平成23年12月09日中野区議会建設委員会(第4回定例会) 平成23年12月09日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成23年12月9日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成23年12月9日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後1時49分

○出席委員(8名)
 南 かつひこ委員長
 高橋 かずちか副委員長
 中村 延子委員
 内川 和久委員
 いながき じゅん子委員
 吉原 宏委員
 久保 りか委員
 来住 和行委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市政策推進室長 遠藤 由紀夫
 都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当) 横山 俊
 都市政策推進室副参事(にぎわい・文化担当) 滝瀬 裕之
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 松前 友香子
 都市政策推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
 都市政策推進室副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
 都市政策推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 佐々木 啓文
 都市基盤部長 服部 敏信
 都市基盤部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市基盤部副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥
 都市基盤部副参事(まちづくり事業推進担当) 伊藤 正秀
 都市基盤部副参事(道路・公園管理担当) 古屋 勉
 都市基盤部副参事(都市基盤整備担当) 石田 勝大
 都市基盤部副参事(建築担当) 豊川 士朗
 都市基盤部副参事(防災・都市安全担当) 佐藤 芳邦
 都市基盤部副参事(生活安全担当、交通対策担当) 高橋 均

○事務局職員
 書記 細川 道明
 書記 鈴木 均

○委員長署名

審査日程
○議案
 第96号議案 中野区立公園条例の一部を改正する条例
○所管事項の報告
 1 平和の森公園周辺地区区画道路第1号の道路整備に伴う工事内容等の変更について
(まちづくり事業推進担当)
 2 平成23年度中野区災害医療救護訓練の実施結果について(防災・都市安全担当)
 3 その他
 (1)産業振興拠点の活用事業者の募集について(産業・都市振興担当)
○地方都市行政視察について
○所管事務継続調査について
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。

(午後1時01分)

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、午後5時を目途に進めたいと思います。また、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 初めに、昨日の答弁に関して発言を求められていますので、これを許します。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 大変申しわけございませんが、使用料算定の説明につきまして補足及び訂正をさせていただきます。
 まず、利用料金の定め方についてでございます。
 恐れ入りますが、昨日のA4縦の資料のほうをごらんください。この中で、施設使用料の算定状況についてという、こちらの資料でございます。この中の23ページの997番の運動施設野球場の欄をごらんください。
 平成23年度の今回の改定率は1.89ですが、上限の1.5を適用して、試算額は4,500円となっております。私の説明では、これまで指定管理者はこの4,500円の金額の範囲内で区と協議して料金を定めるとの説明をしておりましたが、実際は、区が試算し決定したこちらの金額どおりに、利用料金として徴収していくことになります。
 具体的には、例えば996番の野球場でございますが、平日の利用料金は現行の2,500円に同一の1.5を乗じて3,700円として、指定管理者は利用者から徴収していくことになります。そして、この3,700円という金額は、条例でお示ししている限度額4,500円の範囲に入っているということでございます。
 このように、指定管理者は、利用料金の改定に当たっては限度額の範囲内で自由に定めているものではございません。区は、利用料金を算定し、決定した新たな利用料金を指定管理者に示し、指定管理者は、新たな利用料金表として利用者に示していくことになります。
 誤解を生じるような説明をしましたことにつきましておわびいたします。
 次に、資料の(5)、こちらの施設使用に係る全体事業コスト及び施設使用料の状況、施設使用料積算結果という(5)のA4縦長のほうをごらんください。
 まず、一番上の表で、左端の平成22年度の使用料決算額(A)には、指定管理者が受けた利用料金は含まないとの説明をいたしましたが、こちらは含むということで、誤りでございました。
 また、一番下の右の決算見込み額の表をごらんください。内川委員から22年度使用料決算額(A)から改定予定額合計(B)を差し引いた差額とは別に指定管理者の収益があるということでよいかとの御質問に対しまして、この差額には指定管理者の収益は含まず別である旨答弁いたしましたが、使用料の決算額には指定管理者の受けた利用料金を含むということから、この差額の中には指定管理者の収益分が含まれ、その金額は年ベースにして約1,300万円ほどになります。
 以上、訂正し、おわび申し上げます。
委員長
 ただいまの発言に対し質疑はありませんか。
久保委員
 今、説明をしていただきまして、大分誤解は解けたのかなというふうに思いまして、昨日だけではなく一昨日も、多分最低基準というのは設けられていないんですかというようなことを伺ったかと思いますが、今の御説明でそこはわかりました。
 今、御説明いただいた改定率ですとか、そこのところはきのうも伺っていたんですけれども、これはそもそも、平成19年にお示しになられた施設使用料の見直しの基本方針についてというのがございますけれども、この考え方に基づいてこれらのことというのは出てきているというふうに、それでよろしいんでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 今回の見直しの御提案は、平成19年度に決定いたしました施設使用料の見直しの考え方に基づいて行っているものでございます。
久保委員
 やはり施設といってもいろんな施設がありますし、区が直接やっているもの、指定管理が入っているもの、さまざまであります。一定の同じ基準で見ていくということがそもそも難しいのかなと。なので、こんなような混乱した御答弁になってしまっているのかなというふうに思うんです。多分、「そうですか」と伺っても「そうだと思います」とはお答えはいただけないと思うんですが、その辺は何か改善をする必要があるというふうには思わないでしょうか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 私も今回こちらのいろいろ、事前に調査したときも、部屋の広さであるとか、あるいは屋外・屋内施設の違い、運動施設の特殊性等、そういうところからいろいろな課題もあるかなというふうに認識はしております。このようなことにつきましては、また今後研究等いたしまして、所管のほうにもつなげていきたいなというふうに考えております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、次に進みます。
 それでは、議事に入ります。
 議案の審査を行います。
 昨日保留といたしました第96号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例を議題に供します。
 委員会を休憩いたします。

(午後1時08分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時10分)

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
来住委員
 きのうまでのやりとりの中で、ちょっと二、三確認をしたいんですが、積算根拠の中にあります「光熱水費、維持管理費の前年度にかかった経費。ただし、1件500万円以上の大規模改修等」とあるんですが、ここできのうもちょっとやりとりをさせていただいたんですが、500万円以上でないもの、500万円未満のものというのは、今回の積算の中で件数なり額が出るんでしたらちょっと確認したいんですけども、わかりますか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 たしか500万円以上のものについては区が全額を負担するということで、500万未満のものの修繕費につきましては、これは積算する中では対象になっております。
 ただし、概要としましては、例えば哲学堂の運動施設ですと8件ほど、金額にして100万円ほどございます。弓道場につきましては11件ほどあって、金額で約100万円ほど、上高田の運動施設のほうは14件ほどで、金額でおよそ140万円余という概要でございます。
来住委員
 ありがとうございました。ほかの区をいろいろ見ますと、そういういわゆる工事等については除外をするといいますか、区が直接見ると。積算の中に入れないということであるとか、500万円という上限じゃなくもっと低いとか、そういうできるだけ積算の中に事業者が入れなくて、カウントしなくていいようなそういう区もあるということがありますので、今お聞きしたということです。わかりました。
 もう1点、きのういただいたこの利用料金の収入の表なんですが、資料なんですけども、平成22年度まで出していただいたんですが、23年度の予算の範囲ということになりますが、委託料は幾ら
になっているか確認したいんですが。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 平成23年度は9,333万円ということになっております。
来住委員
 そうしますと、平成20年度よりも平成23年度、予算ベースですけども、623万円マイナスの委託になったということでよろしいですか。
古屋都市基盤部副参事(道路・公園管理担当)
 平成20年度と比較して600万円余の金額が減少しているということでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
  委員会を休憩します。

(午後1時14分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時15分)

吉原委員
 第96号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例について、修正案を提出します。修正案文は委員長に提出してございます。
委員長
 それでは、修正案文を事務局に配付してもらいます。

〔資料配付〕

委員長
 それでは、ただいま吉原宏委員、高橋かずちか委員、中村延子委員、内川和久委員、久保りか委員から修正案が提出されましたので、修正案について提案代表者から提案説明を受けたいと思います。
吉原委員
 それでは、第96号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例についての一部修正案について(資料2)、提案代表者として、その提案理由、内容を説明させていただきます。
 原案は、現行の使用料について、1.5倍を上限とした改定率で算定されています。
 このたび、提案者一同としては、現行の使用料と改定後の使用料の差額が1,000円を超えるものについては、改定率の上限を1.2倍として算出することとするものであります。
 この理由は、改定率1.5倍という上限はあくまでも激変緩和措置として設けたものではありますが、高額の使用料については、その上げ幅が大変大きくなり、区民の活動や利用に与える影響が甚大になるところからであります。
 なお、実際の改定額は、お手元の修正案と修正に関した資料にお示ししてあるので、網かけの部分でありますが、ごらんいただきたいと思います。
 どうかよろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。
委員長
 修正案について質疑を行います。質疑はありませんか。
来住委員
 修正を原案よりも安くということで出されました。それで、私、この件では、この間原価計算の問題をずっと、質疑を原案についてはさせていただいてきたんですが、修正の数字が出ましたので、考え方をちょっと1点だけお聞きしておきたいんですが、スポーツ団体からの要望書をもとにして質疑をさせていただいてまいりました。やはり原価の数値の出し方の基本が、それは原則変わっていないわけですから、人件費であるとか、それから光熱水費、また減価償却などが算定の基礎になっていると。そして同時に、要望書でもありますように、区民の暮らしの状況が反映されていないんじゃないかということも要望書を御紹介させていただいてきたんですが、その算定の基礎のところを、やっぱり大もとのところをどう考えるかということが、今後を含めてなんですけども、極めて大きな問題かなというふうに指摘をしてまいりましたが、修正をされた方の御意向として、その辺はどのようにお考えなのかということをもしお聞きできればお聞きしておきたいんですけども、いかがでしょうか。
吉原委員
 先ほどの来住委員のお話なんですが、算定の基礎的なものですね、平成19年度の算定の見直しについての部分なんじゃないかなとは想定されるんですが、その問題に関して、今現在1,000円以上を超える部分に関しては、明らかに額が余りにも開き過ぎると。やはりスポーツ振興を推奨するのが私たちの目的でありますし、推奨を阻害するものとなりますと、やはり結果として区民の医療費の支出につながってくるということになりますから、とりあえずこの修正の1,000円を超える部分は明らかに1.5ではちょっと厳しいということで、そこだけを1.2に下げさせていただきたいというものでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。

(午後1時20分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時26分)

 原案及び修正案について質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、質疑を終結いたします。
 次に、原案及び修正案について一括して意見の開陳を行います。意見はありませんか。
内川委員
 それでは、上程中の第96号議案について意見を申し上げます。
 本議案については、平成19年度にまとめた「施設使用料の見直しの考え方」により、現行の使用料は平成20年7月から適用しています。
 今回、見直しから3年が経過したことから51施設について改定が行われることとなったものです。
 平成19年度の改定に当たっては、これまで参入されていなかった職員人件費と建物の減価償却費を加え算定したことから、大幅な使用料の引き上げの激変緩和措置として、改定率を1.2倍を上限として可決した経緯があります。
 我が会派としては、今回の改定に当たり、一定の上げ幅1,000円を超える高額使用料の施設利用料については、前回同様にその改定率の上限を1.2倍とする修正を提案したところであります。
 また、原案に対し以下の点に留意し、今後の改定に資するよう取り組まれることを求めます。
 施設使用料の算定根拠となる人件費や維持管理費、修繕費などの総コスト縮減による改定額の引き下げ、あるいは抑制に努めること。
 小額使用料については、100円未満の額の取り扱い、施設利用目的による改定の上限の段階的な設定を検討すること。
 使用料の高額施設については利用枠の変更など柔軟な対応を図られたいこと。
 同質の施設使用料については均衡を図ること。
 以上、本議案に対し意見を述べさせていただきます。
委員長
 他に意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、意見の開陳を終結いたします。
 次に、原案及び修正案について一括して討論を行います。討論はありませんか。
来住委員
 第96号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例に反対する立場から討論を行います。
 区有施設の目的は住民の福祉の増進にあります。多くの区民に利用されてこそ、その目的を達成できるものです。今回の見直しにおいても、区民・利用者の立場からの検討も、区の施設の目的や役割からの検討も欠けています。
 値上げとなる上高田、哲学堂の野球場、また庭球場の値上げ、さらに、弓道場においては個人利用、高校生以上は460円が600円、また、団体貸し切り全日で1万9,900円が2万9,800円となるなど、大幅な値上げとなるものです。
 使用料の積算に人件費、減価償却費を入れること自体に問題があります。
 本施設は、指定管理者が管理、運営しており、区の委託費は毎年削減され、平成20年度より平成23年度は623万円余も減額されております。
 減価償却費も前回の見直し時と変わっていないことなどからも、値上げする根拠はありません。むしろ、区からの委託費を削り、その分を利用者の利用料に上乗せするだけのことではないでしょうか。
 今回の見直し値上げ案に対しては、中野区体育協会は「改正案には当体育協会といたしましては、絶対認めるわけにはいきません」との要望書が提出され、新日本スポーツ連盟中野区連盟からも同旨の要望書が議会に出されております。
 修正案についても一言申し上げますが、団体の要望書にもあるように、不況の中で区民の暮らしが深刻になっている経済状況が何ら検討されていない。こういうときだからこそ、議会が区民のスポーツ要求にこたえ、健康向上に寄与すべきとの願いを酌み取ることにはなっておりません。
 見直しを理由に、区民生活の実態を考慮せず、関係団体の意見も聴取することなく値上げをすることはやめるべきだということを申し上げ、反対討論といたします。

委員長
 他に討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に討論がなければ、討論を終結いたします。
 これより本件について採決を行います。
 初めに、修正案についてお諮りします。
 修正案を可決すべきものと決するに賛成の方は挙手願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手多数。よって、修正案は可決すべきものと決しました。
 次に、修正部分を除く原案についてお諮りします。
 修正部分を除く原案を可決すべきものと決するに賛成の方は挙手願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手多数。よって、修正部分を除く原案は可決すべきものと決しました。
 次に、附帯意見について挙手により採決を行います。
 お諮りします。
 第96号議案の審査結果に「施設使用料の見直し基本方針について」に基づき、改定時の施設使用料が算出されているが、基本方針自体について、すなわち積算方法についても見直しを進められたいとの意見を付することに賛成の委員は挙手願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手多数。よって、意見を付することに決しました。
 以上で96号議案の審査を終了いたします。
 次に、所管事項の報告を受けます。
 1番、平和の森公園周辺地区区画道路第1号の道路整備に伴う工事内容等の変更についての報告を求めます。
伊藤都市基盤部副参事(まちづくり事業推進担当)
 それでは、平和の森公園周辺地区区画道路第1号の道路整備に伴う工事内容等の変更について(資料3)御報告させていただきます。
 まず、工事箇所及び工事概要でございますが、平和の森公園周辺地区区画道路第1号の新設区間の道路整備を行うというものでございます。
 区画道路第1号は、野方駅-中野駅間を運行するバスの通りで宮坂醸造、旧神州一味噌のあたりから平和の森公園に接続する延長約154メートル、幅員6メートルの地区計画で定める道路でございます。
 今回の報告は、この区画道路第1号のうち、新設区間となります延長約55メートル、高低差約4メートルの道路整備を行うに当たり、その工事内容及び工法の変更を行うというものでございます。
 資料の裏面をごらんになっていただきたいと思います。裏面には区画道路第1号の位置図、施工予定図、現地写真、追加工事の施工イメージ図が記載されております。
 まず、左上に区画道路第1号の位置図があり、左側のオレンジ色の部分から右側のオレンジ色の部分までが区画道路第1号でございます。そのうち赤い色で示す部分が新設区間でございます。
 次に、右上に施工予定図があり、黄色く色塗りした部分が今回道路整備を行う箇所でございます。
 さらに、左下に現地写真を掲載しております。
 ①に西側より道路予定地を俯瞰とございますが、道路予定図の黄色く色塗りした部分ですけれども、施工予定図の①の地点から黒い矢印の方向に向かって道路整備予定地の上部を見たときの写真でございます。
 同じく写真の②から④までは施工予定図の②から④までに対応し、それぞれの地点から黒い矢印の方向を見たときの写真でございます。
 それでは、資料の表に戻っていただき、3のこれまでの経緯及び変更となった工事内容等をごらんになっていただきたいと思います。
 まず、昨年度までの経緯でございます。
 設計当初、道路地盤の改良を行い、プレキャスト工法により擁壁工事を行う予定でございましたが、実施設計時の検討の結果、道路予定地の地盤が軟弱土層などのため、杭基礎打ち及び現場打ちL型擁壁・重力式擁壁による工法に変更するため、施工時期を平成22年度から平成23年度に繰り延べた経緯がございます。
 次に、今年度の経緯及び変更内容でございます。
 今年度、警察署との道路交通協議により、交通の安全性確保のため道路北側の幅員を一部6メートルから6.5メートルに広げる形状変更の指示がございました。検討の結果、拡幅部分を含めた道路擁壁の耐荷重を確保するため、北側地盤を支える既存擁壁では安定性の維持に不安があると判断したことから、北側地盤を支える既存擁壁の撤去及び新設工事を行うものでございます。
 また、地盤の掘削及び杭基礎打ち等に当たり、地盤面の高低差への対処と工事用重機の足場の確保から、仮設ステージと山留めを併用した工法を検討しているところでございます。
 再び、資料の裏面をごらんになっていただきたいと思います。施工予定図の黄色く塗った道路部分の右上に紫色の線が引かれてございます。ちょうどブドウ色になっておりますけれども、この紫色で示す線が、今回交通協議で道路の線形を変更する箇所でございます。この道路部分の幅員を50センチ広げると同時に、道路の北側の緑色で示す部分に道路を支えるのり面を設けます。さらに、こののり面を囲むような形で青色の太い点線がございますが、これはこの土地の既存の擁壁でございます。
 左下の現地写真の④をごらんになっていただくと、写真中央の上側にフェンスがある擁壁がごらんになれると思います。
 また、③の写真をごらんになっていただくと、草地を囲むように写真の中央に擁壁の出っ張りが見えると思います。この擁壁が施工予定図の青色で示す既存の擁壁でございます。道路の線形の変更により、道路擁壁等の荷重が施工予定図の水色で示す地盤にかかり、既存擁壁ではこの地盤を支え切れないため、既存擁壁を撤去して新しい擁壁につくりかえる工事が追加で必要になります。
 今回の道路整備の工期でございますが、約8カ月を予定しております。
 なお、工事施工については追加工事の予算の確保及び国・都の補助金の活用のため、平成23年度から平成24年度に繰り延べるものでございます。
 また、既存工事の現予算については、今年度減額補正する予定でございます。
 報告については以上のとおりでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了をいたします。
 次に、2番、平成23年度中野区災害医療救護訓練の実施結果についての報告を求めます。
佐藤都市基盤部副参事(防災・都市安全担当)
 それでは、平成23年度中野区災害医療救護訓練の実施結果について(資料4)御報告させていただきます。
 これは、前々回に当委員会において実施について報告させていただいたものの実施結果になります。
それに伴いまして、1の目的等はその際に御説明を申し上げましたので、省略させていただきます。
 実施日時ですが、平成23年11月20日(日曜日)の午前中、場所は区立第十中学校で実施をいたしました。
 訓練参加者数ですが、住民組織の方、関係機関を含めまして355名でございました。ちなみに、昨年度は上高田地域で293名の参加となっておりました。
 住民訓練の内容ですが、主なものとしまして(2)の救助・応急救護訓練としまして、救助救出搬送の訓練、応急救護の訓練、家具転倒防止器具の取付け体験ということで、住民組織等として参加していただいた皆様を三つのグループに分けましてローテーションをしまして、この三つの訓練の体験をそれぞれ全員の方に実施していただきました。
 (3)番としまして、拠点の医療救護所の開設訓練、医療救護訓練という項目としまして、参加した防災会の皆さんに負傷者役、救助、介護、搬送の担当の役、あるいは救護所での医師等の補助というようなそれぞれの役割分担をしていただきまして、負傷者の搬送訓練、負傷判定訓練、トリアージの訓練の補助、医療救護所におけます医師等の処置の補助というような訓練を実施いたしました。
 裏面を確認をしていただきます。参加関係機関の実施内容、訓練内容及び参加者数等はこの表のとおりとなっております。主に、中野消防署、中野消防団、東京消防庁のボランティアの方に指導及び指導補助等を実施していただきました。
 拠点医療救護所訓練としましては、医師会、歯科医師会、薬剤師会、接骨師会の参加者に参集訓練というところから始めていただきまして、拠点医療救護所の開設、それから負傷判定訓練、トリアージ訓練ですね。それから医療救護実際の訓練、あと、参加していただきました住民の方に対して、災害時の医療というものについての解説というようなものも行っていただきました。
 それから、今回二次避難所の開設訓練といたしまして、東京総合保健福祉センター江古田の森に開設訓練ということで職員を派遣いたしまして、実際の開設、手順ですとか、二次避難所としての実情について確認をさせていただきました。
 なお、今年度からですが、避難所から二次避難所に移送をするということで搬送の訓練を宮園自動車、これは協定を結んでいる団体でありますが、実際に配車をいただきまして移送する訓練も実施しております。
 今回は、搬送に当たりましては職員がダミーというんですか、仮想で車いすに乗るような形で実際に第十中学校から江古田の森の二次避難所施設のほうに搬送をいたしました。
 そのほかに、中野区赤十字奉仕団東部分団、中野区福祉団体連合会というような団体にも参加をいただきまして、訓練を実施しております。
 説明については以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了をいたします。
 次に、3番、その他で何か報告はありますか。
横山都市政策推進室副参事(産業・都市振興担当)
 先般、御報告をさせていただきました産業振興拠点の活用事業者の募集につきまして、若干状況報告を、口頭でございますがさせていただきたいと存じます。
 前回御報告いたしましたとおり、11月25日から公募を開始してございまして、本日の5時をもって締め切りという状況でございます。
 なお、審査員につきましてですけれども、現在候補者を五、六名に絞りまして最終的な選考をしているという状況にございます。来週には第三者専門家の審査員を決定する予定でございます。
 簡単ではございますが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 他に報告はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、地方都市行政視察についてですが、去る10月31日、11月1日に実施しました建設委員会の地方都市行政視察の報告書(案)(資料5)をお手元に配付のとおり作成いたしました。
 本報告書を議長あてに提出したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 次に、所管事務継続調査についてお諮りをいたします。
 お手元に配付の文書(資料6)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時47分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時49分)

 次回の委員会は2月1日(水曜日)午後1時に行うということで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定をいたします。
 以上で予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で建設委員会を散会いたします。

(午後1時49分)