令和2年03月17日中野区議会交通対策調査特別委員会(第1回定例会)

中野区議会交通対策調査特別委員会〔令和2年3月17日〕

 

交通対策調査特別委員会会議記録

 

○開会日 令和2年3月17日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後2時08分

 

○出席委員(14名)

 南 かつひこ委員長

 杉山 司副委員長

 竹村 あきひろ委員

 斉藤 ゆり委員

 羽鳥 だいすけ委員

 高橋 かずちか委員

 甲田 ゆり子委員

 内野 大三郎委員

 小杉 一男委員

 若林 しげお委員

 いながき じゅん子委員

 山本 たかし委員

 伊藤 正信委員

 久保 りか委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 奈良 浩二

 都市基盤部都市計画課長、交通政策課長 安田 道孝

 都市基盤部道路課長 井上 雄城

 まちづくり推進部長 角 秀行

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部野方以西担当課長 狩野 純一

 まちづくり推進部まちづくり事業課長、大和町まちづくり担当課長 菊地 利幸

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 荒井 弘巳

 

○事務局職員

 書記 有明 健人

 書記 若見 元彦

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 区内交通結節点周辺の交通対策について

 区内南北交通の利便性向上について

 西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について

 連続立体交差事業の区間の延伸について

 鉄道上部空間の活用・整備について

○所管事項の報告

 1 自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルの導入について(交通政策課)

 2 その他

(1)西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(案)及び西武新宿線沿線まちづくり整備方針(都立家政駅周辺地区編)(案)の説明会の中止について(野方以西担当)

○地方都市行政視察について

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、交通対策調査特別委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程についてお諮りいたします。

 お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃休憩を取りたいと思いますので、御協力お願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 区内交通結節点周辺の交通対策について、区内南北交通の利便性向上について、西武新宿線沿線連続立体交差事業及び各駅周辺整備について、連続立体交差事業の区間の延伸について、鉄道上部空間の活用・整備についてを一括して議題に供します。

 所管事項の報告を受けたいと思います。

 1番、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルの導入についての報告を求めます。

安田都市基盤部交通政策課長

 それでは、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルの導入について御報告申し上げます。(資料2)

 1番、事業概要でございます。

 区は、区内の公共交通を補完し、区内の移動利便性を向上させる移動手段として、自治体間の広域連携を活用したシェアサイクルの導入を図ることとし、東京都区市町村との連携による地域環境力活性化事業の補助を受け、来年度に実証実験に着手するする予定でございます。

 2番目、区と事業協力者の役割でございます。

 まず、中野区の役割でございます。区は、自治体間の広域連携事業参加に向けた実証実験の主体であり、東京都環境公社から補助金を受け、使用機材、いわゆる自転車ですけれども、調達に関する初期費用の負担を行い、具体的には車両200台の調達及びシステムの設定を含め初期費用を負担するとともに、サイクルポートの設置場所の確保を行うこととします。

 次に、事業協力者、すなわちシェアサイクルの事業を運営する会社の役割でございます。こちらは区の委託を受け、自治体間の広域連携の実証実験を行うものであり、車両の維持管理、ポートの設置及び管理、ポート間の車両移動、適正化を含む事業全般を担います。

 3番目、事業実施により期待される効果でございます。大きく五つの効果が期待されます。

 まず、区内南北交通の課題と公共交通の補完でございます。

 2番目が、区内の回遊性が高まり、また自治体間の広域連携によってどこでも自転車を返却することができ、区を越えて、各区との移動が可能になり、回遊性が向上いたします。

 ちなみに、都内導入区の事業例でございますが、2019年12月末で、自転車台数8,000台、ポート数800か所、年間利用者数730万回転という情報を得てございます。

 3番目は、ICT活用により目的地までのシームレスな移動手段の確保でございます。こちらは、アプリの活用により目的地までの移動検索について、公共交通に加えシェアサイクルも移動手段の一つとして検索ができるようなシステムに参加することになってございます。

 4番目、環境に優しい自転車利用による環境負荷の低減も期待できます。

 さらに5番目として、災害時の区の優先利用なども期待できます。

 次に4番目、サイクルポート設置場所の考え方でございます。

 ポートの設置につきましては、区の課題である南北交通の課題解消及び自治体間、都心区との広域連携を目的とし、中野通り及び山手通りを主軸として、交通結節点となる各駅等の周辺の公園や道路と公共施設を活用して設置することとします。

 別添の資料の地図を御覧願います。具体的な設置場所は今後検討してまいりますが、おおむね地図に落としてあります赤い星印の辺りを想定してございます。こちらは中野通り及び山手通りを主軸として、交通結節点となる各駅周辺の公園等公共施設を考えてございます。

 なお、東側の部分、区境の区を越えた新宿区、渋谷区の辺りでございますけれども、こちらに緑色の星を落としてございます。こちらは広域連携で行っている隣接区で既に設置してあるポートのおおむねの位置を示してございます。

 元にお戻りいただきまして、次に5番目、活用する補助金でございます。

 東京都が関連する公益財団法人東京都環境公社による東京都区市町村との連携による地域環境力活性化事業、ICT技術を活用した自転車シェアリングの普及促進事業の補助を受けることとなってございます。こちらは事業費の2分の1の補助を受けることになってございます。

 次に6番目、今後の予定でございます。

 本年度は、事業実施に向けて事前準備や補助金等の獲得の協議、それから、ポート設置場所等の考え方の整理を行ってございます。来年度、令和2年度中には、シェアサイクルの実証実験及び広域連携への参加を予定してございます。広域連携参加に向け、自転車機材の調達、ポートの設置等を行ってまいります。令和3年度以降でございますけれども、効果を検証しながら、事業拡大について検討してまいりたいと考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

若林委員

 ありがとうございます。総括質疑でも私は質問をさせていただきましたが、これは初期投資ということで、車両200台、あとシステムの設定も含む。あとポートの設置、設置場所の提供、初期投資で、要は自転車を置くポート、あれも初期投資として区がやるということでいいですか。また、これは金額を言えるのか、言えないか。

安田都市基盤部交通政策課長

 初期投資でございますけれども、機材、要するにシステムつきの自転車200台の確保及びポートについては設置場所を公共施設を適用するということになってございます。事業の運営につきましては、全て実証実験実施会社が行うとなってございます。

 予算につきましては、予算委員会でお話ししたとおり、交通政策関係の中の区内交通環境整備、こちらに計上してございまして、これは個別ではなく全体で5,600万円ぐらい計上しておりますけれども、こちらにつきましては、交通政策の基本方針や交通空白地域の移動支援なども入ってございます。

若林委員

 その5,600万円内の金額ということで計上はしていますが、要は初期投資の半分を東京都が見てくれるということでいいですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。ただし、補助団体でございますけれども、東京都関連でいわゆる第3セクターです。東京都環境公社を通じて補助金が入ることになってございます。

若林委員

 あと、これは初期投資をして、使われる状況がよければ台数を増やしたり、そういうのは初期投資以外のランニングコストとして区が出す。もし、これがちょっと中野区に合っていないという場合は、この200台は、業者さんのほうに渡してしまう。だから、区には戻ってこないでいいですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 実証実験実施に当たって、事業者に全て委託して実証実験を進めていくものでございます。したがいまして、初期投資、実証実験の機材は全て区が用意しますけれども、全て事業者のほうに所有権も移転します。

若林委員

 もう一回、最後のほう。

安田都市基盤部交通政策課長

 委託している事業者が実施するために初期投資という形でやりますので、所有権は事業者のほうになってございます。

 所有権は事業者でございます。

若林委員

 ということは、もし中野区にこのシェアサイクルが合っていないといって事業を取りやめた場合は、実証実験の機材ということで、向こうにそのまま渡されてしまうということになります。中野区でこれを実証実験したときに、通勤通学に使うとは私は考えにくいんです。区外に出ていくシェアサイクルであったら、あまり意味がない。むしろ中野区にほかの区のシェアサイクルが集まるぐらいであれば、中野区に来てもらっている。そこら辺の判断というのはどういうことを考えていらっしゃいますか。

安田都市基盤部交通政策課長

 本制度の導入目的でございますけれども、いろいろな効果は考えられます。先ほど申し上げましたとおり、区内の交通環境の課題解消に一番役立つという視点から考えたいと思っています。そういうことで南北交通の課題解消あるいは区内における公共交通を補完する、そういった点から導入を考えてございます。既に都心区で広域連携の実証実験をやってございますけれども、こちらについて、都心区から中野区へ、データとしては、自転車の乗り入れが既に始まってございます。中野区で実証実験することによって、さらにその移動環境が改善される、そういったことを考えてございます。

若林委員

 公共交通の補完ということで用意がされていますけれども、これはICTを活用したということで、前にちょっと聞いたことがあるかな。ビッグデータ、要は、自転車を使った人の流れをデータとして頂けるものなんですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 自治体間の広域連携による実証実験は、まさにそこが肝でございまして、ICT技術を活用した自転車シェアリングの連携システムで、こういったことから、ICTあるいはGPSつきの自転車でございますので、さらに、これらをデータとして管理するビッグデータ、そういったものを活用しながら、都心部における広域連携をいかに進めていくかという点で、区としては、公共交通の課題でこういったデータを使うことで、どういった効果があるかということも検証できるかと思います。

若林委員

 南北交通に果たしてシェアサイクルが生きてくるのかというのは、私は実は疑問に思っているんです。むしろ、そちらのビッグデータとか、また、ほかの10区と連携を組むことによって、いろいろな可能性が出てくるというのは期待はしているところなんです。ただ、シェアサイクルがはやりだからとか、総括質疑でも言いましたけれども、しっかりと課題を踏まえた上で、これは導入に入っていただいて、そのビッグデータを手に入れて、今後、私がいつも言っているタクシーを利用した南北の空白地の空間の埋合せとか、そういったもののデータに活用する方法というのを模索していただければと思うんですが、いかがですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 公共交通を考える上で、区民の移動の利便性がいかに向上するか、そういった提案を考えなくてはいけなくて、そういったところから、今回のデータを使わせていただける広域連携実験ということで、そこをしっかり精査して、課題等もあるかと思いますので、課題改善等を含めて見ながら、実証実験の効果を見ながら、しっかり今後につなげていきたいと考えてございます。

小杉委員

 若林委員と重なるかもしれませんが、質問します。

 2枚目にある近隣区設置のサイクルポート、他区にも設置がされているということですが、先ほど10区にもう既に設置がされているということです。具体的にどの区で導入がされているということなんでしょうか。確認です。

安田都市基盤部交通政策課長

 具体的に都心区で広域連携を実施している区は、順番は近隣区からいきますけれども、新宿区、文京区、渋谷区、目黒区、大田区、品川区、港区、千代田区、中央区、江東区で広域連携をやってございます。さらに個別の区としては、練馬区が実施している。

小杉委員

 10区に広がっているということで、実証実験を行っていくということで、基本的考え方ということがここに書いてあります。区内の南北交通課題解消云々と書いてありますが、他区のこういった実施をしている自治体での基本的な考え方というのは、中野区のものとは異なるんでしょうか、それとも同じなんでしょうか、いかがなんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 それぞれ区によって様々と聞いてございます。例えば、都心区のオリンピック会場に近い区ですと、インバウンドとか観光目的、あるいは都心のオフィス街ですと、オフィス街での移動という形で、様々な効果と、広域連携が入るところで目的としているところはあると聞いてございます。

小杉委員

 現段階での10区で実施がされている中で、例えば居住者がどれだけこれを利用しているのかとか、来街者がどれだけ利用しているのかとか、そういう比率というのはデータとしてあるんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 当然、最初に利用者登録をしていただきますので、どこにお住まいか、GPS機能でそういった人たちがどこに移動しているかということはデータとしては持っていると思いますが、これから広域連携に入りますので、広域連携に入ってからそういったデータを共有していくことを予定しているところでございます。

小杉委員

 これからということですが、私も、今住んでいる中野区民が実際にこれを本当にすぐ利用するのかというよりも、中野区に勤めている方とか、学校に行っている方とか、他区から入ってきて利用する方とか、あとは旅行者とか、そういった方が多いのではないかと想像はしたんです。だから、そういうのもしっかり評価をしていく必要があると思いますが、例えば実施をするに当たってどのようなメリットがあると考えていますか。改めて伺います。

安田都市基盤部交通政策課長

 先ほども御説明したとおり、様々な効果はあるんですけれども、本報告の3番目の期待される効果が、区として、まず代表的です。そのほか、GPS機能とビッグデータを活用して、例えばどういった目的で利用しているのか。電話系の会社なので、多分アンケートを電子的に別途取れると思うんです。そういったことでいろいろなデータは活用いただけると聞いてございますけれども、一番は、期待される効果は3番目のところが中野区としてはあります。

小杉委員

 ICT活用によるシームレスな移動手段の確保ということで、私も、10区の中で自転車を利用するということで、電動自転車を区民がシェアするとともに、自転車を広域で利用することを促すという効果はあるんだろうと思います。令和2年度に行うに当たって、評価をする視点というか、実施して評価する視点を今のところ考えられているものがあったら教えてください。

安田都市基盤部交通政策課長

 都心区と連携することによって、都心区への移動もそうなんですけれども、都心区から中野区へ移動して、さらに中野区が進めることで、今度近隣区との連携というのも効果としては考えられると思います。あと、区内で公共交通の弱い部分というのがあります。そういったところへの補完機能ですか。先ほども説明でお話ししましたけれども、アプリで、要するに公共交通が通っていないところにこのシェアサイクルを一つの手段として行ける。そういったことも機能として考える。そういったことでいろいろな利便性を効果としていただけること、それを活用できる。もう一つは課題もあると思いますので、そちらは検証しながら進めたいと思ってございます。

小杉委員

 加えて、こういったシステムを入れるに当たっても、例えば道路の整備なんかも、自転車道の整備というのは、東京都とかは目標を立てて都道とかをやっています。それ以外でも、区も広域連携をしていくに当たって、例えば自転車が通りやすい道を進めるとか、そういった交通政策としての道路の整備ということをするということを前からは掲げてはいます。いますけれども、具体的にその辺、例えば自転車が通りやすい道はここですみたいな話を区民にも分かりやすいような、他区との連携も必要だと思いますけれども、そういったことを考えていくべきだし、目標も持ってやるべきだと思います。そういった点はどのようにお考えでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 おっしゃるとおりでございます。自転車の利用だけではなくて、安全に利用できる環境形成ですね。自転車走行レーンもそうですし、自転車ネットワークあるいは駐車場や交通安全のマナー等、そういったところを総合的に考えていくべきと思います。既にこちらの自転車利用総合計画がありまして、そういった点も記されていまして、単なる駐輪場とかで放置自転車の撤去だけでなく、安全に使ってもらえる環境づくりというのも交通政策の一つの重要な施策と考えてございます。

小杉委員

 前に私も議会で取り上げましたけれども、中野区は自転車と車の交通事故が比較的多いところなので、その辺は総合的にしっかり交通政策として長期的な視点で整備していく必要があると思います。特にヨーロッパなんかだと自転車の高速道路なんかもありますので、それは夢の話かもしれませんが、長い目を持って、住みやすい中野を一緒につくっていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます。

斉藤委員

 御報告ありがとうございます。私も自宅から中野に来るのに度々利用しているので、大変期待しているところです。このたびの実験のためのポートの位置についてお伺いしたいんですけれども、都心区との連携とか、このたびは中野通り、山手通りを主軸に考えるということで方針が出されています。北西部、特に上鷺宮地域から中野方面へのニーズというのはとても大きくあると思っております。こちらについて、今設置の案がないというのは、何か考え方に理由がありますでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 初年度は、先ほど御説明申し上げたとおり、中野通りと山手通りを主軸に考えて、都心部との広域連携という視点でポートの設置を考えてございますけれども、今後、区全体にどういう形で広げていったらいいかということも含めて検討していきたいと考えてございます。

斉藤委員

 こちらの上鷺宮地域は特に不便なところですので、第1回目でデータを取るということはちょっと必要かなというふうには思っております。一応要望としてお話ししておきます。

伊藤委員

 今いろいろ質疑があったんですけれども、事業実施により期待される効果というのは、様々な利便性の効果ということであります。それは利用していただいて、区内の交通の便が本当によかったなと利用される方がそう思ってくれればいいんですけれども、登録しても、日常生活として区民がどのくらい利用されるかという予測、その辺はどのように考えていますでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 既に実施しております先進区、都心の区にございまして、2016年から本格的に始まったと聞いています。2016年から広域連携が始まったんですけれども、相当な数で増えています。今は、先ほども言いましたように、全体で730万回転ということでやっています。ポート数も、平均すると、1区当たり70か所ぐらいということで、年々増えているという状況なので、非常に便利に使われていると聞いてございます。

伊藤委員

 中野区内に設置されるポートが10か所で、200台用意されるとさっき言いましたよね。そうすると、一つのポート設置に20台ということでよろしいんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 ポートは多少余裕がありますので、10台から20台ということで設定はできるそうですけれども、台数もある程度柔軟性があるので、10台のところに例えば11台12台とめても大丈夫と聞いてございます。1か所当たりに換算しますと200台なので、そういう計算になりますけれども、場所によって少しずつ変えることも可能です。

伊藤委員

 その地域によって、ポート設置の面積、大きいところもあれば小さいところもあると思うんです。特にこの中野駅周辺というのは、結構利用されるであろう予測がされると思うんです。多いだろうということで、20台ではなくても、30台40台という可能性もあるんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 どの程度の大きさのポートを作っていくかは今後検討していきたいんですけれども、中野駅においてもどういった形が可能か。ちょっと話は変わりますけれども、自転車駐車場対策の中で、若林委員からも御質問を受けましたけれども、そういう対策の中で、どういったポートの設置の仕方が一番望ましいか、そこも検討しながら考えていきたいと思います。

伊藤委員

 ちょっと話は戻りますけれども、利用者というのは、スマホからアプリで入ってきて、サイクル利用者の申請というのを詳しく教えていただけますか。

安田都市基盤部交通政策課長

 利用に当たっては、例えばスマホを使って、事前に住所と名前とかを登録して、クレジットカード決済というのもございますし、もう一つは交通系のカードの番号を登録して、それにも住所、氏名とかも登録して、1回登録すると使えるようになって、それを例えば自転車のところでかざすと開くような形になっております。最初の30分間が150円と聞いていまして、月で定期として利用する場合は、30分間の利用ということで月だと2,000円ということで聞いてございます。

伊藤委員

 実証実験ですから、どのぐらいの方がそういう利用申請に登録されるという予測は持っていますでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 利用してみないと分からないのでございますけれども、他区の事例とか、事業者との情報交換においては、数十万規模で利用されている。既に中野区は、新宿区の先ほどの緑色のポートの位置がありますので、かなり中野区のほうまで入ってきてございますので、そこにポートがあるとかなり便利になるのかと思ってございます。

伊藤委員

 導入されるんですから、利用者が多くいればいいんでしょうけれども、そうもいかなかったときには、いろいろと課題があるということで検証されると思うんです。また、3の(5)にある災害時における区の優先利用ということなんですけれども、災害時になった場合は、誰もが東日本大震災のときに帰宅困難者で、交通機関がストップして歩かれた方が多くいたりとか、そういうときには利用される方は非常に価値があると思っているんでしょうけれども、そうするといっぱいになっちゃいます。この区の優先利用というのはどのようにこれを受け止めたらいいのでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 これは全てIT管理されているものでございますから、普通に利用できる場合もあるんですけれども、この場合の災害時の利用は区の優先利用ということで、多分全ての一般利用を停止して、自治体優先で緊急時に利用できるようなシステムと把握してございます。

伊藤委員

 いわゆる一般の利用はできないということですね。区の特殊の救済される方のみ使用できるということでよろしいんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 委員おっしゃるとおりでございます。そういった事業者と協定なりを結ぶことで、そういう対応も可能と聞いてございます。

久保委員

 公益財団法人東京都環境公社の事業費を使うということで、特にこれは、先ほど初期費用に充てるということでしたけども、ランニングコスト等がかからないので今回の初期費用に充てるということで考えてよろしいんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 そのとおりでございます。広域連携区の条件がございまして、広域連携区に参加することがそうした条件になってございます。

久保委員

 これは東京自転車シェアリングとホームページで出ていて、先ほど来お話があるのが多分こちらだと思いますけれども、ドコモ・バイクシェアですよね。区として広域連携ということで、それを視野に入れてこの助成金を使うということで、今回このドコモ・バイクシェアを選択したということでよかったでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 中野区にとって、区民の立場から、どういった利用方法が一番利便性があるかと考えた場合に、都心区との連携が区民の利便性が一番高いと判断してございます。もちろん、23区の東のほうですと、また別の埼玉方面との連携とかもありますので、そちらより都心区との連携ということで考えてございます。

久保委員

 それで、これはスタートして、中野区が実証実験を行い出すと、こちらのホームページのほうから中野区のシェアサイクルとして登録ができるようになるんでしょうか。というのは、練馬区のほうは実証実験をずっと行っているということなので、こちらのほうからの登録という形にはなっていないんです。その辺は区として、一番最初から広域連携ということを視野に入れると、他区との連携ということで、同じようにこちらのホームページ上から登録できるというシステムですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 そうでございます。都心区との広域連携に入ることで、同じようなサービスが受けられるシステムとなってございまして、事業者のホームページからもそういうことで登録で、練馬区におきましては区単独でやってございますので、そういう練馬区方式ということで、恐らく中野区が入ってくれば連携が取れるという形になるかと思いますけれども、そういうことでございます。

久保委員

 ということは、スタートすると、既に新宿区や渋谷区で登録をしている人たちも、中野区内でこのポートを使ってシェアサイクルができるということになるんだと思うんです。これは登録をするのには、特に区民でなければならないということはないかと思うので、例えば私たちが新宿区や渋谷区で登録をして、そして、今後中野区のシェアサイクルも活用していくことができる、そういった形になっていくんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 これは事業者側のホームページで登録するので、どこに住所があっても、恐らく外国人でもそういった証明できるもので登録できれば可能なので、住所は特に要求されていないというか、そういうものがあれば登録できると把握してございます。

久保委員

 それで、さっきビッグデータの話もあったんですけれども、ということは、中野区のシェアサイクルというコーナーというか、このページの中にできていったときに、その中で中野区民がどの程度利用していったのかとか、そういう情報収集というのはどうやって行うんですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 事業者側を通じて、恐らく個別にデータを把握できると思いますので、そういったものをどこまで提供できるかはこれから交渉ですけれども、恐らくできると考えてございます。

久保委員

 恐らくということは、今のところ確認できていないんですか。気になっているのは、先ほど初期費用をかけて、この実証実験のところで、では、このままシェアサイクルをやらずに、実証実験はしたんだけれども、ストップしちゃいましたということになったときには、委託をしている事業者のほうに所有権が移るというお話があったので、要は区のこの一般財源を使って、区民が本当に利用できるかどうかは分からないような状態で、そこの把握ができないということになってしまうと、あまり意味がないように思ってしまうんです。そこはちゃんと掌握してもらわないといけないのではないかと思うんですけれども、どうですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 説明が不足して申し訳ありませんでした。実証実験で東京都関係の補助金を受けています。当然そこからICTを活用したデータというのはちゃんと報告するような義務になってございますので、そのほか、いろいろ報告義務もございますので、そういったことに関しては当然データを頂けると考えてございます。

久保委員

 当然そうだと思うんです。もしやめてしまったというか、実証実験だけで、区がその後の継続を図らなかった場合のことなんですけれども、そういう可能性というのがあるのか。また、そういった自治体はかつてあったのか。その辺はどうですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 これまでやった区の情報は、全て成長というか、拡大しているところで、廃止した区は聞いておりません。

山本委員

 何点か伺わせていただきたいのですが、中野駅周辺の広域中心拠点ということで設定されておるんですが、この中野駅周辺のところは、配置台数というのは、ほかのポートよりも多くということではないんですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 中心駅なので、恐らくは多くなると思うんですけれども、先ほど申しましたように、こちらの自転車の駐車場問題や放置自転車の問題、そういった中で、どの辺りにポートを設置したらいいかということも含めて、交通政策の全体の中でしっかり考えていきたいと考えてございます。

山本委員

 それから、先ほどの久保委員の質問の御答弁で、ドコモの話があったかと思うんですが、それは答弁されていなかったので確認させていただきたいんです。

安田都市基盤部交通政策課長

 都心区で連携しているのはドコモのバイクシェアでございます。

 なお、板橋区とか墨田区とか、そちらのほうの23区の東側の区は、台数的に、今度は別な会社、ソフトバンク系のオープンストリートという会社が広域連携していると聞いてございます。

山本委員

 1社ではなくて何社かあるんだと思うんですけれども、それぞれの会社によって、料金プランというんですか、様々日額だったり月額だったり時間制だったりあるんだと思うんです。それぞれによって、要は、例えば30分以内でポートからポートに毎朝通勤できるみたいな方だったら、月額利用をされている方も多々増えてくるのではないのかと思うんです。特にこの中野という割と狭い中で、駅と駅の間隔が自転車にはふさわしいというか、便利な距離感のエリアでもありますので、そういった料金プランについてもこれから考えて始めていくということでよろしいですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 料金プランは事業者が設定しておりますので、既に決まってございます。それで広域連携している区は全て共通の値段でございます。

山本委員

 それから、これは自治体間の広域連携をすることによって、さらに相乗効果が生まれるんだということだと思います。我々の区が隣接している隣接区の皆さんとの連携というのが大切かと思うんですけれども、要は、杉並区さんなどの他区では、まだやっていらっしゃらないところはどれぐらいの検討状況にあるのかということは皆さんのほうでお調べしたりしているんですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 例えば最近入った渋谷区とか目黒区は、隣接区が始めたことによって入ってきているということで、中野区が入れば、例えば先ほど申しました練馬区のほうは、今定例会中も、情報はどうなっているのかという連絡も頂いたりしていますので、関心はあると思います。杉並区のほうはちょっと把握してございませんけれども、恐らく杉並区が便利になってくるということで検討されるかと考えてございます。

山本委員

 生活圏域で、区境をまたいで、皆さんいろいろあると思いますので、大変便利になると思いますので、ぜひその辺も連携を取っていただきたいと思っております。要望で結構です。

いながき委員

 先ほどお名前が出ましたドコモさん以外にもシェアサイクルのビジネスをやっていらっしゃる民間企業がいるということで、中野区でも既にその企業がシェアサイクル事業を行っているかと思うんですけれども、今回新たに、またこの東京都の環境公社から補助金を受けてシェアサイクル事業に区が乗り出すということは、今の状況ではまだ足りないと、そういうことなんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 この事業は、広域連携に入るに当たっていろいろ調査してございます。既に都心部でやっている会社も数社ございまして、その中でそれぞれ利点等はありますけれども、中野区にとって、区民の立場から利便性が高い、広域連携することで、さらによくなるという関係では、今回の都心、新宿区との広域連携が一番ふさわしいと考えてそう対応しました。

いながき委員

 すみません。私もちょっと不勉強で。

 今、中野区で既にシェアサイクル事業をやっている会社の自転車は、その都心区と連携をされていないと、そういうことなんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 中野区で今2社ほど会社がございます。これは、1社がピッパという会社なんですけれども、ポート数が四つで、そこだけで展開している。もう一つがソフトバンク系のオープンストリートという会社ですけれども、こちらは独自に展開していまして、ポート数はかなりあるんですけれども、都心に近いところの都心区、例えば新宿区との連携だと7か所しかないとか、渋谷区だと10か所という例がソフトバンク系のオープンストリートで、もう一つが広域連携区をやっている、これから中野区が入るような、都心10区に関しては、先ほどの緑の点でも書いてございますように、新宿区88か所、渋谷区56か所、練馬区が44か所、平均70ポート以上あるということで、利便性という関係では、今回の広域連携のほうが高いと把握しました。

いながき委員

 都心区との連携にこだわっていらっしゃるようなんですけれども、先ほど来質疑でも出ています。そうすると、区民の方が利用というよりは、ビジネスの会社の社員の方の移動の足という点、もしくは観光客の方もいらっしゃるかと思うんですけれども、そういうふうに社員の方の移動の足というふうになりますと、中野区がお金を出して、区内にポートをたくさん作って、どのようなメリットがあるのかということを考えると、ほかに公共交通機関が様々ある中で、それは自転車を使えば、移動に便利な会社の方もたくさんいると思うんです。それをアシストするだけだと、区にとってどれだけのメリットがあるのかなと思っております。その辺は区民の利用がどれくらいかというのは先ほど来御質問が出ているんですけれども、そこは分かりませんということなんですけれども、そのビジネス利用に関しても、中野区においても非常にメリットがあるというお考えということなんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 先ほども御報告申し上げましたとおり、この事業によって期待される効果という点で、中野区の公共交通の課題である南北交通の課題とか、公共交通の足りないところへの移動とか、そういった面で、今回の広域連携に入ることで大きな効果があると考えてございます。

 なお、この広域連携に入ることで、今回の補助金も頂けるような仕組みになってございますので、そういったことでございます。

高橋委員

 御報告ありがとうございました。今広域連携に入ることによるメリットの話があったんですけれども、逆に先ほどお話が出ていた上鷺宮地区であったりとか若宮だとか、現時点で問題になっている交通空白地点、ここの解消にというのと話のストーリーが若干違うのではないかと思うんです。広域連携によるそのメリットというのは分かります。ポート数も多いし、都心との連携、それが、区民が都心に行く、あるいは観光客が中野へ来るというのは分かるんですけれども、例えば極論を言うと、交通空白地を解消するのであれば、中野区内限定で中野オンリーで回したほうが空白地の解消にはいいと思うんですけれども、その辺を総合的にどういう判断をしたのかを教えていただきたい。

安田都市基盤部交通政策課長

 様々交通の課題はあると考えてございます。しかし、区民の立場に立って、移動の利便性が高いというのが非常に大事だと思います。そういう中で、中野区特有の交通環境の不便性の解消と、区民がいろいろな形で多様性も含めて利用できるという観点で、このシェアサイクルは一つの手段、いろいろな公共交通の考え方はありますけれども、その手段として、今回は都心区の連携に入ることで、一つ実験として、課題解消に向けた施策の一つで、これだけではなくて、交通空白地域の交通環境改善というのは様々な観点から必要と考えてございますけれども、まず一歩として、今回この考え方を導入したわけでございます。

高橋委員

 最初にお話があった中で、初期費用の件で、交通対策費の5,600万円の中に含まれているという話があったんですけれども、その中で、今回これの事業では、その5,600万円の中で幾ら投入されるということなんでしょうか。

 それと、初期費用は、自転車200台と、あと何がかかるのかというのを教えていただけますか。

安田都市基盤部交通政策課長

 まず、費用の問題ですけれども、2分の1が補助金ということで、補助金は2,100万円余ということで、その倍になります。

 もう一つが、内訳でございますけれども、シェアサイクルの導入が先ほど言った2,100万円余なので、約4,300万円弱がシェアサイクルで、あとは、交通空白地域の移動支援と交通政策の基本方針の策定ということになります。

委員長

 4,300万円の内訳。

安田都市基盤部交通政策課長

 内訳は、機材の導入です。

高橋委員

 自転車の200台の購入費用が4,300万円ですか。2分の1が補助金ですよね。区が予算で計上している5,600万円のうち、区の一般財源で使うのは幾らですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 内訳でございますけれども、基本的にシステム設定を含めた機材の導入ということで、基本的には自転車とシステムのセットということで、主なところでございます。200台、1台当たり仮に20万円とすると、200台分、システムもろもろの全部設定ということ込みです。

高橋委員

 システムとセットで1台20万円とすると、大体4,000万円強というところが初期コスト、ポートに関する費用はどうなんですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 実証実験委託費の中には、ポート設置場所は区の役割として確保して、ポート設置のほうは事業者側で負うということで、それも込みです。

委員長

 ポート設置については、事業者か。

安田都市基盤部交通政策課長

 それも事業者側に入ってございます。ポート設置工事費が100万円入っています。

委員長

 それは事業者が。

安田都市基盤部交通政策課長

 はい。

高橋委員

 よく分からないんですけれども、区が初期費用として出すものが、自転車プラス自転車のシステムということだと先ほどおっしゃったんです。そうすると、ポートの設置費用は誰が出すのかという話と、事業者に委託するというのは、要は自転車とシステムを区が買って、それを一括委託者に渡すという話で、ポート設置の費用との関係がよく分からないんです。

安田都市基盤部交通政策課長

 分かりづらくて失礼しました。全て実証実験を委託していきます。その中に細かいことで分けてしまうと、まず、電動アシストつきの自転車の設置、これがかなり大部分を占めますけれども、それと、ウェブサイトです。要するに予約するウェブサイトの開設、あるいはポート設置の工事、それにGPSつきのビーコンをつける。さらに、あと案内の看板費、当然パンフレットの制作費、あるいは実証実験が始まりますと、今度ポート間の自転車の移動というのがありますけれども、それらをもろもろ込みが全てになります。全ての委託費でございます。

高橋委員

 すみません、勘違いしていました。では、要は、200台とシステム、プラスもろもろ全てを区が先ほどの4,300万円で事業者に委託するということでいいんですよね。

安田都市基盤部交通政策課長

 そのとおりでございます。

高橋委員

 それでお聞きしたいんですけれども、区民の利用の数が分からない。それは実証実験だから、やってみなきゃ分からないと思うんです。ただ、4,300万円かけて実証実験ということでやるということで、その前段の公共交通を補完したり、あるいは先ほどから交通空白地という話があった中で、都心に行く実証実験はいいと思うんです。あるいは都心から中野に来てもらうのはいいと思うんですけれども、交通空白地の例えばそこに住んでいる方がこのシェアサイクルを使って域内活用するというような展開は、今のポート数だと想像ができないんです。その辺はどうお考えなんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 既に事業者側と調整している中で、中野区の人口とか、交通ネットワークレベルですと、ポート数は大体20ポートあればバランスがよく移動できると聞いてございます。初年度は半分の10ポートと考えてございます。

高橋委員

 実証実験という中で、20ポートが中野の35万人口ではそうだと。最初は10ポートでやっていこうと、実証実験だから、それは分かるんです。それはそれとして、でも、交通空白地の対応についても考えるという中でのこの実証実験であるならば、交通空白地のど真ん中に住んでいる人がこのシェアサイクルを利用して交通空白解消に展開していくというストーリーがちょっと見えづらいんです。例えば山手通りとか中野通りとか、交通結節点とか、あるいは中野駅にポートを作るというのは、それは分かりやすいんですけれども、あえて交通空白地のど真ん中にポートがないということで、空白地を解消する実証実験になるのかというのがちょっとよく分からないんです。その辺はどうなんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 様々交通課題の解決に向けていろいろな手段を考えてございますけれども、交通空白地の移動支援というのは、シェアサイクルが今回メインではなくて、ここに書いてございますように、南北交通の課題対応と、公共交通の補完ということで考えてございます。交通空白地の移動支援は、以前も御報告しましたコミュニティタクシー、ただし、今後進めていく中で、両者がミックスしていくことはあり得るんですけれども、今回はそういうことでございます。

高橋委員

 都心間連携で、まず実験をしてみようということだなと何となく理解したんですけれども、それで、先ほどから質疑が出ています。では、区としてどういう判断基準で実証実験を継続するのか、あるいはやめるのかというその判断分岐点というか、その指標なり判断のよりどころになるところはどういうところで今考えているでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 やはり利用者です。利便性があって利用者がちゃんと利用しているか。全然利用しなければ、それは課題があるでしょうから、あと、これに伴う課題も幾つかあるかと思いますので、例えば駅に集まってきちゃうとか、そういうところもきちんと見ながら、一番いいやり方で進めていきたいと思ってございます。

高橋委員

 利用者というのは、先ほど委託事業者から資料を取り寄せるという話がありましたけれども、この中野域内のポートを利用する利用者のことなんですか。それとも区民の利用者の数のことなんでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 双方でございますけれども、やはり区民の移動の利便性というのは中野区にとって重要かなと考えてございます。

高橋委員

 実証実験なので、やってみなきゃ分からないところもあるんでしょうけれども、その判断する基準であったり、その辺の指標というのはきちっと目標を据えて、また報告をしていただきたいと思いますので、これは要望にしておきます。よろしくお願いします。

甲田委員

 1点確認ですが、この実証実験は、来年度いつぐらいから始められる予定ですか。

安田都市基盤部交通政策課長

 具体的に日付とかを述べられないんですけれども、今準備してございます。なるべく早い時期にしっかり進められるように対応していきたいと思ってございます。

甲田委員

 早い時期というのは、大体でいいんですけれども、どのぐらいでしょうか。

安田都市基盤部交通政策課長

 上半期というか、夏ぐらいまでにはしっかりと進めていきたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、その他で何か報告はありますか。

狩野まちづくり推進部野方以西担当課長

 それでは、私のほうから、西武新宿線沿線まちづくり整備方針(鷺ノ宮駅周辺地区編)(案)及び(都立家政駅周辺地区編)(案)の説明会の中止について、口頭報告させていただきます。

 1月21日の本委員会にて、説明会の開催とパブリックコメントの実施について報告させていただきましたが、新型コロナウイルス感染症が都内で発生している状況を受け、不特定多数の方々が集まる説明会を開催することが困難であると判断し、説明会を中止といたしました。

 なお、本まちづくり整備方針(案)に関するパブリックコメントにつきましては、予定どおり2月27日から3月18日まで実施しております。パブリックコメントの結果につきましては、まとまり次第改めて報告いたします。

 説明は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告がありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ないようですね。

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、地方都市行政視察についてに入ります。

 1月22日に行いました当委員会の地方都市行政視察について、お手元の調査報告書(案)(資料3)のとおり議長に報告したいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後2時04分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後2時08分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は4月20日(月曜日)午前10時に行うこととし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から御発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で交通対策調査特別委員会を散会いたします。

 

(午後2時08分)