中野区議会総務委員会〔令和3年12月17日〕
総務委員会会議記録
○開会日 令和3年12月17日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午前9時33分
○閉会 午前9時55分
○出席委員(9名)
ひやま 隆委員長
立石 りお副委員長
日野 たかし委員
内野 大三郎委員
若林 しげお委員
中村 延子委員
大内 しんご委員
平山 英明委員
長沢 和彦委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
副区長 白土 純
副区長 横山 克人
企画部長 高橋 昭彦
構造改革担当部長、企画部構造改革担当課長事務取扱 石井 大輔
企画部企画課長、企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 堀越 恵美子
企画部財政課長 森 克久
総務部長 海老沢 憲一
防災危機管理担当部長、新区役所整備担当部長 滝瀬 裕之
総務部総務課長、総務部特別定額給付金担当課長 浅川 靖
総務部職員課長、総務部人材育成担当課長 中谷 博
○事務局職員
事務局長 長﨑 武史
事務局次長 小堺 充
書記 松丸 晃大
書記 金木 崇太
○委員長署名
審査日程
○議案
委員長
定足数に達しましたので、総務委員会を開会します。
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
議事に入ります。
議案の審査を行います。
第97号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。
なお、本議案は当委員会に付託されておりますが、子ども文教委員会で関係分を審査し、賛成多数となった意見があれば、総務委員会に申し送られることとなっておりますので、御承知おきください。
それでは、本件について理事者から補足説明を求めます。
森企画部財政課長
それでは、第97号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算につきまして補足説明をいたします。
お手元の議案書8ページ、9ページを御覧いただきたいと思います。
歳入歳出予算の総括でございますが、歳入歳出とも13億3,505万3,000円を増額いたしまして、補正後予算額は1,580億4,339万4,000円となるものでございます。
内容でございますが、12ページ、13ページを御覧いただきたいと思います。
5款の子ども教育費、5項の子育て支援費、1目の子育て支援費でございますが、子育て世帯への生活支援といたしまして、児童手当の本則給付受給世帯などに対しまして、子育て世帯臨時特別支援給付金の追加分といたしまして、児童1人当たり5万円の現金給付を実施するための経費を増額するものでございます。先般、第4回定例会で関連予算を議決いただきまして、事務を進めております先行給付と同じ児童数で、2万6,657人分の給付費のほか、周知等に係る事務費を計上しているものでございます。
この後、児童手当の本則給付の対象の方につきましては、先行給付の5万円と合わせまして、年内に10万円を一括給付できますよう準備を進めていきたいと考えておりまして、また、高校生のみを養育しているなど申請が必要な方につきましては、年内に御案内をお送りいたしまして、年明けから申請を受け付けるというようなことで、進めてまいりたいと考えております。特定財源につきましては、国の補助金を全額見込んでいるところでございます。
14ページ、15ページは、繰越明許費調書でございまして、ただいま御説明いたしました子育て世帯臨時特別支援給付金の追加支給分につきまして、来年3月にお生まれになった児童に係る給付事務が来年度に差しかかることが想定されることから、繰越明許額について第4回定例会で議決いただきましたが、この額を変更いたしまして、1,755万5,000円とするものでございます。
御説明は以上でございます。よろしく御審査のほどお願いいたします。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
中村委員
確認をさせていただきたいんですけれども、今回、現金給付でさらに5万円というところで、現金給付ができることはよかったなと思っているんですが、もともと国のほうではクーポンをやる予定だったと思うんですけれども、独自のものというところだったかと思うんですが、それというのは、区としては可能だったんでしょうか。
堀越企画部企画課長
委員、御質問のとおり、クーポン券と、あとID交付というのが当初候補として、案として挙げられておりました。一つ目のクーポン券は区独自のものということで、検討はもちろんそれぞれいたしましたけれども、クーポン券に関しましては、事業者募集の準備や募集期間というのが一定必要になりますことと、あとクーポン作成や印刷費、印刷などにも時間がかかりますことから、クーポン券については方向性の中には盛り込まなかったものでございます。
中村委員
なかなか難しかったというところなんですかね。期間的とか、あと事務費も相当かかるというような報道もありますし、例えば、昨日の日経新聞なんかだと、世田谷区だと、クーポンをもし発行していた場合だと、事務費で2億円かかっていたというような報道もあって、なかなか年度末までに支給をするのは難しかったという報道もあるんですけれども、区としても、なかなかその金額とか期間というのは、試算されているのか分からないんですけれども、そこら辺はいかがなんでしょうか。
森企画部財政課長
クーポンを単独で、独自で実施した場合についての試算ということについては、区としては行っていないところでございまして、どれぐらいかかったか、想定かというのは、ちょっとお答えづらいところではあるんですが、先ほど企画課長が申し上げたとおり、今後の、独自のクーポン発行にかかってはかなり事務の時間もかかるというようなことで、かなり日程的にも、春というところでは難しかったのではないかというふうに考えています。
中村委員
ありがとうございます。
それから、先ほど御説明のときに、高校生のところで年内に御案内というふうにおっしゃっていたかと思うんですけれども、前回、1回目の5万円のときに、子ども文教委員会の中で16歳から18歳のところの通知の話が出ていて、これは個々に年内に通知をするということでいいですか。確認です。
森企画部財政課長
そのような方、申請が必要な高校生などの世帯の方につきましては御案内をするということで、こちらの予算のほうに盛り込んでいるところでございます。
大内委員
今回、補正は13億円弱。ということは、そもそもその前の13億円ぐらいの予算、入っていたということでよろしいんですか。
森企画部財政課長
前の先行給付も13億円ほどですので、トータルで申し上げると26億円余ということになろうかと思います。
大内委員
そうすると、前の補正、この間補正をやった金額というのは、これでいうとどこに入っているんですか。補正前の予算額というところを見ればいいんですか。
森企画部財政課長
申し訳ございません。補正前予算額の80億円余、80億7,000万円というのは、1目子育て支援費のトータルの金額でございますので、ここの事業、いわゆる臨時給付金に係る補正前予算額というのは、ちょっと、すみません、こちらのほうでは表記していないところでございます。
大内委員
国庫補助金という、4ページのところに出ているじゃないですか。これで見ると、国庫補助金の上の欄がちょっと空白なのでよく分からないんだけれども、これはどう読めばいいのかな。2の国庫補助金と書いてある、その上のところが空白なんだよ。
森企画部財政課長
すみません。4ページのこちらの表記につきまして、補正前予算額が354億円余となっていますが、こちらは13款国庫支出金の全体の金額がこの354億円余でございまして、その下に、国庫支出金のうち国庫補助金という項については94億円余だったということでの表記でございます。
大内委員
国庫補助金というのは、今回のお金入ってくる。でも、一時的に中野区が立て替えるわけでしょう。それはどこのお金を使うんですか。
森企画部財政課長
歳計現金で、この補助金以外にも税とか定期的に収入しておりますので、プールはしているんですけれども、ただ、もし今回の支給に当たってお金が、いわゆる手持ちの現金がない、足りなくなってしまった場合は、基金からの繰替え運用という制度がございまして、財調基金から一時的に歳計現金のほうに借りて、また現金が入ってきたら財調基金のほうに戻すというような運用をやっているところでございます。
大内委員
それで、今回はどうするんですか。
森企画部財政課長
直接の所管が経理課の資金管理担当なんですが、ちょっと聞いているところによると、一時的に年末に5億円なり6億円なり不足する見込みというようなことも聞いているので、その場合は、これまでもやっているんですけれども、財調基金から一時的に借り受けして対応していくと。実際に現金が入ったらきたら、また財調基金のほうに戻すというような運用を行うことになります。
大内委員
財調基金から一時的に切り崩して、国から入ってきたら、また元に戻すと。それというのは、今、私たち普通預金みたいな形で入れているわけじゃん。金利はかかっているにしても、一時的に、普通預金みたいな形を、一時的にその何億円か、そこのほうから運用すると、そういうやり方をするわけ。今回は5億円ぐらい足りないから、一時的にその基金から流用するということになっているんですか。
森企画部財政課長
財調基金のほうから一時的に借りてきて、入れるということでございます。
平山委員
クーポンの件で、クーポンの事務手数料云々ということが様々話題になったり議論になったときに、国と都道府県とで、例えば東京都が持っているポータルサイト、出産の際にお使いいただいているような、ああいったものの活用も検討をというような報道を見たことがあるんですが、そういうことというのは、東京都との話というのはなかったんですか。
堀越企画部企画課長
先日の総務委員会でも少しお伝えをしたところでございますが、クーポン以外のID交付という方式でございます。現在、東京都が今やっている10万円の出産応援というような事業もあるわけでございますけれども、そういった形であれば、ID交付の方式というのも可能ではないかというふうな検討はしてございました。
平山委員
仮にそうだとすると、想定される事務費というのは極端に少なくなるということになるんですか。
堀越企画部企画課長
紙のクーポン券に比べますと、ID交付は電子でございますので、経費のほうはかなり抑えられるというふうに想定しておりました。
平山委員
とはいっても、そこのポータルサイトにどんなものを置くのかとかという議論をしていくと、紙で準備をするよりも早くは行くんでしょうけれども、頑張っても年度内ぎりぎりなのかなという気はしていたので、今回の御判断はよろしかったのかなとは思います。
もう一つ、もう二つか、さっき大内委員から質疑があったところなんですけれども、先に来ないんですか、国から。極端な話、1回目の分も来ないんですか、当初想定していた。要するに、最初5万円を支給すると言っていたものも、事前に国から来たりしないんですか。
森企画部財政課長
今、把握している情報によりますと、今、委員おっしゃった、その先行給付の分につきましても、ちょっとまだ現時点では入ってきておらず、年度内には入ってくるのは、当然のことなんですけれども、入ってくるというところまでは示されているんですが、現時点ではまだ入ってきていないところです。
平山委員
後段の分は。要するに、今回補正として組んだ分。これ、国が方向転換をしましたよね。これについては全く情報がない。
森企画部財政課長
情報はないところでございます。
平山委員
今回は額がこれぐらいだからというのがあるんですけれども、前回は330億円だったじゃないですか。だから、絶対に330億円を立て替える基金なんてないわけだから、絶対に先にお金をくださいということを、我々のほうも党に言ったりして、多分、財政担当も国にかなりおっしゃったんだと思うんですけれども、今回も、何ていうのかな、やっぱりそれは、一時的な借入れとはいえ、決して望ましいことではない。本来、国の業務を代行してやるわけだから、そこは国に強く、年度内に、方針転換されたんですから、全額きちんとくださいということをおっしゃったほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、どうですか。
森企画部財政課長
今、委員が一つ例に挙げられました、定額給付金のとき、330億円、これについては事前の情報、交付の要望とか、確かにいろいろあってやり取りをしたところでございます。こちらについてはそういう動きが全くないんですけれども、おっしゃられるように13億円、トータル合わせると26億円余ということで、支給が入ってくるわけでございますので、そこのところについては早急な交付、手続について、要望はしていきたいと考えております。
平山委員
もう1点だけ。本来、これは子ども文教委員会で議論される話だと思うんですけれども、今回対象が子育て世帯ということで、様々な御家庭の御事情があられますよね。例えば、離婚が成立をしていないけれども、実質別居をされている場合ですとか、世帯主の口座にどうしても入ってしまいますので、それが確実に子どもに行き渡るようにということについては、個別対応も含めて十分な対応をしていただきたいと思っているんですけれども、どうですか。
森企画部財政課長
今お話あった様々な御事情、そこのところはしっかり情報把握して、個々に沿った形で対応できるようにということで努めてまいりたいと考えています。
長沢委員
ちょっと1点だけ確認させてください。今、平山委員が言った、国からの国庫補助金を使って、原資というか、財政的にはそれが根拠になっているわけだよね。2回に分けてもともとやる考えだったわけだ、国のほうの制度設計としては。それで、今、たしかその補正が衆議院は追加したのかな。そこでクーポンなどを含めた、そこはそういうことなんだよね。要するに、後半部分の、それは現金でもいいよという話も、ちょっとね、国会の中ではいろいろあったわけだけれども、その前の前半の5万円については、これは何を基に国は、つまりいつ来るかという話ではなくて、何を基にやろうとしたのか。これは予備費を使おうとしていたんですか、国は。
森企画部財政課長
今、委員お話のとおりでございまして、前半の先行給付の5万円、特に中学生への本則給付の方々に対しましては、国は予備費を活用して財源を確保したというところでございます。
長沢委員
ただ、何ていうかな、作業としては、地方自治体のところにいつ来るかというのはということだよね、先ほどの御答弁。今ちょうど衆議院は通過をしたというような認識でいるんだけれども、その補正予算。それで、もともとのクーポンも含めてという話で、当然ながら、今、各自治体がこういうふうになっているんだけれども、それぞれの議会がね、自治体がね、中野区においても現在、この計上されたというのは、要するに、現金でも可となっているわけで、その補正予算が可決をされて云々みたいなことなんだけれども、それもいつになるかというのは、当然ながら分からないというお話だよね。先ほど平山委員が言ったように早くというのは、そのとおりだったと思うし。
だから、当然ながら二つに分けてのあれで、要するに、予算的には一括で現金を出そうというところが、中野区も含めてこれからも増えていくのか――というか、この年度内にということになれば、結構、既に23区の中でも、もうそういうのが記事でも出ておりましたけれども、新聞なんかでも。だから、そういう意味では、もともとどこかでは足りなくなってしまう、お金としては。足りなくなってしまうという言い方は変だね。さっき言ったような財調などの、そういうような運用なんかを使わざるを得ない。そういうことでもあるんですか。
森企画部財政課長
歳計現金がどれだけあるのかというところは、ちょっと、今現状、承知していないところではあるんですが、一時的にこのような形で支出が集中すると、足りなくなる可能性もあるかというようなところでございまして、今回の部分については、一定5億円なり6億円なり足りなくなるという可能性があるということで、繰替え運用をする想定だというようなことは、今情報を得ているところでございます。繰り返しになりますけれども、一時的に歳出が出てくると、足りなくなる可能性というのは、そこはあるところでございます。
内野委員
ちょっと教えてもらいたいんですけれども、これ、国庫支出金で、国から入ってきていないのに、よく分からないんですけれども、補正予算としては国庫支出金で出すという表記で、要するに、表記と実態がずれているというのはよくあることなんですか。
森企画部財政課長
国のほうで一定財源を確保して補助制度として支出をするということが示されていれば、当然、国庫支出金としてこちらも想定をして、予算を組んでいるということでございます。今回の後半の5万円の部分につきましても、仮に国の補正予算成立前に自治体が給付を始めたとしても、最終的には地方自治体に補助金を交付するというような考え方が示されておりますので、今回も全額国庫支出金で組んだというところでございます。
内野委員
分かりました。
あともう1個、クーポンの試算をしなかったと、さっき中村委員の答弁でしていたんですけれども、クーポンの試算は、幾らぐらいかかるかというのは、一切計算しなかったということですか。
森企画部財政課長
先ほども企画課長が御答弁したように、なかなかクーポンの実現は難しいというようなこともございまして、特に具体的な試算ということも行っていないということでございます。
委員長
ほかに質疑ありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
この際、申し上げます。補正予算に関係する委員会から申し送られた意見はありませんでした。
ほかに質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午前9時54分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前9時55分)
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結いたします。
次に、討論を行います。討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結いたします。
これより本件について採決を行います。
お諮りいたします。第97号議案、令和3年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で第97号議案の審査を終了します。
本日予定した日程は以上で全て終了しますが、各委員、理事者から御発言はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の総務委員会を散会いたします。
(午前9時55分)