中野区議会厚生委員会〔令和3年10月7日〕
厚生委員会会議記録
○開会日 令和3年10月7日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後5時57分
○出席委員(8名)
小林 ぜんいち委員長
山本 たかし副委員長
間 ひとみ委員
高橋 かずちか委員
石坂 わたる委員
近藤 さえ子委員
浦野 さとみ委員
久保 りか委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
地域支えあい推進部長 角 秀行
地域包括ケア推進担当部長 藤井 多希子
地域支えあい推進部地域活動推進課長 高橋 英昭
地域支えあい推進部区民活動推進担当課長 宇田川 直子
地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長 葉山 義彦
地域支えあい推進部高齢者支援担当課長 落合 麻理子
北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長 原 拓也
健康福祉部長 岩浅 英樹
健康福祉部福祉推進課長 石崎 公一
健康福祉部障害福祉課長 河村 陽子
健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長 瀬谷 泰祐
健康福祉部生活衛生課長 菅野 多身子
○事務局職員
書記 鎌形 聡美
書記 本多 正篤
○委員長署名
審査日程
○意見書の案文調製
○所管事項の報告
1 中野区構造改革実行プログラムの策定について(地域支えあい推進部、健康福祉部)
2 令和3年度「区民公益活動に関する助成制度(政策助成)」における助成金交付申請及び交付
決定状況について(区民活動推進担当)
3 令和3年度中野区区民公益活動推進基金からの助成事業の決定について(区民活動推進担当)
4 なかの生涯学習大学の再編の考え方について(区民活動推進担当)
5 「中野区地域福祉計画・中野区成年後見制度利用促進計画・中野区スポーツ・健康づくり推進
計画」の策定について(地域包括ケア推進課、福祉推進課、スポーツ振興課、保健企画課)
6 中野区介護保険の運営状況(令和2年度)について(介護・高齢者支援課)
7 令和2年度ファーストバースデーサポート事業アンケート結果の概要について
(北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当)
8 民間福祉サービス紛争調停委員の委嘱について(福祉推進課)
9 知的障害者生活寮・在宅障害者(児)緊急一時保護事業の再整備について(障害福祉課)
10 「中野区公衆浴場法施行条例」の改正案に盛り込むべき主な事項について(生活衛生課)
11 食中毒の発生及び対応について(生活衛生課)
12 その他
(1)東京ドームでの新型コロナウイルスワクチン接種について
(新型コロナウイルスワクチン接種担当)
(2)新型コロナウイルスワクチンの追加接種について(新型コロナウイルスワクチン接種担当)
○所管事務継続調査について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、厚生委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いします。
それでは、議事に入ります。
前回の委員会で、第5号陳情の第3項が採択されたことに伴う意見書の案文調製を行います。
委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時02分)
加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的助成を求める意見書の案文は、休憩中に確認したとおり、提案者は厚生委員会全員、また、提案者代表は委員長ということで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんのでそのように決定いたします。
以上で、意見書の案文調製を終了します。
昨日に引き続き、所管事項の報告を受けます。
1番、中野区構造改革実行プログラムの策定についての報告を求めます。
高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長
それでは、中野区構造改革実行プログラムの策定について御報告をいたします。
本報告は、全常任委員会におきまして共通の資料(資料2)により御報告するものでございます。
区政の構造改革の推進に当たり、中長期的な取組の方向性を定めた中野区構造改革実行プログラム修正案につきまして、区民意見募集等を経て内容の精査を行い、中野区構造改革実行プログラムを8月に策定いたしました。
始めに、1、実行プログラム修正案に関する区民意見募集の結果でございます。意見募集の期間は、令和3年7月30日から8月13日までとし、11名の方から意見が寄せられました。実行プログラム修正案に対する主な意見の概要は、別紙1のとおりでございますのでお読み取りください。なお、頂いた御意見につきましては、今後の取組の参考とさせていただきます。
続きまして、2、実行プログラムの策定についてでございます。
別紙2をお開きください。主な変更点につきましては、初めに2ページをお開きください。2、プログラムの目的と位置づけの黒丸三つ目に、職員の意識改革における業務改善運動の活用について追記をいたしました。
次に、3ページをお開きください。3、プログラムの取組期間と進行管理の黒丸一つ目に、構造改革実行プログラムの更新の考え方を追記いたしました。
次に、5ページをお開きください。1、短期的な取組と中期的な取組の黒丸二つ目に、各年度の予算編成におけるビルド・アンド・スクラップについて追記いたしました。
次に、10ページから14ページでございます。基本指標数値のうち2020年度実績値を追記いたしました。
個別プログラムの修正につきましては、地域支えあい推進部につきましては修正がございませんでした。
石崎健康福祉部福祉推進課長
それでは私から、個別プログラムにつきまして、健康福祉部所管分について御説明をさせていただきます。
38ページをお開きください。戦略Ⅲの6、生活寮長期利用者支援等及び施設管理の整理の取り組む事項について整備方針が定まりましたため、より具体的な文言に修正いたしました。
なお、やよい荘、やまと荘の整備につきましては、この後、知的障害者生活寮・在宅障害者(児)緊急一時保護事業の再整備についての中で詳しく御報告いたします。
高橋地域支えあい推進部地域活動推進課長
本件の御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、2番、令和3年度「区民公益活動に関する助成制度(政策助成)」における助成金交付申請及び交付決定状況についての報告を求めます。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
では、お手元の資料(資料3)に基づきまして、令和3年度「区民公益活動に関する助成制度(政策助成)」における助成金交付申請及び交付決定状況について御報告をいたします。
まず、内容についてでございます。
こちらの政策助成は、中野区区民公益活動の推進に関する条例に基づき、区政目標の実現に貢献する活動について助成を行うというものでございます。
募集の手続でございます。こちらにつきましては、4月12日から6月4日までの間、活動領域ごとに所管課で申請の受付を行ったところでございます。
3番目の申請審査基準でございます。これは従来との変更点はございません。こちらの表に掲げました1から4の基準に照らしまして審査を実施したところでございます。30点満点でございますけれども、原則として20点以上の事業を助成金交付対象候補として選定するということで行っております。こちらの審査基準につきましては、手引で事前に申請する団体の皆さんにも公表しているところでございます。
続いて、4番目でございます。助成金交付事業数および助成金額でございます。今年度91事業、1,221万15円ということで申請総額でございました。それに対しまして交付予定事業数は87事業で、1,154万496円ということで交付決定をしております。令和2年度よりは新型コロナウイルスの関係で前年に比べて半減というような状況でしたが、少し回復をしてきている状況でございます。10の領域ございますけれども、領域ごとの対象事業数それから助成金額は、こちらの表に掲げたとおりでございます。
なお、表の下のところに追記をいたしましたけれども、令和2年度は、こちらの表で掲げているもののほか追加募集を行いまして、交付決定8件行ったところでございます。
5番目、追加募集についてでございます。現在、まだ新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くの地域活動が停止、休止を余儀なくされている状況でございます。感染拡大防止策を取りながら新しい形態で事業を再開する団体が実施する事業にも支援が必要ということで、追加募集を行うこととしております。申請期間は10月1日から10月29日まででございます。対象事業につきましては、政策助成の申請要件を満たすということと、申請日以降に実施または実施予定の事業ということでございます。既に決定している事業と合わせて2事業まで申請を受け付けるということで考えております。周知は既にホームページ等で行わせていただいております。今回、追加募集に当たりまして、事前相談を行うということで申し込みの受付をしているところでございます。
今後のスケジュールでございます。10月1日からの追加募集を行いまして、3月までの間に事業を実施していただき、3月までに実績報告を出していただき精算等を行う予定でございます。4月以降に事業の評価ですとか公表をしていくということで考えております。私からの御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
石坂委員
裏面のほうの、今回の助成金額及び事業者数、こちらのほうが昨年と比べてかなり増えている感がありますけれど、これは何か工夫などをされたんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
昨年度は実施にはつながらなかった団体も多かったとは思うんですが、感染対策をどうしていったらいいかというようなことでガイドラインで御案内をしたり、あと御相談の対応等はしてきましたので、そういったことも影響しているかと思いますが、やはり1年間活動ができなかったということで、かなりどこの団体の皆さんも何とか活動を再開したいということで頑張って申請をされたかなという印象は持っております。引き続き支援していかないと、また難しい状況になるのかなということも考えながら、これから相談に応じていきたいと考えております。
石坂委員
いろいろと工夫していただけて増えたというところではありますけれども、実際に申請を受けるに当たって、やっぱりコロナ対策など相談を受けながら、そしてまたコロナ対策でこういうふうにしていくといいですよということなんかも実際に行われて、数は数えていないでしょうけれども、窓口はそういう手応えがあったということでよろしいですね。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
申請を受ける前に、3月中に事前相談というようなことも行いました。やはり感染対策をどうするかということはかなり御相談は受けております。
間委員
こちら3か年でちょっと見てみたんですけれども、例えば2番の産業の活性化、都市観光推進のための活動とかですと、もうずっとゼロというところが続いています。その他二つほど少ないところが、今年度も引き続き、消費者のための活動ですとか、ユニバーサルデザイン、男女共同参画の推進及び平和・人権を守るための活動、こういったところ、個別で言ってしまうと所管外にはなってしまうと思うんですけれども、全体として見たときにやっぱりばらつきがあるなというのを感じます。こちらって、それぞれのこういう団体さん、何団体ぐらい応募してくださるといいなというような目標の設定などはされているんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
特に目標の設定というのはしてございません。
間委員
活動してくださる団体さんがいない限りは特に助成をしていくということにもなりませんので、そもそもいないというところもあるのかもしれないんですけれども、こちらの政策助成がしっかりと届いていくことによって、区民の皆さんが主体的に区政の課題というのを自分ごととして捉えて活動していってくださるということにつながると思いますので、ちょっと少ないところというところも、対象となる団体さんがいないかどうかというところは探っていく必要があるんじゃないのかなというふうに感じるんですけれどもいかがでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
おっしゃるように領域によっては申請団体が少ない、何年かにわたって少ない状況が続いております。こうした領域につきまして、区としての公益的な活動している団体とパートナーシップを結びながら区政課題を解決していくということは全庁的な課題というふうな認識はしておりますので、どのような状況になっているかということも把握しながら進めていきたいと考えております。
間委員
よろしくお願いします。新規で応募される方なんかだと、どういうふうに申請したらいいかということで御相談に窓口にいらっしゃったりもすると思いますので、広く多くの団体さんが来てくださるようにしていくことが必要と考えます。
そもそも目的としては、区政目標の実現に貢献する活動について助成をするというところなので、自分たちがこの活動が区政の実現につながっているということをしっかりと認識していただく必要があると思うんですけれども、何となく、私も申請に関わったことがあるんですが、団体さんとしてあまり区政とつながっているという実感がない方もいらっしゃるなというふうに感じています。そこら辺のところ、一緒に手を取り合ってやっていくというところをしっかりとお伝えしていくことが必要だと思うんですけれども、いかがでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
皆様、それぞれの目的等を持って活動されていて、それが区政とどうつながるかということについては、御相談があった時点で、どこの領域で申請をしますかというようなことの整理をしていただいたり、あと申請書を記載する中で改めて認識し直していただいているというような状況かとは思っています。政策助成のPRをもっと広く皆さんの元に届けられることで、皆さんの活動を政策につなげていくというようなことも進むのかなと思っておりますので、PR等、今後も進めていきたいと思っております。
間委員
丁寧な説明等よろしくお願いいたします。
久保委員
活動領域及び区の所管のこの10項目ありますけれども、これは、中野区基本計画のほうがまた新たに策定をされた場合は変わっていくという可能性はあるんですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
これは10か年計画に基づいて定めたものでございますので、基本計画の策定に伴ってこちらも来年度に向けて見直しをする予定でございます。
久保委員
来年度に向けて見直すということになるわけですよね。だから少しタイムラグが起きてしまうのかなと思うんですけれども、その辺はそういう整理でよろしいんでしょうかね。要するに、この基本計画が本来であればもう策定をされている時期なので、それに合わせて次のこのいろんな事業の積み上げをしていくということになるんだと思うんですけれども、どの辺りで、要するに次年度の政策助成のほうの公表をされるときには、こういった区政目標が変わるので、そこの段階ではもう変わるというふうに考えていてよろしいですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
おっしゃるとおり、令和4年度の申請は新しい目標で行うようにということで準備を進めたいと考えております。
浦野委員
裏面のところで、申請の件数に対して交付決定のところ、4事業が対象外になったと思うんですけれども、これは具体的にどういう理由で駄目だったのか、それぞれ個別のあれはあると思うんですけれども、可能な範囲で教えていただくことはできますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
実は共通している点もあるかと思っていますけれども、一つは政策に結びつくかどうかというところの評価が低かったということと、あとは実現可能性のところで、なかなか具体化ができ切れていないというところが大きな要因ということで採用になっていないということです。
浦野委員
事前相談等も行いながらということだったんですが、その中で、例えば申請された側、今の理由で対象にはならなかったけれども、こういうふうにすれば対象になりますよとか、そういう何かアドバイス的なものというのもそのときにされているんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
申請の時点でもお伝えはしているところですけれども、交付できなかったという決定通知の中に、どういう点を改善していただきたいとか、こういう点に力を入れていただきたいというようなことでコメントをつけて交付決定をしているところでございます。
浦野委員
分かりました。今後追加募集の中で、一つの団体が2事業まではいいですよとあるんですけど、これは去年もそういう形にしていたと思うんですけれども、今まで一つの団体が2事業というのは、過去に例というのはありますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
2事業申請されている団体は数団体ございます。
浦野委員
一つの団体がそういう形で複数、意を持ってされるということは大事なことでもあると思うので、分かりました。
今回のその87事業のうちで、ついこの間まで緊急事態がずっと続いていて、そういう意味では今年の上半期ほぼ緊急事態か蔓防が出されている中で、なかなか実施がまだできていないところもあるのかなとも思うんですが、その実施状況というのは今どういうふうになっていますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
実はもう実施を断念した事業というのもございます。それから形を変えてやろうということで、時期をずらして今準備をしている団体というのもございますので、御相談に対応しながら実施できるようにということで進めていきたいと考えております。
浦野委員
そうすると、実施を断念したというのはこのうちでどのぐらいあるんですか、結構あるんですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
早い段階で実施を中止を決定するのは、やっぱり大規模な事業になります。ほかの事業は時期をずらしたりということで対応をしていくということで皆さん取り組んでいるところです。
浦野委員
この申請の事業だけでなくて、今、各それぞれの地域で、ほぼ2年間、去年と今年で行事がほぼストップして、今年の秋のとき少し地区まつり、規模を変えてやられたところもあるとは思うんですけれども、地域の方が本当に活動がなかなかできていない状況があって、区も相談には応じていると思うんですけれども、今後春先に向けて多分決めていかれるところは大体この年内、この時期ぐらいに春先の行事もどうするのかって結構迷われている町会や商店会の方たちもいらっしゃって、そこって今、区として相談がかなり来ている、それとも区としても結構声かけをしながら相談に応じているのか、今のところは来たのを対応しているという感じなんですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
地区祭りですとかは、皆さんどういうふうに実施するか、昨年度は割と早い段階で中止の決断をされていましたけれども、今年度はかなりぎりぎりまで皆さん検討されていらして、それはすこやか福祉センターとともに私どもも状況等を伺いながら必要な情報提供等はさせていただきましたけれども、やはり新型コロナウイルスの新しい感染状況が出てくる中での御心配な状況が払拭されるというか、そういったものも必要かなというふうに思っています。つまり、団体の中でなかなか皆さん心を一つにして準備に向かえないという状況を変えていけるような支援が必要かなというふうに思っているところです。
浦野委員
最後に聞きますが、本当に皆さん迷われていて、今おっしゃったように団体さんの中でも、やろうという方と、いや、やっぱりという方、そこは本人だけじゃなくて御家族の方だったりとかというのもあって、なかなか判断が確かに難しい側面はあるんだろうと思います。なので、相談に応じているということなので、そこはぜひ感染対策の上では保健所との連携なんかも必要になると思いますし、ぜひその地域の状況に目を光らせていただきながら、引き続き必要な支援を行っていただきたいと思います。これは要望で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、3番、令和3年度中野区区民公益活動推進基金からの助成事業の決定についての報告を求めます。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
資料(資料4)に沿いまして、令和3年度中野区区民公益活動推進基金からの助成事業の決定について御報告をいたします。
こちらの助成事業につきましては、中野区区民公益活動推進に関する条例に基づきまして積立てをしております基金を財源として、区民公益活動を行う団体に対して区民公益活動に要する経費の一部を助成するというものでございます。令和3年度の区民公益活動推進基金からの助成事業につきましては決定をいたしましたので、御報告のほうさせていただきます。
申請の募集をした時期でございます。5月24日から6月4日というこの間で募集をいたしました。
協議会での審査というものを行っております。7月22日に区民公益活動推進協議会を開催しまして、申請がございました4事業について、応募団体による公開プレゼンと、それから事業企画書類を提出していただいておりますので、それを併せて審査を行ったところでございます。協議会において、全体で40点満点なんですけれども、評価点24点以上の事業を助成金交付候補事業として選定して、区長に答申を頂いているところでございます。
審査基準につきましては、この表に掲げましたとおり六つの項目で審査をしております。
続きまして、審査結果でございます。申請いただいた4事業のうち、ここに掲げました3事業について24点以上ということで答申も頂き交付決定をしたところでございます。もう1団体、不体交付団体ということで決定をしております。全体でございますけれども、交付決定団体、3団体3事業ということで60万8,466円交付決定をしております。不交付団体は1団体ということでございます。私からの御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
近藤委員
不交付団体が1団体ということなんですけれど、これは点数で審査基準に満たなかったということですけれども、どこの部分というかそういうことは発表できないんですか。分かりますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
こちらの不交付になった団体の審査につきましては、やはり区民生活への貢献性というようなところがなかなか評価が難しかったというふうな状況でございます。
近藤委員
これは割といつでもそうたくさんの団体が応募するわけではないですよね。それでコロナ禍もありまして4団体しか募集していなくて、その一つが不交付になってしまったということなんですけれど、やっぱりハードルが高いのかなって。もちろんあまりよくないところを通してしまうということはよくないですけれど、何か募集に関しても区民にそれほど知られているわけでもなく、交付されると結構まとまった大きな額がバーンと来て、不交付になってしまう、少ない中でも不交付になってしまう方、何か格差がすごくあるような感じがするんですけど、その辺はいかがですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
こちらの基金からの助成事業の特徴として、やはり先駆性とか創造性とかそういったところが政策助成とは違う審査のポイントとなっております。そういったところで、やはり先駆的な活動が事業として事業計画が立てられるかどうかというところは、私どもも申請書を受け付けながら御支援等もしているところですけれども、そこで差が出やすいというようなところかというふうには思っています。
近藤委員
もう少し多くの方が参加――参加というか、募集ね、できるような、開かれた感じにしていったほうがいいんじゃないかなと思うんですけれど、その辺は何か努力とかはされていますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今回協議会でこの審査をするに当たりましても、やはり区がどれだけこういった先駆的な活動とか創造的な新しい活動を応援できているかというところが問われているんではないかという御指摘も実は頂きました。やはり私どもが様々な広域的な活動をされている団体の皆さんに、少しでも角度を変えたり工夫をすることで先駆的な取組になっていくというところもございますので、どれだけ支援ができるかというところにかかっているのかなという認識はしております。
近藤委員
私はちょっと個人的にこの団体で一度活動したことがあるんですけれども、やはり1年間なんですよね。それで募集しまして、審査して、公開プレゼンテーションして、事業企画書を作って、その準備を大体5月24日のところからしまして、それで3月までですか、事業報告を書いて決算してみたいになると、活動している時間というのがあまりないというか、すごく忙しいんですよ。これは予算の関係やいろんなことで、行政ですから2年間というか複数年度にするということは無理なのかもしれないんですけれど、もうちょっと長いスパンでできると募集者も多いんじゃないかなって、この1年のところで、実際に活動できるのが半年ぐらいですと、とても準備だけが大変で、書類作りやなんかで終わってしまって実際の活動に向ける時間というのが結構少ないかなという思いをしたんですね。何かやはり工夫をしていただいて、皆さんがもうちょっと活動しやすいように展開していかないとなかなか難しいんじゃないかなと思いますけれど、いかがですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
こちらの申請件数自体ずっと一桁という状況ではございますので、先ほど申し上げました点も含めて、やはりどういう形で決定をするかというプロセスも含めて検討はしてまいりたいというふうに思っております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、4番、なかの生涯学習大学の再編の考え方についての報告を求めます。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
では資料(資料5)に基づきまして、なかの生涯学習大学の再編の考え方について御報告をいたします。
まず一つ目としまして、現在のなかの生涯学習大学についてでございます。
まず、経緯でございます。このなかの生涯学習大学は、平成21年4月から毎年受講生を募集して、3年間の進級制ということで実施してきております。
こちらの事業の目的でございます。ここに掲げました三つが目的ということで、平成21年から現在に至るまで実施をしてきているところでございます。
実施内容の概要でございます。対象は55歳以上の区民の方で、1人で無理なく通学・受講できる方ということで、再受講は不可というようなことで実施をしております。実施形式でございます。3年間の進級制で、各学年、年間21講座を開講するということで実施をしております。それから、学びの概要でございます。こちらに掲げましたとおり、1学年、2学年、3学年ということでそれぞれ目標を定めて実施をしているところでございます。受講料は年間で5,000円ということで、企画運営につきましては、令和2年度からは地域支えあい推進部が所管して行っているところでございます。
(4)としまして、受講者数の推移でございます。定員は200人でございますけれども、こちらの表に掲げたような状況でございます。令和2年度につきましては、新型コロナウイルス感染症対策のため生涯学習大学としては休講といたしまして、学年合同での臨時企画プログラムを実施した関係でこのような表記の仕方となっております。令和3年度は、令和2年度の受講予定者を対象として実施するということでございましたが、1年生については追加募集をしまして、現在は108人ということで実施をしているところでございます。
(5)として、受講生及び卒業生の現状でございます。受講生の皆さんの地域活動の経験とか受講の目的、卒業後の意向といったようなことにつきましては、入学時に詳細を確認しているという状況ではございません。
卒業生のアンケート調査ということを行いまして卒業後のことについては把握を行っています。卒業後1年経ったところでのアンケート調査でございます。このアンケート調査の結果として、4点整理をさせていただいています。受講前の地域活動についてでございます。最も多いのは地域の町会・自治会ということで、こちらのアンケートを取っている2年間の平均で25%程度ということでございます。
それから、卒業後に始めた活動もしくは現在参加している地域活動については、こちらに掲げましたとおり、地域ことぶき会が最も多く、それから地域で行う趣味の活動、それから地域まつりとかバザー、そして地域の町会・自治会というような順位となっております。こちらに示しました平均というのは、平成29年度から令和2年度までの平均ということでございます。
それから、入学前と比べて変わったことにつきましては、平成29年度から令和2年度までの平均で8割の方が地域の友人や知人が増えたということを挙げていらっしゃいます。それから60%程度の方が区や地域に関心を持ったということを挙げていらっしゃいます。地域活動やボランティアの参加ということを挙げていらっしゃる方が48%というような状況となっております。
それから、興味がある活動や今後やってみたい活動ということで、自由記載でアンケートに書いていただいています。今後やってみたい活動としては、本当にたくさんの多彩な活動が挙げられております。一方で、活動したいけれども方法が分からないとか、町会等の情報が分からない、町会との接点がなくて参加の機会が得られないといった意見も掲げられている状況でございます。
こうしたことを踏まえまして、(6)として課題を整理をいたしました。課題としては、①から⑤の5点でございます。受講生が定員に満ちていないという状況が一つでございます。それから、受講生が少なくなっているという状況で、この生涯学習大学の特徴でもある地域班の活動というのが学年ごとでやりにくい状況が生じているということでございます。それから、受講生の意向を伺いながら企画等をしておりますけれども、100人の規模で実施しておる講座でございますので、関心とか興味とか活動経験等に応じた選択肢というのは御用意ができない状況でございます。それから4番目としまして、区民による地域での多彩な活動というのが区内で繰り広げられているわけですけれども、それを御紹介したり、そういった活動につながるような機会を提供するというような講座は、3年間で現在のところですと5講座程度というような状況にとどまっています。また、講座とかゼミで、地域を知ったり地域で活動するために必要な情報の提供というのが必ずしも十分できていないかなという認識を持っております。アンケート調査で、先ほど申し上げましたが、今後やってみたい活動として本当に多彩な活動が挙げられておりますので、受講生や卒業生に対する卒業後の活動につながる情報提供や支援というのが必要というような認識を持っております。これが現在の課題というところでございます。
こうした課題も踏まえまして、2として再編の基本的な考え方を整理いたしました。なかの生涯学習大学については、基本構想の改定とそれから基本計画の策定を受けて、生涯学習の機会を充実するということと地域での活躍応援の取組を進めるということで再編をいたしますということです。このことによって多様な団体とか多様な人材が参加して地域包括ケア体制を推進するということと、もう一つ、人生100年時代に当たって多様化しているシニア世代の活躍支援のニーズに応えていくということでございます。
基本的な考え方、(1)から(5)まで整理をいたしました。基本構想、基本計画を踏まえて、生涯学習を支援する機能と地域での活躍を応援する機能を充実するということが一つ目です。二つ目は、現在のなかの生涯学習大学の課題に対応しつつも、生涯学習を地域につなげる目的や魅力、そういったよさを引き継ぐことを基本とするということでございます。三つ目として、区内には大学をはじめ関係機関、関係団体、それから様々な人材など多彩な社会資源がございます。こういった社会資源との連携で企画運営をしていくという考え方でございます。そして最後に、シニア世代が継続して学べるように、再編によって空白期間を生じさせないということを基本といたします。現在のなかの生涯学習大学の在校生の皆さんが卒業するまで継続して今のプログラムで受講ができるということを想定しているところでございます。
3番目としまして、再編による新しい事業についてでございます。事業名は仮称でございますが、令和なかの生涯学習大学ということとしております。目的は、先ほど掲げましたなかの生涯学習大学の目的を踏襲することを基本としております。対象者につきましても、原則として55歳以上ということで、現在のなかの生涯学習大学を踏襲することを考えております。
そして事業の内容でございます。先ほど掲げました三つの目的に合わせまして再編後のコース・講座というものを設定しております。一つ目の目的に対応するものとして、地域で学ぶコースというのを用意するということで検討しています。それから二つ目の目的は、地域で学ぶコースと、それから地域での活躍応援コース両方が担っていくということで検討をしているところでございます。そして、地域で活躍できるように必要な知識・技術を高め、地域社会への主体的な参加の促進を図るという部分は、地域での活躍応援コースが担っていくということで整理をいたしました。
次の資料のほう、A3の資料のほうを御覧ください。こちらが今、考えている生涯学習大学の全体の体系でございます。こちらの表の左側、地域での学びを活かすという、こちらの二つが必修ということで想定をしています。一番左の入門講座につきましては、この講座はこの令和なかの生涯学習大学を受講する方全員の皆さんにまず受講していただくということで、学ぶ目的ですとかを含めてガイダンス的なことを行う予定でございます。そしてこの受講が終わった後、地域で学ぶコースと、それから地域での活躍応援コース、それぞれ選んでいただく、もしくは両方を選んでいただくということで1年間受講をしていただくということでございます。それが修了した段階で、また必修ということで、修了講座を受講いただいて、1年間の学びを振り返って、今後御自身たちがどう活動していくかということのフォローをするというものでございます。
選択制となっている地域で学ぶコースについて少し御説明をさせていただきます。こちらは、(1)が大学との連携で生き方と地域の課題を学ぶというものでございます。二つ目が、なかのZEROを拠点とすることを想定していますけれども、中野を学ぶというものでございます。そして三つ目は、区民がつくる学びの場で仲間と学ぶということで、こちらにつきましては、区民の皆さんが企画提供するプログラムをこの中に組み込みまして、地域での活動につながるようなプログラムをつくっていただき、先ほど御報告しました基金助成ですとか政策助成等を活用していただいて主体的なプログラムをつくっていただくというものでございます。地域で学ぶコースはこの三つで構成するということで考えております。
それから、地域での活躍応援コースにつきましては、(4)、(5)、(6)でございます。(4)は、これまでも区が実施してきている様々な地域で活動するための資格等を取得するという講座を中心にプログラムを構成することを検討しております。(5)、(6)については、地域での活動経験がない方を対象として考えているプログラムでございます。(5)につきましては、地域で必要なコミュニケーションってどうやって取っていくのかとか、それから地域の活動を知ったり体験するという中身と、それから地域とつながるために様々な活動の立ち上げですとかそういったことを支援するということを目的とした講座というふうに考えております。(6)につきましては、自分がやりたいことを探すというような講座も想定しておりますが、個別の相談に応じていくということでプログラムを考えております。
では、また先ほどの資料にお戻りください。4番目でございます。企画運営等についてでございます。企画運営等の体制は支えあい推進部が区民部と連携しながら全体調整及び企画運営を行うということを考えております。そして、(2)としまして、これらを全体運営していくに当たって、企画運営について協議検討する場として運営委員会の設置を考えております。
5番目として、今後のスケジュールでございます。10月から11月にかけて、この考え方に基づきまして、在校生、卒業生の皆様ほか広く区民の皆様に説明の上、意見交換をすることを予定しております。12月、再編の案を議会のほうに御報告させていただく予定でおります。その後、12月から1月にかけてこの案についてまた御説明をさせていただき、意見交換を予定しております。3月に新しいなかの生涯学習大学の再編について、また議会に御報告をさせていただき、令和4年度6月に新規事業が開校できるようにということで進めていく予定でございます。
私からは以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
浦野委員
ちょっとこの間の経過から簡単に確認したいんですけれども、昨年12月の区報にこの生涯学習大学の再編が出されて、利用者さんからは大変驚きの声がしていたわけです。第1回定例会のところで陳情が出されて、全会一致で採択されたという経過があると思います。その採択された後、定例会としては第2回定例会、第3回定例会――今第3回定例会ですけれども、今回こういう再編の考え方ということで報告頂いたと思うんですけれども、この生大に関する報告としては、その陳情採択後はこれが初めてということでまず間違いないかちょっと確認いたします。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
令和3年度の開校についての御報告というのはさせていただいたと思いますけれども、再編については初めてでございます。
浦野委員
再編については初めて。陳情審査のところでも幾つかその陳情者の方の陳情に基づいてポイントが何点かあったかと思うんですけれども、一つは、やっぱりこれがあまりにも突然出されたということで、そこをきちんと意見なども聞いてほしいということがあったと思いますし、あと、今後のやっぱり生大をどうしていくのかというところの議論もあったと思います。そのときに区として、この二つにコースを分ける、そのときはまだここまでの具体的なコースは出ていなかったと思うんですけれども、生涯学習の部分と地域での活動の支援というところだったと思うんですけれども。確認したいのは、区としては、この生大をなくしていくとかそういうことではなくて、今あるものをよりよい形にしていくためにどうしていくかという過程の中でこの考え方が示されたということだと思うんですけれども、それをまず間違いないか伺います。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
委員おっしゃるとおりでございます。生涯学習の支援機能と、それから地域での活躍を応援する機能、それぞれ充実していくということで検討していくということで整理をいたしたところでございます。
浦野委員
そこはその陳情者の皆さんも、必ずしも今の生大を残してくれということだけじゃなくて、よりよい形にしていくのであればお互いそこは議論をしていきましょうということだと思うんですね。それでお互いに考えて、それがよりよいものになっていくのであれば当然意見交換やそういう議論もしていこうと。だから必ずしも今のをそのままということではないんだと思うんです。ただその経過の中で、あまりにも突然で、特に在校生の方であったりとか、卒業生、OBの方、その当事者の声を、やっぱり区も何も聞かずに出たものだから、やっぱりそれは驚かれるのは当然だと思うんですね。
そう考えると、その最初のところでのボタンのかけ違いというか、ずれがやっぱり生まれてしまっている、今、それが生まれた状態で進んできているのかなというふうに思う。議会にも今回こうやって初めて示されたので、そういう意味では、この陳情が採択された以降、区としては部内で検討はされていたんだと思うんですけれども、当然表に出てこなければどういう考えをしているのかもやっぱり分からない部分もあるし、私たちも議会に、そういう意味では、今回示されたということ、ここがある意味一つのスタートになるのかなとは思うんですね。
その上で、やっぱり多くの方が心配されているのは、今後生大がどうなっていくのかという部分だと思うんですけれども、今、現在の生大の目的とか内容を御説明いただいた上で、今後の再編の考え方等々が示されたんですけれども、これは目的を比べると、目的は同じ目的が書かれていると思うんですけれども、基本的にはここは、目的は変わらないということでいいですよね。確認します。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
再編の基本的な考え方でもお示ししましたが、(2)のところでお示ししましたけれども、なかの生涯学習大学のある意味でよさであったり魅力というのが、学んだ成果を地域につなげていくということであったというふうに認識をしております。その部分を生かすということ、継承するということで、目的については従来のものを踏襲するということで整理をしております。
浦野委員
目的は変わらないということは今確認しました。
ちょっと具体的に中に入りますが、生涯学習の部分と地域活動支援ということの二つが示されているんですが、現在のまず生涯学習の部分ですね。今ちょっと過去のパンフレットで見ていますけれども、1学年から3学年までで、全学年対象のものやそれぞれの学年ごとのプログラムというものがあると思うんですけれども、今この中にある地域学習だったりとか、ゼミ学習というのは、これはこの今資料で説明していた中だとそれぞれどこに当てはまっていくのかというのをちょっと具体的に説明していただいていいですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
ゼミのテーマも毎年変わってきていると思います。テーマによって、地域で学ぶコースの中でゼミという形になるかグループワークというような形になるか、そこはこれからの検討になるかと思いますけれども、地域で学ぶコース、それから地域での活躍応援コースそれぞれで、少人数で自分たちで活動するという目的の内容を取り入れてくということは想定してグループワークというような言葉は使わせていただいています。
浦野委員
資料の中で、例えば地域で学ぶコースと地域での活躍応援コースで、黒い星が新規で、白いのが既存事業の再編等とあるんですけれども、それぞれのコースの中で三つずつ、(1)から(3)と(4)から(6)という中で、この星マークがそれぞれ色が新規のと既存事業のがあると思うんですけれども、これは黒いものが新規なので、これは全く今ないもので入っているということなんですよね。白いやつは今あるものの、これは「再編等」という書き方になっているんですけど、これは今あるコースをどういう形で再編していくのか、そこをちょっと具体的にお願いします。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
こちらの(4)のことかと思いますけれども、こちらにどういった講座を入れていくかということもまだ検討中ではございますけれども、生涯学習大学で学んだ方たちが地域の活動もしくは地域で活躍するのになかなかしにくいという状況があるのと同じように、各所管がそれぞれ地域で活躍していただくための講座として開講しているものについてもどういうふうに地域での活動につなげていくかという課題は共通のものとして持っていますので、それをどうつなげていくかというところを再編というような言葉で、工夫をしていくということで示させていただいているところです。
浦野委員
生涯学習大学はいろんな方が参加していて、既に地域でいろんな役割になっている方が参加する場合もあるし、これまでお勤めされていて、退職されて初めてこういう地域の活動なんかに参加される方もいらっしゃると思いますし、本当に入り口のところではいろいろいらっしゃるんだと思うんですね。これに参加することで初めて地域でこういう今まであったものも知るということもあるだろうし、新たな分野にその中で自分自身もチャレンジしていくという方もいらっしゃると思いますし、あとやっぱり多いのは知り合いの方に誘われて入るという方もいらっしゃると思う。いろいろあると思う。本当に様々だと思います。こうした方々が、それぞれ違う背景を持った入り口の在り方が違う方が共に学ぶということがすごく大事だと思うし、その中でいろんな場を共有したり生大のこの各プログラムを通じてお互いの理解を深めていくということもやっぱり大事なところで、その中で新たな学びということにもつながっていくんだと思うんですね。やっぱりいろんなきっかけがあると思います。
例えばですけど、教養を身につけたい、学びたいと思って入学した方に、その後地域活動をしてくださいよってしていくというのはなかなか、その入り口のところでの認識と区が目指そうとしている出口のところで、どうしてもやっぱりそこってずれが出てくる部分もあるんだろうと思います。それは区の意向と受講生の入ったきっかけや意思のところでの差だと思うので、やっぱりこれまで区自身がその地域活動の支援の部分でなかなか不十分だった部分がある、そのことは区自身もおっしゃっていると思うんですよね。
報告資料の1ページ目の一番下のところの受講生及び卒業生の現状という中で、ここにあるように入学時等の地域活動の経験の有無とか、受講の目的だとか、卒業後の意向など詳細な確認はしていないというふうなのがあって、これが今お話したようなところだと思うんですね。だからここがやっぱりしっかり把握できていなかった分、区の意向の部分と参加されている皆さんの意識がその今後の地域活動の部分にというところでもずれがあったし、ここにも問題があったんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その点は御担当さんとしてはどのように認識されていますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
新しい今回考え方でお示ししたものは、そこの部分をやはりしっかり確認しながら学んでいただくということで必修の入門講座を設けたりとか、それから、そもそもコースでどこを目指して学ぶのかということをそれぞれ考えていただくということで、このようなコースを設けたところでございます。
浦野委員
区としてもそこがやっぱり課題としてあって、そこの位置付け、入り口のところ、出口といったらあれですが、次のステップにつながる上でのところを整理していこうということなんだろうと思います。ただ、さっき言ったように知り合いから誘われて入るという方も多いですし、そういう中で、自分が学ぶ中で地域の方と様々触れて、その中での仲間づくりとか、区自身も書いていますけれども生きがいなどにもつながっていく。陳情者の皆さんもおっしゃっていたと思うんですけれども、やっぱりそういう仲間づくりとか生きがいづくりから、じゃあ次のステップに行ってみようとかいう意識もその中で生まれてくるんだろうと思いますし、そこからの助走期間というのか、一定の期間を経ながら地域活動に参加していくというところがあると思います。
ですから、やっぱり入り口の部分で一定精査していく、しっかり区の意向の部分ということを伝えていく、考え方も伝えていく、この生涯学習大学の意味も伝えていくということがやっぱり大事なんだろうというふうに思うんですね。そのことって、一人ひとりの方が学びながら自分自身を高め合ったり、お互いを高め合ったり、理解してくということは、仮に地域の中で何か役職に就いたりとか、何か仮にしなくても、でもその方自身が生き生きと暮らせれば、それが全体的には区の目指す地域包括ケアのその一人ひとりの生きがいという部分にも当然つながっていくと思うんですよね。その方が、一人ひとりがそういう意識があることが全体として、何かそこもすごく私は大事だと思っているんですけれども、そこについては区はどのように考えているのか伺います。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今、委員おっしゃっていた部分というのは目的の特に2番目の目的に該当する部分ではないかというふうに考えております。再編による新しい事業についての(4)のところで、目的とコースというところを整理いたしましたけれども、やはりこの2番目の目的で、「自らの豊かな経験を活かして、ともに学び合いながら、地域のために活動する意欲を培う。」という辺りは、新しいコースでも両方でそこの部分は担っていくということで整理をしているところでございます。
浦野委員
区もアンケートは実施してきたと先ほど報告いただきましたけど、それは卒業してからの後のところだったので、やっぱり入るところでのところが十分じゃなかったというのはそうだと思いますし、あと課題のところにもあるんですけれども、地域活動への支援とか卒業後の支援というところがやっぱり大事だと思っていて、これも陳情審査のときにもおっしゃっていたと思うんですけれども、ことぶき大学からこう変わって編成してくる中で、なかなか区としてのその組織的な検証がされてこなかったという部分もあったと思います。ですから、今回その陳情を委員会を通してこうやって初めて出てきたので、この考え方をきちんと在校生や卒業生やまたその地域の方々も含めて、まずやっぱりこれをきちんと議論し合うということが大事だと思うんですね。
それで、冒頭にも述べたように去年の12月の時点でああいう形で出たことが寝耳に水というか、さっきも申し上げましたけど、そこでのボタンのかけ違いというか、溝が生まれてきていると思うので、そういう意味では不信感というのもあると思いますし、それがあるのでなかなか建設的な議論にもなっていかない。だから、まずは今そのかけ違っちゃったボタンを戻すところからスタートして、それで今回のこの在り方についてもきちんと当事者の皆さん、地域の方とまず議論をスタートさせていくということが大事だと思うんですけれども、その点いかがでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今回考え方ということで御報告をさせていただきましたのは、委員おっしゃるように、まず考え方について意見交換をしながら方向をきちっと確認していくことが重要ということで考えております。そのために今回御報告をさせていただいたというところでございます。
浦野委員
やっぱりそこは議論を尽くしていくことが大事だと思います。
今後のスケジュールのところなんですけれども、今、報告されて、今後10月から11月にかけて在校生、卒業生とか広く区民を対象とした説明と意見交換とあるんですけれども、これはどのような開催方法を検討しているのか、回数やその場の持ち方など現時点で考えていることを伺いたいと思います。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今日御報告させていただいた考え方を資料としまして、現在はオンラインと会場での開催ということで実施を考えているところです。それで、在校生の方、それから卒業生の方、関係の濃淡によって御意見も違うことが想定されますので、対象の方ごとに分けながら開催をしたいというふうに考えているところです。
浦野委員
これはオープンな形でというか、きちんと告知も、その特定の人だけじゃなくてされて、誰でも対象の方は参加できるような、そこも併せてお願いします。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
すみません。各団体の皆様にはその団体の皆様に声かけをすることは想定していますけれども、広くお声がけをして開催する場というのも設けることは予定しております。
浦野委員
現時点で、今もう実際に10月に入っているので、11月とあるんですけど、そのスケジュール的なものは大体、場所の関係とか、オンラインという話もあったんですけれども、今の範囲でその決まっているスケジュールで御報告できるものがあれば伺います。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
ちょっと細かいスケジュールについては整理をしてからというふうに考えておりますけれども、時間帯ですとか、今、夜とか、土曜日とか、土日とか、バランスで振り分けながら開催するということで日程のほうを調整しているところです。
浦野委員
先ほども言ったように、今回考え方として初めて出されたので、やっぱり丁寧な議論をしてほしいと思いますし、意見交換となっているので、説明会ではなくて意見交換というふうにもなっているんですけれども、区の考えを示した上で、そこで出された意見もきちんとまたそれを反映させていけるような、そういう、一方向じゃなくて、ちゃんとキャッチボールしながら積み重ねていくという作業が大事だと思いますけれども、それはこのスケジュールで、意見交換開いた後、今度12月だから4定の厚生委員会でもまた報告ということなんですけれども、その辺は、スケジュール感としては十分きちんと出された意見も反映されていくということでよろしいですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
期間的にはかなり厳しいかとは思いますけれども、この間で、12月の再編案に反映させて御報告をさせていただく予定でおります。
浦野委員
ここでお尻が一応6月ということになっていて、じゃあ令和4年度どうするのかという、実際にもう年度が変わってしまうので、そこの募集のこともやっぱりあると思うんですね。そうすると期間的には結構きつきつな部分が、また第4回定例会で報告頂いて、その後、その案についてのまた意見交換会も開かれるということなんですけれども、一番心配しているのは、出された意見がきちっと反映されて一定こうなるのかなというところが一番心配なんですけれども、そこは大丈夫ですか、もう一度伺います。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
そこについてはスケジュール感を持って進めていきたいというふうに思っております。
高橋委員
報告ありがとうございました。ちょっとお聞きしたいんですけど、A3の表なんですけど、これは、いわゆるカリキュラム年度というのは、期間は、前の生大は3年ですよね。この新しいメニューのプログラム年度はどういう形になるんですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
こちらでお示ししたものは、1年間、単年度のプログラムを繰り返していくということで考えております。
高橋委員
最初の資料で、1ページ目の資料なんですけど、企画運営は令和2年度から地域支えあい所管となっていますけど、その前はどこが所管していましたか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
区民部の生涯学習担当でございます。
高橋委員
区民部が所管する前はどこが所管していましたか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
健康福祉部の健康スポーツ担当が所管しておりました。
高橋委員
教育部門が所管していたことはなかったですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
こちらの生涯学習大学になった時点で、区長部局のほうに補助執行事業として移ってきていると。
高橋委員
昭和48年のことぶき大学が原点というわけですよね。非常に歴史がある、多くの区民の方が関わっていると思うんですけど、そのときの所管はどこだったんですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
当時は、教育委員会の社会教育を所管している部署が所管していたかと思います。
高橋委員
今見させていただいて、そのA3の資料、これは多分所管が一生懸命考えて、工夫を凝らしてすごくよくできていると思うんですよ。ただ、今何で経緯を聞いたかというと、学びの場なんですよ、そもそもね。区民の方、参加されている方というのは、リタイアメントをされたり、ある程度の人生のキャリアを積んだ方が自分をもっと磨こうと、あるいは学びたいんだというその欲求のエネルギーをここにぶつけて、こういう学びのところに参加をして進んできているわけですよ。
今のこの表を見ると何か、よくできているんだけど、地域の担い手養成講座みたいな感じの僕は印象を受けるわけ。要は地域支えあい部でしょう、おたくら。そうすると、やっぱり高齢化であったり、子どものことであったり、ハンディキャップをお持ちの方であったり、そういう方々をきちっと安心して、そして心地よくこの中野に住んでいただきたいという、そういうのが部の一番大事な一丁目一番地だと思うんだけれども、それを実現するために、それを具現化するための、区民の方にも地域の担い手になってもらいたい、それを養成したいんだという講座でこれを単年度とかでやるんであれば僕はいいと思うんだけれども、やっぱり生涯学習大学というのは、1年、2年、3年という、やっぱり学びの場なわけですよ。さっき言った、その一部上場のスーパーキャリアの方々とか、そういう僕なんかよりもはるかに人生経験と社会経験を積んだ、いわゆる社会エキスパートの方々ですよ。そういう方が自分のリタイアメントを機に、あるいは人生を機に、古来からの自分の将来をいったときに学びというその崇高なところにエネルギーを向けているわけ。そこで1年、2年、3年という年次を経ていく中で、そこのやっぱり上下関係であったり、人とのつながりがあって、そこで初めて中野というものを見つめて、中野に――区長が言っているじゃない、中野愛だとか、中野シティプロモーションだとか、みんな中野を愛そうとかといっていろんなキャラクターとかやっているでしょう。ああいうのも結局、中野愛というのを別に押しつけられるわけじゃなくて、こういう大学を出た人が中野に興味を持ってさらに学んでいったり、あるいは人とのつながりが出来て、そこで次のステップとして、ありきじゃなくて、自然発生的に、じゃあ恩返しをしようかといって中野の地域に目線を向けて、そこでいろんな自分の人脈で、それが町会に入るかどうかは分からないけれども、町会と違う地域の組織かもしれないけど、そこで活動していくと。そういうのが一番自然だし、あるべき姿だと思うんですよね。そうなったときに、いわゆる担い手ありき、誰も担い手を養成するのに乗っかっていくというよりも、やっぱり学びたいんだと思うんですよね。その辺、所管としてどう考えていますか。
角地域支えあい推進部長
先ほど課長のほうからも、このA3の用紙で説明させていただいたところなんですけど、確かに委員おっしゃるとおり、地域支えあい推進部では、これからいろいろと様々な区政課題を解決するためには、区役所だけではなくて、そこにお住まいの方々と一緒に解決していくというところで、地域の担い手というところを部の最大の使命としてやっております。
今回、このなかの生涯学習大学の再編につきましては、今現在、なかの生涯学習大学を私たちの部が担当しているんですけれども、その地域で学ぶということと、あと担い手支援という二つの目的に対して、なかなかこれまでのやり方とこれから求められるニーズというところが、やっていくにはちょっと限界があるんじゃないかということで、今回この地域で学ぶという学びのコースと、それから地域での活躍応援コースという二つのテーマを掲げさせていただいて、それぞれ充実していく姿というところをこの生涯学習大学の再編という中で一定整理していきたいなというふうに思っていまして、学びの部分につきましては、先ほど言ったんですけれども、区内にある大学との連携ということで新たな学びの講座だとか仕組みをつくれないかということだとか、あとは今現在なかのZEROでやっています指定管理で行っている中野についての学びというところも、全体構成の中でどういった役割にするかというところを見直していって、何か相互関連するような中野の学びの全体としての整理をする必要があるんじゃないかということで掲げさせていただいています。
それで、先ほど委員おっしゃったみたいに、生涯学習大学は1年から3年で年を重ねるごとによっていろいろと気づきもあるというお話があったので、(3)のところで私たちが、まだこの考え方なので、なかなかやり方はこうですって押しつけるわけではないんですけれども、こちらのところについては、地域の方々が主体的に学びの場で仲間と学ぶというところの仕組みができれば、別に単年度のプログラムとして想定はしているんですけれども、その中身は自主的運営というところでお任せしようというプログラムは考えていますので、特にその年次を限って、1年限りでやめるというところではなくて、ここに集まった皆さんがどういった形でやっていくかというのは、今現在皆さんの地域で学んで仲間をつくるというところに対しても、こういったところの新たな場というところができるんじゃないかという提案をしています。
あと、さっき言った、私たちの部が一番求められている地域人材の育成というところについても、(4)に書いてありますとおり、今、各部がそれぞれいろんな資格を取るために、例えば防災リーダーだとか認知症サポーター養成講座だとか、そういうのを単発的にやっているんですけど、区として、じゃあどういうことがあるかというところを再整理させていただいたり、あとは区民活動委員会のほうでコーディネーター養成講座をしていたり、社協のほうでやっている地域活動応援講座というのがあるので、その辺の役割を一旦整理させていただいて、既存のところでどこまでできるのかというところの再整理だとか、あとは先ほど言いました(5)、(6)のところでは、それぞれ各自の地域活動に対して特化してどういった学びが必要なのかということだったり、あとは、やる気のある人たちをどういった仕組みでつなげていくかというところを充実させていければということで、今回、全体の構成の中で再整理をしていくというところで、先ほど浦野委員からありましたけれども、入り口と出口のところがなかなかぼやっとしていたので、区としては今後どういった学びだとか活動支援のコースがありますよ。それぞれの選択というところでいろいろなことを選択していただいて、じゃあ、次年度以降どうしますかという出口のところで、もっと学びたいです、どういうふうに学びたいんです、もしくは、どういった活動をしたいけど具体的にはどういうふうな取組がありますとか、そういったところをやれればいいのかなというところでこの再編という考え方をお示ししているというのが現在でございます。
高橋委員
その大きな考え方の中で、今、部長がおっしゃられたのは、それは分かるんですよ、それは区の施策展開としてね。それって、だけどすごく大切なことで、大きなことだけれども、それは一所管で終結することじゃなくて、やっぱり中野区の全体の話に関わってくる話なんですよ。そこにこの生涯学習大学再編という話が絡まってくると、今の担当課長からスケジュールの話がありましたけど、とてもそういうスケジュールでやるような話じゃなくて、もっと年度をかけて、時間をかけてしっかりやるべきであって、しかも生涯学習大学の実際に関わっている人たちとのいうことであれば、もっと丁寧に意見交換をしていかないと。だって、大学でよく今いろんなスペシャルの講座あるじゃないですか。それに出る話と、やっぱり4年間通って、そこで大学の雰囲気なり歴史と伝統と文化を肌で感じて、中野に興味を持って、中野によし恩返しをしよう、あるいはそういう形でやる、そういう今の生大のメンバーの方々の思いとはちょっと違うと思うんですよね。
地域支えあい推進部にそれをどうだというのもそれは難しいと思うんだけど、やっぱり支えあいは支えあいで地域で活動してくれる、サポートしてくれる人材を育成しなきゃいけないと思うわけ。防災は防災で防災リーダーを育成しなきゃいけない。それは分かるけれども、それはその部局で、だったら地域の支えあい担い手養成のを別に仕組みをつくればいいじゃない。やっぱり学びの場というのは重いものですよ。文化と地域と一体となっていく。その1年、2年でワッと机上で――いい案というかプランを練っていらっしゃる部局の努力は分かるけど、そんな形で机上ですぐに出来上がるようなものじゃないわけで、やっぱりそれは関係者としっかり意見交換をしてやっていかなきゃいけないだろうし、やっぱり僕なんかは、極論を言えば、地域支えあいの、そういう大事な必要な担い手を、やっぱり地域の区民の方って育成しなきゃいけないと思うんですよ。だったらそれはそのメニューで部がやればいいわけであって、やっぱりこういう生涯学習大学のようなこういう教育の場、学びの場というのは、やっぱりもっときちっと教育を全面に出すようなところでしっかりとじっくりと時間をかけて、ゆったりとした形の中でやっていくべきだと思うんですけど、その辺何かお考えありますか。
角地域支えあい推進部長
今、所管している私たちとしては、なかの生涯学習大学を事業として捉えているところが、今、委員の御指摘の中では、そういったところがちょっと強く考えているというのが、受講生の方々にもそういうふうには認識されているのかなというところだと思います。
おっしゃるとおりに、今後の話なんですけど、こういった考えを示して、いろいろな方と意見交換するときには、当然在り方から始まって、その学びの場というのはじゃあどうやって充実するんだ、育成というのはどうやってやるんですかという話をする中で、どういうふうなやり方をしていくだとか、そもそもあるべき姿はどうなのかという御意見を頂いて、それを受け止めた上で、またさらに庁内に持ち帰って検討していくというところがこれからの流れだと思っているので、今現在、いつまでに何をどうするかというところは言えないんですけど、この考えを基に、さっき委員おっしゃるみたいな検討とか、もしくはそういう声があればそれを持ち帰って、当然区全体として受け止めて、また新たにどういうふうにしていくかという考えをお示しするべきだというふうに思っています。
高橋委員
これで最後にしますけど、そのスケジュールありきで畳みかけるような形でやるのは絶対やめていただいて、きちっと時間をかけて一番理想的な形に落ち着くように関係部署との連携を取ってやっていただきたいということと、さらにもう一回申し上げますけど、学ぶということはすばらしいことであって、それに向けてエネルギーを出して参加するという人は、それはもう放っておいたってきっと中野のために何か知恵を出していただいたり、僕らなんかよりもずっと社会見識があるわけだから、そういう人たちにちゃんと知恵を出していただいたり、そういうのを、自然に出来上がってきたものをどう取り込むかというそこに腐心をしていただくような形、もちろん支援をする、サポートをするのは当然なんだろうけれども、その辺をぜひ注力していただきたいと思うんですけど、いかがですか。
角地域支えあい推進部長
やはり学びというところも、なかなか私たちの所管だけでは言い尽くせないところがありますので、当然関係するセクションもありますし、教育委員会のほうからの経緯とかというのもありますので、その辺、過去の経緯も見ながら、今後どうしていくんだというところの考え方みたいのも、そういった今後の話合いについては検討できるように所管部と一緒に連携を取りながら考えていきたいというふうに思います。
間委員
まず細かいところを教えてください。こちらの最後の資料のほうにありますコーディネーター養成講座とか地域活動応援講座というところで、こちらのほうは既存の事業としてやられているわけですけれども、一般の方と一緒に講座に参加するということを想定されているんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
こちらはそれぞれの講座によって違いが出てくる可能性はあると思っていますけれども、一般の受講生の方と一緒で学んでいただくという講座もあるというふうに考えて整理はしております。
間委員
ありがとうございます。
ちょっと別のところを聞かせてください。報告の2ページ目の課題のところで、今お感じになっている課題というところはまとめていただいています。定員に満たない状況が続いているだとか、支援等が必要であるということも書かれているんですけれども、こちらに対して今後どのように対応されていくのかというところって記載はありますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
(6)の課題のことの御質問かと思うんですけれども、この課題を整理した上で再編の基本的な考え方ですとか、新しい事業を整理したというところでございます。
間委員
過去にこういう課題があったから整理したというところですけれども、今後も定員に満たないということも考えられると思うので、例えばこちらのアプローチ方法などを検討しているのかなと思ってお聞きしました。
別のところを聞きます。③の受講生の意向を聞きながらというところで、今後のスケジュールとしても意見交換をされていくということなんですけれども、ちなみに4ページの意見交換のところは、先ほどオンラインと会場別々でとおっしゃっていたと思うんですけれども、ごめんなさい、確認させていただきたくて。それぞれ別の機会にやられるということなのか詳しくお願いします。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今、私どものほうではライブとオンライン一緒にもできますので、どちらを選ぶかというのは、曜日とか会場とか今、調整をしているところです。オンラインだけということも想定はしております。
間委員
そうしましたら、複数回実施するということでよろしいでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
先ほども御答弁申し上げましたけれども、対象等、少し分けながら複数回で開催をすることを考えております。
間委員
すみません、ちょっと理解ができていなかったもので。ありがとうございます。
意見を聞きながらということを大切にするのはとてもいいことだと思います。卒業生のアンケートも実施はされているんですけれども、OGやOBの方、団体さんだったり既に活動をされている方、卒業生の方でいらっしゃると思うんですけれども、こちらの方々にも御意見をヒアリングされてきたんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
活動されている団体の皆さんから一部お声を聞かせていただいたりはしておりますけれども、今後、現在OBの方たちの活動をされている団体の状況については詳細に把握をしようというふうに考えております。
間委員
把握をしていくこともすごく大切だと思います。生大で一緒に学びを経験されてきたというところと、既に地域で活動されているというところと、その流れの中で地域で活動することに対する課題だったりとかそういったところもよく御存じだと思うので、しっかりとヒアリングをしていっていただきたいと思います。
先ほど高橋委員のほうからもお話出ておりましたけれども、現在のパンフレットのほうには主催として中野区と中野区教育委員会というふうに掲載されていて補助執行事業としてやられていると思うんですけれども、そうするとやっぱり出発地点のところが社会教育というところがあると思います。社会教育と生涯学習というところが何が違うのかなと思って調べてみると、これは新潟県のホームページのほうからちょっと見させていただいているんですけれども、社会教育とは、学校の教育課程として行われる教育活動を除き、主として青少年及び成人に対して行われる組織的な教育活動を指し、教育活動の一つとして捉えられます。これに対して生涯学習は、学習者の視点から捉えたもので、社会教育における学習のほか、学校教育や家庭教育における学習、組織的に行わない個人的な学習も含む点で社会教育より広い活動を対象とする概念ですというふうに書かれています。やっぱりここを見ても、生涯学習というところを充実させていくために御意見というところをしっかりと受けながらつくっていくということが大事なんだなということを改めて感じました。
先ほども申し上げた地域での活動応援コースをつくっていて、コーディネーター養成講座だったりとか、地域活動応援講座だったりとかというところに参加していただくというのも、見方としては学びの一つかなというふうには捉えられるとは思うんですけれども、やっぱりその参加される方が、これは学びだというふうに感じていただくということがすごくやっぱり大事だと思うんですね。ですので、そちらのほうは御意見を聞いていただきながら、より御納得していただいた上で実施していくというところが望ましいと思うんですけれどもいかがでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
委員御指摘のように、社会教育と生涯学習、違いというのはございますけれども、中野区の場合、生涯学習、現在もこういったハンドブックを出しているんですけれども、やはり幅広く主体的に学べる機会を提供していくというところで生涯学習の充実を図ってきているところです。主体がやはり学ばれる方にあるというのが生涯学習の大きな特徴だと思いますので、そこについては、今回の新しい再編後の事業についても、それぞれの方が選んだり、自分がこの先どう学ぶかを考えられるきっかけを幾つか埋め込みながらのプログラムにしていくというところで、生涯学習として選んでいただける、皆さんが学ぶ主体として学ぶ場をつくっていくというようなところをプログラムに入れて充実をするということで考えています。
間委員
ありがとうございます。地域で活躍していただくということや、主催の中に教育委員会があるというところも踏まえて、学校というのも地域の一つだなというふうに思っています。こちらを見ると、学校のほうで活動していただくということが見えるような記載はされていないんですけれども、そちらのほうも考えてはいらっしゃるんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
現在も生涯学習大学で学んでいただいた方ですとか、学校の学校支援ボランティアとしてであったり、事業の協力者ということで学校で地域の歴史を語っていただいたりいろんな形で活躍はいただいていると思っています。それで今回、地域で学ぶコースで中野のまちのことですとか学んでいただいた成果を生かす場として、学校支援ボランティアですとか学校との連携というのは想定して考えているところではございます。
間委員
ありがとうございます。学びの意欲がすごくたくさんある方が多く生涯学習大学のほうに参加されると思いますので、学校とつなげるというところはすごく魅力的な選択かなというふうに私も思いますので、ぜひしっかりとつなげていただきたいと思います。
あと、先ほどの報告の中で運営委員会の設置というところがございましたが、こちらのほうはいつ設置するですとか、あと、委員会のその権限といいますか、どのように上に関わっていくのかというところがちょっと私、分からなかったので教えていただけますでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
ちょっと詳細については今後ということになりますけれども、今回新しく整理しました学びの場というのは先ほどから各委員から御指摘ありますように、学ぶという生涯学習の機能と、それからもう一つの地域での応援という機能と両方持ち合わせている、今までの生涯学習大学のよさを生かしていくという意味で、この企画に関係する方たちにも入っていただき、それからもう一つ、生涯学習ですとかそういった専門家の方にも御助言が頂けたり、企画等御相談できるという体制をつくるという意味でこの委員会は設けたところでございます。
間委員
ありがとうございます。権限というふうにお聞きしたのは、結局、公募の委員として生大生の現役の方だったりとか卒業生だったりとかが関わることができるというところで、ある程度その意見を今後も引き続き集約して生かしていくという体制が整っているということは、非常にその参加者の方々にとっても有益なこと、魅力的なことだと感じたので、ぜひその辺、意見をしっかりと受けて、改善といいますか、よりよい生涯学習大学につながっていくような組織として設置していただきたいと思います。
最後に、活動を地域でされなかったとしても、生涯学習大学に参加したことによって地域の中野区民の方々がつながっていく、卒業後もしっかりと声をかけ合っていく、お付き合いがあるということ自体が見守り、支えあいそのものだなというふうに思っています。ですので、生大がそういったところにも貢献していく存在になるようにしっかりと運営をしていただきたいと思いますので、こちらは要望とさせていただきます。
近藤委員
先ほど高橋委員がおっしゃったこともまさにそのものだと思います。本当に勉強の場なんですよ。生大は外部からも認められ、卒業生も本当によかったと言って、通っている方も本当にいいと言う、本当に中野区にとってこんな評価される事業がほかに幾つあるだろうかというぐらいすばらしい事業なんですね。それを再編するということなんですけれど、その再編の課題を見ますと、この課題で何でこの再編になるんだろうなって思うわけですよ。課題は一つずつ、受講生が定員に満たない状況が続いているって。この定年とかが延びた時代に、以前からの定員200人というのが満たない状況になってもそれは全然おかしいことではなく、定員を下げるということだってできると思うんですよ。そういったことも考えていただきたいなと思います。
あと、これに伴い、区民活動センターを単位とした地域班の活動が学年ごとに行いにくい状況が生じているって、何も皆さん、絶対にこの区民活動センターを単位とした地域班の活動を学年ごとにどうしてもしたいって言っている方ってそんなにいらっしゃるんですか。そういうことも、この課題の中から、この再編に向けて動くにしてはちょっと違うのかなって、もう財政的にどうにもならないから変えていきたいとか、そういう理由でしたら、そうかじゃあどうしようかって思うんですけれど、この挙げてある題意を見る限り、この課題で何で再編をしなきゃならないんだろうと思います。
それで、皆さん、やっぱり仲間をつくりたいんですよ。仲間をつくるには3年間が必要だっておっしゃっているんですね。1年単位では仲間なんてできない。それは小学校だって、中学校だって、どこだって、みんな1年ではい仲よくなってください、その後このみんなで地域活動してくださいなんて言われたって誰もしないし、できないですよ。やっぱりこの3年間という時間がとても貴重であり、気づきの3年間なんだと思うんですよ。その辺の認識はいかがですか。1年にしてしまったというところの理由を教えてください。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
こちらのプログラムにつきましては、生涯学習大学、今の生涯学習大学は再入学は不可ということにしておりますけれども、こちらの1年単位でプログラム等は考えていますが、再受講については可能かというふうに考えております。
また、先ほど部長から細かく説明させていただきましたけれども、地域で学ぶコースの(3)というのは、区民の皆様が企画して提供するプログラムということで想定しておりまして、こちらにつきましては、どういう期間で学ぶプログラムにするかということも区民の皆様で検討しながら、現在のような3年間ということであればそのプログラムで検討していただくということで、そこの長さについては柔軟な対応が可能かなというふうに考えているところです。
近藤委員
それは失礼しました。3年間というきちっとした長さをもって仲間づくりができる状況を与えてくださるという認識でよろしいですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
3年なのか何年なのかというのは学ぶ方の御意向もあるかと思いますけれども、こちらの地域で学ぶコースの(3)については、その年数も区民の皆様が企画の中で考えていっていただけるというふうなものでつくっていただけたらと考えています。
近藤委員
今の生大はクラス単位で皆さんで上がっていく感じで、いつでも顔の見えるところにお友達がいたという感じなんですけれど、このカリキュラムになるとみんなばらばらになっていかないですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
先ほどの地域で学ぶコースの(3)については、クラス単位とかということも含めて区民の方が企画する中でいい形をつくっていっていただけたらと思っていますが、今回この全体については、やはり仲間づくりをどうするかということについては工夫は必要というふうに考えています。
それで、必修でまず入門の講座を設けたり、最後の修了の講座を設けたりというところも、選択制で、お一人で学んで、お一人でずっと講座を受けて、お一人で卒業されるというようなことにならないように、仲間づくりとかそういったことの仕掛けは十分考えていけるかなというふうに思ってコースについては整理をしたところでございます。
近藤委員
そのコーディネーター的な役割、例えばこれ見ただけでも、私が入っても上手く履修できるかなというぐらい、どうやって履修するんだろうというような、難しいというか、どうしていいのか分からないみたいな感じなんですけれども、そのコーディネーター的な人というのはどういう人を考えていらっしゃるんですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
他の自治体の例でも、やはりコーディネーター役の方がいるという事例は結構ございます。役割については、専門家ということもございますけれども、そういった特に専門家ということではなくて、こういった経験を生かしながらコーディネーター役を果たせる方というのは区内にもいらっしゃるかと思いますし、そこの役割を何らか担っていただける方ということの配置も想定しながら、このプログラムについては考えていく必要があるかなというふうには思っております。
近藤委員
これから本当に高齢者がどんどん増えてくるわけですよ。定年された方とかが何をしようかって考えたときに、本当に学びたいとおっしゃる方はすごくいるんですね。私も友人とかで、定年になって、何か中野区でないって聞かれたときに、町会とかいろんなボランティアとかを紹介したりするんですけれども、いや、学びたいっておっしゃるんですよ。それがどこかのカルチャーセンターに行っちゃったら、もう中野区には多分ボランティアをしようなんて帰ってこないと思うんですよ。やっぱりこの生大の意義というのはすごく大きいと思うんですよ。自分が今までずっと働いていて、定年になったから自分への御褒美でちょっとまた学びを増やしたいなって思って、ここでちょっと仲間づくりして、それから地域に出ていくって考える人ってすごくいらっしゃると思うんですよ。それをいきなり、はい、中野区で地域のために働いてくださいって言われたら、多分皆さんだって本当に定年して他の自治体に行ったら、ちょっとゆっくりしたいなって、ちょっと何か自分の好きなことしたいなとか思うと思うんですよ。はい、ボランティアねって言って。それがこの課題の一つの、受講生が定員に満たない状況が続いているというところで、区長が開校式で、来た方にボランティアをお願いします、地域でお願いしますと言っちゃって、それでもうその時点で申し込まなくなっちゃったなんていう話も聞いています。だから本当に遠回りでも、やっぱり高齢者の心の準備や仲間づくりや、そういったことに時間をかけて中野を好きになってもらって、それで何ができるかなって自分で考える時間もあって、本当に区がおっしゃるように人生100年時代、いっぱい時間あるんですから、ちょっと余裕を持たせてあげてもらえないかなって私は思うんですよ。そういうことをしっかり考えていって地域の包括ケアにつなげていかないと、本当に焦ったら、もうこのいいものも潰れてしまうし、いい人材も逃してしまうし、今大変な岐路になっていると思うんですね。そういう私は認識なんですけれど、その辺はどうお考えになりますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今、委員のほうから生涯学習大学の目的に関わるようなところでの区長の御挨拶の話があったかと思うんですけれども、先ほど御質問でもございましたけれども、やはり今いろんな目的で、いろんな狙いで生涯学習大学に入学してきている方たちが、皆さん同じ講座を受けていくという形になっているかと思います。なので、地域で活動しようということよりゆっくり学びたいという方も、それから地域で学びたい、早く活躍したいという方も一緒に講座を受けている状況ですけれども、今回やはり地域で本当に学びたい、中野をもう一回知りたいとか、そういう方たちについては、それを目的として地域で学ぶコースというので学んでいただき、そこでお仲間ができて自分たちで活動をそのまま継続していけたり、学び続けていけたりということが可能になるかなということで、こちらのコースを地域で活躍する応援コースとは分けた形で整理をして御提案をしたところでございます。
近藤委員
分けて、地域で活躍するコースというのが皆さんの思いなんでしょうから、それをどうこうは言わないですけれど、本当にこれ慌てないでほしいなと思います。地域で活躍する人というのは、本当に私なんかの経験から言うと、児童館で、そこで触れ合って、ひとりぼっちでいたけど子育てをして、あとPTAでみんなと仲間つくって、それでPTA活動をして、そこにやっぱりいろいろな区の職員、何というか、教育、いろんなところで区の人たちが関わってくるんですよね。そこで助けてもらった、豊かな時間をもらった。そういうことで今みんな地域活動していますよ。助けてもらったんだ、豊かな時間もらってありがとうって。それを急に小学校入って、あなたボランティアやりなさいよなんて言ったって誰もやらないですよ。やっぱり自分が経験して、助けてもらったり、そういったことで人を助けようと思ったりしていくんですよ。
高齢の方が元気にいつまでも勉強していただくなんて、もうそれだけでもすばらしいことだと思いますよ。ぜひ、これはまだ考え方というところなので、そういう皆さんの意見を聞いていいものにしていただかないと中野区が失うものって本当に大きいと思うので、ぜひ協議会をつくることとかはとってもいいことだと思いますので、生大の卒業生やいろいろな方に話をじっくりお聞きになって、いい再編にしていただきたいと思いますけどいかがですか。
角地域支えあい推進部長
委員いろいろと今御指摘いただきまして、確かに区の考え方というのを出して、今後どういうふうに進めていくかというところで、ちょっとスケジュールも、このまま来年度に向けてどうなのかというところもありますので、まずはこの考え方というのをお示しして、実際に受講される方が本当にその気になってくれなければいけないし、区の思いで実際募集をかけたら0人だったというところは避けなければいけないので、その辺は、まずはこの考え方をお示しして、学びと、それから活躍するコースについてまず分けるだとか、あとは中身についてだとか、あとは今後の進め方というところも踏まえて説明を始めていきたいと思いますので、そういった話し合いの中で区としてどういうふうに進めるべきかというところも一定程度まとめながら、さらに広く意見を聞きながら進めていくべきものというふうに考えてございます。
久保委員
高橋委員と、また近藤委員と同感だなと思うところも多かったのですが、ちょっとこの報告のつくりが非常に私には分かりにくいです。実施内容等の概要って初めにありますよね。これが、じゃあどう変わったのかというところが、先ほども3年間の進級制ってじゃあどうなったんですかという質疑がありました。そこも、3年間の進級制を――進級制が課題だってどこにも書いていないんですよね。3年間の進級制を望んでいないという声も私は聞いたことがないんですよね。でも、それを単年度ごとで繰り返すというふうに変えたというところがちょっと不明瞭だなって思っているんです。だから、この実施内容等の概要ってありますけれども、これは比較ができるようにまずはしていただきたかったなって思います。
それと課題なんですけれども、この課題も、課題の解決策になっていないんですよ。生大の再編ありきな話じゃなくて、生大に対しての課題があったから、じゃあこの課題をどうするのかというところからスタートしたように、これだと思えないんですよね。だから、やっぱり受講生が定員に満たない状況が続いている。じゃあ、それをどう解決するのか。これに伴い区民活動センターを単位とした地域班の活動が学年ごとで行いにくい状況が生じている、じゃあ、この地域班の活動というのは見直すべきではないか。受講生の意向を聞きながら企画しているが、受講生一人ひとりの関心や興味、活動経験などに応じた選択肢は用意できていない、じゃあ、選択肢を増やすべきでしょう。区民による地域での多彩な活動を具体的に紹介したり、こうした活動につながる機会を提供したりする講座は、3年間で5講座程度である。また、講座・ゼミ学習等において、地域を知り・地域で活動するために必要な地域情報の提供等が必ずしも十分とは言えない、じゃあ、それを十分にするべきではないですか。卒業生アンケート調査で「今後やってみたい活動」として多彩な活動が挙げられており、受講生や卒業生に対する卒業後の活動につながる情報提供や支援等が必要である、じゃあ、その情報提供や支援策というのを考える。課題って出しているんだから、それに対してのまずは解決策をきちっと示すべきだと思うんですよ。そこはどうするんですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
こちらの課題につきましては、先ほども御答弁させていただきましたが、この課題を解決するということで、再編の基本的な考え方とか新しい事業という形にした資料づくりというふうにしてしまっていたので、課題と新しい事業というのがうまく結びつかない資料構成になってしまっているという御指摘かなというふうに思っています。その辺の整理については、改めてこれから意見交換等もしてまいりますし、説明もしてまいりますので、どうつながっていくのかということはお示しした形で意見交換に臨めたらというふうに思っております。
久保委員
つながっているんですか。これ、一つ一つ回答になっているんですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
それを整理しながら新しいものを作ったプロセスはございますので、そこの整理をちゃんとお見せできるかどうかかなというふうに思っております。
久保委員
これを整理しながらつくってきたプロセスがあるんだけれども、結果だけがここに出ているから、プロセスがここにはないから分からないんですよ。だから私も区民の方に、この課題をどういうふうにしたらこの結果が出てきたのって聞かれたら説明できないです、これでは。この資料のまま意見交換会をやったらそういう印象を皆さんお受けになられるんじゃないかなと私は思います。その辺はいかがお考えですか。分かると思いますか、これで。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
先ほど御答弁させていただきましたのは、そこの対応が見にくいという中では新しい形になかなか行き着かないですし、再編ありきというような御理解がある可能性も高いと思いますので、そこをお示しして意見交換に臨んだほうがいいかなということで答弁はさせていただきました。
久保委員
本当はそのプロセスを一つひとつ聞きたいぐらいなんですけれども、時間の関係もあるので、何で3年間の進級制はやめてしまうんですか、教えてください。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
資料の1ページ目で3年間のプロセス、1学年、2学年、3学年というのをお示ししているんですけれども、ここが順序を追って実践的な学習をして地域につながっていくという、この3年間のプロセスというふうになっていますので、そこを1年、1年、1年というふうにプロセスを踏まずに1年間の中でこの学習ができるということで、こちらの新しい再編のプロセスは整理をしたところです。
久保委員
そこがね、発想が違っていると思うんです。3年間かけて丁寧に学びの機会を享受してくるというところじゃなくて、3年間のものを1年間でもできるようにして、その1年間ですぐ地域活動とかに結びつけていくというような仕切りにしちゃっているように感じるわけですよ。別に3年間、学びの機会でもいいじゃないですか。3年間が長すぎるという声が今まで受講生からあったんですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
先ほど御答弁させていただきましたのは、現在は、1学年から3学年まで学ぶ中で、最終的には目的の地域で活躍できるよう必要な知識技術を高めるというところに向かって3年間というプログラムを組んでおりましたので、そこについては、全て地域に活躍するために必要な知識とか技術を身につけていただく必要はないだろうということでコースを分けたということでございます。
それで、何年間学ぶのが適切なのかというところについては、学ぶ方のお考え、選択もあると思いますので、先ほど地域で学ぶコースの中の(3)は、学ぶ期間も含めて企画提案していただきながらプログラムをつくっていくという選択肢も含めていて、決して3年間を長過ぎるからとか3年間を否定するというようなことでこの新しい再編の案を検討したということではございません。
久保委員
じゃあ、3年間は長すぎるというふうに、今まで受講された方たちからの御意見があったわけではないんですか。確認です。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
直接的に3年間が長いかどうかということについて御意見があったということではございませんけれども、3年間でだんだん地域に活躍するプログラムに移っていく中で、それは当初期待していたこととは違うよといった御意見はアンケートの中にもございました。
委員長
休憩します。
(午後3時00分)
委員長
再開します。
(午後3時20分)
久保委員
先ほど、なぜその3年間ではなくてということで、3年間では長いという方がおいでになられたのかということに対しては、地域での活躍できるための知識や技術を身につけるというその後半部分において、そこが不必要と考えていらっしゃる方が多数おいでになられるかのような御答弁だったと思うんですが、そういうふうに受け止めてよろしいですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
決して多数というか、どのくらいの人数の方がいらしたかということで把握はしておりませんが、意見交換会の場ですとかアンケートの中にそういった声があったということで答弁はさせていただきました。
久保委員
そこのところが、じゃあそこを短くしてしまって各コースごとにしてしまうというような発想に至ってしまったのかなというふうに今思ったんですけれども、そうすると、やっぱり生涯学習大学として3年間の学びの継続をするという一番このよさのところが失われていっちゃうんじゃないかなというふうに、そこを危惧するところです。
だけれども一方で、地域の担い手となられるって活躍をすることを望まれていらっしゃる方もおいでになられるから、そういう講座はそういう講座でつくられるわけですよね。だから、そういう講座を選びつつも、3年間のこのカリキュラムをつくって生涯学習大学をやっていくというか、そういう発想にはならないですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今回必修で、1年間終わった後に修了の講座を設けるということで整理をしてみたところなんですけれども、それは1年間学んだ後どうされるかということ自体も、もう1年学ぶのか、もっと2年学びたいのか、コースを変えたいのかということについては選択ができるというところで、1年のコースで選びながら年数を決めていただけるということを考えて、この必修の修了講座というのを設けたというところでございます。
久保委員
修了講座は、じゃあ、私は2年目も継続をしたいと思っているので1年目の修了講座は受けませんと、そういう選択肢もあるわけですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今の段階は、1年間学んだところを振り返っていただく場として必修というふうに考えていますけれども、翌年何を学ぶかということの御相談もできる、フォローもできるという講座とは考えておりますけれども、そこを選択制にするかどうかというのは今後の検討の中で考えていけることかなと思っております。
久保委員
先ほど来、ほかの委員の方たちも一様に、これは陳情も全会一致で採択をされているというところもありますし、今後、卒業生ですとか、区民の在校生の皆さんへの説明と意見交換の場があるということで、そこを、やっぱり皆さんがどちらを望まれているかというのは確認をしていただきたいなと思うところなんですね。そこが変わってしまうと、これはもう生涯学習大学ではなくなっちゃうんじゃないかなって私は思うんです。いろんなコースをそれぞれに選ばれていくという、よくカルチャースクールなんかでもありますけれども、その講座、講座を自由に取っていくというところと、やっぱり学校といいますか、その学びをみんなで共有するみたいな部分が失われちゃうんじゃないかなというところを危惧します。その辺については、このスタイルにこだわらず、やっぱりいろんな意見交換の場を経た結果、3年間の学びの継続という形でのやり方もあるなという、そういうところも選択肢として残っているんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
現段階では全部を3年間というふうには考えてはおりませんけれども、先ほど来、地域で学ぶコースの(3)を中心にですけれども、もしかすると大学での学びについても、大学で提供するプログラムも単年度で終わるものとは限りませんので、そこについては今後検討していく中でどれだけの期間をかけるかということは、まだ検討の余地はあるというふうに考えております。
久保委員
分かりました。
ここには書かれていないんですけれども、今まで部が移ってくる前は、5人の職員で体制を組んでこの生涯学習大学をやっていたというふうに伺っていて、今、3名の職員がこの生涯学習大学の運営については当たっているというふうにお聞きをしたのですけれども、それで間違いないですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
厳密には常勤の職員が4人と1人再任用という形で、区民部にいる間は生涯学習を担当していたということでございます。
久保委員
常勤が4人と1名の非常勤ですかね。今はどうなっていますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
昨年までは2人の職員と再任用の職員1人でしたけれども、今年から3人の体制というふうにしております。
久保委員
これは私が耳にしたときに、3人の職員の体制でこの生涯学習大学を運営をしていくのが非常に職員の負担になっているというような声があると聞いていますけれども、そういったことはありますか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
現段階で3人の体制で職員が負担かどうかという認識を持っていることではございませんけれども、今、生涯学習大学を所管している係というのは公益活動の所管をしておりまして、先ほど御報告した政策助成ですとか基金ですとか、それから今、本当に公益活動の団体の支援をどう強化していくかということを担っている係ですので、その中でどう役割分担をしながら効果的に業務を遂行するかということは課題はあるというふうな認識をしております。
久保委員
分かりました。
先ほど高橋委員からも、かつてことぶき大学だったときに、生涯学習課がまだ教育委員会の中にあって社会教育主事などが中心となって運営にも当たってくださっていて、私もPTA等で本当に社会教育主事の皆様にもお世話になったんですけれども、だんだん過去のそういったいろんなスキルを持っている職員というのが減ってきているのかなということを今感じているところなんですけれども、この事業の中で学んできたいろんなスキルというのは、積み上げながら検証を図っていかなければいけない部分もあるのではないかなと思いますけれども、その辺についてはこの生涯学習大学の運営においてはどうなっているんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
ことぶき大学の頃は本当に学びというところで、生涯学習大学になったことによって地域のつながるという目的が付加されたということかと思うんですけれども、生涯学習大学については、かつての学ぶというところのスキルとともに、やはりこれからの学びというのは、文部科学省等の今の方向も含めて見ると、やはり地域とつながった学びということは目指す方向というふうに考えています。その中では、実は支えあい推進部で培ってきているコーディネートの力ですとか、そういったものもこの生涯学習大学を今後運営していく中では生かしていくべきスキルかなというふうに思っています。
久保委員
かつてのよさはよさとして、今、時代に求められる部分では、支えあい推進部としても、そこのところの持っているスキルを存分に生かしてやっていただくということなのかなと思いました。
運営委員会の設置というのがあって、私は、この運営委員会の設置をして立ち上げていくまでの間というのが結構職員の皆さんの労力が要るんじゃないかなというところを心配しているわけなんですけれども、その辺はいかがお考えですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
そこはすごく悩みどころではございましたけれども、なかの生涯学習大学もなかなかほかには例を見ないプログラムだったと思いますけれども、今回考え方をお示ししたものも、学びというところにとどまらず地域とつながっていくというコースを入れていますので、これを全体的に効果的にプログラムをつくっていき、企画していくには、専門家の方の御助言も必要だと思いましたし、それから何より参加している方とか関係の機関の皆様とかに御意見を聞きながら見直し等をしながらこのプログラムをつくり上げていくことが必要だろうということで、あえて設置をすることにした次第でございます。
久保委員
設置に至るまではいろいろ御努力があるというか、本当にちょっと負担が大きいように思っているので、ただ、もしそういう方向性で行くのであれば、先ほどの課題の中の例えば③、④ですかね、そういった一人ひとりの関心や興味だとか、活動だとか、また講座・ゼミなどの内容の充実ですとか、そういったところの課題に対してはこういうところで応えていくということにもなるのかなと思いますけれども、そういったところでのこの目的を果たすというお考えもおありですか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
おっしゃるとおり、一人ひとりのニーズに応えていくというのはなかなか大変な課題だというふうに思っておりますので、そこには専門的なスキルですとか、先ほど御答弁もさせていただきましたけれども、コーディネートしたりサポートするというような機能も必要というふうに考えておりますので、そういったことを専門知識も入れ、皆さんのお声も聞きながらつくり上げていくということで設置を考えているところです。
久保委員
今後のスケジュールですけれども、今いろいろお伺いをして、委員会の中でもこれだけたくさんの意見がありました。これから区民の皆様との意見交換会等でも様々な御意見が出てくると思うんですね。その後に、例えば運営をしていくための運営委員会の設置なども考えていくということになると、ここのスケジュールとしては令和4年6月に再編後の新たな事業開講という予定と記されておりますけれども、ここまでになかなかこの事業構築が難しいような部分もあるのではないかなと思いますけれども、それについてはどのようにお考えですか。
角地域支えあい推進部長
今いろいろと御意見いただいていて、確かに丁寧に説明をしていくということであったり、学びの場についても、区としてはこれまでの経緯を踏まえてより充実させていくかというところと、あと、私たちの部が中心となって人材育成をどうしていくかというような課題について、総合的に区としてどういうふうに捉えるかというところについては、区だけの考えではなかなか進まないという状況を各委員から御指摘いただいているところもありますので、協議会とか、ちょっと立ち上げの方法というのは今後具体化していきますけれども、必ず区だけではなくてそこに携わる人たちの意見を聞きながら、これまでのよさ、今後どういうふうにやっていくかというところも踏まえて、方向性を一致しながら検討すべきものというふうに考えていますので、スケジュールについては、今、私たちは切れ目なくやっていくというところを主眼に置いて来年6月から再スタートを切りたいということでやっているんですけど、万が一そういったスケジュールについて齟齬が出るようであれば、そのときまた、今後どういうふうにしますというところは具体的にまた改めて説明させていただきたいというふうに考えてございます。
石坂委員
何点か伺いますけれども、先ほど久保委員の質問の中でも社会教育主事の話が出ましたけれども、社会教育主事、昨年度まで生涯学習大学が置かれていました区民部のほうにも1名任用資格で仕事されている方がいて、支えあい推進部のほうでも任用資格者としては働いていないけれども、任用資格自体を持っている方が1名いらっしゃるかと思うんです。それをまず、そうであるかどうか確認させてください。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今、区民部のほうには、教育委員会と兼務で社会教育主事が配置されております。今の生涯学習大学の担当は、平成31年度まで社会教育主事として数年経験を積んでおります。
石坂委員
ちなみに、現在の生涯学習大学及び今後の仮称ですけど令和なかの生涯学習大学、これに関しては社会教育主事はどのように関わっていて、今後はどう関わるんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
社会教育主事のスキルとか専門性とともに、やはりこれまで支えあい推進部の中で地域の活動を応援するということで、職員が蓄積してきているコーディネーター力ですとか、そういったものと併せながら職員が役割を果たしていくものと考えておりますので、社会教育主事の関わりというのは今以上に出てくることを想定はしております。
石坂委員
支えあい推進部のほうでも任用されれば資格が発生するわけですけれども、任用資格の資格要件を満たす方がいらっしゃって、区民部のほうにも、こちらのほうは完全に社会教育主事としていらっしゃる。ちなみに、社会教育法上は、社会教育主事は社会教育を行う者に専門的、技術的な助言と指導を与える、ただし命令・監督をしてはならないとありますので、この場合は、区民部のほうの社会教育主事のほうとも関わりを持ちながら行われるという理解でいいんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
先ほどの御答弁も、区民部にいる社会教育主事が関わるという意味で、今よりも社会教育主事の関わりが強くなるんではないかということで答弁させていただきました。
石坂委員
当然、現在支えあい推進部にいる任用資格の要件を満たしている方も関わるという理解でいいですね。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
社会教育主事の件については、ちょっとここは所管外かとは思いますが、任用資格というのと、社会教育主事としてのスキルというのは必ずしも一致してくるものでもなく、どう経験を積んでいくかという育成も必要な状況なんだろうとは思っています。なので、ちょっとどう関わるかということについては、今後区民部とも協議しながら決めていくことになるかと思います。
石坂委員
ありがとうございます。
ちなみに生涯学習、これは社会教育というところで所管がという話も出てきましたけれども、私が学生だった20数年前に、社会教育、社会教育と言われていたものが徐々に生涯学習と言われてきた頃ではあるんですけれども、社会教育については教育基本法の7条ですとか社会教育法の第2条で定義はされていますけれども、ただ、社会教育の意義が失われたわけ――変わってきましたけどね、言葉として使える場面が。ただ失われたわけではなくて、平成30年度文部科学白書では、これからの社会教育の在り方として、人口減少や高齢化をはじめとする急激な社会経済環境の変化や取り組むべき課題の複雑化の中にあって、住民の主体的な参加による持続的可能な社会づくり、地域づくりに向けて社会教育はこれまで以上にその役割を果たすことが期待されておりますとあります。この住民主体の参加というところですね、そこはとても重要ですし、地域づくりというところがあるわけです。
一方、生涯学習大学、また新たな令和なかの生涯学習大学、生涯学習とつくわけですけれども、生涯学習は、教育基本法の第3条では、その理念として、国民一人ひとりが自己の人格を磨き豊かな人生を送ることができるよう、その生涯にわたってあらゆる機会にあらゆる場所おいて学習することができ、その成果を適切に生かすことができる社会の実現を図らなければならない――成果を適切に生かすとあります。また文部科学白書、平成30年版ですけれども、生涯学習とは、一般には人々が生涯行われる学習、すなわち学校教育、家庭教育、社会教育、文化活動、スポーツ活動、レクリエーション、ボランティア活動、企業内教育、趣味などの様々な場や協議会において行う学習の意味で用いられます。また、人々が生涯、いつでも自由に学習機会を選択し学ぶことができ、その成果が適切に評価される社会を指すものとして生涯学習という言葉も使われますとあります。
今般、昨年度から今年度にかけて所管が変わり、また今回、組織や事業も変わろうとしている提案がなされているわけですけれども、この生涯学習が本来持っているボランティア的に活動していくであるとか、あるいは社会に貢献していくという視点、また社会教育の持つ住民主体の参加による持続可能な社会づくり、地域づくりの発想というものは、今の特に生涯学習大学に関してはあると思うんですね。平成21年2月5日のうちの区議会の、まだ当時は子ども文教委員会じゃなくて文教委員会でしたけれども、学習成果をより一層地域の活動に生かせるようなプログラムであるというふうに説明もされておりますので、そういう要素があると思うんですけれども、これは新たな事業においてはどのようになるんでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今回、新しい再編の考え方ですとか再編による新しい事業の中でもお示ししましたが、従来のなかの生涯学習大学の目的については、時代は経っているんですけれども、現在の今御案内あったような文部科学省ですとか、それから厚生労働省のほうでも出している考えと大きなずれがあるという状況ではございませんので、こちらは引き続き踏襲していくということを想定しております。
石坂委員
その上でまた伺っていきますけれども、今回示されました新たな事業の形として、1から6までのコースがありますよという形で、二つ以上のコース選択も可能という形になっていますけれども、これは詳しいところはまだこれからかもしれませんけれども、もし決まっていれば教えてほしいんですけれども、このコース、これはコースを選ぶと多分その中に必修とか選択があったりするのかな。そしてほかのコースの科目をつまみ食い的に選択をするとかということが可能なのか、あるいはそれも固定されてしまうのかということと、あと各講座、各コースに様々講座があると思いますけれども、それを申し込むタイミングは、もう最初に決めたらそれから固定なのか、あるいは都度都度選んでいく形なのか教えてください。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
最初の御質問については、なるべく選べる形が望ましいというふうに考えています。
二つ目の御質問については、全部の講座を公開するタイミングをどこにするかというのは、他の自治体を見ても前期後期で示しているところがあったりしますので、工夫が必要かなというふうに考えています。
石坂委員
さらに、今回のこの事業ですけれども、例えば(1)のコース、大学との連携で生き方と地域の課題を学ぶというところがあります。中野区ですと、例えば明治大学のほうがリバティアカデミーという形で学びたい人が学べるという講座があったりですとか、早稲田のエクステンションセンターでも早稲田大学オープンカレッジなどがあったりしますけれども、こうしたものとの違いを教えてください。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
そういったものとの関係も含めて現在整理が必要ということで、こちらについては令和5年度開校というふうに記させていただいています。
石坂委員
ちなみに、明大のリバティアカデミーと早稲田のオープンカレッジ、それぞれの大学せっかくできたのでということで私も受講したことがあるんですけれども、ただその中で、学びにはなるんですけど、やっぱりそこで人のつながりができていくというところの薄さはあるかなというか、そういう要素はないのかなって感じたところではあります。
今回示された、この中で(1)から(3)のコースに関して、(1)、(2)は、要件として「仲間とともに学び」とか「仲間とともに中野を学び」とありますし、(3)は、「区民がつくる学びの場で仲間と学ぶ」というところがありますので、この仲間というところは、そうした大学のオープンカレッジですとか、あるいはカルチャーセンター的なものの学びとの大きな違いだと思うんですけれども、この辺り、「仲間」というのがついていることの理由と、これを何かしらのそのための工夫をされるのか教えてください。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
先ほど御報告で御案内しましたように、やはり生涯学習大学で学んだ後、知り合いができたとか、仲間ができたということが大きな成果だったということがございますので、それから、ほかでやっているカルチャーセンターとかのプログラムはたくさんございますけれども、自治体でやるとすればつながりをつくっていくと、その中の一つとしてやっぱり仲間ということでここでは掲げさせていただいた。
大学との連携についても、ZEROでやっている事業も既存の事業でございますけれども、やはり出口支援というのとつながるかもしれませんが、仲間づくりとか、つながりをつくるということについては工夫をする必要があるというふうに考えております。
石坂委員
そこを意識してもらうことが重要ですし、それが可能なプログラムや機関である必要があるのかなと思うところであります。
その上で、やはりこの学ぶというときに、あくまで地域で学ぶというところの中で、学んだことをどう活用していくのかという発想も必要であると思います。先ほどの社会教育ですとか生涯学習という観点から考えると、やはり単に学ぶ、それはもちろん仲間もできるわけでしょうけれども、やはり生涯学習とか社会教育の観点から考えたら、同じ仲間同士で教え合うですとか、あるいは知らない人に知っていることを教えていく、知っている人が知らない人に教えていく、そうした要素なども当然生涯学習とか社会教育の観点であれば重要だと思うので、そうした視点を持たれているという理解でよろしいでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
御質問としては、例えば地域にいる知識を持った方が講師になるとか、そういうようなイメージも含めてでしょうか。それは、たくさんのいろんな方が中野区民として生活されていますので、こういったところで教える側になるというのも活躍の一つというふうには認識していますので、そういった方たちも参加できる形のプログラムにするということで今回整理はしております。
石坂委員
そうやって文化的なこともそうですし、地域の活動のやり方とか様々な手法というものも同じような要素があると思うところではあります。今回の再編に影響しているかしていないかはちょっと分からないところでありますけれども、関連性がなくはないのかなと思うところの中で、生涯学習大学を修了された方が地域で活動していくというときに、様々なことを学んでこられてすごく理論をしっかり背負って参加をしていく。一方で既存の地域の団体の多くが、どちらかというとこれまでの習慣ですとか慣習でやられている。どうしても、それまでの従来の組織、古い組織と言ってしまいますけれども、旧来の古い組織のほうが、やはり人とのこれまで積み重ねた蓄積はあるけれども、なかなか人が増えていかないですとか、担い手の若い人が入ってこない、若いといっても、今担っている人よりも若い世代の人が、相対的に若い世代の人が入ってこないという中で、やはりそこの部分に関して、やはり先ほど言いましたけど、子ども文教委員会のほうで報告されたような地域活動を担うような人を生涯学習が担っていくというところを期待されていたんだろうなというところではありますけれども、ただやっぱりそこって、理論を背負ってこられる方と、古い、旧来の習慣でやられている方とですとやはり当然そこは摩擦は起きるところであると思うんですね。そのときに、摩擦が起きることを避けて通るだけでは結局全てが先細りになってしまう、どちらのほうも先細りになってしまうと思います。
そうしたときに、やはりこれまで習慣でやられているところに対して思いもよらない新風を吹き込むような存在という人も必要なってくると思いますし、そこの部分を、やはり摩擦を摩擦のままにしてしまうのではなくて、そこに区のほうがうまく調整に入っていくとか、そういった役割なども求められますし、あるいはお互いの意識改革、地域に入ってくる新しい方、受け入れる旧来の方というところの調整もすごく必要になると思うところです。
ちょっと例として、なかの育フェスというイベントが新型コロナ発生前なされていましたけれども、その中で割とコアに動かれるメンバーで、それまで中野区内で福祉的な活動をされている若いボランティアの方、あと帝京平成大学の学生さんですとか、新渡戸の短大の学生さんですとか、あと生涯学習大学の卒業生の方なんかも参加されていて、そこは多世代での交流しながら新しいものをつくっていこうという形でやっていたりもしました。なので、やはり生涯学習大学に関して何かしら理由があって改変されるとしたときに、ただ形を変えただけじゃ駄目で、やはり区の関わり方とかそうしたものに関しても変えることで今ある課題が解決されていくですとか、それをしなければ次に何か始めてもまた解決しないということが起こると思うんですが、その辺りはいかがお考えでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
考え方でお示しした新しい事業については、やはり地域の方と学んだことを生かそうという方たちがどううまく出会えてどうつながるかというところが一つの大きな課題になると思っていますし、それが一つの新しい形にしていくことで達成できたらということも考えているところです。
区の職員の関わり方としては、やはり学びの場というところではありますけれども、地域の方たちをつないでいくコーディネーター的な役割というのが、そういったノウハウを持った職員を育成しつつ、こういった場できっちり活躍できるようにしていくということが欠かせないかなというふうに思っています。
石坂委員
生涯学習の考え方、社会の中で活躍していくというところがすごく必要な中で、いかにその成果を生かしてもらえる地域をつくることができるのか、社会づくりができるのかというところもとても重要な観点ですので、そこはやはり忘れない形で区の担当者はやり続けていただきたい。これは支えあい推進部もですし、実施主体と書かれている区民部とか社会福祉協議会ですとか、大学とかもですね、そういったところの中でも意識のすり合わせをしっかりとしていただく必要があるし、そうでなければうまくいかないんだろうなと思うところではあります。
改めて伺いますけれども、これまでそういう観点で伺いましたけど、やはり昔のことぶき大学と今の生涯学習大学が違うものとして始まったわけですけれども、この生涯学習大学になったことによる変化ですとか、成果ですとか、これまでの実績をどのように担当は感じられていらっしゃいますでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
ことぶき大学から生涯学習大学に変わった大きな変化は、この目的三つの中に表れているというふうに思っています。それが今の生涯学習大学でいろいろ皆さん悩みつつだったとは思いますけれども、学習した成果を地域につないでいくという目的とか、そういったことが魅力ともなっていたと思いますし、地域の中で活躍する方たちも生涯学習大学から輩出もできていたものというふうに認識はしています。ただ、もう少しそこをうまく地域につなげるような支援というのは今後の課題だというふうに認識しています。
石坂委員
そうした形で、要は今、成果も出ている、課題も見えてきているというところであると思いますけれども、この課題を解決するためには今の生涯学習大学を多少いじるのか、今回みたいに大きく変えるのかというところがあると思うんですけれども、そこに関して、やはり参加をされている生涯学習大学の方々からの意見聴取などは十分できているのか、そこはちょっと不安なところであります。先ほど他の委員のほうから、今後どういうふうに意見を聞き、また説明していくのか、また反映していくのかという話がありましたけれども、これまで生涯学習とか社会教育、また今、突っ込んで質問させていただきましたけれども、そうした観点で考えていくと、やはりただ単に区のほうがつくりましたという形でもなく、民間の人に完全に任せてしまうという形でもなく、やはり共同で、区と受講生と、そして関わっているほかの民間の施設のところなどと連携をしながらプログラムを一緒に考えていくということが必要だと思うんですけれども、そうした一緒に考えていく、それによってその経験も、それこそ知識とかそこで得たスキル、経験を社会に還元していくという発想からつくり上げていく必要もあるのかなと思うんですが、その点はいかがお考えでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今回考え方についてというのをお示ししましたのも、この段階から様々な御意見を伺いつつつくり上げていくことが必要という認識を持っていてのことでございます。
それから運営委員会を設置したりするということですとか、プログラム全体の中に様々な方たちに参画していただくということが新しい視点として取り入れていくというところで、これまでの生涯学習大学の成果を踏まえつつ、地域の皆さんにより多く関わっていただいて、その卒業生の方も地域につながれるというプログラムにできたらというふうに考えています。
石坂委員
今回の提案が1年という提案で、ただ何回やってもいいんですよという話もありました。そうした中で、この新たな事業を一緒に展開していくですとか、あるいは地域に還元していく、これは地域で学ぶコースであっても、地域での活躍応援コースであっても地域に還元していくという要素があるという中で、それで考えたときに、必修の部分、これが恐らく令和なかの生涯学習大学での学び入門講座が最初に2回連続であって、各講座に分かれて学んで、最後に令和なかの生涯学習大学での学び修了講座が2回という感じなのかなというふうに読めるんですけれども、ただこれだけですと、そこの部分の一緒につくっていく仲間ですとか、そうしたものの要素ってちょっと薄過ぎるかなという感じもするところではあります。
やはりこれは年数を重ねていくものにするのか、あるいは1年完結なら1年完結だとしても、これは合計4回というのは少ないし、また、各講座について様々分かれて学んだことをお互いに共有し合うとか、教え合う、こっちの講座が面白いよ、こっちの講座でこんなことを学んだよ、これを私が知ることができたからあなたに教えてあげるよということをやるためには、やはりこれは真ん中というんですかね、学び続けている間も本当にポイント、ポイントで、やっぱり一緒に集まれて分かち合えるというような機会などもやはり考えていくべきじゃないかと思うんですけれども、やはり最初2回、最後2回というのはちょっとそこは弱いのかなと思うんですが、そこはいかがお考えでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今の段階、2回ということとか、2講座ということでお示ししましたけれども、この仲間づくりの重要性ですとか、それからそういったお仲間になるのにどのくらいの何があったらいいかということは、今回の考え方を示しながら御意見を頂き工夫はしていける範囲かなというふうに思っております。
石坂委員
そのときに、どのぐらい一緒にいることによってどのぐらい仲よくなれるのかというところは、やはり行政だけでの想像だけではうまくいかない部分だと思いますので、その部分はよく、うちで学ばれる対象になり得る現在の生涯学習大学の学生さんとかにもよく話を聞いて、また一緒に話し合うことの中でどうすれば仲間づくりがスムーズにいくのか、どのぐらいの時間が必要なのかというところをしっかりと探っていくというんですか、一緒に図っていくことが必要だと思うんですけれども、その辺はいかがお考えでしょうか。
宇田川地域支えあい推進部区民活動推進担当課長
今後、御説明とか意見交換会をする中で伺っていくとともに、いろいろな形で仲間づくり、地域の中でされている皆さんもいらっしゃいますので、広くその辺は御意見を聞きながら考えていきたいと思います。
石坂委員
生涯学習大学、皆さんいろいろと、先般陳情された方もですし、その以外にこの大学に関わった方などの話を聞いてもやはりその辺りが重要かなと思います。そのときにやはり、今の生涯学習大学をどう変えるのか、また今回示された令和なかの生涯学習大学についてほかの方はどう思われるのかというところをしっかりと話し合って、これは結論ありきとか、今のスタイル、新たに示されたスタイルにとらわれることなく柔軟な姿勢で一緒に考えていただければと思います。これは要望で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、5番、「中野区地域福祉計画・中野区成年後見制度利用促進計画・中野区スポーツ・健康づくり推進計画」の策定についての報告を求めます。
石崎健康福祉部福祉推進課長
それでは私から、「中野区地域福祉計画・中野区成年後見制度利用促進計画・中野区スポーツ・健康づくり推進計画」の策定について、厚生委員会資料(資料6)に基づき御報告をさせていただきます。
計画につきまして、このたびパブリック・コメント手続等を経て策定いたしましたので御報告するものでございます。
パブリック・コメント手続の実施結果でございます。意見募集期間、今年の8月12日から9月1日まで募集いたしました。提出された意見はございませんでした。
計画案からの主な変更点につきましてもございません。
策定いたしました中野区地域福祉計画・中野区成年後見制度利用促進計画・中野区スポーツ・健康づくり推進計画につきましては、別紙としておつけしてございますので後ほどお読み取りいただければというふうに思ってございます。
今後の予定でございます。今月中旬以降、パブリック・コメント手続の実施結果及び計画について公表してまいる予定でございます。報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
石坂委員
御報告ありがとうございます。ただ、やはり実施しましたといっても、意見数はゼロでしたというところの中で、もちろん過去の意見交換会などもあった上でのパブリック・コメントなので、そこで意見は出尽くしたという判断されている方もいらっしゃったのかもしれませんけれども、これというのは周知の仕方はどうされたのかということと、あと、特に締切りが近づいた段階で0件であるということであれば再度の周知なども、行ったのかもしれませんけれども、すべきものなのかなと思うんですが、その辺ってどうだったんでしょうか。
石崎健康福祉部福祉推進課長
区で行っているパブリック・コメント手続の制度にのっとりまして、中野区報といたしましては8月11日号のほうでお知らせをしたほか、中野区のホームページでは8月1日から9月1日までも公開しているということで、手続的には手続にのっとって募集をしたわけでございます。
来なかったことについての判断については、委員御指摘のとおり、これまで御意見を頂いたものを再度確認していただいて、御納得いただいたということであればよかったかなというふうには思ってございます。
石坂委員
締切りが近づいて、手続にのっとってやっていたとしても、やっぱり0件というのが続いている状況の中で、再度、例えばSNSなども今中野区は持っていますので、そうしたところでの情報発信をして本当に意見はないのかどうかという形で周知していくことも必要だったんじゃないかと思いますが、その辺というのは――今回できなくても、こういうふうになっちゃっているのでやり直せとは言いませんけれども、今後またパブリック・コメントをするものに関してはやはりそうした工夫が必要と思うんですが、そこはいかがお考えでしょうか。
石崎健康福祉部福祉推進課長
なるべく広く区民の方から御意見を頂くということは非常に大切なことだというふうに思ってございますので今後パブリック・コメント手続をする際には、それに限らず区民の方から御意見を頂く際には、広く意見が求められるよう広報に努めていきたいというふうに思ってございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、6番、中野区介護保険の運営状況(令和2年度)について報告を求めます。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
それでは、令和2年度の中野区介護保険の運営状況につきまして、資料(資料7)に基づき御報告いたします。
2の概要を御覧ください。(1)中野区の高齢者人口です。6万7,710人、人数といたしましては、前年同月比0.3%の減、人口全体から見た比率の20.2%は前年度と同じでございます。
(2)第1号被保険者数は6万8,548人でございます。高齢者人口との差でございますが、中野区外の施設にいらっしゃる住所地特例の方々が一定数いることによるものでございます。
(3)要介護認定・要支援認定者数でございますが、1万4,535人、1.3%の増でございます。こちらで認定者数等と表しておりますのは、要介護・要支援認定を受けた方以外にも、基本チェックリストで介護予防・生活支援サービスの対象となる方がいらっしゃるためでございます。
次に、(4)介護サービスの利用でございます。利用人数は1万1,645人でございました。認定を受けている方のうちの利用者数の割合で見ますと81.3%から80.1%と、前年度比で1.2ポイントの減でございます。また、保険給付費でございますが、約196億7,900万円、前年度比1.5%増となってございます。介護保険の利用者負担軽減策の一つである高額医療合算介護サービス費の令和2年度の支払いは、支給件数2,696件、支給額、約1億900万円となってございます。
次に、(5)地域支援事業でございます。要介護状態になることを予防するとともに、介護が必要な状態となっても地域で暮らしていくことができるように様々な事業メニューに取り組んだものでございます。
次に、(6)介護保険料でございます。令和2年度までの第7期計画期間基準額につきましては、年額で6万8,709円でございます。納入額は約47億6,400万円。収納率は96.2%となってございます。
続きまして裏面を御覧いただきたいと存じます。令和元年10月からの消費税の変更に合わせた保険料の軽減を令和2年度も実施してございます。
(7)は介護サービス事業所でございます。年度末現在の事業所数は、居宅サービスが306、地域密着型サービスが98、また施設サービスが15となってございます。
次に、主な基板整備の状況でございますが、①の弥生町六丁目の公社住宅建替えに伴う創出用地を活用した福祉施設計画、それから、②の江古田四丁目の国有地活用の特別養護老人ホームなどとなってございます。
次に、(8)でございます。介護保険の円滑な利用のための各種施策ということで、介護サービスの質の向上を図るため、介護従事者の定着支援や介護事業者向けの研修や実地指導などを行ってございます。
次に、(9)は、介護保険制度の広報活動でございます。区報、ホームページ、個別広報などによりまして周知に努めましたほか、介護の日啓発事業といたしまして、介護サービス事業者の活動を紹介するパネルやパンフレットの展示などを行ったところでございます。
最後に、今後の予定でございますが、今月ホームページに、また区報では11月20日号に掲載を予定してございます。なお、詳細につきましては別冊の冊子を御覧いただければと存じます。報告につきましては以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
久保委員
何点かお伺いいたします。最初に、こちらのほうの説明を頂いた用紙ですが、介護サービスの利用で支給件数2,696件、支給額約1億900万円というところですが、これが前年と比較してどうだったのかということと、一番下の介護保険料収納率96.2%、こちらも前年と比較してどうだったか教えてください。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
今お尋ねいただいた高額医療合算介護サービス費のほうでございます。令和元年度が2,677件、支給金額といたしましては1億1,140万円余となっております。
それから、もう一つのほうの……(「収納率」と呼ぶ者あり)失礼しました。96.2%、これは令和元年度も同じ数値となっております。
久保委員
ありがとうございます。令和2年度の新型コロナ等の影響というかそういったところを教えていただきたいと思ったんですけれども、9ページにあります介護認定調査のところで、「更新申請者数の減及び新型コロナウイルス感染症による臨時措置実施のため、調査件数が減少している」。また、その下の介護認定審査会についても、「審査件数が減少をしている」。ただし、これは認定数とイコールなわけではないかと思うんですけれども、新型コロナによります影響について、こういった介護認定ですとか、また認定審査が減少していることと利用状況についてはどのように変化があったか教えてください。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
まず、介護認定の部分でございます。こちらにつきましては、国のほうで臨時的な措置ということで延長できるということになっています。こちらのほうは大体2,000件の方がこれを利用なさっております。そのために認定調査の部分についてもその分は減っている。
それから、平成30年に認定期間が最長2年から3年というふうに期間が延びました。そのことによりまして、通常ですと令和2年に当たるような方が1年延びた関係でその年行わなくても済んだという影響が、2年度の積算の時点でございますけれども、区としては2,500件ぐらいはあるだろうということで見込んでおりましたので、併せて5,000件近い方がこういったことの影響で認定調査としては数として減っているということで考えております。
それから、全体の部分でのお尋ねもあったかと思うんですけれども、こちらのほうが、やはりコロナの関係で、介護度が低い方、それから通所系のサービスについてはちょっと利用控えというのが、件数から見るとあるところでございますが、給付費全体としてはアップしているという状況もございますので、影響としてはどういうふうに捉えていいのかということもございますけれども、それほど大きくはなかったのかなというふうに捉えております。
久保委員
ありがとうございます。本来では、決算分科会のところでお伺いをするべきだったなと思っておりますけれども、そのときにちょっと聞きそびれてしまったこともあって今回お伺いをしたところです。最長2年からこの3年にという変更があった件も含めて5,000件ということですので、コロナの影響だけが大きく今回、この令和2年度にあったということではないのだと思います。
また、介護度の低い方や通所系を利用されている方についての若干影響があったようにも見受けられるところかと思います。こういった、例えば介護認定をすべきであったとか、申請をすべきであったとかそういう方たちがコロナの影響によってできなかったですとか、なかなかそのサービスに結びつけることが難しかったというようなことがないように、その間に本当にこの身体的なスキルが下がってしまったりとかいろんなことがあると思うので、ここからやっぱりきちっとそういう方たちに目を向けていかなければいけないと思うのですが、その辺はいかがお考えですか。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
介護保険のサービスにつきましては、コロナの感染が拡大している状況においても継続しなければならないサービスということになっておりますので、その辺につきまして、御利用を必要とされる方にそういったサービスが届くように区のほうとしても支援を行っていきたいと考えております。
近藤委員
この中野区介護保険運営状況のほうなんですけれど、56ページの介護従事者育成研修というのは、これは講師はどういう方なのか。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
申し訳ございません。ちょっと保留とさせていただきたいと思います。
近藤委員
では違うところで。その隣のページの57ページで、オで虐待に関する研修というのがあるんですけれど、これは「介護保険施設や介護サービス事業所の介護従事者に対して、高齢者虐待について早期発見や対応についての研修を実施している」と言っているんですけど、この研修をしている人もどなたかということと、あと、令和元年度と令和2年度は研修を受けたところが少なくなっているというのは、人数も少なくなっているんですけど、これもコロナの影響ですか。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
申し訳ありません、併せて調べさせていただきます。
近藤委員
その次のページで、ここが一番大事だと思っているんですけど、(3)事故報告というところで、これ、事故が施設サービスも元年と令和2年で増えているんですよね。居宅サービスにおいては、かなり令和2年が増えている。これというのは原因が分かるんでしょうか。
それで、その上のところに「必要な対応を行い」と書いてあるんですけど、これはどんな対応をしているかということで、研修が減っていたり、今までの虐待に関することですとか、そういうしっかりとした研修をしていただきたいということと、この事故が起きているということがちょっと気になっているんですけれど、それはどういうことですか。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
こちらの事故ですけれども、一部につきましてはコロナの感染者が出たということも含まれますので、その分の数が増えているという影響はございます。それから、そのほか何らかの怪我を負ったであるとか、あるいは誤って薬を配布してしまったとか、そういったことも含めて全部事故というふうになっております。
コロナ禍ではございますけれども、必要に応じて私どものほうで直接施設に伺って話を聞いて、その辺の事実関係を確認しながら必要な指導は行っているという状況でございます。
近藤委員
それは区の職員が行って指導しているということなんですか。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
そのとおりでございます。
また、虐待等につきましては虐待の部署もございますので、そちらと併せて伺うということも実施しております。
近藤委員
なぜこの三つをお聞きしたかというと、本当に介護従事者さんというのがとてもコロナの中でつらい思いをしながら介護をしていたり、自分たちも本当に感染するわけにもいかず、そして高齢者を見なければならないという状態で、ぎりぎりの状態で介護をされていっている人たちというのを見てきているので、この虐待もあってはならないですし、事故もあってはならないので、そこのところの介護従事者さんへの研修というのが、心のケアですとかそういうことがとても大事になってくるので、その辺は丁寧に研修とかしていただきたいと思いますけれどいかがですか。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
今、介護保険を取り巻くいろんな状況がございまして、その中でやはり働く人のケアというのは重要な要因になっているかと思いますので、引き続き取り組んでいきたいと考えております。
石坂委員
私も、こちらの冊子、中野区介護保険の運営状況(令和2年度)のほうの12ページのところで伺いますが、認定者のうち未利用者ですね、平成29年から令和3年にかけて毎年、時期的に下がったりもしましたが、右肩上がり傾向なのかなというところがあります。介護事業をされている方とかからお話を伺うと、区のほうに介護のほうの認定の申請をしても、そこから時間がかかるために、割と介護関係に詳しい方に使いたい方が相談すると、使うかどうかともかく早めに認定を受けておいたほうがいいよという助言を受けて結果的に申し込まれる。ただ、そういうことを皆さんやられてしまうと、結果的により申請されることが過剰に増えてしまって、結局ほかの人にしわ寄せが行ってしまうという状況にあるというふうにも伺うんですけれども、この未利用者数が増えているところについて区のほうはどのように考えていらっしゃるのかですとか、何かしらそうしたことに対して対策というか、周知の仕方とかという工夫も必要かなと思うんですけど、その辺はいかがお考えでしょうか。
葉山地域支えあい推進部介護・高齢者支援課長
この未利用者数が割合として増加しているということは、こちらの数字にも出ているところでございますけれども、特に年齢構成として高齢の方が増えているということで、一定数の方につきましてはやはり入院等の関係で認定を受けていても使わないという状況があるだろうと。
それから、利用されないという方の細かい分析はしていないところなんですけれども、必要な場合に認定を受けていただくということは基本であると考えておりますので、その辺きちんと、なるべく30日という一つの目安がございますので、その期間で出せるようには努めていきたいというふうに考えております。
石坂委員
目安は30日と言われながらも――もちろん目安なんですけれども、結構かなりかかる、経験された方もいらっしゃるという話も聞きます。それは結局、未利用だけれども先に心配だから認定を受けておこうになっちゃうと思うので、そこはやっぱり期間もしっかりと、30日目安――目安でありますけれども、なるべく急いでいただくようにそこはお願いしたいと思います。これは要望で結構です。
委員長
休憩します。
(午後4時20分)
委員長
再開します。
(午後4時20分)
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、保留事項を残して一旦ここで終了します。
次に、7番、令和2年度ファーストバースデーサポート事業アンケート結果の概要について報告を求めます。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
それでは、令和2年度ファーストバースデーサポート事業のアンケート結果の概要につきまして御報告いたします。(資料8)
健診など、行政が関わる機会の少ない1歳前後の子どもがいる世帯を対象に、妊娠・出産・子育て、トータルケア事業の利用状況や満足度の把握を行うとともに、子育ての困りごとなどについて聞くことにより、事業の改善や積極的な相談・支援につなげることを目的に、令和2年度からアンケート調査を実施しておりますが、その結果の概要についての御報告でございます。
まず、対象としまして、2,323件でございました。
次に、実施方法は、郵送による送付と回収でございます。実施初年度でありました令和2年度におきましては令和2年12月に、令和2年4月から令和3年1月に1歳を迎える子のいる世帯に一括送付いたしまして、それ以降はおおむね1歳の誕生日の前月に届くように送付をしてございます。なお、回答のあった世帯につきましては、育児パッケージの送付を行ってございます。
次に、主なアンケート内容は記載のとおりでございまして、アンケート用紙は別紙のとおりでございます。
次に、回収数は2,086件、アンケートの対象2,323件に対し、回収率は89.8%でございます。このうち、お子様の出生順位の割合につきましては下の円グラフに記載のとおりでございます。
恐れ入りますが、2ページ目をお開きください。アンケート結果の概要でございます。まず、妊娠・出産・子育てトータルケア事業の利用状況・満足度についてでございます。利用割合でございますが、こちらはアンケートの対象といたしました事業に対しまして、「大変満足」、「満足」、「やや不満」、「不満」と答えた方を利用したものとして、グラフの中に記載のある総数2,086件を母数として算出してございます。例えば、表の中ごろにありますショートステイという事業におきましては、10.0%というふうに記載させていただいてございますけれども、こちらは全数2,086件のうち約10%の209名の方が利用したということでございます。対象の事業のうち、アウトリーチ(助産師訪問)と産後家事・育児支援は、令和2年11月より開始した事業、ケア支援者派遣につきましては令和2年10月に終了している事業でございます。
なお、表の中、ウェルカム!はじめてママにつきましては、調査対象者が主に利用されていた期間では、ほっこりーのという名称で実施していた事業でございますけれども、現在は名称変更していることから今回の御報告では現在の名称で記載をしてございます。
次に、相談してくれる人や支援してくれる人の有無でございます。左側の円グラフにお示ししているように、御家族、親族を中心に、何か必要なときに相談できる方、支援してくれる方がいらっしゃるという方が9割を超えているところでございますけれども、そういった方がいないという方もいらっしゃいます。ここでは周囲からの支援が得にくいという方がどの程度事業を利用しているかという観点から、右側の棒グラフにつきましては、産後を対象とした事業につきまして、相談などができる方の有無別に利用の割合を比較いたしております。グラフの下に記載のとおり、相談できる方がいる方と、いらっしゃらない方の母数が大きく違いまして、実数の比較では逆になりますけれども、割合につきましては、ほとんどの事業におきまして相談できる人や支援してくれる人がいないという方のほうが利用割合が高くなってございまして、産後ケア事業であるショートステイにつきましては、約2倍近くになっていることが分かります。
続きまして、3ページ目を御覧ください。ここでは、事業を利用された方の満足度とその理由、利用しなかった方の理由を見ることで、今後の事業の改善に生かすという観点から、利用した方の総数のうち満足度の割合をグラフにお示しし、それぞれの理由の主なものについて、利用しなかった理由も含めグラフの下に記載させていただいております。
前のページで御紹介いたしましたように、利用された方の割合ですとか実数につきましてはそれぞれ違っておりますが、このページのグラフについては、それぞれの利用した方の満足度の割合をお示ししているものでございます。
ここで挙げております事業につきましては、事業を利用したおおむね9割の方が「大変満足」及び「満足」と御回答頂いておりまして、この結果から、全体といたしましては利用者の満足度の高い事業を実施できているというふうに評価をしてございます。
また、「大変満足」、「満足」の理由につきましても、事業の実施目的に沿った理由で評価をいただいているというふうに考えてございます。一方で、数は少なくとも御不満の声ですとか、利用しなかったという回答も多く頂いていることから、それらの声を今後の改善に生かしていきたいと考えてございます。
最後に4ページ目を御覧ください。ここでは、今後の区側からの相談支援につなげていくために、すこやか福祉センターに相談したいことですとか、家庭で困っていることについてお伺いしてございます。相談したいことや困っていることでは、育児方法が19.2%と最も高く、次いでお子様の体の成長、言葉の発達などが同割合で続いてございまして、育児や発達に関する積極的な相談や支援につなげていくことが求められていると考えてございます。
最後に、自由意見につきまして、主なものを御紹介させていただきます。現在の妊娠・出産・子育てトータルケア事業は主に初産婦の方、第一子向けのものですとか、おおむね産後1年ですとか1歳までを対象とした事業がほとんどでございまして、そういったこともありまして、経産婦の方、第二子向けですとか1歳以降を対象とした事業に関する声が多く寄せられているところでございます。また、様々な子育て環境に関する声などがあったというふうに認識してございます。
最後になりますが、今後のこのアンケート調査の活用についてでございます。頂いた御意見を受けまして、各種事業の委託先など担い手側との話し合いを通じまして、妊娠・出産・子育てトータルケア事業の改善にこれまで以上に努めていきたいというふうに考えてございます。
また、御家庭での困りごと、悩みなどに対しまして、頂いた情報をさらに有効に活用していきながら、区や関連機関も含めまして支援を求める声を待つのではなく、アウトリーチによる積極的な相談支援につなげていきたいと考えてございます。御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
間委員
これまで様々質疑してきましたので、今回それ以外のこのアンケートのところを聞いていけたらなと思います。
まずは、2ページのアンケート結果の概要の(1)のところ、こちらのほう、かんがるー面接は71.8%ということに対し、ほかの事業の利用された割合というところはかなり少ないなというふうに、差があるなというふうには感じます。こちらについて、利用しなかったとか、定員等もありますので利用できなかったという理由もあると思うんですけれども、こちらに関して、下の四角で囲ってあるところに数字は書いてあるんですけれども、分析というふうな書き方ではないかなと思うので、どう分析しているかというところをお聞かせください。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
利用しなかった理由につきましては、3ページのほうに記載している部分もございますけれども、どのような事業におきましても一定割合を占めているのが、やはり産後に転入をされたですとか、産後すぐの事業が対象になってございますので、里帰りをしていたのでなかなかその機会に恵まれなかったですとか、そういった声もございました。また、今回につきましては新型コロナウイルス感染症の影響という回答もございました。こういったことも踏まえまして、例えば事業の対象者を見直すですとか、事業の利用期間を考えるということを今後やっていく必要があるのかなというふうに考えてございます。
間委員
これまでもお聞きしてきましたけれども、定員を拡充すべきところもあると思いますし、制度を少し変えていくべきかなというところもあると思いますので、御意見をしっかりと生かしていっていただきたいと思います。
次に、4ページの2番、すこやか福祉センターに相談したいことや家族で困っていることについてというところで、こちらはアンケートの回答している時期として1歳半だったりとかということもあると思います。その時点で「困っていることはない」という御回答が41%で、それなりに、やっぱり多い、もちろんお困りの方もたくさんいらっしゃるけれども、困っていることはないという方も多かったなと思います。こちらについて、そんな中でもその他のところで、同じ方が例えば兄弟というところで困っていたり、かんしゃくを起こして困っていたりとか幾つか回答されているということもあるんでしょうか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
グラフのところにも記載させていただいておりますように、こちらは複数回答可ですので、同じ方が何種類もつけているということもございます。
間委員
すみません、見逃していて。というところで、実際は最大で19.2%ということだと思うんですけれども、こちらの方に関して何か、相談だったりとかにつなげていくことが求められているというふうにこちらに書かれているんですけれども、実際に支援につながったという実績はあるんでしょうか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
こちらにつきましては、今後どのような方にどのように支援していったらいいかということについて検討中でございまして、様々な内容からアンケートを参考に支援をするということがございましたけれども、これのみをきっかけにして支援につなげたということは今のところございません。
間委員
困っている方を支援につなげなければならないということはこれまでもずっとあったことですので、困っている人がこんな感じのパーセンテージでいらっしゃるんだな、こんな内容なんだなということが分かることに加えて、やっぱりしっかりとつなげていくということも同時に求められているわけなので、そこは早急に構築すべきだと思いますし、要はアプローチもされていないということなんでしょうか。アンケートのほうには個人情報が記載されているわけなので、こちらから連絡することもできるかなというふうに思うんですけれども、そういったアプローチもされていないんですか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
こちらにつきまして、繰り返しになってしまいますが、このアンケートだけをきっかけにしてアプローチしたということは今のところございませんけれども、現在どういった傾向の方を優先順位をつけて積極的にアプローチしていくかということを検討しているところでございまして、そういった取組についてなるべく早く進めていきたいというふうに考えてございます。
間委員
ありがとうございます。先ほども申し上げたとおり、お子さんの月齢が1歳半になっていたりとかというところで、ハイリスク妊産婦というところの対象になるかというところと、また違う1歳以上のお子さんというところであると思うので判断もしづらい部分もあるかと思います。このアンケート以外にも同封しているチラシのほうに、すこやか福祉センターにいつでも連絡くださいということは入れていただいていると思うので、そちらでつながっていたらいいなというふうには思います。ただ、こちらからのアプローチもしっかりとしていけるといいなと思いますのでよろしくお願いします。
この下の主な自由意見のところにもありますけれども、「1歳までのサポートは充実しているが、それ以降のサポートを充実させてほしい」ということがあります。こちらを受けてどのようなことをお考えでしょうか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
現在におきましても、妊娠・出産・子育てトータルケア事業だけではございませんけれども、すこやか福祉センターにおきまして、1歳以降の方ですとか、第2子以降妊娠された方を対象としている事業というのも実施してございます。こういった声も踏まえまして、事業の改善ですとか対象者の拡充ですとか、場合によっては新しく何か始めるですとか、そういったことも検討してまいりたいというふうに考えてございます。
間委員
ありがとうございます。今回のこのアンケートは、1歳の誕生日のタイミングじゃなくて、もう少し先のお子さんまで含まれているからこそ、1歳まではサポートがあったのになくなっちゃったなということをより感じていらっしゃる層だと思います。そちらのほうで意見出ているということもありますので、今後の事業の展開については参考にしていただきたいと思います。
このアンケートのほうなんですけれども、1年経って、要は子どもが1歳を迎えて、私も受け取りましたけれども、もう事業の名前と自分が受けた事業が一致しない、私自身も、あれ、どうだったかなというふうに感じました。もちろんここに名前は書いてあるんですけれども、普通の方は一々一個ずつ調べないかなというところも感じました。簡単にできることとして一覧になっているページとかをQRコードで御案内することぐらいはできるかなというふうに思っています。またその他にも、事業の満足度に対する理由を書くところも非常に狭いというところもありますし、様々改善していくところはたくさんあると思うんですけれども、これは一旦令和2年度事業をやってみて考えるなんていう話もちょっと聞いていたんですけれども、今後新しくリニューアルしたりとかということはお考えでしょうか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
今年度につきましては継続して同様の実施方法となっているところではございますけれども、この結果ですとか、アンケートで頂いている御意見、その他様々頂いている御意見を踏まえましてトータルケア事業の充実ですとか、先ほど御指摘のありました個別の相談支援につなげることができるように、レイアウトですとか内容については改善を図ってまいりたいと考えております。
間委員
ありがとうございます。
あと、こちらのアンケートなんですけど、どのように取りまとめていらっしゃいますか。職員さん何人で取りかかっていてどのぐらいの作業量かというところをお聞きしたいんですけれども。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
アンケートの裏面にもございますように、一旦こちら、北部すこやか福祉センターのほうで取りまとめをしまして、まず返ってきた内容の確認と、御説明のほうで申し上げました育児パッケージの配送の手配というのをいたしまして、それと並行いたしまして、区の職員、北部すこやか福祉センターの職員のほうで集計作業を行ってきているところでございます。
間委員
集計作業を行っているというところで、手入力をされているんだろうなというふうに思うんですけれども、今DXの推進というところもありますし、やっぱりその対象になる方々からしたら、このぐらいだったら手で書いてもいいかなとは思うんですけれども、オンラインでパパパッと入力したほうが楽かなという、そちらのほうに慣れていらっしゃる方も多いかと思いますし、集計のほうもそうすることによって楽になるのではないかなというふうに考えます。やっぱり職員さんが1枚1枚手で、手書きの文字を見ていくということも非常に意味があると思いますし、中には感謝の言葉なんかもあるんじゃないかなというふうに感じているので、そういったことが伝わるということもすごくいいかなとは思うんですけれども、オンラインツールというところも御検討されてはいかがかなと思うんですがいかがでしょうか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
この事業は都の補助事業でもございまして、ほかの23区の自治体の中でも行っているところがありまして、御指摘のとおりオンラインを活用しているところもございます。この内容につきまして、かなり個人情報の中でも機密性を重要視するものもございますので、そういったオンラインのセキュリティの問題なども含めまして今後検討してまいりたいというふうに考えてございます。
間委員
こちらはたしか都で10分の10の補助じゃなかったでしたっけ。ですので、お金の部分でというよりは個人情報というところで、しっかりと他区の事例も参考にしながら取り入れるものは取り入れつつ、職員さんの負担になる要求ばかりどうしてもしてしまうなということも思うんですけれども、とても重要なアンケートだとは思いますので、なるべく負担にもならない形で、でもしっかりとアンケートの結果を事業に生かしていけるような形にしていっていただきたいなと思います。これは要望でお願いします。
久保委員
今、間委員がおっしゃっていたアンケートのところなんですけれども、オンラインと2本立てでやったらいいのかなって思いました。このアンケート用紙のところにQRコードとかをつけて、記述をしたい方はそちらでやるし、オンラインで返信をする方はオンラインで返信をするというような形で選択できるところがあればいいのかなというふうに思いましたので、それは先ほど御答弁もされていたので、そういった他区の事例などをも含めて今後検討していくということで、そこは確認ですけど、よろしいですね。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
先ほど来御質疑もいただいているとおりでございますけれども、アンケートの行い方全般含めまして改善を検討してまいりたいというふうに考えております。
久保委員
ここの最後の相談したいことや困っていることのところで、「育児や発達に関する積極的な相談や支援につなげていくことが求められている」、一番下には「アウトリーチによる積極的な相談・支援につなげていく」となっていますけれども、ここはどういうふうにつなげていくおつもりですか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
先ほど来、このアンケートそのものだけをきっかけにして支援につなげていっている例は今のところないというところでございましたけれども、ほかの産後の訪問ですとか健診などのフォローの仕組みによってすこやか福祉センターが既に把握しているようなケースも見受けられるところでございますので、そういった様々なほかの把握する手段といいますか、そういったものと組み合わせて、どのように優先順位をつけ区からの支援につなげていくかということは早急に検討して実施してまいりたいというふうに考えております。
久保委員
ほかのところでもいろいろ把握をしていることがあるのでということとこのアンケートの結果をリンクさせていくということだと思うんですけれども、早急にとおっしゃったけど、今現在もアウトリーチでこういった困り事とか心配事があったときに先に何か手を打つということをやっているんじゃないかなと思うんですけど、今のだとこれからみたいに思われてしまうんだけど、そこはどうですか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
様々なきっかけで区のほうでリスクですとか心配事、困り事を把握したところにつきましては、すこやか福祉センターには地区担当の保健師がおりますので、そういった保健師が様々な訪問なども通じてその状況を把握して支援につなげているところというふうに考えてございます。
久保委員
今後なんですけれども、そういった支援にどういうふうにつなげていったかというような結果も、また報告が頂けたらいいなと思いました。
2ページのところで、相談できる人や支援してくれる人の有無と産後対象事業の利用状況ということで、これは母数が違うのでなかなかどういうふうに受け止めたらいいのかなと思ってしまうところなんですけれども、例えばショートステイやデイケア、これはパーセンテージではなくて実数では幾つになっていますか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
2ページのショートステイの9.5%のところの実数、そこのところの実数というふうに解釈してございますけれども、ショートステイ、上の相談できる方がいるのところの実数につきましては183で、下の、いないという方の17.6%につきましては23、デイケアにつきまして、相談できる人がいるところが333、下の相談できる人がいないのところの数字につきましては34でございます。
久保委員
数字で見ていくと、やっぱりすごく利用されている方が、相談できる人がいる場合でも多いわけですよね。そうやってと思うと、相談できない人がもっと利用できたらよかったんじゃないかなってその辺は思うんですけれども、今回この相談できない人をどんな支援とかサービスにつなげていくって、先ほどのところと似たような状況かもしれませんけれども、その辺は何か考えがありますか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
もう既に御指摘いただいておりますけれども、こういった支援につなげていくという取組につきまして早急に検討して、今後実施をしていきたいというふうに考えてございます。
石坂委員
まず最初に伺いますけれども、今回のアンケート結果の概要という形で3枚ものの中身が両面印刷で配られていて、大抵こうしたアンケートとかを配られると通常もっと分厚いものが配布されて、それは議員にも配られ、区民にも公表されて、行政の方々もそれを基にその情報で様々組み立てるような形で冊子を作っているかと思うんですが、今回はそうしたものは作らないで、これだけで全て回していくんでしょうか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
こちらの事業の趣旨といたしましては、先ほど少し申し上げましたが、育児パッケージというものの配布を通じて1歳前後の方々の状況を把握するということでございまして、今回の趣旨といたしましては、主に妊娠・出産・子育てトータルケア事業の満足度と改善につながるものについて概要として御報告しているものでございます。ですので、その他、先ほど来お話をさせていただいている今後支援につなげていくための情報についての分析などについてはまだ確実にできているところではございませんので、今回概要という形で御報告をしておりまして、この件につきまして、例えば区の大きなほかの調査にありますような報告書の作成とかということは予定してございません。
石坂委員
なぜそういうことを聞くのかといいますと、アンケートで聞いていることで意外と重要なことが拾えていない概要になっているような気がしていまして、例えばですけど、2ページ目の相談できる人や支援してくれる人の有無と産後対象事業の利用状況で、相談できる人のいる、いないは、92.3%がいて、6.3%がいないとあるんですけど、この92.3%に関しても、アンケートの元の調査表からすれば、主に誰ですかと聞いているので、それが親族なのか、あるいは日頃関わりのある保育士さんなのか、あるいはここの支えあい推進部の保健師さんなのか、あるいはそれ以外の民間のところなのか大分違ってくると思うんですけれども、その辺りというのは把握はされていないんでしょうか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
こちらにつきましては自由回答欄ということになっていますので記載の仕方がまちまちでございますけれども、多かった内容について御紹介しますと、母という言葉が入っている方、義母なども含まれるというふうになってございます。また、親というような言い方をしていらっしゃる方。あと、兄弟、親族等以外で多かったのが友人と書かれている方も一定数いらっしゃったりというところでございます。
石坂委員
保育士だとか保健師というのは、あるいはすこやか福祉センターの職員とかというのはあまりなかったというところですかね。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
数件ではございましたが、すこやか福祉センターと記載していただいている方もいらっしゃいました。
石坂委員
その辺りが、自由記述形式だからどう集計するのかというのはあるかもしれませんけど、そこが気になったところではありました。
あと、1ページ目のところで、第1子、第2子、第3子以降という形でありまして、また、アンケート項目ではないけれども、対象児の生年月日を書いていただく形なので多胎児もこれで把握できると思うんですけれども、やはり各事業の満足度ですとか、利用状況というものも恐らく第1子、第2子、第3子なのか、多胎児なのかによって大分変わってくると思うんですが、その辺って何か傾向などは把握されていますでしょうか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
現状のところ、そこまでの分析というのはしていないところでございます。
石坂委員
その辺りというのは、今回の評価はこれですけれども、やはりそこは担当部署としてはしっかりそこを把握した上で次の施策を打つ必要があると思うんですが、その辺というのは担当としてはどのようにお考えでしょうか。
原北部すこやか福祉センターアウトリーチ推進担当課長
今回、概要ということで御報告しておりますけれども、これは令和2年度中の実施でございまして、また今年度も毎月アンケートを行っているところでございますので、そういったものも含めまして、分析というのを深めまして今後の施策に生かしていきたいというふうに考えてございます。
石坂委員
ぜひ今後に生かしていただきたいとともに今後生かすという意味で、次があるのであれば、特に健康状況で「良好」、「悪い」を聞いているんですけど、これだと病的な意味でなのか障害的な意味なのかも分からないので、その辺も障害の有無とかも分かるような形でうまく考えていただければと思います。これは要望で結構です。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告について終了いたします。
落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長
先ほど保留とさせていただきました御質問についてお答えいたします。介護保険運営状況の56ページ、介護従事者育成研修の講師でございますけれども、令和元年度の講師が、タッチランゲージ協会の代表の方、社会福祉士の来栖裕子さんという方をお招きしておりまして、令和2年度は、東京都健康長寿医療センターの精神科の臨床心理士の今村陽子さんという方に講師をお願いしております。
また、運営状況の57ページ、オの虐待に関する研修についてでございますが、こちらは施設系と在宅系に分けて実施してございますけれども、令和元年度の施設系、在宅系いずれにつきましても、介護コンサルティングの株式会社ねこの手の代表取締役伊藤亜記さんに講師をお願いしておりまして、令和2年度につきましては、いずれも横須賀市内の地域包括支援センターの主任介護支援専門員の鈴木貴彦先生にお願いをしております。いずれも毎年度、事業者研修の講師につきましては委託で実施をしているところですけれども、委託事業者と区のほうで適切な経験豊富な方を選んでお願いをして実施をしているところでございます。
近藤委員
わざわざ細かく調べていただいてありがとうございました。私はこういう講師というのがとても大事だと思うんですよね。やっぱり区民を知っているというか、この中野区のことを知っていたり地域のことを知っていて、ですから区の職員やなんかの保健師さんとか、精神福祉士の方とか、例えばそういう方を講師にするという考えとかはないんですか。
落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長
介護従事者育成研修のほうは、保健予防課のほうと共催で実施しておりまして、虐待に関する研修のほうは福祉推進課と共同で実施しております。研修の講師につきましては外部の方をお招きしておりますけれども、講師の方の選定や研修の実施内容につきましても、区の中の職員のそれぞれ専門職の意見も踏まえながら検討してまいりたいと思います。
近藤委員
例えば介護従事者の育成研修というのも、中野区内の介護サービス事業所数というのは、居宅サービスと地域密着とか施設サービス入れて400ぐらいあるんですよね。その中で、この参加されているところというのは本当に少なくて、コロナの影響があって令和2年度は22か所ということなんですけど、これは参加されている方もすごく少ない、100人以下というこういう形で、どこかの方をそれこそお金を払って呼んできて本当にちょっと効率的に勿体ないかなという思いもあるんですけれど、その辺はいかがですか。
落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長
委員おっしゃるとおり、昨年度、令和2年度につきましてはコロナの影響がございまして、実施時期が11月となっておりましたので参加者が少なくなっておりました。今年度につきましては、事業者研修を全てオンラインで実施することとしておりますので、そういった感染拡大の影響もない形で実施をしてまいります。
また、事業所にもオンラインであるということも含めまして、積極的な参加を呼びかけて実施してまいります。
近藤委員
この介護従事者の育成研修というか、本当に燃え尽きないための心のケアの研修というのをしていくというのはとっても大事なことだと思って、介護保険のもう根幹、この介護従事者が定着しなかったらもう介護保険って成り立たないんですよね。この虐待もそうですし、事故もそうですし、やっぱり安全で安心して私たちが預けられる、施設にしても、居宅サービスにしてもお願いできる環境というのは絶対に大事なことだと思うんですね。ですからここの研修というのが、研修をやっているから大丈夫という形にならないで、より実効性のあるものにしていかないと、本当に事故が増えていたり、そういうところも、たったこれだけを見ても増えているんだなってちょっと心配になってしまうところがあるので、しっかりとこういう研修を、どこにお願いしているんだか、誰だか分からないという状態ではなくて、お願いをするんですからしっかりとしたやっぱり責任を持ってこの事業が進んでいくようにしていただきたいと思いますけれどいかがですか。
落合地域支えあい推進部高齢者支援担当課長
しっかりと虐待や事故などの起こらないように、また、介護に従事される皆さんの定着の支援が図れるような形で研修を実施していけるように、研修の内容ですとか講師の選定などにつきましてもしっかりと把握して取り組んでまいりたいと思います。
委員長
答弁保留のありました6番、中野区介護保険の運営状況についての報告を終わります。
次に、8番、民間福祉サービス紛争調停委員の委嘱についての報告を求めます。
石崎健康福祉部福祉推進課長
それでは私から、民間福祉サービス紛争調停委員の委嘱について、厚生委員会資料(資料9)に基づき御報告をさせていただきます。
中野区民間福祉サービス紛争調停委員の任期満了に当たり、委員を委嘱しましたので御報告をするものでございます。
委員です。資料の1、弁護士の石川宏先生、そして法政大学教授の宮城孝先生を再任ということで委嘱をいたしました。
委嘱期間につきましては、令和3年10月1日から令和5年9月30日までの2年間でございます。
職務内容といたしましては、3番に記してあるとおりでございます。報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
高橋委員
直近の1年か、なければ直近2年なんですけど、そのいわゆる紛争調停の具体的な内容というのはどんなのがあったのかというのは。
石崎健康福祉部福祉推進課長
直近と申しましても、前回あったのが平成21年でございました。21年にあったのが、通所介護施設において転倒してしまったと、そのときの紛争についての補償について調停を行ったというのが最新でございます。
高橋委員
うちの叔母2人面倒見ていたときも、それぞれ必ず転倒して折っていたりしていて、結構転倒って多いと思うんですけど、それが紛争になるというのは、やっぱりその施設側の責任というかそれが何かあったとか、何かその辺特殊な事情があったんですかね。
石崎健康福祉部福祉推進課長
大体転倒をした場合には施設のほうが適切に対応して紛争にならないように対応を行うんですけれども、このときにはなかなかそこの折り合いがつかなくて、区のほうに調停をしてほしいという申し出があったということでうちのほうで調停をしたということですので、ケースとしては平成21年が最後ということでございます。
高橋委員
その施設側から、あるいは利用者側からの調停、どこからの調停依頼が来るんですか、通常は。
石崎健康福祉部福祉推進課長
この件については利用者側からというふうに聞いてございます。
委員長
休憩します。
(午後5時01分)
委員長
再開します。
(午後5時02分)
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、9番、知的障害者生活寮・在宅障害者(児)緊急一時保護事業の再整備についての報告を求めます。
河村健康福祉部障害福祉課長
知的障害者生活寮・在宅障害者(児)緊急一時保護事業の再整備について御報告をいたします。(資料10)
知的障害者生活寮及び在宅障害者(児)緊急一時保護事業につきまして、法定サービスへの移行及び福祉作業施設との一体的な事業の運営を行う施設として再整備をいたします。
1、整備方針でございます。大和福祉作業施設を含む中野区やまと荘につきましては、公募により決定した事業者が施設整備及び運営を行います。施設は、運営事業者が現施設の除却及び新施設の整備を行い、区は解体及び施設に関わる補助を行い、短期入所及び通所サービスを実施いたします。なお、緊急一時保護につきましては、施設整備開始前までの令和4年度までの実施といたします。生活寮につきましては、現在、新型コロナウイルス感染症対応時の利用施設として確保しており、生活寮としての利用者はいない状況でございます。また、本施設につきましては、築51年と施設の老朽化が特に進んでいるため先行して休止をいたします。施設を整備する間は、生活介護、就労継続支援B型の代替施設として旧中野福祉作業所を使用の予定でございます。
再整備の内容は表のとおりでございまして、生活介護、就労継続支援B型については、事業者の提案を受けて決定するところではございますが、定員を15から20に増やし、短期入所を2から4人にしたいと考えてございます。
次に、弥生福祉作業施設を含む中野区やよい荘につきましては、築29年でございまして、法定サービスへの移行が可能となるよう区の施設改修を行った後、公募により決定した運営事業者に施設を貸し出して事業を運営いたします。事業は、共同生活援助、短期入所及び通所サービスを実施いたします。共同生活援助には、半年から1年程度の中期的な期間生活支援する「ミドルステイ」の枠を設け、区が事業者に委託して実施をいたします。生活寮及び緊急一時保護は令和4年度まで実施し、施設改修中は、生活介護、就労継続支援B型の代替施設として、弥生児童館跡施設を使用する予定でございます。
再整備の内容は表のとおりでございまして、生活介護、就労継続支援B型については定員を同規模とし、共同生活援助4人、短期入所を1人にしたいと考えてございます。
恐れ入ります、裏面を御覧ください。2、スケジュールにつきましては表のとおりとなってございますのでお読み取りをいただければと思います。中野区やまと荘につきましては、令和7年度から民間事業者による事業の実施、中野区やよい荘につきましては、民間事業者による事業の実施を6年度から開始したいと考えてございます。
御報告は以上となります。どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
高橋委員
一点だけ確認させてください。やよい荘は老朽化するということで改修して、事業者を募集して、委託して事業を実施するということですよね。やまと荘については、いわゆる事業者が上物を建ててそこで実施するということなんですけど、ちょっとその権利関係なんですけど、どっちも土地は中野区のもので、やよい荘は改修、やまと荘は事業者が建てるということになると、借地権とかその辺の発生とかそういう関係はどうなるのかというのを教えてください。
河村健康福祉部障害福祉課長
現在、どちらの施設につきましても行政財産の使用許可ということで施設を利用していただいております。そちらを再整備に当たりまして、普通財産の使用貸借契約ということで借地権については発生しない形で考えてございます。
高橋委員
使用貸借ということでいいんですね。結構です。
久保委員
この件は様々、どういうふうに再整備を行っていくかというところで議論があったところなんですけれども、このやまと荘もやよい荘も施設を整備する間、通所サービスの代替施設、旧中野福祉作業所、また、弥生児童館跡施設となっていますね。これは現状やっている事業者が継続をして行うということなんでしょうか、そこを御説明お願いします。
河村健康福祉部障害福祉課長
こちらの施設整備につきましては、公設の福祉施設を再整備する場合に国が実施する補助の対象にならないということがございます。そのため、区が国庫補助と同等の整備費補助を行うということになりますので、公平性を期するために公募としたいと考えてございます。
久保委員
ごめんなさいね、今、私がきっと公募のことを聞くだろうと思ってお答えいただいたと思うんですけれども、要するに、旧中野福祉作業所と弥生児童館跡施設で事業を行う事業者は、今のやまと荘、やよい荘で行っている事業者が継続的に行うのかというところの確認で、そこをまず伺いたいです。
河村健康福祉部障害福祉課長
大変失礼いたしました。現在、通所系のサービスを行っている事業所のほうで代替施設を御活用いただき事業を実施していただくように考えてございます。
久保委員
そのまま継続をしながら公募をかけるわけじゃないですか。それで、変更後のサービス及び定員といって、ここに同じように生活介護、就労継続支援B型がやまと荘はあり、やよい荘のほうは生活介護、就労継続支援B型がありますね。これも今行っている事業者がそのまま継続してやるという条件なんですか。
河村健康福祉部障害福祉課長
こちらにつきまして、再整備後は公募したいというふうに思ってございます。
久保委員
公募をするわけであって、今やっている事業者がそのまま引き継いでやれるというわけではないということなんですか。
河村健康福祉部障害福祉課長
委員おっしゃるとおり、公平性を担保するために公募したいというふうに考えてございます。
久保委員
何でこういうふうに伺っているかというと、今やっている事業者の方が、そのまま引き続きやっていただけるといいなって思っているんですね。公募といっても、やまと荘の公募もやよい荘の公募も、あまりいわゆるプロポーザルの余地がないような内容なんじゃないかなって思っているんですよ。その辺については、先ほど何で公募にしたかという御説明が先にあったわけだけれども、そこら辺はどのようにお考えですか。
河村健康福祉部障害福祉課長
すみません、繰り返しになってしまいますけれども、整備費の補助を区が行うということでございますので広く公募をさせていただきたいというふうに考えてございます。
久保委員
多分、今こういう状況下の中でなかなか随意契約というわけにはいかないんでしょうけれども、でも、やっぱりそういうことがあってもいいのかななんて、こういった件に関しては思ってしまうところなんですね。
やまと荘のほうは、先ほど高橋委員のほうからも御質疑があったところですけれども、今の施設を解体して、その後建設をされるということですよね。そして公募、そこを含めて公募。片ややよい荘のほうは区が施設改修を行ってからの公募ということで、それぞれにちょっと公募の要件も違ってくるわけなんですけれども、そこのところもやっぱり公募として本当にこれが適正なのかどうなのかなって思ってしまうわけなんですけれども、そこは契約担当とかも含めて検討されているんでしょうか。
河村健康福祉部障害福祉課長
契約のほうとも相談をしながら公募については検討しているところでございまして、可能であれば事業者を来年度、両施設とも公募をさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
久保委員
これって運営を行うと両方ともなっているんですけれども、これは委託で行うということで考えているんですか。どういった運営形態で行われるんですか。
河村健康福祉部障害福祉課長
まず、やまと荘につきましては、土地をお貸しして民設民営で給付費が事業者さんに入るような仕組みを考えてございます。やよい荘につきましては、基本的にはやまと荘と同じなんですけれども先ほど御説明したミドルステイの部分だけ事業委託ということで考えているところでございます。
久保委員
ミドルステイのところだけ事業委託ということなんですよね。やはり要件が様々ここの同じ施設の中でも違っているというところもありますので、その辺のところもやはり公募の中でも非常に難しいのではないかなと思っています。やっぱり重要なのは、せっかく公募にして公平性を保とうというふうに区が考えていても、手を挙げられる事業者が手を挙げられないような状況になってしまってはいけないと思うので、そこのところをしっかり、なかなか随意契約ではないので連携を図りながらやってくださいというわけにもいかないわけなんですけれども、そこも含めて、本当に区民の利用する方たちが一番いい形で収まるようにということを考えていただきたいなと思っているんですけれども、その辺はいかがですか。
河村健康福祉部障害福祉課長
ただいまお話いただきましたように、今、なかなか事業者さんに公募をかけても手を挙げていただくということが難しい状況になってございます。先日御報告した江古田三丁目のほうも同様で、4回目のプロポーザルをしたというようなこともございますので、情報提供をさせていただきながら働きかけというのは丁寧に行っていきたいというふうに考えてございます。
久保委員
前回、私もこの件については、議会で反対討論をさせていただいていた件なわけですけれども、やっぱり利用される方、またその保護者の方たちにもきちっと情報が行って不安のないようにと思いますし、また、せっかく中野のこの福祉作業所とか弥生児童館を使って事業の継続をスムーズに行おうとされているわけだから、そこのところでも利用されている方たちが安心していただけるように、そこは区のほうとしても丁寧な説明と、また利用されている方たちの御意見も聞きながら進めていただきたいと思っておりますが、そこはいかがですか。
河村健康福祉部障害福祉課長
整備方針につきましては、平成30年に条例の否決ということがありまして、何年かかけてここまでやっとたどり着いたというところでございます。利用者の方につきましては、今後も継続して施設を利用していっていただきたいというふうに思っておりますので、適宜、丁寧な御説明を心がけてまいりたいと思ってございます。
石坂委員
今回、久保委員の質問でも公募という話があったところでありますけれども、中野区内の障害者、特にショートステイの経営などもしている事業者などですと、施設が新たに立ち上がって、スタッフも新しい方であるために、当面の間は重度の障害者の方は受け入れられませんなんていう事態もあった施設なんかもあったりするわけですけれども、今回この施設で公募をするという形ですけれども、そうした事態は起こる心配はないでしょうか。
河村健康福祉部障害福祉課長
今回公募するに当たりまして想定している利用者の方というのは重度というようなことではないんですけれども、利用しているうちに年齢が高くなって介護が必要な状況になってというようなこともございますので、その辺も踏まえて対応していただけるような事業者さんを選んでいければというふうに思ってございます。
石坂委員
それから、中野区内でほかの場所で、グループホーム等々で何度も事業者募集しても決まらなかったところなんかもあったりしましたけれども、今回は事業者がすんなり決まればいいんですけれども、万が一手が挙がらなかったなどがあった場合に、それによってどうしても今の場所から一旦移ってもらってまた戻ってということはあるにはありますけれども、その事業者がなかなか決まらずにサービスが止まってしまうとかという心配はない形で対応はしてもらえるんでしょうか。
河村健康福祉部障害福祉課長
何とかこの今日お示ししたスケジュールで進めたいというふうに思ってございます。現在、緊急一時事業なども委託で実施をしていますが、給付費が入らないというような状況でかなり区の持ち出しがある状況になってございますので、何とかこの計画どおりに進めたいというふうに考えているところでございます。
石坂委員
もちろんちゃんと決まればいいですけど、決まらないようなことがないような形で、手が離れるというのが一番怖いですので、それは十分よく考えながら進めていただきたいし、万が一の場合はちゃんと万が一のことがあったなりの対応で進めていただければと思います。
それと、給付費は入らないということで、要はここは法定外施設、法律外施設だからということであるわけですけれども、逆に法定外施設であることで、現況ほかのサービスをフルに使っていた方がいざというときに使える場所にもなるからちょっと安心なんていう声がありましたけれども、その辺り利用ができなくなる方というのが、これまでの利用者さんの中で、これまで緊急に使っていた方にとってそういうことが発生する可能性とかというのはありそうなのかどうなのか、要はもうフルに使っている方は結構使っているのかどうか分かれば教えてください。
河村健康福祉部障害福祉課長
令和3年度の緊急一時保護の利用状況でございますけれども、やまと荘につきましては18.6%、やよい荘につきましては36.6%という状況になってございます。新型コロナウイルスの感染症の影響もあるとは思いますけれども、令和元年度に緊急一時保護を全く実施していない1年間がありましたが、その期間はほかの短期入所のほうを御利用いただいて、お困りになるというような方はいなかったというふうに聞いておりますので、法内化ということで進めていけるというふうに考えてございます。
石坂委員
今の18.6%と36.1%は利用率ということでいいんですね。私が聞いたのは、要はフルに使ってしまっていて、それでほかがもう使えないからここを使っている方というのは一定数いないですかというのが心配だったんだけど、そういうわけじゃないというところですか。
河村健康福祉部障害福祉課長
失礼いたしました。こちらを緊急一時保護を御利用の方は固定でいらっしゃるということは把握しているところでございますが、その方々も、令和元年度、ほかの施設を御利用いただいたということなので対応可能というふうに考えてございます。
石坂委員
ありがとうございます。分かりました。
それから、現在緊急一時保護ところが、障害者(児)という形になっていて、区のホームページを見ますと、小学生まで対象にアポロ園でも行っていますとありますけれども、やまと荘、やよい荘のほうでも障害児のほうも受け入れていたかと思いますけれども、障害児に関しても今後新たに変わることの影響というのはないと思って大丈夫でしょうか。
河村健康福祉部障害福祉課長
基本的には、お子さんの利用に関してはそう多くないというところでございますので、他のサービスで対応可能というふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、10番、「中野区公衆浴場法施行条例」の改正案に盛り込むべき主な事項について報告を求めます。
菅野健康福祉部生活衛生課長
「中野区公衆浴場法施行条例」の改正案に盛り込むべき主な事項について、お手元の資料(資料11)を基に御報告をさせていただきます。
「中野区公衆浴場施行条例」の改正の考え方に関する意見交換会を開催いたしまして、結果をまとめましたので御報告するものでございます。
まず、1番目、意見交換会の結果について。日時は、令和3年8月24日(火曜日)、13時から実施をいたしました。場所は、中野区保健所別館、参加人数は5名でございます。主な意見の概要と区の考え方につきましては、ページをおめくりいただきまして、別紙1を御覧いただきたいと思います。
まず、1番目、混浴制限年齢について、「おおむね7歳以上」は曖昧な表現ではないかという御意見を頂きました。こちらにつきましては、国の衛生等管理要領に合わせた表現としています。また、子どもの精神的・身体的発達には個人差等があるため、弾力的に運用できる表現としていますと回答したところでございます。
2番目、条例の施行日について、混浴制限年齢の条例改正の施行時期について御質問頂きまして、令和4年4月1日を予定していますと回答いたしました。
次に、「近隣区では条例施行日を令和4年1月1日としているようである。混乱を避けるため、中野区でも施行日を1月1日としてほしい。」との御意見をいただきました。こちらにつきましては、「パブリック・コメント手続を実施後、第4回定例会で議案を提出する予定です。混浴年齢の規定については、議決後、区民の方などに対し一定の周知期間が必要であると考えており、現時点では令和4年4月1日施行を予定しています。」と回答したところでございます。
3番、消毒方法について、モノクロラミンの濃度について定める予定があるのかとの御質問を頂ききまして、国の衛生管理等要領で濃度の基準が定められており、区において具体的数値を規定することは考えておりませんと回答したところでございます。
恐れ入ります、1枚目にお戻りをいただきまして、2、「中野区公衆浴場法施行条例」の改正の考え方からの変更点ですが、変更するところはございません。
3、「中野区公衆浴場法施行条例」の改正案に盛り込むべき主な事項については、別紙2にまとめさせていただいたところでございます。こちらは後ほどお読み取りいただきたいと存じます。
4番、パブリック・コメント手続の実施について。「中野区公衆浴場法施行条例」に盛り込むべき主な事項に対しましてパブリック・コメント手続を令和3年10月12日から令和3年11月1日まで実施いたします。区民への周知については、なかの区報10月5日号及びホームページに掲載するほか、中野区保健所、生活衛生課や区民活動センター等で資料を公表してまいります。御意見の提出方法は、文書により電子メール、ファクシミリ、郵送、窓口への持参といたします。
5、今後のスケジュール(予定)についてです。令和3年10月、パブリック・コメント手続を実施いたしまして、11月第4回定例会におきまして、パブリック・コメント手続の結果報告及び条例改正案を提出したいと考えております。
御報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
高橋委員
報告ありがとうございました。この意見交換会の中で、今御紹介いただいた件ですけど、いわゆる開始時期、条例の施行日ですけれども、中野は4月1日ということで、近隣区は1月1日というのがあるという話ですけど、どの近隣区が1月1日ですか、中野の隣接区として。
菅野健康福祉部生活衛生課長
近隣区といいますと、練馬区ですとか、杉並区ですとか豊島区、新宿区等があるんですけれども、そちらにつきましては全て現時点では1月1日施行というふうにお聞きしております。
高橋委員
割とお風呂屋さんって区境、僕なんかも区境に近いところにいると、割と自由に行き来するんですよね、その住民の方はね。中野だったら練馬だとか、杉並だとかって普通に行ったり来たりしている中で、東京都の浴場組合もその1月1日という形を希望しているというか、その中野浴場組合にはそういう話を発信しているようなこともあって、いわゆる周知期間が必要だというコメントを区がされているんだけど、現実のお風呂屋さんにはもう東京都の浴場組合がきちっとそういう発信をしていれば、何かそういうポスターとかチラシとかそういう掲示していく形であれば、利用者への、区は区で区報だったりあるいはウェブページで周知できるわけだし、実際のお風呂をふだん利用している方は、そのお風呂屋さんの浴場組合がそういう周知をすれば、それで十分効果が出るんじゃないかと思うんですけど。何でその4月1日にこだわるのかというのがよく分からないですけど、その辺どうでしょうか。近隣区との調整というのはしたほうがいいと思うんですけど、どうですか。
菅野健康福祉部生活衛生課長
周知につきましては、第4回定例会で議決を頂きました後に区といたしましては周知を始めていきたいというふうに考えております。やはりお風呂を利用される方というのは、毎日利用される方だけではなくて、月に1回ですとか、そんなに回数いらっしゃっていない方もいらっしゃいますので、そういった意味では周知方法というのは工夫していかなければいけないというふうに考えておりますけれども、そういった方で広く区民の方も規制をするというような内容でもございますので、ある一定の周知期間は必要であるというふうに判断しております。
高橋委員
ただ、今利用されている方とか、その辺の年齢の問題については、ある程度社会的なコンセンサスというのも得られている中で、何歳という話とかという、その具体的な、それがクリティカルに法的な制限というか、規制の話ではないと僕なんかは認識していて、やっぱりもうそういう認識でだんだん社会が収まっている中で、東京都の浴場組合も近隣区もそうしているというのであれば、周知の方法は、区としての周知の発信は定例会が終わらなきゃできないだろうけれども、それは浴場の事業者の方と連携を取って、1月1日から混乱のないようにスタートできるように、何かそれこそそこで工夫すればいいんじゃないかと思うんですけど、どうでしょうか。
菅野健康福祉部生活衛生課長
実際の中野区の公衆浴場の組合さんのほうに伺ったところによりますと、実際にその運用としましてもう3年前ぐらいからでしょうか、実際に小学校に入学をしたらもう混浴制限年齢の対象というんでしょうかというような形で運用されているようなことは区内の公衆浴場から伺っておりますので、実際には大きな混乱はないのかなというふうには思っておりますけれども、確かに周知の方法でありますとかというのは、今後も浴場組合さんとも意見交換しながらより効果的な方法を検討していきたいというふうに考えております。
施行日につきましては、本日も御意見頂いておりますし、今後パブリック・コメント手続も実施をいたしますので、そういった中の御意見を頂いた中でまた検討していきたいというふうには考えております。
石坂委員
混浴制限年齢で、「おおむね7歳以上」は曖昧な表現ではないかというところの区の答えとして、「子どもの精神的・身体的発達には個人差等があるため」という形で、もちろんこれはそう書いていただいてすごくいいなと思うところであります。特に障害のあるお子さんですと、なかなか7歳とか8歳ぐらいでまだまだ一人での入浴が難しいお子さんも少なくないというのがあると思うんですけど、ただ、この「おおむね7歳以上」という表記だけですと、「おおむね」というと大体の方は年齢の幅で見ると思うんですよね。そのときに、7歳何か月だったらいいけど、8歳はもう駄目なんじゃないかみたいな感じで思われてしまう方もいるかと思うんですけれども、ちょっとその辺り、子どもの精神的・身体的な発達、障害の有無も含めてという形の部分で捉えているんですよということはしっかりと打ち出していっていただきたいと思うんですけど、その辺りお風呂屋さんのほうに対しても、また利用される顧客のほうに対しても周知できる形で考えていっていただきたいと思いますが、そこはいかがお考えでしょうか。
菅野健康福祉部生活衛生課長
この「おおむね」というのは、年齢的にしますと、おおむね7歳以上というところで、大体小学校に入学された1学年というのがちょうど6歳から7歳になる、満7歳になる年齢ということで、学年というところでも、この「おおむね」というふうに区としては考えているところです。障害のあるお子様につきましてもやはり配慮は必要というふうには考えておりますけれども、やはり条例に基づいて法令遵守をしていただくという点では、やはりこちらは守っていただくということにはなりますけれども、障害のあるお子さんにつきましてもやはり配慮等が必要というふうには考えております。
石坂委員
精神的・身体的な発達というのはその辺りを配慮した上でのことですので、その辺りはやはり周知の仕方などは工夫ができるかなと思うんですけど、そこは大丈夫ですよね。
菅野健康福祉部生活衛生課長
様々な方が利用されますので、そういった方に配慮した周知方法等の工夫について検討してまいりたいと考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、11番、食中毒の発生及び対応についての報告を求めます。
菅野健康福祉部生活衛生課長
区内の食品営業施設におきまして不利益処分に至る食中毒事例が発生いたしましたので、お手元の資料(資料12)を基に御報告をさせていただきます。
1、事件の概要について。令和3年8月18日、23日に、中野区保健所に区内の医療機関より腸管出血性大腸菌感染症発生届が3件提出されたことを受け調査をいたしましたところ、患者3名はおのおの異なるグループで、8月11日、12日に中野区内の同一の飲食店を利用していたことが判明をいたしました。当該グループは、当該店で焼肉等を喫食し、3グループ10名のうち4名が8月14日から17日にかけて下痢、腹痛、血便等の食中毒様症状を呈し、そのうち3名から腸管出血性大腸菌O157が検出され、遺伝子検査の結果、3名とも同一の遺伝子型でございました。各グループに関連性はなく、当該飲食店と患者を調査した結果、共通食は当該飲食店で調理提供された食事以外にないことから、当該飲食店が原因の食中毒と断定したところでございます。
原因物質は腸管出血性大腸菌でございました。
区では、被害拡大防止のため、9月17日から9月23日まで7日間の営業停止の不利益処分を行うとともに、同期間の7日間、区ホームページにおいて当該事業者の名称等を公表いたしました。
2、原因の施設の所在地は、東京都中野区東中野、業種は飲食店営業でございます。
3、食中毒違反の内容は、食中毒の原因となった食事の提供ということでございまして、食品衛生法第6条違反となります。
4、不利益処分等の内容は、食品衛生法第55条に基づく営業停止7日間でございます。
委員長、恐れ入ります、ここで休憩をいただいてよろしいでしょうか。
委員長
休憩します。
(午後5時35分)
委員長
再開します。
(午後5時36分)
菅野健康福祉部生活衛生課長
以上で報告を終了いたします。よろしくお願いいたします。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
休憩します。
(午後5時36分)
委員長
再開します。
(午後5時38分)
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
次に、12番、その他で何か報告はありますか。
瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長
私からは、東京ドームでの新型コロナウイルスワクチン接種について、口頭にて御報告をいたします。
本件につきましては、危機管理・感染症対策調査特別委員会でも御報告いたします。
文京区、新宿区、港区が民間事業者と設置した東京ドームでの集団接種会場におきまして、関係機関の御協力により中野区民枠を設けていただきました。日程につきましては、1回目接種が10月12日から21日までのうち平日の8日間、2回目接種が4週間後の11月9日から18日のうち平日の8日間です。接種時間は、各日、午前9時から午後1時までとなります。中野区民枠は4,000人の2回分となりまして、10月5日から中野区の予約システム及びコールセンターにおいて予約受付を開始しているところです。なお、本日16時の時点で、もともと4,000人分の枠があったのですが、そのうちの残り枠については3,300となっております。引き続き接種促進に努めてまいります。本件に対する御報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
石坂委員
接種促進に努めると、接種の促進はどのような形で促進を進める感じなんでしょうか。
瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長
今、モデルナを使った接種の中野サンプラザですとか、今回の東京ドームの、こちらはファイザー製のワクチンになりますけれども、以前ちょっと中止していたときに比べまして接種がしやすい状況になってございます。そういったところを、区のホームページ、SNS等を通じまして区民の皆様に分かっていただくような広報に努めてまいりまして、接種を促進してまいりたいと考えております。
久保委員
今、モデルナのサンプラザのほうのというお話があって、なかなか予約の進捗状況が、私も毎日気にして見ているんですけれども、ちょっと伸び悩んでいるのかなというところを感じていて、片や東京ドームのほうはファイザーで、4,000人のところ今700人の申込みがあったということですかね。そこら辺のところが、モデルナとファイザーと申込みの状況が違うというようなところが担当としては感じられている部分があるのかどうか、まずお伺いをしたいと思います。
瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長
担当としては、やはり距離の差が一番大きいのと、あとは募集の期間、予約を開始してからまだ東京ドームのほうは間もないですのでどうなのかというところは考えておりますが、一応モデルナについても、ファイザー製につきましても安全性のほうは国から発表されておりますので、どちらも安全性は一定あるというところを御理解いただいた上で、御利用しやすいほうを御利用いただければと考えております。
久保委員
サンプラザのときには、中野区内にお勤めになられている保育士さんですとか幼稚園教諭の方なども対象にすることを会派から求めてきたところなんですけれども、東京ドームについてはどうなっているんでしょうか、区民だけということになりますでしょうか。
瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長
東京ドームにつきましては、ほかの区の枠をお借りしてというか、その枠を使って中野区枠を設けていただいたことになってございますので、一応区民の方限定とさせていただいております。
久保委員
東京ドームのほうは他区のところを融通させていただいてというかあれですけど、今後、モデルナにしてもファイザーにしても、なかなか予約が埋まらなかったとき、そこのところの対応をどうされるのかなと思っておりまして、区民からさらにこの枠を広げるような、当初は保育士さんとか幼稚園教諭ということで在勤の方でしたけれども、それ以上のところまで広げていくのかですとか、本当に予約が埋まらずに万が一廃棄をするようなことが起きてはいけないので、そういったことを、この東京ドームのほうも、またサンプラザのほうも考えていかなければいけないなと思っているんですけれども、その辺はいかがお考えですか。
瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長
委員おっしゃるとおり大切なワクチンですので有効に使ってまいりたいと考えております。中野サンプラザの予約空き枠、まだ3,300ほどあるんですけれども、そちらにつきまして来週から、当日の受付ということになりますが、区内在勤の方、あとは区内在学、通学で中野区に通われている方にも当日受付という形で受付けられるように検討しております。東京ドームにつきましては、ちょっと報道ベースになりますが、東京都のほうも同じ会場の中で枠を設けると聞いておりますので、区民以外の方、中野区内に在学とか在勤されている方につきましては東京都枠のほうで御利用いただけるように御案内したいなと考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
ちょっと休憩します。
(午後5時44分)
委員長
再開します。
(午後5時45分)
瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長
先ほど答弁したところで訂正をさせてください。中野サンプラザの残りの枠、本日の16時現在で4,500ほど残っておりました。失礼いたしました。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
他に報告はありますか。
瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長
続きまして、新型コロナウイルスワクチンの追加接種につきまして、こちらも口頭にて御報告いたします。
本件につきましても、危機管理・感染症対策調査特別委員会においても報告させていただきます。
9月22日の日に厚生労働省から新型コロナウイルスワクチンの追加接種、いわゆる3回目の接種を行うための準備について通知がございました。追加接種は、2回目の接種終了からおおむね8か月以上を経過した方を対象に1回の接種をするということで、早ければ12月に医療従事者の追加接種を開始することと想定しているとのことです。国といたしましては、2回目接種日の情報から8か月経過する方を抽出いたしまして、接種の前までに接種券を発送してほしいということで検討を進めるように指示が来ております。引き続き情報収集や中野区医師会などの関係機関との協議を行いまして、追加接種に向けて体制の確保をして検討してまいります。御報告については以上です。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
石坂委員
追加接種をする際に、区の集団接種でファイザーで受けた方もいれば、今回のサンプラザあるいはそれ以前の東京大手町の大規模接種会場のほうでモデルナで受けた方もいると思うんですけれども、モデルナ、ファイザーによって今回追加の3回目って何か違いが出るんでしょうか。
瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長
現在の国から来ている3回目の説明の中では、基本的には2回目まで打ったものと同じワクチンを打つようにというふうに通知されております。
石坂委員
今回、3回目のほうで国から区のほうに回ってくるワクチンはモデルナ、ファイザー、まだ分からないかもしれませんけれども、それなりにどちらでも対応できる形で国からは来そうなのかどうか分かれば教えてください。
瀬谷健康福祉部新型コロナウイルスワクチン接種担当課長
まだどれくらいの量のワクチンがどの種類で来るというふうな正確な情報は来ておりません。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
他に報告はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
次に、所管事務継続調査についてお諮りします。
お手元の文書に記載された事項について、閉会中も継続審査することについて御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
審査日程のその他に入ります。
委員会を暫時休憩します。
(午後5時48分)
委員長
委員会を再開します。
(午後5時56分)
休憩中に御協議いただいたとおり、次回の委員会は、11月4日(木曜日)午後1時からということで御異議ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定していた日程は終了しますが、委員、理事者から何か発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の厚生委員会を散会します。
(午後5時57分)