中野区議会子ども文教委員会〔令和2年5月13日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 令和2年5月13日
○場所 中野区議会第1・2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時27分
○出席委員(8名)
高橋 ちあき委員長
斉藤 ゆり副委員長
吉田 康一郎委員
小杉 一男委員
いでい 良輔委員
中村 延子委員
平山 英明委員
むとう 有子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 入野 貴美子
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞
子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子
子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 永田 純一
子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治
子ども教育部幼児施設整備課長 藤嶋 正彦
子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一
教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明
教育委員会事務局学校教育課長 板垣 淑子
○事務局職員
書記 松丸 晃大
書記 本多 正篤
○委員長署名
審査日程
○議題
学校教育の充実について
学校と地域の連携について
知的資産について
子育て支援及び子どもの育成について
○所管事項の報告
1 新型コロナウイルス感染症に係る子ども教育部・教育委員会事務局における対応について(子ども教育部、教育委員会事務局)
2 仲町保育園跡地を活用した認可保育所の整備・運営事業者の選定結果について(幼児施設整備課)
3 民設民営学童クラブの誘致について(育成活動推進課)
4 中野区の保幼小中連携教育について(指導室)
5 臨時休業期間等における在宅児童・生徒のICTを活用した学習支援について(指導室、学校教育課)
6 令和2年度教育管理職の異動について(指導室)
7 その他
(1)海での体験事業の中止について
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように進めます。
なお、審査に当たっては3時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
学校教育の充実について、学校と地域の連携について、知的資産について、子育て支援及び子どもの育成についてを議題に供します。
所管事項の報告を受けます。
まず初めに、新型コロナウイルス感染症に係る子ども教育部・教育委員会事務局における対応についての報告をお願いいたします。
それでは、新型コロナウイルス感染症に係る子ども教育部・教育委員会事務局における対応につきまして、お手元の資料(資料2)によりまして御報告いたします。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、子ども教育部及び教育委員会事務局では、次のとおり対応を行っているところでございます。なお、6月1日以降の対応につきましては、国や都の動向を踏まえて決定することとしてございます。
初めに、子ども教育部における対応でございます。
児童館、ふれあいの家及びキッズ・プラザ、子育てひろばにつきましては、5月31日まで休館・休業を延長してございます。
学童クラブにつきましては、5月31日まで臨時閉室を延長いたします。ただし、ひとり親で仕事を休むことが困難な方などにつきましては、特例的に預かる対応をしてございます。
次に、区立障害児通所施設につきましては、支援が必要な方に限り事業を実施してございますが、時間を変更する場合がございます。なお、療育センターアポロ園のおもちゃライブラリーにつきましては、当面の間、休止いたします。
保育園につきましては、臨時休園は5月31日まで延長をいたします。ただし、ひとり親で仕事を休むことが困難な方などにつきましては、特例的に保育を行ってございます。
子育て支援サービスにつきましては、一時保育・短期特例保育事業、病後児保育事業、トワイライトステイ事業につきまして、5月31日まで利用自粛をお願いしてございます。ただし、ひとり親家庭で仕事を休むことが困難な方などにつきましては、特例的に保育を行ってございます。また、ファミリー・サポート事業につきましても、利用の自粛をお願いしているところでございます。なお、病児保育につきましては、5月13日から当面の間、休止といたします。
次に、教育委員会事務局における対応でございます。
区立学校・幼稚園における臨時休業につきましては、全ての区立幼稚園及び区立小・中学校を対象といたしまして、5月31日まで延長いたします。この期間中におけます対応といたしましては、次のとおりでございます。週に1回以上、電話などで児童・生徒の状況を把握いたします。家庭学習の目安となるように、1週間分の時間割を学校のホームページに掲載いたします。学童保育の対象者・待機者は、学童保育へ移動するまで、各児童館、キッズ・プラザで過ごします。何らかの支援・対応が必要な児童につきましては、これまでどおり学校でお預かりをいたします。小学校における校庭の遊び場開放、中学校における校庭の開放は、臨時休業中は中止といたします。小・中学校における部活動は中止といたします。区立幼稚園の預かり保育につきましては実施をいたします。
区立図書館につきましては、全館休館を5月31日まで延長いたします。
教育センターにつきましては、教育支援室は閉室いたしますが、教育相談室につきましては、相談事業を実施いたします。
軽井沢少年自然の家につきましては、5月31日まで休館といたします。
御報告は以上でございます。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。
いでい委員
時間もあれなので少なく聞きますけども、現在、子ども教育部及び教育委員会事務局で新型コロナウイルス感染症に係る対応についてということで今報告を受けましたけれども、ここには報告されていませんが、私立幼稚園など、教育委員会や子ども教育部に関わる機能というのかな、ところについて報告がないところがあるんですけど、私立幼稚園には何か対応を取られているんでしょうか。
私立の幼稚園につきましては、区立の幼稚園の臨時休業の情報提供ということで、その都度、区立幼稚園に通知している文書のほうをメール等で送信しているところでございます。(「ちょっと何を言っているか聞こえないんですけど、もう1回、もうちょっと大きい声でしゃべってもらえますか」と呼ぶ者あり)
委員長
もう一度答弁をお願いします。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
私立幼稚園につきましては、区立幼稚園の臨時休業の情報を提供しているところでございます。
いでい委員
区の情報を提供しているだけで、聞き取りだとか、現在おたくの幼稚園では何をしているのかとか、そういった情報収集のほうはしていないんですか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
私立幼稚園につきましては、現在、情報収集につきましては行っておりません。
いでい委員
ぜひやってください。区立の保育園もそうだし、認可保育園もそうなんだけれども、それぞれの園ごとによって、やっぱり抱えているケースがたくさんあるんですよ。そういった本当の、リアルな生活の中での声を拾い上げていくことが今求められているわけ。必ずやってください。
以上です。
委員長
答弁は必要ですか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
委員がおっしゃるとおり、情報収集に努めてまいりたいと思います。
小杉委員
すみません、1ページの下のほうにある病児保育について、東京病院の云々という、概要を、東京病院での病児保育が中止になるというふうに聞いたんですが、ちらっと聞いただけなので、何か報告いただけるとありがたいなと思うんですが。
委員長
総合東京病院ですか。(「総合東京病院です」と呼ぶ者あり)
小田子ども家庭支援担当部長
私のほうから御説明させていただきます。
現在、病児保育につきましては、今御指摘ありましたように、総合東京病院のほうで行ってございます。定員3人でございます。この間、病院側とは区のほうで委託で事業を実施してございますが、今般、新型コロナの発熱外来というのを病院のほうで行うということで、こちらの場所を活用してというお話がございまして、本日からでございますけれども、当分の間は、病児保育につきましては休業でございます。やはりいろいろと、病院側の説明によりますが、抵抗力の弱い病児をお預かりするという部分につきましても懸念がある、また、スペースを取るということで、ここの場所を活用するということで、一般外来との人の分断といいますか、分離が可能だということで、東京都医師会からの要請によってこういう事業を始めたいというふうなお話がございました。区としてもこちらを了解いたしまして、病児保育は休止というふうにしたところでございます。
小杉委員
再開とかというのはあるんですか。
小田子ども家庭支援担当部長
一応見込みですけれども、再開は7月頃もしくは7月の中旬ぐらいというふうな見込みでございますが、今後のいわゆる感染症の拡大がどうなるかによりまして時期は多少前後するのではないかなというふうに考えてはございます。
小杉委員
ありがとうございました。
もう一つ、今日の朝日新聞の1面に載っていた夏期休業の報道がされていますけども、それについては、今、中野区においても準備をしているということで、6月1日以降をどうするのか決める段階で公表されるような形になっていると考えてよろしいんでしょうかね。
委員長
ちょっと休憩します。
(午後1時09分)
委員長
再開いたします。
(午後1時09分)
中村委員
御報告ありがとうございます。何点か端的に聞きます。
今、小杉委員からもあった病児保育についてなんですけれども、今は、利用がないとかという現状なんですかね。利用者がいるとちょっと困っちゃうのかなと思っているんですけど、そこら辺の事情を教えてください。
小田子ども家庭支援担当部長
現状ですけれども、新型コロナ対策で保護者の方がお休みに入っているというようなこともあろうかとは思いますが、4月以降ですけれども、利用者はゼロ名でございます。
中村委員
7月の中旬見込みというふうにおっしゃっていたんですけれども、結局、今度、緊急事態宣言が解除されたとすると、どうなるか分からないんですけれども、そういったときに病児保育が必要になってくると思うんですね。ここで3名受け入れていただいていたというところはあるんですが、区として、ほかの場所でとかというところは今考えていらっしゃらないんでしょうか。
小田子ども家庭支援担当部長
現在も、病児保育につきましては、こちらの総合東京病院での受入れと併せまして、ファミリー・サポートで病児保育の登録をしている方に関しまして実施をしているところでございます。ファミリー・サポートにつきましても現状では自粛ということで、あまり御利用はないんですけれども、今後、病児保育が必要な方につきましてはファミリー・サポートのほうを御案内するということで社会福祉協議会とも連携・調整をしてございますし、今回の休止につきましては、保育園等への掲示のお願いですとか、ホームページと併せまして進めているところでございます。
中村委員
ぜひそこは利用者の方に御不便がないように努めていただきたいなと思います。
あと、裏面の2番の教育委員会のところの区立小・中学校のところなんですけど、「週1回以上、家庭への電話や訪問をして児童・生徒の状況を把握する」というふうに記載があるんですけれども、子どもに直接状況を確認したりというのはできている状況なんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
基本的にはそのように学校には伝えているんですけれども、いろいろな声を聞いておりまして、今回、また改めて必ず本人の確認をするようにということを通知等で徹底しているところでございます。
中村委員
ありがとうございます。ぜひ、そこは大切な視点だと思いますので、よろしくお願いいたします。
あと、その下のところで、「学級または学年ごとに1週間分の時間割を学校のホームページに掲載する」というふうに記載があるんですけれども、家庭によってはどれだけその時間割どおりにできるかというところの差が出てきてしまうという部分があると思うんですけれども、例えばその回収というか、宿題じゃないですけれども、そういった課題の回収みたいなことというのはされていないんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
今週1週間、個別連絡ということで、子どもたち一人ひとりが学校のほうに赴いて、学校によっては4月の課題を回収したり新たな課題を渡したりするところがあるんですけれども、なかなか今こういう状況がありまして、その回収の方法等、それぞれの学校がいろいろ連絡を取りながら工夫しているところなんですけど、一方で、保護者のほうから、課題を定期期間の中で必ず出すように言われるのは非常に負担だという声も伺っておるような状況もありまして、要するに、忙しくて子どもの面倒を見ていられないという声も聞いているんです。ただ、こちらのほうとしましてはできるだけ協力を求めていくような形になりますが、今後、感染状況等を鑑みまして、連絡方法とか、そういうことにつきましてはまた通知をきちっと出させていただいて、きちっと確認するようにという、その方法等も示して徹底してまいりたいと思っております。
中村委員
ありがとうございます。やっぱり御家庭によっては差が出てきてしまうというところで、すごく懸念をしているところです。今後どうなるか分からないですけれども、例えば6月から学校再開になったときに、しっかりとスタートがスムーズにできるような、学習習慣が整っていない子だとなかなか難しいのかなと思っていますので、そこら辺はぜひ工夫をしていただきたいなというふうに思っています。
またその下のところで、「その他何らかの支援・対応が必要な児童については、これまでどおり学校でお預かりする」というふうに記載があるんですけれども、スクールカウンセラーさんの活用とかというのはどういうふうになっているんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
スクールカウンセラーが学校に来る曜日は決まっておりますので、そこでピンポイントで活用できるような状況がありましたらそこでするんですけど、なかなかそれぞれの学校でそういうケースはあまりなく、むしろ区の教育センターのほうに相談があるケースが多いように聞いておりますし、把握しております。
平山委員
先ほどいでい委員のほうからこの中にないのもあって云々みたいな話もあって、何を基準に載せられているのかなと思って。分からないところだけ伺います。
先ほど、総合東京病院ですか、病児保育がなくなっちゃう、しばらくの間。それは何かに載っているんですか。区が発表されたんですか。
小田子ども家庭支援担当部長
区のホームページのほうにも掲載してございますし、総合東京病院のほうでもホームページでお知らせするというふうに聞いてございます。
平山委員
それは、当該委員会では、これの報告は入らないんですか。
小田子ども家庭支援担当部長
委員会につきましては、病児保育について当面の間休止するということで書かせていただいて、すみません、PRとかの方法、周知方法までについては記載してございません。
平山委員
いや、今日の委員会で報告はないんですかと。ここに載らなかったんですかと聞いているんです。そのこと。載っているのか。(「一番下のところ」と呼ぶ者あり)ああ、これのことなんだ。なるほど。(「すみませんね、簡単で」と呼ぶ者あり)1行だけ。こういう形でね。ちょっと分かりづらいですよね。というのと、これは厚生委員会との絡みもあるでしょう。向こうのほうでは報告は。厚生委員会はあしたなのかな。なされるのかな。所管外ですけど。
小田子ども家庭支援担当部長
病児保育につきましては厚生委員会のほうは所管外でございまして、今後のまた総合東京病院との関係性につきましては、ある程度整理がついた段階で、議会なり委員会なりに御報告があるものかというふうには承知してございまして、内容につきましては、健康福祉部とも共有しているところでございます。
平山委員
ごめんなさいね、この委員会でやることじゃないんですけど。いわゆる江古田地域の方は今非常にセンシティブになられていて、そういうことがあったもので、どうなのかなと。もう今日決定だということを伺ったので。
それともう一つ、これは永田課長になるのか、小田部長になるのか。子育て先進区の基本方針を定められたんですよね、結局。企画のほうで。それに向けた取組がこの4月から本来であればスタートしていく予定だったというふうに思うんですけども、そういう取組というのは一旦ストップしているんですか。それとも、それはそれで基本方針に基づいて区政運営というのは進められていっているんでしょうか。
小田子ども家庭支援担当部長
基本方針を企画のほうで定めまして、それに併せまして、区全体での推進会議という、内部会議ですけれども、設置をいたしました。これに伴って、様々、本来であれば、進行管理、事業全体調整等を進める予定でございましたが、今般の新型コロナウイルス感染症での対策もございまして、細かい事業につきましての検証等は内部では進めているところでございますけれども、全庁的な大きな動きというのはまだストップしているところでございます。
平山委員
もう結論だけ言いますね。何が言いたいかというと、ここのところの区だとか区長の発信を見ていると、子ども、子ども、子どもというのが非常に強調されているわけなんです。ただ、今は非常事態ですから、お困りになっているのは全ての区民の皆さんなんですね。ここで一回、子育て先進区というのは、事態が落ち着くまで――。今、ほかのものもそうだと思うんです。まちづくりだって止まっているわけじゃないですか。だから、子育て先進区という、そういうこだわりは一回置いて、今、この危機を乗り越える、そのために、皆様、例えば教育委員会、子ども教育部としてどうするかという、そういうふうにぜひ取り組んでいただきたいなというふうに思っていまして、そうしないと、サービスが偏ったふうになってしまうというのは、こういう非常時に、区民の皆様にとって非常にやっぱり分断を生んでしまう危険性もあるので、そのことを非常に危惧しているんですが、そこはどうなんでしょうか。
小田子ども家庭支援担当部長
全庁的な取組の中で検討していく、また、進めていくことと思っておりますし、全ての区民の方が新型コロナウイルスの感染症の拡大に関しまして、いろいろ御不便も御迷惑もおかけしているところだと思っております。それを総合的に見て区として進めていくところだというふうに思っておりますので、子育て先進区だから子どもがということではなくて、全ての困っていらっしゃる、様々、お子さんをお持ちの世帯の方もそうですし、そうでない方も含めて取組を進めていっているものというふうに私のほうは認識してございますので、委員の御指摘のとおりのことを踏まえまして進めていければというふうに思っております。
平山委員
では、確認ですけど、一旦子育て先進区という、そういうものについて、横に置いて、この事態を乗り越える、そういう理解でよろしいですか。
小田子ども家庭支援担当部長
横に置いてというところまで、私のほうでそうしますというようなことを言うところではないのかなと思ってございますが、子どもも含めて、子育て家庭も含めて、全ての区民の方を含めて、今、早急に取り組まなければいけないということを優先順位を持ちまして政策として取り組んでおりますし、今後もそのようなことで当分の間は進んでいくというふうに理解しております。
平山委員
これで最後にします。それはそうですよね。それは企画が考えることだったり、もっと上が考えることですから、小田部長に答弁を求めるのは大変酷な話なんですが、そういうやり取りが当該委員会であったということをぜひ御報告いただければなというふうに思っていますし、現実、区民の方から少しそういう声をいただく場面もあるものですから、対象にならない区民の方に、この非常時につらい思いや寂しい思いをさせないように、全ての区民を守っていくんだという、そういうことを踏まえた上でこの所管の皆様にも頑張っていただきたいなと思いますので。これは要望です。
委員長
それでは、お伝えしていただければと思います。
吉田委員
お疲れさまです。ここの部分で御質問すべきか、その他に回すべきか、ちょっと分からないので、質問してから、今とか後とか仕切っていただきたいんですけど、とにかく今回、新型コロナウイルスで世界中大変な犠牲者が出て、大変なことになっていて、よその国ではニューノーマルという言葉も出てきて、暮らし方とか人と人との距離の取り方も含めて、中野区でも、区議会事務局を見ていると、机と机の間にアクリルだか透明なビニールだかの仕切りを置いたり、感染予防をしていらっしゃるわけですが、今度、再発予防――2次、3次爆発の予防ということを教育とか保育の部分でも考えなきゃいけないと思うんですけども、落ち着いた後は昔のとおりでいいと考えているのか、今後、コロナと共存じゃないですけど、いつでもあり得ることとして、何か新しい学校の在り方、保育所の施設の在り方とか、そういうことは、今緊急事態で大変だと思うんですけど、何か検討とか情報収集とか、そういうことはやっているんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
まず、今のところ学校再開の予定は6月1日ということで、休校が今月いっぱいということになっておりますので、それはまた状況によって変わるかもしれないんですけれども、そういうふうに考えておりまして、当然、今後の感染の蔓延状況や、それから、いろんな状況を鑑みて考えていかなければいけないんですけども、文科省や東京都からも通知が来ておりまして、例えば分散登校ですとか、それから、教室の中で、例えば子どもが市松模様に座席を空けて座るとか、そういう具体例、それから、当面の間は、例えば体育でも、密集、密接に接触するような、そういう種目は避けるですとか、それから、音楽だと当面の間は合唱は避けるですとか、調理実習はやらないとか、そういう指示は具体的に出ておりますし、こちらからも発信しているところでございます。さらに、本当に今後そういうことがあるということも想定しながら、今日またこの後お話しすることがあるかと思いますが、オンライン学習の活用等も今考えているところでございます。教育の内容としては、今、そんなことを考えているところでございます。
吉田委員
また逐次どんどん新しいことを教えていただきたいんですが、私が一つ懸念しているのは、中野区独自の取組として、日本全体、東京都全体ではなく中野区独自で考えなきゃいけないこととして、学校の2足制から1足制に変えてきたということがあると思うんですね。これは、アメリカのCDC、有名な、疾病予防管理センターが新しい雑誌で研究結果というのを出しているんですけども、中国においてもアメリカにおいても、その靴底、靴がウイルスの付着、感染源になって病気が蔓延していく、要するに、玄関で靴を脱ぐという日本の習慣が望ましいと、こういうことを結論付けるような研究結果が出てきているんですね。この新型コロナが出てくるまでは考えもしなくてもよかったんですけれども、ニューノーマルというような状況の中で、実は日本人がずっとやってきたことは疾病予防には非常に有効なことをやってきたと。東京の中では中野とほかの幾つかの区が2足制から1足制にというのをしているんですけども、こういう新しい状況になってくると、要するに、家に入ったら靴を脱いだほうがいいと。世界中で今そういうお勧めをやっているんですけども、小学校・中学校などの在り方についても、こういうことをもう一回、一から新しい状況に応じて検討し直す必要があると思うんですけども、この辺はいかがですか。
戸辺教育委員会事務局次長
基本的には、教育委員会の中で様々な方面から検討いたしまして、新しい学校につきましては1足制にするというような方向性を定めたところでございます。委員がおっしゃったように、いろいろな方が今回のコロナの感染症に関連して、いろんな分析、それから、今後の生活様式等について、いろんな考え方や検証結果、そうしたものが出されると思っております。そうしたものを踏まえて、1足制の場合、大きな一因として、上履きに履き替えることで感染症防止に非常に効果的だというような検証結果が得られれば、その時点でそれに沿ったような対応を考えていくというようなこともあるわけでございます。今の段階で、いろんな方がいろんな検証・研究結果を出されるということも想定できますので、今後、そうしたものを踏まえて、何が学校において感染症防止について一番効果的なのかというのを教育委員会の中でもきちっと議論して、方向性については判断していきたいと考えております。
吉田委員
前向きな答弁だったと思うんですけど、改めて、これまで1足制にしてきた議論は、今回のコロナウイルス蔓延の前に決めたことなので、一回リセットして、白紙に戻して、本当に学術的に、疫学的に子どもたちに一番適切なことをもう一回ゼロから検討し直していただいて、その結果1足制がいいならいいんですけど、今まで決めたことだからこうなってもそれを続けるという惰性のようなことだけはやらないで、きちんと検討していただきたいなと。それはくぎ差しでお願いをします。
委員長
要望ですね。
むとう委員
1ページ目の子ども教育部における対応のところで、学童クラブと、それから保育園については特例的に預かるということになっておりますけれども、通常と比較して、特例で預かっている、特例で保育を行っている人数はどれぐらいいらっしゃるんでしょうか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
臨時休園中に預かっている児童の人数ですけれども、日によって若干変わるんですけれども、認可保育所につきましては、約760名程度預かっております。登園率でいきますと、約12%程度の児童が登園しているという状況でございます。
細野子ども教育部育成活動推進課長
学童クラブのほうでございますが、全体の在籍児童が2,000くらいいらっしゃいます。その中で、休園期間中にお預かりしているのが150から多いときで200を切るぐらい、幅がありますが、なので、率にすると1割を切るぐらいというふうに考えております。
むとう委員
特例で預かる際に、コロナ対策として特段心がけていること等はどんなことが行われているんでしょうか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
人数は少ないんですけれども、食事のときになるべく離れるとか、向かい合わせにならないようにとか、あと、消毒を徹底するとか、あと、3歳以上の児童につきましてはマスクの着用等を心がけているところでございます。
細野子ども教育部育成活動推進課長
学童のほうはお食事はありませんが、熱のあるときに登園しないように、熱のあるときにいらっしゃらないとか、マスクをつけてくださいとか、そういったことをお願いした上で、あとは、館の中を清潔に保つように心がけ、そして、距離を保って密集を避けるような取組をしております。
むとう委員
学童クラブは、場所によって、園庭というか、お庭というんですか、校庭というか――、あるところもあるかと思うんですけれども、区立の公園などでは、3密を避けるということで、複合遊具については使用禁止みたいなことになっていますけれども、学童クラブの園庭はどういう状況になっているんでしょうか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
併設されている児童遊園がございますが、外の区立公園に比べて区切られた空間ではありますので、そんな密集するような事態にはなっていないと認識しております。
むとう委員
分かりました。
それから、6番の子育て支援サービスのところで、「利用自粛をお願いする」、それからあと、ファミリー・サポートについても、「利用の自粛をお願いしている」ということで、言い方が「自粛をお願い」なんですけれども、ほかのところは中止だとか休止だとかと書いてあるんだけど、「自粛をお願い」という曖昧な言い方だから、自粛で対応できない場合は受け入れているという解釈でよろしいんでしょうか。現状はどうなっているんでしょうか。
小田子ども家庭支援担当部長
やはりこのサービスを必要とされる方もおりますので、中止であるとか休止であるとかいうことでは済まない部分があるかなと思っております。それで、ホームページなどでお知らせを出しているところでございますが、実際、必要があって御利用の申込みがあれば、当然事業として受け入れているところでございます。
むとう委員
通常と比較してどれぐらいの利用状況になっているんでしょうか。
小田子ども家庭支援担当部長
手元に具体的な数字がございませんが、通常と比べまして大変少ない数で受入れ等をしているところでございます。
むとう委員
分かりました。
あと、2ページの裏面にいきまして、教育委員会事務局における対応の部分でお尋ねしたいんですけれども、同じように、これは学校のところで、「学級または学年ごとに1週間分の時間割を学校のホームページに掲載する」ということなんですけれども、全生徒――対象者がホームページを閲覧できる環境にあると思っていてよろしいんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
現時点では、調査の結果、そういう環境にないお子さんもいらっしゃいますので、そこの機材を整えるべく今努力しているところでございます。
むとう委員
環境にないお子さんはどれぐらいの割合でいらっしゃるんですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
今、教育委員会といたしましては中学校だけやったんですけれども、微妙にグラデーションというか、完全に……。まとめると、中学生ですと1割ぐらいのお子さんが何らかの状況で使いづらく、さらに、おうちにそういうICT環境があっても、例えば兄弟で同時に使えないとか、それから、例えば御両親が在宅で使われているとか、そういうことで使いづらいという状況も含めますと、多くて3割ぐらいというふうに考えております。
むとう委員
それは中学校だけを調査したということで、小学校はどんな状況なんですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
小学校は、調査はまだやっておりません。今後、調査する予定でございます。
むとう委員
中学校の部分で、環境が整っていないところについて整えるということで、いつぐらいまでに整う予定なんですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
前回の補正予算の御審議の際にお答えさせていただきましたが、今、中学校3年生は5月末を目途に進めているところでございます。
むとう委員
3年生だけじゃなくて。2年生、1年生は整えないのか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
失礼いたしました。中学校の3年生、2年生、1年生ということで順次考えておりますが、そこは、機材が整い次第というふうに考えております。
むとう委員
情報の格差を一日も早く改善してあげていただきたいというふうに思います。
それから、今のところで、これも同じように、学童保育対象者・待機者について、「何らかの支援・対応が必要な児童については、これまでどおり学校でお預かりする」となっておりますが、実際に学校でお預かりしている、対応が必要な児童・生徒はどれぐらいいらっしゃるんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
これも、日によって、それから学校によって非常に格差がございます。一番少ない、多くの学校は、今現状ゼロでございます。それから、残りの大半が一桁前半、多い学校が数校あるんですけど、それでも10名程度でございます。
むとう委員
少なくてよかったと思いますけれども、そういうことで学校でお預かりしている子どもたちについては、どういう、ただいていいというだけなのか、何らか先生方が何かしてくださっているんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
基本的には以前からやっている取組でございますので、もともともうちょっと人数が多かったときには、きちっと時間を区切って、例えばある集団を体育館に連れていって運動させたりとか、読書をさせたりとか、教室で自習学習をやらせるということだったんですけど、今、人数がかなり減っておりますので、かといって、それを踏襲して、計画的に、主に自主学習を先生が見ているような形で進めているところでございます。もちろんたまに運動させたりとか、そういうことで過ごしていると聞いております。
むとう委員
では、きちんと何らかの対応をしながら預かっているという認識でいいわけですね。
あと、区立の幼稚園のところで、預かり保育は実施しているということなので、預かり保育については通常どおり行っているということでよろしいんですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
そのとおりでございます。
斉藤委員
4番の障害児通所施設のところなんですが、こちらに「支援が必要な方に限り」というふうに書いてありますが、こちらは、恐らく皆様、障害児の支援・利用計画をもとにフォローしていかなければならない方々だと思います。現在、通所は自粛しているけれども、事業者のほうから何らかのアプローチをしているのではないかと思っております。今、こういう状況でございますので、事業者のほうから何らかのアプローチをして家庭の環境を確認するということはとても必要だと思いますので、今日は担当の課長がいらっしゃらないので要望で結構ですので、連絡を取り合いながらサポートしていただきたいと……(「部長が答弁しますよ」と呼ぶ者あり)いいですか。していただきたいと思います。
委員長
答えられるよね。(「失礼いたしました。お願いいたします」と呼ぶ者あり)
小田子ども家庭支援担当部長
こちらは、アポロ園、ゆめなりあ、たんぽぽ、みずいろにつきましては、必要な方に関しましてはお預かりをしているんですが、そもそもやはり体調面でいわゆる弱いというか、こともありますので、かなり親御様のほうは御自宅で見ていらっしゃる方もございます。今、委員の御指摘がございましたように、家庭への連絡を取って、子どもの様子であるとかというのを把握するのも重要だと思いますので、それぞれの事業者にもきちんと申し伝えまして、実際やっているところ、連絡をまめに取っているところもございますが、きちんと把握ができるように進めていきたいと思います。
委員長
よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、ほかにないようですので、以上で今の報告は終了いたします。
次に、2番目です。仲町保育園跡地を活用した認可保育所の整備・運営事業者の選定結果についての報告をお願いいたします。
藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長
それでは、民営化後の仲町保育園跡地を活用した認可保育所の整備・運営事業者の選定結果について、資料(資料3)に沿って御説明いたします。
まず、事業概要でございます。この事業は、公募選定された事業者が現在の仲町保育園園舎を解体撤去し、その跡地に新たな認可保育所を整備するというものでございます。現在の仲町保育園の概要につきましては記載のとおりでございます。なお、現在の仲町保育園の利用者につきましては、令和3年4月にU18プラザ中央の跡地に開設予定の民営化新園、こちらのほうに引き継がれる予定となってございます。
続いて、整備・運営事業者の公募及び選定方法でございます。応募のありました事業者につきまして、事業の提案内容、財務状況、運営保育施設の視察及びヒアリングの結果等を総合的に評価して選定をいたしました。
選定した事業者でございます。法人名は社会福祉法人翼友会、代表者、所在地につきましては記載のとおりでございます。
最後に、今後のスケジュールでございます。令和3年4月から、現在の仲町保育園、こちらの園舎の解体工事、それから新園の整備工事のほうに入りまして、令和4年4月の開設を予定してございます。
報告は以上でございます。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。
小杉委員
2のところですけども、何件が手を挙げて、そして、総合的に評価ということだったんですが、提案内容がどうだったとか、おおむねどのようなものだったのかというところを教えていただけますでしょうか。
藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長
今回は、7事業者のほうから提案いただきまして、保育の内容ですとか財務状況というところで御提案いただいた中で、総合的に判断して選定したというところでございます。
小杉委員
7事業者が手を挙げたということですけども、何か特徴があったからとか、ここが優位だったとか、そういうのははっきりしていないんですかね。
藤嶋子ども教育部幼児施設整備課長
7事業者のうち、本審査というところで3事業者に絞って、最終的に1事業者を選定したというところでございますけれども、保育の質というところでは、今回、複数の事業者から手を挙げていただけたので、甲乙つけがたいという部分もあったんですけれども、選定された事業者につきましては、それに加えて、財務状況も他の事業者より安定しているというところも評価しての選定となってございます。
委員長
よろしいですか。ほかにありますか。よろしいですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、民設民営学童クラブの誘致についての報告をお願いいたします。
細野子ども教育部育成活動推進課長
それでは、所管事項報告の3番、民設民営学童クラブの誘致について御報告申し上げます。(資料4)
区は、学童クラブを適正に配置し、放課後の子どもたちの安全安心な活動拠点の整備を進めておるところでございます。特に学童クラブ需要の高い地域においては民設民営学童クラブを誘致して、必要な定員数の確保に努めております。
学童クラブ需要の高い地域で、これから申し上げるところについて、民設民営学童クラブの募集を行っておりますので、御報告させていただきます。
1番のところで、募集対象地域でございますが、桃花小学校区域内、そしてもう一つが啓明小学校及び北原小学校の区域境の付近の二つについて募集をさせていただきました。それぞれ整備数については1か所で、40名程度の定員を見込んでおります。
開設の時期につきましては、令和3年4月1日に開設ができるように募集をしたところでございます。ただし、誘致をさせていただいた民設民営の学童クラブの事業者において、令和2年度内に――今年度内に先行して開設できるような場合でございましたら、状況によっては補正予算等を提案させていただいて、必要な措置をさせていただいた上で、前倒しで開設をすることも考えております。
3番がスケジュールでございます。令和2年4月15日から応募を開始させていただいておりまして、4月30日まで募集をさせていただきました。これに対して、それぞれの地域について、それぞれ1事業者ずつ応募がございました。今後、事業者の選定を行わせていただいて決定をさせていただきたいと考えております。そして、来年の4月から事業者の運営を開始していきたいというふうに考えているところでございます。
御報告は以上です。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いします。
小杉委員
毎年4月1日付で待機児童が出ると思うんですが、今はコロナの状況があってなかなか出しづらいのかなと思うんですけれども、毎年出ている待機児童数が出ていないけれども、大体のニーズを予測して今回整備をするということなんですか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
待機児童数は出しておりまして、4月1日もなんですが、5月1日現在の数字もございます。桃花小学校の区域においては待機児童数は23名で、北原小学校は11名、啓明小学校は14名という状況でございます。それぞれ学童の待機児童が多いところというふうに考えておりますので、この2か所において民設民営学童クラブの誘致を募集させていただいたところでございます。
小杉委員
待機者が多いところだということは分かりました。4月1日から4か所、新規で民間学童クラブを設置しています。4月1日からは、公立の学童の待機者になりながら民間も通うことができるという形にしていると思うんです。それで、その4か所のうち、桃花小でしたっけ、新井でしたっけ、同じ地域のところ……、桃園クラブとかなんかも非常に少ない、定員に対しての登録児童数だと思うんですが、桃花小は確かに多いんでしょうけども、そこら辺との関係でどのように考えられているのか。たしか遠いという話もあったと思うんですが、その辺は、新しく呼び込んでもまたどうなのかという話も、ちょっとその辺が気になったんですけれども、どうでしょうか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
桃園の区域に確かに一つ民設民営がございますが、現状、桃花小学校の在籍児童が100名で、定員100に対し100でございまして、それに対して待機が23出ているということでございます。規模が大きいにもかかわらず多くの待機児童がいるということがあることから、このたびも急を要することというふうに判断をいたしました。確かに近くにもあって、満員ではない状況ではあるんですが、需要も多い地域というふうに思われますし、桃花小学校の近くにもう1か所を設けることについては、今後、需要は多いものというふうに考えております。
小杉委員
ブロッサムキッズ中野桃園クラブというのがあるということなんですが、去年の段階で5名しかいないところであって、現状では、例えば定員に対して人数はどのぐらいになっているんでしょうか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
ブロッサムキッズ中野桃園クラブでございますが、4月時点では、在籍は12名ございます。
小杉委員
12名ということであれば、もっとそちらに行ってもらうことも、まだ空きがあるとは思うんですが、そこら辺の、新たにもう一個呼び込むという理由というのが、もっと近い、ほかの場所であるとか、何か違いがあるのかどうなのかとか、より学校に近い場所に設けるとか、何かしらそういった理由があるんですか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
この区域――中野三丁目、中央四・五丁目の辺りについては、現状でも、まず桃園学童クラブが定員を超えているということもございますし、今後のさらなる需要の増加も見込まれる地域というふうにも考えておりますので、確かに必ずしも中野桃園クラブについては定員を満たしておりませんが、ここも含めて、全体でもっと需要があるというふうに考えておりますので、今回、緊急性は高いというふうに考えております。
小杉委員
二つの、今度の新たなところも含めて、しっかり区民のニーズを捉えられるようにというところで考えてやられているということなので、引き続きぜひよろしくお願いしたいなと思います。
以上です。
むとう委員
今、事業者募集が締め切られて、それぞれの場所で1事業者ずつの応募だったというふうに伺ったんですけれども、1事業者しか応募がないという中で、でも、これからきちんと基準を持って選定されるんだと思うんですけれども、1しかないからやむなしということにはならないですよね。しっかりそこは選定をして、駄目だったという結果もあり得るというふうに思っていてよろしいですかね。
細野子ども教育部育成活動推進課長
もちろん施設・設備基準や様々な基準を設けておりますし、その上で選定をさせていただきます。1だからやむを得ないということではなく、適正な審査をして、その上で事業者として認めるか認めないかの判断をしていきたいと考えております。
委員長
よろしいですか。他にありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、なければ、以上で本報告を終了いたします。
次に、中野区の保幼小中連携教育についての報告をお願いいたします。
宮崎教育委員会事務局指導室長
それでは、中野区の保幼小中連携教育について御報告させていただきます。(資料5)
本区では、平成25年度から7年間の計画で小中連携教育を展開してまいりましたが、昨年度をもってその計画期間が終了いたしました。このことにつきましては、先日、御報告させていただいたところでございます。また、昭和31年以来、公立・私立を越えて保幼小連携教育を推進し、スタートカリキュラム、アプローチカリキュラムの研究など、たくさんの実績を積み重ねてきたところでございます。
そこで、資料1の目的にございますとおり、全ての子どもたちの就学・進学に伴う不安の解消を図り、子どもたちが安心して学び、成長できることを目指すとともに、中野区教育ビジョン(第3次)でも重視されている、就学前から義務教育修了までの15年間の学びの連続性を踏まえたカリキュラム連携により、子どもたち一人ひとりが確実に生きる力を身につけることを目指していくため、現在学校等は臨時休業中ではございますが、今年度から新しい保幼小中連携教育を展開してまいりたいと思っております。
新しい計画につきましては、本編の最終ページにございます、そこに名簿がございます。その名簿にあります保幼小中連携協議会におきまして昨年度1年間かけて御協議いただき、その原案を公立小・中学校長会、幼稚園長会、保育園長会、私立の幼稚園連合会の会長様及びブロック理事、私立保育園長会にも御意見いただき、御賛同いただき、調整の上、賛同いただいて、出させていただいたものでございます。
3、新しい計画では、取組期間は今年度からの3期5年間としております。
4、主な取組といたしましては三つございます。
取組1は、地域を核にした連携でございます。これは、オープンキャンパスや乗り入れ授業など、これまで中学校区を中心に行ってきた取組を見直し、充実させていくものでございます。
取組2は教職員連携で、こちらもこれまで行ってまいりました保幼小連絡協議会、小中連携教育協議会などを通じて、保幼小中の教員の相互理解を図っていくためのものでございます。
取組3は、今回新たに重点を置く、カリキュラム連携でございます。こちらは、知・徳・体と特別支援の四つの視点から、15年間の学びの連続性に留意したカリキュラム連携研究を行います。導入期では、それぞれの分科会に各校種の代表者が集まり、他校種との接続に関わる課題を出すところから始めてまいりたいと思っております。
本編の表紙裏にある目次を御覧ください。
Ⅰは、中野区の保幼小中教育が目指すものとして、4ページにわたって、保幼小中連携教育の背景や目的、これまでの成果と課題などが記されております。
Ⅱは、中野区におけるこれまでの取組として、小中連携教育や保幼小連携教育の取組が紹介されております。この辺は、前回、大体御報告させていただいた内容でございます。
Ⅲは、今後進めていく保幼小中連携教育でございます。8ページに全体構想図が示されておりますので、これを見ていただけると一番分かりやすいかと思います。9ページには、先ほど申し上げた三つの取組の概要が説明されてございます。中野区の保幼小中教育を一番簡単に御理解いただけるのは、8ページ、9ページ辺りかと思います。
Ⅳは推進体制、Ⅴは今後のスケジュールが記されております。
最後に、Ⅵは、今年度から導入期――2年間の取組を説明してございます。特に26ページから、新しく始める知・徳・体と特別支援教育の四つの視点に着目したカリキュラム連携が説明されております。
このように計画しておりますが、導入期・計画期が始まった後も常に計画を見直し、実効性のある保幼小中連携教育を進めてまいりたいと思いますし、さらに、今年度、今このような状況にございますので、なかなか分科会等を開ける状況にございませんので、状況を見ながら、非常にいろいろ臨機応変、弾力的に計画を見直してまいりたいと思っております。
簡単ではありますが、御報告は以上でございます。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。
中村委員
ありがとうございます。本編のほうはまた読み込ませていただきたいと思いますので、1点だけ伺わせていただきたいと思います。以前いただいていた、12月にいただいている教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価というのがあるんですけれども、そこで、保幼小中連携のところで、なかなかやっぱりカリキュラムに関して保護者の理解が得られていないというところがあると思うんですけれども、今後そこの部分を改善していくに当たって、今考えていらっしゃることは何かあるんでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
まず、従来、なかなか伝え切れなかったことは、もちろんそれぞれの校種のところから積極的に機会を捉えて保護者のほうに働きかけてまいりたいと思いますが、今後、まず、それぞれの分科会等で課題が整理された後に、そこに焦点化して、それを親会のほうで取り上げて、そこも含めて御協議いただければと思っております。具体的にやっぱり今考えますのは、何かそういうものをホームページに載せて御紹介するとか、それから、場合によっては、充実期などに、もちろん成果物も出してまいりますし、あと、リーフレット、これまでも小中連携教育ではリーフレットを作成して全家庭に配布しておりますので、そういう形でも周知できると思います。ただ、それだと不十分な面がありますので、特に今度充実期等になったときには、何かそういう、保護者に周知するような機会等も工夫してまいりたいと思っております。
中村委員
様々今おっしゃられたと思うんですけれども、いろいろなツールというか、使っていただいて、ぜひそこは進めていっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いします。
小杉委員
子どもの発達とか学びの連続性の保障ということは非常にすばらしいことだと思います。中野区としては先進的に、鷺宮とかで例えばアプローチカリキュラムとかスタートカリキュラム、これを実施していることのようですが、これも非常にすばらしいなとは思うんですが、準備に当たっては、教員とか保育士の負担というのが非常にあるのではないかなと想像したんですけれども、中野区全域でやるに当たっては、何かそういったところでの、教員のいわゆる残業時間を半分に減らすみたいな話もありながらこういったことも進めていくということについては、その辺は大丈夫なのかなという心配があるんですが、その辺はどのように考えておられますでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
今回、いろいろな会議体を作るのに配慮いたしましたのは、新しいものを追加的にどんどん作っていくのではなくて、今ある委員会にそういう役割を担わせてやっていこうというコンセプトがまずございました。それから、様々な回数とかそういうものも、取組、イベントも含めてなんですけど、整理して統合したりとか、そういうことを考えておりますので、そう申しましても、どうしても代表者が分科会に集まっていただくときには、それぞれの校種から見識のある先生を一部集まっていただいてなんですけど、それもあまり回数が多くならないようにして、能率的にやってまいりたいと思っております。
委員長
よろしいですか。ほかにありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告は終了いたします。
次に、臨時休業期間等における在宅児童・生徒のICTを活用した学習支援についての報告をお願いいたします。
宮崎教育委員会事務局指導室長
前回も少し関連したことをお話ししたところでございますけれども、改めまして、臨時休業期間等における在宅児童・生徒のICTを活用した学習支援について御報告させていただきます。(資料6)
事業の目的といたしましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う臨時休業期間においても児童・生徒が目的を持って生活し、学習に取り組んでいけるよう、ICT機器を活用した教育環境を整備し、児童・生徒や保護者の不安を解消するとともに、児童・生徒の家庭での規則的な生活や家庭学習の充実を図ろうとするものでございます。
環境の整備の内容といたしましては、2点ございます。まずは、家庭でのICT環境が整っていない児童・生徒の世帯に対して、モバイルルーターやタブレット端末を貸与すること、それから、児童・生徒及びその保護者と教員に対して、ICT機器の設定や操作等の支援を行うICT学習支援員を会計年度任用職員として採用し、各小・中学校に1名ずつ配置することなどでございます。
学習支援の内容といたしましては、2点ございます。まずは、担任等の教員がICT機器を通して毎朝ホームルームを行い、児童・生徒とコミュニケーションを取ることにより、児童・生徒に目的を持たせ、規則正しい1日が過ごせるように支援すること、もう1点は、学校が児童・生徒に時間割を示し、学校が作成した動画等の学習コンテンツを活用しながら計画的に家庭学習を支援することなどでございます。
臨時休業期間中の活用例といたしましては、そこにも書いてございますが、先ほども少し触れさせていただきましたけれども、担任等による児童・生徒の状況確認や、必要に応じて相談場面、学習コンテンツ等を用いた学習場面、そして、次のステップとしまして、教員自身が動画やプレゼンソフトによる教材を作成し、それを共有して活用していくことなどを想定してございます。
学校再開後の活用例といたしましては、授業での活用、家庭学習、放課後学習での活用、不登校児童・生徒への支援、外国人児童・生徒への支援などを想定していますので、その具体的な活用方法につきましては、今後、学校に示してまいりたいと思っております。
御報告は以上です。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いします。
中村委員
御報告ありがとうございます。補正予算のときにもいろいろと質疑させていただいたので、何点か伺わせていただきます。
まず、ICT学習支援員のところなんですけれども、補正予算成立直後で募集を開始されていると思うんですけれども、現時点での状況というのはどういう状況なのか教えてください。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
ICT学習支援員の応募の状況でございますが、前回、募集をかけている内容が月16日といった勤務の状態での募集でして、すみません、応募がございませんでしたので、急遽内容を見直しておりまして、週2日勤務で月8日できる方、あるいは、これまでどおり週4日で16日勤務できる方、こういった形で、少し手が挙げやすいような形で今また公募しているところでございます。
中村委員
これはもし、今また少し柔軟な形でというふうにおっしゃっていましたけれども、今後、例えば集まらなかった場合、スタートがその分遅れちゃうのかなと思うんですけれども、そこら辺はどのようにお考えなんでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
まず、導入したときの機器の使い方、そういったところについては、今、ヘルプデスクの委託契約も並行して進めておりまして、そういったものでの対応も考えているところでございます。
中村委員
ぜひここはなるべく早くスタートができるように、募集ももちろんそうなんですけれども、そういったところの活用も含めて、ぜひ考えていただきたいなというふうに思います。
先ほどもほかの委員からあったかなと思うんですけれども、今後、これからスタートは中学校3年生からスタートされるというところで、中学校に関してはアンケート調査等も行っていると思うんですけれども、今後、小学校へと進んでいく段階というのはどれぐらいのスパンで考えていらっしゃるのか、そこら辺をお示しいただきたいんですけれども、難しいですかね。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
機材のほうの調達がやっぱり限りがありまして、今、いろんなところに問合せをしながら、順次導入できるようなことを調整しているところですけれども、まずは中学校3年生、2年生、1年生、こういったところに配置をした上で小学校にもというふうには考えておりますが、そもそも小学校の低学年のほうにつきましては、機材の使い方、子どもたち自身が使えるようになっていない中での配置は難しいかなというふうにも思っているところでありまして、高学年になるべくいくような形で頑張りたいというふうに思っているところです。
中村委員
今こういった状況になって全国で全ての学校で必要となる中で、なかなか調達が難しいというのは重々理解をしている中で、ぜひできるだけ、中学校はもちろん、まず3年生、2年生、1年生を最優先として、そこが整った後でもちろん構わないんですけれども、小学校もしっかりと考えていっていただきたいなと思いますし、ぜひそこも、中学校と違って小学校となると、何をやるかというところの課題も出てくると思うので、そこら辺もぜひしっかりと検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
ありがとうございます。今、御意見いただきましたとおりに、自主的にどんどん学習を進められる高学年以上の――中学生等も含めまして、そういうところとやはり小学校低学年はなかなか状況が違うように思います。例えば想定されているオンライン学習と申しますと、つい、動画を見てどんどん、それで授業を受けて進めていくということを想定しがちでございますけれども、先日も申し上げましたが、時間割を明確に示して、子どもたちがちゃんと何をするかを確実に理解し、そして、保護者がそれほど寄り添わなくても進めていけるような配慮をしていくことですとか、それから、例えば短時間の動画を小学校低学年の担任が撮って、それをホームページにURLを張って――ユーチューブでやるんですけれども、そういう形にして、子どもたちと先生がつながっていくこと、そこを重視して特に低学年は進めてまいりたいと思っております。
委員長
よろしいですか。ほかにありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、ただいまの報告は終了いたします。
次に、令和2年度教育管理職の異動についての報告をお願いいたします。
宮崎教育委員会事務局指導室長
今年度の管理職の異動について、改めて報告させていただきます。(資料7)
中野区におきましては、まず、校長は、その名簿にございますとおりに、小学校は8名。区内転任が5名、うち1名は統合新校、1名は再任用でございます。それから、区外からの転任が1名。再任用は全体で3名ということになってございます。中学校も、校長は全部で8名。区外からの転任は1名、こちらは港区教育委員会教育指導課長よりの転任でございます。区外からの昇任が2名。そして、再任用は全体で5名ということになってございます。幼稚園は、幼稚園が入れ替わった形になりますけれども、区内転任が2名ということでございます。
副校長、こちらは、小学校で6名。区内転任が4名、うち1名は、先ほどと同様ですが、統合新校によるものでございます。区内昇任は1名、区外転任が1名。中学校は全体で5名。区内転任が2名、区外からの転任が1名。再任用は全体で2名でございます。幼稚園の副園長の異動はございません。
以上でございます。
委員長
ありがとうございます。
ただいまの報告について御質疑ございましたらお願いいたします。
よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、なければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、その他で何か理事者から報告ございますか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
令和2年度海での体験授業でございますが、現在の新型コロナウイルス感染の影響、それから、夏期休業期間中に学校の授業を実施する、こういった対応も今考えられるところでございまして、今年度は中止とさせていただきたいというふうに考えております。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告について御質疑ございますか。
よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、ただいまの報告は以上で終了いたします。
ほかに報告はよろしいですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、ないようですので、以上で所管事項の報告を終了いたします。
審査日程の案に入る前に、1回、委員会を休憩いたします。
(午後2時11分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時15分)
ただいまの休憩中の報告は、先ほどお願いしましたようにお取り計らいいただければと思います。
次に、審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩させていただきます。
(午後2時15分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時16分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第2回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決定をいたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言ございますか。
平山委員
すみません、ちょっとお尋ねしたいんですけど、学校の健康診断は通常はいつ行われていたかということと、今年度はどうなる予定かということ、あとは、健康診断の内容についてはどこが決定されているのかというのを教えていただいていいですか。
板垣教育委員会事務局教育課長
通常ですと、学校の健康診断は、定期健診というのを6月に通常はやっておりますが、今年は、内科、耳鼻科、歯科等は秋以降にやるというような形での調整をしたりしております。それから、心臓については、なかなか日程が難しいというようなお話も聞いております。それから、眼科につきましては、夏にもしプールをやる場合には眼科をやっておかないとということもありまして、そこについては今調整をしているところでございます。コロナが収束して6月から学校が始まっても、なかなか健康診断をどのようにやるかという難しさというのもあって、この間、本当に何回も調整をしているところなんですけど、日程の取り方とかも難しくて、できないものもあるかなというふうに考えているところです。すみません、細かく報告はしておらないんですけれども、以上でございます。
平山委員
ごめんなさい、もう一個尋ねたんですけど。健康診断で何をやるかという内容は、これはどこで決定するんですかね。各区ごとですか。
委員長
学校か、教育委員会か……。学校が日程を調整して……(「日程は調整なんだけど」と呼ぶ者あり)学校だよね。学校保健委員会か。
平山委員
ごめんなさい、すぐ分からなければ、また私も自分で調べてみますけどね。学校再開ということに関して、非常にセンシティブな親御さんもいらっしゃるというのが一つ。やっぱり子どもたちが1か所に集まるということのリスクということを、幾ら3密を防ぐようなことをやったとしても、やっぱりそこには最大の注意を払っていかなきゃいけないというのがあるんですけど、これは、区がもしこのメニューを決められるのであれば、抗体検査を入れたらどうかなと思ったんですよ。もし東京都がというのであればとか、そういったことというのもちょっと検討してみていただければなと思って、もし区は主導でなければ、どこか実施主体のほうに御意見でも、もちろん区内で検討いただいて、やっていただければなと。要するに、もちろん精度の問題とかいろいろありますよ。ただ、一応日本でも認められるということになる中で、血液を採ってというのはちょっとどうなのかということもありはするんですけども、ただ、これから修学旅行に行くとか、何があるとか、学校は学校内の授業だけではありませんので、そういったことを考えた上でも、何らかそういったことというのも検討はされてはどうかなと思ったんですけど。御答弁いただければ御答弁をと思います。
板垣教育委員会事務局教育課長
そうですね、ごめんなさい。関係法令等、すみません、十分承知しておらなくて、きちんとした回答ができなくて申し訳ないところですけれども、ほかの区の状況など、それから保健所等にも問合せをしながら、その辺についてはしっかり調べておきたいというふうに思います。
委員長
ぜひよろしくお願いいたします。
いでい委員
全く別件なんですけども、お隣の練馬区では、子どもたちの端末を確保するために、4万6,000人分の児童・生徒の皆さんに端末を確保するということで、先日、臨時会があって、補正予算が通ったというふうに伺っていますけども、それについて何か御承知のことはあるんでしょうか。なければ、国は、GIGAスクール構想の前倒し分ということについては認めていこうということが補正予算にも盛り込まれています。さらにまたそれが進んでいくのかなというふうに思っていますし、また、東京都も施策を打ち出して、ICT教育環境の整備についてというのは急務だというふうな位置付けになっていると思うんですけども、中野区として、今まではICT教育環境の整備のことについてそこまで議論がされていたわけではなくて、先日の補正予算のときにも申し上げたように、渋谷区や、総務省のモデルケースとして手挙げで行っていた自治体については、もう既に端末があるからその先に進めるというところで、例えばキーボードつきの端末をフルスペックで渡しているだとか、いろんな話があるんですけども、中野区はまず、児童・生徒全員に端末を持たせて、先ほど指導室長がおっしゃったような、まず習うより慣れろというか、常に持っている環境、使っている環境を学校でも家庭でもどこでも作っていこうとするのか、それとも、学校の教材の一部として導入していこうとするのか、そういった考え方というのは一体どこら辺で作られていくものなんですか。今までは、そういった議論だとか、そういった計画だとか、そういったことはないじゃない。そういったものもないのに、取りあえずこの機に乗じてみたいな形でえいやえいやで進んでいるようにも見えてくるので、やっぱり中野区としてはどういったことを子どもの教育のためにICT環境を作っていくのか、やっぱり芯みたいなものがないと、進むにしても進めなくなってしまうのかなというふうに危惧していますが、それは今すぐに出すわけにももちろんいかないでしょうし、どこかの会議体で作っていくんだと思うんですけど、いかがですか。
戸辺教育委員会事務局次長
いでい委員が今おっしゃったように、今現在、学校教育の情報化推進計画というのがない、今回のICTも、コロナの感染症に対処するためのICT環境の整備というのは緊急的に行うものというふうに理解してございます。学校情報化推進のためにどういった段取りで、どういう手順で児童・生徒一人ひとりがパソコンを持ち、そして、周辺のICT環境を整備していくのかというのは、これからまとめる話になってございます。いろいろ国や東京都の補助なども入れていかないと、かなりの額になりますので、そうした補助制度もにらみながら、そして、できるだけスピーディーにやるためにどういった方法ができるのか、今年度、学校情報化推進のための委託経費については予算計上してございまして、今年度、取り組むこととなってございますが、先づけて、例えば情報化についての当面の計画だけを定め、パソコンを購入できないかとか、いろいろ何通りか考えるべき筋立てはあろうかと思いますので、議会とも御相談しながら、最速で子どもたちのICT環境の整備ということについて、一番どの方策がいいのかというのも協議させて、方向性として定めてまいりたいというふうに考えております。
いでい委員
よく分かりました。
あともう1点、義務教育として、小学校と中学校と、中野区の子どもたちがありますけれども、さっき指導室長からもう既に200時間を超える授業時間が失われていると。200時間を切るぐらい。でも、これが新型コロナウイルスの影響がさらに延びていく、こういった影響のことも考えていくと、どれぐらい授業時間が減らされていくのかなというのがすごく心配だと思っています。特に中学校3年生の生徒の皆さんについては、やっぱり今年しかないんですよね。今年度しかないので、ほかの子どもたちももちろん大切だとは思いますけど、翌年度で失われた授業時間を取り戻していく、そういったことができない子どもたちがやっぱりいるんですよ。だから、中野区立の中学校の、例えばさっき夏休み中の大型工事のことについていろいろありましたけど、どうしてもやらなきゃいけないものはやらなくちゃいけない工事でもやっぱりあったりするし、あと、学校だとか教育委員会だとか子ども教育部だけじゃなくて、どうしても分散型で、学校で教室が使えないとか、でも、授業をやらなきゃいけないとか、そういったことがあるならば、やっぱり区の公の施設を使うぐらい、教育委員会事務局から全庁的に発信して、子どもたちの教育のためにこの場所を空けてくれ、これを使わせてくれ、こういった話を今からしていくべきなのかなと私は思っています。これは要望ですから、答弁は結構です。
以上です。
委員長
要望ですね。よろしくお願いします。
それでは、ほかにはよろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、ないようですので、以上で子ども文教委員会を散会いたします。お疲れさまでした。
(午後2時27分)