令和3年09月10日中野区議会子ども文教委員会(第3回定例会)

中野区議会子ども文教委員会〔令和3年9月10日〕

 

子ども文教委員会会議記録

 

○開会日 令和3年9月10日

 

○場所  中野区議会第5委員会室

 

○開会  午後6時11分

 

○閉会  午後6時34分

 

○出席委員(8名)

 森 たかゆき委員長

 甲田 ゆり子副委員長

 河合 りな委員

 羽鳥 だいすけ委員

 加藤 たくま委員

 内川 和久委員

 白井 ひでふみ委員

 いながき じゅん子委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 教育長 入野 貴美子

 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 青山 敬一郎

 子ども家庭支援担当部長、教育委員会事務局参事(子ども家庭支援担当) 小田 史子

 子ども教育部子ども・教育政策課長、教育委員会事務局子ども・教育政策課長、教育委員会事務局学校再編・地域連携担当課長 濵口 求

 子ども教育部子ども政策担当課長、教育委員会事務局子ども政策担当課長 青木 大

 子ども教育部子ども教育施設課長、教育委員会事務局子ども教育施設課長 塚本 剛史

 

○事務局職員

 書記 立川 衛

 書記 細井 翔太

 

○委員長署名


審査日程

○議案

 第50号議案 令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)

 

委員長

 定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会いたします。

 

(午後6時11分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 それでは、議事に入ります。

 第50号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。

 本議案は総務委員会に付託されておりますが、子ども文教委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。

 それでは、理事者の補足説明を求めます。

濵口子ども教育部、教育委員会事務局子ども・教育政策課長

 それでは、令和3年度中野区一般会計補正予算のうち、子ども教育部、教育委員会事務局所管分につきまして一括して補足説明をさせていただきます。

 最初に、5ページをお開きください。歳出の表の上段、5款子ども教育費でございます。補正前予算額553億4,703万4,000円を774万5,000円増額いたしまして、補正後予算553億5,477万9,000円とするものでございます。

 それでは、歳出補正予算の個別の内容につきまして御説明させていただきます。関連する歳入の内容につきましては、後ほど歳入のページで一括して御説明させていただきます。

 16ページ、17ページをお開きいただきたいと存じます。4項子ども教育施設費でございます。2目子ども教育施設整備費は、平和の森小学校等建設予定地の現況測量等に係る経費654万5,000円を増額いたします。

 その下の6項育成活動推進費を御覧ください。2目育成活動支援費は、子ども食堂運営助成金に係る補助金の増額として120万円を増額いたします。

 それでは、歳入について御説明させていただきます。

 10ページ、11ページをお開きください。14款都支出金、2項都補助金、4目子ども教育費補助金は120万円の増額でございます。2子ども家庭支援包括補助は子ども食堂推進事業に対する補助でございます。

 御説明は以上でございます。よろしく御審査のほどお願い申し上げます。

委員長

 これより本件に対する質疑を行います。質疑はございますか。

河合委員

 ありがとうございます。子ども教育費育成活動推進費のほうの子ども食堂運営助成金、これは追加で、もともとの補正前予算額からこの120万円だけ増えているということだと思うんですけれども、何が変更になって増額ということになったか御説明してもらってもよろしいですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 こちらの子ども食堂運営助成事業につきましては、当初予算で予算計上していたものでございますが、本年5月下旬に、新型コロナウイルスの感染拡大等を踏まえまして、東京都の補助金の上限額が増額されたということがありまして、区としてはその部分について最大限有効活用して食のセーフティネットを拡充していくということで補正予算のほうを計上させていただいているというところでございます。

河合委員

 ありがとうございます。これは上限が引き上げられたので、最大限まで取りあえず予算を計上したということかなって今の説明を聞いていて思ったんですけれども、使用先とか、どこにどういう形でお渡ししていくとか、何か制限とか、もしくは使用用途とかも決まっていたりするんですか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 今回、東京都のほうで拡充になった部分が、子ども食堂の事業の内容のうち、配食、宅食、フードパントリーに関わる経費の部分について10分の10で補助していくというところが拡充されました。今後区としましては、今回の補正予算を認めていただいた後に、事業者の募集をして、1食堂当たり20万円を上限額としまして事業者の募集をして交付していくということを考えてございます。

羽鳥委員

 今、河合委員が聞いたところでなんですけれども、この事業を利用されているところなんかからは、なかなか申請をしてもお金が届かないというふうな、4月とかに申請したらなかなか届かないというのがあるんですけど、現状としてその届く時期というのは遅れたりしていないでしょうか、現状を教えてください。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 区の補助事業のスキームとしましては、当初に団体さんから申請をいただいて、それに対して交付決定を行って請求いただくと。まず概算払いでお支払いさせていただいて、執行が終わった時点で精算するという前渡しの方式になります。委員おっしゃっているのは、恐らく今年度については東京都の制度変更等がございまして、事業を開始する時期が例年よりも遅くなってしまったというところがありまして、そういったことだと認識しております。

羽鳥委員

 なかなかこの金額を団体さんが用意するというのも結構大変だと思うので、区のほうも大変だとは思いますけど、できるだけ早期にまず渡していただけるようにしていただきたいなというふうに思います。

 あと、この上の、平和の森小学校等建設予定地の現況測量等に係る経費ということなんですけど、お答えがなかなか難しいかとは思うんですけれども、まずその中身についてお答えください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、追加といいますか、不足分を補うための測量等でございます。内容としましては、敷地の水準測量、高低測量、これらはいわゆる敷地内の高さを測量するための、そういった内容となります。

その他、財務省から提供していただいているデータについても、一定程度見直しといいますか点検作業、そういったものも含めての委託内容と予定しております。

羽鳥委員

 この土地は、もともと買うというふうになったときにも、財務省とはもちろん小学校用地として買うというふうにやられていたところだと思うんですけれども、そうするとこの水準測量だとかというのは、もともと建物が建っていたわけですからあったんじゃないのかなと、そういったデータが。どうしてそのデータがないのかというふうなのはやっぱり不思議なところなんですけれども、そこの経過についてお答えできますか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、旧法務省矯正研修所跡地を財務省から土地を売買契約して移管を受けた、そういった経緯がございます。その際に、こちらの測量データの提供を受けたというところでございますが、あくまでも今回提供を受けたデータというのが、土地の売買契約に必要となる地籍測量図等のデータの提供を受けたというところでございます。実際に財務省、そして旧所管であった法務省のほうにも問合せをしたところなんですが、それぞれの所管の部署のほうでも、いわゆる建物を建て替えるための測量というものは実施はしていなかったというところで、あくまでも土地を売買するために必要なものとして測量を行い、そのデータを提供したといった経緯でございます。

羽鳥委員

 法務省がその建物を建てたときにはそういったデータなんかは持っていたんじゃないのかなって単純に思ってしまうんですけど、それは持っていないんですか。もともと持っていないのか、それとも破棄しちゃったのかどういったことなんでしょう。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 当時、旧法務省矯正研修所が建った当時は当然何らかの測量作業を行われたかとは思いますけれども、いかんせんかなり古い話でございますので、もし仮にそのときのデータがあったとしても、当時と今とでは、いずれにしてもやはり再度確認する必要があったものというふうに認識してございます。

羽鳥委員

 分かりました。これ、経緯なんかを聞いていくと、縦割りの弊害が出てしまったのかななんていうようなことを思ってしまったわけですよ。確かにでも、今、課長おっしゃっていただいたように、確かに古いデータというふうなところではもう一度測量が必要だったということを考えれば、一定致し方ないのかなというふうなこともちょっとやり取りする中で思いました。そうは言っても、またこういった国から例えば土地なんかを買うというふうなときに、同じように枠組み、この学校の件に限らず、買うときにはこの財務省から買う。ほかの所管だったものが財務省に行って、そこから財務省から買うというふうになることもあろうかと思うんですけれども、そういったときに、やり取りの中でちゃんと必要なデータがあるのかどうか、売買データに必要なデータしか要らないからもう要らないよというふうなことになって、例えばデータが破棄されてしまうだとかそういったことが起こってしまって、区が不必要な支出をすることがないようにということで、その契約の際とかにちょっといろいろと確認を取っていただければなというふうに思います。これは学校教育にというよりは、もうどちらかというと契約の分野ではあるんですけれども、その辺をどうぞよろしくお願いいたします。

加藤委員

 同じ水準測量のところですけど、この金額というのは、面的に標高を出していくということなんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 通常の場合ですと、何点も面的にといいますか、土地の全体の中で何か所かそれぞれのポイントのレベルを測量する、そういった作業になります。

加藤委員

 それって、まず更地とかそれなりのことをやってからなのかな、面的にやるんだったら。それは事前にやっちゃうものなんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 現状をまずしっかり、地盤の高さを把握した上で解体作業に入ると。解体をして、その先建物を建てる際に、余分な土を残さないようにですとかそういった観点から、最終的な新しい建物の高さを設定していくわけですけれども、そのためにも、現状のやはり地盤の高さというものをしっかりと把握しておく必要がある、そういったものでございます。

加藤委員

 だからレベルを測らないと例えば曳家ができないのかなとか、そういうのに使うデータということですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回、新しい平和の小学校の新校舎を建てる際にも当然このデータを使った上で、旧正門でございますが、そちらの曳家についても、今回のデータのほうを確認した上で実施設計に至ったというところでございます。

加藤委員

 曳家のためのレールの絵を描くためにもレベル測量が必要になるという認識でいいんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 委員、御指摘のとおりでございます。

加藤委員

 あと、ここに現況測量等とあるんですけど、「等」ってほかに何が含まれるんですか。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回その測量のほかに、現在財務省から提供いただいているデータのほうも併せて点検作業を行わせていただきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 私もまず測量のほうから。会派の内示のタイミングで事前に御説明頂いていたので、その不足分というのが私も他の委員と同じく気になっていて、財務省から購入したわけなので、もともと法務省のほうで測量したデータがないのか、それとも財務省からくれないのか、いずれにしろ登記はしてあるわけでしょうから、測量した会社があるんじゃないかと思っていて、平面図があるならばある程度見えるんじゃないかなと思って、実は先ほどその報告を頂いていまして、既に。調べていただいたんですよね、僕が疑問に思ったので。まず、財務省と法務省のほうにあったのかどうなのか、測量会社のほうにも問い合わせろって事前に言っていまして、黙って650万円も出す必要あるのかなと同じように皆思っていたんで、どうしてもないんだったらやっぱりしようがないかなと思ったんですけど、改めてここでちょっと皆さんのほうに御報告をお願いできればと思います。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 今回不足していたデータでございますけれども、あくまでも今回土地の売買契約において必要となるデータということで財務省のほうから提供を受けたものでございます。実際、新校舎整備において必要となる、先ほど来申し上げている例えば高さのデータとかは、その提供を受けたデータに入っていなかったので、それについて財務省並びに法務省のほうにそのデータの提供も受けられないかということで事前に問合わせをしたところでございました。ただその時点におきましては、法務省が実際に測量を行ったのが平成28年ということでしたので、当時のデータはもうないという話を受けたところでございます。その上で、実際に測量を行った測量会社のほうに、委員御指摘ございましたように問合せをしたところ、実際には当時測量した段階においても、いわゆるレベル測量、高低差測量というものは法務省からの委託仕様の中には入っていなかったということで、そもそも存在しないデータであったというところがはっきりした、そういったところでございます。

白井委員

 多分みんな余計疑問に思ったので、もう一回ちょっとあれなんですけど、僕もその図面を見てもらって、平成28年と書いてあったので、ひょっとしたらデータが手に入るんじゃないかなと思って、そしたら、実は平面の測量だけあれば売買は可能なんですよね。今言っているレベル測量というのは高低差のやつで、例えば建物を建てるときにどのぐらい土を切らなきゃいけないとか、盛らなきゃいけないだとかというのが必要で、それって売買には必要なくて、だから法務省も、財務省も、平成28年の平面図面を作るときにはあくまでもそのデータしかなくって、測量会社に問合せたんだけど、レベル測量まではやっていないと。だから、どこかで消えたわけじゃないんだけれども、平成28年の登記のタイミングの中で出してあるデータじゃ、そもそも建物が建てられない、だから今回要るんですという説明をしてもらうと、多分みんなしようがないなって思うんだと思うんですよね。もう一回お金かけて調べなきゃいけないのとか、財務省や法務省が意地悪してデータくれないんじゃないかとか、もしくは途中で消えているんじゃないかって疑問に思うんですけど、建物を建てる場合は高低差がどうしても必要になってくるということでいいのかなと思ったんですけど確認させてください。

塚本子ども教育部、教育委員会事務局子ども教育施設課長

 ただいま白井委員のほうから御説明いただいた内容でございますけれども、流れとしましては、今、委員御指摘のとおりでございまして、実際には国のほうでも今回必要としているデータのほうは所有していなかったというところは今回改めて認識したところでございます。

白井委員

 何で言ったかというと、そんな簡単にお金は出さないからちゃんと調べるところまで調べて出してくださいという話をしたところです。今日間に合ったらよかったんですけど、本当は内示のタイミングでそこまで調べておいてもらえると、なるほど補正予算組まざるを得ないなと思うんですけど――と思います。ただ、調べていただいたことはありがたいと思います。

 こっちは自腹なんですけど、もう一方の、都のほうのもう一つの話は、10分の10なので、ある意味、中野区の一般財源を投入しなくて済むことなので大いにありがたい話だと思いますし、ましてやこのコロナ禍の中です。最大限この補助金の活用というところでは非常に頑張っていただいているところだと思うんですけれども、この、今回子ども食堂の中でも配食サービスのほうに特に力を入れるというふうになっています。いわゆるお届けするという感じなんですかね、お弁当。これはあくまでも受けた事業者さんがどこに届けるかという選択する権限を持っていて、例えば区側からだとか、そういう情報提供なりだとか、本当に困っている人たちをつなぐなんていう作業はやっぱりできないものなんでしょうか、この点いかがでしょうか。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 委員のおっしゃるとおり、自宅に届けるのは宅食で、ある一定の場所で食事を配るというのが配食というふうに定義はされているところでございますが、やはり個人宅に食事を届けていくというのは、あくまでも団体さんの知り得る限りの情報でやっていただいているのが現状でございまして、区からそういった個人情報をお渡しすればよりセーフティネットとしては強化されるとは思っているところでございますが、なかなかやっぱり個人情報の受渡しというのが難しいというのが現状でございます。

白井委員

 そうすると、あくまでも御相談があった場合は、こういう事業者さんがありますよという周知を一生懸命やっていただくしかないですよね。ぜひ本当に困っている人に届けられるようにというふうに思いますので、制度として枠も広げていたので、より届くような配慮をお願いしたいと思います。

甲田委員

 今の白井委員の配慮をお願いしたいというところで何か考えていることがあれば伺いたいと思っていましたのでお願いします。

青木子ども教育部、教育委員会事務局子ども政策担当課長

 やはり食に困難を抱える家庭に対して必要なサービスが届くというのが非常に重要になっていると考えております。それで、今、我々が行っていることとしましては、例えば民生児童委員さんとか、あと小中学校の校長会、あと児童館長会等で、子ども食堂、地域にどういう団体が活動しているのかというところを周知しまして、困難な家庭をもしキャッチしているのであればつないでいただくということをやっていただいているところでございます。また今後は、例えば「しいの木塾」の通知などの機会を捉えまして子ども食堂の情報をお知らせするなど、情報発信を強化していくということを考えてございます。

委員長

 他にございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で質疑を終結いたします。

 それでは、意見についてお伺いをいたします。第50号議案について、意見はございますでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なしでよろしいですね。では、第50号議案について、意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ございませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で第50号議案の審査を終了いたします。

 以上で本日予定していた日程は終了いたしますが、各委員、理事者から発言は何かございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 ちょっと委員長から申し上げたいことがあるので休憩をいたします。

 

(午後6時33分)

 

委員長

 再開します。

 

(午後6時34分)

 

 他に発言はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。

 

(午後6時34分)