平成21年03月16日中野区議会区民委員会(第1回定例会)
平成21年03月16日区民委員会
中野区議会区民委員会〔平成21年3月16日〕
区民委員会会議記録
○開会日 平成21年3月16日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時30分
○出席委員(8名)
奥田 けんじ委員長
近藤 さえ子副委員長
内川 和久委員
つぼい えみ委員
佐野 れいじ委員
きたごう 秀文委員
岡本 いさお委員
岩永 しほ子委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民生活部長 大沼 弘
区民生活部経営担当課長(里・まち連携推進担当課長、地域活動担当課長) 遠藤 由紀夫
南地域担当課長 波多江 貴代美
中部地域担当課長 吉村 恒治
東地域担当課長 横山 俊
北地域担当課長 伊藤 政子
西地域担当課長 鳥井 文哉
戸籍住民担当課長 今 恵里
産業振興担当参事 鈴木 由美子
ごみ減量・清掃事業担当参事(環境と暮らし担当参事) 橋本 美文
清掃事務所長 齋木 正雄
○事務局職員
書記 丸尾 明美
書記 竹内 賢三
○委員長署名
審査日程
○所管事項の報告
1 平成20年度創業セミナーの実施状況について(産業振興担当)
2 「起創展街フォーラム 中野、ここが1番!」の開催について(産業振興担当)
3 平成21年度中野区産業経済融資制度及び新創業融資制度利子補給の概要について(産業振興
担当)
4 「中野区緊急経済対策資金」及び「中野区緊急経営応援資金」の受付・あっ旋状況について
(産業振興担当)
5 「有効期限付きプレミアム商品券」の発行支援の状況について(産業振興担当)
6 「魅力ある店舗創出事業」の実施状況について(産業振興担当)
7 里・まち連携の今後の進め方について(産業振興担当)
8 中野区立商工会館のリニューアルについて(産業振興担当)
9 「平成21年4月からの資源とごみの分け方・出し方」リーフレットの配布について(ごみ減
量担当)
10 その他
(1)定額給付金の実績について(東地域担当)
○所管事務継続調査について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから区民委員会を開会します。
(午後1時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たりましては、午後5時を目途に進め、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
初めに、お手元に本日の所管事項の報告3番の資料の差しかえと5番、7番の報告に伴う参考資料のチラシを配付いたしましたので、御確認ください。
このことについて理事者から発言があります。
鈴木産業振興担当参事
大変申しわけございません。本日の所管事項の報告のまず3番目でございますけれども、資料、報告内容に変更があるものではございません。添付でつけさせていただいた資料のタイトルに一部誤りがありましたので、そのタイトル名を正しくして、報告内容とあわせて改めて配付をさせていただいたものでございます。なお、5番と7番の報告に伴いまして、参考に事業のチラシができましたので、あわせて席上配付ということでお願いしたものでございます。
委員長
それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、平成20年度創業セミナーの実施状況についての報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
それでは、平成20年度産業振興のほうで担当しております創業セミナーをどのように行ったのかについて御報告をさせていただきます。(資料2)
この創業セミナーは一つだけの事業ではなくて、この内容にもありますように大きく三つに分かれて20年度は実施しましたので、順次御報告をさせていただきます。
まず1番目、なかの起業サポートセミナーで、これは東京商工会議所中野支部さんと共催で毎年実施しているものでございます。起業サポートセミナーの位置付けとしては、全体的な起業する人の心構えから始まりまして、頑張ってやりたい人をふやしたいということで、かなり啓発的な位置付けといいますか、ねらいが大きいセミナーでございます。実施内容ですけれども、ここの内容がございますように9月に4日間にわたってテーマ、それから講師、こういったところで実施をしてきたところでございます。申し込み段階では61名ぐらいの方が申し込まれるんですけれども、いずれもこれは夜間実施しているので、実際お見えになる方との数字が変動がございます。全部を連続して受講なされる方、あるいは一部を受講する人ということで、毎回の参加人数にも若干ばらつきがあるというふうなことでございます。なお、欄外の実質参加人数といいますのは、この4日間のうち1回でも参加した人の数を53というふうに私ども数えているところでございます。
2番目です。夢をかなえる!創業プラン作成セミナー。上の初期編みたいなのが4日間、9月に終わった後、2月にもう少し具体的に自分の創業計画をブラッシュアップさせるために、具体的な創業プランを作成するということにポイントを置いたセミナーを実施しております。これにつきましては、テーマをこのように表組みのように実施いたしまして、最後には、20年度初めてですけれども、集まった方々の交流会、名刺交換も含めて、そういった講師を交えての交流会を実施したところです。これも申し込み段階では49名おりましたけれども、現実的には実際にはここにあるような参加人数で、実質参加なさっていただけたのが33名というふうな内訳になっております。
3番目、参加者の内訳です。この参加者の内訳には、上の二つのセミナートータルで内訳換算をしてございます。ごらんいただけるように年代的には、どちらかというと30代が割と多くなってございまして、男女比でいうと若干6:4ぐらいの感じで男性のほうが多いのかなというふうな割合になってございます。それから、どういうふうなご自分としては創業を予定しているんだろうかというのも、これも申し込み段階でのアンケートの集計でございます。こういうところでは、中野の特徴的なところでは、卸・小売に始まりまして、あと真ん中から下あたり、その他サービスというのが多様なサービス業を希望して計画をしているよというふうな方々の割合が高いというふうな傾向にございます。
裏面をおめくりいただけますでしょうか。以上申し上げましたのが昨年度も実施したものでございますが、3番目、創業セミナー「ICT・コンテンツ分野での創業とビジネスチャンス」、これにつきましては20年度初めて実施した創業のセミナーの一形態でございます。これにつきましては、かねてより中野区ではICT・コンテンツ分野の創業者、こういった方々に集まってもらいたいというふうな誘導を考えておりまして、そういう意味ではセミナーもそれに絞って行ったほうがいいのではないかというふうなことで今年度新規に始めたものでございます。
初回ということもありまして、1日です。2月14日、1日に行いました。これは土曜日でございまして、時間が若干変則ですけれども、午後3時から夕刻にかけてということで、申し込みが29人いただきまして、実際セミナーに参加されたのが23名。その後、懇親会を行いまして、そこでここでのコーディネーターを行っていただいた方々も含めまして、いろいろ自分も起業したいんだけれどもというようなことでの懇親を行ったということでございます。このICT関連のセミナーの申し込みの内訳ですけれども、男女比でいいますと、やはり男性が圧倒的多うございました。それから、年代ですけれども、ここでも30代の方が比較的、30代、40代ですね、大きく塊的には多いかなというふうなことでございます。
それから、右側の表なんですけれども、創業予定業種。一口にICT・コンテンツといっても非常に細々しておりまして、これも御本人たちが申し込み時に自由記載で書かれたものをこのように集計したものでございます。若干、ITといっても何が入るのか難しいんですけども、ITというふうにお答えになった方、それからもうちょっと具体的なシステム開発であるとか、あるいはコンテンツとか、もう少し下のほうにいけば音楽、映像、それからWEB作成等々、デザイン、そういうものも含めてICT・コンテンツというふうなことで募集をしますとお集まりいただく。そのような状況が見て取れたかなというふうなことを今年度初めて実感したわけでございます。
なお、このICTに関しては、幅広く受講者を集めたいというふうなことでお呼びかけもしましたけれども、中野区にお住まいでいらっしゃる方が大体20名で、それ以外の方が中野区外という。そのような内訳になっていますことをあわせて御報告をいたします。
以上、平成20年度の創業セミナーの実施状況について御報告をさせていただきます。
委員長
本報告に対し質疑はありませんか。
岩永委員
表、1面の3番目の参加者内訳が合計で86人となっています。それで、起業サポートセミナーが53人で、創業プラン作成セミナーが33人、これで86人ということなのかなと思ったんですが、この2番目の創業プラン作成セミナーはステップアップコースとして実施をしているということだとすれば、1番目のサポートセミナーから2番目に実際起業プランをつくっていくというような形での参加というふうにはなってはいないんですか。
鈴木産業振興担当参事
位置付けとしてはそういうねらいで行っていますけども、必ずしも9月にやった人がみんな2月のほうに行かなきゃいけないよということではございません。ちなみに、9月の受講をして、引き続き2月にもやってみようという方が9人おいでになりました。いろいろなところでこういったセミナーがあるので、そのときの自分の聞きたいこと、知りたいことに合わせて御受講いただけるというふうなことで御利用いただいているのかなというふうに考えております。
岩永委員
53人の参加者の中から9人の方がステップアップのほうに行かれたということですね。そうすると、この86人という数字が「あれっ」とか思うんだけど、それは置いておいて、必ずしもステップアップコースに行かなきゃいけないというわけじゃない。それはそのとおりで、別に私も義務化する必要はないと思うんだけれども、せっかく起業サポートセミナーに参加をされた方が実際創業を目指した具体的な動きをつくっていくというのは、そういう意味ではこの事業の目的にもなってくるのではないかというふうに思うんですが、全体、サポートセミナーを受けられた方、または起業プラン作成セミナーを受けられた方がどんなふうにされているかというようなその後の動きというのかな、そういう後追いというのは今はどうしているんですか。
鈴木産業振興担当参事
あくまでも受講なさった方がその後どうしたのかなというふうなことでアンケートに御協力いただくとかということで実施をしてみたいなというふうに思っていますけれども、追跡的な感じで把握しているものではございません。ただ、融資のところでまた御利用の段階で、あるいは融資を受けたいということで、こういうセミナーのほうをあわせて御受講いただくことで、手がたく起業を用意するというふうにもなってございますので、そのあたり、区としてもこのあたりをもう少し現実的な起業のスタートに結びつけるにはどうしたらいいのかということは考えていく必要があるかなと思います。ただ、現在のところ、きっちりと追跡まではしているところではございません。
岩永委員
今年度が2年度目ですね、この1番、2番は。そうすると、何がしかの区としても取り組んできた成果なり、今後の改善の必要性なりというようなことというのはつかんでいってもいいんだろうと思うんですね。別にきっちり細かくつかむことはないにしても、やっぱり一定その事業の成果がどんなふうになってきているのかというようなことはぜひ把握して、また教えていただきたいと思うんですけども、どうでしょう。
鈴木産業振興担当参事
この1,2番目のセミナーというのは、実は2年前じゃなく、もう少し前からやっているんです。ただ、どうしても広く、起業っておもしろいからやりませんかという啓発的な性格が強かったかなというふうにこれまでは思ってございます。ただ、もう少し区のほうでも新しい起業者を本当にふやすということであれば、逆に言えば、現在全くただであるとかということもあるので、ある一定の御本人たちもその気になっていただけるような組み立て方というのも必要になるんではないかなというふうに思いますし、ぜひこういう中できちっと融資のことも御相談させていただきながら、現実的にスタートアップできるような体制づくりを強化できたらなというふうに考えているところです。
岡本委員
いろいろ御苦労されてやっていると思いますが、一つは、交流会とか懇親会のことを伺いたいんですが、私もこういう新たに仕事をする、起業をするという方にとって、こういう交流の場というのは極めて重要な情報収集の場になろうかと思っておりますので、そこで、交流会だけに参加するというような、つまり、セミナー等参加できないけど、交流会には参加できるような、そういうお呼びかけはしておったんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
2番目の交流会につきましては、特にそれ以外のところに幅広くというふうなことではお呼びかけしていません。これはそこの講師を中心にしながら、いろいろ学んだことを共有しながら、自分としてはこうしたい、ああしたいというようなことの情報共有をしようよというのがねらいです。裏面の創業セミナーのICTに関しましても、懇親会ですので、この交流会と懇親会の違いは、懇親会は会費を取ってドリンクつきにさせていただいたんですね。そういう意味ではもう少しざっくばらんで、その中でビジネスの話がどんどんできればなというふうなことで目的を持ったものですけれども、いずれにしましても、広くここだけにお集まりくださいというところまではお呼びかけはできないで実施いたしました。
岡本委員
私は、もちろんセミナーに参加されて、その方が講師との交流とか懇談とかいうのも大事だと思いますが、むしろこういうこと、セミナーをやっておりますが、参加できなくても交流会とか懇親会に参加されれば、中小企業の診断士やら講師の方のアドバイスを受けられるというような形で広げていって、まずこういう交流会とか懇親会のほうが参加しやすい方も中にはいるような気がしますので、余りかたい交流会というんじゃなくて、多少ドリンクつきの懇親会の形のほうがかえって本音で話したりできるようになるんではないかなと思っていますので、どうしてもそういう形で広くお呼びかけをして、関心を持っていただいて、そして、じゃあ、正式にまた次回はそういうセミナーにも参加しようというふうな、そういう逆の形の参入の仕方もあるんじゃないかと思うんですが、その辺いかがですか。
鈴木産業振興担当参事
今年度初めてこういったことをさせていただいて、やはり同業といいますか、同じ目標を持ちたいねと言っている方々のネットワークというものが重要になろうかというふうに思いますので、区としてもいろいろ工夫しながら、セミナーの受講者に限らないで、一つの交流できる場づくりというんですかね、そういうものの必要性と抱き合わせながら考えていきたいなというふうに思っております。
岡本委員
あと、岩永委員の質疑とも関連するんですけど、セミナーに向けて少し関心のある方に、中野にもインキュベーションオフィスは数がそうあるわけじゃないんですが、そういうところに積極的に紹介をして、そこで何年間、創業するまでの勉強なり、あるいはそういう専門の方のアドバイスを受けながら、起業者としてやっていただくような道も当然開かれているんでしょうが、その辺はこの参加した中でインキュベーションがいいのか、直接起業になるのかわかりませんが、そういうふうにいろいろ門戸を開いておく必要があるかと思うんですが、その辺はどのようになっているんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
1番でも2番でも3番でも、もう御自分としては結構機が熟していて、そういう場所があったらという方もおいでになります。区として知り得ているさまざまなインキュベーション施設、東京都の施設も含みまして、そういった情報提供は積極的にさせていただいていますし、特に3番に関しましては、東京都の、弥生町のところにできた施設と、そこのコーディネーターの方々が、いろいろこういう分野ですので、広く呼びかけて、その専門性を発揮してできたのかなというふうな感じがいたしますので、こういった資源を有効に区としても活用させていただきながら、中野区としての場づくりというのを積極的に発展していけたらなというふうに考えています。
つぼい委員
すみません。すごい素朴な疑問なんですけれども、東京商工会議所中野支部との共催ということで、講師はその商工会議所の方が選任されていらっしゃるんですか。
鈴木産業振興担当参事
ここに出ている講師の方々はみんなそれぞれの起業のアドバイザーであったり、専門的な指導をなさっている方でございまして、東京商工会議所の会員だとか、そこに所属しているということではなくて、東京商工会議所さんが比較的いろんな場面でいろんなセミナーなんかでも御活躍いただいている実績のある方を御推薦してお願いしているというふうな状況です。
つぼい委員
これはちなみに費用みたいなものというのはあるんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
受講者は、受講料は無料です。1番目の東京商工会議所とさせていただいているのは、この講師の報償費は双方で持ちましょうね、それ以外の資料作成とかというのは区でやりましょうねって、これは共催という形ですので、役割分担と経費負担を分けてやっているのが1番でございます。
つぼい委員
ということは2番は。2番も同じですか。1番ですということは。
鈴木産業振興担当参事
すみません。2番は全く中野区単独で独自事業でございます。
つぼい委員
ちなみに講師料は。
鈴木産業振興担当参事
ちょっと答弁保留させてください。
委員長
後ほどでよろしいですか。
つぼい委員
はい。あと、ちょっと聞きたかったんですが、この講師の方たちの年齢はわかりますか、それぞれ。
鈴木産業振興担当参事
1番の講師陣は、それぞれといいまして難しいんですけれども、二条氏は≪記載削除≫でした。真ん中の方も≪記載削除≫近かったかなと思います。それから、城所氏も≪記載削除≫は超えていたかなということでございます。2番目の上岡氏については、女性なんですけども比較的若く、≪記載削除≫だったかなというふうに思っています。
つぼい委員
すみません、お答えづらい質問で。というのが、その参加者の内訳を見ていますと、30代の方が比較的多い中で講師が少しちょっとお年がいっている方だと、やっぱり私とかでもこういうセミナーを受けるに当たって、若手の起業家の話を聞きたかったりする部分があるんですね。やっぱり時代の流れというのがあると思うので。なので、その講師の選任というのももう少し年代に合った講師の選任というのができなかったんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
実際いろいろ経営するということは、世の中の酸いも甘いもいろいろ考えなきゃいけないんだよというようなことをいつもこういう講師の方々はおっしゃっていまして、本気度が大事だというふうなこと。それについては、やはりいろいろ経験豊かな観点からのアドバイスなりお話なりとかそういうのが、まあ、これからどうしようかなと思っている方には参考になるというのは一方では聞いています。ただ、2番目のプランを実際に考える、考えようといったときのアドバイスのセンスでありますとか、それから裏面のICT、ここでのコーディネーターなんかもみんな若いです。逆に言うと、こちらは20代の方々が自分の起業体験というようなことでお話しいただいているというので、経験を生かしたセミナーの重要性もありますので、いろいろそこら辺ミックスしながら、起業しようという人たちが本当に役に立つ学びの場にしていく必要があるかな。そんな工夫はしていきたいと思っています。
つぼい委員
ちなみに、これはアンケートは何かとられていらっしゃるんでしたっけ。
鈴木産業振興担当参事
はい。毎回終了後にアンケートは実施してございます。
つぼい委員
そのアンケートの中身に、例えばこのような講師をお招きしてお話をお伺いしたい、みたいな項目というのはあるんですか。
鈴木産業振興担当参事
具体的に余り名前が出てくることはないんですね。ただ、経験の失敗談もいっぱい聞けてよかったとか、あるいはもう少し具体的な方向が欲しいとか、それぞれ御自分の準備状況によってそのニーズもちょっとばらけるかなと思いますけれども、一応お声は聞かせていただいて、極力反映していきたいなというふうに考えています。
つぼい委員
せっかくというとあれなんですけれども、参加者の内訳をとっている中で、頑張ろうとしている若い世代の方たちも多いので、そのアンケートの中に例えばこれからこういうことをしている講師を呼んでもらいたいとか、何かその次にたくさん申込者と参加者がふえるような内容のアンケートをちょっと考えていただいて、盛り込んでいただければなと思うんですが、いかがですか。
鈴木産業振興担当参事
一歩一歩いいものにつくっていきたいと思いますので、そういうような声が聞こえるような質問も考えていきたいと思います。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ、この項の質疑を終了いたします。
次に2番、「起創展街フォーラム 中野、ここが1番!」の開催について(資料3)の報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
それでは、「起創展街フォーラム 中野、ここが1番!」の開催について御報告をいたします。
このフォーラムの目的は、一つは「逸品グランプリ」の発表がございますので、その発表の公表にあわせて、区民のこれから中野を元気にしたいねというような形をあらわしたいということと、中野駅周辺の開発がこれから進むにつれて、今後、中野区が変わるねということをあわせて、それがトータルに中野の魅力を発信して、区のイメージアップになるというふうなことを目的に行うものでございます。
開催日時は、この3月24日(火曜日)の午後2時から4時半、会場は中野サンプラザホールでございます。
内容は3部構成になっておりまして、1番目は、とにかく中野が好きなんだよというような、大好きな中野をある人は歌と、あるいは踊り、それからお笑いの人たちも多いというようなことで、そういうふうな人のパフォーマンスで中野が大好きというのを盛り立てていくという発表の場にいたします。2番目は「中野を動かす!」というタイトルになっていますけれども、これは中野駅周辺の警察大学校等跡地の開発を一つ起爆剤として大きく変わっていく。特に再開発について中野駅のこんなふうに変わってきたねというような映像を交えながら、これから地元の事業者、商業者も頑張らなきゃねという、そういうこれからに向かって頑張ろうというような思いを語るというのが第2部でございます。第3部が「中野は美味しい!」ということで「逸品グランプリ」の公表イベント、それから抽選会というふうなことで予定をしております。
出演者ということになりますけれども、全体の司会をするのが、NHKのここに書いてあります後藤繁榮さん、「きょうの料理」のアナウンスをやっていらっしゃる方です。あとは、中野ブロンディーズというミュージカルを行ったミュージカルメンバーの方々と、あとはお笑いの方々、また昨年、「逸品グランプリ」でお願いしていました審査員の方々がおいでいただくということです。また、1部に出る、「中野が好き!」というふうなところでは、川島商店街で子どもに向けて事業を行った、そのときの結果と発表をしてもらおうというふうなこと。それから、1部では、中野は結構フラメンコスタジオがとても多いというふうなこともありまして、そこの方で熱い情熱をここで出してもらおうというようなこと。それからあと、広くいろんな人たちが活動して集まっているということで、中野の手話リズムダンス協会さん、そういった方々が登場していただく予定でございます。
主催につきましては中野区と、それから逸品も商店街連合会と共催でございますので、中野区商店街連合会でございます。
これにつきましては、3月5日の区報でお知らせをすると同時に、ホームページ、それからポスター、チラシ等々で今あちらこちらに掲示をさせていただいているところです。入場無料でございます。お誘い合わせの上、おいでいただければということで御報告をさせていただきます。
委員長
本項について質疑ありませんか。
内川委員
昨年の第1回目の「中野逸品グランプリ2008」でしたよね、の公表イベントというのは、そのときはこの第1部のステージとか第2部のこういったパネルディスカッション、そういうのはあったんでしたっけ。
鈴木産業振興担当参事
いえ、全くございません。単体で公表発表ということで、中野サンプラザの広場を使いまして、実施したものでございます。
内川委員
今度立ち上げ予定の株式会社でしたっけ、起創展街会社でしたっけ。今年度からあそこの会社がこれを引き続き運営していくような形になるんですか。
鈴木産業振興担当参事
今年度といいますか、(「21、22年度」と呼ぶ者あり)いえ、そのあたりはまだ明確にそういうふうな方針が決まっているわけではございません。一定のイメージアップというものについては区としてもやっていかなきゃいけないだろうというふうに思っています。ただ、こういうのの実施をどこでするかについては検討の余地があるのではないかということで、まちづくり会社、名前は仮に起創展街会社というふうな言い方をしていますけれども、そういったところがこういう一つはソフトの取り組みを行うにふさわしいということであれば、そういったことも可能ではあるかなというふうなことで、それも含めて21年度については検討を進めたいというふうに考えています。
内川委員
今回これに大体どのぐらいの予算がついているか、ちょっとお聞きしたいんですけど。
鈴木産業振興担当参事
逸品の部分と、それからいろいろイメージアップでのイベントをやっていこうよというふうな、大きく言うと二つに分かれます。逸品につきましては昨年もそうでしたけど、おおむね500万ちょっとです。それから、イメージアップのこのイベントにつきましては、1,000万が経費としては執行予定というカウントでございます。
内川委員
すると合計で1,500万円、そこそこの額だと思うんです。今回入場無料となっておりますけれども、将来的に例えば起創展街会社がこれを運営するとしたら、スポンサーをつけたり、例えば入場を多少500円なり1,000円なりもらうのか。そういったお考えはありますか。
鈴木産業振興担当参事
多分そのイベントがどれだけお金を取れるものになるかというふうなことと関連してくると思います。これすべていつまでも区が無料でやろうというふうに考えておりませんので、今はとにかくこういう動きがあるということをアピールしたいということですので、それからどんどん進化していって、中身そのものが楽しいものであれば、それはそれできちっと市場的に成り立って、入場料が取れるんではないか。そういったことを目指さなきゃいけないなというふうに考えています。
岩永委員
「中野の逸品グランプリ」の公表イベントが3部で行われますけれども、いわゆる前年度にやった「逸品グランプリ」での経済効果というんですかね。例えば消生展なんかにもグランプリをとった方たちが出展されたりとか、結構、結構でもないんだけど、目につくような場面はあったんだけれども、経済効果としてはどういう状況というふうに思っていますか。
鈴木産業振興担当参事
逸品に選ばれたお店には全部アンケートをさせていただいています。そうしますと、やはりお客さんの注文がはけきれないとか製造が間に合わないといううれしい悲鳴のお声もちょうだいしていますし、最初のころ少しやっぱり忙しくてというふうなこと。それから、わざわざ遠くからお見えになる人がふえたというふうなことをお聞きしていますので、それが売り上げの何%増になったかというのはなかなか御店主様も言いにくいのかもしれませんけれども、そういう意味で関心を持ってもらっているということがあります。
それから、区内のさまざまな団体が記念品だとか手土産とか、そういったことでお使いになるときに、せっかくだから逸品に選ばれたところからというので御活用いただいているというふうな場面をいろいろ見聞きしているので、そういう意味では全くやらなかったときよりかは違う人たちの目にとまったり、情報として届いていたり、そのことで新たな顧客がふえてきているのかな。そのような認識は持っております。
つぼい委員
すみません。1点ちょっとお伺いしたかったんですけど、前回たしか「逸品グランプリ」のシールみたいなものか何かがあって、シールじゃなくて、マークか何かありましたよね。お店側にはトロフィーなり、そういったものを置くのもできない。商品にもラベルを張って商品は売れないみたいなことを聞いたんですけど、たしか。どうでしたっけ。
鈴木産業振興担当参事
ここにある「中野の逸品」というこれですね。トロフィーよりか、これを商品のシールにとか、お店の値札の隣に使いたいというようなお声がありまして、それが使えるように条件整備をいたしました。ですから、グランプリをとった方が自分のところにそれを使うということも可能なように。それをただかどうかということについてはまた検討なんですけれども、一応著作権等々商標の関係で可能なような条件整備はしているところです。
つぼい委員
ということは、一応区で商標登録の権利をとって登録をして、シールは区が配布するんですか。それとも個人で印刷してくださいねということなんですか。
鈴木産業振興担当参事
一つのこの版権を持っているのは区です。これからの考え方ですけども、それをどういうふうにお使いになるのか。製作費につきましてはそれぞれの方というふうなことを今考えています。
近藤委員
私もちょっとこの経済効果がどういうものなのかなと思うんですよね。それで、3月24日(火曜日)の2時から4時半にどういう方を対象に、どういう方を集めようという意図があるというか、お考えなんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
あまねく広く区民と、それから区民以外の方にもというふうに欲張ったことを考えますと、平日よりかは土曜、日曜というふうなことも想定したところでございますけれども、なかなか会場等々の手配の関係で、ある意味この時期ではここの日時しかとれなかったというのがございます。それから、今回は区民の方にももっともっとこれから中野が大きく変わっていくよというイメージアップに向けて取り組んでいるんだというようなことも御公表したいというふうなことで、区民の方です。その区民の方もどういう人かといいますと、町会のことにも携わっていたり、あるいは幼稚園の子どもを持っているお母さん方であったりというふうなことで、広く中野区の区民の方を想定しております。
昨年の秋にもう一つ、東京商工会議所と共催でこの起創展街のまちづくりフォーラムを実施いたしまして、逆にそれが区内の産業界と事業主さんを中心にお呼びかけをしたものですので、それではないところの方々に広く知っていただこう。それから、楽しい要素を組み入れてしたいというようなことで、そういう意味ではビジネスの人たちではない多くの人を対象として考えています。
近藤委員
このパンフレットのこれを見ると、やっぱりちょっと若い方を対象にしているんじゃないのかなって私なんかは思うんですけれど、町会や何かの方というよりも、これだと若い方に来ていただければいいなと思って、すごく若い方がこの時間にいらっしゃるかどうかということも問題なんですけれど、この日はちょうど小学校の卒業式と重なっちゃっているんですよね。小学校の卒業式が午前中にあって、小学校の卒業式は夜にパーティーみたいのをやって、恐らく何校かはサンプラザでやる。ちょうどそのつなぎの一番来にくい時間なんですよ。小学校はたまたま卒業式なんですけれど、どういう方を呼ぶかというのにしては、ちょっとこのとり方が、小学生を持っているお母さんたちなんか、こういうのを好きだったりするかもしれないし、若い人なんかが行くには土曜日とか日曜日とか、中野を売り出すとまでおっしゃっているんですから、お休みの日ですとか夜なんかに向けてやられるということも考えたほうがよかったんではないかなと思いますけれど、いかがですか。
鈴木産業振興担当参事
それにつきましては、私どもも本当に小学校の卒業式というのは、ここしかとれなかったということで、ちょっと、ああ、難しかったなというのは反省材料としてはございます。しかし、それ以外にも、一部では高校等、若い人たちについては春休みに入っているというようなこともありますので、御自分たちが関心があれば比較的来られるというふうなことで2時からにしたものです。もうちょっと夕方にしようかということも考えたんですけども、夕方で外へ出て暗くなるというのもまた足の呼び寄せのちょっと阻害要因になるのかなというようなことで、これについては午後、広く来られる方をというふうなことで、対象者のあえてセグメンテーションをしているというふうなことでございます。
近藤委員
これ、大体何名ぐらいを想定されているんですか。
鈴木産業振興担当参事
恐れ多くも中野サンプラザという会場で、実はもう少し適正規模なところも当たったんですけれども、なかなか日がとれなかったというようなこともあります。ほとんど1年前にふさがってしまうので、それはもう言いわけにしかすぎないんですが、私どもサンプラザで2階まで埋まるというのは難しいと思っています。正直言って。これまでの区の開催の中でも、1階で目についたところに人がいてくださるなというので800ぐらいは目標として、いろいろお声かけをさせているところです。800。それでも頑張らないと埋まらないというふうに覚悟してございます。
近藤委員
ちょっとこの時間設定や何かで800人集まるかなって疑問なんですけれど、これから華やかにやられるということで、サンプラザというところはいいですけれど、ちょっと平日にこの規模でやるということは大変なことだなと思います。
それともう一つ、この「逸品グランプリ」なんですけれども、これはその商品なんかをそこで販売したりはするんですか。
鈴木産業振興担当参事
販売するのに保健所等々の規制がない場合には、サンプラザの上がっていったホワイエのところがございますので、受賞された、グランプリを受けたところの出店は予定してございます。
近藤委員
人数を見込むのはとても大変ですけれども、民間のサンプラザというところでやるという価値においては販売ができたりするということがあると思うんですよ。やっぱり公共の施設ではそういうことができないので。販売ができるので、グランプリの品物を売って、そこのお店だけが活性化してしまうんではなくて、その売ったり、いろいろなものをグランプリでなくても置いたりして、それで全体の中野区の商店街の活性化に結びつけられるようにこれから、今回はどうされるかはちょっとわかりませんけれど、そんな方向もあって、そのグランプリの方だけじゃなくて、まちがみんな、ちょっと自分たちにも関係あるんだという勢いで、じゃあ、行ってみようという形で、自分のお店のものも何かかかわっていけるんだみたいな、そういう波及効果を持たせるようなやり方で、このグランプリが、もうそこのグランプリをとったお店だけが何となくすばらしいんではなくてという方向で売ったりできるように。そして、それが商店街の全体の利益となって、貯金といっちゃおかしいですけれど、いくような形などをとっていければ、みんなも応援していく形になると思うので、そういったことをこれからいろんなことをされるんでしょうけれど、幅広く考えていただきたいと思いますけれど、いかがですか。
鈴木産業振興担当参事
今、近藤委員おっしゃられたことはすごく重要な視点だと私たちは思っています。そもそもこれをやりたいのは、中野区の商店街を元気にしていきたいというふうなことも、また行こうねというふうなことでございます。ことしから商店街連合会さんと共催をしてございますので、特にこのグランプリの発表、これについてはある一定の経費も区商連さんは負担なさって、マネジメントしていこうとなさっていますので、一人二人の有名店の効果が全体に及ぶような、そういうようなやり方の発展の可能性を十分今後とも検討していきたいなというふうに思います。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ進行いたします。
次に3番、平成21年度中野区産業経済融資制度及び新創業融資制度利子補給の概要についての報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
本日席上で資料の部分の差しかえがございましたので、全体的に差しかえをさせていただきました。その資料で御報告をさせていただきます。
非常に件名が長いんですけれども、中野区産業経済融資制度と、それから新しい、新創業融資制度利子補給の概要について(資料4)。二つとも利子補給の概要についてということでございます。非常にこれから御説明すること、細かいことまで触れさせていただきますので、少しお時間をちょうだいしたいと思います。
まず1番目です。平成21年度中野区産業経済融資制度、これにつきまして、まず平成21年度、この経済融資制度については、さまざまこの間、経済状況が加速度的に悪化している。そういう状況に対応すべく区内の中小企業の事業者の方に利用しやすいものにしようというふうなことで、いろいろな制度改正の視点を考えてきたところです。
どういう内容かといいますと、まず契約利率です。これは1年間を通して中野区の制度融資を取り扱おうとする中野区内の金融機関さんと中野区の間で中野区の制度融資を使う人のお宅の銀行との契約利率が2.0%だよというのが契約利率です。ちなみに19年、それから今年度、20年度については2.3%でございましたので、これは実質契約利率が下がるということでございます。
それから、(2)新設をする融資の内容です。一つ、事業資金という名称の融資をつくります。これはお使い道は運転でも設備でも結構です。融資の限度額が5,000万です。今までの最大についても設備で2,000万でしたので、5,000万というのは今までになく融資としては高額な限度額になります。そのかわり、※なんですけれども、貸付限度額が1,400万円だった運転資金、あるいは2,000万円だった設備資金、それからもう一つ、小規模企業者向けの1,250万円の、これも運転と設備、両方でいいですよという、それらを全部統合して、この事業資金というものでお使いいただこうというふうに考えてございます。当然事業資金も運転が一部、それから設備が一部併用も構わないというふうな考えでございます。
それから、②借換資金。これについても全くの新規でございます。一つは、中野区の過去の融資を今まだ御利用になっていて返済中のもの。中野区の融資です。これを一本化して事業主さんの返済の負担の軽減を図るというのが目的でございます。借りかえに当たって対象になる資金なんですけれども、ここにありますように今、事業主さんが中野区の制度でお借りして御利用いただいている小規模企業資金に始まりまして、区民のための創業資金、これらを借りている人たちは借りかえできますよというふうなことでございます。借りかえに必要な融資限度額は1,500万円でございます。
ちなみに、2番目の「経営支援特別資金」でございますが、この「経営支援特別資金」というのは長いこと、年に4日間、春と秋に500万円なんですけれども、本人の負担が一番区としては軽く、少なく設定していた一番利用の多い「経営支援特別資金」です。それから、その次の「緊急景気対策特別資金」というのは、実はこれはもう平成13年から平成16年の3月までで現在はございません。ただ、まだそれについての返済中の方がいるというふうな想定をして、ここに対象の中に入れさせていただいているということでございます。今般、緊急対策としていろいろ行いました500万と2,000万のそれの融資のことではないということを御承知おきいただければと思います。
それから、③です。セーフティネット認定対象融資という、これは一つ考えを導入するということです。新しくつくる「事業資金」、それから「借換資金」、それからずっと前からありますが、「環境にやさしい設備資金」こういった御融資を御利用になる場合に、特に中小企業信用保険法の2条の4項1号から6号、この間ずっと5号認定だとか言っていますけれども、要するにそういった要件に該当する事業主さんについては認定対象の融資枠を設定しますよということです。どういうかというと、認定枠を設定することで、例えば上の①の事業資金ですね。これを借りるときに認定を中野区がつけることによって信用保証協会の保証が100%になるということです。そういう意味で特別な発動型の融資じゃなくても、年間通じて御利用になれる融資の中にこういうセーフティネットの対象であることの特典を設けようという、そういう考え方が③でございます。
以上が新設した融資内容です。
それから、変更等をした融資内容について(3)で御説明いたします。まず、現在ございますIT化推進資金の貸付限度額、これを拡大いたします。現在500万なんですけれども、やはりいろいろ御利用なさっている方のお声を聞いたりしますと、もう少し使いたいなというようなお声もございますので、これを1,000万円に引き上げたい。また、中野区としてもさまざまIT化を導入することによって経営革新を加速してもらいたい。そういうようなことで引き上げをするものでございます。
それから、②です。創業支援資金の統合です。現在の中野区の創業支援資金というのは、ここにありますように創業支援資金ともう一つ、「区民のための」という「区民のための」がくっついているんですね。この「区民のための」というのがくっつくのは、中野区に住所がある人だったらば、ちょっと利率が普通の創業支援と違いますよということなんです。ただし、中野区にお住まいではなくても実際、事業活動の本拠地は中野にある方に創業支援資金を考えているわけですから、余りそこで住所要件を考えることはないんではないかというようなことで、幅広く外に住んでいる方でも中野の創業で頑張ってもらおうというようなことで、その差異をなくしている考えでございます。
それから、裏面をお願いいたします。④です。緊急資金等についてということです。まず一つ目の「経営支援特別資金」は21年度は実施しない。これは先ほど申し上げました、従来、年に春と秋の2日ずつ500万を本人が0.5%の負担で御融資をしていたのは、それは21年度はいたしません。理由としては、発動型の緊急対応を7月までしているというふうなこともございますし、今後、経済状況が非常に変わり、なかなか先が読めないので、区としてはそういった急変に対しては発動型で対応したいという考え方がこの実施しない理由の中にはございます。
二つ目です。特別資金として経済状況に応じて条件等を設定する緊急資金の発動に対して、「経営環境対策資金」を廃止する。実はこれはもう既に実績がない対策資金でございましたけれども、これについてはきちっと整理をして廃止をすることで、現在行っております2,000万までのああいう発動型の本人無利子だとか、そういうことが今後もこれがなくてもできるというふうなことで、一度整理をする意味で廃止をいたします。
それから、三つ目です。常時いろいろ資金調達に必要だというふうな事業主さんには、今度新設をしました5,000万円まで最大借りられますよという、それの事業資金で対応していきたいというふうに考えております。
(4)で別添資料でございますが、2009年度中野区産業経済融資あっ旋の種類と内容。今申し上げましたようなことで、網かけがなっているところが新規であり、一部修正をさせていただいたものでございます。全体的に契約金利が2.0になりました。全体の契約金利が2.0になった分の、今まで2.3だった0.3ポイント下がるわけですけれども、その下がった分は御本人様の負担軽減が0.2ポイント、それから中野区のほうの負担の軽減の割合が0.1、そういう案分で御本人の負担率を設定しているところでございます。別添資料は以上です。
それから、大きい2のほうに、すみません。お願いいたします。もう一つは、新産業融資制度利子補給制度です。ちょっと長くて大変恐縮なんですけども、この新産業融資制度といいますのは、政府系の金融機関であります日本政策金融公庫さんが創業者を応援するためにつくっている融資の名称です。中野区としましては、中野での融資制度は持っているんですが、この政策金融公庫さんが行う新創業融資、この融資を使う中野で創業をやろうとする事業主さんがいましたら、お金を借りるのは日本政策金融公庫さんから借りるんですけれども、そこでの契約利率に中野区として区として独自に御本人の負担を軽くする。そういうことを補給、利率補給をしようという考えで利子補給を新たに行うものでございます。
したがいまして、対象者は、あくまでも日本政策金融公庫のこの新創業融資制度の対象となる方です。そしてなおかつ、中野区内で活動の事務所があって、法人の場合は本店登記も中野にあることということが対象になります。利子補給は、中野区としては1.9%利子補給をしようと考えてございます。対象融資は、ことしの1月1日以降に御本人が日本政策金融公庫のこの制度の融資を受けているということを実行されたものを対象のスタートにしたいというふうに考えています。利子補給の期間なんですけれども、融資の実行日から最終の返済日までというふうなことで、私どもとしては御本人への利子補給は毎年払った利子に基づいて支払うということで、年に1回御本人に補給をするというふうな考え方を持ってございます。受け付けの開始は、ことし、21年4月1日からを予定しているものでございます。
なお、少し下に、日本政策金融公庫の新創業融資制度要件等とございます。これは金融公庫さんの説明を孫引きして転記しているものでございますけれども、一応要件につきましては、新たに事業を始める人、また始めてもまだいろいろな申告の2期を終えていない、1期やっと終わった1年か1年半ぐらいの人を対象にしている、そもそもの融資です。それからあとは、融資限度額は1,000万まで借りられるというふうなことで、運転と設備両方あるということです。なお、利率は、公庫さんの基準利率というのは年間通して固定はしていないんですね。いろいろその時々の利率の変動に合わせて、公庫としての基準利率というのをお持ちのようです。それに1.2%固定金利を上乗せしたものが金融公庫さんの利率というふうなことにございます。なお、この新創業の融資の特徴は、担保も保証人も不要だというふうなことで、過去に私どもの窓口でいろいろ創業の御相談を受けているときに、特に許認可の必要な飲食でありますとか理美容とかという方々が急いで創業したいときにも、そういった許認可がおりてなくても見込みでこの融資ができたり、そういうような非常に利用しやすいというようなお声もちょうだいしているので、区としてはそういったことも活用して、新たな創業者をふやしたいというような目的で21年度から新設するものでございます。
以上、細かいところもございましたけれども、融資制度と利子補給の概要についての御報告を終わらせていただきます。
委員長
本報告に対し質疑ありませんか。
岩永委員
産業経済融資で契約利率が2.0というふうにしたということですね。それから、幾つか事業資金などを統合したりしたものがありますが、本人の負担利率で0.2%程度下がっているものもありますが、例えば事業資金のところを見てみますと、現在の設備資金は区内では1.7%が0.7%になるというようなものがありますが、例えば3,001万円以上5,000万円以下のものは年利1.8%となっていますね、本人負担の利率が。これは今の状況の中で見てみると、ない利率なんですね。1.8というのは。要するに現状よりも確かに借りられる金額はふえるけれども、利率としては高くなっていく。せっかく今よりも多く借りられるようになったのに、それに伴って3,000万円以上になると利率が今より上がってしまうということになるので、少なくても現状で据え置くか、他の利率と同じように、この2%というふうに契約利率を決めたのであれば、そういう形でこれは引き下げることは必要なんだと思うんですけど、どうですか。
鈴木産業振興担当参事
融資限度額を少し刻みをつけて、それに連動するような形で御本人の負担利率も若干上げていくというふうな考え方をとってございます。実際5,000万までお借りになる方々がどれぐらいかというのは、今までになかったものですから、実際の想定までには至りません。ただし、今回のいろいろ緊急的な経済融資の発動の中で、こういう経済状況ですので、ある意味セーフティネットの中で別枠でお借りになれるというふうな道もございますので、区としては年間を通じて厳しいというふうなお声もおありかもしれませんけれども、3,000万から5,000万までお借りになるというふうな方へ、まして10年まで返済貸し付け期限があるわけでございますので、そのぐらいの御負担はいただいても、それほど厳しくはないのかなというふうなことで1.8にさせていただいたものでございます。
岩永委員
例えば商工団体の転貸資金というのがありますね。これは現在、運転で3,000万円、年利1.3%。それが今度の新たな対応でいきますと、3,000万円で年利1.1%で0.2%下がりますね。こういうふうに考えていけば、少なくともこの新たに始めようとする事業資金の3,000万円以上のところは1.8%だとやはり高い。今の参事の説明は説明としてあるにしても、新たに始めるせっかくの制度が今やっている産業経済融資の中にはない、より高い――せっかく2.3%を2%に下げる、そういう契約利率にしたのであるならば、やはりこの1.8%というのは高いと思うんですね。どれだけの見込みがあるのか。それから、現在の応援資金というようなことがあるのか。応援資金も今の段階では7月末までですね。通年を通してということにはなっていませんし、やはりそういうふうに始めるのであれば、他の融資の状況から見ても、この利率1.8は高いと思うんですけれども、もうちょっと検討して、ぜひ借りていただく、活用していただく。これは前から問題にしていますけれども、借りる金額が高ければ、それだけ保証料も高いわけですよね。なると、保証料も高い。融資もせっかく始めてもらったのに高いというのでは、せっかくの区のもう少し活用してもらおう、負担もなるべく軽くしてもらおうというようなことからいけば、やはり1.8は下げるべきだと思うんですけど、どうですか。
鈴木産業振興担当参事
確かにこれまでにはなかった本人負担率の数字として出てきたということは事実でございます。しかし、いろいろ私どもも事業者さんからのお声等々を聞いているのでは、このぐらい借りるというところではあれば、いろいろ新たに投資もしたいというふうな方が、こういうような金額が逆に借りられるわけですので、そういう意味ではそういう方々には年利の1.8はお払いいただいてしかるべきかなというふうな考え方ではございます。
また、いろいろ経済状況、不安定な要素がございますので、そういった動きについては敏感にとらえながら、別途本当に役に立つようなものを発動するというふうなことも考えて、今後も検討していきたいなというふうに思います。
岩永委員
しつこくて申しわけないんですが、例えば商工団体共同資金だって設備5,000万円ですね。同じような貸し付け条件なのに、ここでは年利0.7%になっているわけです。始めてみないとわからないとか、経済状況の中でさらに発動型で活用しやすい。もっと本人負担が低いものというようなことは当然今の経済状況の中では考える必要はあると思うんですが、本当にせっかく始めるこの新しい取り組みが今までにない、ましてや契約利率を下げたという中で1.8%というのはやはり高い。そういう意味でいえば、こういうふうに報告は今受けていますけれども、これで始めますというのではなくて、もうちょっと、きょうはこういう報告は受けましたけれども、もう一度この部分については利率引き下げの検討をするということにならないでしょうかね。
鈴木産業振興担当参事
これは区内の金融機関さんとそれぞれに契約をすることで成り立つ話でございます。ここですぐに引き下げるとか、このままでいくとか、基本的に私どもは1.8が、特に商工団体の転貸とか共同資金との比較で言われますと、下のほうはさまざまな商店街なんかがやるときに、そこの組合員に対して貸すお金ですから、幅広く資金が生かされるというふうに私どもは考えていますので、それの御負担については軽くしてしかるべきだなと考えています。上については、やはり3,000万、5,000万というふうなことで、新たに御自分たちの事業戦略をやっていこう。そのための資金だということであれば、この1.8が私どもとしては妥当な線のうちに入るというふうな判断をしておりますので、まずスタートさせていただきながら、これは契約行為ですので、余り年度の中で途中で変えるというふうなことの想定はしにくうございます。1年やる中でまたいろいろ声を聞きながら、この妥当性については研究してまいりたいというふうに考えています。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ進行いたします。
次に4番、「中野区緊急経済対策資金」及び「中野区緊急経営応援資金」の受付・あっ旋状況についての報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
それでは、今、議題に供されました緊急経済対策資金と緊急経営応援資金の受付・あっせん状況について(資料5)を御報告いたします。
まず1番、中野区緊急経済対策資金、これはいずれも、この3月6日現在の集計結果でございます。受付件数は、昨年の11月18日からスタートしまして、500万までの融資額の融資でございます。18日からこの3月6日までで、とにかく私どもの窓口に来て書類を持っていった、名前を書いた、受付をしたという方が1,230件でございます。その中で既に中野区の相談を受けて、中野区からあっせん書をお渡しした件数が730件でございます。そういう意味では受付して、受け付け件数の6割があっせんになっているという状況でございます。そのあっせん書を持った事業者さんが金融機関さんの審査を経て、実行しているというのが403件になるわけでございます。この730、あっせん書を持っていって、金融機関の審査済で403件、50%いかないですね。ということです。その審査済み件数の内訳なんですけれども、実行件数、融資が実行されたという件数が388件、それから保証協会さん、あるいは銀行さんのほうで融資については否決になったという件数が15件でございます。私どもが融資実行率という率をとる場合に、金融機関の審査済み件数と、それから実際に実行した件数で、実行率が96.2%という状況です。この融資実行の総額ですね。これが16億8,474万円ということで、平均してしまうと融資額が435万のほぼそういう内容でございます。
2番目、中野区緊急経営応援資金の現在状況でございます。受付件数は、この1月27日から行いました。約40日ちょっとたってございます。503件の受付でございます。あっせんをさせていただいたのは、そのうちの301件ということで、これもおおむね60%ぐらいです。その先ですね。金融機関の審査済みというのが9件です。この内訳が、全部今のところ実行されているということで、そういう意味ではまだ実行件数9件で少ないんですけれども、否決部分はないということで100%。その融資実行総額が1億900万円です。これを平均すると、こちらのほうは2,000万円までお借りできるようになっていますけれども、平均すると1,200万円というふうな数字になります。
裏面をお願いいたします。後ろに、これは今回のこの経済対策、それから応援、両方を御利用いただいた事業主の方々の業種内訳、それから従業員さん、そういったものの資料でございます。業種別内訳で申し上げますと、左側が500万円のほうの融資です。右側の応援資金が2,000万円ですね。パーセントで見ても、ざっと見ていただくとおわかりのように、いずれにしても建設業の割合が一番高くなっています。両方合わせて、やっぱりトータルで建設業が20%という、両方の融資合わせてそういう数字になっています。それから、その次に多くなっているのが一番下のサービス業です。この中はなかなか一口でどういうお仕事って言い切れないんですけども、サービス業種の方々の御利用も2番目に多くなっています。それからあとは小売が3番目、それと4番目に製造、そういった内訳であるというふうにお読み取りいただければと思います。
(2)です。従業員さんの規模がどのぐらいなのかというふうなことをちょっと出してみました。これをごらんいただくと、もう圧倒的に、特に500万円までの経済対策資金のほうは70%以上が4人までの小規模な事業主さん、事業所の御利用が多くなってございます。2,000万円までの応援資金につきましても、約半分がそういった規模の事業所さんが御活用いただいているというふうでございます。
(3)融資のあっせん額の内訳です。これは左側につきましては500万円までですから、そこまでなんですけども、500万までいかなくてもどのぐらいかというあたりなんですが、やはり400万から500万が7割方というふうなことの御活用状況がごらんいただけると思います。また、右側の2,000万までどうぞという中でも、やはり最大の1,500から2,000万までの方々の割合が半数になっているということで、お読み取りいただければと思います。
以上、緊急対策で対応しております融資の受付・あっせん状況の御報告です。
委員長
本報告に対し質疑はありませんか。
内川委員
1番のまず500万円の口ですよね。受付件数が1,230あって、あっせんがそのうち730と。2番のほうの2,000万円の口に関しましても、受け付けが503件あったのに対して、あっせんが301件と。意外と狭き門になっちゃったのかなと思うんですけれども、主な理由は何なんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
実はこの受付件数というのがなかなか、お見えいただいて、書類も持って、私ども御説明はさせていただくんですけども、そのまま次の行動を起こされない事業主さんは実は多うございます。正直言って。それは、いや、まだいいやと思っていらっしゃる方もいらっしゃいますし、ちょっと話を聞いてみて、何かうちはいいかなと思われたり、あるいは要件に該当しないという方もこの受付件数には入ってきたりしますので、決して振るい落としているとか、そういう状況ではないということの御理解はまずいただきたいなと思います。大体、私ども年間通じていろいろ融資をやっている中で必ずこの誤差はありまして、そういう意味では6割ぐらいですので、これからまだまだあっせん件数にカウントされるものもあると思いますけれども、何となくダミーっぽく受付をさせていただいたというような事業者さんもあるということをまずここでは情報提供をさせていただきたいと思います。
内川委員
500万円の口の融資の実行目標額ってございましたよね。どれくらいだったでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
何件ぐらい見込んでいるかということですね。
内川委員
総額。
鈴木産業振興担当参事
すみません。ちょっと額について正確な数字、後ほど申し上げたいと思います。
内川委員
私の記憶では、たしか47億ぐらいだったんですよ。2,000万円の口のほうが50億かな。500万円の口のほうが、これは3月31日まででしたよね、受付が。今16億円ぐらいということで、目標の融資実績の47億円ぐらいまでこのまま到達できるのかなと思うんですけれども、いかがでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
私ども3月31日まで受け付けて、それからあと御相談とかなんとかということに応じようと思いますので、もう少したつと、この実行件数、審査済件数、あっせん件数も上がってくる。今、こちらのほうの3月末でおしまいだよというふうなことで非常に立て込んできているのも実は事実でございまして、これらをちょっと4月に入ってこなしながら、これは上がってくるかなというふうに思います。なかなか受付と実際の件数の誤差というのも、今、このままでは生じているところでございますけれども、先ほど内川委員がおっしゃった47億ということであると、もう少しそこまでにはもしかしたら最終的にはいかない数字になるのかなというふうに考えてございます。
岩永委員
私も受付件数、あっせん件数の関係をお聞きしたいと思って。今の内川委員との関係でわかりました、この違いは。そこで、このあっせん件数との関係で、現実に申請をした、要するに必要な書類も全部整えて、あと、あっせんをしてもらうのを待つだけというような状況との関係でいうと、例えば経済対策資金の730件というのはどうなるのか、応援資金のほうはどうなるのかというところを知りたいんですが、どうでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
中野区からあっせん書をお渡ししました。あっせん書をお持ちになった事業者さんも、銀行さんとか保証協会さんにそのまま行くとも、またこれは限らない実は数字が出ております。なので、730件の人がみんな保証協会さんや金融機関に行って、その審査済を待っているのかというと、一部そこでも少しそこの中ではまだいいやって、思ったけれども、やめようと思われる方が必ずいらっしゃるということは事実です。ただ、それがどのぐらいの割合になるのかということまではちょっと今つかみきれているところではございません。それについて2番目の2,000万までの資金についても、若干そういうような傾向は今後も出てくるだろうというふうに考えております。
岩永委員
それはわかりました。そのあっせんをする。例えば経済対策資金730件、中野区があっせん書を出す、いわゆる前の段階。受付件数ではなく、受け付けた中からさらに現実に融資の申請、書類も全部整えて申請をしたという。それで730件というあっせんに結びついたというその数。単に相談だとか受け付けたというのだけではなく、さらに踏み込んで、あっせんを受けたいですよという書類も全部出して整えた数。要するに、先ほど受付件数というのは窓口にいらして相談をしたり、一応申請書を持って帰ったりという、そういう数だとおっしゃいましたね。そこからさらに進んで、現実に書類も全部整えて、受けたいといって730件に結びつくようになったその数。
鈴木産業振興担当参事
すごい難しい、今聞いていてちょっと。730件は御相談して、あっせん書をお渡しします。あっせん書をもらわない、書類も整えて御相談に来ても、御相談して、ああ、いいやという方もいらっしゃる。ただ、そんなにそこは多くないので、やはり申請をして、書類を整えて、借りようという意思がある人がほぼこのあっせん件数というふうに見ていただいて、私はいいと思っています。
岩永委員
そうすると、例えば経済対策のほうの1,230件という件数の、一応区のほうでは受付という形にしているんだけれども、あっせん件数として出されているこの730件がほぼ具体的な申請であっせんに結びついたというふうに見るという、それはわかりました。
それで先ほどの、じゃあ730件のあっせんを受けた、その方が金融機関のほうに持っていった、いかない、いろいろあるんだけども、この730件のうち403件の方が金融機関から決済を受けたということですね。実行件数が388件というと、少し差がありますけれども、これは否決の15件との関係で388件ということになるので、403件のすべてが実行か否決かって、こうなっているわけですね。この否決の15件というのは、せっかくあっせんをしたのに銀行で否決されたということですよね。それはどういうこと。
鈴木産業振興担当参事
現在否決が15件あるわけでございます。保証の与信的に厳しいなというのが8割です。それからあとは、金融機関さんのほうで、どうも営業の内容をよく見ると、銀行の方針として貸し出す対象の業種さんというわけにいかないんではないかというような御判断をされたというのがございます。それと、金融機関さんが相手方の返済のお力というもの、それについてちょっと厳しいなというふうなお見立てをなさったというふうなことで、金融機関さんのほうの否決が3件で、保証協会さんが12件。そういうような内訳というふうに把握しております。
岩永委員
なかなか厳しいですね。保証協会で12件も否決をされるということになると、区のほうであっせんをしたにもかかわらず、保証協会で否決をされて、銀行にまでも行かれなかったということになりますね。そうすると、例えば保証協会で否決をされたこの12件の案件というのは、再度区のほうで相談を受けるとか何かそういうふうに結びついて、次に何か救済なり対策なりというふうに結びつくようにはなっているんですか。
鈴木産業振興担当参事
区の制度融資は保証協会さんの保証をつけることが条件になっておりますので、ほかのメニューでどうこうということはできません。大抵そういった方について、それ以上私どもとしては接触を持つ状況にはございません。ただ、金融機関さん、保証協会さんのほうでもいろいろ次の窓口に相談したらというふうな一定の情報提供はしていただいているというふうには思います。正直その方たちがどういうふうになったかについてまでは、私どもとしては承知しているところではございません。
岩永委員
国のほうでは、保証協会についても特にこういうセーフティネットの制度についての対応は相当踏み込んで要請もしたり、指導もしていますね。今のこういう状況の中で保証協会としての対応は十分するようにと。そういうことも含めて、例えば区のほうでも、現実に12件という保証協会からの否決が出ているということになりますから、区としてはあっせんしたわけですから、保証協会に対する要請ということが必要じゃないかと思うんですが、どうでしょう。
鈴木産業振興担当参事
なかなか難しゅうございます。正直言って。私ども一定、相談員が財務諸表を見ながらあっせん書をするわけでございますけれども、その段階でもやはりなかなか工夫しながらサゼスチョンをして、保証協会さんに持っていかれるといいですよというようなケースもあるわけですね。そうすると、保証協会さんのほうでは、それをきちっと見ることによって、逆に中野の与信は少し甘いんじゃないかとかということも言われかねませんので、それはそれで区としてはきちっとあっせん書をおつくりして、保証協会さんに申し入れをするというのは、なかなか私どもはその立場にないのではないかな。ただ、そういう方々へのフォローできる情報提供についてはよろしくお願いしますということが、私ども区としてのスタンスかというふうには思っております。
岩永委員
確かに保証協会にどう区として働きかけるかという問題はありますけれども、でも現実に、このセーフティネットの融資については国としても十分その保証協会に対応するようにという通知も行っているわけですし、要請も行っているわけですから、区としてせっかく実施されたセーフティネット融資ですので、いろんな事情はあるにしても、私としてはやはり保証協会に対しても何らかの働きかけをしておく。これからのことを含めても、中野区としての姿勢は保証協会のほうに示しておいたほうがいいと思うんですけれども、そういう検討もしないですか。
鈴木産業振興担当参事
私ども、年に何回か保証協会さんと情報交換、あるいは仕事の仕方での交換の場、情報交換できる場を持っております。要請をするというよりか、保証協会さんの方針もございますので、区としてはなるべく否決にならないような希望はしつつも、やはりどうしても無理な場合ってあると思うんですね。だから、それを何か横紙破りでというようなことは、私は言うべきではないというふうに思っておりますので、いろいろそれ以外の経営相談だとか、そういう中で体力をつくる経営の方法でありますとか、そういう御相談に乗っていくということも一つ役割としてはあるというふうに考えています。
岡本委員
これからどのくらいふえるかという、ふえるというか、要するに実行件数がどうかということは気になるんですが、一時は、あっせんしてから金融機関とか信用保証協会での審査待ちが相当長い、1週間とかそれ以上かかった時期がありましたけど、今はどのくらいになっているかというのと、それから、あっせんをしてもその企業さんとか事業者のほうで審査を受けないという方もいるから、なかなか読めないんでしょうが、今までの流れからいって、あっせん件数の中、730件のうち403件ですから55%になっていると思うんですが、これがどのくらいまで今後ふえそうかという予測は立ちますか。
鈴木産業振興担当参事
面談だとか何かがどのぐらい入っていくかによって一定の予測は立ちます。本人が行く、行かないは別にしても、一定は私は、3月末で終わるものについては立つというふうに考えております。現在どのぐらい時間がかかっているのかというふうなところでは、私どもの面談の予約もなるべく入れるようにしておりますので、そこで2週間ぐらいはどうしてもいただいちゃう。保証協会さんのほうでは、随分ここのところいろいろ体制を強化しておりますので、ケースによっても1カ月の方もいれば、二、三日で決まっちゃう。やはり日ごろのいろいろこういった金融機関さんとのおつき合いとの絡みもあるようです。平均するとやはり2週間ぐらいかなというふうな今読みをしているところです。
近藤委員
今、岡本委員がおっしゃったことと同じで、あっせんをしているのに金融機関の審査済みが、2番のところの301件で9件という本当に少なくて、こういったこの年度を越せない方がいらっしゃるのに、体制のほうが今、体制もふやしているというか、強化されているというようなことをおっしゃいましたけれど、ここの都の体制といいますか、送り出すだけでは、この体制がきちっとできていなければ、審査がおくれて年度を越せなければ本当に死活問題というか、そういったことがとても気になる数字なんですけれども、そこのところの体制というところをもうちょっと詳しく教えていただきたいのと、本当にこの事業自体はいいことですけれど、ここの体制がしっかりできていなければ、まだ積み残しというかがあったまま、期を越えられない方が出てしまっては、せっかくのこういった制度も役に立たないので、都との連携といいますか、そこのところはどうなっているか教えてください。
鈴木産業振興担当参事
特に2番目のほうは1月の末から始めています。これは7月31日まで受け付けを受ける予定です。特に決算期といいますか、年度末というふうなことでどうなんだという御心配の声だと思うんですけれども、事業者さん、割と、何か借りられるから来たといって、いや、まだいいんだよという方も実はいらっしゃるんですね。本当に急いでいらっしゃる方もおいでかもしれませんけども、いや、大体あのぐらいまでに整えばいいんだよというふうな一定御自分なりの読みを持って手続にお見えになっていらっしゃる方も、私ども正直言って、あるというふうに思っています。全部これが決算期を乗り切れないとかということではなくして、これもどんどんはければよろしいんですけれども、あっせんをして、それから、じゃあ、どの段階で行こうかなということをお考えになっている方と、それから、うちのほうの面談をお待ちになっている方、両方があります。
うちのほうの面談をお待ちになっている方については、私どもは特別体制をずっとこの間しいていまして、1日に6件ぐらいしかできなかったのがサブロク18、20件ぐらいをこなせるようにしております。平日で。なおかつ、様子を見ては、これ以上たまると危ないとなると、土曜か日曜を予約の枠を入れて、休日対応させていただいているので、そのあたりは非常に私どももだらだらとかけてはいけないという問題意識を持っていますので、2週間はお待ちいただくけれども、その次にははけるようなことであっせん件数、それから金融機関の審査済み件数につながるようにしたいと思っています。
なおかつ、金融機関さんも保証協会さんも最近は比較的早くなっているというふうにも聞いていますので、そんなに何か詰まり状態ではない。ここを一気にいくと、もう少し件数が上がってくるんではないかなというふうに今読んでいるところです。
近藤委員
区はその体制もかなり拡大されて、土日までやっていらっしゃるってわかったんですけど、保証協会さんのほうはほかのところからも来るんですから、やっぱり大変な状態だと思うんですよね。そこのところを本当に、1番も2番もそうなんですけれども、年度末で緊急に要る方というのは、本当に必要とされている方はいると思いますので、ぜひここのスピード感というのを本当にお願いしたいと思います。
佐野委員
今のを聞いていて、ちょっとお聞きしたかったんですけども、2番目のほうの緊急経営応援資金のほうですけども、あっせん件数というのがありますよね。それと金融機関対処というのが9件と今質問されていましたけども、非常にパーセンテージがぐっと少ないんですよね、これね。それで、ちょっとお聞きしたいんですが、あっせんをする側の区側は当然専門家、税理士さんとか経営コンサルタントさん、どういう体制であっせんの判断をしているんでしょうか。
委員長
中野区があっせん書を出すわけでございますので、専門としては中小企業診断士の相談員がこれについては対応しているところでございます。
佐野委員
ですよね。当然専門家の方は保証協会さんなり銀行さんなり、今申し込まれている企業自体が、これでは危ないとか、これでは通りませんよという判断というのはされるわけですね。にもかかわらず、にもかかわらずというより、通ると思ったからあっせん書をお出しになったんでしょうけど、通ると思ってあっせん書を出されているんですよね。ちょっとその辺、何のために出されたのか。
鈴木産業振興担当参事
やはり無責任に書けばいいというふうにやっているわけではございません。全部決算の書類を見せていただいて、それに基づいて判断して、返済の可能性だとか、そういうことも踏まえて区としてあっせん書をお出ししています。
佐野委員
とすると、今言っていた2番目のところは余りにも、例えば301件あっせんをしました。今まで。10%で30件ぐらいですか。10%にも満たない。0.3%ぐらいですか、逆算すると。こういう現状を見て、参事としては、担当の長としてはどのようにお考えでしょうか。
というのは、一つ今御質問したかったのは、だからこそ岩永委員みたいな質問になっていくわけですよ。これは初めて私と意見がちょっと違っているんですけれど、私は別に融資ができないから融資機関、要するに保証協会とか銀行に区から申し入れなさいなんて、これはけしからんことで、できないと思いますよ。まさしく参事がお答えになったとおりだと私も思いますよ。そうじゃなくて、そういったあっせん件数をどんどんできるだろうという判断をして出してしまって、最終的に金融機関が、銀行なり保証協会さんができない。もちろん今の中には書類を持っていかない人もいますよということをおっしゃったけど、それはいるかもしれませんけども、少なくともそういう基本的な考え方のところを区はしっかりと判断すれば、こういったものも出ないわけですよ。ただ厳しいからどうのこうのじゃなくて、あくまでもそれは企業の中の体質の問題があるわけですから、赤字のところであったからこそ申し込みをされている。だから、融資を受けたいんだ。これは当たり前ですよ。だから、融資をしてあげたいという気持ちはありますよ。しかし、それを区なり、あるいは保証協会が保証をどんどんしていって、どんどん融資をしてしまったら、逆にそこはつぶれてしまうわけですよ。だから、私は区は絶対保証すべきじゃないと思っていますし、そんなことを申し入れることはおかしい。これは区民の税金で成り立っているわけですから、そういうふうに思っているわけですよ。したがって、参事として、トップとして考えられることについて、今質問しましたあっせん件数と保証協会なり銀行なりが認めた件数の大きな違いについてどういうふうに考えられますか。
鈴木産業振興担当参事
少し私のほうで説明が足らなかったなというふうに今反省しております。2番目の(2)のあっせん件数が301件ですね。あくまでもこれは3月6日で金融機関さんから実行しましたよという通知を中野区が受けているのがまだ確かに9件なんです。ここで一つ事務処理上のタイムラグがあるんです。申しわけないです。保証協会のほうでは中野区のあっせん書を持ってきた人の相談も受けて、金融機関に回っている、回りつつあるというのがもっとあるんですね。それが今どこら辺にあるかというのは、申しわけないんですけども、ちょっととれないで、3月6日時点で来ていた通知でつくった資料でございますので。あっせん件数がどれほどになるかというのは、もっともっと上がってくるのは間もなく数字は出てくると思います。あっせんして、その中から金融機関が否決をしたとかというのはまた先ほどの質問での答弁になろうかと思いますので、これについてちょっと今この時点で、あっせん件数が多い割に審査済み件数のこの落差というのでは、逆に言えば事務上のタイムラグというふうに今のところ御理解いただければというふうに思います。
佐野委員
そうしますと、1番目のほう、15件ですね、否決件数は。730件あって403件ということは、330件がまず金融機関の件数のところで、最終的には実行は303件、否決が15件ですね。これはもう終わってタイムラグはないわけでしょう。
鈴木産業振興担当参事
こちらもまだ引き続きお客さんがあっせん書をもらいながら行っていて、これについてもやはり通知が来ている。ただ、上のほうはもう11月18日からやっていますので、そこではけている件数がたまって、こういうふうな形に反映できているというふうに思ってございます。
佐野委員
わかりました。大分伺ってきたので。ただ、1番目のほうは今言ったように11月の部分ですから、ほぼこれはうんと大きく上回っていくということは考えられない。書類を持っていって、だめでしたって判断しちゃった人もいるし、持っていかない人もいるということですよね。したがって、今、参事おっしゃった2番目のほうについては、かなりタイムラグはあるので、これからふえていくだろうということの判断だということだと思うので、わかりました。
それで、ちょっとお聞きしたいんですけども、1番目と2番目を両方同時に受けた企業、例えば500万円を最初に受けました。それで、さらにその企業は500万円じゃなくて2,000万円の融資を受けたい。ただし、目的は違っていますけども。これは最終的には区として融資をさせていただけるというのは私も聞いていたんですけども、そういう企業が何件ぐらいあって、ダブっている企業というのは当然あるなと私も思っていたので、私が知っている企業もそうでした。それで何か500万円削られちゃいましたよと言っていまして、2,000万円出したけども、500万円やっていると1,500万しか出ません。最高でですね。そういうことについてはどうでしょう。
鈴木産業振興担当参事
1月から行った2,000万円のときに、その前半の500万を借りていた人もこっちに乗りかえられますよというようなことで御案内しています。ただし、そのときには2,000万のうちから先のお借りしている部分はちょっと除いた額ですよというふうなことです。正直申し上げまして、上のほうで申し込んでいて、実行、相談や何かやっている途中で、ああ、やっぱりこっちに変わって、後から来ましたので、1月の末ごろ、こっちにしようという方々も結構いらっしゃいます。今のところ受け付けのところでは、申しわけないですけどダブルカウントになっている人もいます。そのあたりが何件ぐらいかについては、ちょっとまだ今いろいろに作業中ですので、正確な数字というのは申し上げられませんが、かなりそちらの2,000万のほうにしようという方のお声と、そういう対応をさせていただいている状況です。
佐野委員
いろいろ努力されているのはわかったんです。500万円最初に融資されて、それから何カ月か後に、いや、それじゃ足りないという声も察知したのかどうかわかりませんけども、2,000万円の融資を今度は人件費ですか、人件費がメインということで、何かそんなことでおやりになったと聞いております。私が今ここで言いたいのは、できれば、やっぱり他区なんかの情報もいろいろその前に出ていましたよね、この去年の暮れから。したがって、その趣旨、目的は違うようなことで、緊急経済対策と緊急経営対策ですか。ちょっと名前が違って、うまくくり抜けているように思うんですけども、そうじゃないんですよね。借りる側としては、雇用対策だろうが、あるいは資金繰りだろうが借りたいんですよ。借りたいんですよ。それを考えたときに、やはり最初のときが一番肝心なわけで、最初500出してあげますよ。次に2,000万ですよ。それをやられてしまいますと、当然500を借りた人は次の枠が欲しいわけですよね。それを言った人もいるという話は聞いていますけども。したがって、最初に出すときにやはりよく練って、当時、これは何カ月時間が違ったのか。1月ですから、11月で、3カ月ぐらい違うんですか。12、1、2カ月か。2カ月の中でこれだけ激動していって、非常に不況が大きくなっていったのも事実だと思いますよ。500万なんてことじゃなくて、最初から2,000万ぼんと打ち出していれば、私はやはり中野区としても「おっ」という感じを受けたと思うんですけども、こういった難しさが世の時の流れの中にあると思うんですけども、その辺についてはどうお考えでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
上の500万のときの検討を始めたのはたしか10月だったんですね。一つは、500万を春、秋に2回ずつ借りられるというのが10月末で終わりなんですね。この後、こういったことをどう対応したものかということで考えまして、それも早くやりたいというようなことで、500万で皆さんに使っていただこうというのが1番目の目標です。運転資金でも結構ですよということです。
2番目も、やはりだんだん加速度的に深刻になってきて、それじゃ合わないねというお声もちょうだいしたので、別にどっちじゃなきゃいけないということはないんですけれども、融資額をふやして御支援しようというので、追加で出させていただいた。そういう意味では最初からぼんとやればというのも、今となっては私もそうだったなというふうに思いますけれども、こういったことをただ対応として手が打てることが大事かなというふうに思いますので、なかなかあっち見こっち見でもたもたしたところはあるかもしれませんけども、こういうことでまた事業主さんと対話をしながら、本当に必要なものは何なのかということで、また次の検討にも生かしていきたいなというふうに思っています。
佐野委員
判断するのは非常に難しいし、借りる側の立場に立ってもらいたいということを私は思っているんです。借りる側としては、例えば最初に500万で、わあっと飛びついてきて、すごい勢いだったと思うんですよ。予想をはるかに上回って、たしか1,000件以上はすぐ来ましたという御報告を受けたと思うんですけども、そうすると、その借りた人たち、実行ができた人たちは、500万でわあっと思って、ありがたいなと思っているわけですよ。その後すぐ2,000万がオーケーですよと来たわけですよ。借りる側としたら、何でそれじゃ500万、1人500万でやったらば、いや、1,500万しか出ませんよ、その人はと言われたそうなんです。相手の気持ちになれば、最初から2,000万で、1,500万しか出せませんならわかりますけども、うちはそうであれば、やはり最初から言ってもらいたかったという声があったわけです。最初500万融資します。しかし、あと2,000万ある枠の中で、あなたは先に500万借りちゃったから、1,500万しか出せませんよという言い方は非常に不況の中に対する心の温かさ、思いやり、こういったものがすごく感じたらしいんですよね。うれしいんですよ。借りられる側としては、やってくれたことに対してうれしいんですよ。だけども、やはりそういったデリケートな部分を配慮しながらやる。確かに今、参事おっしゃったようにたった2カ月間でもすごく急激に進んでいった、不況が進んでいったということは事実だと思いますので、わからない部分というのはいっぱいあったと思うんですよ。ですから、私は別に産業振興が悪いとかいいとか言っているわけじゃなくて、そういったところまでを含めて、ぜひ今後配慮をしながらやっていただけたら、借りる側の気持ちに少しでも立ってやってもらいたい。500ではやっぱり私もちょっと薄いなという気持ちがあって、他区を見ましたら、ほとんど500なんていうところはなかったですよね。結構多く出ていたと思いますよ。東京都もありましたよ。だから、そんなこともかんがみながら、ひとつ今後の検討の中を含めてお願いしたいと思います。
鈴木産業振興担当参事
すみません。答弁保留がございましたので。先ほど内川委員から、この緊急経済対策と応援資金の目標融資額ということでございました。500万円のほうのは、委員御指摘のとおり47億9,400万です。それから、2,000万までのにつきましては、これは1年間です。まだ7月までやった後で144億、融資総額ということでプレス発表等々のときには申し上げてございます。
引き続き答弁保留、すみません。先ほど創業のところで御報告のときに、つぼい委員から、それぞれのセミナーの講師の謝礼についてございました。1番目のなかの起業サポートセミナーにつきましては、大体1時間当たりが1万3,000円で3時間で4人、4回お願いしているというふうなことで、15万6,000円経費がかかってございます。
それからあと、夢をかなえる!創業プラン作成セミナーのほうも同じ積算単価でございまして、1万3,000円で5時間で2回に分かれているということで13万でございます。
あと、1日だったんですけれども、ICT・コンテンツ、これについてはいろいろコーディネーターも含めたトータルな委託ということでさせていただいて、運営を含めて31万5,000円ということで実施させていただきました。
委員長
2点答弁保留の報告がありましたが、これに対しての質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ進行いたします。
次に5番、「有効期限付きプレミアム商品券」の発行支援の状況についての報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
それでは、補正でお願いしました「有効期限付きプレミアム商品券」の発行支援の現在の状況について(資料6)御報告をさせていただきます。
これにつきましては、もう既にプレミアム商品券を中野区の商店街連合会さんのほうで販売をするということで、その支援として4月11日の土曜日から16日、ここに表記した時間内で販売をいたします。販売の場所の確保を区としては御支援してございます。区役所の1階の正面フロアを販売場所として貸し出し、なおかつ11日の土曜日と12日は1階の正面フロアをすべて貸し出すとともに、正面玄関から出入りいただくというふうなことで運営を御支援したいと考えています。それから、4月13日から16日、平常体制のときには1階のフロアの一部を販売スペースとして貸し出す予定でございます。
3番目、PRに係る支援等でございます。本日資料で席上配付させていただきました。これの大きいのがポスターでできてございます。既に商店街さんのほうの手を通じて、いろんなところに貼られている状況にあるかなというふうにございます。それから、横断幕を10カ所。今のところ、当初10カ所だったんですけれども、少し足らないんではないかというふうなことで、対応が可能かどうか今考えてございますが、のぼりとともに今作成中で、来週には目につくところに出ていけるかなというふうに考えてございます。それから、区報等でのPRは、今度の3月20日号の区報で、これについてプレミアム商品券の発売とその販売場所等々についてのお知らせをさせていただき、あわせてホームページ等々でもキャンペーンの周知をさせていただきます。
なお、今、区商連さんのほうで、これが使える利用可能店舗の一覧をいろいろにつくっています。なお、もう少したつと区商連さんのほうで、このプレミアムの参加店の募集というのも今一応いろいろに声をかけているということでございますので、そういったものがフィードバックできるものの一覧として準備をしているところでございます。
以上、簡単でございますけれども、現在の発行支援の状況についての御報告を終わらせていただきます。
委員長
本報告に対し質疑ありませんか。
岩永委員
区商連のほうで取り組んでいる参加店の募集ですが、もう既に始めているというようなことでしたけれども、どんなふうにしてその参加店の募集をしているんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
それぞれ商店会の会長さんが自分のところの商店街でも入っていない人に声をかけるという。まずはそこからやろうというふうなことで声かけを始めているというふうに聞いております。それともう一つは、まだこれからですけれども、ホームページ等々でそういうところは手を上げてくださいというふうな募集のPRの御支援も区としては考えているところです。現在やっているのは、商店会長が声をかけている。あるいはお役の人たちがそれぞれに声をかけようというふうな方法でやっているというふうに聞いているところです。
岩永委員
このプレミアム商品券の補正のときにもお尋ねしましたが、いわゆる商店街が形成されていない地域というか、ところでの個店がこの事業に参加をしたいという希望を持っているんだけれども、そうすると、今のところ商店会長が自分が所属する商店街で中心的に声をかけているということだと、ホームページはもちろんですけれども、例えばホームページを開かないようなお店だってあるわけですね。だから、募集していますよということ。4月11日からもう実施をするということであれば、既に3,000店舗なら3,000店舗、もっとそれ以上になれば、さらに区民にとって使いやすくなるんですが、もっとテンポよく参加店が見えてこないと、買う側もどこで買えるのかなという、そういうことにもなってしまいかねないんですが、もっとテンポよく参加店の募集が見えて、一つの、ニュースなんかで中野区はプレミアム商品券をやるというニュースは聞いたんだけども、お店も何か近くにないしというような声もあったりして。だから、もう3月の中旬過ぎてしまったので、そういうテンポよくもっとやるということにはならないですか。
鈴木産業振興担当参事
テンポよく進めるということは区商連さんも私どもも必要だなと思っています。でも、人海戦術で声をかけていこうよというふうな方向を今はとっているんです。それを区がかわって参加しませんかというのはちょっとやっぱり違うだろうというようなことで、そういう動きが区商連さんなり、それぞれの商店街の会長とかお役の人たちがやりやすいようにバックアップの応援は引き続きしていきたいというふうに思っています。それぞれもっと参加店をふやそうというふうなことで、個別に商店会長以外にも中心になって役員の方々が動いているということもございますので、商店街が結成されていないお店がやっぱり私どものほうにも情報として入ってきていますので、そういったことをまたお伝えしながら、漏れのないような声かけを、もうちょっと頑張ってやろうねというふうなことで協力要請なり支援も一緒になって考えていきたいなと思っています。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ進行いたしますが、予定しておりました3時近くになりましたので、一たん休憩を挟ませていただきたいと思います。3時20分に再開とさせていただきますので、委員会を休憩いたします。
(午後2時57分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時20分)
引き続きまして、所管事項の報告を受けたいと思います。
次に6番、「魅力ある店舗創出事業」の実施状況についての報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
それでは、「魅力ある店舗創出事業」の実施状況について(資料7)御報告をいたします。
本事業は、先般補正の御審議のときに御検討、御協議いただきました中野区緊急雇用対策事業の一環として、区が指定する誘導重点地域に魅力あるお店をつくり出そうという、そういった事業の20年度実施分の御報告でございます。
事業概要の(1)補助率等につきましては、家賃の10万円を限度とするけれども、4分の3の賃料助成、それからオープン時に店舗改修費の100万円を限度に3分の2、それから広告宣伝の10万円を限度に3分の2、こういった補助内容で、本年の3月分から最長で2年間ということで補助開始をしたいというふうに考えてございます。
2、募集をいたしました。これは20年度中の募集に限らせていただきますので、年度内に決定ということで進めたものでございます。募集期間は2月5日から25日までで、周知は区報とホームページで行いました。
それらの募集に対して、3番の応募件数です。5件の応募がございました。業種につきましてはごらんのとおりでございまして、男女別、それから年代についても20代、30代。ここでも30代がちょっと多いというふうな内訳になってございます。
4番、選定経過でございますが、この「魅力ある店舗創出事業審査要領」に基づきまして、それぞれの事業計画や収支計画、それからまた事業主さんの熱意、それからその店舗だけじゃなくて、商店街全体への集客が見込まれるのかどうか。そういった観点から審査いたしまして、事業者を選定いたしました。
経緯でございますけれども、(1)で、まず面接審査というのを、この面接審査を23日から25日、それぞれ個別に行いました。面接審査は、中野区の中小企業診断士の専門員による面接審査でございます。また、面接と同時に現地調査、予定をしている店舗の現地に出向くということで、面接に当たった専門員が同行して調査をしてございます。(3)選定会議です。この会議は、選定委員3名といいますのは、審査要領に基づきまして専門の中小企業診断士と、それから区民生活部長、それから所管の担当参事が委員でございますので、3名により審査、協議を実施、2月27日にいたしました。
その結果、2件の魅力ある店舗ということで、今年度の事業対象と決定したところでございます。1件が小売業で、1件が飲食です。この小売の1件は、都立家政商店街振興組合に位置する店舗を予定しています。それから、飲食業1件につきましては、これは飲食でカレー屋さんでございまして、薬師駅北口商店街に属する場所で計画をしているという内容でございました。
以上雑駁ですけれども、御報告させていただきます。
委員長
本報告に対し質疑はありませんか。
岡本委員
御苦労さまでした。細かいことなんですけど、募集期間が2月5日から25日まででしょ。その間に面接と現地調査をやっちゃうというのはちょっと何か。普通は25日までで何件あって、早くても26日からスタートするのが。例えば25日の夕方に募集をかけたところは、こういう面接審査とか現地調査から外れてしまったんじゃないかと思うんですが、どうしてこの募集期間内で審査とか調査をやってしまったんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
これは年度内に実施というのが一つございまして、とにかく年度内に決定と一定の助成の発生というものを考えているところでございます。2月5日からすぐに応募にいらっしゃった方もいましたし、それから本当に25日ぎりぎりで全部現地調査もさせていただいた。そういう実際状況でございました。面接につきましては、それぞれ事業所、書類が整った方から順次行わせていただいたというふうなことで、非常に短期間のうちで一定の結論を導き出すというふうなことで、かなり圧迫したスケジュールでなったということについては少し反省材料もございますけれども、常識から考えると、受け付けが終わってから一斉にというふうなことが普通行われることであろうかなというふうに思ってございます。ただ、25日中にお見えになっても面接をして、もうその場で夜、足で現地を調査したという、そういうやり方をさせていただきましたので、結果としてこういうふうなスケジュールの中で行ったというふうなことでございます。
岡本委員
年度内ということの事情はわかりますけど、ロジックがおかしいですよ。だから、23日から審査とか調査をやるんだったら、22日とか、土日を挟むならもっとその前に締め切って、そしてやらないと、募集期間に審査したり調査したりするということは後々、何かもう決められて、本当にまともに審査とか調査しているのかというようなことに疑われるようなことは今後やらないほうがいいと思いますし、だれが見てもここはやむを得ないということでは済まされないような、僕は大事なことじゃないかと思いますので、本当に準備をして、募集をぎりぎりまでかけて、申請をしたら、一部はもう面接とか調査は終わったんだというんでは、まじめに考えている方、そういう申請する方に何か失礼なことになるような気がしますので、終わってしまったことではありますけど、今後こういうことのないように、もし年度内にどうしても時間的に余裕がなければ、募集期間を短くしてまでも理屈に合わないようなことにならないようにぜひともお願いしたいと思います。
鈴木産業振興担当参事
確かに選定手続の公平性とか公正性、そういったところでは、なかなかこれでは皆さんに御理解いただけるというふうには思われにくいだろうというふうに反省してございます。これからの募集期間も含めて、21年度も引き続き実施する予定でございますので、それにつきましては十分厳正な手続の中で行えるように注意していきたいというふうに思います。
内川委員
この補助の内容を見ますと、非常にいい内容だと思うんですね。ところが、意外と応募件数が少なくて5件ということなんですが、これはやっぱり周知が2月5日の区報、区ホームページということで、それから募集期間が25日までと短かったということが影響しているんですかね。
鈴木産業振興担当参事
はい。まさにそのとおりだというふうに私ども思っています。新年度行うとき、周知期間と、それから提案いただいた計画にもう少しいろいろ磨きをかける。そういうような期間も結果的には必要になるというふうに、今回ばたばたした中で実施して、検討材料が出てきたなというふうに思っております。
内川委員
それと、選定経過ですよね。事業計画、収支計画、事業者の熱意、最後に商店街への集客が見込まれるかなどについて審査と。この2件の決まったお店がその商店街に来ることによって、その商店街がより集客が見込まれたと判断されたということなんですが、そこをちょっと教えてください。
鈴木産業振興担当参事
なかなかそこのところがこの1店舗だけで全体商店街への集客効果をどう見るかというのは本当に難しいし、ある意味でなかなか予測できにくい項目を審査の中に入れています。ただ、私ども、これがそこの商店街の中に位置することで、新たな今までにない業種だったりすることで、別な層の人の足が向くんではないかという、そのあたりを審査の段階では重視したなと。そのあたりでの効果というふうに考えているところでございます。
内川委員
最終的にこの決まった2件のオーナーさんですか。その地の人だったのか、もしくは全く外から来られてきたのか。そこら辺をちょっと教えてもらいたいんですけど。
鈴木産業振興担当参事
代表者の方の住所はそれぞれ中野には住んでいらっしゃらないです。ただ、中野でとにかくそういうのをやろうと思っていたというふうなことで探していた方がこういう記事を見て、ぽんと来た。それから、立地、マーケットを考えて、このあたりに来たいというふうなことで、中野で何とかやっていきたい。そういうような意向を示されていた方々でございます。
内川委員
そうすると、やっぱり当然、都立家政、薬師ということなんですけれども、そこの商店街に所属していただいて、積極的にその商店街の活性化のために努力してくださいと。そういったことも区側としては要請はしているんですか。
鈴木産業振興担当参事
はい。こういった区の税金をもって助成しておりますので、やはり商店街に対する組織強化も区の方針でございますので、そういったところに加盟していただくというふうなことでは強く条件的な形でお話をさせていただいているところです。
岩永委員
1点。店舗改修で小規模登録事業者は活用されましたか。
鈴木産業振興担当参事
区に登録している小規模事業登録者のリストをお渡しして、そこと、どこを選んだかについてはちょっとまだ承知してございませんけれども、改修のときにはこれでというのを条件にしていますので、そこの会社の見積もりがないとやっぱり出せません。そういうお話をしています。
岩永委員
現実に活用されたかどうかということは。要するに助成金とかかわってきますね。助成金が執行されたのかどうかというようなことなんかでもわかるんだろうと思うんですが、そこはどうでしたか。
鈴木産業振興担当参事
まだ実行されていません。店舗改修に3月中にすべてできるとは難しいんですけど、ただ、契約はきちっと年度内にしないと対象にならないというようなことで今していますので、決まった事業者さんも今その改修計画だとか、そういうふうに事は動き始めているんじゃないかなと思いますが、正確にどこに頼んだとかというところまでは把握していません。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
次に7番、里・まち連携の今後の進め方についての報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
それでは、里・まち連携の今後の進め方について(資料8)御報告をいたします。
この里・まち連携につきましては、当委員会には昨年の3月にやはり御報告をさせていただいています。それはまだ里・まち連携の推進についてというふうなことで、自治体としてどういうふうな目的で行いたいのかというふうな御報告内容でございました。今般、20年度少し区として動いてきたこと、また区内の関係団体がどう動きをしたのかというふうなことを踏まえて、今後の進め方について一定の整理をして、ここで御報告するものでございます。
まず、里・まち連携というのは自治体間の姉妹都市ということではなくして、民間活力を活用して、いろんな事業を通じてそれぞれの住民同士の交流とか生きがいの創出とか、あるいは食の安全や暮らしの豊かさ、そういったものが実感できるということを目指そうではないか。そのことによってそれぞれの住民のニーズに効果的、継続的にこたえる、そういうことを目指すという事業でございます。来年度、2009年度は、今緩やかですけども、連携自治体といっている自治体とお互いに抱えているそれぞれの課題、それと問題について十分情報交換しながら、お互いに訪問したり連携の事業を共同で実施することによって交流を一歩深め、そしてそれぞれが特徴を生かした具体的な物やサービス、あるいは流通というものを一つコアにしながら、持続可能な循環型の地域づくりをみんなで目指そうという、そういう取り組みを行うというのが今後の進め方の一つの方向でございます。
1、区内商店街等の動き。これは今年度、2008年度ですね、平成20年8月28日に、区内の商店街連合会は、区がかねてから里・まち連携ということを言っている、その趣旨というのがやはりいい、すばらしいというふうなことで、自分たちが区内の民の主体の一人として、経済交流というのはやっぱり商店街連合会が中心になろうではないかというような発意から、ここに記してございます常陸太田市、館山市、甲州市との情報交換会を開催いたしました。そこには、向こうの役所の人というよりか、生産者の方々がおいでになって、中野で情報交換会を実施したという動きがございます。
それからまた、同じく商店街連合会さんは、じゃあ、実際に行ってみないとわからないというふうなことで、11月のこの2日間にわたって館山市のほうへ実踏の視察研修を行い、また、そういったことを踏まえて、じゃあ、中野で経済交流のイベントをやろうではないかというふうなことで、11月29日と12月21日に区内の商店街等で「里・まち経済交流イベント」というのを実施した。そういうような取り組みの経緯がございます。
また一方、ことしになりまして、2月14日に中野区の町会連合会さんがやはり市民レベルのできる交流というようなことで、甲州市さんのほうで行っているそういったイベントに一部有志が参加したというふうな動きがございます。
2番、今後の取り組みです。そういう少しずつ動き始めた動きに対して、そういうものを踏まえながら、中野区としてはまず里・まち連携、このことをもっと情報発信しないといけないというふうな認識から、広報・宣伝広告を行っていきます。里・まち事業の紹介とか、それぞれの産直とか交流イベントをどういうことをやるのか。そういったことを集約して、「里・まちガイドブック」というようなものをつくろうというふうなことで今準備をしてございます。また、そういった一般市民向けではなくて、「里・まちタウン情報紙」、これはこういった連携にかかわる民間の事業主さんであったり、自治体の職員もそうですけども、そういう人たちがこの里・まち連携事業をどうやったらうまく進められるか。そのために必要な情報交換の機関紙をつくろうではないかというふうなことで、「里・まちタウン情報紙」とここでは銘打っていますが、そういったものを進めてまいりたいというふうに考えています。
それから、②では、やはり何かやるときには、きちっとこれが里・まち交流の一環なんだということがわかるような、見てわかるような演出をしようというふうなことを考えます。
それから、中野区民にやはり広く知られてもらわないといけないので、こういった事業の趣旨とか、具体的にはこういう展開をしますよというような啓発、お知らせ、PRパネルをつくりまして、順次区民の方に目に入ったり、記憶にとどめていただくような、そういう広報活動をしてまいります。
(2)商店街イベントを通じた事業の浸透です。幾らパネルをつくっても、具体が見えないとなかなか区民の方にも実感を持ってもらえないだろうと中野区側としては考えてございまして、例えば小売店などでの産直事業を行うことによって、こういう連携、里・まち連携事業によって食の安全の一つが自分たちとしては手に入りやすい。そういった事業の進め方を考えたいというふうに思っています。
また、②では、いろいろ生産現場に行ったりというような交流もしながら、里の方たちとの共同体験を通じて、お互いのコミュニティの輪を広げる。そのことがやはり相互の問題解決の知恵が出てくる。そういうようなこともございますので、コミュニティの輪を広げ、生産性の質的な向上や、もう少し長い目で見れば働く場の創出、そんなようなことも実現できるように、それぞれの地域経済の活性化を促すというようなことのPRもしていくというふうに考えてございます。
(3)「里・まち交流店」の設置です。これは主に中野区内で展開するイメージでございますが、連携自治体が特徴としている特産だよというふうな生鮮食品を販売する「里・まち交流店」というふうなものを設置する考えでございます。この交流店というのは、方式としては協力店と直営店、そういうような分類をしまして、協力店に参加するお店は、自分がもう既に八百屋さんや魚屋さんとかやっていれば、その一角で連携のこういった産直物を扱うという意味で協力店でございます。また、直営店というのは、こういった連携自治体の方々の連携自治体での特産物をまとめて扱うアンテナショップ、そういったものを直営店としてイメージしているところでございます。
(4)体験・交流というところでは、それぞれ里の農業の実態、あるいは食の安全を生み出す現場がどうなっているのかというふうなことで、農業体験等を通じながら交流事業を進めていくという一つの方向を考えてございます。
②では、商店街ではやはり常日ごろ、お客様へのサービスとしていろんなイベントをやっていますので、そのイベントの中に交流・体験、こういった要素を取り入れた事業展開をしていくというようなことも考えているところです。
(5)環境交流です。これは常々、里・まち連携は経済交流じゃなくて、人と、それから観光交流についても進めていくというふうな目標がございますので、里とまちが協力して、例えばカーボンオフセットなどの取り組みを進めるとか、リサイクルの推進と同時に自然エネルギーの活用に向けた事業展開、こういったものも視野に入れて進めていく。これについては一定、時間の目標をもう少し、単年度だけではできないというふうなことで計画的に取り組む必要があるというふうに考えています。
3番、里・まち連携自治体交流会及び交流イベントの開催です。こういった20年度の少し動き始めた取り組みを踏まえまして、この3月28日の土曜日ですけれども、交流会を一つ実施いたします。これは連携自治体の首長によるこれからの活動の方向、方針の確認と首長同士の意見交換を目的として開催するものでございます。これは土曜日でございますけれども、午前11時から中野サンプラザの会議室を借りて実施して、参加自治体としてはここに記載してあるとおり、中野区を除きまして6自治体の出席を予定しているところでございます。
(2)交流イベント。同じ日です。3月28日の土曜日の朝11時から夕方5時まで、中野サンプラザ前の広場のスペースを利用して交流のイベントを実施するというのがここでございます。イベントの概要なんですけれども、連携自治体の特産品とか名産品を出して、広く皆さんに買ってもらったり、試食していただいたり、あるいは物産品の宣伝を兼ねての無料配布等々もあるというふうなことで、みんながそこに来て、欲しいものが買えたり、いただけたりというふうなことを予定しております。それからまた、それぞれの市が伝統芸能をお持ちになっていますので、その中で中野に来て、一定皆さんの前で御披露していただけるものについて、サンプラザ前のステージの中で行うというふうなことを交流イベントの中に組み込んでおります。
ですので、28日は、会議室では首長が連携自治体の交流会というのをやっていますが、それが終われば交流イベントのほうに行って、そこでそれぞれのお国自慢等々、また区民に向けて、この事業の目指す方向についてのアピールの時間を設けたいというふうに考えています。
4番、主なスケジュールです。今後の予定でございます。本日、区民委員会に御報告をさせていただきまして、これのイベントについては20日号の区報、ホームページにPRを載せさせていただきます。それで28日に交流会、イベントを行い、4月以降、順次これから商店街イベント等でも取り組むものについては掲載をして、中野区民向けにのPRに積極的に入っていきたいというふうに思います。一応ここに記したのは予定でございますので、関係する民間団体、あるいは連携自治体等とも十分一つひとつ行うときに意見交換、調整をしながら実施して、また実施をしたら振り返って来年度、今後に向けての考え方を一層整理していきたいなというふうに思っているところでございます。
以上、里・まち連携の今後の進め方についての御報告を終わらせていただきます。
委員長
本報告に対し質疑はありませんか。
岩永委員
確認も含めてですが、この事業の推進母体はどこになるんですか。
鈴木産業振興担当参事
まだ推進母体という一つのものに組織が固まってはございません。今は中野区が呼びかけた趣旨に賛同した自治体さんと、それからその趣旨に賛同している自治体の中でのそれぞれ関係する民間の事業主さんの代表的な組織の方々が具体的には推進の母体になるだろうというふうなことで、今年度も来年度も前半はそういった方々の動きをつくりながら、あるべき推進母体の形についても検討していきたいなというふうに考えています。
岩永委員
もともと里・まち推進協議会をつくって実施をするということが始まりだったと思うんですが、その協議会が設立をされていないことを含めて、この里・まち連携事業の進め方も少しこの間変わってきていますね。どういうふうに連携をとりながら、お互いのいいところを発揮していくか。これは大事なことだとは思うんだけれども、行政として、じゃ、やる事業かということになってくると、やっぱり検討の余地があると思うんですが、そのあたりはどんなふうに考えていますか。
鈴木産業振興担当参事
昨年、当委員会に御報告をしたときには、やはり協議会、仕組みをつくってスタートしようというふうなことで、今年度の前半も準備をしてきているところですけれども、関係の自治体さんとの意見交換、ヒアリング等々をしている中で、まだ何か実体が見えにくいのに協議会という入れ物を先につくると動きにくくなるんではないか。さまざまそういった御意見が出されたのも事実ございます。そして、区としてはそういう意味では一つ二つ具体的に連携の実体をつくる中で、その協議会というものもつくりやすくなるんではないかというふうに考えまして、初めに協議会をつくってから動こうというのではなくて、現在は自治体の担当者連絡会というのをつくりまして、そこでそれぞれの自治体の団体の様子でありますとか、確かにおっしゃるとおり、これはもう民間が主導でやるべきだというふうに考える私どもと、他の自治体も考え方は一緒です。ただ、軌道に乗るまで、あるいは大きな枠組みづくりには行政も加わって、民間がやりやすいようなものを、やはりそれぞれの地域の課題を解決するということがありますので、公の目的を持った課題解決に向けての組織としてどういうものがいいのか。それについては実践を積み重ねる中で考えていこうというようなことで今回の今後の進め方という方向に一定整理をさせていただいたものでございます。
岩永委員
行政が取り組んでいく事業となると、対応としても柔軟な対応だとか、原則をきちんと示していくということが必要だと思うんですが、とりあえず今年度はこの7自治体が里・まち連携をスタートさせるということのようですが、例えばいろんな、ここには区との交流があった自治体とか幾つか条件は載っているけれども、だけど、現実問題として進んでいく中で参加をしたいとか、例えばそういうふうに言ってくる自治体があったりした場合はどんなふうになりますか。
鈴木産業振興担当参事
それについても、やっぱりこういうものが動き始めると、すぐに出てくるかなというふうに思っています。私どもは、これは中野区だけの考えではございませんけども、当初はやはりこの七つの自治体でコアになるものをつくってから考えていこうではないかというふうに思っています。うちも入りたい、うちも入りたいというふうな、いろんな自治体さんがあるということも想定しておりますが、ただ、物を売るために入って、便利になればいいというようなことではないという、そういう趣旨が明確に出るような少し動きをつくってからでないと、やはりお断りするについてもなかなか難しくなるなと思っていますので、先ほど申し上げましたとおり一つの実践をやったら、今後どうしようかというようなことをこまめに自治体同士がそれぞれの民間の声も反映させながら、協議をしながら進めていきたいな。そんなふうに考えています。
岩永委員
この今後の進め方の中のイベントだとか交流という事業がありますが、当然とりあえずはこの7自治体の連携事業だとなると、中野区からもこれらの自治体のほうに出かけていくとか、そんなようなことか、全部中野に来てもらって実施するような、そういう事業なんですか。
鈴木産業振興担当参事
出かけるときには向こうの観光に行くというのは簡単なんですけれども、その観光も一つの交流だろうというふうに思いますけれども、そういった先ほど言った農業体験だとか自然についての学習をしに行くとか、それも行くということの中の一つにあろうかというふうに思います。そのあたりも、こういうスタイルだけが行くことというふうになかなか今つぶさに決まっているわけではありませんけれども、やはり行ってみて、そこでの交流によってまた新たな知恵も出てくるんではないかなというふうに思っていますので、一つは農業体験を進めていくということと、商店街さんが行ういろいろな景品ておかしいですけれども、売り出しのときの景品とかに向こうに行くということを賞品にするというんですか。そういうことで、逆に言えば子どもたちが自然体験の場を得られる。そんなような取り組みも可能ではないかなというふうに思っています。
佐野委員
二、三ちょっとお伺いしたいんです。1番目の趣旨、目的のところの、1ページ目の一番上から6行目ぐらいで、「里とまち(中野区)がそれぞれ特長を活かしたモノやサービス、流通などを核に、ともに豊かで持続可能な循環型の地域づくりを目指す」んだと。具体的には今言ったイベントをやったり、いろんな交流をしたりしてやられるという趣旨なんでしょうけども、「豊かで持続可能な」何とか型。何か抽象論が多いんですよね。下へいくと具体的なものがいろいろ出ているわけですよ。商店街交流しましょうとか。何か漠然としちゃって、何を目指してどうしているのかということがこの文章から読み取れないんですけど、どういうふうにお考えになっているんですか。何が目的でどうするんですか。
鈴木産業振興担当参事
「ともに豊かで持続可能な循環型の地域づくり」、これはやはり目指すべきものを、抽象的かもしれませんけれども、やはり言いあらわさせていただいているなと思っています。特に里とまちの抱えている課題が全然質が違うんではないかなという基本的な認識があるんですね。やはり里は非常に労働力の面でも、産業力の面でも地域格差とか、都市と地域の格差というようなことも問題になっていますし、そういう意味では豊かな里の経済活動を都市部と交流することによって解決できるんではないかなというのがあります。ですから、「豊かで持続可能な」というのは環境的にもそうですし、経済的にもそれぞれの市が経済基盤といいますか、地場を掘り起こすような、そういう経済活動にもつながるようなことも目指している。逆に中野からいえば、いろいろ人口密度も多いんですけれども、やはり自然にふれあう機会がないとか、環境のことを本当に学ぶ場が身近にないとか、そういった都市部特有の課題を抱えているし、エネルギーの削減というようなことでは多くの課題を持っている。それを今、私のほうで具体的にこういう取り組みが解決につながるとは言いにくいんですけれども、里とつながることによって環境にとっても循環型というのを目指していこうというので、非常に長期的な先を見通した目標を掲げているという意味では、非常に抽象的で申しわけないなと思います。
佐野委員
理論的ですごくいいなと思いますけども、これから推し進めていくに当たって、より具体的なものを打ち出していったほうがいいと思うんです。例えば一つの例として、今言っているこの裏のページにありますような、2ページ目の2番目にある交流店、これは実際もうやりましたよね。新井薬師もやったし、中野坂上もやられ、私も見に行かせていただきました。やっぱり地元の商店、それから地元の町会が連携して、本当にウエルカムで歓迎してあげて、朝一番で野菜の新鮮なものが届く。それを売る。そして、みんなで交流して、地元の町会はおみおつけじゃないな、あれは何をつくったんだっけな。何かつくってあげて、サービス提供してあげる。すごいそれで地元の人にも活性化になって集まる。私も大根を買いましたけど、1本150円か100円かで、高いか安いかわからないんですけど、うちの奥さんに聞いたら、まあまあじゃないのと言っていましたけども、味はおいしかったですよ。やっぱりそれは新鮮だったということもあると思うんです。
そういうのが口コミでどんどん広がっていけばいいかなと思ってはいるんですけども、実際的にこういう声を聞いたことがありますか。これは僕からすれば、非常に小心的な、もっともっと大きく大局的にとらえて、今言ったような循環型の持続可能に相互にメリットがあることをやっているんだよと言いたかったんですけども、例えばそこでやっていたのは、甲府市から来たワインを販売していました。地元の商店街の役員さんの中で酒屋さんがありました。酒屋さんは何とおっしゃったかというと、おれのところでもワインを売っているんだよ。そこで売られちゃったら、うちは買ってくれなくなっちゃうじゃないかということを言った人がいるんですよ。だから、あ、なるほどなと私もそのときに思ったんですけども、そういう小さい考え方じゃなくて、もっと大局的にとらえて、お互いに中野区の発展と、それから地域の発展と、それからそういう市との発展を考えた場合には、こういうのが必要なんだよというふうにほかの方も言っておられましたけども、ただ、その人が言うのも一理あるなと私は思ったんです。ですから、これから具体的にやっていく上でいろんなことが出てくると思うんですよ。その辺をやっぱりしっかりとクリアしていかなきゃいけないなというふうに思いますけども、当然商品はバッティングしますから。地元の商品と。新鮮な野菜だけじゃありませんから。その野菜を売ったときに、スーパーは野菜がほとんど売れなかったそうです。スーパーの前でやりましたから、中野坂上は。そんなこともあったので、その辺をどう考えていくか、参事なりのちょっとお考えをお聞きしたいと思っています。
鈴木産業振興担当参事
イベントで一日二日どどっと物が来れば、やっぱり地元の商店街さんで商品が重なり合うところでは、うわあっというのは伺っています。私どもイベントが目標ではなくて、そういったものがいいならば、その酒屋さんでいつもそれを置くという、そっちに展開していきたいなと思っているんです。したがいまして、その交流店というのも協力店。だから、その酒屋さんが協力店にエントリーしていただくことによって地酒もやったり、この7自治体の地酒だ何だということを里・まちコーナーというふうなことでおつくりいただくということのほうが逆に区民の側からいえば、いつでもあそこへ行けば手に入るんだって。そういう新たな流通をつくっていくというんですかね。経済交流についていえば、そのあたりがやっぱり必要だし、またそれを飲んだ酒屋さんがどんどん注文をつける。生産者のほうの商品のブラッシュアップに役立てる。それが目指す一つの姿になったらというふうに考えています。
佐野委員
鈴木参事のお話を聞いたらすごくすばらしいし、つい私、かなわないんですけど。話し方がですね。ただ問題は、酒屋さんをそういうふうにするんですよと言うけども、言っただけじゃなくて、その酒屋さんにわかってもらう。今の大局的見地をわかってもらう作業をどうするんですかという私は質問をしているわけですよ。それは確かにそのとおり、相互に発展をしていくためにやっているんですよってわかるんですよ。わかっているんですけども、具体的に彼らは生活がかかっていますから、その辺のものをやっぱりやる側としては理解をしていかなければならないんじゃないんですかということを言っているので、そこなんですけども、どうも鈴木参事は前へ前へ進む方だと思うので、いろんなことがわかり、よく話されるから、非常にすばらしいなと私も常々尊敬をしておるんですけども、ただ、そういったところのきめ細かさというか、そういう生活がかかっているんだということぜひ頭に入れながら、この方針を進めてもらいたいと思います。それがまず1点。これはいいです。
2点目として、一定のコアになるものを考えていかなきゃいけないというふうにおっしゃっていましたね。このコアは確かに大切ですよね。それからもう一つは、この6の地方自治体がやって、それには中野が呼びかけて、そしてそれに賛同した自治体ですという表現を今されましたけども、これ、6だけなんですか。これからどうしていくかというのはいろいろ今質問もありましたけど、6自治体だけで中野が呼びかけて、どうして選ばれたんですか、相手が。その辺の経緯がよくわからなかったので、なぜ館山なんですか、なぜ太田市なんだ。風車だからじゃないでしょうけども、なぜですかとか、それがわからない。それから、長野県中野市、これは前から交流があったわけで、中野区だから中野市にしたんですよと。いろいろそういうふうにとっちゃう人もいるし、いろんなことがあると思うんですけど、なぜこの6自治体が選ばれたのか。そこもはっきりしていく必要があるし、今後中野区として、その選ぶ基準を、何の目的で何の基準でやっていくのかということを明らかにコア部分をはっきりしていかないと非常に誤解を生む話になってしまうと思うんですよ。そこをやっぱり私は今後注意していくべきだと思うんですけど、どうでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
選定という言い方はちょっと語弊があるかもしれませんけれども、その連携する自治体につきましては、まず中野まつりなどの参加で区内の団体とか区内の地域との交流事業の実施など、これまでに既に交流の実績があるということも基準の一つに入れてございます。それから、中野区が想定しています経済交流と、それから環境の交流、あるいは人の体験・交流、そういったことに相手方も着手する可能性もしくは実施が可能。そういう自治体であるというふうなことと、移動に、片道せいぜい3時間で行けるというふうな地理的な距離の要素。その3点について一応中野区として連携自治体の選定に当たっては考えているところでございます。
佐野委員
わかりました。そういうことをPRして中に入れていかないと、中野坂上の商店街もなぜ館山と山梨だけがきょうは来ているのかなというような疑問も出ていましたので、できるだけ耳をダンボにして、いろいろ意見を聞いて、そういうことが必要であれば、どんどん流していただきたいと思うんです。
それから最後にもう1点、他区ではこういったものをいろいろな形でおやりになっていると聞いていますけども、具体的な事例としてどういうふうになっているんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
板橋区にある大山商店街のところで、イベント的に月に何回か産直品がどどっと商店街のある広場で行われるというのが産直の一つの形として言われています。区が行うというか、商店街の事業の中でやっている。ただし、板橋区さんとしてもそれに対して財政的な支援を行っています。
それから、武蔵野市がやはりアンテナショップを吉祥寺のデパートの裏のほうのところで店舗を持っていまして、そこで本当に産直物を扱っているというようなことで、中野のように環境のことも考えるんだよ、それぞれの都市の課題を解決しようよと、いわばちょっと高邁なテーマを掲げて、やろうじゃないかというふうに言っているというのは、私としては余りほかにはないのかなというふうに考えています。
佐野委員
そのとおりなんですよ。今、まさしく私、それを言いたかったわけ。中野区のこの文章を見ると、すごく理想が高いし、やれ環境だ、やれコアの部分だとかって、すごく定期的なものがある。そうじゃないんですよね、ほかの商店街、他区でやられているのは。要するに、より安くて、より新鮮で、よりいいものがみんな提供できるんですよ。地元もそれについて活性化を図るために町会が応援しているんですよというやり方なんですよ。どうもその方向の進め方が、目的は一つなんでしょうけども、違っているんじゃないかなと私は思ったんです。
きのう武蔵小山の商店街に行ってまいりました。すごい活性化でした。あそこは初めてアーケードをつくって、上にこう。日本で最も古い商店街アーケードだと思うんですけども、そこでやっぱりやっているんですよね。地方から来て、広場で。そういうことをいろんなところを見て、その進め方が中野区として今、高邁という表現をされたけど、僕は高邁という表現じゃなくて、一生懸命おやりになっているから、そういう理想型になるんでしょうけど、理想だけでは現実はなかなか結びませんので、さっき言ったいろんな声を聞きながら、その商店街の声を聞いたり、町会の声を聞きながら、現実論はどうなっているんだろうかということをやっていかないと、理想と現実というのはなかなか分離していますので、そこをぜひ今後進めるに当たって注意をしていただきたいと思います。
まさしく今、参事が言っていただいたので安心しました。そこで自分で高邁だと思っていらっしゃるんだったら、それをできる限りみんなの意見を聞きながらやっていくというようなやり方、理想だけではだめなんだということだと思うので、ぜひそれをお願いしたいと思います。最後にちょっとまとめてお願いします。
鈴木産業振興担当参事
今いろいろ御指摘いただいたことはごもっともだなと本当に思っています。こういう社会をつくろうねと言っていても、その具体の一歩一歩の姿が見えないと、何をやっているのかわからないというようなことにもなります。ただ、具体の一歩一歩もやはり先へ通じるにおいをきちっと振りまきながら、多くの区民の方々の理解と協力が得られるように練り上げていくのが次の新年度の課題だなというふうに思っています。
岡本委員
里・まちの連携や交流、非常に大事な事業だと思っておりますので、どうか本当に実のあるそういう連携、交流になるようにぜひともお願いしたいと思っております。それで、今後の取り組みで大きな5項目あるんですが、すぐにやれるものと、それから10年、20年かかってやるようなものがあって、これを何か無理やり1年間のスケジュールに入れるのではなくて、そうしてしまうと上っ面だけの交流、ただ形だけになってしまうので、めり張りをつけた毎年の計画を立てていただきたいなというのが一つ。
それから、カーボンオフセットなるものというか、中野が中心になってやるべき、そういう里の皆さんにカーボンオフセットという、正直言うとカーボンを排出している量は中野が抜群に多いわけですから、そこでオフセットする事業を産業振興担当だけじゃなくて、取り組みをする中でこれを進めないと、今、佐野委員からもありましたけど、何か言葉だけが先行する形になってしまうので、その辺はよくそれぞれ項目についてもっとしっかり中身を詰めてスケジュール化するなり、今言いましたようにきちんとめり張りをつけた形で事業を実施していただきたいと思うんですが、いかがですか。
鈴木産業振興担当参事
今、全体のめりはりをつけて、進め方について検討したらどうかということで、確かに私ども今回、今後の進め方ということを整理しましたけれども、実は全体の戦略にはなっていないなというふうに思ってございます。それと、産業振興だけでこれをやるというよりか、オール中野で取り組む。ひとまず目に見える形はどうも産業振興が担当するところが頻度が高いので、今、私どものほうからこれについては御報告させていただいていますけれども、どうしても役所の取り組みとしては全庁的な検討だとか協議の場だとかというのが必要だなというふうに考えてございます。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
ペーパーでは2番目に今後の取り組みということで、五つの分野にわたって今後の取り組みが記してございます。委員おっしゃられるとおり、それぞれの取り組みについては短期、中期、長期、それぞれスパンが必要だなというふうに考えております。例えば私どもの所管で(5)の環境交流、ここで①と②がございますけれども、里とまちでは環境に対する意識というのは多少違ってございます。地方にいきますと、やはり緑ということに着目をしている。都市ですと、どうしても温暖化防止対策といったところに着目をする。その辺で互いの自治体が共感できるような環境の取り組み、こういったものをこれから見定め、見きわめていかなければいけないのかな。その上でどんな具体的な取り組みができるのか詰めていきたい。そのように考えてございます。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ、本報告を終了いたします。
次に8番、中野区立商工会館のリニューアルについての報告を求めます。
鈴木産業振興担当参事
それでは、中野区立商工会館のリニューアルについて(資料9)御報告します。中野区立商工会館の利用に当たって、平成21年度より以下のとおり行わせていただきたいと思います。現在まだ工事中でございまして、工事が終了してからこのような施設概要になるというようなことで御承知おきいただければと思います。
1番、平成21年度施設概要です。1階は、この間ずっと申し上げている株式会社アイエスエフネットハーモニーに貸し出しをしているスペースになります。それと、1階には商工会館の受付を設けます。申請、部屋の貸し出し等々の受付を行う場所でございます。2階は従来どおりの産業3団体がお使いいただくスペースでございまして、区民の皆様、また事業主さんたちのさまざまな目的での御利用は、3階が大会議室と小さい会議室と和室。貸し出し用は3階のみということでございます。
2番、施設利用に当たっての変更点ですが、早稲田通りから商工会館に入る自動ドアの正面の入り口は特例子会社の会社のみの出入り口になります。専用です。
(2)商工会館北側、現在は夜間の出入りになっている、駐車場をぐるっと回った、ここにちょっと地図をつけてございますけれども、上のほうですね。北側玄関、ここが会議室の利用者だとか産業団体の方々が出入りをする出入り口になります。玄関になります。
(3)受付及び警備員室は北側玄関を入って左側に設置。地図の受付というふうに書いてあるところでございます。北側玄関を入ってすぐ左で受け付けができる。常設でございます。
(4)第一会議室及び第二会議室は廃止です。これは1階部分にございましたので、貸し出しに当たって廃止をさせていただいたところでございます。
(5)国際交流協会については既に御承知のとおり、もみじ山文化センター内に移転をしているものです。
(6)来館者に対する案内板を新設いたします。これは商工会館の外見は全然変わっていませんので、従来の御利用の方が工事が終わって正面から入れると思うと、そうじゃなくなってしまうということから、十分にそこを案内する必要があるだろうということで、駐輪場、駐車場のほうのところに入り口の案内板を新設させていただきます。
そのような変更と改修をすべて終わりまして、会議室の利用開始につきましては平成21年4月1日から供用開始で、既に申込受付をしているところでございます。
以上、簡単でありますけれども、中野区立商工会館のリニューアルについて御報告をさせていただきました。
委員長
本報告に対し質疑はありませんか。
岩永委員
ここにある駐車スペースがありますね、現在。あの駐車スペースはどういうふうになりますか。
鈴木産業振興担当参事
駐車スペースも、従来からも駐車はお断りくださいと言っているので、余り従来と変わらないんですけれども、株式会社さんが月に何回か物を搬入搬出というのに一時使うということで、従来の駐車スペースと駐輪場というふうなことでは変更はございません。
岩永委員
そうしますと、定期的に貸すとか、来館者の人との関係で何か不便が生じるとか、そういうことにはならないわけですね。
鈴木産業振興担当参事
はい。そのようなことはないというふうに運営してまいります。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ、本報告を終了いたします。
次に9番、「平成21年4月からの資源とごみの分け方・出し方」リーフレットの配布についての報告を求めます。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
「平成21年4月からの資源とごみの分け方・出し方」リーフレットの配布について(資料10)をご報告します。お手元に資源とごみの分け方・出し方ということで、2種類のリーフレットを御用意させていただきました。既に各戸配布をしてございますので、目にされているかと思います。4月から基本的にはごみの分け方・出し方、変更ございません。ただ、既に委員会で御報告をさせていただきましたが、いわゆるこれまで不燃ごみとしておりました陶器・ガラス・金属ごみ、これにつきましては隔週というような言い方を申し上げておったんですが、4月から2週間に1回、月2回の固定収集に変更しますということで、改めてこの部分について今回の分け方・出し方でPRをしていく予定でございます。これは分別区分の徹底を図るという意味で、この4月から各戸配布をしていくもので、2ページ物につきましては各戸配布、それから4ページ物につきましては転入された区民の方に転入届とあわせて、区のしおりと同時にこれを手渡すような形をとってございます。
きょうは参考までに、こういったものを各戸配布したということで御報告をさせていただきました。
委員長
本報告に対し質疑はありませんか。
岡本委員
この資源とごみの分け方・出し方については大分理解をしていただいて、ちゃんと出すようになってきていると思うんですが、特に陶器とかガラス・金属ごみについては、それぞれの地域で月2回の出す日が異なっているために、私どもは第2と第4土曜日なんですが、頭の中では月2回とわかっても、今度の土曜日は出す日なのか、そうでないのかわからない方もあるので、私どもの場合には第2・第4の土曜日が出す日だというふうにわざわざ出しているわけですが、ほかのところを見ると、今月は何日と何日ですというふうに丁寧に書いておるところも、近所の方がつくっているんだと思うんですが、せっかくこの出し方を徹底するのであれば、このエリアは第2・第4の、例えば私なら土曜日というようなことの表示が、収集場所にそういう掲示するのがあったほうがわかりやすいのかなと思うんですが、いかがでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
まず、このリーフレットでもってちょっと御説明をさせていただきたいんですが、裏表になっているリーフレットです。ここで下のほうをごらんいただきたいんですが、「陶器・ガラス・金属ごみ」の収集日の説明ということで、右側にカレンダーがございます。例えば例として、第1・第3の例といたしまして、新井三丁目につきましては第1・第3の土曜日というのは、このカレンダーでいくと4日と18日ですと。自分の地域につきまして、これを確認していただいて、今度こちらの裏側のところですね。裏側というか、どっちが裏か表かというのはあれなんですけれども、ここで下のほうにごみと書いてありまして、陶器・ガラス・金属ごみ、ここで第□・第□の何曜日ということ。この白抜きのところにそれぞれ記していただく。これを家庭の見やすいところにこういうふうに張っていただくということで、一つはその徹底を図りたいんですけれども、いま一つ、集積所の問題につきましてはちょっと工夫をさせていただきたいと思います。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ、本報告を終了いたします。
次に、その他で理事者から何か報告はありませんか。
横山東地域担当課長
先日も御報告をさせていただきましたが、定額給付金の実績につきまして、途中経過の御報告をさせていただきたいと思ってございます。
きのう、日曜日、15日までの処理分でございます。総受付件数が1万3,029件となってございまして、そのうち4,133件につきましては初回の実行分ということで、パンチ出し、銀行振り込みのほうへ回すことができてございます。それから、本日でございますけれども、けさ郵便で2万3,000通ほどが届いてございますので、残りの8,900件とあわせまして、今後の処理に回していくというような予定となってございます。
委員長
本報告に対し質疑はありませんか。
岡本委員
11日の日から送付されて、それぞれ申請の手続がされていると思うんですが、一つは、銀行振り込みの用紙があって、それの案内としてのカラーのものがあって、1、2、3と3項目を書いて、同封して出すことになっているんですが、かなりの高齢者の方は銀行振り込みの部分しか書かないで、身分証明とか金融機関の通帳のコピーをしないで出している方がかなり目立っているんですが、それで問い合わせするとまちまちなんです。答えをする方が。すぐにコピーして送ってほしいという人が、そういう担当の方がいたり、私も問い合わせをしたら、とにかく照合するのが大変だから、2週間ぐらいの間に届かなければ、そのままでも受理しますというような答えであったりしていますので、その辺は整理をして、どういう問い合わせがあっても一様の答えができるようにぜひともお願いしたいのと、今からではもう後の祭りですけど、やっぱりこれとこれが同封されていますかというチェックするようなものがあって、そして申請するような書類がこれで大丈夫だなというようなことになってあれば、もう少しそういう間違ったというか、資料が不足したまま申請することもなかったのではないかなと思いますが、これはちょっと後の祭りですが、どうしてもたくさんのいわゆる相談というか、問い合わせがありますので、その辺は整理して、ぜひとも同じ見解で答弁というか、相談に乗るように至急に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがですか。
横山東地域担当課長
委員の御指摘全くごもっともでございまして、こちらとしても御案内文、それから申請書の記載等につきまして、ちょっと不十分であったというところを反省してございます。それから、お問い合わせに対する対応でございますけれども、本人確認をどうするかというところで、采配を詰める過程がございまして、対応に一部ばらつきが生じたことも事実だというふうに認識してございます。昨晩統一をいたしまして、本日からは同じような回答をさせていただいているところでございます。その他、添付漏れ等、御相談を大変受けてございますけれども、可能な限りスムーズに円滑に審査のほうに回せるようにして対応してまいりたいと、このように思ってございます。
岩永委員
2月1日が基準日で、中野区に住民票のある方ということで、区では一斉に送られましたね、定額給付金について。最近私が相談を受けて、それで確認をしたところ、基準日以降、今日までの間に世帯主等が亡くなったり、その家族が亡くなったりした場合の対応について、現在国のほうで検討しているというふうに聞きました。要するに単身者の場合はどういう扱いにするかとか。これまでは2月1日の基準日に中野区に住民票があれば、全員に給付をするという、そんな理解だったと思うんだけど、ここに来てそれが少しどうなるのかということになってきているわけですから、その結論によっては対応が違わざるを得なくなってくるということも考えられるんですが、中野区のようにもう既に全員に送ってしまって、どうするか、三つの中から方法を選んでくださいというふうにしてきているという今の現状の中で国の一定の考えが示された場合に、区としてはどのような対応になるんでしょうか。
横山東地域担当課長
現在、国の回答待ちというところがございまして、その回答内容次第という点もございますけれども、具体的にはそれを受けまして、対応がどういうふうにとれるかというのを検討してまいりたいというふうに思ってございます。委員最初に御指摘のございました給付対象は2月1日基準日現在、住民登録がある方と。それが給付対象という表現で見解が示されておりました。その後はっきりしなくなってまいりましたのが受給権、受給できるのは世帯主だけだというようなことも一部に見解が示されておりましたので、その関係がちょっとはっきりしてございません。この辺の見解を待ちまして対応を考えてまいりたいというふうに思ってございます。
岩永委員
どういう結論になるか。結論が出てみないと具体的な対策が立てられないと思うんですが、場合によったらちょっと大変になる。要するにやっている事務のほう。区民のほうももちろんそのつもりだったのがそのつもりじゃなくなってくるということなんかも仮に出てくるとすると、今でも問い合わせでコールセンターは何かパニック状況でつながらないという、そんな状況がありますよね。そうなってくると、もっと深刻なというのかな、区民からの問い合わせなんかも来るというようなことが考えられるので、そのあたりは十分注意していないといけないというのと、仮に何らかの対応が必要になってきたと。そういう方たちに対して。改めて何か郵送するとかなんとか、今までにない新たな対応が必要になってきたという場合、そういう場合のいわゆる事務費とか、そういうのはやはり国からちゃんとあてがわれるんですか。
横山東地域担当課長
現在の要綱等を考えますと、事務費の補助対象になると考えてございます。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他になければ、本報告を終了いたします。
ほかに報告事項をお持ちの方はいらっしゃいませんね。大丈夫ですね。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
続きまして、所管事務継続調査についてお諮りいたします。
お手元の資料(資料11)に記載された事項について、引き続き閉会中も調査を要するものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
次に、議題のその他に入ります。
各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、次回の委員会日程について協議しますので、委員会を休憩します。
(午後4時28分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時30分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は4月22日(水曜日)の午後1時から当委員会室で開会することで御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の区民委員会を散会します。
(午後4時30分)