中野区議会子ども文教委員会〔令和2年5月1日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 令和2年5月1日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時14分
○閉会 午後2時27分
○出席委員(8名)
高橋 ちあき委員長
斉藤 ゆり副委員長
吉田 康一郎委員
小杉 一男委員
いでい 良輔委員
中村 延子委員
平山 英明委員
むとう 有子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 入野 貴美子
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞
子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子
子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 永田 純一
子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治
子ども教育部子育て支援課長、子ども家庭支援センター所長 古川 康司
教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明
教育委員会事務局学校教育課長 板垣 淑子
○事務局職員
書記 松丸 晃大
書記 本多 正篤
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議案
第47号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。
(午後1時14分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように進めます。
初めに、委員会参与の変更及び異動についてです。
お手元の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありましたので、御承知おきのほどよろしくお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
第47号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は総務委員会に付託されておりますが、子ども文教委員会の関係分について、当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。
それでは、理事者の補足説明を求めます。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
それでは、第47号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算のうち、子ども教育部、教育委員会事務局所管分につきまして、一括して補足説明をさせていただきます。
それでは最初に、議案の5ページをお開きください。歳出の表の中段、5款子ども教育費でございます。補正前予算額557億6,270万2,000円を7億3,124万6,000円増額いたしまして、補正後予算額564億9,394万8,000円とするものでございます。
それでは、個別の内容につきまして御説明をさせていただきます。24ページ、25ページをお開きいただきたいと思います。
2項保育園・幼稚園費でございます。1目保育園・幼稚園費は、新型コロナウイルス感染症対策に係る経費の補助といたしまして7,425万円の増額を行うものでございます。4、私立施設給付は、私立保育施設に対する補助、次の6、幼稚園・認定こども園につきましては、私立幼稚園等に対する補助でございます。この事業につきましては、国及び都の補助がございます。内容につきましては、後ほど歳入のページで一括して御説明をさせていただきます。
次の3項学校教育費は、区立小・中学校臨時休業期間中における在宅学習等の支援の環境整備に係る経費でございます。1目学校教育費の1、学校教育関係人件費等は、在宅学習等支援のための環境整備に係る会計年度任用職員報酬等として3,459万6,000円、5目学校経営支援費の2学校経営支援は、在宅学習のためのネットワーク環境が整っていない児童・生徒に対し、タブレット端末やモバイルルーターを貸与する経費といたしまして3億928万2,000円でございます。この事業につきましては、都の補助がございます。6目学事費、2、教育機会の補正額は4,397万円でございます。これは就学援助世帯に対して、区立小・中学校臨時休業期間中の昼食費相当額を支給するものでございます。
続きまして、26ページ、27ページをお開きください。5項子育て支援費でございます。1目子育て支援費は2億6,914万8,000円の増でございます。児童手当受給世帯に対し、子育て世帯臨時特別給付金を支給するものでございます。この事業につきましては国の補助がございます。
続きまして、歳入について御説明をさせていただきます。16ページ、17ページをお開きください。
一番上の段、13款国庫支出金、2項国庫補助金の4目子ども教育費補助金でございます。7、保育対策総合支援は私立保育園の感染症対策に対する補助でございます。11、子育て世帯臨時特別給付金は臨時給付金に対する補助でございます。
次に、中段の14款都支出金、2項都補助金の4、子ども教育費補助金でございます。31、幼稚園感染症対策事業は、私立幼稚園の感染症対策に対する補助、32、家庭学習通信環境整備支援事業は、在宅学習支援環境の整備に対する補助でございます。
御説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
ありがとうございます。それでは、これより本件に対する質疑をお願いいたします。質疑があればどうぞ。
中村委員
御説明ありがとうございました。どこの項目というとなかなか難しいんですけれども、まず最初に伺いたいのが、今回学校だったりとか保育園とかの休業期間を一応5月10日までということで発表されたと思うんです。今後、国や都の動向を見て決定されるというところだと思うんですが、休業期間が――、再開がいつになるかによって、この補正予算のそれぞれは議論が変わってくるものなのかと思うんですけれども、これはいつ頃発表される予定なのか。10日以降の話です。今どういったスケジュール感でいらっしゃるのかを確認させてください。
戸辺教育委員会事務局次長
近く政府のほうから、緊急事態宣言の延期についての考え方が示されると聞いてございます。マスコミ報道では、4日というような報道もあるところでございますが、それを受けて、東京都のほうで、都立学校等についての方針、それを踏まえて区の方針ということで決めたいと思いますので、4日以降、早い時期に決めていきたいと考えてございます。詳細につきましては、健康危機管理対策本部で、今後の取扱いについてどうするかを本日協議いたしまして、その辺の取扱いについての考え方をまとめてまいりたいと考えてございます。
中村委員
ちょっと小出し感が出てきてしまっているので、ぜひそこは早急に、なるべく早く発表していただきたいとお願いをしておきます。11日からスタートすることは恐らくないとは思うんですけれども、8日に発表するようなことがないようにお願いをしたいと思います。
個別のところに入っていきたいと思うんですけれども、まず、24、25ページの保育園・幼稚園費のところです。これは一般財源も特定財源もあると思うんですけれども――。これはどういうふうにチェックをしていくのか、どういうふうに考えていらっしゃるのか教えてください。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
各園が購入するものについての対象経費というのは、新型コロナウイルス感染症対策に係る経費ということになりまして、物品購入ですとか、委託料、リース料等も該当になってくるということになっておりますので、その目的に資するのであれば、対象になるというものでございます。
中村委員
具体的にどういったものが対象になるんでしょうか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
例えばマスクですとか消毒液ですとか空気清浄機などが対象になってまいります。
中村委員
空気清浄機も対象になるんですね。分かりました。
これは私立幼稚園等々もあると思うんですけれども、今ずっとやっていなくて、これは再開してから、要は休業期間が終わって、そこからの物品購入に対するものという理解でよろしいですか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
4月1日以降のものについて対象にするということを確認しております。
中村委員
分かりました。ということは、保育園等々ではお預かりしていらっしゃったりとかする中で、そういった物品をもう既に購入した場合でも、この対象にはなるという理解でよろしいですね。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
そのとおりでございます。
中村委員
これは所管がちょっと変わってきちゃうんですけれども、都の補助があるというところでこういうのが出てきていると思うんですが、要は、こういったところは保育園、幼稚園だけではないわけじゃないですか。例えば学校だったりとか、学童だったりとか、児童館だったりとか、キッズというところも出てくると思うんですけれども、そこら辺は区としてはどういうふうに考えていらっしゃるかをお答えになれますか。
小田子ども家庭支援担当部長
今回のいわゆる国の財源等がついたスキームの中には、今委員御指摘の児童館ですとか学童クラブは特に対象になってございませんが、今後、また厚生労働省のほうから何かそういうような補助スキームがもしお示しがあるとすれば、対応が可能かなと思っております。今のところ、準備はしていないところでございます。
中村委員
国から下りてきたらとか、都から来たらとかではなくて、しっかり区としても考えていただきたいと思っているので、ぜひそこはよろしくお願いしたいんです。
小田子ども家庭支援担当部長
すみません。ちょっと言葉足らずな部分がありました。事前に区で購入したものにつきましては、それぞれ民間の学童クラブ等も含めまして、消毒液とかマスク等の配置はしてございますし、区で購入したものについては、今も必要数等を聞きながら、各施設のほうには現在配付しているところでございまして、説明がちょっと足りませんでした。
中村委員
ぜひそこは丁寧にやっていただければと思います。
次のところに行きます。同じ24、25ページの学校教育費のところで、会計年度任用職員、これは下の学校経営支援のICT推進と一緒に見ていくのかなと思うんですが、ICT教育を進めていく中で、今在宅でそういった機器を使いながら進めていくというところだと思うんですけれども、この会計年度任用職員の採用に当たっては、各学校で見つけてくるというのはなかなか難しいと思うんですけれども、今区として、教育委員会としてどういうふうに考えていらっしゃるのかお伺いできますでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
会計年度任用職員として、区のほうで採用したいと考えております。
中村委員
分かりました。学校で見つけるというのはなかなか難しいと思うので、そこもお願いをしたいのと、人材を見つけるのもなかなか難しいのかなと思うんですが、区としてはどういった募集方法を考えていらっしゃるのか伺えますか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
募集につきましては、区のホームページでまず募集と考えております。今日予算が通りました段階で、早速ホームページのほうにはアップをして募集を開始したいと考えているところです。
中村委員
それでもなかなか見つからないこともあるのかなと思うので、ぜひそこは知恵を絞って、しっかりと確保できるように進めていっていただきたいと思います。
その次のICT推進のところで、都支出金と一般財源とあるんですけれども、ここの内訳、都の補助金では何ができて、一般財源では何を考えているのかというところを教えていただけますか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
東京都の補助金は、家庭学習通信環境支援事業といったような形で、モバイルルーターの賃借料、それから、モバイルルーターの通信費、こういったものの補助が見込まれております。それから、東京都オンライン学習環境の支援といったような形でも、この会計年度任用職員、こういったものの採用の経費が補助される見込みでございます。
補助が出ないところでのというお話でしたが、これは上限がある補助金ですので、そうではない部分のところが一般財源になるというところと、それから、在宅学習の支援環境を構築するというところで、借りてきた機材の設定であるとか、そういったものの経費も必要と思っておりまして、そういった経費は区のほうの一般財源で見なくてはいけない部分かと考えております。
中村委員
今中学校でアンケート調査をされていて、まずは中学校からスタートをするという理解でよろしいですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
機材のほうの調達は一遍に全部できるものではないと考えておりますので、まず、中学校のほうから導入したいと考えているところです。
中村委員
これはどれぐらいをめどに導入ができるとお考えなのか。結局、今5月に入ってしまっている中で、どういうスパンで区としては考えていらっしゃるんでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
スケジュール的には、今いろいろな事業者に問い合わせをしているところですけれども、なるべく早くまとまった台数で機材を調達したいというふうには考えているところです。なるべく5月中には運用が開始できるような方向で今調整をしているところです。
中村委員
今御自宅でそういった機器を持っていらっしゃる方々がいらっしゃって、もちろん持っていらっしゃらない方もいる中で、なかなか全員そろわないとスタートできないみたいなところは、なるべく早くスタートをして、まずはフォロー体制もしっかりした上で、もうスタートしてしまってというところも必要なのかなと考えているんですけれども、そこら辺はどういうふうに考えていらっしゃるでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
今幾つかの学校で試験的にもう進めているような学校がございまして、全ての授業とか、そういう家庭学習をオンラインでやるということではなくて、例えば時間割を示しまして、その中に東京都が提供しているものですとかNHKが提供しているようなものを見なさいということで指示しているような学校もございます。
中村委員
機器の購入に関してなんですけれども、今、全国的といってはあれですが、どこもかしこもこれをスタートしようとしている中で、機器の購入自体も間に合うのかなとちょっと不安があるんですけれども、そこら辺はどのように捉えていらっしゃるでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
機材につきましては、今賃借する、貸してもらうということを前提に進めているところです。それで、御指摘のようにまとまった形で機材をそろえるというのはなかなか難しいというふうには承知をしておりますが、いろいろなところに問い合わせをしながら、準備できる数から導入していくといったことで今対応したいと考えております。
中村委員
そこはぜひ最大限の努力をしていただければと思います。
私立なんかはもうスタートをされていたりとか、私の姪っこも中学校に入ったばかりなんですけれども、既にずっと朝から夕方まで、7時限目まであるような状況で、毎日毎日ネットで授業を受けているようなことも聞いている中で、講師の格差というところもやはり気になっています。ただ、そういった運用をしている学校の話を聞くと、今まで不登校だったりとか、学校に行く意欲がなかったけれども、学習意欲というものがあったというところを発見できたというお話も聞いているので、外国人だったりとか不登校の生徒だったりとか、そういったところのフォローもこういったところでできていくと思うんです。なので、ぜひそこは積極的に進めていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
まさにそのようなことも検討の一部に入ってございます。今回臨時休業期間が終わった後、特にそれをもし継続していくか、早期に終わった場合、今御指摘のあったような不登校の児童・生徒ですとか、それから、外国人児童・生徒、それから、場合によっては貧困家庭の子どもなどについても、その活用を考えてまいりたいと思っております。
中村委員
ぜひよろしくお願いいたします。
次に行きます。その後の昼食費相当額の支援のところなんですけれども、これは、今のところ何日分というか、期間のところなんですけれども、どれぐらいを見込んでいらっしゃるのか教えてください。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
期間につきましては4月、5月の分ということで計上させていただいております。
中村委員
先ほど部長からも御答弁がありましたけれども、休業期間がどれぐらいまでになるか今分からない中で、延長の場合はその分も見込んでいらっしゃるのか。今後、次の補正になっちゃうのかなと思うんですけれども、そこの部分に関しても区としてはやっていくつもりでいらっしゃるのか、そこら辺を伺いたいんですけれども・・・。
戸辺教育委員会事務局次長
基本的には4、5で、5月はいつになるか、まだ確定されておりませんが、そちらで経費を算定したところでございます。今後、どういった形で再開するのかというようなことも踏まえて、その時点で適切に判断しながら、補正のお願いをする場合もあろうかと考えてございますが、慎重に対応していきたいと考えてございます。
中村委員
分かりました。ありがとうございます。
最後なんですけれども、その次のページの26、27、児童手当・子ども医療費助成のところなんですが、子育て世帯臨時特別給付金です。これは、いつ区民の皆様に行く予定か、そのスケジュール感を教えてください。
古川子ども教育部子育て支援課長
こちらのほうに関しましては、準備を今も進めておりますけれども、6月中には支給できるように考えてございます。
中村委員
6月というと、ちょっと遅いなと思ってしまうので、ぜひそこはなるべく早くやっていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
古川子ども教育部子育て支援課長
今回、子育て世帯臨時特別給付金に関しましては、申請は必要がないということで国のほうから連絡が来ているところでございますが、逆に受取りを拒否する方を確認しろというようなところもなってございますので、その辺の確認を進めつつ、あと全国統一でございますので、二重に受け取らないように、また受け取ることが漏れることがないようにというところを慎重に進めることも必要かと思っております。そんな中で6月中の支給といったところを目指して取り組んでまいりたいと考えてございます。
平山委員
この学校経営支援費のところについてだけお伺いをさせていただきます。少し前、我が会派として区長と教育長に要望書を出させていただきました。まさにこれに関することもあったわけでございますけれども、その目的というのは、要は子どもたちが休校が続いている中で、友達とも会えない、なかなか外にも遊びにいけないという中で、非常ストレスがたまっています。夜眠ることもできずに、生活自体が不安定になってきているようなこともあって、ICT教育、あるいはこういうネットワークを活用した教育というのを一刻も早くやらなきゃいけないというのは、皆さん同じ思いでいらっしゃるとは思うんです。ただ、行政がやるということになってしまうと、どうしてもある程度完璧を期してからスタートされるという場合が非常に多い。
この危機管理下においては、スピードが何よりも重視をされて、行政のやり方が悪いと言っているわけではないんですけれども・・・。ただ、民間は生き残りをかけますから、ある程度、物ができない状態でも何らかのサービスを提供しないと、民間というのは収益が入ってこないから生き残っていけないんですね。行政の場合は、どちらかというと、安全運転をされようとしているというところがある。そこに対して、我々の要望の一番の趣旨というのは、まず始めましょうと。まず、朝、全員ホームルームだけでもいいじゃないかと。クラスのみんなと顔を合わせて、担任の先生と声を掛け合う。ここからスタートをするだけでもいいのではないかということで提案をさせていただいたつもりなんです。
先ほどの御答弁の中で、我々としては、本当は早くできるところはゴールデンウイーク明けすぐと思っていたんです。だけれども、5月中というような御答弁が返ってきて、遅くても5月中旬にはスタートができるような、そういう準備で臨んでいただきたいと思っていたんですが、それはなかなか難しそうなんですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
機材の調達につきましては、今企画部のほうと連携を取りながら進めているところです。それから、先ほど答弁しましたように、事業者のほうに確認をしまして、どれぐらい用意できるのか。モバイルルーター、それからタブレットも含め、確認しながら進めているところです。5月中にということで答弁をしましたけれども、なるべく早く整えてお渡ししたいと考えているところです。
平山委員
これはリースということでしたけれども、台数は何台ぐらいを想定されているんですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
今情報では、ルーターで450台程度は整えられるという情報を得ております。それから、今、中学校のほうも簡単なアンケートをしまして、一応結果が出てきましたので、450ぐらいが用意できれば、まず中学校は対応ができるかなというふうに想定をしているところです。
平山委員
そうではなくて、これは予算の審査なので、予算上何台と想定されていますかという質問です。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
失礼いたしました。予算上では、全小・中学生の3割を見込んで、3,900台でございます。
平山委員
3,900台だけれども、ルーターのほうは今450台ぐらいが何とか準備できそうだ。聞くところによると、デバイスも500台ぐらいは何とかなるんじゃないかという見込みがあるような、ないような話も聞いているんです。となると、デバイスとルーターで450はスタートできるということになります。それで、中学校の全部が仮に厳しいのであれば、例えば中学校3年生からとか、そういう形でもいいので、とにかく急いでいただきたい。
私は、長く東進ハイスクールというものをやっている会社に15年ぐらい勤めておりましたので、早くから衛星を使った授業というものにずっと携わってきました。私は直接予備校のほうはやっていないんですけれども、オンラインで教えるのはものすごく難しいようなんです。一番難しいのは、映像のみで教えることだそうです。相手の反応が全く分からないから。これは相当スキルがある講師ではないと難しいと。その次は、ネットワークでの――という話をしていました。ある一定人数の下で、生徒の反応を見ながら、顔を見ながら、理解度を測って教えていくということにこれまでずっと取り組んでいらっしゃった中で、相当ハードルは高いと思うんです。
だから、一気にそこをすぐに目指していくということではなくて、できることから、例えば体力が落ちているのだったら、家庭内で体を動かす。そういったことをこのオンラインでやってみるとか、そういったところから始めていくということで、あくまでも主眼は、一刻も早く担任の先生とクラスメートをオンライン上であってもコミュニティを構築してほしいと思っていますので、何とか5月半ばぐらいを目指して頑張っていただきたいと思っています。これは要望です。
最後に二つ。リースの期間はどれぐらいを想定されているんですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
一応想定では、6か月を想定しております。
平山委員
国のGIGAスクール構想で、いわゆる通信の整備と、あとはデバイスの購入というものに対してそれぞれ補助金がありますよね。中野区って、今年度はネットワーク環境の整備だけ申し込まれている、デバイスの購入については、今年度は申し込まれていない、こういう理解でいいですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
GIGAスクール構想に関するものにつきましては、今委員がおっしゃったように、今年度中野区は申し込んではおりません。
平山委員
国がそれを早めていこうという動きが今あるようなんです。そこをよく見極めていただいて、何でかというと、6か月以上リースするぐらいなら、買ったほうが安いんです。だから、リースはマックスは6か月ぐらいだと思うので、ただ、この先も続けていかなきゃいけない状況が想定をされるというか、仮にそうなるかならないか分からないんだったら、想定しておいたほうがいいですから。いつ学校が再開するのか分からない。それがあらあら決まってから準備をしていたら、また1か月2か月とかかってしまうので、今のうちからできることはやっておいていただいたほうがいいんですけれども、そこをよく見極めていただいて、その6か月を待たずに購入することに対して、国から1台5万円ぐらい来るのか。補助金が来るとか、そういったことが前倒しで執行されるようなことがあれば、すぐさま手を挙げていただいて、今年度はネットワークの整備だけという予定でしたけれども、デバイスについても配置をしていくということも検討をしていただけないかと思うんですけれども、どうですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
すみません。言葉が足りませんでしたが、今年度ネットワークの整備も特に申し込んではおりません。全て来年以降というふうにこれまでは想定をしていたところです。
戸辺教育委員会事務局次長
基本的には、今年度、情報化推進計画の中でどの程度の整備が必要か。今は各学校30台が一遍に使うとか、多くて二クラス使うという想定で容量を決めています。1人1台になったときにどのくらい必要になってきて、今の設備でレベルアップするにはどうしたらいいのかというのを今年度の計画の中で明らかにし、それを踏まえて、来年度そこの整備に取りかかって、併せて後半期ぐらいには購入できる状況になるのかなという想定で今進めているところでございまして、その辺のもう既に入れているところをどうレベルアップするかというと、かなり難しいところがあります。全くないところに入れるというのとちょっと違うので、その辺を十分見極めまして、委員おっしゃるように、これについてもスピーディーさが要求されるところでございますので、その辺をしっかり見極めながら、GIGAスクール構想の取組みについても進めてまいりたいと考えています。
平山委員
そうでしたね。要するに、情報化推進計画、学校用のものをつくらないと補助金が受けられないわけですよね。ということは、補助金のいわゆる支給を例えば国のほうがもうちょっとスピードアップしてくるかもしれないということを考えたら、計画自体を少し前倒しでつくるということに取り組んでいただく必要もあるのかなと思いますので、それも踏まえて、ちょっと大変だとは思いますけれども、ここは踏ん張っていただいて、ぜひスピーディーにやっていただきたいと思います。要望でいいです。
小杉委員
24ページの学校経営支援費のところだと思います。子どもたちがなかなか学校に行けない状況で、親御さんからも、子どもたちがどうしてもだらだらしてしまう。持て余しもしてしまって、学力の低下が大変不安だという声も聞いています。今回、在宅児童のICT支援、これは評価したいと思います。学校との連絡や、自宅学習することができる環境というところですが、具体的にはどういったところ、どこまでやるおつもりなのか。例えばオンラインによる授業とか、こういうのも見通しをしているのかどうかとか、具体的にどの辺までやろうとしているのかを知りたいところなんですが・・・。
宮崎教育委員会事務局指導室長
大きく分けまして、先ほど来委員の皆様から御要望等がありました、クラス等でつながるような、学校とつながるような、そういうホームルーム機能と申しますか、そういうものをまずやってみたいと思っております。今、実は具体的に様々な視聴覚コンテンツを示さなくても、既に文科省でありますとか、NHKでありますとか、他の都道府県で、教科ごとの学年ごとの非常にいいコンテンツ、動画等がございますので、まずは教師が担任している子どもたちとコミュニケーションを取る中で、例えば時間割を示して、その中でここを見なさいとか、あと1日中そういう視聴覚教材ばかり見ていると、特に低学年の子どもは疲れてしまったり、よくなかったりしますので、この時間は、今お話がありましたとおり、少し体を動かしなさいとか、それから、ドリルの課題を何ページから何ページをやりなさいとか、そういうことがまず一番最初に大切だと思っております。
続いて、今申し上げましたけれども、様々な学習コンテンツが今ございますので、そちらの優良なもの、特にそれぞれの学校の担任の先生が計画して、それを示していく。そして、最後のこととしましては、実際にもう始まっているんですけれども、一部の学校で、先生方が独自に、例えば自分のビデオを撮ったり、それを動画にしたり、それから、ユーチューブとかいろいろなものを使うんですけれども、そのほかに、動画までいかなくても、パワーポイント、プレゼンソフトと言ったほうがよろしいでしょうか。それで教材を作りまして、子どもたちが、動いている動画ではなくて、1枚1枚めくっていって学習を進めていくようなものとか、そういうのを独自に開発していく、そういうもののためにまずは使っていくということでございます。
小杉委員
今三つ言われたところで、そういうのができていけば本当にいいなと。学校に代わるような生活が家でもできるというところは非常に喜ばしいところですが、そういうことをしていくことで、それというのは、そういうのを見通してやっていきますということで進めていくということで、オンライン授業をそれによって進めていきますということなんですよね。子どもたちが今三つのことをやっていけば、学校の授業に代わり得るような中身になるということでよろしいんですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
やはり一番いいのは、人間と人間が触れ合って授業を進めていく。それは、ただ単に学習をするだけではなくて、今いろいろ話題になっております対話的で深い学びですとか、主体的な学習とか、そういうものはやはり仲間の中で切磋琢磨して、共同的な学習の中でしか養っていけませんから、それに勝るものはないと思うんですけれども、今こういう状態の中では、少しでも子どもたちが規則的な生活をすることですとか、基礎的な学力を身につけていくことですとか、何か目的を持って時間を使っていくとか、そういうことでオンライン学習をその中の手段の一つとして使っていくということでございます。
小杉委員
学校での板書による先生方の授業は非常にあのすばらしいものだと改めて感じております。非常に大変だと思いますが、努めていただければと思います。
それとあと、休業中の昼食費支援について伺いますが、これも昼食費支援をするのは評価しますが、より幅広く子育て支援を行う必要があるのではないかと感じています。ある保護者からは、給食がないことで、バランスの取れた食事が偏りがちになる。そして経済的な負担も大きくなっているということを私は伺いました。例えば配食のサービスなんかは検討はされてはいないんでしょうか。
戸辺教育委員会事務局次長
今までの中でも、配食ということで検討は随分してまいりました。ただ、実施に至りましては、衛生上の問題とか、いろいろ課題が多くありまして、実物のお弁当を配食するということにつきましては、今回、予算化を断念したところはございます。
小杉委員
衛生上の問題はかなり大きいところですが、例えば今世田谷区なんかですと、子どもの配食事業なんかも立ち上げていて、新型コロナウイルスの影響による収入減の経済的な理由や、保護者の疾患等によりお子さんが食事を摂ることが困難な家庭ということで、低所得者に限らず、今回のコロナウイルスの影響でかなりの休業状態とかというのは続いている状況の中で、影響が出ているところ、それから、保護者が病気を持っているということで、低所得者のみならず、全所得の世帯の方にも大きな影響を与えております。
例えば私が思ったのは、オンライン授業がこれから進んでいくということであれば、オンライン給食もいいんじゃないかなと。オンライン居酒屋なんていうのもありますけれども、オンラインで給食を取る。お金だけの問題ではなくて、給食は教育の一環ということで考えれば、私はオンライン給食はいいのではないかと思ったんです。こんなことを聞いてもお答えいただけますか。
戸辺教育委員会事務局次長
確かに子どもたちが3度きちんと食事を摂るということ以上に、今非常に問題になっているのは、孤食という問題です。お一人で食事を摂る。そういったものについては、やはり給食という機会は、3食のうちの一つは確保できていますということですから、非常に重要なものだと考えてございます。オンライン給食になるかどうか分かりませんけれども、今後、オンラインの活用によって、食事の際に、今日のお昼はどんなのとか、先生が子どもたちと会話するような形で取組みも考えられなくもないので、頂いた御意見を参考に、なるべく子どもたち同士、また子どもたちと先生が、そうしたことで交流できるような形で運営をしていけるよう教育委員会としても支援をしてまいりたいというふうには考えております。
小杉委員
配食を今回低所得者に絞ったんですが、先ほど申し上げましたように、世田谷区のように対象者を拡大させることもありなのではないかと考えております。ぜひそれも踏まえて御検討いただきたいと思います。
それと最後に、妊産婦トータルケアについてなんですが……。
委員長
それは、ここではないんです。
小杉委員
ここではなかった。そうですか。取りあえず、いいです。
むとう委員
25ページの保育園・幼稚園費のところで、私立の施設に対して今回給付金、コロナの対策費がついたということなんですけれども、参考までに、公立はどこまでできているのかというところも教えてください。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
今回のこの補正予算の中では私立を対象としておりますけれども、区立につきましても、今後、この国、都の補助を活用しながら対応していきたいと考えております。
〔「聞こえない」と呼ぶ者あり〕
委員長
もう一回お願いします。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
今回の区の補正予算につきましては、あくまでも私立を対象としておりますけれども、区立の保育施設、幼稚園につきましても、補助金を活用しながら対応していきたいと考えております。
昨年度、約40万円、区のほうで一括購入しまして、区の施設に配付、私立の保育園等にも配付したというところです。国の補助につきましては、1施設50万円ということになりますので、区立につきましても、まだ1施設50万円の枠が残っておりますので、それを活用することができるということになりますので、活用しながら対応していきたいと思っています。
むとう委員
だから、今どこまでができているんですか。区立の保育園、幼稚園についてはどこまでができているのか、何ができているのか。感染対策について、できていることを教えていただけますか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
区立につきましては、マスク、消毒液を配付したというところでございます。マスクにつきまして、まだ在庫があるというふうには聞いておりますので、消毒液について対応していきたいと考えております。
委員長
全部やったのか。何園残っているとか、全部やったんですか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
今回対象としているのは、区立、私立の全ての保育施設、幼稚園であります。区立につきまして、全て対応しております。
むとう委員
区立については、マスクと消毒液については、全園で全部ちゃんと整っているという御答弁だったと思うんですけれども、先ほど、これから給付していく私立については、空気清浄機なども含まれるというお話でした。区立については、空気清浄機というのは設置されているんでしょうか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
まだ設置されておりません。今後検討していきたいと考えております。
むとう委員
今のところ特段やっていることは、区立についてはマスクと消毒液だけなんですか。基本的には休園しているわけですけれども、今後、空気清浄機についても設置を考えていくということでよろしいですか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
今回のコロナの対策として対応したのは、あくまでマスクと消毒液ということになります。空気清浄機につきましては、今後検討していきたいと考えております。
むとう委員
今後、どういうふうになっていくのか先が読めない中で、安全対策をしっかりと取っていっていただきたいと思っています。
それから、学事費のところの先ほど質問にも出ておりましたけれども、昼食費相当額の支援ということで、補正の内示を受けたときには、1食当たり児童500円ということで、35日分で2,500人が対象ぐらいと聞いていたんです。先ほどの小杉委員の質問の中で、今回は、いろいろ考えた結果お金になったということのようなんですけれども、先ほどの御答弁の中で、衛生上の問題があってお弁当などは出せないということだったんだけれども、衛生上クリアできない問題というのはどういうことが挙げられているんでしょうか。
戸辺教育委員会事務局次長
一つには、衛生上というよりは、アレルギー対策が一つあります。現在の学校給食においては、除去食といいまして、何種類かの食材をそれから抜いてお子さんに提供するという作業をしていますけれども、そういう細かい除去用のアレルギー対策用のお弁当に対応してくれる事業者がほとんどいないだろうといったところ、それから、衛生面については、提供したその場で食べていただけるんだったらいいんですけれども、例えばおうちに宅配して、いつ食べるか分からない。例えば気温も上がって、冷蔵庫にも入れていなくて、それを夕飯に食べてあたってしまったというようなことも心配されるので、基本的には難しいと判断したところでございます。
むとう委員
分かりました。参考までにお尋ねしたいのは、各学校で調理業務を委託しておりますけれども、この委託業者というのは、この時期、どういう状況になっているんでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
委託事業者につきましては、現在調理はしていないわけですので、お掃除したりとか、そういったところでございます。
むとう委員
その委託会社の方々の委託費が削減されるというようなことはならないということでよろしいですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
この後、どの程度学校が休業になるのかということもありますが、その休業に代わって、今度夏休みであるとか土曜日に授業をするとか、いろいろ検討している中で、その日数的なものについては全体で考える必要もあるかなというふうに思っておりまして、今の段階では結論はなかなか難しいかなと思っているところです。
むとう委員
多分委託会社にアルバイトで調理業務に雇われているという方も数多くいらしていて、今、ちまたの民間でも大きく問題となっているのは、そういう人たちがもし失業しちゃったりとか、所得がなくなってしまったりということが大きな影響として今後出てくるわけですから、少なくとも行政がそういうことをしないであげてほしいというか、委託会社がどうなるかは委託会社の判断だということかもしれないけれども、行政自らが、委託費を削減して、そこでこれまで雇用されていた人たちの生活に大きな影響が及ぶようなことにはならないような配慮というものも、今後念頭に置いておいてほしいということを要望しておきます。
いでい委員
24ページ、25ページ、たくさんあるんですけれども、6番の学事費のことについて伺います。今回、学事費、教育機会で、就学援助世帯に対する区立小・中学校臨時休業期間中の昼食費相当額の支援ということが区独自の政策ということで補正予算対応になりました。これは、どうして就学援助世帯の昼食分相当という考えに行き着いたのか、経緯を教えてください。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
就学援助世帯の児童、お子様につきましては、学校が休業されていなければ、家庭の負担なくお昼が食べられるというところで、学校の臨時休業に伴って給食の提供ができなかったことから、その分の食に関する支援が必要であると考えたところでございます。
いでい委員
というのも、もちろん就学援助受給世帯というんですか、そういった世帯のこともあるんですけれども、今回の新型コロナウイルスの影響において、在宅しなくちゃいけないという世帯は、全ての子どもたちがいる家庭なんです。特に今回区が緊急対応ということで補正予算で取り組まなければいけない1番、優先順位をそんなにつけられるものでないと思うんですけれども、区が本来やらなきゃいけない基幹業務というんですか、住民福祉の向上ということで、特別な支援が必要とされている世帯、そういったところに対して傾注するべきだと私は考えています。
そのうち就学援助世帯も私の考え方に入るわけですけれども、私は、どうせだったら、児童育成手当受給世帯、障害を抱えていらっしゃる方がいらっしゃる世帯に対して、特別な思いというか、手当はしていただきたいというのが本音なんです。というのも、今回の新型コロナウイルスに仮に罹患するということになれば、命の危険があるということで、それぞれ皆さんが自己防衛のために、手洗いやうがいやマスクを購入したり、また働いている場所、生活する場所も様々な工夫をしています。健常者であれば、もちろん、そうなんですけれども、家庭、世帯の中に障害者を抱えるところというのは、さらに気をつけなければいけないし、さらに特別な対応をされるわけなんです。
今回、区の補正予算については、そういったところに対する配慮というか、そういったものが全く見られない。全体に対して物が言える委員会でないので、私はここの子ども文教委員会の所管するところだけについて指摘をしますけれども、特にこの子ども世帯、子どもさんたちを預かっている委員会であれば、教育委員会事務局、子ども教育部かな、特に支援が必要とされている子どもさんたちを抱えている世帯に対して、こういった支援ができるのではないかと強く提案をして求めていくべきだったと私は考えています。それについて何か答弁できる方はいますか。
小田子ども家庭支援担当部長
委員の御指摘がございましたとおりに、障害をお持ちの方であったり、何らか消毒液等々、いわゆる衛生面も大変気をつけて生活をしなければいけないという御指摘はそのとおりだと考えております。区のほうといたしましては、障害のあるお子さんが、例えば放課後デイであるとか、様々居場所的な部分につきましては、事業者の協力を得ながら継続をしてございます。アポロ園等々、また発達に関係するようなゆめなりあ等につきましても進めているところでございますし、また、いろいろ医・ケアの必要なお子さんに関するところについても、様々事業者様と協力しながら進めているところでございます。委員御指摘のように、今後、この新型コロナウイルス感染症対策につきましては、長期的な対応が行政としても必要だろうと考えますので、頂きました御意見を基に、今後また積み上げさせていただければと考えております。
いでい委員
今回は、まず今年度初めの補正という形で、こういった緊急対応のことでありましたから、直近に第2回定例会もあることですし、様々影響は大きい小さい関係なく、区民の生活に影響があるものについて、一つひとつ洗い出していく必要はあるのかなと私は考えています。今日ですか、政府のほうで、緊急事態宣言を1か月程度延長するということが発表されるのではないか、5月4日になるのではないかという話がありますけれども、全くこの先が見えない話でもあります。それと同時に、今まで私たちが経験したことがないことが起き続けているので、スピードというものは大切なことなんです。
東京23区の中で、中野区だけこうなんですというのを追い求めていくのもいいとは思うんですけれども、23区の中で、なぜよその区でできて中野区でできないのか。特に隣接区のことについては常に情報を共有しながら、いいものはまねをさせてもらうというのか、取り入れさせていただいて、また課題については、お互いの隣接の区で情報共有をしていきながら、よりよい暮らしというものを追い求めていきたい。それはお願いをしていきたいと思っています。
この5番の学校経営支援費のICT推進のことについてもそうなんです。取りあえず、今の在宅でICTを活用しながら勉強していこうというのは、今ここに来て付け焼き刃でやろうと思っても無理があるというのは、皆さん分かっていらっしゃるから、ホームルーム程度から始めていきましょうと、すごくいいことだなと思っています。お隣の渋谷区さんは、総務省のモデルということで、3年も前から、1人1台のタブレットということで導入をされているので、今回こういった在宅で学習をしましょうといったことについても、すぐに今までと変わらず取り組むことができている。
渋谷区さんと全く同じことをせよと誰も思っていません。ですけれども、このICT環境を整備するいい機会だという思いと同時に、それを取り入れて何をするのかというものを明確にしなければ、せっかく導入をしても全く意味がない話ですし、以前も、よくあるんです。教育委員会で、教育委員さんも遠隔会議で、オンライン会議ということで導入してと言ったけれども、結局やらずじまいでなくなっちゃった。
あと、公立の小・中学校の教室に、大型の液晶テレビを入れるんですと、入れたのはいいけれども、ほとんど使っていない。それは何でかというと、そういったハードの機械を使いこなせる先生だったり、また、それを支援する方がいらっしゃらないからそういったことになっていくわけで、ICTの機器を導入したからといって、何でもできるんですと考えるのは時期尚早かなと。今回はコミュニケーションのツールとして導入をしていきましょうというのが主眼であって、その次に学習支援についてどうやっていきましょうか。そういったモデルについては、お隣に渋谷区があるわけですから、取り組んでいる自治体も様々あるわけですから、そういったところに情報提供を頂いて取り組んでいくという姿勢も必要なのかなと思っています。それは要望です。
次に、26、27ページの児童手当・子ども医療費助成のところですけれども、これは児童手当受給世帯に対して、国のほうから子ども1人当たり1万円ということでお金が出ていることで振り込まれると思うんですけれども、これは振込は6月の末ですか。
古川子ども教育部子育て支援課長
現在のところ、6月中には振り込めるように準備を進めているところでございます。
いでい委員
そうなると、先ほど言っていた就学援助世帯に対する昼食代分というのはいつ振り込まれるんですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
こちらにつきましては、5月下旬から6月上旬を目途に振り込みたいというふうに考えております。
いでい委員
そうなると、特別定額給付金と同じ時期にこの就学奨励費は入る。6月には児童手当分が入っていく。こういった3段階というんですか、そういった形で入ってくるということでいいんですよね。手続というか、事務のことが進んでいないので、いつですよというのは言えないのは、もちろん分かると思うんですけれども、こういうことに対しても、今5月1日に臨時会を行って、補正予算を組んで、ほかの23区では、二、三日前から専決処分という形で補正予算をどんどん通しているところもあったり、また今日から定額給付金のことについて受付を始めていたりする自治体も、23区の中でもあります。絶対に後れを取ってはいけないし、せっかくやることですから、スピード感を持って当たっていただきたいと思っています。これは要望です。
斉藤委員
このたびの学校休業に関しましては、子どもたちも保護者たちも大変心配しているとともに、現場の先生方も一生懸命取り組んでくださっていることと思います。感謝申し上げたいと思います。
先ほどから話に出ておりますICT環境の構築のことですけれども、アンケートがスタートして、5月末ぐらいに何らかの支援を進めていかれるだろうということは、中学校をベースで話されていますが、この予算に関しては小学校も一応入ったということでよろしいでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
全体、小・中を想定した予算になっております。
斉藤委員
それで、小学校に関しては、このICT環境の取組みに関して、今のところどんな様子なのかをざっくりお聞かせいただけますでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
先ほども御答弁させていただきましたけれども、機材がどの程度調達できるのかといったところを確認しながら、順次というふうに思っております。まず中学校のほう、受験を控えた中学3年生から順に中学校の導入、そこで機材等が調達されれば小学校にも段階的に入れていきたいと考えております。
斉藤委員
それまでの期間、丁寧に小学校児童、皆様にフォローを取り組んでいただけますように要望いたします。
委員長
ほかにないですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、他に質疑がないようですので質疑を終結いたします。
次に、意見について伺います。第47号議案について御意見等々ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
意見はよろしいですね。
では、意見はないということで、それでは、第47号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決定をいたします。
以上で第47号議案の審査を終了いたします。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時18分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時18分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、当委員会の次回日程は5月13日(水曜日)午後1時からということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決定をいたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。
いでい委員
今回のこういった新型コロナウイルスの関係のことで、ここの子ども文教委員会でも議論してきた学校の開設だとか開校だとか位置の移転だとか、そういったことについてかなりスケジュール的に影響が出るということだと思うんです。例えば一番直近の9月に引っ越しする予定だったみなみの小学校とか、そういったところのスケジュールとかはどうされるんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
今お尋ねがございましたみなみの小学校、美鳩小学校につきまして、特に具体的に工事の遅れなどがあるというようなことは現時点ではございません。
いでい委員
というのも、工事の遅れはないのは分かるけれども、その後に引っ越しがあるからということで、本来9月の頭に開校ではなくて、1週遅れで開校するという話をこの間子ども文教委員会でしていましたよね。それは、まだ東京オリンピック・パラリンピックの影響があるから、物流のことについて大変だからというのが理由であったと思うんですけれども、今回はコロナウイルスの影響があるので、今までどおりの予定ではいかなくなるのではないかと思っています。中野区全体の施設配置のことについてもそうなんですけれども、そういったシミュレーションをされないんですか。
というのも、直近の先月までは、4月のゴールデンウイーク明けに学校が開校した場合でも、夏休みは8月7日以降ということを想定されていたと聞いています。これが仮に今月いっぱい、5月いっぱい緊急事態宣言が延長されることになれば、またそれを学校が再開したときでも、ずれ込んでいくという可能性がすごく大きいじゃないですか。それについても、工事の影響だけではなくて、引っ越しするとか、開校するとか、そういったスケジュールとかというのは想定しておくのは当たり前の話だと思うんですけれども、どうなんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
委員おっしゃるように、新型コロナウイルス感染の状況によりまして、様々夏休み以降の想定がされると考えてございます。ただ、それは直近での緊急事態宣言の延長、それから臨時休校の延長が具体的にどこまで行われるか、それによって夏休みの対応、また授業、そして、学校の移転等の作業にどの程度影響があるか、そのあたりを見極めながら対応していきたいと考えているところでございます。
いでい委員
見極めながらだと遅いから、今わざわざ言っているのではないか。すぐに取り組むべきだということを指摘しているわけで、もう一回答弁をお願いします。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
様々な想定を基に取り組んでまいりたいと考えてございます。
委員長
よろしいですか。(「休憩していただけますか」と呼ぶ者あり)
休憩します。
(午後2時23分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時27分)
それでは、ほかにないようですので、以上で子ども文教委員会を散会いたします。
(午後2時27分)