令和2年06月02日中野区議会総務委員会(第2回定例会)

中野区議会総務委員会〔令和2年6月2日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 令和2年6月2日

 

○場所  中野区議会第1委員会室

 

○開会  午後5時14分

 

○閉会  午後6時06分

 

○出席委員(9名)

 山本 たかし委員長

 内野 大三郎副委員長

 立石 りお委員

 内川 和久委員

 小林 ぜんいち委員

 白井 ひでふみ委員

 浦野 さとみ委員

 大内 しんご委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 白土 純

 副区長 横山 克人

 企画部長 高橋 昭彦

 企画部企画課長(企画部参事事務取扱) 石井 大輔

 企画部財政課長 森 克久

 総務部長 海老沢 憲一

 危機管理担当部長、新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之

 総務部総務課長 浅川 靖

 総務部職員課長、人材育成担当課長 中谷 博

 総務部施設課長 髙田 班

 総務部危機管理課長、新区役所整備課長 中村 洋

 総務部防災担当課長 山田 健二

 

○事務局職員

 事務局長 長﨑 武史

 事務局次長 小堺 充

 書記 鎌形 聡美

 書記 五十嵐 一生

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第50号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算

 第51号議案 令和2年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の総務委員会を開会いたします。

 

(午後5時14分)

 

 審査日程について協議事項があるため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時14分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時14分)

 

 本日の審査日程は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおりとし、第50号議案及び第51号議案は関連するため、一括して審査をしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 議案の審査を行います。

 第50号議案及び第51号議案の計2件を一括して議題に供します。

 なお、補正予算は当委員会に付託されていますが、第50号議案については区民、厚生、建設、子ども文教委員会で、第51号議案については区民委員会で関係分を審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送られることになっておりますので、御承知おきください。

 それでは、本件について、理事者から補足説明を求めます。

森企画部財政課長

 それでは、第50号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算及び第51号議案、令和2年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算につきまして、一括して補足説明をいたします。

 お手元の議案書のほうを御覧いただきたいと思いますが、14ページ、15ページでございます。

 一般会計補正予算(第3次)のほうから御説明をいたします。

 歳入歳出予算の総括表でございます。歳入歳出とも9億4,381万3,000円を追加計上いたしまして、補正後予算額は1,833億3,890万9,000円となるものでございます。

 それでは、内容の御説明をいたします。

 18、19ページを御覧ください。歳出のページから、ページを通して内容の御説明をさせていただきます。

 4款区民費、4項保険医療費、1目後期高齢者医療費でございます。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴いまして、保険料の減免等の手続ですとか、確定申告の申請期限延長に伴っての保険証の差替え等に対応する業務が増をするということでございまして、必要な事務費や会計年度任用職員の報酬等を増額をするものでございます。

 その下の、3目国民健康保険事業特別会計繰出金につきましては、特別会計の補正に伴うものでございます。

 20ページ、21ページを御覧ください。

 5款子ども教育費、2項保育園・幼稚園費、1目保育園・幼稚園費でございます。まず、右のほう、3の区立保育園等、それから6の幼稚園・認定こども園でございますが、区立保育園15園、区立保育室1園及び区立幼稚園2園における、新型コロナウイルス感染症拡大に伴っての対策経費といたしまして、空気清浄機や非接触型体温計、各種衛生用品を購入するものでございます。特定財源につきましては、保育施設について国庫支出金、幼稚園につきまして都支出金を見込みます。もう一つ、4の私立施設給付でございますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、臨時休園等に伴って登園日数に応じて利用者負担額を軽減した認証保育所33園に対しまして支援を行うものでございます。対象児童の見込みは368人でございまして、特定財源2分の1の都支出金を見込んでおります。

 中段、3項学校教育費の7目学校健康推進費でございますが、こちらは、区立小・中学校における新型コロナウイルス感染症拡大防止のための必要な物品の購入経費でございます。

 一番下の4項子ども教育施設費、2目子ども教育施設整備費でございますが、旧多田小学校の敷地に南台小学校の新校舎を整備するに当たりまして、既存の擁壁の調査を行ったところ、新たな擁壁の整備が必要になったことから、こちら、南台小学校の新校舎の整備期間が2年間延伸をすることになりました。工事期間中の代替校舎であります旧新山小学校校舎の使用期間延長に伴って、仮設校舎、プレハブを使用する必要が生じたことから仮設校舎の賃借料を増額いたします。併せて、仮設校舎の使用期間が、今年度から令和6年度まで5か年にまたがることから債務負担行為を設定いたします。債務負担行為については後ほど御説明いたします。

 続きまして、22ページ、23ページを御覧ください。

 6項育成活動推進費、1目地域子ども施設調整費でございます。説明欄の、まず2の地域子ども事業調整につきましては、公設学童クラブ25か所における新型コロナウイルスの感染症対策経費ということで、空気清浄機や非接触型体温計等を購入するものでございまして、全額、国庫支出金を見込むものでございます。4の民間運営施設管理につきましては、項目、三つございますが、民間学童クラブ15か所が実施する新型コロナウイルス対策に係る費用の補助、また、学童クラブの臨時休室期間中に利用者負担額を軽減した民間学童クラブ15か所に対する補助、一番下は、学童クラブ待機児童が発生しております桃花小学校区域での、早期の民間学童クラブを開設することに伴っての運営費の補助ということでございます。特定財源につきましては、民間学童クラブに係る対策が国庫支出金、民間学童クラブの運営費の補助に係るものが国庫支出金及び都支出金を見込んでおります。

 下段の7項子ども特別支援費でございますが、まず、1目の子ども発達支援費については、民間障害児通所支援施設19か所における対策経費、また、区立の障害児通所支援施設における対策経費でございます。

 それから、一番下の2目特別支援教育費については、就学相談事業に係る対策経費を計上しております。

 24ページ、25ページでございますが、7款健康福祉費の4項生活援護費、3目自立支援費でございますが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴いまして、住居確保給付金の支給対象がこのたび拡大されました。そのため、申請件数が増えていることから給付費を増額するものでございます。給付金の支給対象、従来は、離職または廃業に伴っての住居喪失、または失うおそれがあるという方が対象だったんですけれども、休業等によって収入が減少した方も対象になったということで申請件数が増えております。4分の3国庫支出金を見込んでおります。

 その下の6項保健予防費の1目保健予防費につきましては、新型コロナウイルス感染症対策経費といたしまして、患者移送費や医療費の公費負担、また、防護服セット、マスク等の購入、さらに電話相談従事者派遣期間の延長に伴う経費や保健所職員の超過勤務手当を増額しております。

 26ページ、27ページでございますが、9款都市基盤費の2項道路費、4目道路維持・整備費につきましては、上の原跨線橋の橋梁長寿命化修繕工事につきまして、昨年度、JR東日本と施工協定を結んで事業着手したところでございますが、通行止め期間に対する地域要望などもございまして、工期を見直したということで、今年度の負担金が減となったことから9,547万2,000円減額しております。併せて、工期が令和3年度までに変更されたため、債務負担行為の設定を行うものでございます。負担金の減に伴って所要の特定財源の減もしております。

 28ページ、29ページにつきましては、13款予備費の増額でございます。新型コロナウイルスの緊急対策ということで、予備費を活用して対応を行っているところでございますが、5月下旬までに1億9,000万円余の充用をしているということでございまして、今後の台風等にも遅滞なく対応できるように予備費の増額をお願いしたいと考えております。

 30ページ、31ページについては、人件費の補正を踏まえた給与費明細書でございます。

 それから、32ページ、33ページにつきましては、先ほど御説明しました債務負担行為調書でございまして、南台小学校の仮設校舎賃借、また、橋梁長寿命化修繕工事についての内容でございます。

 以上が一般会計でございまして、次に、国民健康保険事業特別会計補正予算(第2次)でございますが、36ページ、37ページ、歳入歳出の予算総括ということで、歳入歳出とも2,599万3,000円を追加計上いたしまして、補正後予算額は328億2,891万1,000円となるものでございます。

 内容でございますが、40ページ、41ページのほうを御覧いただきたいと思いますが、1款国保運営費、2款国保給付費、こちらのほうに傷病手当金の支給に係る経費、事務費ですとか傷病手当の給付費を計上しております。

 42、43ページは、人件費の補正を踏まえた給与費明細書でございます。

 補足説明は以上でございます。よろしく御審査のほどお願いいたします。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はございませんか。

小林委員

 20ページ、21ページのところからお伺いをしたいと思います。今回、この新型コロナウイルス感染症対策経費ということで幾つかありますけれども、今お伺いした中で、非接触型の体温計ですとか防護服、マスク等という御説明があった場所と、その説明がなかったところがあったかと思うんですけれども、全て同じような内容で、まず品目としては対策費、行われるものですか。

森企画部財政課長

 区立の施設に対しまして、保育園、学童クラブ、また障害児の通所支援施設に対しましては、空気清浄機、また非接触型体温計、あと除菌シートですとかハンドソープなどの各種衛生用品、こちらを購入いたします。あと、逆に民間の学童クラブや民間の障害児通所支援施設に対しては、それ相応の購入経費の補助という形で補助の交付をしております。区立小学校については空気清浄機と非接触型体温計、また、就学相談のところでも購入を予定しているんですが、これも空気清浄機と非接触型体温計の購入ということで想定をしております。

小林委員

 この感染症対策費ということで、今、備品を様々購入をするということがあるんですけれども、区立・公設系についてはほぼ同じような品目ということなんですけれども、これは区で一括して求めて、それを各学校に、各施設にお渡しをするのか、それぞれの保育園ですとか、幼稚園ですとか、小学校、中学校、それから子ども・児童施設等に任せるものなんですか、どういった使い方になっているんでしょうか。

森企画部財政課長

 それぞれ項で一定まとめております。項というのは、大体課単位ですね。課単位で予算をまとめておりますので、保育園や幼稚園であれば保育園・幼稚園課、学童クラブであれば育成活動推進課といったところの、それぞれの担当課のほうで一定まとめて契約手続を進めていくものと認識しております。

小林委員

 そうしますと、同じものであっても、課によって求める先、それから数量が変わってくるということになるのかというふうに思うんですけれども、であれば、区で一括して求めたほうが効率的であり、かつ、今こういったものというのはどこでも需要が多くて、すぐ求められるものなのか、併せて伺いたいと思います。

森企画部財政課長

 確かに一定大きなところで括って契約手続したほうが、スケールメリットが働いて、逆に金額が安くなったりとかいった場合も想定はされるところでありますが、ちょっと今、私が承知しているところで言いますと、先ほど申したとおり、課単位でそれぞれ契約手続を進めていくということで聞いているところでございます。それぞれ大量に発注すると、それがしっかり想定する期限までに入ってこないといったような流通の問題とかもあるかと思いますし、それぞれ事業所、施設によって状況がまた違うと考えられますので、先ほど申したとおり、現時点で承知しているところで言うと、課単位で契約手続を進めるものということだと考えております。

小林委員

 そうすると、これは、いつ頃までにそれぞれが設置をする予定に考えているものなんでしょうか。

森企画部財政課長

 当然のことながら、緊急的に必要だということで調達をするものですので、補正の今回の議決をいただいた後に速やかに、それぞれの部署のほうで、事業者との調整もあると思いますが、手続に入っていくものと考えております。

小林委員

 もう1点、先ほど、民間の学童クラブなどについては経費をお渡しをして、それを使っていただくという話ですけども、その経費というのは、たしか特定財源も入っていましたよね。そうすると、これは何について補助をする、品目は何ということは決まっているんですか。そして、その上で数量ですとか、それからその品目の指定というのは区のほうからはしているんですか。

森企画部財政課長

 民設民営の学童クラブ、また、民間の障害児の通所支援施設に対しまして補助ということで行うわけなんですけれども、一応補助対象の物品としましては、空気清浄機でも結構ですし、非接触型体温計ですとか、マスク、アルコール消毒、また、簡易な消毒に要した経費なども含めて対象としていくということで考えております。

小林委員

 これについては最後にしますけれども、今、民間でも区でも同じものを買うと。しかしながら、買う部署それぞれで購入をしていくということで、先ほどスケールメリットという話もありましたけども、なかなかそういった意味では、同じものを購入するのにスケールメリットが本当にあるのかなということと、それから、場所によって金額に、また納期に大きな差が出てくるのかなと。そういった点は大きく注意を払っていかなければならない、ましてこういった時期なので、全国共通で皆さんが必要としている品目だというふうに思います。

 最後に1点、予備費のところで、補正予算として2億円という補正額が提示されています。当初予算の中で3億円。これまで、5月1日の補正の段階で約1億4,000万円ぐらいでしたっけ、既に補正予算の予備費の中から対応されているという話がありました。ということは今現在、今回2億円予算を増額するということは、既に2億円近い金額で予備費を使われているということですか。

森企画部財政課長

 先月、5月の下旬までの間に、予備費、1億9,000万円余充用しているということでございます。

小林委員

 そうすると今後は、このコロナ関連に関わっては、新たに発生していくことについて――新たという言い方もおかしいかな――この予備費を充当していくのか、もしくは補正予算を立てていくのか、この予備費の今後の使い方についてはどんなお考えですか。

森企画部財政課長

 予備費につきましては、議会のほうで審査をお願いする、補正予算を御提案するといういとまがなく緊急に対応する事案について基本的には充用しているということでございますので、今後においても、緊急に対応すべき事案が生じた際には、速やかに対応するということで予備費のほうを充用するということも考えていく必要があると思っております。

 また、当然補正予算、今、第3号補正予算を御提案しておりますが、今後の対策につきましても、国や都の状況も踏まえながら対応していく必要が出てくると思いますので、補正予算ということも、これ以降についてもしっかり考えていきたいと思っております。

内川委員

 まず、18、19ページの会計年度任用職員のところでお聞きしますけれども、人数と期間と、あと仕事内容について教えてください。

森企画部財政課長

 会計年度任用職員については1人雇用を予定しておりまして、7月から3月まで、1日6時間勤務ということなんですけど、業務内容といたしましては事務補助です。申請書等の封入封緘ですとか、あるいは届いた申請書類の仕分ですとかといったことを予定しております。

内川委員

 なかなかちょっと理解しづらいところがあるんですけれども、1人、新たに会計年度任用職員さんを雇い入れるということで、一般企業なんかで考えると、職員さんなんかのその適正配置、配置替え等で、1人ぐらいの人数というのは生み出せるのではないのかなって考えるところなんですが、そこのところを分かりやすく、なぜ必要なのか説明してほしいんですけれども。

森企画部財政課長

 今回の業務が増えた部分につきましては、先ほども少し御説明しましたが、通知書の発送、封入封緘業務ですとか、受け取った申請書類の仕分等、単純業務ということでございます。職員は、今回この状況になりまして、例えば減免の申請の審査ですとか、あるいは必要な保険料の再計算ですとか、そういった部分のほうに従事をするというようなことが必要があると考えておりますので、そういった単純な業務量の増という部分については会計年度任用職員で対応するということで積算をしたところでございます。

内川委員

 通常の事態とは今、違うんですよね。非常事態、緊急事態ということで、職員さんには単純作業をやらせられないんだよ、その考えが、ちょっと私、まだ理解できないんですよ。なぜわざわざ、これから歳出を抑えていかなきゃいけないのに、ここでお金をかけて人を雇う必要があるのかというところ、もう一度説明していただけますか。

森企画部財政課長

 ちょっと先ほどの答弁と重なるところもございますが、今回の状況によりまして、後期高齢者医療保険料の減免申請、減免に当たっての相談というようなこともかなり、所管の積算では800件程度、減免の相談などについて増が見込まれるだろうといったようなことが想定されています。また、確定申告の申請期限が延びたことに伴って保険料の再計算も必要になってくるといったようなことでの対応、そういった申請書の審査ですとか、そういう業務については職員が対応していくと、そういう増となる部分については対応していく必要があるということでございます。繰り返しになるんですが、それ以外の単純作業、封入封緘、書類の整理といったことについて会計年度任用職員で対応するということで、今回積算をさせていただいております。

内川委員

 これからも単純作業については会計年度任用職員を使っていくんだと、その考えに変わりはないんだ、どんな事態においてもそれの考えに変わりはないんだということですね。

森企画部財政課長

 はい、基本的にそういった業務については会計年度任用職員、事務補助ということで対応していきたいと考えております。

内川委員

 次に、コロナ感染症対策経費として、先ほど空気清浄機というのが出たんですけれども、どういった場所に置くんでしょうか、これ。

森企画部財政課長

 例えば、学童クラブにおいては学童クラブの活動室、そういったところで考えたいと思っております。また、保育園においては、午睡、お昼寝をする場所、そういったところで換気がなかなかとりづらい、難しいといったようなところ、保育園のお昼寝時は窓を閉めるというようなことも多いと聞いておりますので、そういった換気が難しいようなところ、そういったところに空気清浄機を置いていきたいと考えております。

内川委員

 項目にコ新型ロナウイルス感染症対策とありますので、その空気清浄機がウイルスに有効なんだなっていう検証はされたんですね、じゃあ。

森企画部財政課長

 正直なところ、このコロナウイルスへの効果、しっかりとした効果の検証といったところまではできていないところでございます。ただ、今回購入を予定しているモデルについては一定のウイルス除去の効果をうたっていると、コロナウイルスというわけではないんですが、ウイルス除去の効果もうたっているといったような製品でございまして、また、先ほども少し触れましたが、換気ができない部屋、換気が難しいような部屋については、一定この空気清浄機が換気の代替といったようなことで果たせるというふうに考えておりまして、今回、対策の物品の一つとして空気清浄機のほうの購入を想定しているものでございます。

内川委員

 効果が検証されていないものを密室の中に置いて、空気を攪拌しちゃって、逆に危ないんじゃないですか。そこら辺はいかがですか。

森企画部財政課長

 空気清浄機ですので、そういったところの部分については、対応はしっかりできているというふうには考えております。

浦野委員

 何点か伺いたいんですが、24ページ、25ページの健康福祉費の生活援護費のところで、今回、住居確保給付金の対象が増加していることに伴っての金額が示されているんですが、この金額というのは、対象者でいうとおおよそ何人、もちろん世帯によって金額が変わってきますけれども、おおよそ何人ぐらいを想定したこの金額なんでしょうか。

森企画部財政課長

 5月以降の申請件数で言いますと、大体1,100人程度の積算でございます。

浦野委員

 5月以降で1,100人とあったんですけれども、今、この4月、5月で675人が申請されていて、5月もかなり多かったって聞いているんですが、この5月に申請された方は、そうすると、この補正予算の成立をもって、その方々に給付されるということになるのか、今、5月からの人数を含んで1,100人とおっしゃっていたので、そこをちょっともう一回確認させてください。

森企画部財政課長

 当初予算で計上していた金額が837万8,000円ございます。ですので、支払いのタイミングにもよるんですが、5月分の家賃まで、いわゆる5月末までの支払いの部分については、当初予算で見ていた分でほぼ対応できたということでございます。今後、これから5月末日までの間に、6月分の家賃というようなものが対象になってくるわけですが、それ以降の部分について、今回の補正予算のほうで見ていくという形でございます。

浦野委員

 そうすると、既に4月、5月の申請分は当初予算で対応していて、さらに、これ以降で1,100人ということを見込んでの金額ということですね、今の御答弁だとね。それでいいですか、もう一度確認させてください。

森企画部財政課長

 はい、おおよそそのような括りになろうかと思います。

浦野委員

 これは2か月で約700人近い人数だったので、今後、また状況によると思うんですけれども、さらに増えていく可能性は大いに考えられるかなと思っています。そうすると、おおよそ1,100人を見込んでこの補正予算になっていますけれども、その申請状況によっては、さらにまた、その必要なタイミングで補正を組んでいくということでいいんでしょうか。

森企画部財政課長

 状況を見て、しっかり対応していきたいと考えております。

浦野委員

 そうすると、上限を決めるんじゃなくて、申請があれば対応していくということですね。分かりました。

 先ほど小林委員の質疑の中で予備費のことがあったので、ちょっと関連して伺いたいんですが、今、その3億円のうち約1億9,000万円使っていますということだったんですが、ちなみにこれ、去年、おととしのその執行率というか、額、同じ3億円で計上していたと思うんですが、ちょっとそこを確認させてください。

森企画部財政課長

 まず、昨年度の予備費の充用額でございますが、9,000万円ほど充用しています。予算残が2億1,000万円ほどなので、令和元年度はそういった状況です。それから、平成30年度については5,000万円ほど充用をしております。

浦野委員

 去年、たしか台風被害での補修分だったりとか、あと台風での倒木だったりとか、まさに緊急事態で使われてきたと思うんですけど、近年、自然災害がかなり多くなってきている中で、これからそのシーズンをやっぱり迎える中では、それもあったので3億円に残額を戻しておきたいということだと思うんですけれども、これは今後ないにこしたことはないですけれども、そうした自然災害などで、さらに緊急にやっぱり対応が必要なものなどが出てきた場合には、これもやはりその都度対応していくことになるのか。今回、この3億円に戻すというのは、一応、現時点では今年度はこれで見通せるんじゃないかというふうに判断されているのか、その点伺います。

森企画部財政課長

 先に答弁訂正をさせていただきたいんですが、平成30年度が大体5,000万円ほど予備費を充用したと御答弁したんですが、29年度が大体5,000万円ほどでして、30年度は4,000万円ほどでした。すみません、失礼しました。訂正させていただきます。

 それで、台風等の災害経費については、令和元年度については6,000万円ほど充用をしております。おっしゃるように、昨今、台風被害というか、水の被害、水害ということもかなり不安材料、懸念材料でございますので、そういったところも念頭に置いて、今回増額をさせていただきました。併せて、先ほども少しございましたが、新型コロナウイルス対策の緊急的な対応ということも想定をされるということで、今回増額させていただいたところでございます。予備費の執行についても、状況を見ながら今後しっかり対応していきたいと思っております。

浦野委員

 分かりました。

 最後なんですが、国保の傷病手当のところで伺います。40ページ、41ページです。これは、まず対象となる方、その想定人数を確認させてください。

森企画部財政課長

 対象となる方でございますが、いわゆる雇われている、被用者ですね、被用者で新型コロナウイルスに感染をした方、または感染のおそれがあって、発熱等があって感染が疑われる方で、それによって労務に服することができなくなった方が対象となっております。人数といたしましては320人で見込んでおります。

浦野委員

 これに、フリーランスや自営業の方というのは含まれていますか。

森企画部財政課長

 こちらについては、いわゆる被用者なので、そういった方々は含まれておりません。

浦野委員

 これは国会でも議論があって、そもそも国保の方に傷病手当というのはこれまでなかったわけですよね。今回のこの新型コロナウイルスを踏まえて、国のほうでも財政支援すると出されて、その国会での質疑の中で、現時点では対象外となっているフリーランスや自営業の方も同じ国保の加入者になりますけれども、この方々については自治体の裁量でできるというようなやり取りもあるんですけど、区としては、同じ国保の加入者なんだけれども、今回対象にはならないフリーランスや自営業の方については検討がされたのか、その対象となっていない今の状況についての課題というか、その認識をちょっと確認させてください。

森企画部財政課長

 今回の対象者については、国の基本的な考え方、方針、国の対象のほうに合わせて対象者数を積算して制度構築をしているということでございまして、区の独自といったようなところまでは、ちょっと検討が及んでいなかったというところではございます。現状としてはそういうところでございます。

浦野委員

 そうすると、同じ国保の方の中でそうした線引きがあるということは、やっぱり本来はあってはならないと思いますし、じゃあ、国に対してその財政支援を求めていくというようなお考えはあるんでしょうか。

森企画部財政課長

 対象者を拡大するというようなこともあるでしょうし、また、一応この期間が9月30日までというようなこともございますので、本当に9月30日でどうなのかといったようなところもありますので、そういったところについて、他区の状況もしっかり情報収集しながら対応のほうについては考えていきたいと思っております。

浦野委員

 最後にしますが、国保の中でも予備費というのがありますね。毎年3,000万円ほど計上されて、ずっと未執行で来ていますけれども。例えばですよ、国が、もしこのフリーランスや自営業の方を対象にする、その財政支援をするってした場合、今回のような形でした場合、今回、国が示した期間と、今、この議論をしている間で少しタイムラグというかありますね、時期が。国が仮に財政支援をもしするとした場合に、その間にフリーランスの方などがコロナに感染をして、この傷病手当の対象になるといったときは、その予備費を緊急的に使うということというのはあり得るんでしょうか。

森企画部財政課長

 すみません、仮定のお話なので、ちょっと今すぐにどうこうというところについてはお答えが難しいところでございますが、今後、国の動きなど状況も見定めながら対応のほうは考えていきたいと思います。

浦野委員

 もちろん感染しないにこしたことはないですし、ですが、仮に感染した場合に、国保の同じ加入者の中でそうした線引きがあるというのはやっぱり問題だと思いますし、国の財政支援がなくても、自治体で独自で判断しているところもあるというふうにも聞いていますので、その課題を、先ほど国に対しても財政支援を求めていく、課題としては認識しているということだったので、ぜひそこは前向きに検討していただきたいというふうに、これは要望しておきます。以上です。

立石委員

 20ページ、21ページの保育園・幼稚園のところで、区立保育園等ということで、区立保育園あるいは幼稚園に対して、今回、空気清浄機や体温計だったり、衛生用品を購入していると思うんですが、私立については、この前の臨時会の第2次補正でついていると思うんですが、配布する数ですとか、施設当たり何台配布するとか、そういった基準とかは基本的には同じなんですか。

森企画部財政課長

 はい、ほぼ同様と考えております。

立石委員

 時期について、例えばたくさん調達をしないといけないので時期がずれたとか、いろいろ理由はあると思うんですが、一応、その時期がずれた理由についてちょっと確認させてください。

森企画部財政課長

 時期がずれたというのは、区立がこの時期になったということでございますか。(「そうです」と呼ぶ者あり)区立のほうも、当然国の補助制度は同時期に、区立も私立も同様な形であったわけでございますが、ちょっと実際の積算とかそういったところで今回この時期になってしまったと、事務のタイミングがずれてしまったということでございます。

立石委員

 調達台数も多いですし、早く動けるところから、私立からやられたということで、全体が遅くなってしまっては元も子もないので、それは一定しようがないと思いますので、確認でした。ありがとうございます。

 それと、24ページの自立支援の住居確保給付金のところで、対象が4月20日からですかね、拡大をされて、件数が増えて、その関係で、やはり受理してから通知が行くまで3週間程度かかっているという状態で、添付漏れだったり、不備が多いというふうな状態かと思いますが、こちらについて、体制の強化とか、あるいは運営面の工夫とか現状やられている対策について、確認はできますか。

森企画部財政課長

 申請件数が伸びたことによって、いろいろお待たせをしたといったようなことにもなっておりました。そういったようなところもございましたので、職員の対応というのもあるんですが、いわゆる委託業者ですね、委託業者のところについても増をしております。3人増の委託増をさせていただいて対応をしているということでございます。

立石委員

 それによって、例えばお待たせする期間が短くなったりとか、あるいは不備による手続が減少したとか、そういう改善の傾向は、これから見えてくるという感じですか。

森企画部財政課長

 はい、委託の内容というところは最近対応したといったようなところもあるので、状況が大きく、最大お待たせした時期と比べてどうかというところについてはこれから見えてくるものと思っておりますが、担当課とも、こちらの情報を取りながら、情報を把握しながら、しっかりその辺の状況のところは財政課のほうでも考えていきたいと思います。

立石委員

 私も担当者の方にお話を聞いたところ、やはり不備が多いことで遅れているというお話があって、チェックリストを用意したりとか、分かりやすい、そういう体制も今、準備されていると思うんですが、そういったことによって、実際不備がどのぐらい減ったのかとか、ちゃんと効果があるかなども検証しつつ改善に努めていただければと思います。要望です。

白井委員

 それでは私も、まず住居確保給付金について。先ほども質疑をさせていただいたところではありますけども、本体の予算に関しては増額、そのとおりだなと思います。窓口対応については先ほど質疑をさせていただいたので、早く給付につなげられるように支援をお願いできればと思います。

 それと、関連してという言い方で恐縮なんですけども、4月20日に、いわゆる自立支援の施行令の一部が改正されることによって、これまで離職、または求職の方、毎月のようにハローワークでの求職活動を行っているというのが条件だったものが緩和をされて、生活困窮の方が使えるようになりました。他の自治体ではいち早く、いわゆるコロナ対策の支援として紹介をしているところだったんですけども、中野区のホームページの中にはこれはずっと埋もれていて、せめてまずは公表してくださいというところから対応いただきました。5月になって、ようやく見られるようになったんですけれども。逐一支援制度が増えているので、やり方として、広報の在り方は工夫をされていると思うんですけども、相談チャットというのがあります。5月の頭に、私、これ、住居確保給付金と入れたら、返事が、「該当なし」と出てきたんですね。さすがにこれはないだろうっていうところなんですけど、いまだ、まだこのチャットのほうも改訂されていないようです。表向きは、支援策が分かりやすいようにと書いてあるんですけど、ちょっとここに今、広報担当の方が、理事者が限定されていていないので、一例として挙げました、住居確保の話です。せっかく、分かりやすいようにだとか、検索できるようにって立ち上げているわけなので、広報の仕方、工夫をお願いしたいと思います。答弁は――答えられないですか、できますか。

高橋企画部長

 今、御指摘のあったように、住居確保については4月の下旬まで、その情報の発信が埋もれていた状態でございました。御指摘を受けまして改善を図りましたが、今、さらに御指摘のあった相談チャット、ここについても利用される方が多いと思われますので速やかに対応したいと思います。これにとどまらず、常に利用者目線に立った発信については工夫をしていきたいと思います。

白井委員

 チャットといっても反対側に職員が構えているわけじゃないでしょうからね、該当する文言で検索したので、それに近いものが出てくるという状態になっているんでしょうから、ぜひ組み込んでいただければと思います。

 それから4ページ、認証保育所の臨時休園等に対する支援について伺いたいと思います。保育園・幼稚園、特に保育園の休業に対して、認証保育所利用者が自粛によって休んだことによって、その保育料の補助――ごめんなさい、ページ訂正で。認証保育所のやつです。5款2項について、これについてのお話です。利用者の方々の、いわゆる自粛によって、その負担額を軽減したことによって保育所の支援を行うということになります。いわゆる認証までが対象になっているんですけども、認可外の部分についての対象が今回入っていません。区として、いわゆる認可外についての支援、現在どのように考えておられるのかお伺いしたいと思います。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 今回のコロナの関連の対策ということで、様々厳しい状況に置かれているということも認識しておりまして、認可外の保育施設の支援ということについても検討しているところでございます。

白井委員

 現在中野区においては、いわゆる保護者補助の対象というのが、認可園に申込みをしました、しかしながら入れなくて、やむなく認可外に通う形になった場合に保護者補助を行っているということがあります。認証の支援も含まれていることはあるんですけども、例えば経営が難しくなって、保育園自体がなかなか存続できなくなってしまうとなると、かえって待機児が増えてしまうことにもなりかねません。言い方は厳しいですけども、本来認可園を申し込んでいる方がこの保護者補助の対象なので、入れないに当たっては、これは行政側の責任が問われているんだ、だから区としては認可、認証全てを対象として入れるとなっています。一方、認可外全てが対象になっているわけではありません。企業型もあれば、院内の中に設置されているもの、様々ある中で、いわゆる社員だとか、事業に関するんじゃなくて、中野区の方々に絞って対象となっているものがあります。その意味では、中野区が支援対象とすべきもの、絞る必要もあると思いますけども、この点、併せて現在どのように検討されているのかお伺いしたいと思います。

石井企画部企画課長(企画部参事事務取扱)

 認可外の保育施設でございますが、その区分といたしましても、ベビーホテルですとか、あるいは今、御指摘のあったように事業所内の施設、また病院内の施設、そういったものが様々ございます。それぞれ今、ヒアリング等をしておりまして、現在の状況を掴んでいるところでございます。それらの施設においてやはり必要な支援をするということで、その検討を、精査をしているというところでございます。

白井委員

 最後、要望にしたいと思います。ぜひ検討を進めていただければと思います。お願いします。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 この際申し上げます。補正予算に関係する委員会から申し送られた意見はありませんでした。

 他に質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので委員会を暫時休憩します。

 

(午後6時04分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後6時05分)

 

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、質疑を終結します。

 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、意見の開陳を終結します。

 次に、討論を行います。討論はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、討論を終結します。

 初めに第50号議案について採決を行います。

 お諮りします。第50号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第50号議案の審査を終了します。

 次に、第51号議案について採決を行います。

 お諮りします。第51号議案、令和2年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第51号議案の審査を終了します。

 本日予定した日程は以上で終了しますが、委員、理事者から特に発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 以上で本日の総務委員会を散会します。

 

(午後6時06分)