかなと思うんですが、公園をふやしていくための展望といいますか、その辺についていかがお考えなのか伺います。
細野都市基盤部公園緑地課長
適地があればさらに大規模公園といった考えもありますが、現実的にはなかなか難しいかなというふうに考えております。今後は、大規模公園というよりは、現状ある公園をよりよくあるものに高めていくほうが重要かなというふうに考えております。なので、大規模公園の今後については、なかなか現実的には厳しいかなというふうに考えております。
久保委員
なので、今ちょっと申し上げましたように(仮称)上高田五丁目公園みたいに計画がある。多分そこが今のところ予定をされている大規模公園は唯一のものかなと思うので、いろんな事情はありますけれども、しっかり本当に進めていかなきゃなと思っています。
哲学堂公園のことで1点気になっていることがあります。本当に強風のために樹木がどうなのかというようなことがこの間いろいろ言われてきたわけですけれども、聞くところによると、現在ある哲学堂公園の樹木の中にも中が空洞化をしていて、危険ではないかと思われるようなものがあるというふうに聞いています。その辺のところは認識されていますでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
哲学堂公園については、スポーツ推進課とともに指定管理者と維持管理を進めているところでございます。日々の維持管理の中で空洞化している樹木があるのではないかという懸念が示されています。それらについてはその状態を確認した上で、早期に適切な対応を図っていきたいと考えております。
久保委員
そうしていただきたいなと思うんです。樹木は大事ですけれども、やはり本当に倒木のおそれがあるようなことになると、その被害ということを考えますと、先ほど加藤委員も、被害が大きくなったときの損害賠償のあり方ですとか、またそこによって大きな事故ですとか、そういったことが発生をしてしまうという可能性もあるかと思います。そういう意味では、平和の森公園はいろいろあったかもしれないけれども、見通しがよくなってきれいになって安全になったなというふうに私は歩いていて思いました。
そういったこと一つひとつ、やはり気になっていることというのは、御理解をいただきながら進めていかなければいけないんだろうなと思うんです。これは公園だけではなくて街路樹もそうだと思うんですね。街路樹でもかつて桜の植えかえを進めていかなければいけない計画があったものが、途中でとまっているようなところもあるかと思います。やはりそういったところをしっかり次の事故などにつながらないためにも進めていかなければいけないのではないかなと思うんです。これは一つの公園整備のあり方として重要な視点だと思っておりますけれども、その辺はいかがお考えですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
安全というのは何事においても優先されるべきだというふうに考えております。そのために今年度は樹木について安全を確認するために樹木の詳細な点検診断をさせていただく予算をいただいているところでございます。そういった点検を速やかに進めるとともに、その結果により必要な対応は早期に図っていきたいと考えております。一方で、樹木に対するいろんな思いというのもあるかとは思いますので、こちらは適宜御説明をさせていただきながら、早急な対応を図れるように進めてまいりたいと考えます。
杉山委員
哲学堂公園に関しましての質問でございますが、まず減額補正して1億九千何百万円ですね。それから支出の差が不用額165万円余ということで、哲学堂公園の修復工事及び管理委託業務に関してはほぼ100%執行したということで理解はしておりますが、絶対城とか三学亭、それから宇宙館、哲理門は全部木造建築だと思うんですが、今回の台風15号での被害、瓦が飛ぶとか、こういう報告というのはされていますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今おっしゃった哲学堂の文化財に対しての被害はあったとは聞いておりません。
杉山委員
ということは、先に聞くべきだったんですが、この修復工事は、耐震なのか風災害、この辺も含んでいるのか含んでいないのか、工事内容、修復内容というのはわからなかったので、ちょっと心配だったので聞きました。
哲理門に関しましてですが、工事7,500万円余、それから監理業務委託799万2,000円とあります。これの内容は、当初の予算の中からここに関してはもともと含まれているものはやられた。文化財も含めてということでございましたが、中にある天狗と幽霊の二つの木像があったと思うんですが、これの修復費用もこの中に入っているんでしたっけ。
細野都市基盤部公園緑地課長
入ってございます。そしてその修復については、有識者及び東京都の文化財担当とも御相談をさせていただきながら進めているところでございます。
杉山委員
修復のほうは終わっておりまして、本物は今改修されている歴民の中に多分保管されている。レプリカみたいなものが置かれていると思うんですが、このレプリカも区民の方々がちょっとグロテスクじゃないかとか、おもちゃみたいだという意見もありますが、この修復にかかった費用、レプリカも作製しました、本物も修復しました、ここだけ教えていただきますか。ちょっと所管外かもしれないですけれども、修復の中身ですね。金額がわかれば。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらで予算化してやらせていただいたのは、宇宙館と哲理門の修復工事でございまして、レプリカの作製代までどのような支出になっているかは把握してございません。
杉山委員
これは業者と、それから文化、もしかしたら管轄が文化のほうですかね。ということで、どのぐらいの比率なのかなというと結構かかっていますよね。合計で8,300万円。特に絶対城、宇宙館、哲理門に関してはかかっているので、どのぐらいの割合かなと思ったので聞いてみました。
あと1点だけ。学習展示施設が、一旦区長が立ちどまって見直すと言って設計は行われましたけれども施工はないということですが、これは現状どうなっているのかだけ教えていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
学習展示施設については実施設計までさせていただいて、その後具体化はしておりません。今後、設計の思想や、そこで考えたことについて生かした整備を行っていきたいというふうに考えております。
杉山委員
学習展示施設に関しては、一応これで一旦終わりだと思うんですけれども、今考えている、どこにつくるのかとか、そういうのがちゃんと進んでいくのかを聞いてほしいなという我が会派のメンバーがおりまして、ちゃんと進んでいるのかどうかだけ伺います。
細野都市基盤部公園緑地課長
哲学堂公園の再生整備については、新たな整備計画の策定に向けた考え方を今取りまとめている最中でございますので、その考え方についてはなるべく早い時期にお示ししたいというふうに考えております。
主査
分科会を休憩します。
(午後2時57分)
主査
それでは、分科会を開会します。
(午後3時18分)
休憩前の質疑に引き続き、2目公園整備費について他に質疑はありませんか。
久保委員
哲学堂公園なんですけれども、哲学堂公園の今後の整備のあり方というのは当然公園のほうだけで決めることはできないと思うんですが、多分今も検討はされていると思うんですけれども、最優先でやらなければいけないような事業は既に終了しているのか。私は、観光拠点としての哲学堂公園というのも重要性があるというふうに思っておりましたのと、もう一つは、公園内のバリアフリー化ということも今回の整備では大変期待をしていたところであったので、そこはきっと公園の担当のほうだと思うんですね。そこはそこで進めていくということができるのか、それとも全体調整を図っていかないと哲学堂については進まないのか、その辺はどうなんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今後の哲学堂公園再生整備については、委員おっしゃられたように、バリアフリー化の課題等もございます。今後、文化財の担当やスポーツの担当とも連携をとった上で、必要な整備を進めていきたいと考えます。バリアフリー化については、哲学堂公園の文化財的価値を損なわない形での整備を行っていきたいと考えております。
久保委員
文化財的な価値を損なわないようにということを今おっしゃられたんですけれども、ということは、やはり今後の文化のほうの考え方だったりとか、そこら辺のところが決定をしていかないと進まないということですか。それとも、公園サイドで判断をして行うべきところは行っていくことができるということですか。それはどうなんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
さきの総括質疑の中で、文化・国際交流担当より今後の国の名勝指定のお話がございました。そういった進捗ぐあいも踏まえまして、必要に応じた関係機関との協議がなければならない場面もございますので、バリアフリー化、あと必要な修繕は必要だと考えているんですが、そういった関係機関との連携調整を経て進めていきたいと考えています。
久保委員
これはちょっと広がっちゃう話なんですけれども、そもそも観光拠点にと言ってきたことと、バリアフリー化をすることと、周辺のまちづくりという視点も含めての考えだったと思うんですけれども、ということは、やはり建設委員会の所管のものも多く含まれる話になってきます。なので、もちろん国の名勝指定であるとか哲学堂公園というものを今後中野区においてどういう位置付けにしていくのかというところも、もしかしたら今まで言っていたところと少し考えが変わってきているのかどうかわかりませんけれども、やはりちゃんと庁内協議をしていただいて、公園の立場としても主張するべきところは主張していただいて、もちろん国の名勝指定においてハンディになっちゃうようなことを公園サイドがやってしまうといけないので、そこは動けないのはわかりますけれども、きちっとそこも公園サイド、もしくはまちづくりと言っちゃうと、今、課長はお答えにはなれないかもしれないけれども、そういう視点でも十分に検討していかなければいけないと思うんですけれども、そこはいかがですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
今後の再生整備計画の考え方を再度出していくに当たりましては、委員おっしゃるように、各所管の連携というのは不可欠だと考えています。その上で、公園緑地課からは、公園管理者としての視点の意見を持ちながら、全体調整に臨んでいきたいというふうに考えております。
加藤委員
私も哲学堂公園についてなんですけれども、前区長が進められていた、先ほど久保委員からもお話がありましたが、そういった路線から変わって一回リセットしてやってくというところですけれども、選挙の際にも論争となったというか、争点になったところというのが、学習展示施設は児童遊園の中にできて、かなり今までやってきたラジオ体操だったり、遊び場として狭くなるみたいな、そういうところが争点になっていたように記憶しているんですけれども、にもかかわらず、ここに学習展示施設新築工事基本・実施設計業務委託とあるんですけれども、これというのはサイズが小さくなったのか、場所がどこかほかのところに移ったのか、当初案というか、基本方針から何か変わったものなんですか。その辺を具体的に教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
今回の決算でお示ししている額については、当初の計画案に沿って実施設計をやらせていただいた、その結果でございます。
加藤委員
そうしますと、これはやったけれども、今この案はゼロベースで考えるということになっているということですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
そのままという形ではないんですが、ここでの検討を今後に生かしていきたいと考えております。
加藤委員
そうすると、学習展示施設をつくるかどうかみたいな話からすると、結局つくらない方向性が強いのかなと思うんですけれども、そうでもないということですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
昨年の10月の当委員会において、哲学堂公園の学習展示施設については規模の縮小をということを申し上げました。建設するかどうかは今後の検討になりますが、これまで検討した機能を生かせるように進めていきたいというふうに考えております。
加藤委員
学習展示施設とかがあることが織り込み済みで名勝指定を受けるというような話だったように記憶しているんですけれども、この前の総括の中ではそういう話はなしで指定を目指していくみたいな感じだったんですけれども、そういったスケジュール感というか、その段取りみたいなのが変わってしまったということですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
現状のまま申請をしているというふうに聞いてございます。現状というのは、学習展示施設を建設していない現時点の状態で申請をしているというふうに聞いてございます。
加藤委員
哲学堂公園が名勝指定になった際には、一つひとつのオブジェと言っては失礼ですけれども、幾つかの展示物がその名勝に値するものになっているから名勝になるわけですけど、公園自体があまりにも人が出入りできたりとか、あと、名勝指定を受けられるぐらいだったら拝観料も取れるのかなとか、何かいろいろあったと思うんですけれども、その辺の方向性というのはあるんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
まだ名勝指定ということは仮の話でしかございませんが、今後についてはさまざまな管理形態が考えられると思いますので、引き続き検討していきたいと考えております。
主査
他に質疑はありませんか。
細野都市基盤部公園緑地課長
すみません。失礼しました。先ほど杉山委員の御質疑の中で、哲理門、宇宙館のレプリカの費用について御質疑がありました。こちらについては工事費の中に含めております。
杉山委員
ちなみに、レプリカの金額、そして、現在の天狗像と幽霊像の修復の金額を教えていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
レプリカは、現状の天狗像と幽霊像を修理して、現地にレプリカを置いているところでございます。この積算でございますが、修理には340万円ほど。そして、レプリカの作製は、学識経験者の監修のもと、また、色等はその時点のものを壊さないような詳細な気遣いが必要でございまして、額については、レプリカは940万円ほどでございます。
杉山委員
本物の修復が、2体で340万円ですよね。レプリカのほうは、2体で940万円ということです。レプリカに関しましては、情報を聞いたほうがいいのかわからないんですけれども、3Dスキャナーでスキャンして、何かの素材で3Dプリンターを使ってつくられたというちょっと情報が入っているんですけれども、認識としては合っていますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
おっしゃるとおり、3Dプリンターを使って作製しました。データを取り込んであるので、今後の活用ですが、例えばナカノさんのように売ったり、配布したりすることも考えられます。
杉山委員
ちょっとレプリカのほうが高い。本物のほうが運ぶときに結構意識しながらとか、揺れが心配だとか、今、工事中の歴民の中に保管してあるので、ちょっと本物の修復のほうが高いのかなという感覚だったんですが、今回のお話ですとレプリカが計940万円でほぼ1,000万円ということで、監修がついているのかついていないのか、3Dプリンターでやるのに監修が必要なのかとか、あと色が昔の色をたしか使っていると聞いています。
当時の顔料で塗ったと思うんですけれども、結構神々しく塗ってありますので、フィギュアを2体つくったみたいなイメージのものが哲理門にぽんぽんと入っている感じなんですが、それが国の名勝指定に大丈夫かなとちょっと心配になっています。意見として、ちょっと高いなと。多分課長に聞いてもわからないですよね、高いか高いかどうかは。意見で大丈夫です。
小宮山委員
平和の森公園再整備工事について伺います。今年の5月ぐらいに、公園が開園してから後なんですけれども、5月ぐらいに1カ月ぐらい平和の森公園の水の流れがとまっていたことがありました。なぜとまっていたのか教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
池の流れのところだと思いますが、一時期原因と思われるところを修繕して、水の流れがもとに戻りましたが、最近また不具合がありまして、引き続き調査をしているところで、詳細の原因についてはいまだ調査中でございます。
小宮山委員
そもそもなぜとまっていたのかという話なんですけれども、私が聞いたところによりますと、水を流して循環させていてもどんどん水が減ってしまうと。なので、どこからか水が漏れているのではないかと。そのための調査をするために時間をかけているという話でした。
開園して間もない、工事が終わって間もないことですから、いわゆる瑕疵担保責任のようなものを業者に問うたりして、あと水の流れのほかに水路の石垣の一部が崩れている部分もありますから、そういった部分の工事なり、調査なり、修繕などについて区が費用を負担しなければいけないものなのか。業者に対して瑕疵担保責任を問うて無料で修繕してもらえないものなのか、その辺の費用のコストの負担を誰がするのかということについて教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
費用の負担については、原因を特定した上で必要な協議をしていきたいと考えております。
小宮山委員
いわゆる初期不良ですから、ぜひ業者のほうにきちんと責任がとれるものでしたら、とるように請求をしていただきたいと思います。
次の質問に行きます。本町二丁目公園整備工事について伺います。本町二丁目公園の草そり斜面というものがありまして、そこが開園当初は草がちょぼちょぼ生えていたんですけれども、その後全く土だけの斜面になってしまいまして、その後で養生されまして立ち入り禁止になりまして、きょう現在どうなっているかわかりませんけれども、最近は草がぼうぼう生えてきて、そろそろ開放してもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
芝そり斜面は去年の10月につくらせていただいたところでございますが、その後さまざまな課題があって、今も閉鎖している状況でございます。まだまだ解決すべき課題があるので、さらに検討させていただきたいと考えています。
小宮山委員
解決すべき課題とは一体どのようなことでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
当初の芝の状態で去年スタートをしたんですが、短期間で全部芝がはがれてしまったということがございました。そのために養生をさせていただいているんですが、地面からのガラが出てくることや、それでさらに養生して見ているところなんですが、安全領域の考え方とかさまざまな課題があるので、公園にとって一番いい方法を引き続き検討させていただきたいので、もう少し閉鎖をさせていただきたいと考えています。
小宮山委員
了解しました。子どもたちの安全にもかかわることですので、慎重にしていただけているということでした。ありがとうございます。そこが一時期土の斜面になってしまったということで、先ほど杉山委員の質問にもありませんけれども、もしかして区が除草剤をまいたのではないかということを心配している方がいました。先ほどの答弁で除草剤は使っていないということでしたけれども、重ねて質問させてください。区内の全ての公園で除草剤は全く使ってないという理解でよろしいでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
区が委託して行う清掃、除草作業においては除草剤を使っておりません。
小宮山委員
わかりました。ありがとうございます。
では次に、499ページの中ほどのちょっと下にあります江原屋敷森緑地分筆測量委託について伺います。分筆の測量というのがなぜ必要だったのか教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
新たに拡張用地、当初のものより拡張した用地を追加していただくために必要な測量でした。
小宮山委員
この件に関しては議会報告がまだされていないかと思うんですけれども、拡張がされるということでいいんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
屋敷森について拡張して、整備して開放する予定でございます。
小宮山委員
私が聞いた話ですと、隣に結構なお屋敷がありまして、また屋敷森も立派なものがありまして、その土地が区に寄附されたということですが、そのお隣の敷地を含めて拡張されていくという理解でよろしいでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
江原屋敷森の隣地の所有者から寄附を受けた部分について設計整備を行い、新たな屋敷森として開放する予定でございます。
小宮山委員
いつそういうことがあったのかわかりませんけれども、議会報告もぜひきちんとしていただきたかったと思います。その江原屋敷森拡張整備実施計画というのは今年の話なんですけれども、入札にかけられておりまして、今後公園再整備計画ができていく中で、委員会報告もないままに拡張整備実施設計が入札にかけられていたというのはいかがなものかと思いますので、ぜひ公園再整備計画の作成も控えている中では、公園の整備に当たっては慎重に進めていただきたいと要望をしておきます。
久保委員
私も、今の小宮山委員が聞かれたところがいかなるものかというのが気になっていたんです。ただ、報告はあったのかというか、決算書にこれは載っているわけですけれども、予算の段階でこういうことが決定をしているよということだったんですか。すみません。ちょっと経緯を教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらについては、平成30年度に用地の寄附をいただきました。その上で、平成31年度において設計と拡張の工事を行う予算を計上させていただいたところでございます。
久保委員
ということは、年度当初は用地の寄附ということは決まっていなかったんですか。年度途中でそういうことになってきたということですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
大変お待たせしました。平成30年度に既に寄附が確定をしていて、その上で平成31年度予算をいただいて、設計整備工事を行う計画でございました。
久保委員
平成30年度当初から決まっていたんですか。当初から決まっていたのか、平成30年度途中なのか、そこを聞いているんです。
細野都市基盤部公園緑地課長
大変失礼しました。平成30年4月に申し入れがあって、平成30年12月に寄附をいただきました。なお、この件について昨年、委員会で報告をさせていただきました。
久保委員
じゃ、委員会で報告済みなんですね。それで、これは用地の寄附ということですけれども、どのぐらいの土地の面積ですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
197平方メートルでございます。
久保委員
ありがとうございます。報告があったということはわかりました。
それと、先ほど加藤委員が聞かれていて、私もちょっと意味がよくわからなくなってきちゃったのが、哲学堂のところの実施設計の業務委託と基本設計の業務委託がありまして、その執行残もありまして、未執行が哲学堂公園学習展示室新築工事未執行による事務費等残というのがあって、事業自体は実施設計業務委託が行われていたりしているけれども、工事未執行による事務費の残というのが、要はここまでは進んだんだけれども、実際には工事に着手するに至らなかったという意味なのか。すみません。この工事未執行ってどういうことなのか教えてください。
細野都市基盤部公園緑地課長
哲学堂公園新築工事未執行による事務費等の残ということでございますが、こちらについては新築工事を行うに当たって執行委任を行う予定があり、その費用として超過勤務手当等の事務経費を想定していて、その部分が未執行になったということでございます。なので、事業の進捗に伴ってそれに付随する経費も残額があったということです。
久保委員
それは、減額補正をやっている中にはそこは含まれなかったということなんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
この部分は、減額補正には含まれませんでした。
久保委員
何でですか。そういうものではないから。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらの費用については、本体工事の部分だけ減額をして、こちらの部分は残額として処理をさせていただいたところです。
久保委員
額がそんなに大きいんじゃないし、本体工事と直接的に関係あることではないからなんだと思うんですけれども、これが残っていると、新築工事自体は、スケジュール的に言ったら本当は平成30年度に着手をするということであったからこういう形になっているのかなと思うんですけれども、補正をかけているのにどうしてここだけ未執行で残るのかとちょっと疑問に思いまして、多分これで別に正しいとか正しくないということではないのだろうと思うんですけれども、事業の進捗というところで見たときに、新築工事にかかわるものが全部きちっと減額だったら減額になっているほうがわかりやすくてよかったのかななんて思うんですけれども、それはできないことだったからこういうふうになっていたんですかね。そういうことですかね。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらについて庁内で費用の減額の仕方や残の仕方について協議をした結果、このような処理をさせていただいたところでございます。
久保委員
わかりました。それで、先ほど細かく各事業ごとに一番最初に伺って、説明をしていただいたんですけれども、決算説明書のあり方として、きっとこういう表記で別に間違っているわけでも何でもないのでしょうが、非常にわかりづらくて、例えば平和の森公園はどうだったんだろうか、哲学堂公園はどうだったんだろうかと、それぞれに見比べていったときに、なかなか私たちがここから数字を追っていくのは難しいなと思っていて、もう少し工夫をしていただけたらなと思いますけれども、それは公園のほうだけで判断することはなかなか難しいことですかね。
細野都市基盤部公園緑地課長
所管としては、全体の指示の中でも最善を尽くしていきたいと考えます。最善な表記を工夫していきたいですが、全体のルールもあるので、それにのっとってやっていきたいと考えております。
杉山委員
哲学堂公園の不用額が税込み10万8,000円というのが、下から4行目、5行目、一緒に書いてあります。改修工事の絶対城や宇宙館の合計金額1億円超えのもので、ここに不用額10万8,000円。これは2件同じ金額。少額なんですが、これの内容だけ教えていただけますか。
細野都市基盤部公園緑地課長
10万8,000円の不用額でございますが、一つは文化財の絶対城、三学亭の修復工事に伴う工事監理業務の残が10万8,000円で、もう一つが宇宙館、哲理門修復工事に伴う工事監理業務の委託の残が10万8,000円でございます。
杉山委員
今、課長はこのまま読まれた感じになっていますが、もともと予定されていたものから10万円余りました、不用でしたということだと思うんですが、不自然な数字だなというのを会派の中からも指摘がありまして、内容的にもしわかればと思ったんですが、わかればお願いします。
細野都市基盤部公園緑地課長
絶対城、三学亭のほうは、予算額が770万8,000円に対して760万円支出をして、さっき申し上げた額で、もう一つの哲理門、宇宙館のほうも、810万円の予算額に対して実績が799万2,000円だったので、こうなっていますので、不用額は同じではありますが、予算額はそれぞれ違いますし、不適切なことはないというふうに考えております。
杉山委員
ということは、ほぼ執行率100%ということで、いただいた回答をそのまま持ち帰ります。
主査
他に質疑はありませんか。
細野都市基盤部公園緑地課長
すみません。冒頭の街路樹の管理委託の御質疑があった中で、街路樹の本数は区内で何本あるんだということでございますが、高木について区内街路樹で1,572本ほどございまして、こちらに対して、先ほど御質疑のあった街路樹植樹帯管理委託で管理をしております。加えさせていただきました。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。
次に、決算説明書502ページから505ページ、4項建築費、1目建築行政費について、質疑はありませんか。
加藤委員
ちょっと確認ですけれども、人件費のところは何に触れていいんでしたっけ。
主査
時間外。
加藤委員
時間外だけ触れていいんですか。一回休憩でもいいですけど。
主査
では、ちょっと休憩します。
(午後3時53分)
主査
分科会を開会します。
(午後3時54分)
加藤委員
全部見たわけじゃないんですけれども、特殊勤務手当が見なれなかったので、これは何を意味しているのか教えていただけますか。
小山内都市基盤部建築課長
特殊勤務手当につきましては、検査に行ったときに高所手当、例えば10メートルを超える高さの部分に上がって検査をする場合の手当、あとエレベーターなんかも、検査のときに中に入って高いところで検査をしたりしますので、そういった場合に特殊勤務手当として1日当たり幾らという形で出動した場合に出る手当でございます。
加藤委員
危険手当みたいなところだというのは理解しました。あと、時間外勤務手当というのは、いわゆる残業代ということでよろしいんですね。前回の定例会で立石議員がいろいろと、建築課に用途地域とか、そういった確認をするのに結構人が割かれているんじゃないかなみたいな話で、日中の閲覧可能時間帯でそういった対応をするがゆえに、ある程度超勤をしてしまうというケースがあろうかと思うんですけれども、感覚としてそんな日があったりもするのか。数字上なかなかこの日はこのせいでというのはわからないかもしれないんですが、その辺どうでしょうか。
小山内都市基盤部建築課長
建築課の中で残業が一番多いのは、耐震事業をやっている部署でございます。やはり昼間は窓口での応対といったことをやって、当然申請書類については中身の審査ということもございますので、やはり昼間の時間だけでは足りないということで、基本的に職員34人のうち耐震担当業務をしている者がやはり一番多いというのが実情でございます。
加藤委員
これから都市計画マスタープランとか、住宅マスタープランとか、あと例えば無電柱化のプランとかでいろいろと地図が変わってくるのかなという中で、ここに入ってないとは思うんですけれども、そういったところで職員の負担を少しでも減らすには、たしか閲覧に来る人が年間五、六万人いるというような答弁が前回の定例会であったと思いますので、その辺の職員の負担を少しでも減らすようにそういったシステムを構築したほうがいいのかなと思って、決算で言うのはあれなんですけれども、その辺というのは何か検討とか進められていたりするんでしょうか。
小山内都市基盤部建築課長
まず一番多いのが、窓口での概要書の閲覧、または建物のいわゆる証明書の発行業務が年間を通して相当の件数がございます。今、係長を含めて6人の体制で対応しておりますが、時期によってやっぱり集中する時期があります。いわゆる週末、月末、年度末、そういった形で集中する時期もございますが、その辺は平準化しながらやっていくと。
それと、ここのところでも建築確認関連情報データ入力委託という項目がございますが、その辺も含めて、いわゆる台帳照合証明だとか、そういったことをデータ化することで、将来新庁舎になったときも、そういった意味で職員を極端にふやさずに対応できるような体制を今から築いていこうということで、作業を進めているところもございます。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
よろしいですか。なければ、進行します。
次に、504ページから507ページ、2目建築安全・安心費について、質疑はありませんか。
来住委員
505ページのビル落下物、ブロック塀等の改善指導相談ということなんですが、ブロック塀などとなっていますが、この内容と、あわせて153件の内訳ですね。二つの相談が一緒になっていますけれども、御答弁ください。
小山内都市基盤部建築課長
153件の内訳でございますが、ビル落下物につきましては10件程度でございます。この153件のうち約140件は、いわゆる昨年の大阪の地震を受けた形でブロック塀の調査、区民の方からの情報等をいただきまして、調査に当たった件数が大体140件ぐらいというふうになっております。
来住委員
調査の数が140件ぐらいあったということですね。今後、ブロック塀についてはいろいろ区の対応も出されていますので進んでいくかなというふうに思います。
そのさらに下の段で、家具転倒防止の器具取付助成なんですが、執行額が15万9,000円余ということで、毎年この問題は私も指摘をさせていただいているんですが、取り付けが4件ということで次のページにありますけれども、区もいろいろ啓発をしていただいているところなんですが、しかし、一方で身を守る点でも大事な制度であるにもかかわらずなかなか進んでいかないという。この年度も予算の残が不用額として41万円も残されて、3分の1程度しか使われていないんですけれども、なかなか進んでいかない問題としてどのように捉えていらっしゃるのかなということを伺いたいと思います。
小山内都市基盤部建築課長
一番の理由といたしましては、地震に対する危機感というものがやはり時間とともに薄れてくるというのが一つあるのかなと思います。それと並行して我々がどのように普及啓発、周知を図っていくかということが第2の課題として挙げられるかなというふうに思っております。それと三つ目として考えられるのは、制度としてやはり使いやすいかどうかということがあるのかなというふうにも思います。
対象となる方々が65歳以上の高齢者の方、母子家庭の方、そういった方でいえば経済的な負担がある。取り付け費用は確かに無償でございますけれども、やはり器具代だとか、そういったことで若干尻込みをする方も中にはいらっしゃるのではないかということから、今年度からちょっと制度の見直しを図って、逆に普及促進を図っていきたいというふうに考えているところでございます。
来住委員
これは都の補助事業ということで2分の1、家具転倒防止については取り付けと金具両方合わせて2分の1ということでよろしかったですか。
小山内都市基盤部建築課長
平成31年度からはそういう形をとっております。
来住委員
新しい形で検討いただいているということですので、具体的にどういう形で進めるかという点では、どの時点で議会等には示していただけるということで検討されているんでしょうか。
小山内都市基盤部建築課長
ほかの耐震事業の改定とあわせまして、早い時期に委員会のほうに報告できるような形をとらせていただきたいというふうに考えております。
久保委員
特定緊急輸送道路の耐震の状況なんですけれども、ここはやっぱり執行率が低いところでございますけれども、なかなか大変な事業であるかと思っています。それで、耐震診断は全部終わっているんでしたっけ。耐震診断は平成28年までですか、耐震診断自体が終わっていて、その後に結び付けるというところが着々と進んでいるのかどうか、その辺の進捗状況をまず伺いたいと思います。
小山内都市基盤部建築課長
特定緊急輸送道路の耐震診断につきましては、6件ほど診断をしていない建物がございます。昨年度から今年度にかけまして、耐震診断の助成制度そのものが東京都のほうでなくなるということから駆け込み的なこともありまして、十何件あったものが6件にまで減ったというところでございます。現在、補強設計のほうに入っている件数が七、八件ございます。
これまでですと単年度で設計と改修が終わらないと、ちょっと補助金がつかないというような制度だったんですけれども、いわゆる2年間にまたがってできるという制度に東京都のほうが変えていただきましたので、そういった意味で補強設計のほうが進んでおります。その補強設計が今年度終われば、そのまま継続して来年度改修につながるというような見込みで現在手続を進めているところでございます。
久保委員
それで、駆け込みというか、診断についてはあと6件を残すというふうになっていて、ここからまだまだ大変なんだと思うんですけれども、パーセンテージで特定緊急輸送道路の耐震化がどの程度進んだかというのは、その道路ごとに出るものなんですか。出ている、公表されていますか。
小山内都市基盤部建築課長
道路ごとにはちょっと出ていないんですが、東京都のほうが毎年集計を行っております。今週の火曜日ですか、耐震連絡協議会がございまして、その席上で東京都のほうから8月末現在ということで発表された数字がございます。その中で、中野区の状況報告提出率につきましては99%、耐震診断率につきましては96%ということになっております。それで、耐震化率につきましては32%というところで、申しわけないですが、これは23区中一番下でございます。
久保委員
23区中一番下ということで、その理由について、建てかえだったり、耐震だったりというところがさまざまな困難で、特に共同住宅であったりというところが多いと、それはそれで難しいところもあるのかと思うんですけれども、その辺はどのように分析をされていて、今後厳しい部分のところをどうやって、区としてもこれは100%を目指さなければいけないものだと思いますので、進めていくのかという。結構これも期間が決まっていて、延長、延長で東京都のほうがやってはいますけれども、一定の期間が決まっているものなので、その期間ごとにやっぱり目標を定めていかなければいけないと思うんですけれども、その辺いかがですか。
小山内都市基盤部建築課長
まず、東京都が進めております第二期整備計画は来年度、令和2年度までということになっております。今年度、東京都は再度耐震改修促進計画を今年度中に見直して、来年の4月から実施するという予定でおります。それにあわせまして、令和2年度は重なりますけれども、第三期整備計画が始まるということでの説明を受けているところでございます。
その中で、特に住宅を中心としてまず住宅の耐震化率の向上を図っていくということと同時に、特定緊急輸送道路につきましては、ほぼ100%に近い形での制度を維持していくという形で説明を受けておりますので、それにのっとった形で私どもも制度をきちっと構築していきたいというふうに考えております。
それとあわせて、今年度からですけれども、例えばこれまで特定緊急輸送道路に関しましても、緊急輸送道路に関しましても、いわゆる支援に縛りをかけていた。例えば不動産業者が持っている共同住宅には補助しないよとか、そういったことをかけておりましたが、今年度からそういった縛りも外しております。そういったことで相談がふえているというようなところもございますので、逆に今までやってきた課題を一つひとつ変えていくことで促進されていくというふうに理解しております。
久保委員
やっぱり進めていかざるを得ないと思うので、今まで不動産業者などが持っているものに対して補助をしない。それは東京都の考え方としてそうだったんでしょうか。
小山内都市基盤部建築課長
これは、中野区独自の考え方でございました。
久保委員
その考え方が変わったことによってというか、変えなければ、そこはなかなか今後目標達成をしていくことが難しいということでなったのかなと思うんですけれども、実際に不動産業者の持っているものに対しての補助を行っていく、賃貸なんかもそうだと思うんですけれども、行っていくということになっていって、そういう中でここは件数として大きく伸びるのではないかなとか、その辺のところは担当としてしっかりつかまれているんだと思うんですが、それはいかがですか。
小山内都市基盤部建築課長
当然一つひとつの建物についての情報というものは把握しておりまして、規模等も把握しております。それによってどういった措置が必要なのかということも含めて検討しておりますので、私どもは前へ進めていけるというふうに理解しております。
久保委員
いろいろな縛りが変わっていったりとか、東京都のほうもこれからまた第三期ということで計画見直しがされるということで、かなり息の長い事業ではあるんですけれども、しっかり進めていただきたいなと思っています。
参考のために、中野区は23区の中で32%ということで最低の進捗状況ということですけれども、逆に一番進んでいる区はどこだったんですか。
小山内都市基盤部建築課長
耐震化率で特定緊急輸送道路について一番進んでいるのは、練馬区が73%でトップでございます。
久保委員
練馬区と中野区は同じ特定緊急輸送道路だったりするところも、同じといったら変な言い方ですけれども、新青梅街道だったりとか、そういうところがあるわけですけれども、そういう条件の中で、練馬区が際立って73%というふうに事業が進んでいるというのはどのように分析されていますか。
小山内都市基盤部建築課長
制度を比較した場合、そんなに差があるとは思っていないんですが、変な言い方になると思うんですけれども、やっぱりオーナーさんの意識の問題というものもあるのかなと。それと同時に、区としてこれまでの進め方等についてやはり反省すべき点もあったのではないかなというふうには理解しているところでございます。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
よろしいですかね。なければ、進行します。
次に、508ページから511ページ、5項住宅政策費、1目住宅政策費について、質疑はありませんか。
加藤委員
3の住宅ストック活用、1 住宅ストック活用調整のうち、住宅マスタープラン改定等支援業務委託ですけれども、これは何をされているんでしょうか。
三王都市基盤部住宅課長
こちらのほうは、現在の第4次の住宅マスタープランの改定に伴う業務委託をしておるところでございます。
加藤委員
住宅マスタープランに関しましては、自民党会派としまして、都市計画マスタープランとあわせて非常に重要な改定が迫っているなと思っているんですけれども、もう少し具体的に何をやっているか教えていただけますか。
三王都市基盤部住宅課長
上位計画であります基本構想、あと都市計画マスタープランなどの整合性を図りながら、住宅に関するもの、例えばですけれども、今審議しているものの中では、視点としては、まだこれは審議している最中でございますけれども、案として住宅セーフティネットの充実だとか、多様な世帯がともに暮らすまちだとか、住宅ストックの有効活用だとか、安心・安全な住環境の確保など、その辺の議論をまだ行っているところでございます。
加藤委員
まだ基本構想が決まらないことにはということですけれども、都市計画マスタープラン同様、この辺でまとめられている話というのが、逆に基本構想・基本計画のほうにフィードバックして、また循環していかないといけないかと思うんですけれども、こういったところからそういった連携は図られていますか。
三王都市基盤部住宅課長
基本構想とも都市計画マスタープランとも整合性を図りながら、今現在審議等をしているところでございます。
加藤委員
都市計画マスタープランも同じような御答弁でしたけれども、例えばどういったことを基本構想担当さんに言うんですかね。基本構想課長とか、そっちの企画のほうに伝えるのかと思うんですけれども、どういった協議がなされるんですか。
三王都市基盤部住宅課長
例えばですけれども、安心・安全な住居の確保だとか、あと空き家等の利活用とか、そういった面とかが出ておりますので、その辺の整合性も図りながら、今、住マスのほうにも反映させていきたいと考えております。
安田都市基盤部都市計画課長
住宅マスタープランも、都市計画マスタープランも都市基盤部、まちづくり関係もそうですけれども、審議会の分科会、あるいはワーキンググループ、そういったところに参加しておりまして、あと区民との意見交換といったことも、ワークショップなども一緒にやりながら、都市マスや住マスに盛り込むべきことをきちっと伝えていっていると、そういう状況です。
加藤委員
今、中野区の置かれている住環境というのが非常に稀な状況というか、交通網が良過ぎるがゆえに寝るだけのまちみたいになってしまっているなというところで、活力みたいなのが近隣区に奪われている感があるなというところもありますし、あと、結婚や出産を機に出ていかざるを得ないというような状況になっている。総括質疑でも言わせていただきましたけれども、住みたいまち、住み続けたいまちまで来ましたけれども、住み続けられるまちまでには来てないのかなというところで、そういったところをしっかりと住宅マスタープラン、そしてフィードバックするところで基本構想・基本計画に盛り込んでいただけたらなと。これは要望です。
せっかくなので、その下のところで、審議会で速記及び反訳委託とあるんですけれども、都市計画審議会でも見るんですけれども、速記ってそんな使うものなのかなという。要らないとは言わないですけど、そんなに急いでやられているものなのかなと思って、伺います。
三王都市基盤部住宅課長
平成30年度の審議会では速記、反訳委託を使ってやっておりましたけれども、今年度に関しては業務委託をしていますので、そちらのほうで速記をやっておりますので、平成30年度は速記の費用が発生したというふうに考えていただければと思います。
加藤委員
平成31年度はやり方を変えるという意味ですか。
三王都市基盤部住宅課長
平成31年度は速記、反訳委託はしておりません。
加藤委員
そうしたら、議事録は委託しないで直営でやるということですか。
三王都市基盤部住宅課長
業務委託のほうに含めて速記をしていただいております。
加藤委員
その上に書いてある支援業務委託の中に内包しちゃうということですか。
三王都市基盤部住宅課長
平成31年度に関しては業務委託の中に含めております。
加藤委員
どこに入るかというより、そもそも速記録というのをどのぐらい使われているのかなというのが漠然と気になって、そんなに急いでやるのか。速記していたほうが反訳しやすいのかなというのもあるんですけれども、そこで余計なお金が発生しているのか、速記が必要なんですよというのか。反訳だけあればいいのかなというような気もしないでもないですし、わからないですけれども、どういうふうに速記を活用されているのかなというのを伺いたかったんです。
安田都市基盤部都市計画課長
記録のとり方は、審議会ですのできちっと公開しなくてはいけないというところがございます。公開する記録は、庁内でいろんな審議会がありますので、そこの全体の中で今、同じような形で調整を図るようにしております。それまでは速記とか、あるいは議会の記録もそうだと思うんですけれども、記録を起こしてもらいます。あと、専門的な用語をどれだけ使うかとか、そういったことも含めて調整しております。なので、このときまではそれぞればらばらなところがあったんですけれども、今はそういうことで庁内全体で調整しているところでございます。
加藤委員
よくわからなかったんですが、だから、速記は使う。それはそれで使っているのかな。使っていないなら要らないかなと、それだけのところなんですけれども、速記はどのように活用されているんですか。
安田都市基盤部都市計画課長
住宅マスタープランも、都市計画マスタープランも審議会で、あと決算においては使っておりまして、適切に記録を公開しているところでございます。
久保委員
住宅マスタープランといいますか、住宅ストックのところで、総合的な住まい対策推進体制整備事業未執行による残というのがあります。これは空き家対策であったりとか、居住支援協議会の設置だったりということと関係してくるものなのかなと思うんですけれども、なぜこれが未執行になっているのか教えてください。
三王都市基盤部住宅課長
こちらですけれども、事業の検討が遅れたことによって、未執行となっている状況でございます。
久保委員
事業の検討とは、具体的にはどういうことですか。
三王都市基盤部住宅課長
セーフティネット法に基づく居住支援協議会の機能をつくろうとしているところでございますけれども、こちらの居住支援協議会は、不動産と福祉を含めたものを協議体として設置するものでございますけれども、それプラス中野区は、建設、法律、金融、まちづくりに関する専門家、あと民間業者とも積極的な連携を図るといったところで、その辺の調整に少し時間がかかっております。
久保委員
通常言われている居住支援協議会よりも、いろんな方に入っていただいて、幅広い競技をしていただこうということで、そういうふうになってきているのではないかなと思うんですけれども、そのことによって事業自体が停滞をしてしまうようなことになってはいけないんじゃないかなと思うんですけれども、現状、平成30年度は設置できなかった。平成31年度の状況はどうなんですか。
三王都市基盤部住宅課長
現在、居住支援協議会となる不動産、福祉関係のほうにお話をさせていただいて、まちづくりに関する建設、法律、金融だとか、その辺の居住支援協議会プラスアルファのところの調整を今しているところでございます。
久保委員
空き家対策もここで行っていくというようなことになっているのではないかなと思うんですけれども、その辺のところで、やはり速やかに進めていかないと次の段階に進めないように思うんですけれども、その辺はいかがですか。
三王都市基盤部住宅課長
委員のおっしゃるとおりでございます。こういった居住支援協議会プラスアルファとなる協議体で空き家対策につながっていくというのは存じております。ただ、なかなか調整も難しいところでありますので、調整を図って早い段階で設置体をつくっていきたいと考えております。
久保委員
調整が難しいというのは、居住支援協議会の中野区における考え方、その調整が難しいということなのか。空き家対策の例えば今後基本計画ですとか、そういったところを進めていくその調整が難しいという意味なのか。すみません。どちらなのかよくわからないんだけど。
三王都市基盤部住宅課長
関連団体の調整がちょっと難しいというか、ちょっと時間がかかっているところでございます。
久保委員
とはいっても、平成30年度もそれを視野に入れてスタートしていて、未執行で終わってしまって、やっぱり関連団体の調整は難しいと言っていたら進まないわけで、難しかったにせよ、やっぱりできるところから始めるというか、そういう発想の転換というか、もともとの居住支援協議会の考え方に、今まで区が思っていたのと少し変更してでもスタートすべきなのか、そこら辺はどのようにお考えですか。
三王都市基盤部住宅課長
現在、空き家対策を全く進めていないというわけではなくて、不動産関係だとか、建設団体というんですか、そちらのほうにも空き家の対策等を進めていたりだとか、あと空き家セミナーとかも開いておりますので、空き家対策が全くとまっているという段階ではございません。
久保委員
居住支援協議会を平成31年度にはきちっと設置ができるようにしっかり進めていただきたいと思います。
それから、住宅支援のところで、住宅資金等融資あっ旋も未執行で、その下の家賃債務保証の助成も未執行です。これは、なかなか今までにも実績は乏しいのではないかなと思っているんですけれども、居住安定支援の事業の実績はどのようにお考えですか。
三王都市基盤部住宅課長
委員のおっしゃるとおりでございまして、今、融資あっせん利子補給金の未執行、あと家賃債務保証の未執行と二つございます。区としても、こちらのゼロ件というのを何とか執行したいと今努力というか、周知をしているところでございます。平成30年度もゼロ件でございましたけれども、家賃債務保証料は一応周知することによって1件取得したといったところでございます。
融資あっせん利子補給金につきましては、やはり昔のバブル時に比べて市場金利が下がってきて、民間の利率も下がって、この制度を活用するメリットがちょっと少なくなっておりまして、何とかこの制度の件数をふやしていきたいというふうに考えております。
久保委員
私もそう思います。なので、やっぱり制度自体の周知もですけれども、抜本的な見直しを図らなきゃいけないものがここはあるんじゃないかなと思うので、そこは本当に早く改善をしていただきたいなと思うんですね。
平成31年度からはあんしん住まいパックがスタートをしていて、この辺も結構効果を得られるところではないかなと同じ居住支援という考え方でも思うのですけれども、そこら辺はいかがですか。
三王都市基盤部住宅課長
あんしん住まいパックですけれども、平成31年の1月からスタートして、平成30年度は1件という状況でございましたけれども、今年度に入りまして、協力不動産店にも周知の徹底を図りまして、現状ですけれども、2019年の件数は、あんしん住まいパックの申し込みについては6件で、5件が補助の対象となっている状況でございます。今後も周知を図っていきたいと考えております。
久保委員
住宅のところの窓口に行きますと、この辺にいっぱいチラシというか、リーフが置いてあって、よくできているなと思うんですよね。やっぱり御高齢の方だったりとか、大家さんだったりとか、必要とするところに必要なサービス、お知らせが行っていないと、なかなかホームページを見るような方たちでもなかったりとかしていて、とてもいい制度だと思うので、先ほど周知徹底ということもありましたけれども、今ある事業の改善と、またこういった新しいものとがしっかり区民の皆さんに届いていくようにというところで、しっかり住宅支援についても力を入れてやっていっていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
三王都市基盤部住宅課長
委員のおっしゃるとおりで、区民の皆様、特に御高齢の方とかに周知できるように改善してまいりたいと考えております。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ、進行します。
次に、510ページから513ページ、2目住宅運営費について、質疑はありませんか。
久保委員
区営住宅についてお伺いいたします。14団地453戸ということで、大分老朽化が目立ってきているものもあるのではないかなと思うんですけれども、東京都から移管をされた制度で、今後のやはり維持管理ですとか、また建てかえですとか、そういったことも視野に入れて考えていかなければいけないのではないかなと思うんですが、その辺は協議はされているんでしょうか。
三王都市基盤部住宅課長
現在の住宅マスタープランでは、一定戸数を確保するといったことになっております。今後は区営住宅のあり方等を住宅政策審議会等々で検討しながら、区としての方向性を検討してまいりたいと考えております。
久保委員
板橋区では、区営住宅の建てかえの計画みたいなことで示しているようでございます。これから住宅マスタープラン等もできてくるので、そこの中で一定の住宅ストックというところもきちっと確保しながらということを考えなければいけないと思うんですけれども、単純に区営住宅を区が建てかえをしていくというだけでは、なかなかこれも区の負担が大きくなってきてしまうところです。
今、民間活力の導入ということもさまざまなところで検討されているところですから、それも視野に入れて住宅ストックの確保ということを考えていかなければいけないと思うんですけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。
三王都市基盤部住宅課長
単に区が所有して建てかえるとかではなくて、民間企業に建てさせて借り上げをするとか、また別のあり方だとか、その辺も踏まえて、民間等を活用したことも視野に入れるあり方も考えながら、検討してまいりたいと考えております。
小宮山委員
513ページの中ほど、滞納者対策における弁護士への相談業務謝礼、これは具体的にどんなことを相談されたんでしょうか。
三王都市基盤部住宅課長
弁護士の相談ですけれども、最近はいないんですけれども、過去の悪質な滞納者の対応だとかそういった部分で、月1回ぐらいは弁護士さんに相談しながら、適切な対応をしているところでございます。
小宮山委員
支払わなければいけないものを催促するなり、取り立てるなりといった、そういったごく一般的な相談なのかと思います。そんなに特殊な相談ではないと思います。中野区役所にも法務の担当がありまして、そこには弁護士がいるはずなんですけれども、区役所内の弁護士にはこういったことは相談できないものなのかどうか。所管が違うのかもしれませんけれども、区役所内では対応できなかったことなのかどうか教えてください。
三王都市基盤部住宅課長
区役所にいらっしゃる弁護士とか法務の方にも相談できます。ただ、今回委託している弁護士さんは、こういった悪質な滞納だとか、不正使用者への対応だとか、そういったものや明け渡し訴訟等に実績のある弁護士に委託しておりまして、速やかな対応ができるといったことで委託しております。
小宮山委員
弁護士によって得意、不得意があったり、専門があったりするということはわかりますけれども、今お話を伺った範囲ではそれほど特殊な相談はしていないように聞こえましたので、区役所の弁護士で対応できるものはそちらに対応していただければいいかな。そのために区として弁護士を雇っているのかなと思いますので、ぜひ検討をお願いします。要望です。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「進行」と呼ぶ者あり〕
主査
よろしいですか。なければ、進行します。
続いて、一般会計歳入について、一括して質疑を行います。
質疑に当たっては、歳入決算説明書補助資料により行いますので、よろしくお願いします。
一般会計歳入について質疑はありませんか。
久保委員
歳入の分担分のほうで、17ページの諸収入、雑入の弁償金なんですけれども、公園損傷に伴う賠償金で対調定収入率が3.5%というふうになっております。これはどのようなもので、どうしてこの調定率が3.5%なんですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらは、南台いちょう公園において人工芝が放火をされ、その損傷を受けました。それに伴う和解金として5万760円の歳入がございました。
久保委員
放火をして5万760円の歳入があって、これは科目存置してあるわけだと思うんですけれども、調定額と収入済額との関係ってどういうことなんですかね。
三王都市基盤部住宅課長
収入未済額の140万5,279円に関しましては住宅課のものでございまして、こちらの中身ですけれども、福祉住宅の住宅使用許可を受け、入居者で使用料等の滞納をしている方がいらっしゃいまして、その滞納により取り消して明け渡し請求を行いました。取り消し日の翌日以降の使用料、共益費相当額は損害賠償金に当たるため、こちらの弁償金に入っているところでございます。
久保委員
ということは、この説明には公園の今年かないので、実際には本当は公園の賠償金というのがものすごい額だったんだけれども、払ってもらえなかったのかななんてちょっと思ってしまったわけですよ。だから、実際には今の福祉住宅の使用料を払っていただかない方に対して、出ていっていただいたりとか、いろんなことがあってのことだということですね。それは、やっぱりここには記さないものなのでしょうか。
主査
分科会を休憩します。
(午後4時38分)
主査
分科会を開会します。
(午後4時39分)
久保委員
もう一つ、雑入のところなんですけれども、協定の失効に伴う返納金、妙正寺川の下鷺橋、丸山橋があります。これはちょっと御担当のほうにも前もってお伺いをしましたけれども、これは雑収入に入るというところが、実際には事業が、きのうですか御説明をいただいている部分ではありますけれども、事業が遅れを来していたのでこういうことになっているかと思うんですけれども、これは雑入にそもそも入れるべきものなのかどうかお伺いいたします。
井上都市基盤部道路課長
こちらにつきましては、協定を失効したのが平成31年の3月29日でございまして、支出した金額の返還金なんですが、支出した金額が平成28年度に支出した者に対する返納金ということで、雑入という形になっております。
久保委員
平成28年に支出したものが戻ってきたのが31年の3月29日ということで、相手は東京都なんでしょうか。それで、事業が遅れ遅れになっているということなので、本来であれば28年からスタートをして着々と進んでいる状態のものが遅れてきているからこういうことになっているんだと思うんですけれども、では、今の御説明だと31年の3月29日に返還だったかのように聞こえたのですけれども、そうではない時期に返還金があったならば、ここに入れるべきものではないということですか。そうではなくて、ほかに入れる適切なものがないのでここで入れるということですか。それはどちらですか。
井上都市基盤部道路課長
こちらは、平成28年度に工事前払い金として支出したものが返納対象金額という形になってございます。雑入の扱いなんですが、毎年度こういったことがあるものではありませんので、雑入という形になります。
久保委員
多分会計上はそういうふうになると思うんですけれども、2,282万9,038円ということで、これは雑入で入ってきて、特定で出しているものが戻ってきているわけですけれども、これについて考え方としてはどういうふうに、今後もまたこの事業自体は継続的に行われていくと思うので、そこは入ってきたものに対しての処理というのはどういうふうになっていくんですか。
井上都市基盤部道路課長
昨日の私の説明が少し不足していた点があったと思うんですが、まずこの事業につきましては、河川改修に伴って橋のかけかえが行われる際に、現道の幅員よりも広がる部分について、拡幅部分についてが中野区の負担ということで、施工を東京都にお願いをしているという事業でございます。今回、下鷺橋、それから丸山橋につきましては、一旦工事を中断しているところではございますが、再開のめどが立った時点で改めて工事協定を再締結いたしますので、その際にはまた新たに予算措置をして事業を開始するということでございます。
久保委員
28年から本当はスタートするようなものが大分遅れを来していて、これは本当に地域の皆さんにとっては、もちろん区のせいではないんですけれども、入札不調やいろんな関係があってこういう状況になっているわけですけれども、本当に長い間にわたって地域ではとても不便を感じている方が多いところなんですね。今のお話によると、まだ今後も再開のめどが立っていないと、そういうことですか。
井上都市基盤部道路課長
下鷺橋の工事の中断の理由ですが、こちらについては、近接している地権者の交渉がまだ同意を得られていないということで工事を中断しているというところで、こちらにつきましては、東京都のほうが引き続き協議を進めているというところでございます。
それから、丸山橋のかけかえ工事の中断につきましては、隣接して建っております都営住宅の団地内通路を工事搬入路として使用しているところなんですが、ここが団地の建てかえがございまして、そのため工事内の通路が使用できなくなってしまったというところで、引き続き団地内の通路が使えるようになったところで工事が再開できるというところですが、なるべく早く使用できるように協議を進めているというふうに聞いてございます。
間委員
17ページの寄付金のところなんですけれども、公園管理協力金というのは何なんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
こちらは、中野四季の森公園のイベント利用に係る芝生等の維持管理への協力金ということで、占用料とは別途でいただいているものでございます。
間委員
別途いただいているということなんですけれども、大体幾らぐらいいただいているんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
1平方メートル当たり30円でございます。
間委員
イベント時の占用料は幾らですか。
細野都市基盤部公園緑地課長
平成30年度は34円でございまして、現在は39円でございます。
間委員
イベント使用料とかなり近い額を寄附していただいているということだと思うんですけれども、そのぐらいしないと公園の管理が維持できないというか、どういう理由で寄付金をお願いしているんでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
イベント利用において芝生への損傷が多数あった事例があり、その後、このような形で管理協力金のお願いをし、その後の維持管理に役立てているものでございます。
間委員
そうすると、イベントの占用料というのは適正な価格なのかなと思うんですけれども、他区の事例はどうでしょうか。
細野都市基盤部公園緑地課長
管理協力金を別途得ているという事例はあるというふうに聞いておりますが、中野区として占用料を今で言えば39円で、プラス30円の管理協力金をいただくことが、あのスペースの利用の方法として適切なものと考えております。
間委員
今の価格が適正なのかどうかもちょっと考えていっていただきたいなと思います。これは要望です。
杉山委員
昨日、自転車のことを歳出で聞きましたので、歳入でも聞いておきますが、1点ですね。ちょっと内容を教えていただきたいんですけれども、12款使用料及び手数料の2項2節自転車駐車場、補助資料の6ページです。放置自転車撤去手数料2,800万円余ということですが、これは撤去したら収入が入るのか、それとも1件なのか、教えてください。
安田都市基盤部交通政策課長
放置自転車の撤去の手数料でございますが、違法というか、駐輪禁止区域でその時間帯に駐車したものを撤去いたしまして、撤去して保管所に保管します。それを引き取りに来る場合に、1件当たり5,000円を徴収してございます。
杉山委員
昨日も言いましたけれども、歳入と歳出の差が今回平成30年度出ていまして、御答弁では中野北口中央、それから中野南、二つの駐輪場がなくなった関係もあるということだったんですが、今、歳入としては1億7,900万円、2ページの下のほうですけれども、1億7,900万円でありまして、資料が平成29年度は忘れてしまったんですけれども、どのぐらい下がったのかだけ教えていただけますか。
安田都市基盤部交通政策課長
駐輪場の徴収率ということで、放置自転車代ということで、1億7,900万円が本年度の決算額。昨年度は約1億9,000万円ということで、1桁ぐらい下がっている。それの多くは、地域ごとに見ますと、一番大きいのは中野北口中央で1,400万円の減ということ、さらに中野駅周辺のほかの箇所も減っているということでございます。
杉山委員
自転車駐車場問題は、今も幾つか策としてつくられている、準備しているところがあると思いますが、これから撤去費用が下がって、ちゃんと駐輪場で歳入が得られるように少し、歳出のときも言いましたけれども、各自転車駐車場の金額、月額とか、1日利用の金額とかも、あと整備の環境の新しさとか、駅の近さとかも多分見られていると思いますけれども、まだまだ杉山公園のところとかは利用率が悪い。こういうところを今後どうしていくのかとかそういうのも含めて、貴重な収入源でございますので、ぜひとも今期はいろんな切り口から考えていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。
安田都市基盤部交通政策課長
自転車の駐輪場の扱いにつきましては、駅前とか、そういう放置自転車のことも含めて、あと利用率が少ないところの利用の増加、そういったことも総合的に考えて、どうしたら自転車を安全で安心で使いやすいまちづくりにできるか、そういう視点も含めて考えていきたいと思います。
杉山委員
南北の交通でシェアサイクルとか、今キーワードとしても挙がっています。自転車の利用は中野区としては多分欠かせないツールだと思っておりますので、ぜひとも安全で安心な自転車駐車場の確保と、それから適正な利用価格で、区民の方が納得のいくような金額で貸し出しできるように検討いただきたいと思います。要望でございます。
竹村委員
20ページ、雑入のところの上から5番目の公共料金等事業者等負担分の内訳、明細をお教えください。
主査
一旦分科会を休憩します。
(午後4時55分)
主査
分科会を開会します。
(午後4時56分)
細野都市基盤部公園緑地課長
公園の維持管理として、哲学堂公園の売店の電気使用料、自動販売機電気使用料、またイベント利用工事等に係る事業者負担光熱水費として、合計で132万7,304円を計上しており、その他、他の部署の分も含めてこの額というふうになっております。
竹村委員
中野区のホームページの「公共」というところを見ますと、東京ガス、東電、上下水道、NTT、東日本、J:COMなどとありましたので、そういう科目のところがほかのものがあったらという意味でお聞きいたしました。ありがとうございました。
主査
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
よろしいですか。では、なければ、以上で当分科会分担分についての質疑は全て終了しますが、全体を通して質疑漏れはありませんか。
細野都市基盤部公園緑地課長
すみません。大変恐縮ですが、江原屋敷森について若干訂正とおわびをさせてください。
江原屋敷森でございますが、先ほど192平米というようなことを申し上げたんですが、ちょっと言い直させていただきます。財産の取得につきましては、平成30年の12月10日に寄附の契約をさせていただきました。面積については195.49平米でございました。その後、その土地を活用して江原屋敷森の拡張工事を行うものでございますが、この件につきまして、建設委員会で報告をしたというふうに申し上げたんですが、こちらについては未報告でございました。大変失礼いたしました。訂正は以上です。
主査
他に質疑漏れ等はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
よろしいですか。
それでは、なければ、以上で当分科会分担分に関する質疑を終結しますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
主査
御異議ありませんので、認定第1号の当分科会分担分の質疑を終結します。
次に、意見についてですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、9月30日(月曜日)正午までに文書で事務局へ提出するようお願いします。
次回の建設分科会は9月30日(月曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。
以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
それでは、以上で本日の建設分科会を散会します。
(午後4時58分)