平成16年01月26日中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会 平成16年1月26日中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会 中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会〔平成16年1月26日〕

中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会会議記録

○開会日 平成16年1月26日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後4時37分

○出席委員(14名)
 市川 みのる委員長
 むとう 有子副委員長
 佐野 れいじ委員
 伊藤 正信委員
 きたごう 秀文委員
 高倉 良生委員
 かせ 次郎委員
 若林 ふくぞう委員
 飯島 きんいち委員
 佐伯 利昭委員
 佐藤 ひろこ委員
 来住 和行委員
 斉藤 高輝委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 区長室長 金野 晃
 環境部長 寺部 守芳
 資源循環推進課長 大杉 規子
 保健所長 清水 裕祥
 保健福祉課長 川崎 亨
 まちづくり調整担当部長 那須井 幸一
 まちづくり課長 久保田 浩二

○事務局職員
 書記 荒井 勉
 書記 吉田 哲郎

○委員長署名



○審査日程
議題
 1 中野駅周辺のまちづくりについて
 2 警察大学校等跡地のまちづくりについて
要求資料の提出
 1 警察大学校等跡地の樹木について(まちづくり課)
所管事項の報告
 1 第3回中野駅周辺まちづくり調査検討委員会について(まちづくり課)
 2 中野駅周辺街づくりフォーラムについて(まちづくり課)
 3 その他
(1) 東京警察病院の進捗状況について(保健福祉課)    
(2) 杉並区桃井三丁目地区防災公園街区整備事業について(まちづくり課)
その他

委員長
 定足数に達しましたので、中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会を開会します。

(午後1時01分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)により審査を進めることで御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 審査に当たりましては、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 中野駅周辺のまちづくりについて、警察大学校等跡地のまちづくりについてを議題に供します。
 前回の委員会で来住委員から資料要求があり、本日、用意いただいておりますので、その補足説明をまず求めたいと思います。警察大学校跡地の樹木についての説明を求めます。
久保田まちづくり課長
 それでは、警察大学校等跡地の樹木について、補足説明をさせていただきます。(資料2)
 大きく二つ、別添1と別添2という形で御提供をいたしました。1点目が警察大学校跡地内樹木の関係資料、それから、2点目が警察学校跡地内樹木関係資料でございます。
 1枚めくっていただいた別添1が大学校の樹木の一覧でございます。番号順に樹木名、それから、Hというのが高さ、Cというのが幹廻り、Wというのは枝張り、それから、そのほか株物については株の数とか、生け垣の場合はメートル長といったことが順番に載っております。
 何枚かめくっていただきまして、27ページまで番号付の一覧表がついていまして、その後に大きな図がございます。すべて財務省から提供いただいた図面でございますが、これを開いていただくと、その番号が振ってございます。この番号と先ほどの一覧を見ていただければ、どの場所にどういった樹木があるかということがわかるかと思います。この資料については、そのまま財務省からいただいた資料ですので訂正はしてございませんが、ここにある方位が、上がN、すなわち北を示しておりますけれども、実際はこの図でいう右側が北、Nということでございます。ですから、この図は区役所側の正面入り口から西に向かって見た図でございますので、その訂正が必要かと思います。
 それから、もう一つの別添2の資料でございますが、これも、この大きな図の後に一覧表が載ってございまして、その1とその2という形で一覧表が載っております。こらちにも番号順に樹木の種類、葉張りの長さ、高さ、それから目通りの直径、株廻りの場合の長さというようなものが一覧表になっております。
 それで、こちらの図についても、開いていただきますと、どの場所に樹木があるかということが番号で表示してございまして、この図も方位の表示がないんですけれども、この図の場合は向かって左側が北になりまして、西側から跡地を見ているというような図でございますので、先ほどの図と反対方向になっております。これは、それぞれ警察大学校、それから警察学校の返還に当たって作成された図ということで、作成者が違っているということでこういったことになったかと思われます。
 一応、財務省からいただいた資料について補足の説明をさせていただきました。
委員長
 資料要求のありました来住委員から質疑がありましたら、どうぞ。
来住委員
 ありがとうございました。
 いただいたばかりで、ちょっと資料の中身については、この段階でというわけにはいきませんけれども、今いただいた数字を見るだけでも、かなりの高さのある樹木がありますが、例えばおおよその樹齢でいくと200年の木があるのではないかという話も聞いたりもするんですが、そういう樹木の歴史的なものなどについては、ちょっと全体を見ていませんのでわかりませんけれども、何かわかっている範囲でいいんですが、教えていただきたいんですが。
久保田まちづくり課長
 具体的に財務省に問い合わせましたけれども、それぞれの木が何年というようなことでは把握をされていないということでございます。物によっては、この学校ができる前からある木もあるでしょうけれども、基本的には学校にあわせて植えたもの、もしくはその後で実が落ちてなった実生の木というものもあるというふうには伺っております。
来住委員
 視察をしたときに、今、解体作業が奥の方で行われていましたよね。その解体に関係して、今あの中での一定の車両の運行等々が行われていると思うんですけれども、それでの影響というのは、この中では全くないということでしょうか。
久保田まちづくり課長
 全くとは保障できませんけれども、基本的には樹木を除去しないで工事をやっているというふうには伺っております。
委員長
 他に質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ございませんので、質疑がなければ、ただいまの説明は以上で終了です。
 次に、所管事項の報告に移ります。
 第1番目、第3回中野駅周辺まちづくり調査検討委員会について、理事者の報告を求めます。
久保田まちづくり課長
 それでは、第3回中野駅周辺まちづくり調査検討委員会について御報告申し上げます。(資料3)
 御提供いたしましたのは、そのときにプロジェクターで示し、また、各委員のお手元に御配付をしましたパワーポイントを印刷しました資料、それから、11月の区報に若干この調査検討委員会について載せておりますので、その中で寄せられた意見。それから、3回目の委員会のときの議事の要旨でございます。
 まず、1枚めくっていただきまして、議事の次第について簡単に御説明をいたします。
 当日は2回目で、かなり道路の整備についての考え方が求められましたので、この資料説明には書いてありませんけれども、後ほど説明しますが、まず道路の整備について、どのような状況かということを資料として示しまして、その後で、第2回目で議論をしませんでしたブロードウェイ・サンモール地区、それから、南口の地区についての整備の方針について資料を説明した上で、改めて警察大学校の跡地というものも第2回目のかなりの議論がありましたので、その活用について説明をいたしました。その後で全体の中間のまとめというようなことを行ったというようなものでございます。
 それでは、簡単に資料について御説明をいたしますので、もう1枚めくっていただきたいと思います。ここでは、第2回目の委員会での意見はどんなものがあったかというものを、まず整理をいたしました。二つ目のところにございますが、産業・商業を活性化する方向でとか、都市計画道路の整備をというような話がありました。また、跡地周辺ではまちづくりのために区役所・サンプラザの移転・活用をとか、豊かな緑という資産の活用をというような御意見がありまして、そういったことを整理したものが四つ目のところにございますが、顔づくりですとか産業振興、防災・道路、それから緑というようなことで整理をさせていただきました。
 それで、道路整備についてでございますけれども、もう1枚めくっていただきまして、2ページ目の資料をごらんください。7番から始まる資料でございます。ここでは区部の主要な幹線道路の整備状況ですとか、中野区の都市計画道路の整備状況、これは第1回目でもお示しをしたものなんですけれども、40%足らずというようなことで、そのほか対象区域の周辺の幹線道路の状況ですとか、また、意見がございました狭隘道路の整備がどのようになっているのかというようなこと。それからまた、狭隘道路の整備にあわせて、特に木造住宅の密集地域でどのようなことをやっているかというようなこと。また、そのところに区の施設がどのように分布しているのかというようなことについては、跡地のまちづくりが跡地だけではなくて区内のまちづくりに影響があると、そういった貢献をしなければならないというようなことから、こういった資料を示したというものでございます。
 続きまして3ページ目をごらんください。ここでブロードウェイ・サンモール地区の整備の状況、整備の方針について説明をしております。状況については1回目で議論しました強み、弱みといったことを踏まえて、整備の方針としては、大きく「活気ある個性と魅力を持った商店街の保全・育成」、「安心・安全性の高いまちづくり」というようなことで、17の図、18の図にございますように歩行ネットワークの整備ですとか、また防災性の向上、それから歩行者優先の空間づくり、中野通りの歩行環境の向上というようなことをここでは提案しております。
 続きまして、次の4ページ目に移りまして、この計画の実現に向けて、地元との合意形成を図るとか、誘導的な手法によって整備をするというようなことを提案しております。
 続きまして、南口ですが、やはり状況について、強み、弱みについては第1回の委員会で示したものを改めて掲上したものです。その上で、整備の方針としては三つございまして、住宅供給公社とその周辺の用地を活用した再開発事業の推進、中野通り沿道商業ゾーンの活性化、道路ネットワークの改善というようなことで、では具体的にどういった整備が必要かというようなことを23、24で示しているものでございます。再開発等による南北・東西動線の整備ですとか、五差路付近の拡幅、それとあわせた街区整備というようなことを示しております。
 次の5ページでございますけれども、その中の公社住宅周辺のまちづくりということで、ここでは二つの住宅をつくり、間を広場とするというような、一つの検討の素材にしたいという意味で、こういったまちづくりの計画の検討状況についてお示しをしたものでございます。これについては、公社ですとか南にございます建設会社が中心となって再開発を検討している中での検討の状況の例でございます。計画の実現に向かいましては、1にありますように再開発の事業の推進、また、地元の合意形成を図って具体的な事業の手法を検討するというような、これは既成市街地の部分を考えての提案でございます。
 続きまして、警大跡地の活用でございますけれども、ここでは第2回目で大分議論になった警大跡地について、改めて議論を踏まえてまとめて提案をしているというものでございます。29で駅前にこれだけの大規模な敷地が生まれにくいとか、跡地については東京都、中野区の資産になると言えるということで、東京の新たな顔となる拠点づくりが必要だろうというようなこと。それから、30にございますように、まちづくりの可能性を幅広く検討する必要があって、大規模な跡地というメリットを生かして、にぎわいの形成を目指す必要があるということから、民間のノウハウですとか、そういった活力を使っていったらどうかというようなことでございます。
 それから、次のページ、6ページでございますけれども、また同じように跡地の活用の方針ということで、上段に示しましたのは前ページに示したマル1と同じでございますけれども、跡地の開発に当たっては、周辺のまちづくりに寄与・展開できる計画とするよう配慮する必要があるということで、具体的にはどういうことかということで32、33に示しておりますけれども、複合した魅力あるまちが形成されて、周囲へも効果が波及すると。回遊性を高める空間づくりが必要だろうと。また、道路、公園等の基盤整備によって区内の交通利便性、防災性を向上させたいと。また、区内に分散する区の施設を集約化するというようなことによって、その昔の施設の用地の周辺を道路用地として活用したりするというようなことも考えられるのではないかということで、跡地の整備が区全体のまちづくりに貢献するというようなことが必要ではないかということでございます。その一つの例が33に示した模式図でございます。それから、34に至りましては、その跡地の処分について、財務省としては早期に払い下げが必要だと。公共側としても財政状況が厳しくて、負担には限界があるというようなことからすれば、全体的な計画のもとで開発者にまとまった形で払い下げをしたらどうかというようなことで、具体的にはオープンスペースの確保、複合市街地ですとか、まちなみデザインの誘導といったことを都市計画として、例えば地区計画というようなことで定めることによって、それをもとにまちづくりの誘導を行っていったらどうかということでございます。具体的に導入する機能としては、36に示しますように、いろいろな機能があるだろうと。ここでは用途を特に特定はしていないということでございます。
 それから、もう一つオープンスペースの確保というようなことで、7ページにございますけれども、一定規模以上の空地を公園と隣接して一体的に設けるというようなことが考えられるのではないかと。その中で緑豊かな空間形成、それから多様な活動ができる空間づくり。もちろん避難場所として利用できるように配慮したいと。具体的にまちづくりをどういうふうにやっていくかということが、フローで書いてあります39の図でございます。まちづくりの計画を策定した上で都市計画、ここでは具体的には地区計画と想定しているわけですけれども、そういったものによって開発条件を設定していって跡地について処分を行い、その後で土地の取得者が建物と基盤の整備を行っていったらどうかということでございます。
 40以下の部分が中間のまとめというものに当たるものでございます。まず、まちづくりの基本的な考え方、基本コンセプトということで示したわけでございますけれども、ここでは「環境と都市機能が調和した21世紀型都市づくり」ということで、一つは「にぎわいの心の育成・整備」「多様な交流を生む様々な機能の複合・連携」「人にやさしく地球にやさしいまちの形成」というようなコンセプトのもとで、まちづくりの基本的な考え方としては「個性を活かした多様性のあるまちづくり」「大規模跡地のメリットを活かした拠点づくり」「民間活力と公共との連携による安全・安心なまちづくり」というようなものを掲げました。
 その上で、もう一度、これは繰り返しになりますので簡単に説明しますが、8ページに行きますと、跡地・その周辺の整備方針、拠点づくりとオープンスペースと、それから南側にございます既成市街地の囲町につきましては道路整備とあわせたまちづくりというようなこと。これを44、45に図として示したものでございます。それから、処分についても、これも繰り返しになりますけれども、まとまった形で払い下げをして、開発条件を設定してまちづくりの誘導を行っていったらどうかということです。ブロードウェイ・サンモール地区については、活気ある個性と魅力を持った商店街の保全・育成と安心・安全性の高いまちづくりというようなこと。
 それから、9ページ、最後のページでございますけれども、南口につきましては、公社周辺の再開発、それから、中野通り沿道商業ゾーンの活性化、道路ネットワークの改善というようなことがあるかと思います。
 それから、これは第2回で議論した中野駅そのものの整備の方針について、周辺の開発にあわせた整備方針についてでございますけれども、ここにもありますように、駅北口の交通結節機能の改善ですとか、周囲との回遊空間の整備、新たな中野の顔にふさわしい駅の改良についての検討というようなことが必要ではないかということで、ここではまとめております。
 今後の予定については、後ほど御説明をいたします28日のまちづくりフォーラムを踏まえて、第4回で取りまとめを行っていきたいというようなことで御説明いたしました。
 それから、この次のページにございますのは、11月2日の区報に検討委員会の状況等お知らせした中で、意見募集を行ったときに寄せられた意見ということでございます。特定の使用者に限定される施設づくりは反対だとか、防災機能の強化は賛成というようなお話もございました。
 それから、そのときの議事の要旨をその後につけておきました。これについては本当にごくごく簡単に説明だけさせていただきたいと思いますけれども、ここでは、最初に説明の後、区民の方から御意見がありましたが、現在の道路状況では開発の規模が相当限定されるのではないかという話がありまして、これについては、関係行政機関から交通容量等のチェックをして進めていくというようなことがありました。また、中野駅舎の建てかえですとかJRの関与が大いに関係するというようなことについては、これは、事務局としてJRへの働きかけについては行政側で周辺整備の計画をまとめて協議を進めることを基本にしたいというようなことをお答えしております。委員長からも、裏のページにございますけれども、まちと駅とは卵と鶏のようなものだというようなことで、どっちが先に計画をつくるというものではないというような話もいただきました。それから、下の方なんですけれども、区民の方から、都市計画的、ゾーニング的な考え方など、まちづくり全体のコーディネートは区なり都が進めていき、その一部を民間に任せるというようなことでいいのかというようなお話がございましたので、これについては、説明にもございました都市計画によって開発条件を設定していきたいというようなお答えをしております。
 また、コーディネートの仕方については、次の3ページにございますけれども、もちろん一定の条件を定めて、民間の知恵とか資金力をかりる方向でやりたいというようなお話をしております。それからまた、区民の方から、委員会についてはもう少し、4回とは別に進めていただきたいとか、あとは開発に協力できる企業の目安がついているのかというようなことの御意見がございました。それから、それに関連して学識経験者から、区にすべてを任せては危ないというような御意見があったが、まちづくりの立ち上げから運営、管理までつながる仕組みをつくって、協議、協調、調整を行って、意見が述べられるような、そういった組織づくりも必要だろうと。これはエアリアル・マネジメントと言われるものなんですけれども、そういったことをしていかなければいけないだろうというようなお話がございました。
 また、次のページにありますが、学識経験者から、開発の規模と基盤について、例えば自動車に依存しないメッセージ、鉄道利用が条件となるようなことで、駅については疑問があるだろうというようなことで、駅をどうするかということとセットとなるというような話もありました。そのほか、跡地の売却については、ばらばらに売るのではなくて、大事なことは処分した後もちゃんと協議に応じるようなところにのみに売却をすることだというようなこと。先ほどもありました民間と協議しながら継続していく組織が必要だというようなことがございました。あとは、警大跡地について、マスタープランでは緑の拠点となっているが、どうかというような話。また、議事録について、ホームページで全文を見られるようにしていただきたいというようなことで、それについては準備をするということでお答えをしているところでございます。
 この3回の中間のまとめの中で、特に地元も含めた協議を継続をしていく、まちびらきをしてもその後もまちづくりというのは続くんだというようなことで、そういった協議会的なものについての御意見がかなりあったというふうに受け取っております。そういった議論を踏まえて、28日、水曜日ではございますけれども、後ほどまた御案内については御説明をいたしますけれども、まちづくりフォーラムというような形で、中間のまとめについて、よりわかりやすい形でお出しして、区民の皆様の御意見を伺うフォーラムを開催したいというふうに考えているところでございます。そういったことを最後に述べさせていただきました。
 長くなりましたけれども、第3回の検討委員会についての御報告を終了いたします。
委員長
 委員会を暫時休憩にします。

(午後1時26分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時27分)

 質疑ありましたらどうぞ。
若林委員
 今、課長の方から駅のことについてお話がありましたけれども、皆さん御存じのように、中野駅から立川の方に向かって、中野駅ほどみすぼらしい駅はないんですよ。だから、周辺をきれいにするのと同時に、JRに対して駅の建てかえというものが必要だろうと思うんです。今、行政サイドでと、こういうようなお言葉がありましたけれども、この委員会の中でJRにどうかかわり合いをしていくんだというような御意見はないんですか、どうですか。
久保田まちづくり課長
 その意見がございまして、委員会にJRを入れていないのかというような御意見もございましたけれども、これは、単純に行政側が地元の自治体として駅の改良等を求めた場合は、じゃあ負担は地元でやってくださいというようなことになりかねませんので、やはり周辺をどういうふうにするのかというようなまちづくりについて一定の考えをまとめて、その上で協議をしていったらどうかというようなことで事務局としてもお答えをしておりますし、委員長からもそういった御意見もお伺いしているところでございます。
若林委員
 確かに行政サイドでそういうものをやっていったのではかなり無理なので、区民の皆さんを巻き込みながら、区民の声としてやっていくべきだと、こういうふうに思っておりますけれども、いかがでしょう。
久保田まちづくり課長
 もちろん利用されているのはかなりの区民の方だと思いますので、連携をとってやっていく必要があるかと思います。
若林委員
 もう1点、清掃自動車の車庫、もう既にあれをつくる時点から考えると、ずっともう過ぎているんだよな。だけど、ここの中にそういうものが一つも入っていないんだけれども、その辺はどうですか。
久保田まちづくり課長
 清掃車庫については、現在のものについては暫定だということで受けとめておりますけれども、必ずしも跡地だけではなくて、区内を視野に入れて、ここにとらわれないで将来の整備を行っていくべきだろうというふうに考えているところでございます。
若林委員
 最初から警大跡地にそういう清掃関係の施設をつくると。お釜はなくなりましたから、より皆さんから御要望があった循環型というようなものをつくっていく必要があるだろうと思うんです。そういうときに、この車庫を考えていくべきだと思うけれども、全然これに載っていないんだよな。どうなっているのかなと思うんですけれども、いかがでしょう。
久保田まちづくり課長
 先ほどもお答えさせていただいたんですけれども、必ずしもこの中ではなくて、ほかの部分で有効的な土地利用をしていったらどうかというふうに考えております。もちろんこの中も一つの選択肢ではございますけれども、今のところ、ここに限定して考えているわけではございません。
かせ委員
 何点かお聞きします。
 まず、区報に中間のまとめというのがありましたけれども、実は3回目の検討委員会、私も傍聴させていただきましたけれども、このまとめについてもいろいろ注文がされておりました。このまとめというのは、まず、事務局の方で資料がつくられて、それに基づいて説明がされて、それぞれの方からいろいろ意見が出されたと。それが、次のときには、また別のこういうスライドで改善はされていくという形をとっていますけれども、最後のところに来た、このまとめは、そのときの資料と全く同じものなんです。私は、あの中でいろいろ出てきた問題がどういう形で中間のまとめとなるのかなというふうに実は興味を持っていたんですが、そのまま発表されたということなんです。こういうやり方というのはあるのかなというふうに感じるんです。ですから、少なくともこれまでいろいろな検討委員会がつくられてきたわけですけれども、必ずそれまでの議論を経て、皆さんが共通したところで資料が出されるんですけれども、そのまとめの段階の最後のまとめがなされないままに中間報告が出されていると。非常に解せないので、まずそのことからお聞きしたいと思います。
久保田まちづくり課長
 区報に載りました中間のまとめにつきましては、基本的に第3回目の議論も踏まえて書こうとしたつもりでございますけれども、なかなか紙面の都合ですべてを載せ切れなかったということはございますので、できるだけわかりやすい形で書こうというふうに意識はしました。その細かいところも含めて、議論にあった、例えばまちづくりを永続的に協議していったりするような場の設定だとか仕組みづくりというようなことも含めて議論があったわけですけれども、そういうところについてはフォーラムの中でまたプロジェクターを使って説明をするというようなことで、よりわかりやすいものをお見せしたいというふうに考えております。あくまで区報については、そのフォーラムのための資料ということにはなりますけれども、一応第3回目の委員会で出された資料を基本的にまとめて、それまでの議論の状況等も載せた、本当の概要だというふうに考えております。
かせ委員
 それと、報告についてですが、よくわからないんですが、中間のまとめとこれとは違うものですよね。それで、本来であるならば、区報で中間のまとめなるものが公表されたということであれば、真っ先にここで報告されなければいけないことだろうと思うんです。今おっしゃったように、概要であるというふうに言われました。私もそう思っていたんですけれども、あれも見ても何が何だかわからないんです。ですけれども、中間報告、発表しているということですから、まずそれがここでこういうふうに発表されたと。そして、そのときに資料としてはこういうものがあるんだというような説明をされないと非常に困る。だから、きょうは、あの中間まとめがまず報告されるのかなと思ったんですが、あれが避けられたというのは何か意図があったんですか。
久保田まちづくり課長
 ですから、この3回目の後段部分、これを中間のまとめというような形で区報にも掲載しておりますので、これをもって中間段階の報告というふうにさせていただきたいと思います。また、そのときの意見を踏まえて、もう少し改良の余地がございますので、それについてはフォーラムの中で御説明をしていきたいというふうに考えております。
かせ委員
 ちょっと質問に答えていないんです。公表されたと。こういう内容で公表されたというのを、まずここの委員会でも報告があってしかるべきでしょう。これは、きょうの委員会で発表されたものは検討委員会の報告だったんですが、中間のまとめという形で区報にされているわけですから。こういう中間のまとめがされておりますと。そして、詳細については委員会でこういうものがされて、その内容をかみ砕いて書いたものですという発表がないといけないんじゃないんですか。
久保田まちづくり課長
 区報の書き方の問題かと思いますけれども、その中で、12月の第3回の委員会で中間のまとめを行いましたというようなことで、区報については掲載を行っているというようなところでございます。
かせ委員
 では、次に移りますけれども、区民の方からさまざまな要望というか、疑問が出されました。それは全部にわたって言うことはできませんので、かいつまんで言いますけれども、例えばこの計画の中で、四つのグループに分けて、それぞれの開発がされるということですけれども、警察大学校のところは国有地であるということで比較的自由に発想しても構わないわけですけれども、囲町の皆さん、あるいは五丁目の計画の地域、それから南口の住宅、それから横田建設がありますね、それと南口の商店街、それと丸井の裏と。それぞれ特徴を持ったまちが形成されているわけですけれども、そういった住民の方から非常に具体的な心配がされていましたよね。言うまでもないことですけれども、囲町の皆さんからいえば、もともとあそこにあった都道221、その建設をめぐってさまざま議論がありましたよね。この委員会にもしばしば陳情がされていて、住民の皆さんの一番の望みというのは、今の生活環境、あれを保全してほしいんだというのが、やはり基本となっていると思うんです。それで、都道221がどうなるのか、計画線に入っているじゃないかというような疑問もありますね。それから、五丁目の方に行きますと、既定の市街地があって、それで、ここに新たな集客力のあるものがあるとそこの商店がどうなってしまうのであろうかとか、あるいはあそこに新しい道路ができるということになるとどうなってしまうのだろうかと。本来のまちづくりというのは住民が積極的なかかわりを持ってやっていかなければならないんだけれども、現状としてはそういうエネルギーが生まれていないというような問題であるとか、あるいは南の方に行けば現に公社住宅には約100世帯、150世帯ぐらいあったんですけれども今は100世帯ぐらいしかないですよね、そういう世帯が住んでいらっしゃいます。それで、その方たちは、やはり高齢化しているということ。比較的収入が低い人たちが多いわけです。そうした場合に、この計画が実施された場合にどうなるのかという不安を持っています。それから、横田建設は今ほとんどなくなりましたけれども、その一体とする地域には住宅街があるわけでしょう。さまざまな問題をそれぞれ持っているわけですね。そういう問題が出されました。そういうことについて、計画でどういうふうに反映されるのかということについては、これは触れられていません。
 それから、警察大学校の考え方についても、私、非常に印象に残ったのは、貴重な緑、中野の中では最後に残された豊かな緑、これが今だったら守られるということで、そのことに対する危惧の念というのは相当あったと思います。だから、こういう考えが、あの議論があった後でまた同じような形で出ているということが、どうもわからないということなんです。その辺について、ちょっと。
委員長
 委員会を暫時休憩にします。

(午後1時42分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時42分)

久保田まちづくり課長
 まず、既成市街地の部分でございますけれども、例えばブロードウェイ・サンモール地区、それから南口地区、それから囲町の部分でございますけれども、一つは、現状からいって、こういったまちづくりが必要ではないかというような提案をしておりますけれども、それの実現に向かっては、やはり地元との合意形成を図って、特性に配慮した誘導的手法で整備をしていったらどうかというようなことで、必ずしもその計画について、すぐに実施するというようなことで検討委員会の中で議論をしているわけではございません。あくまで地元の合意形成が必要だというようなことでうたっているものでございます。
 それから、跡地の緑につきましても、もちろん既存の緑の保全というような意見がございましたので、我々としてもその緑を全くなくしてしまうというような考え方ではなくて、緑についても、ここでは公園と空地からなるオープンスペースの整備といった中で、緑豊かなそういったスペースをつくっていったらどうかというようなことで、全くすべて緑をなくしてしまうというような考え方ではございません。その方向で緑をできるだけ生かしていくというようなことでまちづくりを行っていったらどうかというような提案でございます。
かせ委員
 見てみますと、確かにそういうのが項目としては書かれていますよね、豊かな緑と資産の活用とか。書かれてはいるんですが、なおかつ私はこれを見て、やはりスライドのイメージだろうと思うんです。スライドなんか、ずっと一貫して見てみますと、どうしても汐留でありますとか、それから品川でありますとか、いろいろ見せられて、そのイメージがずっと委員会の中でも反映しているんだろうと思うんですが、私も聞いていまして確かにそういうことがあるんだけれども、やはり全体のイメージとしては、そういう大規模な高層建物が来るのかなというようなイメージしかわかないんです。そして、ここにもありますけれども、例えば緑地の問題についても、建物のいわゆる開発者負担で、それで開発者の努力によって広場を形成するとか、そういったことに期待されているような答弁をされていますね。そういうことから浮かんでくると、やはり一定の広さを持った公園であるとか、それから今ある樹木を守りながらまちづくりが進められるであるとか、そういうものは、やはり不安材料として残ってしまう。そういうことからこういうものが出てくるわけですよ。ですから、項目で挙げればいいということではなくて、もうちょっと説得力というか、不安のないような描かれ方というのがあってもよかったのではないかというように思うんです。いかがでしょうか。
久保田まちづくり課長
 もちろん説明の仕方、それからプレゼンテーションの仕方がいろいろな誤解を生む場合もございますけれども、我々としては、さまざまな意見をできるだけ取り入れるような形で、緑の豊かなオープンスペースといったものをつくっていく努力をしたいというふうに考えております。ただ、区としてそれを財政的にすべて負担してやっていくには限界があるので、やはり民間の力をかりないとなかなかできないだろうというようなことは考えております。
 それから、先ほどの恵比寿にしても、スライドを見ていろいろな意見があって、やはり土に触れる空間が必要だろうというようなこともありますので、そういったことについては今後、実際の整備の中でそういったことは考えていく必要があるだろうというふうに考えております。
かせ委員
 それと、先ほどからまだ十分ではないと思っているんですが、既成市街地のことについて、よくわからないんですけれども、すぐにいくものではないと。これからいろいろな方策をとっていくということですけれども、どういう考え方、それから、実際問題にそういう機運が高まっていないわけですから、そういう中にあって、こうやっていくんだという絵をかいてしまっていいのかなというところを私は本当に心配しているわけなんです。五丁目あたりの商店街というのは、もう御承知のように2代目、3代目ということで、ほとんど貸し店舗になってしまっていますね。それで、自分たちでどうするかということではなくて、そこで現に生活できているということもありますね。ちょっと裏に入ると飲食街になってしまっていて、それもかなり密集状態であるということで、そういうところから、民間から開発していこうというような発想はなかなかできにくいという状況にあるわけです。だから、むしろ今やるべきことは、開発ということではなくて、あの商店街をいかに活力あるものにしていくかという、そういう行政的な面で指導、援助することの方が先ではないかというふうに思っております。だから、まず開発計画をここでやろうということで、機運もないところに持っていくということではなくて、全く逆じゃないかというふうに思っているんですが、いかがでしょうか。
久保田まちづくり課長
 ブロードウェイ・サンモールの話でお話しいたしますと、ここでは具体的にどの部分に道路をつくるとか、そういったところまではなかなか落とし込めないだろうと。それは、もちろん権利関係がかなりしておりますし、もともと狭隘な道路がいっぱいあるというようなところで、これをすべて再開発するとか、そういったことはなかなか難しいだろうと思っておりますので、やり方としては、そういった機運が高まれば、そういったところでは再開発ということも考えられるのでしょうけれども、基本的には、やはり建てかえにあわせた狭隘道路の整備とか、建物そのもののそういったときの不燃化の促進というようなことを徐々にやっていくのが順当だろうというふうには思っております。ただ、問題点として、例えば荷さばきスペースの不足だとか、ポケットパーク的なところが不足しているというようなこともありますので、これについては、ここでは民間主体というよりは、やはり行政側で一定の負担をして、そういった整備をしていく必要があるだろうというふうには考えております。
かせ委員
 今度は南口の方なんですが、これを見ますと、南口の駅舎の問題、先ほど若林委員も触れましたけれども、明らかに西口の新たな開発というのがありますね。実はその西口計画というのは、今から何年前ですか、43年前の計画があったもので、この区役所の建設も向こうの方の区民課の2階、あれがずっと平らになっていて、それが駅と連動したような設計になっていますよね。よくよく考えてみると、そんなつくりになっています。だから、あの当時から西口の計画はあったんですけれども、その後、今の北口広場ですか、あそこが3層構造のものになるということで一度計画されました。そして、駅との関係でいえば、人工地盤をつくって立体交差、平面交差ではなくて立体的な人の流れをつくるとかというふうにやられているんですが、この復活ということになるのでしょうか。いかがでしょうか。
久保田まちづくり課長
 まず、北口広場の3層構造のお話ですけれども、そこまで大規模な、そういったものをつくるのは区としてやっていくことは非常に財政的にも難しいだろうというふうに認識しております。ここでは、あくまで現状からして、現在のサンモールにつながる北口の広場がかなり交通として錯綜している、飽和状態にあるのではないかというようなことで、このバスとかタクシーを未整備の北側の広場と今の駐輪場の部分に持っていく必要があるだろうというところから始まって、あとは中野通り、それから中央線で分断されている東西・南北の通路といいますか、回遊路を何らかの形で整備をしていく必要があるだろう。それには駅舎そのものの改良といったことも視野に入れなければならないだろうとは考えておりますけれども、具体的に昔の計画をそのまま実現するということにはいかないだろうというふうに思っておりますので、これは今後のより詳細な検討が必要だろうというふうには考えております。
かせ委員
 そういうふうにおっしゃるんですが、スライドだったり絵を見ていると、かつての計画のときに描かれた絵がそのまま使われているんですよ。例えば駅から回遊してこちらのいわゆる交通広場ですか、あそこに来るところ、立体的な絵がありましたよね。ちょっとどこかで見たんですが。そういうものが非常に検討されないで使われているんですよ。そうすると、そういうものかなというふうに思ってしまうんです。だから、私はまだちょっとわからないんですが、前にあったこの警大跡地の土地利用計画、ありましたよね。この計画というのは否定されてはいないんですよね。その計画と今新たにつくられている計画と、それから、ずっと前からあるような計画と、非常に何ていうか混同されているというか、そういうようなイメージとして受け取られてしまう。そういうものを描きながら、何を目指しているのか。これから区民の皆さんの意見を聞いてということではないだろうと思うんです。そういうものをはっきりさせていかないと何が何だかわからなくなってしまう。そこのところははっきりさせてもらえますか。
久保田まちづくり課長
 まず、警察大学校移転跡地土地利用転換計画案につきましては、今の御発言のとおり、今のところはあるということでございますけれども、この計画がつくられる時点で、当然それとの整理をしなければいけないというふうに思っております。それから、それ以前の計画については、もちろんそれによってできたものもございますし、できなかったものもございますけれども、そういったところの整理をここの中で最終的にはしていくことになるかと思います。
 先ほどの3層構造の北口の駐車場、ターミナルといったところも整理をすることになりますし、御発言にありましたスライドの図なんですけれども、これは、ほかの都市でのこういった駅の近辺でのデッキとか、そういったものを写したものでございますので、昔のものをそのまま持ってきたというものではございません。
来住委員
 調査検討委員会の3回目の資料、今、報告いただいたもので二、三伺っておきたいんですが、まず1点は、最後のページに資料でつけられました区民意見の概要というのがございますけれども、ここでは概要ということなんですけれども、区民の皆さんの貴重な意見ですので、まず、少なくとも検討委員会には全文が配られる必要があるだろうというふうに思うのが1点。それから、これ概要ですから、募集に対して何件意見があったのか。数としてはこれだけなんですか。もう少し中身が、これではわかりませんが。
久保田まちづくり課長
 これは11月2日から第3回検討委員会までの間、約1カ月で、ここでは重複して、一人の方が何点か寄せられたものもございますので、数件だったというふうに記憶してございます。
来住委員
 少なくとも検討委員会の委員の方々には、概要ではなく、やはり意見そのものを示して検討の中に生かしていただけるような、そういう配慮が必要だと思いますけれども。
久保田まちづくり課長
 先ほど申しましたように、一人の方が原稿用紙で数枚、かなり書かれてきたというようなことの中で、非常にわかりにくい表現もございましたので、できるだけ主張がわかるようにまとめて議論の素材にしたいということで、こういうふうな形で御提供申し上げたというものでございます。
来住委員
 今後、一人の方の意見にしても、そのものをぜひ十分提示していただきたいというふうにお願いしておきます。
 それから、今後の関係ですけれども、第4回が取りまとめということになるんですが、その中間のまとめの際にも申し上げてきましたけれども、私は検討委員会に、少なくとも中間のまとめを出す前に中間のまとめの案として委員の皆さんに諮って中間のまとめを出された方がいいと、そうすべきだというふうに申し上げてきたわけですけれども、次が最後の第4回の取りまとめということになるわけです。これは、検討委員会に対しては、もう検討委員会は最後1回だけですよね。最終的にはどういう形でまとめようとなさるんですか。
久保田まちづくり課長
 まず、この期間、大分あるんですけれども、その間に水曜日にフォーラムを開催しまして、その中で区民の方の御意見も聞くんですけれども、そこにコーディネーターとゲストという形で検討委員会の委員の何名かの方に来ていただいて、壇上に上がっていただく予定もありますし、それからあと、委員の皆様にもその場に席を設けて来ていただいて意見をいただくということもできるかと思いますので、そういった中でまとめを行っていくことになるかと思います。
来住委員
 そうしますと、取りまとめの最後のまとめとしての文章というのは、中間のこのまとめからフォーラムを開いて、フォーラムの中で出された意見を取り込んで取りまとめを行うと、そういう流れということでいいわけですか。
久保田まちづくり課長
 もちろんいろいろな御意見がございますので、取り入れられるものは取り入れるということになるかと思います。
来住委員
 そのフォーラムの中では、一般の区民の方の意見、その場で直接の意見の反映というのができる中身でフォーラムは運営されるんですか。
久保田まちづくり課長
 後ほど次の報告事項の中でそのあたりについて御説明をしたいと思っておりましたが、そういった機会を設けるつもりでございます。
斉藤(高)委員
 まず、この南口地区について二、三お聞きしますけれども、25番目に公社住宅周辺のまちづくりということと、この中に超高層住宅とか高層住宅という言葉があります。これは最近、超高層という、いわゆる六本木のあそこが話題になったり、いろいろしますけれども、今、区で考えているのは、こういう超高層というのと高層住宅の高さ、わかりやすく言えば、まずどのようなことをここでは考えているのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 厳密に超高層住宅が何メートル以上かというようなことは、いろいろなところで言われているだけで、定義は多様でございますので、これだけだとなかなかわかりにくいんですけれども、少なくとも高層については既存の住宅をこちらに入れるようなイメージで、超高層については保留床といったもの、一部当然権利床もありますけれども、そういったものを挙げるということで、かなり高いものになるのではないかというふうに考えております。具体的な高さといったものは、まだ検討途中でございます。
斉藤(高)委員
 なぜその質問をしたかというと、もう今週ですか、区でもフォーラムがあったり、中間のまとめが出てきたということで、そこに住んでいる方が、私たちが今ここに住んでいる中でこれからどういう形で私たちは考えていくかということで、今個々にいろいろなことで相談が来るようになりましたけれども、そういう中で、今、区で考えていることは、これは区だけではなくて、公社ですから東京都と区もいろいろ話し合いをしなければならないのでしょうけれども、今まで区として今お住まいになっている公社住宅の皆さんと話し合いとか打ち合わせとか、そういうようなことを行ったことはあるのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 区としては、そういう段階には来ておりませんけれども、公社の方では、いろいろな検討はされているかと思います。それで、その考え方としては、ここで大きく2棟考えているわけですけれども、南側は建設会社の敷地の部分に相当するところでございまして、こちらを先に住宅をつくって、今お住まいの方を南側に移転してもらうと。その後で既存の住棟についての除却を行って北側に建てるというようなことで、お住まいの方にできるだけ御負担のないような整備ができればというふうな検討をしているところでございます。
斉藤(高)委員
 ここで私が細かく言ってもしようがないんですけれども、やはりそう言われても、その意見に対しては、また向こうでもいろいろあると思います。
 それからもう1点は、先ほど3人の委員からもあったと思いますけれども、駅舎の問題の中で、西口の問題です。それは私たちもよく話を聞くし、また、できたらそのような方向で考えてほしいという意見が多いんですけれども、あの中野駅の南口をおりましたら、線路側の桃が丘へ向かっていきますと、最初の桃園商店街に入る角に公団中野桃園町市街地住宅という言葉で書かれた建物があります。これも非常に老朽化して、住んでいる方も、当時から冷暖房がなかったというような大変厳しい中で、今皆さん個人でそれを設置して生活していますけれども、ここの方たちも少し考えたらどうかと思いますけれども、そういうことを検討したことはあるのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 現段階で、そちらについての検討をしたというような経緯はございません。
斉藤(高)委員
 それからもう1点、その西口に関連して、今回のこれを見ると桃丘小学校がその地域内に入っていませんね。見れば、今の市街地住宅と--こんなことを言っては、まだ決定になったわけではないからわかりませんけれども、学校の統廃合とかいろいろありますね。もし決めたらいろいろな問題が出てしまうから入れなかったのかもわかりませんけれども、区役所の線路の反対側にはこの桃丘小学校がありますけれども、中野のまちづくりの中で、これ本当に考えなくてはならない地域だと思います。何回も質問した人もいるんでしょうけれども、どうしてもぜひもう一回、この桃丘小学校については、ここに入っていなくても、将来検討したいようなことは言ったことがあるのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 検討エリアのところに接しておりまして、直接は入っていないところでございますけれども、ここは先ほどの駅の改修等と密接な関係にあるような位置にあるかと思いますので、こういったところに検討を加えていくことは必要だと思っておりますので、これは今後の課題かというふうに思っております。
斉藤(高)委員
 もう一回、ちょっと繰り返しますけれども、先ほどの公社住宅です。今言ったように、今住んでいる方が高層住宅に移るような話をしましたけれども、こういうのは早目に話し合いをしたり、東京都と一緒に行くのかわかりませんけれども、やはり今本当にあの中はあいた部屋が多くなってきているし、さらに建物が建っているときに一時他区で生活する人が多くなってきていますし、やはり早目にこの話し合いというものをして、そしてまた、その人たちの意見もぜひ聞いてほしいと思います。これ要望としてお話ししますけれども、それに対してのお答えがありましたら。
久保田まちづくり課長
 我々も再開発等の検討の中で一定の方向が出れば、もちろんお住まいの方とのそういったお話の場を設けていきたいというふうに考えております。
池田委員
 今の公社住宅周辺のまちづくりのことからお聞きしたいんですが、これの説明の最初の方にもちょっとそのことが出てきますね。説明の4ページの23番のところに、新たな住宅整備とそれを契機とした土地利用の誘導というのがまずあるわけです。それで、今、斉藤(高)委員が質問した25番がそれに続いて、超高層住宅という順番になってきていますね。これは供給公社の段階ではどの程度の話になっているんですか。この超高層住宅と高層住宅をつくって、まず高層住宅の方に住民に入っていただくということだったんですが、その建設会社の敷地、ちょっと今名前が思い出せないんですが、建設会社の敷地を利用するというところまで具体的になっているということは、公社としてはかなり建設計画が基本的には進んでいるのではないかというふうに思うんですが、区はどの程度把握されているんですか。
久保田まちづくり課長
 以前から南口については住宅供給公社と建設会社、西松建設ですけれども、西松建設と、それから、そこに隣接して土地開発公社、区と言ってもいいんですけれども、その土地がございまして、今、駐輪場で使われているところがありますけれども、この三つを中心に再開発をどういうふうにやったらいいかということで、もう数年来検討してきております。その中で、特に中だけではなくて、その基盤をどういうふうにしていくのか、道路をどういうふうにしていくのか、その負担の方法等々を考えて、いろいろな計画を検討してきたということがございます。ただ、公社としてもいろいろな採算性の問題等々から、まだ検討段階にあるというようなことですが、いろいろな図面といいますか、絵はつくっているところでございます。
池田委員
 斉藤(高)委員も指摘したように、かなり実現性のある計画として数年来続いているということは、実現性があるから検討が続いているわけですよね。西松建設や何かがもう嫌だよとほうり出してしまえば、そんなに何年も検討なんかは続かないわけですから。そういう実現性のある計画が進行中であるのに、斉藤(高)委員の指摘では住民は御存じないということだったんですけれども、それだと、やはりちょっと住民参加のまちづくりにならないだろうし、それから、この駅周辺全体のまちづくりの中のかなり重要な一端を占めているわけですから、そういう全体との兼ね合いから考えても、周辺の住民を含めて、そのお住まいになっている方だけではなくて、やはり計画について、もうすぐにでも説明会をやるなりして知っていただくということが必要なのではないですか。もうある程度煮詰まってしまって--超高層というのは大体40階、50階以上ですよ、高さにすれば100メートルとか200メートルとかというのを言うわけです。そういうすごいのができるというのは、これは幾ら駅の中心だって周辺の商店街やら何やら、もう皆さん関心を持つであろうし、当然のことながら、やはり公社に対して、この駅周辺全体の計画を取り仕切っている中野区として、公社に対してもそういうことをきちっと言うべきではないですか。
久保田まちづくり課長
 もちろん実現性があると思って西松建設がこれまでも検討を加えてきたんですけれども、それだけ時間がかかっているということは、一方でなかなか難しい面もあるのではないかということでございます。もちろん基本的には公社が主体となって、いろいろな居住者の方への説明に当たるということで認識をしているところでございますが、完全に固まったわけではございません。あくまでこういった住宅をつくったら広場もできるだろうというようなことの中での素材でございまして、これで固まったわけでもございませんし、一定の方向が出れば、もちろん地元に対する説明といったことは区としては責任があるかと思いますので、それに当たっていきたいと思っております。
池田委員
 まちづくりだの住民参加だのと言いながら、結局のところ、計画が固まって、これで行くというところが出てくるまで住民には内緒にするという、そういう秘密性が、やはりまちづくりの点において今までもすごく問題になっていることなんですよね。
 それで、この調査検討委員会のレジュメというかスライドといいますか、この4番なんですが、第2回委員会意見の整理というのをやっていますね。最後に「緑」に「既存の緑環境を活用することにより、快適な空間づくり・オープンスペースづくりを目指す」とあるんですけれども、前回の議事録をもう一度読み返してみましたら、こういう緑を利用すればいいんだというのではなくて、やはり緑そのものにしよう、都立公園をつくってもらえないかというふうに具体的な、そういう全体の流れとはちょっと違う意見なのかもしれませんが、冒頭に出ていますよね。「警大跡地の豊かな緑を享受する方法、緑のポテンシャルを生かす方法として、国の土地を都に貸し、都から区が借り、民間が管理するシステムは考えられないか。警察大学校は国が所有し、都が管理していると聞いた」というような、この文章を初めとして、緑の保全ということを前面に打ち出した意見も出ているわけですが、それはだれがしゃべったかというのは名前がわかりませんけれども、ですから、同じ人が発言しているのか違う人が発言しているのかということもよくわからないので何とも言えないところはあるんですが、全体の雰囲気からいうと少数意見かなという感じはするんですけれども、それは、このまとめというのは、そういう少数意見については取り入れなかったということでしょうか。
久保田まちづくり課長
 まとめといいますと、この中間のまとめということでございますか。ここで、4番については、一応整理ということで大ぐくりにして、こういった意見があったということでございます。詳細は3番にありますけれども、例えば豊かな緑という資産の活用をというようなことで、もう一つは、都市の広場には既存の緑を生かすことがかぎとなるというようなこと、これはまた別の人の意見でございますけれども、こういったことをまとめて、4番の方では一くくりにして整理をしたというところでございます。
池田委員
 その整理というのがくせ者なんですよ。これが検討委員会の意見という形でまとまっていくというところが私は問題だというふうに思うんです。
 それで、3ページの18番です。ここでサンモールわきのところについて言っていますが、新たな南北動線の整備とか、歩車共存の防災空間とありますね。この18番に出ている、その新たな南北動線というのは、まさかサンモールの建物の中をぶち抜くというわけではないでしょう。あのサンモールの外側のバーや何かがある、あの細い路地、そういうのをかいわい性というんですか、このかいわい性の高いところを南北に貫こうということですよね。
久保田まちづくり課長
 既存のメーンの動線については、中にある点線の部分でございまして、この一番右側というか、東側については既存の住宅地との境ぐらいを考えているものでございまして、そこに全く新しい道路を抜くかというようなことも議論はあったんですけれども、ここではそういったことはなかなか難しいだろうというようなことで、一定の動線、歩車共存の防災空間が必要だろうというような、ここは一つの提案でございます。
池田委員
 先ほどの課長の答弁だと、機運がないから、ここで再開発をやるのはなかなか難しいだろうと。だから、基本的には建物の建てかえの際に一定の方向性を指導していくということでやむを得ないのではないかというような答弁がありましたよね。そういう答弁からいうと、こういう南北の車も通るような動線をつくるということになる。今3.6メートルぐらいしかないのかな、狭い道路ですから、かなり広げるということになって、これは先ほどの答弁とちょっと矛盾するなというふうに私は思うんです。単なる希望というか、ごくごく抽象的なそういう方向性をにおわせたというか、その程度で受けとめておいてよろしいのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 現状の防災性の問題、狭隘道路の問題からいって、それから荷さばきというようなことも含めて、こういったところに南北動線が必要ではないかというような提案でございまして、具体的な幅員といったものも検討しているわけではございませんし、具体的な事業については今後の課題だというふうな認識でございます。
池田委員
 それから、22番ですけれども、先ほど公社が出ましたが、その公社の3番目のところに「新たな南北・東西方向の動線の整備」とありますね。これは、南北はわかるんですけれども、東西動線というのは、やはり今ある道、これを広げるということですか。それとも、23番にちょっと簡単な図がありますけれども、その一つは、上の東西動線はわかるんだけれども、既存の道路を広げるのかなと。その次の真ん中辺に書いてある東西動線というのは、これは新たにつくったらいいんじゃないかという、そういう考えですか。
久保田まちづくり課長
 ここを拡大したのが25の絵でもございますが、25で見ていただきますと、その真ん中というのは広場を通して、中野駅の南口から駅前広場を通って、この住宅の間に広場がありますので、そこを抜けて東側に至る、そういった動線を整備していったらどうかと。ここでは広場という形に書いてありますけれども、そういった意味でございます。あと、そのほかの部分については、既存の道路、南側であれば、西松建設の南側の道路でございますけれども、そこの部分の拡幅というようなことは考えているところでございます。
池田委員
 それから、JRの駅のことが盛んに出ていますけれども、今、高円寺駅の改良計画というのが出ているんです。北口に8階建ての高円寺メッツホテルとかというのをJRがつくるんですよ。それに伴って北口の整備をやると。今度の都市計画道路の素案には、そういうこともあるのか。227の補助都市計画路線がまたもや出てくるというふうな動きになっていますが、中野駅は、もう皆さん方、大分JRには遠慮されているようなんですけれども、そういう動きとかというのは全然つかんではいらっしゃらないんですか。
久保田まちづくり課長
 今、バリアフリーの関係で基本構想の策定という中で、一定のバリアフリー設備の整備というようなことで中野駅の改良を考えているというようなことは伺っておりますけれども、全面的な改良というようなことについては直接伺っておりません。
池田委員
 それから、26番なんですが、「計画の実現に向けて」というところが、1番にも公社及び周辺の用地の再開発事業の推進というのが出ていますから、当然2は1番にかかって言っているんだと思いますが、その「地元の合意形成を図りながら」というのは、超高層住宅と高層住宅を中心とした地元のことを言っているのでしょうか、それとも住宅のことを言っているのでしょうか。それから、「今後具体的な事業手法を検討する」というのは、具体的な事業手法というのはどういうことを言っているのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 基本的には公社の問題も地元の合意形成というのは必要だというふうに考えておりますけれども、2で考えているのは、それ以外の既成の市街地、中野通りの西側ですとか公社住宅とか、西松建設の南側とか、そういう商店街も含めたところで具体的なまちづくりということがあれば、当然合意形成を図りながら、どういった手法があるのか、再開発ができるのか、それとも地区計画みたいな形で建てかえにあわせてやるのかというようなことを検討する必要があるというようなものでございます。
池田委員
 それから、29番、警大跡地の活用の方針マル1ですけれども、「駅前にこれだけの大規模な敷地が生まれることは、今後考えにくい」というのは、東京全体のことはよくわかりませんから、そうなのかなと思う程度ですけれども、そういうことを受けて「跡地は東京及び中野区の資産と言える」とあるんですが、この「東京」というのは、ここに何で「東京都」がつかなかったんですか。
久保田まちづくり課長
 別に意図はございません。都内、それから中野区内の資産というような考えでございます。
池田委員
 「中野区の」というところには「区」がついていますよね。だから、当然、東京だったら東京都という自治体の名前が来るべきじゃないかなと私は思ったんですよ。地域のことで言うんだったら「東京及び中野の資産と言える」というふうな書き方をするでしょう。それが、わざわざ「中野区」となっているわけだから、当然前の方は都じゃないかと思ったんですけれども、それは考え過ぎですか。
久保田まちづくり課長
 これは、どちらかに統一をすべきかと思っております。
池田委員
 それで、その下は今まで随分言ってきたことですけれども、ここのこういう機能の問題については基本的に検討委員会の中でもいろいろな意見が出ていますよね。それを受けてなのかどうなのかはわかりませんが、その隣の30番の警大跡地の活用の方針マル2のところでは、「まちづくりの可能性を幅広く検討する必要がある」と言っていますね。それにくっつけて「大規模跡地というメリットを活かし、にぎわい形成」というのがまた出てくるから、この「幅広く」というのは、どれほどの幅広くというのかよくわかりませんけれども、一応この「幅広く」というのを説明してください。
久保田まちづくり課長
 例えば行政ですべての計画を固めてしまうと非常に硬直的になりまして、まちづくりの可能性を狭めるのではないかと。いろいろな導入施設、これも余り特定をしないでやる必要があるだろうというようなことから、可能性を幅広く検討する必要があるというように考えております。
池田委員
 先ほどかせ委員も指摘しましたけれども、現在、財務省に出している杉並区と中野区と東京都の警大跡地利用転換計画、これは今でも新しい計画ができていませんから生きているわけですけれども、この原計画は何年もかけて区民が相談し合ってつくったもので、一応それぞれの目的というのは清掃関連施設というのも含めてかなり決まってきましたよね。それを今課長がおっしゃったように幅広くということになると、後から出てきますけれども、この跡地を買った企業がどういう再開発計画を持つのかということで、かなりあなた任せになってしまうと。企業がやるわけですから採算性が一番の目標になるわけであって、そこに利用計画というのは、あくまでも格好いいまち、職・住・遊ですか、これは何度もこの場で申し上げておりますけれども、職・住・遊というのは東京が今進めている都市再生のスローガンですよね。そういう、どこを見てもなかなか庶民がなかなか寄りつきがたいような、そういうすごいまちができていて、最近のコマーシャルでは汐留のサイトはビルがロケットになって発射するところまで出てきていますけれども、そういうちょっと寄りつきがたいような、企業の思惑が優先した、そういうものに流される、そういうおそれはないですか。
久保田まちづくり課長
 我々としては全く自由にさせるというようなことではございませんで、例えば公園ですとかオープンスペースといったもの、それから道路といったもの、それから例えば歩行者専用道とか壁面の後退ですとか、一定のものについての誘導を図っていった中でまちづくりの可能性を検討してほしいということでございますので、すべて野方図にやらせてしまうという考えではございません。あくまで地域の環境、それからにぎわいといったものをあわせて、可能性についての検討を行っていただきたいという考えでございます。
池田委員
 続いて32番ですけれども、ここの周辺まちづくりへの寄与・展開マル1で、「区内に分散する区施設を集約化することで、それら旧施設・用地を周辺の公園・道路用地等として活用する」とありますね。これは、かなり具体的な書き方をしているんだけれども、どんな施設を頭に置いているんですか。
久保田まちづくり課長
 具体的な施設というのは余り特定はしておりませんけれども、いろいろ区の施設、遊休地も含めてあるわけでございますので、その周りが、例えば木造密集地域であると、そこの道路の整備に当たって代替地とかそういったことで活用できるのではないかというようなことで、この跡地の整備が区全体のまちづくりに貢献できるのではないかというようなことで、一つの提案でございます。具体的にどういうふうにやっていくかということについては、詳細な検討が必要かと思います。
池田委員
 私、この説明を読んだときに、すぐぱっと思い出したのは、東京都が臨海副都心でもってパリの凱旋門みたいなビルをつくりましたよね。だけど、幾ら誘致しても企業が全然入らなくて、東京じゅうから都の施設を呼び寄せてあそこにつくったんですよ。あそこへ行ったときに、郵便ポストがたくさん下にあるんですけれども、そのかなりの部分を東京都研修所というのが占めているんですよ。研修所を東京じゅうから集めてしまったなという、そういう思いがしたんですけれども、そんなことを思い起こさせるぐらい、ちょっとこの文章はショッキングな書き方でしたね。
 それで、区内に分散する区施設というのは、中野区は東西に7キロですよね。そういう意味では南北にかなり細長い区で、南北に分散しているわけですね。だから、中心に集めてもらっては困る施設だってたくさんあるはずで、大体、区の施設というのはその地域の住民と結びついているものが多いですよ。地域センターにしたって児童館にしたって、図書館にしたって何だって、みんなそうですよね。そういうのを、これ、こういうふうに方針として掲げてしまって、もう地域の住民が何を言おうが、もうここに集めないと採算が合わないから集めるんだと。ここはもう木賃密集住宅街地だから、それで整備するんだということを言われても、地域の方はそれは困るという場合が出てくるんじゃないですか。ここにこういう大方針をぼこんと入れてしまっていいんですか。
久保田まちづくり課長
 これは、あくまで一つの提案でございまして、この意図は、跡地だけを整備しても区全体のまちづくりに貢献しないのではないかというような話がありまして、区にはかなりの地域で木造密集地域が広がって、そこに狭隘道路があるだろうと。そういう整備はどう考えるんだというようなことに対して、一つの提案として、そういった区の施設を活用することによって道路整備等ができるのではないかというようなことで、具体的にこの施設を動かすとか、そういった検討をしたわけではございません。一つの方向として、こういったことも考えられるのではないかというようなことでの御提案でございまして、これが決まったわけでもございません。
池田委員
 そのお隣、33番、ここに「公共施設を移転・整備」とありますね。これは朝日新聞なんかが区役所とサンプラを警大跡地に移動させて云々かんぬんという記事を書きましたけれども、これはそのことを指しているんですか。
久保田まちづくり課長
 ここでは両方を中に移転させるというよりは、サンプラザと区役所の跡地を将来的にはまちづくりのにぎわいの施設を導入していったらどうかということになっておりますので、少なくとも区役所については移転というようなことが考えられるのではないかということでございます。
池田委員
 それから、34番、跡地の処分ですけれども、「財務省が早期払い下げが必要」というふうに書いてありますけれども、これは財務省が言っているということですか。
久保田まちづくり課長
 はい、財務省が早期に処分をしたいというようなことでございます。
池田委員
 それで、これは何かそういう文章とか、そういうものはありますか。
久保田まちづくり課長
 これはもう前から、この警察大学校等の移転に要した費用をまず借りて、それで整備を行って、跡地については、その売ったお金で一定程度充当していくということになっておりますので、毎年先行的に投資をした金利がかさんでいるというようなことをお伺いしてございます。
池田委員
 それで、その下に括弧でくくって「全体的な計画のもとで、開発者にまとまった形で払い下げ」というのは、これは財務省の意向ですか、それとも検討委員会事務局の意向ですか。
久保田まちづくり課長
 一方では財務省もこういった考え方をとっているところでございますし、検討委員会の事務局といいますか、検討委員会の中でこういったことでいったらどうかということの提案でございます。
池田委員
 この検討委員会の中間のまとめ、素案というんですか、さっきの来住委員の質問で、フォーラムを含めて中間のまとめを形成するという答弁がありましたから、(「最後の」と呼ぶ者あり)最後ですか。
 この開発者ですけれども、これは複数ですか、単数ですか。
久保田まちづくり課長
 ここに書きますように、「開発者にまとまった形で払い下げ」ということですから、複数の場合を想定しておりますけれども、できるだけ大きな形で払い下げをしていった方が、まちづくりの可能性、それから道路、それからオープンスペースの整備を誘導するにはいいのではないかというふうに考えております。
池田委員
 以前、この委員会でどういう手法で警大跡地の処分をするのかということをお聞きしたときに、この再開発計画も出ていましたけれども、それと、もう一つとして区画整理方式というのも出ていましたよね。この段階で区画整理方式が消えた理由は何ですか。
委員長
 委員会を暫時休憩にします。

(午後2時35分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後2時36分)

久保田まちづくり課長
 35番のところに、その都市計画手法の採用ということで、その下に書いてありますけれども、地区計画、面的整備手法等の活用ということで、面的整備手法の中には土地区画整理事業も含まれるものでございますので、それをこの時点で取り下げたというものではございません。
池田委員
 そうすると、このことの意味していることは、土地の払い下げについては、なるべく少ない業者に払い下げをして、整備方法としては地区計画とか土地区画整理方式を含む面的整備手法を活用していくんだと、そういうことですね。
久保田まちづくり課長
 少ないというよりは、切り売りはしないというようなことで、その相手先が複数の場合も当然ございます。何社かが組むということも想定されますけれども、できるだけまとまった形での払い下げということで、その後のやり方としては土地区画整理事業も想定されますし、地区計画に基づいた開発許可というような、これも御紹介いたしましたけれども、そういった形での開発も想定されるところでございます。
池田委員
 それで、36番ですが、「導入機能に関する条件-案-」として、これは「大学・大学院等の文化・教育機能」とか「産学協同機能」とかとありますけれども、これは、まず第1は、検討委員会でこういう話が出てきたものなんですか。第2に、産学協同機能というのは何ですか。
久保田まちづくり課長
 ここでは条件として、上に書いてあります複合的な用途というか機能が融合した、にぎわいのある市街地の形成ということを目指して、例えば業務・商業・遊びの機能とか、大学といった文化・教育の機能とか、そういったものを一つの例示として挙げたものでございます。
 それで、産学協同については、これは大学と産業界が協同して開発等を行っていくような機能を、この中に導入していった方がいいのではないかというような考えでございます。
池田委員
 そうすると、この産学協同機能というのは、何か技術研究所みたいな、そういうニュアンスなのでしょうか。そういうものを一つの例示として挙げたということですか。
久保田まちづくり課長
 具体的な分野は特に考えておりませんけれども、そういったものがあった方が、例えば教育の機能と産業界が協同できる場が設けられるのではないかというようなことで、例示として挙げたものでございます。
池田委員
 39番ですけれども、まちづくりのフローが出ていますが、今後の計画として、なかなか具体的に言うというのは難しいと思いますけれども、このまちづくり計画の策定については、今まで出されてきたものでは、2004年度、来年度に中野駅周辺まちづくり計画が策定されて、このときのスケジュールだと、都市計画の手続等まで2004年度にはやるということになっていましたから、この都市計画等による開発条件の設定という、三角印がついたところがありますね、この辺は2004年度末ぐらいを想定しているものなんですか。
久保田まちづくり課長
 そのとおりでございます。一応、来年度までに開発条件の設定ができればいいのかなというふうに思っております。
委員長
 委員会を暫時休憩にします。

(午後2時40分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後2時40分)

池田委員
 それで、その後は大体何年ぐらいの単位で進んでいくんですか。
久保田まちづくり課長
 これは、この検討委員会の中でもこんなにぶつ切りにできはしないだろうというような話もありまして、単純にはいかないと思いますけれども、数年かかって建物とか基盤の整備が進むだろうというようなことで、特にまだそこまで考えてはおりません。
池田委員
 これが最初にスライドでばっと説明したことでしたよね。それで、「中野の新たな顔づくりに向けて 中間のまとめ」というのは、今スライドで見せてきたことをまとめているというふうに言えるんですね。この図を見ても大体今まで言ってきたことがばっと書いてありますね、ほとんど同じことが書いてあります。54番は、これは今までの経過ということで、今まで説明していただいてきたことが中間のまとめになったんですか。ちょっと私、さっき来住委員の質問を取り違えていたようで、これで中間のまとめになってフォーラムに出すと。
 ついでに、もう説明されているのかもしれないけれども、ちょっと記憶がないのでお聞きするんですが、シンポジウムは何でフォーラムに変えたんですか。シンポジウムとフォーラムというのは、どういう差があるんですか。その二つです。
久保田まちづくり課長
 一応、1回目から3回目の前段までをまとめて、ここで中間のまとめというようなことで事務局としては御提案をして、いろいろな議論をいただいたわけですので、これをフォーラムの方に生かしていって、さらに御意見を伺いたいというような立場でございます。
 なぜシンポジウムからフォーラムに変えたか、その違いはということですけれども、シンポジウムというと、基本は学識経験者等がいろいろな御意見を述べるというようなことで、若干の質疑はございますけれども、かなりそういった傾向が強いと思います。フォーラムについては、意見をお伺いするというようなことに重きを置き、区民の皆様の意見をお伺いするというようなこと、意見交換の場というようなことの位置付けでフォーラムという名称に変えています。
飯島委員
 端的に伺いますので端的にお答えください。
 第3回の中野駅周辺まちづくり調査検討委員会についてということで、発言の要旨が別添で添えられております。その中の最後の方に助役の発言がありますね。助役の発言のこの意味はどういうことなのかなと。つまり、これでいくと都合4回、実はこの検討会というのは開催される予定なんだろうと思うんです。ところが、3回目の最後の方に委員長の紹介があって、それでは最後に助役からということで、取りまとめ的な御発言をされている。あと1回、第4回があるんだけれども、そういう流れの中で、この助役の発言というのはどういう意味を持つんですか。
那須井まちづくり調整担当部長
 それでは、お答えいたしますけれども、御案内のとおり、助役はこの委員会の委員ではございませんけれども、広く区政のいろいろなことについて、助役にもこの内容を直接聞いて御理解いただきたいということで御出席、委員席ではないですけれども、傍聴といいますか、そういうことで出席の依頼が委員長からございまして、そういうことで、委員ではないけれども出席させていただきますということでごあいさつさせていただいておりまして、この議論の中に加わっておりませんけれども、助役が来たということで、委員長から感想を求められたというような位置付けでございます。
飯島委員
 中野区は重要な御発言をされていますよね、傍聴でありますけれども。本日、環境と都市機能が調和した21世紀型都市づくりという基本コンセプトをまとめていただいたと。で、もろもろの意見があるんだけれども、行政のサイドから傍聴していて、この出発点になる共通のコンセプトは整理していただいたのではないか、こういうお話がありました。単に感想というだけではなくて、この検討委員会でまとめられたことというのは、いずれ行政が受けとめて、そして、それをベースに物を考えようというわけですから、助役がおいでになってこういうことをおっしゃっているということは、ある程度ここでの御発言について形ができつつあるということを御発言されているのかなと。あとは、もうもろもろ、その仕組みづくりや何かについても云々ということですから、この辺の皆さんの御議論を踏まえて行政としても取り組み云々を考えたいと、こう書いてあるわけです。一面、委員の皆さんの御労苦に対して感謝をしているというところもあるけれども、しかし、この聡明な助役がおいでになってこれだけのお話をしているということになれば、単に委員長が助役が来て傍聴していますからというだけの話では済まない。本来、傍聴で大変すばらしい有意義な御意見を伺わせていただきました云々ならわかりますけれども、かなり踏み込んで行政としての御意見の受けとめ方みたいなこともあるように思うので、これは、どっちかというと、一種行政としてもこの3回の議論を踏まえて、ある程度のお考えが見えてきましたよと、こういう意味かなとも受け取れる発言なんです。それは真意のほどは助役に聞いてみなければわかりませんけれども、しかし、こういうふうにまとめていただいたということになると、事務局サイドもそういう印象をお持ちになったのかなと、こう思ったりするんですが、いかがですか。
那須井まちづくり調整担当部長
 御指摘のように、やはり区民の方がいらっしゃり、学識経験者の方もいらっしゃり、そういった中で非常に活発なやりとりがあり、こういったものをまとめてきたと。まとめてといっても最終ではございませんけれども、中間のまとめということに至ったということに対して御苦労さまという気持ちが非常にあったものと思っておりますけれども、一定のまとめの中でこういう発言をされたものと思っております。
 私どもといたしましては、これからフォーラムも開催し、区民の皆様の御意見を広く伺うわけでございまして、ここで助役がこの物事のまとめをしたというふうにとらえるべきではないのではないかというふうに考えております。
飯島委員
 そうとらえるべきではないということですね。ないのではないのではないかだったら、なくなってしまうので、それだけちょっと確認しておきます。いずれにしても、助役は傍聴として、これまでの御苦労について感想を含めてお話しになったけれども、これが区としての考え方の表明ではないと。それはわかりました。
 最後に、事務局がこういうことをおっしゃっているんです。区としてまちづくり計画素案の中間のまとめというような形で、このまちづくりフォーラムにきょうまでの会議の中身については出していきたいと。区としては、要するに区としてまちづくり計画素案の中間のまとめとなると、これは検討委員会の事務局が中野区に中間まとめという形で報告をしたと。それをフォーラムとして出していくというのならわかるんですけれども、何かそういうことを踏まえて、区としてこのまちづくり計画素案の中間まとめという形で出すということになると、これはちょっと意味合いが違うんじゃないのかなと。もちろん概要のまとめだから、てにをはが間違っているといえばそういうことなんですけれども、ここではフォーラムに出すまちづくり計画素案の中間のまとめ、これは検討委員会の、つまり受託事業として受託した方が検討されてきた3回までの、これをお出しになるのか、そういうことを踏まえて、中野区として何か中間のまとめという形でお出しになるのか、どっちなんですか。これは正確に整理してくれませんか。
久保田まちづくり課長
 整理の仕方として、区が当然事務局としてかかわっていくということでございますけれども、このフォーラムについては、あくまで検討委員会が中間のまとめという形で発表をその会場で行うというものでございます。
飯島委員
 まとめていただいたというか、「中野の新たな顔づくりに向けて 中間のまとめ」というところでお考えを示されているわけですけれども、幾つか助役さんもおっしゃっているように「環境と都市機能が調和した21世紀型都市づくり」というのがまちづくりの基本コンセプトの大ぐくりなタイトルで、その中にいろいろ考え方が示されているわけですね。それで、一つひとつ、先ほどどなたかが細かく言っておりましたけれども、ごく大ぐくりに伺いたいんですけれども、まちづくりの基本的考え方、1、2、3点示されている。これは、それぞれ議論はあるだろうけれども、1番というのは、それはそうでしょうねと。2番も「大規模な跡地のメリットを活かし、東京の新たな顔となる」という、この辺もちょっと議論させてもらいましたけれども、果たしてこういう表現がどうなのかというのは、これは検討委員会なんだから、それはそういうこともあるでしょう。3番の「民間活力と公共との連携による安全・安心なまちづくり」とあるんですけれども、これは、もうちょっと具体的に言うとどんなことなのかなと。つまり、普通、安全・安心なまちづくりをするために民間の活力と公共とが連携をする、こういうことになると、イメージされる事業というのは一体どんなことなんだろうか。一面ではオープンスペースを確保するような開発、あるいは道路空間を確保する、広場を確保する、あるいは避難場所を確保する、こういうようなことが、いや民間の活力と言うんだから、ここはここで民間の活力を主導にして警大跡地についてのまちづくりを考えようということだから、そういう意味なのか。そこに公共とあるわけですから、代表的なのは中野区ですね。自治体がどうかむのか、どう絡むのか、こういうことをきちっと、いわば条件付けして、住んでいる人たちが本当に安心して住めるようなまちをつくっていこうと、こういう意味なのか。ちょっとその辺、もう少し御説明いただけますか。
久保田まちづくり課長
 一つは、大きな跡地の開発に当たって、今委員がおっしゃった考え方でまちづくりを進めるということもありますし、既成市街地であっても、先ほどいろいろな議論にありましたように民間だけでできるものではございませんし、公共だけでやっていくということもできないわけでございますので、連携を図って、防災面、それから防犯面、そういったまちづくりが既成市街地でも求められるだろうというようなことから、3についても基本的な考え方の一つとして挙げたものでございます。
飯島委員
 そうしますと、例えば回遊性とか、あるいは歩いて暮らせるとか、道路の整備とかというのが出てくる。そういうようなことが想定されて、いみじくも今おっしゃったように新たに開発するところと既成の市街地も両方ともそういう考え方、共通のコンセプトに立ってまちづくりをやっていく。そうすると、例えば電線類の地中化とか、そういうことによってスペース、それから安全性、それから避難場所だって、ライフラインの確保となれば当然地下にそういうライフラインを確保していかなければならない。こういうようなことも踏まえながら、しかし、それは一民間の開発事業者だけでできるわけではない、自治体もかかわらなければ、実際に公共管理方式なんていうのは自治体がかかわらなければできませんから、こういうことも視野に置いてと。具体的に言えば、そういうことも頭に入れながら、こういう部分が出てきていると、こういうことでいいんですか。
久保田まちづくり課長
 今ありました電線類の地中化、こういったことも既成市街地の中で、今後の都市景観も含めて、防災性も含めて求められるところでございまして、その費用負担からして公共側だけでもできませんし、企業者側だけでもできませんし、もちろん住まわれている方の一定の負担といったことも出てくるかと思いますので、そういった連携によるまちづくりということが必要だというふうに認識をしているところでございます。
飯島委員
 それから、これはまた我々サイドも共通の整理をしなければいけないんですが、この駅周辺にかかわって、現行生きている都市計画というのは、何年に都市計画決定をした計画が生きているんですか。その間いろいろ構想はあったんですよ。でも、都市計画決定までに至ったものが果たしてあったかどうかというと、一番最初のころの計画が延々と生きているのではないか。かつて中野駅周辺についてのもろもろの構想をやったときも、最初は都市計画決定の変更なんか要らないなんて言っている理事者がいたんですけれども、最後の方になったら、やはり変更しなければならない。でも、変更の手続をとったとは記憶にないので、そうすると、ずっと古い時代のものが今も生きているということなのかどうなのか。つまり、今、中野区がこの駅周辺に持っている都市計画というのは、何年に決定をされた、おおよそこういう内容の計画だということについて、我々は共通のね。そうでないと、もう人によっていろいろなことを言って、途中で何か変わったんじゃないかというような議論をされる方もいるので、そこをちょっと整理していただけますか。
久保田まちづくり課長
 今現在、手元に細かいデータを持っておりませんので、次回には整理をさせていただきたいと思いますけれども、あるものは用途地域、もちろんこれも都市計画でございますし、あとは道路、公園、広場、駐車場というようなことがあるかと思います。その中で実現されたものもありますし、まだ未整備なものもございますので、整理をさせて御提示いたしたいと思います。
飯島委員
 そうしたら後ほどで結構ですが、現行、ここに書かれている都市計画についての一覧表、でき上がったものについては済みとか、あるいは未とかと、こういうふうに出していただいて、一体ここはどうなっているんだということの見通しを、ぜひ後で資料要求としてお願いしたいと思います。
 最後に、今後のスケジュールというのが最後の方に書いてあります。これによると、第4回はまちづくりフォーラムが終わった後に取りまとめをやると書いてあるんですね。ところが、取りまとめというのは何を取りまとめるんですか。
久保田まちづくり課長
 例えば跡地のことについて、ここで、例えば公共施設の集約化というようなこともありますし、都市の広場の整備というようなこともあるんですけれども、なかなかこれではイメージがわかないというようなお話もありまして、もう少し具体的な整備のイメージがわくようなものをまとめていく必要があるだろうというふうに思っております。特に跡地についての認識をさらに深めるために必要な取りまとめをしていきたいというふうに考えております。
飯島委員
 ですから、私が伺っているのは、これ第4回をやるのも検討委員会ですよね。この第4回の検討委員会で何を取りまとめるんですか。つまり、中間のまとめというのはもう終わったんですよね、あなたのおっしゃることによれば、3回のこの検討委員会で。そしてフォーラムがあって、皆さんといろいろ御意見のやりとりもあって、そして、ここで取りまとめるものは何なんですか。これだけは具体的なイメージ云々とか跡地がどうのって、それはこの検討委員会にお願いしている仕事の範囲の中の取りまとめのはずですね、検討委員会がやるんだから。それが何か一定の方向付けを得たかのごときような取りまとめをされても、これは非常に困るわけです。この第4回の検討委員会で行われる取りまとめというのは何なんですか。つまり、中間まとめはやりましたよね。ここで示された21世紀の云々と助役さんがおっしゃっているように、共通コンセプトをまとめてもらった、基本のコンセプトを、と思っているでしょう。じゃあ、それ以外のものの取りまとめというと、その基本のコンセプトをベースにして、もう少し基本から枝葉の方に伸びる、そういうことについての取りまとめをするんですか。でも、それは1回ぐらいで取りまとめするといったって、なかなかそうはいかないんじゃないの。この基本コンセプトをまとめるのだって、いろいろな議論はあるけれども、一応の案としてまとめたような話なんだから。この4回目の検討委員会というのは何をされる予定なんですか。
久保田まちづくり課長
 これは検討委員会としての取りまとめということでございますので、これは調査の一環で行っているものでございますけれども、最終的には駅周辺のまちづくりの計画素案という形で取りまとめを行っていきたいというふうに思っております。もちろんその中で、フォーラム等で御意見をいろいろいただいた中で計画素案としてまとめていきたいというふうに考えております。
飯島委員
 計画素案というのは、中野区の計画素案ではなくて、検討委員会の計画素案なんですか。まちづくり計画素案というものの性格--じゃあ、この検討委員会というのは、そこまで立ち至って取りまとめてしまうんですか。区というのは、そういうことをベースにして、改めて区としてまちづくり計画素案なるものをまとめるんじゃないんですか。何かこの検討委員会がそこまでやっていただくというような性格ではなくて、むしろ行政の立場は行政の立場として、まちづくり全体のことについて考えなければならない。そしてまた、計画素案を示す責任は、やはり区にあるんだろうと私は思うんです。だから、そうだとすると、その計画素案をつくるための基本のコンセプトや、その他手法についての選択肢を取りまとめるというのならわかるけれども、何か計画素案まで踏み込んで素案づくりをしてしまうというふうになると、これはちょっと。しかも、委託をした事業者が設置した検討会ですよね。いわば委託事業の中の一部でもあるわけですね。そうだとすると、それはちょっと仕切りが非常に難しい。予算の立て方の際に私質問しましたけれども、そういう流れがあってこういう形になったと言うんだけれども、これはそもそも区が設置した検討会ではないわけですから、区もその一員である検討会なんだから。そうすると、ここで素案ですと言い切られるとなかなか難しいんじゃないのかなと、こう思うんですが、いかがですか。
那須井まちづくり調整担当部長
 ただいまの件でございますけれども、素案とか案とかという言葉の定義もございますけれども、今委員御指摘のとおり、私ども、これは区の案としてつくるわけではございませんので、一つの大きな方向だと思っています。ただ、私どもは、それをもって皆さん区民の方も入られてつくったものですから、それをもとに私どもは、それを区の案--素案と案の使い分けがちょっと難しいですけれども--にしていきたい。そのためには、さらに区として来年度以降、対話集会等もやりまして、それを区の案にしていきたいと思っているところでございまして、私ども、いろいろな意見によって中間のまとめがもう少し具体的にある程度一歩進めばいいとは思っていますけれども、御指摘のように取りまとめるのは区であろうと。特に既成市街地については今後、地元で合意形成のための、これはまだ明言は控えさせていただきますけれども、例えば地域の方々とまちづくりの勉強会をやっていくというようなことを踏まえながら詳細はつくっていきたいというふうに思っているわけでございまして、長々と申し上げましたけれども、基本的には今委員の御指摘の方向、一つの流れでこれを進めていきたいと思っているところです。
飯島委員
 いわゆる素案、案がありますけれども、素案でしょうね。素案の素がとれた案になって決定に至るという、こういうステップを踏むのが本来の手順ですから、ぜひその素案に至るまでに、この検討委員会の取りまとめを受けて、区として何らかのきちっとしたディシジョンメーキング、意思決定をされる、そういうプロセスをお持ちになること、これは御提案申し上げます。御要望と言ってもいいかもしれません。
 最後に国との関係のスケジュール、国との関係での今後の見通し、つまり、中野区にはどれぐらいの時間の余裕があるのか。要するに、きょうは大先輩がお見えになって傍聴されていますが、かつて、この駅周辺・警大に関連して、いつまでも時間なんかあるわけじゃないよと、私、こう言われたことがあります。それは先様には先様の都合があるんだから、中野区だけの都合でこれを何年も引っ張っていける話ではないよと。そういうことも考えた方がいいですよと、そういう御指摘をいただいたことがございました。それはもう本当に炯眼ですよ。そういう意味では、中野区は一歩一歩追い込まれてきている可能性だってある。うちには一体どのくらいの時間の余裕があって、要するに時間の余裕を持つということは交渉力のパワーでもあるわけですから、そういう点からすると、いつごろまでに区としては、この事情の変わった警大の跡地について区としての考え方をきちっと構築しなければならないんだと。スケジュールの余裕というのはいつごろまであるんだと、こうお考えなんですか。
那須井まちづくり調整担当部長
 国等の関係ということでございますけれども、委員御指摘の国というのは財務省だというふうに考えております。国でもいろいろな調整しなければならない部署がございますけれども、財務省との関係では、先ほど課長からるる御答弁させていただいておりますけれども、この跡地については早急な処分ということを国は求めているわけです。しかしながら、区としては区民の生活や都市活動によりよいまちを目指していくということで、一つ一定の土地利用、土地の使い方についてこういった検討会をしているわけでございます。それが検討委員会としては今年度末までということになれば、先ほども申し上げましたように、対話集会のお話もさせていただきましたけれども、区の案というのはその後つくっていくと。そういった中で、我々としては来年度末を目途に、この処分が可能な方向で、来年度末というのはこの4月からの年度でございますけれども、ですから、来年3月末までに処分が可能なような方向で私どもは全力を挙げていく必要があるんだろうというふうに思っております。
飯島委員
 という流れの中で、住んでいる人の立場、住民本位に、この跡地が、いわゆる開発にせよ、どう使われるにせよ、まちづくりせよ、主体として明快にそういう住民本位の方向性できちっと網がかけられる、そういう一定の方向性を区としてもきちっと、みずからのプレーヤーの一人としてこのゲームに参加できる、こういうありようからしても、それはいろいろな御意見があるんだから、それをどう取りまとめていくか、それはスケジュールの中の仕事でもあるのでしょうけれども、ぜひそういう点で当局が当事者能力を失うことのないように、そういう視点もぜひお持ちになってお取り組みをお願いしたい。これは要望ですから、お答えは結構です。
委員長
 3時5分になりましたので、ここで休憩を入れます。
 暫時休憩にしてください。

(午後3時07分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時07分)

 先ほど飯島きんいち委員の方から御要望のありました資料要求につきまして、中野駅周辺のまちづくりについての都市計画決定の経緯、すべてあらわす資料の要求がありました。それについては、今休憩中にお諮りいたしましたところ、御了承いただきましたので、よろしくお願いしたいと思います。
 続きまして、3時20分まで休憩に入ります。
 暫時休憩をします。

(午後3時08分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時23分)

 休憩前に引き続きまして、所管事項の報告の1番、中野駅周辺まちづくり調査検討委員会についての質疑を求めます。
来住委員
 先ほどの質疑との関連なんですが、検討委員会としては第4回ということが次回開かれて、それで最終ということなんですけれども、そのまとめ方の問題です。検討委員会の中間のまとめをフォーラムでの意見を区民からいただいて、それをもとにして検討委員会としての一定のまとめを出すと。そのまとめについて、さらにその中身については、この中間のまとめをさらにもっと具体的にしてわかるようにしたいという、そういうまとめにしたいということですか。
久保田まちづくり課長
 フォーラムでのまとめもそうなんですけれども、まず表現からしてもう少しわかりやすく、それから、特に跡地等の事業性の面についても、もう少し具体的な形でまとめていきたいというふうに考えております。
来住委員
 先ほど引用された助役の発言の中でも、基本コンセプトをまとめられたということでの一定の発言をされていますけれども、そういう整理の仕方がされているわけですから、これを事業手法を含めてさらに具体的にまとめていくということではないのではないか。要するに大きな意味での方向性はまとめるということだと思うので、それ以上に踏み込んだ形での手法を含めたものを出してまとめていくということですか。
久保田まちづくり課長
 助役の発言は先ほど答弁いたしましたけれども、あくまで感想ということですが、やはり一定の基本コンセプトから始まって、各地区の整備の方針といったことを一貫性を持ってまとめていかなければならないというふうに考えております。
来住委員
 いろいろな選択肢、検討委員会ではいろいろな意見が出されて、それが必ずしも中間のまとめに反映されていない、私は区民の委員の方の意見が反映されていないというふうに思いますけれども、それはまとめ方の問題として指摘しますけれども、いずれにしても、いろいろな選択肢、いろいろな形での意見が寄せられた、それを大ぐくりでまとめて検討委員会としての一つの収束をすると。そして、区がそれをもとにして素案をつくるということではないんですか。中野駅周辺まちづくり計画素案を作成するのは中野区でしょう。
久保田まちづくり課長
 基本的にはその検討委員会の取りまとめを受けて、区としてまとめていくということで、流れは間違いございません。
来住委員
 あくまでも検討委員会で。私は再三これまで、中間のまとめにしても委員の中でいろいろな意見があって、その中間のまとめを出すという確認もしないで中間のまとめを出されることに対しては、もうそれ自体、私は疑問を持っているわけですけれども、改めてここでフォーラムを開いて、もう次には最終的な検討委員会のまとめなわけですから、そこでまとめられるものについては委員の皆さんの十分な意見、それからフォーラムでの出される区民の方々の要望、意見、これを本当に酌んだものであって、さらに事業手法まで固めた、そういう具体的な最終のまとめというのはおかしいというふうに思いますけれども、そこまで踏み込んだまとめをされるということですか。
久保田まちづくり課長
 やはり一面、特に跡地については事業手法まである程度の検討をしないと方向性は出せないと思っておりますので、そういったことも検討して、検討委員会でのまとめ方というのはいろいろ議論があるかと思いますので、それについては今後事務局として、それから委員とも意見を交わしてまとめていきたいと思っております。
来住委員
 もう最後の委員会でしょう。最後の検討委員会で検討委員会としてのさらに具体的な中身で、いわゆる開発の手法も含めてまとめをするのであれば、検討委員会にこういう形でフォーラムの意見を取り込んで、こういう形で最終的に検討委員会としてまとめて、これを出しますということを検討委員会で確認する必要があるのではないかということを繰り返し言っているんです。それもなしで、検討委員会のまとめとして出すというのはおかしいじゃないですかということで、さらにこれを具体的に出すつもりなわけでしょう。
久保田まちづくり課長
 ですから、そのまとめ方については、いろいろやり方があると思いますので、それについては事務局だけではなくて、委員会の各委員の意見といったこともお聞きする必要があるかと思いますけれども、やはり一定のまとめをしていきたいというふうに考えております。
来住委員
 では、4回目の検討委員会に出される事務局の案は、まとめの案ですね。さらにそこで議論をいただいたものを引き取って、最終的には事務局でもう一度再調整をして、もう一度検討委員会の皆さんにこれで出しますよということをなさるんですか。
久保田まちづくり課長
 そのやり方については、やはり委員会の権限でございますので、どういうやり方をとるかは、今、委員が御指摘になったやり方という方法もあるかと思いますけれども、それは最終的な取りまとめの仕方の一つとして認識はしておりますけれども、それは委員会としてまとめていきたいというところでございます。
佐藤委員
 中間のまとめということで御報告をいただいているようですけれども、この委員会に中間のまとめということで御報告いただいている部分というのは、どこなのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 この7ページの40以降が一応中間のまとめということで、全体のまとめをしているところでございます。
佐藤委員
 これは第3回の委員会に出された資料なのではないですか。
久保田まちづくり課長
 第3回の資料でございます。
佐藤委員
 これは資料だから、中間のまとめではないのではないですか。
久保田まちづくり課長
 全体の地区についてのコンセプトから始まって、地区ごとの整備方針といったものをまとめた中間段階の報告ということで、表題にありますとおり、中間のまとめというふうな位置付けでございます。
佐藤委員
 議事録の最後のところ、先ほど飯島委員も読まれたところですけれども、「本委員会にある議論を踏まえてまちづくり計画素案の中間のまとめというような形でお出しをしていきたい」と。この後、「お出しをしていきたい」とおっしゃっているんですよ。だから、これは委員会に出された一つの案、いわゆる事務局で示された案であって、では、そこで御意見をいただいて、その後、中間のまとめを行っていきたいと最後に結ばれているわけですよね。だから、その後行われた中間のまとめについて、どこで御報告されているのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 ですから、この議論の中でいろいろな話がありましたので、それをフォーラムの中で同じようにプロジェクターを使って再度、再度といいますか、中間のまとめという報告で区民の皆様の御意見をお伺いするというふうなことで、ここでは述べたところでございます。
佐藤委員
 だから、フォーラムの前、今、委員会を持っています。この委員会で中間の報告というのは、どこでされているのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 ですから、この3回の中での中間のまとめということで、もちろんその議論についていろいろありますので、それについてはフォーラムの中でもう一度出していくというところでございます。
佐藤委員
 新聞に載りました。それで区民の方は、中間のまとめは委員会が出したんだなということを知りました。その新聞に、まず記者発表された。いろいろな新聞がいろいろな書き方をしているから、一体記者発表された記事というのはどういうのだろう、どんなふうに記者発表されたのだろうと思って、広報課から新聞社の報道機関あてのいわゆるプリントをいただきました。ここでは1月15日に、このたび中間のまとめを行いました。それで報道関係の人を集めて記者発表されているわけです。このたび1月15日に記者発表を行いました。その中間のまとめというのは、記者の方に配られても、それは当委員会では配られないんですか。
久保田まちづくり課長
 その内容については、広報に載っているものと、それをまとめているものでございますので、同じ内容というふうに考えています。もとは第3回の委員会の資料をまとめたというところでございます。
佐藤委員
 これだけ中間のまとめが飛び交っているときに、中間のまとめそのものが今、委員会に出されていないのではないですか。その3回目の資料は出されている。議事録は出されている。そこまで見ました。では、その後、報道機関に発表された中間のまとめそのものは、それが区報そのものだったら、区報を出していただきたい。もちろん議員で区民ですから、区報は持っています。それが出されていないということは非常に大きな疑問点の一つです。
 それから、この資料のところでは、計画素案の中間のまとめということで出されたわけではなくて、あくまでも漠然と委員会の中間のまとめというふうになっていますね。ここの区報では、さっき飯島委員が問題にされた計画素案の中間のまとめになっています。計画素案を委員会に諮問して議論していただいているということになっているんですよ。さっき、違うというふうにおっしゃっていたけれども、ここの区報では計画素案になっていますよね。
委員長
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時35分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時36分)

 ただいま休憩中に、先日、プレスリリースで作成されました資料につきましては、委員会終了後で結構でございますから、各委員あてにお届けいただくように、広聴広報課の方と連絡をとり合ってお願いしたいと思います。
久保田まちづくり課長
 第1回目の検討委員会の中で、調査の目的と検討のフローといった中で、まちづくりの計画素案の策定を目指してこういった検討委員会を設けて検討をやってきたということで、中間のまとめというものは、素案の作成に当たっての中間のまとめという位置付けにあるというふうに我々は考えております。
佐藤委員
 その辺がすごくはっきりしていなくて、ここにこの前、中間のまとめと出されたのは、決して計画素案のまとめというふうにはなっていません。計画素案というんだったら、本当に素案らしく、ちゃんと出していただきたい。でも、本来はこの委員会というのは、素案まで踏み込んでつくるべき委員会だったのかどうなのかということは、先ほどの御質問を聞いて私も疑問に思ったところです。先ほどの御質問に対しては、そこまでは踏み込むのではなくて、そのお考えを踏まえた上で区として計画はつくってまいりますとお答えになっているわけですから、区として計画については素案をつくり、計画をつくっていく、いわゆる検討委員会で一定の考え方が出た後でということになったと先ほどは確認したんですけれども、この区報のところの計画素案の中間のまとめという発表の仕方というのは、一体どういうことなんでしょうか。
久保田まちづくり課長
 ですから、素案の作成に向けた中間段階のまとめという形で、まだ十分議論し尽くされていない部分がございますけれども、おおむねの方向というようなことで、中間のまとめということで、第3回では資料として出したというところでございます。
佐藤委員
 先ほど委員長がおっしゃって、報道機関へのプレス発表を今度のときまでに出していただくということになりましたけれども、本来であるならば、その区報に計画素案の中間のまとめという大見出しで出すのであれば、中間のまとめ、計画素案ですよ、その中間のまとめを委員会にきちっとしたペーパーで出されるべきだと思うんです。こういう議事録とか、こういう第3回のときの資料ではなくて。そうではなくて、今度のフォーラムに発表しますと。せっかくフォーラムの前に議会がありながら、議会を通過してそれをフォーラムで発表しますというのは、ちょっと違うと思います。
 そのことについてのお答えと、それからもう一つ、委員の方、さまざまな考えがあります。検討委員会の中で、一生懸命さまざまな考えのもとにそれぞれの方が議論されてきました。このやり方が、その検討委員会の方のお気持ちを非常に不信感に立たせているのではないか。なぜなら、検討委員会の報告、中間のまとめとして区報に発表したんですよ。その前に新聞でさまざまな見出しで書かれてしまったわけです。しかし、その当の委員会の委員の方たちからは、それではどんな中間のまとめ、どんなふうに出すのということが、たとえ委員会が物理的に設定されていなくても、そのペーパーが一度も区から来たことがない。報道機関に発表される前に、どんなふうな中間のまとめなのかということが一度も当の委員会に御出席の皆さんに来たことがない。そして、新聞に出てから、皆さんそれぞれ、きっと他の議員の方もそうでしょうけれども、私たちにも連絡が来ません。えっ、いつ発表されたんですか。それでは、議会には示されているんですか。見てください、議会の議員だって知りませんよということ。すごく変なのではないかと思います。せっかく議論していただいて、最後の結びのところは、これを踏まえて、次にまとめたものをフォーラムまでに出します、その前にもちろんフォーラムのPRもしなくちゃいけないから区報にも載せなくてはいけない、新聞にも出さなければいけない、それは当然わかります。しかし、その載せる前の、こんなふうにやりますよということを、なぜ当の委員会の方たちにきちっとしたペーパーで、物理的に委員会が開けなくてもきちっと知らせられなかったのか。来たのは、フォーラムに御出席の御案内だけ。一体どんなことがフォーラムで語られるのかもわからない。これは委員会に御出席の方たちに非常に失礼であると思いますけれども、いかがでしょう。
那須井まちづくり調整担当部長
 基本的にこの調査検討委員会のあり方をきちんと御認識していただきたいんですが、この調査検討委員会は、透明性、公平性ということでオープンで公開で、写真も撮ってよければ、テープに吹き込んでもいいよというような、どなたが出席してもいいということで公開でやっているわけです。そういった中で、第3回目に中間のまとめということで、これは計画素案と書いてあったかなかったかという問題を御指摘されると、もちろんその正確さということを言われているのだと思いますけれども、そういうことはあるかもしれませんけれども、私ども公開でやっているんです。公開でやっているということはプレスも入っておりまして、第3回委員会の中間のまとめは、その時点から世の中に出ていく可能性があったもので、現にマスコミではその時点から取り上げられているものでございます。そういったもので、そういったやり方でこの検討委員会を運営してきたというものでございますので、この特別委員会、議会に諮って、それから中間のまとめをするというようなものではない。
 それと、前回の特別委員会でも申し上げましたけれども、中間のまとめというきちんとした冊子はつくりませんよと前回も申し上げたと思っておりますけれども、3回目の中間段階でこういったところまでのまとめを、各3地区プラス駅周辺ということで取りまとめたものですから、そういったことをこの中間段階で第3回委員会で取りまとめたということでございますので、御認識をいただきたいと思います。
佐藤委員
 冊子でやらないというのはわかりました。そのときに一生懸命、冊子ではない、そうではない経過をと。そうしたら、計画素案の中間のまとめということではなくて、正しく言うと、ここに書かれていることは今までの委員会の経過報告、中間の経過報告ではないですか。経過報告ですよね。計画素案の中間のまとめと大々的に言われると、ここに書かれていることが違うんじゃないかと思いますよ。計画素案という、そういう重たいものであるならば、ちゃんとペーパーで、冊子とは言いませんよ、冊子とは言わないけれども、きちっとしたペーパーでちゃんと議会にも出されるべきであるし、それから、検討委員会の皆さんにもです。終わったときには、これを踏まえてまとめてまいりますと言っているわけですから、発表される以前に--まとめたもの、当の検討委員会の方のお名前で出されるわけですよね。区としての名前で出すのだったら区が責任を背負ってもいいですよ、こういう経過になったことに。しかし、この文面、区報に載ったものは検討委員会、それから、報道に載っているものも検討委員会が主体で、検討委員会が責任を持たれて報告されたものですよ。そうしたら、責任主体の検討委員会が事前にどんなふうに出されるのかということを知っておくべき、これは当然じゃないですか。それが踏まえられていないというから、私はちょっと手順が変なんじゃないですかと言っているんです。
那須井まちづくり調整担当部長
 先ほどもお話ししましたように、これは検討委員会の委員が出席して第3回委員会で報告、議論をした内容でございます。
佐藤委員
 だからオープンである、みんな、そこまではわかっています。その後です。その後、責任を持って中間のまとめというふうに出されるときに、一言それをきちっと検討委員会の方に聞きましたかということを言っているんです。それは聞いていませんでしょう。
久保田まちづくり課長
 ですから、基本的には第3回の議論の素材になった、このペーパーを使って、わかりやすい表現に若干修正しているところはございますけれども、広報等に載せていったというところでございまして、そこでの議論の中で話題になったことについては、やはりフォーラムの中で言う必要もあるだろうということで、ここでは、あくまで3回の委員会での資料をもとにつくっているところでございます。
佐藤委員
 私はすごくおかしいと思います。委員の皆さんに聞いていただいてもいいと思います。委員の方たちの中でも随分おかしいと口々におっしゃっています。考え方はいろいろあったにしても、それを超えて、やはりそのやり方というのが。今度、4回目があります。そういう形でやっていって、不信感ばかり募らせて、いいのかどうなのか。やはり信頼関係があった上でのさまざまな御意見の集約だと思うんです。その信頼関係を得ていくためには、どんな手順で、どんなふうな尊重の仕方をして、どんなふうにお互いにやっていけばいいのかというあたりは、そこの点はもうぜひ慎重にされるべきだと思います。それが今回全然されていないというところは、批判されてもいたし方がないような手順ではないかと思います。
 それともう一つ、新聞記事にさまざま書かれておりましたけれども、もちろん取材された中ですから、この中間報告に書かれていないことを書かれていたり、あるいは委員の方もおっしゃっておりましたけれども、中間報告の新聞記事を見ると、それぞれの新聞社のスタンスでさまざまありましたけれども、中間報告はそれなりに、一定の中間のまとめというにはあれだけれども、経過報告としてはそれなりの経過報告にはなっているだろうということでしたが、毎日新聞社の記事の中に広場の部分が2ヘクタール程度というふうに書いてありましたけれども、これはどこかでそのヘクタール数が決まったのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 事務局の中でいろいろな検討をしている中で、そういった面積を検討の素材にやっていることはありますけれども、それが特定の数字で2ヘクタールというようなことで外に公表されたというようなことはございません。
佐藤委員
 まだ、この委員会の議論の中では決まっていないし、出ていないということでよろしいわけですね。
 それで、ここのところの調査委員会の資料の中で、いわゆる一括して処分を開発者に行うというところがございましたね。「全体的な計画のもとで、開発者にまとまった形で払い下げ」というところですけれども、公共と開発者とが一緒になってということになっておりますが、ここのペーパーの中で、もちろん公共施設の用地とかの部分もあります。この開発者にまとまった形で払い下げるというのが、どういうふうな公共用地との仕切りがあるのかはわからないんですけれども、あくまでも公共用地は公共のスペース、いわゆる公園だとかさまざまな施設の建てかえ用地だとか、それから、もちろん警察病院などが入るのだと思いますけれども、そこを抜いた部分の話で、これは払い下げというふうな書き方になっているのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 まず、警察病院につきましては建設が決まっておりますし、売り払いもそこの部分での売り払いが決まっていますので、それを除いたところでまとまった形で処分がなされるべきではないかというような考え方が基本でございます。
佐藤委員
 それから、防災公園の部分です。公園と空地からなるオープンスペースの整備ということで、空地部分は民間の開発者から提供していただくということですけれども、その公園部分は、いわゆる公共の公園としての施設ですから、こちらで整備していくということでよろしいわけですね。
久保田まちづくり課長
 その大きさにもよりますけれども、基本的には開発者の負担で整備ができればというふうに考えております。
佐藤委員
 それで、公園の整備の方法について、今まで当委員会の中では市街地街区整備事業だとか、それから、この前は区画整理事業ですか、いろいろな事例で出していただきましたけれども、防災公園というそのものの整備の仕方について、あるいは考え方について、資料があれば出していただきたいと思うんですけれども、それは可能でしょうか。
久保田まちづくり課長
 防災公園、街区整備事業ということであれば、前回の資料、それから本日の資料の中で、他の事例ということでお示ししているところでございますけれども、一般的な防災公園の整備ということについては、特段の資料といったものは特に用意はしてございません。
佐藤委員
 これ、今まで出していただいていないわけですから、出していただいてもよろしいでしょうか。委員会で諮っていただくということになると思いますけれども。いろいろさまざまな御意見がある中で、やはりちゃんと情報は提供して、その手法というものがどうなのかということを、やはり議論の素材にのせるべきだと思いますので、そのことをお聞きしております。諮ってください。
委員長
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時51分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時55分)

 佐藤委員の方から要求がございました資料について、防災公園等の整備並びに整備手法、並びに都市計画上の条件等々についてに限っての資料を次回の委員会までに御提供いただくことを、皆さん、よろしゅうございますか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 お願いいたします。
 あとは、この1番の所管事項の報告は終了してよろしいですか。
佐野委員
 今の佐藤委員の質問にちょっと関連してなんですけれども、私も実はこの辺を御質問しようと思った矢先なんです。今、私、新聞の切り抜きを幾つか持ってまいりました。毎日新聞は今佐藤委員の方から質問がありましたけれども、プレスの発表の仕方について、ちょっとお伺いしようかなと思っていたんです。それぞれの新聞発表が、中間発表の仕方が結構まちまちなんです。たまたま読売と二つ持ってきました。それは、その新聞社のスタンスがありますから、確かに難しいと言えます。言論の自由ですから、どう書こうと自由かもしれません。しかし、その発表するときに、区としての基本的なスタンスがやはりあると思うんです。それで、今、区民は非常に今この問題について関心を持っています。したがって、新聞には必ず目を通して、皆さんもそれによって今どういうふうに行われているかということを理解するわけです。そういうことから考えますと、区としてどのようにプレス発表するかという基本の文章があるはずですね。ただ口頭でそこでお話しになるわけではなくて、基本的にこれとこれをしゃべろう、これとこれを伝えようということです。しかし、それにもまして、幾つかの違いが出ているんです。例えば今ここにあるのは読売と都政新報ですけれども、都政新報なんかはサンプラザのことも書いています。もう中野サンプラザは区役所の土地とあわせて再開発をしていく予定、ここはいいですね。しかし、ほかのところには全く書いていなかったり、いろいろなやり方があるんですね。だから、発表の仕方が、要するに私はある程度精査しないとこれから問題が出てくるのではないかと思うので、その辺について、いかがでしょうか。
久保田まちづくり課長
 今回もそうなんですけれども、一応文章を出しまして、それについて向こうから取材を受けたりするわけでございます。その中で興味のあるところを特に聞いていたりするわけですので、それによって書き方が変わってくるということだと思います。基本的に出している情報は同じではございますけれども、取材の仕方によって、その観点によって変わってくるということがありますので、こちらとしても取材についてどういうようにお答えするかというのは、基本的には同じスタンスに立っていくわけですけれども、それでも、やはり向こうの記者の書き方によってどうしても違いが出てきてしまうというのが実態かと思います。
佐野委員
 おっしゃることはよくわかります。自分も逆にそういうことをやったことがありますし、自分も前の経験からすると、やはり書き方は都合のいいように書きたいし、自分のスペースもありますから、それはあるんです。ただ、私はその中にコンセプト、基本的なことですね、これだけは書いてほしい、しかし、これだけは書かないとか、そういうことはそのときにはっきり言うべきなんです。それをはっきり言いませんと、記者の都合のいいように書くわけです。したがって、その発表するときに、必ずこれとこれは入れてください、これとこれはこうですということを言うべきだと。したがって、幾つかの新聞社が違うことを書くわけです。肝心で、区が伝えたいものが書かれていなかったり。失礼ですけれども、全部ごらんになりましたでしょうか。
久保田まちづくり課長
 記事については目を通しております。
佐野委員
 その中で、おかしいと思ったことはございましたか。
久保田まちづくり課長
 一つは、先ほど佐藤委員から御指摘がございました公園等の面積については、そこまで発表したわけではございませんので、いろいろな話の中で、そういったことを書かれたのではないかと推測しております。
佐野委員
 今、佐藤委員から出されたことを私も思っていたことですけれども、少なくとも、やはりこれは区としての責任の発表ですから、それが誤解を招くようなことが書かれることについては、やはりまずいと思うんです。したがって、こことここは書いてくれ、こことここはだめだと、ちゃんと精査してそのときに臨むべきだと思います。これ以上言っても仕方ないことで、今後、当然これは区民が関心を持っていますので、いろいろなことでのプレス発表、これは重要なことですので、広報としてやっていただくことは自由ですけれども、ぜひそこだけは気をつけていっていただきたいというふうにお願いいたします。
委員長
 また、総務委員会で広聴広報の方によくお話ししてください。
佐野委員
 次に、ちょっとまたお伺いしたいんですけれども、先ほど来からいろいろ質問が出ておりますスケジュールの件でございますけれども、今、前にいただいたスケジュールを見させていただいて、今の各委員からの質問を確認させていただきたいと思います。
 まず一つは、中間報告は前のときに、それは12月では無理だろうということで、1月ということで、今大体予定どおり出てきたなというふうに思っております。その後、15年度のスケジュールをいただいたときには、最終報告が2月となっております。それは今言っている取りまとめということだというふうに理解してよろしいんでしょうか。これが、取りまとめとは何なんだという先ほど質問がいろいろございましたけれども、まずそこからちょっとお願いします。9月のときにいただいたスケジュールです。
久保田まちづくり課長
 基本的には、そのスケジュールでやっていきたいというふうに考えております。
佐野委員
 そうしますと、もう一回確認させていただきます。2月のときには、今まで3回やっていて、これからフォーラムをやって、4回をやって、その取りまとめが最終報告として2月末に出てくると。そして、中野駅周辺まちづくり計画素案作成というのをまとめて、区が区側としてこれを3月末までに出すということになっていますけれども、このとおりでよろしいのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 調査の一環として素案をまとめるというのは、3月が委託の期間ですので、3月ということになるかと思います。
佐野委員
 その後、これ私も質問させていただいたとき、3月末というのは拙速ではないですかというお話をたしかさせていただいたのを私はっきり覚えているんですけれども、なぜ3月なんですかという質問をさせていただきました。それは、期の終わりだということと、区が考えている基本構想との関連もあるんだというお答えがたしかあったと思います。これでやりますと、その後、都と杉並区との調整があって、ことしの8月、中野駅周辺まちづくり計画策定という言葉が使われているわけですけれども、これは、あわせて区の方の基本構想案のまとめ、基本構想とのまとめと一緒に連動しながら、8月にはこのまちづくりの計画策定を出していきたいと。それで、先ほど飯島委員の方から質問があったのは、2005年、来年の3月までに、要するに部長が先ほど3月までにまとめるんだというお話をいただきましたけれども、順序立てていきますと、2005年3月に最終まとめができて、その前の8月、ことしの8月には中野駅周辺の計画策定が基本構想とあわせてある程度出てくる。そして、ことしの3月には中野駅周辺の計画素案が出てくるというふうに理解してよろしいのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 基本的にはそういう流れで考えております。若干8月に計画案としてまとめられるかというようなこと、それより早くなるかもしれませんけれども、流れとしてはそういったことでやっていきたいと思っております。
佐野委員
 わかりました。それでは、ぜひその路線に沿って、やはり計画のない行動というのはできないはずですので、必ず計画に沿って、できる限り努力をしていただきたいというふうに思います。
 それからもう1点、サンプラザの問題と関連しましてお尋ねしたいんですけれども、この中間の中のまちづくりの中にもございましたけれども、これの44番のところにございます跡地その周辺の整備方針ということで、これサンプラザのところに回遊道路の整備を行うということが書かれております。民間活力を活用し、にぎわいのある総合的なものをつくるんだということでございますけれども、まず、この回遊道路につきましては、先ほどまだ具体的には道路の幅などは決まっていないと言いましたけれども、サンプラザの跡地のところに食い込んでくる道路というふうに理解してよろしいのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 若干この図が見にくいんですけれども、中心に楕円形で都市の広場の整備といったものを考えていまして、ここから東西・南北それぞれに回遊ができるような動線を何らかの形で伸ばしたい。東側については、御指摘のとおり、現在の区役所、サンプラザに至るような動線、さらにサンモールとかそういったところに至る動線ができればいいのではないかということを、ここでは提案をしたところでございます。
佐野委員
 その46番に「全体的な計画のもとで」、それからまた「全体的な開発条件を設定し」と書かれておりますね。部長の方にちょっとお尋ねしたいんですが、1月19日に総務委員会が行われました。そこでサンプラザの問題がいろいろ取りざたされておりました。その中で、今サンプラザの調査の結果の概要が御報告ありました。それからまた、現施設の運営期間終了後の取り扱いという重要な発表がございました。これについて、区長室長も今おいでになりますけれども、いろいろあったんですけれども、その辺のことについて、どういうふうにお聞きして、どういうふうに理解されているのでしょうか。
那須井まちづくり調整担当部長
 ただいまの点でございますけれども、私ども、サンプラザにつきましては、三セクをつくって購入10年間は今のままということでございまして、その先については、私ども、この検討委員会でまとめているように、にぎわいの施設にしていきたい。サンプラザが残るのか、のれんだけが残るのか、それとも隣にある区役所をどうするのか。できた当時はかなり超近代的な施設であったと聞いておりますけれども、今は非常に老朽化もしつつあります。そういった施設をどうするのかということも踏まえて、この場所について検討していきたいと思っておりまして、今の総務委員会との関係でございますけれども、即その後室長から話を聞いております。それで、私どもといたしましても、一つこの全体の背後地といいますか、警大跡地、それからその周辺も含めて一体的にこれを調整し、このまちを考えていかなければいけないんだという原点に立ってございます。
佐野委員
 今、部長のお話の中にございましたように、私が申し上げたいのは、確かにまちづくりについてはこちらの方のマターになるかもしれませんけれども、サンプラザについては取得し、それに複合的に総合的に開発を行っていかなければならないことはわかっているわけですね。先ほど、道路をそこへ持っていくという計画があるわけですから。したがって、その辺の連携といいますか、役所内の連携、これが私は非常に今後いろいろなものを進める上で密になっていかなければいけないというふうに思うわけです。
 例えばこの間の総務委員会の中で、現施設運営期間終了後の取り扱いとして、現施設サンプラザの期間はおおむね10年とする。今、部長がおっしゃったとおりです。そのとおりですね。現施設における事業期間後の取り扱いとして、第三セクターは現施設による事業期間終了時点において、区が求めた場合はサンプラザに対して区に優先するということを言っております。これは契約書の中でうたうそうです。しかし、区が求めない場合もあるそうです。区が求めない場合は、ア、イ、ウとありまして、特に私はウが問題になると思ったんですけれども、サンプラザを第三者に譲渡するという項目がございました。これは、少なくとも区がどうしても求められない、例えば第三セクターは2億円と1億円、2億円は区側が持って、資本金の1億円は民間が持つということらしいんですけれども、その場合に、2億円の人たちで区に譲渡しなさいということは押し切れるから大丈夫だという話はありました。しかし、逆に区が求められない場合の事情が起きたときには、少なくともサンプラザを第三者に譲渡するというふうに発表しております。したがって、この辺はどういうふうになったときにどうするかということを、まちづくりの方もしっかり把握しておかないと、片方の路線はそういう場合もありますよで進んで、片方の場合はもう既に道路まで含めてサンプラザの10年後の開発計画をしている。全く手がまちまちになってしまうことがあり得ると思うんです。
 したがって、私はあえてこの場で申し上げさせていただきたいんですけれども、区の中で、この仕事は当然それぞれのセクションのマターではなくて、またがってきますので、それはぜひ連携をとっていただきたい。特にこのサンプラザを第三者に譲渡するということについて、どういうふうにした場合にどうなっていくのかも理解しながら、このマスタープランをつくっていかなければならないのではないかというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
那須井まちづくり調整担当部長
 御指摘のとおり、私どもと区長室、サンプラザの所管の方とは連携を密にしていかなければ、このまちづくりはなし遂げられないのではないかと。御指摘のとおりだと思っております。
 そういった中で、私ども、今、第三者に処分というふうな場合も十分想定しながらということでございましたけれども、いろいろなケースがあろうかと思っております。それについては、これは連携の話になりますけれども、私どもだけで今ここで答弁できるわけではございませんけれども、そういった場合についても、これはきちんと都市計画という手法が区にとって非常に大きな力となるわけです。規制、誘導、規制ばかりしていてはいけませんけれども、ある意味で誘導ということに大きな力を発揮できるわけです。そのいい例が地区計画であろうかと思っておりますけれども、そういった都市計画手法によってきちんと規制をしながら、整備すべきものは整備をしつつ、この地域の、特にこのサンプラザ周辺についてはにぎわいと、もちろん環境との調和ということもありますけれども、にぎわいと環境の調和ですね、そういったものを図りながら事業を進めていくべきだと考えております。
高倉委員
 時間も経過しておりますので、簡単に2点だけお伺いしたいと思います。
 一つは、パワーポイントでいただいたうちの43、44、中間まとめのことが書いてあるところの警大跡地の利用についてなんですが、ここを見ると、公園と空地というのが用語で使われているんですけれども、先ほど佐藤委員の方からも防災公園の御質疑があったと思いました。私も当委員会で防災公園について具体的にどうなるのでしょうかということをお聞きして、先ほどの御答弁にもあったように、一つは開発者負担であると、こういう答弁をいただきました。また、さらに防災的な機能というのでしょうか、何らかのものをそこに加えていく場合に区としての財政的な負担があるかもしれないと、こういうような御答弁もお聞きしました。
 再度お聞きしたいんですけれども、改めてなんですが、この調査検討委員会の調査検討の与条件のところで、やはり防災公園というのはきちんとうたわれているんです。今回このパワーポイントでいくと、それが公園になってきているんですけれども、この辺、何か特別大きな意味があるのか、あるいはないのか、その辺のところをちょっとお伺いしておきたいんですが。実は与条件のところで、広域避難場所として指定されている区役所一帯については、防災公園とオープンスペース等の空地を確保し、警察病院や区役所等と一体となった防災拠点を目指すと。一体となった防災拠点ということは、これはもうそのとおりなのでしょうけれども、防災公園とオープンスペースとの空地を確保しと、こうあるんですね。したがって、きょういただいたパワーポイントを見ると、43番、44番あたりを見ると、ここにある公園というのは、あるいは防災公園なのかなと。あるいは何かその辺のところの区別というのは別に大きな意味を持っていないのかなとか、いろいろ思ってしまうんですけれども、この辺はどういうふうにお考えになっているのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 全体として広域避難場所の指定がなされておりますので、全体での防災機能を高めるという必要はあると思いますけれども、公園そのものを厳密な意味での防災公園にするのか、それとも防災的な機能を果たすのか、それについては整備の中で具体的に検討しなければなりませんけれども、前提として公園の広さといったことからも来るかと思いますけれども、少なくとも防災公園というふうな位置付けになるかどうかというのは、今後の議論でまた変わってくるかと思いますけれども、少なくとも防災機能を持たせた公園であることは間違いないと思いますし、地域全体が道路、それから一般の敷地の部分のオープンスペースも含めて、防災機能を果たすということでは変わりないと考えております。
高倉委員
 今、少なくとも防災機能を持たせた公園と、このような御答弁をいただきました。基本的にはそういうようなお考えで、これからまた詰めていかれるのだろうと思います。
 もう1点お聞きしたいのは、このパワーポイントの36のところに「大学・大学院等の文化・教育機能」と、こういうのがあるんです。私もかねがね、やはり山の手の地域にあって、中野にさらに大学があってもおかしくないし、今後そういうものができていけば中野の一つの顔というような形にもなるんではないかなという感じもしておりました。それで、すぐその下を見ると産学協同機能なんていうことも書かれていまして、そうすると、産学協同ということになると、例えば大学といっても文系もあれば理系もあるのでしょうから、こういう産学協同なんていうことがあると、あるいは理系の大学なども想定されているのかなと、こんなような感じもするんです。もう一方では、例えば最近非常に話題にもなっております法科大学院みたいな、そういう非常に注目されているようなところもあるわけですけれども、ここら辺のところは何か具体的にお考えになっていることはあるんでしょうか。
那須井まちづくり調整担当部長
 ただいまの大学・大学院等の御質問でございますけれども、これは相手があることでございますので、なかなか誘致がそうスムーズに行くのかどうかという問題はございますけれども、私どもとしては、やはりここに病院が来る医の部分があって、知の部分、知的な部分があって、そういったものが商業、業務、それから文化ですとか居住ですとか、そういったものと調和したまちができてくればいいんだろうというふうに考えているわけです。もちろん防災機能とかそういうものもございまして、そういう中で、一つ、にぎわいの心を駅周辺を中心に形成していこうと思っていますので、私は、地域に開かれた大学・大学院というものがいいのではないかと思っております。そういったことで幾つかの大学の希望等を聞いているという状況はございます。そういった中で、できれば商業・業務と住宅の間あたりにそういった施設が来れば、全体の中野のステータスといいますか、知的な要素、機能というのも充実できるのではないかということで、地域に開かれたということで、区民の皆様が割と気楽に活用できるというようなことも考えているわけでございまして、今、産学連携ということもそれと連動するということであれば、それも一つだろうと思いますけれども、これは必ずしも文科系、理科系の大学で、理科系の大学だから産学連携と。どちらかというと理科系の大学がメーンかもわかりませんけれども、文科系の大学でも知的所有権だとか、そういった意味での連携もできるのかと思っております。いずれにしても、この辺につきましては、ここでの例示として挙げてございますので、今後いろいろな進展に応じまして当特別委員会等に御報告させていただきながら御意見をいただき、そして決めていきたいと思っているところでございます。
佐伯委員
 私も簡単にやります。
 先ほど部長の説明で、2005年3月までには最終的な結論を出していきたいんだということだったんですけれども、では、例えばこの施設内の一部に区の施設をつくると。いろいろな散らばっている施設を集約するということもお考えですけれども、そこに何をつくっていくのかということ。それは、いつ、どこで決めていくことになるのでしょうか。
久保田まちづくり課長
 もちろんこれは現時点では調査検討委員会での議論でございますので、具体的な区の施設ということになりますと、やはり区の中でしっかりと検討して、本当に用地を取得していくのかということの検討が必要かというふうに考えております。
佐伯委員
 そうなってくると、当然この検討委員会の中でも、もちろん公式な場面もあると思いますけれども、根回し的なところで、財務省や東京都に対して、実は中野区としてはこのくらいの負担だったらできるから、このくらいの用地を自分のところで欲しいんだと、そういうような目論見というんですか、そういったことというのは恐らくいろいろなことを想定しながら折衝はしていると思うんです。これは室長の方になるのでしょうか、具体的に区としてここに関して負担できる額、用途が決まっていなければ用特で買い取るのか、あるいは開発公社をまた使うのか知りませんけれども、具体的に一部の用地を買収するとして、区が負担できる可能な限度額というのはどのくらいになってくるんですか。
金野区長室長
 まだ10か年計画、基本構想の検討過程中で、その財政フレームというのをつくっておりません。また、ほかの事業全体の中で、ここにどれだけの財政負担をすべきかというようなことについて、全体のすり合わせの中から出てくるものでございますので、現在の段階では持っておりません。ただ、いろいろ区の公園等の機能を入れるとしても、どういった形で入れるのか。開発者負担というようなお話もございましたが、国庫支出金とか補助金とかそういったものがどうなるかということによって、手法によって随分違ってきますので、いろいろ工夫をして、できるだけよい形にしたいというふうに思っております。
佐伯委員
 2005年3月までということですから、早目の検討をお願いして、そして、議会にもいろいろな議論を投げかけていただきたいと思います。
 もう一つ、これは若林委員が一番最初に、本当に大事なことを私は言ったと思うんですけれども、清掃車の車庫の問題に関して課長は、別にここに限らず区内を探しますとおっしゃいました。当時、課長はいらっしゃいませんでしたからあれかもしれませんけれども、あそこを車庫にするのにどれだけの苦労をしたか。本当に用地がなくて、いろいろな陳情も出していただきました。そういった中で、当時の篠議長、藤本副議長が本当に周辺の住民の皆さんに御理解いただく努力をして、そして暫定ということであそこに決まったわけです。そういった中で、やはりこれは一つ方針として視野に入れて考えていかなくてはいけないことだと思いますし、あと一つは、焼却工場が要らなくなった、区でつくらなくてもよくなったということは、これは大変区民としてはよかったことだと思います。しかし、これは区長も常々言っているように、だからといって中野区が清掃に関しての責任を全く負わないということは、これはもう23区の区民として無責任なことだと思うんです。そういったことで、この土地の取得に関して、新しい資源循環型の施設とか、いろいろな提案も区民の間からも出ていたと思います。そういったものが本当に23区一体となって必要となれば、この用地の一部の買い取りを一部事務組合に求めていくことだって必要になってくるのではないか。区から提案をしていかなかったらなかなか難しい問題ではないかと思うんですけれども、このあたりについては、区としての見解はいかがでしょう。
寺部環境部長
 清掃事業の清掃工場の計画がなくなったことを受けて、23区としてどういう体制をつくっていくのか。昨年の区長会の中でも議論されておりますが、その中で、一部事務組合のあり方についても見直すということが検討課題になっています。その中で、中間処理施設が主になるかと思いますけれども、今後その清掃工場以外の中間処理施設についても、やはり議論する必要があるだろうと。その中で、中野区としてどういう役割を果たしていくかということを考える必要があると思っておりますけれども、今の段階で中野区としてこういう施設を用意しますというところまでは申し上げるのは少し早いかなというふうに思っています。もちろんそういう心構えというのは必要だと思っておりますけれども、現段階ではまだかなというふうに思っております。
委員長
 他に質疑ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、所管事項の1番は以上で終了します。
 続いて2番目、中野駅周辺まちづくりフォーラムについて、理事者の報告を求めます。
久保田まちづくり課長
 それでは、1月28日に予定しておりますまちづくりフォーラムについて、御報告申し上げます。(資料4)
 別添1と別添2がございます。別添1については、当日の次第を書いてあります。1枚めくっていただきますとありますけれども、28日の午後7時からZEROの小ホールで行います。区長のあいさつの後、中間のまとめにつきまして、別添2の資料をお手元に配布を差し上げまして、これのもう少し詳しいものをパワーポイントでプロジェクターを使いまして示すということを行います。その後、来場者とゲストとの意見交換会に移りまして、まずはゲストの6名の方から中間のまとめに当たっての御意見ですとか今後の取り組みの意見等、そのほか自由な意見をいただきます。大体5分程度それぞれいただいた後で、会場とゲストとの意見のやりとりを行うということです。その中で、区民の方からいろいろな御意見をお伺いしていくということを予定しているところでございます。
 それから、別添2の資料でございますけれども、これが当日、先ほど申しました配る資料でございまして、表に「中野の新たな顔づくりに向けて」ということで、第3回目の委員会では「都市機能と環境が調和した21世紀型都市」というふうに言っていたんですけれども、ちょっとかたいのではないかというような話もあって、若干やわらかい言葉にはしておりますが、その下の「にぎわいの心の育成」等は、これは変わっておりません。
 1枚めくっていただきますと、真ん中に「まちづくりの基本的考え方」がございます。それで、それぞれの地区について、方針と簡単な図で示した整備すべきものを書いてございます。まちづくりの基本的な考え方については、これも基本的には変わっておりませんけれども、真ん中の言葉も「大規模跡地を活かした『中野の新たな顔』となる拠点づくり」で、括弧として「東京の新たな顔となることを目指す」というようなことで、若干このあたりについては表現をわかりやすく直してございますが、あとの周りの3地区と駅そのものの話については基本的に第3回目のものを載せてございます。
 それから、最後の後ろでございますけれども、検討会のスケジュール、それから、中段に警大跡地の今後の進め方、それから、その他の既成市街地等の進め方について、イメージを書いております。ここで若干変わっているのは、開発条件、都市計画の決定以降、まちびらきに至る過程が簡単に、跡地の払い下げの後、すぐ道路、それから建物の整備につながるのではなくて、やはりこれは重なっていくのではないかというようなこと。それから、一つのやり方として、面的整備事業をやる場合については土地取得者ではなくて、その事業者が基盤の整備を行っていくことも考えられだろうということ。それから、まちびらきの以前から、まちの自主的な運営に関する団体等をつくって、開発から運営までやっていくというようなことを示しております。それから、既成市街地、ブロードウェイ・サンモール等の地区については、地区別のお話し合いの後、地区計画等の都市計画案を作成して、それに基づいて修復型等のまちづくりを進めていったらどうかというようなことを書いております。
 こんなところが当日の配布資料の概要でございます。以上でございます。
委員長
 質疑、いいですね。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 以上で2番は終了です。
 続きまして、その他で何か報告はございますか。
川崎保健福祉課長
 それでは、私の方から東京警察病院の移転問題につきまして、これは口頭でございますが、現在の状況につきまして簡単に御報告申し上げたいと思います。
 東京警察病院につきましては、昨年6月にその用地の払い下げが決定されまして、その後、病院側は国との払い下げについての具体的な交渉は進められている、今そういう状況でございます。また、並行いたしまして、その病院の基本設計、これにつきまして今年度中に仕上げるという予定で、現在、基本設計の作業が進んでおります。きょうのところは、まだ具体的な資料をいただける段階ではございませんけれども、基本設計、これが年度内にまとまりましたらば当委員会にもおくれずに報告できるように調整していきたいというふうに考えております。
 また、住民の皆様へ向けた説明会についても、これは開催していただくよう、現在調整しているところです。通常の民間の建物建設でありますと建築確認を出すときに都条例などに基づいてということになりますが、そうではなくて、もう少し丁寧な情報提供ということでお願いしているところでございます。
 なお、今、地元の方が関心を寄せられることとして、病院の入り口がどちらになるのかということがあると思うんですけれども、この点につきましても、今申し上げましたように基本設計についてまだ具体的なところをお示しできませんので、大変恐縮ですが、これについても現在のところはお示しできないということでございます。
 なお、東京警察病院と地域との医療連携でございますけれども、これにつきましては、病院と中野区の医師会を初めとする三師会の関係者が集まりまして、実務レベルの調整を行っております。病院が開くのが平成20年の春ということで、まだ間がありますので、その開院に向けて継続して協議をしていくという、そんな状況でございます。
 以上、具体的なところがなくて恐縮なんでございますが、現在の警察病院側の動きということで情報提供させていただきました。
 以上でございます。
委員長
 よろしいですか。
斉藤(高)委員
 今の基本設計とか、あと各々いろいろなものについては次回報告とありましたけれども、今、地元というか、私はちょうど中野区と杉並区境に住んでおりますから、最近では診療科に1科目、今まで19科目だったんですが、それを何か歯科をという、難しい話かもわかりませんけれども、そういう話が出てきています。それが実現するとは思いませんけれども、いわゆる慈恵会と中野区と中野区の医師会の三者、これは今までどのぐらい検討してきたのでしょうか。検討といっても、三者でいろいろ検討する内容はあるのでしょうけれども、そのときにも、ぜひその内容も教えていただきたいと思います。
川崎保健福祉課長
 この警察病院の移転問題につきましては、平成3年、4年ごろから話題となっておりまして、地元の医師会を初めとする三師会もこの問題についていろいろ検討されています。一昨年の10月に三師会と区とで共同で病院側に要望をしてございます。その内容について、具体的にどのように展開できるかということで、これまで実務者レベルで3回程度話し合いの場を持っておりますので、その点につきましては、また改めて御報告をしたいと思います。
委員長
 その他の項で他に報告はございますか。
 まちづくり課長からございますので、よろしくお願いいたします。
久保田まちづくり課長
 それでは、お手元にございます杉並区の桃井三丁目地区の防災公園街区整備事業について、前回の委員会で資料をというような御発言もありましたので、御報告申し上げたいと思います。(資料5)
 事業の概要は、1枚めくっていただきまして、これは都市公団がやる事業でございますので、その公表された事業を御提供いたしました。
 場所は、さらに1枚めくっていただいたところに広域的な図がございますが、青梅街道に沿ったところでございます。荻窪の駅からバスで6分のところです。敷地面積としては9.1ヘクタールございまして、その内訳は、さらにその次の土地利用計画図というところを見ていただくとありますけれども、面積は先ほどの2枚目の方に書いてありますけれども、防災公園が4ヘクタールほどありまして、そのほかに公団が整備して分譲住宅のディベロッパーに用地を売っている部分と、公団がみずから賃貸住宅を建てる部分と、民間企業者に敷地を貸して賃貸住宅を建ててもらうというような地域等があります。その細かい図面は一番後ろの図面を見ていただくとわかりますけれども、ここに簡単な配置図が書いてあります。既に何日か前に、この分譲住宅については広告が出ておりまして、ごらんになった方もおるかと思いますけれども、販売を開始しているというようなことだそうです。
 それから、防災公園については、平成22年度に供用開始をするというのが2枚目に書いてありますとおり、現時点ではまだ整備はなされていないということです。
 それで、表に戻っていただきまして、事業費が幾らかというところなんですけれども、これも細かい数字はお示しできませんということで、公表されている数字ではございますけれども、全体の事業費として265億円で、そのうち防災公園の整備について160億円あるということです。具体的な整備内容等は、まだ未定ということですが、公団が取得して、公園については、3にありますように杉並区の方で4ヘクタールのうちの一部、3ヘクタールを暫定的に14年度に杉並区の費用負担によって暫定整備をして公開しているということです。防災公園そのものの整備については、今後何年か先に公団の方が事業認可をとって整備をしていって、その一定部分については、国庫補助以外の部分については区として後で返済をしていくというようなことで、一部公団の立替え部分については用地費が無利子だというようなことがあるということの事業の紹介でございます。この土地全体9.1ヘクタールを幾らで買ったかということについては教えていただけませんでしたし、公表されていないということで、全体の事業費だけお示しいたしました。
 以上でございます。
委員長
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 その他で他に報告はございませんね。よろしいですね。
 それでは、所管事項の報告は終了します。
 次に、次回の委員会運営についてお諮りいたしますので、委員会を暫時休憩します。

(午後4時35分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時37分)

 次回は、第1回定例会中の3月22日(月曜日)午後1時より、当第2委員会室で開会することとし、それまでの間に緊急の案件があった場合は招集するということで、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、そのように決定いたします。
 以上をもちまして本日の委員会はすべて終了ですが、何か御発言ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。どうもありがとうございました。
 以上で本日の中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会を散会します。

(午後4時37分)