令和2年09月25日中野区議会決算特別委員会区民分科会

中野区議会区民分科会〔令和2年9月25日〕

 

区民分科会会議記録

 

○開会日 令和2年9月25日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午前9時00分

 

○閉会  午後0時48分

 

○出席委員(8名)

 羽鳥 だいすけ主査

 市川 しんたろう副主査

 木村 広一委員

 いさ 哲郎委員

 石坂 わたる委員

 近藤 さえ子委員

 伊藤 正信委員

 森 たかゆき委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 区民部長 青山 敬一郎

 区民文化国際課長 辻本 将紀

 文化国際交流担当課長 矢澤 岳

 戸籍住民課長 伊藤 正秀

 税務課長 矢島 久美子

 保険医療課長 伊藤 廣昭

 産業観光課長 堀越 恵美子

 環境部長 朝井 めぐみ

 環境課長 波多江 貴代美

 ごみゼロ推進課長、清掃事務所長 伊東 和秀

 

○事務局職員

 書記 野村 理志

 書記 有明 健人

 

○主査署名


審査日程

○議題

 認定第1号 令和元年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 認定第3号 令和元年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 認定第4号 令和元年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定について

 

主査

 定足数に達しましたので、本日の区民分科会を開会いたします。

 

(午前9時00分)

 

 認定第1号、令和元年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)、認定第3号、令和元年度中野区国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)及び認定第4号、令和元年度中野区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを一括して議題に供します。

 本日は分科会2日目ですが、1日目に御協議いただきましたとおり、質疑は本日で終わらせたいと思いますので、委員、理事者におかれましては、御協力をよろしくお願いいたします。

 本日の審査もお手元の審査日程(案)(資料1)により12時半を目途に進めたいと思います。

 また、11時頃に休憩を取りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、前回に引き続いて一般会計歳出の質疑を行います。

 決算説明書の236ページからです。236ページから239ページ、4款区民費、5項産業観光費、3目観光振興費、このうち、事務事業2、シティプロモーションは所管外となりますので、御承知おきください。

 こちらについて御質疑はありませんか。

近藤委員

 おはようございます。

 観光のところで、中野区立哲学堂公園周辺観光パンフレットというのを4万7,000部作ったんですけど、これはどういったものなんでしょうか。

堀越産業観光課長

 哲学堂公園の案内のパンフレットでございまして、平成28年に初めて作っております。今回はページを増やしたり内容を充実させまして、もう一度作り直したというものでございます。

近藤委員

 きっと今年度は本当はオリンピックとかがあって、観光に来た方にこういうのを使っていただくという意味もあったんだと思いますけど、今年はそういうこともできなくなって、これは今どういうところに置いたりアピールしたりしているのでしょうか。

堀越産業観光課長

 まず、区内の施設ですとか、あとは東京都の関連の施設、都庁にも置いてございますし、あとは東京駅にあります観光のセンターというところにもお配りして、配置をしていただいているところでございます。

近藤委員

 それでは、中野区に初めて来て見るのではなくて、都庁とかに行った方がこれを見て哲学堂公園に行ってみようかと思うような狙いがあるんですか。

堀越産業観光課長

 日本語版もございますが、外国語版もお作りして、基本的にインバウンドの方にもお使いいただけるような形でお作りしているものでございます。

近藤委員

 今年度は本当にコロナの影響で仕方がないんですけれど、私、このパンフレットを中野区内であまり見たことがないんですよ。区役所とかに置いてあるのか分かりませんけど、どこで見るのかなと思っていたんですよ。一番これを見るところというのは、私だけなのかもしれませんけど、ほかのところでほとんど見ていないんですけれど、哲学堂公園にはいっぱい置いてあるんですよ。すごく見るんですよ、哲学堂公園で。ほかの区内の施設であまり見ないんですけど、哲学堂公園にばあっと、今日、それを持ってきてくださって、すごくよかったんですけど、そのパンフレットがばあっと置いてあるんですよ。何で哲学堂公園を案内するパンフレットを哲学堂公園にこんなにいっぱい置いてあるんだろうと。それもちょっと暗い部屋のところに置いてあるので、私はこれを興味を持って見ているから見るんですけど、もちろん都庁とかに置いていただいて、そこから来ていただくのはいいことですけど、中野区の中でも、せっかく作ったんですから、分かりやすいところに置かれて活用していただかないと、こんなに作ったのにもったいない気がしますけれど、その辺はいかがですか。

堀越産業観光課長

 哲学堂公園に置いてあるのもメリットはあると思ってございます。と申しますのは、今回、近くの駅までの道ですとかお店も紹介しておりますので、お寄りになった方にも参考になるものだと思ってございますが、あとは区役所の1階にも観光コーナーを設置させていただいておりますので、置いてございますが、委員おっしゃいましたように、区民の方、また、外から来られた方にも目に触れるような工夫をいま一度図ってまいりたいと思います。

近藤委員

 これは外国の方とかに来ていただきたかったりする思いで、ちょっと方向が違ってきちゃったと思うんですけど、区内の人が楽しめるように、今度はこれを工夫して使っていけたらいいのかなと。今、外国の方もいらっしゃらない状態なので、せっかくこれだけ作ったので、区内の方が哲学堂公園というのはこんなところなんだなと発見ができるみたいに、区内のところにきちっと置いて、見て、新たな発見ができるような使い方ができればいいなと思いますけど、いかがですか。

堀越産業観光課長

 コロナ禍におきましては、区民の皆さんに区内の魅力をいま一度認知していただくということも大事だと思っておりますので、区内を巡っていただくためにも、こういったパンフレットをきちんと配置、活用していただくように工夫してまいりたいと思います。

いさ委員

 ちょうど同じようなところのお話なんですけれども、多言語観光ガイドマップも含めて、今、コロナの中で明らかに外国の方は減っているわけですよね。それに加えて、コロナ禍がどこで落ち着くかというのは分からないという状況。日本よりうまくいっている国でも、1年、2年というスパンで影響が続くだろうという見通しになっているわけですよ。そうなると、この発行の仕方、今の置き方もそうですけど、この1年、2年に関しては考え直すということもあるんじゃないかと思うんですけど、その辺、いかがでしょうか。

堀越産業観光課長

 委員おっしゃいますように、なかなか外からといいますか、区外からの方がまだお越しになりにくい状況だとは思ってございます。なので、繰り返しになってしまうようですけれども、区民の方にいま一度、割と区内の観光地といいますか、魅力のポイントを御存じない方もまだいらっしゃるかと思いますので、区内できちんと区民の方のお手元にも渡るように、配置を工夫してまいりたいと思います。

いさ委員

 区民の方が知らないかな、どうかなというのはちょっと分からないところですね。長くいる方は恐らく知っていると思うんですよね。少なくとも外国の方とか外から来る人に関しても、ゼロにするというわけにもいかないだろうから、例えば、もうちょっと簡易的なものを作って、基本的にはここに細かい情報がありますとサイトに誘導するみたいな方法もあるんじゃないかと思うんです。それで、ウェブの観光サイトのほうを充実させるという手もあるんじゃないかと思うんですけど、こういう具体的な策についてはどうでしょうか。

堀越産業観光課長

 これはもともと電子版もございますし、いろいろなSNSも通じて広報を図っているところでございますけれども、今後一層、電子版も含めまして周知を徹底してまいりたいと思ってございます。

いさ委員

 その徹底に当たって、紙で出しているものを簡易版にして、サイトのほうに誘導しませんかという提案だったということなんですけども、それはもういいです。あんまり長くやるようなあれでも。

 それと別に、Nakano Free Wi-Fiの件です。これは何度かお聞きしているんですけど、今もって使いにくいという印象なんですけれども、これというのは、通信の速度の改善だとかというのは、その後、何か話合いによってなされたのでしょうか。

堀越産業観光課長

 以前の分科会、委員会でも御説明を差し上げていたかとは思いますけれども、周波数の混線の課題があるということでございます。運営しておりますNTTとも話をいたしまして、なかなか改善しにくいような状況であるということでございました。したがいまして、技術的な面ですとかあるいは防災機能なども持ってございますため、現在企画部での検討を進めているというところでございます。

いさ委員

 地域BWAというのがあったでしょう。あれというのはこういうところに使えないものなんですかね。

堀越産業観光課長

 地域BWAに関しましては、企画部の所管となってございまして、申し訳ございません。区民部でお答えしづらい状況でございます。

いさ委員

 そもそもどういう話合い、どういう契約でこういうふうになったのかもちょっと疑問があって、費用対効果の面でこれはどうなんだろうという気持ちがあって聞いております。

 それで、アニメコンテンツを活用した地域ブランドづくり事業というものなんですけど、これも何度か聞いているんですけど、改めて地域ブランドづくりというのはどういうことなんでしょうか。

堀越産業観光課長

 中野区の魅力をブランド化して区内外に発信していくためのブランドを作っていくような事業ということで捉えてございます。

いさ委員

 それを素直に聞いてしまうと、中野区の魅力イコールアニメと思っていらっしゃるのかなと思って、そこがとってもひっかかるわけなんです。アニメの中身も特定のアニメなわけじゃないですか。中野区のブランドはそれでいいのかなという思いがずっとあるんです。これは来た方は喜ぶと思うんですけど、これでいいんですかね。

堀越産業観光課長

 ブランドづくりと申しましても、中野区はアニメだけで魅力を発信するというふうには捉えてございませんで、ツールといいますか、強力な手段だとは思ってございますけれども、アニメだけの手段に頼るというようなことではございません。あくまでも地域経済の活性化のための集客によるまちづくりのための強力ツールというようなところで考えてございます。

いさ委員

 その集客がアニメでいいのかというところの疑問がずっとあるわけなんです。中野区の魅力という話をするなら、もっと奥深いものがあると思うんですよ。改めてこれを事業にどうこうという話じゃないけども、ちょっと担当さんも知ってほしいなという気持ちがあります。サブカルの世界は底がないですけど、ほかにもやれることはあると思うんですよ。いろいろ問題があったにせよ、「ナカノさん」というのは一つの答えだったと僕は思っているんです。球体人形でやるというやり方は今までなかったやり方だし、何かあるんじゃないかなと思うので、視野を広げて、アンテナをほかのところにも向けてほしいなという気持ちがあります。

 それで、さっき聞きそびれた観光サイト「まるっと中野」の件なんですけど、サイトに誘導すればいいというお話をしたんですけど、昨年から見るとアクセス数が4分の3になっていますよね。これはどのように分析なさっていますか。

堀越産業観光課長

 こちらは運営の事業者が変更になりまして、平成30年度までは協定による事業者でございました。

民間との協力という形でございまして、令和元年度からは委託事業に変わりまして、新しくサイトが始まったわけなんですけれども、平成30年度までの事業者と区は両方記事を持ち合ってという形でしたから、事業者が持っていた記事をそのまま著作権ごと掲載できなくなってしまった事情があります。中野区の記事は、こちらはもちろん残っていますので、掲載しているんですけれども、そういった事情で、夏の4、5、6月くらいまで、少しサイトの検索数が減ってしまっておりました。ただ、月別の状況を見ておりますと、夏以降は回復しておりまして、こういうコロナ禍ではありますけれども、それなりに順調に現在は行われているということでございます。

森委員

 まず哲学堂公園のパンフレットの話なんですが、これは何でこの年度に作っているんですか。

堀越産業観光課長

 オリンピック・パラリンピックの事業がございまして、そちらは東京都の補助金なども活用できる機会がございましたものですから、多言語利用によりまして、お作りしていたものでございます。

森委員

 かつて哲学堂公園を観光拠点にするみたいな話があって、中野駅から哲学堂公園のほうまで歩きながら、周遊しながら観光してもらうみたいな、幾らかけてどれだけ人が来るんだろうみたいな計画があったわけですよ。それ自体は、区長が代わって、方針が変わっているというか、再検討というようなフェーズなのかなと思っているんですが、そういう状況の中で観光のパンフレットだけを作るということが不思議なんですね。その辺りというのは、何か関連性を持って判断されているのかどうか、教えてください。

堀越産業観光課長

 中野区の観光スポットとしては、やはり哲学堂公園というものが一番歴史を持っている上で重要なスポットだと思ってございます。かつての哲学堂公園全体を整備して集客してというような方向性はなくなっておりますけれども、公園自体の運営とかは都市基盤部のほうが中心にやってございまして、観光といたしましては、観光のための一つの魅力のスポットの紹介という視点での作成というふうに捉えてございます。

森委員

 先ほど少し話がありましたが、区民の方でもあまり知らない人というのはいるんですよ。この間も新しい体育館ができたので、子どもの友だち家族と一緒に平和の森公園に行ったら、こんなところがあったんだみたいな反応なんですね、うちのほうの地域の人というのは。そういう意味でいうと、区民に知らせるというのも意味があるんだと思うんです。このコロナの状況下でなかなか遠方の観光がしづらい、旅行がしづらいという中では、区内の魅力をこういう時期に区民に知ってもらうという意味では意義はあるのかなと思うんですが、観光スポットとして大々的に売り出すべきかどうかというのは、先ほど御答弁があった都市基盤部のほうの方針と併せてやっていかないといけないのかなというふうに思っていますので、そこは指摘をしておきます。

 それから、アニメコンテンツの話、これは私も、2017年ぐらいから予算がついていて、出てくるたびに聞いているんですが、ここの財源というのはどうなっているんでしたっけ。

堀越産業観光課長

 アニメのブランディング事業につきましては、平成29年から東京都の補助金を活用いたしまして、3分の2程度の特定財源がついて運営を行っているものでございます。

森委員

 これは、もともと東京都は3か年と言っていたような気がするんですが、そうすると、平成27年、平成28年、平成29年だから、この年までになるんですか。

堀越産業観光課長

 アニメの補助金自体につきましては、基本的には単年度更新というような判断と聞いてございます。ただ、アニメと直接ではないんですが、東京都のほうで用意していますオリンピック・パラリンピック用の補助金の関係、あちらのほうが延長しておりますので、東京都にもこういったアニメ事業についても引き続き補助を行っていただけるようにお願いをしていきたいというふうに思ってございます。

森委員

 そういえば、今年度予算も予算がついているんですね。4年目の予算もついているということになるんですね。当時から申し上げているんですが、こういうものを税金を使っていつまでもやっているべきものなのかというのは、ずっと疑問に思っています。

 今をときめく「鬼滅の刃」をやっているUfotableというところのカフェが区内にありまして、近くに住んでいる山本議員に聞くと、朝から行列らしいんですよ。別に役所が旗を振らなくたって、好きな人は区内に来るという話でありまして、前々から言っているのは、これは豊島区と杉並区とやっているんでしたっけ。そういう自治体さんの中にあるアニメ関連のスポット等、こういう事業、何年間か自治体が旗振ってやって、その後は後援レベルでも民間主体でできるように持っていかないといけないんじゃないのということをずっと申し上げてきたんですが、その辺りというのは、現状、いかがでしょうか。

堀越産業観光課長

 アニメの事業でございますけれども、委員おっしゃいますように、この先ずっと長い間、区も関わって、公費を投入してやっていくべきものかというのは、そこまでは言えるものではないと思ってございます。現在、実行委員会形式で行っておりまして、その中に東京商工会議所ですとかが入って一緒にやってございます。あとは、委員会には入ってございませんが、今年度もブシロードですとか新たな企業が参入して、事業協力をしてくれておりますので、今後は、段階的にかもしれませんけれども、民間の力をさらに借りながら、区の魅力を民間の力で発信していけるように進めていけたらと思ってございます。

石坂委員

 アニメコンテンツを活用したところでまた伺うんですけども、今回延べ参加人数が出ていて、ただ、前年のこの部分に関しては参加人数が出ていなかったんですね。今回出ているのでいいことなんですけども、3年間の延べ参加人数というのが、去年とかあるいは一昨年までですけど、最低でも去年の分の数字というのは分かりますでしょうか。

堀越産業観光課長

 アニメコンテンツを活用した地域ブランドづくり事業の実績でございますが、今年度は1,752人ということでございますが、平成30年度が933人、平成29年度が1,200人の参加でございました。

石坂委員

 この事業に関して、2019年7月25日の区長定例記者会見を見ていると、新たな来街者の増加と区内全域の回遊性向上を図るという目標なんかも入っていたりするんですね。区民部の事業概要の昨年発行されたものを見ると、中野・杉並・豊島アニメ等地域ブランディング事業に参加した区外からの参加者の割合という形で出ているんですけど、平成29年度は来街者の割合が59.9%、平成30年度は78.7%という形で出ているんですね。本来であれば、この決算に間に合う形で事業概要が出ていれば、それを見て分かったところなんですけど、出ていない状況なので、今年度に関しては、区外から参加した人の割合というのは分かりますでしょうか。

堀越産業観光課長

 恐れ入ります。今、調べており、間もなく出てまいります。しばらく答弁保留させていただきたいと思います。

伊藤委員

 去年の決算書には伝統工芸展の開催が事業実績として書かれているんですけど、この伝統工芸展というのは、産業観光だから記載がないんですけども、伝統工芸展の助成金はどこになっているんですか。お伺いします。

堀越産業観光課長

 伝統工芸展は産業振興のほうに担当が変わりまして、233ページに中野区伝統工芸振興事業助成金ということで70万円記載をさせていただいております。産業振興のほうで記載させていただいております。

伊藤委員

 去年の決算書と今年の決算書で、産業振興、観光費と書き方が変わっていますよね。都市観光推進費、なかの里・まち連携だとかが抜けていたり、これなんかは事業メニューになっているのかな。これはどういうふうに組み換えをしたんでしょうかね。

堀越産業観光課長

 課が統合されまして、係のほうも変更になったということでございまして、記載の箇所が昨年度のくくりと変わっているというところでございます。

伊藤委員

 ちょっと分かりにくくなっている。私もここに書いてあったのを見逃したので、それはいいですけども。

 いずれにしろ、なかのまちめぐり博覧会、今年度はコロナの影響でほとんど中止ということで、大変残念なんですけども、今後の観光をどうやって、地域経済を発展させていくかというのは問題になってくると思うんですけども、例えば先ほど言ったまるっと中野、委託に変わったということで、私も気になっていて、サイトの閲覧数が減っているということで、分析も先ほど言われましたけども、ちょうど去年の4月からリニューアルされていますよね。私も見て、見やすくなったのかなとは思うんですけども、その辺の分析、先ほど聞かれたんですけども、もう一度教えていただけますか。

堀越産業観光課長

 サイト閲覧数が戻ったということは、先ほどの内容と同じでございますが、改善点といたしましては、アニメ・サブカルのコンテンツを設けたりですとか、あとはSNSのインスタグラムとツイッターというのを新たにフェイスブックに加えて開始いたしております。あとは区内に住んでおられる外国の方のレポーターというコーナーも増やしておりますのと、区民レポーターの方がレポートできないときには事業者がフォローを行って記事数を確保すると、そういうようなところが改善点となってございまして、コロナの下では少し掲載を控えておりましたけれども、秋以降はきちんと数を確保して発信を増やしているところでございます。

伊藤委員

 たしか総合商研さんが委託で受けていると聞いたんですけども、この委託の契約というのは単年度契約になっているんですか。それとも、中間協定期間というのは設けられているんですか。

堀越産業観光課長

 総合商研との契約は5年間となってございます。

伊藤委員

 担当としても委託先との連携なんかは取っていて、工夫の余地はあるんじゃないかとか、そういった検討なんかはされているんですか。

堀越産業観光課長

 定例的にきちんと報告会を行っておりまして、あと、実績なども報告をしてもらっております。そのときに、いろいろ分析も加えまして、うちの職員ときちんと改善についても毎月話し合っているところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

堀越産業観光課長

 石坂委員の御質問についての答弁保留について御回答させていただきます。

 このイベントへの区外の方の参加割合は65%でございました。

石坂委員

 そうすると、来街者を集めるという目標があるわけですが、前年度と比べると今年度は少し下がってしまったのかなというところですね。どう考えていくのかはあると思うんですけども、これは今後もし続けていくのであれば、来街者数がどれぐらい増えているのかを把握しながら進めていくことが必要であって、それをちゃんと踏まえながら継続するしないとか、どう改善していくのかということの判断が必要だと思うんですが、その辺りはいかがお考えでしょうか。

堀越産業観光課長

 今年度につきましては、1回目の10月はブシロードのものは無観客でございまして、オンラインでの参加を相当数見ております。11月の東映とのイベントでございますけれども、そちらにつきましても、今までの内容と比較検討いたしまして、定員数は恐らく半数程度になると予想しておりますけれども、そういった割合などもきちんと見ながら、このコロナ禍においてどのようなアニメ事業を進めていったらよいかということも含めて検証を行ってまいりたいと思っております。

石坂委員

 御担当の話じゃなくなって、どっちかというと部全体の話になるかと思うところなので、部長答弁になるかもしれないんですけども、各部共に多くの部が事業概要を既にこの時期にもう発行済みになっていて、区民分科会の所管でも、環境課のほうは中野区の環境白書は既に発行されています。議員のほうが審査するに当たって、必要な資料は決算特別委員会の要求資料で取りますけども、それもあまり数をたくさん出すのもという話になっているところではあります。そうした際に、事業概要を見ながら過去どうだったのか、現状の事業概要でありますけど、それを見ることで去年がどうだったのかということを判断する基準になるとか、そこを見て質問しないと分からない部分がたくさんある状況なんですけども、去年は、この時期、まだ組織改変があったばかりなので、仕方がないかなと思う部分もあったんですが、今年に関しては、細かい組織替えはあるとしても、大きな組織替えはなかったわけですから、この時期に事業概要が間に合う形で発行すべきだったと思うんですね。来年度以降は、この時期に間に合う形で事業概要を発行すべきだと思うんですが、その辺りはいかがお考えなんでしょうか。

青山区民部長

 事業概要の発行につきましては、当部の考え方としては、決算の審査を議会のほうでやっていただいて、それを踏まえた上での発行というような考え方で時期を決めていたところですけれども、例えば石坂委員のほうからの御意見もありましたので、その辺も踏まえて来年度以降は検討させていただきたいと思います。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、240ページから245ページ、6項文化・国際交流費の1目文化振興・生涯学習費のうち、区民部所管のものになります。

 事業メニュー1、生涯学習運営中、機器等賃借料と事業メニュー3、生涯学習事業中のなかの生涯学習大学については当分科会の所管外となりますので、御承知おきください。

 質疑はありませんか。

森委員

 文化芸術活動実態調査委託なんですが、調査結果自体は御報告いただいていて、非常に充実した中身だったなというふうに記憶しているんですが、その後の取組状況というんですか、現状どうなっているのでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 今年3月2日に文化芸術活動実態調査の報告を当委員会でもさせていただいておりまして、その内容を踏まえて、現在、区民文化国際課としまして、文化芸術に係る基本方針を策定しているところでございます。

森委員

 それは方針なんでしたっけ。基本計画の下にぶら下がる文化芸術振興計画みたいなものにするということではないんでしたっけ。

矢澤文化国際交流担当課長

 そうですね。一応は現状は計画ということではなくて、方針とかビジョンとか、そういう形を考えてございます。

森委員

 方針ならいいのかもしれないんですけど、お金的に厳しいと言っているときにこういったものを作って、果たして充実したものがちゃんとできるかなというところがちょっと心配で伺ったんですけれども、方針だとすると、そこまでかちっとした、この事業をいつまでにやるとかというものにはならないんですかね。その辺り、ちょっとお考えをお聞かせください。

矢澤文化国際交流担当課長

 委員御指摘のとおりです。計画ではございませんので、例えば子ども向けの事業ですとか、そういったものをいついつまでにやるとか、そういうものではございません。ただし、例えば子ども向けの次世代育成ですとか、あるいはどこでも芸術を鑑賞できる場づくりですとか、そういった方針に向けての施策というのを改めて文化芸術の方針の中で示していく予定でございます。

石坂委員

 241ページの事業実績のところで、生涯学習団体・人材支援サイト「まなVIVAネット」運営というものが入っていますが、これは委託先の事業者さんが担っている部分ではあります。このまなVIVAネット、私の記憶違いでなければ、かつて生涯学習大学の方が卒業された後多く参加されている生涯学習サポーターの会に関わっていらっしゃった方々がまなVIVAネットの部分に関わっていたかと思うので、その辺りというのは把握されていますでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 委員御指摘のとおり、現在も生涯学習サポーターの会のつながりもありまして、コーディネート役をまなVIVAネットを通じまして担っていただいているところでございます。

石坂委員

 そうしますと、その方々はボランタリーに活動する中で、まなVIVAネットの運営のほうに当たられてくださっているという理解でよろしいでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 そのとおりでございます。

石坂委員

 そうした形でボランタリーでやられているというところなので、もちろんボランティアだから質が担保できないとかはあっていけないことでありますけども、ボランティアが積極的に関わって作っている部分というのは、区としてしっかりと人材の育成をして、その後の活動もサポートしてこうしたものを運営できているということはしっかりとアピールすべきであると思いますし、そうしたことをまなVIVAネットの中ですとか様々な場面でしっかりと明示する、成果としてアピールしていくことが必要だと思うんですが、そこはいかがお考えでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 委員御指摘のとおり、ボランティアとのコーディネート役を担うのがまなVIVAネットの一義的な役割であると認識してございますし、現状、登録者数が伸び悩んでいることもありますので、見直しを今後図ってまいりたいというふうに考えております。

石坂委員

 その際、改善を図っていくときに、受託されている事業者さんの持っている様々な部分ですとか、あとは、参加されているボランティアの皆様の力ですとか、区のほうの持っている力、そうしたものをしっかりと三者連携しながら、押しつけ合いではなくて、しっかりと高めながら進めていただければと思いますが、これは大丈夫でしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 当然、区の力だけではできませんので、区、ボランティア、業者さんと連携しながら、よりよいものを作ってまいりたいと考えております。

いさ委員

 ここは「ないせす」の予算がついていますけど、一方、施設の予約システムというのはここではないということなんですか。これはどうしてなのでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 「ないせす」につきましては、生涯学習事業業務委託のほうでやっておりまして、施設の予約システムにつきましては、スポーツ振興課のほうで去年まで取りまとめておりましたので、そこで一括して管理しているというふうに聞いております。

いさ委員

 ちょっとここで聞いていいかあれなんですけど、スポーツ施設は予約システムがあるのに、ほかの区有施設はないのは何でだろうなと思ったんですけど、これを答えられる人というのは、ここで聞いていいのかも分からない。答えられる人がいないならあれかな。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午前9時38分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午前9時40分)

 

いさ委員

 次のページにはもみじ山文化センターのことも書いてあるし、区民にとってはどの施設はどこが管理しているとかどこの所管であるとか関係ないと思うんですよ。なので、要望としては、横断的に総合的な予約システムみたいなことはできないかなという気持ちで今、聞いたので、これは要望としておきます。

 次のページのもみじ山文化センターの件なんですけれども、これはほかでも聞いたんですけど、これの利用について利用者からのアンケートなり聞き取りというのはしているでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 毎年3月に利用者向けにアンケートを実施しているところでございます。

いさ委員

 それは登録団体にお願いしているみたいなイメージですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 登録団体もそうですし、実際に利用されている方にアンケートを取っているということでございます。その中で、利用満足度としましては、毎年8割の方がおおむね満足しているということをお答えいただいておりますが、一方で、施設の老朽化も進んでおりますので、例えばトイレが汚いですとかもっと改善してほしいという声は多くいただいているところでございます。

いさ委員

 今みたいな意見があったのは今後どうやって反映されていくのでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 例えばトイレの老朽化につきましては、施設が西館であれば48年、もみじ山文化センターであれば30年経過しているところもございまして、ここにも書いておりますけど、昨年度実施設計委託をさせていただいたところでございまして、今後、近いうちに、トイレの改善ですとか設備自体の更新を図ってまいりたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 大事なことなので、以前も多目的練習室のロッカーの件だとかでやり取りした記憶があるんですけど、必ずしもそういうアンケートに答える人ばかりじゃないと思うんです。だから、ここで答えた2割ぐらいの何かある人たちの意見というのはすごく重要だと思うので、ちゃんと生かせるような形に活用していっていただきたいなと。要望にしておきます。

木村委員

 先ほど質疑のあった文化芸術活動実態調査委託なんですけども、209万円使われていますが、不用額と合わせて260万円になっていると思うんですけども、予算では174万円になっているんですが、この中身を教えていただけますか。

矢澤文化国際交流担当課長

 当初予算ですと、文化芸術活動実態調査委託ということで158万3,000円、それから、郵便料ということで16万1,000円計上していたところでございます。

木村委員

 要は、予算と実際の執行というか、残も含めた決算が260万円になっているので、差額が大体80万円近く予算より上がっているということなんですが、その理由を教えていただけますか。

矢澤文化国際交流担当課長

 失礼いたしました。当初予算の見積りの段階ですと、調査対象のところで、実際には区民3,000人と団体向け740団体を対象としてやらせていただいたところなんですが、当初予算で団体のところがどうしても積算が甘かったことから、流用させていただいたところでございます。その流用額につきましては102万4,000円ということで、目間流用させていただきました。

木村委員

 要は団体への見込みが甘かったところなんですけども、それは郵送というか、どの経費が積算されていなかったんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 当初予算の段階ですと、要は740団体が漏れていたといいますか、というところで見積りが甘かったという認識でございます。申し訳ありませんでした。

木村委員

 じゃ、積算する前の話ということになるので、そこは以後気をつけていただければと思います。

 先ほど基本方針を今後考えるというお話が出ておりましたが、ただ、国のほうとかは基本計画というか、文化芸術に関する計画をある意味では各自治体の努力義務というふうに進めております。そういった意味では、確かに計画という形でしっかり作るというのも将来的には考えていただいて、基本計画と併せながら文化芸術に関する方針は多少事業をしっかりつけていくという話なんですけども、5年後、10年後は分かりませんけども、国の方針にしっかりと合わせていただいて、検討していただければと思うんですが、いかがですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 委員御指摘のとおり、国のほうでも文化芸術計画なるものを各区に努力義務として定めているものでございまして、ただ、一方で区としてまだ何も文化に関する方針ですとかそういうものがなされていないものですから、まずは区の10か年の基本構想、基本計画を作った後に区としての文化芸術方針を定めて、コロナで財政状況もありますけれども、その後、きちんとした計画を作ってまいりたいという思いはございます。

近藤委員

 243ページ、文化施設調整のところなんですけれど、指定管理者業務なんですけど、三つの場所は同じところが運営しているんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 そのとおりでございます。施設面につきましては、野村不動産というところが担っておりまして、事業主体につきましてはJTBコミュニケーションデザイン、この二つの共同事業体によって成り立ってございます。

近藤委員

 それで、事業実績のところなんですけれど、例えばもみじ山文化センターですと、西館学習室とかそういうところというのは、区民の人が申し込んだりして、区民活動センターの集会室みたいな使い方をしますよね。その数として6,472件と利用件数がなっていると思うんですけれども、ホールにおいて、大ホール781件、小ホール784件みたいな、この数え方というのは、指定管理者がやっただけの件数なんですか。それとも数え方として、区民が利用した西館学習室みたいな数え方も一緒に入っているんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 すみません。少しお時間をいただいてもよろしいですか。今、調べております。

近藤委員

 それがどちらかでも質問させていただくんですけれども、もし区民が利用した場合とかだったら、最高にひどいなと思うんですけれども、野方区民ホールで511件というのですと、例えば消防団の始め式とかそういったものとかもここでやっているわけですよね。そういうものが数に入っていなくても、511件というのは、去年が663件なんですけれど、365日やっても、1日に1回か2回、2回はやっていないということなんですよ。そうすると、夜やっていると昼はがらがらということなんですよね。その回数で立派なホールでいいのかなという思いなんですよ。

 例えば野方区民ホールですと248席あるんですよ。利用件数を掛けると、利用人員が5万2,889人なんですけれど、大体半分、席は半分にしかなっていないという数なんですね。ほかのところも計算しても、大体利用人数はホールに対して半分なんですね。そうすると、昼と夜、3回はできるホールが1回しかできていなくて、入っている方も半分ということがこれだと読み取れるんですね。ちょっと誤差はあるかもしれないんですけど。せっかくですから、たくさんの人が来てくれるものをやっていただきたいし、そういうところについてはどのような御見解を持っていらっしゃいますか。

矢澤文化国際交流担当課長

 まず、利用件数につきましては、区民ですとか、あるいは区民以外の方の件数も含んでいるという認識でございます。

 それで、野方区民ホールの利用件数が昨年より落ちた主な理由としましては、昨年度、エレベーター工事で1月から2月にかけて閉館していたことによる影響が大きいのかなと。それと3月以降、コロナウイルスの関係でキャンセルが増えたということもありまして、利用件数、利用人員が伸び悩んだということが要因として考えてございます。

 もみじ山文化センター大ホール、野方区民ホール、なかの芸能小劇場、委員御指摘のこともありますけれども、それぞれの稼働率としては60%から70%となっておりまして、午前、午後、夜間という部分で予約していますが、大体、午前、午後あるいは夜間とか、そういう区分で予約されている団体が多いという分析をしてございます。

 野方区民ホール、なかの芸能小劇場、中野ZERO西館につきましては、区民の団体の利用率が多いというところで、そういったところのチャンネルも広げていく必要はあるのかなというふうには考えてございます。

近藤委員

 区民の団体も入っているとすれば、まさに指定管理者を通しての、区民ではない文化芸術のいろいろなイベントというのはすごく少ないかなと思うんですよ。

 区民の方がやるのはいいですよ、いっぱいやって、そこを使っていただいていいですけれど、指定管理者に三つのところをお願いして、いろいろな楽しいイベントみたいなものを企画してもらうという意味では、ちょっと少ないのかなと思うんですよ。1日に3回できるところを2回は入っているという言い方をされていましたけど、野方区民ホールにおいては、この数字で2回は入っていませんね。エレベーターが何だとおっしゃっていますけど、昨年も663件なんですよ。これはもうちょっと努力をしていただいて、区民が楽しめる文化芸術のイベントを、今、コロナになってしまったからきついと思うんですけれど、用意していただかないと本当にもったいないし、指定管理者に預けて文化芸術を広げていこうというところでは、数的にもうちょっと増やせないかなと思いますけど、いかがですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 担当としましては、特になかの芸能小劇場については稼働率は高いですけども、野方区民ホール、中野ZERO西館につきましては、区民の方や区民団体の方に引き続き利用を促す努力を指定管理者を通じてやってまいりたいと考えておりますし、稼働率を90%、100%近くにするというのは、相当至難なわざだというふうにも考えてございます。

近藤委員

 90%、80%ということはないですけれど、やはり上げる努力というのは、野方区民ホールなどにおいてはほとんどやっていないなという感じなんですよ。コロナだから仕方がないとは思うんですけれども、コロナのときに補助金というか、援助しますよね、こういう業者に対して。指定管理者にも援助しますよね。でも、初めからそんなに入っていない、あと区民がやっているというと、どのぐらいそこを支える必要があるのかなという。もちろん支えなくてはいけないけれども、稼働率とかも見ていただいて、入らなくても区が守ってくれるみたいな考え方でいかれてしまうと、そんなことはないでしょうけれど、やっぱり入るものを企画していただきたいし、いつでも区に守られているというんじゃなくて、競争性が働くようないいものを身近なところで見せていただくということを区民は要望していますけれど、いかがですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 文化振興の拠点としましては、中野ZEROを第一義的には考えておりますけども、野方においても、野方区民ホールという場を使っての文化芸術振興というのは大切だというふうに考えております。

 今後、利用率を高める取組ですとか、指定管理者を通じまして魅力のある事業の構築だとか、そういったものを引き続き、コロナ禍の状況ではあるんですけども、考えてまいりたいというふうに思っております。

石坂委員

 皆減されていたところなので先ほど見落としてしまったんですけども、前年まで障害者支援養成講座をこちらの枠でやっていたかと思います。こうした事業というのは、期間限定のもので人を養成する場合、その後、いかにその人たちに活動してもらうのか、場を提供するとか活動を後押しするとか、どんな活動をしているのかを把握していくとかが求められている部分があると思うんですけども、それについては現状どうなっていますでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 昨年度まで実施していました障害者支援養成講座につきましては、現在は知的障害者文化スポーツ事業としてスポーツ振興課のほうで実施しているところでございます。支援者を養成したということで、その後についての詳細は現状把握しておりません。

石坂委員

 ただ、実際に養成したものですので、しっかりと把握して、活動する場を提供する、活動を後押ししていくということをやっていかないと、養成したら養成しっ放しでは意味がないので、活躍してもらう、活用していくというのは変ですけれども、区と連携しながら生かしていくことが必要だと思うんですが、いかがお考えでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 委員御指摘のとおり、指導員を養成しっ放しですと、この講座の意味がなくなってしまいますので、例えば生涯学習サポーターの会ですとか地域あるいは障害者施策とかそういったものにチャンネルを広げた形で、今後把握に努めて、指導員の活用を考えていきたいというふうに考えております。

森委員

 ごめんなさい。1点だけ。不用額の一番下の文化施設維持修繕工事未執行というのは何なんでしたっけ。

矢澤文化国際交流担当課長

 こちらにつきましては、指定管理者と区の基本協定の中で、130万円以上の維持補修工事につきましては、区の施設課のほうで執行委任という形でお願いしているんですけども、昨年度は中規模な工事がたまたまなかったということで未執行とさせていただいたものでございます。

森委員

 その予算というのは、毎年積んでいるんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 一応、毎年積んでいるところでございます。

森委員

 このくらいの規模の工事だと、計画的にやっていくレベルの話じゃないんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 委員御指摘のとおり、そういったこともありますので、今後、来年度、再来年度予算の中では、見直しを図ってまいりたいと考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

矢澤文化国際交流担当課長

 先ほど近藤委員の答弁保留の件で、243ページの事業実績のところで利用件数と利用人員のところの内訳につきましては、区民とそれ以外の全てを含めた総利用者数と利用件数となっております。大変失礼いたしました。

近藤委員

 そうしますと、区民がやったのではない、指定管理者が用意したイベントは、野方区民ホールの511件の中で何件とかは分かりますか。

矢澤文化国際交流担当課長

 すみません。今、調べておりますので、ちょっとお待ちください。

近藤委員

 先ほど80%、90%を目指すのは無理だみたいなことをおっしゃいましたけど、どう考えても指定管理者が用意したものというのがすごく少ないということが分かると思うんですよ。指定管理者の方たちには頑張っていいものを持ってきて文化芸術を広めていただきたいと思いますけど、いかがですか。そのお答えも後でください。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、244ページから247ページ、6項文化・国際交流費の2目文化財費について、質疑はありませんか。

伊藤委員

 旧中野刑務所正門学術調査委託ということで掲載されておりますけども、これは昨年度の予算のときに議会からも意見をつけさせていただいて実行されたと思うんですけども、今回も我が会派の市川しんたろう議員も質問させていただいたんですけれども、私も平和の森小学校の整備計画ということで触れさせていただいたんですけども、この下の旧中野刑務所正門学術調査に係る国有財産一時賃借料とありますよね。もちろん、まだ中野区は取得していませんので、国有財産でありますけれども、学術調査をするに当たって、借りるということでの賃借料なんでしょうけども、その辺の国とのやり取りだとか、この金額が算出された38万4,000円何がしというのはどういうふうに決められたのか、お伺いいたします。

矢澤文化国際交流担当課長

 学術調査の実施に伴いまして、今、関東財務局が所管していますけれども、そこの一部、正確に言うと851平米ですけども、そこの立入りの必要性が生じたので、今回賃借料ということで、区として支出しているところでございます。

 貸出期間が昨年5月29日から9月30日のうち16日間ということで、賃借料を算定しているところでございます。

伊藤委員

 期間もお示しいただいて、そこも聞こうかなと思ったらお答えいただいたので、5月から9月の間の16日間で調べられたということなんですね。その調査委託をされた結果というのは、私も冊子でざっくり見たんですけども、大まかにどのような結果が出たのか、お示しいただけますか。

矢澤文化国際交流担当課長

 昨年の11月の閉会中の当委員会でも報告はさせていただきましたけれども、学術調査の結果としまして、実際に門に立ち入って調査をして、門の歴史の話ですとか建物の話ですとか、そういったものを含めて、あと、曳家移築が技術的に可能であることが分かったということと、曳家に係る経費も併せて学術調査の結果の中でお示ししているところでございます。

伊藤委員

 じゃ、曳家もできるということで、その調査だったんだろうと思うんですけども、その後、文化財保護審議会に価値はあるのかどうかという調べもされていると思いますけど、その辺の結果というのはどう出たんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 昨年12月に旧中野刑務所正門に係る文化的視点、それから教育的視点、主に教育的視点につきまして教育委員会に意見聴取を求めたところでございます。その後、教育委員会が文化財保護審議会に対しまして、今年の1月に旧中野刑務所正門の文化財的価値並びに保存及び公開についての諮問を行いまして、今年の7月末に文化財保護審議会から教育委員会に対する答申がなされたところでございます。それを受けて教育委員会としての区に対する回答を9月4日に行ったところでございますけれども、今度の常任委員会の場におきまして、詳しくは文化財保護審議会から出されました答申と教育委員会から出された意見についての報告をさせていただこうかなというふうに考えてございます。

伊藤委員

 現在は、区の考えとしては、保存ということでよろしいんでしょうかね。確認ですけれども、現地保存でいいんですかね。

矢澤文化国際交流担当課長

 現状は、平成30年1月に区長決定しました現地保存ということで変更はございません。

伊藤委員

 再検討しているという考えもあるのではないかと思います。その辺はどうなんでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 昨年出されました学術調査の結果を踏まえまして、現在、区としては再検討しているところでございます。

伊藤委員

 門の取扱いの方針というんでしょうか、今回の定例会でお示しするのでしょうか。それとも、それはその先なんでしょうか。どうなんでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 今度の常任委員会におきまして、文化財保護審議会から出された答申と教育委員会から出された意見について報告した後に、あとはここでの意見も踏まえまして、第4回定例会の常任委員会の場におきまして、改めて旧中野刑務所正門の取扱い方針案をお示しする予定です。

伊藤委員

 第3回定例会では意見を聴取すると、第4回定例会で取扱いの方針の案を示すという答弁でしたけども、そうすると、用地買収も第4回定例会で買い求めしたいという考えがあるようですけども、その辺の整合性というのはどうなんでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 文化財保護審議会からの答申と教育委員会の回答文、この場でまだ何も報告していませんので、それを示すのが先決かなと考えております。用地買収と旧中野刑務所正門の取扱いに関しましても、第4回定例会のところで案を出した中で、改めて用地は用地で買収を決めていくのかなというふうには認識してございます。

伊藤委員

 ちょうど時期が同じになっちゃうのかな、用地買収の議決と取扱い方針の案は。同時になっちゃうということでよろしいですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 同時に出していきたいというふうに考えております。

伊藤委員

 取扱いの方針を早く定めてほしいと思うんですよね。そうしないと、用地買収の議決なんかも、同時だと難しいのかなと思うんですよ。取扱いの方針をあらかじめ用地買収の前に示しておくほうが私はいいと思うんですけども、その辺の考えというのはないですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 まずは第3回定例会の場で文化財保護審議会から出された答申と教育委員からの回答をお渡しした上で、議員の皆さんの意見も踏まえた上で、スケジュールについては検討してまいりたいというふうに考えております。

伊藤委員

 そのときには区の考え方というのは示されないの。第3回定例会のときの文化財保護審議会の結果と教育委員会の結果というのを踏まえて、今回の第3回定例会で、再来週から始まる常任委員会で示すということはできないのでしょうか。

青山区民部長

 ただいまの御質問ですが、今定例会の常任委員会では、文化財保護審議会の答申と教育委員会の意見について御報告するということで、それらに対して、当委員会でのいろいろ御質疑、御意見等も伺って、そうしたことを踏まえた上で区としての方針案を検討していきたいと思っております。

 先ほどの御質疑の中で、早く区の方針を出してもらいたいというお話がありましたけれども、私どもとしても早めにお示ししたほうがいいというふうには思っておりますが、ただ、先ほど申し上げましたように、現状、現地保存という区の方針がありますので、それがそのままになるにしても、変更するにしても、再検討したということで、今定例会の議会の御意見も伺った上で、一定程度検討期間をいただきたいと思っておりまして、第4回定例会で案を御報告する予定なんですけれども、それもいきなり区の方針を決定して第4回定例会で報告するのではなくて、案という形でお示しして、再度御意見をお伺いして最終決定をしたいと考えております。

 用地買収の件に関しましては、本来の用地買収の目的が小学校の用地のための買収ということですので、門の取扱いによって、例えば学校の配置ですとかスケジュールというのは変わってくるということはあると思うんですけれども、用地全体を買収するということについては変わりがないというか、今後、学校を建設するために買うということですので、その辺は分けて御判断いただければというふうに考えているところでございます。

伊藤委員

 今、部長からそういう御答弁をいただいたんですけども、結局、案として示されて、同時に用地買収もすると。用地買収してからまた案が変わる可能性もあると。案が取れるまでに、用地買収をした後にいろんな議論があったりして。そういうこともあり得るんですか。

青山区民部長

 第4回定例会で御報告する予定のものが取扱い方針案でございますので、確かに最終的な方針決定の際に、そのときの案と中身が変わるということは可能性としてはございます。

伊藤委員

 門の取扱いに対しては、用地買収するときに、学校としての用地を買収するので、いろんなことがあるんだと思います。門が仮に現地保存で残った場合には、小学校の校舎がいびつな建物になっちゃうのかなと思っています。

 曳家にした場合には、5億円かかるとか5年かかるとかと言っているんですけど、正確な曳家の経費と年数というのはどうなんでしょうかね。教えていただけますか。

矢澤文化国際交流担当課長

 曳家の経費につきましては、約4億9,600万円となっております。

伊藤委員

 期間は。

矢澤文化国際交流担当課長

 まず基本計画、基本設計、実施設計、それから曳家工事、補修、もろもろの工程を踏まえまして、約5年から5年8か月という期間を見込んでございます。

伊藤委員

 5年から5年8か月。平和の森小学校を統合してもう来年で10年になるんですよね。学校の建物に関して、教育委員会になっちゃいますけれども、その後に統合した学校の新しい校舎ができているんですよ。美鳩小学校にしろ、みなみの小学校にしろ、9月で出来上がりましたけれども、それまで、子どもたちのよりよい環境をこんなに延ばしていいのかどうかというのもありますけども、私なんか、学校を見させてもらって、子どもたちがよりよい教育環境の下で、伸び伸びと友だちと学んで、遊んで、学校生活が送れるように1日も早い決断をしてもらいたいなと思っていますけど、その辺からいって、門だって、移設した後にもまたいろいろ経費がかかるわけですよ、維持管理費というのが、その辺の費用対効果なんかも見定めて判断してもらいたいなと思っていますけども、その辺はいかがでしょうか。

青山区民部長

 ただいま御意見がありましたとおり、この用地に関しては、基本的に新しい学校の用地ということですので、それに門の保存が大きく関係してくるということがございます。ですから、私どもの文化財の所管としての考え方、それから、教育委員会の学校に対しての考え方、それから、その他財政の関係ですとかいろいろございますので、そうしたことは関係所管を含めて、区全体としての方針を定めまして、御説明していきたいというふうに考えております。

伊藤委員

 このコロナウイルスの感染の下で大変厳しい財政になっているというのはよく分かるわけで、来年度だって92億円税収が減っちゃうということで、その間において、5億円もかけて、年数もかけてというのは、私はどうかなとは思いますけども、その辺を総合的に考えて判断していただきたいなと思っています。また議会からもいろいろと議論させていただきたいなと思っています。その辺、いかがでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 旧中野刑務所正門の取扱いにつきましては、文化財担当としては保存の必要があるとは考えておりますが、一方で先ほど部長からも申し上げましたとおり、教育的視点、それから財政的視点、用地の視点、それから旧まちづくり用地の関係もありますし、そういった視点を総合的に判断して、費用や期間なども今後の方針の中でお示ししながら、早急に方針を決定していきたいと考えております。

近藤委員

 245ページの中野区文化財保護事業に関する補助金45万円、これは毎年出されているみたいなんですけれども、この45万円はどのように使われているんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 こちらの文化財保護事業に関する補助金につきましては、江古田の獅子舞と鷺宮囃子の補助金となっておりまして、江古田の獅子舞が25万円、鷺宮囃子が20万円という内訳になっておりまして、主に衣装の修復ですとか、そういったものに充てているところでございます。

近藤委員

 衣装の修復は毎年のように25万円や20万円が必要なんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 失礼しました。衣装の修復だけではなくて、実際に舞台をやるときの設営経費、それに対する助成ということで位置づけております。

近藤委員

 中野区に文化財、いろいろあると思うんですけれども、どういうふうにしたらこの補助金が取れる、何か基準があるんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 江古田獅子舞と鷺宮囃子につきましては、区内の登録指定文化財に指定しておりますので、そういった観点に基づいて、毎年この補助金を出しているところでございます。

近藤委員

 ほかの文化財保護などにも補助金が欲しいというところもあると思いますので、毎年毎年この金額がいいのかということも、どういうふうに使われるのかという、一度決めたらここにつけていくという感じじゃなくて、非常事態宣言のときですから、きちっと精査していただいて、ほかの文化財も守っていきたいと思っている人たちもいるかもしれないので、これはオープンにして、いろいろなところが文化財を保護して事業につなげていけるような仕組みというか、考え方にしていただきたいと思いますけど、いかがですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 毎年度、江古田の獅子舞と鷺宮囃子についての補助金を出しているところでございますが、今後の財政状況を考えまして、他の文化財も含めまして検討、精査してまいりたいというふうに考えております。

石坂委員

 244、245ページの事業メニュー、歴史民俗資料館管理運営のところで伺います。

 何点かありますが、まず、歴史民俗資料館所蔵資料管理システムデータ移行作業委託等で予算がついています。この管理システムデータというのはどういったものが入っているのでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 歴史民俗資料館におきまして所蔵する資料が約5万点ありまして、それにおいて今、システム管理しておりますが、今回の移行作業委託といいますのは、使用しているパソコンがWindows7の期間満了に伴いまして、Windows10に切り替えたことによるデータの移行を伴ったものでございます。

石坂委員

 これは誰が使えるものでしょうか。区民も使うことができるのでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 基本的には、歴史民俗資料館に在籍している学芸員が企画展示の準備等で検索するためのシステムでございまして、区民に公開する内容ではないというふうに考えております。

石坂委員

 あと、それから、これまで区民の方がいろいろなものを寄贈されたりする中で、かなり膨大な量があるという形で伺っています。今、5万点のデータが入っているということでありましたけども、現状、全ての収蔵品のデータの入力は済んでいるのか、あるいは今後も入力はまだするものがある状況でしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 現在、5万点ありまして、手つかずで整理し切れていないものも数多くございます。ですので、今後、歴史民俗資料館で実施している企画展示の場において、例えば区民にそういった文化財を積極的に活用の機会を広げるなど工夫してまいりたいというふうに考えております。

石坂委員

 ただ、こうしたものというのは、区民の財産でもあるので、全てデータに入れるように頑張っていただくとともに、このシステムデータを使うのか、あるいは別の形になるかもしれませんけども、区民の目に触れる形あるいは区民がどんなものがあるんだろうと知ることができる形を取っていくべきだと思うんですが、いかがお考えでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 そこにつきましても、文化財を区民により広く知らしめるために、ただ単に整理し切れていないものは今後整理して活用してまいりたいというふうに考えております。

石坂委員

 それから、歴史民俗資料館に行ったりですとか、あるいはオンラインで検索できるようにするという方法もあるわけですけども、現状、歴史民俗資料館、SNSとしてツイッターを使われているかと思います。もちろんツイッターのほうでいろいろとお知らせする、そういった速報的、ニュース的なものは十分発信力があるわけですけども、収蔵されているものを数多く取り上げていくという点では、ツイッターと別にインスタグラム等々、様々、SNSは特徴がありますので、そうした扱いなども考えていくといいと思うんですが、その辺りはいかがお考えでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 歴史民俗資料館につきましては、これまで認知度を広げる取組を行ってまいりましたが、委員御指摘のとおり、ツイッターにとどまらず、ほかのSNSですとか、あるいはユーチューブですとか、最新の機能を使いながら、より広く区民の皆さんにとって歴史民俗資料館を知ってもらう取組、それから学習してよかったと思える取組を行ってまいりたいというふうに考えております。

石坂委員

 今、学習してよかったということなんかも出てきましたけども、話は変わりますけども、歴史民俗資料館に関して、今回、主要施策の成果の25ページのほうに実績等が出ていますけども、リニューアルということがありましたので、平成30年度、令和元年度で再整備計画の策定ですとか再整備ということが目標に掲げられ、それは実績として進みましたよという形になってはいるんですけども、実際、リニューアルされた状況になったということと、あと、過去の歴史民俗資料館の成果指標もちょっとどうかなと思うところがある中でなんですが、歴史民俗資料館、もちろん面白くて来てもらうということも意味がないとは言わないですけれども、施設の特性というか、目的として、特に歴史民俗資料館の場合、展示も様々やっていますけども、大人向けに古文書を読むスキルを身につけてもらうような講座もあったりですとか、子どもが昔の生活を体験したり、あるいは自由研究の相談ができたりという、様々なこともされている中で、成果の指標として、知ることができたのかとか、興味関心的な意欲は高まったのかとか、あるいは何かしらスキルが身についたのかということがしっかりと測れるような形の指標にしていくことが、歴史民俗資料館の性質を考えると望ましいと思うんですが、そこはいかがお考えでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 これまでは歴史民俗資料館の満足度、認知度ということで、主要施策の成果、行政評価の中で指標を取ってまいりました。今後につきましては、それらを踏まえまして、より学ぶことができるといった視点も加味しながらの指標づくりをしていきたいというふうに考えております。

いさ委員

 哲学堂公園哲理門彫像用展示台製作委託、これは具体的には、何でここだけ展示台を作るという委託にしたんでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 こちらにつきましても、歴史民俗資料館再整備の一環ということで、昨年度新たにやらせていただいたものでございますが、今まで哲学堂公園にあった天狗と幽霊という二つの彫像がございまして、現物をそのまま哲学堂公園に置いておきますと劣化が進みますので、歴史民俗資料館に置くということで、展示台の製作を昨年度やらせていただいたところでございます。今後、置いただけではいけませんので、歴史民俗資料館の企画展示の中において、積極的に天狗と幽霊の像を広く知らしめていきたいというふうに考えております。

いさ委員

 そうなると、哲学堂公園のところは今、何もない状況なんでしたっけ。

矢澤文化国際交流担当課長

 失礼しました。哲学堂公園に置いてあるものはレプリカを置いております。

いさ委員

 不用額が結構な割合にあると思うんですけど、これはどういうふうに見たらいいでしょうかね。

矢澤文化国際交流担当課長

 不用額が様々、再整備事業委託を中心に残ってしまったというのはありますが、当初の予算の見積りに比して、競争入札をかけて、それだけ不用額が出てしまったというふうに分析しております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、246ページから249ページ、6項文化・国際交流費の3目国際交流費について、質疑はありませんか。

森委員

 令和元年度は執行率でいうと13.3%ということで、今年度はコロナの状況でどうするんだという話は中村議員の総括質疑等でも聞かせていただきましたけれども、来年度以降どうしましょうかね。なかなかすぐ再開できるというような状況にはならないのかなと思っているんですよ。それで、国際交流の在り方とか区としての位置付けとかというのを基本計画の中でもう一回考えた上で、今年度もお休みすると2年続けてお休みにはなってしまうんですが、お休みをした上で改めて実施していくということのほうがいいのかなというふうに個人的には思っているんですね。

 というのも、私、西城区の30周年のときには行かせていただいて、区民同士という言い方でいいんですかね。文化交流しているようなところなんかも見させていただいて、非常にいい取組なんですけれども、そういうものを子ども同士でできないかとか、あるいはビジネス関係で何かきっかけを作れないかとか、そういう観点も含めて、位置付けをもう一回考えた上で再実施というほうがいいのかなというふうに思っているんですが、その辺りのお考え、何かあればお聞かせください。

矢澤文化国際交流担当課長

 私も平成28年度の西城区の30周年のときに森委員と一緒に行かせていただきまして、その後、韓国の陽川区が来たときの対応ですとか、あるいはニュージーランドの子どもたちが来たときの対応、様々、4年か5年かけてやらせていただきまして、実際に外国人と会うことを通じて国際交流の意義を私自身も感じ取ることができたと感じております。それは区民同士の交流という観点ですともっと広がるのかなというふうにも一方で認識してございます。

 ただ、新型コロナウイルスの関係で今年度も事業執行が厳しい状況、そして来年度も収まるまでは受入れも派遣もなかなか難しい状況の中で、来年度の予算につきましては、そこをしっかりと精査していくとともに、基本計画の位置付けの中では、一方で外国人住民が今、ちょっと伸び悩んでますけども、増えているという実態もありますので、在住外国人向けの支援というんですか、そういったものをもろもろ今後の基本計画の中でうたっていきたいというふうに考えております。

伊藤委員

 国際交流、私は大変大事な事業だと思っています。昨年はそんな感じで執行率が悪いんですけども、確か陽川区さんが去年の10月来られましたよね。去年じゃなかったかな。その辺、教えていただけますか。

矢澤文化国際交流担当課長

 ソウル特別市陽川区の受入れにつきましては、平成30年度、2年前の10月下旬に、東北復興大祭典の時期に合わせまして、向こうの区長、それから議長、総数で10名程度来日して対応したというところでございます。昨年度は実施しておりません。

伊藤委員

 昨年は実施していないんだ。受入れもしていない。それは平成30年度、2年前でしたか。

矢澤文化国際交流担当課長

 そうです。

伊藤委員

 じゃ、それ以来、他の国との交流、西城区もそうですけども、していないということでよろしいですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 まず、台湾につきましては、今年1月の台湾総統選挙の影響もありまして、向こうのほうから交流は難しいというふうな話を言われました。西城区につきましては、実は昨年10月に中野区へ来たいという話がありましたけども、その後、連絡がうまくつかなくて途絶えました。一応、西城区につきましては、今年3月に行くことを予定していたんですけども、新型コロナウイルスの関係で中止になってしまったという影響はあります。唯一やったのがニュージーランドの子ども交流事業委託だけになっております。

伊藤委員

 そうですよね。昨年度の国際交流の関係で、西城区との検討もされたんですけども、たまたま3月、コロナでできなかったということもありますけども、ただ、区長が就任されて2年過ぎていて、姉妹提携しているところの国にまだ訪問していないんですよね。それもどうかなと思いますし、ある程度の交流というのは必要だと思いますので、来年度の予算については、ある程度、金額はともあれ、国際交流経費というのは計上しておくべきだと思いますけども、その辺の考えはどうでしょうか。

矢澤文化国際交流担当課長

 新型コロナウイルスの影響もありますので、その辺はしっかりと見極めた上で、国際交流経費の予算については今後検討してまいりたいというふうに考えております。

伊藤委員

 そうですよね。来年には、今年できなかった2020年のオリンピック・パラリンピックも恐らく予定されると思うんですよね。その辺も含めて、近隣諸国との関係は大事にしていただきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。これは要望とさせていただきます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたしますが、先ほどの答弁保留については。

矢澤文化国際交流担当課長

 先ほど近藤委員の答弁保留させていただきました野方区民ホールで実施しました指定管理者の事業のうち、9件自主事業いうことで、いわゆる指定管理者の事業としてということで実施したところでございます。もともとあと2件指定事業ということで、区の位置付けで実施する予定の事業もあったところではありましたが、2月、3月は新型コロナウイルスの影響で中止になってしまったという状況でございます。

近藤委員

 9件ということで、予想していたより少なくて、指定管理者で総合的に全てのことをやっていらっしゃるんですけれど、3億3,000万円の予算を取って、この中にいろいろ事業をやるということも入っていると思うんですよ。そこの部分がどうなのかなと。9件というのは本当に少ないなと思います。指定管理者の専門性があると思いますので、そこを生かして、区民が身近なところで文化芸術を楽しめるようなメニューをぜひ考えていただけるように、指定管理者の方にもお伝えいただきたいし、そのことがお仕事として入っていると思いますので、ぜひ指定管理者のほうにお伝えいただき、より文化芸術が進むようにお願いいたします。

主査

 他に質疑はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 分科会を休憩いたします。

 

(午前10時38分)

 

主査

 分科会を再開いたします。

 

(午前10時59分)

 

 次に、166ページから167ページ、3款総務費、3項施設費、2目庁舎費のうち、事務事業名3、エネルギー管理について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、474ページから475ページ、8款環境費、1項環境費、1目環境費について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、474ページから477ページ、1項環境費の2目地球温暖化対策費について、質疑はありませんか。

いさ委員

 改めてなかのエコポイント事業についてちょっとお聞きしたいんですけれども、CO削減コースというのがなくなっていますよね。それで、なくなったCO削減コースというのは、中身はどういうものでしたっけ。

波多江環境課長

 ざっくり申し上げますと、家庭における電気やガスのエネルギー消費量について、証明になる検針票等を出していただいて、前年度の消費量よりも低くなる努力をした場合にエコポイントを差し上げるという制度でございました。登録をしていただいた上で定期的に申告をしていただいて、エコポイントを差し上げるという制度でございました。

いさ委員

 じゃ、今、ここに出ている環境行動コースはどういう中身でしょう。

波多江環境課長

 環境行動コースにつきましては、平成30年度から始めたものですけれども、いわゆる座学です。環境に関する学習の機会あるいはイベント、それから、エコフェアのような代表的な環境のイベント等に参加をした場合にポイントを差し上げたり、これは大体50ポイントなんですけれど、あと、フードドライブに廃食用油を持ち込んでいただいた場合も50ポイントということになっておりまして、あとは、あまりにも美味しいあまり物レシピ、親子クッキングの参加などがポイントが高くて100ポイント、環境交流バスツアーへの参加が300ポイントというふうに、こちらのほうでポイント数を決めて、こういうポイントシールを差し上げますので、ここへ貼って、500ポイントになった場合に申請いただくと、クオカードあるいは区内共通商品券を差し上げるというものでございます。

いさ委員

 食品ロスの取組というのは新たに始まったものだと思うんですけれども、それは人が集まったらいいと思うんですけども、何かイベントに参加するとエコポイントがもらえるみたいなものというのは、実態的にどういう効果があったのかなと改めて思うんです。CO削減コースであれば、具体的に皆さんが行動してそこに参加してくるということで、かなり目に見えて、個人がCO削減に加わっていくというところが明らかだったと思うんですけれども、何かのイベントに参加するとポイントが出るという格好だとちょっと遠ざかっているように思えるんですけど、この点、いかがでしょう。

波多江環境課長

 課の中でも様々議論がありました。ただし、CO削減コースの場合に登録をいただく世帯数が思うように伸びないということがあったのと、それから、参加していただいた御家庭のほうから、検針票を貼り付けて提出をするという作業がなかなかしんどいというような御意見があって、そのことを受けて、ウェブで申請できないものかという考え方も持って、開発もしようとしたんですけれど、あまりに膨大な予算がかかってしまうこともあり、御家庭で削減した電気料とかガス料金に応じたポイントになってしまうので、成果が出しにくい制度になってしまっておりまして、そういう部分でも効果がなかなか出しにくいような、参加していただく動機になりにくい要素もあったというようなこともございました。ただ、参加しただけでポイントをもらえるというのが、効果がどうなのか、そのことでその人の環境行動の変容に結びつくのかというところで言えば、確かにきちっと考えていかなければいけないことだとは思いますが、エコフェアなどに参加をいただいた場合に、こちらとしても、イベントの組み方として、お子様連れで丸一日楽しめるような形で、子どもさんが親御さんと一緒に来ることによって、御家庭の中でそういう話ができるというような効果も勘案して、行動を呼び覚ますための、イベントにいざなうための制度として環境行動コースというのを作ったという経過がありますので、楽しく学ぶ、それから、様々な人と誘い合わせて気軽に楽しく参加ができるということを心がけながら、環境行動コースについては充実をさせていきたいという考え方でやっております。

いさ委員

 やろうとした動機というのは多分その辺りにあったんだろうなというのはそうだと思うんですけれども、その結果どうだったかというところを考えなきゃいけないかなと思って、ここは項目は地球温暖化対策費なわけですよね。そうしたら、一番やるべきことはCOの削減という話だと思うんです。そこがちょっと離れていってしまっていいのかなという気持ちでいます。

 新しい年度でいうと、太陽光発電と結びついた電源のお話もなくなってしまいそうな話でしょう。そことの勘案から考えても、中野区としてCO削減そのものをどう考えるのかということを正面から問われていると思うんです。そういう意味で、事業やCO削減というテーマそのものをどう考えているのかというところは、担当としてはいかがでしょう。

波多江環境課長

 まさに、実際にCO削減に直接どれだけ効果があるかということについては、しっかりと捉えながら事業を進めていくべきだというふうに考えております。環境基本計画の改定の際に、区民の方1,500人にアンケートをしてございます。それで、そのときに、区に求めることというのを申し上げると、どういうものが多いかというと、環境に関する情報を提供してほしいということが一番割合としては多かったということがあるんですね。そこはすごく難しいことで、じゃ、情報を得たから家庭での行動がすぐ変わるのかというのは、なかなか見えにくいところではございますけれども、まずイの一番にどういった行動が環境によくないのか、環境にいい行動とは何かということをお知らせしていくということはイの一番に大事ではないかというふうには思っておりますので、お独り暮らしの方が多い区の状況もあるので、普及啓発は難しいんですけれど、小中学校へのエコチャレンジの実施もずっと継続をしてそれなりの成果を上げているところもあって、中野区の場合は、業務家庭部門というエネルギーの部門の中では5割を占めておりますから、そこへ対策を注力していくという方向で考えていくということはぶれてはおりませんので、そこでしっかり対策を取っていきたいと思ってございます。

いさ委員

 将来世代への責任という意味では、今、生きている僕らも本当に問われていることだと思うので、国がやるからいいよとかという話でもないから、中野区で目標を立てているんだと思いますから、本当に真剣に取組を続けてほしいなという気持ちでいます。特にこれから先の世代の子どものところですよね。自分たち自身の問題ですから、子どもの教育のところは本当に力を入れてほしいなというふうに思います。

 また同時に、今、コロナの中では、夏はちゃんと冷房を入れる、冬はちゃんと暖房を入れてそこで過ごしてもらうということも重要になってくるので、そことの勘案もあると思うんです。そこら辺りはちょっと難しくなってきた局面ではあると思うんですけど、何でもかんでも冷暖房を切れという話でもないので、そこは啓発にしてもうまくやってほしいなというふうに思うんです。命の問題は大事ですからね。なので、これはほかの部署とも話し合わなければいけないことも出てくると思うんですけども、真剣な取組をこれからも求めます。要望します。

石坂委員

 477ページの同じくなかのエコポイントのところで、環境行動コースポイント交付数が10万5,500ポイント、かなりポイントが出されていて、中野区の環境白書のほうでも、申請者数が環境行動コース、なかのエコポイントに関して、16人から158人と、とても右肩上がりになっているのは実感できるところではあるんですけども、なかのエコポイント環境商品コース実績のほうが過去3年で9件、5件、4件と減っていっている状況にあります。交付ポイント数も決算の資料にのっかっていない形になっていますけども、環境商品コースのほうが現状どういうふうになっているのか、こちらのほうの交付ポイント数がどうなっているのかも分かればと思うんですが、いかがでしょうか。

波多江環境課長

 こちらは御案内のとおり、環境白書の数字のとおり、申請者数158人で10万5,500ポイントというところでございました。内訳は、環境行動コースの中で窓口にいらっしゃる割合というか、窓口でポイントをもらう頻度が高いというふうに感じられるのは、廃食用油の件数は着実に増えておりまして、あとは未使用食品、そういったものも確実に増えているというふうに実感としてはございます。

 あと、環境商品コースなんですけれど、こちらは主にPTAの皆さんが団体としてエコマークを切り取って申請していただくような活動になっておりまして、エコマークの認定枚数に応じたポイント数を交付して、それは商品に変えたりできますけれども、数字的に確かに参加数が減っているのは、なかなかPTAさんも活動する方たちがお忙しいということもあって、参加する団体数そのものが減ってきている状況にございます。それはどこのPTAも同じことではございますから、今後、どういう展開があり得るかということについては、内部で検討して、よりよい制度になるように変えていかなければならないだろうという問題意識は持ってございます。

石坂委員

 PTAや団体でやられているという話を伺えて、実際なかなか厳しい状況だという話なので、どういうふうな形でやっていくのがいいのか、拡充がいいのか、改善していくのがいいのか改めて考えていっていただければと思います。

 あと、平成30年度の決算の資料の中では中野の森のことが入っていました。今回、カーボン・オフセット、環境バスツアーと入ってはいるんですけども、環境白書のほうを見ると、27ページのところで平成31年4月の段階で協定期間満了という形で書いて、そういうことなのかというのは分かったんですけども、その中で今後、木材の利用の促進や環境交流、環境学習を推進していきますという形になっていますけども、平成31年度中には進めたということかなと思うところであります。バスツアーなど今後も環境交流、環境学習はやられていくと思うんですが、木材利用というのは、中野の森の取組でまだ育てている途中とかという部分もあるんでしょうけども、具体的にこういう場所でこういう形で木材を使う見込みとか、使えそうとかというのは何かしら想定はあるのでしょうか。

波多江環境課長

 みなかみ町のほうの中野の森の木を直接使うということについては、まだ木が育ち上がっていませんので、間伐材を用いて何かするということは考え得るとは思うんですけれども、具体的に環境課としてそういったことをするという考えは今なくて、木材の利用の推進の方針については去年定めさせていただいて、森林環境譲与税において、子どもの木製おもちゃというようなことで進めさせていただいているところです。

 もう一つ、環境に関する交流ツアーですとかイベントについては、新型コロナウイルスの感染防止のためにできない状況になってございますので、今年度についてはエコフェアも含めて中止の扱いという状況になっております。

石坂委員

 今年度は中止ということですけど、何年かかるか分からないところではありますが、長期的な視点で、今は少ないんだろうけども、その後、ウィズコロナ、アフターコロナがどうなるのかも見定めながら、工夫していっていただければと思いますし、木材も育て切ってからどうしようかというのではなく、早め早めに考えていったほうがいいと思うので、どんな利用があり得るのかということは考え続けていっていただければと思いますので、これは要望で結構です。

森委員

 温暖化対策企画調整のところなんですが、ここは多分、環境基本計画を作るに当たっての作業をされていたと思うんですが、委員報酬も委託費も結構な執行残があって、この数字だけ見ると、中野の環境政策の一番基本を作るところなのに、こんなに執行残があって大丈夫かねと心配になってしまうんですが、その辺り、いかがでしょう。

波多江環境課長

 執行残が多い一番の理由が、調査を業務委託したときに契約落差が89万1,000円余生じておりまして、ここが大きいところでございます。あと、環境審議会の委員の先生方の報酬につきましては、事業者の団体からいらしていただいている方たちなど6名ほどは、報酬自体を受取り辞退されておりますし、そういうところで報酬については少し残が出ているというところもあります。

 予算は5回取っておりましたが、4回の開催になったということもございます。

森委員

 委員報酬のほうは、数字だけ見ると出席率が悪かったりするのかなと思ったんですけど、辞退の方がいらっしゃるということなんですね。よく分かりました。

 それで、中野の森プロジェクトのほうなんですが、主要施策の評価のほうの111ページのところにオフセット量の算定認証の国の補助金が外されるかもしれなかったというようなことが書いてあって、これをちょっと御説明いただけますか。

波多江環境課長

 すみません。ちょっと答弁保留させてください。

木村委員

 決算書の162ページで地球温暖化対策費の項で1,010万円の減額補正がされているんですけども、この内容を教えていただけませんか。

波多江環境課長

 930万円余が木製のベンチを作るという予算で森林環境譲与税に当て込みをしておりまして、それはやらなくなったということがありますので、それと、それにまつわる委託経費の残の部分を合わせて1,010万円を補正したという経緯でございます。

木村委員

 じゃ、減額補正のほとんどは木製ベンチの件かと思います。予算の段階では、市民環境譲与税活用事業というのが1,375万8,000円が予算化されていましたけども、そのうちの1,000万円がそうなったということは、残りの360万円ぐらいがどちらに活用されたのでしょうか。

波多江環境課長

 まず森林整備委託が302万5,000円、環境交流事業バスツアーが58万1,000円などとなってございます。

木村委員

 今おっしゃったのは、決算書のどこに入っているんですか。

波多江環境課長

 こちらは474ページの温暖化防止推進の中に含まれているものでございます。

木村委員

 詳しい事業、どこの事業かというふうに伺っています。

波多江環境課長

 2行目、カーボン・オフセット事業のほうに含まれているものでございます。

木村委員

 ということは、森林環境譲与税の活用事業にカーボン・オフセットの事業が300万円、ここに使われていたということかと思います。カーボン・オフセットの事業は、予算書では136万円ということだったんですけども、ということは、二つ合わせて、もともとカーボン・オフセット事業は、今、言った300万円も含めて、残も68万円ありますので、大体576万円がもともとカーボン・オフセットの事業として予算化というか、要は森林環境譲与税に紛れていたので分からなかったんですけども、カーボン・オフセット事業自体の予算というのは大体600万円近くかけていたということでよろしいですか。

波多江環境課長

 そのとおりでございます。

木村委員

 じゃ、もう一つだけ確認しますけど、今の森林環境譲与税というのは、歳入ではどちらに書かれていますか。

波多江環境課長

 森林環境譲与税につきましては、決算説明書の14ページに3款の3項に森林環境譲与税として書かれているものです。

木村委員

 そうですよね。ですから、要はこちらの区民分科会分担分の中には入っていない。環境譲与税の事業としては出があるんだけど、入りとしたら区民部の所管には入っていないと。なぜこちらの区民分科会の分担分に入りとして入っていなかったんですか。

朝井環境部長

 森林環境譲与税は譲与税ですので、扱いとしては一般財源になります。そのために区民分科会の資料には入っていない。特定財源ではないという組み立てでございます。

木村委員

 そういうことかと思うんですね。こちらの決算の令和元年度はまだ方針が定まっていないために、カーボン・オフセットに環境課で割り当てたんでしょうけども、本来は総務というか、全体的に扱う、市民環境譲与税を今後事業としてどういうふうにやっていくかというのが、企画というか、全体でやるものというふうに見えるんですけども、改めて確認ですけども、そういう認識でよろしいということですか。

朝井環境部長

 一般財源ですので、財政課が管理し、歳入していくものですけれども、森林環境譲与税につきましては、使い道を明らかにするようにというのが国からの指示でもございますので、使い道につきましては、財政課と環境部が一緒になって調整をしながら、言わばある意味全庁的ですけれども、環境部が中心となってどういうふうに使っていくかについては、調整をしていくというふうに考えております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 答弁保留は大丈夫ですか。

波多江環境課長

 カーボン・オフセット事業のコンサル料について、国の内部で、国が支払わないという話がその当時あったものですから、一旦区のほうで予算を取っておかないと、この事業が成り立たなくなる可能性があったという、そういう理由でございます。

森委員

 算定認証というのをコンサルに委託してやっているということなんですか。だとすると、その費用というのは具体的に幾らぐらいですか。

波多江環境課長

 申し訳ないんですけど、環境省のほうでそういう部署で措置をしているものなので、今すぐにそれが幾らなのかというのがちょっと分からないということなんですが。

森委員

 だって、ここに予算措置しておく必要があったということは、予算措置しているんですよね、予算を組むときに。だとすると、そのときの資料で分かるんじゃないですか。

波多江環境課長

 中野区が購入しているトン数が70トンになりますので、70万円で購入しているんですね。ただ、環境省のほうはどういうコンサル料を払っているかというのは分からないということでございます。

森委員

 だから、令和元年度から算定認証に係る経費について、国の補助対象から外す検討をしていたため、当該経費を区が負担することを想定し、予算措置しておく必要があったと書いてあるんですよ。じゃ、この予算措置をした金額は幾らなんですか。

波多江環境課長

 8万8,000円です。

森委員

 今、読み上げたところの上のほうにはオフセット量の算定認証が不可欠だとまず書いてあるわけですよ。だから、これができなくなっちゃうと、事業として成り立たないということになるのかなと思うんです。そこに国の補助が出ないと困ってしまうというのは、それなりの金額なんだと思ったんですけど、8万8,000円なんですね。ということは、言ってしまえば、別に区で負担できない金額ではないわけですよね。とすると、ここに書いてあることの意味があまりよく分からないというか、この文章を読むと、カーボン・オフセットの仕組みに対しての国の考え方が変わる可能性があって、それで事業実施について課題ということでここに記載されているのかなというふうに思ったんですが、そんな大きな話ではなくて、国のほうの経費削減かなんかで出ていたというレベルの話であって、カーボン・オフセットの仕組み自体の考え方とか位置づけが国として変わってきているとか、その可能性がある議論がされていたとか、そういう規模の話ではないという理解でいいですか。

波多江環境課長

 そのとおりでございます。特にこの制度について、国のほうで何か大きく変えるであるとか、財政負担を削るであるというお話が本格的に来ていたわけではないということでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、476ページから479ページ、1項環境費の3目環境公害費について、質疑はありませんか。

伊藤委員

 479ページの環境現況調査ということで、光化学スモック対策事務費等とあるんです。金額はちょっと少なくて15万7,000円に何がしなんですけども、これはどのような事業なんでしょうか。教えていただけますか。

波多江環境課長

 こちらの内訳ですけれども、消耗品の購入が大部分を占めておりまして、吹き流しと事務用品で14万7,239円ということになっております。

伊藤委員

 消耗品というと、どういう機器なんですか。

波多江環境課長

 光化学スモッグの注意報の発令時に小中学校に吹き流しを掲示したり、本庁舎については、すこやか福祉センター、区民活動センター、保育園も含め、垂れ幕の掲示をすると、そういったもので14万7,239円というものが15万7,000円の中に含まれてございます。

伊藤委員

 垂れ幕というのは、毎年購入しているの。

波多江環境課長

 平成30年度は金額が少ないんですけど、9万9,000円余ですけれども、購入しております。少しずつ劣化をして使えなくなってくるものがありますので、一定の数を買っていくということでございます。

伊藤委員

 小中学校にも取り付けているの。あと、いろんな公共施設、区民活動センターだとか、全部で何か所あるんですか、こういう垂れ幕というのは。

波多江環境課長

 答弁保留をお願いします。

いさ委員

 479ページの自動車騒音振動交通量調査委託ですけど、調査した結果というのはどんなふうに生かされるものなんでしょうか。

波多江環境課長

 こちらにつきましては、法的に環境基準を満たしているかどうかの調査を経年やっているものでございますので、人の健康を保護して生活環境を保全する上で維持されることが望ましい基準というものがきちんと達成されているかどうかを調査するものでございまして、騒音とか振動について、一定の地点で、平成31年度については幹線道路8か所において調査をしているものでございます。

いさ委員

 なるほど。法的な根拠があるということですけど、これはもうちょっと別の事業でうまく使えたりしないかなという気持ちで聞いているんですけど、そういう目的でやっているわけではないということなんですかね。

 例えばなんですけど、今、駅前でまちづくりやっている中では、道路を新たに造ろうとしたりするところが出てきて、交通量の流れが変わるみたいなこともあると思うんです。それが既存の交通からどうやって変わっていくのかみたいなことの基礎にできないかなとちょっと思ったんですけど、そういったお話というのは、そういう部署からは来たりしないものなのかな。これは何か使えないのだろうかと思うんですけど、どうなんでしょうか。

波多江環境課長

 こちらは公害という観点で調査をするものですので、新しい建物が建ったときにその影響で交通量が変わったかどうかというようなお話とはちょっと違うことになると思います。

いさ委員

 本当にそうですかね。それで交通量変わったら、結局、公害の話だって変わってくるんじゃないですかと思うんですよ。そこはちょっと連携したほうがいいんじゃないかと思うんですよ。つまり、新たに地域の拠点が生まれる、事業者が入る、そこに車の流れが変わっていくと、この先の予測というのが立つんじゃないかと思うんです。そういう気持ちで聞いているんですけど、環境部は環境部なりでそういう視点で他部署と連携して活用を模索していくみたいなことはできないかなという気持ちで聞いているんですけど、こういうところはいかがでしょう。

波多江環境課長

 当然、そういう観点での活用が必要であれば、現在の騒音や振動が一定の幹線道路でどうなのかということについてはしっかり庁内で共有すべきだとは考えております。ただ、この調査している目的は、区民の生活、要するに健康を保護して生活環境を保全するという目的でお測りしているものだというのが第一の目的で、騒音や振動がひどいということであれば、改善していくことは当然のことでございますので、活用の仕方については、必要があれば庁内での活用はできるというふうに思っています。

いさ委員

 法的根拠があるからやっていますと、それはそのとおりだと思うんだけれども、現状を調べるのはもちろん大事ですよ。だけど、それは先回りする必要ないかなと思うんです。まちづくりはまちづくりのほうで何か問題があったら何とかしますみたいなことをおっしゃるんだけど、そこに暮らしている立場からしたら、ここに道路ができたらこういうことが起きそうだよねと分かるわけなんですよ。そういうのがこういうデータから見てとれないかなという。先回りすることに活用することの検討をお願いしたいということで、要望としておきます。それも他部署とまたいでということです。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、答弁保留を除いて進行いたします。

 次に、480から483ページ、2項ごみゼロ推進費の1目ごみ減量推進費について、質疑はありませんか。

伊藤委員

 481ページのごみ減量キャラクター(ごみのん)着ぐるみ製作業務委託とあるんですけども、こんなごみのんってあったのかなと思っていたら、最近配られた中野区の環境にあるんですね、ごみのんって。ごみのんのキャラクターというのはいつ頃からやられていたのか。知らなかったんですけど、どうですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 こちらのごみのんのキャラクター自体は、確か平成16年とか17年ぐらいに、まずイラストについて、区民からの公募、それからごみのんの愛称も公募で決まったというふうに聞いてございまして、それ以降、ごみ減量、リサイクルを推進する様々なイベント等、あと、冊子の中にも盛り込んで、親しみやすくごみ減量、リサイクルしていただこうということでこれまで活用してきたものでございます。

伊藤委員

 昨年初めてこの着ぐるみを作ったわけでしょう。それで昨年はどんなような活動というか、事業をされたんですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 実際、区民の方などが集まる環境リサイクルについてのイベントということで、具体的にはなかのエコフェアですとか、あと区役所で行っております環境パネル展、そこで昨年度作りました着ぐるみを登場させまして、特に小さいお子さんとか寄ってきていただいて、お母さんと一緒にいますので、そこで環境、ごみ減量、リサイクル、そういったことを区民の方に周知啓発、そういったツールで活用してございます。

伊藤委員

 そうすると、エコフェアだとかいろんなイベントの場に出られているということなんですけども、今年度はまだエコフェアとかやっていませんよね。今年度の取組はどのようにされますか。

伊東ごみゼロ推進課長

 今年度は、そういったイベント以外に、例えば清掃事務所で行っています小学校、保育園等に出向く環境学習、あとはごみゼロ推進課のほうで行っていますごみ減量出前講座ですね。町会・自治会とか地域の団体向けの講座、そういったところに一緒に行って啓発する予定でございましたが、新型コロナウイルス感染拡大の関係でそういったイベント等が年度当初からできないということがございまして、これまでそういった活動は行っていませんけども、今後、若干イベント等の自粛も緩和されてございまして、あと、学校、保育園等からも環境学習の依頼がございますので、そこで活用していきたいというふうに考えてございます。

伊藤委員

 このようにいろいろ取り組んでいると思うんですけど、50万円近い経費、高いのか安いのか分かりませんけども、特殊な着ぐるみでしょうから、分かりませんけど、その辺の経費というのはどのように捉えていますでしょうか。

伊東ごみゼロ推進課長

 予算措置するときに、仕様ですとか、あと、類似のキャラクター、いろいろありますので、そういったことも参考にしながら、予算化に向けては見積りをしっかり取って、契約に当たっても見積りをしっかり取ってやってございますので、この金額については適正な金額というふうに認識してございます。

森委員

 ごみのんの話、去年の12月のエコフェアのときかなんかにお話をして、平成18年10月に区民委員会に報告があったのが久しぶりに日の目を見たのかなみたいな話をさせていただいて、そのときに3D化したという御答弁があって、この金額がこれなんだなというふうに今、ようやく理解したんですけど、これは当初予算の中ではこういう経費が入っているというのが見えないんですが、どこに入っていたんでしょうか。

伊東ごみゼロ推進課長

 ちょっと答弁保留させていただきます。

森委員

 ちょっと別の話を聞きますね。今の話は当初予算で見られないんですけど、当初予算の説明補助資料はごみ排出実態調査というのがあるんです。これは決算のほうでは見えないんですけど、どうなっているのでしょう。

伊東ごみゼロ推進課長

 481ページの一般廃棄物処理基本計画改定に伴う基礎調査業務委託ということでございます。

森委員

 分かりました。

 それから、雑紙保管袋購入5,000部というのがあるんですが、これは買ってどこに行っているのでしょうか。

伊東ごみゼロ推進課長

 雑紙保管袋につきましては、袋に雑紙とはどういうものかとかそういった説明書きをさせていただきまして、そこに細かい紙とかを出していただいて、要するにごみにしないために、そこに入れていただいて、一定程度たまったら、そのまま捨てられてしまうとなくなってしまいますので、別に束ねるとか、そういったことで出していただくということを狙っていまして、配付方法としましては、先ほどお話ししましたごみ減量出前講座などで職員が地域に出向いて、説明をしながらその場でお配りをしていましたので、特に施設等に置いておくということは行ってございませんでした。ただ、現在、リサイクル展示室のほうには置いてございます。

森委員

 狙いのところを冒頭で御説明いただいたんですが、配った後に、それの効果というのはどういうふうに見ていくのかというのと、あと、5,000部ということだと、区民の人数に対してはごくごく一部なわけで、今後増やしていくのかどうか、その辺のお考えを聞かせてください。

伊東ごみゼロ推進課長

 まず1点目の効果でございますが、これまでごみとして捨てられてしまったものが、こういうものも資源になるのかという形で区民の方に浸透できまして、これは主に集団回収のほうで回収量が増加してございまして、資源の回収の業者さんからも増えているという話を聞いてございます。

 あと、5,000部でございますけども、先ほど言いましたように、まずは袋を配るというよりは、雑紙というものを周知、あと捨て方、そういったことを啓発するということで、例えば広く全世帯に配るとか、そういったことは狙っていませんで、御家庭でお買物をしたときにいろいろな袋とかたまりますので、それにためてもらって、そのまま捨ててもらってもいいし、ずっと使って出すものだけまとめてもらってということで、ですから、全世帯に配る、そういった観点がございませんでしたので、あくまでも周知啓発ということで部数を絞ってございます。

いさ委員

 資源とごみの分け方出し方の印刷の中で、外国語版というところが英語、中国語、ハングル語と三つになっています。これは昨日も質疑でやり取りしたんですけど、区民3を見ていると、2013年からネパールとベトナムがすごく多くなっている。昨日、もしかしたら2014年と言ったかもしれないですが、2013年からで、7年も前から増えているのが分かっているという状況で、今もってまだこの3か国語だというのはちょっとどうかなと思うんですけど、これはいかがでしょうか。

伊東ごみゼロ推進課長

 おっしゃるとおり、ネパールの方、ベトナムの方が比較的多うございまして、今年度予算でさらに2か国語増やす想定がございまして、今のところ、ネパール、ベトナム語を新たに作る計画でございます。

いさ委員

 ぜひそれは前向きに取り組んでほしいなと思います。

 区民4を見ても、この間、人口が増えているのというのは、ほぼ外国の方なんだなと分かるんですよ。だから、これはここの部というよりは全庁的な課題としてやっていかなきゃいけないことだと思うんですけれども、まずはここから取組を進めていただきたいなと思います。

木村委員

 483ページの下から8行ぐらいですか、台風19号被災自治体共同支援に係る交通費というのが、予備費を充用しているのが、額は小さいんですけど、5,000円と640円とあるんですけども、この違いは何ですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 予備費5,000円でございますけども、昨年、令和元年台風第19号に伴います被災自治体への支援ということで、区として様々な自治体を支援してございますけども、ごみゼロ推進課のほうから佐野市に職員を一定の期間派遣してございます。たまたま同時期に北区も職員派遣ということがございましたので、いろいろ事前の協議を行いまして、北区の公用車に現地まで連れて行っていただいて、あと現地での移動も北区の公用車に同乗させていただくということでございまして、これは協定を結びまして、後に必要な経費、具体的にはガソリン代でございますけども、これを区として北区のほうに支払うことになりまして、その金額が5,640円でございました。

 この予算科目でございますけども、協定を結んでいますので、19節になりまして、当然、予算措置はしてございませんので、19節も残額が827円しかなかったということで、端数の640円を出しまして、5,000円については予備費を充用したということでございます。

木村委員

 よく分かりました。

 あと、同じページで上のほうの食品ロス削減事業実施委託費等残が147万円余で、前のページで実際の事業委託費が80万円ということで、合わせて大体230万円ぐらいなんですけど、予算の段階では150万円の予算になっているんですけども、これはなぜ150万円の予算で、残も含めてですけども、230万になっているんですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 まず様々な事業ですとか消耗品等の残でございまして、一つには親子料理教室というのを年3回予定してございましたが、8月に2回、10月に3回目をやる予定でございましたけども、台風19号の影響によりまして、1回分が未執行ということ、あと食品ロスの削減協力店の関係で、昨年10月以降、協力店を募集したところでございますけれども、そのためにステッカーを購入したり、ポスター、チラシ、そういったものを購入、作成する予定でございましたが、ポスターについては周知啓発用で作りましたけども、登録したお店の中に掲載してもらうチラシ、これについては、募集して団体が集まりませんでしたので、チラシの印刷については見送ったということでございます。

 それと、あとステッカーは購入したんですけども、それ以外のものにつきましては、消費者庁から冊子が配られたりとか、印刷に係るデータをいただいたりということで、こちらの予算を使うことなく代用して、国からもらった冊子等を活用したということで残が出たというものでございます。

木村委員

 今、もろもろおっしゃったのは、予算書のほうにはほとんど書かれていなくて、多分、事務費の中に入っているのかな。多分、食品ロスの残からいくと、大体70万円ぐらいなので、残りの70万円が今いろいろおっしゃった事業が147万円に入っていると、そういう理解でよろしかったですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 委員のおっしゃるとおりでございます。

近藤委員

 483ページの東京二十三区清掃一部事務組合の分担金のところで、東京二十三区清掃一部事務組合分担金が1,000万円ぐらい昨年より減っていて、その下の東京二十三区清掃協議会負担金も20万円減っているんですけど、これはどういうことなんですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 まず東京二十三区清掃一部事務組合分担金のほうは、ごみ量等に案分されまして各区の負担額が決まりますので、これについてはごみがより一層減量できた成果でございます。

 協議会の負担金については、協議会はいろいろ業務を行っていますけども、そこに関わる経費が年によって違うということがございまして、その結果、案分の金額も少なくなっているということでございまして、協議会が行う事業によって、年度によって多少増減があるというものでございます。

近藤委員

 東京二十三区清掃一部事務組合の分担金はごみが減ったということで、これはいいことというか、1,000万円削減できたということの理解でいいんですよね。

伊東ごみゼロ推進課長

 そのとおりでございます。

近藤委員

 そして、こちらの清掃協議会負担金のほうは、毎年いろいろな事業によってかかる費用というのが変わるという理解なんですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 そのとおりでございまして、東京二十三区清掃一部事務組合分担金のように、何か区が努力したからとかそういったもので変わるものではございません。協議会の方は23区一律で決まるものでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 答弁保留はいかがですか。

波多江環境課長

 答弁保留の件で、吹き流しの掲示の施設につきましては、区立小学校が22校、中学校が10校となっております。

伊藤委員

 答弁保留を調べている間に、ホームページを見ましたら、光化学スモッグについてということで、平日は区民活動センターなどの区立施設に垂れ幕とあるんですね。それから、今言った、小中学校の屋上に黄色の吹き流しを掲示しているというんですけども、この垂れ幕の内容というのはどうなっているんですか。それは分かりますか。

波多江環境課長

 件数ですか。

伊藤委員

 内容。どんなことが書いてあるか。

 じゃ、ちょっと休憩にして。

主査

 分科会を休憩します。

 

(午前0時01分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午前0時03分)

 

波多江環境課長

 注意報の文言としましては、光化学スモッグ注意報発令中という言葉を出しているということでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 答弁保留はいかがですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 先ほど481ページのごみ減量キャラクターごみのんの業務委託の当初予算の説明補助資料の、どちらに含まれていたかということでございますけども、283ページ、一番下の事務費300万9,000円、こちらの中に入ってございます。

森委員

 素朴な疑問なんですけど、キャラクターの着ぐるみを作るのというのは事務費なんですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 確かに事務費と言われると、いかがなものかというのはありますので、今後については、記載方法について工夫したいというふうに考えてございます。

森委員

 説明補助資料には、事務費(消耗品、印刷等)と書いてあるんですよ。そうしたら、普通、そういうものに使うと思うじゃないですか。着ぐるみだとすると、はてこの金額で作っていいやらどうやらという議論は我々もできるんだと思うので、そこは、今御答弁ありましたけど、今後出し方はちょっと検討していただくように要望しておきます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 それでは、次に、484ページから487ページ、2項ごみゼロ推進費の2目資源回収推進費について、質疑はありませんか。

伊藤委員

 集団回収なんですけども、年々減っていますけども、今年度、事業者に対して補助金の差額、5,600万円ほど補正予算を組んだり、あと、びん・缶の回収のときにも1,500万円ほどつけたんですけども、要するに町会さんの集団回収、今回259団体とやっているんですけど、総括質疑でも誰かしたのかな。報償金の取扱いについて町会からも多分要請があろうかと思うんですけども、本会議でもうちの若林議員が質問させていただいて、町会のほうに報償金をあげるべきじゃないかと思うんですけども、その辺の考えはどうなんでしょうか。

伊東ごみゼロ推進課長

 一般質問でも御答弁差し上げましたが、確かに中野区は1キロ当たり6円で、一方、7円に上げている区も4区あるということがございます。そういったことも勘案しながら、ただ、一方、今後も区財政の状況も勘案しながら、委員御指摘の件については検討していきたいというふうに考えてございます。

伊藤委員

 6円から7円に1円上げると16.7%のアップ率らしいんですよね。それで、令和2年度、今年度の予算というのは確か7,260万円になっていると思うんですよ。アップ率を掛けると8,470万円、大体1円上げると1,200万円ほどの値上げになっているんですけども、96%が古紙回収、今、古布とかも回収していないようですから、古紙に関して96%だと1,000万円以内に収まるということなんですけども、その辺のデータだとか、例えば1円上げたときの計算式というのは検討されたことはありますか。

伊東ごみゼロ推進課長

 集団回収の報償金に関しては、どれぐらい回収があったかというのは区のほうに報告がございますので、今、委員御指摘のように、新聞、雑誌、ダンボールの古紙が何%、それ以外の古布等が何%、そういったことは区としては認識してございます。

伊藤委員

 ぜひ、集団回収、本当に大切な事業だと思いますので、御検討いただければと思いますので、よろしくお願いします。

近藤委員

 487ページの集積所監視カメラ設置業務委託等なんですけど、業務委託はどこにしているのかと、「等」は何ですか。

伊東清掃事務所長

 まず後段の「等」でございますけども、監視カメラ電気料金でございます。

 監視カメラの委託業者でございますけども、株式会社東管というところです。

近藤委員

 監視カメラは、集積所が汚れていて困っていたりとかしても、すぐには見られる仕組みにはなっていないんですよね。

伊東清掃事務所長

 監視カメラにつきましては、地域の方からの要望ですとか清掃事務所職員が毎日収集する中で改善すべき必要がある、そういったところに、台数が限られて20台しかございませんが、そういうところに設置してございます。設置した後は、順次映像を見るというよりも、設置した抑止効果を狙ってございまして、それでもなかなか不法投棄等が多い、荒れているという場合については、巡回の頻度を高めたりとか、あるいはごみの所有者を調べて、分かれば直接指導するとか、そういったことを主に行ってございまして、カメラの映像を見るというのは、住民の方が見るということではなくて、必要に応じて、例えば不法投棄があったら、いつ、どういった時間帯に捨てられているかとか、そういったことを確認して、それを指導改善に役立てているというものでございます。

近藤委員

 そうしますと、集積所の監視カメラというのは、データ的なことでも効果があるというのは何かで出ているのでしょうか。

伊東清掃事務所長

 20台につきまして約半年設置をしますけども、平成31年度につきましては、20台をツーサイクルですので、40か所でございますけども、全て改善ができたということでございます。

近藤委員

 「中野区の環境」を見ますと、優良集積所認定制度がありまして、平成29年度は8件が認定されて、平成30年度は10件で、平成31年度は1件なんですよね。優良集積所の認定がかなり少なくなっているんですけど、これはどういうことなんでしょうか。

伊東ごみゼロ推進課長

 こちらについては、集積所を管理されている地域の方あるいは集合住宅の運営管理組合の方、そういった方からの御応募があるということでございまして、昨年度は1件審査して1件合格ということでございまして、年度によって応募が多かったり少なかったりということで、昨年度は1件ということでございました。

近藤委員

 恐らく優良集積所認定制度というのもあまり知られていないので、応募するということも皆さんの中にはあまり浸透していないのかなと思って、それで1件応募で1件認定ということなんですけど、集積所は皆さんきれいに使いたいし、区民に気持ちを広げていくという意味で、防犯カメラも大事ですけれど、住民の中でやっていくみたいなことを認識していただく方向に頑張っていただきたいと思いますけど、いかがですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 この制度につきましては、毎年町会に御説明させていただきまして、自ら申請するとともに町会からの推薦というものがありますので、町会の方に御周知させていただいて、例えば回覧していただくとかそういったことで周知に努めているところでございますけども、いずれにしても、集積所は皆さんが毎日利用されるものですので、清潔に衛生が保てているような形で様々に、ごみゼロ推進課、清掃事務所、一丸となって取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

森委員

 プラスチック容器の回収の話なんですが、これは要するに回収してリサイクルに回しているということなんでしょうけど、リサイクルというのは具体的に何になっているんですか。

伊東清掃事務所長

 事業者によって、例えば細かく砕いてパレットにしたりとか、繊維にしたりとか、そういったものがございますが、いずれにしても、改めてプラスチック製品、PET素材に生まれ変わるというものでございます。

森委員

 それで、何になるかはどうやって決まるんですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 容器包装リサイクルルートに乗りますと、最終的にその製品を購入する事業者さんがいますので、それによって、例えばペットボトルになったりとか、製品になったりとか、様々でございまして、その先については、区のほうとしては承知できないというところでございます。

森委員

 そのルートに乗らせるまでというのはどうなっているんだろうということが気になっているんです。要するに回収したものをどこに持っていくというんですかね。そこをどうやって決めているのかなと疑問なんですが。

伊東ごみゼロ推進課長

 容器包装もそうですけども、また、ペットボトルも同じですけども、まず区民の方が分別して排出していただいて、それを区が収集します。その後に選別をして保管する業者さんがいます。そこできちんとプラスチック製品により分けた上で、特定事業者さんが購入します。その仕組みを担っているのが容器包装リサイクル協会という指定法人になりますので、買った事業者さんが御自身でどういった製品にするのかということで様々に変わってくるというものでございます。

森委員

 国のほうは、文房具とかも含めた一括回収の仕組みを考えているみたいな話が夏頃にあったじゃないですか。あれというのは現状どうなっているんですか。

伊東ごみゼロ推進課長

 今、国のほうで、いわゆるペットボトルとか容器包装以外のなかなかリサイクルが進んでいない、いわゆる製品プラスチックと言っていますけども、リサイクルするのにお金がかかったりするものでございまして、それについても、国としては、プラスチック削減、リサイクルの推進ということで、今度、今で言う容器包装リサイクルルートに乗せようというような考えを持っているということでございます。それを今、国のほうの審議会で鋭意検討されているというふうに認識してございます。

森委員

 それで、中野区は回収をやっているわけですけど、熱として回収しているところもある。要するに燃やして熱効率を高める形で活用しているところもあるわけですけど、そこの考え方の違いというのは、どこから出てきているんだろうなと思うんですけど、中野区として熱収集ということを考えたことがあるのかどうか、まずはちょっと教えていただけますか。

伊東ごみゼロ推進課長

 かなり以前のことは私も承知はしていませんが、中野区については、昔はプラスチックは燃やせないというところで、技術革新があって、有毒なガスも出さないようにできるということで、サーマルリサイクルが始まりましたけども、一時はその方向ではあったとは思うんですけども、区としては現在はリサイクルをするということで、燃やしてしまうとCOも排出してしまいますし、そういった観点から、当初からずっととはちょっと確認できませんけども、区の方向としては、しっかりリサイクルに回すという方針で行っているところでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、486ページから491ページ、2項ごみゼロ推進費の3目清掃事業費について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、550から551ページ、12款諸支出金、1項積立金の3目特定目的基金積立金です。事務事業名8の環境基金積立金が当分科会の所管となっておりますが、質疑はありませんか。

木村委員

 1点だけ確認です。これは先ほどの森林環境譲与税、続きがあったと思うんですけども、2,600万円でしたっけ。この中の財源構成を教えてください。

波多江環境課長

 支出済額の方の3,537万8,000円余の内訳でございますけれども、一番大きな金額はアルミ缶の売却益といたしまして2,500万円、それから、先ほど触れました森林環境譲与税が969万1,000円余、あとはふるさと納税45万円、寄附金23万6,000円余、基金利子が212円、これを足し上げたものが3,537万8,053円というものになっております。

木村委員

 一番大きいアルミ缶は歳入のどちらに入っていますか。

波多江環境課長

 111ページのほうのアルミ缶売却益というのがあるんですけれども、110ページの13の雑入の回収したびん、缶、ペットボトル等の売却金の中に入っているものでございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 分科会を休憩いたします。

 

(午後0時23分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後0時24分)

 

 次に、350から351ページ、6款地域支えあい推進費の1項地域活動推進費の3目区民活動推進費、事務事業名1の地域自治推進の事業メニュー4、NPO等地域公益活動支援中、区民部、環境部所管のものになります。活動領域3、8が当分科会の所管となっております。

 質疑はありませんか。

いさ委員

 ここは区民部が関わっているんですけれども、この事業を選定するところでは区民部というのはどう関わっているんですか。

矢澤文化国際交流担当課長

 申請が上がってきたものにつきまして、部の審査会を開きまして、それに基づいて交付、不交付決定をしているところでございます。

いさ委員

 地球環境を守るための活動というのは、中身はどんなものだったか教えてもらえませんか。

波多江環境課長

 こちらは、中野区で実現するグリーンインフラというテーマで、江古田の森公園で活動するグループや住宅メーカーさんが環境配慮集合住宅を開発していますというような紹介をしたり、散策しながらフィールドワークをして、それから講座を受けるというような内容のものでございます。

いさ委員

 事業者さんも加わっているんですか。

波多江環境課長

 地域の建築に関わったところでの事業者さんも関わってやっているということで、申請内容としてはそうなっています。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、一般会計の歳入について、区民分科会の歳入決算説明書補助資料により一括して審査を行います。

 質疑はありませんか。

石坂委員

 何点か伺いますが、もしかしたら16ページの各種団体からの事業助成等に絡むのかもしれないですが、主要施策の成果の112ページのほうにその他収益という言葉が入っています。群馬県森林整備事業補助金で70万円入っているようなんですが、それというのは、歳入の中のどこに入っているのか、ぱっと見、分からないんですが、どこかお教えいただけますでしょうか。

波多江環境課長

 歳入の15ページ、雑入の中の上から八つ目の各種団体からの事業助成等の中に群馬県からの民有林造成事業補助金が入っております。

石坂委員

 特に今回、みなかみ町の中野の森植林の補助金の関係で152万1,000円の減になっています。やっぱり動きが大きいところですし、こういう形でしっかりと表示するものであれば、掲載の資料のほうでも、もうちょっとはっきり見える形で掲載すべきと思うんですが、そこはいかがでしょうか。

波多江環境課長

 申し訳ないんですけど、環境課のほうで、ここの記載の仕方を分かりやすいから変えますというふうにはすぐにはできなくて、財政課のほうで書き方を決めているところがございます。

石坂委員

 所管のほうから声を上げて伝えていただくようにして、今後考えていただければと思います。

 それから、13ページの諸収入4、受託事業収入のところです。去年も聞いたところなんですけど、動物死体処理のところで、去年よりは金額が大きくなっていて、17万6,688円だったものが19万2,630円になっていますけども、これは単価が変わったのか、あるいは数が変わったのか分かりますでしょうか。

伊東清掃事務所長

 こちらは単価が変わっていませんので、数が変わったということでございます。

石坂委員

 単価はお幾らでしたっけ。

伊東清掃事務所長

 まず、保管のみが1頭当たり78円、それと収集と保管が2,670円でございます。

石坂委員

 前も言いましたけど、保管だけは78円とすごく小さい金額になっています。今回いろんな審議の中でも、区以外のところにお願いするときに、安過ぎて採算が合わないものは値段を引き上げていくとかそういう動きなども各社ある中で、動物の死体を預かることで78円というのは、あまりにも東京都の負担が小さいように感じます。やはり区としても、お願いするものの金額をいろいろと考えて引き上げたりもしている状況ですので、その分、中野区単独ではないにしても、他区とも連携しながら、東京都に金額の引き上げをもっと積極的に求めていくべきだと思うんですが、いかがでしょうか。

伊東清掃事務所長

 この単価につきましては、23区共通というふうに認識してございますので、在り方については、23区で東京都と協議するのかどうかはありますけども、できる要望等は行っていきたいというふうに考えてございます。

森委員

 5ページ、6ページの産業振興センターのところなんですが、目的外使用料が何件幾らと並んでいるんですが、それぞれの部屋が目的内ではどれだけ使われているとかというのを把握されているのでしょうか。

堀越産業観光課長

 総件数は歳出のほうの資料にございますけれども、おおむね9割ぐらいが目的外というふうに捉えてございます。

森委員

 産業振興センターという名前で運用しつつ、区民のニーズはちょっと違うところにあるのかなというような気もします。

 それから、13ページ、14ページの環境基金繰入金なんですが、予算現額に対して調定額が61%ぐらいということで、これはどれだけ繰り入れるかというのは、どのタイミングで誰がどうやって判断しているのでしょうか。

波多江環境課長

 環境基金から地球温暖化防止対策に要する財源として確保するということで、それぞれ中野エコポイント事業やカーボン・オフセットや公園緑地の助成事業の三つに充てておりますので、年度末に当該年度に使用した事業分について、環境基金から一般会計に繰り入れて、こういう決算の形になるという仕組みでございます。

森委員

 それは環境部のほうで御判断されるんですか。財政課のほうでされるんですか。

波多江環境課長

 環境部のほうで判断するということです。

いさ委員

 2ページのところに納税義務者の人数というのが出ているんですけど、この年度で税の徴収猶予があった人数だとか、相談件数、分納の件数、保留の件数、免除の件数など分かれば教えてほしいんですが。

矢島税務課長

 令和元年度分の徴収猶予の件数につきまして、まず分納件数でございますけれども、6,184件、保留猶予につきましては360件、執行停止につきましては679件、合計7,223件が徴収猶予の件数になります。

木村委員

 7ページですけども、4目環境手数料の3、情報公開なんですが、収入は5万1,600円ですけど、予算のほうがゼロになっているんですけども、この理由を教えてください。

波多江環境課長

 こちらは申し訳ないんですけれども、この予算を組む前に組織改正がありまして、この科目を置くことができていなくて、生活衛生分野の予算だったものなんですけれども、これについて環境公害の部分をここに予算の科目として載せるべきであったというところなんですが、載せていなかったものですから、実際には手数料が発生して歳入ができてきて、決算としてはこういう収入済額の形になっているという次第でございます。

木村委員

 じゃ、来年度以降はしっかりと予算措置されるということでよろしかったですか。

波多江環境課長

 そのとおりでございます。

木村委員

 同じページで下の国民年金のところなんですけども、8ページで年金生活者支援給付金支援業務市町村事務取扱交付金とあるんですけども、これが令和元年度から始まっているんですが、この内容を教えていただけますか。

伊藤保険医療課長

 こちらの年金生活者支援給付金につきましては、昨年度、消費税率の引上げ分を活用して、公的年金等や収入、その他の所得額が一定基準以下の年金受給者の生活を支援するために、年金に上乗せして支給されるものでございます。

木村委員

 確認ですけど、その上乗せされる分は歳出のほうでは掲載をされているんですか。

伊藤保険医療課長

 上乗せ分につきましては、年金事務所の方で支給ということになりますので、区の財政のほうには入ってございません。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 それでは、一般会計分担分についての質疑を終了いたします。

 次に、国民健康保険事業特別会計について一括して審査を行います。

 決算説明書の573ページから619ページになります。

 なお、次のものは当分科会の所管外となりますので、御承知おきください。

 まず、歳入のうち、582ページから583ページの4款都支出金、1目保険給付費等交付金のうち、健康福祉部所管のもの、584ページから585ページ、6款繰越金、1目繰越金のうち、3節特定健診・保健指導繰越金、586ページから587ページ、7款諸収入、6目雑入のうち、健康福祉部所管のもの、次に、歳出のうち、614ページから617ページ、4款保健事業費、618ページから619ページ、5款諸支出金の1項償還金及び還付金、1目一般被保険者保険料還付金等のうち、健康福祉部所管のもの、以上が当分科会の所管外となります。

 それでは、質疑はありませんか。

いさ委員

 ちょっとここで聞きます。

 区民の資料の16番のところに国保の減免の件数というのが出ているんですけど、この年度で減額と免除とそれぞれの数字で出ますか。

伊藤保険医療課長

 ちょっと今、数字がございません。

いさ委員

 分かりました。

 さらに資料の21を見ると、この3年度での減免の件数というのが出ていて、他の自治体においてもこの3年ではかなり増加している傾向が見て取れるんですよね。プロットをもっと前の2011年ぐらいからやってみたんですけど、相当増えていて、かつ2017年以降ぐらいから角度が上がって増えている感じがするんです。

 それで、昨日、やり取りの中でコロナの影響だけではないよねという話があったと思うんですけれども、要は経済的な影響があって、今、国保の問題、年金の問題もなかなか厳しい状況も見えてくると思うんですけど、今の国保の在り方というのは、コロナもあってますます厳しくなっている中では、被保険者だけで賄っていくとますます苦しくなっているんじゃないかと思うんですが、この点、いかがお考えでしょう。

伊藤保険医療課長

 基本的には保険者の皆様方の保険料で賄うということではございますけれども、こういった社会的な状況、今回はコロナでございますけれども、そういった部分が影響してくる場合には区の補填分とか、それ以外に負担金であるとか、そういったものを活用して運営していきたいと考えてございます。

いさ委員

 結局、コロナ以前から影響があっただろうということを私、言いたかったんですよね。要求資料22番を見れば明らかなように、加入世帯のうち、半分が収入ゼロでしょう。年収100万円以下で70%、200万円以下で85%、300万円以下でおよそ90%以上になるということで、加入世帯だけで賄っていくというのはもう厳しくなっているということなんじゃないかと思うんです。改めてこの在り方というのは考えていかなきゃいけないと思います。国や東京都に対しても、もう少し強く支援といいますか、物を言ってもいいんじゃないかと思うんですけど、いかがでしょうか。

伊藤保険医療課長

 今年度につきましては、実は東京都のほうで運営方針の見直しを行います。それに伴って、中野区の赤字解消計画についても、内容について精査をしていこうと考えてございます。そちらの内容で対応できるものについては考えていきたいということでございます。

 なおかつ、委員おっしゃいましたけども、国、東京都につきましては、引き続き要望等を出して、継続してやっていきたいと考えてございます。

石坂委員

 何点か伺いますが、まず歳入のところで、ページでは恐らく578ページ、579ページなんですけども、決特資料の区民の15番です。保険料に関するところのランク別の収納率が出ていまして、10万円未満、10から20万円未満、20万円から限度額未満、限度額という形でランク別されていて、それぞれ収納率、あと調定額、収納額も出ていますけども、特に平成29年、平成30年に関しては、限度額の方の収納率が上がっています。一方で平成30年から令和元年は減っています。ただ、調定額、収納額が大きく変わっていて、これは制度改正の影響も出ているという理解でよろしいでしょうか。

伊藤保険医療課長

 制度改正の金額も多少影響しているかもしれませんけれども、実は平成30年度、平成31年度で限度額が93万円から96万円に3万円上がってございます。それに伴いまして、国民健康保険料のランク区分が20万円から限度額未満に移行してございますので、その分に伴いまして限度額については減少していると、そういったことで分析してございます。

石坂委員

 その結果、単純比較はできないと思うんですけども、これまで様々な場面で若年層とか外国人の収納率が下がっているので、なかなか収納率が上がらないという話があったんですけども、限度額の人が下がっているというのは、恐らく違う原因であるかと思うんですね。ただ、限度額が変わったばかりですので、まだすぐには分からないと思うんですが、この後の年など見ていけば恐らく傾向が見えると思うんですけども、やはり限度額付近のところで払えない人がいるのであれば、その原因ですとかどういった方々なのかということをしっかり探っていく必要もあると思うんですが、そこはいかがお考えでしょうか。

伊藤保険医療課長

 この内容については、継続して調査をしていきたいと考えてございます。

石坂委員

 単純に若者と外国人だけでない部分があるかもしれないので、しっかりと調べていただければと思います。

 次、歳出のほうの596、597ページのところで連合会負担金というものがあります。前年度までは39円40銭で、当該年度から60円に大きく上がっています。特に委員会等に報告ももちろんなかったわけでありますけども、東京都の団体連合会から区のほうに対してどうして値上げされるのかということに関しては、きちんと説明などは来ているのでしょうか。

伊藤保険医療課長

 中野区は東京都国民健康保険団体連合会の会員になってございますが、会員の負担金、手数料につきましては、予算編成大綱というのがございまして、そちらのほうで、通常ですと例年12月ぐらいに理事会が開催されます。その中で議論されて議決されるといったようなことがございます。そちらで決定されますと、区のほうにはその結果について文書が来るんですが、そこについては特に理由等は入ってございません。

石坂委員

 団体連合会、割と公的性格の強いところだと思うんですね。そこが大きく値上げをするというときには、区の側としても説明責任を連合会に対して求めていくべきですし、その結果を踏まえて、例えばこうした区議会議員が決算の審査をする際に、区の担当に聞いたときにその理由が説明できるようにしておいていただきたいと思うところなんですけども、今回はあれですけども、今後に関してこうしたことがあるときには、連合会のほうから区に対してどういった理由でなのかの説明をすべきであると、区のほうからも今後に関して求めていくべきと思うんですが、そこはいかがお考えでしょうか。

伊藤保険医療課長

 委員の今の御指摘につきましては、中野区から伝えていきたいと考えてございます。

石坂委員

 599ページの滞納整理の中の滞納処分件数が831件から738件に減っています。これは区民17の資料ですと、毎年差押え件数は減ってきています。恐らく相談などの形でしっかりと対応していただいている結果も出ているのかなと思うところではあります。ただ、今年、コロナの影響なども出ている中で、滞納件数が、決特の区民16の資料を見ますと、例年3万件前後で推移しているところが、今年度に関して、8月末段階で2万9,000を超えている、もう3万に届きそうな状態になっているところですので、恐らく例年の倍かそれ以上にひょっとしたら滞納件数が上がるのではないかという推測ができるところだと思うんですけども、そうした際に、差押えに関してしっかりと相談していただくとともに、無理な差押え等が増えていかないようにしていくことが必要であると思うんですが、そこはいかがお考えでしょうか。

伊藤保険医療課長

 今回につきましては、特にコロナの影響も大きいというようなことで数字が出てございますので、そちらについては相談をしっかり受けながら対応していきたいと考えてございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、国民健康保険事業特別会計についての質疑を終了いたします。

 次に、後期高齢者医療特別会計について一括して質疑を行います。

 決算説明書の621ページから639ページになります。

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査

 なければ、後期高齢者医療特別会計についての質疑を終了いたします。

 以上で当分科会分担分についての質疑は全て終了しますが、全体を通して質疑漏れはありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、認定第1号の当分科会分担分、認定第3号の当分科会分担分及び認定第4号の質疑を終結したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、質疑を終結いたします。

 次に、意見の提出についてですが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、9月28日月曜日の正午までに文書で事務局まで提出するようお願いいたします。

 以上で本日予定していた日程は終了いたしますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次回の区民分科会は、9月28日月曜日午後1時から第2委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。

 以上で本日の区民分科会を散会いたします。

 

(午後0時48分)