中野区議会総務委員会〔令和4年6月22日〕
総務委員会会議記録
○開会日 令和4年6月22日
○場所 中野区議会第1委員会室
○開会 午後1時29分
○閉会 午後2時24分
○出席委員(9名)
ひやま 隆委員長
立石 りお副委員長
日野 たかし委員
内野 大三郎委員
若林 しげお委員
高橋 かずちか委員
中村 延子委員
平山 英明委員
長沢 和彦委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
副区長 白土 純
副区長 横山 克人
企画部長 石井 大輔
企画部企画課長、企画部ユニバーサルデザイン推進担当課長 堀越 恵美子
企画部財政課長 森 克久
総務部長 海老沢 憲一
防災危機管理担当部長、総務部防災危機管理課長事務取扱 石崎 公一
DX推進室長 滝瀬 裕之
総務部総務課長 浅川 靖
総務部職員課長 吉沢 健一
総務部DX推進室新区役所整備課長 中村 洋
○事務局職員
事務局長 長﨑 武史
事務局次長 林 健
書記 立川 衛
書記 川辺 翔斗
○委員長署名
審査日程
○議案
第40号議案 令和4年度中野区一般会計補正予算
委員長
定足数に達しましたので、総務委員会を開会いたします。
(午後1時29分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
議事に入ります。
議案の審査を行います。
第40号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算を議題に供します。
なお、本議案は当委員会に付託されておりますが、区民、厚生、建設、子ども文教の各委員会で関係分を審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送られることとなっておりますので、御承知おきください。
それでは、本件について理事者から補足説明を求めます。
森企画部財政課長
それでは、第40号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算につきまして補足説明をいたします。
お手元の議案書の8ページ、9ページを御覧いただきたいと思います。歳入歳出予算の総括でございまして、歳入歳出とも1億1,335万9,000円を増額いたしまして、補正後予算額は1,594億9,717万4,000円となるものでございます。
個々の内容でございますが、歳出のほうで御説明をいたします。
12ページ、13ページでございます。
まず、4款区民費の1項区民費、1目区民文化国際費でございますが、ロシアによりますウクライナ侵攻のため、区内に避難されてきたウクライナからの避難民に対しまして、1人当たり生活支援一時金10万円を支給する経費を計上いたします。5月までの避難されている方というのが5人でございまして、来年3月まで毎月同じように避難されてきた場合を想定して、5人掛ける11か月分の計55人分の支援金と案内通知などの翻訳に係る経費を計上しているところでございます。
その下の3項の産業振興費の1目産業振興費でございますが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、産業振興センターの施設の利用制限によりまして、令和3年度の指定管理者の利用料金収入が減少したことから補償を行うものでございます。
続きまして、14ページ、15ページを御覧いただきたいと思います。
5款子ども教育費、1項子ども費でございまして、こちらは児童相談所設置に伴い行っております小児慢性特定疾病医療費支給事務につきまして、令和5年1月に国が運用開始を予定しております小児慢性特定疾病データベースの運用への対応を行うため、関連経費を二つの目に分けて計上しております。
上段の1目子ども政策費では、医師の診断書がデータベースを通しましてオンライン登録等されることから、データベースとデータ連携できるように区の母子保健・乳幼児健診システムの改修等を行う経費を計上するものでございます。
4目の子育て支援費につきましては、対象医療機関における利用環境整備に係る費用を1医療機関当たり5万円を上限に補助いたしますので、その11医療機関分を計上するものでございます。特定財源については、いずれも国庫支出金を充当しておりますが、システム改修に係る経費については補助率2分の1、医療機関への補助に係る経費については補助率10分の10で計上しております。
その下の2項の教育費、2目学校教育費でございますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、軽井沢少年自然の家の施設利用制限により、令和3年度の指定管理者の利用料金収入が減少したことから補償を行うものでございます。
16ページ、17ページを御覧ください。7款健康福祉費、1項健康福祉費の2目スポーツ振興費でございます。2件ございます。
まず、哲学堂野球場の照明設備につきまして、令和2年9月、おととしの9月にLEDへ改修、変更したところでございますが、近隣住民からまぶしい等の声が寄せられているということでございまして、投光器用のルーバーを取り付けることで、光が照らされる方向を制限する工事を実施するものでございます。また、指定管理者に対しまして、工事期間中の利用料金収入相当額8日分でございますが、補償するための指定管理料の計上も行っております。工事内容としては、野球場内の照明灯に設置されている個々の照明96灯にルーバー51個を取り付けるということでございます。
もう1件、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、総合体育館、スポーツ・コミュニティプラザ、運動施設の指定管理者の令和3年度の利用料金収入が減少したことから、187万3,000円、補償を行うものでございます。スポーツ施設、指定管理者への補償につきましては、昨年10月までの分については昨年度の補正予算で対応しておりまして、今回については令和4年1月21日からのまん延防止等重点措置が発出された期間の分の補償を行うということでございます。
それから、2項の保健所費の1目保健企画費でございますが、こちらは新型コロナウイルス感染症の在宅療養者に対する配薬を、医師会からの依頼を受けましてどこの薬局に配薬してもらうかという調整を行った際に、薬剤師会に対して支援金を支給するというものでございます。4月1日に遡って適用いたしまして、令和5年2月28日までの期間を対象とし、1日当たり5,000円の支給ということで積算しております。
こちらについては昨年度も同様の支援金を支給しておったところですが、今年度の事業継続について検討したところ、一旦は薬剤師会の調整は行わずに、医療機関と薬局が個別に調整を行うこととしたことから、当初予算には計上しておりませんでした。しかしながら、実際は調整がつかないケースがありまして、薬剤師会が間に入るというような昨年度と同様の状況になっていることもありまして、今年度も支援金を支給するということにしたものでございます。
18ページ、19ページは、9款の都市基盤費になります。1項都市基盤費の3目公園費でございますが、今年度から実施しております旧野方配水塔の保全補修工事につきまして、外壁等の劣化に対して工事を行っているところですが、当初想定より傷みが激しいことが判明いたしまして、モルタルの再形成や塗装内容の変更、範囲拡大等、施工方法を変更する必要が生じたことから、工事費の増額を行うということでございます。特定財源については、道路・公園整備基金を充当しております。
20ページ、21ページ、10款のまちづくり推進費、1項まちづくり推進費、3目中野駅周辺まちづくり費でございますが、中野二丁目土地区画整理事業における電線共同溝引込管路整備につきまして、施工範囲や整備費用など、土地区画整理組合、それから占用予定者、NTTや東京電力でございますが、それらとの協議が調ったことから、整備に係る経費を計上するものでございます。
電線共同溝の引込管路整備については、道路管理者である区が関わっていく必要があるということで、区が占用予定者である東京電力とNTTに整備を委託し、土地区画整理組合がその整備のための経費を負担するという、そういうスキームで実施するものでございます。こちらの歳出予算として7,814万1,000円を計上していますが、こちらが区から占用予定者に支払っていくという額になります。特定財源で分担金及び負担金を計上しておりますが、こちらは同額7,814万1,000円計上しておりますが、こちらは土地区画整理組合の負担金ということで、区のほうに支払われるということになってまいります。
最後に、22ページ、23ページですが、債務負担行為調書になります。これら3件でございますが、いずれも賃金水準及び物価水準の変動に伴いまして工事費を増額することとなり、2年度または3年度にまたがる変更契約を行うため、債務負担行為を設定するものでございます。限度額欄の金額が増額する金額でございまして、いずれの案件も完了払い時の支出とするため、今年度予算の増減はなく、債務負担行為の設定のみを行っております。
御説明は以上でございます。よろしく御審査のほどお願いいたします。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑ありますか。
中村委員
御説明ありがとうございました。幾つかあるので順にお聞きしていきたいと思います。
まず、12ページ、13ページの文化国際交流のところのウクライナ避難民に対する生活支援一時金支給に係る経費なんですけれども、1人当たり10万円ということなんですけれども、これは中野区としては10万円というふうに設定したと思うんですけれども、他区というのはどういう状況なのか。もし把握されていれば教えていただきたいんですけれども。
森企画部財政課長
ほかの区も、区が直接対応するか、あるいは国際交流協会といった外郭団体で対応するかというところの実施主体の違いはありますが、1人10万円というようなところが多いと認識しておりまして、例えば聞いているところで申し上げると、文京区や目黒区、世田谷区――世田谷区は1世帯10万円ですけれども、それから足立区などが10万円といったようなことで支給するということで聞いております。
中村委員
ありがとうございます。今回、この生活支援一時金ということなんですけれども、都とか国とかで様々なウクライナ避難民に対する支援というのがあったかと思うんですけれども、住居のこととかもう少し長いスパンで、一時金ではない生活費の部分とかというところでメニューがあると思うんですけれども、そこら辺を答弁できる範囲で教えていただけますでしょうか。
森企画部財政課長
まず、国でございますが、身寄りがない方を対象として、例えば生活費の支援で1人1日生活費2,400円ですとか、あとは一時滞在ということで住居が決まるまでの滞在支援などといったようなこともあるということは聞いております。
東京都については、住居調整ということでいえば都営住宅のほうでの調整といったようなこともありますし、また就労支援についていえばハローワークで対応するといったようなことでの支援がされているといったようなことも聞いております。
また、国というか日本財団ですね、日本財団のほうでは、生活費等の支給ということで、生活費100万円、1人1年間であったりとか、そういったものの支援もされているということは聞いております。
中村委員
分かりました。一時金、区としては一時金というところでカバーはするけれども、ほかのそういった今後日本で暮らしていく上で必要な部分については、ほかのところでカバーができるという理解でよかったかなというふうに思いますけれども、そのとおりでよろしいですか。
森企画部財政課長
そのとおりと捉えております。
中村委員
ありがとうございます。
次に、ちょっとこれは多岐にわたるんですけれども、今回も新型コロナウイルス感染症拡大防止のための施設利用制限に伴う補償というのが産業振興費だったり、あとは軽井沢少年自然の家だったり、あとはスポーツ施設等々あるんですけれども、昨年度も行ってきていて、今年度もこうして、これは令和3年度分だと思うんですけれども、支払う基準というのはどういうものになるんですか。緊急事態宣言で閉めた場合のところのみなのか、そこら辺を教えていただけますでしょうか。
森企画部財政課長
昨年度は緊急事態宣言もそうですし、あと、まん延防止等重点措置の期間中であることによって、施設の利用制限をしたといったような例もございました。基本的なところでは、その利用制限に伴って、それに起因して歳入が減った、収入ですね、収入が減りました。
それと、あとは実際に施設の利用制限をしたことによって、逆に出なかった支出、例えば人件費や光熱水費など、そういった部分については相殺というか差し引いて、それで補償金額を出していると、基本的なところはそうです。
あとは、この産業振興センターですとか、あとスポーツ施設なんかもそうなんですけど、まん延防止等重点措置の期間中などに実際、施設は空いているんだけれども、新型コロナ感染予防を理由に施設の利用をキャンセルされた、それによってあらかじめ支払っていた使用料をお返しする、そういった場合によっても一定収入が影響するといったようなこともあるので、そういった場合についての補償もスポーツ施設や産業振興センターでは換算して、積算しているということではございます。
中村委員
分かりました。ちょっと確認なんですけれども、区民の方々が感染を懸念されて施設をキャンセルした場合というのは、それはまん延防止の期間とか、緊急事態宣言の期間に限るんですか。それとも今みたいな時期も対象になってくるのですか。
森企画部財政課長
今のキャンセルしたことによっての使用料の返還の部分については、まん延防止等重点措置といったような期間についての計算をしております。現在においてはそういった措置はしていないと認識しています。
中村委員
分かりました。ということは、感染が今後収束していけば、こういったお金は発生してこないという理解でよろしいですか。
森企画部財政課長
そのように考えています。
中村委員
分かりました。
次が、16ページ、17ページのスポーツ振興費のスポーツ環境整備のところのお話なんですけれども、哲学堂公園の野球場の照明設備改修工事なんですが、令和2年9月にここの照明をLED化して区民の方から苦情が寄せられるようになって、ルーバーの設置をするということなんですけれども、この間、令和2年9月から少し時間が空いているというところが少し疑問で、それはどういった理由からこの時期になったのか、もっと前からそういった区民の声はあったんだけれども対応していなかったのか。もし把握しているようであれば教えていただきたいんですけれども、いかがですか。
森企画部財政課長
区民の方からの、近隣の方からのお声としては、最初に令和2年10月、工事完了後1か月程度たった後に、事務所のほうに1件そういう声があったということは聞いておりますが、それはその段階で特に対応しないまま、特にそのまま終わって、その後、令和3年10月、それから令和4年2月というところで、これは別々の、別の方ですけどお声があって、このときのお声というのはかなり何度かあったというようなこともあって、先方ともやり取りをしながら、所管のほうも現場確認しながら今回の改修をするという判断に至ったというところでございます。
中村委員
分かりました。新型コロナの感染拡大があった時期で、夜の野球場のナイターというかで照明を使わないような状況も続いたのかなというふうにも思うので、だんだん新型コロナの収束になってきて、施設を使うようになったらそういった声が出てきたというのは理解はするところではあるんですけれども。
こういったスポーツ施設はほかにも幾つか区の中にはあると思うんですけれども、こういった施設は、これまでこういった苦情等々でルーバーをつけたとか、そういったことはなかったんでしょうか。
森企画部財政課長
上高田運動場、こちらは平成11年にオープンしたわけですが、こちらについては開設直後に近隣住民からのお声を受けてルーバーを設置したといったような例がございます。平成11年当時なので、今回とは違ってLEDではないんですけれどもお声があって対応したという、そういう例はございます。
中村委員
こういった、少し前ではありますけれども、そういったことがあったのであれば、LED化のときなのか、その工事のときにこういったルーバーを一緒に設置していれば、こういった追加の工事というのは出てこなかったのかなと思いますし、哲学堂公園の改修とかというのはもう結構大きな中の一つでLED化をしていると思うんですよね。であれば、この金額自体ももしかしたら飲み込めたかもしれないですし、ルーバーをつけることに対して。さらに言えば、今回8日間分の利用料金の収入相当額を補填するということも必要がなかったのかなというふうに思うので、今後こういった事例がないようにしていただきたいなというふうに思うんですけれども、区内にあるスポーツ施設等でこういった工事を行うような場所というのは今後出てくる予定はあるんでしょうか。
森企画部財政課長
今、委員の前段の御指摘については当然そのとおりかなというところもありまして、しっかりとした、過去の件も含めていろいろな影響とかも想定して、それで設計をして対応する必要が当然あったのではないか、その辺のところの幅広い検討という部分についてはちょっと欠けたようなところもあったかなというふうには認識しておりまして、そこの部分については当然御指摘のとおり、今後そのようなことがないような形でしていく必要があると思っております。
今後のスポーツ施設等による同じような照明の工事についてなんですけれども、哲学堂公園のテニスコートの改修と、照明の改修といったものを今計画をしておりまして、今年度設計で、来年度以降工事に入っていくということを聞いております。今年度は設計の費用を計上しているわけですが、ですので、この件も当然踏まえて、哲学堂公園のテニスコートについてはルーバーをつけていくといったことで進めていくと考えています。
中村委員
ぜひ今後こういったことがないように、所管は所管であるので、そちらの所管でやっていかなければいけないものなんでしょうけれども、ぜひそこはよろしくお願いいたします。
それから、18ページ、19ページの公園整備のところの旧野方配水塔保全補修工事の施工方法の変更に係る工事費のところなんですけれども、今回、道路・公園整備基金を使うということなんですけれども、ここというのは国の登録有形文化財だったと認識しているんですが、国費は使えないんでしょうか。
森企画部財政課長
この旧野方配水塔につきましては、今、委員お話しいただいたように、国の登録有形文化財に指定されております。それで、国の補助金がどうかというところなんですけれども、今回の工事については、老朽化に伴っての応急対策工事ということで、安全管理を優先した安全性を確保するための工事ということでございまして、単なる安全管理ということの部分での工事の場合は、補助金の対象にはならないということでございます。
補助金の対象となる場合については、いわゆる公開活用ということで、活用に向けた対応、そういったものにあればなるわけでございますが、繰り返しになりますけど、今回の部分については安全性確保のための工事、緊急的な対応ということで、補助金の対象にはならないということでございます。
中村委員
今回のその工事自体が安全性の確保だからということなんですけど、保存活用計画も策定していて、活用する方向で進めていれば、公開活用する予定であれば国費が使えたということなんですかね。区としては、公開活用をそこの保存活用計画の中には定めていなかったということなんですかね。
森企画部財政課長
こちらの旧野方配水塔の保存活用計画でございますが、令和元年に策定しております。策定はしているところなんですが、実際の保存活用計画の内容としては、活用を具体的にこういう形でやっていきますよというようなことは明記しておらず、メインとしては補修ですね、安全管理のための補修といったようなことが一応メインで記載されています。活用の部分については様々な例示ということで、今後検討していくといったようなことで保存活用計画のほうでは記載しているといったようなところでございます。
それで、どういった場合に補助金が出るかというところをもう少し申し上げると、例えば、中に入って中を見るとか、そういった場合についても当然、中に入ったときの安全性の確保とかというようなことも必要になってくるわけです。
そういったところの確保も必要だということで、こういう活用をするからこういう工事をやりますよということが明確に位置付け、結び付けられれば、公開活用に係る事業として補助金が取れたといった可能性もあったわけですが、今回については、その周りで、公園利用者の方を含めて安全管理、緊急対策をするということの工事ということで、対象にはならないというところでございます。
中村委員
これは所管外になっちゃうかもしれないんですけど、この活用というのは今後検討していく予定だったんですか。それとも、ここは活用自体の議論は――すみません、私もその委員会にいたわけではなく、そのときの議論をちゃんと把握していないので何とも判断し難いところはあるんですけど、区としては、そこの活用までは計画はしていなかったということなんですか。もし答えられる範囲で分かれば。ごめんなさい、所管外だったらあれなんですけど。
森企画部財政課長
一度、平成30年度に哲学堂公園の再整備計画を見直すといった方向性という決定をして御報告をさせていただいた際に、今後、いわゆる今回の旧野方配水塔の活用とかいった部分については、今後検討していくといったようなことで御説明をさせていただいたところです。
ということなので、この間検討を、具体的なところについてはまだ検討中といったような段階でございまして、まだ具体的なものはお示しできていないというようなところでございます。また、あそこは都市計画道路が入っていまして、補助第26号線が入っているので、そういったところの整備の周辺環境、その辺ところも影響するだろうということで、その辺のところの状況も見極めながら、併せて文化財の活用など、そういったところについては、この間検討はしているところなんですけど、具体的なところについてはまだお示しできている状況ではないということでございます。
中村委員
分かりました。
次に進みます。20ページ、21ページの中野駅周辺まちづくりのところの中野二丁目土地区画整理事業における電線共同溝引込管路整備に係る経費なんですけれども、これは年度内にやる事業というのは決まっていたものなんですよね。その確認をさせてください。
森企画部財政課長
令和4年度中に着手し、令和4年度中に完了させるというそのスケジュールということについては固まっていました。
中村委員
今回補正予算で出てきていますけれども、当初予算では組んでいなかったという理解でいいですか。
森企画部財政課長
当初予算では組んでおりません。スケジュールですとか、あと先ほど御説明した土地区画整理組合、それから占用予定者、占用事業者、それから道路管理者である区の3者によって、覚書なり協定なりを結んで進めていくという、そういう事業スキームは固まっていたところです。
今年度中にやるということもスケジュールは落とされていたところなんですが、具体的に経費がどれぐらいかかるのかというところが、算出が当初予算編成の段階ではできておらず、当初予算の計上はできなかったということでございます。
中村委員
年度内にやるということが決まっていたのであれば、何か概算でも出せるのかなという気もするんですけれども、結果、増額なのか不用額が出るのかというところで、ほかの事業もやっているような理解があるんですけれども、それはできなかった。概算でも組めなかったということなんですか。
森企画部財政課長
どれぐらいの経費がかかるのかというところについては、当初予算編成時においては算出するのが難しかったということでございまして、計上ができなかったということでございます。
中村委員
こういった計画は決まっているけれども、概算でもその予算規模が分からないので載せられない予算はほかにもあるものなんですか。あんまり、これまで私が十何年議員をやってきて、あんまりなかったように記憶しているんですけれども、こういったものというのは割とあるものなんでしょうか。
森企画部財政課長
ちょっと私も、こういった例がこれまでの過去の2年、3年の編成であったかというと、多分なかったかなというふうに思っています。なかなか予算規模がどれぐらいかというところがしっかり算出できないという状況でしたので、概算ということでの計上も難しく、今回の補正予算の段階で金額が固まったことから御提案したということでございます。
平山委員
二つ。
一つは、ウクライナの避難民の方々への支援ですが、5名いらっしゃるんですよね。この5名の方々とは、現在、コンタクトは取れているんですか。
森企画部財政課長
今いらっしゃっている方、5月までにいらっしゃった5名の方とはコンタクトは取れています。
それで、すみません、ちょっと補足で追加で申し上げると、5月までは5名で、それでそれをベースに予算を積算しているんですが、6月になって、先週ですかね、お一人住民登録をされたということで、ウクライナからの国内転入だということで住民登録をされたということで、恐らくこの方も避難民だろうということで所管は認識しているんですが、ちょっとその方とはコンタクトはまだ取れていない状況だと聞いています。
平山委員
今回のこの10万円の一時金の支給というのは、これはコンタクトを取られて避難民の方々の意向も確認した上で内容を決定されたということでよろしいんですか。
森企画部財政課長
意向を直接、どうかということで確認をして、ちょっとここのところで積算をしているかどうかということは、すみません、そこはちょっと承知していないところでございます。区としてこれは一時金を支給する必要があるだろうという判断で、計上は、御提案しているところではございます。
平山委員
そういうお答えということは、あんまりそこのところは聞いても所管じゃないからということになっちゃうんでしょうけど、今日も区長の施政方針説明で、このエビデンスに基づいたという話をされていて、この10万円というものが本当に適切な効果を生むのかどうかということについて、それは財政方は、お金を出すという限りは、やっぱりそこはちゃんとチェックをされたほうがいいと思うんですよ。私だったら直接確認したのかなということも、例えば尋ねたりするのかなと思ったので、あえて伺いました。
私が知っている限りはそうではないと理解しているんです。それが悪いわけでもなくて、やっぱり他区と同様に、あるいは他区の現状を見ながら、先行して少しでも早くということで取り組まれたように認識しています。その場合、これから10万円が渡る云々という中でコンタクトが増えていくわけじゃないですか。当然、国や都や様々な財団からの支援もある。だけど、まだ中野区としてできることはないんだろうかという視点で、所管を含め持ち続けていただきたいなと思っているんですね。
生活するに当たって大事なものは衣・食・住と呼ばれていますけど、私は今は、衣・食・住・通信だと思うんです。もう通信というものがないと、世界中でなかなか生活をしていくというのが難しいような世の中になっている。そういう中にあって、例えばWi-Fiだとか、通信機器だとか、こういったものはどうなっているんだろうということも心配になるわけなんですね。
中野区は地域BWAを持っているわけじゃないですか。例えばあれを一時的に貸し出すとか、いろいろなメニューを考えるということもあったのかなと思うんですが、これも所管じゃないと分からないのかな。そういうことにはなっていないんですか。
森企画部財政課長
申し訳ございません。委員のそういった御指摘も、そのとおりかなというふうには思いました。
具体的な生活実態がどうかというところについて、所管がどこまでコンタクトしてというところについてはすみません、承知をしていないのでちょっとお答えが難しいんですが、ただ本当に10万円の一時金だけでいいのかといったところについては御指摘のとおりかと思いますので、所管ともしっかり連携を取りながら現状を把握して、今後適切な対応ということは取っていきたいと思っております。
平山委員
都営住宅を都が貸し出しますと。割当てについてはなるべく、何ていうんだろう、避難していらっしゃった方のコミュニティとか、日本の中での縁の関係だとか、そういったものを重視したいので、そういった関係があるところに近い都営住宅を優先的に提供していく方針だと東京都からは聞いているんですね。
その中で、今日から選挙が始まっちゃったのであんまり具体的なことは言いませんけど、うちの都議会議員とか国会議員が避難されたところの方の住居に行ってみて、いろいろお話を聞いてみたら、基本、原則寝るのは畳の部屋という前提だったんです。やっぱり畳で寝るという文化がないということもあって急遽ベッドを入れるということになったという話も聞いていて、やっぱり中野でお暮らしになる間は、中野区として、少しでもかゆいところにも手が届くようなサポートをぜひお願いしたいと思ったので、これはお尋ねをしました。要望でいいです。
もう一つ、私もさっきの旧野方配水塔のところの補助金のこと、これも所管じゃないと言われてしまうとなかなかつらいので。とはいえ、財政担当というのは、適切に補助金の獲得についても所管に対して指導する立場にあるというふうに私は思っていますので、その観点から伺っていきますね。
これはトータルで、緊急の修繕は幾らかかって、何年間ぐらいのものになるんでしたっけ。
森企画部財政課長
ここの今の外壁を着手していますけれど、そこの部分の工事費ということで申し上げると、今年度当初予算に2,500万円ほど計上しております。今回1,300万円ほど追加計上しておりますので、トータル、ここの外壁ということについて言うと3,800万円ほどの工事費になってまいるというところでございます。
平山委員
修理をしなきゃいけなかったのは外壁だけなので、これは単年度なんでしたっけ、複数年度でやっているんじゃなかったでしたっけ。
森企画部財政課長
台風が令和元年度にありまして、いわゆる屋根がちょっと壊れてしまったといったようなときもありました。それの関係のいわゆる応急対策工事というのを令和2年度にやっていまして、これが2,700万円ど要しています。
令和3年度からは今回の外壁の関係の設計に入って、工事が今年度から本格的に始まったと。工事費については先ほど申し上げた金額でございます。
その後、来年度においては、中ですね、中に階段があるんですけど、その辺りもちょっと老朽化が進んでいるということで、内装の部分での工事を令和5年度予定しているところでございますが、そちらのほうの経費については、ちょっと積算がまだされていないと思います。
平山委員
今、これ、どんな工事でしたっけと言ったら単年度のお答えになって、全体の概要をお聞きしたら令和2年度の工事、そして令和3年度から令和4年度にかけた工事、そして令和5年度の工事とお答えになられた。ということは、これは繰越明許にかけているわけでもないし、それぞれ別の事業というふうに理解していいですか。
森企画部財政課長
旧野方配水塔の安全対策を目指した補修ということで考えれば、一つの事業ということは言えると思います。ですが、単年度単年度で予算は組んで計上しておりますので、一応今申し上げた部分については、単年度単年度で完結しているというところではございます。
平山委員
何でそういう聞き方をしたのかというと、さっき中村委員とのやり取りの中で、なるほど、国からの2分の1でしたっけ、補助が来ないんだということが分かった。だけども、令和元年度に台風で緊急の工事が必要になって、令和2年度の工事についてはこれはやむを得なかったかもしれない。だけど、ぶつ切りにして、令和3年度、令和4年度という形で、仮に今の保存計画の中の活用計画の活用の部分が十分でないから。十分でないというか、活用の具体的なものとセットじゃないからというような御説明でしたけど、仮にこの令和3年度からやった設計、あるいは令和4年度の工事、そして令和5年度の工事、これ一つひとつを努力すれば、国の補助をもらえる可能性というのはあったんですか。この先もあるんですか。
森企画部財政課長
先ほど中村委員の御質問にもお答えをしましたが、国の補助を獲得できるという要件としては、活用ということを主眼に置いて、そこで活用のためにここを補修する。内部であれば、そこをしっかり見られるような状態にする、電気などの工事だとかもあるかもしれないですけれども、そういったところが必要になってくるところです。
具体的に、この旧野方配水塔の部分をどう活用してどう展開させていくのかといったようなことについては、まだ現在検討中といったようなところもございますので、なかなか補助金を獲得するというところについては、過去のを含めてなかなか難しかったかなというところではございます。
平山委員
もう一回繰り返すと、令和元年度に台風が起きました、令和2年度から工事をやりました、令和2年度の時点では補助金を獲得できないというのが分かったはずなんです。だけども、いわゆる活用の具体案、具体案まで保存活用計画にはいわゆるスケジュールが載っていませんからね。じゃ、そのスケジュールを早めて、例えばいつぐらいからの活用を目指して、ある一定のライトのセッティングだとか何とかというものの工事と、早めにセットすれば補助金をもらえる可能性はあるんですか。
森企画部財政課長
活用の具体策にもよりますが、そこが今、委員お話しいただいたように、具体的にこう活用します、じゃ、こういう活用をするためにはこういう設備、こういう補修が必要ですといったようなものが明確になっていけば、可能性はなくはないかなと思います。
平山委員
もちろん補助金なので100%というわけではない。ただ私は、十分活用の、獲得の可能性はあったし、今でもあると思っているんですよ。
今度は角度を変えると、2017年に哲学堂一帯からいわゆるみずのとうまでを含めた観光資源としての整備計画と方針というのを立てられましたよね。あの計画や方針のまま進んでいれば、これはたらればの話になりますからね。もう既に活用が始まっていたとスケジュールを見て思うんです。あの計画のままスタートしていて、仮に令和元年に台風が起きた、これはたらればの話で申し訳ないんですけど、補助金を活用できた可能性は高いと考えられますか。
森企画部財政課長
今、委員お話しいただいたように哲学堂公園、それから旧野方配水塔の周辺地区の整備というようなことで過去に基本方針を定め、整備計画とかというのもお示しをしてきたところでございます。それが具体的にこういう活用をしていきますよということで、そのまま進んでいれば、国からその活用策といったところについて、具体的にどこまで求められるかという国との調整もあるので確定的なことは申し上げられないのですが、可能性はゼロではなかったかなとは思います。
平山委員
ゼロではなかったどころか、私はむしろ80%から90%ぐらいあったと思っているんです。旧野方配水塔の保存活用計画というのは2019年に完成していますよね。哲学堂公園の保存活用計画というのは、もともと何年度の完成を目指していたかというのは、これは所管じゃないとお答えになれませんか。
森企画部財政課長
あそこが、哲学堂公園が名勝指定が令和元年から2年にかけてというようなところでありまして、それを受けて保存活用計画をつくるといったところ、そういう計画だったかなと思いますが、ちょっと具体的に、その当時いつ目指していたかというところについてはちょっとあれなんですけれども、一応、今年度予算で哲学堂公園の保存活用計画のほうは予算、検討の経費は計上していますので、今年度は検討は進めているということの認識はございます。
平山委員
私も年次までは覚えていないんですけど、ただちょっと早いタイミングだったと思うんですよ。そもそもの計画、方針があったけども、区長が代わられて、現在の酒井区長になられて、哲学堂公園に関しては再検討しようということで一旦ストップされた、これ自体をどうのと言うつもりは今はないです。今はないですけども、じゃ、再検討の結果が全く示されないこの期間の中で起こってしまったことなんですね。
何が問題かというと、我々は、当初から文化というものにお金がかかるわけなんですよ。何で文化財指定とかをして国は補助制度をつくっているのか、そういったことを考えると、とても個人や団体や基礎自治体では保存をすることがなかなか難しい状況があるから、それでも後世のために残していかなきゃいけないから、こういう制度があるわけですよね。
哲学堂公園が名勝指定されたときに、これは日野委員が質問されていたんですけど、ちょうどその前に首里城の火災があった。中野が初めて大きなああいう文化財を持つことになるわけなんですよ、みずのとうも含めてね。もうこれは、中野区として、ものすごく世界に対しても未来に対しても大きな責任を背負うということですから。だから、一刻も早く保存活用計画をつくるべきだという質問をしている。でも、現在に至るまで、この公園の活用の具体策というのができていないわけなんですよ。ほら見たことかという言うつもりはないです。
だけど、私は財政担当の役割というのは、そういうリスクがありますよということをちゃんと所管に伝えなきゃいけないと思うんですよ。はい、計画がストップしました、この間に何かがあった場合には国から補助金は出ませんからねと。そのことも踏まえて、これからのプランニングをしてくださいよと。そうしないと全部一般財源を充てなくてはいけない、あるいは区の持っている基金を充てなきゃいけないんですよということを所管に危機感を伝えていくのが、私は財政担当の役割だと思うんですよ。
むしろこれまで財政担当の中では、先んじて、所管がAというところの、例えば改修計画を立てた、だけど国の補助制度をよく調べたら、AとBとCを一体的に整備をすればもっと大きな補助金が出てくるというものを提案したりするのが財政方の仕事だったんですよ。より区の負担、一般財源の負担を減らしていく、負担を減らしていく、獲得できる限りの補助制度を活用していく、これは自らが定められている予算編成方針に書いてあるわけですから。
ということを考えると、我々も令和3年度の予算も令和2年度の予算も賛成していますから、この補正予算がとんでもないなんて言える立場にはないんですが、我々も今回補助金が使われていない経緯というのを初めて知った。これはやっぱり大きく反省していただきたいんです。
文化財を持つということはそういうことなんだということを、ちゃんと財政的な観点からも認識をしていただきたいと思うんですね。あんまりないですよ、文化財指定されたのに保存活用計画をつくらないところって。よっぽど金持ちか。だって、あした、震災が来たらどうするんですか。中野区が全部単独で改修しなきゃいけないんですよ。ということをもっと重く受け止めて、もしかしたら、もう少し財政方からつつけば、所管が少しスピードを早めて、幾らかなりとも区の負担を減らすことができたかもしれないと思うと、そこの部分は、何ていうんだろう、今後に向けてきちんと強く認識をしていただきたいなと思うんです。
今回の施政方針説明でも文化文化という言葉がありました。だけど、持ったら持ったで大変なものが文化なんですよ。だけど、これは未来の宝だし、人類の宝なんですよ。そこをやっぱり本当に責任を持ってやっていくためには財政的な裏付けというのが欠かせないわけですから、そこからのチェックというものを今までよりも一層、これまでもやっていらっしゃると思うけど、一層厳しくやっていただきたいなと思っていますけど、どうですか。
石井企画部長
今御指摘いただきましたとおり、文化ですとか、そういったものに非常にお金がかかるということは認識しております。御指摘のとおり、やはり未来への責任といったこともございますし、しっかりとそういったものを残していくということを、まずは区としては考えていきたいというふうに思っております。その点では、哲学堂公園も含め、そうした計画、企画、そういったものをしっかりと整えていくということもまずは必要だろうというふうに思っております。
一方で、その財政という観点では、これも御指摘いただいたように、予算編成の方針であったり、財政運営の考え方であったり、執行の方針の中でも歳入を確保していく、特に国や都の補助金を確保していくということはこれまでも載せているところでございますし、そこについては各部への指導ということを徹底していきたいというふうに思っています。
まちづくりなどは、これまでもそういった形でかなり確保しながら進めてきたところではございますが、それ以外にもまだ確保できていないものもあろうかと思います。そういったものも再度点検し、確実に確保できるように、区全体の財政的な安定といったことも考えながら進めてまいりたいと考えております。
委員長
他に質疑ありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時23分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時23分)
この際、申し上げます。補正予算について関係する委員会から申し送られた意見はありませんでした。他に質疑がなければ、取扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時23分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時24分)
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結いたします。
次に、討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結いたします。
これより本件について採決を行います。
お諮りいたします。第40号議案、令和4年度中野区一般会計補正予算を原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で第40号議案の審査を終了します。
本日予定した日程は以上で終了いたしますが、委員、理事者から御発言はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の総務委員会を散会いたします。
(午後2時24分)