令和6年06月20日中野区議会建設委員会(第2回定例会) 中野区議会建設委員会〔平成30年7月5日〕

中野区議会建設委員会〔令和6年6月20日〕

 

建設委員会会議記録

 

○開会日 令和6年6月20日

 

○場所  中野区議会第4委員会室

 

○開会  午後1時00分

 

○閉会  午後4時59分

 

○出席委員(8名)

 南 かつひこ委員長

 いのつめ 正太副委員長

 斉藤 けいた委員

 大沢 ひろゆき委員

 白井 ひでふみ委員

 いさ 哲郎委員

 ひやま 隆委員

 伊藤 正信委員

 

○欠席委員(0名)

 

○出席説明員

 都市基盤部長 松前 友香子

 都市基盤部都市計画課長 塚本 剛史

 都市基盤部道路管理課長 長沼 美春

 都市基盤部道路建設課長 髙田 班

 都市基盤部公園課長 村田 賢佑

 都市基盤部建築課長 石原 千鶴

 都市基盤部交通政策課長 宮澤 晋史

 都市基盤部住宅課長 伊藤 廣昭

 まちづくり推進部長 角 秀行

 中野駅周辺まちづくり担当部長 千田 真史

 まちづくり推進部まちづくり計画課長 近江 淳一

 まちづくり推進部野方以西担当課長 桑原 大輔

 まちづくり推進部まちづくり事業課長 山岸 高広

 まちづくり推進部まちづくり用地担当課長 酒井 雅勝

 まちづくり推進部街路用地担当課長 田中 常夫

 まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長 青木 隆道

 まちづくり推進部防災まちづくり担当課長 安田 道孝

 まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長、

 まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長 小幡 一隆

 まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長、

 まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長 井上 雄城

 まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長 大南 隆司

 

○事務局職員

 書記 梅田 絵里子

 書記 早尾 尚也

 

○委員長署名


 

審査日程

○陳情

〔新規付託分〕

 第5号陳情 区内鉄道各駅周辺に路上喫煙禁止地区の指定を求める陳情

○所管事項の報告

 1 上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査について(新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当)

 2 中野駅周辺地区駐車場地域ルールの運用開始について(中野駅周辺まちづくり課)

 3 中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業の検討状況について(中野駅新北口駅前エリア担当)

 4 中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について(中野駅地区・周辺基盤整備担当)

 5 囲町地区の市街地再開発事業の進捗状況について(中野駅周辺地区担当)

 6 中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況について(中野駅周辺地区担当)

 7 中野駅周辺地区都市再生整備計画の変更について(中野駅周辺エリアマネジメント担当)

 8 その他

 (1)新たな防火規制区域の指定について(まちづくり計画課)

 (2)中野区画街路第3号線(交通広場)における区分所有建物の取得について(まちづくり用地担当)

 

委員長

 それでは、定足数に達しましたので、建設委員会を開会します。

 

(午後1時00分)

 

 本日の審査日程ですが、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように進めます。

 なお、審査は5時を目途に進め、3時頃に休憩を取りたいと思いますので、御協力をお願いいたします。

 それでは、議事に入ります。

 昨日に引き続き、陳情の審査を行います。

 第5号陳情、区内鉄道各駅周辺に路上喫煙禁止地区の指定を求める陳情を議題に供します。

 委員会を暫時休憩します。

 

(午後1時00分)

 

委員長

 それでは、委員会を再開いたします。

 

(午後1時01分)

 

 お諮りします。第5号陳情を本日のところは保留とすることに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決します。

 以上で第5号陳情についての本日の審査を終了します。

 昨日に引き続き、所管事項の報告を受けます。

 初めに、1番、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査についての報告を求めます。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 それでは、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査について、御報告をいたします。(資料2)

 なお、本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告となります。

 初めに、1番、主な経緯等でございますが、上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区は地域危険度が高く、一部については東京都の防災都市づくり推進計画において震災時に特に甚大な被害が想定される整備地域に指定されるなど、防災上課題がある地区でございます。

 本地区では、平成30年1月に地域住民が主体となり防災まちづくりの会が設立され、令和4年8月に区に対して防災まちづくり提案書を提出してございます。区では、当提案を受けまして、本委員会で報告の上、令和6年3月に防災まちづくり方針を策定。今後は、区施行による補助220号線(Ⅱ期)の道路拡幅整備による延焼遮断帯等の形成を契機とし、本地区の防災まちづくりを推進する予定でございます。

 今般、本方針において、沿道地権者の建て替えに合わせて拡幅整備を予定しております防災上重要な避難路につきまして、沿道地権者の意向を把握するとともに、地区計画策定に向け地域住民等と検討を開始することから、本委員会に報告するものでございます。

 続きまして、2番、沿道地権者への意向調査でございます。

 (1)番、調査の目的及び方法でございますが、対象となる避難道路沿道の地権者等に対して、避難道路整備の必要性に対する理解、将来の建て替え時の影響に係る意向を把握するため、7月下旬からアンケート形式により調査を実施いたします。

 具体的な調査対象について別紙にて御説明をいたします。まず、令和6年3月に策定をいたしました防災まちづくり方針におきまして、図の青い点線で示す防災上重要な路線のとおり、緊急車両の通行や円滑な消火救援活動、また円滑な避難動線の確保に当たり、整備が必要となる道路ネットワークを位置付けてございます。このうち、消防活動困難区域の解消のため、幅員6メートル以上の道路として拡幅が必要となる路線について、赤枠で示す3本の避難道路を位置付けまして、アンケート対象としました。

 なお、消防活動困難区域とは、東京都の防災都市づくり推進計画におきまして、幅員6メートル以上の道路から直線距離で140メートル以遠の区域は消防車のホースが届かないとされ、円滑な消火・救援活動のため解消が求められる区域となってございます。

 調査対象の諸元につきましては、3路線の総延長は約1,200メートル、現況道路幅員は3.6メートルから5.45メートル、沿道敷地数は209件となってございます。

 かがみ資料にお戻りいただきまして、2番の(2)番、主な調査内容でございますが、防災上の課題と安全性確保に向けた取組、避難道路整備の必要性に対する理解度の確認とともに、将来建て替え時において道路拡幅整備に協力する際の意向等について把握するものでございます。

 最後に、3番、今後の予定でございます。令和6年度において、今般御説明をいたしました意向調査の上で地元防災まちづくり会との共有を図りながら、地区計画等素案を検討、令和7年度において都市防災不燃化促進事業等の補助事業の導入の検討を行いながら、都市計画に係る手続を進めることを予定してございます。

 御報告は以上となります。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 よろしいですか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 では、質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、2番、中野駅周辺地区駐車場地域ルールの運用開始についての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 それでは、中野駅周辺地区駐車場地域ルールの運用開始について御報告をいたします。(資料3)

 中野駅周辺地区駐車場地域ルールについては、令和2年に駐車場地域ルール、令和4年に駐車場地域ルール運用基準を策定したところでございます。また、令和6年4月には区と公益社団法人日本交通計画協会で中野駅周辺地区駐車場地域ルールの審査に関する基本協定を締結し、5月には審査の実施に関する協定を締結しております。このたび、審査に必要となる運用基準を策定するとともに、駐車場地域ルール及び運用基準を公告・施行して運用開始しましたので、御報告をいたします。

 1番、駐車場地域ルールの目的と効果です。中野駅周辺地区の地区特性に応じた駐車施設の整備基準を定め、地域と行政が一体となって総合的な取組を行うことにより、駐車施設利用者の利便性の向上及び良好な交通環境の形成を図ることを目的としております。

 主な取組としましては、駐車義務台数の適正化、それから駐車施設の隔地・集約化、特定路線(中野通り・早稲田通り)への駐車施設出入口の設置を抑制、地域荷さばき駐車施設の整備促進といった取組となります。また、運用による効果につきましては記載のとおりでございます。

 地域ルールそのものにつきましては、これまでも議会に状況等報告をしておりますけれども、概要につきまして、参考として、参考資料1、駐車場地域ルールの概要を添付しておりますので、後ほど御覧ください。

 2番、中野駅周辺地区駐車場地域ルールの審査に関する基本協定について、主な内容としましては、審査機関の指定ですとか、審査の依頼、こういったことを協定として締結してございます。

 3番、中野駅周辺地区駐車場地域ルールの審査の実施に関する協定について、こちらにつきましては、審査の手続や手順、それから審査の費用等を協定として締結しております。

 4、運用指針等についてでございます。駐車場地域ルール運用指針、別紙1を御覧いただきたいと思います。別紙1の目次を御覧いただきたいと思いますけれども、こちらの運用指針につきましては、既に策定をしている駐車場地域ルール運用基準に基づきまして、台数ですとか構造、出入口等、各基準について解説をしたマニュアルとなってございます。こちらは細かい内容となりますので、後ほど詳細を御確認いただけたらというふうに思います。

 続きまして、「中野駅周辺地区駐車場地域ルール適用申請に関するご案内」、別紙2を御覧いただきたいと思います。こちらにつきましては、申請に当たっての流れを示したものでございます。

 まず、適用申請・審査の流れについてですが、こちらは区への申請、それから審査機関での審査などの流れを示しております。

 また、審査手数料では、審査の際に申請者から審査機関に支払う手数料を示しております。

 それから、地域まちづくり貢献策の実施では、附置義務台数減免の場合については、地域まちづくり貢献策を実施していただく旨記載をしておりまして、これを地域貢献協力金とする場合には、減免1台当たり200万円とすることを記載してございます。

 また、運用後の対応でございますが、地域ルールの適用を受けた場合には、毎年駐車の実態を運用組織(区)へ報告するということが必要となります。

 表紙に戻っていただきまして、5番、今後の予定ですが、運用を開始いたしましたので、令和6年7月には中野駅周辺地区駐車場地域ルール運営委員会第1回を開催するということで予定してございます。

 御報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 いよいよ地域ルールが始まるということで、お聞きしたいのは別紙2の審査のところなんですが、隔地審査と、それから附置義務台数の減免審査というところ、かなり金額がこう見ると高額なんですけれども、具体的にどういったことを審査するのか、なぜこんなに金額が高いのか、そこを教えていただけますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 審査につきましては、別紙2の上記の審査の流れに基づきまして申請をいただきまして、審査機関による審査ということになってまいります。申請に当たっては、隔地をする際の、駐車場をここのエリアに設けずに近隣の別の場所で設ける際の考え方ですとか、距離ですとか、そこに持っていった際の影響ですとか、そういったことを証明して申請をしていただいて、その内容を審査するということになりますし、また、台数の審査については、申請者がこのぐらいの附置義務台数、駐車場を整備するということで考えているんだけれども、それについての影響というところを自ら調査、内容を自分たちで申請する際に、これで適正であるということを証明した上で審査をしてくるということになりまして、その内容について、そこまで台数を減らして大丈夫なのかどうかとかいうところを地域への影響も踏まえて交通の専門家が審査をするということになります。そういった専門家の審査というところも踏まえてのこの金額ということでございます。

ひやま委員

 そうすると、審査をするに当たっては、審査をする側も、それから審査を依頼する側も、専門的な恐らく知見が必要なのかなと思うんです。そうすると、申請する側もかなりコストというのかな、専門家に対して依頼を御自身でも負うようなスキームになっているわけですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 その点、申請者がどこまでというところは特に規定はしてございませんので、申請者のほうで専門家を依頼するかどうかも御自分たちで判断をしていただいて、自分たちで考え方を示す。それを区の側の審査機関が適正かどうか確認をするということでございます。

ひやま委員

 分かりました。それで、一番右側のところなんですけれども、附置義務台数の減免及び隔地の同時審査。同時に審査をする場合には、予備審査、本審査とも金額的に言うとお安くなっているというか、同時審査のほうが金額的には低くなっていますよね。この理由は何ですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 隔地の審査という内容と附置義務台数の減免の審査、それぞれ審査をするということであれば、それぞれの考え方を審査機関で確認をするということでございますけれども、それをまとめて審査をするという点では、地域への影響とかは一緒に確認をするというようなところもできますので、そういった2件の合理性みたいなところで、単純に両方足したものの金額よりはお安くなっているということでございます。

ひやま委員

 それから、同じく別紙2の後ろのページですね。これのまちづくりの貢献協力金というところで1台当たり200万円。この金額も、基本的には周りの各自治体なんかも大体これぐらいが相場という理解でよろしいんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 地域まちづくり貢献協力金の決定に当たりましては、周辺自治体の状況というのも踏まえまして、既に実施をしている池袋ですとか、渋谷、それから新宿、こういったところの金額を参考に設定しているものでございます。

ひやま委員

 分かりました。ちなみに、対象となる、今後見込まれるであろう、該当する協力金をお支払いいただくような、恐らく想定されるところは大体何件くらいとかという見込みは今ありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 申請するかどうか、減免するかどうか、もともとの駐車場附置義務台数を整備する、もしくは減免する、そこも申請者の考えというところでございますので、具体的に今何台ぐらいという想定があるというところではございません。

ひやま委員

 金額も200万円ということで、かなり高額になるかなと思うんです。これは当然貢献協力金なので、毎年毎年払うとかという話ではなくて、一度これを払えばもうそれで完了というか、それ以上何か払うものというのは特にないんですね。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 地域まちづくり貢献策の実施というところの下に納付時期等の流れが記載をしてございますけれども、工事完了時から3か月以内に納付をしていただくということで、当初の整備時というところでございます。

ひやま委員

 分かりました。そうすると、それを設置する際のイニシャルコストというか、そういったところを勘案してこれぐらいの金額でというふうな、そういったことですね。分かりました。

 それから、200万円とか、この協力金とかは、中野区の歳入のどこに入ってくると考えればよろしいんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 こちらの協力金につきましては、それを原資に地域の交通施策ですとか駐車場施策、そういったことに活用していくということで考えておりまして、これについてはそういったことを目的とした基金をつくるということを想定して進めているところでございます。

ひやま委員

 基金という方向性ということですね。分かりました。

 それから、頭紙に戻りまして、私が気になるのは、地域荷さばきのところを、ごめんなさい、もう一回確認させてください。地域ルールが運用されることによって、荷さばきの適正化というところもここに書かれております。中野通り、それから早稲田通り共に、中野五丁目周辺なんかは特にやはり荷さばき車両が、非常に朝の時間帯であったりですとかなり危険なところも見受けられるんですが、この地域ルールが運用開始されますと、それで、地域荷さばき駐車施設なんかも今後想定されるわけですよね。具体的に地域荷さばき車両というのは、どの辺りを想定すればよろしいんですか。具体的にここというふうな目星とかというのは今ありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 現時点で進めるところとしましては、新北口の再開発施設の地下に地域の荷さばき施設をつくるということで整備の計画をつくって進めているところでございます。ここにつきましては、中野通りで荷さばきをされている方がそこに止めていただいて、そこから地上に出て中野五丁目側に配送していただくということで想定をしてございます。

 また、地域ルールの今後ですけれども、例えば中野五丁目の中でこの対象になるような建築物の建築があるというようなことであれば、その中で地域ルールを活用していくということであれば、台数を減らしたところに地域の荷さばきを入れていただくとか、場合によっては中野五丁目側の必要なところに荷さばき施設をつくるのに、協力金をもとにそこの整備を区として助成していくとか、そういったことでより地域にふさわしい荷さばき環境をつくっていきたいというふうに考えてございます。

ひやま委員

 一番最初におっしゃった新北口のところの地域荷さばきというのは、その規模感がまだ私も具体的にイメージが湧かないんですけれども、今ある荷さばき車両ですね、ずらっと朝の時間帯とかも並んでいますけれども、あれをどれくらいそこに吸収、のみ込めるというふうな想定で今いるんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 現在、拠点施設の地下1階に地域の荷さばき駐車場ということで、20台を想定して計画を進めていただいているということでございます。この20台というのは、中野通りに荷さばきをされている駐車の状況を踏まえて区として示した上で、20台ということで計画をしていただいているということでございます。

 ここから中野五丁目側にデッキですとか地下通路をつないでいくということで計画を進めておりますので、その地下通路を通っていただいて中野五丁目で配送していただく。また、この地域荷さばき施設を使っていただかないと、つくっても意味がないというところがございますので、これについては中野五丁目の商業施設の方々、商店街の方々とそこの活用についてきちんと連携を図りながら進めていきたいと考えてございます。

いさ委員

 今の荷さばきのお話でちょっとお聞きをしたいんですけど、地域の皆さんと連携をしていくという答弁をなさったと思うんです。前回僕が聞いたときに、これをつくるに当たって地域の皆さんと事前のお話はされていないようなことを答弁されていたと思うんです。そう記憶していますけれども、では、そこから事実関係をちょっと確認できますか。地域の皆さんとは事前にどのような打合せをなさったのか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野五丁目の商店街の方々とは、新北口の拠点施設の計画を進める前から地域の荷さばきの在り方について勉強会等を実施してきたというところでございます。この中で中野駅新北口の進捗状況というところも報告をしながら、現在まで進めてきてございます。

いさ委員

 中野五丁目の商店街の皆さんというのは、具体的にはどういう方々でしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 具体的には、中野五丁目の商店街第7ブロックの集まりですとか、そういったところに行ってお話をしているということでございます。

いさ委員

 商店会ということですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野五丁目の商店街の商店会長さんたちの集まりというところでございます。

いさ委員

 今聞いたのは、以前から商店街の支援なんかも含めて、今の商店街の組織率というのを僕はずっと問題にしてきたつもりだったんですけれど、そういう中で、商店街の皆さん、商店会長さんたちの話すのは大事だと思います。一方でそこに入っていない皆さんもたくさんおいでになるというところでは、今まで聞かなかったということではないと思うんですが、これから先の利用に当たっての告知というところをどうしていくかというところで僕はカバーしなければいけない面があるのかなというふうに思うんです。結局肝腎なのは、そこを利用してもらうことですよね。それが広く商店街の皆さんに知れ渡っているのかどうか、ここのところが一番の問題じゃないかと思うんですが、この点はどうお考えですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 商店街第7ブロックの方々にお話をしてきたというところと、そういう意味で広く周知は必要というふうに思っておりますので、中野五丁目のまちづくりニュースの中でもお知らせをしてきたというところはございます。今後、荷さばき駐車場を整備していくに当たって、できるだけ小売の方々、そこに配送してくる方々に使っていただかないといけないと思うので、そういった活用の仕方、うまい商店街との連携の仕方というところも、第7ブロックの方たちと意見交換をしながら進めていきたいと思っております。

いさ委員

 とても厳しい言い方になりますけれども、実態的に本当に使われるのかどうかというところは本当に気にしていて、紙ぺら1枚来ましたというところであなたには知らせましたよみたいな話ではいけないと思うんです。これは配送の皆さんにとってもそうだと思うんですよ。配送の皆さんだって、忙しい中1日何件もこなさなきゃいけなくて、その辺に止めたりしちゃっているということはあると思うんです。実態的に使ってもらおうと思ったら、かなり正面から協力をお願いしなければいけないはずだと思うんです。ここは区の姿勢というのは問われるなというふうに思います。

 それで、この表紙についてなんですけれども、「運用による効果」というところに、上の主な取組のところの(4)番までで荷さばきと出てくるんですけれども、その後に「自動二輪車駐車施設、自転車駐車施設等の地域の駐車課題に対応した駐車施設等の整備促進」というふうになっています。これが分かりにくくて、具体的にはこのルールの中でどのように促進されていくことになるのか、ちょっと追加で聞けたらと思うんですが。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 地域全体として駐車環境の適正化をしていきたいというふうに思ってございますので、例えば一般車の台数をそこまでここの地区には必要がないということであれば減免をするというようなことに加えて、そこの場所について一般車は余っているのでつくらなくていいけれども、そこについては自動二輪が不足をしているということであれば、自動二輪車の駐車施設を設けてくださいですとか、そういったことで地域貢献をしていただく。そういったことも可能になる制度でございます。

いさ委員

 それは、別紙1のどの辺りに記載されているでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 別紙1の40ページになりますけれども、駐車施設の効率的な活用方法ということで、地域まちづくり促進施策の施策例ということで、表紙と同様の記載にはなりますけれども、地域荷さばき駐車施設、自動二輪車駐車施設、原動機付自転車駐車施設、そういったところの整備に対する支援ができるというようなことで記載をしてございます。

いさ委員

 ちょっと所管を超えちゃうかもしれないんですけど、その施設の中で自転車駐輪場を減らしても構わないというようなことになっていくということですよね、例えば附置について。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 本地域ルールについては、自動車の駐車場の適正化というところで、地域ルール制度自体は東京都駐車場条例に基づくものなので自動車を対象にしておりますけれども、そこについて減免をしたところについては、自動二輪車ですとか、自転車、そういったことの整備をお願いするケースがあるということでございます。

いさ委員

 ここで台数を増やしていくこともできるというのは、区の自転車政策との関わりでは特に連動はしないということ、別々に動いているということでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野駅周辺の自転車駐車場整備計画というのも区でつくっておりますけれども、その駐車施策に基づいて区としては自転車駐車場はつくっていきますが、その中で多少このエリアには不足する、そういった実態があれば、その事業者の方には整備をお願いするケースはあるということでございます。

斉藤委員

 今後の予定のところなんですが、来月に運営委員会が実施されるということですが、運営委員会のメンバーはどのような方が集まる予定を今考えていますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 運営委員会につきましては、地域ルールの制度が適正に運用されているかですとか、そういった運用状況の報告をしたり、今後の制度の見直しをしたりというようなところの内容を議論する会ということでございまして、交通の専門家である大学の先生、それから東京都の交通計画課、建築企画課、それから第三建設事務所、中野警察署、野方警察署の交通課長、それから商店街の代表の方というところで構成をされてございます。

斉藤委員

 今回、主な取組の四つで私もやっぱり気になるのは荷さばきのところなんですよね。こういう運営委員会をするときに、今、商店街の方というお話はあったんですが、地域の方をもう少し交えて、せっかく運営委員会をするのであればメンバーに構成すべきかなというのが一つ気になります。荷さばきに応じてはやっぱり事業者であったりとか、商店街、商店会の方ももっと含めたこういう委員会を今後やっていくべきかと思うんですが、その辺どうお考えでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 地域ルールの運営委員会というところにつきましては、地域ルールという制度を運営していくというところでの在り方というか、適正な運営かどうかというところを議論する場ですので、こういったメンバーで運営委員会を行っていくというふうに考えてございます。一方で、委員お話にございました地域の駐車環境ですとか、交通環境といった点につきましては、地域の方々、警察さんも入っていただいて、交通の対策の協議会ですとか、勉強会ですとか、そういったこともやってございますので、そういった中で意見交換をしていきたいと考えてございます。

斉藤委員

 運営委員会はそのように実施されるということですが、あくまでも利用される方が実際に理解しなければ、これはあまり意味がないものだと思うので、運営委員会で交通のルールに詳しい人、警察が集まって話して、それで終わるのではなくて、どれだけその地域の方と、また当事者の方、利用される方と連携していくかが非常に重要に思うので、その辺の周知を改めてしっかりと行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 委員お話の視点は大変重要だと思いますので、地域の方々と十分に意見交換しながら進めていきたいと考えてございます。

白井委員

 駐車場の地域ルールについては、これまでも非常に注目しているという話をしてきたところです。いよいよ運用の開始ということなんですけれども、何度も確認してきましたけれども、いよいよ値段が決まったのが1台200万円ですね。それなりの金額ですが、他区と比べて大体同じぐらいなのかなと思います。1台につきの附置義務の免除によって得られる金額と、申請の手数料が結構いい値段するんですけど、これもほとんど手数料代と考えれば、収入源というよりも実際は1台分の換算なんでしょうね。

 先ほどのひやま委員からの質問の中に想定台数を考えていないという話だったんですけれども、エリアを指定していますよね。これだけの準備をしてきて、当て込みはないんですか。幾つぐらい申請が来そうだとか、もしくはそのためにつくったルールなので、全くどうなるか、海のものとも山のものともというような算段しかできていないものなんでしょうか。本当は積算できているんじゃないかと思うんですけど、いかがですかね。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 このルールを申請するかどうかは事業者さんの考え方次第なので、あくまでも申請がどのぐらい来るかというところは我々も正直想像できないというところはございます。ただ、一方で、例えば中野駅新北口の拠点施設、ああいった規模ですと数百台という駐車施設の規模がございますので、そういったところに適用するということになるのであれば、かなりの台数の規模ということではございます。

白井委員

 これから新しく建物ができる。本来であれば、駐車場の附置義務があって、それを免除できるようになると、一番は新しく建物ができるときに事前に申請があるということでしょう。既に出来上がった建物もエリア内であれば対象になるので、今まで駐車場だった部分をやめて、例えば店舗にするだとか施設に変換するんだといった場合は対象になるでしょうけれども、あらかじめ新規分を見られる場合は、数百台北口だけでも今後附置義務が課されるといったときになるとなかなかの金額に本来はなるはずだろうし、そうしていかないと駄目じゃないかなとも思います。

 まだ何台になるとも分からないという話なんですけれども、抜本的な言い方をすると、駅前の附置義務の免除と同時に荷さばきの問題もあって、これが交通の障害にもなっている。特に歩行者、自転車の往来に対しては非常に危ない状態になっていて、これも併せて解消していくという話をしてきたわけなんですよね。ここに荷さばきという話が出てくるんですけど、今のところ中野の駅前にあるのは、駅に直結しているJRさんのほうの荷さばきと、今後、中野サンプラザ、区役所を一体的に開発して、中野五丁目側に渡ってこられる位置付けとなる地下の駐車場の2台。こちらに先ほど20台という話だったんですけれども、JRさんのほうはほかの地域に開放はあるんでしょうか。いかがでしょうかね。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 JR、それから駅ビル、中野駅新北口の拠点施設の商業施設、それぞれ商業施設がありますので、商業施設に必要な荷さばきというところはそれぞれつくります。先ほどの20台というのは、それとは別に地域用に20台をつくる、そういった内容でございます。

白井委員

 地域用の20台というのは、JRさんの中のほうのやつですか。中野サンプラザ側の話ですか。両方合わせて20台というイメージですか。確認しておきます。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 地域用の20台というのは、中野駅新北口の拠点施設の地下に地域用として20台用意をするということで考えてございます。

白井委員

 その20台で実際荷さばき場が全部賄うことができますかという話に行き着くんですよね、これで。いかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 20台につきましては、中野通りの今の荷さばきの状況、それから時間当たりの駐車している台数ですとか、そういったところを勘案して、20台ということで整備をお願いしているところでございます。ただ、一方で荷さばきをしている距離とか、そういったところも調査をしたところはあるんですけれども、新北口の荷さばき施設からの距離という点では、早稲田通りのほうに行けばかなり遠くなりますし、そこで全て賄えるものではないとは思いますので、それに加えて今後の建築計画、地域ルールの状況を見ながら、場合によっては物件が出てきたらそこに荷さばき駐車場の整備をお願いするですとか、そういったことで徐々に適正化を図っていきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 現実的に考えて無理ですよ、そんなの。南口もあるわけでしょう。中野五丁目のエリアもかなり広いんですよ。中野サンプラザ側にセットされていても、移動する距離が多過ぎて、カートや何々に乗せて運ぶというんですけれども、およそ現実的とは思えない。ここの1か所にとにかく荷さばき場があるから使いなさいというんですけど、これを有料にするんですか、無料にするんですか。仮に無料にしたとして、皆さんそこを使ってもらえますか。

 現状は、警察のほうでも、厳しい言い方はしますけど、まあまあ寛容に見てもらっている。本来であれば駐車違反の対象なんですよ。だけど、現実的にはもう無理だろうというところからですよ。これができたことによって、本来であれば使わなければ飴とむちで、いやいや取締りを厳しくしますからといったときに、現実的な整備でこれで足りるかというと、台数的には足りるのかもしれないですけど、移動距離を考えたらあまりにも使い勝手が悪過ぎるというのが普通の反発ですよ、皆さん、本当にやろうとしたら。

 と考えると、どうやって整備していくのかというところが主になるのと同時に、この協力金で活用して何ができるかというところを主で考えていかなければならない。ほかにどうやって場所をつくっていくだとか、具体的に荷さばき場をもう少し散らしてつくっていくようなやり方を考える。土地を頂かなきゃいけないからですからね。譲ってもらわないといけないので、なんていうことを普通は積算した上で、どう整備していくかというところも今後大いにやらなきゃいけなくて、場合によってはじゃなくて、そこまで踏まえていかなきゃならない施策というふうに僕は思っているんですけど、いかがですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 今回、荷さばき駐車場を整備いたしますけれども、それで全て賄えるというふうに我々も思ってはいなくて、全体として中野五丁目、ひいては中野二丁目、南側のほうも踏まえて考えていかなきゃいけないというふうに思ってございます。ただ、一方でこの制度を開始することで可能になるというところもございますので、まずはこの制度を開始した上で、それぞれの物件ごとに適正になるように誘導し、また、地域荷さばき駐車場はなかなか料金の点でも運営が難しい点もございますので、運営についても協力金でできることがあるのかないのか、そういったことも検討しながら進めていきたいと考えてございます。

白井委員

 中野駅周辺地区駐車場地域ルール運用方針の40ページ、今の協力金の具体的な使い方についての活用方法というのが記されています。地域ルール本文というものの抜粋というやつなんですけど、第14条「駐車施設の効率的な活用方法」、「運用組織は、第1条に規定する駐車施設利用者の利便性の向上及び良好な交通環境の形成を実現するため、駐車課題の解消及び地域まちづくりを促進する施策(以下「地域まちづくりの施策」という。)の実施に努めるものとする」。

 この二つ目のところでしょうね。「駐車課題の解消及び地域まちづくりを促進」というところが今私が言ってきたところに該当するのかなと思います。これはやっぱり何とでも取れるんですよ。具体的にどうするかというところが非常に大事で、次の「まちづくりを推進するための施策例」、隔地先としての集約駐車場施設、地域荷さばき駐車施設、自動二輪等々とあるんですけど、ここに具体的に地域荷さばき駐車施設と書いてあるので、これで完了じゃないというのと、決してこのままでは、南口、北口のもともと歩行者や自転車を乗っている方たちの往来はやっぱり危険なんですよ。ここをどう解消していくかというところをやらないと、駐車場の荷さばき場の整備をしていかないといつまでたっても解消しないんですよ。

 そのために附置義務を外して協力金を頂いて、その譲ってもらった場所に対して荷さばき場をつくるというぐらいのことをやっていかなきゃならないので、もちろんその協力金だけで賄えると思っていない。地価も上がっているしね。だけど、積極的にここをやっていかないとなかなか解消できるものでないし、逆に言うと、20台で事足りているような言い方ではいかにも不安だと思うし、それはちょっとルールにならないと思います。改めて御答弁をお願いできますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 今回、荷さばき駐車場を整備しますけれども、それによって全て解消するというふうにも思っておりませんし、地域ルールをまずは解消した上で、委員お話のとおり、地域に対する駐車施策の充実、利便性の向上というところについて、警察さんとも連携をしながら取り組んでいきたいと考えてございます。

白井委員

 お願いします。それから、冒頭、いよいよ運用ルールが開始されたという話なんですけど、申請をしてオーケーですよとなったときに、実際に料金を納めていただくというスケジュール感というのかな、流れみたいなのが書いてあります。実際にお金が入ってくるタイミングというのは、大体どのくらいでできるようなイメージになりますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 別紙2に、御案内の裏面というか、後段の地域まちづくり貢献策の実施の納付時期というところに記載をしてございまして、実際に納付されるところについては、工事完了時から3か月以内というタイミングでございます。

白井委員

 それは、決定したらお金を納めてくださいという話でしょう。そうじゃなくて、申請から申請を通るまでの、免除されました、決定ですよと、いよいよ申請してから結論が出ましたというときに、実際どのくらいの時間がかかるものなのかというのを聞いているんですけど。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 別紙2の冒頭の「適用申請・審査の流れ」というところについて、申請があって判定結果の通知というところまでですが、事務手続的には三、四か月というところで想定をしてございます。

白井委員

 三、四か月で大体申請して、おおむね許可が出れば、その後3か月でお金を納めてくださいと、こんな感じなんでしょうね、違うのかな。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 流れとしましては、この判定が出た後に建築確認申請に入っていくということになりまして、その後建築工事があって、工事が完了して、工事完了から3か月以内に協力金の納付ということでございます。

白井委員

 工事完了となると、現状出来上がっている建物の改修ぐらいなら短いでしょうね。建物を新築してこれから造るといったら、その建物の本体がどのぐらいの規模感になるから、ここは要するに何年かかるかというスパンもあるんでしょうね。これは両方想定されているので、既存の建物で申請が出ました。許可が出たらとなると、1年かからずに申請の許可が下りるとも見られるでしょうし、中野サンプラザみたいな大きい建物になると何年後みたいな話になるのかもしれないですけれども、気になるのは、またさっきの荷さばき場に戻るわけですよ。

 荷さばき場が完成するのはいつになりますかとなってくると、先にあなたの附置義務を免除しますよという話になるんですけど、荷さばき場はずっと先までまだ完成しないですよね。この間、先にお金だけ頂いておいて、取りあえず減免措置になりますよと。後からの話になってくると、この間、何となくイメージで言うとお金だけ頂いておきながら、まだ荷さばき場のやつは将来そっちを使ってくださいねぐらいの話になったりとか、全ての減免を受ける人たちが荷さばき場を使うとは限らないんですけれども、駅前整備ができるまでにかなりまだ先まで駐車場の減免は進んでいくんだけれども、荷さばき場の整備の落差があると思っているんです。この間の取組というのは、逆に言うとしようがない。今はまだ中野サンプラザの駐車場の荷さばき施設ができるまではやむなしで、現状のままを維持して、附置義務の減免は行って料金だけ積み上がっていくという、こんな感じになるんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 附置義務台数の既存の減免というところについては、現在の交通状況等も踏まえて判断されていくのだと思いますので、そういったところでの減免というところと、実際に荷さばき駐車場が出来上がるのは、中野駅新北口であれば中野駅新北口の拠点施設の完成時期と同等というところなので、そこまでは現状を改善していきながらですけれども、できる範囲で取り組んでいくしかないというようなところでございます。

白井委員

 できる範囲は具体的に何かありますか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 荷さばき駐車場の問題については、現在も中野サンプラザの北側の駐車場が閉館をしたことによって、課題があるということで聞いてございます。こういった点については、工事期間中の確保の方策ですとか、そういったところを事業者とも検討して進めているところでございます。

白井委員

 それは、いわゆる早稲田通りだとか中野通り、大久保通りもそうですけれども、このエリア一帯の中で荷さばきのために路上駐車している車を誘導するという話ですか、今の駐車場の活用というのは。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 具体的に誘導するとかというところまでは考えてございませんけれども、中野駅新北口地区の中にあった中野サンプラザの駐車場がなくなったというところでございますので、そういった影響については、中野サンプラザの拠点施設の開発の中で一定程度負担というか、地域に影響がないように工事を進めることができないのか、そういった点を踏まえて考えているところでございます。

白井委員

 駅前地域エリア内に工事の進捗によって駐車場がなくなっていったりする。それに対して、ここはまだ使えるので、この間駐車施設として開放しますよという話になるので、駐車スペースの問題としては確かにこの間の工事の経過の中では緩和になるんでしょう。

 ただ、冒頭から申し上げているように、これは荷さばきの問題で、中野通りだとか、早稲田通りだとか、大久保通りに駐車をしっ放しになっているという、歩行者や自転車の往来に対して障害になっているのが解消できるかとなると、なっていないんですよ。多分そのままでしょう。取締りを厳しくするわけでもないし。だから、ここに対して具体的に何か取組がありますかという話をしているんですけど、今の話だと、単なる駐車場施設をここも使えるようにします、この間こちらのほうも使えますよというだけじゃないですか。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 中野通りの荷さばき駐車については課題があるというふうに思っておりまして、この課題の解消に向けて地域荷さばき駐車場の整備ですとか、そういったことを取り組んでいるところでございます。そういった方向に向けて取り組んではおりますけれども、一朝一夕に解決できるというふうには考えてございませんので、長いスパンを見ながら取り組んでいく。そういった中で工事期間というところもございますので、工事期間中も一朝一夕にそこを解消できるというようなことはなかなか難しいのかなというふうに思ってございます。

白井委員

 私もそう思います。そんな瞬間的に解消できると思っていないし、抜本的に荷さばき場が整備できていないにもかかわらず、それは難しいんだと思いますよ。一方で、私が申し上げているのはここなんですよ。だから、附置義務の減免によってお金が入ってくる。台数的にはまだまだこれからかもしれないですけれども、積み上がっていくというだけじゃなくて、既に附置義務の減免されたお金が積み上がっていっているのと同時に、荷さばき場をできるまでの間がかなりあるので、この間の安全対策だとかというようなものも取り組んでもいいのかなと思うし、しっかり考えてもらいたいと思う。現状出来上がったとしても、それだけでは駅前の荷さばきが十分に充足できるような体制は整えられるわけないので、次はどうするのかというところも含めてこの間に準備していく必要があると僕は思っているんですよね。

 決して完了じゃない。完了じゃないし、それが出来上がるまでにまだ非常に時間がある。一方で少しずつ減免のお金が入ってくるわけだから、これらも活用しながらということがあってもいいんじゃないかというのが言いたいことです。もう一回確認させてください。

小幡まちづくり推進部中野駅周辺まちづくり課長

 地域まちづくり貢献協力金の使途につきましては、地域の駐車施策に関する地域ルールによる協力金というところにございますので、その活用内容については運営委員会に報告をするということになっています。運営委員会に報告をする中で、運営委員の方々には地元の方、それから警察の方がいらっしゃいますので、そういったところについても御議論いただきながら進めていきたいと考えております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、3番、中野駅新北口駅前エリアの市街地再開発事業の検討状況についての報告を求めます。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 それでは、中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業の検討状況について御報告をいたします。(資料4)

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告でございます。

 1番、市街地再開発事業の施行認可申請のスケジュールについて。経緯でございます。本事業については、4月の閉会中の委員会におきまして、再開発事業の施行認可申請について、施行予定者間での協議が調わないということで、関係権利者への事業計画同意依頼を行うことが困難な状況であると報告をしてございました。

 (2)番、施行予定者の変更でございますが、施行予定者間での協議の結果、各地権者に対して、施行予定者がヒューリック株式会社を除く記載の4者としたいという旨の地権者への承諾依頼がございました。

 (3)番、施行予定者変更の承諾でございますけれども、区は、施行予定者変更を承諾するに当たりまして、施行予定者に以下を求めていきたいと考えてございます。施行予定者の変更後についても、施行予定者側で確実に事業を推進し、スケジュールを遵守すること。また、新たな地権者負担が生じないように施行予定者の責任において対処すること。こういったことを確認した上で各地権者が承諾をし、既に締結をしている施行予定者との基本協定につきまして、4者との協定とするということで変更手続を進めていきたいと考えてございます。

 (4)番、事業計画への同意でございますが、施行予定者の変更を踏まえまして、区は本事業の事業計画に同意をする予定でございます。

 (5)番、認可申請でございますが、事業計画同意後、6月の下旬から7月の初めに東京都に本事業の施行認可を申請いたします。

 2番、施設計画のイメージにつきましては、後ほど御説明いたします。

 3番、今後の予定でございますが、6月から7月の初めには事業計画の同意、施行認可申請を行いまして、7月以降に施行認可、その後に権利変換計画同意、認可申請、権利変換計画認可と進めておりまして、年度内には転出補償金が受領できるように進めていきたいと考えてございます。

 それでは、別紙の施設計画のイメージパースを御覧いただきたいと思います。

 まず、1ページ目でございますが、外観のデザインでございます。従来、外観につきましては格子状のデザイン、グリッドのデザインであったものが変わってきてございます。人々の動きを想起させるデザインということでございまして、最上階の展望エリアと歩行者デッキやにぎわい施設が集まるアトリウム空間を視覚的につなげるということと、低層部から展望エリアに向かう人々の想起をさせるということでデザインをつくっております。それから、中野サンプラザの記憶の継承というところで、展望エリアとアトリウム空間をつなぐ斜めのラインを形成することによって、中野サンプラザのシンボリックな三角形のフォルムを想起させるデザインとしております。

 2ページ目でございますが、拠点施設のコンセプトを体現する施設デザインというところでございます。三角形のフォルムを明確に視認。大きな三角形のフォルムにつきまして、昼間・夜間でも明確に視認できるような水平のラインを基調としたまとまりのある景観形成ということで考えてございます。また、南北面にスリットを入れまして外観を分節し、東西面の大きな三角形をシャープに引き立てるということで考えてございます。また、低層部、中層部、高層部の3段構成とし、免震階によって分節した外観としてございます。

 3ページ目、出会いの広場(1階)のところでございます。こちらは東西連絡路西側から望む出会いの広場ということでございまして、新たな新北口中野駅の顔としまして、店舗等のにぎわいによって中野らしい玄関口を創出するということと、ピロティー、青空空間を併せ持った広場ということで、アンブレラフリー動線を含む歩行者動線を確保しております。

 4ページ目、出会いの広場(3階)でございます。こちらは、南北自由通路から北側に出たデッキ上から出会いの広場を見下ろしているところでございます。まちのエントランスにふさわしい、居心地のよい広がりを持った滞留空間というところと、広場側にエレベーターがありますけれども、6階のロビー、アトリウムを経由して屋上広場につながるような動線を確保しているということでございます。

 5ページ目、中野通り沿いでございます。中野通り沿いに滞留空間をデッキ上に設けまして、地上レベル、デッキレベルで連続したにぎわいを立体的に形成していきたいと考えてございます。

 6ページ目、アトリウム空間でございます。低層棟と高層棟の間の大きな吹き抜け空間、メインの縦動線となる空間でございます。歩行者デッキの分節点、それから集いの広場、ホール、バンケット等につながる立体的な動線として、中野通りからの視認性の高い象徴的な空間をつくる、周辺エリアから人々を建物内へ誘引するということで考えてございます。また、5層の吹き抜けというところで開放的な屋内空間、立体的なにぎわいを創出することで考えてございます。

 7ページ目、集いの広場でございます。中野通り側から見た多目的ホール前の広場空間でございます。こちらについては、地域交流イベントですとか、ホール興行時、多くの人々を受け入れられる広場空間を確保してございます。歩行者デッキの空間、それから大きな階段によって囲われた広場空間を形成しております。

 8ページ目、屋上広場でございます。屋上広場は多目的ホールの上の屋上広場空間ということで、広場の奥のほうにバンケット施設、手前の左側に子どもの遊び場施設がございます。こちらは、アトリウムにつながる屋上広場がエリアマネジメント施設、バンケット、子どもの遊び場、ホテルに隣接をしておりまして、多様な人々が集まり、様々な活動となる広場空間を創出しております。また、屋上広場とそれぞれの施設が連続したにぎわいを創出することによって、魅力的な空間を形成するということで考えてございます。

 御説明は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 前回の建設委員会において、市街地再開発事業に関して、施行認可申請の段階でこの期に及んで施行予定者の協議が調わないというような前代未聞の内容の御報告がありました。今回改めてこうして御報告をいただいたのですけれども、その中で、施行予定者の変更の承諾に当たって、区としてはこういったものを求めるというふうなことなんですけれども、例えば施行予定者間の調整に起因した遅延に伴う新たな地権者負担が生じないようというふうにここに書いてありますけれども、生じないようにしてくださいねというのは当然なんですけれども、仮に今後そういったことが生じるようになった場合に、施行予定者の皆さんの責任においてこれは払ってもらいますよとか、実効性というか、もう少し踏み込んだ区としてはこういったものを求めますというのはできないんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 現在、事業の遅延による地権者負担というところについて御説明しておりましたのは、新区役所整備費用の金利という点と、スケジュールの遅延に伴う建物管理期間が長くなるという点での建物管理費用ということで御説明をしてきておりますけれども、まず金利の負担というところにつきましては、年度内に移転補償金を得るということで現在スケジュールを立てて進めておりますので、そういったところであれば発生をしないということになります。

 それから、建物の管理費用につきましては、建物の解体という点について、基本的に事業的に権利変換認可後ということになりますけれども、それよりも早く解体に着手をできないかということで調整を進めておりまして、早めに解体に着手する、早めに事業者側に建物を引き渡すことができれば、その追加費用は発生をしないという見込みで現在進めているところでございます。

 ただ、一方で、それより遅れた際の地権者側の負担という点につきましては、本事業は協定に基づいて進めているところでございますので、契約をスケジュール的に履行できないから、自動的にそこの部分についてはそちらに求められるというような規定にはなっておりませんので、なかなか難しいというふうには思ってございますけれども、今回のヒューリック株式会社、施行予定者の変更という点については事業者側の検討に起因するものでございますので、そういった点についてはどういったことが求められるのかについては、区としても弁護士さんとも相談をしながら検討していきたいと考えてございます。

ひやま委員

 協定に書かれていないということですけれども、ただ、施行予定者のほうが協定をきちんと遵守して今回こうやってできなかったわけですよね。だから、求めるのは当然求めるべきなんですけれども、実効性というものをより担保した形でお示ししていただかないと、この期に及んで協議が調わないというふうな前代未聞なことが起きてしまった以上、これから何が起きてもおかしくないんじゃないかというふうな、かなりこちら側としてはうがった見方をしてしまうんですね。その辺の実効性担保というところはどういうふうに確保していくという予定ですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 委員お話の点もよく理解するところなんですけれども、これは契約行為ではないので、協定に基づいて進めているところという点ではやはり限界がありまして、その制度で進めてきているところではございますけれども、それを踏まえて、今後もしそういったことが起きるのであれば、どういったことを施行予定者と協議していけるのか、そういったところも研究しながら、より実効性ができるように我々もしていきたいというふうには考えてございます。

ひやま委員

 年度をまたげば、おっしゃるように金利のところも発生してきますし、それから管理費用なんかもそんなに小さい金額じゃないですよね。だから、しっかり施行予定者に改めてこれを求めるときにも、より実効性というのをきちんと担保する形で、やはりそこはしっかりと交渉していただくように改めて私のほうからも強く要望しておきます。

斉藤委員

 今回、閉会中に御報告があった件かと思いますが、具体的に今回は5者から4者、それでヒューリック株式会社を除くということですが、施行予定者の変更で5者から4者になった。ヒューリック株式会社を除くことになった経緯など、もしお話しできる範囲があったら御報告していただいてもよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 ヒューリック株式会社につきましては、施行予定者側の共同事業者という立場で、保留床の一部を取得するということを前提に、施行予定者グループとして本事業の推進を担ってきたというようなことでございますが、今回ヒューリック株式会社が脱退をするということでございますので、保留床を取得するという役割といった点については残りの4者で担うということで、4者が協力して事業推進をしていく。今後については、保留床の処分についても責任を持って遂行するということで聞いてございます。

斉藤委員

 今のお話だと、ヒューリック株式会社が抜けるというのは保留床の問題だけだったという認識でよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 保留床の協議という点でまとまらなかったというふうに聞いてございます。

斉藤委員

 今御答弁があったとおり、今後4者でやっていくということですが、ヒューリック株式会社が除かれたことによって、4者でこれから進んでいくことに特に現段階で大きな障害は、何か問題が起きるということはないという認識でよろしいでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区としては、4者になるということの変更の承諾に当たって、こちらにも記載をしましたけれども、確実に保留床を残った施行予定者側で処分をして、スケジュールを遵守して進めてほしいということを求めておりまして、それについて確認をして現在進めているところでございます。

大沢委員

 私のほうではスケジュールを確認させていただきたいと思います。本紙の裏面のところで今後の予定というのが書かれています。今後の予定を見ると、最後のゴールは施設建築物竣工。この竣工の時期に関しては2029年度ということになっていて、これはもともと前々回の委員会等でもあった時期と変わっていない。こんな認識でよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 現在、建築物の基本設計というところをやっている段階でございまして、この後、実施設計、それから建築確認という流れになっていきます。そういった中で竣工の時期というのはより明確化されてくるというふうに考えてございますけれども、現時点で令和11年度に竣工というところは変更がないというふうに聞いてございます。

大沢委員

 結構これは相当大切なことで、駅前の相当ステータスの部分があるところで、そこが整備されないと、期間が長くなると中野区全体として非常にダメージかなと。なので、ここの部分に関してはぜひ守っていただきたいなと思いますというところです。

 続いて、この上の部分なんですけれども、令和6年7月以降というところに6個、行が並んでいるんですけど、これは令和6年7月から令和11年までの間にこれをやりますというふうにも何となく読めて、ちょっとラフ過ぎてよく分からないんですけど、もう少し丁寧に説明していただけますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 6月から7月には事業計画の同意、施行認可申請というところでございまして、施行認可申請をした後に、施行認可というのがおおむね9月ぐらいではないかというふうに考えてございます。その後、権利変換の手続に入っていきまして、権利変換計画が認可をされるというところが令和7年の2月ぐらいというふうに想定をしてございます。そういったところで2月。3月には転出補償金の受領ということで、年度内に受領を見込みというところで、ここまでが今年度内というふうに想定をしてございます。

大沢委員

 そうすると、その後ろの権利床の運用に関する制度設計の検討、施設建築物工事着工というこの辺りは、大体いつ頃というふうに考えていますか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 権利床の制度設計という点につきましては、ちょっと所管外にはなりますけれども、施設計画の進行を踏まえて検討していくというふうに特別委員会の資料でお示しをしていたかと思います。施設建築物の工事着工については、これから具体的に設計をしていく中で、明確になった時点でまた御説明したいと考えてございます。

大沢委員

 あと、これは本資料ではないんですけれども、新区役所の開設のときに式典で配布されたパンフレットであったりとか、あとホームページのほうを見ると、新サンプラザシティのオープンの時期というふうなことに関して、完成時期は2030年頃という記載があるんですけれども、それとここに書かれている2029年度との関連性はどういう感じなんですか。2030年頃というのがとても気になっています。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 令和11年度に竣工ということでお示しをしておりますので、令和11年度の後半といいますか、年明けといいますか、そういったところを想定しているところでございます。

いさ委員

 1点だけお聞きをします。この事業が野村不動産を筆頭とするグループで選定されたというときに、この5者でやるということになったわけなんですが、そのときにはヒューリック株式会社の果たすべき役割というのがその5者の中であったんじゃないかと思うんですが、今のお話は、権利床を処分するに当たってほかがカバーするから大丈夫だという話だったと思うんですけれども、当初ヒューリック株式会社というのはどんな役割を担うということでこの5者に入っていたということなんでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 5者が名を連ねて施行予定者ということで応募をされておりまして、5者と基本協定を締結して事業を推進してきたというところでございます。そういった点で5者と協定は締結しておりますけれども、具体的なその役割とかというところは、区としては承知をしていなかったというところでございます。協定上、記載もされてはございません。

 ただ、一方で、協定上は代表事業者は変更できないというところですけれども、その共同施行者は、区、地権者の承諾を得れば変更できるというような規定になってございますので、そういった点を踏まえて、今回、ヒューリック株式会社が抜けて4者に変更されるということでございます。

いさ委員

 なぜこれを聞いたかと言えば、当然保留床の処分についてほかの事業者がカバーするという話だけが報告されているということで、本来果たすべき役割というところで、ヒューリック株式会社さんのカバーがどうなっているのかが見えない中で1者減りましたという話になっているので、そこら辺りは大丈夫なのかなというのがここから見えないというところからお聞きをした次第です。それは、事業者のほうからは説明といいますか、そういったものはなかったのでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 事業としましては、基本的には代表施行者である野村不動産が責任を持って一切の業務を遂行する役割というところでございます。ですので、区として施行予定者間の詳細な役割分担については関与しておりません。ただ、一方で、今回、3月に申請ができない施行予定者からの協議がまとまらないということがございましたので、ほかの共同施行者も区としてヒアリングを実施して、そういった点の考えについては区としても確認をした上で、今回の申請に至っているというところでございます。

いさ委員

 区として確認したことというのは、特にここでは報告には上がらないということなんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 施行予定者間での役割分担も踏まえというところでございますので、それぞれの共同事業者の考えを伺って、今後の事業への推進に当たっての考えですとか、そういったところを区として確認をしたというところでございます。

いさ委員

 制度上報告する義務がないとか、必要がないと思っていらっしゃるということなのかもしれませんけれども、少なくともこの事業については、この何年かの間にいろんなことが起きているわけなんです。議会の中でも相当な議論があったというところでは、議会に対してもう少し説明があってもいいのかなと私は思いますが、その点はどうお考えでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 区としましては、施行予定者間の協議の状況というところもきちんとヒアリングをした上で、その状況について区議会に報告をしてきたというふうに考えてございます。

いさ委員

 囲町東地区でも既に大成建設が抜けたりということも起きているわけですよね。ちょっと調べれば、日本中でこういうことが起きているということも分かるわけなんです。社会情勢の不況という中で事業者が抜けていくということが方向性となっている、出てきているというところでは、当然大丈夫なのかなという言葉が出てくるのだと思うんです。ここいらのことで丁寧な説明が必要なんじゃないかということを改めて申し上げておきたいなと思います。

白井委員

 事業者が5者から4者になって、ヒューリック株式会社が抜けたという話がさらっと述べられたんですけど、先にこっち側の話をしてしまうと重くなるので、同時に示されたイメージパースが新しくなったというところで、先にこっちの話から触れたいと思います。絵柄がたくさん出ていると、何となくこっちのほうに目が行ってしまうんですけど、後からこっちは聞きますね。

 表面のまず図柄、これまでのやつで言うと斜めの線が強調されて、確かに今までのサンプラザの踏襲というのかな、よりくっきりと斜め線が出たなと思うんですけど、反面、展望デッキの一番屋上階の部分がかなり欠けているようなイメージがあって、今までのイメージパースから比べると、天井部分はこんな欠けていたかなと思ったんですけど、展望デッキは広くなったんでしょうか。イメージパースが強調されているだけの形なんでしょうか。この辺、変わったのかどうか教えてください。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 展望施設につきましては、区の権利床で取得をしていくということで方向性を示しておりますけれども、そこについての考え方ですとか、広さ、面積というところが変わったということはございません。ただ、パースに当たって、屋外に展望施設の大きなテラスがあるということもこれまで御説明をしてきておりますけれども、そういった点を踏まえてパースをつくった。そういったところが少し強調されているところがあるのかなというふうには思います。

白井委員

 イメージパースが強調されただけで、これまでお示ししていただいた図柄と何ら変わっていないと、こんなことでよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 展望施設の考え方については、変わってはございません。

白井委員

 それから、改めてなんですけれども、表面をめくると断面図が示されています。ふっと思ったんですけど、ここも展望エリアが非常に大きく取られていて、斜め線がくっきり入っているんですけれども、サンプラザの高層階の真ん中辺りに免震層というのが入っているんですね。ここに衝撃を緩和する施設をつくるんですけど、一番下のところに免震層というさらに縦じまのものが入っているんですけど、これは住宅棟とオフィス棟の上ではあるんですけれども、商業施設は免震層の下なんですか。いわゆるサンプラザの高層階の商業施設は免震構造にはなっていないということでよろしいですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本施設につきましては、高層棟は免震層を2層設けるということで計画をしているというふうに聞いてございまして、商業施設と住宅の間、住宅とオフィスの間に免震層を設けるということで計画をしていると聞いてございます。

白井委員

 だから、商業施設は免震の対象になっていないということでいいということですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 免震層を2層に設けるというところまでしか、すみません、現時点で聞いてございません。

白井委員

 変な話、地震が起きたときに商業施設はぐらぐら揺れるという話でしょう。その上は大丈夫という話なんじゃないですか。2層に設けてはあるんですけど、一番下の部分は商業施設が乗っかっていないでしょう。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 まず、免震効果についての一般論なんですけど、やはりビルの中に免震層を設けることで、全体の地震による変位量を緩和するということで、それは当然低層部にも及ぶというところがございますので、免震層をどこに設置するのが効果的かというところで、今回ダブル免震層ということで、二重で免震層を設けることで建物全体の揺れを抑えるという効果ですので、これは当然低層部に対しても効果が示されるものということで考えられるというふうに思っています。

白井委員

 私は効果を聞いているんじゃないんですよ。商業施設が入っていないでしょうと言っているんですよ。一般的な免震構造は、普通は地下に置いて、そこから上は免震構造だから安心が増すわけでしょう。影響は及ぶんでしょうけれども、直接的な影響は免震構造の上に施設があることじゃないんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 免震構造は建物全体の揺れを抑えるというところにございますので、ですから、免震層の位置が一番下にないから免震層の下の部分には効果がないというようなものではなくて、ですから、中間免震層というのはよく見られることなんですけど、それは当然下部もあることとないことで制震効果というのは下にも現れるので、その部分は効果があるというようなことになります。

白井委員

 効果がないとは言っていないんですよ。上と下だったら施設の下にあるほうが安心なわけでしょう。普通我々は、私があれかもしれないけど、私が今まで見てきたやつは普通は地下にあって、ここが区切れていて、この上からは揺れが緩和されるというイメージなんですけど、だから商業施設は一切入っていないんですかと聞いているんですよ。影響があるかないかといったらそれはあるんでしょうけど、じゃ、よりどっちが安心かといったら、商業施設の下にあったほうが安心なんじゃないんですか。素人考えだけど、違うの。

委員長

 休憩いたします。

 

(午後2時21分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後2時25分)

 

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 新北口の拠点施設の地震に対する考え方につきましては、現時点で免震層2層とは聞いてございますけれども、そのほかの考え方については把握をしてございませんので、また今後確認をして御報告をしたいというふうに考えてございます。

白井委員

 お願いいたします。同じ断面図の話の中で、住宅棟、オフィス棟、それから屋上階には展望エリアとあります。一番下のほうの低層階には商業施設と入っているんですけれども、ここからはさっきの施行業者5者から4者に変わって、ヒューリック株式会社は抜けたというところに絡めてお話を伺いたいと思います。

 当初、3月の議決のタイミングでここまでの間に情報提供が議会になされていなくて、我々が議決した後に臨時の委員会も開いているんですけれども、そこでも報告がなくて、協議が調わないという話を聞きました。難しい状況になっているという話は聞いていたんですけれども、具体的にヒューリック株式会社が抜けるという打診があったのはいつになりますか。

 この間の確認だと、臨時会のタイミングにも区側は報告がなかったけれども、どうも翌日やその翌々日ぐらいに情報提供があったような話で、私は非常に怪しいなと思っているんですけれども、協議が調わない中身というのは、ヒューリック株式会社が抜けるんだという情報は区にいつ頃打診があったんですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 正式には、3月29日に施行認可申請が遅れるということについて代表事業者から区に文書がございまして、その後、4月10日に各事業者を呼んで区としてヒアリングをして確認をしているというようなことで進めてきております。

白井委員

 この間もその話だったんですけれども、いきなり文書が来たわけではないですよね。当然連絡があったわけですよね。そのときに協議が調わないという御説明があったんですよ。協議が調わない中身というのが、既にヒューリック株式会社が抜けるという話だったんですか。そこまでの情報はつかんでおられましたか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 ヒューリック株式会社が抜けるというものについては、先般4月に報告させていただいた後、5月中に施行予定者間でまとめますというものの答えとして返ってきたものであって、それまでは抜けるということは我々も当然聞いていなかったというところでございます。

白井委員

 最近になって結論として協議が調わなくて、やっと話がまとまったんですけれども、ヒューリック株式会社が抜けると、こんな話が最近になってあったということですかね。特に気になるのは高層階の中野サンプラザの話なんですけど、いわゆる権利床を5者でそれぞれ持つというわけだったですよね。それぞれ均等とは思わないんですけど、住宅、オフィス、特に商業施設等々、これらが三つの施設であるんですけれども、ヒューリック株式会社はこの階層の目的を何層ずつだとか、全体の何割ずつもともと権利床として持つ予定だったのでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 保留床の取得というところかと思いますけれども、保留床の取得の事業を推進するという点では、先ほども答弁させていただきましたけれども、代表事業者が責任を持って進めるということで進めてきておりまして、施行予定者間の役割の詳細については把握をしていないというところでございます。

白井委員

 保留床の分担は内々で決まっていて、区側は知らないということなんですか。それが5者だったやつが4者になって抜けたんですけど、その割合も現状として区は分からなくて、それは誰がどこをどう持つかというのは全部お任せという話ですか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 本事業については民間の市街地再開発事業でございますので、民間の保留床の処分の割合、そういったところについてはあくまでも民間の中での協議の状況ということになりますので、区として把握してはございません。

白井委員

 ちょっとにわかに信じ難いんですよね。区側が、どの権利床として自分のところの施設を受け持つかというところはかなり細かく話や打診があるにもかかわらず、そこから先は民間同士で話合いをしているから分かりませんと。ヒューリック株式会社がどこまで持っているか分からなかったんですけど、抜けても大丈夫ですと、それだけですか。普通に考えると、抜けたら、従来は何割ぐらい持っていて、特にオフィスの部分じゃないですかね。ちょっと最近、大丈夫かなと思われている部分ですよ。

 事業者の提案で言うと、展望デッキの部分というのは、本当はここも含めて事業者が初め提案として整備していくという話が区側に来ているわけでしょう。やっぱり区でやってくれと言って。にもかかわらず、そこから先の権利床の話は民間なので、区側としては関与していないというか、分かりませんと、それだけですか。しっかり把握する必要があるんじゃないかなと思うんですけど、どうでしょうかね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 今回、まず3月認可申請の予定のところ、施行予定者間の協議がまとまらないということで、今のかかる事態になったというところでございますので、今回1者抜けるということに当たって、それで本当に大丈夫なのかというところの確認は、当然原因となった保留床処分については大丈夫なのかというところは各者確認して、その結果として大丈夫というところをいただきましたので、我々としても、だったら体制として新たに整ったということが確認できましたので、今回承諾する予定ということにしているところです。

白井委員

 大丈夫という言葉をそのままうのみにしている状態なんですかね。大丈夫じゃなきゃ困るんですけど、ヒューリック株式会社は本体の事業というのが不動産ですよね。ヒューリック株式会社のホームページを拝見すると、昨年の12月決算なんかでは過去最高の連結決算での収益をたたき出しているというやつなんですけど、それだけ利益をたたき出しているヒューリック株式会社が抜けるというふうに言われると、本体の事業として中野サンプラザの事業が危ういと見られていると、そういう判断を民間がしたということなんですか。ヒューリック株式会社の事情で抜けたという話なんでしょうか。どうしてヒューリック株式会社は抜けたんですか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 先ほど課長からもお話があったとおり、この申請が遅れると、施行予定者間の協議が難航しているという話を聞いた後、区のほうでヒアリングを行わせていただきまして、その際、施行予定者全者にこの事業に関する意向も再度確認して、ヒューリック株式会社が保留床についてまだ施行予定者間の協議事項が残っているということで確認している中で、ではそれは一体いつまでにまとめるんだということを我々のほうからもしっかり確認と注文をつけて、それで5月の末までに答えを出しますということでいただいた結果ですので、当然施行予定者4者については、今回この事業については責任を持って全うしていく一員となるということでヒアリングのときからも聞いておりますし、そして、今回ヒューリック株式会社が抜けるという話ですけど、どういう要件で施行予定者間の中で折り合わなかったのかという詳細までは、我々としては当然確認をしておりません。ただ、責任を持って全うするという意思を確認したので、今、今後6月末の申請を目指すということで御報告をさせていただいているところです。

白井委員

 当然確認していないというのはそうですか。本来確認すべきものじゃないんですか。協議が調わないって、何で協議が調わないんですか。協議が調わない中身は何ですか。最終的にヒューリック株式会社が抜けますと。大丈夫なのかと言われたら大丈夫ですと言ったからこのまま進むんですと言うけど、私からするとものすごく疑問符だらけですよ。何で協議が調っていないの、どうしてヒューリック株式会社は抜けるのと普通聞かないですか。かなり異例なことをやっているんですよと私は普通思うんですけどね。当然確認していませんって、当然じゃないよ。僕の感覚は常識じゃないですか。違いますかね。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 すみません。当然と言ったとしたらば、こちらは事実として確認はしておりません。すみません。訂正いたします。

 今、こちらのところですけど、例えばヒューリック株式会社と何についてまとまっていないのか。施行予定者間で何について申請段階に至らない、協議継続なのかということは我々当然しっかり確認いたしましたし、ただ、一方で、これは仮の仮の話ですけど、オフィス床をどこを取得するかが折り合わないんだとか、例えば売値なり、一緒に経営するなりの賃料が折り合わないんだとか、仮に我々がそれを聞いても、じゃ、それをもってどこに危険があって、どこが安全かという判定のもとではないので、それよりむしろ我々が重視したのは、この事業に対する各企業の責任とそれに対する意思はどうなんだというところに力点を置いて確認をして、執行体制として新たに再整理して整ったということを判断したというところでございます。

白井委員

 憶測でしかないんですけど、だから、抜けた理由は絶対あるはずですよ。普通に利益をたたき出せるというのがあれば、それは民間事業者ですから何としてでも参入して、それは少しでも爪跡を残そうとするわけです。だって、ここまでずっと進めてきているわけですから、一番最後の最後の最後に最後の判こを押すというタイミングで押さなかった状態なんですから、異例中の異例ですよ。こんなのないですよというのに関して、やっぱり理由は本当は聞いておいてもらいたいですね。

 憶測でしかないですけど、それはやっぱり事業採算が怪しい、このままいくと会社としての利益が十分担保できないというふうに見られたんじゃないかなと私は思いますけどね。分からないですけど。となると、中野サンプラザのこれからいよいよプロジェクトが動くんですけど、本当に事業が大丈夫かなと思うところなんです。事業予算も大枠は出ていますけれども、それ以降の費用負担についてというのは、再三申し上げていますように区側がどんどこどんどこ出すようなことがないように、しっかりと事業者の責任を問うてくださいよという話です。

 この辺の感覚がちょっと何とも言えないんですけど、確かに契約を締結していないんですよ。これから契約締結に向けてというやつなんですけど、このタイミングで区側に損害を与えたというのか、もしくは残った4者に損害を与えたというのか、ヒューリック株式会社として責任を問われるようなものはないんでしょうかね。いかがでしょう。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 我々が今取り組んでいるのは、とにかく今回の遅延によって、区をはじめとした地権者に新たな損害が及ばないこと。そのためにいろいろな努力を尽くすということで考えているところで、仮にそういった損害が発生したとすれば、それを請求するのは、やはり協定を結んでいる野村不動産を代表とした協定に基づく相手方になりますので、個別その中でヒューリック株式会社が原因者だからとか、そういうような取組をするということは、現段階で想定はしていないということです。

白井委員

 もう最後にします。長々と恐縮です。区側の話は、あくまでも契約はこれからなんでしょう。ただ、一方で野村さんをトップとして企業体として受けているわけですよ。そのグループから脱退するというと、多分普通は考えると、残された4者の方々は、保留床の分担をそれぞれの事業者が引き取って対応するので大丈夫ですと、具体的に割合は区は関知していないという話だったんですけど、残された4者からすると、今まで自分たちでやると言ってきた部分を負わされる形になるので、本当は抜けるのはいいですけど、それなりの責任を取ってくださいよという話になるんじゃないかなと思うんですけど、5者から4者になった、残された4者に対してヒューリック株式会社は何らかの責任を取るというような話は出ていますか。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 繰り返しになりますが、我々はあくまで協定に基づく相手と協議を重ねるということでございまして、実際実務の中でいろいろと話が聞こえる部分はあるんですけど、その中で4者がヒューリック株式会社に対して何か求めるかということは、具体的には実際我々は確認しておりません。ただ、様々我々の入らない部分での施行予定者間の協議事項というのもあるそうなので、その中でどう対処されるかというのは我々としては分からないというところです。

いさ委員

 先ほどデザインの話がちょっと出てきたので僕も聞きたくなったんですけれど、今回、新たな資料が出てきて、いわゆるイメージ絵というところが大分変わってきているということだと思うんです。低層階のところも変わってきているし、例えば5ページ目のところだと、テラス的なものが増えて人が滞留するような格好になっていて、そうなると人の流れも変わってくるのかなと思ったりするんです。このデザインが変わったということについてお聞きをしたいのは、事業の見直しが進んでくる中で事業者さんのほうで何か努力をして、事業の経費がかからないようにデザインの変更ということをなさったのかどうか。今も申しました人の流れの問題やまちの景観との一体性というところでは、事業者さんが変えましたというところでちょっと済まないんじゃないかなと思っていて、もう少しそこについても何かの報告があってもいいのかなと思って聞いているんですが、いかがでしょうか。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 具体的に施行認可申請に向けて施設計画の検討を進める中で、それぞれ権利床の配置ですとか、保留床の配置ですとか、具体的なデッキの整備に当たっての条件の整理ですとか、そういったことを踏まえて施設計画が進んできて、その結果変わってきたというところがございます。変わってくる中で、例えば5ページであれば、中野通りについてこれまで課題であった点を解消すべく、より中野通り側ににぎわいをもたらすべく、滞留空間、少しテラスのようなものをつくってにぎわいを演出しようとか、よりよくするという方向で検討してきたということでございます。

いさ委員

 そこら辺のところが、特定の場所から人が見たイメージ図みたいなところが中心に説明されているということなんですけれども、もうちょっと全体の話に関わることだと思うので、建物の在り方だったり、この地域の中でどういう役割を果たすみたいなことと関わってくるんじゃないかと思うので、このイメージ図でさっと終わらせるんじゃなくて、そこはそこで報告が必要なんじゃないかと私は思うんですが、いかがでしょう。

小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長

 新北口の施設の在り方というのは、まちづくり方針から、地区計画からというところを踏まえて、景観に関する協議とかも行った上で進めてきております。今回のこのパースについて、こういった景観についても東京都の景観の協議というところも踏まえて、現在お示しをしているところでございます。

いさ委員

 平行線ぽいのでもうそろそろやめますけれども、今まで出てきた資料も、絵の中でここはこんな機能があって、こんなデザインでと説明されてきた中身ですので、それが変わったのだとしたら、それはそれで報告は私は要るんじゃないかと思います。どこかのタイミングでやっていただけたらと思います。要望しておきます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、4番、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 それでは、中野駅新北口駅前地区における基盤整備の進捗状況について、資料を基に御報告いたします。(資料5)

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告になります。

 中野駅新北口駅前地区で整備するペデストリアンデッキ及び駅前広場等の基盤整備について御報告いたします。UR都市機構、JR東日本及び囲町東地区市街地再開発組合への委託により、今年度から随時工事に着手していく予定になってございます。

 初めに、1、ペデストリアンデッキ等の協定事業についてですが、協定事業範囲図を御覧ください。新北口駅前広場のペデストリアンデッキにつきましては、三つの区間に分けて工事を進めていきます。図で緑色に着色しているJR東日本との協定事業で工事を施行するペデストリアンデッキにつきましては、桁の製作や基礎工事の一部については、6月中を目途に先行して協定を締結し、工事に着手する予定でございます。この部分の後続となる本体工事につきましては、10月を目途に協定を締結する予定でございます。

 また、四季の都市方面デッキ等の駅前広場の工事は、実施設計に引き続きUR都市機構への工事の施工を協定に基づき委託する予定でございます。このうち、図で青の濃い部分の四季の都市方面デッキに関する協定につきましては、10月を目途に協定を締結する予定でございます。

 2ページ目を御覧ください。2、仮設バス停でございます。施行展開図を御覧ください。令和6年から7年度にかけての施行展開を示してございます。旧中野税務署及び旧区役所低層棟の解体に着手し、旧区役所低層棟の跡地に仮設バス停を整備いたします。この仮設バス停は、令和7年度に運用開始予定でございます。

 一方で、ペデストリアンデッキの整備のうち、仮設バス停と東西連絡路をつなぐ仮設通路に近接する下部工につきましては、仮設通路を整備する前に整備をする必要がございます。このため、仮設バス停の整備に先立って、現北口バスロータリー内の10番と11番のバス停2か所を旧区役所庁舎前の道路に一旦再配置をする予定でございます。

 3番、旧中野税務署及び旧区役所低層棟の解体に係る説明会の開催報告についてです。令和6年5月31日(金曜日)の夜間、それから6月2日(日曜日)の昼間に解体の説明会を実施いたしました。全2回で20名の参加がございました。

 4、今後の予定でございます。3ページを御覧ください。令和6年度は旧区役所の解体とバス停整備工事、旧中野税務署の解体、仮設通路の整備、ペデストリアンデッキの工事に着手いたします。令和7年度は旧中野税務署跡地のインフラ移設工事、仮設バス停と仮設通路の運用開始、令和8年度に中野駅新北口改札の開業、中野駅新北口交通広場の供用開始、こちらの全体の供用開始につきましては令和11年度を予定しています。

 本報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

ひやま委員

 2ページ目の仮設バス停のところなんですけれども、今回こうやっていよいよ具体的な場所がお示しをされて、この二つの図が今お示しをされておりますけれども、このうち左側のほうが仮設バス停に先立って、現在の北口バスロータリーの中のバス停を区役所前に再配置する。右側のほうが仮設バス停の運用が始まったときの恐らくこれは絵になると思うんですけれども、先ほど御説明のあった今の北口バスロータリーの中の10番と11番を旧区役所の前の道路上に再配置というのは、今ある0番、1番、2番に並べるという理解でいいですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

ひやま委員

 今の0番から2番のところに並べるとなると、スペース的にあそこはあと二つ入りますか。どの辺に配置するイメージで考えていますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 具体的には、2番のバス停を若干西側に前に出して、1番と2番の間のところに新たなバス停を整備する予定でございます。

ひやま委員

 そうすると、中野通り側の生け垣とかもありますよね。あの辺もいじるというイメージですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 スロープの脇の柵とかはあまりいじることは想定してございませんで、なるべくバス利用者に影響が少ないように、今、歩道の南側のほうに10番、11番のバス停がございますが、その歩道をまたいで反対側に移動するような形で、なるべく影響が少ないように考えてございます。

ひやま委員

 分かりました。その右側のイラスト、旧区役所低層棟のところが仮設バス停。もう一個、中野通りにあります。このうち仮設バス停に来るのは、先ほど言った0番、1番、2番、10番、11番とありますけれども、仮設バス停に来るのはどこのバス停で、あと、中野通り沿いのバス停もありますよね。ここには何のバス停が来るという予想というか、今どういう予定なんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在、どのバス停をどこに移動するかにつきましては、バス事業者のほうと最終的な調整を行っているところでございますが、今の計画としましては、野方駅方面ですとか、それから阿佐ヶ谷・練馬方面に行くバス等を含めて、五つのバス停を区役所低層棟であった部分に配置をし、新井方面に行くほうにつきましては、中野通りのほうに配置をするのがよいのではないかというふうに考えているところでございます。

ひやま委員

 分かりました。それで、右側のところなんですけれども、この仮設バス停を運用開始する段階では、中野通り沿いにある今のバス停というのは、運用はしているという理解でいいんですか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在の中野通りにあるバス停につきましては、中野サンプラザを解体しまして、そこの部分の歩道・車道部分を工事の範囲に入ったときには移動が必要になろうかと思いますが、しばらくは現在のままで運用しようと考えてございます。

 それから、先ほど、野方方面のバスにつきまして、区役所低層棟の部分の跡地に移動するような発言をしてしまいましたけれども、新宿駅のほうから来るバス停もございますので、その辺につきましてはバス事業者と調整を進めていきたいと考えてございます。

ひやま委員

 分かりました。そうすると、仮設バス停が運用されるようになって、この後の展開としては、仮設バス停から次に来るのは、交通広場に行くのは可能ですか。またどこか仮設に移るとか、そういうふうになる可能性もありますか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在は、四季の都市方面デッキの斜めに伸びていくデッキの整備までの調整を進めているところでございまして、その後、今、四季の都市方面デッキの下に新たな交通広場を設置する予定なんですけれども、そこの施行展開を含めて、バス事業者、それから交通事業者と協議を進めているところでございます。当初の方針どおり、移転の回数をなるべく少なくする方向で今調整を進めているところでございます。

ひやま委員

 連立方程式のようなかなり難しい作業にもなってくるとは思うんですが、ずっと私が申し上げているのは、やはり極力利用者の皆さんがあっち行ったり、こっち行ったりするようなことがないように、極力1回の暫定バス停で、次はというのが一番理想なのかなと思いますので、そこは引き続きしっかり進めていただきたいなというふうに思っております。

 もう一つ細かいところで気になるのは、運転手のバス事業者の皆さんのトイレとかというのは、お答えできる範囲でいいんですけれども、例えば仮設のバス停が始まったときとかというのは事業者との協議はどうなっているのか、もし分かれば教えてください。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 現在、この周辺で幾つか工事を進めていくことになりますけれども、工事の事業の中で、運転手のトイレの対策につきましても協議を進めていきたいと考えてございます。

斉藤委員

 ペデストリアンデッキについてお伺いいたします。今、御説明の中で、緑色と青い部分のところの御説明はあったかと思います。黄色い部分ですね、囲町のところの部分に関しては御報告がなかったと思いますが、黄色の部分の予定について教えてください。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 囲町方面のデッキの黄色の部分につきましては、囲町東地区の市街地再開発組合のほうへ工事についても委託したいと考えてございまして、現在協議を進めているところでございます。

斉藤委員

 再開発のほうとの調整に入ってくると思うんですが、例えばスケジュール感が決まったら議会への報告はもちろんあるということでよろしいでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅地区・周辺基盤整備担当課長

 委員おっしゃるとおり、協議が調い次第、御報告したいと考えてございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 それでは、暫時休憩いたします。

 

(午後2時57分)

 

委員長

 それでは、建設委員会を再開いたします。

 

(午後3時20分)

 

 次に、5番、囲町地区の市街地再開発事業の進捗状況についての報告を求めます。

大南山本まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、囲町地区の市街再開発事業の進捗状況について御報告いたします。(資料6)

 中野四季の都市の南側に位置する囲町地区では、囲町東地区が2020年9月に囲町東地区市街地再開発組合の設立が認可され、市街地再開発事業が進められています。また、囲町西地区については東京都が5月15日付にて囲町西地区市街地再開発組合の設立を認可しました。これら囲町地区の市街地再開発事業の進捗について御報告するものです。

 まず、囲町地区の位置関係についてです。図1、囲町地区全体図を御覧ください。水色で囲まれた部分は囲町地区地区計画の区域です。この地区計画区域内にピンク色の囲町東地区市街地再開発事業、紫色の囲町西地区市街地再開発事業が位置しています。

 1番、囲町東地区についてです。(1)事業概要です。恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。

4番、計画配置図を御覧ください。囲町東地区は二つの敷地があり、右側がA敷地、左側がB敷地となっております。A敷地側の建物は、低層部に店舗、中層部以上が事務所・住宅で、地上25階、地下2階の高さ100メートルです。B敷地側の建物は主に住宅で、地上20階、地下1階の高さ80メートルです。住宅は全部で約807戸の計画になっております。また、A敷地とB敷地の間に約1,000平方メートルの広場を整備します。加えて、本事業で補助線街路221号線の整備も併せて行います。

 恐れ入りますが、1枚目にお戻りください。(2)工事状況についてです。5月末時点で、A敷地は住宅棟で地下1階の柱壁の配筋、業務棟で地下1階床のコンクリート打設を行っております。B敷地については、3階の床材を受けるサポート設置をしております。別紙2は、工事状況写真をつけておりますので、後ほど御覧いただければと存じます。

 (3)今後の予定です。令和8年度に建物の竣工、建物竣工後に補助線街路第221号線工事に着手し、令和10年度に事業完了の予定になっております。

 恐れ入りますが、裏面を御覧ください。2番、囲町西地区についてです。

 (1)組合設立認可についてです。次のとおり、囲町西地区市街地再開発事業の施行者である同再開発準備組合が東京都より組合設立認可を受けました。今後は法人格を得て、市街地再開発組合として市街地再開発事業の施行者となり、事業に着手することになります。

 ①認可日は、令和6年5月15日です。②から④は、御覧のとおりになります。

 ⑤の地区概要です。恐れ入りますが、別紙3を御覧ください。3番、施設建築物の概要を御覧ください。建物は、地上25階、地下1階の高さ90メートル、490戸の住宅になり、西側に約940平方メートルの広場を整備します。

 恐れ入りますが、2ページ目にお戻りください。(2)事業効果です。①良質な都市型住宅の整備です。多様なライフスタイルに対応する質の高い都市型住宅の導入や、子育て支援施設の整備により都市活動を支え、多様な交流を生み出す職住近接のまちづくりを実現します。

 ②安全・安心な道路等のネットワークを形成。都市計画道路補助221号線の整備により、新北口駅前広場から西側へつながる道路ネットワークを確保するとともに、敷地内の歩道状空地の整備により回遊性のある歩行者空間を創出し、都市の安全性・快適性の向上に寄与します。

 ③の緑のオープンスペースの創出です。広場にはオープンスペースや植栽、休養機能としてベンチ等を配置することで、人々の憩いや交流の場となる空間を整備します。

 (3)今後の予定です。本年度、令和6年度に権利変換計画の認可、令和7年度に本体工事着工、令和9年度に建物竣工し、令和10年度に事業完了を予定しております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 この地域のことで一般質問を実は本会議でしていましたけれども、時間の関係で答弁を得られなかったこともありますので、ここで併せてお聞きをしたいなというふうに思います。まず最初に、囲町東地区のほうのことなんですけれども、私、一般質問の中では、昨年の4月9日に近隣の皆さんに対して中野四丁目新北口地区及び囲町西地区都市計画案の説明会というのが行われていると。この中で囲町東地区の事業完了が2026年だと説明されていた。それが改めて質疑に当たって三井不動産のホームページを見たら、完了時期が2028年と記載されていたので、これはどっちが正しいのかということと、近隣の皆さんに改めて説明しないのかというようなことをお聞きしました。事業の完了はこの報告で改めて2028年であるということで報告がされているわけなんですけれども、この間、地権者の皆さん、近隣の皆さんには説明会などを行ったのでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 囲町東地区についてなんですけれども、2024年の2月に市街再開発事業の事業計画の変更をしておりまして、この中で事業期間を2026年度から2028年度に変更しております。それと、2023年の10月の建設委員会で事業完了の報告はさせていただいておるところでございます。

 住民の方への説明をしたのかという御質問なんですけれども、本件については2023年11月に囲町東地区再開発事業の再開発組合から全組合に対してスケジュールの変更を含む事業計画の変更は既に説明しています。

いさ委員

 ということは、再開発組合に対してということですか。組合設立を行うということだから、準備組合に対してということですか。僕がここで聞いたのは、近隣の皆さんに対しての説明が行われて、その地権者と近隣の皆さんには説明がされたのかと聞いたんですが、改めてお聞きをいたします。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 事業完了の説明については、再開発組合の全組合へ説明しているということでございまして、周辺の方に事業完了が遅れた、2028年度になったという説明は行っていません。

いさ委員

 分かりました。その後聞きたいのは囲町西地区のことです。第1回定例会の建設委員会の最後のその他のところで聞いていますけれども、この地域に本当に住民合意があるのかなということを一般質問でただしました。2022年3月に区長に要望書が出されている。その中身についても、本会議の場所でこんな中身だったということでお話をいたしました。改めて、2022年3月時点で地権者5名が準備組合から脱退している。このときの準備組合の組織率が53.何%だったというふうに聞いています。当然組合設立に必要な地権者3分の2を大きく割り込んでいたという中、この5月15日に組合設立。これは、ディベロッパーさんが反対住民の土地を買い取って地上げを行っていたんじゃないかということを私は第1回定例会でも指摘をしました。改めてこの地域の再開発の住民合意について区がどのように認識しているのか、お聞きします。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほどの御要望の件なんですけれども、まず区は、準備組合に対して拙速な都市計画決定を考え直してほしいという区へ要望を提出したという権利者に引き続き丁寧に説明するよう指導をしているところです。その後、2022年の12月に区民へ都市計画素案の説明会をまず行っております。それと、2023年の1月にも権利者へ都市計画原案の説明を実施したところですけれども、反対意見というものは特にございませんでした。また、意見書を提出する機会というのも設けているんですけれども、意見書の提出もなかったというところでございます。このことから、都市計画については権利者から一定の理解を得ているものと区は認識しております。

 また、権利者とディベロッパーの間の任意の取引については、区としては把握していないというところでして、都市再開発法に基づく組合設立認可の合意形成は適切に行われたものというふうに認識しております。

いさ委員

 手続上は問題なく行っているというお話でした。それでお聞きをしたいんですけれども、2022年12月に都市計画素案のほうの説明会を開催したということですが、これは地権者及び近隣の皆さんにはどのように告知されましたか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 2022年の12月の説明会については、なかの区報で周知を図っているところでございます。

いさ委員

 その後の2023年1月の都市計画原案の説明会についてはいかがですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらにつきましては、地権者向けに対して原案の説明会の周知を行っているところでございます。

いさ委員

 今、地権者とおっしゃったのはこの地域の地権者のことですけれども、2022年3月時点で地権者5名が準備組合から脱退しているということでは、拙速に進めないでほしいと思っていた皆さんは、この時点では脱退されているということだと思うんです。その後に地権者の皆さんに説明をしたとおっしゃられましても、再開発を拙速に進めてほしくないとおっしゃっている方たちには届いていないし、この場所には来れなかったと思うんですが、いかがでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 準備組合を脱退されたということとその地区内の地権者については全然違っておりまして、準備組合に加入している、脱退しているということにかかわらず、その区域内に対する地権者に対して説明をしているというところでございます。

いさ委員

 その説明会の開催については、どのように告知がされましたか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 地権者に対して、説明会の周知ビラを配布しております。

いさ委員

 個宅に何か資料を投函したということでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 地権者宛てに郵送による送付ということでございます。

いさ委員

 それでは、2022年12月の都市計画素案の説明会は、どのような会場で何時頃開催いたしましたか。曜日はいつでしたか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 実施は日曜日でございます。

いさ委員

 会場と時間はどうですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 すみません。答弁保留でお願いします。

委員長

 答弁保留とします。

いさ委員

 もう一つ、原案のほうも同じように知りたくはあるんですけれども、何が聞きたかったかといえば、皆さんが参加できる条件にあったのかどうかということや、また、そもそもこの人たちがそれを知った上で参加しようと思っていたかどうかは、また別の話かなという気もしています。こういう場があるんだから来るべきだというのは一般論かもしれません。でも、この要望書を出した時点で、大分再開発のやり方そのものについては不信感を持っていらしたんじゃないかなと思うんです。そういう中でこの皆さんが参加しなかったから、それは合意したことだとするのは、私は乱暴だと思います。

 次のことを聞きます。この地域の再開発は、補助221号線も併せて、この計画はお隣の杉並区のほうにも影響があるということで、杉並区では反対運動が起きているということは以前も取り上げています。一般質問でもお聞きをしたんですけれども、補助221号の沿道の皆さん、向こう側は商店街があるわけで、そこの拡幅となれば当然その皆さんに影響があるということで、反対の声が上がっていることについて、私はその地域の皆さんの理解と納得は得られていないと思っているんですが、この点、区としてはどのように考えているのか改めてお答えください。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 補助221号線の路線については、2022年の7月に杉並区は東京都より都市計画事業の認可を取得して進めているものでございます。中野区としても、杉並区と調整を図りながら進めるものというふうに認識しております。

いさ委員

 ついでにもう一つ聞きます。この地域は、この道路もそうですけれども、囲町西地区の西側ですね。区画道路2号のところについても杉並区の皆さんからいろいろなお声が出ていると。そういう中で、杉並区に住んでいる皆さんが情報公開請求をなさって、過去のやり取りが明らかになったと。かつてのり弁だったものが中が明らかになって出てきたというのも過去に取り上げています。

 今回の本会議の質疑では、公開されて黒塗りが取れた資料を基に、2019年12月に杉並区側の担当と中野区側の担当が話合いを持っている。その中で杉並区への影響があまりにも大きいことから、情報提供しながら進めていきたいという発言を中野区側からしているということなんですが、こういう杉並区側に影響が大きいとされた中身について、杉並区側の住民の皆さんにはいつ、どんな説明がされたのかというのも聞きました。これをお願いします。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 御指摘の囲町西地区の西側にある区画道路2号についてなんですけれども、囲町地区の地区計画で地区施設に位置付けられております。これに伴いまして、2015年の6月と9月及び2022年の2月に杉並区側の沿道住民を含めた都市計画の説明会を開催して周知しているところでございます。

いさ委員

 この先はどうですか。杉並区側とはどのような協議をして、近隣の皆さんに説明するに当たっては、中野区はどんな役割を果たすのか。お願いします。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらの区画道路につきましては2段階整備ということで、一旦暫定整備ということで杉並区側のほうの影響が少ない整備をするような予定になっております。今後、区画道路2号については10.5メートルの幅を取るという計画になっておりますので、そちらについては杉並区のほうにも影響があるということも区は認識しておりますので、そういったことは杉並区側とも連携して、今後進めていきたいというふうに考えております。

いさ委員

 かつて、囲町と補助221号に関わるこの計画の中で、中野区の職員が杉並区に出向いて説明したことというのはありますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 中野区と杉並区で連絡会というものを適宜やっておりまして、そちらで中野区が出向くといいますか、お互い説明する機会があれば、そこで情報提供なりをしているという状況になります。

いさ委員

 結局、杉並区側の住民の皆さんは情報があまり出てこないなということと、中野区側の計画なのに何でこちらが影響を受けるんだという思いがとても強いわけなんです。これって、当然中野区側からの説明というのは必要になってくるんじゃないかなと思って、そういう気持ちで聞いています。過去にやっていたんじゃないかなと思いますけれども、杉並区側でも同じようにこの話は議会で質疑がされていて、少なくとも杉並区側は近隣住民の皆さんの声をちゃんと聞いてやるというような答弁になっているのは確認をしているところです。結局これだけ大きな計画ですから、ここに住んでいる地権者の皆さんもそうだし、周りにも大きな影響があるということは把握すべきことだと思うんですけれども、どのような認識でしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 中野区と杉並区との連絡会でもいろいろ意見交換をしておりまして、杉並区の状況というのも認識しているところでございます。今後、杉並区側の沿道住民にも、杉並区側から情報を得て適宜対応していきたいというふうに考えております。

いさ委員

 これで終わりますけれども、杉並側の反対の人たちは相当腰が入っています。そう簡単にこの計画が進むのかなと思うと、私はそうはいかないんじゃないかなと思っています。囲町東地区は今こういう状況で進んでいるし、囲町西地区も組合設立ということになりましたけれども、今でも地権者の皆さんは怒っています。東の人もです。

 なので、事業計画が法律、条例に基づいて予定どおりやっていますという話が、そのまま近隣の合意が得られていることではないということ、そこに乖離があるということは改めて知っておくべきことだと思います。反対の人たちが今でも怒っています。このことだけはここでお伝えをしたいと思います。終わります。

委員長

 先ほどの答弁保留は答弁できますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 場所ですけれども、産業振興センター3階の午後2時から4時、それと旧庁舎区役所7階の第8から10会議室で、時間が午後7時から9時で実施しております。

委員長

 いさ委員、よろしいですか。

いさ委員

 はい。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、6番、中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況についての報告を求めます。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 それでは、中野三丁目土地区画整理事業の進捗について御報告いたします。(資料7)中野三丁目土地区画整理事業における桃園広場の進捗状況及び今後の予定について御報告します。

 本報告は、6月24日の中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の重複報告となります。

 1番、中野三丁目土地区画整理事業の進捗状況についてです。(1)桃園広場の修景整備計画(案)についてです。令和3年8月に中野駅西口広場基本設計について意見交換を実施いたしましたい。いただいた意見や周辺の修景を踏まえ、今般、桃園広場の修景整備計画(案)を作成しました。今後、この計画を基に、広場沿道の方へ説明の上、計画を策定し、詳細設計を行うこととします。

 また、現在、レンガ坂の一部は、区道区域と私道の区域が混雑している状態です。本計画(案)に基づきレンガ坂を一体管理し、景観を維持していくために、区道区域の再編を行います。

 恐れ入りますが、別紙1を御覧ください。ページ左側、桃園広場の整備方針についてです。主に3点の方針がございます。水色に着色した「歩きやすく安全・快適に移動できる動線」、黄色に着色しました「周辺と調和した居心地の良いたまり空間」、緑色に着色した「地域の歴史資源の継承」でございます。

 これらを具体的な計画に落とし込んだものが、整備方針の色に対応する右側の図になります。水色の動線については、エレベーター動線は車椅子利用者を想定しまして、凹凸が少ない舗装材を使用するとともに、南北自由通路とストレートに接続することにより、避難通路としての機能を確保します。

 黄色の空間については、デッキ踊り場に一体的なたまり空間を配置します。また、全体的に暖色系を配置することで、周辺まち並みとの調和を図るとともに、レンガ坂通りとの連携を図るため、一部にれんが舗装を施工します。加えて、地域のイベント利用等ができるスペースを確保します。

 緑色の資源の継承については、歩行者の通行を妨げない範囲で木陰を多くし、桃園広場にふさわしい樹木を配置します。また、イベント利用時の配慮などから、移動可能なプランターの設置を検討します。

 平面図の赤色で着色した部分は、レンガ坂の一部が区道区域と私道区域が混在しているところです。現場写真も併せて御覧ください。レンガ坂の景観を維持していくために区道区域の再編を行い、赤い部分は区が権利を維持しつつ、私道であるレンガ坂の管理に加わる予定でございます。

 恐れ入りますが、1枚目にお戻りください。(2)西口デッキ工事の施工展開についてです。これまで下部工の工事を行ってきております。今後、デッキの仮設工事の施工展開について御報告いたします。

 恐れ入りますが、別紙2を御覧ください。(1)から(2)は、御覧のとおりになります。(3)作業期間及び内容です。橋梁上部工設置は本年5月から開始しまして、3月に終了予定です。上部工設置に当たりクレーンを使う必要があることから、通行規制が発生します。デッキ工事としては、令和7年10月の完了予定になります。なお、通行規制の発生する作業は、月曜から金曜の夜間21時から6時になります。土日・祝日の夜間は休工です。迂回路設置、通行止め規制は24時から5時となります。

 (4)作業場所です。交互通行は車両の片側が通行可能となります。車両通行止めはクレーン等が車両を全面塞ぐため車両は通行できませんが、なおいずれも歩行者の通行は可能となります。参考に、つり足場のイメージを載せておりますので、御覧いただければと思います。

 恐れ入りますが、1枚目にお戻りください。2番、今後の予定です。令和6年7月、桃園広場沿道の方へ説明会を実施し、8月、桃園広場の修景整備計画を策定し、桃園広場の詳細設計に入っていきます。令和7年度、広場整備工事を着手し、令和8年度、広場整備工事完了を予定しております。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

いさ委員

 この計画図の中のイベント利用スペースのところについてお聞きします。まず、レンガ坂通りというのは緩やかな坂になっていて、街灯部分も、私、もう一回見てきたんですけれども、斜面になっているわけなんです。これって、イベント利用スペースとしては平面でなければいけないと思うんですが、レンガ坂通りと接する部分のなりというのはどのようになっているのか、今ちょっと何かお話しできることはありますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 レンガ坂通りと広場の部分につきましては、平坦に段差のないような形で計画をしております。

いさ委員

 そこに斜面があるからということで申し上げているんですが、つまり、平坦じゃない場所でどのように平坦に接するのかなということを今聞いています。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらにつきましては、かなり勾配がきついというようなことではなくて、通常の排水勾配で対応できるような計画にしております。

いさ委員

 今何か言えることがなければ、それはそれでいいと思うんですけれども、重ねて申し上げていますけど、ここは斜面です。なので、どうなっていくのかはちょっと知りたいところです。今言えないなら後ででも結構です。

 では、次に行きます。イベントの利用スペースについて、長らく議会でもやり取りしているんですけれども、過去のやり取りの中で、町会とか地元団体のほうからここをイベントで使いたいという要望があってというような話は初期からあったと思うんです。そのときに私は、イベント等で使うのであれば当然それを考慮して、電源なんかの出口、電源を取る場所が必要になるんじゃないかというようなことを言っていたんですけれども、そういうものは今どうなっているでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 イベントの具体的なものは決まっていないんですけれども、今後、広場の沿道の方への説明会を聞いて、地域としてどのようなイベントをやりたいのかというのを具体的に意見を聞きたいと考えております。その意見を踏まえて、設備なんかもどういったものが必要なのかというのも具体的にお聞きして、どこに配置するのが適切なのかというのも含めて、これから詳細設計に入っていきたいというふうに考えております。

 あと、先ほどのレンガ坂との勾配についてなんですけれども、広場の東側と西側で大体40メートルの距離で5センチ程度の高低差ということで、そこまでの大きな高低差はないというふうに認識しているところでございます。

斉藤委員

 今回、こういう計画図は初めてですかね。こういう図で現れたのは。私、これから説明会があったりとか、まだまだ計画図なので変更はあると思うんですが、今回、イベント利用スペース、またたまり空間という言葉が今回出ています。ここの中でぱっと見た瞬間、ベンチなど、高齢者の方が座ったりとか、イベントをしているときに見られるようなスペースがないのが少し残念だなと思ったんですが、その辺どうお考えでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 御指摘のとおり、たまり空間にイベントを上からのぞくような計画も考えておりますので、たまり空間の場所には注意しながら、ベンチの配置なんかも今後検討していきたいというふうに思っております。

斉藤委員

 せっかくこういうイベントスペース、そしてたまり空間をつくるのであれば、これから住民の説明会もあると思いますので、地域住民の皆さんの声を聞きながらそういった要望に応えていただきたいと思います。要望です。

大沢委員

 レンガ坂の地域は、この10年ちょっとぐらいで中野区を代表するような非常にいい商店街が集積している場所だと思うんですが、そこで、一つ先ほどの説明でよく分からなかったのが、区道区域の再編を行うという言葉があったと思うんですけれども、それで、中身を今ちょっと聞いていると、私道と区道の区分を変えるわけではなくて、私道管理に関わるというふうな言葉が何となく聞こえてきたんですが、今現在、一体何がどうなっていて、その問題点を解決するために今何をしようとしているのかというのがちょっとよく分からなかったので、もう一度説明いただけますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今、区道区域になっているところが、赤い一点鎖線になっているところまでが区道と、あと広場のところが区道区域になっております。そして、そこに入っていない南側はレンガ坂通りが管理する私道になっているというところで、これからレンガ坂通りとして一体管理をしていくことが適切であるというふうにこちらは思っておりますので、区道区域を今赤い部分を除いたところまで変更して、私道のレンガ坂通りとするところで今は考えているところでございます。

大沢委員

 すみません。もう一度確認で、よく分からなかったんですが、私道管理に加わるとさっき説明のように思ったんですが、そうではなくて、ここの部分を区として買い取って区道にすると今度言っているように聞こえたんですけど、どうしようとしていますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 今、区道部分については既に区が権利として持っております。区道の区域を変更することによって、道路としては区道ではなくなる。2項道路という道路になります。それは私道という道路ということで、中野区として一権利者ということで、私道でレンガ坂が管理している管理の中の一員として加わって、今後管理していこうというふうに考えております。

大沢委員

 そうすると、その私道は例えばどういうふうに利用できるとか、私道の場合は、利用ルールとか、例えば誰が使えるとかというのを私道としてルールを決めていくじゃないですか。そのルール決めの一員として区が加わる。そのような形にしていこうとしているというふうに聞こえたんですが、それで正しいんですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

大沢委員

 それは結構一長一短があって、今、レンガ坂のところは非常にいいと言われているんですが、あそこは私道だから、結構いろいろ貼り出したりできるねみたいなところも実はあったりするじゃないですか。そこの部分は、今の状況を維持しながら、それでその中でどういうふうにうまく管理をして維持していけるのかみたいなことを私道の管理の一員として加わる。ちょっとくどいようなんですけど、そんなイメージですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

白井委員

 私も、今まではイメージパースだったので、上からのぞく図面というのかな。今回、イベントスペースの位置だとか、何となくれんが舗装みたいなところが見えてきたのと、駅側に抜ける通路はやっぱりこっち側に設けられるんだなというのが何となく見えてきたかなと思います。あとは、正直言うと前回のやつとあまり変わっていないのかなと思うんですけど、ちょっと気になったのが、エスカレーターと階段を下りてきたところに四角くれんが舗装みたいなのがあるんですけど、これは真っ平らというイメージでいいんですか。単純に模様ですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらの階段から下りてきたところに黄色い四角があるんですが、これは点字ブロックでございまして、そこから階段部分につきましては、黄色のところにさらに白い線が入っているんですけれども、こちらについては小上がりのかさ上げした階段ということになります。

白井委員

 階段を下りてくると点字ブロックでしょう。L字形に囲うような形で二重についているんだけど、これが少しずつ段差になっているということですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらのL字部分は平坦でありまして、そのL字部分のさらに下にちょっと細く白い線がL字に入っていると思うんですけれども、そちらは小さな階段、高さの低い階段ということになります。

白井委員

 個人的な感想なんですけど、階段を下りてきて、さらに要するに少し間が空いて、イベントスペースに向かうときにまた段差があるというイメージなのかな。先ほど勾配を解消のためにという話でバリアフリーと言っているんだけど、わざわざ階段を設ける意図は何ですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらにつきましては、イベントの利用スペースを踏まえて、階段のところについてL字形の平らな部分で少し腰かけられるような、イベントに近接した位置で腰かけられるような計画というふうにしております。

白井委員

 腰かけができるといえば都合がいいのかもしれないけど、気になるのが、点字を置いて、さらにイベントスペース側に向かって腰かけならいいんだけど、階段を下りてきて全部段差があるということですか。L字形に囲ってあるけど、たまり場があって、点字ブロックがあって、階段で下りてきますよね。点字ブロックが置いてあって、二重に置いてあるんだけど、こっち側がレンガ坂に向かっていく通りになるんだけど、ここも段差は必要ですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらについては、イベントスペースとレンガ坂について、車両の入口等もございまして、段差をなるべくつけないようなことで一体の同レベルの計画にしておりますので、階段から下りて少しかさ上げする部分は階段が必要だというふうに考えております。

白井委員

 シンプルに考えると、せっかく階段があるんだったら、そこでもう少し階段を足して、少しでも広くイベントスペースだとか、レンガ坂に向かって真っ平らのほうが安全なのかなと思うんですよね。イベント利用スペースに向かって座席を設けたいんだというのがあれば、別途座席の設け方みたいなのがあってもいいのかなと思うんですけど、この平面のやつだけでは上からのぞいているような段階だけなので何とも言えないんですけど、いずれにしろもうちょっと工夫が必要かな。せっかくつくるのに、何となく階段を設けて、さらに階段というのが気になる。

 これまでのイメージパースで言うと、右上のところは、中野の駅舎のほうの南口に向かって抜けていくところも、これも何となく横じまみたいになっているんですけど、これも階段ですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 こちらも階段になります。

白井委員

 これまでのイメージパースだと、ここも真っ白けだったんだよね。上からのぞくと何となく横じまが入っているのでそうかなと思うんだけど、れんが模様というよりはやっぱりここも階段なのね。駅から入ってくるときにはどうしてもここの階段はかなり段差があるイメージですか。図だけ見ていると横線がかなりたくさん入っているんだけど、相当落差があるイメージになりますか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 御指摘の東側の広場の部分が一番高低差がございまして、そちらの計画図を比較しますと、最大で2メートルほどの高低差があります。

白井委員

 先ほど、いさ委員の勾配を解消するためにというのは、なるべく平らにと言っていたけど、要はここで勾配を解消するんだね。だから、ここがほとんど壁みたいになるんだね、ということでいいんでしょうか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 レンガ坂通り側のほう、ここら辺の広場の高さを全体的に平らにしているというところでして、それでいくと、北側の道路について最終的には階段で段差処理をしているということになります。

白井委員

 何となくこっち側は必要に迫られて、少しでもイベントスペースを平らに保つためにどうしても階段になってしまうのかなというのもあるんですけど、気になってはいたんですけど、こうやって改めて上からの図を見ると、何となくイメージが、結構落差がある広場ができそうかなという感じですかね、今聞いていると。

 それから、先ほど大沢委員からもあったんですけど、私も見ていて気になったのが、レンガ坂通りに対しての区道の位置付けなんですよね。ちなみに、広場に面しているところだけが区道で、中野通り側のところは区道は関係なくて、両方とも私道ということでいいんですかね。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

白井委員

 商店街の利用に供するために商店街の一会員的な扱いで、なかなか聞き慣れない言葉でしたけど、区所有の私道みたいな、そんなイメージに位置付けるという話でした。そうすると一々、一般的に区が持っているからといって区の了承を得て云々というよりも、商店街の皆さんの意向で運用ができるようにと、こんな感じなんでしょうね。そうなってくるとちょっと気になるのは、いわゆる私道助成みたいな話なんですけど、ちなみに、普通は一般の道路みたいなやつじゃなくて私道助成みたいなときに、こういうれんが舗装なんかもそうなんですけど、助成の対象を受けるといったときに区は助成の対象になりますか。

髙田都市基盤部道路建設課長

 今まで事例はありませんけれども、区は助成の対象にはならないと考えています。

委員長

 委員会を休憩します。

 

(午後4時07分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時14分)

 

髙田都市基盤部道路建設課長

 先ほど、私道助成に関してできないという答弁をさせていただきましたが、答弁訂正をさせていただきます。今はちょっと資料等がありませんので、分からないという答弁をさせていただきます。

白井委員

 この場で白黒つけたいというわけじゃなくて、あくまでも地権者の方々、他の商店街の方々が不利を被ることがないようにというのと、一方でやっぱり区道としての立場もあるので、本来区が所有しているものを区が決定するという矛盾もはらむところがあります。この辺のバランスを考慮した上で今後御検討いただければと思います。これで質問としては終わりたいと思います。

委員長

 他に質疑はありませんか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 先ほどのいさ委員の質問の中で、レンガ坂のほうで40メートルの長さで5センチの高低差という答弁をしましたけれども、実際は約30メートルで5センチということで訂正させていただきたいと思います。申し訳ございません。

いさ委員

 改めて今の白井委員のやり取りを聞いていてもちょっと不安になって、どうしても続きを聞きたくなりました。30メートルで5センチだと、10メートルで1.6センチとか、1.5センチとか、家で言ったら結構な傾きだと思うんです。傾くと扉が閉まらないでしょう。確認をしたいのは、レンガ坂のなりに広場を合わせるのかどうなのか、ここを確認します。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 レンガ坂のなりに広場を合わせるということでございます。

いさ委員

 イベントで利用するなら、水平じゃなきゃ駄目ですよ。そういう認識はなかったですか。だって、イベントで使うということは、ここに何か設置することを考えるじゃないですか。それが椅子やテントだったら、それだけの傾きがあったらがたつきが出ますよ。そこに照明機材、音響機材を置いたら倒れますよ。これからこれを利用に供する地域団体の皆さんにお話を聞くなら確認してください。これがちょっとでも傾いていたら、イベントで使うときに困ることになるから、僕は聞いているんです。緩やかであっても斜面のなりに合わせるんだとすると、ちょっとまずいと思うんです。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 基本的には、イベントスペースのところはなるべく平らな計画をしておりまして、一部水が流れなきゃいけない、水たまりになったりするというところで、最低限の勾配はつける計画になっております。

いさ委員

 その最低限の勾配というのが、今のレンガ坂に合わせるということですか。

大南まちづくり推進部中野駅周辺地区担当課長

 レンガ坂の付近のところの勾配については合わせますけれども、それから北側に向かってはなるべく平らな計画で、少し三次元的に計画高を変更していくという計画でございます。

いさ委員

 ラウンドしているようなイメージということでしょうかね。改めて、今も申し上げましたけれども、ここを利用したいという地元の皆さんとよく話を聞いてほしいなと思います。使えないと言われちゃったら意味ないと思いますし、それで、今おっしゃられたような排水上の都合があるということだったら、どこで折り合いをつけるのかということだと思うので、それは要望としておきます。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 少し誤解のないように補足で説明させていただきますけれども、先ほど課長のほうから排水に必要な勾配を取るというのは、例えば平坦な道路があったとすると、それは雨水処理のために必要なので、通常中心から2%程度でかまぼこ状にすると。あれが今回広場等では1%とか、そういった勾配内で処理しているということで、ですから、この空間については、広場として活用部分については平坦性を取るというところ。

 また、先ほどの30メートルで5センチというような勾配についてなんですけれども、通常、福祉の基準の中でも12分の1、いわゆる8.5%勾配と言われる中で、ここについては全体の縦断勾配としても0.16%という程度の勾配になりますので、そういった意味では委員が懸念するような危険な傾斜地にあるというようなものではここはないというところです。

いさ委員

 やめようと思ったんですけど、あくまでイベントとして利用する場合にどうなのかという点で僕は聞いています。がたつきがあったらがたつきします。テントは傾きます。がたがたします。困ることになります。これだけです。

千田中野駅周辺まちづくり担当部長

 これもやはり誤解のないように。平坦な地で雨水処理のための勾配を取るというものであって、それが確保されないと今度は雨水上の処理の問題が出ますので、ですから、機能として確保した中で平坦値を取ったというところでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、7番、中野駅周辺地区都市再生整備計画の変更についての報告を求めます。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 それでは、中野駅周辺地区都市再生整備計画の変更について、資料を基に御報告いたします。(資料8)

 本報告は、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会との重複報告になります。

 中野駅周辺では、整備方針やまちづくりの目標を設定した都市再生整備計画(中野駅周辺地区)を令和元年に作成しています。これまで検討してきたエリアマネジメントにおいて、持続的なエリアマネジメントを進めていく観点から、滞在快適性等向上区域(まちなかウォーカブル区域)を設定することが、民間主体のエリアマネジメントが自走でき、にぎわいをもたらすエリアマネジメントの推進に寄与することが期待できることから、都市再生整備計画を変更し、滞在快適性等向上区域を設定するものでございます。

 1番、滞在快適性等向上区域についてですが、別添1を御覧ください。別添1に示す範囲は、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3の範囲で、中野駅を軸に、中野二丁目・三丁目・四丁目・五丁目の全域及び一丁目の一部を含む約110ヘクタールを対象とした区域で設定されています。滞在快適性等向上区域も同じ区域として設定をいたします。

 恐れ入りますが、初めの紙にお戻りください。2番、滞在快適性等向上区域の考え方についてですが、令和2年の都市再生特別措置法の改正により、まちなかにおける「居心地が良く歩きたくなる」空間づくりを促進するため、その区域の快適性、魅力向上を図るための整備などを重点的に行う必要がある区域として新設されたものでございます。今回、都市再生整備計画区域と同じ区域で滞在快適性等向上区域も設定いたします。

 3番、滞在快適性等向上区域を設定することにより、今後想定される事業・効果等についてですが、期待できる効果として幾つか記載してございます。今回設定する都市再生特別措置法の滞在快適性等向上区域(まちなかウォーカブル区域)と、それから道路法の歩行者利便増進道路制度、通称ほこみち制度と呼ばれておりますが、こちらはどちらも道路空間を活用する制度でございます。エリアマネジメント推進の視点では、にぎわい創出のための活動フィールドが広がるということ、民間主体の自走を見据え、都市再生特別措置法の滞在快適性等向上区域を有効に活用したいと考えてございます。

 資料に記載しました公共による歩行者の利便増進のための歩道拡幅と、その周辺に民間によるオープンスペースの提供や建物1階部分をガラス張りにするなど、官民一体による公共空間の創出が可能となります。こちらは、一体型ウォーカブル事業と呼ばれています。

 そのほかに、カフェ・売店等の設置特例で無余地性の緩和があったり、中野駅周辺地区駐車場地域ルールと連携することで、歩行者優先のまちづくりに寄与できます。また、市街地再開発等により創出される公開空地を都市再生推進法人が占用する場合に手続の円滑化が可能となります。また、ほこみち制度とこちらのまちなかウォーカブルの区域を併用することで、官民一体で取り組む「居心地が良く歩きたくなる空間」の創出をさらに推進することが期待できます。

 裏面を御覧ください。上側が官民一体による「居心地が良く歩きたくなる」空間創出のイメージ、下側がほこみち制度と滞在快適性等向上区域を併用したイメージ図となってございます。

 4番、今後のスケジュールでございますが、令和6年7月に東京都へ都市再生整備計画の提出をし、区のホームページでの公表を予定しています。

 本報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

斉藤委員

 御報告ありがとうございました。今回のウォーカブル事業、ほこみち制度は、個人的には、規制緩和して、このようなことが積極的に中野区でも行われることに対しては非常に賛成です。今回改めて確認したいんですが、対象地域は別添1のピンクの地域ということの認識でよろしかったでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 別添1の赤で囲まれている四角が現在の都市再生整備計画の区域でございまして、同じ範囲で青く囲っているところにつきまして、まちなかウォーカブルの区域を設定するというところでございます。

斉藤委員

 失礼いたしました。青く囲んだ部分まで広がっていくということですね。ただ、青く広がっている部分でも、現状の中野区の道路幅ですと、今、既存の様々なところでほこみち制度、例えば虎ノ門から新橋の間であったりとか、丸の内とかもですかね、いろんなところでほこみち制度とかウォーカブル事業を行っているかと思うんですが、現状の中野区の道路幅だとなかなか現実的には難しい部分もあるかと思いますが、所管のお考えを聞かせていただいてもよろしいでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員御指摘のとおり、ほこみち制度のほうでは、歩行者の安全かつ円滑な通行を確保することが条件となってございますので、十分な有効幅員を持っている歩道が少ない中野区内の歩道が狭い状況からは、適用できる路線がかなり限られてくるというふうに考えてございます。一方で、今回設定するまちなかウォーカブル区域につきましては、道路法のほこみち制度とまた別で、道路空間と、それから民地の部分を一体的に使うことでにぎわい創出に寄与するという形で考えてございます。

斉藤委員

 ほこみち制度の部分は、なかなか道路幅ということではあったと思うんですが、官民連携のウォーカブル事業は、せっかく今回こういうふうに新たに計画を変更してということですので、ぜひこういう官民一体の規制も緩和していって、にぎわい創出のまちづくりをつくっていただきたいと思います。要望で終わらせていただきます。

ひやま委員

 御報告ありがとうございます。滞在快適性等向上区域の考え方というところで、これを読んでもいまいちちょっとぴんとこないところがあって、その下の今後想定される効果等のところを拝見すると、四つのポツのところで御説明いただいているんですけれども、例えばこの中で公共による歩道の拡幅とありますよね。これは具体的にどういうイメージかというのをもう少し御説明いただけますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 こちらの公共による歩道の拡幅につきましては、既存の車道と歩道を有する道路について、歩道と車道の構成を変えて歩道を広げるというようなことを想定してございます。

ひやま委員

 要するに、車道を狭くして歩道を広げる、そういうイメージですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

ひやま委員

 車道を狭くして歩道を広げることで、それと民地というか、オープンスペースを併せて空間として活用するということですね。それが一つ目のところで、もう一つ、下のカフェの特例のところは分かります。その下の地域ルールと連携することでというのも分かるんですけれども、後ろのところで、一番上の図が恐らくイメージ図でこういうふうに書かれているんですけれども、斉藤委員の御質疑にもあったんですけれども、要するに、これをフルスペックでやれるところは現状として限られているというふうにおっしゃっていましたけど、ありますか。もしくは、今後まちづくりが進展していく中で、どこかできそうなところというのは目測として今お持ちなんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 ほこみち制度のほうでできそうな場所としましては、環状6号線の山手通りの歩道がかなり広いところでございますので、区内だとあれぐらいの歩道が必要になるのではないかというところでございます。今回設定するまちなかウォーカブルの区域につきましては、現状では今すぐどこかでこれが可能な場所というのはございませんけれども、今後まちづくりを進めていく中で、再開発でできてくる空地と道路の部分を一体的に活用したり、あるいは今検討に入っているところでございますけれども、千光前のまちづくり等が候補としては挙がってくるかなというところでございます。

ひやま委員

 夢のあるあれだとは思いますけれども、果てどこができるのかなというと、なかなかまだ私の中でのイメージが湧かないもの。本当に可能性としてはこういうふうになったら、もちろんそれは私はすごくいいアイデアだなとは思います。

 もう一つお聞きしたいのは、その下の図のところで、ほこみち制度と滞在快適性等向上区域を併用したイメージという絵があります。端的にお聞きしたいのは、要するに、滞在快適性等向上区域というのはかなりフォーカス的なパッケージというか、かなりフォーカス的なイメージがあるんですけれども、逆にほこみちじゃないとできないもの。あるいは滞在快適性等向上区域ではできないんだけれども、これはほこみちでしかできないんですと。だから、これを併せることに意味があるんですというところを教えていただきたい。例えば駐車場のところなんていうのは多分ほこみちでもできるだろうし、あるいは先ほど言った地域ルールでも多分できると思うんですね。どうしてもほこみちを併せないとできないというものはあるんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 駐車場の出入口の制限等につきましては委員の御指摘のとおりでございまして、今回設定する滞在快適性等向上区域につきましては、あくまでも都市再生整備計画とセットでかけるというところでございます。一方、ほこみち制度につきましては路線でできることになりますので、都市再生整備計画のない区域でもできるというところが違いだというふうに考えてございます。

ひやま委員

 分かりました。それから、3の一番下のポツのところですね。公開空地を都市再生推進法人が占用する場合の手続円滑化とあります。現状、中野区内では都市再生推進法人は存在していますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 中野区内では今現在、都市再生整備法人というところは存在してございませんが、今後エリアマネジメントを展開していく中で、中野駅周辺エリアマネジメント協議会、あるいは中野駅周辺エリアマネジメント協議会のエリアプラットフォームが都市再生整備法人としてやっていくことになれば、この制度が使いやすくなるというような形で考えてございます。

ひやま委員

 要するに、今あるエリアマネジメントの団体が今後の取組の中で法人になっていくというような、そんなイメージで考えてよろしいんですかね。そうすると、そこのエリアマネジメントの団体が例えば今後出現するであろう公開空地のところを占用して動かしていくとなると、中野駅周辺で見ても地域によってはかなり大きな財源を恐らく生み出していくのかなというふうに思うんですね。例えば中野駅新北口のまさに新サンプラザシティのところもそうだと思いますし。

 そうなってくると、これはかなり、エリアマネジメントがそこを使うことによって、もちろん収益も想定され得るわけなんですけれども、ただ、そうすると、例えば新サンプラザの一等地を占有して使えるわけですよね。それはもちろんいいんですけど、他方で例えばそういうところをもう少し公益、あるいは公共的な用途で使いたいんだというふうな場合も当然出てくるわけですよね。そういうときは、共存というのはどうするんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員御指摘のところは、まさに今後の中野駅周辺エリアマネジメント協議会の事業収入の一部として有効に活用したいというところと、各事業者が行う地区エリアマネジメントの中で、公共的な事業と、それからこの事業者の営利な事業というところのバランスになってくるというふうに考えてございます。

ひやま委員

 今回の御報告では快適性等向上区域を指定しますというふうな御報告ではあるものの、恐らく本質的な報告の中身としては、やはりエリアマネジメント団体の今後の行く末といいますか、それが恐らく主眼にあるのかなというふうな気がいたします。先ほどの御報告でもあったように、かなり夢のある中身もありつつも、やはり今のエリアマネジメントをどうしていくのかというところが今回の報告の一つの肝なのかなというふうなところも私は感じたところです。

 以前にも申し上げたとおり、やはりエリアマネジメントというのはあくまでも民間主体のものであって、その中で知恵を絞ってこの地域をどうしていくというふうなものが基本だと思いますので、そこを自走につなげていくという区の役割というのはもちろん私も一定理解はしておりますし、一つの考え方としてこういうのもあるというのも、私もそれはそうなんだろうなというふうに思うんですが、そういった公共の今後出現するであろう部分については、公共的な、あるいは公益に資するような活用なんかもしっかりとそこは共存できるような形でやっていただければなというふうに思いますので、これは要望としておきます。

いさ委員

 先ほど来、ほこみちという制度が中野区内でどこで使えるのかというようなやり取りがあって、たしかコロナの支援事業の中でも路面に出っ張ってお店を出していいよみたいなことがあったけれども、実際には使える場所があまりなかったみたいなやり取りがあったと思うんですね。ちょっとお聞きをしたいのは、過去の報告なんかでも出てきている(仮称)サンプラザシティですね。中野サンプラザを建て直した後にできる施設の周辺というのは、この対象になり得るのかということです。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回設定する区域につきましては、別添1で示しております区域全体がかかるというところでございます。

いさ委員

 すみません。聞き方が悪かったですね。このやり取りの中で、それが実際に適用できる道幅があるのはどこかなという話があったということを前提に、中野駅新北口エリアが新しく整備される。さっきも新しいパースが出てきましたけれども、その周辺も道路の整備が一体的にされるわけですよね。その周辺というのは、将来的にそうした制度が使えるような物理的な条件を有するのかどうかということを聞いています。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 ほこみち制度のほうは、歩道の幅員等が必要になってくるところでございます。一方で、滞在快適性等向上区域につきましては、民地の部分と一体的に活用するというところで考えてございますので、今後、再開発等で出てくる空地も一つのフィールドになってくるというふうに想定してございます。

いさ委員

 何か歯に物が挟まったような答弁になっている気がするんですけど、道幅等の条件があるという中では、再開発後の新しい施設の周辺というのは、道幅などの条件からいったらこれが適用できるような道路幅になるのでしょうか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 滞在快適性等向上区域につきましては、再開発で出てくる空地、あるいは歩道状空地とかも含めてエリアの一つとして考えられると思います。

白井委員

 初めて私も勉強しました。ウォーカブルというので、一体型滞在快適性等向上事業というんですね。非常に知恵を絞っておられるなというのがまず感じたところなんですけど、単純に言うと、区が持っている道路の公開空地ですよね。中野区版ほこみちをつくって、公開空地を利用してもらえるようにするというのと、今度は民間のほうのセットバックというのかな、商店等に下がってもらったのであれば、そこを皆さんに利用してもらって、両方で少しでも道路ともっとセットバックしてもらった民間の土地でも活用をというので、今回ウォーカブルというのが出てきているのかなと思います。ただ、抜本的に言うと、そもそも使えるのは土地計画がかかっていないとどうしても駄目なんですかね。確認させてください。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 壁面後退部分ですとか、歩道状空地につきましては、地区計画で下がっているところもあれば、自主的に下がっているところもありますので、民間の空地はどちらでも大丈夫だというふうに考えてございます。

白井委員

 図面の3ページ目、都市再生整備計画区域というのと同じように滞在快適性等向上区域というのが同じエリアで囲んであるんですけど、この範囲内じゃなくて、この範囲を超えてもできるということですか。駄目でしょう。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 都市計画というか、都市再生整備計画の区域というところでございます。すみません。

白井委員

 私が略して言ったからよけいややこしかったんだね。都市計画がかかっているんじゃなくて、この再整備計画の範囲内でしか駄目というやつだから、どうしても中野駅前でなきゃ駄目と。だから、どこか使えるところがありますかといったときにはどうしてもまずこのエリアの中で、さっきの話で言うと民間の事業者さんに下がってもらって、その有効活用ができるものだから、正直言うとこれからまちづくりがどんどん進んでいくところが対象になるという、こんなイメージですかね。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 基本的には委員おっしゃるとおりでございます。

白井委員

 というところは非常に知恵を出されているなと思うんですけど、ただ、やっぱりここも口酸っぱく言ってきたんですけど、もともとはエリアマネジメントが独自で自立してもらえるようにと。なので、持続的な財政的な収入源をどう確保するかというところからで、都市再生推進法時にエリアマネジメントを指定して、その管理やら何やらというのをここが負うことによって、費用というのかな、手続等々で収入源になっていくという話なんですけど、一つ手ではあると思うんです。

 ただ、ちょっとシビアなことを言うと、これはそんなに長くずっと区がやっているわけではないので、ここ数年の間にこれが収入源となるかというと、将来的にはなるかもしれないですけれども、この数年間で当て込めるようなものというのは現在ありますか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 全体のまちができるのが2030年を今目標にやっているところですので、それまでの間というところが、なかなか事業収入を得るところが難しいといった状況でございます。

白井委員

 では、将来に期待をしておきたいと思います。

大沢委員

 ごめんなさい。大分出ちゃったので少しだけ重複があるんですけど、少し追加で確認させていただきたいんですけど、最初にこの資料を読んだときに、読みながらすごく引っかかったというか、悪い意味じゃないんだけど引っかかったのが、4行目のところに書いてある「滞在快適性等向上区域(まちなかウォーカブル区域)を設定することが、民間主体のエリアマネジメントが自走でき、賑わいをもたらすエリアマネジメントの推進に寄与することが期待できる」。これが目的だというふうに一番大本に書かれているというふうに思ったんですね。

 だから、これをまずやりましょうということがあって、そのために何をやるのかといったら、その次のページに書いてあるように、官は街路等の公共区間を改変しますというふうに言っていて、民はその中でできてくるオープンスペースや何かを提供して利活用しますと、そういうふうに理解したけど、まずそこのところの理解は正しいですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 区としましては、にぎわい創出に寄与するというところが主要目的でございまして、エリアマネジメントの視点でいきますと、エリアマネジメント活動がしやすくなるフィールドをつくっていくという視点でこちらの記載になっているというところでございます。

大沢委員

 どう考えても、ただ、そちらしかほぼほぼ今書かれていないからそう理解してしまったんですけど、それで、言いたいのは、どちらかというと、先ほど来中野駅周辺という話は出ていますけど、次のページで言うと、きっと公共空間が改変されるということだから、中野駅周辺は11か所の再開発がありますというのもあれば、例えば西武新宿線だったら地中化があって、そこで新井薬師の駅、沼袋の駅、そんなこともいろいろありますねというところがあって、そこの中で民間が例えば沼袋でもセットバックが起こっていたりとかいろんなことが起こっていく。そういうまちが整備されていく中においては、別に中野駅周辺だけにこだわることなく本当はできることなのかなというふうに理解しているんですけど、どうでしょう。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 今回設定をいたします滞在快適性等向上区域につきましては、都市再生整備計画の範囲内でできるというところでございますので、例えば西武新宿線沿線のまちづくりの中でやろうとすると、そちらにつきましてはやはりほこみち制度のほうを活用していくというような形になろうかと考えてございます。

大沢委員

 結局結論として、さっき白井委員の答弁の中であった2030年までという数字が出てきたんですけど、そこまでの間にまちが変わっていく中でこれを意識しながら、官のほうも民のほうもまちづくりをしていく一つの要素として使っていくよと、そんな理解で正しいんですか。

井上まちづくり推進部中野駅周辺エリアマネジメント担当課長

 委員おっしゃるとおりでございます。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。

 次に、8番、その他で何か報告はありますか。

近江まちづくり推進部まちづくり計画課長

 私から、新たな防火規制区域の指定について、口頭にて御報告いたします。

 当報告につきましては、危機管理対策等調査特別委員会との重複報告になります。

 令和5年第3回定例会の中の当委員会でも報告しておりますが、東京都建築安全条例第7条に規定する新たな防火規制区域が東京都により指定されてございます。告示日は令和6年3月8日、施行日は令和6年9月2日となります。

 区としましては、区報や区のホームページに掲載するとともに、既に昨年度説明会等を開催して周知等を図っているところではございますが、対象地区の住民の方には、改めてポスティング等の手法により周知等を図っているところでございます。

 報告は以上でございます。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありますか。

酒井まちづくり推進部まちづくり用地担当課長

 区画街路第3号線交通広場における区分所有建物取得について口頭で御報告申し上げます。

 薬師駅前共同ビルにつきましては、土地所有者30名、区分所有者30名及びテナント、居住者47名、部屋数は67部屋ございます。全ての権利者と中野区土地開発公社との間で契約が調いましたことを御報告いたします。

委員長

 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

大沢委員

 長年お疲れさまでしたなんですけれども、それがあって、たしか先月の終わりぐらいに駅前から抜けられるところを恐らく閉鎖してというのは、その辺の影響とか、例えばそれで暗くなるとか、そういうことも含めて何かあったんですかね。

山岸まちづくり推進部まちづくり事業課長

 今、新井薬師前駅前の共同ビル内で私有地内の通路は通過できていたんですけれども、確かに委員御指摘のとおり、電気が切れてしまうことによって通路の明かりがつかないということで、夜間暗くなると危ないという理由もあって閉鎖しております。

委員長

 他に質疑はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。

 他に報告はありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、これまで所管事項の報告を受けてまいりましたが、質疑漏れはありませんか。

白井委員

 一番初めに報告がありました上高田一・二丁目及び三丁目周辺地区防災まちづくり推進に係る意向調査について、これだけ誰も質疑しなかったので、私の地元でもあるので、改めてもう一回聞かせてもらおうかなと思います。

 確認なんですけれども、前回報告があったのは前定例会の3月のときでよかったですかね。まちづくりの報告と併せてだったんですけれども、今回、別紙で示されている図と見比べると違う箇所があります。それが避難道路1号、2号、3号で赤でくくってあるところだと思うんですけれども、ここが新しく加えられている図だということでよろしいんでしょうか、確認をさせてください。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 前回報告した内容でまちづくり方針について御報告しているところでございますが、その内容と基本的には変わっていないというふうに認識してございます。

白井委員

 示された図では赤で囲ってはいないんだよね、避難道路1号、2号、3号というのは。私の記憶だと前回全部同じ水色で示されていたと思うんですけれども、アンケート調査を今回行うに当たって、1号、2号、3号を優先的に赤でくくってあるんですけれども、この色分けは前回なかったですよね。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 御指摘のところは、先ほど御説明させていただきましたけれども、昨年度策定させていただきましたまちづくり方針のほうでは、全体の青い点線のところが防災上重要な路線になっております。ここについては特段変わらない状況になっておりまして、その中からより6メートルに拡幅すべき路線というものを今回区のほうで一旦抽出をさせていただきましたというところで、今まで昨年度の中ではそれが平坦に全て一緒くたの扱いになっていたところを、今回アンケートするに当たって、この3本が消防活動困難区域の解消のために必要な路線だというふうに判断をしまして、そこに対してアンケートをしていくというところで3本を抽出させていただいたというところでございます。

白井委員

 もともと白桜小学校からずっと上高田本通りと平行して、上高田一丁目、それから二丁目に抜けていくところは非常に細くて、なかなか大変ですよという話を前回指摘させていただいたところです。その上で、拡幅の重要度を今回分けて本通りに抜けられるようにだとか、早稲田通りに抜けられるようにというところから、縦にという表現がいいのか分からないけれども、避難道路1号、2号、3号を特に優先的に整備していくという考え方を示されたということでいいですか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 委員御指摘のとおり、そのような形でいろんな路線の考え方があるんですけれども、延長の長さですとか、あと沿道の地権者数とかを勘案しまして、この路線が6メートルにすることがより有用といいますか、実現性があるというふうに判断をしたというところでございます。それにつきましても、これで決まりというわけではなくて、まず一旦区の考え方としてはそう考えておりまして、今回のアンケートをもってよりそれを高めていきたいというふうに考えてございます。

白井委員

 それから、沿道の方々への調査を行うという話だったんですけれども、沿道というのは当然今お話しした避難道路1号、2号、3号が入るでしょう。それ以外のところの水色の点々で示されているところも沿道に入りますか。どちらになりますか。

青木まちづくり推進部新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり担当課長

 今回の対象につきましては、赤い囲まれたところの3路線について、まずは209件に対してアンケートをしていくという考え方でございます。

白井委員

 分かりました。なおさら優先的に整備をしていくという話でしょうし、ここから先は、この3本の道路もそう簡単に拡幅できる道路ではない、特に細いところもあるんですよね。丁寧な御意見を伺うような形で、これからどう計画を整備していくかとなるんでしょうけれども、ぜひお願いしたいと思います。

委員長

 では、以上で本報告についての質疑漏れを終了いたします。

 他に質疑漏れはありますか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。

 この後の進め方について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

 

(午後4時58分)

 

委員長

 委員会を再開します。

 

(午後4時58分)

 

 本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

 

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 御異議ありませんので、そのように決定します。

 次回の委員会は、明日6月21日(金曜日)午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。

 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

 

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

 

委員長

 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

 

(午後4時59分)