令和5年09月29日中野区議会決算特別委員会建設分科会 中野区議会建設委員会〔平成30年7月5日〕

中野区議会建設分科会〔令和5年9月29日〕

 

建設分科会会議記録

 

○開会日 令和5年9月29日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後5時02分

 

○出席委員(8名)

 南 かつひこ主査

 いのつめ 正太副主査

 斉藤 けいた委員

 大沢 ひろゆき委員

 白井 ひでふみ委員

 いさ 哲郎委員

 ひやま 隆委員

 伊藤 正信委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 豊川 士朗

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路管理課長、都市基盤部道路建設課長 髙田 班

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 都市基盤部建築課長 石原 千鶴

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 都市基盤部住宅課長 落合 麻理子

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 安田 道孝

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉 芳則

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 石井 修

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 山本 光男

 

○事務局職員

 書記 高田 英明

 書記 早尾 尚也

 

○主査署名


審査日程

○議題

 認定第1号 令和4年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 認定第5号 令和4年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

 

主査

 それでは、定足数に達しましたので、建設分科会を開会いたします。

 

(午後1時00分)

 

 認定第1号、令和4年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分及び認定第5号、令和4年度中野区介護保険特別会計歳入歳出決算の認定についての分担分を一括して議題に供します。

 初めに、審査の進め方と審査方法について協議したいと思いますので、分科会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

主査

 分科会を再開します。

 

(午後1時01分)

 

 休憩中に協議したとおり、当分科会の審査の進め方はお手元の審査日程(案)(資料1)に沿って進め、補足説明については総括説明を受けているため、これを省略することでよろしいでしょうか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 次に、3日間の割り振りですが、1日目は一般会計歳出の都市基盤費までを目途に審査を進め、2日目は一般会計歳出の残り、一般会計歳入、介護保険特別会計の審査を行い、3日目は意見の取りまとめを行いたいと思います。また、審査の方法は、一般会計歳出については決算説明書のページに従い事務事業ごとに質疑を行い、一般会計歳入については建設分科会分担分 歳入決算説明書補助資料により一括して質疑を行い、介護保険特別会計については決算説明書により一括して質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査に当たっては、5時を目途に進め、3時頃に休憩を入れたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、質疑に入ります。関係人件費については、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給、職員旅費及び期末手当を除いた会計年度任用職員が当分科会の分担分になりますので、御承知おきください。

 また、質疑を行う際には、事務事業名や事業メニュー、資料のページ等を明らかにしてから質疑をお願いいたします。

 それでは、一般会計歳出について事務事業ごとに質疑を行います。

 初めに、決算説明書の312ページから315ページ、6款地域支えあい推進費、1項地域支えあい推進費、1目地域活動推進費、事務事業4区民活動推進、事業メニュー2公益活動推進中、活動領域7について質疑を行います。

 質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書442ページから443ページ、9款都市基盤費、1項都市基盤費、1目都市計画費、事務事業1都市基盤関係人件費等について、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書442ページから443ページ、事務事業2都市計画管理について、質疑はありませんか。

白井委員

 それではせっかくなので、未執行の費用が研修、講習等受講関係費残、それから手話通訳派遣料残がついております。予算書を見るとどれも満額ついているんですけれども、どのような状況で未執行になっているのか教えてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 まず研修、講習等受講関係費残、こちらは未執行でございます。予算の中では4万2,000円の予算計上をしておりまして、今回執行してございません。内容といたしましては、都市基盤部における職員の技術研修、それに伴うテキスト代等についての予算計上をさせていただいてございました。実際に令和4年度におきましては職員の研修派遣等を検討したところではございますが、ちょうどその研修のタイミング、日程と業務等の都合が折り合わず派遣に至らず、このように未執行というような状況となってございます。

 もう1点、手話通訳派遣料残、こちらも未執行でございます。こちらにつきましては年度内、令和4年度内において都市基盤部全体の各説明会ですとか意見交換会、そういった場において区民の方から手話通訳の派遣を求められた際に派遣をするための費用として予算計上してございました。実際にはそういった御要望がなく、そのまま未執行といった状況となってございます。

白井委員

 では、分けて、まず手話通訳の派遣については、事前に御要望を聞いて、手話通訳が必要かどうかを判断した上で派遣要請する。だから、当日言われてももはや準備できなくて、なので、御要望がなければ、予算は残り続けるという仕組みということでいいんでしょうか、教えてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 委員御指摘のとおりでございまして、通常、説明会の御案内を周知する段階において、手話通訳等を御要望の方はあらかじめお知らせくださいということで御案内をしてございます。

白井委員

 そっちはいいよね。執行残が出てもという感じになるんでしょう。

 問題は、研修、講習等受講関係費だけれども、先ほどの話だと、タイミングですか。1年間を通して研修をやるつもりだったけど、やっぱりやらなかった。その理由がタイミングですか。やっぱり忙しかったからとか、そういうことなんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 タイミングといいますか、年度当初に年度内の全ての研修スケジュールというものが把握できてございませんで、通常、国ですとか東京都の各種研修が実際には研修の1か月、2か月前に御案内が届く。そういったときに派遣させるべき人間がちょっとタイミング的に合わない。そういった状況が続きまして、今回研修派遣に至らなかったといった状況でございます。

白井委員

 今までも、この日のこの時間帯にとにかく参加してくださいという研修と、オンラインでも構わないので聞いておいてくださいねというような期間の設定があったりとかするんですけど、最近このパターンが多くて、この時間帯に絶対参加しないと駄目というよりも、後からでも構わないので見ておいてくださいねというパターンが多かったりするんですけど、金額的には大してついていないんだよね。

 だけど、恐らくこっちのパターンが多いのかなと思うんだけど、年度当初は必要だと思って組んだわけでしょう。必要なんだけど、あまりにも職員が忙し過ぎてどうしても受けられないという話なのか、そもそも必要がなかったという話なのか、まずここをはっきりしましょうか。選択の余地として、どうしてももはや参加できないんだという状況だったのかどうかもちょっと教えてもらえますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 まず真に必要であったのかどうかという点でございます。やはり職員の技術力向上は欠かせないものでございますので、こういった機会を捉えてしっかりと職員の能力向上を図っていくことは必要であると考えてございます。一方、こういった形で費用を要する研修以外においても、特別区の研修でありますとか、無料の研修等もございまして、そちらのほうは適宜タイミングが合えばしっかり参加をしているところでございます。

 あともう1点、オンライン等で時間をある程度融通が利いた研修等は委員おっしゃるとおり最近増えてきてございますので、そういったところで対応が可能であったかどうかなんですが、令和4年度においては、今回都市計画課で見込んでいた研修においてはそういった対応が取れておらず、そういった対応には至らなかったというところが実情でございます。

白井委員

 どうしてもその場に参加しないとしようがなかったということだよね。なので、今回はやむなく参加できませんでしたと。ただ、研修自体は必要と。ちなみに、令和5年度、今年度の予算も恐らく、ちょっと今予算書がないけれども、大体このパターンだと同じような概算費用がついているのかな。どういう計画を検討されているのか、これも併せて教えていただけますでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 本年度におきましても、同様に研修は必要でございますので、予算のほうは計上させていただいております。ですので、現時点での執行状況等はちょっと今現状手持ちにはございませんが、できる限り参加をしたいというふうに考えているところでございます。

白井委員

 これで最後にします。研修費用自体を取るなんていうことではなくて、当然必要な研修はぜひ職員さんのスキルアップのために受けていただきたいと思いますし、費用がかかるものに関しては、逆に言うと受けないのも実は選択肢かなと思っています。何でこんな言い方をしているかというと、以前に申込みをしておいたんだけどやっぱり受けられなくて、結局誰も受講しなかったというところから監査の指摘があって、これは一体何をしているんだというような問題提起があったところだったんです。なので、日程的に厳しかったのであえて受けないというのも実は選択肢で、執行残、未執行が出て100%残っているんだけど、これも判断かなと思います。

 ただ、一方で、本来必要だといって組んだものなので、やっぱりその点はなかなか難しいのかもしれないけど、この人にこの研修を受けてもらいたいという人と実際忙しい人と重なっていて、なかなか日程調整がつかないのかもしれないけれども、必要な研修を受けられるという配慮も一方必要なのかなと思います。

 単純に執行が残っているから、もしくは執行率が悪いからというだけの話じゃなくて、より必要なものと。あえて残すという選択もあるだろうし、この点はよく分かった上で判断していっていただきたいなと思います。最後は要望にしておきます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書442ページから445ページ、事務事業3建築調整について質疑はありませんか。

いさ委員

 建築紛争調停委員会委員報酬等のところでお聞きをしますが、委員5人となっています。これはどんな人で構成されているんでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 建築紛争調停委員会でございます。こちらは、メンバーといたしましては5名でございまして、それぞれの素性といいますか、詳しいことは申し上げにくいんですけれども、基本的にはこういった建築紛争の知見を有する方ということで、弁護士の方だとか、建築に詳しい専門家の方ですとか、そういった方を中心に選定をさせていただいております。

いさ委員

 それで、この年度3回定例会というのをやっているようなんですが、定例会は何を話し合っているんでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 令和4年度におきましても、あっせんですとか調停まで至るような、いわゆる建築紛争と呼ばれるようなものはなかったんですけれども、ただ、実際には地域で建築に関わるトラブルといったものは多々ございますので、この3回の場において情報共有といいますか、中野区内においてはこういう事例がございましたといったことで情報提供させていただき、また委員からの意見も頂戴しながら、窓口対応に生かしているといった状況でございます。

いさ委員

 だから、あっせんとか調停がゼロ回であっても、そこに至らない情報をつかんでいるものは共有しようということなんですね。今年はあっせんも調停もゼロだったということなんですが、そもそもあっせんと調停の違いというのは何でしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 建築に関わるトラブルといいますか、多いのは建築現場とその近隣の方々がそれぞれの主張、意見が食い違って、なかなかお互いの言い分が平行線をたどってしまった場合において、双方が御了解いただいた上で区が間に立ってといいますか、区役所のほうにそれぞれの方をあっせんというような形でお越しいただいて、それぞれの御意見を聞き、主張の要点をまとめて、それぞれ折り合える点はないか、そういったところで2者でお話合いをしていただく場を設けるのがあっせん。

 調停でございますが、あっせんを経た上で、なかなかあっせんでは折り合いがつかなかったという場合においては、その先にいわゆる調停ということで、同じような場ではあるんですが、区のほうから調停委員会の意見を受けた上で調停案というものを提示させていただいて、それを受託していただくように勧告することができる。そういった仕組みが区の調停の考え方でございます。

いさ委員

 僕、こだわってずっとこのことを聞いているんですけど、改めて過去2012年ぐらいまで遡って見てみたら、あっせんについては、11年間の中で6年間はゼロ件、ゼロ回。調停についてはずっとゼロです。あっせんのほうだって回数は少ないと思うんですけど、調停はゼロだというところについては、区はその理由についてはどのようにお考えですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 あっせんの回数はこれまで年に1回あるかないかぐらいで推移している中で、調停まで至らなかった理由といたしましては、あっせんを行うことで両者の主張がしっかりお互い御理解というか、主張をしっかり理解した上で、のめるのめないは別として、しっかり相手と話合いができた場があったことが、最終的には調停まで至らずに済んでいるのかなというふうには捉えているところでございます。

いさ委員

 もしそれがその区の認識だとしたら、僕、ちょっと改めてほしいかなと思うんですけど、これまでも議会の質疑なんかでも度々出してきた地域の中でのマンション建設紛争というのは、体感的にはこんな数ではないはずなんです。御相談は少なくとも何件も受けていて、その中では、結局、事業者さんによっては話も聞かない、話にならない。何を求めても答えないという事業者もいらっしゃるわけなんです。

 何であっせんと調停がこんなに件数が少ないかといえば、これは仕組みの問題じゃないかと思っているというのはずっと言っているとおりです。これって、両者が合意しなければ、この場に来なくていいわけですよね。この場に来たとしても、あっせんであれば、話合いが平行線であればそれで終わりで、何かその先がないわけですよね。だから、事業者さんによっては、どうぞどうぞ、あっせん、調停をやってくださいという事業者さんがいたんですよ。何にも痛くないぞということだと思います。

 これって、いろんな区のほかのところにも書いてある互譲の精神というものを前提として、お互い譲り合いましょうというものを前提としていると思うんですけど、ちょっと成り立たなくなってきているんじゃないかと私は思っていて、地元のことなんか関係ないぞという事業者さんがいらっしゃるとしたら、ちょっとどこかで見直しが要るんじゃないかなと。少なくとも調停だと、調停案が出て、これはどうだという話になってくる。こうなるとゼロ件なわけですよね。やっぱりそれは嫌がっているということだと思うんです。

 どっちもどっちという話はあるかもしれない。でも、地元に住んでいる人にとったら、新たに建設がやってきて、そこで朝から工事車両が入るような振動があるだの、ほこりが出るだのということになるわけですから、これはお互いがというよりも、傾斜があると僕は思うんです。やっぱりそこに住んでいる人にはやってほしくないのは事実だし、せめて配慮してくれよというところも酌んでくれないとしたら、それは住民感情としては我慢できないという話になると思うけど、結局そうなると裁判に訴えるぐらいしかなくなっちゃうわけなんです。だから、ここはもうちょっと傾斜をかけなきゃいけないんじゃないかなということを僕はちょっと申し上げておきたいなと。具体的にどうこうというのは今言えませんけど。

 もう一つ。国土交通省が同じように仕組みを出していますよね。建築工事紛争審査会。この中に紛争処理手続の手順というのがあって、国土交通省が出している資料には、あっせんと、調停と、もう1個仲裁というのが入ってきているんです。仲裁だと、ここに書いてあるものによると、裁判所に代わって判断を下すということで拘束力が出てくるんだと思うんです。国土交通省の仕組みを使うと、あっせんでも、調停でも、仲裁でもお金はかかるみたいなんだけど、裁判はやっぱり抵抗感がある人たちがいる。こういう方法があるとなったら、使いたいという人はいるんじゃないかなと思うんです。これは、区側でこういう方法も取れますというアナウンスをしたほうがいいんじゃないかと思うんですけど、いかがでしょう。

塚本都市基盤部都市計画課長

 区の仕組みの中では、今委員御案内のように仲裁というような機能はございませんので、地域の方の中でそういった仲裁までやってほしいというようなお気持ちがあるようでございましたら、区のほうでも情報提供をはじめしっかりと、区民の方でございますので、できるところはしっかり御協力をしていきたいというふうには考えております。

いさ委員

 いろいろ調べたら、自治体によってはそのものをやっぱりアナウンスしているところがありましたので、ぜひそれは御努力いただきたいなと思います。要望です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書444ページから445ページ、事務事業4都市計画について質疑はありませんか。

ひやま委員

 事業メニュー1都市計画のところで、GIS化に向けた図書の電子化業務委託についてちょっとお聞きします。いよいよGIS化が始まっていくということで、こちらにも書いております。本格的な運用が始まるのはいつからですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 区民部のほうが所管でございますが、いわゆる庁内型GIS及び公開型GIS、合わせて統合型GISの本格運用なんですけれども、今、我々のほうで聞いているところでは、今年の10月から本格運用ということで情報を得ているところでございます。

ひやま委員

 10月から本格化で、今、この電子化を進めておられるかと思うんですが、ここでやっている電子化というのはどういった種類のものが多いんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 いわゆる資料の電子化。今まで紙文書ですとか図面が区役所内にはたくさんございますので、意味合いとしては二つございまして、GIS運用に向けて紙文書をデータ化して、それをGISに搭載する作業。そして、新庁舎移転に向けて、そもそも紙文書の削減、ペーパーレスを進めていくためにデータ化を図る。そういったところが二つ合わさってというところで、各種GISに向けた取組というところで予算化をさせていただいたところでございます。

ひやま委員

 私が聞いたのは、今GISに載せていくもの、多分道路の測量の情報とかいろいろあるんですけど、どういったものがここで多いのかなというのを聞きたかったんです。

塚本都市基盤部都市計画課長

 都市基盤部の中におきましては、例えば都市計画課ですと、分かりやすいので言うと用途地域図ですとか都市計画概要図、そういったところのデータ、その他道路管理課とかですと、公開するかしないかは別として、例えば公共基準点ですとか、あと道路の幅員ですとか、そういったもろもろのデータ、その他公園課ですとか建築課、それぞれやはりデータを抱えておりますので、地図データに落とし込むことで一元的な管理というか、政策形成に向けてデータ整理がしやすくなるといったところが考えられるところでございます。

ひやま委員

 今、公開するしないは別としてとおっしゃっていましたけど、こういった今までの膨大な地図データとかといったものの中に、恐らく各地域ごとというかな、そういったいろんな情報が蓄積されたものが載っていると思うんですね。物によってはやっぱり公開できないものと公開できるもの、いろいろあると思うんです。ただ、他方、やっぱりおっしゃったようにペーパーレス化という流れの中で、当然紙は新庁舎に向けて削減しなくちゃいけない。

 ただ、一方、そういった公開できないものについては、あるいは電子化できないものとか、いろいろあると思うんですけど、それはペーパーで当然残していかなくちゃいけない情報だと思うんですね。それについては、やっぱり当然紙として保存していくといったことになるんですよね。そういったのはどれくらいの割合であるというのは分かりますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 まず紙文書、いわゆるデータ化できないで紙として保管が必要なもののデータの割合というところは、ちょっと今現状ではすぐお答えできないところなんですが、やはり今委員御案内のとおり、どうしても紙での文書保存が必要なものというのは一定数ございますので、新庁舎に移った後も継続してそういった紙資料、紙文書も発生するものでございますし、適宜紙文書の取扱いについては総務部と協議しながら、データ化できるものはどんどんデータ化をしていこうじゃないかということで協議をしてございますので、継続して取り組んでいく考え方でございます。

ひやま委員

 一つはやっぱりペーパーレス化と。もう一つは、何と言っても区民の利便性の向上というところが多分大きいんだろうと思います。これについてまずお聞きしたいのは、現状窓口は大体どれぐらいの方がいらっしゃっているのかというざっくりした概要と、あと、統合型GISを使うことによって、わざわざ来庁していただかなくても、例えば御自宅でもそういった環境で資料とかが見られるようになることで、どれぐらい来庁される方が減るのかとか、そういったところをちょっと教えていただけますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 都市基盤部、まちづくり推進部におきまして、現状、やはり実際に区役所まで足を運んでいただいてお問合せいただくような区民の方はざっくり、1日当たり数百人、四、五百人ぐらいはあろうかなというふうに捉えているところでございます。今後、GISの本格運用とともに、区としての取組の届出の電子化ですとか、そういったところも並行して進めていくことで、全くゼロというところは難しいかと思うんですが、ゼロを目指して、来庁しなくても必要な情報を提供できるような体制、来庁しなくても必要な届出ができるような体制を構築していきたいというふうに考えているところでございます。

ひやま委員

 そうすると、例えばこれまで窓口の対応といったところに職員を割かなくちゃいけないものが、これが本格的にこれから進んでいく中で、そういったマンパワーというのかな、そういったのも当然違うところに今度は出していける。そういったイメージでいいですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 実際に窓口に関わる職員の数は多数ございますので、そういった職員の対応している時間ですとか能力というものを、今委員御案内のとおり別の部分で区民の方のためになる作業にシフトしていくことは可能であると考えてございます。

ひやま委員

 それと、もう一つちょっと気になるのが、実際にGISを本格的に運用していく中で、果たして今現状ちゃんとこれを使いこなせるというのかな、システムを実際運用していく上でそれをちゃんとできる人というのは大体どれぐらい今おられるんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 GISの本格運用は今年の10月以降にはなるんですけれども、庁内におきましては昨年、令和4年の9月から仮運用といいますか、庁内職員がいじれる状況になってございます。そういった中で、今まさしく職員がGISに慣れる作業を進めてございますので、現時点で100%全部の職員がGISを使いこなせている状況ではございませんが、順次その割合を増やしていっている、そういった状況にございます。

ひやま委員

 都市基盤部さんは、そういった方というのは今どれぐらいいらっしゃいますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 都市基盤部におきましても、やはりGISそのもののデータの管理ですとか、そういった作業をしているのは各課に数名というような体制であろうかなというふうに考えております。今後、それが属人的な作業とならないように職員全てがしっかりとGISの運用に携われるような、そういった研修等も行いながら進めていきたいというふうに考えております。

ひやま委員

 おっしゃるように、今後の研修のところとかというのは、これはどういった体制で今後やられていくんですか。都市基盤部さんの中だけじゃなくて、多分これは全庁的な話なので、そこはどういうふうに職員さんの研修というか、人材育成というのをやっていくのかな。そこを教えてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 まず、そもそもの統合型GISの目的である政策形成に役立てるという意味合いにおいてのGISの使い方の研修でございますが、これは全庁的にやはり部を横断してデータの確認等をする話になってまいりますので、そういったところは区民部主体で研修等を行っていく。片や、各所管においてGISをしっかり管理していかなくてはいけないので、各課においてGISの取扱いについての研修というものは、職場内でPTを交えながら進めていきたいというふうに考えてございます。

ひやま委員

 これは現実的に10月から始められる、本格的に運用されるということなので、そういったところもしっかり人材育成というのはやっていかなくちゃいけないのかなというふうに思います。

 次、その下の景観計画策定に伴うアドバイザー(学識経験者等)謝礼費が未執行に全額なっています。これ、理由は何ですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 不用額、一番下の景観計画策定に伴うアドバイザー(学識経験者等)謝礼費残ということでございます。こちらは、令和4年度におきまして景観計画の素案の検討を行っているところでございます。そうした中で、景観計画の考え方について、いわゆる景観に通じた学識経験者の方に意見を頂きたいということで、予算のほうを計上させていただいたところでございます。

 その謝礼費が未執行ということで、実際には令和4年度におきましては景観計画素案の作成に向けた検討作業が見込みよりちょっと遅れてしまったという状況がございました。結果、アドバイザーに意見を頂くまでに区として考え方が整理できなかったというところが未執行の理由でございます。

ひやま委員

 要するに、物がなかったということですよね。アドバイザーの皆さんに御意見を頂く、そもそもそれがなかったということですね。そうすると、今後、これはどういう見込みになるんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 令和4年度において景観計画の素案の考え方の取りまとめにまだまだ検討を進めなくてはならない要素がございますので、そちらについて令和5年度は引き続き検討作業を進めているところでございます。今年度予算の中でもアドバイザー謝礼費を予算化させていただいてございますので、そちらについてはしっかりと執行していきたいというところでございます。令和4年度においては、しっかりした最終形の形をもってアドバイザーの方に意見を頂こうというような考え方でございましたが、そういうことではなく、検討途中においても様々意見を頂くような場があってもいいのではないかなというふうに考えてございますので、最後の取りまとめに至る前段階においても、今年度はアドバイザーの方に意見を頂ければなというふうに考えているところでございます。

ひやま委員

 最終的な取りまとめそのものを途中でもアドバイザーの方に御助言なんかを頂くとなると、そうすると、もう少しやっぱり金額は上がるんですか。このままですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 40万円の予算の内訳でございますが、予算の中で考えていましたのは、5名の学識経験者の方にそれぞれ4回ずつぐらいお話を伺えればいいかなというところで予算のほうを計上させていただいてございます。今年度、令和5年度においても同様の考え方で40万円の予算を計上させていただいておりますので、回数は4回なのか、ちょっと場面場面でそこはしっかり考えてまいりたいと思いますが、足りなくなるというようなことはないかなというふうに考えているところでございます。

いさ委員

 中野区景観計画策定に係る検討委託費等残は不用額が結構な額ありますよね。契約落差を引いたとしても120万円ぐらいあるんですが、これも今のと同じような理由ですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 不用額の3番目に中野区景観計画策定に係る検討委託費残、まず落差が270万6,000円ということでございまして、不用額が394万5,200円でございます。こちらにつきましては、当初予算1,318万円余ということで予算化をさせていただいてございまして、実際の執行といたしましては924万円。

 こちらは、令和4年度の当初から委託業務に取りかかる予定でございましたが、令和3年度におきまして、景観計画の考え方の基になる景観方針を令和3年度で策定をしていたところでございましたが、令和3年度中に景観方針の策定に至らず、結局令和4年度にちょっと食い込んでしまった事情がございます。景観方針の策定が令和4年6月にずれ込んだところもございまして、実際に令和4年度で見込んでいた景観計画策定に係る委託が、ちょっと内容を見直しをして契約をさせていただいたというところが実情でございます。

いさ委員

 全体的に遅れ気味だったという話だと思うんですけど、その理由って何ですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 令和3年度中に景観方針の策定を見込んでいたところでございましたが、令和3年度末に景観方針の案を取りまとめた際に、当初ちょっとスケジュール上見込んでいなかったパブリックコメント手続を図るということでスケジュールを見直ししたところでございます。その結果、景観方針の策定が令和4年6月までちょっとずれ込んだといった状況でございました。

いさ委員

 じゃ、パブリックコメントが予定されていなかったということなんですか。それ自身が違和感を感じますけれども、分かったので、それはもういいです。

 ちょっと別のところで、GISのところで今ひやま委員からあった話で気になったことがあって、紙資料が一定割合出てくるということだったと思うんですけど、だとすると、この資料を閲覧する必要がある、したいみたいなケースはないのかなと思って。だとすると、紙資料のインデックスを電子化する必要はないですか。これはいかがでしょう。

塚本都市基盤部都市計画課長

 紙資料を引き続き閲覧等が必要になるケースは当然ございますので、その際は区民の方から求めがございましたら、手続の上で閲覧をしていただくといった考え方でございます。当然インデックスといいますか、現在もそうなんですけれども、いわゆる紙資料はどこにどういうものがあるかというところはしっかり管理してございますので、もちろんデータ化も含めて行っているところでございます。

いさ委員

 ということになるんじゃないかと思うんですが、それで、GISは自宅のパソコンからもデータを閲覧できる仕組みで合っていましたか。違いますか。これってどこか端末に行かないといけないんでしたっけ。

塚本都市基盤部都市計画課長

 GISそのものといいますか、GISの中で公開してもよかろうというデータにおいては中野区のホームページ等から確認することができる、そういった状況になってございます。

伊藤委員

 私も、中野区景観計画策定に係る検討委託費残等ということで、ひやま委員、いさ委員からもいろいろあったんですけれども、契約落差という記入がたしか今年度からされたと思うんですよね。全体にまたがることなんですけれども、今まで不用額の中に契約落差と執行残というのが混在していて、非常に見にくくて不透明だったということで、たしか昨年度、私ども会派から意見をつけさせていただいて、このように不用額の中に落差というのをつけさせてもらったんですけれども、今、話を聞いていると、中野区景観計画というのは大分遅れたということで、委託の内容を変えたからこのように落差が出たということで理解してよろしいんでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 令和4年度において想定していた委託の内容から、いわゆる委託期間がちょっと減少したものでございますので、あらかじめ少し内容を精査して削ったといいますか、そういったところでございます。

伊藤委員

 それでなおかつ契約落差が270万円もあって、さらに120万円近くの不用額が出たということは、この不用額というのはどのようにして出たのか。それとも、委託が結構安くできたということで理解していいんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 まず、当初の予算といたしましては1,318万円余でございました。それに対して起工時、いわゆる入札にかける前の予定価格におきましてまず起工落差がございました。そのときにまず117万円ほど予算額から低い額で予定価格を設定してございます。そこで言う117万円ほどがその内容の精査の中で生じた減少分。その上で入札の中で契約落差がここで言う270万円発生したというところでございます。

伊藤委員

 内容的に言うと、どの辺が最初の計画から変わったというのはお分かりでしょうかというのは具体的に分かりますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 当初、その委託の中では、景観計画策定に向けて景観形成基準といいまして、いわゆる区の中でどういったものを届出の対象としていこうかですとか、そもそも景観の基準の考え方ですとか、そういった具体的なところまで検討していきたいということで考えていたところなんですが、実際にはそこまで時間的にちょっと難しいということで、そういった考え方は次年度以降の検討として整理をしたというところでございます。

伊藤委員

 あまり細かくは聞きませんけれども、普通準備が甘くてずれたということは、大体逆にボリュームが膨らむのかなとは思っていたんですけれども、逆に簡素化されたような感じで今聞こえたんですけれども、それはそれでそのように進めてきたんでしょうけれども、さっき言った景観計画策定に伴うアドバイザー(学識経験者等)謝礼費が全然未執行だということで、一緒には委託の費用の中には入れられなかったの。アドバイザーの謝礼というか、そういうのはまた全然別の性質だということで捉えていいんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 いわゆる検討委託のところとは切り離して、各学識経験者の方に意見を聴取するというところは、考え方としては別のものとして捉えて予算も別々に計上させていただいていたというところでございます。

大沢委員

 残りの不用額の中で、あと3項目ほど未執行のものがあります。一つ目は用途地域改定に伴う土地利用現況調査分析委託費残、これが500万円以上あって、その次、都市計画業務支援情報システムソフトウェア保守委託費残7万7,000円、そして都市計画マスタープラン改定支援業務委託費残112万円余というのがあるんですけど、予算時にはこれをやろうと思ったものを結局やらなかったということだと思うんですが、この部分について御説明いただけますか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 まず、未執行のうち一つ目の用途地域改定に伴う土地利用現況調査分析委託費残でございますが、令和4年度におきまして、区では、土地利用現況調査という東京都が取りまとめをしているデータを基に、中野区内におけるいわゆる土地利用の状況を整理して考察をする、そういった作業を見込んでございました。その基になるデータでございますが、東京都が取りまとめているものなんですが、その土地利用現況調査を通常5年ごとに行ってございます。

 令和3年度に東京都がまず土地利用現況調査の調査をしました。令和4年度においてその東京都が調査をしたデータが各自治体に、23区ですとか市のほうに提供されるという見込みの下、令和4年度にデータを受け取った上で区としての調査を517万円で行いたいと考えていたところなんですが、実際に東京都からデータ提供を受けたのが令和4年度の後半以降になってしまいまして、そもそも基になるデータが入手できなかったことから、こういった分析調査を区としては一旦見送りをしたというところでございます。

大沢委員

 では、一つずつということですね。それならそれでいいです。今のお話は、5年前に同じようなことがあったときにはもっと早くもらっていたという実績、10年前にもそういう実績があったんだけど、今回だけ特に遅れた。それは東京都の事情である、そういうことですかね。

塚本都市基盤部都市計画課長

 そうですね。その5年前においては、次の年度の早い段階で提供を受けていたという実績の下、スケジュール感を想定していたところでございます。

大沢委員

 分かりました。そうしましたら、これは今年度、令和5年度にずれて既に実施をしている、そういう理解で正しいですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 こちらの分析でございますが、結論といたしましては、今年度はこの作業を行ってございません。理由といたしましては、令和3年度に調査を行ったものを既に2年たってしまってございますので、また次のタイミングまで一旦区としては待とうかなという考え方であること。

 そして、順次土地利用現況調査そのもののいわゆる生データというものは区として提供を受けてございますので、この取りまとめの委託の中で考察しようと思っていた作業は、今後、まちづくりですとか各都市計画を検討する際には、その都度職員の中で場面場面でそのデータを基に考察を行っていくことで対応していきたいというふうに考えてございます。また、次回の土地利用現況調査が行われた際には、その時点での考え方でこういった分析を行うかどうかは判断していきたいというふうに考えてございます。

大沢委員

 今の話を整理すると、次に東京都が調査するのは恐らく今のペースで言うと令和8年度になりますと。令和9年度にデータをもらって、それで同じことをするのか。そもそもこれ自体が業務としてというか、このような形でする必要はないなという判断を今はしているから、一言で言うと令和3年よりも5年前だから平成28年とか、その辺りになるんですかね、その頃のデータに個別に職員が手を入れながら作業していけばそれで済むような気もしているから、今はその運用をしている。そのように聞こえたんですけど、正しいですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 こういった分析を行うことで、いわゆる都市政策ですとか、都市計画上の判断等がより効率的に行えるというところから、まずはこの予算を考えたところでございます。ただ、実際これがないからといってそういった検討ができないのかというところにおきましては、そうではございませんので、より効率性を求めた上ではこういった分析があるとなおよいのかなという、そういった取扱いとして考えています。

大沢委員

 今のお話を聞いていると、ならやったほうがいいのになという気もしてきたんですけれども、ちょっとやらない理由がよく分からなかったですが、いずれにせよ、業務の品質は落ちないということで今取り組んでいただいているものと理解をいたします。

 次に、都市マスタープラン改定支援業務委託費残(未執行)、これは何ですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 都市計画マスタープラン改定支援業務委託費残112万2,000円ということでございます。こちらにつきましては、中野区の都市計画マスタープランの改定が令和4年6月に行われてございます。ここで示してございます予算は、令和4年6月に改定完了したプランを印刷して冊子にするという、2,000部冊子印刷費用として予算計上させていただいたものでございます。

 こちらにつきましては当初印刷するつもりではございましたが、令和4年度当初にいわゆる区としての全庁的なペーパーレスの考え方、取組の中で、別途データ等で区民の方、あるいは事業者の方が確認できる状況が整ってございますので、これの紙資料としての作成は一旦やめようということで、財政課をはじめ新区役所整備課等と協議の上、こちらのほうは執行を見送ったというところでございます。

大沢委員

 承知いたしました。このように見直すことはよいことだと思います。そうすると、ごめんなさい。ちょっと仕組みが分かっていないところで恐縮なんですけれども、期末の執行には出てきているけれども、途中の段階で既にやめることに第1四半期ぐらいには決めていたものであったということですね。

塚本都市基盤部都市計画課長

 こちらは、年度当初の段階で執行しないという考え方を整理したところでございます。

白井委員

 まず、細かいことなんですけれども、今ありましたけれども、未執行四つについてどれも正直言って不透明で、何でこんなことになっているんだという思いが深いんです。予算に組んであって、それで使っていないということでしょう。まずここを確認ですよ。未執行は全額ですからね。何でそんなものを組んだんだという話に戻るわけですよ。

 用途地域改定に伴う土地利用現況調査分析委託費残は、東京都の情報を活用しようとしたんだけれども、東京都が遅れたから。じゃ、次はどうするのといったときに、やっぱり令和5年度は、本年度は予算化すらしなかったという話だったら、何だ、要らなかったんじゃないかという話に戻るわけですよ。精査したからこれでいいんだというよりも、一体では令和4年度の当初予算はどういう計画でつくったんだ。安くないですよ、517万円もかかっているわけだから。

 さらに、次の都市計画業務支援情報システムソフトウェア保守委託費残。これ、要はシステムソフトウェア保守委託費と書いてあるんですけど、本当は9月に使おうとしていたのが、統合型GISが来月からという話でしょう。もう少し詳しく教えていただいていいですか。二つ目の未執行について。

塚本都市基盤部都市計画課長

 都市計画業務支援のシステムソフトウェアの保守委託7万7,000円でございますが、都市計画課において、先ほど来出ているいわゆる統合型GISとは別に、過去来都市計画課の中でいわゆるGISのソフトを1本、ライセンス委託を継続して行っていたところでございます。

 令和4年度の予算においても7万7,000円の1年間のライセンスといわゆる保守委託を考えていたところでございますが、令和4年度の当初に情報システム課のほうから、いわゆる庁内型のGISについては仮運用を庁内で9月から行うということで情報がありましたので、役割としては同じGISでございますので、都市計画課で契約しておったGISソフトについては、いわゆるライセンス更新をすることで無駄となってしまいますので、更新は見送ったというところでございます。

白井委員

 これを止めたことは理解します。ただ、年度当初に何で連携を取れていなかったんですかという話に尽きるわけです。統合型GISってそもそも複数年にわたって全庁的に取り組んでいるというテーマなわけですよ。見落としですよ、はっきり言って。

 次、都市計画マスタープラン改定支援業務委託についても残がある。こちらの話は、要は冊子を作るものだったのを作らなかったという話でしょう。都市計画マスタープランですよ。業務の中でもどのぐらいの位置付けにしている計画ですか、これって。みんなが全部ネットで見れればいいんですよという話なのかなと思うし、それならそれでいい。

 だけど、ほかの事業全体を考えたときに、この計画の位置付けをしているような計画の冊子になっているものというのは大半だと思うの、イメージで言うと。むしろよくこんなものを作らなかったなと思うし、我々からすると、そういえば都市計画マスタープランをもらっていないなと思ったんだから。さらに、年度当初から今年はやめるんですと言っているんだったらまだ分かる。経費削減だとか、こっちをやめているんですよ。そんな計画はありますかという話だと僕は思いますよ、聞いていて。

 最後は、景観計画策定に伴うアドバイザー(学識経験者等)謝礼費残。要は、アドバイスをもらう資料を役所が準備できなかったから令和5年度に引き継いでいるだけでしょう。単純に準備が整わなかったわけじゃないですか。ただ、景観計画の策定自体は、区として正直言うと今までにない取組だから、なかなか難しい取組になるだろうなと、まずどこから手をつけるんだろうとも思うし、最終的にどう取りまとめをするんだろうなというところは、立ち上げのタイミングから相当な試行錯誤を繰り返していると見えていたので、最終的にこれも詳細はどこかで聞かなきゃなと思っているぐらいなんですけど、ただいずれにしろ、単純に役所の読み違いどころか作業が追いつかなかったという話ですよ。

 この四つに未執行について今全部厳しく言いましたけど、あえてこれ以上言わないけど、やっぱりこれはおかしいですよ。しっかりよく見てもらわないと。残ったからいいという話じゃなくて、逆に何でこんなのがついているの、どうしてこんな計画にしたのかというところをよくよく考えてもらう必要があるのかなと。

 あとは、他の委員からもありましたけれども、いわゆる残の費用が多かったりだとかというところは見込み差だとかいろいろ、逆に言うと当初の計画から変わってきたところがあったりだとか、契約落差というのは一概にいいか悪いかは難しいものがあるんですけど、役所の皆さんがしっかり経費削減に取り組んでもらえれば当然落差も出るでしょうし、一概に何とも言えないものがあるのでほかのところは置いておきますけど、やっぱりこの四つは突出してひどいかなと思う。ここはよく考えてもらう必要があると思うんですけど、感想というか、改めてちょっと確認させていただきましょうか。お願いします。

塚本都市基盤部都市計画課長

 今回、決算のこちらの資料において、先ほど御案内があったとおり、いわゆる未執行という表現も今年度からの形でございます。そうした中で我々区といたしましても、未執行ということの受け止め方は非常に重いものであるというふうに感じているところでございます。今日御指摘いただいている点につきましては、我々こちらに出席している者だけでなく、職員全てがしっかりと胸に刻んで、ほかの業務においても執行を適切に行っていくための第一歩だというふうに捉えてございますので、しっかりと取り組んでいきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 統合型GISについてちょっと個人的な思い入れもあって、もう10年以上前かな。統合型GISは、実はオープンデータと組み合わせて中野区として取り組むやつなんですよね。十数年前、南委員長と、うちの同期の平山と、今は勇退したんですけど、小林秀明と4人で、全国で最もオープンデータの取組が進んでいるという鯖江市に視察に行こうというので、珍しい取組をやっているというのを見に行った覚えがあって、なかなかショックを受けてきたという。

 とにかく民間上がりの現場のたたき上げの人がいて、2人、3人ぐらいでどんどこどんどこオープンデータにできるものはやっているという、そんな取組だったんですけど、役所らしからぬまずやってみるというような、そんな大胆なお話を聞いてきたというのがあったところです。恐らく議会でも取り上げて、オープンデータという言葉を初めて使ったんじゃないかなと思うんですけど、ようやっとここまで来たかなと思います。

 時代は変わって、もはやその当時はアプリをどうつくるかみたいな話をしていたんですけど、いやいや、全庁的な資料から統合型GISで地図情報、地理データを載せてという話になっています。うちでもぜひまとめてどこかで報告してもらえればと思うんですけど、所管はさっき区民部と言ったんだけど、これは総務部でしょう。特別委員会がもうなくなっているんですけど、従前、情報政策等調査特別委員会では総務部が所管として情報政策とかをやっていて、今年度からまた所管が変わっているから今DX推進室が担当になっていると思うんですけど、うちの所管のデータがたくさん統合型GISに変換されていくというか、データとしてなっていくと思います。

 ただ、個別のやつは、この後の決算書を見ていても、GIS関連の予算っていっぱい出てくるんですよ。ただ、本当はこれは一個一個だけの話じゃなくて、全体的に区としてどうするかという話なんですけど、気になったのであえて調べてみれば、やっぱり途中から変遷が少しずつ変わってきていて、いよいよ来月からスタートする。

 昨日、吉田委員からも総括質疑があったんですけど、150ぐらいまずデータがオープン化されるんですよね。ファイル形式もいわゆる様々なファイル形式を載せる形で、単純に地図だけじゃなくて、区の統計データだとか、人口データとか、恐らく様々分析できるようなものが載っかっていくんだろうなと。そうすると、単純に建設委員会所管が主たるものじゃなくて、この情報を基にいろんな分析ができるようになっていくんだろうなというふうに思います。

 ちょっと話は戻っちゃうんですけど、十数年ぐらい前に戻ったときに、ひょっとするとこの地籍データというのは区の財産にならないかなとか、欲する企業の人たちに有料で何となく区の歳入確保の仕組みができないかなと思ったんですけど、なかなかそんな奇特な人はいないので、うちは全部無料で公開しているという状況なので、せっかく公開したものはその後の果実まで、中野区に役立つものだとか区内の事業に役立つものになるようにしっかりとどう民間に広めていくか、そんな仕組みもちょっと実は大事かなと思っています。

 ここまで行くと完全に建設委員会の所管ではなくなってしまうので、その話はここではできないんですけど、先ほど言ったGISの話は違うなと思ったところがあったのであえて言うんですけど、もともとは庁内でしか見られないようになっていたものと公開できるものはというベースがあったんですけど、これは今GISとして一体としてつくっていますよね。ここまでは公開、ここまでは公開できませんと分けていらしたので、僕のイメージでは初め二つつくるのかなと思ったんですけど、今1本でつくっているという理解でいいかなと思っているんですけど、間違いないですかね。ちょっとここを確認させてください。

塚本都市基盤部都市計画課長

 区で考えております統合型GISでございますが、今、委員御案内のとおり、1本のものでございます。その中に全てのGISデータが入ってございまして、そのうち公開していいもの、庁内だけに限るものということでフィルタリングをして運用していくといった考え方でございます。

白井委員

 GISの先駆けとして、今、なかの便利地図というのが実は区のホームページ上に公開されているんですよ。これがなかなか情報が更新されていなかったりだとか、まあ古い古いデータのままだったりだとか、もはや民間にあるデータのほうがやたら詳しかったりしているとかいう状況で、起動させれば重たいわという状況で、なかなかちょっと利用には適していないなという感じだったんですが、いよいよこれがバージョンアップして統合型GISのオープンデータのベースになっていくというやつで、これは公開されるんですよ。

 だから、先ほど自宅でも見られるんですかと。見られるんですよ。見れないと困るんです。自分のオリジナル的な地図に落とし込んで必要なデータをより好んで落としていけるという、多分こういう作業ができるようになってくるから活用できるんだろうなと思っているんです。この取組は非常に大事なので、全容とか、恐らくどの委員会でも報告しないで、個別の予算だとか決算の費用は出てくるんですけど、統合型GISは一体幾らかかるんだよ、メンテナンスは幾らかかるんだとか、多分どこの委員会でも報告していないと思います。

 一方で、それぞれの窓口に来て閲覧をさせてもらうとか、コピーさせてもらうとかというような作業をずっと職員が対応してきただろうし、区としてもその業務に対応してきたわけですよ。これを一切職員の人たちも対応しなくなるだろうし、コピー代は入らなくなるかもしれないけど、その分の職員の人件費のカットにもつながっていくだろうというところから、相当な経費の削減にもつながるのかなと思うんです。

 導入は、一元的にやることによって、先ほどのライセンスの話じゃないですけれども、区として1本で取りまとめることから、複数のメンテナンスとか費用とか経費が削減できると書いてあるんですけど、本当にそうかなと思うところもあってね。なかなかの予算に積み上がっていくような感じかなと思っています。

 しかも、これは令和4年度の決算でやっていますけれども、令和5年度も今年度もやっていますね。来年度もさらにオープンのデータを増やしていくという話になっているし、今後もつながっていくんだと思います。まだ全容を明らかにしろと言われたら難しいかもしれないんですけど、一度どこかのタイミングで、統合型GISはうちの所管するデータがたくさん含まれているので、タイミングを選んだ上で、常任委員会のどこかのタイミングでもいいんですけど、どんなものになるのかというのを改めて全容の説明をここでお願いをさせていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうかね。

塚本都市基盤部都市計画課長

 統合型GISの目的等につきましては、今、白井委員のほうから御紹介いただいたとおりでございます。実際に建設委員会所管の都市基盤部、まちづくり推進部では非常にGISに絡むデータが多くございますので、実際にその運用を始めた上で、事業者さんですとか、あと区民の方がどういう使い方をして、よりよくしていくためにはどういうメンテナンス、カスタマイズが必要なのか、そういったところも継続して考えていきたいところでございます。一旦今の時点での考え方というところは整理をした上で、建設委員会に合うような形で御報告できればなというふうに考えてございます。

いのつめ委員

 きれいにまとめていただいた後で恐縮ですが、ちょっとだけ関連で聞かせてください。都市計画業務支援情報システムソフトウェア保守委託費が未執行ということでしたけど、要はライセンスを今回は契約更新しなかったということだと思うんですけど、ライセンスって、更新しなかったけど、いつ切れたんですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 こちらのライセンスでございますが、毎年9月に1年間分のライセンスを買取りといいますか、そういった契約で進めてきてございましたので、令和4年の9月の前の段階で次の更新は見送ろうという判断をしたところでございます。

いのつめ委員

 ということは、令和4年の9月で今まで使っていたシステムソフトウェアから試験的に導入していた統合型GISのほうに完全に乗り換えたという形になると思うんですけど、要は、機能的にもともと使っていたシステムソフトウェアというのは、都市計画課のところに入れていたので都市計画に特化したような形の地理情報が入っているようなシステムだったと思うんですけど、そこから統合型に乗り換えたときに、単純に完全に代替として使えたのかというのが疑問なんですけど、そちらはどうでしょうか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 当初使っていたGISソフトと今回の統合型GISソフトへのシフトにおいて、業務上何ら支障はないというところで確認をしてございます。一部使い勝手等は変わってはございますので、多少最初は戸惑った部分もございましたが、今では以前どおり使えている、そういった状況でございます。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書444ページから445ページ、事務事業5都市施設について質疑はありませんか。

いさ委員

 1点だけ。コンパクトなまちづくり推進協議会参加負担金というのが入っています。中野区の方針の中にコンパクトなまちづくりは出てくるんですけれど、具体的にはどんなことでコンパクトなまちづくりをやっているんでしたっけ。

塚本都市基盤部都市計画課長

 名称といたしましてコンパクトなまちづくり推進ということでございますが、そもそもの考え方といいますか、この団体の設立当初は、いわゆるまちづくり交付金事業をやっている全国各地の自治体さんの中での情報交換、情報共有の場という位置付けでございました。

 その後、いわゆる今後の都市計画といいますか、都市政策の在り方の中ではコンパクトなまちづくりというところが大きな考え方として示されてきた中で、この会の名称そのものが冠としてコンパクトなまちづくり推進ということになってございます。

 ですので、中野区といたしましても、そういった趣旨には賛同を当然した上で、かついわゆる補助金事業を行うような事業については、他の自治体との情報共有を大変参考にさせていただきながら適切に進めていく、そういった考え方で加入しているところでございます。

いさ委員

 ということは、今のところ、方針で掲げたりしながら情報共有をしているとして、中野区でこういうところでコンパクトなまちづくりをするという事業の予定、計画であったり、そういうものは具体的にはないということですか。

塚本都市基盤部都市計画課長

 コンパクトなまちづくりを目指すものだけが対象となっているような事業でもございませんので、中野区に合った中野区の考えるまちづくりの進め方の中で適宜事業を進めている状況でございます。ですので、区としてコンパクトなまちづくりそのものに対する考え方というものが整理されているわけではございません。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 よろしいですか。

 では次に、2目道路費、決算説明書446ページから449ページ、事務事業1土木事業調整について質疑はありませんか。

斉藤委員

 まず、事業メニュー1の道路・河川管理事務についてお伺いします。庁有車維持管理のところなんですが、現在、課として6台車を持っていまして、今年度2台買い換えたということですが、この約300万円余の金額はこの2台の車の買換えの金額として考えてよろしいでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 車の購入代以外に、ガソリン代とか、あとは定期点検、そういったものの費用も含まれております。

斉藤委員

 6台あるということなんですけれども、単純に道路管理課と公園課で比べてはいけないかもしれないんですが、公園課は今車を3台持っていて、常に動いているという状態なんですけれども、道路管理課のこの6台に関してはどのくらいの頻度で使われているか教えていただいてもよろしいでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 道路管理課、あと道路建設課で6台を使っているんですけれども、ほぼ毎日出ているような状態です。

斉藤委員

 適切にこの6台が使われていれば問題ないと思うんですけど、昨日も区長車の問題もありましたが、車の問題であったりとか、こういうところを細かくチェックしていかなければいけないなと改めて感じましたので、適正な台数を引き続き使っていただければよいかなと思っております。要望です。

大沢委員

 事業メニュー2の橋梁拡幅のところでございます。こちらはほかの部分の精度がすごくよくて、大したものだなと思ったんですけれども、唯一丸山橋のところだけ同じように事業年度が複数年度にまたがっていて、恐らく令和4年度に終わっている部分について、予算が1,900万円余立っているものに対して、ここだけは1,300万円台ということで500万円以上残っている。ここだけ急に予算精度が落ちているように見えるんですが、この理由は何でしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 こちらは東京都のほうで執行はしているんですけれども、一旦契約のほうが不調となり、工事の内容、工事の契約方法等を見直したため、予定価格等が下がりましたので執行残が出ているという状態でございます。

大沢委員

 私の社会常識と割と逆のところの答えだったのでちょっと驚いたんですけど、もう一回確認したいんですけど、うまくいかなかった、不調だったという場合は値段を上げてよという話になるんだったら何となく分かるんですけど、値段が下がったら受注できて執行してもらえて、それで令和4年度中に出来上がりました、事業期間も終わっていますというところは、どうもちょっとうまく理解ができなかったんですけど。

髙田都市基盤部道路管理課長

 すみません。1回不調になりまして、もともと2本で工事の発注をしようとしていたところを、工事内容を精査して工事内容の発注方法を1本で合体させて出していますので、その分経費等が安くなって予定価格が下がったと考えております。

大沢委員

 ごめんなさい。まだ今のもちょっとよく分からなくて、やった全体の工事は予算段階で見たものと同じですということで正しいですか。同じものがもともと二つの契約に分けようとしていたものを一つに合体したら安くなりましたという話だったとすると、それって最初から一つでやっておいて、その予算で出すべきだよねになるんだけど、やろうとすることの中身を変えました、例えばもともと考えていた工法が合理的じゃない、これだとできないということになったから変えたんですというんだったらまだ分かるんですけど、ちょっとごめんなさい、もう一回説明してもらえますか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 すみません。工事の発注方法に関しては東京都さんのほうで発注をしておりますので、細かいどういった内容でどういった合理化を図ったというところまでは御説明はちょっとできないんですけれども、出来上がったものに関しては予算段階と同じものということで認識はしています。

大沢委員

 東京都が発注したということなんでしょうけれども、とはいえ、やっぱり予算段階で狂っている。結局予算精度が最終的に不用額として出てくる。それで今回中野区で言うとそれが115億円あったという話なので、その一部をやっぱり構成しちゃっているのは事実だと思うので、そこは東京都にもしっかり言いながらやったほうがいいかなと思いますね。

髙田都市基盤部道路管理課長

 こちらのほうは追加、まとめてというのもありますし、この中には契約落差のほうも入っておりますので、今回負担金ということでちょっと表記はできておりませんが、ただ、予算段階でどういった発注方式で合理的にやっていくかというのは東京都と再度詰めていきたいと思っております。

大沢委員

 私の理解がまだ及んでいないところがあるのかもしれないんですけど、契約落差というのは契約による差だというふうに私は思っていたんですけど、例えば都を介したり、国を介したり、そういう間に誰かが入っているような場合には、ここは落差として表記されないというルールになっているということで正しいんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 あくまで、中野区で契約したものではありませんので、契約落差としては表記しておりません。

大沢委員

 分かりました。他の委員の理解もそれであれば結構でございます。私のほうからは、よりほかの部分と同じように精度を上げるか、もしくはこれだけ不用額が出ているときには、その原因はちゃんと確認しておくべきかなというふうに思いますので、よろしくお願いします。要望です。

伊藤委員

 今の橋梁拡幅の件で大沢委員は丸山橋を申し上げたんですけど、私は本郷橋。これは本当に長い期間工事していまして、私も地元なのでいろいろと地元からも苦情じゃありませんけれども、一体いつできるんだいという話も伺っております。一時的に歩行者だけ横断できるような階段も造っていただいたりして大変ありがたいんですけれども、たしか業者が入札不調だということもあったんですけれども、これは今年度できるんですか、どうなんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 一応東京都のほうから令和6年の4月から通行予定ということは聞いております。

伊藤委員

 令和6年の4月ということは、今年度にできるということなんでしょうけれども、何回か説明会を地元でやっているとは思うんですよね。その説明会も大分たっていますよね。その後どうやって周知、恐らく告知もしているとは思うんですけれども、近隣に周知する方法とかは考えていないんでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 すみません。近隣への周知は東京都さんのほうで行っていると思いますので、ちょっと今、こちらからはお答えできません。

伊藤委員

 ぜひ東京都に働きかけていただきたいなと思っていますので、本当に長い期間やっぱり近隣の方々は生活に不便を感じているので、ぜひとも要請をしていただきたいなと思っています。これは要望です。

 それから、さっきの庁有車維持管理なんですけれども、これは区の庁有車全体に関わることなんですけれども、中野区は「中野区ゼロカーボンシティ」という宣言をしていまして、買い換えるのはEV車というのは、当然ゼロカーボンシティに中野区は宣言している以上は必要だと思うんですけれども、買い換えたやつは普通のガソリン車ということなんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 災害時にも車両として使用することを想定しておりますので、ガソリン車で購入しております。

伊藤委員

 では、災害以外で使う車はEV化にはしないんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 基本、この6台を一応災害時に使うという形で道路管理課としては考えております。

伊藤委員

 せっかくゼロカーボンを、電力だって自家発電すれば、今度新区役所なんかは自家発電があるようですし、72時間と聞いていますし、当然EV車のスタンドもあると思うんですよね。そんなことで、せっかくゼロカーボンシティ中野を宣言しているんですから、やっぱり1台でも多くEV化にしたほうがいいんじゃないかなと思うんですけれども、その辺の考えはどうでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今の考え方としては、やはり災害時にどれだけの車が出ていくかどうか分かりませんので、一応6台ガソリン車ということで考えておりますが、災害対策は庁内のほうで調整もしていきたいとは思っております。

いさ委員

 事業メニュー3、水害等対策のところで土のう配備委託というのがありますよね。これは昨年の実績で35か所、1万3,000余の袋があるということだったんですけど、大体同じぐらいで推移しているということですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 35か所、1万3,280袋です。

いさ委員

 昨年と同じということかと思いますが、今は環状七号線の貯水池ができて、割と川については危ないところまで行ってもこらえている状況が続いているかなと思うんですけど、一方で雨量について増える傾向があるんだろうと思うし、この先、土のうの在り方というのはどういうふうに考えていくのかなというのはいかがでしょう。

髙田都市基盤部道路管理課長

 治水対策のほうは進んでおりますけれども、住民のほうからの要望配備等はまだ引き続きありますので、一旦はこの状況で維持していければと考えております。

いさ委員

 あともう一つ、桃園川幹線水位情報光ファイバーケーブル移設工事設計委託、これはどういったものかちょっと御説明を頂けないでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今、桃園川等の水位情報が光ファイバーを通ってきておりますので、それの移設の工事になります。

いさ委員

 そうすると、こういうやり方で水位情報を取っているのは桃園川幹線だけということなんですか。なぜここだけなんでしょう。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今、桃園川幹線から現庁舎に水位情報は光ファイバーが入っているんですけれども、それを新庁舎に引き込む工事なんですが、すみません、ほかの河川の水位とか、そういったものの情報はNTTの回線を使って今監視をしているという状況です。

いさ委員

 それをこの年度で移設する必要があったということなんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今年度工事しますので、それの設計をこの費用で入れております。

ひやま委員

 橋梁拡幅のところで1点だけ。三つの橋がありますけれども、一番最後の丸山橋については拡幅しますと。真ん中については新設ですというふうになっていて、それぞれ整備の性格が違うわけなんですけれども、河川改修なので東京都さんと中野区がそれぞれ負担されると思うんですが、お聞きしたいのは、この性格がそれぞれ違いますよね。ここは東京都さんが持ってくださいね、ここは中野区が持ちますよ。そこの負担の線引きというのかな、そこというのはどうなっているんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 こちらは、例えば本郷橋であれば、今現状3.8メートルを計画幅員9.5メートルにします。9.5メートルに対して現況の幅員3.8メートル分は東京都、拡幅する残りの5.7メートルに関しては中野区という形で、その幅員によって負担割合を決めております。

ひやま委員

 分かりました。逆にこの新設する橋、ここはどうなるんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 100%区の負担という形になります。

いさ委員

 ごめんなさい。今やめようと思ったけど、やっぱり聞きます。今、新庁舎に引き込むため、桃園川幹線の光ファイバーを引き直すということだったと思うんですけど、ほかの河川なりはこういうことはしないんですか。ここだけ専用線を引いているということなんですか。ちょっとそこが分からないんですけど。

髙田都市基盤部道路管理課長

 ほかの河川に関しては、今年度クラウド化のほうで工事を進めております。

いさ委員

 そのクラウド化からは桃園川幹線は外れているということですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 外れております。

いさ委員

 理由は何でしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 答弁保留させていただいてよろしいですか。

大沢委員

 今のひやま委員の質問でまたもう一度分からなくなっちゃったんですけど、丸山橋に関しては都と区の負担がどうなっているというふうにおっしゃいましたか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 丸山橋は50%、50%です。

大沢委員

 そうすると、見積りは一括で東京都がやっていて発注しているから、見積りの中身は分からなくて、50%分を中野区に請求してきたからその分を支払いますと、そういう意味なんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 内容はきちんと理解はしておりますけれども、基本はそういうことです。50%を負担金としてお支払いしています。

大沢委員

 そういうことであれば、やはりますますこれだけ不用額がほかの部分と比較して精度が低いような場合には東京都にあらかじめ確認をしていただいて、その確認することがイコール恐らく次から見積りの精度を上げていく、予算の精度を上げていく議論にもつながると思うんですよね。さっきの2本と1本という契約の話も結局最後まで、何で二つの契約を一つにまとめると値段が安くなるんだろう、中身は同じなのにというのはやっぱりどうも理解が違かったりするので、その辺の議論はちょっとしっかりと都ともやりながら、それで精度を上げていっていただきたいという強い要望でございます。よろしくお願いします。

髙田都市基盤部道路管理課長

 答弁保留をお答えします。光ファイバーをどうするかという話は下水道局のほうで決めております。

主査

 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

次に、決算説明書448ページから449ページ、事務事業2道路占用について質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、448ページから449ページ、事務事業3道路監察について質疑はありませんか。

斉藤委員

 事業メニュー1道路監察、道路巡回委託のところでお伺いいたします。まず、この道路巡回というのは具体的にどのようなことをされているか、教えていただいてもよろしいでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 具体的には道路の不良箇所の発見、放置物件の回収・運搬、路上障害物の調査等を行い、パトロールをしております。

斉藤委員

 これは委託と書いてありますが、委託業者と区の職員の方もやられているということでお伺いしているんですが、その認識でよろしいでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 区のほうも、安全パトロールというパトロールカーを使って道路の巡回をしております。

斉藤委員

 ここに金額が1,188万4,400円と書いてあって、御丁寧に実施回数148回と書いてあります。これは1回に換算すると8万300円なんですね。1回に何人体制で行われているんでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 何人体制というところまでは今分かりませんが、週2回から3回周って、2か月から3か月で区内1周をしてという頻度でパトロールのほうは行っております。

斉藤委員

 1回で換算していいのかがちょっと分からないんですけど、1回換算すると1回当たり8万300円なんですが、この金額は道路巡回に対して適切な金額なのかどうかはちょっと私は分からないんですけど、そこの見解を教えていただいてもよろしいでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 不良物件があれば、その都度その場所に行って改修等もしておりますので、随時パトロールとしては一回一回周っておりますが、緊急で放置物件の場所が分かれば、そこに回収に行ったりはしておりますので、こういった費用が適切だと考えております。

斉藤委員

 適切ということならば適切なんでしょうけれども、1回8万円余という金額が私にとってはちょっと金額としては少し高いな。改修などもあるということなんですけれども、もう一回ここを、次は来年度予算も多分組まれると思うので、再度ちょっと確認をしていただきたいなと思います。要望です。

いさ委員

 事業メニュー1の道路監察のところなんですけれども、違反広告物除却協力員ボランティア保険補助のところ、これは昨年度と比較すると、登録者と撤去枚数についてはあまり変わりがないんですけれど、活動日数は昨年度11日に対して、今年度60日とかなり増えているんですけれど、これは何ででしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 新型コロナが明けたということもあるのかもしれませんし、活動日数としては確かに多くはなってきております。

いさ委員

 昨年度の撤去枚数が473枚で、今年度522枚で、そこまで違いがないように思うんです。でも、活動日数が6倍になっているということでは、1回当たりが割と軽くやっているという感じですか。どうなんですかね。

髙田都市基盤部道路管理課長

 ボランティアの方は、きちんとやっていただいているというふうに認識はしております。

いさ委員

 わかりました。次に、事業メニュー2の地域美化のところで、中野駅北口喫煙所清掃委託が出てきます。これは、本来JTさんがやってほしいということでやっていたものが中野区がやることになったという話ですよね。確認です。

髙田都市基盤部道路管理課長

 JTさんのほうから事業運営の体制に関して見直しに取り組むということで、今後の清掃に関しては区のほうでという形で調整をいたしました。

いさ委員

 昨年度もここの決算のところを別の委員が質問しているんですけれども、改めてJTさんがやらないと言った時点で撤退するという考えはなかったんでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 路上喫煙の観点からも喫煙場所は必要と考えておりますので、このまま維持できればとは考えております。

いさ委員

 という話なんですけど、毎回聞いていてここはすごく納得がいかなくて、たばこというのは嗜好品ですよね。なければ生きていけないものではないですよね。トイレがなかったら生きていけないけど、喫煙所はなくても生きていけると思うんですよ。極端な話です。酒を飲みたいとなって、スタンドがないじゃないかと怒る人はいないと思うんですよ。飲酒スタンドを造れという人はいないでしょう。分かりますか。同じ嗜好品なのに、なぜたばこだけこうなるのかなというのはとても違和感があります。

 すごくクレームが多いわけなんです。あそこ臭いよ、何とかしてくれ。それから見た目も、長く使っているので、あそこのガラスは真っ茶色になっていますよね。この先々、まちづくりを進める中でどうするつもりなのかだけちょっとお聞きしておきたいんですけど。

髙田都市基盤部道路管理課長

 喫煙所に関しては、やはり路上喫煙禁止地区等を定めておりますので、喫煙所の設置は必要だと考えております。今後のまちづくりに関しては、まちづくり推進部と調整しながら進めさせていただければと思っております。

伊藤委員

 今の関連で、中野駅北口の喫煙所はJTさんから結局はもうできないんだということで区が委託されているんですけれども、委託先がどこのどういう業者か分かりませんけれども、今言ったように結構汚いねという話が出ていますし、さっき言ったように壁もくすんだりして、もう少し委託業者に対してきれいにしていただけないかなという。せっかく300万円余も、恐らく毎日掃除しているのかな。当然、1日の中でも何回か灰皿がいっぱいになると片づけたりして、それは灰皿だけじゃなくてやっぱり周りの壁だとか、そういうところももう少しきれいにしたりして、委託業者にそういう申入れはできないんでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 喫煙所の清掃に関しては壁等が汚れているというお話もありますので、今後ちょっと検討はしていきたいと思います。

伊藤委員

 検討というか、もう一回課長自身も見に行って、それで業者ともう一回しっかり、例えば洗剤を換えてほしいだとか、もう少しきれいにしてほしいだとか、努力してくれないかというぐらいは言えるでしょう。そういう要請をお願いいたします。

髙田都市基盤部道路管理課長

 なかなか委託で契約が決まっている中で、仕様書が決まっている中で行っておりますので、相談等はしていきたいと思っております。

ひやま委員

 私も、ちょっと中野駅北口の喫煙所のところで。私は、やっぱり今、髙田課長がおっしゃったように、歩行喫煙の観点から喫煙所は必要だという考え方は一定理解します。ただ、私が問題だと思うのは、やっぱり分煙ができていない。

 要するに、たばこを吸いたい人、吸わない人がそれぞれ気持ちよくあそこを利用できるというふうな環境が大事だと思っていますが、現状あそこはどう考えても前を通るとやっぱり煙いというふうな、私もそう思いますし、もっと言ったら風向きで、中央線のホームに立っていてもそこまで届いてくるという。

 そこはやっぱり僕は、もちろんこれは屋外なので、東京都の受動喫煙防止条例には恐らく引っかからないだろうとは思うんですが、それでもやっぱりここについては僕はちょっといかがなものかというふうに思うんですが、担当さんはどう考えていますか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 喫煙所の使用に関しては、パネル等の高さは一応基準どおり行ってはいますけれども、やはり風の影響等があるのは認識をしております。パネルの高さ等、今後設置する場合どういった方法があるのかは検討していきたいと思っております。

ひやま委員

 これは絶対工夫が必要だと思っていますし、特に若い方で例えばお子さんを連れている方とか、やっぱりすごくそういうのを気にされる方も、私、たくさんそういった御意見を頂いていますので、その辺についてはぜひ工夫して取り組んでいただきたいと思うのと、あと、やっぱり今後まちづくりが進んでいく中で、喫煙所の考え方って今何かお考えはあるんでしたっけ。

髙田都市基盤部道路管理課長

 まちづくりにおける喫煙所の考え方、特に今道路管理課だけで持っているものはありませんけれども、まちづくりが進んでいる中でまちづくり推進部と調整しながら進めたいとは思っております。

ひやま委員

 具体的に、では中野駅北口のここに設置しましょうというふうな、今どこか検討しているところはありますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 喫煙所につきましては、今後、道路の基盤が更新されていく中でまず設置をするのかしないのか、設置するのであれば、これまでの問題点等も含めてどのようなものを設置するのかというのが議論になると思っているんですが、ただ、今々の段階ではそれに関しては検討しておりませんので、また考えをまとめて都市基盤部と調整した上で御報告の機会を設けたいと思います。

ひやま委員

 今後、設置する設置しないの議論の中で、そこは議論されるんでしょうけれども、やっぱりおっしゃったように、もともとあそこにJTが設置されて、その後、中野区にその清掃も含めてJTさんから中野に引き継がれた。ただ、やっぱり年間この金額を区が出してというのも、これもやっぱりいかがなものかと思いますし、今後の喫煙所設置の議論の中で、ここについてはやっぱりJTさんともう一回僕は話す必要があるんじゃないかなと思うんですが、そこについてはどう考えますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 今度さらにまちづくりとして様々民間施設等の連携というのも生まれてまいりますので、改めてそういった中で喫煙所についてどうするのか、またその負担の在り方はどうするのかというのは、今、委員からいただいた御意見を踏まえて、その視点も盛り込んで検証してまいります。

ひやま委員

 そこはぜひお願いしたいと思いますし、あとはやっぱり今言った吸わない人も吸う人もみんなが気持ちよく使えるように、特に中野の顔になるわけですから、そこについては重ねて要望しておきますので、お願いします。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、決算説明書450ページから451ページ、事務事業4道路境界について質疑はありませんか。

大沢委員

 事業メニュー1の道路境界のところです。ここで道路境界関係図面等の電子化業務委託費というのがありまして、この部分は残額等計算すると、両方合わせて恐らく2,500万円余りの予算が計上されていたと。そこのうち落差が600万円余ということなので、そこを差し引いてもまだ850万円ほど、いわゆる本当の不用が生じているということかと思います。これは何か委託する内容の変更等々が生じたんですか。あまりにも精度が低い気がするんですけど、どうですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 もともと境界係に関しては予定枚数がかなりの量になっております。電子化するに当たり、電子化する図面、文書、そういったものを引き続き予算を取ってからも精査をしておりましたので、総量を減らした結果となります。

大沢委員

 総量を減らしたということの意味合いは、同じ機能を果たすんだけれども、電子化の対象とする枚数を減らすことができたというふうにおっしゃったんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 電子化する対象の図面を減らしたというところです。

大沢委員

 それ自体、今聞くと結構なことのように思えるんですけれども、本来は、きっと予算をつくる前の段階でどこをやればいいんだというところを整理してからやるというのが本来だとは思うんですけれども、予算をつくってから整理をするスケジューリングの問題でそうなったのかなという気もするんですけど、どんな感じでスケジュールを進められたんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 予算をつけて、今年度、予算は昨年の今頃ぐらいから精査をしているんですけれども、昨年度の最初のほうで発注はかけております。予定の枚数としてあり、もともと3万8,000万枚ほどありましたので、そういった電子化する必要がない図面を精査して、電子化する図面を削減することに努めてまいりました。

大沢委員

 これは総括質疑のときにもちょっと申し上げたことなんですけれども、結局3万8,000枚予算をつくるときにはたまたま図面がありました。あったやつをとにかく全部電子化する前提で一旦予算を積みました。だけど、それを精査すればある程度減ることはもちろんその時点でも分かってはいたはず。だけど、それは取りあえず足りなくなったら困るから全額積みました。実際に精査してみたら、850万円ぐらいですから全体の4分の1以上ですかね、そのぐらい圧縮できましたと、そういうストーリーのような気がするんですけど、それで正しいですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 予算をつける前から文書の整理は引き続き行ってはきたんですけれども、やはりなかなか枚数が多いということもありまして、予算をつける段階で精査し切れなかったという部分はあると思っています。

大沢委員

 総括質疑のときにも申し上げたように、この手のやつが恐らく不用額発生の一番大きな原因。そこで全部やるから多めにバッファを見ちゃうというのがあちこちで見られるような気がするので、そこはぜひ今後の予算策定の中でも精神として生かしていただければと思います。要望です。

ひやま委員

 事業メニュー2地籍調査のところで、これは当初予算のときに酒井委員からも聞いたんですが、公共基準点のところなんですよ。公共基準点がいろんな工事で要は忘失してしまうケースが結構あると聞いたんですよ。やっぱり令和4年度でもそういったケースというのは見受けられたんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 数量まではちょっと正確な数字は持っていませんけれども、ある一定はあると思っています。

ひやま委員

 どういう場合にそういうのが忘失しちゃうんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 やはり道路についておりますので、占用業者の工事とか、あとは建築工事等で忘失する場合があるとは考えています。

ひやま委員

 そういう場合というのは、例えば忘失するなり、あるいは何か違うところにやってしまったりとか、そういう確認というか、チェックというのは、区でもいろんなところでそういう工事なんていうのは多分やっていると思うんですけど、そういうのというのは区としてはどういうふうにチェックするんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 今後、例えば令和5年度とかは撤去・復旧されている基準点の点検作業等を行っていきますので、そういった点検作業を引き続き行っていくという考え方でいます。

ひやま委員

 事業者に対しては、例えばそういう公共基準点とかを多分いろいろな工事とかで忘失しちゃう。いろんなケースがあると思うんですけど、事業者に対してはどういうふうに指導しているんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 忘失したものが、もともと届出があって、当然施工している業者に関しては、きちんと最後の復旧まで点検して見ることはできるんですけれども、忘失してしまったものに関して、なかなかその原因者を突き止めるというのは難しいと判断をしています。

ひやま委員

 それは分かるんですが、ただ、測量の基礎中の基礎なので、そこについてはやっぱりちゃんとやらないと、余計コストもかかってしまいますし、区としてそこはしっかりやっていただきたいと思います。要望です。

伊藤委員

 地籍調査なんですけれども、これは毎年毎年やっていると思うんですけれども、今の進捗状況というのはどの辺まで進んでいるんでしょうかね。

髙田都市基盤部道路管理課長

 令和4年度の末で上高田四丁目の工期が終わりまして、面積的には2.44キロ平方メートル、中野区の15%ほど進んでいるという状況です。

伊藤委員

 中野区の15%、まだ1割5分。85%はまだまだだということで、聞くところによると、中野区内の地籍調査が全部終わるのに70年ぐらいかかるという話も聞いているんですけれども、1年間にそんなにできないんですか、その面積以上は。その辺はどうなんですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 やはり土地と道路との境界を決めていくという話ですので、個人個人のお宅と職員が立ち会って、きちんと境界確定していかないといけませんので、人数の体制もかなり必要になってきます。そういったことを考えると、やはり今のペースが今の状況ですと限界かなとは思っております。

伊藤委員

 予算と人員を増やせば、例えば倍にしたりすると、35年ぐらいでできるという計算は成り立たないわけかな。どうなんでしょうか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 単純に人数、予算を倍にした場合であっても、やはり立会い等、相手の方がいる話なので、なかなかそれが単純に倍にしたから半分で終わるのかということではないとは思っております。

大沢委員

 ごめんなさい。先ほど一つ聞き漏れてしまいました。電子化対象図面が先ほど3万8,000枚あったというふうにおっしゃったと思います。これが最終的に移行する段階では何枚で移行されましたか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 実際電子化した年の枚数は、約1万7,700枚ほどです。

大沢委員

 想像を超えるぐらい圧縮されているということがよく分かって、3万8,000枚あったもののうち2万枚以上が結局電子化対象じゃない、もしくは整理をできたというふうなところで、それに対して3万8,000枚分で予算を見たからこのような数字になった。このように理解して正しいですか。

髙田都市基盤部道路管理課長

 やはりちょっと境界係の図面は、Aゼロから、かなり大判のものから小さいものまであります。なかなかそれを全部精査し切れないで予算要求をしたというところはあると考えています。

大沢委員

 分かりました。もう何度もは申し上げませんが、ぜひ今後このようなことがないようによろしくお願いします。要望です。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、間もなく3時になりますので、分科会を休憩いたします。

 

(午後2時58分)

 

主査

 分科会を再開いたします。

 

(午後3時19分)

 

休憩前に引き続いて質疑を続行します。

 次に、決算説明書450ページから455ページ、事務事業5道路維持について質疑はありませんか。

斉藤委員

 私からは、事業メニュー1道路河川維持、中野駅及び東中野駅駅前広場清掃委託についてお伺いします。まず、この中野駅及び東中野駅と書いてありますが、これは中間駅南口・北口、東中野駅東口・西口の4か所と考えてよろしいでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 中野駅及び東中野駅駅前広場清掃委託に関してですが、中野駅に関しては南口・北口、東中野の駅に関しては西口の広場になります。

斉藤委員

 まず、中野駅と東中野駅、週何回清掃されているか教えていただいてもよろしいでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 中野駅に関しては週5回、東中野駅に関しては週3回になります。

斉藤委員

 中野駅に特化して御質問させていただきたいと思うんですが、週5回ということなんですが、これは平日月曜日から金曜日の週5回で、土日は行っていないという認識でよろしいでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 そのとおりになります。

斉藤委員

 課として、土日の中野駅の特に北口ですね、その現状は把握されておりますでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 土日のかなり汚れがひどいということ、ごみが多いということは認識をしております。また、月曜日の掃除のときにかなりの量が出ているということは認識しております。

斉藤委員

 もちろん予算の関係もあるので全てとは申し上げませんが、中野駅北口だけでもそういう現状があるので、例えば今後、中野駅北口の土日だけでも清掃していただくということは可能なんでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 今の契約ですと、土・日曜、祝日は除かれておりますので、なかなかその契約の内容を変えるということは難しいと考えております。ただ、来年度の契約からはそこの部分も考えて契約のほうを進めようと思っております。

斉藤委員

 私も選挙中、北口を使わせていただくときにごみ掃除から始めてというときもありましたし、北口の日曜日の現状はあまりにも中野駅を中心としてみっともない部分だと思いますので、来年度、北口の土日の清掃の部分に関してもぜひ勘案して、最後、要望とさせていただきたいと思います。

いさ委員

 事業メニュー1道路河川維持のところですけれども、道路舗装路面下空洞調査委託、これは対象は区道ということでよろしかったでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 対象は区道、区有通路、区が管理している道になります。

いさ委員

 何らかの方法でその下に空洞があるかどうかの確認ができる技術があるということですね。これはどのぐらいのペースでやっているんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 空洞調査に関しては、令和元年から5か年かけて中野区の地区を分けて行っております。

いさ委員

 空洞が発見された場合、どうなるんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 空洞が緊急性があるもの等はすぐに処理はしますけれども、基本的には直さなくてはいけない空洞があれば、次の年度で工事をして直していく予定になっております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、454ページから455ページ、事務事業6狭あい道路整備について質疑はありませんか。

いさ委員

 狭あい道路拡幅工事なんですけれども、建設分科会要求資料の7番に実績というか、整備率が出ていますよね。それを見ると、この10年で整備率が25%から33.5%ということで、10年かけて8.5%上がったということになるかと思います。仮にこのペースで行くとなると、理論上は76年後に完了するということになろうかと思います。もちろんペースが同じとは限りません。もっと落ちるかもしれませんが、このことについてはどのようにお考えですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 年1%とすると約70年かかると認識はしておりますが、建物の耐用年数を考えていくと、今後、もう少しペースは上がるのではないかとは考えています。

いさ委員

 ただ、今現状から言うと、持ち主が分からないものであったり、独居の方が増える中で、御家族と連絡が取れないままになってしまうようなややこしいケースも生まれているわけですよね。もうちょっと積極的に手を打つとか、そういう方法というのは考えられませんか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 狭隘整備に関しては、建築基準法の42条2項道路拡幅の整備に併せて行っておりますので、申請者が提出してからの拡幅工事になります。そういったことですので、そういった形で拡幅の事業は着実に進めていきたいとは思っています。

いさ委員

 着実に進まないと困ると思うんです。狭隘な道路がとても多くて、防災上もネックになっているというのが今までもずっと議論になっていることかと思うので、このペースでは困ることにならないかなと改めて思うので、例えば告知をもうちょっと強めるなり、何らかの手を打つ必要があるんじゃないかというのは改めて指摘をしておきます。要望で結構です。

大沢委員

 同じく今の狭あい道路拡幅整備のところなんですけれども、拡幅整備件数409件で4,148.9メートルになっていて、これは工事を実際に実施して約6億円使っていると。一方、予算としての残額は7,500万円余残っているというふうなところで、あと12%から15%ぐらいですか、そのぐらいは余計にできるだけの工事費予算はもともと計上されているというふうにも見えます。まず予算の前提として、どれだけの整備件数とどれだけの距離を見ていたんでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 整備の件数に関して、予算上は過去3年の件数の平均で出しております。件数に対して掛ける工事費のほうは、今回でいえば令和3年度の工事費の1件当たりの平均で予算のほうは組んでおります。

大沢委員

 算出の仕方を今教えていただいたんですけど、その結果としてどのぐらいの件数とどのぐらいの距離を見込んでいたんでしょうか。要はペースがさらに落ちてきているのか、きっちり予算を組んでいるとすると、実際にペースが落ちてきているから15%ぐらいお金が残ったということになるし、そういうことなのか。それともペース自体は上がっているのかとか、そういうことも含めてちょっと教えていただければと思います。

髙田都市基盤部道路建設課長

 まず、整備の完了件数としては、令和元年度、令和2年度は500件前後、令和3年度、令和4年度は400件前後ですけれども、今後、令和5年度等に関しては、新型コロナ前の500件ほどに伸びるという形で考えております。

大沢委員

 分かりました。今ので大体何で15%落ちたのかも分かってきたというところなんですけど、令和5年度も既に半分今経過していますけれども、今の状態はいかがですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 すみません、答弁保留をさせていただければと思います。

大沢委員

 分かりました。それが前年度と比較してちゃんと新型コロナ前ペースのように伸びてきているのか、そちらも併せて確認の上、御答弁ください。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、454ページから457ページ、事務事業7道路整備について質疑はありませんか。

いさ委員

 前年度は通学路等交通安全対策工事という予算が入っていたんですけど、これってなくなっていますが、どこか別の場所に移ったんでしょうか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 令和3年度に関しては交通安全の工事を行っていますが、そちらのほうで全て工事は終わらせておりまして、令和4年度に関しては、交通安全系のものは451ページ、交通安全施設整備工事のほうで実施をしております。

いさ委員

 その予算自身は昨年度も別に立っていて、予算規模が今年と変わらない感じなんですけど、そこに本当に吸収されたということでいいんですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 路面標示等の工事はこちらのほうで実施をしております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、456ページから457ページ、事務事業8無電柱化推進・新設道路整備について、質疑はありませんか。

伊藤委員

 弥生町三丁目は木造住宅密集地で、東京都の指定された事業というのは分かるんですが、大和町のまちづくりは無電柱化というのはしていないんですか。その辺、どうでしたか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 大和町に関しましては、特に東京都が施行しております中央通り側の無電柱化ということになっております。

伊藤委員

 中央通りは東京都の所有。拡幅するので、その枝に分かれている路線というのはしないわけ。どうなんですか。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 枝の部分、いわゆる避難道路というところでございますけれども、一応そこが対象にはなっておらず、1点、5号というところが区道になりますけれども、対象にはなっているというところでございます。

伊藤委員

 対象になっているということですか。ちょっと聞きづらかった。

青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長

 5号というところが一部対象になっているというところでございます。

伊藤委員

 では、無電柱化推進には掲載されていないんですけれども、まだこれからということですか。全然まだ計画も、進捗状況も何もないからここには書かれていないということですか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 特に設計費用等を予算化しているものはありませんので、今のせてはおりません。

伊藤委員

 分かりました。いずれこれ以外に新規、今、大和町まちづくりでは今後予算にのってくると思うんですけれども、このほかに無電柱化推進の新規事業というのは、どこか計画しているというところはあるんでしょうか。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 まちづくり事業課のほうで担当しております都市計画道路、区画街路3号線、区画街路4号線、あとは補助220号線の都市計画道路において無電柱化を行う計画になっております。

伊藤委員

 分かりました。3号線、4号線、220号線でしたね。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 区画街路3号線につきましては、交通広場の面の整備の部分になりますので、そこは電線の地中化を行うんですけれども、ほかの都市計画道路として、外部事業としてやっている区画街路4号線、補助220号線のほうでは無電柱化を進める予定でございます。

伊藤委員

 それはほとんど都との広場、何というんですか、区有になるわけ。区が持つ広場ということなんですか。

小倉まちづくり推進部まちづくり事業課長

 区画街路3号線につきましては、区が整備を行う広場になっております。

伊藤委員

 分かりました。無電柱化の計画はいずれ新規があるということなんでしょうけれども、区道としての無電柱化率というのはまだまだ低いと思うんですよ。その辺、何%ぐらいというんでしょうかね。その辺のデータがあれば、教えてほしいんですけれども。

髙田都市基盤部道路建設課長

 区のほうの無電柱化率は、今手元にちょっと資料がありませんので、答弁保留をさせていただきます。

伊藤委員

 まだまだ何%というぐらいだと思うんですよ、私の記憶で。1割ももちろん行っていないですよね。たしか2%とか3%とか、そんなものかなと思っているんですけれども、いずれ区道も狭隘道路だけじゃなくてどんどん拡幅していって、無電柱化を推進していくべきだと思いますけれども、例えば鍋横商店街ってあるんですよね。ちょうど中野通りと青梅街道を挟んでの大体400メートルぐらいのあそこは、たしか歩道と車道のバリアフリーをなくすために道路改良をしていたと思うんですけれども、あそこもたしか無電柱化にする予定なんでしょうけど、その辺の状況というのはお分かりになりますか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 無電柱化する予定にはなっておりますけれども、予定では令和7年度ぐらいから予備設計という設計のほうに入っていければと思っております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

髙田都市基盤部道路建設課長

 答弁保留をお答えします。無電柱化率ですけれども、現時点で0.7%という形になっております。

主査

 それでは、進行いたします。

 次に、3目公園費、決算説明書458ページから461ページ、事務事業1公園維持・管理について質疑はありませんか。

いさ委員

 公園等トイレ清掃委託について伺います。この費用については、毎年3,400万円から3,600万円のところで推移をしている。大体同じぐらいの金額だということだと思うんですが、これまでも委員会なり本会議の質疑でもずっと言われていて、トイレがきれいでないという区民の声がとても多いという話が大きなテーマになっていたと思うんですけど、やっぱりこの間、いろんな団体と懇談する中でも、団体の中からもトイレを何とかならないのという声が上がっていて、やっぱりこれは区民の中で一定大きな声になっていると思うんです。トイレの清掃の頻度といいますか、今どうなっているのか分かりますか。

村田都市基盤部公園課長

 トイレに関しましては、1日に3回やっていたり、1日に1回、あるいは2日に1回と、規模と利用者数といったところで異なっております。一応大体3ルートぐらいを設けまして、順次回って清掃しているというような状況でございます。

いさ委員

 担当さんにいろいろ聞いていて、1日に二、三人動いていて、1か所で5分とか10分とか、押しなべてそのぐらいでやっているということですよね。ただ、公園の規模というか、トイレの大きさによって変わってくるものもあるので一概には言えないけれど、それで一つは十分なのかどうかということも問われているんじゃないかと思うんですが、今のところ区の認識としてはどうでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 公園のトイレは一応外部、外に設置されているので、常にきれいな状態を保つといったところは正直難しいところはございます。きれいな状態をなるべく維持したいというのは所管としても思っておりますので、そこら辺については、そのやり方とか、そういう工夫もありますし、委託事業者とそういう話をしながら、適切に進めていきたいと思っております。

いさ委員

 1か所で5分、10分というのが適当なのかどうかというのはちょっと判断しかねる部分もあるんですけれど、少なくとも予算のところでもうちょっと丁寧にとか、もうちょっと時間をかけてというところで少し予算を増額していくということは検討の一つじゃないかと思っています。

 もう一つは、もともとあまりきれいじゃない、外だしということもあると思うんですが、一般質問でうちの会派の羽鳥議員から改修についても質疑をしていたかと思います。今のところ、年間3か所ペースということですが、この改修の頻度を上げていく、もうちょっと3か所以上進めるということは難しいでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 おととしぐらいまでは1年度中に設計をやって、工事をやってと結構きつきつのスケジュールで進めていたところがあります。そのときに2公園が限界かなといったところです。もうちょっと効率的にやれないかなといったところもありまして、設計の年度と工事の年度に分けて2か年でやるといったところを今進めているところです。その結果、3公園できるかなといったところが今の状況でございます。

 トイレの改修とその周辺のバリアフリーも併せてやっているので、こういうペースになっているといったところなんですけれども、トイレそのものが汚いという声も聞きますので、バリアフリーをやった上でトイレの改修をするに加えて、そのほか例えば上物だけを当面交換するとか、そういったところについてはやり方について他の事例とかも含めて研究して検討していきたいというふうに思っております。

いさ委員

 担当さんもそういった工夫はされているということかなと思うんですけど、例えばバリアフリーもそうだし、デザインのところでもちょっと古くなって通用しなくなっている部分もあるんじゃないかと思って、僕からは一つ、男性のトイレが丸見えのところが結構あって、これはデザイン的にはちょっとまずいんじゃないのかと思うんです。何年か前には杉山公園のところで住民の方からそういう声があって、扉をつけてもらったこともあったんですけど、改修の際にはそういうこともぜひ検討に入れてほしいなというふうに思うのと、今の人員の体制と予算の中でやるのはちょっと限界があるのかなというお話を聞いていて、そんな印象も受けるんですが、公園のトイレのことでこれだけ要望があるわけでして、体制を何とか見直すみたいなことは考えられないものか、課長さん、答えにくいでしょうかね。都市基盤部長、答えていただけたら。

豊川都市基盤部長

 確かにトイレに関する御要望は日々増えておるという印象を持っております。しかしながら、他の業務もありますので、その辺は他の業務とのバランスを勘案しながら判断したいというふうに思っております。

いさ委員

 バランスもそうだと思うんですけど、付け加えたいのは2点ですね。一つは、中野区は公園が少ないじゃないですか。そういう中では、公園に対する満足度を上げようと思ったら、公園の質を高めるしかないのではないかと思うんですよ。その中でトイレの要望がこんなにあるんだったら、それはやっていくべきじゃないかなと。

 それはほかの清掃とか植栽も含めてだと思うんですけど、公園の質を高めるというところでは、もう少し何らか対策的なものを考えてほしいというのと、この所管じゃないけど、中野区で園庭がない保育園を認めた中では、公園を園庭の代わりに使えるみたいなことになっていたと思うんですよ。そうなると、公園の位置付けそのものが変わってきませんかという話で、そういう意味でもその整備、これから新しいものを造ったり、これまでのを解消していくというのでは、考え方をちょっと変えないといけないんじゃないかなと思うんですが、この点はいかがでしょう。

村田都市基盤部公園課長

 質をといったところですが、まず中野区の公園の数自体は少なくないと思っております。実は少ないのは1人当たりの公園面積が少ないといったところでございます。質を高めるための取組として、再整備計画等を立てて再整備をしていく。これは、当然公園利用者のニーズも変わってきたといったところもありますので、そういったものに合わせて改修をしていったりとか、当然トイレとかもきれいな状態にするといったところもあるかと思います。

 もう1点、保育園の園庭としても使われるといったところなんですけれども、これに関しましては、これまで園庭として使う公園といったところを、実は所管のほうには、直接そんなにこういう園庭として使いますので整備してくださいという話はありませんでした。ただ、そういう保育園をつくるときに当たって、近くの公園でも園庭を設けるといった登録をされているといったところもあります。

 それで、どういう整備をすればいいのかといったところは、子ども教育部なりに聞いていかなければ分からない部分もあるんですけれども、その再整備をするといったところに関しましては、保育園であるとかといったところに意見を聞いたりとかもしておりますし、そういった中で、園庭として使うのか、あるいは普通に遠足として来るだけなのか、いろいろあるかと思うんですけれども、そういう意見を聞きながら整備を進めてまいりたいというふうに思っております。

いさ委員

 できること以上のことをやってほしいなという気持ちで今聞いています。それで、個別に項目では表れないんですが、ちょっとニュースになったことがあるので、公園のベンチについてお聞きしたいんですけど、中野区は、公園のベンチの設置に関して何か基準というのはあるんでしょうか。数や、形や、向きや、そういったものはありますか。

村田都市基盤部公園課長

 公園ベンチの設置基準というものはありません。公園の規模とか形状、施設の配置バランス、あと利用状況とか立地条件等を踏まえながら設置をしているといったところでございます。

いさ委員

 今なぜこれを聞いたかというと、少し前に東京新聞で排除ベンチという言葉がニュースで出てきました。平塚の駅前の公園ベンチの整備をするときに排除ベンチではないかみたいな指摘があって、なくしたみたいなお話なんですが、いわゆる排除アートみたいな考え方というか、これは排除アートだと見なされるようなものが80年代ぐらいから古くはあって、その中でベンチも、いわゆるこれは行政の意地悪みたいに見られる傾向が出始めたと思うんです。

 とりわけ近年、都心部、新宿区とか渋谷区でまちづくりをやる中で、野宿者を排除する目的でこれを使ったのではないかと言われるようなものが出始めて、そういう見方が現れ始めたというところでは、ベンチについても、横長のベンチの間に仕切りがあるものを排除とみなす人たちもいるということだと思うんです。中野区にもそうしたベンチがあるかと思いますが、そういうベンチを使っている、取り立てた意図というものはあるんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 公園のベンチは、そもそも座って休憩することを前提に設置しているものでございますけれども、区内の公園では仕切りのあるベンチとないベンチと両方を設置しているところでございます。維持補修等のそのときの部材の有無とか、そういった既設のベンチとのバランス等を踏まえて仕切りの必要性を判断していたりするものでございまして、無宿者の排除を目的に仕切りのあるベンチを設置しているといったような意図はございません。

いさ委員

 管理上の都合からということで、そういう意図がないということが分かったのはよかったかなと思いますが、僕も、ここでそういうベンチを使うものじゃないと言うつもりはないんですが、世の中の認識というのは変わってくるわけじゃないですか。そういうふうに見られるかもしれないという中では、今後の整備については一定何らか基準を設けたほうがいいんじゃないかなと思って聞きました。

 実は世田谷区には、公園だけじゃないんですけど、路上ベンチ等設置指針というのがあって、いわゆるまちなかも座れるまちにしようみたいなことで、駅前はこんな感じ、公園はこんな感じという基準を持っているそうなんです。だから、公園のところでももしそういうものも造れたらというふうに思ってお聞きをしました。これは要望としておきます。

大沢委員

 今の公園の関係で2点ほどございます。1点ずつお願いします。

 まず1点目は、先ほどトイレの話が出たんですけれども、今回、総務分科会要求資料の87の資料でも確認させていただいたんですけれども、中野区の場合はユニバーサルベッドがついているトイレというのが著しく少ない。たしか3件ぐらいしかないというふうに書いてあったと思います。これは医療的ケア児を抱えられている親御さんとか、そういう方々から結構要望としてあるのが、せっかくユニバーサルトイレだという表示があるんだけど、入ってみたら自分たちが使えない場合がすごく多いというところがあって、私の家の近くに新井薬師公園があるんですけど、あそこって結構トイレのスペースは広くて、そして子ども用ベッドとかも置いてあってすごくいいんですけど、もう一段、ユニバーサルベッドという大人がしっかりとオムツ替えができるようなスペース、そこを置くような場所をもう少し増やしていくようなこと、たしか区内は今3か所ぐらいじゃなかったかなという気がしますので、そこの部分はぜひ充実を図っていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 公園のトイレは確かに広いところもあるんですけれども、基本的にはそんなに大きくないトイレがほとんどだと思います。一応公園の中に建築物を造るに当たりましては、建ぺい率2%以内にしなければいけないというルールもございまして、大きいトイレを造るというのはなかなか難しい状況の中で、ユニバーサルベッドを設けるとさらに大きい躯体を造らなければいけない。今まで造っている中ではなかなか造るような場所を設けることはできなかったんですけれども、当然広い公園とか大きめのトイレが造れるような場合には検討していきたいと思っております。

大沢委員

 今ちょっと具体的な例で申し上げた例えば新井薬師公園、あの辺りのトイレのスペースだったら今でも十分にできるのかななんて思ったりするんですけど、そういうことではないんですかね。

村田都市基盤部公園課長

 一個一個のトイレの寸法等は今把握していないのでお答えはなかなか難しいんですけれども、やっぱりそういうものを設けるに当たっては基準というものがありまして、その中でつけられるのかどうか。つけるスペースが今現在あるのであればつけることはできると思うんですけど、なかなかやっぱり空間として難しいようであれば難しいので、その中身については見ていきたいと思っております。

大沢委員

 分かりました。ぜひお願いします。医療の進歩に伴ってやっぱりこの手のニーズが今どんどん増えてきているなというのは、議員になってから数か月ですけど実感として感じますので、ぜひよろしく御検討をお願いします。これは公園で言うことではないんですけれども、区有施設全般においても考えるべき課題かなと思っています。

 ここは一旦この項に戻らせていただいて、公園維持・管理の中で公園施設維持補修工事、これは40件で3,400万円余という施行をされています。やはりこの項も残高を見ると約1割ぐらい、370万円ぐらいあるんですけれども、これはもともと予定していた件数よりも少ない整備になったというふうなことなんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 予定の件数といいますか、当然ある程度想定している部分はあるんですけれども、公園施設の例えば時計が止まったとか、もともとあるかないか分からない部分に生じたりするものに対して対応していたりするところもございますので、多いか少ないかと言われると、例年どおり、大体これくらいの水準で考えてといったところで設定しております。

大沢委員

 今の例示されたようなことというのは、その下にある公園施設小破修繕、これなのかなという気もしたんですけど、これはこの二つを合算して考えた上で残額がこんなものですと、そういう意味合いなんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 ちょっと分かりづらくて申し訳ないんですけれども、公園施設維持補修工事と公園施設小破修繕とございます。これは、先ほどの時計の例で話しますと、例えば時計が壊れて、時計そのものを交換しなければいけないようなものであれば、維持補修工事にしております。一方で、ただ止まっただけで電池を交換するとか、そういったような部品の交換とか、それぐらいで済むようなものは小破修繕ということで、その規模でちょっと分けていたりします。

大沢委員

 その規模で分けたものの残額というか、不用額は合算して表示している、そのような理解で正しいんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 すみません。答弁保留でお願いします。

白井委員

 先ほど、いさ委員の質問の中で、公園についての話で園庭のない保育園との連携の話があったんですけど、何年も前に、そもそも待機児童がピークのとき、保育園の質の担保が大事だという話を議会で取り上げて、本会議の質問の中でもテーマの一つにして、園庭のない保育園と、いわゆるその代わりとなる公園の連携についてということを議会で取り上げた。

 そもそも保育園というのは、園庭があるないというのは要件になっていないんだよね。ただ、ない場合は近くの公園を使ってもいいと。むしろそれを広場として使いなさいというふうに指定がされているところから保育園が開園できる。一方、距離制限があるかというとなくて、近くとは一体どの範囲を指すのかというところは幾らでも何とでもなるという状況だったんです。

 とにかく保育園が足りない中でどんどんつくらなきゃいけないという状況の中で、実際区内の中で園庭を抱えられる園なんてそうそうあるものじゃなくて、だからこそ公園が大事だという話をして、そのときにその情報を、きちっとどこを使うかというのを本当は園の申請にも出す。

 その情報を公園のほうでちゃんと情報管理できていますか、そのためにどう整備するのかできていますかと言ったら、そのときの答弁が掌握していると言ったんです。本会議での議会答弁。今もやっているんだけれども、さらにやりますと。ただ、僕はやっているように思わなかったから、本当にできていますかという話をしたんだけど、先ほど答弁の中で、担当になられたときにその情報がなかったという答弁をされましたか。今はあるということでいいですか。

村田都市基盤部公園課長

 どこがどういう園庭を登録されているかといったところとか、あるいはお散歩でいわゆる来ている公園とか、一つひとつ詳細にまで分かっているかというと、その部分はあるんですけれども、一応把握はしております。ただ、それを把握したからといって、すぐに大規模に改修するとかといったところはできていないので、そういう意味では進んでいないのかなというふうに思っています。

白井委員

 この情報はすごく大事だと思っていて、もはや中野区の保育園のありようで考えると、公園に大多数が園庭を頼っている状態なわけよ。その公園がどのように整備されているのか、トイレの問題一つ取っても、その保育園がちゃんときちっと保育の質を担保できるかというところは大きな大きなウエートを示しているので、そのままそれが分かったからすぐ整備できるというものじゃないんだろうけれども、まずその状況は掌握していく必要があると思っているんですね。

 当然ながら、保育園を開園するに当たって役所が提出を求めている資料だから、その情報ぐらいせめて持った上で、それをどうやって公園整備に生かしていくかというところは本当に力を入れてもらいたいと思っています。何年も前に言ったので、そのとき区は掌握していると言い切ったので、じゃ、本当にそれを活用してくださいよというところは念押しをさせていただきたいなと思います。

 もう1点が459ページ、公園園内灯LED化工事とあるんですけど、決算規模で言うと7,082万8,000円余。これってそもそもまちなかの街路灯を全部LEDにしました。商店街の街路灯を全てLED化した。いよいよ公園の中の街路灯をLEDにしますよというところから区も今取り組んでいる中ではあるんですけれども、そのときの全体計画としては徐々に防犯対策も含めて取り組んでいくという話だったんだよね。区内の街路灯は計画を立てた。商店街の街路灯もどういうふうに施工していくかというのをつくったんだけど、公園の中の街路灯をLEDに転換していくというのは現在、計画だとか事業みたいなのはありますか。

村田都市基盤部公園課長

 LED化に関しましては、園内にいろんな種類の園内灯がありまして、その中でエバーライトといったものがあります。これがもう製造されなくなるというようなところもあったので、これを機にLED化するというようなところがございます。一応令和4年から令和9年の6年間で全公園の園内灯をLED化していきたいというふうに思っておりまして、まず3年間、令和4年から令和6年に関して、なくなってしまうエバーライトをまず先にLED化していく。当然やっていく中で壊れてしまったみたいなものは先にLED化する部分もあるんですけれども、そういうような順番でやっていくという内部的な計画でやっております。

白井委員

 ありがとうございます。そういう細かいのを今初めて聞いた。できれば、令和4年から令和9年まで目指しているという現在の進捗率と、どこが既に終わったのかだとか。エバーライトだけなのかな、区内の中のいわゆる園内灯全てがLED化されているわけではないのかな。どうでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 既にLED化されていたものもありますし、エバーライトであったり、あとは水銀灯とか、蛍光灯とか、セラメタとかいろいろあるんですけど、その中でもまずはエバーライトを優先的にやっているというのが今の状況です。令和4年からやり始めているので、昨年やったのが155台取替えをしたと。その前からあったりもしたので、6年間で大体130台から150台ぐらいを順次換えていくというのが今のところの計画になっております。

白井委員

 一度、資料をどこかでまとめてでもいいし、報告いただければと思います。分科会の中で出せと言ったらさすがに大変になるでしょうから、今定例会で出してくれてなくて結構なので、どこかのタイミングで進捗も含めて、あとどのぐらい残っているとか、これまでの取組だとか、そういうまとめをちょっとお願いできればありがたいなと思います。これを最後にお願いにします。委員長、報告のタイミングを図っていただければと思います。

主査

 今定例会ではなくとも、公園内のLED化の令和4年から令和9年までの計画がありますけれども、それの進捗状況をぜひとも資料として議会のほうに明示していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。

斉藤委員

 中野四季の森公園について幾つか記載があるかと思います。それに併せて建設分科会要求資料の8番を拝見させていただいたときに、四季の森公園のイベントについて書かれている資料を拝見させていただきました。令和3年度が2件、令和4年度が5件ですね。ネパールフェスティバルから始まって中野ランニングフェスタと。新型コロナ時期であったのでこの件数なんだとは思うんですが、今回、5月に5類になってから四季の森公園を使ったイベントの今の現状はどのようになっておりますでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 手元に資料がないので詳細な数はわかりませんが、増えている傾向にございます。

斉藤委員

 例えば中野四季の森公園のイベントの計画とかは、年間のスケジュールとか、そういうものは事前に、もしかして公園課じゃなくてシティプロモーション担当とかになるのかもしれないんですけれども、スケジュールなどは事前に立てていたりするんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 このイベントにつきましては、公園課でやっているイベントというよりは、例えば区内のほかの所管がやっているものもありますし、一般の団体がやるものもございます。なので、計画的にと言われますと、例えば中野区花と緑の祭典とか、東北のお祭りとか、なかのエコフェアとか、そういったものは毎年のようにあるようなものですけれども、例えばここに書いてあるネパールフェスティバルみたいなものは一般の事業者さんがやるといったものなので、計画があるというよりも申込みがあって、占用の許可を出してやっているといったところでございます。

斉藤委員

 民間の応募もあってということですから、ぜひとも、これも公園課だけではないかと思うんですが、中野のまちのにぎわいをつくるためにも、四季の森公園を使ったイベントを引き続き増やしてほしいなと思います。要望です。

ひやま委員

 東中野駅構内樹木維持管理委託、これのちょっと内容を教えてください。

村田都市基盤部公園課長

 東中野駅の西口側で山手通りをちょっと渡ったところにJRの敷地内があるんですけれども、そこに桜の木が植わっていたりします。それが一応区が管理している木ということになっておりまして、ただ、一方でJRの敷地内でありますので、その管理をするに当たってはJRと協力をしながら管理をしていかなきゃいけないといったところの協定と、そういった内容でございます。

ひやま委員

 今年度もついているかと思いますが、中身については一緒ですか。

村田都市基盤部公園課長

 生えている樹木の剪定であるとか、あと除草であるとか、そういった内容なので、基本的には一緒の内容でございます。

ひやま委員

 それから、四季の森公園の利用者アンケートが今回そこについていますが、これのアンケートの調査の結果はどうなりましたか。

村田都市基盤部公園課長

 アンケートは、昨年の4月から5月ぐらいに平日と休日2日ずつで計4日、100名の方から回答を頂いたアンケートでございます。これにつきましては、その後、指定管理者の募集をするときに、こういうアンケートを取りました、こういう御回答がいただけましたというものを示しながら、それを見て指定管理の応募を頂いた事業者さんの提案にも生かしていただくような形で活用しているといったところです。また、今年以降は指定管理が始まりましたので、そういった我々がやったアンケートと、今年度以降も新たに決まった指定管理者が毎年アンケート等を取っていくということになっておりますけれども、そういったところで比較をするとか、活用していくものかなというふうに思っております。

ひやま委員

 具体的にどういう御意見があって、それをちょっと幾つか御紹介いただけますか。

村田都市基盤部公園課長

 いろいろあるので簡単な御紹介になってしまうんですけれども、まず基礎的な「どこから来ました」とか、「歳はどれぐらいですか」というようなところもありながら、例えば公園のイベントを実施する場合にどのぐらいの頻度がいいのかとか、そういう質問に対して、毎日やってほしいという方もいらっしゃいますし、月に1回とか、回答はいろいろ様々でございます。あとは、四季の森公園にあったらいいと思うような施設やサービス等はありますかといったところで、例えば軽食やテイクアウトができるカフェであるとか、子どもが遊べる遊具とか、駐輪スペースとか、そういった様々な意見を頂いたといったところでございます。

ひやま委員

 では、その結果を踏まえて、現状、指定管理の方がここを改善された、こういうふうになった、そういったものというのは今具体的にありますか。

村田都市基盤部公園課長

 まだ始まったばかりなので、全てをかなえているということはないんですけれども、例えば最近ではキッチンカーも出すようになりました。毎日あるわけではないですけど、そういったところもあります。あとは、芝生エリアがありますけれども、そこでの例えばテントとか、ござであるとか、あとちょっとした子どもが遊べるようなおもちゃとか、そういったものを貸出しするようなサービス等、そういったところに生かされているのかなと思っております。

ひやま委員

 これはやっぱりいろんな方から私も要望を頂くことなので、そういった利用者のニーズをしっかり捉えて、そこはもうぜひ実現できるところは実現していっていただきたいと、これは要望します。

 もう1個、トイレットペーパーのホルダー設置工事1,496万円、これは何件やりましたか。

村田都市基盤部公園課長

 全部で194か所つけてございます。

ひやま委員

 そうすると、194か所だと1か所当たり大体七、八万円ぐらい。これは当初予算のときも他の委員からも御指摘があったところで、僕も、だからこの金額の妥当性というものに対して何か知見があるわけでもないので、この金額というのは果たしてどうなんだろうというのは僕もそう詳しくはないんだけれども、1か所当たり七、八万円って感覚として何となく高いのかなという気が僕もするんですよ。何でこんなに高くなっちゃうんですか。

村田都市基盤部公園課長

 まずはホルダーそのものですけれども、プラスチックとかそういうものではなくて、しっかりとステンレス製の2連のもので鍵がかかるようになっています。いわゆるそんなに安いものを使っているわけではないというところです。あとは、それをつけるところをどの辺につけるとかという調査もありますし、当然それをつけるに当たっては壁の補強が必要だったりする部分もございます。そういったものをもろもろ含めまして、この金額になっているのかなというふうに思っています。

ひやま委員

 そうすると、設置する対象となる箇所というか、公園は大体何か所ぐらいあって、今年度はまた引き続きこれをやっているんですか。もう終わったんですか。

村田都市基盤部公園課長

 令和4年度で全て設置が終わってございます。

ひやま委員

 そうすると、もうこれで全部終わりましたということなんですね。分かりました。

伊藤委員

 公園はほとんどの方が質疑されて重なったところもありますけれども、それ以外でお伺いしたいんですけれども、とにかくさっき公園の数が多いという話なんだけど、ポケットパークを入れると180ぐらいあるんでしょうかね。大規模公園から、四季の森公園とか、せせらぎとかあるんでしょうけど、小さい、トイレのない公園もいっぱいありますし、その維持管理でこんなにかかるのかと、改めて11億8,000万円はすごい金額だなと思って、いろいろ質疑を聞いていたんですけれども、公園の樹木の伐採業務委託ってありますよね。それから、下の公園樹木整枝剪定委託は数が書いてあるんですね、2,978本って。これの見極め方というんでしょうか、これはもう伐採したほうがいいだろう、これは整枝でいいだろうという、専門家が見るのだと思うんですけれども、その伐採した数が分からないので、数とその見極め方、どこがどういうふうに違うのか教えていただけますか。

村田都市基盤部公園課長

 まず、伐採業務委託と整枝剪定委託の違いでございますが、まず伐採業務委託に関しましては、令和元年から令和3年に樹木診断というものをやってございます。その中でいわゆる危険な樹木というものが分かっておりますので、それを順次伐採をしているというようなところでございます。本数は昨年は32本伐採をしております。公園樹木整枝剪定に関しましては、いわゆる樹形を整えるような木の剪定になりますので、いわゆる伐採とはちょっと質が違うものかなというふうに思います。

伊藤委員

 恐らく公園の中でも木の枝が非常にぼうぼうになっていたり、地域からそういう意見とかがあって整枝なんかをされていると思うんですけれども、確かに整枝は多いんでしょうけれども、この不用額も非常に多いんですよね。次のページを見ますとかなり不用額が多いんですけれども、これはどういうことなんでしょうか。ほとんど契約落差ですかね。これはどういうふうに捉えたらいいでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 契約落差でございますので、発注をして入札をしていただいた結果、こうなったといったところでございます。

伊藤委員

 計画的に整枝剪定はある程度これぐらいはしなきゃいけないという見積りか何か、こういうふうな計画的なことはあったんでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 ざっくりですけれども、公園内の高木とか、そういったところは二、三年に1回とかというようなところをめどにやっておりますので、そういった中で数量というのは毎年決めていっているといったところでございます。

伊藤委員

 分かりました。それからずっと下に行って、白鷺せせらぎ公園ネットフェンス改修工事。これは3項目にわたって改修工事も含めて調査委託とか設計委託とか入っているんですけれども、せせらぎ公園はまだそんなに古くないですよね。まだできて10年ちょっとか。12、3年だと思ったんですけれども、フェンスがもう老朽化しちゃっているということですか。どういうことで工事されるんですか。

村田都市基盤部公園課長

 白鷺せせらぎ公園ですけれども、2015年の6月に開園をしてございます。なので、まだそんなにたっていないといったところでございます。ただ、ボール遊びができるところですので、例えばボールをネットにぶつけるというか、ぶつかってしまうというところもあると思うんですけど、そういったところの摩擦とかで穴が開いていったりしてしまうというのが現実のところでございまして、その穴からボールが飛び出してしまうというような事例もあったりしたものですから、全面的に改修をしたといったところでございます。

伊藤委員

 最初のできたときの品質がよくなかったとかということもあるんですか、どうなんですか。

村田都市基盤部公園課長

 品質が悪かったというふうには思っておりませんけれども、当然その下に調節池があったりとかというところの中で、いわゆる荷重制限もあったりする中で、ものすごい太いひものネットをつくるとか、そういったところがなかなか難しい部分もあったんだと思います。当然できる範囲で品質のいいものをちゃんとつけているといったところなんですけど、やっぱりその利用の状況に対して劣化がしてしまうといったのが今回のところにつながっていると思います。

伊藤委員

 品質のよいものを使って、2015年だとまだ8年じゃないですか。私もたしか完成したときに伺ったことがあって、いや、いい公園ができたなと思って非常に感激したんですけれども、ぜひやっぱり耐久性のいいフェンスを使っていただきたいなと思っています。

 ここで聞いていいのか分かりませんけど、平和の森公園のドッグランなんですけれども、これがやっぱり非常に近隣からいろいろな意見が出たり、維持管理は指定管理者がやっているかと思うんですけれども、その辺は何かお聞きしていますでしょうか。ドッグランの関係は。

村田都市基盤部公園課長

 最近、ドッグランの中で利用者のマナーが悪いとか、そういったところの話は聞いてございます。

伊藤委員

 当然利用者のほうにも周知しなければいけないことだと思うし、指定管理者にもその辺は情報が行っているかと思うんですけれども、その辺、区としてちゃんと対応していただきたいなと思うんですけど、いかがでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 糞がそのままになっていたり、グループ内で話をしていて犬をほったらかしにしているとか、そういった話は聞いてございます。ずっと監視するということはなかなか難しいんですけれども、そういったお話を聞いたりはしておりますので、指定管理者のほうでしっかりその状況を見てもらったりとか、あとはルールの看板とかの見直しをするとか、そういう是正は進めていきたいというふうに思っております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

村田都市基盤部公園課長

 先ほどの大沢委員の答弁保留をお答えします。不用額のところの話ですけれども、まず公園施設維持補修工事費残というのは、この維持補修費そのものだけの不用額になっております。小破修繕につきましては、その下の一番下にありますけれども、消耗品購入費等残の中に含んで記載してございます。

大沢委員

 答弁いただき、ありがとうございました。そうすると、だから例年このぐらいの傾向が続いているということは、結局のところ、公園施設維持補修工事に関しては10%ぐらい余裕を見た予算設定が毎年行われているということで大体理解したんですけど、理解としては正しいでしょうか。

村田都市基盤部公園課長

 やはりその年に何があるか分からないので、多少の余裕は見させていただいている部分はあると思っております。

大沢委員

 承知しました。その点、本当にそのやり方がいいのかどうかというのは、また予算であるとか今後の一般質問の中でも区長以下の見解を含めて確認させていただきたいと思います。どうもありがとうございました。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、進行いたします。

 次に、決算説明書460ページから463ページ、事務事業2公園整備について、質疑はありませんか。

いのつめ委員

 あえてトイレ等の改修のところでお伺いしたいんですけど、先ほど他の委員からユニバーサルトイレの話が出ました。どういうトイレを設置しているかといったところはこの改修のところに関わってくると思うんですけど、一方で、やっぱり先ほどもお話がありましたけど、外部に、外に置かれるトイレというところで、近隣の渋谷区、新宿区、区の特性とかもあると思うんですけど、例えば犯罪の現場になっちゃったりとか、そういう事例もあると思うんです。トイレを改修する際とか設置する際に、安全面といったところはどういうふうに気を配っていらっしゃるのかお伺いします。

村田都市基盤部公園課長

 全てではないんですけれども、トイレの辺りで犯罪が起こりやすいといった傾向があると一般的に言われている。中野区の公園のトイレでそういったところがあるかというとそういうわけではないんですけれども、一般的にはトイレの辺りの照度を高くするとか、そういったところもありますし、場所によっては防犯カメラ等を設置して、その辺りを映しているというようなところもございます。

いのつめ委員

 やっぱり全ての人が快適に、プラス安心して使えるようなトイレにしていただくよう要望して終わります。よろしくお願いします。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

髙田都市基盤部道路建設課長

 先ほど、大沢委員の答弁保留についてお答えさせていただきます。狭隘工事の工事完了件数は、令和5年の8月までで177件です。令和4年度に関しては8月末までで153件でしたので、ペースは伸びていると考えております。

大沢委員

 承知いたしました。御答弁いただき、ありがとうございました。

髙田都市基盤部道路管理課長

 大沢委員の質問の中で、電子化する枚数に関して答弁訂正をさせていただきます。予定数量は約38万2,000枚で、実際委託の発注数量としては約17万7,000枚です。大変失礼いたしました。

大沢委員

 ありがとうございました。

主査

 では、進行いたします。

 次に、4目建築費、決算説明書462ページから465ページ、事務事業1建築行政について質疑はありませんか。

伊藤委員

 事業メニュー1建築審査・指導のところで、事業実績で7番目の福祉のまちづくり届出受理が31件あるんですけれども、この事業の中身というのかな、具体的な内容というのはどのようなことなんですか。

石原都市基盤部建築課長

 こちらのほうは、東京都の福祉のまちづくり条例または区のほうの福祉のまちづくり条例がありまして、建物を建てるときにバリアフリー化、そういったところは建物の基準によって変わってくるんですけれども、そういった届出の対処が必要になるものに関しましては、建築確認を行う前に事前に届出が必要というところで、それを受理したものの件数でございます。

伊藤委員

 バリアフリー化というと、例えば手すりがついていたりとか、もっと具体的に聞くと、そういう施設なんでしょうかね。どうでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 こちらは、建物の規模によってそちらの整備の内容は変わってくるんですけれども、例えばスロープを設けるであるとか、出入口の幅をきちんと取るとか、そういったところの基準をそれぞれ設けていますので、それに合っているかどうか、そちらのほうをチェックするというところで届出が必要だというところでございます。

伊藤委員

 そうすると、ほとんど福祉施設が対象なんですかね。一般の住宅でもそういうのが必要だとか、大きさによって、平米数というんですか、そういうのもあるんでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 大規模なものについてはそうですが、大体通常、飲食店とか不特定多数の方が来られる物販店、そういったものが届出の対象となっております。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 質疑がなければ、進行いたします。

 次に、決算説明書464ページから467ページ、事務事業2建築安全・安心について質疑はありませんか。

大沢委員

 事業メニュー2、耐震化促進に関して確認をさせていただきます。こちらの右側に目を移して執行額を見ていただくと、ブロック塀等撤去工事費等助成が330万円余、そして木造住宅補強助成が230万円余り、木造住宅建替え等助成が8,800万円余という数字になるんですけど、片や、それで次のページをめくっていただいて、467ページのおのおのの残額を見ると、ブロック塀等撤去工事費等助成のところで367万円余が残額になっているということは、予算の予定の半分以下の執行になっていると。木造住宅補強助成に関しては230万円余と1,400万円余ですから、大体10%ぐらいしか使っていないということになって、そして、木造住宅建替え等助成に関しても8,800万円余と約1,900万円ということですので、かなり執行率が悪いというふうに見えます。

 これ、ちょっと心配しているのが、助成をしっかりと進めていかないと耐震化が促進できないということだというふうに思うんですけど、予定の件数、予算で例えばどのぐらいの件数を想定していたのかというふうなところと、実績の件数、申し訳なかったんですけど、事前に資料要求しておけばよかったんですが、資料要求していなかったということで申し訳なかったんですが、そこの実績の件数がどんな感じでなっているのか。後ろに実績件数として19件、2棟、57棟というのがありますので、それに対してもともとの予算はどうであって、その予算はどういう根拠でつくっていた件数なのか、その辺を教えていただければと思います。

石原都市基盤部建築課長

 まず初めに、ブロック塀撤去工事等助成でございますが、こちらの実績は19件でございますが、当初の見込みといたしましては、撤去と建て替えを含めまして44件ほど見込んでおりました。こちらのほうで不用額が出たというところの理由でございますが、ブロック塀の撤去工事助成につきましては、令和元年度から実施しているところでございますが、令和4年度から資材の高騰等を踏まえて工事単価の見直しを行いまして、助成割合と助成限度額を引き上げております。そちらのほうの影響と、あとは、先ほど言いました実績に対して当初想定していた件数よりも実績件数が少なかったというところから不用額が出たというところでございます。

 続きまして、木造住宅補強助成の金額でございますが、こちらは総括質疑のほうでも御質問があったかなと思っているんですけれども、木造住宅補強につきましては、令和4年度の実績2棟でございます。こちらは、予算編成上は6棟を見込んでいたところでございます。こちらのほうの不用の理由なんですけれども、木造住宅補正助成については、助成額を算定するための単価が実際の単価よりも高かったこと、あとは予定件数が申請件数よりも少なかったため執行残が多く出たものでございます。

 続きまして、木造住宅の建て替え等の助成でございますが、令和4年度の実績57棟に対しまして、当初の想定につきましては51棟でございました。こちらも予算編成時における助成額の単価は、助成限度額は250万円と150万円があるんですけれども、そちらを採用いたしまして、件数については令和2年度と令和3年度の平均件数を見込んでおりましたけれども、実際の助成額の平均単価が150万円程度であったため、実績は増えているんですけれども、不用額として残が残ったというところでございます。

大沢委員

 経緯がよく分かりました。ありがとうございます。令和5年度において既に予算が組まれていると思うんですけど、そのときに予算の前提、始まったばかりの補助等もあったというふうなこともあったのかと思うんですけど、そこで実績を見ながら見直された点はございますでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 答弁保留をお願いします。

斉藤委員

 建築安全・安心のところから建設分科会要求資料の14番なんですけれども、中野区の4メートル未満道路接道住居の比率なんですが、中野区は23区でワースト1位というふうに捉えてよろしいのでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 こちらは、総務省のほうが平成30年のときに調査しているものでございますが、この時点では23区中、中野区は23番目というところでございます。

斉藤委員

 ワースト1位ということですよね。この辺、ちょっと私、知識がまだ乏しくて教えていただきたいんですけど、接道義務って4メートル以上ないと建物は建てられないように思っていたんですが、そこの点はどうなんでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 建築基準法上の道路の種別といたしましては、42条2項道路というものがございます。こちらは4メートル未満の道路でありますが、建物を建てるときに中心から2メートルセットバックしてくる。先ほど狭隘道路のお話が出ていたと思うんですけれども、そちらのほうを道路として整備していただくというところで建物は建てられますので、実際に4メートル未満だったとしても、そういった基準法の道路の指定を受けていれば建物が建てられるというところでございます。

斉藤委員

 今の答弁だと、2メートル未満の道路でも4メートルですよね。さらにこの資料を見ると2メートルから4メートル未満、そして2メートル未満という表が多分あると思うんですね。2メートル未満のところが1万910戸あると思うんですけど、ここの部分に関しては、2メートル未満が約1万戸あることに対してはどう捉えればよろしいでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 42条2項道路につきましては、1.8メートルから4メートルまでの要は4メートル未満の道路に対して、2項道路の指定がされるものでございます。こちらのほうの統計的なものでありますと、実際には建物が建てられるのは、もともと建築基準法ができた当時から1.8メートル以上というところはありますけれども、そちらのほうの2メートル未満のところがここに書かれている戸数であるのかなと。また、2.4メートルから4メートル未満につきましての戸数と、あとは4メートル以上、こちら既に4メートルでできているものというところで、こちらのほうの表ができていると考えております。

斉藤委員

 ということは、建物を建てる道路上的には問題ないという認識でまずよろしいのかというのと、やっぱり4メートル以下の戸数が中野区はワースト1位ということは、それだけ防火対策とかそういうことに対しても今後気をつけていかなければいけないという認識でよろしいでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 建物を建てるときには、先ほど申し上げました建築基準法の道路の指定を受けているものに接しているものについては建築することが可能です。そちらにつきましては42条2項道路といいまして、4メートル未満の道路も入っているところですので、それは建てるときにその指定を受けているかどうかは確認すべきところかなというふうに思っています。

 また一方で、防火上の話がお話に出ていましたけれども、やはりそういった課題というところはあると思いますので、建物を建て替えるときにはきちんとセットバックをしていただく、またそれに併せて、中野区のほうでは狭隘道路の整備というところで区がやっている事業もありますので、それと併せてきちんと道路を造っていくというところが必要かと思ってございます。

伊藤委員

 事業メニュー2耐震化促進のところなんですけれども、木造住宅耐震診断は簡易と一般で、次のページ、467ページを見ますと、実績はかなり簡易と一般で合わせても228棟ですか、あるんですけれども、ところが、木造住宅補強と木造住宅建替え等ではかなり数が違うんですよね。ほとんど228棟診断はしたんですけれども、これを受けて、では建て替えようということになっているのか。それとも、それでも数はもう半分以下ですよね。診断は受けたけれども、耐震の助成も受けない、住み替えもしない。このままでというのが多いのだと思うんですけれども、その辺、どう捉えればいいんでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 まず耐震診断の目的といたしましては、やはり診断を受けていただいて、建物の所有者の方に対して御自身の建物がどれだけ安全であるか、もしくは危険であるかといったところを把握していただくというところがまず目的としてあるかと思ってございます。

 その上で、まず簡易耐震診断をやりまして、建物のほうが危険であるというふうに判断した場合には、一般耐震診断のほうを行っているところでございます。その相談の中で区としても、著しく耐震性の悪い建物につきましては、建て替えもしくは補強等といったところで御案内いたしまして、こちらのほうの制度等を使っていただいて、なるべく建物の安全性について確保していただけるよう、相談等を行っているところでございます。

伊藤委員

 今の答弁を聞くと、簡易診断をして、さらに一般診断という、そういう順序なんですかね。

石原都市基盤部建築課長

 木造住宅の耐震診断につきましては2段階というところで、まず簡易診断につきましては、耐震診断士が図面などを基に建物の外観を目視等で確認しているものでございます。その上で著しく危険というところになりましたらば、次の耐震診断ではもっと詳細なものを行いますので、例えば床下や小屋裏のほうを調査した上で、最終的には建物の耐震性を示す指標というところがあるんですけれども、そちらのほうで耐震性があるかどうかという判断をしております。

伊藤委員

 分かりました。ということは、116棟の簡易診断を受けて、なおかつその中での112棟は一般の細かく、簡易だと目視ですよね、専門家が見てここはこうですよ、ああですよという感じでのところが一般、その112棟が。その中でも建て替えする割合は57棟ですよね。助成金は2棟。結局助成金も不用額を見るとかなり出ていますよね。見込みが甘かったというんでしょうか、どういうふうに捉えればいいのかね。恐らく助成制度を使うだろうということで、だって、実績と執行額と全然桁が違うじゃないですか。その辺はどういうふうに考えているのか、お伺いします。

石原都市基盤部建築課長

 こちらの建て替え等につきましては、実際の実績は57棟でございます。当初の見込みは51棟ですので、実績としては上がっているところでございます。ただ、当初の基本となる助成額につきましては、先ほど少しお話しさせていただきましたが、限度額を高く設定していたものですので、実際には建物の住戸の面積であるとか、そういったものから実際の我々が考えた助成額よりか平均的には下がっていることがありましたので、こちらのほうが不用額としてはちょっと多く出てしまったというところでございます。

伊藤委員

 分かりました。しっかりとした見積りはしていただきたいなと思うんですけれども、区の方針として、建築の安全性を考えると、これから災害がいつ起きるか分かりません。区のほうとしては、助成金制度を利用して部屋を何か所か耐震補強するほうがいいのか。それとも、丸々建て替えのほうがいいのか。区としてはどっちのほうを推奨というんでしょうか、促進していくんでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 実際には、建物を所有されている方の状況とかがあると思いますので、きちんとそういったところを聞き取りながら、建て替えがいいのか、それとも補強がいいのかというところはやはり寄り添って考えていく必要があるかなというふうに思ってございます。

 ただ、一方で木造の住宅補強につきましては、区のほうでは防火性能も高めていただくというところをやっております。それはなぜかといいますと、やはり古い建物であると、例えば延焼のおそれにかかるようなところが防火設備でなかったりとか、要は延焼に対しての火災に対する危険性がやはり高いというところもありますので、補強する場合に関しましては、耐震だけではなく耐火というところも考えた上で改修していただきたいというところがあります。

 そういったところと、あとは実際に今の建て替えをして、そういったもろもろ含めて耐火性能を上げる、もしくは耐震性能も上げるというところであれば建て替えという選択肢もございますので、それはそういった内容をきちんと相談者の方には説明した上で、どちらのほうでやるかどうかといったところはきちんと対応はしていきたいというふうに考えてございます。

伊藤委員

 いずれ建て替え助成というのは、今、令和4年度から全区対象になったんですよね。すごい利用者にとっても使い勝手がいい制度になったので、恐らくそっちのほうに向いてきているのだろうと思いますけれども、とにかくこういった住宅の建て替えとか耐震に関しては、きちんと区民が分かりやすく、どちらを選ぼうかということでしっかりとした対応をしていただきたいことを要望いたします。

いさ委員

 今の耐震化のところでちょっと気になることがあったので聞きたかったんですけど、診断する目的というのは、助成制度を使って建て替えをすることが目的なんじゃないでしょうか、伺います。

石原都市基盤部建築課長

 もちろん耐震診断の目的いたしましては、やはりこちらの助成制度の要件といたしまして、耐震性が不十分な建物に対して助成を行うということがございますので、その耐震性が不十分かどうかを判断するために耐震診断を行うというところで要件としてつけているところはございます。

いさ委員

 問題があったら、それは建て替えに促したいわけですよね。実際には数字的な乖離があるということについては、これまでも会派では指摘をしてきたところだと思うんですけど、担当はどうお考えですか。

石原都市基盤部建築課長

 実際に耐震診断の件数に対して建て替え等を行った棟数につきましては、約半分程度の実績というところはあります。ただ、この実績につきましても徐々に上がってきているというところもございますし、区としてはやはり木造の建て替え等を促進したいという考えから、区内全戸に対してお知らせ等を配布して、そちらのほうに対して相談とかがお知らせを見て来られる方もいらっしゃいますので、そういった意識啓発と、あとは、そういった相談に対する丁寧な対応を行うことによって、木造につきましては実績のほうは引き続き上げていくような努力はしたいというふうに考えてございます。

いさ委員

 先ほど伊藤委員からもお話があったように、対象になる範囲が全区になったりとかということでは、区のほうも努力はされているということかなと思うんですが、時間がないので手短に。結局今まで言ってきたような、例えば結びつかない理由としては費用面の問題があったりするんじゃないかということを言ってきたと思うんです。

 その助成の比を上げていくということは一つあるんじゃないかということと、この制度でいくと、耐震診断した事業者さんでないと実際の耐震の工事に関われないじゃなかったかと思うんですけど、こういう制度上の問題として工夫していく部分というのはあるんじゃないかということは言ってきたと思うんです。それと、新耐震、新々耐震まで含めて対象を広げていったらどうかということも言ってきたと思うんですが、改めてこの点を伺いたいんです。

石原都市基盤部建築課長

 助成制度の耐震化事業の内容につきましては、やはり区としても令和8年度の耐震化率を100%というところを目指しているところがありますので、内容につきましては適宜見直しをしていく必要があるかなというふうに考えているところではございます。一方、新耐震基準の建物につきましては、旧耐震をまずは優先的に区としてはやっていきたいという考えもございます。

 また、新耐震基準の建物につきましては耐震性が確保されているというところも一定程度はあるというところもありますし、ただ、一方で、東京都のほうで助成の考え方というところで制度を始めてはおりますので、そういったところは他区の状況等々を踏まえまして、区としてこれからどうしていくべきか、そういったところにつきましては今後検討していきたいというふうに考えてございます。

主査

 分科会を休憩をいたします。

 

(午後4時48分)

 

主査

 分科会を再開いたします。

 

(午後4時55分)

 

石原都市基盤部建築課長

 大沢委員からの答弁保留をお答えします。令和4年度につきましては木造等の建て替え等の助成につきましては、助成額の単価自体を高く設定したことにより、実際の不用額が多く出てしまったというところの御質問がありました。令和5年度につきましては、建て替え助成につきましては令和4年度と同じで考えてはいるんですけれども、除却につきましては、令和4年度のほうのこういった実績を踏まえまして、実際の平均の単価自体は下げているところでございます。

大沢委員

 質問の趣旨が正確に伝わらなかったかと思うので、もう一回丁寧に説明しますね。例えばまず465ページの木造住宅補強助成というところを見てください。ここは235万2,000円という数字がありますよね。それが実際には今回は2棟やっているから1棟当たり120万円ぐらいということになるということですよね、平均すると。だけども、予算のときにそれではどういうふうに見ていたかというと、6棟という予算だったとしても1,450万円余っていて、それプラス230万円ということだから、1,700万円ぐらいあったということだから、1棟当たり300万円ぐらいで見ていましたよねということが見えてきます。そこを見て、では実績でこうだったんだから見直そうというふうなことは何かされましたか。もしされていないんだったら、令和6年度はすべきですよねという、そのようなことを申し上げたかったというのがまず1点。

 2点目は、今お答えいただいたようなことで構わないんですけど、実績ベースでまたしっかりと見直しを重ねていく必要がありますよね。そういう趣旨でございましたので、そちらについてどう思われるでしょうか。

石原都市基盤部建築課長

 木造住宅の補強につきましては、単価といたしましては150万円程度予算として見ておりまして、件数のほうも2件ということで令和5年度につきましては下げているところでございます。委員おっしゃられたとおり、ある程度平均的な、こちらの補強につきましては、令和4年度につきましても実際に住宅の平均の平米数というところもある程度平均ですので、かなり平均的なところで110平米なんですけど見ていたところがあったんですが、実際はそれよりも半分以下の建物が多かった。半分まではいかないですけれども、そういったところが多かったというところもありますので、そちらにつきましては、実際の助成のほうの単価を見る場合でも、前年度と過去の実績等を踏まえて、そちらのほうは改善していくというふうに考えたいと思います。

大沢委員

 結論としては、300万円程度の単価で見ていた木造住宅補強に関して、今年度既に150万円までは見直していますよという答弁というふうに理解いたしましたので、それで結構です。ありがとうございました。

主査

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、今後の分科会の運営について御協議したいと思いますので、分科会を休憩をいたします。

 

(午後4時59分)

 

主査

 分科会を再開いたします。

 

(午後5時00分)

 

 休憩中に協議したとおり、本日の審査は終了し、5目交通政策費からの残りにつきましては、次回質疑を行うことにご異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 以上で本日の審査を終了したいと思いますが、質疑漏れはありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 なければ、本日の審査は、これをもって終了したいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 御異議ありませんので、そのように決します。

 それでは、以上で本日の分科会分につきましての日程は終了いたしますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

主査

 それでは、次回の分科会は10月2日(月曜日)午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。

 以上で本日の建設分科会を散会します。

 

(午後5時02分)