平成16年12月03日中野区議会交通対策特別委員会(第4回定例会)
平成16年12月3日交通対策特別委員会
中野区議会交通対策特別委員会〔平成16年12月3日〕
交通対策特別委員会会議記録
○開会日 平成16年12月3日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午前10時04分
○閉会 午後0時25分
○出席委員(13名)
昆 まさ子委員長
奥田 けんじ副委員長
いでい 良輔委員
伊東 しんじ委員
北原 奉昭委員
久保 りか委員
小堤 勇委員
きたごう 秀文委員
平島 好人委員
長沢 和彦委員
岡本 いさお委員
篠 国昭委員
伊藤 岩男委員
○欠席委員(1名)
江口 済三郎委員
○出席説明員
都市整備部経営担当参事 服部 敏信
地区整備担当課長 岩井 克英
土木担当課長 尾﨑 孝
交通安全対策担当課長 上村 晃一
○事務局職員
書記 杉本 兼太郎
書記 巣山 和孝
○委員長署名
○審査日程
○陳情
(継続審査分)
(15)第16号陳情 首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについて
第 7号陳情 上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについて
第39号陳情 南中野タウンバスについて
○所管事項の報告
1 山手通りの街路整備に係る意見交換会について(都市計画担当)
2 東中野駅前広場整備の取り組みについて(都市計画担当)
3 上鷺宮・鷺宮地域へのバス路線新設の検討状況について(交通安全対策担当)
4 西武新宿線沿線まちづくりに係る区の取り組みについて(地区整備担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから交通対策特別委員会を開会いたします。
(午前10時04分)
審査日程の御協議をいただくため、委員会を暫時休憩いたします。
(午前10時04分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時05分)
審査日程についてお諮りいたします。
本日の審査は、お手元に配付の審査日程(案)(別紙1)により、ただいま休憩中に御協議いただきましたとおり進めさせていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、12時をめどに進めてまいりたいと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。
それでは、まず始めに、陳情の審査を行います。
平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについてを議題に供します。
これより本件陳情の審査を行いますが、陳情者から補足説明をしたいとの申し出がありますので、委員会を休憩して補足説明を受けたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、委員会を暫時休憩いたします。
(午前10時06分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時15分)
これより本件に対する質疑を行います。
質疑はございませんか。
長沢委員
高速道路そのものの交通を規制するということは難しいというふうに思うんですが、例えば、今、考えられている換気塔の45メートルの高さというのは、一定交通量を推測した上での高さと考えていいのでしょうか。つまり交通量によっては車から、NO2であるとか、SPMとか、CO、その他の排出ガスが量としてはかなり出ます。仮の話ですけれども、交通量そのものが想定しているものよりも幾らか抑えていけるということになれば、換気塔は規模を変えるということができるものなのでしょうか。ちょっと推測というか、想定したお話で恐縮なんですが、その辺はどうなんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
今の御質問にお答え申し上げます。
以前この委員会の、首都高速中央環状新宿線の換気塔アンケートの結果とスケジュールという中でも御説明いたしましたが、当初首都高速道路公団は換気塔の全体の規模として、7メートルと15メートルの幅を考えてございました。しかし、平成19年度の首都高速中央環状新宿線開通後の交通量の見込みに加え、環境への影響を低減するために、電気集じん機並びに低濃度脱硝装置の設置を確定してございます。そういったものを勘案いたしまして、換気塔のうち排気のところにつきましては、約1メートル程度縮小という方向で、換気塔の規模についての見直しを行う。また、吸気しているところにつきましては、おおむね5メートル程度の高さにとどまります。そういうことで換気塔の幅につきましては、従前から半分程度の縮小という方向になってきてございます。
長沢委員
もう一度正確に教えてください。変更される前、吸気のところは7メートル程度ということで、この間までお話を伺ったのかなと思ったんですけど、今の話だと5メートルほどになるということでした。それで、幅もどれぐらいからどれぐらいに変わるのか。それと、換気塔の高さは、45メートルが何メートルになるのか、ちょっともう一度お答えいただけますか。
服部都市整備部経営担当参事
従前、排気も吸気が一体となった、おおむね7メートルと15メートル幅という二つの塔を立てる予定でございました。これを機能別に分け、吸気につきましては十分機能としては対応できるということで、高さにつきましては、約5メートルにとどめて、また、幅につきましても、従前の7メートル程度から5.2もしくは5.3メートル程度へと規模の縮小が可能となった。また、排気につきましても、同じく7メートル程度の排気塔の規模を、縦横の幅がありますけれども、5.4ないしは6メートルで、1メートル程度の幅の縮小が可能となったというところでございます。
長沢委員
換気塔の高さそのものは、例えば交通量なり低濃度脱硝装置なりが、技術的にも開発といいますか、試されて、実施できるということで、全体の規模自身は縮小になるんだけれども、高さというのは、そういう意味では交通量云々を仮に抑えてというか、結果として想定された交通量を下回ったとしても、どうしても変えられないものという理解でいいんでしょうか。
委員長
質疑の途中ですが、ただいま当委員会の傍聴希望者が15名を超えました。希望者全員の傍聴を許可することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
なお、本日は非常に多くの方が傍聴にお見えになっておりますので、大変狭いところですけれども、お互いに譲り合っていただくなど御配慮いただければというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
それでは、御答弁、お願いいたします。
服部都市整備部経営担当参事
これも委員会の中でたびたびお答えしてございますが、平成19年度の開通を想定しての車の走行台数は、首都高速中央環状新宿線については約8万台と想定したものでございます。この間、平成13年度からは国がアクションプログラムといいますか、低公害車の推進を進めてきてございます。これも御質疑のときに一定程度の進捗状況や、直近のデータをお伝えしてございますが、低公害車の占める割合は15%ぐらいに至っています。全体としては低公害車の増加が進んできております。それがまず1点ございます。
もともとNOx とか人体に影響がある物質をなるべく抑えるということで、さらにまた、周辺のビルとかそういったものを勘案しながら、シミュレーションということで、おおむね45メートルの高さが一番周りの影響が少ないという判断を首都高速道路公団もいたしまして、それに基づきまして、また、沿道の方々のアンケートをとらせていただいて、結果として6割強の沿道の方々の御理解を得まして、高さについては45メートルにしました。したがって、トンネル状の道路構造にしますと、通常、車から出す排気ガス、また、万が一の場合の火災の排煙、なおかつ近隣のビル等々の影響も勘案して、そういう高さを設定したものと思ってございます。
奥田委員
以前の当委員会でも質問させていただいたかと思いますが、換気塔の高さに関して1点確認させてください。換気塔は排気ガスへの対処という意味合いももちろんですが、災害時、火災発生のときにシミュレーションした場合にはどうしても一定の高さが必要になるという説明があったと思います。そういったことを考えると、環境に対応した車が幾ら増えても、高さをこれ以上低くするのは難しいのかなというような考え方もできるとは思います。しかし、一方では地下鉄であるとか地下街では、そういった換気の体制はとられていないようです。その違いが何なのかというのがよくわからないんです。通常、地下街であるとか地下鉄というのは火災事故が発生しないというふうに想定しているからなのか、もしくは想定されている火災の規模が相対的に小さいという判断のもとなのか。どういったことから規模の違いが発生してくるのか、これがちょっとわからないんです。もし災害時の想定が同じだとするなら、NOx 等の排気ガスの今後の減少は十分考慮すべきじゃないかと思えるんですが、いかがでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
私も専門的なことについては、詳しいことがよくわかりませんけれども、これまで東京都並びに首都高速道路公団と協議してきた経過を総合してお答えさせていただきます。都市型の高速道路を想定した場合に、最も沿道の環境への負荷が低いという判断で、トンネル状の高速道路とされました。そして、上部には山手通りが通ってございます。中央環状新宿線のような自動車が走行する道路、車が走行する場合には、何らかの形での排気ガスが発生します。地上部分であればまた別でございますが、トンネルですと、NOx とかCOは、今回の新しい低濃度脱硝装置等でも吸収できないものがありますし、先ほども申し上げましたけれども、低公害車の広がりもありますが5割とか8割とかそういった普及率には至ってございません。したがって、そういったところの対応としては、どうしても換気塔は欠かせないといいますか、そういった事柄を勘案して、区としても高速道路をトンネル状にし、あるいは換気塔を設置することはやむを得ない、あるいは環境に最も負荷が低いという判断をしております。したがって、同じ地下構造におきましても、用途によって必要な換気量、排気量は国が定める基準にのっとってやっているものと考えてございます。
奥田委員
ですから、ここは専門でないのでおわかりにならないというお答えはもちろん当然ではあるんですけれども、シミュレーションの中で災害時の場合というところが示されていて、もしもNOx 等が問題で換気塔を立てるのであれば、災害時のシミュレーションというのは何を意味していることになるんですか。
服部都市整備部経営担当参事
以前、当委員会の休憩中に首都高速道路公団の担当の者が参りまして災害時のシミュレーションについて御説明した経過がございます。その際、自動車走行に伴います有害物質の除去というところで、近隣のマンションあるいはビルへの影響も含めると、一定程度の排気機能、換気機能を持つ換気塔は必要だという説明をしてございます。そして、さらにあわせまして、トンネル内で火災が起きた場合におきましても有効に使える。その場合に想定したシミュレーションでは、余り低いと、周りに煙とか炎の影響がでるということでございました。しかし、基本的には自動車走行に伴う有害物質の換気という判断でございます。
奥田委員
そうすると、御答弁の内容をそのまま受け取らせていただきますと、火災時という想定のシミュレーションは、あくまで構造物としてつくった場合にこういった結果が出るという意味であって、そもそも予定されたといいますか、火災を想定してこういう高さでつくるのではなくて、交通によって発生する廃棄物の排出のために必要な高さが45メートルであって、その結果として火災時の排ガスに対しても非常に有効であるという、そういった説明になってくるわけですか。
服部都市整備部経営担当参事
この委員会でも繰り返しお答えしてございますけれども、首都高速道路公団の方も初めから45メートルがいいということではなく、周りの環境を勘案しながら、あるいは周りのビルの状況を勘案しながら、最も影響が少ない高さが45メートルということで判断したものと理解してございます。その場合に、換気塔の機能といたしましては、トンネル内での自動車走行におけます排気ガスの対応が基本でございまして、あわせまして、トンネル内での火災があった場合にも、換気塔を使って外に排気ガスを換気する機能があると理解してございます。
奥田委員
そうしたら、一つ考え方としては、火災の際に限ると45メートルの高さは必要と考えることではないということですから、純粋に排気ガスに対しての対応がどうかという考え方ととればいいわけですね。
服部都市整備部経営担当参事
これも過日の当委員会で休憩をさせていただいて、首都高速道路公団の担当者が参りまして資料を御説明したときにも、現在の大気の状態、また、トンネル内の汚染の状態を勘案して、現状の環境程度ぐらいに薄めた空気を拡散すると申しますか、影響が少ない形で対応していこうということで御理解を得たと思ってございます。
奥田委員
最後にお伺いしたいんですが、今後、環境対応の車が増えてくるようなこともありますが、今の段階で45メートルというふうに決めたものに対して、経過年数がたっていく中で想定よりも排気ガスの内容がかなりよくなったという結果がでた場合に、それに応じて途中で計画を変更していくということは可能なんですか。
服部都市整備部経営担当参事
御質問の趣旨がわかりませんけれども、計画を変更というのは、建物を一たんつくりますと変更はなかなか難しいと思ってございます。また、当初、NOx 、人体に影響が高い物質を除去しましょうということで、国、首都高速道路公団の方で考えた経過がございます。また、一酸化炭素、COについては、脱硝装置あるいは新しい設備でもなかなか吸収できませんから、それを薄めて上空に拡散して人体の影響ない形でやってきてございますので、先ほども冒頭に御説明させていただきました低公害車の導入が逐次進んできておりますけれども、それが劇的に変わらない限り、理屈としても計画の変更は難しいのかなと思ってございます。
平島委員
今の質疑を聞いていて、ちょっと1点お伺いしたいんですけど、今のところ劇的な状況の変化が起こりにくいということがあろうかと思うんですが、こういった構造物というのは何十年も当然稼働し、持つわけですね。そういったものがもしも環境の変化だとか、もしくは新しい効率的な設備が開発された場合、もしくは安全性とかそういったものが証明された場合、変更が可能といいましょうか、そういうことというのは今までのほかの事例から見てもあり得るんでしょうか。また、そういったことを行う場合には、どこの責任で行うのかとか、そういうことは中野区としては御存じですか。
服部都市整備部経営担当参事
基本的にはこの工事並びに事業主体でございます首都高速道路公団の判断だと思ってございます。したがって、仮定の話でなかなかお答えは難しいところでございますけれども、一定期間たちますとさまざまな機能が低下する、あるいは状況が変わる、それは確かでございます。その場合に例えば長いスパンで見れば、一定の時期が来て、機能とか建物の更新という段階で判断することも一つあろうかと思ってございます。いずれにしましても、この件につきましては、事業の所管でございます首都高速道路公団の判断によるものと考えてございます。
平島委員
そういった場合にまた恐らく協議ということになると思いますが、事業の改変といいましょうか、見直しといいましょうか、そういったものについては明確な規定がないという理解でよろしいですか。今、首都高速道路公団が工事を計画しているところが中野区にも何カ所かあるようですけれども、例えば中野区の事情とか要望とかあって、こういうものを変えたいとなった場合は、改めてまた協議という形になるんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
私どもの方も首都高速道路公団並びに都に対しましては、さまざまな話し合いというか、協議をやってきてございます。しかし、今、委員がおっしゃっているような、換気塔の規模の劇的な変更に至るまでの協議はなかなか難しいと思ってございます。運用とか、あるいは沿道の環境保全の配慮とか、また、歩道のありようといいますか、そういったところでの協議は可能でございますけれども、換気塔そのものの取り扱いについて、これまでも繰り返し要請してきた経過はございます。それは当然区として地元の沿道住民の方に影響が少ない形での対応を願いたい、あるいは規模の見直しを願いたいということは繰り返し要望してきた経過がございますけれども、中野区だけ個別に実現不可能な協議を行うことはなかなか難しいと思ってございます。
平島委員
最後にちょっとお伺いしたいんですが、これは簡単なことで、かなり長期に使用されると思うような建造物というのは、今回のケースでわかれば一番ありがたいんですが、耐用年数がわかっているんでしょうか。例えばどれぐらい使って一回見直しするとか、そういったことがわかりますか。それと、これは前にお伺いしていますが、もう一度、何か進展があればお伺いしたいんですが、災害時なんかに事故が起こった場合の責任の所在について、何か進展はありますか。
服部都市整備部経営担当参事
耐用年数については、詳細なデータを持ってございませんので、答弁保留にさせていただきます。
また、後段の方の御質問でございます。これもこの委員会でお答えしてきた経過がございますけれども、今、裁判で係争中でございますけれども、国並びに首都高速道路公団といたしましても、建築物の状況によって判断といいますか、責任の度合いといいますか、そういったものが変わってくると思ってございます。ですから、一概にどうだとなかなか言えないところがございます。御理解のほどお願い申し上げます。私の聞いている範囲では、この前お答えした状況と変わってございません。
篠委員
中野区だけ特に計画の途中変更というのは難しいと思うんですが、当初の計画から途中での変更は今まで一切なかったという理解でよろしいんですか。
服部都市整備部経営担当参事
山手通り全体についての計画の変更ということでお話しさせてもらいます。当初は往復6車線でございました。その後、平成14年度に往復4車線といたしまして、歩道を広げる。また、全線自転車の専用帯を設ける。ある面では歩行者にやさしい山手通り、環状6号線をつくるという方向に変わってきてございます。また、先ほども触れましたけれども、換気塔の方につきましては、当初、吸気、排気という機能を一体としてとらえまして、7メートルと15メートルという幅の換気塔を設けるというところを、今般のさまざまなシミュレーション、また、その後、見直しにおきまして規模の縮小をさせていただいて、先ほども他の委員にお答えいたしましたように、吸気については相当高さを減らして十分対応できるという判断をしてございます。したがって、排気の部分で従前の高さは変更できないという判断を首都高速道路公団はしてございますけれども、幅につきましては、先ほど申し上げた、従前の7メートル程度から5.4ないしは6メートル程度に縮小できるという見直しをやってきてございます。
篠委員
地震等が日本中の心配ごとになっていますが、それについてのデータを我々はいただいていましたか。
服部都市整備部経営担当参事
詳細なデータはお伝えしてございません。私どもの方も構造についての細かいデータを持ってございませんが、東京都、首都高速道路公団とのやりとりの中では、阪神・淡路大震災程度の地震に対応できるという、倒壊をしないというところで話を聞いてございます。ですから、それを裏付けるデータとしてはもらってございませんけれども、首都高速道路公団、東京都との協議の中ではそういう方法での設計をしているということで聞いてございます。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取り扱い協議のため、委員会を暫時休憩いたします。
(午前10時45分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時50分)
お諮りいたします。休憩中に確認しましたとおり、平成15年第16号陳情、首都高速中央環状新宿線について、「工事の一部中断・見直し」を求める住民活動を支援することについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で平成15年第16号陳情の本日の審査を終了いたします。
それでは、続きまして、第7号陳情、上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについてを議題に供します。
先ほど休憩中に御協議いただきましたとおり、本件陳情に関連した所管事項の報告を先に受けたいと思いますので、本件陳情を一たん保留といたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、第7号陳情を一たん保留といたします。
それでは、本件に関する所管事項の報告を受けたいと思います。
上鷺宮・鷺宮地域へのバス路線新設の検討状況についての報告を求めます。
上村交通安全対策担当課長
報告事項の御説明の前に、当委員会への内容の御報告の時期につきまして、タイミングを逸してしまい、委員の皆様に御迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。大変申しわけございませんでした。
それでは、お手元の資料(資料2)に基づきまして御説明申し上げます。
まず目的でございますけれども、上鷺宮・鷺宮地域から中野駅周辺へ交通機関を乗り継がずに直接出かけることができるよう、また、当該地域の高齢者等の外出機会を確保し、福祉・保健の増進に資する目的で、バス事業者による中野駅北口から上鷺宮・鷺宮地域へのバス路線開設に対して支援を行うものでございます。
内容でございますけれども、バス事業者から次の内容の提案を受け、実現に向けての検討協議を続けている状況を報告させていただきます。
一つは、運行経路・距離でございますけれども、裏面に地図を添付させていただいております。中野駅北口、中野サンプラザ横を起点としまして、早稲田通り、そして環状7号線、新青梅街道を経由し、上鷺宮5丁目、鷺宮6丁目の間を通り、杉並区に入りまして、八成小学校付近で折り返してくるというような片道約6キロメートルのコースでございます。
二つ目に運行時間・回数ですが、午前9時から午後6時の1日27便、20分間隔を予定してございます。
3点目に運賃でございますけれども、提案事業者が全路線210円という設定をしてございますので、一応210円を想定してございます。
4点目にバス車両台数ですけれども、この運行を確保するのに4台必要であるということで、1台は予備車両となりますが、3台で運行を計画してございます。
5点目に区の負担経費でございますけれども、これにつきましては、東京都福祉局の所管補助金の範囲内で区が負担をするという考え方に基づきまして、それぞれ都と区が2分の1ずつ負担します。補助金は2種類ございまして、一つが車両購入費、これが限度額3,600万円となっております。対象は小型バスということでございますが、区が1,800万円、都が1,800万円という形で負担します。小型バスの1台の購入金額は大体1,800万円というふうに予定されております。運行経費の補助につきましては、限度額1,500万円ということで、3年間、36月の補助となっておりますので、区が750万円、都が750万円という負担割合になります。
6点目にスケジュール(案)でございますけれども、これは想定ですけれども、予算審議を経まして、平成17年になりましたら速やかに事業者選定の手続に基づいて事業者決定をいたしまして、6月から9月ごろに運行関係の各種申請をバス事業者が中心となって行います。具体的には、バス停の調整、道路使用・占用、また、新路線の免許申請等などを行ってまいります。また、そのほか諸官庁との運行調整、車両購入準備も行っていくということでございまして、こういう計画でいきますと、11月以降の運行開始が可能ではないかというふうに考えてございます。
報告事項につきましては、以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
久保委員
このバス路線新設は、本当に長年の課題でございましたし、私どもの地域でも長年にわたって要望の強かったものでありますので、ここまで進んできたことに対しては非常にうれしく思っております。
まずこの内容に関してなんですが、提案が事業者からあったのはいつなんでしょうか。また、この提案を受けるに至った経緯について御説明願えますか。
上村交通安全対策担当課長
今年になりまして、3月ごろから断続的にこの事業の可能性について意見交換をしてまいりました。年度が明けまして、基本構想・新しい中野をつくる10か年計画策定の検討材料といたしまして、この夏以降、断続的に連携をとり、運行経路を含めた収支計算とかスケジュール案等々の事業計画的なものをいただき、今回整理させて報告させていただいたものでございます。
久保委員
今年の3月以前というのは、このバスのことに関して事業者との話し合いというのは一切行われていなかったんでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
上鷺宮・鷺宮地域から中野駅方面へのバス路線というのは長年の課題でございまして、バス交通の検討委員会等でも検討していた時期もございます。そういう流れから年に一、二回程度情報交換をしてきたという経過がございます。
久保委員
長年にわたり事業者とも話し合いを進められてきて、今回また基本構想にあわせて一気にこういった形に進展してきたというふうに思ってよろしいでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
委員のお話のとおりでございます。
久保委員
経緯についてはわかりました。
あと、バスの車両のことでございますが、区内ではほかに区の支援を行っているような小型バスというのはありますか。
上村交通安全対策担当課長
区として路線の支援や経費負担をしているというものはございません。
久保委員
この路線では大型バスではなく、小型バスを使用することになっているという理由はどういったことでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
先ほど御報告の中で東京都の補助金を活用するというふうに申し上げましたが、車両購入費の対象となっておりますのが小型バスというふうになってございますので、小型バスを想定したものでございます。
久保委員
資料には路線図も示されてございますけれども、今後路線の変更というのはあり得るのでしょうか。また、運行時間も午前9時から午後6時というふうになっておりますけれども、時間枠の延長ですとか見直しというのは検討されるんでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
この時点では区としてはこういう事業案でいきたいと考えておりますので、この路線を想定しております。時間帯につきましては、事業者からの提案通り、午前9時から午後6時を想定しております。これにつきましては、平成11年に行いましたバス運行経費調査において設定した時間帯とあわせた内容になってございます。その前後とか延長とかという考え方もあるかとは思いますけれども、バス需要調査を行った内容では、利用時間帯につきまして、鷺宮方面から行きの場合は午前9時から11時、帰りの場合は午後3時から5時に希望が多く、通勤・通学の手段としては余り期待されていないと推測されたものでございます。前後を延ばすと運行経費が膨らむということで、赤字幅を増大させるというような経費的なことも考えなければいけないと思ってございます。
久保委員
では、午前9時に出発したとして、大体中野までは何分ぐらいで来るという予測でしょうか。
上村交通安全対策担当課長
事業者の説明では、30分程度というふうに聞いてございます。
久保委員
朝の9時から午後6時ということですと、多分朝の9時台というのが一番混雑している時間ではないかと思うんですね。30分ということは、ほかの時間帯に走った場合は30分以内で中野駅まで到着するというふうに考えてよろしいでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
以前行った調査によりますと渋滞時間は午前9時以前、また夕方以降が多いことが確認されておりまして、この運行時間帯であればほぼ30分運行が確保されるというふうに聞いてございます。
久保委員
次に、区の負担経費のことについて伺います。11月に運行を開始するためには、区は17年度予算より補助を開始される予定だと思いますけれど、車両購入費の限度額が3,600万円の半分ということだと1,800万円ですね。そして、運行経費が1,500万円の2分の1ということで750万円、これらは一括して補助を行うというふうに考えているんでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
補助金の申請の様式等々、まだ協議が進んでございませんので、年が明けましたら、そういう内容の協議に入っていくというふうに考えております。車両購入経費としては限度額いっぱいの申請になるかと思います。運行経費の方は36月補助ということですので、年度として考えるのではなくて、例えば11月から運行開始する場合、11月から36カ月というふうになりまして、17年度の途中から3年後の年度の途中までというような形になりますので、年度は4年間にまたがるのではないかなというふうに考えてございます。そういう意味からすれば、予算計上の部分でどういう形で御審議をいただくかというのは、今後考えていきたいと思ってございます。
久保委員
最後にしますが、都の所管補助金が決定されるのはいつになりますでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
この都の補助金の利用についての概括調査のようなものがございまして、現在、中野区は利用希望をしている状況です。正式な申請は、年度が変わりまして6月ごろと聞いております。都の日程では年2回ぐらい内示をするということでございますけれども、早くとも秋になるかというふうに考えてございます。
久保委員
都の補助というのは、利用希望をすれば、次年度秋口には完全に受けられる見込みなんでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
この補助につきましては、多くの自治体が利用希望をしているというふうに聞いてございますけれども、中野区としては努力をして、補助金を獲得して事業に寄与していきたいというふうに考えてございます。
小堤委員
11月10日の上鷺宮住区協議会に私も参加いたしました。住区協議会に対して区の方から説明があったわけですけれども、一つ議会で報告されていなかったことが報告されて大変びっくりしたんですね。冒頭、課長の方から謝罪の言葉がありましたので、これ以上言いませんけれども、今後こういうことがないようにお願いしたいと思います。
それと、この間、住民の方の反応を見ますと、皆さん大変喜んでいらっしゃるんですね。長年区に要望してきたけれども、そのことに対してこたえてくれたのがうれしいということなんですね。そういう気持ちにこたえるような形でミニバスがきちっと運行されるようにお願いしたいと思います。
それから、もう一つ、こういう意見があったんです。経済効果なんですね。それは、今まで大きな買い物をするときは、中野駅方面の中心市街地でも間に合うんだけれども、乗り換えがあるから、どうしても新宿に行くというんです。西武新宿線1本で行けるわけです。今回この路線が通りますと、そういう意味で中野でも買い物が増えるということも話の中に出ておりましたので、そういった面も指摘しておきたいと思います。
それと、私は本会議で、例えば今、報告された中身についてはほとんど質問しているんですね。ダブった形でこの場ではしようとは思いません。そこで一つお聞きしたいのは、バスの運行時間なんです。片道6キロということですが、今、久保委員の質問で30分と言っていたのは片道のことですか。
上村交通安全対策担当課長
はい、片道でございます。
小堤委員
20分間隔で3台で運行するということですね。片道30分で往復1時間です。それできちっと戻ってこないと、3台で回らないんですけれども、渋滞なんかも考えられると思うんです。その点の手だてというのはどういうふうに考えていらっしゃいますか。
上村交通安全対策担当課長
区として事業計画をきちんと組んでいるわけではございませんけれども、バス事業者からの提案で4台で可能であるというふうに聞いてございます。
小堤委員
バスが敬遠される一つの大きな要因として、時間どおり来ないというのがやっぱりあるんですよね。そこのところを検討していただきたいと思うんですけれども、じゃあ、予備の1台というのはどういう形で待機しているんですか。
上村交通安全対策担当課長
通常どの路線にも予備車両1台を置いておくというのが認可の前提というふうに聞いてございますので、どういう形で予備車両が確保されているのかというのは、ちょっと確認してございません。
小堤委員
バス事業者も検討していると思うんですけれども、必要な声というのは区からも発していただきたいと思います。
それともう1点、バス運賃を210円とした理由が事業者からの提案通りということなんですね。上鷺宮住区協議会の中でも、この事業自体がバス会社任せになっているんじゃないかという意見も出たんですよね。この事業は東京都の福祉改革推進事業という福祉的な目的であり、杉並区、渋谷区ではバス運賃が100円ですし、港区はバス運賃が100円である上に、シルバーパスの方に対しても区の負担で無料パスを出しています。そういう点から考えると、バス事業者からの提案が210円だからというのではなくて、この事業の性格をきちっとする上でも、料金問題についても区の方からもっと積極的に言っていただきたいということが一つと、本会議でも質問いたしましたけれども、車体のデザインとかバスの愛称、それは検討したいという本会議での答弁でしたけれども、具体的に考えていることがあれば、聞きたいと思います。
上村交通安全対策担当課長
本会議でも部長の方から答弁させていただきましたけれども、この事業はバス事業者の事業として新規路線の開設を支援するものでございますので、その性質上、協議にも一定の制約があります。例えば運賃を100円にするという提案を区がすれば、その部分は区が補助するという話になってございます。もともとこの事業提案もバス事業者としては厳しい状況の中での提案であるということを御理解賜りたいというふうに思ってございますので、バス事業者の収支も当然一緒になって考えてあげないといけないというふうに思ってございます。
バスのデザイン、愛称などにつきましては、今後協議していく課題だというふうに認識してございます。
小堤委員
もう1点、バスのルートは今報告されました。停留所の設定はこれからということなんですけれども、地域の方と話す中でも、どこに停留所ができるのかというのはかなり気にしていらっしゃいます。これも進め方なんですけれども、基本的にはバス事業者から提案されたものに対して意見を言っていくというスタイルなんですか。
上村交通安全対策担当課長
バス停の位置につきましては、さまざまな非常に難しい問題を含んでございますので、バス事業者が主体となって決めていくというふうに考えております。
小堤委員
今の報告で、そういう形で進むのかなというのはわかりました。ただ、一たん決まりますと、それからまた変えるというのはなかなか困難な面も出てくると思いますので、事前に区としても調査を行い、バス事業者に提案するなり、一緒に検討するなり、そういう形で原型をつくって住民の方に提案された方が、より住民の要望にかなうバス運行ができると思いますので、その点はぜひしていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
上村交通安全対策担当課長
バス停の設置場所につきましては、非常に微妙な問題がございますので、バス事業者が主体となって決めていくというふうに考えております。
篠委員
かなり長い期間、構想されているんだと思うんですが、最終的に折り合った形が中野区主導という形じゃなく、バス事業者の新規バス路線申請事業という形をとられたわけです。それはバス事業者の意見を主導でやっていくという形になるんだと思うんですが、区の負担経費の中で運行経費1,500万円を3年というのは、毎年1,500万円じゃなくて、500万円ずつという理解でよろしいですか。
上村交通安全対策担当課長
年間1,500万円というふうにとらえていただければ結構でございます。
篠委員
そうすると、4,500万円ということね。
上村交通安全対策担当課長
3年間、36月補助いたしますと4,500万円となります。
篠委員
今まで何十年も重ねてきた事業者との話し合いの中では、こういう条件ではとても事業者として参加できないとかといういきさつを我々は何回も聞いているわけなので、今回よくぞまとめていただけたとは思うんですが、新規路線申請という形をとっても、赤字が出た場合には区が補てんするということが内々の話で出ているんですか。
上村交通安全対策担当課長
区としましては、東京都補助金を限度と考えております。しかし、都の補助金は3年間の期限がございますけれども、例えば、区としてあと2年間補助を行い、合わせて5年間のサンセット事業とするというようなことも考えられるのではないかというふうに今のところ考えてございます。これは今後の10カ年の財政フレームと10か年計画策定の案の中でお示ししていきたいと思っております。
いずれにしましても、以前行いましたバス需要調査、運行調査のときにも、赤字額は8,000万円から1億円近くというふうな事業者の積算がございます。年間七、八千万円の中の1,500万円の補助という形でございますので、当然赤字は発生してくると考えてございます。今回の収支計画では、バス事業者はどこまで赤字幅をかぶるつもりなのかということまではまだ明らかにしておりませんけれども、ともかく区として補助する額はこれだけですと、長くとも5年間程度のサンセット事業なんですと、その範囲で事業提案を受けたものと確認しますということで進めてきた内容でございます。
篠委員
お話を聞きますと、都と合わせて年間1,500万円を超える補助は区から出すつもりはないということです。この補助をまず3年間で行い、その後、中野区の必死の財政努力で最低あと2年1,500万円ずつ、すなわち3,000万円は引き続き補助を行う、そこまでの決断をした上で、新規路線について話に乗ってくれというバス事業者との話ができ上がったという理解でよろしいですね。
上村交通安全対策担当課長
まず3年間こういう補助を考えておりますという話をしております。その後のことにつきましては、特に正式に事業者に話したわけではございません。これは10カ年の財政フレームとの関係がございますので、そこはまだ明確に伝えたことではございません。
篠委員
我々議会の中では、その辺は本会議なり総括質問でただされる可能性は十分あるんですが、ただ、事業者との話の中で、そんなことを言っちゃったんじゃ交渉が交渉じゃなくなっちゃうわけです。
杉並区のすぎ丸君のように赤字覚悟で始めたけど、うまく当たったという場合もあるわけで、そのときには補助は要らなくなるという流れができる。この3年間が勝負になると思うんですね。区の財政力から考えて、お金の補助というのは大変なことなんだというふうに理解はしています。文書でさらに2年間補助をするという約束をしてしまったのではないかと心配したんですけど、それを再度確認しておきます。
上村交通安全対策担当課長
そういう文書だとかやりとりの事実はございません。
長沢委員
私もここのところを伺いたかったところなんです。運行経費補助は東京都の事業としては3年間という期限があるということです。例えば他の自治体で、3年たったよと、4年目に入った、5年目に入ったというところがあれば御紹介いただきたい。つまり補助についてどういうふうにされているのかというのがもしおわかりだったら御紹介いただきたいと思うんですが。
上村交通安全対策担当課長
他の自治体の例ということでございますと、杉並区のすぎ丸君が最初の路線を申請するときに、この事業を活用したということを聞いてございます。平成12年を初年度としまして、12、13、14と3年間は活用していると推測されます。
長沢委員
それ以降、杉並区としてはどういうふうな対応をされているのかということがわかれば御紹介いただきたかったんですが。
上村交通安全対策担当課長
杉並区のコミュニティバスの取り組みと区の負担というのは、行政主導で行っておりまして、記憶ですと、平成12年は約2億8,000万円の費用をかけており、車両購入費、運行経費、そして、さまざまな道路整備費用にも活用しているということです。コミュニティバス事業に対してのスタンスが今回の中野区とは違うのかなというふうに認識してございます。ただ、都の補助金を使っているということは確認しております。
長沢委員
事業の位置付けというか、スタンスが違うということですが、同じように補助金は使われているわけです。じゃあ、こういうふうに聞きましょうか。何らかの関連するところで、別な形で杉並区としては独自の負担をされて、実質的に運行の支援をされているという理解でいいですか。
上村交通安全対策担当課長
いわゆるコミュニティバスの定義というのは、自治体が主体となって行うというような性格のものから、杉並区では運行経費も含めて、ちょっと数字的なものを今お示しできないんですけれども、行政としてかなり多くの負担をしているというふうに認識してございます。
長沢委員
事業の規模というか、実際にお金を出している手厚さといいますか、そういうことも一つの物差しにはなると思いますけど、中野区と杉並区の位置付けというか、スタンスが違うと言われたのは、中野区も自治体として行うということではないのか、言われた意味がもうひとつよくわからないんですけど、どういうことですか。
上村交通安全対策担当課長
中野区はあくまでもバス路線の開設に対する必要な支援を行うというスタンスでございます。ただし、東京都の福祉改革推進事業のコミュニティバスの導入という名称の事業を活用させていただく中に一定の制限がありまして、交通空白地域の解消とか、高齢者・障害者等の交通弱者のモビリティの確保というような目的がございますので、目的のところにそういうような表現をさせていただいたものでございます。
長沢委員
ちょっとその辺は慎重に言われた方がいいと思います。つまり東京都の事業を使われるわけだから、当然その目的に沿ったものでなければ補助金を使うのはおかしいわけですよね。そういうことでいいですか。
上村交通安全対策担当課長
都の補助金の目的に沿った活用を考えているものでございます。
長沢委員
具体的には10か年計画の中でいろいろ決めていくが、長くても5年を上限とするサンセット事業となっていくということもちらっと言われました。これから先のことでもあるので、この3年間に限らず、長くこれからきちんとやられていくことを望んでいるわけです。先ほど言われたように、高齢者なりのコミュニティを進めていく、つまり福祉や保健の増進に資する目的なんだということをこの資料にも明記されているわけです。効果とか効率ということをこの事業でだけで見てしまったら、いわゆる赤字とかいろいろあったとしても、例えばこの路線が開通することによって寝たきりを防止することができた、介護保険の利用頻度を少なくすることができるなどの効果も期待できます。行政がやるわけですから、当然総合的に考えていって、これが本当に必要なんだと、さらには充実させるべきなんだと、そういう判断というのは当然お持ちだと思いますけれども、その辺も10か年計画なり、これから事業を進めていく中では当然考える必要がある大事なところだと思うんですが、その点はいかがですか。
上村交通安全対策担当課長
私どもが、今、基本構想や10か年計画の中で一つのイメージとしておりますのは、区全体を考えて、だれもが便利で快適に移動できる交通環境が整備されており、多くの区民が移動しやすくなるような新たな交通手段を考えていきたいということです。この事業は、その中の一つとして、まずバス路線開設の支援というものを考えたものでございまして、そのほか高齢者・障害者等のモビリティの確保ということにつきましては、さまざまな観点からも検討していかなきゃいけないという認識は持ってございます。
久保委員
今、長沢委員の御質問の中ですぎ丸君の話が出ておりましたけれども、この中で区が道路整備を行ったという話が出ていました。今回の計画では幹線道路を通るルートが主でありますけれども、杉並区と中野区で一部区道も入っているかと思うんですが、今回のバス路線新設に当たって道路整備というような負担は区の方であるんでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
これにつきましては、交通管理者の野方警察署、それから、荻窪警察署、あと、主に都道でございますので、道路管理者の第三建設事務所等に一応説明をしてございます。その中では、今のところ特に道路整備の必要という指摘はいただいておりませんが、例えば警視庁本庁への説明とかをする中で、どういうような指摘があるか等、まだ今後協議していかなければいけないと思います。一応区としましては、道路整備についての負担は今のところ考えておりません。今後またそういうことが出てきた場合、バス事業者との協議もしていかなければいけないと考えております。
小堤委員
先ほど杉並区の取り組みが課長の方から報告されましたけれども、ちょっと私の認識と違うところがあるんですよね。一つは、行政主導で動いたと言いますけれども、実際はもう20数年前から住民運動がありまして、議会でも何回も何回も質問されているんですね。そういう中で杉並区全体としてこういうバスをつくろうという機運が盛り上がって、そのときに現在の山田区長が初めて出馬されて当選されて、これをやると言ったものだから、行政主導と一般的に報道される部分はあるんですけれども、ひとつそういう経過があるということを認識してもらいたいんです。
それと、杉並区が都の補助金を使ったという話なんですけれども、私の理解している範囲では、杉並区は補助金を使っていないんですよね。それはちょっと調べていただきたいと思うんです。杉並区では、初期投資2億8,000万円と言いましたかね。かなり杉並区が負担して、それでも運行運賃を100円にされて、それが大変評判がよくて、現在は100円でも黒字になっていると、そういう経過もひとつ踏まえていただきたいと思うんです。
質問したい部分は、先ほど篠委員の質問の中で5年間のサンセット事業という言葉を使いましたね。私は、鷺宮・上鷺宮から中野駅までのバス路線を、今後、多少路線の変更があるかないかわかりませんけれども、長く走らせていくということが必要だと思っていたんです。都の補助が3年間だから、その時点で判断するという話なんかが答弁の中でもあって、ちょっと危惧していたんですけれども、5年間というのは、3年終わった後でも2年間は中野区として責任を持って進めると考えていると認識してよろしいんですか。
上村交通安全対策担当課長
その後の2年間につきましては、今ここで私の立場で御答弁申し上げるものは持ち合わせてございません。10か年計画のフレームの中でお話ができるようにしたいというふうに思ってございます。
あと、区の補助がなくなった場合のその後ということでございますが、一応民間事業者の路線でございますので、存続等々の判断につきましては、事業者の判断にゆだねるというふうに考えてございます。
小堤委員
この3年間でも都の補助、また区の補助もあるわけで、運行開始以降、事業者任せにするのではなくて、区としても主体的に言うべきことは言って、この路線が住民の皆さんの目線に合って、ぜひ長く続くようにしていただきたいという点は要望しておきたいと思います。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本件報告について終了いたします。
それでは、先ほど一たん保留といたしました第7号陳情、上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについてを改めて議題に供します。
なお、本陳情につきまして、2項ですが、陳情者の方から訂正の文書が提出され、皆さんのところには訂正後の文書をお配りさせていただいておりますので、よろしくお願いいたします。
これより本件陳情の審査を行いますが、陳情者から補足説明をしたいとの申し出がありますので、委員会を休憩して補足説明を受けたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時36分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時36分)
これより本件陳情に対する質疑を行います。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取り扱い協議のため、委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時37分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時56分)
これより継続審査について挙手により採決をいたします。
お諮りいたします。第7号陳情、上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに賛成の委員は挙手を願います。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数、よって、本件は質疑を続行いたします。
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。
意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
意見がなければ、意見の開陳を終結いたします。
次に、討論を行います。
討論はありませんか。
小堤委員
この陳情は1項はもちろん、2項も住民の要求から出ていることですし、これからの高齢化社会を考えたときに、行政としてもしっかり見ていかなきゃならない問題だと思っております。先ほどバス需要調査で住宅地内を走らせる要望が一番多かったということもお話ししましたし、上鷺宮住区協議会の中でも、小型バスだから、ルートを考えて便利なものにしてほしいとか、新青梅街道から遠い上鷺宮一丁目、こういう地域の方も乗れるように考慮してほしいという発言も出ております。そういう点を含めますと、住民の要望にこたえた形で、住民の理解を得ながら、こういう方向も考えていくということはやはり必要だと思います。そういう点で、ぜひこの住民の要望がかなうよう希望したいと思います。
委員長
ほかに討論はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結いたします。
これより本件について挙手により採決いたします。
お諮りいたします。第7号陳情、上鷺宮・鷺宮から中野駅までミニバスを走らせることについては、採択すべきものと決するに賛成の委員は挙手を願います。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数、よって、本件は不採択とすべきものと決しました。
以上で第7号陳情についての審査を終了いたします。
それでは、時間も押し迫っておりますけれども、続きまして、第39号陳情、南中野タウンバスについてを議題に供します。
これより本件陳情の審査を行います。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、取り扱い協議のため、委員会を暫時休憩いたします。
(午後0時00分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後0時02分)
これより継続審査について挙手により採決いたします。
お諮りいたします。第39号陳情、南中野タウンバスについては、閉会中も継続審査すべきものと決するに賛成の委員は挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数、よって、本件は質疑を続行いたします。
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結いたします。
次に、意見の開陳を行います。
意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結いたします。
次に、討論を行います。
討論はありませんか。
長沢委員
第39号陳情について賛成の立場から討論いたします。
私どもは、陳情者に改めてお聞きしたいこともあったわけですが、いらっしゃらないという中で継続を主張いたしました。先般、京王バスの新路線が南台五丁目を通るという話が出ておりますが、いずれにしても、通ったところで南中野地区の交通不便地域の解消自身には当たらないのではないかということを危惧しているものであります。住民自身のまさしくコミュニティの活性化になる交通の利便の向上を図る上では、こうしたバスの導入自身を検討していくことも必要ではないか、そういう趣旨を酌み取って、賛成の立場を表明するものであります。
委員長
ほかに討論はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結いたします。
これより本件について挙手により採決いたします。
お諮りいたします。第39号陳情、南中野タウンバスについては、採択すべきものと決するに賛成の委員は挙手をお願いいたします。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数、よって本件は不採択とすべきものと決しました。
以上で第39号陳情についての審査を終了いたします。
それでは、残りの所管事項の報告を受けたいと思います。
山手通りの街路整備に係る意見交換についての報告を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
それでは、山手通りの街路整備にかかわります意見交換会について(資料3)報告を申し上げます。
お手持ちの資料に基づきまして、概略御説明申し上げます。
以前にも当委員会で報告してきたことでございますけれども、意見交換会の再開でございます。そこの1番に書いてございますように、昨年9月に山手通りの周辺住民との意見交換を通じまして、主に歩道部におけます道路整備の方針などを今後の道路設計に反映していくという目的で設置されてございまして、昨年9月に一たん先行整備区間、資料に書いてございます早稲田通り南側100メートル、宮下交差点南北約各200メートルの歩道構成並びに植栽等につきまして取りまとめたところでございます。今回、今申し上げた先行整備区間を除きます区内の整備路線全般につきましての整備に当たりまして、本年8月に改めて意見交換会を設置し、検討を始めたところでございます。
2番が経過でございます。8月9日に第1回目の意見交換会を開いた経過でございます。
確認事項の方を見ていただきたいと思ってございます。構成員は、関係いたします各住区協議会、町会連合会、商店街連合会の推薦の方、また、これまでのメンバーも含めた地域住民の方々、これまでのメンバーとして山手通り整備についての地域連絡会という会がございました。その方々も含めた住民の方です。それから、行政等におきましては、東京都、首都高速道路公団、そして私ども中野区で構成するものでございます。
次のところは、それぞれ各地域から幹事を置くという確認をしてございます。弥生地区、東部地区、また、昭和・東中野をまとめて一つの地区として幹事を複数選出するということでございます。この検討会の主な検討事項としては、先行整備区間の方でもそうでございますけれども、歩道部におけます横断構成、また、各通行帯の歩道の幅員、分離の方式、植栽等々でございます。来年3月までにまとめていくという方向で確認いたしました。
なお、9月3日には、今、順次工事を行ってございますけれども、先行整備区間の落合駅南側についての現場の見学を行っていただきまして、約17名の方の御参加があったということでございます。
第2回目が10月22日に行われまして、そこで役員が選任されました。代表幹事1名、副代表幹事2名が選任されて、議事が始まってございます。そこでの確認事項として、検討範囲といたしましては、全体3キロメートルの拡幅整備延長区間のうち、先行整備区間600メートル、先ほど申し上げた早稲田通り南側、宮下交差点の南北200メートルを外したところです。及び青梅街道交差点の南北500メートル、これは検討会の後半の方で、資料に書いてございますけれども、風害対策や交差点検討も含めて、別途全体で検討するといいますか、そういう方向で確認していただいてございますので、それらの区間を除きました1.9キロメートルの、主に歩道のありようにつきまして検討を願うことになってございます。
また、意見交換会の席上で、換気塔の規模縮小に伴います歩道幅員の変更につきましては、今後事業者から提案を受けるといいますか、そういった御意見がございましたので、一応検討いたしますということになってございます。
第2回目の最後でございますけれども、各地区ごとに分かれまして分科会で検討いたしましょうといいますか、一番下段の参考欄に書いてございますけれども、植栽とか歩道の舗装とかその他の事項、これを先行整備区間で決めてございますので、それらを踏まえながら各地区ごとにやりましょうということで、分科会を開くことでまとまりました。
なお、第3回目、これは先ほど開催されました。その間に、資料には書いてございませんけれども、分科会を各地域で行ってございます。11月15日が東部地区、11月17日が弥生地区、11月24日が昭和・東中野地区で行ってございまして、基本的に地域の意見としては、できる限り歩道部分を広げてくれという御意見が多かったものでございます。
第3回目の意見交換会の結果として、今申し上げた各地区ごとの分科会で行われました意見を踏まえて、おおむね今申し上げました、できる限り歩道部分を広げてくれという御意見がございました。とりわけ弥生地域におきましては、高速道路の出入り口に当たりますので、全体として歩道部分の幅員が狭いところがございます。したがって、他の路線と同じように植栽等をとりますと、なかなか歩道部分が狭くなるということもありましたので、歩道部分をとるということでまとまってございます。なお、その後、樹木の種類とか歩道の舗装の関係の説明をいただきました。
今後、この意見交換会のまとめを踏まえまして、また、絵柄を描いて次の意見交換会に報告したいと考えてございます。次回につきましては、参考でございますが、今月の21日の午後7時からということで、4回目を予定してございます。
なお、この委員会におきましても、明年の2月ぐらいを目途に、こういった地域の意見、あるいは分科会でまとまった意見、また、意見交換会で整理されたものにつきまして、絵柄を首都高速道路公団等で描く予定でございますので、また当委員会の中でも御紹介したいと考えてございます。
この件は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本件報告について終了いたします。
続きまして、東中野駅前広場整備の取り組みについての報告を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
東中野駅前広場整備の取り組みについてでございます。きょうは御欠席でございますけれども、10月20日の本委員会におきまして、江口委員より東中野駅前広場に接します上空の利用に関しましてのJR東日本との判断について、当初はできないということを聞いておったけれども、急に変わったのはどういう経過なのかという御質問をいただきました。その辺、口頭でございますけれども、一部御答弁繰り返しになりますが、整理してお答えいたしたいと思ってございます。
まずこれまでの上空利用をめぐりますJR東日本との協議の中では、駅前広場につきましては、私ども自治体側、区が行うことといたしまして、上空部分につきましては、JR東日本の事業として行うことを求めてきた経過がございます。しかしながら、JR東日本といたしましては、必要性は一定認めながらも、乗降客などの駅の利用の実態などから、上空部分の事業化につきましては困難であると表明されてきたと考えてございます。そのような経過もありましたが、昨年からこの委員会でも逐次報告してございますけれども、駅前広場整備検討に関します検討状況を踏まえながら、本年の2月にはJR東日本の東京本社、4月には同東京支社を訪問いたしまして、JR東日本に対しまして、改めて事業化の検討を求めてきた経過がございます。その中で、区が何らかの事業を行うのであれば、区と協力してJR東日本としても上空利用の事業化を検討していくことは構わないという確認をいただきまして、今に至っているところでございます。
なお、この間、JR新宿駅南口の大規模な線路上空開発等々の実現を見るがごとく、上空活用に関しましても、さまざまな事業化の手法とか方法につきましても確立されてきていることは言うまでもございません。そういったことを勘案して、JR東日本としても、区と協働してやっていくという方向として一定、まだ検討段階ではございますけれども、上空活用については十分可能だという判断をした経過がございます。
以上、口頭でございますけれども、一部従前のお答えとダブりますけれども、報告させていただきました。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本件報告について終了いたします。
続きまして、西武新宿線沿線まちづくりに係る区の取り組みについての報告を求めます。
岩井地区整備担当課長
それでは、西武新宿線沿線まちづくりに係る区の取り組みについて(資料4)御報告いたします。
現在の取り組みの一つといたしまして、実態調査を行っております。実態調査につきましては、三つの調査を行っております。
一つ目といたしましては、交通量調査を行っております。区内の西武新宿線各駅、主に沼袋、新井薬師前駅周辺でございますけれども、この周辺地域におけます交通状況というものを把握いたしまして、鉄道の立体交差化によります踏み切り渋滞が解消された後の交通状況等について、予測を行うための基礎資料とするものでございます。ここに書かかれておりますマル1からマル4が主な内容でございます。
二つ目といたしまして、駅利用者に対するアンケート調査を行っております。参考までに、別紙といたしまして、沼袋駅利用者を対象に行いましたアンケート調査の用紙を添付してございます。調査項目につきましては、資料に記載のとおりでございます。対象といたしましては、沼袋駅、新井薬師前駅を利用する方1,000人を対象といたしました。調査方法といたしましては、調査用紙を手渡しまして、後日郵送で回収という内容でございます。
三つ目としましては、これから実施するアンケートでございますので、まだ用紙は最終的にできておりませんが、駅周辺住民に対するアンケートを行う予定でございます。調査項目は資料記載のとおりでございます。調査対象者としまして、同じく両駅周辺の各1,000世帯を対象としております。調査方法としましては、各御家庭の郵便受け、郵便ポストに投函いたしまして、後日郵送回収という内容でございます。
実施のスケジュールにつきましては、11月から12月に調査を実施しまして、来年1、2月に集計、分析を行い、3月に調査のまとめを行うということでございます。
裏面に移ります。
裏面は地元勉強会の取り組みでございます。まず沼袋駅と新井薬師前駅の勉強会の取り組みです。この二カ所につきましては、既に勉強会を立ち上げまして、現在取り組んでいるところですが、先月の25日に合同の勉強会を開催いたしました。新井地域センターにおきまして、交通ネットワークの考え方であるとか、立体化の事業効果などにつきましての合同の勉強会を開催いたしました。また、新井薬師前駅勉強会につきましては、11月28日の日曜日、まちあるきを行いました。具体的には、メンバーの皆さんが3コースに分かれて街を歩いていただいて、街の魅力であるとか課題などを発見し、それを皆さんの共通の認識にしながら今後の検討に生かすというような取り組みでございます。この取り組みにつきましては、沼袋勉強会については既に5月に実施しております。
それから、他の駅の取り組みでございますが、野方、鷺ノ宮・都立家政の周辺の勉強会についても、勉強会立ち上げに向けた準備会を立ち上げることにしております。野方駅につきましては、昨日、12月2日に準備会を開催いたしました。それから、鷺ノ宮・都立家政につきましても、今月の17日に準備会を開催する予定でございます。
このような取り組みを行いながら、できるだけ早く勉強会を立ち上げたいというふうに思っております。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
久保委員
済みません。時間が超過している中申しわけないんですが、なぜこの2駅だけでこういった交通量調査とかアンケート調査というのが行われているんでしょうか。
岩井地区整備担当課長
主にというお話をいたしました。例えば踏み切り遮断時間につきましては、区内全線について対象としております。しかし、今年度につきましては、この沼袋駅と新井薬師前駅の2駅というふうに考えております。これは現在この2駅について、地域の取り組みが進んでいるというようなことなども踏まえまして、今年度はこういう取り組みをしたということでございまして、来年度以降につきましては、さらに考えていきたいというふうに思っております。
小堤委員
地元勉強会で12月17日に鷺ノ宮・都立家政駅周辺、これ二つを一緒にやるということですか。
岩井地区整備担当課長
鷺ノ宮駅と都立家政駅につきましては、駅の間隔が狭いということもございまして、その辺の連携というものを深める必要があるだろうということから、この2駅につきましては、これまでもさまざまなところでお話をしておりますけれども、一つの勉強会として取り組んでいきたい。また、この地域が鷺宮地域の中に入っているということも含めまして、一つというふうに考えております。
小堤委員
確かに近いんですけれども、駅周辺の町としてはちょっと途切れるというところもあるので、一緒に勉強会を立ち上げるというのはいいんですけれども、将来的に分かれるということもあるわけですか。
岩井地区整備担当課長
これからの取り組みとしては、さまざまなことが考えられるわけですが、地域の方とお話をする中では、個別の勉強会をするということも一つの方法ではありますが、やはり共通の土壌というものをつくっていく必要があるだろうというような御意見も出ているわけでございます。そういう中で先ほど御答弁しましたが、新井薬師前駅勉強会と沼袋駅勉強会についてお互いの認識を深めていこうというようなことから合同という取り組みをしたところでございます。今後については、詳細な検討をする上で個別ということも考えられますが、鷺ノ宮・都立家政駅については一つということを基本としながら、さらに野方駅との連携ということも含めて考えていくことも必要だろうというふうに思っております。
小堤委員
この鷺ノ宮駅・都立家政駅周辺地区の準備会は17日に開催予定なんですけれども、周知の方をどういうふうにされているのか、ちょっとお聞きします。
岩井地区整備担当課長
まず勉強会の立ち上げにつきましては、これまで他の地区とも同様でございますけれども、準備会を立ち上げるまでにはそれぞれ町会、住区協議会、商店街に説明ないし文書をお持ちしまして、個別に説明するなり、説明会を開くなりして御理解をいただいた上で準備会というところまで達したところでございます。まずこういう形で準備会を立ち上げ、勉強会に進んだ段階では、その後の参加につきましては、別に間口を狭めるということではございませんので、一人ひとりの参加ということも他の地区でも行われているわけでございます。そういう動きの中で底辺というものを広げていく必要があるだろうというふうに思っております。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本件報告について終了いたします。
その他の項で報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
それでは、その他に入りますが各委員、理事者から何か発言はありますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、次回の委員会日程を協議するため、委員会を休憩いたします。
(午後0時23分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後0時24分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は1月31日午後1時より第2委員会室において開会したいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員各位から何か発言はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本日の交通対策特別委員会を散会いたします。
(午後0時25分)