中野区議会建設委員会〔令和6年2月9日〕
建設委員会会議記録
○開会日 令和6年2月9日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後2時49分
○閉会 午後4時07分
○出席委員(8名)
南 かつひこ委員長
いのつめ 正太副委員長
斉藤 けいた委員
大沢 ひろゆき委員
白井 ひでふみ委員
いさ 哲郎委員
ひやま 隆委員
伊藤 正信委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市基盤部長 豊川 士朗
都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史
都市基盤部道路管理課長、道路建設課長 髙田 班
都市基盤部公園課長 村田 賢佑
都市基盤部建築課長 石原 千鶴
都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史
中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史
まちづくり推進部まちづくり計画課長 安田 道孝
まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔
まちづくり推進部まちづくり事業課長 小倉 芳則
まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝
まちづくり推進部街路用地担当課長 石井 修
まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 近江 淳一
まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 青木 隆道
まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、
まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆
まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、
まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城
まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 山本 光男
○事務局職員
書記 高田 英明
書記 早尾 尚也
○委員長署名
審査日程
○議案
第1号議案 令和5年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。
(午後2時49分)
本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
それでは、議事に入ります。
議案の審査を行います。
第1号議案、令和5年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
本議案は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会の関係分について当委員会で審査し、賛成多数となった意見があれば総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。
それでは、理事者の補足説明を求めます。
豊川都市基盤部長
それでは、第1号議案、令和5年度中野区一般会計補正予算につきまして、都市基盤部所管分の補足説明をいたします。
議案書、37ページを御覧ください。歳出予算の9款都市基盤費につきまして、3億6,599万6,000円を減額いたしまして、84億5,077万8,000円とするものでございます。
初めに、歳出について御説明いたします。80ページ、81ページを御覧ください。
9款都市基盤費、1項都市基盤費、2目道路管理費、1、土木事業調整、(2)橋梁拡幅につきまして、下鷺橋工事負担金として4,944万2,000円を減額するものでございます。この事業は、東京都が行う妙正寺川河川改修工事に併せまして橋梁拡幅整備工事を行い、その費用について中野区が負担するものでございます。本補正予算は、当該河川改修工事契約不調となり、事業計画に見直しが生じたことから令和5年度予算の全額を減額いたします。あわせて、本事業に係る債務負担行為を廃止いたしますが、それについて後ほど債務負担行為のところで説明いたします。なお、次の(3)水害等対策につきましては、特別区債に係る財源更正のみでございますので、建設委員会の所管外となります。同じく2目道路管理費、4、道路境界の(2)地籍調査について、2,133万2,000円を減額するものでございます。これは、地籍調査に係る委託料に生じた契約落差等を減額いたします。また、地籍調査に係る国と都の補助金を新たに計上し、財源更正を行います。補助金については、後ほど歳入の部分で説明をいたします。
次に、3目道路建設費、2、狭あい道路整備の(1)狭あい道路拡幅整備につきまして、5,039万2,000円を増額するものでございます。これは、工種単価の高騰に伴う増額でございます。あわせて、財源更正も行ってございます。同じく3目道路建設費、3、道路整備の(1)道路整備につきまして、道路補修及びバリアフリー改良工事費といたしまして629万9,000円を増額するものでございます。これは、資材単価の高騰及び工種内容の変更等に伴い、工事費を増額するものでございます。また、本工事は令和5年度と令和6年度の2か年で進めておりまして、令和6年度実施分の工事費も増額となることから、債務負担行為の設定を変更いたします。変更内容につきましては、後ほど債務負担行為のところで御説明をいたします。
次に、5目建築費、2、建築安全・安心の(2)耐震化促進につきまして、3億5,191万3,000円を減額するものでございます。これは、特定緊急輸送道路沿道耐震補強工事助成金などの耐震化促進助成金につきまして、申請件数の見込み差等により所要額を減額いたします。
次に、繰越明許費の補正でございます。96ページ、97ページを御覧ください。下から3段目ですが、9款都市基盤費、1項都市基盤費の道路舗装改良補修工事につきまして、5,829万2,000円を繰り越すものでございます。繰越額につきましては、次の二つの内容を合わせた額となります。まず一つ目は、令和5年度と令和6年度の2か年で進めております工事の年度ごとの出来高配分につきまして、令和5年度に予定していた分の一部が令和6年度実施に変更されました。そのため出来高配分の年度変更に応じて、令和5年度予算の一部を令和6年度に繰り越すものでございます。二つ目は、別の路線工事の契約不調によりまして当該工事費を繰り越します。
次に、債務負担行為の補正でございます。102、103ページを御覧ください。上から2段目の道路補修及びバリアフリー改良工事でございます。これは歳出で説明いたしました道路補修及びバリアフリー改良工事について、令和6年度に実施する分の工事費が増額するため、債務負担行為限度額を1億790万円に改めます。次に、一番下段の橋梁拡幅整備(下鷺橋)でございます。これは、歳出で説明したとおり、事業計画の見直しに伴いまして、令和6年度から令和7年度まで設定していた債務負担行為を廃止いたすものでございます。
次に、補正予算の歳入の内容について説明いたします。戻りまして、42、43ページを御覧ください。
13款国庫支出金、2項国庫補助金、7目都市基盤費補助金の1節建築につきまして、1億6,111万6,000円を減額するものでございます。これは、先ほど説明いたしました耐震化促進助成金の減額に伴いまして、社会資本整備総合交付金を833万6,000円、地域防災拠点建築物整備緊急促進事業を1億5,278万円、それぞれ減額をいたします。同じく7目都市基盤費補助金の7節狭あい道路拡幅整備につきまして、1,850万円を減額するものでございます。これは、狭あい道路拡幅整備につきまして、補助対象となる整備箇所が見込みより少なかったため所要額を減額いたします。同じく7目都市基盤費補助金の10節国土調査につきまして、517万6,000円を増額するものでございます。これは、本調査が補助対象となることについて令和5年度に入ってから判明したため、新たに所要額を計上いたします。
続きまして、46、47ページを御覧ください。14款都支出金、2項都補助金、7目都市基盤費補助金の3節耐震化促進につきまして、1億2,546万5,000円を減額するものでございます。これは、先ほどの国庫補助金と同様に、耐震化促進助成金の減額に伴い、住宅耐震化促進事業を416万8,000円、緊急輸送道路沿道建築物耐震化促進事業を1億2,129万7,000円、それぞれ減額をいたします。同じく7目都市基盤費補助金の10節国土調査につきまして、258万8,000円を増額するものでございます。これは、先ほどの国庫補助金と同様に、補助対象となることが令和5年度に入ってから判明したために、新たに所要額を計上いたします。
続きまして、50、51ページを御覧ください。19款諸収入、4項受託事業収入、5目都市基盤費受託収入の2節下水道施設につきまして、650万円を増額するものでございます。これは、先ほど歳出で説明いたしました、狭あい道路拡幅整備工事費の増額に伴う下水道施設の工事費に係る受託事業収入の増額でございます。
都市基盤部所管分の補足説明は以上でございます。
角まちづくり推進部長
続きまして、まちづくり推進部所管分の補足説明をいたします。補正予算説明書の36ページ、37ページをお開きください。
まず、歳出予算の10款まちづくり推進費につきましては、177億7,842万6,000円から15億6,371万7,000円を減額し、162億1,470万9,000円とするものでございます。
歳出から御説明いたします。82ページ、83ページをお開きください。
初めに、1項まちづくり推進費、2目まちづくり事業費の12節委託料につきまして、2,243万2,000円を減額するものでございます。こちらは、大和町まちづくりに係る委託料のうち、地区計画導入の実現に向けた整理検討を行う中で、委託内容の見直しを行ったことに伴いまして事業費を減額するものでございます。続いて、同じ目、18節負担金補助及び交付金につきまして、7,229万2,000円を減額するものでございます。こちらは、木造住宅密集地域整備におけます不燃化促進事業に係る申請件数の見込み差、大和町まちづくり及び弥生町防災まちづくりにおけます不燃化特区制度に基づく助成に係る申請件数の見込み差について減額するものでございます。
続きまして、84ページ、85ページをお開きください。3目中野駅周辺まちづくり費の12節委託料につきまして、1,965万7,000円を減額するものでございます。これは、中野駅新北口駅前広場整備事業における囲町方面デッキ実施設計に係る委託料、具体的には区事業として実施予定であった実施設計について、囲町東地区市街地再開発組合が施行するものとして、設計内容と費用負担について協議を行った上で協定を締結し、これにより事業費の見込み差が生じたため減額するものでございます。
続いて、同じ目の18節負担金補助及び交付金につきまして、14億7,503万6,000円を減額するものでございます。これは、五つの事業に係る減額及び二つの事業に係る増額分でございます。
上の段から記載順に御説明いたします。1点目といたしましては、中野二丁目地区におけます市街地再開発事業について、建設工事費高騰の影響を受けた同事業について国の支援策が創設、この防災省エネまちづくり緊急促進事業(地域活性化タイプ)の制度活用に向けて、補助金を18億4,000万円増額するものでございます。2点目といたしましては、中野二丁目地区におけます都市再生土地区画整理事業について、国庫補助金の配分額に相当する額を補助することとしたため、補助金を2億1,076万4,000円減額するものでございます。3点目としましては、中野三丁目地区における都市再生土地区画整理事業について、国の令和5年度補正予算に係る当該交付金の追加要望に向けて、補助金を2億2,977万3,000円増額するものでございます。4点目といたしましては、中野四丁目地区におけます都市再生土地区画整理事業について、国庫補助金の配分額に相当する額を補助することとしたため、補助金を2,377万円減額するものでございます。5点目といたしましては、囲町東地区における市街地再開発事業補助及び公共施設管理者負担金について、国庫補助金の配分額に相当する額を補助することとしたため、補助金を17億9,838万2,000円、負担金を13億7,128万円、合計31億6,966万2,000円減額するものでございます。
次のページ、86ページ、87ページをお開けください。6点目といたしましては、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備事業に伴う本体工事について、駅舎部分の空調設備等の設計に時間を要したため、負担金を2,292万8,000円減額するものでございます。7点目といたしましては、中野駅新北口駅前広場整備事業について、鉄道近接デッキ部の実施設計に係るボーリング調査において、当初の想定よりも少ない掘削箇所で調査が完了したことに伴い、負担金を1億1,768万5,000円減額するものでございます。
なお、補正予算説明書の87ページ中段に記載しています中野駅新北口駅前広場整備事業に係る経費の減額1億3,734万2,000円は、先ほど説明いたしました12節の委託料1,965万7,000円の減額と、18節の負担金1億1,768万5,000円の減額を合計した額となります。
次に、この補正予算の歳入内容について御説明いたします。
ページをお戻りいただきまして、42ページ、43ページをお開きください。13款国庫支出金、2項国庫補助金、8目まちづくり推進費補助金でございます。2節不燃化助成につきまして、1,658万4,000円を減額するものでございます。これは、先ほど説明しました不燃化促進助成に係る申請件数の見込み差による減額に伴うものでございます。続いて、同じ目、4節中野駅周辺整備につきまして、285万7,000円を減額するものでございます。これは、先ほど説明いたしました中野二丁目地区における市街地再開発事業補助に係る補助金の増額に伴うもの、また、中野二丁目地区及び中野四丁目地区におけます都市再生区画整理事業補助、囲町東地区における市街地再開発事業補助等について、国庫補助金の配分額と予算現額との差額を減額することに伴うもの、また、中野駅西側南北通路・橋上駅舎整備に係る本体工事、中野駅新北口駅前広場整備に係る経費の減額に伴うものでございます。
続きまして、46ページ、47ページをお開きください。14款都支出金、2項都補助金、8目まちづくり推進費補助金です。第1節防災密集地域総合整備につきまして、565万2,000円を減額するものでございます。これは、先ほど説明しました不燃化促進助成に係る申請件数の見込み差による減額に伴うものでございます。続いて、同じ目、2節不燃化特区事業につきまして、3,445万2,000円を減額するものでございます。これは、先ほど説明いたしました大和町まちづくりにおける委託料と不燃化特区制度に基づく助成に係る申請件数の見込み差、並びに弥生町防災まちづくりにおける不燃化特区制度に基づく助成に係る申請件数の見込み差による減額に伴うものでございます。続いて、同じ目、5節中野駅周辺地区整備につきまして6億5,240万1,000円の減額、6節都市再生土地区画整理事業につきまして1億6,586万7,000円を減額するものでございます。これは、先ほど御説明いたしました中野二丁目地区及び中野四丁目地区におけます都市再生土地区画整理事業補助、それから、囲町東地区における市街地再開発事業補助等について国庫補助金の減額に伴うもの、また、この後に御説明いたします中野三丁目地区及び中野四丁目地区におけます都市再生土地区画整理事業補助、囲町東地区における市街地再開発事業補助に係る予算を繰越明許費とし、財源更正を行うものとしたものでございます。
次に、繰越明許費でございます。96ページ、97ページをお開きください。
初めに、10款まちづくり推進費、1項まちづくり推進費、1目まちづくり計画費でございます。旧洗心寮解体工事実施設計について、9月と10月の2回入札を実施いたしましたが、2回とも不調となり、3回目の入札を行うと業務に必要な工期を確保できないと判断したため、1,269万6,000円を繰り越すものでございます。
続いて、2目まちづくり事業費、平和の森公園周辺地区区画道路第1号新設工事について、道路工事により影響が生じる沿道地権者との工事調整及び詳細設計に時間を要したことから、令和5年度の工事発注が見込めなくなったため、1,755万円を繰り越すものでございます。
次のページ、98ページ、99ページをお開きください。3目中野駅周辺まちづくりについて、こちら7件ございます。まず、上から、中野二丁目地区におけます都市再生土地区画整理事業について、国の令和5年度補正予算に計上された追加配分相当額1億9,500万円を繰り越すものでございます。続いて、中野三丁目地区における土地再生土地区画整理事業について、当初想定されていなかった地下支障物が発現し、工法及び工程の見直しを行ったことにより3億7,485万3,000円、また、国の令和5年度補正予算に計上されました追加配分相当額について2億6,520万円、合計6億4,005万3,000円を繰り越すものでございます。続いて、中野四丁目地区における都市再生土地区画整理事業について、本事業に先行する企業者工事が当初の想定よりも時間を要したことから、5,515万円を繰り越すものでございます。続きまして、囲町東地区における市街地再開発事業について、地下掘削工事において工法及び工程の見直しを行ったことにより、11億8,060万円を繰り越すものでございます。続いて、中野駅西側南北通路・橋上駅舎工事等事業における中野駅西側広場デッキ整備工事について、地下支障物の発現により事業進捗に遅れが生じたことなどにより997万2,000円を繰り越すものでございます。続いて、中野駅新北口駅前広場実施設計について、実施設計のうち鉄道敷と駅前広場の協議に時間を要したため、1,100万3,000円を繰り越すものでございます。続いて、補助223号線修正設計について、中野四丁目新北口駅前地区市街地再開発事業の施設建築物と立体道路部分を一体で設計する必要があるため、1,270万円を繰り越すものでございます。
以上がまちづくり推進部所管分の補足説明でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
ひやま委員
幾つかお聞きをいたします。
まず、都市基盤のところで80ページ、81ページの、この道路境界の地籍調査のところなんですけれども、こちらは、当委員会でもこの地籍調査については様々質疑があったのを記憶しております。その中で、今のままのペースでいくとかなり時間的にも、いつ終わるんだろうというふうな、私も記憶しておりまして、今回この落差がこうやって大きいと、ちょっと私も何か違和感というか、そういったものを感じるんですが、まず、今回のこの契約落差の理由というのは何だったのか教えてください。
髙田都市基盤部道路管理課長
まず、大きく分けますと、契約落差のほうで485万5,400円、当初の予算から予定の起工落差としては1,647万6,600円、大きく分けるとその二つという形になります。
ひやま委員
例えば起工落差なんかがかなり大きい数字になっていますけれども、それはこの当初の見込みの段階ではやっぱり予測できなかった、そういうものなんですか。
髙田都市基盤部道路管理課長
まず、地籍調査なんですけども、今、中野区のほうでは、道路と宅地との民地の境界を先に決める官民境界等先行調査というもので行っております。もう一つ、今あるのが街区境界調査。道路と宅地などの民地の境界を決めるのに加えて、道路に接している民地と民地との間の境界も決めていく街区境界調査というものがあります。長くなるんですけども、令和3年度に官民境界等先行調査の積算基準が今言った街区境界調査というものに変わりました。積算単価としては同じということで終わったんですけども、令和5年度の予算要求を行うに当たり、令和4年度街区境界調査の単価を参考としたんですけども、そのときに令和3年度に対してその単価が約2倍となっていました。官民境界等先行調査の積算基準が街区境界調査に変わってしまっているので、その単価が約2倍となっていたので、その基準で積算し、予算要求のほうはさせていただきました。ただ、実際、令和5年度発注時には、積算の精度を高めるため、現地調査、他区や事業者へのヒアリング等行ったんですけども、実態と乖離していた部分もありましたので、それらを踏まえ再積算して起工したところ、起工落差がかなり出てしまったというのが現状です。
ひやま委員
ちょっとよく、ごめんなさい、のみ込めなかったのは、要するに、積算する際の基準が誤っていたというか、ずれていたというか、ということなんですか。
髙田都市基盤部道路管理課長
積算の基準が誤っていたという、その基準自体がないので、街区調査という基準を参考に積算をしました。
ひやま委員
そうすると、今回こういった形になったので、今後についてはどうなりますか。
髙田都市基盤部道路管理課長
今後については、地籍調査をどういった方法でやっていくのか。街区境界調査でやっていくのか、このまま官民境界等先行調査でやっていくのか、その辺も踏まえてきちんと検討をして令和7年度に臨みたいと考えております。
ひやま委員
分かりました。
それから、下の耐震化促進のところについてもお聞きをいたします。かなり見込み差があるような印象を受けます。いろんなメニューがあると思います。そのいろんなメニューがある中で、今回こういった見込み差が出た要因というのを、簡単でいいので教えてください。
石原都市基盤部建築課長
今回の見込み差につきましては、主に緊急輸送道路沿道の建物に対しての見込み差が出ております。こちらにつきましては集合住宅が対象となる建物でございまして、実際に見込み件数としては執行されているんですけれども、諸々の事情により実際に執行できなかったものがあるところでございます。例えばでございますが、緊急輸送道路沿道の補強設計の助成等につきましては、当初2件予定しておりましたが、そのうちの1件が区分所有者の合意形成が難航しまして、管理組合の決議に時間を要してしまいまして今年度執行ができなくなった、そういったところもございまして、やはり集合住宅等につきましてはある程度規模がありますので、工事に期間もかかりますし、合意形成が難しいというところがあったのかなというふうに思ってございます。
ひやま委員
額自体もかなり大きいので、やっぱり1件でも2件でもそういう見込みとは違うあれになると、かなり額も大きく動くのかなというふうに思うんですが、ただ、いずれにしても、今の能登半島地震を見ていても、当然これ、耐震化というのはやっぱり当区にとっても当然重要な課題でもあり、それはしっかりと促進していかなくてはいけないという中で、そうすると、これは要件の緩和であったりとか、今後の利用率を上げていくためにはどういったことを今お考えになっていますか。
石原都市基盤部建築課長
今回の減額につきましては、先ほどお話ししたように、件数としてはなくなったというものがなく、執行はされているんですが、やはり集合住宅という特性上、合意形成であるとか、また、一つ工事のほうの期間が延びてしまいますと年度内の執行が難しくなるというところから、減額が起きたところでございます。そういったところは我々としても、やはりこちら、挙げさせていただいているものにつきましては、やはり工事をやりたい意思のある方というところを予算として挙げさせていただいていますので、そういった方たちに対しては丁寧に説明をしたりとか、相手の状況を聞いたりとかして、やはり最終的に耐震化工事が完了するまでというところはサポートしていきたいなというふうに思っております。
もう一つ、今回執行のほうの見込みが少なくなったものについては、木造住宅の建て替え助成のほうがございました。こちらにつきましては、見込み件数に比べ申請件数が少なかったんですけれども、実際には建て替えよりも除却助成をやっておりまして、除却を選択する方が今回多かったところでございます。ですので、除却につきましては当初見込みよりも執行予定のほうが増えているという状況でございます。ですので、要件を緩和するとか、そういったところではなく、やはり制度の趣旨をきちんと説明しながら、使われる方の状況に応じてどんな制度が一番望ましいのかというところは、きちんと区のほうもサポートしていきたいというふうに考えてございます。
ひやま委員
すみません、ちょっと話がそっちに行ってしまったので、ちょっともう一回戻すと、集合住宅のほうなんですけど、今おっしゃったように、やはり望む住宅については、合意形成が取れる住宅についてはサポートしていくのが当然だと思いますけれども、他方で、合意形成がなかなか難しいものの、やっぱり補強というのが必要な住宅というのが当然ありますよね。ただ、当然これ、たくさんステークホルダーがいる中で、なかなかその合意形成がうまくいかないと。こういうところについてはどういった支援を考えていますか。
石原都市基盤部建築課長
今回、緊急輸送道路沿道の集合住宅でございましたけども、区のほうでは来年度から非木造のほうの耐震化改修の助成等を行ってまいります。そうしますと、非木造住宅、要は共同集合住宅に関しては、今後今まで以上にやはり普及啓発等は進めていかなければいけないのかなと。そういったところから、やはり委員のおっしゃるとおりに、合意形成がやはり難しいという課題は今後も出てくるかとは思っております。そういったところにつきましては、やはり耐震化の必要であるとか、かかる費用であるとか、そういったところを説明等しながら、区としてもやはり耐震化を進めていっていただきたい。そういったところで御相談に乗ったりとかして、やはり区内の今までなかなかできていなかったところの非木造の住宅についても、耐震化のほうは進めていきたいというふうに考えてございます。
ひやま委員
分かりました。建て替え助成の話は先ほど担当さんからあったんですが、もう1個、耐震改修助成もやっていますよね。これについてはどうなんでしょうか。
石原都市基盤部建築課長
耐震改修助成については、件数としては毎年多いものではございません。ただ、この助成制度につきましては、やはり制度があることによって、建て替えまでというところはなかなかちゅうちょするような方が、相談してみようと思うきっかけになる制度なのかなというふうに思っています。そういった方が来たときには、やはり区としてもそちらのほうを契機と捉えまして、例えば建て替えであるとか、もしくは除却、そういったほかの制度のメニューも示すことによって、実際には建て替えをされた方もいらっしゃいますし、そういったところで制度としてやはり効果としてはあるのかなというふうには思っております。
ひやま委員
当委員会でも度々議論になっておりますとおり、耐震診断があって、その後に様々なメニューがあって、要するにそこからこっちになかなかつながらないというような課題は皆さんからも指摘があったと思います。これから様々なメニュー、新しく今度非木造のところもやっていくというふうに聞いておりますけれども、やっぱりそういったところをきちんとつなげていくような形、これはぜひお願いしたいというふうに、これは要望にしておきます。
それから、87ページの中野駅新北口駅前広場のところで、さっきまとめてここに書いてあるというふうにおっしゃっていたんですが、ちょっと私、気になったのが、実施設計に関わるそのボーリング調査のところで、当初の想定よりも少ない回数でということだったんですが、これ、たしかJR東日本さんとの協定によってやっているところだと思うんですけれども、当初、たしかこれ、補正予算か何かでやったというふうに記憶しているんですが、その際にもきちんと事業の数字について、金額については、これはきちんと区としても査定、きちんとそこは確認をして、この数字の妥当性というのは大丈夫なんですかというのは度々うちの会派からも質疑をさせていただきました。当然区としては、これは当然妥当な数字なんだというふうな御説明があったんですが、こういう当初よりも少ないものでできたんだと。これは、まずどういう理由によってこういうふうになったのかという、ちょっとそこも説明していただけますか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
こちらにつきましては、令和5年度に協定を結んでJR東日本と実施設計を行っているところでございますが、設計段階で橋の下部工、橋脚になる部分の各箇所でボーリング調査を実施するよう計上していたところでございますが、地形等が安定していて、代表箇所でのボーリングで設計が可能になったというところで、ボーリング箇所が想定よりも少なくて済んだというところがこの減額になった理由でございます。
ひやま委員
私、詳しくないのですが、その地形等というのは、当然これだけの額、これだけの規模のあれなので、あらかじめそこについてはきちんと精査してやっていくものなのかなというふうに、僕は印象として思っているんですが、そういった事例というのはあることなんですか、よく。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
こちらの実施設計ですけれども、ペデストリアンデッキという性質の、延長の長い構造物になってございますので、それぞれの箇所でボーリング調査を実施していって、全部の箇所でボーリングができるように予算計上をしていたところです。その中で、調査をしていく中で、何か支障が出ても常に対応できるようにということで計上していたところなんですけれども、そういった支障物等も出てこなかったというところから、代表箇所のみでの調査で設計を進めることができたというところでございます。
伊藤委員
今、ひやま委員とのやり取りを聞いていて、80ページの建築費の耐震化のところなんですけども、私も質問しようと思っていたんですが、大分今ひやま委員が事細かくやったんですけども、やっぱり金額が大きいですよね。大体4分の1が見込み差というか、未執行になっているというので、結構緊急輸送道路沿道の建築物の助成が大きいことは承知しているんですけども、なかなか合意形成が取れないということもよく分かります。ただ、これからどんどん進めていかなきゃいけないということなんですが、先ほどの木造住宅の建て替え助成も若干減っているとはいえ、除却が増えていると。壊してから新築というか、建てるまでには至らないということなんですが、これ、令和4年度から区全体が範囲になっているのも承知していますし、たしか令和3年度・令和4年度決算を見ると大分数が違いますし、それが令和5年度で減ってしまったというのはちょっと残念だなと思うんですけども、この辺どのように分析しているのかお伺いします。
石原都市基盤部建築課長
こちらのほうの木造住宅の建て替え助成等につきましては、建て替えのときに助成を受けるのか、もしくは除却をしたときに助成を受けるのか、そちらのどちらかを選んでいただくものになります。やはり皆様の事情のほうがありまして、そういったところから除却をして先に助成を受ける方が多いというところから、建て替えですと工事が終わるまで期間がかかりますので、その後の助成になるんですけども、そうではなくて、除却して終われば助成金が入りますので、そういったところを選択する方が多いというところでございます。
伊藤委員
そういった割合というのはどのぐらいの違い差があるんですか。除却だけ、例えば10件しました。建て替えする方は半分ぐらいだとか、そういうのは分かりますか。
石原都市基盤部建築課長
こちら、実際に除却もしくは建て替えの助成の場合の算出する面積、金額の違いが出てきますが、助成率としては変わらない。どちらも同じ助成率、限度額になります。ただ、もちろん除却のほうが金額が少なかったりするので、実際には助成額としては除却のほうが少なくはなるんですが、ただ、そういった個々の事情により、やはり除却を選択される方が多いというところでございます。
伊藤委員
分かりました。今、能登半島地震でも家屋の倒壊で亡くなる方がほとんどだし、この中野と能登半島、石川県の地方じゃやっぱり耐震化率も違うだろうし、やっぱりまだまだ中野も古い木造住宅が多いですから、やっぱりどんどん、耐震改修よりも、私どもはやっぱり建て替えをして、安全なまちづくりに寄与することが必要だと思っています。恐らく令和6年度はいろんな相談が多いと思います。能登半島地震を踏まえてやっぱり心配される方が多いと思いますので、それはしっかりとやっていただきたいんですが、そのような対応はどのようにされるのか伺います。
石原都市基盤部建築課長
今回の地震を受けまして、やはり耐震化ということを促進していくことが重要であるというふうに我々も考えております。今回、非木造住宅のほうの助成を始めたことにより、全ての住宅がある程度改修等の助成の対象となっているところもございます。先ほどの耐震改修のほうの件数というのは少ないところはありますが、逆に助成があることによって、それをきっかけに来られる方がいらっしゃる。そこから耐震診断であるとか、もしくは建て替え等につなげていくことができるというふうに考えておりますので、そこはしっかり区としても相手の方の事情を丁寧に聞きながら、やはりその方に合った助成制度の紹介等も行いまして、耐震化促進を進めていきたいというふうに考えてございます。
いさ委員
私も同じところです。80、81ページの耐震化促進のところなんですけど、今、課長のほうから木造住宅の除却を選択する方が多い理由の一つとして、その助成金が入ってくるタイミングというようなお話があったかと思うんですが、ほかにもいろいろ事情はあろうかと思うんですけれども、そういうお金を出せるか出せないかというところで、苦しくてそれを選んでしまうという方がいらっしゃるというのは、制度で何とかできないのかなと。そのお金が入ってくるタイミングを変えるということは検討できないのか。つまり、ある制度はそれぞれ使ってもらうためにあるわけなのであって、お金が入ってくる時期の事情というところでしんしゃくというか、利用の仕方がそういうふうになってしまうんだとしたら、ちょっとそれは考え直してもいいのかなと思う気持ちで聞いています。いかがでしょうか。
石原都市基盤部建築課長
やはりこちら、区としても国とか都の補助を使って進めている事業でございます。ですので、きちんと執行できたという確認を取った上で、要は最終的に金額が確定しまして、その領収書等なりできちんとその執行が確認できた段階でお支払いするという制度ですので、なかなかその途中で、金額が確定していない中でお支払いするというところは難しいかなというふうに思っております。
いさ委員
どうなのかな、やり方次第な気もしないこともないんですけれども、ぜひ制度ですから使っていただくのが一番の目的だし、何かそこの、診断したけどその先使わないという乖離の部分に何かあるわけなので、そこはこれから非木造住宅のところでもやっていくわけですから、ぜひちょっと検討というか、研究とかしていただきたいなというふうに思います。これは要望です。
もう一つ、同じページの下鷺橋の件ですけれども、これは不調になったということで、新しい年度で1からやり直し、仕切り直しというイメージになるということでしょうかね。
髙田都市基盤部道路管理課長
今、東京都のほうで執行の方法を、どのようにやっていくのかというのを検討中というふうに聞いております。
いさ委員
不調の原因みたいな、そんなようなことは、何となくこの分析というか、聞いたりはしているんですか。
髙田都市基盤部道路管理課長
今回、入札に当たっては、手挙げというんですかね、希望の企業自体がいないという情報までは来ておりますので、今後東京都と内容のほうは共有していきたいと考えております。
大沢委員
すみません、今ちょっといさ委員のほうから少しあったこととやや関係するんですけど、それ以外にも今度区として恐らくやっていることの中でも、入札不調というのが恐らく今二つぐらい説明の中で出たような気がしていて、一つは、道路舗装のところが入札不調という話がたしか出たかと思います。もう一つは、旧洗心寮の解体工事、ここが何か複数回入札不調であるということをたしかおっしゃっていたかなというふうに思うんですけど、このような入札不調がかなり多いのかなという気がしたんですけど、傾向としては、これ、こんなものなんでしょうか。
髙田都市基盤部道路建設課長
多いかどうかというのは難しいところですけども、今回、道路工事のほうの不調に関しては、工期等、ちょっと夜間工事が多い工事で、なかなか工期が難しいという、事業者等とヒアリング等をしてそういった内容はありましたので、その辺は見直して、今後、来年度発注していければとは考えております。
大沢委員
分かりました。じゃ、原因はある程度はっきりしていて、工期的な要求がちょっと合っていなかったと。金額面というより工期面だったということなんですかね。
髙田都市基盤部道路建設課長
どちらかというと、工期の設定が事業者と折り合わなかったのかなと考えています。
大沢委員
じゃ、手挙げがある前に予備的に何か打合せとかして、それでその場で今回辞退しますみたいなことのやり取りがされているということなんですかね。それとも、入札をやったら手挙げがないと。
髙田都市基盤部道路建設課長
入札ですので、入札前に事業者と話をするということはありません。入札後にいろいろと事業者に問合せをして、ヒアリングをかけたというところです。
大沢委員
分かりました。要は、工期面が難しいということが分かったから、今後もう一度再入札のときに考慮すると、そういうことで理解いたしました。
旧洗心寮解体工事のほうはどうなんでしょうか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
洗心寮につきましては、工期が事業者の繁忙期と重なったということと、あと、入札からの設計金額が若干合わないところがあったというところで、発注しましたが2回とも不調になりまして、その不調になった以後、再度発注しようとすると必要な工期が取れないということで、繰越しを行うことと決定したところでございます。
大沢委員
もう1点、防災まちづくりのところ、83ページ、ここで、全部で9,400万円ぐらいマイナスというか減額が生じているんですけれども、これ、いずれも申請件数の見込み差という言葉が書かれているんですけれども、大体何件ぐらいもともと見込みをしていたものがどのぐらいになったということで、結構大きな金額の減少だというふうに思うので、その分少し詳しく説明をいただけますでしょうか。
青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
御指摘いただきました案件について、大きく二つ、不燃化促進助成というところと不燃化特区制度というところの、二つの制度を用いまして助成しているというところでございます。一つ目の不燃化促進助成のほうでございますけれども、こちらは、令和5年度当初につきましてはトータル25件の申請を予定しておりましたところ、今回21件になったというところで、4件の減ということになってございます。二つ目の不燃化特区のほうでございます。不燃化特区につきましては、当初が76件だったものが58件になったというところでございます。
大沢委員
これは、見込みを立てる段階の根拠みたいなのがあって、恐らく見込みを立てていると思うんですけれども、例年の傾向とかから減少してしまった、そういうことなんでしょうか。
青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
今御指摘のとおり、令和4年度・5年度というところの、いわゆるトレンドを見ながらというところと、あと、各地区の制度の完了みたいなところもありまして、駆け込み需要みたいなところも含めて、その経験値で設定をしてというところで、まずは当初を押さえるというところでございまして、それに対して先ほど申し上げたとおり件数が減ったというところでございます。
大沢委員
そうすると、ちょっと心配なんですよね。例年どおりの傾向だったら本当はこの件数ぐらいいくはずなんだよねというところから、大体8割とか、2割ぐらい減ってしまっているということだと思うんですけど、これは何か原因として分析されていることはありますか。
青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
当初考えた申請件数というところがあるんですが、やはり工期の延期なんかがありまして、申請として最初の相談としてはしているんですけれども、実際に最終的な申請というか、年度内の申請というのが間に合わなくて、一部令和6年度に後ろ倒しになっているというところもあります。ですので、トータルとしては少し年度をまたいでしまっているようなことになっているので、一瞬この令和5年度としては少し減になっているように見えるところもあるんですが、大体の件数としてはおおむね順調に進んでいって、それがちょっと年度をまたいだというところが見立てでございます。
大沢委員
分かりました。それで少し安心したんですけど、しかかり案件というか、来年度にずれ込みが出てしまうというふうなところ。そうすると、来年度の見込みは例年より今度は多くなってくるみたいな、そういう感じでしょうかね。
青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
令和6年度の予算に関しましては、おっしゃられたとおり、今年度分のずれ込みの分と、また、来年度分の申請の件数を加味しまして予算を立てているというところでございます。
白井委員
まず、例年、年度末にといいますか、この定例会のタイミングで補正予算が組まれて、当初予算から大体減額補正みたいなのが非常に多いのかなと思います。都市基盤部とまちづくり推進部、もともと予算の想定が非常に大きいので、実際に工期の進み方だとか事業の進み方によって最終補正をするというのと、財源更正ですよね。国からの、東京都からの補助金で、初めは幾ら、想定はつくってあるにしても、各事業に当てはめているわけじゃないので、具体的にどの事業をどれに当て込むのかというところからの補正予算というのが一番大きいのかなと思います。しかも、このタイミングの補正予算でいつも思うのが、まとめて出てくるので、本当は一つひとつ細かくお聞きしてもいいぐらいかなというふうに思うぐらいなんですけども、ある意味、来年度の決算のときには、ここで財源補正がされてしまうので、もはや執行率を見たときには非常にきれいに整っているという状況で、実際はプチ決算というのはこのぐらいのタイミングなのかなと思うところです。一番初めに思うのは、この財源の更正をするタイミングというのは、今回まとめて出てきているんですけども、それぞれの事業の進捗のタイミングとかでできないものかなと思うんですけど、やっぱりこうやってまとめて財源更正だとか、いわゆる補正予算というのを行うものになるんでしょうか。ちょっとこの辺をまず教えてください。
委員長
委員会を休憩いたします。
(午後3時45分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時48分)
豊川都市基盤部長
今、委員の御質問の、事業の進捗と財源更正のタイミングの関係でございますが、事業の進捗につきましては、これは財源更正を所管している部署と十分に協議しながら適切に対応している。ただ、財源更正自体は当建設委員会の所管外でありますので、そのお答えはなかなか難しいかなと思っているところでございます。
白井委員
分かりました。財源更正はうちの所管外だということなので、それは仕方ないなと思います。ただ、一方、先ほど申し上げたとおり、当初予算を組んで、来年度、令和5年度の決算を行うときには、今やってみたように大型の補正予算が行われているので、ほぼほぼ、いわゆる使い切った最後の決算の額に近い予算額に変更になっているという状況なんです。しかも、これだけ中野はまちづくりがたくさん進捗している中でもあるので、本当はこのタイミングでもう少し詳しい資料だとかというのが見られるようにしてもらえるとありがたいのかなと思うんですね。実際、議案に出てきている金額よりも、我々が内示の段階でいただいているほうがもうちょっと詳しい説明が出ているんです。予算だとか決算とかやる場合は説明資料というのがつくんですけど、本当はこのタイミングぐらいでそれぞれ出してもらえるほうが非常に分かりやすいかなと思うし、特にこの建設委員会の所管に当たっては、この補正予算をしっかり本当はやったほうが、区の事業の個々の進捗というのが一番よく分かるのかなと思うところです。本当は1個1個の項目を聞いて、1個1個の事業進捗を聞いてやってもいいぐらいかなと思うところです。プチ決算というのかな、ぐらいのノリのほうだと思います。
とはいえ、今年度、令和5年度は異例続きというか、何といっても物価高騰と資材高騰がとてつもない――まだ終わっていないですけど――年だったと言えると思います。近年、他区では既に入札不調なんていうのもちらちら出てきている状況の中で、かろうじて中野区は何とか耐え忍んできているほうだったのかなというイメージなんですけど、いよいよ中野区もやっぱり逃れようがない状況なのかなというふうに思っています。先ほど耐震化については他の委員からもあったので、全体についてのお話でと思うんですけども、そうしたら、ちょっと個別に聞きたいのが、入札不調の話で聞いたので、洗心寮のお話も出ました。これ、2回不調になっていて、うちの所管とはちょっと外れてしまうんですけど、気になるのが、これ、解体工事ですよね。この後、全体の工期に影響するということはないんでしょうか。ちょっとここが分かれば教えていただけますか。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
解体後は、今検討しているところでして、特に定まった全体の工期というのはございません。
白井委員
これ、延びても何の問題もないということ。いわゆる取壊しができなくても、この後どう使うとかというところ。
桑原まちづくり推進部野方以西担当課長
失礼しました。解体工事の設計自体は来年度にやりますので、令和6年度を目途に跡地の活用の方向性を示すというところになりますので、その工程自体は特に変わりはないです。その後、さらに何を造るとか、これを造るとかという工程はまだ決まっていないので、その工程には影響ないと。確定していないというところです。
白井委員
今のところ大丈夫ということね。まだその後どうするかというのを検討中だからと。
もう一つは、同じ96ページのところで、平和の森公園周辺地区区画道路第1号新設工事と書いてありまして、これが先ほどの話だと、不調じゃなくて近隣との調整に時間を要したという話でよかったですかね。ここもちょっと詳しく教えていただけますか。
青木まちづくり推進部防災まちづくり担当課長
こちらの区画道路1号に関しましては、場所が野方駅から中野駅につながるバス通りのところの、そこから平和の森公園につながる道路になってございます。こちらについては拡幅整備をするというところで、建て替えに併せましてそれぞれセットバックしてもらったところの用地を取得しながら、ある程度まとまったところで道路整備のほうはやるという事業になっています。今年度ある程度まとまった土地が確保できましたので、この部分の設計と工事を進める予定をしていたところですけれども、特にその整備に当たって、道路と隣接の地権者の土地にある程度高低差ができてしまうということがありまして、そこの調整を図っていたというところで、調整と、あと設計までは済んだというところなんですが、そこがちょうど年度末までかかってしまったので、工事まで最終的にはいかなかったというところでございます。
白井委員
何となくイメージ的には、もはや調って整備が終わっていたのかなと思ったので、改めて出てきて、何が調整に時間がかかっているんだろうと思ったんですが、分かりました。
それから、ちょっと全体的なお話でお聞きしたいんですけども、前回の説明で、国の新たな財源更正の中で、補助金のやつで、囲町と、それから中野二丁目の活用のお話がありました。単純に繰越明許費だとか債務負担行為というと、何となく今年度事業が終わらなかったので引き続き来年度もやりますよという、だから繰越明許費だとか、もしくは債務負担行為をかけておきますよというと、どうしてもできなかったから後ろに倒しているという意味合いが強いんですけども、そうじゃなくて、もっと積極的に今回取り組んでいただいているところは何点か実はあるんじゃないかなと思っています。というのは、せっかく補助金が取れるめどが立った。だから、今年度の事業の中に入れて、だけど、実際はこの年度じゃできないから来年度に送るんだという。いわゆるこの補助金確保策のために取り組まれている事業というのは、単純に計画が今年できなかったから遅れていますよというのとは違って、所管ごとに工夫していただいて財源取りをやっていただいている事業があると思うんですけども、今日たくさん御報告いただいているんですけども、その中で具体的にどの事業で幾らほど確保できているというのがあれば、ちょっと教えていただければと思います。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
さきの閉会中の建設委員会でも御報告した内容ではございますが、まず繰越しというところでいきますと、84ページ、85ページをお開きいただければと思うんですけども、こちら、例えば都市再生区画整理事業補助、金額としてはマイナス2億1,000万円余というようになっておりますけども、この内訳としましては、国費の内示分の減が一応4億円ほど、あと、国費を取得したことによってそれに対応した補正ということで1億9,500万円ということが補正増になっていまして、トータルとしてはマイナス2億1,000万円となっております。あと、都市再生土地区画整理事業補助の中野三丁目地区に関しても、国の補正増ということで、歳出としては2億6,500万円余増額で、ただ、移転補償費というところでマイナスが3,500万円ほどありまして、そのトータル額としては2億2,900万円。あと、先ほど委員がおっしゃられた建設工事費高騰の影響を受けたというところでいきますと、令和5年度に執行する分にはなりますけども、同じ85ページの中野二丁目地区の市街地再開発事業補助で、地域活性化タイプということで18億4,000万円を計上しているところになります。
白井委員
今のが補助金取りで非常に工夫されたものです。何となく、同じように債務負担行為だとか繰越明許費だというと来年度の予算を縛りつけるというところから、本来はしっかり今年度で予算を組んだんだからその中でという話なんですけど、これ、あえて組まれているところなので、工夫のゆえに積極的に取り組まれたというのかな、攻めの繰越明許費だとか攻めの債務負担行為というふうに僕は思うんですけど、非常に評価させていただきたいなと思います。
あと、先ほどの説明の中で囲町のデッキの話ですかね。本来は区で単独でやらなきゃいけない事業だったものが、協定事業によってそちらの本体の事業に入れ込むことができたという話ですが、実はこの辺も補助金全体の取り方からすると、事業の組替えによってできたのかなと思うんですけど、この点もう少し詳しくと思うのと、あと、他の事業で該当するものがあれば、これも教えてください。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
囲町方面デッキの実施設計につきましては、当初は中野区直轄事業ということで、区で実施する予定でございましたが、一部につきまして囲町東地区の市街地再開発組合のほうが、組合側の負担で設計をやっていただけるという形になりましたので、その分が減額になっているというところでございます。
白井委員
ざっくり幾らなんて言い方はできますか。難しいですか。
井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長
差額としては1,900万円余でございます。
白井委員
ありがとうございます。
それから、耐震化の話は他の委員からあったので、私からもと思ったんですけど、全体として先ほどあったのが、除却が増えているという話です。1度この辺の数字を見せてもらえるとありがたいなと思ったのと、補助金に関しては、耐震助成と除却、ほぼほぼ同じ率ですという話だったんですけど、気になるのが、もともと限度額を設定されているところでもあります。当然国・東京都の補助金を活用してという状況なので、うちで単独で全てやっているわけじゃないんですが、そもそもいわゆる物価高騰が原因で助成の申請が減っているというところがあるのであれば、これ、金額の算定だとか、もう一回やらないとなかなか今後の伸びというのは難しいのかなと思ったりするところもあるんですけども、御担当のほうではどのように捉えられているのか、ちょっと教えていただければと思います。
石原都市基盤部建築課長
木造住宅の建て替え、また、除却に関して、先ほど御説明したとおり、建て替え助成よりも除却を選択する方が多いというところはございます。ただ、助成率、もしくは助成限度額についてはどちらも同じ。ただ、全体の算定金額につきましては、やはり建て替えのほうがある程度は工事費もかかってくるところもありますので、そういったところから建て替えのほうが若干助成額としては上がってくるというところではございます。こちらについては、どちらかの選択というところに関しましては、除却して、建て替えをして、耐震化させるというところの目的としては同じことになってきますので、どちらを選択して、また、助成金が入ってくる時期であるとか、そういったところはやはり個々の方の事情というところも大きいところでございますので、そういったところは、先ほどの話ではないですけど、我々としてはそのメニューの、実際の内容については十分説明をした上で、相手の方によりよい選択をしていただくというところをやっていきたいというふうに考えてございます。
白井委員
それはそのとおりなんですよね、ある意味で。ダイレクトに聞きたいのは、物価が高騰していると。そうすると、建て替えの費用も上がる。積算自体、全体が上がるので上限設定も上がるという言い方になるんでしょうけども、助成率の在り方というのが、ここからがくんと物価が下がり出したとか、建て替え費用が下がるとは考えづらいので、そもそも上がったことによって申請が減っているというのがあれば、この後劇的に回復するかなとか。もっと言うと、建て替えをしようとか除却しようという人たちに、これだけ補助がもらえるのであればやってみようかなというような追い風になるような支援策、具体的には金額だとか補助率をもうちょっと上げていくというような考え方はどうでしょうかというふうに聞いているんですけど、どうですかね。
石原都市基盤部建築課長
個々の物価高騰の影響というところは、やはりそれぞれ建て替えも除却のほうもあるのかなというふうに思っております。やはり区としては、都度都度こういった事業の内容については、見直し等は行っているところでございますので、そういったところの事情から、なかなか両方とも難しい、逆に言えばこういった助成を使うということは、なかなか使っても耐震化が難しいというところであれば、そういったところの選択肢も出てくるのかなというふうに思います。それは、今後それぞれの事情と、あと社会情勢等を見ながら、必要に応じて事業の見直しというところは行っていきたいと思います。
白井委員
これで最後にします。ざっくりとした言い方で恐縮なんですけど、それぞれの当初予定していた計画があろうかと思います。今年度の進捗、当初予定から大きく変わった――若干はいいです――大きく変わったというものがあれば、それぞれの事業の中で教えていただければと思いますけど、いかがでしょうか。
石原都市基盤部建築課長
まだ最終的な集計については、やっているところでございますので、それについては次年度御報告させていただきたいと思います。ただ、先ほどちょっと今回の補正の件で金額が大きいというところの理由として、一つは合意形成のほうのお話はさせていただいたんですけど、もう一つ、実際に今回集合住宅で、ある程度規模が大きく工事期間もかかるもの、その中で一番大きな影響を受けたというのが耐震改修工事のほうでございます。工事自体の影響を受けています。その中で1件、当初補強工事でやっていたものを建て替えに御変更されるという集合住宅がありまして、そういったところがやはり金額として大きく出てきている。ですので、件数としては劇的にとか減っているわけではございません。全体的に今回の件に関しても件数は減っていません。もう一つ、工事の期間がやはり延びてしまって今年度中の執行が見込めなくなったので、出来高払い、こちらに変えているというところもありましたので、今回金額は大きいんですけれども、何か今までやろうとしていたところ自体がなくなったというよりも、方向性を変えたとか工事期間が延びたので、来年度予算としてというところとか、そういったところがあることによって今回の補正というところになったものでございます。
白井委員
あとは大丈夫ですか。あとは皆さん順調なんですね。
山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長
一応期間ということの御質問がありましたので、さきの閉会中の委員会でも御報告した中でいきますと、囲町東地区のところが、支持層が深度化というか、深い位置にあったということが分かったので、工事の工期の完了としても一応6か月ほど延期になったというところがあります。こちらについては、内示の減等もあったりする中でいうと、繰越しを今回も計上させてもらっているんですが、内示が減った分はまた翌年度、その分の工事費に対しての補助金を要求しながら、区の歳出削減というところの中で進めていければというふうに考えております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で質疑を終結します。
意見について伺います。第1号議案について意見はありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、第1号議案について意見なしとして総務委員会に申し送ることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で第1号議案の審査を終了します。
以上で本日予定した日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。
(午後4時07分)