令和3年05月13日中野区議会総務委員会

中野区議会総務委員会〔令和3年5月13日〕

 

総務委員会会議記録

 

○開会日 令和3年5月13日

 

○場所  中野区議会第1・2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後6時10分

 

○出席委員(9名)

 山本 たかし委員長

 内野 大三郎副委員長

 立石 りお委員

 内川 和久委員

 小林 ぜんいち委員

 白井 ひでふみ委員

 浦野 さとみ委員

 大内 しんご委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 副区長 白土 純

 副区長 横山 克人

 企画部長 高橋 昭彦

 構造改革担当部長、企画部構造改革担当課長事務取扱 石井 大輔

 企画部企画課長、企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 堀越 恵美子

 企画部基本構想担当課長 永見 英光

 企画部財政課長 森 克久

企画部情報システム課長 白井 亮

 総務部長 海老沢 憲一

 防災危機管理監 志村 和彦

 防災危機管理担当部長、新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之

 総務部総務課長、総務部特別定額給付金担当課長 浅川 靖

 総務部法務担当課長 尾関 信行

 総務部職員課長、総務部人材育成担当課長 中谷 博

 総務部経理課長 吉沢 健一

 総務部防災危機管理課長 田邉 敏幸

 総務部新区役所整備課長 中村 洋

 選挙管理委員会事務局長 志賀 聡

 

○事務局職員

 事務局長 長﨑 武史

 事務局次長 小堺 充

 書記 松丸 晃大

 書記 金木 崇太

 

○委員長署名


審査日程

○委員会参与の変更及び異動について

○議 題

 政策、計画及び財政について

○所管事項の報告

 1 中野区基本計画の検討状況について(基本構想担当)

 2 中野区区有施設整備計画の検討状況について(構造改革担当)

 3 中野区構造改革実行プログラムの検討状況について(構造改革担当)

 4 令和3年度行政評価の実施について(構造改革担当)

 5 中野駅新北口駅前エリアの再整備について(構造改革担当)

 6 庁内情報テレワークシステム導入にかかる検討状況について(情報システム課)

 7 中野区地域情報化推進計画の検討状況について(情報システム課)

 8 区等を被申請人とする調停の申請について(法務担当)

 9 訴訟事件の判決について(法務担当)

10 区を被告とする訴訟の提起について(法務担当)

11 幹部職員の人事異動について(職員課)

12 新型コロナウイルス感染症対策について(防災危機管理課)

13 業務用チャット(LINE WORKS)を活用した災害時の情報連絡態勢等について(防災危機管理課)

14 令和3年7月4日執行東京都議会議員選挙の概要について(選挙管理委員会事務局)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査の進め方について御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、所管事項の報告の1番、2番は関連する内容ですので、一括して報告を受けたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。

 初めに、委員会参与の変更及び異動について、お手元の資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありましたので、御承知おきのほどよろしくお願いします。

 それでは、議事に入ります。

 政策、計画及び財政についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、中野区基本計画の検討状況について及び2番、中野区区有施設整備計画の検討状況についての報告を求めます。

永見企画部基本構想担当課長

 それでは、まず中野区基本計画の検討状況について御報告をいたします。(資料3)

 中野区基本計画(素案)に対する意見交換会等を実施いたしまして、意見の概要を取りまとめましたほか、これまでの検討状況等を踏まえ、今後の進め方について一部見直しを行いましたので、御報告をするものでございます。

 初めに、1、素案に関する意見交換会等の実施結果でございます。4月に意見交換会を6回実施いたしまして、延べ148人の方に御参加をいただきました。また、電子メール等で寄せられた意見につきましては37件、関係団体等からの意見としては66団体から御意見をいただきました。

 意見交換会等における主な意見の概要といたしまして、別紙のとおりまとめさせていただいております。こちらにつきましては、現時点で速報的に取りまとめた意見でございまして、関係団体の意見については現在取りまとめ中でございます。

 今後、これらの意見を整理いたしまして、基本計画に関するものを抽出して、計画への反映について検討を行います。内容の詳細についてはお読み取りいただければと思います。

 続きまして、2、素案の見直し及び策定時期の変更でございます。令和3年第1回定例会におけます議会の御意見、また意見交換会における区民意見等を踏まえまして、区として検討を行いました。その結果、素案の内容につきまして一部見直しを行い、改めて意見交換会等を実施する必要があるというふうに判断したことから、改定素案を作成するものといたします。これに伴いまして、策定時期を令和3年の8月から10月に変更いたします。

 なお、改定素案において検討する主な内容について記載をいたしました。基本計画とSDGsの関連性の記載、また、計画期間における改定の考え方、これは中間の改定に関することでございます。それから、「地域包括ケア体制の実現」における地域医療の位置付け、「遊び心あふれる文化芸術」の趣旨に関する記載、生物多様性の保全に関する記載、事業の展開における後期の記載など、こういった様々いただきました議会の御意見、また別紙にまとめました区民意見等を踏まえた見直しを現在検討しているところでございます。

 3、今後のスケジュール予定でございます。6月、第2回定例会で改定素案を報告した後、6月の最終週で改定素案に関する意見交換会を3回実施したいというふうに考えてございます。それを踏まえまして、7月の末頃に案として報告をさせていただいて、パブリックコメント手続を経て、10月に策定をしたいというふうに考えてございます。

 御報告は以上でございます。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 それでは、中野区区有施設整備計画の検討状況についてということで御報告申し上げます。(資料4)

 区有施設整備計画につきまして、ただいま御報告がありました基本計画の策定と同様に進めておりまして、1の(1)の意見交換会につきましては同様に進めてきたところでございます。

 (2)の区民から電子メール等で区に寄せられた意見、これにつきましては基本計画と振り分けまして、27件ということでございます。

 また、(4)の区有施設整備計画(素案)に対する主な意見の概要につきましても、区有施設について取りまとめたものということでございますが、今後、この意見を整理いたしまして、この計画への反映の検討を行ってまいります。

 次に、2、素案の見直し及び策定時期の変更ということでございます。こちらも基本計画と同様に、策定の時期を令和3年8月から10月に変更したいと考えております。

 現在、改定素案に向けまして検討している主な事項でございますが、大きく二つございまして、一つが教育センター・保健所等の再編ということでございます。こちらにつきましては、生活援護事務所について、これまで検討しておりましたけれども、今後改定素案に向けましては、相談者や受給者の利便性、関連窓口との連携等を強化する視点から、生活援護機能及び施設の配置を検討しているところでございます。

 もう一つ、新たな機能を備えた児童館・中高生向け施設の整備ということでございます。こちらにつきましても改定素案に向けて、小・中学校整備計画のスケジュールを踏まえまして、10年後に想定される配置を検討しているところでございます。また、用途変更を行う児童館につきましては、跡地における子育て支援や地域交流機能の確保も検討しているところでございます。

 3、今後のスケジュールにつきましても、基本計画と同様のスケジュールを考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございませんか。

内川委員

 基本計画も、区有施設整備計画にしても、裏面に今後のスケジュール(予定)とありますが、10月策定というふうになっております。当初8月策定ということだったんですが、8月策定においても幾度となく計画が延ばされていると。10月策定で本当にこれは最後の延長というふうに考えてよろしいですか。

永見企画部基本構想担当課長

 10月の策定ということで考えているところでございます。

内川委員

 二度三度延長されていますので、本当にもう最後にしてほしいなと思います。というのは、10月となると、ここでまたもめちゃうと、次年度予算にかなり影響してしまうのかなと。必ず10月策定するんだと。もう一度お聞きします。

永見企画部基本構想担当課長

 10月に策定したいというふうに考えてございます。

内川委員

 今までずっと言っていて、また延ばされているんですよ。この点はしっかりとお願いしたいと思います。

 それから、両計画において、1の(3)、関係団体等からの意見聴取。こういった新型コロナの影響もあって、なかなか皆さんが集まってそこでの説明というのはやりづらかったと思うんですけれども、集会形式の27団体、ここからは生の御意見がいただけたかなと思いますけれども、それ以外の電子メール等39団体とあるんですが、これは39団体全てから回答を得られたということでよろしいですか。

永見企画部基本構想担当課長

 全てからということではございませんが、意見のある団体につきましては御意見をいただいたということでございます。

内川委員

 それと、今後のスケジュールで改定素案に関する意見交換会等の実施、6月とあります。これに関しては、新型コロナの影響もありますけれども、集会形式を行う団体が全て出向いて、同じような形で意見聴取を行うということでよろしいですか。

永見企画部基本構想担当課長

 こちらにつきましては、集会形式で3回の実施ということで考えてございます。

酒井委員

 基本計画と区有施設整備計画が策定時期が2か月遅れますよということだと思います。もう少し詳しくそのスケジュールの変更の理由を教えていただけますか。

永見企画部基本構想担当課長

 スケジュールにつきましては、現時点の前までは8月に策定をするということで予定をしてございました。そういった考えで、先般の第1回定例会におきまして、様々御報告に対して議会から御意見をいただいたというところでございます。こういった御意見を踏まえまして、区としてそれらについて可能な限り反映をするということで丁寧な対応を図っていくといった考えに基づきまして、一定程度改定することに伴いまして、やはり区民意見交換会を改めて実施する必要があるのかなということで、改定素案を策定するということで2か月スケジュールが遅れるということでございます。

酒井委員

 書いていることを今御説明いただいたんだと思うんですけど、区民の意見、それから議会の声を聞き、変更する部分がありますよと。それに関しては丁寧な意見交換会が必要ということなんでしょう。要するに、それぐらい大きい変更があるという理解でいいんでしょう。どうしてかというと、これ、素案から案に、こういう考えの下になると、もともとも変わらないんだというふうになるわけですよ。素案から案に、素が取れるときに変更してもいいわけじゃないですか。けど、素案から改定素案を出すわけなんですよ。今後変わるときは必ず改定素案を出すかというと、そうじゃないでしょう。

 それだけ大きなものがあるんだということだと思うんですけども、この二つ、施設整備計画については示されています。教育センターと保健所の再編、それから児童館の件ですね。それからまた、基本計画においては、地域包括ケアと医療体制のことであったりだとか、様々な記述のことがあります。

 ただ、そうであれば、第1回定例会の基本構想のあの議決って何だったんだろうなと思うわけなんですよ。それで聞いているんです。それで、ちょっとお尋ねしたいんですけれども、基本構想・基本計画のスケジュール、こちらの変更というのは今までどういうふうになっていますか。大きく変わっていると思うんですが。

永見企画部基本構想担当課長

 当初のスケジュールといたしましては、基本構想については令和2年の第2回定例会、基本計画につきましては令和2年の第3回定例会ということで策定を考えてございました。基本構想につきましては1度スケジュール変更を行っておりまして、結果的に前回の令和3年第1回定例会策定というスケジュールに変更したものでございます。

 基本計画につきましては、今回を含めますと3度のスケジュール変更を行っております。初めのスケジュール変更として、令和3年の第1回定例会ということで基本構想と同じ時期ということでございましたが、その後、令和3年の8月策定、また今回10月策定ということで変更を行ってきたところでございます。

酒井委員

 新型コロナの影響であったりだとか、財政見通しを示さなきゃならない等々の理由があって、基本構想が遅れた。それで基本計画も遅れてきたわけですよね。他方、区としては、やはり遅らせていく中では区民生活への影響もあるというふうなことをおっしゃていたんです。逆に言いますと、丁寧な対応をされて2か月遅らせるのかも分からないんですけども、他方、これまで遅らすことによる区民生活の影響というのをおっしゃっていたわけなんですよ。その点、どうお考えですか。

永見企画部基本構想担当課長

 委員のおっしゃるとおりでございまして、基本構想・基本計画につきまして、可能な限り早く策定をする必要があるという認識で取り組んできたところでございます。そういったところを先般の第1回定例会におきまして様々な御意見を踏まえて総合的な判断を行った結果、10月策定ということであれば、次の予算編成等にも何とか間に合うというところで、このような判断をしたものでございます。

酒井委員

 影響の部分は少ないんじゃないかというふうにおっしゃっていますけど、今までそれを延期することによる影響が出るとおっしゃっていたわけなんですけれども、じゃ、この2か月の延期というのは、いつ頃どのように判断されたのかというのを最後ちょっと確認させていただいていいですか。

永見企画部基本構想担当課長

 第1回定例会の様々な御質疑を踏まえまして3月の下旬に検討を行い、一定このようなスケジュール変更が必要なのではないかという方向性を確認して、庁内の調整などを行いながら今回御報告をしているものでございます。

浦野委員

 第1回定例会で基本計画、施設整備計画それぞれ報告があって、かなりこの委員会でも議論があって、他の委員会もそうでしたけれどもあって、4月に意見交換会がされた。その結果の中身の今日は報告だと思うんですけれども、コロナ禍の中でそれぞれかなり定員に近い区民の方が参加された会場もあったと思うんですけれども、意見交換会を開催してこれだけの方が参加された中での御担当さんとしての受け止めというか、ちょっとまずそこをお聞きしたいと思います。

永見企画部基本構想担当課長

 コロナ禍の中で、事前申込制という中でこれだけの方が御参加いただいたということで、基本計画、また区有施設整備計画に関して、区民の皆様の関心の高さというものを実感したところでございます。

浦野委員

 今回開催に当たってはがきを無作為で送って、その方も結構会場に来られていたのかなと思うんですけれども、それぞれ無作為で送ったはがきの数と、その中で参加された数というのは把握されておりますか。

永見企画部基本構想担当課長

 タウンミーティングという形で実施をしてございますので、今回の意見交換会に限らず、タウンミーティングについては無作為抽出で400通のお手紙を送っているところでございます。ちょっと申し訳ないんですけども、それのはがきを受けて御参加いただいたという人数については現在まだ集計中でございます。

浦野委員

 集計中ということで、集計の状況というのは後に分かるんですか。まずそこをお伺いします。

永見企画部基本構想担当課長

 すみません。把握はしているんですけれども、現在、ちょっと集計結果というものが手元にないのでということでございます。

浦野委員

 今回タウンミーティングにこれを置き換えてやったわけですけども、結構はがきが来たから来ましたという方が各会場いらっしゃったと思うんですよね。区民参加の過程の中で、その取組というのは私はすごく大事なことだと思っていて、区長とのタウンミーティングに限らず、いろんな意見交換会も、やっぱり区民参加を保障して広く参加してもらうという意味では大事な手法の一つだと思っているので、その結果がどうだったのか、今後また広く参加してもらうためにどうするのかを考えていくというのはすごく大事なことだと思っているので、そこはぜひ、把握されているということなんですけど、その上でまた今後の開催方法の中でも工夫をしてほしいなという思いでちょっとお聞きをしました。

 それで、私も参加して、結構やっぱり幅広い年齢層の方が参加されていたと思いますし、意見で出された概要を見ても、やっぱり子育て関係のところ、特に今回児童館が名前として出ましたから、そこでの意見や質問も多かったと思いますし、そのやりとりも多かったなというふうに思うんですけれども、今回議会での議論や意見交換会での結果を踏まえて、先ほど来質疑があるように2か月当初の予定よりは遅らせて検討をしますよということなんですけどね。

 ちょっと2か所、理由になっている生活援護のところと児童館のところでそれぞれ伺いたいんですけれども、施設整備計画の検討状況についての裏面のところで、今回改定検討する中身の2-1のところで、生活援護の事務所を、この文脈の中で受給者のプライバシー保護の観点から教育センター移転を検討してきたというくだりがあるんですけれども、これって、この間の議論からすると、受給者のプライバシー保護の観点から教育センターでは駄目なんじゃないかというのが議論としてあったと思うんですよ。ただ、ここに書いてあるのは、受給者のプライバシー保護の観点からとしては教育センターの移転をということがあって、何かここが、この間の議論も踏まえると認識としてはちょっとずれが現在でもあるんじゃないかなということを非常に今回中身を見て思ったんですが、そこはいかがですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 今の点ですけれども、生活援護につきましては、ここにあるとおり、これまで生活保護の相談・申請、受給者の増加が見込まれること、それから受給者のプライバシー保護の観点ということを踏まえて、教育センターへの移転ということを検討してきたところでございます。ただ、この間の議論の中でもそれについての課題もあるだろうということは御指摘を受けておりましたし、再検討するということもございましたので、改めて検討をしてきたというところでございます。

浦野委員

 ここに書いてあるけれども、やっぱりこの間の議論を踏まえて、それではよくないんじゃないかということで検討しているということが今の答弁だと思うんですけど、この最後に生活援護機能の施設の配置を検討しているとあるんですけれども、今、何か具体的に検討している場所であったりとかというのは現時点でお答えできるものはありますか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 相談者、受給者の利便性、関連窓口との連携強化という観点ですね。これはもともとの受給者の増加、プライバシーの保護の視点は大事ですけれども、さらに利便性ですとか、連携といったことで強化を図りたいということを考えておりまして、新区役所の中の窓口が設置できないだろうかというようなことも併せて検討しているところでございます。

浦野委員

 これはこの間再三申し上げていますし、他の委員からも繰り返し出ているところではありますけれども、生活保護の方はここの建物なんだということ自体が、やっぱりそれがプライバシーの観点からよくないということはこれまで申し上げてきたと思いますし、この後、構造改革のところでもちょっと報告がありますけど、他部署との連携のところであったりとか、未然にどう困窮者への支援をしていくのかというところは、今のコロナ禍の中で特に大きな課題になっていると思いますから、ぜひアクセスの問題やプライバシーの観点というのは十分に引き続き検討していただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 今の観点でここは検討しているところでございますので、また第2回定例会のときには改定素案ということでお示ししますけれども、その中でこの配置についてお示ししたいと考えております。

浦野委員

 よろしくお願いします。同じ2ページのところの、もう一つ今回検討する中身となっている2-5の新たな機能を備えた児童館・中高生向け施設の整備というところで、これも下にその理由が書かれておりますけれども、今回初めて素案の中で、特に児童館のところで個別の名前が出されて、やっぱりそれぞれの地元の方にとっては大きな影響があって、それぞれの意見交換会の中でもここはかなり具体的に質疑や質問もあったと思うんですね。

 施設整備計画のほうの別紙の例えば2ページの児童館、キッズ・プラザ、学童クラブという中の30番のところ、一つ例示として挙げますけれども、新井薬師の児童館が廃止されて、学童クラブ、今はその中に含まれているわけですけど、これが学童クラブ専用になりますよと。ただ、ここは公園の中にあることもあって、非常に利用がされている場所でもあると思うんですけれども、かつ地域のいろんな活動の拠点にもなっている場所だと思います。

 当然、今は両方あるものが学童クラブだけになれば、その出入りというのは学童クラブ利用者に制限されていくことになるので、やっぱり今の利用のされ方というのはなかなか当然難しくなるだろうと思いますし、今後、令和小学校の中にキッズ・プラザができることで上高田の学童クラブもなくなるということになるわけですけども、この中でもあるように、例えば同じところの26番に出されている意見で、児童館が減ることで、徒歩で行ける距離にない子どもたちはどうするのか、実際の利用状況をきちんと調査をした上で検討してほしいと。

 これは結構出ていた意見だと思うんですけれども、やっぱり実態として、生活圏であったり、子どもたちの遊び場や居場所というところでは、そこを利用されている方の声をきちんと聞いていくという過程がすごく大事だと思っていて、これは前回のときにも申し上げたと思うんですけれども、中身に入っちゃうと子ども文教委員会所管になってしまうので、ここではちょっとお聞きできないんですけれども、ただ、やっぱりそこの施設を利用する人の声というのを丁寧に聞いていってほしいと思うんですけれども、そこは今後の中でいかがでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 児童館は、今回意見交換会でもかなり多く御意見いただきました。30番の新井薬師児童館のところですけど、学童クラブの施設ということで方針は出してございますけれども、学童クラブだけでなくて、例えば乳幼児親子も使えるような時間帯を設けるとか、様々検討もしていきたいというふうに思っております。

 ほかに、例えば26番のところの御指摘なんかも、児童館とか学童クラブ、キッズ・プラザ、それぞれの利用状況といったものを定量的にまず測っていくということ、また定性的に様々な意見を伺って捉えていくこと。こうしたことによって今後のこういった子ども施設の在り方を考えていきたいというふうに思っているところでございます。

浦野委員

 今後のところの区が今言っている新たな児童館の機能というところが今の御説明のところにもなるのかなと思うんですけど、ただ、そこのまだ具体的なものがない中で、やっぱり利用している方からすると、児童館が当然なくなるということで今までの利用ができなくなるということになりますから、そこもきちんと併せて伝えていく必要があるし、やっぱり重ねて利用者のところの意見はぜひ丁寧に聞いてほしいなというふうに思います。

 もう一点なんですけれども、もう一つ、結構質問であった土地の売却のところで、平和の森小学校の売却についてというところでも結構意見が、ここにも書かれていますけどもあったのかなと思っていて、当然平和の森小学校の新校舎の移転が完了しなければ、今の当該用地は使えないわけですけれども、なので、スケジュールとしては大分先にはなりますけれども、ただ、今日もこの後ちょっと報告のある北口の再開発の問題とも関わってくると思うんですけれども、一昨日の特別委員会の中では、今後、マンションのところにファミリー層が入れるような居住スペースも検討していくというようなやりとりもあって、そうなると、この間それぞれ南と北で統廃合の影響があって、既に桃花小学校や平和の森小学校というのがパンク状態になってきていて、プレハブや教室も増築しなきゃいけないという中で、仮に北口の、まだもちろん具体的にはこれからですけれども、そこがファミリー層を誘致していくとなると、当然それに隣接する小学校や、もちろん小学校だけではないですけれども、いろんな子ども施設にも影響が出てくると思っていて、そういう意味ではやっぱりそういうことも踏まえて考えていかないといけないんじゃないかなと思うんですけれども、その点はいかがでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 特に学校ですとか、保育園、幼稚園等特定の方が利用する施設といったものは、その需要をどう見極めるかということが非常に大事かなというふうに思っております。小・中学校も周辺のまちの状況、特に中野駅周辺の開発の状況、そうしたものも踏まえながら需要を捉え、それによって施設の計画を立てていきたいということで考えております。

浦野委員

 仮に平和の森小学校が予定どおり売却になって、もしそこにまたマンションがとなれば、当然平和の森小学校のまた児童数にも影響するし、当然施設があれば、そこに行き交う人やそれぞれの生活圏というものがあるので、十分そこを考えながら検討してほしいということを重ねて要望したいと思います。

 最後にもう一点。今後のスケジュールのところで、先ほど基本構想担当課長の報告の中で、改定素案に対する意見交換会が6月下旬で、最終週に3回今予定していますよとあったんですけれども、3回というのは何か非常に、今回は6回あったわけですね。6回でももう少し増やせないかということを前も申し上げたと思うんですけど、今回意見を踏まえて改定する中で、3回というのは少ないのではないかなと思うんですけども、そこはいかがですか。

永見企画部基本構想担当課長

 この回数につきましては、今度の意見交換会は改定した箇所というところを中心に御説明するような形になってくるかとは思いますけれども、区内の南北をバランスよくというような形で、3回ということで考えております。現在の10か年計画第3次におきましても、改定素案というものをお出ししている経緯がございますけれども、その際にも3回ということで南北、区役所というような形でやっておりますので、それと倣ったような形で3回ということで考えているところでございます。

浦野委員

 最後にしますが、以前がそうだったということなんですけど、冒頭に申し上げたように、区民参加の中で、広くこのことだって区民の方に参加してもらってやっぱり意見をもらうということは当然大事なことだと思うので、例えば開催方法を、もし回数が増やせないのであれば、オンラインで主張できるような形にして、そこでちょっと意見を、手を挙げてもらうとかなり収拾がつかない大変さはあるかもしれないんですけど聞いてもらって、後日でもいいので意見を例えば寄せてもらうであったりとか、今、他の審議会でもオンライン開催で傍聴できるように区のほうで取り組まれていると思うので、そういう意味で広く意見をもらうという意味では、冒頭のはがきを無作為で送ったということも一つですし、開催方法のやり方というのも検討をぜひしてほしいなというふうに思うんですけれども、そこをもう一回御答弁をお願いします。

永見企画部基本構想担当課長

 審議会のオンライン開催については承知をしているところでございます。意見交換会となると、一般の区民の皆さんが御覧になる中で、画面に出て発言をしたりとかそういった形になるので、また少し慎重な考えが必要かなというふうに思ってはございますが、メールであったりとか、幅広く御意見をいただけるような工夫については検討したいというふうに考えております。

大内委員

 今回、意見交換会において、策定時期が8月から10月に変更するという説明はされているんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 10月に変更するということにつきましては、今回、議会で初めて報告しているところでございます。本日の総務委員会で初めて報告をしているところでございます。

大内委員

 ということは、意見交換会の時点では8月に策定されるという前提で説明されていたと、意見交換会のときはそういうことになりますよね。

永見企画部基本構想担当課長

 議会に正式に報告もしておりませんし、方向性として考えていたという段階でございましたので、意見交換会においては8月策定ということで御説明をしてございます。

大内委員

 となると、これは、第1回における議会の意見及び意見交換会における意見を踏まえて遅らせたと書いてあるんですけども、では、意見交換会をやっている最中ではまだ8月策定ということで準備されていたということでいいんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 10月のスケジュールということで想定というものは一定持ってはございましたので、そういった準備も進めつつ意見交換会も実施をしたということでございます。

大内委員

 私が聞いているのは、意見交換会が終わるまでは8月に策定するということで準備を進めたんですね。

永見企画部基本構想担当課長

 事務的な作業といたしましては、一定10月ということも想定しておりましたので、それに対応できるような形で準備を進めてございました。

大内委員

 言っている意味が分からない。10月にすることも前提にという――。言っていることがおかしくないですか。8月の策定を前提に意見交換会をやっていたんでしょう。それで、議会の意見と意見交換会の意見を聞いたら10月になりましたと、そういうふうにこの文章は読めるんだけど。ということは、意見交換会のときはあくまでも8月策定ということで準備を進めていたんじゃないんですかと聞いているの。

永見企画部基本構想担当課長

 意見交換会を実施している段階におきましては、8月ということで準備をしてございます。

大内委員

 その時点では別に10月に策定するという考えは全くなくて、あくまでも8月に策定するということで意見交換を行っていたの。そういうことでよろしいんですよね。

永見企画部基本構想担当課長

 10月に変更するということについては、内部で検討してはございましたけれども、それと並行で準備も進めつつ、意見交換会の実施もしていたということでございます。

大内委員

 意見交換会の意見として、主な意見の中に遅らせろとも一言も書いていないし、この意見を聞いて、何で8月から10月に変わるのかなということが分からない。どこかに触れられているんですか。自分たちの準備が遅れたというのが僕は主な要因かなと思っていたんだけども、この文章を読む限り、第1回定例会での様々な質疑、あるいは区民との意見交換によって延ばしたというふうに読み取れるんですよ。自分たちが今言ったことも内々に考えていたと言われちゃうと、ちょっと説明が違ってくるのかなと思うんですけども、もうちょっと素直に分かりやすく言ってもらえますか。

永見企画部基本構想担当課長

 すみません。ちょっと資料の書き方が分かりにくいというところで申し訳ございません。第1回定例会の議会の様々な御意見を踏まえて、スケジュールの変更についても検討を行い始めたというところでございます。その後、そういった準備も進めつつ区民の皆様の御意見も伺って、最終的にやはり見直す必要があるということで判断を行い、このたび、そのような形で御報告をさせていただいているものでございます。

大内委員

 もうそれ以上言いません。ただ、基本構想を3月に議決しないと基本計画に影響すると。だから、基本構想はこの時期にやらなきゃいけないんじゃないかということを言っている意見もあったんです。でも、それって全く関係なかったということになっちゃいますよ。だって、第1回定例会の意見を聞いて、それで、基本構想をこの時点で議決しないと基本計画に影響を及ぼすから、早く基本構想を議決しなきゃいけないんじゃないのかなという考え方を持った方もいらっしゃったし、私たちもそういうことは思っていました。

 ただ、私たちはちょっと考え方が違いましたけど、もう少ししっかりとしたものをつくったほうがいいというスタンスだったんだけども、この時点で基本構想を通さないと基本計画にも多大な影響を及ぼすといった意見がたくさん出ていたんですよ。それは何だったのかな。

 第1回の議会の意見を聞くんだったらば、基本構想を3月に通したんだから、ちゃんと基本計画も予定どおりやってもらう。そうしないと、3月に通した意味がないじゃないかという話になっちゃうのよ。だから、簡単にこうやって延ばすということをしてもらうと、先ほど内川委員からもあったけれども、また延びるんじゃないか。そもそも1年間遅れているわけですよ。基本計画に関しては丸1年全てが。基本構想も1年近く遅れている。

 だから、どこでどう議論して遅らせたのかがちょっと見えてこないんですよね。これだと、議会の意見と、あるいは意見交換会で遅らせたというように取れちゃうので、申し訳ないけど、やっぱり自分たちの手続というか、集約の仕方があまりなかなかうまくいっていない。自分たちは一切責任ないんだみたいな。あなたたちもなかなか会議がうまくまとまっていなくて遅れたといった反省が全然ないと、議会の意見と区民の意見だけで遅れたというふうに取れちゃうんですよ、これだと。その辺、どうですか。

永見企画部基本構想担当課長

 ちょっと資料の書き方、また説明としてそのような形で理解するような形になってしまい、申し訳ございません。意見として議会、区民の皆様からいただいたという事実はございましたが、いただきながら、区としてやはり計画の内容についてちょっと足りない部分があったという反省であったりとか、そういったものに立って検討を改めて行ったというところがございます。意見をいただいたから変えたということではなくて、そういった意見を踏まえて我々のほうでも改めて検討した結果、このような判断をしたということでございます。

大内委員

 基本計画は結構です。

 同じく区有施設の整備計画も、何でこれ、一緒にタイミングを遅らせちゃうの。別にこれを先にやったっていいじゃない、8月に。それとも、基本計画ができないと言っているんだったらば、むしろ基本計画が正式に終わってから出すのか。わざわざこれを同じタイミングでやる必要があるんですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 この間、基本計画と区有施設整備計画を関連させて、同時のタイミングで検討を進めてきたところです。内容的にも基本計画で示している施策、それと施設の計画は非常に関連をしておりますので、これは同時のタイミングで進めていくということで行っているということでございます。

大内委員

 そんなことを言ったら、基本構想も基本計画もセットなんですよ。基本構想があの時点で議決されたら、基本計画はそれに基づいてすぐつくっていかなきゃいけないんですよ。でも、そっちだけ先延ばしにするというのはおかしいんじゃないの。まして、区有施設整備計画も別に基本計画ができなきゃできないとかじゃなくて、当初8月につくる予定だったら、ちゃんとせめてこっちだけでもやるとか。何でも先延ばしにしちゃうとまた何でも、また何かの理由をつけて、何かで遅れたら全部遅れるとか、そういう言い方になりますよ。基本構想が予定どおりあなたたちの言っているとおり3月に議決されたんだから、だったらすぐ当初の予定どおり基本計画も遅れを出さないでやるべきだったんじゃないのかな。施設配置も。

 これは出ちゃったからそれ以上言いませんけど、本当はちゃんとその辺は区民にも謝って、遅れますということをちゃんと本来なら説明をしなきゃいけないんじゃないのかな。みんな8月にできると思って期待していた部分もたくさんあるわけだから、そういった部分が一切なくて、今聞いていると、議会と、あるいは区民意見交換会でいろいろ聞いたから遅らせますというのは、ちょっと言い方が他人に押し付け過ぎなのかな。自分たちのやっぱり責任もちゃんと感じておかないといけないのかなと。どうですか、部長。

高橋企画部長

 今御指摘ありましたが、区民の皆様、また議会の先生方に、これまで8月に策定するというところで区としてはお示しさせていただきながら進めてきた、お約束をしてきたわけです。ですので、そのお約束を今回このタイミングでずらすということについては、大変申し訳なく思ってございます。

 一方で、今回、これまで御説明させていただきましたが、両計画の内容については、区民生活にも影響のある点も変更内容に含んで変更をする考えがございます。そうなりますと、やはりその変更に当たっては再度議会、区民の皆さんから御意見をいただき、丁寧に進めていくべきということで捉えてございまして、結果として8月を10月というところで進めさせていただく。これが最善の進め方として、区としては今御相談させていただいているところでございます。お約束について守れず、2か月先にというところについては大変申し訳なく思いますが、丁寧にこの先の大切な2計画についてしっかり御理解をいただき進めたいということで、御理解いただければと思います。

大内委員

 もう言いたくなかったんだけど、そう言って1年間延びてきた。結果的に1年間延ばしちゃったわけ。そう言って、基本計画についてはどんどん、基本構想が遅れたから遅れたのかもしれないけども、そうやって丁寧なことをやりたいと言って、ずっと遅れてきちゃっているんだよ。また丁寧な進め方をしたいのでとまた遅れますという言い方になっちゃうんじゃないのかな。今回はそんないつまでもそういうことを言っていないでちゃんとやってくださいねと、それはもう結構ですよ。

白井委員

 内容は今、大内委員からあったのと同じところです。もっと端的に言うと、よく今頃こんなことを言っているなと、単純にそう思います。1番は、ここに検討の内容を書いてあるんですけど、これって前回の議会で初めて出てきた案件ではなくて、これまで基本構想、それから一連として関連する基本計画、それから施設整備、これに構造改革も加えてもいいと思います。この中でずっと問題だとか課題で挙げられてきたものを、改めて行政側として表現した文言ですよね。

 令和3年度予算に当たっては、我々も附帯意見にもつけさせてもらった部分でもある。それを変更するということに関しては評価します。ただ、だからこそ基本構想の議決というのは、基本計画にたくさんの宿題があって、もっと見直さなきゃならないところがたくさんあると行政側としても認識があるんだったら、延期したらどうですか、継続審議としたらどうですかと言ってきたわけですよ。それでも基本計画に、先ほど他の委員からもありましたけども、影響があるからというので議決をやった。

 それは当然影響があると思います。ただ、一方で、それだけ大きく変更する、もしくは変更しなきゃならないような状況の基本計画をそのままにして、改めて基本構想だけ議決してしまうほうが、こちらのほうが区民にとっては影響が大きいという判断を私たちはしたんです。にもかかわらず、変更します、それにはやっぱり時間がかかるので延期させてください、2か月ですけどと言われたときに、だったら、何で基本構想の議案の審議のときに先に言わなかったんですか。

 僅か数か月の間に考えが変わったということなんですか。もともとこれだけのことをやろうとすると厳しいよという話もしてきた。この委員会の中でも何回も言ってきた。施設の再整備に当たっては、関係団体だとか、区民の意見なんかは一回も聞いていない。役所側でつくっただけで、これを初めて聞く人ばっかりですよって。これを反映させた基本計画が出てきていて、この大本が基本構想だと言われたら、さすがにこのやり方では乱暴すぎると言ってきた。

 内容に関しては、ここに書いてあるとおりですけども、生活保護の窓口を新庁舎から出そうとしている、こんなやり方はあるのかという話も厳しく言ってきた。地域包括ケア重点プロジェクトと言ったはいいけども、医療と介護の連携って誰でも言うにもかかわらず、医療という言葉が欠けているという話もした。一方で、いわゆる児童館の配置について、区側として中学校区域に1か所だという明示を初めてした。具体的にどの児童館が残るのか、またどこがなくなるのか、明示しているところもあれば、明示しない地域もある。これはちょっと基準が曖昧すぎる。これではやっぱり地域に不安が残りますよという話もしてきた。

 挙げてもらっているのはこれまで指摘してきたところなので、改めて評価はするんです。ただ、今頃これを言いますかって。なぜこのタイミングになるんですか。普通はそうじゃないですかね。後出しじゃんけん以上に、なぜこんなタイミングになっているんですか。先ほど諮らずも酒井委員からありましたよ。一体あの議決は何だったのかって。私も、逆の立場から継続審議すべきだ、宿題がたくさんあると言っていた立場から、一体何だったのかと思いますけど、行政側として矛盾していると思わないんですか。何の問題もないですか。このタイミングでこんな話をするに当たって、どう思われていますか。

永見企画部基本構想担当課長

 委員が今御指摘していただきましたように、こちらに書いてある内容につきましては、以前から御指摘をいただいていた内容について含まれているということは認識をしているところでございます。第1回定例会でも改めて御指摘をいただいたというようなところがあったかなというふうに思ってございます。基本構想の議決をいただく段階において、そういった基本計画について御納得いただけるような内容でお示しをできているということが本来求められることであったかなというふうに思ってございますが、議決をいただいたということを踏まえつつ、そこで様々いただいた御指摘についてはやはり反映していく、検討していく必要があるのだろうということで改めて区の中で判断をさせていただいて、このような形で御報告をさせていただいたというところでございます。

白井委員

 先ほど、大内委員も検討のタイミングをお話しされていましたけど、要は、基本構想の議決が終わってから計画の延長を考え出したということなんですか。地域に説明会、意見交換会はあるけども、取りあえず議会報告の中でのスケジュールでやっていたので、ただ、一方で、内部の中では既にこれはこのままでは難しいと。日程の変更しかり、内容の変更しかり、検討をやってきたということでいいですか。

永見企画部基本構想担当課長

 スケジュール変更につきましては、区の中での検討については、第1回定例会終了後に早い段階で行い始めたというところはございます。そういった状況で両にらみといいますか、スケジュール変更ということも捉えつつ、意見交換会と同時進行で実施させていただいて、やはりこのような形でスケジュール変更するべきであろうという判断で、このような形で報告させていただいているものでございます。

白井委員

 もともと基本構想の審議を進めるに当たって、基本計画、それから施設の再整備、さらには構造改革を一体的に報告してもらう、一体的に議論をやっていく。それだからこそ、全部まとめたスケジュールを示してきたわけなんですよね。事ここに至って何なのかというと、基本構想は出来上がったから別物ですという走り方になっている。一番初めの審議の進め方として一体的にやっていく。関連性が強いと言ってきたのは役所ですからね。もはやそれも自分で覆している状況になっている。この状況でいくとね。

 イレギュラー続きですよ。普通、意見交換会があって、主にこんな意見がありましたというまでは普通の報告。ただ、それに対して、既にどういうふうな内容を検討しなきゃならないのかというところまで書き加えた報告なんてこれまで見たことないよ、こんなの。これ、さも意見交換会を踏まえたように見えるけれども、完全に議会から出た意見を踏まえているやつだけですよね。後ろには意見交換会の述べられているだけになっている。だから、「これまでの検討状況等を踏まえ」と書いてあるんですけど、ここがふわっとした言い方にしてあるけど、他の委員も聞いていましたよ、一体何をどう踏まえたという表現になっているんですか。いかがですか。

永見企画部基本構想担当課長

 冒頭の文章かなというふうに思います。「これまでの検討状況等を踏まえ」ということでございます。こちらについては、素案という形で報告をさせていただいたものに対する第1回定例会における議会意見、また区民意見などを踏まえということでございますが、今回の委員会資料の検討する主な内容というところについては、区民意見についてはまだ現在取りまとめ中というところもございまして、具体的に反映といいますか、検討内容としては、すみません、表記できていないんですけれども、議会からいただいた御意見については、一定検討の内容ということで表記できる状況でもあるかなということで、このような資料になってございます。

 本来であれば、このような形で示すということはちょっとあまりない資料なのかなというふうには思いますが、今の段階でこのようなところを検討しているというところを少しでもお示しをして、御理解いただきたいというところで今回表記させていただいたところでございます。

白井委員

 御自身で今、あまりない表現とおっしゃっていましたけど、そうだと思います。その上でさらに、先ほどこれも他の委員からありました、改定素案というスケジュールが入っているんですよね。普通、こんなのも見たことないです。素案から「素」が取れて案になるんです。普通はこのスケジュールで進めるんですけど、このタイミングで既に改定素案を出すということは、もはや普通に内容を修正するだけじゃなくて大幅に変えるという現れですよね。こんな表現の仕方は普通しないですよね。

 既に検討状況についての報告というふうに出ているんですけど、要は、大幅に基本計画を変えます、施設の整備の検討についても変えます、だからスケジュールはもはや間に合いませんという報告じゃないんですかね。この表現だと、単純に言うと。だから、意見交換会でこれが踏まえられましただとか、この辺の改定の課題、主立っては議会から出た意見なので、検討状況を踏まえて、要は議会から出た意見をここでまとめておられていると思うんですけど、今回の報告の主たるところってここかなと思っているんですけど、もう一回確認させてもらっていいてすか。

永見企画部基本構想担当課長

 今回の報告の趣旨につきましては、意見の内容についてお知らせをすることと併せて改定素案をお出しすることと、スケジュールの変更ということで御報告をしているところでございます。内容につきましては、一定程度の改定を行うということがございますので、施設の計画と併せて一体的に考えたときに、改定素案という形で意見交換会を改めて実施する必要があるということで判断したものでございます。

白井委員

 同じことなので、冒頭申し上げたことのもう一回繰り返しになるんです。スケジュール的に非常に苦しい。課題も問題もたくさんある。だから、この進行の在り方をよく検討するようにと言ってきた。にもかかわらず、議案として提出されるのは行政側ですよね。議決をするかどうかは議会側の話なので、議決云々の話は別途置いておきます。

 ただ、今言ったみたいにイレギュラーで、既に課題を挙げているスケジュールの変更とともに、改定素案というような今まで使ったことのないような文言まで入ってきている。にもかかわらず、議決が終わってすぐにというふうには恐らく思えなくて、ずっと基本構想の議決の間指摘された事項かここに入ってきているわけだから、やっぱりこのやり方は普通はないなと思いますよ、私はね。

 だったら、初めからスケジュールも含めて、検討も含めて出してもらえばすっきりなんですよ。反対のために延ばせと言っているんじゃなくて、あまりにも課題が多い。このままでは影響が大きすぎる、進め方が雑すぎるという話をしてきた。そこへ来て、これも言った。仮にこのまま進めようとすると、もはや大幅に変更したときに区民の意見を聞く機会がない。そうですよね。今回だけで終わっちゃうと、仮に大幅に変更するとすると。だから、もう一回ヒアリングをする、意見交換の場を持とうとすると、どうしても二月ほど延ばさなきゃならないというスケジュールなんでしょう。

 だから、ある意味今回はたたき台として出した。次にもう一回大幅に変更する。さらに、意見交換の場を持つというところは評価なんですけど、ならば何で初めにその意見が出たときに素直に聞いてくれなかったのかなって。一通り議決が終わった後にもう一回修正しますとしか聞こえなくて、本当はこの辺よくよく反省してもらいたいと私は思っているんですけど、いかがですかね。

永見企画部基本構想担当課長

 様々委員から御指摘をいただきまして、本来であれば、以前からいただいた御意見というところがございますので、素案の段階でもう少し様々な御指摘を踏まえたような素案ということでお示しをできればというところではございましたが、このような形でスケジュールの変更であったり、議決後の内容修正というようなことになってしまったことについて、議会、また区民の皆様に対して申し訳ないというふうに思っております。

白井委員

 最後は感想だけにしておきます。今のは、その1点だけです。内容に関してここを変更するであろうというところを列挙していただいたことは、先ほど来申し上げているとおり、我が会派としても指摘してきた事項がたくさん載っています。今後どう改定されていくのかというところは大いに議論をしていきたいと思いますし、大いに意見を述べていきたいと思います。今日はここまでにします。

小林委員

 基本計画と施設整備の検討状況ということでありましたけれども、1点、私もスケジュールのことについて確認をさせていただきたいんですけども、先ほど、基本計画のスケジュールの変更については、3月の下旬に区の中で検討を始めたというふうにおっしゃいましたけども、具体的にいつ頃なんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 ちょっと日付はあれですけれども、定例会終了後、早い段階でそのような打合せというか、会議を実施したものと記憶してございます。

小林委員

 3月23日に本会議において議決がされました。そして、基本構想がそれで通りました。そして、その週、27、28日が土、日です。29、30、31日が月、火、水で、3月が終わります。議決をされて1週間以内に既に策定時期の変更を検討されていたということは、議決の前にもう区はそういう考え方を持っていたということなんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 議決の前にはそういった考えはございませんでしたが、議会のほうから様々な御指摘があったことなどを踏まえて、やはりちょっと今後の進め方について検討し直す必要があるだろうということで、早々に打合せの機会を持ったということでございます。

小林委員

 先ほどもありましたけれども、変更内容を議決に関わって様々指摘をしてきたということは、1年以上前から、去年、令和2年度から令和元年度というか、平成31年度からずっとこの基本計画・基本構想などについては行ってきていたし、去年、4定の時期にも既にこういったことは様々出尽くされてきていた。そして3月に向けて議決するという瞬間でより一層改めて確認をされただけの内容を、3月の末に基本計画の見直しの時期を設けた。非常に合理的でない考え方と思わざるを得ない。

 議決されて、そのときにいろいろと指摘があったから、3月に議決が終わって早々に考え方を変えていくことを決めました。2か月もたっているじゃないですか。今日は5月13日、2か月というか、一月半以上たっている。今日初めて聞いて、びっくりしましたよ。こんなことを考えていたんだ、あの議決は何で、私たちは何のために継続審議をしていったらどうかということまで基本構想について言ってきたのか。そして、議決して早々にこんな話が出ていたなんて、聞いてびっくりですよ、本当にびっくりです。私は今、足が震えていますよ、こんなことを区が考えていたなんて。私に言わせれば、何のためにあんな強行に議決をしたんですか、そういうふうに思いますよ。そのくらいいら立っています。

 そういう中で、今さら議会で、もうこれも皆さんが言ってきました、議会の意見は今回初めて言った話じゃないよね。意見交換会はこの時期にやったからということですけども、それを今さらこんな正々堂々と、私たちは間違っていません、皆さんから意見をいただいたのでこれを変えていきますなんて、本当に納得できないですよ。そのぐらいのいら立ちを覚えます。

 1年間何の議論をしてきたのか。それであれば、第1回定例会で既にこういったことが示されていてよかったはず。一日二日でスケジュールの変更を考えると言うほうがむしろおかしな話で、自分たちが強硬にやってきたんだから、強硬にやっていきましょうって。別の言い方をすれば、基本構想は議決されて通っちゃったから何をやってもいいんだよねって、そういうふうにしか取れないようなこのスケジュール変更は非常に憤りを感じます。

 内容を見ますと、改定素案における検討を要する主な内容ということで、基本計画とSDGsの関連性の記載ということと、基本計画における改定の考え方が幾つか書いてあります。そういういら立ちを持った上でこの内容について聞きます。基本計画の部分を変えていくということは、基本構想への影響ってどうなるんですか。基本構想はもう通っちゃったからいいでしょうという考え方なんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 こちらに記載してある内容につきましては、こちらの部分を改定することは検討してございますが、基本構想に基づいた実現をするための基本計画ということでございますので、そういった位置付けは変わらず、基本構想の範囲内での当然基本計画ということで改めたいというふうに考えてございます。

小林委員

 基本構想の検討、議決をしていくときに、基本計画、この後構造改革もありますけれども、施設整備もありますけれども、そういったことを基にセットにして、令和3年度の予算も含めてですけども、そういったことを全部うたわれながら、そしてその内容を全部重ね合わせながら、基本構想も議決に至ってきたはずです。そうすると、基本計画の一部が変わってくるということは、基本構想そのものにも影響してくるフレーズが出てきますよね。今おっしゃったようなことでは、関係ないというような、これはこれというふうに受け取れたんですけども、それでいいんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 こちらに記載している内容については、これを修正することをもって基本構想と整合性がつかなくなるというようなことはないのかなというふうに考えております。

小林委員

 それはそうですよね。立場的にこれが変わることによって基本構想が変わるとは当然言えないし、しかし、遊び心あふれる文化芸術はずっと言い続けられてきていた話で、これって基本構想の中で絶対許すことができないという言葉まであった内容ですよね。それにもかかわらずこれがずっと改めて課題にのってきている。矛盾点をすごく感じます。

 そして、令和3年度の予算の編成においても、基本計画の策定の状況を踏まえて行っている。つまり、早い段階で、令和3年度の予算というのは、この基本計画が出来上がって、それに基づいて執行されていく内容になっていますよと言って編成されてきたということが、編成の概要の中で一番最初にうたわれています。基本構想に基づいてということも含めて。

 しかしながら、これだけスケジュールが、10月に策定するということは、令和3年度スタートしてから半年すぎるわけですね。そして、実際にこれがスタートしていくとなると、第4回定例会に近い年末になってくる。実質何か月かしかない。先々決まっていない基本計画に基づいて中野区の行政対応はされてきたのか。つまり、予算もそうだし、そのほかのことも計画を進めてきていたんですか。

永見企画部基本構想担当課長

 今回の基本計画につきましては、年度途中における策定ということで予定をしているところでございます。そういった中で、現在の基本計画の素案に書かれている内容については、10か年計画第3次に書かれている内容と重なる部分というものも多く存在するものでございます。ですので、ちょっと年度途中の改定というところで、策定の段階で新しい計画に入れ替わるというところではございますが、一定現存する基本計画に基づく施策というものも存在するところでございます。

 その一方で、新たな事業ということで基本計画の素案には記載をしているものでございますが、そういったものにつきまして、スタート時期については令和4年度からスタートするというものが多いというところもございますので、そういった策定を前にして何か実施するとか、そういったようなことはないような形で進められるものと考えてございます。

小林委員

 予算編成を行ったときの物の考え方というのはどうだったんですか。

森企画部財政課長

 令和3年度予算編成は当然、委員が触れられておりましたが、基本構想を検討している、それから基本計画を検討している、そういったところの進行上その検討内容を踏まえつつ、令和3年度予算に配慮できるものについては配慮していくといったようなところで予算のほうは進めてきたところでございます。

小林委員

 4月1日の予算執行に当たってということで方針も出ているようですけれども、予算についても基本計画が変わることによって、つまり、基本構想まで本来は思想性として大きく影響してくるというふうに私は思うのでお聞きしました。

 その上でもう一点、施設整備計画についてお伺いをします。先ほど改定素案において検討する主な内容ということで、二つ掲げられていました。教育センター・保健所等の再編ということで、こう書いてありますけれども、中身は生活保護の部署について具体的にどうなのかということです。

 これまで第3回定例会、第4回定例会も含めてこの位置について初めて聞いてきたので、去年の3月、要は令和元年度、平成31年度にはその方向性は決まっていたにもかかわらず、令和2年度の10月にそれを出してきたということでした。今回、これについても再検討していく。この間、非常に多くの議論もありました。しかしながら、今になってこういうふうに記載をされてくる、検討する内容になったというのはどういったところからでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 生活援護の事務所の配置につきましては、考え方をお示ししてから様々な議論があったということでございます。前回の第1回定例会におきましては、素案の中でも生活援護の事務所の配置についてお示ししましたが、やはりそこで様々御指摘をいただいた。その予算についての意見ということでも再検討をいただきましたところで、改めて生活援護の事務所の配置について再検討を進めてきているということでございます。こういったことをこの中に示しております。

小林委員

 そうすると、この間の議論を踏まえて、具体的にどのように検討を今の段階でされているんでしょうか。新しい庁舎の中で検討しているのか。または別の施設で検討しているのか。または、この教育センターの中で改めて検討しているのか。状況を教えていただきたいと思います。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 先ほど新区役所の中で窓口が設けられないか検討しているということも申し上げましたけども、実際生活援護の職員の数も非常に多くの数の人員がおりますので、どのくらいが新区役所の中に配置ができるかどうか、こういったことを新区役所の中の配置も検討しながら、今検討を進めているところでございます。

 そのほかの施設の可能性ということも併せて検討しておりますけれども、今回お示しした観点──利便性ですとか、連携という観点ですね、こういった観点からいたしますと、まず新区役所の中での相談ということは非常に重要な点だと考えておりますので、そこをまず配置を検討していきたいという考えでございます。

小林委員

 たしか昨年度から、いわゆる庁舎内のレイアウト、配置に関わる実施設計が始まってきていると思います。その中では、第1回定例会の中でもそういうことを私のほうから言いましたけれども、早急にこれを決めていかなければ実施設計に大きく大きく影響してくる。つまり、スケジュールも、それから配置の具体的な場所も、それから、何といってもどこに行くのか定まらないということは、その確保がどれだけできるのかということにも大きく大きく、生活保護の受給者が増えるとおっしゃっていましたし、それから人員の体制も整えていかなければならないということがありました。いろんなことを検討されている割に、一番ネックとなっているというか、課題となってきていた生活保護に関わる機能の場所の行き先がまだ決まっていないというのは、今後、先どのくらいの時間で決めていく予定なんでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 次回第2回定例会では改定素案としてお示ししたいと思っておりますし、その中では生活援護の配置をお示ししたいということでございます。これに向けて今検討を進めているということでございます。

小林委員

 生活援護機能、生活援護分野というのは非常に大事な区民に直結する分野でもありますし、その方々がはじき飛ばされるような配置計画というのは、これまでも強く反対を求めてきたところです。区民の皆さんがプライバシーも保たれながらも、かつ利便性の高いところ、利便性というのはただ場所というだけではなくて、庁舎の中のワンストップの行政の在り方についても含めてですけれども、そういったところも言ってきたところです。なので、しっかりとその辺は、これだけ時間が延びてきている中で、やった結果やっぱりこうでしたみたいな単純な話ではなくなってくると思います。

 そしてもう一点、新たな機能を備えた児童館・中高生向けの施設の整備というのがあります。その中で1点、新たな機能を備えた児童館については今中身が全く示されていません。今というのは、第1回定例会で示された中野区施設整備計画の素案の中では全く示されていません。というのは、今ある児童館の中で遊び場はキッズ・プラザのほうに持ってきますよ、中高生活動の支援については中高生向けの施設へ持っていきますよ、乳幼児・親子の支援については子育てひろばとか学童クラブに持っていきますよ、そして、学童クラブについては新たな学童クラブ専用施設や学童クラブに持っていきますよとうたわれています。これは表記されていることです。

 であるけれども、新たな機能を備えた児童館については、中学校区に1館設けるというだけで、全く意味がないものになっています。意味というかな、中身が記載されていない。どういったものにするかがうたわれていない。その辺については第1回定例会のときにも指摘をさせていただいたところです。これだけ時間がかかってきた中で、どのように検討されているのでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 新たな機能を備えた児童館ということで、特に子育て支援拠点、あるいは地域の見守りなど、こういった機能を強化していくということで考えておりますけれども、児童館を所管する子ども教育部が中心となりまして、新たな機能を備える児童館の展開を検討しているところでございます。特に令和4年度にはそういった児童館の機能を強化していきたいという考えがございますので、そちらについても検討した状況については改めて御報告したいと考えております。

小林委員

 最後にしますけれども、要するに、今中身のないものをただつくろうとしている、設けようとしている、設置しようとしている。今まであったものを全部振り分けてしまって全くなくなったところに、中身が何もないものを機能強化という言葉すらが全く意味不明なんですけれども、施設整備計画の中にはそういった内容がやはり幾つもある内容になっています。

 そのほかのことは、触れられてきたことは今ここで重複するようなことはしませんけれども、基本計画と施設整備計画、そして、何といっても基本構想が大きく大きく関わり合っていたはずですし、基本構想以外の部分が変わってくるということは、立ち返って基本構想も大きく私は変わってくるはずだというふうに思います。

 基本構想は基本構想ですと言うかもしれませんけども、あの議決の重みというのは全く無視されている。しかも、基本構想を議決した直後に基本計画以下を変更することを考えていましたなんて言われてしまうと、何のための議論だったのというふうに思わざるを得ません。区民にとっても、本当にこれで中野区の行政の在り方としていいのというふうにしか見えないと思います。総じてどのようにお考えなのか、求めます。

高橋企画部長

 基本構想を議決いただきまして、区としては10年後に目指すまちの姿、これを区民と共通目標として設定し得たことで、その後の基本計画検討についても、その土台の下に進められているということで認識してございます。進め方としては一体的にということで進めてきておりましたので、一番いい形としては、基本構想、基本計画、区有施設整備計画は同時期に策定することが最善の落ち着き方ではあったということでございますが、そこについてはこれまでのいきさつの中で結果としてずれることになっております。

 一方で、基本構想については、今申し上げたように共通目標としてしっかり位置付けができたところで、我々区としてもそこをしっかりと区民に御説明しながら、今、御議論、また御確認をいただけるようになっているというふうに考えてございます。しっかりこの状況を踏まえまして、一番いい形の計画策定というところに運んでまいりたいと考えてございます。

立石委員

 他の委員からもありましたが、検討する主な内容というところで、やはり議会からの指摘のものが中心で、区民の方の意見はこれからまとめていくということなんですが、6月に改定素案が議会に報告されるわけですが、その前に今日の段階である程度概要だったりとか本当は示せたらよかったんじゃないかなと思うんですけども、6月の第2回定例会においては、議会には改定素案と、あと変更になった点が報告されるという理解でよろしいですか。

永見企画部基本構想担当課長

 そのとおりでございます。また、意見につきましてもこの後整理をいたしまして、今回お示ししている資料につきましては、個別の事業であったりとか、そういった御意見も様々含まれている速報的な内容でございますので、一定精査をして区としての考え方を付した上で報告をしたいと考えております。

立石委員

 続いて、意見交換会が6月に実施とありますけれども、説明会のときに使用する資料は、前回は概要版を基に説明されましたけども、今回も概要版と変更点の資料で説明をするということですか。

永見企画部基本構想担当課長

 資料はちょっと今後検討しますが、基本的にはそのような形で考えております。

立石委員

 前回の説明会の際には、改定素案を作成するということは区民の方にお伝えはしていないということだと思いますが、本来素案から案になって、これは大詰めの段階ですが、今回例外的に改定素案を挟むということで、意見交換会に参加されている区民の方は、やはり意見を行政側が反映してくれないという感想を持っている方が非常に多くて、今の段階でも十分大詰めの段階で反映できる範囲というものは限界があると思いますが、先ほど課長がおっしゃったように、日々の事業の運営の見直しだったり、構造改革実行プログラムのテーマになっているような意見もいただいていると思うんですよね。例えば区民活動センターの手続の在り方だったりとか、そういうところを、今回、構造改革担当課長も施設整備の計画を担当しているわけですから、そこも集約して、きちっと他の政策、事業に落とし込めるような形のフォローアップはしっかりしていただきたいと思いますし、場合によっては意見交換会の場でそういった御説明もしていただきたいと思うんですが、そちらについてはいかがですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 今回、非常に多くの方々の参加を得まして、かなり多くの意見をいただきました。また、この後も改定素案の意見交換会ということで、また様々御意見をいただくだろうというふうに思っています。今御指摘あったとおり、内容を見ましても、これらの計画への反映ということもありますし、そこに載っていないものの平常の取組、あるいは構造改革の取組、そうしたものにも参考の意見として受け止めて、それでこの意見を生かしていくような形で区政運営を行っていきたいと考えております。

立石委員

 最後、要望ですけれども、様々今まで企画部が認識していても現場の所管が把握していないという状況を多々目にしてまいりましたので、きちっと所管の部、担当者にブレイクダウンしていけるようなフォローアップもよろしくお願いいたします。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 基本計画、区有施設整備計画、あるいは構造改革につきましても、全庁的に取り組んでいく必要があるというふうに思っておりますし、今までも企画部だけで進めていたわけではなく、全庁的に取り組んできたということではございますが、さらにこの先に成果を上げていくということを進めていくためにもさらなる連携を強め、横のつながりや横断的な取組、そうしたものも含めてしっかりと取り組んでいきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了をいたします。

 次に、3番、中野区構造改革実行プログラムの検討状況についての報告を求めます。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 それでは、中野区構造改革実行プログラムの検討状況について御報告申し上げます。(資料5)

 まず、1,実行プログラムの検討案についてでございます。前回の委員会におきましては、実行プログラムの骨子としてお示ししておりましたけれども、今回、検討案ということで取りまとめをしたところでございます。内容的にも五つの戦略の再整理、あるいは個別プログラムの取組項目やスケジュールなどの検討をし、まとめたものでございます。今後、個別プログラムの内容の精査、基本指標を設定する、そして案として取りまとめていく考えでございます。

 まずは検討案についてお示ししたいと思いますので、別紙1をお開きください。初めの第1章の基本的な考え方、これはこれまでも示してきたところですので、主に骨子から変更したところについて御案内していきたいと思っております。

 第1章の1、2、3の辺りは、これまでお示ししてきたところでございます。

 4ページをお開きいただけますでしょうか。4の構造改革の推進体制というところでございます。推進体制を設置するということにつきましてもこれまでお示ししてきましたけれども、これに加えて、専門的な立場から必要な意見・助言を得るため、学識経験者等で構成する「(仮称)中野区構造改革推進アドバイザー会議」を設置したいという考えでございます。

 それから、第2章につきましては、これまで短期的・中期的な取組をしてきたということで、これまでの経緯でございます。

 7ページからの2の構造改革における3つの再編、これについても基本方針でお示ししてきたとおり、施策・施設・組織の再編ということで考え方をお示ししてきたところでございます。

 それから、10ページの基本指標の考え方、こちらについても考え方を前回骨子の中でもお示ししておりますが、基本指標そのものについてはまだ検討中でございまして、今後示していきたいと考えております。

 次に、11ページからの第3章の5つの戦略と個別プログラムということでございます。こちらについては、戦略を前回骨子で示したものから再整理をいたしました。恐れ入ります。別紙2を御覧ください。別紙2の右側が前回お示しした実行プログラムの骨子でございます。その中の戦略と個別プログラムの構成となっております。これを左側、実行プログラムの検討案、今回示したものとしてお示しをしております。

 大きく違うところは、1の戦略Iですね。前回は「行政のスリム化と効率化」ということでしたが、もうちょっとデジタルシフトということに特化をいたしまして、「デジタルシフトによる区民サービスの向上と効率的な行政運営」というような戦略でまとめていきたいということでございます。個別プログラムについても、そういった関連のものについて取りまとめたものでございます。

 戦略Ⅱについては、タイトルは変わっておりませんが、内容についてはまた詰めてきたということでございます。

 また、戦略Ⅲ、「施設のあり方検討と適正な配置・管理」につきましても、内容を精査したところでございます。

 戦略Ⅳの「組織体制の最適化」についても同様でございます。

 戦略V、「安定的な財政運営と財源創出」ということで、前回、骨子のときには「財源確保に向けた取組」ということだけでしたけれども、さらに財政運営面ということも含めて、こちらのほうで取りまとめたということでございます。

 恐れ入ります。また別紙1の検討案にお戻りいただきたいと思います。11ページの戦略Iということでは、今御案内したとおりの内容となっております。

 この一番下には、長期的ロードマップということで、戦略を展開していく上での今後の局面として、構築期、展開期、継続・更新期というようなイメージを持ちまして、この戦略を進めていきたいという考えでございます。

 一方で、財政運営の課題というものもございます。例えばこちらのデジタルシフトというところでございますと、やはり構築期ではシステム構築に伴う投資的経費が増加するということ、これは大きな課題と考えております。

 一方で、展開期におきましては、デジタルシフトということで、これに伴う人件費を含む経常経費が抑制されるだろうというふうに思っておりますが、それをどのように進めていくか。

 また、継続・更新期というところでは、更新や施設展開に伴う投資的経費ということがやはりまた関わってまいりますので、デジタルシフトを進めていくのは非常に大きな観点だと思っておりますが、一方で財政的な課題といったものも捉えながら進めていきたいという考えでございます。

 続きまして、12ページが「公助の体制強化と共助の促進」。こちらにつきましても、同様に長期的ロードマップということで、特にまず構築期ということで進めていきたいのが、各事業・各事業者との機能・役割整理、また重層的支援体制整備事業の確立といったところで進めていき、展開期、継続・更新期と進めていきたいというものでございます。

 戦略Ⅲにつきましても、施設のあり方の検討と適正な配置・管理ということで、各施設の在り方の検討を進め、また財政的な課題も検討しながら進めていきたいというところでございます。

 14ページの戦略Ⅳ、組織体制の最適化、こちらも人材の効果的な活用や育成を進めるための体制構築をしてまいりますけれども、一方で適正な定数管理による人件費の抑制といったものは大きな課題として捉えているところでございます。

 戦略Vにつきましては、事務の効率化、歳入確保に向けた体制強化、適正化を進めていくということになります。債権管理体制の強化に伴う、これも経費を抑えながら進めていく必要はありながらも、やはりそういった経費もかかるだろうということをどのように抑制していくか。こういったことも課題として捉えているところでございます。

 その後、18ページからが戦略に基づく個別のプログラムということでお示しをしております。前回の骨子では、現状、課題、検討方針ということでお示ししておりましたが、その後の検討を進めまして、想定する成果、取り組む項目、スケジュールということで、今後の3年間の取組のスケジュール、こういったものも検討してきたというところでございます。

 以下、非常に項目数が多いのでお読み取りいただきたいということでございますが、これらの項目についてこのように取りまとめたということでございます。

 あわせまして、別紙3につきましては、これまでの構造改革の検討経過ということで、令和2年9月に中野区構造改革プロジェクト・チームを設置いたしました。それ以降の経緯についてお示しをしております。当初は短期的な取組、特に令和3年度の予算に向けた短期的取組ということを中心に検討を進めておりましたけれども、その後、予算編成を経て、その後の中長期的な取組の検討をさらに進めてきたということでございます。今年度に入りまして中野区構造改革推進本部を設置いたしまして、この検討を進めてきたというところでございます。

 それでは、さらに表紙の資料に戻っていただきまして、2の構造改革の推進体制につきましては、先ほどプログラムの中でもお示ししたとおり、中野区構造改革推進本部を設置するということ、また(仮称)中野区構造改革推進アドバイザー会議を設置して進めるということ、こういったものについて体制を整えながら進めていきたいという考えでございます。

 最後に、3、今後の予定でございます。この実行プログラムの案ということで、6月、次回の第2回定例会におきましては、実行プログラム(案)としてお示ししたいと考えております。また、その後7月には(仮称)中野区構造改革推進アドバイザー会議を開催し、プログラム(案)についての御意見をいただき、その後、実行プログラムを策定し、プログラムそのものを実行していきたいという考えでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

内川委員

 今日初めてお聞きするようなことがありまして、幾つかちょっと聞いていきたいと思いますけれども、まず今後の予定なんですが、8月には実行プログラム策定、実行とあるんですが、先ほど基本計画、施設のほうの計画もですけれども、10月策定ですよね。構造改革実行プログラムは、区の説明によると基本計画を下支えするものと書いてあるんですが、下支えするものが8月、先にできちゃうんですか。基本計画より先にできちゃう。何かおかしくないですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 基本計画との関係で申しますと、今御指摘のとおり下支えするものということでございますが、やはり区の区政運営をしっかりと進めていくという中では、当初お示ししていたスケジュール、8月に策定、実行していくということそのままで進めていきたいという考えでございます。

内川委員

 いや、おかしいでしょう。だって、基本計画ができて、それを下支えするんでしょう。先ほどの基本計画の8月から10月まで延びた理屈から考えると、これも10月まで延びちゃうんじゃないですか。普通に考えて、これ、どうですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 延ばす考えはなくて、実行プログラムを策定して進めていきたいということでございます。既にプログラムを検討する過程そのものも、やはり既に構造改革が始まっているという認識もしておりますので、しっかりと進めていきたいという考えでございます。

内川委員

 それから、構造改革実行プログラムの位置付けに関しては、委員会でも、あと質問の場でも言わせてもらいましたけれども、そもそも下支えをするという考え自体がいかがなものかなと。僕らが思っている構造改革のイメージというのは、基本計画とか区有施設整備計画にすぱっとメスを入れていく、そういったものであるべきであって、要するに構造改革と偉そうなことを言っているけれども、結局出来上がったものを下支えするもので、何らメスも入れられない。出来上がったものに対して、構造改革実行プランがどんなふうに機能できるのかなと非常に疑問に思うんですね。

 しかも、これから推進アドバイザーの方をお願いするなんて書いてあるんですけれども、アドバイザーの人たちって、もっと大きな視点で構造改革ってこういうものですよ、すぱっとやったほうがいいですよと言うのがこの人たちの役目であって、下支えするものに対してどんな意見を言えるんですか。出来上がった基本計画に、いいですね、もうちょっとここを少し直したらいいんじゃないですか、そのぐらいのレベルしかできないですよ。

 だって、検証してから最初の3年間は集中的にやるんでしょう。まずやってみて、2年目にまず検証して、また3年目というのが、やっぱり別紙1の3ページのところだと、まずやってみて、検証・検討、また次の年に進んでいく。その前にアドバイザーから意見をいただくというのはいかがなものかな。そんなに区のほうで自信がないんですか、企画部として。まずは企画部で考えたものをやってみて、それから検証じゃないの。そこら辺はいかがですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 このプログラムを実施していくということで、内部でも数多くの検討の会議を設けまして詰めてきたところではございます。ただ、やはり外部の意見を取り込みながら進めていくということで、さらにより効果的・効率的な区政運営を進めていきたいという考えでございます。基本計画ということを下支えする、基本計画で位置付けた施策を進めていくためにも、やはり区政運営の効率化ということが非常に重要だと考えております。特に構造改革につきましては、施策そのものというよりはやはりその運営で、今回この中でお示ししたとおり、例えば委託とか、民間の活用ですとか、財政的な抑制、そういったことの観点でこのプログラムは進めていきたいという考えでございます。

内川委員

 別紙2のところで骨子の部分と検討案を比較しておりますけれども、骨子の部分に比べれば検討案のほうがまだ構造改革に近い内容なのかなと思いますけれども、これを見せられたアドバイザーの方たちというのは、これは事業見直しレベルのものじゃないですか、僕たちは何を言えばいいんですか、区から示されたものに対して、じゃ、そのとおり一回やってみてください、それしか言えないじゃないですか。何を期待しているんですか、このアドバイザーの方たちに。もう一回ちょっとお願いします。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 アドバイザーですけれども、今選定していきたいと思っておりますけれども、戦略のIからVそれぞれの区分に基づいて選定をしていきたいというふうに思っております。それぞれの分野の専門家ということで考えておりますので、例えばデジタルシフトということでしたらデジタルシフトということで、我々としてはこういったIからVの個別プログラムを考えておりますけれども、さらにそれを効率的・効果的に進めるためにアドバイスをいただきたいということでございます。そのほかについてもやはり具体的なアドバイスをいただく中で、プログラムそのものの中身をさらに精査をしていきたいという考えでございます。

内川委員

 アドバイザーの方々も有識者ということで、どういう方をこれから選んでいくのか。それはまた違う機会に報告があるのかなと思いますけれども、中野区の今までの事業に関して何ら知識を持たない方々がどこまでアドバイスできるのかな、そういうふうに私は思うんですよ。もっと大きな視点でバサッとやってくれるんだったら分かるけど、これは事細かな、本当に事務事業レベルのものを示されて、何をアドバイザーの方たちが意見を言えるのかな。

 やっぱりまずは一回企画部で考えたことをやってみて、2年目でその意見をもらうとか、そういう仕方をやっていかないと、最初の意見から、何かやっぱりこわごわしているなと思うんですよ。何か自信がないのかな、そういうふうに思われちゃうんです。もう一回お願いします。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 外部の意見をやはり取り込んで進めていくということで、さらにその中身を詰めていくことは非常に必要なものだというところでございます。自信があるとかないとかというより、内容そのものでさらに専門性の観点で見ていただくということは非常に重要な点だと思っております。今回、スケジュールの中で7月に会議というふうになっておりますが、その後も複数回アドバイスをもらう機会をお願いしたいというふうに思っておりまして、このプログラムそのものも一旦つくっておしまいということではなくて、毎年その年の取組を検証しまして、見直しをしていくということがございます。その際にも取組の内容についてのアドバイスをいただくということも必要であるというふうに考えております。

内川委員

 それでは、このアドバイザーの方々はいつまで助言をいただくのかな。構造改革は3年間で集中的にやるということでしたよね。では、3年間お願いするのか。そこら辺のスケジュール感を教えてください。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 このプログラムを進めていく上で、まず基本は構造改革の推進本部です。これは内部の会議体ではございますけれども、こういった本部の会議を設置いたしまして、そこが推進をしていくということがベースになります。推進本部そのものはこのプログラムがある限り設置をして進めていくというものでございますし、並行してアドバイザーの会議ということを設置して、助言をいただきながら進めていきたいということでございます。アドバイザーになる方が単年度なのか、複数年度なのか、そこら辺の検討は今後していきたいというふうに思っております。

内川委員

 今後検討していくって、やっぱり今日それを言ってくれないと、そんなに曖昧でいいの。先を見通さなくていいんですか。じゃ、1回だけで終わるかもしれないし、3年間続くかもしれないし、5年間続くかもしれないし、もう一回はっきり答えて。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 失礼しました。アドバイザー会議そのものは設置します。ですから、少なくとも3年間はアドバイザーというのは設置したいという考えでございます。その中で依頼をする相手の方が1年という任期なのか、3年という任期なのか、それはその方の御要望もあるでしょうし、我々のほうで頼むような内容によっても変わってくるかなというところでございます。

内川委員

 アドバイザーの方を選ぶ基準として、一言で有識者といっても本当にいろんな方がいらっしゃいます。そんな中で、やっぱり中野区の今までの事業の流れとか、そういうことを全く知らない人がぽっと入ってきて、先ほども言いましたけれども、本当に中野区にとって有意義な意見、改革ができるのかな、今の流れを全然知らなくてね。そこら辺の心配事があるんですが、それはいかがですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 どういった方になるかにもよりますけれども、これまでの区の取組については十分説明をした上で、この先の実行プログラムの意見をいただきたいというところでございます。むしろ区そのものというよりは、他の事例などを御紹介いただきながら、そこを参考にしてプログラムにも反映させていくということも非常に重要な観点かと思っておりますので、その点で外部の有識者は非常に重要な位置付けだと考えています。

内川委員

 それと、別紙1、検討案の11ページのところですね。第3章、「5つの戦略と個別プログラム」。ここの下に「長期的ロードマップ」という表記があります。構築期、展開期、継続・更新期とあるんですけれども、基本計画との整合性を考えると、基本計画は10年ですよね、10年計画。間は5年で見直しとなるんですけど、そこら辺のタイムスケジュールとどういうふうに関連してくるのかなと。そこら辺をちょっと教えてもらえますか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 今回お示ししたものはそれぞれの局面ということでお示しをしておりまして、何年から何年までというものではお示ししておりません。それぞれの戦略によって構築期、展開期、継続・更新期の時期、それの違いはあろうかというふうには思っております。ただ、想定しておりますのは、特に今回のプログラムについてはちょうど構築期に当たるだろうというふうに思っておりますので、今回のプログラムそのものが3年ということですから、例えばデジタルシフトでしたら、ちょうどその3年間がある意味構築期という捉えをしてよいのかなというふうに思っております。

内川委員

 そうすると、10月にできます基本計画の表記の仕方は、どこかにやっぱり構造改革実行プログラムのロードマップみたいなところに入ってこないとおかしくなっちゃいますよね。整合性を今取ると言っているんだから。そこら辺、どうなんですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 基本計画は、今予定している基本計画の取組で進めていくということでございますけれども、こちらは今お示ししたとおり、構築期、展開期、継続・更新期というお示しの仕方をしました。あわせて、後ろの個別プログラムのほうを見ていただきますと、もうちょっとより具体的なスケジュールをお示ししてございます。それぞれの個別プログラムのスケジュールについては、2021年度から2023年度までと。それぞれの項目についてこういったロードマップを設けておりますので、そこを進めていくということがこれからの取組ということになります。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後2時54分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後3時15分)

 

大内委員

 これは再三言っているんですけども、まず中身が構造改革と言うにはちょっとタイトルがでかすぎるのではないのかな。世間一般で言う構造改革とはちょっと違って、行革というか、事務事業の見直しという観点が強くて、そういったところ、副区長、副本部長、どうなんですか。

 タイトルがちょっとね。構造改革というのは、御自分でこれは構造改革だと言われれば仕方がないんだけど、ただ、これから有識者は、中野の構造改革推進アドバイザーといって、「いや、うちらはそういうつもりで来たんじゃないんだけど」ということにならないのかな。今さらタイトルを変えろとは言えないんだけど、ちょっと構造改革と言うには、いろんなところに散りばめられていて、必要性というところでは分かるんですけども、後ろを読んでいくとだんだんこれは構造改革と言えるのかなという気がするんだけども、副本部長、どうなんですか。

白土副区長

 確かに、例えば国鉄民営化だとか、そういった過去の国の構造改革と言われる取組からすると、ここで考えている構造改革というのはちょっとレベルが違うわけですけれども、基礎的自治体である中野区が、そういった大きな民営化とかということはございませんので、そういう意味からすると、ここに三つの再編ということで、施策・施設・組織の再編といった構造的なところから切り込んでいくと。

 委員おっしゃるように、いろいろなレベル感があります。単なる事務事業の改善とか、そういった点も含まれているわけですけれども、今まで回してきたPDCAサイクルではなかなか突っ込んで検討ができなかったようなものにメスを入れていこうというような考え方で、この構造改革というふうに銘打っているわけでございます。

 今、個別のプログラムを挙げているわけですけれども、これに限らずさらに突っ込んだ検討もこれから必要になってくるかなということで、先ほど来御質問のありますアドバイザーなんですけれども、我々としてはこういうふうな観点で構造改革を進めたいということでございますけれども、民間の経営に携わっているような方、いろんな経験をお持ちの方から見て、民間の感覚から見て我々の言っている構造改革がその名に値するかということも含めて、民間の視点でアドバイスをいただきたいというようなことで、アドバイザーの設置を考えているというところでございます。それも、そういった御指摘も踏まえながら今後また検討し、3年間集中的に取り組んでいきたいということでございます。

大内委員

 その言い方は私たちがとやかく言う問題じゃなくて、ただ、仮に、来年あたり、地方から中野区の構造改革実行プログラムを視察に来ましたといって見たときに、これ、構造改革じゃないですかと言われちゃう。事務事業の見直しですよね。職員の組織の見直し、これが構造改革なんですかと言われますよ。だから、そう言われても、いや、この辺はちゃんとやっているんですよとちゃんと目玉になるものが見えてこない。

 そういうところは気をつけていただきたいのと、あと、前段に当初予算額の水準に戻るまで相当の期間を要する。すなわち、その間財政が逼迫するということだと思うんですよね。その下にも、負担が増大し、大変厳しい状況がある。ある程度数値目標といいますか、大体年額がこのぐらい足りないという数字を示されたんだけども、実際的には、なかなか現実的には基金の取崩しで終わってしまっているというのが現状だと。

 そうすると、この間は短期的な取組だからそれ以上言いませんけども、今回はかなりああいったことを鑑みて数字でも示していただかないと、単なる事務事業の見直しであって、構造改革をしたことによってどれだけ財政的な効果というんですか、これから逼迫する中で改革したことによって改善が見られたと。当然痛みを伴う改革になると思うんだけども、ただ、片方で必要なものとするものは集中的にやっていく。それはそれでいい。ただ、必要とするものがあまりに多過ぎちゃうと、削減するより必要とするものが多過ぎちゃうと、ちょっと本末転倒になってしまう。

 その辺のところをちゃんとわきまえていただきたいし、DX、デジタル化なんかもそうですけども、国もやっと今取り上げて、これから新しく大臣級を据えてやると言っている。ただ、先がまだちょっと見えない中で、今何ができるのかということをちゃんと踏まえてやっていただきたい。特に中野の新庁舎に向けての一つの区切りがあるわけだから、そうすると、新庁舎をやるとすると、来年度予算あたりから少しずつそういった色が出てこないと間に合わなくなる。要は急を要することなので、その辺のところをしっかり見極めながらやっていただきたいと思いますけども、いかがですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 目玉というお話もございましたし、その指標といったところについては基本指標ということでお示ししたいと考えております。様々我々がこの取組、戦略、個別プログラムを進める上でもそれを測るものというものが必要だと考えておりますし、人・物・金ということでの指標ということで考えていきたいというふうに思います。そこを設定したならば、我々はそこに向けて取り組んでいくということが必要だろうというふうに思っております。今後、このプログラムそのものは3年間ということでございまして、まさに新区役所の整備に合わせた流れというふうになってございます。この3年間でしっかりと取り組んで、新区役所の体制を整えていくという観点も含めてこの取組を進めていきたいと考えております。

大内委員

 要は、構造改革実行プログラムを見ると、非常に細かいところまで手をつけているようにも見える。そうすると、本当は大きなことをしっかりと構造改革していただきたいんですけども、あまり小さなことと言っては失礼ですけども、あなたが所管するところでやることは、やはり大きなところにちゃんとメスを入れる。小さいところに関してはやっぱりそれなりの所管でやってもらう、何でもかんでもそこでやるということじゃなくて、やっぱ全庁的にまたがる、あるいは委託やコンサルタントといったところとか、特にお金がたくさんかかっているところ、そういうところにちゃんと切り込んでいただく。それってなかなか目に見えないんですよ。私たちは分からないところにたくさんあるから。こう書いてあるけども、あまり細かいところまであなたが担当だからとやることではなくて、それはもう下に下ろしていけばよくて、もっと大きな視点で捉えて、中野の改革というんですか。

 ただ、改革って、やっぱり8月、9月、10月、かなり区民意見を聞いていくと、いろんな意見が出てきて止まる可能性もありますよ。あと議会からもいろいろ注文をつけられるかもしれない。それでもしっかりとやっていくという姿勢がないと、中野が目指す10年後の姿というのはなかなか見えてこない、想像ができてこないということになりますので、ぜひとも頑張ってやっていただきたいと。それ以上は結構です。

酒井委員

 まず、10ページの基本指標の考え方、こちらを教えてください。前回もこの基本指標については検討中だったんです。やはりこの指標の出し方というのが非常に難しいのかなと考えているんです。要するに、出し方次第では、金減らし、人減らしになっちゃう可能性があるんですよ。けどね、構造改革というのは、この新型コロナによって起こった厳しい財政状況下、ピンチなんですけれどもチャンスに捉えて、今まで見直せなかったところをしっかり見直す。それから、困った人がこれからたくさん増える中で、新たな行政の需要があったりだとか、財政出動をしなければならない。それをやっていかなきゃならないんだというところの観点が僕は非常に大切だと思っているんです。そこをまず確認だけさせてください。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 今御指摘いただいたように、今回の構造改革につきましては、効率化ということとともに、やはり効果を上げていく、成果を上げていくということが非常に重要だと思っております。その点でも指標ということでそれを測るものが必要だというふうに思っておりまして、ここで区政の体質をさらに変えていくというような観点で取り組んでいきたいというふうに思っております。その先に持続可能な区政運営といったことを目指していくという考えでございます。

酒井委員

 この指標の在り方ってまだなかなかお答えできないのかなと思うんですけど、例えば当初だったら、今年度児童相談所の運営が始まる予定だったんですね。様々な理由があって遅れているんだろうと思うんですけども、そこには人も増えますよ、金目も増えますよだとか、そういったものも定量化すべきじゃないかというのは一般質問でもさせていただいたところですが、やっぱり人減らし、金減らしのみの観点じゃない形で構造改革を進めていただきたいと思っています。

 他方、この構造改革というのは3年間なんですよ。集中的に取り組みますよ。けど、5ページのところでは、令和2年度の当初予算ベースまで戻るには10年かかりますよ。ひいては10年後にできるんだと言っているんです。その点をどう考えているのか。要するに、集中的に3年間取り組んだ課題は、このスケジュールを見ると、展開期、継続・更新期と書いているんですけれども、アクションプログラムは3年間策定したのみなんですよ。それで10年間を何とか乗り切れるだろうというふうな算段をつけているのか、そのことに関してはどうお考えですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 10年間はまさに基本計画・基本構想で10年を描いているというところもございまして、そこをしっかりと区政運営を進めていくという観点では、この3年で集中的にやるということもございますが、その先もやはりそういった日々改善していくというような姿勢、体質、そういったものが必要になるかというふうに思っています。このプログラムそのものは今回3年間ということでつくっていきますけれども、やはりその先も見据えながら進めていく必要があるというふうに考えております。

酒井委員

 日々改善する体質が必要なんだというお答えになると、これまでのPDCAサイクルは回っていたのかなというふうな心配、疑問もちょっと湧きますけれども、次に行きますが、構造改革の推進体制においてアドバイザー会議を設置しますよというふうになっています。外部の目線が必要なんだ。

 他方、今年度は行政評価における外部評価って財政状況が厳しくて見直しているんですよ。構造改革の名の下、短期的な取組で各部各課に事業を見直してくれと言っているんですよ。他方、こっちではつけちゃうというところがちょっと気になるところではあります。ただ、こういうふうな形で設置するのであるならば、やっぱりいい方に来てもらって、いろんなところに視点を入れていただくように取り組んでいただきたいと思っています。

 次に参りますが、戦略のI番が変わりましたね。呼称、呼び方、内容が変わったのかな。「行政のスリム化と効率化」から「デジタルシフトによる区民サービスの向上と効率的な行政運営」に変わりました。僕は、これは非常によかったなと思っています。先ほど大内委員からも指摘がありましたデジタル庁との兼ね合いであったりだとか、それから令和6年には新庁舎ができますね。そこに向けて、やっぱり業務改善だとか、ICTの推進だとかの観点を持って、まさにこちらこそ僕は、構造改革実行プログラムの1ページにある、集中して投資して取り組んでいかなければならないと思っているんです。

 他方、3年間が新庁舎まであるんですけれども、この3年間にやっぱり選択と集中をして、業務の改善であったり、ICT化を進めなければ、新庁舎を70年使うと言っているんですか、50年か。今後の50年、70年のやっぱり区政運営、それから区民生活にも大きく影響を及ぼすと思うんですよ。

 そういったことを考えると、戦略のIでこのように考え方が変わった、デジタルシフトを強化していくというふうな考え方は正しいと思うんですけども、やっぱり僕、本来ならば、構造改革というのはこれがイの一番にあって、新庁舎までにデジタル化、それから業務改善をしっかり進めて、今後の区政50年、70年に対して大きく寄与させるんだ、ここがやっぱり大前提であるべきだと思っているんですよ。そういう観点を構造改革実行プログラムにおいては持つべきと思っていますが、いかがですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 この中でも、11ページの戦略Iということで、デジタルシフトということで五つのプログラムでまとめておりますが、その中の個別プログラムの中でも、その一つ目、新区役所を契機とした来庁者への窓口サービスの迅速化と事務の効率化は非常に大きな課題だというふうに思っています。新区役所ができても、デジタルシフトが進んだとしても、やはり新区役所の窓口というのは必要になりますし、その中でのデジタルシフトによる効率化を図っていくということは非常に大事な点だと思っております。

 一方で、2の「来庁しなくても受けられる行政手続きの充実というところ」、これはオンライン化の推進ということになっていますが、リアルな区役所、併せてバーチャルな区役所といったものを構築していくということが大きな観点かなというふうに思っております。そういったことをしっかりと進めていくということが必要になりますし、3、4、5につきましてもそれに関連する取組ということで、この戦略を一体的なものとして進めていきたいという考えでございます。

酒井委員

 違うんです。僕は、もっと強化してほしいと言っているんですよ。ここをやっぱり強化する必要があるんですよ。財政運営の課題として、システム構築に伴う投資的経費の増加、当然ですよ。けど、今しっかりと集中と選択をして投資することによって、幾らでも回収できると思うんですよ。だから、この観点を大切にして、むしろこの戦略Iというのはもっと大きく僕は位置付けてもいいんじゃないかと、それをお聞きしているんですよ。細かな話をお聞きしているんじゃないんです。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 区として取り組まなくてはいけないものということで戦略を五つ置いておりますけれども、やはりイの一番に置いておりますデジタルシフトが一番大きな課題だというふうに思っております。ここをさらに重点的にというのは、まさにそのとおりだというふうに思っておりますし、投資が必要であるということも認識してございます。

 特に今後は、事業を進めていく中での予算の配分ですとかそういったものも含めて、ここのデジタルシフトというところを集中的に進めていくという考えはございますので、さらに今日の御指摘も踏まえてこの後のプログラムへと進めていきたいという考えでございます。

酒井委員

 前回にこのような質問をさせていただいたときに、副区長がスケジュール的にかなり厳しいとおっしゃったんですよ。まだ3年あるのに、なかなか行政側がそういう答弁をするのって、よっぽど厳しいんだなと僕は思ったんです。そう考えると、新庁舎に向けた業務改善とデジタル化というのは、僕、これも構造改革の一つだと思うので、やっぱりしっかりと選択・集中して取り組んでいただきたいと思います。

 それで、次のほうに参ります。個別のところで、戦略Ⅱだと「公助の体制強化と共助の促進」とあります。これは「区民活動センター運営のあり方の検討」とあるんですよね。裏面の後ろのほうの詳細を見ると、自治の在り方であったりだとか、公共の在り方なんかが触れられているんですけれども、実は今年度で区民活動センターが地域センターから運営形態が変わってから10年なんですよね。当初の考え方というのは区の職員がいなくてだとか、そういうこともあったんですよ。要するに、やっぱり10年たった中で、構造改革の中でこういうふうな記述をするのであるならば、よくよく町連さんともしっかり話しながら、様々な10年間を検証していただきたいと思っています。

 それと、地域スポーツクラブの考え方に関して見ると、新たな担い手ですかね。新たな運営形態、クラブを育成するとあるんですよ。他方、構造改革の八つの視点には公民役割分担の明確化とあるんですよ。民間でスポーツクラブはたくさんありますよ。他方、区民の健康増進というのは必要だと思うんですけれども、クラブを育成するんじゃなくて、体制の在り方も考えていかなきゃならないと思っているんですけど、その点どうお考えですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 地域スポーツクラブについては、現在、体育館ですとか、スポーツコミュニティプラザについての運営という中で一体で進めている部分がございますけれども、それぞれ課題もございまして、施設の管理と地域スポーツクラブの育成・展開、そうしたことについては整理をして進めていったらどうかという考えがございます。今後、そこの地域スポーツクラブの在り方そのものを検討していきたいと思っておりますし、それによってさらにクラブの活動の育成を図っていくという考えでございます。

酒井委員

 視点に沿った形でやっていただけると思っています。戦略Ⅲ、「施設のあり方検討と適正な配置・管理」で、図書館の在り方、それから区立公園の施設配置・管理の検討なんかあるんですよね。他方、地域開放型学校図書館とそれぞれの地域にある図書館の在り方だとか、それからまた、区立公園に関しては、中野区には特に小さな公園があって、その辺りをどのように再編していくのかというのは本当は大きな課題なんですよ。他方、施設整備計画も間もなくできます。公園の整備計画もできます。じゃあ、ここでしっかりとそういったところに踏み込んでやった議論をどう生かしていくというお考えでしょうか。非常にこれはデリケートな問題なのでお尋ねするんですけど。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 区有施設整備計画につきましては、先ほど御案内したとおりでございますけれども、今後の施設の再編の中でも在り方の検討をしていかなくてはならない施設があるというふうに思っております。今御案内の図書館につきましても、配置の在り方ということを検討する必要があるというふうに思っておりますし、地域開放型学校図書館についても検証するという考えを示してございます。これらを検討していく中で、さらに施設の再編、在り方、こういったものを整理していきたいということでございます。

酒井委員

 そういった施設整備計画が間もなくでき、基本計画が間もなくできる中で、構造改革の中で議論をしてどういうふうに生かすんですかとお聞きしているんです。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 構造改革については、今回3年間のスケジュールということで、具体的にこのプログラムを進めるような形で考えております。一方で、区有施設整備計画についても検討を踏まえて改定をしていくということも考えておりますので、そうした中で構造改革の取組、それから施設の整備計画での検討の整合を図りたいと思っております。

酒井委員

 戦略Vは「安定的な財政運営と財源創出」とあるんですよ。他方、債権管理体制の強化というのは、むしろ財源の確保というよりも制度の公平・公正性のところがあって、そんなに歳入というのは、これをやらなきゃなんないんですよ、けど、それによって、安定的な財政運営というのはなるのかというと、難しいのかなとちょっと感じたりもします。

 また、使用料に関しては、これまで見直すというふうな考え方を引っ込められているんですよ。他方、今後の考え方に関しては23区比較しますと言っているんですけど、前回施設使用料の見直しがあったときに、23区比較しなかったのかななんて気になるところもやっぱりあります。また、不動産の経費の最適化に関しても、社会福祉法人への区有地の貸付けに関しては全て無償にしましたよね。そういうところとの整合性というのは非常に気になるところです。

 あと、特に5番の「決算分析を元にした予算編成手法の確立」。今までやっていなかったんですかというふうなところもあります。やっぱりこちらの部分というのは、財政運営のところであったり、財源確保というところは、もう少し記述があったほうがいいのかなというふうに感じます。

 他方、例えば、ちょっと僕の勝手な提案なんですけれども、特別区財政調整交付金を算定するに当たっては、24番目の標準区というのをつくりますね。そこにおいてそれぞれの指数がこれは標準的な支出ですよとつくるんですよ。それが基準財政需要額になるんですけれども、例えばそれぞれの所管で一つひとつ標準区に設定されているものがどれぐらいで、当区はどれぐらいなのかというのを今まで僕はやったことないと思うんですよ。そういったことをやったことがありますかね。

森企画部財政課長

 毎年、財政調整基金の算定の方法、今の正確な単価とか、事業量とかというものについては、特別区長会事務局が取りまとめをするんですけども、各区が一応決算分析をしまして、標準額は算定されているけど、では中野区に照らし合わせて見てみると、実際に多く算定されているのか、あるいは小さく算定されているのかというようなところの分析はしています。

 それを基に財政調整基金の算定方法の見直し、区側提案というのにまとめていくわけなんですけれども、それはこの6月、7月、8月とやっていくわけなんですが、一方、予算編成において、実際に財政調整基金算定で見たときに、中野区の実際の予算として見たときにどうなのか、予算編成にどこまで反映しているかというそこの部分については、あまり取り組んでこなかったというのが実際のところはありますので、そういったところは当然これからも、今回、実行プログラムのほうで決算分析ということで挙げておりますので、ここのところについては考えていきたいなと思います。

酒井委員

 そういったことも、全庁一丸となってそれぞれの所管がもっと財政のことに向き合って事業を展開していくということも必要なのかなと思っているんです。それで、最後にしますが、やっぱりこの危機的状況をどう共有するかが大切だと思っているんです。せんだって、ホテルチェーンの星野リゾートの社長さんが、新型コロナでお客さんが来ないですよね、それにおいて倒産率という数字を出したんですよ。それによって、現場の職員さんが自発自律的に様々な行動をしだした。

 別に僕は財政破綻率なんて出す必要はないと思っています。ただ、構造改革というのは全庁的に進めていかなければならないにもかかわらず、やっぱりみんなで同じ意識をどう持っていくかというのが大切だと思うんですよ。じゃあ、このまま財政状況が厳しくなったらどうなるんだろう。平成11年には職員の方が、23区の共通事項にもかかわらず、給与は中野区だけが削ったこともあるわけでしょう。

 要するに、みんなでこの危機的状況をどう乗り越えるかというのを僕はもっと共有すべきだと。それは、実行プログラムの座長である区長がやっぱり発信していく。これが大切なんじゃないのかなと本当に思っています。そういう取組を今後、副区長、行っていただきたいと思うんですが、最後にお尋ねします。

白土副区長

 委員御指摘のとおり、この新型コロナによる影響は非常に大きい。この機にやはり職員が一丸となって構造改革に取り組むためには、危機意識を職員全員が共有することが大事というふうに思っております。そのためには、今お話がありましたように、区長、それから副区長、教育長の特別職、それから各部課長、それから一般の職員ということで、全員が同じ絵を見てそこに突き進んでいくということが必要だと思いますので、御指摘のように先頭に立って進めてまいりたいというふうに考えております。

酒井委員

 最後にします。区民の皆さん、本当に繰り返しの緊急事態宣言の中で大変な方がたくさんいらっしゃいますよ。ぜひそういった取組を進めていただきたいと思います。

立石委員

 まず、3ページの「プログラムの取組期間と進行管理」、行政評価については次もありますので軽く確認したいんですが、令和3年、令和4年については評価対象の事業が決まっていると思うんですね。おおむね3年で取り組んでいくということですが、令和5年で構造改革実行プログラムの該当事業を評価するという認識ですか。それとも、令和3年、令和4年に混ぜ込んでいくという認識ですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 行政評価との連動については、まだちょっと今後の詰めが必要かなというふうに思っています。どういった事業を対象にして選んでいくかということはございますけれども、例えば今年度行う行政評価の結果につきましては、この次のプログラムの改定のときにやはり反映させるべきというふうに思っておりますし、また、さらに来年度の予算の時点で選定をする行政評価の事業は、プログラムと連動させた形も考えていきたいというふうに思っております。

立石委員

 ありがとうございます。それと外部評価、先ほど酒井委員からも指摘がありましたけども、今予算化されていないと思うんですね。今回アドバイザー会議が設置されると、ある意味第三者、専門的な評価を受けるようなことも想定されているのかなというふうに思ったんですけども、こちらは今ある行政評価についての評価をしてもらうのか、個別プログラムについての評価だったり、指標の設定、そういったものをアドバイザーに期待しているのか、その辺について確認させてください。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 構造改革のアドバイザーということですから、基本的には構造改革実行プログラムの全体について御意見をいただきたいというところではありますが、特に戦略に応じた専門分野でアドバイザーをお願いしたいというふうに思っていますので、それぞれの個別プログラムの内容について具体的な助言をいただきたいなというふうには思っております。あわせて、行政評価とも連動させていきたいということもございますので、そちらについても御意見をいただこうと考えております。

立石委員

 私も指標の設定というのは非常に重要だと思っていまして、今検討されているということで、プログラムの見方ということが、今回更新されて、検討方針以下、想定する成果、取り組む項目、スケジュールが示されております。上位概念の指標を設定する上で、この想定する成果というところをもう少し定量化するなり、現状を分析して、この手法を取ることによってどの程度改善されるのかというところが見えないと、指標を検討することができないというふうに思っています。

 私も全てのプログラムについて見られているわけではないんですが、まさにデジタルシフトのところなどは新庁舎移転に関する調査なんかもしているわけで、現状の数字だったりとか、何が庁舎滞在時間を長引かせるボトルネックになっているか、そういったことが分かっているはずなんですね。それを新庁舎に移行するに当たって、ある程度システムを投資することによってどのぐらい削減ができるか、それによって費用がどのぐらいかかるかというのは、まさにここが一番算出しやすいところだと思います。なので、想定する成果については、現状あるいは分析をもう少し踏み込んでやっていく必要があると思いますが、認識はいかがですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 それぞれ非常に具体的な内容で今回プログラムをまとめてございます。本来でしたら一つひとつの指標を設けるということができればと思っておりますけども、なかなかそうもならないところもあります。このプログラムの中でも、現状のところについてはできる限り数字等で表記をするということでつくってきているところがございますので、そうしたものをまず指標と捉えながら、一つひとつのプログラムの成果を図っていくということをまずは進めていきたいというところです。

 基本指標というところについては、もっと区全体の財政的な観点を含めて設定していきたいというふうに思っておりますので、そこもできる限り連動させたいというふうに思っておりますけれども、いずれにしろ、そういった指標は非常に重要だというふうに思っております。

立石委員

 指標で財政的な目標値を示すのであれば、やはりこの事業によってどの程度の財政効果があるかというのはある程度明記する必要があるだろうと思っています。ただ、事業内容によってはそれは非常に難しいということで、行政評価の際にも、例えば内部管理事務や法定受託事務、事業の特性に合わせてその評価方法を変えていると思いますので、そういった数値化が難しいものに関してはそういった検討も必要かと思いますし、そもそもプログラムの段階で指標化が難しいものについては指標化もできないと思うんですよね。想定する成果が定量化できないものに関しては、その点について次回までの改善というか、検討していただきたいと思います。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 今の御指摘を踏まえて検討していきたいと思っております。

白井委員

 これも、前定例会のときに御報告いただいたスケジュールでいくと、4月には構造改革推進組織新設、6月に構造改革実行プログラム(案)の策定となっているわけです。8月には構造改革実行プログラム策定、実行となったんですけども、今回のスケジュールでいくと、3、今後の予定というところ、6月が実行プログラム(案)、策定なのか何なのか分からないんですけど、7月に(仮称)中野区構造改革推進アドバイザー会議の開催、8月、実行プログラム策定、さらに実行となっている。

 後ろだけ見ると変わっていないようなんですけど、頭紙は「検討状況について」と書いてあるんですけど、要は、まず1番は、突然アドバイザー会議を設置しますよって、外部の有識者から成るこれを設置したいというのが1番の報告なんですよね。検討状況の報告じゃなくて、まずこれだと思っている。

 突然ですか。去年の9月からずっと、巻末に書いてありますけど、何回も何回も庁内での区長をトップとする会議体まで新たにつくってずっとやってきて、最後、本当は取りまとめですよね。いきなりスケジュール感になり、検討案と取りまとめに出しているんですけど、こんな検討案も前回は示していないですよね、こんなネーミング。本当は最後の案になるタイミングで、ここへ来ていきなり外部の有識者の会議体が必要って、普通は初めからじゃないですかね。なぜこんなタイミングになっているんでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 御指摘のとおりでございまして、昨年、構造改革そのものは、検討結果を示したとおり、昨年9月から検討し始めまして、当初は短期的取組ということを中心に進めてまいりました。ちょうど12月ぐらいの時点からその後の中長期的な取組、今回の実行プログラムにつながるところを検討し始めたというところでございます。

 その時点で基本的に内部の検討を中心にということで進めてまいりましたけれども、本来でしたらその時点で、やはり外部の有識者の意見を取り込んでいくという発想があってもよかったかなというふうには思っておりますが、残念ながらそういった考えまでに至らず、今回のような形でお示しすることになったということでございます。

 前回は骨子ということで、大枠ということでお示ししたところですが、さらにその後の検討を進めていく中でも、内部の検討だけではなくて、外部の視点を含めて検討したほうがよいのではないかということで、このような推進体制の中で進めていきたいという考え方をお示しいたしました。

白井委員

 アドバイザー会議については、大体どのくらいの人数だとか、どういうような人たち、またそれについての予算という考え方は現在どのように考えておられるでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 アドバイザー会議については、今想定していますのは5人程度ということで、具体的には5つの戦略に基づいて、それぞれの戦略ごとの専門性に関しての有識者をお願いしたいなというふうに思っております。そうした観点で5人ということで考えています。

 このスケジュールにあるとおり、1回目はこの7月でこの案について御意見をいただきたいというふうに思っておりますが、あともう一つ、もう一回年度末には、今度取り組んできたプログラムについての検証ということで、またそこでも意見をいただきたいというふうに思っています。それで2回にはなりますが、その間にも行政評価での御意見、あるいは個別プログラムのさらに個別のアドバイスをいただきたいということで、4回程度ということで考えておるところです。

白井委員

 予算について聞いたので、それは有償ですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 失礼しました。予算については、本来でしたら当初予算で組むべきところでございましたけれども、現時点では予算は組んでございません。可能であれば補正予算として提案させていただき、認めていただければというふうに考えております。

白井委員

 有償を考えているということですよね。だから、当初予算、令和3年度のときに、わざわざ構造改革のための組織編成をすると。これは事業予算がついていないわけですよ。中の組織だけでやるんですねという話で、やり切るという話だったわけじゃないですか。だから、検討状況の報告じゃなくて、まさに区の考え方を変えているんですよ。そこから話を始めないと、何となく素案のやつが、検討案のやつが出てきているというふうに見えるんですけど、違うんですよ。

 自前でやると言っていたものを外部有識者入れるって。それで、現在それを有償で考えているので、次の補正予算を組まないと間に合わないと、こんな話じゃないですか。大いに区のこれまでの取組方を変えますよという報告が本当は主ですよね。ここからじゃなくて思います。今、その人たちは誰ですかといってもあれでしょうから、今後の検討だと思います。

 それで、先ほど他の委員からもありました。次の報告の中では行政評価の実施になるんです。構造改革というと、やっぱり我々は、先ほど大内委員からも言われましたけども、すごく大きなイメージがあるんですよ。中を見ると、去年からずっと言っているんですが、プールを開くか開かんかとか、これ、構造ですかって。ほとんど個別の事業計画の見直しぐらいに近くて、これ自体をなかなか構造とは呼ばんなと。

 先ほど副区長からも、民営化のような大きなプロジェクトはないという話だったんですけど、だったら、ネーミング自体をよく考えないと。当初から言っている言葉ですよ。大風呂敷になりすぎるって。マジックワードになりかねませんよという話をしていたんですよ。もうちょっと実のある表現方法にしないと。

 一方で、行政評価自体は、次のやつでも言おうと思っていたんですけど、もともと外部評価があったやつをやめちゃったんですよね。私、こう言いました。そんなに外部の有識者の目にさらされるのが嫌なんですかって。必要ないという言い方したんですよ。やむなしでやめるというのと、必要ないというのは全然話が違う。

 ましてや、今回、通常の事業の評価で外部評価をやめるにもかかわらず、大がかりな構造改革を変えるにもかかわらず自前であると言うから、本当に大丈夫なのかという指摘をしたにもかかわらず、大丈夫と言って新設して、最後の最後のタイミングでやっぱりアドバイザーを入れるという話になっているじゃないですか。やっぱりもうちょっとちゃんと話を聞いておいてもらわないと、なぜこのタイミングですか。

 普通ならば、もはや一番最後ですよ、取りまとめのタイミングで言うと、当初の計画だと。これからスタートするんじゃないんですよ。事業計画としては、6月に完全に案がまとまって、次の定例会で報告があって8月完成といったら、定例会外じゃないですか。この間の7月のタイミングでアドバイザーを受けるというんでしょう。ここで大がかりに変更してくださいという要望が出たらどうするんですか。スケジュール自体が8月で終わらなくなりますよ。

 ちょっと非常に、もともと何というのかな……。外部の有識者の識見を入れる、これはいいと思います。ただ、当初からの考え方がないと、7月にその意見を述べてもらって、8月に完成ですって、一体どこで報告して、どこでもむつもりなんですか。モノによっては、施設に絡んだりだとか、区民生活に関わることもあるんですよ。これ、いきなりはい決定ですというタイミング、スケジュール感も苦しいんじゃないかと思うんですけど、いかがですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 今御指摘を受けたように、本来でしたらもっと早いうちからこういった体制を取りながら進めていくという考え方をお示しできればというところでございましたけれども、このタイミングでこういった推進体制、アドバイザーを入れるという考え方をお示ししたということでございます。

 今後、このアドバイスをいただいて、またプログラムを必要に応じて修正をしていくということはあるかというふうに思っておりますけれども、さらに具体的な取組をしていく中でのアドバイスも受けたいというふうに思っております。その中で、このプログラムも一旦つくっておしまいということではなくて、さらに改正をしていくということもございますので、先につながるアドバイスということでいただきたいというふうに思っております。

白井委員

 あまりあれなので、続けます。10ページ、指標について。これも他の委員からもありましたし、これまでも述べてきたところです。もともとスタートが、大きく財政的に穴が空くって。このままでは、区政が描いている財政フレームが見合わなくなるところから現状の施策を転換しなきゃならないんだって、ここから入っているんですけども、じゃあ、一体幾らほどの予算だとか計画を変えないと、本当に区がもたなくなるんだというところがいまだ明らかにされてなくって、一方、ヒト・モノ・カネの削減方法というのが色合いとして非常に強くなるんですよ。増やしますというのもあるんでしょうけど、それだともともと構造改革にならないですからね。

 というところをはっきりしておかないと、「そんなものはやりたくない」「いや、そこは大事なんだ」と、総論はいいとして、各論に入ったタイミングで一つも進まなくなる。だから、本当にこの構造改革というところの一番はっきりさせなきゃいけないところというのはそこの部分かもしれないですね、金額的なところ。それに見合う事業をどこまで削ればそれに見合うようになるんだ、中野区として何だろう、持つようになるんだというのがないと、ここは逆にまだ出てこない状況なんですよね。もう一番最後まで来ていますよ。それは大変なんだろうな。だけど、各論に入ると、そんなものは切りたくない。やっぱり地元のニーズがあるから、それは無理だと各論になると進まなくなってしまう。

 だから、構造改革という表現自体は、個別の事業になってくると非常に小粒なのばかりが残ってきていたりだとか、あとは内容については、細かく内容を明示しているもの、年次、月まで明示しているものがあるかと思えば、これらについて検討するというようなふわっとしたような表現のものも含まれている状況です。よしあしという言い方は変ですけど、やっぱりこの指標については、他の委員からもありましたけど、どこかではっきりさせておかないと、なかなか痛みが伴うこれらの改革というのは、はいそうですかとは言えないかなと思います。ほかの委員からも答弁があって、今後という話だったんですが、触れておきます。

 さらに、3ページ、「プログラムの取組期間と進行管理」というのがあります。この下に図が示してあるんですけども、構造改革は毎年毎年検証を行うという話が先ほどありました。図を見ると、2021年度、2022年度、2023年度の3年間でPDCAのローリングになっているんですよ。これって3年でローリングをかけるという意味ですか。いかがでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 ちょっと絵の見え方がそう見えるところがあるんですが、PDCAサイクルの中でも、毎年度の定点的な評価というふうにございまして、毎年度見直しをしていくという考えでございます。今回のプログラムも年次を区切って進めていますので、やはりその年度での成果・評価をした上で、その次に進めていきたいという考えでございます。

白井委員

 ここは先ほどもあったけど、やっぱり行政評価は年次のそれぞれでどうするのかというところと、構造改革を見てくると重なるんですよね。一体構造改革とそれぞれの年次でやっている──今回は外部がないですから、内部でのいわゆる行政評価とかぶる部分になってくるので、構造改革と行政評価の立て分けの仕方とかというところをもう少し詰めないと、だんだん似たり寄ったりの話になってくる。もともと行政評価ではできないところを構造改革でやるんだと言っているわけでしょう。出てくるものが変わるということですかという話にもなりかねないので、よくよく詰めてもらう必要があるかなと思います。

 個別の事業については、本当は一個一個やりたいところなんですけど、全然時間が追いつかなくなると思うので、それは今後の進捗についてお話をしたいと思います。

浦野委員

 端的に伺います。今、白井委員からもあって、内川委員も触れていた今回示されたロードマップのところで、構築期、展開期、継続・更新期と三つあって、私もこの区分がどういうスケジュール感なのかなというのは気になったんですけれども、先ほどのだと、プログラムごとにこれは違いますよということが御答弁としてあったと思うんですけど、先ほど例示で挙げられた別紙1の11ページのデジタルシフトのところで、構築期がなく、これだと3年みたいな御答弁だったと思うんですけど、そうすると、構造改革自体を今3年でやろうとしていて、でも、デジタルシフトのところは、構築期のところだけで3年終わりますよということなのかなと思ったんですけれども、全体は3年でやっていくという中で、でも、構築期、展開期、継続・更新期の三つの区分、ちょっとその関係性をもう一回確認させてください。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 長期的ロードマップは、その局面ということでお伝えをしたところでございまして、ただし、デジタルシフトについてはちょうど構築期が3年ぐらいだろうという見方をしてございます。これは、後ろのほうにある戦略の個別のプログラムの中を見ていただいても、ちょうど構築をしている時期に当たるだろうという見え方があろうかなというふうに思います。

 ただ、ほかの戦略ですと、例えば構築に3年かかるものもあれば、3年もかからないで1年で構築して、その先の展開に行くものもあろうかというふうに思っていますし、逆に、例えば施設のところなんかは3年よりもっと時間がかかるものもあろうかというふうに思っています。戦略的に進めていくという中で、こういったフェーズにおける課題を捉えながら進めていくということでこのような表記をしてみましたけれども、この先、いずれにしろ3年で終わるものではなくて、長期的に取組が必要だということも併せて述べているというところでございます。

浦野委員

 そうすると、後段のそれぞれプログラムごとに分かれている年数のほうで見ていったほうがいいんですね。分かりました。

 それで、デジタルシフトのところがちょうど前回の骨子から戦略Iのところでタイトルにも出てきているというところなんですけど、今、デジタル関連の法案が国会でもいろいろ審議されていて、もちろん利便性が上がるところもあるとは思います。ただ、個人情報の問題であるとか、データの活用の問題であったりとか、あと情報漏えいの問題とか、やっぱりマイナス部分というのもあって、それは当然住民サービスのところに影響していくと思うので、ここの戦略Iの記述のところでデジタルシフトや民間活力の活用で窓口サービスの手続のスリム化、効率化とあるんですけども、やっぱりデメリットというか、当然守らなきゃいけない部分があって、そこの記載がちょっとないものですから、今後の中でそれは検討されていくんだと思うんですけど、ちょっとこれだと、窓口業務を縮小とか削減が先にありきでこういうふうになっているのかなというふうにも読み取れなくないんですけれども、その辺はいかがですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 デジタルシフトに限らず、今回お示ししている戦略それぞれの中で、メリットもあれば、リスクになっていくところもあろうかというふうに思っています。やはりリスクをきちんと評価していくということも非常に重要な観点かと思っていますので、そういった観点も含めて今後の検討を進めていきたいと思っております。

浦野委員

 非常にそこは大事な点だと思うのでお願いしたいですし、また、行政が委託していいことといけないことと、または公がちゃんときちんとやらなきゃいけないものというのは、分野ごとにやっぱりそれぞれあると思いますから、そこも踏まえて検討してほしいと思います。例えば今のワクチン接種でも、ネット予約ができなくて困っている高齢者の方がたくさんいるわけで、必ずしもオンラインだけが全て利便性が上がるかといったらそうでない問題もありますから、ぜひその点も踏まえていただきたいと思います。

 ちょっと個別ではもう時間があれなので、1点だけ伺いたいんですが、戦略Ⅱのところで「公助の体制強化と共助の促進」という記述があって、やっぱりコロナ禍での公助の体制強化というのは非常に大事だと思っているんですけれども、この中で生活困窮者の自立支援のあり方の検討というのも記されていて、相談件数が増えていますよとかいうのも前段にあるんですけれども、この中の記述で27ページの検討方針のところで、相談に来るのを待つのではなく、納税状況等や就学時の様子など様々な状況から危機を察知して、相談・支援につなげる体制をつくっていくんだというのがあって、今回それ以下は早期の生活再建のところとか新たに加えられているところだと思うんです。

 もう一つ、41ページのところでも、債権管理の体制強化の中で、生活再建の視点での管理体制の強化というのがあって、ここの例えば債権管理のところを見ると、担当部が企画部と、区民部と、地域支えあい推進部と、健康福祉部と、四つの部なんですね。さっき話をした27ページの生活困窮者のほうだと、子ども教育部、地域支えあい推進部、健康福祉部とこっちは三つなんですけども、この二つは切り離せないところだと思っていて、債権管理のところも何を一元化で項目を加えていくのかというのは今後の検討課題にはなっているんですけれども、当然、27ページのほうで納税状況とかの確認とあれば、ここってやっぱり区民部も入ってくる課題なんじゃないかなと思いますし、41ページの債権管理のほうも逆に子ども教育部が加わってくる問題も今後出てくるんじゃないかなと思うので、担当部が今回示されたんですけれども、そこのちょっと考え方を最後確認させてください。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 まずはそれぞれの所管でそれぞれの取組を進めていくということで進めてきましたので、こういった担当部という記載をしています。ただ、御指摘のとおり、関連していくものが多いというところで、他の項目もそうですけれども、必ずしも一つの部だけで済む課題ではないという認識は持ってございます。ただ、取組を進めていく中でどこが中心かということを今回このような形でお示ししましたけども、併せて横断的な体制をつくっていくということも進めていきたいと思っております。

小林委員

 一つだけお聞きします。財政効果についてお伺いしたいんですけれども、別紙1では、区政の構造改革の必要性ということで一包みで表現されています。2020年度、令和2年度当初予算の水準に戻るまで相当な期間を要すると見込まれている。そして、その中で区有施設などの更新時期を迎えることになって財政負担も増大していく、厳しい財政状況が続いていくと。そして、必要とするものには集中して財源を投入する。一方で徹底的に効率化を図っていく。デジタル化などへの対応もきちっと反映をしていく。そこで、施設の再編など区政の抜本的な構造改革を行う必要があるということで行うということであります。

 今度、構造改革の推進の基本的な考え方としては、10年間乗り切る財政運営を想定したもので、令和3年度予算編成においても支出の均衡する現状まで継続して取り組んでいく必要があるということから、10年後に目指すまちの姿として、三つの施策、施設、組織の再編を行っていくということであります。

 そういった中で、どれだけの財政効果を見込んでいるのか。基本計画の中では一般財源678億円、10年間通して続けていくことになっていくだろうという話もあります。それから、基本計画の中で前期、後期、そして、次期との関連を見たときに、長期的ロードマップでは、それぞれ経費の増加が見込まれるとか、歳入の確保が必要になってくる。そういったことが幾つかそれぞれの戦略の中に描かれています。

 要するに、財源は確保が非常に難しい状況にある。そして、事業を行っていくと、経費の増大、増加、そして歳入の確保の難しさが出てくるという中で、構造改革の進め方によってどれだけの財政効果を最終的にどこの段階で見込んでくるのか。結論的な話なんですけども、どういうお考えなんでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 先ほど基本指標のところで目標ということでお示ししたいということもお伝えしていますけれども、やはり財政的な持続可能性を高めていくということが非常に大事でございまして、基本計画や区有施設整備計画でお示ししている財政フレームも必ずしもバラ色のものではないということで、非常に厳しい状況にあるということは認識しておりまして、できる限りこういった取組を通してそれを改善させていくということを目指していきたいということでございます。

 なかなか数字で示すというのは非常に難しくて、どういった示し方がいいかということも考えてはおりますけれども、いずれにしろ、これらの戦略を取り組む中で、財政的な安定性、規律を保っていくことに寄与させていくような取組ということで、今後この案の中ではお示しをしていきたいというふうに思っております。

小林委員

 令和2年度から構造改革ということに取り組んでいくということが報告をされてきました。そして、その中で令和3年度の予算編成が行われました。しかし、予算編成においては、大きく令和2年度、コロナ禍を経験した上で、その先、令和3年度以降を見据えたときには、予算編成の中では事業が大きく転換されたというか、見直されたというか、なってきた点は実際にはありますかね。

森企画部財政課長

 令和3年度予算におきまして、構造改革の短期的な取組も進めながら、厳しい財政状況が見込まれるということを念頭に、事業の休止、廃止、見直し等を取り組んできたというところでございます。個々の事業の先送りですとか、規模の縮小とかといったようなところで、予算の措置を平成というようなところでやってきたところでございまして、大きく今言われた事業の大転換をして削減につなげたといったようなところまでは至っていない。それぞれ個々の事業の見直しをしてきた上で、今回の予算編成を進めてきたというところが大きなところかなと認識しております。

小林委員

 このコロナ禍を見据えて、歳入が非常に落ち込んでくるであろうと。よって、財政規律をしっかりと保っていかなければいけないだろう、執行、投資もかけていかなければならないだろうと。そういったことが行われたにもかかわらず、令和3年度の予算というのはある意味では増大をしてきているわけで、そして、その中でこの構造改革を行おうとする。しかしながら、財政見通しというのは、一般財政基準額はほとんど変わっていない。

 しかし、見直しといってもそれほど大きな見直しを今、構造改革の中では、例えば施設にしても大きく10年間で転換されてくるのか。転換というのは、つまりもっと極端に言えば、数が大きく減ってくるのかなと思えば、そうでもない。10年たっても施設数はほぼ変わっていない。大なり小なりがあったり、統合されたりということもありますけども。

 そして、見直しされた結果、しかしながら、ほぼ施設整備においても基本計画においてもあまり変化がない。そういったものを見合わせたときに、この構造改革は、ほかの細かいことはいいんですけども、本当にこれでやっていけるのというところにやっぱり立ち返ってくるんですね。先ほどの基本計画の見直し、施設計画の整備の見直しということがありましたけども、ここに描かれていることは別にいいんですよ。すばらしいことがいっぱい書かれているのでいいんですけども、実際の来年度の予算編成にこれが大きく差し込まれてくるのかというところが全然見えてこない。要するに、そこまでの表現がされていない。短期だとか、長期だとか、中期だとか、ロードマップのところには記載をされていますけれども、その辺というのは具体的にもうこの時期、これから策定をして、アドバイザーが入ってきてアドバイスをいただいてやっていくのかもしれないんですけども、間に合うんですかというか、できるんですかというか、このロードマップのような、基本計画のような工程でいけるんでしょうか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 具体的な取組につきましては、戦略でお示ししているロードマップというよりは、個別のプログラムの中でのスケジュールが具体的な取組というふうに考えております。年次を切ってやるべきことをお示ししておりますので、まさに来年度の予算、令和4年度の予算に向けて取り組んでいくということになりますし、令和4年度の取組ということも視野に入れながら進めていきたいという考えでございます。一方で財源をどう確保していくか、これは本当に大きな課題でございまして、そこも踏まえてしっかりと取り組んでいきたいと考えております。

小林委員

 長くなるから終わりにしますけども、財政効果がどれだけどういうふうに見込まれるのかということが、この後半部分にあります個別プログラムの内容から私は読み取れてこないんですよね。現状がこうで、課題がこうで、こういうふうにやって取り組んでいきますよ。これまでの内部評価、外部評価と大して変わりないなと思うと、その先の構造改革の目的が全く見えてこない。

 その辺をもっともっと表していただくようなもの。一年一年がそういう取組をされていくんでしょうから、その先が見えるものをもっと示していただくようなものが最後にないと、この分野でこれをやっていきますよだけで終わってしまう。財政効果がそこに本当に生まれているのかどうかということも見えてこないというふうに思うので、記載をされるかどうかは分からないんですけども、最後、そこだけお聞きして終わります。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 一つひとつの個別プログラムを検討する際には、それぞれの財政効果ということも想定しながら進めてきております。具体的に財政効果が幾らかというのはなかなか出ないところはありますけれども、それが財政的に増えるのか、減るのか、維持なのか。あるいは人員についても増えるのか、減るのか。そういったことについても今想定している中で各所管から出してもらっているということがございます。

 実際そこを示すのがいいかどうかというのはちょっとまた検討させていただきたいと思っていますけども、このプログラム全体としましては、やはり基本指標でその方向性を示すということが必要だというふうに思っておりますし、取組を相対的に捉えたときに基本指標で構造改革の取組全体を測っていくということが必要かと思っていますので、今御指摘いただいたような点も踏まえて、またさらに検討していきたいというふうに思っております。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、4番、令和3年度行政評価の実施についての報告を求めます。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 それでは、令和3年度行政評価の実施について御報告申し上げます。(資料6)

 まず1、行政評価の目的でございます。事業の効果を実績・コストから評価することによって、事業の継続・改善・統廃合等の判断を行い、次年度の予算編成につながることを目指すとともに、行政サービスの提供を受ける顧客としての区民満足度の向上を図るという目的で行っているものでございます。

 2、実施内容でございますが、まず二つの取組がございます。一つが内部評価の取組でございます。こちらについては各部選定事業ということで49事業になりますけれども、令和2年度予算説明書補助資料の中に既にお示ししている事業というのが対象になります。ただし、予算の執行で停止したものがございますので、それらについては評価の対象から除外して、代替事業として行うということでございます。

 こちらの内容については、別紙をお開きいただけますでしょうか。別紙でお示しししている事業は既にお示ししている対象の事業でございますが、例えば区民部の産業振興課のところでは、「除外」となっているのが執行停止によって止めたもの、「代替」がそれの代わりに評価をするものということで表記をしてございます。そのほか学校教育課、それから環境課においてもそのような事業がございます。

 それから、また本紙に戻っていただきまして、②の企画部選定事業というもので、この企画部選定事業につきましては、各部選定事業も含めまして経常的に実施している事業のうち、主に外部委託を活用している事業、各部1事業ということで対象として選定をしてございます。一部重複しているものもございますが、全体として9事業ということで選定をしてございます。

 次の(2)の自己点検、これについては予算上の事務事業を構成する事業メニューを対象に自己点検を実施するということで、これは全部の事業メニューについての自己点検を行います。

 次の3の試行的な取り組みということでございます。ユーザー視点による評価ということで、一部の事業を対象として、利用者アンケートの結果等からサービス利用者による満足度の分析を試行的に実施する考えでございます。

 こちらについても、別紙の3ページ目にございますけれども、観光の事業、子ども総合相談窓口業務委託の事業、妊産婦への支援体制の充実、これも内部評価とかぶる部分もございますけれども、アンケートの調査などを行っておりますので、それの結果をさらに深掘りをして評価をしていくということを進めていきたいと考えております。

 次に、(2)の行政評価と構造改革の連動でございます。先ほどの構造改革実行プログラムでお示ししたアドバイザーでございますが、やはり構造改革と連動させていきたいということもありまして、評価の視点ですとか評価結果の反映などについて助言を受けたいということで考えております。

 最後、4の評価結果の公表でございます。内部評価の結果につきましては、主要政策の成果に添付をして、第3回定例会において決算説明の資料とするものでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

大内委員

 これはもう決めちゃっているのかもしれないんだけど、中野区でシステム委託とか莫大なお金がかかっているものがあるんだよね。あれはなかなかどういう評価していいのか。もう一回契約しちゃうとそのまま払っちゃうじゃないですか。その後、それが本当に効果的だったのかとか、システムを含めて今までもいろんな委託をやってきた。あるいはワンストップサービスもそうだし、ああいったもの評価が結果的に出ていないんだよね。もうやっちゃったものの評価なんだけど、これから先どうしていくのか。特にはワンストップサービスというのはこれから新区役所に向けてどうしていくのか、まだ結論が出ていないんですよね。そういったものの委託のこととか、そういったものも本当は評価していただきたいんだけど、その中にはもう入らないんでしょう。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 現在、選定したものということではこの内容になりますので、今御指摘を受けた点については、今後の次年度になるのか、その中での選定ということで参考としていきたいと思っております。

大内委員

 そんなことを言っていると間に合わないんだよ。来年度どうするのか。システムの委託も構造改革でやってもらえばいいといえばいいけども、かなり莫大なお金がかかっている部分があるから、そういったところもしっかりと。ここで行政評価というより構造改革でやっちゃったほうが早ければ、要するに、行政評価って見直して実施するまでに結構時間がかかるじゃないですか。だったら、構造改革のほうでもやってもらっていただきたいなと要望だけしておきます。結構です。

小林委員

 ちょっと1点だけ聞きます。これ、令和2年度の予算の中でとあるんですけども、令和2年度は予備費を多く使ったりしましたよね。それから補助金によって、要するに新型コロナ対応で大きな大きな予算執行も事業もたくさんありました。そういったものについてはこれには全く入ってこないんですか、それとも個別になるんですか。個別もされない。どのようになりますか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 行政評価の仕組みそのものが選定したものということで、それもさらに令和2年度の予算編成の中で既に選定しているというものですので、基本的にはそこと思っています。今回お示ししたとおり、執行停止したものについては代替の事業ということですが、新型コロナ関連ということでは今回は入ってこないというところでございます。

小林委員

 令和3年度行政評価の実施についての2の(2)の自己点検の中にも入ってこないものなんですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 自己点検は事務事業単位でやっていきますので、一つひとつの事業というよりは、事業メニュー単位というところの評価を行いますので、そういった観点では評価をされるというふうに思われます。

小林委員

 要は、新型コロナ関連による新たに緊急事態で発生した事業の、緊急だから緊急で終わっちゃうのか、その一つひとつを検証されるのか、予算を立てなかったので予算で行政評価の対象にならないとしてしまうのか、そこがちょっと見えないんですけど、全くされないという意味なんですか。

堀越企画部企画課長

 委員おっしゃいました新型コロナ対策についてでございますけれども、今まで定期的に経過について御報告を差し上げてきたところでございます。進捗状況についてはお伝えしてございましたが、委員のおっしゃいますその事業の効果といったものについても、時期はまだ検討中でございますけれども、いずれか委員会のほうにも御報告を差し上げたいと思ってございます。

立石委員

 確認だけなんですけども、企画部選定の事業を委託事業にした理由と、今回この9事業はどのような観点で選ばれたんですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 外部委託で経常的に行っているということで、これまで割と長期というか、複数年にわたって取り組んでいて、そのまま進んでいるということもございます。その中では、改善ということも含めてその委託がどうなのかということを今回のテーマとして取り上げたということでございます。この中でそれぞれ各部でそれに該当するものがございますので、それについての評価を一つ、数が多いとちょっとなかなか大変になってまいりますので、一つということで選定をいたしました。

立石委員

 今まである程度継続して行っていた事業を一旦ここで効果検証をするということで、その結果を受けて今後の契約内容とかも見直していけるかどうか判断するということですかね。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 そのとおりでございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、5番、中野駅新北口駅前エリアの再整備についての報告を求めます。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 それでは、中野駅新北口駅前エリアの再整備について御報告申し上げます。(資料7)

先般開かれました中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会におきましても、同様の報告をしたところでございます。

 まず1、基本協定の締結でございます。令和3年1月に選定いたしました施行予定者候補と中野区の間で基本協定を締結したところでございます。基本協定の締結をもって施行予定者候補は施行予定者として正式に決定してございます。

 協定締結日でございますが、令和3年5月6日でございます。協定締結の相手方は、代表事業者が野村不動産株式会社、共同事業者が東急不動産株式会社、住友商事株式会社、ヒューリック株式会社、東日本旅客鉄道株式会社でございます。

 2、今後の予定でございます。令和4年度末の都市計画決定を目指しまして、今後、施行予定者と事業化に向けた検討、協議、調整を行ってまいります。令和3年5月以降、既に5月以降でございますが、地権者の意向確認、事業計画案の検討、協議、調整を行ってまいります。

 6月には、中野駅周辺まちづくり及び施行予定者提案に関する区民説明会を行う予定でございます。また秋頃には、拠点施設整備計画案に関する区民説明会を開催する予定でございます。その後、環境アセスメントの手続きを経まして、令和4年度の都市計画手続きを目指して進めてまいる考えでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、6番、庁内情報テレワークシステム導入にかかる検討状況についての報告を求めます。

白井企画部情報システム課長

 それでは、庁内情報テレワークシステム導入にかかる検討状況について御報告をさせていただきます。(資料8)

 お手元の資料を御覧ください。まず1、庁内情報テレワークシステム導入の目的でございます。仕事と育児・介護等の両立だけでなく、移動時間の削減や仕事、生活における時間を有効活用する業務の効率化を目的として、働き方改革やワークライフバランスの推進を進めていく必要がございます。また、昨年度から継続しております新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言発出時などにおいても、職場環境により近い労働環境を整えた上で在宅での勤務などを可能とすることで、行政サービスの安定的な提供を行うことを目的としているところでございます。

 2、テレワークシステムの導入にかかる課題についてでございます。まず(1)地方公共団体情報システム機構による実証実験の今後の見通しについてですが、昨年度来、委員の皆様にも御指摘をいただきました地方公共団体情報システム機構、通称J-LISによる実証実験の次年度以降の見通しについてでございます。今年度に入りまして、改めてJ-LISに対して次年度以降の運用の見通しについて確認を行いましたところ、令和4年度以降も実証実験の継続をするか、また、各自治体に対して費用の負担を求めるかという点について決定に至っておらず、各自治体向けの周知は、本年7月を目途として検討を進めるとの回答でございました。

 続きまして、(2)区役所新庁舎における庁内情報ネットワーク環境の検討についてでございます。現在、区役所新庁舎の庁内情報ネットワーク環境のあり方について、本年8月頃を目途として検討を行っているところでございます。3年後に控えております新庁舎で採用するネットワーク環境によっては、最適なテレワークシステムの方式が異なると考えておりますことから、J-LISにおいて実証実験を行っている方式を今後の区のテレワーク環境として本格採用とするか、新区役所への移転までの経過措置で導入するかの検討を行う必要がございます。

 これらの状況を踏まえまして、3、テレワークシステムの導入時期についてでございますが、テレワークシステムの導入時期及び採用するシステム方式について、J-LISによる令和4年度以降の見通しについての決定及び区役所新庁舎における庁内情報ネットワーク環境の方針の決定をした後に行うこととするものでございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

白井委員

 これも前回の報告からいくと一旦ちょっと立ち止まっているといいますか、検討段階ということでいいんですか。これまではJ-LIS導入に前向き。ところが、現段階では次の国の方針がまだ出てこないから、7月頃と言われているので、それを待って8月で区として今後導入するのか、はたまた別のものを導入するのか。一旦ちょっとまだ立ち止まって検討段階に入っているということでよろしいでしょうか。

白井企画部情報システム課長

 委員御指摘のとおり、J-LISの方針がまだ決まらないということは、今年度の負担について区として見通せないという認識でございます。そういったところを踏まえまして、テレワークそのものを導入するというところの方針は変えてございませんが、検討についてはいま一度させていただくということでございます。

白井委員

 これまでいろいろいろいろ、もう一回いろいろと言っておいたほうがいいかもしれないですけどあって、いまだ検討というか、導入できていない状況がかえって功を奏しているということなんですかね。よく判断しないと、果たして本当に今後これがいいかどうかという状況になっているということでしょうか。7月発表してみないとまだ分からないんでしょうけども、現状としてはいい感じなんですか。これは先に走っているとちょっとあまりよくなかったと、こんな判断なんでしょうか。いかがでしょう。

白井企画部情報システム課長

 やはり新区役所のネットワーク環境等をこれから検討していくというところで最適なシステムを選定できそうだというところに関しましては一定、昨年度様々御議論いただきましたが、これから改めて前に向かって検討を進めてまいりたいと考えてございます。

小林委員

 確認なんですけども、庁内情報テレワークシステムの導入にかかる検討状況ということで、そもそも目的としていたこと、テレワークをコロナ禍において早急に行っていかなければならないということがありました。それについて様々予備費も設けて行っていくこととしました。その中でパソコンをリースするとか、購入するとか、それから台数のこととか、その辺が結論が出ていなかったと思うんですけども、そういったことも全て一旦停止というのかな、考え方を止めて、7月以降にJ-LISの方向が出るまでは何もしないという、そういうことでいいんですか。

白井企画部情報システム課長

 何も検討しないということではなく、今委員の御指摘からもありましたとおり、昨年度は調達できる台数が前提であったり、アカウントのライセンス数が前提であったりといった数字をお示ししてくることになったのかなというふうに考えてございます。そちらについては、今後必要な需要数等も改めて検討するというところは続けてまいります。それで、J-LISであったり、様々な全ての要素がそろった段階で区としての方針を決めたいと考えているものでございます。

小林委員

 そうすると、予算的な話ですけども、そこでまた新たに予算組みをされて、7月以降テレワークシステムの導入に関わる新たな提案がされてくる、そういったことになるんですかね。あわせて、テレワークそのものの内容もそこで示されてくるということでしょうか。

白井企画部情報システム課長

 テレワークに関する令和3年度予算につきましては、第1回定例会の中におきましても御意見等をいただきまして、執行されない予算が計上されているというのが実情でございます。それらにつきましては、区のテレワークの方針が決まりましたら、改めて補正予算として計上させていただきたいと。その際には、現在のっている予算のほうの精算等についても併せて行いたいというところを今後財政課と協議をして進めてまいりたいと考えてございます。

小林委員

 テレワークそのものの中身の話は職員課に聞くのかな、どのような状況なんですか。つまり、早急にテレワークをしなければならないということで予備費を組んでスタートしたにもかかわらず、これが見合わせているということは、テレワークが必要ないということなんでしょうか。テレワークを延ばしても大丈夫な状況にあるのか、むしろしなくてもいい状況にあるのか。

中谷総務部職員課長

 テレワークといいますか、在宅勤務といいますか、特にこういった新型コロナウイルスの感染拡大が進む中で、職員の職場でのクラスター抑制等の必要性から、テレワークないし今暫定的に行っている在宅勤務を行っていく必要性があることには変更は特にございません。なので、理想はそういった実質的なテレワークができるようなICTを外部から接続して利用できる環境の構築は早ければ早いほど望ましいという状況には変わりがありませんが、実際コストがかかる話であって、今年度どういった手法で維持継続するのが最も費用対効果が得られる仕組みなのかをきちんと検討した上で判断すべきだと思いますので、そういった点から導入時期が遅れてしまっていることは、一定やむを得ないのかなというふうに受け止めています。

小林委員

 最後にします。去年のちょうどまさしく今頃の話ですけれども、テレワークを早急に導入を図って、コロナ禍を緊急事態宣言の下、乗り越えていかなければならないということで議決もされました。まさしく今現在も緊急事態宣言が出されています。そして、仕事の見直し、在宅ワークを含めた、それから庁内全体もBCPも発令されている最中です。そういった中で、テレワークシステムの遅れによって、在宅ワークはコロナ禍以前と全く同じ状況でほぼ行われてきているのか。つまり、テレワークシステムを使わなくても今仕事ができている、そういったことの理解でよろしいんですか。

中谷総務部職員課長

 在宅勤務の実施状況としては、昨年度の今頃というんですか、最初の緊急事態宣言下においてはかなりの運用実績があったということがあります。その後徐々にですけれども運用実績は下がっていて、今はほとんどされていないような状況にはなっています。職場の出勤を抑えるという意味では、ICTが使える環境があればテレワークの実績が伸びてくるだろうとは思うんですけれども、今そういった状況の中で、テレワークを区としてなかなか実績上進められてはない状況はありますけれども、かといって、一方で、ではその分職場のクラスターが発生しているかというとそういうこともないので、大きな支障は出ていないというふうには考えます。ただ、大きな支障がないからテレワークそのものを推進しなくていいのかどうかというのはそれはまた別な問題で、働き方改革等を進めていくためには必要な基盤なのかなというふうには考えています。

立石委員

 テレワークの導入時期についてということで、J-LISの方針と、あとテレワーク環境の方針を踏まえというふうにありまして、テレワーク環境の方針を決めるのは結構いろいろ検討課題があると思うんですけども、大体時期としては今年度をイメージしているのか、それとも来年度以降なのか、大体の時期についてお伺いできればと思うんです。

白井企画部情報システム課長

 テレワークの導入の時期の見込みについてですが、今こちらでお示ししているように、J-LIS等の情報であったり、新区役所の方針のほうが予定どおり決まっていけば、可能であれば第3回定例会のところで補正予算等の要求をさせていただければと考えてございますが、そうなった暁には、年明け1月頃にはテレワークの環境が整えられるのではないかというふうに今現在検討を行っている状況でございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、7番、中野区地域情報化推進計画の検討状況についての報告を求めます。

白井企画部情報システム課長

 それでは、中野区地域情報化推進計画の検討状況につきまして御報告をさせていただきます。(資料9)

 お手元の資料を御覧ください。中野区地域情報化推進計画について、議会からの意見や素案たたき台を基に聴取した外部有識者からの意見などを踏まえまして、計画の構成や今後の進め方等について、次のとおり見直しを行うものでございます。

 1、外部有識者からの意見聴取結果についてでございます。検討中の地域情報化推進計画につきまして、第1回定例会において御報告をいたしました外部有識者からの意見聴取を3月に行いましたので、その結果の御報告となります。

 まず、御意見をいただきました外部有識者でございます。資料に記載の3名の方から御意見をいただきました。いただきました意見の内容でございます。別紙のとおり意見をまとめてございますので、別紙のほうを御覧いただければと思います。

 何点か御紹介をさせていただきます。まず一つ目の丸でございます。「様々な取組を記載しすぎているので取組を絞りながら記載し、持続可能なものとする必要がある。また、中長期的に取り組むことについても記載する必要がある」という意見がございました。

 続きまして、真ん中の少し下、八つ目の丸でございます。「システムの標準化は大規模団体では難しいので、毎年の計画を立てて進めることが必要である。また、カスタマイズの実態把握、データの棚卸などを行いながら進める必要がある」との御意見がございました。

 また、最後の丸になりますが、「情報化のスピードが速く、予測できないとの理由で、地域情報化推進計画を策定できていない自治体が増えている」といった意見もございました。

 その他の意見については、後ほどお読み取りいただきたいと考えております。

 初めの資料にお戻りください。2、計画の構成等の見直しでございます。(1)本計画の上位計画でございます中野区基本計画の検討状況を踏まえ、基本計画との関係性が明確になるよう本計画の構成を整理する必要があると考えております。

 (2)これまでいただきました議会や外部有識者からの意見等を踏まえ、計画期間内(令和3年から令和7年までの5年間でございます)に区として特に注力すべき取組を整理したいと考えてございます。なお、必要に応じて10年から20年後も見据えた目標についても検討を深めていく必要があると考えてございます。

 (3)情報システムによる区民の利便性の向上及び区民生活を支える基盤の整備を重視した計画づくりを進めていきたいと考えてございます。

 (4)実施時期や内容について再検討を行う主な取組でございます。新庁舎移転に伴う効率的な庁内インフラの構築、DX推進組織の設置、産学官民の連携による協働・協創に向けた取り組みと協創のためのデータ、地域デジタル人材の育成、民間企業等からのフェローシップの受入れなどによる業務改善について再検討いたします。

 続きまして、(5)地域情報化推進計画に記載する取り組みでございます。ア、中野区基本計画において整理されている各施策のうち、ICTの活用により効果的に主な取組や事業を進めていく施策でございます。イ、新庁舎移転や9月施行予定の地方公共団体情報システムの標準化に関する法律のシステム標準化・共通化に向けた環境整備や事務の見直し事項でございます。ウ、地域情報化推進計画については、市町村官民データ活用推進計画としても位置付けるとしておりますので、こちらに記載すべき事項として定められている事項でございます。エ、オにつきましては、国におけます自治体DX推進計画における重点取組事項及び自治体DX推進計画の取組と併せて取り組むべき事項とされている事項でございます。

 3、計画策定時期の見直しについてでございます。本計画については、中野区基本計画の検討状況や計画の構成の見直しの必要性などを踏まえ、策定時期を令和3年8月から12月に変更するものでございます。

 4、今後のスケジュール(予定)でございます。第1回定例会での御報告では8月策定とさせていただいておりましたが、12月策定に変更したいと考えております。7月に素案の作成、8月に素案に関する意見交換会の実施、10月に案の作成及び案に関するパブリック・コメント手続の実施を行った上で、12月に策定の予定をしております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

大内委員

 基本計画の検討状況を踏まえてということであれば、当然基本計画にこういったことが盛り込まれるのかなとは思うんだけど、先ほどの構造改革実行プログラムでもデジタルシフトについて触れられている。そうなると、基本計画よりも構造改革のほうでむしろ詳しくやっていくのかなという気もするんですけども、そうするとややこしくなるのは、基本計画を下支えする構造改革ということになっているんだけども、言い回しで言うとね。どうなるの。そちらが考えているのと、あと構造改革のほうのチームもあって、構造改革実行プログラムの中では、今、担当課長が言っていることを実行していくということになっていくんですか、流れで言うと。

 ただ、デジタルシフトについてはそちらでも書いてある。あるいは新庁舎についてこれからやっていくということが書いてあるわけでしょう。でも、こっちの課長のほうでは、その下に入ってやっていくの。要するに、そちら側が好きなことを書いていて、こちら側がやっていることと違うことにならないかという心配をしているんですけど。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 先ほど御報告した構造改革の実行プログラムの中でも、デジタルシフトの部分は記載をしております。特にそこについては情報システム課が担当している部分も非常に多うございまして、また実際窓口を担当している区民部ですとか、子ども教育部ですとか、そういったところも関連しているということで、全体的なデジタルシフト、特に新庁舎に向けた整備ということで進めているという計画を立てております。さらに、実行プログラムですと、毎年3年間の計画ということで具体的に示してございますので、基本的にはそちらによって進めていくということがございます。情報化推進計画とももちろん整合を図りながら進めていきたいというところでございます。

 もう一点、基本計画については、具体的なスケジュールというよりは、今後のデジタルシフトの方向性ということでお示しをして、施策の方向性を示しておりますので、具体的な取組としてはやはり構造改革実行プログラムに記載をしているということでございます。

大内委員

 分かりました。ただ、そうなっていくと、基本計画はあるけども、その基本計画の細かいことは全部構造改革実行プログラムに書いてあるんですよという言い方になってしまう。そうすると、本来基本計画だけでいいものを、構造改革実行プログラムをつくっている。基本計画だけじゃ前に進まないから、構造改革実行プログラムをつくっているんですよという言い方にも聞こえてきちゃうんですよ。そうすると、基本計画に書いてあることは構造改革実行プログラムで全部また触れられているんですねという話にもなってしまうのかなという気がするので、その辺はちゃんと整理していただきたい

 今、担当課長が言っていると、10月に案の作成、12月で策定。でも、構造改革実行プログラムは8月に決まっちゃっているじゃない。でしょう。それは何故タイムラグがあるのかな。構造改革実行プログラムが8月に策定されているんだったら、同時にこれも出てきていいのかなという気はするんですよ。じゃないと、連携を取ってやっているというふうには見えなくなるし、構造改革実行プログラムでこうやれと言って、それから落とすのか。

 もっと言うと、構造改革実行プログラムは基本計画と同時期でしょう。これも本当は同時期でもいいのかなという気もするんです。ただ、そのところの連携がよく、誰が最終的に進めていくのか話がちょっとよく見えないんですけど、今日はもう時間がないからいいですけど、要するにその辺のところをちゃんと整理して言ってくれないと、誰が中心に進めてというか、課が進めていくのかな。本当なら構造改革実行プログラムで、これで言う情報化推進計画なんてある程度出てくるのかなという気もしたんですよ。でも、これを見ると、こっちは12月じゃないすか。その辺のところを、もう一回次のときで結構ですから分かりやすく教えてください。どうですか。

石井企画部構造改革担当課長事務取扱

 構造改革については、先ほどから御案内しているとおり、新庁舎に向けた取組ということで実行のプログラムを取りまとめてございます。一方で、地域情報化推進計画はもっと幅広い区全体の計画ということもございますので、具体的な新庁舎整備に向けた取組は実行プログラムを中心にまず進め、一方で区全体の地域情報化推進計画も取りまとめていきたいということで、さらに整理を進めていきたいと考えております。

大内委員

 別に構造改革実行プログラムの中では新庁舎だけの話じゃないでしょう。ほかのこともでしょう。デジタルトランスフォーメーションだとか、そういったことも含めてやっていくんでしょう。別に僕、区役所だけのことを言っているんじゃなくて、これとこれの関連性を、どっちが上だと下だとかという問題じゃなくて、一緒に進めていくんじゃないのかな。

 ただ、情報化推進計画のほうが、基本計画が決まって、構造改革実行プログラムが決まっているんだけど、こっちが決まるのは12月というタイミングは、要するに構造改革実行プログラムではそこまで詳しくは述べないのかな。一応書くけども、情報化推進計画についてもっと詳しいものは12月になるんですという意味なのかな。ちょっとそこら辺のところのバランス関係がよく分からないので、また次回、分かるように説明してください。

高橋企画部長

 委員御指摘のように、検討については並行して進めていきますけども、地域情報化推進計画については、構造改革実行プログラムで検討しない部分がまず含まれているということ。また、今後のスケジュールで御覧いただきますと、内容的に固まった後に、手続として、また意見を聴取するために意見交換会、パブリック・コメントの手続も経て策定をしてまいります。そうしたこともありますので、策定の時期についてはずれてくるというところがございます。また、具体的な内容については今後説明をさせていただきたいと思いますが、そういった手続的なところもございますところから、スケジュールについては変わっているところもございます。

委員長

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後5時02分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後5時02分)

 

白井委員

 時間も押しているので端的にと思ったんですけど、これも前回の報告とがらっと変わって、という報告が今日は続くなという最たるものだと思っています。外部有識者はこちらは入って、一言で言うと、かなり袋だたきというか、めった斬りにされたような感があるなと思っています。これまでのやつはずっと放置状態の情報化推進計画で、中野区のやつって一体いつのだという、最先端を目指すものがユビキタスと書いてあって、もはやこんな時代のものがまだあるのかというのを早く改定しなきゃという話をしていたんですけど、出てきたのは総花的というか、いろんなものを書き過ぎていて、これは一体お金が幾らかかるんだというのと、本当にこれはできるんですかというのが5年間の計画で表されていたので、有識者から見るとこうなるんだろうなと思います。端的に言うと、しっかり内容を検証しなさいという、これに尽きるのかなと思っています。ただ、一方でばっさり斬られ過ぎて、一気に現実に引き戻されたので、かなり面白味がなくなってしまったような感もあるかなとは思います。

 一方、これって要は情報化推進計画だけじゃなくて、基本計画でもあるし、先ほどの構造改革の根幹部分でもあるんですよね。地域情報化推進計画自体も章立てが大きく変わっています。一つは庁舎、それからデジタル化、DXの推進室を置くんだというところなんですけども、これって章立ても構造改革と似たり寄ったりになってくるんですよね。どっちがどっちに寄せたのかという感じもあるんですけど、一番大きいのは、やっぱり先ほどのテレワークの関係で言うと、そもそもJ-LISの様子をよく見ないと、新庁舎、うちは一体どのようなシステムを導入するのかというここに関わるんだという話に尽きるのかなと。

 だからこそ、計画が大幅に後ろ倒しに12月までずらさないと、なかなか今後のうちの情報化戦略を練り切れないぞと言っているんですけど、基本計画、構造改革、先ほど大内委員からもありましたけど、本当にこのタイミングで大丈夫ですかともう一回聞きたくなります。いかがでしょう。

白井企画部情報システム課長

 計画策定の時期についてでございますが、これまで御報告にもあったように、基本計画、構造改革実行プログラムより後を追って策定するような形にはなってございます。一方で、素案につきましては7月までの策定というところで考えてございますので、その中で整合を図って検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

白井委員

 それから、情報化推進計画のところで伺ってしまうんですけども、うちはこの間システム障害の関係があって、ずばり言うとJipさんとの契約をどうするのか。それとも、そもそもシステムをどうするのかというので、代替案の見積りも始めるんだって、こんな話もあったところなんです。一方、正直言うと、しばらく様子見の検証をもう一度慎重に検討するという話がスタートしているんですけど、この点はどうなんでしょうか。現状、前回までの報告だと、既に次の乗換え先の検証というか、見積りまで取るような、そんな話まで出ていたところなんですけども、相矛盾する報告になってしまうんですよね。現状の取組についてお伺いしたいと思います。

白井企画部情報システム課長

 委員御指摘の区が活用していますクラウドでありますJip-Baseの切替えについてでございます。こちらにつきましては、昨年12月に国のほうから示されました自治体DX推進計画の中におきまして、今後、地方自治体のシステムの標準化、共通化というところが言われております。こちらは昨日、法が成立したところで、9月以降の施行ということになってございますが、こちらの中で、ガバメントクラウド、要は国が認証を与えるようなクラウドサーバーに区の基幹系と言われていますシステムの移行が強く推奨されているという実情がございます。それはまだ中身が詳細に示されていないという状況もございますので、来年度これまで御説明をしてきたように切替えというところは、こちらの方針を見定めてからでないと難しいのかなというふうに考えてございます。

白井委員

 だんだん深掘りするとあれなんですけど、今お話のあったガバメントクラウドのお話、私も新聞報道ぐらいまでなんですけど、一方で国の推奨するこのシステムに相乗りしないと、一生懸命国は統合するというか、なるべく皆さん似たり寄ったりのシステムになるようにというのに一生懸命働くというわけですよね。これはガバメントにしましょう。

 一方、そうでなければ、システムの補助金関係も怪しい話がちらちら聞こえてきたりするんです。これを自前でやろうとするととてつもない話になるので、そうすると、ますます単純にJ-LISの話だけじゃなくて、国のIT戦略自体を見極めないと、うちって本当に新しい庁舎をどうしますかという話と、そもそもの情報戦略をどうしますかという話と直結してくる。そうすると、今言っているスケジュール感は本当にこれでまさにもう一回大丈夫なのかと聞きたくなってくるんですけども、現状どのような状況になっているのでしょうか、確認させてください。

白井企画部情報システム課長

 今委員からお話のありました標準化、共通化に向けた国の動きでございます。現在、詳細を示されたわけではございませんが、既に昨年度の補正予算の中で標準化へ向けた予算のほうは確保されてございます。こちらは、要はシステムの標準化、仕様の標準化に向けた国費でございますが、10分の10というふうに示されてございます。

 一方で、資料から読み取れる内容によりますと、10分の10の国費の条件としまして、ガバメントクラウドへの移行というところが読み取れる記載がございます。まだ詳細が示されたわけではございませんので確かなことは言えませんが、ガバメントクラウドへの移行が国費の条件になってくるということは考えられようかと思います。

白井委員

 今、幾つか挙げました。非常に先行きが難しい状況のタイミングに入ってきたなと思います。非常に莫大な予算が必要なものともなります。一方、新庁舎になるとこの後ずっと使い続ける話にもなるので、慎重な判断も必要となってくるところです。基本計画、構造改革、情報戦略、それぞれ関係あるところなんですけども、肝の部分でもあります。よくよく検証していただいて進めてもらいたいと思います。時間がないので今日はここまでにします。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、8番、区等を被申請人とする調停の申請についての報告を求めます。

尾関総務部法務担当課長

 それでは、区等を被申請人とする調停の申請について御報告させていただきます。(資料10)

 事件名は、公園内バーベキューサイト運用再開差止請求事件。

 当事者は、申請人が中野区民、被申請人が中野区及び株式会社東京アスレティッククラブでございます。

 事案の概要につきましては、4にございますとおり、申請人が、平和の森公園内のバーベキューサイトでバーベキューが行われると煙と悪臭のため日常生活に支障を来すとともに、申請人の経営する賃貸マンションの入居人の退去転出等による損害が生じるおそれがあるなどとして、当該バーベキューサイトの運用再開を行わないことを求めるものでございます。

 申請人の調停を求める事項及びその理由につきましては5に記載のとおりですので、お読み取りいただければと存じます。

 以上、報告を終わらせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、9番、訴訟事件の判決についての報告を求めます。

尾関総務部法務担当課長

 それでは、訴訟事件の判決について御報告させていただきます。(資料11)

 本件は、中野区民が中野区長に対して、区長が区長個人に1億180万5,030円の支払いを請求するよう義務付けることを求めた住民訴訟事件でございます。

 本件事件につきましては、令和元年10月8日の総務委員会におきまして、東京地方裁判所に訴えの提起がなされたことを御報告させていただきました。このたび、4月9日に相手方の請求の理由がないとのことで、裁判所より棄却判決の言い渡しがなされましたので、ここに御報告いたします。

 事案の概要、請求の内容、判決につきましては、後ほどお読み取りいただければと存じます。

 以上で報告を終わらせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 続きまして、10番、区を被告とする訴訟の提起についての報告を求めます。

尾関総務部法務担当課長

 それでは、区を被告とする訴訟の提起について御報告させていただきます。(資料12)

 事件名は、損害賠償請求事件。

 当事者は、原告、中野区民、被告、中野区でございます。

 事案の概要につきましては、4にございますとおり、原告が中野区長名で中野区文化財保護審議会の傍聴ができない旨の処分、その他公権力の行使を受けたため、公開を求めて中野区長に審査請求書で審査請求した後、中野区長が本件審査請求書を中野区教育委員会に送付し、中野区教育委員会が本件審査請求に係る裁決をしたところ、審査請求の手続等に違法性があり、国民の知る権利の侵害を受けた原告の精神的苦痛は極めて大きいと主張し、被告に対し、160万円の損害賠償金の支払いを求めるものでございます。

 原告の主張する請求の趣旨及び原因につきましては5に記載のとおりでございますので、後ほどお読み取りいただければと存じます。

 以上で報告を終わらせていただきます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、11番、幹部職員の人事異動についての報告を求めます。

中谷総務部職員課長

 それでは、幹部職員の人事異動につきまして御報告いたします。(資料13)

 お手元の資料を御覧ください。令和3年4月1日付で、資料に記載のとおり、幹部職員の人事異動を行いました。詳細につきましてはお読み取りいただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、12番、新型コロナウイルス感染症対策についての報告を求めます。

田邉総務部防災危機管理課長

 それでは、新型コロナウイルス感染症対策について御報告させていただきます。(資料14)

 初めに、資料を御覧ください。1の新型インフルエンザ等対策本部の内容についてでございます。4月23日の緊急事態宣言を受けて、特措法に基づく災対本部を設置し、区の対応、中野及び野方の両消防署による感染者の搬送状況について共有いたしました。

 次に、危機管理等対策会議の内容についてでございます。前回、本年1月22日の当委員会で報告させていただいた以降の第26回から第42回までの実施内容を記載してございます。主に緊急事態宣言に伴う区有施設の取扱いや新型コロナウイルスワクチン接種に関する事項等について協議いたしました。

 3の新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策チーム会議の内容についてでございますが、第1回から第5回までの実施内容を記載してございます。主にワクチン接種に係る実施体制や接種スケジュールについて検討協議いたしました。

 続きまして、別紙を御覧いただきたいと思います。新型コロナウイルスワクチン接種の予約受付のトラブル対応についてでございます。こちらにつきましては、4月21日に発生いたしましたワクチン接種の受付に関するトラブル対応でございます。内容としては、トラブル発生について所管から連絡を受け、当日臨時に危機管理等対策会議を開催し、対応などについて協議したものでございます。トラブル経緯につきましては、お読み取りいただきたいと思います。

 危機管理等対策会議の開催でございます。トラブル発生を受け、4月21日(水曜日)に緊急で開催し、対応を協議。翌日22日(木曜日)に危機管理等対策会議(第38回)を開催し、対応内容を協議・報告いたしました。

 主な協議・報告内容でございます。トラブルが発生した経緯や区民等からの問い合わせ及び対応状況の報告について、インターネットで予約が取れてしまった679名の方の対応について、予約受付再開時の体制について、上記協議内容の広報活動についてということで協議いたしました。

 確認事項でございます。予約開始から区がホームページを停止するまでの間に予約を取られた1名の方は受け付けることといたしましたが、午前11時時点で電話予約を含む全ての予約を中断していたことから、公平性を鑑み、インターネットで予約を取れてしまった678名の方については全て取り消すこととし、4月23日以降の予約受付時に他の区民と同様に新たな予約を取ってもらうことといたしました。

 また、上記678名全員にメール、電話、はがき、区ホームページにておわびをするとともに、今後の予約受け付けの説明をする。また、メールの不達や電話がつながらない方などの連絡が取れない方につきましては、区職員による個別訪問によって対応することといたしました。

 4月23日9時からの予約受付再開の際には、入念にテスト等の準備を行うように確認をいたしました。予約受付再開までに区役所会議室に特設コールセンターを増設し、職員による問合せ対応を強化いたしました。区ホームページ等で速やかに広報を実施していくことを確認いたしました。

 なお、予約を再開した4月23日、その後の5月10日につきましては、多少のつながりにくさ、トラブルはあったものの、おおむね順調に行ったというふうな報告を所管から受けております。

 また、5月12日早朝から、皆さん新聞でも御存じかと思いますが、中野区新型コロナウイルス接種サイトが、委託事業者トランスコスモスが利用しているシステム開発事業Salesforce社のサーバーが一時ダウンした影響によって、予約サイトのアクセスがしづらくなったということがありましたが、同日復旧となり、原因等について現在調査中であると所管課より聞いております。

 以上、報告いたします。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

小林委員

 新型コロナウイルスワクチン接種の予約受付のトラブルもあったということなのでちょっとお伺いをしたいんですけれども、昨日ももう一つシステムトラブルがあったかと思うんですけども、その報告はないのでしょうか。

田邉総務部防災危機管理課長

 現在、ちょっと調査中でございまして、また報告が上がった時点で皆さんに報告させていただくことになろうかと思います。

滝瀬防災危機管理担当部長

 今、委員御案内の、今課長も若干御報告いたしました国のサーバーのダウンに伴う各自治体の受付システムダウンということでございますけども、昨日ちょっと起きたばかりで、所管からの報告をまだ受けていない状況です。様々報道等での内容等は漏れ聞いているところでございますけれども、これにつきましては、今回のトラブルと同様にまた健康福祉部所管のほうから、別途改めてその内容の検証でございますとか、再発防止も含めて改めて検討するというふうに聞いているところでございます。

小林委員

 危機管理という観点からすると、まず第一報として、第一義的に今報告があってもいいのかなというふうに考えましたのでお聞きをしました。その上で、新型コロナ関連については、私のほうでちょうど1年前、6月になりますけれども、第2回定例会のときに、様々な支障があったり、それからそれぞれの危機管理対応に関わって庁内の強弱もあったりするので、しっかりと想定外のことも起こるということで、区全体、組織全体で庁内全体の行政対応の在り方をしっかりと見直す必要がある、検証する必要がある。そしてその上で、その当時は第1波でしたけども、第2波、第3波が起こるかもしれないときに備えるべきだということを指摘させていただきました。そして、この4月21日にトラブル事案が発生しました。

 そうした中で、危機管理、総務的なこととしてちょっとお聞きしたいんですけれども、庁内全体として、こういう危機管理に対してどういう体制を取っているのか。つまり、今、区としてのBCPが発令されている真っただ中ですよね。こういうトラブルもあったという中で、検証というのはしてきているんでしょうか。先ほど構造改革だとかほかのことについては、アドバイザーを入れるとか、構造改革に対してアドバイスをもらいながら行っていくということがありました。パンデミックと言われている新型コロナ関連について、区でもきちっと検証しながら次のことを進めていく。ちょっとこのトラブルがあったということについて、どういうふうに対応してきているのか。そういう検証の基にやってきているのか、その場その場でこのトラブルに対応しているのか、どのような状況なんでしょうか。

滝瀬防災危機管理担当部長

 新型コロナ対策の検証の状況というところでございます。全庁的な検証につきましては、区が行いました新型コロナウイルス感染症に関する防疫業務を含む健康福祉部が所管している対応については福祉推進課を事務局として検証委員会を立ち上げて、これまで2回開催したというふうに聞いております。その他様々、例えば経済対策につきましては緊急経済対策室のほうでの検証等も以前御報告させていただいたところでございます。

 委員御案内のBCPといったものにつきましても、既にそういう体制はずっと最初の緊急事態宣言以降続いているところでございますが、その案件、事案といいますか、そういった対応ごとにPDCAサイクルの中で検証を進めながら今後も改善をしていくというふうに考えてございます。実際の中野区のBCPといったものの改定につきましても鋭意検討していきたいと考えております。

小林委員

 なぜそう聞いたかというと、国は、コロナワクチン接種に関わって10月23日に通達を出しているんですよね。その辺は職員課ですとか、危機管理課のほうでは掌握されているんですか。

中谷総務部職員課長

 そういった通知が来ていたことは把握してございます。

小林委員

 それによってどういう対応を取られたんですか。

中谷総務部職員課長

 必要な体制を構築してきたというふうに私は認識してございます。

小林委員

 国は何と言ってきたか言っていただけますか。接種の準備に当たっては、平時の体制で想定している業務量を大幅に上回る業務量が見込まれる。組織・人事管理を担う分野も関与して、全庁的な責任体制の確保を行う必要があるというふうに言っているんですよ。さっきの答弁を聞いていると、保健福祉部でやっていますと、危機管理課ではこれしか聞いていませんと、職員課では言ってきたつもりですというばらばらな今答弁だったので、全庁的にこれはやっているの、どう捉えているのというところなんです。

 専管組織をきちっと整えていきますと言って、副区長がリーダーになってやっていきますと。それは会議体の話です。実際人が足りているのかどうか。今回、システム障害ってハード的なものかもしれないけれども、ソフト的なことできちっとした体制を庁内的に取られているのかどうか。職員課のほうできちっと担当部署の人員配置が適正なのかどうかということも含めて、トラブルはトラブルで何か分かりません。機械的なことなのか、ソフトの問題なのか、ハードの問題なのか、それはまだ報告もないので分かりませんけども、そういった体制をきちっと取っていくことが必要なのではないのかなというふうに思うんですけども、どうなんでしょうか、いかがですか。

中谷総務部職員課長

 当初の体制構築時におきましても、またその後の状況におきましても、所管等のヒアリングを通じて必要な業務の内容や量などを職員課として見定めて、必要な体制を取ってきているところでございます。

小林委員

 ちょっとワクチン接種の予約受付トラブルということが出てきてしまったので、これは総務部ですし、内容的には総務部のこととしてお聞きしたいんですけども、今現状、ワクチン接種所属課の体制は整っているということでいいんですか、と考えているということでいいんですかね。

中谷総務部職員課長

 整っているというふうに考えてございます。ただし、その後、想定した以上に、例えばコールセンターを開設しても、コールセンターがパンクしているような状況であったりだとか、あとはコールセンターにはかけずに、コールセンターがつながらないので保健所のほうに直接電話や来庁される方もいらっしゃると聞いています。そういった方の対応に本来のワクチンの担当が時間を取られてしまって、時間内に想定していた業務がなかなかできない状況にあるということは聞いています。

 それに対して、まずは早急に対応してもらっているのは、保健所内での応援等も組んではもらっていますけれども、ほかの全庁的な体制として、増員のほうといいますか、勤務体制の増加を今これから行おうとしているところでございます。

小林委員

 ごめんなさい。最後の部分がちょっと、全庁的に職員体制を……。

中谷総務部職員課長

 応援体制をこれから取ります。(「応援体制を取るの」と呼ぶ者あり)はい。具体的に申し上げるとあれですけども、来週の月曜日から2名増員いたします。これまで担当課長1名、係長級の主査1名、職員3名の5名体制だったんですけれども、そこに2か月間2名さらに増強していきます。

小林委員

 先ほどの別紙のところで、職員の方々が対応されたということが書かれていましたけれども、職員体制がきちっとまず整っていなければならないし、そして今おっしゃったように来週から2週間って、スタートしちゃっているのにこれから2週間ということは、これから行って職務の内容の把握をして、実際仕事ができるようになってくるとなると、最低でも2週間かかるじゃないですか。今日行ってすぐに、どの課のどの方が行くか分かりませんけども、そういう体制も危機管理として、職員体制としてやっぱりきちっとした体制をつくっていくということも大事なのではないのかな。

 まして、それこそ電話がかからない、かかりにくい、かけても対応がなかなかしてもらえない。まして、ワクチン接種って皆さんが思っている以上に希望する、連絡をする、予約をする方々が多い。そして、区役所も連絡がつかない、保健所も連絡がつかない、区民活動センターではうちではないと言われ、各病院にかけても、クリニックにかけてもなかなか通じないというような、やっぱりワクチン接種に関わるトラブルが想定できていたのではないのかな。

 さっき一番最初に言いました国で出されたワクチン接種に関わる通達は、平時ではない大幅な増員をして、国も財源として随契でもいいからやっていいよ。6項目にわたって通達を出しているわけですし、それに関わって全庁を挙げていくというのは、さっき言った1年前に指摘しているわけですよ。それがきちっと整えられていたかどうか、そこも今後、影響してくると思う。

 トラブルが4月に一度あったのが、また5月に、それは国の問題かもしれないけど、あるわけですよ。そうしたときに、これから人員の増強と私は今聞いて、遅すぎるのではないのかなというふうに思いました。なぜならば、予想されるというふうに言われているんだから、想定外のことが想定されると言われているんだから、であれば、早め早めに区としてやっぱりやっていくべきではなかったのかなというふうに思っています。

 土日を通っても、早朝で帰っていく人もいましたし、それから深夜まで残っていらっしゃる方も、あそこを私は通勤などで休日も含めてたまたま通るので、そうするとこうこうと電気がついてやっている方々がいらっしゃるということは、早く帰る方もいらっしゃるでしょうけども、そういう体制というのも全庁としてきちっとやっていただかないといけないのではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。

海老沢総務部長

 今回の新型コロナウイルスのワクチン対応につきましては国等の通知もあり、全庁を挙げて取り組まないといけないという認識は当然持っていたわけでございまして、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止対策チームを副区長を長としてつくりまして、全庁を挙げてどういう職員体制でワクチンに対応していくかという議論をしてきたわけでございます。

 今後、区民活動センターで接種が始まるわけでございますけれども、それについては全庁から職員の応援を出して、それぞれの区民活動センターに配置をしてやっていくというような形になっています。一方で、保健所の業務につきましても一定程度業務量の見積りをしながら、しっかり体制は整えて進めてきているつもりでございますけれども、一方で、ちょっと予想だにしないような事態も引き起こっているわけでございますので、そういったところも併せて勘案しながら、余裕のある体制というんですか、そういったところをしっかり今後も見定めて職員配置に努めたいと考えてございます。

小林委員

 先の見える仕事ではなくて、これは先の見えない、いつ終わるか分からない。この計画がまとまれば、これでここの部分がフィックスするという、そういう仕事量とは違う危機管理的な要素がすごく含まれている──すごく多くじゃない。危機管理に基づいた体制を取らなければならない職種。今まで区も経験したことがないようなことだと思うので、そういった意味で、職員の体制ですとか、それからケアの体制ですとかがパンクのような状態になっている、逼迫している。職員の方々も1年間、いつ終わるだろう、いつ終わるだろう、相当保健師さんも、関係者も精神的にもつらい思いをしてやっているのではないのかな。

 まして、こういうトラブルが起こってくると、どうしても矛先は、保健所は何やっているんだというふうな矛先に行ってしまいがち、世間的にも、職員の中にも多分。私が職員だったら、何でこんなことを起こすんだよというふうに思ってしまいがち。やっぱりそこをきちっとケアしていく体制を整えなければならないと思いますし、危機管理として一種の防災ですから、しっかりとこういったことに対する、ただ単に時系列でこういうことをやっていますというのではなくて、先々を見据えて、先手を取った対策を取っていただきたいなというふうに思います。

 あわせて、緊急要望も出させていただきましたけれども、やっぱりシステムのトラブルというのはどうしても起こりがちな部分もあるので、そういったところもしっかりと検証しながら、やっぱり全庁的にきちっと一つひとつ検証してもらいたいんです。さっきも検証しながらやっていくと言っているんですよ、みんな。

 まして、こんな世界的な、日本だけではない、中野区だけではない、中野区のやっていることがどうなのかということを検証しないでやっていると、ただただ日々こなしているだけ。神戸市や仙台市は、7月の段階で第1波の検証を終えて、検証の結果報告書をつくって、それに基づいて全庁的に体制を整えているんですよ。人口規模も、庁舎の規模も、職員の規模も違うというとそれで終わっちゃうんですけど、そういうふうにちゃんとやっているところもあるんですよ。5月、6月のうちにやって、7月からその体制を取っている。それを私は、5月から6月、1年前から言っているんですよ。そういったことをやっていくことが危機管理の上で大事だと思います。チームリーダーの副区長、いかがでしょうか。

白土副区長

 委員御指摘のように先手先手。こういう事態ですので、我々が想定できないような事態も発生するということも意識しながら、今回のトラブルについても深く反省しているところでございまして、誠に御迷惑をかけて申し訳ないというふうに思いますが、今回の教訓としては、やはりしつこいぐらいに確認をしていくことが必要だなというふうに考えております。

 保健所の体制についても、これまで増強をしてきているわけですけれども、保健所のほうでも、部内で応援体制を組む段階と、それから数値的な指標を持ちまして、それを超えたら本当に全庁的な対応が必要だというところで我々と協議をして、その点は明確にしながら、職員体制についても強化をしているというところでございます。ただ、先ほどから申し上げていますように、なかなか想定ができないこともございますので、そのときにはやはり臨機応変に迅速に対応していく必要があるということで、これからもしていきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 私も同じく、これはほとんど抗議ですね。4月22日に実は区長のほうに申入れをさせていただきました。申入れというか、抗議と改善の申入れです。4月21日朝9時から予約が始まって、早速電話が鳴りやまない状況で、一番多かったのがとにかくログインができないという電話で、意味が分からなかったんです。ネットが混んでいるのかなと思ったんですよ。そうじゃなくて、皆さんが生年月日などの入力をしようとすると、照合ができなくてホームページの中に入れない、はじかれる状況だと。そんなあり得ないことがあるのかなと思って、うちの会派の連中にもたくさん電話があって、つながらないつながらない。

 みんなで電話してもしようがないからというので預かって、私が代表で聞くというところからで、これは一部障害があるという初め話だったんですよね。アクセスできる人もいるの、いる状況ですと言うから、後から聞いてみれば、一部じゃなくて1人だけという話で、あとはみんなアクセスできなかったわけですよね。原因は何だというのが後から分かってきたんですけど、単純に業者のミスじゃなくて、区側が、ログインをする、生年月日やパスワードを入れてもらうのに、こちらが照合するデータを手入力するときに変換を間違ったという。

 うちの会派の中にSEがいるんですけど、こんな間違いをするのはあり得ないですねって。信じられない間違いだと思いますって。しかも、それってチェックしていないんですかねって。要するに、大半がこれでも完全に詰まっていたという状況。まずこれが1報目ですよね。

 それで、一旦止めますよね、11時ぐらいに。コールセンターのほうも電話はつながるんですけど、結局同じ予約システムを使うから、電話がつながっても予約はできないという。これもクレームがありました。電話はつながるんだけど、予約できないと言われるんだって。なかなか高齢者の方は意味が分からないんですよ。せっかく何回も何回も電話してやっとつながったのに、予約はできませんと言われるんだって、予約できないんだったら電話をつなげなくていいと言われました。これもありました。コールセンターなんですけど、ナビダイヤルなので、待たされている間お金がかかるんですよね。保健所の方にも聞いたら、お金を返せというクレームも結構あったと。これもなかなかな話だなって。

 一方、ホームページでそうこうしているときに、1時のタイミングで、今後、今日予約を続けるのか、その後の対応を検討しますって、1時のタイミングですという話でした。1時のタイミングで、今日はやめて4月23日に変更ですというのを私は見たので、これで止まったんだなと思ったら、その10分後ぐらい、1時過ぎて、午前中つながらないんだという御高齢の方々だった人がようやく今つながったと電話が入ったんです。ホームページ上では、コールセンターも予約センターもつながらないと言っているにもかかわらず、何で取れたんだろう。

 そうですかと言っていたら、保健所から連絡が来て、「今、止めています」という話だったんですけど、「いや、今、予約取れたという話があったよ」って。そういうガセもあると思うんですけど、ガセじゃないと思う。きっちりした人だから、本当につながっていないかどうかよく確かめてみてというので、それから4時間後、保健所から電話がかかってきて、「やっぱりつながっていました」という話だったんです。

 何じゃこれって。もうあり得ないですよ。朝からずっとクレーム。うちの会派の中でも、一体どうなっているんですか、どうなっているんですかと、こんな状況でした。たまらず翌日、区長に「うち、こんな状況ですか。前代未聞ですよ、本当に」って。システムの入力でもシステム障害じゃないんですよ。データを入れ間違っただけ。その後、それを直すのにホームページ上ずっと上げたままで、この間に圧倒的な人たちがサイトに入れた状況。一方、電話がつながった人たちは、今日はもう予約できませんからとずっと断っているという、これが全容ですよね。

 一部不具合が発生しているだとか、予約入力できてしまった状況というんですけど、内容は今私が言ったやつじゃないですか。どうも綿でくるんでふわっとした表現になっていますけど、非常にずさんな対応だったというのが本当のところでしょう。

 こういう状況だったんですと言って御連絡いただいた人たちに説明すると、皆さん怒りますよ。「何ですか、中野区は」って。区にしっかり言ってください、区長にちゃんと言ってくださいという要望がたくさんありました。聞かれていますか。とうとうとしゃべりましたけど、いかがでしょう。(「委員長、休憩してください」と呼ぶ者あり)

委員長

 休憩します。

 

(午後5時41分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時46分)

 

白土副区長

 4月21日の危機管理等対策会議で、予約停止中に誤って受け付けた予約の取扱い等について協議をした。その前提として、ここに書いてございますような報告の内容、具体的にどういう苦情を受けているかということに関しても、その時点の報告を受けております。

白井委員

 くどいようですけど、4月22日に区長に言ったときに、おわびのお手紙を出しますと。この678名、一旦白紙にしたわけですよね。違うって。この人たちはつながったんですよ。つながらなかった人たちがいる。75歳対象は3万4,000人なんだって。あたふたあたふたした人たちがいっぱいいる。まずそこじゃないですか、状況をという話もした。

 今度、4月23日、予約が一旦白紙からスタートした。この日からシステムは問題がなかった。その後何のクレームがあったか。白紙にされてしまって、今回は取れなかったんだというので連絡が入り、せっかく取れたのにって。娘や息子が仕事を休んで取ってくれたのにというクレームがたくさん入った。

 だから、何が伝えたいかというと、本当にそういうのをちゃんとくみ上げないと、一つひとつのお話を聞こえていますか。全庁的に取り組んでくれって、こういうことなんですよ。ワクチンの保健所担当だけだからじゃなくて、だから、総務委員会でわざわざ白土副区長がいるところで言っているんです。うちの所管じゃないと言うかもしれないけど、じゃ、どこが所管なんだよと思いますけどね。

 その上で、最後の報告で、5月10日から個別接種でというので、システム上はそうだったかもしれない。だけど、10日も私のところにいっぱい電話がありましたよ、高齢者の方々から電話がつながらないって。だから、ちょっとずれが、うまくいっているとは全然思えなかった。朝から晩までかけてもコールセンターがつながらないって。

 やっぱり難しいんだと思う。一生懸命書いてくれているんだろうけど、高齢者の方々にはどこに電話していいか分からなくて、個別接種のやつもコールセンターだと思って一生懸命そこに電話していて、個別の病院に電話すればいいんですよというのがやっと分かったとかね。本当に丁寧にしてあげないと困っているたちがいっぱいいるんだというのをあれほど言っていたにもかかわらず、中野区はなんでこんなミスになるんですかって。

 やっぱり基本的なところからもうちょっと丁寧にやってほしいなと。それは単純にワクチン担当だけじゃなくて、保健所だけじゃないと僕は思う。危機管理というんだったら、本当はこれが危機管理じゃないんですかね。それがワクチンの接種の責任者だというんだったら、全責任を負ってというところの本当は答えが欲しいなと僕は思います。いかがですかね。

白土副区長

 非常に混乱を招いてもいるというところで責任を痛感しておりますが、全庁的にという意味では、確かに非常に接種医、あるいは接種の受付の方法については、高齢者の方にできるだけ分かりやすい広報をということで、広報担当も含めて広報担当がワクチン接種担当とやりとりをしながら、広報の内容も考えて広報しております。できるだけ多くの高齢者の方にまずは7月末までに接種していただくという対応を取るために、全庁を挙げて努力しているところでございます。しかしながら、やはり非常に我々の努力が足りないというところもございますので、今後、改めてその辺に留意をして全力で進めてまいりたいというふうに考えてございます。

白井委員

 いよいよこれから区民活動センターでの接種も始まります。先ほど答弁があったところです。まだまだなかなか配慮の必要な人たちもいます。一方、大枠な言い方をすれば、接種会場までまだ行ける人たちなんですよね。個別接種といっても、実際なかなか自宅でどうしようと、そこまで行けないという人たちもいます。区として打たなきゃならない対策はまだまだあります。希望する人たちが本当に打てるように、また、電話がつながらなくていらいらする人もいっぱいいて、窓口で対応する職員も大変だと思うんですけども、少しでもスムーズに行くように心を砕いてもらいたいと思います。最後は要望で結構です。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、13番、業務用チャット(LINE WORKS)を活用した災害時の情報連絡態勢等についての報告を求めます。

田邉総務部防災危機管理課長

 それでは、業務チャット(LINE WORKS)を活用した災害時の情報連絡態勢等について報告させていただきます。(資料15)

 資料を御覧ください。区の災害対策本部の運営に当たっては、既存の庁内情報ネットワークを中心とした連絡態勢を構築しているところですが、災害時における情報伝達の即時性や着実性に鑑み、業務チャット(LINE WORKS)の活用を整備したので報告いたします。

 1及び2につきましては、お読み取りいただければと思います。

 3の利用対象者でございます。区長ほか特別職、管理職員を中心とした災害対策本部員約60名となっております。

 処理する業務の対象は、災害時における必要な情報共有・必要な指示、災害対策本部員の安否確認等でございます。

 7、その他でございます。導入経過ですが、一昨年の台風第15号・19号の対応において、区内部での連絡態勢の強化が必要であるとの認識からでございます。昨年7月からの試行を踏まえ、本年4月から本格実施しております。

 今後の活用想定ですが、区内における火災発生に係る連絡、情報共有、危機管理等対策本部に係る連絡、情報共有等を考えております。

 以上、報告いたします。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、14番、令和3年7月4日執行東京都議会議員選挙の概要についての報告を求めます。

志賀選挙管理委員会事務局長

 それでは、お手元の資料(資料16)によりまして、令和3年7月4日執行東京都議会議員選挙の概要につきまして御報告をいたします。

 1、選挙期日等になります。選挙期日の告示につきましては、令和3年6月25日(金曜日)。選挙期日は令和3年7月4日(日曜日)。投票時間は午前7時から午後8時までとなってございます。

 2、選挙すべき議員の数。中野区選挙区ですが、3人でございます。

 3、立候補関係でございます。(1)立候補予定者説明会は、令和3年5月22日(土曜日)午後2時から午後3時30分までとなっております。(2)立候補受付は、令和3年6月25日(金曜日)午前8時30分から午後5時まででございます。

 4、期日前投票の投票所、期間、時間になります。区役所1階特別集会室では、告示日の翌日6月26日の土曜日から7月3日の土曜日まで、南部すこやか福祉センターほか記載の4か所の区民活動センターにおきましては、6月27日(日曜日)から7月3日(土曜日)までとなってございます。投票時間は、いずれも午前8時30分から午後8時までとなってございます。

 5、投・開票関係になります。投票所の数は40か所でございます。投票所一覧は別紙を添付してございますので、後ほど御確認をいただければと思います。

 裏面を御覧ください。(2)、(3)、投票所の変更と投票所名称の変更でございます。内容は記載のとおりでございますが、簡略に御説明をさせていただきます。投票所の場所の変更をいたしましたのが、第2、第4、第9、第17、第35、第36投票区の6か所。投票所名称を変更いたしましたのが、第1、第5、第30、第33投票区の4か所でございます。いずれも区立小・中学校の再編、統合によります建て替え、建て替えの準備、建て替えの終了による移転、そして新校名への変更となっております。第30投票区投票所につきましては、保育委託事業者の契約満了によりまして、旧沼袋小学校同敷地内にございますにじいろのがた学童クラブへと名称変更となります。

 (4)投票所入場整理券につきましては、封書によりまして各世帯ごとに世帯全員宛てで郵送をいたします。(5)ポスター掲示場の設置箇所数は316か所。(6)開票日時につきましては、即日開票となりますので、令和3年7月4日(日曜日)午後9時から開始を予定してございます。(7)開票所につきましては、キリンレモンスポーツセンター(中野区立総合体育館)となります。

 参考に、選挙人名簿登録者数と前回東京都知事選挙の投票率を記載してございますので、お読み取りいただければと思います。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。

酒井委員

 すみません。教えてください。都知事選なんかでは、期日前投票所ではかなり密集したりだとかあったのかなと思うんですね。今後そういった多くの方が並んだりとかする中での3密というんですか、そういったことを防ぐための工夫なんかは考えていますか。

志賀選挙管理委員会事務局長

 期日前投票につきましても、新型コロナウイルスの昨年度の発生から、東京都の感染予防対策マニュアル、それから中野区の感染予防対策マニュアル、こういったものを作成して対応しているところでございますけれども、それで積極的に期日前投票所も活用していただくように御案内をしているところです。

 3密を避けるための対策として、昨年度は、2メートルごとに線を引いてお待ちをいただくというような御案内をしていたところですけども、2メートルですとあまりにも距離が取りすぎるということもございまして、今年度からは1メートルというような形で密を避けるということの対応。

 それから、昨年度は、投票所内におきまして、連結の投票記載台につきましては1台を投票できないように対策を講じましたけれども、東京都の福祉保健局の専門の方々からの話によりますと、投票所内においては、声を発するとかそういった行為もございませんので、また仕切り板も間に入ってございますので、そういったことでの連結の封鎖ということの必要はないだろうというような御案内もいただいております。そういったことも踏まえた上で、今後、今度18日ですか、保健所とも対策についての協議をいたしますけれども、そういったことを調整していきたいと思っております。

酒井委員

 前回、コロナ禍において初めての選挙だったわけですね、都知事選はね。そういう中で慎重に慎重を期して取り組んだ結果、逆にそういった列を生んだりだとか、いろんな問題点があって、今回は改めてそれを解消して取り組んでいきたいということだったと思います。

 それで、裏面のところで投票所の変更があります。ほとんどは小学校が統合・新校ができた中での新たに投票所の指定なのかなと思うんですが、中野東中学校が東中野区民活動センターへと変更になります。他方、中野東中学校は今年度の秋までは東中野五丁目にあるわけなんですよね。それを考えると、都議選においては投票所として機能すると思っておるんですけども、それをあえて東中野区民活動センターに変更する理由をちょっと教えてください。

志賀選挙管理委員会事務局長

 委員が今お話しございましたように、中野東中学校の移転につきましては、今年度中の別用途の活用ということで新たな整備が必要だということで、今年度中にそういった変更が必要になるというふうに伺っていたところでございます。

 東中野区民活動センターへの変更につきましては、昨年度なんですけども、衆議院議員選挙と東京都議会議員選挙が同日に行われるんじゃないかというような報道等もされ、私どもも想定していたわけですけども、中野東中学校におきまして、以前から投票所が狭い、あるいは待つ時間も長いというような区民の皆様方からの御意見もございました。そういったことも含めて、昨年度中に東中野区民活動センターのほうと調整をさせていただきまして、場所の変更ということを昨年度中に選挙管理委員会において決定をさせていただいたというものでございます。

酒井委員

 こんな時間なので遅くまでやりたくないんですけど、中野東中学校から東中野区民活動センターに移ることによって、狭いと並ぶことが解消される理由がちょっと分からないんですよ。むしろ施設の規模で言うと中野東中学校のほうが当然大きいわけで、それが東中野区民活動センターに移ることによってどう改善されるのかが分からない。簡潔に教えてください。

志賀選挙管理委員会事務局長

 中野東中学校におきましては、小学校の教室を活用して約60平米程度の投票場所だったんですけれども、東中野区民活動センターの施設を活用にすることによりまして、約90平米からの施設を活用できるということで、投票所の形としては一定程度の確保ができるのかなというふうに考えているところでございます。

酒井委員

 中野東中でも探すとそういった広いところもあるのかなとちょっと思ったりもするのと、やっぱり投票所の変更というのはデリケートですから、変えなくていいんだったら都議選までは変えなくて、それ以降変えるという判断もあったのかなと思ったので、確認させていただきました。何よりこちらの投票所に関しては有権者が一番多いところであります。線路の南側の方も対象になっておりますので、その方々が小滝橋の交差点の近くまで歩いていくというのはなかなか、逆に投票率の低下につながったりするのかなとも思いますので、この辺の改善というのは今後も取り組んでいただきたいと思います。

 最後に1点なんですけれども、新型コロナにおいての在宅療養者の方、もしくは入院している方になるのかな、投票に関してはどういうふうにお考えですか。

志賀選挙管理委員会事務局長

 私ども、新型コロナウイルス感染症に対する専門家でもございませんし、在宅の療養者の方に対して投票をしてくださいと言えるような立場にございません。基本的に自宅での在宅療養されている方については、外出の制限ということを聞いておりますし、東京都のホームページのほうに確認をしましたけれども、外出についてはできないというふうに、在宅療養の方々に対してそういうように記載してございますので、私どもとしては、選挙管理委員会の立場として物を言わせていただけるのであれば、当然の権利でございますから、投票の機会の確保というのは必要だというふうに思ってございます。ただ、現行法制度でそれを補う形の制度がございませんので、私どもとしては、今、投票所にお越しくださいというようなことは言えないというものでございます。

酒井委員

 最後にします。陽性の方は当然だと思うんだけれども、例えば濃厚接触者であったりだとか、選挙管理委員会の立場としては権利を行使していただきたいというふうにおっしゃっていたでしょう。こういったことって、都や国だとかで共通の見解だとか、そういったものは示されていないんですか。

志賀選挙管理委員会事務局長

 東京都も現在、国に対して要望等を出しているところだというふうに聞いております。この間行われました北海道の選挙ですとか、広島の選挙ですとか、補欠選挙等もございましたけども、そういったところの県の事務局から総務省のほうに問合せ、あるいは要望等が出ております。7都道県の事務局長会から総務省に対して、改善、あるいは何らかの措置をするようにというような要望を出しているというふうに聞いてございます。

委員長

 他に質疑はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、15番、その他で理事者から何か報告はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後6時06分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後6時07分)

 

 休憩中に確認しましたとおり、次回の委員会は特に日程を設けず、急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡させていただくということで御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後6時07分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後6時10分)

 

 以上で本日の総務委員会を散会いたします。

 

(午後6時10分)