令和3年08月05日中野区議会子ども文教委員会

中野区議会子ども文教委員会〔令和3年8月5日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和3年8月5日

 

○場所  中野区議会第1・第2委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時47分

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 河合 りな委員

 羽鳥 だいすけ委員

 内川 和久委員

 加藤 たくま委員

 白井 ひでふみ委員

 いながき じゅん子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 青山 敬一郎

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 濵口 求

 子ども教育部子ども政策担当課長、教育委員会事務局子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部保育園・幼稚園課長、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長 渡邊 健治

 子ども教育部保育施設利用調整担当課長、子ども教育部幼児施設整備担当課長 藤嶋 正彦

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 子ども教育部子育て支援課長 滝浪 亜未

 子ども教育部育成活動推進課長 細野 修一

 子ども教育部児童福祉課長、子ども家庭支援センター所長 古川 康司

 子ども教育部一時保護所設置準備担当課長 神谷 万美

 子ども教育部児童相談所設置調整担当課長 半田 浩之

 子ども教育部子ども特別支援課長、教育委員会事務局子ども特別支援課長 石濱 照子

 教育委員会事務局指導室長 齊藤 光司

 教育委員会事務局学校教育課長 松原 弘宜

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 細井 翔太

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 学校教育の充実について

 学校と地域の連携について

 知的資産について

 子育て支援及び子どもの育成について

○所管事項の報告

 1 中野区基本計画(案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 2 中野区区有施設整備計画(案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 3 中野区構造改革実行プログラム(修正案)について(子ども教育部、教育委員会事務局)

 4 (仮称)中野区子どもの権利に関する条例の検討状況について(子ども政策担当)

 5 認可保育所の開設事業者等の選定結果について(幼児施設整備担当)

 6 中野区立小中学校施設整備計画(改定版)(案)について(子ども教育施設課)

 7 成年年齢引き下げ後の成人を祝う式典の実施について(育成活動推進課)

 8 キッズ・プラザ令和の開設に伴う事業者の募集等について(育成活動推進課)

 9 その他

 (1)私立小規模保育事業所の廃止について(保育園・幼稚園課)

 (2)美鳩小学校旧校舎解体工事現場における事故の発生について(子ども教育施設課)

 (3)一時保育事業の区ホームページでの周知について(子育て支援課)

 (4)令和2年度に発生した都内公立小学校における体罰等の実態把握の結果について(指導室)

その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査の進め方について協議するため、委員会を休憩いたします。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 委員会を再開いたします。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 所管事項の報告についてですが、2番及び3番は関連していますので、休憩中に確認したとおり一括して報告を受けたいと思いますが、よろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時頃に休憩を入れたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 議事に入ります。

 学校教育の充実について、学校と地域の連携について、知的資産について、子育て支援及び子どもの育成についてを議題に供します。

 それでは、所管事項の報告を受けていきたいと思います。

 まず1番、中野区基本計画(案)についての報告を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区基本計画(案)を策定いたしましたので、改定素案に対する意見交換会等の結果と併せ、御報告させていただきます(資料2)。

 資料を御覧ください。1、改定素案に関する意見交換会等の実施結果についてでございます。

 まず、意見交換会は、資料の記載の日時、会場で3回実施いたしまして、51人の方に御参加いただきました。

 (2)区民からの電子メール等で区に寄せられた意見につきましては、8件の御意見をいただいております。

 また、(3)関係団体等からの意見聴取でございます。62団体に対し実施いたしまして、544人の方に御参加いただきました。

 改定素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の考え方でございます。恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。改定素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の意見の考え方について、35項目ございます。子ども教育部、教育委員会事務局に関連する項目について御報告をさせていただきます。

 1ページを御覧ください。ナンバー3と4でございます。子育て先進区の実現に関する御意見に対し、区といたしましては、御指摘いただいた課題を踏まえた対応を進めていくとしてお答えしております。

 また、3ページをお開きください。(2)未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちのナンバー14から4ページのナンバー23までが該当となっております。

 主な意見といたしましては、ナンバー16が学校や保育施設の環境整備に対する御指摘であり、区の考え方といたしましては、御意見を踏まえながら今後の整備、改築、改修の検討を行っていくとしております。

 また、ナンバー17、18では、教員の働き方改革に関する御意見がありました。これにつきまして、ICTに関して教員をフォローする人材やスクールサポートスタッフの配置、働き方改革推進プランや中野区情報化推進計画に基づいたICTの活用等による業務改善や効率化などを進めていくとしております。

 ナンバー19から23につきましては、保育施設の質の向上に関する御意見、それと、区立幼稚園、学童クラブ、プレイパークなどについての御意見がありました。区の考え方の詳細につきましては、資料を読み取りいただきたいと思います。

 7ページ以降につきましては、その他の基本計画に関する質問及び事業内容等に関する意見33項目を記載しております。関連いたします項目の番号についてのみお示しいたします。8ページ、ナンバー8から9ページ、ナンバー18、10ページ、ナンバー21から23、11ページ、ナンバー30が以上該当となっております。後ほど御確認いただければと思っております。

 恐れ入りますが、初めの資料にお戻りいただきまして、裏面の2ページを御覧ください。2、案についてでございます。構成は第1章から第6章とし、参考資料1、2、3を添付しております。

 なお、構成につきまして、改定素案からの変更点として参考資料3を追加しております。

 続きまして、改定素案から案への主な変更点及び中野区基本計画(案)について併せて御説明いたします。

 別紙2を御覧ください。 構成項目ごとに主な変更点として整理しております。ページの欄に案の該当ページを記載しておりますので、必要に応じて別紙3の中野区基本計画(案)を御確認いただければと思います。

 第1章、計画の基本的な考え方については、変更はございません。

 第2章、策定の背景については、13ページから16ページの人口動向のうち、総人口、年齢構成、子ども女性比、人口動態について、2021年の値を追記しております。

 第3章、計画の体系及び第4章、重点プロジェクトについては、変更点はございません。

 続いて、第5章、基本目標別の政策・施策についてでございます。各施策について、現状データ及び成果指標と目標値の現状値について、原則2020年度の値に修正しております。

 ここからは当委員会に関連する主な変更点について御説明いたします。

 施策13、一人ひとりの状況に応じた支援の充実の117ページ、118ページでそれぞれ「スクールカウンセラー」の文言を追記しております。

 施策21、妊娠から子育てにかかる切れ目ない相談支援体制の充実の150ページ、事業の展開のうち、子育て支援情報配信について、後期の展開を「子ども総合相談窓口待ち時間情報提供の運用」から「推進」に変更しております。

 そのほか、施策15、児童虐待の未然防止、早期発見・早期対応、施策18、特色ある学校づくりと家庭・地域との協働による学校運営の推進、施策21、妊娠から子育てにかかる切れ目ない相談支援体制の充実、施策27、社会との関わりに課題を抱える若者の相談支援体制の充実につきまして、資料の該当ページにおいて、それぞれ目標値を修正しております。

 初めの資料に戻りまして、3、パブリック・コメントの手続の実施についてでございます。

 案に関するパブリック・コメント手続を8月12日(木曜日)から9月1日(水曜日)まで実施いたします。区民への周知につきましては、区報及びホームページへ掲載するほか、区民活動センター、図書館等で資料を公表いたします。

 最後に、今後のスケジュール(予定)でございます。8月からパブリック・コメント手続を実施し、10月策定を予定しております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

加藤委員

 内容に触れてもよろしいですか。基本計画で各所管が持つところが政策として一個一個挙げられているように感じるので、それは各所管の守備範囲はこうだと書いてあるだけのものとも基本計画を理解しているところもある中で、重点プロジェクトというのが横串を刺したところで、区の基本姿勢が問われるところなのかなと私は解釈しています。重点プロジェクトの一番最初に子育て先進区の実現というのが挙げられており、基本構想・基本計画の体系図にも書いてありますけども、その中で一番重要視されているところだと理解しているんですけど、その辺は担当としてまずどういったふうに考えられているのか、教えてください。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 御指摘の重点プロジェクトにつきましては、政策及び施策を効率的かつ効果的に推進していくために、組織横断的な重点的な取組が必要だという認識を持ってございます。

 区といたしましては、こういった政策課題につきまして、部をまたいだ組織を立ち上げる中で適切な対応を図ってまいりたいということで重視しているものでございます。

加藤委員

 38ページのプロジェクト1の子育て先進区の実現というところで、プロジェクト設定の背景等書かれておりますけれども、この中で、一番下のほうに「区は、子育て先進区実現に向けた基本方針や地域包括ケア体制の進捗を踏まえ」等々と書いてあります。子育て先進区実現に向けた基本方針を改めて今読ませていただきましたけれども、基本的に合計特殊出生率とかそういったものが指標にすべきところかなと思ったんですけど、当時の判断としてそうはならなくて、ある種、子どもの人数ではなくて、子ども一人ひとりに対する質を高めるみたいな区の考え方のように思っておりました。もう一度、基本方針というのは、概要というか、方針として大きくどういうことを考えているのか、教えてください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 子育て先進区実現に向けた基本方針につきましては、少子化が進展していまして、合計特殊出生率が低いこと、あとは区の人口動態として、子育て世帯が区外に転出超過になっているというようなことを踏まえまして、より一層子育て・子育ちがしやすいまちを目指していくということで整理したものでございます。

加藤委員

 14ページにも出生数、合計特殊出生率が書いてあり、2016年から減少の一途をたどって、それは中野区だけではなく、全国、東京都もそうであるので、中野区だけこの中で上げろというのもなかなか難しい話とは思いますけども、転出してしまうというところが理由として区が考えていらっしゃると、今の御答弁で私もまさにそうだと思っているところでありますけど、そうしたら、子育て家庭がなぜ転出してしまうと分析されているのか、教えてください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 様々な要因がありますが、区が実施している実態調査の中で、子育て世帯に対してどういったところが区の子育て環境の中の弱みかというところを調査したところがありまして、その中では、遊び、憩いの場が少ないとか、あとはそういった店舗が少ないとか、そういったところが不満足というような回答が多かったというふうに認識しております。

加藤委員

 遊び場とか子育て関係のお店が増えれば、転出が減ると御担当は思っているのですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 当然、様々な要因が転出についてはありますので、それだけではなくて、議会における例えば住宅問題、こういったところもかなり大きいだろうというような御指摘を踏まえまして、今回の基本計画の中には子育て世帯が住みやすい住宅の整備誘導というところも盛り込んでいるところでございます。

加藤委員

 その答弁が欲しかったなと思って、そこが施策の24になるんですかね。そことの連携というのが子育て関係のところから連携を図らないといけないけど、この基本計画からだと、一応書いてはあるけど、どうやって連携していくのかなと。重点プロジェクトとして挙げて、区として問題がそこにあるというふうにおっしゃっているのであれば、重点プロジェクトを通してどういうふうに住宅環境を子育て世帯向けに施策を推進していくのかというところの議論というか、どうやっていくかというのが全くとは言わないですけど、見えないところで、子育て先進区の実現がある意味一丁目一番地の中で、その最大の要因の一つとしてそこがあるのに、そこに対してこの基本計画だと弱過ぎると思っているんですけど、その辺、どのように御担当は思っていますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 委員御指摘のとおり、住宅というのがかなり大きなところを占める課題かなということは認識しておりまして、そういったことから、重点プロジェクトの中にも施策24についても位置付けを行いまして、重点プロジェクトの中できちんと進めていくということを考えております。

 具体的にどのように重点プロジェクトを推進していくのかというところにつきましては、重点プロジェクトの推進会議というのを設置することを予定しておりまして、基本計画を取りまとめて、これから推進していく役割を負っています企画部が中心になりまして、重点プロジェクト推進会議の中で様々、施策を着実に進めていけるような体制を整えながら進めていくということを考えているところでございます。

加藤委員

 始まってはいないですよね、できていないから。今は下準備はもう始まっているんですか、この計画を立てるに当たって。今、どういった進捗状況ですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 現在は、重点プロジェクト推進会議の前段の課題整理というのを企画部中心に行っているところでございまして、この後、重点プロジェクト推進会議を正式に立ち上げて、具体的に進めていくというようなスケジュールで考えているところでございます。

いながき委員

 改めて重点プロジェクトの1番目に子育て先進区の実現とあります。ここに掲げられているということは、子育て先進区は現時点ではまだ実現していないけれども、基本計画が満了する令和7年度には実現しているというふうな理解でよろしいでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの重点プロジェクトにつきましては、基本計画の期間内に実現を目指すものでございますので、子育て先進区の実現につきましても、計画期間5年間の中で達成できるように進めていきたいということでございます。

いながき委員

 何をもって子育て先進区の実現と言えるのかというところなんですが、この計画の中に様々な施策が書かれていまして、その中に成果指標と目標値というのがそれぞれ書かれているわけなんですが、じゃ、例えばこの成果指標と目標値を全て達成したら、それをもって子育て先進区の実現というふうになるんですかね。その辺はどう考えていますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 重点プロジェクトにつきましては、重点プロジェクトごとに具体的な目標値を立てているというわけではございませんでして、様々な施策の総合体でございますので、各施策の指標の向上を目指していくということを考えているところでございます。

いながき委員

 今、目標値を立てていないとおっしゃいましたが、基本計画の中に目標値というふうに明記されているので、子育て先進区を実現するための各施策というのは、重点プロジェクトを支えるために具体的に挙げられてまとめられているわけですよね。なので、施策を達成するための指標と目標値がすなわち子育て先進区の実現につながっていくのかなと思うんですが、もう一度お聞きします。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 ちょっと私の答弁が不足して分かりづらかったと思いますので、もう一度補足させていただきますと、重点プロジェクトごとに指標というのは設けていないということでございます。ただ、重点プロジェクトの中で、関連施策というところを明確に位置付けておりまして、当然それらの施策については、それぞれ指標と目標値というのを掲げてございますので、ここにひもづけられている施策の目標達成というのを目指して、そういったものの集合体というのが重点プロジェクトになるというような理解でございます。

いながき委員

 区長が御就任されてから、一貫して子育て先進区を目指しますと初年度からおっしゃってきたわけなんですが、それで3年たってようやく基本計画(案)がまとまったということで、そうしますと、この3年間というのはどういう期間だったのか、区として何をされてきたのかというところを総括していただけますか。

小田子ども家庭支援担当部長

 まず子育て先進区ということにつきまして、いわゆる理念整理、概念整理、考え方ということで、私の担当した初年度、3年前ぐらいにおきましては、まず考え方について子ども文教委員会等に御報告させていただいた上で、報告を重ねまして、基本方針ということで案まで取りまとめさせていただいたというような流れがあろうかと思います。併せて、「子どもと子育て家庭の実態調査」ということで、中野区の子どもたちが置かれている様々な課題を具体的に把握するためのかなり大規模な調査をさせていただきました。その中で、今回も様々指標値で使われているものもありますけれども、子どもや取り巻く子育て家庭での課題や実態を把握した上で、具体的に取り組めるところから取り組んでいるところでございます。

 今年度は特にですけれども、基本計画が確実に10月に成案になるわけですけれども、その前段階といたしましても、セーフティネットの強化ということで、様々な支援体制ですとか、あとは例えば子ども食堂や無料塾との連携ですとか、そういう団体の活動支援というような形で、細々とした事業につきましては推進を進めているところでございます。

いながき委員

 そうすると、課題把握と実態調査と、そして細々な施策を進めてきた3年間だったということで、これからはこの基本計画にのっとって、本格的な子育て先進区の実現に向けて動き出すということなのだと私は感じたんですが、そうしますと、別紙1の区民の意見の中で、11ページの33番、子育て支援に積極的に関わっていくには現在の職員数2,000人では足りないと思うと、それに対するお答えが、区の職員は定数が児童相談所の設置などにより増えるが、財政面から大きく増やしていくことはできないと考えているというふうに書かれています。これから本格的にこの基本計画にのっとって子育て先進区、5年後に向けて実現していくに当たって人は増やせないと。そうすると、予算を頑張って取ってくるのかなと、それぐらいしか考えにくいんですけど、この盛りだくさんの計画をきちんと実行して、5年後、子育て先進区というのにふさわしい自治体にしていくために、これは人が増やせないという状況がある中で、本当に大丈夫なのかなと、その辺はどうなんでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 今、中野区職員定数条例がございまして、現在では2,000人という区の職員の縛りはあるとは思ってございますが、児童相談所の設置によりまして、より必要な職員数というのは、今後、法定で備えていかなければいけない部分も出てくるかとは思っております。

 そういう中で、職員が自ら着手して推進することも大変重要だとは思ってございますけれども、地域の方々のお力ですとか、また、民間事業者との協働等によりまして、区として進めていきたい施策ですとか事業の展開を深めていくということは実際可能だと思っておりまして、今も実際、様々、特に昨年度ぐらいから子ども食堂とか無料塾をやっていらっしゃる団体、もともと政策助成など助成金を出している中でのつながりはあったんですけども、そこのいろんな具体的な声ですとか課題ですとか検討事項も含まれたり、あとは子育て家庭のいろんな声を受け止めるということで子育てカフェなども実施いたしまして、その中で区として早く取り組む、具体的に取り組むという取組方につきましても工夫を進めているところでございます。

白井委員

 まず改定素案に対して説明会を行って、主な意見概要をまとめていただいているのと、一方で、区は今度は素案から案に変更という二つの報告ということですよね。なので、案の変更についてなんですけども、うちの所管でいうと、ほとんど変わっていないというのでいいんですかね、内容に関してというのは。気になったのは、現状の数値が2020年度に変更になっているとかという、このくらいなのかなと思ったんですけど、もう一回確認させてください。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今、御指摘の目標値の数値の変更はございます。併せて施策13の117ページ、118ページにつきまして、当初入っておりませんでした「スクールカウンセラー」という言葉を追記しているというところが変更でございます。これは教育委員会からの御意見を反映したものでございます。

 また、施策21の150ページ、これは前回の子ども文教委員会で白井委員からの御指摘でございましたが、子育て支援情報配信について、後期の展開について「運用」という言葉がどうなのかという御指摘を踏まえて、「推進」に変更しているというところが主な変更点でございます。

白井委員

 そうしたら、17、18のスクールカウンセラー、ここが新しく入ったということですよね。これ以外は、逆に言うと、一応皆さんに説明をして御意見をいただいているという感じですよね。

 まず、御意見いただいた内容についてなんですけど、概要にまとめると、何となくフラット感に見えるんですけど、うちの所管でいうと、皆さんの御意見、どこが多かったですか。逆に言うと、どこがたくさん皆さんから御意見いただいたところなんでしょう。いかがでしょう。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 関係する項目といたしましては、別紙1の3ページ(2)の未来ある子どもの育ちを地域全体で支えるまちというところが該当項目にございますが、ここにつきましては、学校の教員、それから各施設がございますので、保育園、幼稚園、こういったところの関係、それから、学童クラブですとか、いわゆる子どもの遊び場ですとか居場所、交流施設などに対する意見が多かったというふうに考えてございます。

白井委員

 もうちょっと具体的に、何の意見が多かったですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 3ページで申し上げますと、まず14番につきましては、PDCAサイクルをしっかり回すことによりまして、教育や子育てという視点というところが目標の数値に対して、あまり数値を目標設定とするのはどうなのかという御指摘ですとか、あとは子どもの権利の尊重と理解促進に対して、第三者的な組織を設置するというようなことを考えてほしいといった意見、それから、先ほど申し上げました学校の教職員の働き方に対する改善を求められる意見ですとか、あと、幼児教育・保育の実現といったところで、保育の質の向上ですとか施設のハード面の環境整備、こういったところに対してもしっかり手当をしていってほしいというような御意見、それから、今の区立幼稚園の教員の働き方について評価をしているので、しっかりとそれを残していただきたいという意見、それから、学童クラブの待機児に対しての改善、プレイパークの取組も進めていただきたいといった内容が主な御意見でございました。

白井委員

 今、述べていただいたところが意見が多かったということですか。フラットに書いてあるけども、その辺がたくさん御意見が重なっていて、それを集約して一つにしてあると、こんなイメージでいいんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 意見は様々いただいております。今回取り上げましたところは、基本計画の案にするに当たって、区として今後の取組を進める上で項目として挙げさせていただいたものです。そのほか、個別ですとか、あるいは今の内容について、のみ込んで表現の中に含まれているというようなものについては記載しておりませんが、今申し上げたような内容が今後の計画を進める上で、私どもとしては主な御意見として扱わせていただいたものでございます。

小田子ども家庭支援担当部長

 私、タウンミーティングに3回全部出ておりますので、いただいた意見につきましては全体で把握してございます。今回、割と集約している形ではなくて、計画に関係する部分の意見と、あとはそれ以外のその他というようなところで、関連しているけれども、より具体的であったり個別であるという意見が後半の7ページ以降に載っております。おおむねタウンミーティングでいただいた意見は、こういう形でいわゆる抜粋ではなくて、ほぼこのような意見だったなというふうな認識を私はしてございます。

白井委員

 概要じゃなくて、じゃ、いただいたものはほぼ網羅していますよということでいいんですかね。ありがとうございます。

 それでは、他の委員とも重なるんですけども、まず重点プロジェクトについてのお話、私もちょっと確認させてもらいたいと思います。

 もともと前期の委員会では総務委員会に属していたので、そのときに何が起こっていたのかというと、個別の施策が基本計画をつくるに当たって並んできたわけですよね。柱はないのかという話をしたときに、突然重点プロジェクトとか出てきて、重点プロジェクトというのも初めは二つぐらいだったのが、ある日突然三つになって、環境が加わったと、こんな状態です。

 普通、段取りとすると、区の施策はこれをやるんですよというのをまず三つなら三つでいいと思うんですけど、それがあって細かい施策展開を述べていくんじゃないですかというんです。今回は細かい施策が先に出来上がったので、慌てて、じゃ、区として何を目指すのというときに束ね直したという状況だったので、うちの所管でいう子育て先進区がダイレクトにぶつかるわけですよ。

 個別の施策と重点プロジェクトの関係はどうするんですかといったときに、重点プロジェクトは重点プロジェクトとして、プロジェクトを本当につくるのか、それとも単純に個別の施策を束ね直して当てはめるだけなのか、どうするんですかというところを引き続き検討というところで終わっていたんですけど、先ほどの答弁でいくと、当てはめるだけということなんですか。要は個別の施策を束ね直して重点プロジェクトと言っているだけ。目標体系もつくらないし、なので、個々の施策を進めていけば、重点プロジェクトとして検証もしなければ、一応やっているという体の形という見方でいいのでしょうか。いかがでしょう。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 重点プロジェクトにつきましては、それぞれの関連施策を主な関連施策ということでひもづけをするということと、あと、重点ポイントというところで、例えば子育て先進区の実現の①の子ども・子育て家庭に対するセーフティネットを強化しますと、39ページ、40ページのところでございますが、こちらにつきましては、40ページの重点ポイントと主な関連事業ということで、児童虐待を未然に防止する事業を充実し、体制を強化しますというところと、生活が困難な状況にある家庭の子どもを支える環境をつくりますという、施策の中ではなかなか出てこないような横串の視点というのを設定しまして、重点プロジェクトとして力を入れて区として推進していくということで設定しているものでございます。

白井委員

 じゃ、これもそもそもつくるときに、まず区が取り組まなきゃならない課題があるわけでしょう。現状の課題を挙げて具体的にそれをどうするのという目標があって、その目標を達成するための取組を個々に施策を展開しなきゃならないわけでしょうというところから、そのように基本計画もつくりますよという話だったんですよ。だから戻したんです。だから、最終的には個々の施策だけなんだけど、重点プロジェクトとしてポイントを挙げてあるのでというならば、進捗をどうやって把握するんですか。重点プロジェクトは重点プロジェクトとして多岐にわたるんでしょう。多岐にわたるからこそ、本当に進捗できているかどうか、どこが所管としてやるんですか。専門的な場を設けますか。プロジェクトごとにだとか、もしくは三つ全部でもいいんですけど、いわゆる区としての取組状況というのはどうやって把握していくんですかというところを確認したいんですが。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの重点プロジェクト、現在三つ設定しているところでございますが、三つのプロジェクトごとに重点プロジェクトの推進会議というのを今後設置することを予定していまして、それは企画部のほうで設置するものになります。こうした会議体の中で重点プロジェクトを推進していくと。当然、進捗状況がどうなのかというところも含めて、その会議体の中で確認していくということで考えているところでございます。

白井委員

 これは企画部が主導ですか。企画部だけでやるということじゃなくて、企画部とそれぞれの所管が一緒になっての推進体、まだこれからですか、具体的にどうするかは。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 三つのプロジェクトを通じて、まずは企画部が主となり進めるということと、あとは関連部ですね。例えば子育て先進区の実現というプロジェクトにつきましては、子ども教育部や地域支えあい推進部、また、都市基盤部、こういったところが様々組織横断的に入ってきますので、企画部と関連する事業部が連携して推進会議の中で進めていくというようなことで聞いております。

小田子ども家庭支援担当部長

 すみません。今の課長の答弁を補足させていただきます。

 実際、今、準備会というような形で、推進会議の検討会議を企画部がいわゆる音頭取りをする形で、例えば子育て先進区であれば、今、課長が申し上げましたように、子ども教育部と地域支えあい推進部と都市基盤部などが合同で準備会のほうに入って、検討会議ということで始めております。それぞれ個別の課題等につきまして、洗い出しですとか現状ですとか、そういうことは既に始めておりますので、今後のいわゆるタイムスケジュールでありますとか進捗につきましては、時期に応じまして御報告していけるものというふうに考えております。

白井委員

 もうこのぐらいにしておきます。要は、大きいプロジェクトで束ねれば束ねるほど、誰の責任ですかというのが不明確になって、何となく、うちはうちとしてやっていると、だけど総体として見たときに、果たして進んでいますかと。これを訂正するには一体誰の責任ですかというのが見えなくなってくるので、音頭を取るのは企画部だと思うんですけど、現場を持っているわけでも何でもないので、誰の責任によって進めていくのかというところをしっかりしておかないと、ふわっとした進展をするだけになってしまうかなと思います。なので、区として大事だと思うのであれば、しっかりとその辺の進捗管理も含めてお願いしたいと思いますし、またぜひ進捗の報告をお願いしたいと思います。

羽鳥委員

 子どもの権利に関わるところでちょっとお尋ねしたいんですけれども、改定素案から案に変更というのは特にないところではあるんですが、114ページのところで子どもが意見を表明する機会の提供ということであって、非常に大事なことだなというふうに思うんですけども、具体的な事業の展開というところでは、後で子どもの権利に関する条例の検討状況についての報告があるので、そこでも聞きたいかなとは思うんですが、事業の展開ということでどういったものを考えられているのかなというのはちょっとお答えいただけますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの子どもの意見表明の機会の確保というところにつきましては、例えば具体的な事業でいいますと、児童・生徒と区長のタウンミーティングというのを年2回行っているところでございます。また、ハイティーン会議、こういったものも先般、当委員会にも御報告差し上げているところでございますが、さらに内容を充実させていくということを考えておりますので、こういった事業の中で子どもの意見表明の機会を確保していくということを考えているところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 タウンミーティングの内容を充実させていくということは非常に重要だなと思うので、ぜひ推進してほしいというふうに思うんですけれども、私が子どもの意見表明権を保障するという点から重要だなと思うのが、こういう特別の機会で保障するんだというのではなくて、区の行政をやっていく中全般でいかに子どもの意見表明権を保障していくかということだと思うんですよね。例えば、タウンミーティングみたいに区長と直接話すというのじゃなくても、例えば中学生だったら、生徒会と校長がふだんから担当の先生とお話をされていると思うんですけれども、私が第2回定例会で取り上げたような、例えば校則について話し合うだとか、場を設けるだとか、そういうのだって、子どもの意見表明を日常的に支えていく上で非常に重要な取組かなというふうにも思うんですね。そういう点で、子どもが私たちの意見が尊重されているなというふうに思うのは、ただ単に意見を表明する機会が与えられているだけじゃなくて、表明された意見をどうやって受け止めましたか、あるいは受け止める仕組みがありますかというところによって、子どもが自分の意見が保障されているというふうに感じるんだと思うんです。ただ言い放しでは、最初はそういう機会があるんだ、じゃ、行こうとなっても、意見が反映されない場合には、子どもどころか、大人だって行かないです。そういうことをやっていただきたい。そのことを基本計画で掲げているなら取り組んでいってほしいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 当然、先ほどのあれは事業レベルの話になりますけど、事業レベルだけではなくて、行政運営をしていく中で、子どもの声をきちんと聞いて、それを受け止めていくということは非常に重要になると思いますので、併せてそういったことも進めていきたいと考えております。

河合委員

 御報告ありがとうございました。先ほど白井委員の議論の中で、推進会議という名前が出てきたと思うんですけど、もう一度具体的にそこに参加する方の所属を教えていただけませんか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今、我々として把握していることとしましては、基本計画を策定後、重点プロジェクトの推進会議というのを設置すると。それについては、企画部が主導的にまずは関与して、それに関係する部を構成員としまして、会議体を設置していくという考え方を聞いているところでございます。具体的にどの部とどの部とどの課が入るのかというようなところについては、まだ現在検討中ということで認識してございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 これはもしかしたら所管ではないかもしれないので、お答えできないかもしれないですけど、企画部が主導で集めていく中で、今回、子育て先進区を一丁目一番地として区が位置付けたということは、ここの部の責任も大きいと思うんですけど、各部においても子どもの政策をしっかり考えていただきたいなというのは、この委員会としても思うところであります。なので、当然、企画部が主体で子ども教育部が関連するというところもあると思うんですけど、そういう中に時々違う部が入ってくるとか、ここに関連しない部署もきちんと子どものことを考えた施策を進めていっていただきたいと思っております。

 ただ、これに関しては、多分どこもお答えできないと思うので、要望でもいいんですけど、どなたかお答えできますか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 重点プロジェクト推進会議は推進会議で、構成員がある程度決まって進めていくものにはなりますが、それ以外にも様々な場面で子ども目線で政策を進めていくべきところというのもございますので、そういった点につきましては、働きかけ等をしていきたいと考えております。

加藤委員

 度々で申し訳ないです。いながき委員にもそういった指摘があったところですけど、子育て先進区という言葉を聞き慣れ過ぎて、改めてと思うんですけど、これらの計画が実現したら、ほかの区より優れている先進性がどこに生まれるのかなと改めて思うと、どこが他区より優れているのかなという疑問が出てくるんですけど、この基本計画がもし全て実行できたら、どんな子育て先進性が生まれるんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 子育て先進区の基本方針であるとか基本的な考え方を御説明している際に、二つの考え方ということをお話し申し上げてきたところでございます。まずベースとなる部分、いわゆる標準的に各基礎自治体として例えば子育てをしやすい環境であるとか、様々な制度であるとか、そういうのを充実させていくということが一つ要素としては必要だと思っております。

 また、先進性という意味でいうと、ターゲットはある程度少ないかもしれないけれども、他自治体にはない、他自治体よりもより上を目指した形の取組、そういうものも組み合わせをしながら、区民の方々やほかの方々から、長く住んでいただけるというか、子育て世帯に選んでいただけるような、住み続けたいなと思っていただけるような区政づくりを目指すというのが子育て先進区の大きな概念だなというふうに理解はしてございます。

 様々な組合せの中で、区民の方々の御意見なども踏まえながら、ある意味、例えば他の自治体よりも少し上の部分を目指した取組であるとか、また、他区と比べまして中野区ではもう少し足りないんじゃないかなというところは、そこを埋めていくというような、標準化していくというような、そういう取組を合体させていくというところで目指していくというふうに考えています。

加藤委員

 だから、今の答弁のような内容で具体的に何をするのかが見えなくて、これから話し合うんですか。区民から意見を酌んで、新たに何があれば先進性が生まれるかというのは、これから区民と意見交換して見つけていくということなんですか。何もないんですか。これができたら先進性が生まれるんじゃないんですか。これの中身をやるには、また意見交換をしないといけないという今の御答弁ですけど、そういうことなんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 様々今回計画をつくり上げるに当たりましても、区民の方の御意見などもいただいておりますし、こういう方向性があれば、より子育てがしやすい区になるであろうというような実態も把握をしているところでございます。

 端的に申し上げますと、こちらに載っている施策、全て目標値をクリアしたら、先進区として区民の方に選ばれるようなまちになり得るものだというふうに思ってございます。多分どれが先進なのかという加藤委員の御指摘かと思うんですけども、取組を進めていく中で、いろんな変化であったり変容であったりは見込まれるかなというふうに思っております。

加藤委員

 最後にしますけど、だから、先進性といったら、例えば23区比較でいいですけれども、ほかの区よりこれが優れているんですと胸張って言えるものが何になるのかなと期待しているんですけど、いつまでたっても何も出てこないので、やろうとしているのは、結局、ほかの標準区に持っていくというところで、後進だったのを平均的にするところまでしかこれには書いていないんじゃないかなと思ってしまうんですよ。これは先進性があるから、ほかの区よりも中野区のほうが優れている、それはあらゆる指標の中で、全部で20個、30個あって、全部1位を目指すなんて無理だと思いますけど、これはせめてほかの区より優れているというのが1個も見えないんですよ、この中だと。どういう区を目指すのかというのが最後までぼやけているように見えちゃって、何となく数字を上げますというところで、否定はするものじゃないですけど、夢があふれないというか、子育て先進区になったなとどうやったら気づけるのかな、何がすごいのかなというのが全くわくわくしないなというところに。だって、重点プロジェクトの一番最初ですよね。区で一番重要な施策ですよね。この基本計画全体が問われているような気がしていて、どうやったら子育て先進区が実現するのか、どこが先進性があるのか、今まだ答えられないんですか。これから考えていくんですか。例えば具体的に一個挙げられますか。最後に答弁をお願いして、終わりにします。

小田子ども家庭支援担当部長

 今、子どもの権利に関する条例制定過程で、今回も検討状況について御報告をさせていただいているところでございます。子どもの声を区政にどう反映させていくかというところは、他区の今あるものよりもよりよく取り組めるようなということは考えているところでございます。

内川委員

 今の加藤委員の質問に関連するんですけれども、以前、いつの定例会か忘れましたけれども、子育て先進区の質問が出たんですね。そのときに区長が他区よりも中野区は遅れているというような答弁をされたんですよ。これは私、はっきり覚えているんですけど。ということは、具体的にそのときにこういう部分が他区よりも遅れているよ、そういう認識を区長は持たれたはずで、それは所管の部としても共通の課題として絶対認識をされたと思うんですよ。

 いつの定例会か忘れましたけれども、区長が他区に比べて子育て施策に関して遅れていると答弁したことに関しては、部としては、どこが他区に比べて遅れているんですか。そういう認識は全くないですか。それがなければ、これから先、今、加藤委員の質問にあったけど、どこの部分を力を入れていこうよと。これは平均的だからこれはいいと、じゃ、遅れている部分に一生懸命これから積極的に進めていこうと。どの部分を具体的に、今の加藤委員の質問にも関連するんだけど、答えてください。

小田子ども家庭支援担当部長

 例えば、小さいお子さんの遊び場である公園の活用等につきましては、他区に比べて、どうも中野区の場合、住宅地に小さい公園が多いというような現状もありますけど、規制が多い。そういうところでは使い勝手が悪いとか、子どもたちを遊ばせにくいというような声もあったりします。そういうところは改善していきたいというふうに思っておりますし、日常的な様々な子どもたちの活動する場所、居場所の部分で声をいただいている部分で、特に公園の使い勝手というものは、中野区の場合は今はちょっと厳しいというか、難しいものがあるなというところは改善を進めていきたいと思っております。

内川委員

 それは区長のほうからそういう指示があったんですか、この部分に力を入れてくれと。

小田子ども家庭支援担当部長

 計画のほうにも載せさせていただいておりますけれども、例えばプレイパークにつきましての検討のことでありますとか、あとは公園のいわゆる利用のルールの見直しということにつきましては、区長から私どものほうも聞いてございますし、担当所管のほうにも直接指示が出ているところでございます。

内川委員

 じゃ、今おっしゃったところはこれから部として力を入れていく、そういう判断でよろしいですね。

小田子ども家庭支援担当部長

 例えばプレイパークでございますと、公園所管の都市基盤部と子ども教育部と連携しながら、どういうふうに取組を進めていけるかというところで具体的に検討を始め出しているところでございます。

甲田委員

 私もピンポイントの質問を一個したいと思っているんですけど、その前に、いろんな議論が出て、子育て先進区という言い方自体が、受け止めが皆さんがまちまちだなというところで、子育て先進区が重点プロジェクトというのに関して、私はこれがすごくいいものなのかどうかというのはすごく疑問があります。

 基本計画の中にSDGsの精神を入れてほしいということを我が会派から言いまして、政策の中に入れていくというふうなことを言っておりましたので、本当にこれが大事なところだなと思っていまして、子育てに関して言えば、本当に困っている御家庭、大変多くいらっしゃいますし、孤独な育児をされている方もいらっしゃいますので、誰一人取り残さないんだという、置き去りにしないんだという精神を入れていくことが、子育てに温かい区をつくるということであって、先進かどうかよりも子育てに本当に温かい区をつくっていただきたいなというのが私の要望であります。

 一つ、ピンポイントですけども、116ページの不登校やひきこもりのところなんですけれども、成果指標と目標値については、学校が自他の生命を大切にする心を育てていると考える保護者の割合を、現状71.7%から75%に上げていく。それから、いじめの解消率は、学校がいじめの解消に向けたきめ細かな対応をしているかを計るため、現状値53.9%を70%に上げていく。ちょっと中途半端な目標だなというふうにしか思えないんですけども、今、不登校で悩んでいる御家庭は本当に多いなと思うんですけれども、不登校、ひきこもりに関して柔軟な支援をしていくというふうに117ページのところにあるんですが、柔軟な支援体制というのは、今、教育支援センターでいろんな相談は受けていると思うんですけれども、学校だけではなかなか解決に、先生が受け止めていただけていないと感じている親もいらっしゃいますし、ですから、教育支援センターも大事ですが、いろんな観点からそういったところを一人も取り残さず相談を受けていく体制というのはすごく大事だと思うんですけれども、こういったことについて何か考えていることは現時点でありますでしょうか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 今、教育センターのほうで教育支援室を中心に学校と連携を図りながら、不登校の子どもたちの対応をしているんですが、不登校傾向だったり不登校のお子さんがどのくらい実際に通ってきているかということを見ると、まだまだ数値としては低いというふうに我々も認識しております。

 新しく11月末に教育センターも移るということもありますけれども、本当にいろいろな状況を抱えている中で、一人ひとり原因が様々ですから、一人ひとりに対して適切な対応というのは、どういう関わりがいいのかということをもう一度しっかりと見直しながら、不登校対策全体を見直していきたいというふうには考えてございます。

甲田委員

 ぜひ多様なお子さんがいらっしゃるということを頭に置いていただいて、今までにない対策をぜひ考えていただきたいと思いますので、これは要望にしておきます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、2番、中野区区有施設整備計画(案)についての報告ですが、先ほど御協議いただいたとおり、3番、中野区構造改革実行プログラム(修正案)についての報告と一括して受けたいと思います。

 説明を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、中野区区有施設整備計画(案)について御報告いたします(資料3)。

 中野区区有施設整備計画(改定素案)につきまして、区民意見交換会等を実施し、中野区区有施設整備計画(案)として取りまとめましたので、御報告するものでございます。

 1、改定素案に関する意見交換会等の実施結果についてでございます。意見交換会は、資料にあります日時、会場で3回実施いたしまして、51人の方に御参加いただきました。区民からメール等で寄せられた意見としましては、40件ございました。関係団体からの意見聴取については62団体、544人の方に御参加いただきました。

 改定素案に対する主な意見の概要及びそれに対する区の考え方につきましては、恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。全部で54項目ございます。子ども教育部、教育委員会事務局に関連する主なものを御報告させていただきます。

 1ページ、ナンバー5は、構造改革プログラムの区立図書館に関する御意見です。区立図書館の在り方については、区民等の御意見を踏まえ、検討してまいります。こちらにつきましては、この後の構造改革実行プログラム(修正案)の報告でも触れさせていただきます。

 続きまして、ナンバー8でございます。区立保育園存続に関する御意見です。保育需要を見極めつつ、必要な区立保育園を一定数残すとさせていただいております。

 2ページ、ナンバー9から4ページ、ナンバー38まで、御意見のほとんどが児童館に関する御意見でございました。また、ナンバー39から、5ページ、ナンバー41までは、中高生の居場所についての御意見でございます。

 2ページにあります区の考え方でお示ししていますとおり、児童館は順次中学校区に1館集約し、併せてキッズ・プラザ、学童クラブ、児童館、中高生向け施設等の整備・再編や子育てひろば事業の充実などを進め、地域で安心して子育て・子育ちができる環境を充実させていくと考えてございます。そのほかの御意見に対する区の考え方や他の項目の詳細につきましては、資料をお読み取りください。

 恐れ入りますが、初めの資料にお戻りください。中野区区有施設整備計画(案)につきましては、別紙2を御確認ください。

 なお、改定素案からの変更点はございません。

 3、パブリック・コメント手続の実施についてでございます。8月12日(木曜日)から9月1日(水曜日)まで実施いたします。8月11日号の区報、ホームページで周知するほか、区民活動センター、図書館等で資料を公表いたします。

 最後に、今後のスケジュールでございますが、8月に案に関するパブリック・コメント手続の実施を経て10月に策定する予定でございます。

 報告は以上でございます。

 続きまして、中野区構造改革実行プログラム(修正案)について御報告させていただきます(資料4)。こちらにつきましては、閉会中の各常任委員会において共通の資料により御報告するものでございます。

 区は、区政の構造改革の推進に当たり、中長期的な取組の方向性を定め、中野区構造改革実行プログラム案について、区民意見募集等を経て、内容の精査を行い、修正案として取りまとめましたので、御報告するものでございます。

 1、実行プログラム(案)に関する区民意見募集の結果でございます。6月21日(月曜日)から7月9日(金曜日)までの間に7名の方からいずれもメールで御意見をいただきました。寄せられた主な意見の概要は、別紙1にまとめております。別紙1を御覧ください。

 戦略1から5とその他のプログラム全体を通じての六つの分類に分け、記載してございます。御意見に対する区の考え方は、戦略ごとの検討の方向性を記載させていただいております。

 子ども教育部、教育委員会事務局に関連する項目として、3ページ、戦略3、施設のあり方検討と適正な配置・管理についてでございます。ここでは、図書館の配置について施設数を減らすべきではないとする御意見等がありました。これに対しまして、後ほど資料2で御報告させていただきますが、御意見を踏まえ、具体的な施設数を削除し、図書館の適正配置と機能充実について検討していくと記載内容を修正してございます。

 次に、区立保育園に対して、保育の質を維持向上させる拠点であるべきとの御意見がありました。区立保育園としての機能、役割を担う必要性を認識していることから、区立保育園は一定数残す予定でございます。

 また、児童館の施設配置や機能、役割、閉館する児童館の跡活用に関する御意見をいただいております。これにつきましては、中野区区有施設整備計画(案)の報告でお示ししている内容が区の考え方となってございます。

 また、6ページのその他プログラム全体を通じてでは、子育て先進区の施策を重点的に推進してほしいなどの御意見がありました。区の考え方といたしましては、子育て先進区につきまして検討中の基本計画において、重点プロジェクトの一つに位置付けており、より効率的で効果的な役割としていくため、構造改革とも連動させていきたいと考えてございます。

 その他の意見とそれに対します区の考え方の詳細につきましては、資料をお読み取りください。

 初めの資料の2、実行プログラム(修正案)についてでございます。別紙2を御覧ください。主な変更点ですが、2ページ、第1章、2、プログラムの目的と位置付けに黒丸が三つございますが、三つ目の推進体制や意識改革について新たに追記をしてございます。

 また、10ページ、11ページの第2章、3、基本指標におきまして、基本指標の考え方を追記いたしております。

 なお、12ページから14ページの記載の基本指標数値のうち、2020年度分を追加しておりますが、ただいま集計中でおりまして、策定時に数字を追記する予定でございます。

 さらに、34ページの個別シート、図書館のあり方の検討におきまして、想定する成果の内容を具体的な数値ではなく、図書館の適正配置と機能拡充など、その在り方について検討するという内容に修正をしてございます。その他詳細につきましては、資料を御確認ください。

 初めの資料にお戻りいただきまして、最後に、今後のスケジュールでございます。令和3年8月下旬、中野区構造改革実行プログラムを策定し、第3回定例会の各常任委員会で策定の御報告をする予定としてございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

加藤委員

 区有施設整備計画の別紙1のナンバー8番で、区立保育園10園を区立のまま改修・改築してほしいというお答えのところで、保育定員と保育需要の均衡を図る上で、状況によっては何園か閉園して、最終的には6から7園程度存続させるというようなことが書いてあって、構造改革実行プログラムは数まで言及しなかったんですけど、ここで数が出てきたことにちょっとびっくりはしているんですけど、書いてあるからそうなんでしょうけど、そういうことでよろしいですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 構造改革実行プログラムのところにはそこまでは記載してございません。この考え方につきましては、昨年3月の当委員会におきまして、今後の区立保育園の在り方ということで報告させていただいたところです。こちらにつきましては、「保育定員と保育需要との均衡が図られている間は区立保育園を存続させ、少子化により区立保育園の閉園を進めた場合においても、区立保育園は上記1の機能、役割を担い、区としての子育て環境の充実を図っていく必要があることから、区立保育園は6から7園程度を存続させることとする」ということで、考え方といたしましては、令和2年3月12日で報告した内容をこちらのほうの区の考え方として記載したというものでございます。

加藤委員

 従前の考えがあって、構造改革実行プログラムには書いていなかったということですね。

 ずっと待機児童問題というところでかなり園を増やしてきたところでありますけど、昨今、何園か閉園するような事態にもなっている中で、そのバランスを図る中でバランサーとして区立保育園の定員をバッファーとして使っていくということになるということだと思うんですけれども、例えば、この小学校は2クラスが平均だったけど、1クラス切っちゃったから、じゃ、ここの小学校を閉校にしましょうなんて議論はないわけで、ある程度、地域の分布みたいなところが考えられる中で、保育園はそれよりも数があるとはいえ、この地域にこのぐらいの保育園の数が必要、数というよりは定員数がこの地域ではこのぐらい必要だよねというのが常に明示されていないと、事業者さんたちも、定員を割っちゃったからもうやめようなんて話がこれから出てきちゃうのかな。また急に増えちゃったときに対応できないのかなという中で、そういった区の方針がなければ、ここで数について議論するのもなかなか難しいのかなと思っているんですけど、どういった議論が今のところ進んでいて、6、7園は残すという発言になっているのでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 特に区立園だから地域バランスということを議論しているわけではございません。保育園につきましては、小規模なところも含めると100を超えているということで、かなり充実してきているということがあります。その中で、それぞれの地域ごとにどれくらいの需要があるのかということを見極めながら、区立保育園の存続というものを考えていかなければならないだろうということになりますので、今後、どの区立保育園を残して、あるいはどの区立保育園を廃止するかということについては、需要と供給のバランスを見ながら慎重に検討を進めるということになります。

加藤委員

 需要と供給のバランスとはいっても、その年々で違っちゃう中で、ある程度水準の数というのは、例えば南中野地域ではゼロ歳児や1歳児は100何人とかそういうふうに決めておかないと、もしそこで、今年は定員全体からしたら10%、20%落ちちゃった、じゃ、それでやめようといったら、翌年、100%を見込んでいたぐらいの応募があったときに対応し切れなくなっちゃうので、100%を切っちゃったときにどうやって保障するかも考えた上で、私立のほうの維持というのも考えた上じゃないと、区立園のバランスの取り方というのも変わってくるのかなと思うんですけども、全体の数として、計画というのはないんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 確かに年度によって需要というものが若干増減してくるということがあります。ですので、バランスの取り方としては、場合によっては、定員を増減させることによって柔軟に対応できるようにということも検討しているところでございます。

加藤委員

 そういう計画が年々じゃなくて、ある程度中長期じゃないと、施設の話にもなってくる中で、短期的な目標と中長期的な目標がある中で、中長期的な定員の目標じゃないと、施設の計画と合致していかないんじゃないかという話なんです。今年は来年はだけじゃなくて、もう少し長い目で見た計画じゃないと、施設との話にはなっていかないと思うんですよね。その辺の見越した計画みたいのはあるのかと聞いているんです。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 子ども・子育て支援事業計画がございますので、そちらのほうが中長期的な計画になっております。

加藤委員

 それだと、現在閉園が迫られたみたいなところものみ込めるような計画になって、今後、待機児童問題が解消して、ゼロ歳児から預けなくてもいいやというような家庭が増えてきたとしたら、1歳児から入れようとなったときに、今、維持しているゼロ歳児定員枠ががっと減ったときに、保育園の定員100%に満たないところも出てくる。家庭の事情によっては、1年間子どもを預けたくないけど、1歳から入れようとすると、定員の倍率が高いから、ゼロ歳児から預けざるを得ないという家庭もあるわけで、そういったときに、もう待機児童問題はある程度解決した、何歳から入れても安心ですよという状況になったら、今度はゼロ歳児から入れなくていいや、1歳からで間に合うわとなったときに、一気にバランスが崩れちゃうと。そうしたら、やめようかなという事業者が出てきてしまう。そういうところも見込まれているんですか。待機児童問題がある程度解決されたときの大きな変動があるかもしれない、そういうものものみ込めるような計画なんですか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 現時点で詳細な計画ができているわけではございません。確かに委員おっしゃるとおり、ゼロ歳児の在園児が減って、1歳児が増えていくということは当然あり得ます。現時点でも定員というのは毎年少しずつ変更はしているところなんですね。毎年毎年の需要に応じて、私立の保育園でも定員を変更しておりますので、年齢による違い、変動というものはそういったところでの調整ということも果たしていくということになるかと思います。

河合委員

 御報告ありがとうございます。

 皆さんからの意見を読んでいて思ったのが、児童館に関してはかなり皆さんに誤解を与えているというか、きちんと区民の皆さんに理解されていないんだなという印象があります。特に児童館が半減してしまうというような見られ方をしているんですが、私も一保護者の視点として言わせていただきますと、まず整理すると、学童クラブがそもそも児童館の中に入っていて、キッズ・プラザと学童クラブが学校に入ることで、保護者たちはすごく安心して、それを歓迎していたわけなんですね。だから、児童館からその機能が抜けた場合に、そのまま児童館を全館残していくのかというのは、絶対議論しなきゃいけない部分だと私は思うんです。それはなぜなら、私たち保護者が要望して、学校に学童クラブとキッズ・プラザを入れてもらったからです、子どもたちの安心と安全のために。なので、こういうところをもっと区民の方に理解していただく必要があるし、そういう意味では丁寧にもっと説明していかないといけない。学童クラブが学校に入ったことで、小学生自身の預かってもらえる面積や施設自体の数も増えているはずなのに、ここの意見には減らされるという意見の見え方しかしていないというのが、見え方として大変よくないなと思っています。区はもっと区民に対して、これからなくなっていく児童館もある中で、丁寧な御説明をしていっていただきたいと思います。これはまず整理ということで。

 前回の議論の中でも、ただ、そうはいっても、今、利用されている乳幼児親子から言わせてもらうと、目の前にあった児童館がなくなってしまうという見え方は致し方ないなと思っているので、そういう意味では、徒歩圏で行ける場所を今後区有施設や児童館を転用していく、跡施設の中でしっかりと位置付けて、利用される方が今後なくなってしまうという印象ではなく、ちゃんと残してもらえるんだ、乳幼児親子が通える場所があるんだというのをもうちょっと見えるような形に今後していっていただきたいなと思いますが、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 このたび、区有施設整備計画を御説明させていただく際には、委員おっしゃられた児童館のことだけではなくて、キッズ・プラザ、学童クラブ、子育てひろばの展開についても併せてお話をさせていただいたところがあります。このいただいた御意見をおっしゃった方は、必ずしも対面でくださった方が全てではないので、情報が十分に伝わらなかった部分もあるかと思います。

 今後の展開については、児童館は来年度より新たな機能を備えた児童館として運営していく考えですが、引き続きキッズ・プラザの整備についても進めてまいりますし、学童クラブの需要を満たす施策についても進めてまいります。

 今回、学童クラブ施設に転用する児童館ということで3館、この計画の中に入ってございますが、こちらのほうには、学童クラブのみになってしまうという受け止め方をされていた方も多数いらっしゃいました。そういった場では、学童クラブ施設に転用する児童館では、子育てひろば事業も併せて行ってまいりますということも申し上げることはできました。お話ができた方にはそういったところでございますし、あと、小学校にそういった御案内もさせていただいたところもございますが、今後も区で進めようとしている方向性を正確に伝えられるように、引き続き丁寧な周知と御説明に努めてまいりたいと考えております。

河合委員

 ありがとうございます。

 例えばなんですけど、今、東中野でキングスガーデンでしたっけ。要するに高齢者の施設の中にいろんな方が利用できる施設があって、そこで子育てひろばもやっているような事業があったりすると思うんです。児童館が廃止される場所においても、いろんな活用の仕方を検討されていく中で、そういう施設も考えられると思うんですけれども、そういう施設になるというようなビジョンを早めに示してあげることが、地域や子育て層の、なくなるだけじゃないんだというような安心にもつながっていくと思うので、そういうことが検討段階で上がってきたりしたら、なるべく早く示していただきたいなと思うんですけど、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 このたびの改定素案の御説明においては、閉館する児童館の今後について、学童クラブ施設への転用する以外のところは、未利用地活用や跡施設における子育て支援、地域交流機能の確保を検討しますというふうに改定素案に書かせていただいたので、ここを御説明するにとどまっているところです。

 跡地の活用については、庁内でもこういった方向も踏まえて検討を進めておりますので、具体的にお話しできるようになり次第、早めに御案内していきたいと考えております。

羽鳥委員

 いろいろあるんですけど、まず図書館についてちょっとお聞きしたいと思います。

 図書館では、構造改革実行プログラムの中で、3館から5館というふうな具体的な目標値が書かれていたのが、在り方の検討になるという記載の変更というか、中身が変更されたわけですけれども、じゃ、3館から5館という話はどうなるのかというのが気になるところです。10年後、20年後のところで3館から5館にできるように検討するのかどうかという、そこの検討状況、なくした経過からしてどういうふうになっていくんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 前回、第2回定例会の御報告の際には、今、御指摘のとおり、記載の中では10年から20年後の施設数について一定の数字をお示ししてございました。ただ、その際、前提条件として、電子書籍が普及しているですとか、あるいは区民の方の利用サービスの充実が図られているというようなことを想定できた場合という仮定の中での記載になっておりましたので、必ずしもその数字を目指すということでお話ししたつもりはございません。ただ、議会、それから区民の方からもこういった施設数を示すことがどうなのかということが御指摘としてございましたし、私どもとしましても、構造改革実行プログラムの中で適正な施設配置について検討するということで、様々条件をもっと慎重に見極める必要があるだろうということで、今回修正を図ったものでございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 在り方を検討するということだと、区としては現状の在り方について何らかの課題があって、改善すべき点があると感じているというふうなことなんでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 課題といたしましては、まず地域開放型学校図書館、3施設整備しておりますけども、今後の整備について検証していくということで課題を持ってございます。また、サービスポイントなど、どういった形での利用で利便性が図れるかといったところも検討する必要がありますし、一方で、図書館のこれまでの役割ですとか知的財産的なものを提供するという、区にとっての必要性も当然ありますので、そういった要素も含めて検討していく必要があるだろうと考えているところでございます。

羽鳥委員

 34ページの取り組む項目の2点目のところにサービスポイントの展開についてという、ここは図書館のサービスの在り方についてということですよね。これが2番ではサービスポイントの展開について検討すると、1番では地域開放型学校図書館について検証を行っていくと、これが図書館の配置の在り方自身に影響してくるという認識だということですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 影響といいますか、様々、電子書籍ですとか、あるいは自動の貸出しですとか予約、それから、予約した本を受け取るポイントといったものを全区的に展開するというようなことも検討していく必要はあるかと思っておりますので、どういった場所にどういった施設があることが区民の皆様にとって利用しやすい図書館機能になるかということを検討する必要があるというふうに考えているところでございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 この前、第2回定例会でも少し言ったんですけれども、機能としての図書館というのは、貸出しサービスということと、図書館には居場所としての大事な役割もあるかなというふうにも思うんですよね。私も地域の図書館なんかに行きますと、朝から新聞を読んでいる方がたくさんいらっしゃるわけですね。特に夏場なんか涼しくて、自分の知的欲求も満たされるということで、利用する人にとっては大事な施設なんだなという、中央図書館に行ってみても、本当にたくさんの方が新聞や雑誌など読まれていて、大事な場所なんだなというのは感じます。

 そういう点で、機能という面と居場所的な側面というのがあって、居場所的な側面から考えると、今おっしゃった機能、貸出しのシステムや予約のシステムだとか、そういったところだけでは配置の在り方は導けないんじゃないかなと思うんですけども、それについてはいかがでしょう。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当然そういった御利用をされる方もいらっしゃるということは承知しておりますし、図書館には閲覧コーナーですとか、長く滞在していろいろ書籍など読まれている方もいらっしゃるということがございますので、施設としてそういった利用の方にも対応できる必要性については、今後も重視していきたいと考えてございます。

羽鳥委員

 あと、地域開放型学校図書館というのが、今後、中野区の中央図書館と地域図書館7館の配置の一環として組み込まれるかどうかというのも今後の配置の在り方についての検討との関係で気になるところです。地域開放型学校図書館、書籍1,000冊程度というふうなところで、ちゃんとここで貸出ししたりだとか図書館としての役割が発揮できるのかというのが結構心配なところがあります。そういう中で、ここも図書館なんだよというふうに位置付けられて、配置の在り方を検討するというふうになっていくと、ちゃんとした図書サービスが地域によっては供給されにくいのではないかという懸念もあるんですけれども、地域開放型学校図書館の運用状況についての検証というのは、スケジュールでは2021年度、2022年度、2023年度で検証というふうになるんですけども、一体いつやるのかというのをちょっとお答えいただけますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 地域開放型学校図書館につきましては、今年度4月にオープンしておりますので、3施設の利用状況ですとか、あと、今後予定しておりますのは、区民の皆様の利用のアンケート調査などもして、今年度の実態について検証していくということを考えてございます。そういった中で、地域開放型学校図書館を今後どうしていくのかということの検証と併せて、先ほど来の御指摘の地域図書館と全体の図書館の在り方の配置について、この実行プログラム沿った形で検討していきたいと考えているところでございます。

羽鳥委員

 いつやるのかというのがいまいちよく分からなかったんですけども、後々で報告される小・中学校の施設整備計画とかを見ると、今後小学校の建替えがめじろ押しなわけで、その中で学校図書館の隣にもう地域開放型学校図書の場所が今現在、令和小学校とか鷺宮小学校、西中野小学校、統合新校のところとか確保されているわけですよね。検証が後ろになればなるほど、今後建て替える学校施設に影響を及ぼしてくるわけですよね。これは早急にやらないと、場合によって無駄な経費がかかってくるおそれもあると思うんですけども、今年度からオープンということですけれども、専門家に果たしてこういった規模の図書館で本当に役割を果たし得るのかとか、どういった機能を区は持たせたいのか、それに足る施設なのかとか、いろんな検討というのを専門家の知見も得ながら早くやらないといけないと思うんですけれども、いかがですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 御指摘の令和小学校につきましては、来年4月、新しい校舎が完成予定になっておりますので、そこまでの間に令和小学校の検証については早急に詰める必要があるというふうに考えてございます。

 また併せて、今後の全体の検討につきましても、実行プログラムの中では3年度にわたってということになっておりましたけども、地域開放型学校図書館につきましては、それに合わせることなく、学校の整備の計画と整合性を取りながら、早い段階での検証結果をまとめていきたいと考えてございます。

羽鳥委員

 ぜひとも早急な検討をお願いいたします。

 次に、児童館についてお聞きしたいんですけども、河合委員と少し重なるところもあるんですけど、私も区有施設整備計画の意見の概要及びそれに対する区の考え方の別紙1を見させていただくと、児童館についての疑問、懸念というのが非常に多いなというふうに感じました。

 まず、担当のほうから、意見がたくさんあるということについてちょっと所見を伺いたいんですけども、いかがでしょう。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 区有施設整備計画に基づいて児童館の再編をしていくという考えでやってきたところですが、地域でキッズ・プラザができて、そうなると児童館が閉館してしまうのかなというようなお考えを持つ方も多数いらっしゃったようなんですが、区としてこのような形で10年間、名前を出させていただいて、こういう計画で進めたいんですということを体系的に申し上げたのが、基本計画をお示ししたのが初めてかと考えています。この多さというのは、こちらの計画が多くの方に御認識いただけた結果なのかなというふうに考えております。

 ただ、こういった御意見はたくさんいただいているところは確かで、そういった疑問について、進め方についてなどは、この後も丁寧に御説明を続けていきたいと考えております。

羽鳥委員

 区有施設の再編というのでは、単に場所を移動するだけであったとしても、なくなる施設の地域の人にとっては、本当に身近に利用していて、一体どういうことなんだと。移動するだけでも大変な意見が来るものだと思います。ましてや再編というふうになってくると、地域の人の心配ももっともだなというふうに思います。

 今、計画が大きく知られたからたくさん意見を寄せていただいたということは、それはそのとおりだと思うんです。同時に、区は児童館の再編という中で、新たな機能を備えた児童館にするという中で、併せていろいろな機能の充実をするんだということをおっしゃっているわけで、心配なことの中には、説明によって解消できるものと中には解消できないものがあると思うんです。そういう点で、意見の多さというのは、私は、区の説明がまだ足りていない、合意が得られていないということの現れでもあるんじゃないのかなというふうにも感じます。現状、例えば来年度、学童クラブ施設への転換あるいは廃止という児童館施設のところで、地域への説明というのは行われているのか。どうでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ここに紹介させていただいた別紙1のところに掲げてある中では、意見を募集している期間に、各児童館において利用者や運営に関わってくださっている方への説明をしたことに対して御意見をいただいたものも含んでおります。

 このたび、施設整備計画の改定素案の御意見は広くいただきたかったので、様々な児童館の運営に関わっている方、利用されている方に、こういった計画なのでというのは説明する機会を積極的に設けさせていただいて、それで御意見をいただきました。

 今後のということなんですが、来年度、令和小学校が新校舎の場所にできる予定で、キッズ・プラザ令和をつくらせていただく予定です。併せて、上高田学童クラブの閉鎖の予定もあります。そういった地域では、キッズ・プラザの御説明の機会が具体的にございますし、あと、第二中学校区は現在3館児童館がありますが、そういったところが1館だけになる計画ですので、閉館する朝日が丘児童館と弥生児童館については、より具体的な説明というのはこれまでも行っておりますが、今後の利用の仕方が具体的になり次第、やっていく考えです。なので、今後のというところでは、特に動きのある館につきましては、具体的なその後の利用方法や、場合によっては利用がその場所ではできなくなる方へは代替的なものの御案内とか、利用がこういった形になりますということをお話しできる段階になり次第、丁寧に御説明をさせていただく考えでおります。

羽鳥委員

 ぜひとも丁寧な説明というのはやっていっていただきたいし、これをやることによって、区政に対する信頼がどうなるか、それが左右されるような状況になると思いますので、ぜひとも丁寧な説明というのをお願いしたいと思います。

 いろいろと具体的なところでも気になるんですけど、例えば西中野児童館なんかですと、今後、鷺宮児童館等に2023年度廃止ということはあるわけです。これは学童クラブへの転換もなく廃止ということになるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 閉館する児童館の学童クラブ施設へ転用を考えている地域については、キッズ・プラザ併設の学童クラブと民設の学童クラブではなお需要を満たせない地域については児童館を転用していきたいという考えでおりますが、鷺宮児童館、西中野児童館については、需要数が統合新校にできる学童クラブと近隣の民間施設で賄えると考えているので、鷺宮児童館、西中野児童館は共に閉館させていただくという計画を申し上げたところでございます。

羽鳥委員

 そうすると、例えば、西中野児童館の近隣の人たちにとっては、ここが閉鎖されてしまって、子育てひろばに乳幼児親子で行っていたりすると、若宮のほうまで行かないといけないという人も出てくると思うんですよね。結構遠いんじゃないかなという。小さい子どもを抱えて歩きながら、妙正寺川沿いをずっと歩いていくのかなと思うと、こんな夏の日は本当に大変だなというふうに思います。

 そういう点で、施設整備計画の案のところなんかには子育て支援や地域交流機能の確保を検討しますという中に西中野児童館なんかはあるわけですけども、これは今後検討していくということなんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 跡地の活用について、未利用地活用、跡施設における子育て支援、地域交流機能の確保を検討しますというふうにもございますが、子育てひろばというか、乳幼児さんの居場所については、この計画が全部実行されていくと、今より少なくなることは確かなので、今後遠くなってしまうところ、空白になってしまうようなところについては、そういった場所も考慮した何らかの事業を展開していく予定でございます。

羽鳥委員

 事業を展開するというだけだと、ふだんは使えないんじゃないかというのは、地域にとっては気になってくるところなんですけども、それはさすがに今の段階でもう全部決まっているというわけではないでしょうけども、例えば西中野児童館についてはどうなるんですか。まだ決まっていなければ、それはそれでいいですが。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 跡地についてはまだ確定していないので、いろんな声も踏まえて、現状の利用から大きく後退することのないように考えていきたいという段階で、具体的にはこれからでございます。

羽鳥委員

 あと、児童館でやる事業者の人たちの事業、いろんなイベントとともに、地域の人たちなんかが主催したりするイベントなんかもあるわけですよね。私の近所にある若宮児童館なんかは、今はやられていないけど、動物村なんかをやっていて、本当に多くの親子なんかが参加していて、大変盛況ですよね。それを聞くと、児童館の実行委員会の人たちがやられていて、児童館の人と協力して実施されているということなので、再編していくとなると、こういう地域の人たちが主体となって、子どもたちのために何かできないかというふうに考えている地域の方々の努力、経験なんかがなかなか受けにくいんじゃないのかなという懸念もあるんですけども、それは施設再編のときに区としてはどうやって担保していくべきものだというふうに考えているのか、それはなくなってしまってもいいとは思っていないと思うんですけども、どういうふうに築いていきたいと思っているのでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 ふだんから運営に御協力いただき、また、交流の事業等に御協力いただき、大変感謝申し上げたいと思っております。

 今後、児童館が中学校区に1館を目指して、だんだん集約されてまいりますが、今行われている地域の交流事業等については、中学校区の中で残る児童館またはキッズ・プラザも活用した形で、引き続き交流の場を確保していくような方向で考えております。今、まさに閉館に向けて様々意見交換をさせていただいているところもございますが、そういったところでも、ここの館は閉館させていただく予定なんですが、こういった場所で引き続き活動はいかがでしょうか、そんなような御案内もさせていただいているところで、今後もそういったことで場については確保していけるような考え方でございます。

羽鳥委員

 分かりました。

 さっきの地域への説明のところに戻ってしまうんですけれども、今後、地域に対するいろんな説明、団体とか個人かはいろいろあると思うんですけども、地域の説明という点では、計画の進捗に応じてやってくという感じなんですか。どういうテンポというか、どういう段階でやっていこうとかというふうな区の考えはありますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 このたびは、6月から7月にかけてですが、改定素案の意見募集の期間に合わせて各館で御意見をいただけるような御説明をしてまいりました。今回、案を示させていただいて、今度パブリック・コメント手続に入っていくわけなので、この後は計画の案に対する意見募集と同様の形で御意見等をいただけるようにしていく考え方です。

 その後なんですが、新たな機能を備えた児童館の具体的な姿とか、そういったことをこちらで早く取りまとめさせていただいて、具体的な利用も含めて、なるべく早く御案内していけるようにしていきたいと考えております。

白井委員

 施設整備計画と構造改革実行プログラムについてのそれぞれの説明会を受けての意見、それから、構造改革については修正の案文もついているので、二つくっついているんですけど、大まかに言うと、他の委員からもあるように、児童館と図書館について様々意見が出ているので、他の委員から誤解だとあったんですけど、私は誤解とは思わなくて、それは当然出るわなと思います。説明が足りないというんですけど、大いにやっていただく必要があるのは当たり前なんですけど、むしろ絶対にこれからまた様々出ますよ。

 ちょっとシビアな言い方をすると、区長が誕生されて、もともと児童館を残すというお話をされたんですよね。ただ、全部残すとは言っていないので、当然、一定規模なんでしょう。半分にすると言ったのがつい最近で、じゃあ、どこが残るのというのは、今回、施設配置だとか構造改革でようやく出てきたわけじゃないですか。それでもまだ先送りしたい感があって、学校再編では10年間の計画を表しておきながら、構造改革の児童館においては5年間しか出せないというんですね。要するにその先の5年間はまだどうなるか分からない位置付けだったんですけど、これは絶対混乱するって。なぜかというと、学校の中にキッズ・プラザや学童クラブを入れていくと。そうすると、入れてしまった地域というのは、児童館が廃止になるわけですよ。ということは、10年間を表す中で前半の5年間は既に廃止する場所が見えているけども、5年間後のやつは見えないとなる。うちの学校を建て直すに当たって、そもそも学童クラブだとかキッズ・プラザを入れないでくれれば、それで児童館を残せるという逆転の発想が成り立つと。これは学校再編計画を進めるのであっても、絶対に地域の混乱が起こりますよという話をした。だから明示すべき、区の考えを明らかにすべきだと。

 もう一つ、巻き込まれたのがふれあいの家ですよ。前区政のときには、ふれあいの家というのは児童館には入れないと言っていたんですけど、今回児童館に入っているんですよね。だから、ふれあいの家になっているから、ここは児童館の件数に入れないというんですけど、ここにも入れてあるので、だから巻き込まれる。具体的に言うと、城山と文園児童館、ここが残されたわけですよ。明示しないが故に、地域の中で混乱になると。これはよくない。区がどうするのか。だって、区のせいでどっちにするか分かりませんよといったら、それぞれの地域で残せ運動が起こっていて、それぞれの地域であっちよりもこっちが必要なんだと、こういう分断の動きになる。こんなやり方をしていたら、区は説明じゃないんだという話をして、今考えているところを明示しなさいと言ったから、こうやってたくさん声が出てきていると思います。

 誤解とかそういう形じゃなくて、きちっと説明する必要があるし、ある意味、酒井区政が誕生して一丁目一番地で進めてきたところを先延ばしにして、ようやく出てきたから声があるんだろうなと思います。

 それから、もう一つ、感想を続けると、図書館について、前回、こんなでたらめな計画という話をしました。さらには企画の横暴だという話も私はしました。全くこれまで図書館の在り方だとかというのは検証すらしていないにもかかわらず、いきなり3から5なんていう数字が出てくるなんて、でたらめにも程があると、現場の所管のほうからきちっと声を上げるべきじゃないかというお話をさせていただいて、今回、修正案のほうでは3から5は消えましたね。恐らく相当お話をしていただいたんだろうと思います。ここは評価をしたいと思いますし、まずは、在り方の検討となっていますけども、数字の明示をされているのは全く違うので、感想を聞くのも恐縮なので、頑張っていただいたんだなという評価にしておきたいま思います。

 そもそもなんですけども、ちょっとうちの所管を超えてしまうかもしれないですけど、構造改革実行プログラムというのは何のためにやるんですか。どうしてこれが必要なんですか。御説明できますか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 新型コロナの感染拡大ですとかそういった影響もありまして、経済が停滞したということがございます。今後、区の一般財源を確保する中で持続可能な区政運営体制を確保していく必要があるということで、今回こういった構造改革実行プログラムを策定し、今後の区政運営をしっかり体制を整えていくという目的で定めたものでございます。

白井委員

 別紙2の2ページ、今回付け加えた部分もあるんですけども、プログラムの目的と位置付けと書いています。一番初めに、構造改革実行プログラムは、財政的な非常事態に対処するとともにというやつなんですよね。もともと今回コロナ禍の中でどれぐらい区財政に大きな穴が開くのか、影響が大きいのか、もはや現状の維持が難しいんだというところからスタート。だからこんな短期的に結論を生み出すんですよというとこからスタートしたんですけど、現状――この数字がつくのはうちの所管じゃないですが、そんな大きな穴が空きましたか。国からと都からと、正直言うと、国は借金、都は貯金を使い果たしてですけど、包括的な予算が相当来て、今、区は対処していますよね。じゃ、区が財政的な非常事態にあるというならば、一体それは幾らぐらいの穴埋めをしなきゃならないような大きな穴が空いているんですかというのと、その穴を埋めるために、うちは施設だとか人をどれだけ削らないといけないんですか。それがたくさん注文がついてくる、児童館を減らしたり図書館を減らしたりしなきゃならないという話に結びつくわけでしょう。区は一体どれぐらいの影響があって、どれぐらいの財政的な見直しをしなきゃならないという目算から構造改革に取り組んでいるのかというところが全然見えないんですけど、この点、いかがですかね。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 財政的な詳細につきましては、財政課所管となりまして、今、こちらで詳しい数字等をお示しすることが難しいところではございます。ただ、委員御指摘のとおり、国ですとか都ですとかそういった補助的な体制がありまして、区として新型コロナ対応も図ってきたという事実はございます。

 一方で、経済が少し停滞した時期を併せて考えますと、区の今後の財政見通しといったものを慎重に対処していくということが必要になるというふうに考えておりますので、一般財源については、基準となる一般財源規模といったものをしっかりと確保していくというところが今後の課題になるということで、実行プログラムを定めたというふうに認識してございます。

白井委員

 そうなんです。その認識だから、その前提が崩れているんじゃないですかと聞いているんです。数字上のお話は財政課じゃないでしょうから、聞くのも恐縮なんですけど、要はここに書いてあるとおりですよ。財政的な非常事態に対処と、そもそも区長がコロナ禍の影響を受けて、わざわざ行政報告を行った――というかやりなさいと言ったんですけど、新型コロナが発生した後に区長として区政運営についての方針を一言も述べなくていいのかと。半年以上たって、ようやく臨時的に行政報告を行った。その行政報告の中に財政的には非常事態を迎えると、故にその対処方法として構造改革をやるんだという話が出てきたんです。突然でした。前提はそこからなんですけど、中身が出来上がってくると、じゃあ一体それは幾らなんですかというのと、どうして今これをやらなきゃいけないんですかと、そんなに突貫で急いで仕上げなきゃいけないものですかという疑問が拭い切れないんですよね。抜本的なんですけど。

 構造改革実行プログラムはやるものだと思っているかもしれないですけど、なぜ必要なんだというのと、一体どこまで削らなきゃいけないのかというのが明示されていなくて、漠然とこの施設を切りますなんて言われても、はい、そうですかといかないと言っているんですけど。

 逆に言うと、うちは子育て関係を所管する委員会ですから、ほかのところの委員会で頑張ってもらってもいいんじゃないかなと思うんですけど。なんていう感想を聞いても答えづらいでしょうから、前提として、もう一回、区としてお話合いをしていただく必要があるんじゃないかと思うんですけど、どうでしょうか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 様々、財政的な影響ということを考えて、今回プログラムについて取り組むということで、全庁的に方向性を定めたものでございますが、御指摘のとおり、もう少し財源の影響額に対する施設の配置ですとか、そういったことは分かりやすいような形での、私どもの御説明ですとか区民の方への周知といったものが必要になるというふうに考えてございますので、そういったものは区全体の中で様々話合いをしながら協議をして、進めてまいりたいと考えてございます。

白井委員

 先ほどの基本計画のくだりのところで、重点プロジェクトというのは推進会議で進捗を管理していきますよと。企画部が中心となりながらも、それぞれの所管が参加してというお話がありました。構造改革のプログラムについても、同じようにどうやって進めていくのかというと、本文中にこう書いてありますね。「区長はじめ幹部職員によるリーダーシップのもと、全庁的な推進体制を構築します」というんですけど、構造改革の推進体制というのはどういうふうになる予定ですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回追記した部分の変更点でございますけども、構造改革推進プログラムの取組をしっかり進めていくというところで、今、御紹介いただきました全庁的な推進体制を整備していくということで考えてございます。

 ただ、まだ実際、どういった体制で詳細な、幹部職を入れるかといったところにつきましては、今後の検討というふうに考えてございますので、またそういったところにつきましても、確認をさせてまいりたいと考えてございます。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 構造改革の推進体制という御質問だったと思いますので、濵口課長の補足説明をさせていただきます。

 今回の報告資料別紙2の4ページのところに図がございまして、構造改革の推進本部というのを既に立ち上げているところでございまして、区長を本部長として、副区長、あとは教育長、各部長が構成員となっておりまして、こういったところで全体的な議論を進めていきながら、また、アドバイザー会議、こういったところの助言もいただきながら進めていくということで把握してございます。

白井委員

 専門的な人、五人お願いして中身の検証をするというやつですよね。だから、助言でずっとあるわけじゃないでしょう。そもそもの中身をつくるに当たってというやつでしょう。推進本部というのもよく見えなくて、各所管ごとということは書いてあるんですけど、具体的にこのままここでずっと一つひとつのプロジェクトの推進を図るんですか。要は、現場の皆さんの意見がちゃんと言える場がありますかという話なんですけど、いかがですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 当然、取組につきましては、各所管、それぞれの部が進めるというところでございますので、中身につきまして、各部からの内容について、全体の推進本部の中で確認をしていくということは今後も継続していくものだと考えてございます。

白井委員

 今後の中でも入れるというのであれば、ぜひ言ってもらいたいと思うので、まずそこです。疑問符は拭い切れないと思っています。仮に国や都からの補助金がなくて、区で一般財源でやろうとしたら、とてつもない予算が、本当に回るかというぐらいの対処法になったんだと思います。

 一方、歳入状況は詳しくは分かりませんけど、どうも見ていると、一定的な歳入を確保しているというのであれば、当初よりもかなり影響を小さく見られるんじゃないかなと思うんですよね。というふうな上に立って、今後の区財政をどうするのかという見通しを立てて、その上で大前提となるコストカットをやらなきゃいけないんだという実行プログラムをどこまでやる必要があるんですかという。将来見通しが変わってきているにもかかわらず、ばっさばっさと切りますよという。しかも全く検証してきた過程が見えないにもかかわらず、あまりにも横暴なスピードで進めていくというのは、やっぱり私は感じるところで、計画の検証の仕方から、それぞれの所管からもう一回しっかりと意見を上げていただく必要があると思っています。なので、これも厳しい言い方になるかもしれないですけど、単純に完成しました、このまま遂行しますという話じゃないと思っているんですよ。別紙2の3ページには進行管理というのが書いてあります。1年ごとにPDCAサイクルをかけて、2021年度から3年間集中的に見直して、その後継続していくというやつなんだけど、むしろ3年間にどう必要なのかというところと、一体幾らまでコストカットしなきゃならないのかというところの明示はやっぱりしていただく必要はあるんじゃないかなと。その上でうちの所管としてこれだけどうしてもカットしていかなきゃならないんですと言ってもらわないと、はい、そうですかというふうにはならないんじゃないですかねと僕は思うんですけど、いかがでしょうかね。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 3年度にわたる取組につきまして、PDCAサイクルで回していくということは当然必要だというふうに考えてございますが、それぞれの個別の課題に取り組みつつ、全庁的にどの程度の財源ですとか施設を検証していく中で明らかにして、明示していく必要があると考えてございます。

内川委員

 今の質疑のやり取りを聞いていまして、なぜ構造改革をしなければいけないのかという議論があったと思います。これから厳しさを増すだろう区財政を鑑みて、持続可能な行財政運営をするためには構造改革をしなければいけないんだよというところからスタートしたと思うんです。当然、明確な数値目標がないために、施設を削るんだ、ここを見直していくんだということをやっているから、今、ひずみが出ているのかなと思います。ただ、当初、区のほうも覚悟を決めて、この施設はここまで減らすんだと一旦示したんだから、それはそのまま突き通してほしいなと私は思うんですね。一歩後退してのイメージはどうしても持っちゃいます。

 特にといいますか、図書館もせっかく1回、3館から5館という数字を出しておいて、当然、減らすとなったら、いろんな意見が出ますよ。それで検討し直すということなんですけれども、じゃ、現状のままにするのか、逆に増やすのか、逆に減らすのか、今、どういうふうに考えているのかなと。だって、一旦、8月にこのまま実行プログラムを策定しちゃうんでしょう。その先、次はどういう形で私たちに示してくれるのかなと思うんですけども、そこのところはいかがですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 8月に策定いたしまして、その後、取組を進めていくということになろうかと思います。ただ、先ほどのPDCAサイクルではありませんけども、必要な見直しを図り、改善し、また、検証ですとか今後の検討といったこともございますので、その結果についてはまたお示しをしていくということで考えてございます。

内川委員

 私が言いたいのは、せっかく覚悟を決めて最初に示したものを、そこから後退するようなものにだけはしてほしくないなと思います。当然、構造改革ですから、血は伴いますよ、いろんなことを改革しようとしたら。それにめげずに区が最初に決めたことを目標にして頑張ってほしいなと私は思います。何かありましたら、お願いします。

青山子ども教育部長

 先ほど来からの構造改革実行プログラム策定後の今後の取組ということですけれども、課長からお答えしましたとおり、区の構造改革推進本部というのは、このプログラムが策定された後も継続されます。その中で、プログラムの進め方ですとか進捗状況、そういったものについても検証しながらやっていくということでございますので、その中で、当然、私は部長としてそこにメンバーとして出席しておりますので、本日委員の皆様からいただいた様々な御意見を踏まえながら意見を言っていきたいと思っております。

 また、取組の仕方というか、覚悟といいますか、そういったことでございますけれども、確かに先ほど来御意見が出ていますように、特にコロナの関係で財政状況が厳しくなるという見通しから、この検討が始まったというところでございます。昨年度1年間はコロナの影響を受けてきた1年間ですので、区の財政、特に税収等に対してどのような影響があったのかということですとか、区の事業全体に対してどのような影響があって、どのぐらいの経費がかかったのかというのは、ある程度分かってくることだというふうに思っております。

 ですから、そういったことも検証しながら、これは区の財政全体の問題でございますけれども、構造改革実行プログラムをどの程度進めなければいけないのかということ。先ほど来御意見が出ていますように、とにかく削ることありきという形ではなくて、区民生活を守るということが構造改革の目的だと思いますので、そこを誤らないような形で進めていくべきだと思っておりますし、そういったような形で本部でも意見を言っていきたいというふうに思っております。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後3時01分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後3時20分)

 

 引き続き所管事項の報告2番、3番について、質疑ございますか。

加藤委員

 先ほど白井委員からも御指摘あったんですけど、構造改革実行プログラムの3ページのPDCAサイクルとかが載っているというところでありますけれども、これまでもPDCAサイクルを回してきているという中で、あまり効果というのが見られてこなかったなと。策定、実行、進捗確認、評価検証、更新ということで、これを繰り返していくという中で、継続的な取組へという書き方で、あと、併せて9ページの組織再編のところかな、「あらゆる業務、手続き、施設の管理・運営方法などの効率化や省力化、デジタルシフトの推進により、業務量を削減し職員配置を見直す必要があります」とか、こんな感じで業務量を減らしたりとかそういったニュアンスはあるんですけど、業務を完全になくすみたいなニュアンスがない。つまり、状況によってはこの施策は要らないんじゃないかみたいなものを消すというイメージは、このプログラムにはないのだろうなというふうに思っています。だから、つまり抜本的に何かをなくすとか削減するということは、このプログラムでは考えていないというふうに読み取れるのかなと、改めて読み込んで思ったんですけど、その辺はどういうふうに中野区は考えていらっしゃるんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 構造改革における三つの再編として、施策、施設、組織ということで取組の視点ということを設けてございます。今、委員に御指摘いただいた業務量の削減といったところについては、組織の再編のところでお示ししているところでございまして、例えば7ページの施策の再編のところで申し上げますと、後段の協働・協創の促進ですとかデジタルシフトなど、こういった視点に取り組むことで施策についても見直しを図って、必要な業務の検証と併せて効率化などを進めてまいりたいと考えているところでございます。

加藤委員

 現状やっている区のサービスは必ず全部必要なもので、これからも維持し続けるということでよろしいんですか、形を変えようと。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 もちろん現行のサービスや事業につきましては、当然、その目的ですとか意義があってやっているものでございますが、今後、PDCAサイクルもそうですけども、必要な検証を行いまして、現行のままの事業形態でいいのかどうなのかということは、引き続き、その都度見直していく必要があると考えてございます。

加藤委員

 またやり玉になっちゃいますけど、ハイティーン会議とかは外部評価でかなり点数が低かったというのもあって、やめるべきだぐらいのことまで書いてあったけども、やっぱりこれは必要なんだといって、宣伝が足りなかったんだとかそんな感じで事業を継続しますけど、それは役人としてもそうですね。自分がやっている仕事を無意味だなんて言われたくないから、何かしら理由をつけて進まなかった理由を言うでしょう。ただ、不要と周りから思われている事業もあって、全てが全て本当に必要なのか。PDCAサイクルを回すといって、これまで何かなくなった事業とか、思い切って削減された事業というのはありますか。御経験の中からでいいですけど。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 具体的に今、経験の中でとお答えがなかなか難しいところではございますけども、当然、部内の行政評価、それから、外部評価も入れて、そういった視点の中で御指摘いただいたものには、事業の形ですとか取り組み方、それから予算のかけ方といったものについては見直しを図っているという認識を持ってございます。

加藤委員

 見直しを図ると言ったけど、結局いつも見直し、何をされたかよく分からないまま、ここまで来ちゃっているという事業が散見されるなというふうに思っていまして、PDCAサイクルを回してと言っているけど、結果的にどういう評価がなされたのかといって、外部評価でそこまで言われているのに、宣伝が足りなかった、そんなのが結果として、この前のすこやか福祉センターの話になっちゃうんですけど、オンラインの相談サービスのために機器を買ったら、それを使った件数がゼロ件のままだというような、じゃ、やる必要はないんじゃないかみたいな事業もあるわけですね。だから、見直しをして何か削減していくという気概が感じられないというふうに感じて、これまでのPDCAサイクルとまた違った視点で、どういった観点で取り組んで構造改革を進めていくと少なからずこの所管では考えていらっしゃるのか。これは上から言われたPDCAサイクルなのか、所管がそれぞれこれは必要ないですよねと上に申し上げていくものだとは思っているんですけど、その辺、これまでと違うんだというようなやり方がPDCAサイクルの観点であるのだったら、ちょっと教えてください。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 今回の構造改革で取り上げております個別シートの中の取組につきましては、重点的に今回構造改革のプログラムに設けた項目でございます。当然、企画部としても検討したものもございますし、各部、所管のほうからこういったものについて検証が必要だということで調整を図ってきたということがございますので、ここにつきまして、しっかりと取組を検証、検討する中で、構造改革のプログラムの中で、改めて形なり事業の在り方というものを確定していきたいと考えてございます。

加藤委員

 PDCAサイクルじゃなくてもいいですけど、今までと違った事業の見直しする際に、改めてこの視点を加えることによって削減量をある程度見込めるんじゃないかというような手法が必要だと思うんですけど、そういった指標というか、考え方がないと、一歩踏み込まないと、新しく構造改革を実行していくというのは無理だと思っているんですけど、一歩踏み込むために新たに考えているのは何か今のところあるんですか。それもこれから検討なんですか。そういうものがないのだったら、これを出したところで何も進まないということじゃないですか。PDCAサイクルの図は今までどおりで、何も成し得ないということになっちゃうと思うんですけど、新たな視点があるのだったら、教えてください。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 視点といたしましては、こういう切り出しをして、適正な施設の在り方ですとか取り組み方ということを3年度にわたる中でどう実際の動かしをしていくかということをスケジュールに落とし込んでございます。

 当然、PDCAサイクルも検証の中で進めてはおりますけども、3年度にわたる中でしっかりと進捗管理をしながら、構造改革実行プログラムの中の項目が動いているかどうかというところを確認していくということが重要な視点だと考えてございます。

加藤委員

 進捗管理をしっかりやっていくということですけど、それはこれまでの区政と違ったものはどういったところが変わっていくんですか。進捗管理をしていく上で、これまでと違った管理をこの3年間でやるということですよね。これまでやっていなかったわけはないと思うので、新たに何を進捗管理する上で考えていくんですか。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 構造改革プログラムにつきましては、全庁的に策定して区全体で取り組むということで、策定に当たっては、推進本部会議も立ち上がってございますし、アドバイザーも入れて、そういった御意見もいただくというところで設けたものでございます。

 そういった意味では、各所管の事業について、これまでも行政評価ですとかPDCAは回してはおりますけども、新たな取組として、区全体でこういったことにしっかりと向き合いながら、視点を確認して取り組むというところへ重きを置いているというものでございます。

加藤委員

 言っている意味が分からないです。今までやっていなかったんですか、全庁的にそれは。やっていなかったから、今回全庁的にやっているから新しいんだというんですか。

青山子ども教育部長

 PDCA等の検証の考え方でございますけれども、先ほど来委員が御指摘いただいているように、確かにこれまで検証とその後の改善、実行というので、何か目新しいものがなされてきたかというと、なかなかそれはなかったかと思っております。子ども教育部ですとか教育委員会事務局の案件に関しましては、特に今回お示ししているプログラムの中で、個別のプログラムの中に入っているものが多いということがありますので、先ほど御指摘があった、担当としては自分の事業を守りたがるというようなことがままあるかもしれませんけれども、こうやって課題として明らかにされて、議会にも御報告して、区民に対しても明らかになっていっていますので、これは当然責任を持って改善、改革の検討をしていかなければいけないというところがあるかと思います。

 手法として新しいものがあるかというと、なかなか難しいんですけれども、その辺については、今回、構造改革のアドバイザーというのをお願いしていますので、プログラム策定後も今後の推進に当たってもいろいろ意見をいただけるというようなことを聞いておりますので、そこで新たな手法ですとか新たな視点をいただくということについて、私どももそういったものを受け止めて進めていきたいというふうに考えております。

加藤委員

 アドバイザーの方々も、結局、PDCAサイクルで出てくる進捗確認とかになるんですかね。評価されたもの、チェックのところとかプランのところを見ていく中で、アクションとドゥのところはどうやったってチェックしようがないという中で、ある程度まとまった報告みたいなものを受けてからじゃないと指摘もできないというふうにも思いますけれども、結局、今のところ、例えばこういう指標も入れてくれとかこういう観点で評価してみたいんだけどと言われたときに、それは対応が可能なんですか。

青山子ども教育部長

 まだ詳細には決まっていないんですけれども、今後、区の施策の領域をある程度分けて、それで所管に対してヒアリングのようなものがあるというふうに聞いております。課題になっていることについて、どういうふうな進め方をしているのかとか、現状はどうなっているのかというようなこと、それを受けて、アドバイザーの方々からいろいろ御意見などを聞かせていただけるということになっていくというふうに聞いております。

加藤委員

 総務委員会とかでも言われていますけれども、我々議員が指摘してもなかなか改善してくれないのに、アドバイザーが急に来て大きく改善してくれるというのは、我々としては立場もないところもありますけど、真っ当な意見でそのためにやるというのは分かりますけど、果たしてそんな区政に精通していない人たちの意見が簡単に、それならやってみようと思えるものなのかなと。的が外れているよねといって、行政側としては、こうこうこういう理由でできませんと理由を言って、はい、そうですかといって、何も変わらないというような結論が見えているような気がするんですけど、そんなにまともに助言を受けて変わるものなんですか。

青山子ども教育部長

 まだ直接ヒアリングを受けたり、御意見を伺ったりしていないものですから、どういう御意見がお聞かせいただけるかというところは分からないんですけれども、私どもとしましては、これまで議会で委員の皆様からいただいた御意見に対して向き合ってきたのと同様に、真摯に向き合ってまいりたいというふうに考えております。

加藤委員

 この件に関してはこれ以上言ってもあれですけど、結局今までできていなかったのに急にできるようになるとは思えず、かつ内部でどうもならないから外部から意見を入れる、他力本願で進めていこうというような感じにも受け取れました。自分らじゃどうにもならない。ただ、もう少し議会の話を聞いてくださいよとも思いますし、他力本願じゃなくて、自分らでもっとどうにかしようみたいな考えがあって、そういう意味では、PDCAサイクルの考え方、評価指標の考え方はもう一回抜本的に見直してみないといけないんじゃないかとか、そういったところまでいかないと、結局構造改革の実行なんてできないんじゃないかというふうに思いますので、その辺は企画部が中心になってくるんでしょうけれども、庁内でもしっかりその辺意識を共有していただきたいなと思っております。

 もう一点、区有施設整備計画のほうなんですけれども、先ほどの基本計画のほうで重点プロジェクトとして子育て先進区の実現ということを挙げられているにもかかわらず、拠点となると言っている児童館の数が減るというところに矛盾を感じるというところはあります。何かの施策を切ってでも、子育て施策に重点を置くとかそういうわけでもなし、ただただ子育て関連施設が減っていくというような、言っていることとやろうとしていることがちょっと違うんじゃないかなと思っているんですけど、その辺はどのように解釈されているのかなというのを、どなたがお答えになるか分からないですけど、お聞かせください。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 施設整備計画の地域子ども施設の整備展開についてというところで、児童館について、確かに館の数を減らしていくという計画になってございます。一方で、児童館については、新たな機能を備えた児童館ということで機能を強化した運営をしていくということ、あと、キッズ・プラザについて全校に整備をしていくということ、学童クラブについても引き続き整備をしていくということで、地域子ども施設全体で今後の環境の向上を図っていきたい、そんなふうに描いているというふうに考えております。

加藤委員

 でも、見え方としては、先ほどお答えの中で遊び場が少ないところが子育て先進区になれない要因だというのを一番最初に挙げられていたわけですよね。そこら辺のところが原因を一番最初に挙げられたということは、一番重要だと思っているのに、それに逆行しているなというふうに感じるわけですね。

 目指したい区政と現実のはざまのところがあると思うんですけど、外側から見る人からすれば、外側というか、一般のあまり区政に精通しておられない区民からすれば、何だ、それという矛盾を感じるのではなかろうかと思うんですけど、先ほども指摘ありましたけど、そういうところは誤解が生じているみたいですけれども、やっていることがちぐはぐに見えてしまっているんですけど、その辺はどうやって是正をしていくつもりなんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 時代の流れと施設の必要性とか重要性というものが移り変わってきているということを、私どもがまだ地域の皆さんに十分に説明し切れていないのかなというのは、すみません、反省としてあります。

 当初は、各小学校区に児童館が置かれていて、そこが主に小学生、小中高まで対象ですけれども、小学生の放課後の居場所として機能も果たしてきましたし、そこに学童クラブということで、学童保育ということも進めてきました。その後、文部科学省のほうの考え方でも、学校内により安全・安心を求めて、学校内に放課後子ども教室という形で、中野区ですとキッズ・プラザという名前の施設を設けて、当該校を中心とした子どもたちの安全・安心な居場所を確保する。併せて、8割方は学内に学童クラブを併設していくという方向性の下で、今、区のほうでは施設整備を進めてきているというような流れがあると思っています。実際、キッズ・プラザや学童クラブに通わせていらっしゃる保護者の方から見ると、学校内で移動が、一回外に出なくていいので、非常に安心で安全な放課後の居場所だというふうに保護者アンケートなんかでもらっていますし、運営のほうも民間にやっていただいていますけども、日々工夫をしています。

 そういうようないろんな流れがある中で、そういう環境が整いつつある後の児童館が今後果たしていく役割というのが、いわゆる子どもの地域包括ケアであったり、子育て世代包括支援センターであるすこやか福祉センターの連携で、地域の見守りであったり、あとは、さらに様々地域で活動されている団体の方々の活動拠点としての、いわゆる開かれた施設としての活用、また、中高生の子に対する居場所ということで、タイムシェアであるとか、施設としての今までの機能とはまたちょっと違った形での展開を区としては想定しているところなんですが、それがなかなかまだ十分に御説明できていないというところでは、さらに丁寧に説明を加えていきたいと思っています。

 実際、学校に併設されている施設ですので、キッズ・プラザにしても、併設の学童クラブにしても、日常的に地域の方が自由に立ち寄りいただくのは、新型コロナの関係もあって、なかなか今は難しいところはあると思っておりますが、今、個々の様々な児童館で活動していただいている団体の方などにはお話ししていただいて、キッズ・プラザでの活動の展開、また、合同での事業の実施というようなことも一歩進めているところです。

 ですから、いろんな意味でかつて中野区の児童館が必要とされてきた機能、役割というものが時代とともに少しずつ変わってきた、また、施設整備が整ってきたという部分の中で新たな機能を備えた児童館の役割というものがまた違って求められてきているということで、中学校区に1館の構成で進めていきたいという、これを分かりやすくできるだけきちんと今後も伝えていきたいというふうに思っております。

加藤委員

 施設計画のほうの別紙2の46ページを拝見していますと、乳幼児、小学生低学年、高学年、中高生とあって、横に並ぶところがそれに関連する施設で、新たな機能を備えた児童館というところは小学生低学年、高学年には恐らく遊び場と見守りネットワークの支援というところは重なっているけれども、それ以外のところは特にない。つまりこれは主には乳幼児用の施設で、あと中高生の交流活動の場にする。だから、中学校区に1個で、どちらかというと中学生用の施設になるというふうな説明と図に見えちゃったんですけど、そういう認識でいいんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 この図のとおり、今、加藤委員が御指摘いただいたようなことではなくて、あくまでも児童館は対象年齢としましては、乳幼児から18歳未満の子どもたちなので、小学校の子どもたちがそこに来ちゃいけないとかそこを除くとかということではないんですが、ただ、軸足としては、低学年のお子さんは学校内にあるキッズ・プラザに行かれたりすることが多くなるであろうというふうに考えています。

 また、高学年のお子さんになりますと、例えば自転車などでかなり活動範囲を広く移動もできますので、中学校区内の新たな機能を備えた児童館のほうに遊びに来ていただく。例えば卓球大会があったりイベントがあったりお祭りがあったりするときに御参加いただくということは十分想定してございます。

 機能の充実という部分でいうと、今まで既にやっている児童館の活動をどこに軸足を置いて広げていくかということと、あと、例えば今の使い勝手の悪さがあるとしたら、より地域の方にも使い勝手がいいように、開館日の増加ですとかそういうことも踏まえて検討していきたいなというふうに考えております。

加藤委員

 結局、学校内にキッズ・プラザとかがあるので安心しているというところで、それによって児童館の数、ある程度、遊ぶ子どもの数は減ってくるだろうという予測は立っている。でも、遊び場としては確保していく。ただ、ここの図においては、何をするわけではないけど、遊び場としては確保する。でも中高生においては、政策として交流・活動の場として提供するし、乳幼児の親子には支援を政策として載せておく。小学生に対しては、場は開放するけど、政策としては何も今のところない。今のところないというか、施設整備計画に載せている中で書いていないということは、ないままで運営していくというふうにも取られかねないですけど、この施設が何をするのかがよく分からないままこの整備計画ができてしまっているのかなとも感じられます。遊び場を確保したほうがいいという、区の重点プロジェクトとして子育て先進区として必要だというなら、確保するのも必要だという考えもあると思いますけど、数さえあればいいという形なんですか。小学生に対しては特に政策としてはない。遊び場をつくるだけの場所というんですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 場としてあるということだけではなくて、場としてあることによって、そこに来る小学生の子たちのいろんな環境であったり困りごとであったりを発見するということもあると思いますし、あとは年齢層を区切らない、いわゆるいろんな年代が交流したようなイベントを例えばやるということも考えられますし、あくまでも施設整備計画の中では施設配置を中心として書かれておりますけれども、いわゆるソフト面の事業展開というのは、これからまたきちんと御説明ができるような形で、新たな機能を備えた児童館においては、具体的に分かりやすい事業を表示するような形でお示ししていきたいというふうに考えております。

加藤委員

 そうすると、新たな機能を備えた児童館というのは、事業展開を何にするかというのは現時点では決まっていないということですか。

小田子ども家庭支援担当部長

 今までも何回か委員会のほうでは御説明はさせていただいているんですけれども、まだ不十分というか、全体像の構成として分かりにくさがあるという御意見はいただいておりますので、より具体的にこういう事業をこういうタイミングといいますか、例えばタイムシェアじゃないですけども、そういう形で行っていくとか、そういう絵柄も含めたようなお示しをちゃんとしていきたいというふうに考えております。

いながき委員

 1点だけ。構造改革実行プログラム別紙1の区民の意見の中で、6ページの6番目、「子育て先進区の施策を重点的に推進し、ここにヒト・モノ・カネを集中し」こうこうこういうことをしてほしいというふうに書かれていて、私も子育て先進区を推進していくためには、人、物、金への集中が必要であるというふうに考えています。それに対する区の答えが、子育て先進区の実現は重点プロジェクトの一つと位置付けており、構造改革を通じて効率的で効果的な取組となるよう下支えしていくというふうにあるんですね。私は、構造改革をして、そこで生み出された人、物、金を重点プロジェクトである子育て先進区の実現に投入していくのかなというふうに考えていたんですが、区の答えはそうではなく、構造改革を通じて、効率的で効果的な取組となるよう下支えしていくと。効率的で効果的な取組となるよう下支えしていくというのは、どういうことなんでしょうか。

小田子ども家庭支援担当部長

 所管といたしましては、いわゆる人、物、金の部分につきましても、子育て先進区の実現に向けて、より多く区としても割いていただければという要望はしているところですけれども、全体的なものとしては、限りがある中では、効率、効果性ということもありますし、今後、構造改革実行プログラムを進める中で、軸足をどういうふうに置いていって、どの程度の財源的なものも加えた形で実現できるかというのは今後の検討になろうかというふうに考えております。

いながき委員

 先ほどの基本計画の区民の意見への答えとして、人の集中に関しては財政的に難しいというふうに答えられていたので、そうすると、物とお金になるのかなというところで、そこはぜひしっかりと要求していっていただきたいなと思うんですが、基本計画の案の中で重点プロジェクトとはという説明の中で、「重点プロジェクトとして設定した取組については、組織・人員体制の整備と予算の計上を行いながら、着実に推進していきます」というふうに書かれているんですね。なので、子育て先進区の実現を重点プロジェクトの一番上に掲げたということなので、ぜひ、このように組織、人員体制の整備と予算の計上を行っていただきたいと。構造プログラムの区民意見に対する区の答え、また、先ほどの区の基本計画に対する区民の意見への区の答えからは、基本計画の重点プロジェクトとして書かれているような組織、人員体制の整備と予算の計上というところが全く見えてきませんでしたので、そこは整合性が取れるようにしっかりお願いしたいと思います。

羽鳥委員

 児童館について2点ほど聞きそびれていたので、ちょっとお聞きしたいと思います。

 一つは鷺宮の児童館に関連してなんですけれども、さっき西中野児童館を2023年度閉館といったところで触れたんですけど、鷺宮児童館も同じように2023年度閉館というふうになっています。ここも閉館をしてしまうと、その地域の人たちにとってはどうなのかというのは心配になるわけですね。区有施設の整備計画のところでは、今後の未利用施設の活用というところで区有施設等整備を検討ということで、西中野児童館の跡地となるところでは、別紙1の区の考え方で、子育て支援や地域交流機能の確保を検討しますというふうになっているけども、こっちのほうでは、鷺宮小学校のほうは区有施設等用地としての活用を検討しますというふうになって、現状の計画のところでは、すこやか福祉センターと図書館と地域事務所と区民活動センターになるとなっていて、用途地域的にも結構厳しくて、土地の所有者との関係からもいろいろと大変だと思うんですけども、区としてはどういうふうに考えていらっしゃるのかなと。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 鷺宮、西中野の児童館の御説明をしたときに、地域の方々からも鷺宮小学校跡地についてのお尋ねはございました。確定的なことは直接全てを所管していないので、申し上げられないんですけど、区有施設整備計画の今回お配りした案の後ろのほうの55ページなんですが、第4部の今後10年間の想定スケジュールを示しているところがあります。その中で鷺宮小学校については、今後複合施設整備を検討というふうに書いてあって、さらに今、委員が御紹介になった、例えば65ページには、206番のところで鷺宮区民活動センターというところがあって、備考欄では鷺宮小学校跡地での複合化を検討とか、あとちょっと戻りますが、64ページでは、180番のところで鷺宮福祉センターの欄で、ここでも鷺宮小学校跡地での複合化を検討などなどの記述があるので、そういったところは御紹介をしながら、こういった検討もするというふうに聞いています。全てを所管はできていないんですけれども、こんなようなお話はさせていただきました。

羽鳥委員

 なかなか決められないということだと思うんですけれども、施設整備計画は10月にはもう決定してしまうということで、地域の方々にとっては、区は閉館するつもりなんだという、そういう計画をつくるんだというときに、じゃ、その地域において、これまでの量や質などは担保されるのかというふうなことがすごく気になってくるわけですよね。遠くのところまで行かないと、これまでと同じようなサービスを受けられないのか、あるいは全部なくなってしまうのかという、そういうときにちゃんと説明できるものがあるかどうかというのは、区民にとっては、その計画に賛同できる、あるいは賛同できないという重要な判断基準になると思うんですね。ぜひとも、児童館なんかは再編というならば、区民にとって何が変わって、これまでと同じようなものをどうやって担保するのかというふうなものをきちんと示していただきたいと思うんですけども、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 児童館については、館数については集約してまいりますが、キッズ・プラザの整備と機能強化によって、よりよい環境をつくっていきたいと考えております。

 そして、遠くなるということについて、今回の御意見の中でも、乳幼児親子さんからはそういった声もたくさんいただいております。意見で紹介した部分の中でも、遠くても行ける子育てひろばをつくってほしいというような御意見もございましたが、子育てひろばがない地域もあるので、乳幼児親子の通いやすい場所での設置を検討していきたいという考え方を示させていただいておりますので、この方向で何らか事業ができるようにしていきたいと考えております。

羽鳥委員

 分かりました。

 あと、もう一点、児童館について聞きそびれていたのが、児童館の運営形態の検討というところなんですけど、構造改革実行プログラムの36ページのところで、取り組む項目という中で「より効率的な運営方法の在り方を検討する」となって、スケジュールとしては、2021年度、22年度、23年度で児童館の運営形態検討というふうになっています。第2回定例会の本会議質問のときに私も中村議員も質問されていましたけども、児童館の運営形態を今後どうするのかとお聞きをした際に、区長は当面直営なんだというふうなことを言っていました。それは直営ということで非常に評価したいと思います。同時に、当面というのが非常に気になるわけですよね。当面というのがどれくらいの期間を表すのか、また、2022年度、来年度から新たな機能を備えた児童館として運営というふうになっていて、区長の第2回定例会のときの答弁では、新たな機能を備えた児童館をきちんと運営していくためには直営が必要なんだ、だから当面直営なんだというふうな答弁だと思うんですけども、同時に来年度から始まるというものについて、より効率的な運営方法の在り方を検討するというふうになっているんです。これは、区としてはどういう効率的な運営の在り方があると思っていて、2023年度に何らかの結論なり何らかの検討結果というのを出すような感じになるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 今、御質問いただいたのが、構造改革実行プログラムの36ページにある児童館の運営形態検討というところかと思います。この中で、より効率的な運営方法の在り方を検討するというふうにしてございますが、まず来年度こういったことで具体的なことをやっていきますというところをスケジュールにも掲げたところで今年度検討してまいります。その上で来年度スタートしていくんですが、それと同時に、今後の将来的な運営形態については、様々な手法があり得るので、3か年かけましてより効率的な運営方法については併せて検討していきたいというところでございます。

羽鳥委員

 区としては、新たな機能を備えた児童館を運営するには直営がいいというふうにしたんじゃないのかなというのが率直な疑問というか、そうなっているのに、何で始まる前からこんな検討になっているんだろうというのがあるんですが、もう一度ちょっと答弁いただけますか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 来年度の運営について委員がおっしゃられたような区長の答弁等もございました。その上でですが、来年度、2022年度からは、学童クラブ施設とする大和西児童館、朝日が丘児童館、新井薬師児童館について、民間委託による運営を想定しています。この学童クラブ施設についてはそのように想定しています。

 そういったことも、実際この後起きてくるので、それも踏まえて、今後一番いい児童館の効率的な運営というのは、さらに引き続き検討する必要があるというふうに考えているので、始まる前から全部民営化ということもございますが、様々な形が想定されますし、施設ごとの連携の形は広く検討する必要があるというふうに思っておりますので、構造改革のところでは3か年かけてより効率的な運営方法の在り方を検討していきたい、こんなふうにお示ししているところでございます。

羽鳥委員

 これから検討ということなので、確定的なことは言えないと思うんですけども、例えば学童クラブが施設化したところが民間委託されると、新たな機能を備えた児童館というのは、そのほかにも例えばアウトリーチだとかいろんなことをやられるというふうなことになっていますよね。そこは長期的な視点を持つためにも直営の職員が担わなくちゃいけないというふうにするとします。そうすると、一つの児童館の中、例えば学童クラブ施設は検討した結果、民間委託がいいねとなったとします。そうしたときに、同じ児童館の中に直営の部分と学童クラブみたいな、民間委託された部分があるということで、指導とかの関係でいろいろと効率的に運営できないかというのも想定されるんじゃないのかなという懸念もするんですけども、そうしたことも検討もしていないから、なかなか言いにくい、言えないという段階なんですか。いや、民間委託したものに対して、いろいろ指導とかすると、例えば偽装請負だとかそういったこと、我々、ほかの部署なんかで偽装請負の疑いがあるんじゃないですかというふうに指摘したこともあるんですけれども、そうしたことも発生し得るんじゃないんですか。そういう懸念があるんですけど、どうでしょう。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 現状も区立学童クラブは委託事業者でやらせていただいています。ただ、一方で、所長は児童館長が兼務している形があるので、偽装請負ということのないように進めてはおりますが、所長と事業者と連携して進めているところがあります。

 新たな機能を備えた児童館も学童クラブがあるところとないところと様々ございますし、一方で、民間委託を想定したクラブの施設も今後併存する形になるので、様々検討させていただいて、より一番いい運営形態を検討していきたいというところでございます。

甲田委員

 構造改革に関しては、なすべき改革をしっかりとやっていただきたいという議論が今あったんだと思うんですけれども、ただ、そうはいいながら、何をすることが改革なのかということがまだまだ曖昧で、区民の意見に対してどういうことなのかと質問がたくさん並んでいるわけですけども、それに対して、全然別々のことを一つのことにまとめて答えていたりとか、イエスなのかノーなのか、その方向性は持っていないということなのか、全然分からないような区の考え方を書いている時点で、区民に納得してもらって構造改革を進めようという姿勢が見られないなという、書類のつくり方からして、そういうふうに思ってしまうところです。

 この間ずっと考えてきたんですけど、児童館については、区民の皆さんの声も聞いた上でずっと言ってきたことなんですけれども、いろんな角度からお聞きしてきましたけれども、大変申し訳ないんですけれども、私は数ありきで9館残すと言って9館廃止するということについては、反対です。9中学校だから九つですという考え方は、先ほど部長のほうから、今の時代は包括ケアが大事であって、地域の支えあいが大事であってというような話があったような気がするんですけど、それをやるのだったら、全世代型の、全ての人への地域包括ケアというのが重点プロジェクトにもなっているわけですから、今、地域包括ケアをやっているのは、区民活動センター単位なんですね。なぜ区民活動センター単位でないといけないのかということもよく分からないです。あっちが立てばこっちが立たないというような、今までのような直営の児童館を9個残すとこっちが立たなくなりますというような、地域の分断を起こすようなことは絶対やめていただきたいなと思いますし、そもそも何のための児童館にしていきたいのかということを考えていったときには、新しい形を模索して、しっかりと打ち出していただきたかったなと、そのためのヒントを、私は予算の総括質疑の中でも、児童館というのは在り方が難しいかもしれないけれども、一時保育事業や今やられていない利用者支援事業は子ども相談窓口だとかすこやか福祉センターでしかやられていないですけれども、これを児童館でやることによって、いろんなボランティアの人たちや民間の人と連携して、地域包括ケアシステムに資するのではないかということも言わせていただきましたし、民間の方々による居場所というのも結構地域にはありますけれども、それを支援もしていないし、周知もしていない、後押ししていない、育てていないような状況では、ただ単に児童館を残しても、連携はうまくやっていけないと思いますし、でも子育ての拠点というものがないと、各地域の民間のボランティアの方々はやる気を失ってしまうわけですね。なので、今あるものを生かしていくためにも、やり方を転換して、今だって高齢者会館だって、区民活動センターだって、かなり大きな改革をして民間運営していますけど、うまくいっているじゃないですか。そういう抜本的な構造改革をやった上で、地域に多くの子ども施設を残してくれるというふうに私は期待をしていたんですけれども、この状況ではいけないんじゃないかなというふうに感じております。

 もう質問は皆さんがされていたので、私はこの意見を述べて終わりたいと思います。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後4時08分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時09分)

 

 続きまして、4番、(仮称)中野区子どもの権利に関する条例の検討状況についての報告を求めます。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 それでは、(仮称)中野区子どもの権利に関する条例の検討状況につきまして、資料(資料5)に沿って御報告させていただきます。

 現在、中野区子どもの権利擁護推進審議会の答申を踏まえまして条例の検討を進めているところでございますが、その検討状況につきまして御報告いたします。

 1番、条例の目的ですが、児童の権利に関する条約の精神にのっとり、区に関わる全ての人が子どもの権利の理念を共有し、それぞれの生活及び活動に生かすことにより、その権利を保障し、もって子どもにやさしいまちづくりを推進するものでございます。

 2番、条例の構成案ですが、分かりやすい用語の使用など子どもに理解しやすい表記に努めます。前文を設けて、条例の基本的な考え方、子どもに対するメッセージなどを規定します。条約の一般原則を基本理念として規定した上で、子どもの生活場面において重要となる事項を規定するとともに、それぞれの主体の責務を規定します。子どもに優しいまちづくりを推進するため、子ども会議の開催など、子どもの意見表明・参加などに関して規定します。子どもの権利の相談及び救済のため、(仮称)子どもの権利救済委員の設置などに関し、規定します。子ども施策の推進及び検証のため、推進計画の策定とともに(仮称)子どもの権利委員会を設置して計画及び施策の検証を行うことなどを規定します。

 3番、普及啓発事業の実施でございますが、子どもの権利に関するオンライン講演会を実施しまして、子どもの権利の理解促進及び子どもの権利保障の気運醸成を図ってまいります。

 2ページ目に日時、内容、講師等を記載してございますので、お読み取りいただければと存じます。

 4番、今後のスケジュールでございますが、第2回定例会の当委員会に御報告させていただいた内容からの変更はございませんが、8月下旬に条例の考え方(骨子)を取りまとめたいと考えてございます。10月に第3回定例会において審議会を廃止する条例を提案させていただくことを予定してございます。さらに条例の考え方、こちらは素案に相当するものでございますが、これを取りまとめ、意見交換会を経て、12月に条例案に盛り込むべき事項、こちらはいわゆる案に相当するものでございますが、パブリック・コメント手続を経まして、令和4年第1回定例会に条例を提案することを考えてございます。

 報告内容については以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

加藤委員

 分からないことが多いので教えてもらいたいんですけど、まず条例構成の中の5個目、「子どもの権利の相談及び救済のため、(仮称)子どもの権利救済委員の設置などに関しても規定する」ということですけど、これは札幌市の事例を見ると、子どもの権利救済機関、子どもアシストセンターなるものがあって、そこの中の窓口に相談員というのが7名いるわけですけど、そういったイメージなんですか。権利救済委員会じゃなくて、権利救済委員ということは、そういった職務を持つ人を選ぶという意味でいいですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 子どもの権利救済委員につきましては、他の自治体ですと、例えば子どもの権利擁護委員とかオンブズマンとか様々な名称で呼ばれているものでございますが、子どもの権利救済をする委員個人になりまして、それと組み合わせる形で窓口を設置しまして、位置付けをするような相談員を配置して、より様々な相談に対して受付ができるような工夫をして実施しているところがあるというふうに存じております。

加藤委員

 それは新しいセンターに配置されるんですか。本庁舎に配置されるんですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの子ども権利救済委員を具体的にどのような形で設置していくのかということにつきましては、現在検討中でございまして、条例制定後に進めていくと、具体的に設置していくという考えでございます。

加藤委員

 もう一つのほうで、一番下の「子どもの施策の推進及び検証のため、推進計画の策定とともに、(仮称)子どもの権利委員会を設置し、計画及び施策の検証を行うことなどに関して規定する」とありますけれども、この条例ができた後に推進計画をまずつくるということでよろしいですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 委員のおっしゃるとおり、条例に基づく推進計画というのを定めてまいりたいと考えてございます。

加藤委員

 それで、策定とともに子どもの権利委員会を設置しということですけども、これは推進計画に関与する委員会なんですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 推進計画も含めた子どもの権利保障全般について、第三者的に評価と検証を行う機関ということで考えてございます。

加藤委員

 分かりました。ちょっと分からなかったので、お聞きしました。

 スケジュールのほうなんですけれども、審議会というのがもう最後のが終わって、審議会は要らないから廃止するという流れになっていますけど、これから条例をつくっていって、その中身が審議会の答申を受けた内容だとしても、できたものが、いや、私が言っていたニュアンスはそういうものじゃないみたいな意見があったときに、審議会を通さずに条例の素案も誰も見ることなしに審議会が閉じてしまうというのがちょっと違和感があるんですけど、その辺はどうお考えですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 子どもの権利擁護推進審議会につきましては、昨年の第3回定例会で設置条例のほうをお認めいただきまして設置したものでございます。任期につきましては、区長の諮問に対して答申を行ったときまでということで任期を定めておりますので、先日の第2回定例会に御報告させていただいたとおり、6月に答申を受け取っておりますので、こちらの審議会についてはもう役割を終えたということで廃止条例のほうを提案させていただこうと考えております。

加藤委員

 委員の方々がいろんな思いを持って御発言され、まとめられたと思いますけど、結局、条例を最後まで見ないと自分らの意見が通ったかどうか、ニュアンスがどうかという確認ができないなと思っているんですけど、あとは区にお任せという流れが当初から組まれていたんでしょうけど、何か違和感があるというか、それでいいのかなというふうに感じ取ってしまうんですけど、委員の方々はそれでいいと思っているんですか、そもそも。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 当然、審議会の公募だったり、あと団体推薦していただく際に、スケジュール感についてもお示ししているところでございまして、審議会としてまずは答申をまとめていただいて、それを区に提出いただいて、区としてはそれを踏まえて、最大限尊重しながら条例をつくっていくという流れについては、説明のほうはしているところでございます。

加藤委員

 委員がそう納得されているならしようがないですけど、前回も言いましたけど、協議と審議だと、僕の中で、国で審議会とかやっていたときに、丸投げで何か考えてみたいな審議会というのは見たことがなかったので、中野区というか、自治体だとそういうことがあるのかなと私は初めて勉強させていただいたところですけど、これでいいかどうかという議論がまだ物がないのに終わっちゃうというところには違和感があるなというところです。そうだとしても、その後、通常だったら素案とか案が出て、そういったところで意見を聞いたりとかあるんですけど、12月に条例案に盛り込むべき事項の決定で、まだこのときにも条例ができていないということになって、2月に第1回定例会で素案も案も一回も見たことがないのにいきなりばんと出てきて、それでオーケーするつもりなのかというところで、スケジュールがかなり急いでいるところに違和感があるというか、これじゃ駄目じゃないかというふうにずばり言っちゃいますけど、おかしいんじゃないかなと思うんですけど、どうですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの今後のスケジュールのところに記載しております条例の考え方というのが、いわゆる計画とかでいう素案に該当するものでして、これに基づいて区民意見交換会を行うと。同様に12月のところに記載してございます条例案に盛り込むべき事項、これが計画でいう案に相当するもので、パブリック・コメント手続を盛り込むべき事項に基づいて実施するというものになります。

 それで、なぜ素案、案という言い方をしないのかといいますと、区では、条例の場合、議案となりますので、意見交換会やパブリック・コメント手続を例規の形式で行わないと。ただ、内容については、条例の内容とほぼイコール。ただ、例規の形式ではなくて、区民と意見交換会がしやすいような形式でやっているということから、条例の考え方、条例案に盛り込むべき事項という名称を使っているというところがこれまでの例となってございます。

 今回は区のほうの法務・法制係とも相談の上、このような表記としたところでございますが、内容については前回に御報告している内容からの変更というのはないということで認識してございます。

加藤委員

 すみません。ちょっと聞き逃したのか、よく分からなかったんですけど、普通のやつと違うというのは、何が違って考え方(骨子)の決定になっていたのか、もう一回。

委員長

 ちょっと休憩します。

 

(午後4時20分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後4時26分)

 

 他にございますか。

河合委員

 ありがとうございました。

 基本計画のときにも言いましたけれども、他部署、子ども関係以外のところがきちんと子どもの権利を理解することが大切であると考えております。特に条例ができる前からしっかりとそういうのは議論というか、考えも浸透していっていただきたいなというところで、今回やる講師が来てくださる勉強会などは、ほかの部署の方が御覧になったりとか、そういう形で何か皆さんお勉強されたりされるのでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 区の職員に対する理解促進というのは非常に重要であると考えておりまして、今回のオンライン講演会につきましては、録画したものになりますが、後日、職員研修として希望する職員に配信することを考えてございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 ぜひここの委員会が推進して、権利条例に関しては、しっかり他部署の方に御理解いただけるように活動を進めていっていただけたらと思います。要望です。

羽鳥委員

 先ほど基本計画のところでもちょっと触れたことでもあるんですけども、「子どもにやさしいまちづくりを推進するため、子ども会議の開催など子どもの意見表明・参加などに関して規定する」ということで、ここについても、子ども会議、非常に期待したいですけども、子ども会議にとどまらない意見表明・参加の取組というのが必要かなというふうに思うんですけど、改めてちょっと御答弁をお願いいたします。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 理念としまして、子どもの意見表明に参加する機会を設けるよう努めていくということを理念としてまずは規定した上で、具体的な内容としましては、今、資料に記載してありますとおり、子ども会議の開催というのをまずは想定しているところでございます。様々な区政の場面で子どもがアクセスしやすいような方法を工夫して、意見表明・参加の機会を設けることなども検討してまいりたいと考えてございますが、条例にどこまで記載するかというのは、今後の検討になるかと考えてございます。

羽鳥委員

 その辺で区の責務というところで、例えば子どもの意見表明・参加の権利に関して、日常的に改善に取り組んでいくとか、日常の中で意見表明・参加に取り組んでいくんだということをぜひとも明記していただきたいなというふうに思います。これは要望でお願いします。

 あと、普及啓発の講演会ということで、非常に私も楽しみにしたいなと思うんですけども、普及啓発というところで、子ども自身、条例の作成の過程で子どもがどう参加するかなというのも気にかかるところです。これまでは区内の学校に対していろいろ聞き取りなど行ってきたところなんですけども、今後、具体的に条例の条文にするところでどういう参加とかを考えていらっしゃるのかなということはどうでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 まず審議会の答申をまとめる過程で、先ほど委員からもございましたとおり、多くの子どもの声、意見というのを聞いて答申を取りまとめたものでございますが、その答申を踏まえて条例の検討を今、行っているところでございます。

 それで、区の条例案をより子どもの声が反映されやすいように、例えば区民意見交換会の実施方法等を工夫するなど、子どもも参加しやすいような方法というのを併せて検討していきたいと考えております。

羽鳥委員

 ぜひとも参加ということ、例えば、区内の中学校とかにこういった条例をつくろうと思っていますよとかプリント、紙を配付するだとか、いろんな子どもの意見を広く収集するやり方なんかもあると思いますので、ぜひとも取組をやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

委員長

 他にございますか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、5番、認可保育所の開設業者等の選定結果についての報告を求めます。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 それでは、認可保育所の開設事業者等の選定結果について御報告いたします(資料6)。

 まず1番、開設予定の認可保育所及び事業者の概要、こちらは新規開設の案件でございます。

 施設名(仮称)、クオリスキッズ東中野保育園、所在地が東中野三丁目19番17号、定員は40名、法人名、事業者のほうが株式会社クオリス、開設予定が令和4年4月1日となってございます。

 本件につきましては、認可保育所の開設事業者募集に応募のあった事業者について、事業提案書類、運営保育施設の視察及びヒアリングの結果などを総合的に評価しまして、こちらの事業者を選定いたしました。

 また、定員につきましては、開設当初は40名となっておりますけれども、3歳から5歳の定員のほうを段階的に増やしまして、最終的には60人の定員となる予定でございます。

 続きまして、2番、認証保育所から移行予定の認可保育所及び事業者の概要でございます。こちらにつきましては、施設名(仮称)、幼保園ベビーサロン東中野、所在地が東中野二丁目22番26号、定員のほうが50名、法人名、一般社団法人幼保園シャローム、開設予定がこちらも令和4年4月1日となってございます。

 本件につきましても、認証保育所等認可化移行支援事業の募集のほうに応募のあった事業者について、事業提案書類、運営保育施設の視察及びヒアリングの結果などを総合的に評価し、選定いたしました。また、現在、こちらの幼保園ベビーサロン東中野につきましては、同地におきまして、認証保育所として運営されております。こちらのほうにつきまして、運営事業者のほうで認可化に向けての必要な施設改修、認可の手続などを行って開設という予定となってございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

加藤委員

 認証保育所から移行予定の認可保育所ということですけど、今、工事というか施設整備をするということですけど、何の条件をクリアすることによって認可に変わっていくんですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 認可保育所というところで、保育面積などの要件を今度、認可のほうに合わせるというところもございますので、基本的には内装工事というところで、保育室などの部分について整備を行っていくというものでございます。

加藤委員

 今までそれはできなかった条件があったのか、何で今まで認証で今回のタイミングで認可になったのか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 こちらは、事業者のほうの応募の動機ということになるんですけれども、こちらは認証保育所として長年運営してきたところでございますけれども、事業者としては、昨今の保育環境の変化というところで、例えば育休が充実してきて、ゼロ歳の定員といいますか、入ってくる方がだんだん少なくなってきたですとか、また、今後の幼児教育の無償化というところに向けまして、認可保育所のほうが幼児教育無償化の対象になるということで――認証保育所のような認可外保育室であっても、一定国の基準等を満たせば対象になるんですけれども――そういったところも踏まえて、応募した保育事業者としては、認可保育所というニーズが今後高まるのではないかというようなところも総合的に判断して、応募していただいたというふうに聞いております。

羽鳥委員

 第2回定例会の4月時点での保育施設利用状況についての報告のところで、待機児童数との関係で、東中野とか中央とか中野と言われる中央線沿線の地域で待機児童が多いというか、そこで発生しているということで、今後どうなるのかなというふうに気になっていたところ、今回は東中野で開設と認可保育園への移行ということで、新たに二つができるということなんですけども、待機児童との関係で東中野に二つできるというので、解消していけるような人数、規模感なんでしょうか。どうなんでしょうか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 今、委員から御指摘いただきましたとおり、東中野地区につきましては、今年度、待機児童数、25名というところではあったんですけど、そのうち3名は東中野地区の待機児童という状況でございました。今回こちらのほうの保育所を開設することによりまして、認証認可化のほうはもともと認証保育園としての定員がございますので、地域の保育定員に大きな影響を与えることはないかなと思いますけれども、新規の保育園を開けるというところで、一定、待機児童の解消というところには資するというふうには考えておりますけれども、実際、開設当初40名の園を造ったというところにおいて、待機児童がゼロになるかといいますと、もともとその地域で待機児童とはなっていないですけれども、認可保育所をもともと希望されていて、例えば入れなくてほかの施設に行った方ですとか、また新たに園を造ることで掘り起こされる需要というところも出てくると思いますので、この施設を造ったことによって、ここの地域の待機児童が解消されるかというところは、推移等を見ていかないと、現時点ではなかなか断定はできないかなというふうには思っております。

白井委員

 二つとも地元の施設なので。まず認証のほう、現在の定員が何人なのか、それで、そこから50名変更とあるんですが、これは増えているのかどうか、教えてください。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 現在の定員は40名でございます。なので、10名定員としては増える予定でございます。

白井委員

 ありがとうございます。

 10人ですが、これも貢献が大きいですよね。これは全体にわたっての話になるんですけども、そもそも認可保育所への移行支援はしっかりしてあげないと、無認可も含めて、認証も含めて、支援策というのかな、財政的な担保の面もあったりするので、意向がある場合はしっかりと区としても取組をお願いしたいなと思います。

 上の新規のほうの東中野三丁目のほう、3の19の17と書いてあるんですよ。これは昭和高齢者会館「遊・和」の隣でいいですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 おっしゃるとおり、昭和高齢者会館の隣の土地というところになります。

白井委員

 区のものではなくて、単純に民間の土地のところでたまたま隣になったということでいいでしょうか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 もともと私有地のところで空地といいますか、空き物件が出たので、そちらのほうに民間の事業者のほうで整備するというものでございます。

白井委員

 東中野二丁目と三丁目で近い地域で出るんですけども、一方で、現在、区は来年度開設に向けて、認可保育園の募集をしていますよね。待機児時解消のためにエリアを限定してというのがあるんですけども、例えば東中野地域だと一、二、三、四丁目。五丁目は入っていないですね。中野も二、三、四、五丁目だったかな。野方と新井の一部というので、いわゆる中央祭沿線エリアの募集をさらにやっているところなんですけども、要は、単純にこの地域で待機児が出ているからというだけじゃなくて、駅前でもあるので、より身近に使いやすい人が、そこの地域に新しい園ができたとすると、何が起こるかというと、中野区内の南や北もしくは沿線から外れたところが今度は定員割れを起こしてくる、こんな状況になろうかと思います。非常に難しい取組にはなってくるんでしょうけども、先ほどの話でいくと、二つ増えるけども、まだまだ足りませんよと。さらに新しいのも誘致しますよという考えも今進めているところなんですけども、それを満たしてでも、なかなかまだ待機児の解消は見えないような感じですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 待機児童の解消というところでございますけれども、今後、区全体としましては今、委員から御指摘ございましたとおり、保育需要を一定満たしている状況でございまして、中野や東中野のように待機児童が発生しているエリアもあれば、実情として保育施設に少し空きが出ているような地域もあるというのが実情でございます。なので、今後、待機児童解消というところに向けましては、今まで以上により一層必要な地域に必要な数の施設を造っていくというところで、より保育需要などを精査して、必要な施設を誘致していけるように取り組んでいきたいと思います。その上で待機児童を解消できればというところで、施策を進めてまいりたいと思っております。

甲田委員

 すみません。ちょっと今気づいたんですけど、幼保園ベビーサロン東中野を見ると、定員がゼロ歳が13人、1歳が13人、2歳が8人、3歳以上が6人ということで、ゼロ歳の13人定員があったということが、今回、ゼロ歳はゼロになるということで、そうすると、この園に関しては1歳も定員は3人ばかり減ってしまうということなんですけど、それは大丈夫なのでしょうか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 認可後のベビーサロン東中野について、ゼロ歳の定員をなくすというところにつきましては、事業者のほうと検討いたしまして、保育施設の規模などから、ゼロ歳の部分につきましては、ほかの年齢よりも保育面積を多く取る必要がございますので、施設規模などからゼロ歳設定が少し難しいというようなところ、あと地域のゼロ歳のところ、需要としては1歳が一番多いというようなところも加味して、定員のほうは設定させていただいたところです。

 現在、ゼロ歳定員、認証のほうで13名となってございますけれども、来年認可化すると、13名のところが持ち上がって、1歳になるわけですけれども、実情で申しますと、今現在13名の定員が埋まっていない状況というところもございまして、今後、施設の改修等もございますので、新規の入園のところは調整しながら、きちんと10名の方が1歳のところに持ち上がれるように調整していくというところでございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、6番、中野区立小中学校施設整備計画(改定版)(案)についての報告を求めます。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現在改定作業を進めております中野区立小中学校施設整備計画、こちらにつきましては、改定版の素案についての意見交換会を実施いたしまして、意見交換会実施の内容については6月7日、本委員会において御報告をさせていただいたところでございます。

 今回意見交換会等で寄せられました御意見を踏まえまして、素案の一部について見直しを行い、改定版(案)を作成いたしましたので、御報告いたします(資料7)。

 素案から案への主な変更点につきましては、別添1の資料を御覧ください。こちらは表の中の下線部分が素案から案に変更した点となってございます。

 まず4章、(3)改築時における教育環境の充実の中の②特別支援教育の充実において、関係機関との連携充実を図る旨の文言を追記してございます。また、④ユニバーサルデザインによる施設整備においては、利用者の意見や利用状況なども踏まえていくことを追記してございます。

 続いて、下の表(4)学校施設改築に向けた手順の中では、児童・生徒、教職員、保護者、そして地域の関係者等からも御意見を伺いながら進めていくことを追記してございます。

 14の③実施設計においては、資材価格や労務単価等の動向も踏まえながら、施設の仕様等を決定していくことを追記してございます。

 2ページにまいりまして、続いて(6)学校施設改築の進め方の中の②計画期間中に改築整備等に着手する学校施設において、北中野中学校の改築手法について、記述内容により詳細になるように追記をしたものでございます。下の18の②の武蔵台小学校についても同様でございます。

 これらの変更等を盛り込みました、本編が別添2の資料でございまして、後ほど御覧いただければと存じます。

 頭の資料に戻りまして、2番の今後のスケジュールでございますが、今月、8月、今回の改定版の(案)につきましてパブリック・コメント手続を実施した上で、10月に改定版の策定とさせていただく予定でございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

河合委員

 報告ありがとうございます。

 こちらは素案から案への主な変更点で、18のところに一体的な整備手法と書いてあって、こっちの説明にも連続して行うと書いてあるんですけど、連続して行うというのはちょっとイメージがつかなかったので、具体的にちょっとだけ説明していただけると。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 武蔵台小学校と北中野中学校、まず敷地でございますが、道路を挟んで隣り合っている、そういった状況でございます。工事の効率性ですとか学習環境への影響を最大限に抑えるといいますか、効率的に進めていくために、これら2校の工事を時期を連続して行いたいという、そういった考え方でございまして、一体的な整備手法というのは、まさしく時期、連続して行うということを示しているものでございます。

河合委員

 今、19ページの図を見ているんですけど、この図だと同時にやっているように見えるんですけど、こういう書き方をしているけど、工事自体は多少ずれてというイメージなんですかね。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 本編の19ページの表の中にございますように、北中野中学校、武蔵台小学校、同じ時期にというところでございますが、今回、例えば北中野中学校、計画はこれからですけれども、工事に着手するに当たっては、北中野中学校の生徒の皆さんには一時的に例えば武蔵台小学校の敷地内で学習していただくですとか、そういったことを想定しておりますので、実際に工事するのが同時ではないにしても、両校にそういった意味での影響があると想定しているところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。

 かなり具体的に教えていただいたので、最初ちょっとよく分からなかったんですけど、分かりました。ありがとうございました。

 中野区は、今後、小中連携教育とかも進めていくかと思いますし、一緒の持ち上がりの学校もつくりたいみたいな話をしていたようなイメージがあるんですけれども、そこら辺はここの施設整備とかには関係してこないですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、こちらは施設整備の部分でございますので、今、委員からお話にあったような、いわゆる連携校といいますか、そういった考え方とは切り離して、あくまでもハード整備についての考え方を示しているものでございます。

羽鳥委員

 学校の施設の仕様とかそういうのもこういうところで決めていくことになるかなと思うんですけども、最近の夏だと非常に暑いとか、避難所を今後、新型コロナの感染で密を避けるという点でも、教室なんかが使われるおそれというか、可能性というのもそれなりにあると思うんですけれども、そうした中で、教室の断熱というのもしっかりしてもらえたらなということを思うんですね。

 私も以前、環境の分野の本会議の質問で、区有施設の断熱推進ということを触れさせていただいたんですけども、日本の建物というのは非常に断熱性能が低い。どこが低いかというと、特に窓が低いんですね。アルミサッシの一枚窓だと、ヨーロッパなどだと流通が禁止されているようなレベルのひどい、断熱性なんてあってないようなもので、教室というのは非常に窓が多いということですから、ここをしっかりと断熱をするということ、サッシもアルミじゃなくて樹脂にするだとか、窓も複層ガラスにするとかいうので、児童・生徒のふだんの居住性というのも大いに改善する。これは冷暖房費の縮減というのにもつながって、ライフサイクルコストということで考えても元が取れることになるんですね。避難所として活用したときにも、その人たちのQOLの向上という点でも役に立つということで、もう検討されているというのだったら、そんなことを今さら言われてもということかもしれないんですけども、もしまだ検討されていない、検討中だということだったら、入れてもらったほうがいいなと思うんですけども、いかがでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今、委員から御紹介ありましたような、例えばサッシの断熱性能ですとか、そういったところは都度都度新しい商品、製品等も出てまいりますし、その時点で一番良好なものを選択するようにこれまでも進めてきているところでございます。

 児童・生徒の学習環境を良好にするのはもちろんですし、施設のマネジメントという意味合いでも、一番適切な形というものを構築してまいりますので、今御指摘いただいたような点は十分に踏まえて今後施設整備を進めていくものと考えてございます。

いながき委員

 まず19ページの計画期間の表の中で、エの平和の森小学校の覧の基本設計、実施設計と新校舎整備の間の空白の1年半というのは、旧中野刑務所正門の曳家の期間ということなんでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 委員、御認識のとおりでございます。

いながき委員

 この1年半がこれから短縮されたり逆に延びたり、そういう可能性はあるのでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現在、区民部のほうで門の曳家に関する基本計画を今年度検討しているところでございますので、そちらの検討状況によっては、時期を圧縮して、より早く学校整備に着手できる可能性もありますし、逆に延びてしまうというところももしかしたらあるのかなというふうに考えているところでございます。

 現状としては、区民部のほうの検討作業の結果を受けてから、詳細な平和の森小学校の整備時期等も明らかになってくるかと思いますけれども、少なくとも今年度実施いたします小学校の新校舎の基本計画作業につきましては、予定どおりスタートしたところでございます。

いながき委員

 分かりました。

 最後の予防保全の考え方による維持管理、これはすごく重要なことだと思っていまして、これまでも、ここにあるように、「施設や設備の不具合が発生した場合に必要な処置を施す」ということで、言い方は何ですが、場当たり的に問題が発生したらその都度その都度対処しますということでやられていらっしゃったかと思います。その中でも、例えば空調設備なんかは、クーラーをつけても温度が全く下がらない。でも完全に止まっているわけではないから、完全に止まるまでは更新しないとか、そういうふうな対応をなさってきたということも現場のほうから聞いています。空調でなくても、老朽化による施設の改修、ちょっとした小さな改修にしても、現場からすぐにでも改修してほしいという声を上げても、いやいや、予算の関係で、優先順位が高いところからやっていくので、順番が来るまで待っていてくださいと、そういう対応をなさってきたかと思うんですが、今回このように計画的なメンテナンスを実施することによって、改修経費の分散化を図りますとあるんですが、今申し上げましたような、本当にどうしようもなくなるまで放置されてしまうということはなくなるということでよろしいでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回この計画でしっかりと予防保全の考え方を位置付けした上で、学校施設の今後のいわゆる長寿命化といいますか、長く改築前の学校を使っていくための改修計画というものをしっかりとつくりまして、その上で計画的に予算執行していきたいと。ですので、場面場面では、どうしても来年度工事しますですとか、2年後にしますとか、そういう場面は引き続き残るかとは思いますけれども、これまではなかなかそれ自体も示すことができなかったと。いつできるか分からないですけどもうちょっと待ってくださいという場面も正直あったところでございます。ですので、しっかりと計画の位置付けをして、スケジュール感を持つことで、全体的に効率化を進めていくといった考え方でございます。

加藤委員

 同じ19ページの計画のところですけれども、順番というのは主に何で決まっているんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 改築の順番でございますけれども、ただ単に建物が古い、そういった順番ではございませんで、地域バランスですとか、地域で進んでいるまちづくりの状況ですとか、あと、児童・生徒数の今後の推計値、何年後に教室数が足りなくなりそうだとか、まだ余裕がありそうだとか、そういったところを全て総合的に勘案して今回このように計画をつくったところでございます。

加藤委員

 にしても、先ほどおっしゃっていたか分からないですけど、北中野中学校は70年経過が令和12年で、入るところがもうそこに至っちゃっているというぎりぎりなスケジュール感というのはいかがなものかなと思っているんですけど、これは致し方ないんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 学校によって築70年近づいてしまう学校も出てございますけれども、区全体のバランスを見ながら総合的に考えたところでございます。

 北中野中学校と武蔵台小学校が、先ほどもありましたように、効率的な改築を行うというところで、逆に武蔵台小学校は割と築浅といいますか、それほど築年数がたっていない中でこのように計画をつくったというところでございます。ですので、全体的なバランスの上で検討したというところで御認識いただければと考えます。

加藤委員

 逆に言うと、北中野中学校を使えるだけぎりぎりまで使おうという方針で、武蔵台小学校は築浅なのと相殺させようという意図だということでいいんですか。

藤嶋子ども教育部幼児施設整備担当課長

 そこは相殺させようということではなくて、たまたまそれぞれの学校ごとの事情、築年数だけで見れば様々な状況がある中ですけれども、トータルで考えたときにそのような組合せになったというところでございます。北中野中学校よりも先に掲げておりますその他の学校等のほうが早急に改築をする必要があるといった判断で1年に1校ずつという考え方の下、このように計画立てをさせていただいてございます。

加藤委員

 じゃ、築年数だけじゃなくて、現状の修繕すべき可否のバランスとかを見てということですか。いずれにせよ、70年になっちゃうところまで引っ張っている状況は変わらないですけど、単年度に1校というのを実現していかなくなっちゃった場合はオーバーしちゃうんですけど、この計画は断固として進めていくという確約が取れているのか。それは総務委員会マターになっちゃうと思うんですけど、でもそこを約束されていないと、また北中野中学校は70年を超えちゃっているよとかいう話が起こりやしないかなというのが不安なんですけど、これは絶対に守られるべき約束なんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 絶対に守られるというところでは当然ございませんで、予算の執行に関連するものですので、都度都度、債務負担行為ですとか、そういった設定において、議会からの承認も必要になってくると思います。

 あくまでもこちらの計画をお示ししておりますのは、今後、小学生、中学生の皆様が何年後に自分の学校が改築されるんだろうという目安を一定程度今の時点でお示しをしておくことで、将来の過ごし方ですとかそういったところに大きな影響が出ないようにということで考えているところでございます。

 それぞれの学校、今後改築を進めていく中で、様々な状況の中で計画の変更等が生じる可能性も当然ございますし、この計画そのものも、5年後にはその時点、しっかりと状況を見据えた上で、改めてスケジュール内容を含めて再点検をすることとしてございますので、今時点における今後の計画と捉えていただければというふうに思います。

加藤委員

 この手の計画というのは、遅れることはあっても早まることはない中で、北中野中学校が70年いっちゃうという、もう既にぎりぎりの設定をしているのに、遅れる可能性がまだ含まれていると、どうなのかなと思うんですけど、その辺は中学校関係者に不安を与えるんじゃないかなと思うんですけど、その辺はそういう意味では工夫ができないのかなと思うんですけど、いかがですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 70年、しっかり目安としてお示ししてございます。ただ、もし何らかの事情により70年を超えてしまうような状況になりそうだというときには、当然それに対応するための必要な措置を行っていくことになります。70年、今回中野区として設定してございますが、他の自治体においては80年で設定している自治体等もございますし、北中野中学校に限らず、各学校の状況を毎年点検してございますけれども、しっかりと把握した上で、安全第一で計画のほうは進めていきたいというふうに考えております。

加藤委員

 そもそも70年の設定をする前は、50年が70年になった時点でゴールポストが動いたと思ったのに、また80年にゴールポストを動かすのかと、これはやり方が汚いよ、はっきり言って。ただ70から80年を目安と書いておけばいいじゃない。ここに書いてあるんだよ、70年後と。9ページの(1)の②。ここも曖昧にしておけばいいのに、もう70年以上たっちゃっていると不安になっちゃう方もいるだろうし、何でそういうふうに都合が悪くなって数字をどんどん増やすのかなという。再検討いただきたいなと思います。以上です。

内川委員

 代替校舎のところをちょっと聞きたいんですけれども、20ページのところを見ますと、旧中野中学校、旧第九中学校ですよね。令和7年度から桃園第二小学校の代替校舎として使って、その後、令和11年度から今度は桃花小学校の代替校舎で使うと。旧中野中学校はもともと中学校の仕様なんだよね。それを小学校の校舎として使うには、相当大規模な改修工事、今もずっと使っていないので、相当手を入れなきゃいけないと思うんですけれども、旧中野中学校の校舎の改修のスケジュール、そういったものはいつ頃示していただけますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 旧中野中学校の改修工事でございますけれども、現在検討しておりますのは、来年度、令和4年度に改修に向けた設計作業を行いたいといったところで、来年度予算の中で御提案させていただければなと考えております。その上で令和5年度、6年度に改修工事を進めさせていただく、そんな想定でございます。

内川委員

 令和4年度予算でお示しされるということで、改修工事をやるとして、その後、何十年ぐらい使うつもりなんですか、旧中野中学校の校舎は。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、この計画でお示ししているのは、桃園第二小学校、桃花小学校、それぞれの代替校舎として活用していく。少なくともここの期間はしっかりと使えるというところの改修工事ではございますけれども、構造自体はそれから先も使えるように、しっかりと現状を確認した上で改修したいと思っております。

 あくまでも、こちらの施設に関して、その先の利用というところは、何ら計画上も位置付けられているものではございませんので、何年まで使う、何十年使うという想定を今時点でできているものではございません。

内川委員

 それだと、21ページ、塔山小学校、谷戸小学校代替校舎の活用想定と。当然近くのエリアのところを使うんだろうけど、代替校舎はどこを想定していますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 ここで想定できるのは、旧中野中学校の校舎ということで教育委員会としては想定をしているところでございます。

内川委員

 谷戸小学校はまだ26年しかたっていないと。谷戸小学校を建て替えるまでに何十年と考えているの。いつ頃建て替えるの。いつ旧中野中学校を使うの。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現時点で谷戸小学校をいつ建替えをするのか、改築するのかというところを定めているものではございませんので、あくまでもここで示しているのは谷戸小学校の経過年数でございます。今後、その先のスケジュールをお示ししていくときに、そういった部分も含めて検討していきたいというふうに考えてございます。

内川委員

 そうすると、旧中野中学校の校舎も、一旦大規模な改修をやるとしても、放っておくと、旧中野中の校舎自体が70年を超えちゃうんですよ。ということは、塔山小学校と谷戸小学校の改修時期を少し早めに見ておかないと、本体がなくなっちゃう、この施設が駄目になっちゃう。そこら辺はいかがですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 まさしく今、委員御指摘のとおり、あらゆる状況を踏まえて、総合的にその先の学校の改築計画というものを定めていく必要があるというふうに認識してございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後5時09分)

 

委員長

 再開いたします。

 

(午後5時09分)

 

 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。

 次に、7番、成年年齢引下げ後の成人を祝う祝典の実施についての報告を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、所管事項の報告7番、成年年齢引下げ後の成人を祝う式典の実施について御報告申し上げます(資料8)。

 区では、毎年1月の成人の日に合わせ、その年度に満20歳となる新成人を対象に、地域とのつながりを実感し、式典を一つの区切りとして、成人の自覚を促す意識啓発などを主な目的として成人を祝う式典、成人のつどいを実施しております。

 令和4年4月の改正民法施行により成年年齢が18歳へ引き下げられることになりました。それを踏まえた上での区としての成人を祝う式典の開催に係る対応について御報告申し上げます。

 1番、令和5年以降の成人を祝う式典の対象年齢でございます。民法改正による成年年齢の引下げ後も従来の式典と同様、20歳を対象として開催したいと考えております。

 なお、実施の名称については、従来の成人の集いから「(仮称)二十歳(はたち)のつどい」を基本として、今後検討を進めてまいります。

 次に、2番、アンケート調査の実施でございます。成年年齢の引下げ後に望ましいと思う成人を祝う式典の対象年齢について、区内の高等学校に御協力をいただき、生徒の皆さんへアンケート調査を実施いたしました。また、区のホームページにおいても、同様の調査を実施いたしました。

 その結果について、恐れ入りますが、別紙を御覧ください。別紙でございますが、1番、高校生アンケート結果でございます。令和3年6月29日から7月9日にかけて実施し、区内高等学校3校に御協力いただき、高校2年生及び3年生の生徒の皆さんから御回答をいただきました。

 回答数は総数で1,403件、回答結果については、20歳で実施すべきとの回答が一番多く、全体の75%弱との結果になりました。

 主な回答の理由につきましては、(3)に記載しておりますので、後ほどお読み取りください。

 下のほうに次の2番、ホームページにおけるアンケート結果でございます。令和3年5月20日から6月19日にかけて実施し、区ホームページにおいて区民の皆様に御回答いただきました。

 回答数は45件、結果については、こちらも高校生のアンケートと同様、20歳で実施すべきとの回答が一番多かったという結果でございます。

 恐れ入りますが、資料1ページ目にお戻りいただきたく存じます。3番、成人を祝う式典の対象年齢の決定の考え方でございます。高校生及びホームページアンケートの結果において、20歳で開催が望ましいとの回答が最も多く、一方で、18歳を対象とした場合、受験や就職などの進路決定の時期と重なるため、参加者が減少してしまう可能性もあり、保護者や本人への社会的・経済的な負担が大きくなってしまう可能性もございます。また、近隣他区においても、検討中の区を除いて、引き続き20歳を対象として式典をするという状況にございます。また、昨年の新成人、今年3月に成人式を行わせていただいた新成人からも、式典に参加することによって大人の自覚を実感することができたとの声もございました。これらから総合的に判断し、引き続き20歳を対象として式典を実施することとさせていただきたいと考えております。

 最後に、4番、今後の予定でございます。本報告後に区のホームページ等において、成年年齢引下げ後の成人を祝う式典の実施に係る対応について公表させていただきたいと考えています。その後、令和4年4月に民法の改正があり、成年年齢の引下げが行われ、令和5年1月、この次の次に行う式典について、成年年齢引下げ後、初めての成人を祝う式典について、現状「二十歳のつどい」としておりますが、これらを実施してまいりたいと考えております。

 御報告は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はございますか。

河合委員

 ありがとうございます。

 今、二十歳を式典のときの目的とした成人の自覚を促す意識啓発となっていますが、今回成年年齢が18歳に引き下げられるということになったときに、「二十歳のつどい」の目的も変わらないということでよろしいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 大人になったことを自覚しという形で今、やらせていただいておりますが、成人ではございませんが、大人になった自覚を実感していただくということでやらせていただこうというふうに考えております。

河合委員

 ありがとうございます。

 実行委員会形式はかなり評判がいいみたいですが、これを機に成人式の在り方ももうちょっと見直してもいいのかなというところが若干あったりするんですけれども、そういうところは議論されるのでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 実行委員会形式については、今後も引き続き続けていこうと考えておりますので、対象の年齢の実行委員を募集して、そこでの意見も踏まえて、どんな式典にするかは考えていきたいと予定しております。

いながき委員

 ちょっと確認なんですが、区としての当初の考え方というのが20歳だったのか18歳なのかなということで、この考え方の流れを見ると、高校生のアンケートとホームページのアンケートで20歳が望ましいという結果が出て、そして近隣他区においても引き続き二十歳を対象に式典を実施するから、中野区も20歳にしたと、そういうふうに私は読めてしまって、近隣他区ではないようですが、東京都以外のほかの自治体では18歳でやるところもあるようなんですね。なので、ちょっと確認として、区としての当初の考え方も20歳を引き続きということだったのでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 現在の成人の集いについては、大人になったことを自覚して、自ら生き抜こうとする成年を祝い励ますという成人の日の制定の趣旨に基づいて行うということでやってまいりました。区としての考え方は引き続き20歳でというふうに考えておりましたが、さらにアンケートもさせていただき、その上で、もともと20歳という考えを持っておりましたが、アンケートの結果も踏まえて、最終的にこのような形に考えをまとめさせていただいたということでございます。

いながき委員

 分かりました。

 ただ、近隣他区においても20歳を対象にしているからこうします、それを理由に挙げるのは、もちろん参考にはしてもいいとは思うんですけれども、ここに書くのはどうかなというふうに私は思ったのですけれども、すべからく全部他区と横並びにしたいみたいな、そういう考え方が透けて見えてしまうような感じがしました。その点についてはどうでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 言わば主体性がないような形に読み取られているところだと考えますが、区としての考え方はございましたが、近隣の状況や対象となる方の意見も踏まえて考え方を固めさせていただいたというところでございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、キッズ・プラザ令和の開設に伴う事業者の募集等についての報告を求めます。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 それでは、所管事項の報告8番、キッズ・プラザ令和の開設に伴う事業者の募集等について御報告申し上げます(資料9)。

 区では、放課後の子どもたちの安全安心な遊び場としてキッズ・プラザの整備を進めているところでございます。来年4月に令和小学校が新しい校舎に移転することに伴って、新校舎内にキッズ・プラザ令和を開設させていただきます。キッズ・プラザには令和学童クラブも併設させていただいて、一体的な運営を行ってまいります。

 運営は、事業者に委託することとし、以下のとおり事業者を募集させていただきます。

 1番、キッズ・プラザ内の整備内容でございます。活動室が2部屋、学童クラブ2部屋、事務室、更衣室、トイレ、倉庫等を備えた施設でございます。

 2番、事業者の選定でございますが、運営事業者を企画提案公募型事業者選定方式により、いわゆるプロポーザル方式によって公募し、選定をしてまいります。

 3番、事業者選定から開設までのスケジュールでございます。9月に公募を開始させていただいて、10月から11月にかけて事業者選定作業を行います。そして11月に事業者を決定してまいります。

 今後、来年3月末に現在上高田児童館内にある上高田学童クラブを廃止させていただいて、4月からキッズ・プラザ令和、そして令和学童クラブを開設させてまいります。

 4番でございますが、令和小学校区域の学童クラブについて御説明させていただきます。

 令和小学校区においては、キッズ・プラザ令和に併設する令和学童クラブの定員を、現在の上高田学童クラブより20名多い100名とさせていただきます。これに加えて、既設の民間学童クラブが2か所ございまして、この二つで合計75名でございまして、それは継続してまいります。さらに需要を満たすために、閉館する新井薬師児童館を学童クラブ施設に転用させていただいて、令和学童クラブ、キッズ・プラザ令和に併設する学童クラブと民間学童二つと新井薬師児童館を転用させていただく学童クラブの四つで、令和小学校区域の学童クラブ需要を満たしていきたいというふうに考えてございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

河合委員

 ありがとうございます。閉館する新井薬師児童館を学童クラブにするということですが、これまでの施設の考え方と同様で、ここは子育てひろばを併設するということでよろしいですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 区有施設整備計画にそのような形で書かせていただいているところで、子育てひろばも行う施設として運営してまいります。

河合委員

 ありがとうございます。

 あと、児童館の場所はこれまで地域の方が御活用されていた場所でもあると思うんですけど、こういうふうに学童クラブ館になった場合に、御希望があったらお貸しすることになるのでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 学童クラブ施設はクラブの子と乳幼児親子を対象とした施設でございます。その他の利用については、様々地域の事情があるかと思っておりますので、今後具体的に検討していきたいと考えてございます。

 加藤委員

 運営事業者を企画提案公募型事業者選定方式でするということですけど、技術提案のテーマというのはどういったものがあるんですか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 こちらのテーマは、キッズ・プラザの放課後の安全安心な遊び場と、学童クラブなんですが、どんな運営をして、どんな事業をして、児童にとって一番いい運営ができるか、また、保護者にとって、地域にとってどんな形が一番いいかというところを様々御提案いただいて、それに対して選んでいくという形でございます。

加藤委員

 子どもたちのセキュリティ面とかその辺のところをテーマにしているということでいいですか。ちょっと差がつきづらいと思ったんですが。

小田子ども家庭支援担当部長

 今までもキッズ・プラザ、統合新校とかで募集するときには、プロポーザルの形式で募集しています。一定程度基準を設けまして、例えば児童・生徒何人に対してどういう人事ローテーションでやるのかとか、もちろんセキュリティの関係もありますし、危機管理対策であると。あとは事業者特有の例えば特色のあるプログラムとしてどういうものが実施できるかということで、一定程度のまず基準を満たした上で、さらにプラスアルファ、どういう運営ができるかということで、実際何事業者も応募されてきますので、書類審査とヒアリング審査などを加えた上で事業者選定をしていきます。事業者によってそれぞれ特色のあるような、保護者対応も含めまして、ノウハウを持っていらっしゃるところもありますので、その辺は区の求める一定程度のレベルを超えて、プラスアルファの御提案を競っていただくというような形でございます。

羽鳥委員

 ちょっとなかなか答えがあるような話じゃないですけど、令和学童クラブを開設する、キッズ・プラザを開設するということで、旧上高田小学校のところから学童クラブがなくなってしまうということで、上高田地域の子どもたちにとって施設が遠いものになってしまうんじゃないのかなというふうな懸念をするわけなんですけども、現状、民間の状況とかも、地域を見ても新井薬師とそっちのほうに――民間の位置はどうしようもない、仕方ないんですけれども――偏りを何らか解消できないものかなというふうに考えるんですけども、何か事業の展開とかないものかなと思うんですけど、いかがでしょうか。

細野子ども教育部育成活動推進課長

 第五中学校区というふうに考えると、確かに小学校が動いていきますし、学童クラブも動いていくんですが、上高田児童館は引き続きございますし、第五中学校区の中では、上高田児童館が新たな機能を備えた児童館ということで、こちらのエリアでは見させていただこうと考えておりますので、そちらを御活用いただければというふうに考えております。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 続きまして、9番、その他で理事者から何か報告はございますか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 私からは小規模保育事業所の廃止について、口頭にて御報告申し上げます。

 令和3年6月、小規模保育事業所の設置者から廃止の承認申請がございました。

 施設名でございますが、TAC未来こども保育園南台でございます。

 施設の種類は、小規模保育事業A型、所在地は中野区南台三丁目6番19号、設置者は株式会社東京アスレティッククラブ、廃止の理由でございますが、児童数の定員割れ、廃止予定年月日でございますけれども、令和4年3月31日でございます。

 現在の定員及び現員でございますけれども、7月1現在で定員が12名に対し、在園児が9名でございます。

 利用児童への今後の対応でございますけれども、他の保育園への転園を案内しているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

羽鳥委員

 今回、廃止の届出ということで、来年の3月31日付でということで、今年度いっぱいはやられるということなんですけども、他の自治体とかでは、本当に明日、明後日みたいなところでもいきなり廃止だというのが突然出るみたいなのが出ていますけれども、法律上、廃止届とか、廃止を申し出てから、この期間は運営しなくちゃいけないよとかそういう禁止期間みたいな設定はあるのでしょうか。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 3か月前には届け出るということが決まっております。

羽鳥委員

 今、私が言ったような明日とか明後日から突如廃止だとかというのは、法違反で廃止になってしまったという、そういったことなんですね。それは確認なんですけど、どうでしょう。

渡邊子ども教育部、教育委員会事務局保育園・幼稚園課長

 突然閉園しているというのは、そういう意味でいえば、児童福祉法施行規則に違反していると、そういうことになります。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 他にございますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 私からは、小学校の旧校舎解体工事現場で発生した事故について、口頭にて報告させていただきます。

 令和3年8月3日(火曜日)、旧美鳩小学校校舎解体工事現場において、作業員の死亡事故が発生いたしました。現在は警察及び労働基準監督署により、事故発生の経緯等についての調査が進められている状況でございます。

 区といたしましては、今回の現場だけでなく、現在区が発注しているほかの全ての工事現場における施工業者に対しまして、改めてさらなる安全管理の徹底を求めてまいります。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して質疑はございますか。

羽鳥委員

 本当に亡くなられた作業員の方にはお悔やみを申し上げるしかないんですけれども、今後こういった事故を本当に起こしてはいけないというふうなこと、区のほうも決意をされていることかと思います。

 そうした中で、こういう死亡事故とか不慮の事故が起こるときに、ちゃんと指導監督の体制が効きにくい体制として、例えば孫請だとか3次下請、4次下請とかそういうので、当初区としては適正な価格で発注をしていたんだけれども、どんどん中抜きとかされていく中で、現場のところで安全確保できないようなお金しかいっていなくて、その結果、危険な作業現場になってしまってはいないだろうかとか、そういったのがちょっと心配なんですけれども、そういった点、今回の事例ではいかがでしょうか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 詳細につきましては、総務部施設課のほうで所管している内容でございます。実際の業者との請負体制等々につきましては、私のほうからはなかなか承知しているところではございませんので、改めて所管のほうに今の委員からの御指摘につきましては、申し伝えさせていただきます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「休憩してもらっていいですか」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 休憩します。

 

(午後5時32分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後5時34分)

 

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告については終了いたします。

 他に報告はございますか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 私から、一時保育事業の区ホームページでの周知について、口頭で御報告申し上げます。

 第2回定例会で報告した一時保育事業の充実に向けた取組の考え方についての中で、一時保育の実施状況の提供を行うとしたことについて、8月1日より区ホームページに実施施設の一覧と区立保育園の予約状況を掲載いたしました。

 実施施設については、専用室型のほか、欠員利用型についても、区立保育園だけでなく、私立園や認証保育所も含めて一覧を作成し、掲載しております。

 また、予約状況につきましては、私立保育園等についても今後協力を要請しながら、段階的に取り組んでまいろうと考えております。

 御報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

羽鳥委員

 まずホームページで実施利用状況の一覧、予約状況の一覧が見られるというのは、私は利用していないから分からないですけど、多分、利用者にとっては非常にありがたい情報であろうなというふうに思います。

 ただ、民間の施設が一覧で見られないというのが、一時保育を利用されたいという利用者にとっては、それぞれの園にかけるしか確認する手段が現状ないという中で、結構不便なのではないかなと思うんですけども、今、お話の中で、今後協力を要請したいということもおっしゃっていたんですけれども、一覧なんかで掲載する際の課題というのはどういったところにあるのでしょうか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 今、区立園につきましても、職員が対象の園に聞き取りをして数字を上げている状況にあります。私立園につきまして、同じように聞き取りをするのであれば、全園に対して聞き取りをするという手間も生じますし、相手方にとっては、基本的に毎日毎日の更新であれば、その分、毎日毎日手間と時間がかかるし、正確性というところではなかなか難しいものがあるということで、最終的にはシステム導入をしてというところが最終目的かなとは考えてございます。

羽鳥委員

 システムで導入できて各園でやれれば、それはそれで少し手間が省けるかなと思うんだけど、一方で入力する手間というのは、事務職員も結構かつかつなんじゃないかなということも心配をするんですけれども、それについてはどうでしょうか。私立園のところで。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 システム導入につきましては、システム単体の費用と使い方も含めて、あとはそれを動かすというか使う職員だったり園の人だったりというところの労力もかかりますので、そこをどういうふうに手当するのかが課題になるかなとは思ってございます。

白井委員

 これ、専用室型の区立の本町保育園と中野保育園だけを1日と15日に利用状況をアップしているということですか。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

白井委員

 便利になったのかどうかよく分からないですよね。何で1日と15日だけなんだろうというのと、それは手間がかかるからだというんだけど、さっきの職員聞き取りというのは、要は区立保育園2園だけに声をかけているだけでしょう。それを区のホームページに上げましたと言っているんだけど、これは対策ですか。専用室型でいうと、私立のほうが12園もやっているよね。これは聞き取りしていないわけでしょう、一覧にしましたと言っていて。この間、現状でどこがやっているか分かりませんと言ったのを調べられましたのでアップしましたと言っているだけじゃないですか。現状分かっていなかったから上げたんですよと。

 さらに言うと、欠員型もあるわけでしょう、区立も、ふだんは定員は空いていないけどと。区立であったとしても、欠員が出れば預かることをやっている園は8園あるじゃないですか。こっちはアップしていないですよね。さらにいうと、民間もあるし。だから、そもそも、この間言ったけども、一時保育で施設の利用する前にまず現状どうなんだという報告はいいと。あまりにもずさんで、情報提供というのが大事ですよという話をしたんだけど、区としてどう取り組んでいくのかという報告がなくて、取りあえず1日と15日に区立園の専用型の2園だけホームページでアップしていますというのは、ちょっといかがなものかな。今後どうするんですかというのをきちっと報告してもらいたいと思うんですけど、どうでしょうかね。

滝浪子ども教育部子育て支援課長

 今やれるところというところで、区立園につきましての予約状況と実施施設につきましてアップさせていただいたものになります。最終的な目標としましては、先ほど申し上げたように、システムで管理して、園が自らホームページ上で予約ができて、予約状況が分かってというところが公開できることが、区民の方にとっても利便性というところでベストなのかなというところは、担当としても考えているところでございます。

白井委員

 要は付け焼き刃なんですよ、正直言うと。取りあえず指摘されたからホームページでアップしますと。それも専用室型だけじゃないですか。区立というのだったら、欠員型のやつもが確認すればいいんですよ。今できることと最善を尽くしているような言い方をするんですけど、今できるやり方がもっとあるでしょう。抜本的には、今年度についている予算の組替えからしないと駄目ですよという話もしているので、そもそも区としてどう取り組んでいくのかという話がないと厳しいなと思いますよ。

 今の話だと、放置状態ですか。ずっと来年までこのまま。今年度これで取りあえず情報提供したから終了ということですか。一時保育の情報提供の在り方はどうするんですかという報告はやっぱりきちっとやってもらいたい。暫定的なのはいいですよ。1日と15日で専用室の2園だけで情報提供しましたというのを聞いて、それを是とするというのは、個人的にはいかがかなと。やらないよりはいいですよと、その程度。だから、現状やれることをやっていますと言われると、それだけですかと言いたくなる。と普通思わないですかね。

小田子ども家庭支援担当部長

 もともと、いわゆる子ども・子育ての事業計画の中では、区立園2園と、いわゆる専用室のある認可保育園で一応一時保育の需要を満たしているという計算の下でそもそも一時保育を区としては見ていたわけですけれども、実際、今回、様々委員の御指摘もあって、小さい保育園、いわゆる欠員補充型でやっていらっしゃるところがかなりあったということを区民の皆様にもお知らせするというところがまず一歩目だと思っていますし、それとあと、実際子育て支援課のほうで日々、区立保育園の予約を受けて埋めている中、それの情報更新が区民の皆様にとって一覧で見られるような状況、今までは各園に聞かないと、実際キャンセルもたまにあるわけで、そこは有効活用されるという部分は第一歩だと思っております。

 また、補助金もお支払いしている、いわゆる専用室がある各私立の認可保育園ですけども、この実態につきましても、ちゃんと私どものほうで、園の運営もありますけれども、聞き取りをしながら情報をアップできるような形に努めていきたいですし、将来的にはオンラインで確認できてオンラインで申込みができるような、面談も含めてですけれども、そういうような仕組みというものを考えていきたいと思っておりますので、ステップの1段目だと思っておりまして、最終形としては、より区民の皆様が一時保育が使いやすいようなスキームというものをきちんとつくっていきたいと思っておりますので、これは一歩目だと思っております。いろんな形で預けやすい場所であったり、預けやすい方法であったりを検討していきたいというふうに思っております。

白井委員

 答弁をいただいて恐縮なんだけど、要は、ホームページにアップしましたというだけなら、それは口頭報告だと思うんです。この間の報告を受けて、区として一時保育事業をどうするのかというのを受けた上での現状が分かった、それを受けて今後どうするのかという取組の報告がないまま、取りあえずホームページにアップですとなっているから言っているんですよ。だから、きちっと報告事項でやって、その後の更新でというのであれば、やっぱり報告事項ですよ。違いますかね。今後どうするかまだ分からないけど、取りあえずアップしましたというやり方がちょっと違うかなと。それならそれでいいんですけど、次回までにどうするんだとか、今後どうするんだというのはワンセットですよ。現状こうでした、今後こうしますけどという、だって、別予算がついているんでしょう。そこが矛盾しているんだぞという話をしているわけですから、現状を分かった上で、取りあえず情報をアップしたのは分かります。分かるんだけど、大事なのは今後どうするかというところも含めてです。やはりきちっと報告をしてもらいたい。

小田子ども家庭支援担当部長

 委員御指摘のとおりなんですが、一時保育の予算がきちんとついている分につきましては、今後きちんと委員会のほうで御報告をさせていただく今、準備をしているところなんですけれども、8月1日からまずできるところからというところで、区民の皆様にお知らせをして、情報を共有させていただければというところで本日の委員会報告をさせていただいているところです。本来であれば、両方一体的に、第2回定例会の報告を受けた上で続けてだったんですけれども、すみません、段差といいますか、差が出てしまいましたので、それは併せてまた今後速やかに御報告をさせていただこうと思います。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 他に報告はございますか。

齊藤教育委員会事務局指導室長

 令和2年度に発生いたしました都立公立学校における体罰の実態の結果について、口頭にて報告をさせていただきます。

 この調査は、東京都教育委員会が毎年実施し、結果を公表しております。昨年度、都内公立学校では、小学校で3件、中学校で4件、合計7件の体罰が報告されております。

 なお、本区において体罰は発生しておりません。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対して、質疑はございますか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で報告について終了いたします。

 他に報告はないですね。よろしいですね。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を休憩いたします。

 

(午後5時46分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後5時47分)

 

 次回日程についてお諮りいたします。休憩中に御協議いただいたとおり、次回日程については、9月2日(木曜日)午後1時からということで、当委員会室で開会するということで御異議ございませんでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定していた日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。お疲れさまでした。

 

(午後5時47分)