令和4年11月07日中野区議会建設委員会 中野区議会建設委員会〔令和4年11月7日〕

中野区議会建設委員会〔令和4年11月7日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和4年11月7日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午前10時00分

 

○閉会  午前11時55分

 

○出席委員(9名)

 いさ 哲郎委員長

 斉藤 ゆり副委員長

 生藤 健人委員

 渡辺 たけし委員

 市川 しんたろう委員

 吉田 康一郎委員

 木村 広一委員

 小杉 一男委員

 酒井 たくや委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部都市計画課長 安田 道孝

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 まちづくり推進部長 豊川 士朗

 中野駅周辺まちづくり担当部長 松前 友香子

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 千田 真史

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長 石原 千鶴

 

○事務局職員

 書記 田村 優

 書記 髙橋 万里

 

○委員長署名


審査日程

○議題

 安全で快適に住めるまちづくりについて

 道路の整備について

 公園の整備について

 交通環境の整備について

○所管事項の報告

 1 令和4年度(2022年度)第3回中野区都市計画審議会について(都市計画課)

 2 中野四季の森公園等指定管理者候補者の選定について(公園課)

 3 上高田四丁目17番~19番地区に係る都市計画案について(まちづくり計画課)

 4 中野駅地区の整備状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

○その他

 

委員長

 定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午前10時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いします。

 それでは議事に入ります。

 安全で快適に住めるまちづくりについて、道路の整備について、公園の整備について、交通環境の整備についてを議題に供します。

 所管事項の報告を受けます。

 1番、令和4年度(2022年度)第3回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。

安田都市基盤部都市計画課長

 それでは、令和4年度(2022年度)第3回中野区都市計画審議会について御報告申し上げます。(資料2)

 1、開催日時は、令和4年10月20日午後2時から開催してございます。

 2、開催場所は、記載のとおりでございます。

 なお、当日は新型コロナウイルス感染症予防に十分注意し実施してございます。また、当日は、併せてウェブによる参加も含めて実施いたしてございます。

 次に、3、諮問事項でございます。

 諮問事項は、上高田四丁目17番から19番地区の都市計画案に関するものが3件ありました。いずれも案のとおり了承されてございます。

 なお、地区計画案につきましては、土地利用の方針に示される、緑豊かで良好な住環境形成の補強として、区域内の既存樹木を可能な限り活用するといった趣旨が伝わるよう表現を工夫されたいとの附帯意見がされてございます。

 次に、4、報告事項が2件ございました。

 (1)弥生町二丁目19番の一部における防災街区整備事業に関する都市計画の原案について、(2)中野四丁目新北口駅前地区におけるこれまでの検討状況と今後の都市計画手続きについての御報告がございました。

 資料の詳細につきましては、後ほどお読み取りいただければと存じます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。よろしいでしょうか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野四季の森公園等指定管理者候補者の選定についての報告を求めます。

村田都市基盤部公園課長

 それでは、中野四季の森公園等指定管理者候補者の選定について御報告申し上げます。(資料3)

 本公園につきましては、令和4年第2回定例会において、指定管理者の公募を行うこと等について報告しておりましたが、令和5年度より指定管理者による管理運営とするために、中野区公の施設に係る指定管理者の指定手続に関する条例に基づき、指定管理者候補者の選定を行わせていただきました。

 1、応募状況でございますが、対象施設は、中野四季の森公園及び囲町ひろばで2事業体から応募がございました。

 2、選定方法でございますが、選定委員会を開かせていただいて、選定委員会による応募書類の審査、プレゼンテーション及びヒアリングの結果を踏まえて、候補者の選定をさせていただきました。

 3、選定結果でございますが、候補者として、中野セントラルパーク共同事業体を選定いたしました。代表団体は東京建物株式会社、構成団体は東京不動産管理株式会社、東京サニテイション株式会社、株式会社PODでございます。

 また、第2回定例会で報告していたとおり、公園植栽管理につきましては、任意業務として事業者が実施するか選択できることとしておりましたが、今回、指定管理者候補者からは、公園植栽管理を実施しないとの提案でございました。

 4、指定管理者の指定期間でございますが、令和5年4月から令和15年3月までの10年間でございます。

 5、選定までの経過でございますが、この7月から10月にかけて、記載のとおり実施してまいりました。

 6、今後の予定でございますが、今年の第4回定例会に指定管理者の指定に関する議案を提出させていただきまして、その後、事前協議等を経て、令和5年4月1日から指定管理者による管理運営を開始してまいりたいと考えております。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

吉田委員

 お疲れさまです。この指定管理者の指定期間が10年間というのは、これは従来も10年間だったんでしょうか。あるいは、ほかの公園なんかも10年間でやっているんですか。

村田都市基盤部公園課長

 ほかにやっている公園は5年間となっておりますけれども、今回、この中野四季の森公園につきましては、公園施設設置管理許可制度というものを使いまして、それに基づいて、公園施設を事業者が設置をして運営するというようなこともやることになってございます。それに関しましては、5年以内だと、施設を設けるということの投資をすることの回収期間としては少し短いということで、今回10年ということでやらせていただくというようなことでございます。

吉田委員

 なるほどと。ちょっと10年というのは随分長いなと思ったものですから。

 その投資というのは、大体金額ベースで示せるものなんですか。

村田都市基盤部公園課長

 実際にどの程度投資をするかというのは、今後の具体的な協議次第の部分もあるかと思うんですけども、いわゆる内容については、協議をしなければ具体的に範囲とかそこら辺も決まらない部分があるんですけど、数百万円ぐらいなのかなというふうに考えてございます。

吉田委員

 見通しがあって10年と。まあ10年といったら、区長や区議会議員の任期の倍以上ですからね、なかなかチェックが行き届かないんですけど。数百万円ぐらいのものの回収を安定的にしてもらうために10年と。ここは総務委員会じゃないから、今回の全体の金額とか聞いちゃいけないんですかね。

委員長

 全体というのはどこの全体のことですか。

吉田委員

 これは入札をしたわけですよね。入札じゃないのか、書類審査をしたのか。これぐらいの予算でやってください、これぐらいの予算でやりますよっていう、指定管理の契約の全体総額……。

委員長

 答えられますか。

村田都市基盤部公園課長

 今回、募集に当たりましては、事前に見積り等を取っていたりするところもあるんですけども、そういったところで、今回の業務をやっていただくに当たって、上限額というものは、区として7,130万円といったところで示して、募集をさせていただきました。

 その金額につきましては、一応これまでの、令和4年度の、区が予算として持っているものを積み上げたものよりは多少低い金額として上限を示して、募集をしたといったところで、具体的な金額についてはちょっと控えさせていただきますけど、それよりも低い金額であるということでございます。

吉田委員

 大体、規模的には分かりました。

 それで、細かなところはこれからの協議によるというふうに御説明があったんですけども、これは代表の団体さんが東京建物株式会社さんとなっているので、ここでビルもお持ちのところで、全体の開発にも関わったところで、信用できる事業者、経験と信用がある事業者だとは認識していますけれども、いろいろ問題が起きたときとか、区が想定したような、期待した投資が行われなかったときとか、そういうときには、どういう処理のメカニズムがちゃんとこれに入っているんですか。

村田都市基盤部公園課長

 基本的には、御提案していただいたものは、やっていただくことになるかと思っております。ただ、やる規模については、例えば、今後、中野駅周辺の開発というものが進んでいって、人の流れとかも変わってきますので、やる規模についてはその時々で変わるかもしれないですし、やり方については、よりこういうふうにやったほうがいいというようなことがあれば、そういうところでは変えていくと思っているんですけど、基本的な部分については、やっていただくということは変わらないかなと思っております。

吉田委員

 大体分かりました。10年間って長いことは確かなので、しっかりと見ていかなければいけないと思います。また何か問題が起きたときに改めて提起させていただきますし、また、行政の側からもしっかり議会に中間というか途中の報告などをいただいて、10年というと通常より随分長いと思いますが、この期間を設定したことについて、今後ともしっかりと御説明と報告をいただきたいと思います。

委員長

 要望でいいですか。――はい。

木村委員

 ちょっとお伺いしたいんですけれども、今回、指定管理者の候補者名として、代表団体がありますけど、構成団体が、三つの会社がありますけど、これはそれぞれどういった役割を担うのか、教えていただけますか。

村田都市基盤部公園課長

 東京建物株式会社さんがいわゆる統括ということですけれども、東京不動産管理株式会社さんが施設とか設備とかの管理というんですかね、そういったところを主に担っていくというところと、あと、警備などもやっていくといったところでございます。東京サニテイション株式会社さんが清掃とか、水景施設の管理をしていくというところ、あと、株式会社PODさんがイベントを担うといったところのおおむねの役割分担があるといったところでございます。

木村委員

 それぞれがしっかり役割を担って、こちら中野四季の森公園に求められる成果というのをしっかりやっていくということなんですけれども、構造改革プログラムの中で、特にこの中野四季の森公園の民間活用が、今回、建設委員会では唯一に近いそういった取組になっているんですけれども、当然想定する成果として、今回の民間活力の導入によって、公園の持つポテンシャルを生かした管理運営が図られ、公園の魅力向上やにぎわいの創出に資する企画展開、維持管理費の低減が図られるということを求められる成果として目指してきたわけで、今回、それに沿った選定がされたと思うんですけれども、そういった選定を通して、今言った三つがどのように具体的に見通せるのか、そういったものをどういうふうに認識されていますか。

村田都市基盤部公園課長

 まず、役割分担がはっきりしていて、一応専門的にやっている事業者さんが組まれたといったところで、しっかりとした管理はやっていただけるんだろうなといったところは、まず前提にございます。

 その上で、今回、イベントとか、自主事業としてキッチンカーなども置いていくというようなところもございましたけども、そういったところを通して、また、備品の貸出しみたいなものもして、いわゆる芝生でくつろぐようなことについて、そういう貸出しとかというところで、利用者さんの満足度を高めていくというようなところで、にぎわいというものが創出されていくのかなと思います。

 また、そういった活動を通じて、いわゆる収益みたいなものも上がっていくと、当然、それに関する還元みたいなものも、区として指定管理料を減額していくような還元みたいなものにもつながっていくので、そういったところが評価されたのかなというふうに思っております。

木村委員

 先ほど、指定期間の質疑のところで、投資を回収するのに期間が必要だという話がありました。実際、来年度からこの指定管理の運営が開始されるんですけれども、投資が回収されるのに一定の期間が必要だともう既に認識されているのであれば、今おっしゃった話がいつ頃から、来年度からどういうふうにスタートするのですか。もしくは、こういったものはまだ二、三年かかるんじゃないかとか、何かそういった先の見通しというのがございますか。

村田都市基盤部公園課長

 ちょっと分かりづらくて申し訳ないんですけども、自主事業でやるものが、いわゆるキッチンカーとかそういったものを想定されておりました。それの投資回収が、見ていると大体6年目以降ぐらいに回収できるんじゃないかというようなところでございました。なので、自主事業に関してはそういうスケジュール感になっておりまして、6年目以降、これはあくまで想定の話ですけれども、回収が終わった後に、利益がまたたくさん計画よりも上がっていけば、それに対する回収みたいなものもあるんですけど、一方で、一般の方がやるイベントみたいなものもございます。いわゆる占用料みたいな形で指定管理者のほうに入ってくるわけですけれども、それも想定を上回る部分があれば、それについては指定管理料を区と折半するというような形で返ってくるといったところもあります。それについては、コロナの状況次第というところもあるんですけれども、積極的にこういうイベントの会社も入って展開をしていくといったところも考えられますので、その状況次第によっては、そういう還元みたいなところもあるんじゃないかなというふうに思っております。

木村委員

 分かりました。今回、指定管理の候補者が選定されるということは、指定管理の考えと区の考えが一致というか、それを決めたというところなんでしょうけども、大事なのは、区の都合もそうなんですけど、やっぱり利用者がちゃんと恩恵を得られるかどうかというところになるかと思います。

 様々な形で、これまでもアンケート等は取っていたんでしょうけども、アンケートという形にするかどうかは別として、やはり利用者の方のニーズというか要望というのを定期的に伺うというか、しっかりと掌握する機会というのをしっかりつくって、それを反映させるということもしながら、指定管理の管理団体とやはり状況によって様々、いろいろ合わせていくというか、ニーズに合わせていくことが必要だと思うんですけども、いかがですか。

村田都市基盤部公園課長

 おっしゃるとおり、ニーズをちゃんと把握していくといったところが大事だと思っております。今回、ここの候補者として選定した団体につきましては、年に1回アンケート等を実施していって、そういう要望なりを把握していくという御提案もいただきました。また、公園の利用者の満足度みたいなものも毎年上げていけるように取組していきたいというようなところで御提案いただいたので、そういった観点で区も一緒に、そういうところを共有しながら進めていきたいというふうに思っております。

生藤委員

 ありがとうございます。ちょっとお伺いをしたいんですけど、応募数が2事業体で、今回選定があったんですけど、このもう一つのほうの事業体も、任意業務である公園植栽管理というのは、要は実施しないということだったのかどうかというのをちょっとお伺いしたいです。

村田都市基盤部公園課長

 もう1団体のほうにつきましても、植栽管理は実施しないといった内容で同じでございました。

生藤委員

 これは、前の委員会で報告があったときに、任意業務の植栽のところも含めてやっていくのがまちのイメージとかというところでいいという話だったんですけど、そうすると、これは期間が10年なんで、また10年後に同じような選定をする際には、この任意業務のところの植栽というのはもう入れない方針にするのか、それとも、またそれを入れてやるのかというようなところをちょっとお伺いできれば――今の段階ではちょっと難しいかな。

村田都市基盤部公園課長

 今の段階で、次の選定をどういうふうにするかといったところはまだ決まっていないところで、なかなかお答えは難しいんですけれども、その状況に合わせて、しっかりと適切な方法を選んでいきたいというふうに思っております。

渡辺委員

 すみません、ちょっと幾つか私も確認したいんですが、私も吉田委員と同様、10年という期間に関して、やっぱり10年間そのまま任せるというのはちょっと長いなと。で、いろいろ不測の事態も起きてくる中での見直しとか、そういったものに関しての契約というのがやはりちゃんとあるのかな、どうなのかなというのが気になるんですけれども、その点はどのような対応を考えていますでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 まず、前提として、しっかりと管理していただくということはもう変わらないと思うんですね。いわゆる、きれいにしていただくとか、安全を保っていただくとか、窓口で案内しやすくと、そういったところは変わらないと思っております。

 ただ、基本的には、基本協定を結んで、毎年度、年度協定を結んで実施していきますので、その中で、やり方等について変えたほうがいい部分については、書き方をちょっと工夫するとか、そういったところはあるのかなと思います。

 また、当然、何かあってはいけないことですけれども、あまりよろしくないようなことがあれば、そこは是正するなり、そこら辺はしっかりと協議をしていって、適切な管理ができるように努めていきたいと思っております。

渡辺委員

 適宜見直しをということであれば、それはそうだということで、ちょっと私もやり方がよく分からないんで、そうなのかとしか思えないんですけれども。分かりました、そこはそういうことということで。

 あと、年間の維持管理費、今まで区がやっていたものを委託することによって、上限が7千万円余という話で先ほど答弁ありましたけれども、実際に今、区が直接やっている金額と比べて――すみません、私もちょっとあまり、勉強不足なんですけど、そこは、コスト的にはどういう解釈をしていけばいいのか。その収入とかも区のほうに、イベントによって入ってくるとかっていう話なんですけども、実際にどの程度の、比較としてコストがどうなるのかというのをもう一度分かりやすく教えてもらっていいですか。

村田都市基盤部公園課長

 先ほど、7,130万円といったところをお伝えさせていただきましたけれども、基本的には、区のほうで、清掃費とか、あとは警備費とか、水景施設の管理費とか、そういったところを積み上げて、そこからいわゆる占用料みたいなものが入ってくると思うんですけど、そこら辺の出ていく分と入ってくる分を踏まえると、大体7千百何十万円とか7,200万円とか、その辺りの数字になります。それよりも一応低い数字ということで、今回上限とさせていただいたのが7,130万円といったところです。

 この7,130万円に関しましては、指定管理者が事務をいろいろ行っていきますけれども、光熱水費も含めて全体の金額から、さらに占用料としてある程度入ってくるだろうという想定のものを差し引いた金額を指定管理料として今回御提案をいただいているんですけども、その御提案いただいた指定管理料が7,130万円以下だったというようなところでございます。

渡辺委員

 すみません、要するに、今までの維持管理費よりかは、委託したことによって低くなる、区としてはコストが削減できるという認識でいいんですか。

村田都市基盤部公園課長

 大きく下がるかというと、そうではないのかと思うんですけども、多少は下がるのかなというふうに思っております。

渡辺委員

 分かりました。

 で、今後の、ちょっとすみません、中身がどういう意味合いなのか私も分からないんですけども、今の時期って当然、芝生――今、区が管理しているときって、当然、芝生に一定期間入れない時期とかそういうのがあって、何とかならないかみたいな声って一定聞こえてくるんですけど、そこはあまり変わらないという認識でいいんですか。

村田都市基盤部公園課長

 公園植栽管理は、今回、指定管理者のほうはやらないといったところで御提案いただきましたけども、公園の運営管理をする立場の指定管理者と、植栽管理をする中野区の立場もありますけれども、当然、どういう利用があって、どういう管理をしていくかといったところはしっかりと話合いをして、どういうやり方をするかといったところは決めていきたいと思っております。

 ただ、基本的には、芝はやっぱりある程度養生しないと育たない部分があるので、そのやり方とかやる時期とか、そういったところはもう一回調整をさせていただく部分はあるかと思うんですけど、連携を図ってやっていきたいと思っております。

渡辺委員

 分かりました。

 あと、一応確認なんですけど、植栽管理は区がやるということだと思うんですけど、今、事業者に任せているんですか、それとも区がやっているんでしたっけ。事業者に委託してやっているんですよね。

村田都市基盤部公園課長

 委託してやってございます。

渡辺委員

 そこは、今までどおり変えずに、今までどおりやっていくという認識でよろしいですか。

村田都市基盤部公園課長

 公園の植栽管理と、当然ここは中野四季の都市(まち)エリアといったところもありますので、そこの街路樹も含めて、いわゆる木とか植栽の部分の管理については、中野区が発注をしてやっていくといったところでございます。今までどおりです。

渡辺委員

 あと、最後に、前回の報告の中でも、カフェか何かをつくってとかというようなイメージがあったと思うんですけれども、そういったものが一応今回つくられるような、そういったイメージでいいんでしたっけ。

村田都市基盤部公園課長

 カフェというよりもキッチンカーといった提案でございました。キッチンカーというのは、当然、持ってきたり出ていったりするようなものですけど、それを運営するに当たってコンテナのようなものもちょっと置かなきゃいけないとか、そういったところは出てきますので、いわゆる建築物っぽいものが建つのかというと、ちょっと分かりづらいかもしれないんですけれども、コンテナがあって、キッチンカーが入ってきて、毎日運営しているというようなイメージでございます。

渡辺委員

 キッチンカーって、今も東京建物株式会社の建物側にあったと思うんですけど、どの辺の場所に置くとか、その辺まではもう出ていますか。それとも、これから協議ですか。

村田都市基盤部公園課長

 北側のイベントエリアで想定していますけれども、その詳細な場所については、今後の協議になります。

酒井委員

 すみません。ありがとうございます。選定結果で、2事業体で、指定管理者候補者が選ばれて、任意業務のところが、2事業体から、どちらも実施しないということだったと思うんですよね。

 他方、私なんかは、それはそれで、これは事業者さんの考えでしょうからそうなんでしょうけど、芝生の管理をして、その間、使えない期間とかが様々あると思うんですよね。それって実はイベントにはかなり影響を及ぼすことを考えると、一体でやりながら、芝生の管理とイベントをどうしようというふうなところで、指定管理者ですからやっぱり一定入りの部分も考えていかなきゃならないんで、そういうところで、一体であったほうが効果的なのかなと思ったんですけれども、結果としては、この任意業務である公園の植栽管理を実施しないってあったんですけど、それはどういうところに、事業者さんが別でやりますよというふうな声は分かっていらっしゃるんですか。それは聞いていないんですか。

村田都市基盤部公園課長

 この部分だけについて掘り下げて聞いているわけじゃないので、詳細についてはなかなか各事業者さんのお考えがあるといったところになります。

 ただ、一部の中で、運営管理をする部分とかイベントをやったりとか、そういったところに注力をしていくほうが専門性を高められるみたいなところは、今回選定しなかったほうの事業者には書かれていたりとか、そういったところもあるんで、そういう考えがあるのかなというふうに思っています。

酒井委員

 だったら、もうイベントに特化して、清掃、水景施設なんかも分けてとかという声もあったりするのかなとか、やっぱりそれはそれでそういう判断をされたんでしょうけれども、公園植栽管理は別でというところでちょっとお尋ねしました。

 それで、指定管理期間が10年間ということなんですけれども、やっぱりこれが委員の皆さんからも、長い中で、途中で区の考えをどういうふうに反映してもらうのかというところがあると思うんですよ。で、1年に一度協議をして、協定を結んでということだと思うんですけれども、その1年間の協定だとか協議のことに、区としてはこうやってほしいんだだとか、例えばアンケートを取って、結果が出て、それは一定事業者さんがそれを受けるんだと思うんですけど、区には区で中野四季の森公園に対しての要望等々も来るじゃないですか。そういうところって柔軟に聞いていただけるんですか。10年間だからそんなの聞かないじゃなくて、そこは結構柔軟に聞いていただける環境があるんですか。

村田都市基盤部公園課長

 今回指定管理を入れたからといって、やっていただくことは当然やっていただくんですけど、毎月話合いをしたり、そういった場は設けることになります。アンケートも事業者のほうで取ったりはしますので、どういう内容でやるのか、その内容の共有であるとか、そういったところは当然、区と事業者のほうでもやりますし、それを踏まえたり、実態を見て、どういうふうにしていくべきかといったところは、お互いに考えていくべきなのかなというふうに思っております。

酒井委員

 で、例えば10年間指定をして、金額は、これはさっき上限7,130万円で公募しましたよとおっしゃっていましたけど、毎年毎年、これは変動していくんですか。

村田都市基盤部公園課長

 当然、変動する部分もございます。それは、毎年変動するというよりも、例えば今、光熱水費みたいなものも上がっていったりするので、今年やっていた金額だと来年はちょっと賄えないとか、そういったところは当然出てくる部分なので、そこら辺については、実際どれぐらい上がるのかといったところを見て割り増す部分もあると思うんですけど、当然、見直せる部分があれば、そういったところは考えていきたいと思います。

酒井委員

 イベントなどを打って、歳入に関しては、区じゃなくて指定管理者に入るわけですよね。そういった際の入りが増えた場合は、指定管理料を区が払う分は少なくなったりはするんですか。

村田都市基盤部公園課長

 一応、募集要領みたいなものつくっていますけれども、いわゆる一般の方が使って占用料を払うようなイベントに関して、想定よりも増えた場合には、区のほうにもある程度還元されるといったところで決めておりますし、そこについては事業者にも話をしているといったところでございます。

酒井委員

 減った場合は。

村田都市基盤部公園課長

 もともと、イベントをやって収入があると思うんですけど、コロナ前のイベント料を想定して、今回金額としてお示ししている部分があります。で、それよりも増えればいいんですけれども、それよりも減った場合ですね、例えばコロナがあってできなくなったみたいなことになると、ほぼゼロみたいになると思うんですけど、その場合に関しては、区としては割増しをしてお支払いするというようなことはしないといったところで、今やっております。

酒井委員

 それで大切なのが、この事業者からの歳入でいいますと、やっぱりイベントとかになってくると思うんですよね。そうすると、芝生の閉鎖期間がどれぐらいであるのかだとか、それから北側の中野四季の森公園イベントエリアに関しては、学校に隣接しておりまして、使用に関しては一定区のほうでこれ以上は駄目だとか、線引きを学校施設の隣なんで結構厳しくやっているところもあるじゃないですか。そこに関しては、当然もうこの7,130万円で出したときには、そこの数字には、そこも考慮したのが当然入っていて、事業者に関しては、やっぱり北側のイベントエリアは一定制約がある、それから、芝生の養生期間で中野四季の森公園に関しては制約があるというのは、当然承知の上で応募されているという理解でいいんですよね。

村田都市基盤部公園課長

 中野四季の森公園は、イベント利用等一定の制約がございます。そこら辺のルールみたいなのを定めているものがありまして、それを示した上で募集をしているといったところで、それを理解していただいて、今回、企画提案をしていただいているという状況でございます。

酒井委員

 それで、7,130万円を上限で公募をかけられて、1位の事業者が選定されましたよと。そういう中では、指定管理料が幾らぐらいで向こうが提案されたというのは先ほどからお答えされていないんですけれども、それは言えないんですか。

村田都市基盤部公園課長

 実際にはその時々で変わる内容もあるかと思うので、具体的にはあれなんですけれども、この指定管理料7,130万円の上限とほぼ同等程度だったというような金額でございます。

酒井委員

 いや、先ほど来、7,130万円ぐらいで区としては公募をかけているんですよね。で、事業者から提案されたのは、ほとんど7,130万円、約7,130万円と同等ということですよね。

 だけど、さっき多少削減効果があるというのは、ほんの微々たるもののところで削減効果があるって、じゃあ言っていたんでしょうかね。これは話せないんですか、やっぱり。金額が幾らで向こうは提案していますって。だって、もう事業者は決まっているでしょう、1位の事業者は。

村田都市基盤部公園課長

 提案の中では、想定の金額といったものは示されているんですけれども、具体的に幾らになるといったところは今後の協議になる部分もあるので、今お答えをしたところで、その金額になるかというと、ちょっと違う部分が出てきちゃう可能性があるので……

酒井委員

 では、提案金額は幾らですか。区が公募として示したのが7,130万円。で、事業者が示された金額は幾らですか。

村田都市基盤部公園課長

 10年間の計画なので、毎年多少違う金額が出ているんですけれども、来年、1年目に関しましては7,129万円ということで、1万円くらい下がっています。

酒井委員

 7,130万円で区が公募をかけて、提案が7,129万円。じゃあ、10年間にならすとどれぐらいですか。

村田都市基盤部公園課長

 ちょっと正式な計算が今すぐできないんですけれども、大体見ている限りだと7千百十何万円かぐらいになると思います。

酒井委員

 構造改革実行プログラムのところで、中野四季の森公園の維持管理料のところが触れられて、で、やっぱり一定民間活力の活用をすることによって――今までもやっていましたけどね、だけど、それを、指定管理者制度を入れることによって、そこは見直さなきゃならないという構造改革ですよ。区の基本計画を下支えする考えのところでそういうふうに示されていて、区としては指定管理者制度の導入に踏み切った点も僕はあると思うんですよ。あと、イベントだとかも期待できるというのはあったとしても。

 だけど、結果として、さっきの答えだと、年間5万円か10万円程度しか見直しがないというところは、非常にどうなっているんだろうと思うんですけれども、そういう観点はなかったんですか。

村田都市基盤部公園課長

 今回プロポーザルのような形でやらせていただきまして、当然、価格点といったところもあります。ただ、総合的に、いろんな維持管理をしっかりやっていただくとか、にぎわいの形成を創出していただくとか、あと、利用者の利便性を高めていただくとか、そういったところを総合的に踏まえて選定した結果でございまして、確かに、今回、指定管理料といったところに関しては、それほど大きく下がっていないのかなというところはございますけれども、総合的に判断したといったところでございます。

酒井委員

 いや、総合的に判断するのは、それは総合的に判断するんですよ。そういう制度で入札しているんですから。ただ、構造改革実行プログラムの中で、中野四季の森公園の維持管理費を何とかしなきゃならないねというのもあって、そういう考え方が反映されていないんじゃないかと思うんですよ。ですので、やっぱりもう少し、これは議案を提案するわけでしょう。初年度1万円しか見直し、前回と変わっていませんになっちゃうと、議案自体、僕はちょっと心配になってくるんですよ。

 そう考えると、金目のところであったりだとか、区民の利用に関してであったりだとか、もう少しこういうふうによくなっていくだとかという説明を次回までに準備していただいて、議案審査に臨んでいただきたいなと思うんですけれども、いかがでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 それほど削減されていないように御説明をさせていただいていたところではあるんですけれども、もともと中野区が、例えば令和4年度ですけれども、今年、光熱水費とか委託料とか全部、植栽を除いて、合わせて支出する予定のものが7,800万円ぐらいを想定しておりました。そこから、占用料みたいなものも600万円程度入ってくると想定している中では、区の負担分としては、今年度でいうと7,190万円、7,200万円ぐらいを、収入も含めて、支出する分を考えると7,200万円程度というようなところであります。

 で、そこから、さらに上限額としては7,130万円といったところで、そもそも今年、区が支出する分を下回る価格を上限額として提示をさせていただいて、そこから1万円ぐらいしか下がっていないというような結果でございますので、例えば今年度の予算で考えますと、もともと区の負担分としては7,200万円程度を想定していたところでございますけれども、それが大体7,100万円程度というようなところになっておりますので、1万円とかそういうのじゃなくて、一応今年の区の予算規模の想定からすると、数十万円は少なくなっているのかなというふうに思っております。

酒井委員

 だけど、この構造改革というのが始まったのは、一般財源が90億円程度落ちるんじゃないかというところで、やっぱり事業の見直しなんかも必要だね、じゃあ今後の区としての課題は何だろうと洗い出したんです。そのときに出てきたものというのは、そういう単位での見直し規模じゃなかったと僕は思うんですよ。で、今の御説明だと、もともと区が公園の管理料で払っていたのは7,200万円。で、占用料としては600万円入っていたということでしょう。どう考えればいいのか。まあ、7,200万円払っていたのを7,100万円程度にしたから、100万円程度は見直しているって考えればいいですか、公園課長さんの御答弁は。それでよろしいですか。

 だけど、我々は、例えば、そんなに管理料は下がらないけれども、区民サービスがこういうふうによくなっていくだとか、施設がこうよく変わります、あずまやはこう変わっていきますとか、いろいろあれば一定見えると思うんですけど、この紙ではやっぱり、管理料は7,200万円から7,100万円になって、ほかはどういうふうにってなかなか見えないんですよ。そうすると、価格のところで、構造改革で維持管理料を見直そうねって書いているにもかかわらず、そこの反映が少し甘いんじゃないかというふうにちょっと見えちゃうんですよ。

 ですから、やっぱり議案の提案のときには、もう少し指定管理者制度を入れることによって、こういうふうによくなっていくだとか、管理料もこうなんだとか、もっというと、今後、区役所ができた場合には、あの北側のイベント広場というのは様々な活用があって、また、そこも変わってくると思うんですよ。じゃあ、そういうところでこうなっていくんだとか、もう少し僕らに全体像が見えるような形でぜひ説明するべきだと思いますが、いかがですか。

村田都市基盤部公園課長

 全てを1回で御説明するのは、なかなかお伝えし切れていない部分があって申し訳ないと思っております。今回、指定管理者候補者のほうからは、当然、新区役所ができたら人の流れも北側に寄ってくる可能性があるので、その際には自主事業の規模を大きくして、なるべく早く投資回収をして区に還元していくとかそういったお話もありますし、あるいは、囲町東地区の再開発も終わってきたら、そういったところからの人を呼び寄せて、囲町ひろばも含めて中野四季の森公園と、そういうところの人の流れをつくって、にぎわいをほかのエリアにも波及させていくというようなところで御提案いただいております。さらには、芝生のところにつきましては、例えばレジャーシートみたいなものの貸出しを始めてみたりとか、そういったことで遊びに来た方が手ぶらでも楽しめるように、そういったところを考えてやっていただくというような御提案もいただいております。

 そういったところを総合的に踏まえて、利用者さんへのサービスレベルが上がっていくものと考えておりますけれども、そこについてちょっと説明が今回足りなかった部分があると思うので、そこをしっかりと説明していきたいと思います。

酒井委員

 最後にします。区としての公募に関しての上限の金額、で、事業者が提案した金額なんですよね。区として、まだ管理料は決定していないわけです。やっぱりよくよく検討していただいて、皆さんが理解されるような努力をしていただきたいと思います。

小杉委員

 自主事業は基本的に指定管理者にお金が入っていくんだと思うんですけど、施設を建ててということをしないでキッチンカーを入れるということですが、大体どのぐらいの規模のものを想定しているのでしょうか。最大幾らとか。

村田都市基盤部公園課長

 先ほどもちょっと申し上げたんですけれども、新区役所ができる前と後とでは、ちょっと人の流れが違うといったところで、来年度についてはまだできていないので、大体キッチンカーは2台程度だったかなというふうに記憶しております。それ以降、また人の流れが増えていけば3台とか、そういうふうに増やしていきたいといったところは、そこら辺は柔軟に取組を変えていきたいというふうに聞いてございます。

小杉委員

 それと、イベントは具体的にどんなものを、どのぐらいの頻度でやるとかというのは示されているんですか、どうですか。

村田都市基盤部公園課長

 具体的にこれからどういうイベントをやるかというのは、また増えていくかもしれないんで、これで確定ですといったところはないんですけれども、例えばハロウィンイベントであるとか、あと正月ですかね、たこ揚げを開催するとか、そういったところは御提案いただいております。

小杉委員

 あと、すみません、お金の問題を何か言われていましたけれども、2事業体を1事業体に選ぶ理由というのはお金だけなんでしょうか。内容でどこか、こちらはよかったとか、そういった判断とかということがあったんでしょうか。いかがでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 お金だけではなくて、当然、企画提案の内容等をヒアリングさせていただいた結果になってございます。企画提案の内容は、当然、維持管理をしっかりやってくれそうかとか、にぎわいを形成するとか、いろんな質問項目があってお答えいただいているんですけれども、ほぼほぼ全ての項目において、今回選定した候補者のほうが点数が高かったかなというふうに思っております。

渡辺委員

 すみません、ちょっと1点だけ確認し忘れたんですが、今回、議案を令和4年第4回定例会、これから始まる定例会に出すということなんですけど、どの程度の情報を把握した上で我々議決しなくてはいけないのかなと。本来は、先ほど申し上げた、例えば、10年間幾ら幾らの金額で契約をする予定であるとか、中身としてどういったものを想定しているのかとか、要は、今管理してやっているものと、どういうふうによくなるのか、どの程度のコスト削減ができるのか、さっきもちょっとあまり低い数字でびっくりしたんですけど、何を見て判断すればいいのかって、やっぱり情報をしっかり把握した上で議決はしたいと思っているんですけれども、その点はどういうふうに、情報はどこまで出してくれるんですか。

村田都市基盤部公園課長

 候補者と具体的な協議というのは、まだ当然、議決をいただく前はできないので、なかなかこうしますというふうに言い切れるものではないんですけれども、御提案いただいた内容を踏まえて、どういうふうに情報としてお伝えできるかというのは考えたいと思います。

渡辺委員

 提案内容というのを見ることはできるんですか。

村田都市基盤部公園課長

 提案内容そのものは基本的には公表しておりませんが、情報公開請求等があれば、一部の内容を消したりする部分はあるかと思うんですけれども、提示することはできます。

渡辺委員

 一応議決をするに当たって、やっぱりそういった提案内容を見た上で議決したいという思いはあるんですけれども、それを議員の人たちに議決前に見せるということはできるんですか。

村田都市基盤部公園課長

 今までそういう例がなかったものですから、今即答はなかなか難しいんですけれども、ちょっと調べてみたいと思います。

渡辺委員

 できればいろんな情報を把握した上で判断したい、議決したいという思いがあるので、そこはちょっとできれば前向きに検討していただきたいなと思います。要望にしておきます。

 以上です。

斉藤委員

 御報告ありがとうございます。私から1点だけ確認させてください。先ほど酒井委員からも、構造改革の効率化というか、その話がありましたけれども、こちらの中野四季の森公園等の指定管理者候補者ということにつきまして、中野四季の森公園と区立囲町ひろばとの一体的な管理運営ということでよろしかったでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 おっしゃるとおりでございます。

斉藤委員

 ということは、この中野四季の都市(まち)の地区の中で、二つの公園をこの事業者がしていくということだと思います。これは、さきの公園再整備計画のときも同じなんですけれども、中野区は、これから、ある一定の地区の中で様々な公園のよさを生かして、それぞれの機能を生かして、面で整備していくという考え方を示されました。

 その意味からいいますと、今回のこの指定管理者の提案の中で、この二つの公園を整備していくに当たって、こういうふうにこちらは機能を変えていこうとか、持たせていこうとか、御提案があったか、または、区からのそういう働きかけ、考え方があったのか、御紹介をいただきたいと思います。

村田都市基盤部公園課長

 具体的に、どういうふうに、機能をまるっと変えるということはないんですけれども、囲町ひろばのところはいわゆる囲町の再開発をやっておりますけれども、あの辺りから人を呼び込めるような形で、再開発とその間にある囲町ひろばと中野四季の森公園と、そういった流れを踏まえて、人が移動しやすいようにとか、来たくなるように、そういったことは考えたいというふうに御提案はいただいております。

斉藤委員

 そのように何か役割分担をしたいとか、そういうような御提案があったということでよろしかったでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 役割分担というよりも、中野四季の都市(まち)の中で一体的に管理をしていくわけなので、そういったところを最大限、両方の公園を含めて生かしていけるようにしていきたいというようなお話でございます。

斉藤委員

 ちょっと役割分担という表現が限定的過ぎたかもしれませんけれども、今まで他の指定管理をしている公園で、複数の公園を一体化して整備するという例はございますか。

村田都市基盤部公園課長

 例えば、哲学堂公園の辺りですと、スポーツ施設等を一体的に、公園も含めて管理をしていただいているといったところでございます。

斉藤委員

 哲学堂公園とか平和の森公園のところも、そういう例がございます。それで、地区内で二つの公園があって、それを整備していくというのは、これからいろいろな意味で、指定管理するか区でやるかの変わりはありますけれども、必要になってくることだと思うんですね。そういう意味からいうと、そういう二つのところを面の中でいかにうまく、利用者が使いやすく、そして魅力あるものにしていくかということは考えていかなければならないポイントだと思うんですけども、いかがでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 当然、囲町ひろばと中野四季の森公園とでは、規模も形も全く異なるものでございます。そういった中で、中野四季の森公園は、いろんな人が来て楽しんだりとか、そういうような場所かなと思います。囲町ひろばについては、囲町の再開発をやられたところの方については直近の公園であったりして、そういう地元というか、直近にある公園として、憩いの場として使われることもあるかと思うんですけど、そういったところも踏まえながら、それぞれの役割を見据えて、その中で連続した位置関係にあるといったところは生かしていきたいというふうに思っています。

斉藤委員

 役割を果たしていきたいと……

村田都市基盤部公園課長

 思っております。

斉藤委員

 では、よろしくお願いいたします。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、上高田四丁目17番~19番地区に係る都市計画案についての報告を求めます。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 報告いたします。資料(資料4)を御覧ください。

 1、計画案の名称と内容でございますが、今回報告させていただく都市計画案は記載の三つです。(1)東京都市計画地区計画上高田四丁目17番から19番地区地区計画の決定、(2)東京都市計画高度地区の変更、(3)東京都市計画用途地域の変更です。

 次に、2、都市計画案の概要ですが、別紙1を御覧ください。

 こちらは、本年8月の本委員会で報告した内容から変更はございませんので、説明は省略いたしますが、後に報告する4、都市計画案に対する意見の要旨及び区の見解を確認する際は、裏面に記載している5、地区施設の整備の方針と地区整備計画の内容を御参照ください。

 裏面にお移りください。

 次に、3、当該都市計画案の経緯ですが、表中で一番上に記載している令和4年4月の地区計画住民原案申出を契機に本格的な取組が開始され、地権者や利害関係者を対象とした地区計画原案に関する手続を記載のとおり実施しました。その際、提出された意見書は0件でした。そして、都知事協議の回答を得て、地区計画案に関する手続を記載のとおり行いました。

 なお、都市計画図書の縦覧者は1名、寄せられた意見書は7件、都市計画審議会を記載のとおり開催いたしました。

 次に、4、本都市計画案に対する意見の要旨及び区の見解を説明いたします。

 別紙2を御覧ください。

 幾つか抜粋して御説明いたします。

 1、意見書及び説明会等で寄せられた都市計画案に対する意見及び区の見解ですが、緑道2号、3号が民有地に指定されていることについて、その是非や土地費、整備費、維持管理費を行政が負担するべきとの意見をいただきました。

 裏面を御覧ください。

 こちらは区画道路に関する意見ですが、幾つか抽出して御説明いたします。

 3番では、既存道路につながる区画道路の両端は交通上の安全が確保されていないのではないか。

4番、5番では、区画道路が違法駐車を招くのではないか。6番では、区画道路の整備により緑地が失われるのではないか。次ページの12番では、長期未開設の都市計画公園区域を二つに分断している中央の道路を残して、二つの公園ができるのも面白いのではないかなどの意見をいただきました。

 そして、それらの意見を背景として、15番の区画道路の代替案を提案するので検討してほしいとの意見と案が寄せられました。

 ここで5ページに記載している2、意見書で提出された区画道路の具体的な代替案の(2)意見書を基に区が作成した代替案のイメージ図を御覧ください。

 代替案の内容ですが、水色のラインで示すとおり、幅員4メートルの区画道路を都市計画公園区域内と公園南側の水路の一部を広げた部分につなげて、連続した道路空間を創出すること、また、そこにつながる緑色の部分となりますが、水路事業を活用して、1メートル幅員の歩行者専用空間を地区施設として配することが主たる提案内容となります。

 こちらの案についてですが、区の示す地区計画案では、区画道路と既存道路の交差部が2か所であるところ、本代替案では4か所に増えること。また、公園が三つに分断されることから、提供できる公園機能が限定されること。また、1メートルの歩行専用空間については、地区施設の規定や公物管理法の規格を満たしていないことなどが区の見解として挙げられます。

 次に、図の下の3、区画道路周辺の住民からの要望を御覧ください。

 都市計画法第17条による手続外となりますが、記載のとおり62名の署名が付された要望書が提出されました。

 (2)の要望内容ですが、①区画道路と既存道路との接続場所を見直し、危険な交差点をつくらないこと、②成長した樹木をできるだけ伐採せず、緑地を失う面積を最小限にとどめるよう、区画道路の経路を見直すことの2点です。

 裏面を御覧ください。

 本地区計画案について、都市計画手続の中で寄せられた意見とそれ以外で寄せられた要望を受けてまとめたのが4、区の見解(総括)です。こちらを御説明いたします。

 まず、(1)緑道の整備についてですが、管理組合から申出のあった地区計画住民原案の内容を踏まえて、緑道2号は区有地及び民有地、緑道3号は民有地を地区施設として定めました。

 民有地を地区施設として活用することについては、提出された住民原案の審査において、中野区地区まちづくり条例第12条に規定する審査基準のうち「安全で快適なまちづくりの推進に寄与し、公共の利益の増進に資することを目的とするもの」に適合すると判断した項目の一つです。つまり、地区計画に必要な地域貢献が認められる施設として評価したというところです。

 次に、(2)区画道路についてですが、①整備が必要な理由として、区は、都市計画公園区域内のほぼ中央に位置する既存道路を廃止して、公園に供することができる土地を一団とすることで、多くの公園機能を提供することが可能になると考えております。また、水路等各種公共施設とそれに隣接する民有地の現状から、街区を再編して公園機能と連携した道路空間の整備が必要であると考えております。

 次に、②東側の既存道路との交差部の安全確保についてですが、地区計画案における地区施設の整備の方針に、公園と連携した歩車共存道路として整備する旨と、接続する既存道路との交差部の安全に配慮する旨を記載しております。また、地区計画の内容からはそれますが、道路、公園の整備工事の際は、地域の意見を聞きながら、安全施設の設置など必要な措置を講じたいと考えております。

 次に、③みどりの確保についてですが、道路、公園の整備工事の際は、既存樹木を可能な限り活用しながら、みどりの質と量を確保していきたいと考えております。

 最後に、④整備に伴う不法投棄、違法駐車、違法駐輪の発生についてですが、こちらも地区計画案の内容からはそれますが、道路、公園等の管理は区が行うので、整備して供用開始する際は、地域の方と連携を図りながら、必要な措置を講じたいと考えております。

 4ページにお戻りください。

 説明会、意見書等で寄せられた都市計画案に関すること以外の意見を、その他で記載しております。後に御確認ください。

 別紙2の説明は以上です。

 ここで、資料の裏面にお戻りください。

 5、今後の予定でございますが、11月18日に予定されている東京都都市計画審議会を経て、12月中旬頃の都市計画決定を目指します。

 報告は以上です。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。

生藤委員

 ありがとうございます。ちょっとお伺いをしたいのが、この意見書で提出された代替案というやつなんですけど、これは、要は区民の方から意見書で出てきたものはこういうものですよっていうことで、これを別に、区として、これにしていくわけではないっていうことですよね。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 こちら、意見書として提出された中に、インターネットで公開されている著作権上問題のある地図を利用して作成したものが提出されたという経緯がございますので、著作権上問題のない地図を用いて区がイメージ図として作成して、今回、図として添付したというところです。

 なお、こちらについては先ほど見解で御報告させていただいたとおり、区としては、これは採用できないと。理由としては、先ほど御報告したとおりでございます。

吉田委員

 再確認で、御説明を僕は頭が悪くてちゃんと理解できていなかっただけなんで、確認なんですけど、つまり、この5ページにある案が、住民の皆様から御要望があったということについて御報告があって、けれども、いろんなここに記載のとおりの理由でそれは採用できなくて、この別紙1の裏面かな、このとおりのものでいきますよという、そういう理解でよろしいんですよね。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 そのとおりです。

吉田委員

 私もそれは妥当だと思っています。で、これについて、もう住民の皆様、こういう御要望をいただいた方には、その旨回答してあって、それに対する反応とかってあるんですか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 既に幾つか区としての見解について御回答させていただいておりまして、その中で、やはり反応は様々で、実施の際は自分たちが心配していることはぜひ配慮してくださいというような形の方とか、あと、なおかつ自分たちとして本当はつくらないでほしいという意見を継続される方とか、それはいずれも様々でございます。

吉田委員

 区の見解に対して、そんなのだったらもうこれ自体やめてしまえみたいな、そんな状況ではないわけですね。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 我々は丁寧に説明させていただいているところで、その中で理解が一歩ずつ進んでいるんじゃないかということで認識しております。

吉田委員

 御苦労されていると思いますが、引き続きまた御報告をこれからもいただきたいと思います。ありがとうございます。

市川委員

 すみません、お伺いさせていただきます。区画道路についての御要望があったという話で、ただ、これを見てみると、区画道路予定になっているところには未接道の建物が多数あるということで、この団地の建て替えのその次のステップがあると思うんですけど、この区画道路があることによってメリットが何かほかにあることを教えてください。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 今回、ここの区画道路の整備に伴って、直ちに隣接するマンション等の建て替えに効果があるかというところは、これは現段階の中では、それはまだお話できる段階ではないというところでございます。

 一方で、この公園を開設するに当たって阻害する要件、これについては、沿道の宅地環境についても、この道路を整備することで改善、解消されるということで、区としては考えているところでございます。

市川委員

 これは、どういったことが改善されるんでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 現在、都市計画公園として指定されている土地、これを公園として供用する際に、ここに隣接する建物の環境等に問題があれば、それを放置してそのまま新たに供用開始するということは当然できないので、そういったところも同時に解消されて公園として整備できる、環境が整うということで考えているところです。

市川委員

 そういったメリットもあって、これは非常に意義のある地区計画だとは思っているんですが、ただ、やはり全体感で考えると、この団地側のほうの皆さんと話をしていて、こちらのほうの皆さんに、地域住民も含めて、地区計画が出てくる前に説明が足りていなかったということもあるかと思うんですね。そういったところについて、やはり今後、こういう地域住民が申し出た原案という非常に身近な地区計画ということで、非常に大事なことだと私は思っているんですけども、やはり地区計画って範囲が広くなったりとかすると、小さいものもあると思うんですが、ある程度広さを持つと、人が住んでいないほうがあって、地域住民のほうがそちらには親しみがあるということも往々にしてあることかなと思うんですよ。

 そういったことについて、今回、こういう提案というか、具体的な代替案ということで出てきたということで、説明不足はあったと思うんですけど、いかがでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 先ほどの都市計画法第17条の手続というところが、まさに近隣の方を含めた都市計画の説明と、あと、それに対する意見をいただく場というところでございました。今回、それに当たって、地域の方たちが求める将来像として、一つの例としては、先ほどのイメージ図に示すようなもの、こちらもあったんですけど、我々行政といたしましては、ここの御提案いただいた地域の方の絵図ですとなかなか問題のほうが多いだろうというところもございましたので、今回、住民原案を基にした地区計画、こちらでの決定を目指すということで考えさせていただいているところでございます。

市川委員

 そういった規格に合わない道路になっていると。歩行者専用道路とか、そういったことで代替案はちょっと認められないと。これは非常に、先ほどの説明でよく分かりました。

 ただ、一つだけ気になるのは、危険な交差点が発生するというところだと思うんですね。確かに、これを見てみると、見通しが悪くなると。要するに、代替案の④のところですね。これは出るところ、で、左に曲がって右に曲がってみたいなことになると、確かにある程度幅員のある道路がここら辺にありますから、スピードの乗ってきた自転車とか車とか、そういったことと歩行者との安全性を確保していく必要はあると思うんです。

 一方でこれ、区画道路ができて、現時点でも幅員がある程度ある①と②のところですね、この上高田四丁目アパートのところの幅員は6メートルだったと思うんですけど、ある程度幅員がある道路で、交通量がここ、これができたからって飛躍的に上がるわけじゃないと思うんですけど、この辺はいかがでしょうか。

千田まちづくり推進部まちづくり計画課長

 まず、こちらの公園につきましては、4,000平米弱の公園でございますので、広く中野区内から来街者が訪れることを想定した公園にはならないというところがございますので、既存、面しているところがかなり交通量の少ない道路なんですけど、その環境は継続されるだろうということは想定しているところでございます。

市川委員

 そういうことでしたら、交差点が発生したところで、もちろん交通量が増えるわけじゃないんでしょうけど、ただ、カーブミラーとかそういった処置、安全はさらに確保できると思いますので、それは道路課とか都市基盤部のほうに話をして、しっかりそういったものを設置して、地域住民の人たちにそういった安全性は確保していると説明をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。要望です。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、中野駅地区の整備状況についての報告を求めます。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅地区の整備状況について御報告いたします。(資料5)

 中野駅及び駅前広場からなる中野駅地区における令和4年度の整備状況について御報告いたします。

 1番、中野駅西側南北通路、橋上駅舎等事業についてです。

 中野駅西側南北通路、橋上駅舎、駅ビルからなる道路一体建物の本体工事を現在進めているところでございます。

 (1)令和4年度工事状況でございます。

 別紙工事状況の写真のほうを御覧ください。

 令和4年度につきましては、人工地盤杭打設、また、人工地盤鉄骨架設、スラブコンクリート打設等の工事を行っているところでございます。なお、工事の進捗に遅れはございません。

 資料にお戻りください。

 (2)令和5年度の予定でございます。

 令和5年度につきましては、駅舎部分の鉄骨架設、また、引き続き人工地盤鉄骨架設、スラブコンクリート打設、外装工事、駐車場棟施工箇所杭打設の工事を行ってまいります。

 続きまして、資料裏面を御覧ください。

 2番、中野駅新北口駅前広場整備事業に係る歩行者デッキの整備についてでございます。

 中野駅新北口駅前広場整備事業は、中野四丁目新北口駅前土地区画整理事業と事業区域が重複していることから、土地区画整理事業施行者であるUR都市機構へ本事業の委託をしているところでございます。

 また、鉄道に近接する中野四季の都市(まち)方面及び囲町方面への歩行者デッキにつきましては、鉄道近接工事であり、中野駅西側南北通路、橋上駅舎等事業の施工ヤード内の工事となるため、JR東日本に実施設計及び工事を委託することとしてございます。

 JR東日本に委託をする実施設計につきましては、JR東日本との協議により、今年度から着手することを予定しているため、その範囲について御報告いたします。

 (1)委託範囲でございます。

 図を御覧ください。

 JR東日本に委託を予定している中野駅新北口駅前広場整備事業の範囲につきましては、図で赤く色が塗られている範囲でございます。アの部分、中野四季の都市(まち)方面、また、イの部分、エントランス及び囲町方面の歩行者デッキになります。

 また、今後、中野四丁目新北口地区及び囲町地区の地区計画におきまして、地区施設に位置付ける予定でありますウの部分、囲町方面への歩行者デッキの一部につきましても、鉄道近接工事となるため、本委託に含める予定でございます。

 続きまして、(2)今後の予定でございます。

 令和4年12月に、区とJR東日本の間で実施設計協定を締結いたします。その後、令和5年1月から令和6年3月にかけまして実施設計を行ってまいります。令和6年度から工事着手のほうを行う予定でございます。

 御報告は以上になります。

委員長

 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

木村委員

 ちょっと確認です。歩行者デッキのほうなんですけれども、ちょっと記憶が定かでないんですが、囲町方面に向かうデッキというのは、東地区のいわゆる建物に、地上で接続するのか、それともそのままデッキには、2階なのかどうか分からないんですけど、そのまま歩行者デッキとして接続するのか、どっちだったでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 具体的に、形状につきましては、今後、地区施設のほうで位置付けられる予定ではございますが、現在、囲町のほうの建物とデッキで、デッキ部分の要は地上ではなく、デッキの上の部分で接続するというふうには聞いてはございます。

木村委員

 この図を見てそうかなと思ったんですけど、じゃあ、このウの部分からは、下のほうに下りる階段なのかエレベーターなのか、そういったものはつく予定なんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらにつきましては、地上部とデッキの部分は高低差がございますので、ちょっと分かりづらいんですが、こちらの街路事業、青く囲われている部分の中に、囲町方面につきましても、下に下りる階段等、また、エレベーターにつきましてはつくる予定でございます。

木村委員

 下に下りるエレベーターとか階段をつくると。で、中野四季の森公園のほうのデッキは、JRとは別で施工されると思うんですけど、このウの部分と中野四季の森公園に下りる部分、デッキから下りる部分というのは、それぞれ施工者が違うということになると思うんですけれども、その工事の要は違いというか、デザインの違いか分からないですけれども、何かそういった違いが出てくるんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちら全体的な工事のほう、デッキの形状であるとか仕様につきましては、今年度、基本設計を行っておりまして、また、学識の方を入れたデザイン方針というところの下にデザイン検討会も踏まえまして、こちら大まかな形等は踏まえて、それぞれのところの工事をやっていただく計画としておりますので、工事主体に関しましてはそれぞれURとJRになりますけれども、デッキ全体、また、広場全体のデザインに関しては統一したものでやっていく予定でございます。

木村委員

 すみません、あと最後にします。ほかに、囲町のところのデッキというのは、囲町東地区に入るところからは、多分、囲町の施工者、囲町東地区の施工者が多分やると思うんですけど、そこに至るデッキ、つまり、ウの部分から今のNTTのあのビルの前のところから囲町東地区に行くところまでの、ここの負担というか、これはどこが担うことになるんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 そちらのほうの街路事業から外れた部分の囲町方面デッキにつきましては、今後、地区施設に位置付ける予定というところもございまして、そちらのほうの整備主体が、誰が行うかというところにつきましては、現在調整中でございます。

吉田委員

 御報告ありがとうございます。これは、ここの独立の何か金額みたいなものというのは、この委託のここの部分というのは、独立してここの部分についてこういう金額でということを委託するのか、ほかの工事と一体になっているから、ここの部分の金額というのは分からないのか、どういう状況なんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらJRに委託する設計費については、JRに委託する金額として、そちらのほうは示す予定でございます。

吉田委員

 設計だけじゃなくて、今の段階の見通しとして、実際の工事にどれぐらいかかるのか。で、それについて区の負担とJRの負担と、あるいは国や都から何か支援があるのかとか、その辺の割合みたいなものも含めて答弁いただければ……。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 まずは、工事費につきましては、これから実施設計を行ってまいりますので、そちらのほうで積算等も含めてお示しすることになるかと思います。

 また、この部分に関しましては、街路事業、要は区の事業になりますので、こちらの負担に関しては区が負担するものでございますが、こちら、国の補助が入ってきますので、社会資本整備総合交付金の中から補助が2分の1出る部分になります。

吉田委員

 分かりました。じゃあ、それはまた後日、決まってからお示しがあるんですね。

 で、これはちょっと今の段階で、実施設計の前なんで、イメージがあるのかどうか分からないですけど、屋根はつくんですかね、つかないんですかね。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらの部分につきましても、歩行者のデッキの上には屋根、シェルターですね、これはつける予定でございます。

渡辺委員

 すみません、私もちょっと委託の費用のことで気になっているんですけど、一般財源としてURさんに委託をするものの、例えば全体の何割ぐらいが一般財源になるのかとか、JRさんに委託する、そこにかかる費用、どれぐらいの割合になるかとか、その辺って今のところ、想定としてお答えできるものでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 実施設計費につきましては、JRにつきましては、今年度は協定を締結する予定でございますので、令和4年から5年にかけてというところで、今後、設計費について補正予算という形で御協議をいただきたいと思ってございますので、第4回定例会のほうでお示しさせていただきたいと思ってございます。

 また、URに委託する設計費につきましても、来年度、令和5年度の予算で、実際に実施設計費というところを、令和5年度、6年度の債務負担のほうでお示しをさせていただきたいというふうに考えてございます。

渡辺委員

 分かりました。恐らく一般財源をそれなりに投入することになるのかなというところで、その委託費の決め方、当然協議しながらだとは思うんですけれども、適正価格で当然、私としては締結をしてもらいたい。要はJRさんとか、私は東中野の桜のところでいろいろ話をした、聞いたところによりますと、結構、積算見積りとかも、JRさんが提示するものって最高にお高めのものから出してくると。そこからどういったものを削っていくかみたいな、そういう交渉をしながら価格を決めていかないと、要はJRさんから出された金額をそのまま飲んじゃうと、ちょっと区として、それは適正価格ではない金額を払わなきゃいけなくなるというような、そういったことがあるというのを伝え聞いたことがあるんですね。で、URさんももちろんそうなんですけど、要は区として、出された積算は多分JRさんしか分からないような、そういったものの金額とかが出てくると思うんですけれども、それが果たして適正なものなのかどうかというものを確認した上で、きちんとした区としての主張といいますか、そういったものをやっていきながら交渉してもらいたいなという思いがあるんですよ。その辺って、これからの話だと思うんですけれども、その辺は御考慮いただいてやっていただけるのかなっていうのが気になるので、ちょっとその辺だけ回答をお願いします。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 まず、JRに委託する部分につきましては、鉄道近接工事というところもありますので、通常工事とは違いまして、鉄道の安全の観点、視点等からも、鉄道事業に支障がないように設計する必要があるということがまずございます。

 また、こちら全体の中で、JRさんに委託する部分につきましても、デッキの構造が複雑であるというところもありますので、そういったところから設計費というところが出てきたものについて、妥当性というのは確認することになるのかなというふうに思ってございます。

渡辺委員

 ですので、JRさんでしか分からないものなので、なかなか区としては言いづらいところはあるのかもしれないけれども、例えば、ほかの、JRさんで工事をやっているような自治体もあるわけですし、そういうところと比較しながら、何か適正な価格を求めていってもらいたいという、そういうことを求めているんですけど、その辺いかがでしょうか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在、JRの鉄道工事につきましては、駅舎工事につきましてもなんですけれども、区のほうでは第三者機関、そういった交通・鉄道関係の専門的な技術というところの知識を持っている第三者機関に、内容のチェックのほう、内容照査という形で委託をしてございます。その中で、この実施設計の内容についても御確認いただきまして、そちらの適正は確認したいと思っております。

渡辺委員

 なかなか区の職員だけでは分からないところも多々あるかと思うんですけれども、適正な価格を目指しての努力というところだけはやっていってもらいたいというところを要望しておきます。

生藤委員

 すみません、ありがとうございます。ちょっと不勉強な部分も併せてお伺いをしたいんですが、私も歩行者デッキについてで、今回の御説明だと、JR側が施工するところとUR側が施工する場所で2か所、工事が2回というのか分からないですけど、2回になるというところの中で、中野四季の都市(まち)方面のところはURで、赤だかピンクに塗られているところがJRということだと思うんですけど、その歩行者デッキの開通に向けてというところで、段階があると思うんですけど、JR側が終わってからUR側になるのか、UR側がやってからJRになるのかというところをお伺いしたいのと、あと、要はこの両方が終わってからデッキとして使えるようになるのか、それとも部分的に、要はJR側が終わって囲町方面のほうが開通したら、そこの部分は取りあえず通してなのかということをちょっとお伺いできればと思うんですけど。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちらのデッキにつきましては、それぞれJR、また、URという形で、整備主体のほうは違うというふうに今やってはございますが、実際には、これから行う実施設計の中では、それぞれお互いに協議をいたしまして、施工の展開の調整であるとか、そういったものを協議して検討していきながら、実際にどの段階でデッキ自体をつなげていくかというところを決めていくものでございます。

 ただ、JR側につきましては、このエントランス部分といいまして、南北通路から新北口のほうに出た部分につきましては、こちらはJRのほうの改札、また、南北通路の開業が令和8年12月を予定しておりますので、それを目指して検討をしていきたいと思っております。

木村委員

 ごめんなさい、ちょっと聞き漏らしたことがありまして、囲町東地区の業務棟の――担当がもしかして違うかもしれないんですけど、完成が令和8年だったと思うんですけど、要はこの囲町方面につながるようなデッキというのはいつごろ完成のめどというか、そういったのは調整がされているのかどうか伺いたいと思います。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちら、囲町方面デッキにつきましても、実際にはURのほうの土地区画整理事業の区域内に入っていること、また、そういった事業との施工展開の調整が必要となってきますので、現在につきましては、まだいつというところは未定でございますが、今後検討を進めていきたいと思ってございます。

木村委員

 多分お答えできないかもしれませんけど、囲町東地区の業務棟が、そもそもちゃんとデッキがつながる前提で今、計画されているのかどうかというのが、いろいろ見てもなかなかそういうのが出てきていないんですよね。だから、そもそもそういう前提でつくられているというか、設計されているならいいんですけれども、そこがどうなるかっていうのは、これは部長になりますかね。お願いします。

松前中野駅周辺まちづくり担当部長

 囲町方面に接続する部分については、この資料にも、今後、地区施設としての位置付けを想定しているというところでございます。

 基本的に、中野駅周辺のまちづくりにおいては、歩行者ネットワーク、そういったものをつなげていくということは基盤整備の大きなテーマの一つと考えておりますので、基本的には囲町東地区のデッキ、あるいは建物等にも歩行者ネットワークが接続される、これは必要性があるという認識で、今後、協議等々を進めていきたいと思っております。

市川委員

 すみません、ちょっと関連して一つ。今、中野駅周辺まちづくり担当部長がお答えになったんで教えていただきたいんですが、今、木村委員から御指摘があった囲町東地区につながっていくデッキというのは、これはどこでの都市計画決定になっているんですか。

松前中野駅周辺まちづくり担当部長

 地区施設として、それぞれ中野四丁目新北口の地区計画の中と、あと、囲町地区の地区計画でそれぞれ定めるという位置付けになってございます。

市川委員

 いや、この図で見ると、赤い線のウのところまでが、中野駅地区・周辺基盤整備担当課長から今、御報告があったところで、中野四丁目新北口の地区計画の範囲だと思うんですけれども、この先のところですよね、この進むところ、ここについては囲町地区の地区計画で都市計画がされていくと。確認ですけど。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 囲町方面のデッキにつきましては、それぞれ中野四丁目新北口地区の方針付図のほうでまだ示されているのみでございます。それにつきましては、この間、新北口駅前エリアの報告でもありましたが、市街地再開発事業の都市計画決定を予定する令和5年度当初におきまして、地区計画の変更を予定しておりまして、それに合わせまして、こちらの部分も地区施設として位置付ける予定でございます。

 また、この際、囲町地区の都市計画変更も同時に行う予定として考えてございますので、囲町部分につきましての地区施設というところも、こちらのほうで位置付けを行っていきたいというふうに思ってございます。

酒井委員

 すみません、この橋上駅舎の整備に関しましては、工事が、やはり時間帯が、線路上空ですので限られていたりだとか、やり方も工夫しなければならないのかなと。そういう中で、担当さんから、遅れはありませんというふうに御答弁があって安心したんですけれども、完成はいつですか、橋上駅舎の。で、利用できるのは。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 まず、先ほど申し上げたとおり、南北通路、橋上駅舎の開業につきましては令和8年12月を予定しているところでございます。全体の工事期間につきましては令和9年度末を予定してございますので、それ以外の駅ビル等につきましては令和9年度完成予定でございます。

酒井委員

 令和8年12月に橋上駅舎が完成して、南北通路もできまして、利用できますよということだと思うんですよね。で、南側のほうには下ろせると思うんですよ。中野駅西口広場はもう既に完成するでしょう。この南北通路ができたときに、中野駅西口広場のほうもできて、もうそれはどのようなものが完成しますよというのは報告いただいているんですけれども、この令和8年12月に新しい改札ができて、南側には下りられるんですけど、北側にどう下ろしていくかというのが、ちょっとイメージがつかないんですよ。どうしてかといいますと、この資料で、赤いところで示されているのが今回の委託範囲なんですけれども、デッキが本来だったらば中野四季の森公園のほうにまで延びていかなきゃならないんですよ。じゃあ、これはいつできますか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 先ほども少し申し上げましたとおり、デッキ自体の完成時期につきましては、今後実施設計をやる中で、具体的な施工時期の調整等技術的な観点から、どういった形で行っていくかというところを検証しまして、御報告する予定でございます。

 ただし、こちらのエントランス部分につきましては、今回JRに委託する部分でございますけれども、駅が開業いたします令和8年12月を目指して実施設計の中で、工程につきましてはそちらを目指した形で行えるように、検討を進めていきたいというふうに思ってございます。

酒井委員

 この新しい西口の改札ができて、南側には下ろせるんですよ。もう見えています、それは。どういうふうな広場になって、エスカレーターも設置されて、エレベーターも設置されて、階段もあってと。北側が、これは当然、こちらの市街地再開発事業と土地区画整理事業と街路事業と一緒にやっていますから、まだ見えないんですよ。

 だけど、橋上駅舎が令和8年12月にできた際には、当然、そこから新庁舎であったりだとか、中野四季の都市(まち)であったりだとか、多くの方がそちらから改札を利用するんですよ。だけど、今の御答弁だと、いつになるかまだ分かりませんと。だけど、僕は、令和8年12月には、当然、中野四季の都市(まち)までの新北口歩行者デッキ、すなわちこの斜めの新北口交通広場の上を通ったデッキって整備されているんじゃないのかなと思うんですけれども、区としては、今はこれから調整って言っていますけれども、当初からそういう考えですか。橋上駅舎ができた際に、たくさんの人が使うでしょう。そのときに中野四季の都市(まち)まで下ろせるような、この斜めのデッキが完成しとかなきゃ本来ならないんじゃないのって僕は思うんですけれども、当初の考えはどうなっていましたか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 当初から、デッキの完成時期につきましては、新北口交通広場全体が令和11年度完成というところでお示ししているところでございます。

 中野四季の都市(まち)方面につきましては、橋上駅舎が開業した令和8年12月のときに、全体的にやはりそちらのほうが完成していることが望ましいというふうには考えてはございますけれども、やはり、下のところの区画整理事業、また、駅前広場の整備等々の他の工事との関連もございますので、そちらのほうも含めまして、今後、実施設計の中で検討していきたいというふうに考えているところでございます。

酒井委員

 この西口っていうのは、今回でなくて前回の区長選でも一種争点になって、この新北口の整備事業をどうするってなったときに、やはり西口をつくって、中野駅のバリアフリー化を早期にしなければならないんだっていうふうな議論があって、そういう中ではなかなか今の計画は見直せないねというのが、現区長はそういうふうな訴えをされて、西口最優先でバリアフリー化を図らなきゃならないって言っていたんですよ。ということは、令和8年12月に新北口の改札ができた際には、そこから多くの方が利用されるわけですよ、当然。それが中野四季の都市(まち)に下りるように、当初からそういう予定は考えていなかったんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員がおっしゃられるとおり、駅が開業したときに、中野四季の都市(まち)方面に向かってデッキのほうが全て完成しているということが一番望ましい形だというふうに考えてはございます。

 ただし、一方で、やはりこちらにつきましては、複数の事業が同時に進行するエリアでもございますので、そういったところの完成時期等につきましては、きちんと実施設計の中で検討していきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 複数の事業があるから、散々、交通動線であったりだとか、様々なところはしっかりやらなきゃならないですよねというふうな質問もしてきたつもりです。

 じゃあ、ちょっと切り口を変えますけれども、今、北口はどれくらいの方が利用されていて、そのうち、西口をつくることによって、その動線をどういうふうに分けられますか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在、コロナのほうで、乗降客数につきましては中野駅自体落ちているというふうにお聞きしておりまして、すみません、ちょっと正式な数字ではないかと思うんですけれども、大体、今年度で10万人程度の乗降客があったかなというふうに思ってございます。そのうち、実際には、今現在、新北口のところでできているものにつきまして、今後、西口改札ができましたところ、大体2万人程度の昼間人口の増加を見込んでおりますので、今より以上に西口のほうから出る人数というのは多くなるのではないかというふうに考えてございます。

酒井委員

 昼間人口が2万人増えますから、2万人以上の方が利用されると思うんですよ。今の中野四季の都市(まち)方面を利用される方、新庁舎の職員さんもそうですよね。それが、令和8年12月に新北口ができて、じゃあ、どうやって下ろそうとお考えなんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 その部分につきましても、やはり中野四季の都市(まち)方面につきまして、安全な歩行者の動線、利便性を確保した動線を確保するということは、これまでの答弁の中でも、きちんと最優先事項として考えていきたいというふうにお話しているところでございます。

 ですので、今後、具体的な技術的なところもございますので、中野四季の都市(まち)方面に行かれる方々の安全な歩行者動線がどういった形で確保できるのか、また、中野四季の都市(まち)方面のデッキにつきましても、なるべく早い時期に完成したいというふうには考えてございますが、そちらのほうがどういった形でできるのかというところにつきましては、これから行う実施設計の中で、技術的な観点も含めて検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 実施設計というのは具体的な設計なんですよ。その前に基本設計があったりだとか、基本的な考え方があって、その中では当然、この新しい中野駅の橋上駅舎ができた際には、北口の昼間人口が2万人増えると言われておりまして、現に中野四季の都市(まち)ができたときも昼間人口が2万人ぐらい増えたんですかね。多くの方がこの西口の新しい改札を利用されます。で、今、安心安全に歩行者の方に利用していただかなければならないとおっしゃっていますけど、最重要事項だって、だけど、現にそれがどうなるか、今見えないんですよ。

 要するに、新北口交通広場ができたとしても、そこから斜めのデッキの新北口歩行者デッキが中野四季の都市(まち)までつながっていなければ、下りられませんよ。じゃあ、下に階段で下ろしますか、何万人と。大きな階段をつくりますか。大きな仮のデッキをつくりますか。しかし、その下には新北口交通広場を整備していますよ、令和11年、12年まで。それがすごく心配なんですよ。実施設計の段階でこれが出てきますか。普通だったら、基本方針の段階、基本設計の段階でどうするかっていうのが見えなきゃならないんじゃないんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 基本設計の中でも、ある程度の工事展開については検討しているところでございますが、今回の事業につきましては、先ほど来から申し上げているとおり、複数の事業が重なっていること、それぞれの施工展開というところがかなり複雑であるということから、実施設計の中では、実際の施工に対する技術的なサポートも受けながら、実際に工程可能な施工展開というところを検討していく予定でございます。

 その中で、こちらのデッキの完成時期等、また、下の新北口交通広場の整備の施工展開も併せて関係してくるところでございますので、そちらのほうを実施設計の中で詳細を検討いたしまして、そちらの結果につきまして、またこちらのほうで御報告はさせていただきたいというふうに考えてございます。

酒井委員

 いや、違うんですよ。事業が幾つも展開されているだとか、事業をされる方がJRであったりURであったりだとか、いろいろですというのは、それは仕方ないんですよ、そうしてやってきているんで。だけど、今までの悲願であった中野駅の新しい北口の、今、本当に朝のラッシュ時を解消しなければならない。それから、中野駅はバリアフリー化がされていません。そういう中では、やっぱり西口を整備しなければならないんだって進めているんですよ。で、つくっても下ろせないって。

 今聞いていると、ちょっとそこが心配になるんですよ。だって、令和8年12月にできるんですよ。何万人が朝、使われますよ。じゃあ、全部それを仮の階段で下ろすのか。仮のデッキを設けるのか。それが全然見えないんで、すごく心配なんですよ。

 本来だったら、当初、区は、令和8年12月にできたときは、南側はもうできているんですよ、きれいな絵が描かれていますよ。レンガ坂まで行くような、きれいな絵がありますけれども、こっちの北口が見えないんですよ。じゃあ、本当にずっと仮でやっていくのって。仮で何回も、下で新北口交通広場をつくっている間に、何度も何度も変更して、だけど、そこには仮のバス停も来ますよって。しかも、ここは高さがありますから、フラットでそのまま下ろせるわけじゃないんですよ。高さがありますから、階段で下ろすか何かしかないんですよ。

 これは部長、最初はどう考えていらっしゃったんですか。当然、令和8年12月の段階で、バリアフリーが完成して、安心安全に利用者を下ろせるように、区として考えていたんじゃなかったんですか。

松前中野駅周辺まちづくり担当部長

 中野駅の西側の改札、南北通路、これはもう最大重要課題としてずっと取り組んでまいりました。JRに対しても、この南北通路の開設はとにかく早期にということを強く求めて、今現在、令和8年12月という想定をしているところです。

 御指摘の中野四季の都市(まち)方面へのデッキも、当然に、この西口改札、南北通路の開設時期と合わせて、きちんと整備をするということをずっと目標として、区としても認識をしているところです。この目標は全く変わってございません。で、この早期の斜めデッキの整備を最優先として、今後、詳細の実施設計、また、工事の施工展開、これを詰めていきたいというふうに考えております。

酒井委員

 これは目標なんですか、区として。まあ予定なんで目標になるかも分かりませんけど。区としてやらなければならないというふうに、最重要課題で、多くの方が利用されて、この斜めの新北口歩行者デッキ、これをしっかり中野四季の都市(まち)までアプローチしなければ、僕は、せっかく新しい駅舎をつくっても、逆に利用されないようになっちゃうと思うんですよ。だから、それを考えると、目標っていう前にマストだと僕は思うんですけれども、その点はいかがですか。

松前中野駅周辺まちづくり担当部長

 ずっと同時期のこのデッキの整備を目標として掲げておりました。具体的に、その目標どおりに整備ができるかどうか、どういう施工展開で行っていけるのかどうか、これを実施設計を通じて詳細にしていきたい。その結果として、当然目標としては掲げているところではございますが、結果として、これの時期が段階的にこうなるとか、こういうような動線になるということが生じれば、きちんと議会のほうにもその都度その都度、工事展開等々も御報告をして、きちんと安心安全に整備を進めていきたい、このように思っております。

酒井委員

 目標っておっしゃっていますよね。令和8年12月に西口ができたときに、しっかりと新北口歩行者デッキで中野四季の都市(まち)まで人が歩けるような環境をつくらなきゃならないと。目標ということは、区として、予定として、要するに今回の報告にも予定が入っているんですよ。区としては、予定としては、当然これは目標とおっしゃっているんですから、令和8年12月にはこの新北口歩行者デッキ、これを完成させなければならないって考えていたということですよね。

松前中野駅周辺まちづくり担当部長

 きちんと整備をされるべきだというふうに考えております。

酒井委員

 で、現状、今遅れていますか、遅れていないんですか。

松前中野駅周辺まちづくり担当部長

 現段階では、まだ基本設計という段階ですので、詳細の施工展開、ほかの関連する事業と併せてどのような施工展開が具体的に取れるのかというところは、どうしてもやはり実施設計等々を進めないと申し上げられないというところで御理解いただきたいと思います。

酒井委員

 じゃあ、それはやはり実施設計の中で分かってくるというところは理解したんですけれども、ここの工事の性質上、下のところも整備をして、バスも仮でバス停をつくらなきゃならないよ。じゃあ、その上に工事を入れて、斜めのところで新北口歩行者デッキができるのかというのが非常に心配で、先ほど木村委員もおっしゃっていましたけれども、囲町方面にもしっかり、当然つないでいかなきゃならないんですよ。業務棟ができて、最初にそこまでの動線がなければ、その商業施設というのは非常に大きな痛手になっちゃいますし、そこも当然つなげなきゃならないです。

 で、重ねて、この中野四季の都市(まち)までへのアプローチというのも、これは絶対だと思っていますので、今ちょっとこれを見ていると、どうしても実施設計の中でないと出ないんだというふうにはおっしゃっていましたが、区としては、予定としては、当然ここに合わせてというふうに、今、部長がおっしゃってくださいましたんで、それはしっかり取り組んでいただきたいと思いますし、それがなければ、本当に何のために一生懸命この西口をつくっているのかというふうにもなりかねませんので、逐一、それに関しては御報告をいただきたいと思っています。

 あと、最後にもう一点なんですけれども、この新北口交通広場っていうところが、恐らく西口のところからつながっているところだと思うんですよね。そうですよね。出会いの広場じゃなくて。違うかな。まあいいです。それで、じゃあ、デッキで中野四季の都市(まち)まで下ろすのは分かりました。囲町方面のところは、今、木村委員から指摘があって、そこもしっかり取り組んでいただきたいのと、他方、この西口を使った方が、そのまま下の新北口交通広場に下りられるような環境も必要なんですか。それはちょっとどうなっているんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 中野駅西口広場からは、南北通路を通りまして、同じ地盤の床レベルの中で、新北口の駅前広場のこちらの歩行者デッキにつながるというような計画になってございます。こちらのほうの、南北通路に出て新北口駅前広場に出る部分につきましては、先ほど言ったように、エレベーター等の昇降施設、また、階段等を設置いたしまして、その下に下りられるような計画は考えているところでございます。

酒井委員

 そういうのも令和8年12月が目途なんですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 そちらにつきましても、下のところの新北口交通広場等の工事の兼ね合い等もございますので、目標としてはございますが、詳細につきましては、繰り返しになりますけれども、今後、実施設計の中で検討を進めていくところでございます。

酒井委員

 すみません、これは図を見ると、実施設計のところは赤の部分だけなんですよ。そうでしょう。だから、デッキのところがいつからどうなるのかというのが見えないんですけれども、それはこの実施設計の中で一定見えてきますか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 今回の御報告につきましては、JRに委託するデッキ部分の実施設計というところで御報告してはございますが、実際には、同時期に、下のところの駅前広場、URのほうに委託いたします駅前広場、また、そのUR部分のデッキにつきましても、実施設計を進めてまいりますので、そちらのほうとお互いに調整しながら、工事展開というところにつきまして検討を進めるというところでございます。

酒井委員

 すみません、僕がお聞きしたのは、新北口歩行者デッキに色が塗られていないでしょう、この表では。要するに、ここまでしか検討していませんよということなのか、この先の斜めのデッキも、当然その実施設計の中でやるんですよって理解でいいですか。

石原まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 こちら、色が塗られている部分につきましては、JRのほうに実施設計を委託するという部分になります。そちら以外の色が塗られていない部分につきましては、URの実施設計の中で、JRの設計と同時に、こちらの検討も進めていく予定でございます。

酒井委員

 もう最後にします、すみません。これは令和5年1月から実施設計がされます。成果物が出てくるのがやはり1年以上かかるんですけれども、これは何らかスケジュールに影響が出るようなことだとか、そういったことが分かれば、早期に議会側にも、成果物の前にも報告するだとか、順調にいっていてもそうですよ、なかなかイメージできないんですよ。ただ、これができたのに下ろせなかったら、もう本当に大変なことになりますから、そこはしっかりと議会報告しながら、よろしくお願いします。中野駅周辺まちづくり担当部長いかがですか。

松前中野駅周辺まちづくり担当部長

 なかなか新北口につきましては、事業も複雑ですし、分かりにくいところもあろうかと思います。きちんと施工展開等々を検証していきながら、適切に議会のほうにもその進捗状況等を御報告させていただきたいと思います。

委員長

 他に質疑はございますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、5番、その他で何か報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 次に、審査日程のその他に入ります。

 委員会を暫時休憩いたします。

 

(午前11時54分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午前11時54分)

 

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から招集させていただきたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定いたします。

 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

 

(午前11時55分)