中野区議会子ども文教委員会〔令和2年12月2日〕
子ども文教委員会会議記録
○開会日 令和2年12月2日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時29分
○出席委員(8名)
高橋 ちあき委員長
斉藤 ゆり副委員長
吉田 康一郎委員
小杉 一男委員
いでい 良輔委員
中村 延子委員
平山 英明委員
むとう 有子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 入野 貴美子
子ども教育部長、教育委員会事務局次長 戸辺 眞
子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子
子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 永田 純一
子ども教育部子ども政策担当課長 青木 大
子ども教育部保育園・幼稚園課長、子ども教育部保育施設利用調整担当課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治
子ども教育部幼児施設整備課長 藤嶋 正彦
子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史
子ども教育部子育て支援課長 滝浪 亜未
子ども家庭支援センター所長 古川 康司
子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之
子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一
子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 石濱 照子
教育委員会事務局指導室長 宮崎 宏明
教育委員会事務局学校教育課長 板垣 淑子
○事務局職員
書記 松丸 晃大
書記 本多 正篤
○委員長署名
審査日程
○議案
第83号議案 令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)
第100号議案 指定管理者の指定について
第101号議案 指定管理者の指定について
第102号議案 指定管理者の指定について
○所管事項の報告
1 新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況について(子ども教育部、教育委員会事務局)
2 中野区基本構想検討案について(子ども教育部、教育委員会事務局)
3 中野区基本計画(骨子)について(子ども教育部、教育委員会事務局)
4 区有施設配置の考え方について(子ども教育部、教育委員会事務局)
16 修学旅行の代替事業の実施について(学校教育課)
委員長
それでは定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本定例会における審査の割り振りについて協議をするため、委員会を暫時休憩させていただきます。
(午後1時00分)
委員長
再開いたします。
(午後1時00分)
本定例会における委員会の審査の割り振りですが、休憩中に御協議をいただきましたとおり、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿い、1日目は議案の審査及び所管事項の報告の5番まで、2日目は残りの所管事項の報告等を行い、3日は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
また、第83号議案補正予算案の審査ですが、所管事項の報告の16番が関連しますので、本議案を議題に供した後、一旦保留として、関連する報告を先に受け、その後改めて議題に供し審査したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように進めます。
なお、審査に当たっては5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので御協力をお願いいたします。
それでは議事に入ります。
議案の審査を行います。
第83号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
先ほど確認をいただきましたとおり、本議案に関係する所管事項の報告を先に受けたいと思いますので本議案の審査を一旦保留といたします。
それでは、所管事項の報告、16番、修学旅行の代替事業の実施についての報告をお願いします。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
それでは、修学旅行の代替事業の実施についてでございます。(資料2)
新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、8月に修学旅行については中止を決定したところでございますが、次のとおり修学旅行の代替事業として、VR(バーチャルリアリティ・仮想現実)を使用した旅行の疑似体験等と日帰り旅行を実施するものでございます。
1、目的です。修学旅行の目的は、平素と異なる生活環境にあって見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、よりよい人間関係を築くなどの集団生活の在り方や公衆道徳などについての体験を積むことができるようにすることであります。
修学旅行の代替事業として実施する旅行の疑似体験等により見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、日帰り旅行の中で中学校最終学年における集団への所属感や連帯感を一層深め、よりよい人間関係づくりと学校生活のさらなる充実を図るものといたします。
2、内容でございます。(1)として、VRを使用した奈良・京都への旅行の疑似体験です。VRを使用した疑似体験、またはオンラインによります奈良・京都の寺院の境内案内及び法話などのリモート実施、(2)としまして、都内及び近隣県への日帰り旅行としまして、屋外活動や体験等を盛り込んだ都内及び近隣県への日帰り旅行でございます。
3、実施方法です。各学校が民間事業者(旅行会社)に依頼するなど独自のプランを決定し、実施いたします。事業に係る費用は、教育委員会が上限を決めて学校に補助いたします。
4、実施期間(予定)でございます。令和2年12月から令和3年3月でございます。
5、その他でございますが、各学校は新型コロナウイルス感染症の今後の状況に応じて実施の可否を判断するものといたします。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。
中村委員
御報告ありがとうございます。確認をしたいんですけれども、今回VRを使用した奈良、京都への旅行の疑似体験というところで、普段、修学旅行に行かれる際というのは、そういった歴史的な建造物とかを見たりだけではなくて、文化体験というものもされていると思うんですけれども、こういったVRに関連した文化体験というところに関してはどういうふうになっていらっしゃるんでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
各学校が旅行会社のほうと相談をしていただきまして、文化体験等についてはどういうものがあるのかしっかり紹介をしていただき、費用等についても協議をしていただきながら決めていきたいというふうに考えております。
中村委員
ということは、内容については、各学校と旅行会社で調整をしていただいて最終決定はしていただくという理解でよろしいですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
今、委員がおっしゃったとおりでございます。
いでい委員
このように修学旅行の代替事業を実施されるということに対しては、保護者、生徒の皆さん、またそれを取り巻く様々な方々から、また議会からもこういった実施を求める声ということに応えていただいて大変評価をしています。しかし一方で、VRを使用した奈良、京都への旅行の疑似体験とありますけれども、どうしてこのVRを利用した奈良、京都への旅行の疑似体験というところに話が帰結したのか、その経緯を伺いたいんですけれども。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
修学旅行の代替事業につきましては、これまで事務局で検討した内容につきまして、学校長を交え様々協議をしてきたところでございます。その中では、宿泊といいましても、1泊2日の宿泊ができるのではないかとか、それから近隣へのアクティビティであるとか、キャンプであったり、様々なことを学校の先生方と話をしてまいりました。その中で、当時旅行会社のほうで提案した中身で、このVRというものが、仮想現実と言うんですかね、まさに自分がそこにいるかのような体験ができる、こういったものも一つ紹介させていただいて、その中で議論してきた結果、学校にいながらにして京都、奈良に行った体験ができるということで、これだったら今、学校でやっている授業の一環の中でできるのではないかというところで、学校からも賛同を得られたというところでございます。
いでい委員
ここまで決まったことについてとやかく言うつもりはありませんけれども、そのVRを使用したというところに着目された。様々学校の先生たちと協議を重ねた、また、授業で京都、奈良のことについて修学旅行に行く想定内で授業時間を割いてみんなで勉強していた、それを生かしていきたいというものがあって、この京都、奈良のVR体験ということになったというふうに私も聞いていますけども、こういったコロナ禍の中で、どのような形で子どもたちに様々な体験をさせるのかというところについて御判断をいただいたことについては、本当に私たちも、こんな時代だからこそうれしいなという思いでありますし、いい経験をしてもらいたいなと思っています。
VR体験ということで、実際に現場で体験することや、また学校生活を、集大成みたいな形で、今後の自分自身の人生において、思い出づくり、またはいろんなことを体験していく、そういったことについては少し足りないんじゃないかなと思っていたところ、このように都内及び近隣県への日帰り旅行、それも生徒の皆さんや学校、学校の先生、皆さんそれぞれがいろんな意見を出し合って、これから実施の可否についても、どこに行くか、何をするかについても検討して、挙げてきたものについて教育委員会で上限を決めて予算を出しますよということについても、すごくいい話だなと思っています。押しつけるのではなくて、生徒の皆さんがどんなことをやっていきたいのかということに、どこまでそれに応えられるかというのも、私は教育委員会、学校の責任の一つだと思っていますので、これについてもよくいろんな方々の話を聞きながら、実施に向けて御対応いただきたいと思っています。
しかし、残された時間というのはもうあと少ししかありませんし、今年はもう今月で終わり、1月、2月、3月と、学校生活自体の期限というものがある中で様々な行事を調整しながら実現していくってすごくハードルの高いところだと思いますけれども、さらに一層実現に向けて努力をしていただきたい、それをまた促していただきたいと思っています。これは要望ですから御答弁は結構です。
むとう委員
一つ気になるのが、その他のところで「各学校が実施の可否を判断するものとする」と書いてあるんですね。今後の新型コロナウイルス感染症の状況を見てということなんですけれども、この「各学校が判断」というところで、こちらの学校は行けたのに、こちらの学校は日帰り行けなかったわなんていうことが、やっぱり不平等な感じになるといけないかなと思うんですが、実施時期にもよるのかとは思いますが、そこは、今後の状況に応じてと一言で言えばそうなんだけれども、各学校はどういったことを、一律の基準みたいな考え方とか教育委員会としては何かお示しになるおつもりなんでしょうか。本当に全く各学校の判断ということに委ねてしまうのか、その辺が、子どもたち同士の中で、他校との兼ね合いがどうなっていくのかなというのがちょっと気がかりな点なんですけれども、どのようにお考えでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
確かに終わってみたら行けた学校と行けない学校があったということが起こり得るというふうには考えております。といいますのも、やる内容につきましてはこれから各校で検討して、既に検討を開始しているところではありますけれども、具体的に決まるのはこれからでありますし、行く時期につきましても学校によって多少違ってくる。そういった状況の中で、新型コロナウイルス感染症の状況もありますけれども、各学校ごとの、お休みしている子どもたちの状況とか様々あるかと思いますので、やはりここは各学校でしっかり判断をしていただいてやっていただくというふうに考えているところでございます。
戸辺教育委員会事務局次長
課長の今のお答えにちょっと補足して御説明いたしますと、確かに、やっぱり修学旅行の代替事業ですので、行く学校、行かない学校が出るということについては好ましくない状況というふうに教育委員会としても認識してございます。したがって、各学校がそれぞれ自主的に、自分の学校では日帰り旅行についてどこに行くのか、どういう形態で行くのかというのを御検討いただくことになりますが、その内容について、例えば室内にいる時間が多いような企画については、なるたけ戸外で、風通しのいいところでそれに代わるものができないかとか、内容についても、いろいろ各学校の企画についてうちのほうで確認するなど、それぞれきちっと行けるような形で教育委員会としてもサポートしていきたいと考えております。
むとう委員
分かりました。本当にぜひですね、教育委員会もサポートしてくださるということなので、こういう内容だったら行けるかもしれないとか、こういう内容はこうだとかいうようなことを、やっぱり各学校の判断、行き先も内容も全部各学校の先生方が考えて、知恵を出し合って決めていただけることだと思いますけれども、なるべく本当に行けた学校、行けない学校があることがないように、逆に、こういうことであれば行けるよというような、行ける在り方というのをぜひしっかりと支援していただけたらというふうに思っていますので、全部の学校が行けることを祈っておりますのでよろしくお願いいたします。
平山委員
この修学旅行の件については、当該委員会でも何度も我々からも意見あるいは要望を述べさせていただいたところです。特に中学校3年生は、修学旅行だけじゃなくて、今度の受験も非常に大変な環境の中でという、かつてない困難な学校生活を送る子どもたちなので、その分特段な配慮が必要なのかということでいろいろとお願いもしてまいりましたが、その中でかなり教育委員会としても踏ん張っていただいて、ここまで仕上げていただいたのかなとは思っています。我々は、できることであれば宿泊をということも申し上げてきたつもりですけども、その上で学校側とよくよく、何度も何度も協議をしながらこういう形になったということは一定評価をさせていただきたいと思っています。来年度の修学旅行なんですけど、例年修学旅行は何月と何月が多いんでしたっけ。
宮崎教育委員会事務局指導室長
一般的に春と秋の修学旅行の季節がございまして、春ですと4月中旬以降から大体6月ぐらいまで、それから、秋ですと9月ぐらいから10月の終わりぐらいまで、そのくらいが一番多いように感じます。
平山委員
来年度については、春の予定は、今分かっている限りあるんですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
今はまだつかんでございません。すみません。
平山委員
もちろん正式には予算議決後ということになるんでしょうけども、本来であれば動き始めたりする時期なのかなとも思うんです。今回こういう決定をされた。これは23区バラバラなんですよね。それぞれがそれぞれの取組をしている。それがどうだったのかという検証もやってほしいんです。要は、いわゆる一般的な修学旅行のような形をとられる区もある。そうでないけども、中野とは全く別な取組をされたところもある。そういうものをやっぱりきちんと検証して、もちろん中野の取組自体もきちんと検証した上で、来年の春ということになると、また秋口だって状況が分からないわけじゃないですか。今回の、この様々議論を重ねながら進めてきて一定の結論に落ち着いたと、これを実施してみたということをやっぱり一つのステップにしていただいて、来年度はAパターン、Bパターン、Cパターン、どんな状況になっても大丈夫だというようなパターンを、ぜひ早めに構築する努力をしていただきたいと思っているんですけどどうですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
確かに来年度は、宿泊――、ほかの事業もかなりありますし、今、委員御指摘いただいたようにもう今から準備をしないと、4月には、もう1年生の山中湖があったりとかそういうことがありますので、しっかり学校と、どういうタイミングでどういう判断することが本当に望ましいのかというところも含め、また、他区の実施状況も逐一確認はしているところですけれども、最終的にどうだったというところも含めまして、しっかり来年度に向けて検証はしていきたいというふうに思います。
平山委員
これは中学校の修学旅行のあくまで報告ですけども、小学校については、修学旅行というか、実質的な修学旅行に当たるものが実施できないわけじゃないですか。それについてもやっぱり同様にぜひお願いしたいというふうに思います。明日になるのかな、報告でまたスキー教室の件もあると思いますし、今おっしゃられたような全ての行事について、これから先、例えばワクチンの接種が進んで少し安定をするということになったとしても、また数年経ったら、新しいいわゆる感染症が襲ってくるかもしれないというふうにも言われているわけなので、やっぱりここは挑戦と応戦じゃないですけども、この感染症という挑戦に対して、我々が知恵を絞ってどう応戦をしていって、これまでどおりの、あるいはこれまで以上の教育環境を子どもたちに提供していくのかということについて、やっぱり真摯に考えるチャンスだと思いますので、ぜひともそこはよろしくお願いしたいなと思います。要望でいいです。
吉田委員
教育にお金を惜しんではならないと私も思いますので、今の報告をお聞きする前に、ぜひこれをやらない学校がないようにというふうに、各校全部に実施していただけるように取り組んでほしいなと思うんですけれども、ちょっと勉強不足なので教えてください。
まず、VRを使用した疑似体験というのは、我々が初めてではなくて、多分先行自治体の事例があると思うんですけれども、そういうところで教訓というか、こういうところはよかった、こういうところが実際の修学旅行と比べてちょっとやはり教育の効果として足りなかったとか、先行自治体の事例を一つ教えてください。
もう一つは、それに対して、じゃあどういう対応をするべきだとされているかも教えてください。
それから、全体の予算枠がどれくらいなのか、それを教えてください。
最後に、この都内の近隣県への日帰り旅行、各校に行動は委ねるとしても、一応事務局としてはどんなものを想定しているとかというのがあると思うんですね。イメージとしてはこういうところを想定している、これを報告しましたと、その内容を教えてください。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
VRを使用した疑似体験につきましては、直接やった学校に問合せということはできておりません。ニュース等でも紹介があったように、子どもたちが本当に楽しく楽しめる内容かなというふうには思っているところです。ですので、教育的効果といったところについては、実際に今回初めてのことですので、やってみてというところもあるかなというふうに思っております。
それからもう一つは、日帰り旅行の件でございますけれども、こちらにつきましては、うちのほうから提案させていただきましたのは、プチアドベンチャーゲームといったようなもので、屋外で様々活動できるようなメニューが紹介されておりまして、例えば、近場で言いますと千葉であったり、河口湖のほうでありますとか、そういったところに出かけてグループごとに何か競い合うみたいなものであったり、そういったものを提案はさせてもらっているところです。ただ、ここに関しましては、日帰りでどういうところに行くかについては各学校でしっかり検討してもらいたいというふうに思っているところです。
それから、費用についての御質問ですけれども、ここでお答えしてもいいでしょうか。
委員長
補正予算の審査の際に説明があるから、ざっくり言えるんだったらざっくり教えておいてあげれば。後に補正予算の審査の際にこれが出てきますから。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
内容としましては、VRの修学旅行、これは各学校でいろんな機材をセットして体験してもらうような形になっております。これが基本的な料金。それから校外学習ですね、体験できる例えば今、私が言いましたプチアドベンチャーみたいなものに参加できる料金、こういったものを合わせた金額と、それから各学校日帰りでやる事業につきましては、バスを借り上げて行くということでバス代の費用、こういったものを持ちたいというふうに考えております。
小杉委員
私もPTAの中で、こういった修学旅行の代替事業を企画したんだけども、もしまたキャンセルになったら費用が払えない方が出るということになって取りやめたという話を聞きました。そういった形で区として全体としてやるということは、そういった実際例を受けての話だと思いますのでいいことだなと思います。
2番の内容のところでちょっと確認なんですが、VRを使用した疑似体験またはオンラインと書いてありますが、この「または」というのは、どちらかかという意味なのか、それとも加えてという意味なんでしょうか。両方ということですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
基本的にはVRを使用したものをやってもらいたいというふうに考えております。
小杉委員
これは、受けるのはクラスごと受けるような形になるんですか。クラスごととかで、どのぐらいの時間受けるような形になるんでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
基本的な内容としましては、一遍にできるのが2クラスぐらいまでの人数というふうに聞いております。それから時間的には2時間程度といったふうに聞いております。
委員長
ほかにはよろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、以上で本報告は終了いたします。
それでは、先ほど一旦保留としました第83号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算(関係分)を改めて議題に供します。
本議案は総務委員会に付託されておりますが、子ども文教委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることとなっておりますので御了承ください。
それでは、理事者の補足説明をお願いいたします。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
それでは、第83号議案、令和2年度中野区一般会計補正予算のうち子ども教育部、教育委員会事務局所管分につきまして一括して補足説明をさせていただきます。
初めに、5ページをお開きいただきたいと思います。歳出の表の2段目、5款子ども教育費でございます。補正前予算額572億2,244万円を1,558万1,000円増額いたしまして、補正後予算額572億3,802万1,000円とするものでございます。
それでは、個別の内容につきまして御説明をさせていただきます。
34ページ、35ページをお開きいただきたいと存じます。3項学校教育費でございます。8目体験学習費、1、体験学習は1,281万4,000円の増でございます。これは、中学校の修学旅行代替事業実施に伴い保護者が負担することとなる経費に対して補助を行うものでございます。
続きまして、下の段、5項子育て支援費でございます。2目子ども家庭支援費、1、子ども家庭相談等は276万7,000円の増でございます。令和3年度は、子ども家庭支援センター分室の職員が増となることから、必要な什器の購入等を行うものでございます。
御説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
ただいまの説明で御質疑ありましたらお願いいたします。
中村委員
今の修学旅行のところなんですけれども、VRと日帰りとバス代のそれぞれの1人当たりの金額を教えていただいてもよろしいですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
VRにつきましては、1人当たり基本の料金が5,500円でございます。それから、日帰りの体験につきましては1人当たり3,500円。合計で、お子様1人9,000円ということです。それからバスに関しましては、バスの借上げ費が約10万円ですけれども、これが31台分でございます。
中村委員
ありがとうございます。今の日帰り体験のところの3,500円なんですけども、先ほど課長がおっしゃっていたアドベンチャー体験とかそういったところに参加する上で、3,500円というのは足りるというか、十分な金額なんでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
もちろんどういった内容になるかというところでも変わってきますけれども、一応基本的に3,500円あれば参加できるものも提案があるということでこの金額にさせていただきました。
むとう委員
今の部分なんですけれども、そうすると、その日帰りの旅行というのは、逆に1人3,500円で行けるところという縛りが出てきてしまうのか、オーバーしても、これはあくまで補助であるから、オーバーする学校があってもいいということなのか、そこはどういうふうになっているんでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
オーバーした場合には保護者が負担するということになります。うちのほうは上限で、この5,500円と3,500円までを補助するという考え方でございます。
むとう委員
すると、各学校の判断ということになるんでしょうけれども、大体保護者が、やっぱりこの御時世の中で負担がかなりとなるのは大変なことだと思うので、区としては、教育委員会としては、なるべく足りる範囲でみたいなことでもないんですね。それは本当に全部各学校の判断に任せてしまうということですか。何か本当に修学旅行に行けなかったのに、たった3,500円ってちょっとびっくりしたんですけれども、これ以上区としては出せないということですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
そもそも修学旅行は保護者負担の経費で行っている事業ということでもありますので、ここに関しましては、お1人当たり、日帰りは3,500円ですけれども、VRの体験を入れますと9,000円まで区が支援するという考え方でございます。
委員長
ほかにありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、質疑がないようでございますので、質疑がなければ質疑を終結いたします。
意見についてお伺いいたします。
第83号議案について意見ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
以上で第83号議案の審査を終了いたします。
次に、第100号議案、指定管理者の指定についてを議題に供します。
理事者の説明をお願いいたします。
石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長
それでは、第100号議案、指定管理者の指定について補足の説明をいたします。
本議案の指定理由は、南部障害児通所支援施設を指定するに当たり議決の必要があるということでございます。
議案の裏面を御覧ください。議案の内容といたしましては、施設の名称、指定管理者、指定の期間でございます。
1、施設の名称は、中野区立南部障害児通所支援施設。
2、指定管理者は、社会福祉法人正夢の会、現在の指定管理者でございます。
3、指定の期間は、令和3年4月1日から令和8年3月31日までの5年間でございます。
指定の経過等につきましては、前回の子ども文教委員会に報告しておりますので省略いたします。
議決をいただきましたら、基本協定、年度協定の締結を行いまして、来年4月から指定管理者による業務を開始してまいる予定でございます。
説明は以上でございます。
委員長
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。
むとう委員
一応確認ですけれども、今もここの社会福祉法人ということで、当然ここがいい運営をしてくださっているからまたここなんだというふうには理解するところですけれども、利用者さんからの苦情等というのは、これまでもなかったんでしょうか。
石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長
毎年、指定管理者につきましては、児童福祉サービスにつきましては一定の評価に基づいたアンケート調査、それから区のほうからも保護者に対してのアンケート等を行っておりまして、そういった中で比較的高い評価を受けているというふうに判断しております。苦情等はありません。
むとう委員
今回、指定管理者ということで、これは一応公募した結果、ここということでよろしいですかね。
石濱子ども教育部、教育委員会事務局子ども特別支援課長
前々回に指定の募集について御報告をさせていただきまして、前回、手続等についても御報告をさせていただいているところでございます。
委員長
ほかにありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取扱いを御協議するので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時32分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時33分)
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ意見の開陳を終結いたします。
次に、討論を行います。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ討論を終結いたします。
それでは、これより本件について採決を行います。
お諮りいたします。第100号議案を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決します。
以上で第100号議案の審査を終了いたします。
次に、第101号議案、指定管理者の指定についてを議題に供します。
理事者の補足説明をお願いいたします。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
それでは、第101号議案、指定管理者の指定につきまして、お手元の議案書によりまして補足説明をいたします。
提案理由につきましては、令和3年3月末をもちまして指定期間が終了いたします区立図書館の指定管理者を指定するに当たりまして、議会の議決をお願いするものでございます。
裏面を御覧いただきたいと存じます。1、施設の名称といたしましては、既存の区立図書館8館に加えまして、中野区立中野東図書館並びに中野区立中央図書館の分室としてみなみの小学校分室、美鳩小学校分室、中野第一小学校分室でございます。
2、指定管理者といたしましては、ヴィアックス・紀伊國屋書店共同事業体ということで、現在の指定管理者と同じでございます。
3、指定の期間につきましては、令和3年4月1日から、中野区立中野東図書館につきましては同年11月1日から、令和8年3月31日まで、中野区立本町図書館及び中野区立東中野図書館につきましては令和3年10月31日までということでございます。
補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
これより質疑のある方お願いいたします。
むとう委員
この指定についても一応確認させていただきたいんですけれども、ここの指定管理者についても、これまで利用者からの苦情というのはないというふうに思ってよろしいんでしょうか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
毎年実施しております利用者アンケートによりましても、昨年度、例えば図書館職員の応対につきまして満足という方が93%ということで、そういう意味で、指定管理者の対応につきましては御満足いただいているというふうに考えてございます。
平山委員
指定管理の期間はここに載っていますけど、改めていつまでですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
令和3年4月1日から令和8年3月31日まででございます。
平山委員
いわゆる地域開放型学校図書館も入っているわけですよね。地域開放型学校図書館って、一転、二転、三転したのかしなかったのかよく分からないんですけど、スタートをする前から検証をする予定になっている施設になっているわけじゃないですか。でも指定管理は令和8年までやっちゃうわけでしょう。そこに齟齬はないと思っていいんですね。要は、令和8年まで断固続けていくという御決意の表れと思っていいですか。
戸辺教育委員会事務局次長
基本的には、地域開放型学校図書館を分室として今回位置付けましたので、分室としては継続していくと。検証していくと発言した内容につきましては、運営方法とか、それからどのくらいの冊数をどの対象者向けというようなことで、実際に広く使っていただきたいというのが当方の考え方でございますので、そうした改善に向けて検証していくと。基本的には、これから開く三つの学校の地域開放型学校図書館につきましては、分室としてしっかり位置付けてございますので、きちっと運営しながら、その内容について、より広く御利用いただけるように改善を図っていきたいというふうに考えてございます。
平山委員
今回提出をされている議案の中には、当該委員会の所管ではないんですけど、指定管理の期間が5年ではなくて3年になっているものもあるんですよ。それは恐らく新区役所の建設に伴うというのが理由だと思われますので、当然同様の検討ってできたわけじゃないですか。でも教育委員会としては、そういう検討をすることもなくこれは続けていくというジャッジのままで今回なったと。要するに、特に検証の期限とかというのを切るわけではないんだというふうに判断をされたという理解でいいですか、改めて伺います。
戸辺教育委員会事務局次長
おっしゃるように、基本的にはまだ始めてもいない図書館でございます。実際に運用してみて、その内容について、より広く使っていただくためにどうしたらいいのか、さらにより広く使っていただくためにどうしたらいいのかというのを検証しながら、最低でもこの指定管理期間については継続していくということが必要というふうに判断いたしました。
基本的には、途中でやめるというような可能性というのはどうかということも議論の中にはありましたけれども、基本的にはこの5年間についてしっかり運営を続けていきたいということでございます。
委員長
ほかにはありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、取扱いの協議をさせていただきます。
委員会を休憩いたします。
(午後1時39分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時39分)
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ意見の開陳を終結いたします。
次に、討論を行います。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ討論を終結いたします。
それでは、これより本件について採決を行います。
お諮りいたします。第101号議案を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決します。
以上で第101号議案の審査を終了いたします。
次に、第102号議案、指定管理者の指定についてを議題に供します。
理事者の説明をお願いいたします。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
それでは、第102号議案、指定管理者の指定につきまして提案理由の補足説明を申し上げます。
説明は議案書をもちまして行わせていただきます。
まず、提案理由でございますが、令和3年3月末をもちまして指定期間が終了いたします軽井沢少年自然の家の指定管理につきまして、令和3年度からの指定管理者を指定するに当たりまして議会の議決をお願いするものでございます。
裏面を御覧いただきたいと思います。
1、施設の名称は、中野区軽井沢少年自然の家。
2、指定管理者は、株式会社フードサービスシンワ。
3、指定の期間は、令和3年4月1日から令和8年3月31日までの5年間でございます。
補足説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いいたします。
小杉委員
指定管理者が前のところから変わっていますが、こちらの株式会社フードサービスシンワが何か優れていた点というか、そういったところはどういったところでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
まず一つには、類似施設の運営実績が多数ありまして業務経験が豊富であるということ。それから、地元軽井沢町にて食材を調達して、地産地消を心がけて利用者満足の取組を示しているということ。それから、バスツアーなど自主事業を計画して利用者サービス向上と施設利用者の拡大を目指している、こういった点を評価いたしました。
むとう委員
これは公募であったと思うんですが、ほかに事業者はあったんでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
こちら、1事業者でございます。
委員長
ほかにありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、取扱いを協議するため暫時休憩いたします。
(午後1時42分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時43分)
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ意見の開陳を終結いたします。
次に、討論を行います。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ討論を終結いたします。
それでは、これより本件について採決を行います。
お諮りいたします。第102号議案を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、そのように決します。
以上で第102号議案の審査を終了いたします。
それでは、議案の審査が終わりまして、所管事項の報告に入っていきます。
1番、新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況についての報告をお願いいたします。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
それでは、新型コロナウイルス感染症に係る医療・生活・経済支援対策事業の取組状況につきまして、お手元の資料(資料3)によりまして御報告をさせていただきます。
本件につきましては、8月24日に当委員会で御報告をさせていただいてございますが、今回、これまでに講じてきた対策事業実施状況につきまして、全ての常任委員会におきまして御報告をさせていただくものでございます。
下の表は子ども教育部、教育委員会事務局所管分をまとめたものでございます。前回からの変更点を中心に御報告をさせていただきます。
まず、一つ目の、1、医療など最前線の現場環境を支えるということにつきましては、区立の子ども関係施設及び民間の施設を併せまして順次感染症対策を進めているところでございます。また、学校再開に伴う区立小・中学校感染症対策につきましても、各学校で必要な用品類の購入を順次実施をしているという状況でございます。
次に、2、生活や子育て・介護などを支えるということで、ここに今回新たに追加してございますのが、2-9、修学旅行キャンセル料補助ということで、これは現在準備を進めているということでございます。
次に、2-10、児童育成手当(障害手当)受給者臨時特別給付金につきまして、これは対象世帯へ支給をいたしました。
次に、3、経済の再生に向け事業者を支えるのうち3-2、給食事業者支援ということで、補助の実施に向けて現在準備を進めているところでございます。
4、その他の取組といたしまして、4-2、区立小中学校用務業務委託、これは追加の委託契約を締結いたしました。
次に、4-3、GIGAスクール構想の推進ということで、これは現在準備を進めているところでございます。
そして最後に、予備費を充用した項目ということで、こちらにまとめて掲載をさせていただいてございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いします。
いでい委員
御報告いただきましたことですけれども、新型コロナウイルス感染症関連につきましては、この子ども文教委員会でも様々な御報告がなされてきたところです。また議会においても、緊急事態ということで補正予算を相当数組んで、すぐに当たらなければいけないということで予算化された事業もたくさんあると思いますが、その実施状況についてどのようになっているのか、特に未実施のことについて御報告をいただきたいと思います。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
3-2の給食事業者支援でございますけれども、こちらにつきましては、まだ今準備をしている段階、こちらについては法務担当と何度か確認をし、やり取りしておりますが、覚書等を交わすこと、そういったところについて今、最終段階に入っているところでございます。なるべく早いタイミングで事業者のほうに支援できるような形をしていきたいというふうに取り組んでおります。
いでい委員
それはいつごろになるんでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
もう近々に決定をして、学校と事業者で協議をしてもらい、その事業者からの申請に対して交付をしたいというふうに考えております。時期的には、なるべく早く頑張ってやっていきたいというふうに思います。
いでい委員
予算化もされているということで、なるべく早くということですから、事業者さんもそんな逼迫した状況にないのかなということが推察できるんですけど、急いでいる話だったからということで補正予算を組みましたから、それについてはすぐに実施をしていただきたいなと思っています。
あと、この子ども文教委員会でもいろんな議論になりましたけども、空気清浄機だとか、非接触型体温計だとかいろんな議論がありましたけれども、その設置状況について伺います。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
今、御指摘ありました非接触型体温計につきましては、在庫がありましたのですぐ配置することはできたんですけれども、空気清浄機につきましては品薄状態が続いておりまして、確保できた台数から順次導入をし、現在は全校に導入できております。
いでい委員
全校、全保育施設、全幼稚園ということでしょうか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
全小・中学校の保健室に配置できております。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
保育園、幼稚園につきましても全て配布をしております。
いでい委員
品薄状態が解消されたということなんですか。じゃあ、全部で何台ずつ入れたか教えてください。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
体温計につきましては44個、空気清浄機につきましては51台、配布をいたしました。
委員長
体温計44個、空気清浄機51台ということですね。(「学校もね、全部入っているのね」と呼ぶ者あり)小・中学校の数は――全部入っているそうですので、よろしいでしょうか。
いでい委員
分かりました。
それとともに、それぞれ備品といったらあれですけども、感染症対策については、マスクや消毒液、パーテーションなどを購入するとありましたけれども、今、実際に設置をし、または配備をした中で課題となっている点などは何かありますか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
特に課題というものは上がってきてはおりません。空気清浄機につきましても使っております。体温計につきましても、非接触型ということで、保育園の中に入る人については、その非接触型体温計を使って検温しているところでございます。
いでい委員
答弁するならはっきり答弁してもらいたいなと思いますけども、次行きます。
物品だとかそういったことについては分かりました。それが活用されていて、効果が出ているのかどうかというのは、ちょっとまだ終息を見て総括をしなければ分からないことだとは思うんですけれども、今できることをやっていくことというのは必要なことだなと思っているので、引き続き取り組んでいただきたいと思っています。
話が変わりますけれども、2番の2-2、ひとり親世帯臨時特別給付金、これは国から来ているものですけれども、今、国会でもその話が出ているという話でありますけれども、これは引き続き、ひとり親家庭、例えば児童扶養手当受給世帯についてはこういった措置が取られるのではないかなと思っていますけれども、現場からはどのような声が上がっているのか教えていただけませんか。
滝浪子ども教育部子育て支援課長
ひとり親の追加給付については、マスコミ報道のものしか情報が入っておりませんで、東京都に問い合わせてみたところ、それ以上の情報はないというのが現状でございました。(「今までもらった中では何か。今までの中では何か」と呼ぶ者あり)
給付した方からは特に――実際には対面では給付しておりませんので。実際の申請の場では、有効に使わせていただきますというお声はいただいています。
いでい委員
私たち議会も、児童扶養手当受給世帯、または児童育成手当受給世帯に対しても、特別定額給付金以上に必要な給付金というものが充てられるべきだろうと、こういうことについて訴え続けていました。この収束が見られるまでこういったものを続けていかなくてはいけないと思いますので、決まり次第、可及的速やかに取り組んでいただきたいなと思っています。取りあえず今のところは結構です。答弁も結構です。
平山委員
GIGAスクール構想の推進のタブレットの調達状況はどうなっているんでしたっけ。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
タブレットの調達につきましては、予定では1月末から順次中学校のほうに配置していきたいというふうに計画をしておりまして、今、契約ができましたので、順次配置をしていけるかなというふうに考えているところでございます。
平山委員
小学校はどうなっているんでしたっけ。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
中学校を先に配置をさせていただいて、その後、小学校に配置というふうに計画しております。
平山委員
今、23区で頼みだしているから新聞報道等とかにもなったりもしているんですよ。何か読んだ新聞でいくと、あれ、中野区大丈夫かなみたいな表記があったりしたんですけど、年度内に全小・中学校の児童・生徒用のタブレットの購入が完了すると思っていていいですか。
板垣教育委員会事務局学校教育課長
端末の配置につきましては、3月末までに何とか配置できるというふうに考えております。
吉田委員
取組状況を一覧の形でお示しいただいたんですが、この所管の補助とか支援策をしている区立施設、民間施設の新型コロナウイルス感染症の発生状況というか、感染状況について教えてください。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
感染状況でございますけれども、私立の保育園を中心に1か月1件程度、保育士さんが感染しているという状況が7月以降出ているという状況でございます。
吉田委員
これは、その施設が感染源というかクラスターになって発生したものなのか、御家庭で発生した人、感染した人がそういう施設に来たということなのか、傾向というか、具体的な比率とか、分析があれば教えてください。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
最初に感染が確認された方は、ほかのところで感染してきた方ということで、保育園の中で感染したということではなくて、他の場所、家庭ですとかほかのところで感染してきただろうというふうに認識しております。
吉田委員
小・中学校等はどうですか。
宮崎教育委員会事務局指導室長
こちらで公表しました子ども等の感染状況は、すみません、正確な数が今、浮かばないんですけど、10件弱ぐらいだったと思います。今のお尋ねのことにつきましては、ほとんどの場合は家庭内での感染だと認識しております。
吉田委員
もう一つは、その御家庭について、ひとり親家庭の感染者が多いとか、あるいは感染者が出た御家庭についての分析はされていますか。
渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長
全て分析しているわけではございませんけれども、20代の方が大変多いということになります。ですので、一人暮らしの方ですとか、あるいは御夫婦で暮らされている方がほとんどでございます。
宮崎教育委員会事務局指導室長
小・中学校の場合は特に分析しておりません。
吉田委員
ぜひ分析していただきたいんですね。それで、区は神様じゃないですから完璧に抑え込むということはできないのは重々分かっていますが、それでも必死に努力しなければいけないわけで、その分析の結果が出れば、この間、一生懸命やってきた施策の中でも、もうちょっとここを工夫したほうがいいとか、そういう分析による対応というのはできるので、ぜひそういう分析を心がけていただいて、それをまた、その結果を委員会に報告していただけるとありがたいと、これは要望をいたします。
小杉委員
2の2-5ですけれども、子どもの配食事業ですけれども、8月から実施しているとなっていますが、何件配布するなど現在の状況というか、何か報告いただければと思います。
古川子ども家庭支援センター所長
現在のところ2世帯にお配りしておりまして、執行率としては約1割程度といったところになってございます。
小杉委員
100件程度と何か言われていたような気がしたんですけども、少ないですが、やっぱり困難な状況なんでしょうかね。どうなんですか。
古川子ども家庭支援センター所長
想定としては20世帯ほどを想定しているところでございましたけれども、御家庭の状況によりまして、配食サービスで見守りをというところでございましたので、そういったところで順次対象者を選定しているところでございます。
委員長
ほかにはよろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、以上で本報告については終了をいたします。
次に、2番、中野区基本構想検討案についての報告をお願いいたします。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
それでは、中野区基本構想検討案につきまして、お手元の資料(資料4)によりまして御報告をさせていただきます。
本報告は、全ての常任委員会におきまして御報告をさせていただくものでございます。当委員会に関連するものを中心に御説明をさせていただきます。
まず、資料1番です。
1、改定検討素案に関する区民意見交換会等の実施結果でございます。
(1)区民意見交換会でございます。令和2年10月18日から11月1日まで、区民意見交換会を8回実施いたしました。参加者は延べ92人でございました。
(2)区民から電子メール等で区に寄せられた意見でございます。14件の御意見をいただきました。
(3)関係団体等からの意見聴取でございます。検討素案に関する意見聴取を実施できなかった関係団体等、11団体に対しまして実施をいたしました。参加者は延べ83人でございました。
(4)意見の内容につきまして、別紙1を御覧いただきたいと存じます。改定検討素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の考え方・検討案への反映状況について、85の項目がございます。
当委員会に関連する項目といたしましては、4ページをお開きいただきたいと思います。「2(2)未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまち」に関するものということでございます。一部御紹介させていただきますと、一つが、例えば34番、子どもの気持ちや意見を受け止められる地域社会であることを盛り込むということにつきましては、「子どもたちは、一人の人間として尊重されています」という表現の中に含まれているというふうに考えてございます。
それから37番におきまして、「学校や幼稚園、保育園などの円滑な接続」という、この言葉の言い方が分かりにくいということでございます。この表現につきましては、学習指導要領においても示されているということで、区もこの表現を用いているということでございます。
それから5ページに参りまして、41番でございます。子育て世帯が住み続けたくなるまちとはどういうものかというお尋ねでございます。子育て・子育ちしやすい環境を整備していくということによりまして、住み続けたいと思えるまちづくりを進める考えということでございます。
それから45番です。中高生の発言する場や実践の場があるということを盛り込んでほしいということでございます。これにつきましては、具体的な取組内容につきましては、基本計画などの中で検討をしてまいりますということでございます。
以上が関係する意見の御紹介でございます。
次に、別紙2を御覧いただきたいと思います。改定検討素案から検討案への主な変更点ということでございますが、当委員会に関連する項目については、特に変更点というものはございませんでした。これらの変更点を反映いたしました検討案の全文が、別紙3のとおりでございます。後ほど御覧いただければと存じます。
初めの資料にお戻りをいただきたいと存じます。
3、パブリック・コメント手続についてでございます。検討案に関するパブリック・コメント手続につきましては、12月6日から12月28日まで実施を予定してございます。区民への周知につきましては、区報12月5日号及び中野区ホームページへの掲載のほか、区民活動センター、図書館等で資料を公表いたします。
4、今後のスケジュール(予定)でございます。基本構想につきましては、パブリック・コメント手続を実施した後、令和3年第1回定例会におきまして、基本構想の議案を提出させていただく考えでございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告で御質疑ありましたらお願いいたします。
平山委員
何点か伺います。ちょっと基本的なところから伺っていきます。今定例会でも、この基本構想と基本計画、そして新しく出てきている構造改革というものについて様々議論がなされた、一般質問で議論がなされたというふうに認識をします。その中で、構造改革というものが出てきて、その構造改革というものが何にどう影響を与えていくのかというのがいまいち見えない中で、基本計画の前に本来構造改革が定まるべきなんじゃないのかなと思っていたんですけど、どうも順番が違ったりして、そうなってくると、この基本構想というのはやっぱり計画とセットのほうがいいんじゃないかなみたいな議論もあったようには思っています。
それはそれとして、3月に一応改定を目指していらっしゃるじゃないですか。3月までの間というのは、現状この中野区は何に基づいて区政運営をなされているんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
区では現在、新しい中野をつくる10か年計画(第3次)に基づいて区政運営の基本を持ってございます。また、その新たな基本構想・基本計画が出来るまでの経過におけます運営につきましても指針を定めてございますので、その考えに基づいて区政を運営していくということでございます。
平山委員
そうですよね、これまでもそういう御答弁をなされてきて、私もそういう認識なんですけど。区長が就任されて一番最初に所信を述べられました。その中で、今後4年間の区政運営の柱というものを示されたんですよ。それはどんなものですか――なんて意地悪な質問しないほうがいいですか。いや、当然皆さん暗記していらっしゃると思ってね。それは、じゃあ意地悪だからやめましょう。でも、これは、はっきり言っておきますけど、それはそらんじられるぐらいになっておかないとまずいですよ。首長が今後4年間、この四つを柱にして区政運営を進めていくと言っているんですから。それをね、ここにいらっしゃる方々が、お答えできない方は、四つのうち三つはいけたんだけど、四つ目は何だったかなというのがあるのかもしれないんですけど、それは四つとも言えるようになっておいたほうがいいので改めて言っておきますね。
この四つの柱というのも、4年間の区政運営の柱とされながら、1年半ぐらい経ったら四つ目がなくなっちゃっているんですよね。区民と向き合う区役所、ボトムアップをやっていきます、区民に情報公開していきます、開かれた区役所にしていきますというのが、いつの間にかなくなっちゃったんですね。何か行財政改革みたいなものに変わっちゃって、4年間の柱が1年半で変わっちゃうということがあっていいんだろうか、そんなものがよく会議で通ったなと思いながら見ているんですけど。
何でかというと、ちょっとこの後の報告に関連してくることなので、一つだけ聞いておきますね。この四つの柱というのについてはどうなんですか。要するに、予算を示されるときって、この四つの柱みたいなものに基づかれるじゃないですか。これって、新たな区政運営の基本方針には載っていないんですよ。ちょっと分かりづらいんですけど。だけど役所は、やっぱり区長がおっしゃった区政運営の根幹ですから、その方針、その柱に基づいて区政運営を進めようということでやっているから、予算編成のときなんかは、その四つのジャンルに分けて御報告をされたりすることが多いんですね。その4番目が変わっちゃっていっているんですけどね。その4番目って、区民と向き合う区役所って、これこそが区長の公約の一丁目一番地だったんじゃないのかなと思っているんですけど、何でなくなったのかというのは、また僕も研究してみたいと思いますけど。
この四つの柱というものは、区政運営においてですよ、この基本構想が出来るまでの間どういう位置付けのものなのか。4年間の区政運営の柱とおっしゃったんですけど、それは基本計画がなくなったら消滅してしまうのか、当該委員会で承知をされている限り、分かる限りのことってお答えいただけますか。前半は答えられると思うんですよ。だって区政全般に関わることだから。後段の、基本構想ができた後にこの四つの柱が自然消滅するかどうかというのは、それはもしかしたら区長のみお考えになっていることかもしれないので、分かる限りのことで御答弁いただいていいですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
現在検討しております基本構想の検討案、また、これに基づきます今後の予算編成などにつきましては、本日御紹介させていただいております実現するまちの姿、これを四つの姿を描いてございますので、この実現するまちの姿の施策体系に沿って、今後区の施策の体系を整理し、また区民の方々に御説明をさせていただくという考えでございます。
その四つが、読み上げさせていただきます……(「いいです」と呼ぶ者あり)いいですか。
平山委員
それはね、次の次の次の報告のときにする質問の答えなんですよ。そこが大いに矛盾しているんですけど。あのね、次の次の次の報告の質問なんですけど、予告編を出しておくと、まだ議決もされていない基本構想の目指すべき姿に沿って、この中野区の平成3年度予算で検討中の主な取り組み(案)というのが出されているわけなんですよ。ここでは言うだけにして、また次に質問しますけどね。こんな矛盾はないというか、だって議決していないんですよ、否決されるかもしれないんですよ。否決されちゃったらどうするんですか、これ――とかね、この時点で、来年度の予算編成の時点で定まっていないかもしれないんですよ、スケジュールがずれるかもしれないんですよ、今まで何度もスケジュールってずれてきたのに。
いやいや、何てことになっているんだと思って、そのことはこの検討中の主な取り組みのところでその真意をお尋ねしようとは思っていたんですが、じゃあ今は何に基づいているのか。昨年度まではその四つの柱だったじゃないですか、4番目が変わっちゃった四つの柱。一昨年度も四つの柱だったんですよ。一昨年度は、区民と向き合う区役所が4番目にある四つの柱。昨年度は4番目が、この三つを貫くための、この三つを成就するための行財政改革みたいなのが4番目に来た四つの柱だったんですよ。いいんです、この主な取り組みのところはそのときに聞きますから。今は何に基づいているんですかって聞いているんです。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
現在は、現時点にございます新しい中野をつくる10か年計画の考え方に基づいてございます。
平山委員
いや、そうじゃなくて、昨年度も一昨年度も予算に絡むことについてはその四つの柱に基づいてやられていたんですけど、それって、現行の10か年計画には一言たりとも書かれていないものなんですよ。いよいよこの基本構想の改定を目指すという段になってきたので、改めて問うているんです。今の御答弁のとおりと理解していいですか。そのまま、この次の次の次のときに、それを受けて質問しますけど。改めて伺います。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
それぞれの年次におけます取組につきましては、それぞれの年次の予算の中で方針を出し、また具体的な取組を出していくという考えでございます。現在、令和2年度予算につきましては、その令和2年度の経営方針に基づいて予算編成してございます。そういうような考え方で令和3年度予算、来年度予算についても、また新たな基本構想の考え方に基づいて政策体系を考えていくというふうに考えているものでございます。
平山委員
これで最後にします。あんまり踏み込むと、検討中の主な取り組みのところの質問にばっかりなっちゃうので。そういうお答えだと、区長が示した、就任当初示したこの四つの柱は今どこに行っているんですか。いやいや、予算編成はそれぞれの、予算編成時に来年度以降の主要な政策を決めていきますと。そこにこの四つの柱はどうなっちゃっているんですか。行政のトップが自らの就任のときに、これを中野区の4年間の区政運営の柱にしますと述べられたものですよ。予算編成ごときで変わっていくものじゃないんですよ。むしろ、予算編成というのはその柱に基づいて行われていくというのがあるべき姿じゃないですか。今の御答弁だと、いやいやそれは毎年変わりますからという答弁になっちゃいますよ。いいんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
あくまでも区政の基本的な方針については継続をされていき、それを土台として、それぞれの社会状況に応じて、また各年度ごとに方針を定めていくというものでございます。
平山委員
じゃあ、もう質問としては終わります。また次のところで言います。
要は、そこは一貫性を持っていただかないと議会や区民の立場としては分かりにくいんですよ。その精神は持っていますけど、表現は違っていますなんて言われると、それって一番変えちゃいけないものですよ。柱がこんな扱いだったら、改訂された新しい基本構想ってどうなっちゃうんだろうって不安にも思っちゃうわけなんですよ。なので、改めて伺いましたので、でも御答弁いただいて、区のお考えは御答弁のとおりなのかなというふうに承知をしました。以上です。
委員長
ほかにありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようでしたら、以上で本報告を終了いたします。
次に、3番、中野区基本計画(骨子)についての報告をお願いいたします。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
それでは、中野区基本計画(骨子)につきまして、お手元の資料(資料5)によりまして御報告をさせていただきます。
なお、本報告につきましては全ての常任委員会におきまして御報告をさせていただくものでございます。当委員会に関連するものを中心に御説明をさせていただきます。
では、資料を御覧いただきたいと思います。区では、中野区基本計画につきまして、中野区基本構想の改定に向けた検討等を踏まえながら策定に向けた議論を進めてございます。このたび策定に係る骨子を整理いたしましたので御報告をさせていただくものでございます。
1、中野区基本計画(骨子)でございます。別紙がございますので、そちらの冊子を御覧いただきたいと思います。
1ページを御覧いただきたいと思います。基本計画の概要でございます。
1、策定趣旨・位置付けでございます。黒丸の一つ目と二つ目では、基本構想の趣旨の構成を示してございます。また、続きます三つ目と四つ目では、基本計画の策定の根拠と位置付けを示してございます。この五つ目では、基本計画におきましては、区が取り組むべき方向に沿って必要な政策及び施策を体系的に示すとともに、今回の基本計画は中野区まち・ひと・しごと総合戦略としての内容を備える旨を示してございます。また、六つ目では、区有施設の配置や整備などに関する内容につきましては、区有施設整備計画において示すことから、本計画とは別に策定することとしてございます。
2、計画期間でございます。本計画は、2021年度から2025年度までの5か年を計画期間といたします。なお、本計画の期間終了までに評価や検証を行った上で必要な見直しを行い、次期の基本計画を策定します。ただし、区を取り巻く社会経済状況が大きく変化した場合などには、必要に応じて改定するものといたします。
3、計画の進行管理でございます。基本構想で描く目指すまちの姿を目標として、その実現に向けて、区民により高い価値を提供することを目的といたしまして、「目標と成果による区政運営」を進めてまいります。基本計画では、目指すまちの姿ごとに政策及び施策を体系的に示すとともに、成果指標を設定します。また、各施策においては、現状と課題を踏まえ、施策の方向性と主な取組を示します。さらに、事業の展開を前期2年、後期3年に分けて設定をいたします。次期基本計画の策定に当たりましては、主な取組や成果指標等の達成状況につきまして、評価や検証を行った上で必要な見直しを行います。
2ページを御覧いただきたいと思います。策定の背景でございます。
1、区を取り巻く社会状況の変化でございます。主なものといたしまして、(1)中長期的な人口構造の変化、(2)ダイバーシティの進展と地域コミュニティの変化、(3)AI、IoT、ビッグデータなどの新技術の進展、(4)大規模災害の発生、(5)新型コロナウイルス感染症の影響による社会の変化の5項目を示してございます。
2、人口動向・将来人口推計でございます。近年の人口動向を中心に整理をしてございます。
なお、将来人口推計につきましては、人口動向等を踏まえ素案にてお示しをする予定でございます。
次に、3ページを御覧いただきたいと存じます。政策・施策及び区政運営等でございます。
1、政策・施策でございます。現在検討中の政策及び施策等を一覧で示してございます。ここからは、子ども教育部、教育委員会事務局の関係分につきまして御説明をさせていただきます。
7ページをお開きいただきたいと思います。(2)未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちといたしまして、政策6、子どもの命と権利を守るでございます。施策12、子どもの権利の尊重と理解促進では、「子どもの最善の利益」を考え、子どもの権利に関する意識啓発、困ったときに助けを求められる仕組みづくりなどを行います。
施策13、一人ひとりの状況に応じた支援の充実では、いじめなどの問題解決に向けた、学校、保護者、行政などの協働、教育と福祉の両面からの相談支援などを行います。
施策14、子どもの貧困対策の推進では、連携・協働による学びや生活の支援、経験・体験の機会の充実など、個々の状況に応じた支援を行います。
政策15、児童虐待の未然防止、早期発見・早期対応では、関係機関や地域との連携による地域全体の対応力強化、一貫した相談支援体制の構築や家庭に近い環境での養育の充実を図ります。
次に、政策7、社会の変化に対応した質の高い教育を実現するのうち、施策16、子どもたちの「生きる力」を育む教育の充実では、自他の生命や人権を尊重する教育、多様な人間性を認め合う、確かな学力を身に付ける、基礎体力が向上する、心身ともに成長するといったことができる教育などを推進してまいります。
施策17、発達の課題や障害のある子どもへの教育の充実では、教育的ニーズに対応した指導、保護者の理解促進、専門的知見に基づく就学相談などの取組を推進します。
施策18、特色ある学校づくりと家庭・地域との協働による学校運営の推進では、子どもの社会性やコミュニケーション能力を育み、学校ごとの特色ある教育、学校を核とした地域づくりを推進します。
施策19、これからの学びに対応した学校教育環境の整備では、学校再編や学校施設の改修・改築による児童・生徒数確保、学校施設・設備等の維持・向上、学校のICT環境や読書環境の整備などを行います。
続いて8ページ、政策8、まち全体の子育ての力を高めるです。施策20、地域における子育て支援活動の促進では、人材の発掘や子育て関連団体のネットワーク化、子育て支援活動の促進などを行います。
施策21、妊娠期から子育て期における切れ目のない相談支援体制の充実では、切れ目のない一貫した相談支援体制、多様な子育て支援サービスの充実を図ります。
施策22、将来を見通した幼児教育・保育の実現では、待機児童を生じさせない取組や質の高い保育サービス等の提供などを行います。
施策23、特別な配慮を必要とする子どもとその家庭への一貫した相談支援体制の充実では、状況や特性に応じた一貫した相談支援体制の充実、区民の理解促進や交流する機会創出に向けた取組等を推進します。
政策9、子育て世帯が住み続けたくなるまちをつくるです。施策24、子育て世帯が暮らしやすい住宅・住環境の誘導では、住宅供給の誘導、住環境に関する魅力発信などを行います。
施策25、子育て家庭にとって魅力的な空間・施設等の充実では、子どもの居場所や魅力ある公園の整備等、魅力的な施設ややさしい店舗の充実を図ります。
次に、9ページでございます。政策10、若者のチャレンジを支援するです。施策26、若者が地域で活躍できる環境づくりでは、中高生の自由な自己表現、体験などができる機会や場の充実などを行います。
施策27、社会との関わりに課題を抱える若者の相談支援体制の充実では、関係機関、地域との連携などにより、社会参加や就労に向けた継続的な相談支援体制を構築します。
少し飛びまして、12ページでございます。政策15、生涯を通じて楽しく健康に過ごせる環境をつくるです。施策38、誰もが身近に運動・スポーツ活動に取り組める環境づくりでは、子どもたちの健康体力向上に向けた取組、運動習慣の形成を図ります。
施策41、生涯にわたり学び続けることができる環境づくりでは、図書館の利便性の向上、環境の充実など子どもの読書活動を促進いたします。
また次に、飛びまして15ページでございます。政策20、安全・安心な生活環境と防犯まちづくりを進めるです。施策54、犯罪や事件・事故の防止と消費生活の安全の推進では、子どもの通学の安全確保などの取組を行います。
次に、16ページを御覧ください。2、重点プロジェクトでございます。基本的な考え方でございます。基本計画において定める政策及び施策を効果的かつ効率的に推進していくため、組織横断的な政策課題に対し重点プロジェクトを設定し、相乗的な効果を発揮できるような取組を展開します。また、重点プロジェクトでは、庁内の連携にとどまらず、区民、団体、事業者などの関係機関の協働・協創が必要となる取組を加えながら総合的に推進していきます。
(2)プロジェクトの内容といたしましては、子育て先進区の実現、地域包括ケア体制の実現の2項目につきまして、記載のとおり考えているところでございます。
3、区政運営の基本方針でございます。こちらは総務委員会所管でございますが、地域と協働・協創する区政運営の実現、社会の変化を見据えた質の高い行政サービスの提供、危機の発生に備えた体制の強化の3項目に整理をしてございます。
次に、17ページを御覧いただきたいと思います。4、財政運営等の考え方でございます。こちらも総務委員会の所管ということでございますが、財政運営の考え方、基金活用の考え方、起債活用の考え方の3項目に整理してございます。
なお、今後の財政見通しにつきましては、素案においてお示しをする予定でございます。
初めの資料にお戻りをいただきたいと存じます。2、今後のスケジュールでございます。基本計画につきましては、令和3年1月に素案の報告をさせていただきました後に、2月から3月の間に意見交換会等の実施を予定してございます。その後、案として取りまとめ、パブリック・コメント手続を実施した後に8月に策定を予定してございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
平山委員
やっとここまできたと言うべきか、大丈夫かなと言うべきか、非常に複雑なあれですけど、率直な感想を申し上げます。今、初めてこの基本構想に書かれているものから、具体的な政策についての言及が示されましたけど、目新しいものは何にもないです、僕の知っている限り。これはどこの区もやっているようなことじゃないですかということしか書かれていないですけど、きっとそんなことはないだろうと思いますので、この、今おっしゃられた政策の中で、これは中野の特色なんですというものを挙げてもらえますか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
この基本計画の元となっております基本構想、また区を取り巻く社会状況の変化というところでも御紹介をさせていただいてございますが、区の多様性、そして、そうした地域の方々とのネットワーク、協働・協創による取組、これを行政として推進をしていくといったようなところが今回の基本計画の大きな特徴というふうに考えているところでございます。
平山委員
それですか。だって、子育て先進区を目指しているんでしょう。さっきの区政運営の四つの柱の1番目は、子育て先進区を目指す取組ですよ。それを2年半やってきたわけでしょう。様々な検討を続けてきたわけでしょう。いよいよ基本計画、この5年間でここまで持っていくという具体的なものが示され始めている中で、中野のオリジナルってそれだけなんですか。多様性と地域との協働・協創。それは子育て先進区じゃないところでもやっていますよね。大きな括りですよね。協働・協創をやれば子育て先進区につながるという、その方程式もうまく解けないし、多様性を認め合えば子育て先進区につながるという、その方程式の答えも分からないんですよ。
で、最初のあれに戻っちゃうんですけど、何の特色もないですよ、これ。どこが中野の売りなんですか。ほかに答弁できる人いますか。私の分野のこれだけは、他区にも負けないすばらしいものですというものがあったら教えていただけませんか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
すみません、先ほど私の説明で少し言葉が不足してございました。基本計画の中で、あくまでも政策として重点的に取り組む、これは委員御紹介いただきましたとおり、子育て先進区の実現と地域包括ケア体制の実現、これを重点プロジェクトとして位置付け、組織を横断的に取り組むということは、まずもって政策の重点的な課題だということはこちらに書かれているとおりでございまして、そうした考え方あるいはその方針に沿って、今後具体的な取組を明らかにしていくというものでございます。
平山委員
大丈夫かな、基本計画できますか。基本計画ができる見込みが感じられなかったら、基本構想なんて俎上に乗せられないですよ。だって本来はセットなんだもん。それを、そっちがセットでできないって言うから、半年延ばさせてくれと言うから、そういうスケジュールを受けているけど、こんなことをやっていたら――いや、基本構想って議決なんですよ。議決しちゃっても計画はできませんということになっちゃうと大変なことなんですよ。目指すべき姿と区政運営がバラバラになっちゃうの。心と体がバラバラになっちゃう。そんな事態になるということは、これは議会としては避けなきゃいけないんです。だから基本計画、ちゃんとしたのが出てくるのをいまだに期待はしていますけど、ちょっと骨子の時点で、何か一つでもいいから「おっ」て目を引くのがあるかなというふうに、今全部見てみたんですよ。どこかで聞いたことがあるものばっかりだなで最後まで行っちゃったんです。ここはちょっと踏ん張っていただくかしないとなかなか厳しいんじゃないですかね――ということです。
その上で、さっきプロジェクトという話をされた子育て先進区の実現、これはプロジェクト、ここは質問していいんですよね。もう一つの地域包括ケア体制の実現って、これもここの委員会で言うことじゃないんすけど、地域包括ケアって行政のサービスの名称なんですよ。これは変えたほうがいいってずっと言っているんですよ。地域包括ケアって、おじいちゃん、おばあちゃんに言っても分からないんですよ。地域包括ケアとはって説明されるパンフレットがあるぐらいなものなんだから、もっと分かりやすい名前にすればいいのに、基本計画にまでこんな表現って大丈夫かなと思っているんですけど、これは当該委員会じゃないので。
子育て先進区の実現がプロジェクト1とあります。これは、この5年間で子育て先進区を実現されようと思っているんですか。そう理解していいですか。
青木子ども教育部子ども政策担当課長
今回、重点プロジェクトの一つとしまして、子育て先進区の実現というのを入れさせていただいています。当然基本計画、5年間で達成するものと考えてございますので、当然そこも含めて5年間でというふうに考えております。
平山委員
非常に心強い答弁ですよね。それぐらいの心意気でやってもらわないと。少なくとも5年間でここまでは持っていって、子育て先進区って胸を張って言えるぐらいの区になるんだというぐらいの気位じゃないと、そうじゃない基本計画、総合計画なんかどうなのかって思っちゃうから、今の答弁は非常に頼もしいなと思いましたけども、じゃあ具体的にね、また戻っちゃうわけなんです。私は、さっきの政策を全部見ても、子育て先進区が実現できるというふうには見えないんですね。これから指標を決めていかれるんでしょう。その上で、指標の考え方となるものについて現行どう考えているかだけ教えてほしいんです。
子育て先進区というのは、このサービスの、何ていうのかな、相対、これだけのものをやっていくことによって、あらゆる子育て世代に対してサービスが行き届くというものを目指していらっしゃるのか、それとも、他区にはない独自なサービスをやって、中野区はここで秀でているというものを目指してらっしゃるのか、それとも、よく議会とかでも出てくるような、子育てに関する予算の総額を上げていこうと思ってらっしゃるのか、この三つ以外なのか、今考えていらっしゃるところだけ教えていただいていいですか。
青木子ども教育部子ども政策担当課長
子育て先進区につきましては、子育てと子育ちをする上で必要な環境が整っており、かつ、その状況が周知されている状態というのを子育て先進区の状態としておりまして、それに向けて今回重点プロジェクトを設定して取組を進めていきたいと考えております。
具体的な取組の中身につきましては、今、企画部を中心に、当然子ども教育部も関わりながら検討しているところでございまして、素案の段階でお示しさせていただきたいと考えております。
平山委員
何でこういうことを聞いているのかというと、ゴールの指標がきちんとあって、それを測れるものがあればいいんですけど、要するに、この5年間で子育て先進区を目指すのか、他方で、ここにプロジェクトってあるわけじゃないですか。ここから子育て先進区を真剣に考え始めるのか、これがどっちなのかというのが非常に不安だったんですよ。
私は、子育て先進区と言いながら、プロジェクトで、ここからスタートして5年間、この子育て・子育ち環境の整備、子どものためのセーフティネットの充実に向けての取組をここからスタートされるのかなと思ったんです。ここからスタートするというのは、取り組む内容が決まっているのではなくて、ここから検討を開始されるのかなというのを非常に不安に思ったんですよ。それだと5年じゃできないかなと。やっぱり10年先かな。でも、基本計画である限り基本構想を実現するためのものでないといけないから、少なくとも10年後のまちの姿の実現につながっていないといけないわけですよね。ここはどうなんだろうって不安に思ったんですけど、そこはどうでしょう。
青木子ども教育部子ども政策担当課長
重点プロジェクトにつきましては、当然プロジェクトの実現に向けまして、基本計画の期間内にどういった取組に注力していくのかというようなものを具体的に記述していきたいというふうに考えておりまして、企画部と検討を進めているところでございます。
平山委員
できることであれば、現行考えられる子育て先進区実現に向けた全てのものを基本計画に盛り込んでいただいて、それをどう効果的に推進していくのか、どう実現を図っていくのかというのをプロジェクトにしていただきたい。そうしないと、僕らは見えないんですよ。また子育て先進区って何ですかって聞いたら、基本計画がスタートしたけど、いやいやそれは今からプロジェクトでねって言うと、2年半前の議論の蒸し返しになっちゃうんです。基本構想と基本計画改定までお待ちくださいってずっと僕らは言われ続けてきた。だからそれはやっぱり避けていただいて、せっかくこの重点プロジェクト――重点プロジェクトって言っちゃうと、前のあれになっちゃうか。プロジェクト1として、子育て先進区の実現とあるんだから、行うべきものは基本計画に政策として全部載せる、もちろんそれが変わったり、増えたり、改善されるのはいいことですよ。だけど、そうやっていただいた上で、それを推進するためのプロジェクトというイメージでいただければなと思うんですけど、そこは大丈夫ですか。
青木子ども教育部子ども政策担当課長
委員から御指摘いただきました今の御意見につきましては、企画部にもフィードバックしまして、今後の検討に生かしていきたいと考えております。
中村委員
御報告ありがとうございます。確認なんですけれども、政策があって施策があって、この1ページのところに、「各施策においては、現状と課題を踏まえ、施策の方向性と主な取組を示します」、「事業の展開を前期・後期に分けて設定します」とあるんですが、今度素案で出てくるときには、この施策の下に具体的な事業がぶら下がってくるという理解でよろしいでしょうか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
基本計画の素案におきましては、今、御紹介いただきました各政策の下に施策があり、その施策の下に具体的な事業が体系化されていくというふうに考えてございます。
中村委員
それは年次も出てくるということでいいですか。素案の段階では、まだ年次は出てこないんですかね。どこまで出てきて――案として出てくるときに恐らく年次も出てくると思うんですけれども、そこら辺のスケジュール感はどうなっているでしょうか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
事業の展開の年次につきましては、前期と後期に分けてお示しをするというふうに考えてございます。
中村委員
それはいつ示されるんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
素案においてお示しをします。
中村委員
具体的なところでちょっと気になったところがありまして、これは結構ずっと前から言っていて、前区政のときから変わっていないのかなというふうに、ちょっとがっかりしたところがあったんですけれども、8ページの施策21なんですけれども、「妊娠期から子育て期における切れ目のない相談支援体制の充実」というふうにあって、前区政ではそういう考え方だったのでそれでよかったんだと思うんですけれども、酒井区政になってから不妊治療助成も始めました。ということは、これは妊娠期ではなくて、妊娠前からの支援なんじゃないかなというふうに思うので、ぜひここは変えていただきたいなというふうに思うんですけれども、そこら辺はいかがでしょうか。
青木子ども教育部子ども政策担当課長
こちらの施策21につきましては、委員おっしゃるとおり不妊相談とかそういったものも含まれる施策になるのかなと思っております。こちらにつきましては、地域支えあい推進部にも関係するところになりますので、分かりやすい表現になるよう、素案に向けて検討のほうを進めていきたいと考えております。
いでい委員
今回、この基本計画の骨子というものをお示しをいただいたわけですけれども、これを作成するに当たって、教育委員会と子ども教育部から様々な意見の聴取というものがあったと思うんですけども、答えられる範囲で結構ですから、これは区独自でもちろん計画――中野区の基本計画ですからつくられていると思うんですけども、コンサルティング業務の会社にこの計画策定について委託をされていると聞いていますけども、どのような内容の部分を委託をされていたんですか。
委員長
休憩します。
(午後2時44分)
委員長
再開いたします。
(午後2時50分)
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
この基本計画の策定に至ります検討の経過でございますが、企画部から、基本構想の体系に沿って新たな課題や取組といったようなことを各事業所管に検討するようにといったような指示がございまして、各所管におきまして、その現状と、それから課題、そして取組の方向性などにつきまして提出をいたしまして、全庁的に基本構想と策定本部会議におきまして、そうした検討を重ねて参りまして、このような形に整理をさせていただいたというものでございます。
いでい委員
コンサルティング会社がそこに関わって、この教育委員会と子ども教育部とは直接関わっていないというお話でしたけれども、では、教育委員会や子ども教育部がこの基本構想・基本計画策定に当たって、区は子育て先進区を目指すと言っている、でも、この基本構想・基本計画は基本的に企画部がつくっているものなので――一定その、子育て先進区を目指しますと、この重点プロジェクトにありましたけれども、これは、教育委員会と子ども教育部としては、企画部から依頼があって、何かこのプロジェクトについて答えてほしいとか、どんなやり取りがあってこれが重点プロジェクトになったのかというのが全く理解できないんですよ。基本構想があって、基本計画があって、その中に書いてあるものがやっと初めて骨子ということで示されたわけですけれども、重点プロジェクトにも位置付けられているものが、教育委員会や子ども教育部からの発議というかね、そういった提案をされて取り組まれることではないということが今、御答弁で明らかになったわけですけれども、じゃあ、こういった話は、教育委員会も子ども教育部も重点プロジェクトという位置付けについてはあまり関わっていないということなんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
子育て先進区を目指して、子どもの育ちや子育て家庭などを行政として支援をしていくということにつきましては、私ども子ども教育部、教育委員会事務局としても非常に重要な課題というふうに考えているところでございます。
この基本計画の検討の中におきまして、特にこれを、組織を超えて、区を挙げて、全体として様々な分野において取組を進めていく必要があるというような認識を企画部のほうから示されまして、このたび重点プロジェクトに位置付けて、それぞれの部署においてこの取組を進めていくというふうに位置付けられたものというふうに考えてございます。
いでい委員
今年の第3回定例会が、半年前に内々示があったにもかかわらず、議会の日程が1日前倒しになりました。それは、このコロナ禍において、区のほうから区長の行政報告を行いたいということがあって1日前倒しになったわけですけれども、そのときにお示しいただいた、区長の口から発せられた行政報告の中には、「子育て先進区」という言葉はなかったんですよ。本来は今年の6月に基本構想や基本計画もお示ししますという約束があったにもかかわらず、新型コロナウイルスの影響があるので、様々なことがあるので計画自体を先送りしてほしいということで、1年2か月、来年の8月まで延ばしてほしい、こういった依頼――依頼というかね、そういった話があった。
今、この新型コロナウイルスの影響を鑑みてというところで、その理由があって1年2か月延びたと私は思っていますけれども、その行政報告のときにも「子育て先進区」という言葉はなかった。にもかかわらずこの重点プロジェクトには位置付けられていると。
また、新型コロナウイルスの話があったからとありますけれども、この基本計画の中で、新型コロナウイルスに触れられているのってすごく少ないんですよね。最後の財政のところぐらいしか触れていないのかなと思うんですけども。
先ほど平山委員からも御質疑がありましたけれども、私たち議会は、もう2年半前から、早く基本構想や基本計画というものを示してほしいと、区が目指すべき中野の未来の姿をビジョンとして共有をしたい、そういった話があったので基本構想や基本計画というものを急がせた――急ぎ策定するようにということで求めてきたにもかかわらず、新型コロナウイルスの影響があるから1年2か月延ばしてほしいという申出があって、完成を私たちもすごく待ちわびていたにもかかわらず、今回このような中途半端な形で――中途半端という言葉は悪いんですけども。本来、まず基本構想や基本計画があって、そこには財政的な裏付けがある中でそれぞれの計画が立てられて、施策が進められていかなければならないにもかかわらず、全部後手後手で、いっせいのせでまとめて示されてきているような感が否めません。
この後の報告にもあるんですけども、来年度の主な取組のところについても、じゃあ、基本構想やこの基本計画骨子とどの部分がリンクをしていくのか、また、構造改革チームというものがどのようにここに機能をされていて、施設の配置計画がどのようにこれに対して影響を受けているのか、こういったことについて答弁を求められても答えられないんじゃないかな。私は甚だ疑問なんですよね。そのことについて、基本計画の骨子のことについて、それぞれ体系をつくるために課題を洗い出して、新しい施策を展開するために体系をつくらなきゃいけないんです、それの入り口の部分、骨子の部分を今回は示しただけだって言われればいいんですけども、本当にこの根拠は一体どこにあるのか、目指すべき姿が共有もされてもいないにもかかわらず、どうしてこういった、てにをはと言わざるを得ない部分が先に先にと出てくるのかな。
また、本来は中野区の基本構想と基本計画ですよ。このことについて、コンサルティング会社に委託をして考えてもらう、こんなことがあっては私はならないと思っていますよ。中野区の区民の皆さんのために、区のため、区民のため、このために力を合わせて汗かくのは、僕は議会と役所だと思っていますので、外部の皆さんのお知恵を拝借するというのであれば、まず御自分たちでシンクタンクみたいなものを、区長のシンクタンク、区のシンクタンクを設立して、様々な知見、識見を外部の人間から、また内部の人間たちから吸い上げていく。そういった組織をつくるべきだと、私は昨年の第3回定例会で申し上げましたけれども、まさか区の財政状況が厳しい厳しいと言っている中で外部にね、コンサルティング会社に、これでもか、これでもかというぐらい、各計画単位で委託をし続けて、委託をしているからこそ、その答えを待たなきゃならない。だからこの計画自体を示すのが遅くなっている。こういった後手後手に回っていくこの考え方について、誰か教育委員会事務局や子ども教育部の皆さんが、区の企画部に対して物を言ったり、本来あるべき姿はこうなんじゃないかと、庁内で議論が闘わされるべきだと、私はこういうふうに期待をしているんですけど、それについて何か御答弁はありますかね。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
本日御説明をさせていただいております基本計画の骨子、これにつきまして、内容が分かりにくいだけでなく、また、さらに今後の予算でありますとか、構造改革の見直し、こうしたものとの関係性についても非常に分かりにくいということにつきましては、御指摘を真摯に受け止めまして、今後議会、また区民の皆様に十分説明ができるように整理をし、また御説明ができるようにしてまいりたいというふうに考えてございます。
また、検討の内容につきましても、委員が御紹介いただきましたシンクタンクなど、専門的な知見を生かして、そうしたより質の高い行政サービスを展開していく、そのための検討などを行っていくということにつきましても、私ども職員が検討を重ねてきているところでございますが、そうした検討の在り方などにつきましても、さらに踏み込んで改善に努めてまいりたいというふうに考えてございます。
また、そうした検討と、それから全庁的な取組につきまして、企画部などとの連携や、そうした作業の遅れなどを来たしているのではないかということにつきましても、本日いただきました御意見もしっかりと企画部にお伝えさせていただき、しっかりと庁内が連携をとってこの検討が進めていけるように取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
委員長
いでい委員の質疑の途中ですけれども、3時になってまいりましたので、まだほかの委員も質疑があるでしょうから、一旦休憩をいたします。
(午後3時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時23分)
質問を続けていきます。
小杉委員
基本構想を踏まえて、今回基本計画、子ども施策がいろいろと示されました。今まで質疑もあったように、この基本計画に基づいて、1月には事業計画が、5年間の事業計画が示されるということで期待をしております。職員が現場の声とか実態を踏まえてしっかり提案をいただければと思っております。期待しております。
一番聞きたいのが、16ページのやはり重点プロジェクトについてなんですが、この子育て先進区の実現にということですが、基本的な考え方のところにある「区民、団体、事業者などの関係機関の協働・協創が必要となる取組を加えながら」と書いてあるんですが、期待をしているから改めてね、先ほどのほかの委員の方からの重複にはなりますが、今の段階で具体的にどのように進めようとしているのか――あるんだと思いますが、今の段階でどのようなものに進めようとしているのか。この文章だけ読むとなかなかイメージができなくて、期待をしているから、改めてもう一度質問させていただきますが、具体的にどんなものをイメージされているでしょうか。
青木子ども教育部子ども政策担当課長
重点プロジェクトにつきましては、企画部が中心となり今検討を進めているところでございまして、素案の中で具体的な内容についてお示しさせていただくことになると聞いております。
吉田委員
同じ質問になりますけど、そもそも横断的だから企画部が担当して、子ども文教委員会は、ここの部が担当じゃないというその仕切り自身が訳分からない、意味不明ですよ。そんな整理だったら、全部関わること、原局を全部潰して企画部だけの中野区にすればいいでしょうと、そういうことになるわけですよ。ちゃんと小学校とか幼稚園とか保育園とかいろんなものを持っている原局が、そこからきちんと叩き上げた抽出された政策を、子育て先進区という区長が掲げた目標にダイレクトに結びつけるところで企画部が調整をするだけのはずなんだよね、普通の行政では。内閣府はあるけど、厚生労働省がいろいろちゃんと所管を持ってやっているのと同じように、何で中野区はできないんですか、そもそも僕は不思議なんですね。あるいは東京都だったら、知事本局があるけども、ちゃんと構成部局があるわけですよ。何でそういうような施策の推進の仕方にならないのか。そもそも根本的に中野区の行政の仕方がおかしいと、まず僕は思っています。
そしてその上で、この位置付けもね、僕も区長選を戦った相手が子育て先進区って言ってくれて嬉しいわけですよ。まあ、それをやってくれるんだったらいいかなと思ったら、全然やらないわけですよ。この一つ前の基本構想にも子育て先進区って出てこない、一言も。でもって、この基本計画を見ると、一番最後の16ページ目ぐらいになって、ぽろっとプロジェクトって、お茶を濁すみたいにちょろちょろ二つ書いてあって、一番最後に表があって、なんか表には上から3番目ぐらいに重点プロジェクトってあるけれども、この子育てというのと地域包括ケアというのが、いっぱいあるこの政策の中でどこに関与するかも、これは書いていないわけですよね。全体がもう関わりますみたいな感じの逃げというか、もう単にアリバイづくりで書いているだけとしか思えないわけですよ。
普通、重点プロジェクトと言うんだったら、こういうペーパーがあったら、最初に区政の今後の計画の重点はここなんですって打ち出してから、個々の普通の、平均的なというか、恒常的な政策についてつらつらと書くという、そういう計画書を僕はいろんな行政で見ていますけども、重点が最後に来るというのはなかなか僕は見たことないんですけれども。この書き方自身に、区の中で、子育て先進区と言うなら優先事項なのか、格落ちしたものなのか、一アリバイづくりにすぎないのかよく分からない。だからこのプロジェクトの中身もきちんと書かれていないわけですよ。
これについて不思議に思って、昨年12月20日、ちょうど1年ぐらい前に、子育て先進区に向けた基本方針骨子について、これの8番目のところに、ずらずら方針が書いてあって、優先的に取り組むべき環境整備を牽引するプロジェクトを設定し、その達成に向けた取組を重点的に行うものとすると書いてあるんですね、1年前に既に。1年前に、プロジェクトを設定し、その達成に向けた取組を重点的に行うって言って、1年間何かやっていたんだったら、ここに何か書いていないとおかしいわけですよ、重点プロジェクトの中に。それを、いや、企画だからやっていませんじゃなくて、企画とちゃんと相談してやっているんだったら、企画は、ここの部で取り上げたことをちゃんと盛り込んだものを、1年も経ったらこの基本構想とか基本計画に書いておかなきゃいけないと思うんですよね。これは誰の方針で、こういうお粗末なことが中野区で起きているのか。これは申し上げれば区長の責任だと思うんですけど、これは誰がこういうぶざまなことをやっているんですか。
戸辺教育委員会事務局次長
まず、最初の御質問に関係することですけれども、基本的に子育て先進区を取りまとめていくということにつきましては、まさに吉田委員がおっしゃられたとおり、全庁的な調整をきちっと担っていきながら子育て先進区というものの実現を図っていくという意味でございます。したがって、それが企画部だということです。
基本的に、子育て先進区ということで、子ども教育部、教育委員会事務局のほうが全く関わらない、関係ないという話ではございません。基本的には、それぞれ今持っている子ども施策や教育委員会で行っている各種の施策、それにつきましては、いろいろ日々改善・充実を図りながら推進しているところでございますが、子育て先進区の中身については、住宅の問題やまちづくり、それから商店街施策と、広く今後展開をしていかなければいけないものというふうに認識してございまして、そうした意味で企画部が中心となって子育て先進区の取りまとめ、調整、そうしたものを一体として担うというものでございます。
重点プロジェクトの中の、そうした意味で、ここが一番最後に来ているのはいかがなものかということは、企画部のほうで全体をまとめてございますので、きちっと御意見があったことはお伝えいたします。内容につきましても、企画部と子ども教育部、教育委員会事務局、それから各関係部署と調整しながら中身を詰めて書き込んでいただくことになりますので、次の素案の段階にはもう少し内容がきちっとしたものをお出しできるものというふうに認識してございます。
委員長
ほかにありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、以上で本報告は終了いたします。
次に、4番、区有施設配置の考え方についての報告をお願いいたします。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
それでは、区有施設配置の考え方につきまして、お手元の資料(資料6)によりまして御報告をさせていただきます。
本報告は、全常任委員会で御報告をさせていただくものでございまして、当委員会で関連する部分につきまして御報告をさせていただきます。
新しい基本計画と併せて策定をいたします区有施設整備計画につきましては、令和2年9月に定めた当該計画の策定の考え方に基づきまして、区政構造改革における「施設の再編」の視点と併せて検討を進めているところでございます。このたび、区有施設整備計画に盛り込む区有施設配置の考え方を取りまとめましたので、御報告をさせていただくものでございます。
まず、1、区有施設配置の考え方について、これは別紙によりまして御説明をさせていただきたいと存じます。
1ページ目を御覧ください。区有施設整備計画策定の考え方につきまして、基本構想において描く「10年後に目指すまちの姿」や長期にわたる都市構造の変化を見据え、区が所有する施設に係る再編、整備、利活用等の計画及び施設の更新・保全の方針を示すものでございます。平成29年3月に策定いたしました「中野区公共施設総合管理計画(建物編)」は内容を一部見直した上で、区有施設整備計画に組み込むものとします。
計画に盛り込む予定の主な内容につきましては、区有施設の現状と課題、区有施設再編及び管理の基本方針、10年後の施設配置想定と再編・整備・利活用の方向性、施設更新経費の考え方の4点となります。
計画期間につきましては、令和3年度から令和12年度までの10年間といたしまして、新しい基本構想及び基本計画と整合を図り、社会経済情勢の動向を見定めながら、必要に応じて見直しを行うことといたします。策定に当たりましては、今後20年間に想定します新築・改築・大規模改修等の施設を対象に検討いたします。
2ページ目をお開きください。次に、施設再編の基本的な考え方でございます。区政構造改革における「施設の再編」では、中長期的な区有施設の適正配置を視野に入れ、区民の日常生活圏域を勘案した配置を基本として検討を進めるほか、施設マネジメントの観点から施設の集約化や複合化、民間活力の活用、未利用地及び未利用施設の活用・処分に取り組みます。
区有施設の適正配置につきましては、地理的条件、人口、交通事情その他社会的条件を総合的に勘案するほか、施設の用途や対象に応じて配置することといたします。
本計画におきましては、すこやか福祉センター圏域を基本とした日常生活圏域、中学校区・小学校区を基本とした子どもの日常生活圏域、区全体、全ての区民を対象とする全域、その他ニーズに応じて配置を検討するその他圏域の四つに分類をいたします。
施設活用の主な手法といたしましては、各施設において機能と建物に分けて検討を行い、区有施設の有効活用を図ることといたします。
では、次に施設分類ごとの配置の考え方につきまして、子ども教育部、教育委員会事務局所管分につきまして御説明をいたします。
まず、3ページの2段目、図書館でございます。図書館につきましては、記載のとおりの配置、これを引き続き活用していくという考えでございます。
次に、小・中学校につきましては、学校再編計画に基づく再編整備を行うとともに、学校施設の改修及び改築を進めてまいります。
次に、4ページでございます。教育センターにつきましては、令和3年度に、子ども・若者支援センター等複合施設へ移転いたします。
軽井沢少年自然の家につきましては、現在の配置で引き続き活用します。
保育園・保育室につきましては、保育園は計画済みの民設民営化を順次行い、将来的には保育需要や施設更新を見据え配置を検討します。
幼稚園につきましては、ひがしなかの幼稚園は中野東中学校跡地を活用して建て替え、かみさぎ幼稚園は近隣用地を活用しての建て替えを行います。今後の運営形態につきましては、教育委員会で検討を行ってまいります。
児童館(ふれあいの家を含む施設)についてでございます。小学生の放課後の居場所として、各小学校へのキッズ・プラザ、学童クラブの設置に併せ、児童館は子育て支援拠点や地域見守り機能を強化した施設として、現行の児童館を活用し、順次中学校区に1館の配置としてまいります。
キッズ・プラザにつきましては、小学校の改築等に併せて併設施設として整備します。
学童クラブにつきましては、児童館に併設している学童クラブは、今後整備するキッズ・プラザに移転します。また、キッズ・プラザに併設するまでの間、児童館の一部を学童クラブ専用の施設に転用します。
次に、5ページでございます。子ども・若者支援センターにつきましては、令和3年度に開設をいたします。
療育施設、母子生活支援施設につきましては、現在の配置で引き続き活用をいたします。
6ページでございます。3段目、複合交流拠点につきましては、産業振興センター跡施設を転用いたしまして開設を検討します。中高生の交流スペースなどを有する施設とすることも、併せて検討いたします。
次に、7ページでございます。貸付施設等ということでございます。沼袋小学校跡施設を活用した民間学童クラブは、平和の森小学校新校舎へのキッズ・プラザ整備に伴い廃止します。旧東中野保育園を活用した民間保育園への貸付けは、令和6年度に終了いたします。
その他施設といたしましては、別途、11ページで改めて御説明をさせていただきます。
次に、8ページでございます。主な施設の配置の考え方の右側のほうでございます、旧商工会館・産業振興センター等の再編ということで、産業振興センター跡施設を転用いたしまして開設を検討します。中高生の交流スペースなどを有する施設とすることも検討いたします。
次に、9ページ、小・中学校の改築でございます。中野第一小学校につきましては、中野本郷小学校・第二中学校改築中の代替校舎として活用します。令和小学校(旧上高田小学校)につきましては、第七中学校等改築中の代替校舎として活用します。第四中学校は、明和中学校・北原小学校等の改築中の代替校舎として活用します。旧みなみの小学校(旧新山小学校)につきましては、南台小学校改築中の代替校舎として活用します。旧中野中学校(旧第九中学校)でございますが、桃園第二小学校・桃花小学校等改築中の代替校舎として活用をいたします。
次に、10ページでございます。新たな機能を備えた児童館、中高生向け施設の整備でございます。新たな機能を備えた児童館は、小学生の放課後の居場所として、各小学校へのキッズ・プラザ、学童クラブの設置に併せまして、児童館は子育て支援拠点や地域見守り機能を強化した施設として、現行の児童館を活用し、順次中学校区に1館の配置としていきます。中高生向け施設は、中高生の交流スペースなどの機能を有する施設の整備を検討いたします。
次に、11ページでございます。未利用施設の活用の考え方でございます。用途廃止等により未利用となった施設・跡地につきましては、大規模施設整備・誘導、公共施設の移転、集約化・複合化、防災まちづくり、まちづくり事業用地・公園等の活用のほか、貸付又は売却の検討を行うことといたします。
区有施設整備を検討する施設といたしまして、中野東中学校(旧第三中学校)、鷺宮小学校、旧沼袋小学校、旧中野福祉作業所。貸付け、売却のほか、まちづくり事業用地として活用を検討する施設といたしましては、旧北部教育相談室、旧鷺宮すこやか福祉センター、平和の森小学校、北部すこやか福祉センター、職員研修センター。民間施設誘致を検討する施設といたしまして、本町図書館、東中野図書館・旧東中野保育園(陽だまりの丘保育園分園)、西中野小学校、鍋横区民活動センター、旧西中野保育園、あさひ保育園。医療機関の誘致を検討する施設として、今後未利用となる学校跡地の活用を検討いたします。民間活力の活用を検討する施設といたしましては、旧商工会館を検討してございます。
12ページは権利床等の活用の考え方でございますが、これは当委員会所管ではございませんので、割愛させていただきます。
初めの資料のほうにお戻りをいただきたいと思います。
2、今後の予定でございます。令和3年1月に区有施設整備計画(素案)を公表いたしまして、意見交換会等を実施した後、区有施設整備計画(案)を取りまとめ、パブリック・コメント手続を行い、令和3年8月に区有施設整備計画の策定を予定してございます。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告について御質疑ありましたらお願いします。
平山委員
根本的なところで、この新しく出てきた区政構造改革との関係を本当は聞きたいんだけど、総務でしか無理だもんね。順番がね、構造改革できちんとしたものが示されて、併せて検討を進めると書いてあるので、その後にこの区有施設の配置というふうになっていかないと、この前、総務で報告されたあの粗々の視点だけだと、ちょっと構造改革って何をするのか分からないなって気がしているんですけど、それは総務委員会のほうになっちゃうのかな。
それで、まず3ページの図書館。5年後・10、10年後・10となっておりますが、これは確認です。新設する、改築される新しい統合新校の学校に、地域開放型学校図書館を今後とも設置をされるという見込みでの数ですか、そうではないですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
この数につきましては、地域開放型学校図書館につきましては、みなみの小学校、美鳩小学校、中野第一小学校の3か所ということで今は作成をしてございます。
平山委員
そのほかのを造らないというのはいつ決められたんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
まだ決定してございませんで、それは今後検討してまいります。
平山委員
この10年間の間には、当該対象となる学校は、別に改築として完成する学校はないということでいいんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
学校再編によりまして新設をされる新校舎はございます。
平山委員
あるのに、何でそこが入らないんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
現時点におきまして、その設置については保留という扱いで考えてございます。
平山委員
保留って何ですか。さっき部長が御答弁をされていたのは、運用等について検証するっておっしゃったんですよ。設置について検証するというふうにはおっしゃっていませんよ。保留って――だって基本計画つくるんでしょう。基本計画をつくる時点でまだ保留なんですか。施設配置計画つくる時点で保留なんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
現時点では、その明確な方針を定めてございませんので、ここにつきましては、その方針が定まり次第、反映をさせていきたいというふうに考えてございます。
平山委員
明確な方針が定まっていないのであれば、むしろ載せるべきでしょう――と私は思うんです。何が何でもって言っているわけじゃないんです。きちんと議論をして、テーブルに乗せて、当該委員会で地域開放型学校図書館の今後の在り方について議論をして、どうするかということを、我々もそれは思うところがあるわけだから、区民の皆さんからのいろんな御意見もあるわけだから、それをぶつけさせていただく場をつくって、それで決めていくべきじゃないですか。最近のやり方って、ずっとこうなんですよ、議論を避けている。都合が悪いものは隠しちゃう。水面下で物が決まっていくというのが物すごく多いんです。こういう区の基本計画だとか、一番大事なものを決定していくときには、そういうことがあっちゃうとしこりが残るから、ちゃんと施設配置の前に議論の俎上に乗っけてくださいよ。いまだに方針すら決まっていないんだったら施設配置計画できないじゃないですか、基本計画もできないじゃないですか。だから、それをお約束していただけないかな。それが約束できないというんだったら、これはちゃんと現行計画にのっとって数入れてくださいよ。どうですか。
戸辺教育委員会事務局次長
もちろん地域開放型学校図書館の配置、どこにどういうふうにするか、また、今後改築する学校、小学校全部に従前どおり入れていくのか、この辺につきましては非常に重要な問題でございます。今後の検討については、こういう形でいきなり出るということではなく、きちっと子ども文教委員会、当該委員会での御審議、御議論を踏まえた上で案を策定するということで対応してまいりたいと考えてございます。
平山委員
何で言うかというと、教育委員会がつくっている施設整備計画の中に書いてあるでしょう、自分たちが書いているんですよ。自分たちがそれを変える前に、こんなあやふやなことしちゃったら駄目ですよ。それはもうぜひお願いをします。場合によっては、それは基本計画と同じタイミングでもいいけど、施設整備計画を変えないと、区民にはこういうふうに学校を造りますって約束しているんですから、それを議論もなく勝手に変えちゃ駄目ですよ――ということ。
もう一つだけにします、皆さんも御質問あるでしょうから。この児童館とキッズ・プラザと学童クラブの数がいろいろありました。分かりやすく10ページに分けて書いていただいているので、改めて確認をしますね。現行計画は、学校の中にキッズ・プラザを造ります。児童館の中にあった、いわゆる学童クラブという機能と、小・中学生の遊び場という機能を小学校の中に持ってきますとなっていますよね。じゃあ、乳幼児親子はどうするんだ、それはもっと身近なところに子育てひろばを造っていきますということになっていますよね。中高生館として残そうとしていたU18、これに関して、ちょっとU18はやっぱりやめたみたいのが最後ドタバタあって、これをもってね、児童館がなくなるみたいなことがずっと言われてきているわけなんですけども、要は機能集約をしようとしていた。この構造改革の方針に書いてあるようなことをしようとしていたわけなんですよ。でも、児童館を残すという公約で区長が当選された。それはそれで公約だから、それを履行されようというのは、私は正しい姿だと思いますよ。だけど、冷静に考えてほしいんですよ。児童館を残すんだったら、キッズ・プラザとかやめて、地域の子育てひろばとかをやめないと、2倍3倍にお金かかっていくんですよ。だって、新しい施設は造ります。でもこれまでの施設も残します。人もお金も倍かかるんですよ。本来、児童館を残すという議論は、じゃあ、キッズ・プラザをどうするかという議論と一緒にやらなきゃいけないんですよ。
ただ、そういうことが示されるのかと思ったら、区有施設の考え方で、フルスペックで残しますみたいな、こんな出し方をされてしまうと、この構造改革で言っていることと全く相反すると思いますよ。それとも、子ども施設だけは区長の公約だから構造改革の例外なんですか。聖域なきって言っていたような気がしますけど――というところをお尋ねしたいんですけど。議論はなかったんですか、御担当のところで。だっておかしいじゃないですか、造るものは造ります、残すものは残します、そんなお金が中野区に、どこにあるんですか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
キッズ・プラザとそれに併設する学童クラブに集約をして児童館を廃止していくという、確かにこれまでそういう考え方がございました。今回、10ページの整備の手法のところなんですが、左側の図のほうでございますが、この児童館を機能強化をした形で、現状の館数から集約をして、最終的には9館にしていくという考え方です。そして残りの館については、ほかの用途等も考えて転用なども考えていきたいということで、フルスペック、児童館の機能については、今回、新たな機能を備えた児童館という言い方をさせていただいて、この子育て支援拠点や地域の見守りなどの機能を強化したものというふうにしていきますが、その児童館の館数については、現状から最終的にはこの9館を目指すというふうにして、まず数については減らしていきたい。そして居場所については、キッズ・プラザを各小学校に造っていく考えは変わらないので、そこはそこで確保していきたいということです。
そして学童クラブ専用施設という言葉も、この10ページにはございますが、現状の児童館から、待機児童等のことも勘案して学童クラブ専用施設も造っていきたいということです。運営については、民間活力を導入した運営も考えていきたいという議論もございましたし、そのように考えておりますので、最終的には金額は、現状よりは、これを全部実現するとそれは費用はかかることも想定されますが、ほかの民間活力の手法等も入れて可能な限り費用の低減を図っていきたいですし、現状の区有施設も有効に活用していきたい、そんなふうな議論がございました。
平山委員
まず、新しい児童館から、新たな機能を備えた児童館という表現に変わっています。新しい児童館ってどこに行っちゃったんだろう。新しい児童館じゃなくて、新たな機能を備えた――あれ、みたいな。そういうことは置いておいて、まず、新たな機能を備えたと言っていますけど、新たな機能というのが、具体的なことが全然ずっと報告されないで来ている。一体これが出来上がったらどれぐらいサービスが向上するのかって、2年半経って我々一向に見えないわけなんですよ。どれぐらい区民にとっていいことなのかって全く分からないままいつも報告を受けている。数の報告を受けたり、新たな機能にします。職員は公務員にします。いや、民間にしますみたいな。ちゃんと絵を、今定例会であるのかな、もっと分かりやすく示していただかないと。それが今回がチャンスだと思っていたんですけど、どうなのかなというのが一つですね。
もう一つは、さっき言ったとおり、何ていうかな、どういうサービスを実現していくのかという絵を描いてから、どういう施設が必要かという議論をしていかないと。で、現状どうなのかということをきちんと分析してから、これからの施設配置を考えていかないと。だってキッズ・プラザだけで本当は学童を賄おうとしていたけど、今、賄えなくなってきているわけでしょう。今後キッズ・プラザを展開していっても、そういう学校が何校か出てくるという、当初のキッズ・プラザの構想とも狂ってくるわけじゃないですか――とか、いろんな問題がキッズ・プラザのほうだって出ていると思うんですよ。キッズ・プラザをやるななんて言っているわけじゃないですよ。そういうこともトータルして全体の中での配置を決めていくということをやらないといけないと。区財政のためにも、世代負担の公平性のためにも、施設の、いわゆる公平な配置のためにも、そういったことが必要だというふうに思っているんですけど、一向にその形跡が見えないんですよ。
少し適切な見方じゃないかもしれませんけど、私には、安易に、ただ児童館を残すということだけに皆さんが執着をされて、全体の施設のことなんか何も考えずに、今までのことは今までのこと、これにどう児童館を乗っけるかということしか検討されていないようにしか見えない。それじゃあもたないですよ、当区。そんな検討だと、区民のために絶対にならない。もっと、どんな施設によるサービスを目指していくのか、それでどういうところに何が必要なのか。もしかしたら、さっきの地域開放型学校図書館じゃないかもしれませんけど、この学校はキッズ・プラザを入れないで、ここの児童館を使ったほうがいいという場合だってあるかもしれない。そうしたら学校施設って広く使えますよ。学校の建設費用だって五、六億浮くんじゃないですか。そんな議論って何でなされないんだろうって、不思議でならない――ならないというか、したような形跡が見えないわけなんです。
これからの5年、10年を決定づけていくような大事な計画を今つくろうとされているので、改めてそこから再検討をしてほいと、これはもう本当に強く強く思っていますけど、時期的にも厳しいというのは承知の上で、このままでは本当にいい計画が出来上がらないというか、賛同し難いなと思うんですけど、改めて再検討していただけませんかね。
細野子ども教育部育成活動推進課長
地域子ども施設、キッズ・プラザや学童クラブと、それから児童館は、委員おっしゃるように一体となって課題については検討していかなければいけないと認識しております。
そして、御紹介いただいたようにキッズ・プラザにも課題があって、キッズ・プラザと学童クラブの利用について、当初キッズ・プラザを整備して、ほかを整備したわけなので、それで学童クラブについて、より待機児童が減少するというような考えもありました。ただ現状はそういうふうにはなっておらず、キッズ・プラザはありながら学童クラブの待機児童が発生しているという状況もあります。これは、学童クラブの整備が足りないという事情もありますけれども、キッズ・プラザのより魅力の向上も図っていかなければならないというふうな課題も認識しています。
今後、キッズ・プラザについては、全小学校に設置をしていく考えではありますが、その中でより魅力的な事業を展開して、学童クラブでなくても、キッズ・プラザでも放課後の居場所として十分であるというように思っていただけるような事業を展開していきたいというふうに考えています。
キッズ・プラザ、学童クラブ、あと児童館でございますが、児童館については、キッズ・プラザ、学童クラブがあって、それで十分ではないかという御意見もありますが、学校外に居場所を求める児童や、あとは乳幼児親子、そして中高生の居場所機能としてはまだ重要であるというふうに考えています。
また、住民サービスの向上という面でいきますと、子育て支援のそういういろんな地域の活動の場の拠点となるような機能、それから地域の見守り機能や地域の子育てネットワークの支援に向かえるような、そういったことをより強化していきたいというふうに考えていますので、そういったことで、キッズ・プラザ、学童クラブに加えて児童館もあることで、よりよい環境がつくれるのではないかなというふうには考えております。
そのためにということなんですが、今後ですけれども、館数を減らした上で職員を、今あるマンパワーをより集約して、より利便性の向上に向けた検討を進めていきたいというふうに考えてございます。
平山委員
全く再検討をされるおつもりがないという答弁で大変に残念に思いましたし、質問で申し上げたように、ちょっと我々公明党としては、これは賛同致しかねる要素があまりにも多いと思っていますので、そこは御承知いただければなということと。
そうおっしゃるんであれば早く全体像を出してくださいよ。どんなサービスが区内で展開されて、それにはどういうコストがかかって、10年経つ、そのトータルコストはどういうことになるのか。昔とこれからと何が変わって、どんなサービスが向上するのか。それは一刻も早く全体像を出していただいて、さっきも申し上げましたけど、それもちゃんと委員会で議論させてほしいんです。2年半ずっと尋ねてきていて、基本計画を待ってくださいとだけ答弁されてきているんです。それで出来上がってきた中途半端なものがこれですかということを言っているんです。今すぐ考えを変えろなんて言っていないけど、少なくとも議論させてくださいよ。もう今度素案で出てきちゃったら、そういう議論にならなくなっちゃうでしょう。昔のほうがもっと丁寧にやっていましたよ。今は本当にこのプロセスが省略されていってしまって、我々は、もう決まりますということばっかり報告をされて――ということであっては、基本計画と基本構想は、そしてこの施設配置計画はいけないと思うので、ぜひお願いしたいと思います。これは要望でいいです。
中村委員
御報告ありがとうございます。これは、この委員会で答えられるかちょっと分からないんですけれども、そもそもなんですけれども、基本計画は5年間の計画なのにもかかわらず、この区有施設配置の考え方、この計画に関しては10年間というのは何かすごく違和感があるんですけれども、そこら辺は所管外になっちゃうのかなとは思うんですけれども、どなたかお答えになれたりはしますか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
やはり施設の新築、改築、維持改修等につきましては、やはり長期的な視点を持って取り組む必要があるということから、その期間を10年と見ているところでございます。
中村委員
そういうふうにおっしゃるところも分かるところではあるんですけれども、政策があって、施策があって、どういう事業をやるかによって、その施設のありようというのも変わってくると思うんですよね。そこにくっついていないといけないところなのにもかかわらず、計画が5年で切れていて、施設整備のところは10年というとすごく違和感があるなというふうに思っています。そこはちょっとまた担当所管ともお話しをしていただけたらなというふうに思っておりますのでお願いいたします。
個別のところなんですけれども、さくさく聞いていきます。4ページのところです。幼稚園なんですけれども、ひがしなかの幼稚園とかみさぎ幼稚園の建て替えの記述があるんですが、その後の今後の運営形態については教育委員会で検討とあるんですけれども、これはいつまで検討されるおつもりなのか、どなたかお答えできればお答えいただきたいんですが。
戸辺教育委員会事務局次長
基本計画の中にきちっと盛り込むべきものというふうに認識しております。ただ、教育委員会の中では、やはり前回、現在の中期計画の中に位置付けたときの議論もあり、慎重な検討が必要という認識でございますので、その辺で資料等も提供しながら検討を進めているところでございます。現況計画に盛り込めるよう、教育委員会のほうで現在検討中ということでございます。
中村委員
じゃあ、基本計画の中で出てくるという理解でよろしいですね。はい、分かりました。
次なんですが、児童館のところです。この計画でいくと、配置数のところで、現在18館が5年後に11館で、10年後に10館というふうにあるんですけれども、以前委員会の中で、1月に9館名前を出すというふうにおっしゃっていたと思うんですが、やっぱり今のお話の中でも、学童クラブの需要というのが伸びていたりとか、学童館に転換するとかという話もある中で、今後の社会情勢だったりとか地域事情だったりも変わってくるのかなというふうに思う中で、柔軟に対応していくべきじゃないかなというふうに思っているんですけども、そこら辺はいかがお考えでしょうか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
学童クラブの需要等については、その時点の需要に合わせた対応をしていきたいと考えており、民間、民設民営の学童クラブにすることなどで対応していきたい。または、キッズ・プラザの課題である放課後の居場所としての事業を魅力あるものにして、そこでも過ごせるようなふうにして対応していきたいとは考えております。
中村委員
次です。6ページの複合交流拠点のところなんですが、今回これは初めて出てきて、以前に、昨年の10月のときに中高生館の話は1回出てきているんですけれども、具体的にこういった場所が出てきたのは初めてなのかなというふうに思うんですけれども、ここに関しては、まだ「中高生の交流スペースなどを有する施設とすることも検討」とあるんですけれども、この曖昧な言い方は、今後の展開でどのように考えていらっしゃるのか、ここじゃなくなる可能性もあるのか、それをどこで示されるのか、そういったところがもしお答えになられればお答えいただきたいんですが。
細野子ども教育部育成活動推進課長
さきの10ページのところで、中高生向け施設として中高生の交流スペースなどの機能を有する施設の整備を検討していくということを申し上げています。その検討の中で、この6ページにある複合交流拠点でございますが、その中の一例で掲載をしているもので、その中高生向けの施設というふうにしていくかとか、あと、ほかにどんな機能が入るかなどについては、今後の検討という予定でございます。
中村委員
基本計画の中では示されるということでよろしいですか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
中高生向けの施策自体も、基本計画の中で、または基本計画を踏まえた個別の計画などをつくるなどして施策をまとめていきたいと考えています。その上でこの施設の内容について検討を進めていくという考えでございます。
中村委員
産業振興センターのところが転用というふうに書いてあるんですけど、これは改築とかそういうことではなくて、今の施設を利用して使う――御答弁いただけるのかちょっと分からないんですが、要は改修とかで済ませて使っていくという理解でいいんですかね。そこの確認で、すみません。
細野子ども教育部育成活動推進課長
現状の施設を活用して開設を検討するというふうに伺っています。
中村委員
ありがとうございます。
次に、9ページの小・中学校の改築のところなんですけれども、今回、新たにこの旧中野中学校(旧第九中学校)のところが載ってきたというのが一番大きいというか、新しい考え方なのかなというふうに思うんですが、子どもたちのために使われることはすごくいいことだと思っています。ただ、今までこの間、空いていたというところがすごくもったいないなというふうに思っているんですが、今後そうやって使われるということはいいことだとは思うんですけれども、今回このように方針が変わったというのはどういう経緯があったんでしょうか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
旧中野中学校の校舎でございますが、これまでの計画では、地域医療施設の誘致ということで位置付けがなされてございました。今般、その誘致の話自体が、一旦事業者選定に至らなかったということも踏まえた上で、この旧中野中学校をどのように活用していくのが一番効果的、効率的なのかという視点でいま一度考え直した。そういったときに、教育委員会事務局のほうからとして、近隣学校の校舎の建て替え時における代替校舎としての活用というところも希望を出させていただいた上で、企画課のほうで総合的にこういった案を今回お示ししたという、そういった流れでございます。
中村委員
ちょっと長くなっちゃうのでさくっといきますね、すみません。今回この小・中学校の改築のところに、今まで学校改築計画には載っていなかった学校の名前が幾つか出てきていると思うんですけれども、具体的には北原小学校と桃花小学校かなと思うんですが、ここの名前が出てくる学校は学校改築計画に載ってくると思うんですけれども、これ以外にも載ってくるところはあるという理解でよろしいですか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
今回、代替校舎としての活用という考え方は、前回の子ども文教委員会でもお示ししていたところでございます。今回のこの区有施設の考え方として、代替校舎として活用できる校舎については極力そのように活用していくという方針で示してございますので、当然、今挙げていただいたような北原小学校あるいは桃花小学校以外にも、近隣で建て替えを控えている学校については活用の可能性があるというふうに考えてございます。
ただ、今後お示しします小・中学校の施設整備計画の中で、どこまで年次も含めて明らかにできるかというところは今調整中でございますので、その際に改めて御報告したいと考えてございます。
中村委員
ありがとうございます。
あと1点、これは御答弁できたらでいいんですけれども、前々回、10月の委員会のところで、学校改築計画の考え方をお示しいただいたときに、一体的な改築というところで、御答弁の中で、例として緑野小学校、緑野中学校というふうに御答弁されていたと思うんですけれども、ほかにそういった該当するようなところというのはあるんでしょうか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
同様に考えられるのは、北中野中学校、武蔵台小学校の2校が考えられるところでございます。
中村委員
ありがとうございます。今回、この学校改築計画は1月に素案がお示しされるというところなので、具体的なそのスケジュールだったりとか、年次、名前というのは、そこで示されるという理解でよろしいですか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
はい、そのとおりでございます。
中村委員
すみません、あと最後に1点、11ページのところで、旧西中野保育園というのが、未利用施設のところの民間施設誘致のところで出てくるんですが、これは児童館と一体じゃないかな、西中野児童館と一体じゃないかなと思っているんですが、この東中野図書館と陽だまりの丘保育園の分園というのは、一体で出さないものなのか、ちょっとここがすごく気になっているんですが、そこら辺は今どのようにお考えなんでしょうか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
児童館については、この用途変更をしていく施設を想定していますが、まだその具体的なところを確定していないので、ここでは児童館の記述は除いた形での未利用施設の活用の考え方を表記してございます。
いでい委員
まず、鑑の部分です。この区有配置の考え方について、区政構造改革における視点と併せて検討を進めているということですけども、区政構造改革における施設の再編の視点というのはどのようなことなんでしょうか。そうなるとまた長くなるので短くすると――ということは、区政の構造改革というのは、財政的に、様々な視点からお金ができるだけかからないようにしていきましょうねということ、略すとね、そういうお話に尽きる話にもなると思うんですけど、今回、その視点を合わせて検討を進めているのにもかかわらず、まず数からいきますけど、この区有施設配置の考え方において、3ページ以降ですね、5年後、10年度というこの数の配置のことについては、そんなに施設の数としては、増えているところもあるし、少なくなっているところもあるしということで、区政の構造改革の視点ということになると、施設をできるだけ集約していく、機能を複合化していく、そういったことが区政構造改革の視点だと思うんですけど、その視点がこの考え方に示されていないのではないかと思いますがいかがですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
施設の構造改革の視点からの再編ということにつきまして、委員御指摘のとおり、集約化、複合化等による将来的なランニングコストの削減なども視野に入れた見直しということで考えてございます。今回はその考え方ということでお示しをさせていただいてございますが、今後、構造改革の見直しの検討を進めていく中で、より精査をしたものをお示しをさせていただけるのではないかというふうに考えてございます。
いでい委員
鑑の部分で言うと、今後の予定で来月ですよ、区有施設整備計画(素案)公表と、こうなっていますけども、今後お示しいただけるものと思っていますみたいな今答弁ありましたけど、これ、いやいや、区政の構造改革における「施設の再編の視点」と併せて検討を進めているという中で、全然今回示された考え方が、その視点が入っていないんではないかと思っているんです。それも、来月にこの素案を公表、区有施設の整備計画の素案を公表しますと言っている中でも、先ほども平山委員の質疑に対して、あとは中村委員の質疑に対しても御答弁がありましたが、これは1月に示しますよというお話になっていますよね、来年の1月。もう来月のことですからね、これ。今回お示しされたこの区有施設の配置の考え方を基に素案が公表されるというふうになると、私が今言ったような、またはその区が言っている区政構造改革の視点というものが、その素案に盛り込まれるんですかということを――私たちは、今この別紙の中での考え方を示されましたけれども、来月のその素案の公表の中で、また見たことも、聞いたこともないようなものが盛り込まれる可能性があるということなんですか。いかがですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
今後お示しをさせていただく予定をしてございます素案につきましては、この考え方を踏まえたものということでございますので、全く違うものというふうには考えてございませんが、現時点におきまして、そうした構造改革の視点からの見直しが決して十分に行われていないのではないかということにつきましては、改めて企画部のほうにもお伝えさせていただきまして、この全体の精査につきまして改めて検討させていただきたいと思います。
いでい委員
この考え方の、この別紙のところに触れますけれども、区有施設整備計画策定の考え方の中で、区が所有する施設に係る再編、整備、利活用等の計画及び施設の更新・保全の方針を示すのは、平成29年3月に策定した「中野区公共施設総合管理計画(建物編)」などを、内容を一部見直した上で区有施設整備計画に組み込みますというふうに書いてあるんですよね。
今、中野区が持っている公共施設総合管理計画というものについては、区の施設白書とリンクをしていながら、その区の基本構想との関係性でいうと、中野区基本構想・基本計画があって施設の今回の公共施設総管理計画や施設白書という流れではなくて、基本構想とは、基本計画とは別軸で基本構想の下位計画というのかな――の中に位置付けがされているものなんですよね。当時の考え方ですけれども、当時と言っても去年ですよ、去年の2月に、この公共施設総合管理計画(建物編)において、区が現在試算をしている、これからの40年間で施設の更新を行っていくには総額で2,600億円以上かかっていくというのが、去年の2月ですよ、公表されているんですよ。
それで、今回構造改革だとか施設配置だとか、また基本構想・基本計画も決まっていないにもかかわらず、何を根拠にこんな計画を立てているのかという話もありますが、検討することに対して別に否定することではないので、区はこのように考え方をまとめてきているのかなと思うんです。
ですけど、その公共施設総合管理計画(建物編)だったり、施設白書の中には、施設の今後更新をしていく中で、延べ床面積の話があったり、あとは単年度、今の区の財政状況においての単年度の施設の更新経費というものが約40億円以上かかってくる、こういったお金の話もやっぱりついてきているわけなんですよ。それを改めましょうというのが、この施設の整備計画、区有施設の整備計画策定の私は根拠だったのかなと思っています。
その根拠となるものには、今、区が進めている学校施設の更新の時期に併せて様々な施設の機能を集約していきましょうということで、先日も初めて学校の中に地域開放型学校図書館という考え方が入ったり、そういった学校がスタートをしました。美鳩小学校とみなみの小学校でしたかね。これから順次、そういった学校が進んでいくことにもなるんですけれども。それから、様々な地域の施設が更新されていく中で、機能を集約していく、そのことが今後の行政ニーズに対して必要な施設、そこの配置の予定になるならまだいいんですけどね、今回お示しいただいたものの区有施設配置の考え方には、今まで全く議論もされていなかったようなこと、または、ここで考え方を示してほしいと思われるようなことまで、今後それは考えていきますというような、どっちとも取れるような報告になっているところがすごく多いんですよ。
というのも、学校だけの話よりも――どこから行こうかな、いっぱいあるんですよ。児童館のことについても、新たな児童館とかなんとか、新たな機能を有した児童館とか難しい話をまた、今回初めて聞いたような児童館の呼び方というのも出てきましたけれども、今後、地域包括ケアシステム、子どもたちを含めた地域包括ケアシステムを動かしていくための、その拠点にするんだという説明が前にあったばっかりなのに、その話なんかもうどこか行っちゃっているんですよね、この中で。あれについて、今現在の検討のことについてどなたか報告いただけますか。
小田子ども家庭支援担当部長
昨年度御報告させていただいたように、この児童館ですとか、子育てひろばですとか、キッズ・プラザ、学童クラブもそうですけれども、子どもの地域包括ケアのいわゆる支援拠点として重要な役割を担っている施設だというふうな認識でございまして、今回の配置のところではそこまでの書き込みはございませんけれども、別途御報告させていただきます地域の子ども施設の報告の中ではそのような考え方も入れさせていただいて、すいません、御報告しているところでございます。
いでい委員
本来の地域包括ケアシステムが出来上がらないんですよ、中野区には――という声もありましたけども。だから結局、私たちが求めていたのは、将来的な中野区のビジョンを行政と議会と区民の皆さんと一緒に共有していきたい。そこに向かってどうしたらもっとよくなるのかというのを議論をしていこうというのが私たちの考え方でもあったし、だからそれが出来上がるまで待っていてくださいねと言われてずっと待っていた。計画が策定されるのをずっと待っていた。ですけれども、先ほど申し上げましたけど、本来今年の6月に示されるべきものが来年の8月になります。その途中で、こういった財政的な裏付けの根拠も全くない、この区有施設配置の考え方。これには、区政構造改革における再編の視点を併せて出していますよと言われても、全然そんなの、この中には入っていないんですよ。それは教育委員会も子ども教育部も分かっているわけでしょう。本来やらなきゃいけないことは、子ども教育部や教育委員会事務局だけではなくて、区の組織横断的に施設の配置のことについて考えていかなきゃいけない。なぜかというと、もう新しく出来上がる中野東中学校には児童相談所の機能が入ってきたり、図書館の機能がそこに入ってきたり、複合施設としてもう出来上がりかけているわけなんですね。そうなると、もう一つの部、一つの課のくくりだけでは、これからの――学校施設だけで言いますけど、施設だけではもう立ち行かなくなってくるわけ。その視点なんかも全く入ってきていないんですよ、この中に。
あと、もう耐用年数が来ているのではないかと、築40年から60年の施設がほとんど多くなっていますよ、これを更新していくためには今後40年間で2,600億円以上かかりますよ、単年度には何十億円もかかりますよと言われているにもかかわらず、ここの教育委員会、子ども教育部だけでもいいんですけれども、施設を廃止していこうという考え方が、今日示された資料の中からは全く読み取れないのではないかなと思っています。
教育委員会事務局と子ども教育部、それぞれについて伺いますけれども、今後、この施設の配置のことについて、現在ある数が減らないという方向も出ているわけですから、数はそのままに、機能だけ、名前だけ変えていけば、それで何とかやり過ごすことができるんじゃないか、こんなふうに私は、そんな感触を受けているんですけど、もし違うというのであれば、それぞれの部で、今後この区有施設の配置の考え方について、どういうおつもりで取り組んでいかれるのかをお聞かせいただきたいなと思います。
戸辺教育委員会事務局次長
まずは子ども教育部関係で言いますと、この10年間の中でなかなか書き切れない部分、入れられない部分というのがございました。例えば保育園については、将来的に6園から7園を区立園として残すという方針を出したわけでございますが、それは、要は民間の保育園の需要というか、保育需要を相対的に見て、保育園の需要数が足りている場合については、次第次第に区立園のほうの定数を減らしていって最終的に閉じるという考え方なので、なかなかこういう10年間の中でどういうような反映が見込まれてくるのかというのはまだちょっと分からないというところがございました。
学校につきましては、これとは別に、小・中学校の施設整備計画を1月、閉会中の委員会でお示しするということになってございますので、今後の再編と、それから個別の改築の計画についてはお示して、いろいろ御意見をいただきたいと思っております。
あとは単体でございますので、例えば教育センターは、現在の場所から中野東中学校に併設される子ども・若者センターのほうに行きますけれども、数としては変わらないとか、この箇所数だけの話でここは記述してあります。
委員おっしゃるように、今後の施設については集約化・複合化という視点が欠くことができないという認識は、区長部局、企画部のほうとも共有しているところでございまして、どういった施設について合築、複合化ができるのかというのも、並行して今、検討は進めているところでございます。
小田子ども家庭支援担当部長
御指摘の部分でございますけれども、児童館とふれあいの家につきましては、現在18館ございますのを、各小学校が改築等によりまして学校内にキッズ・プラザ、学童クラブが整備されることに伴いまして、段階的に中学校区ごとの1館という配置にしていく予定でございまして、最終的には半分の9館という形で児童館のほうの運営を考えているところでございますし、また、先ほど担当課長のほうからもお話ございましたけれども、運営方法につきましては、民間活力を活用した、より効率的な、効果的な運営を検討していきたいというふうに考えております。
いでい委員
今後そういった考え方を区長部局とも共有していきたいという話でありますけれども、今日の資料では、来月ですよ、区有施設整備計画の素案が公表されて、2月には意見交換会が実施されて、6月に区有施設整備計画(案)が公表されると、来年の8月には区有施設整備計画が策定されるとなっているんです。今回のこの区有施設配置の考え方からすると、私は拙速なのかなと。今まで議論もされなかったようなことが、そのまま今日考え方として示されて、そして素案、案、計画の策定へと。今まで2年半かかって何も出てこなかったものが、あと8か月でギュッと集約されるのかなと思うと、私はそれは議論が尽きない、ちょっと時間が足りないのかな。また、区の目指すべき考え方というのも示されないままに、いたずらにこういった計画だけ走っていくのはいかがなものかと思っています。
また、1点ですね、今回またこの施設の配置のこと、先ほども伺いましたけども、コンサルティング会社に、この区有施設のことについても策定というかね、その委託をして考えていただいているという話を聞いていますが、教育委員会や子ども教育部でそのコンサルティング会社にどのような情報提供をして、どのようなアドバイスをもらってこういった施設の配置の計画が出来上がったのか、この委員会に関わるところだけで結構ですから教えてください。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
現在、小・中学校施設の改築の計画を検討中でございますが、そういったこちらの教育委員会としての考え方を適宜企画のほうにお伝えをして、今回、先ほど御説明したように、例えば代替校舎の活用の在り方ですとか、そういったところで一定程度共有が図れているのかなというふうに考えてございます。コンサルタントと直接の対話というものはございませんでした。
いでい委員
でもね、こういったものについては、やっぱりコンサルタントの皆さんの御意見を伺うというのももちろんいいんですけど、お金払って委託をして物を考えてもらうというよりも、早く区の中で決めなきゃいけないことを決めていくと。そして早く区民の皆さんにそれを御理解していただくために、議会で議論をしていく。こういったものがやっぱり2年半ずっと議会から求められていたにもかかわらずできなかった。そして出てきたものが、今回示されたのがこの考え方。結局、今後40年間で3,000億円弱のお金がかかっていく、そういったものの一端がここに詰め込まれているのかなと思うと、いささか不安でしようがないんですよね。先ほど平山委員もおっしゃっていましたけれども、やっぱり今回のこの区有施設の整備計画、こういったことについてもっと議論が必要ですし、もっと区が何をしたいのか、どんな中野区をつくっていきたいのか、そういったビジョンを示してからでも私は遅くはないのではないかなと思っています。これは意見なので、御答弁は結構です。
吉田委員
今回示していただいて、各委員から、財政的裏付けとの整合性とかいろいろ非常に納得のいく御議論がいっぱいあって、それぞれよく酌んで反映していただきたいと思うんですが、私がずっと自分が関係していた桃園第二小学校の建て替えに当たっての施設については、これはちょっと正解がないような状態で、地域の方は本当に気をもんでいたんですけれども、今回、旧第九中学校跡に予定していた医療施設の応札がうまくいかなかったという局面の転換もあったということですが、ここを改築中の代替校舎として活用する。これは市川議員からも御提案があったと記憶しておりますけども、こういう案が出てきたことで、私は、その地域に、ある程度意見を様々お聞きしている立場として安堵したというか、これであれば地域の方は安心できるなと、このように思っております。もちろんほかの学校の改築への影響とか様々、ほかの議員の方々が御心配されることもきちんと整合性を取られて、この形で深掘りをしていただけると、この地域の人たちは歓迎すると思いますので、一応それも頭に入れて検討を深めていただければと思います。
委員長
要望ですね。(「はい」と呼ぶ者あり)
小杉委員
区有施設の在り方の検討ということですが、施設一覧の中に区立保育園の廃止とか、児童館の全廃の政策が転換をされることが改めて示されたということは、私は評価できることだなと思います。
それで特に言いたいのが、10ページのところにある児童館の問題なんですが、この右側の表だけ見ると、児童館は遊び場なんだということが書いてありますが、現状ではですね。私はそうじゃないんではないかなと考えますが、単なる遊び場が、児童館という遊び場、キッズ・プラザという遊び場があるのであれば一緒にしちゃえというふうになると思うんですが、やっぱり歴史があって役割がそれぞれあると思うんですが、この児童館の機能というのは、遊び場は遊び場だと思うんですが、そのほかに現状でも機能ってあると思うんですが、どういった機能でしょうか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
10ページのこの表記は、児童館とあって、その下に白い四角が四つございます。遊び場以外の、中高生の活動・交流、乳幼児親子の支援、そして学童クラブまで、ここまで現状、児童館で担っているというふうにお示ししたつもりです。そのうちの、太い線で囲った三つのところが、今後新たな機能を備えた児童館の中で主に担っていくというふうになる、そんなふうな表記なので、児童館が遊び場だけというような認識ではございません。
小杉委員
新たな機能を備えた児童館というのは、それは具体的に、新たな機能というのは、この子育て支援拠点や地域見守りということを加えて機能強化するということですが、「など」と書いてありますが、何かほかにもあるんですか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
子育て支援拠点、地域の見守り以外には、ネットワーク支援や学校外へ遊び場を求める子たちの居場所としての機能などを考えています。
小杉委員
今ある児童館の職員は、子どもたちを通じて、学校に行ったりとか、家庭に行ったりとか、いろいろなコーディネート機能というのを発揮しながら活動をやられているというお話もちょっと聞いています。こういった図にしてしまうと、そういうのが分からないというか、今までの歴史や機能をしっかり踏まえた上でどうしていくのかというのをしっかり考えないと私はいけないんじゃないかなと思って、単純にこれだけ見ちゃうと、今の現状ではこの四つがあるんだよということですが、遊び場と、今後は支援していくということですが、もうちょっと具体的な、児童館のその機能を、現状の役割というか、将来そしてどうなっていくのかという役割について、もうちょっと分かりやすく、議論ができるようなことが必要じゃないかと思いますがいかがでしょうか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
確かにこれで全部を書き切れてはいないところでございまして、また改めて御報告もさせていただきたいと考えておりますが、委員おっしゃるように、児童館の機能はその地域の団体のコーディネート的な機能も担ってきたところではございます。そういったところは、今後強化をしていきたいというふうには考えています。
また、児童館の機能全体像につきましては、改めて報告させていただきたいと考えており、またそこで議論させていただければと思っています。
小杉委員
よろしくお願いします。
あと、先ほど学校の改築計画で、1月に示されるということだったんですが、図書館の関係もありますが、それぞれの施設が、例えば寿命がどうするのか、どういうふうに考えて設置するのかというのは、素案の中には含まれないで、それは個別の計画ということになるということでよろしいんでしょうか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
基本的には、学校施設をしっかり改築までの期間運用していく上での必要な改修等は行っていくこととなりますけれども、各学校個別の、例えば何年に外壁改修しますよとか、そういった細かいところまでの計画にはならないものというふうに考えてございます。
小杉委員
図書館については在り方を検討していくということですが、その検討の見通しというのはどんな感じになる見通しでいますか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
図書館の部分につきましては、これまで学校の施設設備としては、そのスペースは設けていくという考えでございます。
小杉委員
地域開放型ではなくて、一般の地域図書館の寿命が、40年代後半になってきて、3ページに書いてあるように在り方を検討するというふうになっていますが、今後どうなっていくのかというところについて、施設の寿命なんかも考えるべきだし、私はこの考え方にもしっかり盛り込むべきじゃないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
失礼しました。図書館の施設の寿命、更新時期等につきまして、そうしたことも考慮して今後検討していきたいというふうに考えてございますが、現時点においては、この数については、今の数を基本としていくということでございます。
小杉委員
具体的に、いつごろ検討するどうのこうのというのはまだ予定はないんですか。
永田子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長
具体的に、まだいつというのはございません。
小杉委員
あと、4ページの児童館の、「ふれあいの家含む」となっていますが、10年後には10になっているんですが、これはふれあいの家を、2個あるのを1個にするということなんでしょうか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
今、児童館とふれあいの家、合わせて18あります。それを、18を10にしていくという考え方なので、ふれあいの家を、2を1にするという考えではございません。
むとう委員
3ページの、先ほど平山委員のほうからも触れられたんですけれども、図書館のところで、「地域開放型学校図書館は、開設後の実施状況を検証し、今後の展開を検討」という部分なんですけれども、私のこれまでの区から説明を受けていた認識は、地域開放型学校図書館を開設して、その開設した後に、今後新しい学校に造るか造らないか、設置するかしないかも含めて検証して、今後の展開を検討するものというふうに私は受け止めていたんですけれども、先ほどの御答弁だと、今までの計画どおり新しい学校には地域開放型学校図書館は開設する、設置するということを前提として、さらに利用の在り方であるとか、運営の在り方のみを検証していくというような御答弁のようにも聞こえたんですけれども、改めて、開設後の実施状況の検討の仕方というところをもう一度明確に御答弁ください。
戸辺教育委員会事務局次長
来年4月に開校いたします美鳩小学校、みなみの小学校、中野第一小学校、この3校については、その運用の状況によって、その運用の仕方について検証していくということでございます。指定管理の分館という位置付けを、先ほど、まだ議決前ですけれども御承認いただいたところでございます。
こちらの「今後の展開を検討」ということは、そちらの運用も当然有効に展開できるかということもありますけれども、例えば地域館に近接している学校で、新たに造る必要があるのかどうかということも含めて、やはり一定見直す必要はあろうかなという考えはあります。それについては、早い段階で教育委員会内で議論し、さらにこども文教委員会でも、先ほど平山委員にも御答弁したように、この場で御説明し、いろいろ議論を深め、それをもってこういった基本計画の中に盛り込んでいきたいという考えでございます。
むとう委員
分かりました。今の御答弁であれば私も納得できますので、今後、新たな学校に地域開放型学校図書館を造るか造らないかというのは、その場所の位置のことや、もともとある地域図書館のことの兼ね合いも含めてもう一度検証し、考えるということでよかったかというふうには思いました。
やはり地域開放型学校図書館については、図書館の在り方検討会の中で、繰り返しになりますけれども、学校の校長先生も含めた形での在り方検討会でしたけれども、学校の中に造ることについては、そんなに歓迎されていない御意見も出ていたかと思いますので、本当にこれからの図書館全体の在り方というものをよく考えていく中で検討をしていただきたいというふうに思います。それは要望しておきます。
その次ですけれども、6ページのところで、複合交流拠点というところの項目の中で、中高生の交流スペースということで、産業振興センターの中にということがここにも書かれていて、それから10ページの児童館のところについても、中高生向け施設として交流スペースなどの機能を有する施設の整備を検討というふうに書いてあるので、ちょっとここで、中高生の交流スペースというのが何なのかというところを確認したいというか、今まで、U18をなくすときにも、児童館の中でも中高生をメインとした中高生館を、児童館だけれども中高生館を造っていくというのが今の区長の公約の中にもあったかと思うんですけれども、そのことと、単なる交流スペースという――あったのよ。だからそういう意味合いのイメージと、交流スペースとなるとどういうことを考えているのか、ちょっと私の認識の中ではあまりにもギャップがあるので、改めて聞きたいんですね。
というのは、もう大昔なんですけど、私が議員になりたての頃、南部青年館と野方青年館を廃止したときの恨みつらみが実はあるんですけれども――そうなんですよ、まだあるんですよ。あのとき、廃止する代わりに、今の中野ZERO西館のところに青少年のコーナーを造るからって、代わりの場所を造るんだと言っていたわけですよ。でも、何だったんですかね、あの青少年のコーナーというのは、机も椅子もなく、使いたいって言えば机と椅子を貸してあげますよというだけで、あそこは実際には青少年の方がほとんど利用することもなく、すごいだまされたというふうに思っているんですね。(「まただまされちゃったの」と呼ぶ者あり)そうなの。ここでまた中高生の交流スペースという曖昧な言い方をされると、私、またここでだまされるのって本当に思ってしまうので、これはどういう意味なのかというのをきちんと教えてください。
細野子ども教育部育成活動推進課長
内容をまだ、区の中で確定した施設の絵柄を共有はしていないところではございますが、現在検討している中身では、中高生の談話スペース、多目的スペースや音楽スタジオ、ホール、学習コーナーなどを想定しています。ただ、具体的にどうしていくかにつきましては、今後、政策全般を考えることや、御意見等も踏まえながら決めていきたいというふうに検討しているところでございます。
むとう委員
ちょっと今のお話と、先ほど4ページの小杉委員が質問してくださったかと思うんですけれども、産業振興センターの跡施設の転用という、この転用の意味合いは、現状のままって御答弁されましたよね。ごめんなさい、中村委員の質問でしたか。そうすると、今言った現状のままなのか、今言ったことを実現すると、現状のままではできないんじゃないかと思うんですけれども、答弁に矛盾があるかと思いますが、もう一度答えてください。
細野子ども教育部育成活動推進課長
現状のままと申し上げて申し訳ありません。現状の建物を活用してということで、施設の必要な改修は内容によっては必要かと考えております。
むとう委員
そうすると、中高生が単なる談話だ、交流だだけじゃなくて、音楽活動であるとか、演劇活動であるとか、様々サークル的な活動などもできるように産業振興センターを改築、改善はすると。そうすると、これまで区長が言っていた、児童館の別枠で中高生館を造ると言っていたイメージがここに来るという意味合いでよろしいんでしょうか。
小田子ども家庭支援担当部長
今、むとう委員のほうで、児童館を中高生館としてという部分につきましては、今までそういうところまで御報告はしていないかと考えておりまして、どこか区の施設を活用して造りたいということで昨年も御報告はさせていただきました認識なんですけれども。そういうお約束はしていないかと存じます。
むとう委員
産業振興センターに造れなんていうことは私も一言も言っていないし、そんなことは区が今回初めて言ってきたことですよ。それは当然分かっているんです。そうじゃなくて、これまで言ってきていた中高生館というイメージがこれのことなんですかということを聞いているんです。この交流スペースという言葉の中の意味合いもすごく曖昧だったので分からなくて、これまで言っていた、U18をなくす際に中高生対応の児童館的なものを別枠で造るようなことをこれまで言っていたかと思うので、それがこれなのって。これとは全く別で、これは単なる交流スペースで、中高生のための施設は別枠でまだ考えているということなのかどうなのかというのをちゃんと教えてほしいんです。
小田子ども家庭支援担当部長
もう一度繰り返し言わせていただきますが、U18のような施設を児童館で新たにというような御答弁を今までしていないというふうに認識をしてございます。
今回の、確かに中高生――合築の、いわゆる機能を、多機能を持たせた建物でございますので、中高生スペースということで、先ほど育成活動推進課長が御答弁させていただいたように、例えばバンドの練習ができるようなスタジオ機能であるとか、交流ができるようなスペースであるとか、あとは学習のスペースであるとかというようなことを、ここの機能としては今検討しているところでございまして、ただ、多機能の施設になるところから、どんなふうな使い勝手が今後考えられるかというのは、企画部のほうとも調整させていただくことになろうかなというふうに考えております。
むとう委員
それは分かっているんですけど。だからそういうことで、中高生向けの交流スペースの、スペースの意味合いが分かりませんけれども、何かが、何らかが出来るというのは、複合施設であっても、私はそれはいいかなというふうには思っているんだけれども、それと、これまで中高生が活動できる場として造ると言っていたことがこれなのか、これとは別に、ちゃんと中高生という単独で、単独じゃなくてもいいんだけど、どこかで考えているのか、これまで区長の公約に載っていたその中高生のための建物というのが、この産業振興センターの交流スペースということとイコールなのかというところを確認しているんです、さっきから。
細野子ども教育部育成活動推進課長
児童館におけるという部分だと、児童館においては、今後も中高生に来ていただけるような事業はやっていきたいと考えていますし、今後、学童クラブスペースも活用した事業も検討してまいります。それに加えて、こちらの複合交流拠点につきましては、この産業振興センターを活用するんですが、こういった中高生の交流スペースを有する施設もその一つの選択肢として検討していきたいというふうに表記をさせていただきました。(「区長の公約と今回の造るのがイコールなのかという質問じゃない」と呼ぶ者あり)
委員長
そうなんでしょう。違うんだったら違う、そうだったらそう。
細野子ども教育部育成活動推進課長
別途造るということについては、この複合交流拠点がそれに当たるものというふうに考えております。
むとう委員
当たるものなんですね。はい、分かりました。
じゃあ、本当にきちんと中高生が楽しめるというか、本当に集って居場所になり、いろんな活動ができる、中高生にとってどういう機能が必要なのかということもやっぱり中高生からきちんと御意見を伺うなりして、複合施設の中に入れるのであればちゃんとした、単なる先ほどの恨みつらみの部分のようなコーナーにならないように、しっかりとしたものを造っていただきたいということを要望しておきます。
まだちょっとあるんですけれども……
委員長
5時になったんですけど、まだ質疑したい方はいますか、これに対して。5時過ぎましたけど、今日はこの報告事項までやりまして、5番目以降はあしたにしていいですね。開会中に確認しちゃいましたけど、よろしいですね。では引き続きどうぞ。
むとう委員
引き続き、すみません。今の他の委員の質問とも重複するんですけれども、この児童館のところの、この10ページの表記が本当に分かりにくくて、新たな機能を備えた児童館という言い方に変わり、これまで言っていた新たな児童館というのと、今まで示していた新たな児童館にさらに新たな機能を備えた児童館という解釈なのか、今ある現状の児童館に対して新たな機能を備えた児童館と解釈するのか、どっちなんでしょうか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
今、委員おっしゃった選択肢では後者のほうで、今の児童館に、より新たな機能を強化したものを、今回、新たな機能を備えた児童館というふうに表現しました。
むとう委員
そうすると、ちょっと前まで示されていた新たな児童館は置いておいて、今まであった、今ある児童館にさらに新しい機能を加えた児童館が今後出来ていく、それが9館残ると思ってよろしいんですか。
細野子ども教育部育成活動推進課長
おおむね委員おっしゃるとおりで、改めてなんですけど、児童館については、現状の児童館に新たな機能を強化したものを今後整備していきたい。その上で、その児童館は中学校区に1館というふうにしていきたいと考えています。
これまで新たな児童館というふうに申し上げてきて、昨年来いろんな機能について御説明をしてきたところでございますが、それにつきましては、また改めて、今定例会で御報告させていただきたいと考えているんですが、主なところでは、ここにお示ししたような子育て支援拠点や地域の見守りなどの機能を強化した児童館として整備をしていきたいというふうに考えております。
むとう委員
今ある児童館に新たな機能――新たな機能というのは、子育て支援拠点、地域の見守りなどの機能を強化するというのを今ある児童館にプラスするということでよろしいんですね。そういう答弁に聞こえましたけど、確認です。
細野子ども教育部育成活動推進課長
今おっしゃったような、現時点ある児童館とふれあいの家で、この子育て支援活動や地域の見守りやネットワーク支援の機能を備えた事業をやっていきたいと考えています。
むとう委員
すごくしつこくて申し訳ないんだけど、今ある児童館に新たな今言った機能を足すということですね。ということは、今ある児童館がさらに機能アップするというふうに受け止めていいんですね。そうすると、これまで説明していた新たな児童館というのは置いといて――どうなんですか。そこが言っていることが違う――違うよ。こっちはみんな置いとかないって言っているけど、そっちは置いておくと言うし、どれが本当なんでしょうか。どういうふうに理解すればよろしいんでしょうか。
委員長
休憩します。
(午後5時05分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時06分)
小田子ども家庭支援担当部長
すみません。先ほどの育成活動推進課長の答弁を訂正させていただきます。もう一度言わせていただきます。
新たな機能を備えた児童館というのは、昨年来から御報告申し上げてある新たな児童館で、今回は機能面に強化をしたということで、こういう表現にさせていただきました。今ある児童館からは、学童クラブというものを、基本的には学校内のキッズ・プラザ併設のところで学童クラブのほうの運営をしたいと思っておりますので、現在の遊び場の機能、中高生活動・交流の場としての機能、乳幼児の親子の支援としての機能を持った児童館に、かつ、現在もあるわけですけれども、特に子育ての支援拠点であるとか、地域の見守りということを地域包括ケアの視点からも機能強化をした形で加えたものを、新たな機能を備えた児童館ということで今後開設をしていきたいと、運営をしていきたいというふうに考えております。
むとう委員
とても残念な確認をしました。私にとっては、今ある児童館にさらに新たな機能が加われば御の字だったんですけれども、残念ながら、新たな児童館という考え方に――私が否定する新たな児童館という考え方に新たな機能を加えるということですね。よろしいですかね。分かりました。
そうすると大きく違うのは、学童クラブがあるかないか、現状は児童館の中に学童クラブがあったけれども、児童館の中には今度は学童クラブはなくなる――と言いつつも、学童クラブの、何だろう、今後、学童クラブ専門の一部児童館を転用ということも書いてあって、ということは、この学童クラブ専用施設として、一部そういう児童館ができちゃうということは、つまり一部児童館を転用ということだから、もうそれは児童館ではなくて、例えば新たな名称は分からないけど、学童クラブという名称の建物が、今ある児童館の建物を利用して残るという理解でよろしいんですか。
小田子ども家庭支援担当部長
今、むとう委員おっしゃったように、学童クラブを専用施設として児童館の建物を使ってやる形でございますので、一般学童の利用を想定しない、専用施設として活用するということを考えております。
むとう委員
でね、区有施設の配置をこれから考えていく中で本当によく考えていただきたいのは、これも前から言っていることですけれども、本質的にはキッズ・プラザと学童クラブを新しい学校の中に造りたい、全部入れたいんだという大きな目標があるわけですよね。それは崩さないわけですよね。そうだとするなら、これから新たに小学校の建て替えとかもあるし、新しく造る学校にはきちんと学童クラブとキッズ・プラザが収納できるスペースをちゃんと確保していただかないと、言っていることとやっていることが違う、ずっと矛盾していって、学校の中に収まり切れない。常に、そうすると学童クラブ専門の建物が残ったりとか、民間の学童クラブを誘致したりという中途半端なことがずっと進んでいくわけですよ。だから今回、区有施設の配置の考え方を改めて考えるんであるならば、その目標を変えるなら別として、その目標を変えないのであれば、新校舎を造る学校の中にはきちんと学童クラブもキッズ・プラザも、ちゃんと子どもたち希望者全員入れるスペースを確保する学校の建て方ということも同時に出してくれないと、とっても中途半端に感じるんですけれども、どうお考えですか。
小田子ども家庭支援担当部長
委員おっしゃるところもよく理解できるところでございます。ただ、将来的にはやはり児童数というのは減少傾向にあるというところと、今、新しく改築された統合新校とかでもそうですけれども、100名単位の学童クラブの部屋、クラブ室を持たせていただいているところでございます。これを200確保するのかというのは、ちょっと面積的な基準の部分もありますので、そうではなくて、よりキッズ・プラザを魅力的にして、学童クラブ待機ではなくて、キッズ・プラザ利用で十分な放課後の居場所として機能ができるような工夫も併せて進めていきたいと思いますし、学校の建築面積に関しましては、土地のといいますか、そこの様々な制約がある中で、最大限教育施設のほうとも相談して工夫はしていきたいと思ってございますけれども、なかなか確約というところまでは難しいかなというふうに感じております。
むとう委員
学童クラブに入れない子どもが出てくるから、キッズ・プラザのほうで何とか吸収できるようにということは、その学童クラブに入れない子どもをキッズ・プラザに吸収するということは、やっぱりそれなりの面積がそっちで必要なわけじゃないですか。だからそうであるならばきちんと、キッズ・プラザって、登録制でしょうけれども勝手に遊んでよ的なところであって、学童クラブとは本当に設立の趣旨が違うわけですから、そこを、キッズ・プラザで学童クラブの待機児童をごまかすようなことはやっぱりあってはならないというふうに私は思うので、キッズ・プラザで吸収できるようにしたい、充実させていきたいというなら、学童クラブに入りたい子どもたちがきちんと入れるように考えていくというのが本来の姿ではないんですか。
小田子ども家庭支援担当部長
委員の御指摘の学童クラブの考え方というのは、それはそれであるというふうに考えてございますが、他区の状況を見ると、より学童クラブの要件自体を緩めにして、いわゆるうちのキッズ・プラザと言われているところで全児童を預かっているというような預かりをしているような区もございます。そういう様々な運営の仕方ですとか、工夫ですとかも含めまして、その面積のところもですけれども、検討させていただければというふうに考えております。
むとう委員
それは工夫とかなんとかじゃなくて、学童クラブの本来の質を低下させることですから、そういう事例があるからといって、質を低下させるような他区の事例を真似する必要はないと私は思いますので、そこはしっかりと、考え方を変えないのであれば、きちんと学校の中で学童クラブの子どもたちも吸収できるようなことを今後は考えていっていただきたいというふうに私は強く要望をしておきます。
いろいろ言いましたけれど、やっぱり一つだけ、先ほど吉田委員もおっしゃったように、桃園第二小学校の建て替え中の代替校舎として旧第九中学校を使うというのは、地域の方々の要望も強かったので、これについては、今回示されたこの中で一つだけ評価できる点であるということを言わせていただきます。ありがとうございました。
平山委員
すみません、ちょっと聞き漏れていたのが二つと、あとは気になる答弁があったので一つ。先ほど来、旧第九中学校と出ていますけど、当該校は旧第九中学校ですか、旧中野中学校ですか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
現在の財産管理の観点では、旧中野中学校の施設というふうに区としては取り扱ってございます。
平山委員
なぜこれには第九中学校跡地と書いてあるんですか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
一応、併記という形で取扱いを考えてございます。
平山委員
これはいつまでも残すものなのかな。ということで、どこかで基準を決めないとと思うんですよ。
もう一つだけ――質問は二つあるんですけど。これは看過できない。この第四中学校のところに、「明和中学校・北原小学校等改築中の代替校舎として活用」と書いてありますよね。違うでしょう。あそこが明和中学校になるんですよ。代替校舎にずっといるんですか、うちの娘、来年から入るんですけど。ひどい表現ですよ。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
委員御指摘のとおり、今現在は第四中学校でございます。来年4月からは明和中学校そのものでございますので、代替校舎という表現は適切でなかったというところでございます。申し訳ございません。
平山委員
これは委員会の資料ですよ、公開されるんですよ。こういう統合に関わることって子どもたちが傷つくからデリケートにやろうって、これ、第1回目の学校再編のときの反省事項じゃないですか。恐らく企画が作ったんでしょう。だけどちゃんとチェックをしていただかないと、これはちょっとショックですよ。あそこは代替校舎なんだと。代替校舎を卒業する子が出てきちゃうんですよ。かわいそうじゃないですか。そういうのは気をつけてくださいねということ。これは本当にね。
もう一つだけ。同じく施設担当の答弁の中で、先ほど旧中野中学校、旧第九中学校の跡地を、この桃園第二小学校と桃花小学校等の建て替えに使うように自ら進言したとおっしゃった。進言したのはいつですか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
時期としましては、いわゆる地域医療機関の誘致が不調に終わった、その時点において、こちらのほうから申し入れをしました。
平山委員
所管が違うので、あまり違うところは答えなくていいですけど、ただ、あそこを医療機関にしないという決定は区はしていましたか。
塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長
その決定の時期、決定しているかしていないかというところはちょっと承知してございませんので、あくまでも教育委員会事務局からの申し入れをしたのは、そういったタイミングを見計らってというところでございます。
平山委員
現行計画、3次計画に載っているんです。これを否定しているんじゃないですよ。仕事の進め方の話で、現行計画には、あそこに医療機関を持っていくって書いてあるんですよ。たまたまプロポーザルがうまくいかなかった。うまくいかなかったから現行計画変えちゃえということをやりましたということになると、学校施設担当が、中野の中心地に誘致できる予定だった病院を端っこに追いやるということになっちゃうんですよ。病院の着地点は、これを見たら、まだ決まっていないんでしょう。本来であれば、地域医療をどうするかという議論をしてから、病院なんかどこにあったっていいんですか、そうじゃないでしょう。区民にとって一番いい場所はどこですかという中で、あそこだったんでしょう。だから本来であれば、別な所管にそこをちゃんと議論をさせてから、区としての一定の考え方を出してから、そこからやる話で、一遍にこれ、この1枚で表現しちゃって、しかも病院の跡地は着地点が決まっていませんよと。このコロナ禍の中で、皆さん、病院って物すごく切望されていますよ。この学校の代替活用が駄目だって言っているんじゃないです。仕事の進め方として、ちゃんと現行計画を変える場合は、元のものを変えてもらってからそこに入らないと、追い出したということになっちゃいますよ。そこは重々注意をすべきであったと思いますけど、どうですか。
戸辺教育委員会事務局次長
施設担当で進言したということでございますけれども、当然今、平山委員がおっしゃったように、プロポーザルで不調であったといったことから、病院をどうするかという議論が先であるというのはもちろんな話でございます。ただその際に、こういった考え方も取れるのではないかという一つの案として企画部のほうに提案をさせていただいたという意味合いで、進言という言葉を使ったんだろうというふうに思っております。
つまり、当然病院をどうするかという議論は議論としてしっかりと結論を出していただく。もし仮にほかの場所で、もしくは時期をずらしてという選択肢があって、じゃあその後、この旧第九中学校についてはどうするかというときには、教育委員会として代替校舎として使いたいという意思表示をさせていただくと。その選択肢の一つとしてこういうことがありますというのを申し上げたということで、私は理解しています。
平山委員
それであればいいんです。進言したとおっしゃると、ちょっとそれはそれなんでね、あえて申し上げました。
あとはもう当該委員会の問題じゃないですけど、これは病院の誘致を担当するべき部署が、ここに至るまでに一度――これもさっきの話じゃないですけど、ちゃんと当該所管で議論すべきことですよ。それをやらずに、こんなものでいきなりドーンと表すなんてちょっと仕事が雑過ぎると思ったので、あえて伺わせていただきました。別にこれが駄目だって言っているわけじゃないです。以上です。
委員長
よろしいですか。ほかにありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ちょっと私からも一つ言わせていただきたいことがありますので、休憩します。
(午後5時21分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後5時28分)
では、4番の区有施設配置の考え方についての質疑はよろしいですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、質疑を終了いたします。
では、今日のところは5時を目途でしたので、これで終わりにさせていただきまして、次回の委員会は、明日12月3日午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。
以上で本日の日程を終了いたしますが、委員、理事者から何か御発言ありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
明日も厳しい質問があると思いますので、よろしくお願いいたします。
以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。
(午後5時29分)